JP2023000505A - 光源制御装置、光源制御方法、及び、測距装置 - Google Patents

光源制御装置、光源制御方法、及び、測距装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の発光領域を備える光源を用いた測距装置の解像度を向上させる。【解決手段】光源制御装置は、それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源を所定の時間Δt単位で駆動する光源制御部を備え、前記光源制御部は、前記照射光が前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の出射間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する。本技術は、例えば、LiDARに適用できる。【選択図】図10

Description

本技術は、光源制御装置、光源制御方法、及び、測距装置に関し、特に、測距装置の解像度を向上させるようにした光源制御装置、光源制御方法、及び、測距装置に関する。
従来、複数の発光領域(例えば、複数のレーザダイオード)を備える光源を測距装置に用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-118569号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、複数の発光領域の制御方法については、特に検討されていない。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の発光領域を備える光源を用いた測距装置の解像度を向上させるようにするものである。
本技術の第1の側面の光源制御装置は、それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源を所定の時間Δt単位で駆動する光源制御部を備え、前記光源制御部は、前記照射光が前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の出射間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する。
本技術の第1の側面の光源制御方法は、それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源を所定の時間Δt単位で駆動するとともに、前記照射光が前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の発光間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する。
本技術の第1の側面においては、照射光が第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光が出射されるともに、各前記発光領域の発光間隔が2Δt以上かつnΔt未満に設定される。
本技術の第2の側面の測距装置は、それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源と、前記光源を所定の時間Δt単位で駆動する光源制御部と、前記照射光を前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に走査する走査部と、前記照射光に対する反射光を含む入射光を受光する受光部と、前記入射光に基づいて測距を行う測距部とを備え、前記光源制御部は、前記照射光が前記第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の発光間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する。
本技術の第2の側面においては、照射光が第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光が出射されるともに、各前記発光領域の発光間隔が2Δt以上かつnΔt未満に設定される。
車両制御システムの構成例を示すブロック図である。 センシング領域の例を示す図である。 本技術を適用したLiDARの一実施の形態を示すブロック図である。 LDのチャネルの構成例を示す図である。 LiDARの光学系の平面図である。 各チャネルの照射光の出射タイミングの第1の例を示すグラフである。 各チャネルの照射光の照射方向の第1の例を示す図である。 各チャネルの照射光の出射タイミングの第2の例を示すグラフである。 各チャネルの照射光の出射タイミングの第3の例を示すグラフである。 各チャネルの照射光の照射方向の第2の例を示す図である。 各チャネルの照射光の出射タイミングの第4の例を示すグラフである。 各チャネルの照射光の出射タイミングの第5の例を示すグラフである。 各チャネルの照射光の出射タイミングの第6の例を示すグラフである。
以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
1.車両制御システムの構成例
2.実施の形態
3.変形例
4.その他
<<1.車両制御システムの構成例>>
図1は、本技術が適用される移動装置制御システムの一例である車両制御システム11の構成例を示すブロック図である。
車両制御システム11は、車両1に設けられ、車両1の走行支援及び自動運転に関わる処理を行う。
車両制御システム11は、車両制御ECU(Electronic Control Unit)21、通信部22、地図情報蓄積部23、位置情報取得部24、外部認識センサ25、車内センサ26、車両センサ27、記憶部28、走行支援・自動運転制御部29、DMS(Driver Monitoring System)30、HMI(Human Machine Interface)31、及び、車両制御部32を備える。
車両制御ECU21、通信部22、地図情報蓄積部23、位置情報取得部24、外部認識センサ25、車内センサ26、車両センサ27、記憶部28、走行支援・自動運転制御部29、ドライバモニタリングシステム(DMS)30、ヒューマンマシーンインタフェース(HMI)31、及び、車両制御部32は、通信ネットワーク41を介して相互に通信可能に接続されている。通信ネットワーク41は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)、FlexRay(登録商標)、イーサネット(登録商標)といったディジタル双方向通信の規格に準拠した車載通信ネットワークやバス等により構成される。通信ネットワーク41は、伝送されるデータの種類によって使い分けられてもよい。例えば、車両制御に関するデータに対してCANが適用され、大容量データに対してイーサネットが適用されるようにしてもよい。なお、車両制御システム11の各部は、通信ネットワーク41を介さずに、例えば近距離無線通信(NFC(Near Field Communication))やBluetooth(登録商標)といった比較的近距離での通信を想定した無線通信を用いて直接的に接続される場合もある。
なお、以下、車両制御システム11の各部が、通信ネットワーク41を介して通信を行う場合、通信ネットワーク41の記載を省略するものとする。例えば、車両制御ECU21と通信部22が通信ネットワーク41を介して通信を行う場合、単に車両制御ECU21と通信部22とが通信を行うと記載する。
車両制御ECU21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)といった各種のプロセッサにより構成される。車両制御ECU21は、車両制御システム11全体又は一部の機能の制御を行う。
通信部22は、車内及び車外の様々な機器、他の車両、サーバ、基地局等と通信を行い、各種のデータの送受信を行う。このとき、通信部22は、複数の通信方式を用いて通信を行うことができる。
通信部22が実行可能な車外との通信について、概略的に説明する。通信部22は、例えば、5G(第5世代移動通信システム)、LTE(Long Term Evolution)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)等の無線通信方式により、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク上に存在するサーバ(以下、外部のサーバと呼ぶ)等と通信を行う。通信部22が通信を行う外部ネットワークは、例えば、インターネット、クラウドネットワーク、又は、事業者固有のネットワーク等である。通信部22が外部ネットワークに対して行う通信方式は、所定以上の通信速度、且つ、所定以上の距離間でディジタル双方向通信が可能な無線通信方式であれば、特に限定されない。
また例えば、通信部22は、P2P(Peer To Peer)技術を用いて、自車の近傍に存在する端末と通信を行うことができる。自車の近傍に存在する端末は、例えば、歩行者や自転車等の比較的低速で移動する移動体が装着する端末、店舗等に位置が固定されて設置される端末、又は、MTC(Machine Type Communication)端末である。さらに、通信部22は、V2X通信を行うこともできる。V2X通信とは、例えば、他の車両との間の車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路側器等との間の路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、家との間(Vehicle to Home)の通信、及び、歩行者が所持する端末等との間の歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信等の、自車と他との通信をいう。
通信部22は、例えば、車両制御システム11の動作を制御するソフトウエアを更新するためのプログラムを外部から受信することができる(Over The Air)。通信部22は、さらに、地図情報、交通情報、車両1の周囲の情報等を外部から受信することができる。また例えば、通信部22は、車両1に関する情報や、車両1の周囲の情報等を外部に送信することができる。通信部22が外部に送信する車両1に関する情報としては、例えば、車両1の状態を示すデータ、認識部73による認識結果等がある。さらに例えば、通信部22は、eコール等の車両緊急通報システムに対応した通信を行う。
例えば、通信部22は、電波ビーコン、光ビーコン、FM多重放送等の道路交通情報通信システム(VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標))により送信される電磁波を受信する。
通信部22が実行可能な車内との通信について、概略的に説明する。通信部22は、例えば無線通信を用いて、車内の各機器と通信を行うことができる。通信部22は、例えば、無線LAN、Bluetooth、NFC、WUSB(Wireless USB)といった、無線通信により所定以上の通信速度でディジタル双方向通信が可能な通信方式により、車内の機器と無線通信を行うことができる。これに限らず、通信部22は、有線通信を用いて車内の各機器と通信を行うこともできる。例えば、通信部22は、図示しない接続端子に接続されるケーブルを介した有線通信により、車内の各機器と通信を行うことができる。通信部22は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)、MHL(Mobile High-definition Link)といった、有線通信により所定以上の通信速度でディジタル双方向通信が可能な通信方式により、車内の各機器と通信を行うことができる。
ここで、車内の機器とは、例えば、車内において通信ネットワーク41に接続されていない機器を指す。車内の機器としては、例えば、運転者等の搭乗者が所持するモバイル機器やウェアラブル機器、車内に持ち込まれ一時的に設置される情報機器等が想定される。
地図情報蓄積部23は、外部から取得した地図及び車両1で作成した地図の一方又は両方を蓄積する。例えば、地図情報蓄積部23は、3次元の高精度地図、高精度地図より精度が低く、広いエリアをカバーするグローバルマップ等を蓄積する。
高精度地図は、例えば、ダイナミックマップ、ポイントクラウドマップ、ベクターマップ等である。ダイナミックマップは、例えば、動的情報、準動的情報、準静的情報、静的情報の4層からなる地図であり、外部のサーバ等から車両1に提供される。ポイントクラウドマップは、ポイントクラウド(点群データ)により構成される地図である。ベクターマップは、例えば、車線や信号機の位置といった交通情報等をポイントクラウドマップに対応付け、ADAS(Advanced Driver Assistance System)やAD(Autonomous Driving)に適合させた地図である。
ポイントクラウドマップ及びベクターマップは、例えば、外部のサーバ等から提供されてもよいし、カメラ51、レーダ52、LiDAR53等によるセンシング結果に基づいて、後述するローカルマップとのマッチングを行うための地図として車両1で作成され、地図情報蓄積部23に蓄積されてもよい。また、外部のサーバ等から高精度地図が提供される場合、通信容量を削減するため、車両1がこれから走行する計画経路に関する、例えば数百メートル四方の地図データが外部のサーバ等から取得される。
位置情報取得部24は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からGNSS信号を受信し、車両1の位置情報を取得する。取得した位置情報は、走行支援・自動運転制御部29に供給される。なお、位置情報取得部24は、GNSS信号を用いた方式に限定されず、例えば、ビーコンを用いて位置情報を取得してもよい。
外部認識センサ25は、車両1の外部の状況の認識に用いられる各種のセンサを備え、各センサからのセンサデータを車両制御システム11の各部に供給する。外部認識センサ25が備えるセンサの種類や数は任意である。
例えば、外部認識センサ25は、カメラ51、レーダ52、LiDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)53、及び、超音波センサ54を備える。これに限らず、外部認識センサ25は、カメラ51、レーダ52、LiDAR53、及び、超音波センサ54のうち1種類以上のセンサを備える構成でもよい。カメラ51、レーダ52、LiDAR53、及び、超音波センサ54の数は、現実的に車両1に設置可能な数であれば特に限定されない。また、外部認識センサ25が備えるセンサの種類は、この例に限定されず、外部認識センサ25は、他の種類のセンサを備えてもよい。外部認識センサ25が備える各センサのセンシング領域の例は、後述する。
なお、カメラ51の撮影方式は、特に限定されない。例えば、測距が可能な撮影方式であるToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラといった各種の撮影方式のカメラを、必要に応じてカメラ51に適用することができる。これに限らず、カメラ51は、測距に関わらずに、単に撮影画像を取得するためのものであってもよい。
また、例えば、外部認識センサ25は、車両1に対する環境を検出するための環境センサを備えることができる。環境センサは、天候、気象、明るさ等の環境を検出するためのセンサであって、例えば、雨滴センサ、霧センサ、日照センサ、雪センサ、照度センサ等の各種センサを含むことができる。
さらに、例えば、外部認識センサ25は、車両1の周囲の音や音源の位置の検出等に用いられるマイクロフォンを備える。
車内センサ26は、車内の情報を検出するための各種のセンサを備え、各センサからのセンサデータを車両制御システム11の各部に供給する。車内センサ26が備える各種センサの種類や数は、現実的に車両1に設置可能な種類や数であれば特に限定されない。
例えば、車内センサ26は、カメラ、レーダ、着座センサ、ステアリングホイールセンサ、マイクロフォン、生体センサのうち1種類以上のセンサを備えることができる。車内センサ26が備えるカメラとしては、例えば、ToFカメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラといった、測距可能な各種の撮影方式のカメラを用いることができる。これに限らず、車内センサ26が備えるカメラは、測距に関わらずに、単に撮影画像を取得するためのものであってもよい。車内センサ26が備える生体センサは、例えば、シートやステアリングホイール等に設けられ、運転者等の搭乗者の各種の生体情報を検出する。
車両センサ27は、車両1の状態を検出するための各種のセンサを備え、各センサからのセンサデータを車両制御システム11の各部に供給する。車両センサ27が備える各種センサの種類や数は、現実的に車両1に設置可能な種類や数であれば特に限定されない。
例えば、車両センサ27は、速度センサ、加速度センサ、角速度センサ(ジャイロセンサ)、及び、それらを統合した慣性計測装置(IMU(Inertial Measurement Unit))を備える。例えば、車両センサ27は、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角センサ、ヨーレートセンサ、アクセルペダルの操作量を検出するアクセルセンサ、及び、ブレーキペダルの操作量を検出するブレーキセンサを備える。例えば、車両センサ27は、エンジンやモータの回転数を検出する回転センサ、タイヤの空気圧を検出する空気圧センサ、タイヤのスリップ率を検出するスリップ率センサ、及び、車輪の回転速度を検出する車輪速センサを備える。例えば、車両センサ27は、バッテリの残量及び温度を検出するバッテリセンサ、並びに、外部からの衝撃を検出する衝撃センサを備える。
記憶部28は、不揮発性の記憶媒体及び揮発性の記憶媒体のうち少なくとも一方を含み、データやプログラムを記憶する。記憶部28は、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)として用いられ、記憶媒体としては、HDD(Hard Disc Drive)といった磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、及び、光磁気記憶デバイスを適用することができる。記憶部28は、車両制御システム11の各部が用いる各種プログラムやデータを記憶する。例えば、記憶部28は、EDR(Event Data Recorder)やDSSAD(Data Storage System for Automated Driving)を備え、事故等のイベントの前後の車両1の情報や車内センサ26によって取得された情報を記憶する。
走行支援・自動運転制御部29は、車両1の走行支援及び自動運転の制御を行う。例えば、走行支援・自動運転制御部29は、分析部61、行動計画部62、及び、動作制御部63を備える。
分析部61は、車両1及び周囲の状況の分析処理を行う。分析部61は、自己位置推定部71、センサフュージョン部72、及び、認識部73を備える。
自己位置推定部71は、外部認識センサ25からのセンサデータ、及び、地図情報蓄積部23に蓄積されている高精度地図に基づいて、車両1の自己位置を推定する。例えば、自己位置推定部71は、外部認識センサ25からのセンサデータに基づいてローカルマップを生成し、ローカルマップと高精度地図とのマッチングを行うことにより、車両1の自己位置を推定する。車両1の位置は、例えば、後輪対車軸の中心が基準とされる。
ローカルマップは、例えば、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)等の技術を用いて作成される3次元の高精度地図、占有格子地図(Occupancy Grid Map)等である。3次元の高精度地図は、例えば、上述したポイントクラウドマップ等である。占有格子地図は、車両1の周囲の3次元又は2次元の空間を所定の大きさのグリッド(格子)に分割し、グリッド単位で物体の占有状態を示す地図である。物体の占有状態は、例えば、物体の有無や存在確率により示される。ローカルマップは、例えば、認識部73による車両1の外部の状況の検出処理及び認識処理にも用いられる。
なお、自己位置推定部71は、位置情報取得部24により取得される位置情報、及び、車両センサ27からのセンサデータに基づいて、車両1の自己位置を推定してもよい。
センサフュージョン部72は、複数の異なる種類のセンサデータ(例えば、カメラ51から供給される画像データ、及び、レーダ52から供給されるセンサデータ)を組み合わせて、新たな情報を得るセンサフュージョン処理を行う。異なる種類のセンサデータを組合せる方法としては、統合、融合、連合等がある。
認識部73は、車両1の外部の状況の検出を行う検出処理、及び、車両1の外部の状況の認識を行う認識処理を実行する。
例えば、認識部73は、外部認識センサ25からの情報、自己位置推定部71からの情報、センサフュージョン部72からの情報等に基づいて、車両1の外部の状況の検出処理及び認識処理を行う。
具体的には、例えば、認識部73は、車両1の周囲の物体の検出処理及び認識処理等を行う。物体の検出処理とは、例えば、物体の有無、大きさ、形、位置、動き等を検出する処理である。物体の認識処理とは、例えば、物体の種類等の属性を認識したり、特定の物体を識別したりする処理である。ただし、検出処理と認識処理とは、必ずしも明確に分かれるものではなく、重複する場合がある。
例えば、認識部73は、レーダ52又はLiDAR53等によるセンサデータに基づくポイントクラウドを点群の塊毎に分類するクラスタリングを行うことにより、車両1の周囲の物体を検出する。これにより、車両1の周囲の物体の有無、大きさ、形状、位置が検出される。
例えば、認識部73は、クラスタリングにより分類された点群の塊の動きを追従するトラッキングを行うことにより、車両1の周囲の物体の動きを検出する。これにより、車両1の周囲の物体の速度及び進行方向(移動ベクトル)が検出される。
例えば、認識部73は、カメラ51から供給される画像データに基づいて、車両、人、自転車、障害物、構造物、道路、信号機、交通標識、道路標示等を検出又は認識する。また、認識部73は、セマンティックセグメンテーション等の認識処理を行うことにより、車両1の周囲の物体の種類を認識してもよい。
例えば、認識部73は、地図情報蓄積部23に蓄積されている地図、自己位置推定部71による自己位置の推定結果、及び、認識部73による車両1の周囲の物体の認識結果に基づいて、車両1の周囲の交通ルールの認識処理を行うことができる。認識部73は、この処理により、信号機の位置及び状態、交通標識及び道路標示の内容、交通規制の内容、並びに、走行可能な車線等を認識することができる。
例えば、認識部73は、車両1の周囲の環境の認識処理を行うことができる。認識部73が認識対象とする周囲の環境としては、天候、気温、湿度、明るさ、及び、路面の状態等が想定される。
行動計画部62は、車両1の行動計画を作成する。例えば、行動計画部62は、経路計画、経路追従の処理を行うことにより、行動計画を作成する。
なお、経路計画(Global path planning)とは、スタートからゴールまでの大まかな経路を計画する処理である。この経路計画には、軌道計画と言われ、計画した経路において、車両1の運動特性を考慮して、車両1の近傍で安全かつ滑らかに進行することが可能な軌道生成(Local path planning)を行う処理も含まれる。
経路追従とは、経路計画により計画された経路を計画された時間内で安全かつ正確に走行するための動作を計画する処理である。行動計画部62は、例えば、この経路追従の処理の結果に基づき、車両1の目標速度と目標角速度を計算することができる。
動作制御部63は、行動計画部62により作成された行動計画を実現するために、車両1の動作を制御する。
例えば、動作制御部63は、後述する車両制御部32に含まれる、ステアリング制御部81、ブレーキ制御部82、及び、駆動制御部83を制御して、軌道計画により計算された軌道を車両1が進行するように、加減速制御及び方向制御を行う。例えば、動作制御部63は、衝突回避又は衝撃緩和、追従走行、車速維持走行、自車の衝突警告、自車のレーン逸脱警告等のADASの機能実現を目的とした協調制御を行う。例えば、動作制御部63は、運転者の操作によらずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行う。
DMS30は、車内センサ26からのセンサデータ、及び、後述するHMI31に入力される入力データ等に基づいて、運転者の認証処理、及び、運転者の状態の認識処理等を行う。認識対象となる運転者の状態としては、例えば、体調、覚醒度、集中度、疲労度、視線方向、酩酊度、運転操作、姿勢等が想定される。
なお、DMS30が、運転者以外の搭乗者の認証処理、及び、当該搭乗者の状態の認識処理を行うようにしてもよい。また、例えば、DMS30が、車内センサ26からのセンサデータに基づいて、車内の状況の認識処理を行うようにしてもよい。認識対象となる車内の状況としては、例えば、気温、湿度、明るさ、臭い等が想定される。
HMI31は、各種のデータや指示等の入力と、各種のデータの運転者等への提示を行う。
HMI31によるデータの入力について、概略的に説明する。HMI31は、人がデータを入力するための入力デバイスを備える。HMI31は、入力デバイスにより入力されたデータや指示等に基づいて入力信号を生成し、車両制御システム11の各部に供給する。HMI31は、入力デバイスとして、例えばタッチパネル、ボタン、スイッチ、及び、レバーといった操作子を備える。これに限らず、HMI31は、音声やジェスチャ等により手動操作以外の方法で情報を入力可能な入力デバイスをさらに備えてもよい。さらに、HMI31は、例えば、赤外線又は電波を利用したリモートコントロール装置や、車両制御システム11の操作に対応したモバイル機器又はウェアラブル機器等の外部接続機器を入力デバイスとして用いてもよい。
HMI31によるデータの提示について、概略的に説明する。HMI31は、搭乗者又は車外に対する視覚情報、聴覚情報、及び、触覚情報の生成を行う。また、HMI31は、生成された各情報の出力、出力内容、出力タイミング及び出力方法等を制御する出力制御を行う。HMI31は、視覚情報として、例えば、操作画面、車両1の状態表示、警告表示、車両1の周囲の状況を示すモニタ画像等の画像や光により示される情報を生成及び出力する。また、HMI31は、聴覚情報として、例えば、音声ガイダンス、警告音、警告メッセージ等の音により示される情報を生成及び出力する。さらに、HMI31は、触覚情報として、例えば、力、振動、動き等により搭乗者の触覚に与えられる情報を生成及び出力する。
HMI31が視覚情報を出力する出力デバイスとしては、例えば、自身が画像を表示することで視覚情報を提示する表示装置や、画像を投影することで視覚情報を提示するプロジェクタ装置を適用することができる。なお、表示装置は、通常のディスプレイを有する表示装置以外にも、例えば、ヘッドアップディスプレイ、透過型ディスプレイ、AR(Augmented Reality)機能を備えるウエアラブルデバイスといった、搭乗者の視界内に視覚情報を表示する装置であってもよい。また、HMI31は、車両1に設けられるナビゲーション装置、インストルメントパネル、CMS(Camera Monitoring System)、電子ミラー、ランプ等が有する表示デバイスを、視覚情報を出力する出力デバイスとして用いることも可能である。
HMI31が聴覚情報を出力する出力デバイスとしては、例えば、オーディオスピーカ、ヘッドホン、イヤホンを適用することができる。
HMI31が触覚情報を出力する出力デバイスとしては、例えば、ハプティクス技術を用いたハプティクス素子を適用することができる。ハプティクス素子は、例えば、ステアリングホイール、シートといった、車両1の搭乗者が接触する部分に設けられる。
車両制御部32は、車両1の各部の制御を行う。車両制御部32は、ステアリング制御部81、ブレーキ制御部82、駆動制御部83、ボディ系制御部84、ライト制御部85、及び、ホーン制御部86を備える。
ステアリング制御部81は、車両1のステアリングシステムの状態の検出及び制御等を行う。ステアリングシステムは、例えば、ステアリングホイール等を備えるステアリング機構、電動パワーステアリング等を備える。ステアリング制御部81は、例えば、ステアリングシステムの制御を行うステアリングECU、ステアリングシステムの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
ブレーキ制御部82は、車両1のブレーキシステムの状態の検出及び制御等を行う。ブレーキシステムは、例えば、ブレーキペダル等を含むブレーキ機構、ABS(Antilock Brake System)、回生ブレーキ機構等を備える。ブレーキ制御部82は、例えば、ブレーキシステムの制御を行うブレーキECU、ブレーキシステムの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
駆動制御部83は、車両1の駆動システムの状態の検出及び制御等を行う。駆動システムは、例えば、アクセルペダル、内燃機関又は駆動用モータ等の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構等を備える。駆動制御部83は、例えば、駆動システムの制御を行う駆動ECU、駆動システムの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
ボディ系制御部84は、車両1のボディ系システムの状態の検出及び制御等を行う。ボディ系システムは、例えば、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウインドウ装置、パワーシート、空調装置、エアバッグ、シートベルト、シフトレバー等を備える。ボディ系制御部84は、例えば、ボディ系システムの制御を行うボディ系ECU、ボディ系システムの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
ライト制御部85は、車両1の各種のライトの状態の検出及び制御等を行う。制御対象となるライトとしては、例えば、ヘッドライト、バックライト、フォグライト、ターンシグナル、ブレーキライト、プロジェクション、バンパーの表示等が想定される。ライト制御部85は、ライトの制御を行うライトECU、ライトの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
ホーン制御部86は、車両1のカーホーンの状態の検出及び制御等を行う。ホーン制御部86は、例えば、カーホーンの制御を行うホーンECU、カーホーンの駆動を行うアクチュエータ等を備える。
図2は、図1の外部認識センサ25のカメラ51、レーダ52、LiDAR53、及び、超音波センサ54等によるセンシング領域の例を示す図である。なお、図2において、車両1を上面から見た様子が模式的に示され、左端側が車両1の前端(フロント)側であり、右端側が車両1の後端(リア)側となっている。
センシング領域101F及びセンシング領域101Bは、超音波センサ54のセンシング領域の例を示している。センシング領域101Fは、複数の超音波センサ54によって車両1の前端周辺をカバーしている。センシング領域101Bは、複数の超音波センサ54によって車両1の後端周辺をカバーしている。
センシング領域101F及びセンシング領域101Bにおけるセンシング結果は、例えば、車両1の駐車支援等に用いられる。
センシング領域102F乃至センシング領域102Bは、短距離又は中距離用のレーダ52のセンシング領域の例を示している。センシング領域102Fは、車両1の前方において、センシング領域101Fより遠い位置までカバーしている。センシング領域102Bは、車両1の後方において、センシング領域101Bより遠い位置までカバーしている。センシング領域102Lは、車両1の左側面の後方の周辺をカバーしている。センシング領域102Rは、車両1の右側面の後方の周辺をカバーしている。
センシング領域102Fにおけるセンシング結果は、例えば、車両1の前方に存在する車両や歩行者等の検出等に用いられる。センシング領域102Bにおけるセンシング結果は、例えば、車両1の後方の衝突防止機能等に用いられる。センシング領域102L及びセンシング領域102Rにおけるセンシング結果は、例えば、車両1の側方の死角における物体の検出等に用いられる。
センシング領域103F乃至センシング領域103Bは、カメラ51によるセンシング領域の例を示している。センシング領域103Fは、車両1の前方において、センシング領域102Fより遠い位置までカバーしている。センシング領域103Bは、車両1の後方において、センシング領域102Bより遠い位置までカバーしている。センシング領域103Lは、車両1の左側面の周辺をカバーしている。センシング領域103Rは、車両1の右側面の周辺をカバーしている。
センシング領域103Fにおけるセンシング結果は、例えば、信号機や交通標識の認識、車線逸脱防止支援システム、自動ヘッドライト制御システムに用いることができる。センシング領域103Bにおけるセンシング結果は、例えば、駐車支援、及び、サラウンドビューシステムに用いることができる。センシング領域103L及びセンシング領域103Rにおけるセンシング結果は、例えば、サラウンドビューシステムに用いることができる。
センシング領域104は、LiDAR53のセンシング領域の例を示している。センシング領域104は、車両1の前方において、センシング領域103Fより遠い位置までカバーしている。一方、センシング領域104は、センシング領域103Fより左右方向の範囲が狭くなっている。
センシング領域104におけるセンシング結果は、例えば、周辺車両等の物体検出に用いられる。
センシング領域105は、長距離用のレーダ52のセンシング領域の例を示している。センシング領域105は、車両1の前方において、センシング領域104より遠い位置までカバーしている。一方、センシング領域105は、センシング領域104より左右方向の範囲が狭くなっている。
センシング領域105におけるセンシング結果は、例えば、ACC(Adaptive Cruise Control)、緊急ブレーキ、衝突回避等に用いられる。
なお、外部認識センサ25が含むカメラ51、レーダ52、LiDAR53、及び、超音波センサ54の各センサのセンシング領域は、図2以外に各種の構成をとってもよい。具体的には、超音波センサ54が車両1の側方もセンシングするようにしてもよいし、LiDAR53が車両1の後方をセンシングするようにしてもよい。また、各センサの設置位置は、上述した各例に限定されない。また、各センサの数は、1つでもよいし、複数であってもよい。
本技術は、例えば、LiDAR53に適用することができる。
<<2.実施の形態>>
次に、図3乃至図13を参照して、本技術の実施の形態について説明する。
<LiDAR211の構成例>
図3は、本技術を適用したLiDAR211の一実施の形態を示している。
LiDAR211は、例えば、dToF(Direct Time of Flight)方式のLiDARにより構成される。LiDAR211は、発光部211、走査部212、受光部213、制御部214、及び、データ処理部215を備える。発光部211は、LD(Laser Diode)221及びLDドライバ222を備える。走査部212は、ポリゴンミラー231及びポリゴンミラードライバ232を備える。制御部214は、発光タイミング制御部241、ミラー制御部242、受光制御部243、及び、全体制御部244を備える。データ処理部215は、変換部251、ヒストグラム生成部252、測距部253、及び、ポイントクラウド生成部254を備える。
LD221は、LDドライバ222の制御の下に、パルス状のレーザ光(以下、照射光と称する)を出射する。
LDドライバ222は、発光タイミング制御部241の制御の下に、所定の時間Δt単位でLD221を駆動する。
ポリゴンミラー231は、ポリゴンミラードライバ232の制御の下に、所定の軸を中心に回転しながら、LD221から入射される照射光を反射する。これにより、照射光が左右方向(横方向)に走査される。
ここで、LiDAR201の座標系(以下、LiDAR座標系と称する)は、例えば、互いに直交するX軸、Y軸、及び、Z軸により定義される。X軸は、例えば、LiDAR211の左右方向(横方向)に平行な軸である。従って、照射光の走査方向は、X軸方向となる。Y軸は、例えば、LiDAR11の上下方向(縦方向)に平行な軸である。Z軸は、例えば、LiDAR211の前後方向(奥行方向、距離方向)に平行な軸である。
ポリゴンミラードライバ232は、ミラー制御部242の制御の下に、ポリゴンミラー231を駆動する。
受光部213は、例えば、SPAD(Single Photon Avalanche Diode)が2次元に配置された画素が所定の方向に配置された画素アレイ部を備える。
ここで、受光部213の画素アレイ部の座標系は、例えば、x軸及びy軸により定義される。x軸方向は、LiDAR座標系のX軸方向に対応する方向であり、y軸方向は、LiDAR座標系のY軸方向に対応する方向である。画素アレイ部において、各画素はy軸方向に並べられる。
受光部213の各画素は、受光制御部243の制御の下に、照射光が物体により反射された反射光を含む入射光を受光する。受光部213は、各画素が受光した入射光の強度を示す画素信号を受光制御部243に供給する。
発光タイミング制御部241は、全体制御部244の制御の下に、LDドライバ222を制御し、LD221の発光タイミングを制御する。
ミラー制御部242は、全体制御部244の制御の下に、ポリゴンミラードライバ232を制御し、ポリゴンミラー231による照射光の走査を制御する。
受光制御部243は、受光部213を駆動する。受光制御部243は、受光部213から供給される各画素の画素信号を全体制御部244に供給する。
全体制御部244は、発光タイミング制御部241、ミラー制御部242、及び、受光制御部243を制御する。また、全体制御部244は、受光制御部243から供給される画素信号を変換部251に供給する。
変換部251は、全体制御部244から供給される画素信号を、デジタル信号に変換し、ヒストグラム生成部252に供給する。
ヒストグラム生成部252は、所定の各単位視野からの入射光の強度の時系列の分布を示すヒストグラムを生成する。各単位視野のヒストグラムは、例えば、各視野単位に対する照射光が出射された時点からの各単位視野からの入射光の強度の時系列の分布を示す。
ここで、各単位視野の位置は、LiDAR座標系のX軸方向及びY軸方向の位置により定義される。
例えば、照射光は、X軸方向の所定の範囲(以下、走査範囲と称する)内で走査される。そして、X軸方向の所定の視野角Δθの単位視野毎に測距処理が行われる。例えば、照射光の走査範囲が-60°~60°の範囲内であり、単位視野の視野角が0.2°である場合、X軸方向の単位視野の数は、120°÷0.2°の600個となる。そして、単位視野のX軸方向の視野角が、LiDAR211のX軸方向の分解能となる。
受光部213の画素アレイ部の各画素は、例えば、Y軸方向のそれぞれ異なる単位視野からの反射光を受光する。従って、Y軸方向の単位視野の数は、受光部213の画素アレイ部のy軸方向の画素の数と等しくなる。例えば、画素アレイ部のy軸方向の画素の数が64個である場合、Y軸方向の単位視野の数は64個となる。そして、単位視野のY軸方向の視野角が、LiDAR211のY軸方向の分解能となる。
このように、照射光の照射範囲が、X軸方向及びY軸方向に2次元に配列された単位視野に分割される。そして、単位視野毎に測距処理が行われる。
ヒストグラム生成部252は、各単位視野に対応するヒストグラムのデータを測距部253に供給する。
測距部253は、各単位視野のヒストグラムに基づいて、各単位視野内の照射光の反射点までのZ軸方向の距離(深度)を測定する。例えば、測距部253は、ヒストグラムの近似曲線を作成し、近似曲線のピークを検出する。この近似曲線がピークとなる時間が、照射光を出射してから、その反射光を受光するまでの時間となる。測距部253は、各ヒストグラムの近似曲線のピークとなる時間を、照射光が反射された反射点までの距離に換算する。測距部253は、各単位視野内の反射点までの距離を示す情報をポイントクラウド生成部254に供給する。
ポイントクラウド生成部254は、各単位視野内の反射点までの距離に基づいて、LiDAR座標系における各反射点の分布を示すポイントクラウド(点群データ)を生成する。ポイントクラウド生成部254は、生成したポイントクラウドを示すデータを後段の装置に出力する。
<LD221のチャネルの構成例>
次に、図4を参照して、LD221のチャネルの構成例について説明する。
LD211には、ch1乃至ch8の8チャネルの照射光を個別に出射することが可能な発光領域が、LiDAR座標系のY軸方向に対応する方向に並べられている。LD211は、各チャネルの照射光を個別に出射することが可能である。すなわち、LD211は、各チャネルの照射光を異なるタイミングで出射することも可能であるし、複数のチャネルの照射光を同時に出射することも可能である。
LD211から出射された各チャネルの照射光は、投光レンズ261によりLiDAR座標系のY軸方向に対応する方向に広げられ、細長く伸びる形状の光となる。また、各チャネルの照射光は、LiDAR座標系のY軸方向に対応する方向に並ぶ。
<LiDAR201の光学系の構成例>
次に、図5を参照して、LiDAR201の光学系の構成例について説明する。図5は、LiDARの光学系の平面図である。図5のAは、照射光の向きが30°の場合を示し、図5のBは、照射光の向きが90°の場合を示し、図5のCは、照射光の向きが150°の場合を示している。この場合の照射光の向きは、ポリゴンミラー231への照射光の入射方向に対する出射方向の角度により表される。
LiDAR201は、図3及び図4を参照して上述した構成以外に、折返しミラー262、外装窓263、及び、受光レンズ264を備える。
LD211から出射され、投光レンズ261により細長く広げられた各チャネルの照射光(図内では、ch1の照射光のみ図示)は、ポリゴンミラー231により反射され、外装窓263を透過し、所定の照射範囲に照射される。このとき、ポリゴンミラー231が所定の回転軸を中心にX軸方向に回転することにより、各チャネルの照射光がX軸方向に走査される。
また、各チャネルの照射光が同時に出射された場合、各チャネルの照射光の照射範囲は、X軸方向の位置が略同じになり、Y軸方向に連なる。すなわち、ch1の照射光とch2の照射光の照射範囲がY軸方向に隣接し、ch2の照射光とch3の照射光の照射範囲がY軸方向に隣接し、ch3の照射光とch4の照射光の照射範囲がY軸方向に隣接し、ch4の照射光とch5の照射光の照射範囲がY軸方向に隣接し、ch5の照射光とch6の照射光の照射範囲がY軸方向に隣接し、ch6の照射光とch7の照射光の照射範囲がY軸方向に隣接し、ch7の照射光とch8の照射光の照射範囲がY軸方向に隣接する。
各チャネルの照射光は、物体により反射され、その反射光Lrを含む入射光が外装窓263を透過して、ポリゴンミラー231に入射し、各チャネルの照射光と逆方向に反射される。その後、入射光は、折返しミラー262を透過し、受光レンズ264により集光され、受光部213の画素アレイ部に入射する。
受光部213の画素アレイ部には、例えば、チャネル毎に複数の画素が配置されている。例えば、画素アレイ部には、チャネル毎に8個の画素がy軸方向に並べられている。従って、画素アレイ部には、合計で64個の画素がy軸方向に並べられており、Y軸方向の単位視野の数は64となる。各チャネルの照射光の反射光を含む入射光は、それぞれ対応するチャネルの画素群に入射する。
<照射光の制御方法の第1の実施の形態>
次に、図6及び図7を参照して、LD211の各チャネルの照射光の制御方法の第1の実施の形態について説明する。
図6は、各チャネルの照射光の出射タイミングの例を示すグラフである。横軸は時刻を示し、縦軸はチャネルを示している。図7は、各チャネルの照射光の照射方向の例を模式的に示している。
各チャネルの照射光は、X軸方向の単位視野毎に所定の回数ずつ出射される。換言すれば、照射光が所定の視野角ΔθだけX軸方向に走査される間ごとに、各チャネルの照射光が所定の回数ずつ出射される。
例えば、図7に示されるように、視野角Δθの単位視野V1内においてch1乃至ch8の照射光が2回ずつ出射され、視野角Δθの単位視野V2内においてch1乃至ch8の照射光が2回ずつ出射される。
そして、X軸方向の単位視野毎にY軸方向の各単位視野における距離が測定される。例えば、単位視野V1において、Y軸方向の64個の単位視野における距離が測定され、単位視野V2において、Y軸方向の64個の単位視野における距離が測定される。
この例では、X軸方向の単位視野内において、チャネル順に照射光を時間間隔Δtで出射するステップが2回繰り返されている。具体的には、時刻t1においてch1の照射光が出射され、時刻t2においてch2の照射光が出射され、時刻t3においてch3の照射光が出射され、時刻t4においてch4の照射光が出射され、時刻t5においてch5の照射光が出射され、時刻t6においてch6の照射光が出射され、時刻t7においてch7の照射光が出射され、時刻t8においてch8の照射光が出射される。次に、時刻t9においてch1の照射光が出射され、時刻t10においてch2の照射光が出射され、時刻t11においてch3の照射光が出射され、時刻t12においてch4の照射光が出射され、時刻t13においてch5の照射光が出射され、時刻t14においてch6の照射光が出射され、時刻t15においてch7の照射光が出射され、時刻t16においてch8の照射光が出射される。
そして、チャネル毎に、1回目の照射光に対する反射光を含む入射光の強度、及び、2回目の照射光に対する反射光を含む入射光の強度が積算され、積算された入射光の強度に基づいて測距が行われる。
従って、例えば、ch1の照射光の出射間隔は、時刻t9-時刻t1=8Δtとなる。他のチャネルの照射光の出射間隔も同様に8Δtとなる。
この各チャネルの照射光の出射間隔が長くなるほど、各チャネルの照射光の1回目と2回目の照射方向のズレが大きくなる。その結果、例えば、1回目の照射光と2回目の照射光とが異なる物体により反射され、距離の測定が不能になり、X軸方向の分解能が低下するおそれがある。従って、X軸方向の各単位視野内において、各チャネルの照射光の出射間隔を短くすることが望ましい。
なお、以下、照射光の出射タイミングを規定するΔtの期間をスロットと称する。従って、この例では、X軸方向の単位視野毎に16個のスロットが設けられる。
<照射光の制御方法の第2の実施の形態>
次に、図8を参照して、LD211の各チャネルの照射光の制御方法の第2の実施の形態について説明する。
図8は、図6と同様に、各チャネルの照射光の出射タイミングの例を示すグラフである。
この例では、X軸方向の単位視野内において、各チャネルの照射光が連続して出射される。具体的には、時刻t1及び時刻t2において、ch1の照射光が連続して出射される。時刻t3及び時刻t4において、ch2の照射光が連続して出射される。時刻t5及び時刻t6において、ch3の照射光が連続して出射される。時刻t7及び時刻t8において、ch4の照射光が連続して出射される。時刻t9及び時刻t10において、ch5の照射光が連続して出射される。時刻t11及び時刻t12において、ch6の照射光が連続して出射される。時刻t13及び時刻t14において、ch7の照射光が連続して出射される。時刻t15及び時刻t16において、ch8の照射光が連続して出射される。
これにより、各チャネルの照射光の出射間隔をΔtに短縮することができ、X軸方向の分解能の低下が抑制される。
なお、この場合、チャネル間の照射光の出射間隔が大きくなる。例えば、ch1の2番目の照射光とch8の1番目の照射光との間の出射間隔は、時刻t15-時刻t2=13Δtとなる。ただし、このチャネル間の出射タイミングの差は既知であるため、例えば、ポイントクラウドを生成する際に、チャネル間の出射間隔に基づいて、チャネル毎にX軸方向のポイントの位置を補正することにより、チャネル間の出射タイミングの差の影響が解消される。
<照射光の制御方法の第3の実施の形態>
次に、図9及び図10を参照して、LD211の各チャネルの照射光の制御方法の第3の実施の形態について説明する。
図9は、図6と同様に、各チャネルの照射光の出射タイミングの例を示すグラフである。図10は、図7と同様に、各チャネルの照射光の照射方向の例を模式的に示している。
図8を参照して上述した第2の実施の形態では、各チャネルの照射光が連続して出射される。また、隣接するチャネルの照射光が連続して出射される。例えば、ch1の照射光とch2の照射光が連続して出射される。そのため、照射光が狭い範囲内に集中して照射される場合がある。これにより、レーザ光の安全基準の制約により、1回あたりの照射光の強度が制限される可能性が高くなる。
これに対して、例えば、図9及び図10に示されるように、各チャネルの照射光の出射タイミングが制御される。
具体的には、時刻t1及び時刻t3において、ch1の照射光が出射される。時刻t2及び時刻t4において、ch3の照射光が出射される。時刻t5及び時刻t7において、ch2の照射光が出射される。時刻t6及び時刻t8において、ch4の照射光が出射される。時刻t9及び時刻t11において、ch5の照射光が出射される。時刻t10及び時刻t12において、ch7の照射光が出射される。時刻t13及び時刻t15において、ch6の照射光が出射される。時刻t14及び時刻t16において、ch8の照射光が出射される。
これにより、図6の例と比較して、各チャネルの照射光の出射間隔を2Δtに短縮することができ、X軸方向の分解能の低下が抑制される。
また、図8の例と比較して、各チャネルの照射光の出射間隔が2Δtに延ばされる。また、隣接するチャネルの照射光が連続して照射されることが防止される。その結果、照射光が狭い範囲内に集中して照射されることが防止され、レーザ光の安全基準の制約により、1回あたりの照射光の強度が制限される可能性を下げることができる。
なお、この例の場合、厳密に言えば、時刻t4と時刻t5の間、時刻t8と時刻t9の間、及び、時刻t12と時刻t13の間において、隣接するチャネルの照射光が連続して照射される。
これに対して、隣接するチャネルの照射光が連続して照射される時刻の間(例えば、時刻t4と時刻t5の間)の間隔が、他の時刻の間(例えば、時刻t1と時刻t2の間)の間隔より長く設定されるようにしてもよい。
また、例えば、各チャネルの照射光の出射タイミングを、図11に示されるように変更してもよい。
具体的には、時刻t1及び時刻t3において、ch1の照射光が出射される。時刻t2及び時刻t4において、ch3の照射光が出射される。時刻t5及び時刻t7において、ch5の照射光が出射される。時刻t6及び時刻t8において、ch7の照射光が出射される。時刻t9及び時刻t11において、ch2の照射光が出射される。時刻t10及び時刻t12において、ch4の照射光が出射される。時刻t13及び時刻t15において、ch6の照射光が出射される。時刻t14及び時刻t16において、ch8の照射光が出射される。
これにより、隣接するチャネルの照射光が連続して照射されることが、完全に防止される。
<照射光の制御方法の第4の実施の形態>
次に、図12を参照して、照射光の制御方法の第4の実施の形態について説明する。
図12は、図6と同様に、各チャネルの照射光の出射タイミングの例を示している。
具体的には、時刻t1及び時刻t3において、ch1及びch3の照射光が出射される。時刻t2及び時刻t4において、ch2及びch4の照射光が出射される。時刻t5及び時刻t7において、ch5及びch7の照射光が出射される。時刻t6及び時刻t8において、ch6及びch8の照射光が出射される。
このように、互いに隣接していない2チャネルの照射光が同時に出射される。また、第3の実施の形態と同様に、同じチャネルの照射光の出射間隔が2Δtに設定される。
これにより、第3の実施の形態と同様に、X軸方向の分解能の低下を抑制しつつ、照射光が狭い範囲内に集中して照射されることが防止される。
また、X軸方向の単位視野内において全てのチャネルの照射光の出射に要する時間を短縮することができる。これにより、例えば、単位視野の視野角を狭め、X軸方向の分解能を上げることが可能になる。または、例えば、X軸方向の走査速度を上げて、フレームレートを上げることが可能になる。
なお、例えば、各チャネルの照射光の出射タイミングを、図13に示されるように変更してもよい。
具体的には、時刻t1及び時刻t3において、ch1及びch3の照射光が出射される。時刻t2及び時刻t4において、ch5及びch7の照射光が出射される。時刻t5及び時刻t7において、ch2及びch4の照射光が出射される。時刻t6及び時刻t8において、ch6及びch8の照射光が出射される。
これにより、図12の例と比較して、隣接するチャネルの照射光が連続して照射されることが抑制される。
<<3.変形例>>
以下、上述した本技術の実施の形態の変形例について説明する。
LD221のチャネル数は、適宜変更することが可能である。ただし、本技術の効果を奏することができるのは、4チャネル以上の場合である。
照射光の制御方法の第3の実施の形態及び第4の実施の形態では、同じチャネルの照射光の出射間隔を2Δtに設定する例を示したが、出射間隔を2Δt以外に設定することも可能である。
例えば、LD221のチャネル数がnチャネルである場合、各チャネルの照射光の出射間隔をnΔtより短く設定することにより、図6の例と比較して、各チャネルの照射光の出射間隔を短くすることができる。また、例えば、各チャネルの照射光の出射間隔を2Δt以上に設定することにより、図8の例と比較して、各チャネルの照射光が集中して照射されることが防止される。すなわち、本技術においては、各チャネルの照射光の出射間隔を2Δt以上、かつ、nΔt未満に設定することにより、各チャネルの照射光が集中して照射されることを防止しつつ、各チャネルの照射光の出射間隔を短くするという効果を奏することができる。
本技術は、単位視野内において、各チャネルの照射光をそれぞれ3回以上のm回出射する場合にも適用することができる。この場合、例えば、各実施の形態において、各チャネルの照射光の2回目までの出射方法と同様の出射方法を繰り返し実行すればよい。
例えば、図8を参照して上述した第2の実施の形態では、各チャネルの照射光をそれぞれm回連続で出射するようにすればよい。例えば、図9乃至図11を参照して上述した第3の実施の形態、並びに、図12及び図13を参照して上述した第4の実施の形態では、各チャネルの照射光を1スロット置きにm回出射するようにすればよい。
第3の実施の形態では、次のスロット(出射タイミング)で出射する照射光のチャネルを、1つ前のスロット(出射タイミング)で出射した照射光のチャネルから2チャネル離れたチャネルに設定する例を示した。例えば、時刻t1において、ch1の照射光が出射された後、時刻t2において、ch1から2チャネル離れたch3の照射光が出射される例を示した。これに対して、例えば、1つ前のスロットで出射された照射光のチャネルから3チャネル以上離れたチャネルの照射光を出射するようにしてもよい。
第4の実施の形態では、同時に出射する照射光のチャネルの間隔を2チャネルとする例を示した。例えば、時刻t1において、ch1とch1から2チャネル離れたch3の照射光を同時に出射する例を示した。これに対して、例えば、互いに3チャネル以上離れたチャネルの照射光を出射するようにしてもよい。
例えば、第4の実施の形態において、互いに隣接していない3チャネル以上の照射光を同時に出射するようにしてもよい。
以上の説明では、LDを複数のチャネルに分割することにより、照射光を発光する発光領域を複数設ける例を示したが、他の方法により複数の発光領域を設けるようにしてもよい。例えば、個別に駆動可能な複数のLDを用いて、複数の発光領域を設けるようにしてもよい。
本技術は、例えば、LD以外の光源を用いる場合にも適用することができる。
例えば、画素アレイ部213Aの受光素子に、APD(アバランシェフォトダイオード)や高感度のフォトダイオード等を用いることが可能である。
照射光の走査方法は、上述した例に限定されず、他の方法を適用することも可能である。例えば、回転ミラー、ガルバノミラー、リズリープリズム、MMT(Micro Motion Technology)、ヘッドスピン、MEMS(Micro-Electro-Mechanical Systems)ミラー、OPA(Optical Phased Array)、液晶、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)アレイスキャン等を用いて、照射光を走査するようにしてもよい。
例えば、照射光をX軸方向に長く伸びる形状とし、照射光をY軸方向に走査するようにしてもよい。
本技術は、LiDAR以外にも、複数の発光領域から発せられる照射光を走査して、照射光に対する反射光を含む入射光に基づいて測距する測距装置に適用することができる。
<<4.その他>>
<コンピュータの構成例>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
コンピュータが実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディアに記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
さらに、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
<構成の組み合わせ例>
本技術は、以下のような構成をとることもできる。
(1)
それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源を所定の時間Δt単位で駆動する光源制御部を
備え、
前記光源制御部は、前記照射光が前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の出射間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する
光源制御装置。
(2)
前記光源制御部は、各前記発光領域の出射間隔を2Δtに設定する
前記(1)に記載の光源制御装置。
(3)
前記光源制御部は、1つ前のタイミングで前記照射光を出射した前記発光領域と隣接していない前記発光領域から次のタイミングで前記照射光を出射させる
前記(2)に記載の光源制御装置。
(4)
前記光源制御部は、第1のタイミングにおいて、第1の発光領域から前記照射光を出射させ、前記第1のタイミングの次の第2のタイミングにおいて、前記照射光の照射範囲が前記第1の発光領域と隣接していない第2の発光領域から前記照射光を出射させ、前記第2のタイミングの次の第3のタイミングにおいて、前記第1の発光領域から前記照射光を出射させる
前記(3)に記載の光源制御装置。
(5)
前記光源制御部は、互いに隣接していない2以上の前記発光領域から前記照射光を同時に出射させる
前記(2)に記載の光源制御装置。
(6)
前記光源制御部は、第1のタイミングにおいて、前記照射光の照射範囲が互いに隣接していない第1の発光領域及び第2の発光領域から前記照射光を出射させ、前記第1のタイミングの次の第2のタイミングにおいて、前記照射光の照射範囲が互いに隣接していない第3の発光領域及び第4の発光領域から前記照射光を出射させ、前記第2のタイミングの次の第3のタイミングにおいて、前記第1の発光領域及び前記第2の発光領域から前記照射光を出射させる
前記(5)に記載の光源制御装置。
(7)
前記照射光は、前記第2の方向に長く伸びている
前記(1)乃至(6)のいずれかに記載の光源制御装置。
(8)
前記第2の方向は上下方向であり、
前記第3の方向は左右方向である
前記(1)乃至(7)のいずれかに記載の光源制御装置。
(9)
それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源を所定の時間Δt単位で駆動するとともに、前記照射光が前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の発光間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する
光源制御方法。
(10)
それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源と、
前記光源を所定の時間Δt単位で駆動する光源制御部と、
前記照射光を前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に走査する走査部と、
前記照射光に対する反射光を含む入射光を受光する受光部と、
前記入射光に基づいて測距を行う測距部と
を備え、
前記光源制御部は、前記照射光が前記第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の発光間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する
測距装置。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
201 LiDAR, 211 発光部, 212 走査部, 213 受光部, 214 制御部, 215 データ処理部, 221 LD, 222 LDドライバ, 231 ポリゴンミラー, 232 ポリゴンミラードライバ, 241 発光タイミング制御部, 242 ミラー制御部, 243 受光制御部, 244 全体制御部, 252 ヒストグラム生成部, 253 測距部, 254 ポイントクラウド生成部

Claims (10)

  1. それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源を所定の時間Δt単位で駆動する光源制御部を
    備え、
    前記光源制御部は、前記照射光が前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の出射間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する
    光源制御装置。
  2. 前記光源制御部は、各前記発光領域の出射間隔を2Δtに設定する
    請求項1に記載の光源制御装置。
  3. 前記光源制御部は、1つ前のタイミングで前記照射光を出射した前記発光領域と隣接していない前記発光領域から次のタイミングで前記照射光を出射させる
    請求項2に記載の光源制御装置。
  4. 前記光源制御部は、第1のタイミングにおいて、第1の発光領域から前記照射光を出射させ、前記第1のタイミングの次の第2のタイミングにおいて、前記照射光の照射範囲が前記第1の発光領域と隣接していない第2の発光領域から前記照射光を出射させ、前記第2のタイミングの次の第3のタイミングにおいて、前記第1の発光領域から前記照射光を出射させる
    請求項3に記載の光源制御装置。
  5. 前記光源制御部は、互いに隣接していない2以上の前記発光領域から前記照射光を同時に出射させる
    請求項2に記載の光源制御装置。
  6. 前記光源制御部は、第1のタイミングにおいて、前記照射光の照射範囲が互いに隣接していない第1の発光領域及び第2の発光領域から前記照射光を出射させ、前記第1のタイミングの次の第2のタイミングにおいて、前記照射光の照射範囲が互いに隣接していない第3の発光領域及び第4の発光領域から前記照射光を出射させ、前記第2のタイミングの次の第3のタイミングにおいて、前記第1の発光領域及び前記第2の発光領域から前記照射光を出射させる
    請求項5に記載の光源制御装置。
  7. 前記照射光は、前記第2の方向に長く伸びている
    請求項1に記載の光源制御装置。
  8. 前記第2の方向は上下方向であり、
    前記第3の方向は左右方向である
    請求項1に記載の光源制御装置。
  9. それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源を所定の時間Δt単位で駆動するとともに、前記照射光が前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の発光間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する
    光源制御方法。
  10. それぞれ個別に照射光を出射する4以上のn個の発光領域が第1の方向に並べられている光源と、
    前記光源を所定の時間Δt単位で駆動する光源制御部と、
    前記照射光を前記第1の方向に対応する第2の方向に対して垂直な第3の方向に走査する走査部と、
    前記照射光に対する反射光を含む入射光を受光する受光部と、
    前記入射光に基づいて測距を行う測距部と
    を備え、
    前記光源制御部は、前記照射光が前記第3の方向に所定の角度だけ走査される間ごとに、各前記発光領域から2以上のm回ずつ前記照射光を出射させるとともに、各前記発光領域の発光間隔を2Δt以上かつnΔt未満に設定する
    測距装置。
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