JP2022549435A - Jak阻害剤 - Google Patents

Jak阻害剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2022549435A
JP2022549435A JP2022518366A JP2022518366A JP2022549435A JP 2022549435 A JP2022549435 A JP 2022549435A JP 2022518366 A JP2022518366 A JP 2022518366A JP 2022518366 A JP2022518366 A JP 2022518366A JP 2022549435 A JP2022549435 A JP 2022549435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
pharmaceutically acceptable
solvate
compounds
compound
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022518366A
Other languages
English (en)
Inventor
モハン,ラジュ
ナス,ジョン
ハリス,ジェイソン
ユエン,シェンドン
Original Assignee
ビマラン バイオサイエンシーズ,インク.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ビマラン バイオサイエンシーズ,インク. filed Critical ビマラン バイオサイエンシーズ,インク.
Publication of JP2022549435A publication Critical patent/JP2022549435A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P37/00Drugs for immunological or allergic disorders

Abstract

【解決手段】ヤヌスキナーゼ(JAK)阻害剤と、疾患、障害、または疾病の処置でJAK阻害剤を利用する方法とが本明細書に記載されている。そのような化合物を含む医薬組成物も本明細書に記載されている。【選択図】なし

Description

相互参照
本出願は、2019年9月25日に出願された米国仮特許出願第62/905,958号の利益を主張するものであり、当該文献は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
ヤヌスキナーゼ(JAK)は、JAK-STAT経路を介してサイトカイン媒介性のシグナルを形質導入する、細胞内の非受容体チロシンキナーゼのファミリーである。4つのJAKファミリーメンバーは、ヤヌスキナーゼ1(JAK1)、ヤヌスキナーゼ2(JAK2)、ヤヌスキナーゼ3(JAK3)、およびチロシンキナーゼ2(TYK2)であり、サイトカイン媒介性作用の重要な構成要素であることが示されている。サイトカインシグナル伝達におけるJAKの重要な機能は、自己免疫性および炎症性の疾患を含む様々な疾患の潜在的な治療としてJAK阻害剤を意味づけている。
一態様では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、
Figure 2022549435000001
式中、
Figure 2022549435000002
は、C-Cヘテロアリール環であり、
XはC(R11)またはNであり、
はC-CアルキルまたはC-Cヘテロアルキルであり、
は、単結合、C-Cアルキル、またはC-Cヘテロアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換され、
は-C(=O)N(Rであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
は、水素、C-Cアルキル、またはC-Cヘテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリールは、1つまたは2つのYで任意選択で置換され、
あるいは、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、で任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
あるいは、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
Yはそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cハロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択され、
はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cヘテロアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヘテロシクロアルキルから選択され、
11は水素であるか、あるいは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
12は、水素、ハロゲン、またはC-Cアルキルであり、ならびに、
nは、0、1、2、または3である。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、
Figure 2022549435000003
は、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、およびトリアジニルから選択される。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、
Figure 2022549435000004
は、ピラゾリル、ピロリル、およびイミダゾリルから選択される。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、
Figure 2022549435000005
は、
Figure 2022549435000006
から選択される。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、
Figure 2022549435000007
は、
Figure 2022549435000008
である。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、LはC-Cアルキルである。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、Lは単結合である。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、LはC-Cアルキルである。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、RはC-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルであり、ここで、C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換される。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、Rは非置換のC-Cアルキルである。
別の態様では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、
Figure 2022549435000009
式中、
は単結合またはC-Cアルキルであり、
はC-Cアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換され、
は-C(=O)N(Rであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリールは、1つまたは2つのYで任意選択で置換され、
あるいは、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、で任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
あるいは、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
Yはそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cハロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択され、ならびに、
はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cヘテロアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヘテロシクロアルキルから選択される。
式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、LはC-Cアルキルである。
式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、RはC-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、ここで、C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換される。
式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルである。
式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。
式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、Rは非置換のC-Cアルキルである。
式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、Rは非置換のC3-C9シクロアルキルである。
式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、および-S(=O)から選択される。
式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、Rはそれぞれ独立して、水素およびC-Cアルキルから選択される。
式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する。
別の態様では、式(I)または(Ia)、あるいはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物、および薬学的に許容可能な賦形剤を含む医薬組成物が、本明細書に記載される。
別の態様では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法が本明細書に記載され、上記方法は、治療上有効な量の式(I)または(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を、上記患者に投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法であり、上記方法は、治療上有効な量の式(I)または(Ia)の化合物、あるいはその薬学的に許容可能な塩もしくは溶媒和物を個人に投与する工程を含み、ここで、上記疾患は、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、狼瘡、腸管内の腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、白斑、およびアトピー性皮膚炎から選択される。
参照による組み込み
本明細書で言及される全ての出版物、特許、および特許出願は、あたかも個々の出版物、特許、または特許出願が参照によって組み込まれるよう具体的かつ個別に示されるかのように、同じ程度まで参照により本明細書に組み込まれる。
定義
本開示の文脈において、多くの用語が利用されるものとする。
別段の定めのない限り、本明細書で使用される技術用語および科学用語はすべて、主題が属する当該技術分野で一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書の用語に複数の定義がある場合、この項の定義が優先される。本明細書で引用される特許、特許出願、公報、および公開されたヌクレオチドとアミノ酸配列(例えば、GenBankなどのデータベースで入手可能な配列)はすべて、参照により引用される。URLまたは他のそのような識別子あるいはアドレスについて言及される場合、こうした識別子を変更することができ、かつインターネット上の特定の情報は現れたり消えたりし得るが、同等な情報をインターネット検索により発見できることを理解されたい。これらに対する言及は、そのような情報の利用可能性と公共上の広まりを裏付けるものである。
前述の一般的な記載および以下の詳細な記載が例示的かつ説明的なものにすぎず、いかなる請求される主題を限定するものではないことが理解されよう。本出願では、単数の使用は、特に別記されない限り複数を含む。明細書および添付の請求項内で用いられる場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に他のことを定めていない限り、複数の参照対象を含む。本出願では、「または」の使用は、特に明記されない限り、「および/または」を意味する。さらに、「含む(including)」という用語の使用は、「含む(include)」、「含む(includes)」、および「含まれる(included)」といった他の形態と同様に、限定的なものではない。
本明細書に使用される段落の見出しは、組織化するためのものに過ぎず、記載される主題を限定するものと解釈されてはならない。
標準的な化学用語の定義は、Carey and Sundberg“Advanced Organic Chemistry 4th Ed.”Vols.A(2000) and B(2001),Plenum Press,New Yorkを含むがこれに限定されない参考文献でみられ得る。特に明記されない限り、従来の方法は、質量分光法、NMR、HPLC、タンパク質化学、生化学、組み換えDNA技術、および薬理学である。
特定の定義が提供されない限り、本明細書に記載される分析化学、有機合成化学、および医薬ならびに薬化学に関連して利用される専門語、およびそれらの検査法および技術は、当該技術分野で認識されているものである。標準的な技術は、化学合成、化学分析、薬剤の調整、処方、および、送達、ならびに、患者の処置に用いられ得る。標準的な技術は、組換えDNA、オリゴヌクレオチド合成、および、組織の培養と形質転換(例えば、エレクトロポレーション、リポフェクション)に使用され得る。反応および精製の技術は、例えば、メーカーの仕様書のキットを用いて、または、当該技術で一般に遂行されるように、または、本明細書に記載されるように実施することができる。前述の技術および手順は、一般に従来の方法で、および、本明細書全体にわたって引用ならびに記載される様々な一般的な文献と特定の文献に記載されるように実施することができる。
本明細書に記載される方法および組成物は、本明細書に記載される特定の方法論、プロトコル、細胞株、構築物、および試薬に限定されず、そのようなものは変更され得ることを理解されたい。さらに、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態だけを記載することを目的としており、本明細書に記載される方法、化合物、組成物の範囲を限定することを意図していない。
本明細書で用いられる場合、C-CはC-C、C-C...C-Cを含む。C-Cは、それが指定する(任意の置換基を除く)部分を構成する炭素原子数を指す。
「アルキル」基とは、不飽和を含まない、炭素原子および水素原子のみからなる直鎖または分枝鎖の炭化水素鎖ラジカルを指す。いくつかの実施形態では、「アルキル」基は、1~6つの炭素原子を有し得る(本明細書でアルキルが現われる場合は常に、「1~6」などの数の範囲は所定の範囲中の各整数を指す。例えば、「1~6つの炭素原子」とは、アルキル基が1つの炭素原子、2つの炭素原子、3つの炭素原子など、最大で6つの炭素原子からなり得ることを意味するが、本定義は、いかなる数の範囲も指定されていない「アルキル」という用語の出現も包含する)。本明細書に記載される化合物のアルキル基は、「C-Cアルキル」または同様の名称として指定されてもよい。ほんの一例として、「C-Cアルキル」は、アルキル鎖に1~6つの炭素原子があることを示し、すなわち、アルキル鎖は、メチル、エチル、n-プロピル、イソ-プロピル、n-ブチル、イソ-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、イソ-ペンチル、ネオ-ペンチル、およびヘキシルからなる群から選択される。アルキル基は、置換型または非置換型であり得る。アルキル基は、構造によって、モノラジカルまたはジラジカル(つまり、アルキレン基)であり得る。
「アルコキシ」は「-O-アルキル」基を指し、ここで、アルキルは本明細書で定義される通りである。
「アルケニル」という用語は、少なくとも1つの炭素-炭素二重結合を含む、炭素原子と水素原子のみからなる直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。アルケニル基の非限定的な例としては、-CH=CH、-C(CH)=CH、-CH=CHCH、-CH=C(CH、および-C(CH)=CHCHが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルケニル基は、2~6つの炭素を有し得る。アルケニル基は、置換型または非置換型であり得る。アルケニル基は、構造によっては、モノラジカルまたはジラジカル(すなわち、アルケニレン基)であり得る。
「アルキニル」という用語は、少なくとも1つの炭素-炭素三重結合を含む、炭素原子と水素原子のみからなる直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖ラジカル基を指す。アルキニル基の非限定的な例としては、-C≡CH、-C≡CCH、-C≡CCHCH、および-C≡CCHCHCHが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキニル基は、2~6つの炭素を有し得る。アルキニル基は、置換型または非置換型であり得る。アルキニル基は、構造によっては、モノラジカルまたはジラジカル(すなわち、アルキニレン基)であり得る。
「アミノ」は-NH基を指す。
「アルキルアミン」または「アルキルアミノ」という用語は、-N(アルキル)基を指し、ここで、アルキルは本明細書に定義される通りであり、xとyは、x=1、y=1、およびx=2、y=0の群から選択される。x=2の場合、アルキル基は、それらが結合する窒素と一体となって、任意選択で環状の環系を形成することができる。「ジアルキルアミノ」は、-N(アルキル)基を指し、ここで、アルキルは本明細書に定義される通りである。
「芳香族」との用語は、4n+2π電子(nは整数である)を含む、非局在化されたπ-電子系を有する平面環を指す。芳香族環は、5、6、7、8、9、または9を超える原子から形成され得る。芳香族は任意選択で置換され得る。「芳香族」という用語には、アリール基(例えば、フェニル、ナフタレニル)とヘテロアリール基(例えば、ピリジニル、キノリニル)の両方が含まれる。
本明細書で使用される場合、「アリール」との用語は、環を形成する原子の各々が炭素原子である、芳香族環を指す。アリール環は、5、6、7、8、9、または9を超える炭素原子によって形成され得る。アリール基は任意選択で置換され得る。アリール基の例としては、限定されないが、フェニルおよびナフタレニルが挙げられる。アリール基は、構造によっては、モノラジカルまたはジラジカル(つまり、アリーレン基)であり得る。
「カルボキシ」は-COHを指す。いくつかの実施形態では、カルボキシ部分は、「カルボン酸バイオイソスター(bioisostere)」と取り替えられることもあり、これは、カルボン酸部分と同様の物理的および/または化学的な性質を示す官能基または部分を指す。カルボン酸バイオイソスターは、カルボン酸基と同様の生物学的特性を有している。カルボン酸部分を有する化合物は、カルボン酸部分をカルボン酸バイオイソスターと交換することができ、カルボン酸を含む化合物と比較して、同様の物理的および/または生物学的な特性を有し得る。例えば、一実施形態では、カルボン酸バイオイソスターは、カルボン酸基とほぼ同じ程度まで生理的なpHでイオン化することになる。カルボン酸バイオイソスターの例としては、限定されないが、
Figure 2022549435000010
などが挙げられる。
「シクロアルキル」との用語は、単環式または多環式の非芳香族ラジカルを指し、ここで、環を形成する原子(すなわち、骨格原子)の各々は炭素原子である。シクロアルキルは飽和されるか、または部分的に不飽和であり得る。シクロアルキルは芳香族環と縮合され得る(その場合には、シクロアルキルは非芳香族環炭素原子を介して結合する)。いくつかの実施形態では、シクロアルキル基は、3~10の環状原子を有する基を含む。
「ヘテロアリール」または、代替的には「ヘテロ芳香族」との用語は、窒素、酸素、および硫黄から選択される1つ以上の環ヘテロ原子を含むアリール基を指す。Nを含む「ヘテロ芳香族」または「ヘテロアリール」部分は、環の骨格原子の少なくとも1つが窒素原子である芳香族基を指す。
「ヘテロシクロアルキル」基または「ヘテロ脂環式」基とは、少なくとも1つの骨格環原子が窒素、酸素、および硫黄から選択されたヘテロ原子である、シクロアルキル基を指す。ラジカルはアリールまたはヘテロアリールと縮合されることがある。ヘテロ脂環式との用語は、限定されないが、単糖類、二糖類、および少糖類を含む、炭水化物のすべて環状形態も含んでいる。別段の定めのない限り、ヘテロシクロアルキルは環中に2~10の炭素を有する。ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数に言及する際、ヘテロシクロアルキル中の炭素原子の数は、ヘテロシクロアルキルを構成する原子(すなわち、ヘテロシクロアルキル環の骨格原子)(ヘテロ原子を含む)の総数と同じではないことに留意する。
「ハロ」または、代替的に「ハロゲン」との用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、およびヨードを意味する。
「ハロアルキル」との用語は、1つ以上のハロゲンで置換されるアルキル基を指す。ハロゲンは、同じこともあれば異なることもある。ハロアルキルの非限定的な例としては、-CHCl、-CF、-CHF、-CHCF、-CFCFなどが挙げられる。
「フルオロアルキル」および「フルオロアルコキシ」との用語は、1つ以上のフッ素原子で置換される、アルキル基およびアルコキシの基をそれぞれ含む。フルオロアルキルの非限定的な例としては、-CF、-CHF、-CHF、-CHCF、-CFCF、-CFCFCF、-CF(CHなどが挙げられる。フルオロアルコキシ基の非限定的な例としては、-OCF、-OCHF、-OCHF、-OCHCF、-OCFCF、-OCFCFCF、-OCF(CHなどが挙げられる。
「ヘテロアルキル」との用語とは、1つ以上の骨格鎖原子が炭素以外の原子、例えば、酸素、窒素、硫黄、リン、シリコン、またはこれらの組み合わせから選択される、アルキルラジカルを指す。ヘテロ原子はヘテロアルキル基の任意の内部位置に配置されることもある。例としては、限定されないが、-CH-O-CH、-CH-CH-O-CH、-CH-NH-CH、-CH-CH-NH-CH、-CH-N(CH)-CH、-CH-CH-NH-CH、-CH-CH-N(CH)-CH、-CH-S-CH-CH、-CH-CH-S(O)-CH、-CH-CH-S(O)-CH、-CH-NH-OCH、-CHO-Si(CH、-CH-CH=N-OCH、および-CH=CH-N(CH)-CHが挙げられる。加えて、最大で2つのヘテロ原子は、一例として、-CH-NH-OCHおよび-CH-O-Si(CHなど、連続することがある。ヘテロ原子の数以外に、「ヘテロアルキル」は1~6個の炭素原子を有することがある。
「結合」または「単結合」との用語は、結合によって結合された原子がより大きな下部構造の一部であると考えられる場合の2つの原子間あるいは2つの部分間の化学結合を指す。
「部分」との用語は、分子の特定のセグメントまたは官能基を指す。化学的部分は、分子に埋め込まれたまたは付加された化学物質と認識されることが多い。
本明細書で使用される場合、単独で現れて数の指示のない置換基「R」は、アルキル、ハロアルキル、ヘテロアルキル、アルケニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール(環炭素を介して結合)、およびヘテロシクロアルキルの中から選択された置換基を指す。
「随意の」または「随意に」とは、後に記載される事象または状況が生じることもあれば生じないこともあること、および、本記載がその事象または状況が生じる例ならびに生じない例を含むことを意味する。
「随意に置換された」または「置換された」との用語は、参照された基が、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、-OH、アルコキシ、アリールオキシ、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホキシド、アリールスルホキシド、アルキルスルホン、アリールスルホン、-CN、アルキン、C-Cアルキルアルキン、ハロ、アシル、アシルオキシ、-COH、-CO-アルキル、ニトロ、ハロアルキル、フルオロアルキル、および、一置換と二置換のアミノ基(例えば、-NH、-NHR、-N(R))を含むアミノ、ならびにその保護された誘導体から個々に独立して選択された1つ以上の追加の基で置換されてもよいことを意味する。一例として、随意の置換基はLであってもよく、ここで、Lはそれぞれ独立して、単結合、-O-、-C(=O)-、-S-、-S(=O)-、-S(=O)-、-NH-、-NHC(O)-、-C(O)NH-、S(=O)NH-、-NHS(=O)2、-OC(O)NH-、-NHC(O)O-、-(C-Cアルキル)-、または-(C-Cアルケニル)-から選択され、および、Rsはそれぞれ独立して、H、(C-Cアルキル)、(C-Cシクロアルキル)、アリール、ヘテロアリール、ヘテロシクロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択される。上記の置換基の保護誘導体を形成し得る保護基は、上のGreene and Wutsなどのソースで見られる。
本明細書で使用される場合、「約」または「およそ」との用語は、所与の値または範囲の20%以内、好ましくは10%以内、およびより好ましくは5%以内を意味する。
「治療上有効な量」との用語は、本明細書で使用される場合、必要とする哺乳動物に投与されたときに、皮膚の老化に関連付けられる疾病を少なくとも部分的に寛解させるか、または少なくとも部分的に予防するのに有効である、JAK阻害剤の量を指す。
本明細書で使用される場合、「発現」との用語は、ポリヌクレオチドがmRNAに転写され、ペプチド、ポリペプチド、またはタンパク質に翻訳されるプロセスを含む。
「調節する」との用語は、標的分子に応じた、活性または発現の減少または増加のいずれかを包含する。
「活性化因子」との用語は、本明細書において、分子種が局所的に投与される際に、分子種自体が受容体に結合するかどうか、または分子種の代謝産物が受容体に結合するかどうかに関わらず、示された受容体の活性化を結果としてもたらす任意の分子種を示すために使用される。したがって、活性化因子は、受容体のリガンドであり得るか、または受容体のリガンドに代謝される活性化因子、すなわち、組織中に形成され、かつ実際のリガンドである代謝産物であり得る。
「患者」または「哺乳動物」との用語は、ヒト、非ヒト霊長類、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツジ、ブタ、ネズミ、または他の獣医学用あるいは実験用の哺乳動物を指す。当業者は、哺乳動物のある種における病状の重要度を低下させる治療が、哺乳動物の別の種に対する治療の効果を予測することを認識する。
「ソフトドラッグ(soft-drug)」は、本明細書で使用される場合、所望の標的組織において生物学的に活性であり、かつ、標的組織でその効果を発揮した後、生物学的標的に対して不活性な化合物へと代謝される、薬物および/または化学化合物を指す。いくつかの実施形態では、ソフトドラッグは、体循環においていかなる標的生物学的活性も持たない。
「薬学的に許容可能な塩」には、酸と塩基付加塩の両方が含まれる。本明細書に記載される化合物のいずれか1つの薬学的に許容可能な塩は、ありとあらゆる薬学的に適切な塩形態を包含することを意図している。本明細書に記載される化合物の好ましい薬学的に許容可能な塩は、薬学的に許容可能な酸付加塩、および薬学的に許容可能な塩基付加塩である。
「薬学的に許容可能な酸付加塩」とは、遊離塩基の生物学的効果および特性を保持する塩を指し、これらの塩は、生物学的にもそれ以外の点でも望ましくないものではなく、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、亜リン酸などの無機酸で形成される。脂肪族のモノカルボン酸およびジカルボン酸、フェニルで置換されたアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカンジオール(alkanedioic)酸、芳香族酸、脂肪族および芳香族のスルホン酸などの有機酸で形成される塩も含まれ、および、例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、pトルエンスルホン酸、サリチル酸などを含む塩が含まれる。したがって、典型的な塩としては、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩(monohydrogenphosphates)、二水素リン酸塩(dihydrogenphosphates)、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マレイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩(dinitrobenzoates)、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩などが挙げられる。アルギン酸塩、グルコン酸塩、およびガラクトウロン酸塩などのアミノ酸の塩も企図されている(例えば、Berge S.M.et al.,“Pharmaceutical Salts,”Journal of Pharmaceutical Science,66:1-19(1997)を参照)。塩基性化合物の酸付加塩は、塩を生成するために十分な量の所望の酸を遊離塩基と接触させることによって調製される。
「薬学的に許容可能な塩基付加塩」とは、遊離酸の生物学的効果と特性を保持する塩を指し、これらの塩は生物学的にも他の方法でも望ましくないものではない。これらの塩は、無機塩基または有機塩基を遊離酸に加えることによって調製される。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な塩基付加塩は、アルカリ金属およびアルカリ土類金属、または有機アミンなどの金属またはアミンで形成される。無機塩基に由来する塩としては、限定されないが、ナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、銅、マンガン、アルミニウムの塩などが挙げられる。有機塩基に由来する塩としては、限定されないが、1級アミン、2級アミン、3級アミン、天然に存在する置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、および、塩基イオン交換樹脂、例えば、イソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、2-ジメチルアミノエタノール、2-ジエチルアミノエタノール、ジシクロヘキシルアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、カフェイン、プロカイン、N,N-ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、ヒドラバミン(hydrabamine)、コリン、ベタイン、エチレンジアミン、エチレンジアニリン(ethylenedianiline)、N-メチルグルカミン、グルコサミン、メチルグルカミン、テオブロミン、プリン、ピペラジン、ピペリジン、N-エチルピペリジン、ポリアミン樹脂などの塩が挙げられる。上述のBergeらを参照されたい。
本明細書で使用される場合、「処置」または「処置する」または「軽減する」または「寛解させる」は、本明細書では交換可能に使用される。こうした用語は、限定されないが、治療効果および/または予防効果を含む、有益な結果または望ましい結果を得るための手法を指す。「治療効果」とは、処置されている基礎疾患の根絶または寛解を意味する。さらに、治療効果は、患者が依然として基礎疾患に罹っているにもかかわらず、改善が患者で観察されるように、基礎疾患に関連する生理的な症状の1つ以上の根絶または寛解によって達成される。予防効果の場合、組成物は、たとえ特定の疾患の診断がなされていなくても、その疾患を発症するリスクのある患者、または疾患の生理的な症状の1つ以上が報告される患者に投与される。
JAK阻害剤
サイトカインは、宿主防御および免疫調節に重要な役割を果たすとともに、自己免疫疾患の免疫病態の主要な担い手でもある。サイトカインのいくつかの主要なファミリーは、その構造に基づいて分類され得る。2つの主要なクラスは、いわゆるI型およびII型のサイトカイン受容体である。I型受容体は、いくつかのインターロイキン(IL)、コロニー刺激因子、およびホルモン、例えば、エリスロポエチン、プロラクチン、ならびに成長ホルモンに結合する。II型受容体は、インターフェロンおよびIL-10関連サイトカインに結合する。細胞内ドメインがキナーゼまたは他の酵素活性ドメインをコードする他の受容体とは対照的に、これらの受容体はそのような要素を欠いている。その代わりに、I型およびII型のサイトカイン受容体の細胞質ドメインは、JAK1、JAK2、JAK3、およびTYK2を含むヤヌスキナーゼ(JAK)として知られている、特定のキナーゼファミリーのメンバーに結合する。サイトカイン受容体は、異なるJAKと対になっており、サイトカインに結合すると活性化される。JAKはホスホトランスフェラーゼであるため、ATPからサイトカイン受容体などの様々な基質へのリン酸の転移を触媒する。この修飾により、DNA結合タンパク質のシグナル伝達兼転写活性化因子(signal transducer and activator of transcription)(STAT)ファミリーのメンバーを含む様々なシグナル伝達分子が動員される。STATは別の重要なJAK基質である。STATのリン酸化は、その核内蓄積および遺伝子発現の制御を促進する。加えて、ノックアウトマウスを用いた研究では、他の経路ではなく、I型/II型のサイトカインによるJAKシグナル伝達の重要かつ特異的な役割が裏付けられている。サイトカインシグナル伝達におけるJAKの重要な機能は、JAK阻害剤の治療可能性を示唆するものである。
本明細書に記載される式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、または(IIa)の化合物は、JAK阻害剤である。本明細書に記載される式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、または(IIa)の化合物、およびこれらの化合物を含む組成物は、炎症性または自己免疫性の疾患の処置に有用である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、
Figure 2022549435000011
式中、
Figure 2022549435000012
は、C-Cヘテロアリール環であり、
XはC(R11)またはNであり、
はC-CアルキルまたはC-Cヘテロアルキルであり、
は、単結合、C-Cアルキル、またはC-Cヘテロアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換され、
は-C(=O)N(Rであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
は、水素、C-Cアルキル、またはC-Cヘテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリールは、1つまたは2つのYで任意選択で置換され、
あるいは、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、で任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
あるいは、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
Yはそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cハロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択され、
はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cヘテロアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヘテロシクロアルキルから選択され、
11は水素であるか、あるいは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
12は、水素、ハロゲン、またはC-Cアルキルであり、および、
nは、0、1、2、または3である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、XはC(R11)である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、XはC(H)である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、XはNである。
式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物のいくつかの実施形態では、
Figure 2022549435000013
は、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、およびトリアジニルから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000014
は、ピラゾリル、ピロリル、およびイミダゾリルから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000015
は、
Figure 2022549435000016
から選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000017
は、
Figure 2022549435000018
である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000019
は、
Figure 2022549435000020
である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000021
は、
Figure 2022549435000022
である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cヘテロシクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは単結合である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCHCH-である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは0である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは2である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは3である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1または2であり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1または2であり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1または2であり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1または2であり、Rはそれぞれ独立してハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1であり、Rは、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1であり、Rは、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1であり、Rはハロゲンである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1であり、RはC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは水素である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、RはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは-CHである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、RはC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、R12は水素である。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、R12はハロゲンである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、R12はC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、R12は-CHである。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、および-S(=O)から選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素およびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ水素である。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって
Figure 2022549435000023
を形成する。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、1つのRとLが一緒になって、
Figure 2022549435000024
を形成する。
いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、
Figure 2022549435000025
式中、
は単結合またはC-Cアルキルであり、
はC-Cアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換され、
は-C(=O)N(Rであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリールは、1つまたは2つのYで任意選択で置換され、
あるいは、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、で任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
あるいは、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
Yはそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cハロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択され、
はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cヘテロアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヘテロシクロアルキルから選択され、および、
nは、0、1、2、または3である。
いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは単結合である。
いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cヘテロシクロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCHCH-である。
いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、および-S(=O)から選択される。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素およびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ水素である。
いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって、
Figure 2022549435000026
を形成する。
いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、1つのRとLが一緒になって、
Figure 2022549435000027
を形成する。
いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、
Figure 2022549435000028
式中、
はC-Cアルキルであり、
はC-Cアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、またはC-Cヘテロアリールであり、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、またはC-Cヘテロアリールは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換され、
は-C(=O)N(Rであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリールは、1つまたは2つのYで任意選択で置換され、
あるいは、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、で任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
あるいは、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
Yはそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cハロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択され、ならびに、
はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cヘテロアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヘテロシクロアルキルから選択される。
いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。
いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cヘテロシクロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロアリールであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cヘテロアリールであり、ここで、Rはそれぞれ独立して、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは非置換のC-Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、C-Cヘテロアリールは、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、およびチアジアゾリルから選択される。
いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCHCH-である。
いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、Rはそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、および-S(=O)から選択される。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素およびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ、水素である。
いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって、
Figure 2022549435000029
を形成する。
いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、1つのRとLが一緒になって、
Figure 2022549435000030
を形成する。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、
Figure 2022549435000031
式中、
Figure 2022549435000032
は、C-Cヘテロアリール環であり、
XはC(R11)またはNであり、
は単結合またはC-Cアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-Cヘテロアリール、または-C(H)(フェニル)-であり、
は-C(=O)N(Rであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C1-C6アルコキシ、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
は、水素、C-Cアルキル、またはC-Cヘテロアルキルであり、
はそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリールは、1つまたは2つのYで任意選択で置換され、
あるいは、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
Yはそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cハロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択され、
はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cヘテロアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヘテロシクロアルキルから選択され、
11は水素であるか、あるいは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
12は、水素、ハロゲン、またはC-Cアルキルであり、および、
nは、0、1、2、または3である。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、XはC(R11)である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、XはC(H)である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、XはNである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000033
は、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、またはトリアジニルから選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000034
は、ピラゾリル、ピロリル、およびイミダゾリルから選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000035
はピラゾリルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000036
はピロリルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000037
はイミダゾリルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000038
は、
Figure 2022549435000039
から選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000040
は、
Figure 2022549435000041
である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000042
は、
Figure 2022549435000043
である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、
Figure 2022549435000044
は、
Figure 2022549435000045
である。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは単結合である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCHCH-である。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCHCH-である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、およびトリアジニルから選択されるC-Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、およびピリジニルから選択されるC-Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはオキサゾリルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはチアゾリルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはピラゾリルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはチエニルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはピロリルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはイミダゾリルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはピリジニルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-C(H)(フェニル)-である。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは0である。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは2である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは3である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1または2であり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1または2であり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩または溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1または2であり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1または2であり、Rはそれぞれ独立して、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1であり、Rは、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1であり、Rは、ハロゲンおよびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1であり、Rはハロゲンである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、nは1であり、および、RはC-Cアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは水素である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、RはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは-CHである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、RはC-Cヘテロアルキルである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、R12は水素である。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、R12はハロゲンである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物があり、ここで、R12はC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、R12は-CHである。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、Rはそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、および-S(=O)から選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素およびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ、水素である。
いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって、
Figure 2022549435000046
を形成する。
いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、
Figure 2022549435000047
式中、
は単結合またはC-Cアルキルであり、
は、C-Cアルキル、C-Cヘテロアリール、または-C(H)(フェニル)-であり、
は-C(=O)N(Rであり、
は、C-Cアルキル、C-Cハロアルキルl、C-Cヘテロアルキル、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリールは、1つまたは2つのYで任意選択で置換され、
あるいは、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
Yはそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cハロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択され、ならびに、
はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cヘテロアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヘテロシクロアルキルから選択される。
いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは単結合である。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCHCH-である。
いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CH-である。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCH-である。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-CHCHCH-である。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、LはC-Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、およびトリアジニルから選択されるC-Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、およびピリジニルから選択されるC-Cヘテロアリールである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはオキサゾリルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはチアゾリルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはピラゾリルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはチエニルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはピロリルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはイミダゾリルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lはピリジニルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Lは-C(H)(フェニル)-である。
いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、および-S(=O)から選択される。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-C(=O)R、および-S(=O)から選択される。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは、C-CアルキルおよびC-Cヘテロアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、RはC-Cアルキルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、RはC-Cハロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、RはC-Cヘテロアルキルである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは-C(=O)Rである。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rは-S(=O)である。
いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、および-S(=O)から選択される。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ独立して、水素およびC-Cアルキルから選択される。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、Rはそれぞれ、水素である。
いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する。いくつかの実施形態では、式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供され、ここで、2つのRが一緒になって、
Figure 2022549435000048
を形成する。
いくつかの実施形態では、以下から選択される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物が本明細書で提供される。
Figure 2022549435000049
Figure 2022549435000050
いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK/TYK2アッセイにおいて約50nMまたは50nM未満のIC50を有する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK/TYK2アッセイにおいて約100nMまたは100nM未満のIC50を有する。いくつかの実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK/TYK2アッセイにおいて、約10nMまたは10nM未満、約20nMまたは20nM未満、約25nMまたは25nM未満、約50nMまたは50nM未満、約100nMまたは100nM未満、約250nMまたは250nM未満、あるいは約500nMまたは500nM未満のIC50を有する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK2、JAK3、およびTYK2よりもJAK1を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK1、JAK3、およびTYK2よりもJAK2を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK1、JAK2、およびTYK2よりもJAK3を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK1、JAK2、およびJAK3よりもTYK2を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK3とTYK2よりもJAK1とJAK2を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK2とTYK2よりもJAK1とJAK3を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK2とJAK3よりもJAK1とTYK2を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK1とTYK2よりもJAK2とJAK3を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK1とJAK3よりもJAK2とTYK2を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK1とJAK2よりもJAK3とTYK2を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、TYK2よりもJAK1、JAK2、およびJAK3を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK3よりもJAK1、JAK2、およびTYK2を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK2よりもJAK1、JAK3、およびTYK2を選択的に阻害する。別の実施形態では、本明細書で提供される化合物は、JAK1よりもJAK2、JAK3、およびTYK2を選択的に阻害する。
様々な変数について上に記載された基の任意の組み合わせが本明細書で企図される。本明細書にわたって、基とその置換基は、安定した部分と化合物を提供するために当業者によって選択可能である。
いくつかの実施形態では、治療剤(例えば、式(I)、(Ia)、(Ib)、(II)、または(IIa)の化合物)は、薬学的に許容可能な塩として医薬組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、上述の化合物は、本明細書に記載される任意の方法または組成物に適している。
本明細書で開示される化合物のさらなる形態
異性体
さらに、いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、幾何異性体として存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は1つ以上の二重結合を有する。本発明で提示される化合物は、すべてのシス(cis)、トランス(trans)、シン(syn)、アンチ(anti)、エントゲーゲン(entgegen)(E)、および、ツザーメン(zusammen)(Z)の異性体、ならびにそれらの対応する混合物を含む。いくつかの状況では、化合物は互変異性体として存在する。本明細書に記載される化合物は、本明細書に記載される式中に可能なあらゆる互変異性体を含んでいる。状況によっては、本明細書に記載される化合物は1つ以上のキラル中心を有し、それぞれの中心はR配置またはS配置で存在する。本明細書に記載される化合物は、ジアステレオマー、エナンチオマー、およびエピマーの形態のすべて、ならびにそれらの対応する混合物を含む。本明細書で提供される化合物および方法のさらなる実施形態において、単一の調製工程、組み合わせ、または、相互変換から生じるエナンチオマーおよび/またはジアステレオイソマーの混合物は、本明細書に記載される用途に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、ラセミ混合物のキラルクロマトグラフィー分離によって光学的に純粋なエナンチオマーとして調製される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、化合物のラセミ混合物を光学的に活性な分割剤と反応させて一対のジアステレオイソマー化合物を形成し、ジアステレオマーを分離し、および、光学的に純粋なエナンチオマーを回収することによって、個々の立体異性体として調製される。いくつかの実施形態では、解離可能な複合体(dissociable complexes)が好ましい(例えば、結晶性ジアステレオマー塩)。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーは、明白な物理的特性(例えば、融点、沸点、溶解度、反応性など)を有しており、これら相違点を利用することにより分離される。いくつかの実施形態では、ジアステレオマーは、キラルクロマトグラフィー、または好ましくは、溶解度の相違に基づく分離/分割技術によって分離される。いくつかの実施形態では、光学的に純粋なエナンチオマーは、ラセミ化をもたらさない任意の実用的な手段によって、分割剤とともに回収される。
標識された化合物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、その同位体標識された形態で存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、そうした同位体標識された化合物を投与することによって疾患を処置する方法を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、そうした同位体標識された化合物を医薬組成物として投与することによって疾患を処置する方法を含む。したがって、いくつかの実施形態では、本明細書で開示される化合物は同位体標識された化合物を含み、これらは、1つ以上の原子が、自然界で通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子に置き換えられることを除けば、本明細書で列挙される化合物と同一である。本明細書に記載される化合物に組み込まれる同位体の例としては、それぞれH、H、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18F、および36Clなどの、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、および塩化物の同位体が挙げられる。前述の同位体および/または他の原子の他の同位体を含有している、本明細書に記載される化合物、およびその薬学的に許容可能な塩、エステル、溶媒和物、水和物、または誘導体は、本発明の範囲内にある。特定の同位体標識された化合物、例えば、Hおよび14Cなどの放射性同位体が組み込まれる化合物は、薬物および/または基質組織分布アッセイに有用である。トリチウム標識した(すなわち、H)、および炭素14(すなわち、14C)の同位体が、調製と検出の容易さために特に好ましい。さらに、重水素(すなわち、H)などの重同位体と置換することで、代謝の安定の向上に起因する特定の治療上の利点、例えば、インビボの半減期の増加または必要用量の減少が得られる。いくつかの実施形態では、同位体標識された化合物、その薬学的に許容可能な塩、エステル、溶媒和物、水和物、または誘導体は、任意の適切な方法によって調製される。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、発色団あるいは蛍光部分、生物発光標識、または化学発光標識の使用を含むがこれらに限定されない、他の手段により標識化される。
薬学的に許容可能な塩
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物はその薬学的に許容可能な塩として存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、そのような薬学的に許容可能な塩を投与することによって疾患を処置する方法を含んでいる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される方法は、そのような薬学的に許容可能な塩を医薬組成物として投与することによって疾患を処置する方法を含んでいる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は、酸性基または塩基性基を有し、ゆえに、多くの無機塩基または有機塩基、ならびに無機酸および有機酸のいずれかと反応することで、薬学的に許容可能な塩を形成する。いくつかの実施形態では、これらの塩は、本明細書で開示される化合物の最終的な単離および精製中にインサイチュで、あるいは、遊離形態の精製された化合物を適切な酸または塩基で別々に反応させて、こうして形成された塩を単離させることによって、調製される。
溶媒和物
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物は溶媒和物として存在する。いくつかの実施形態では、そのような溶媒和物を投与することによって疾患を処置する方法がある。本明細書にはさらに、医薬組成物としてそのような溶媒和物を投与することによって疾患を処置する方法が記載される。
溶媒和物は化学量論的または非化学量論的な量の溶媒を含み、いくつかの実施形態では、水、エタノールなどの薬学的に許容可能な溶媒を用いた結晶化のプロセスの間に形成される。溶媒が水である場合に水和物が形成され、溶媒がアルコールである場合にアルコラートが形成される。本明細書に記載される化合物の溶媒和物は、本明細書に記載されるプロセスの間に、好適に調製または形成される。ほんの一例として、本明細書に記載される化合物の水和物は、限定されないが、ジオキサン、テトラヒドロフラン、またはMeOHを含む有機溶媒を使用して、水性/有機の溶媒混合物からの再結晶によって好適に調製される。さらに、本明細書で提供される化合物は、非溶媒和形態ならびに溶媒和形態で存在する。一般に、溶媒和形態は、本明細書で提供される化合物および方法の目的のために、非溶媒和形態と同等であるとみなされる。
化合物の合成
いくつかの実施形態では、本明細書に記載される化合物の合成は、化学文献に記載される手段を用いて、本明細書に記載される方法を用いて、またはこれらの組み合わせによって達成される。加えて、本明細書に示される溶媒、温度、および他の反応条件は変わることもある。
他の実施形態では、本明細書に記載される化合物の合成に使用される出発物質および試薬は合成されるか、あるいは、限定されないが、Sigma-Aldrich、FischerScientific(Fischer Chemicals)、およびAcrosOrganicsなどの商業的ソースから得られる。
さらなる実施形態では、本明細書に記載される化合物、および様々な置換基を有する他の関連する化合物は、本明細書に記載される技術ならびに材料、ならびに、例えば、Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,Volumes 1-17(John Wiley and Sons,1991);Rodd’s Chemistry of Carbon Compounds,Volumes 1-5 and Supplementals(Elsevier Science Publishers,1989);Organic Reactions,Volumes 1-40(John Wiley and Sons,1991),Larock’s Comprehensive Organic Transformations(VCH Publishers Inc.,1989),March,Advanced Organic Chemistry 4th Ed.,(Wiley 1992);Carey and Sundberg,Advanced Organic Chemistry 4th Ed.,Vols.A and B(Plenum 2000,2001)、およびGreen and Wuts,Protective Groups In Organic Synthesis 3rd Ed.,(Wiley 1999)(これらのすべては、このような開示のための参照によって組み込まれる)に記載されるように合成される。本明細書で開示されるような化合物の調製のための一般的な方法は反応に由来することもあり、反応は、本明細書で提供されるような式で見られる様々な部分を導入するために、適切な試薬と条件を用いて修飾され得る。ガイドとして、次の合成法が利用され得る。
保護基の使用
記載される反応では、反応性官能基、例えば、ヒドロキシ基、アミノ基、イミノ基、チオ基、またはカルボキシ基が最終生成物中で望まれる場合には、反応への望ましくない関与を回避するために、これらの基は保護される必要がある場合がある。保護基は、反応部分の一部またはすべてをブロックするために、および、保護基が除去されるまでこのような基が化学反応に関与するのを防ぐために、使用される。各保護基が異なる手段によって除去可能であることが好ましい。まったく異なる反応条件下で切断される保護基は、差異除去(differential removal)の要求を満たす。
保護基は、酸、塩基、還元条件(例えば、水素化分解など)、および/または酸化条件によって除去され得る。トリチル、ジメトキシトリチル、アセタール、およびt-ブチルジメチルシリルなどの基は、酸に不安定であり、ならびに、Cbz基(水素化分解によって除去可能)およびFmoc基(塩基に不安定)で保護されたアミノ基の存在下で、カルボキシおよびヒドロキシの反応性部分を保護するために使用されてもよい。カルボン酸およびヒドロキシの反応性部分は、t-ブチルカルバメートなどの酸に不安定な基で、または酸と塩基の両方で安定しているが加水分解で除去可能なカルバメートでブロックされたアミンの存在下において、限定されないが、メチル、エチル、およびアセチルなどの塩基に不安定な基でブロックされ得る。
カルボン酸およびヒドロキシの反応性部分も、ベンジル基などの加水分解で除去可能な保護基でブロックされることもあるが、酸との水素結合が可能なアミン基はFmocなどの塩基に不安定な基でブロックされることもある。カルボン酸の反応性部分は、アルキルエステルへの転換を含む本明細書で例証されるような単純エステル化合物への転換によって保護され得るか、あるいは、2,4-ジメトキシベンジルなどの酸化的に除去可能な保護基でブロックされることもあるが、共存しているアミノ基はフッ化物に不安定なシリルカルバメートでブロックされることがある。
アリルブロッキング基(Allyl blocking group)は、酸保護基および塩基保護基の存在下で有用である。前者は安定しており、後に金属触媒またはπ酸触媒によって除去され得るからである。例えば、アリルでブロックされたカルボン酸は、酸に不安定なt-ブチルカルバメートまたは塩基に不安定な酢酸塩アミン保護基の存在下において、Pd触媒反応で脱保護させることができる。しかし、保護基の別の形態は、化合物または中間物が結合することができる樹脂である。残留物が樹脂に結合している限り、その官能基はブロックされ、反応することができない。樹脂から解放されると、官能基は反応することができる。
典型的に、ブロッキング基/保護基は、
Figure 2022549435000051
から選択され得る。
他の保護基、および、保護基の生成ならびにその除去に適用可能な技術についての詳細な記載は、Greene and Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd Ed.,John Wiley & Sons,New York,NY,1999,およびKocienski,Protective Groups,Thieme Verlag,New York,NY,1994に記載され、当該文献は開示のために参照により本明細書に組み込まれる。
治療法と予防法
いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を、上記患者に投与する工程を含む。いくつか実施形態では、必要とする患者の炎症性疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を、上記患者に投与する工程を含む。いくつか実施形態では、必要とする患者の自己免疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を、上記患者に投与する工程を含む。いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾患、障害、疾病は、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、狼瘡、腸管内の腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、白斑、およびアトピー性皮膚炎から選択される。いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾患、障害、または疾病は、関節リウマチである。いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾患、障害、または疾病は、多発性硬化症である。いくつか実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を、上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾病、障害、または疾病は、乾癬である。いくつか実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を、上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾病、障害、または疾病は、狼瘡である。いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾患、障害、または疾病は、腸管内の腸疾患である。いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾患、障害、または疾病は、クローン病である。いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾患、障害、または疾病は、潰瘍性大腸炎である。いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾患、障害、または疾病は、強直性脊椎炎である。いくつか実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を、上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾病、障害、または疾病は、白斑である。いくつかの実施形態では、必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法があり、上記方法は、治療上有効な量の本明細書で開示される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を上記患者に投与する工程を含み、ここで、疾患、障害、または疾病は、アトピー性皮膚炎である。
医薬組成物と投与方法
本明細書に記載されるJAK阻害剤は、疾患、障害、または疾病を処置または予防するために、投与に適切な生物学的に適合した形態で対象に投与される。本明細書に記載されるJAK阻害剤の投与は、治療上有効な量のJAK阻害剤を単独で含むか、または薬学的に許容可能な担体と組み合わせた、任意の薬理学的形態であり得る。
ある実施形態では、本明細書に記載される化合物は、純粋な化学薬品として投与される。他の実施形態では、本明細書に記載される化合物は、例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro,21st Ed.Mack Pub.Co.,Easton,PA(2005))に記載されるような、選択される投与経路および標準薬務に基づいて選択される、薬学的に適切または許容可能な担体(本明細書では、薬学的に適切な(または許容可能な)賦形剤、生理学的に適切な(または許容可能な)賦形剤、または生理学的に適切な(または許容可能な)担体とも呼ばれる)と組み合わされる。
したがって、1つ以上の薬学的に許容可能な担体とともに、本明細書に記載される少なくとも1つの化合物、またはその薬学的に許容可能な塩を含む、医薬組成物が本明細書で提供される。担体(または賦形剤)は、組成物の他の成分と適合性があり、かつ組成物のレシピエント(すなわち対象)に有害でない場合に、許容可能であるか、または適切である。
いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および本明細書に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を含む、医薬組成物がある。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を含む、医薬組成物がある。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を含む、医薬組成物がある。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を含む、医薬組成物がある。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を含む、医薬組成物がある。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を含む、医薬組成物がある。
別の実施形態は、薬学的に許容可能な担体および本明細書に記載される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物から本質的になる医薬組成物を提供する。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物から本質的になる医薬組成物がある。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物から本質的になる医薬組成物がある。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および式(Ib)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物から本質的になる医薬組成物がある。いくつかの実施形態では、薬学的に許容可能な担体、および式(II)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物から本質的になる医薬組成物がある。いくつかの実施形態において、薬学的に許容可能な担体、および式(IIa)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物から本質的になる医薬組成物がある。
ある実施形態では、本明細書に記載される化合物は、例えば、合成方法の工程の1つ以上で作られる汚染中間物または副産物などの他の有機小分子を約5%未満、あるいは約1%未満、あるいは約0.1%未満含んでいるという点で、実質的に純粋である。
これらの製剤には、経口、局所、頬側、非経口(例えば、皮下、筋肉内、皮内、あるいは静脈内)、またはエアロゾルの投与に適した製剤が含まれる。
例示的な医薬組成物は、医薬品製剤の形態、例えば、固体、半固体、または液体の形態で使用され、この形態は、外部、腸内、または非経口的な用途に適した有機または無機の担体あるいは賦形剤との混合物中に、開示された化合物の1つ以上を有効成分として含んでいる。いくつかの実施形態では、有効成分は、例えば、通常は無毒で薬学的に許容可能な担体と混合されて、錠剤、ペレット、カプセル、坐剤、溶液、エマルジョン、懸濁液、および使用に適した他の形態にされる。活性な対象化合物は、疾患のプロセスまたは状態に対して所望の効果を発揮するのに十分な量で、医薬組成物に含まれている。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるJAK阻害剤は、皮膚の疾患、障害、または疾病を処置または予防するために、局所投与に適切な生物学的に適合した形態で対象に投与される。「局所投与に適切な生物学的に適合した形態」とは、あらゆる毒性作用が阻害剤の治療効果に勝るような、投与されるJAK阻害剤の形態を意味する。本明細書に記載されるJAK阻害剤の投与は、治療上有効な量のJAK阻害剤を単独で含むか、または薬学的に許容可能な担体と組み合わせた、任意の薬理学的形態であり得る。
JAK阻害剤の局所投与は、エアロゾル、半固体医薬組成物、粉末、または溶液の形態で提示され得る。「半固体組成物」との用語は、軟膏、クリーム、軟膏剤、ゼリー、または皮膚への適用に適した実質的に同様の一貫性を有する他の医薬組成物を意味する。半固体組成物の例は、Lea and Febigerによって出版されたThe Theory and Practice of Industrial Pharmacy,Lachman,Lieberman and Kanig(1970)のChapter 17、および、Mack Publishing Companyによって出版されたRemington’s Pharmaceutical Sciences,15th Edition(1975)のChapter 67で示されている。
経皮パッチまたは皮膚パッチは、本明細書に記載される治療用組成物または医薬組成物を経皮送達するための別の方法である。パッチは、化合物の吸収度を増大させるために、DMSOなどの吸収促進剤を提供することができる。パッチには、皮膚への薬物送達の速度を制御するものも含まれ得る。パッチは、リザーバー系あるいはモノリシック系(monolithic system)を含む様々な投与系をそれぞれ提供することができる。リザーバー設計は、例えば、4つの層、つまり、皮膚と直接接触する粘着層、薬物分子の拡散を制御する制御膜、薬物分子のリザーバー、および耐水性バッキングを有する場合がある。そのような設計により、指定された期間にわたって均一の量の薬物が送達され、送達の速度は様々なタイプの皮膚の飽和限度未満でなければならない。例えば、モノリシック設計は典型的に、3つの層、つまり、粘着層、化合物を含有するポリマーマトリクス、および防水性バッキングしか有していない。この設計により、飽和量の薬物が皮膚にもたらされる。それにより、送達は皮膚によって制御される。パッチ中の薬物量が飽和レベルより下に減少すると、送達率は低下する。
一実施形態では、局所用組成物は、例えば、ポリアクリル酸またはポリアクリルアミドに基づいたヒドロゲルの形態をとってもよく、標準軟膏DAB 8(50%のPEG 300、50%のPEG 1500)のような、例えば、担体としてポリエチレングリコール(PEG)を有する軟膏としてであってもよく、あるいは、エマルジョン、特に、随意にリポソームが添加された、油中水型または水中油型に基づいたマイクロエマルジョンとしてであってもよい。適切な透過促進剤(同調因子(entraining agent))としては、スルホキシド誘導体、例えば、ジメチルスルホキシド(DMSO)またはデシルメチルスルホキシド(デシル-MSO)、および、トランスクトール(ジエチレングリコールモノエチルエーテル)またはシクロデキストリン;ならびに、ピロリドン、例えば、2-ピロリドン、N-メチル-2-ピロリドン、2-ピロリドン-5-カルボン酸、または生物分解性のN-(2-ヒドロキシエチル)-2-ピロリドン、およびその脂肪酸エステル;尿素誘導体、例えば、ドデシル尿素、1,3-ジドデシル尿素、および1,3-ジフェニル尿素;ならびに、テルペン、例えば、D-リモネン、メントン、a-テルピノール、カルボル、リモネンオキシド、または1,8-シネオールが挙げられる。
軟膏、ペースト、クリーム、およびゲルはまた、賦形剤、例えば、デンプン、トラガント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、およびタルク、またはそれらの混合物を含有し得る。粉末および噴霧剤はまた、賦形剤、例えば、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、およびポリアミド粉体、またはこれらの物質の混合物を含有し得る。ナノ結晶性抗菌金属の溶液は、エアロゾル医薬品を作るために慣例的に使用される既知の手段のいずれかによって、エアロゾルまたは噴霧剤に変換することができる。一般に、そのような方法は、通常、不活性なキャリアガスを用いて溶液の容器を加圧するか、または加圧する手段を提供し、加圧されたガスを小さな開口部に通す工程を含む。噴霧剤はさらに、クロロフルオロ炭化水素、および揮発性で非置換の炭化水素、例えば、ブタンならびにプロパンといった従来の噴射剤を含み得る。
担体は、製剤のpH、モル浸透圧濃度、粘度、透明性、色、無菌性、安定性、溶解速度、あるいは香気を変更または維持するために、他の薬学的に許容可能な賦形剤も含有する場合がある。抗皮膚老化組成物は、抗酸化剤、サンスクリーン、天然のレチノイド(例えば、レチノール)、および皮膚処置組成物で一般的に見られる他の添加剤をさらに含む場合がある。
錠剤などの固形組成物を調製するためのいくつかの実施形態では、開示される化合物またはその無毒で薬学的に許容可能な塩の均質な混合物を含む固形の予備製剤組成物を形成するために、主要な有効成分を、医薬担体、例えば、コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム、またはゴムなどの従来の錠剤化成分、および他の医薬希釈剤、例えば、水と混合させる。こうした予備製剤組成物を均質であると言及するとき、組成物が錠剤、丸剤、およびカプセル剤などの等しく有効な単位剤形に容易に細分化されるように、有効成分が組成物全体にわたって一様に分散されていることを意味する。
経口投与のための固体の剤形(カプセル、錠剤、丸剤、ドラジェ、粉末、顆粒剤など)では、対象組成物は、クエン酸ナトリウムあるいはリン酸二カルシウムなどの1つ以上の薬学的に許容可能な担体、および/または、以下のいずれかと混合される:(1)デンプン、セルロース、微結晶性セルロース、ケイ化微結晶性セルロース、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、および/またはケイ酸などの、充填剤あるいは増量剤;(2)例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒプロメロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、および/またはアカシアなどの結合剤;(3)グリセロールなどの保湿剤;(4)クロスポビドン、クロスカルメロースナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンあるいはタピオカデンプン、アルギン酸、特定のシリケート、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤;(5)パラフィンなどの溶解遅延剤;(6)四級アンモニウム化合物などの吸収促進剤;(7)例えば、ドキュセートナトリウム、セチルアルコール、およびグリセロールモノステアレートなどの湿潤剤;(8)カオリンおよびベントナイト粘土(bentonite clay)などの吸収性物質;(9)タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体のポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびそれらの混合物などの滑沢剤;ならびに、(10)着色剤。カプセル、錠剤、および丸剤の場合には、実施形態によっては、組成物は緩衝剤を含む。いくつかの実施形態では、同様のタイプの固形組成物は、そのような賦形剤をラクトースまたは乳糖、ならびに高分子量ポリエチレングリコールなどとして使用する、柔らかくまたは固く充填されたゼラチンカプセル剤中の充填剤としても使用される。
いくつかの実施形態では、錠剤は、圧縮または成型によって、随意に1つ以上の副成分を含んで作られる。いくつかの実施形態では、圧縮錠剤は、結合剤(例えば、ゼラチンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、潤滑剤、不活性な希釈剤、保存剤、崩壊剤(例えば、デンプングリコール酸ナトリウムまたは架橋したカルボキシルメチルセルロースナトリウム)、表面活性剤、あるいは分散剤を使用して調製される。いくつかの実施形態では、成型された錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた対象組成物の混合物を適切な機械で成型することによって作られる。いくつかの実施形態では、錠剤と、ドラジェ、カプセル剤、丸剤、ならびに顆粒などの他の固形剤形とは、腸溶コーティングおよび他のコーティングなどのコーティングならびにシェルを用いてスコア化または調製される。
吸入または吹送用の組成物は、薬学的に許容可能な水性溶媒または有機溶媒中の溶液および懸濁液、またはその混合物、および粉末を含んでいる。経口投与用の液体剤形は、薬学的に許容可能なエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ剤、およびエリキシル剤を含んでいる。対象組成物に加えて、実施形態によっては、液体の剤形は、不活性な希釈剤、例えば、水または他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、油(とりわけ、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、および胡麻油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステル、シクロデキストリン、ならびにこれらの混合物を含む。
いくつかの実施形態では、懸濁液は、対象組成物に加えて、例えば、エトキシル化(ethoxylated)イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール、およびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天、およびトラガント、ならびにこれらの混合物としての懸濁化剤を含む。
いくつかの実施形態では、粉末および噴霧剤は、対象組成物に加えて、ラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、およびポリアミド粉末などの賦形剤、あるいはこれらの物質の混合物を含む。いくつかの実施形態では、噴霧剤はさらに、クロロフルオロ炭化水素(chlorofluorohydrocarbons)、および揮発性で非置換の炭化水素、例えば、ブタンならびにプロパンといった従来の噴射剤を含む。
本明細書で開示される組成物および化合物は、エアロゾルによって代替的に投与され得る。これは、化合物を含む水性のエアロゾル、リポソーム調製物、または固形粒子を調製することにより達成される。いくつかの実施形態では、非水性の(例えば、フルオロカーボン噴霧剤)懸濁液が使用される。いくつかの実施形態では、対象組成物に含まれる化合物の分解をもたらす剪断(shear)に薬剤をさらすのを最小限に抑えるため、音波噴霧器が使用される。通常、水性のエアロゾルは、従来の薬学的に許容可能な担体および安定化剤と一緒に、対象組成物の水溶液または懸濁液を製剤化することによって作られる。担体と安定化剤は特定の対象組成物の必要条件に応じて変わるが、典型的には、非イオン性の界面活性剤(ツイーン、プルロニック(登録商標)、またはポリエチレングリコール)、無害のタンパク質、例えば、血清アルブミン、ソルビタンエステル、オレイン酸、レシチン、アミノ酸、例えば、グリシン、緩衝液、塩、糖、または糖アルコールを含んでいる。エアロゾルは一般に、等張液から調製される。
非経口投与に適した医薬組成物は、1つ以上の薬学的に許容可能な無菌の等張の水溶性または非水溶性の溶液、分散液、懸濁液またはエマルジョン、あるいは使用直前に無菌の注入可能な溶液または分散液に再構成される無菌の粉末と組み合わせた、対象組成物を含み、実施形態によっては、これらは抗酸化剤、緩衝剤、静菌薬、対象となるレシピエントの血液と製剤を等張にする溶質、または懸濁化剤あるいは増粘剤を含む。
医薬組成物中で使用される適切な水溶性および非水溶性の担体の例としては、水、エタノール、ポリオール(グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、およびその適切な混合物、オリーブオイルなどの植物油、およびオレイン酸エチルならびにシクロデキストリンなどの注入可能な有機酸エステルが挙げられる。適切な流動度は、例えば、レシチンなどのコーティング材料の使用によって、分散の場合に必要となる粒度の維持によって、および界面活性剤の使用によって、維持される。
本明細書に記載される少なくとも1つの化合物を含む組成物の投与量は、患者の(例えば、ヒト)状態、すなわち、疾患のステージ、一般的な健康状態、年齢、および他の因子によって異なる。
医薬組成物は、処置される(または、予防される)べき疾患に適切な方法で投与される。適切な用量および投与の適切な持続時間と頻度は、患者の状態、患者の疾患のタイプと重症度、有効成分の特定の形態、および投与方法などの要因によって決定される。一般に、適切な用量および処置レジメンは、治療的および/または予防的な利益(例えば、臨床結果の改善、例えば、頻繁な完全寛解または部分的な寛解、あるいは長い無病生存期間および/または全生存期間、あるいは症状の重症度の緩和など)をもたらすのに十分な量で、組成物を提供する。最適用量は一般に、実験モデルおよび/または臨床試験を使用して決定される。いくつかの実施形態では、最適用量は、患者の体型、体重、または血液量に依存する。
経口用量は典型的には、1日当たり1~4回またはそれ以上、約1.0mg~約1000mgの範囲である。
用量投与は、投与製剤の薬物動態学的パラメーターおよび用いられる投与経路に応じて繰り返され得る。
投与を容易にし、投与量を均一にするために、投与単位剤形で組成物を製剤化することは特に利点がある。本明細書で使用される投与単位剤形は、処置される哺乳動物の対象用の単位投与量(unitary dosages)として適した物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要とされる医薬担体に関連する望ましい治療効果をもたらすように計算された活性化合物のあらかじめ定められた量を含有している。投与単位剤形に関する仕様は、(a)JAK阻害剤の固有の特性および達成される特定の治療効果、ならびに、(b)個体の感受性の処置のためにそのような活性化合物を配合する技術における固有の制限によって決定され、それらに直接依存する。具体的な用量は、例えば、患者のおおよその体重または体表面積、または占められる身体空間の容積に応じて、当業者によって容易に計算され得る。投与量はさらに、選択される特定の投与経路に依存して計算される。処置のための適切な投与量を判定するのに必要とされる計算のさらなる改善が、当業者によって慣例的に行われる。そのような計算は、標的細胞のアッセイ調製において本明細書で開示されるJAK阻害剤の活性を考慮して、当業者によって不要な実験を行うことなく行なわれ得る。正確な投与量は、標準的な用量反応試験とともに判定される。実際に投与される組成物の量が、処置される疾病、投与される組成物の選択、個々の患者の年齢、体重、および反応、患者の症状の重症度、ならびに選択された投与経路を含む、関連する環境を考慮して、実務者によって判定されることが理解されよう。
そのようなJAK阻害剤の毒性および治療効率は、例えば、LD50(集団の50%に致死的な用量)およびED50(集団の50%で治療上有効な用量)の判定のために、細胞培養物または実験動物における標準的な薬学的処置によって判定され得る。毒性効果と治療効果の用量比は治療指数であり、LD50/ED50の比として表される場合がある。高い治療指数を示すJAK阻害剤が好ましい。毒性の副作用を示すJAK阻害剤が使用されてもよいが、非感染細胞に対する損傷の可能性を最小限にし、それによって、副作用を減らすために、そのような阻害剤を罹患組織の部位に標的化する送達システムを設計するように注意が払われなければならない。
細胞培養アッセイおよび動物研究から得られたデータは、ヒトにおける使用のための投与量範囲を策定する際に使用されてもよい。そのようなJAK阻害剤の投与量は、毒性がほとんどないかまたは全くないED50を含む循環濃度(circulating concentration)の範囲内にあるのが好ましい。投与量は、使用された剤形および利用された投与経路に応じて、この範囲内で変動することがある。本明細書に記載される方法で使用されるJAK阻害剤に関して、治療上有効な投与量は、最初に細胞培養アッセイから推測され得る。細胞培養において判定されたIC50(すなわち、症状の最大半量の阻害を達成するJAK阻害剤の濃度)を含む血中血漿濃度の範囲を達成するための用量が、動物モデルにおいて製剤化され得る。そのような情報は、ヒトにおいて有用な投与量をより正確に決定するために使用され得る。血漿中のレベルは、例えば、高速液体クロマトグラフィーによって測定され得る。
以下の実施例は、例示目的のために提供され、本明細書で提供される請求項の範囲を限定するようには意図されていない。これらの実施例におけるおよび本明細書の全体にわたる引用文献はすべて、それらによって提供されるすべての法的目的のための参照によって本明細書に組み込まれる。本明細書に記載される化合物の合成に使用される出発物質および試薬は、合成されてもよく、あるいは、限定されないが、Sigma-Aldrich,Acros Organics、Fluka、およびFischer Scientificなどの商業的供給源から得られ得る。
J.Org.Chem.2007 72(1):23A-24Aで定義される標準的な略語および頭字語を、本明細書で使用する。本明細書で使用する他の略語と頭字語は以下の通りである。
Figure 2022549435000052
中間体1:
Figure 2022549435000053
工程1:(S)-4-ベンジル-3-(3-メチルブタノイル)オキサゾリジン-2-オン(2):
不活性雰囲気下のCHCl(2.1L)中の(S)-4-ベンジルオキサゾリジン-2-オン1(300g、1.69mol)の撹拌溶液に、4-ジメチルアミノピリジン(20.6g、0.16mol)、トリエチルアミン(256.7g、2.54mol)を添加し、その後、0℃のCHCl(900mL)中の3-メチルブタノイルクロリドの溶液(224.4g、1.86mol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。出発物質の完全な消費後(TLCによる)、反応混合物を水(2L)でクエンチし、CHCl(2×1L)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、炭酸水素ナトリウム水溶液(1.0L)、水(1.0L)、2.0N HCl水溶液(1L)、ブライン(1L)で洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。ヘキサン(1.5L)に溶解することによって残渣を凝固し、0℃で1時間撹拌した。得られた固形物を濾過し、真空下で乾燥させることで、オフホワイト固形物として(S)-4-ベンジル-3-(3-メチルブタノイル)オキサゾリジン-2-オン2(402g、1.54mol、91%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO-d):δ 7.37-7.16(m,5H),4.74-4.57(m,1H),4.32(t,J=8.7 Hz,1H),4.17(dd,J=8.7,2.9 Hz,1H),3.06-2.98(m,1H),2.96-2.89(m,1H),2.82-2.73(m,1H),2.69-2.58(m,1H),2.13-2.07(m,1H),0.98-0.92(m,6H).
工程2:(S)-4-ベンジル-3-((S)-2-エチル-3-メチルブタノイル)オキサゾリジン-2-オン(3)
不活性雰囲気下のTHF(2.1L)中のLiHMDS(1.724mL、1.14mol)の撹拌溶液に、THF(900mL)中の(S)-4-ベンジル-3-(3-メチルブタノイル)オキサゾリジン-2-オン2(300g、1.14mol)を、-78℃で10分間かけて少しずつ滴下した。同じ温度で1.5時間撹拌した後、ヨウ化エチル(712.6g、4.59mol)を反応混合物に添加し、-78℃で2時間維持した。その後、反応混合物を0℃で4時間、および室温で16時間さらに撹拌した。出発物質の完全な消費後(TLCによる)、反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液(3L)で希釈し、EtOAc(2×1L)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、1.0M HCl水溶液(500mL)、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(500mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムによって精製することで、無色の油として(S)-4-ベンジル-3-((S)-2-エチル-3-メチルブタノイル)オキサゾリジン-2-オン3(120g、0.41mol、36%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO-d):δ 7.34-7.18(m,5H),4.72-4.68(m,1H),4.30(t,J=8.4 Hz,1H),4.15(dd,J=8.7,2.7 Hz,1H),3.54-3.50(m,1H),3.05(dd,J=13.4,3.4 Hz,1H),2.91-2.86(m,1H),1.98-1.72(m,1H),1.69-1.51(m,2H),0.89-0.79(m,9H).
工程3:(S)-2-エチル-3-メチルブタン酸(4)
不活性雰囲気下のTHF(1.5L)および水(400mL)中の(S)-4-ベンジル-3-((S)-2-エチル-3-メチルブタノイル)オキサゾリジン-2-オン3(98g、0.33mol)の撹拌溶液に、0℃の200mLの水中の30%のH水溶液(225mL)および水酸化リチウム一水和物(28g、0.67mol)を添加した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を、2.0MのNaSO水溶液(800mL)で0℃でクエンチし、揮発性物質を減圧下で蒸発させた。残渣を、2.0MのNaOH水溶液でpH12~13まで塩基性化し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮させることで、淡黄色固形物として(S)-2-エチル-3-メチルブタン酸4(44g、粗製)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 11.23-10.31(m,1H),2.12-2.00(m,1H),1.93-1.78(m,1H),1.68-1.55(m,2H),0.99-0.90(m,9H).
工程4:(S)-2-エチル-3-メチルブタン-1-オール(5)
不活性雰囲気下のTHF(1.5L)中の(S)-2-エチル-3-メチルブタン酸4(44g、0.33mol)の撹拌溶液に、0℃で水素化アルミニウムリチウム(1.01L、1.01mol、THF中1.0M)を添加し、16時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を、2.0N HCl水溶液でpH~1まで希釈し、CHCl(2×1L)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過した。他の有機溶媒を除去することにより、分留を介して生成物を精製することで、無色のシロップとして(S)-2-エチル-3-メチルブタン-1-オール5(38g、粗製)を得て、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。H NMR(500MHz,CDCl):δ 3.66-3.54(m,2H),1.88-1.76(m,1H),1.47-1.37(m,1H),1.32-1.20(m,3H),0.94-0.88(m,9H).
工程5:(S)-2-エチル-3-メチルブチル(メタンスルホネート(6)
不活性雰囲気下のCHCl(400mL)中の(S)-2-エチル-3-メチルブタン-1-オール5(38g、0.32mol)の撹拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(126.77g、0.98mol)およびメタンスルホニルクロリド(56g、0.50mol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。出発物質の完全な消費後(TLCによる)、反応混合物を、1.0N HCl溶液(300mL)でクエンチし、CHCl(2×1L)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1L)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、淡黄色のシロップとして(S)-2-エチル-3-メチルブチル メタンスルホネート6(63g、粗製)を得た。
工程6:(S)-2-クロロ-7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(8)
不活性雰囲気下のDMF(1.3L)中の(S)-2-エチル-3-メチルブチル メタンスルホネート6(63g、0.32mol)の撹拌溶液に、炭酸セシウム(263g、0.81mol)および2-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-7(49.68g 0.32mol)を室温で添加した。反応混合物を50℃で16時間撹拌した。出発物質の完全な消費後(TLCによる)、反応混合物を水(500mL)で希釈し、EtOAc(2×500mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(200mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、無色の油として(S)-2-クロロ-7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン8(52g、0.20mol、64%)を得た。H NMR(400MHz,CDCl):δ 8.77(s,1H),7.19(d,J=3.7 Hz,1H),6.56(d,J=3.5 Hz,1H),4.24-4.07(m,2H),1.82-1.71(m,1H),1.44-1.28(m,1H),1.44-1.27(m,1H),1.23-1.13(m,1H),0.96-0.92(m,6H),0.87(t,J=7.5 Hz,3H).
工程7:イソプロピル2-(4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)アセテート(11)
CHCN(800mL)中の不活性雰囲気下の(S)-2-クロロ-7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン9(65g、575.22mmol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(119g、862.83mmol)およびイソプロピル2-ブロモアセテート10(123.55g、690.26mmol)を室温で添加した。反応混合物を18時間、還流状態で撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物としてイソプロピル2-(4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)アセテート11(73g、342.72mmol、60%)を得た。
工程8:イソプロピル2-(4-アミノ-1H-ピラゾール-1-イル)アセテートヒドロクロリド(12)
不活性雰囲気下のMeOH(300mL)中のイソプロピル2-(4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)アセテート11(30g、140.84mmol)の撹拌溶液に、10%のPd/C(50%湿潤)(6g)を室温で添加した。反応混合物を、水素雰囲気(4.0kgの圧力)下において室温で4時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、MeOH(2×70mL)で洗浄し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣は、溶解したn-ペンタン(2×50mL)およびCHCl(2×50mL)であり、結果として生じる固形物を濾過し、減圧下で乾燥させることで、淡褐色の固形物としてイソプロピル2-(4-アミノ-1H-ピラゾール-1-イル)アセテートヒドロクロリド12(23g、125.6mmol、89%)を得た。
工程9:イソプロピル(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)アセテート
密封管中で、不活性雰囲気下のIPA(400mL)中の(S)-2-クロロ-7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン8(40g、159.36mmol)の溶液に、HCl(9mL;1,4-ジオキサン中1.0M)およびイソプロピル2-(4-アミノ-1H-ピラゾール-1-イル)アセテートヒドロクロリド12(41.88g、191.23mmol)を室温で添加し、キャップをしっかりと保持した。したがって、密封管を125℃で20時間加熱した。出発物質の消費後(TLCによる)、揮発性物質を減圧下で蒸発させた。残渣を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×200mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(200mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物としてイソプロピル(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ)[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)アセテート(30g、75.37mmol、46%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.23(s,1H),8.60(s,1H),8.05(s,1H),7.63(s,1H),7.16(d,J=3.4 Hz,1H),6.39(d,J=3.5 Hz,1H),4.95(s,3H),4.19-3.94(m,2H),1.84-1.77(m,1H),1.65-1.60(m,1H),1.35-1.24(m,1H),1.22(d,J=6.2 Hz,6H),1.17-1.10(m,1H),0.92-0.88(m,6H),0.81(t,J=7.5 Hz,3H).LCMS:98.95%;399.4(M+H)
中間体2:
Figure 2022549435000054
不活性雰囲気下のTHF/水(1:1、30mL)中のイソプロピル(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)アセテート(1.0g、2.51mmol)の撹拌溶液に、水酸化リチウム一水和物(423mg、10.05mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。出発物質の完全な消費後(TLCによる)、反応混合物を、2.0N HCl溶液で酸性化し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を、水(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、オフホワイト固形物として(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(700mg、1.96mmol、78%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.89(br s,1H),8.74(s,1H),8.05(s,1H),7.69(s,1H),7.41(d,J=3.7 Hz,1H),6.57(d,J=3.7 Hz,1H),4.92(s,2H),4.17-3.83(m,3H),1.85-1.72(m,1H),1.66-1.58(m,1H),1.37-1.28(m,1H),1.20-1.12(m,1H),0.92-0.88(m,6H),0.82(t,J=7.5 Hz,3H)
実施例1:
Figure 2022549435000055
不活性雰囲気下のDMF(20mL)中の(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(600mg、1.68mmol)の撹拌溶液に、EDCI(483mg、2.52mmol)、HOBt(341mg、2.52mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.88mL、5.05mmol)、および塩化アンモニウム(384mg、6.74mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を水(50mL)で希釈し、EtOAc(2×50mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮することで、オフホワイト固形物として(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(400mg、1.12mmol、67%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.19(s,1H),8.60(s,1H),7.99(s,1H),7.63(s,1H),7.32(s,1H),7.21(s,1H),7.16(d,J=3.5 Hz,1H),6.38(d,J=3.4 Hz,1H),4.73-4.65(m,2H),4.20-4.01(m,2H),1.88-1.79(m,1H),1.67-1.56(m,1H),1.36-1.25(m,1H),1.20-1.09(m,1H),0.93-0.89(m,6H),0.82(t,J=7.5 Hz,3H).LCMS:99.48%;356.3(M+H)
実施例2:
Figure 2022549435000056
不活性雰囲気下のDMF(4mL)中の(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(50mg、0.14mmol)の撹拌溶液に、EDCI(40mg、0.21mmol)、HOBt(28mg、0.21mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(0.07mL、0.42mmol)、およびピリジン-4-アミン(14mg、0.15mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を水(20mL)で稀釈し、EtOAC(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)-N-(ピリジン-4-イル)アセトアミド(42mg、0.09mmol、70%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 10.66(s,1H),9.23(s,1H),8.60(s,1H),8.45(d,J=6.4 Hz,2H),8.07(s,1H),7.66(s,1H),7.56(d,J=6.2 Hz,2H),7.17(d,J=3.5 Hz,1H),6.39(d,J=3.5 Hz,1H),5.01(s,2H),4.14-3.97(m,2H),1.88-1.77(m,1H),1.64-1.58(m,1H),1.33-1.20(m,1H),1.16-1.09(m,1H),0.87(t,J=7.5 Hz,6H),0.80(t,J=7.5 Hz,3H).LCMS:98.41%;433.3(M+H)
実施例3:
Figure 2022549435000057
不活性雰囲気下のDMF(3mL)中の(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(50mg、0.14mmol)の撹拌溶液に、EDCI(40mg、0.21mmol)、HOBt(28mg、0.21mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.07mL、0.42mmol)、およびオキサゾリジン-2-オン(14mg、0.17mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を水(20mL)で稀釈し、EtOAC(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(S)-3-(2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)アセチル)オキサゾリジン-2-オン(20mg、0.05mmol、34%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.21(br s,1H),8.60(s,1H),8.00(s,1H),7.66(s,1H),7.17(d,J=3.1 Hz,1H),6.39(d,J=3.4 Hz,1H),5.43(s,2H),4.46(t,J=8.0 Hz,2H),4.12-3.98(m,2H),3.90(t,J=7.9 Hz,2H),1.88-1.77(m,1H),1.66-1.57(m,1H),1.34-1.22(m,1H),1.18-1.07(m,1H),0.89(t,J=7.9 Hz,6H),0.84-0.78(m,3H).LCMS:94.22%;426.4(M+H)
実施例4:
Figure 2022549435000058
不活性雰囲気下のDMF(3mL)中の(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(100mg、0.28mmol)の撹拌溶液に、EDCI(80mg、0.42mmol)、HOBt(57mg、0.42mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.14mL,0.84mmol)、およびN-メチルメタンスルホンアミド1(37mg、0.33mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を水(20mL)で稀釈し、EtOAC(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として(S)-2-(4-((7-(2-エチル-3-メチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)-N-メチル-N-(メチルスルホニル)アセトアミド(19mg、0.04mmol、15%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.22(br s,1H),8.60(s,1H),7.98(s,1H),7.69(s,1H),7.17(d,J=3.4 Hz,1H),6.39(d,J=3.5 Hz,1H),5.36(s,2H),4.13-3.97(m,2H),3.42(s,3H),3.23(s,3H),1.83-1.78( m,1H),1.66-1.54(m,1H),1.32-1.24(m,1H),1.24-1.09(m,1H),0.91-0.87(m,6H),0.81(t,J=7.4 Hz,3H).LCMS:97.77%;448.4(M+H)
実施例5:
Figure 2022549435000059
工程1:2-クロロ-7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン(3)
不活性雰囲気下のDMF(20mL)中の2-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン1(2.0g、13.07mmol)の撹拌溶液に、水素化ナトリウム(1.0g、26.14mmol、鉱油中60%)および3-(ブロモメチル)ペンタン2(3.21g、19.60mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を水(20mL)で稀釈し、EtOAC(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製残渣をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、無色の液体として2-クロロ-7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン3(2.0g、8.43mmol、65%)を得た。LCMS:99.40%;238(M+H)
工程2:1-(2-メトキシエチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール(5):
不活性雰囲気下のアセトニトリル(600mL)中の4-ニトロ-1H-ピラゾール4(50g、442.47mmol)の撹拌溶液に、炭酸カリウム(183g、1.32mol)および1-ブロモ-2-メトキシエタン5(146g、884.95mmol)を0℃で添加した。反応混合物を90℃に20時間加熱した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を水(30mL)で稀釈し、EtOAC(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、無色の液体として1-(2-メトキシエチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール5(40g、201.0mmol、45%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 8.87(s,1H),8.27(s,1H),5.18(s,2H),4.18(t,J=5.2 Hz,2H),1.20(t,J=5.2 Hz,3H).
工程3:1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-アミン(6)
不活性雰囲気下のMeOH(500mL)中の1-(2-メトキシエチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール5(40g、20.10mmol)の撹拌溶液に、10%のPd/C(50%湿潤)(20g)を室温で添加した。反応混合物を水素雰囲気下において室温で6時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物をセライトパッドに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮することで、茶色の液体として1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-アミン6(30g、177.51mmol、88%)を得た。H NMR(500MHz,DMSO-d):δ 6.99(s,1H),6.88(s,1H),4.80(s,2H),4.05(t,J=5.5 Hz,2H),3.85(br s,2H),1.19(t,J=5.2 Hz,3H).
工程4:エチル2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)アセテート
不活性雰囲気下のEtOH(20mL)中の2-クロロ-7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン3(10g、27.02mmol)の撹拌溶液に、1,4-ジオキサン(50mL)中の4M HClおよび1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-アミン6(6.85g、40.54mmol)を室温で添加した。反応混合物を140℃で6時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を真空下で濃縮して残渣を得て、これを飽和炭酸水素ナトリウム溶液(100mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物をブライン(30mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物としてエチル2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)アセテート(13g、35.13mmol、83%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.23(s,1H),8.61(s,1H),8.04(s,1H),7.62(s,1H),7.17(d,J=3.5 Hz,1H),6.39(d,J=3.5 Hz,1H),5.01(s,2H),4.17-4.12(m,2H),4.04(d,J=7.5 Hz,2H),1.92-1.85(m,1H),1.34-1.16(m,7H),0.85(t,J=7.5 Hz,6H).LCMS:99.57%;371.2(M+H)
工程5:2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸
不活性雰囲気下のTHF:水(3:1、20mL)中のエチル2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)アセテート(2g、5.40のmmol)の撹拌溶液に、水酸化リチウム一水和物(908mg、21.62mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、揮発性物質を減圧下で蒸発させた。残渣を、1N HCl水溶液でpH~5まで酸性化して固形物を得た。得られた固形物を濾過し、真空下で乾燥させることで、オフホワイト固形物として2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ [2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(1.6g、4.67mmol、87%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 12.96(br s,1H),9.21(s,1H),8.60(s,1H),8.01(s,1H),7.61(s,1H),7.16(d,J=3.5 Hz,1H),6.38(d,J=3.5 Hz,1H),4.89(s,2H),4.04(d,J=7.5 Hz,2H),1.92-1.86(m,1H),1.30-1.23(m,4H),0.86(t,J=7.5 Hz,6H).LCMS:98.19%;343.3(M+H)
工程6:2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド
不活性雰囲気下のDMF(20mL)中の2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(100mg、0.30mmol)の撹拌溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.87mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(25mg、0.44mmol)、およびHATU(59mg、0.44mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を濾過し、エーテル(2×10mL)で洗浄することで、白色固形物として2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)-N,N-ジメチルアセトアミド(30mg、0.08mmol、28%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.18(s,1H),8.60(s,1H),7.93(s,1H),7.59(s,1H),7.16(d,J=3.5 Hz,1H),6.38(d,J=3.5 Hz,1H),5.03(s,2H),4.03(d,J=7.3 Hz,2H),3.02(s,3H),2.85(s,3H),1.93-1.86(m,1H),1.30-1.23(m,4H),0.85(t,J=7.4 Hz,6H).LCMS:99.05%;370.2(M+H)
実施例6:
Figure 2022549435000060
2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)-N-メチルアセトアミド
不活性雰囲気下のDMF(5mL)中の2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(100mg、0.30mmol)の撹拌溶液に、EDCI.HCl(84mg、0.44mmol)、HOBt(59mg、0.44mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.88mmol)、およびメチルアミンHCl(59mg、0.88mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を水(20mL)で稀釈し、EtOAC(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)-N-メチルアセトアミド(60mg、0.16mmol、58%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.21(s,1H),8.60(s,1H),8.00(s,1H),7.85(d,J=4.6 Hz,1H),7.63(s,1H),7.16(d,J=3.5 Hz,1H),6.38(d,J=3.5 Hz,1H),4.70(s,2H),4.04(d,J=7.3 Hz,2H),2.61(d,J=4.6 Hz,3H),1.93-1.86(m,1H),1.30-1.23(m,4H),0.86(t,J=7.5 Hz,6H).LCMS:99.78%;356.2(M+H)
実施例7:
Figure 2022549435000061
不活性雰囲気下のDMF(2mL)中の2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)酢酸(100mg、0.30mmol)の撹拌溶液に、塩化アンモニウム(23mg、0.43mmol)、HATU(166mg、0.43mmol)、およびジイソプロピルエチルアミン(0.15mL、0.87mmol)を室温で添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。出発物質の消費後(TLCによる)、反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)で希釈し、EtOAc(2×20mL)で抽出した。組み合わせた有機抽出物を無水NaSOで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製生成物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーによって精製することで、オフホワイト固形物として2-(4-((7-(2-エチルブチル)-7H-ピロロ)[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-1H-ピラゾール-1-イル)アセトアミド(99mg、0.26mmol、60%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO-d):δ 9.19(s,1H),8.60(s,1H),7.99(s,1H),7.62(s,1H),7.33(br s,1H),7.21(br s,1H),7.16(d,J=3.5 Hz,1H),6.38(d,J=3.5 Hz,1H),4.69(s,2H),4.04(d,J=7.3 Hz,2H),1.93-1.86(m,1H),1.30-1.23(m,4H),0.86(t,J=7.4 Hz,6H).LCMS:99.68%;342.1(M+H)
実施例8:
Figure 2022549435000062
5mLの乾燥DMF中の4-ニトロピラゾール1(0.23g、1.0当量)の溶液に、KCO(0.54g、2.0当量)を添加した。混合物をN下において室温で5分間撹拌し、その後、化合物2(0.33g、1.0当量)を反応に添加した。結果として生じる混合物は室温で一晩であった。反応混合物を30mLのアセテートおよび10mLのヘキサンで希釈した。無機物を濾過によって除去した。濾液を3×30mLの水およびブラインで洗浄した。粗製物をISCOシリカゲルで精製することで、中間体3(0.305g,収率75%)を得た。
化合物3(0.305g)を30mLのMeOHに溶解し、Pd/C(10%のパラジウム炭素、60mg)を添加した。混合物を55psiで15時間水素化した。触媒を濾過によって除去した。真空中での溶媒の除去により、遊離アミンが得られた。アミンを5mLのDCMに溶解した。溶液に、エーテル(2mL)中の2N HClを添加し、室温で5分間撹拌した。白色固形物を沈殿させた。混合物に、20mLのヘキサンを添加し、さらに10分間撹拌した。固形物を濾過によって集め、高真空中で乾燥させることで、HCl塩(0.23g)として4を得て、これをさらに精製することなく使用した。化合物4(61mg、1.5当量)と化合物5(50mg、1.0当量)を、2.5mLの乾燥EtOH中で組み合わせた。結果として生じた混合物を、マイクロ波反応器内で、140℃で2時間加熱した。溶媒を真空中で除去し、残渣を30mLのアセテートに懸濁し、飽和NaHCOで洗浄した。粗製混合物をISCOシリカゲルカラム上で精製することで、表題化合物(27mg、収率35%)を得た。
実施例A:JAK/TYK2アッセイ
DMSO中の10mMの試験化合物ストックまたは1mMの対照化合物ストック(tofocitinib、ルキソリチニブ、あるいはスタウロスポリン)を、DMSO中で0.4mMに希釈した。その後、3倍系列稀釈をDMSOで実施し、10の異なる化合物濃度を生成した。384ウェルの白色プレートでアッセイを実施した。様々な濃度の40×化合物DMSO溶液0.5uLを、反応緩衝液(20mMのHEPES、10mMのMgCl、0.01%のTween、1mMのDTT、pH7.5)中で調製した2×酵素10uLと混合した。その後、反応緩衝液中で調製した2×基質混合物10uLを添加して、反応を開始した。短い回転を行って、プレートの底にすべての溶液を沈殿させた。反応混合物中の試験化合物の最終濃度は、10000、3333、1111、370、123、41.2、13.7、4.57、1.52、および0.51nMであった。対照化合物の濃度はそれらの10分の1であった。酵素反応を25℃で1~2時間実施した。キナーゼGlo試薬10uLを添加することで反応を止め、発光シグナルを生成し、Envisionを用いてその発光シグナルを測定した。発光シグナルはキナーゼ活性に反比例した。酵素を含まない反応混合物は、陰性対照として機能した。化合物を含まない混合物は陽性対照であった。酵素と基質の最終濃度、およびインキュベーション時間を以下の表に要約する。
Figure 2022549435000063
IC50値を以下の表に示す。
Figure 2022549435000064
実施例B:JAK1/JAK3:PBMCにおけるIL-2刺激STAT5リン酸化
アッセイ
ヒトPBMC:(Precision Biomedicine)
説明書通りに解凍する。凍結したPBMCを37℃の水浴で解凍する。細胞懸濁液を、あらかじめ温めておいた9mLの完全培地(RPMI+10%FBS+L-Glu+Pen/Strep)に移す。400xgで5分間遠心分離して、10mLの完全培地で細胞を洗浄する。ペレットを再懸濁して、3×10細胞/mLの細胞数にする。
化合物およびサイトカインの処置
実験プレートのレイアウトに基づき、細胞を80uL/ウェルで96ディープウェルに播種する。対照(未刺激)を除くすべてのウェルに、(10倍濃度の)異なる濃度の化合物10μLを添加し、200uLのマルチチャンネルピペットで混合する。対照において、同じ%DMSOを含む完全なRPMI培地10uLを添加する。化合物の希釈と希釈範囲については、添付物を参照されたい。5% COインキュベーターで、37℃で1時間インキュベートする。未刺激の対照と未染色の対照を除く各ウェルに、(10倍濃度の)IL-2(最終濃度、50ng/mL)10μLを加え、37℃の水浴中でさらに20分間インキュベートする。
固定化
あらかじめ温めておいた1×Fix/Lyse溶液(添付物)900μLを添加し、1000μLのマルチチャンネルピペットを適切に用いて混合する。さらに、37℃の水浴で10分間インキュベートする。800xgで5分間遠心分離し、900μLの上清を除去し、1000μLの新しく調製した洗浄緩衝液または1×PBSを添加する。800xgで5分間遠心分離し、900μLの上清を除去し、残りの緩衝液にペレットを再懸濁させる。
透過処理
ペレットを軽く叩いて崩し、1000μLの氷冷BD Phosflow Perm Buffer IIIを添加し、さらに氷上で30分間インキュベートする。800xgで5分間遠心分離する。1000μLのBD Stain緩衝液でさらに2回洗浄し、最後の洗浄後に、100uLの緩衝液を除いて上清を除去する。
抗体処理
ペレットを軽いて崩し、100uLの染色緩衝液と5μLのpSTAT5_Alex488(pY701)をすべての適切なウェルに添加し、200μLのマルチチャンネルピペットを用いて適切に混合する。プレートを40℃で一晩インキュベートする。900μLのBD染色緩衝液を添加し、800xgで5分間遠心分離する。1000μLの緩衝液でさらに1回洗浄する。最後に、ペレットを300μLのBD染色緩衝液に再懸濁する。96ウェルV字底プレートに細胞を移し、Beckman Coulter Cytoflexで細胞を得る。フローサイトメーターで細胞を得て、閾値を250に維持する。少なくとも8,000~10,000個の細胞を取得する。
添付物:試薬の調製
RPMI 1640完全培地:RPMI 1640培地+10%のFBS。
サイトカイン希釈:1)100ug/mLのIL-2ストック。5uLのストックを995uLのcRPMIに添加することによって、0.5ug/mLの希釈液を調製する。使用するまでそれを氷上で保管する。
Lyse/Fix緩衝液の調製:MQ水を使用して5×Lyse/Fix緩衝液を1×に希釈し、使用するまで37℃で保存する。
BD Phosflow perm buffer III:氷上/冷蔵庫で保管する。
化合物の希釈
Figure 2022549435000065
データを以下の表に示す。
Figure 2022549435000066
実施例C:溶解した全血における共刺激アッセイ;JAK2:GM-CSF刺激STAT5リン酸化、およびJAK1/TYK2刺激STAT1リン酸化アッセイ
abcamのRBC溶解緩衝液を使用したヒト血液溶解
RBC溶解緩衝液を蒸留水で1×に希釈する。2mLの血液を、1×RBC溶解緩衝液38mLに添加する。暗所で、室温にて15分間インキュベートする。300gで5分間回転させ、ペレットを集める。必要に応じて再溶解する。ペレットを5mLのcRPMIに再懸濁する。
化合物およびサイトカインの処置
溶解したヒト血液80μLを、96ディープウェルプレートのウェルにアリコートする。(10倍濃縮の)様々な濃度の化合物10μlを、対照(未染色および未刺激)を除くすべてのウェルに添加し、これを100uLのマルチチャネルにより混合する。対照において、RPMI培養液10uLを添加する。化合物の希釈および希釈範囲については、添付物を参照されたい。水浴またはCOインキュベーターで、37℃で1時間インキュベートする。10μlの(10倍濃縮の)サイトカインミックス(GM-CSFおよびIFNa)(最終濃度、10ng/mLのGM-CSFおよび100ng/mLのIFNa)を、未刺激および未染色の対照を除く各ウェルに添加し、37℃の水浴で20分間さらにインキュベートする。
RBCの溶解および固定
あらかじめ温めておいた1×Fix/Lyse溶液900μL(添付物)を添加し、これを1000μlのマルチチャネルを使用して適切に混合し、37℃の水浴で10分間(添加の時間も含む)さらにインキュベートする。40℃で5分間、800×gで遠心分離し、上清900uLを除去し、900μLの1×PBSを添加する。40℃で5分間、800xgで遠心分離し、900μLの上清を除去する。900μLのPBSでさらに1回洗浄し(任意選択で)、ペレットを100uLのPBSに再懸濁する。
透過処理
軽く叩くことによってペレットを砕いて、1000μLのBD Phosflow Perm Buffer IIIに再懸濁し、プレートを氷上で30分間インキュベートする。40℃で5分間、800xgでプレートを遠心分離する。1000μLのBD Pharmingen Stain Bufferでさらに2回洗浄する。
抗体処理
ペレットを軽く叩いて崩す。ペレットを100uLのStain Bufferに再懸濁し、5μLのpSTAT5_AF488 Abおよび5uLのpSTAT1_PEを、未染色の対照を除くすべてのウェルに添加し、200μlのマルチチャネルを使用して適切に混合し、40℃で一晩インキュベートする。900μLの洗浄緩衝液を添加し、40℃で3分間、1800rpmで遠心分離する。1000μLのBD Pharmingen Stain Bufferでさらに1回洗浄する。最後に、ペレットを300uLのBD Pharmingen Stain Bufferに再懸濁する。細胞を96ウェルV字底プレートに移し、Beckman Coulter CytExpertで細胞を得る。フローサイトメーターで細胞を得て、閾値を250に維持し、細胞濃度は100~500細胞/μLを超えるべきでない。少なくとも5,000~10,000の細胞を得る。
添付物:試薬の調製
RPMI 1640完全培地:RPMI 1640培地+10%のFBS。
サイトカイン希釈:1)100ug/mLのGM-CSFストック。2uLのストックを198uLのcRPMIに添加することによって、1ug/mLの中間稀釈液を調製する。100uLの中間ストックを900uLのcRPMIに添加することによって、100ng/mLに希釈する。2)200ug/mLのIFNaストック。上記のように、5uLのストックを1000uLの100ng/mLのGM-CSFワーキングストックに添加することによって、IFNaストックを1:200に希釈して、1000ng/mLのIFNaと100ng/mLのGM-CSF(10×)を組み合わせたワーキングストックを得る。使用するまでそれを氷上で保管する。
Lyse/Fix緩衝液の調製:MQ水を使用して、5×Lyse/Fix緩衝液を1×に希釈し、使用するまで37℃で保管する。
BD Phosflow perm buffer III:氷上/冷蔵庫で保管する。
化合物の希釈
Figure 2022549435000067
データを以下の表に示す。
Figure 2022549435000068
本明細書に記載される実施例および実施形態は、例証目的のためのものにすぎず、いくつかの実施形態では、様々な修飾または変更が本開示の範囲および添付の請求項の範囲内に含まれるものとする。

Claims (25)

  1. 式(I)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物であって、
    Figure 2022549435000069
    式中、
    Figure 2022549435000070
    は、C-Cヘテロアリール環であり、
    Xは、C(R11)またはNであり、
    は、C-CアルキルまたはC-Cヘテロアルキルであり、
    は、単結合、C-Cアルキル、またはC-Cヘテロアルキルであり、
    は、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cアルキニル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換され、
    は-C(=O)N(Rであり、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
    は、水素、C-Cアルキル、またはC-Cヘテロアルキルであり、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
    はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリールは、1つまたは2つのYで任意選択で置換され、
    あるいは、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
    あるいは、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
    Yはそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
    はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cハロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択され、
    はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cヘテロアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヘテロシクロアルキルから選択され、
    11は水素であるか、あるいは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルであり、
    12は、水素、ハロゲン、またはC-Cアルキルであり、ならびに、
    nは、0、1、2、または3である、
    化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  2. Figure 2022549435000071
    は、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラニル、チエニル、ピロリル、イミダゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、およびトリアジニルから選択される、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  3. Figure 2022549435000072
    は、ピラゾリル、ピロリル、およびイミダゾリルから選択される、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  4. Figure 2022549435000073
    は、
    Figure 2022549435000074
    から選択される、請求項1-3のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  5. Figure 2022549435000075
    は、
    Figure 2022549435000076
    である、請求項1-4のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  6. はC-Cアルキルである、請求項1-5のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  7. は単結合である、請求項1-5のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  8. はC-Cアルキルである、請求項1-7のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  9. はC-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルであり、ここで、C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換される、請求項1-8のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  10. は、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項1-9のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  11. は非置換のC-Cアルキルである、請求項1-10のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  12. 式(Ia)の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物であって、
    Figure 2022549435000077
    式中、
    は単結合またはC-Cアルキルであり、
    はC-Cアルキルであり、
    は、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルであり、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、またはC-Cヘテロシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換され、
    は-C(=O)N(Rであり、
    はそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
    はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、ここで、C-Cアルキル、C-Cシクロアルキル、C-Cヘテロシクロアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリールは、1つまたは2つのYで任意選択で置換され、
    あるいは、2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
    あるいは、1つのRとLが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成し、
    Yはそれぞれ独立して、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、-CN、-C(=O)R、-C(=O)OR、-C(=O)N(R、-NRC(=O)R、-NRS(=O)、-S(=O)、および-S(=O)N(Rから選択され、
    はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cハロアルキル、およびC-Cヘテロアルキルから選択され、ならびに、
    はそれぞれ独立して、C-Cアルキル、C-Cアルケニル、C-Cヘテロアルキル、C-Cシクロアルキル、およびC-Cヘテロシクロアルキルから選択される、
    化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  13. はC-Cアルキルである、請求項12に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  14. はC-Cアルキル、またはC-Cシクロアルキルであり、ここで、C-CアルキルまたはC-Cシクロアルキルは、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換される、請求項12または13に記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  15. は、1つ、2つ、または3つのRで任意選択で置換されたC-Cアルキルである、請求項12-14のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  16. はそれぞれ独立して、ハロゲン、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、-OR、および-N(Rから選択される、請求項12-14のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  17. は非置換のC-Cアルキルである、請求項12-14のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  18. は非置換のC-Cシクロアルキルである、請求項12-14のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  19. はそれぞれ独立して、水素、C-Cアルキル、フェニル、C-Cヘテロアリール、および-S(=O)から選択される、請求項12-18のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  20. はそれぞれ独立して、水素およびC-Cアルキルから選択される、請求項12-19のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  21. 2つのRが一緒になって、ハロゲン、オキソ、C-Cアルキル、C-Cハロアルキル、C-Cヘテロアルキル、-OR、-N(R、および-CNで任意選択で置換されたC-Cヘテロシクロアルキルを形成する、請求項12-18のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  22. Figure 2022549435000078
    から選択される化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物。
  23. 請求項1-22のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物と、薬学的に許容可能な賦形剤とを含む、医薬組成物。
  24. 必要とする患者の炎症性または自己免疫性の疾患を処置する方法であって、前記方法は、治療上有効な量の請求項1-22のいずれか1つに記載の化合物、またはその薬学的に許容可能な塩あるいは溶媒和物を前記患者に投与する工程を含む、方法。
  25. 前記疾患は、関節リウマチ、多発性硬化症、乾癬、狼瘡、腸管内の腸疾患、クローン病、潰瘍性大腸炎、強直性脊椎炎、白斑、およびアトピー性皮膚炎から選択される、請求項24に記載の方法。
JP2022518366A 2019-09-25 2020-09-24 Jak阻害剤 Pending JP2022549435A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201962905958P 2019-09-25 2019-09-25
US62/905,958 2019-09-25
PCT/US2020/052556 WO2021062036A1 (en) 2019-09-25 2020-09-24 Jak inhibitors

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022549435A true JP2022549435A (ja) 2022-11-25

Family

ID=75165340

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022518366A Pending JP2022549435A (ja) 2019-09-25 2020-09-24 Jak阻害剤

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20230024521A1 (ja)
EP (1) EP4034107A4 (ja)
JP (1) JP2022549435A (ja)
CN (1) CN115003300A (ja)
AU (1) AU2020354629A1 (ja)
BR (1) BR112022005608A2 (ja)
IL (1) IL291611A (ja)
WO (1) WO2021062036A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2006297351A1 (en) * 2005-09-30 2007-04-12 Vertex Pharmaceuticals Incorporated Deazapurines useful as inhibitors of janus kinases
TWI398252B (zh) * 2006-05-26 2013-06-11 Novartis Ag 吡咯并嘧啶化合物及其用途
WO2012143320A1 (en) * 2011-04-18 2012-10-26 Cellzome Limited (7h-pyrrolo[2,3-d]pyrimidin-2-yl)amine compounds as jak3 inhibitors
MD20140130A2 (ro) * 2012-06-29 2015-04-30 Pfizer Inc. 4-(amino-substituite)-7H-pirolo[2,3-d]pirimidine noi ca inhibitori de LRRK2
CN108864057B (zh) * 2017-05-16 2020-03-31 山东大学 含有4-氨基吡唑结构的jak与hdac双靶点抑制剂及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
WO2021062036A1 (en) 2021-04-01
CN115003300A (zh) 2022-09-02
AU2020354629A1 (en) 2022-04-21
US20230024521A1 (en) 2023-01-26
EP4034107A1 (en) 2022-08-03
EP4034107A4 (en) 2023-08-30
IL291611A (en) 2022-05-01
BR112022005608A2 (pt) 2022-09-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11780842B2 (en) TYK2 pseudokinase ligands
AU2020218267A1 (en) TYK2 pseudokinase ligands
US11136329B2 (en) JAK inhibitors
JP2022553841A (ja) Tyk2偽キナーゼリガンド
JP2022541514A (ja) Nlrp3モジュレーター
US20230312589A1 (en) Jak inhibitors
KR20210119485A (ko) Gpr35 조절제
JP2022549435A (ja) Jak阻害剤

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220803

RD12 Notification of acceptance of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7432

Effective date: 20221118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20221118