JP2023000995A - 給餌方法、給餌システム、及びプログラム - Google Patents

給餌方法、給餌システム、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より効率的な給餌に有効な給餌方法、給餌システム、及びプログラムを提供する。【解決手段】給餌方法は、生簀に設置されたセンサによる生簀内環境の検出結果に基づいて、残餌量を評価することと、生簀内環境の検出結果に基づいて、生簀内の水棲生物の摂餌活性を評価することと、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて給餌速度指令値を生成し、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機を制御することと、を含む。【選択図】図2

Description

本開示は、給餌方法、給餌システム、及びプログラムに関する。
特許文献1には、自動給餌機と、残餌量を検出する残餌センサと、該残餌センサによって検出された残餌量に基づいて前記自動給餌機による給餌量を制御する制御手段とを含む自動給餌システムが開示されている。
特開2000-4711号公報
本開示は、より効率的な給餌に有効な給餌方法、給餌システム、及びプログラムを提供する。
本開示の一形態に係る給餌方法は、生簀に設置されたセンサによる生簀内環境の検出結果に基づいて、残餌量を評価することと、生簀内環境の検出結果に基づいて、生簀内の水棲生物の摂餌活性を評価することと、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて給餌速度指令値を生成し、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機を制御することと、を含む。
この給餌方法によれば、残餌量の評価結果に基づき給餌速度指令値を算出することにより、残餌を抑制するように給餌機を制御することができる。また、摂餌活性の評価結果に更に基づいて給餌速度指令値を算出することにより、残餌が出ていない状況における餌の不足を抑制するように給餌機を制御することができる。このため、給餌量の過不足を抑制することができる。従って、より効率的な給餌に有効である。
残餌量が多くなるほど給餌速度指令値が小さくなり、摂餌活性が高くなるほど給餌速度指令値が大きくなるように、給餌速度指令値を算出してもよい。この場合、給餌量の過不足をより確実に抑制することができる。
残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて摂餌スコアを算出し、摂餌スコアを目標スコアに追従させるように給餌速度指令値を算出してもよい。この場合、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とを一つの摂餌スコアにまとめることで、適切な給餌速度指令値を容易に算出することができる。
残餌量が多くなるのに応じた摂餌スコアの変化方向と、摂餌活性が高くなるのに応じた摂餌スコアの変化方向とが逆向きになるように摂餌スコアを算出してもよい。この場合、給餌量の過不足状況をより的確に表す摂餌スコアを算出することができる。
残餌量の評価結果が所定レベルを超えるのに応じて、摂餌スコアに対する摂餌活性の影響度を低くしてもよい。この場合、残餌量が所定レベルを超えるのに応じて、摂餌スコアに対する残餌量の影響度を高くすることで、過剰な給餌をより確実に抑制することができる。
摂餌スコアをユーザインタフェースに表示することを更に含んでもよい。この場合、オペレータによる、餌の過不足の認識し易さを向上させることができる。
摂餌スコアと共に目標スコアをユーザインタフェースに表示させてもよい。この場合、オペレータによる、餌の過不足の認識し易さを更に向上させることができる。
予め計画された給餌速度目標値に基づいて給餌速度指令値を補正することを更に含んでもよい。この場合、摂餌状況に応じて給餌速度を調節しつつ、給餌計画に対する給餌実績の乖離を抑制することができる。
給餌開始時刻から給餌終了時刻までの経過時間と、給餌速度との関係を表す給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出することを更に含んでもよい。この場合、時刻に応じ給餌速度目標値を変更することによって、水棲生物の生態に合わせて給餌量を細やかに調節することができる。
日の出時刻に応じて給餌パターンの給餌開始時刻を変更し、日の入り時刻に応じて給餌パターンの給餌終了時刻を変更し、変更済みの給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。日の出時刻及び日の入り時刻に合わせて給餌パターンを変更することで、日々の給餌開始時間をユーザにて変更する必要がなくなり、給餌の設定がより簡便になる。
水棲生物の体重を評価することと、水棲生物の体重の評価結果に基づいて、一日の給餌量目標値を算出することと、を更に含み、給餌量目標値と、給餌パターンとに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。この場合、水棲生物の体重の評価結果に更に基づくことで、より効率的な給餌速度目標値を算出することができる。
給餌パターンに従った、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの給餌総量が、給餌量目標値に一致するように、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。水棲生物の体重の評価結果を、容易且つ適切に、給餌速度目標値に反映させることができる。
水棲生物の体重を評価することは、水棲生物の体重の測定結果を取得することと、給餌速度に基づいて、水棲生物の体重の測定時点から評価対象時点までの摂餌量を評価することと、摂餌量の評価結果に基づいて、測定時点から評価対象時点までの水棲生物の体重増加率を推定することと、水棲生物の体重の測定結果と、水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の体重を推定することと、を含んでもよい。この場合、総体重の測定に、摂餌量の評価結果に基づく総体重の推定を組み合わせることで、水棲生物の体重の増加に対する給餌量増加の不足を抑制することができる。
水棲生物の個体数の予測減少率に更に基づいて、評価対象時点における水棲生物の個体数を推定することを更に含み、水棲生物の一匹あたりの体重の測定結果を取得し、水棲生物の一匹あたりの体重の測定結果と、水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の一匹あたりの体重を推定し、一匹あたりの体重の推定結果と、個体数の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の総体重を推定してもよい。この場合、水棲生物の個体数の予測減少率に更に基づくことで、水棲生物の総体重をより高い信頼性で推定することができる。
給餌パターンをユーザインタフェースに表示することを更に含んでもよい。この場合、設定済みの給餌パターンをオペレータに容易に認識させることができる。
給餌パターンと共に、日の出時刻及び日の入り時刻をユーザインタフェースに表示してもよい。この場合、日の出時刻及び日の入り時刻と、設定済みの給餌パターンとの関係を、オペレータに容易に認識させることができる。
ユーザインタフェースに表示された給餌パターンに対する編集入力に基づいて、給餌パターンを変更することを更に含み、変更後の給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。この場合、ユーザインタフェースに表示された給餌パターンへの編集入力によって、給餌パターンを変更可能とすることで、オペレータによる使い勝手を更に向上させることができる。
保存指令入力に基づいて、ユーザインタフェースに表示された給餌パターンを保存することと、読み出し指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示することとを更に含んでもよい。この場合、設定済みの給餌パターンを再利用可能にすることで、オペレータによる使い勝手を更に向上させることができる。
割付指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンをユーザインタフェースのショートカットオブジェクトに割り付けることと、ショートカットオブジェクトの操作に応じて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示させることと、を更に含んでもよい。この場合、保存済みの給餌パターンの呼び出しを更に容易にすることで、オペレータによる使い勝手を更に向上させることができる。
複数の生簀ごとに、現在の給餌速度をユーザインタフェースに表示することを更に含んでもよい。この場合、複数の生簀における給餌状況を、オペレータに容易に認識させることができる。
複数の生簀ごとに、現在の給餌速度と、給餌量目標値に対する達成率とをユーザインタフェースに表示することを更に含んでもよい。この場合、複数の生簀における給餌状況を、オペレータに更に容易に認識させることができる。
複数の生簀ごとに、給餌量を水棲生物の総体重に対する比率で表す給餌率と、水棲生物の総体重の増加率とをユーザインタフェースに表示することを更に含んでもよい。この場合、給餌状況の適切さを、オペレータに容易に認識させることができる。
給餌率と、増加率とをユーザインタフェースに表示することは、給餌率の大きさを表す第1座標軸と、増加率の大きさを表す第2座標軸とを有する座標に、給餌率と増加率とを複数の生簀ごとにマッピングした分布チャートを表示することを含んでもよい。この場合、給餌状況の適切さを、オペレータに更に容易に認識させることができる。
増加率に対する給餌率の比率を表す増肉係数ごとに、給餌率と増加率との関係を表す複数の等高線を分布チャートに更に表示してもよい(増肉係数の複数の等高線を分布チャートに表示してもよい)。この場合、給餌状況の適切さを、オペレータに更に容易に認識させることができる。
生簀内において、水棲生物の摂餌領域よりも下方に上向きに設置されたカメラの画像に基づいて、残餌量を評価してもよい。この場合、残餌量を高い信頼性で評価することができる。
カメラの画像に基づいて、摂餌活性を更に評価してもよい。この場合、摂餌活性も高い信頼性で評価することができる。
カメラの画像に基づいて、水棲生物の動きに起因する画像変化量を算出し、画像変化量に基づいて摂餌活性を評価してもよい。この場合、カメラの画像に基づく摂餌活性の評価を容易に行うことができる。
画像変化量が大きくなるほど摂餌活性が低くなるように、摂餌活性を評価してもよい。この場合、より高い信頼性で摂餌活性を評価することができる。
本開示の一形態に係る給餌システムは、水棲生物を収容した生簀内に餌を供給する給餌機と、生簀内環境を検出するセンサと、給餌機による給餌速度を調節する給餌制御装置と、を備え、給餌制御装置は、センサによる生簀内環境の検出結果に基づいて、残餌量を評価する残餌評価部と、生簀内環境の検出結果に基づいて、水棲生物の摂餌活性を評価する摂餌活性評価部と、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて給餌速度指令値を生成し、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機を制御する速度制御部と、を有する。
本開示の一形態に係るプログラムは、生簀に設置されたセンサによる生簀内環境の検出結果に基づいて、残餌量を評価することと、生簀内環境の検出結果に基づいて、生簀内の水棲生物の摂餌活性を評価することと、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて給餌速度指令値を生成し、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機を制御することと、を装置に実行させる。
本開示は、より効率的な給餌に有効な給餌方法、給餌システム、及びプログラムを提供する。
給餌システムを例示する模式図である。 管理装置及び給餌制御装置の構成を例示する模式図である。 管理装置の変形例を示す模式図である。 プランニング画面を例示する図である。 摂餌スコアの表示画面を例示する図である。 ステータス表示画面を例示する図である。 分布チャートを例示する図である。 管理装置及び給餌制御装置のハードウェア構成を例示する模式図である。 給餌率プロファイルの取得手順を例示するフローチャートである。 給餌パターンの取得手順を例示するフローチャートである。 体重評価手順を例示するフローチャートである。 給餌速度目標値の生成手順を例示するフローチャートである。 自動給餌制御の開始・停止手順を例示するフローチャートである。 自動給餌制御手順を例示するフローチャートである。 手動給餌制御手順を例示するフローチャートである。 摂餌スコアの表示手順を例示するフローチャートである。 給餌ステータスの表示手順を例示するフローチャートである。 分布チャートの表示手順を例示するフローチャートである。
以下、実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
〔養殖システム〕
図1に示す養殖システム1は、水棲生物の養殖に用いられる装置である。水棲生物の具体例としては、サケ、ブリ等が挙げられるが、これらに限られない。養殖システム1は、複数の生簀2と、給餌システム3とを備える。複数の生簀2は、それぞれ1匹以上の水棲生物を収容する。給餌システム3は、複数の生簀2内にそれぞれ餌を供給する複数の給餌装置4を有する。複数の給餌装置4のそれぞれは、給餌機5と、センサ6とを有する。
給餌機5は、電動モータ等により駆動され、制御指令に応じた給餌速度にて対応する生簀2内に餌を供給する。給餌速度は、単位時間あたりに、生簀2内に供給される給餌量を表す。給餌量は、例えば供給される餌の量(例えば質量)である。センサ6は、対応する生簀2内の環境(生簀内環境)を検出する。生簀2内の環境を検出するとは、生簀2内の環境を少なくとも部分的に表す1種以上の環境情報を取得することを意味する。環境情報の具体例としては、生簀2内の温度、生簀2内の明るさ、生簀2内の雑音、生簀2内の画像等が挙げられる。
一例として、センサ6は、水中カメラ7,8を有する。水中カメラ7は、対応する生簀2内の水中において、水棲生物の大きさを認識可能な画像を取得する。例えば水中カメラ7は、水中カメラ7から水棲生物までの距離を検出可能なステレオカメラである。ステレオカメラによれば、画像内における水棲生物の大きさと、水棲生物までの距離とに基づいて、水棲生物の大きさを検出することができる。
水中カメラ8は、対応する生簀2内の水中において、残餌を検出可能なカメラである。水中カメラ8は、生簀2の底部近傍設けられ、上方に向けられている。残餌とは、生簀2内に供給されたが水棲生物に摂取されなかった餌を意味する。生簀2の底部近傍において上方に向けられた水中カメラ8によれば、水面近傍で摂餌する水棲生物に摂取されずに、水棲生物が摂餌している深さから更に沈降した残餌を検出することが可能である。
給餌制御装置100は、給餌機5の動力源(例えば上述の電動モータ等)を制御することで、給餌装置4による給餌速度を調節する。例えば給餌制御装置100は、センサ6による生簀内環境の検出結果に基づいて給餌速度指令値を算出し、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機5を制御することと、を実行するように構成されている。
例えば給餌制御装置100は、センサ6による生簀内環境の検出結果に基づいて、残餌量を評価することと、生簀内環境の検出結果に基づいて、生簀2内の水棲生物の摂餌活性を評価することと、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて給餌速度指令値を生成し、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌装置を制御することと、を実行するように構成されていてもよい。
この場合、給餌制御装置100は、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて摂餌スコアを算出し、摂餌スコアを目標スコアに追従させるように給餌速度指令値を算出してもよい。
給餌システム3は、管理装置200を更に備えてもよい。管理装置200は、ローカルエリアネットワーク等のネットワーク回線を介して複数の給餌装置4の給餌制御装置100と通信可能であり、複数の生簀2ごとの給餌計画を生成する。給餌制御装置100は、対応する生簀2における給餌実績が、給餌計画から大きく乖離することがないように、給餌機5を制御する。
例えば管理装置200は、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの経過時間と、給餌速度との関係を表す給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出することを、一日ごとに実行する。この場合、給餌制御装置100は、上述のように算出した給餌速度指令値を、給餌速度目標値に基づいて補正してもよい。
管理装置200は、日の出時刻に応じて給餌開始時刻を変更し、日の入り時刻に応じて給餌終了時刻を変更することを更に実行し、日の出時刻に応じて給餌開始時刻が変更され、日の入り時刻に応じて給餌終了時刻が変更された給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出するように構成されていてもよい。
また、管理装置200は、複数の生簀2ごとに、水棲生物の体重を評価することと、水棲生物の体重の評価結果に基づいて、一日の給餌量目標値を算出することと、を更に実行し、給餌量目標値と、給餌パターンとに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出するように構成されていてもよい。
図2は、給餌制御装置100及び管理装置200の構成を例示する模式図である。例えば給餌制御装置100は、図2に示すように、機能上の構成(以下、「機能ブロック」という。)として、残餌評価部111と、摂餌活性評価部112と、スコア算出部113と、速度制御部114とを有する。
残餌評価部111は、センサ6による生簀内環境の検出結果に基づいて、残餌量を評価する。例えば残餌評価部111は、水中カメラ8により撮影された画像に基づいて、残餌量を評価する。例えば残餌評価部111は、水中カメラ8により撮影された画像を処理することで、餌の粒を認識し、餌の粒の多さを表す数値を残餌量の評価結果として算出する。例えば残餌評価部111は、水中カメラ8により撮影された画像における、餌の粒の数を残餌量の評価結果として算出する。残餌評価部111は、餌の粒の数に所定係数の乗算などの演算を施した値を、残餌量の評価結果として算出してもよい。
摂餌活性評価部112は、生簀内環境の検出結果に基づいて、生簀2内の水棲生物の摂餌活性を評価する。摂餌活性評価部112は、水中カメラ8の画像に基づいて、摂餌活性を評価してもよい。例えば摂餌活性評価部112は、水中カメラ8の画像に基づいて、水棲生物の動きに起因する画像変化量を算出し、画像変化量に基づいて摂餌活性を評価する。例えば摂餌活性評価部112は、水中カメラ8の画像における各画素の画素値の変化量の平均値を、画像変化量として算出する。
上述のとおり、水中カメラ8は、生簀2の底部近傍に配置され、上方に向けられている。このため、水中カメラ8によれば、その上方における水棲生物の動きを撮影可能である。水棲生物が、水中カメラ8の近傍にいる場合、水棲生物の動きによる画像変化量が大きくなる。一方、水棲生物が、水中カメラ8から離れて水面近傍にいる場合、水棲生物の動きによる画像変化量は小さくなる。水棲生物の一例である魚類は、水面の近傍で摂餌する傾向があるので、摂餌活性が高い程多くの水棲生物が水面近傍まで浮上し、水棲生物の動きによる画像変化量は小さくなる。摂餌活性が低いと、水中カメラ8の近傍にいる水棲生物が増えるので、水棲生物の動きによる画像変化量は大きくなる。
この性質に対応し、摂餌活性評価部112は、画像変化量が大きくなるほど摂餌活性が低くなるように、摂餌活性を評価してもよい。例えば摂餌活性評価部112は、画像変化量を表す数値の逆数に、所定係数の乗算等の演算を施した値を、摂餌活性の評価結果として算出してもよい。これにより、画像変化量が大きくなるほど、摂餌活性の評価結果が低くなることとなる。
スコア算出部113は、残餌評価部111による残餌量の評価結果と、摂餌活性評価部112による摂餌活性の評価結果とに基づいて摂餌スコアを算出してもよい。スコア算出部113は、残餌量が多くなるのに応じた摂餌スコアの変化方向と、摂餌活性が高くなるのに応じた摂餌スコアの変化方向とが逆向きになるように前記摂餌スコアを算出してもよい。
例えばスコア算出部113は、摂餌活性が高くなるほど摂餌スコアが高くなり、残餌量が多くなるほど摂餌スコアが低くなるように、摂餌スコアを算出してもよい。一例として、スコア算出部113は、摂餌活性の評価結果から、残餌量の評価結果を減算することによって摂餌スコアを算出してもよい。スコア算出部113は、摂餌活性の評価結果と、残餌量の評価結果とを、それぞれ重みづけした値をもとに演算することによって摂餌スコアを算出してもよい。
例えばスコア算出部113は、ブロック122及び加え合わせ点123により示されるように、残餌評価部111による残餌量の評価結果にマイナス1を乗算した値を、摂餌活性評価部112による摂餌活性の評価結果に加算して摂餌スコアを算出する。
なお、スコア算出部113は、残餌量が多くなるほど摂餌スコアが高くなり、摂餌活性が高くなるほど摂餌スコアが低くなるように、摂餌スコアを算出してもよい。一例として、スコア算出部113は、残餌量の評価結果から、摂餌活性の評価結果を減算することによって摂餌スコアを算出してもよい。スコア算出部113は、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とを、それぞれ重みづけした値をもとに演算することによっても摂餌スコアを算出してもよい。
速度制御部114は、残餌評価部111による残餌量の評価結果と、摂餌活性評価部112による摂餌活性の評価結果とに基づいて給餌速度指令値を生成し、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機5を制御する。速度制御部114は、摂餌スコアを目標スコアに追従させるように給餌速度指令値を算出してもよい。速度制御部114は、残餌量が多くなるほど給餌速度指令値が小さくなり、摂餌活性が高くなるほど給餌速度指令値が大きくなるように、給餌速度指令値を算出してもよい。
例えば、摂餌活性が高くなるほど摂餌スコアが高くなり、残餌量が多くなるほど摂餌スコアが低くなるように、摂餌スコアが算出されている場合、速度制御部114は、摂餌スコアから目標スコアを減算した偏差に応じて給餌速度指令値を変化させる。残餌量が多くなるほど、摂餌スコアが小さくなるので、上記偏差が負方向にシフトし、給餌速度指令値が小さくなる。一方、摂餌活性が高くなるほど、摂餌スコアが高くなるので、上記偏差が正方向にシフトし、給餌速度指令値が大きくなる。
例えば、速度制御部114は、加え合わせ点131及びブロック132により示されるように、摂餌スコアscから目標スコアsc_refを減算した偏差に比例演算、比例・積分演算、又は比例・積分・微分演算等を行って速度修正値Δmを算出する。速度制御部114は、加え合わせ点133により示されるように、生成済みの給餌速度指令値mに速度修正値Δmを加算して、給餌速度指令値mを修正する。これにより、残餌量が多くなるほど給餌速度指令値が小さくなり、摂餌活性が高くなるほど給餌速度指令値が大きくなるように、給餌速度指令値が算出される。
残餌量が多くなるほど摂餌スコアが高くなり、摂餌活性が高くなるほど摂餌スコアが低くなるように、摂餌スコアが算出されている場合、速度制御部114は、目標スコアから残餌スコアを減算した偏差に応じて給餌速度指令値を変化させる。残餌量が多くなるほど、摂餌スコアが高くなるので、上記偏差が負方向にシフトし、給餌速度指令値が小さくなる。一方、摂餌活性が高くなるほど、摂餌スコアが低くなるので、上記偏差が正方向にシフトし、給餌速度指令値が大きくなる。
スコア算出部113は、残餌量の評価結果が所定レベルを超えるのに応じて、摂餌スコアに対する摂餌活性の影響度を低くしてもよい。例えば、スコア算出部113は、算出方式切替部121を有する。算出方式切替部121は、通常状態と、通常状態に比較して摂餌スコアに対する摂餌活性の影響度が低い残餌優先状態とを切り替える。
例えば算出方式切替部121は、通常状態においては、加え合わせ点123の出力を摂餌スコアとして出力する。一方、算出方式切替部121は、残餌優先状態においては、ブロック122の出力を摂餌スコアとして出力する。ブロック122の出力は、残餌評価部111による残餌量の評価結果のみに基づくものである。このため、図示の例においては、残餌優先状態において、摂餌スコアに対する摂餌活性の影響度がゼロとなる。
算出方式切替部121は、残餌量が所定レベルを下回っているときにはスコア算出部113を通常状態とし、残餌量が所定レベルを超えるのに応じて、スコア算出部113を通常状態から残餌優先状態に切り替える。通常状態が残餌優先状態に切り替わると、摂餌スコアの値がより低くなるので、給餌速度指令値が更に小さくなる。これにより残餌量が減少し、所定レベルを下回ると、算出方式切替部121は残餌優先状態を通常状態に切り替える。
給餌制御装置100は、予め計画された給餌速度目標値に基づいて給餌速度指令値を補正することを更に実行するように構成されていてもよい。例えば速度制御部114は、リミッタ117を有してもよい。リミッタ117は、給餌速度指令値を、管理装置200により算出された給餌速度目標値以下に制限する。例えばリミッタ117は、速度修正値Δmにより修正された給餌速度指令値mが、給餌速度目標値を超えている場合に、給餌速度指令値mを給餌速度目標値と同じ値に変更する。速度修正値Δmにより修正された給餌速度指令値mが、給餌速度目標値を下回っている場合、リミッタ117は給餌速度指令値mを変更しない。リミッタ117によれば、給餌速度目標値がゼロである場合に給餌速度指令値がゼロとなる。
なお、給餌速度目標値に基づいて給餌速度指令値を補正する処理は、必ずしもリミッタ117として例示したリミット処理に限られない。例えば給餌制御装置100は、速度修正値Δmにより修正された給餌速度指令値mと給餌速度目標値との平均値を算出し、給餌速度指令値mの値を当該平均値に変更してもよい。上記平均値の算出において、給餌制御装置100は、給餌速度指令値m及び給餌速度目標値のそれぞれに所定の重みを付与してもよい。
給餌制御装置100は、手動操作によっても給餌速度指令値を変更し得るように構成されていてもよい。例えば給餌制御装置100は、手動入力取得部115と、自動・手動切替部116とを更に有してもよい。手動入力取得部115は、手動操作により定められた給餌速度指令値を取得する。手動入力取得部115は、後述の管理装置200のユーザインタフェース295に対し、手動操作により入力された給餌速度指令値を管理装置200から取得してもよい。自動・手動切替部116は、速度制御部114により算出された給餌速度指令値に基づき給餌機5を制御する自動モードと、手動入力取得部115が取得した給餌速度指令値に基づき給餌機5を制御する手動モードとを切り替える。手動モードにおいては、速度制御部114が、手動入力取得部115により取得された給餌速度指令値に基づいて給餌機5を制御する。
自動・手動切替部116は、後述の管理装置200のユーザインタフェース295に対し、手動操作により入力された切替指令を管理装置200から取得し、取得した切替指令に応じて自動モードと手動モードとを切り替えてもよい。
管理装置200は、図2に示すように、体重測定部216と、体重評価部211と、給餌量目標値算出部212と、日の出・日の入り情報取得部213と、給餌速度目標値算出部214と、目標スコア設定部215とを有する。
体重測定部216は、水棲生物の体重を測定する。水棲生物の体重を測定することは、生簀2内における少なくとも一匹の水棲生物の体重を測定することを意味し、生簀2内の水棲生物の総体重(合計体重)を測定することも含む。また、水棲生物の体重を測定することは、水棲生物の体重にある程度の相関が認められる値を測定した上で、測定結果に基づいて水棲生物の体重を推定することを含む。
一例として、体重測定部216は、上述の水中カメラ7により撮影された画像に基づいて、画像内における水棲生物の大きさと、水棲生物までの距離とを測定し、測定結果に基づいて水棲生物の一匹あたりの体重を推定する。体重測定部216は、水中カメラ7により撮影された画像に基づいて、生簀2内における水棲生物の個体数をカウントし、一匹あたりの体重の推定結果と、個体数のカウント結果とに基づいて、生簀2の水棲生物の総体重を推定してもよい。体重測定部216は、所定の測定周期で、水棲生物の体重の測定を繰り返してもよい。
体重評価部211は、水棲生物の体重を評価する。水棲生物の体重を評価することは、水棲生物の体重を測定することと、過去のデータに基づき水棲生物の体重を推定することと、を含む。水棲生物の体重を評価することは、水棲生物の一匹あたりの体重を評価することと、水棲生物の総体重(合計体重)を評価することとを含む。
例えば体重評価部211は、水棲生物の体重を評価することの一例として、水棲生物の体重の測定結果を取得することと、給餌速度に基づいて、水棲生物の体重の測定時点から評価対象時点までの摂餌量を評価することと、摂餌量の評価結果に基づいて、測定時点から評価対象時点までの水棲生物の体重増加率を推定することと、水棲生物の体重の測定結果と、水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の体重を推定することと、を実行してもよい。水棲生物の体重の測定結果の一例として、体重評価部211は、体重測定部216による水棲生物の体重の測定結果を取得してもよい。増加率とは、増加の程度を無次元化して比率で表した値である。増加率は、増加前の量に対する増加量の比率であってもよく、増加後の量に対する増加量の比率であってもよい。例えば体重増加率は、増加前の体重に対する体重増加量の比率であってもよく、増加後の体重に対する体重増加量の比率であってもよい。
なお、水棲生物の体重の測定手法は、水中カメラ7により撮影された画像に基づく上述の測定に限られない。体重評価部211は、一匹以上の水棲生物を水揚げすることで直接的に行われた体重の測定結果を取得してもよい。
体重評価部211は、水棲生物の個体数の予測減少率に更に基づいて、評価対象時点における水棲生物の個体数を推定することを更に実行してもよい。この場合、体重評価部211は、水棲生物の個体数の予測減少率に更に基づいて、評価対象時点における水棲生物の総体重を推定してもよい。
例えば体重評価部211は、体重測定部216から、水棲生物の一匹あたりの体重の測定結果を取得し、水棲生物の一匹あたりの体重の測定結果と、水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の一匹あたりの体重を推定し、一匹あたり体重の推定結果と、個体数の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の総体重を推定してもよい。
水棲生物の個体数の推定において、体重評価部211は、生簀2に入れられる前に測定された個体数と、上記予測減少率とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の個体数を推定してもよい。より具体的に、体重評価部211は、個体数と、予測減少率と、測定時点から評価対象時点までの経過時間とに基づいて、評価対象時点までの個体の減少数を推定し、測定された個体数から減少数の推定結果を減算して、評価対象時点における水棲生物の個体数を推定してもよい。
給餌量目標値算出部212は、水棲生物の体重の評価結果に基づいて、一日の給餌量目標値を算出する。例えば給餌量目標値算出部212は、予め定められた目標給餌率を総体重に乗算して、給餌量目標値を算出する。給餌率は、水棲生物の総体重に対する一日の給餌量の比率である。目標給餌率は、給餌率の目標値である。
給餌量目標値算出部212は、月日と給餌率との関係を表す給餌率プロファイルと、給餌量目標値の算出対象の日付けとに基づいて、当該日付の目標給餌率を特定し、特定した目標給餌率を総体重に乗算して給餌量目標値を算出してもよい。
日の出・日の入り情報取得部213は、日の出・日の入り時刻の情報を取得する。例えば日の出・日の入り情報取得部213は、日の出・日の入り時刻の情報を公開している情報サイトから、ワイドエリアネットワークを介して日の出・日の入り時刻の情報を取得する。日の出・日の入り時刻の情報は、予め管理装置200内に保存されていてもよい。この場合、日の出・日の入り情報取得部213は、自装置内記憶されたデータに基づいて、日の出・日の入り時刻の情報を取得する。
給餌速度目標値算出部214は、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの経過時間と、給餌速度との関係を表す給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出する。給餌パターンは、少なくとも、時刻の変化に応じた給餌速度の相対的な変化を表すものであればよく、各時刻における給餌速度の大きさを示さないものであってもよい。この場合、給餌パターンに基づいて時刻に応じた給餌速度目標値を定めるためには、更に他の情報が必要となる。
給餌速度目標値算出部214は、上述した一日の給餌量目標値を更に他の情報として用い、給餌量目標値と、給餌パターンとに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。例えば給餌速度目標値算出部214は、給餌パターンに従った、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの給餌総量が、給餌量目標値に一致するように、時刻に応じた給餌速度目標値を算出する、一例として、給餌速度目標値算出部214は、給餌パターンに基づいて、各時刻の給餌速度を、一日の給餌総量に対する比率で表し、各時刻の比率を給餌量目標値に乗算することで、各時刻の給餌速度目標値を算出してもよい。
給餌速度目標値算出部214は、日の出時刻に応じて給餌パターンの給餌開始時刻を変更し、日の入り時刻に応じて給餌パターンの給餌終了時刻を変更し、変更済みの給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。
給餌開始時刻及び給餌終了時刻の変更によって、給餌開始から給餌終了までの時間も変化する。以下、この時間を「給餌時間」といい、給餌開始時刻及び給餌終了時刻を変更する前の給餌時間を「変更前の給餌時間」といい、給餌開始時刻及び給餌終了時刻を変更した後の給餌時間を「変更後の給餌時間」という。給餌速度目標値算出部214は、変更前の給餌時間に対する変更後の給餌時間の比率にて、給餌パターン全体を時間軸方向に拡大又は縮小してもよい。
給餌速度目標値算出部214が算出する給餌速度目標値は、上述のように、給餌制御装置100における給餌速度指令値の補正に用いられる。給餌速度目標値に基づき給餌速度指令値を補正する処理が、上述したリミット処理である場合のように、給餌速度指令値が給餌速度目標値以下に抑えられる場合、一日の給餌量の実績値が、常に給餌量目標値以下に抑えられることとなる。これを回避すべく、給餌速度目標値算出部214は、給餌量目標値と給餌パターンとに基づき算出した給餌速度目標値を、所定倍率の乗算などにより拡大してもよい。
目標スコア設定部215は、摂餌スコアに対する上述の目標スコアを設定する。目標スコア設定部215は、ユーザ入力に基づいて、摂餌スコアを変更してもよい。例えば目標スコア設定部215は、後述する摂餌スコアグラフ400において、目標スコアを示すラインの位置がユーザにより変更された場合に、これに応じて目標スコアを設定してもよい。
管理装置200は、上述の給餌パターンをユーザインタフェースに表示することを更に実行するように構成されていてもよい。管理装置200は、ユーザインタフェースに表示された給餌パターンに対する編集入力に基づいて、給餌パターンを変更するように構成されていてもよい。
管理装置200は、保存指令入力に基づいて、ユーザインタフェースに表示された給餌パターンを保存することと、読み出し指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示させることとを更に実行するように構成されていてもよい。管理装置200は、割付指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンをユーザインタフェースのショートカットオブジェクト(例えばショートカットボタン)に割り付けることと、ショートカットオブジェクトの操作に応じて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示させることとを更に実行するように構成されていてもよい。
更に、管理装置200は、上述の給餌率プロファイルをユーザインタフェースに表示することを更に実行するように構成されていてもよい。管理装置200は、ユーザインタフェースに表示された給餌率プロファイルに対する編集入力に基づいて、給餌率プロファイルを変更するように構成されていてもよい。
例えば図3に示すように、管理装置200は、給餌パターン取得部221と、目標給餌率取得部222と、給餌パターン保存部223と、給餌パターン記憶部224と、給餌パターン読み出し部225と、ショートカット処理部226とを有する。
給餌パターン取得部221は、後述のユーザインタフェース295に、給餌パターン入力画面を表示し、給餌パターン入力画面への入力に基づいて給餌パターンを取得する。例えば給餌パターン取得部221は、給餌パターン入力画面に給餌パターンを表示し、給餌パターン入力画面に表示された給餌パターンに対する編集入力に基づいて、給餌パターンを変更してもよい。給餌パターン取得部221が給餌パターンを変更した場合、上述の給餌速度目標値算出部214は、変更後の給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出する。
給餌パターン取得部221は、給餌パターンと共に、日の出時刻及び日の入り時刻を給餌パターン入力画面に表示してもよい。給餌パターン取得部221は、給餌パターンにおける経過時間と、日の出時刻及び日の入り時刻との対応関係を給餌パターン入力画面に表示してもよい。
目標給餌率取得部222は、後述のユーザインタフェース295に、給餌率入力画面を表示し、給餌率入力画面への入力に基づいて給餌率プロファイルを取得する。例えば目標給餌率取得部222は、給餌率入力画面に給餌率プロファイルを表示し、給餌率入力画面に表示された給餌率プロファイルに対する編集入力に基づいて、給餌率プロファイルを変更してもよい。目標給餌率取得部222が給餌率プロファイルを変更した場合、上述の給餌量目標値算出部212は、変更後の給餌率プロファイルに基づいて、給餌量目標値の算出対象の日付の給餌率プロファイルを特定する。
図4は、上述の給餌パターン入力画面及び給餌率入力画面を一まとめにしたプランニング画面を例示する図である。給餌パターン取得部221及び目標給餌率取得部222は、複数の生簀2のうち、給餌パターン及び給餌率プロファイルの入力対象である一つの生簀2に対して、図4に示すプランニング画面300を表示する。
プランニング画面300は、給餌パターン入力画面310と、給餌率入力画面320とを含む。プランニング画面300は、数値入力部311と、給餌パターン表示部312と、更新ボタン313と、読み出しボタン314と、保存ボタン315と、ショートカットボタン316,317とを含む。
数値入力部311は、時刻ごとの複数の数値入力ボックス311aを含む。給餌パターン取得部221は、複数の数値入力ボックス311aに対し、入力された数値を表示する。後述のように、複数の数値入力ボックス311aに表示された数値は、給餌パターンとして取得されるこのため、複数の数値入力ボックス311aに対して入力済みの数値を表示することは、入力済みの給餌パターンを表示することの一例に相当する。
給餌パターン表示部312は、数値入力部311に表示された給餌パターンをグラフで表示する。例えば給餌パターン表示部312は、横軸が経過時間を表し、縦軸が給餌速度の相対的な大きさを表すグラフによって、給餌パターンを表示する。給餌パターン取得部221は、給餌パターン表示部312において、日の出時刻から日の入り時刻までの時間帯に対応する領域と、他の時間帯に対応する領域との色彩を変える。これにより、給餌パターンにおける経過時間と、日の出時刻及び日の入り時刻との対応関係が給餌パターン表示部312に表示されることとなる。
更新ボタン313は、数値入力部311への入力に基づいて、給餌パターンを更新することを指示するボタンである。更新ボタン313が操作(例えばクリック)されると、給餌パターン取得部221は、複数の数値入力ボックス311aに表示中の数値に基づいて給餌パターンを変更する。例えば給餌パターン取得部221は、複数の数値入力ボックス311aに表示中の数値を、数値入力部311における表示と同じ対応関係で、複数の時刻にそれぞれ対応付けた給餌パターンを、変更後の給餌パターンとして取得する。
保存ボタン315は、数値入力部311及び給餌パターン表示部312に表示された給餌パターンを保存することを指示する保存指令入力を行うためのボタンである。読み出しボタン314は、保存済みの給餌パターンを読み出すことを指示する読み出し指令入力を行うためのボタンである。ショートカットボタン316,317は、予め割り付けられた保存済みの給餌パターンを読み出すことを指示するためのボタンである。
給餌率入力画面320は、数値入力部321と、給餌率プロファイル表示部322と、更新ボタン323とを有する。数値入力部321は、所定長さの期間ごとの複数の数値入力ボックス321aを含む。各期間は、例えば開始月日と、終了月日とにより特定されている。目標給餌率取得部222は、複数の数値入力ボックス321aのそれぞれに対し、入力された数値を表示する。後述のように、複数の数値入力ボックス321aに表示された数値は、給餌率プロファイルとして取得される。このため、複数の数値入力ボックス321aに対して入力済みの数値を表示することは、入力済みの給餌率プロファイルを表示することの一例に相当する。
給餌率プロファイル表示部322は、数値入力部321に表示された給餌率プロファイルをグラフで表示する。例えば給餌率プロファイル表示部322は、横軸が経過時間を表し、縦軸が給餌率の大きさを表すグラフによって、給餌率プロファイルを表示する。
更新ボタン323は、数値入力部321への入力に基づいて、給餌率プロファイルを更新することを指示するボタンである。更新ボタン323が操作(例えばクリック)されると、目標給餌率取得部222は、複数の数値入力ボックス321aに表示中の数値に基づいて給餌率プロファイルを変更する。例えば目標給餌率取得部222は、複数の数値入力ボックス321aに表示中の数値を、数値入力部321における表示と同じ対応関係で、複数の期間にそれぞれ対応付けた給餌率プロファイルを、変更後の給餌率プロファイルとして取得する。
図3に戻り、給餌パターン保存部223は、保存指令入力に基づいて、ユーザインタフェースに表示された給餌パターンを給餌パターン記憶部224に保存する。例えば給餌パターン保存部223は、保存ボタン315の操作(例えばクリック)による保存指令入力に応じて、数値入力部311及び給餌パターン表示部312に表示された給餌パターンを給餌パターン記憶部224に記憶させる。
給餌パターン読み出し部225は、読み出し指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示させる。例えば給餌パターン読み出し部225は、読み出しボタン314の操作(例えばクリック)による読み出し指令入力に応じて、保存済みの給餌パターンの選択画面を表示し、選択された給餌パターンを給餌パターン記憶部224から読み出して数値入力部311及び給餌パターン表示部312に表示させる。
ショートカット処理部226は、割付指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンをユーザインタフェースのショートカットオブジェクトに割り付ける。例えばショートカット処理部226は、ショートカットボタン316,317に対する副操作(例えば右クリック)による割付指令入力に応じて、保存済みの給餌パターンの選択画面を表示し、選択された給餌パターンをショートカットボタン316,317に割り付ける。
ショートカット処理部226は、ショートカットオブジェクトの操作に応じて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示させる。例えばショートカット処理部226は、ショートカットボタン316,317に対する主操作(例えば左クリック)に応じて、ショートカットボタン316,317に割り付けられた給餌パターンを給餌パターン記憶部224から読み出して数値入力部311及び給餌パターン表示部312に表示させることを給餌パターン読み出し部225に実行させる。
管理装置200は、摂餌スコアをユーザインタフェースに表示するように構成されていてもよく、複数の生簀2ごとに、現在の給餌速度をユーザインタフェースに表示するように構成されていてもよく、複数の生簀2ごとに、給餌率と、水棲生物の総体重の増加率とをユーザインタフェースに表示するように構成されていてもよい。管理装置200は、給餌速度に加えて、給餌量目標値に対する達成率をユーザインタフェースに表示するように構成されていてもよい。
例えば管理装置200は、摂餌スコア表示部231と、給餌量算出部233と、給餌ステータス表示部232と、給餌率算出部234と、成長率算出部235と、分布チャート表示部236とを更に有する。摂餌スコア表示部231は、摂餌スコアをユーザインタフェースに表示する。摂餌スコア表示部231は、摂餌スコアと共に目標スコアをユーザインタフェースに表示させてもよい。例えば摂餌スコア表示部231は、複数の生簀2ごとの摂餌スコアをグラフで表示し、グラフ内に目標スコアを表すラインを表示する。
図5は、摂餌スコアの表示画面を例示する図である。図5に示す摂餌スコアグラフ400は、複数の生簀2ごとの摂餌スコアを棒グラフによって表したものである。摂餌スコアグラフ400においては、複数の生簀2の摂餌スコアをそれぞれ表す複数の棒グラフが上下方向に沿って並べられている。摂餌スコア表示部231は、摂餌スコアが負方向に大きくなるにつれて、対応する棒グラフをゼロライン411から左方向に伸長させ、摂餌スコアが正方向に大きくなるにつれて、対応する棒グラフをゼロライン411から右方向に伸長させる。
摂餌スコア表示部231は、ゼロライン411に平行な目標ライン412を摂餌スコアグラフ400内に表示する。摂餌スコアグラフ400において、目標ライン412の位置を変更する操作(例えばドラッグ操作)が行われると、摂餌スコア表示部231は、当該操作に応じて目標ライン412の表示位置を変更する。これに応じ、上述の目標スコア設定部215が、変更後の目標ライン412の位置に基づいて目標スコアを変更する。
給餌量算出部233は、給餌制御装置100における給餌速度指令値の積分により、給餌量実績値を算出する。給餌ステータス表示部232は、複数の生簀2ごとに、現在の給餌速度をユーザインタフェースに表示する。給餌ステータス表示部232は、複数の生簀2ごとに、給餌量目標値に対する達成率をユーザインタフェースに更に表示してもよい。
給餌ステータス表示部232は、複数の生簀2ごとの給餌速度及び達成率を、数値により示してもよく、グラフにより示してもよい。図6に示すステータス画面500は、給餌ステータス表示部232が表示する画面の一例である。給餌ステータス表示部232は、ステータス画面500において、生簀2の識別情報と、給餌速度[g/分]と、現在時刻が属する日付における給餌量実績値である1日合計[kg]と、現在時刻が属する期間における給餌量実績値である期間合計[kg]とを複数の生簀2ごとに表示する。給餌ステータス表示部232は、上記日付けにおける給餌量目標値に対する1日合計の比率[%]を上記達成率の一例として表示する。更に、給餌ステータス表示部232は、上記期間における給餌量目標値の合計に対する期間合計の比率[%]を上記達成率の一例として表示する。
給餌率算出部234は、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの給餌が完了する度に、一日の給餌率の実績値を算出する。成長率算出部235は、体重測定部216による体重の測定が行われる度に、総体重の増加率を算出する。例えば、成長率算出部235は、前回の測定結果に基づく総体重から、今回の測定結果に基づく総体重までの増加量と、前回の測定から今回の測定までの期間とに基づいて、1日当たりの総体重の増加率を算出する。
分布チャート表示部236は、複数の生簀2ごとに、給餌率と、水棲生物の総体重の増加率とをユーザインタフェースに表示する。例えば分布チャート表示部236は、給餌率算出部234により算出された給餌率と、分布チャート表示部236により算出された増加率とを、給餌率の大きさを表す第1座標軸と、増加率の大きさを表す第2座標軸とを有する座標に、複数の生簀2ごとにマッピングした分布チャートを表示する。分布チャート表示部236は、増加率に対する給餌率の比率を表す増肉係数ごとに、給餌率と増加率との関係を表す複数の等高線を分布チャートに更に表示してもよい(増肉係数の複数の等高線を分布チャートに表示してもよい)。
図7は、給餌率算出部234が表示する分布チャートを例示する図である。図7に示す分布チャート600は、給餌率の大きさを表す横軸(第1座標軸)と、増加率の大きさを表す縦軸(第2座標軸)とを有する座標を含む。分布チャート表示部236は、複数の生簀2ごとの給餌率及び増加率を表す複数のデータ点612を分布チャート600の座標にマッピングする。また、分布チャート表示部236は、複数の等高線611を分布チャート600に表示する。分布チャート表示部236によれば、各生簀2における給餌率の大きさ及び増加率を分かり易く表示しつつ、各生簀2における増肉係数がどの程度の大きさであるのかを分かり易く表示することができる。
図8は、給餌制御装置100及び管理装置200のハードウェア構成を例示する図である。図8に示すように、管理装置200は回路290を有する。回路290は、1以上のプロセッサ291と、メモリ292と、ストレージ293と、通信ポート294と、ユーザインタフェース295とを有する。ストレージ293は、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの経過時間と、給餌速度との関係を表す給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出することを管理装置200に実行させるプログラムを記憶媒体に記憶させる。例えばストレージ293は、上述した各機能ブロックを管理装置200に構成させるプログラムを記憶する。ストレージ293を構成する記憶媒体の具体例としては、不揮発性の半導体メモリ又はハードディスク等が挙げられる。
メモリ292は、ストレージ293からロードされたプログラムを一時的に記憶媒体に記憶させる。メモリ292を構成する記憶媒体の具体例としては、RAM(Random access memory)等が挙げられる。1以上のプロセッサ291は、メモリ292にロードされたプログラムに対応する情報処理を実行し、各機能ブロックを構成する。1以上のプロセッサ291の情報処理により生成される途中演算結果は、メモリ292に一時的に保存される。
通信ポート294は、1以上のプロセッサ291からの指令に応じて給餌制御装置100と通信する。ユーザインタフェース295は、液晶モニタなどの表示デバイスと、キーボード及びマウス等の入力デバイスとを含む。ユーザインタフェース295は、入力デバイスに対する入力を1以上のプロセッサ291に通知し、1以上のプロセッサ291からの指令に応じて表示デバイスにインタフェース画像を表示する。ユーザインタフェース295において、入力デバイスは、所謂タッチパネルのように表示デバイスに組み込まれていてもよい。
〔給餌方法〕
続いて、給餌方法の一例として、給餌システム3が実行する給餌手順を詳細に例示する。この手順は、給餌率プロファイル取得手順と、給餌パターン取得手順と、体重評価手順と、給餌速度目標値の生成手順と、自動給餌制御手順と、手動給餌制御手順と、摂餌スコアの表示手順と、給餌ステータスの表示手順と、分布チャートの表示手順とを含む。以下、各手順を詳細に例示する。
(給餌率プロファイル取得手順)
この手順は、ユーザインタフェース295により、給餌プランニング機能が呼び出された場合に、管理装置200により実行される。図9に示すように、管理装置200は、まずステップS01,S02を実行する。
ステップS01では、目標給餌率取得部222が、給餌率入力画面をユーザインタフェース295に表示する。例えば目標給餌率取得部222は、上述したプランニング画面300をユーザインタフェース295に表示する。この際に、目標給餌率取得部222は、取得済みの最新の給餌率プロファイルを数値入力部321及び給餌率プロファイル表示部322に表示してもよい。取得済みの給餌率プロファイルが存在しない場合、目標給餌率取得部222は、予め定められた初期プロファイルを数値入力部321及び給餌率プロファイル表示部322に表示してもよい。
ステップS02では、目標給餌率取得部222が、給餌率入力画面320に表示された給餌率プロファイルに対する編集入力の有無を確認する。ステップS02において、編集入力があると判定した場合、管理装置200はステップS03を実行する。ステップS03では、目標給餌率取得部222が、編集入力に応じて、数値入力部321及び給餌率プロファイル表示部322を更新する。
次に、管理装置200はステップS04を実行する。ステップS02において、編集入力はないと判定した場合、管理装置200はステップS03を実行することなくステップS04を実行する。ステップS04では、目標給餌率取得部222が、更新ボタン323の操作による更新指令入力があるか否かを確認する。ステップS04において、更新指令入力はないと判定した場合、管理装置200は処理をステップS02に戻す。
ステップS04において、更新指令入力があると判定した場合、管理装置200はステップS05を実行する。ステップS05では、目標給餌率取得部222が、複数の数値入力ボックス321aに表示中の数値に基づいて給餌率プロファイルを変更する。
その後、管理装置200は処理をステップS02に戻す。以後、管理装置200は、プランニング画面300がクローズされるまで、ステップS02~S05を繰り返す。管理装置200は、以上の手順を複数の生簀2ごとに実行する。
(給餌パターン取得手順)
この手順も、上述の給餌プランニング機能が呼び出された場合に、管理装置200により実行される。この手順は、給餌パターンをユーザインタフェースに表示することを含む。この手順は、給餌パターンと共に、日の出時刻及び日の入り時刻をユーザインタフェースに表示することを更に含んでもよく、ユーザインタフェースに表示された給餌パターンに対する編集入力に基づいて、給餌パターンを変更することを更に含んでもよい。
また、この手順は、保存指令入力に基づいて、ユーザインタフェースに表示された給餌パターンを保存することと、読み出し指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示させることとを更に含んでもよく、割付指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンをユーザインタフェースのショートカットオブジェクトに割り付けることと、ショートカットオブジェクトの操作に応じて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示させることとを更に含んでもよい。
図10に示すように、管理装置200は、ステップS11,S12を実行する。ステップS11では、給餌パターン取得部221が、給餌パターン入力画面をユーザインタフェース295に表示する。例えば給餌パターン取得部221は、上述したプランニング画面300をユーザインタフェース295に表示する。この際に、給餌パターン取得部221は、取得済みの最新の給餌パターンを数値入力部311及び給餌パターン表示部312に表示してもよい。取得済みの給餌パターンが存在しない場合、給餌パターン取得部221は、予め定められた初期パターンを数値入力部311及び給餌パターン表示部312に表示してもよい。
ステップS12では、給餌パターン読み出し部225が、読み出しボタン314の操作による読み出し指令入力があるか否かを確認する。ステップS12において、読み出し指令入力があると判定した場合、管理装置200はステップS13,S14を実行する。
ステップS13では、給餌パターン読み出し部225が、保存済みの給餌パターンの選択画面を表示する。ステップS14では、給餌パターン読み出し部225が、選択された給餌パターンを給餌パターン記憶部224から読み出して数値入力部311及び給餌パターン表示部312に表示させる。
次に、管理装置200はステップS15を実行する。ステップS12において、読み出し指令入力はないと判定した場合、管理装置200はステップS13,S14を実行することなくステップS15を実行する。ステップS15では、ショートカット処理部226が、ショートカットボタン316,317に対する主操作があるか否かを確認する。ステップS15において、ショートカットボタン316,317に対する主操作があると判定した場合、管理装置200はステップS16を実行する。ステップS16では、ショートカット処理部226が、ショートカットボタン316,317に割り付けられた給餌パターンを給餌パターン記憶部224から読み出して数値入力部311及び給餌パターン表示部312に表示させる。
次に、管理装置200はステップS17を実行する。ステップS15において、ショートカットボタン316,317に対する主操作はないと判定した場合、管理装置200はステップS16を実行することなくステップS17を実行する。ステップS17では、給餌パターン取得部221が、給餌パターン入力画面310に表示された給餌パターンに対する編集入力の有無を確認する。ステップS17において、編集入力があると判定した場合、管理装置200はステップS18を実行する。ステップS18では、給餌パターン取得部221が、編集入力に応じて、数値入力部311及び給餌パターン表示部312を更新する。
次に、管理装置200はステップS21を実行する。ステップS17において、編集入力はないと判定した場合、管理装置200はステップS18を実行することなくステップS21を実行する。ステップS21では、給餌パターン取得部221が、更新ボタン313の操作による更新指令入力があるか否かを確認する。ステップS21において、更新指令入力があると判定した場合、管理装置200はステップS22を実行する。ステップS22では、給餌パターン取得部221が、複数の数値入力ボックス321aに表示中の数値に基づいて給餌率プロファイルを変更する。
次に、管理装置200はステップS23を実行する。ステップS21において、更新指令入力はないと判定した場合、管理装置200はステップS22を実行することなくステップS23を実行する。ステップS23では、保存ボタン315の操作による保存指令入力があるか否かを確認する。ステップS23において、保存指令入力があると判定した場合、管理装置200はステップS24を実行する。ステップS24では、給餌パターン保存部223が、数値入力部311及び給餌パターン表示部312に表示された給餌パターンを給餌パターン記憶部224に記憶させる。
次に、管理装置200はステップS25を実行する。ステップS23において、保存指令入力はないと判定した場合、管理装置200はステップS24を実行することなくステップS25を実行する。ステップS25では、ショートカット処理部226が、ショートカットボタン316,317の副操作による割付指令入力があるか否かを確認する。ステップS25において、割付指令入力があると判定した場合、管理装置200はステップS26,S27を実行する。ステップS26では、ショートカット処理部226が、保存済みの給餌パターンの選択画面を表示する。ステップS27では、ショートカット処理部226が、選択された給餌パターンをショートカットボタン316,317に割り付ける。
その後、管理装置200は処理をステップS12に戻す。ステップS25において、割付指令入力はないと判定した場合、管理装置200はステップS26,S27を実行することなく処理をステップS12に戻す。以後、管理装置200は、プランニング画面300がクローズされるまで、ステップS11~S27を繰り返す。管理装置200は、以上の手順を複数の生簀2ごとに実行する。
(体重評価手順)
この手順は、水棲生物の体重を測定することと、給餌速度に基づいて、水棲生物の体重の測定時点から評価対象時点までの摂餌量を評価することと、摂餌量の評価結果に基づいて、測定時点から評価対象時点までの水棲生物の体重増加率を推定することと、水棲生物の総体重の測定結果と、水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の体重を推定することと、を含む。この手順は、生簀2に入れられた水棲生物の個体数に基づいて、評価対象時点における水棲生物の個体数を推定することを更に含み、評価対象時点における水棲生物の個体数の推定結果に更に基づいて、評価対象時点における水棲生物の総体重を推定してもよい。例えば、水棲生物の一匹あたりの体重の測定結果と、水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の一匹あたりの体重を推定し、一匹あたり体重の推定結果と、個体数の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の総体重を推定してもよい。
図11に示すように、管理装置200は、ステップS31,S32,S33,S34,S35を実行する。ステップS31では、体重評価部211が、生簀2に入れられる前に測定された個体数の情報を取得する。以下、ステップS31で取得される個体数の情報を、「初期個体数」という。 ステップS32では、体重測定部216が、水棲生物の一匹あたりの体重を測定する。ステップS33では、体重評価部211が、日付けが変わるのを待機する。ステップS34では、体重評価部211が、水棲生物の予測減少率と、初期個体数とに基づいて、現在の個体数を推定する。ステップS34において、体重評価部211は、生簀2に入れられた後に死んだ水生生物の実測数を初期個体数から減算して現在の個体数を推定してもよい。
ステップS35では、現在が体重測定タイミングであるか否かを体重評価部211が確認する。ステップS35において、現在が体重測定タイミングであると判定した場合、管理装置200はステップS36を実行する。ステップS35において、現在が体重測定タイミングではないと判定した場合、管理装置200はステップS37を実行する。ステップS36では、体重測定部216が、水棲生物の一匹あたりの体重を測定する。ステップS37では、体重評価部211が、摂餌量に基づいて水棲生物の一匹あたりの体重を推定する。
体重評価部211は、給餌速度に基づいて、最近の体重測定時点から現在までの摂餌量を評価する。例えば体重評価部211は、最近の体重測定時点から現在までの給餌速度を積分した給餌量実績値を摂餌量の評価結果として算出する。体重評価部211は、給餌量実績値から残餌量推定値を減算した値を摂餌量の評価結果として算出してもよい。体重評価部211は、摂餌量の評価結果に基づいて、測定時点から評価対象時点までの水棲生物の体重増加率を推定し、水棲生物の体重の測定結果と、水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、現在における水棲生物の体重を推定する。
ステップS36,S37の後、管理装置200はステップS38を実行する。ステップS38では、体重評価部211が、一匹あたり体重の推定結果と、個体数の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の総体重を推定する。その後、管理装置200は処理をステップS34に戻す。管理装置200は、以上の手順を複数の生簀2ごとに実行する。
(給餌計画手順)
この手順は、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの経過時間と、給餌速度との関係を表す給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出することを含む。この手順は、日の出時刻に応じて給餌開始時刻を変更し、日の入り時刻に応じて給餌終了時刻を変更することを更に含み、日の出時刻に応じて給餌開始時刻が変更され、日の入り時刻に応じて給餌終了時刻が変更された給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。
この手順は、水棲生物の体重の評価結果に基づいて、一日の給餌量目標値を算出することを更に含み、給餌量目標値と、給餌パターンとに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。例えば、給餌パターンに従った、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの給餌総量が、給餌量目標値に一致するように、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。
図12に示すように、管理装置200は、ステップS41,S42,S43,S44を実行する。ステップS41では、給餌速度目標値算出部214が、日付けが変わるのを待機する。ステップS42では、日の出・日の入り情報取得部213が、次の日の出・日の入り時刻の情報を取得する。ステップS43では、給餌量目標値算出部212が、水棲生物の体重の評価結果に基づいて、一日の給餌量目標値を算出する。ステップS44では、給餌速度目標値算出部214が、日の出時刻に応じて給餌パターンの給餌開始時刻を変更し、日の入り時刻に応じて給餌パターンの給餌終了時刻を変更し、変更済みの給餌パターンと、給餌量目標値とに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出する。以下、一日分の時刻に応じた給餌速度目標値を「給餌計画」という。
管理装置200は、以上の手順を、複数の生簀2ごとに繰り返し実行する。上述の給餌パターン取得部221が給餌パターンを変更した場合、管理装置200は、変更後の給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌目標速度を算出することとなる。
(自動給餌制御手順)
この手順は、生簀2に設置されたセンサ6による生簀内環境の検出結果に基づいて、残餌量を評価することと、生簀内環境の検出結果に基づいて、生簀2内の水棲生物の摂餌活性を評価することと、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて給餌速度指令値を生成し、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機5を制御することと、を含む。
残餌量が多くなるほど給餌速度指令値が小さくなり、摂餌活性が高くなるほど給餌速度指令値が大きくなるように、給餌速度指令値を算出してもよい。残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて摂餌スコアを算出し、摂餌スコアを目標スコアに追従させるように給餌速度指令値を算出してもよい。残餌量が多くなるのに応じた摂餌スコアの変化方向と、摂餌活性が高くなるのに応じた摂餌スコアの変化方向とが逆向きになるように摂餌スコアを算出してもよい。残餌量が所定レベルを超えるのに応じて、摂餌スコアに対する摂餌活性の影響度を低くしてもよい。
この手順は、予め計画された給餌速度目標値に基づいて給餌速度指令値を補正することを更に含んでもよい。
生簀2内において、水棲生物の摂餌領域よりも下方に上向きに設置された水中カメラ8の画像に基づいて、残餌量を評価してもよく、水中カメラ8の画像に基づいて、摂餌活性を更に評価してもよい。水中カメラ8の画像に基づいて、水棲生物の動きに起因する画像変化量を算出し、画像変化量に基づいて摂餌活性を評価してもよく、画像変化量が大きくなるほど摂餌活性が低くなるように、摂餌活性を評価してもよい。
図13に示すように、給餌制御装置100は、ステップS51,S52,S53,S54,S55を実行する。ステップS51では、速度制御部114が、給餌計画の更新を待機する。ステップS52では、速度制御部114が、新たな給餌計画における給餌開始時刻を待機する。ステップS53では、速度制御部114が、新たな給餌計画に基づく給餌機5の制御を開始する。ステップS54では、速度制御部114が、新たな給餌計画における給餌終了時刻を待機する。ステップS55では、速度制御部114が、新たな給餌計画に基づく給餌機5の制御を停止する。給餌制御装置100は、以上の手順を繰り返し実行する。
図14は、ステップS53において開始され、ステップS55において停止する制御手順を例示するフローチャートである。図14に示すように、給餌制御装置100は、ステップS61,S62,S63,S64を実行する。ステップS61では、リミッタ117が、現在時刻と、給餌計画とに基づいて、現在時刻に対応する給餌速度目標値を特定する。ステップS62では、残餌評価部111が、水中カメラ8により撮影された水中画像を取得する。ステップS63では、残餌評価部111が、水中画像に基づいて残餌量を評価し、摂餌活性評価部112が、水中画像に基づいて摂餌活性を評価する。ステップS64では、残餌量の評価結果が上記所定レベルの一例である優先閾値を下回っているか否かを算出方式切替部121が確認する。
ステップS64において、残餌量の評価結果が優先閾値を下回っていると判定した場合、給餌制御装置100はステップS65を実行する。ステップS64において、残餌量の評価結果が優先閾値を超えていると判定した場合、給餌制御装置100はステップS66を実行する。
ステップS65では、算出方式切替部121がスコア算出部113を上述の通常状態とする。これにより、スコア算出部113は、通常状態の算出方式により、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて摂餌スコアを算出する。ステップS66では、算出方式切替部121がスコア算出部113を上述の残餌優先状態とする。これにより、スコア算出部113は、通常状態の算出方式に比較して、摂餌スコアに対する摂餌活性の影響度が低い残餌優先状態の算出方式により、少なくとも残餌量の評価結果に基づいて摂餌スコアを算出する。
ステップS65,S66の次に、給餌制御装置100はステップS67,S68を実行する。ステップS67では、速度制御部114が、スコア算出部113により算出された摂餌スコアを目標スコアに追従させるように給餌速度指令値を算出する。ステップS68では、算出された給餌速度指令値が、給餌速度目標値を超えているか否かをリミッタ117が確認する。ステップS68において、給餌速度指令値が、給餌速度目標値を超えていると判定した場合、給餌制御装置100はステップS71を実行する。ステップS71では、リミッタ117が、給餌速度指令値を給餌速度目標値と同じ値に変更する。
次に、給餌制御装置100はステップS72,S73を実行する。ステップS68において、給餌速度指令値が給餌速度目標値を下回っていると判定した場合、給餌制御装置100はステップS71を実行することなくステップS72,S73を実行する。ステップS72では、速度制御部114が、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機5を制御する。ステップS73では、給餌量算出部233が、給餌速度指令値の積算によって、給餌量実績値の算出結果を更新する。その後、給餌制御装置100は処理をステップS61に戻す。給餌制御装置100は、以上の処理を所定の制御周期で繰り返す。
(手動給餌制御手順)
この手順は、上述の自動・手動切替部116が手動モードとなっている場合に、上述のステップS61~S73の代わりに給餌制御装置100が実行する手順である。図15に示すように、給餌制御装置100は、ステップS81,S82,S83を実行する。ステップS81では、手動入力取得部115が、手動操作により定められた給餌速度指令値を取得する。ステップS82では、速度制御部114が、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機5を制御する。ステップS83では、給餌量算出部233が、給餌速度指令値の積算によって、給餌量実績値の算出結果を更新する。給餌制御装置100は、以上の処理を所定の制御周期で繰り返す。
(摂餌スコア表示手順)
この手順は、ユーザインタフェース295により、摂餌スコアの表示機能が呼び出された場合に、管理装置200により実行される。この手順は、摂餌スコアをユーザインタフェース295に表示させることを更に含む。摂餌スコアと共に目標スコアをユーザインタフェース295に表示させてもよい。
図16に示すように、管理装置200は、ステップS91,S92,S93を実行する。ステップS91では、摂餌スコア表示部231が、複数の生簀2に対する摂餌スコアの算出結果を、複数の給餌制御装置100からそれぞれ取得する。ステップS92では、摂餌スコア表示部231が、複数の生簀2ごとの摂餌スコアを表示する。例えば摂餌スコア表示部231は、上述した摂餌スコアグラフ400を表示する。この際に、摂餌スコア表示部231は、目標ライン412を摂餌スコアグラフ400内に表示する。ステップS93では、現在が、各給餌制御装置100における摂餌スコアの更新タイミング(例えば上記ステップS65,S66が実行されるタイミング)であるか否かを摂餌スコア表示部231が確認する。
ステップS93において、現在が摂餌スコアの更新タイミングではないと判定した場合、管理装置200はステップS94を実行する。ステップS94では、摂餌スコア表示部231が、目標ライン412の位置を変更する操作があるか否かを確認する。ステップS94において、目標ライン412の位置を変更する操作はないと判定した場合、管理装置200は処理をステップS93に戻す。以後、管理装置200は、現在が摂餌スコアの更新タイミングとなるか、目標ライン412の位置を変更する操作がなされるのを待機する。
ステップS93において、現在が摂餌スコアの更新タイミングであると判定した場合、管理装置200はステップS95,S96を実行する。ステップS95では、摂餌スコア表示部231が、ステップS91と同様に、複数の生簀2に対する摂餌スコアの算出結果を、複数の給餌制御装置100からそれぞれ取得する。ステップS96では、摂餌スコア表示部231が、摂餌スコアグラフ400における各生簀2の摂餌スコアの表示を更新する。
ステップS94において、目標ライン412の位置を変更する操作があると判定した場合、管理装置200はステップS97,S98を実行する。ステップS97では、摂餌スコア表示部231が、目標ライン412の位置を変更する操作に応じて目標ライン412の表示位置を変更する。ステップS98では、目標スコア設定部215が、変更後の目標ライン412の位置に基づいて目標スコアを変更する。以後、変更後の目標スコアに基づいて、各給餌制御装置100における給餌機5の制御が実行される。管理装置200は、摂餌スコアグラフ400がクローズされるまで、ステップS93~S99を繰り返す。
(給餌ステータス表示手順)
この手順は、ユーザインタフェース295により、給餌ステータスの表示機能が呼び出された場合に、管理装置200により実行される。この手順は、複数の生簀2ごとに、現在の給餌速度をユーザインタフェース295に表示することを含む。給餌量目標値に対する達成率をユーザインタフェースに更に表示してもよい。
図17に示すように、管理装置200は、ステップS101,S102,S103,S104を実行する。ステップS101では、給餌ステータス表示部232が、複数の生簀2ごとに、給餌速度を表示する画面をユーザインタフェース295に表示する。例えば給餌ステータス表示部232は、上述のステータス画面500をユーザインタフェース295に表示する。
ステップS102では、給餌量算出部233が、複数の生簀2ごとの給餌速度指令値を、複数の給餌制御装置100からそれぞれ取得し、複数の生簀2ごとの給餌量実績値を算出する。ステップS103では、給餌ステータス表示部232が、複数の生簀2ごとに、給餌量目標値に対する給餌量実績値の達成率を算出する。ステップS104では、給餌ステータス表示部232が、ステップS102で複数の生簀2ごとに取得された給餌速度指令値と、ステップS102で複数の生簀2ごとに算出された給餌量実績値と、ステップS103で算出された複数の生簀2ごとの達成率とに基づいて、ステータス画面500を更新する。その後、管理装置200は処理をステップS102に戻す。 管理装置200は、ステータス画面500がクローズされるまで、ステップS102~S104を繰り返す。
(分布チャート表示手順)
この手順は、ユーザインタフェース295により、分布チャートの表示機能が呼び出された場合に、管理装置200により実行される。この手順は、複数の生簀2ごとに、給餌率と、水棲生物の総体重の増加率とをユーザインタフェース295に表示することを含む。給餌率の大きさを表す第1座標軸と、増加率の大きさを表す第2座標軸とを有する座標に、給餌率と増加率とを複数の生簀2ごとにマッピングした分布チャートを表示してもよい。増加率に対する給餌率の比率を表す増肉係数ごとに、給餌率と増加率との関係を表す複数の等高線を分布チャートに更に表示してもよい。
図18に示すように、管理装置200は、ステップS111,S112,S113,S114,S115を実行する。ステップS111では、分布チャート表示部236が、複数の生簀2ごとに、給餌率と、水棲生物の総体重の増加率とを示す画面をユーザインタフェース295に表示する。例えば分布チャート表示部236は、上述の分布チャート600をユーザインタフェース295に表示する。この際に、分布チャート表示部236は、上述の複数の等高線611を分布チャート600に表示する。
ステップS112では、分布チャート表示部236が、体重測定部216による体重の測定結果が更新されるのを待機する。ステップS113では、給餌率算出部234が、複数の生簀2ごとに、給餌率の実績値を算出する。ステップS114では、成長率算出部235が、複数の生簀2ごとに、水棲生物の総体重の増加率を算出する。ステップS115では、分布チャート表示部236が、ステップS113,S114の算出結果に基づいて、複数の生簀2ごとの給餌率及び増加率を表す複数のデータ点612を分布チャート600の座標にマッピングする。その後、管理装置200は処理をステップS112に戻す。管理装置200は、分布チャート600がクローズされるまで、ステップS112~S115を繰り返す。
〔本実施形態の効果〕
以上に説明したように、給餌システム3が実行する給餌方法は、生簀2に設置されたセンサ66による生簀2内環境の検出結果に基づいて、残餌量を評価することと、生簀2内環境の検出結果に基づいて、生簀2内の水棲生物の摂餌活性を評価することと、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて給餌速度指令値を生成し、給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機5を制御することと、を含む。
この給餌方法によれば、残餌量の評価結果に基づき給餌速度指令値を算出することにより、残餌を抑制するように給餌機5を制御することができる。また、摂餌活性の評価結果に更に基づいて給餌速度指令値を算出することにより、残餌が出ていない状況における餌の不足を抑制するように給餌機5を制御することができる。このため、給餌量の過不足を抑制することができる。従って、より効率的な給餌に有効である。
残餌量が多くなるほど給餌速度指令値が小さくなり、摂餌活性が高くなるほど給餌速度指令値が大きくなるように、給餌速度指令値を算出してもよい。この場合、給餌量の過不足をより確実に抑制することができる。
残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とに基づいて摂餌スコアを算出し、摂餌スコアを目標スコアに追従させるように給餌速度指令値を算出してもよい。この場合、残餌量の評価結果と、摂餌活性の評価結果とを一つの摂餌スコアにまとめることで、適切な給餌速度指令値を容易に算出することができる。
残餌量が多くなるのに応じた摂餌スコアの変化方向と、摂餌活性が高くなるのに応じた摂餌スコアの変化方向とが逆向きになるように摂餌スコアを算出してもよい。この場合、給餌量の過不足状況をより的確に表す摂餌スコアを算出することができる。
残餌量の評価結果が所定レベルを超えるのに応じて、摂餌スコアに対する摂餌活性の影響度を低くしてもよい。この場合、残餌量が所定レベルを超えるのに応じて、摂餌スコアに対する残餌量の影響度を高くすることで、過剰な給餌をより確実に抑制することができる。
摂餌スコアをユーザインタフェース295に表示することを更に含んでもよい。この場合、オペレータによる、餌の過不足の認識し易さを向上させることができる。
摂餌スコアと共に目標スコアをユーザインタフェース295に表示させてもよい。この場合、オペレータによる、餌の過不足の認識し易さを更に向上させることができる。
予め計画された給餌速度目標値に基づいて給餌速度指令値を補正することを更に含んでもよい。この場合、摂餌状況に応じて給餌速度を調節しつつ、給餌計画に対する給餌実績の乖離を抑制することができる。
給餌開始時刻から給餌終了時刻までの経過時間と、給餌速度との関係を表す給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出することを更に含んでもよい。この場合、時刻に応じ給餌速度目標値を変更することによって、水棲生物の生態に合わせて給餌量を細やかに調節することができる。
日の出時刻に応じて給餌パターンの給餌開始時刻を変更し、日の入り時刻に応じて給餌パターンの給餌終了時刻を変更し、変更済みの給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。日の出時刻及び日の入り時刻に合わせて給餌パターンを変更することで、より効率的な給餌速度目標値を算出することができる。
水棲生物の体重を評価することと、水棲生物の体重の評価結果に基づいて、一日の給餌量目標値を算出することと、を更に含み、給餌量目標値と、給餌パターンとに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。この場合、水棲生物の体重の評価結果に更に基づくことで、より効率的な給餌速度目標値を算出することができる。
給餌パターンに従った、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの給餌総量が、給餌量目標値に一致するように、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。水棲生物の体重の評価結果を、容易且つ適切に、給餌速度目標値に反映させることができる。
水棲生物の体重を評価することは、水棲生物の体重の測定結果を取得することと、給餌速度に基づいて、水棲生物の体重の測定時点から評価対象時点までの摂餌量を評価することと、摂餌量の評価結果に基づいて、測定時点から評価対象時点までの水棲生物の体重増加率を推定することと、水棲生物の体重の測定結果と、水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の体重を推定することと、を含んでもよい。この場合、総体重の測定に、摂餌量の評価結果に基づく総体重の推定を組み合わせることで、水棲生物の体重の増加に合わせた給餌量増加の遅れを抑制することができる。
水棲生物の個体数の予測減少率に更に基づいて、評価対象時点における水棲生物の個体数を推定することを更に含み、水棲生物の一匹あたりの体重の測定結果を取得し、水棲生物の一匹あたりの体重の測定結果と、水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の一匹あたりの体重を推定し、一匹あたりの体重の推定結果と、個体数の推定結果とに基づいて、評価対象時点における水棲生物の総体重を推定してもよい。この場合、水棲生物の個体数の予測減少率に更に基づくことで、水棲生物の総体重をより高い信頼性で推定することができる。
給餌パターンをユーザインタフェース295に表示することを更に含んでもよい。この場合、設定済みの給餌パターンをオペレータに容易に認識させることができる。
給餌パターンと共に、日の出時刻及び日の入り時刻をユーザインタフェース295に表示してもよい。この場合、日の出時刻及び日の入り時刻と、設定済みの給餌パターンとの関係を、オペレータに容易に認識させることができる。
ユーザインタフェース295に表示された給餌パターンに対する編集入力に基づいて、給餌パターンを変更することを更に含み、変更後の給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出してもよい。この場合、ユーザインタフェース295に表示された給餌パターンへの編集入力によって、給餌パターンを変更可能とすることで、オペレータによる使い勝手を更に向上させることができる。
保存指令入力に基づいて、ユーザインタフェース295に表示された給餌パターンを保存することと、読み出し指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェース295に表示することとを更に含んでもよい。この場合、設定済みの給餌パターンを再利用可能にすることで、オペレータによる使い勝手を更に向上させることができる。
割付指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンをユーザインタフェース295のショートカットオブジェクトに割り付けることと、ショートカットオブジェクトの操作に応じて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェース295に表示させることと、を更に含んでもよい。この場合、保存済みの給餌パターンの呼び出しを更に容易にすることで、オペレータによる使い勝手を更に向上させることができる。
生簀2を含む複数の生簀2ごとに、現在の給餌速度をユーザインタフェース295に表示することを更に含んでもよい。この場合、複数の生簀2における給餌状況を、オペレータに容易に認識させることができる。
生簀2を含む複数の生簀2ごとに、現在の給餌速度と、給餌量目標値に対する達成率とをユーザインタフェース295に表示することを更に含んでもよい。この場合、複数の生簀2における給餌状況を、オペレータに更に容易に認識させることができる。
生簀2を含む複数の生簀2ごとに、給餌量を水棲生物の総体重に対する比率で表す給餌率と、水棲生物の総体重の増加率とをユーザインタフェース295に表示することを更に含んでもよい。この場合、給餌状況の適切さを、オペレータに容易に認識させることができる。
給餌率と、増加率とをユーザインタフェース295に表示することは、給餌率の大きさを表す第1座標軸と、増加率の大きさを表す第2座標軸とを有する座標に、給餌率と増加率とを複数の生簀2ごとにマッピングした分布チャートを表示することを含んでもよい。この場合、給餌状況の適切さを、オペレータに更に容易に認識させることができる。
増加率に対する給餌率の比率を表す増肉係数ごとに、給餌率と増加率との関係を表す複数の等高線を分布チャートに更に表示してもよい。この場合、給餌状況の適切さを、オペレータに更に容易に認識させることができる。
生簀2内において、水棲生物の摂餌領域よりも下方に上向きに設置された水中カメラ8の画像に基づいて、残餌量を評価してもよい。この場合、残餌量を高い信頼性で評価することができる。
水中カメラ8の画像に基づいて、摂餌活性を更に評価してもよい。この場合、摂餌活性も高い信頼性で評価することができる。
水中カメラ8の画像に基づいて、水棲生物の動きに起因する画像変化量を算出し、画像変化量に基づいて摂餌活性を評価してもよい。この場合、水中カメラ8の画像に基づく摂餌活性の評価を容易に行うことができる。
画像変化量が大きくなるほど摂餌活性が低くなるように、摂餌活性を評価してもよい。この場合、より高い信頼性で摂餌活性を評価することができる。
以上、実施形態について説明したが、本開示は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
1…養殖システム、2…生簀、3…給餌システム、5…給餌機、6…センサ、8…水中カメラ、100…給餌制御装置、111…残餌評価部、112…摂餌活性評価部、114…速度制御部、295…ユーザインタフェース。

Claims (30)

  1. 給餌機による生簀内への給餌中に、前記生簀内の水棲生物に摂取されなかった餌の検出結果に基づいて、残餌量を評価することと、
    前記給餌機による前記生簀内への給餌中に、前記水棲生物の検出結果に基づいて、前記水棲生物の摂餌活性を評価することと、
    前記残餌量の評価結果と、前記摂餌活性の評価結果とに基づいて摂餌スコアを算出し、前記摂餌スコアを目標スコアに追従させるように給餌速度指令値を生成し、前記給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機を制御することと、を含む給餌方法。
  2. 前記残餌量が多くなるほど前記給餌速度指令値が小さくなり、前記摂餌活性が高くなるほど前記給餌速度指令値が大きくなるように、前記給餌速度指令値を算出する、請求項1記載の給餌方法。
  3. 前記残餌量が多くなるのに応じた前記摂餌スコアの変化方向と、前記摂餌活性が高くなるのに応じた前記摂餌スコアの変化方向とが逆向きになるように前記摂餌スコアを算出する、請求項1又は2記載の給餌方法。
  4. 前記残餌量の評価結果が所定レベルを超えるのに応じて、前記摂餌スコアに対する前記摂餌活性の影響度を低くする、請求項3記載の給餌方法。
  5. 前記摂餌スコアをユーザインタフェースに表示することを更に含む、請求項1~4のいずれか一項記載の給餌方法。
  6. 前記摂餌スコアと共に前記目標スコアを前記ユーザインタフェースに表示させる、請求項5記載の給餌方法。
  7. 予め計画された給餌速度目標値に基づいて前記給餌速度指令値を補正することを更に含む、請求項1~6のいずれか一項記載の給餌方法。
  8. 給餌開始時刻から給餌終了時刻までの経過時間と、給餌速度との関係を表す給餌パターンに基づいて、時刻に応じた前記給餌速度目標値を算出することを更に含む、請求項7記載の給餌方法。
  9. 日の出時刻に応じて前記給餌パターンの前記給餌開始時刻を変更し、日の入り時刻に応じて前記給餌パターンの前記給餌終了時刻を変更し、変更済みの前記給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出する、請求項8記載の給餌方法。
  10. 前記水棲生物の体重を評価することと、
    前記水棲生物の体重の評価結果に基づいて、一日の給餌量目標値を算出することと、を更に含み、
    給餌量目標値と、給餌パターンとに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出する、請求項1~4のいずれか一項記載の給餌方法。
  11. 給餌パターンに従った、給餌開始時刻から給餌終了時刻までの給餌総量が、給餌量目標値に一致するように、時刻に応じた給餌速度目標値を算出する、請求項10記載の給餌方法。
  12. 前記水棲生物の体重を評価することは、
    前記水棲生物の体重の測定結果を取得することと、
    前記給餌速度に基づいて、前記水棲生物の体重の測定時点から評価対象時点までの摂餌量を評価することと、
    前記摂餌量の評価結果に基づいて、前記測定時点から前記評価対象時点までの前記水棲生物の体重増加率を推定することと、
    前記水棲生物の体重の測定結果と、前記水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、前記評価対象時点における前記水棲生物の体重を推定することと、を含む、請求項10又は11記載の給餌方法。
  13. 前記生簀に入れられた前記水棲生物の個体数に基づいて、前記評価対象時点における前記水棲生物の個体数を推定することを更に含み、
    前記水棲生物の一匹あたりの体重の測定結果を取得し、
    前記水棲生物の一匹あたりの体重の測定結果と、前記水棲生物の体重増加率の推定結果とに基づいて、前記評価対象時点における前記水棲生物の一匹あたりの体重を推定し、
    前記一匹あたりの体重の推定結果と、前記個体数の推定結果とに基づいて、前記評価対象時点における前記水棲生物の総体重を推定する、請求項12記載の給餌方法。
  14. 給餌パターンをユーザインタフェースに表示することを更に含む、請求項8~13のいずれか一項記載の給餌方法。
  15. 給餌パターンと共に、日の出時刻及び日の入り時刻をユーザインタフェースに表示する、請求項14記載の給餌方法。
  16. ユーザインタフェースに表示された給餌パターンに対する編集入力に基づいて、給餌パターンを変更することを更に含み、
    変更後の給餌パターンに基づいて、時刻に応じた給餌速度目標値を算出する、請求項14又は15記載の給餌方法。
  17. 保存指令入力に基づいて、ユーザインタフェースに表示された給餌パターンを保存することと、
    読み出し指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示することとを更に含む、請求項14~16のいずれか一項記載の給餌方法。
  18. 割付指令入力に基づいて、保存済みの給餌パターンをユーザインタフェースのショートカットオブジェクトに割り付けることと、
    前記ショートカットオブジェクトの操作に応じて、保存済みの給餌パターンを読み出してユーザインタフェースに表示させることと、を更に含む、請求項17記載の給餌方法。
  19. 前記生簀を含む複数の生簀ごとに、現在の給餌速度をユーザインタフェースに表示することを更に含む、請求項1~18のいずれか一項記載の給餌方法。
  20. 前記生簀を含む複数の生簀ごとに、現在の給餌速度と、給餌量目標値に対する達成率とをユーザインタフェースに表示することを更に含む、請求項10~13のいずれか一項記載の給餌方法。
  21. 前記生簀を含む複数の生簀ごとに、給餌量を前記水棲生物の総体重に対する比率で表す給餌率と、前記水棲生物の総体重の増加率とをユーザインタフェースに表示することを更に含む、請求項1~20のいずれか一項記載の給餌方法。
  22. 前記給餌率と、前記増加率とをユーザインタフェースに表示することは、前記給餌率の大きさを表す第1座標軸と、前記増加率の大きさを表す第2座標軸とを有する座標に、前記給餌率と前記増加率とを前記複数の生簀ごとにマッピングした分布チャートを表示することを含む、請求項21記載の給餌方法。
  23. 前記増加率に対する前記給餌率の比率を表す増肉係数ごとに、給餌率と増加率との関係を表す複数の等高線を分布チャートに更に表示する、請求項22記載の給餌方法。
  24. 前記生簀内に設置された1以上のセンサによる前記餌及び前記水棲生物の検出結果に基づいて、前記残餌量及び前記摂餌活性を評価する、請求項1~23のいずれか一項記載の給餌方法。
  25. 前記生簀内において、前記水棲生物の摂餌領域よりも下方に上向きに設置されたカメラの画像に基づいて、前記残餌量を評価する、請求項1~23のいずれか一項記載の給餌方法。
  26. 前記カメラの画像に基づいて、前記摂餌活性を更に評価する、請求項25記載の給餌方法。
  27. 前記カメラの画像に基づいて、前記水棲生物の動きに起因する画像変化量を算出し、前記画像変化量に基づいて前記摂餌活性を評価する、請求項26記載の給餌方法。
  28. 前記画像変化量が大きくなるほど前記摂餌活性が低くなるように、前記摂餌活性を評価する、請求項27記載の給餌方法。
  29. 水棲生物を収容した生簀内に餌を供給する給餌機と、
    前記生簀内の水棲生物に摂取されなかった餌と、前記生簀内の水棲生物と、を検出するセンサと、
    前記給餌機による給餌速度を調節する給餌制御装置と、を備え、
    前記給餌制御装置は、
    前記給餌機による前記生簀内への給餌中に、前記センサによる、前記生簀内の水棲生物に摂取されなかった餌の検出結果に基づいて、残餌量を評価する残餌評価部と、
    前記給餌機による前記生簀内への給餌中に、前記センサによる前記水棲生物の検出結果に基づいて、前記水棲生物の摂餌活性を評価する摂餌活性評価部と、
    前記残餌量の評価結果と、前記摂餌活性の評価結果とに基づいて摂餌スコアを算出し、前記摂餌スコアを目標スコアに追従させるように給餌速度指令値を生成し、前記給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように前記給餌機を制御する速度制御部と、を有する、給餌システム。
  30. 給餌機による生簀内への給餌中に、前記生簀に設置されたセンサによる、前記生簀内の水棲生物に摂取されなかった餌の検出結果に基づいて、残餌量を評価することと、
    前記給餌機による前記生簀内への給餌中に、前記センサによる前記水棲生物の検出結果に基づいて、前記生簀内の水棲生物の摂餌活性を評価することと、
    前記残餌量の評価結果と、前記摂餌活性の評価結果とに基づいて摂餌スコアを算出し、前記摂餌スコアを目標スコアに追従させるように給餌速度指令値を生成し、前記給餌速度指令値に対応する給餌速度で給餌するように給餌機を制御することと、を装置に実行させるためのプログラム。
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