JP2023006664A - メイクアップ化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】油溶性染料による発色が極めて鮮やかであり、その鮮やかさが長時間持続するメイクアップ化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)及び(C):(A)(A1)及び(A2)から選ばれる1種又は2種以上、(A1)アミノアルコール、(A2)アミノ酸又はその誘導体、(B)油溶性染料、(C)液状油を含有するメイクアップ化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、メイクアップ化粧料に関する。
口紅、リップグロス等の口唇化粧料、アイシャドウ、チーク等のメイクアップ化粧料には、鮮やかな発色であることが求められている。
例えば、特許文献1には、油溶性染料、高級脂肪酸金属塩及び油分を含有するメーキャップ化粧料は、鮮やかに蛍光発色するとともに、優れた透明感を与えることが記載されている。
特開2016-132650号公報
しかしながら、引用文献1のメーキャップ化粧料は、発色の鮮やかさにおいて、十分満足できるものではなかった。
本発明者は、油溶性染料及び液状油とともに、(A1)アミノアルコール、及び(A2)アミノ酸又はその誘導体から選ばれる1種以上を組合わせて用いることにより、極めて鮮やかな発色が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)及び(C):
(A)(A1)及び(A2)から選ばれる1種又は2種以上、
(A1)アミノアルコール、
(A2)アミノ酸又はその誘導体、
(B)油溶性染料、
(C)液状油
を含有するメイクアップ化粧料に関する。
本発明のメイクアップ化粧料は、油溶性染料による発色が極めて鮮やかである。
本発明で用いる成分(A)は、前記成分(A1)及び(A2)から選ばれる1種又は2種以上である。
成分(A1)のアミノアルコールは、アルカン骨格にヒドロキシ基とアミノ基を持つものであり、例えば、メタノールアミン、N-メチルエタノールアミン、ジメチルエタノールアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリアエタノールアミン、ヘプタミノール、イソエタリン、プロパノールアミン、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、アミノメチルプロパノール等が挙げられる。
成分(A2)のうち、アミノ酸としては、塩基性アミノ酸、中性アミノ酸が好ましい。
塩基性アミノ酸としては、例えば、アルギニン、リシン、ヒスチジンが挙げられる。中性アミノ酸としては、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、システイン、メチオニン、アスパラギン、グルタミン、プロリン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファンが挙げられる。
また、アミノ酸の誘導体としては、例えば、アラニノール、セリノール、バリノール、ロイシノール、フェニルアラニノール、トリプトファノール、ヒスチジノール等が挙げられる。
成分(A)としては、油中での発色力の高さの観点から、油溶性であることが好ましく、成分(A1)のアミノアルコールが好ましく、フィトスフィンゴシンがより好ましい。
成分(A)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、鮮やかな発色を得る観点から、全組成中に0.001質量%以上であるのが好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.02質量%以上がさらに好ましく、均一配合の観点から、10質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。また、成分(A)の含有量は、全組成中に0.001~10質量%であるのが好ましく、0.01~6質量%がより好ましく、0.02~3質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(A)を含む油相総量に対する成分(A)の質量割合((A)/油相総量)は、鮮やかな発色を得る観点から、0.0005以上であるのが好ましく、0.001以上がより好ましく、0.002以上がさらに好ましく、均一配合の観点から、2以下であるのが好ましく、1以下がより好ましく、0.5以下がさらに好ましい。また、成分(A)を含む油相総量に対する成分(A)の質量割合((A)/油相総量)は、0.0005~2であるのが好ましく、0.001~1がより好ましく、0.002~0.5がさらに好ましい。
ここで、成分(A)を含む油相とは、配合温度において、成分(B)の油溶性染料が溶解・分散可能な油性成分をいい、成分(A)、成分(C)や、後述の成分(D)の有機油ゲル化剤、成分(A)を除くペースト油、界面活性剤、多価アルコール及びその他の油性成分も含まれうる。一方、配合温度において、油溶性染料が溶解・分散しない成分、例えば、水や粉体は、上記油相に含まれない。
成分(B)の油溶性染料は、通常の化粧料に用いられるもので、赤色218号、赤色223号及び橙色201号から選ばれる1種以上が好ましい。
成分(B)の油溶性染料は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、鮮やかな発色を得る観点から、全組成中に0.001質量%以上が好ましく、0.005質量%以上がより好ましく、0.01質量%以上がさらに好ましく、透明感のある発色を得る観点から、10質量%以下が好ましく、6質量%以下がより好ましく、3質量%以下がさらに好ましい。また、成分(B)の含有量は、全組成中に0.001~10質量%が好ましく、0.005~6質量%がより好ましく、0.01~3質量%がさらに好ましい。
本発明において、成分(B)対する成分(A)の質量割合((A)/(B))は、鮮やかな発色を得る観点から、0.1~50が好ましく、0.5~30がより好ましく、1~25がさらに好ましい。
成分(C)の液状油は、25℃で液状の油成分である。液状とは、流動性があることをいい、ペースト状も含まれる。
かかる液状油としては、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良く、例えば、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、ミネラルオイル、スクワラン、α-オレフィンオリゴマー、ポリイソブチレン、ポリブテン、水添ポリイソブテン、水添ポリデセン、ワセリン等の直鎖又は分岐の炭化水素油;
イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソデシル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸トリシクロデカンメチル、ラウリン酸ヘキシル、リンゴ酸オクチルドデシル、2-エチルヘキサン酸セチル、2-エチルヘキサン酸2-ヘキシルデシル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸2-ヘキシルデシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソブチル、イソステアリン酸2-ヘキシルデシル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、オレイン酸オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、リシノレイン酸オクチルドデシル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、炭酸プロピレン、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル等のモノエステル油;コハク酸ジ2-へチルヘキシル、コハク酸ビスエトキシジグリコール、ジ(カプリル酸/カプリン酸)プロパンジオール、ジイソノナン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジイソステアリン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸プロパンジオール、リンゴ酸ジイソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2、ジ2-エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール等のジエステル油;トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ホホバ油、トリ2-ヘチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、トリメリト酸トリトリデシル、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、アボガド油、ヒマワリ油等のトリエステル油;テトラオクタン酸ペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ジグリセリル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット等のテトラエステル油;
セチルジメチルブチルエーテル、ジカプリリルエーテル、ジカプリリルエーテル、ジカプリリルエーテル等のエーテル油;ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール等の炭素数10~24の直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニル基を有する高級アルコール;ジメチルポリシロキサン、ジメチルシクロポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アクリル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、高級アルコール変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン油;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン、フッ素変性シリコーン等のフッ素油;フェノキシエタノール、トコフェロールなどが挙げられる。
成分(C)の液状油としては、成分(B)を均一に溶解・分散し、且つ化粧料を均一に塗布する観点から、水添ポリイソブテン、ワセリン、イソノナン酸イソトリデシル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、オクチルドデカノール、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2が好ましく、水添ポリイソブテン、ワセリン、イソノナン酸イソトリデシル、ヒドロキシステアリン酸2-エチルヘキシル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、テトライソステアリン酸ジペンタエリスリチル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、オクチルドデカノール、ビスジグリセリルポリアシルアジペート-2がより好ましい。
成分(C)の液状油は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、成分(B)を均一に溶解・分散する観点から、全組成中に35質量%以上であるのが好ましく、40質量%以上がより好ましく、50質量%以上がさらに好ましく、化粧料を均一に塗布する観点から、99.5質量%以下が好ましく、97質量%以下がより好ましく、95質量%以下がさらに好ましい。また、成分(C)の含有量は、全組成中に35~99.5質量%であるのが好ましく、40~97質量%がより好ましく、50~95質量%がさらに好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料は、さらに、(D)有機油ゲル化剤を含有することができ、使用感を向上させ、且つ塗布色の鮮やかさを持続させることができる。
成分(D)の有機油ゲル化剤は、有機成分を主成分とする油ゲル化剤で、通常の化粧料に用いられるものであればいずれでも良い。例えば、デキストリン脂肪酸エステル、アミノ酸系ゲル化剤、融点61℃以上のワックス等が挙げられる。
デキストリン脂肪酸エステルとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、使用感、保存安定性及び油のゲル化の観点から、炭素数8~24の脂肪酸とデキストリンのエステルが好ましく、炭素数14~20の脂肪酸とデキストリンのエステルがより好ましい。また、デキストリンの平均重合度が3~150であるのが好ましい。
具体的には、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸・ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸・2-エチルヘキサン酸デキストリン等が挙げられる。
これらのうち、鮮やかさを持続させる観点から、パルミチン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、パルミチン酸・2-エチルヘキサン酸デキストリンが好ましく、少なくともパルミチン酸デキストリンを含むものがより好ましい。
アミノ酸系ゲル化剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されずに用いることができる。具体的には、ジブチルラウロイルグルタミド、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミドが好ましい。
これらの市販品としては、味の素社製のジブチルラウロイルグルタミド(GP-1)、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド(EB-21)が挙げられる。
アミノ酸系ゲル化剤は、作業性向上の点、油のゲル化に優れる点から、予め溶媒によって希釈溶解されたプレミックスゲルとして用いることもできる。
上記溶媒としては、アミノ酸系ゲル化剤によって油をゲル化可能であれば制限されないが、油のゲル化の観点から、オクチルドデカノール、イソステアリン酸等が好ましい。プレミックスゲル中のアミノ酸系ゲル化剤の含有量は、作業性向上の点、油のゲル化、及びプレミックスゲル自体の油分離を抑制する点から、10~45質量%が好ましく、15~40質量%がより好ましく、20~36質量%がさらに好ましい。
プレミックスゲルとしては、アミノ酸系ゲル化剤を20質量%含有するAJK-OD2046、36質量%含有するAJK-IS3613(以上、高級アルコール社製)等の市販品を用いることができる。
融点61℃以上のワックスは、25℃において固体の性状を示す。
本発明において、融点は、医薬部外品原料規格における一般試験法の第1法、第2法、又は第3法のいずれかにより、測定されるものである。いずれの方法を採用するかは、各成分について、医薬部外品原料規格において測定法の記載がある場合には、それに従う。記載がない場合には、融点を考慮して測定法を選択する。具体的には、融点が80℃を大きく超えるような高い場合には第1法、これより融点が低い固体脂には第2法、カタログ等でペースト油と呼ばれるものには第3法を用いることができる。
かかるワックスとしては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されず、例えば、オゾケライト、セレシン等の鉱物系ワックス;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス等の石油系ワックス;フィッシャー・トロプシュワックス、ポリエチレンワックス、合成炭化水素ワックス等の合成炭化水素;カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ライスワックス、サンフラワーワックス等の植物系ワックス;ミツロウ、鯨ロウ等の動物性ワックス;シリコーンワックス、合成ミツロウ等の合成ワックスなどが挙げられる。
これらのうち、保形性、使用感、保存安定性、油のゲル化、及び鮮やかさを持続させる観点から、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、合成炭化水素ワックスが好ましい。
融点61℃以上のワックスは、高温での保存安定性向上、及び作業性向上の観点から、融点65℃以上、140℃以下が好ましく、70℃以上、105℃以下がより好ましい。また、ムラづきのない滑らかな使用感を付与する点から、融点が105℃を超えるワックスを含まないことが好ましい。
成分(D)の油ゲル化剤としては、油のゲル化、使用感、及び鮮やかさを持続させる観点から、パルミチン酸デキストリン、ジブチルラウロイルグルタミド、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド、及び融点61℃以上のワックスから選ばれる1種以上が好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができ、含有量は、塗布膜に適度な厚みと密着性と鮮やかな発色を付与し、鮮やかさを持続させる観点から、全組成中に4質量%以上であるのが好ましく、4.5質量%以上がより好ましく、5質量%以上がさらに好ましく、均一に塗布でき、鮮やかな発色を得る観点から、25質量%以下が好ましく、22質量%以下がより好ましく、19質量%以下がさらに好ましい。また、成分(D)の含有量は、全組成中に4~25質量%であるのが好ましく、4.5~22質量%がより好ましく、5~19質量%がさらに好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料は、さらに、(E)有機酸を含有することができる。有機酸は、pH調整剤として機能し、油溶性染料の分離を抑制することができる。また、塗布時の染色力を制御することができる。
有機酸としては、通常の化粧料に用いられるものであれば制限されずに用いることができる。具体的には、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、酢酸、乳酸、酒石酸、フマル酸から選ばれる1種以上が好ましく、クエン酸がより好ましい。
有機酸の含有量は、全組成中に0.001~2質量%であるのが好ましく、0.002~1質量%がより好ましく、0.005~0.5質量%がさらに好ましい。
本発明のメイクアップ化粧料は、前記成分以外に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、成分(A)及び(C)以外の油性成分、成分(B)以外の着色剤、粉体、界面活性剤、低級アルコール、多価アルコール、高分子化合物、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、防汚剤、保湿剤、水等を含有することができる。
本発明のメイクアップ化粧料は、通常の方法により、製造することができ、固形状、非固形状のいずれの形態にもすることができる。
本発明のメイクアップ化粧料は、油剤を連続相とする油性化粧料とするのが好ましく、例えば、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップオイル、リップライナー等の口唇化粧料;マスカラ、アイライナー、アイシャドウ、チークカラー等のメイクアップ化粧料などとすることができる。中でも、鮮やかな発色が効果的であることから、口紅、リップクリーム、リップグロス、リップライナーから選ばれる口唇化粧料として好適である。
本発明のメイクアップ化粧料は、成分(A)及び(B)を予め1剤中に含有する形態のほか、使用する前に、少なくとも成分(A)を含有する化粧料と、他の化粧料とを混合し、最終的に成分(A)及び(B)を含有するメイクアップ化粧料とする態様で使用することができる。すなわち、成分(A)及び(B)は、必ずしも同一の化粧料中に含有されていなくても良く、2以上の化粧料中に分かれて配合されていても良い。そして、少なくとも成分(A)を含有する化粧料が、少なくとも成分(B)を含有する化粧料と混合され、成分(B)の油溶性染料が発色するか又はその発色性を向上させて、使用することができる。成分(A)を含有する剤は、メイクアップ化粧料の発色用剤として機能する。さらに、使用する直前に発色させる態様では、成分(C)は、少なくとも成分(A)を含む化粧料か、他の剤のいずれかに含有してもよいし、両方に含有してもよい。
また、成分(A)を含有する発色用剤が、成分(B)の油溶性染料と混合される態様としては、前述のように使用前に混合されるほか、使用者が、発色用剤と、(B)油溶性染料を含有する化粧料とを、それぞれ皮膚等に重ねて塗布することにより、混合されることであっても良い。すなわち、塗布された部位(例えば、皮膚や口唇上)で、成分(A)及び(B)が混合された状態になれば良く、塗布の順番はいずれでも良い。例えば、使用者が、発色用剤を塗布した後、(B)油溶性染料を含有する化粧料を塗布しても良いし、その逆でも良いが、好ましくは一方の化粧料を塗布した後に、すみやかに他の化粧料を塗布することが好ましい。どのような混合方法であっても、同様の発色性を得ることができる。このように使用することにより、色の発現、発色性向上など、色の変化を楽しむことができる。
また、成分(A)を含有する発色用剤、又は(B)油溶性染料を含有する化粧料は、さらに、油溶性染料以外の着色剤、具体的には有機顔料、無機顔料、及び光輝性顔料等を含有して、着色されていても良い。この場合、使用者がこれらを混合することにより、油溶性染料が発色することで、混合前の各種顔料の色とは異なる色に変化させることができる。
以上のように、本発明においては、使用者が、成分(A)を含有する化粧料と、成分(B)の油溶性染料を含有する化粧料とを、皮膚等で混合する化粧方法により、当該混合部位において、油溶性染料を発色させるか又はその発色性を向上させることができる。このようにして、色の発現、発色性向上など、色の変化を楽しむことができる。
実施例1~8、比較例1(リップグロス)
表1に示す組成のリップグロスを製造した。得られたリップグロスについて、塗布色の鮮やかさ、及び塗布2時間後の鮮やかさの持続性を評価した。結果を表1に併せて示す。
(製造方法)
全量で300gとなる量を、直径130mmの1L容器と、直径30mmのディスパー羽根(回転数は全工程で2500r/min)を用いて配合した。初めに基材原料(水、及び着色剤以外)を110℃に加熱し、温度を維持したまま5分間均一混合した。次に、着色剤を加えて更に2分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。実施例8については、更に室温でディスパー撹拌しながら水を徐々に添加し、全量添加後、2分間均一混合し、脱泡した。このバルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて80℃に加熱溶解し、透明なディッピング容器に流し込み、冷却固化させ、リップグロスを得た。なお、化粧料塗布具(チップ)は、塗布部が扁平形状で表面が植毛されたものを用いた。
(評価方法)
(1)塗布色の鮮やかさ:
専門パネラー10人が、各リップグロスをチップにとって唇に塗布した直後の仕上がりを見て、塗布色の鮮やかさを、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。
5;塗布色が極めて鮮やかである。
4;塗布色がかなり鮮やかである。
3;塗布色が鮮やかである。
2;塗布色がやや鮮やかである。
1;塗布色が鮮やかでない、又は色がない。
(2)塗布2時間後の鮮やかさの持続性:
専門パネラー10人が、各リップグロスをチップにとって唇に塗布し、塗布2時間後の鮮やかさの持続性を、以下の基準で評価した。結果は、専門パネラー10人の合計点で示した。尚、「(1)鮮やかな塗布色」の評価結果が20未満のサンプルについては、持続する鮮やかさが乏しく評価が困難であったため、評価していない。
5;塗布直後の鮮やかさがとても持続している。
4;塗布直後の鮮やかさが持続している。
3;塗布直後の鮮やかさがやや持続している。
2;塗布直後の鮮やかさがあまり持続していない。
1;塗布直後の鮮やかさが持続していない。
Figure 2023006664000001
実施例9~10(2剤式リップグロス)
実施例1~8と同様にして、表2に示す組成の第1剤(B1及びB2)、成分(A)を含有する発色用剤としての第2剤(C1及びC2)を製造した。
第1剤B1と第2剤C1、第1剤B2と第2剤C2を、それぞれ1:1の割合で混合して用いた(B:C=1:1)。1:1で混合した後のリップグロス(実施例9、10)について、実施例1~8と同様にして、塗布色の鮮やかさ、及び塗布2時間後の鮮やかさの持続性を評価した。また、混合前後の各剤及びリップグロスについて、測色を行った。結果を表2に併せて示す。
(測色の評価方法)
測色用サンプルは、各剤、及びその混合バルクを、電子レンジを用いて80℃に加熱溶解し、内径42mm、高さ12mmの透明樹脂容器に対して高さ9mmまで充填し、室温まで冷却・固化させて作成した。測色は、ミノルタカメラ社製、色彩色差計CR-300を用いて、付属の標準白色板上に測定用サンプルを底面が上向きになるように乗せて測色し、L*、a*、及びb*を測定し、a*、及びb*を用いて彩度C*=√(a*2+b*2)を算出した。
この測色値である彩度C*は、色の鮮やかさを表す値であり、数値が大きい程、鮮やかな色であることを示す。表2に示した結果より、混合後のリップグロスには、混合前の各剤とは全く異なる鮮やかな色が発現したことが判る。
Figure 2023006664000002
実施例11~12(スティック口紅)
表3に示す組成のスティック口紅を製造した。
得られたスティック口紅は、塗布色が極めて鮮やかであり、塗布2時間後も鮮やかさが持続するものであった。
(製造方法)
全量で300gとなる量を、直径130mmの1L容器と、直径30mmのディスパー羽根(回転数は全工程で2500r/min)を用いて配合した。初めに基材原料(着色剤以外)を実施例11は125℃に、実施例12は105℃に加熱し、温度を維持したまま5分間均一混合した。次に、着色剤を加えて更に2分間均一混合した。脱泡した後、室温まで冷却・固化させた。このバルクから、必要量を切り出し、電子レンジを用いて実施例11は125℃に、実施例12は105℃に加熱溶解し、型に流し込み、冷却固化させ、スティック口紅を得た。
Figure 2023006664000003
実施例13(リップオイル)
実施例1~8と同様にして、表4に示す組成のリップオイルを製造し、塗布色の鮮やかさ、及び塗布2時間後の鮮やかさの持続性を評価した。結果を表4に併せて示す。
Figure 2023006664000004

Claims (7)

  1. 次の成分(A)、(B)及び(C):
    (A)(A1)及び(A2)から選ばれる1種又は2種以上、
    (A1)アミノアルコール、
    (A2)アミノ酸又はその誘導体、
    (B)油溶性染料、
    (C)液状油
    を含有するメイクアップ化粧料。
  2. 成分(A1)が、フィトスフィンゴシンである、請求項1記載のメイクアップ化粧料。
  3. 成分(B)が、赤色218号、赤色223号及び橙色201号から選ばれる1種以上である、請求項1又は2記載のメイクアップ化粧料。
  4. さらに、(D)有機油ゲル化剤を含有する、請求項1~3のいずれか1項記載のメイクアップ化粧料。
  5. さらに、(E)有機酸を含有する、請求項1~4のいずれか1項記載のメイクアップ化粧料。
  6. 口唇化粧料である請求項1~5のいずれか1項記載のメイクアップ化粧料。
  7. (A)(A1)及び(A2)から選ばれる1種又は2種以上、
    (A1)アミノアルコール、
    (A2)アミノ酸又はその誘導体
    を含有し、(B)油溶性染料と混合して使用するための、メイクアップ化粧料の発色用剤。
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