JP2023009916A - 全固体電池用シート状電極の積層装置 - Google Patents

全固体電池用シート状電極の積層装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2023009916000001
【課題】シート状部材を損傷することなく積層する。
【解決手段】全固体電池用シート状電極(1)が載置される搬送プレート(20)と、搬送プレート(20)を支持しかつ走行経路に沿って移動せしめられる基台(19)と、シート状電極(1)を積層保持する積層冶具(40)とを具備している。積層冶具(40)内に積層されている積層済みのシート状電極(1)の上方に、積層冶具(40)の移動経路に沿って積層冶具(40)内へのシート状電極(1)の積層作業の開始位置まで延びると共に積層済みのシート状電極(1)が浮き上がったときに積層済みのシート状電極(1)と接触可能なシート状電極浮き上り防止板(90,91、92)が配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、全固体電池用シート状電極の積層装置に関する。
全固体電池用シート状電極が載置される搬送プレートと、搬送プレートを支持しかつ走行経路に沿って移動せしめられる基台と、シート状電極を積層保持する積層冶具とを具備しており、搬送プレート上に載置されたシート状電極を積層冶具内に積層するときには、積層冶具が搬送プレートの下方において搬送プレートと整列して移動せしめられ、積層冶具と搬送プレートとが整列移動せしめられている間に、搬送プレート上に載置されたシート状電極を積層冶具内に受け渡すシート状電極の積層作業が行われる全固体電池用シート状電極の積層装置が公知である(例えば特許文献1を参照)。この場合、搬送プレート上に載置されたシート状電極を積層冶具内に受け渡すには、搬送プレートを積層冶具に接近させる必要があり、従って、この積層装置では、積層冶具内へのシート状電極の受け渡しを行うときには、搬送プレートが、積層冶具から小さな間隔を隔てた状態で、積層冶具と整列する位置まで移動せしめられる。
特開2020-024816号公報
ところが、全固体電池用シート状電極は、活物質、固体電解質等の構成粒子間を強固に接触させる必要があるため、液状電解質を用いた電極に比べ非常に大きな荷重でプレスすることにより製造される。その結果、全固体電池用シート状電極は、硬く、反りやうねりを生じやすいという特有の性質を有している。従って、反りやうねりを生じているシート状電極が積層冶具内に積層される場合があり、この場合には、積層冶具内に積層されている積層済みのシート状電極が積層冶具内から大きく浮き上がってしまう。このような場合、積層冶具内へのシート状電極の受け渡しを行うべく、搬送プレートが、積層冶具から小さな間隔を隔てた状態で、積層冶具と整列する位置まで移動せしめられると、浮き上がった積層済みのシート状電極が、搬送プレート、或いは、搬送プレート上に載置されたシート状電極と衝突し、それによりシート状電極が損傷する恐れがある。
そこで本発明では、全固体電池用シート状電極が載置される搬送プレートと、搬送プレートを支持しかつ走行経路に沿って移動せしめられる基台と、シート状電極を積層保持する積層冶具とを具備しており、搬送プレート上に載置されたシート状電極を積層冶具内に積層するときには、積層冶具が搬送プレートの下方において搬送プレートと整列して移動せしめられ、積層冶具と搬送プレートとが整列移動せしめられている間に、搬送プレート上に載置されたシート状電極を積層冶具内に受け渡すシート状電極の積層作業が行われる全固体電池用シート状電極の積層装置において、積層冶具内に積層されている積層済みのシート状電極の上方に、積層冶具の移動経路に沿って積層冶具内へのシート状電極の積層作業の開始位置まで延びると共に積層済みのシート状電極が浮き上がったときに積層済みのシート状電極と接触可能なシート状電極浮き上り防止板を配置した全固体電池用シート状電極の積層装置が提供される。
このようなシート状電極浮き上り防止板を配置することにより、積層済みのシート状電極と搬送プレートとの衝突、および、積層済みのシート状電極と搬送プレートに載置されたシート状電極との衝突が回避され、それにより、シート状電極が損傷する恐れがなくなる。
図1は、プレート搬送装置および冶具搬送装置の全体図である。 図2は、図1のZ-Z断面に沿ってみたプレート搬送装置および冶具搬送装置の断面図である。 図3A、図3B、図3Cおよび図3Dは、単位電池およびシート状電極を説明するための図である。 図4は、搬送プレートの斜視図である。 図5Aおよび図5Bは、搬送プレートのクランプ機構の作動を説明するための図である。 図6は、シート状電極の積層工程を示す図である。 図7は、積層冶具を図解的に表した斜視図である。 図8A、図8Bおよび図8Cは、積層冶具のクランプ機構の作動を説明するための図である。 図9は、シート状電極の積層作業を説明するための図である。 図10A、図10Bおよび図10Cは、搬送プレートのリフト機構を説明するための図である。 図11は、本発明による積層装置の一実施例を説明するための図である。 図12は、従来の積層装置の問題点を説明するための図である。
例えば、車両に搭載される電池を製造するときには、最初に大量のシート状電極が作成され、次いで、シート状電極を積層することにより電極積層体が形成され、形成された複数個の電極積層体を直列或いは並列に電気的に接続することによって電池が製造される。本発明は、このようにシート状電極を積層することにより電極積層体を形成する際に適用し得るシート状電極の積層装置に関する。最初に、本発明による実施例において用いられているシート状電極について説明する。図3Aおよび図3Bは夫々、このシート状電極を用いて製造される電池の構成要素、即ち、単位電池の平面図と、図3AのX-X線に沿って見た単位電池の断面図とを図解的に示している。なお、単位電池の厚みは1mm以下であり、従って、図3Bでは、各層の厚みがかなり誇張して示されている。
図3Bを参照すると、2は正極集電体層、3は正極活物質層、4は固体電解質層、5は負極活物質層、6は負極集電体層を夫々示す。正極集電体層2は導電性材料から形成されており、本発明による実施例では、この正極集電体層2は集電用金属箔、例えば、アルミニウム箔から形成されている。また、正極活物質層3は、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン等の金属イオンを、放電の際に吸蔵させ、充電の際に放出させることのできる正極活物質から形成されている。また、固体電解質層4は、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン等の金属イオンに対して伝導性を有し、全固体電池の材料として利用可能な材料から形成されている。
一方、負極活物質層5は、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン等の金属イオンを、放電の際に放出させ、充電の際に吸蔵させることのできる負極活物質から形成されている。また、負極集電体層6は導電性材料から形成されており、本発明による実施例では、この負極集電体層2は集電用金属箔、例えば、銅箔から形成されている。また、上述の説明からわかるように、本発明による実施例において製造される電池は全固体電池であり、この場合、この電池は、全固体リチウムイオン二次電池であることが好ましい。
さて、本発明による実施例において用いられるシート状電極は、図3Aと同様なほぼ矩形状の平面形状を有しており、図3C又は図3Dに示される断面構造を有している。なお、これら図3Cおよび図3Dは、図3AのX-X線と同様な位置における断面図を示している。なお、これら図3Cおよび図3Dにおいても、図3Bと同様に、2は正極集電体層、3は正極活物質層、4は固体電解質層、5は負極活物質層、6は負極集電体層を示している。図3Cに示されるシート状電極は、中心部に負極集電体層6が位置しており、この負極集電体層6から上方向に向けて、負極活物質層5、固体電解質層4、正極活物質層3、正極集電体層2が順次形成されており、負極集電体層6から下方向に向けて、負極活物質層5、固体電解質層4、正極活物質層3が順次形成されている。この場合、本発明による実施例では、負極集電体層6は銅箔から形成されており、正極集電体層2はアルミニウム箔から形成されている。
一方、図3Dに示されるシート状電極は、中心部に負極集電体層6が位置しており、この負極集電体層6から上下方向に向けて夫々、負極活物質層5、固体電解質層4、正極活物質層3が順次形成されている。即ち、図3Dに示されるシート状電極は正極集電体層2を有していない。図3Dに示される場合でも、負極集電体層6は銅箔から形成されている。本発明による実施例では、図3Dに示される断面形状のシート状電極が予め形成されており、後述するように積層工程の途中で図3Dに示される断面形状のシート状電極上にアルミニウム箔(正極集電体)が貼付され、その結果、図3Cに示される断面形状のシート状電極、即ち、アルミニウム箔2の貼付されたシート状電極が形成される。
本発明による実施例では、このアルミニウム箔2の貼付されたシート状電極を、シート状電極1と称している。なお、本発明による実施例の説明において、特に混乱しないと考えられる場合には、アルミニウム箔2の貼付されていない図3Dに示される断面形状のシート状電極もシート状電極1と称する。これに対し、アルミニウム箔2の貼付されたシート状電極1とアルミニウム箔2の貼付されていないシート状電極1とを区別して表現した方が好ましい場合には、アルミニウム箔2の貼付されたシート状電極を正極付きシート状電極1と称し、アルミニウム箔2の貼付されていないシート状電極を、正極なしシート状電極1と称する。
なお、図3Cおよび図3Dに示されるシート状電極1は一例を示すものであって、種々の構造のシート状電極1の使用が考えられる。例えば、銅箔6の一方の側面上に、負極活物質層5、固体電解質層4、正極活物質層3および正極集電体層2を形成するか、又は負極活物質層5、固体電解質層4および正極活物質層3を形成するか、又は負極活物質層5および固体電解質層4を形成するか、又は負極活物質層5のみを形成し、銅箔6の他方の側面上に、負極活物質層5および固体電解質層4を形成するか、又は負極活物質層5のみを形成するか、又は何も形成しない構造とすることができる。また、銅箔6に代えて、正極集電体層2を形成するアルミニウム箔を用い、このアルミニウム箔2の一方の側面上に、正極活物質層3、固体電解質層4、負極活物質層5および負極集電体層6形成するか、又は正極活物質層3、固体電解質層4および負極活物質層5を形成するか、又は正極活物質層3および固体電解質層4を形成するか、又は正極活物質層3のみを形成し、他方の側面上に、正極活物質層3、固体電解質層4および負極活物質層5を形成するか、又は正極活物質層3および固体電解質層4を形成するか、又は正極活物質層3のみを形成するか、又は何も形成しない構造とすることができる。
従って、包括的に表現すると、本発明において、シート状電極1は、集電用金属箔2又は6と、集電用金属箔2又は6上に形成された正極活物質層3および負極活物質層5の少なくとも一方とを含んでいることになる。なお、以下、シート状電極1が、図3Cおよび図3Dのいずれかに示される構造を有する場合を例にとって、本発明による実施例について説明する。なお、これから説明する図1および図3から図9では、シート状電極が平坦なシート状に描かれているが、後述するように、実際には、シート状電極は反りやうねりを生じているので、完全に平坦な形状を有しているわけではない。
図1を参照すると、図1には、プレート搬送装置A、冶具搬送装置Bおよび運転制御装置Cからなる積層装置が示されている。図1に示される積層装置の例では、図1において矢印で示される搭載位置において、図3Dに示される断面形状の正極なしシート状電極1がプレート搬送装置Aに供給され、このシート状電極1は、シート状電極1を含む積層体を形成するためにプレート搬送装置Aにより矢印で示される搬送方向に搬送される。
まず初めに、図1および図1のZ-Z線に沿ってみたプレート搬送装置Aおよび冶具搬送装置Bの縦断面図を参照しつつ、プレート搬送装置Aについて説明する。図1および図2を参照すると、プレート搬送装置Aは並列配置されかつ互いに連結された長円形のレール保持部10と長円形の固定子保持部11とを具備する。長円形のレール保持部10は、垂直面内において上下方向に間隔を隔てた水平直線部分12aおよび一対の半円形部分12bからなる長円形のレール12と、このレール12上を走行可能な複数個の可動子13を具備している。図2に示されるように、この可動子13は、可動子13に回転可能に取り付けられてレール12上を転動するガイドローラ14と、可動子13に回転可能に取り付けられてレール12上を転動する一対のガイドローラ15(進行方向に対し前と後ろに配置されている)とを備えている。
一方、固定子保持部11の外周部にはコイルの巻設された固定子16が配置されており、可動子13には、固定子16を挟むように配置された一対の永久磁石17,18が取り付けられている。この場合、固定子16と永久磁石17,18によって、即ち、固定子16と可動子13によってリニアモータが形成されており、従って、プレート搬送装置Aでは、リニアモータの可動子13がレール12上を走行せしめられていることになる。この可動子13の走行速度等は、運転制御装置Cによって制御される。
図2に示されるように、可動子13上には基台19が取付けられており、この基台19により、矩形状をなす搬送プレート20が支持されている。この搬送プレート20上には、図1に示される搭載位置においてシート状電極1が載置される。図4は、基台19により支持されている搬送プレート20の斜視図を示している。図4を参照すると、本発明による実施例では、搬送プレート20には、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1を搬送プレート20上に押え付けて、搬送中、シート状電極1を搬送プレートト20の載置位置に保持する複数のクランプ21、22が取り付けられている。
図5Aおよび図5Bは、図4において最も手前に位置しているクランプ21の作動を示している。このクランプ21は、搬送プレート20に取り付けられた支持ピン23により回動可能に支持されており、このクランプ21が回動せしめられると他の3個のクランプ21も一体的に回動せしめられる。図5Aおよび図5Bに示されるように、クランプ21は引張りばね24によって常時時計回りに付勢されており、従って、通常、搬送プレート20上のシート状電極1は、図5Aに示されるようにクランプ21により搬送プレート20上に押え付けられている。一方、クランプ21の端部にはローラ25が取り付けられており、可動子13の走行経路には、ローラ25と係合可能な固定カム(図示せず)が設けられている。ローラ25が固定カムと係合すると、図5Bに示されるように、ローラ25が上昇し、シート状電極1が、クランプ21から解放される。なお、クランプ22もクランプ21と同様な構造を有しており、従って、クランプ22についての説明は省略する。
次に、図6を参照しつつ、シート状電極の積層工程について説明する。図6は、このシート状電極の積層工程を図解的に示しており、この図6には、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1と、搬送プレート20に取り付けられたクランプ21,22が図解的に示されている。ただし、図6では、搬送プレート20は省略されている。なお、この図6には、シート状電極1がプレート搬送装置Aにより搬送されているときに行われる種々の処理が示されている。
本発明による実施例では、細長い銅箔の両側面上に、銅箔の長手方向に間隔をおいて、負極活物質層、固体電解質層および正極活物質層が順次、重なるように塗布され、次いで、この銅箔を、所定の長さ毎に切断することによって、図3Dに示される断面形状の正極なしシート状電極1が作成される。この正極なしシート状電極1は保管台に積み重ねられて保管される。図6のQは、この保管台に積み重ねられている正極なしシート状電極1を示している。この保管台に積み重ねられているシート状電極1は、図示しない移送装置により、図1の矢印で示される搭載位置において、図6において矢印で示すように、一枚ずつ順次、プレート搬送装置Aの上方の水平直線レール部分12aにおいて搬送プレート20上に載置される。
上方の水平直線レール部分12aにおいて搬送プレート20上に載置されたシート状電極1は、プレート搬送装置Aの水平直線部分12aに沿って移動する間、まず初めに、接続用電極タブを形成するための銅箔6の端部のタブ裁断処理が行われる。このとき形成される接続用電極タブが図3Aおよび図4においてtbで示されている。次いで、アルミニウム(正極)箔との短絡を阻止するために銅箔6の一部に絶縁材を塗布するための端部絶縁処理が行われる。次いで、正極なしシート状電極1に接続用電極タブtbが正確に形成されたか否か、および絶縁材が正確に塗布されたか否かを検査する電極検査が行われる。次いで、アルミニウム(正極)箔2をシート状電極1上に接着剤を用いて貼付する正極箔貼付処理が行われる。この正極箔貼付処理が行われと、シート状電極1は図3Cに示される断面形状の正極付きシート状電極となる。次いで、アルミニウム(正極)箔2がシート状電極1上に適切に貼付されているか否かを検査する箔貼付検査が行われる。次いで、正極付きシート状電極1を積層したときに、積層したシート状電極1間でズレを生じないようにアルミニウム(正極)箔2上に接着剤を塗布するズレ止め塗布処理が行われる。
次いで、搬送プレート20が、プレート搬送装置Aの半円形レール部分12bに到達し、半円形レール部分12bに沿って進行し始めると、図6に示される如く、搬送プレート20の上下が反転し始め、搬送プレート20が、プレート搬送装置Aの半円形レール部分12bの下端部に到達すると、搬送プレート20の上下が完全に反転する。本発明による実施例では、このように搬送プレート20の上下が反転した状態で、搬送プレート20上に載置された正極付きシート状電極1を積層冶具40に積層する正極付きシート状電極1の積層作用が行われる。正極付きシート状電極1の積層作用が行われると、正極付きシート状電極1は搬送プレート20上から取り除かれ、搬送プレート20上は空の状態となる。この空の状態となった搬送プレート20は、順次、図1に示される搭載位置に移動せしめられる。
このように、本発明による実施例では、搬送プレート20の上下が反転した状態で、搬送プレート20上に載置された正極付きシート状電極1を積層冶具40に積層する正極付シート状電極1の積層作用が行われる。このとき図6に示されるように、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1に積層冶具40の上面が対面するように積層冶具40が搬送される。この場合、本発明による実施例では、搬送プレート20を進行方向に移動させつつ積層作用を行うので、積層作用が行われている間、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1に積層冶具40の上面が対面し続けるように積層冶具40が搬送される。この場合、この積層冶具40は冶具搬送装置Bによって搬送される。そこで、次に、この冶具搬送装置Bの概要について先に説明し、その後、積層冶具40の構造について説明する。
図1および図2を参照すると、この冶具搬送装置Bは、水平配置されていることを除いて、プレート搬送装置Aと同様な構造を有している。即ち、冶具搬送装置Bは、上下方向に間隔を隔てて配置されかつ互いに連結された長円形のレール保持部30と長円形の固定子保持部31とを具備する。長円形のレール保持部30は、水平方向に間隔を隔てた直線部分32aおよび一対の半円形部分32bからなる長円形のレール32と、このレール32上を走行可能な複数個の可動子33を具備している。図2に示されるように、この可動子33には、プレート搬送装置Aの可動子13と同様にレール32上を転動するガイドローラ34と、レール32上を転動する一対のガイドローラ35(進行方向に対し前と後ろに配置されている)とが設けられている。
また、固定子保持部31の外周部にはコイルの巻設された固定子36が配置されており、可動子33には、固定子36を挟むように配置された一対の永久磁石37,38が取られている。この場合、固定子36と永久磁石37,38によって、即ち、固定子36と可動子33によってリニアモータが形成されており、従って、冶具搬送装置Bでも、リニアモータの可動子33がレール32上を走行せしめられていることになる。図2に示されるように、可動子33上には搬送台39が固定されており、この搬送台39上に積層冶具40が搭載される。
冶具搬送装置Bには複数個の可動子33が配置されており、各可動子33上には、図1に示されるように、夫々、積層冶具40が載置されている。これらの積層冶具40は、図1において矢印Fで示される方向に移動せしめられ、積層冶具40が移動せしめられて間に、各積層冶具40へのシート状電極1の積層作用が順次行われる。本発明による実施例では、積層作用が行われている間、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1に積層冶具40の上面が対面し続けることができるように、即ち、積層作用が行われている間、搬送台39に搭載された積層冶具40がプレート搬送装置Aの真下を移動し続けることができるように、冶具搬送装置Bが配置されている。更に、本発明による実施例では、積層作用が行われている間、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1に積層冶具40の上面が対面し続けるように、搬送プレート20と搬送台32とが同期して移動せしめられる。
次に、図7を参照しつつ、積層冶具40について説明する。この図7は、図解的に表した積層冶具40の斜視図を示している。図7を参照すると、積層冶具40は、基台41と、基台41上に取り付けられたパンダグラフ式昇降機構42と、パンダグラフ式昇降機構42により支持されている底板43と、底板43の一側に設けられて3つのクランプ44を有するクランプロッド45と、底板43の他側に設けられて3つのクランプ46を有するクランプロッド47とを具備する。底板43は、ばね付勢されたパンダグラフ式昇降機構42によって、常時上方に付勢されている。
一方、クランプロッド45とクランプロッド47は、底板43の長手軸線に関して対称的な形状を有しており、これらクランプロッド45およびクランプロッド47を作動させるためのクランプ機構も、底板43の長手軸線に関して対称的な構造を有している。従って、以下、図7および図8Aから図8Cを参照しつつ、クランプロッド45を作動させるためのクランプ機構の構造のみについて説明し、クランプロッド47を作動させるためのクランプ機構の構造についての説明は省略する。なお、図8Aから図8Cは、クランプロッド45を作動させるためのクランプ機構の作動を図解的に示しており、これら図8Aから図8Cには、底板43の一部と、底板43上に積層された複数枚のシート状電極1の一部が描かれている。
図8Aを参照すると、積層冶具40のクランプ機構は、クランプ44のクランプロッド45を傾けるためのチルト機構48と、チルド機構48を上下動させるためのスライド機構49とを有する。スライド機構49は、積層冶具40内において上下方向に摺動可能に支持されているスライダ50と、スライダ50の下端部に回転可能に取り付けられたローラ51と、スライダ50を上方に向けて付勢する圧縮ばね52と、積層冶具40内において回動可能に支持されているカム軸53と、カム軸53に固定されてローラ51と係合するカム54と、カム軸53の外端部に固定されたアーム55と、アーム55の先端部に回転可能に取り付けられたローラ56とを具備する。図8Aにおいてカム軸53が時計回りに回動せしめられると、図8Bに示されるようにスライダ50が圧縮ばね52のばね力により上昇する。即ち、スライド機構49では、カム軸53を回動させることによりスライダ50が上下動せしめられる。
一方、チルト機構48は、クランプロッド45を支持しかつ回動軸57によりスライダ50に回動可能に取り付けられたチルトヘッド58と、チルトヘッド58に回転可能に取り付けられたローラ59と、スライダ50に回動可能に支持されているカム軸60と、カム軸60に固定されてローラ59と係合するカム61と、カム軸60の外端部に固定されたアーム62と、アーム62の先端部に回転可能に取り付けられたローラ63とを具備する。なお、図8A或いは図8Cに示されるように、クランプ44が搬送プレート20上に載置されたシート状電極1の上方に位置しているときのチルトヘッド58の位置を、以下、直立位置と称する。一方、図8Aにおいてカム軸60が時計回りに回動せしめられると、図8Bに示されるように、クランプ44が搬送プレート20上に載置されたシート状電極1の上方領域から外れる方向に、チルトヘッド58が傾けられる。
図8Aは、チルトヘッド58が直立位置にあり、底板43上に積層されたシート状電極1が、クランプ44により押え付けられているときを示している。このとき、底板43上に積層されたシート状電極1は、パンダグラフ式昇降機構42により上方に付勢されており、このとき、上昇しようとするシート状電極1が、クランプ44により押え付けられている。一方、底板43上に積層されたシート状電極1のクランプ44による押え付け作用を解除するときには、カム軸53およびカム軸60が共に時計回りに回動され、このとき、図8Bに示されるように、チルトヘッド58が上昇せしめられると共に、クランプ44が底板43上に積層されたシート状電極1の上方領域から外れる方向に、チルトヘッド58が傾けられる。次いで、再び、底板43上に積層されたシート状電極1をクランプ44により押え付けるときには、図8Cに示されるように、チルトヘッド58が直立位置に戻され、次いで、チルトヘッド58が下降せしめられる。このようなカム軸53およびカム軸60の回動作業は、可動子33がレール32に沿って移動せしめられているときに、ローラ56およびローラ63が、図7に示される固定カム64と係合することにより実行される。
次に、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1が積層冶具40の上面に対面するように搬送プレート20と積層冶具40とを整列させながら行われる積層作業について図9を参照しつつ説明する。なお、図9には、搬送プレート20のクランプ21,22によるシート状電極1のクランプ作用、および積層冶具40のクランプ44,46によるシート状電極1のクランプ作用が図解的に示されている。なお、図9の説明に関しては、図9の(1)において、搬送プレート20に載置されているシート状電極1を新たなシート状電極1と称し、積層冶具40の底板43上に既に存在するシート状電極1を積層済みシート状電極1と称する。
図9を参照すると、図9の(1)に示されるように、搬送プレート20上に載置された新たなシート状電極1が積層冶具40の上面に対面した状態で積層作業が開始される。積層作業が開始されると、最初に、図9の(2)に示されるように、積層冶具40のクランプ46により積層済みシート状電極1の一側周辺部が押え付けられている状態で、積層冶具40のクランプ44による積層済みシート状電極1の他側周辺部のクランプ作用が解除され、搬送プレート20のクランプ22により新たなシート状電極1の一側周辺部が押え付けられている状態で、搬送プレート20のクランプ21による新たなシート状電極1の他側周辺部のクランプ作用が解除される。このとき、図9の(2)に示されるように、新たなシート状電極1の他側周辺部が積層済みシート状電極1上に落下する。
新たなシート状電極1の他側周辺部が積層済みシート状電極1上に落下すると、図9の(3)に示されるように、積層冶具40のクランプ44により、積層済みシート状電極1上に落下した新たなシート状電極1の他側周辺部が押え付けられる。次いで、図9の(4)に示されるように、積層冶具40のクランプ44により、積層済みシート状電極1上に落下した新たなシート状電極1の他側周辺部が押え付けられた状態で、積層冶具40のクランプ46による積層済みシート状電極1の一側周辺部のクランプ作用が解除されると共に、搬送プレート20のクランプ22による新たなシート状電極1の一側周辺部のクランプ作用が解除され、それにより新たなシート状電極1の一側周辺部も積層済みシート状電極1上に落下する。新たなシート状電極1の一側周辺部も積層済みシート状電極1上に落下すると、図9の(5)に示されるように、積層冶具40のクランプ46により、積層済みシート状電極1上に落下した新たなシート状電極1の一側周辺部が押え付けられる。
これで、積層冶具40への一枚のシート状電極1の受け渡し作業が完了する。なお、図9の(1)から(5)において、搬送プレート20のクランプ21,22によるクランプ作用およびクランプの解除作用は、搬送プレート20の移動中にクランプ21,22のローラ25が固定カムと係合することにより行われ、積層冶具40のクランプ44,46によるクランプ作用およびクランプの解除作用は、搬送台39の移動中に積層冶具40のローラ56、63が固定カム64と係合することにより行われる。
さて、前述したように、全固体電池用シート状電極1は、活物質、固体電解質等の構成粒子間を強固に接触させる必要があるため、液状電解質を用いた電極に比べ非常に大きな荷重でプレスすることにより製造される。その結果、全固体電池用シート状電極1は、硬く、反りやうねりを生じやすいという特有の性質を有している。この場合、全固体電池用シート状電極1が、反りやうねりを生じると、積層作業時に問題を生ずる。次に、この積層作業時に生ずる問題について、搬送プレート20とそのクランプ21,22および積層冶具40とそのクランプ44,46を図解的に示す図12を参照しつつ説明する。図12には、反りやうねりを生じている新たなシート状電極1がクランプ21,22により搬送プレート20上に保持されており、反りやうねりを生じている積層済みシート状電極1が積層冶具40内に保持されている場合が図解的に示されている。
ところで、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1の積層冶具40内への積層作業の開始時には、従来では、図12の(1)、(2)、(3)に示されるように、搬送プレート20が、積層冶具40に対し、クランプ21,22およびクランプ44,46のクランプ作業に必要な最低限の間隔を隔てた状態を維持しながら、積層冶具40と整列するまで移動せしめられる。ところがこのとき、新たなシート状電極1や積層済みシート状電極1が反りやうねりを生じていると、図12の(1)、(2)、(3)からわかるように、搬送プレート20が積層冶具40と整列するまでに、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1が積層冶具40と衝突し、或いは、積層冶具40内に積層されているシート状電極1が搬送プレート20と衝突し、或いは、搬送プレート1上に載置されたシート状電極1が積層冶具40内に積層されているシート状電極1と衝突し、それによりシート状電極1が損傷する危険性が生ずる。
一方、積層冶具40内に積層されたシート状電極1は、クランプ44,46により押え付けられる。このとき、シート状電極1の中央部がクランプ44,46により押え付けられるために、シート状電極1が反りやうねりを生じていると、積層済みシート状電極1の両端部に形成されている接続用電極タブtbが積層冶具40から浮き上がってしまう。その結果、浮き上がった接続用電極タブtbが、搬送プレート20、或いは、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1と衝突し、それによりシート状電極1が損傷する危険性が生ずる。
そこで、本発明による実施例では、一方では、可動子13上に取付けられた基台19上に、搬送プレート20を基台19から持ち上げるためのリフト機構を設けて、積層冶具40内へのシート状電極1の積層作業時に、このリフト機構を用いて搬送プレート20を持ち上げることにより、シート状電極1が損傷するのを阻止し、他方では、積層済みのシート状電極1が浮き上がったときに積層済みのシート状電極1と接触可能なシート状電極浮き上り防止板を配置して、このシート状電極浮き上り防止板によりシート状電極1が損傷するのを阻止するようにしている。
そこで、最初に、図10Aから図10Cを参照しつつ、搬送プレート20を基台19から持ち上げるためのリフト機構について説明すると共に図11を参照しつつ、このリフト機構を用いたシート状電極1の積層方法について説明し、その後、シート状電極浮き上り防止板について説明する。
図10Aは,可動子13上に取付けられた基台19および搬送プレート20の側面断面図を示しており、図10Bは,図10AのB-B線に沿ってみた基台19および搬送プレート20の断面図を示している。なお、図10Aから図10Cでは、搬送プレート20に取付けられているクランプ21,22が省略されている。図10Aおよび図10Bを参照すると、基台19は、平坦な頂部19aと、平坦な頂部19aの両側に形成された一対の取付けフランジ部19bを有しており、これら一対の取付けフランジ部19bが可動子13の頂部に固定される。
搬送プレート20は矩形の輪郭形状を有しており、搬送プレート20の裏面上には搬送プレート支持板70が固定されている。一方、基台19の平坦な頂部19aには、間隔を隔てて一対の中空円筒状のロッドガイド71,72が嵌着されており、これらロッドガイド71,72内には夫々、ガイドロッド73,74が摺動可能に挿入されている。これらガイドロッド73,74の下端部は搬送プレート支持板70に固着されており、従って、搬送プレート20は搬送プレート支持板70と共に、ガイドロッド73,74により案内されつつ基台19に対して上下動可能である。
一方、ガイドロッド73,74の間には,搬送プレート支持板70および基台19の平坦な頂部19a内を貫通して延びるアンカーロッド75が設けられている。このアンカーロッド75の下端部は搬送プレート支持板70に掛け止めされ、アンカーロッド75の上端部と、基台19の平坦な頂部19aに嵌着されたばね支持用スリーブ76との間には、圧縮ばね77が挿入されている。搬送プレート支持板70は、この圧縮ばね77のばね力により、通常、図10Aおよび図10Bに示されるように、ロッドガイド71,72の下端面上に着座せしめられている。
一方、搬送プレート20の裏面上には、一対のローラ支持アーム78,79が固定されており、各ローラ支持アーム78,79に夫々、ローラ80,81が回動可能に取り付けられている。ローラ80,81が押し下げられると、図10Cに示されるように、搬送プレート20は搬送プレート支持版70と共に圧縮ばね77のばね力に抗して下降せしめられる。即ち、搬送プレート20は基台19から持ち上げられることになる。この場合、ローラ支持アーム78,79、ローラ80,81、ガイドロッド73,74、アンカーロッド75が、搬送プレート20を基台19から持ち上げるためのリフト機構82を構成している。
次に、図11を参照しつつ、積層冶具40内へのシート状電極1の積層方法について説明する。図11には、搬送プレート20が積層冶具40と位置Pにおいて整列した後、搬送プレート20と積層冶具40とが矢印K方向に移動しているときの一定時間毎の移動位置P、P、P と、各位置P、P、P、P における搬送プレート20の下降量Mの変化が示されている。図11からわかるように、搬送プレート20が積層冶具40と位置Pにおいて整列したときには、リフト機構82による基台19からの搬送プレート20の持ち上げ作業は行われておらず、従って、このとき、搬送プレート20と積層冶具40との間隔は大きくなっている。
従って、このときには、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1が積層冶具40と衝突することがなく、積層冶具40内に積層されているシート状電極1が搬送プレート20と衝突することがなく、搬送プレート1上に載置されたシート状電極1が積層冶具40内に積層されているシート状電極1と衝突することもない。従って、シート状電極1が損傷する恐れがなくなる。次いで、位置PとPとの間では、ローラ80,81が固定カム(図示せず)と係合することにより、リフト機構82による基台19からの搬送プレート20の持ち上げ作業が行われ、搬送プレート20と積層冶具40との間隔が次第に狭められる。このとき、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1が、積層冶具40内に積層されているシート状電極1上に徐々に押し付けられる。
次いで、位置Pにおいて、搬送プレート20と積層冶具40との間隔が最小になると、搬送プレート20と積層冶具40とが位置Pに到達するまでの間で、図9の(1)から(5)に示される積層冶具40内へのシート状電極1の積層作業が行われる。次いで、搬送プレート20と積層冶具40とが位置Pに到達すると、リフト機構82による基台19からの搬送プレート20の持ち上げ量が徐々に減少せしめられ、搬送プレート20と積層冶具40との間隔が再び大きくされる。次いで、搬送プレート20は図1の搭載位置まで移動せしめられて搬送プレート1上に新たなシート状電極1が載置され、積層冶具40は、次のシート状電極1の積層作業を行うために、位置Pに向けて矢印K方向に移動せしめられる。
次に、図1、図2および図11を参照しつつ、積層済みのシート状電極1が浮き上がったときに積層済みのシート状電極1と接触可能なシート状電極浮き上り防止板について説明する。図1、図2および図11に示されるように、本発明による実施例では、積層冶具40内に積層されているシート状電極1の両端部に形成された接続用電極タブtbの上方に、夫々、接続用電極タブtbが浮き上がったときに接続用電極タブtbと接触可能なシート状電極浮き上り防止板90,91が配置されており、更に、積層冶具40内に積層されているシート状電極1の中央部上方に、シート状電極1の中央部が浮き上がったときにシート状電極1の中央部と接触可能なシート状電極浮き上り防止板92が配置されている。
図1および図11からわかるように、これらのシート状電極浮き上り防止板90,91、92は、積層冶具40の移動経路に沿って積層冶具40内へのシート状電極1の積層作業の開始位置まで延びている。図1および図11に示される例では、この積層冶具40内へのシート状電極1の積層作業の開始位置は、搬送プレート20と積層冶具40との移動方向Kからみて、図11における位置Pよりも若干手前とされている。また、図11からわかるように、シート状電極浮き上り防止板90,91、92の高さは、積層冶具40内へのシート状電極1の積層作業の開始位置に向けて、積層冶具40との間隔が次第に小さくなるように次第に低下せしめられる。
このようなシート状電極浮き上り防止板90,91、92が冶具搬送装置Bに設置されていると、積層冶具40内に積層されているシート状電極1の接続用電極タブtbが浮き上がっているときには、積層冶具40が積層冶具40内へのシート状電極1の積層作業の開始位置に到達するまで、浮き上がっている接続用電極タブtbが、シート状電極浮き上り防止板90,91により、下方に押し下げられ、積層冶具40内に積層されているシート状電極1の中央部が浮き上がっているときには、積層冶具40が積層冶具40内へのシート状電極1の積層作業の開始位置に到達するまで、浮き上がっているシート状電極1の中央部が、シート状電極浮き上り防止板92により、下方に押し下げられる。その結果、
浮き上がった接続用電極タブtbおよびシート状電極1の中央部が、搬送プレート20、或いは、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1と衝突するのが阻止される。
このようにシート状電極浮き上り防止板90,91、92を冶具搬送装置Bに設置し、積層冶具40内へのシート状電極1の積層作業時にリフト機構82を用いて搬送プレート20を持ち上げると、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1が積層冶具40と衝突し、或いは、積層冶具40内に積層されているシート状電極1が搬送プレート20と衝突し、或いは、搬送プレート1上に載置されたシート状電極1が積層冶具40内に積層されているシート状電極1と衝突するのを回避することができる。しかしながら、リフト機構82を用いず、シート状電極浮き上り防止板90,91、92のみを用いたときでも、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1が積層冶具40と衝突し、或いは、積層冶具40内に積層されているシート状電極1が搬送プレート20と衝突し、或いは、搬送プレート1上に載置されたシート状電極1が積層冶具40内に積層されているシート状電極1と衝突するのを回避し得る場合もある、この場合には、シート状電極浮き上り防止板90,91、92を設置すれば十分である。
従って、本発明によれば、全固体電池用シート状電極1が載置される搬送プレート20と、搬送プレート20を支持しかつ走行経路に沿って移動せしめられる基台19と、シート状電極1を積層保持する積層冶具40とを具備しており、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1を積層冶具40内に積層するときには、積層冶具40が搬送プレート20の下方において搬送プレート20と整列して移動せしめられ、積層冶具40と搬送プレート20とが整列移動せしめられている間に、搬送プレート20上に載置されたシート状電極1を積層冶具40内に受け渡すシート状電極1の積層作業が行われる全固体電池用シート状電極の積層装置において、積層冶具40内に積層されている積層済みのシート状電極1の上方に、積層冶具40の移動経路に沿って積層冶具40内へのシート状電極1の積層作業の開始位置まで延びると共に積層済みのシート状電極1が浮き上がったときに積層済みのシート状電極1と接触可能なシート状電極浮き上り防止板90,91、92が配置されている。
1 シート状電極
13,33 可動子
20 搬送プレート
21,22,44,46 クランプ
40 積層冶具
90,91、92 シート状電極浮き上り防止板
A プレート搬送装置
B 冶具搬送装置

Claims (1)

  1. 全固体電池用シート状電極が載置される搬送プレートと、搬送プレートを支持しかつ走行経路に沿って移動せしめられる基台とを積層保持する積層冶具とを具備しており、搬送プレート上に載置されたシート状電極を積層冶具内に積層するときには、積層冶具が搬送プレートの下方において搬送プレートと整列して移動せしめられ、積層冶具と搬送プレートとが整列移動せしめられている間に、搬送プレート上に載置されたシート状電極を積層冶具内に受け渡すシート状電極の積層作業が行われる全固体電池用シート状電極の積層装置において、積層冶具内に積層されている積層済みのシート状電極の上方に、積層冶具の移動経路に沿って積層冶具内へのシート状電極の積層作業の開始位置まで延びると共に積層済みのシート状電極が浮き上がったときに積層済みのシート状電極と接触可能なシート状電極浮き上り防止板を配置した全固体電池用シート状電極の積層装置。
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