JP2023004929A - 送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラム - Google Patents

送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2023004929A
JP2023004929A JP2022099515A JP2022099515A JP2023004929A JP 2023004929 A JP2023004929 A JP 2023004929A JP 2022099515 A JP2022099515 A JP 2022099515A JP 2022099515 A JP2022099515 A JP 2022099515A JP 2023004929 A JP2023004929 A JP 2023004929A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extraction
image
power transmission
unit
steel tower
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022099515A
Other languages
English (en)
Inventor
隆一 石野
Ryuichi Ishino
耕 中屋
Ko Nakaya
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Research Institute of Electric Power Industry
Original Assignee
Central Research Institute of Electric Power Industry
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Central Research Institute of Electric Power Industry filed Critical Central Research Institute of Electric Power Industry
Publication of JP2023004929A publication Critical patent/JP2023004929A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】無人航空機を用いた送電設備の点検を容易にする送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラムを提供する。【解決手段】点群生成部12は、無人航空機2により撮影された地表に建てられた鉄塔101を含む送電設備の空撮画像から空撮画像に写された鉄塔101を含む物体の3次元点群画像を生成する。抽出用円柱決定部19は、点群生成部12により生成された3次元点群画像における鉄塔101以外の他の物体の地上からの高さの最高点よりも地表から離れた最高点の近傍の抽出用基準位置を特定し、鉄塔101の頂点から抽出用基準位置までの領域に含まれる点群を基に、鉄塔101を包含する抽出量領域を決定する。鉄塔抽出部21は、3次元点群から抽出用領域に含まれる鉄塔101を表す鉄塔点群を抽出する。【選択図】図1

Description

本発明は、送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラムに関する。
従来、送電線や鉄塔などといった送電設備の点検は、作業員が鉄塔へ昇塔するなどして送電設備を実際に見て確認することにより行われることが多い。他にも、有人ヘリを使用した送電設備の点検が行われている。具体的には、空撮ビデオによる地線点検、空撮画像を使った未塗装鉄塔の錆の進行判定、パルスレーザを使った送電設備と樹木の離隔計測などである。
また、送電設備の点検の技術として、撮影画像から抽出した鉄塔の劣化診断や自走式点検装置で撮影した地線の異常検出などが開発されている。例えば、撮影画像から抽出した鉄塔の劣化診断の技術として、鉄塔の構造図などから作成した3次元モデルを利用して、鉄塔とそれ以外の領域を分離し、鉄塔の色情報に基づいて画素ごとに劣化のランクを判定する技術がある。このように、診断を行うためには撮影した画像から背景などの判定に無関係な箇所を分離することが好ましい。
このような送電設備の点検において、近年、昇塔機会低減などによる点検時間の短縮や点検者の安全性向上の面などから、ドローン(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)などの無人航空機の活用への期待が高まっている。具体的には、有視界飛行の制約などから、鉄塔などの支持物点検を中心として、送電設備の点検において低コストで空撮可能な無人航空機の利用が増加している。
このような送電設備の点検における無人航空機の利用方法として、無人航空機を利用して得られた画像を用いた自動異常検出や診断の取り組みが各所でなされてきている。それらの取り組みにおいても、空撮画像中の異常検出や診断の対象とそれ以外の物体との区別を適切に行うことが求められる。例えば、鉄塔点検では、多方向から撮影した大量の画像を使用することで、周囲の樹木なども含んだ3次元画像が作成されるため、点検対象の鉄塔の抽出が必要となる。また、電線点検では、大量の撮影画像から異常が生じやすいクランプ及びがいし類や電線を抽出することが不可欠である。
無人航空機を用いた送電設備の点検の技術として、例えば、GPS信号に基づいて電線に沿って予め定められた飛行経路に沿わせ、且つ、アンテナに流れる誘導電流の大きさに基づいて電線との距離を一定に保つように飛行動作を制御する技術が提案されている。
特開2018-114807号公報
しかしながら、無人航空機で撮影した鉄塔などの対象物の構造図が容易に手に入らない場合もある。この点、従来の撮影画像から対象物を抽出する技術は、鉄塔の構造図から作成した3次元モデルを用いずに、背景と鉄塔などの対象物とを分離することは困難である。そのため、無人航空機を用いた送電設備の自動点検が困難となる。
また、GPS信号及びアンテナに流れる誘導電流を用いて飛行動作を制御する技術では、画像からの対象物の抽出は考慮されておらず無人航空機で撮影した画像から対象物を抽出することは困難である。したがって、無人航空機を用いた送電設備の点検が困難となる。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、無人航空機を用いた送電設備の点検を容易にする送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラムを提供することを目的とする。
本願の開示する送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラムの一つの態様において、点群生成部は、無人航空機により撮影された地表に建てられた鉄塔を含む送電設備の空撮画像から前記空撮画像に写された前記鉄塔を含む物体の3次元点群画像を生成する。抽出用領域決定部は、前記点群生成部により生成された前記3次元点群画像における前記鉄塔以外の他の物体の地上からの高さの最高点よりも前記地表から離れた前記最高点の近傍の抽出用基準位置を特定し、前記鉄塔の頂点から前記抽出用基準位置までの領域に含まれる点群を基に、前記鉄塔を包含する抽出領域を決定する。鉄塔抽出部は、前記3次元点群から前記抽出用領域に含まれる前記鉄塔を表す鉄塔点群を抽出する。
1つの側面では、本発明は、無人航空機を用いた送電設備の点検を容易にすることができる。
図1は、実施例1に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置のブロック図である。 図2は、3次元点群で表される画像の一例を示す図である。 図3は、3次元点群で表される画像の他の例を示す図である。 図4は、2条の地線を有する鉄塔の各切断平面での画素分布を表す図である。 図5は、1条の地線を有する鉄塔の各切断平面での画素分布を表す図である。 図6は、2条の地線を有する鉄塔を対象とした場合のx座標及びy座標の最大値と最小値の差を表す図である。 図7は、1条の地線を有する鉄塔を対象とした場合のx座標及びy座標の最大値と最小値の差を表す図である。 図8は、抽出用円柱の概要を示す図である。 図9は、送電用鉄塔の抽出例を示す図である。 図10は、2条の地線を有する鉄塔の劣化診断用画像の一例を示す図である。 図11は、1条の地線を有する鉄塔の劣化診断用画像の一例を示す図である。 図12は、実施例1に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置による劣化診断処理のフローチャートである。 図13は、実施例1に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置による抽出用円柱の決定処理のフローチャートである。 図14は、実施例2に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置のブロック図である。 図15は、付属機材の検出例を示す図である。 図16は、電線が写っている画像の一例を示す図である。 図17は、電線と画像の辺とが交わる領域の抽出の一例を示す図である。 図18は、電線の輪郭線の輪郭線の決定方法を説明するための図である。 図19は、輪郭線の抽出を説明するための図である。 図20は、輪郭線が特定された状態を示す図である。 図21は、電線の異常検出の一例を表す図である。 図22は、分割区分の一例を示す図である。 図23は、xy座標が同一且つz座標が異なる点の射影方法を示す図である。 図24は、射影画像の一例を示す図である。 図25は、射影画像への色付けの一例を示す図である。 図26は、3色に劣化状態を色分けした劣化診断用射影画像から生成した3次元点群の一例を示す図である。 図27は、5段階のグレースケールを用いた劣化診断用画像から生成した3次元点群の一例を示す図である。 図28は、送電鉄塔鋼材劣化診断装置/送電線異常検出装置のハードウェア構成図である。
以下に、本願の開示する送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示する送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラムが限定されるものではない。
図1は、実施例1に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置のブロック図である。以下では、無人航空機2を用いる場合で説明する。無人航空機2は、鉄塔101の周辺を多数撮影して多方向からの2次元画像を生成する。この2次元画像は、カラーであり、色情報を保持する。送電鉄塔鋼材劣化診断装置1は、無人航空機2で撮影された送電設備の2次元画像を用いて送電鉄塔鋼材の劣化診断を行う。この送電鉄塔鋼材劣化診断装置1が、「送電設備抽出装置」の一例にあたる。
以下に、送電鉄塔鋼材劣化診断装置1の詳細について説明する。図1に示すように、送電鉄塔鋼材劣化診断装置1は、画像取得部11、点群生成部12、最高点特定部13、切断面調整部14、画像記憶部15、点群記憶部16、情報記憶部17、差分値算出部18、抽出用円柱決定部19、判定部20、鉄塔抽出部21、劣化診断部22及び結果通知部23を有する。
画像取得部11は、無人航空機2により撮影された鉄塔101の周辺の2次元画像を、無人航空機2から取得する。そして、画像取得部11は、取得した2次元画像を画像記憶部15に格納する。
画像記憶部15は、記憶装置である。画像記憶部15は、無人航空機2により撮影された鉄塔101及びその周辺の2次元画像を格納する。
点群生成部12は、画像記憶部15に格納された鉄塔101の周辺の2次元画像を取得する。鉄塔101は、塔頂に2条の地線がある500kV級の鉄塔である。そして、点群生成部12は、2次元画像から鉄塔101を含む3次元点群を生成する。図2は、3次元点群で表される画像の一例を示す図である。図2に示す画像100は、鉄塔101を正面にした画像として3次元点群を表しているが、実際には画像100はxyz座標で表される点の集まりである。ここでは、地上面がx軸y軸で表される平面であり、高さがz軸で表される。画像100も、元の2次元画像が有していた色情報を保持する。その後、点群生成部12は、画像100として示される3次元点群を点群記憶部16に格納する。
図3は、3次元点群で表される画像の他の例を示す図である。他にも、例えば無人航空機2により図3に示される鉄塔201の周辺の2次元画像が撮影された場合、点群生成部12は、無人航空機2により撮影された2次元画像から、画像200で示される鉄塔201を含む3次元点群を生成する。そして、点群生成部12は、画像200として示される3次元点群を点群記憶部16に格納する。鉄塔201は、塔頂に1条の地線がある154kV級の鉄塔である。
点群記憶部16は、記憶装置である。点群記憶部16は、点群生成部12により生成された3次元点群を格納する。例えば、点群記憶部16は、画像100として示される3次元点群や画像200として示される3次元点群を格納する。
ここで、現状の無人航空機2の飛行には種々の規制が存在する。このため,都市部のような鉄塔付近に高層建築物が存在する箇所での無人航空機2による空撮画像は想定し難い。そのため、図2のように鉄塔101と同程度の高さの物体が存在しないことが多いと考えられる。そこで、送電鉄塔鋼材劣化診断装置1は、鉄塔101以外に他の物体が存在しない高さに着目して画像100からの鉄塔101の抽出を行う。
最高点特定部13は、点群記憶部16から画像100を含む3次元点群を取得する。そして、最高点特定部13は、鉄塔101の周囲の画素を取得して最も高い位置を鉄塔101の最高点のz座標として特定する。その後、最高点特定部13は、鉄塔101の最高点のz座標を切断面調整部14及び差分値算出部18に通知する。
切断面調整部14は、鉄塔101の最高点のz座標の入力を最高点特定部13から受ける。また、切断面調整部14は、切断面の予め決められた間隔であるΔzを保持する。そして、切断面調整部14は、最高点のz座標からΔzずつ減算していったz座標を順次差分値算出部18へ出力する。このΔzは、小さいほど抽出精度は高くなるが計算量が増加する。そこで、Δzは、運用に応じて求められる抽出精度や計算装置の能力を基に決定されることが好ましい。
差分値算出部18は、鉄塔101を含む3次元点群を点群記憶部16から取得する。次に、差分値算出部18は、3次元点群に含まれる鉄塔101の最高点のz座標の入力を最高点特定部13から受ける。そして、差分値算出部18は、最高点のz座標を含むxy平面に平行な平面で3次元点群を切断した場合の、画素群を取得する。図4は、2条の地線を有する鉄塔の各切断平面での画素分布を表す図である。図4のグラフ111~113は、横軸でx座標を表し、縦軸でy座標を表す。例えば、最高点のz座標を含むxy平面に平行な平面による切断状態は、図4のグラフ111で表される。この場合、画素群121が最高点のz座標を含むxy平面に平行な平面上に存在する。
そして、差分値算出部18は、取得した画素群における、x座標の最大値及び最小値、並びに、y座標の最大値及び最小値を求める。次に、差分値算出部18は、x座標の最大値と最小値との差分及びy座標の最大値と最小値との差分を求める。以下では、最大値と最小値との差分の値を差分値と呼ぶ。さらに、差分値算出部18は、切断面である平面上に存在する画素群の重心を求める。そして、差分値算出部18は、3次元点群における鉄塔101の最高点を通る平面上に存在する画素群の、x座標の最大値、最小値及び差分値、y座標の最大値、最小値及び差分値、並びに、重心の情報を情報記憶部17に格納する。
次に、差分値算出部18は、最高点のz座標からΔzが減算されたz座標の情報の入力を切断面調整部14から受ける。そして、差分値算出部18は、最高点のz座標からΔzが減算されたz座標を通るxy平面に平行な平面上の画素群を3次元点群から取得する。以下では、最高点のz座標からΔzが減算されたz座標を通るxy平面に平行な平面をz-Δz平面と呼ぶ。そして、差分値算出部18は、3次元点群におけるz-Δz平面上に存在する画素群の、x座標の最大値、最小値及び差分値、y座標の最大値、最小値及び差分値、並びに、重心の情報を算出して情報記憶部17に格納する。差分値算出部18は、順次Δzが減算されたz軸を通る平面上の画素群についても、同様にx座標の最大値、最小値及び差分値、y座標の最大値、最小値及び差分値、並びに、重心の情報を算出して情報記憶部17に格納する。すなわち、差分値算出部18は、鉄塔101の最高点から徐々に高さを下げた位置を通過するそれぞれの平面に存在する画素群について、x座標の最大値、最小値及び差分値、y座標の最大値、最小値及び差分値、並びに、重心の情報を算出して情報記憶部17に格納していく。例えば、図4におけるグラフ112や113は、最高点よりも低い位置で切断した場合の状態を表す。グラフ112では、切断面上に画素群122が存在し、グラフ113では、切断面上に画素群123及び124が存在する。
他にも、図3に示す画像200で表される3次元点群を使用する場合も、差分値算出部18は、鉄塔201の最高点から徐々に高さを下げた位置を通過するそれぞれの平面に存在する画素群について、x座標の最大値、最小値及び差分値、y座標の最大値、最小値及び差分値、並びに、重心の情報を算出して情報記憶部17に格納していく。図5は、1条の地線を有する鉄塔の各切断平面での画素分布を表す図である。図5のグラフ211~213は、横軸でx座標を表し、縦軸でy座標を表す。差分値算出部18は、例えば、グラフ211で示すように、最高点の位置を通る切断平面上の画素群221のx座標の最大値、最小値及び差分値、y座標の最大値、最小値及び差分値、並びに、重心の情報を算出して情報記憶部17に格納する。また、差分値算出部18は、例えば、グラフ212及び213で示すように、最高点から下がった位置を通る切断平面上の画素群221や222のx座標の最大値、最小値及び差分値、y座標の最大値、最小値及び差分値、並びに、重心の情報を算出して情報記憶部17に格納する。
図1に戻って説明を続ける。判定部20は、情報記憶部17に格納された各切断平面におけるx座標の差分値及びy座標の差分値を取得する。そして、判定部20は、最高点を通る切断平面からΔz下げた切断平面から順に、各切断平面におけるx座標の差分値と、1つ前の切断平面におけるx座標の差分値とを比較して予め決められた閾値以上の変化が発生したか否かを判定する。例えば、判定部20は、z-Δz×n平面のx座標の差分値と、z-Δz×(n-1)平面のx座標の差分値を比較する。同様に、判定部20は、各切断平面におけるy座標の差分値と、1つ前の切断平面におけるy座標の差分値とを比較して予め決められた閾値以上の変化が発生したか否かを判定する。
x座標又はy座標のいずれでも閾値以上の変化が発生しない場合、判定部20は、徐々に切断平面の高さを下げて判定を行う。判定部20は、x座標又はy座標のいずれかで閾値以上の変化が発生するまで、判定を繰り返す。
例えば、画像100で表される3次元点群を用いて、切断平面上の画素群が、図4に示すグラフ111~113のように変化した場合で説明する。ここで、グラフ112は、鉄塔101の遠方に点が現れる直前の状態を表す。この場合、判定部20は、グラフ111の状態からグラフ112の状態まで、x座標又はy座標のいずれでも閾値以上の変化が発生しないと判定する。そして、グラフ113の状態で、切断平面上に画素群123の遠方に画素群124が出現する。
図6は、2条の地線を有する鉄塔を対象とした場合のx座標及びy座標の最大値と最小値の差を表す図である。図6のグラフ131はx座標の最大値と最小値の差を表すグラフであり、グラフ132はy座標の最大値と最小値の差を表すグラフである。グラフ131及び132は横軸で高さを表し、縦軸で最大値と最小値との差を表す。図6は、図4で例示した画素分布を含む一連の画素分布の遷移に対応する最大値と最小値の差を表す。グラフ131に示すように、z座標の最大値である塔頂から切断平面を徐々に高さを下げていく場合、点133まではx座標の最大値と最小値との差の変化は少ない。そして、点133に達すると、最大値と最小値との差が大きく変化して閾値を超える。同様に、グラフ132に示すように、z座標の最大値である塔頂から切断平面を徐々に高さを下げていく場合、点134まではy座標の最大値と最小値との差の変化は少ない。そして、点133に達すると、y座標の最大値と最小値との差が大きく変化して閾値を超える。この場合、点133及び134がグラフ113の場合のx座標及びy座標の最大値及び最小値の差にあたる。この場合、判定部20は、グラフ112の状態とグラフ113の状態との間で、x座標又はy座標のいずれかで閾値以上の変化が発生したと判定する。
また、例えば、画像200で表される3次元点群を用いて、切断平面上の画素群が、図5に示すグラフ211~213のように変化した場合で説明する。ここで、グラフ212は、鉄塔201の遠方に点が現れる直前の状態を表す。この場合、判定部20は、グラフ211の状態からグラフ212の状態まで、x座標又はy座標のいずれでも閾値以上の変化が発生しないと判定する。そして、グラフ213の状態で、切断平面上に画素群223の遠方まで伸びる画素群224が出現するので、判定部20は、グラフ212の状態とグラフ213の状態との間で、x座標又はy座標のいずれかで閾値以上の変化が発生したと判定する。
図7は、1条の地線を有する鉄塔を対象とした場合のx座標及びy座標の最大値と最小値の差を表す図である。図7のグラフ231はx座標の最大値と最小値の差を表すグラフであり、グラフ232はy座標の最大値と最小値の差を表すグラフである。グラフ231及び232は横軸で高さを表し、縦軸で最大値と最小値との差を表す。図7は、図5で例示した画素分布を含む一連の画素分布の遷移に対応する最大値と最小値の差を表す。図7に示すように、z座標の最大値である塔頂から切断平面を徐々に高さを下げていく場合、点233まではx座標の最大値と最小値との差の変化は少ない。そして、点233に達すると、最大値と最小値との差が大きく変化して閾値を超える。同様に、グラフ232に示すように、z座標の最大値である塔頂から切断平面を徐々に高さを下げていく場合、点234まではy座標の最大値と最小値との差の変化は少ない。そして、点234に達すると、y座標の最大値と最小値との差が大きく変化して閾値を超える。この場合、点233及び234が図5のグラフ213の場合のx座標及びy座標の最大値及び最小値の差にあたる。この場合、判定部20は、図5のグラフ212の状態とグラフ213の状態との間で、x座標又はy座標のいずれかで閾値以上の変化が発生したと判定する。
x座標又はy座標のいずれかで閾値以上の変化が発生した場合、判定部20は、そのz座標の直前のz座標を抽出用基準位置として決定する。その後、判定部20は、決定した抽出用基準位置を抽出用円柱決定部19へ出力する。例えば、図4の場合であれば、判定部20は、グラフ113の状態となる直前のグラフ112の切断平面のz座標を抽出用基準位置とする。また、図5の場合であれば、判定部20は、グラフ213の状態となる直前のグラフ212となる切断平面のz座標を抽出用基準位置とする。
図1に戻って説明を続ける。抽出用円柱決定部19は、抽出用基準位置の情報の入力を判定部20から受ける。次に、抽出用円柱決定部19は、3次元点群を点群記憶部16から取得する。
ここで、点検対象とする送電鉄塔である鉄塔101や鉄塔201の付近には、鉄塔101や鉄塔201の塔頂部より高い物体は一般的に存在しない。また、鉄塔101や鉄塔201のように左右対称であることが多い。そこで、抽出用円柱決定部19は、鉄塔101や鉄塔201の腕金の長さが最も長い箇所と、鉄塔塔頂部の中心に着目して、最長部の腕金を半径とし塔頂部の中心を円の中心とする底面からなる抽出用円柱を求める。この円柱により、鉄塔101や鉄塔201と地上付近の低層な人工物とを分離でき、一般的に鉄塔敷地内には樹木は存在しないため、点検対象の鉄塔101や鉄塔201を抽出した3次元画像が得られる。ここでは、鉄塔101を例に、抽出用円柱決定部19の動作の詳細について説明する。
具体的には、抽出用円柱決定部19は、抽出用基準位置までの各切断平面における重心の情報を情報記憶部17から取得する。そして、抽出用円柱決定部19は、抽出用基準位置までの各切断平面における重心の平均を算出して、円の中心とする。
また、抽出用円柱決定部19は、抽出用基準位置までの各切断平面における画素群のうち決定した円の中心からの最遠点と特定する。そして、抽出用円柱決定部19は、円の中心から最遠点までの距離を円の半径とする。
そして、抽出用円柱決定部19は、抽出用円柱の底面の円の中心及び半径の情報を鉄塔抽出部21へ出力する。ここで、抽出用基準位置まででは鉄塔101から離れた画素が少ないため、各高さでの重心の位置に大きな変化は発生しない。そして、鉄塔101を表す画素に限定される鉄塔101の塔頂から抽出用基準位置までの重心の平均を円の中心とすることで、抽出用円柱の底面の中心は鉄塔中心より大きく外れることはないと考えられる。
図8は、抽出用円柱の概要を示す図である。画像100で表される3次元点群において、平面141~142のように鉄塔101の頂点を通る平面から徐々に切断平面を下げていき、鉄塔101から離れた位置の物体143が検出された時点の直前の切断平面のz座標が抽出用基準位置とされる。そして、抽出用円柱決定部19は、その抽出用基準位置より上の画素群の重心の平均を底面の円の中心とし、中心からの最遠点と中心との間の距離を半径とすることで、抽出用円柱140を決定することができる。
以上の説明では、抽出用円柱決定部19は、鉄塔101において上相の腕金の長さが一番長い又は上相、中相及び下相でほぼ同一であるとして、抽出用円柱140を決定した。腕金の長さは上相、中相及び下相でほぼ同一の場合が多いのでほぼ上述した方法で問題がないが、下相の腕金が長い鉄塔101も存在する。そこで、下相の腕金が長い鉄塔101の場合、抽出用円柱140は、底面の半径の決定後に決定した半径に対する中相と下相の腕金の比率を求め、決定した半径にその比率を積算して最も大きな長さを円柱の底面の半径とする。
図1に戻って説明を続ける。鉄塔抽出部21は、抽出用円柱の底面の円の中心及び半径の情報の入力を抽出用円柱決定部19から受ける。また、鉄塔抽出部21は、3次元点群を点群記憶部16から取得する。そして、鉄塔抽出部21は、例えば、画像100で表される3次元点群の中から、抽出用円柱の内部に含まれる点群を鉄塔101として抽出する。図9は、送電用鉄塔の抽出例を示す図である。この場合、鉄塔抽出部21は、画像100で表される3次元点群の中から鉄塔101を抽出した画像150を生成する。
また、例えば、画像200で表される3次元点群の中から、抽出用円柱の内部に含まれる点群を鉄塔201として抽出する。この場合、鉄塔抽出部21は、画像200で表される3次元点群の中から鉄塔201を抽出した画像250を生成する。画像150及び250いずれも2次元平面画像として表示しているが、実際には3次元点群の一部の画像である。
その後、鉄塔抽出部21は、3次元点群から鉄塔101を抽出した画像を劣化診断部22へ出力する。
劣化診断部22は、例えば、図9の画像150や画像250などの3次元点群から抽出された鉄塔101や鉄塔201の画像の入力を鉄塔抽出部21から受ける。次に、劣化診断部22は、例えば、3次元画像から鉄塔101の各脚の裏面が見えるように向きを調整した各方向から見た2次元平面の静止画及び塔頂部の様子が分かる視点での2次元平面の静止画を含む劣化診断用画像を、鉄塔101の3次元点群から生成する。このように、各方向からの2次元平面画像を用いることで、死角の少ない劣化診断を行うことが可能となる。
図10は、2条の地線を有する鉄塔の劣化診断用画像の一例を示す図である。例えば、劣化診断部22は、鉄塔101の各脚の裏面が見える画像161~164を、画像150から生成する。また、劣化診断部22は、鉄塔101の塔頂部の様子が分かる視点での画像165を、画像150から生成する。
図11は、1条の地線を有する鉄塔の劣化診断用画像の一例を示す図である。例えば、劣化診断部22は、鉄塔201の各脚の裏面が見える画像261~264を、画像250から生成する。また、劣化診断部22は、鉄塔201の塔頂部の様子が分かる視点での画像265を、画像250から生成する。
次に、劣化診断部22は、生成した劣化診断画像における鉄塔101や鉄塔201の色情報に基づいて画素ごとに劣化のランクを判定する。例えば、劣化診断部22は、画像161~164の鉄塔101や画像261~264の鉄塔201に、緑、紫、赤の順で劣化が進行していることを示すように色付けを行う。その後、劣化診断部22は、劣化状態を示す劣化診断用画像を結果通知部23へ出力する。
結果通知部23は、劣化状態を示す劣化診断用画像の入力を劣化診断部22から受ける。そして、結果通知部23は、各鉄塔101の管理者が使用する端末装置に劣化状態を示す劣化診断用画像を送信するなどして、鉄塔101の劣化状態を通知する。
図12は、実施例1に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置による劣化診断処理のフローチャートである。次に、図12を参照して、本実施例に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置1による劣化診断処理の流れを説明する。ここでは、鉄塔101の劣化診断を行う場合を例に説明する。
無人航空機2により、鉄塔101が多方向から撮影される。そして、画像取得部11は、無人航空機2により撮影された鉄塔101の2次元平面画像を取得して画像記憶部15に格納する(ステップS1)。
点群生成部12は、無人航空機2により撮影された多方向からの鉄塔101の2次元平面画像を画像取得部11から取得して、3次元点群を生成する(ステップS2)。その後、点群生成部12は、生成した3次元点群を点群記憶部16に格納する。
次に、最高点特定部13、切断面調整部14、差分値算出部18、抽出用円柱決定部19及び判定部20は、抽出用円柱の決定処理を実行する(ステップS3)。
次に、鉄塔抽出部21は、抽出用円柱を用いて点群記憶部16に格納された3次元点群から鉄塔101を抽出する(ステップS4)。
次に、劣化診断部22は、鉄塔抽出部21により抽出された鉄塔101の3次元点群の画像を取得する。そして、劣化診断部22は、鉄塔101の3次元点群の画像を用いて、鉄塔101の各脚の裏面が見える各方向から見た2次元平面の静止画及び塔頂部の様子が分かる視点での2次元平面の静止画を含む劣化診断用画像を生成する(ステップS5)。
その後、劣化診断部22は、生成した劣化診断用画像を用いて劣化診断を実行する(ステップS6)。
図13は、実施例1に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置による抽出用円柱の決定処理のフローチャートである。図13のフローチャートで示した処理は、図12のステップS3で実行される処理の一例にあたる。
最高点特定部13は、点群記憶部16に格納された3次元点群を用いて鉄塔101の頂点の位置を取得する。そして、最高点特定部13は、鉄塔101の頂点の高さをzとする(ステップS101)。
次に、差分値算出部18は、高さzの切断平面における点群を取得する。次に、差分値算出部18は、高さzの切断平面上の点群の、x座標及びy座標の最大値、最小値、最大値と最小値との差分及び重心を求める。そして、差分値算出部18は、高さzの切断平面上の点群の、x座標及びy座標の最大値、最小値、最大値と最小値との差分及び重心の情報を情報記憶部17に格納する(ステップS102)。
判定部20は、高さzでの切断平面における差分値と、直前の切断平面における差分値とに閾値以上の変化が存在するか否かを判定する(ステップS103)。ただし、zが頂点の場合はそれ以前の差分値が存在しないので、判定部20は、差分値が閾値未満と判定する。差分値が閾値未満の場合(ステップS103:否定)、差分値算出部18は、高さをΔz低くしたzの値を切断面調整部14から取得する(ステップS104)。その後、抽出用円柱の決定処理は、ステップS102へ戻る。
これに対して、差分値が閾値以上の場合(ステップS103:肯定)、差分値算出部18は、1つ前の切断平面のzの値を抽出基準位置として、抽出用円柱決定部19に通知する。抽出用円柱決定部19は、抽出量基準位置の情報の入力を差分値算出部18から受ける。次に、抽出用円柱決定部19は、点群記憶部16から取得した3次元点群における鉄塔101の頂点から抽出用基準位置までの重心の平均を円の中心とする。また、抽出用円柱決定部19は、3次元点群における鉄塔101の頂点から抽出用基準位置までの画素群のうち、決定した円の中心から最遠点までの距離を円の半径とする(ステップS105)。そして、抽出用円柱決定部19は、決定した円の中心及び半径を抽出用円柱の底面の情報として鉄塔抽出部21へ出力する。
以上に説明したように、本実施例に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置は、無人航空機により取得された画像から3次元点群を生成する。そして、送電鉄塔鋼材劣化診断装置は、鉄塔の頂点から切断平面を徐々に下げていき、各切断平面における点群のx座標及びy座標の最大値と最小値との差分が大きく変化する位置の直前の位置を抽出用基準位置とする。その後、送電鉄塔鋼材劣化診断装置は、頂点と抽出用基準位置との点群の重心を円の中心とし、さらに円の中心から最遠点までの距離を半径として、抽出用円柱を決定して、鉄塔を3次元点群から抽出する。これにより、無人航空機で撮影した画像を使って作成した3次元点群から、点検対象の鉄塔と他の物体とを容易且つ正確に分離することができ、無人航空機を用いた送電設備の点検を容易にすることができる。
図14は、実施例2に係る送電線異常検出装置のブロック図である。本実施例に係る送電線異常検出装置1は、地線及び電線の異常も検出可能であることが実施例1の送電鉄塔鋼材劣化診断装置1と異なる。ここで、本実施例に係る送電線異常検出装置1は、実施例1の送電鉄塔鋼材劣化診断装置1の機能以外に、さらに送電線異常検出の機能を有することを明確にするため、符号は同じであるが名称を送電線異常検出装置とした。本実施例に係る送電線異常検出装置1は、実施例1の各部に加えて付属機材特定部24、地線/電線抽出部25及び異常検出部26を有する。以下の説明では、実施例1と同じ各部の機能については説明を省略する。
無人航空機2により撮影された画像から地線及び電線を抽出することで異常検出を行うことが可能である。そこで、地線及び電線の抽出が重要である。そして、地線及び電線を精度良く抽出するためには、無人航空機2により撮影された画像から地線及び電線以外の電線付属品及びがいし等の付属機材が写っている画像を点検対象から除外することが好ましい。そのため、地線及び電線以外の付属機材の検出も重要となる。また、地線及び電線点検においては、付属機材が写った画像、特にがいしなどは、異常の自動検出の技術が確立していないため、画像を用いて目視確認を行うことが好ましい。そこで,本実施例に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置1は、無人航空機2により撮影された画像中の付属機材検出及び付属機材を除いた画像を生成する。ここで、地線及び電線のいずれも同様の劣化診断処理を行うため、以下の説明では電線を例に説明する。
付属機材特定部24は、付属機材が写った画像を用いて深層学習を実行し、付属機材を特定するための学習モデルを生成する。例えば、付属機材特定部24は、画像中の特徴を計算するCNN(Convolution Neural Network:畳み込み計算を行うニューラルネットワーク層)層と画像中の検出対象領域の絞り込みを行う処理とを組み合わせて検出対象領域の物体を認識する学習モデルを生成する。
次に、付属機材特定部24は、無人航空機2により撮影された画像を画像記憶部15から取得する。そして、付属機材特定部24は、予め生成した学習モデルを用いて取得した画像の中から付属機材を検出する。図15は、付属機材の検出例を示す図である。例えば、付属機材特定部24は、学習モデルを用いて画像30から、付属品31やがいし32といった付属機材を検出する。そして、付属機材特定部24は、図15のように検出した付属機材を特定する情報を付加した画像30を結果通知部23へ出力する。さらに、付属機材特定部24は、付属機材が検出された画像以外の電線が写っている画像を地線/電線抽出部25へ出力する。
図16は、電線が写っている画像の一例を示す図である。図16に示すように、電線301が画像300の端から端まで写っている場合、電線301の境界にあたる線と、画像300のいずれかの辺とが交わる。そこで、地線/電線抽出部25は、次に、地線/電線抽出部25は、電線が端から画面の端まで写った画像を用いて深層学習を実行し、電線の端部と画像の辺とが交わる領域を抽出するための学習モデルを生成する。
そして、地線/電線抽出部25は、付属機材が検出された画像以外の電線が写っている画像300の入力を付属機材特定部24から受ける。次に、地線/電線抽出部25は、生成した学習モデルを用いて、電線301の端部と画像300の辺とが交わる点を検出する。図17は、電線と画像の辺とが交わる領域の抽出の一例を示す図である。例えば、地線/電線抽出部25は、図17に示すように、画像300における辺と電線301とが交わる領域302及び303を抽出する。
次に、地線/電線抽出部25は、領域302及び303において、画素の色値が予め決められた境界閾値以上に変化する点を電線と背景との境界を求める。そして、地線/電線抽出部25は、求めた境界と画像300の辺との4つの交点を、電線301の輪郭線と画像300の辺とが交わる点として求める。図18は、電線の輪郭線の決定方法を説明するための図である。例えば、地線/電線抽出部25は、図18に示すように、点311~314を電線301の輪郭線と画像300の辺とが交わる点として求める。
次に、地線/電線抽出部25は、点311~314のそれぞれを結ぶ直線321~324を生成する。ここで、直線321~324のうち、電線301の輪郭線は平行な直線の組である。そこで、地線/電線抽出部25は、図19に示すように、直線321~324の中から平行となる直線321及び322を抽出する。図19は、輪郭線の抽出を説明するための図である。
地線/電線抽出部25は、図20に示すように抽出した直線をなぞることで輪郭線331及び332を特定できる。図20は、輪郭線が特定された状態を示す図である。そして、地線/電線抽出部25は、輪郭線331と輪郭線332に挟まれた領域を電線301として抽出する。その後、地線/電線抽出部25は、画像300における抽出した電線301以外の領域を、赤といった溶痕による黒色や腐食による白色と無関係な色に彩色する。その後、地線/電線抽出部25は、電線301以外の領域を彩色した画像300を異常検出部26へ出力する。
図21は、電線の異常検出の一例を表す図である。異常検出部26は、電線301以外の領域が彩色された画像300の入力を地線/電線抽出部25から受ける。そして、異常検出部26は、輪郭線331及び332の傾きを利用して、図12に示すように電線301が水平になるように画像300全体を回転させる。その後、異常検出部26は、電線301にあたる検査領域に対してSKM(Support Kernel Machine:複数の判定式の判定結果を調節して正常と異常を判定する方式)による色判定手法を用いて異常を検出する。例えば異常検出部26は、図21に示すように、画像300に写った電線301の素切れを異常350として検出する。その後、異常検出部26は、検出した電線301の異常の位置を特定する情報を付加した画像300を結果通知部23へ出力する。
結果通知部23は、検出された付属機材を特定する情報が付加された画像30の入力を付属機材特定部24から受ける。そして、結果通知部23は、付属機材を特定する情報が付加された画像30を、送電設備の管理者が使用する端末などに送信して、管理者に付属機材の異常を目視確認させる。
また、結果通知部23は、検出された電線301の異常を特定する情報が付加された画像300の入力を異常検出部26から受ける。そして、結果通知部23は、電線301の異常の位置を特定する情報が付加された画像300を、送電設備の管理者が使用する端末などに送信して、電線の異常検出を通知する。
次に、実施例3について説明する。実施例1に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置1では、無人航空機2により撮影された鉄塔101の周辺の2次元画像を基に鉄塔101を表す3次元空間における点群を生成し、利用者の指示にしたがい3次元点群から得られる鉄塔101の劣化診断用画像を利用者に提供する。利用者は、提供された劣化診断画像を用いて鉄塔101の劣化診断を行う。
しかしながら、この方法による劣化診断では、利用者は、3次元点群を一方向から見た状態の劣化診断画像を用いるため、鉄塔101全体の劣化を確認するには、手動で3次元点群を回転させて見る位置を変化させ、それぞれの位置における劣化診断画像を確認する必要があった。そのため、鉄塔101の劣化診断を行うことが煩雑となっていた。
そこで、本実施例では、鉄塔101の劣化診断を容易にする送電鉄塔鋼材劣化診断装置1を提供する。本実施例に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置1は、無人航空機を用いた送電設備の点検による劣化診断を容易にすることができる。以下に本実施例に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置1の詳細について説明する。本実施例に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置1も、図1のブロック図で表される。以下の説明では、実施例1と同様の各部の機能については説明を省略する。
色を手掛かりにした劣化診断手法は、2次元画像を用いた劣化診断を想定している。そのため、画素毎に劣化が判定可能である。つまり、3次元点群を自動で平面に射影して2次元画像を作成することで、劣化診断部22は、鉄塔鋼材の劣化判定を自動で行うことができる。
3次元点群の2次元画像への投影としては、地上面をx軸y軸で表される平面として、鉄塔101の高さ方向をz軸とすると、xy平面、xz平面及びyz平面への射影が考えられる。ここで、劣化促進のひとつの要因は大気中の塩の付着による腐食であり、塩分の飛来方向すなわち風向きを考慮して診断することが要求される。
そこで、劣化診断部22は、風向きを考慮した劣化判定を行うために、xy平面を基準とした射影を行って、劣化診断用射影画像を生成する。以下に、劣化診断部22の動作の詳細について説明する。
劣化診断部22は、鉄塔抽出部21により抽出された鉄塔101の3次元点群のデータを取得する。次に、地上と塔頂とでは劣化の進展が異なる場合があるため、高さ方向の解析を可能とするように、劣化診断部22は、鉄塔101を表す3次元点群を異なる高さで分割する。
図22は、分割区分の一例を示す図である。例えば、劣化診断部22は、図22に示すように、分割区分401~403で鉄塔101の高さ方向を分割する。分割区分401は、鉄塔101の上部の領域である。また、分割区分402は、鉄塔101の中部の領域である。また、分割区分403は、鉄塔101の下部の領域である。
次に、劣化診断部22は、分割区分401~403毎に、それぞれの区間に含まれる点群を、各点の重なりを考慮してxy平面に射影して射影画像を生成する。図23は、xy座標が同一且つz座標が異なる点の射影方法を示す図である。
本実施例では、劣化診断部22は、点群をxy平面に射影する際、xy座標が同一でも高さが異なる点については、同一の特定のxy座標を有する各点を図23の点411~417のように高さ方向に一列に並べる。次に、劣化診断部22は、高さの中央値に位置する点414を射影平面410における特定のxy座標の位置に配置する。また、中央値の点414以外の特定のxy座標を有する点411~413及び415~417については、劣化診断部22は、中央値となった点414から近い順に遠くになるように射影平面410に配置する。例えば、劣化診断部22は、点411を射影して点421とし、点412を射影して点422とし、点413を射影して点423とし、点415を射影して点425とし、点416を射影して点426とし、点417を射影して点427とする。劣化診断部22は、このように射影平面410に各点を射影することで分割区分401~403毎に点群を2次元平面であるxy平面に射影した射影画像を生成する。
図24は、射影画像の一例を示す図である。例えば、劣化診断部22は、射影画像431~433を生成する。射影画像431は、図22の分割区分401の点群を用いて生成された画像であり、鉄塔101の上部の画像である。また、射影画像432は、図22の分割区分402の点群を用いて生成された画像であり、鉄塔101の中部の画像である。また、射影画像433は、図22の分割区分403の点群を用いて生成した画像であり、鉄塔101の下部の画像である。
ここで、本実施例では、同じxy座標を有する点についてz方向の距離が長いほどxy平面内での距離が長くなるように射影を行ったが、鉄塔101のxy平面内での各点相互の位置関係、すなわちある点に対してある点が東西南北のどちらの方向にある点であるかが維持されれば射影方法はこれに限らない。
この際、劣化診断部22は、3次元点群に含まれる各点が射影平面上のどの位置に射影されたかを示す射影元データを記憶する。このように、劣化診断部22は、各点がどの位置に射影されたかを射影元データとして記録しておくことで、劣化診断用射影画像に含まれる各点を3次元の点群に戻すことが可能となる。また、劣化診断部22は、記憶領域に余裕があれば、例えば、射影元データとして各点の3次元空間における位置を記憶してもよい。
次に、劣化診断部22は、射影画像で表される鉄塔101の色情報に基づいて画素毎に劣化のランクを判定する。そして、劣化診断部22は、画素毎の判定結果を射影画像に付加して劣化診断用射影画像を生成する。例えば、劣化診断部22は、射影画像431~433に対して、判定結果を用いて、藍、青、赤の順で劣化が進行していることを示すように画素毎に色付けを行う。これにより、劣化診断部22は、劣化の進行を示す劣化診断用射影画像を生成できる。
図25は、射影画像への色付けの一例を示す図である。例えば、劣化診断部22は、射影画像431の領域441内の部分を藍色で色付けする。すなわち、射影画像431では、鉄塔101の各部は全て良好な状態である。また、劣化診断部22は、射影画像432の領域442内の部分を藍色で色付けし、領域443の部分を青で色付けする。すなわち、射影画像432では、鉄塔101の領域442に含まれる部分は良好な状態であり、領域443に含まれる部分は普通の状態である。また、劣化診断部22は、射影画像433の領域444内の部分を藍色で色付けし、領域445の部分を青で色付けし、領域446の部分を赤で色付けする。すなわち、射影画像433では、鉄塔101の領域444に含まれる部分は良好な状態であり、領域445に含まれる部分は普通の状態であるが、鉄塔101の領域446に含まれる部分に腐植が発生している状態である。
ただし、劣化の進行度合いを表す方法は特に制限はなく、他にも、劣化診断部22は、劣化が進むごとにグレーの色が濃くなる5段階のグレースケールを用いて射影画像に含まれる画素毎に色付けを行って、劣化診断用射影画像を生成してもよい。
また、劣化診断部22は、記憶した射影元データを用いて劣化診断用射影画像の各点について高さ情報を付加し且つxy座標を復元させて、劣化ランク情報を有する3次元点群のデータを生成することができる。このように、劣化診断部22は、鉄塔101を示す3次元点群を分割して生成した劣化診断用射影画像を1つのデータファイルにまとめて、劣化診断の結果を色情報で示した3次元点群を得ることができる。
図26は、3色に劣化状態を色分けした劣化診断用射影画像から生成した3次元点群の一例を示す図である。図26は、鉄塔101の劣化診断用射影画像から作成した3次元点群を1方向から見た状態を示す。例えば、図27の劣化診断用射影画像から生成した3次元点群では、領域451内の部分が青色で色付けされ、領域452内の部分が赤色で色付けされる。また、領域451及び452以外の部分は、藍色で色付けされる。
図27は、5段階のグレースケールを用いた劣化診断用画像から生成した3次元点群の一例を示す図である。図27の紙面に向かって右側には番号が付された5段階のグレースケールが表示されており、それらは番号が大きいほど劣化が進んでいることを表す。
劣化診断部22は、生成した劣化診断用射影画像を結果通知部23へ出力する。また、劣化診断部22は、劣化ランク情報を有する3次元点群のデータを生成した場合、その劣化ランク情報を有する3次元点群のデータを結果通知部23へ出力する。
結果通知部23は、劣化診断用射影画像の入力を劣化診断部22から受ける。そして、結果通知部23は、劣化診断用射影画像をモニタに表示させるなどして利用者に提供する。利用者は、劣化診断用射影画像を確認して、風向きを考慮した鉄塔101の劣化診断を行うことができる。例えば、利用者は、図26に示すような劣化診断画像を参照することで、鉄塔101の領域446に含まれる部分に腐植が発生していることが確認できる。
また、結果通知部23は、劣化ランク情報を有する3次元点群のデータの入力を劣化診断部22から受けてもよい。そして、結果通知部23は、劣化ランク情報を有する3次元点群をモニタに表示させるなどして利用者に提供する。利用者は、劣化ランク情報を有する3次元点群を確認して、劣化診断用射影画像に対応する鉄塔101の全体像を用いて劣化診断を行うことができる。
例えば、利用者は、劣化診断用射影画像から生成した3次元点群を基に表示される図27のような劣化診断用画像を参照することで、鉄塔101の領域452に含まれる部分に腐植が発生していることが確認できる。また、例えば、利用者は、劣化診断用射影画像から生成した3次元点群を基に表示される図28のような劣化診断用画像を参照することで、鉄塔101の全体が2番目の劣化ランクであることが確認できる。
以上に説明したように、本実施例に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置は、3次元の点群を自動で平面に射影して射影画像を作成し、その射影画像の画素毎に鉄塔の劣化度を示す情報を付加して劣化診断用射影画像を生成して利用者に提供する。これにより、利用者は、モニタに表示された画像の視点を変更するなどの操作を行わずとも、鉄塔における水平方向の全方向からの同時診断を行うことが可能となり、風向きを考慮した鉄塔の劣化診断を容易に行うことが可能となる。したがって、劣化診断の効率を向上させることができる。
また、本実施例に係る送電鉄塔鋼材劣化診断装置は、射影元データを用いて劣化診断用射影画像に示された各点を3次元空間の点群に復元することができ、復元した劣化度の情報を有する3次元空間の点群を利用者に提供することが可能である。これにより、利用者は、劣化診断用射影画像に対応する劣化度の情報を有する3次元空間の点群を用いて鉄塔全体の劣化状態を確認することができ、劣化診断の効率をより向上させることができる。
(ハードウェア構成)
図28は、送電鉄塔鋼材劣化診断装置/送電線異常検出装置のハードウェア構成図である。送電鉄塔鋼材劣化診断装置1及び送電線異常検出装置1は、例えば、図28に示すように、CPU(Central Processing Unit)91、メモリ92、ハードディスク93及びネットワークインタフェース94を有する。CPU91は、バスを介して、メモリ92、ハードディスク93及びネットワークインタフェース94と接続される。
ネットワークインタフェース94は、送電鉄塔鋼材劣化診断装置1又は送電線異常検出装置1と外部装置との間の通信のためのインタフェースである。例えば、CPU91は、ネットワークインタフェース94を介して、無人航空機2で撮影された画像を取得する。また、CPU91は、ネットワークインタフェース94を介して管理者が使用する端末に判定結果を送信する。
ハードディスク93は、補助記憶装置である。ハードディスク93は、図1及び図14に例示した、画像記憶部15、点群記憶部16及び情報記憶部17の機能を実現する。また、ハードディスク93は、画像取得部11、点群生成部12、最高点特定部13、切断面調整部14、差分値算出部18、抽出用円柱決定部19、判定部20、鉄塔抽出部21、劣化診断部22、結果通知部23、付属機材特定部24、地線/電線抽出部25及び異常検出部26の一部又は全ての機能を実現するためのプログラムを含む各種プログラムを格納する。
CPU91は、ハードディスク93から各種プログラムを読み出してメモリ92に展開して実行する。これにより、CPU91は、画像取得部11、点群生成部12、最高点特定部13、切断面調整部14、差分値算出部18、抽出用円柱決定部19、判定部20、鉄塔抽出部21、劣化診断部22、結果通知部23、付属機材特定部24、地線/電線抽出部25及び異常検出部26の機能の一部又は全てを実現する。
1 送電鉄塔鋼材劣化診断装置(送電線異常検出装置)
2 無人航空機
11 画像取得部
12 点群生成部
13 最高点特定部
14 切断面調整部
15 画像記憶部
16 点群記憶部
17 情報記憶部
18 差分値算出部
19 抽出用円柱決定部
20 判定部
21 鉄塔抽出部
22 劣化診断部
23 結果通知部
24 付属機材特定部
25 地線/電線抽出部
26 異常検出部

Claims (11)

  1. 無人航空機により撮影された地表に建てられた鉄塔を含む送電設備の空撮画像から前記空撮画像に写された前記鉄塔を含む物体の3次元点群画像を生成する点群生成部と、
    前記点群生成部により生成された前記3次元点群画像における前記鉄塔以外の他の物体の地上からの高さの最高点よりも前記地表から離れた前記最高点の近傍の抽出用基準位置を特定し、前記鉄塔の頂点から前記抽出用基準位置までの領域に含まれる点群を基に、前記鉄塔を包含する抽出用領域を決定する抽出用領域決定部と、
    前記3次元点群画像から前記抽出用領域に含まれる前記鉄塔を表す鉄塔点群を抽出する鉄塔抽出部と
    を備えたことを特徴とする送電設備抽出装置。
  2. 前記抽出用領域決定部は、前記鉄塔を包含する抽出用円柱を包含領域として決定することを特徴とする請求項1に記載の送電設備抽出装置。
  3. 前記抽出用領域決定部は、前記鉄塔の頂点から前記地表に向けて所定間隔ずつ移動した前記地表からの各位置で、前記地表に対向する切断平面に含まれる前記3次元点群画像の画素を取得し、前記切断平面毎の各前記画素の位置の差分を基に前記抽出用基準位置を特定し、前記頂点における前記切断平面と前記抽出用基準位置における前記切断平面との間に含まれる点群を基に前記抽出用円柱を決定することを特徴とする請求項2に記載の送電設備抽出装置。
  4. 前記鉄塔抽出部により抽出された前記鉄塔点群を基に、劣化診断を行う劣化診断部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の送電設備抽出装置。
  5. 前記劣化診断部は、前記鉄塔点群を地表に対向する射影平面に射影し、前記射影平面上の点毎に劣化診断を行い、前記劣化診断の結果を表す情報を前記射影平面の各点に付加した劣化診断用射影画像を生成することを特徴とする請求項4に記載の送電設備抽出装置。
  6. 前記劣化診断部は、前記地表から前記鉄塔の頂点までの長さを複数区間に分割して前記鉄塔点群を複数の分割区分に分け、前記分割区分毎に含まれる点を用いて前記射影平面を複数生成することを特徴とする請求項5に記載の送電設備抽出装置。
  7. 前記劣化診断部は、前記地表から同じ高さの位置にある各点相互の位置関係を保存するように前記射影を行うことを特徴とする請求項5に記載の送電設備抽出装置。
  8. 前記劣化診断部は、前記射影平面上の点と前記鉄塔点群との関係を表す射影元データを記憶し、前記射影元データを基に前記劣化診断用射影画像から前記鉄塔を示す3次元点群を再生成することを特徴とする請求項5に記載の送電設備抽出装置。
  9. 前記空撮画像から付属機材を含んだ画像を用いて学習を行って学習モデルを生成し、前記空撮画像から前記学習モデルを用いて送電設備の付属機材を含む画像を除外する処理により、地線又は電線だけを写した線画像を取得し、前記線画像の辺と前記地線又は前記電線とが交わる領域を求め、求めた領域の画素を基に輪郭線を特定して、前記線画像における前記地線又は前記電線を抽出する地線電線抽出部をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の送電設備抽出装置。
  10. 無人航空機により撮影された地表に建てられた鉄塔を含む送電設備の空撮画像から前記空撮画像に写された前記鉄塔を含む物体の3次元点群画像を生成し、
    生成した前記3次元点群画像における前記鉄塔以外の他の物体の地上からの高さの最高点よりも前記地表から離れた前記最高点の近傍の抽出用基準位置を特定し、前記鉄塔の頂点から前記抽出用基準位置までの領域に含まれる点群を基に、前記鉄塔を包含する抽出用領域を決定し、
    前記3次元点群画像から前記抽出用領域に含まれる前記鉄塔を表す鉄塔点群を抽出する
    ことを特徴とする送電設備抽出方法。
  11. 無人航空機により撮影された地表に建てられた鉄塔を含む送電設備の空撮画像から前記空撮画像に写された前記鉄塔を含む物体の3次元点群画像を生成し、
    生成した前記3次元点群画像における前記鉄塔以外の他の物体の地上からの高さの最高点よりも前記地表から離れた前記最高点の近傍の抽出用基準位置を特定し、前記鉄塔の頂点から前記抽出用基準位置までの領域に含まれる点群を基に、前記鉄塔を包含する抽出用領域を決定し、
    前記3次元点群画像から前記抽出用領域に含まれる前記鉄塔を表す鉄塔点群を抽出する
    処理をコンピュータに実行させることを特徴とする送電設備抽出プログラム。
JP2022099515A 2021-06-24 2022-06-21 送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラム Pending JP2023004929A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021105016 2021-06-24
JP2021105016 2021-06-24

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023004929A true JP2023004929A (ja) 2023-01-17

Family

ID=85100747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022099515A Pending JP2023004929A (ja) 2021-06-24 2022-06-21 送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023004929A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11270450B2 (en) Data point group clustering method, guide information display device, and crane
CN106548516B (zh) 三维漫游方法和装置
US6473083B1 (en) Computer graphics data generating apparatus, computer graphics animation editing apparatus, and animation path generating apparatus
EP3396359B1 (en) Damage information processing device and damage information processing method
CN109829908B (zh) 基于双目影像的电力线下方地物安全距离检测方法及设备
CN107037496A (zh) 一种露天矿山的实地动态检测方法
US11295130B2 (en) Aerial line extraction system and aerial line extraction method
US20180357778A1 (en) Image processing device, image processing method, and image processing program
JP6928499B2 (ja) ガイド情報表示装置および作業機
US20190228536A1 (en) Depth-map-based ground detection method and apparatus
US20030117411A1 (en) Texture mapping method and apparatus
CN114627021A (zh) 基于点云与深度学习的缺陷检测方法和系统
JP2016220198A (ja) 情報処理装置、方法、プログラム
CN111474443A (zh) 测量输电线路的方法及装置
RU2562368C1 (ru) Способ трёхмерного (3d) картографирования
CN116030208A (zh) 一种真实无人机虚拟仿真输电线路场景搭建方法及系统
US11100705B2 (en) Geographic information processing device, geographic information processing method, and program
JP2023004929A (ja) 送電設備抽出装置、送電設備抽出方法及び送電設備抽出プログラム
CN113190031A (zh) 基于无人机的森林火灾自动拍照跟踪方法、装置及系统
CN107767366A (zh) 一种输电线路拟合方法及装置
JP2011048507A (ja) 3次元データ生成装置、3次元データ生成方法およびプログラム
JP7166225B2 (ja) 異常点検システム、異常点検装置、異常点検方法および異常点検プログラム
CN115423777A (zh) 巷道缺陷的定位方法、装置、可读存储介质及工程设备
CN114511301A (zh) 一种工地台风预警期安全隐患快速识别方法及系统
CN111445574A (zh) 一种视频监控设备布控方法、装置及系统