JP2022553876A - 雑草生長の制御のための方法 - Google Patents

雑草生長の制御のための方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022553876A
JP2022553876A JP2022550041A JP2022550041A JP2022553876A JP 2022553876 A JP2022553876 A JP 2022553876A JP 2022550041 A JP2022550041 A JP 2022550041A JP 2022550041 A JP2022550041 A JP 2022550041A JP 2022553876 A JP2022553876 A JP 2022553876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plant
preparation
glucosinolate
weed
liquid formulation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022550041A
Other languages
English (en)
Inventor
コリン ブレツキー
トッド ラハティ
コーリー ジャッソン
デイビッド マエンツ
Original Assignee
マストグロウ バイオロジクス コーポレイション
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マストグロウ バイオロジクス コーポレイション filed Critical マストグロウ バイオロジクス コーポレイション
Publication of JP2022553876A publication Critical patent/JP2022553876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms
    • A01N43/04Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms with one hetero atom
    • A01N43/14Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms with one hetero atom six-membered rings
    • A01N43/16Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with one or more oxygen or sulfur atoms as the only ring hetero atoms with one hetero atom six-membered rings with oxygen as the ring hetero atom
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/02Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests containing liquids as carriers, diluents or solvents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N65/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing material from algae, lichens, bryophyta, multi-cellular fungi or plants, or extracts thereof
    • A01N65/08Magnoliopsida [dicotyledons]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01PBIOCIDAL, PEST REPELLANT, PEST ATTRACTANT OR PLANT GROWTH REGULATORY ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR PREPARATIONS
    • A01P13/00Herbicides; Algicides
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01PBIOCIDAL, PEST REPELLANT, PEST ATTRACTANT OR PLANT GROWTH REGULATORY ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR PREPARATIONS
    • A01P13/00Herbicides; Algicides
    • A01P13/02Herbicides; Algicides selective

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Natural Medicines & Medicinal Plants (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

雑草植物の生長を制御するための方法を提供する。該方法は、除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む液体製剤を雑草植物の茎葉に適用することを伴う。チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物は、グルコシノラート加水分解物の形態で提供され得る。TIFF2022553876000008.tif47151

Description

関連出願の相互参照
本願は、2019年10月21日に出願された米国特許仮出願第62/923,674号、および2019年11月29日に出願された同第62/941,930号の恩典を主張するものであり、米国特許仮出願第62/923,674号および同第62/941,930号の全内容が参照により本明細書に組み入れられる。
開示の分野
本開示は、雑草の生長を制御するための方法に関する。具体的には、本開示は、栽培植物の近傍の雑草の生長を制御するための、茎葉への適用の方法および組成物に関する。
開示の背景
以下の各段落は、そこで論じるいかなる内容も、先行技術、または当業者の知識の一部と認めるものではない。
雑草などの望ましくない植物の生長は、栽培植物が摂取可能な資源の量を減じることがあり、したがって栽培植物の品質または収量に悪影響を有し得る。非常に多様な化学除草剤、ならびに除草剤適用の技法および装置が進化したことで、商業的農業だけでなく、雑草は見栄えが悪いとされる園芸においても、雑草の生長が制御されている。しかし、化学除草剤の大規模使用は、環境への影響、および除草剤の使用が人間を含めた非標的種に及ぼす毒性に関し、重大な懸念を招いている。したがって、例えばいくつかの国では最近、人間の健康上の懸念から、除草剤グリホサートの使用を制限または禁止する措置をとった。この点において、生物学的除草剤は、雑草の生長を制御するより望ましい代替品を提供することができる。しかし、消費者または農家向けに市販されている有効な生物学的除草剤は比較的少ない。特に、出芽後に雑草茎葉に適用することができる入手可能な生物学的除草剤は極めて少ない。出芽後の除草剤が望ましいのは、雑草が栽培植物の生長に悪影響を有するであろうと判断されてはじめて使用および適用されるからである。したがって、当技術分野では生物学的除草剤の需要が今もあり、特に、当技術分野では、出芽後の茎葉への適用を可能にする方法および組成物の需要が今もある。
開示の概要
以下の各段落は、読者に以後のさらに詳しい説明を紹介するものであって、特許権を主張する主題を定義するものでも限定するものでもない。
本開示は、雑草生長の制御のための方法に関する。したがって、本開示は、少なくとも1つの局面では、少なくとも1つの態様で、雑草植物の生長を制御するための方法を提供し、該方法は、除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む液体製剤を、雑草植物の茎葉に適用する段階であって、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用する段階を含む。
少なくとも1つの態様では、チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物は、加水分解されたグルコシノラート調製物であり得る。
少なくとも1つの態様では、加水分解されたグルコシノラート調製物は、植物種子抽出物であり得る。
少なくとも1つの態様では、加水分解されたグルコシノラート調製物は、植物種子粗挽き粉抽出物であり得る。
少なくとも1つの態様では、加水分解されたグルコシノラート調製物は、実質的に純粋な調製物であり得る。
少なくとも1つの態様では、加水分解されたグルコシノラート調製物は、カラシ植物から得られ得る。
少なくとも1つの態様では、加水分解されたグルコシノラート調製物は、アリルチオシアナート(ATC)を含み得る。
少なくとも1つの態様では、加水分解されたグルコシノラート調製物は、アリルイソチオシアナート(AITC)を含み得る。
少なくとも1つの態様では、液体製剤は、希釈剤、賦形剤、または担体をさらに含み得る。
少なくとも1つの態様では、液体製剤は、約0.4 mg/ml~約50 mg/mlのチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含み得る。
少なくとも1つの態様では、液体製剤は、栽培植物の出芽前に雑草植物の茎葉に適用され得る。
少なくとも1つの態様では、液体製剤は、栽培植物の出芽後に雑草植物の茎葉に適用され得る。
少なくとも1つの態様では、液体製剤は、栽培植物の出芽後に、1つまたは複数の栽培植物の近傍にある1つまたは複数の雑草植物の茎葉への選択的適用によって適用され得る。
少なくとも1つの態様では、栽培植物は、農業植物または園芸植物であり得る。
少なくとも1つの態様では、農業植物は、コムギ(トリチカム・アエスティブム(Triticum aestivum))、トウモロコシ(ゼア・マイス(Zea mays))、イネ(オリザ・サティバ(Oryza sativa))、ダイズ(グリシン・マックス(Glycine max))、アブラナ(ブラッシカ・ナプス(Brassica napus))、ヒマワリ(ヘリアンサス・アナス(Helianthus annuus))、ワタ(ゴシピウム・ヒルスツム(Gossypium hirsutum))、ピーナッツ(アラキス・ヒポガエア(Arachis hypogaea))、トマト(ソラヌム・リコペルシクム(Solanum lycopersicum))、またはアサ(カンナビス・サティバ(Cannabis sativa))であり得る。
少なくとも1つの態様では、雑草植物は、双子葉雑草植物または単子葉雑草植物であり得る。
少なくとも1つの態様では、雑草植物は、多年生雑草植物であり得る。
少なくとも1つの態様では、液体製剤は、約0.4 mg/ml~約50 mg/mlのチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含み得、かつ約10 gal/エーカー~約20 gal/エーカーの割合で適用され得る。
少なくとも1つの態様では、栽培植物は園芸植物であり得、液体製剤は、該液体製剤の入った手持ち型スプレーボトルを用いて適用され得る。
少なくとも1つの態様では、液体製剤は、別の除草製剤と、または農薬製剤と同時適用され得る。
少なくとも1つの態様では、農薬製剤は、殺虫剤または殺菌剤であり得る。
別の局面では、本開示は、少なくとも1つの態様で、
(a)除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む、液体製剤、および
(b)雑草植物の茎葉に適用し、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用のための使用説明書
を含む、雑草植物の生長を制御するためのキットまたは市販用パッケージを提供する。
少なくとも1つの態様では、使用説明書は、雑草植物の出芽および少なくとも1枚の雑草の葉の出現の後に液体製剤を適用するための使用説明書を含む。
別の局面では、本開示は、チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物の使用を提供する。したがって、一局面では、本開示は、少なくとも1つの態様で、雑草植物の茎葉に適用し、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用のための除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む液体製剤を調製するための、チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物の使用を提供する。
別の局面では、本開示は、チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む液体製剤の使用を提供する。したがって、一局面では、本開示は、少なくとも1つの態様で、除草有効量のチオシアナート組成物またはイソチオシアナート組成物を含む液体製剤の茎葉への適用によって雑草植物の生長を制御するための、該液体製剤の使用を提供する。
本開示の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明から明らかになろう。しかし、当業者には詳細な説明から本開示の趣旨および範囲内の様々な変更および変形が明らかになることから、詳細な説明は、本開示の好ましい態様を示すものではあるが、ただ例示として記載されるだけであることを理解すべきである。
本開示は、以下に提供する段落において、例としての添付図面と関連して記載される。本明細書に提供する図面は、態様の例をより理解できるように、そしていかにして様々な態様の効力を発揮させ得るかをより明確に示すために、提供される。該図面は、本開示を限定するものではない。
グルコシノラートの加水分解によりグルコシノラート加水分解物が生じることを示す、化学反応の概略図である。
開示の詳細な説明
各特許権を主張する主題の態様の例を提供するために、様々な方法、組成物、またはシステムが以下に記載される。以下に記載されるどの態様も、いずれの特許権を主張する主題をも限定せず、また、特許権を主張する主題はすべて、以下に記載されるものとは別の方法、組成物、またはシステムにも及び得る。特許権を主張する主題は、以下に記載されるいずれか1つの方法、組成物、もしくはシステムの特徴を全部有する方法、組成物、もしくはシステムに、または以下に記載される組成物、システム、もしくはプロセスの多数もしくは全部に共通する特徴に限定されない。以下に記載される方法、組成物、またはシステムが、どの特許権を主張する主題の態様でもない、ということはあり得る。本文書では特許権を請求していない、以下に記載される方法、組成物、またはシステムに開示される主題は、別の保護的法的文書、例えば継続特許出願の主題であり得、本出願人ら、本発明者ら、または本特許権者らは、そうした主題が本文書で開示されることによりそれを放棄する、権利不要求する、または公衆に供する意図はない。
本明細書および請求項で使用される場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」などの単数形は、文脈によって明示されないかぎり複数形を含み、逆もまた然りである。本明細書を通して、特に断らないかぎり、「を含む(comprise)」、「を含む(comprises)」、および「を含む(comprising)」は、排他的ではなく包括的に用いられるので、記載される整数または整数群は、1つまたは複数の記載されていない他の整数または整数群を含み得る。
「または」という用語は、例えば「どちらか(either)」により修飾されないかぎり、包括的である。
本明細書で、例えば濃度などについて範囲が用いられる場合、範囲のあらゆる組み合わせおよび下位組み合わせ、ならびにそのなかでの具体的な実施が含まれるものとする。作業例にある以外にも、または別途示される場合、本明細書で用いられる成分または反応条件の量を表すあらゆる数は、すべての場合において、「約」という用語で修飾されていると理解すべきである。「約」という用語は、数または数の範囲に言及する場合、その言及されている数または数の範囲が、実験的ばらつき(または統計的実験誤差)内の近似値であることを意味し、したがってこの数または数の範囲は、記載の数または数の範囲の1%~15%変動し得るが、それは文脈から容易に認識されよう。さらに、本明細書に記載される値の範囲はすべて、該範囲の制限値、ならびに所与の範囲内の任意の中間値および下位範囲を具体的に含むものとし、そのような中間値または下位範囲は個別かつ具体的に開示される(例えば、1~5の範囲には、1、1.5、2、2.75、3、3.90、4、および5が含まれる)。同様に、本明細書で用語の修飾に使用される「実質的に」および「およそ」などの程度を表すその他の用語は、修飾される語の合理的な、したがって最終結果は有意に変化しない、偏差量を意味すると理解すべきである。これらの程度を表す用語は、これが修飾する用語の意味を、修飾される語の偏差が打ち消さないならば、該偏差を含むものと解釈すべきである。
他に定義しないかぎり、本明細書に記載される製剤に関連して用いられる科学技術用語は、当業者が通常理解する意味を有するものである。本明細書で用いられる用語は、ただ特定の実施を説明する目的であって、本開示の範囲を限定するものではなく、本開示の範囲は請求項によってのみ定められる。
すべての刊行物、特許、および特許出願は、あたかも各刊行物、特許、または特許出願が、その全内容が参照により組み入れられると具体的かつ個別に記述されたかのように、その全内容が参照により本明細書に組み入れられる。
定義
「チオシアナート」という用語は、本明細書で使用される場合、化学構造:
Figure 2022553876000002
を有する化合物のクラスを指し、ここで、-Rはグルコシノラートの任意の側基-R1であるか、または-Rは電子対である。
「イソチオシアナート」という用語は、本明細書で使用される場合、化学構造:
Figure 2022553876000003
を有する化合物のクラスを指し、ここで、-Rはグルコシノラートの任意の側基-R1である。
「グルコシノラート」という用語は、化学構造:
Figure 2022553876000004
を有する化合物のクラスを指し、かつ、-R1
Figure 2022553876000005
のうちのいずれか1つから選択され得る任意のグルコシノラート化合物を含む。なお、対応するグルコシノラートは、それぞれ、プロゴイトリン(I);エピプロゴイトリン(II);シニグリン(III);シナルビン(IV);グルコナポリエフェリン(gluconapolieferin)(V);グルコナピン(VI);グルコブラッシカナピン(VII);グルコナスツルチイン(VIII);グルコブラッシシン(IX);4-ヒドロキシグルコブラッシシン(X);4-メトキシ-グルコブラッシシン(XI);ネオグルコブラッシシン(XII);グルコラフェニン(XIII);グルコラファニン(XIV);グルコクレアリン(glucochlearin)(XV);グルコイベルベリン(glucoiberverin)(XVI);グルコケイロリン(XVII);グルコアッパリン(glucoapparin)(XVIII);グルコアリッシン(XIX);グルコアウブリエチン(XX);グルコバルバリン(XXI);グルコレピジン(glucolepidin)(XXII);グルコリムナンチン(glucolimnantin)(XXIII);グルコレスクエルリン(glucolesquerlin)(XXIV);グルコジルスチン(glucojirsutin)(XXV);グルコアラビン(XXVI);およびグルコエルシン(XXVII)としても知られている。
本明細書で交換可能に使用され得る「アリルチオシアナート」または「ATC」という用語は、化学構造:
Figure 2022553876000006
を有する化合物を指す。
本明細書で交換可能に使用され得る「アリルイソチオシアナート」または「AITC」という用語は、化学構造:
Figure 2022553876000007
を有する化合物を指す。
「除草有効量」という表現は、本明細書で使用される場合、雑草植物の生長を限定的または長期的な期間にわたり遅らせるまたは妨げることになる任意の量を指し、雑草植物にとって致死的な任意の量をさらに含む。
「雑草植物の生長を制御する」という語句は、本明細書で使用される場合、雑草植物の生長が、除草有効量のチオシアナートまたはイソチオシアナートを含む液体製剤の非存在下での生長に比べて、低下する、遅れる、または妨げられることを意味し、雑草植物を死滅させることも含む。
「栽培植物」という用語は、本明細書で使用される場合、人が任意の農業または園芸の目的で生長させようと選択する植物を指す。
本明細書で交換可能に使用され得る「雑草」および「雑草植物」という用語は、その生長が特に栽培植物の近傍では望ましくないとされる植物を指す。
「実質的に純粋な」という用語は、本明細書で化学物質に関連して使用される場合、そのような物質が本来それに付随する構成成分から分離されている、該物質の調製物を指す。典型的には、化学物質は、試料中、(体積で、湿重量もしくは乾燥重量で、またはモル百分率もしくはモル分率で)少なくとも60%、より好ましくは、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%が関心対象の化合物である場合に、実質的に純粋である。純度は、任意の適切な技法、例えばガスクロマトグラフィー(GC)、または高速液体クロマトグラフィー(HPLC)により測定され得る。
一般的な実施
先述したように、本開示は、雑草の生長を制御するための方法に関する。本開示の方法は、雑草植物の生長を遅らせることを可能にし、または雑草植物にとって致死的であり得る。本開示の1つの魅力的な特徴は、該方法が、雑草植物の出芽後に、すなわち雑草が栽培植物に悪影響を有すると判断されてはじめて除草製剤を適用することを伴うことである。そうすれば、雑草の生長を制御するのに必要な除草剤の量を制限することもできる。本開示の方法のさらなる利点は、除草活性化合物が天然抽出物の形態で得られ得ることである。
本明細書によると、一局面では、本開示は、少なくとも1つの態様で、雑草植物の生長を制御するための方法を提供し、該方法は、除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む液体製剤を、雑草植物の茎葉に適用する段階であって、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用する段階を含む。
チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物は、例えば、グルコシノラート調製物を得ること、および該調製物中のグルコシノラート要素を加水分解して、チオシアナート化合物および/またはイソチオシアナート化合物を含むグルコシノラート加水分解物を得ることにより調製され得る。関連のグルコシノラート加水分解反応は、図1に示すようなものであり得る。なお、ミロシナーゼとして知られる酵素は加水分解反応を触媒することができ、それについては以下でさらに論じる。
チオシアナート調製物、イソチオシアナート調製物、グルコシノラート調製物、またはグルコシノラート加水分解物は、グルコシノラート化合物を含む天然供給源からの単離によって得られ得る。したがって、グルコシノラートを含む植物が、本明細書により使用され得る。そのような植物としては、アブラナ科(Brassicaceae)(十字花科(Cruciferae))、アキアナケアエ(Akianaceae)、バティス科(Bataceae)、ブレッシュネイデラ科(Bretschneideraceae)、フウチョウボク科(Capparaceae)、パパイア科(Caricaceae)、ハツバキ属(Drypetes)(トウダイグサ科(Euphorbiaceae))、ギロステモン科(Gyrostemonaceae)、リムナンテス科(Limnanthaceae)、ワサビノキ科(Moringaceae)、ペンタジプラントドラケアエ(Pentadiplantdraceae)、モクセイソウ科(Resedaceae)、サルバドラ科(Salvadoraceae)、トバリア科(Tovariaceae)、およびトロペアオラケアエ(Tropeaolaceae)の植物科に属する植物が挙げられる。本明細書による植物は、従来の農法を用いてそのような植物を生長させるまたは栽培することにより、容易に得られ得る。いくつかの態様では、グルコシノラート調製物、グルコシノラート調製物、チオシアナート調製物、またはイソチオシアナート調製物は、カラシ植物から得られ得る。「カラシ」および「カラシ科(mustard family)」という用語は、本明細書で使用される場合、アブラナ科に属するあらゆる植物を指し、アブラナ属(Brassica)、シロガラシ属(Sinapis)、およびエゾスズシロ属(Erysimum)に属するあらゆる植物を含む。本開示により用いられ得るカラシ植物としては、限定ではないが、ブラッシカ・ナプス(ナタネ)、ブラッシカ・ユンセア(Brassica juncea)(オリエンタル、インド、もしくはブラウンガラシ)、ブラッシカ・カリナタ(Brassica carinata)(アビシニアもしくはエチオピアガラシ)、ブラッシカ・ニグラ(Brassica nigra)(クロガラシ)、ブラッシカ・ラパ(Brassica rapa)(ナタネ)、シナピス・アルバ(Sinapis alba)(イエローもしくはシロガラシ)、シナピス・アルベンシス(Sinapis arvensis)(ノハラガラシ(wild mustard))、エリシマム・コリンチウム(Erysimum corinthium)、およびそれらの任意の栽培変種またはバリアント、例えばブラッシカ・ナプスのキャノーラ栽培変種が挙げられる。本明細書によると、前述したあらゆる植物の混合物、またはそのような植物から得られた植物材料も、使用され得る。
グルコシノラート調製物、グルコシノラート加水分解物、チオシアナート調製物、またはイソチオシアナート調製物は、グルコシノラートを含有する植物、植物各部、植物各部分、もしくは植物材料、またはそれらの混合物を粉砕することにより得てもよく、それらは任意で調製または洗浄してもよく、例えば、乾燥して水分を除去する、あるいは土壌物質などの異物または種子の殻もしくは外皮などの植物の何らかの構成成分を、洗って除去する。原材料として使用され得る植物各部、植物各部分、および植物材料としては、限定ではないが、前述した植物種のうちの1種類の植物から得られ得る、または得られた、植物の種子、茎、根、または葉が挙げられる。植物材料の粉砕は、粉砕装置、例えばグラインダー、ブレンダー、もしくはミルを用いて、または植物材料を実質的に断片化できる別のデバイスを用いて実現してもよい。運転条件は、一般に、植物の細胞壁の完全性が損なわれ破裂する程度にまで植物組織が断片化されるように選択される。
一態様では、例えば、脱油種子粗挽き粉も含めた種子粗挽き粉などの種子部分が、それからグルコシノラート調製物を調製することができる原材料として用いられ得る。そのような脱油粗挽き粉は、市販品を購入してもよいし、あるいは植物種子を溶媒抽出法、液圧プレス法、エキスペラープレス法、コールドプレス法、もしくはそれらの組み合わせ、または当業者には公知のその他の油除去法に供して脱油または脱脂された植物粗挽き粉を得ることにより調製してもよい。次に、こうして得られた種子部分を出発材料として用いて、グルコシノラート調製物を調製する。
植物材料の粉砕は、好ましくは、水、または別の水性抽出剤、例えば水性バッファー、もしくは低級アルコール、例えばC1~C4アルコール、もしくは低級ケトン、例えばC3~C4ケトン、あるいはそれらの混合物の存在下で実施される。グルコシノラートは、そのような水性抽出剤に容易に溶解する。植物材料対抽出剤の比は、約1:100(w/v)よりも小さくなるように、より好ましくは1:10(w/v)よりも小さいかまたは約1:10(w/v)よりも小さくなるように、最も好ましくは1:1(w/v)よりも小さいかまたは約1:1(w/v)よりも小さくなるように、選択され得る。粉砕は、4℃または約4℃から、50℃または約50℃の温度で、好ましくは18℃または約18℃から、25℃または約25℃の温度で、実施され得る。他の態様では、粉砕は抽出剤の非存在下で実施され、抽出剤は粉砕された植物材料と混合される。次に、固体の粉砕植物材料、例えば繊維質植物材料の不溶性タンパク質および他の不溶性植物要素を、液体部分から分離する場合がある。そのような分離は、限定ではないがデカンテーション装置、遠心分離装置、もしくはろ過装置などの分離装置、または固体の植物材料から液体部分を分離するのに適した他の装置を用いて実現され得る。こうして得られた液体部分が、本明細書により使用され得るグルコシノラート調製物である。
いくつかの態様では、液体部分を得た後、抽出/分離工程を1回または複数回繰り返す場合があり、それによってさらなる固体植物材料のさらなる除去を実現する。それに加えて、収率を高めるために、固体植物材料を2回以上抽出する場合がある。粉砕した植物材料が植物油、例えば植物種子油を含む態様では、追加で遠心分離法を用いて、水性部分から植物油を分離する場合がある。
いくつかの態様では、液体部分に存在するグルコシノラートを濃縮し、そして液体部分に存在する他の植物要素から分離する場合があり、それは例えば、抽出剤の蒸発、および例えば1つもしくは複数のイオン交換ろ過工程による、またはナノろ過によるろ過により行われ、それによって、より純粋な濃縮物、例えば実質的に純粋なグルコシノラート調製物を得るか、あるいは以下に記載されるように、実質的に純粋な、加水分解されたグルコシノラート調製物を得ることができる。
図1を再び参照すると、酵素ミロシナーゼはグルコシノラートの変換を触媒して、グルコース、不安定アグリコン、ならびにチオシアナート化合物および/またはイソチオシアナート化合物を含む、グルコシノラート加水分解物を得ることができる。一般に、グルコシノラートを含有する植物は、ミロシナーゼも含有している。しかし、ミロシナーゼは異なる細胞内コンパートメントまたは異なる植物細胞に貯蔵されているので、植物細胞中のグルコシノラートは、通常はインビボで安定している。粉砕工程中に細胞壁が壊れてグルコシノラートとミロシナーゼとが相互に接触すると、加水分解反応が開始することができる。したがって、チオシアナート化合物および/またはイソチオシアナート化合物は、粉砕および抽出のプロセス中に形成し得る。
なお、加水分解反応がどの程度まで進むかは、粉砕および抽出/分離の工程を実施する温度を制御することにより、制御され得る。したがって、例えば、これらの工程を例えば約4℃で実施することにより、得られたグルコシノラート調製物は、ほぼインタクトなグルコシノラートを含有し得る。こうして得られたグルコシノラート濃縮物を凍結乾燥もしくは噴霧乾燥させて実質的に乾燥したグルコシノラート濃縮物を得てもよいし、または調製物を液体の形態で、例えば約4℃で貯蔵してもよい。調製物中、グルコシノラートの濃度は、約5%~約100%、好ましくは5%~80%、最も好ましくは5%~50%と、様々であり得る。後の段階で調製物を得ることができ、十分な量の水または水性バッファーが確実に存在するようにし、かつ調製物の温度を例えば約18℃~約40℃にまで上昇させることにより、加水分解反応を実施することができる。
他の態様では、粉砕の前または最中に植物材料を約60℃、約70℃、または約80℃よりも高い温度に加熱する場合がある。これらの温度では、ミロシナーゼの活性が実質的に非可逆的に失われる。したがって、加水分解産物を実質的に含まないグルコシノラート調製物を得ることができる。そのような態様では、加水分解されたグルコシノラート調製物を得るために、後で外部からミロシナーゼを添加することが必要になる。ミロシナーゼ調製物は、例えばWade et al., 2015, Phytochem Anal. 26(1): 47-53、もしくはBellostas et al., 2008, J. Biochem. Biophys Methods 70 (6): 918-925に記載されるようにして得てもよいし、または例えばSigma Aldrichから市販品を購入してもよく、それを用いて、調製物中のグルコシノラート調製物と接触させ、それによってグルコシノラート要素を加水分解することができる。
植物材料が、約18℃~約40℃、好ましくは約18℃~約25℃の温度で、かつ約40℃を上回る温度には曝露されず、粉砕され、抽出され、分離され、かつ任意でさらに抽出される本明細書の態様では、グルコシノラート調製物中のグルコシノラート要素はこれらの工程中に加水分解を受けることになり、チオシアナート化合物および/またはイソチオシアナート化合物を含むグルコシノラート加水分解物が得られる。
得られたグルコシノラート加水分解物中、少なくとも約50%、約60%、約70%、約80%、約90%、約95%、または約99%のグルコシノラート要素が加水分解されている。得られたグルコシノラート加水分解物は、約1 mg/ml~約50 mg/mlの、例えば約5 mg/ml、約10 mg/ml、約20 mg/ml、約25 mg/ml、約30 mg m/l、または約40 mg/mlのチオシアナートまたはイソチオシアナートを含み得る。本開示のグルコシノラート加水分解物中に存在し得るチオシアナート化合物としては、アリルイソチオシアナート(AITC)およびアリルチオシアナート(ATC)が挙げられる。なお、グルコシノラート加水分解物は、1種または複数種のイソチオシアナートおよび/またはチオシアナート化合物に加えて、他の要素、例えば追加の加水分解産物、例えばグルコース、アグリコン、およびアグリコン分解産物、例えばニトリル、オキサゾリジン-2-チオン、およびエピチオニトリルを含む場合がある。したがって、いくつかの態様では、本開示のイソチオシアナート調製物またはチオシアナート調製物は、2種以上のイソチオシアナート化合物、または2種以上のチオシアナート化合物をそれぞれ含む混合物であり得るか、あるいは本開示のイソチオシアナート調製物またはチオシアナート調製物は、チオシアナート化合物、イソチオシアナート化合物、グルコース、アグリコン、および、イソチオシアナートでもチオシアナートでもないアグリコン分解産物から選択される2種以上の化合物を含む混合物であり得る。
いくつかの態様では、グルコシノラート加水分解物をイソチオシアナート化合物またはチオシアナート化合物の抽出に用いて、実質的に純粋なイソチオシアナート調製物またはチオシアナート調製物を得るためにミロシナーゼ、イソチオシアナートでもチオシアナートでもない加水分解産物、例えばグルコース、およびアグリコン産物が除去された、ある程度純粋なイソチオシアナート調製物またはチオシアナート調製物を得ることができる。そのようなある程度純粋な調製物は、例えばクロマトグラフィー法により得られ得る。
グルコシノラート、グルコシノラート加水分解、およびグルコシノラート加水分解産物を定量化するための分析法が当技術分野では公知であり、例えば、市販のミロシナーゼを用いてグルコシノラート調製物を加水分解に供する酵素アッセイが挙げられる。形成したグルコースを、ヘキソキナーゼおよびグルコース-6-リン酸デヒドロゲナーゼにより変換することができ、その結果ニコチンアデニンジヌクレオチドリン酸(NADPH)が生じ、これは分光測色法により340 nmまたは520 nmで測定可能である。さらに、ガスクロマトグラフィー法および高速液体クロマトグラフィー法によりグルコシノラート、グルコシノラート加水分解、およびグルコシノラート加水分解産物を定量化することもでき、それは例えばEuropean Food Safety Authority Journal, 2008, 590: 1-76に詳しく記載されている。
前述したように、一態様では、グルコシノラート調製物、グルコシノラート加水分解物調製物、イソチオシアナート調製物、またはチオシアナート調製物は、種子粗挽き粉から得られ得る。一例としての態様では、種子粗挽き粉はカラシ種子粗挽き粉である。この態様では、グルコシノラートを含むカラシ種子粗挽き粉を得るあらゆるプロセスを使用してよい。カラシ種子は、市販品を購入することもできるし、または従来のカラシ植物の農業生産を通して容易に得てもよい。カラシ種子は、好ましくは、洗浄してカラシ植物材料以外を除去し、乾燥してから、さらに加工する。カラシ種子を洗浄するために、種子を基本分離手順に供してもよく、それはカラシ種子を分離手段、例えば振動スクリーンまたは穀物洗浄機、例えば限定ではないがDamas A/S(デンマーク国)製の穀物洗浄機と接触させることによる。そのような作業によって、カラシ種子ではない物質、例えば石、棒、泥、葉、雑草種子、はがれた外皮他から、カラシ種子を分離することができる。カラシ種子は、例えば、穀物乾燥に用いられる装置、例えば穀物乾燥機、例えばVertec Industries Limited(カナダ国)製の穀物乾燥機を用いて、任意で乾燥してもよい。穀物乾燥装置は、種子の水分が例えば5%または約5%から、7%または約7%にまで減少するように動作させることができる。乾燥したカラシ種子は、貯蔵してもよいし、または他のカラシ種子と混合してもよい。カラシ種子粗挽き粉を調製するために、種子殻またはふすまとも呼ばれる外側の種子被覆を、種子を挽くもしくは砕くことにより、または別の好適な剥離プロセスを用いて、種子から除去してもよく、それによって種子仁を得る。調製された種子粗挽き粉の油または脂肪の含有率は様々であり得る。全脂粗挽き粉および脱脂粗挽き粉は、両方とも本開示で用いられ得る。全脂粗挽き粉が望ましい場合は、カラシ種子、または任意で種子仁を、油の抽出が生じないプロセスに供する。脱脂粗挽き粉が望ましい場合は、種子、または任意で種子仁を、油の除去が生じるプロセスに供する。本開示の好ましい態様では、脱脂粗挽き粉を調製する。したがって、カラシ種子または種子仁を粉ひき機、例えばハンマーミルを用いてすりつぶして、カラシ粉末を得ることができる。種子油は、例えば有機溶媒抽出により、例えばヘキサンを用いて、または機械的に種子油以外の構成成分から分離することにより、この粉末から除去することができる。機械的分離は、例えば、搾油機または油しぼり機、例えばSkeppsta Maskin AB(スウェーデン国)製Taby Pressなどの油しぼり機、またはMonforts Oekotec GmbH(ドイツ国)製Komet搾油機を用いて、実現され得る。カラシ種子からさらなる油の除去を実現するために、機械的な油除去の後に有機溶媒による抽出という組み合わせを用いることもできる。好ましくは、本開示で使用されるカラシ種子粗挽き粉は、少なくとも2%または約2%から、最大50%または約50%の種子油合計含有率、より好ましくはおよそ10%または約10%から、15%または約15%、最も好ましくは15%または約15%の種子油合計含有率を含む。得られた種子粗挽き粉は、水を加えると有効量のグルコシノラート分解産物を放出するのに十分な濃度の活性ミロシナーゼ複合体を含む。最終ミロシナーゼ調製物中に存在する水の量は、1~99%、例えば60~90%、70~90%、または80~90%と様々であり得る。本開示の好ましい態様では、活性ミロシナーゼ複合体を含むカラシ種子粗挽き粉は、12%または約12%よりも少ない水分含有率を有する。噴霧乾燥調製物を得てもよく、それは約0.5%~5%、または約1%~約3%の水を含み得る。未加工カラシ種子を油および粗挽き粉に加工する多くのプロセスが、当技術分野では公知である。使用され得るさらなるプロセスは、Morra, M. J, 2000-2002, Subcontract Report National Renewable Energy Laboratory NREL/SR-510-3628に開示されるプロセスであり、その全内容が参照により本明細書に組み入れられる。
したがって、簡単にまとめると、ある程度純粋なグルコシノラート調製物、グルコシノラート加水分解物、チオシアナート調製物、またはイソチオシアナート調製物を、天然原材料、特にグルコシノラート化合物をもともと含有する植物材料から調製することができる。グルコシノラート調製物を得ることができ、そしてグルコシノラート調製物を、該調製物のグルコシノラート要素の加水分解を可能にする条件に供することができ、それによってグルコシノラート加水分解物を得ることができる。グルコシノラート加水分解物は、イソチオシアナート調製物および/もしくはチオシアナート調製物として用いてもよいし、またはイソチオシアナートおよび/もしくはチオシアナートの抽出に用いてもよい。
次に、チオシアナートまたはイソチオシアナートを含む液体製剤の調製物についてであるが、上記のようにして調製されたチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を、機械式ブレンダーもしくはミキサーなどの好適な撹拌式混合容器、または諸成分を完全に混合する十分な循環もしくは撹拌を生じる他の好適なデバイスにおいて、他の成分と接触させることができる。時間や温度などの混合条件を調節することができるが、それらは通常はチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物が溶解または懸濁するように、かつ均質な液体製剤が得られるように選択される。一般に、混合は、周囲条件で実施することができる。
液体製剤に含まれ得る他の成分としては、希釈剤、担体、または賦形剤の少なくとも1つが挙げられる。好適な希釈剤としては、水、バッファー、アルコール、水溶性ポリオール(例えばグリコール、グリセリン、グリセロール、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン)、または植物油が挙げられる。液体製剤に含まれ得る好適な賦形剤としては、表面活性剤、pH調製剤(酸、塩基、バッファー)、塩、消泡剤、加湿剤、浸透剤、接着剤、湿潤剤、匂い物質、粘性調整剤、共除草剤(限定ではないが、本開示に記載の除草剤をすべて含む)、農薬(例えば、殺虫剤または殺菌剤、またさらに、限定ではないが、本開示に記載の農薬をすべて含む)、色素、抗凍結剤、保存料、および加工助剤が挙げられる。液体製剤に含まれ得る好適な担体としては、固体担体、例えばシリカ、珪藻土、白亜、または粘土が挙げられる。これらの成分をチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物に加える順は様々であり得、一般には重要ではないが、チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物をまずは希釈剤と混合してから、他の成分を加えるのが有用であり得る。
なお、あまり純粋ではないグルコシノラート調製物を用いる本明細書の態様では、調製物中のグルコシノラート以外の要素が、上述の成分の特性をいくらか付与する場合がある。したがって、例えば、グルコシノラート調製物中に何らかの内在性糖が保持され得、製剤を植物の茎葉組織に付着させやすくし得る。
本明細書では、液体製剤は、除草有効量のチオシアナート調製物またはイソシアナート調製物を含有する。そのような液体製剤は、液体製剤中のチオシアナートまたはイソチオシアナートの終濃度が少なくとも約0.4 mg/mlのチオシアナートまたはイソチオシアナートとなるような量のチオシアナート調製物またはイソシアナート調製物を含むことにより調製され得、さらに、濃度は、例えば約1 mg/mlのチオシアナートまたはイソチオシアナートから、約50 mg/mlのチオシアナートまたはイソチオシアナートの範囲、例えば、約5 mg/ml、約10 mg/ml、約15 mg/ml、約20/mg/ml、約25 mg/ml、約30 mg/ml、約35 mg/ml、約40 mg/ml、もしくは約45 mg/ml;または約0.4 mg/ml~約50 mg/ml、約1 mg/ml~約45 mg/ml、約5 mg/ml~約40 mg/ml、約10 mg/ml~約30 mg/ml、もしくは約15 mg/ml~約25 mg/mlであり得る。
本明細書では、液体製剤は、該液体製剤を雑草植物の茎葉に適用し、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用に用いることができる。
一般に、本明細書では、液体製剤は、1つまたは複数の植物が栽培され、かつ該栽培植物の近傍で雑草植物が生長するのが望ましくないとされる場合に、用いることができる。この点において、近傍としては、約100 m以内、約50 m以内、約25 m以内、約10 m以内、約5 m以内、または約1 m以内の距離が挙げられる。栽培植物は、あらゆる発達段階にある、あらゆる農業植物もしくは農作物を含めたあらゆる栽培植物、またはあらゆる園芸植物であり得る。農作物としては、限定ではないが、コムギ(トリチカム・アエスティブム)、トウモロコシ(ゼア・マイス)、イネ(オリザ・サティバ)、ダイズ(グリシン・マックス)、アブラナ(ブラッシカ・ナプス)、ヒマワリ(ヘリアンサス・アナス)、ワタ(ゴシピウム・ヒルスツム)、ピーナッツ(アラキス・ヒポガエア)、トマト(ソラヌム・リコペルシクム)、およびアサ(カンナビス・サティバ)が挙げられる。さらに、栽培植物は、室内、例えば温室で、または室外で、あらゆる規模で、例えば商業的農業もしくは園芸の目的で、または家もしくは庭用に、生長させることができる。
標的雑草植物は、当業者であれば容易に理解しようが、例えば、地理上の所在地、および栽培植物の生長現場でよく見られる環境要因によって異なり得る。本開示の方法は、非常に多様な雑草植物の生長を制御するのに用いることができる。雑草植物の例としては、限定ではないが、以下の双子葉植物:イチビ(velvet leaf)(アブチロン・テオフラスティ(Abutilon theophrasti))、アカザ(アマランサス属(Amaranthus)の種)、ボタンウィード(ボレリア属(Borreria)の種)、アブラナ、キャノーラ、インドガラシ他(アブラナ属の種)、コメリナ(ツユクサ属(Commelina)の種)、オランダフウロ(エロジウム属(Erodium)の種)、ヒマワリ(ヘリアンサス属(Helianthus)の種)、アサガオ(イポメア属(Ipomoea)の種)、ホウキギ(kochia)(コキア・スコパリア(Kochia scoparia))、アオイ(ゼニアオイ属(Malva)の種)、ソバカズラ(wild buckwheat)、タデ(smartweed)他(タデ属(Polygonum)の種)、スベリヒユ(ポーチュラカ属(Portulaca)の種)、ロシアアザミ(Russian thistle)(オカヒジキ属(Salsola)の種)、キンゴジカ(sida)(キンゴジカ属(Sida)の種)、ノハラガラシ(シナピス・アルベンシス)、およびオナモミ(cocklebur)(キサンチウム属(Xanthium)の種)が挙げられる。
雑草植物のさらなる例としては、限定ではないが、以下の単子葉植物:カラスムギ(アベナ・ファツア(Avena fatua))、カーペットグラス(carpetgrass)(アクソノプス属(Axonopus)の種)、ダウニーブロム(downy brome)(ブロムス・テクトラム(Bromus tectorum))、メヒシバ(crabgrass)(ジギタリア属(Digitaria)の種)、イヌビエ(barnyard grass)(エキノクロア・クルスガルリ(Echinochloa crusgalli))、オヒシバ(goosegrass)(エレウシネ・インディカ(Eleusine indica))、一年生ライグラス(ロリウム・ムルチフロルム(Lolium multiflorum))、イネ(オリザ・サティバ)、オットクロア(ottochloa)(オットクロア・ノドサ(Ottochloa nodosa))、バヒアグラス(bahiagrass)(パスパルム・ノタツム(Paspalum notatum))、草葦(クサヨシ属(Phalaris)の種))、アワ(エノコログサ属(Setaria)の種)、コムギ(トリチカム・アエスティブム)、およびトウモロコシ(ゼア・マイス)が挙げられる。
雑草植物のさらなる例としては、限定ではないが、以下の多年生双子葉植物:ヨモギ(アルテミシア属(Artemisia)の種)、トウワタ(アスクレピア属(Asclepias)の種)、カナダアザミ(シルシウム・アルベンセ(Cirsium arvense)、セイヨウヒルガオ(コンボルブルス・アルベンシス(Convolvulus arvensis))、およびクズ(プエラリア属(Pueraria)の種)が挙げられる。
雑草植物のさらなる例としては、限定ではないが、以下の多年生単子葉植物:ブラキアリア(brachiaria)(ブラキアリア属(Brachiaria)の種)、バミューダグラス(シノドン・ダクチロン(Cynodon dactylon))、シバムギ(quackgrass)(エリムス・レペンス(Elymus repens))、チガヤ(インペラタ・シリンドリカ(Imperata cylindrica))、多年生ライグラス(ロリウム・ペレンネ(Lolium perenne))、ギニアグラス(パニクム・マキシムム(Panicum maximum))、ダリスグラス(パスパルム・ジラタツム(Paspalum dilatatum))、アシ(ヨシ属(Phragmites)の種)、セイバンモロコシ(ソルグム・ハレペンセ(Sorghum halepense))、およびガマ(cattail)(ガマ属(Typha)の種)が挙げられる。
さらに他の多年生雑草植物種としては、限定ではないが、トクサ(horsetail)(トクサ属(Equisetum)の種)、ワラビ(bracken)(プテリディウム・アキリヌム(Pteridium aquilinum))、ブラックベリー(キイチゴ属(Rubus)の種)、タンポポ(タラクサクム・オフィシナレ(Taraxacum officinale))、およびハリエニシダ(gorse)(ウレクス・エウロパエウス(Ulex europaeus))が挙げられる。
液体製剤は、雑草植物の葉のどの発達段階で適用してもよく、これには、雑草の葉が出芽してすぐの段階、例えば雑草植物の葉が初めて肉眼で観察できてから2日もしくは3日以内、または雑草植物がより成熟した葉を見せる段階、例えば雑草植物が少なくとも1週齢、少なくとも2週齢、少なくとも3週齢、もしくは少なくとも4週齢の葉を見せる段階、または雑草植物が少なくとも1枚もしくは2枚の葉が生長する発達段階にあるときが含まれる。適用の濃度および頻度は様々であり得、例えば、所望する生長制御の程度、制御したい雑草植物の齢および種、適用現場でよく見られる天候および他の条件に依存し得る。一般に、適用濃度は約10 gal/エーカーから約20 gal/エーカーの範囲、例えば、約12.5 gal/エーカー、約15 gal/エーカー、または約17.5 gal/エーカーであり得、適用頻度は1回の適用から、毎日、毎週、または毎月の適用まで様々であり得る。
いくつかの態様では、液体製剤は、栽培植物の出芽前に雑草植物の茎葉に適用され得る。
いくつかの態様では、液体製剤は、栽培植物の出芽後に雑草植物の茎葉に適用され得る。
制御の程度は、所望により異なり得る。したがって、例えば、液体製剤を適用した後の雑草植物の生長を、雑草植物の生長を遅らせるもしくは妨げるように、または雑草植物を死滅させるように、制御することができる。
液体製剤を適用するために、液体製剤は、雑草植物への標的噴霧もしくはばらまき(broadcast)噴霧による、または雑草植物の茎葉へのこすりつけによることを含め、噴霧してよい。したがって、液体製剤は、該液体製剤を収容し、かつ該液体製剤を雑草植物の茎葉に適用することを可能にするデバイスに入れることが好ましく、該デバイスとしては、従来の任意の除草処理用分注または噴霧デバイス、例えば任意のスプレータンクが挙げられる。一例としての態様では、噴霧デバイスは、液体製剤を分注することができる家庭用の手持ち型スプレーボトルであり得、したがって液体製剤の家及び庭での使用が可能になる。
なお、いくつかの態様では、雑草植物の近傍で生長中の栽培植物については、該栽培植物の葉を含め、液体製剤との接触を制限しながら、液体製剤は、雑草植物をとりわけ標的とすることができる。そのような標的適用は、例えばスプレータンクまたはスプレーボトルを用いて実現され得る。したがって、例えば農場の周りの通路に生えた雑草にこのやり方で噴霧してもよく、または同様に、家の庭の個々の雑草植物もしくは雑草植物を含む小区画に噴霧してもよい。したがって、液体製剤は、栽培植物の近傍にある雑草植物の茎葉への選択的適用に有用であると言うことができる。
またなお、いくつかの態様では、液体製剤は、少なくとも1つの他の除草製剤または農薬製剤と同時適用され得る。この点において、「同時適用」という用語は、本開示の液体製剤と少なくとも1つの他の除草製剤または農薬製剤とを同時にまたは連続的に、特に、栽培植物が個々の製剤それぞれの適用の加法的効果にも勝る恩恵を受けるようなやり方で、適用することを意味するものとする。同時適用は、個々の製剤それぞれを事前混合または槽内混合すること、続いて事前混合した製剤を適用することにより、または第1の製剤(すなわち、本開示の液体製剤か、または少なくとも1つの他の除草製剤もしくは農薬製剤かいずれか一方)を適用してから第2の製剤を適用することにより、実現され得る。一般に、第2の製剤は、第1の製剤の適用後10日未満で、例えば5日未満で、例えば1~2日以内に適用され得る。
したがって、いくつかの態様では、本開示の製剤は、別の除草製剤と、または例えば別の殺虫製剤もしくは殺菌製剤と、同時適用され得る。これらの製剤はそれぞれ、活性化合物、すなわち除草剤、殺虫剤、および殺菌剤を含有している。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤の例としては、脂質合成阻害剤、例えば、アセチルCoAカルボキシラーゼ(ACCase)阻害剤、例えばアリールオキシフェノキシプロピオナート(FOP)(例えばクロジナホップ-プロパルギル、シハロホップ-ブチル、シクロホップ-メチル、フェノキサプロップ-P-エチル、フルアジホップ-P-ブチル、ハロキシホップ-R-メチル、プロパキザホップ、もしくはキザロホップ-P-エチル)、シクロヘキサジオン(DIM)(例えばアロキシジム、ブトロキシジム、クレトジム、シクロキシジム、プロホキシジム、セトキシジム、テプラロキシジム、もしくはトラルコキシジム)、またはフェニルピラゾリン(DEN)(例えばピノキサデン)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤のさらなる例としては、アミノ酸合成阻害剤、例えば、アセト乳酸(ALS)阻害剤、例えばイミダゾリノン(例えばイマザピック、イマザメタベンズ-メチル、イマザモックス、イマザムピル(imazampyr)、イマザキン、イマゼタピル)ピリミジニル(チオ)ベンゾアート(例えばビスピリバック-Na、ピリベンゾキシム、ピリフタリド、ピリチオバック-Na、もしくはピリミノバック-メチル)、スルホニルアミノカルボニルトリアゾリノン(例えばフルカルバゾン-Naもしくはプロポキシカルバゾン-Na)、スルホニルウレア(例えばアミドスルフロン、アジムスルフロン、ベンスルフロン-メチル、クロリムロン-エチル、クロルスルフロン、シノスルフロン、シクロスルファムロン、エタメツルフロン-メチル、エトキシスルフロン、フラザスルフロン、フルピルスルフロン-メチル-Na、ホラムスルフロン、ハロスルフロン-メチル、イマゾスルフロン、ヨードスルフロン、メソスルフロン、メツルフロン-メチル、ニコスルフロン、オキサスルフロン、プリミスルフロン-メチル、プロスルフロン、ピラゾスルフロン-エチル、リムスルフロン、スルホメツロン-メチル、スルホスルフロン、シスルフロン(thislfuron)-メチル、トリアスルフロン、トリベヌロン-メチル、トリフロキシスルフロン、トリフルスルフロン-メチル、もしくはトリトスルフロン)、またはトリアゾロピリミジン(例えばクロランスラム-メチル、ジクロスラム、フロラスラム、フルメツラム、メトスラム、もしくはペノスラム);あるいは他のアミノ酸合成阻害剤、例えば、EPSPシンターゼ阻害剤、例えばグリシン(例えばグリホサートまたはスルホサート)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤のさらなる例としては、根の生長阻害剤、例えば微小管阻害剤、例えばベンズアミド(例えばイソキサベン)、安息香酸(例えばクロルタール-ジメチル(DCPA))、ジニトロアニリン(例えばベネフィン(ベンフルラリン)、ブトラリン、ジニトラミン、エタルフルラリン、オリザリン、ペンジメタリン(pendmethalin)、もしくはトリフルラリン)ホスホロアミダート(例えばアミプロホス-メチルもしくはブタミホス)、またはピリジン(例えばジチオピルもしくはチアゾピル)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤のさらなる例としては、植物生長阻害剤、例えば安息香酸(例えばクロルタール-ジメチル(DCPA))、フェノキシカルボン酸(例えばクロメプロップ、2,4-D、2,4-DB、ジクロロプロップ(2,4-DP)、2-メチル-4-クロロフェノキシ酢酸(MCPA)、4-4(-クロロ-2-メチルフェノキシ)ブタン酸(MCPB)、もしくはメコプロップ(MCPP、CMPP)、ピリジンカルボン酸(例えばクロピラリド、フルロキシピル、ピクロラム、もしくはトリクロピル)、またはキノリンカルボン酸(キンクロラックもしくはキンメラック)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤のさらなる例としては、光合成阻害剤、例えばトリアジン(例えばアメトリン(ametrine)、アトラジン、シアナジン、デスメトリン、ジメタメトリン、プロメトン、プロメトリン、プロパジン、シマジン、シマトリン、テルブメトン、テルブチラジン、テルブトリントリエタジン)、トリアジノン(例えばヘキサジノン、メタミトロン、もしくはメトリブジン)、フェニルカルバマート(例えばデスメディファムもしくはフェンメディファム)、ピリダジノン(例えばピラゾン(クロリダゾン))、ウラシル(例えばブロマシル、レナシル、もしくはテルバシル)、ニトリル(例えばブロモフェノキシム、ブロモキシニル、もしくはアイオキシニル)、ベンゾタジアジノン(benzothadiazinone)(例えばベンタゾン)、フェニルピリダジン(例えばピリダートもしくはピリダフォル)、ウレア(例えばクロロブロムロン、クロロトルロン、クロロクスロン、ジメフロン、ジウロン、エチジムロン、フェヌロン、フルオメトロン、イソプロツロン、イソウロン、リヌロン、メタベンズチアズロン、メトブロムロン、メトクスロン、モノリヌロン、ネブロン、シデュロン、もしくはテブチオロン)、またはアミド(例えばプロパニルもしくはペンタノクロル)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤のさらなる例としては、窒素代謝阻害剤、例えば、グルタミン合成阻害剤、例えばホスフィン酸(例えばグルホシナートアンモニウムまたはビアラホス(ビラナホス))が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤のさらなる例としては、色素合成阻害剤、例えば、4-ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤、例えばアミド、アニリデクス(anilidex)、フラノン、フェノキシブタン-アミド、ピラゾール(例えばピラスルホトール、ベンゾフェナプ、ピラゾリナート、もしくはピラゾキシフェン)ピラゾロン(例えばトプラメゾン)ピリダジノン(例えばノルフルラゾン)、ピリジン、トリケトン(例えばメソトリオン、ビシクロピロン、もしくはテンボトリオン)、またはイソキサゾール(例えばイソキサフルトールもしくはイソキサクロルトール);あるいはジテルペン合成阻害剤、例えばイソキサリジノン(例えばクロマゾン)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤のさらなる例としては、細胞膜破壊剤、例えば、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)阻害剤、例えばジフェニルエーテル(例えばアシフルオルフェン-Na、ビフェノックス、クロモメトキシフェン、フルオログリコフェン-エチル、ホメサフェン、ハロサフェン、ラクトフェン、もしくはオキシフルオルフェン)、アリールトリアゾリノン(例えばカルフェントラゾン-エチル)、N-フェニルフタルアミド(例えばシニドン-エチル、フルミオキサジン、もしくはフルミクロラック-ペンチル)、オキサジアゾール(例えばオキサジアゾンもしくはオキサジアルギル)、オキサゾリジンジオン(例えばペントキサゾン)、フェニルピラゾール(例えばフルアゾラートもしくはピラフルフェン-エチル)、ピリミジンジオン(例えばベンズフェンジゾンもしくはブタフェンシル)、またはチアジアゾール(例えばフルチアセト-メチルもしくはチジアジミン);および他の膜破壊剤、例えば、ジニトロフェノール(例えば4,6ジニトロ-o-クレゾール(DNOC)、ジノセブ、もしくはジノテルブ)が挙げられ、さらに(光化学系I)PSI阻害剤、例えばビピリジリウム(例えばジクワットまたはパラクアット)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤のさらなる例としては、芽の生長阻害剤、例えば、超長鎖脂肪酸(VLCFA)阻害剤、例えばクロロアセトアミド(例えばアセトクロル、アラクロル、もしくはブタクロル)、アセトアミド(例えばジフェンアミド、ナプロパミド、もしくはナプロアニリド)、オキシアセトアミド、またはテトラゾリノン(例えばアザフェニジン、カフェントラゾン-エチル、もしくはスルフェントラゾン)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る除草剤のさらなる例としては、未分類除草剤、例えば二ナトリウムメチルアルソナート(DMSA)、ホサミン、一ナトリウムメタンアルソナート(MSMA)、インダジフラム、シンメチリン、メチオゾリン、アクロレイン、硫酸アンモニウム(AMS)、ベナゾリン、ベノキサコル、カコジル酸、クロキントセト-メキシル、銅キレート、硫酸銅、シプロスルファミド、ジククロルミド(dicchlormid)、ジエトラート、ジメチピン、エノタル(enothall)、フェンクロラゾール-エチル、フェンクロリム、フルキソフェニム、マレイン酸ヒドラジド、メフェンピル-ジエチル、メフルイジド、メタボラート、オキサジクロメホン、または塩素酸ナトリウムが挙げられる。
次に、本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤であるが、同時適用され得る殺虫剤の例としては、無機殺虫化合物、例えば、ヒ素化合物(例えば亜ヒ酸鉛、三酸化ヒ素、もしくはアセトヒ酸銅(copper acetoarsenate)(パリスグリーン);またはフッ化物化合物(例えばフッ化ナトリウムもしくはフルオロアルミン酸ナトリウム(氷晶石))が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、石鹸および油、例えば、石油留出物の水エマルション、または動物油もしくは植物油由来の殺虫石鹸が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、植物抽出物が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、ピペロニルブトキシドなどの相乗作用化合物と一緒に使用され得るジョチュウギクが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、塩素化炭化水素としても知られる有機塩素、例えば、ジクロロジフェニルトリクロロエタン(DDT)および関連化合物(例えばメトキシクロルおよびケルタン)、リンダン、トキサフェン、またはシクロジエン(例えばアルドリン、ジエルドリン、エンドリン、コルダン、ヘプタクロル、もしくはエンズスルファン(endusulfan))が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、神経毒性殺虫剤、例えば有機ホスファート、例えば汎用有機リン殺虫剤、例えばマラチオン、パラチオン、ダイアジノン、クロルピロホス(chlorpyrofos)、アジンホスメチル、アセファート、ホラート、もしくはホスメット;燻煙有機リン殺虫剤、例えば2,2-ジクロロビニルジメチルホスファート(ジクロルボス、DDVP);または浸透移行性有機リン殺虫剤、例えばジメトアート、ジスルホトン、ジメトン、もしくはロンネル)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、例えば、カルバマート、例えばカルバリル(セビン)、カルボフラン、プロポキスル、メトミル、ベンジオカルブ、ホルメタナート、オキサミル、またはアルジカルブが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、例えば、合成ピレスロイド、例えばレスメトリン、ペルメトリン、またはフェンバレラートが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、例えば、ホルアミジン(foramidine)、例えばクロルジメホルムまたはアミトラズが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、例えば、有機硫黄およびオルガンチン(organtin)、例えばアラマイト、テトラジホン、シヘキサチン、またはヘキサキスが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、例えば、アベルメクチン、例えばアベルメクチン、アバメクチン、またはイベルメクチンが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺虫剤のさらなる例としては、例えば、ネオニコチノイド、例えばイミダクロプリドが挙げられる。
次に、本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤であるが、同時適用され得る殺菌剤の例としては、有糸分裂妨害化合物、例えばメチルベンゾイミダゾールカルバマート、例えば、ベンゾイミダゾールまたはチオファナート(例えばチオファナート-メチル)が挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、例えば、ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)シグナリング妨害化合物、例えばジカルボキシミド、イプロジオンが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、ステロール生合成阻害剤、例えば脱メチル化阻害剤、例えば、ジフェノコナゾール、フェナリモール、フェンブコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、プロピコナゾール、テブコナゾール、またはトリフルミゾールが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、RNAポリメラーゼ阻害剤、例えばフェニルアミド、例えば、メフェノキサムが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、コハク酸デヒドロゲナーゼ阻害剤、例えばカルボキサミド、例えば、ボスカリドが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、メチオニン生合成阻害剤、例えばアニリノピリミジン、例えば、シプロジニルが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、呼吸阻害剤、例えばキノン外部阻害剤、例えば、アゾキシストロビン、クレソキシム-メチル、ピラクロストロビン、またはトリフロキシストロビンが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、シグナル伝達干渉化合物、例えばアザナフタンレン(azanaphtanlene)、例えばキノリン(例えばキノキシフェン)が挙げられる。
本開示の製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、タンパク質合成阻害剤、例えばグルコピラノシル抗生物質、例えば、ストレプトマイシン;またはテトラサイクリン系抗生物質、例えば、オキシテトラサイクリンが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、ホスホン酸塩、例えば亜リン酸の塩、またはアルミニウムトリスが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、多部位接触活性(multi-site contact activity)化合物、例えば無機化合物、例えば水酸化銅、固定銅(fixed copper)、もしくは硫黄;ジチオカルバマートおよび関連化合物、例えばチラムもしくはジラム;フタルイミド、例えば、カプタン;クロロニトリル(フタロニトリル)、例えばクロロタロニル;またはグアニジン、例えば、ドジンが挙げられる。
本開示の液体製剤と同時適用され得る殺菌剤のさらなる例としては、アザジラクチン、ビフェナザート、またはジコホルが挙げられる。
前記から、本開示は、雑草植物の茎葉に適用し、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用のための除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む液体製剤を調製するための、チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物の使用をさらに含むことが理解されよう。
別の局面では、本開示は、雑草植物の生長を制御するためのキットを提供する。したがって、本開示は、別の態様では、
(a)除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む、液体製剤、および
(b)雑草植物の茎葉に適用し、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用のための使用説明書
を含む、雑草植物の生長を制御するためのキットまたは市販用パッケージを提供する。
いくつかの態様では、使用説明書は、雑草植物が出芽し、かつ雑草の葉組織が視認できてから、例えば雑草植物が1枚または2枚の葉の発達段階にあるときに、液体製剤を適用すべきと、明記する。
前記から、本開示が、除草有効量のチオシアナート組成物またはイソチオシアナート組成物を含む液体製剤の茎葉への適用によって雑草植物の生長を制御するための、該液体製剤の使用をさらに含むことが、さらに理解されよう。
したがって、本開示の方法が、天然の除草化合物、特にグルコシノラート加水分解物中に存在するチオシアナート化合物およびイソチオシアナート化合物を含有する液体製剤を雑草植物の茎葉に適用することにより、雑草植物の生長の制御を可能にすることは、もう明白であろう。ここからは、本開示の方法を実施するための特定の態様の例を提供する。これらの例は、ただ説明の目的でのみ提供され、本開示の範囲をいかようにも限定するものではない。
実施例1 - イソチオシアナートおよびチオシアナートを含有するグルコシノラート加水分解物の調製
グルコシノラート加水分解物を次のようにして調製した。ブラッシカ・ユンセアの種子を80℃に加熱してミロシナーゼ活性を不活化し、その後すりつぶして油を搾り出した。すりつぶした種子に、水を、植物材料1部に対し水10部で加え、得られたスラリーを撹拌して、シニグリンをスラリー中に溶け出させた。次に、デカンタを用いる遠心分離によりスラリーを処理して、グルコシノラートが濃縮された液相を生成し、固体分を抽出した。液相中のグルコシノラート濃度をナノろ過によりさらに高めて、グルコシノラートをミネラル分および他の低分子量水溶性構成成分から分離した。次に、抽出物中の残留油をディスク型遠心分離器で分離して除去することにより、抽出物中のグルコシノラート濃度をさらに濃縮した。次に液相を蒸発させて、さらに濃縮した。次に、最終の準精製グルコシノラート濃縮物を噴霧乾燥機で乾燥して、グルコシノラート濃縮物中シニグリンの終濃度を>30%とした。
ミロシナーゼを含有する乾燥カラシ粗挽き粉を次のようにして調製した。全種子シロガラシ(シナピス・アルバ)を、残留水分<6%にまで予め乾燥してから、種子の圧搾により油の大部分を除去した。最終粗挽き粉は、15%未満の残留油を含有していた。種子の予乾燥および圧搾中の温度を70℃未満に保って変性を防ぎ、したがってミロシナーゼ活性の喪失を防いだ。
グルコシノラート加水分解物を調製するために、乾燥カラシ粗挽き粉とブラッシカ・ユンセアのグルコシノラート濃縮物とを、調製物がシニグリン1 mgあたりミロシナーゼ0.96単位を含有するような量で、室温で混合した。得られたグルコシノラート加水分解物を、液体除草調製物の調製に用いることができる。
実施例2 - 雑草茎葉への適用のための液体製剤の調製
実施例1のグルコシノラート加水分解物を調製することができ、加水分解物を水で希釈することができる(例えば1:10 w/w)。次いで液体製剤を雑草植物の茎葉への適用に用いることができる。これは、ある量の液体製剤を水槽内で完全に混合すること(例えば1:5~1:100希釈)、そして雑草植物の出芽後に希釈製剤を10~20 gal/エーカーで圃場に噴霧することにより、実現され得る。
実施例3 - 雑草植物の生長を制御するための、グルコシノラート加水分解物製剤の雑草茎葉への適用
約30%(w/w)のシニグリンを含有するブラッシカ・ユンセアのグルコシノラート濃縮物0.005リットルと、ミロシナーゼを含有するシナピス・アルバの種子粗挽き粉調製物0.005リットルとを混合することにより、本質的に実施例1に記載のようにして、グルコシノラート加水分解物を調製した。グルコシノラート加水分解物は、シニグリン1ミリグラムあたり約1ミロシナーゼを含有していた。次に、グルコシノラート加水分解物全量(0.01リットル)を9.4リットルの水で希釈して、25 sq.ft.の試験区画(所在地サスカチェワン州サスカトゥーン)に適用した。そこでは様々な自生の単子葉および双子葉の雑草植物種が出芽し、1~2枚の葉の発達段階を示していた。具体的には、試験区画において、雑草植物の茎葉組織にグルコシノラート加水分解物を20 gal/エーカー(186.7リットル/ヘクタール)の割合で噴霧することにより、グルコシノラート加水分解物を適用した。隣接する25 sq.ft.の対照区画はグルコシノラート濃縮物で処理しなかった。グルコシノラート加水分解物で茎葉組織を処理して14日後、グルコシノラート加水分解物で処理した試験区画の単子葉および双子葉雑草植物はすべて枯れていた。それに対し、隣接する対照区画内の雑草植物集団は成熟し、広がっていた。
グルコシノラート処理から14日後、対照区画に市販の液体製剤RoundUp(登録商標)(グリホサート)を噴霧することにより、同製剤で対照区画を処理した。RoundUp(登録商標)処理から2~3日後、対照区画内の雑草植物集団は実質的に縮小したが、RoundUp(登録商標)処理から14日後には、対照区画内で雑草が再び出芽し、再び定着していることが観察された。これに対し、28日前にグルコシノラート加水分解物で処理した試験区画では、雑草植物は観察されなかった。

Claims (25)

  1. 除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む液体製剤を雑草植物の茎葉に適用する段階であって、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用する段階
    を含む、雑草植物の生長を制御するための方法。
  2. 前記チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物が、加水分解されたグルコシノラート調製物である、請求項1記載の方法。
  3. 前記加水分解されたグルコシノラート調製物が、植物種子抽出物である、請求項2記載の方法。
  4. 前記加水分解されたグルコシノラート調製物が、植物種子粗挽き粉抽出物である、請求項2記載の方法。
  5. 前記加水分解されたグルコシノラート調製物が、実質的に純粋な調製物である、請求項2記載の方法。
  6. 前記加水分解されたグルコシノラート調製物が、カラシ植物から得られる、請求項2記載の方法。
  7. 前記加水分解されたグルコシノラート調製物が、アリルチオシアナート(ATC)を含む、請求項2記載の方法。
  8. 前記加水分解されたグルコシノラート調製物が、アリルイソチオシアナート(AITC)を含む、請求項2記載の方法。
  9. 前記液体製剤が、希釈剤、賦形剤、または担体をさらに含む、請求項1~8のいずれか一項記載の方法。
  10. 前記液体製剤が、約0.4 mg/ml~約50 mg/mlのチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む、請求項1~9のいずれか一項記載の方法。
  11. 前記液体製剤が、栽培植物の出芽前に雑草植物の茎葉に適用される、請求項1~10のいずれか一項記載の方法。
  12. 前記液体製剤が、栽培植物の出芽後に雑草植物の茎葉に適用される、請求項1~10のいずれか一項記載の方法。
  13. 前記液体製剤が、栽培植物の出芽後に、1つまたは複数の栽培植物の近傍にある1つまたは複数の雑草植物の茎葉への選択的適用によって適用される、請求項1~10または12のいずれか一項記載の方法。
  14. 前記栽培植物が、農業植物または園芸植物である、請求項1~13のいずれか一項記載の方法。
  15. 前記農業植物が、コムギ(トリチカム・アエスティブム(Triticum aestivum))、トウモロコシ(ゼア・マイス(Zea mays))、イネ(オリザ・サティバ(Oryza sativa))、ダイズ(グリシン・マックス(Glycine max))、アブラナ(ブラッシカ・ナプス(Brassica napus))、ヒマワリ(ヘリアンサス・アナス(Helianthus annuus))、ワタ(ゴシピウム・ヒルスツム(Gossypium hirsutum))、ピーナッツ(アラキス・ヒポガエア(Arachis hypogaea))、トマト(ソラヌム・リコペルシクム(Solanum lycopersicum))、またはアサ(カンナビス・サティバ(Cannabis sativa))である、請求項14記載の方法。
  16. 前記雑草植物が、双子葉雑草植物または単子葉雑草植物である、請求項1~15のいずれか一項記載の方法。
  17. 前記雑草植物が、多年生雑草植物である、請求項1~15のいずれか一項記載の方法。
  18. 前記液体製剤が、約0.4 mg/ml~約50 mg/mlのチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含み、かつ約10 gal/エーカー~約20 gal/エーカーの割合で適用される、請求項1~15のいずれか一項記載の方法。
  19. 前記栽培植物が園芸植物であり、前記液体製剤が、前記液体製剤の入った手持ち型スプレーボトルを用いて適用され得る、請求項1~18のいずれか一項記載の方法。
  20. 前記液体製剤が、別の除草製剤と、または農薬製剤と同時適用される、請求項1~19のいずれか一項記載の方法。
  21. 前記農薬製剤が、殺虫剤または殺菌剤である、請求項20記載の方法。
  22. (a)除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む、液体製剤、および
    (b)雑草植物の茎葉に適用し、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用のための使用説明書
    を含む、雑草植物の生長を制御するためのキットまたは市販用パッケージ。
  23. 前記使用説明書が、雑草植物の出芽および少なくとも1枚の雑草の葉の出現の後に前記液体製剤を適用するための使用説明書を含む、請求項22記載のキット。
  24. 雑草植物の茎葉に適用し、それによって雑草植物の生長を制御する、該適用のための除草有効量のチオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物を含む液体製剤を調製するための、チオシアナート調製物またはイソチオシアナート調製物の使用。
  25. 除草有効量のチオシアナート組成物またはイソチオシアナート組成物を含む液体製剤の茎葉への適用によって雑草植物の生長を制御するための、該液体製剤の使用。
JP2022550041A 2019-10-21 2020-10-21 雑草生長の制御のための方法 Pending JP2022553876A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962923674P 2019-10-21 2019-10-21
US62/923,674 2019-10-21
US201962941930P 2019-11-29 2019-11-29
US62/941,930 2019-11-29
PCT/CA2020/051408 WO2021077214A1 (en) 2019-10-21 2020-10-21 Methods for weed growth control

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022553876A true JP2022553876A (ja) 2022-12-26

Family

ID=75619525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022550041A Pending JP2022553876A (ja) 2019-10-21 2020-10-21 雑草生長の制御のための方法

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20220400673A1 (ja)
EP (1) EP4048075A4 (ja)
JP (1) JP2022553876A (ja)
CN (1) CN114845553A (ja)
AU (1) AU2020372195A1 (ja)
BR (1) BR112022007509A2 (ja)
CA (1) CA3155397A1 (ja)
CL (1) CL2022001008A1 (ja)
MX (1) MX2022004828A (ja)
PE (1) PE20221257A1 (ja)
WO (1) WO2021077214A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2021366270A1 (en) * 2020-10-21 2023-06-22 Mustgrow Biologics Corp. Methods and compositions comprising herbicidally active compounds and thiocyanate compounds for controlling weed growth

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59144707A (ja) * 1982-12-27 1984-08-18 ジエイ・テイ・ベ−カ−・ケミカル・カンパニ− 改良除草処方剤
AU2008275894B2 (en) * 2007-07-19 2013-05-02 The State Of Oregon Actg By & Through The State Board Of Higher Educ. On Behalf Of Oregon State University Meadowfoam-based bioherbicide products
CN102334499B (zh) * 2010-07-26 2014-02-12 武汉乐立基生物科技有限责任公司 异硫氰酸酯类化合物在制备防治农田杂草和草坪杂草的农用除草剂中的应用

Also Published As

Publication number Publication date
BR112022007509A2 (pt) 2022-07-12
US20220400673A1 (en) 2022-12-22
WO2021077214A1 (en) 2021-04-29
CL2022001008A1 (es) 2023-01-06
AU2020372195A1 (en) 2022-05-26
MX2022004828A (es) 2022-06-14
CN114845553A (zh) 2022-08-02
EP4048075A1 (en) 2022-08-31
CA3155397A1 (en) 2021-04-29
EP4048075A4 (en) 2023-11-01
PE20221257A1 (es) 2022-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Reddy Glyphosate‐resistant soybean as a weed management tool: Opportunities and challenges
CA2854520C (en) Cultigen-compatible herbicidal agents containing herbicides and acylsulfamoylbenzamide safeners
Gunsolus et al. Herbicide mode of action and injury symptoms
RU2632969C2 (ru) Гербицидные композиции, содержащие 4-амино-3-хлор-5-фтор-6-(4-хлор-2-фтор-3-метоксифенил)пиридин-2-карбоновую кислоту
RU2630705C2 (ru) Гербицидные композиции, содержащие 4-амино-3-хлор-5-фтор-6-(4-хлор-2-фтор-3-метоксифенил)пиридин-2-карбоновую кислоту или ее производное и галосульфурон, пиразосульфурон и эспрокарб
CN107846893A (zh) 包含环庚草醚和苯嘧磺草胺的除草组合物
CN107835640A (zh) 包含环庚草醚、胺硝草和氟噻草胺的除草组合物
CN107846895A (zh) 包含环庚草醚和原卟啉原氧化酶的特异性抑制剂的除草组合物
Kandil et al. Comparative toxicity of new insecticides generations against tomato leafminer Tuta absoluta and their biochemical effects on tomato plants
JP2022553876A (ja) 雑草生長の制御のための方法
CN108366563B (zh) 用于马铃薯的除草剂混合物及制剂
CN108430221B (zh) 除草组合物
US20240000083A1 (en) Methods and compositions comprising h erbicidally active compounds and thiocyanate compounds for controlling weed growth
AU2017208912B2 (en) Cloquintocet salts for safening pyroxsulam compositions
US11882825B2 (en) Herbicide safener
Trolove et al. Efficacy and crop selectivity of saflufenacil alone and with partner herbicides for weed control in maize
CN116806118A (zh) 用于控制杂草生长的方法和包含除草活性化合物和硫氰酸酯化合物的组合物
Sims et al. Herbicide programs in no-tillage and conventional-tillage soybeans (Glycine max) double cropped after wheat (Triticum aestivum)
CN114615890B (zh) 包含氨基吡啶和喹草酸的除草混合物
RANI Department of Agronomy.
UA128069C2 (uk) Спосіб боротьби зі стійкими або толерантними до гербіцидів бур&#39;янами
Clewis et al. Economic assessment of weed management in strip-and conventional-tillage nontransgenic and transgenic cotton
Rana et al. Objective Weed Science
Ho Current status of rice herbicide use in the tropics
Culpepper et al. Weed Management

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220824

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230925

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20240401