JP2023010134A - 電力変換装置 - Google Patents

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Toshihisa Tashigeta
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Abstract

Figure 2023010134000001
【課題】中性点の電位変動を抑制可能な電力変換装置の提供。
【解決手段】一対の直流端子の間に直列に接続された第1コンデンサ及び第2コンデンサと、前記第1コンデンサと前記第2コンデンサの間の中性点と前記一対の直流端子とに接続された複数の3レベルインバータを有し、前記複数の3レベルインバータの出力が直列に多重接続された多重インバータ回路と、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサのうち、一方のコンデンサの電圧を、前記複数の3レベルインバータのうちの第1グループの3レベルインバータから出力させ、前記一方のコンデンサの電圧に重ねる他方のコンデンサの電圧を、前記一方のコンデンサの電圧と同じ極性で前記複数の3レベルインバータのうちの第2グループの3レベルインバータから出力させる制御装置と、を備える、電力変換装置。
【選択図】図2

Description

本開示は、電力変換装置に関する。
近年、再生可能エネルギーの普及が進んでおり、多くの風力発電機を備えた大規模なウィンドファームも建設されている。風力発電機は、発電した電力を一旦直流に変換するコンバータと、その直流を交流に変換するインバータとを備え、さらにインバータによって発生する高調波電流を除去する高調波フィルタを備えている。しかしながら、高調波フィルタを備えた風力発電機が電力系統に連系されると、高調波フィルタのキャパシタンスと電力系統や変圧器のインダクタンスとによる共振が発生し、出力電圧が不安定になる場合がある。
図1は、特許文献1に開示された共振抑制装置の構成図である。特許文献1には、高調波制御機能の一つとして共振抑制機能を備えた共振抑制装置(STATCOM:Static Synchronous Compensator)が提案されている。この共振抑制装置は、系統電圧v及び/又は風力発電機の出力電流i1の高調波成分にゲインを乗算して電流指令値iを演算し、電流指令値iとインバータ出力電流iとの偏差を検出して電流制御部へ入力する。電流制御部は、その偏差に対応した電圧指令値vを出力し、電力系統に並列に接続されたインバータは、電圧指令値vに応じた補償電流iを電力系統に供給することで、電力系統の高調波を抑制する。
一方、STATCOMのような電力系統に接続される高電圧大容量の電力変換装置では、複数のインバータを直列または並列に接続して多重化する構成を採用することが多い。この構成によって、出力の高電圧化と大電流化を図ると共に、出力高調波の低減という利点がある。このうち、インバータを直列に多重接続する方式は、出力電圧波形のレベルの自由度が高いため、高調波電流を出力する用途に適している。また、直列数に応じて搬送波の周波数を下げることが可能で、半導体スイッチで発生するスイッチング損失を低減できる。
直列に多重接続するインバータに、中性点クランプ式の3レベルインバータを採用する構成が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許第6164291号公報 特許第6178433号公報
嶋村他、"NPCインバータの直流入力コンデンサ電圧の平衡化制御"、電気学会半導体電力変換研究会資料SPC-91-37
しかしながら、3レベルインバータは、直流電源回路の中性点に電流が流れる動作モードによっては、中性点電位が変動する。中性点電位が変動すると、半導体スイッチへの過大な電圧印加を招くおそれがある。
本開示は、中性点の電位変動を抑制可能な電力変換装置を提供する。
本開示の一態様では、
一対の直流端子の間に直列に接続された第1コンデンサ及び第2コンデンサと、
前記第1コンデンサと前記第2コンデンサの間の中性点と前記一対の直流端子とに接続された複数の3レベルインバータを有し、前記複数の3レベルインバータの出力が直列に多重接続された多重インバータ回路と、
前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサのうち、一方のコンデンサの電圧を、前記複数の3レベルインバータのうちの第1グループの3レベルインバータから出力させ、前記一方のコンデンサの電圧に重ねる他方のコンデンサの電圧を、前記一方のコンデンサの電圧と同じ極性で前記複数の3レベルインバータのうちの第2グループの3レベルインバータから出力させる制御装置と、を備える、電力変換装置が提供される。
本開示の一態様によれば、中性点の電位変動を抑制できる。
特許文献1に開示された共振抑制装置の構成図である。 本実施形態に係る電力変換装置の構成例を示す図である。 中性点電流が流れるスイッチングパターンを生成するゲート指令を例示するタイミングチャートである。 中性点電流が流れるスイッチングパターンを生成するゲート指令を生成する制御ブロックの構成例を示す図である。 3レベルインバータの出力電力と搬送波と中性点の電位変動との関係を例示する図である。 ±Vp電圧と±Vn電圧の切替制御ブロックの構成例を示す図である。 パルス切替信号がオフまたはオンのときの動作波形を例示する図である。 2多重時の多重間パルス切替がないときの動作波形を例示する図である。 2多重時の多重間パルス切替があるときの動作波形を例示する図である。 3多重時の多重間パルス切替がないときの動作波形を例示する図である。 3多重時の多重間パルス切替があるときの動作波形を例示する図である。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照して説明する。
図2は、本実施形態に係る電力変換装置の構成例を示す図であり、NPC(Neutral Point Clamped)方式の単相3レベルインバータを直列多重接続した電力変換装置を示す。図1に示す電力変換装置は、特許文献1に開示されるような共振抑制装置(STATCOM)に適用可能であるが、これ以外の用途に適用されてもよい。
図2に示す電力変換装置10は、入力された直流電力を三相の交流電力に変換して三相の電力系統14に出力する。電力変換装置10は、複数のコンデンサ(第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2)、複数の単相多重インバータ回路11(11U,11V,11W)、複数の変圧器41(41U,41V,41W)及び制御装置30を備える。
複数のコンデンサC1,C2は、一対の直流端子(第1直流端子Pと第2直流端子N)との間に直列に接続されている。第1コンデンサC1の低電位側と第2コンデンサC2の高電位側とは、中性点Mで接続されている。第1コンデンサC1は、第1直流端子Pと中性点Mとの間に接続され、第2コンデンサC2は、中性点Mと第2直流端子Nとの間に接続されている。
複数の単相多重インバータ回路11は、相互に結線され、図2に示す例では、スター結線されている。複数の単相多重インバータ回路11は、それぞれ、一対の交流端子c,dおよび複数の単相3レベルインバータ20を有する。図2に示す例では、複数の単相多重インバータ回路11は、それぞれ、同一構成の3段の単相3レベルインバータ20を有し、複数の変圧器41を介して電力系統14に連系している。
U相の単相多重インバータ回路11Uの交流端子cは、電力系統14のU相電力線に接続される。V相の単相多重インバータ回路11Vの交流端子cは、電力系統14のV相電力線に接続される。W相の単相多重インバータ回路11Wの交流端子cは、電力系統14のW相電力線に接続される。各相の単相多重インバータ回路11の交流端子dは、中性点jで相互に接続される。
各相の複数の単相3レベルインバータ20は、共通の直流経路から入力される直流電力を交流電力に変換して出力する。各相の複数の単相3レベルインバータ20は、それぞれ、一対の直流セル端子e,f、中性端子m、一対の交流セル端子g,h、半導体スイッチQ1~Q8、ダイオードD1~D4を有する。
各相の複数の単相3レベルインバータ20のそれぞれの第1直流セル端子eは、第1直流端子Pに共通に接続されている。各相の複数の単相3レベルインバータ20のそれぞれの第2直流セル端子fは、第2直流端子Nに共通に接続されている。各相の複数の単相3レベルインバータ20のそれぞれの中性端子mは、中性点Mに共通に接続されている。
複数の単相3レベルインバータ20は、それぞれ、一対の交流セル端子g,hを介して直列に多重接続されている。より詳しくは、各相の複数の単相3レベルインバータ20のそれぞれの一対の交流セル端子g,hは、自身が属する単相多重インバータ回路11の一対の交流端子c,dの間で変圧器を介して直列に多重接続されている。
単相3レベルインバータ20は、一対の直流端子P,Nの間に接続されるu相アームと、一対の直流端子P,Nの間に接続されるv相アームとを有する。
u相アームは、スイッチ素子Q1,Q2,Q3,Q4及びクランプダイオードD1,D2を有する。スイッチ素子Q1~Q4のそれぞれには、逆並列ダイオードが接続されている。クランプダイオードD1は、アノードが中性端子mに接続され、カソードがスイッチ素子Q1,Q2との間の接続点に接続されている。クランプダイオードD2は、カソードが中性端子mに接続され、アノードがスイッチ素子Q3,Q4との間の接続点に接続されている。スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q3との間の接続点は、交流セル端子gに接続されている。
v相アームは、スイッチ素子Q5,Q6,Q7,Q8及びクランプダイオードD3,D4を有する。スイッチ素子Q5~Q8のそれぞれには、逆並列ダイオードが接続されている。クランプダイオードD3は、アノードが中性端子mに接続され、カソードがスイッチ素子Q5,Q6との間の接続点に接続されている。クランプダイオードD4は、カソードが中性端子mに接続され、アノードがスイッチ素子Q7,Q8との間の接続点に接続されている。スイッチ素子Q6とスイッチ素子Q7との間の接続点は、交流セル端子hに接続されている。
スイッチ素子Q1~Q8は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。しかし、スイッチ素子Q1~Q8は、GCT(Gate Commutated Turn-off)サイリスタやMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などの他の半導体スイッチでもよい。
制御装置30は、複数の単相多重インバータ回路11を制御する装置であり、例えば、メモリとプロセッサを有する。制御装置30の機能は、メモリに記憶されたプログラムによって、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが動作することにより実現される。制御装置30の機能は、FPGA(Field Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)によって実現されてもよい。
電力変換装置10は、制御装置30が複数の単相3レベルインバータ20のそれぞれに互いに異なる位相で電圧波形を出力させることで、スイッチ素子の耐圧以上の電圧を有し、且つ、高調波が低減されたマルチレベル電圧波形を出力できる。直列に多重接続された複数の単相3レベルインバータ20の両端電圧は、それらの複数の単相3レベルインバータ20の各々の一対の交流セル端子g,hに発生する矩形波状の電圧を加算(重ねた)値になる。そのため、それらの各段の単相3レベルインバータ20が互いに異なる位相で電圧波形を出力することで、高調波の少ないマルチレベル波形を合成することができる。
単相3レベルインバータ20は、上述のような構成にすることで、出力電圧を正弦波化するためのLCフィルタを小型化できる。また、3レベルインバータを適用したことで、1回のスイッチ動作当たりの電圧変動幅が2レベルインバータの半分となるため、半導体スイッチで発生するスイッチング損失を概ね半減できるなどの利点がある。
ところで、単相3レベルインバータ20では、中性点Mに流れる電流(中性点電流)によって、中性点Mの電位が変動する場合がある。図3は、中性点電流が流れるスイッチングパターンを生成するゲート指令を例示するタイミングチャートである。図4は、中性点電流が流れるスイッチングパターンを生成するゲート指令を生成する制御ブロックの構成例を示す図である。
図3及び図4において、3レベルインバータは、搬送波を変調波Vu+,Vu-,Vv+,Vv-と比較することにより導出された半導体スイッチQ1~Q8用ゲート指令にしたがって、動作する。Vu+は、スイッチ素子Q1,Q3のゲート指令生成用の指令である。Vu-は、スイッチ素子Q2,Q4のゲート指令生成用の指令である。Vv+は、スイッチ素子Q5,Q7のゲート指令生成用の指令である。Vv-は、スイッチ素子Q6,Q8のゲート指令生成用の指令である。
図3に示す通り、3レベルインバータの出力電圧は、±(Vp+Vn)電圧、±Vp電圧、±Vn電圧、零電圧の組合せで構成される。Vp電圧は、第1コンデンサC1の電圧(第1直流端子Pと中性点Mとの間の電圧)を表し、Vn電圧は、第2コンデンサC2の電圧(第2直流端子Nと中性点Mとの間の電圧)を表す。
±(Vp+Vn)電圧を出力しているときは、電流極性に応じてコンデンサC1とコンデンサC2が充放電される。同様に、±Vp電圧を出力しているときは、コンデンサC1が充放電され、±Vn電圧を出力しているときは、コンデンサC2が充放電され、零電圧を出力しているときは、コンデンサC1とコンデンサC2は充放電されない。
なお、搬送波の極性が正(0%~100%)のときは、±(Vp+Vn)電圧と±Vn電圧が出力され、搬送波の極性が負(0%~-100%)のときは、±(Vp+Vn)電圧と±Vp電圧が出力される。
3レベルインバータは、Vp電圧とVn電圧が一致するように動作させる必要があるが、±Vp電圧又は±Vn電圧を出力する(中性点Mに電流が流れる)動作モードによって、中性点Mの電位が変動する。また、インバータの出力電力の周波数と搬送波の周波数が一致した場合にも中性点Mの電位が変動する。
図5は、3レベルインバータINVの出力電力と搬送波と中性点の電位変動との関係を例示する図である。図5(a)に示す通り、搬送波の振幅が0~-100%のときは、Vp電圧が上昇する。一方、搬送波の振幅が0~100%のときは、Vn電圧が低下する。この状態が常に継続するため、中性点Mの電位が変動する。ただし、図5(b)のように、搬送波の位相に対して出力電力の位相が90度遅れている場合は、Vp電圧とVn電圧の増減量(コンデンサC1,C2の充放電量)が等しくなるため、中性点Mの電位はほとんど変動しない。このような中性点電位の変動は、半導体スイッチへの過大な電圧印加を招くおそれがある。
なお、3レベルインバータが、N次の搬送波を用いて、(N+1)次の正相高調波電流または(N-1)次の逆相高調波電流を出力する場合、出力電力の周波数と搬送波の周波数とが一致する。
3レベルインバータがM次の正相高調波電流を出力するときの高調波電力Qは、下記の式1で表される。
Figure 2023010134000002

3レベルインバータがM次の正相高調波電流を出力するときの高調波電力Qの周波数は、式1の通り、(M-1)次となる。
一方、3レベルインバータがM次の逆相高調波電流を出力するときの高調波電力Qは、下記の式2で表される。
Figure 2023010134000003

3レベルインバータがM次の逆相高調波電流を出力するときの高調波電力Qの周波数は、式2の通り、(M+1)次となる。
上記の通り、3レベルインバータでは、中性点の電位が変動する場合がある。中性点の電位の変動を抑制する方法として、電圧指令に直流成分を重畳することで、中性点の電位変動を制御する技術が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
一般に、インバータでは、出力電圧の周波数に対して搬送波の周波数を十分高く設定するため、搬送波の周波数帯におけるインバータ出力電力(高調波電力)は、微小であり、これによる中性点電位の変動は小さい。そのため、非特許文献1のような従来の制御技術によって、中性点電位の変動を抑制できる場合がある。
しかしながら、共振抑制装置のように、搬送波の周波数が比較的低く、更に積極的に高調波を出力する装置の場合、高調波電力による中性点電位変動が大きい。そのため、従来の制御技術で中性点変動を抑制するためには、インバータの電気仕様に十分な余裕を設ける必要があり、装置の大型化を招くおそれがある。また、中性点の電位変動によって、一方のコンデンサ電圧が高くなり、素子耐圧の超過による素子破損を招くおそれがある。
そこで、本実施形態に係る制御装置30(図2参照)は、第1コンデンサC1及び第2コンデンサC2のうち、一方のコンデンサの電圧を、直列に多重接続された複数の3レベルインバータ20のうちの第1グループ(例えば、奇数段目)の3レベルインバータから出力させる。一方、本実施形態に係る制御装置30は、当該一方のコンデンサの電圧に重ねる他方のコンデンサの電圧を、当該一方のコンデンサの電圧と同じ極性で当該複数の3レベルインバータ20のうちの第2グループ(例えば、偶数段目)の3レベルインバータから出力させる。制御装置30は、複数の単相多重インバータ回路11(11U,11V,11W)のそれぞれを、この出力形式で制御する。
例えば、制御装置30は、第1コンデンサC1の正電圧(+Vp電圧)を第1グループの3レベルインバータから出力させ、第1コンデンサC1の正電圧に重ねる第2コンデンサC2の正電圧(+Vn電圧)を第2グループの3レベルインバータから出力させる。制御装置30は、第2コンデンサC2の正電圧(+Vn電圧)を第1グループの3レベルインバータから出力させ、第2コンデンサC2の正電圧に重ねる第1コンデンサの正電圧(+Vp電圧)を第2グループの3レベルインバータから出力させる。制御装置30は、第1コンデンサC1の負電圧(-Vp電圧)を第1グループの3レベルインバータから出力させ、第1コンデンサC1の負電圧に重ねる第2コンデンサC2の負電圧(-Vn電圧)を第2グループの3レベルインバータから出力させる。制御装置30は、第2コンデンサC2の負電圧(-Vn電圧)を第1グループの3レベルインバータから出力させ、第2コンデンサC2の負電圧に重ねる第1コンデンサC1の負電圧(-Vp電圧)を第2グループの3レベルインバータから出力させる。
本実施形態によれば、制御装置30は、各々の一対の交流セル端子g,hからプラス電圧を出力する第1半周期において、1多重目(1段目)のインバータが+Vp電圧(または+Vn電圧)を出力する場合、2多重目(2段目)のインバータが+Vn電圧(または+Vp電圧)を出力するように制御する。一方、制御装置30は、各々の一対の交流セル端子g,hからマイナス電圧を出力する第2半周期において、1多重目(1段目)のインバータが-Vp電圧(または-Vn電圧)を出力する場合、2多重目(2段目)のインバータが-Vn電圧(または-Vp電圧)を出力するように制御する。このように、直列に多重接続されたインバータ間で出力電圧を入れ替えることで、中性点Mの電位変動を生じる±Vp電圧と±Vn電圧を、直列に多重接続されたインバータ間で相殺できる。その結果、電力変換装置10の大型化や素子破損を未然に防ぐことができる。
次に、本実施形態の電力変換装置10について、より詳細に説明する。
図6は、±Vp電圧と±Vn電圧の切替制御ブロックの構成例を示す図である。図7は、パルス切替信号がオフまたはオンのときの動作波形を示す図である。図6に示す切替制御は、制御装置30により実現される。
図6及び図7に示すように、制御装置30は、搬送波を変調波Vu+,Vu-,Vv+,Vv-と比較することにより、半導体スイッチQ1~Q8用ゲート指令を導出する。そして、制御装置30は、搬送波を変調波Vu+,Vu-,Vv+,Vv-と比較した後に導出された各スイッチ素子用のゲート指令を、パルス切替信号にしたがって、Q1とQ8、Q2とQ7、Q3とQ6、Q4とQ5で入れ替える。これにより、±Vp電圧と±Vn電圧の出力を切り替えることができる(図7のA参照)。
制御装置30は、多重数(直列に多重接続された3レベルインバータの段数)によって切り替える。例えば、制御装置30は、偶数段目の3レベルインバータのパルス切替信号をOFFとし、奇数段目の3レベルインバータのパルス切替信号をONとする。この場合、偶数段目の3レベルインバータ内のスイッチ素子Q1~Q8は、図7(a)に示されるゲート指令に従ってスイッチングし、奇数段目の3レベルインバータ内のスイッチ素子Q1~Q8は、図7(b)に示されるゲート指令に従ってスイッチングする。このようなスイッチングにより、偶数段目の3レベルインバータの一対の交流セル端子g,hから図7(a)のように出力される電圧Vuvと奇数段目の3レベルインバータの一対の交流セル端子g,hから図7(b)のように出力される電圧Vuvとが重なる(加算される)。
これにより、奇数段目の3レベルインバータから出力される第1コンデンサC1の正電圧(+Vp電圧)は、偶数段目の3レベルインバータから出力される第2コンデンサC2の正電圧(+Vn電圧)に重なる。奇数段目の3レベルインバータから出力される第2コンデンサC2の正電圧(+Vn電圧)は、偶数段目の3レベルインバータから出力される第1コンデンサC1の正電圧(+Vp電圧)に重なる。奇数段目の3レベルインバータから出力される第1コンデンサC1の負電圧(-Vp電圧)は、偶数段目の3レベルインバータから出力される第2コンデンサC2の負電圧(-Vn電圧)に重なる。奇数段目の3レベルインバータから出力される第2コンデンサC2の負電圧(-Vn電圧)は、偶数段目の3レベルインバータから出力される第1コンデンサC1の負電圧(-Vp電圧)に重なる。
図8は、2多重時の多重間パルス切替がないときの動作波形を例示するタイミングチャートである。図9は、2多重時の多重間パルス切替があるのときの動作波形を例示するタイミングチャートである。図8及び図9は、多重数が2(偶数)の場合を例示する。
図8のように、1多重目(1段目)と2多重目(2段目)の3レベルインバータのパルス切替信号がオフのとき、1多重目の±Vp電圧(または±Vn電圧)と2多重目の±Vp電圧(または±Vn電圧)が重なる。したがって、中性点Mの電位変動を生じさせる±Vp電圧と±Vn電圧は、多重数分だけ増加するため、中性点Mの電位変動もその分増加する(図8のB参照)。
一方、図9のように、1多重目のパルス切替信号をオフ、2多重目のパルス切替信号をオンに設定することで、1多重目が±Vp電圧(または±Vn電圧)を出力したときに、2多重目は±Vn電圧(または±Vp電圧)を出力する。したがって、中性点Mの電位変動を生じさせる±Vp電圧と±Vn電圧とは、多重間で相殺される(図9のC参照)。よって、中性点Mの電位変動を抑制できる。なお、図9は、パルス切替信号がオフの3レベルインバータは、第1グループに属し、且つ、パルス切替信号がオンの3レベルインバータは、第2グループに属する形態を示し、両グループに属する3レベルインバータの数は互いに等しい場合を例示する。
図10は、3多重時の多重間パルス切替がないときの動作波形を例示するタイミングチャートである。図11は、3多重時の多重間パルス切替があるときの動作波形を例示するタイミングチャートである。図10及び図11は、多重数が3(奇数)の場合を例示する。
図10のように、1多重目(1段目)と2多重目(2段目)と3多重目(3段目)の3レベルインバータのパルス切替信号がオフのとき、1多重目の±Vp電圧(または±Vn電圧)と2多重目の±Vp電圧(または±Vn電圧)と3多重目の±Vp電圧(または±Vn電圧)が重なる。したがって、中性点Mの電位変動を生じさせる±Vp電圧と±Vn電圧は、多重数分だけ増加するため、中性点Mの電位変動もその分増加する(図10のD参照)。
一方、図11のように、1多重目のパルス切替信号をオフ、2多重目のパルス切替信号をオン、3多重目のパルス切替信号をオフに設定することで、1多重目が±Vp電圧(又は±Vn電圧)を出力したときに、2多重目は±Vn電圧(または±Vp電圧)を出力、3多重目は±Vp電圧(または±Vn電圧)を出力する。したがって、中性点Mの電位変動を生じさせる±Vp電圧と±Vn電圧は、1多重目と2多重目で相殺され、3多重目の±Vp電圧と±Vn電圧のみが残る。よって、中性点Mの電位変動を1多重分のみに軽減することができる(図11のE参照)。なお、図11は、パルス切替信号がオフの3レベルインバータは、第1グループに属し、且つ、パルス切替信号がオンの3レベルインバータは、第2グループに属する形態を示し、両グループに属する3レベルインバータの個数差は1である場合を例示する。
また、制御装置30は、直列に多重接続された複数の3レベルインバータ20の各々を、第1グループの3レベルインバータとするのか第2グループの3レベルインバータとするのかを切り替えてもよい。これにより、例えば、直列に多重接続された複数の3レベルインバータ20のうち少なくとも一つの3レベルインバータ20が故障等によりバイパスされた場合、残りの3レベルインバータ20の各々をどちらのグループに属させるのかを組み替えできる。これにより、残りの3レベルインバータ20の各々を、図7(a)と図7(b)のどちらの指令パターンでスイッチングさせるのかを再選択できるので、中性点の電位変動の抑制を継続できる。
以上、実施形態を説明したが、本開示の技術は上記の実施形態に限定されない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
10 電力変換装置
11,11U,11V,11W 単相多重インバータ回路
14 電力系統
20 3レベルインバータ
30 制御装置
41,41U,41V,41W 変圧器

Claims (6)

  1. 一対の直流端子の間に直列に接続された第1コンデンサ及び第2コンデンサと、
    前記第1コンデンサと前記第2コンデンサの間の中性点と前記一対の直流端子とに接続された複数の3レベルインバータを有し、前記複数の3レベルインバータの出力が直列に多重接続された多重インバータ回路と、
    前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサのうち、一方のコンデンサの電圧を、前記複数の3レベルインバータのうちの第1グループの3レベルインバータから出力させ、前記一方のコンデンサの電圧に重ねる他方のコンデンサの電圧を、前記一方のコンデンサの電圧と同じ極性で前記複数の3レベルインバータのうちの第2グループの3レベルインバータから出力させる制御装置と、を備える、電力変換装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記第1コンデンサの正電圧を前記第1グループの3レベルインバータから出力させ、前記第1コンデンサの正電圧に重ねる前記第2コンデンサの正電圧を前記第2グループの3レベルインバータから出力させ、
    前記第2コンデンサの正電圧を前記第1グループの3レベルインバータから出力させ、前記第2コンデンサの正電圧に重ねる前記第1コンデンサの正電圧を前記第2グループの3レベルインバータから出力させ、
    前記第1コンデンサの負電圧を前記第1グループの3レベルインバータから出力させ、前記第1コンデンサの負電圧に重ねる前記第2コンデンサの負電圧を前記第2グループの3レベルインバータから出力させ、
    前記第2コンデンサの負電圧を前記第1グループの3レベルインバータから出力させ、前記第2コンデンサの負電圧に重ねる前記第1コンデンサの負電圧を前記第2グループの3レベルインバータから出力させる、
    請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記第1グループの3レベルインバータは、前記複数の3レベルインバータのうちの奇数段目の3レベルインバータであり、
    前記第2グループの3レベルインバータは、前記複数の3レベルインバータのうちの偶数段目の3レベルインバータである、
    請求項1又は2に記載の電力変換装置。
  4. 多重数が偶数の場合、前記第1グループの3レベルインバータの数は、前記第2グループの3レベルインバータの数と等しい、請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  5. 多重数が奇数の場合、前記第1グループの3レベルインバータと前記第2グループの3レベルインバータとの個数差は、1である、請求項1から3のいずれか一項に記載の電力変換装置。
  6. 前記制御装置は、前記複数の3レベルインバータの各々を、前記第1グループの3レベルインバータとするのか前記第2グループの3レベルインバータとするのかを切り替える、請求項1から5のいずれか一項に記載の電力変換装置。
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