JP2023010671A - リッジ導波路及び導波路並びに接続インタフェースを含む導波路装置 - Google Patents

リッジ導波路及び導波路並びに接続インタフェースを含む導波路装置 Download PDF

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Abstract

【課題】リッジ導波路及び導波路並びに接続インタフェースを含む導波路装置を提供する。【解決手段】導波路装置(10)は、第一のリッジ導波路(100A)と第二の導波路(100B)を含む。第一のリッジ導波路(100A)は、第一の空洞(120)を持つ第一のケーシング(110)と、第一の空洞(120)内で長さ方向に延びる第一のリッジ(130A)を含む。第一のリッジ(130A)は第一のケーシング(110)の壁(112)に導電的に接続される。第二の導波路(100B)は、第二の空洞を持つ第二のケーシング(110)を含む。第一のリッジ導波路(100A)は第二の導波路(100B)と接続区間(140)において導波路装置(10)の長さ方向(102)に重複して、第一のリッジ(130A)と第二の導波路(100B)との間に容量結合を生成する。【選択図】図2

Description

本発明は一般に、無線周波数エンジニアリングの技術分野に関し、特に第一のリッジ導波路と第二の導波路を有し、これらが接続区間において相互に接続されることにより、第一のリッジ導波路と第二の導波路間での信号伝送が可能となる導波路装置に関する。
無線周波数エンジニアリングにおいて、すなわち極めて高い周波数の信号、例えば明確に1GHz超から35~40GHzの信号を伝送し、処理するために、通常、導波路がコンポーネント間の無線周波数信号の伝送に使用される。高周波数の信号で動作するコンポーネントは、特に通信衛星で広く使用されている。
無線周波数接続は、例えば衛星伝送リンクの一部として使用され得る。衛星伝送リンクは例えば、ダウンリンク17.7~21.2GHz、アップリンク27.5~31GHzの周波数範囲のKaバンド伝送リンク、それぞれ約11若しくは7GHzの範囲のKu若しくはXバンド実装、又はLバンド(約1.5GHz)、Sバンド(約2.5GHz)、若しくはCバンド実装(約4GHz)であり得る。
地球低乃至中軌道における衛星コンステレーションの普及の高まりに伴い、ペイロードに関する機器への要求はより低コスト化及びより大量化へとますます移行しつつある。一般に、コンステレーションには、例えば能動アンテナを制御し、複数のチャネルを介して並行して信号を送信するために、小型で効率的な電子アセンブリが必要である。これらの電子アセンブリは通常、無線周波数増幅器及びそのための制御装置のほか、受動無線周波数サブアセンブリ(フィルタ、クロスオーバ、絶縁手段、カプラ等)も備える。特に、能動アンテナ構造の場合、これらのアセンブリは通常、複数の並行処理経路からなる。
(特許文献1)には、2つの無線周波数コンポーネント間のモジュール式接続のための選択肢が記載されており、モジュール式接続は2つのインタフェースを含み、その各々に能動又は受動無線周波数コンポーネント又は無線周波数ラインが接続され得る。
2つの導波路はそれらの接続インタフェースで、例えばフランジを使用することによって接続され得る。代替的に、無線周波数信号は同軸ラインを使って送信され得て、それ自体は今度はそれらのために使用可能な適切な接続方式を有する。
今のところ、接続方式はそれらに対する要求を満たしているものの、2つの導波路間の改良された接続方式に対するニーズがあり得る。特に、この分野では多くの導波路及び導波路技術の使用により小型化が求められている。
独国特許第10 2017 124 974 B3号明細書
そこで、本発明の目的は、2つの導波路、特にリッジ導波路間の接続の確立を改良して、接続に必要なスペースを縮小しながら、その結果として信号接続の品質に不利な影響が及ばないようにすることと考え得る。
この目的は、特許請求の範囲の独立項の主旨により達成される。その他の実施形態は従属項から、及び以下の説明から得られる。
第一の態様によれば、第一のリッジ導波路と第二の導波路を有する導波路装置が明示される。第一のリッジ導波路は、第一の空洞を持つ第一のケーシングと、第一の空洞内で長さ方向に延びる第一のリッジを含み、第一のリッジは第一のケーシングの壁に導電的に接続される。第二の導波路は、第二の空洞を持つ第二のケーシングを含む。第一のリッジ導波路は第二の導波路と接続区間において導波路装置の長さ方向に重複し、第一のリッジと第二の導波路との間に容量結合を生成させる。
好ましい実施形態において、第一のケーシングは第一の窓を含み、第二のケーシングは第二の窓を含み、第一の窓は第二の窓と接続区間において重複する。好ましい実施形態において、第一のリッジ導波路と第二の導波路はどちらも接続区間において長さ方向に階段状部分を含み、2つの階段状部分は相互に相補的である。第一のリッジ導波路と第二の導波路との間の重複は、第一のリッジ導波路が第二の導波路と当接し、それによって導波路装置の組立状態が画定されたときに、2つの相補的階段状部分が相互に当接することによって実現される。第一の窓と第二の窓は各々、階段状部分の段領域内に配置され、これら2つの段領域は導波路装置の長さ方向に延び(いわば水平に延び)、その結果、第一の窓と第二の窓は組立状態で対向し、それによって重複する。
このことにより、第一のリッジ導波路と第二のリッジ導波路との間に別の接続要素が不要となる。むしろ、2つのリッジ導波路は、これらが接続区間において相互に対応する区間を含むように構成される。これらの区間は相互に直接接続され、それが第一のリッジ導波路と第二のリッジ導波路との間に容量結合を生成し、それによって無線周波数信号を伝送できる。
この設計によれば、別の接続要素が不要となるため、導波路装置の空間要求が減少する。
本明細書に記載の導波路装置は、リッジ導波路を従来の導波路(空洞内にリッジを持たない)に接続するために使用され得る。この変形型では、リッジに沿って伝播する電磁波は第二の導波路内へと結合される(又はその逆でもある)。しかしながら、2つのリッジ導波路が相互に接続されることも同等に可能である。
特に別段のことわりがないかぎり、「接続される」又は「接続」という用語は、この説明の内容において、信号、特に無線周波数信号を伝送するための通信接続を含むものであると理解すべきである。このことは、「接続」が機械的接続であり得る点を排除するものではなく、別段の明記又は指示がないかぎり、一般的用語である「接続」が使用される場合、信号伝送接続は常に存在する。
同様に、「信号」という用語は、ある時点で信号が明確に別の意味に定義されないかぎり、信号が冒頭の導入部で述べた無線周波数信号を含むものであると理解すべきである。
1つの実施形態によれば、第二の導波路はリッジ導波路であり、第二の空洞内で長さ方向に延びる第二のリッジを含み、第二のリッジは第二のケーシングの壁に導電的に接続され、第一のリッジ導波路は第二の導波路と接続区間において導波路装置の長さ方向に重複し、第一のリッジと第二のリッジとの間に容量結合が生成される。
更なる実施形態によれば、第二のリッジの少なくとも一部が第一のケーシングと接続区間において長さ方向に重複する。
これによって、無線周波数信号(RF信号)は第二のリッジから第一のケーシング及びそのリッジへと(若しくはその逆に)容量的に送信し、又はそこに結合できる。
更なる実施形態によれば、第一のリッジの少なくとも一部は第二のケーシングと接続区間において長さ方向に重複する。
第二のリッジが第一のケーシングと長さ方向に重複するのと同様に、この実施形態によれば、第一のリッジも第二のケーシングと重複する。
ごく一般的に言えば、この実施形態に関してのみに限らず、第一のリッジ導波路の断面と第二のリッジ導波路の断面は、導波路装置の長さ方向に沿って導波路装置の接続区間の中で変更され、2つのリッジ導波路が接続区間の中で省スペースとなるように相互に接続され得る。
電磁波はリッジ導波路及び各リッジ導波路内のリッジの長さ方向に沿って伝播するが、電磁波の伝播方向は接続区間内で変化する。接続区間では、伝播方向は導波路装置の長さ方向に関して変化し、それを横切って延び、伝送される電磁波は1つのリッジ導波路からもう一方のリッジ導波路へと伝送される。接続区間内のクロスオーバの後で、電磁波はすると、もう一方のリッジ導波路内を再びリッジ導波路の長さ方向に伝播する。
更なる実施形態によれば、第一のリッジの少なくとも一部は第二のリッジと接続区間において長さ方向に重複する。
ある変形型において、リッジは長さ方向に接続区間の中へと、2つのリッジが長さ方向に重複する程度まで延びるようにすることが可能である。これによって、2つのリッジ間の容量結合の質が向上する。
2つのリッジ導波路のリッジは好ましくは、長さ方向を横切る方向にずれることなく相互に整列する。リッジはその形状と比率において同じであり得、例えば同じ高さと同じ幅を有し、接続区間の中へと同じ程度まで突出し得る。横断方向に、リッジは好ましくは、相互に関してずれることなく配置され、すなわちこれらは横断方向に完全に重複し、一方のリッジは側面で他方のリッジから張り出さない。
更なる実施形態によれば、第一のケーシングは第一の窓を含み、第二のケーシングは第二の窓を含み、第一の窓は第二の窓と接続区間において重複する。
窓は、リッジ導波路のケーシングの外壁内の開口である。この開口により、リッジ導波路の2つのリッジ間に容量結合が生成される。
更なる実施形態によれば、第一の窓及び第二の窓は同じ比率及び形状であり、相互にずれることなく重複する。
これによって、第一のリッジ導波路の空洞と第二のリッジ導波路の空洞との間に(遮蔽物のない見通しという意味で)直接的な接続が生成される。電磁波は導波路装置内の1つのリッジに沿って伝播し、その後、接続区間内で窓を通ってもう一方のリッジへと容量結合によって伝送され、もう一方のリッジに沿って伝播を続ける。
更なる実施形態によれば、第一のリッジの少なくとも一部は第一の窓と長さ方向に重複し、及び/又は第二のリッジの少なくとも一部は第二の窓と長さ方向に重複する。
第一及び/又は第二のリッジの前方端面はしたがって、窓の、リッジ導波路の長さ方向において対向する2つの端間にある。
別の実施形態によれば、第一の窓は円周方向に導電性接着剤で完全に取り囲まれ、前記接着剤は、第一の窓を完全に取り囲む接着剤領域を画定し、接着剤により第一のリッジ導波路は第二のリッジ導波路に接着結合される。
接着剤は例えば、金属化接着剤であり得る。この接着剤は接着剤領域に塗布され、2つのリッジ導波路は接続区間において相互に接触状態とされ、それによって機械的にも接続される。
接着剤は第一の窓と、第二の窓も取り囲み、その結果、RF接続はこの領域内で外部の電磁波の影響から絶縁され、それ自体も隣接する信号接続にとっての干渉要素とはならない。
例えば、導波路装置は空間的に並置された複数の伝送チャネルを含み得て、その各々が導波路の空洞内にリッジを含む。各伝送チャネルは、前述の窓を介して相互に容量接続される2つのリッジにより特徴付けられる。これらの伝送チャネルが相互に影響を与えないようにするために、接着剤はそれぞれの窓の周囲に延びるように配置され、その結果、接着剤領域は窓の周囲の閉じた多角形となる。この種の接着剤領域は好ましくは、全ての伝送チャネルのひとつひとつの窓の周囲に閉鎖線として配置される、それによって容量結合点上の、及びそこからの干渉の影響が排除される。
別の実施形態によれば、第一のリッジ導波路と第二のリッジ導波路は、接続区間において相互に点対称である。
それゆえ、何れの2つのリッジ導波路も相互に接続することができ、これは、これらの接続区間が相互に同じであり、それによって2つのリッジ導波路が相互に関して適切な向きであれば機械的及び電気的接続が可能となるからである。
別の実施形態によれば、第一のリッジの少なくとも一部の接続区間における高さは、接続区間の外での第一のリッジの高さより低い。
リッジ導波路のリッジの、及びそのケーシングの高さ又は断面は、接続区間において、2つのリッジ導波路が相互にマッチするように変更される。特に、リッジ導波路は、これらが接続区間の長さ方向に沿って一定の外周と形状を有するように相互に接続され、又は組み立てられる。特に、これによって接続された2つのリッジ導波路を含む導波路装置に対する空間要求が低く抑えられる。
本明細書に記載の導波路装置は、例えば通信衛星におけるRF信号接続を確立するために使用され得るが、これは、この環境では特に電子部品に対する空間要求が低いという要素が重要な役割を果たすからである。本明細書に記載の導波路装置及び接続方式は、例えば、フェーズドアレイとも呼ばれ得る能動アンテナの分野におけるRFコンポーネント間の空間的にコンパクトな接続を確立するために使用され得る。この分野では、隣接するモジュール間の距離は通常、非常に短く、これはアンテナ間の距離がそのパワーに影響を与えるからである。能動アンテナは一般に、アンテナの2次元配置からなる(例えば、ホーン、パッチ、又はダイポールアンテナ)。各アンテナは通常、それに関連するパワー増幅器(伝送の場合)又はそれに関連する低ノイズ増幅器(受信の場合)を有し、その最大寸法はアンテナにより決まる。複数のアンテナをこのような増幅器モジュールと組み合わせることも可能であり、これはアンテナの数に対応する複数の独立した増幅器経路を含む。アンテナ素子の典型的な数は様々であり、使用の状況に依存し、例えば典型的な衛星コンステレーションの用途では数百のアンテナが使用される。
本明細書に記載の増幅器モジュール(伝送の場合及び/又は受信の場合)には、それに対する様々な機能的要求があり得、それによって増幅器モジュールを空間的に分離された複数のサブモジュールに分割することが必要となり得る。このような機能的要求は例えば、RF利得、位相及び減衰/利得率の設定(例えば、ビーム制御又は温度補償のため)、RFフィルタリング、絶縁、偏向(一般に、円偏向の生成、おそらくはまた、2つの機能部を1つのアンテナにまとめることによる偏向多重化として)、及び最後にアンテナ素子自体であり得る。
本明細書に記載の導波路装置は、有利な点として、これらの前述のサブモジュール間にRF接続を確立するために使用され得る。
1つの態様によれば、アンテナ設備を有する通信衛星が提供され得て、本明細書に記載の導波路装置はアンテナ設備の機能部のモジュール及び/又はサブモジュール間にRF接続を確立するように配置される。
導波路装置のまた別の構成を、以下のような図面を参照しながら説明する。
本発明の例示的な実施形態について、添付の図面に基づいて以下により詳しく説明する。表現は概略的であり、正確な縮尺によらない。同じ参照符号は同じ又は同様の要素に関係する。
リッジ導波路の概略表現を示す。 導波路装置の概略表現を示す。 リッジ導波路の概略表現を示す。 2つのリッジ導波路の容量結合された2つのリッジの概略表現を示す。 リッジ導波路の概略表現を示す。 リッジ導波路の断面図の概略表現を示す。
図1は、リッジ導波路100の一般的な設計を示す。リッジ導波路100は、ケーシング110を含む。ケーシング110は空洞120を取り囲む。リッジ130は空洞120内に延びる。ケーシング110、空洞120、及びリッジ130は長さ方向102に延びる。ケーシング110は図1の例においては長方形の断面を有する。しかしながら、その他の断面形状も使用でき、これは例えば縁部に丸みの付いている、又は付いていない正方形、楕円形、円形等である。ケーシング110は複数の壁112から形成され、壁112は空洞120を取り囲む。ケーシング110の端面は開放しており、その結果、空洞120にアクセス可能である。電磁波は一方の端面でリッジ導波路100の中に供給され、その後、空洞120を通って長さ方向102に反対の端の方向へと伝播する。本明細書に記載のリッジ導波路100はそれゆえ、無線周波数範囲の電磁波、又は信号を伝送するために使用される。
ケーシング110とリッジ130は、導電性材料を含む。例えば、ケーシング110とリッジ130は金属材料から製作され得るか、又はこのような材料で被覆される。リッジ130は、外壁112から空洞120の中へと鶏冠状に突出する。リッジ130はケーシング110に導電的に接続される。例えば、リッジ130はケーシング110又はケーシング110の少なくとも一部と共に1つのブロック材料から製作される。これは、リッジ130とケーシング110の少なくとも一部が一体であることを意味する。しかしながら、ケーシング110はまた、2つ以上のシェルハーフ又はシェル部分で構成され得る。一般に、リッジ導波路100は、様々な製造及び製作技術を使って製造され得る。リッジ導波路100の1つの区間又は部分は、例えば3D印刷により製造され得て、他の区間又は部分は材料本体から旋盤により製造される。しかしながら、原則的に、リッジ導波路の各区間又は部分について、何れの適当な製造方法も使用できる。
リッジ導波路100の幾何学的設計及び、特に空洞120内のリッジ130の位置は、リッジ導波路100を介した無線周波数信号の伝送特性にプラスの影響を与え得る。
2つの導波路100をそれらの端面において相互に接続するために、前記端面は典型的に、接続させるべき2つの端面を相互に当接させ、それらを例えばフランジ又はねじ若しくはかすがい連結を用いて接続することにより、突合せ接続を利用して相互に接続される。しかしながら、これのような追加の接続要素には、そのために取付けスペース又は組立てスペースが必要となるという欠点があり、これは大量に使用するのに不利である。
図2は、第一のリッジ導波路100Aと第二のリッジ導波路100Bを含む導波路装置10を示す。第一のリッジ導波路100Aと第二のリッジ導波路100Bは、接続区間140において相互に接続され、その結果、第一のリッジ導波路100Aの中を伝播する電磁波は第二のリッジ導波路100Bの中へと結合される(又はその逆である)。
図2に示される導波路装置10は、特に接続区間140内で別の接続要素が使用されない点が異なる。むしろ、第一のリッジ導波路と第二のリッジ導波路は、接続区間において変化した形状と設計を有し、それによって2つのリッジ導波路は相互に結合されて、第一のリッジ130Aと第二のリッジ130Bとの間に容量結合が生成される。
第一のリッジ導波路と第二のリッジ導波路は特に、それらの外面がもう一方のそれと同一平面に融合するように相互に接続される。好ましくは、同じことが空洞を画定する内面にも当てはまる。これは、好ましい構成では、リッジ導波路の外面とリッジ導波路の内面の両方が、実質的にずれることなく融合することを意味する。
この構成において、第一のリッジ導波路100Aと第二のリッジ導波路100Bは、接続区間140におけるそれらの形状の点で同じ設計である。第二のリッジ導波路100Bは、単に180度回転させて、接続区間140で第一のリッジ導波路100Aに接続させてある。
第一のリッジ130Aは第一のリッジ導波路100Aの上壁上に延び、「上」という方向を示すこの用語及び方向を示すその他の用語は、本説明文においては、図中の表現に関するものである。第二のリッジ130Bは第二のリッジ導波路100Bの下壁上に延びる。リッジ130A、130Bは破線で示され、導波路装置10の長さ方向102に延びる。
接続区間140において、第一のリッジ130Aは第一の保持用突起150Aを含み、第二のリッジ130Bは第二の保持用突起150Bを含む。2つの保持用突起は、特定のもう一方のリッジ導波路の、それに対応する凹部と嵌合する。1つのリッジ導波路からもう一方のリッジ導波路への階段状の遷移は、図2の断面図から分かり得る。
リッジ130A、130Bの形状と大きさも接続区間140内で変化する。その理由は、リッジ導波路の断面が接続区間140の中で、リッジ導波路が上部、底部、前部、又は後部(図の平面に関する)においてずれることなく相互に接続されるように変化するからである。
無線周波数信号のための信号クロスオーバ160は、接続区間140において、長さ方向102に2つの保持用突起150A、150B間に配置される。2つのリッジ130A、130Bは、この信号クロスオーバ160において相互に容量結合される。例えば、導波路装置10内の電磁波は、第一のリッジ130Aに沿って長さ方向102に左から右に伝播し、この電磁波は信号クロスオーバ160で第二のリッジ130Bに容量結合され、その後、再び第二のリッジ130Bに沿って長さ方向102に伝播する。
図2では2つのリッジ導波路が相互に接続されているものの、本明細書に記載の導波路装置10はこれに限定されず、1つのリッジ導波路と1つの従来の導波路を含み得て、この第二の変形型の従来の導波路は第二のリッジ導波路に対応するが、この第二の導波路にはリッジがない。ケーシングに関する他の特徴は従来の導波路にも当てはまる。
図3は、第一のリッジ導波路100Aの等角図を実例として示している。第一の保持用突起150A、窓165Aを有する信号クロスオーバ160A、及び第二の保持用突起150Bのための嵌合相手部品としての別の段(図2参照)がこの表現から分かり得る。第一のリッジ導波路100Aの第一のリッジ130Aは破線で示されている。第一のリッジ130Aの高さは、リッジ導波路100Aの長さ方向に沿って変化する。特に、第一のリッジ130Aの高さ、及び、ごく一般的に断面積は、接続区間140又は第二のリッジ導波路100Bがますます近付くにつれて減少する。
図4は、実例として、2つのリッジ導波路100A、100Bが相互に接続される状態の2つのリッジ130A、130Bの相対的配置を示す。表現をより簡素化することを目的として、図4はリッジのみを示し、リッジ導波路の他の要素は示していない。
明らかに分かるように、リッジの高さと形状は接続区間140において変化する。リッジの形状の正確な調整は、接続区間140内の無線周波数電磁波のクロスオーバの特性、又は無線周波数変換に関する問題である。
2つのリッジ130A及び130Bの少なくとも一部は、接続区間140内で長さ方向102に重複する。2つのリッジ間の連結、又は容量クロスオーバがこの地点で発生する。
図5は、接続区間140内の導波路100Aの設計の詳細な表現を示す。ケーシング110Aは階段状プロファイルを有し、一番右の段は保持用突起に対応し、一番左の段はもう一方の導波路の保持用突起のための嵌合相手となる部品である。2つの導波路間の無線周波数クロスオーバは、中央の段によって発生する。ここで、開口の形態の1つ又は複数の窓165がケーシング110Aに配置される。同じ数の窓が両方の導波路に配置される。2つの導波路が相互に接続されている場合、窓は相互に上下に重なり、それによって導波路装置の長さ方向102に関する横方向の信号クロスオーバが発生する。電磁波は1つの導波路から他方の導波路へと窓165を通じて伝送される。
窓の数はまた、導波路装置によって伝送され得る伝送チャネルの数にも対応する。例えば、2つのリッジ導波路が相互に接続される場合、好ましくは各伝送チャネルについて、窓165と空間的に関連付けられる1つのリッジが提供される。リッジの端はそれぞれ、窓165へと、又はその下へと閉じる。
2つの導波路を相互に接続するために、2つの保持用突起が特定の他方の導波路のケーシングに接着剤領域170によって接続されるようになされる。接着剤領域は図5において網掛け領域により表される。ここで使用される接着剤は好ましくは、導電性接着剤、又は金属接着剤である。
接続区間140において空間的に隣接する2つの伝送チャネルを相互から絶縁するために、それぞれの窓165も同様に接着剤領域170により取り囲まれる。例えば、接着剤は中央の段の窓165の周囲にここでは閉鎖線として塗布され得て、これが各窓165について繰り返される。接続区間140で第二の導波路が第一の導波路に押し付けられる場合、空間的に隣接する2つの伝送チャネルは無線周波数電磁波に関して相互から絶縁され、これは窓165を取り囲む接着剤が接続区間内の2つの導波路間のギャップを埋めるからである。
図6は、リッジ導波路100の断面図、特に、リッジ導波路100のケーシングの窓165に関するリッジ130の端面132の相対位置が示されている。リッジ130はリッジ導波路100の空洞内で長さ方向102に延びる。リッジ130の断面と高さは、接続区間の方向に変化し、接続区間の階段状領域へと延びる。図6に示される変形型において、端面132は長さ方向102に、端面132が窓165の後方端167の先まで突出する程度に(いわば、長さ方向102に、及びもう一方の導波路の方向に)延びるが、リッジ130の端面132は前方端166(もう一方の導波路に最も近い端)より前で終了する。この例ではそれゆえ、リッジ130の一部(のみ)が長さ方向に窓165と重複する。リッジ130の端面132が後方端167の左側で終了することも想定可能である。
それに加えて、言明すべき点として、「~を含む(comprising)」は他の要素又はステップを排除するものではなく、1つの(a、an又はone)は複数を排除しない。さらに、上述の例示的な実施形態のうちの1つに関して説明した特徴又はステップは、前述の他の例示的な実施形態の他の特徴又はステップと組み合わせても使用され得る点も言明する。特許請求項中の参照符号は、限定としてみなすべきではない。
10 導波路装置
100 リッジ導波路
100A 第一のリッジ導波路
100B 第二のリッジ導波路
102 長さ方向
110 ケーシング
112 壁
120 空洞
130 リッジ
132 端面
140 接続区間
150 保持用突起
160 信号クロスオーバ
165 窓
166 前方端
167 後方端
170 接着剤領域

Claims (11)

  1. 第一のリッジ導波路(100A)と
    第二の導波路(100B)と、
    を含むリッジ導波路装置(10)であって、
    前記第一のリッジ導波路(100A)は、第一の空洞(120)を持つ第一のケーシング(110)と、前記第一の空洞(120)内で長さ方向に延びる第一のリッジ(130A)とを含み、前記第一のリッジ(130A)は前記第一のケーシング(110)の壁(112)に導電的に接続され、
    前記第二の導波路(100B)は、第二の空洞(120)を持つ第二のケーシング(110)を含み、
    前記第一のリッジ導波路(100A)は、前記第二の導波路(100B)と接続区間(140)において前記導波路装置(10)の前記長さ方向(102)に重複し、前記第一のリッジ(130A)と前記第二の導波路(100B)との間に容量結合を生成させる、
    リッジ導波路装置(10)。
  2. 前記第二の導波路(100B)はリッジ導波路であり、前記第二の空洞(120)内で前記長さ方向に延びる第二のリッジ(130B)を含み、
    前記第二のリッジ(130B)は前記第二のケーシング(110)の壁(112)に導電的に接続され、
    前記第一のリッジ導波路(100A)は前記第二の導波路(100B)と接続区間(140)において前記導波路装置(10)の前記長さ方向(102)に重複し、前記第一のリッジ(130A)と前記第二のリッジ(130B)との間に容量結合を生成させる、
    請求項1に記載の導波路装置(10)。
  3. 前記第二のリッジ(130B)の少なくとも一部は前記第一のケーシング(110)と前記接続区間(140)において前記長さ方向(102)に重複する、
    請求項2に記載の導波路装置(10)。
  4. 前記第一のリッジ(130A)の少なくとも一部は前記第二のケーシング(110)と前記接続区間(140)において前記長さ方向(102)に重複する、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の導波路装置(10)。
  5. 前記第一のリッジ(130A)の少なくとも一部は前記第二のリッジ(130B)と前記接続区間(140)において前記長さ方向(102)に重複する、
    請求項2~4のいずれか1項に記載の導波路装置(10)。
  6. 前記第一のケーシング(110)は第一の窓(165)を含み、
    前記第二のケーシング(110)は第二の窓(165)を含み、
    前記第一の窓(165)は前記第二の窓(165)と前記接続区間(140)において重複する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の導波路装置(10)。
  7. 前記第一の窓(165)及び前記第二の窓(165)は同じ比率及び形状であり、相互にずれることなく重複する、
    請求項6に記載の導波路装置(10)。
  8. 前記第一のリッジ(130A)の少なくとも一部は前記第一の窓(165)と前記長さ方向に重複し、
    前記第二のリッジ(130B)の少なくとも一部は前記第二の窓(165)と前記長さ方向に重複する、
    請求項6又は7に記載の導波路装置(10)。
  9. 前記第一の窓(165)は導電性接着剤により円周方向に完全に取り囲まれ、前記接着剤は、前記第一の窓(165)を完全に取り囲む接着剤領域(170)を画定し、
    前記接着剤は、前記第一のリッジ導波路(100A)を前記第二のリッジ導波路(100B)に接着結合する、
    請求項6~8のいずれか1項に記載の導波路装置(10)。
  10. 前記第一のリッジ導波路(100A)と前記第二のリッジ導波路(100B)は前記接続区間(140)において相互に関して点対称である、
    請求項2~9のいずれか1項に記載の導波路装置(10)。
  11. 前記第一のリッジ(130A)の少なくとも一部の前記接続区間(140)における高さは、前記接続区間(140)の外での前記第一のリッジ(130A)の高さより低い、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の導波路装置(10)。
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