JP2023000306A - 予測装置、製造装置及び予測方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フッ素樹脂製造の際、重合工程においてフッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測する。【解決手段】フッ素樹脂の重合工程における、原料を投入後かつ製造終了前の所定タイミングの重合槽内でのフッ素樹脂のMFR値を予測する予測装置(10)であって、フッ素樹脂の現在の重合工程で計測される重合槽内の圧力値と、当該重合槽内を撹拌する撹拌機の撹拌電流値とを予測用センサ値として取得する取得部(112)と、フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、当該過去の重合工程の所定タイミングにおけるフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、取得部(112)で取得された予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂を含む混合物の所定タイミングにおけるMFR値を予測する予測部(113)とを備える。【選択図】図1

Description

本開示は、フッ素樹脂の重合工程におけるMFR値を予測する予測装置、予測方法及びフッ素樹脂を製造する製造装置に関する。
特許文献1は、熱可塑性樹脂組成物の製造方法について記載される。また、特許文献1には、フッ素樹脂のメルトフローレート(MFR)の好ましい範囲及びその計測方法が記載される。このように、フッ素樹脂等の製造の際には、MFRを計測して、性能を評価する。
特開2019-151833号公報
本開示は、フッ素樹脂の重合工程においてMFRの計測を必須とせずに、フッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測可能な予測装置、予測方法及び製造装置を提供する。
本開示の予測装置は、フッ素樹脂の重合工程における、原料を投入後かつ製造終了前のタイミングの重合槽内での前記フッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測する予測装置であって、前記フッ素樹脂の現在の重合工程で計測される前記重合槽内の圧力値と、当該重合槽内を撹拌する撹拌機の撹拌電流値とを含む情報を予測用センサ値として取得する取得部と、前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、当該過去の重合工程の所定タイミングにおけるフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、前記取得部で取得された予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂を含む混合物の前記所定タイミングにおけるMFR値を予測する予測部と、を備える。
前記予測装置は、前記現在の重合工程の開始から現在までの経過時間を重合時間として計時する計時部をさらに備え、前記予測部は、前記予測用センサ値と共に前記計時部で計時される前記重合時間を用いて、前記MFR値を予測することができる。
前記予測装置では、前記予測部で予測された前記MFR値を用いて得られた前記現在の重合工程の終了時間に関する情報を出力する出力処理部をさらに備えることができる。
前記予測装置では、前記フッ素樹脂の重合工程において、前記重合槽に材料を追加投入することが可能であり、前記取得部は、前記圧力値及び前記撹拌電流値とともに、前記重合槽に投入される材料の積算量を予測用センサ値として取得し、前記予測部は、前記過去の重合工程で得られた積算量を含む学習用センサ値で学習済みの学習済みモデルにより、前記予測用センサ値を用いてMFR値を予測することができる。
前記予測装置では、前記予測部は、前記フッ素樹脂の重合工程の一部の期間に計測された前記圧力値を用いて前記MFR値を予測することができる。
前記予測装置では、前記予測部は、前記一部の期間内の前記圧力値の平均値、最大値、最小値又は分散値の少なくともいずれかを用いてMFR値を予測することができる。
前記予測装置では、前記予測部は、前記フッ素樹脂の重合工程の一部の期間に計測された前記撹拌電流値を用いて前記MFR値を予測することができる。
前記予測装置では、前記予測部は、前記一部の期間内の前記撹拌電流値の平均値、最大値、最小値又は分散値を用いてMFR値を予測することができる。
前記予測装置では、前記一部の期間は、前記フッ素樹脂の重合工程の開始から終了までの時間を分割した複数の期間から選択されることができる。
前記予測装置では、前記フッ素樹脂の重合工程を少なくとも2回実施し、前記取得部は、前回の重合工程で得られたフッ素樹脂のMFR値を取得し、前記予測部は、前記取得部が取得した前回の重合工程で得られたフッ素樹脂のMFR値を含む予測用センサ値を用いて前記フッ素樹脂のMFR値を予測することができる。
本開示の製造装置は、フッ素樹脂を製造する製造装置であって、前記フッ素樹脂の材料が投入される重合槽と、前記重合槽内を撹拌する撹拌機と、前記フッ素樹脂の現在の重合工程で計測される前記重合槽内の圧力値と、前記撹拌機の撹拌電流値とを予測用センサ値として取得する取得部と、前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、当該過去の重合工程に要した時間と、当該過去の重合工程で得られたフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、前記取得部で取得された予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測する予測部と、前記予測部で予測された前記MFR値を用いて得られる前記現像の重合工程の終了時間に関する情報を出力する出力処理部とを備える。
本開示のフッ素樹脂の製造方法は、フッ素樹脂の材料を重合槽に投入するステップと、前記重合槽内を撹拌するステップと、前記フッ素樹脂の現在の重合工程で計測される前記重合槽内の圧力値と、前記撹拌機の撹拌電流値とを予測用センサ値として取得するステップと、前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、当該過去の重合工程に要した時間と、当該過去の重合工程で得られたフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、取得された前記予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測するステップと、予測された前記MFR値を用いて得られる前記現在の重合工程の終了時間に関する情報を用いて、現在の製造を終了させるステップと、を有する。
本開示の予測方法は、フッ素樹脂の重合工程における重合槽内での前記フッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測する予測方法であって、前記フッ素樹脂の現在の重合工程で計測される前記重合槽内の圧力値と、当該重合槽内を撹拌する撹拌機の撹拌電流値とを予測用センサ値として取得する取得ステップと、前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、当該過去の重合工程に要した時間と、当該過去の重合工程で得られたフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、前記取得部で取得された予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測する予測ステップとを含む。
前記生成方法は、フッ素樹脂の重合工程における重合槽内での前記フッ素樹脂のMFR値を予測するための学習済みモデルの生成方法であって、前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の重合工程で計測されたセンサ値と、当該重合工程に要した重合時間とを含む教師データと、当該教師データに対する正解データである当該の重合工程で得られたフッ素樹脂について計測されたMFR値とを含むデータの組を複数取得するステップと、学習器を用いて、複数の前記教師データと前記正解データとから、前記フッ素樹脂の重合工程で得られるセンサ値から、前記重合工程にあるフッ素樹脂のMFR値を出力とする学習済みモデルを生成するステップとを含む。
これらの概括的かつ特定の態様は、システム、方法、及びコンピュータプログラム、並びに、それらの組み合わせにより、実現されてもよい。
本開示の予測装置、製造装置及び予測方法によれば、フッ素樹脂製造の際、重合工程においてフッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測することができる。
製造装置の構成を示すブロック図である。 学習済みモデルの生成を示す概念図である。 学習済みモデルの利用を示す概念図である。 学習済みモデルの生成に利用する学習データを説明する概念図である。 予測装置で得られた予測結果を出力する表示画面の一例の図である。 学習データを説明する概念図である。 学習データのデータ項目の一例を説明する図である。 取得データの一例を説明する概念図である。 製造装置における処理を説明するフローチャートである。
以下に、図面を参照して実施形態に係る予測装置、製造装置及び予測方法について説明する。本開示の予測装置は、重合工程においてフッ素樹脂を含む混合物のMFR値を実際に計測することなく、計測される種々のセンサ値を用いて予測するものである。したがって、予測装置は、いわゆる「ソフトセンサ」といわれるものである。また、本開示の製造装置は、フッ素樹脂のMFR値を予測する。以下の説明において、予測装置は、フッ素樹脂を製造する製造装置に含まれるものとして説明する。また、以下の説明では、同一の構成について、同一の符号を付して説明を省略する。
以下の説明では、「重合工程」は、フッ素樹脂の重合工程であるものとする。具体的には、「重合工程」は、フッ素樹脂を製造するための材料から、重合反応によりフッ素樹脂を得るまでの過程であるとして説明する。
《フッ素樹脂》
「フッ素樹脂」とは、フッ素原子を含む樹脂であり、少なくとも1種の含フッ素モノマーを含むモノマーが重合した樹脂である。
上記含フッ素モノマーとしては、テトラフルオロエチレン、ビニリデンフルオライド、ヘキサフルオロプロピレン、クロロトリフルオロエチレン、トリフルオロエチレン、トリフルオロプロピレン、テトラフルオロプロピレン、ペンタフルオロプロピレン、トリフルオロブテン、テトラフルオロイソブテン、ヘキサフルオロイソブテン、フッ化ビニル、CH=CFRfで表される(パーフルオロアルキル)エチレン、CH=CF(ORf)で表される(パーフルオロアルキル)ビニルエーテル、CH=CF(RfORf)で表されるパーフルオロ(アルコキシアルキルビニルエーテル)[上記式中、Rfは、炭素数1~6の直鎖または分枝鎖のパーフルオロアルキル基であり、Rfは、炭素数1~6、好ましくは炭素数1~3の直鎖または分枝鎖のパーフルオロアルキレン基である。]等が挙げられる。上記Rfは、好ましくは炭素数1~3の直鎖または分枝鎖のパーフルオロアルキル基であり、より好ましくは炭素数1または2の直鎖または分枝鎖のパーフルオロアルキル基である。一の態様において、上記パーフルオロアルキル基は、直鎖である。別の態様において、上記パーフルオロアルキル基は、分枝鎖である。上記Rfは、好ましくは炭素数1~3の直鎖または分枝鎖のパーフルオロアルキレン基であり、より好ましくは炭素数1または2の直鎖または分枝鎖のパーフルオロアルキレン基である。一の態様において、上記パーフルオロアルキレン基は、直鎖である。別の態様において、上記パーフルオロアルキレン基は、分枝鎖である。
他のモノマーとしては、エチレン、プロピレン、CH=CF(OR)[式中、Rは、炭素数1~6の直鎖または分枝鎖のアルキル基である。]で表されるアルキルビニルエーテル等が挙げられる。上記Rは、好ましくは炭素数1~3の直鎖または分枝鎖のアルキル基であり、より好ましくは炭素数1または2の直鎖または分枝鎖のアルキル基である。一の態様において、上記アルキル基は、直鎖である。別の態様において、上記アルキル基は、分枝鎖である。
上記フッ素樹脂は、上記含フッ素モノマーの単独重合体、または少なくとも1種の上記含フッ素モノマーを含む2種以上のモノマーの共重合体のいずれであってもよい。
上記フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフルオロエチレン(TFE)/ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共重合体、TFE/HFP/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)共重合体、TFE/PAVE共重合体、(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)およびテトラフルオロエチレン-パーフルオロメチルビニルエーテル共重合体(MFA))、エチレン(Et)/TFE共重合体、Et/TFE/HFP共重合体、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)/TFE共重合体、Et/CTFE共重合体、TFE/フッ化ビニリデン(VDF)共重合体、VDF/HFP/TFE共重合体、VDF/HFP共重合体等が挙げられる。
好ましい態様において、上記フッ素樹脂は、テトラフルオロエチレン単位を含むフッ素樹脂である。テトラフルオロエチレン単位を含むフッ素樹脂としては、TFEの単独重合体、ならびに、TFE/HFPの共重合体、TFE/PAVE、TFE/エチレン、TFE/ビニルエーテル、TFE/ビニルエステル、TFE/ビニルエステル/ビニルエーテル、またはTFE/ビニルエーテル/アリルエーテルの共重合体等が挙げられる。好ましい態様において、フッ素樹脂は、TFE/エチレンであり得る。
上記フッ素樹脂がテトラフルオロエチレン単位を含むフッ素樹脂である場合、テトラフルオロエチレン単位の含有量は、好ましくは20モル%~80モル%、より好ましくは30モル%~70モル%、さらに好ましくは35モル%~60モル%であり得る。特に上記フッ素樹脂がエチレン/テトラフルオロエチレン共重合体である場合、エチレン/テトラフルオロエチレンのモル比は、好ましくは20/80~80/20、より好ましくは25/75~70/30、さらに好ましくは30/70~60/40であり得る。
上記フッ素樹脂の融点は、好ましくは200℃以上、より好ましくは230℃以上であり得る。
上記フッ素樹脂のメルトフローレートは、好ましくは0.1~60、より好ましくは1~50であり得る。メルトフローレートは、円筒形状のシリンダー内で測定対象の樹脂を加熱し、一定の重りを掛けて押し出し、10分間に押し出された樹脂量を測定することで得られる値である。同一の温度、荷重条件であれば、MFR値が高いほど、流動性が良い。例えば、上記の値は、ハステロイ製のシリンダーを利用し、温度条件300℃で、荷重条件5.00kgの場合の値の一例である。
《機械学習》
「機械学習」は、入力されたデータに含まれる特徴を学習し、新たに入力されたデータに対応する結果を推定する「モデル」を生成する手法である。具体的には、機械学習は、「学習器」により学習される。このように生成されたモデルを「学習済みモデル」とする。
「学習器」には、図2Aに示すように、複数組の学習データが入力される。これにより、学習器は、学習データの関係を学習し、学習データの関係をパラメータで表す学習済みモデルを生成する。また、生成された学習済みモデルを使用することで、図2Bに示すように、新たな入力に対し、求めたい出力を得ることが可能となる。機械学習には、教師あり学習、教師なし学習、強化学習等があるが、以下の実施形態では、教師あり学習を利用する例で説明する。したがって、図2Aにおいても、各『説明変数』に対応する正解データである『目的変数』が関連付けられる教師あり学習の例で示す。学習器は、例えば、機械学習手法として、ニューラルネットワーク(NN)、サポートベクターマシン(SVM)、決定木、勾配ブースティング、ランダムフォレスト、XGBoost、線形回帰、Ridge回帰、Lasso回帰、ElasticNet、偏最小2乗回帰、ガウス過程回帰、主成分分析(PCA)等を利用することができる。また、学習器は、これらの手法を組み合わせて利用してもよい。
ここで「学習データ」とは、機械学習において学習モデルを作成する際に利用するデータである。教師あり学習の場合、「説明変数」と、この説明変数に対応する正解である「目的変数」とが一組の学習データとされて、学習器に入力される。より具体的には、機械学習では、図3に示すように、学習済みモデルの生成用に、「説明変数」と「目的変数」とが一組となる複数組で形成される「教師データセット」を利用する。用意したデータセットのうち一部を「学習データセット」として学習モデルを作成したのち、別の一部のデータセットを「検証データセット」として用い、作成した学習モデルの予測精度を検証し、改善することもできる。さらに別の一部のデータセットを「テストデータセット」として検証・改善した学習モデルの予測精度を最終確認することもできる。「説明変数」としては、重合槽内の圧力値、撹拌機の攪拌電流値などが挙げられる。「目的変数」は、フッ素樹脂を含む混合物のMFR値である。
〈製造装置〉
図1に示すように、製造装置1は、予測装置10と、重合槽2と、撹拌機3と、制御装置4とを備える。重合槽2は、フッ素樹脂の材料が投入される。例えば、材料は、重合工程の開始のタイミングで投入される。また、材料の一部は、重合工程において、追加的に投入されてもよい。重合槽2は、外気と圧力や温度が遮断されたように、密閉して形成される。また、重合槽2には、内部の圧力値を計測する圧力センサ21や、内部の温度値を計測する温度センサ22が接続される。各センサ21,22で接続されるセンサ値は、予測装置10により取得される。
撹拌機3は、フッ素樹脂の製造の際、重合工程の開始から、終了までの間、重合槽2内に投入された材料を含む混合物を撹拌する。撹拌機3は、モータ31と、モータ31と接続される回転軸32と、回転軸32に支持される撹拌翼33を有する。撹拌機3は、モータ31を用いて重合槽2内に位置する撹拌翼33を回転させることにより、重合槽2内の材料を含む混合物を撹拌することができる。撹拌機3の撹拌によって重合反応が進み、重合槽2内の混合物から、フッ素樹脂が製造される。ここで、撹拌機3の動力や回転数は、モータ31に与えられる電流である撹拌電流に依存する。したがって、撹拌電流が大きいほど、動力が大きくなり、また、回転数が上がる。仮に、同一の回転数を保つ場合、重合槽2内における重合が進み混合物の粘性が高くなるほど、モータ31に与える撹拌電流を大きくする必要がある。
制御装置4は、撹拌機3を制御する。制御装置4は、例えば、重合工程において撹拌機3の回転数が一定になるように、モータ31に与える撹拌電流を制御する。ここで、制御装置4は、モータ31において計測される撹拌電流値や、撹拌機3の回転数に応じてモータ31に与える撹拌電流をフィードバック制御してもよい。また、後述する予測装置10からのデータを利用して、撹拌電流をフィードフォワード制御してもよい。
制御装置4は、重合槽2内の環境を制御する。制御装置4は、例えば、重合工程において、圧力センサ21で計測される圧力値が目標の値になるようにコンプレッサを制御する。また例えば、制御装置4は、温度センサ22で計測される温度値が目標の値になるように温調器を制御する。ここで、制御装置4は、圧力センサ21や温度センサ22で計測されたセンサ値に応じて、重合槽2内の圧力や温度をフィードバック制御するようにしてもよい。また、後述する予測装置10からのデータを利用して、圧力や温度をフィードフォワード制御してもよい。なお、制御装置4は、必ずしも、圧力及び温度の両者の計測及び制御を必須とするものではない。制御装置4は、例えば、圧力のみを計測及び制御するものであってもよい。
〈予測装置〉
予測装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13とを備える情報処理装置である。制御部11は、予測装置10全体の制御を司るコントローラである。制御部11は、記憶部12に記憶される予測プログラム123を読み出して実行することにより、計時部111、取得部112、予測部113及び出力処理部114としての処理を実現する。また、制御部11は、ハードウェアとソフトウェアの協働により所定の機能を実現するものに限定されず、所定の機能を実現する専用に設計されたハードウェア回路でもよい。制御部11は、例えば、CPU、MPU、GPU、FPGA、DSP、ASIC等、種々のプロセッサで実現することができる。
記憶部12は種々の情報を記録する記録媒体である。記憶部12は、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Device)、ハードディスク、その他の記憶デバイス又はそれらを適宜組み合わせて実現される。記憶部12には、制御部11が実行する予測プログラム123の他、学習及び予測のために使用する種々のデータ等が格納される。記憶部12は、取得データ121、学習済みモデル122、及び、予測プログラム123を記憶する。
通信部13は、外部の装置(図示せず)とのデータ通信を可能とするためのインタフェース回路(モジュール)である。
また、予測装置10は、入力部14及び出力部15を備えることができる。入力部14は、操作信号やデータの入力に利用される操作ボタン、マウス、キーボード等の入力手段である。出力部15は、処理結果やデータの出力等に利用されるディスプレイ等の出力手段である。
ここで、予測装置10は、1台のコンピュータにより実現されてもよいし、ネットワークを介して接続される複数台のコンピュータの組み合わせにより実現されてもよい。また、図示を省略するが、例えば、記憶部12に記憶されるデータの全部又は一部が、ネットワークを介して接続される外部の記録媒体に記憶され、予測装置10は、外部の記録媒体に記憶されるデータを使用するように構成されていてもよい。
計時部111は、製造装置1におけるフッ素樹脂の重合工程の開始からの経過時間を重合時間として計時する。ここで、製造装置1においては、フッ素樹脂の重合工程を、複数回行うことが可能である。このような場合、計時部111は、重合工程毎に重合時間を計時する。したがって、計時部111は、現在の重合工程の重合時間を計時する。
取得部112は、フッ素樹脂の重合工程で計測される重合槽内の圧力値と、重合槽内の材料またはフッ素樹脂を含む混合物を撹拌する撹拌機の撹拌電流値とを予測用センサ値として取得する。また、取得部112は、取得した予測用センサ値を、時間情報と関連付けて取得データ121として、記憶部12に記憶させる。例えば、時間情報は、計時部111で計時される重合時間である。また、時間情報は、時刻であってもよいが、データを取得時の重合時間と関連付けられるものであることが望ましい。
取得部112が各センサ値を取得するタイミングは、利用形態によって定めることができる。センサ値を取得するタイミングとは、1秒毎、1分毎、10分毎等のような定期的なタイミングである。
予測部113は、機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、取得部112で取得された予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂の所定タイミングにおけるMFR値を予測する。例えば、所定のタイミングは、10時間毎等のタイミングである。ここで、各タイミングは、予め定められるタイミングであれば、等間隔である必要はない。また、予測部113は、予測用センサ値と共に計時部111で計時される重合時間を用いて、MFR値を予測することができる。
この学習済みモデルは、現在の重合工程で製造するフッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、過去の重合工程に要した時間と、過去の重合工程で得られたフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を学習して生成されたものである。この学習済みモデルの生成については、後に詳述する。
このとき、予測部113は、フッ素樹脂の重合工程の一部の期間に計測された圧力値を用いてMFR値を予測することができる。また、予測部113は、フッ素樹脂の重合工程の一部の期間に計測された撹拌電流値を用いてMFR値を予測することができる。この一部の期間は、フッ素樹脂の重合工程の開始から終了までの時間を分割した複数の期間から選択される。ここで、予測部113は、一部の期間に計測された圧力値の平均値を用いてMFR値を予測することができる。また、予測部113は、一部の期間に計測された撹拌電流値の平均値を用いてMFR値を予測することができる。このとき、圧力値の平均に利用する一部の期間と、撹拌電流値の平均に利用する一部の期間とは同一であってもよいし、異なっていてもよい。予測部113における予測についても、後に詳述する。このように、予測装置10は、MFR値に影響を与える程度の高い一部の期間のセンサ値を利用し、効率的にMFR値の予測精度を向上させることができる。特に、MFR値は、測定者によっても違いが生じやすく高精度な測定が困難であった。これに対し、センサ値を利用して予測部113でMFR値を予測することで、信頼性の高いMFR値を得ることができる。
また、予測部113は、予測したMFR値を用いて現在の重合の終了時間に関する情報を求める。例えば、「終了時間に関する情報」とは、現在の重合が終了すると予想される「予想終了時刻」である。または、「終了時間に関する情報」とは、現在から重合工程が終了すると予想されるまでに要する「残り時間」であってもよい。その他、「終了時間に関する情報」とは、製造の終了のための特定の操作が行われるタイミングであってもよい。製造の終了のための特定の操作とは、例えば、原料の投入を停止すること、攪拌を停止すること、槽の圧力を下げること、冷却を開始することなども含まれる。例えば、「終了時時間に関する情報」は、重合体の製造において得られたセンサ値に応じて求めることができる。具体的には、予測部113は、求めたMFR値を用いて、所定の計算式や対応式を利用して、終了時間に関する情報を求めることができる。このように、予測部113によって終了時間に関する情報を求めることにより、フッ素樹脂の重合工程において、実際に重合槽から重合体を取り出してその性能を計測することなく、終了時間に関する情報を決定することが可能となる。
出力処理部114は、予測部113で得られた現在の重合の終了時間に関する情報を出力する。このように予測された終了時間に関する情報を用いて、重合工程の終了の判断に利用することにより、製造装置1で得られるフッ素樹脂の精度を向上させることができる。また、出力処理部114は、予想された現在の混合物のMFR値自体を出力してもよい。
出力処理部114は、例えば、図4に示すような開始からの予測のMFR値の変化を表すグラフを表示する表示部w1と、終了までに要する「残り時間」を表示する表示部w2含む表示画面Wを出力部15に出力する。表示部w1には、現時点を示す指標t1と予測部113で予測された終了時点を示す指標t2とを含んでもよい。
《予測部113での学習》
予測部113は、学習器を用いて、学習済みモデルを生成する。なお、ここでは、予測部113内に学習器が含まれるものとして説明するが、これに限定されない。例えば、学習器は、予測装置10の外部に存在するものでもよい。学習器が予測装置10の外部に存在する場合、予測部113は、外部の学習器で生成され、記憶部12に記憶される学習済みモデルを利用する。
具体的には、予測部113が機械学習に使用する「説明変数」は、図2Aに上述したように、過去のフッ素樹脂の重合工程で得られた重合槽2内の「圧力値」と、撹拌機3の「撹拌電流値」と、この過去の重合工程に要した時間である「重合時間」とを含むデータである。また、この機械学習において、正解である「目的変数」は、対応する過去の重合工程で重合されたフッ素樹脂について計測された「MFR値」である。そして、学習器は、この説明変数と目的変数とを含むデータの組を複数使用する。したがって、予測部113が使用する学習済みモデルは、過去の重合工程で得られた複数の「圧力値」、「撹拌電流値」、「重合時間」及び「MFR値」の関係をパラメータで示すものである。ここで、過去の重合工程で重合されたフッ素樹脂について計測されたMFR値としては、最終的に結果物として得られたフッ素樹脂に対して計測されたMFR値の他、重合工程の途中のサンプリング作業で抜き出しされた混合物のMFR値を含んでもよい。予測部113は、このように機械学習で生成された学習済みモデルにより、圧力値及び撹拌電流値を用いて、MFR値を予測する。
この場合、フッ素樹脂の種類によって、重合工程での変化等は異なるため、「説明変数」は、フッ素樹脂の種類毎に異なるものを使用するものとする。したがって、特定のフッ素樹脂(例えば、ETFE)の重合で取得されたデータを説明変数として生成された学習モデルは、その特定のフッ素についてのMFR値の予測に利用するものとする。なお、ここでは、学習で得られたモデルの評価については、説明を省略する。
《学習データの前処理》
ここで、「重合時間」及び「MFR値」は、1回の重合工程で1回又は2~3回等の限定した回数のみ得られるが、「圧力値」及び「撹拌電流値」は、多数回得ることができる。したがって、学習器は、学習データとして、この複数の圧力値及び電流値をそのまま学習データとするのではなく、前処理により得られた学習データを使用してもよい。具体的には、学習器は、特定の期間の複数の圧力値の平均値及び複数の撹拌電流値の平均値を説明変数に含む学習データとすることができる。例えば、図5に示すように、異なる重合工程毎に全体の時間を等分してグループを設定し、各グループについて圧力値及び撹拌電流値の平均値を求め、学習器は、これらの平均値を説明変数とする学習データとして使用する。なお、ここで重合工程A~Cは、異なるタイミングで行われた同種のフッ素樹脂の重合工程であるものとする。
図5の例は、各重合工程A~Cについて重合時間を10時間毎の複数のグループに分け、グループ毎に学習データで使用する値を求める例である。各重合工程について、例えば、開始から10時間までの間に計測された圧力値及び攪拌電流値がグループ1のデータとなり、攪拌後、10時間から20時間までの間に計測された圧力値及び攪拌電流値がグループ2のデータとなる。具体的には、重合工程Aでは、開始から開始後10時間までに取得された圧力値の平均値(圧力平均値A1)と、同時間に取得された撹拌電流値の平均値(撹拌電流平均値a1)とが、グループ1についての学習データとなる。また、開始後10時間から開始後20時間までの間に計測された圧力値及び撹拌電流値がグループ2のデータとなる。したがって、開始後10時間から開始後20時間までに取得された圧力値の平均値(圧力平均値A2)と、同時間に取得された撹拌電流値の平均値(撹拌電流平均値b2)とが、グループ2の学習データとなる。同様に、グループ3~20までも圧力平均値及び撹拌電流平均値を求め、これらが、重合工程Aの各グループの学習データとなる。また、重合工程B及びCについても、同様に重合時間に応じてグループ毎を定め、グループ毎に圧力平均値及び撹拌電流平均値を求め、学習データとする。学習器は、このように前処理して得られた学習データを使用することができる。なお、図5に示す例では、各グループは10時間であるものとして説明したが、この時間はこれに限定されず、状況に応じて任意に設定することができる。
なお、学習の際には、このように得られた全てのグループのデータを用いて学習するのではなく、グループ1のみの学習、グループ2のみの学習、グループ1及びグループ2を用いた学習、等のように、どのデータを用いてどのタイミングにおけるMFR値を求めたいのかによって学習に利用する値も異なる。
ここで、学習器は、全てのグループの圧力平均値及び撹拌電流平均値を学習データとする必要はなく、特定のグループの圧力平均値及び撹拌電流平均値を学習データとすればよい。図6は、学習器で利用する学習用センサ値のデータ項目の一例である。図6の例では、学習用センサ値として、重合工程の終期に該当するグループ20及び19の圧力平均値と、重合工程の初期に該当するグループ1の圧力平均値とを利用する。また、学習用センサ値として、重合工程の初期に該当するグループ20及び18の撹拌電流平均値と、重合工程の中期に該当するグループ8の撹拌電流平均値と利用する。このように、学習器は、学習用センサ値として、重合工程のうち、選択された一部の期間に得られたセンサ値を利用する。例えば、ここで利用するセンサ値は、各グループのセンサ値から、有効とされたものから選択することで決定される。なお、この場合、全てのグループについて圧力平均値及び撹拌電流平均値を求める必要はなく、選択されたグループについて圧力平均値及び撹拌電流平均値を求めれば足りる。
したがって、学習器は、「説明変数」である各グループの「圧力平均値」、各グループの「撹拌電流平均値」、及び、「重合時間」と、「目的変数」である「MFR値」との関係を学習し、圧力値及び撹拌電流値等の入力からMFR値を予測する学習済みモデルとして求める。
なお、ここでは、学習データの前処理は、制御部11で実行されるものとするが、これに限定されない。例えば、予測装置10の外部で実行され、予測部113は、外部から入力され、記憶部12に記憶される前処理済みの学習データを利用してもよい。
《予測部113での予測》
予測部113は、上述したように生成された学習済みモデルと、取得部112が取得するセンサ値を利用して、現在の重合工程での重合槽内の混合物のMFR値を予測する。ここで、学習器は、上述したように、重合工程の一部の期間について設定された複数のグループ毎の圧力値の平均値と撹拌電流値の平均値とを含む学習データにより、学習した。したがって、予測部113も、学習データと同一の数のグループ毎に得られた平均値を利用して取得データを前処理する。そして、前処理された取得データを用いて、学習済みモデルによりMFR値を予測する。
図7に示すように、現在の重合工程が開始から150時間である場合、予測部113は、所定のタイミング毎に取得データ121をグループ分けし、各グループについて圧力値と撹拌電流値の平均値を求め、学習済みモデルを用いてMFR値を予測する。ここで、例えば、図5を用いて学習された学習器を利用する場合、10時間後にMFR値を予測する場合には、グループ1のデータのみを用いて学習された学習済モデルを利用する。また、130時間後にMFR値を予測する場合には、例えば、グループ1~グループ13のデータを用いて学習された学習済みモデルを利用してもよい。
なお、予測部113でMFR値を予測するタイミングは、予測に必要な所定のグループの予測用センサ値を全て取得したタイミングである。したがって、予測部113は、必ずしもグループの終了毎に、MFR値を予測する必要はない。例えば、図7に示す例では、10時間後、20時間後、30時間後等は、重合工程の一般的な終了時間よりも十分に短いと考えられる。したがって、このような場合、MFR値を予測せずに、例えば、過去の重合工程の最短時間から定められた、重合工程が終わる可能性のない所定の時間の経過後のグループの終了毎にMFR値を予測してもよい。
〈製造装置での処理〉
図8に示すフローチャートを用いて、製造装置1において実行されるフッ素樹脂の重合工程の処理の流れを説明する。まず、製造装置1では、重合槽2内にフッ素樹脂の材料が投入される(S1)。
また制御装置4の制御により、重合槽2内の環境や撹拌機3の制御が開始される。また、計時部111により、重合時間の計時が開始される(S2)。制御装置の制御により、重合槽2内では、フッ素樹脂の重合反応が開始される。
取得部112は、ステップS2で制御装置4により制御が開始されると、入力センサ値の取得を開始する(S3)。取得部112は、例えば、圧力センサ21で計測される圧力値と、モータ31に与えられる電流の撹拌電流値とを取得する。
その後、予測部113は、学習済みモデル122により、MFR値を予測する(S4)。上述したように、学習済みモデル122で用いる予測用センサ値は、前処理がされることもある。
予測部113は、ステップS4で予測したMFR値を用いて、終了時間を予測する(S5)。なお、ここでは終了時間とするが、製造の終了のための特定の操作のタイミング等であって、このタイミングに応じて、後の処理で終了を判断してもよい。
出力処理部114は、ステップS5で予測した終了時間を出力する(S6)。出力処理部114は、例えば、図4を用いて上述したような表示画面Wを出力部15に表示することで、終了時間を出力することができる。
予測装置10は、重合工程が終了していない場合(S7でNO)、ステップS3に戻り、ステップS3~S7の処理を繰り返す。例えば、重合工程の終了は、ステップS5で予測される終了時間に応じて決定される。例えば、予測部113で終了までに要する時間を予測する時、ステップS5で予測される時間が0になった場合、重合工程の終了とする。
一方、重合工程が終了すると(S7でYES)、制御装置4は制御を終了する。また、計時部111は、計時を終了する(S8)。これにより、製造装置1における1回の重合工程は終了する。
このように、予測装置10では、実際に混合物のMFR値を計測せずにセンサ値を利用して、MFR値を予測することができる。また、予測装置10は、重合時間を利用し、MFR値の予測精度を向上させることができる。これにより、製造装置1は、予測装置10で予測されるMFR値を使用し、フッ素樹脂の重合工程において、フッ素樹脂の重合の終了タイミングを予測することができる。これにより、予測装置10で予測されるMFR値を利用することで、重合工程の途中で重合槽から混合物の一部をMFR値の計測用に取り出して実際にMFR値を計測する作業を不要とすることができる。
《変形例1》
上述の説明では、予測装置10は、学習データとして、センサ値である圧力値の平均値及び撹拌電流値の平均値を利用して学習済みモデル122を生成するものとして説明した。これに限定せず、センサ値の最大値、最小値又は分散値を利用してもよい。また、平均値、最大値、最小値及び分散値を組み合わせて利用してもよい。
この場合、予測部113は、平均値、最大値、最小値及び分散値の少なくともいずれかを組み合わせて用いてMFR値を予測する。予測装置10は、計測された値から得られた種々の値を有効的に利用し、MFR値の予測精度を向上させることができる。
《変形例2》
上述の説明では、製造装置1は、ステップS1において、フッ素樹脂の材料を投入する例で説明した。一方、フッ素樹脂の重合工程において、重合槽2に材料等を追加投入する場合もある。このような場合、予測装置10は、追加投入された材料の積算量をMFR値の予測に用いてもよい。
具体的には、取得部112は、圧力値及び撹拌電流値とともに、重合槽2に投入される材料の積算量を予測用センサ値として取得する。
この場合、予測部113は、圧力値及び撹拌電流値とともに、過去の重合に使用した材料の積算量を含む学習データで学習された学習済みモデル122を利用する。また予測部113は、取得部112が取得した材料の積算量を含む予測用センサ値を用いてMFR値を予測する。
予測装置10は、材料の積算量を用いてMFR値を予測することで、予測精度を向上させることができる。これは、材料の投入量は、重合工程にあるフッ素樹脂のMFR値に影響するためである。このように、予測装置10は、このように投入する材料の積算量を利用し、MFR値の予測精度を向上させることができる。
《変形例3》
上述の説明では、各回のフッ素樹脂の重合工程で得られたセンサ値を用いて、MFR値を予測する例で説明した。一方、重合工程を複数回繰り返して実施する場合、前の重合工程で得られたデータをMFR値の予測に用いてもよい。
具体的には、取得部112は、前回の重合工程で得られたフッ素樹脂のMFR値を取得してもよい。言い換えると、取得部112は、前回のバッチで得られたフッ素樹脂のMFR値を取得してもよい。
この場合、予測部113は、各センサ値とともに、前回の重合工程で得られたフッ素樹脂のMFR値を含む学習データで学習された学習済みモデル122を利用する。また、予測部113は、予測用センサ値とともに、取得部112が取得した前回の重合工程で得られたフッ素樹脂のMFR値を用いてMFR値を予測する。ここで、前回の重合工程で得られたMFR値を用いる場合、前回の重合工程において、今回の重合工程と同種のフッ素樹脂を製造されたものである場合、予測精度をより向上させることができる。
予測装置10は、前回の重合工程で得られたMFR値を用いて、今回の重合工程のフッ素樹脂のMFR値を予測することで、予測精度を向上させることができる。これは、連続する重合工程では、種々の環境が類似するため、製造されるフッ素樹脂のMFR値も類似するためである。予測装置10は、前回のバッチで得られたMFR値を利用し、MFR値の予測精度を向上させることができる。
《その他変形例》
その他、学習データとして、重合工程で利用する種々のデータ、又は、重合工程で取得される種々のデータを利用することができる。この場合、学習済みモデルで利用するデータとしても、同種のデータを利用する。例えば、温度センサ22により計測される温度値を学習用センサ値及び予測用センサ値としてもよい。
また、上述の説明では、予測部113が使用する学習済みモデル122の数は、言及していないが、予測部113が使用する学習済みモデルの数は限定しない。例えば、予測部113は、2以上の学習済みモデル122を組み合わせて利用してもよい。
〈効果及び補足〉
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、上記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用可能である。
本開示の全請求項に記載の予測装置、製造装置及び予測方法は、ハードウェア資源、例えば、プロセッサ、メモリ、及びプログラムとの協働などによって、実現される。
本開示の予測装置、製造装置及び予測方法は、例えば、フッ素樹脂の重合工程において、重合の終了のタイミングの特定に有用である。
1 製造装置
10 予測装置
11 制御部
111 計時部
112 取得部
113 予測部
114 出力処理部
12 記憶部
121 取得データ
122 学習済みモデル
123 予測プログラム
13 通信部
14 入力部
15 出力部
2 重合槽
21 圧力センサ
22 温度センサ
3 撹拌機
31 モータ
32 回転軸
33 撹拌翼
4 制御装置

Claims (17)

  1. フッ素樹脂の重合工程における、原料を投入後かつ製造終了前の所定タイミングの重合槽内の前記フッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測する予測装置であって、
    前記フッ素樹脂の現在の重合工程で計測される前記重合槽内の圧力値と、当該重合槽内を撹拌する撹拌機の撹拌電流値とを含む情報を予測用センサ値として取得する取得部と、
    前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、当該過去の重合工程の所定タイミングにおけるフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、前記取得部で取得された予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂を含む混合物の前記所定タイミングにおけるMFR値を予測する予測部と、
    を備える予測装置。
  2. 前記現在の重合工程の開始から現在までの経過時間を重合時間として計時する計時部をさらに備え、
    前記予測部は、前記予測用センサ値と共に前記計時部で計時される前記重合時間を用いて、前記MFR値を予測する
    請求項1に記載の予測装置。
  3. 前記予測部で予測された前記MFR値を用いて得られた前記現在の重合工程の終了時間に関する情報を出力する出力処理部をさらに備える
    請求項1又は2に記載の予測装置。
  4. 前記フッ素樹脂の重合工程において、前記重合槽に材料を追加投入することが可能であり、
    前記取得部は、前記圧力値及び前記撹拌電流値とともに、前記重合槽に投入される材料の積算量を予測用センサ値として取得し、
    前記予測部は、前記過去の重合工程で得られた積算量を含む学習用センサ値で学習済みの学習済みモデルにより、前記予測用センサ値を用いてMFR値を予測する
    請求項1乃至3のいずれか1に記載の予測装置。
  5. 前記予測部は、前記フッ素樹脂の重合工程の一部の期間に計測された前記圧力値を用いて前記MFR値を予測する
    請求項1乃至4のいずれか1に記載の予測装置。
  6. 前記予測部は、前記一部の期間内の前記圧力値の平均値、最大値、最小値又は分散値の少なくともいずれかを用いてMFR値を予測する
    請求項5に記載の予測装置。
  7. 前記予測部は、前記フッ素樹脂の重合工程の一部の期間に計測された前記撹拌電流値を用いて前記MFR値を予測する
    請求項1乃至4のいずれか1に記載の予測装置。
  8. 前記予測部は、前記一部の期間内の前記撹拌電流値の平均値、最大値、最小値又は分散値を用いてMFR値を予測する
    請求項7に記載の予測装置。
  9. 前記一部の期間は、前記フッ素樹脂の重合工程の開始から終了までの時間を分割した複数の期間から選択される
    請求項5乃至8のいずれか1に記載の予測装置。
  10. 前記フッ素樹脂の重合工程を少なくとも2回実施し、
    前記取得部は、前回の重合工程で得られたフッ素樹脂のMFR値を取得し、
    前記予測部は、前記取得部が取得した前回の重合工程で得られたフッ素樹脂のMFR値を含む予測用センサ値を用いて前記フッ素樹脂のMFR値を予測する
    請求項1乃至9のいずれか1に記載の予測装置。
  11. フッ素樹脂の重合工程において、重合槽内の当該フッ素樹脂の製造の終了のための特定の操作が行われる目標タイミングを求める演算装置であって、
    現在の製造における前記フッ素樹脂の性能の目標を表す目標のMFR値と、前記フッ素樹脂の原料を投入後かつ製造終了前の所定タイミングにおけるMFR値とを受け付ける受付部と、
    前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の製造の前記所定タイミングにおける前記フッ素樹脂のMFR値と、当該過去の製造で得られた前記フッ素樹脂のMFR値と、当該過去の製造の目標タイミングとの関係と、前記受付部で受け付けた前記目標のMFR値及び前記所定タイミングにおけるMFR値とを用いて、前記フッ素樹脂の製造終了の判断に利用される目標タイミングを求める演算部と、
    を備える演算装置。
  12. フッ素樹脂の重合工程において、当該フッ素樹脂の製造の終了の判断に用いる目標タイミングを求める演算装置であって、
    現在の製造において前記フッ素樹脂の製造に関わる値として観測されるセンサ値を、演算用センサ値として受け付けるとともに、現在の製造における前記フッ素樹脂の性能の目標を表す目標のMFR値を目標値として受け付ける受付部と、
    前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の製造で得られたセンサ値と、当該過去の製造で得られた前記フッ素樹脂のMFR値と、当該過去の製造の目標タイミングとの関係を用いて、前記受付部で受け付けた前記演算用センサ値から、前記現在の製造の目標タイミングを求める演算部と、
    を備える演算装置。
  13. フッ素樹脂を製造する製造装置であって、
    前記フッ素樹脂の材料が投入される重合槽と、
    前記重合槽内を撹拌する撹拌機と、
    前記フッ素樹脂の現在の重合工程で計測される前記重合槽内の圧力値と、前記撹拌機の撹拌電流値とを予測用センサ値として取得する取得部と、
    前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、当該過去の重合工程に要した時間と、当該過去の重合工程で得られたフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、前記取得部で取得された予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測する予測部と、
    前記予測部で予測された前記MFR値を用いて得られる前記現在の重合工程の終了時間に関する情報を出力する出力処理部と、
    を備える製造装置。
  14. 前記フッ素樹脂の材料を重合槽に投入するステップと、
    前記重合槽内を撹拌するステップと、
    前記フッ素樹脂の現在の重合工程で計測される前記重合槽内の圧力値と、前記撹拌機の撹拌電流値とを予測用センサ値として取得するステップと、
    前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、当該過去の重合工程に要した時間と、当該過去の重合工程で得られたフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、取得された前記予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測するステップと、
    予測された前記MFR値を用いて得られる前記現在の重合工程の終了時間に関する情報を用いて、現在の製造を終了させるステップと、
    を有するフッ素樹脂の製造方法。
  15. フッ素樹脂の原料を重合槽に投入するステップと、
    現在の前記フッ素樹脂の製造において前記フッ素樹脂の製造に関わる値として観測されるMFR値を、予測用センサ値として取得するステップと、
    前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の製造において得られたセンサ値と、当該過去の製造の所定タイミングにおける前記フッ素樹脂のMFR値との関係を用いて、取得された前記予測用センサ値から、現在、製造される前記フッ素樹脂の所定タイミングにおける前記MFR値を予測するステップと、
    現在の製造における前記フッ素樹脂の性能の目標を表す目標のMFR値と、予測された前記所定タイミングにおけるMFR値とを受け付けるステップと、
    前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の製造の前記所定タイミングにおける前記フッ素樹脂のMFR値と、当該過去の製造で得られた前記フッ素樹脂のMFR値と、当該過去の製造の目標タイミングとの関係と、受け付けた前記目標のMFR値及び前記所定タイミングにおけるMFR値とを用いて、前記フッ素樹脂の製造終了の判断に利用される目標タイミングを求めるステップと、
    求められた前記目標タイミングを用いて現在の製造を終了させるステップと、
    を有するフッ素樹脂の製造方法。
  16. フッ素樹脂の重合工程における重合槽内での前記フッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測する予測方法であって、
    前記フッ素樹脂の現在の重合工程で計測される前記重合槽内の圧力値と、当該重合槽内を撹拌する撹拌機の撹拌電流値とを予測用センサ値として取得する取得ステップと、
    前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の過去の重合工程で計測された学習用センサ値と、当該過去の重合工程に要した時間と、当該過去の重合工程で得られたフッ素樹脂について計測されたMFR値との関係を機械学習により学習済みの学習済みモデルにより、前記取得ステップで取得された予測用センサ値を用いて、現在の重合工程にあるフッ素樹脂を含む混合物のMFR値を予測する予測ステップと、
    を含む予測方法。
  17. フッ素樹脂の重合工程における重合槽内での前記フッ素樹脂のMFR値を予測するための学習済みモデルの生成方法であって、
    前記フッ素樹脂と同種のフッ素樹脂の重合工程で計測されたセンサ値と、当該重合工程に要した重合時間とを含む教師データと、当該教師データに対する正解データである当該の重合工程で得られたフッ素樹脂について計測されたMFR値とを含むデータの組を複数取得するステップと、
    学習器を用いて、複数の前記教師データと前記正解データとから、前記フッ素樹脂の重合工程で得られるセンサ値から、前記重合工程にあるフッ素樹脂のMFR値を出力とする学習済みモデルを生成するステップと、
    を含む生成方法。
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