JP2022548971A - ヘアスタイリング器具 - Google Patents

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Abstract

ヘアスタイリング器具は、ヘアブラシ部と、発熱体とファンを含むエアムーバ部を含む。ヘアブラシ部は中空ブラシヘッドを含む。中空ブラシヘッドは、複数のブラシ毛の領域で空気がブラシヘッドから出ることができるように、複数のブラシ毛と複数の開口を含む。ブラシヘッドは、中空ブラシヘッド内に配置され、その内壁から半径方向内側に延びる少なくとも1つのバッフルを含み、中空ブラシヘッドを通る流れの周辺部から空気をはがし、複数の開口に誘導する。【選択図】図5

Description

本発明はヘアスタイリング器具に関する。
ヘアスタイリングのための種々の器具、例えば櫛、ブラシ、ヘアドライヤーやストレイトナー(straightener)が知られている。これらはさまざまな状況で、時には組み合わせて使用することができる。例えばヘアドライヤーと櫛/ブラシは、ストレート、カール又は他のスタイルの髪にするために、プロのヘアスタイリストにより、よく一緒に使用されている。その他の器具は「熱風スタイラー(hot air styler)」、「熱風ブラシ(hot air brush)」又は「ヘアドライヤーブラシ(hair dryer brush)」として知られている。熱風スタイラーは、さまざまなブラシヘッドアタッチメントを備えた効率的なヘアドライヤーである。一般に温風スタイラーは、その一端からファンにより冷風が吸引される直径が一定の細長いハンドルと、他端の発熱体と、この発熱体に隣接するブラシヘッドアタッチメントを有している。
ブラシヘッドには複数の開口が設けられ、発熱体を通過する際に加熱された空気が複数の開口を通って出て、スタイリング過程を支援する。
これらの熱風スタイラーは、これらをヘアスタイリストには不人気にする多くの弱点を背負っている。ヘアスタイリストの人気が欠如しているため、熱風スタイラーは苦肉の策のヘアスタイリング器具で、一世代前からの(一世代前用の)器具とみなしがちな購入者の人気が欠如していた。
熱風スタイラーの弱点は以下を含む。
嵩高性-1つの器具のハンドル内にファン、発熱体及びブラシヘッドを設けることにより、通常のヘアブラシよりも嵩高い製品となり、取り扱いがより難しくなる。
重量配分-典型的にはハンドルとブラシヘッドの間に発熱体を配置するが、トップヘビーなデザインになり、これによっても通常のヘアブラシよりも取り扱いがより難しくなる。
不正確性-取り外し可能なヘッドを備えたことで、ブラシヘッドとハンドルの間の剛接続が不十分になる傾向がある。
絞り(throttling)-ハンドル内にファンとヒータを設けると、器具内の流れが絞られるされる傾向があり、ヒータの電力を十分に活用できないことを意味する。
これらの弱点は正確なヘアスタイリングを困難にする。
それでも、ブラシヘッドと熱風供給の両方を含む器具が望まれていると考えられる。
本発明の3つの、独立しているが関連する実施態様によれば:
(a)ヘアブラシ部及びエアムーバ部を含み、ヘアブラシ部は中空ブラシヘッドを含み、中空ブラシヘッドは複数のブラシ毛(bristles)(又は「くし歯(teeth)」)及び複数のブラシ毛の領域でブラシヘッドから空気を排出できる複数の開口を含み、エアムーバ部は発熱体及びファンを含むヘアスタイリング器具;
(b)そのヘアスタイリング器具用であって、中空ブラシヘッドを含み、中空ブラシヘッドは複数のブラシ毛(又は「くし歯」)及び複数のブラシ毛の領域でブラシヘッドから空気を排出できる複数の開口を含むヘアブラシ部;及び
(c)そのヘアスタイリング器具用であって、発熱体及びファンを含むエアムーバ部
が提供される。
以下に示す任意の機能は、必要に応じて3つの関連する実施態様のそれぞれに関連し;すなわち、ブラシヘッドの特徴は、(a)ヘアスタイリング器具及び(b)ブラシヘッド部の両方に関連し、エアムーバの特徴は、(a)ヘアスタイリング器具及び(c)エアムーバ部の両方に関連する。もちろん、(a)ヘアスタイリング器具は、(b)以下に示すブラシヘッド部の任意の機能と(c)以下に示すエアムーバ部の任意の機能の両方を有することができる(好ましくは有する)。
ヘアブラシ部とエアムーバ部は分離可能であってもよい。ヘアスタイリング器具は、複数の分離可能なヘアブラシ部とエアムーバ部を含むことができる。
ヘアブラシ部は、中空のハンドルを備えていてもよい。ブラシヘッドは、中空のハンドルの上に備える/形成することができる。ブラシヘッドは、ハンドルの一端、遠位端に備える/形成することができる。ハンドルはブラシヘッドと一体になっていてもよい。
ブラシヘッドと一体のハンドルは、ハンドルとブラシヘッドが単一の部品として形成され、部品を破損することなく相互に容易に取り外すことができないことを意味し、必ずしも同じ材料から形成されているとは限らない。
例えば、ブラシヘッド部は、ハンドルとブラシヘッド支持部材を含むブラシハンドルセクションと;ブラシ毛スリーブ(bristle sleeve)とを含んでもよい。ブラシ毛スリーブは、複数のブラシ毛と一体に形成されたスリーブであり、ブラシヘッド支持部材とブラシ毛スリーブが相互に取り付けられており、例えば相互に結合されている。ヘアブラシ部は、ブラシ毛スリーブ及び/又はブラシヘッド支持部材に結合されたエンドキャップ部をさらに含むことができる。
もっとも、任意に、ハンドルとブラシヘッドを同じ材料で形成することもできる。同様に、ブラシハンドルセクションとブラシヘッド支持部材は、同じ物質の一片(piece of material)で形成することができる。
ハンドル上にブラシヘッドを形成し、理想的に一体化すると、ユーザが把持する部分(ハンドル)とブラシヘッドとの間の接続が、2個の部品が着脱可能なことにより脆弱化したりしないので、ブラシヘッドの操作性が大幅に向上する。
さらにその代わりに、ブラシヘッドは、例えばヘアブラシ部の洗浄を助けるために、ヘアブラシ部のハンドルに着脱可能にすることができる。
このように、要するにこの器具は、従来技術の本質であるブラッシング部分を備えたヘアドライヤーというよりも、エアムーバ部(発熱体及びファンを含む)を備えたヘアブラシである。
ハンドルは、使用時にユーザが手を包むグリップ部を有していてもよい。グリップ部は、ユーザにより通常の寸法の手で簡単に握れる長さである。例えば少なくとも7cm、少なくとも10cm、又は少なくとも15cmの長さでよい。当業者は、複数のブラシ毛が形成されているヘアブラシ部の一部からのグリップ部分の長さを測定するのに問題はないだろう。
ハンドルは、より大きな直径のセクション(グリップ部よりも大きな直径を有する)、例えば、その近位端(すなわち自由端、ブラシヘッドとは他方の端)でその直径が増加するフレアセクション(flared section)を含んで、直径の大きな領域での保持がより困難になるようにしてもよい。ハンドルは、ブラシヘッドからより大きな直径の(例えば裾広がり)セクションまで、少なくとも7cm、少なくとも10cm、又は少なくとも15cmの長さでよい。
7cmでは、手のほとんどがグリップ部を包み、握るのに十分な大きさだが、10cmだと、いろいろなブラッシング動作のために、あるいはユーザの選択に従って、異なる位置で保持できるように、手を前後に移動させる余地が得られる。
グリップ部は、通常の寸法の手でユーザにより快適に握れる直径が理想的である。例えば最大直径が7cm、5cm、又は4cmであってもよく、理想的には少なくとも7cm、10cm、又は15cmの長さにわたって34mm未満であってもよい。ハンドルは器具のエアムーバ部に着脱可能なようにしてもよい。着脱可能とは、器具の他の部分を破損させることなく、容易に着脱可能であることを意味する。
これにより、ヘアブラシ部(ハンドルとブラシヘッド)を器具の残りの部分なしに単独で使用できる。これにより、さまざまな機能のためのさまざまなブラシヘッドを備えることができ、例えばパドル型ヘッド又はラジアルブラシ付きヘッドから選択され、さらにまた、さまざまな直径のラジアルヘッド、又はさまざまなブラシ毛のブラシから選択される。
ヘアブラシ部とエアムーバ部は、ヘアブラシ部のハンドルとエアムーバ部の発熱体及びファンとの間で、相対的に回転可能なように接続され、又は接続可能であってもよい。ヘアブラシ部とエアムーバ部は、使用中に少なくとも360°回転できるように接続又は接続可能であってもよい。より好ましくは、使用中に無制限に回転可能に接続されていてもよい。
これにより、ユーザの保持するハンドルの正確な操作を可能にすると同時に、エアムーバ部のファンと発熱体がヘアブラシ部に対して、必要に応じて回転でき、又は静止状態を維持できる電気サブアセンブリ(electrical sub-assembly)を効果的に形成する。
エアムーバ部は、ファン及び発熱体と連動して回転するように、エアムーバ部に(例えば回転不能に)取り付けることができる電力ケーブルを備えていてもよい。よってハンドルとエアムーバ部との間の回転は、回転接続を介して電気を伝達するためのスリップリング配置(slip-ring arrangement)を必要とせずに、ケーブルのもつれを回避することができる。
ハンドルは、エアムーバ部にハンドルを取り付けたり取り外したりするためのアタッチメント手段を備えていてもよい。アタッチメント手段は、ハンドルの一端に設けることができる。
エアムーバ部は、エアムーバ部をヘアブラシ部に取り付けたり取り外したりするためのアタッチメント手段を備えていてもよい。
アタッチメント手段は、ヘアブラシ部とエアムーバ部との間を回転可能にすることができる。
アタッチメント手段は、エアムーバ部に設けられたコネクタを備えていてもよい。アタッチメント手段は、ヘアブラシ部にコネクタを備えていてもよい。エアムーバ部のコネクタ及びヘアブラシ部のコネクタは、それぞれ各部に対して回転不能でもよいが、使用中に相互に接続された場合には相対的に回転可能であってもよい。特に、それぞれのコネクタは、使用中に少なくとも360°回転を許容する回転をもたらすようにしてもよく、より好ましくは使用中の無制限に回転可能な接続である。
別の方法として、各部のコネクタは、使用中に相互に対して回転可能である必要はなく、代わりに、ヘアブラシ部は、そのコネクタがヘアブラシ部のハンドルに対して回転可能であるように配置されていてもよい。又は、エアムーバ部のコネクタは、ファン及び発熱体に対して回転可能であってもよい。これらのアプローチはまた、一方ではハンドルと、他方ではファンと発熱体(及び任意にケーブル)との間の相対的な回転を可能にする効果を達成する。しかしながら、これらの代案は、一方のコネクタと他方との間で回転可能な接続を行うよりも、複雑化して実装にコストがかかる可能性があるため、あまり好ましくない。
ハンドルのコネクタは、その近位端にあってもよい。
一方の部分、任意にエアムーバ部、別案としてヘアブラシ部のコネクタは、クリップリングを含んでいてもよい。クリップリングは連続的でもよい。クリップリングは、傾斜先端面(ramped leading face)を含んでいてもよい。クリップリングは、エアムーバ部の外面に設けることができる。
他方の部分、任意にヘアブラシ部、別案としてエアムーバ部のコネクタは、1以上のクリップ機構(clip feature)を備えることができる。クリップ機構は局在化されていてもよい。クリップ機構は、クリップリングに対応するように円周方向に配置することができる。
2、3、4、5、又はそれ以上のクリップ機構を備えていてもよく、それらは等間隔でもよい。クリップ機構は、ヘアブラシ部の中空のハンドル部分の内面に設けることができる。クリップ機構は、傾斜先端面(ramped leading face)を含んでいてもよい。
複数のコネクタの傾斜先端面により、複数の部品のクリップを取り外すよりも簡単にそれらをクリップできる。少なくとも1つ又は各コネクタの、少なくとも1つ又は各後端面は、「傾斜していない(un-ramped)」、つまり主として傾斜していないようにすることができる。すなわち、傾斜面の傾いた面よりも実質的に急勾配であるため、より取り外し(disconnection)しづらくなり、各部の間の接続が強固になる。
複数のコネクタの領域中のエアムーバ部とヘアブラシ部との間に、近位ベアリング(proximal bearing)を設けることができる。近位ベアリングは、各部の環状軸受面によって提供されるすべり軸受であってもよい。ハンドル部分のコネクタは、ヘアブラシ部の端部で、近位ベアリングよりも近くに配置することができる。このようにすれば、複数のコネクタによる接続が特に緊密でない場合でも(接続を簡単に取り付け/取り外しできるようにするために必要な場合がある)、ベアリングは堅固で安定した接続を担保することができる。
ヘアブラシ部、任意にそのハンドルは、近位ベアリングとコネクタとの間に薄い領域(thinner region)を備えていてもよい。この薄い領域は、クリップのその領域内の部分の変形を可能にして、接続及び取り外しをもたらすことができ、一方、残りは強度及び堅固さを維持するために、より厚くすることができる。
器具は、熱風がハンドル内を通過するようにしてもよい。ハンドルは、発熱体とブラシヘッドとの間、特に発熱体及びファンとブラシヘッドとの間に設けることができる。これによって重量配分が大幅に改善され、より正確なブラッシングが可能になる。
エアムーバ部分は入口と出口、及びそれを通って空気が入口から出口に通過するノズルを含むことができる。空気は、入口からファンと発熱体を通過し(任意に最初にファンを通過して次に発熱体を通過)、次にノズルを通過すできる。
ノズルは比較的長くてもよい。ノズルは、ヘアブラシ部のハンドル又はそのグリップ部分の長さの少なくとも50%、70%、80%、90%、又は実質的に同じ長さにすることもできる。
ヘアブラシ部のハンドルは、エアムーバ部に取り付けられたときに、ノズルの外側の周りに延びていてもよい。特に、ハンドルの長さの少なくとも50%は、ノズルの長さの少なくとも50%の周りに延びていてもよい;ハンドルの長さの少なくとも60%は、ノズルの長さの少なくとも60%の周りに延びていてもよい;ハンドルの長さの少なくとも70%は、ノズルの長さの少なくとも70%の周りに延びていてもよい;ハンドルの長さの少なくとも80%は、ノズルの長さの少なくとも80%の周りに延びていてもよい;又は、ハンドルの長さの少なくとも90%は、ノズルの長さの少なくとも90%の周りに延びていてもよい。
これにより、熱風がノズルを通ってブラシヘッドに流れることができるが、ユーザの手の不快感や火傷を防ぐために、ハンドルの内部に直接ではなく、ハンドルを高度に断熱する必要がある。
ハンドル及びノズルの一方又は両方(好ましくは少なくともノズル)は、その内部に断熱材を備えていてもよい。例えばマイカチューブ(tube of mica)である断熱チューブ等がノズル/ハンドル内に備えられてもよい。
ノズルの最小内径は、少なくとも15mm、好ましくは少なくとも19mmで足りる。これは、ヘアブラシ部に満足のいく量の空気が自由に通過できるようにするのに十分である。
アタッチメント手段はハンドルの近位端に設けることができる。
ハンドルを通る熱風は、外側チューブがハンドルを形成し、内側チューブ内を通すことができる。内側チューブと外側チューブの間にギャップがあってもよい。ギャップは環状でもよい。内側チューブと外側のチューブ間のギャップに、周囲の(冷たい)空気が提供されていてもよい。周囲の空気は内側チューブと外側のチューブ間のギャップを通して押し出され得る。よって冷気が熱交換器のように機能し、ギャップを通過して加熱されて排出され、より冷たい空気が強制的に通過するように置換される。
これを達成するために、エアムーバ部は、ノズルの外側であるがハンドルの内側の、それらの間のギャップにおいて、未加熱の空気をハンドルとノズルとの間に迂回させるように構成することができる。これは、ハンドルを十分に冷たく保つのに役立つ。特に、エアムーバ部、入口の下流、及び発熱体の上流に開口を形成して、未加熱の空気をノズルとハンドルとの間のギャップに入れることができる。
ハンドルとノズルの間に1以上の軸受、例えば複数のすべり軸受を設けることができる。特に、アタッチメント手段及び近位軸受(proximal bearing)は、ハンドルの近位端に備えることができ、遠位軸受(distal bearing)は、ハンドルの遠位端に備えることができる。これにより、器具の2つの部分の間、特にハンドルとノズルの間の堅固/強靱だが回転可能な接続を維持できる。特に、ハンドルとノズルの間に実質的な重複がある場合、近位軸受と遠位軸受の間は、例えば少なくとも5cm、少なくとも10cm、又は少なくとも15cmであり、これにより、ノズルがない場合に必要であるよりもハンドルの堅固さを低くすることができ、その逆も可能である。
ハンドルとノズルとの間のギャップ内の空気が遠位軸受を通過できるようにするために、遠位軸受にギャップを設けることができる。これは、一方の部分にすべり軸受面(plain bearing surface)を、もう一方の部分に断続的な軸受面(intermittent bearing surface)を備えることによって達成できる。例えばエアムーバ部のすべり軸受面と、ブラシヘッド部の断続的な軸受面(つまり、空気が通過できるギャップのある面)である。別案として、ベントをハンドル又はノズルの遠位端に形成して、ギャップを通って流れる空気を大気中に排出し(ハンドルにベントがある場合)、又はノズル内に排出して熱風に合流させることもできる(ノズルにベントがある場合)。
さらに他の別案では、ノズルをヘアブラシ部のブラシヘッド内に延ばし、ブラシヘッド部に、好ましくはブラシ毛のない領域にベントを設けて、ブラシ毛から離れた領域に冷気を排出するとともに 、(ノズル内からの)より高温の空気がブラシ毛に近い(すなわち髪を乾かしてスタイリングするのに必要な箇所の)複数の開口から出るようにしてもよい。この実施形態では、中空ブラシヘッドの内部からノズルまで延びるバリア(barrier)を備えて、ブラシ毛及び対応する複数の開口の領域においてブラシヘッドに冷たい空気が入り込むのを阻止することができる。
「ポンプ」するのではなく、エントレインメント(entrainment)によって、ギャップを通して空気を「吸い込む」ことができる。すなわちハンドルの遠位端又はその近傍に、ハンドルとノズルの間に1以上の開口を設け、且つハンドルから周囲の大気中へ通じる1以上の開口をハンドルの近位端又はその近傍に設け、その結果、ノズル内の流れが、大気中からハンドルの複数の開口を通ってノズルに空気を吸い込むようにすることができる。
ブラシヘッドは、中空ブラシヘッド内に配置され、その内壁から半径方向内側に延びる少なくとも1つのバッフル(baffle、導風板)を含み、中空ブラシヘッドを通る流れの周辺部の空気をはがし(peel off)、それをブラシヘッドの複数の開口に向ける(direct)ようにしてもよい。
中空ブラシヘッドは、それを通って延びる中心長手方向軸線(central longitudinal axis)を有していてもよい。少なくとも1つのバッフルは、中心長手方向軸線の外側に配置できる。この配置は、周辺部から空気をはがすが、空気の主流をあまり妨げず、ブラシヘッドの中心を流れる流れを維持する。
少なくとも1つのバッフルは、中心軸線に対して鋭角で配置することができる。バッフルはカーブしていてもよい。バッフルの曲率は、中心軸線に対するバッフルの鋭角が外向きに増加していってもよい。
ブラシヘッドは筒形でよく、少なくとも1つのバッフルは円錐台形バッフル(frustoconical baffle)でよい。
複数のブラシ毛は、中空ブラシヘッドの長さ(length)に沿って配置することができる。複数のブラシ毛は、複数の開口よりもブラシヘッドの遠位端に向かってさらに延びていてもよい。空気はある角度で複数の開口を出る傾向があるため、複数のブラシ毛が複数の開口よりもブラシヘッドの遠位端にさらに向かっている場合でも、複数のブラシ毛を通過して流れる。
ブラシヘッドは、そこから空気を受け取る開口した近位端(open proximal end)と、閉じた遠位端(closed distal end)を有していてもよい。複数のブラシ毛は、近位端と遠位端との間のブラシヘッドの長さに沿って延びていてもよい。少なくとも1つのバッフルは、近位端に向かってブラシヘッドの内壁に隣接して配置できる。
少なくとも1つのバッフルは、近位端に近い複数のブラシ毛の半分の領域内に、ブラシヘッドの内壁に隣接して配置できる。すなわち、複数のブラシ毛が設けられているブラシヘッドの領域が2つに分けられ、すなわち一方は近位端近くに、もう一方は遠位端近くに分割でき、少なくとも1つのバッフルは、内壁に隣接するそのエッジが、近位端に近いその半分の領域に配置される。
少なくとも1つのバッフルは、近位端に近い複数のブラシ毛の3分の1の領域内に、ブラシヘッドの内壁に隣接して配置できる。少なくとも1つのバッフルは、4分の1の領域内にブラシヘッドの内壁に隣接して配置でき、あるいは近位端に近い複数のブラシ毛の5分の1に配置できる。それぞれの3分の1、4分の1及び5分の1は、上記のように決定することができる。
バッフルは、内方向に延びるにつれて、ブラシヘッドの近位端に向かって延びるように配置することができる。これにより、鋭角が正しい方向に配置され、必要に応じて空気をはがし、空気を周辺部から中心長手方向軸線に向けないようにする。
環状のギャップがノズルとバッフル(又はバッフルが複数の場合はノズルに最も近いバッフル)の間に設けられていてもよく、この環状のギャップは少なくとも80mm2又は少なくとも100mm2、たとえば105mm2の断面積を有する。
中空ブラシヘッドは、少なくとも1つ(任意に1つのみ)のさらなるバッフル(further baffle)を含んでいてもよい。さらなるバッフルは、空気を流れの中心からブラシヘッドの内壁に向かって開口の外に向けるように、中心長手方向軸線に沿って配置することができる。さらなるバッフルは、(好ましくは)中心軸線に対して鋭角で配置できる。さらなるバッフルは、(好ましくはさらに)カーブしていてもよい。さらなるバッフルの曲率は、(好ましくはさらに)中心軸線に対するバッフルの鋭角が外向きに増加するようなものでもよい。さらなるバッフルは、(好ましくはまた)半径方向内側に、そして周辺からブラシヘッドの近位端に向かって、延びていてもよい。さらなるバッフルは、中空ブラシヘッドの内側全体にわたって延びていてもよい。さらなるバッフルは円錐形であってもよい。
さらなるバッフルは、遠位端に向かってブラシヘッドの内壁に隣接して配置できる。
さらなるバッフルは、遠位端に近い複数のブラシ毛の半分の領域で、ブラシヘッドの内壁に隣接して配置することができる。すなわち複数のブラシ毛が備えられたブラシヘッドの領域を2つに分け、一方は近位端近くに、もう一方は遠位端に近くに分割でき、さらなるバッフルは、内壁に隣接するそのエッジが、遠位端に近いその半分内に配置されるように配置できる。
さらなるバッフルは、遠位端に近いブラシ毛の3分の1の領域内で、ブラシヘッドの内壁に隣接して配置できる。さらなるバッフルは、4分の1の領域内でブラシヘッドの内壁に隣接して配置でき、あるいは遠位端に近いブラシ毛の5分の1内に配置できる。それぞれの3分の1、4分の1及び5分の1は、上記のように決定することができる。
中空ブラシヘッドはバッフルを2つのみ含んでいてもよい。中空ブラシヘッドは、少なくとも1つのバッフル及びさらなるバッフルのみを含んでいてもよい。追加の複数のバッフル(additional baffles)が役立つ場合もあるが、バッフルが少ないほど空気の流れへの干渉が少なくなり、製造/組み立てが容易になる。実験では、2つのバッフルだけで、周辺の流れを非常に効果的に剥がして、近位端と遠位端において十分な空気をブラシヘッドから排出した(バッフルがない場合は空気の大部分は自然に排出された)。同時に、流れをあまり乱すことなく、空気流内に過剰な数のバッフルなどを設けることにより引き起こされ得る絞りを回避できた。
1つのバッフル又は各バッフルには、穴が開いていなくてもよい。穴があると、乱流が増加したり、流れが乱れたりする傾向がある。
流れが乱れるのは2つの理由で好ましくない。第1には、この器具の目的は、スタイリングを支援するためにブラシ毛の領域のブラシヘッドから空気を吹き付けることである。従って、吹き付け空気の量が減少することを避け、ブラシヘッドから向けることのできる吹き付け空気の比率を改善して、より小型で安価なファンを使用できるようにする。第2には、複数の開口からの流れを減少させる外乱(disturbance)又は絞りにより、器具のノズル内の空気が「バックアップ(buck-up)」され、ファンがより激しく動作する必要があり、十分に堅牢でない場合にファンが焼損する可能性がある。一般に、より高い堅牢性は、より高いコスト及び/又は寸法/重量に対応し、それ自体は器具の操作性を低下させるため望ましくない。
複数の開口は細長いスロットであってもよい。複数のスロットは、長手方向に配置することができ、すなわち、それらの長さは、ブラシヘッド部の長手方向軸線と同じ軸線に沿っていてもよい。
複数のブラシ毛の少なくとも一部又は全ては、ベースからテーパが付けられている第1の部分と、第1の比較的広い部分に対して狭く、第1の部分から自由端まで延びる第2の部分とを含み得る。複数のブラシ毛は、2以上の間隔を空けてオフセットされた複数の列に配置され、複数の列のそれぞれの中心線は、1つの列の複数のブラシ毛の第1の部分の少なくとも一部が隣接する1つの列の隣接する複数のブラシ毛の間に延びるように間隔を置いて配置され;及び/又は、複数の列に対して直角方向から見ると、1つの列の複数のブラシ毛の第1の部分の幅は、それらの長さの一部にわたって、隣接する列の複数のブラシ毛間の間隔を部分的に閉塞するように、隣接する列の隣接する複数のブラシ毛間の間隔と同じかそれよりも大きく;且つ複数のブラシ毛は、使用時に、第2の部分が髪を複数のブラシ毛の間で貫通及び分割するのに役立ち、複数のブラシ毛の第1の部分が、髪が複数のブラシ毛の間を流れるときに髪に張力を加えることを可能にする寸法及び配置である。
複数のブラシ毛の第2の部分は、髪を簡単に分割するのに役立つだけでなく、もつれを取り除くのにも役立つ。また逆毛の外層を滑らかにするのにも有用である。それらのより広い幅、及び複数のブラシ毛の配置のために、複数のブラシ毛の第1の部分の間の間隔は、第2の部分の間よりも小さい。その結果、髪が複数のブラシ毛の第1の部分の間を流れる際に、ブラシ毛と髪の間の摩擦が大きくなり、髪に張力をかけることができる。
このタイプの複数のブラシ毛を備えることで、必要な空気又は熱の量と髪のスタイリングにかかる時間を大幅に減らすことができる。
複数のブラシ毛の第1及び/又は第2の部分は可撓性(flexible)があってもよく、弾性的に可撓性があって(resiliently flexible)もよい。複数のブラシ毛の第2の部分は第1の部分よりも可撓性があってもよい。
複数のブラシ毛の第1の部分は第2の部分よりも大きな横断面積を有していてもよい。
配列内又はヘアブラシ部の全て、又は相当な割合(例えば少なくとも半分)の複数のブラシ毛に、第1及び第2の部分を設けることができる。これらの全て、又は配列内又はヘアブラシ部の実際に全て又は実質的に全てのブラシ毛は、実質的に同じ形状でもよい。
同じ方向から見た場合の、第1及び第2の部分を有する複数のブラシ毛の第1の部分の最も広い部分の幅は、第2の部分の任意の一部、又はその自由端又はその近くにおける第2の部分の幅の少なくとも2倍、3倍又は4倍とすることができる。同じ方向から見た場合の、第1及び第2の部分を有するブラシ毛の第1の部分の最も広い部分の幅は、第2の部分の任意の一部、又はその自由端又はその近くにおけるブラシ毛の幅の12倍、又は15倍以下とすることができる。第1及び第2の部分を有するブラシ毛の長さは、その最大幅の7倍、9倍、又は10倍を超えないようにしてもよい。第1及び第2の部分を有するブラシ毛の長さは、それらの最大幅の2倍以上であってもよい。
いくつかの好ましい実施形態では、1本のブラシ毛のベースの幅と、その先端又はその近く、又は第2の部分の何れかの一部の幅との比は、4から10の範囲で変化し、約6の比が特に有用である。ブラシ毛の全長と最大幅との比は、2から5まで変化させることができ、約3の比が特に有用である。
上記のさまざまな範囲は、複数のブラシ毛の第1と第2の部分の性能との間の満足のいくバランスを提供することが見出された。
複数のブラシ毛の幅は、それらのベースとそれらの自由端の間で連続的又は不連続的に変化していてもよい。その長さの一部に沿って、好ましくはブラシ毛の第1の部分内で、ブラシ毛の幅は、同じ長さと変化幅とを有する均一テーパブラシ毛(uniformly tapered bristle)のテーパ角度よりも大きい角度でテーパが付けられていてもよい。これにより、均一テーパブラシ毛と比較して、配列内のブラシ毛の第2の部分の間に第1の部分よりも著しく大きい間隔が得られる。このことは、ブラシ毛の2つの部分が、過度に長くなることなく、異なる機能を実行することを可能にする。
第1の部分及び第2の部分を含むこれらのブラシ毛の第1の部分の2つの対向するエッジは、第1の部分の長さにわたり、対向するエッジの間で少なくとも10°の最小平均角度で相互に向かってテーパが付けられていてもよく、第2の部分の反対側は、第2の部分の長さにわたり、対向するエッジの間で最大平均角度5°で相互に向かってテーパが付けられていてもよい。第1の部分の2つの対向するエッジは、少なくとも15°又は18°の最小平均角度で相互に向かってテーパが付けられていてもよい。
第1の部分の対向する複数のエッジ間の角度は、1本のブラシ毛のベースから第1の部分の端まで増加していてもよい。第1の部分の対向する複数のエッジはカーブしていてもよい。
第1の部分の全ての対向する複数のエッジは、第1の部分の長さにわたり対向する複数のエッジの間で少なくとも5°の最小平均角度で相互に向かってテーパが付けられていてもよい。
複数のブラシ毛のテーパの角度は、複数のブラシ毛の第1の部分と第2の部分との間の界面で急激に変化していてもよい。
これらの特徴は、その長さにわたり比較的急激にテーパが付けられたより広い第1の部分、又は緩やかなテーパしか付けられていない第2の部分に対するその長さの小さい割合を有する1本のブラシ毛を提供する。
第1の部分は、その長さの少なくとも一部又は実質的に全てにわたり非円形の横断面を有していてもよい。断面は引き延ばされた(elongate)形状でよく、実質的に楕円形でよい。第1の部分は、そのベースに非円形の断面を有していてもよく、これは、第2の部分に至る点で実質的に円形の断面に徐々に移行する。第1の部分及び第2の部分を有するそれらのブラシ毛の第1の部分は、第2の部分が始まる箇所で終結していてもよい。この複数のブラシ毛は第1の部分及び第2の部分のみから成っていてもよい。
第1の部分の少なくとも一部が楕円形の断面を有する箇所では、楕円形の断面の長軸上の第1の部分のエッジは、第1の部分の長さにわたるカーブした経路で相互に接近するようにしてもよい。楕円形の断面の短軸上の第1の部分の複数のエッジは、第1の部分の長さにわたって実質的に真っ直ぐな経路で相互に接近するようにしてもよい。
第2の部分は、その長さの全て又は実質的に全てにわたり実質的に円形の断面を有していてもよい。
第2の部分の全ての対向する複数のエッジは、第2の部分の長さにわたり対向する複数のエッジ間の最大平均角度3°で相互に向かってテーパが付いていてもよい。
第2の部分の長さは、第1の部分の長さの少なくとも4分の1、又はその半分でもよい。第2の部分の長さは、第1の部分の長さを超えず、又はその2倍の長さを超えないようにしてもよい。
複数のブラシ毛は全て相互に間隔を空けていてもよい。これはヘアブラシ部に髪が巻き付く危険を軽減する。
複数のブラシ毛の少なくとも一部又は全ては、それらの長さの一部又は実質的に全てにわたり引き伸ばされた形状を有する横断面を有していてもよく、間隔を介してオフセットされた2以上の列に配置されており、2以上の列のそれぞれの中心線は、1つの列の複数のブラシ毛の最初の部分の少なくとも一部が、隣接する1つの列の隣接する複数のブラシ毛の間に延びるように間隔が空けられている。及び/又は、複数の列に対して直角方向から見た場合、1つの列の複数のブラシ毛の幅は、それら長さの一部にわたり、隣接する列の隣接する複数のブラシ毛の間の間隔と同じかそれよりも大きくして、隣接する列の複数のブラシ毛の間の間隔を部分的に閉塞するようにしている。
引き伸ばされた形状は、実質的に楕円形でもよい。配列の全部又は一部にわたり、複数のブラシ毛は実質的に同じ形状でもよい。
各列の隣接する複数のブラシ毛の複数のベースは、複数のブラシ毛のベースの最大幅の半分未満の距離を離間して配置することができる。
一つの実施形態では、複数のブラシ毛は最大2.5mm離間している。
一つの列の複数のブラシ毛の複数のベースは、隣接する列の最も近い1本のブラシ毛のベースから、一つの列の隣接する複数のブラシ毛の間の間隔よりも小さい距離を離間することができる。
一つの実施形態においては、1列の複数のブラシ毛の複数のベースは、隣接する一つの列の最も近い1本のブラシ毛のベースから最大2mm離間している。
一つの列のブラシ毛の幅及び形状は、隣接する列のブラシ毛間の間隔を部分的にのみ閉塞するようにしてもよい。
複数のブラシ毛の各列は、実質的に真っ直ぐであっても、カーブしていてもよい。複数の列は略平行でもよい。各列又は少なくともいくつかの隣接する列の複数のブラシ毛は、実質的に同じ距離の等間隔に配置してもよい。
隣接する複数の列は、一つの列の各ブラシ毛の中心が隣接する一つの列の複数のブラシ毛の間の中点と実質的に整列するように相互にオフセットしていてもよい。
複数のブラシ毛にはテーパがついていてもよく、それらの断面はベースから自由端まで減少する。この構造では、複数のブラシ毛間の間隔の大きさがそれらのベースに向かって減少する。したがって、より多くの髪が複数のブラシ毛中に移動するほど、間隔が減少し、複数のブラシ毛間の経路がより複雑化するるため、より多くの髪がブラシ毛によって把持され、より大きな張力を毛に加えることができる。
少なくとも3列又は4列のブラシ毛があってもよい。
実質的に楕円形の断面を有する複数のブラシ毛は、略平行な長い列及び略平行な短い列のブラシ毛から形成された細長い長方形のブラシ毛の配列を形成していてもよい。この配置では、各ブラシ毛の楕円形断面の長軸は、それが一部を形成する長い列の方向と実質的に一直線にすることができる。
ブラシ毛は(例えばブラシ毛スリーブの一部として)成形することができ、プラスチック材料、特に、例えばgrade 5556Hytrel(登録商標)のようなDu Pont(登録商標)から入手可能なHytrel(登録商標)などのポリマーエラストマーのような弾力性のある可撓性プラスチック材料から成形することができる。
エアムーバ部は、その表面を付けて静置すると、ヘアブラシ部が表面から離れて支持されるように配置された複数の脚部(feet)を備えていてもよい。これは、複数のブラシ毛が弾力性のある可撓性プラスチック材料で形成されている場合に特に有用である。器具がブラシ毛を付けて静置していると、特に高温の場合、ブラシ毛が変形する可能性があるためである。
脚部は、ブラシヘッドを通る長手方向軸線に(実質的に)直角に設けることができ、その結果、水平面上で複数の脚部の上に立たせると、ブラシヘッドを通る長手方向軸線は(実質的に)垂直に延びる。ブラシヘッドを通る長手方向軸線は実質的に垂直に伸びているが、安定性のために電源コードに向かって、例えば5-10°の角度で、わずかに傾斜している。
ブラシヘッドの長手方向軸線はエアムーバ部の入口及び出口を通る空気流の軸線と同軸であってもよい。入口への流れを可能にするために、複数の脚部の間に複数のギャップを設けることができる。複数のギャップは、脚部によって画定されるように、エアムーバ器具の後部の前方に長手方向に延びる複数の切り欠き(cut-outs)によって設けられていてもよい。複数の切り欠きは複数のスコップ(scoop)であってもよい。長手方向軸線に直角なスコップの総断面積は、エアムーバ部の最小横断面積以上であってもよい。このようにすると、複数の脚部を着けて器具が立っていても、器具を通る空気の通常の流れに十分な空気を複数の切り欠きから引き込むことができる。複数の脚部は入口の周囲に設けることができる。これにより、入口が塞がれるのを回避し、過熱を防ぐことができる。複数の脚部は等間隔でもよい。少なくとも3つの脚部があってもよく、又は3つの脚部だけでもよい。あるいは脚部が2つでもよいが、この場合、脚部が長くなることもある。複数の脚部はエラストマー材料で形成できる(これにより付加的なグリップが提供される)。別案として、脚部はエアムーバ部と一体でもよく、あるいはそこから形成されるのではなく、高グリップ材料でコーティングされていてもよい。
ファンはモータ及びインペラを含み、エアムーバ部の発熱体は、ファンのモータを受け入れるように適合され、及び/又は段が付けられて(stepped)いてもよい。発熱体は、ヒータコイル及びヒータコイル支持体を含むことができる。ヒータコイル支持体は段が付けられていてもよい。ヒータコイル支持体は、その外面の直径に少なくとも2つの段を有していてもよく、後方から前方に向かって寸法が減少する。少なくとも3つの段があってもよい。
最大の段は、モータ(すなわちモータの少なくとも一部)を受け入れるために、段の外面の直径方向内側に切り欠きを許容できる。1以上の段の外面は、ヒータコイルの加熱ワイヤを受け入れることができ、受け入れるように適合させることができる。特に、1以上の段は、ワイヤが受け入れられるテイース(teeth)を備えていてもよい。最大の段は、加熱コイルの加熱ワイヤを受け入れないこともあり、受け入れるように適合されていないこともある。2番目に大きい段が加熱コイルの加熱ワイヤを受け入れることができ、受け入れるように適合させることができる。3番目に大きい段が加熱コイルの加熱ワイヤを受け入れることができ、受け入れるように適合させることができる。支持体の前面は、加熱コイルの加熱ワイヤを受け入れないことがあり、受け入れるように適合されていないこともある。支持体の前面は傾斜していることもある。
支持体の前面の傾斜は、複数の段の傾斜よりも大きくてもよい。複数の段は、実質的に傾斜していないか、一定の直径であるか、又は例えば15°以下又は10°以下の総夾角(total included angle)のような、非常にわずかにしか変化しない直径でもよい。
段付き構造は、器具の幅を後部から前部に向かって小さくすることを可能にし、幅を狭くすればハンドルを薄くすることが可能になる。これは円錐形のヒータ支持体により実現できるが、円錐形は風が容易に通らず、その直径は長さが急激に小さくなり、モータの端が突き入れられる距離が制限される。ただし、ヒータコイル支持体が段付きならば、風通しが容易になり、より長寿命な、より長いモータが許容され、その端を突き入れることができる。加熱ワイヤのこの配置はまた、それを流れる空気の環(インペラによって生成される)に、より完全に入り、空気を加熱する効率を改善し、エアムーバ部の周囲の本体の加熱を低減する。
本発明をより明確に理解するために、その1以上の実施形態を、一例として、添付の図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明によるヘアスタイリング器具の側面図である。 図2は、図1のヘアスタイリング器具の斜視図である。 図3は、図1のヘアスタイリング器具の横断面である。 図4は、図1の器具のブラシヘッドの領域における拡大された横断面図である。 図5は、図1の器具のブラシヘッドの領域における拡大された等角断面図である。 図6は、図4のA-A線に沿った図1の器具の縦断面図である。 図7は、ブラシヘッド部とエアムーバ部との間の接続領域における図1の器具の部分断面斜視図である。 図8は、図1の器具のエアムーバ部の断面斜視図である。 図9は、図8の図からわずかに回転させた、器具のエアムーバ部の一部の断面斜視図である。 図10は、図1の器具の背面を通る横断面図である。 図11は、外側ハウジングが取り外された、図1の器具のエアムーバ部の部品の横断面図である。 図12は、図11の部品の斜視図である。 図13は、図1の器具用の交換ブラシヘッド部の一部の背面斜視図である。 図14は、図13の交換ブラシヘッド部の一部の正面図である。 図15は、図13及び図14のブラシヘッド部の横断面図である。 図16は、使用中の図1のヘアスタイリング器具を示す側面図である。 図17は、ブラシヘッドの領域におけるヘアスタイリング器具のさらなる実施形態の横断面図である。
図、特に図1乃至5及び図16を参照すると、ヘアスタイリング器具1は、ラジアルヘアブラシ部2及びエアムーバ部3を含む。本実施形態において、ラジアルヘアブラシ部2及びエアムーバ部3は、図13乃至図15に示すように、代替のパドルヘアブラシ部2aが提供され、これは、必要に応じてラジアルヘアブラシ部2と置き換えることができる。これについては、後にさらに詳細に説明する。さらなる代替のヘアブラシ部、例えば異なる直径のラジアルヘアブラシ部が備えられていてもよい。ラジアルヘアブラシ部2は、後部にフレアセクション6、前部にブラシヘッド支持セクション5を備えた中空ハンドル4を含む管状ブラシハンドル部を備えている。このブラシハンドルセクションは、プラスチックの射出成形により一体成形が可能である。ブラシヘッド支持セクション5はほぼ円筒形だが、フレア後部セクションまでのハンドルセクションは、厳密に言えば、把持を助けるために断面がトライロビューラ(trilobular)であり(もちろん他の形態を有することができる)、略円筒形であるが、総夾角が約2°の緩やかなテーパで、前から後ろに向かって直径が大きくなるため、厳密には円筒形ではない。ハンドル(フレアまで)の外径は約3乃至3.5cmである(テーパに合わせて変化)。ハンドル4は、ブラシヘッド支持セクション5とフレアセクション6との間の長さが約10cmである。これは、図16に示すように、ユーザが握るグリップ部であり、ユーザはその長手方向軸線が掌を横切り、彼/彼女の指と親指(略円周方向)を外周に巻き付け、グリップ部を彼/彼女の手の中に保持することで、ブラシを単独でヘアブラシとして、又はエアムーバ部3に取り付けられた熱風スタイラーとして使用する。この実施形態におけるハンドル4のグリップ部は滑らかであり、典型的な女性の手がその周りに巻き付けられた状態で図16に示されている。女性の平均的な手の幅(最も広い点で掌を横切る幅に対応)は74mmと知られており、男性の平均的な手の幅は84mmと知られている-もちろん、大きな手を持つ人でも同じようにハンドルのグリップ部分を握り、手を周りに巻き付けることができるが、大きな手の人の掌はハンドル4のフレアセクション6の途中まで達することになる。ラジアルヘアブラシ部2の後部は開いている。
ヘアブラシ部のグリップ部はフレアセクション6に向かってわずかなテーパしか有さないが、フレアセクション6自体は、総夾角約30°度の角度で、より急勾配に直径が増加する。
ブラシヘッド支持セクション5の前部(ラジアルヘアブラシ部2の遠位端、エアムーバ部3への接続部から最も遠い)には、管状のブラシハンドルセクションにリベート(rebate)又は切り欠きが設けられている。これは、プラスチックから射出成形することもでき、閉じた近位端/遠位端を提供するエンドキャップ7を受け入れる。エンドキャップ7は、抵抗/締まりばめ(resistance/interference fit)、接着剤、プラスチック溶接又は他の既知の技術によって取り付けることができる。図4に最もよく示されているように、エンドキャップ7は略円筒形であるが、外向き(遠位)端は平らである(且つこの実施形態では開いている)が、内端は円錐形であり、ブラシヘッド支持セクション5の内壁から、半径方向内向き且つ長手方向にフレアセクション6に向かって、先端までブラシヘッド支持セクション5内に延びる。円錐セクションの壁はカーブしており、空気(エアムーバ部3からラジアルヘアブラシ部の遠位端に向かって流れる)を複数のエッジに向けるためのバッフル8を形成するカーブした外面を提供する。
円錐形のバッフル8の先端は、流れの中心からブラシヘッド支持セクション5の内壁に向かって空気を誘導するように、中心長手方向軸線に沿って配置されている。その円錐形状のために、円錐形のバッフル8は、中心軸線に対して鋭角で配置されている。バッフルの曲率は、中心長手方向軸線に対する円錐形のバッフル8の鋭角が半径方向外向きに増加するようになっている。
その端部の間のほぼ中間に、エンドキャップ7は、半径方向外向きに延びる円周リブ9を備えている。リブ9は、円周方向のギャップ又は窪みを提供するために、管状のブラシヘッド支持セクション5の遠位端をわずかに超えて(例えば1乃至2mm超えて)配置される。
ブラシヘッド支持セクション5はハンドル4のグリップ部よりも厚く、ブラシヘッド支持セクション5の外周面の周りにはブラシ毛スリーブ10が設けられている。ブラシ毛スリーブ10は別の射出成形プラスチック部品である。ブラシ毛スリーブ10のプラスチックは、他の部品(例えばPPから形できる)とは異なり、例えばgrade 5556Hytrel(登録商標)のようなDu Pont(登録商標)から入手可能なHytrel(登録商標)などのポリエステルエラストマーから形成することができる。これは、他の部品の主な要件が魅力的な外観と十分な強度/堅固さであるのに対し、ブラシ毛スリーブ10は複数のブラシ毛11の1つの配列を含んでおり、その特性、特に可撓性が器具1のヘアスタイリング機能にとって重要であるからである。
ブラシ毛スリーブ10は、中空の管状内面を有し、ブラシヘッド支持セクション5の全長及びリブ9にわたって延びて、ブラシヘッドを提供する。ブラシ毛スリーブ10は、遠位端において、半径方向内側に延びる円周方向のフランジ12を有し、これは、管状のブラシヘッド支持セクション5の遠位端とリブ9との間のギャップに適合し、ブラシヘッド支持セクション5の外周面中の対応する窪みに入り込んでクリップ留めする、近位端におけるクリップ等として、半径方向内側に延びるアタッチメント手段をさらに構成できる。ブラシヘッド支持セクション5に接着したり、あるいは結合/固着(bonded/fastened)してもよい。
この実施形態においては、複数のブラシ毛11の一つの配列は6つのグループを備えており、各グループは一連の複数の開口13によって隣接するグループから分離されている。この例では、各一連の複数の開口13は、ブラシ毛スリーブ10に沿った長手方向に端から端まで配置された4つの細長いスロットとして備えられている。ハンドルのグリップ部の近位にある各スロットは、最初のブラシ毛11よりもグリップに近い位置で始まり、その一方、反対の遠位の端では、4つのスロットの最後は、最後のブラシ毛11よりもグリップに近い位置に配置されている(すなわち複数のスロットは、複数のブラシ毛11の複数のグループに対して近位方向にオフセットされている)。
複数のブラシ毛11の各グループの各ブラシ毛11は、ベースからテーパがついた第1の部分14と、比較的広い第1の部分14に対して狭く、第1の部分14から自由端まで延びる第2の部分15とを備えている。各グループの複数のブラシ毛11は、4つの間隔を置いて配置されたオフセットされた列に配置され、複数の列の複数の中心線は、1列内の複数のブラシ毛11の第1の部分14の少なくとも一部が、隣接する一つの列の隣接するブラシ毛11の間に延びるように間隔を置いて配置される。そして、複数の列に対して直角に見た場合、1列の複数のブラシ毛11の第1の部分14の幅は、それらの長さの一部にわたって、隣接する一つの列の複数のブラシ毛11の間の間隔を部分的に閉塞するように、隣接する一つの列の隣接する複数のブラシ毛11の間の間隔よりも大きい。このように複数のブラシ毛11は、使用時に、第2の部分15が髪をブラシ毛の間で貫通及び分割するのに役立ち、複数のブラシ毛の第1の部分14が、髪がブラシ毛の間を流れるときに髪に張力を加えることを可能にする寸法が定められて配置されている。
複数のブラシ毛の第2の部分15は、髪を簡単に分割するのに役立つだけでなく、もつれを取り除くのにも役立つ。それらのより広い幅、及び複数のブラシ毛11の配置のために、複数のブラシ毛の第1の部分14の間の間隔は、複数の第2の部分15の間よりも小さい。その結果、髪が複数のブラシ毛11の第1の部分14の間を流れる際に、複数のブラシ毛11と髪の間の摩擦が大きくなり、髪に張力をかけることができ、通常のブラシ毛の熱風スタイラーに比べてスタイリング能力が向上している。
複数のブラシ毛11は弾性的に可撓性があり、複数のブラシ毛11の第2の部分は、第2の部分15よりも大きい横断面積を有していって、より堅固である第1の部分と比べて、より可撓性が高い。
各ブラシ毛11の第1の部分14の最も広い部分の幅は、第2の部分15の任意の部分の幅の約4倍である。複数のブラシ毛11の長さは、それらの最大幅の約4倍である。
各ブラシ毛11の第1の部分14の2つの対向するエッジは、第1の部分14の長さにわたり対向するエッジ間で少なくとも10°の最小平均角度で相互に向かってテーパがついており、第2の部分15の対向する複数の辺は、第2の部分15の長さにわたり、対向するエッジ間が5°の最大平均角度で、相互に向かってテーパがついている。
第1の部分14の対向するエッジの間の角度は、一つのブラシ毛のベースから第1の部分14の端まで増加し、そのため対向するエッジはカーブしている。
複数のブラシ毛11のテーパの角度は、複数のブラシ毛の第1の部分14と第2の部分15との間の界面で急激に変化する。
各第1の部分14は、そのベースにおいて楕円形の横断面を有し、これは第2の部分15に至る点で実質的に円形の断面に徐々に移行する。各第2の部分15は、その長さの全体又は実質的に全体にわたって実質的に円形の断面を有する。各第2の部分15の全ての対向するエッジは、第2の部分の長さにわたって、対向するエッジの間は3°の最大平均角度で相互に向かってテーパが付けられている。
第2の部分15の長さは、第1の部分14の長さの約4分の1であり、各列の隣接する複数のブラシ毛のベースは、複数のブラシ毛のベースの最大幅の3分の1である距離だけ離れている。
複数のブラシ毛11の各列は実質的に真っ直ぐである。複数の列は略平行である。各列の複数のブラシ毛11はすべて、実質的に同じ距離で等間隔に配置されている。隣接する複数の列は、列内の各ブラシ毛11の中心が隣接する1つの列内のブラシ毛11の間の中心と実質的に一直線になるように、相互に対してオフセットされている。この実施形態では、複数のブラシ毛11の6つのグループのそれぞれは、複数のブラシ毛11の4つの長い列を含み、各列は12本又は13本のブラシ毛11(12本と13本のブラシ毛の間で交互になる隣接する複数の列)のいずれかを含む。
各ブラシ毛11の楕円形断面の長軸は、それが一部を形成する長い列の方向に実質的に整列している。
図4に最もよく示されているように、複数のブラシ毛11の6つのグループを分離する6つの一連の複数の開口13のそれぞれは、ブラシ毛スリーブ10に沿って長手方向に端から端まで配置され、ブラシヘッド支持セクション5中の対応する一連の複数の開口16と整列する4つの細長いスロットとして備えられている。各一連の複数の開口16は、ブラシヘッド支持セクション5に沿って長手方向に端から端まで配置された2つの細長いスロット16a、16bとして提供される。ブラシヘッド支持セクション5を通る各一連の複数の開口16の第1の細長いスロット16aは、ハンドル4のグリップ部分の近位にあるブラシ毛スリーブ10を通るスロットに所定の位置で対応する。第2の細長いスロット16bは、次のスロットの近位端からブラシ毛スリーブ10を通って、ブラシヘッド支持セクション5の遠位端にある4つのスロットの最後の遠位端まで延びている。第1のスロット16aと第2のスロット16bとの間、すなわちブラシヘッド支持セクション5の近位端に向かって、略円錐台形バッフル17がブラシヘッド支持セクション5内に備えられ、それと一体成形される(図3乃至5に最もよく示されている)。円錐台形バッフル17は、ブラシヘッド支持セクションの内円筒壁から半径方向内側に延び、中空ブラシヘッドを通る流れの周辺部から空気をはがし、ブラシヘッド支持セクションの第1の細長いスロット16aを通り、ブラシ毛スリーブ10の近位端にある対応する複数の開口13から出るように誘導する。
円錐台形バッフル17は、中心長手方向軸線の外側に配置されており、長手方向軸線に沿って延びる周辺部から空気を剥がすだけであり、しかし、空気の主な流れをあまり妨げず、ブラシヘッドの中心を下って、遠位端に向かって配置された円錐形のバッフル8に向かう流れを維持する。
円錐台形バッフル17は、略円錐形の形状であるが、円錐形のバッフル8のようにカーブしている。曲率は、中心軸線に対するバッフルの角度が鋭角であり、円錐台形バッフル17が内側に延びるにつれて小さくなる。円錐台形バッフル17は、内側に伸びるにつれて、ヘアブラシ部2の近位端に向かって延びるように配置されている。これにより、鋭角が正確な方向に配置されて、周辺部から中心長手方向軸縁に向かって空気を向けずに、必要に応じて空気をはがすようにする。
上記のように、複数のブラシ毛11は、中空ブラシヘッドの長さに沿って配置されている。それらは、複数の開口13よりもブラシヘッドをさらに下って(遠位端に向かって)延びており、複数の開口13は、複数のブラシ毛11よりも近位端に近いところから始まっている。カーブした円錐台形バッフル17及びカーブした円錐形のバッフル8による空気の剥離は、バッフル8、17の鋭角に応じた角度で複数の開口13を出るように空気を導く。その結果、複数の開口13を出る空気は、たとえそれらが複数の開口13よりもブラシヘッドのさらに下にあるとしても、複数のブラシ毛11を通り過ぎて流れる。
このように複数のブラシ毛11に対するバッフル8、17の配置は、円錐台形バッフル17が、近位端に最も近く、複数のブラシ毛の最初の3分の1内で内側に延びるようになっている。特に、それは近位端から、複数のブラシ毛11に沿った距離の約6分の1の位置から内向きに延びている。
他方、円錐形のバッフル8は近位端から最も遠い、複数のブラシ毛の最後の3分の1の領域において、ブラシヘッド支持セクション5の内壁から内側に延びるように配置されている。特に、それは近位端から複数のブラシ毛11に沿った距離の約6分の1、すなわち複数のブラシ毛11の遠位端からの距離の6分の1の位置から内向きに延びている。
円錐台形バッフル17と同様に、円錐形のバッフル8は、もちろん空気を複数の開口から外に向けることを目的としている。これは、円錐台形バッフル17の中央開口部を通過するすべての空気を、ブラシヘッドの複数の開口13、16bから可能な限り乱されず/絞られない方法で誘導することを意図している。
各バッフル8、17は、穴が開いていない。すなわち、円錐台形バッフル17の放射状の内側のエッジによって画定される単一の大きな中央開口を除いてソリッドである。
ラジアルヘアブラシ部2のブラシヘッドには、エアムーバ部3のノズル18の出口から空気が供給される。ノズル18の出口/口部(outlet/mouth)は、ブラシヘッド支持セクション5の近位端に配置されている。ノズル18は、その口部から後方に延び、ハンドル4内に同軸的に配置されている。
この特定の実施形態では、口部の内径は21mmであり、円錐台形バッフルの半径方向内側のエッジの直径は11mmである。ノズルの口部は、円錐台形バッフル17から軸方向に6mmの間隔を空けて配置されている。これにより、口部の内径と円錐台形バッフル17の半径方向内側のエッジとの間に、断面積105mm2の環状のギャップが生じている。
ノズルの口部からの十分な量の空気が円錐台形バッフル17の曲面に到達し、第1のスロット16aを通って剥がされ、残りが円錐台形バッフル17の内側のエッジにより画定される開口を通って、第2のスロット16bから流れるようにすることが必要であるため、このギャップは重要である。
ヘアブラシ部2全体は、エアムーバ部3全体に対して回転するように配置されている。これを達成するために、ノズル18とブラシヘッド支持セクション5との間のノズル18の口部の領域に軸受が設けられている。ラジアルヘアブラシ部のフレアセクション6の端部の領域には、以下に説明する同様の軸受が設けられている。
ノズル18とブラシヘッド支持セクション5との間の軸受は、ヘアブラシ部のブラシヘッド支持セクション5の近位端の内側の周りに等間隔に形成され、且つノズル18の外周面上の環状軸受面24を軸受するように配置された、合計6つの複数の断続的なすべり軸受部材19によって提供される。
各すべり軸受部材は、長さ(軸方向)が約3.5mmで、ヘアブラシ部の内周の約4.4mmにわたって(横方向に)延びており、隣接する各軸受部材から約9mm離れているため、軸受部材はギャップの円周の3分の1未満しか遮ることはない。
特に図3、図8及び図9を参照すると、エアムーバ部3のノズル又は「ノーズコーン(nose cone)」18は、ハンドルのグリップ部分内に同軸的に配置された管状セクション20と、ラジアルヘアブラシ部5のフレアセクション6内に同軸的に配置され、管状セクション20から後方に直径が増加する、後部の円錐形セクション21を有するようにプラスチックによって射出成形されている。
図9に最もよく表されているように、マイカで形成された熱反射断熱管22は、ダイカットされ、圧延され、管状セクション20内に配置される。同様のマイカの熱反射断熱「コーン」23は、ダイカットされ、圧延され、円錐形セクション21内に配置される。これらのマイカ挿入物は、使用中にノズル18が加熱される程度を低減する。
ハンドル4のグリップ部が熱くなる程度(もしあれば)をさらに減らすために、ノズル18の外周面とハンドル4の内周面との間に、約1.5mmの平均距離で相互に離れた環状のエアギャップが設けられている。
上記のように、ノズル18とヘアブラシ部2のブラシヘッド支持セクション5との間に、ノズル18の口部の領域に形成された軸受に加えて、エアムーバ部3とヘアブラシ部2との間の第2の軸受は、ラジアルヘアブラシ部2のフレアセクション6の端部に設けられている。
この第2の、近位の軸受は、円錐形セクション21の後方にあるエアムーバ部3の外周面上の環状すべり軸受面25(図7乃至9に最もよく表されている)と、フレアセクション6の内周面に形成された環状すべり軸受面26(図7に最もよく表されている)とにより形成されたすべり軸受けである。
環状すべり軸受面25、26の両方は、それらの長さに沿って一定の直径を有するように形成されている(それらが含まれる部品のフレア状又は略円錐状の特徴とは対照的)。
図10に最もよく示されるように、近位軸受の環状すべり軸受面25、26の後方には、ラジアルヘアブラシ部2のハンドルとエアムーバ部3との間の相対回転を可能にし、ラジアルヘアブラシ部2とエアムーバ部3の簡単な取り外し/取り付けを可能にするアタッチメント/接続手段が備えられている。
このアタッチメント手段は、エアムーバ部3の外面に形成されたコネクタと、ヘアブラシ部2の内面に形成されたコネクタとを備える。これらコネクタは、それぞれの部分に対しては回転できないが、使用中に、無限に回転可能である(すなわち2つのパーツは、相互に360°を超えて回転し、理論的には無限に回転することができ、回転の継続を妨げるものは何もない)。
エアムーバ部3のコネクタは、連続クリップリング27、すなわち、半径方向外向きに延び、且つ外周面の周りに延びるリングであり、ラジアルヘアブラシ部2のコネクタはこれにクリップ留めできる。
クリップリング27は傾斜先端面29を有しており、すなわちノズル18の口部に面する面には、長手方向軸線に対して約20°の角度が形成されるように、前部から後部に向かって直径が徐々に増加する傾斜を形成するテーパが付けられている。他方、後面は傾斜がなく、すなわち主として傾斜がなく、むしろ長手方向軸線に対して直角に近い、約60°の角度を有する。
他方、ヘアブラシ部2のコネクタは、複数の局在化された複数のクリップ機構(clip features)28を備える(図7に表されているが、それらの局在化を考慮して、図3又は10には表されていない)。複数のクリップ機構28は、中空ハンドル部のフレア部分の内周面の周りに等間隔に配置され、その近位端に配置されている。クリップ機構28はそれぞれ傾斜先端面30を有し、すなわち、それらが相互に取り付けられたときにクリップリング27に面する面は、前部から後部に向かって直径が徐々に増加する傾斜を形成するようにテーパが付けられて、長手方向軸線に対して約20°の角度を形成するようになっている。クリップリング27の後面と同様に、後面には傾斜がなく、すなわち主として傾斜がなく、むしろ長手方向軸線に対して直角に近い、約60°の角度を有する。
ラジアルヘアブラシ部2のフレアセクション6は、クリップ機構28と、近位軸受の環状すべり軸受面26と、クリップ機構28との間に薄い領域(他の場所の典型的な厚さ2mmと比較して約1mm)を有する。これは、クリップ機構28の傾斜先端面30がクリップリング27の傾斜先端面29内に押し込まれると(クリップ機構28を半径方向外側に押しつつ)、クリップ機構28間の領域が半径方向内側に変形できることを意味する。クリップ機構28をクリップリング27を覆って押し込んで接続を行うことができるようにするためである。同様に、取り外しはより困難であるが、急勾配で傾斜のない後面のために、クリップ機構28の間のより薄い領域は、弾力性のある可撓性を提供し、これはヘアブラシの部分を引っ張り、より良くは回転させて引っ張ることで、部分を取り外すことができることを意味する。クリップ機構28の後面の急勾配の傾斜していない面は、重なりの程度及び適合性との組み合わせであり、ブラシが通常の使用では外れないが、特に回転と組み合わせて引き抜くことができることを意味する。複数のコネクタとラジアルヘアブラシ部2のハンドル4との間に複数のすべり軸受面25、26を設けることは、堅固で安定した接続が提供されることを意味する(上記参照)。
クリップリング27の後方に、エアムーバ部3のノズル18の後方で、ノズル18を形成する成形品及びクリップリング27は、二重壁の略円筒形のハウジング31の一部を形成し、これはエアムーバ部3のはるか後方に延びている。エアムーバ部3の後部は開いており、空気が後部からノズル18に流れ込み、その口部を通って出ることができるように入口35が形成されている。エアムーバ部の円筒形のハウジング31の後部は、特別な形状である。それは、後部の周りに等間隔に配置された図1乃至図3及び図6乃至図10に見られる3つのエラストマー製の脚部32である。第1の脚部32は、第1の脚部32に隣接して半径方向に延びる電線ケーブル34を取り囲む、射出成形された張力緩和ブーツ(strain relief boot)33に隣接して設けられている。静止した平坦な水平面上に、ノズル18が垂直に延び、且つブラシ毛11が器具が立っている面から離れて保持されて、脚部32をベースにしてエアムーバ部3が立つことができるように、その他の2つの脚部32は第1の脚部の中点(エアムーバ部33の中点)から120°の中点を有し、各脚部は約30°延び、エアムーバ部3の長手方向軸に直角な平坦なベースを有している。
前述のように、エアムーバ部3の円筒形ハウジング31の後部は、特別な形状である。この端部に、隣接する脚部32の間に、スコップ36(図1に最もよく表されている)が備えられており、エアムーバ部分が脚部32上に載ったとき、入口35への経路は、(3つの)スコップ36によって設けられるギャップを介して提供される。平坦な面に設置されたときにスコップによって提供されるギャップの合計面積は、十分な空気が通過できるように、エアムーバ部3(ノズル18の口部)を通る最小断面にほぼ等しい。
洗浄可能なフィルタ(図示せず)を組み込んだ取り外し可能なグリル(図示せず)が、髪の毛などの侵入を制限又は防止するために、入口35を横切って延びる複数のスコップ36の軸方向前方に備えられている。
円筒形ハウジング31及びノズル18の円錐形セクション21内に、発熱体37及びファン38が備えられている。ファン38及び発熱体37が作動しているとき、ファン38は入口35を通って発熱体37に空気を引き込み、発熱体37は空気を加熱する。空気は続いて、ノズル18の管状セクション20(エアブラシヘッド部のハンドル4内)を通って、ノズル18の出口からブラシヘッド支持セクション5へと、そして開口13から出てヘアブラシ部2のブラシ毛11の間へと流れ続ける。
スイッチ39はエアムーバ部3の外周上に設けられており、電力ケーブル34と正反対の円筒形ハウジング31の開口を通って延びるベゼル40に配置されている。スイッチ39は、操作されると、ケーブル34からの電力をファン38及び発熱体37へ供給する。当業者であれば、熱量(発熱体37への電力によって決定される)及び気流の速度(ファン38への電力によって決定される)についての所望のオプションを達成するための適切なスイッチ及び回路を容易に思いつくだろう。しかしこの実施形態においては、スイッチ39はベゼルにスライド可能に取り付けられている。この実施形態においては、図12に最もよく表されているように、電力ケーブル34は、接合ワイヤ42により、インヘッドPCB(in-head PCB)41に接続されている。接合ワイヤ42は、インヘッドPCB41と発熱体37及びモータPCB43(図9に最もよく表されている)のワイヤとの間の接続をもたらし、他の接合ワイヤ44がスイッチ39を接続する。
ステータ、又はファン支持体48は、二重壁ハウジング31の内壁の一部及びファン38を支持する構成を形成する。特に、ファン38はモータ46及びインペラ47から形成され、ファン支持体48は、そのシャフトが、エアムーバ部3の中心長手方向軸線に沿って入口35に向かってカップのベースを通って延びるように、モータ46を収容するために配置されたカップを備える。インペラ47はプラスチック射出成形部品であり、もちろん、モータのシャフトに取り付けられ、カップの外周を通過する空気を導くためにカップの半径方向外側に配置されるブレード49を備えている。またモータ46はその中に保持されている。カップは、一連のウエブ45によって二重壁ハウジング31の内壁から間隔を空けられており、これは、モータ46を通過する空気流に対する妨害を最小限にし、実際に、流れを軸方向により近い方向に向け直すステータブレードとして振る舞う。
図12からわかるように、一連の複数のスリット(合計6つ)がファン支持体のカップの側面に等間隔に配置されており、反対側の開いた端からベースに向かって延びている。これらのスリットのそれぞれは、ヒータコイル支持体50、又は「フレーム(frame)」を一緒に構成する3枚の支持プレートのうちの1つの放射状に内側のリアエッジを受け入れる。
各支持プレートはダイカットマイカシートである。各支持プレートの放射状の外側のリアエッジは、二重壁ハウジング31の内壁の対応するスリットに取り付けられている。特に中心軸線で見て、図9及び図11の3枚の支持プレートの相互作用を注意深く検討することから収集され得るように、3枚の支持プレートは、ヒータコイル支持体50を形成するために一緒にスロットに入れられている。
各支持プレートには、後部に1つの切り欠きが設けられており、この切り欠きは、中心長手方向軸線からカップの内径に等しい直径(すなわちモータ46の外径に等しい)まで延びる。複数の支持プレートの複数の切り欠きは、モータ46の後部が延びることができる窪みを画定し、それにより、ヒータコイル支持体50は、モータ46によって支持される。各支持プレート(よって全体としてヒータコイル支持体50)の外側エッジは段付きである。第1の段51すなわち最大の段51は、モータ(切り欠きに収容されている)の後部3分の2の直径方向外側に、そしてノズル18の後部の直径方向内側に、コネクタ27の領域に提供される。 エアムーバのこの部分は、ヒータコイル支持体の外径に一致するように形作られ、所定の位置に保持される。この実施形態では、第1の段の外径は49mmである。
第2の段52すなわち2番目に大きい段52は、第1の段51の前方に備えられており、これは、長手方向軸に対して約5°の角度で、後部で42mm、前部で39.5mmに減少する非常に徐々に減少する直径を有する。第2の段は、その外径にそって形成された複数のノッチ(合計10個)を有し、ティースを形成し、その間に抵抗線55が保持されている。抵抗線55はヒータコイルを形成し、ヒータコイル支持体50と共に発熱体37を構成する。図12に最もよく示されているように、抵抗線は波状であって真っ直ぐ延びるワイヤと比較して長さを増やすことができ、隣接する支持プレート間で支持プレートの外径の半径方向内側にワイヤを配置でき、ノズル18から遠いのでこれが加熱される可能性が低く、そしてインペラから流れるより多くの空気が一列になって、熱がより容易に空気に伝達されるようにしている。
円錐形の支持体の周りにワイヤ55を巻き、ノズル18の円錐形セクション21と同じ角度で直径を小さくするよりも、この波状のワイヤを一定の、又は備えられている場合にはごくわずかに減少する直径で段に巻き付ける方が容易である。さらに、段付き配置は、支持体50の外径がノズル18の円錐部分と同じ円錐形状に従った場合よりもさらに内側に、ワイヤ55を(少なくとも段の後方に向かって)位置させている。
それにもかかわらず、第2の段52は、ノズル18の円錐形セクション21内に配置されているので、円錐形セクション21の内径は前方に向かって減少する。結果として、第2の段52は、抵抗線55のすべてに対応するわけではない。代わりに、第3の段すなわちより小さい(3番目に大きい)段53が提供される。この実施形態におけるこの第3の段53は、後部で34.5mmの直径を有し、前部で31mmに減少する5°の夾角で角度を付けられている。それはまた、その外径に沿って形成されたノッチ(合計17)を有し、ティースを形成し、その間に抵抗線55が保持されている。
第3の段53の前で、支持体の前部は、それが容易に挿入され得るように、マイカの絶縁コーン23の角度よりもわずかに大きい角度で傾斜している(前部の直径が小さいため、より大きな角度の)が、それぞれの直径が実質的に同じである領域において、絶縁コーン23に対して締まりばめで保持される。
加熱ワイヤ55は、一定の直径のハンドル4のグリップ部ではなく、その周りにフレアセクション6が延びる円錐形セクション21内に全体が配置されている。したがって、ハンドル4のグリップ部は、加熱ワイヤ55によって加熱されることはないが、熱風はハンドル4のグリップ部分内を流れ、しかしハンドル4とエアムーバ部3の管状セクション20との間のエアギャップ、管状セクション20自体、及び内部の断熱管22によって、ハンドル4から分離されている。
ハンドル4のグリップ部が過度に、又は全く熱くなる可能性をさらに減じるために、周囲の(冷たい)空気が、エアムーバ部3のノズル18とラジアルヘアブラシ部のハンドル4との間のギャップを通って強制通気される。図2に示すように、熱交換器として機能する冷気は、ギャップを通って移動し、断続的な軸受部材19間のギャップを通ってヘアブラシ支持セクション5に排出されるときに加熱され、より冷たい空気が強制的に通過することによって置き換えられる。
この冷気の流れを備えるために、エアムーバ部3は、ハンドル4とノズル18との間で未加熱の空気を迂回させるための「ベント(vents)」又は開口56を備えている。開口56は、入口35及びファン38の下流且つ発熱体37の上流に形成されて、加熱されていない空気をノズル18とハンドル4との間のギャップに入れることができる。より具体的には、図7乃至9に示すように、各開口56は、それ自体がコネクタ27の前にある軸受面25の直前に配置され、これにより2つの環状軸受面25、26間の接続はソリッドになる。開口はエアムーバの、ノズルの円錐部分の残りの部分よりも大きな角度であり、この実施形態では約45°であるテーパ領域に形成されている。これは、開口は実質的に軸線方向断面があることを意味し、したがって、空気は半径方向外向きにギャップ内に通す必要はないが、軸線方向経路に沿って継続し、流れの乱れを減らすことができる。さらに流れを助けるために、より薄い材料のチャネル58が、エアムーバ部のノズル18の外面に備えられており、ノズルのかなりの割合に沿って-円錐形セクション21全体に沿って前方に延び、そして管状セクション20の約3分の2の周囲に延びている。複数の開口部56の寸法及び数は、ギャップの断面に適合するように選択され、十分な空気が複数の開口部56を通ってギャップに流れ込み、十分に迅速に通過し、長期間の使用にわたって適切な冷却能力を提供できるようにしている。この実施形態では、単なる1つの開口ではなく、軸方向トンネル(axial tunnel)を提供するために形成された6つのベントがある。
この説明の大部分は、上記のようにラジアルヘアブラシ部2に関連するが、図13乃至15に示すように、代替のパドルヘアブラシ部2aが備えられており、これは、必要に応じてラジアルヘアブラシ部2を置き換えることができる。
パドルヘアブラシ部2aのハンドル部4aは、ラジアルヘアブラシ部2のそれと同じであり、同じ寸法、フレアセクション、軸受、コネクタなどを備えており、同じ方法での接続が可能であり、ハンドル4aとエアムーバ部のノズル18との間のエアギャップが有効である。相違は、略長方形であるヘッド59の形状、及び他の関連する特徴との結果としての違いである。
略長方形のヘッド59は、もちろん、エアムーバ部3から空気を受け入れるために中空である。これはラジアルヘアブラシ部2と同じタイプのブラシ毛11を備える。この場合、複数のブラシ毛11の4つのグループがあり、各グループは、14本又は15本のブラシ毛の3列で構成され、各グループの中央の列(15本のブラシ毛)は、両側の2列(14本の剛毛)に対して長手方向にオフセットされている。.複数のブラシ毛11の4つのグループのそれぞれは、端から端まで配置され、複数のブラシ毛11のグループの近位端(ハンドル4aに最も近い)から、複数のグループに沿った長さの約3分の2まで延びる、一連の2つの長手方向に延びる細長いスロット60によって、隣接する1つのグループ(又は複数のグループ)から分離されている。3連のスロット60があるため、合計6つのスロットがある。
ラジアルヘアブラシ部2と同様に、図15に最もよく表されているように、一対のバッフル61、62がパドルヘアブラシ部2aに設けられている。第1のバッフル61は、ブラシ毛11の遠位端からの距離の約3分の1の位置から延びている。第1のバッフル61は、中空の全幅にわたって延び、前壁63の内側からパドルヘアブラシ部2aの近位端に向かってカーブし、中心長手方向軸線に対して鋭角であり、これは前壁63から離れると減少し、中空の深さ全体にわたって、後壁64の最後まで延びる。
第2のバッフル62は、中空の幅全体にわたって配置されているが、深さ全体にわたって配置されていない。第2のバッフル62は、複数のブラシ毛11の複数のグループの近位端からの距離の約3分の1の前壁63の内側の位置から、各一連のスロット60における2つのスロット60間で延びる。しかしながら、第2のバッフル62は、中空の深さの半分をわずかに超えた半径方向内側にのみ延びている。それはまた、中心長手方向軸線に対してある角度に設定され、鋭角は前壁63から離れるにつれて減少する(すなわち中心長手方向軸線に対して小さくなる)。その結果、第2のバッフル62は、前壁63に隣接する周辺部から空気をはがして近位スロット60から出し、一方第1のバッフル61は、第2のバッフルを通過する空気を複数の遠位スロット60から導き出す。
ラジアルブラシ部2と同様に、空気は、複数の開口を離れても軸方向に流れ続けるので、複数の遠位スロット60の遠位にある複数のブラシ毛11によってブラッシングされている毛に到達する。
使用中は、ヘアブラシ部2、2aは、通常の方法で髪をブラッシングするために単独で(エアムーバー部分に接続されていない)使用されてもよい。すなわち、それらは、ハンドル4、4aのグリップ部を使用してユーザによって把持され、髪をブラッシングするために髪が引っ張られるように動かすことができる。所望に応じて、現時点では必要とは見なされていないが、エアムーバ部3を(ケーブルの端に示されていないプラグを介して)接続し、電源スイッチを入れ、ヘアドライヤーとして使用して、一つの又は他のヘアブラシ部2、2aで髪をブラッシングしながら、ノズル18の口部から髪に空気を誘導して直接暖めることができる。
しかしながら、より一般的な使用法は、エアムーバ部3に取り付けられた所望のヘアブラシ部2、2aを使用することである。どちらのヘアブラシ部2、2aが使用されても、アプローチは同じである。ラジアルヘアブラシ部2を取り付けるために、ユーザは、一方の手でハンドル4のグリップ部を握り、他方の手エアムーバ部3の円筒形ハウジング31を保持する。ノズル18は、ラジアルヘアブラシ部2の後部の開口に(口部が先に)挿入され、その中に案内され、ブラシヘッド支持体に向かって押し込まれ、最終的に、ノズル18の口部が第1の遠位の軸受に近づき、クリップリング27の先端面29、30と、クリップ機構28が相互に隣接し、クリップ機構28はクリップリング27を通過する。この点で、コネクタの主に傾斜のない後面が相互に隣接し、遠位軸受のすべり軸受部材19が環状軸受面24に、近位軸受のすべり軸受面25、26が相互に隣接して、ヘアブラシ部2とエアムーバ部3との間に強固だが回転可能な接続を形成する。
次に、ユーザはエアムーバ部3を差し込んで(スイッチ39を使用して)スイッチを入れ、発熱体37が暖まり、ファン38が入口35を通して空気を引き込み、いくらかの空気が複数の開口56を通過し、ノズル18とハンドル4との間の環状ギャップを通って、残りの空気は、発熱体37を通過し、ノズル18を通ってヘアブラシヘッド支持セクション5に流れ込み、そこでバッフルによって、複数のブラシ毛11の領域の開口13を通って外に誘導される。
次に、ユーザは、ブラシヘッドが形成されているハンドル4を保持し、制御を容易にする一方で、エアムーバ部3の電気サブアセンブリがケーブル34のもつれ又はブラッシングの妨害を回避するために必要に応じて回転しながら、器具で彼/彼女の髪にブラシをかけることができる。ブラシ毛11の性質は、熱風によるヘアスタイリングを非常に効果的にする。
例えばブラッシングの合間に、整髪料を付け、又はブラッシングのために髪の束を形成するとき、器具はその脚部32を下にして置くことができ、その結果、複数のブラシ毛11は、器具が置かれる表面から離れて保持されて変形することはなく、また空気は複数のスコップ/複数の切り欠きから引き込まれ続け、モータの焼損や切断を回避し、ハンドル4とノズル18の間のギャップから周囲の空気が継続的に流れるようにして、ハンドルを十分に冷やし続ける。
ラジアルヘアブラシ部2を取り外し、例えばパドルヘアブラシ部2aのような別のヘアブラシ部と交換するには、フレアセクション6の後部を把持して、エアムーバ部3に対してヘアブラシ部2を理想的に回転させながら引っ張り、さらに、それをねじったり引っ張ったりして、コネクタの主に傾斜のない表面間のかみ合いに打ち勝って、単に引き抜くことができる。次に、ラジアルヘアブラシ部2は、電気部品に適さない可能性がある方法で洗浄することができ、又は説明したように、単品のブラシとして使用することができる。パドルブラシ部分2aは、ラジアルヘアブラシ部に関して論じたのと全く同じ方法で、エアムーバ部3上に載せることができる。
図17は、本発明のさらなる実施形態を示しており、これは、すべての物質的な点で第1の実施形態と同様であり、以下に記載されないすべての特徴は、最初の実施形態と同一である。相違は、ラジアルヘアブラシ部102に複数のベント100が含まれていることである。エアムーバ部のノズル118がラジアルヘアブラシ部102内にさらに伸びており、円錐台形バッフル117に近く、そして重要なことに、環状バリア200はヘアブラシ部の内側エッジから内方向に延びて、ノズル118の端部で外周面に隣接することである。これは、ノズル118とハンドル104との間を流れる空気が、ノズルを通って流れ、複数のブラシ毛111の領域の複数の開口113を通って出る空気と合流するのではなく、むしろ、ハンドルとノズルの間を通過した冷たい/冷却した空気は別々に出るので、複数のブラシ毛の領域に出る空気より高温のままで、髪をより早く乾かすことができる。
1つ又は複数の実施形態は、例としてのみ上記に記載されている。添付の特許請求の範囲によって提供される保護の範囲から逸脱することなく、多くの変形が可能である。

Claims (37)

  1. 発熱体とファンを含むエアムーバ部を含むヘアスタイリング器具用のヘアブラシ部であって、
    前記ヘアブラシ部は中空ブラシヘッドを含み、
    前記中空ブラシヘッドは、前記複数の毛の領域で空気が前記中空ブラシヘッドから出ることを許容するため、複数のブラシ毛と複数の開口を含んでおり、
    前記ブラシヘッドは、前記中空ブラシヘッドを通る流れの周辺部から空気をはがし、それを前記開口を通るように誘導するように、前記中空ブラシヘッド内に配置されて、その内壁から半径方向内側に延びる、少なくとも1つのバッフルを含むことを特徴とするヘアブラシ部。
  2. 前記ブラシヘッドが筒形である請求項1に記載のヘアブラシ部。
  3. 前記少なくとも1つのバッフルが、円錐台形バッフルである先行するいずれかの請求項に記載のヘアブラシ部。
  4. 前記中空ブラシヘッドが、それを通って延びる中心長手方向軸線を有し、前記少なくとも1つのバッフルが前記中心長手方向軸線の外側に配置される、先行するいずれかの請求項に記載のヘアブラシ部。
  5. 前記少なくとも1つのバッフルが、前記中心長手方向軸線に対して鋭角に配置されている、請求項2に記載のヘアブラシ部。
  6. 前記バッフルがカーブしている、先行するいずれか1項の請求項に記載のヘアブラシ部。
  7. 前記バッフルの曲率が、前記中心長手方向軸線に対する前記バッフルの前記鋭角が外向きに増加するようになっている、請求項6に記載のヘアブラシ部。
  8. 前記複数のブラシ毛が前記中空ブラシヘッドのて長さに沿って配置され、前記複数の開口よりも前記ブラシヘッドの遠位端に向かってさらに延びている、先行するいずれか1項の請求項に記載のヘアブラシ部。
  9. 前記ブラシヘッドは開いた近位端を有し、そこから空気を受け取り、及び閉じた遠位端を有し、ここで前記複数のブラシ毛は、前記近位端と前記遠位端との間の前記ブラシヘッドの長さに沿って延びる、先行するいずれか1項の請求項に記載のヘアブラシ部。
  10. 前記少なくとも1つのバッフルが、前記近位端に近い前記第3の複数のブラシ毛の領域において前記ブラシヘッドの前記内壁に隣接して配置されている、請求項9に記載のヘアブラシ部。
  11. 前記バッフルは、内側に延びながら前記ブラシヘッドの前記近位端に向かって延びるように配置されている、請求項9又は10に記載のヘアブラシ部。
  12. 前記中空ブラシヘッドが少なくとも1つのさらなるバッフルを含む、先行するいずれか1項の請求項に記載のヘアブラシ部。
  13. 前記中空ブラシヘッドが、前記少なくとも1つのバッフル及び前記1つのさらなるバッフルのみを含む、請求項12に記載のヘアブラシ部。
  14. 前記さらなるバッフルは、流れの中心から前記ブラシヘッドの前記内壁に向かって前記複数の開口から空気を向けるように、前記さらなるバッフルが前記中心長手方向軸線に沿って配置されている、請求項12又は13に記載のヘアブラシ部。
  15. 前記さらなるバッフルが前記中心長手方向軸線に対して鋭角で配置されている、請求項12から14のいずれか1項に記載のヘアブラシ部。
  16. 前記さらなるバッフルがカーブしている、請求項12から15のいずれか1項に記載のヘアブラシ部。
  17. 前記さらなるバッフルの曲率は、前記中心長手方向軸線に対する前記バッフルの前記鋭角が外向きに増加するようになっている、請求項15に従属する請求項16に記載のヘアブラシ部。
  18. さらなるバッフルが半径方向内側に、そして周辺部から前記ブラシヘッドの前記近位端に向かって延びる、請求項9に直接又は間接的に従属する場合の請求項12から17のいずれか1項に記載のヘアブラシ部。
  19. 前記さらなるバッフルが前記中空ブラシヘッドの内側全体にわたって延びる、請求項12から18のいずれか1項に記載のヘアブラシ部。
  20. 前記さらなるバッフルが円錐形である、請求項12から19のいずれか1項に記載のヘアブラシ部。
  21. 前記さらなるバッフルが、前記遠位端に近い前記ブラシ毛の半分の領域において、前記ブラシヘッドの内壁に隣接して配置される、請求項12から20のいずれか1項に記載のヘアブラシ部。
  22. 前記又は各バッフルは穴が開いていないものである、先行するいずれか1項の請求項に記載のヘアブラシ部。
  23. 前記複数の開口が細長いスロットであり、長手方向に配置されている、先行するいずれか1項の請求項に記載のヘアブラシ部。
  24. 前記複数のブラシ毛の少なくとも一部又は全てが、ベースからテーパが付けられた第1の部分と、比較的広い前記第1の部分に対して狭く、前記第1の部分から自由端まで延びる第2の部分とを含み;
    前記複数のブラシ毛は、2つ以上の間隔を空けてオフセットされた複数の列に配置され、前記複数の列のそれぞれの中心線は、1つの列の複数のブラシ毛の前記第1の部分の少なくとも一部が隣接する1つの列の隣接する複数のブラシ毛の間に延びるように、間隔を置いて配置され;
    及び/又は、前記複数の列に対して直角方向から見た場合、1つの列の前記複数のブラシ毛の前記第1の部分の幅は、それらの長さの一部にわたって、隣接する列の複数のブラシ毛間の間隔を部分的に閉塞するように、隣接する列の隣接する複数のブラシ毛間の間隔と同じかそれよりも大きく;
    且つ前記複数のブラシ毛は、使用時に、前記第2の部分が髪を前記複数のブラシ毛の間で貫通及び分割するのに役立ち、前記複数のブラシ毛の前記第1の部分が、髪が複数のブラシ毛の間を流れるときに髪に張力を加えることを可能にする寸法及び配置である先行するいずれか1項の請求項に記載のヘアブラシ部。
  25. 前記複数のブラシ毛の前記第1及び第2の部分が弾性的に可撓性であり、前記複数のブラシ毛の前記第2の部分が前記第1の部分よりも可撓性が高く、ここで前記各第1の部分は、そのベースに非円形の横断面を有しており、これは前記第2の部分に至る点で実質的に円形の断面に徐々に移行し、前記第2の部分はその長さの全体又は実質的に全体にわたって実質的に円形の断面を有する請求項24に記載のヘアブラシ部。
  26. 発熱体とファンとを含むエアムーバ部を含む、先行するいずれか1項の請求項に記載のヘアブラシ部とを含むヘアスタイリング器具。
  27. 発熱体とファンを含むエアムーバ部を含むヘアブラシ部を備えたヘアスタイリング器具であって;
    前記ヘアブラシ部は中空ハンドルと中空ブラシヘッドを含み;
    前記中空ブラシヘッドは、前記複数の毛の領域で空気が前記ブラシヘッドを出ることを許容する複数のブラシ毛と複数の開口を含み;
    前記ブラシヘッドは、その遠位端に前記中空ハンドルが設けられており、且つ前記中空ハンドルは、使用中に、使用者が使用者の手で包むグリップ部を有しており;
    ここで、使用中に、前記ハンドルを通過する熱風は内側チューブ内を通過し、外側チューブが前記中空ハンドル及び前記内側チューブと前記外側チューブとの間のギャップを形成し;前記内側チューブと前記外側のチューブとの間のギャップに周囲の空気が供給されることを特徴とするヘアスタイリング器具。
  28. 前記複数のブラシ毛の少なくとも一部又は全てが、ベースからテーパが付けられた第1の部分と、比較的広い前記第1の部分に対して狭く、前記第1の部分から自由端まで延びる第2の部分とを含み;
    前記複数のブラシ毛は、2つ以上の間隔を空けてオフセットされた複数の列に配置され、前記複数の列のそれぞれの中心線は、1つの列の複数のブラシ毛の前記第1の部分の少なくとも一部が隣接する1つの列の隣接する複数のブラシ毛の間に延びるように、間隔を置いて配置され;
    及び/又は、前記複数の列に対して直角方向から見た場合、1つの列の前記複数のブラシ毛の前記第1の部分の幅は、それらの長さの一部にわたって、隣接する列の複数のブラシ毛間の間隔を部分的に閉塞するように、隣接する列の隣接する複数のブラシ毛間の間隔と同じかそれよりも大きく;
    且つ前記複数のブラシ毛は、使用時に、前記第2の部分が髪を前記複数のブラシ毛の間で貫通及び分割するのに役立ち、前記複数のブラシ毛の前記第1の部分が、髪が複数のブラシ毛の間を流れるときに髪に張力を加えることを可能にする寸法及び配置である請求項27に記載のヘアスタイリング器具。
  29. 周囲の空気が前記内側チューブと前記外側のチューブの間に強制通気される、請求項27又は28に記載のヘアスタイリング器具。
  30. 前記内側チューブがノズルであり、前記ノズルが前記エアムーバ部の一部を形成し、空気が入口から出口まで通過する請求項27から29のいずれか1項に記載のヘアスタイリング器具。
  31. 前記ノズルが前記ヘアブラシ部分のハンドルの長さの少なくとも90%である、請求項30に記載のヘアスタイリング器具。
  32. 前記エアムーバ部は、前記ハンドルと前記ノズルとの間で、前記ノズルの外側であるが、前記ハンドルの内側で、それらの間のギャップ内で非加熱空気を迂回させるように構成されている、請求項30又は31のいずれかに記載のヘアスタイリング器具。
  33. 前記ノズルがその内部に断熱材を備えている、請求項30から32のいずれか1項に記載のヘアスタイリング器具。
  34. 前記ハンドルがその内部に断熱材を備えている、請求項27から33のいずれか1項に記載のヘアスタイリング器具。
  35. 前記断熱材が断熱管を含む、請求項33又は34に記載のヘアスタイリング器具。
  36. 前記断熱管がマイカ管である、請求項35に記載のヘアスタイリング装置。
  37. 前記ヘアブラシ部が、請求項1から25のいずれかに記載のヘアブラシ部である、請求項27から36のいずれか1項に記載のヘアスタイリング器具。
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