JP2023008663A - 制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】直感的な操作が可能な制御装置を提供すること。
【解決手段】制御装置3は、天井面Q11に投影される第1映像P1を制御する制御装置であって、外力が入力される外周面42aおよび外周面42aの反対側の内周面42bが規定される弾性層42と、弾性層42に配置され、弾性層42の変形に伴って変位するマーカーMと、を有する弾性入力部48と、弾性層42の内周面42bに配置され、マーカーMの変位に基づいて弾性層42の変形を検出する検出部43と、を備え、弾性層42の外側から視認可能であり第1映像P1の少なくとも一部を含む第2映像P2を弾性層42に表示する映像表示部49と、を備え、弾性層42の変形に応じて第1映像P1を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】制御装置3は、天井面Q11に投影される第1映像P1を制御する制御装置であって、外力が入力される外周面42aおよび外周面42aの反対側の内周面42bが規定される弾性層42と、弾性層42に配置され、弾性層42の変形に伴って変位するマーカーMと、を有する弾性入力部48と、弾性層42の内周面42bに配置され、マーカーMの変位に基づいて弾性層42の変形を検出する検出部43と、を備え、弾性層42の外側から視認可能であり第1映像P1の少なくとも一部を含む第2映像P2を弾性層42に表示する映像表示部49と、を備え、弾性層42の変形に応じて第1映像P1を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は、制御装置に関する。
例えば、特許文献1に記載されているように、映像を建物等の三次元物体に投影するプロジェクションマッピングが知られている。
しかしながら、特許文献1では、プロジェクションマッピングにより投影された画像を制御する制御装置(コントローラー)については詳細な記載がない。
本発明の目的は、直感的な操作が可能な制御装置を提供することにある。
このような目的は、下記の本発明により達成される。
(1) 対象物に投影される第1映像を制御する制御装置であって、
外力が入力される第1面および前記第1面の反対側の第2面が規定される弾性層と、前記弾性層に配置され、前記弾性層の変形に伴って変位するマーカーと、を有する弾性入力部と、
前記弾性層の前記第2面側に位置づけられ、前記マーカーの変位に基づいて前記弾性層の変形を検出する検出部と、
前記弾性層の外側から視認可能であり前記第1映像の少なくとも一部を含む第2映像を前記弾性層に表示する映像表示部と、を備え、
前記弾性層の変形に応じて前記第1映像を制御することを特徴とする制御装置。
外力が入力される第1面および前記第1面の反対側の第2面が規定される弾性層と、前記弾性層に配置され、前記弾性層の変形に伴って変位するマーカーと、を有する弾性入力部と、
前記弾性層の前記第2面側に位置づけられ、前記マーカーの変位に基づいて前記弾性層の変形を検出する検出部と、
前記弾性層の外側から視認可能であり前記第1映像の少なくとも一部を含む第2映像を前記弾性層に表示する映像表示部と、を備え、
前記弾性層の変形に応じて前記第1映像を制御することを特徴とする制御装置。
(2) 前記マーカーは、前記弾性層の厚さ方向にずれて配置された第1マーカーおよび第2マーカーを有する上記(1)に記載の制御装置。
(3) 前記第1マーカーおよび前記第2マーカーは、形状および色彩の少なくとも一方が互いに異なっている上記(2)に記載の制御装置。
(4) 前記マーカーは、前記第1面に露出する露出マーカーを有する上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の制御装置。
(5) 前記弾性入力部は、前記弾性部の変形によって変位せず、前記検出部によって検出可能な基準マーカーを有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の制御装置。
(6) 前記検出部は、前記弾性層を撮像する撮像部を有し、前記撮像部が撮像した前記弾性層の画像データに基づいて前記弾性層の変形を検出する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の制御装置。
以下、本発明の制御装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1に示す制御装置3は、対象物Qに投影された第1映像P1を制御する制御装置である。対象物Qは、例えば、建物等の三次元物体であり、本実施形態では、ドーム状(半球状)の建物Q1である。建物Q1では、天井面Q11が半球状となっており、この天井面Q11に第1映像P1が投影される。つまり、天井面Q11が投影面である。ただし、対象物Qや投影面としては、特に限定されない。
第1映像P1の投影方法としては、特に限定されないが、例えば、天井面Q11の形状に応じた映像を作成し、作成した映像をプロジェクターPJを用いて天井面Q11の所定位置にマッピングするプロジェクションマッピングが挙げられる。これにより、3次元形状の天井面Q11に自然な第1映像P1を投影することができ、ユーザーに対して優れた没入感を提供することができる。なお、図示の構成では、プロジェクターPJが床面付近(足元)に設置されているが、その配置としては、特に限定されない。
制御装置3は、鉛直方向からの平面視で、ドーム状の建物Q1のほぼ中心に配置されている。また、制御装置3は、プロジェクターPJの駆動を制御するプロジェクター制御装置2と接続されている。プロジェクター制御装置2は、制御装置3からの信号に基づいて天井面Q11に投影する第1映像P1を制御する。プロジェクター制御装置2は、CPU、メモリー等を含んだコンピューターであり、所定のプログラム(コード)を実行できるように構成されている。なお、プログラムは、例えば、記憶媒体に記憶されていてもよいし、外部のサーバーからダウンロードしてもよい。
制御装置3は、半球状のタッチ入力部4を有する。図2に示すように、タッチ入力部4は、略半球状(ドーム状)の弾性入力部48を有する。図2では、説明の便宜上、弾性入力部48の断面を示すハッチングを省略している。弾性入力部48は、筐体41と、筐体41の外周面に配置された弾性層42と、弾性層42に配置されたマーカーMと、弾性層42の変形を検出する検出部43と、弾性層42を照らす光源44と、検出部43の検出結果から入力信号を生成する信号生成部45と、を有する。
筐体41は、略半球状であり、制御装置3の筐体30に支持されている。筐体41の外周面には弾性層42が配置されており、内周面側すなわち筐体41や筐体30の内部には検出部43、光源44および信号生成部45が収納されている。ただし、検出部43、光源44、信号生成部45の配置は、その目的を達成することができる限り、特に限定されない。
筐体41は、硬質な部材、具体的には指による押圧程度では実質的に変形しない程度の硬さを有する部材で構成されている。また、筐体41は、光透過性を有する。本実施形態では、筐体41は、樹脂材料で構成され、無色透明である。なお、筐体41は、例えば、弾性層42が筐体41に支持されなくても一定の形状を保つことができるような場合等には、省略してもよい。
弾性層42は、弾性を有し、ユーザーにより操作される入力部(操作部)としての機能を有する。例えば、ユーザーは、図3に示すように、弾性層42を押したり、摘まんだり、伸ばしたりすることでタッチ入力部4への入力を行うことができる。これらの各動作は、人間が日常、特に意識することなく行っている動作である。また、弾性層42は、反発によって弾性層42に触れた使用者に対して「何か物に触れている」との感覚を与えることもがきる。したがって、ユーザーは、弾性層42への直感的な入力が可能となる。また、弾性層42への入力の強さ、方向、速度等を繊細なタッチ(感覚)かつ無段階で自由に決定することができるため、より細かく、多彩な入力が可能となる。したがって、感覚的な操作が可能で、優れた操作性を発揮することのできる制御装置3となる。
図2に示すように、弾性層42は、外力が入力される外周面42a(第1面)および外周面42aの反対側の内周面42b(第2面)が規定される層である。弾性層42は、筐体30に支持され、半球状となっている。このように、弾性層42を半球状、すなわち凸状に湾曲した部分を有する形状とすることにより、弾性層42に指を添え易くなり、弾性層42への入力をより自然に行うことができる。また、弾性層42を引っ張り易くもなるし、摘まみ易くもなるため、その分、より繊細な入力を行うことができる。ただし、弾性層42の形状としては、特に限定されず、半球状の他にも、例えば、球状、扁平球状、正四面体状、正六面体状、正八面体状等の多面体状、平板状(平らなシート状)等であってもよい。
弾性層42には、弾性層42の変形によって変位するマーカーMが配置されている。このマーカーMは、検出部43で検出可能な検出対象である。図2に示すように、マーカーMは、弾性層42の厚さ方向にずれて配置され、筐体41からの距離が互いに異なる第1マーカーM1、第2マーカーM2および第3マーカーM3を有する。第1マーカーM1、第2マーカーM2および第3マーカーM3は、それぞれ、ドット状すなわち点形状をなしている。
これら第1マーカーM1、第2マーカーM2および第3マーカーM3は、それぞれ、弾性層42の変形に伴って変位する。そのため、これら第1マーカーM1、第2マーカーM2および第3マーカーM3の変位に基づいて弾性層42の変形を検出でき、弾性層42の変形から弾性層42への入力を検出することができる。
弾性層42は、筐体41の外周に配置され、第1マーカーM1を有する第1弾性層421と、第1弾性層421上に配置され、第2マーカーM2を有する第2弾性層422と、第2弾性層422上に配置され、第3マーカーM3を有する第3弾性層423と、第3弾性層423上に配置された保護層424と、を有する。
第1弾性層421、第2弾性層422および第3弾性層423は、それぞれ、光透過性および弾性を有する。そして、第1弾性層421の表面に複数の第1マーカーM1が互いに離間して配置され、第2弾性層422の表面に複数の第2マーカーM2が互いに離間して配置され、第3弾性層423の表面に複数の第3マーカーM3が互いに離間して配置されている。なお、本実施形態では、第1~第3弾性層421~423は、それぞれ、実質的に無色透明である。ただし、第1~第3弾性層421~423は、光透過性を有していれば、その少なくとも1つが、例えば、有色透明であってもよい。
第1~第3弾性層421~423の構成材料としては、特に限定されず、例えば、ポリウレタン系エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、塩ビ系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、シリコーン系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー等の各種熱可塑性エラストマー、アクリル系ゴム、シリコーン系ゴム、ブタジエン系ゴム、スチレン系ゴム等の各種ゴム材料等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて(例えば2層以上の積層体として)用いることができる。
第1~第3弾性層421~423の厚さとしては、それぞれ、特に限定されないが、例えば、1mm以上5mm以下とすることができる。これにより、弾性層42の小型化を図りつつ、入力時に第1~第3弾性層421~423を十分に変形させることができる。また、入力時の弾性層42の変形量が適度なものとなる。そのため、操作感が向上すると共に、弾性層42への入力を精度よく検出することができる。なお、第1~第3弾性層421~423の厚さは、互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、第1~第3弾性層421~423の弾性率(ヤング率)は、それぞれ、特に限定されず、互いに等しくてもよいし、互いに異なっていてもよい。例えば、第1弾性層421のヤング率E1と、第2弾性層422のヤング率E2と、第3弾性層423のヤング率E3とが、E1=E2=E3の関係を満足していてもよいし、E1<E2<E3の関係を満足していてもよいし、E1>E2>E3の関係を満足していてもよい。
例えば、E1>E2>E3の関係を満足する場合、弱い力F1の入力では、最も柔らかい第3弾性層423だけを実質的に変形させ、力F1よりも大きい力F2の入力では、第2、第3弾性層422、423だけを実質的に変形させ、力F2よりも大きい力F3の入力では、第1、第2、第3弾性層421、422、423を変形させるといった設計を実現することができる。この場合、どの弾性層のマーカーMが変位したかを検出することにより、入力強度を大まかに検出することができる。
複数の第1マーカーM1の配置としては、特に限定されず、規則的に配置されていてもよいし、不規則に配置されていてもよい。なお、図示しないが、本実施形態では、複数の第1マーカーM1は、隣り合う3つが正三角形の頂点に位置するように均一に配置されている。第2マーカーM2および第3マーカーM3についても同様である。これにより、マーカーMを、弾性層42の全域にわたって過不足なく配置することができる。そのため、弾性層42の各部への入力を精度よく検出することができる。ただし、第1~第3マーカーM1~M3の配置としては、それぞれ、上述の配置に限定されない。
また、第1~第3マーカーM1~M3は、形状および色彩の少なくとも一方が互いに異なっており、検出部43によって識別可能となっている。本実施形態では、第1~第3マーカーM1~M3は、互いに色彩が異なっており、例えば、第1マーカーM1が赤色、第2マーカーM2が緑色、第3マーカーM3が青色となっている。なお、第1~第3マーカーM1~M3の色彩ではなく形状を互いに異ならせる場合には、例えば、第1マーカーM1を円形、第2マーカーM2を三角形、第3マーカーM3を四角形とすることができる。もちろん、色彩および形状を共に異ならせてもよいし、色彩や形状を異ならせる以外の方法によって、第1、第2、第3マーカーM1~M3を検出部43で識別可能としてもよい。
また、第1~第3マーカーM1~M3は、自然状態において、検出部43のカメラ431から見て互いに重ならないように配置されていることが好ましい。すなわち、カメラ431によって撮像される画像上で、第2マーカーM2がその手前にある第1マーカーM1に隠れることなく、第3マーカーM3がその手前にある第1、第2マーカーM1、M2に隠れることがないように配置されていることが好ましい。これにより、カメラ431によって、より多くのマーカーMの変位を検出することができる。そのため、弾性層42への入力をより精度よく検出することができる。なお、前記「自然状態」とは、例えば、静止した状態で、弾性層42にユーザーが触れていない状態(言い換えると、実質的に重力以外の外力が加わっていない状態)を言う。
以上のような第1~第3マーカーM1~M3の構成は、それぞれ、検出部43で検出可能であれば、特に限定されない。例えば、第1~第3マーカーM1~M3は、ドット状に限定されず、線形状、面形状、立体形状等であってもよい。また、線と当該線上に離間して配置された複数のドットとを組み合わせた形状であってもよい。また、第1マーカーM1(第2マーカーM2および第3マーカーM3についても同様)が線状の場合には、例えば、複数の第1マーカーM1を同心円状に配置してもよいし、例えば、指紋(紋様)のように、複数の第1マーカーM1が年輪状に、互いに沿って規則性なく湾曲していてもよい。
また、例えば、第1~第3マーカーM1~M3は、それぞれ、第1~第3弾性層421~423の表面に貼着されたものであってもよいし、第1~第3弾性層421~423の表面にインク等を用いて印刷されたものであってもよい。また、例えば、第1~第3マーカーM1~M3は、それぞれ、第1~第3弾性層421~423内に埋設されていてもよい。
保護層424は、第3弾性層423の表面に配置された第3マーカーM3を保護する機能を有する。保護層424は、第1~第3弾性層421~423と同様に、光透過性および弾性を有する。保護層424の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、前述した第1~第3弾性層421~423の構成材料と同様の材料が挙げられる。
検出部43は、ステレオ写真法によって、弾性層42の変形を三次元的に検出する。図4に示すように、検出部43は、撮像部としての複数のカメラ431を有する。複数のカメラ431は、弾性層42の方を向いて放射状に配置されており、それぞれ、弾性層42を撮像可能となっている。また、弾性層42の各部は、少なくとも2つのカメラ431で撮像できるようになっており、これにより、弾性層42の各部を三次元画像認識すなわちステレオ画像認識することができる。なお、前記「弾性層42の各部」とは、弾性層42の全域を意味する場合もあれば、弾性層42の選択された一部の領域を意味する場合もある。
カメラ431としては、特に限定されず、例えば、CCDカメラ、CMOSカメラ等を用いることができる。また、本実施形態では、2つのカメラ431を用いて弾性層42の各部を三次元画像認識しているが、例えば、1つのカメラ431を用いて弾性層42の各部を三次元画像認識してもよい。1つのカメラ431を用いる場合には、例えば、複数の光軸を有するレンズを用いて複数の画像を時分割で取得し、これらの画像を用いて弾性層42の各部を三次元画像認識してもよい。
また、検出部43は、各カメラ431からの画像情報に基づいて弾性層42の三次元画像認識を行う処理部432を有する。処理部432は、例えば、各カメラ431等の各部を制御するCPU、メモリー、フラッシュメモリー等の記憶部等を含んだコンピューターであり、所定のプログラム(コード)を実行できるように構成されている。なお、前記プログラムは、例えば、記憶媒体に記憶されていてもよいし、外部のサーバーからダウンロードしてもよい。
処理部432は、弾性層42への入力に伴う第1~第3マーカーM1~M3の変位を三次元画像認識によって検出し、検出結果に基づいて、入力位置、入力方向、入力強度、入力速度、入力加速度等を含む入力情報(接触入力情報)を得る。特に、本実施形態では、第1~第3マーカーM1~M3が弾性層42の厚さ方向にずれて配置されている。そのため、検出部43は、弾性層42の厚さ方向に異なる位置での変形を検出することができ、弾性層42の変形をより詳細に検出することができる。
ここで、処理部432による入力情報の取得方法の一例について簡単に説明する。処理部432の記憶部には予め各カメラ431の3次元座量が記憶されている。そして、処理部432は、所定マーカーMの変位を検出するのに用いられる2台のカメラ431で同時刻の画像を取得し、両画像中の所定マーカーMの2次元座標を取得する。次に、処理部432は、両画像中の所定マーカーMの2次元座標のずれと各カメラ431の3次元座標とに基づいて所定マーカーMの3次元座標を取得し記憶部に記憶する。処理部432は、この作業をフレーム毎に連続的に行う。そして、処理部432は、前回取得した前記所定マーカーMの3次元座標と、今回新たに取得した前記所定マーカーMの3次元座標とを比較することで、その間に生じた所定マーカーMの変位を検出することができる。処理部432は、このような作業を全マーカーMについて行うことで、入力情報を得ることができる。なお、各カメラ431のフレームレートとしては、特に限定されず、例えば、15フレーム/秒、30フレーム/秒、60フレーム/秒等とすることができる。
以上、処理部432による入力情報の取得方法について説明したが、入力情報の取得方法は、これに限定されない。例えば、全マーカーMについて上述の作業を行うと処理量が膨大となってしまい、処理部432の性能等によっては大きな負荷がかかり処理が追いつかない場合が考えられる。また、用途によっては、大まかな入力情報が得られれば、それで足りる場合も考えられる。そのため、このような場合には、例えば、処理部432は、予め選択した一部のマーカーMについてのみ上述の作業を行うようにしてもよい。
また、処理部432は、例えば、自然状態における弾性層42の各部の画像を基準画像として記憶しておき、この基準画像と、上述のように得られた画像とをリアルタイムに比較して第1~第3マーカーM1~M3の変位を特定することにより、上記の入力情報を得てもよい。信号生成部45は、検出部43が取得した入力情報(接触入力情報)を受信し、受信した入力情報に基づいて入力信号(接触入力信号)を生成する。
光源44は、筐体41の内側から弾性層42を照らす。図2に示すように、光源44は、内部空間SS内に配置された発光部441を有する。発光部441としては、特に限定されず、例えば、LEDを用いることができる。また、発光部441は、可視光を出射してもよいし、NIR光(近赤外光)を出射してもよいし、紫外光を出射してもよい。発光部441として可視光を出射するものを用いる場合には、各カメラ431を可視光に対応した構成とし、発光部441としてNIR光を出射するものを用いる場合には、各カメラ431をNIR光に対応した構成とし、発光部441として紫外光を出射するものを用いる場合には、各カメラ431を紫外光に対応した構成とすればよい。特に、NIR光や紫外光は、人間の目には見えないため、弾性層42を介して外部に漏れたとしてもユーザーが眩しく思うことがない。各カメラ431が紫外光を出射する場合には、マーカーMは、蛍光体であってもよい。これにより、マーカーMをカメラ431によってより鮮明に撮像することができる。
なお、光源44は、例えば、外界からの光によって弾性層42を画像認識可能な程に十分に明るく保てる場合等には省略してもよい。また、内部空間SSに輝度センサーを配置して、この輝度センサーにより検知された内部空間SSの明るさに基づいて、発光部441の光量が制御されるようになっていてもよい。これにより、例えば、内部空間SS内をほぼ一定の明るさに保つことができ、検出部43による弾性層42の画像認識をより安定して行うことができる。
ここで、本実施形態では、第1~第3弾性層421~423および保護層424が光透過性を有する。そのため、各カメラ431は、弾性層42を介して弾性層42の外界を撮像することができる。したがって、各カメラ431を用いて、外界にあるユーザーの手の動きを捉えることができ、弾性層42に触れることのない入力や、第1~第3マーカーM1~M3が変位しない程度に軽く弾性層42に触れた状態での入力が可能となる。
具体的には、例えば、弾性層42上を通過させるように手を動かすと、この手の動きを処理部432がカメラ431からの画像に基づいて検出し、その動きに基づく入力情報(非接触入力情報)を得る。このようにして得られた入力情報も、信号生成部45に送信され、信号生成部45は、受信した入力情報に基づいて入力信号(非接触入力信号)を生成する。このような構成によれば、前述した接触型の入力に加えて、非接触型の入力が可能となり、タッチ入力部4の操作性および利便性がさらに向上する。
なお、検出部43は、手と重なる部分の第1~第3マーカーM1~M3が変位していない場合には非接触入力情報だけを取得し、手と重なる部分の第1~第3マーカーM1~M3が変位している場合には接触入力情報だけを取得することが好ましい。また、信号生成部45は、手と重なる部分の第1~第3マーカーM1~M3が変位していない場合には非接触入力信号だけを生成し、第1~第3マーカーM1~M3が変位している場合には接触入力情報だけを生成することが好ましい。これにより、誤った入力信号の生成を低減することができる。
また、タッチ入力部4は、接触型の入力と非接触型の入力とを同時行うことができるようになっていてもよい。すなわち、例えば、一方の手で接触型の入力をしつつ、他方の手で非接触型の入力を行うことができるようになっていてもよい。この場合は、接触型の入力と非接触型の入力とを弾性層42の異なる領域で行うことが好ましい。これにより、検出部43による接触入力情報および非接触入力情報の取得が比較的容易となる。
なお、非接触型の入力は必須ではなく、できなくてもよい。この場合、保護層424は、光透過性を有する必要がないため、光透過性を有していなくてもよい。保護層424が光透過性を有しなければ、光源44の光が弾性層42の外部に漏れることがないため、例えば、光源44からの光量が大きい場合等に、使用者が眩しく感じることがなくなる。
また、図2に示すように、制御装置3は、筐体41の内側から筐体41の内周面に向けて映像光を投影し、弾性層42の外側から視認可能な第2映像P2を表示する映像表示部49を有する。映像表示部49により表示する映像は、プロジェクターPJが天井面Q11に投影する第1映像P1の少なくとも一部、好ましくは全部を含んでいる。本実施形態では、第1映像P1と制御装置3の使用を補助、案内する映像とを重畳させた第2映像P2が投影される。これにより、弾性層42に映った第1映像P1を見ながら、つまり天井面Q11ではなく手元を見ながら制御装置3を操作することができる。そのため、制御装置3の操作性が高まる。なお、映像表示部49としては、特に限定されず、例えば、液晶型のプロジェクター、光走査型のプロジェクター等を用いることができる。
次に、タッチ入力部4の具体的な使用方法の一例を説明する。例えば、図5に示すように、天井面Q11と弾性層42とには、第1、第2映像P1、P2として、人間の頭部Hの映像が投影されている。そして、ユーザーが、弾性層42の右頬と重なる部分を押すと、その入力に対応して、天井面Q11および弾性層42に表示された頭部Hの右頬が凹む。同様に、ユーザーが、弾性層42の左頬と重なる部分を引っ張ると、その入力に対応して、天井面Q11および弾性層42に表示された頭部Hの左頬が引っ張られる。
このような構成の制御装置3によれば、タッチ入力部4を介して実質的に無限の種類の入力を行うことができる。そのため、映像の制御幅をより広くすることができ、優れた操作性を有する制御装置3となる。また、直感的で簡単な操作を実現することができる。特に、本実施形態では、投影面である天井面Q11および弾性層42が共にドーム状をなしているため、弾性層42を天井面Q11に見立てて操作することが容易となる。したがって、より優れた操作性を有する制御装置3となる。ただし、これに限定されず、投影面および弾性層42は、異なる形状となっていてもよい。例えば、投影面が互いに直交する複数の平面で構成されていてもよい。
以上、制御装置3について説明した。なお、タッチ入力部4の構成は、上述の構成に限定されない。例えば、本実施形態では、弾性層42は、第1弾性層421と、第2弾性層422と、第3弾性層423と、を有するが、例えば、第2弾性層422および第3弾性層423の少なくとも1つを省略してもよい。また、例えば、1層で構成された弾性層42内に、筐体41からの距離が異なるように複数のマーカーMが規則的または不規則に配置されていてもよい。また、本実施形態では、マーカーMが、筐体41からの距離が互いに異なる第1~第3マーカーM1~M3を有するが、例えば、第2、第3マーカーM2、M3の少なくとも1つを省略してもよい。
また、弾性入力部48は、弾性層42の変形によって変位せず、かつ、検出部43によって検出可能な基準マーカーを有していてもよい。具体的には、例えば、図6に示すように、弾性入力部48は、弾性層42が押されたり、引っ張られたりしても実質的に変位しない基準マーカーM4を有していてもよい。なお、図6の構成では、基準マーカーM4は、第1弾性層421と筐体41との間であって筐体41の外周面に配置されているが、基準マーカーM4の配置としては、これに限定されず、例えば、筐体41の内周面に配置されていてもよい。
基準マーカーM4は、各カメラ431との相対的位置関係が一定であり、検出部43が第1~第3マーカーM1~M3の変位を検出する際の基準として機能する。このような構成によれば、例えば、検出部43は、基準マーカーM4に対する第1~第3マーカーM1~M3の変位を検出することにより、より精度のよい入力情報を得ることができる。なお、基準マーカーM4は、検出部43が第1~第3マーカーM1~M3のそれぞれと区別(識別)できるように、例えば、第1~第3マーカーM1~M3と形状および色彩の少なくとも一方が異なっていることが好ましい。
また、本実施形態では、弾性層42が保護層424を有するが、図7に示すように、保護層424を省略してもよい。この場合には、弾性層42の表面に第3マーカーM3が露出する。すなわち、マーカーMは、弾性層42の外周面42aに露出する露出マーカーM5を有する。弾性層42の外周面42aは、外力が入力される場所である。そのため、弾性層42の外周面42aに露出する露出マーカーM5を配置することにより、入力に対するマーカーMの追従性がより高まる。そのため、検出部43は、より精度のよい入力情報を得ることができる。
露出マーカーM5は、弾性層42の外周面42aから突出する部分を有することが好ましい。これにより、露出マーカーM5に指が引っかかり易くなる。そのため、特に、弾性層42の外周面42aで指を滑らせるような入力に対する弾性層42の応答性が向上する。また、この場合、露出マーカーM5のヤング率は、弾性層42の外周面42aを構成する層、本実施形態では第3弾性層423のヤング率よりも大きいことが好ましい。これにより、露出マーカーM5にさらに指が引っかかり易くなり、上述した効果がより顕著なものとなる。
なお、図7に示す構成では、露出マーカーM5が第3マーカーM3で構成されている場合について説明したが、露出マーカーM5の構成としては、特に限定されず、第3マーカーM3以外のマーカーで構成されていてもよい。
また、本実施形態では、カメラ431が内部空間SS内に配置されているが、カメラ431の配置としては、特に限定されず、内部空間SS外に配置されていてもよい。この場合は、例えば、内部空間SS内にレンズを配置し、このレンズで集光した光を光ファイバー等の導光部を介してカメラ431まで導く構成とすることができる。このような構成によればカメラ431を内部空間SS内に配置する必要がなくなり、弾性層42の小型化を図ることができる。
また、本実施形態では、筐体41が硬質な部材で形成されているが、例えば、入力時に弾性層42と共に撓む程度の軟質な部材で形成されていてもよい。これにより、第1~第3マーカーM1~M3の変位量をそれぞれより大きくすることができる。そのため、検出部43は、より高精度の入力情報を得ることができる。
また、タッチ入力部4は、弾性層42への入力を行う指に触覚を提供する触覚提供部を有していてもよい。これにより、入力の感覚がより現実に近くなり、より直感的な入力が可能となる。触覚提供部の構成としては、特に限定されないが、例えば、筐体41内に複数のスピーカーを配置し、これらスピーカーのうちの少なくとも1つから弾性層42の入力箇所に向けて超音波(音波)を出力することにより、弾性層42への入力を行っている指に触覚を提供するように構成されていてもよい。特に、複数のスピーカーから超音波を出力し、弾性層42の入力箇所に音の焦点を形成することにより、より効果的に、前記指に触覚を提供することができる。
以上、本発明の制御装置について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、制御装置が第1映像P1を制御しているが、第1映像P1と共に、建物Q1内で流れる音楽、建物Q1内の照明等を制御できるようになっていてもよい。また、天井面Q11の形状が可変の場合には、天井面Q11形状を制御できるようになっていてもよい。
また、例えば、図8に示すように、制御装置3を建物Q1の床下に収容可能な構成となっていてもよい。図8に示す建物Q1は、床面に開口し、制御装置3を収容する収容凹部Q2と、収容凹部Q2に配置され、制御装置3が載置された昇降リフトQ3と、収容凹部Q2の開口を開閉する開閉扉Q4と、を有する。そして、開閉扉Q4を開き、昇降リフトQ3を上昇させることにより床面から制御装置3が現れ、反対に、昇降リフトQ3を降下させることにより収容凹部Q2に制御装置3を収容し、開閉扉Q4を閉じることにより床面から制御装置3が隠される。このような構成によれば、制御装置3を使用しない場合は、制御装置3を収容することができるため、建物Q1の使い勝手が向上する。
また、例えば、図8に示すように、建物Q1は、制御装置9を取り囲むようにして配置された環状のステージQ5を有していてもよい。ステージQ5上に観客が登り、一般客やゲストが踊ったり歌ったりすることにより、制御装置3を用いたイベントをより盛り上げることができる。
本発明の制御装置は、前述したように、対象物に投影される第1映像を制御する制御装置であって、外力が入力される第1面および第1面の反対側の第2面が規定される弾性層と、弾性層に配置され、弾性層の変形に伴って変位するマーカーと、を有する弾性入力部と、弾性層の第2面側に位置づけられ、マーカーの変位に基づいて弾性層の変形を検出する検出部と、弾性層の外側から視認可能であり第1映像を含む第2映像を弾性層に表示する映像表示部と、を備え、弾性層の変形に応じて第1映像を制御する。このような構成の制御装置によれば、弾性層を介して直感的な入力を行うことができる。また、弾性層を介して実質的に無限の種類の入力を行うことができる。そのため、第1映像の制御幅をより広くすることができ、優れた操作性を発揮することができる。したがって、本発明の制御装置は、産業上の利用可能性を有する。
2…プロジェクター制御装置、3…制御装置、30…筐体、4…タッチ入力部、41…筐体、42…弾性層、42a…外周面、42b…内周面、421…第1弾性層、422…第2弾性層、423…第3弾性層、424…保護層、43…検出部、431…カメラ、432…処理部、44…光源、441…発光部、45…信号生成部、48…弾性入力部、49…映像表示部、9…制御装置、H…頭部、M…マーカー、M1…第1マーカー、M2…第2マーカー、M3…第3マーカー、M4…基準マーカー、M5…露出マーカー、P1…第1映像、P2…第2映像、PJ…プロジェクター、Q…対象物、Q1…建物、Q11…天井面、Q2…収容凹部、Q3…昇降リフト、Q4…開閉扉、Q5…ステージ、SS…内部空間
Claims (6)
- 対象物に投影される第1映像を制御する制御装置であって、
外力が入力される第1面および前記第1面の反対側の第2面が規定される弾性層と、前記弾性層に配置され、前記弾性層の変形に伴って変位するマーカーと、を有する弾性入力部と、
前記弾性層の前記第2面側に位置づけられ、前記マーカーの変位に基づいて前記弾性層の変形を検出する検出部と、
前記弾性層の外側から視認可能であり前記第1映像の少なくとも一部を含む第2映像を前記弾性層に表示する映像表示部と、を備え、
前記弾性層の変形に応じて前記第1映像を制御することを特徴とする制御装置。 - 前記マーカーは、前記弾性層の厚さ方向にずれて配置された第1マーカーおよび第2マーカーを有する請求項1に記載の制御装置。
- 前記第1マーカーおよび前記第2マーカーは、形状および色彩の少なくとも一方が互いに異なっている請求項2に記載の制御装置。
- 前記マーカーは、前記第1面に露出する露出マーカーを有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記弾性入力部は、前記弾性部の変形によって変位せず、前記検出部によって検出可能な基準マーカーを有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記検出部は、前記弾性層を撮像する撮像部を有し、前記撮像部が撮像した前記弾性層の画像データに基づいて前記弾性層の変形を検出する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の制御装置。
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2021
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