JP2022550978A - 薬剤用量決定デバイスおよび方法 - Google Patents

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Abstract

本出願は、対象者への薬剤の投与処方計画を決定するためのデバイスおよび方法に関する。対象者の投与処方計画を決定することは、対象者に投与すべき薬剤の量を基本期間ごとに計算すること、および薬剤の量を投与するために使用され得る少なくとも2つの剤形の組合せを決定して、その組合せを、少なくとも2つの異なる基準に照らして評価することを含む。本発明の方法は、複数の剤形で利用可能な薬剤、特に、例えば血友病の日常的な予防などにおいて、長期間にわたって日常的に投与される薬剤の投与処方計画の選択における用途を見出す。【選択図】図1

Description

本発明は、対象者への薬剤の投与処方計画を決定するためのコンピュータ実施方法、ならびにその方法を実施するコンピューティングデバイスに関する。本発明の方法およびデバイスは、薬剤の量および/または薬剤濃度が異なる複数の剤形で利用可能な薬剤、特に予防的かつ/または治療目的で長期間にわたって定期的に投与すべき薬剤の投与処方計画の決定に適用される。
多くの病気および疾患は、治療および/または予防目的のために薬剤の定期的な投与を必要とする。通常、臨床試験を通じて、薬剤の負荷を達成するために使用できる薬剤量および投与間隔とともに、薬剤の安全かつ効率的な負荷が決定される。これらはさらに、患者の体重、年齢、性別など、患者に関連する1つまたは複数のパラメータに依存する可能性がある。臨床試験によって設定された条件を満たし得る、薬剤量と投与間隔との様々な組合せが存在する可能性がある。さらに、投与の柔軟性を高めるために、薬剤を複数の異なる剤形で利用可能にすることができる。
通常、臨床試験で設定された条件を満たし、かつ特定の患者に適した投与処方計画を選択することは、医療従事者に委ねられている。この選択は複雑な作業である可能性があり、したがって、特定の処方計画の選択が患者にとって回避可能な不便さおよび/または費用をもたらすおそれがある。これらは、長期間にわたって投与される高額な製品の場合かつ/または投与が比較的複雑である場合(例えば、注射による)に、特に問題となるおそれがある。したがって、複数の可能性の間での選択が容易ではない患者の投与処方計画を決定するための手段に対する満たされていないニーズが存在する。患者の体重、および体重と投与すべき薬剤の量との関係に基づいて、患者に投与すべき薬剤の量を算出する簡易なツールが存在する。これらのツールは、投与すべき薬剤の量の算出におけるエラーのリスクを低減する。それでもやはり、患者のための投与処方計画の選択による実際的影響が大きいことを考慮すると、患者の投与処方計画を決定するためのより効率的かつ正確な手段が当技術分野で依然として必要とされている。
本発明者らは、薬剤が少なくとも2つの異なる剤形で利用可能であり、投与処方計画の選択が少なくとも2つの異なる基準に影響を与える、対象者への薬剤の投与処方計画を決定するための新しいデバイスおよび方法を開発した。本方法およびデバイスは、最適ではない投与処方計画がそのような状況で医療従事者によって定期的に選択される可能性があり、適切な投与処方計画を選択するという問題の複雑さがこの選択を任務とする医療従事者の知力をはるかに上回る可能性があるという発見に端を発する。本発明者らは、臨床試験によって設定された限界の範囲内に入る可能な投与処方計画の数において指数的爆発が存在する可能性があり、組合せの選択が、患者との関連性の一連の基準に対して直感的でない結果をもたらす可能性があるという観察によって、この発見について少なくとも部分的に説明できることを特定した。
したがって、本発明の第1の態様は、プロセッサとメモリとを含むコンピューティングデバイスであって、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ること、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値に少なくとも部分的に基づいて基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することであって、薬剤が、薬剤の総量および/または剤形の用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で利用可能である、投与すべき薬剤の量を決定すること、対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せ(A[D1、D2、D1D2])を計算することであって、最小の組合せが、剤形の組合せ(D1、D2、D1D2)における各剤形の用量の最小数を使用することによって薬剤の量(A)に達するかまたは薬剤の量(A)を超える組合せである、最小の組合せを計算すること、少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択すること、ならびに選択された組合せのサブセットを、対象者にとって最適な投与処方計画として出力することによって、対象者への薬剤の投与処方計画を決定するように構成される、コンピューティングデバイスを提供する。
本発明者らは、ある量の薬剤を投与するために少なくとも2つの剤形の複数の組合せがしばしば使用され得ること、およびそのような組合せのすべてが先行技術に従って考慮されるわけではないことを特定した。本発明者らはさらに、評価に有用なすべての可能な組合せを計算することは、最小の組合せの概念を定義し、自動式の評価および選択のためにそのようなすべての最小の組合せを計算することによって達成され得ることを特定した。
対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せ(A[D1、D2、D1D2])を計算することは、(a)対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成する各投薬製剤の用量の最小数(単一剤形の組合せ)を計算すること、および(b)各剤形から開始して、開始剤形について(a)で得られた数より少ない開始剤形の用量の増加数と組み合わせて、対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成するために必要とされる他の剤形のそれぞれの用量の最小数を計算することを含み得る。3つ以上の剤形を使用できる場合、すべての最小の組合せを計算することは、(c)各剤形から開始して、開始剤形の用量の増加数、および他の剤形のそれぞれの用量の増加数と順番に組み合わせて、対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成するために必要とされる他の剤形のそれぞれの用量の最小数を計算することもさらに含み得る。
また、本明細書では、対象者への薬剤の投与処方計画を決定するためのコンピュータ実施方法であって、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ることと、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値に少なくとも部分的に基づいて基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することであって、薬剤が、薬剤の総量および/または剤形の用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で利用可能である、投与すべき薬剤の量を決定することと、対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せ(A[D1、D2、D1D2])を計算することであって、最小の組合せが、剤形の組合せ(D1、D2、D1D2)における各剤形の用量の最小数を使用することによって、対象者に投与すべき薬剤の量(A)に達するかまたはその薬剤の量(A)を超える組合せである、最小の組合せを計算することと、少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択することと、選択された組合せのサブセットを、対象者にとって最適な投与処方計画として出力することとを含む方法が提供される。
本明細書に記載の方法の特徴はいずれも、これらの方法を実施するように構成されたコンピューティングデバイスに等しく適用可能である。同様に、コンピューティングデバイスに関連して本明細書に記載されている特徴はいずれも、コンピューティングデバイスが実施するように構成されている本明細書に記載の方法に適用され得る。
本開示の文脈の中で、薬剤は、治療または予防の目的で対象者に投与される1つまたは複数の有効成分である。剤形は、薬剤の医薬処方であり、剤形の各用量は、ある一定量の薬剤と、任意選択として賦形剤とを含む。賦形剤が含まれる場合、剤形は、剤形中の薬剤の濃度によって異なる可能性がある。賦形剤が剤形に含まれるかどうかにかかわらず、剤形は、剤形の各用量における薬剤の総量によって異なる可能性がある。剤形の用量は、単一の丸薬、錠剤、カプセル、溶液のバイアル、または剤形に従って処方される任意の他の個々の用量であり得る。
本開示のデバイスおよび方法は、剤形のうちの少なくとも1つが単回使用剤形である場合に特に有利であり得る。単回使用剤形は、各用量が単回投与にのみ使用され得る剤形である。単回使用剤形の用量が単回投与の一部として少なくとも部分的に消費されると、残りの用量は廃棄され、その後の投与に使用することができない。例えば、単回使用剤形の用量は、滅菌溶液を含む溶液のバイアル、または消費前に滅菌されている任意の他の剤形であり得、用量の一部を消費すると残りの用量の滅菌性は損なわれる。同様に、単回使用剤形は、剤形の用量の一部を消費すると残りの用量の特性が損なわれる任意の剤形であり得る。特性は、安全性(例えば、汚染、薬剤の派生形態の作成など)または有効性(例えば、薬剤の分解)に関連し得る。例えば、剤形は、空気への暴露時に酸化あるいは分解する成分を含む可能性があり、用量の残りの部分は、用量の一部の消費中または消費後に空気に暴露され得る。剤形のうちの少なくとも1つが単回使用剤形である場合、異なる組合せが異なる廃棄量(部分的な消費後に残っている用量の残りの部分)に関連し得るので、剤形のどの組合せを使用すべきかを選択することが特に重要であり得る。
薬剤は、バイオ医薬品であり得る。実施形態では、薬剤は、ポリペプチドまたはタンパク質である。例えば、薬剤は、抗体からなるか、または抗体を含み得る。実施形態では、薬剤は、参照により本明細書に組み込まれる、EP2644698B1に記載されるような抗体である。実施形態では、薬剤は、(HEMLIBRA(登録商標)として市販されている)エミシズマブである。バイオ医薬品は高価であり製造が困難であり得るので、本開示のデバイスおよび方法は、バイオ医薬品の文脈において特に有利であり得る。さらに、バイオ医薬品は、比較的短い有効期間を有する可能性があり、かつ/または単回使用剤形としてのみ利用可能である可能性がある。そのため、これらのタイプの製品では、投与のパラメータの最適化が特に重要になる可能性がある。
本開示のデバイスおよび方法は、剤形の用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で薬剤が利用可能である場合に特に有利である。実際、そのような場合、本発明を使用せずに適切な剤形の組合せを選択することは特に困難である可能性がある。さらに、本開示のデバイスおよび方法は、薬剤が長期間にわたって一定の間隔で投与される場合に特に有利であり得る。実際、薬剤が長期間にわたって投与される場合、薬剤の投与に関連する不便さおよび不利な点を可能な限り減らすことが特に重要である。長期間とは、薬剤に関連する治療効果または予防効果を達成するために薬剤の複数回投与が必要である期間を指し得る。例えば、薬剤に関連する予防効果の治療では、薬剤の最小濃度が所定の期間にわたって患者の中で(例えば、血漿上で)維持されている必要があり得、前記期間にわたって薬剤の複数回の別々の投与を必要とする。場合によっては、期間は対象者の生涯である可能性がある。実施形態では、薬剤は、病気または疾患の日常的な予防のために投与される。実施形態では、疾患は、血友病および/または出血性障害である。さらに、対象者は、ヒトまたは動物の対象であり得る。通常、対象者は、ヒトの対象であり得る。
本開示の方法およびデバイスは、複数の剤形(すなわち、少なくとも2つの剤形)が使用されるという条件で、本明細書に記載のステップで考慮される異なる剤形の数に関して限定されない。具体的には、薬剤は、3つの剤形(D1、D2、D3)、4つの剤形(D1、D2、D3、D)、5つの剤形(D1、D2、D3、D4、D5)、または6つの剤形(D1、D2、D3、D4、D5、D6)で利用可能であり得る。2つ、3つ、4つ、5つ、または6つの剤形のうちの少なくとも2つは、剤形の用量における薬剤濃度によって互いに異なる可能性がある。
本開示の文脈において、サブセットは、厳密な(真の)サブセットではなく、代わりに、セット内のすべての組合せを含み得る。例えば、これは、選択に使用される基準に照らして評価されたときに、セット内のすべての組合せが同等である場合に発生する可能性がある。
少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択することは、第1の基準に従って組合せ(A[D1、D2、D1D2])の第1のサブセットを選択すること、および第1の基準とは異なる第2の基準に従って第1のサブセットから組合せの第2のサブセットを選択することを含み得る。そのため、選択された組合せのサブセットを対象者にとって最適な投与処方計画として出力することは、最後に選択された組合せのサブセットを対象者にとって最適な投与処方計画として出力することを含み得る。さらに、基準に従って組合せのサブセットを選択することは、基準に従って組合せをランク付けすること、および最高のランクを有するすべての組合せを選択することを含み得る。サブセットの連続する選択に基づいた実施態様(すなわち、基準の階層的またはネストされた適用)は、特に単純で効率的である。さらに、ランク付けを使用して組合せのサブセットを選択する実施態様では、例えば第1の基準に従ったランク内で第2の基準に従って組合せをランク付けすることによって、第1の選択で作成された組合せのランク付けされたリストを、第2の選択の開始点として使用することができるので、選択されていない組合せを追跡することが可能であり得る。
本開示の方法およびデバイスは、組合せの連続するサブセットを選択する際に使用されるさらなる基準の数に関して限定されない。したがって、少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットの選択は、第1、第2、および第3の基準、第1、第2、第3、および第4の基準などを満たす組合せのサブセットの選択を含み得る。具体的には、コンピューティングデバイスは、第3(第4、第5など)の基準に従って、第2(第3、第4など)のサブセットから、組合せの第3(第4、第5など)のサブセットを選択するようにさらに構成され得る。このような場合、出力される最後に選択されたサブセットは、第3(それぞれ第4、第5など)のサブセットになる。同様に、本開示の方法は、さらなる基準に従って、以前に選択されたサブセットからサブセットを選択し、それらの連続して選択されたサブセットの最後のサブセットを出力するさらなるステップを含み得る。本開示の文脈において、第2の基準は、第1の基準とは異なる基準であり、第3の基準は、第1の基準および第2の基準とは異なる基準であり、以下同様である。
実施形態では、対象者に関連する1つまたは複数のパラメータの関数としての基本期間(t)当たりに投与すべき薬剤の量は、本明細書に記載の方法への入力として提供される。この入力は、方法の開始前にメモリに記憶され、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値として、プロセッサによって検索されるかまたはプロセッサによって受け取られ得る。さらに、この入力は、対象者に関連する1つまたは複数のパラメータを、基本期間(t)当たりに投与すべき薬剤の量に結び付ける1つまたは複数の数学的関係として提供され得る。少なくとも1つのパラメータは、対象者の体重を含み得、基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することは、対象者の体重について受け取った値に少なくとも部分的に基づき得る。基本期間当たり(例えば、日、週、または月当たり)に投与すべき薬剤の量と対象者の体重との間の関係は、臨床試験の出力として提供され得、これらの関係は、対象者に投与すべき薬剤の量を自動的に決定するために、本方法によって使用され得る。例えば、基本期間当たりのkg(患者の体重)当たりの薬剤の量は、本明細書に記載の方法への入力として提供され得る。したがって、対象者の体重に少なくとも部分的に基づいて基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することは、対象者の体重に、基本期間(t)当たりの薬剤の事前設定済みの(すなわち、所定の)量を乗算することを含み得る。さらに、基本期間当たりの1kg当たりの薬剤の複数のそのような事前設定済みの量は、方法への入力として提供され得、そのような量の選択は、(例えば、性別、年齢、病期の重症度/病期などの)患者に関連する別のパラメータの値に依存する。実施形態では、少なくとも1つのパラメータは対象者の体重であり、対象者に関連する1つまたは複数のパラメータがさらに受け取られる。これらは、対象者の年齢、対象者の性別、病気関連パラメータ、および治療関連パラメータを含む群から選択され得る。病気関連パラメータは、病気の重症度、識別情報、病期、別の病気または疾患の併発などの指標であり得る。治療関連パラメータは、対象者が受けているまたは受けていた別の治療の指標であり得る。したがって、コンピューティングデバイスは、受け取った少なくとも1つのパラメータの値に基づいて、対象者の体重と基本期間当たりに投与すべき薬剤の量との間の関係を(例えば、メモリに記憶された関係のセットから)選択し、受け取った対象者の体重の値を使用して、選択した関係に従って、基本期間当たりに投与すべき薬剤の量を計算するように構成され得る。例えば、少なくとも対象者の体重および対象者に関連するさらなるパラメータに基づいて基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することは、プロセッサが、対象者に関連する少なくとも1つのさらなるパラメータの値に応じて、選択された基本期間(t)当たりの薬剤の事前設定済みの量をメモリから検索し、対象者の体重に、選択された基本期間(t)当たりの薬剤の事前設定済みの量を乗算することを含み得る。
本発明者らは、いくつかの状況において、適切な投与処方計画は、投与間の複数の時間間隔のうちの1つに基づき得ることをさらに認識した。これらの状況では、問題の複雑さがさらに高まる可能性だけでなく、特に有利な投与処方計画を特定する可能性をさらに高める可能性についてさらに考慮する必要がある。この可能性に対応してこの可能性を活用するために、コンピューティングデバイスは、基本期間(t)の1つまたは複数の倍数(n)について、対象者に投与すべき薬剤の量(An1t、An2t)を算出し、基本期間(t)の倍数(n)のそれぞれについて、対象者に投与すべき薬剤の量(An1t、An2t)を達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せを計算するようにさらに構成され得る。
実施形態では、投与間の1つまたは複数の適切な間隔(例えば、投与間の最大の適切な間隔など)が、本明細書に記載の方法への入力として提供される。この入力は、方法の開始前にメモリに記憶され、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値として、プロセッサによって検索されるかまたはプロセッサによって受け取られ得る。1つまたは複数の適切な間隔は、本明細書に開示される方法での使用に適した、基本期間(t)のもう1つの倍数(n)を定義するために使用され得る。例えば、1週間当たりに1kg当たりに投与すべき薬剤の1つまたは複数の量が、4週間の最大の適切な間隔と組み合わせて提供され得る。実施形態では、コンピューティングデバイスは、基本期間(t)の特定の倍数(n)の約数である基本期間(t)の倍数(n)を決定するようにさらに構成され、特定の倍数は、投与間の事前設定された最大間隔に対応する。有利には、これは、コンピューティングデバイスが、事前設定された限界(例えば、臨床試験によって以前に設定された可能性がある限界など)内にある代替の用量処方計画を自動的に識別することが可能あり得ることを意味する。
実施形態では、コンピューティングデバイスは、基本期間(t)の1つまたは複数の倍数(n)を、対象者に関連するさらなるパラメータとしてその倍数(n)を受け取ることによって、またはメモリからその倍数(n)を検索することによって取得するようにさらに構成される。同様に、本明細書に記載の方法は、基本期間(t)の1つまたは複数の倍数(n)を、対象者に関連するさらなるパラメータとしてその倍数(n)を受け取ることによって、または基本期間(t)の1つまたは複数の所定の倍数(n)を使用して取得することをさらに含み得る。これは、何らかの理由(例えば、安全性、規制、例えば訓練を受けたスタッフの利用可能性などの投与に関連する実務上の考慮事項など)で、例えば臨床試験から決定された投与間隔の厳密な順守が推奨される場合に、特に有用であり得る。
場合によっては、薬剤は、治療過程をともに形成する複数の段階で対象者に投与されるものであり、投与処方計画は、複数の段階の間で異なる可能性がある。このような場合、対象者ごとに2つの潜在的に異なる投与処方計画を決定する必要があり、これにより、医療従事者の作業がさらに複雑になり、エラーまたは最適ではない投与処方計画が選択されるリスクが高まる可能性がある。本開示のデバイスおよび方法は、これらの場合を有利に処理することが可能であり得る。例えば、薬剤は、「負荷段階」と呼ばれ得る第1の段階中に第1の投与処方計画に従って投与され得る。負荷段階に続いて、「維持段階」と呼ばれ得る第2の投与処方計画に従って薬剤が投与され得る。基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の事前設定された量(A)および/または投与間の1つまたは複数の適切な間隔は、異なる段階間で異なる可能性がある。実施形態では、コンピューティングデバイスは、治療過程をともに形成する複数の段階のうちの1つまたは複数について、本明細書に記載の方法の各ステップを実施するように構成され得る。例えば、コンピューティングデバイスは、基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定し、第1の段階(例えば、負荷段階)の事前設定済みの値に基づいて、また第2の段階(例えば、維持段階)の事前設定済みの値に基づいて、使用する基本期間(t)のもう1つの倍数(n)を定義するように構成され得る。コンピュータは、基本期間および(該当する場合は)任意の倍数についてすべての最小の組合せを計算し、第1の段階および第2の段階のそれぞれについて個別に組合せのサブセットを選択するようにさらに構成され得る。選択されたサブセットは、第1の段階および第2の段階のそれぞれについて、ともにまたは個別に出力され得る。代替として、治療の段階の選択結果は、基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)に関する事前設定済みの値および/または投与間の適切な間隔に関する値のどれが選択され得るかに基づいて、入力として受け取られ得る。
本開示の方法のいくつかのステップ(および本開示のデバイスが実施するように構成される対応するステップ)は、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取る前に実行され得る。例えば、対象者に投与すべき薬剤の量(A、Ant)、および任意選択としてこれらの量を達成するために使用され得る最小の組合せは、対象者に関連するパラメータの事前定義された値のセットについて、(例えば、プロセッサによって)事前計算され(メモリに記憶され)得る。いくつかのそのような実施形態では、コンピューティングデバイスは、対象者に投与すべき薬剤の量(A、Ant)の所定のセットのそれぞれを達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せを計算するように構成され得る。コンピューティングデバイスは、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ると、受け取った値に少なくとも部分的に基づいて、基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定し、投与すべき薬剤の量(A、Ant)の事前計算されたセットの中で最も近い薬剤の総量(A、Ant)を識別し、識別された最も近い薬剤の量(A、Ant)を達成するために使用され得る事前計算された組合せから、組合せのサブセットを選択するようにさらに構成され得る。代替として、コンピューティングデバイスは、少なくとも1つのパラメータ(例えば、対象者の体重など)の値の所定のセットに少なくとも部分的に基づいて、基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定し、少なくとも1つのパラメータの値の所定のセットから決定された薬剤の量(A、Ant)のそれぞれを達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せを計算するように構成され得る。コンピューティングデバイスは、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ると、少なくとも1つのパラメータの値の所定のセットの中で最も近い値を識別し、識別された最も近い値に対応する薬剤の量(A)を達成するために使用され得る事前計算された組合せから、組合せのサブセットを選択するようにさらに構成され得る。同様に、コンピューティングデバイスは、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ると、投与すべき薬剤の総量(A、Ant)を計算し、投与すべき薬剤の量(A、Ant)の事前計算されたセットの中で、最も近い投与すべき薬剤の量(A、Ant)を選択し、識別された最も近い薬剤の量(A、Ant)を達成するために使用され得る事前計算された組合せから、組合せのサブセットを選択するようにさらに構成され得る。組合せを事前計算することにより、組合せを使用してユーザへの推奨事項を生成する前に、組合せの広範な確認を自動および/または手動で実行することが可能になり得る。さらに、組合せを事前計算することにより、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を含む要求を受け取ったときにユーザに出力を提供する際の速度が向上する可能性がある。
「ユーザ」という用語は、本明細書で使用される場合、本開示の方法およびデバイスのユーザを指す。ユーザは、対象者自体であり得るか、または対象者の投与処方計画を決定するために本開示の方法およびデバイスを使用する人であり得る。後者の場合、ユーザは医療従事者であり得る。
代替の実施態様では、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ると、基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定すること、および、投与すべき薬剤の量(A)を達成するために使用され得るすべての最小の組合せを計算することが実行される。対象者に関する情報を受け取ったときに組合せを計算することは、使用される少なくとも1つのパラメータの値について仮定を行うことを全く必要としない場合があり、したがって、柔軟性および精度が向上する可能性がある。例えば、少なくとも1つのパラメータが対象者の体重を含む実施形態では、組合せを事前計算するために使用されたセット内の最も近い体重の値ではなく、正確な体重を使用することができる。
組合せのサブセットの選択は、基本期間(t)および基本期間(t)の倍数(n)のそれぞれに対して個別に実行され得るか、または基本期間(t)および基本期間(t)の倍数(n)のすべてに対して共同で実行され得る。選択が個別に実行される場合、組合せの(最後の)選択されたサブセットを出力することは、基本期間(t)および基本期間(t)の倍数(n)のそれぞれについて、組合せの(最後の)選択されたサブセットを出力することを含み得る。言い換えれば、考慮されてきた異なる投与間隔(t、およびtの倍数nのそれぞれ)のそれぞれに対して、個別の最適な投与処方計画が提供され得る。これは、有利には、ユーザが使用したい可能性のある投与間隔のそれぞれの最適解をユーザに提示することができ、ユーザは、次いで、自分がその特定の投与間隔の最適な処方計画を使用しているという知識を伴って、最も便利な投与間隔を選択することができる。いくつかのそのような実施形態では、コンピューティングデバイスは、基本期間(t)および基本期間の倍数(n)のそれぞれについての選択されたサブセットにわたって、基準のうちの1つ、好ましくは第1の基準に従って、選択された投与処方計画のうちのどれが最適であるかの指示を出力するように構成される。これは、有利には、ユーザが、いくつかの投与間隔がより有利な投与処方計画を選択することを可能にすることができるかどうかに関する知識と組み合わせて、自分の選好に基づいて便利な投与間隔を選択することを可能にし得る。例えば、複数の投与間隔が可能である場合、ユーザが関心を示し得る基準のうちの1つに対してパフォーマンスを損なうことなくこれらの投与間隔の一部を選択できないことがすぐには分からない場合がある。本開示の方法およびデバイスは、各投与間隔にとって最適な投与処方計画を出力するとともに、これらの「個別に最適である」(すなわち、各投与間隔の処方計画全体で個別に最適である)投与処方計画が「大域的に最適である」(すなわち、考慮されるすべての処方計画全体で最適である)かどうかのフラグを立てることによって、そのような状況に取り組むことが可能であり得る。
第1、第2、第3などの選択のいずれかに使用される基準の選択結果は、それぞれ、対象者に関連する1つまたは複数のさらなるパラメータの値として受け取られ得る。例えば、ユーザから、第1の基準として使用される基準が受け取られ得る。第2の基準および任意選択としてそれに続く基準が同様の方法でユーザによって選択され得るか、または、デフォルト値(例えば、メモリに記憶されているデフォルトの基準など)が使用され得る。さらに、第2の基準およびそれに続く基準のそれぞれに使用されるデフォルト値は、第1の基準に対して受け取った選択結果に基づいて自動的に選択され得る。さらに、基準の選択は、所定の基準のセットからであり得る。例えば、方法は、所定の基準のセットをユーザに提供すること、および所定のセットからの1つまたは複数の基準の選択結果を、対象者に関連するさらなるパラメータの値として受け取ることを含み得る。
第1/第2/第3などの基準を満たす組合せのサブセットを選択することは、各組合せに関連するパラメータの値を算出すること、および算出されたパラメータの値を最小化または最大化する組合せを選択することを含み得る。算出されたパラメータの値を最小化/最大化する組合せは、サブセットが選択された組合せのセット内の算出されたパラメータの最小値/最大値に関連する組合せであり得る。この選択には、組合せのセット内のパラメータの最小値/最大値から所定の範囲内にあるパラメータの値に関連する組合せが、パラメータの値を最小化/最大化するサブセットに含まれるよう選択され得るように、ある程度の許容誤差が含まれ得る。例えば、組合せに関連するパラメータの値は、組合せに関連する廃棄量、組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの数、組合せの投与に関連する物理的調製ステップの数、または上記の任意の組合せまたは派生物を含み得る。
実施形態では、方法は、剤形の組合せに関連する廃棄量(W[D1、D2、D1D2]、Wn1t[D1、D2、D1D2]、Wn2t[D1、D2、D1D2])を、剤形の組合せにおける薬剤の総量と、対象者に投与すべき薬剤の量(A、An1t、An2t)との間の差として計算することを含む。方法は、総廃棄量を期間当たりの廃棄量として計算することをさらに含み得る。総廃棄量(期間当たりの廃棄量)を計算することは、基本期間t当たりの廃棄量を計算することを含み得る。これは、各組合せの廃棄量をその対応する倍数(n)で除算することによって達成され得、基本期間(t)に対応する組合せの場合はn=1である。他の実施形態では、総廃棄量(期間当たりの廃棄量)を計算することは、倍数(n)の最小公倍数に対応する期間にわたる総廃棄量を計算することを含む。投与処方計画に関連する廃棄量は、薬剤が高価である、調達が困難である、かつ/または残余分を処分することが困難であるときの計算に特に有用なパラメータであり得る。さらに、剤形のいくつかがその濃度によって異なる場合、薬剤の量に関して廃棄量を追跡することは特に有利であり得る。実際、そのような場合、各投与処方計画に従って使用されている剤形の量を決定できたとしても、どの投与処方計画が最も低い廃棄量と関連しているかはすぐには明らかにならない可能性がある。さらに、総廃棄量(基本期間であろうと考慮される異なる倍数nの公倍数であろうと、同等の期間当たりの廃棄量)を計算することは、その計算により複数回投与に対して最適な投与処方計画を決定することが可能になるので、特に有利であり得る。これは、単回投与のパラメータからはすぐには明らかにならない可能性があり、長期間にわたって投与される薬剤にとって特に有利であり得る。したがって、実施形態では、サブセットを選択するために使用される基準のうちの1つは、各組合せに関連する総廃棄量(期間当たりの廃棄量)の値に適用され、選択される組合せは、このパラメータを最小化する組合せである。
廃棄量の計算の代わりに、または廃棄量の計算に加えて、組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの総数が計算され得、これは、組合せのサブセットを選択するために使用される基準のうちの1つとして使用され得る。組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの総数を計算することは、組合せを投与するために使用され得、かつ各物理的投与ステップのための薬剤の事前設定された最大量、各物理的投与ステップのための剤形の事前設定された最大量、および単一の物理的投与ステップでの濃度が異なる剤形の組合せに対する制限から選択された1つまたは複数の規則を満たす、物理的投与ステップの最小数を計算することを含み得る。さらに、各物理的投与ステップの薬剤/剤形の事前設定された量に関する規則は、特定の量を投与するために必要とされる精度に応じて異なる方法で適用され得る。例えば、特定の精度で指定された量は、別のより低い特定の精度で指定された量とは異なる薬剤/剤形の事前設定された最大量に関連し得る。これらの規則のそれぞれは、事前に決定され得る(例えば、メモリに記憶され得る)か、または対象者に関連するさらなるパラメータとして受け取られ得る。さらに、1つまたは複数のそのような所定の規則の選択は、対象者に関連する1つまたは複数のパラメータの値に基づき得る。例えば、各物理的投与ステップについて剤形の2つ以上の所定の最大量が利用可能であり得、これらの量のうちの1つを選択することは、対象者の体重、対象者の年齢、病気関連パラメータなどのパラメータに依存し得る。組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの数は、薬剤の投与が困難である、痛みを伴う、または不便である場合に考慮するのに特に有用なパラメータであり得る。さらに、特に、組合せの投与に必要とされる個別の物理的投与ステップの数を決定するときに複数の規則を考慮しなければならない場合、組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの総数が、組合せからすぐには明らかにならない場合がある。そのような場合、投与に必要とされるステップの総数の自動化された計算、およびこれに基づく組合せの比較により、有利には、組合せを投与するときに考慮されるべき要因の複雑さに起因して直感的に好ましくないと思われていた可能性のある組合せの選択が可能になり得る。したがって、実施形態では、サブセットを選択するために使用される基準のうちの1つは、各組合せに関連する物理的投与ステップの総数の値に適用され、選択される組合せは、このパラメータを最小化する組合せである。
各物理的投与ステップの薬剤の事前設定された最大量は、薬剤の重量または薬剤の単位数として指定され得る。各物理的投与ステップの剤形の事前設定された最大量は、剤形の重量または剤形の体積として指定され得る。実施形態では、剤形は液体製剤である。例えば、剤形は、溶液、懸濁液、または任意の他のタイプの液体製剤であり得る。液体製剤の単一の物理的投与ステップは、ある体積の剤形の単回注射であり得る。いくつかの実施形態では、各単回注射は、2つの事前設定された最大体積(V、V)を含む群から選択される事前設定された最大体積を有する。いくつかの実施形態では、各単回注射は、3つの事前設定された最大体積(V、V、V)を含む群から選択される事前設定された最大体積を有する。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイスは、異なる最大体積での単回注射を組み合わせない投与処方計画を優先するようにさらに構成される。例えば、組合せに関連する物理的投与ステップの数を計算するとき、コンピューティングデバイスは、異なる最大体積を使用しない可能な最小の数を組合せに関連付けることができる。これは、使用される異なるシリンジの数を減らすのに有用であり得る。実施形態では、単一の物理的投与ステップは、液体製剤である、ある体積の剤形の単回摂取であり得る。実施形態では、単一の物理的投与ステップは、例えば点滴を使用する静脈内手段によって液体製剤としてある体積の剤形を投与するのに必要な時間の単位であり得る。実施形態において、剤形は、固体(例えば、錠剤、粉末など)のまたはカプセル化された製剤である。いくつかのそのような実施形態では、単一の物理的投与ステップは、剤形の重量もしくは体積、または1つまたは複数のカプセルもしくは錠剤の単回摂取であり得る。
廃棄量および/もしくは組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの総数を計算する代わりに、またはそれに加えて、組合せの投与に必要とされる物理的調製ステップの総数が計算され得る。これは、組合せのサブセットを選択するために適用される基準のうちの1つとしても使用され得る。組合せの投与に必要とされる物理的調製ステップの総数を計算することは、組合せを構成する各剤形の用量の数を計算することを含み得る。物理的調製ステップの数は、各投与に関して各剤形の用量の数に比例する可能性があり、各用量は、そのパッケージから抽出され、任意選択として、(例えば、注射用のシリンジに吸引される、摂取用容器に注がれるなど)投与に適した形態に配置されなければならない。組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの総数は、複雑である、エラーが発生しやすい、かつ/または廃棄されやすい調製ステップが投与に必要とされる場合を検討するのに特に有用であり得る。例えば、剤形の用量が、加熱、注入、希釈、溶解などによる投与に適した形態に配置されなければならない場合、そのような各ステップは、エラー、廃棄、汚染などのリスクと関連し得る。さらに、組み合わされた形態での投与に剤形の複数の用量が適している可能性があるので、調製ステップの数は、投与の数と同一ではない可能性がある。投与ステップの数と同様に、調製ステップの数およびこれらが組合せ間でどのように比較されるかは直感的ではない場合がある。したがって、いずれかまたは両方のパラメータを考慮に入れることには、特定の価値があり得る。そのため、実施形態では、サブセットを選択するために使用される基準のうちの1つは、各組合せに関連する物理的調製ステップの総数の値に適用され、選択される組合せは、このパラメータを最小化する組合せである。
組合せのサブセットを選択するために使用される基準に照らして組合せを評価するために使用されるパラメータに加えて、有利には、各組合せに関するさらなる情報が計算され、任意選択としてユーザに出力され得る。この情報は、(組合せの剤形全体で組み合わされた、かつ/または組合せの各剤形について個別の、薬剤の量および/または剤形の量としての)組合せに関連する廃棄量、(組合せの剤形全体で組み合わされた、かつ/または組合せの各剤形について個別の、薬剤の量および/または剤形の量としての)組合せに関連する総廃棄量、各剤形の用量の数、剤形全体の用量の総数、各剤形から(薬剤の量および/または剤形の量として)かつ/または各剤形の各用量から使用される量、各物理的投与ステップに使用される各剤形および/または各剤形の各用量の量、物理的投与ステップの数、投与に必要とされる材料の任意のパラメータ、例えば、剤形が注射用の液体製剤である場合、各物理的投与ステップに使用される注射器具の体積、および/または使用されるシリンジの数のうちの1つまたは複数を含み得る。
さらに、上記のパラメータのうちの少なくとも1つは、少なくとも2つの方法で計算され得、これらの計算の結果は、不一致を識別するために比較され得る。例えば、コンピューティングデバイスは、使用される各剤形の総量および総廃棄量を計算し、その量が、使用される剤形の倍数に適合することを確認するために、総廃棄量と各剤形の総量とを比較するように構成され得る。不一致が検出された場合、警告またはエラーがさらに生成され得る。
実施形態では、ユーザが対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を含む情報を入力することが可能なユーザインターフェースが提供され得る。同様に、1つまたは複数の最適な投与処方計画を出力することは、1つまたは複数の最適な投与処方計画を識別する情報を、ユーザインターフェースを介してユーザに提供することを含み得る。ユーザインターフェースは、本明細書に記載の方法を実施するように構成されたコンピューティングデバイスの一部を形成し得るか、または本明細書に記載の方法を実施するように構成されたコンピューティングデバイスの通信相手となるように構成された第2のコンピューティングデバイスの一部を形成し得る。例えば、本開示によるコンピューティングデバイスは、コンピューティングデバイスが対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ることが、コンピューティングデバイスが第2のコンピューティングデバイスから情報を受け取ることを含み(この情報は第2のコンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介してユーザによって入力された可能性がある)、かつコンピューティングデバイスが1つまたは複数の最適な投与処方計画を出力することが、1つまたは複数の最適な投与処方計画を識別する情報を第2のコンピューティングデバイスに通信することを含む(この情報は、第2のコンピューティングデバイスが第2のコンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介してユーザに提供することが可能であり得る)ように、第2のコンピューティングデバイスと通信するように構成され得る。同じコンピューティングデバイスが本明細書に記載の方法を実施し、コンピューティングデバイスのユーザインターフェースを介して入力を受け取る/出力を提供する実施形態は、すべての計算をローカルで有利に実行することができる。そのため、それらの実施形態は、例えば、結果を提供するためのネットワークへの接続を必要としない場合があり、公共ネットワーク間でデータを共有する必要がない場合がある。逆に、方法を実施するコンピューティングデバイスが、ユーザインターフェースに関連付けられたコンピューティングデバイスから離れている実施形態は、有利には、一元的に維持されているコンピューティングシステム(例えば、サーバなど)によって本開示のツールを提供することを可能にし得る。方法を実施するコンピューティングシステムを一元的に維持する機能は、方法が最新の情報を使用すること、および必要な計算を行うために適切な計算能力が提供されることを保証し得る。さらに、そのような実施態様は、プラットフォーム固有のアプリケーションではなく、例えばウェブアプリケーションとして提供され得るので、クロスプラットフォームの実施態様として簡単に提供され得る。
また、対象者への薬剤の投与処方計画を自動的に決定するためのデバイスも提供され、デバイスは、プロセッサとメモリとを備え、メモリは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに本明細書に記載の方法のステップを実施させる命令を記憶する。具体的には、命令は、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ること、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値に少なくとも部分的に基づいて基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することであって、薬剤が、薬剤の総量および/または剤形の用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で利用可能である、投与すべき薬剤の量を決定すること、対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せ(A[D1、D2、D1D2])を計算することであって、最小の組合せが、剤形の各組合せ(D1、D2、D1D2)において各剤形の用量の最小数を使用することによって、対象者に投与すべき薬剤の量(A)に達するかまたはその薬剤の量(A)を超える組合せである、最小の組合せを計算すること、少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択すること、ならびに選択された組合せのサブセットを、対象者にとって最適な投与処方計画として出力することを、プロセッサに実行させ得る。デバイスは、上記の機能のいずれかを有し得る。
本発明のデバイスは、サーバまたはパーソナルコンピューティングデバイスを含み得る。パーソナルコンピューティングデバイスは、携帯電話またはタブレットなどのモバイルデバイスであり得る。
さらなる態様によれば、プロセッサによって実行されるとプロセッサに本明細書に記載の方法のステップを実施させる命令を記録する、コンピュータ可読媒体が提供される。具体的には、命令は、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ること、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値に少なくとも部分的に基づいて基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することであって、薬剤が、薬剤の総量および/または剤形の用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で利用可能である、投与すべき薬剤の量を決定すること、対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せ(A[D1、D2、D1D2])を計算することであって、最小の組合せが、剤形の各組合せ(D1、D2、D1D2)について各剤形の個々の用量の最小数を使用することによって、対象者に投与すべき薬剤の量(A)に達するかまたはその薬剤の量(A)を超える組合せである、最小の組合せを計算すること、少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択すること、ならびに選択された組合せのサブセットを、対象者にとって最適な投与処方計画として出力することを、プロセッサに実行させ得る。
また、本明細書では、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ることと、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値に少なくとも部分的に基づいて基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することであって、薬剤が、薬剤の総量および/または剤形の用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で利用可能である、投与すべき薬剤の量を決定することと、対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せ(A[D1、D2、D1D2])を計算することであって、最小の組合せが、剤形の組合せ(D1、D2、D1D2)における各剤形の用量の最小数を使用することによって、対象者に投与すべき薬剤の量(A)に達するかまたはその薬剤の量(A)を超える組合せである、最小の組合せを計算することと、少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択することと、選択された組合せのサブセットを、対象者にとって最適な投与処方計画として出力することと、対象者にとって最適な投与処方計画(または、最適な投与処方計画のうちの1つ)を用いて対象者を治療することとによって、対象者への薬剤の投与処方計画を(例えば、プロセッサによって)自動的に決定することを含む、薬剤を用いて対象者を治療する方法も提供される。この態様の実施形態は、任意の他の態様に関連して説明した特徴のいずれかを含み得る。
さらに、本発明は、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ることと、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値に少なくとも部分的に基づいて基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することであって、薬剤が、薬剤の総量および/または剤形の用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で利用可能である、投与すべき薬剤の量を決定することと、対象者に投与すべき薬剤の量(A)を達成するために使用され得る少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せ(A[D1、D2、D1D2])を計算することであって、最小の組合せが、剤形の組合せ(D1、D2、D1D2)における各剤形の個々の用量の最小数を使用することによって、対象者に投与すべき薬剤の量(A)に達するかまたはその薬剤の量(A)を超える組合せである、最小の組合せを計算することと、少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択することと、選択された組合せのサブセットを、対象者にとって最適な投与処方計画として出力することとをハードウェアと協働して実行するための、媒体上に記憶されたコンピュータプログラムを提供する。
本発明の実施形態が使用され得る例示的なコンピューティングシステムを示す図である。 対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法を示す流れ図である。 対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法のためのユーザインターフェースの例示的な実施態様のホーム画面を示す図である。 対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法のためのユーザインターフェースの例示的な実施態様の結果画面を示す図である。 対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法のためのユーザインターフェースの例示的な実施態様の用量詳細インターフェースを示す図である。 対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法のためのユーザインターフェースの例示的な実施態様の注射詳細インターフェースを示す図である。
本明細書に提示された図が本発明の実施形態を例示する場合、これらの図は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。例示された実施形態の同じ構造的特徴に関連するように、必要に応じて異なる図において同様の参照番号を使用する。
本発明の特定の実施形態について、以下で図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態が使用され得る例示的なコンピューティングシステムを示す。
図1には第1のコンピューティングデバイス1が示されている。第1のコンピューティングデバイス1は、例えば、サービスプロバイダコンピューティングシステムの一部を形成することができ、そのため本明細書では「サービスプロバイダコンピューティングデバイス」とも呼ぶ。第1のコンピューティングデバイス1は、1つまたは複数のプロセッサ101(例えば、サーバ)と、1つまたは複数のメモリ102とを備える。第1のコンピューティングデバイスは、複数のスイッチ(図示せず)をさらに備え得る。ユーザ(図示せず)には、ユーザコンピューティングデバイス(本明細書では「第2のコンピューティングデバイス」とも呼ぶ)2が提供される。ユーザコンピューティングデバイス2は、携帯電話、パーソナルコンピュータなどのモバイルコンピューティングデバイスであり得る。コンピューティングデバイス2は、ともに少なくとも1つの実行環境を提供する少なくとも1つのプロセッサ202と少なくとも1つのメモリ201とを有する。典型的には、モバイルデバイスは、iOS、Android、Windowsなどのオペレーティングシステムを備えた少なくとも1つの通常実行環境(REE:regular execution environment)で実行されるファームウェアおよびアプリケーションを有する。コンピューティングデバイス2には、例えば公衆インターネット3を介してコンピューティングインフラストラクチャの他の要素と通信するための手段203も装備され得る。この手段には、例えば、無線通信ネットワークとの通信用の無線通信装置、例えばWi-Fi技術を使用して公衆インターネット3と通信するためのローカル無線通信装置、および/または公衆インターネット3に接続するための有線通信インターフェースが含まれ得る。第2のコンピューティングデバイス2は、典型的にはディスプレイを含むユーザインターフェース204を備える。ディスプレイ204は、タッチスクリーンであり得る。スピーカ、キーボード、1つまたは複数のボタン(図示せず)などの他のタイプのユーザインターフェースが提供されてもよい。第2の(ユーザ)コンピューティングデバイス2は、公衆インターネット3を介するなどして、ネットワーク接続によって、第1の(サービスプロバイダ)コンピューティングデバイス1に接続され得る。
実施形態では、第1のコンピューティングデバイス1は、対象者への薬剤の投与処方計画を決定するように構成される。そのような実施形態では、メモリ101は、プロセッサ102によって実行されると、本明細書に記載のように対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法のステップをプロセッサに実行させる命令を記憶し得る。そのような実施形態では、第1のコンピューティングデバイス1は、例えば、公衆インターネット3を介して、ユーザコンピューティングデバイス2から情報を受け取るように構成され得る。第1のコンピューティングデバイス1は、例えば、公衆インターネット3を介して、ユーザコンピューティングデバイス2に情報を出力するようにさらに構成され得る。次いで、情報は、例えばディスプレイ204を使用して、ユーザコンピューティングデバイス2によって表示され得る。例えば、プロセッサ101は、1つまたは複数のサーバを備えてもよく、方法は、ウェブページ、ウェブアプリケーション、またはプログレッシブウェブアプリケーションとして実施されてもよい。実施形態では、方法は、第1のコンピューティングデバイス1上で実行され、かつ公衆インターネット3を介して第2のコンピューティングデバイス2に配信される、プログレッシブウェブアプリケーションとして実施される。
他の実施形態では、第2のコンピューティングデバイス2は、対象者への薬剤の投与処方計画を決定するように構成される。そのような実施形態では、メモリ201は、プロセッサ202によって実行されると、本明細書に記載のように対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法のステップをプロセッサに実行させる命令を記憶し得る。そのような実施形態では、第2のコンピューティングデバイス1は、ユーザからの入力時に、そのユーザインターフェース204を介して情報を受け取るように構成され得る。第2のコンピューティングデバイス2は、例えばユーザインターフェース204を介して、ユーザに情報を出力するようにさらに構成され得る。そのような実施形態では、方法は、プロセッサ202上でローカルに実行されるアプリケーションとして実施され得る。
当業者は、代替の実施態様が可能であることを理解するであろう。例えば、プロセッサ102は、本明細書に記載のように対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法のステップを実行するように構成され得、方法は、第2のコンピューティングデバイス2上でローカルに実行され、かつ第1のコンピューティングデバイス1にクエリを送る、ネイティブアプリケーションを介してアクセスされ得る。
図2は、対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法の一般的な実施形態を示す。本発明の方法およびデバイスは、薬剤の総量および/または剤形の用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で薬剤が利用可能である状況での使用を見出す。
ステップ200において、(例えば、プロセッサ102またはプロセッサ202によって)対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値が受け取られる。少なくとも1つのパラメータは、対象者の体重であり得る。ステップ200において、1つまたは複数の追加パラメータの値も受け取られ得る。これらの値は、1つまたは複数のユーザ選好を含み得る。ユーザ選好は、例えば、以下でさらに述べるように、対象にとって最も適切な薬剤処方計画の決定に使用される1つまたは複数の基準の選択を含み得る。ユーザ選好は、1つまたは複数の投与頻度(以下でさらに述べるように、投与の基本期間の倍数)の選択を含み得る。対象者に関連する1つまたは複数のさらなるパラメータは、代わりにまたは追加として、対象者の年齢、対象者の性別、病気関連パラメータ、および治療関連パラメータを含む群から選択され得る。病気関連パラメータは、病気の重症度、識別情報、病期、別の病気または疾患の併発などの指標であり得る。治療関連パラメータは、対象者が受けているまたは受けていた別の治療の指標であり得る。1つまたは複数のパラメータの値は、ユーザインターフェース204でユーザによって入力され、プロセッサ102/202に通信され得る。
ステップ210において、基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)は、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値に少なくとも部分的に基づいて決定される。基本期間(t)当たりに投与すべき薬剤の量、および薬剤の所望の予防的または治療的効果を達成するのに適した1つまたは複数の投与頻度は、例えば、当技術分野で知られているように、臨床試験を通じて事前に定義され得る。実施形態では、対象者に関連する1つまたは複数のパラメータの関数としての基本期間(t)当たりに投与される薬剤の適切な(例えば、安全かつ効果的な)量が、本明細書に記載の方法への入力として提供される。例えば、これらはメモリ101/201に記憶され得る。これらは、対象者に関連する1つまたは複数のパラメータを基本期間(t)当たりに投与される薬剤の安全かつ効果的な量に結び付ける1つまたは複数の数学的関係として提供され得る。例えば、基本期間当たりのkg(患者の体重)当たりの薬剤の量は、本明細書に記載の方法への入力として提供され得る。さらに、基本期間当たりの1kg当たりの薬剤のそのような量は複数提供される可能性があり、そのような量の選択は、患者に関連する別のパラメータの値(例えば、性別、年齢、病気の重症度/病期など)に依存し得る。したがって、ステップ210は、プロセッサ102/202が、対象者に関連する1つまたは複数のパラメータを基本期間(t)当たりに投与される薬剤の(例えば、安全かつ効果的な)量に結び付ける関係をメモリ101/201から検索することを含み得る。さらに、複数のそのような関係がメモリ101/201に記憶されている場合に検索される関係の選択は、ステップ200で受け取られた少なくとも1つのパラメータの値に依存し得る。ステップ210は、プロセッサ102/202が、ステップ200において受け取られた少なくとも1つのパラメータ(例えば、対象者の体重)の値に数学的関係を適用することをさらに含み得る。好ましくは、少なくとも1つのパラメータは対象者の体重を含み、対象者の体重に少なくとも部分的に基づいて、基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することは、プロセッサ102/202が、対象者の体重に、基本期間(t)当たりの薬剤の事前設定された量を乗算することを含み得る。使用される基本期間tは、例えば臨床試験で評価された投与間の最小間隔など、使用される特定の薬剤に依存し得る。実施形態では、基本時間tは、1日、1週、および1カ月から選択される。実施形態では、nは2および4であり、基本期間は1週間である。
基本期間(t)の1つまたは複数の倍数(n)について対象者に投与すべき薬剤の量(An1t、An2t)が算出されるさらなる任意選択のステップ220が実行され得る。1つまたは複数の倍数(n)は、ステップ200において、対象者に関連するさらなるパラメータとして(すなわち、ユーザ選好として)受け取られ得る。実施形態では、1つまたは複数の倍数(n)の値は、メモリ101/201に記憶され得る。1つまたは複数の倍数(n)の値は、プロセッサ102/202によって検索されて、ステップ220において(デフォルト値として)使用され得るか、または、1つまたは複数の倍数(n)の値は、ステップ200で受け取られた1つまたは複数の値nが本発明の方法に適合することを確認するために使用され得る。例えば、nの最大値はメモリに記憶され得、プロセッサ102/202は、ステップ220において、ステップ200で受け取られた任意の値nがメモリに記憶されている最大値の約数であることを検証し得る。日、週、または月の全体でカウントされる投与スケジュールがより一般的であるので、倍数nは通常、整数の倍数である。しかしながら、本発明の方法は、原則としてこれに限定されない。さらに、基本期間(t)の1つまたは複数の倍数(n)についての対象者に投与すべき薬剤の量(An1t、An2t)は、基本期間A当たりの薬剤の量に各値nを乗算することによって算出され得る。代替として、基本期間(t)の1つまたは複数の倍数(n)についての対象者に投与すべき薬剤の量(An1t、An2t)は、対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値と期間n*t当たりに投与すべき薬剤の量との間の数学的関係をメモリ101/201から検索することによって算出され得る。例えば、1週間当たり1kg当たりに投与される薬剤の1つまたは複数の量は、最大の適切な間隔である4週間と組み合わせてメモリに記憶され得る。これらは、対象者に投与すべき薬剤の量を対象者の体重に応じて1週間ごと、2週間ごと、または4週間ごとに算出するために使用され得る。当業者が理解するように、薬剤の量と対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値との間の数学的関係は、ステップ210の実施前にユーザによって提供され、ステップ210、220で使用するためにメモリ101/201に記憶されることも可能である。
ステップ230において、対象者に投与すべき薬剤の量(A)(および、該当する場合は、量An1t、An2tのそれぞれ)を達成するために使用され得る薬剤の少なくとも2つの剤形のすべての最小の組合せが計算される。例えば、プロセッサ102/202は、すべての可能な最小の組合せを計算し、これらをメモリ101/201に記憶し得る。最小の組合せとは、剤形(D1、D2、D1D2)の各組合せについて各剤形の個々の用量の最小数を使用することによって薬剤の量(A)に達するかまたは薬剤の量(A)を超える組合せである。例えば、2つの剤形D1およびD2で利用可能な薬剤の場合、D1のみ、D2のみ、D1とD2の3タイプの組合せで任意の用量を達成することが可能である。D2がD1の薬剤の半分の量を含み、総用量2*D1が必要とされる場合、最小の組合せは、2*D1(すなわち、剤形D1の2回分の用量)、4*D2(すなわち、剤形D2の4回分の用量)、1*D1+2*D2(すなわち、剤形D1の1回分の用量および剤形D2の2回分の用量)である。言い換えれば、3つのタイプの組合せのそれぞれについて、最小の組合せは、セット内に剤形を有しながらその量を達成する用量の最小数を含む組合せである。D1のみの場合、これは、Aを達成するD1の用量の最小数である。D2のみの場合、これは、Aを達成するD2の用量の最小数である。D1+D2の場合、これらは、D1とD2との両方を含み(すなわち、少なくとも、1つのD1と1つのD2とを使用しなければならない)、かつAを達成する用量の最小の組合せである。いくつかの量Aおよびいくつかの剤形D1、D2については、(例えば、1*D1+2*D2または2*D1+1*D2を使用して、いくつかの量Aを達成できるので)異なる剤形を組み合わせるタイプには最小の組合せが複数存在する可能性がある。実施形態では、量Aが剤形のうちの少なくとも1つに含まれる薬剤の量よりも少ないので、必要とされる量Aに応じて、いくつかのタイプの組合せは、ステップ230で計算された最小の組合せで表されない場合がある。例えば、Aが剤形D1またはD2の用量に含まれる薬剤の量よりも少ない場合、D1D2の組合せは生成されない可能性がある。実施形態では、剤形(D1、D2)のそれぞれに含まれる薬剤の量は、メモリ101/201に記憶され、プロセッサ102/202によって検索され得る。代替として、剤形(D1、D2)のそれぞれに含まれる薬剤の量は、プロセッサ102/202がステップ230を実施する前に、ユーザによって提供され得る。
実施形態において、薬剤は、治療過程をともに形成する複数の段階で対象者に投与されるべきであり、投与処方計画は、複数の段階の間で異なる可能性がある。例えば、「負荷段階」と呼ばれ得る第1の段階中に第1の投与処方計画に従って薬剤が投与され得、その後、「維持段階」と呼ばれ得る第2の投与処方計画に従って薬剤が投与され得る。基本期間(t)当たりに対象者に投与すべき薬剤の量(A)および/または投与間の1つまたは複数の適切な間隔は、治療の異なる段階間で異なる可能性がある。実施形態では、ステップ210、220、および230のそれぞれは、治療過程をともに形成する複数の段階のうちの1つまたは複数に対して実施され得る。実施形態では、ステップ200において治療段階の選択結果がパラメータとして受け取られ、それに応じてステップ210、220、および230が実施され得る。
ステップ240、250(および、該当する場合は260)において、少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットが選択される。この特定の実施態様では、ステップ240において、ステップ230で生成された組合せ(A[D1、D2、D1D2]、および該当する場合はAn1t[D1、D2、D1D2]、An2t[D1、D2、D1D2])の第1のサブセットが、第1の基準に従って選択される。例えば、プロセッサ102/202は、ステップ230で算出されメモリ101/201に記憶された組合せを、第1の基準に照らして評価し、評価に基づいて組合せの第1のサブセットを選択し、第1のサブセットをメモリ101/201に記憶し得る。第1の基準を満たす組合せのサブセットを選択することは、組合せに関連するパラメータの値を計算すること、およびパラメータを最大化または最小化する組合せを選択することを含み得る。代替として、算出されたパラメータの所定の閾値より上または下の値を有する組合せが選択され得る。さらに、すべての組合せにわたって最大値/最小値の一定の範囲内に値を有する組合せが選択され得る。当業者が理解するように、(例えば、パラメータの値がすべての組合せについて同一である、または評価されたすべての組合せにわたってパラメータの最小値/最大値の一定の範囲内にあるという理由で)例えばすべての組合せが基準を満たす場合、使用される組合せおよび基準に応じて、サブセットは、実際にはすべての組合せを含む可能性がある。組合せのサブセットを選択することは、例えば、基準に従って組合せをランク付けし、ジョイントの最高ランクを有するすべての組合せを選択することによって実行され得る。(n=1に加えて)1つまたは複数の値nについて組合せが算出される実施形態では、選択は、基本期間(t)および基本期間(t)の倍数(n)のそれぞれについて個別に実行され得る。代替として、選択は、基本期間(t)および基本期間(t)の倍数(n)のそれぞれについて一緒に実行され得る。
ステップ250において、ステップ240で選択された組合せ(A[D1、D2、D1D2]、および該当する場合はAn1t[D1、D2、D1D2]、An2t[D1、D2、D1D2])のサブセットの第2のサブセットが、第2の基準に従って選択される。第1のサブセットからの第2のサブセットの選択は、ステップ240に関連して上記で説明したように実行され得る。例えば、プロセッサ102/202は、ステップ230で算出されメモリ101/201に記憶された組合せ(またはステップ240で選択されたサブセットのみ)を、第2の基準に照らして(例えば、組合せに関連する第2のパラメータの値を計算することによって)評価し、評価に基づいて第1のサブセット内の組合せの第2のサブセットを選択し、第2のサブセットをメモリ101/201に記憶し得る。
任意選択のステップ260において、第3の基準に従って、第2のサブセットから第3のサブセットが選択され得る。第2のサブセットからの第3のサブセットの選択は、ステップ240に関連して上記で説明したように実行され得る。例えば、プロセッサ102/202は、ステップ230で算出されメモリ101/201に記憶された組合せ(またはステップ240で選択されたサブセットのみ、またはステップ250で選択されたサブセットのみ)を第3の基準に照らして評価し、評価に基づいて第2のサブセット内の組合せの第3のサブセットを選択し、第3のサブセットをメモリ101/201に記憶し得る。当業者が理解するように、任意の数のさらなる基準を使用して、以前に選択されたサブセットのサブセットを階層的に選択することができる。例えば、第4の基準を使用して第3のサブセットから第4のサブセットが選択され得、第5の基準を使用して第4のサブセットから第5のサブセットが選択され得、以下同様である。
実施形態では、ステップ200で受け取られるさらなるパラメータは、選択された基準を含む。そのような実施形態では、基準は、メモリ101/201に記憶され得る1つまたは複数の事前設定されたさらなる基準と組み合わせて、投与処方計画を選択するための第1の基準として使用され得る。例えば、第2の基準および(使用される場合)任意のさらなる基準は、ステップ200で受け取った基準に基づいて自動的に選択され得る。言い換えれば、メモリ101/201は、選択された第1の基準と組み合わせて使用されるデフォルト基準を記憶し得、プロセッサ102または202は、ステップ200で受け取られた値に基づいて、メモリ101/201からこのパラメータの値を検索し得る。同様に、ステップ200は、第1の基準および第2の基準を含む少なくとも2つのさらなるパラメータを受け取ることを含み得る。これらは、メモリ101/201に記憶されたデフォルトパラメータとして設定され得る第3の基準と組み合わせて使用され得る。ステップ200は、第1の基準、第2の基準、および第3の基準を含む少なくとも3つのさらなるパラメータを受け取ることも含み得る。実施形態では、デフォルトの選択は、第1の基準を含むすべての基準について、メモリ201/101に記憶され得る。
組合せのサブセットを選択するために計算され得る組合せに関連するパラメータは、剤形の組合せに関連する廃棄量、期間当たりの総廃棄量、組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの総数、およびの組合せの投与に必要とされる物理的調製ステップの総数のうちの1つまたは複数を含み得る。期間当たりの総廃棄量は、基本期間当たりの総廃棄量および/または倍数(n)の最小公倍数に対応する期間にわたる総廃棄量として算出され得る。基本期間当たりの総廃棄量は、各組合せの廃棄量をその対応する倍数nで除算することによってされ得、基本期間(t)に対応する組合せの場合、n=1である。倍数(n)の最小公倍数に対応する期間にわたる総廃棄量は、各組合せの廃棄量に、組合せに関連する倍数nに基づいて最小公倍数に到達するために必要な乗数を乗算することによって算出され得る。例えば、n=2およびn=4の場合、最小公倍数は4であり、この実施形態では、4つの基本期間にわたって総廃棄量を算出することができる。この算出は、基本期間の各組合せの廃棄量に4を乗算し、基本期間の倍数n=2の各組合せの廃棄量に2を乗算することによって達成され得る。組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの総数は、組合せを投与するために使用され、かつ1つまたは複数の規則を満たし得る物理的投与ステップの最小数として算出され得る。規則および規則を適用するために必要となり得る剤形D1、D2の任意の他のパラメータは、メモリ101/201に記憶され、物理的投与ステップの総数を算出するために、プロセッサ102/202によって検索され得る。組合せの投与に必要とされる物理的調製ステップの総数は、組合せを構成する各剤形の用量の数として算出され得る。いくつかの剤形に複数の調製ステップが適用される場合、これは、剤形D1、D2のパラメータとしてメモリ101/201に記憶され、各剤形の用量の数に物理的調製ステップの対応する数を乗算することによって物理的調製ステップの総数を計算するために、プロセッサ102/202によって検索され得る。
ステップ270において、組合せの(最後の)選択されたサブセットが、第1の基準および第2の基準(ならびに任意選択として第3の基準またはそれ以上の基準)に従って、対象者にとって最適な投与処方計画として出力される。実施形態では、最適な投与処方計画を出力することは、プロセッサ202が、1つまたは複数の最適な投与処方計画を識別する情報をユーザインターフェース204に表示させることを含み得る。例えば、プロセッサ102は、1つまたは複数の最適な投与処方計画を識別する情報をプロセッサ202に通信し得、プロセッサ202は、その情報をユーザインターフェース204上に表示させ得る。代替として、プロセッサ202は、上記の計算の少なくともいくつかをローカルで実行することが可能であり得、したがって、組合せを選択し、選択された組合せを識別する情報を最適な投与処方計画として出力し得る。実施形態では、単一の最適な投与処方計画(すなわち、剤形の組合せ)が出力され得る。実施形態では、複数の最適な投与処方計画(すなわち、剤形の組合せ)が出力され得る。実施形態では、単一の最適な投与処方計画は、基本期間(t)および基本期間の倍数(n)のそれぞれについて出力され得る。複数の最適な投与処方計画が出力される実施形態では、出力された投与処方計画のうち、基準のうちの1つに従ってどれが最適であるかの指示も出力され得る。例えば、複数の最適な投与処方計画は、これらの複数の最適な投与処方計画のどれが第1の基準を最適化するかの指示とともに出力され得る。例えば、最適な投与処方計画が倍数nのそれぞれに対して個別に出力される場合、これらは、すべての投与間隔についてのすべての組合せにわたってすべてが最適であるとは限らない。このような場合、例えば第1の基準などの基準に従ってこれらのうちのどれが最適であるかの指示を含めることが有用であり得る。
組合せを出力することは、組合せを構成する剤形の識別情報および数を含む、組合せを識別する情報を提供することを含む。該当する場合、組合せを識別する情報は、投与間隔(t、n*t)をさらに含み得る。組合せを識別する情報は、ユーザインターフェースを介してユーザに提供されるか、またはユーザインターフェースを介してユーザに提供するためのユーザデバイスに提供される。ユーザインターフェースは、例えば、ユーザデバイス上に表示されるウェブページとして提供され得る。そのような実施形態では、ユーザは、項目を入力または選択することなどによって情報を入力し、ユーザデバイスに新しいウェブページの形でサーバから情報を取得させることができる。
出力される投与処方計画に関連する追加のパラメータも計算されて、任意選択として、ステップ270において出力され得る。これらのパラメータは、組合せに関連する廃棄量、組合せに関連する総廃棄量、各剤形から使用される量、各物理的投与ステップに使用される各剤形の量などのうちの1つまたは複数を含み得る。薬剤が注射用の液体製剤である場合、これらのパラメータは、各物理的投与ステップに使用される注射器具(例えば、シリンジ)の体積をさらに含み得る。有利には、上記のパラメータのうちの少なくとも1つは、少なくとも2つの方法で計算され得、計算の結果は、そのパラメータが一致していることを保証するために比較され得る。さらに、上記のパラメータのうちの少なくとも2つは、少なくとも2つの値が一致していることを確認するためにプロセッサ102/202によって計算され得る。例えば、プロセッサ102/202は、使用される各剤形の総量および総廃棄量を計算し、総廃棄量と各剤形の総量とを比較して、その量が、使用される剤形の倍数に適合することを確認する。
当業者が理解するように、上記の一般原則は、薬剤が3つ以上の剤形(例えば、4つ、5つ、または6つの剤形)で利用可能である状況に適用可能である。例えば、薬剤が4つの異なる剤形(D1、D2、D3、D4)で利用可能である場合、D1、D2、D3、D4、D1D2、D1D3、D1D4、D2D3、D2D4、D3D4、D1D2D3、D1D2D4、D2D3D4、D1D3D4、およびD1D2D3D4という15タイプの最小の組合せが考慮され得る。上記で説明したように、必要とされる薬剤の量A、および剤形のそれぞれに含まれる薬剤の量によっては、すべてのタイプの組合せが表されるとは限らない可能性がある。例えば、AがD4の薬剤の量よりも少ない場合、他の剤形と組み合わせたD4を含む最小の組合せは、計算されない可能性がある。実施形態では、3つ以上の剤形のうちの任意の2つは、投薬製剤の用量中の薬剤の総量によって異なり得る。同様に、3つ以上の剤形のうちの任意の2つは、投薬製剤の用量中の薬剤の濃度によって異なり得る。さらに、2つ以上の剤形のうちの任意の2つは、投薬製剤の用量中の薬剤の濃度と投薬製剤の用量中の薬剤の総量との両方によって異なり得る。
実施例
次に、対象者への薬剤の投与処方計画を決定する例示的な方法について説明する。ここで説明する実施例は、HEMLIBRA(登録商標)(Roche Products Limited)として市販されている薬剤エミシズマブの投与に関する。エミシズマブは、哺乳類のチャイニーズハムスター卵巣(CHO:Chinese Hamster Ovary)細胞で組換えDNA技術を使用して製造されたヒト化モノクローナル修飾免疫グロブリンG4(IgG4)抗体である。エミシズマブは、参照により本明細書に組み込まれるEP2644698B1に記載されている。エミシズマブは、血液凝固第IX因子/第IXa因子および血液凝固第X因子に特異的に結合し、第IXa因子による第X因子の活性化を促進することによって血液凝固第VIII因子の補因子機能を代替する、二重特異性抗体である。この機能は、血友病Aの患者においては不十分であり、出血異常を引き起こす。エミシズマブは4つの異なる剤形で市販されており、そのすべてが皮下注射用の溶液である。
- ヘムライブラ30mg:濃度30mg/mlでエミシズマブ30mgを含む溶液1mlのバイアル。この剤形のパッケージ色により、本明細書ではこれを「スカイブルーバイアル」とも呼ぶ。
- ヘムライブラ60mg:濃度150mg/mlでエミシズマブ60mgを含む溶液0.4mlのバイアル。本明細書ではこれを「パープルバイアル」とも呼ぶ。
- ヘムライブラ105mg:濃度150mg/mlでエミシズマブ105mgを含む溶液0.7mlのバイアル。本明細書ではこれを「ターコイズバイアル」とも呼ぶ。
- ヘムライブラ150mg:濃度150mg/mlのエミシズマブ150mgを含む溶液1mlのバイアル。本明細書ではこれを「ブラウンバイアル」とも呼ぶ。
ヘムライブラは、第VIII因子阻害物質を有する血友病A(先天性第VIII因子欠乏症)、および第VIII因子阻害物質を有さない重度の血友病A(先天性第VIII因子欠乏症、第VIII因子<1%)の患者の出血症状の日常的な予防に適応される。
臨床試験を通じて、ヘムライブラがすべての年齢層で使用され得ること、および以下を含む2段階の投与処方計画に従うべきであることが特定された。
- 負荷段階:推奨用量3mg/kgを、週に1回、4週間投与する。
- 維持段階:推奨用量1.5mg/kg/週を、4週間に1回の最小頻度で投与する(投与間の最大間隔は4週間)、すなわち、1.5mg/kgを週に1回投与するか、3mg/kgを2週間に1回投与するか、または6mg/kgを4週間に1回投与する。
この実施例では、2つの異なる濃度のヘムライブラを同じシリンジで組み合わせること、1mlまたは2~3mlのシリンジで投与する場合、各注射が2mlを超えるべきではないこと、1mlのシリンジを使用して、(mlの)小数点以下2桁の精度で指定された量を投与することを含む、投与に関するさらなる規則が提供された。臨床試験からのデータは、順守をサポートする目的で維持処方計画(毎週、2週間ごと、または4週間ごと)が選択されるべきであり、エミシズマブの量は、「患者の体重(kg)×用量(1.5、3、または6mg/kg)=投与すべきエミシズマブの総量(mg)」として、それに応じて算出されるべきであり、利用可能なバイアル強度から適切な用量および体積が選択されるべきであることを示しており、バイアルが選択されると、ヘムライブラの総量は、「投与すべきエミシズマブの総量(mg)÷バイアル濃度(mg/mL)=注射すべきヘムライブラの総量(mL)」として算出され得る。
これにより、選択肢が多いままとなり、使用するバイアルの組合せの選択とは完全に独立して順守をサポートする処方計画が選択されない可能性があるので、エラーが発生する可能性がある。実際、順守は、必要とされる注射の回数、処方計画に関連する廃棄量などの要因に依存し得る。そのため、本発明者らは、投与処方計画の選択が、この実施例では、維持処方計画における投与の頻度、患者の体重、利用可能な異なる剤形、投与に対する制限(剤形の体積および組合せ)、および廃棄される製品の量(1回の投与当たり、4週間にわたる)を含む患者に関連し得る基準、必要とされる注射の回数(1回の投与当たり)、ならびに投与の調製に必要とされる物理的ステップの数(これは、必要とされるバイアル吸引の数に比例する)を含む複数の変数を考慮に入れるべきであることを特定した。したがって、本発明者らは、患者の投与処方計画を決定するためにこれらの変数のすべてを考慮に入れるツールを設計した。
ここで説明する特定の実施態様では、方法は、以下を入力とする。
- 負荷段階(QL=3mg/kg)、毎週(Q1W=1.5mg/kg)、隔週(Q2W=3mg/kg)、および4週間ごと(Q4W=6mg/kg)の維持段階処方計画の事前設定された用量の乗数(x mg/kg)。
- 4タイプの剤形(D1=スカイブルーバイアル(SB)、D2=パープルバイアル(P)、D3=ターコイズバイアル(T)、D4=ブラウンバイアル(B))のそれぞれの濃度(CSB、C、C、C)および体積(VSB、V、V、V)。
- 投与処方計画を決定すべき体重の範囲。例えば、整数刻みでw=3~150kg。
- 投与手順に関する規則。例えば、シリンジV、Vの2つの可能な体積、特定のシリンジ体積を使用できない場合の条件、および異なるバイアル/異なる濃度を有するバイアルを同じシリンジに組み合わせることができるかどうかなど。
次いで、方法は3つの連続したステップを実行する。
1.用量を算出する:各処方計画(負荷、維持-毎週、維持-隔週、維持-4週間ごと)の体重ごとの総用量(mg)。負荷用量は、維持-隔週の用量と同じである(ただし、投与間隔は異なる)。
2.組合せを算出する:総用量ごとに、総用量を達成するために使用され得る剤形のすべての最小の組合せを生成し、各最小の組合せのパラメータを算出する。
3.推奨事項を生成する:体重ごとに、1つまたは複数の基準を最小化する組合せを識別し、これらの指示を生成する。
これらのステップについて、以下でより詳細に説明する。以下で説明する実施例では、体重の範囲に対してステップ1からステップ3が実行され、これらの体重のそれぞれのすべての組合せおよび推奨事項が事前計算される。そのため、ユーザインターフェースから特定の体重が入力されると、適切な推奨事項セットから推奨事項が簡単に抽出され得る。以下で詳細に説明されていない他の実施態様では、単一の特定の体重に対して、ステップ1からステップ3のそれぞれが実行される。例えば、ユーザインターフェースから入力された体重を受け取ると、ステップ1からステップ3がオンザフライで実行され得る。このような場合、体重のリストではなく単一の体重に対して、以下で説明する計算と同様の計算が適用される。
ステップ1では、4つの総用量A 、A 、A n1t、A n2t(t=1週間、n1=2、n2=4、Lは負荷段階の用量を表す)のそれぞれが、各体重w=3…150に対して次のように算出される。
=QL*w (式1)
=Q1W*w (式2)
n1t=Q2W*w=Q1W*n1*w (式3)
n2t=Q4W*w=Q1W*n2*w (式4)
この実施例ではQL=Q2Wであるので、ステップ1により、441の総用量(147の異なる体重のそれぞれに対して3つの異なる総用量)のリストがもたらされる。このリストは、ステップ2への入力として使用される。ステップ2では、これらの441の総用量で表される薬剤の量のそれぞれを達成するために使用され得る4つの剤形のすべての可能な最小の組合せが計算される。具体的には、組合せを構成するSB、P、T、およびBのバイアル数(nSB、n、n、n)を算出するために、総用量のそれぞれについて(A 、A 、A n1t、A n2t、または効率向上のため、このリストに表されている異なる総用量のそれぞれについて)、次のステップが実行される。
a.スカイブルー主体の組合せ
i.スカイブルーのみ(A[SB]):用量(A)を達成するスカイブルーバイアルの最小数を、
SB=round.up(A/(CSB*VSB)) (式5])
として算出する。式中、round.up()は、括弧間の数値を最も近い整数に丸める。
ii.スカイブルーとパープルとの組合せ(A[SBP]):SBバイアルの数が、総量を構成するために追加のバイアルが不要な状態になるまで(この時点で、SBバイアルの数はステップiで算出されたnSBのすぐ下になる)、SBバイアル1個+用量(A)を達成するPバイアルの最小数、SBバイアル2個+用量を達成するPバイアルの最小数、などをループする。SBバイアルの数nSBごとに、Pバイアルの最小数は、
=round.up((A-1*(CSB*VSB))/(C*V)) (式6)
として算出される。
iii.スカイブルーとターコイズとの組合せ(A[SBT]):SBバイアルの数が、総量を構成するために追加のバイアルが不要な状態になるまで、SBバイアル1個+用量(A)を達成するTバイアルの最小数、SBバイアル2個+用量を達成するTバイアルの最小数、などをループする。SBバイアルの数nSBごとに、Tバイアルの最小数は、
=round.up((A-1*(CSB*VSB))/(C*V)) (式7)
として算出される。
iv.スカイブルーとブラウンとの組合せ(A[SBB]):SBバイアルの数が、総量(すなわち、ステップiで算出されたnSB)を構成するために追加のバイアルが不要な状態になるまで、SBバイアル1個+用量(A)を達成するBバイアルの最小数、SBバイアル2個+用量を達成するBバイアルの最小数、などをループする。SBバイアルの数nSBごとに、Bバイアルの最小数は、
=round.up((A-1*(CSB*VSB))/(C*V)) (式8)
として算出される。
b.パープル主体の組合せについて、a.のプロセスを繰り返す
c.ターコイズ主体の組合せについて、a.のプロセスを繰り返す
d.ブラウン主体の組合せについて、a.のプロセスを繰り返す
e.3色の組合せを算出する
i.スカイブルー主体+パープルおよびターコイズ(A[SBPT]):x=SBバイアルの数、y=Pバイアルの数とし、
x=1の場合、SBバイアル1個+Pバイアル1個+用量を達成するTバイアルの最小数、SBバイアル1個+Pバイアル2個+用量を達成するTバイアルの最小数などを、SBバイアル1個+Pバイアルy個の総量が総量Aを超えるまで、
x=2の場合、SBバイアル2個+Pバイアル1個+用量を達成するTバイアルの最小数、SBバイアル2個+Pバイアル2個+用量を達成するTバイアルの最小数、などをSBバイアル2個+Pバイアルy個の総量が総量Aを超えるまで、
などを、SB x個+P1個の総量が総量Aを超えるまでループする。
ii.スカイブルー主体+パープルとブラウン(A[SBPB])についてステップiを繰り返す
iii.スカイブルー主体+ターコイズとパープル(A[SBTP])についてステップiを繰り返す
iv.スカイブルー主体+ターコイズとブラウン(A[SBTB])についてステップiを繰り返す
v.スカイブルー主体+ブラウンとパープル(A[SBBP])についてステップiを繰り返す
vi.スカイブルー主体+ブラウンとターコイズ(A[SBBT])についてステップiを繰り返す
vii.パープル主体+ターコイズとスカイブルー(A[PTSB])についてステップiを繰り返す
viii.パープル主体+ターコイズとブラウン(A[PTB])についてステップiを繰り返す
ix.パープル主体+ブラウンとスカイブルー(A[PBSB])についてステップiを繰り返す
x.パープル主体+ブラウンとターコイズ(A[PBT])についてステップiを繰り返す
xi.ターコイズ主体+パープルとスカイブルー(A[TPSB])についてステップiを繰り返す
xii.ターコイズ主体+パープルとブラウン(A[TPB])についてステップiを繰り返す
xiii.ターコイズ主体+ブラウンとスカイブルー(A[TBSB])についてステップiを繰り返す
xiv.ターコイズ主体+ブラウンとパープル(A[TBP])についてステップiを繰り返す
xv.ブラウン主体+パープルとスカイブルー(A[BPSB])についてステップiを繰り返す
xvi.ブラウン主体+パープルとターコイズ(A[BPT])についてステップiを繰り返す
xvii.ブラウン主体+ターコイズとスカイブルー(A[BTSB])についてステップiを繰り返す
xviii.ブラウン主体+ターコイズとパープル(A[BTP])についてステップiを繰り返す
ステップ2は、組合せのそれぞれについての、少なくともバイアル吸引の総数(必要なバイアルの総数)、各バイアルから吸引される製品量(mgおよびml単位)、1投与当たりの未使用の製品のmg単位での廃棄量、および組合せを投与するために必要とされる注射の回数を含む各最小の組合せの複数のパラメータの算出も含む。未使用の製品のmg単位での廃棄量は、複数の方法で算出され得る。例えば、組合せの薬剤の総量は、
総量(nSB、n、n、n)=(nSB*CSB*VSB)+(n*C*V)+(n*C*V)+(n*C*V) (式9)
として算出され得る。
また、特定の量Aの組合せの廃棄量Wは、
W=総量(nSB、n、n、n)-A (式10)
として算出され得る。
代替として、各バイアルから吸引される総量(mlまたはmg)が算出され、各バイアルから利用可能な総量(mlまたはmg)と比較され得る。
各バイアルから吸引される総量は、最後に追加されたバイアルを除くすべてのバイアルに存在する総量として計算され得、吸引される量は、必要な量Aに到達するために必要な体積から、他のバイアルによってすでに提供されている量を減算したものとして算出され得る。当業者が理解するように、組合せを生成するために使用されるステップの具体的な順序は任意であり、すべての可能な組合せが生成されるのであれば、任意の順序を使用することができる。さらに、各組合せのパラメータは、各組合せが生成されるときに算出され得るか、または組合せのリストが生成およびループされて、各パラメータが算出され得る。組合せを投与するために使用される注射の回数は、シリンジV、Vの体積に関する上記の規則およびバイアル/濃度の組合せに関する規則に基づいて算出される。本実施例では、1mlまたは2mlのシリンジを使用することができ、スカイブルーバイアルをパープル、ターコイズ、およびブラウンのバイアルと組み合わせることはできない。この事例では、注射の回数を次のように算出することができる。
- 少なくとも1つのスカイブルーバイアルが使用される場合(nSB≧1)
〇 スカイブルーバイアルを組み合わせて提供される製品の総量を投与するために必要なV=1mlまたはV=2mlの注射の回数を算出する。
〇 小数点以下2桁の精度で指定された量(ml単位)は1mlシリンジでのみ投与され得るというさらなる制限を用いて、例えばバイアル全部のすべてを投与するために必要な注射の回数を算出することによって、他のすべてのバイアルを組み合わせて提供される製品の総量を投与するために必要なV=1mlまたはV=2mlの注射の回数を算出し、投与する残りの体積に1mlシリンジを使用する必要があるかどうかを判定する。
〇 上記の4つの数を合計して、V=1mlのみを使用する副組合せ、V=2mlのみを使用する組合せ、および両方の体積を使用する2つの組合せの、3つの副組合せを生成する。
- スカイブルーバイアルを使用しない場合(nSB=0):小数点以下2桁の精度で指定された量(ml単位)は1mlシリンジでのみ投与され得るというさらなる制限を用いて、他のすべてのバイアルを一緒に組み合わせて提供される製品の総量を投与するために必要なV=1mlまたはV=2mlの注射の回数を算出する。
- 必要に応じて、組合せをフィルタリングして、注射の最小量を有する組合せ、可能な限り最小のシリンジを使用する組合せ、および/または1つのタイプのシリンジ(すなわち、1つの体積)のみを使用する組合せのみを保持する。
ステップ2の結果として、85,008の組合せのそれぞれの情報およびパラメータを含むデータ表が作成される。以下の表1に、4つの異なる例示的な総用量のうちの1つを達成する可能な組合せを選択するための複数の例示的なパラメータを含むこの表のサブセットを示す。示されている実施例では、ステップ1で生成された様々な量Aのそれぞれについて、すべての組合せおよびそのパラメータを一覧表示する表が得られる。体重w=3~150kgのそれぞれ、および4タイプの投与処方計画A 、A 、A n1t、A n2tのそれぞれの、すべての組合せならびにそのパラメータを一覧表示するように、この表を拡張することができる。代替として、上記で説明したように、ステップ2で生成される表は、各体重の4つのタイプの投与処方計画すべてについてのすべての組合せも一覧表示し得る。
このような拡張された表を生成する場合(または、ステップ2において表を最初に拡張形式で生成する場合)、同等の期間(例えば、4週間)当たりの廃棄量も算出され得る。この実施例では、同等の期間当たりの総廃棄量は、1投与当たりの廃棄量を適切にスケーリングすることによって、すなわち、n1=2およびn2=4の総用量(A n1t、A n2t)に対する廃棄量を2および4でそれぞれ除算すること、またはn=1(すなわち、A )およびn1=2(A n1t)の総用量に対する廃棄量に4および2を乗算することによって算出される。後者の方が、より直感的な廃棄量の測定につながる可能性があるので、好ましい場合がある。
次いで、方法はステップ3に進み、推奨事項が生成される。この実施例では、4週間にわたる廃棄量、1回投与当たりの注射の回数、およびバイアル吸引の数という3つの異なる基準を使用して、推奨事項が生成される。具体的には、方法は、各患者の体重w=3~150kgについて、評価されたすべての投与処方計画のリストを生成する。次いで、方法は、(第1の基準に従って組合せをランク付けし、次いで各ランクの中で、第2の基準に従って組合せをランク付けし、これらのランクのそれぞれの中で、第3の基準に従って組合せをランク付けする、かつ/または各ランクの中で最高ランクの組合せにフラグを立てることによって)ネストされた/階層的な方法で、上記の3つの基準に従って各リストをランク付けする。さらに、この実施例では、ランク付けは2つの異なる階層に従って行われる。
第1の階層では、同等の期間当たりの廃棄量(例えば、4週間にわたる総廃棄量)の最小化が優先され、したがって、表内の組合せは、総廃棄量に従ってランク付けされる。次いで、1投与当たりの注射回数に従って、最高ランクの(すなわち、廃棄量が最も少ない)組合せが再度ランク付けされる。次いで、バイアル吸引の数に従って、最高ランクの(すなわち、注射回数が最も少ない)組合せがランク付けされる。次いで、最終的な最高ランクの組合せ(すなわち、(総廃棄量に基づく)最上位ランクの組合せの中の、(注射の回数に基づく)最上位ランクの組合せの中の、(バイアル吸引に基づく)最上位ランクの組合せ)が、「最小廃棄推奨」リスト内に格納される。本実施例では、各ランク付けは、投与処方計画の4つのカテゴリ(負荷、維持-毎週、維持-隔週、および維持-4週間ごと)のそれぞれについて個別に実行され、最高ランクの組合せが、これらのそれぞれについて「最小廃棄量推奨」リストに出力される。2つ以上の組合せが3つの基準すべてにわたって同じランクを有する場合、これらの組合せすべてが「最小廃棄量推奨」リストに出力され得るか、1つが任意に選択され得る。さらに、「最小廃棄量推奨」リスト内の組合せが、(i)(投与処方計画のすべてのカテゴリにわたる)全体的な最小総廃棄量の組合せと同じ総廃棄量、および(ii)(投与処方計画のすべてのカテゴリにわたる)全体的な最小注射回数の組合せと同じ注射回数のどちらかまたは両方を有する場合、そのリストにフラグが立てられる。代替として、ネストされたランキングをすべての維持処方計画に対して共同で実行することも可能である。このような場合、最適値を有する選択結果のみが出力され、この選択結果は、維持処方計画の異なるカテゴリごとの解を含まない場合がある。
第2の階層では、注射回数の最小化が優先され、したがって、表内の組合せは、1投与当たりの注射回数に従ってランク付けされる。次いで、1投与当たりのバイアル吸引数に従って、最高ランクの(すなわち、注射回数が最も少ない)組合せが、再度ランク付けされる。次いで、最小総廃棄量に従って、最高ランクの(すなわち、バイアル吸引数が最も少ない)組合せがランク付けされる。最終的な最高ランクの組合せが、「最小注射推奨」リスト内に格納される。本実施例では、各ランク付けは、投与処方計画の4つのカテゴリ(負荷、維持-毎週、維持-隔週、および維持-4週間ごと)のそれぞれについて個別に実行され、最高ランクの組合せが、これらのそれぞれについて「最小注射推奨」リストに出力される。2つ以上の組合せが3つの基準すべてにわたって同じランクを有する場合、これらの組合せすべてが「最小注射推奨」リストに出力され得るか、1つが任意に選択され得る。「最小注射推奨」リスト内の組合せが、(i)(投与処方計画のすべてのカテゴリにわたる)全体的な最小総廃棄量の組合せと同じ総廃棄量、および(ii)(投与処方計画のすべてのカテゴリにわたる)全体的な最小注射回数の組合せと同じ注射回数のどちらかまたは両方を有する場合、その組合せにフラグが立てられる。
本実施例では、方法は、負荷量の組合せおよび維持量の組合せに対して上記のプロセスを繰り返すことによって、負荷および維持の処方計画に対して別々の推奨表を生成する。
ステップ3の結果として、上記の階層基準を最小化する各組合せについての情報およびパラメータを含む4つのデータ表が作成される。これらの表のサブセットを、以下の表2から表5に示す。これらの表内の値の一部は、他の列の値から複数の方法で導出され得る。例えば、各剤形の総体積は、剤形ごとに、バイアルの数と体積(バイアル全部[#V*Vol.]、バイアル一部[#V*Vol.])を乗算し、これらを合計することによって算出され得る。代替として、各剤形の総体積は、各剤形によってもたらされる製品の総重量から導出され得る。実施形態では、生成されたデータの内部整合性を確認するために、2つ以上の方法で算出され得る各値は、その方法のうちの少なくとも2つで算出される。同様に、製品の総体積および製品の総量に関するデータは、他の列からのデータに基づいて相互に変換可能であるべきである。実施形態では、データに整合性があることを確認するために、各体積/mg値は、その対応するmg/体積値、ならびに/またはその構成体積および/もしくはmg値と比較される。
Figure 2022550978000002
Figure 2022550978000003
Figure 2022550978000004
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Figure 2022550978000024
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Figure 2022550978000039
Figure 2022550978000040
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Figure 2022550978000042
Figure 2022550978000043
Figure 2022550978000044
計算はすべて、Visual Basic (Microsoft(登録商標))のExcelマクロを使用して実行された。追加としてまたは代替として、他のプログラミング言語およびソフトウェアが分析に使用され得ることが理解されよう。
次に、上記の対象者への薬剤の投与処方計画を決定する方法へのユーザインターフェースの例示的な実施態様について説明する。上記の表は、プロセッサによって計算されると、例えばメモリに記憶され、ユーザインターフェースを介してユーザに推奨事項を提供するために使用され得る。代替として、ユーザインターフェースを使用して、上記の計算をプロセッサに実行させる要求を送信し、オンザフライで(すなわち、ユーザからの要求の受け取ったときにライブで)推奨事項を生成することができる。例えば、プロセッサは、ユーザインターフェースを介して入力された体重、任意選択として、どの推奨事項を選択すべきかに基づいた基準の選択結果を受け取ると、メモリに記憶されたパラメータを使用して、単一の体重について上記のステップ1からステップ3を実施し得る。この実施例では、メモリに記憶されるパラメータには、利用可能な剤形のパラメータ、利用可能な最大シリンジ体積、用量処方計画のタイプ(例えば、基本期間当たり1kg当たりの用量、基本期間の許容可能な倍数など)のいずれかが含まれ得る。
図3は、本発明の方法にアクセスすることができる例示的なユーザインターフェース上のホーム画面を示す。ホーム画面300は、体重入力ボックス310と、開始ボタン320とを含む。ボックス310内に体重を入力し、開始ボタン310を選択すると、(ローカルの、またはサーバ上の)プロセッサに要求が送信され、プロセッサは、体重情報に基づいて、推奨される用量処方計画を計算するか、またはメモリに記憶された適切な事前計算された用量処方計画を検索する。次いで、プロセッサは、結果画面400を表示するために必要な情報をユーザデバイスに提供する。図4に結果画面の一例を示す。入力された重量が事前設定された範囲外である場合、プロセッサは代わりにエラーメッセージを返し得る。図4に示す結果画面400は、負荷用量部分400Aと維持用量部分400Bとの2つの部分に分かれている。負荷用量部分400Aは、上記の臨床ガイドラインに沿った単回投与推奨420を含む。これは、上記の表2および表3の「TD」列から取得され得る。維持用量部分400Bは、上記の臨床ガイドラインに沿った3つの異なる投与間隔を反映した、3つの用量推奨430A、430B、430Cを含む。これらは、上記の表4および表5の「TD」列から取得され得る。結果画面400は、基準選択ドロップダウンメニュー410をさらに含む。示されている実施例では、選択された基準はデフォルトで「残余分最適化」(すなわち、最小廃棄量)であるが、別の構成も可能である。このドロップダウンメニュー410を通じて、ユーザは、推奨される用量処方計画を選択する際に優先順位を付けるために異なる基準を選択することが可能であり得、優先される基準の選択は、上記で説明したように、基準の2つの異なる階層のうちの一方を選択することになる。ドロップダウンメニューを介して新たに選択すると、結果画面400が更新され、対応する推奨される用量処方計画が表示され得る。示されている実施例では、表示される結果ページは、負荷用量部分400Aおよび維持用量部分400Bについて、それぞれ上記の表2および表4からの情報を出力することによって生成される。ドロップダウンメニュー410で「最小注射」オプションが選択された場合、それぞれ表3および表5から選択されたデータが含まれるようにページが更新される。すべてのタイプの用量処方計画全体で基準を最適化する用量推奨430B、430Cに、フラグ440が立てられる。この情報は、表4の「維持処方計画全体/最小廃棄」列から抽出され得る。各部分は、図5に示すような詳細画面が表示される「詳細」ボタン450A、450Bをさらに含む。
図5は、推奨される負荷用量処方計画をユーザに出力するために使用され得る負荷量詳細インターフェース500を示す。詳細ボタン450Bを使用して、維持量に対して同様のインターフェース(図示せず)が作成される。維持用量詳細インターフェース(図示せず)は、この実施形態では各タイプの用量処方計画(毎週、隔週、4週間)について1つの、3つのパネルを含む。他の実施形態では、維持用量詳細インターフェースは、すべてのタイプの用量処方計画全体で最適であると判断された単回用量処方計画を含み得る。負荷用量詳細インターフェース500は、最適化基準ドロップダウンメニュー510と、現在選択されている最適化基準に基づく推奨される負荷用量に関する詳細とを含む。詳細は、表2から表5の「TD」列から抽出された総用量520(この事例では表2が使用されている)、表2から表5の「TV」列から抽出された総用量530(この事例は表2が使用されている)、表2から表5の「VCC」列から抽出された、2つの異なる濃度のバイアルが使用されているという警告560(この事例では表2が使用されている)、ならびにバイアル情報540(表2から表5の各剤形の「#V」列および「#Vol.」列から抽出された、どのバイアルを使用するべきか、バイアルからどれだけの量を使用するべきか、および何個のバイアルを使用するべきか)を含む。インターフェース500は、「注射詳細」ボタン550をさらに含む。ボタン550は、プロセッサに、注射詳細画面600の表示に必要な情報を提供させ、その例が図6Aに示されている。「注射詳細」画面600は、表2から表5の「注射」列から抽出された各投与650A、650Bの詳細を提供する注射詳細パネル650を含む。画面600は、(表2から表5の「W4」列から抽出された)残余分算出660と、(表2から表5の「Wt」列および「TD」列から抽出された)総用量詳細算出670と、(表2から表5の各剤形の「#V」列、「#Vol.」列、および「mg」列から抽出された)総体積算出680とをさらに含む。
「コンピュータシステム」という用語は、システムを具現化するための、または上記の実施形態による方法を実行するためのハードウェア、ソフトウェア、およびデータストレージデバイスを含む。例えば、コンピュータシステムは、中央処理装置(CPU)、入力手段、出力手段、およびデータストレージを含み得、これらは、1つまたは複数の接続されたコンピューティングデバイスとして具現化され得る。好ましくは、コンピュータシステムは、ディスプレイを有するか、または(例えば、ビジネスプロセスの設計において)視覚的出力表示を提供するためのディスプレイを有するコンピューティングデバイスを備える。データストレージは、RAM、ディスクドライブ、または他のコンピュータ可読媒体を含み得る。コンピュータシステムは、ネットワークによって接続されて、そのネットワークを介して互いに通信することが可能な、複数のコンピューティングデバイスを含み得る。
上記の実施形態の方法は、コンピュータプログラムとして、またはコンピュータ上で実行されるときに上記の方法を実行するように構成されたコンピュータプログラムを保持するコンピュータプログラム製品またはコンピュータ可読媒体として提供され得る。
「コンピュータ可読媒体」という用語は、コンピュータまたはコンピュータシステムによって直接読み取りおよびアクセスされ得る任意の1つまたは複数の非一過性媒体を含むがこれに限定されない。媒体には、フロッピーディスク、ハードディスク記憶媒体、および磁気テープなどの磁気記憶媒体、光ディスクまたはCD-ROMなどの光記憶媒体、RAM、ROM、フラッシュメモリを含むメモリなどの電子記憶媒体、磁気/光学記憶媒体などの上記のハイブリッドおよび組合せが含まれるが、これらに限定されない。
文脈で別段の指示がない限り、上記の特徴の説明および定義は、本発明の特定の態様または実施形態のいずれにも限定されず、記載されているすべての態様および実施形態に等しく適用される。
本明細書で使用される「および/または」は、他方の有無にかかわらず、2つの指定された特徴または構成要素のそれぞれの特定の開示として解釈されるべきである。例えば、「Aおよび/またはB」は、それぞれが本明細書に個々に記載されているかのように、(i)A、(ii)B、ならびに(iii)AおよびBのそれぞれの特定の開示として解釈されるべきである。
単数形「a」、「an」、および「the」は、本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、文脈が明らかに他のことを別段の指示がない限り、複数の指示対象を含むことに留意されたい。本明細書において、範囲は、ある特定の値の「約」から、および/または別の特定の値の「約」までとして表され得る。そのような範囲が表される場合、別の実施形態は、ある特定の値からおよび/または他の特定の値までを含む。同様に、値が近似値として表される場合、先行詞「約」を使用することにより、特定の値が別の実施形態を形成することが理解されよう。数値に関連する「約」という用語は任意選択であり、例えば+/-10%を意味する。
以下の特許請求の範囲を含む本明細書全体を通して、文脈上別段の定めがない限り、「備える(comprise)」および「含む(include)」という単語、ならびに「備える(comprises)」、「備える(comprising)」、および「含む(including)」などの変形は、明記された整数もしくはステップまたは整数もしくはステップのグループを含むが、任意の他の整数もしくはステップまたは整数もしくはステップのグループを除外するものではないことが理解されよう。
本発明の他の態様および実施形態は、文脈上別段の指示がない限り、「備える(comprising)」という用語を「から成る(consisting of)」または「本質的に~から成る(consisting essentially of)」という用語に置き換えて、上記の態様および実施形態を提供する。
前述の説明、または以下の特許請求の範囲、または添付の図面に開示され、それらの特定の形態で、または開示された機能を実行するための手段、もしくは開示された結果を得るための方法もしくはプロセスの観点から表現されている特徴は、必要に応じて、個別にまたそのような特徴の任意の組合せで、本発明をその多様な形態で実現するために利用され得る。
本発明について上記の例示的な実施形態と併せて説明してきたが、本開示が与えられた場合、当業者には多くの同等の修正形態および変形形態が明らかであろう。したがって、上記の本発明の例示的な実施形態は、例示的であり、限定的ではないと見なされる。本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、記載された実施形態に対して様々な変更を行うことができる。
誤解を避けるために、本明細書に提供されている理論的説明は、読者の理解を向上させる目的で提供されている。本発明者らは、これらの理論的説明のいずれにも拘束されることを望まない。
本明細書で使用されているセクションの見出しはいずれも、編成のみを目的としており、説明されている主題を限定するものとして解釈されるべきではない。
本明細書に記載の文書はすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

Claims (15)

  1. プロセッサとメモリとを備えるコンピューティングデバイスであって、
    対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ること、
    前記対象者に関連する前記少なくとも1つのパラメータの前記値に少なくとも部分的に基づいて、基本期間(t)当たりに前記対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することであって、前記薬剤が、薬剤の総量および/または剤形の用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で利用可能である、投与すべき薬剤の量を決定すること、
    前記対象者に投与すべき前記薬剤の量(A)を達成するために使用され得る前記少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せ(A[D1、D2、D1D2])を計算することであって、最小の組合せが、剤形の組合せ(D1、D2、D1D2)における各剤形の用量の最小数を使用することによって、前記対象者に投与すべき前記薬剤の量(A)に達するかまたは前記薬剤の量(A)を超える組合せである、最小の組合せを計算すること、
    少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす前記組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択すること、ならびに
    選択された前記組合せのサブセットを、前記対象者にとって最適な投与処方計画として出力すること
    によって、前記対象者への前記薬剤の投与処方計画を決定するように構成される、コンピューティングデバイス。
  2. 少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす前記組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択することが、
    第1の基準に従って、前記組合せ(A[D1、D2、D1D2])の第1のサブセットを選択すること、ならびに
    前記第1の基準とは異なる第2の基準に従って、前記第1のサブセットから前記組合せの第2のサブセットを選択すること、および任意選択として、第3の基準に従って、前記第2のサブセットから前記組合せの第3のサブセットを選択すること
    を含み、
    選択された前記組合せのサブセットを、前記対象者にとって最適な投与処方計画として出力することが、最後に選択された組合せのサブセットを前記対象者にとって最適な投与処方計画として出力することを含む、請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
  3. 前記コンピューティングデバイスが、
    前記対象者に投与すべき前記薬剤の量(An1t、An2t)を、前記基本期間(t)の1つまたは複数の倍数(n)について算出し、
    前記対象者に投与すべき前記薬剤の量(An1t、An2t)を達成するために使用され得る前記少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せを、前記基本期間(t)の前記倍数(n)のそれぞれについて計算する
    ようにさらに構成される、請求項1または2に記載のコンピューティングデバイス。
  4. 前記コンピューティングデバイスが、
    前記組合せ(A[D1、D2、D1D2]、An1t[D1、D2、D1D2]、An2t[D1、D2、D1D2])の前記サブセットを、前記基本期間(t)および前記基本期間(t)の前記倍数(n)のそれぞれについて個別に選択し、
    選択された前記組合せのサブセットを、前記基本期間および前記基本期間(t)の前記倍数(n)のそれぞれについて出力する
    ように構成される、請求項3に記載のコンピューティングデバイス。
  5. 前記コンピューティングデバイスが、
    前記組合せ(A[D1、D2、D1D2]、An1t[D1、D2、D1D2]、An2t[D1、D2、D1D2])の前記サブセットを、前記基本期間(t)および前記基本期間(t)の前記倍数(n)のすべてについて共同で選択するように構成される、請求項3に記載のコンピューティングデバイス。
  6. 前記コンピューティングデバイスが、前記対象者に関連する1つまたは複数のさらなるパラメータの値を受け取るように構成され、前記1つまたは複数のさらなるパラメータが、前記第1の基準として使用される基準の選択結果、前記第2の基準として使用される基準の選択結果、または両方を含み、任意選択として、前記選択結果が、所定の基準のセットからのものである、請求項1から5のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
  7. 前記コンピューティングデバイスが、剤形の組合せに関連する廃棄量(W[D1、D2、D1D2]、Wn1t[D1、D2、D1D2]、Wn2t[D1、D2、D1D2])を、剤形の前記組合せにおける前記薬剤の総量と前記対象者に投与すべき前記薬剤の量(A、An1t、An2t)との間の差として計算し、総廃棄量を期間当たりの廃棄量として計算するようにさらに構成され、任意選択として、前記基準のうちの1つが、選択された各組合せに関連する総廃棄量の値に適用される、請求項1から6のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
  8. 前記コンピューティングデバイスが、組合せの投与に必要とされる物理的投与ステップの総数を計算するようにさらに構成され、任意選択として、前記基準のうちの1つが、選択された各組合せに関連する物理的投与ステップの総数に適用される、請求項1から7のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
  9. 前記コンピューティングデバイスが、組合せの投与に必要とされる物理的調製ステップの総数を計算するようにさらに構成され、任意選択として、前記基準のうちの1つが、選択された各組合せに関連する物理的調製ステップの総数に適用される、請求項1から8のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
  10. 前記コンピューティングデバイスが、ユーザインターフェースを備え、前記コンピューティングデバイスが前記対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの前記値を受け取ることが、前記コンピューティングデバイスが前記ユーザインターフェースを介してユーザによって入力された情報を受け取ることを含み、前記コンピューティングデバイスが1つまたは複数の最適な投与処方計画を出力することが、前記コンピューティングデバイスが前記ユーザインターフェースを介してユーザに前記1つまたは複数の最適な投与処方計画を識別する情報を提供することを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
  11. 前記コンピューティングデバイスが、第2のコンピューティングデバイスと通信するように構成され、前記コンピューティングデバイスが対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの前記値を受け取ることが、前記コンピューティングデバイスが前記第2のコンピューティングデバイスから情報を受け取ることを含み、前記コンピューティングデバイスが1つまたは複数の最適な投与処方計画を出力することが、前記コンピューティングデバイスが前記1つまたは複数の最適な投与処方計画を識別する情報を前記第2のコンピューティングデバイスに通信することを含む、請求項1から9のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス。
  12. 対象者への薬剤の投与処方計画を決定するためのコンピュータ実施方法であって、
    前記対象者に関連する少なくとも1つのパラメータの値を受け取ることと、
    前記対象者に関連する前記少なくとも1つのパラメータの前記値に少なくとも部分的に基づいて、基本期間(t)当たりに前記対象者に投与すべき薬剤の量(A)を決定することであって、前記薬剤が、前記薬剤の総量および/または用量における薬剤濃度が異なる少なくとも2つの異なる剤形(D1、D2)で利用可能である、投与すべき薬剤の量を決定することと、
    前記薬剤の量(A)を達成するために使用され得る前記少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せ(A[D1、D2、D1D2])を計算することであって、最小の組合せが、剤形の組合せ(D1、D2、D1D2)における各剤形の用量の最小数を使用することによって、前記対象者に投与すべき前記薬剤の量(A)に達するかまたは前記薬剤の量(A)を超える組合せである、最小の組合せを計算することと、
    少なくとも第1の基準および第2の基準を満たす前記組合せ(A[D1、D2、D1D2])のサブセットを選択することと、
    選択された前記組合せのサブセットを、前記対象者にとって最適な投与処方計画として出力することと
    を含む、コンピュータ実施方法。
  13. 前記方法が、
    前記対象者に投与すべき前記薬剤の量(An1t、An2t)を、前記基本期間(t)の1つまたは複数の倍数(n)について算出することと、
    前記対象者に投与すべき前記薬剤の量(An1t、An2t)を達成するために使用され得る前記少なくとも2つの異なる剤形のすべての最小の組合せを、前記基本期間(t)の前記倍数(n)のそれぞれについて計算することと
    をさらに含み、前記組合せ(A[D1、D2、D1D2]、An1t[D1、D2、D1D2]、An2t[D1、D2、D1D2])の前記サブセットを選択することが、前記基本期間(t)および前記基本期間(t)の前記倍数(n)のそれぞれについて個別に、または、前記基本期間(t)および前記基本期間(t)の前記倍数(n)のすべてについて共同で実行される、請求項12に記載のコンピュータ実施方法。
  14. 前記倍数(n)が整数の倍数であり、任意選択として、前記基本期間(t)が1日、1週間、および1カ月から選択される、請求項3、または請求項3に従属する請求項4から11のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス、もしくは請求項13に記載のコンピュータ実施方法。
  15. 前記薬剤が3つの剤形(D1、D2、D3)で利用可能であるか、前記薬剤が4つの剤形(D1、D2、D3、D4)で利用可能であるか、前記薬剤が5つの剤形(D1、D2、D3、D4、D5)で利用可能であるか、または前記薬剤が6つの剤形(D1、D2、D3、D4、D5、D6)で利用可能であり、
    前記剤形のうちの少なくとも2つが、前記剤形の用量における前記薬剤濃度によって互いに異なる、
    請求項1から11または14のいずれか一項に記載のコンピューティングデバイス、もしくは請求項12から14のいずれか一項に記載のコンピュータ実施方法。
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