JP2023009780A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ドラム式洗濯機に関する。
ドラム式洗濯機は、中央に開口部を有する筐体の前面カバーに円形状のドアを備え、このドアで開口部を開閉している。筐体の上部左側には、洗剤ケースから引き出し可能な洗剤ボックスが備えられている。洗剤ケースから引き出された洗剤ボックスは、開閉するドアと干渉しないようにしている。このような技術として、例えば特許文献1に記載の技術がある。
特許文献1に記載の技術においては、洗剤ボックスと開閉するドアが干渉しないようにしているため、例えば洗剤ボックスが洗剤ケースに対して半開きの状態であっても、使用者はそれ気付かずドラム式洗濯機を運転させてしまうといった課題があった。洗剤ボックスが洗剤ケースに対して半開きの状態では、洗剤ボックスからゴミが入り込み、洗剤ケースが詰まる可能性があった。
本発明の目的は、前記課題を解決し、洗濯処理液ケースの半開き状態での運転を抑制するドラム式洗濯機を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、筐体と、前記筐体内に備えられた外槽と、前記外槽に内挿され洗濯物の出し入れをする衣類投入開口部を備えたドラムと、前記筐体の前面に配置され、前記衣類投入開口部を開閉するドアと、前記ドアを開閉可能に支持するヒンジとを備えたドラム式洗濯機であって、前記筐体の前面には、洗濯処理液を収容すると共に、前記ドアを開いた際、前記筐体の前面から引き出し可能な洗濯処理液ケースを備え、前記洗濯処理液ケースは、前記ドラムの左右方向の中心位置よりも前記ヒンジ側に寄せて配置したことを特徴とする。
本発明によれば、洗濯処理液ケースの半開き状態での運転を抑制するドラム式洗濯機を提供することができる。
以下、本発明の実施例について添付の図面を参照しつつ説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。
本発明の各種の構成要素は必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、一の構成要素が複数の部材から成ること、複数の構成要素が一の部材から成ること、或る構成要素が別の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複すること、などを許容する。
〔ドラム式洗濯機の全体構成〕
図1は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100の外観斜視図である。図2は、図1のII-II線断面図である。図3は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100のドアを開いた状態を示す外観斜視図である。図4は、図3のドラム式洗濯機100から上面カバー及び化粧パネルを外した状態における外観斜視図である。図5は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100の上面図である。図1乃至図5を用いて、ドラム式洗濯機100の構成と動作を説明する。
図1は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100の外観斜視図である。図2は、図1のII-II線断面図である。図3は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100のドアを開いた状態を示す外観斜視図である。図4は、図3のドラム式洗濯機100から上面カバー及び化粧パネルを外した状態における外観斜視図である。図5は、本発明の実施例に係るドラム式洗濯機100の上面図である。図1乃至図5を用いて、ドラム式洗濯機100の構成と動作を説明する。
まず、説明に供する各方向を定義する。本実施例では、ドラム式洗濯機100を使用者の視点から見た時の水平方向が左右方向、高さ方向が上下方向、奥行き方向が前後方向とする。
図1において、ドラム式洗濯機100の外側を構成する筐体1は、両側面と背面とが一体の鋼板で形成され、上方から見た形状がU字状であり前面に開放部を有する筐体本体1bと、筐体本体1bの下方に配置されたアンダープレート(図示せず)と、U字状に形成された筐体本体1bの前面開放部を覆う前面カバー1a(図4)と、上部に配置された上面カバー1cとで構成されている。前面カバー1aに前側には、前面カバー1aを覆うように化粧パネル1dが配置されている。また、筐体1の前面には、ドラム11(外槽10)の開口部を開閉するドア2が配置されている。
筐体1の背面上部には水道栓からドラム式洗濯機100に給水するための給水ホース接続口7(図5)が備えられている。ドア2は、前面カバー1aに設けた上下のヒンジ9a,9bで開閉可能に支持されている。ドア2は、ドア開放取っ手2aを引くことで、ロック機構が外れて前側に向かって開き、ドア2を前面カバー1aに押し付けることでロックされて閉じる。
前面カバー1a及び化粧パネル1dは、外槽10(図2)の開口部と同中心に、衣類を出し入れするための円形の筐体開口部110a(図9)を有している。
ドア2には、操作スイッチ等を配置した操作部3が備えられている。操作部3は、静電容量式のガラスタッチパネルとなっており、筐体1の内部に備えられている制御ユニット20(図2)に電気的に接続している。また、ドア2には、後方に向かって突出した窓部材16が備えられている。窓部材16は、ドア2を閉じた際、突出した部分がドラム11(外槽10)内に挿入される。
筐体1の背面には、排水を行うための排水ホース8(図5)が取り付けられている。
ドラム式洗濯機100の筐体1の内部には、水を溜める外槽10が備えられている。外槽10は、洗濯物を収容するためのドラム11(内槽)を内挿する。ドラム11は、内部に洗濯物を投入する衣類投入開口部を備えている。ドア2はこの衣類投入開口部を開閉する。
外槽10は、ばね(図示せず)を介して筐体1から吊るされており、外槽10の重心位置を左右から吊り下げる。外槽10の下部は、筐体1に固定された防振部材12で支持されている。
外槽10の後方には、ドラム11と接続された回転軸4を備え、この回転軸4にはプーリー5が接続されている。プーリー5には、ベルト6を介してモータ13が接続されている。そして、モータ13は、ベルト6、プーリー5、回転軸4を介してドラム11を回転駆動している。
制御ユニット20は、モータ13の回転数を制御する。また、制御ユニット20はドラム式洗濯機100に備えられた振動センサ(図示せず)のセンサ値の取得を行う。脱水工程時に、ドラムに投入した衣類のアンバランスによって、振動センサが検知した外槽10の振動振幅が予め設定された閾値を超えると、脱水工程を一時停止して、ドラム11を正転、逆転させ、衣類のアンバランスを修正した上で脱水工程のやり直しを行う。モータ13が駆動すると、ドラム11は正転、逆転の両方向に回転駆動される。
ドラム11の内周面には、ドラム内の洗濯水を外槽10に排水するための複数個の脱水孔11aと、ドラム11の周方向に間隔をおいて配置され、ドラム内に投入された衣類を持ち上げるための複数個のバッフル14が備えられている。バッフル14はドラム11の前後方向に延びるように設置している。
外槽10の開口部と筐体1の筐体開口部110aは、前後方向に伸縮しやすいベローズ15により接続される。ベローズ15は、環状の弾性部材で成形され、ドア2を閉めることで窓部材16と接触し、ドラム11を水封する。また、筐体1の筐体開口部110a、外槽10の開口部、ドラム11の衣類投入開口部は連通しており、ドア2を開くことでドラム11内への衣類の出し入れが可能となる。
筐体1の上部であって給水ホース接続口7の前部には、給水弁31を備えた給水ユニット30(図5)が備えられている。この給水ユニット30には、洗剤を収容するための洗剤収容部32aと、仕上剤を収容するための仕上剤収容部32bを備えている。洗剤収容部32a及び仕上剤収容部32bは、後述する洗濯処理液ケース35に備えられている。洗濯処理液ケース35は給水ユニット30の一部を構成しており、筐体1から引き出し可能となっている。洗剤収容部32aと仕上剤収容部32bは、ホースを介して給水弁31に接続されている。給水ユニット30は前側に引き出すことが可能であり、引き出した状態で使用者は洗剤、仕上剤をそれぞれ洗剤収容部32a、仕上剤収容部32bに投入する。
洗濯時において、給水弁31が開くと、給水ホース接続口7から水が流入し、洗剤収容部32aを介して外槽10に給水される。洗剤収容部32aには、予め洗剤が入れられており、供給された水と共に、洗剤が外槽10に投入される。また、同様に、すすぎ時には、供給された水と共に、仕上剤収容部32bから仕上剤が外槽10に投入される。
外槽10の下部に備えられた排水ホース8の排水経路には、排水ポンプ(図示せず)を有する排水ユニット17が備えられている。排水ポンプを動作しない場合には外槽10に給水した水が外槽10内に溜まり、排水ポンプを動作させた場合には外槽10の洗濯水が排水ホース8からドラム式洗濯機100の機外に排水される。
また、筐体1(外槽10)の上部には、衣類の乾燥を行う乾燥ユニット40が備えられている。乾燥ユニット40は、空気を加熱するヒータが配置された加熱部41と、加熱部41に空気を送風するための送風ファン42とを備えている。なお、図4では、乾燥ユニット40を省略しているため、図示していない。
本実施例の制御ユニット20、給水ユニット30、乾燥ユニット40は、筐体1の前後方向に延びており、また制御ユニット20、給水ユニット30、乾燥ユニット40は、左右方向に並んで配置されている。本実施例では、左右方向において、給水ユニット30と乾燥ユニット40との間に、制御ユニット20を配置している。
〔ドアの構成〕
次に、ドア2の構成について図6A~図8を用いて説明する。図6Aは、本発明の実施例に係るドア2を前方斜めから見た分解斜視図である。図6Bは、本発明の実施例に係るドア2後方斜めから見た分解斜視図である。
次に、ドア2の構成について図6A~図8を用いて説明する。図6Aは、本発明の実施例に係るドア2を前方斜めから見た分解斜視図である。図6Bは、本発明の実施例に係るドア2後方斜めから見た分解斜視図である。
ドア2は、窓部材16を備えたベース部材210と、ベース部材210の前側に配置される板状のガラス部材220と、ガラス部材220の前側に配置される保持部材230から構成されている。保持部材230には、円形状に開口した開口窓部230aが形成されている。ベース部材210の上方には、操作基板260を収容する操作基板収容部216が形成されている。操作基板260は、鉛直方向(上下方向)に沿うように操作基板収容部216に配置している。操作基板260には、静電容量方式のスイッチ、表示部が実装されており、スイッチ、表示部が前側を向くように配置されている。操作基板260は、操作基板260の前側に位置するガラス部材220を通して使用者の入力をスイッチにて受付け、また運転状態を表示部にて表示する。すなわち、開口窓部230aに位置するガラス部材220には、操作基板260に対応した操作部3が備えられている。
ドア2は、ベース部材210と保持部材230の間にガラス部材220を挟んで構成されている。次に、ドアの組み立て方法について説明する。図7は、本発明の実施例に係るベース部材の一部を拡大した拡大図である。図8は、本発明の実施例に係るドアの組み立て状態を示す拡大断面図である。
保持部材230の後側には、後方に向かって突出した複数の係合爪231が形成されている。係合爪231は、保持部材230の周囲に形成されている。ガラス部材220は、保持部材230、ベース部材210よりも上下方向の長さが短く形成されている。保持部材230の下方には、後方に向かって突出すると共に、左右方向に複数個に分割され、ガラス部材220の下方を受けるガラス受け突起232が形成されている。
一方、ベース部材210の下方には、保持部材230のガラス受け突起232が挿入される複数のガラス受け挿入部211が形成されている。ベース部材210は、外周部を構成する外側枠体212と、外側枠体212よりも内側に位置し、ガラス部材220を収容する内側枠体213を備えている。
内側枠体213の下部は、ガラス受け挿入部211よりも上方に位置している。内側枠体213の内側上部には、操作基板収容部216を形成する操作基板収容部ケース体214が形成されている。操作基板収容部216の上部は、内側枠体213及び操作基板収容部ケース体214によって覆われている。また、ベース部材210の前側には、保持部材230の係合爪231が挿入される複数の係合孔215が形成されている。
ドア2を組み立てるにあたっては、まず、ベース部材210の前面に両面テープ等を貼り付け、ベース部材210にガラス部材220を接合する。次に、ベース部材210の係合孔215に保持部材230の係合爪231を挿入する。係合孔215に係合爪231を挿入すると、係合爪231が外周側に向かって開くように弾性変形し、係合爪231の傾斜部231aがベース部材210の開口縁部210aを乗り越え、係合爪231の段部231bが開口縁部210aの端部と係合する。保持部材230は、ガラス部材220を挟むようにしてベース部材210に固定される。ガラス部材220に下端は、ガラス受け突起232によって支えられているので、両面テープの粘着力が落ち、ガラス部材220を保持出来なくなった場合でも、ガラス受け突起232でガラス部材220を保持することができる。
本実施例によれば、ベース部材210に向かって前側からガラス部材220及び保持部材230を配置して組み立てるようにしているので、作業する方向が一方向となり、ドア2の組み立て作業性を向上することができる。また、操作基板収容部216に収納する操作基板260も前側から取り付けることができるので、より作業性を向上することができる。
本実施例では、保持部材230の開口窓部230aにはガラス部材220が位置しており、開口窓部230aに配置したガラス部材220、及び窓部材16を通して、ドラム11内に収容した洗濯物を確認することができる。また、本実施例では、開口窓部230aに位置するガラス部材220に、操作基板260に対応した操作部3を備えているので、ドア2の前面がほぼフラットになり、意匠性を向上することができる。
本実施例のドラム式洗濯機100は、洗剤を収容するための洗剤収容部32aと、仕上剤を収容するための仕上剤収容部32bを備えている。洗剤収容部32a或いは仕上剤収容部32bに洗剤、仕上剤を投入する際、誤ってドア2の上面に洗剤、仕上剤を零すことが想定される。ドア2の内部には操作基板260が収容されており、ドア2の上面に零した洗剤、仕上剤が、ドア2を構成する部材の隙間から侵入して操作基板260に達し、操作基板260が故障する可能性がある。本実施例では、操作基板260の周囲及び後方側を操作基板収容部ケース体214で覆い、さらに操作基板収容部ケース体214の上方を内側枠体213で覆うようにしているので、例えば係合孔215から洗剤、仕上剤が侵入した場合、洗剤、仕上剤は内側枠体213に沿って後方に流れ、操作基板260に洗剤、仕上剤が侵入することを抑制できる。
〔前面カバーの構成〕
本実施例のドア2は、ガラス部材220を備えているので、重量が増している。ドア2はヒンジ9a,9bを介して前面カバー1aに固定されているので、ドア2の荷重が前面カバー1aに加わる。ヒンジ9a,9bによって支持されたドア2には、下方に位置するヒンジ9bを支点として、上部が倒れるような力が働く。このため、前面カバー1aには、特にヒンジ9aが位置する上部の部分に、前側への引っ張り応力が発生する。
本実施例のドア2は、ガラス部材220を備えているので、重量が増している。ドア2はヒンジ9a,9bを介して前面カバー1aに固定されているので、ドア2の荷重が前面カバー1aに加わる。ヒンジ9a,9bによって支持されたドア2には、下方に位置するヒンジ9bを支点として、上部が倒れるような力が働く。このため、前面カバー1aには、特にヒンジ9aが位置する上部の部分に、前側への引っ張り応力が発生する。
この引っ張り応力に対応する前面カバー1aの補強構造について、図4,図5、図9乃至図11を用いて説明する。図9は、本発明の実施例に係る前面カバーの斜視図である。図10は、図9のX-X線断面図である。図11は、XI-XI線断面図である。
前面カバー1aは、上下方向(鉛直方向)に延びた前面部110と、前面部110から後方に向かって折り曲げられた折り曲げ部120から構成されている。前面部110と折り曲げ部120とは左右方向から見て直交している。前面カバー1aは、前面部110と折り曲げ部120とにより一体で構成されている。前面部110には、外槽10と連通する筐体開口部110a、給水ユニット30と連通し、洗濯処理液ケース35が出入りする洗濯処理液ケース開口部126が形成されている。
折り曲げ部120の左右両端部には、上面固定部121a,121bが形成されている。また、折り曲げ部120には、上面固定部121a,121bよりも上方に向かって隆起するように形成された上面絞り部122が形成されている。上面絞り部122は左右方向に延びるように形成されている。本実施例では、上面絞り部122は上方に向かって隆起するように形成されているが、下方に向かって凹むように形成しても良い。
一方、前面部110の左右両端部には、前面固定部111a,111bが形成されている。また、前面部110には、前面固定部111a,111bよりも後方に向かって凹むように形成された第1前面絞り部112、第2前面絞り部113、第3前面絞り部114が形成されている。
第1前面絞り部112は筐体開口部110aよりヒンジ9a,9b側に形成されており、上下方向においてヒンジ固定部115aとヒンジ固定部115bの間に形成されている。第1前面絞り部112は上下方向(鉛直方向)に延びるように形成され、第2前面絞り部113及び第3前面絞り部114は、左右方向に延びるように形成されている。第2前面絞り部113は筐体開口部110aより上方の位置で、且つ洗濯処理液ケース開口部126よりも下方の位置に形成し、第3前面絞り部114は筐体開口部110aより下方の位置に形成している。
洗濯処理液ケース開口部126は、前面部110の左上端部に形成されている。洗濯処理液ケース開口部126は、折り曲げ部120と第2前面絞り部113により上下方向を挟まれるように形成されている。洗濯処理液ケース開口部126の開口縁の一部(上端部)は、折り曲げ部120によって形成されている。
前面部110の左上端部に形成された洗濯処理液ケース開口部126は、前面カバー1aの強度低下を招く原因となるが、本実施例では、洗濯処理液ケース開口部126の上方に折り曲げ部120を備えているので、洗濯処理液ケース開口部126を形成したことによる前面カバー1aの強度低下を抑制することができる。また、折り曲げ部120には、上面絞り部122を形成しているので、前面カバー1aの強度低下をより抑制することができる。
本実施例では、第1前面絞り部112、第2前面絞り部113、第3前面絞り部114は前面固定部111a,111bよりも後方に向かって凹むように形成されているが、前面固定部111a,111bよりも前方に向かって隆起するように形成しても良い。
筐体本体1bは上面から見てU字状に形成されている。U字状の開放部に前面カバー1aが固定される。筐体本体1bの上部には、筐体本体1bを内側に向かって折り曲げた上面フランジ部1b1が形成されている。同様に筐体本体1bの前部には、筐体本体1bを内側に向かって折り曲げた前面フランジ部(図示せず)が形成されている。
前面カバー1aの固定にあたっては、まず筐体本体1bの前面フランジ部に前面カバー1aの前面固定部111a,111bを接触させ、さらに筐体本体1bの上面フランジ部1b1に前面カバー1aの上面固定部121a,121bを接触させる。
そして、上面固定部121a,121bから複数本のねじ125a,125bを鉛直方向(上下方向)から挿入し、上面固定部121a,121bと上面フランジ部1b1とを固定する(図4、図5)。また、前面固定部111a,111bから複数本のねじ116a,116bを水平方向(前後方向)から挿入し、前面固定部111a,111bと前面フランジ部とを固定する。このようにして、前面カバー1aを筐体本体1bに固定する。
上述したように、前面カバー1aには、ヒンジ9aが位置する上部の部分に、前側への引っ張り応力が発生する。引っ張り応力の一部は、ねじ116a,116bの締め付け力で受ける。本実施例の前面カバー1aには、前面部110から後方に向かって折り曲げられた折り曲げ部120が一体形成され、この折り曲げ部120が筐体本体1bの上面フランジ部1b1に固定されている。前面カバー1aの上部に加わる引っ張り応力の一部は、一体形成された折り曲げ部120にも伝わる。前面カバー1aは鉛直方向(上下方向)に挿入されたねじ125a,125bによって固定されているので、このねじ125a,125bがせん断応力を受ける。ねじ125a,125bはせん断応力に十分に耐え得る強度を持っている。
本実施例では、前面部110に配置したねじ116a,116bの締め付け力に加え、折り曲げ部120に配置したねじ125a,125bのせん断強さによりドア2の荷重を分散して受けるようにしているので、ドア2の荷重による引っ張り応力に対する強度を確保することができる。
また、本実施例の折り曲げ部120には上面絞り部122を形成しているので、折り曲げ部120の強度を向上することができ、引っ張り応力に対する折り曲げ部120の変形を抑制することができる。
さらに、前面部110には、第1前面絞り部112、第2前面絞り部113、第3前面絞り部114を備えているので、引っ張り応力に対する前面部110の変形を抑制することができる。
〔洗濯処理液ケースとドアの位置関係〕
次に、洗濯処理液ケース35とドア2の関係について図12乃至図14を用いて説明する。
次に、洗濯処理液ケース35とドア2の関係について図12乃至図14を用いて説明する。
図12は、本発明の実施例に係るドア2を開き、洗濯処理液ケース35を引き出した状態を示す外観斜視図である。図13は、図12を上方から見た上面図である。図14は、本発明の実施例に係るドア2を半開き、洗濯処理液ケース35の一部を引き出した状態を示す外観斜視図である。
洗濯処理液ケース35は、筐体1から引き出し可能となっている。洗濯処理液ケース35には、洗剤を投入するための洗剤投入口33aと、仕上剤を投入するための仕上剤投入口33bが備えられている。洗剤投入口33a及び仕上剤投入口33bにはそれぞれ開閉蓋が備えられており、この蓋を開くことにより、洗剤、仕上剤をそれぞれ洗剤投入口33a、仕上剤投入口33bから投入する。
洗剤投入口33aから投入された洗剤は洗剤収容部32aに溜められ、仕上剤投入口33bから投入された仕上剤は仕上剤収容部32bに溜められる。
洗濯処理液ケース35は、ドラム11の左右方向の中心位置よりもヒンジ9a,9b側に寄せて配置している。換言すると、ヒンジ9a,9bと洗濯処理液ケース35は、ドラム11の左右方向の中心位置から同じ側にずらして配置している。本実施例ではヒンジ9a,9b及び洗濯処理液ケース35をドラム11の左右方向の中心位置よりも左側に位置させているが、右側に位置させるようにしても良い。
筐体1の前面に対してドア2を90度以上開いた状態において、洗濯処理液ケース35は、ドア2と干渉すること無く、引き出し可能な位置に配置している。そして、ドア2を90度以上開き、洗濯処理液ケース35を筐体1の前面から引き出し、洗剤投入口33a及び仕上剤投入口33bから洗剤及び仕上剤を投入する。
洗剤及び仕上剤を投入完了後は、洗濯処理液ケース35を筐体1内に挿入し、ドラム11内に洗濯物を投入し、ドア2を閉じて所定の洗濯コースにて洗濯を実行する。
洗濯処理液ケース35は筐体1の前面から引き出し可能となっているため、洗濯処理液ケース35の筐体1内への挿入が不十分であることが考えられる。この場合、ドア2を閉じると洗濯処理液ケース35とドア2が干渉する。洗濯処理液ケース35とドア2が干渉していることに使用者が気付かず、ドア2を強く押し込んで閉じてしまうと、洗濯処理液ケース35が破損する恐れがある。特に、ドア2のヒンジ9a,9bと洗濯処理液ケース35が離れて配置された場合、ドア2が閉じる直前に洗濯処理液ケース35とドア2が干渉するので、使用者が気付き難い。
本実施例では、洗濯処理液ケース35をヒンジ9a,9b側に寄せて配置しているので、図14に示すように洗濯処理液ケース35の筐体1内への挿入が不十分であった場合、ドア2を閉じ始める初期に段階で洗濯処理液ケース35とドア2が干渉するので、使用者が気付き易い。洗濯処理液ケース35とドア2が干渉していることに気付いた使用者は、洗濯処理液ケース35を押し込み、ドア2を閉じる。上記により本実施例によれば、洗濯処理液ケース35の破損を抑制することができる。
洗濯終了後、ドラム11から洗濯物を取り出す際、使用者はドア2のヒンジ9a,9b側とは反対側に洗濯物を取り出す。本実施例では、ヒンジ9a,9bが左側にあるので、使用者は右側に洗濯物を取り出す。
洗濯処理液ケース35に洗剤、仕上剤を投入する際、投入口からずれて洗剤、仕上剤を零すことがある。その零した洗剤、仕上剤が洗濯処理液ケース35から垂れ落ちてドラム11から取り出している洗濯物に付着する場合がある。本実施例では、使用者が洗濯物を取り出す方向とは反対側に洗濯処理液ケース35を配置しているので、洗濯処理液ケース35から垂れ落ちた洗剤、仕上剤が洗濯物に付着することを抑制できる。
なお、本発明は、上述した実施例に限定するものではなく、様々な変形例が含まれる。上述した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定するものではない。
1…筐体、1a…前面カバー、1b…筐体本体、1b1…フランジ部、1c…上面カバー、1d…化粧パネル、2…ドア、2a…ドア開放取っ手、3…操作部、4…回転軸、5…プーリー、6…ベルト、7…給水ホース接続口、8…排水ホース、9a,9b…ヒンジ、10…外槽、11…ドラム、11a…脱水孔、12…防振部材、13…モータ、14…バッフル、15…ベローズ、16…窓部材、17…排水ユニット、20…制御ユニット、30…給水ユニット、31…給水弁、32a…洗剤収容部、32b…仕上剤収容部、33a…洗剤投入口、33b…仕上剤投入口、35…洗濯処理液ケース、40…乾燥ユニット、41…加熱部、42…送風ファン、100…ドラム式洗濯機、110…前面部、110a…筐体開口部、111a,111b…前面固定部、112…第1前面絞り部、113…第2前面絞り部、114…第3前面絞り部、115a,115b…ヒンジ固定部、116a,116b…ねじ、120…折り曲げ部、121a,121b…上面固定部、122…上面絞り部、125a,125b…ねじ、126…洗濯処理液ケース開口部、210…ベース部材、210a…開口縁部、211…ガラス受け挿入部、212…外側枠体、213…内側枠体、214…操作基板収容部ケース体、215…係合孔、216…操作基板収容部、220…ガラス部材、230…保持部材、230a…開口窓部、231…係合爪、231a…傾斜部、231b…段部、232…ガラス受け突起、260…操作基板
Claims (8)
- 筐体と、前記筐体内に備えられた外槽と、前記外槽に内挿され洗濯物の出し入れをする衣類投入開口部を備えたドラムと、前記筐体の前面に配置され、前記衣類投入開口部を開閉するドアと、前記ドアを開閉可能に支持するヒンジとを備えたドラム式洗濯機であって、
前記筐体の前面には、洗濯処理液を収容すると共に、前記ドアを開いた際、前記筐体の前面から引き出し可能な洗濯処理液ケースを備え、
前記洗濯処理液ケースは、前記ドラムの左右方向の中心位置よりも前記ヒンジ側に寄せて配置したことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1において、
前記ヒンジ及び前記洗濯処理液ケースは、前記ドラム式洗濯機を正面視した状態で前記筐体の左側に配置させたことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1又は2において、
前記筐体は、上方から見た形状がU字状であり前面に開放部を有する筐体本体と、前記筐体本体の前面開放部を覆う前面カバーとを備え、
前記前面カバーは、鉛直方向に延びた前面部に前記洗濯処理液ケースが出入りする洗濯処理液ケース開口部が形成され、
前記前面カバーの上部には、前記前面部から後方に向かって折り曲げられた折り曲げ部を備えたことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項3において、
前記洗濯処理液ケース開口部の開口縁の一部は、前記折り曲げ部によって形成されていることを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項3において、
前記折り曲げ部には、左右方向に延び、上方に向かって隆起する、若しくは下方に向かって凹むように形成された上面絞り部を備えたことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項5において、
前記前面部には、上下方向に配置され前記ドアのヒンジを固定する複数のヒンジ固定部備え、
前記複数のヒンジ固定部の間に第1前面絞り部を備えたことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項6において、
前記前面部には、左右方向に延び、後方に向かって凹む、若しくは隆起するように形成された第2前面絞り部及び第3前面絞り部を備えたことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項7において、
前記前面部には、前記外槽と連通する筐体開口部を備え、
前記第2前面絞り部は前記筐体開口部よりも上方の位置で、且つ前記洗濯処理液ケース開口部よりも下方の位置に形成し、
前記第3前面絞り部は前記筐体開口部よりも下方の位置に形成したことを特徴とするドラム式洗濯機。
Priority Applications (2)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2021113346A JP2023009780A (ja) | 2021-07-08 | 2021-07-08 | ドラム式洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family Applications (1)
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JP2021113346A Pending JP2023009780A (ja) | 2021-05-24 | 2021-07-08 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023009780A (ja) |
-
2021
- 2021-07-08 JP JP2021113346A patent/JP2023009780A/ja active Pending
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