図1a~図1cは、1つ以上の完全な縫い目を作成する間に、装置188または縫合糸70を標的部位から除去することの有無にかかわらず、縫合糸70を軟組織または硬組織74に通すために使用することができる縫合糸通し装置188を例示する。
縫合糸通し装置188は、人間工学的ハンドル104と、スライディングチューブアクチュエータ6と、遠位端2と、を有することができる。人間工学的ハンドル104は、遠位端2を制御するために使用することができる。人間工学的ハンドル104は、側部ノブ10を有することができる。人間工学的ハンドル104は、頂部ノブ12を有することができる。頂部ノブ12および/または側部ノブ10は、個々にまたは協調して上部プッシャ86および/または下部プッシャ76を前進および/または後退させることができる。
スライディングチューブアクチュエータ6は、外側圧縮カバー34と、内側ロッド(外側圧縮カバー34に遮られているため示されず)と、を有することができる。内側ロッドは、ハンドル104および顎部構造28の近位端に固定的に取り付けることができる。外側圧縮カバー34は、内側ロッドの半径方向外側にあり得る。外側圧縮カバー34は、ハンドル104によって作動させること、例えば、トリガ8が握り締められたまたは解放されたときにハンドル104に対して遠位および近位に並進することができる。
図2aおよび図2bは、装置188が、装置188内で保持されるスライディングリボンシャトル14または針を有することができることを例示する。シャトル14は、細長いシャトルレール16を有することができる。シャトルレール16は、シャトルレール16の片側または両側に沿って多数のスリット20を有することができる。スリット20は、レール16に沿って規則的または不規則な長さ間隔で位置決めすることができる。
シャトル14は、レール16から横方向に延在する縫合糸ホルダ18を有することができる。シャトル14、例えば、縫合糸ホルダ18は、アーム構造の横側スロット72から延在することができる。縫合糸ホルダ18は、装置188の左側および/または右側から延在することができる。装置188の遠位端2は、反転可能とすることができるので、縫合糸ホルダ18は、装置188の一方の側から装置188の他方の側へと切り替えることができる。縫合糸ホルダ18は、略平坦な等脚台形の構成を有することができる。縫合糸ホルダ18は、縫合糸保持ノッチ100を有することができる。ノッチ100は、内孔17aと、内孔17aに連続する外孔17bと、内孔17aと外孔17bとの間に位置決めされた第1のすべり止め97aと、を有することができる。ノッチ100は、内孔から離れた外孔の側に第2のすべり止め97bを有することができる。ノッチ100は、縫合糸70に固定するように構成することができる。例えば、縫合糸70は、圧縮されて、内側すべり止め97a内で摩擦嵌合することができる。
縫合糸ホルダ18は、前方立ち上がり縁部と、後方立ち上がり縁部と、を有することができる。縁部は、レール16の長手方向軸に対して直角または非直角に傾斜させることができる。縁部の一方または両方は、組織74の外傷となるように、例えば、軟組織74を切り開くように、鋭利にすることができる。縁部は、組織74を切り開くことができ、縫合糸ホルダ18が、それぞれの縁部の真後ろの組織74を通して縫合糸70を引くことを可能にする。
シャトル14は、PEEKなどの可撓性ポリマー、ニチノールなどの弾性金属、本明細書に開示される任意の材料、またはそれらの組み合わせから作製することができる。シャトル14は、成形ポリマーから作製することができる。シャトル14は、例えば、トラックの曲線を曲がるときの抵抗を低減させるために、予め湾曲させることができる。
図2cは、レール16をスリット20の場所で湾曲させることができること、および/またはレール16を予め湾曲させることができることを例示する。
図3aおよび図3bは、縫合糸通し装置188が、縫合糸ホルダ18の内側すべり止め97aおよび/または外側すべり止め97bにおいて縫合糸70を捕捉することまたは着脱可能に取り付けることができることを例示する。縫合糸70は、顎部の回転によって平面の外へ顎部構造28の横方向に装填または保持することができる。装置188は、縫合糸通し装置188を引き出すことまたは再装填することなく、縫合糸70を組織74に複数回通すことができる。顎部構造28は、ヒンジを有さず、顎部構造28の近位端において弾性的に変形して開くことができる。顎部は、顎部構造28にいかなる機械的ピボットまたはリンケージも伴うことなく、開くことおよび/または閉じることができる。
図4aは、縫合糸通し器装置188が、頂部顎部30および底部顎部38を有する顎部構造28を有することができることを例示する。顎部構造28全体は、ニチノール、他の弾性金属もしくはポリマー、本明細書に列記される任意の他の材料、またはそれらの組み合わせの単一の成形、鋳造、または切断された要素などの材料の一体部品とすることができる。顎部構造28は、非付勢構成にあるとき(すなわち、いかなる外力も印加されていないとき)、(図4dに示されるように)開構成になるように構成することができる。
顎部構造28は、顎部構造の長手方向軸42を有することができる。各顎部はまた、顎部に沿ってそれぞれの顎部長手方向軸も有することができる。
圧縮カバー34の内側のチャネルは、顎部構造28が閉構成にあるときに最小の隙間で顎部構造28に嵌合するようにサイズ決定および成形することができる。圧縮カバーを、矢印によって示されるように、顎部構造28に対して遠位138に並進させたときに、圧縮カバー34は、頂部および底部顎部38を顎部構造の長手方向軸42に向かって押すことができる。顎部構造28は、図4a~4cに示されるように、閉構成に完全に圧縮することができる。このようにして、トリガ8などの作動レバーを作動させたときに、チャネルまたは圧縮カバー34は、カム作用して顎部を閉じるように前進することができる。顎部は、予め組織に穿孔して、シャトルが組織を通過するための連続トラックを確立することができる。
圧縮カバー34は、第1の顎部と第2との間に位置決めされた開口ボール32に取り付けることができる。
図4bは、開口ボール32を横方向に通過するボールアクスル52に、開口ボール32を回転可能にまたは固定的に取り付けることができることを例示する。ボールアクスル52は、ボール32の横側から外へ延在することができる。ボールアクスル52は、圧縮カバー34の遠位アーム54または拡張部138を通して形成されたアクスルスロット50によって摺動可能に受容することができる。顎部構造28が閉構成にあるときに、ボールアクスル52は、アクスルスロット50の近位端に対して当接し、干渉嵌合して、例えば、圧縮カバー34が顎部構造28を越えて拡張し過ぎることを阻止する。顎部構造28が開構成にあるときに、ボールアクスル52は、アクスルスロット50の遠位端2に対して当接し、干渉嵌合して、例えば、顎部が過剰に回転することおよび/または顎部構造28の内側のランプ44を越えてボール32を引くことを阻止する。
図4cは、底部トラック66が底部トラックポート62において遠位に終端することができることを例示する。頂部トラック64は、頂部トラックポート60において遠位に終端することができる。顎部構造28が閉構成にあり、第1の顎先端部46が第2の顎先端部48と相互嵌合しているときに、頂部トラックポート60は、(示されるように)底部トラックポート62と整列して隣接するか、または接触することができる。顎部構造28が閉構成にあるときに、上顎部78および底部顎部38のトラックは、連続経路を形成することができる。顎部構造28が閉構成にあるときに、第1の顎先端部46は、第2の顎先端部48と相互嵌合して隣接するか、または接触することができる。
図4dは、圧縮カバー34が、矢印によって示されるように、顎部構造28に対して近位126に並進することができることを例示する。ボールアクスル52は、アクスルスロット50の遠位端2まで摺動することができる。次いで、アクスルスロット50が、ボールアクスル52を引き、したがって、開口ボール32を近位に引くことができる。次いで、開口ボール32を第1の顎部および/または第2の顎部の内面ランプ44に対して押すことができる。次いで、第1の顎先端部46および/または第2の顎先端部48が、対向する顎先端部から離れて回転することができる。次いで、示されるように、顎部構造28を開構成にすることができる。
顎部の近位端は、例えば、顎部が開構成にあるときに圧縮カバー34の開口部の周りに曲がるように、剛性または可撓性とすることができる。顎部全体または顎部の近位端だけを、ニチノールから作製することができ、例えば、顎部の遠位端は、ステンレス鋼から作製される。
図5Aは、縫合糸ホルダ18をシャトル背部160と一体の円弧とすることができることを例示する。例えば、シャトル14は、材料(例えば、金属)の単一のパネルから作製することができる。縫合糸ホルダ18の横側は、切断することができ、長手方向端部は、シャトル背部160と一体にしたままにすることができる。次いで、縫合糸ホルダ18をシャトル背部160の平面から離れて曲げること、または別様に変形させて、例えば、シャトル背部160の平面から離れた円弧を形成することができる。
縫合糸70は、縫合糸70の末端部において縫合糸ループ162を有することができる。縫合糸ループ162は、縫合糸ホルダ18の周りに延在し、それを完全にまたは部分的に囲むことができる。縫合糸70の残部は、縫合糸ループ162と一体にすることができ、または縫合糸ループ162に取り外し可能に取り付けることができる。縫合糸ループ162は、円形または楕円形とすることができる。
図5Bは、シャトル14が、1つ以上のシャトルノッチ166またはカットアウトを有することができることを例示する。例えば、シャトル14は、シャトルの各横側に2つのシャトルノッチ166を有することができる。シャトルノッチ166は、さらに長手方向に離間して、シャトル14に沿って分配することができる。シャトルノッチ166は、湾曲させることができる。シャトル14の側面は、ノッチの場所以外は、直線状とすることができる。
シャトルノッチ166の曲率半径は、約1mm~約2mmとすることができる。
図6A~図6Fは、上顎先端部206および/または下顎先端部198が縫合糸ホルダスロット238を有することができることを例示する。縫合糸ホルダスロット238は、それぞれの顎先端部の外面に沿って内側に延在することができる。縫合糸ホルダスロット238は、顎先端部の外面からそれぞれのトラックまで延在することができる。縫合糸ホルダ18は、縫合糸ホルダスロット238を通してアクセス可能とすること、またはそこから延在することができる。縫合糸70(図示せず)は、縫合糸ホルダスロット238の中または外側で、縫合糸ホルダ18に取り付けること、またはそれと一体にすることができる。
上部トラック264は、上顎先端部シャトルポート240において遠位に終端することができる。下部トラック148は、下顎先端部シャトルポート256おいて遠位に終端することができる。シャトル14は、シャトル14のポートの各々の外または中へ延在して、それを通過することができる。使用中に、顎部を閉構成まで回転させるときに、シャトルポートの外へ延在する鋭利なシャトル先端部164は、組織74を穿孔、切断、および切開することができる。
上顎部78および/または下顎部80は、顎部ストッパ242を有することができる。顎部ストッパ242は、顎部に対して圧縮カバー34に当接して遠位並進を停止させることができる特徴、形状、または構成とすることができる。例えば、顎部が閉構成にあるときに、圧縮カバー34の遠位末端部は、顎部ストッパ242に当接することができる。
顎部の半径方向内面は、半径方向内側傾斜部250を有することができる。
上顎部78および/または下顎部80は、顎部スライド244を有することができる。圧縮カバー34が顎部に対して近位に後退した位置126にあるときに、および/または顎部が開構成にあるときに、顎部スライド244は、顎部ストッパ242と圧縮カバー34との間の顎部の半径方向外面とすることができる。顎部スライド244は、顎部構造の長手方向軸42から遠位長手方向に半径を増加させることができる(例えば、顎部スライド244の長手方向寸法が大きくなるほど、顎部スライド244の半径方向寸法が大きくなる)。圧縮カバーが顎部に対して遠位138に並進しているときに、圧縮カバー34の半径方向内側遠位縁部は、顎部スライド244に沿って摺動して、顎部スライド244を顎部構造の長手方向軸42に向かって押すことができる。圧縮カバー34から顎部スライド244に伝達される半径方向圧縮力は、それぞれの顎部にトルクを作成して、それぞれの顎部を、顎部構造の長手方向軸42および対向する顎部に向かって回転させる。
装置188は、顎部制御装置拡張部40を有することができる。顎部制御装置拡張部40は、顎部構造の長手方向軸42に沿って延在することができる。顎部制御装置拡張部40は、顎先端部の近位の顎部の間に延在することができる。顎部制御装置拡張部40は、顎部制御装置拡張部ヘッド254において終端することができる。
顎部制御装置拡張部ヘッド254は、1つまたは2つのローブまたはカムを有することができる。各ローブは、顎部制御装置拡張部40の長手方向軸から顎部に向かって延在することができる。ローブは、図4a、図4d、および本明細書の他の場所に示される開口ローラーボールと同様に作用することができる。上顎部78および下顎部80は、それぞれ、上部および内側の顎部半径方向内側傾斜部250を有することができる。顎部制御装置拡張部ヘッド254が顎部に対して近位に後退した位置にあるときに、内側傾斜部は、顎先端部の近位および顎部制御装置拡張部ヘッド254の遠位の、顎部の半径方向内面とすることができる。半径方向内側傾斜部250は、顎部構造の長手方向軸42から遠位長手方向に半径を増加させることができる(例えば、半径方向内側傾斜部250の長手方向寸法が大きくなるほど、半径方向内側傾斜部250の半径方向寸法が大きくなる)。顎部制御装置拡張部40が顎部に対して近位に並進または後退するときに、ローブは、顎部の半径方向内側傾斜部250に対して摺動して、顎部を互いから離して開構成に押すことができる。
顎部が開構成にあるときに、圧縮カバー34は、顎部スライド244の近位端に、またはそれを越えて近位に位置決めすることができ、顎部拡張部ヘッドは、半径方向内側傾斜部250の近位端に、またはそれを越えて近位に位置決めすることができる。
顎部制御装置拡張部40は、制御レール248に取り付けるか、またはそれと一体にすることができる。制御レール248は、例えば、対向する顎部または対向する拡張部ヘッドローブ252によって画定された平面に対して直角な平面において、顎部制御装置拡張部40の一方または両方の横側から半径方向に延在することができる。
圧縮カバー34は、制御レールスロット246を有することができる。制御レールスロット246は、圧縮カバー34の遠位末端部まで延在することができる。制御レール248は、制御レールスロット246内に固定するか、または長手方向に並進することができる。例えば、制御レール248が顎部に対して近位または遠位長手方向位置にあるときに、制御レール248は、制御レールスロット246の近位端に対して干渉嵌合する、当接する、または停止することができる。制御レール248は、遠位および/または長手方向において圧縮カバー34と協調して(すなわち、同時に)長手方向に移動することができる。制御レール248は、遠位および/または長手方向において顎部制御装置拡張部40と協調して長手方向に移動することができる。
装置188は、上部ソケットアーム258および下部ソケットアーム270を圧縮カバー34の半径方向内側に有することができる。上部ソケットアーム258および下部ソケットアーム270は、単一の一体化要素(例えば、中空円筒)または別個の要素とすることができる。上部ソケットアーム258は、下部ソケットアーム270の反対側とすることができる。上部ソケットアーム258は、下部ソケットアーム270に並進可能に固定する(すなわち、協調して並進するように機械的に取り付ける)ことができる。顎部制御装置拡張部40は、上部258と下部ソケットアーム270との間で、または(一体化要素として上部ソケットアーム258および下部ソケットアーム270を備える)一体的ソケットアームの内側の中空チャネル内で、長手方向に延在することができる。顎部が開構成にあるときに、ソケットアームの遠位末端部は、圧縮カバー34の遠位末端部まで、またはその近位まで延在することができる。
上顎部78の近位末端部は、横方向に細長い上顎部軸受262を有することができる。上顎部軸受262は、上顎部78の近位端の残部から半径方向外向きに延在することができる。
上部ソケットアーム258の遠位端2は、横方向に細長い上顎部ソケット260を有することができる。上顎部ソケット260は、内側に開くことができ、上顎部軸受262の直径にほぼ等しい、またはわずかに大きい直径を有することができる。
上顎部78のヒンジは、上顎部軸受262と、上顎部ソケット260と、を有することができる。上顎部78は、上顎部軸受262の横軸の周りに回転することができる。上顎部軸受262は、上顎部ソケット260内で回転することができる。
下顎部80の近位末端部は、横方向に細長い下顎部軸受266を有することができる。下顎部軸受266は、下顎部80の近位端の残部から半径方向外向きに延在することができる。
下部ソケットアーム270の遠位端2は、横方向に細長い下顎部ソケット268を有することができる。下顎部ソケット268は、内側に開くことができ、下顎部軸受266の直径にほぼ等しい、またはわずかに大きい直径を有することができる。
下顎部80のヒンジは、下顎部軸受266と、下顎部ソケット268と、を有することができる。下顎部80は、下顎部軸受266の横軸の周りに回転することができる。下顎部軸受266は、下顎部ソケット268内で回転することができる。
上部プッシャ86および/または下部プッシャ76は、多関節セグメンテーション286を有することができる全長または遠位端2だけを有することができる。多関節セグメント286は、それぞれのプッシャの長手方向軸に垂直な軸の周りに互いに対して回転することができる。多関節セグメンテーション286は、別個のヒンジ(例えば、ピンまたはスナップ接続)によって接続することができ、またはシャトルの横方向スロット158の形状と同様に、プッシャの側面に切り込まれた、長手方向に一致する、もしくは長手方向に交互する横方向スロットとすることができる。上部プッシャ86および下部プッシャ76のいずれかまたは両方の近位端は、連続したセグメント化されていない平坦で一様なリボンの材料を有することができる。
上部プッシャ86および/または下部プッシャ76は、シャトル座面274を有することができる遠位末端部を有することができる。シャトル座面274は、シャトル先端部164の形状に対する逆形状とすることができる。例えば、シャトル先端部164が角度付き端部を有する場合、シャトル座面274は、対頂角を有することができる。シャトル先端部164が凸状の湾曲端部を有する場合、シャトル座面274は、シャトル先端部164と同じ曲率半径を有する凹状の湾曲端部を有することができる。
図7A~図7Dは、圧縮カバー34を、矢印によって示されるように、顎部に対して遠位に並進させることができることを例示する。圧縮カバー34は、制御レールスロット246の縁部を通して、並進力を制御レール248に伝達することができる。制御レール248は、並進力を顎部制御装置拡張部40に伝達することができる。顎部制御装置拡張部40は、矢印によって示されるように、圧縮カバー34と同時に遠位に並進することができる。圧縮カバー34は、顎部スライド244の上を並進138して、顎部スライド244を半径方向内向きに押すことができる。顎部制御装置拡張部ヘッド254は、矢印280によって示されるように、顎部に対して遠位に移動して、例えば、顎部制御装置拡張部ヘッド254に対する干渉嵌合または当接を伴うことなく、顎部の閉鎖を可能にすることができる。上顎部78および/または下顎部80は、矢印によって示されるように、半径方向内向きに回転することができる。
顎部が閉構成にあるときに、圧縮カバー34は、顎部ストッパ242に、またはそれに隣接して位置決めすることができ、顎部拡張部ヘッドは、半径方向内側傾斜部250の近位端に、またはそれを近位に越えて位置決めすることができる。
顎部が閉構成にあるときに、シャトル14が上部トラック264内にある場合、上部プッシャ86は、上部トラック264を通って遠位に並進することができる。上部プッシャ86の遠位末端部は、シャトル14に当接することができる。次いで、上部プッシャ86は、上部トラック264を通して、上顎先端部のシャトルポート240の外へ、および下顎先端部のシャトルポート256の中へ、シャトル14を押すことができる。
顎部が閉構成にあるときに、シャトル14が下部トラック148内にある場合、下部プッシャ76は、下部トラック148を通って遠位に並進することができる。下部プッシャ76の遠位末端部は、シャトル14に当接することができる。次いで、下部プッシャ76は、下部トラック148を通して、下顎先端部のシャトルポート256の外へ、および上顎先端部のシャトルポート240の中へ、シャトル14を押すことができる。
シャトル14が上部トラック264から下部トラック148へと、またはその逆に押されると、シャトル14は、矢印によって示されるように、曲線的に、上部トラック264および下部トラック148の経路に従って並進282することができる。
顎部が閉構成にあるときに、シャトル14は、矢印によって示されるように、上顎部78から下顎部80へと移動し、上顎部78に戻ることができ、上顎部78から下顎部80への運動、および任意選択的に、下顎部80から上顎部78への運動を1回、2回、またはそれ以上繰り返すことができる。
装置188は、顎部が開構成にあるときにプッシャおよびシャトル14の並進を阻止することができるプッシャロックアウトを有することができる。
装置188は、プッシャのどちらかがそれぞれの顎先端部シャトルポートの外へ延在したときに、ならびに/またはシャトル14が上顎部78および下顎部80内に同時にあるときに顎部の開口を阻止する、顎部ロックアウトを有することができる。
図8Aは、縫合糸ホルダ18をシャトル14に取り付けること、またはそれと一体にすることができることを例示する。例えば、縫合糸ホルダ18は、シャトル背部160と一体にしたブリッジとすることができる。シャトル背部160の一部分は、縫合糸ホルダ18を画定することができる。別の例として、縫合糸ホルダ18は、シャトル14に取り外し可能に取り付けることができる。縫合糸ホルダ18は、シャトルの第1の横側とシャトルの第2の横側との間に延在することができる。縫合糸ホルダ18は、シャトルの第1の長手方向側面とシャトルの第2の長手方向側面との間に延在することができる。縫合糸ホルダ18は、シャトル14の長手方向中央に、シャトル14の近位端に、またはシャトル14の遠位端にあり得る。縫合糸ホルダ18の中央は、シャトル14の横方向中央、シャトルの第1の横側、またはシャトルの第2の横側にあり得る。縫合糸ホルダ18は、シャトル背部160の平面内にあり得るか、シャトル背部160の平面から離れて延在し得るか、または両方であり得る。例えば、図8Aは、縫合糸ホルダ18がシャトル背部160の平面から離れて延在しないことを例示する。縫合糸ホルダ18の平面は、シャトル背部160の平面と面一にする、または一致させることができる。これは、シャトル14および縫合糸ホルダ18の占める空間をより少なくし、それによって、縫合糸70の基部をシャトル14により近づけるので、シャトル14が上顎部30と下顎部38との間を通過するときの周囲組織への外傷を最小にすることを好都合に可能にすることができる。縫合糸70がシャトル14により近づくことによって、縫合糸70がシャトル背部160(例えば、図5Aおよび図5Bの縫合糸ホルダ18)の平面の外の構造に接続される場合と比較して、周囲組織に対する縫合糸70の力が低減される。シャトルおよび縫合糸ホルダ18は、モノリシック構造とすることができる。縫合糸ループ162は、縫合糸ホルダ18の周りに延在し、それを完全にまたは部分的に囲むことができる。縫合糸70の残部は、縫合糸ループ162と一体にすることができ、または縫合糸ループ162に取り外し可能に取り付けることができる。縫合糸ループ162は、縫合糸接合部73において縫合糸70に取り付けること、またはそれと一体にすることができる。縫合糸接合部73は、結び目、編組、または両方とすることができる。縫合糸ループ162は、円形状、楕円形状、またはスタジアム形状とすることができる。
シャトル14は、ゼロ、1つ、または複数の縫合糸孔404、例えば、0~4つまたはそれ以上の縫合糸孔404を有することができ、この範囲内で縫合糸孔が1つずつ増加することを含む。例えば、図8Aは、シャトル14が第1の縫合糸孔404aおよび第2の縫合糸孔404bを有することができることを例示する。シャトル孔404(例えば、第1の縫合糸孔404aおよび第2の縫合糸孔404b)は、規則形状または不規則形状、例えば、湾曲形状、多角形状、もしくは両方、を有することができる。縫合糸孔404は、1つ以上の湾曲面または湾曲縁部、例えば、シャトル14の1つ以上の湾曲面または湾曲縁部によって画定することができる。縫合糸孔404は、1つ以上の平坦面または直線縁部、例えば、シャトル14の1つ以上の平坦面または直線縁部によって画定することができる。縫合糸孔404は、円形、楕円、長方形、スタジアム形、馬蹄形、星形、スロット、またはこれらの任意の組み合わせの断面形状を有することができる。シャトルが湾曲しているまたは平坦であるときに、縫合糸孔404は、そのような断面形状を有することができる。縫合糸孔404は、一定の断面積またはテーパ状断面積を有することができる。
シャトル先端部164は、斜角付き、斜角無し、または両方とすることができる。例えば、図8Aは、シャトル先端部164を傾斜無しとすることができることを例示する。シャトル先端部164は、1つまたは複数の先端面406、例えば、1~4つ、またはそれ以上の先端面406を有することができ、この範囲内で先端面が1つずつ増加すること(例えば、1つの先端面、2つの先端面)を含む。例えば、図8Aは、シャトル先端部164が第1の先端面406a(例えば、図8Aに示されるような第1の傾斜無し先端面)および第2の先端面406b(例えば、図8Aに示されるような第2の傾斜無し先端面)を有することができることを例示する。シャトル先端部164の傾斜無し部分は、上部プッシャ86および下部プッシャ76からの力の伝達を好都合に改善し、それによって、プッシャ86および76をシャトル14に対して押し込むことをより容易にすることができる。シャトル先端部164が、斜状面と比較して、傾斜無し表面406を有するとき(例えば、図14a~図14cに示される斜状面)、プッシャ(例えば、プッシャ86および76)からの力のより大きい成分をシャトル14の長手方向軸に沿って伝達することができる。斜状面の場合、シャトル14に印加される力の一部分が、斜状面から離れて垂直に下部トラック66および上部トラック64を画定する表面に対して指向される。プッシャが縦方向の力を斜状面に対して印加するときに、プッシャによってシャトル14に印加された縦方向の力の一部分が、シャトル14の長手方向軸から離れる横方向成分に変換される。
図8Aは、シャトル先端部164が端子先端部165を形成するようにテーパ状とすることができることをさらに例示する。端子先端部165は、丸み付き面または平坦面の縁部または一部とすることができる。シャトル先端部164のテーパ状部分は、第1の斜角、例えば、シャトル14の長手方向軸(例えば、中央長手方向軸)に向かう第1の横方向斜角とすることができる。それによって、傾斜無し表面406は、第1の方向に斜角付きである第1の組織切断面を形成することができる。前述のパラグラフで言及された斜角は、第2の斜角、例えば、第1の斜角の横軸に垂直な横軸に対して、かつシャトル14の長手方向軸(例えば、中心長手方向軸)に向かって角度付けされた、第2の横方向斜角を指すことができる。そのような第2の斜角は、図14a~図14cに示されている。第2の斜角は、第1の方向とは異なる第2の方向に面するテーパに沿って、第2の斜状面を画定することができる。第2の斜角は、第2の組織切断面を形成することができる。シャトル先端部164は、組織を穿孔または切断することができる。シャトル先端部164のテーパ状部分は、組織を穿孔または切断することができる。先端面406(例えば、先端面406aおよび406b)は、組織を穿孔または切断することができる。シャトル先端部164が第1および第2の斜角を有するときに、第1および第2の斜角は、組織を穿孔することまたは組織を切断することができる。図8Aは、シャトル先端部164を非鋭利とすることができることを例示し、これは、縁部が第1の切断面を形成するようにテーパ状であるが、切断面406自体は、面取り付きまたは面取り無しとすることができることを意味する。シャトル先端部164は、非鋭利であっても組織を切断または穿孔することができ、鋭利または非鋭利であることは、それぞれ、(例えば、図14a~図14cに示されるように)第2の斜角が存在することまたは存在しないことを指すことができる。
図8Aは、装置188が1つまたは複数の雄型ストッパ412(雄型受け金具、雄型戻り止め、ストッパ、キャッチャ、戻り止めとも称される)、および1つまたは複数の雌型ストッパ416(雌型受け金具、雌型戻り止め、ストッパ、キャッチャ、戻り止めとも称される)を有することができることをさらに例示する。装置188は、例えば、1~10個、またはそれ以上の雄型ストッパ412を有することができ、この範囲内で雄型ストッパが1つずつ増加すること(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ以上の雄型ストッパ)を含む。装置188は、例えば、1~10個、またはそれ以上の雌型ストッパ416を有することができ、この範囲内で雌型ストッパが1つずつ増加すること(例えば、1つ、2つ、3つ、4つ以上の雌型ストッパ)を含む。
雄型ストッパ412は、装置188に取り付けること、またはそれと一体にすることができる。例えば、雄型ストッパ412は、シャトル14の一部とすること、それに取り付けること、またはそれと一体にすることができる。別の例として、雄型ストッパ412は、顎部(例えば、顎部30、38、78、80)の一部とすること、それに取り付けること、またはそれと一体にすることができる。さらに別の例として、装置188は、シャトル14の一部であるか、それに取り付けられるか、またはそれと一体にされるいくつかの雄型ストッパ412を有することができ、また、顎部(例えば、顎部330、38、78、80)の一部であるか、それに取り付けられるか、またはそれと一体にされるいくつかの雄型ストッパ412を有することができる。さらにまた別の例として、雄型ストッパ412は、プッシャ(例えば、下部プッシャ76および上部プッシャ86)の一部であるか、それに取り付けられるか、またはそれと一体にされる。
雌型ストッパ416は、装置188に取り付けること、またはそれと一体にすることができる。例えば、雌型ストッパ416は、シャトル14の一部とすること、それに取り付けること、またはそれと一体にすることができる。別の例として、雌型ストッパ416は、顎部(例えば、顎部330、38、78、80)の一部とすること、それに取り付けること、またはそれと一体にすることができる。さらに別の例として、装置188は、シャトル14の一部であるか、それに取り付けられるか、またはそれと一体にされるいくつかの雌型ストッパ416を有することができ、また、顎部(例えば、顎部330、38、78、80)の一部であるか、それに取り付けられるか、またはそれと一体にされるいくつかの雌型ストッパ416を有することができる。さらにまた別の例として、雌型ストッパ416は、プッシャ(例えば、下部プッシャ76および上部プッシャ86)の一部であるか、それに取り付けられるか、またはそれと一体にされる。
図8A~図9Bは、例えば、シャトル14が、雄型ストッパ412を有することができ、顎部(例えば、顎部330、38、78、80)が雌型ストッパ416を有することができることを例示する。例えば、図8A~図9Bは、シャトル14が、第1の雄型ストッパ412aおよび第2の雄型ストッパ412bを有することができること、下顎部(例えば、顎部38、80)が、第1の雄型ストッパ412aと取り外し可能に係合するように、またはそれに着脱可能に取り付けるように構成された第1の雌型ストッパ416a(下顎部の第1の雌型ストッパ416aおよび他の同様の用語とも称される)を有することができること、ならびに上顎部(例えば、顎部30、顎部78)が、第2の雄型ストッパ412bと取り外し可能に係合するように、またはそれに着脱可能に取り付けるように構成された第2の雌型ストッパ416b(上顎部の第1の雌型ストッパ416bおよび他の同様の用語とも称される)を有することができることを例示する。図8A~図9Bでは、顎部トラック(例えば、下部トラック66および上部トラック64)内のシャトル14をより見易くすることができるように、ならびに雄型ストッパ412および雌型ストッパ416をより見易くすることができるように、下顎部および上顎部の半分が透過して示されている。
各雄型ストッパ412は、例えば、摩擦嵌合、スナップ嵌合、磁石嵌合、ラチェット嵌合、またはこれらの任意の組み合わせを介して、雌型ストッパ416に着脱可能に嵌合すること、取り付けること、または係合することができる。例えば、第1の雄型ストッパ412aは、第1の雌型ストッパ416aに着脱可能に取り付けるように構成することができ、第2の雄型ストッパ412bは、第2の雌型ストッパ416bに着脱可能に取り付けるように構成することができる。2つのストッパ(例えば、雄型ストッパ412および雌型ストッパ416)が互いに着脱可能に取り付けられた場合、ストッパを互いに解放するために、閾値解放力が必要であり得る。閾値解放力は、約1.0ニュートン~約10.0ニュートン、またはそれ以上とすることができ、この範囲内で0.5ニュートンずつ増加すること(例えば、4.0ニュートン、4.5ニュートン、5.0ニュートン)を含む。別の例として、解放力は、約0.5lb~約1.5lbとすることができ、この範囲内で0.1lbずつ増加すること(例えば、1.0lb)を含む。
雄型ストッパ412は、隆起部、バンプ、リッジ、アーム、拡張部、屈曲部、戻り止め屈曲部、またはこれらの任意の組み合わせなどの正の特徴とすることができる。雄型ストッパ412は、直線状および/または曲線状とすることができる。雄型ストッパ412は、可撓性、剛性、または両方(例えば、第1の部分を可撓性とし、第2の部分を剛性とすることができる)とすることができる。雄型ストッパ412は、1つ以上のばねとすることができる。雌型ストッパ416は、空洞、空間、ポケット、ノッチ、孔、貫通孔、凹部、戻り止め凹部、またはこれらの任意の組み合わせなどの負の特徴とすることができる。雌型ストッパ416は、可撓性、剛性、または両方(例えば、第1の部分を可撓性とし、第2の部分を剛性とすることができる)とすることができる。雄型ストッパ412および雌型ストッパ416は、雄型ストッパおよび雌型ストッパを互いに引きつけて一緒に着脱可能に取り付けたままにするために、磁石を含むことができる。
雄型ストッパ412は、雄面414を有することができ、雌型ストッパ416は、雌面418を有することができる。雄面414および雌面418は、互いに係合する、互いに摺動可能に係合する、互いに接触する、またはこれらの任意の組み合わせを行うように構成することができる。雌型ストッパ416は、雄型ストッパ412と係合する、摺動可能に係合する、もしくは接触する、またはこれらの任意の組み合わせを行うように構成されたリップ420を有することができる。雄型ストッパ412は、リップ420と係合する、摺動可能に係合する、もしくは接触する、またはこれらの任意の組み合わせを行うよう構成することができる。
各雄型-雌型ストッパ対の場合、例えば、雄型ストッパ412が雌型ストッパ416に圧入されているときに、雄型ストッパ412が雌型ストッパ416から引き出されているときに、雌型ストッパ416が雄型ストッパ412を覆ってもしくはその上へ押し付けられているときに、雌型ストッパ416が雄型ストッパ412から引き出されているときに、雄型ストッパ412および雌型ストッパ416が互いに取り付けられるとき(停止位置、捕捉位置、固定位置とも称される)、またはこれらの任意の組み合わせのときに、雄面414および雌面418を互いに係合させることができ、ならびに/または雄型ストッパ412をリップ420と係合させることができる。別の例として、例えば、2つの雌型ストッパ416が磁石を含む場合、2つの雌型ストッパ416を互いに係合させることができる。さらに別の例として、例えば2つの雄型ストッパが磁石を含む場合、2つの雄型ストッパ412を互いに係合させることができる。雄型ストッパ412および/または雌型ストッパ416は、他方のストッパを着脱可能に捕捉するために、フックまたはフック状の特徴を形成することができる。
雄型ストッパ412を雌型ストッパ416に対して、その逆に、または両方に移動させることができる。雌型ストッパ416を雄型ストッパ412に対して、その逆に、または両方に移動させることができる。例えば、図8Aは、第1の雌型ストッパ416aが雄型ストッパ412に向かって、およびそこから離れて並進可能であるように(例えば、雌型ストッパ416が、シャトル14と一体にされるか、または取り付けられ、雄型ストッパ412が、下顎部と一体にされるか、または取り付けられている構造の場合)、雄型ストッパ412が、例えば、第1の雌型ストッパ416aに向かう第1の方向に、および第1の雌型ストッパ416aから離れる第2の方向に、またはその逆に、下顎部トラック内を並進可能とすること(例えば、摺動可能に並進可能とすること)ができることを例示する。別の例として、図9Aは、第2の雌型ストッパ416bが雄型ストッパ412に向かって、およびそこから離れて並進可能であるように(例えば、雌型ストッパ416が、シャトル14と一体にされるか、または取り付けられ、雄型ストッパ412が、上顎部と一体にされるか、または取り付けられている構造の場合)、雄型ストッパ412が、例えば、第2の雌型ストッパ416bに向かう第1の方向に、および第2の雌型ストッパ416bから離れる第2の方向に、またはその逆に、上顎部トラック内を並進可能とすること(例えば、摺動可能に並進可能とすること)ができることを例示する。第1および第2の方向は、互いに逆にすることができる。
図8Aおよび図8Bは、シャトル14が、第1の雌型ストッパ416aに向かって下顎部トラック内を第1の方向に並進している(例えば、上顎部プッシャ86によって押されている、下顎部プッシャ76によって引かれている、または両方が行われている)ときに、リップ420が第1の雄型ストッパ412aに対して力を及ぼして、第1の雄型ストッパ412aをシャトル14の長手方向軸に向かって撓ませることができることを例示する。この撓みは、第1の雄型ストッパ412aが第1の雌型ストッパ416aに嵌合することを可能にすることができる。リップ420を越えると、第1の雄型ストッパ412aは、その中立位置に、または撓みのより少ない位置にはね返り、着脱可能なアタッチメントを介して、第1の雄型ストッパ412aと第1の雌型ストッパ416aとの間でシャトル14を下顎部に着脱可能にロックすることができる。図8Aおよび図8Bは、シャトル14が、第1の雌型ストッパ416aから離れて下顎部トラック内を第2の方向(例えば、反対の第1の方向)に並進している(例えば、上顎部プッシャ86によって引かれている、下顎部プッシャ76によって押されている、または両方が行われている)ときに、雌面418が第1の雄型ストッパ412aに力を及ぼして、第1の雄型ストッパ412aをシャトル14の長手方向軸に向かって撓ませることができることをさらに例示する。この撓みは、第1の雄型ストッパ412aが、リップ420の下を、およびそれを越えて摺動することを可能にすることができる。第2の方向にリップ420を越えると、第1の雄型ストッパ412aは、その中立位置(非撓み位置とも称される)へとはね返ることができる。第1の雄型ストッパ412aは、撓んだときに第1の縫合糸孔404aに偏向することができる。
図9Aおよび図9Bは、シャトル14が、第2の雌型ストッパ416bに向かって上顎部トラック内を第1の方向に並進している(例えば、下顎部プッシャ76によって押されている、上顎部プッシャ76によって引かれている、または両方が行われている)ときに、リップ420が第2の雄型ストッパ412bに対して力を及ぼして、第2の雄型ストッパ412bをシャトル14の長手方向軸に向かって撓ませることができることを例示する。この撓みは、第2の雄型ストッパ412bが、第2の雌型ストッパ416bに篏合することを可能にすることができる。リップ420を越えると、第2の雄型ストッパ412bは、その中立位置に、または撓みのより少ない位置にはね返り、第2の雄型ストッパ412bと第2の雌型ストッパ416bの間で着脱可能なアタッチメントを介してシャトル14を上顎部に着脱可能にロックすることができる。図9Aおよび図9Bは、シャトル14が、第2の雌型ストッパ416bから離れて上顎部トラック内を第2の方向(例えば、反対の第1の方向)に並進している(例えば、上顎部プッシャ86によって押されている、下顎部プッシャ76によって引かれている、または両方が行われている)ときに、雌面418が第2の雄型ストッパ412bに力を及ぼして、第2の雄型ストッパ412bをシャトル14の長手方向軸に向かって撓ませることができることをさらに例示する。この撓みは、第2の雄型ストッパ412bが、リップ420の下を、およびそれを越えて摺動することを可能にすることができる。第2の方向にリップ420を越えると、第2の雄型ストッパ412bは、その中立位置(非撓み位置とも称される)へとはね返ることができる。第1の雄型ストッパ412aは、撓んだときに第2の縫合糸孔404bに偏向することができる。
リップ420は、閾値解放力によって、第1の雌型ストッパ416aおよび第2の雌型ストッパ416bの外への、第2の方向に沿った第1の雄型ストッパ412aおよび第2の雄型ストッパ412bの通過に抵抗することができる。雌面418は、リップ420の内面にあり得る。リップ420は、閾値解放力またはより小さい力(例えば、閾値解放力の10%~75%の力)によって、第1の雌型ストッパ416aおよび第2の雌型ストッパ416bの中への、第1の方向に沿った第1の雄型ストッパ412aおよび第2の雄型ストッパ412bの通過に抵抗することができる。
装置188は、装置の遠位端2(例えば、ハンドル104よりも顎部に近い)上に、および/または装置の近位端(例えば、顎部よりもハンドル104に近い)上に、ゼロ、1つ、または複数の雄型ストッパ412、およびゼロ、1つ、または複数の雌型ストッパ416を有することができる。例えば、上顎部(例えば、上顎部78)は、1つまたは複数の雄型ストッパ412、1つまたは複数の雌型ストッパ416、またはこれらの任意の組み合わせを有することができる。下顎部(例えば、下顎部80)は、1つまたは複数の雄型ストッパ412、1つまたは複数の雌型ストッパ416、またはこれらの任意の組み合わせを有することができる。雄型ストッパ412および/または雌型ストッパ416は、顎部、顎部トラック、または両方に取り付けること、または一体にすることができる。シャトル14は、1つまたは複数の雄型ストッパ412、1つまたは複数の雌型ストッパ416、またはこれらの任意の組み合わせを有することができる。雄型ストッパ412は、シャトル14の長手方向軸から離れて、および/またはそれに向かって延在することができる。雄型ストッパ412は、顎部トラック(例えば、トラック66および64)の長手方向軸から離れて、および/またはそれに向かって延在することができる。雌型ストッパ416は、シャトル14の長手方向軸から離れて、および/またはそれに向かって延在することができる。雌型ストッパ416は、顎部トラック(例えば、トラック66および64)の長手方向軸から離れておよび/またはそれに向かって延在することができる。
例えば、図8Aは、シャトル14が、第1の雄型ストッパ412aおよび第2の雄型ストッパ412bを有することができること、ならびに下顎部トラックおよび上顎部トラック(例えば、トラック66および64)がそれぞれ、雌型ストッパ416(例えば、下顎部の第1の雌型ストッパ416aおよび上顎部の第2の雌型ストッパ416b)を画定することができることを例示する。下顎部および上顎部はそれぞれ、1つまたは複数の雌型ストッパ416を画定することができる。例えば、第1の雄型ストッパ412aは、第1の雌型ストッパ416aに着脱可能に取り付けることができ、第2の雄型ストッパ412bは、第2の雌型ストッパ416bに着脱可能に取り付けることができる。図8Aは、第1の雄型ストッパ412aおよび第2の雄型ストッパ412bが、シャトルの長手方向軸(例えば、中央長手方向軸)から離れて、シャトル14の長手方向中央に向かって延在することができることを例示する。第1の雄型ストッパ412aおよび第2の雄型ストッパ412bは、他の戻り止めと同じまたは異なる、シャトル14の長手方向中央から離れた寸法とすることができる。
図8A~図9Bは、顎部縫合糸スロット238、例えば、下顎部縫合糸スロット238aおよび上顎部縫合糸スロット238bの表面422をさらに例示する。
図8Bおよび図9Bは、シャトル先端部164が、約0.05mm~約0.75mmのシャトル先端部厚さ408を有することができ、この範囲内で0.05mmずつ増加すること(例えば、0.15mm、0.20mm、0.25mm)を含むことを例示する。シャトル先端部厚さ408は、傾斜無し表面406の幅とすることができる。別の例として、シャトル先端部厚さ408は、約0.0080インチ~約0.0090インチ(例えば、0.0085インチ)とすることができる。
図8Bおよび図9Bは、シャトル14が、約0.05mm~約0.75mmのシャトル厚さ410(また、シャトル厚さ14Tと称される)を有することができ、この範囲内で0.05mmずつ増加すること(例えば、0.15mm、0.20mm、0.25mm)を含むことをさらに例示する。シャトル先端部厚さ408は、シャトル厚さ410と同じであり得るか、または異なり得る。シャトル先端部厚さ408は、シャトル厚さ410よりも薄く、それと等しく、またはそれよりも厚くすることができる。例えば、シャトル先端部厚さ408は、約0.15mmとすることができ、シャトル厚さ410は、約0.25mmとすることができ、または逆も可能である。
シャトル14は、材料(例えば、金属)の単一のパネルから作製することができる。縫合糸孔404は、切断して、シャトル14および雄型ストッパ412を残すことができる。次いで、シャトル14は、湾曲させることができ、その結果、シャトル背部160の平面から雄型ストッパ412が延在することになり得る。
図8A~図9Bは、シャトル14が顎部の中へ完全に並進しているときに、シャトル先端部164の一部分423を顎部の外側に露出したままにすることができることをさらに例示する。露出部分423は、例えば、約0.25mm~約5.00mm以上の露出長さ424を有することができ、この範囲内で0.25mmずつ増加すること(例えば、0.50mm、1.00mm、1.50mm)を含む。露出部分423は、下顎部および上顎部が閉じているときに、これらの顎部と整列することができる。露出部分423は、下顎部および上顎部が互いに対して閉じているときに、かつシャトル14を他の顎部に並進させる前に、組織に穿孔することができる。これは、顎部のクランプ力を好都合に利用して、シャトル14によって組織を切断することができる。露出部分423の一部分は、シャトル14が下顎部から上顎部まで、または逆に並進しているときに、組織に穿孔することができる。
図10は、下顎部および上顎部を閉じたときに、かつシャトル14が下部プッシャ76または上部プッシャ86を介して他方の顎部まで並進する前に、露出部分423の全部または一部分が他方の顎部内にあり得ることを例示する。例えば、図8Aおよび図8Bに示されるように、顎部が、開構成から、露出部分423が上顎部(例えば、顎部30、顎部78)から延在する閉構成まで移動するときに、露出部分423は、顎部が閉じている間に上部プッシャおよび/または下部プッシャを介して下顎部の中へシャトル14が並進(例えば、同時に並進)することの有無にかかわらず、顎部が閉じることを介して下顎部(例えば、顎部38、顎部80)の中へ移動することができる。
図10は、雌型ストッパ416が、外面419および内面418(また、雌面とも称される)を有することができることをさらに例示する。外面419は、平坦または湾曲状とすることができる。外面419は、雄型ストッパ412がそれに対して撓む傾斜面を画定することができる。外面419は、シャトルの長手方向軸に対してある角度をなす平面を画定することができる。例えば、外面419の平面は、シャトルの中央長手方向軸に垂直または実質的に垂直とすることができる。内面は、平坦または湾曲状とすることができる。内面418は、雄型ストッパ412がそれに対して撓む傾斜面を画定することができる。
図10は、下顎部および上顎部が閉じているときに、顎部が、シャトル14のための連続トラックを画定することができ、そのような下顎部トラック66および上顎部トラック64が互いに連続であることをさらに例示する。顎部構造28が閉構成にあるときに、上顎部および底部顎部のトラックは、連続経路を形成することができる。
図10は、第1の顎先端部(例えば、顎先端部46、顎先端部206)を、第2の顎先端部(例えば、顎先端部48、顎先端部198)と相互嵌合するように構成することができることをさらに例示する。例えば、顎部構造28が閉構成にあるときに、第1の顎先端部は、第2の顎先端部と相互嵌合、隣接、または接触することができる。顎先端部は、鋭利とすることができる。顎先端部は、テーパ状とすることができる。顎部構造28が閉構成にあるときに、顎先端部は、鋭利とすることができ、かつ、互いに着座して連続トラックを形成することができる。顎先端部は、互いに着座して、下顎部トラック66および上顎部トラック64を互いに接続することができる。
図11Aは、シャトル14が、シャトルの第1の先端部164aおよびシャトルの第2の先端部164bを有することができることを例示する。
図11Aは、シャトル14が、ゼロ、1つ、または複数のシャトル孔405、例えば、1つ~6つ、またはそれ以上のシャトル孔405を含むことができ、この範囲内でシャトル孔が1つずつ増加すること(例えば、2つのシャトル孔、4つのシャトル孔)を含むことをさらに例示する。シャトル14は、第1のシャトル孔405aと、第2のシャトル孔405bと、を有することができる。シャトル孔405(例えば、孔405aおよび405b)は、縫合糸孔404(例えば、孔404aおよび404b)と同じであり得るか、または異なり得る。雄型ストッパ412および/または雌型ストッパ416は、例えば、孔405および/または404の中および外への撓み、曲がり、並進、および/または回転を介して、シャトル孔405、縫合糸孔404、またはこれらの任意の組み合わせの内外に移動することができる。
図11Aは、雄型ストッパ412が1つまたは複数の曲がり426を有することができることをさらに例示する。例えば、図11Aは、雄型ストッパ412が、第1の曲がり426aおよび第2の曲がり426bを有することができることを例示する。雄型ストッパ412は、雄型ストッパ412の曲率が方向またはその凹面を変化させる変曲点426IFを有することができる。例えば、図11Aは、雄型ストッパ412が、2つの曲がり426の間に(例えば、第1の曲がり426aと第2の曲がり426bとの間に)変曲点426IFを有することができることを例示し、雄型ストッパ412は、(例えば、図11Aに示されるように、第1の曲がり426aの場合の上に凹状から第2の曲がり426bの場合の下に凹状に)凹面を変化させる。
図11Aは、1つ以上の磁石428を、戻り止めの第1の側で、例えば、第1の表面414(雄面とも称される)の上または下で、雄型ストッパ412に取り付ける、またはそれと一体にすることができることをさらに例示する。磁石428は、磁石428と反対の双極子を有する上顎部または下顎部に取り付けられた、またはそれと一体にされた磁石に磁気的に引きつけられるように構成することができる。
図11Bは、1つ以上の磁石428を、雄型ストッパ412の第2の表面415に、例えば、雄型ストッパ412の下側に取り付けること、またはそれと一体にすることができることを例示する。
図11Bは、雄型ストッパ412とシャトル本体160との間で、雄型ストッパ412の各側に隙間Gが存在し得ることをさらに例示する。隙間Gは、シャトル14が顎部の中へ前進するときにガス、液体、または固体が隙間Gを流れるまたは通過することを可能にすることによって、顎部に圧力を形成することを好都合に抑制または阻止することができる。図11Bに示されるように、雄型ストッパ412の各横側に隙間が存在し得る。別の例として、雄型ストッパ412とシャトル本体160との間にいかなる隙間Gも存在しない場合があり、または隙間Gは、図11Bに示されるように両側ではなく、雄型ストッパ412の片側だけにあり得る。隙間Gは、例えば(例えば、図11Bに示されるように)、一定とするか、またはテーパ状とすることができる、隙間幅GWを有することができる。別の例として、隙間Gは、複数の隙間幅GWを有することができる。例えば、図11Bは、例えば、雄型ストッパ412の横縁部または表面とシャトル本体160の横縁部または表面との間で測定したときに、隙間Gが一定の幅を有することができることをさらに例示する。
図11Bは、端子先端部165が鋭利な縁部を有することができることをさらに例示する。鋭利な縁部は、組織に穿孔するように構成することができる。
図11Cは、雄型ストッパ412(例えば、第1の雄型ストッパ412aおよび第2の雄型ストッパ412b)が、シャトル背部160の平面の外へシャトル14の長手方向軸から離れて延在することができることを例示する。
シャトル長手方向軸(例えば、長手方向軸157)は、平坦または湾曲状とすることができる。図11Cは、シャトル曲率半径154が、約2.00mm~約5.00mm以上とすることができることを例示し、この範囲内で0.01mmずつ増加すること(例えば、2.84mm)を含む。
シャトル14は、直線状とすることができ、または予備成形された曲がりまたは湾曲を有することができる(例えば、曲率半径154を有する)。シャトル14は、曲率半径154の約40%~約200%の曲率半径を有する予備成形された曲がりを有することができ、この範囲内で1%ずつ増加すること(例えば、50%)を含む。
シャトル14の曲率は、一定とすることができる。シャトル14の曲率は、固定することができる。シャトル14は、可撓性とすることができる。シャトル14は、剛性とすることができる。シャトル14は、湾曲構成と直線構成との間を移行することができる。予備成形された曲がりをこの範囲内に有することで、シャトル14の歪みを低減させることができる。例えば、顎部の中および/または顎部の間を移動するときにシャトル14が直線構成と湾曲構成との間でシフトする変形形態の場合に、歪みを低減させることができる。
図12Aおよび図12Bは、それぞれ、完全閉構成および完全開構成188の変形形態を例示する。
図12Aおよび図12Bは、顎部制御装置拡張部40を固定することができること、ならびに顎部78および80を顎部制御装置拡張部40に対して移動させることができることを例示する。例えば、顎部78および80を顎部制御装置拡張部40に対して遠位および近位に移動させて、それぞれを開閉することができる。顎部78および80は、装置長手方向軸476に沿って長手方向に移動することができる。顎部78および80は、圧縮カバー34の内外に移動することができる。顎部78および80は、顎部78および80を圧縮カバー34の内外に並進させる(例えば、摺動可能に並進させる)ことができるハンドル制御装置に接続されたチューブ474に取り付けることができる。図12Aおよび図12Bは、顎部78および80がハンドルに向かって近位に、かつ圧縮カバー34の中へ並進しているときに、圧縮カバー34を上顎部表面79および下顎部表面81と係合させて、顎部を閉じさせることができることを例示する。顎部78および80の顎部御装置拡張部40に対する第1の方向における移動(例えば、遠位移動)によって、顎部を開かせて、図12Aに示される閉構成から図12Bに示される開構成まで移動させることができる。顎部78および80の圧縮カバー34に対する第2の方向における移動(例えば、近位移動)によって、顎部を閉じさせて、図12Bに示される開構成から図12Aに示される閉構成まで移動させることができる。第1および第2の方向は、互いに逆にすることができる。別の例として、顎部は、固定することができ、顎部御装置拡張部は、顎部に対して移動させることができる。圧縮カバー34は、長手方向に固定することができ、または長手方向に移動可能とすることができる。
拡張部ヘッド254は、顎部が拡張部ヘッド254の上の圧縮カバー34の外へ移動するときに顎部が互いに対して開くように、示される形状を有することができる。
図12Aは、例示の目的でシャトル14を伴わない装置188を例示し、図12Bは、シャトル14を伴う図12Aの装置188を例示する。
図13Aおよび図13Bは、それぞれ、完全開構成および完全閉構成の装置188の変形形態を例示する。
図13Aおよび図13Bは、ハンドル104が、顎部制御装置8(トリガとも称される)、顎部制御装置解放部478、およびシャトル制御装置479を有することができることを例示する。顎部制御装置8は、1本以上の指で方向484に引いて、顎部制御装置8を図13Bに示される構成に移動させることができる。顎部制御装置8は、並進および/または回転することができる。顎部制御装置8が方向484に移動するときに、顎部78および80は、開構成からより小さい開構成に(例えば、図13Bに示される閉構成に)移動することができる。顎部制御装置8が方向484とは反対の方向に移動するときに、顎部78および80は、閉構成から開構成に(例えば、図13Bの閉構成から図13Aに例示される完全開構成に)移動することができる。
別の例として、ハンドル104は、押されたときに顎部を閉じるように構成された第1の押しボタンと、押されたときに顎部を開くように構成された第2の押しボタンと、を有することができる。
顎部制御装置解放部478は、押しボタン、スイッチ、ノブ、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。顎部78および80が完全閉構成にあるときに、顎部制御装置8をロックすることができる。顎部制御装置解放部478を作動させることで、顎部制御装置8をロック位置から解放することができる。顎部制御装置解放部478は、例えば、それを押すことによって、作動させることができる。顎部制御装置解放部478を押すと、顎部制御装置8が図13Aに示される位置に手動で戻って、顎部を完全に開くことができ、または顎部制御装置8は、図13Aに示される位置に自動的に戻ることができる。
シャトル制御装置479は、ボタン、スイッチ、ノブ、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。例えば、図13Aおよび図13Bは、シャトル制御装置479を、枢動することができるスイッチとすることができることを例示する。顎部78および80が図13Aの開構成にあるときに、シャトル制御装置479をロックすることができる。顎部が閉じているときに、シャトル制御装置は、方向486および方向488に回転することができる。方向486および488は、互いに反対に指向することができる。シャトル制御装置479が方向486に移動する(例えば、回転する)ときに、上部プッシャ86は、シャトル14を下顎部80へ移動させることができる。シャトル制御装置479が方向488に移動する(例えば、回転する)ときに、下部プッシャ76は、シャトル14を上顎部78へ移動させることができる。シャトル制御装置479は、コウモリの翼のような形状を有することができ、これは、人間工学的な利益を提供することができる。
別の例として、ハンドル104は、押されたときに上部プッシャ86を移動させるように構成された第1の押しボタンと、押されたときに下部プッシャ76を移動させるように構成された第2の押しボタンと、を有することができる。
図13Aおよび図13Bは、装置188がルアー接続を有するフラッシュポート482を有することができることをさらに例示する。洗浄流体(例えば、酵素洗浄剤)を、フラッシュポート482を通して装置に流してそれを洗浄することができる。
図13Cは、シャトル制御装置479が中立位置を有することができることを例示する。シャトル制御装置479が中立位置にあるときに、プッシャ76および86のうちの1つがシャトル14と接触し得るか、またはどちらも接触し得ない。シャトル制御装置479が中立位置にあるときに、シャトル14を顎部から排出することができる。
図13Dは、方向486に移動したときの、完全前進位置にあるシャトル制御装置479を例示する。シャトル制御装置479が方向486において完全前進位置にあるときに、上部プッシャ86は、完全前進位置にあり得、下部プッシャ76は、完全後退位置にあり得る。例えば、上部プッシャ86は、下顎部80に向かって完全に前進して、それによって、シャトル14を下顎部80の中へ押し込むことができる。上部プッシャ86は、シャトル14上の戻り止め(雄型ストッパ412および/または雌型ストッパ416)が下顎部80上の戻り止め(雄型ストッパ412および/または雌型ストッパ416)と着脱可能に係合する地点まで、シャトル14を下顎部80の中へ押し込むことができる。
図13Eは、方向488に移動したときの、完全前進位置にあるシャトル制御装置479を例示する。シャトル制御装置479が方向488において完全前進位置にあるときに、下部プッシャ76は、完全前進位置にあり得、上部プッシャ86は、完全後退位置にあり得る。例えば、下部プッシャ76は、上顎部78に向かって完全に前進して、それによって、シャトル14を上顎部78の中へ押し込むことができる。下部プッシャ76は、シャトル14の戻り止め(雄型ストッパ412および/または雌型ストッパ416)が上顎部78上の戻り止め(雄型ストッパ412および/または雌型ストッパ416)と着脱可能に係合する地点まで、シャトル14を上顎部78に押し込むことができる。
本出願の全体にわたって参照される上顎部および下顎部は、本明細書に開示される、例示される、および/または想到される上顎部および下顎部のいずれかとすることができる。例えば、上顎部30および下顎部48は、それぞれ、上顎部78および下顎部80とすることができる。別の例として、上顎部30は、上顎部78と交換可能とすることができ、下顎部38は、上顎部80と交換可能とすることができる。さらに別の例として、上顎部30は、上顎部78とも称することができ、下顎部38は、下顎部80とも称することができる。下顎部は、第1の顎部とすることができ、上顎部は、第2の顎部とすることができる。下顎部は、第2の顎部とすることができ、上顎部は、第1の顎部とすることができる。
本出願の全体にわたって参照される上顎部および下顎部トラックは、本明細書に開示される、例示される、および/または想到される上顎部および下顎部トラックのいずれかとすることができる。例えば、上顎部トラック64および下顎部トラック66は、それぞれ、上顎部トラック264および下顎部トラック148とすることができる。別の例として、上顎部トラック64は、上顎部トラック264と交換可能とすることができ、下顎部トラック66は、上顎部トラック264と交換可能とすることができる。さらに別の例として、上顎部トラック64は、上顎部トラック264とも称することができ、下顎部トラック66は、下顎部トラック148とも称することができる。下顎部トラックは、下部トラックとも称することができ、上顎部トラックは、上部トラックとも称することができる。
図14Aは、シャトル14を装置188に、例えば、上顎部30に、または下顎部38に装填することができる、シャトル装填器750(装填器とも称される)の変形形態を例示する。装填器750は、装置空間752を有することができる装填器本体751を有することができる。装置188は、装置空間752において取り外し可能に位置決め可能とすることができる。装置空間752は、1つまたは複数の空間とすることができる。例えば、図14Aは、装置空間752を、装填器本体751の凹部とすることができることを例示する。この空間は、装填器750上の凹部、溝、陥凹、または利用可能な空間とすることができる。図14Aは、装置空間752が、第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752bを含むことができることを例示する。例えば、図14Aは、第1の顎部空間752aを凹部とすることができること、および第2の顎部空間752bを凹部とすることができることを例示する。上顎部30の顎部は、第1の顎部空間752aに配置することができ、下顎部38は、第2の顎部空間752bに配置することができる。別の例として、下顎部38の顎部は、第1の顎部空間752aに配置することができ、上顎部30は、第2の顎部空間752bに配置することができる。装置188は、部分的開構成または完全開構成で装置空間752に配置することができる。例えば、図14Aは、顎部30および38が完全開構成にあるときに、上顎部30および下顎部38を、第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内に位置決め可能とすることができることを例示する。
図14Aは、装填器750が、装置188および装填器750を一緒に保持することができる1つまたは複数のホルダ754を有することができることをさらに例示する。例えば、図14Aは、ホルダ754が、装置空間752内に装置188を保持することができることを例示する。ホルダ754は、例えば、クリップ、留め金、磁石、または締結具、留め金、受け金具、ピン、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。例えば、図14Aは、ホルダ754を、装置188が装置空間752に配置されたときに装置188をスナップ留めすることができるクリップとすることができることを例示する。別の例として、装置空間752は、装置188が装置空間752内にあるときに装置188との干渉嵌合(摩擦嵌合とも称される)を形成するようにサイズ決定および成形することができる。
図14Aは、装填器750が装填器本体のシャトルトラック756(シャトルトラック756またはトラック756とも称される)を有することができることをさらに例示する。トラック756は、装填器本体751のトラックとすることができる。トラック756は、装填器本体751の溝とすることができる。トラック756は、装填器本体751のチャネルとすることができる。トラック756は、シャトル14と同じ曲率半径を有することができる。シャトル14は、シャトルトラック756内にあり得るか、またはシャトルトラック756内に位置決め可能とすることができる。例えば、図14Aは、装填器750を、示される構造でシャトルトラック756に位置決めされたシャトル14とともにパッケージ化することができることを例示する。
シャトル14は、トラック756内を移動可能(例えば、並進可能、摺動可能)とすることができる。シャトル14は、トラック756に沿って長手方向に移動可能とすることができる。例えば、シャトル14は、トラック756に沿って並進可能または摺動可能とすることができる。シャトル14は、トラック756の外へ(例えば、長手方向の外へ)、例えば、上顎部トラック64の中へ、または下顎部トラック66の中へ移動可能とすることができる。例えば、シャトル14は、シャトルの第1の位置と、シャトルの第2の位置と、を有することができる。シャトル14は、シャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで移動可能とすることができる。シャトル14は、シャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで、例えば、トラック756に沿って第1の方向763に移動することができる。シャトル14は、シャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで移動して、シャトル14を装置188に装填することができる。シャトル14がシャトルの第1の位置にあるときに、シャトル14は、トラック756内にあり得る。シャトル14がシャトルの第2の位置にあるときに、シャトル14は、上顎部30または下顎部38内に、例えば、上顎部トラック64または下顎部トラック66内にあり得る。シャトル14がシャトルの第2の位置にあるときに、シャトル14は、第1の顎部空間752a内またはその上にあり得る。例えば、図14Aは、シャトルの第1の位置を、トラック756内のシャトル14とすることができることを例示する。シャトルの第1の位置は、シャトル14のホーム位置(中立位置とも称される)とすることができる。装填器750は、シャトルの第1の位置においてシャトル14とともにパッケージ化することができる。シャトルの第2の位置は、シャトル14のシャトル装填位置(例えば、完全装填位置、部分的装填位置)とすることができる。
例えば、シャトル14の完全装填位置は、シャトル14が装置188内にあり(例えば、上顎部30または下顎部38内にあり)、かつ雄型ストッパ412が別の雄型ストッパ412または雌型ストッパ416と係合したときのシャトル14の位置とすることができる。装置188がいかなるストッパも有しない場合、シャトル14の完全装填位置は、例えば、上顎部30および下顎部38を装置188内のシャトル14とともに閉じる(例えば、完全に閉じる)ことができる程度まで、シャトル14が装置188内(例えば、上顎部30内、または下顎部38内)にあるときとすることができる。
シャトル14の部分的装填位置は、シャトルの第1の位置とシャトル14の完全装填位置との間のシャトル14の任意の位置とすることができる。例えば、シャトル14の部分的装填位置は、例えば、シャトル14が装置188内にある(例えば、上顎部30内にある、または下顎部38内にある)ときであるが、雄型ストッパが別の雄型ストッパ412または雌型ストッパ416と係合する前とすることができる。装置188がいかなるストッパも有しない場合、シャトル14の部分的装填位置は、例えば、シャトル14が装置188内にある(例えば、上顎部30内にある、または下顎部38内にある)が、(例えば、シャトル14が、顎部30および38が閉じることを抑制または阻止しているので)上顎部30および下顎部38を装置188内のシャトル14とともに閉じることができないときに、または顎部30および38を部分的に閉じることができるが、シャトル14が顎部30および38を完全に閉じることを阻止するときとすることができる。
図14Aは、装填器750が、縫合糸70、縫合糸ループ162、または両方を有することができることをさらに例示する。縫合糸70は、縫合糸ループ162の有無にかかわらず、シャトル14に取り付けることができ、またはシャトル14に取り付け可能とすることができる。例えば、図14Aは、装填器750を、示される構造で縫合糸70および縫合糸ループ162とともに、縫合糸ループ162がシャトル14に取り付けられている状態でパッケージ化することができることを例示する。装置188が装置空間752内にあるときに、シャトル14を装置188に装填することができる。
図14Aは、装填器750がキャップ758を有することができることをさらに例示する。キャップ758は、不透明または透明とすることができる。例えば、図14Aは、キャップ758を透明とすることができることを例示する。透明なキャップ758は、例えば、ユーザが、装填プロセス中にシャトル14が装置188の中へ適切に装填されたかどうかを見ることができるように、ユーザが、装填プロセスを観察することを好都合に可能にすることができる。透明なキャップ758は、ユーザが、シャトル14を装置188の中へ装填する前にシャトル14を検査することを好都合に可能にすることができる。キャップ758は、シャトル14をシャトルトラック756内に保つことができる。キャップ758は、シャトルトラック756と嵌合することができるキャップのシャトルトラック760(シャトルトラック760またはトラック760とも称される)を有することができる。キャップ758は、例えば、接着剤で、装填器本体751に取り付けることができる。別の例として、キャップ758は、装填器本体751に取り外し可能に取り付けることができる。キャップ758は、装置空間752の一部分を画定することができる。キャップ758は、フィンガ758F(拡張部とも称される)を有することができる。フィンガ758Fは、第1の顎部空間752a内のシャトル14の移動を拘束または案内することができる。フィンガ758Fは、第1の顎部空間752aの側壁を画定することができる。フィンガ758Fは、第1の顎部空間752a内にあるときに、装置188を拘束または案内することができる。
図14Aは、装填器750が、装填器制御装置762および装填器制御トラック764(トラック764とも称される)を有することができることをさらに例示する。装填器制御装置762は、例えば、移動可能なボタン、移動可能なノブ、移動可能なトグル、移動可能なスイッチ、移動可能なスライド、トランスレータ、ローテータ、スライダ、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。装填器制御装置762は、人間工学的な形状、例えば、図14Aに示される形状を有することができる。例えば、図14Aは、装填器制御装置762が、上面図から見たときに、豆形状(例えば、インゲンマメ形状)を有することができることを例示する。装填器制御装置762は、並進可能および/または回転可能とすることができる。例えば、図14Aは、装填器制御装置762を、移動可能なボタンとすることができることを例示する。トラック764は、例えば、装填器本体751のトラック、チャネル、溝、もしくは貫通チャネル、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。例えば、図14Aは、トラック764が、装填器本体751を通って延在することができることを例示する。装填器制御装置762は、装填器制御トラック764内をおよび/またはそれに沿って移動可能(例えば、並進可能、摺動可能)とすることができる。装填器制御装置762は、装填器制御装置の第1の位置と、装填器制御装置の第2の位置と、を有することができる。装填器制御装置762は、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動可能とすることができる。装填器制御装置762は、例えば、トラック764に沿った第1の方向765に、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動することができる。装填器制御装置の第1の位置は、トラック764の第1の端部とすることができる。装填器制御装置の第2の位置は、トラック764の第1の端部またはトラック764の第2の端部とすることができる。例えば、図14Aは、装填器制御装置の第1の位置を、トラック764の第1の末端部とすることができることを例示する。装填器制御装置の第1の位置は、装填器制御装置762のホーム位置(中立位置または無装填位置とも称される)とすることができる。装填器750は、装填器制御装置の第1の位置において装填器制御装置762とともにパッケージ化することができ、縫合糸ループ162がシャトル14に取り付けられている。装填器制御装置の第2の位置は、トラック764の第2の末端部、またはトラック764の第1の末端部と第2の末端部との間でトラック764に沿った任意の位置とすることができる。装填器制御装置の第2の位置は、装填器制御装置の装填位置(例えば、完全装填位置、部分的装填位置)とすることができる。例えば、装填器制御装置の第1の位置は、装填器制御装置762の無装填位置とすることができ、装填器制御装置の第1の位置と第2の位置との間の装填器制御装置の位置は、装填器制御装置762の装填器制御装置の部分的装填位置とすることができ、装填器制御装置の第2の位置は、装填器制御装置762の完全装填位置とすることができ、装填器制御装置の第2の位置を越えた(例えば、方向765においてトラック764に沿った)装填器制御装置の位置は、装填器制御装置762の装填器制御装置過装填位置とすることができる。
例えば、シャトル14が装置188内にあり(例えば、上顎部30または下顎部38内にあり)、かつ雄型ストッパ412が別の雄型ストッパ412または雌型ストッパ416と係合したときに、装填器制御装置762の完全装填位置は、装填器制御装置762の位置とすることができる。装置188がいかなるストッパも有しない場合、装填器制御装置762の完全装填位置は、例えば、上顎部30および下顎部38を装置188内のシャトル14で閉じる(例えば、完全に閉じる)ことができる程度まで、シャトル14が装置188内にある(例えば、上顎部30内にある、または下顎部38内にある)ときとすることができる。
装填器制御装置762の部分的装填位置は、装填器制御装置の第1の位置と装填器制御装置762の完全装填位置との間の装填器制御装置762の任意の位置とすることができる。例えば、装填器制御装置762の部分的装填位置は、例えば、シャトル14が装置188内にある(例えば、上顎部30内にある、または下顎部38内にある)ときであるが、雄型ストッパが別の雄型ストッパ412または雌型ストッパ416と係合する前とすることができる。装置188がいかなるストッパも有しない場合、装填器制御装置762の部分的装填位置は、例えば、シャトル14が装置188内にある(例えば、上顎部30内にある、または下顎部38内にある)が、上顎部30および下顎部38を(例えば、シャトル14が、顎部30および38が閉じることを抑制または阻止しているので)装置188内のシャトル14によって閉じることができない、または顎部30および38を部分的に閉じることができるが、シャトル14が顎部30および38が完全に閉じることを阻止するときとすることができる。
装填器制御装置762は、シャトル14を装置188の中へ移動させるために、例えば、シャトル14をシャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで移動させるために、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動可能とすることができる。シャトル14を装置188の中へ装填するために、装填器制御装置762は、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで、または装填器制御装置の第2の位置を越えた装填器制御装置の第3の位置まで移動する(例えば、押す、引く、押し引きする)ことができる。装填器制御装置の第3の位置は、装填器制御装置の第2の位置を越えた任意の位置とすることができ、例えば、トラック764の第2の末端部の装填器制御装置762の位置を含むことができる。
装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置にあるときに、シャトル14は、シャトルの第1の位置にあり得る。装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあるときに、シャトル14は、シャトルの第2の位置にあり得る。装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、シャトル14は、シャトルの第2の位置にあり得る。装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動することで、シャトル14がシャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで移動することができ、またはシャトル14をシャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで移動させることができる。例えば、装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときに、装填器制御装置762が縫合糸70を引くことができ、これが次に、シャトル14を引くことができる。装填器制御装置762が第1の方向765に、例えば、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動すると、シャトル14と装填器制御装置762との間で縫合糸70に張力を付与することができる。このようにして、装填器制御装置762は、縫合糸70を移動させることによって、シャトル14を移動させることができる。別の例として、装填器制御装置762は、直接シャトル14に取り付ける(例えば、取り外し可能に直接取り付ける)ことができる。さらに別の例として、装填器制御装置762は、縫合糸70自体とすることができる。
装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときに、シャトル14は、装填器本体のシャトルトラック756に沿って、キャップのシャトルトラック760に沿って、第1の顎部空間752aに沿って、顎部トラック(例えば、上顎部トラック64または下顎部トラック66)に沿って、またはこれらの任意の組み合わせで移動することができる。例えば、上顎部30にシャトル14を装填するために装填器750が使用されるときに、シャトル14は、装填器本体のシャトルトラック756およびキャップのシャトルトラック760に沿って、上顎部トラック64の中へ移動することができる。シャトル14が上顎部トラック64内にあるときに、シャトルは、第1の顎部空間752a内またはその上にあり得る。シャトル14が上顎部30内のシャトルの第2の位置にあるときに、装填器制御装置762は、装填器制御装置の第2の位置にあり得、シャトル14を、上顎部トラック64の中に完全に装填することができる(例えば、シャトル14は、上顎部トラック64内の完全装填位置にあり得る)。別の例として、下顎部38にシャトル14を装填するために装填器750が使用されるときに、シャトル14は、装填器本体のシャトルトラック756およびキャップのシャトルトラック760に沿って、下顎部トラック66の中へ移動することができる。シャトル14が下顎部トラック66内にあるときに、シャトルは、第1の顎部空間752a内またはその上にあり得る。シャトル14が下顎部38内のシャトルの第2の位置にあるときに、装填器制御装置762は、装填器制御装置の第2の位置にあり得、シャトル14を、下顎部トラック66の中に完全に装填することができる(例えば、シャトル14は、上顎部トラック64内の完全装填位置にあり得る)。
装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあるときに、シャトル14を装置188の中に完全に装填することができる。装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置になると、例えば、シャトル14が装填器制御装置762によって装置188に完全に装填されたことを確認することを補助するために、および/またはユーザに、シャトル14が装置188に完全に装填されたことを知らせるために、装填器制御装置762は、装填器制御装置の第3の位置に移動可能とすることができる。装填器制御装置が装填器制御装置の第2の位置から装填器制御装置の第3の位置まで移動するときに、シャトル14は、装置188内のより遠くに(例えば、上顎部30の中へ、または下顎部38の中へ)、例えば、シャトルの第3の位置に移動するまたは移動しない場合がある。シャトルの第3の位置は、装置188におけるシャトル14の過装填位置とすることができる。例えば、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあり、かつシャトル14が装置188の中へ完全に装填されたシャトルの第2の位置にあるときに、装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置まで移動することで、装填器750に、シャトル14が装置188の中へ完全に装填されたことを示すことができる触覚および/または可聴フィードバック(例えば、可聴クリック、装填器制御装置762を通るまたはその周りの縫合糸70の移動、縫合糸70が装填器制御装置762を通してまたはその周りを引かれときの可調スリップ音)をユーザに提供させることができる。
装填器制御装置762は、例えば、方向765(例えば、トラック764に沿った、トラック764の第2の末端部に向かう方向、例えば、トラック764に沿った、トラック764の第1の末端部からトラック764の第2の末端部への方向)に、別個のステップ(例えば、装填器制御装置の第1の位置と第2の位置との間の1つ以上の中間位置で停止する)で、および/または1つの連続した移動で、トラック764に沿って、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動可能とすることができる。装填器制御装置762は、例えば、方向765(例えば、トラック764に沿った、トラック764の第2の末端部に向かう方向、例えば、トラック764に沿った、トラック764の第1の末端部からトラック764の第2の末端部への方向)に、別個のステップ(例えば、装填器制御装置の第1の位置と第2の位置との間の1つ以上の中間位置で停止する)で、および/または1つの連続した移動で、トラック764に沿って、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動することができる。
装填器制御装置762は、例えば、方向765(トラックに沿った、トラック764の第1の末端部からトラック764の第2の末端部への方向)に、別個のステップ(例えば、装填器制御装置の第1の位置と第2の位置との間の1つ以上の中間位置で停止する、および/または装填器制御装置の第2の位置と第3の位置との間の1つ以上の中間位置で停止する)で、および/または1つの連続した移動で、トラック764に沿って、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第3の位置まで移動可能とすることができる。装填器制御装置762は、例えば、方向765(トラックに沿った、トラック764の第1の末端部からトラック764の第2の末端部への方向)に、別個のステップ(例えば、装填器制御装置の第1の位置と第2の位置との間の1つ以上の中間位置で停止する、および/または装填器制御装置の第2の位置と第3の位置との間の1つ以上の中間位置で停止する)で、および/または1つの連続した移動で、トラック764に沿って、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第3の位置まで移動することができる。
装填器制御装置762は、方向765の反対の方向(例えば、トラック764に沿った、トラック764の第1の末端部に向かう方向、例えば、トラック764に沿った、トラック764の第2の末端部からトラック764の第1の末端部への方向)に、トラック764に沿って移動可能とすることができる。装填器制御装置762は、トラック764の第1の末端部に向かって移動して、例えば、シャトル14を装置188からトラック756の中へ戻して部分的または完全に装填解除することができる。例えば、シャトル14が上顎部30または下顎部38と整列していないなど、または縫合糸70が装填器制御装置762を尚早に滑り抜けるなどの、装填中のエラーまたは故障が存在した場合、シャトル14を、上顎部30からまたは下顎部38から部分的または完全に装填解除することができる。別の例として、装填器制御装置が、装填器制御装置の第2の位置にあるときに、または装填器制御装置の第3の位置にあるときに、シャトル14が、シャトルの第1の位置と第2の位置との間で部分的に装填位置にある場合、シャトル14を、装置188から部分的または完全に装填解除することができる。トラック764の第1の末端部に向かって(例えば、方向765の反対の方向に)装填器制御装置762を移動させることによって、シャトル14が装置188から部分的または完全に装填解除されると、装填器750および/または装置188の調整を行うかどうかにかかわらず、シャトル14を装置188の中へ装填または再装填することができる。例えば、シャトル14が装置188から装填解除された後に、装填器制御装置762がシャトル14を装置188に装填することができるように、必要に応じて、縫合糸70および/またはシャトル14の位置を再位置決めすることができる。例えば、シャトルが装填解除された後に、縫合糸70の一部分がトラック756を横断して延在している場合、縫合糸70は、トラック756から離れて移動することができ、それにより、装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときに、縫合糸70は、シャトル14がトラック756に沿って装置188の中へ移動することを抑止または抑制しない。
図14Aは、装填器750が縫合糸ホルダ766を有することができることをさらに例示する。縫合糸ホルダ766は、例えば、縫合糸のスプールとすることができる。縫合糸70は、約3cm~約150cmの長さを有することができ、この範囲内で1cmずつ増加すること(例えば、3cm、4cm、40cm、150cm)を含む。縫合糸ホルダ766は、縫合糸の長さに応じて、縫合糸を保持する場合、または保持しない場合がある。例えば、縫合糸ホルダ766が縫合糸のスプールである場合、縫合糸ホルダ766は、それに巻き付けられた縫合糸70を有する場合、または有しない場合がある。装填器750は、任意の長さの縫合糸とともにパッケージ化することができる。例えば、図14Aは、装填器750が、4cmの長さを有する縫合糸70とともにパッケージ化することができることを例示する。縫合糸の長さが4cmの場合、縫合糸ホルダ766は、縫合糸70のいずれかを保持する場合、または保持しない場合がある。別の例として、図14Aは、装填器750を、40cmの長さを有する縫合糸70とともにパッケージ化することができることを例示する。縫合糸の長さが40cmの場合、縫合糸ホルダ766は、縫合糸70の一部を保持することができる(例えば、縫合糸ホルダ766がスプールである場合、縫合糸70の一部を縫合糸ホルダ766に巻き付けることができる)。例えば、装填器制御装置762を装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動させることによって、シャトル14が装置188の中へ装填されると、縫合糸ホルダ766上の縫合糸70を縫合糸ホルダ766から引くことができる。縫合糸70を縫合糸ホルダ766から引くと、縫合糸70を、例えば、縫合糸ホルダ766から巻き出すまたは展開することができる。図14Aは、例えば、縫合糸ホルダ766が、装填器本体751の孔を通して見ることができることを例示する。
縫合糸70は、第1の縫合糸とすることができる。縫合糸70の第1の端部は、(例えば、縫合糸ループ162を介して)シャトル14に接続することができ、縫合糸70の第2の端部は、第2の縫合糸に、例えば、埋め込み可能な縫合糸に接続することができる。縫合糸70の第2の端部は、第2の縫合糸に取り付け可能とすることができるループを有することができる。
図14Aは、キャップ758が装填器750の第1の側にあり得ること、および縫合糸ホルダ766が装填器750の第2の側にあり得ることをさらに例示する。装填器750の第1の側および第2の側は、互いに対向することができる。例えば、図14Aは、キャップ758が装填器750の前側にあり得ること、および縫合糸ホルダ766が装填器750の後側にあり得ることを例示する。
図14Aは、縫合糸70が、キャップ758の下のシャトル14から装填器制御装置762まで延在することができ、装填器制御装置762を通って装填器750の第1の側から装填器750の第2の側まで延在することができ、かつ装填器制御装置762から縫合糸ホルダ766まで延在することができることをさらに例示する。
図14Aは、装置188を装置空間752内に配置することができ、上顎部30が第1の顎部空間752a内にあり、上顎部30および下顎部38が開構成(例えば、部分的開構成または完全開構成)にあることをさらに例示する。例えば、図14Aは、上顎部30および下顎部38が完全開構成にあるときに、上顎部30および下顎部38を、第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内に(または逆も同様に)それぞれ位置決め可能とすることができることを例示する。上顎部30および下顎部38が第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内に(または逆も同様に)それぞれ位置決めされているときに、上顎部30および下顎部38をキャップ758に対して閉鎖可能とすることができる。例えば、上顎部30および下顎部38が開構成で第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内に(またはその逆に)それぞれ位置決めされているときに、上顎部30および下顎部38は、例えば、顎部制御装置8を方向484に移動させることによって(例えば、顎部制御装置8を引くことによって)、キャップ758に対して部分的に閉じることができる。上顎部30および下顎部38がキャップ758に対して部分的に閉じられたときに、上顎部30および下顎部38をキャップ758に対してクランプすることができる。顎部をキャップ758に対して閉じることで、装置188を装置空間752内に好都合に安定させることができる。顎部をキャップ758に対して閉じることで、シャトル14を、第1の顎部空間752a内にある顎部トラック(例えば、上顎部トラック64または下顎部トラック66)と好都合に整列させることができる。別の例として、上顎部30および下顎部38が第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内に(または逆も同様に)それぞれ位置決めされているときに、上顎部30および下顎部38をキャップ758に対してクランプ可能とすることができる。例えば、上顎部30および下顎部38が開構成で第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内に(またはその逆に)それぞれ位置決めされているときに、上顎部30および下顎部38は、顎部を部分的閉構成に移動させることによって(例えば、顎部制御装置8を方向484に移動させることによって)、キャップ758に対してクランプすることができる。顎部をキャップ758に対してクランプすることで、装置188を装置空間752内で好都合に安定させることができる。顎部をキャップ758に対してクランプすることで、シャトル14を、第1の顎部空間752a内にある顎部トラック(例えば、上顎部トラック64または下顎部トラック66)と好都合に整列させることができる。
図14Aは、シャトル14がシャトルの第1の位置(例えば、図14Aに示される位置)にあるときに、シャトル先端部164の一方の部分768(露出部分768とも称される)がキャップ758から延在することができることをさらに例示する。部分768は、シャトル14がシャトルの第1の位置にあるときにキャップ758の下から外へ延在する、シャトル14の一部分とすることができる。シャトルがシャトルの第1の位置にあるときに、部分768は、キャップ758の外側に露出したままになり得る。露出部分768は、例えば、約0.15mm~ら約5.00mm以上の露出長さ768Lを有することができ、この範囲内で0.25mmずつの増加すること(例えば、0.15mm、1.00mm、1.50mm、5.00mm)を含む。別の例として、露出長さ768Lは、露出長さ424と同じとすることができる。
顎部が部分的閉構成にあるとき(例えば、キャップ758に対してクランプされているかどうかにかかわらず)、露出部分768の全部または一部分は、第1の顎部空間752a内にある顎部(例えば、上顎部30または下顎部38)内にはない場合がある。別の例として、上顎部30および下顎部38がキャップ758に対して部分的に閉じられると、第1の顎部空間752aの顎部(例えば、上顎部30または下顎部38)を、露出部分768の全部または一部分の上へ閉じることができる。露出部分768は、装填中に、例えば、第1の顎部空間752a内の顎部が露出部分768の上へ閉じるときに、顎部(例えば、上顎部30または下顎部38)を第1の顎部空間752a内に整列させることができる。例えば、装置188は、装置空間752内に配置することができ、上顎部30が第1の顎部空間752a内にあり、上顎部30および下顎部38が開構成(例えば、部分的開構成または完全開構成)にある。顎部がキャップ758に対して部分的閉構成にあるときに、露出部分768の全部または一部分は、第1の顎部空間752a内にある顎部(例えば、上顎部30または下顎部38)内にあり得る。シャトル14がシャトルの第1の位置にあり、かつ顎部がキャップ758に対して閉じられたときに、露出部分768の全部または一部分は、第1の顎部空間752a内にある顎部(例えば、上顎部30または下顎部38)内にあり得る。上顎部30または下顎部38がキャップ758に対して一緒に閉じられたときに、露出部分768を第1の顎部空間752a内にある顎部に整列させることができる。これは、顎部のクランプ力を好都合に利用して、シャトル14を装置188の中へ(例えば、上顎部30または下顎部38に)装填することができる。シャトル14がシャトルの第2の位置にあるときに、シャトル先端部164の一部分423は、第1の顎部空間752a内にある顎部の外側に露出したままになり得る。このようにして、シャトル14がシャトルの第1の位置にあるときに、シャトル14の第1の側は、露出部分768を有することができ、シャトル14がシャトルの第2の位置にあるときに、シャトル14の第2の側は、露出部分423を有することができる。別の例として、シャトル14がシャトルの第1の位置にあり、かつ顎部がキャップ758に対しておよび/または装填器本体751に対して閉じられたときに、露出部分768の全部または一部分は、第1の顎部空間752a内にある顎部(例えば、上顎部30または下顎部38)の外側にあり得る。例えば、シャトル14がシャトルの第1の位置にあり、かつ顎部がキャップ758に対しておよび/または装填器本体751に対して閉じられたときに、露出部分768の全部または一部分は、トラック756内および/またはトラック760内にあり得る。別の例として、シャトル14がシャトルの第1の位置にあり、かつ顎部がキャップ758および/または装填器本体751に対して閉じられたときに、露出部分768の第1の部分は、トラック756内および/またはトラック760内にあり得、かつ露出部分768の第2の部分は、同様に装置188の中へ延在するかどうかにかかわらず、第1の顎部空間752内にあり得る(例えば、その中へ延在し得る)。顎部がキャップ758に対しておよび/または装填器本体751に対して閉じられると、上顎部30または下顎部38は、シャトル14の上へ(例えば、露出部分768の上へ)閉じる場合、または閉じない場合がある。いずれの場合も(例えば、顎部がキャップ758および/もしくは装填器本体751に対してクランプされたときに、シャトル14が顎部内にある、または顎部がキャップ758および/もしくは装填器本体751に対してクランプされたときに、シャトル14が顎部内にない)、顎部をキャップ758の上へおよび/または装填器751の上へ閉じることで、顎部のクランプ力を好都合に利用して、例えば、装置188を装填器750内またはその上に安定させることによって、シャトル14を装置188の中へ(例えば、上顎部30の中へまたは下顎部38の中へ)装填することができる。顎部をキャップ758の上へおよび/または装填器本体751の上へクランプするかどうかにかかわらず、シャトル14を、トラック756からおよび/またはトラック760から装置の中へ装填することができる。
シャトル14は、顎部をキャップ758に対して閉じるかどうかかかわらず、装置188の中へ装填することができる。
第1の顎部空間752aおよび/または第2の顎部空間752bは、上顎部30および下顎部38がそれぞれ装置空間752a、752b内に(またはその逆に)あるときに上顎部30および/または下顎部38と干渉嵌合(摩擦嵌合とも称される)を形成するようにサイズ決定および成形することができる。第1の顎部空間752aが、第1の顎部空間752a内に位置決めされた顎部と干渉嵌合を形成するようにサイズ決定および成形されると、第1の顎部空間752aは、第1の顎部空間752a内に顎部を安定させることによって、装置188を装填器750上に好都合に安定させることができ、かつシャトル14を、第1の顎部空間752a内にある顎部トラック(例えば、上顎部トラック64または下顎部トラック66)と好都合に整列させることができる。
図14Aは、装填器750が、ルアーキャップを取り外し可能に固定することができるルアーキャップホルダ770を有することができることをさらに例示する。ルアーキャップホルダ770は、装填器本体751の凹部または孔とすることができる。例えば、図14Aは、ルアーキャップホルダ770を装填器本体751の孔とすることができることを例示する。
図14Aは、装填器750が装填器長750Lを有することができることをさらに例示する。装填器長750Lは、例えば、約2.50インチ~約5.00インチとすることができ、この範囲内で0.01インチずつ増加すること(例えば、2.50インチ、3.00インチ、3.50インチ、5.00インチ)を含む。
図14Bは、装置188を装置空間752内に配置することができることを例示する。装置188は、示される構造において装填器750に取り外し可能に取り付けることができ、上顎部30が第1の顎部空間752a内にあり、下顎部38が第2の顎部空間752b内にあり、またはその逆である。例えば、図14Bは、シャトル14を上顎部30に装填するために装填器750を使用することができることを例示する。装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときに、シャトル14は、上顎部30の中へ、例えば、シャトルの第1の位置で上顎部30の外側から、シャトルの第2の位置で上顎部30の内側まで移動することができる。
図14Bは、顎部がキャップ758に対して閉じられる前に、装置188が装填器750に取り付けられることをさらに例示する。別の例として、図14Bは、顎部をキャップ758に対して閉じることなく、シャトル14を装置188の中へ装填することができることを例示する。顎部がキャップ758に対して閉じられる前に、顎部は、第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内を浮動することができ、キャップ758と接触する場合、または接触しない場合がある。例えば、図14Bは、上顎部30および下顎部38が第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b(またはその逆)内をそれぞれ浮動し、上顎部30がキャップ758と接触しており、下顎部38がキャップ758と接触していないことを例示する。顎部がキャップ758に対して閉じられると、上顎部30および下顎部38は、キャップ758と接触することができる。顎部がキャップ758に対して閉じられると、上顎部30および下顎部38を、キャップ758に対してクランプすることができる。顎部がキャップ758に対して閉じられると、顎部は、第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内を浮動しない場合がある。
図14Bは、顎部が第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内にあるときに、露出部分768が、第1の顎部空間752a内にある顎部内にない場合があることをさらに例示する。
図14Bは、装填器750がルアーキャップ772を有することができ、ルアーキャップ772をルアーキャップホルダ770に取り外し可能に取り付けることができることをさらに例示する。
図14Bは、装置188を、ホルダ754を介して、装填器750に取り外し可能に取り付けることができることをさらに例示する。例えば、図14Bは、ホルダ754を、装置188の圧縮カバー34に取り外し可能に取り付けることができることを例示する。別の例として、図14Bは、装置188の圧縮カバー34をホルダ754に取り外し可能に取り付けることができることを例示する。
図14Bは、キャップ758を不透明にすることができることをさらに例示する。
図14Cは、図14Bに例示されるキャップ758を透明にすることができることを例示し、キャップ758の下のシャトル14、縫合糸ループ162、および縫合糸70を示す。
図14Dは、装填器750が装填指示774を有することができることを例示する。装填指示774は、例えば、装填指示の第1のステップ774aと、装填指示の第2のステップ774bと、装填指示の第3のステップ774cと、を含むことができる。各装填指示ステップ(例えば、装填指示の第1のステップ774a、第2のステップ774b、および第3のステップ774c)は、1つまたは複数の指示を含むことができる。
図14Dは、上顎部30にシャトル14が装填されるときに、装填指示の第1のステップ774aは、例えば、顎部を開くこと、上顎部プッシャ86を完全後退位置へ移動させること、上顎部30を第1の顎部空間752a内に配置すること、および下顎部38を第2の顎部空間752b内に配置すること、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができることを例示する。例えば、上顎部30にシャトル14が装填されるときに、装填指示の第1のステップ774aは、示されるトリガ構造で(例えば、顎部制御装置8およびシャトル制御装置479が示される位置にある)、装置188を装填器750の上へ装填する指示を含むことができる。別の例として、装填指示の第1のステップ774aは、顎部制御装置8を方向485(例えば、方向484の反対であり得る)に移動させて、上顎部30および下顎部38を開構成に(例えば、完全開構成に)移動させる指示を含むことができ、シャトル制御装置479を方向488に完全前進位置まで移動させて、下顎部プッシャ76を完全前進位置に、および上顎部プッシャ86を完全後退位置に位置決めする指示を含むことができ、または両方の指示を含むことができる。
別の例として、下顎部38にシャトル14が装填されるときに、装填指示の第1のステップ774aは、例えば、顎部を開くこと、下顎部プッシャ76を完全後退位置へ移動させること、下顎部38を第1の顎部空間752a内に配置すること、および上顎部30を第2の顎部空間752b内に配置すること、またはこれらの任意の組み合わせを含むことができる。例えば、下顎部38にシャトル14が装填されるときに、装填指示の第1のステップ774aは、装置188を装填器750上へ装填する指示を含むことができ、顎部制御装置8は、図14Dに示される位置にあり、シャトル制御装置479は、示される(例えば、図13Dの)位置にある。例えば、装填指示の第1のステップ774aは、顎部制御装置8を方向485(例えば、方向484の反対であり得る)に移動させて、上顎部30および下顎部38を開構成に(例えば、完全開構成に)に移動させる指示を含むことができ、シャトル制御装置479を方向486(例えば、図13Dを参照されたい)に完全前進位置まで移動させて、下顎部プッシャ86を完全前進位置に、および上顎部プッシャ86を完全後退位置に位置決めする指示を含むことができ、または両方の指示を含むことができる。
図14Dは、装填指示の第2のステップ774bが、シャトル14をシャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで移動させるために、装填器制御装置762を装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動させることを含むことができることを例示する。
図14Dは、装填指示の第3のステップ774cが、装置188を装填器750から取り出すことを含むことができることを例示する。
別の例として、装填指示774は、顎部制御装置を方向484に移動させることによってキャップ758に対して顎部を閉じるかまたはクランプする指示を含む、第1の装填指示のステップ774aと第2装填指示のステップ774bとの間の装填指示のステップを含むことができる。
図14Dは、装填器制御トラック764が、示される構造を有することができることをさらに例示する。装填器制御装置762は、例えば、装填器制御装置762の下の装填器制御トラック764の一部分を示すために、例示のみを目的として透過して示されている。別の例として、装填器制御装置762を透明にすることができる。透明な装填器制御装置762は、例えば、ユーザが、装填プロセス中に装填器制御装置762が縫合糸70を適切に引いているかどうかを見ることができるように、ユーザが装填器制御装置762内の縫合糸70を観察することを好都合に可能にすることができる。透明な装填器制御装置762は、ユーザが、シャトル14を装置188に装填する前に、装填器制御装置762を点検して、縫合糸70が装填器制御装置762内に適切に位置決めされていることを確認することを好都合に可能にすることができる。
図14Dは、縫合糸70または縫合糸ループ162をシャトル14に取り付けることなく、装填器750をパッケージ化することができることをさらに例示する。図14Dは、示される構造において、縫合糸70または縫合糸ループ162をシャトル14に取り付けることができること、および示される構造において、縫合糸70を装填器制御装置762に取り付けることまたは通すことができることをさらに例示する。
図14Dは、例えば、シャトルがシャトルの第1の位置(例えば、図14Dのシャトル14の位置)にあるときにシャトル14がキャップ758の下から外へ延在する部分768を有しないように、シャトル14をキャップ758の完全に下にすることができることをさらに例示する。
図14Dは、ルアーキャップ772を装填指示774によって覆うことができることをさらに例示する。装填指示774は、ルアーキャップ772の場所を示すことができる。例えば、図14Dは、ルアーキャップ772が、装填指示774上の「ルアーキャップ」の下にあることを例示する。ルアーキャップ772を装填器750から取り外すために、装填指示774(例えば、装填指示の第2のステップ774bおよび第3のステップ774cを有する装填指示774の一部分)を装填器750(例えば、プルタブなど)から取り外すことができる。別の例として、ルアーキャップ772を装填器750から取り外すために、ルアーキャップ772を、ルアーキャップ772を覆う装填指示774の一部分に押し通すことができる。ルアーキャップ772を押して装填指示774を通ることで、装填指示774を破ることができる。さらに別の例として、ルアーキャップ772を装填器750から取り外すために、装填指示774を取り外すことまたは破ることを必要とすることなく、ルアーキャップ772を、装填器750の後部側から取り外すことができる。
図14Dは、装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の側762FSおよび装填器制御装置の第2の側762SSを有することができることをさらに例示する。装填器制御装置の第1の側762FSは、装填器750の第1の側にあり得、装填器制御装置の第2の側762SSは、装填器750の第2の側にあり得る。例えば、図14Dは、装填器制御装置の第1の側762FSが装填器750の前側にあり得ること、および装填器制御装置の第2の側762SSが装填器750の後側にあり得ることを例示する。図14Dに示されるように、装填器制御装置762は、トラック764を通って延在することができる。
装填器制御装置の第1の側762FSは、装填器制御装置の第2の側762SSに向かって移動可能とすることができる。装填器制御装置の第1の側762FSの一部分は、装填器制御装置の第2の側762SSに向かって移動可能とすることができる。装填器制御装置の第2の側762SSの一部分は、装填器制御装置の第1の側762FSに向かって移動可能とすることができる。例えば、装填器制御装置の第1の側762FSおよび/または装填器制御装置の第2の側762SSは、装填器制御装置縫合糸ホルダ(例えば、例示的に例示される詳細については図19Aを参照されたい)を有することができ、これは、装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときに、縫合糸70を装填器制御装置762内に保持またはロックすることができる。装填器制御装置縫合糸ホルダは、装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときに、縫合糸70が装填器制御装置762を滑り抜けることを好都合に抑制または阻止することができる。例えば、装填器制御装置縫合糸ホルダは、装填器制御装置の閾値力に到達するかまたはそれを超えるまで、縫合糸70が装填器制御装置762の装填器制御装置縫合糸ホルダを滑り抜けることを阻止することができる。装填器制御装置の閾値力に到達するかまたはそれを超えたときに、縫合糸70は、装填器制御装置762の装填器制御装置縫合糸ホルダを滑り抜けるか、またはその中を摺動することができる。このようにして、装填器制御装置縫合糸ホルダは、縫合糸70が切れるまたはほつれることを好都合に抑制または阻止することができ、装填器制御装置762が装填器制御装置の閾値力以上の力で縫合糸70およびシャトル14を引いたときに、縫合糸が装填器制御装置762を滑り抜けるか、またはその中を摺動することを可能にする。装填器制御装置の閾値力は、装填プロセス中に縫合糸70の完全性を破壊または損傷することを好都合に抑制または阻止することができる。
装填器制御装置縫合糸ホルダは、例えば、縫合糸70を通すことができるパッドとすることができる。パッドは、リビングヒンジを有することができる。パッドは、例えば、リビングヒンジによって接続された2つの側面を有するシリコーンパッドとすることができる。別の例として、装填器制御装置縫合糸ホルダは、リビングヒンジによって接続された2つのパッドを有することができる。2つのパッドおよびリビングヒンジは、例えば、リビングヒンジがそれ自体の上に折り畳まれている、単一のシリコーンパッドとすることができる。縫合糸70は、装填器制御装置縫合糸ホルダの2つのパッドの間に通すことができ、または装填器制御装置縫合糸ホルダの単一のパッドの2つの側の間に通すことができる。装填器制御装置の第1の側762FSおよび装填器制御装置の第2の側762SSが一緒に押されるときに、装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときに装填器制御装置の閾値力に到達するかまたはそれを超えるまで、装填器制御装置縫合糸ホルダのパッドが縫合糸70を装填器制御装置762内にクランプすることができ、縫合糸70が装填器制御装置762を滑り抜けることを阻止する。
図14Dは、装填器制御装置762が、縫合糸70を位置決め可能とすることができるおよび/または縫合糸70を移動可能とすることができる、1つまたは複数の装填器制御装置縫合糸トラック775(トラック775とも称される)を有することができることをさらに例示する。縫合糸70は、例えば、縫合糸70が装填器制御装置762を通して引かれるときに、トラック775内を移動する(例えば、摺動する、並進する)ことができる。トラック775は、装填器制御装置762の1つまたは複数の溝またはチャネルとすることができる。例えば、図14Dは、装填器制御装置の第1の側762FSがトラック775を有することができること、および装填器制御装置の第2の側762SSがトラック775を有することができることを例示する。トラック775は、ユーザが装填器制御装置762を装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動させるときに、ユーザによって(例えば、縫合糸70を引く、ねじる、または巻回することを介して)縫合糸が損傷を受けないように、縫合糸70を装填器制御装置762の表面に、またはその下に好都合に保つことができる。
図14Eは、装填器750が、例えば、縫合糸ループ162を介してシャトル14に取り付けられた縫合糸70とともにパッケージ化することができることを例示する。例えば、シャトル14がシャトルの第1の位置にあるときの上顎部トラック64および下顎部トラック66とシャトル14との間の関係をより容易に見ることができるように、図14Eの上部および下顎部30、38の半分が、例示のみを目的として透過して示されている。例えば、カバー556の有無にかかわらず装置188を装置空間750内で装填器750に取り付けることができることを例示するために、上顎部30は、カバー556を伴わずに示され、下顎部38は、カバー556を伴って示される。図14Eの下顎部38の上のカバー556は、不透明に示されているが、透明にすることができる。
図14Eは、例えば、顎部が第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752b内にあるときに、露出部分768が、第1の顎部空間752aにある顎部のシャトルトラックと整列することができることをさらに例示する。例えば、図14Eは、装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときにシャトル14を上顎部30に装填することができるように、上顎部30が第1の顎部空間752aにあるときに、シャトル先端部164が上顎部トラック64と整列することができることを例示する。
図14Eは、例えば、装填器750が、装填器本体縫合糸トラック776(縫合糸トラック776またはトラック776とも称される)を有することができることをさらに例示する。トラック776は、装填器本体751のトラックとすることができる。トラック776は、装填器本体751の溝とすることができる。トラック776は、装填器本体751のチャネルとすることができる。トラック776は、レッジとすることができる。例えば、図14Eは、トラック776をレッジとすることができることを例示する。トラック776は、トラック756に平行とすることができる。トラック776は、シャトル14の曲率半径よりも大きい、小さい、または等しい曲率半径を有することができる。トラック776は、トラック756の曲率半径よりも大きい、小さい、または等しい曲率半径を有することができる。縫合糸70および/または縫合糸ループ162は、トラック776内にあり得るか、またはトラック776内に位置決め可能とすることができる。例えば、図14Eは、縫合糸ループ162がトラックにあり得るか、またはトラック776内に位置決め可能とすることができることを例示する。例えば、図14Eは、例えば、シャトル14がシャトルの第1の位置にあり、かつ装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置にあるときに、装填器750を、示される構造でシャトル14に取り付けられてトラック776内に位置決めされた縫合糸ループ162とともにパッケージ化することができることを例示する。
縫合糸70および/または縫合糸ループ162は、トラック776内を移動可能(例えば、並進可能、摺動可能)とすることができる。縫合糸70および/または縫合糸ループ162は、トラック776に沿って長手方向に移動可能とすることができる。例えば、縫合糸70および/または縫合糸ループ162は、トラック776に沿って並進可能または摺動可能とすることができる。縫合糸70および/または縫合糸ループ162は、トラック776の外へ(例えば、長手方向の外へ)、例えば、上顎部トラック64の中へ、および/または上顎部縫合糸スロット238bの中へ移動可能とすることができる。縫合糸70および/または縫合糸ループ162は、トラック776の外へ(例えば、長手方向の外へ)、例えば、下顎部トラック66の中へ、および/または下顎部縫合糸スロット238aの中へ移動可能とすることができる。例えば、図14Eは、シャトル14がシャトルの第1の位置にあるときに、シャトル14が、トラック756内にあり得、縫合糸ループ162がトラック776内にあり得ることを例示する。シャトル14がシャトルの第2の位置にあり、かつ上顎部30に装填されたときに、シャトル14は、上顎部30にあり得、縫合糸ループ162は、上顎部トラック64内におよび/または上顎部縫合糸スロット238b内にあり得る。シャトル14がシャトルの第2の位置にあり、かつ下顎部38に装填されたときに、シャトル14は、下顎部38にあり得、縫合糸ループ162は、下顎部トラック66内におよび/または下顎部縫合糸スロット238a内にあり得る。
図14Eは、シャトル本体が、装填器体表面778(表面778とも称される)を有することができることをさらに例示する。表面778は、トラック776の縁部を形成することができる。表面778は、第1の顎部空間752aの縁部を形成することができる。表面778は、第2の顎部空間752bの縁部を形成することができる。例えば、図14Eは、表面778が、第1の顎部空間752aおよび第2の顎部空間752bの縁部に当接することまたはそれを形成することができることを例示する。図14Eは、シャトル14上の雄型ストッパ412、縫合糸ループ162、および縫合糸70が表面778の上に延在することができることを例示する。例えば、シャトル14がシャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで移動するときに、シャトル14上の雄型ストッパ412、縫合糸ループ162、および縫合糸70は、表面778を横断して移動可能とすることができる。シャトル14上の雄型ストッパ412、縫合糸ループ162、および/または縫合糸70は、表面778に接触する場合、または接触しない場合がある。例えば、シャトル14が、シャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで移動するときに、シャトル14上の雄型ストッパ412、縫合糸ループ162、および/または縫合糸70は、表面778に接触する場合、または接触しない場合がある。例えば、図14Eは、装填器制御装置762が、例えば、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときに、シャトル14上の雄型ストッパ412、縫合糸ループ162、および/または縫合糸70が装填器制御装置762によって表面778を横断して移動するので、シャトル14がシャトルの第1の位置からシャトルの第2の位置まで移動するときに、シャトル14上の雄型ストッパ412、縫合糸ループ162、および/または縫合糸70が、表面778に接触することなく、表面778の上に延在することができることを例示する。
図14Fは、装填器750内の装置188を例示し、キャップ758が、例示のみを目的として透過して示されている。別の例として、図14Fは、装填器750がキャップ(例えば、キャップ758)を有しない場合があることを例示する。
図14Fは、第1の顎部空間752aをトラック756よりも深くすることができること、およびトラック756をトラック776よりも深くすることができることをさらに例示する。例えば、第1の顎部空間752aは、第1の顎部空間深さを有することができ、トラック756は、装填器本体シャトルトラック深さを有することができ、トラック776は、装填器本体縫合糸トラック深さを有することができる。図14Fは、例えば、第1の顎部空間深さを装填器本体シャトルトラック深さよりも深くすることができること、および装填器本体シャトルトラック深さを装填器本体縫合糸トラック深さよりも深くすることができることを例示する。図14Fは、表面778およびトラック776の底面を互いに同じレベルにすることができることをさらに例示する。別の例として、トラック776は、表面778よりも深くすることができる。さらに別の例として、表面778は、トラック776を形成することができる。
図14Fは、縫合糸70が、シャトル14から装填器制御装置762に向かって延在して、装填器制御装置762を通って装填器750の第1の側から装填器750の第2の側まで装填器750の周りにループを形成することができることをさらに例示する。例えば、図14Fは、縫合糸70が、装填器制御装置762を通って(例えば、装填器制御装置縫合糸ホルダを通って)延在することができることを例示する。
図14Fは、下顎部38を第1の顎部空間752a内に配置することができること、および上顎部30を第2の顎部空間752b内に配置することができることをさらに例示する。
図15Aは、(例えば、顎部制御装置8を引くことによって)顎部を装填器本体751に対してクランプすることができることを例示する。顎部が装填器本体571に対してクランプされたときに、装填器制御装置762を介してシャトル14を装置188に装填することができる。別の例として、顎部の半分を装填器本体751に対してクランプすることができ、顎部の半分をキャップ758(例えば、図15Aにおいて透過して示されている)に対してクランプすることができる。図15Aは、半分装填した構成(部分的装填構成とも称される)における図14Eの装填器750および装置188を示す。図14Eに関しては、例えば、シャトル14がシャトルの第1の位置と第2の位置との間にあるときの上顎部トラック64および下顎部トラック66とシャトル14との間の関係をより容易に見ることができるように、図15Aの上顎部30および下顎部38の半分が、例示のみを目的として透過して示されている。例えば、カバー556の有無にかかわらず装置188を装置空間752内で装填器750に取り付けることができることを例示するために、上顎部30は、カバー556を伴わずに示され、下顎部38は、カバー556を伴って示される。
図15Aは、装填器制御装置762が、装填器制御装置の第1の位置から離れて、装填器制御装置の第1の位置と第2の位置との間の装填器制御装置の中間位置まで移動することができることを例示する。図15Aは、装填器制御装置762が中間位置にあるときに、シャトル14が、シャトルの第1の位置と第2の位置との間に、例えば、シャトルの中間位置にあり得ることを例示する。図15Aに例示される装填器制御装置762の中間位置は、装填器制御装置の第1の中間位置とも称される。図15Aに例示されるシャトル14の中間位置は、シャトルの第1の中間位置とも称される。
図15Aは、例えば、部分的装填構成にある装填器750、および部分的に装填構成にある装置188を例示する。装填器750が部分的装填構成にあるときに、装填器制御装置762は、トラック764の第1の末端部と第2の末端部との間にあり得る。装填器750が部分的装填構成にあるときに、装填器制御装置762は、装填器制御装置の第1の位置と装填器制御装置の第2の位置との間に、例えば、図15Aに示されるような装填器制御装置の第1の位置と第2の位置との間の中間位置にあり得る。装填器750が部分的装填構成にあるときに、縫合糸ループ162は、トラック756、トラック776、および表面778の上に延在することができる。装置188が部分的装填構成にあるときに、シャトル14の第1の端部は、装置188に(例えば、上顎部30に、または下顎部38に)あり得、シャトル14の第2の端部は、装置188の外側に、例えば、トラック756にあり得る。装填器750が部分的装填構成にあるときに、シャトル14は、シャトルの第1の位置とシャトルの第2の位置との間に、例えば、図15Aに示されるようなシャトルの第1の位置と第2の位置との間の中間位置にあり得る。装置188が部分的装填構成にあるときに、縫合糸ループ162は、トラック756、トラック776、および表面778の上に延在することができる。
図15Bは、装填器制御装置762が、装填器制御装置の第1の中間位置を離れて、装填器制御装置の第2の中間位置まで移動することができ、装填器制御装置の第2の中間位置は、装填器制御装置の第1の位置と第2の位置との間とすることができることを例示する。装填器制御装置の第2の中間位置は、装填器制御装置の第1の中間位置と装填器制御装置の第2の位置との間とすることができる。図15Bは、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の中間位置にあるときに、シャトル14を、シャトルの第1の位置と第2の位置との間とすること、例えば、シャトルの第2の中間位置とすることができることを例示する。シャトルの第2の中間位置は、シャトルの第1の中間位置とシャトルの第2の位置との間とすることができる。
図15Bは、例えば、部分的装填構成にある装填器750、および部分的に装填構成にある装置188を例示する。装填器750および装置188が部分的装填構成にあり、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の中間位置にあるときに、縫合糸ループ162は、上顎部30内にあり、上顎部縫合糸スロット238bを通って延在し、かつ第1の顎部空間752aおよび表面778の両方の上に延在することができる。図15Bは、縫合糸70および縫合糸ループ162がトラック776の完全に外にあり得ることを例示する。装置188が部分的装填構成にあり、かつ装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の中間位置にあるときに、シャトル14の第1の端部は、装置188内に(例えば、上顎部30または下顎部38内に)あり得、シャトル14の第2の端部は、装置188の外側に、例えば、トラック756内にあり得る。図15Bは、図15Aに例示される雄型ストッパ412の両方が、上顎部30内にあり得る(例えば、雄型ストッパがもはや表面778の上に延在していない)ことを例示する。図15Bに示される部分的装填構成では、雄型ストッパ412は、雌型ストッパ416と係合され得ない。
図15Bは、装填器制御装置762(例えば、装填器制御装置の第1の側762FS)が、装填器制御チャネル780(チャネル780とも称される)を有することができることをさらに例示する。チャネル780は、装填器制御装置縫合糸ホルダへの開口部とすることができる。図15Bは、縫合糸70が、例えば、シャトル14から、チャネル780の中へ延在することができることを例示する。
図15Cは、表面778およびトラック776を同じ高さとすることができることを例示する。別の例として、表面778は、トラック776を画定することができる。
図15Cは、キャップ758を表面782に配置することができることをさらに例示する。例えば、キャップ758が装填器750に取り付けられるときに縫合糸70、縫合糸ループ162、および/または雄型ストッパ412がその中へ延在するための隙間(例えば、間隙、空間)を、キャップ758と表面778との間に提供するために、表面782は、トラック776および表面778の上にあり得る。キャップ758は、表面782に取り付ける(例えば、接着する)、または載置することができる。キャップ758は、キャップ取付器784に取り付けることができる。キャップ取付器784は、例えば、ポストまたはマストとすることができる。例えば、キャップ758は、ポスト784に接着することができる。別の例として、キャップ758は、例えば、摩擦嵌合、スナップ嵌合、または磁石嵌合によって、ポスト784に取り外し可能に取り付け可能とすることができる。キャップ758がキャップ取付器784に取り付けられるときに、キャップ758を表面782に接触させること、または載置することができる。
図15Dは、装填器制御装置762が装填器制御装置の中間位置に、例えば、図15Cに示される中間位置にあるときに、装填器750および装置188は、示される特徴の構造を有することができ、例えば、縫合糸70が、表面778を横断して装填器制御装置762まで延在することを例示する。
図15Eは、キャップ758が装填器750に取り付けられるときに、キャップ758の底面を表面782と接触させることができることを例示する。
図15Eは、キャップ758が装填器750に取り付けられるときに、縫合糸70、縫合糸ループ162、および/または雄型ストッパ412がその中へ延在するための、および/またはそこを通って移動するための空間786(間隙786とも称される)が、キャップ758と表面778との間にあり得ることをさらに例示する。縫合糸70、縫合糸ループ162、および/または雄型ストッパ412は、空間786内を移動可能とすることができる。
図15Eは、シャトル14の第1の横側がトラック756内を移動可能であり、第2のシャトル14の横側がトラック760内を移動可能であるように、トラック756がトラック760に対向することができることをさらに例示する。
図15Fは、縫合糸ループ162が間隙786内にあり得ることを例示する。例えば、装填器制御装置762が、装填器制御装置の第1の位置にあるときに、装填器制御装置の第2の位置にあるときに、および/または装填器制御装置の第1の位置と第2の位置との間の任意の位置にあるときに、縫合糸ループ162は、間隙786内にあり得る。別の例として、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあるときに、縫合糸ループ162は、もはや間隙786を通って延在し得ない。例えば、図15Fは、キャップ758が装填器758に取り付けられた、図14Aの断面図を例示することができる。別の例として、図15Fは、キャップ758が装填器758に取り付けられた、図15Aの断面図を例示することができる。さらに別の例として、図15Fは、キャップ758が装填器758に取り付けられた、図15Bの断面図を例示することができる。
図15Fは、例えば、シャトル14と装填器制御装置762との間に延在する平面の外へ、例えば、縫合糸70が持ち上がることを抑制または阻止するために、キャップ758と装填器本体751との間に間隙786があり得ること、および図15Fが、表面778に平行であり得ることをさらに例示する。
図15Fは、トラック776を画定する表面および表面778を、互いに同じレベルとすることができることをさらに例示する。例えば、トラック776を画定する表面および表面778は、キャップ758の底部から同じ距離だけ離れることができる。
図16は、装填器制御装置762が、装填器制御装置の第2の位置まで移動することができることを例示する。例えば、図16は、装填器制御装置762が、装填器制御装置の第2の中間位置から装填器制御装置の第2の位置まで離れて移動することができることを例示する。図16は、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあるときに、装填器750および装置188が、示されるような特徴の構造を有することができることを例示する。図16は、例えば、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあるときに、シャトル14がシャトルの第2の位置にあり得ること、およびシャトルの第2の位置が完全装填位置にあり得ることを例示する。図16は、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあるときに、雄型ストッパが、雌型ストッパと係合することができることを例示する。装填器制御装置762が(例えば、装填器制御装置の第1の位置から)装填器制御装置の第2の位置に移動するときに、シャトル14は、トラック756から装置188の中へ(例えば、上顎部30の中へ、または下顎部38の中へ)移動することができ、縫合糸ループ162は、トラック776から、もしくはそれを外れて、表面778の上に、もしくはそれを越えて、および/または第1の顎部空間752aの上に、もしくはそれを越えて移動することができ、ならびに縫合糸70は、トラック776から、もしくはそれを外れて、表面778の上に、もしくはそれを越えて、および/または第1の顎部空間752aの上に、もしくはそれを越えて移動することができ、またはこれらの任意の組み合わせである。図16は、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあるときに、露出部分423が、装置188から延在することができることをさらに例示する。別の例として、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあり、かつシャトル14がシャトルの第2の位置にあるときに、シャトル14は、例えば、シャトル14が装置188から延在しないように、または露出部分(例えば、露出部分423)を有しないように、完全に装置188内にあり得る。
図16は、装填器制御装置762が図15Bに示される装填器制御装置の第2の中間位置にあるときに、縫合糸70および/または縫合糸ループ162が、例えば、空間786を通して、キャップ758の下に(例えば、キャップ758のフィンガの下に)延在することができることをさらに例示する。
図16は、キャップ558をトラック756の上に配置することができることをさらに例示する。
図16は、顎部の半分を装填器本体751に対してクランプすることができること、および顎部の半分をキャップ751に対してクランプすることができることをさらに例示する。
図17Aは、装填器制御装置762が、装填器制御装置の第3の位置へ移動することができることを例示する。図17Aは、装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、装填器750および装置188が、示されるような特徴の構造を有することができることを例示する。図17Aは、例えば、装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、シャトル14がシャトルの第2の位置にあり得ること、およびシャトルの第2の位置が完全装填位置にあり得ることを例示する。別の例として、装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、シャトル14は、装置188の過装填位置とすることができるシャトルの第3の位置にあり得る。シャトル14がシャトルの第3の位置にあるときには、シャトル14がシャトルの第2の位置にあるときよりも多くのシャトル14が装置188内にあり得る。例えば、シャトル14がシャトルの第2の位置にあるときには、露出部分423が装置188から延在することができ、シャトル14がシャトルの第3の位置にあるときには、より少ない露出部分423が装置188から延在することができ、またはシャトル14が完全に装置188内にあり得る。別の例として、シャトル14は、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあるときに、および装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、同じ位置(例えば、シャトルの第2の位置)を有することができる。
図17Aは、装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、装填器制御装置762が、トラック764の第2の末端部にあり得ることをさらに例示する。装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、縫合糸70および縫合糸ループ162は、示される位置にあり得る。図17Aは、装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、雄型ストッパが雌型ストッパと係合することができることを例示する。装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置から装填器制御装置の第3の位置まで移動するときに、縫合糸70は、装填器制御装置縫合糸ホルダを滑り抜けることができる。装填器制御装置縫合糸ホルダは、縫合糸70が滑り抜けることができる摩擦部材とすることができる。図14Eおよび図15Aに関しては、例えば、シャトル14がシャトルの第3の位置にあるときの上顎部トラック64および下顎部トラック66とシャトル14との間の関係をより容易に見ることができるように、キャップ758および図17Aの上顎部30および下顎部38の半分が、例示のみを目的として透過して示されている。例えば、カバー556の有無にかかわらず装置188を装置空間752内で装填器750に取り付けることができることを例示するために、上顎部30は、カバー166を伴わずに示され、下顎部38は、カバー556を伴って示される。
図17Bは、装填器制御装置762が(例えば、装填器制御装置の第1の位置から)装填器制御装置の第3の位置に移動するときに、シャトル14は、トラック756から装置188の中へ(例えば、上顎部30の中へ、または下顎部38の中へ)移動することができ、縫合糸ループ162は、トラック776から、もしくはそれを外れて、表面778の上に、もしくはそれを越えて、および/または第1の顎部空間752aの上に、もしくはそれを越えて移動することができ、ならびに縫合糸70は、トラック776から、もしくはそれを外れて、表面778の上に、もしくはそれを越えて、および/または第1の顎部空間752aの上に、もしくはそれを越えて移動することができ、またはこれらの任意の組み合わせであることを例示する。
図17Bは、装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、露出部分423が装置188から延在することができることをさらに例示する。別の例として、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置にあり、かつシャトル14がシャトルの第2の位置にあるときに、シャトル14は、例えば、シャトル14が装置188から延在しないように、露出部分(例えば、露出部分423)を有しないように、または装填器制御装置762が装填器制御装置の第3の位置にあるときに、装填器制御装置の第2の位置にあるときよりも露出部分423がより少なく露出するように、完全に装置188内にあり得る。
図17Cは、例えば、表面782をレッジとすることができ、トラック776をレッジとすることができ、トラック756をチャネルとすることができ、表面778が、トラック756の壁に当接してそれを形成するレッジを形成することができ、ならびに表面778およびトラック776を形成する表面を同じ高さ(例えば、トラック756の底部の上に同じ高さ)とすることができる、示される特徴の構造を例示する。
図18は、縫合糸ホルダ766を装填器750に取り付ける(例えば、取り外し可能に取り付ける)ことができることを例示する。縫合糸ホルダ766は、装填器750の前側または後側に取り付けることができる。例えば、図18は、縫合糸ホルダ766を装填器750の後側に取り付けることができることを例示する。
図18は、装填器750が、縫合糸ホルダ766および装填器750を一緒に保持することができる1つまたは複数のホルダ788を有することができることをさらに例示する。例えば、図18は、ホルダ788が、装填器750の後側に縫合糸ホルダ766を保持することができることを例示する。ホルダ788は、例えば、クリップ、留め金、磁石、または締結具、留め金、受け金具、ピン、またはこれらの任意の組み合わせとすることができる。例えば、図18は、ホルダ788を、縫合糸ホルダ766をスナップ留めすることができるクリップとすることができることを例示する。図18は、例えば、縫合糸70が縫合糸ホルダ766上にある(例えば、巻き付けられた)状態で示される構造で、装填器750が、装填器750に取り付けられた縫合糸ホルダ766とともにパッケージ化することができることを例示する。ホルダ788は、装填器本体751の一部とすることができる。ホルダ788は、装填器本体751の拡張部とすることができる。ホルダ788は、装填器本体751から延在することができる。
図18は、縫合糸ホルダ766が、例えば、方向766aに、方向766bに、または方向766aおよび766bに回転可能とすることができることをさらに例示する。縫合糸ホルダ766が(例えば、図18に示される位置において)装填器750に取り付けられるときに、縫合糸ホルダ766は、(例えば、方向766aおよび/または766bに)回転可能とすることができる。例えば、装填器制御装置762が(例えば、装填器制御装置の第1の位置から任意の後続の位置まで、例えば、装填器制御装置の第2の位置および/または装填器制御装置の第3の位置まで)移動するときに、縫合糸ホルダ766は、方向766aに回転することができる。縫合糸70は、縫合糸ホルダが方向766aに回転するときに縫合糸ホルダ766から解放することができる。別の例として、縫合糸ホルダ766は、装填器制御装置762として、方向766aに回転することができるが、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置になるか、またはそれを越えるまで、縫合糸70を縫合糸ホルダ766から解放(例えば、受動的に解放)し始めることができない。例えば、図18は、縫合糸ホルダ766が、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置になるか、またはそれを越えるまで、縫合糸70を縫合糸ホルダ766から解放することを抑制または阻止することができる縫合糸グラバー790を有することができることをさらに例示する。これにより、シャトル14が装填器制御装置762を介して装置188に装填されている間、縫合糸70を好都合に張力付与状態に保つことができる。例えば、縫合糸のグラバー790は、縫合糸70が通って延在することができるトラック791を有することができる。トラック791は、縫合糸ホルダ766のチャネル、溝、または孔とすることができる。例えば、図18は、トラック791を溝またはチャネルとすることができることを例示する。装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置になるまで、または装填器制御装置の閾値力に到達するかまたはそれを超えるまで、縫合糸70を縫合糸のグラバー790から解放することが抑制されるように、トラック791は、曲線(例えば、示される三日月形の曲線)を有することができる。装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置になると、装填器制御装置762の方向765への、例えば、装填器制御装置の第3の位置へのさらなる移動が、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置を越えて移動するときに縫合糸70をトラック791から引き出すことができる程度まで縫合糸ホルダ766を回転させることによって、縫合糸70を縫合糸のグラバー790から解放することができる。縫合糸70がトラック791から引き出されると、縫合糸70を縫合糸ホルダ766から解放する(例えば、巻き出す、送り出す)ことができる。
装填器制御装置762が任意の位置にあるときに、ユーザは、(例えば、自分の手で)縫合糸70を引いて、縫合糸70を縫合糸ホルダ766から解放する(例えば、能動的に解放する)ことができる。縫合糸ホルダ766からの受動的な解放は、装填器制御装置762の移動が縫合糸70を縫合糸ホルダ766から解放するときとすることができ、縫合糸ホルダ766からの受動的な解放は、ユーザが、例えば、縫合糸70を引くことによって、縫合糸70を縫合糸ホルダ766から取り出すときとすることができる。例えば、シャトル14が装置188内に完全に装填されたとき(例えば、シャトル14がシャトルの第2の位置にあり、かつ装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置から装填器制御装置の第3の位置までの範囲の任意の位置にあるとき)、ユーザは、装置188を装填器750から解放することができ、また、例えば自分の手によって直接、または単純に装置188および装填器750を互いから離して引くことによって、残りの縫合糸70を縫合糸ホルダ766から(例えば、装填器制御装置762を通して)取り外すことができる。
図18は、縫合糸ホルダ766が、リブ係合器794と係合することができるリブ792を有することができることをさらに例示する。装填器750は、例えば、1つ~3つ、またはそれ以上のリブ係合器794を有することができる。例えば、図18は、装填器750が、互いから120度離間された3つのリブ係合器794を有することができることを例示する。リブ792およびリブ係合器794は、縫合糸ホルダ766が、使用前(例えば、パッケージ化されるとき)に、方向766aおよび/または方向766bに移動することを抑制または阻止することができる。リブ792およびリブ係合器794は、装填中に縫合糸ホルダ766が方向766aに回転していることを示す触覚および/または可聴フィードバックをユーザに提供することができる。可聴フィードバックは、例えば、縫合糸ホルダが回転して、リブ792がリブ係合器794を越えて回転したときに生成される可聴クリックとすることができる。
図18は、縫合糸ホルダ766をスプールとすることができることをさらに例示する。
図18は、装填器制御装置の第2の側762SS上のトラック775が、示される構造を有することができること、例えば、装填器制御装置の第2の側762SSの外面を横断して延在することができることをさらに例示する。
装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置または装填器制御装置の第3の位置まで移動するときに、縫合糸70を、例えば、縫合糸ホルダ766から受動的に解放する(例えば、送り出す)ことができる。
装填器750は、縫合糸ホルダ766上の(例えば、巻き付けられた)縫合糸70とともに、またはそれを伴わずにパッケージ化することができる。例えば、図18は、装填器750を、縫合糸ホルダ766に巻き付けられた縫合糸70とともにパッケージ化することができることを例示する。装填器750が、装填器750に取り付けられた縫合糸70とともにパッケージ化されていない場合は、縫合糸70を、使用前に縫合糸ホルダに取り付けて、装填器762を通して延在させることができる。
図19Aは、装填器制御装置縫合糸ホルダを、装填器制御装置縫合糸ホルダ795とすることができることを例示する。図19Aは、装填器制御装置762が、装填器制御装置縫合糸ホルダ795を有することができること、またはそれとすることができることを例示する。装填器制御装置縫合糸ホルダ795は、装填器制御装置の閾値力に到達するかまたはそれを超えるまで縫合糸70が装填器制御装置762を滑り抜けることを抑制または阻止する、摩擦部材とすることができる。例えば、装填器制御装置縫合糸ホルダ795は、例えば、縫合糸70を通すことができるパッド796を有することができる。このパッドは、例えば、シリコーンパッドとすることができる。装填器制御装置縫合糸ホルダ795は、リビングヒンジ797を有することができる。リビングヒンジ797は、例えば、パッド796の一部分(例えば、中間部分、折り畳んだ部分)とすることができる。パッドは、例えば、リビングヒンジ797によって接続することができる2つの側(例えば、パッドの第1の側796aおよびパッドの第2の側796b)を有するパッドとすることができる。別の例として、装填器制御装置縫合糸ホルダ795は、リビングヒンジによって接続される2つのパッドを有することができる。2つのパッドおよびリビングヒンジは、例えば、図19Aに示されるように、それ自体の上に折り畳まれた単一のパッド(例えば、パッド796)とすることができる。パッド796の折り畳みは、リビングヒンジ797とすることができる。縫合糸70は、装填器制御装置縫合糸ホルダの2つのパッドの間に通すことができ、または装填器制御装置縫合糸ホルダ795の単一のパッドの2つの側の(例えば、パッドの第1の側796aと第2の側796bとの)間に通すことができる。装填器制御装置の第1の側762FSおよび装填器制御装置の第2の側762SSが一緒に押されるときに、装填器制御装置縫合糸ホルダ795のパッド796は、装填器制御装置762が装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで移動するときに装填器制御装置の閾値力に到達するかまたはそれを超えるまで、縫合糸70を装填器制御装置762内にクランプすることができ、縫合糸70が装填器制御装置762を滑り抜けることを抑制または阻止する。縫合糸70は、例えば、装填器制御装置762が装填位置から過装填位置まで完全に移動するときに、装填器制御装置縫合糸ホルダ795を滑り抜けることができる。例えば、縫合糸70は、装填器制御装置762が装填器制御装置の第2の位置から装填器制御装置の第3の位置まで移動するときに、装填器制御装置縫合糸ホルダ795を滑り抜けることができる。閾値力は、例えば、約2.00lb~約10.00lbとすることができ、この範囲内で0.01lbずつ増加すること(例えば、2.00lb、3.00lb、6.00lb、10.00lb)を含む。閾値力は、シャトル14を装置188に装填するために必要な装填力よりも高くすることができる。例えば、装填力は、約0.30lb~約4.00lbとすることができ、この範囲内で0.01lbずつ増加すること(例えば、0.30lb、0.50lb、2.00lb、4.00lb)を含む。
図19Aは、装填器制御装置の第1の側762FSの第1の半分を方向798に持ち上げて、装填器制御装置縫合糸ホルダ795を開くことができることをさらに例示する。装填器制御装置縫合糸ホルダ795が開口したときに、装填器制御装置の第1の側762FSの第1の半分が、装填器制御装置の第1の側762FSの第2の半分から離れてリビングヒンジ797の周りに回転することができる。装填器制御装置縫合糸ホルダ795は、例えば、縫合糸70を装填器制御装置762に装填するために、(例えば、シャトル14を装置に完全に装填した後に)縫合糸70を装填器制御装置762から取り出すために、または両方を行うために開くことができる。
図19Aは、装填器制御装置762が、装填器制御装置の第1の側762FSおよび第2の側762SSに接続することができ、トラック764を通って延在することができる、装填器制御装置コネクタ762Cを有することができることをさらに例示する。
図19Bは、縫合糸70が、装填器制御装置縫合糸ホルダ795を通って延在することができることを例示する。例えば、19Bは、縫合糸70が、パッドの第1の側796aとパッドの第2の側796bとの間で装填器制御装置縫合糸ホルダ795を通って横方向に延在することができることを例示する。
装填器制御装置縫合糸ホルダ795は、縫合糸70を保持することができ、および/または縫合糸70は、縫合糸70が損傷を受けることなく、装填器制御装置縫合糸ホルダ795を滑り抜けることができる。
シャトル14は、片手または両手を使用して、装置188の中へ(例えば、上顎部30または下顎部38の中へ)装填することができる。例えば、両手で装填する場合は、一方の手が、顎部制御装置8を握り締めて、顎部を装填器750に対して(例えば、キャップ758に対して、および/または装填器本体751に対して)クランプすることができ、他方の手が、装填器制御装置762を、例えば、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置または任意の後続の装填器制御装置の位置まで(例えば、装填器制御装置の第3の位置まで)移動させることができる。片手で装填する場合は、装置188を装置空間752内に配置することができ、装填器750を、重力が上顎部30および下顎部38をキャップ758および/または装填器本体751と接触させることによって、シャトル14を装置188の中へ装填することができるように、傾動させることができる。装填器750が傾動されている間、片手または両手で、装填器制御装置762を、例えば、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置または任意の後続の装填器制御装置の位置まで(例えば、装填器制御装置の第3の位置まで)移動させることができる。
装填器750は、単回使用の装填器または複数回使用の装填器とすることができる。装填器750が単回使用の装填器である場合、装填器750は、シャトル14が装置188に装填された後に廃棄することができる。装填器750が複数回使用の装填器である場合、新しいシャトル14を装填器750の中へ(例えば、トラック758および/または760の中へ)挿入することができ、新しい縫合糸70をシャトル14に取り付けて、装填器制御装置762を通して(例えば、装填器制御装置縫合糸ホルダ795を通して)延在させることができ、および/または新しい縫合糸70を縫合糸ホルダ766に巻き付けることができる。
装置188は、1つまたは複数のシャトル14を装填すること、および装置188から取り外すことができるように、複数回使用の装置とすることができる。例えば、シャトルが組織を2~10回通過する寿命を有する場合、シャトル14の寿命が終了したときに、またはシャトル14がもはや組織を通して適切に移動または切開しなくなった後(例えば、いずれか早いほう)に、シャトル14を装置188から取り外すことができ、新しいシャトル14を、(例えば、複数回使用の装填器である場合は)同じ装填器750を使用して装置188に装填することができ、または(例えば、単回使用の装填器である場合は)異なる装填器750を使用して装填することができる。
図14B~15B、図16、および図17Aの装置188のハンドルは、例示のみを目的として示されていない。
シャトル14がシャトルの第1の位置(例えば、シャトル無装填位置)にあるときに、シャトル14は、シャトルの第1の曲率半径を有することができる。シャトル14がシャトルの第2の位置(例えば、シャトル装填位置)にあるときに、シャトル14は、シャトルの第2の曲率半径を有することができる。シャトルの第1および第2の曲率半径は、互いに同じであり得るか、または異なり得る。例えば、互いに異なる場合、シャトルの第1の曲率半径は、シャトルの第2の曲率半径よりも小さくまたは大きくすることができる。例えば、図14Aは、シャトル14がシャトルの第1の位置にあるときに、シャトル14がシャトルの第1の曲率半径を有することができることを例示し、図16および図17Aは、シャトル14がシャトルの第2の位置にあるときに、シャトル14がシャトルの第2の曲率半径を有することができることを例示する。図16および図17Aは、シャトルの第2の曲率半径をシャトルの第1の曲率半径よりも小さくすることができることをさらに例示する。例えば、シャトルの第2の曲率半径は、例えば、シャトルの第1の曲率半径よりも約0.075インチ~約0.010インチ小さくすることができ、この範囲内で0.001インチずつ増加すること(例えば、0.010インチ、0.015インチ、0.075インチ)を含む。シャトル14は、ばねとすることができる。例えば、シャトル14がシャトルの第2の曲率半径を有する場合、シャトル14は、シャトルの第1の曲率半径を有するように付勢することができる。例えば、シャトル14がシャトルの第2の曲率半径を有して、上顎部30または下顎部38内にある場合、シャトル14が(例えば、装填器制御装置762を介して)装填器750から上顎部30または下顎部38の中へ移動する(例えば、並進する)ときに、シャトル14は、雄型ストッパ412を雌型ストッパ416の中へ外向きに(例えば、半径方向外向きに)押すように付勢することができる。別の例として、シャトル14は、装置188に装填する前後で同じ曲率半径(例えば、シャトルの第1の曲率半径)を有することができる。例えば、シャトル14は、シャトル14がシャトルの第1の位置にあるときに、およびシャトル14がシャトルの第2の位置にあるときに、同じ曲率半径(例えば、シャトルの第1の曲率半径)を有することができる。装填器制御装置762は、装填器を方向765に(例えば、装填器制御装置の第1の位置から装填器制御装置の第2の位置まで)移動させることによって、雄型ストッパ412を移動させて雌型ストッパ416と係合させることができる。別の例として、装填器制御装置762は、例えば、調整が所望される(例えば、シャトル14または装置188を装填器750内またはその上に再整列させる)場合、例えば、装填器を方向765とは反対の方向に(例えば、制御装置の第2の位置から装填器制御装置の第1の位置まで)移動させることによって、雄型ストッパ412を移動させて雌型ストッパ416を係合解除させることができる。
装填器750は、縫合糸および/またはシャトルを縫合装置(例えば、装置188)に装填するために使用することができる。装填器750は、縫合糸(例えば、縫合糸70)および/またはシャトル(例えば、シャトル14)を有することができ、これらは、縫合糸またはシャトルに損傷を与えることなく、または装填の装填プロセス中に最小の損傷が生じた後であっても縫合糸またはシャトルを使用することができるような最小の損傷を縫合糸またはシャトルに生じさせて、(例えば、装填器制御装置762を介して)無装填構成(例えば、図14A)から装填構成(例えば、図16および/または図17A)まで移動することができる。
本明細書で開示、例示、および/または想到される装置(例えば、装置188)のいずれかは、例えば、シャトル14を装置に装填するために、装填器750に取り外し可能に取り付け可能とすることができる。
その各々は、すべての目的のために参照によりその全体が本明細書に組み込まれる、2014年4月17日に出願された米国特許出願第14/255,945号(US2014/0316443として公開)、2019年4月1日に出願された国際出願第PCT/US2019/025203号(WO2019/191768として公開)、および/または2020年1月3日に出願された米国特許出願第16/733,740号に開示、例示、および/または想到される任意のシステム、装置、特徴、および/または方法は、(例えば、縫合糸を伴うおよび/またはシャトルを伴うこれらの用途のうちのいずれかに、システム、装置、および/または特徴のいずれかを装填するために)すべての目的で装填器750とともに使用することができ、および/または任意の目的のために本明細書に開示、例示、および/または想到されるシステム、装置、特徴、および/または方法のいずれかと組み合わせることができる。
本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な変更および修正が本開示に対してなされ得ること、ならびに均等物が採用され得ることは、当業者にとって明らかである。任意の変形形態によって示される要素は、特定の変形形態のための例示的なものであり、本開示の範囲内で他の変形形態に使用することができる。本明細書で単数として記載された任意の要素は、複数にすることができる(すなわち、「1つ」として記載されたものは、1つ以上にすることができる)。ある類の要素の任意の種の要素は、その類の任意の他の種の要素の特性または要素を有することができる。上で説明した構成、要素、または完全な組立体、ならびに本開示および本開示の態様の変形形態を実行するための方法およびそれらの要素は、任意の組み合わせで互いに組み合わせること、および修正することができる。「Aおよび/またはB」構造または同様の構造を含む任意のフレーズは、(1)Aが単独である、(2)Bが単独である、(3)AおよびBが一緒であることを意味することができる。開示される任意の範囲は、開示される範囲の任意の部分範囲を含むことができ、例えば、1~10ユニットの範囲は、2~10ユニット、8~10ユニット、または任意の他の部分範囲を含むことができる。