本発明の目的は、扉の開閉自由度を効果的に高める、切替部品を備えたビルトイン式冷蔵庫を提供することである。
本発明の上記の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態によって提供される切替部品を備えたビルトイン式冷蔵庫は、庫本体、庫本体を開閉するための扉、および庫本体と扉を接続するためのヒンジ部品を含み、庫本体は、収容チャンバー、およびヒンジ部品に接続された枢動側を含み、前記ヒンジ部品は、第1のヒンジ金具、第2のヒンジ金具、および前記第1のヒンジ金具と前記第2のヒンジ金具を接続するための切替部品を含み、前記扉が開く過程において、前記第1のヒンジ金具が先ず前記切替部品に対して相対的に移動した後、前記第2のヒンジ金具が前記切替部品に対して相対的に移動する。このとき、前記ヒンジ部品は最初に前記扉を前記庫本体に対してその場で(「移動させずに」:以下本明細書において同じ)回転させるように駆動した後、前記扉を枢動側から収容チャンバーに向かって移動させるように駆動し、そして前記扉を収容チャンバーから枢動側に向かって移動させるように駆動し、次に前記扉を前記庫本体に対して継続的にその場で回転させるように駆動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記扉に第1の嵌合部が設けられ、前記庫本体に第2の嵌合部が設けられ、前記扉が閉状態である場合、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部は相互に係合し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記扉は前記庫本体に対してその場で回転して前記第1の嵌合部が前記第2の嵌合部から脱出する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記扉は前記庫本体に枢軸接続されて水平方向に沿って並列して配置された第1の扉および第2の扉を含み、前記冷蔵庫は、前記第1の扉の前記第2の扉に近い側に可動に接続された垂直ビームをさらに含み、前記第1の嵌合部は前記垂直ビームに配置され、前記扉が閉状態である場合、前記垂直ビームは前記第2の扉まで延伸し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記扉が前記庫本体に対してその場で回転することにより、前記垂直ビームは前記収容チャンバーに近い側に向かって回転し、前記第1の扉と前記垂直ビームとは第1の折畳角度になった後、前記垂直ビームと前記第1の扉は相対的に静止する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の嵌合部は前記垂直ビームから上方に突出する突出部であり、前記第2の嵌合部は切欠を有する凹溝であり、前記突出部は前記切欠を介して前記凹溝に対して進出可能である。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、前記収容チャンバーを第1の収容室と第2の収容室に分割するための固定ビームをさらに含み、前記扉は、前記第1の収容室に対応して配置された第1の扉、および前記第2の収容室に対応して配置された第2の扉を含み、前記扉が閉状態である場合、前記第1の扉および前記第2の扉は両方とも前記固定ビームに接触し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記ヒンジ部品は前記扉を前記庫本体に対してその場で回転させるように駆動することにより、前記扉が前記固定ビームから脱出する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は前記庫本体に固定され、前記第2のヒンジ金具は前記扉に固定され、前記切替部品は第1の嵌合金具および第2の嵌合金具を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1のヒンジ金具と前記第1の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を前記庫本体に対してその場で回転させるように駆動した後、前記第1のヒンジ金具と前記第1の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を枢動側から収容チャンバーに向かって移動させるように駆動し、前記第1のヒンジ金具と前記第1の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を収容チャンバーから枢動側に向かって移動させるように駆動し、かつ前記第2の嵌合金具は前記第2のヒンジ金具を制限し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第2のヒンジ金具が前記第2の嵌合金具の制限から脱出し、かつ前記第1の嵌合金具は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第2のヒンジ金具と前記第2の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を継続的にその場で回転させるように駆動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は前記庫本体に固定され、前記第2のヒンジ金具は前記扉に固定され、前記切替部品は第1の嵌合金具および第2の嵌合金具を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1のヒンジ金具と前記第1の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を前記庫本体に対してその場で回転させるように駆動した後、前記第1のヒンジ金具と前記第1の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を枢動側から収容チャンバーに向かって移動させるように駆動し、かつ前記第2の嵌合金具は前記第2のヒンジ金具を制限し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第2のヒンジ金具が前記第2の嵌合金具の制限から脱出し、かつ前記第1の嵌合金具は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第2のヒンジ金具と前記第2の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を収容チャンバーから枢動側に向かって移動させるように駆動した後、前記第2のヒンジ金具と前記第2の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を継続的にその場で回転させるように駆動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は前記庫本体に固定され、前記第2のヒンジ金具は前記扉に固定され、前記切替部品は第1の嵌合金具および第2の嵌合金具を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1のヒンジ金具と前記第1の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を前記庫本体に対してその場で回転させるように駆動し、かつ前記第2の嵌合金具は前記第2のヒンジ金具を制限し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第2のヒンジ金具が前記第2の嵌合金具の制限から脱出し、かつ前記第1の嵌合金具は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第2のヒンジ金具と前記第2の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を枢動側から収容チャンバーに向かって移動させるように駆動した後、前記第2のヒンジ金具と前記第2の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を収容チャンバーから枢動側に向かって移動させるように駆動し、前記第2のヒンジ金具と前記第2の嵌合金具は相対的に移動して前記扉を継続的にその場で回転させるように駆動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記切替部品は、相互に嵌合された第1の切替金具および第2の切替金具を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、または第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止しており、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具に対して移動して前記第2のヒンジ金具が前記第2の嵌合金具の制限から脱出し、かつ前記第1の嵌合金具は前記第1のヒンジ金具を制限する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具と前記第1の嵌合金具は、相互に嵌合された第1の軸本体群および第1の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第2のヒンジ金具と前記第2の嵌合金具は、相互に嵌合された第2の軸本体群および第2の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第1の軸本体群は第1の軸本体および第2の軸本体を含み、前記第1の溝本体群は、前記第1の軸本体と嵌合された第1の溝本体および前記第2の軸本体と嵌合された第2の溝本体を含み、前記第2の軸本体群は第3の軸本体および第4の軸本体を含み、前記第2の溝本体群は、前記第3の軸本体と嵌合された第3の溝本体および前記第4の軸本体と嵌合された第4の溝本体を含む。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は前記第1の軸本体および前記第2の軸本体を含み、前記第1の嵌合金具は前記第1の溝本体および前記第2の溝本体を含み、前記第2の嵌合金具は前記第3の軸本体および前記第4の軸本体を含み、前記第2のヒンジ金具は前記第3の溝本体および前記第4の溝本体を含む。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第1の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第1の下部溝本体を含み、前記第1の上部溝本体は第1の上部自由セクションを含み、前記第1の下部溝本体は第1の下部自由セクションを含み、前記第2の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第2の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第2の下部溝本体を含み、前記第2の上部溝本体は第2の上部自由セクションを含み、前記第2の下部溝本体は第2の下部自由セクションを含み、前記第3の溝本体は第3の自由セクションを含み、前記第4の溝本体は第4の自由セクションを含み、前記第1の溝本体群はロックセクションを含み、前記第2の溝本体群は制限セクションを含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止しており、前記第1の上部自由セクションと前記第1の下部自由セクションが重なり合って第1の自由セクションを形成し、前記第2の上部自由セクションと前記第2の下部自由セクションが重なり合って第2の自由セクションを形成し、前記第1の軸本体は前記第1の自由セクションを移動し、前記第2の軸本体は前記第2の自由セクションを移動し、前記第3の軸本体および/または前記第4の軸本体は前記制限セクションによって制限されて前記切替部品は前記第2のヒンジ金具を制限し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具および前記第2の切替金具は相対的に移動して前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、かつ前記第1の軸本体および/または前記第2の軸本体が前記ロックセクションによって制限されて前記切替部品は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記第3の自由セクション内を移動し、前記第4の軸本体は前記第4の自由セクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記ロックセクションは、前記第1の上部溝本体に設けられた第1の上部ロックセクション、前記第1の下部溝本体に設けられた第1の下部ロックセクション、前記第2の上部溝本体に設けられた第2の上部ロックセクションおよび前記第2の下部溝本体に設けられた第2の下部ロックセクションを含み、前記制限セクションは、前記第4の溝本体に設けられた第4の制限セクションを含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体は前記第4の制限セクションによって制限され、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の上部ロックセクションおよび前記第1の下部ロックセクションによって同時に制限され、前記第2の軸本体は、前記第2の上部ロックセクションおよび前記第2の下部ロックセクションによって同時に制限され、かつ前記第4の軸本体は前記第4の制限セクションから脱出する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の上部ロックセクションと前記第1の下部ロックセクションは常にずらされ、前記第2の上部ロックセクションと前記第2の下部ロックセクションは常にずらされている。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の自由セクションは対向して配置された初期位置および停止位置を有し、前記第2の自由セクションは順次連結された第1のセクション、第2のセクションおよび第3のセクションを含み、前記扉が閉状態である場合、前記第1の軸本体は前記初期位置に配置され、前記第2の軸本体は前記第1のセクションの前記第2のセクションから離れた一端に配置され、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記初期位置にその場で回転し、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を中心として前記第1のセクション内を移動した後、前記第2の軸本体は前記第2のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記停止位置まで移動させるように駆動し、前記扉は枢動側から収容チャンバーに向かって移動した後、前記第2の軸本体は前記第3のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記停止位置から前記初期位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記第3の自由セクション内をその場で回転し、前記第4の軸本体は前記第3の軸本体を中心として前記第4の自由セクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は前記ヒンジ部品に隣接して前記扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面を含み、前記扉は、前記収容チャンバーから離れた前壁、および前記前壁と前記収容チャンバー間に常に挟み付けられた側壁を含み、前記前壁と前記側壁の間に側稜があり、前記第1の軸本体の中心と前記側稜の間に第1の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記前壁の間に第2の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記側壁の間に第3の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側稜の間に第4の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記前壁の間に第5の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側壁の間に第6の間隔があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の間隔、前記第2の間隔および前記第3の間隔は最初に変化せず、徐々に減少してから増加する傾向があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の間隔、前記第5の間隔および前記第6の間隔は変化しない。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の自由セクションは対向して配置された初期位置および停止位置を有し、前記第2の自由セクションは連結された第1のセクションおよび第2のセクションを含み、前記第3の自由セクションは対向して配置された開始位置および枢動位置を有し、前記第4の自由セクションは連結された移動セクションおよび回転セクションを含み、前記扉が閉状態である場合、前記第1の軸本体は前記初期位置に配置され、前記第2の軸本体は前記第1のセクションの前記第2のセクションから離れた一端に配置され、前記第3の軸本体は前記開始位置に配置され、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記初期位置にその場で回転し、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を中心として前記第1のセクション内を移動した後、前記第2の軸本体は前記第2のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記停止位置まで移動させるように駆動し、前記扉は枢動側から収容チャンバーに向かって移動し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体は前記移動セクション内を移動して前記第3の軸本体を前記開始位置から前記枢動位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動した後、前記第3の軸本体は前記枢動位置にその場で回転し、前記第4の軸本体は前記第3の軸本体を中心として前記回転セクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は前記ヒンジ部品に隣接して前記扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面を含み、前記扉は、前記収容チャンバーから離れた前壁、および前記前壁と前記収容チャンバー間に常に挟み付けられた側壁を含み、前記前壁と前記側壁の間に側稜があり、前記第1の軸本体の中心と前記側稜の間に第1の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記前壁の間に第2の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記側壁の間に第3の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側稜の間に第4の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記前壁の間に第5の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側壁の間に第6の間隔があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の間隔、前記第2の間隔および前記第3の間隔は最初に変化せず、徐々に減少する傾向があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の間隔、前記第5の間隔および前記第6の間隔は最初に増加してから変化しない傾向がある。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第3の自由セクションは対向して配置された開始位置および枢動位置を有し、前記第4の自由セクションは、順次連結された第1の移動セクション、第2の移動セクションおよび回転セクションを含み、前記扉が閉状態である場合、前記第2の軸本体は前記第2の自由セクションの一端に配置され、前記第3の軸本体は前記開始位置に配置され、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記初期位置にその場で回転し、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を中心として前記第2の自由セクション内を移動し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体は前記第1の移動セクション内を移動して前記第3の軸本体を前記開始位置から前記枢動位置まで移動させるように駆動し、前記扉は枢動側から収容チャンバーに向かって移動した後、前記第4の軸本体は前記第2の移動セクション内を移動しては前記第3の軸本体を前記枢動位置から前記開始位置に向かって移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動した後、前記第3の軸本体は前記開始位置にその場で回転し、前記第4の軸本体は前記第3の軸本体を中心として前記回転セクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は前記ヒンジ部品に隣接して前記扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面を含み、前記扉は、前記収容チャンバーから離れた前壁、および前記前壁と前記収容チャンバー間に常に挟み付けられた側壁を含み、前記前壁と前記側壁の間に側稜があり、前記第1の軸本体の中心と前記側稜の間に第1の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記前壁の間に第2の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記側壁の間に第3の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側稜の間に第4の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記前壁の間に第5の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側壁の間に第6の間隔があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の間隔、前記第2の間隔および前記第3の間隔は変化せず、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の間隔、前記第5の間隔および前記第6の間隔は最初に減少し、次に増加してから変化しない傾向がある。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具および前記第2の切替金具は第5の軸本体を介して相互に嵌合され、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第5の軸本体を中心として前記ロックセクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具よりも前記第1のヒンジ金具に近い。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第3の軸本体を含み、前記第2の切替金具は貫通穴を有し、前記第3の軸本体は前記貫通穴を通って前記第3の溝本体まで延伸し、前記第2の切替金具は前記第4の軸本体を含み、前記第4の軸本体は前記第4の溝本体まで延伸する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第1の軸本体と前記前端面の間に第1の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記前端面の間に第2の距離があり、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記冷蔵庫は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記第1の軸本体と前記外側面の間に第3の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記外側面の間に第4の距離があり、前記第4の距離は前記第3の距離よりも小さい。
本発明の上記の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態によって提供される切替部品を備えたビルトイン式冷蔵庫は、庫本体、前記庫本体を開閉するための扉、および前記庫本体と前記扉を接続するためのヒンジ部品を含み、前記庫本体は、前記ヒンジ部品に接続された枢動側、収容チャンバー、および前記収容チャンバーを第1の収容室と第2の収容室に分割するための固定ビームを含み、前記扉は、前記第1の収容室に対応して配置された第1の扉、および前記第2の収容室に対応して配置された第2の扉を含み、前記ヒンジ部品は、前記庫本体に固定された第1のヒンジ金具、前記扉に固定された第2のヒンジ金具、および前記第1のヒンジ金具と前記第2のヒンジ金具を接続するための切替部品を含み、前記第1のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第1の軸本体群および第1の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第1の軸本体群は第1の軸本体および第2の軸本体を含み、前記第1の溝本体群は第1の自由セクション、第2の自由セクションおよびロックセクションを含み、前記第1の自由セクションは対向して配置された初期位置および停止位置を有し、前記第2の自由セクションは順次連結された第1のセクション、第2のセクションおよび第3のセクションを含み、前記第2のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第2の軸本体群および第2の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第2の軸本体群は第3の軸本体および第4の軸本体を含み、前記第2の溝本体群は第3の自由セクション、第4の自由セクションおよび制限セクションを含み、前記扉が閉状態である場合、前記第1の軸本体は前記初期位置に配置され、前記第2の軸本体は前記第1のセクションの前記第2のセクションから離れた一端に配置され、かつ前記第4の軸本体は前記制限セクションに配置され、前記切替部品は前記第2のヒンジ金具を制限し、前記第1の扉および前記第2の扉は両方とも前記固定ビームに接触し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記初期位置にその場で回転し、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を中心として前記第1のセクション内を移動し、前記扉は前記庫本体に対してその場で回転した後、前記第2の軸本体は前記第2のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記停止位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動した後、前記第2の軸本体は前記第3のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記停止位置から前記初期位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、かつ前記第1の軸本体および/または前記第2の軸本体が前記ロックセクションによって制限されて前記切替部品は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記第3の自由セクション内をその場で回転し、前記第4の軸本体は前記第3の軸本体を中心として前記第4の自由セクションを移動し、前記扉は前記庫本体に対して継続的にその場で回転する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は前記ヒンジ部品に隣接して前記扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面を含み、前記扉は、前記収容チャンバーから離れた前壁、および前記前壁と前記収容チャンバー間に常に挟み付けられた側壁を含み、前記前壁と前記側壁の間に側稜があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記扉は枢動側から収容チャンバーに向かって移動して前記側稜を前記外側面の前記収容チャンバーに近い側に移動させた後、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動し前記側稜が前記外側面の前記収容チャンバーに近い側に保持される。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は前記第1の軸本体および前記第2の軸本体を含み、前記切替部品は、前記第1の自由セクションを有する第1の溝本体、前記第2の自由セクションを有する第2の溝本体、前記第3の軸本体および前記第4の軸本体を含み、前記第2のヒンジ金具は、前記第3の自由セクションを有する第3の溝本体、および前記第4の自由セクションを有する第4の溝本体を含む。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記切替部品は、相互に嵌合された第1の切替金具および第2の切替金具を含み、前記第1の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第1の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第1の下部溝本体を含み、前記第1の自由セクションは、前記第1の上部溝本体に設けられた第1の上部自由セクション、および前記第1の下部溝本体に設けられた第1の下部自由セクションを含み、前記第2の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第2の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第2の下部溝本体を含み、前記第2の自由セクションは、前記第2の上部溝本体に設けられた第2の上部自由セクションおよび前記第2の下部溝本体に設けられた第2の下部自由セクションを含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止しており、前記第1の上部自由セクションと前記第1の下部自由セクションが重なり合って前記第1の自由セクションを形成し、前記第2の上部自由セクションと前記第2の下部自由セクションが重なり合って前記第2の自由セクションを形成し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具に対して移動して前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、かつ前記第1の軸本体および/または前記第2の軸本体は前記ロックセクションによって制限され、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記ロックセクションは、前記第1の上部自由セクションと連通する第1の上部ロックセクション、前記第1の下部自由セクションと連通する第1の下部ロックセクション、前記第2の上部自由セクションと連通する第2の上部ロックセクション、および前記第2の下部自由セクションと連通する第2の下部ロックセクションを含み、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の上部ロックセクションおよび前記第1の下部ロックセクションによって同時に制限され、前記第2の軸本体は、前記第2の上部ロックセクションおよび前記第2の下部ロックセクションによって同時に制限される。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の上部ロックセクションと前記第1の下部ロックセクションは常にずらされ、前記第2の上部ロックセクションと前記第2の下部ロックセクションは常にずらされている。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の軸本体の中心と前記側稜の間に第1の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記前壁の間に第2の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記側壁の間に第3の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側稜の間に第4の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記前壁の間に第5の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側壁の間に第6の間隔があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の間隔、前記第2の間隔および前記第3の間隔は最初に変化せず、徐々に減少してから増加する傾向があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の間隔、前記第5の間隔および前記第6の間隔は変化しない。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具および前記第2の切替金具は第5の軸本体を介して相互に嵌合され、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第5の軸本体を中心として前記ロックセクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具よりも前記第1のヒンジ金具に近い。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第3の軸本体を含み、前記第2の切替金具は貫通穴を有し、前記第3の軸本体は前記貫通穴を通って前記第3の溝本体まで延伸し、前記第2の切替金具は前記第4の軸本体を含み、前記第4の軸本体は前記第4の溝本体まで延伸する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第1の軸本体と前記前端面の間に第1の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記前端面の間に第2の距離があり、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記冷蔵庫は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記第1の軸本体と前記外側面の間に第3の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記外側面の間に第4の距離があり、前記第4の距離は前記第3の距離よりも小さい。
本発明の上記の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態によって提供される切替部品を備えたビルトイン式冷蔵庫は、庫本体、前記庫本体を開閉するための扉、および前記庫本体と前記扉を接続するためのヒンジ部品を含み、庫本体は、収容チャンバー、およびヒンジ部品に接続された枢動側を含み、前記扉に第1の嵌合部が設けられ、前記庫本体に第2の嵌合部が設けられ、前記ヒンジ部品は、前記庫本体に固定された第1のヒンジ金具、前記扉に固定された第2のヒンジ金具、および前記第1のヒンジ金具と前記第2のヒンジ金具を接続するための切替部品を含み、前記第1のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第1の軸本体群および第1の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第1の軸本体群は第1の軸本体および第2の軸本体を含み、前記第1の溝本体群は第1の自由セクション、第2の自由セクションおよびロックセクションを含み、前記第1の自由セクションは対向して配置された初期位置および停止位置を有し、前記第2の自由セクションは連結された第1のセクションおよび第2のセクションを含み、前記第2のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第2の軸本体群および第2の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第2の軸本体群は第3の軸本体および第4の軸本体を含み、前記第2の溝本体群は第3の自由セクション、第4の自由セクションおよび制限セクションを含み、前記第3の自由セクションは対向して配置された開始位置および枢動位置を有し、前記第4の自由セクションは連結された移動セクションおよび回転セクションを含み、前記扉が閉状態である場合、前記第1の軸本体は前記初期位置に配置され、前記第2の軸本体は前記第1のセクションの前記第2のセクションから離れた一端に配置され、かつ前記第4の軸本体は前記制限セクションに配置され、前記切替部品は前記第2のヒンジ金具を制限し、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部は相互に係合し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記初期位置にその場で回転し、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を中心として前記第1のセクション内を移動し、前記第1の嵌合部が前記第2の嵌合部から脱出された後、前記第2の軸本体は前記第2のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記停止位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、かつ前記第1の軸本体および/または前記第2の軸本体が前記ロックセクションによって制限されて前記切替部品は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体は前記移動セクション内を移動して前記第3の軸本体を前記開始位置から前記枢動位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動した後、前記第3の軸本体は前記第3の自由セクション内をその場で回転し、前記第4の軸本体は前記第3の軸本体を中心として前記第4の自由セクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記扉は前記庫本体に枢軸接続されて水平方向に沿って並列して配置された第1の扉および第2の扉を含み、前記冷蔵庫は、前記第1の扉の前記第2の扉に近い側に可動に接続された垂直ビームをさらに含み、前記第1の嵌合部は前記垂直ビームに配置され、前記扉が閉状態である場合、前記垂直ビームは前記第2の扉まで延伸し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記扉が前記庫本体に対してその場で回転することにより、前記垂直ビームは前記収容チャンバーに近い側に向かって回転し、前記第1の扉と前記垂直ビームとは第1の折畳角度になった後、前記垂直ビームと前記第1の扉は相対的に静止する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は前記ヒンジ部品に隣接して前記扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面を含み、前記扉は、前記収容チャンバーから離れた前壁、および前記前壁と前記収容チャンバー間に常に挟み付けられた側壁を含み、前記前壁と前記側壁の間に側稜があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記側稜は前記外側面の前記収容チャンバーに近い側に移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は前記第1の軸本体および前記第2の軸本体を含み、前記切替部品は、前記第1の自由セクションを有する第1の溝本体、前記第2の自由セクションを有する第2の溝本体、前記第3の軸本体および前記第4の軸本体を含み、前記第2のヒンジ金具は、前記第3の自由セクションを有する第3の溝本体、および前記第4の自由セクションを有する第4の溝本体を含む。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記切替部品は、相互に嵌合された第1の切替金具および第2の切替金具を含み、前記第1の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第1の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第1の下部溝本体を含み、前記第1の自由セクションは、前記第1の上部溝本体に設けられた第1の上部自由セクション、および前記第1の下部溝本体に設けられた第1の下部自由セクションを含み、前記第2の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第2の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第2の下部溝本体を含み、前記第2の自由セクションは、前記第2の上部溝本体に設けられた第2の上部自由セクションおよび前記第2の下部溝本体に設けられた第2の下部自由セクションを含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止しており、前記第1の上部自由セクションと前記第1の下部自由セクションが重なり合って前記第1の自由セクションを形成し、前記第2の上部自由セクションと前記第2の下部自由セクションが重なり合って前記第2の自由セクションを形成し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具に対して移動して前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、かつ前記第1の軸本体および/または前記第2の軸本体は前記ロックセクションによって制限され、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記ロックセクションは、前記第1の上部自由セクションと連通する第1の上部ロックセクション、前記第1の下部自由セクションと連通する第1の下部ロックセクション、前記第2の上部自由セクションと連通する第2の上部ロックセクション、および前記第2の下部自由セクションと連通する第2の下部ロックセクションを含み、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の上部ロックセクションおよび前記第1の下部ロックセクションによって同時に制限され、前記第2の軸本体は、前記第2の上部ロックセクションおよび前記第2の下部ロックセクションによって同時に制限される。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の上部ロックセクションと前記第1の下部ロックセクションは常にずらされ、前記第2の上部ロックセクションと前記第2の下部ロックセクションは常にずらされている。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の軸本体の中心と前記側稜の間に第1の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記前壁の間に第2の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記側壁の間に第3の間隔があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の間隔、前記第2の間隔および前記第3の間隔は最初変化せず、徐々に減少する傾向がある。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具および前記第2の切替金具は第5の軸本体を介して相互に嵌合され、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第5の軸本体を中心として前記ロックセクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具よりも前記第1のヒンジ金具に近い。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第3の軸本体を含み、前記第2の切替金具は貫通穴を有し、前記第3の軸本体は前記貫通穴を通って前記第3の溝本体まで延伸し、前記第2の切替金具は前記第4の軸本体を含み、前記第4の軸本体は前記第4の溝本体まで延伸する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第1の軸本体と前記前端面の間に第1の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記前端面の間に第2の距離があり、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記冷蔵庫は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記第1の軸本体と前記外側面の間に第3の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記外側面の間に第4の距離があり、前記第4の距離は前記第3の距離よりも小さい。
本発明の上記の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態によって提供される切替部品を備えたビルトイン式冷蔵庫は、庫本体、前記庫本体を開閉するための扉、および前記庫本体と前記扉を接続するためのヒンジ部品を含み、前記庫本体は、前記ヒンジ部品に接続された枢動側、収容チャンバー、および前記収容チャンバーを第1の収容室と第2の収容室に分割するための固定ビームを含み、前記扉は、前記第1の収容室に対応して配置された第1の扉、および前記第2の収容室に対応して配置された第2の扉を含み、前記ヒンジ部品は、前記庫本体に固定された第1のヒンジ金具、前記扉に固定された第2のヒンジ金具、および前記第1のヒンジ金具と前記第2のヒンジ金具を接続するための切替部品を含み、前記第1のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第1の軸本体群および第1の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第1の軸本体群は第1の軸本体および第2の軸本体を含み、前記第1の溝本体群は第1の自由セクション、第2の自由セクションおよびロックセクションを含み、前記第1の自由セクションは対向して配置された初期位置および停止位置を有し、前記第2の自由セクションは連結された第1のセクションおよび第2のセクションを含み、前記第2のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第2の軸本体群および第2の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第2の軸本体群は第3の軸本体および第4の軸本体を含み、前記第2の溝本体群は第3の自由セクション、第4の自由セクションおよび制限セクションを含み、前記第3の自由セクションは対向して配置された開始位置および枢動位置を有し、前記第4の自由セクションは連結された移動セクションおよび回転セクションを含み、前記扉が閉状態である場合、前記第1の軸本体は前記初期位置に配置され、前記第2の軸本体は前記第1のセクションの前記第2のセクションから離れた一端に配置され、かつ前記第4の軸本体は前記制限セクションに配置され、前記切替部品は前記第2のヒンジ金具を制限し、前記第1の扉および前記第2の扉は両方とも前記固定ビームに接触し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記初期位置にその場で回転し、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を中心として前記第1のセクション内を移動し、前記扉は前記庫本体に対してその場で回転した後、前記第2の軸本体は前記第2のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記停止位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、かつ前記第1の軸本体および/または前記第2の軸本体が前記ロックセクションによって制限されて前記切替部品は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体は前記移動セクション内を移動して前記第3の軸本体を前記開始位置から前記枢動位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動した後、前記第3の軸本体は前記枢動位置に保持され、前記第4の軸本体は前記第3の軸本体を中心として前記回転セクションを移動し、前記扉は前記庫本体に対して継続的にその場で回転する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は前記ヒンジ部品に隣接して前記扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面を含み、前記扉は、前記収容チャンバーから離れた前壁、および前記前壁と前記収容チャンバー間に常に挟み付けられた側壁を含み、前記前壁と前記側壁の間に側稜があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記側稜は前記外側面の前記収容チャンバーに近い側に移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は前記第1の軸本体および前記第2の軸本体を含み、前記切替部品は、前記第1の自由セクションを有する第1の溝本体、前記第2の自由セクションを有する第2の溝本体、前記第3の軸本体および前記第4の軸本体を含み、前記第2のヒンジ金具は、前記第3の自由セクションを有する第3の溝本体、および前記第4の自由セクションを有する第4の溝本体を含む。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記切替部品は、相互に嵌合された第1の切替金具および第2の切替金具を含み、前記第1の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第1の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第1の下部溝本体を含み、前記第1の自由セクションは、前記第1の上部溝本体に設けられた第1の上部自由セクション、および前記第1の下部溝本体に設けられた第1の下部自由セクションを含み、前記第2の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第2の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第2の下部溝本体を含み、前記第2の自由セクションは、前記第2の上部溝本体に設けられた第2の上部自由セクションおよび前記第2の下部溝本体に設けられた第2の下部自由セクションを含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止しており、前記第1の上部自由セクションと前記第1の下部自由セクションが重なり合って前記第1の自由セクションを形成し、前記第2の上部自由セクションと前記第2の下部自由セクションが重なり合って前記第2の自由セクションを形成し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具に対して移動して前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、かつ前記第1の軸本体および/または前記第2の軸本体は前記ロックセクションによって制限され、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記ロックセクションは、前記第1の上部自由セクションと連通する第1の上部ロックセクション、前記第1の下部自由セクションと連通する第1の下部ロックセクション、前記第2の上部自由セクションと連通する第2の上部ロックセクション、および前記第2の下部自由セクションと連通する第2の下部ロックセクションを含み、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の上部ロックセクションおよび前記第1の下部ロックセクションによって同時に制限され、前記第2の軸本体は、前記第2の上部ロックセクションおよび前記第2の下部ロックセクションによって同時に制限される。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の上部ロックセクションと前記第1の下部ロックセクションは常にずらされ、前記第2の上部ロックセクションと前記第2の下部ロックセクションは常にずらされている。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の軸本体の中心と前記側稜の間に第1の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記前壁の間に第2の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記側壁の間に第3の間隔があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の間隔、前記第2の間隔および前記第3の間隔は最初に変化せず、徐々に減少する傾向がある。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具および前記第2の切替金具は第5の軸本体を介して相互に嵌合され、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第5の軸本体を中心として前記ロックセクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具よりも前記第1のヒンジ金具に近い。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第3の軸本体を含み、前記第2の切替金具は貫通穴を有し、前記第3の軸本体は前記貫通穴を通って前記第3の溝本体まで延伸し、前記第2の切替金具は前記第4の軸本体を含み、前記第4の軸本体は前記第4の溝本体まで延伸する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第1の軸本体と前記前端面の間に第1の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記前端面の間に第2の距離があり、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記冷蔵庫は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記第1の軸本体と前記外側面の間に第3の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記外側面の間に第4の距離があり、前記第4の距離は前記第3の距離よりも小さい。
本発明の上記の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態によって提供される切替部品を備えたビルトイン式冷蔵庫は、庫本体、前記庫本体を開閉するための扉、および前記庫本体と前記扉を接続するためのヒンジ部品を含み、庫本体は、収容チャンバー、およびヒンジ部品に接続された枢動側を含み、前記扉に第1の嵌合部が設けられ、前記庫本体に第2の嵌合部が設けられ、前記ヒンジ部品は、前記庫本体に固定された第1のヒンジ金具、前記扉に固定された第2のヒンジ金具、および前記第1のヒンジ金具と前記第2のヒンジ金具を接続するための切替部品を含み、前記第1のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第1の軸本体群および第1の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第1の軸本体群は第1の軸本体および第2の軸本体を含み、前記第1の溝本体群は第1の自由セクション、第2の自由セクションおよびロックセクションを含み、前記第1の自由セクションは対向して配置された初期位置および停止位置を有し、前記第2の自由セクションは順次連結された第1のセクション、第2のセクションおよび第3のセクションを含み、前記第2のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第2の軸本体群および第2の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第2の軸本体群は第3の軸本体および第4の軸本体を含み、前記第2の溝本体群は第3の自由セクション、第4の自由セクションおよび制限セクションを含み、前記扉が閉状態である場合、前記第1の軸本体は前記初期位置に配置され、前記第2の軸本体は前記第1のセクションの前記第2のセクションから離れた一端に配置され、かつ前記第4の軸本体は前記制限セクションに配置され、前記切替部品は前記第2のヒンジ金具を制限し、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部は相互に係合し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記初期位置にその場で回転し、前記第2の軸本体は前記第1の軸本体を中心として前記第1のセクション内を移動し、前記第1の嵌合部が前記第2の嵌合部から脱出された後、前記第2の軸本体は前記第2のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記初期位置から前記停止位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動した後、前記第2の軸本体は前記第3のセクション内を移動して前記第1の軸本体を前記停止位置から前記初期位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、かつ前記第1の軸本体および/または前記第2の軸本体が前記ロックセクションによって制限されて前記切替部品は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記第3の自由セクション内をその場で回転し、前記第4の軸本体は前記第3の軸本体を中心として前記第4の自由セクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記扉は前記庫本体に枢軸接続されて水平方向に沿って並列して配置された第1の扉および第2の扉を含み、前記冷蔵庫は、前記第1の扉の前記第2の扉に近い側に可動に接続された垂直ビームをさらに含み、前記第1の嵌合部は前記垂直ビームに配置され、前記扉が閉状態である場合、前記垂直ビームは前記第2の扉まで延伸し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記扉が前記庫本体に対してその場で回転することにより、前記垂直ビームは前記収容チャンバーに近い側に向かって回転し、前記第1の扉と前記垂直ビームとは第1の折畳角度になった後、前記垂直ビームと前記第1の扉は相対的に静止する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は前記ヒンジ部品に隣接して前記扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面を含み、前記扉は、前記収容チャンバーから離れた前壁、および前記前壁と前記収容チャンバー間に常に挟み付けられた側壁を含み、前記前壁と前記側壁の間に側稜があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記扉は枢動側から収容チャンバーに向かって移動して前記側稜を前記外側面の前記収容チャンバーに近い側に移動させ、その後前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動し前記側稜が前記外側面の前記収容チャンバーに近い側に保持される。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は前記第1の軸本体および前記第2の軸本体を含み、前記切替部品は、前記第1の自由セクションを有する第1の溝本体、前記第2の自由セクションを有する第2の溝本体、前記第3の軸本体および前記第4の軸本体を含み、前記第2のヒンジ金具は、前記第3の自由セクションを有する第3の溝本体、および前記第4の自由セクションを有する第4の溝本体を含む。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記切替部品は、相互に嵌合された第1の切替金具および第2の切替金具を含み、前記第1の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第1の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第1の下部溝本体を含み、前記第1の自由セクションは、前記第1の上部溝本体に設けられた第1の上部自由セクション、および前記第1の下部溝本体に設けられた第1の下部自由セクションを含み、前記第2の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第2の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第2の下部溝本体を含み、前記第2の自由セクションは、前記第2の上部溝本体に設けられた第2の上部自由セクションおよび前記第2の下部溝本体に設けられた第2の下部自由セクションを含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止しており、前記第1の上部自由セクションと前記第1の下部自由セクションが重なり合って前記第1の自由セクションを形成し、前記第2の上部自由セクションと前記第2の下部自由セクションが重なり合って前記第2の自由セクションを形成し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具に対して移動して前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、かつ前記第1の軸本体および/または前記第2の軸本体は前記ロックセクションによって制限され、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記ロックセクションは、前記第1の上部自由セクションと連通する第1の上部ロックセクション、前記第1の下部自由セクションと連通する第1の下部ロックセクション、前記第2の上部自由セクションと連通する第2の上部ロックセクション、および前記第2の下部自由セクションと連通する第2の下部ロックセクションを含み、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の上部ロックセクションおよび前記第1の下部ロックセクションによって同時に制限され、前記第2の軸本体は、前記第2の上部ロックセクションおよび前記第2の下部ロックセクションによって同時に制限される。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の上部ロックセクションと前記第1の下部ロックセクションは常にずらされ、前記第2の上部ロックセクションと前記第2の下部ロックセクションは常にずらされている。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の軸本体の中心と前記側稜の間に第1の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記前壁の間に第2の間隔があり、前記第1の軸本体の中心と前記側壁の間に第3の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側稜の間に第4の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記前壁の間に第5の間隔があり、前記第3の軸本体の中心と前記側壁の間に第6の間隔があり、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の間隔、前記第2の間隔および前記第3の間隔は最初に変化せず、徐々に減少してから増加する傾向があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の間隔、前記第5の間隔および前記第6の間隔は変化しない。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具および前記第2の切替金具は第5の軸本体を介して相互に嵌合され、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第5の軸本体を中心として前記ロックセクションを移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具よりも前記第1のヒンジ金具に近い。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第3の軸本体を含み、前記第2の切替金具は貫通穴を有し、前記第3の軸本体は前記貫通穴を通って前記第3の溝本体まで延伸し、前記第2の切替金具は前記第4の軸本体を含み、前記第4の軸本体は前記第4の溝本体まで延伸する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第1の軸本体と前記前端面の間に第1の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記前端面の間に第2の距離があり、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記冷蔵庫は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記第1の軸本体と前記外側面の間に第3の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記外側面の間に第4の距離があり、前記第4の距離は前記第3の距離よりも小さい。
本発明の上記の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態によって提供される切替部品を備えたビルトイン式冷蔵庫は、庫本体、庫本体を開閉するための扉、および庫本体と扉を接続するためのヒンジ部品を含み、庫本体は、収容チャンバー、およびヒンジ部品に接続された枢動側を含み、前記ヒンジ部品は、前記庫本体に固定された第1のヒンジ金具、前記扉に固定された第2のヒンジ金具、および前記第1のヒンジ金具と前記第2のヒンジ金具を接続するための切替部品を含み、前記第1のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第1の軸本体および第1の溝本体を介して相対的に移動し、前記第1の溝本体は第1の自由セクションを含み、前記第2のヒンジ金具と前記切替部品は、相互に嵌合された第2の軸本体群および第2の溝本体群を介して相対的に移動し、前記第2の軸本体群は第3の軸本体および第4の軸本体を含み、前記第2の溝本体群は第3の自由セクション、第4の自由セクションおよび制限セクションを含み、前記第3の自由セクションは開始位置、中間位置および枢動位置を有し、前記第4の自由セクションは、順次連結された第1の移動セクション、第2の移動セクションおよび回転セクションを含み、前記扉が閉状態である場合、前記第1の軸本体は前記第1の自由セクションに配置され、前記第4の軸本体は前記制限セクションに配置され、前記切替部品は前記第2のヒンジ金具を制限し、前記第3の軸本体は前記開始位置に配置され、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の自由セクション内をその場で回転することにより、前記扉を前記庫本体に対してその場で回転させるように駆動し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出し、前記第3の軸本体は前記開始位置に保持され、前記切替部品は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体は前記第1の移動セクション内を移動して前記第3の軸本体を前記開始位置から前記中間位置まで移動させるように駆動し、前記扉は枢動側から収容チャンバーに向かって移動した後、前記第4の軸本体は前記第2の移動セクション内を移動して前記第3の軸本体を前記中間位置から前記枢動位置まで移動させるように駆動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって移動した後、前記第3の軸本体は前記枢動位置にその場で回転し、前記第4の軸本体は前記第3の軸本体を中心として前記回転セクションを移動し、前記扉は前記庫本体に対して継続的にその場で回転する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記開始位置、前記中間位置および前記枢動位置は異なる直線に位置する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は前記第1の軸本体を含み、前記切替部品は前記第1の溝本体、前記第3の軸本体および前記第4の軸本体を含み、前記第2のヒンジ金具は、前記第3の自由セクションを有する第3の溝本体、および前記第4の自由セクション、前記制限セクションを有する第4の溝本体を含む。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記切替部品は、相互に嵌合された第1の切替金具および第2の切替金具を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、または第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は相対的に静止しており、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具に対して移動して前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は第1の制限部を含み、前記第1の切替金具は第2の制限部を含み、前記第1の溝本体は、前記第1の切替金具に設けられた第1の上部溝本体および前記第2の切替金具に設けられた第1の下部溝本体を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の上部溝本体と前記第1の下部溝本体間の重合部分は第1の自由セクションであり、前記第1の軸本体は前記第1の自由セクション内をその場で回転し、前記第2の制限部が前記第1の制限部に当接されることにより、前記切替部品は前記第1のヒンジ金具を制限し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具に対して移動して前記第4の軸本体が前記制限セクションから脱出する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の制限部および前記第2の制限部の一方は突出部であり、他方は凹部であり、前記突出部は第1の制限面を有し、前記凹部は第2の制限面を有し、前記扉が閉状態である場合、前記第1の制限面は前記第2の制限面から離れ、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の制限面と前記第2の制限面は、前記第1の制限面が前記第2の制限面に当接されるまで徐々に近接する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記凹部は前記第1の切替金具に設けられ、前記突出部は前記第1のヒンジ金具に設けられる。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の上部溝本体の開口寸法は前記第1の軸本体に相互に嵌合され、前記第1の下部溝本体の開口寸法は前記第1の上部溝本体の開口寸法よりも大きい。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は第1のストッパー部を含み、前記第2の切替金具は、前記第1のストッパー部に嵌合された第2のストッパー部を含み、前記扉が第2の開角度から第1の開角度まで閉じる過程において、前記第2の切替金具は、前記第2のストッパー部と前記第1のストッパー部の嵌合により、前記第1の切替金具の移動を制限する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具および前記第2の切替金具は第5の軸本体を介して相互に嵌合される。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具よりも前記第1のヒンジ金具に近い。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第3の軸本体を含み、前記第2の切替金具は貫通穴を有し、前記第3の軸本体は前記貫通穴を通って前記第3の溝本体まで延伸し、前記第2の切替金具は前記第4の軸本体を含み、前記第4の軸本体は前記第4の溝本体まで延伸する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第1の軸本体と前記前端面の間に第1の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記前端面の間に第2の距離があり、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記冷蔵庫は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記第1の軸本体と前記外側面の間に第3の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記外側面の間に第4の距離があり、前記第4の距離は前記第3の距離よりも小さい。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記扉に第1の嵌合部が設けられ、前記庫本体に第2の嵌合部が設けられ、前記扉が閉状態である場合、前記第1の嵌合部と前記第2の嵌合部は相互に係合し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記ヒンジ部品前記扉を前記庫本体に対してその場で回転させるように駆動することにより、前記第1の嵌合部が前記第2の嵌合部から脱出する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記扉は前記庫本体に枢軸接続されて水平方向に沿って並列して配置された第1の扉および第2の扉を含み、前記冷蔵庫は、前記第1の扉の前記第2の扉に近い側に可動に接続された垂直ビームをさらに含み、前記第1の嵌合部は前記垂直ビームに配置され、前記扉が閉状態である場合、前記垂直ビームは前記第2の扉まで延伸し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記扉が前記庫本体に対してその場で回転することにより、前記垂直ビームは前記収容チャンバーに近い側に向かって回転し、前記第1の扉と前記垂直ビームとは第1の折畳角度になった後、前記垂直ビームと前記第1の扉は相対的に静止する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の嵌合部は前記垂直ビームから上方に突出する突出部であり、前記第2の嵌合部は切欠を有する凹溝であり、前記突出部は前記切欠を介して前記凹溝に対して進出可能である。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、前記収容チャンバーを第1の収容室と第2の収容室に分割するための固定ビームをさらに含み、前記扉は、前記第1の収容室に対応して配置された第1の扉、および前記第2の収容室に対応して配置された第2の扉を含み、前記扉が閉状態である場合、前記第1の扉および前記第2の扉は両方とも前記固定ビームに接触し、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記ヒンジ部品は前記扉を前記庫本体に対してその場で回転させるように駆動することにより、前記扉が前記固定ビームから脱出する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記開始位置と前記中間位置間の鉦線は前記第1の移動セクションと平行であり、前記中間位置と前記枢動位置間の鉦線は前記第2の移動セクションと平行である。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の移動セクションおよび前記第2の移動セクションはともに円弧状である。
本発明の上記の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態によって提供される切替部品を備えたビルトイン式冷蔵庫は、庫本体、前記庫本体を開閉するための扉、および前記庫本体と前記扉を接続するためのヒンジ部品を含み、前記庫本体は、収容チャンバー、および前記ヒンジ部品に接続された枢動側を含み、前記ヒンジ部品は、前記庫本体に固定された第1のヒンジ金具、前記扉に固定された第2のヒンジ金具、および前記第1のヒンジ金具と前記第2のヒンジ金具を接続するための切替部品を含み、前記切替部品は、相互に嵌合された第1の切替金具および第2の切替金具を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具、前記第2の切替金具および前記第2のヒンジ金具は相対的に静止したまま、前記第1のヒンジ金具に対して一緒に移動し、前記扉は前記庫本体に対してその場で回転し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第1のヒンジ金具は相対的に静止しており、前記第2の切替金具と前記第2のヒンジ金具は相対的に静止したまま、前記第1の切替金具に対して一緒に移動し、前記扉は枢動側から収容チャンバーに向かって第1の水平距離で移動し、前記扉が第2の開角度から継続的に第3の開角度まで開く過程において、前記第1の切替金具と前記第1のヒンジ金具は相対的に静止しており、前記第2の切替金具と前記第2のヒンジ金具は相対的に静止したまま、前記第1の切替金具に対して一緒に移動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって第2の水平距離で移動し、前記扉が第3の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第1のヒンジ金具、前記第1の切替金具および前記第2の切替金具は相対的に静止しており、前記第2のヒンジ金具は前記第2の切替金具に対して移動し、前記扉は前記庫本体に対して継続的にその場で回転する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は第1の軸本体を含み、前記第1の切替金具は第3の軸本体および第1の上部溝本体を含み、前記第2の切替金具は第4の軸本体および貫通穴を含み、前記第2のヒンジ金具は第3の溝本体および第4の溝本体を含み、前記貫通穴は初期位置、第1の中間位置および停止位置を有し、前記第3の溝本体は開始位置、第2の中間位置および枢動位置を有し、前記第4の溝本体は対向して配置された回転開始位置および回転停止位置を有し、前記扉が閉状態である場合、前記第1の軸本体が前記第1の上部溝本体まで延伸し、前記第3の軸本体は前記貫通穴および前記第3の溝本体を順次通過し、かつ前記第3の軸本体は前記初期位置および前記開始位置に配置され、前記第4の軸本体は前記第4の溝本体の前記回転開始位置に配置され、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の上部溝本体内にその場で回転し、前記扉を前記庫本体に対してその場で回転させるように駆動し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体は前記回転開始位置に保持され、前記第3の軸本体は前記初期位置から前記第1の中間位置まで移動すると同時に、前記第3の軸本体は前記開始位置から前記第2の中間位置まで移動し、前記扉は枢動側から収容チャンバーに向かって第1の水平距離で移動し、前記扉が第2の開角度から継続的に第3の開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記第1の中間位置から前記停止位置まで移動すると同時に、前記第3の軸本体は前記第2の中間位置から前記枢動位置まで移動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって第2の水平距離で移動し、前記扉が第3の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記停止位置および前記枢動位置に保持され、前記第4の軸本体は前記回転開始位置から前記回転停止位置まで移動し、前記扉は前記庫本体に対して継続的にその場で回転する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第1の水平距離および前記第2の水平距離の延伸方向は両方とも前記前端面と平行である。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の水平距離は前記第2の水平距離以上である。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は前記開口に対向して配置された裏面を含み、前記裏面から前記開口に向かう方向は第3の方向であり、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記開始位置から前記第1の中間位置まで移動すると同時に、前記第3の軸本体は前記開始位置から前記第2の中間位置まで移動し、前記扉は第3の方向に沿って前記前端面から離れる方向に移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記開始位置、前記第1の中間位置および前記停止位置は異なる直線に位置し、前記開始位置、前記第2の中間位置および前記枢動位置は異なる直線に位置し、前記扉が第2の開角度から継続的に第3の開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記第1の中間位置から前記停止位置まで移動すると同時に、前記第3の軸本体は前記第2の中間位置から前記枢動位置まで移動し、前記扉は第3の方向に沿って前記前端面から離れる方向に移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記扉が第1の開角度である場合、前記初期位置は前記第1の中間位置よりも前記外側面から離れ、前記停止位置は前記第1の中間位置よりも前記外側面から離れる。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記扉が第1の開角度である場合、前記初期位置は前記第1の中間位置よりも前記前端面から離れ、前記第1の中間位置は前記停止位置よりも前記前端面から離れる。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の上部溝本体は円形であり、前記貫通穴および前記第3の溝本体はすべて「L」字形である。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第4の溝本体は円弧状溝であり、かつ前記円弧状溝の円心は前記第3の溝本体の前記枢動位置である。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は第1の制限部を含み、前記第1の切替金具は第2の制限部を含み、前記第1の制限部および前記第2の制限部の一方は突出部であり、他方は凹部であり、前記突出部は第1の制限面を有し、前記凹部は第2の制限面を有し、前記扉が閉状態である場合、前記第1の制限面は前記第2の制限面から離れ、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の制限面と前記第2の制限面は、前記第1の制限面が前記第2の制限面に当接されるまで徐々に近接する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1のヒンジ金具は第1の係合部および第2の係合部を含み、前記第1の切替金具は第3の係合部を含み、前記扉が閉状態である場合、前記第3の係合部は前記第1の係合部によって制限され、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第3の係合部が前記第1の係合部から脱出し、かつ前記第3の係合部と前記第2の係合部は、前記第3の係合部が前記第2の係合部によって制限されるまで、徐々に近接する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は第4の係合部および第5の係合部を含み、前記第2の切替金具は第6の係合部を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第6の係合部は前記第4の係合部によって制限され、前記扉が第1の開角度から継続的に第3の開角度まで開く過程において、前記第6の係合部が前記第4の係合部から脱出し、かつ前記第6の係合部と前記第5の係合部は、前記第6の係合部が前記第5の係合部によって制限されるまで、徐々に近接する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第2の切替金具は第1の下部溝本体を含み、前記第1の軸本体は前記第1の上部溝本体および前記第1の下部溝本体を順次通過し、前記第1の下部溝本体は第1の端、第3の中間位置および第2の端を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の端に保持され、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の端から前記第3の中間位置まで移動し、前記扉が第2の開角度から継続的に第3の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体が前記第3の中間位置から前記第2の端まで移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具と前記第2の切替金具は第5の軸本体および第5の溝本体を介して嵌合され、前記第5の溝本体は第3の端、第4の中間位置および第4の端を含み、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第5の軸本体は前記第3の端に保持され、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第5の軸本体が前記第3の端から前記第4の中間位置まで移動し、前記扉が第2の開角度から継続的に第3の開角度まで開く過程において、前記第5の軸本体が前記第4の中間位置から前記第4の端まで移動する。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記第1の切替金具は前記第2の切替金具よりも前記第1のヒンジ金具に近い。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、開口および前記開口の周りに設けられた前端面を含み、前記第1の軸本体と前記前端面の間に第1の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記前端面の間に第2の距離があり、前記第2の距離は前記第1の距離よりも大きい。
本発明の一実施形態のさらなる改善として、前記庫本体は、ヒンジ部品に隣接して扉の回転経路の延伸セクションに設けられた外側面をさらに含み、前記第1の軸本体と前記外側面の間に第3の距離があり、前記扉が第2の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体と前記外側面の間に第4の距離があり、前記第4の距離は前記第3の距離よりも小さい。
本発明の上記の目的の1つを達成するために、本発明の一実施形態によって提供される切替部品を備えたビルトイン式冷蔵庫は、庫本体、前記庫本体を開閉するための扉、および前記庫本体と前記扉を接続するためのヒンジ部品を含み、前記庫本体は、収容チャンバー、および前記ヒンジ部品に接続された枢動側を含み、前記ヒンジ部品は、前記庫本体に固定された第1のヒンジ金具、前記扉に固定された第2のヒンジ金具、および前記第1のヒンジ金具と前記第2のヒンジ金具を接続するための切替部品を含み、前記切替部品は、相互に嵌合された第1の切替金具および第2の切替金具を含み、前記第1のヒンジ金具は第1の軸本体を含み、前記第1の切替金具は第3の軸本体および第1の上部溝本体を含み、前記第2の切替金具は第4の軸本体および貫通穴を含み、前記第2のヒンジ金具は第3の溝本体および第4の溝本体を含み、前記貫通穴は初期位置、第1の中間位置および停止位置を有し、前記第3の溝本体は開始位置、第2の中間位置および枢動位置を有し、前記第4の溝本体は対向して配置された回転開始位置および回転停止位置を有し、前記扉が閉状態である場合、前記第1の軸本体が前記第1の上部溝本体まで延伸し、前記第3の軸本体は前記貫通穴および前記第3の溝本体を順次通過し、かつ前記第3の軸本体は前記初期位置および前記開始位置に配置され、前記第4の軸本体は前記第4の溝本体の前記回転開始位置に配置され、前記扉が閉状態から第1の開角度まで開く過程において、前記第1の軸本体は前記第1の上部溝本体内にその場で回転し、前記扉を前記庫本体に対してその場で回転させるように駆動し、前記扉が第1の開角度から第2の開角度まで開く過程において、前記第4の軸本体は前記回転開始位置に保持され、前記第3の軸本体は前記開始位置から前記第1の中間位置まで移動すると同時に、前記第3の軸本体は前記開始位置から前記第2の中間位置まで移動し、前記扉は枢動側から収容チャンバーに向かって第1の水平距離で移動し、前記扉が第2の開角度から継続的に第3の開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記第1の中間位置から前記停止位置まで移動すると同時に、前記第3の軸本体は前記第2の中間位置から前記枢動位置まで移動し、前記扉は収容チャンバーから枢動側に向かって第2の水平距離で移動し、前記扉が第3の開角度から継続的に最大開角度まで開く過程において、前記第3の軸本体は前記停止位置および前記枢動位置に保持され、前記第4の軸本体は前記回転開始位置から前記回転停止位置まで移動し、前記扉は前記庫本体に対して継続的にその場で回転する。
従来技術と比較すると、本発明は以下の有益な効果を有する。本発明の一実施形態の冷蔵庫は、扉の開閉自由度を高め、様々な移動軌跡を生成して異なるアプリケーションシナリオに適用可能である。
以下、図面に示される具体的な実施形態を参照して本発明を詳細に説明する。しかし、これらの実施形態は本発明を制限するものではなく、当業者はこれらの実施形態に基づいて加えられた構造、方法、または機能上の変更は、すべて本発明の保護範囲に含まれるべきである。
本発明の各図面では、図示の便宜上、ある構造または部分の寸法が他の構造または部分に比べて誇張されるため、本発明の主題の基本的な構造を示すためにのみ使用される。
さらに、本明細書で使用される「上」、「上方」、「下」、「下方」、「左」、「右」などの相対的な空間位置を示す用語は、図面に示されるあるユニットまたは特徴と別のユニットまたは特徴の関係の説明を容易にするためにのみ使用される。相対的な空間位置の用語は、使用中または動作中のデバイスの図示方位以外の様々な方位を含むことを意図することができる。例えば、図中のデバイスを裏返すと、別のユニットまたは特徴の「下方」または「の下」に配置されるあるユニットは、別のユニットまたは特徴の「上方」になる。したがって、「下」という例示的な用語は、上方と下方の両方を包含することができる。デバイスは他の方向で方向付けられ得る(90度または他の方向で回転)、対応して本明細書で使用される空間に関する用語を説明する。
本実施形態では、図1~図13を参照すると、冷蔵庫100は、庫本体10、庫本体10を開閉するための扉20、および庫本体10と扉20を接続するためのヒンジ部品30を含む。
庫本体10は、収容チャンバーS、およびヒンジ部品30に接続された枢動側Pを含む。
ヒンジ部品30は、第1のヒンジ金具31、第2のヒンジ金具32、および第1のヒンジ金具31と第2のヒンジ金具32を接続するための切替部品40を含む。
扉20が開く過程において、第1のヒンジ金具31は先ず切替部品40に対して相対的に移動した後、第2のヒンジ金具32は切替部品40に対して相対的に移動する。このとき、ヒンジ部品30は最初に扉20を庫本体10に対してその場で回転させるように駆動した後、扉20を枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動させるように駆動し、次に扉20を収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動させるように駆動し、最後に扉20を庫本体10に対して継続的にその場で回転させるように駆動する。
ここで、扉20を庫本体10に対してその場で回転させることにより、ある方向の扉20の変位に起因して扉20が通常に開けない状況を効果的に回避することができ開き、扉20を枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動させることにより、扉20が開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、ビルトインキャビネットや冷蔵庫100の収容空間が小さい場合に適し、扉20を収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動させることにより、扉20が可能な限り庫本体10から離れ、庫本体10の開放度を保証し、扉20との干渉により庫本体10内の引出し、棚などが開けない問題を回避し、扉20を庫本体10に対して継続的に回転させることにより、扉の最大開角度をさらに増加させることができる。
また、本実施形態では、切替部品33により第1のヒンジ金具31と第2のヒンジ金具32間の切替動作を実現し、第1のヒンジ金具31および第2のヒンジ金具32はそれぞれ、その場での回転、枢動側Pから収容チャンバーSに向かう移動、収容チャンバーSから枢動側Pに向かう移動、および継続的なその場での回転のうちの一部の機能を実現することができ、かつ本実施形態では、その場での回転、枢動側Pから収容チャンバーSに向かう移動、収容チャンバーSから枢動側Pに向かう移動、および継続的なその場での回転は1つずつ順次行われる。
本実施形態では、第1のヒンジ金具31は庫本体10に固定され、第2のヒンジ金具32は扉20に固定され、切替部品40は、第1の嵌合金具41および第2の嵌合金具42を含み、第1のヒンジ金具31と第2のヒンジ金具32は様々な組合せ方式を有し得る。
第1の組合せ方式では、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1のヒンジ金具31と第1の嵌合金具41は相対的に移動して扉20を庫本体10に対してその場で回転させるように駆動した後、第1のヒンジ金具31と第1の嵌合金具41は相対的に移動して扉20を枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動させるように駆動し、第1のヒンジ金具31と第1の嵌合金具41は相対的に移動して駆動扉20は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動し、かつ第2の嵌合金具42は第2のヒンジ金具32を制限し、扉20が第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第2のヒンジ金具32が第2の嵌合金具42の制限から脱出し、かつ第1の嵌合金具41は第1のヒンジ金具31を制限し、扉20が第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第2のヒンジ金具32と第2の嵌合金具42は相対的に移動して扉20を継続的にその場で回転させるように駆動する。
すなわち、本例の第1のヒンジ金具31と第1の嵌合金具41は嵌合されて、扉20のその場での回転、扉20の枢動側Pから収容チャンバーSに向かう移動、および扉20の収容チャンバーSから枢動側Pに向かう移動を順次実現し、第2のヒンジ金具32と第2の嵌合金具42は嵌合されて扉20を継続的にその場で回転させる。このとき、切替部品40のロックアンロック機能により、第1のヒンジ金具31が最初に動作し、次に第2のヒンジ金具32が動作する。
第2の組合せ方式では、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1のヒンジ金具31と第1の嵌合金具41は相対的に移動して扉20を庫本体10に対してその場で回転させるように駆動した後、第1のヒンジ金具31と第1の嵌合金具41は相対的に移動して扉20を枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動させるように駆動し、かつ第2の嵌合金具42は第2のヒンジ金具32を制限し、扉20が第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第2のヒンジ金具32が第2の嵌合金具42の制限から脱出し、かつ第1の嵌合金具41は第1のヒンジ金具31を制限し、扉20が第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第2のヒンジ金具32と第2の嵌合金具42は相対的に移動して駆動扉20は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動した後、第2のヒンジ金具32と第2の嵌合金具42は相対的に移動して扉20を継続的にその場で回転させるように駆動する。
すなわち、本例の第1のヒンジ金具31と第1の嵌合金具41は嵌合されて、扉20のその場での回転、および扉20の枢動側Pから収容チャンバーSに向かう移動を順次実現し、第2のヒンジ金具32と第2の嵌合金具42は嵌合されて、扉20の収容チャンバーSから枢動側Pに向かう移動および扉20の継続的にその場での回転を順次実現する。このとき、切替部品40のロックアンロック機能により、第1のヒンジ金具31が最初に動作し、次に第2のヒンジ金具32が動作する。
第3の組合せ方式では、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1のヒンジ金具31と第1の嵌合金具41は相対的に移動して扉20を庫本体10に対してその場で回転させるように駆動し、かつ第2の嵌合金具42は第2のヒンジ金具32を制限し、扉20が第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第2のヒンジ金具32が第2の嵌合金具42の制限から脱出し、かつ第1の嵌合金具41は第1のヒンジ金具31を制限し、扉20が第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第2のヒンジ金具32と第2の嵌合金具42は相対的に移動して扉20を枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動させるように駆動した後、第2のヒンジ金具32と第2の嵌合金具42は相対的に移動して駆動扉20は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動し、次に第2のヒンジ金具32と第2の嵌合金具42は相対的に移動して扉20を継続的にその場で回転させるように駆動する。
すなわち、本例の第1のヒンジ金具31と第1の嵌合金具41は嵌合されて扉20をその場で回転させ、第2のヒンジ金具32と第2の嵌合金具42は嵌合されて、扉20の枢動側Pから収容チャンバーSに向かう移動、扉20の収容チャンバーSから枢動側Pに向かう移動および扉20の継続的にその場での回転を順次実現する。このとき、切替部品40のロックアンロック機能により、第1のヒンジ金具31が最初に動作し、次に第2のヒンジ金具32が動作する。
以下、第1の組合せ方式を第1の実施形態として本実施形態の冷蔵庫100を具体的に説明し、冷蔵庫100は一例としてマルチドア冷蔵庫100である。
図1~図5を参照すると、冷蔵庫100は、庫本体10、庫本体10を開閉するための扉20、および庫本体10と扉20を接続するためのヒンジ部品30を含む。
本実施形態の構造は、ヒンジ部品30を備えたマルチドア冷蔵庫100に適用可能であるだけでなく、他のシナリオ、例えばキャビネット、ワインキャビネット、ワードローブなどにも適用可能であることを強調すべきであり、本発明はマルチドア冷蔵庫100を例に取って説明するが、これに限定されない。
庫本体10は、収容チャンバーS、およびヒンジ部品30に接続された枢動側Pを含む。
ここで、「枢動側P」は扉20が庫本体10に対して回転する領域、つまりヒンジ部品30が配置された領域として定義され、枢動側Pから収容チャンバーSに向かう方向は第1の方向Xとして定義され、収容チャンバーSから枢動側Pに向かう方向は第2の方向Yとして定義される。
具体的には、冷蔵庫100の左右両側にともにヒンジ部品30が設けられている場合、庫本体10は左側枢動側P1および右側枢動側P2を含み、枢動側Pが左側枢動側P1である場合、第1の方向Xは左から右への方向であり、第2の方向Yは右から左への方向であり、枢動側Pが右側枢動側P2である場合、第1の方向Xは右から左への方向であり、第2の方向Yは左から右への方向であり、つまり、異なる枢動側Pに対応し、第1の方向Xと第2の方向Yは実際に異なるが、以下枢動側Pが左側枢動側P1である場合を例にして説明する。
扉20に第1の嵌合部25が設けられ、庫本体10に第2の嵌合部12が設けられる。
図6~図13を参照すると、ヒンジ部品30は、庫本体10に固定された第1のヒンジ金具31、扉20に固定された第2のヒンジ金具32、および第1のヒンジ金具31と第2のヒンジ金具32を接続するための切替部品40を含む。
第1のヒンジ金具31と切替部品40は、相互に嵌合された第1の軸本体群311、312および第1の溝本体群411、412を介して相対的に移動し、第1の軸本体群311、312は第1の軸本体311および第2の軸本体312を含み、第1の溝本体群411、412は、第1の自由セクションS1、第2の自由セクションS2およびロックセクション4132、4142、4152、4162を含み、第1の自由セクションS1は、対向して配置された初期位置A1および停止位置A2を有し、第2の自由セクションS2は、順次連結された第1のセクションL1、第2のセクションL2および第3のセクションL3を含む。
第2のヒンジ金具32と切替部品40は、相互に嵌合された第2の軸本体群321、322および第2の溝本体群421、422を介して相対的に移動し、第2の軸本体群321、322は第3の軸本体321および第4の軸本体322を含み、第2の溝本体群421、422は、第3の自由セクション421、第4の自由セクション4221および制限セクション4222を含む。
扉20が閉状態である場合(図14~図17を参照)、第1の軸本体311は初期位置A1に配置され、第2の軸本体312は第1のセクションL1の第2のセクションL2から離れた一端に配置され、かつ第4の軸本体322は制限セクション4222に配置され、切替部品40は第2のヒンジ金具32を制限し、第1の嵌合部25と第2の嵌合部12は相互に係合する。
ここで、第1の嵌合部25と第2の嵌合部12の相互係合により、扉20と庫本体10の密閉を実現し、第1の嵌合部25と第2の嵌合部12の具体的な形態は実際の状況に応じて決定すればよい。
扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において(図18~図29を参照)、第1の軸本体311は初期位置A1にその場で回転し、第2の軸本体312は第1の軸本体311を中心として第1のセクションL1内を移動し、第1の嵌合部25が第2の嵌合部12から脱出し、扉20が庫本体10に対してその場で回転した後、第2の軸本体312は第2のセクションL2内を移動して第1の軸本体311を初期位置A1から停止位置A2に移動させるように駆動し、扉20が枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動した後、第2の軸本体312は第3のセクションL3内を移動して第1の軸本体311を停止位置A2から初期位置A1に向かって移動させ、扉20は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する。
具体的には、扉20が閉状態から第1の中間開角度α11まで開く過程において(図18~図21を参照)、第1の軸本体311は初期位置A1にその場で回転し、第2の軸本体312は第1の軸本体311を中心として第1のセクションL1内を移動し、扉20が庫本体10に対してその場で回転し、第1の嵌合部25が第2の嵌合部12から脱出する。
ここで、扉20が閉状態から第1の中間開角度α11まで開く過程において、扉20が庫本体10に対してその場で回転し、つまり扉20が他の方向に変位せずに回転し、ある方向の扉20の変位に起因して第1の嵌合部25が第2の嵌合部12から脱出されない現象を効果的に回避することができる。
なお、本実施形態の冷蔵庫100は、第1の嵌合部25および第2の嵌合部12を有するシングルドア冷蔵庫、または第1の嵌合部25および第2の嵌合部12を有するサイドバイサイド冷蔵庫、マルチドア冷蔵庫などであり得る。
扉20が第1の中間開角度α11から第2の中間開角度α12まで開く過程において(図22~図25を参照)、第2の軸本体312は第2のセクションL2内を移動して第1の軸本体311を初期位置A1から停止位置A2に移動させるように駆動し、扉20が枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
ここで、扉20が第1の中間開角度α11から継続的に第2の中間開角度α12まで開く過程において、扉20が収容チャンバーSの側に向かって移動する。つまりこのとき扉20が庫本体10に対して回転しながら庫本体10に対して第1の方向Xに沿って変位し、このようにすれば、扉20の回転中収容チャンバーSから離れた一側に向かって庫本体10から突出する距離が大幅に減少し、つまり第1の方向Xに沿った扉20の変位は扉20の回転中第2の方向Yに沿って庫本体10から突出する部分を相殺し、扉20が開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、ビルトインキャビネットや冷蔵庫100の収容空間が小さいシナリオに適している。
扉20が第2の中間開角度α12から第1の開角度α1まで開く過程において(図26~図29を参照)、第2の軸本体312は第3のセクションL3内を移動して第1の軸本体311を停止位置A2から初期位置A1に向かって移動させ、扉20は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する。
ここで、扉20が第2の中間開角度α12から第1の開角度α1まで開く過程において、扉20が枢動側Pの一側に向かって移動する。つまりこのとき扉20が庫本体10に対して回転しながら庫本体10に対して第2の方向Yに沿って変位し、このようにすれば、扉20が可能な限り庫本体10から離れ、庫本体10の開放度を保証し、扉20の干渉により庫本体10内の引出し、棚が開けない問題を効果的に回避することができる。
扉20が第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において(図30~図33を参照)、第4の軸本体322が制限セクション4222から脱出し、かつ第1の軸本体311および/または第2の軸本体312はロックセクション4132、4142、4152、4162によって制限されて切替部品40は第1のヒンジ金具31を制限する。
扉20が第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において(図34~図37を参照)、第3の軸本体321は第3の自由セクション421内にその場で回転し、第4の軸本体322は第3の軸本体321を中心として第4の自由セクション4221を移動し、扉20は庫本体10に対して継続的にその場で回転する。
本実施形態では、扉20は、庫本体10に枢軸接続されて、水平方向に沿って並列して配置された第1の扉206および第2の扉207を含む。
冷蔵庫100は、第1の扉206の第2の扉207に近い側に可動に接続された垂直ビーム80をさらに含み、第1の嵌合部25は垂直ビーム80に配置される。
ここで、垂直ビーム80は第1の扉206の右側に可動に接続され、垂直ビーム80と第1の扉206は戻りばね81を介して接続され、垂直ビーム80は垂直方向の軸線を中心として第1の扉206に対して回転し、言い換えれば、垂直ビーム80は戻りばね81の作用により第1の扉206に対して回転し所定の位置に保持される。
第1の嵌合部25は垂直ビーム80から上方に突出する突出部25である。
第2の嵌合部12は庫本体10上に固定され、例えば、第2の嵌合部12はベース104上の凹溝12であり、ベース104は収容チャンバーSの頂部に固定され、凹溝12の一端は切欠121を有し、切欠121の開口方向は前方に向かい、突出部25および凹溝12は両方とも円弧状であり、突出部25は切欠121を介して凹溝12に対して進出することにより、突出部25と凹溝12の相互制限および相互分離が実現される。
もちろん、理解できるように、第1の嵌合部25、第2の嵌合部12の具体構造は上記の説明に限定されるものではなく、つまり第1の嵌合部25は垂直ビーム80での突出部25に限らず、第2の嵌合部12は突出部25に嵌合された凹溝12に限らず、第1の嵌合部25および第2の嵌合部12は冷蔵庫100の他の領域に相互に嵌合された構造であり得る。
本実施形態では、扉20は庫本体10に枢軸接続されて水平方向に沿って並列して配置された第3の扉208および第4の扉209をさらに含み、第3の扉208は第1の扉206の下方に配置され、かつ第4の扉209は第2の扉207の下方に配置され、冷蔵庫100は第3の扉208および第4の扉209の下方に配置された引出し300をさらに含む。
ここで、第1の扉206および第2の扉207に対応する収容チャンバーSは冷蔵室であり、つまり冷蔵室はサイドバイサイド構造であり、第3の扉208および第4の扉209はそれぞれ独立した2つの温度変化収容室に対応し、引出し300は冷凍引出しである。
なお、冷蔵庫100は庫本体10の内部に固定されて2つの温度変化収容室を分隔するための固定ビームを含み、第3の扉208および第4の扉209は固定ビームに嵌合されて封止される。すなわち、このとき第3の扉208および第4の扉209に垂直ビームを配置する必要がなくなる。
継続的に図1~図13を参照すると、第1のヒンジ金具31は第1の軸本体311および第2の軸本体322を含み、切替部品40は、第1の自由セクションS1を有する第1の溝本体411、第2の自由セクションS2を有する第2の溝本体412、第3の軸本体321および第4の軸本体322を含み、第2のヒンジ金具32は、第3の自由セクション421を有する第3の溝本体421および第4の自由セクション4221を有する第4の溝本体422を含む。
本実施形態では、第1の嵌合金具41および第2の嵌合金具42は具体的に相互に嵌合された第1の切替金具401および第2の切替金具402であり、つまり切替部品40は相互に嵌合された第1の切替金具401および第2の切替金具402を含むが、これに限定されない。
第1の溝本体411は、第1の切替金具401に設けられた第1の上部溝本体413および第2の切替金具402に設けられた第1の下部溝本体414を含み、第1の自由セクションS1は、第1の上部溝本体413に設けられた第1の上部自由セクション4131および第1の下部溝本体414に設けられた第1の下部自由セクション4141を含む。
第2の溝本体412は、第1の切替金具401に設けられた第2の上部溝本体415および第2の切替金具402に設けられた第2の下部溝本体416を含み、第2の自由セクションS2は、第2の上部溝本体415に設けられた第2の上部自由セクション4151および第2の下部溝本体416に設けられた第2の下部自由セクション4161を含む。
ロックセクション4132、4142、4152、4162は、第1の上部自由セクション4131と連通する第1の上部ロックセクション4132、第1の下部自由セクション4141と連通する第1の下部ロックセクション4142、第2の上部自由セクション4151と連通する第2の上部ロックセクション4152および第2の下部自由セクション4161と連通する第2の下部ロックセクション4162を含む。
第1の上部ロックセクション4132と第1の下部ロックセクション4142は常にずらされ、第2の上部ロックセクション4152と第2の下部ロックセクション4162は常にずらされている。
ここで、「常にずらされている」とは、扉20の開く過程において、第1の上部ロックセクション4132と第1の下部ロックセクション4142は完全に重なり合う状態にならず、第2の上部ロックセクション4152と第2の下部ロックセクション4162も完全に重り合う状態にならないことを指す。
本実施形態では、第1の切替金具401は第2の切替金具402よりも第1のヒンジ金具31に近く、つまり第1のヒンジ金具31、第1の切替金具401、第2の切替金具402および第2のヒンジ金具32は順次積み重ねられる。
図9および図13を参照すると、ヒンジ部品30は、第1のリベットシート4111および第2のリベットシート4121を含み、第1の軸本体311が第1の溝本体411まで延伸すると、第1のリベットシート4111は第2の切替金具402の下方に第1の軸本体311に嵌設され、このようにすれば、第1の軸本体311が第1の溝本体411から脱出するのを防ぎ、同様に、第2の軸本体312が第2の溝本体412まで延伸すると、第2のリベットシート4121は第2の切替金具402の下方に第2の軸本体312に嵌設され、このようにして第2の軸本体312が第2の溝本体412から脱出するのを防ぐ。
第1の切替金具401および第2の切替金具402は、第5の軸本体50を介して相互に嵌合される。
ここで、第1の切替金具401および第2の切替金具402に第1の貫通穴4014および第2の貫通穴4024が設けられ、独立のリベットシートは第5の軸本体50として第1の貫通穴4014および第2の貫通穴4024を通過する。
具体的には、第5の軸本体50はリベットポスト51およびリベットポストガスケット52を含み、リベットポスト51の大寸法端が第2の貫通穴4024の下にあり、リベットポスト51の小寸法端が順次第2の貫通穴4024および第1の貫通穴4014まで延伸し、リベットポストガスケット52は第1の貫通穴4014の上方に位置してリベットポスト51に嵌合されてリベットポスト51をロックする。
このようにすれば、第1の切替金具401と第2の切替金具402の相互嵌合が実現され、つまり第1の切替金具401と第2の切替金具402が相対的に移動でき、第1の切替金具401と第2の切替金具402が相互に分離されることがない。
なお、第1の貫通穴4014および第2の貫通穴4024は第5の軸本体50と相互に嵌合され、第1の切替金具401は第2の切替金具402に対してその場で回転する。
他の実施形態では、第1の切替金具401および第2の切替金具402の一方に貫通穴が配置され、他方に第5の軸本体50が配置され、第5の軸本体50と貫通穴の嵌合によって、第1の切替金具401と第2の切替金具402の相互嵌合が実現されるが、これに限定されない。
また、第1の切替金具401は第3の軸本体321を含み、第2の切替金具402は貫通穴4026を有し、第3の軸本体321は貫通穴4026を介して第3の溝本体421まで延伸し、第2の切替金具402は第4の軸本体322を含み、第4の軸本体322は第4の溝本体422まで延伸する。
ここで、貫通穴4026の寸法は第3の軸本体321の寸法よりも大きく、このようにすれば、第3の軸本体321は貫通穴4026に可動に配置され、第1の切替金具401と第2の切替金具402が相対的に移動する場合、貫通穴4026と第3の軸本体321の相互干渉を回避することができる。
すなわち、本実施形態の第3の軸本体321および第4の軸本体322は異なる切替金具に配置されるが、これに限定されない。
本実施形態では、図9および図13を参照すると、第1の切替金具401は、順次積み重ねられた第1のライニング4011、第1のスライドベーン4012および第1のブッシュ4013を含み、第2の切替金具402は、順次積み重ねられた第2のライニング4021、第2のスライドベーン4022および第2のブッシュ4023を含む。
ここで、第1のヒンジ金具31、第1のライニング4011、第1のスライドベーン4012、第1のブッシュ4013、第2のライニング4021、第2のスライドベーン4022、第2のブッシュ4023および第2のヒンジ金具32は上から下へ順次積み重ねられる。
第1のライニング4011、第1のブッシュ4013、第2のライニング4021および第2のブッシュ4023はプラスチック材質、例えばポリオキシメチレン(polyformldehyde、POM)などである。
第1のスライドベーン4012および第2のスライドベーン4022は金属材質、例えばステンレススチールまたはQ235鋼などである。
第1のライニング4011、第1のスライドベーン4012および第1のブッシュ4013の外形は相互に嵌合され、第1のライニング4011と第1のブッシュ4013は相互に嵌合されて第1のスライドベーン4012が両者間に挟み付けられ、第1のライニング4011、第1のスライドベーン4012および第1のブッシュ4013上に溝穴を配置して、第1の上部溝本体413、第2の上部溝本体415および第1の貫通穴4014が嵌合する必要がある。
ここで、第1のスライドベーン4012および第1のブッシュ4013だけに溝穴を配置して第1の貫通穴4014を形成してもよく、つまり第1の貫通穴4014が第1のライニング4011を完全に貫通しない。このとき、第5の軸本体50は第1の切替金具401の下方から第1の貫通穴4011まで延伸し、第1のライニング4011により第1の貫通穴4014および第5の軸本体50が遮蔽され、外観が向上する。
第2のライニング4021、第2のスライドベーン4022および第2のブッシュ4023の外形は相互に嵌合され、第2のライニング4021と第2のブッシュ4023は相互に嵌合されて第2のスライドベーン4022が両者間に挟み付けられ、第2のライニング4021、第2のスライドベーン4022および第2のブッシュ4023に溝穴を配置して第1の下部溝本体414、第2の下部溝本体416および第2の貫通穴4024が嵌合する必要がある。
ここで、第2のライニング4021および第2のスライドベーン4022だけに溝穴を配置して第2の貫通穴4024を形成してもよく、つまり第2の貫通穴4024は第2のブッシュ4023を完全に貫通しない。このとき、第5の軸本体50は第2のブッシュ4023の下方から第2の貫通穴4024および第1の貫通穴4011まで延伸し、第2のブッシュ4023により第2の貫通穴4024および第5の軸本体50が遮蔽され、外観が向上する。
このとき、第5の軸本体50のリベットポスト51の一端は第2のブッシュ4023によって制限され、第2のライニング4021、第2のスライドベーン4022および第2のブッシュ4023の嵌合効果をさらに向上させる。
本実施形態では、第1の切替金具401は、第1のライニング4011、第1のスライドベーン4012および第1のブッシュ4013の周縁を被覆する第1の装飾シート4015をさらに含み、第2の切替金具402は、第2のライニング4021、第2のスライドベーン4022および第2のブッシュ4023の周縁を被覆する第2の装飾シート4025をさらに含み、第1の装飾シート4015と第2の装飾シート4025は相互に分離されている。
ここで、「第1の装飾シート4015と第2の装飾シート4025は相互に分離されている」とは、第1の装飾シート4015と第2の装飾シート4025は相互に独立した構造であることを指し、第1の切替金具401と第2の切替金具402は相対的に移動すると、第1の装飾シート4015と第2の装飾シート4025も相対的に移動する。
また、本実施形態の第1の装飾シート4015は「∩」字形であり、つまり第1の装飾シート4015は第1の切替金具401の3つの側面だけを被覆して、第1の装飾シート4015の組立に便利であり、これらの3つの側面に係合構造を配置して第1の装飾シート4015との嵌合を実現し、第1の切替金具401と第2の切替金具402の重なり合い方向上に、第1の装飾シート4015の幅は、第1のライニング4011、第1のスライドベーン4012および第1のブッシュ4013の総厚さとほぼ同じである。
同様に、第2の装飾シート4025は「∩」字形であり、つまり第2の装飾シート4025は第2の切替金具402の3つの側面だけを被覆して、第2の装飾シート4025の組立に便利であり、これらの3つの側面に係合構造を配置して第2の装飾シート4025との嵌合を実現し、第1の切替金具401と第2の切替金具402の重なり合い方向に、第2の装飾シート4025の幅は、第2のライニング4021、第2のスライドベーン4022および第2のブッシュ4023の総厚さとほぼ同じである。
第1の装飾シート4015および第2の装飾シート4025はABS(Acrylonitrile Butdiene Styrene)プラスチックから形成される。
以下、ヒンジ部品30の具体的な動作手順を説明する。
本実施形態では、庫本体10は、ヒンジ部品30に隣接して扉20の回転経路の延伸セクション上に延伸する外側面13を含み、扉20は、収容チャンバーSから離れた前壁21、および前壁21と収容チャンバーS間に常に挟み付けられた側壁22を含み、前壁21と側壁22の間に側稜23がある。
図14~図17を参照すると、扉20が閉状態である場合、第1の切替金具401と第2の切替金具402は相対的に静止しており、第1の上部自由セクション4131と第1の下部自由セクション4141が重なり合って第1の自由セクションS1を形成し、第2の上部自由セクション4151と第2の下部自由セクション4161が重なり合って第2の自由セクションS2を形成し、第1の軸本体311は初期位置A1に配置され、第2の軸本体312は第1のセクションL1の第2のセクションL2から離れた一端に配置され、突出部25が凹溝12に制限される。
具体的には、突出部25が凹溝12に制限されて垂直ビーム80が第2の扉207まで延伸する。つまりこのとき垂直ビーム80は、収容チャンバーS内の冷気が冷蔵庫100の外部へ漏れるのを防ぐために、第1の扉206、第2の扉207の内側表面に密着される。
また、外側面13と側壁22は面一であり、外観上の滑らかさを確保し、外観が向上し、かつ扉20の取付にも便利であるが、これに限定されない。
図18~図21を参照すると、扉20が閉状態から第1の中間開角度α11まで開く過程において、第1の切替金具401と第2の切替金具402は相対的に静止しており、第1の上部自由セクション4131と第1の下部自由セクション4141が重なり合って第1の自由セクションS1を形成し、第2の上部自由セクション4151と第2の下部自由セクション4161が重なり合って第2の自由セクションS2を形成し、第1の軸本体311は初期位置A1にその場で回転し、第2の軸本体312は第1の軸本体311を中心として第1のセクションL1内を移動し、扉20が庫本体10に対してその場で回転して突出部25が凹溝12から脱出する。
具体的には、突出部25は切欠121を介して凹溝12から徐々に脱出すると同時に、垂直ビーム80は収容チャンバーSに近い側に回転して第1の扉206と垂直ビーム80は第1の折畳角度βになっている。
ここで、突出部25が凹溝12から完全に脱出すると、垂直ビーム80が第2の扉207の開閉を影響するのを防ぐために、第1の折畳角度βは90度未満であることが好ましい。
なお、突出部25と凹溝12は円弧状に嵌合されるため、扉20が閉状態である場合、第1の方向Xまたは第2の方向Yにおいて、突出部25および凹溝12は相互に制限されている。このとき扉20が第1の中間開角度α11まで開く過程において扉20が第1の方向Xまたは第2の方向Yに沿って変位すると、突出部25と凹溝11が相互に干渉して引っ掛かって突出部25が凹溝12から脱出できず、ひいては扉20が開けない。
本実施形態では、扉20が第1の中間開角度α11まで開く過程において、扉20が庫本体10に対してその場で回転することにより、この過程において扉20が第1の方向Xまたは第2の方向Yに沿って変位せずに、突出部25が凹溝12からスムーズに脱出するのを確保する。
ここで、第1の中間開角度α11は10°以下であり、すなわち、扉20が約10°まで開く過程において、突出部25が凹溝12からの制限作用がなくなる。このとき、突出部25が凹溝12から完全に脱出するか、または突出部25が第1の方向Xまたは第2の方向Yに沿って変位しても凹溝12と相互に干渉しない状態である。
図22~図25を参照すると、扉20が第1の中間開角度α11から継続的に第2の中間開角度α12まで開く過程において、第1の切替金具401と第2の切替金具402は相対的に静止しており、第1の上部自由セクション4131と第1の下部自由セクション4141が重なり合って第1の自由セクションS1を形成し、第2の上部自由セクション4151と第2の下部自由セクション4161が重なり合って第2の自由セクションS2を形成し、第2の軸本体312は第2のセクションL2内を移動して第1の軸本体311を初期位置A1から停止位置A2に移動させるように駆動し、扉20が枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
ここで、側稜23が外側面13の収容チャンバーSに近い側に移動する。すなわち、このときヒンジ部品30は側稜23を収容チャンバーSに近い側に向かって移動させるように駆動し、扉20が開く過程において、側稜23が外側面13から突出して周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐ。
ここで、庫本体10の開放度を可能な限り保証して、扉20の干渉により庫本体10内の引出し、棚が開けない問題を回避するために、側稜23が収容チャンバーSに近い側に向かって外側面13の平面内に移動した後、ヒンジ部品30は側稜23をこの平面内で移動させて収容チャンバーSに徐々に近接させるように駆動する。
すなわち、このとき側稜23が対応の外側面13から突出しないようにする前提下で、側稜23を可能な限り外側面13に近接させ、このようにすれば、扉20が開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐだけでなく、庫本体10の開放度を可能な限り保証することができる。
図26~図29を参照すると、扉20が第2の中間開角度α12から継続的に第1の開角度α1まで開く過程において、第1の切替金具401と第2の切替金具402は相対的に静止しており、第1の上部自由セクション4131と第1の下部自由セクション4141が重なり合って第1の自由セクションS1を形成し、第2の上部自由セクション4151と第2の下部自由セクション4161が重なり合って第2の自由セクションS2を形成し、第2の軸本体312は第3のセクションL3内を移動して第1の軸本体311を停止位置A2から初期位置A1に向かって移動させ、扉20は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動して、側稜23が側面13の収容チャンバーSに近い側に保持される。
ここで、側稜23は外側面13の平面内で移動しながら収容チャンバーSに近接する。
理解できるように、扉20が第2の中間開角度α12から継続的に第1の開角度α1まで開く過程において、扉20が庫本体10に対してその場で回転すると、側稜23が収容チャンバーSに近い側に向かって徐々に移動すると同時に、扉20が収容チャンバーSに向かって徐々に移動するので、扉20が庫本体10内の引出し、棚などの開きを阻害し、つまり庫本体10の開放度が減少する。
本実施形態のヒンジ部品30は側稜24を外側面13の平面内を移動させるように駆動し、つまり扉20が庫本体10から可能な限り離れ、庫本体10の開放度を保証し、扉20の干渉により庫本体10内の引出し、棚が開けない問題を回避するだけでなく、側稜23が収容チャンバーSから離れる方向に向かって外側面13から突出するのを回避することができる。
なお、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第4の軸本体322が常に制限セクション4222によって制限され、切替部品40は第2のヒンジ金具32を制限する。
また、この過程において、第1の上部自由セクション4131と第1の下部自由セクション4141は常に重なり合って第1の自由セクションS1を形成し、第2の上部自由セクション4151と第2の下部自由セクション4161は常に重なり合って第2の自由セクションS2を形成し、つまり第1の切替金具401と第2の切替金具402の移動軌跡は完全に同じであり、かつ第1の軸本体311が第1の自由セクションS1を移動すると同時に、第2の軸本体312が第2の自由セクションS2を移動し、この過程において第1の切替金具401と第2の切替金具402は常にずらされていることなく、つまり第1の切替金具401と第2の切替金具402は相対的に静止するため、第1の上部自由セクション4131と第1の下部自由セクション4141の相互ずれを回避すると同時に、第2の上部自由セクション4151と第2の下部自由セクション4161の相互ずれを回避することができ、このようにすれば、第1の軸本体311が第1の自由セクションS1をスムーズに移動し、かつ第2の軸本体312が第2の自由セクションS2をスムーズに移動するのを確保する。
図30~図33を参照すると、扉20が第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第1の切替金具401および第2の切替金具402は相対的に移動して第4の軸本体322が制限セクション4222から脱出し、かつ第1の軸本体311および/または第2の軸本体312はロックセクション4132、4142、4152、4162によって制限されて切替部品40は第1のヒンジ金具31を制限する。
ここで、「第1の切替金具401および第2の切替金具402は相対的に移動して第2のヒンジ金具32が切替部品40の制限から脱出し、かつ第1の軸本体311および/または第2の軸本体312はロックセクション4132、4142、4152、4162によって制限されて切替部品40は第1のヒンジ金具31を制限する」とは、切替部品40と第2のヒンジ金具32は相対的に移動して、切替部品40と第2のヒンジ金具32が相互に制限されなくなり、切替部品40と第1のヒンジ金具31は相対的に移動して、切替部品40と第1のヒンジ金具31が相互に制限されなくなることを指す。
本実施形態では、第1の軸本体311は第1の上部ロックセクション4132および第1の下部ロックセクション4142によって同時に制限され、第2の軸本体312は第2の上部ロックセクション4152および第2の下部ロックセクション4162によって同時に制限され、第4の軸本体322は第4の制限セクション4222から脱出し、具体的な説明は以下の通りである。
扉20が第1の開角度α1まで開く場合、第2の軸本体312は第2の自由セクションS2から第2の下部ロックセクション4162に移動して制限される。このとき第1の軸本体311および第2の軸本体312は第1の自由セクションS1、第2の自由セクションS2に対して移動できなくなる。このときの第1の軸本体311は第1の上部ロックセクション4132および第1の下部ロックセクション4142に隣接し、第2の軸本体312は第2の上部ロックセクション4152に隣接し、第1の上部ロックセクション4132と第2の上部ロックセクション4152の軌跡は第1の軸本体311および第2の軸本体312の移動経路に対応する。
扉20が第1の開角度α1から継続的に開く場合、扉20は扉20に接続された第2のヒンジ金具32を移動させ、第2のヒンジ金具32は第3の自由セクション4211および第4の制限セクション4222を介して第3の軸本体321および第4の軸本体322に作用力を加え、さらに、第3の軸本体321および第4の軸本体322は第1の切替金具401および第2の切替金具402を移動させるように駆動する。
具体的には、このとき第1の軸本体311は第1の上部ロックセクション4132に隣接し、第2の軸本体312は第2の上部ロックセクション4152に隣接し、第1の切替金具401は、第1の軸本体311が第1の上部ロックセクション4132によって制限され、かつ第2の軸本体312が第2の上部ロックセクション4152によって制限されるまで、第1の軸本体311および第2の軸本体312に対して第1の角度で移動すると同時に、第2の切替金具402は、第1の軸本体311が第2の上部ロックセクション4152内で制限されるまで、第5の軸本体50を中心として第1の軸本体311に対して第2の角度で移動し、この過程において、第2の軸本体312と第2の下部ロックセクション4162は常に接触し、第2の角度は第1の角度よりも大きい。
すなわち、第1の切替金具401および第2の切替金具402は両方とも一定角度で回転し、第2の切替金具402の回転角度は第1の切替金具401の回転角度よりも大きく、第1の切替金具401と第2の切替金具402間も相対的に移動して相互にずらされている。
理解できるように、第1の切替金具401および第2の切替金具402の回転過程は固定の順序に限らず、同時に回転してもよく、例えば、第1の切替金具401と第2の切替金具402がある回転角度の範囲内で同期に回転した後、第1の切替金具401と第2の切替金具402は相互にずらされている。
実際の操作では、第1の切替金具401および第2の切替金具402は、第1の溝本体411および第2の溝本体412をそれぞれ第1の軸本体311および第2の軸本体312に対して回転させるように駆動し、第1の軸本体311が第1の自由セクションS1から脱出されて第1の上部ロックセクション4132および第1の下部ロックセクション4142に当接され、つまり、第1の軸本体311は第1の上部ロックセクション4132および第1の下部ロックセクション4142によって同時に制限され、第2の軸本体312が第2の自由セクションS2から脱出されて第2の上部ロックセクション4152および第2の下部ロックセクション4162に当接され、つまり、第2の軸本体312は第2の上部ロックセクション4152および第2の下部ロックセクション4162によって同時に制限され、それと同時に、第2の切替金具402の移動によって第4の軸本体322が第4の制限セクション4222から脱出する。
理解できるように、第1の軸本体311は第1の上部ロックセクション4132および第1の下部ロックセクション4142にある場合、第1の切替金具401と第2の切替金具402は相互にずらされているため、そもそも相互に重り合っている第1の上部自由セクション4131と第1の下部自由セクション4141も相互にずらされている。このとき相互にずらされている第1の上部自由セクション4131と第1の下部自由セクション4141は、第1の軸本体311が第1の上部ロックセクション4132および第1の下部ロックセクション4142から脱出することを制限し、つまり、扉20が継続的に開く過程において、第1の軸本体311が常に第1の上部ロックセクション4132および第1の下部ロックセクション4142に保持されるのを確保する。
同様に、第2の軸本体312が第2の上部ロックセクション4152および第2の下部ロックセクション4162にあるとき、第1の切替金具401と第2の切替金具402は相互にずらされているため、そもそも相互に重り合っている第2の上部自由セクション4151と第2の下部自由セクション4161も相互にずらされている。このとき相互にずらされている第2の上部自由セクション4151と第2の下部自由セクション4161は、第2の軸本体312が第2の上部ロックセクション4152および第2の下部ロックセクション4162から脱出するのを制限し、つまり、扉20が継続的に開く過程において、第2の軸本体312が常に第2の上部ロックセクション4152および第2の下部ロックセクション4162に保持されるのを確保する。
また、第2の切替金具402の回転角度は第1の切替金具401の回転角度よりも大きく、つまり第2の切替金具402と第1の切替金具401は相互にずらされ、第1のヒンジ金具31と切替部品40間のロック効果をさらに向上させ、第1の軸本体311が常に第1の上部ロックセクション4132および第1の下部ロックセクション4142に保持されるのを確保し、かつ第2の軸本体312が常に第2の上部ロックセクション4152および第2の下部ロックセクション4162に保持されるのを確保する。
同時に、第1の切替金具401および第2の切替金具402が相対的に移動すると、第1の切替金具401にある第3の軸本体321と第2の切替金具402にある第4の軸本体322間の間隔が変化し、第3の軸本体321は常に第3の自由セクション4211に保持され、第4の軸本体322が第4の制限セクション4222から第4の自由セクション4221に移動し、つまり第4の軸本体322が第4の制限セクション4222から脱出する。
図34~図37を参照すると、扉20が第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第1の切替金具401と第2の切替金具402は相対的に静止しており、第3の軸本体321は第3の自由セクション421を移動し、第4の軸本体322は第4の自由セクション4221を移動する。
ここで、第1の開角度α1の範囲は約80°~83°であり、第2の開角度α2は約90°であり、最大開角度α3は90°よりも大きく、すなわち、扉20が80°~83°まで開く過程において、扉20は最初にその場で回転し、次に第1の方向Xに沿って変位し、扉20が開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、その後扉20は第2の方向Yに沿って変位し、扉20により庫本体10内の引出し、棚などの開きを阻害するのを防ぎ、最終的に80°~83°まで達し、その後扉20が継続的に90°まで開く過程において、切替部品40が移動して、扉20が回転軸を交換して継続的に回転し、つまり90°の後、扉20が第3の軸本体321を回転軸として庫本体10に対して継続的にその場で回転し、扉20がさらに開かれる。
理解できるように、角度は上記の説明に限定されない。
上記から分かるように、本実施形態は、切替部品40による第1のヒンジ金具31、第2のヒンジ金具32に対するロックおよびアンロック作用により、第1のヒンジ金具31および第2のヒンジ金具32の順序切替を効果的に制御でき、扉20がスムーズに開かれる。
理解できるように、扉20が閉じる過程において、つまり扉20が最大開角度α3から閉じられると、切替部品40も第1のヒンジ金具31および第2のヒンジ金具32の順序切替を効果的に制御でき、つまり扉20が最大開角度α3から第2の開角度α2まで閉じる過程において、第3の軸本体321は第3の自由セクション4211を移動し、第4の軸本体322は第4の自由セクション4221を移動し、かつ切替部品40は第1のヒンジ金具31をロックし、扉20が第2の開角度α2から第1の開角度α1まで閉じる過程において、第1の切替金具401および第2の切替金具402は相対的に移動して第1のヒンジ金具31が切替部品40の制限から脱出し、かつ第4の軸本体322が第4の制限セクション4222によって制限され、切替部品40は第2のヒンジ金具32をロックし、扉20が第1の開角度α1から完全に閉じるまで閉じる過程において、第1の軸本体311が第1の自由セクションS1を移動し、第2の軸本体312が第2の自由セクションS2を移動する。
言い換えれば、扉20の閉じる過程と扉20の開く過程の順序は反対であり、切替部品40による第1のヒンジ金具31、第2のヒンジ金具32に対するロックおよびアンロック作用により、扉20開閉過程においての第1のヒンジ金具31、第2のヒンジ金具32の切替順序を効果的に制御することができる。
本実施形態では、第1の軸本体311の中心と側稜23の間に第1の間隔があり、第1の軸本体311の中心と前壁21の間に第2の間隔があり、第1の軸本体311の中心と側壁22の間に第3の間隔があり、第3の軸本体312の中心と側稜23の間に第4の間隔があり、第3の軸本体312の中心と前壁21の間に第5の間隔があり、第3の軸本体312の中心と側壁22の間に第6の間隔があり、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の間隔、第2の間隔および第3の間隔は最初に変化せず、徐々に減少してから増加する傾向があり、扉20が第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第4の間隔、第5の間隔および第6の間隔は変化しない。
また、本実施形態では、第1の軸本体311と第3の軸本体321は相互にずらされ、このようにすれば、ビルトインキャビネットや冷蔵庫100の収容空間が小さいシナリオに適している。
図38を参照すると、冷蔵庫100がキャビネット200に埋め込まれた場合の概略図を例にして説明する。
本実施形態では、庫本体10は開口102および開口102の周りに配置された前端面103を含み、庫本体10は、収容チャンバーS、およびヒンジ部品30に隣接して扉20の回転経路の延伸セクション上に延伸する外側面13をさらに含み、扉20は、収容チャンバーSから離れた前壁21、および前壁21と収容チャンバーS間に常に挟み付けられた側壁22を含み、前壁21と側壁22の間に側稜23がある。
ここで、扉20が閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、扉20が第1の軸本体311を中心として回転し、第1の軸本体311と前端面103の間に第1の距離があり、扉20が第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、扉20が第3の軸本体321を中心として回転し、第3の軸本体321と前端面103の間に第2の距離があり、第2の距離が第1の距離よりも大きく、このようにすれば、完全埋込式冷蔵庫100の最大開角度を大幅に増加することができる。
また、第1の軸本体311と外側面13の間に第3の距離があり、扉20が第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第3の軸本体321と外側面13の間に第4の距離があり、第4の距離が第3の距離よりも小さく、庫本体10の開放度をさらに増加することができる。
具体的に、以下の通り説明する。
冷蔵庫100のいくつかの移動軌跡では、第1の軸本体311および第3の軸本体321は扉20に対して移動し、または、ヒンジ部品30は、第1の軸本体311に嵌合された第2の軸本体312および第3の軸本体321に嵌合された第4の軸本体322をさらに含み、説明の便宜上、扉20が最初に第1の軸本体311を中心として回転した後、切替部品40によって切り替得られて第3の軸本体321を中心として回転すると簡単に見なされる。
実際の操作では、埋込効果を高めるために、冷蔵庫100がキャビネット200に完全に埋め込まれるのが好ましく、冷蔵庫100はフリービルトイン式冷蔵庫であり、つまりキャビネット200の前端201と扉20の庫本体10から離れた側の前壁21は面一であり、または扉20の前壁21がキャビネット200の前端201から完全に突出しない。
従来技術では、冷蔵庫はすべて単軸冷蔵庫であり、冷蔵庫の回転軸と冷蔵庫の側壁および前壁の間に一定の距離を空ける必要があり、このようにすれば、発泡や他のプロセスに十分な空間を提供することができ、つまり、既存の冷蔵庫の回転軸の位置はほぼ図38の第1の軸本体311の位置にあり、この場合、単軸冷蔵庫をキャビネット200に埋め込んだ後、キャビネット200の前端201と内壁202間に挟み付けられた稜角203が扉20の側稜23に対応して配置されるため、扉20が開くと、側稜23が扉20と干渉して扉20の最大開角度を制限し、扉20の正常開きを保証するために、従来技術では一般にキャビネット200の内壁202と冷蔵庫100間の間隙を増加する方法を採用しているが、この間隙は約10cmであるため、埋込効果に悪影響を与え、有限空間の合理的な利用に役立たない。
図38を参照すると、影付きの領域は、閉状態の扉20を示し、扉20が開く過程において、扉20が常に第1の軸本体311を中心として回転し(つまり従来技術)、図38の点線の扉20'を参照すると、第1の軸本体311が前端面103に近い。つまりこのとき第1の軸本体311がキャビネット200の前端201から離れ、扉20'が一定角度まで開くと、キャビネット200の稜角203が扉20'と相互に干渉して扉20'の最大開角度を制限する。
本実施形態では、第3の軸本体321は第1の切替金具401上に配置され、扉20の開く過程において、切替部品40は第1のヒンジ金具31、第2のヒンジ金具32に対して移動して第3の軸本体321は前端面103から徐々に離れ、つまり第3の軸本体321はキャビネット200の前端201に徐々に近接する方向に向かって移動する。すなわち、このとき扉20全体が庫本体10から離れる方向に向かって移動し、図38の実線の扉20を参照すると、キャビネット200の稜角203の扉20への干渉作用が大幅に減少し、扉20が比較的大きな角度まで開くと、キャビネット200の稜角203との干渉が発生し、扉20の最大開角度を大幅に増加させる。
すなわち、本実施形態は、切替部品40の作用により後階段で扉20が第3の軸本体321を中心として回転し、冷蔵庫100がキャビネット200に自由に埋め込まれるのを保証する前提下で、扉20の最大開角度、ユーザが冷蔵庫100を容易に操作することができ、ユーザの体験を大幅に向上させることができる。
そして、本実施形態では、キャビネット200の内壁202と冷蔵庫100間の間隙を増大する必要がなく、冷蔵庫100とキャビネット200を隙間なく接続して、埋込効果を大幅に向上させることができる。
また、本実施形態の切替部品40は、第3の軸本体321をキャビネット200の前端201に近接する方向に向かって徐々に移動させるように駆動すると同時に、第3の軸本体321をキャビネット200の内壁202に徐々に近接させるように駆動し、すなわち、扉20が第3の軸本体321を中心として回転する。このときの第3の軸本体321は第1の軸本体311よりもキャビネット200の前端201および内壁202に近接し、このようにすれば、扉20の最大開角度を増加させるだけでなく、扉20を庫本体10から離間させて庫本体10の開放度を増加し、庫本体10内の棚や引出しなどの開閉を容易にして、つまり物品のアクセスを容易にする。
もちろん、最終的に回転軸としての第3の軸本体321は他の位置に配置されてもよく、例えば、扉20が第3の軸本体321を中心として回転する。このときの第3の軸本体321は第1の軸本体311よりもキャビネット200の前端201に近接し、かつ第3の軸本体321は第1の軸本体311よりもキャビネット200の内壁202などから離れる。
理解できるように、切替部品40は、扉20の開閉過程において、第1のヒンジ金具31、第2のヒンジ金具32の切替順序を制御することで、扉20の開閉過程において、キャビネット200との相互干渉を効果的に回避することができる。
また、なお、具体的な軸溝本体設計により、扉20の移動軌跡を効果的に制御でき、本実施形態では、庫本体10はヒンジ部品30に接続された枢動側Pを含み、扉20が開く過程において、ヒンジ部品30は少なくとも扉20を枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動させるように駆動し、扉20が開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、軸溝本体の具体的な設計以下の実施形態を参照すればよい。
本実施形態では、扉20の異なる領域にあるヒンジ部品30は構造が異なり、上記ヒンジ部品30は扉20の上方と庫本体10間にあるヒンジ部品30であり、以下、図39および図40を参照すると、扉20の下方と庫本体10間にあるヒンジ部品30'を簡単に説明する。
下方のヒンジ部品30'と上方のヒンジ部品30の相違点は以下の通りである。下方ヒンジ部品30'の第1のヒンジ金具31'上に突出部313'が設けられ、第2のヒンジ金具32'上に対応の係合フック323'が設けられ、係合フック323'は弾性部品であり、扉20が閉状態である場合、突出部313'は係合フック323'を押して変形させ、扉20と庫本体10が密接に嵌合され、扉20が開く過程において、扉20は係合フック323'を移動させるように駆動し、係合フック323'は変形して突出部313'から脱出する。
すなわち、扉20が閉状態である場合、突出部313'と係合フック323'の間に締りばめがあり、扉20の閉鎖効果を向上させる。
なお、第1のヒンジ金具31'と第2のヒンジ金具32'の間に切替部品40'が接続され、第2のヒンジ金具32'は、厚さ方向に沿って切替部品40'を通過する延伸セクション324'をさらに含み、延伸セクション324'が係合フック323'に接続され、このようにすれば、係合フック323'は水平に配置され突出部313'と相互に嵌合される。
また、第1の実施形態では、冷蔵庫100はサイドバイサイド冷蔵庫100’であり得る。
図41~図43を参照すると、冷蔵庫はサイドバイサイド冷蔵庫100'である場合、庫本体10'はヒンジ部品30’に接続された枢動側P、収容チャンバーS、および収容チャンバーSを第1の収容室S3と第2の収容室S4に分割するための固定ビーム70'を含む。
扉20'は、第1の収容室S3に対して配置された第1の扉204'および第2の収容室S4に対応して配置された第2の扉205'を含む。
固定ビーム70'は庫本体10’の開口まで延伸し、固定ビーム70'の扉20'に近い側はある程度の幅を有する接触面71'である。
サイドバイサイド冷蔵庫のヒンジ部品30'と第1の実施形態中のヒンジ部品30の構造は同様であるため、第1の実施形態中のヒンジ部品30の説明を参照すればよい。
扉20'が閉状態である場合、第1の扉204'および第2の扉205'はともに固定ビーム70’に接触し、扉20'が閉状態から開く場合、扉20'が庫本体10'に対してその場で回転し、扉20'が固定ビーム70'から離れる。
理解できるように、扉20'が閉状態から開く場合、扉20'がまず庫本体10'に対してその場で回転し、つまり扉20'が他の方向に変位せずに回転し、ある方向の扉20'の変位により扉20'が通常に開けない状況を効果的に回避することができる。
このとき、第1の扉204'が開く場合水平方向に変位すると、第1の扉204'と第2の扉205'の間が相互に干渉して第1の扉204'、第2の扉205'が通常に開けないが、本実施形態のサイドバイサイド冷蔵庫が開く場合第1の扉204'、第2の扉205'はその場で回転しているので、隣接する第1の扉204'と第2の扉205'間の相互干渉を効果的に回避することができる。
扉20'の他の開角度、およびヒンジ部品30'の他の説明は第1の実施形態の説明を参照すればよく、ここで繰り返さない。
以下、図44~図78を参照すると、第2の組合せ方式を第2の実施形態として本発明のヒンジ部品30aを具体的に説明し、説明の便宜上、本実施形態における第1の実施形態と同じまたは類似の部材に同じまたは類似の符号をつけ、以下は同様である。
冷蔵庫100aは庫本体10a、庫本体10aを開閉するための扉20a、および庫本体10aと扉20aを接続するためのヒンジ部品30aを含む。
本実施形態の構造は、ヒンジ部品30aを備えたマルチドア冷蔵庫100aに適用可能であるだけでなく、他のシナリオ、例えばキャビネット、ワインキャビネット、ワードローブなどにも適用可能であることを強調すべきであり、本実施形態はマルチドア冷蔵庫100aを例に取って説明するが、これに限定されない。
庫本体10aは収容チャンバーSおよびヒンジ部品30aに接続された枢動側Pを含む。
ここで、「枢動側P」は扉20aが庫本体10aに対して回転する領域、つまりヒンジ部品30aが配置された領域として定義され、枢動側Pから収容チャンバーSに向かう方向は第1の方向Xとして定義され、収容チャンバーSから枢動側Pに向かう方向は第2の方向Yとして定義される。
具体的には、冷蔵庫100aの左右両側にともにヒンジ部品30aが設けられる場合、庫本体10aは左側枢動側P1および右側枢動側P2を含み、枢動側Pが左側枢動側P1である場合、第1の方向Xは左から右への方向であり、第2の方向Yは右から左への方向であり、枢動側Pが右側枢動側P2である場合、第1の方向Xは右から左への方向であり、第2の方向Yは左から右への方向であり、つまり、異なる枢動側Pに対応し、第1の方向Xと第2の方向Yは実際に異なるが、以下、枢動側Pが左側枢動側P1である場合を例にして説明する。
扉20aに第1の嵌合部25aが設けられ、庫本体10aに第2の嵌合部12aが設けられる。
図44~図51を参照すると、ヒンジ部品30aは、庫本体10aに固定された第1のヒンジ金具31a、扉20aに固定された第2のヒンジ金具32a、および第1のヒンジ金具31aと第2のヒンジ金具32aを接続するための切替部品40aを含む。
第1のヒンジ金具31aと切替部品40aは、相互に嵌合された第1の軸本体群311a、312aおよび第1の溝本体群411a、412aを介して相対的に移動し、第1の軸本体群311a、312aは第1の軸本体311aおよび第2の軸本体312aを含み、第1の溝本体群411a、412aは、第1の自由セクションS1、第2の自由セクションS2およびロックセクション4132a、4142a、4152a、4162aを含み、第1の自由セクションS1は、対向して配置された初期位置A1および停止位置A2を有し、第2の自由セクションS2は、連結された第1のセクションL1および第2のセクションL2を含む。
第2のヒンジ金具32aと切替部品40aは、相互に嵌合された第2の軸本体群321a、322aおよび第2の溝本体群421a、422aを介して相対的に移動し、第2の軸本体群321a、322aは、第3の軸本体321aおよび第4の軸本体322aを含み、第2の溝本体群421a、422aは、第3の自由セクション421a、第4の自由セクション4221aおよび制限セクション4222aを含み、第3の自由セクション421aは、対向して配置された開始位置B1および枢動位置B2を有し、第4の自由セクション4221aは連結された移動セクションM1および回転セクションM2を含む。
扉20aが閉状態である場合(図52~図55を参照)、第1の軸本体311aは初期位置A1に配置され、第2の軸本体312aは第1のセクションL1の第2のセクションL2から離れた一端に配置され、かつ第4の軸本体322aは制限セクション4222aに配置されて切替部品40aは第2のヒンジ金具32aを制限し、第1の嵌合部25aと第2の嵌合部12aは相互に係合する。
ここで、第1の嵌合部25aと第2の嵌合部12aの相互係合により、扉20aと庫本体10aの密閉が実現され、第1の嵌合部25aと第2の嵌合部12aの具体的な形態は実際の状況に応じて決定すればよい。
扉20aが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において(図56~図63を参照)、第1の軸本体311aは初期位置A1にその場で回転し、第2の軸本体312aは第1の軸本体311aを中心として第1のセクションL1内を移動し、扉20aは庫本体10aに対してその場で回転した後、第2の軸本体312aは第2のセクションL2内を移動して第1の軸本体311aを初期位置A1から停止位置A2に移動させるように駆動し、扉20aが枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
具体的には、扉20aが閉状態から第1の中間開角度α11まで開く過程において(56~図59を参照)、第1の軸本体311aは初期位置A1にその場で回転し、第2の軸本体312aは第1の軸本体311aを中心として第1のセクションL1内を移動し、扉20aは庫本体10aに対してその場で回転し、第1の嵌合部25aが第2の嵌合部12aから脱出する。
ここで、扉20aが閉状態から第1の中間開角度α11まで開く過程において、扉20aは庫本体10aに対してその場で回転し、つまり扉20aが他の方向に変位せずに回転し、ある方向の扉20aの変位により第1の嵌合部25aが第2の嵌合部12aから脱出されなくなる現象を効果的に回避することができる。
なお、本実施形態中の冷蔵庫100aは、第1の嵌合部25aおよび第2の嵌合部12aを含むシングルドア冷蔵庫、または第1の嵌合部25aおよび第2の嵌合部12aを含むマルチドア冷蔵庫などであり得る。
扉20aが第1の中間開角度α11から第1の開角度α1まで開く過程において(図60~図63を参照)、第2の軸本体312aは第2のセクションL2内を移動して第1の軸本体311aを初期位置A1から停止位置A2に移動させるように駆動し、扉20aが枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
ここで、扉20aが第1の中間開角度α11から継続的に第1の開角度α1まで開く過程において、扉20aが収容チャンバーSの側に向かって移動する。つまりこのとき扉20aは庫本体10aに対して回転しながら庫本体10aに対して第1の方向Xに沿って変位し、このようにすれば、扉20aの回転過程においてが収容チャンバーSから離れた一側に向かって庫本体10aから突出する距離が大幅に減少し、つまり扉20aが第1の方向Xに沿った変位は扉20aの回転過程において第2の方向Yに沿って庫本体10aから突出する部分を相殺し、扉20aが開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、ビルトインキャビネットまたは冷蔵庫100aの収容空間が小さいシナリオに適している。
扉20aが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において(図64~図67を参照)、第4の軸本体322aが制限セクション4222aから脱出し、かつ第1の軸本体311aおよび/または第2の軸本体312aがロックセクション4132a、4142a、4152a、4162aによって制限され、切替部品40aは第1のヒンジ金具31aを制限する。
扉20aが第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において(図68~図75を参照)、第4の軸本体322aは移動セクションM1内を移動して第3の軸本体321aを開始位置B1から枢動位置B2まで移動させるように駆動し、扉は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動した後、第3の軸本体321aは枢動位置B2に保持され、第4の軸本体322aは第3の軸本体321aを中心として回転セクションM2を移動し、扉20aは庫本体10aに対して継続的にその場で回転する。
具体的には、扉20aが第2の開角度α2から継続的に第2の中間開角度α21まで開く過程において(図68~図71を参照)、第4の軸本体322aは移動セクションM1内を移動して第3の軸本体321aを開始位置B1から枢動位置B2まで移動させるように駆動し、扉は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する。
ここで、扉20aが第2の開角度α2から継続的に第2の中間開角度α21まで開く過程において、扉20aが枢動側Pの一側に向かって移動する。つまりこのとき扉20aが庫本体10aに対して第2の方向Yに沿って変位し、このようにすれば、扉20aが可能な限り庫本体10aから離れ、庫本体10aの開放度を保証し、扉20aの干渉により庫本体10a内の引出し、棚などが開けない問題を回避することができる。
扉20aが第2の中間開角度α21から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において(図72~図75を参照)、第3の軸本体321aは枢動位置B2に保持され、第4の軸本体322aは第3の軸本体321aを中心として回転セクションM2を移動し、扉20aは庫本体10aに対して継続的にその場で回転する。
本実施形態では、扉20aは、庫本体10aに枢軸接続されて水平方向に沿って並列して配置された第1の扉206aおよび第2の扉207aを含む。
冷蔵庫100aは、第1の扉206aの第2の扉207aに近い側に可動に接続された垂直ビーム80aをさらに含み、第1の嵌合部25aは垂直ビーム80aに配置される。
ここで、垂直ビーム80aは第1の扉206aの右側に可動に接続され、垂直ビーム80aと第1の扉206aは戻りばね81aを介して接続され、垂直ビーム80aは垂直方向の軸線を中心として第1の扉206aに対して回転し、言い換えれば、垂直ビーム80aは戻りばね81aの作用により第1の扉206aに対して回転しある所定の位置に保持される。
第1の嵌合部25aは垂直ビーム80aから上方に突出する突出部25aである。
第2の嵌合部12aは庫本体10aに固定され、例えば、第2の嵌合部12aはベース104a上の凹溝12aであり、ベース104aは収容チャンバーSの頂部に固定され、凹溝12aの一端は切欠121aを有し、切欠121aの開口方向は前方に向かい、突出部25aおよび凹溝12aは両方とも円弧状であり、突出部25aは切欠121aを介して凹溝12aに対して進出することで、突出部25aと凹溝12aの相互制限および相互分離を実現する。
もちろん、理解できるように、第1の嵌合部25a、第2の嵌合部12aの具体構造は上記の説明に限定されるものではなく、つまり第1の嵌合部25aは垂直ビーム80aでの突出部25aに限らず、第2の嵌合部12aは突出部25aに嵌合された凹溝12aに限らず、第1の嵌合部25aおよび第2の嵌合部12aは冷蔵庫100aの他の領域に相互に嵌合された構造であり得る。
本実施形態では、扉20aは、庫本体10aに枢軸接続されて水平方向に沿って並列して配置された第3の扉208aおよび第4の扉209aをさらに含み、第3の扉208aは第1の扉206aの下方に配置され、かつ第4の扉209aは第2の扉207aの下方に配置され、冷蔵庫100aは、第3の扉208aおよび第4の扉209aの下方に配置された引出し300aをさらに含む。
ここで、第1の扉206aおよび第2の扉207aに対応する収容チャンバーSは冷蔵室であり、つまり冷蔵室はサイドバイサイド構造であり、第3の扉208aおよび第4の扉209aはそれぞれ独立した2つの温度変化収容室に対応し、引出し300aは冷凍引出しである。
なお、冷蔵庫100aは庫本体10aの内部に固定されて2つの温度変化収容室を分割するための固定ビームをさらに含み、第3の扉208aおよび第4の扉209aは固定ビームに嵌合されて封止される。すなわち、このとき第3の扉208aおよび第4の扉209aに垂直ビームを配置する必要がなくなる。
継続的に図49~図51を参照すると、第1のヒンジ金具31aは第1の軸本体311aおよび第2の軸本体322aを含み、切替部品40aは第1の自由セクションS1を有する第1の溝本体411a、第2の自由セクションS2を有する第2の溝本体412a、第3の軸本体321aおよび第4の軸本体322aを含み、第2のヒンジ金具32aは第3の自由セクション421aを有する第3の溝本体421aおよび第4の自由セクション4221aを有する第4の溝本体422aを含む。
切替部品40aは相互に嵌合された第1の切替金具401aおよび第2の切替金具402aを含む。
第1の溝本体411aは、第1の切替金具401aに配置された第1の上部溝本体413aおよび第2の切替金具402aに配置された第1の下部溝本体414aを含み、第1の自由セクションS1は、第1の上部溝本体413aに配置された第1の上部自由セクション4131aおよび第1の下部溝本体414aに配置された第1の下部自由セクション4141aを含む。
第2の溝本体412aは、第1の切替金具401aに配置された第2の上部溝本体415aおよび第2の切替金具402aに配置された第2の下部溝本体416aを含み、第2の自由セクションS2は、第2の上部溝本体415aに配置された第2の上部自由セクション4151aおよび第2の下部溝本体416aに配置された第2の下部自由セクション4161aを含む。
ロックセクション4132a、4142a、4152a、4162aは、第1の上部自由セクション4131aと連通する第1の上部ロックセクション4132a、第1の下部自由セクション4141aと連通する第1の下部ロックセクション4142a、第2の上部自由セクション4151aと連通する第2の上部ロックセクション4152aおよび第2の下部自由セクション4161aと連通する第2の下部ロックセクション4162aを含む。
第1の上部ロックセクション4132aと第1の下部ロックセクション4142aは常にずらされ、第2の上部ロックセクション4152aと第2の下部ロックセクション4162aは常にずらされている。
ここで、「常にずらされている」とは、扉20aの開く過程において、第1の上部ロックセクション4132aと第1の下部ロックセクション4142aは完全に重なり合う状態にならず、第2の上部ロックセクション4152aと第2の下部ロックセクション4162aも完全に重り合う状態にならないことを指す。
本実施形態では、第1の切替金具401aは第2の切替金具402aよりも第1のヒンジ金具31aに近く、つまり第1のヒンジ金具31a、第1の切替金具401a、第2の切替金具402aおよび第2のヒンジ金具32aは順次積み重ねられる。
以下、ヒンジ部品30aの具体的な動作手順を説明する。
本実施形態では、庫本体10aはヒンジ部品30aに隣接して扉20aの回転経路の延伸セクションに延伸する外側面13aを含み、扉20aは収容チャンバーSから離れた前壁21aおよび前壁21aと収容チャンバーS間に常に挟み付けられた側壁22aを含み、前壁21aと側壁22aの間に側稜23aがある。
図52~図55を参照すると、扉20aが閉状態である場合、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは相対的に静止しており、第1の上部自由セクション4131aと第1の下部自由セクション4141aが重なり合って第1の自由セクションS1を形成し、第2の上部自由セクション4151aと第2の下部自由セクション4161aが重なり合って第2の自由セクションS2を形成し、第1の軸本体311aは初期位置A1に配置され、第2の軸本体312aは第1のセクションL1の第2のセクションL2から離れた一端に配置され、突出部25aは凹溝12aによって制限される。
具体的には、突出部25aは凹溝12aによって制限されて、垂直ビーム80aが第2の扉207aまで延伸する。つまりこのとき、収容チャンバーS内の冷気が冷蔵庫100aの外部に漏れるのを防止するために、垂直ビーム80aは第1の扉206a、第2の扉207aの内側表面に密着される。
また、外側面13aと側壁22aは面一であり、外観上の滑らかさを確保し、外観が向上し、かつ扉20aの取付にも便利であるが、これに限定されない。
図56~図59を参照すると、扉20aが閉状態から第1の中間開角度α11まで開く過程において、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは相対的に静止しており、第1の上部自由セクション4131aと第1の下部自由セクション4141aが重なり合って第1の自由セクションS1を形成し、第2の上部自由セクション4151aと第2の下部自由セクション4161aが重なり合って第2の自由セクションS2を形成し、第1の軸本体311aは初期位置A1にその場で回転し、第2の軸本体312aは第1の軸本体311aを中心として第1のセクションL1内を移動し、扉20aは庫本体10aに対してその場で回転して、突出部25aが凹溝12aから脱出する。
具体的には、突出部25aは切欠121aを介して凹溝12aから徐々に脱出するのと同時に、垂直ビーム80aは収容チャンバーSに近い側に回転して、第1の扉206aと垂直ビーム80aは第1の折畳角度βになっている。
ここで、突出部25aが凹溝12aから完全に脱出すると、垂直ビーム80aが第2の扉207aの開閉を影響するのを回避するために、第1の折畳角度βは90a度未満であることが好ましい。
なお、突出部25aと凹溝12aは円弧状に嵌合されるので、扉20aが閉状態である場合、第1の方向Xまたは第2の方向Yにおいて、突出部25aおよび凹溝12aは相互に制限されている。このとき扉20aが第1の中間開角度α11まで開く過程において、扉20aが第1の方向Xまたは第2の方向Yに沿って変位すると、突出部25aと凹溝11aが相互に干渉して引っ掛かって、突出部25aが凹溝12aから脱出されなくなり、扉20aが開けない。
本実施形態では、扉20aが第1の中間開角度α11まで開く過程において、扉20aは庫本体10aに対してその場で回転し、この過程において、扉20aが第1の方向Xまたは第2の方向Yに沿って変位せず、突出部25aが凹溝12aからスムーズに脱出するのを保証する。
ここで、第1の中間開角度α11は10°以下であり、すなわち、扉20aが約10°まで開くと、第1の扉204aおよび第2の扉205a間の相互干渉という問題がなくなる。
図60~図63を参照すると、扉20aが第1の中間開角度α11から継続的に第1の開角度α1まで開く過程において、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは相対的に静止しており、第1の上部自由セクション4131aと第1の下部自由セクション4141aが重なり合って第1の自由セクションS1を形成し、第2の上部自由セクション4151aと第2の下部自由セクション4161aが重なり合って第2の自由セクションS2を形成し、第2の軸本体312aは第2のセクションL2内を移動して第1の軸本体311aを初期位置A1から停止位置A2に移動させるように駆動し、扉20aが枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
ここで、側稜23aが外側面13aの収容チャンバーSに近い側に移動する。すなわち、このときヒンジ部品30aは側稜23aを収容チャンバーSに近い側に向かって移動させるように駆動し、扉20aが開く過程において、側稜23aが外側面13aから突出することに起因して周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐことができる。
ここで、可能な限り庫本体10aの開放度を保証し、扉20aの干渉により庫本体10a内の引出し、棚などが開けない問題を回避するために、側稜23aは収容チャンバーSに近い側に向かって外側面13aの平面内に移動した後、ヒンジ部品30aは側稜23aをこの平面内で移動させて収容チャンバーSに徐々に近接させるように駆動する。
すなわち、このとき側稜23aが対応の外側面13aから突出しないことを保証する前提下で、側稜23aを可能な限り外側面13aに近接させ、このようにすれば、扉20aが開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐだけでなく、庫本体10aの開放度を可能な限り保証することができる。
なお、扉20aが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第4の軸本体322aは常に制限セクション4222aによって制限され、切替部品40aは第2のヒンジ金具32aを制限する。
また、この開く過程において、第1の上部自由セクション4131aと第1の下部自由セクション4141aは常に重なり合って第1の自由セクションS1を形成し、第2の上部自由セクション4151aと第2の下部自由セクション4161aは常に重なり合って第2の自由セクションS2を形成し、つまり第1の切替金具401aと第2の切替金具402aの移動軌跡は完全に同じであり、かつ第1の軸本体311aが第1の自由セクションS1を移動すると同時に、第2の軸本体312aが第2の自由セクションS2を移動し、この過程において第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは常にずらされていることなく、つまり第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは相対的に静止するため、第1の上部自由セクション4131aと第1の下部自由セクション4141aの相互ずれを回避すると同時に、第2の上部自由セクション4151aと第2の下部自由セクション4161aの相互ずれを回避することができ、このようにすれば、第1の軸本体311aが第1の自由セクションS1をスムーズに移動し、かつ第2の軸本体312aが第2の自由セクションS2をスムーズに移動することを保証することができる。
図64~図67を参照すると、扉20aが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第1の切替金具401aおよび第2の切替金具402aは相対的に移動して、第4の軸本体322aが制限セクション4222aから脱出し、かつ第1の軸本体311aおよび/または第2の軸本体312aがロックセクション4132a、4142a、4152a、4162aによって制限され、切替部品40aは第1のヒンジ金具31aを制限する。
ここで、「第1の切替金具401aおよび第2の切替金具402aは相対的に移動して第2のヒンジ金具32aが切替部品40aの制限から脱出し、かつ第1の軸本体311aおよび/または第2の軸本体312aがロックセクション4132a、4142a、4152a、4162aによって制限され、切替部品40aは第1のヒンジ金具31aを制限する」とは、切替部品40aと第2のヒンジ金具32aは相対的に移動して、切替部品40aと第2のヒンジ金具32aが相互に制限されなくなり、切替部品40aと第1のヒンジ金具31aは相対的に移動して、切替部品40aと第1のヒンジ金具31aは相互に制限される。
本実施形態では、第1の軸本体311aは第1の上部ロックセクション4132aおよび第1の下部ロックセクション4142aによって同時に制限され、第2の軸本体312aは第2の上部ロックセクション4152aおよび第2の下部ロックセクション4162aによって同時に制限され、かつ第4の軸本体322aは第4の制限セクション4222aから脱出し、以下の通り説明する。
扉20aが第1の開角度α1まで開く場合、第2の軸本体312aは第2の自由セクションS2から第2の下部ロックセクション4162aに移動して制限される。このとき第1の軸本体311aおよび第2の軸本体312aは第1の自由セクションS1、第2の自由セクションS2に対して移動できず、かつこのときの第1の軸本体311aは第1の上部ロックセクション4132aおよび第1の下部ロックセクション4142aに隣接し、第2の軸本体312aは第2の上部ロックセクション4152aに隣接し、第1の上部ロックセクション4132aと第2の上部ロックセクション4152aの軌跡は第1の軸本体311aおよび第2の軸本体312aの移動経路に適合される。
扉20aが第1の開角度α1から継続的に開く場合、扉20aは扉20aに接続された第2のヒンジ金具32aを移動させるように駆動し、第2のヒンジ金具32aは第3の自由セクション4211aおよび第4の制限セクション4222aによって第3の軸本体321aおよび第4の軸本体322aに付勢し、さらに、第3の軸本体321aおよび第4の軸本体322aは第1の切替金具401aおよび第2の切替金具402aを移動させるように駆動する。
具体的には、このとき第1の軸本体311aは第1の上部ロックセクション4132aに隣接し、第2の軸本体312aは第2の上部ロックセクション4152aに隣接し、第1の軸本体311aが第1の上部ロックセクション4132aによって制限され、かつ第2の軸本体312aが第2の上部ロックセクション4152aによって制限されるまで、第1の切替金具401aは第1の軸本体311aおよび第2の軸本体312aに対して第1の角度で移動し、同時に、第1の軸本体311aが第2の上部ロックセクション4152a内に制限されるまで、第2の切替金具402aは第5の軸本体50aを中心として第1の軸本体311aに対して第2の角度で移動し、この開く過程において、第2の軸本体312aと第2の下部ロックセクション4162aは常に接触し、第2の角度は第1の角度よりも大きい。
すなわち、第1の切替金具401aおよび第2の切替金具402aは両方とも一定角度で回転し、かつ第2の切替金具402aの回転角度が第1の切替金具401aの回転角度よりも大きく、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aの間も相対的に移動して相互にずらされている。
理解できるように、第1の切替金具401aおよび第2の切替金具402aの回転過程は一定の優先順序を有しなく、両者は同時に回転してもよく、例えば、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aはある回転角度の範囲内で同期に回転した後、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは相互にずらされている。
実際の操作では、第1の切替金具401aおよび第2の切替金具402aは第1の溝本体411aおよび第2の溝本体412aをそれぞれ第1の軸本体311aおよび第2の軸本体312aに対して回転させるように駆動し、第1の軸本体311aは第1の自由セクションS1から脱出されて第1の上部ロックセクション4132aおよび第1の下部ロックセクション4142aに当接され、つまり第1の軸本体311aは第1の上部ロックセクション4132aおよび第1の下部ロックセクション4142aによって同時に制限され、第2の軸本体312aは第2の自由セクションS2から脱出され第2の上部ロックセクション4152aおよび第2の下部ロックセクション4162aに当接され、つまり第2の軸本体312aは第2の上部ロックセクション4152aおよび第2の下部ロックセクション4162aによって同時に制限され、同時に、第2の切替金具402aの移動により、第4の軸本体322aが第4の制限セクション4222aから脱出する。
理解できるように、第1の軸本体311aは第1の上部ロックセクション4132aおよび第1の下部ロックセクション4142aに配置される場合、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは相互にずらされているため、そもそも相互に重り合っている第1の上部自由セクション4131aと第1の下部自由セクション4141aも相互にずらされている。このとき相互にずらされている第1の上部自由セクション4131aと第1の下部自由セクション4141aは、第1の軸本体311aが第1の上部ロックセクション4132aおよび第1の下部ロックセクション4142aから脱出するのを制限し、つまり扉20aが継続的に開く過程において第1の軸本体311aは常に第1の上部ロックセクション4132aおよび第1の下部ロックセクション4142aに保持されるのを保証する。
同様に、第2の軸本体312aは第2の上部ロックセクション4152aおよび第2の下部ロックセクション4162aに配置される場合、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは相互にずらされているため、そもそも相互に重り合っている第2の上部自由セクション4151aと第2の下部自由セクション4161aも相互にずらされている。このとき相互にずらされている第2の上部自由セクション4151aと第2の下部自由セクション4161aは、第2の軸本体312aが第2の上部ロックセクション4152aおよび第2の下部ロックセクション4162aから脱出するのを制限し、つまり扉20aが継続的に開く過程において第2の軸本体312aは常に保持第2の上部ロックセクション4152aおよび第2の下部ロックセクション4162aに保持されるのを保証する。
また、第2の切替金具402aの回転角度は第1の切替金具401aの回転角度よりも大きく、つまり第2の切替金具402aと第1の切替金具401aは相互にずらされ、第1のヒンジ金具31aと切替部品40aのロック効果をさらに高め、第1の軸本体311aが常に第1の上部ロックセクション4132aおよび第1の下部ロックセクション4142aに保持され、かつ第2の軸本体312aが常に第2の上部ロックセクション4152aおよび第2の下部ロックセクション4162aに保持されるのを保証する。
なお、本実施形態では、第1の上部ロックセクション4132aは第1の上部自由セクション4131aの初期位置A1に近い部分であり、扉20aが第1の開角度α1まで開く場合、第1の軸本体311aを停止位置A2から初期位置A1に向かって移動させる直前に、扉20aが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第1の軸本体311aは初期位置A1に移動し(つまり第1の上部ロックセクション4132aに移動し)、同時に、第2の軸本体312aは第1の下部ロックセクション4142aに移動し、この開く過程において、扉20aは実質的に収容チャンバーSから枢動側Pに向かって継続的に移動する。
図68~図71を参照すると、扉20aが第2の開角度α2から継続的に第2の中間開角度α21まで開く過程において、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは相対的に静止しており、第4の軸本体322aは移動セクションM1内を移動して第3の軸本体321aを開始位置B1から枢動位置B2まで移動させるように駆動し、扉は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動して、側稜23aが外側面13aの収容チャンバーSに近い側に保持される。
なお、本実施形態では、開始位置B1と枢動位置B2の連結線は移動セクションM1と平行である。すなわち、このとき扉20aは回転せずに水平変位してもよいが、これに限定されるものではなく、他の実施形態では、扉20aが回転しながら庫本体10aから離れる方向に移動してもよい。
理解できるように、扉20aが第2の開角度α2から継続的に第2の中間開角度α21まで開く過程において、扉20aは庫本体10aに対してその場で回転し、側稜23aが収容チャンバーSに近い側に向かって徐々に移動し、同時に、扉20aが収容チャンバーSに近接して徐々に移動すると、扉20aが庫本体10a内の引出し、棚などの開きを阻害し、つまり庫本体10aの開放度が減少する。
本実施形態のヒンジ部品30aは扉20aの水平変位により扉20aが庫本体10aから可能な限り離れ、庫本体10aの開放度を保証し、扉20aの干渉により庫本体10a内の引出し、棚などが開けない問題を回避することができ、側稜23aが収容チャンバーSから離れる方向に向かて外側面13aから突出するのを回避することができる。
図72~図75を参照すると、扉20aが第2の中間開角度α21から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第1の切替金具401aと第2の切替金具402aは相対的に静止しており、第3の軸本体321aは枢動位置B2に保持され、第4の軸本体322aは第3の軸本体321aを中心として回転セクションM2を移動し、扉20aは庫本体10aに対して継続的にその場で回転する。
ここで、第1の開角度α1の範囲は約80°~83°であり、第2の開角度α2は約90°であり、最大開角度α3は90°よりも大きく、すなわち、扉20aが80°~83°まで開く過程において、扉20aは最初にその場で回転してから、第1の方向Xに沿って変位し、扉20aが開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、最終的に80°~83°まで達し、その後扉20aが継続的に90°まで開く過程において、切替部品40aの移動により扉20aが回転軸を交換して継続的に回転し、つまり90°の後、扉20aが第2の方向Yに沿って変位し、扉20aにより庫本体10a内の引出し、棚などの開きを阻害するのを防止し、次に扉20aが第3の軸本体321aを回転軸として庫本体10aに対して継続的にその場で回転することで、扉20aがさらに開かれる。
理解できるように、角度は上記の説明に限定されない。
上記から分かるように、本実施形態は、切替部品40aにより第1のヒンジ金具31a、第2のヒンジ金具32aのロックおよびアンロック作用を果たし、第1のヒンジ金具31aおよび第2のヒンジ金具32aの順序切替を効果的に制御することができ、扉20aがスムーズに開かれる。
理解できるように、扉20aが閉じる過程において、つまり扉20aが最大開角度α3から閉じられると、切替部品40aも第1のヒンジ金具31aおよび第2のヒンジ金具32aの順序切替を効果的に制御でき、つまり扉20aが最大開角度α3から第2の開角度α2まで閉じる過程において、第3の軸本体321aは第3の自由セクション4211aを移動し、第4の軸本体322aは第4の自由セクション4221aを移動し、かつ切替部品40aは第1のヒンジ金具31aをロックし、扉20aが第2の開角度α2から第1の開角度α1まで閉じる過程において、第1の切替金具401aおよび第2の切替金具402aは相対的に移動して第1のヒンジ金具31aが切替部品40aの制限から脱出し、かつ第4の軸本体322aは第4の制限セクション4222aによって制限され、切替部品40aは第2のヒンジ金具32aをロックし、扉20aが第1の開角度α1から完全に閉じるまで閉じる過程において、第1の軸本体311aが第1の自由セクションS1を移動し、第2の軸本体312aが第2の自由セクションS2を移動する。
言い換えれば、扉20aの閉じる過程と扉20aの開く過程の順序は反対であり、切替部品40aによる第1のヒンジ金具31a、第2のヒンジ金具32aに対するロックおよびアンロック作用により、扉20aの開閉過程において第1のヒンジ金具31a、第2のヒンジ金具32aの切替順序を効果的に制御することができる。
本実施形態では、第1の軸本体311aの中心と側稜23aの間に第1の間隔があり、第1の軸本体311aの中心と前壁21aの間に第2の間隔があり、第1の軸本体311aの中心と側壁22aの間に第3の間隔があり、扉20aが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の間隔、第2の間隔および第3の間隔は最初に変化せず、徐々に減少する傾向がある。
また、第3の軸本体312aの中心と側稜23aの間に第4の間隔があり、第3の軸本体312aの中心と前壁21aの間に第5の間隔があり、第3の軸本体312aの中心と側壁22aの間に第6の間隔があり、扉20aが第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第4の間隔、第5の間隔および第6の間隔は最初に増加してから変化しない傾向がある。
なお、間隔変化は上記の説明に限定されるものではなく、例えば、扉20aが第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第5の間隔は常に変化せず、第4の間隔および第6の間隔は最初に増加してから変化しない傾向があるなどであってもよい。
また、本実施形態では、第1の軸本体311aと第3の軸本体321aは相互にずらされ、このようにすれば、ビルトインキャビネットまたは冷蔵庫100aの収容空間が小さいシナリオに適している。
なお、本実施形態のヒンジ部品30aおよび動作原理の他の説明は他の実施形態を参照すればよく、ここで繰り返さない。
また、第2の実施形態では、冷蔵庫100aはサイドバイサイド冷蔵庫100a'であり得る。
図76~図78を参照すると、冷蔵庫はサイドバイサイド冷蔵庫100a'である場合、庫本体10a'はヒンジ部品30a'に接続された枢動側P、収容チャンバーS、および収容チャンバーSを第1の収容室S3aと第2の収容室S4aに分割するための固定ビーム70a'を含む。
扉20a'は第1の収容室S3aに対応して配置された第1の扉204a'および第2の収容室S4aに対応して配置された第2の扉205a'を含む。
固定ビーム70a'は庫本体10a'の開口まで延伸し、固定ビーム70a'の扉20a'に近い側はある程度の幅を有する接触面71a'である。
サイドバイサイド冷蔵庫のヒンジ部品30a'と第1の実施形態中のヒンジ部品30aの構造は同様であるので、第1の実施形態中のヒンジ部品30aの説明を参照すればよい。
扉20a'が閉状態である場合、第1の扉204a'および第2の扉205a'はともに固定ビーム70a'に接触し、扉20a'が閉状態から開く場合、扉20a'が庫本体10aに対して'その場で回転し、扉20a'が固定ビーム70a'から離れる。
理解できるように、扉20a'が閉状態から開く場合、扉20a'は最初に庫本体10aに対して'その場で回転し、つまり扉20a'が他の方向に変位せずに回転し、ある方向の扉20a'の変位により扉20a'が通常に開けない状況を効果的に回避することができる。
このとき、第1の扉204a'が開く場合水平方向に変位すると、第1の扉204a'と第2の扉205a'は相互に干渉して第1の扉204a'、第2の扉205a'が通常に開けなく、本実施形態のサイドバイサイド冷蔵庫が開く場合第1の扉204a'、第2の扉205a'はその場で回転しているので、隣接する第1の扉204a'および第2の扉205a'の間の相互干渉を効果的に回避することができる。
扉20a'の他の開角度、およびヒンジ部品30a'の他の説明は第2の実施形態の説明を参照すればよく、ここで繰り返さない。
以下、図79~図118を参照すると、第3の組合せ方式を第3の実施形態として本発明のヒンジ部品30bを具体に説明する。
図79~図83を参照すると、ヒンジ部品30bは、庫本体10bに固定された第1のヒンジ金具31b、扉20bに固定された第2のヒンジ金具32b、および第1のヒンジ金具31bと第2のヒンジ金具32bを接続するための切替部品40bを含む。
なお、本実施形態のヒンジ部品30bは、第1の実施形態および第2の実施形態にかかるマルチドア冷蔵庫およびサイドバイサイド冷蔵庫に適用可能であり、もちろん、他の冷蔵庫に適用可能である。
第1のヒンジ金具31bと切替部品40bは、相互に嵌合された第1の軸本体311bおよび第1の溝本体411bを介して相対的に移動し、第1の溝本体411bは第1の自由セクションS1bを含む。
第2のヒンジ金具32bと切替部品40bは、相互に嵌合された第2の軸本体群321b、322bおよび第2の溝本体群421b、422bを介して相対的に移動し、第2の軸本体群321b、322bは第3の軸本体321bおよび第4の軸本体322bを含み、第2の溝本体群421b、422bは第3の自由セクション421b、第4の自由セクション4221bおよび制限セクション4222bを含み、第3の自由セクション421bは、順次配置された開始位置B1、中間位置B2および枢動位置B3を有し、第4の自由セクション4221bは、順次連結された第1の移動セクションM1、第2の移動セクションM2および回転セクションM3を含む。
扉20bが閉状態である場合(図84~図87を参照)、第1の軸本体311bは第1の自由セクションS1bに配置され、第4の軸本体322bは制限セクション4222bに配置され、切替部品40bは第2のヒンジ金具32bを制限し、第3の軸本体321bは開始位置B1に配置される。
扉20bが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において(図88~図91を参照)、第1の軸本体311bは第1の自由セクションS1b内にその場で回転して扉20bを庫本体10bに対してその場で回転させるように駆動する。
扉20bが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において(図92~図95を参照)、第4の軸本体322bが制限セクション4222bから脱出し、第3の軸本体321bが開始位置B1に保持され、切替部品40bは第1のヒンジ金具31bを制限する。
扉20bが第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において(図96~図107を参照)、第4の軸本体322bは第1の移動セクションM1内を移動して第3の軸本体321bを開始位置B1から中間位置B2まで移動させるように駆動し、扉が枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動した後、第4の軸本体322bは第2の移動セクションM2内を移動して第3の軸本体321bを中間位置B2から枢動位置B3まで移動させるように駆動し、扉20bは収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動した後、第3の軸本体321bは枢動位置B3にその場で回転し、第4の軸本体322bは第3の軸本体321bを中心として回転セクションM3を移動し、扉20bは庫本体10bに対して継続的にその場で回転する。
具体的には、扉20bが第2の開角度α2から継続的に第1の中間開角度α21まで開く過程において(図96~図99を参照)、第4の軸本体322bは第1の移動セクションM1内を移動して第3の軸本体321bを開始位置B1から中間位置B2まで移動させるように駆動し、扉が枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
ここで、扉20bが第2の開角度α2から継続的に第1の中間開角度α21まで開く過程において、扉20bが収容チャンバーSの側に向かって移動する。つまりこのとき扉20bは庫本体10bに対して第1の方向Xに沿って変位し、このようにすれば、扉20bの回転過程において、収容チャンバーSから離れた一側に向かって庫本体10bから突出する距離が大幅に減少し、つまり扉20bが第1の方向Xに沿った変位は扉20bの回転過程において第2の方向Yに沿って庫本体10bから突出する部分を相殺して、扉20bが開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、ビルトインキャビネットまたは冷蔵庫100bの収容空間が小さいシナリオに適している。
扉20bが第1の中間開角度α21から継続的に第2の中間開角度α22まで開く過程において(図100図103を参照)、第4の軸本体322bは第2の移動セクションM2内を移動して第3の軸本体321bを中間位置B2から枢動位置B3まで移動させるように駆動し、扉20bは収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する。
ここで、扉20bが第1の中間開角度α21から継続的に第2の中間開角度α22まで開く過程において、扉20bが枢動側Pの一側に向かって移動する。つまりこのとき扉20bは庫本体10bに対して第2の方向Yに沿って変位し、このようにすれば、扉20bが庫本体10bから可能な限り離れ、庫本体10bの開放度を保証し、扉20bの干渉により庫本体10b内の引出し、棚などが開けない問題を回避することができる。
扉20bが第2の中間開角度α22から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において(図104~図107を参照)、第3の軸本体321bは枢動位置B3に保持され、第4の軸本体322bは第3の軸本体321bを中心として回転セクションM3を移動し、扉20bは庫本体10bに対して継続的にその場で回転する。
継続的に図79~図83を参照すると、第1のヒンジ金具31bは第1の軸本体311bを含み、切替部品40bは第1の溝本体411b、第3の軸本体321bおよび第4の軸本体322bを含み、第2のヒンジ金具32bは第3の自由セクション421bを有する第3の溝本体421b、および第4の自由セクション4221b、制限セクション4222bを有する第4の溝本体422bを含み、第3の溝本体421bは、順次配置された開始位置B1、中間位置B2および枢動位置B3を有し、第4の溝本体422bは、順次連結された制限セクション4222b、第1の移動セクションM1、第2の移動セクションM2および回転セクションM3を含む。
ここで、「順次配置」とは、第3の軸本体321bは開始位置B1、中間位置B2および枢動位置B3を順次通過することを指し、開始位置B1、中間位置B2および枢動位置B3は必然的な物理的位置関係を有しなく、「順次連結」とは、第4の軸本体322bは制限セクション4222b、第1の移動セクションM1、第2の移動セクションM2および回転セクションM3を順次通過し、各セクションは重合、往復または折畳などの形態であり得る。
本実施形態では、第3の溝本体421bは、夾角をなす2段の楕円形溝本体で構成され、中間位置B2は2段の楕円形溝本体の境界位置であり、開始位置B1は一方の楕円形溝本体の端点位置であり、枢動位置B3は他方の楕円形溝本体の端点位置であり、第4の溝本体422b中の制限セクション4222b、第1の移動セクションM1、第2の移動セクションM2および回転セクションM3は相互に重なり合わない。
切替部品40bは相互に嵌合された第1の切替金具401bおよび第2の切替金具402bを含む。
第1のヒンジ金具31bは第1の制限部314bを含み、第1の切替金具401bは第2の制限部4016bを含み、第1の制限部314bおよび第2の制限部4016bの一方は突出部314bであり、他方は凹部4016bであり、突出部314bは第1の制限面3141bを含み、凹部4016bは第2の制限面4017bを含む。
本実施形態では、凹部4016bは第1の切替金具401bに配置され、突出部314bは第1のヒンジ金具314bに配置される。
他の実施形態では、突出部314bおよび凹部4016bの位置は置き換えられ、または他の制限構造であってもよい。
第1の溝本体411bは、第1の切替金具401bに配置された第1の上部溝本体413bおよび第2の切替金具402bに配置された第1の下部溝本体414bを含み、第1の自由セクションS1bは第1の上部溝本体413bおよび第1の下部溝本体414bを含む。
第1の上部溝本体413bの開口寸法と第1の軸本体311bは相互に嵌合され、第1の下部溝本体414bの開口寸法は第1の上部溝本体413bの開口寸法よりも大きい。
ここで、第1の上部溝本体413bは円形であり、第1の下部溝本体414bは楕円形であるが、これに限定されない。
本実施形態では、第1の切替金具401bは第2の切替金具402bよりも第1のヒンジ金具31bに近く、つまり第1のヒンジ金具31b、第1の切替金具401b、第2の切替金具402bおよび第2のヒンジ金具32bは順次積み重ねられる。
本実施形態では、図82および図83を参照すると、第1の切替金具401bは第1のストッパー部4018bを含み、第2の切替金具402bは第1のストッパー部4018bに嵌合された第2のストッパー部4027bを含み、扉20bが第2の開角度α2から第1の開角度α1まで閉じる過程において、第2の切替金具402bは第2のストッパー部4027bと第1のストッパー部4018bの嵌合により第1の切替金具401bの移動を制限する。
具体的には、第1のストッパー部4018bは第1の切替金具401bに配置された溝本体部4018bであり、第2のストッパー部4027bは第2の切替金具402bに配置された突起部4027bであり、溝本体部4018bの一端はストッパー端4019bであり、扉20bが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に静止しており、突起部4027bは溝本体部4018bのストッパー端4019bから離れた側に保持され、扉20bが第1の開角度α1から第2の開角度α2まで開く過程において、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に移動し、突起部402bがストッパー端4019bに当接されるまで、突起部402bは溝本体部4018b内でストッパー端4019bに近い側に向かって移動し、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に静止する。
理解できるように、扉20bの開く過程において、他の構造により第1の切替金具401bと第2の切替金具402b間の相対的な移動を制御し、例えば、第1の切替金具401bおよび第2の切替金具402b上の溝本体と第1の軸本体311b、第3の軸本体321bの当接により、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bの相対的な移動を終了する。このとき、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に静止したまま相互にずらされた状態になり、好ましくは、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bの相対的な移動を終了する場合、突起部402bがちょうどストッパー端4019bに当接されるが、これに限定されない。
突起部402bと溝本体部4018bは主に扉20bの閉じる過程において作用を果たし、実際の操作では、扉20bが第2の開角度α2から第1の開角度α1まで閉じる過程において、突起部402bがストッパー端4019bに当接され、第2の切替金具402bが回転しない場合、第1の切替金具401bが回転できず、すなわち、この開く過程において、必ず第1の切替金具401bの回転タイミングが第2の切替金具402bの回転タイミングよりも遅く、かつ第1の切替金具401bと第2の切替金具402bが重合された後両者は相対的に静止しており、その後第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは、扉20bが閉じられるまで、第1の軸本体311bに対して一緒に移動する。
理解できるように、扉20bの閉じる過程と扉20bの開く過程の順序は反対であり、切替部品40bによる第1のヒンジ金具31b、第2のヒンジ金具32bに対するロックおよびアンロック作用により、扉20b開き、閉じる過程において第1のヒンジ金具31b、第2のヒンジ金具32bの切替順序を効果的に制御することができる。
以下、ヒンジ部品30bの具体的な動作手順を説明する。
本実施形態では、庫本体10bはヒンジ部品30bに隣接して扉20bの回転経路の延伸セクションに延伸する外側面13bを含み、扉20bは収容チャンバーSから離れた前壁21bおよび前壁21bと収容チャンバーS間に常に挟み付けられた側壁22bを含み、前壁21bと側壁22bの間に側稜23bがある。
図84~図87を参照すると、扉20bが閉状態である場合、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に静止しており、第1の軸本体311bは第1の自由セクションS1bに配置され、第4の軸本体322bは制限セクション4222bに配置されて切替部品40bは第2のヒンジ金具32bを制限し、第3の軸本体321bは開始位置B1に配置される。
具体的には、外側面13bと側壁22bは面一であり、外観上の滑らかさを確保し、外観が向上し、かつ扉20bの取付にも便利であるが、これに限定されない。
ここで、なお、扉20bが閉状態である場合、第3の軸本体321bは開始位置B1に配置され、第4の軸本体322bは制限セクション4222b内で制限され、第3の軸本体321bと第4の軸本体322b間の間隔は変化せず、かつ第3の軸本体321bは第1の切替金具401bに配置され、第4の軸本体322bは第2の切替金具402bに配置され、第3の軸本体321bおよび第4の軸本体322bの連携制限によって、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に静止する。
図88~図91を参照すると、扉20bが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に静止しており、第1の上部溝本体413bと第1の下部溝本体414bの重合部分は第1の自由セクションS1bを形成し、第1の軸本体311bは第1の自由セクションS1b内でその場で回転し、凹部4016bが突出部314bに当接され、切替部品40bは前記第1のヒンジ金具31bを制限し、扉20bは庫本体10bに対してその場で回転する。
ここで、扉20bが閉状態である場合、突出部314bが凹部4016bに配置され、第1の制限面3141bが第2の制限面4017bから離れ、扉20bが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1のヒンジ金具31bが庫本体10bに固定され、扉20bは切替部品40bを第1のヒンジ金具31bに対して一緒に移動させるように駆動し、突出部314bは凹部4016b内を移動し、第1の制限面3141bが第2の制限面4017bに当接されるまで、第1の制限面3141bと第2の制限面4017bは徐々に近接する。このとき、第1の切替金具401bは第1のヒンジ金具31bに対して回転できなくなり、つまり切替部品40bは第1のヒンジ金具31bをロックし、突出部314bおよび凹部4016bの寸法、形状などを制御することにより、第1の制限面3141bが第2の制限面4017bに当接される場合の扉20bの回転角度を制御することができる。
本実施形態では、扉20bから第1の開角度α1の過程において扉20bは庫本体10bに対してその場で回転し、この過程において扉20bが第1の方向Xまたは第2の方向Yに沿って変位しないのを保証する。
なお、扉20bが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第4の軸本体322bは制限セクション4222bに常に制限され切替部品40bは第2のヒンジ金具32bを制限する。
図92~図95を参照すると、扉20bが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第1の切替金具401bおよび第2の切替金具402bは相対的に移動して第4の軸本体322bは制限セクション4222bから脱出し、第3の軸本体321bは開始位置B1に保持される。
具体的には、第1の切替金具401bおよび第2の切替金具402bは相対的に移動する場合、第1の切替金具401bに配置された第3の軸本体321bと第2の切替金具402bに配置された第4の軸本体322b間の間隔は変化し、第3の軸本体321bは常に開始位置B1に配置され、第4の軸本体322bは制限セクション4222bから第4の自由セクション4221bに移動し、つまり第4の軸本体322bは制限セクション4222bから脱出する。
なお、第1のヒンジ金具31bのロックは上記突出部314bと凹部4016bの嵌合に限らず、他の実施形態では、他の構造によって第1のヒンジ金具31bをロックし、例えば第1の軸本体311bをロックすることにより第1のヒンジ金具31bのロックを実現し、具体的には、第1の溝本体411bにロックセクションを配置して、第1の軸本体311bがロックセクションに回転すると第1の軸本体311bをロックし、または第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に移動して第1の上部溝本体413bと第1の下部溝本体414bの間にロックセクションを形成し、このロックセクションにより第1の軸本体311bをロックする。
図96~図99を参照すると、扉20bが第2の開角度α2から継続的に第1の中間開角度α21まで開く過程において、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に静止しており、第4の軸本体322bは第1の移動セクションM1内を移動して第3の軸本体321bを開始位置B1から中間位置B2まで移動させるように駆動し、扉が枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
ここで、側稜23bが外側面13bに配置された収容チャンバーSに近い側に移動する。すなわち、このときヒンジ部品30bは側稜23bを収容チャンバーSに近い側に向かって移動させるように駆動し、扉20bが開く過程において、側稜23bが外側面13bから突出することに起因して周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐことができる。
ここで、庫本体10bの開放度を可能な限り保証し、扉20bの干渉により庫本体10b内の引出し、棚などが開けない問題を回避するために、側稜23bが収容チャンバーSに近い側に向かって外側面13bの平面に移動した後、ヒンジ部品30bは側稜23bをこの平面内で移動させ徐々に収容チャンバーSに近接させるように駆動する。
すなわち、このとき側稜23bが対応の外側面13bから突出しないことを保証する前提下で、側稜23bを可能な限り外側面13bに近接させ、このようにすれば、扉20bが開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐだけでなく、庫本体10bの開放度を可能な限り保証することができる。
図100~図103を参照すると、扉20bが第1の中間開角度α21から継続的に第2の中間開角度α22まで開く過程において、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に静止しており、第4の軸本体322bは第2の移動セクションM2内を移動して第3の軸本体321bを中間位置B2から枢動位置B3に移動させるように駆動し、扉20bは収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する。
なお、本実施形態では、開始位置B1、中間位置B2および枢動位置B3は異なる直線に位置し、つまり開始位置B1、中間位置B2および枢動位置B3は同一の直線に位置しない。
具体的には、開始位置B1と中間位置B2の連結線は第1の移動セクションM1と平行である。すなわち、このとき扉20bは回転せずに水平に変位し扉20bが枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動し、中間位置B2と枢動位置B3の連結線は第2の移動セクションM2と平行である。すなわち、このとき扉20bは回転せずに水平に変位し扉20bは収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動し、これに限定されるものではなく、他の実施形態では、扉20bは回転しながら庫本体10bに対して近接または離隔して移動してもよい。
理解できるように、扉20bが第1の中間開角度α21から継続的に第2の中間開角度α22まで開く過程において、扉20bは庫本体10bに対してその場で回転し、側稜23bが収容チャンバーSに近い側に向かって徐々に移動すると同時に、扉20bは徐々に収容チャンバーSに近接して移動し、扉20bは庫本体10b内の引出し、棚などの開きを阻害し、つまり庫本体10bの開放度が減少する。
本実施形態のヒンジ部品30bは扉20bを水平に変位させることにより扉20bが可能な限り庫本体10bから離れ、庫本体10bの開放度を保証し、扉20bの干渉により庫本体10b内の引出し、棚などが開けない問題を回避するだけでなく、側稜23bが収容チャンバーSから離れる方向に向かって外側面13bから突出するのを回避することができる。
図104~図107を参照すると、扉20bが第2の中間開角度α22から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第1の切替金具401bと第2の切替金具402bは相対的に静止しており、第3の軸本体321bは枢動位置B3に保持され、第4の軸本体322bは第3の軸本体321bを中心として回転セクションM3を移動し、扉20bは庫本体10bに対して継続的にその場で回転する。
上記から分かるように、本実施形態は切替部品40bによる第1のヒンジ金具31b、第2のヒンジ金具32bに対するロックおよびアンロック作用により、第1のヒンジ金具31bおよび第2のヒンジ金具32bの順序切替を効果的に制御することができ、扉20bがスムーズに開かれる。
本実施形態では、第3の軸本体312bの中心と側稜23bの間に第4の間隔があり、第3の軸本体312bの中心と前壁21bの間に第5の間隔があり、第3の軸本体312bの中心と側壁22bの間に第6の間隔があり、扉20bが第2の開角度α2から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、第4の間隔、第5の間隔および第6の間隔は最初に減少し、次に増加してから変化しない傾向がある。
なお、間隔変化は上記の説明に限定されるものではなく、例えば、扉20bが第2の開角度α2から継続的に第1の中間開角度α21まで開く過程において、第5の間隔は常に変化せず、第4の間隔および第6の間隔は最初に減少し、次に増加してから変化しない傾向があるなどであってもよい。
本発明の移動軌跡は上記の説明に限定されるものではなく、図108~図113を参照すると、第3の実施形態の別の形態のヒンジ部品の概略図であり、説明の便宜上、同じまたは類似の構造に同じまたは類似の符号を付け、本実施形態と第3の実施形態の主な相違点は、第2のヒンジ金具32b'であり、第1のヒンジ金具31b'の説明は第3の実施形態を参照すればよく、ここで繰り返さない。
第2のヒンジ金具32b'は第3の溝本体421b'および第4の溝本体422b'を含み、第3の溝本体421b'は開始位置B1'、中間位置B2'および枢動位置B3'を有し、第4の溝本体422b'は、順次連結された制限セクション4222b'、第1の移動セクションM1'、第2の移動セクションM2'および回転セクションM3'を含む。
ここで、第1の移動セクションM1'および第2の移動セクションM2'は円弧状であり、第3の溝本体421b'は夾角をなす2段の楕円形溝本体で構成され、制限セクション4222b'、第1の移動セクションM1'、第2の移動セクションM2'および回転セクションM3'は相互に重合されない。
なお、「第1の移動セクションM1'および第2の移動セクションM2'は円弧状である」とは、第4の軸本体322b'は第1の移動セクションM1'および第2の移動セクションM2'内で円弧状の線に沿って移動することを指し、すなわち、第4の軸本体322b'は第1の移動セクションM1'内で回転して第3の軸本体321b'を開始位置B1'から水平に中間位置B2'まで変位させるように駆動した後、第4の軸本体322b'は第2の移動セクションM2'内で回転して第3の軸本体321b'を中間位置B2'から水平に枢動位置B3'まで変位させるように駆動する。
具体的には、扉20bが閉状態、および扉20bが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、図109を参照すると、第1の切替金具401b'と第2の切替金具402b'は相対的に静止しており、第3の軸本体321b'は開始位置B1'に配置され、第4の軸本体322b'は制限セクション4222b'に配置され、第2のヒンジ金具32b'を制限する。
扉20bが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、図110を参照すると、第1の切替金具401b'および第2の切替金具402b'は相対的に移動し、第4の軸本体322b'が制限セクション4222b'から脱出し、第3の軸本体321b'は開始位置B1’に保持される。
扉20bが第2の開角度α2から継続的に第1の中間開角度α21まで開く過程において、図111を参照すると、第1の切替金具401b'と第2の切替金具402b'は相対的に静止しており、第4の軸本体322b'は第1の移動セクションM1'内で回転して、第3の軸本体321b'を開始位置B1'から水平に中間位置B2'まで変位させるように駆動し、扉が枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
扉20bが第1の中間開角度α21から継続的に第2の中間開角度α22まで開く過程において、図112を参照すると、第1の切替金具401b'と第2の切替金具402b'は相対的に静止しており、第4の軸本体322b'は第2の移動セクションM2'内で回転して第3の軸本体321b'を中間位置B2'から枢動位置B3'まで水平に変位させるように駆動し、扉は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する。
扉20bが第2の中間開角度α22から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、図113を参照すると、第1の切替金具401b'と第2の切替金具402b'は相対的に静止しており、第3の軸本体321b'は枢動位置B3'に保持され、第4の軸本体322b'は第3の軸本体321b'を中心として回転セクションM3'を移動し、扉20bは庫本体10bに対して継続的にその場で回転する。
本実施形態の他の説明は上記の実施形態を参照すればよく、ここで繰り返さない。
図114~図118を参照すると、第3の実施形態のもう1つ形態のヒンジ部品の概略図であり、説明の便宜上、同じまたは類似の構造に同じまたは類似の符号を付け、本実施形態と前記実施形態の主な相違点は、第2のヒンジ金具32b''であり、第1のヒンジ金具31b''の説明は前記実施形態を参照すればよく、ここで繰り返さない。
第2のヒンジ金具32b''は第3の溝本体421b''および第4の溝本体422b''を含み、第3の溝本体421b'は開始位置B1''、中間位置B2''および枢動位置B3''を有し、第4の溝本体422b''は、順次連結された制限セクション4222b''、第1の移動セクションM1''、第2の移動セクションM2''および回転セクションM3''を含む。
ここで、第1の移動セクションM1''および第2の移動セクションM2''は円弧状であり、第1の移動セクションM1''、第2の移動セクションM2''および回転セクションM3''は接続されて1つの円弧状の線分を形成し、制限セクション4222b''は第1の移動セクションM1''、第2の移動セクションM2''および回転セクションM3''が位置する円弧状の線分から突出し、第3の溝本体421b''は楕円形であり、開始位置B1''および枢動位置B3''は楕円形の長軸方向の2つの端部であり、中間位置B2''は開始位置B1''と枢動位置B3''の間に位置する。
なお、「第1の移動セクションM1''および第2の移動セクションM2''は円弧状である」とは、第4の軸本体322b''は第1の移動セクションM1''および第2の移動セクションM2''内で円弧状の線に沿って移動することを指し、すなわち、第4の軸本体322b''は第1の移動セクションM1''内で回転して第3の軸本体321b''を開始位置B1''から中間位置B2''まで水平に変位させるように駆動した後、第4の軸本体322b''は第2の移動セクションM2''内で回転して第3の軸本体321b''を中間位置B2''から枢動位置B3''まで水平に変位させるように駆動する。
また、本実施形態の第1の移動セクションM1''および第2の移動セクションM2''は少なくとも一部が重合し、回転セクションM3の延伸位置に自由セクションが設けられ、自由セクションの両端はそれぞれ第1の端点N1bと第2の端点N2bであり、第1の移動セクションM1''は第1の端点N1bから第2の端点N2bに向かうセクションとして定義され、第2の移動セクションM2''は第2の端点N2bから第1の端点N1bに向かうセクションとして定義され、第1の移動セクションM1''と第2の移動セクションM2''の円弧長は同じでも異なってもよく、実際の回転角度に応じて設計すればよい。
具体的には、扉20bが閉状態、および扉20bが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、図114を参照すると、第1の切替金具401b''と第2の切替金具402b''は相対的に静止しており、第3の軸本体321b''は開始位置B1''に配置され、第4の軸本体322b''は制限セクション4222b''に配置されて第2のヒンジ金具32b''を制限する。
扉20bが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、図115を参照すると、第1の切替金具401b''および第2の切替金具402b''は相対的に移動して第4の軸本体322b''が制限セクション4222b''から脱出し、第3の軸本体321b''は開始位置B1’’に保持される。このとき、第4の軸本体322b''は第1の端点N1bに移動する。
扉20bが第2の開角度α2から継続的に第1の中間開角度α21まで開く過程において、図116を参照すると、第1の切替金具401b''と第2の切替金具402b''は相対的に静止しており、第4の軸本体322b''は第1の移動セクションM1''内で回転して第3の軸本体321b''を開始位置B1’’から中間位置B2''まで水平に変位させるように駆動し、第4の軸本体322b''は第2の端点N2bに移動し、扉が枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
扉20bが第1の中間開角度α21から継続的に第2の中間開角度α22まで開く過程において、図117を参照すると、第1の切替金具401b''と第2の切替金具402b''は相対的に静止しており、第4の軸本体322b''は第2の移動セクションM2''内で回転して第3の軸本体321b'’を中間位置B2’’から枢動位置B3''まで水平に変位させるように駆動し、扉は収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する。
扉20bが第2の中間開角度α22から継続的に最大開角度α3まで開く過程において、図118を参照すると、第1の切替金具401b''と第2の切替金具402b''は相対的に静止しており、第3の軸本体321b''は枢動位置B3''に保持され、第4の軸本体322b''は第3の軸本体321b''を中心として回転セクションM3''を移動し、扉20bは庫本体10bに対して継続的にその場で回転する。
本実施形態の他の説明は前記実施形態を参照すればよく、ここで繰り返さない。
なお、本発明の第3の溝本体421bおよび第4の溝本体422bは、本発明の移動軌跡を実現できれば、他の形態であってもよい。
本発明の第1の軸本体311bと第3の軸本体321bは相互にずらされ、このようにすれば、ビルトインキャビネットまたは冷蔵庫100bの収容空間が小さいシナリオに適している。
なお、本実施形態のヒンジ部品30bおよび動作原理の他の説明は他の実施形態を参照すればよく、ここで繰り返さない。
以下、図119~図146を参照して、本発明の第4の実施形態のヒンジ部品30cを説明する。
なお、本実施形態のヒンジ部品30cは、第1の実施形態および第2の実施形態にかかるマルチドア冷蔵庫およびサイドバイサイド冷蔵庫に適用可能であり、もちろん、他の冷蔵庫にも適用可能である。
図119~図121を参照すると、庫本体10cは、ヒンジ部品30cに隣接して扉20cの回転経路の延伸セクションに延伸する外側面13c、開口102cおよび開口102cの周りに配置された前端面103cを含み、開口102cは収容チャンバーSの前端開口であり、前端面103cは収容チャンバーSの前部端面である。
扉20cは収容チャンバーSから離れた前壁21cおよび前壁21cと収容チャンバーS間に常に挟み付けられた側壁22cを含み、前壁21cと側壁22cの間に側稜23cがある。
ヒンジ部品30cは、庫本体10cに固定された第1のヒンジ金具31c、扉20cに固定された第2のヒンジ金具32c、および第1のヒンジ金具31cと第2のヒンジ金具32cを接続するための切替部品40cを含む。
切替部品40cは、相互に嵌合された第1の切替金具401cおよび第2の切替金具402cを含み、第1の切替金具401cは第2の切替金具402cよりも第1のヒンジ金具31cに近く、つまり第1のヒンジ金具31c、第2のヒンジ金具32cおよび切替部品40c間の取付順序については、第1のヒンジ金具31c、第1の切替金具401c、第2の切替金具402cおよび第2のヒンジ金具32c、第1のヒンジ金具31c、第1の切替金具401c、第2の切替金具402cおよび第2のヒンジ金具32cが順次積み重ねられるが、これに限定されない。
扉20cが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の切替金具401c、第2の切替金具402cおよび第2のヒンジ金具32cは相対的に静止したまま第1のヒンジ金具31cに対して一緒に移動し、扉20cは庫本体10cに対してその場で回転し、扉20cが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第1の切替金具401cと第1のヒンジ金具31cは相対的に静止しており、第2の切替金具402cと第2のヒンジ金具32cは相対的に静止したまま第1の切替金具401cに対して一緒に移動し、扉20cが枢動側Pから収容チャンバーSに向かって第1の水平距離で移動し、つまり扉20cは第1の方向Xに沿って第1の水平距離で移動し、扉20cが第2の開角度α2から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において、第1の切替金具401cと第1のヒンジ金具31cは相対的に静止しており、第2の切替金具402cと第2のヒンジ金具32cは相対的に静止したまま第1の切替金具401cに対して一緒に移動し、扉20cは収容チャンバーSから枢動側Pに向かって第2の水平距離で移動し、つまり扉20cは第2の方向Yに沿って第2の水平距離で移動し、扉20cが第3の開角度α3から継続的に最大開角度α4cまで開く過程において、第1のヒンジ金具31c、第1の切替金具401cおよび第2の切替金具402cは相対的に静止しており、第2のヒンジ金具32cは第2の切替金具402cに対して移動し、扉20cは庫本体10cに対して継続的にその場で回転する。
なお、第1の水平距離および第2の水平距離の延伸方向はともに前端面103cと平行であり、つまり扉20cが開く過程において、扉20cは第1の方向Xに沿って左側に移動する成分および第2の方向Yに沿って右側に移動する成分を有する。
上記から分かるように、切替部品40cにより第1のヒンジ金具31cと第2のヒンジ金具32cを接続することで、扉20cが開く過程において回転軸が切り替得られ、具体的には、扉20cが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程においてその場で回転するための回転軸は、扉20cが第3の開角度α3から継続的に最大開角度α4cの過程においてその場で回転するための回転軸とは異なり、このようにすれば、回転軸を切り替ることで扉20cの移動軌跡を変更して、冷蔵庫100cは様々なビルトインアプリケーションシナリオに適用可能であり、また、本実施形態の扉20cが開く過程において枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動し、扉20cが開く過程において周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、ビルトインキャビネットまたは冷蔵庫100cの収容空間が小さいシナリオにさらに適し、その後、扉20cが開く過程において収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動し、扉20cが庫本体10cから可能な限り離れ、庫本体10cの開放度を保証し、扉20cの干渉により庫本体10c内の引出し、棚などが開けない問題を回避することができ、ヒンジ部品30cの具体構造は下記の説明を参照すればよい。
本実施形態では、図120および図121を参照すると、第1のヒンジ金具31cは第1の軸本体311cを含み、第1の軸本体311cは垂直に延伸する。
第1の切替金具401cは第3の軸本体321cおよび第1の上部溝本体413cを含む。
ここで、第3の軸本体321cは第1の切替金具401cの第2の切替金具402cに近い側に配置され、第3の軸本体321cは垂直に延伸し、第1の上部溝本体413cは貫通穴構造であり、第1の上部溝本体413cは円形であり、かつ第1の上部溝本体413cの開口寸法と第1の軸本体311cの外径は嵌合され、第1の軸本体311cを第1の上部溝本体413c内で移動できずに回転させる。
第2の切替金具402cは第4の軸本体322cおよび貫通穴4026cを含む。
ここで、第4の軸本体322cは第2の切替金具402cの第2のヒンジ金具32cに近い側に配置され、第4の軸本体322cは垂直に延伸し、貫通穴4026cは「L」字形であり、貫通穴4026cは初期位置A1、第1の中間位置A2および停止位置A3を有し、初期位置A1および停止位置A3は「L」字形の2つの端部であり、第1の中間位置A2は「L」字形のコーナーである。つまりこのとき初期位置A1、第1の中間位置A2および停止位置A3は異なる直線に位置する。
また、第2の切替金具402cは、第1の下部溝本体414cをさらに含み、第1の軸本体311cは第1の上部溝本体413cおよび第1の下部溝本体414cを順次通過し、第1の下部溝本体414cは「L」字形であり、第1の下部溝本体414cは第1の端B1、第3の中間位置B2および第2の端B3を含み、第1の端B1および第2の端B3は「L」字形の2つの端部であり、第3の中間位置B2は「L」字形のコーナーである。つまりこのとき第1の端B1、第3の中間位置B2および第2の端B3は異なる直線に位置する。
第2のヒンジ金具32cは第3の溝本体421cおよび第4の溝本体422cを含む。
ここで、第2のヒンジ金具32cは扉20cに嵌合されたシャフトスリーブであり得、第3の溝本体421cは「L」字形であり、第3の溝本体421cは開始位置C1、第2の中間位置C2および枢動位置C3を有し、開始位置C1および枢動位置C3は「L」字形の2つの端部であり、第2の中間位置C2は「L」字形のコーナーである。つまりこのとき開始位置C1、第2の中間位置C2および枢動位置C3は異なる直線に位置する。
第4の溝本体422cは、対向して配置された回転開始位置D1および回転停止位置D2を有し、第4の溝本体422cは円弧状溝であり、かつ円弧状溝の円心は第3の溝本体421cの枢動位置C3である。
本実施形態では、継続的に図120および図121を参照すると、第1のヒンジ金具31cは第1の制限部314cを含み、第1の切替金具401cは第2の制限部4016cを含み、第1の制限部314cおよび第2の制限部4016cの一方は突出部314cであり、他方は凹部4016cであり、突出部314cは第1の制限面3141cを含み、凹部4016cは第2の制限面4017cを含む。
本実施形態では、凹部4016cは第1の切替金具401cに配置され、突出部314cは第1のヒンジ金具314cに配置される。
他の実施形態では、突出部314cおよび凹部4016cの位置は置き換えられ、または他の制限構造であってもよい。
また、第1のヒンジ金具31cは第1の係合部315cおよび第2の係合部316cをさらに含み、第1の切替金具401cは第3の係合部405cを含み、第1の係合部315cおよび第2の係合部316cはともに窪みであり、第3の係合部405cは第3の弾性部品4052cおよび第3のボス4051cを含む。
ここで、第1の切替金具401cの第1のヒンジ金具31cに近い側に第1の異形溝4053cが配置され、第3の弾性部品4052cおよび第3のボス4051cは第1の異形溝4053cによって制限され、第1の異形溝4053cの内壁に第1の係止部4054cが設けられ、第3のボス4051cの外壁に第1の係止部4054cに嵌合された第1の突出リッジ4055cが設けられ、このようにすれば、第3の弾性部品4052cの作用下で、第3のボス4051cは第1の異形溝4053cに対して垂直方向しかに移動できず、第3の弾性部品4052cはばねであり、第3のボス4051cの外面はほぼ円弧状の面である。
本実施形態では、継続的に図120および図121を参照すると、第1の切替金具401cは第4の係合部4031cおよび第5の係合部4032cを含み、第2の切替金具402cは第6の係合部404cを含み、第4の係合部4031cおよび第5の係合部4032cはともに窪みであり、第6の係合部404cは、第6の弾性部品4042cおよび第6のボス4041cを含む。
ここで、第2の切替金具402cの第1の切替金具401cに近い側に第2の異形溝4043cが配置され、第6の弾性部品4042cおよび第6のボス4041cは第2の異形溝4043cによって制限され、第2の異形溝4043cの内壁に第2の係止部4044cが設けられ、第6のボス4041cの外壁に第2の係止部4044cに嵌合された第2の突出リッジ4045cが設けられ、このようにすれば、第6の弾性部品4042cの作用下で、第6のボス4041cは第2の異形溝4043cに対して垂直方向にしか移動できず、第6の弾性部品4042cはばねであり、第6のボス4041cの外面はほぼ円弧状の面である。
継続的に図120および図121を参照すると、第1の切替金具401cおよび第2の切替金具402cは、さらに第5の軸本体50c、第6の溝本体418cおよび第5の溝本体417cを介して嵌合され、第6の溝本体418cは第1の切替金具401cに配置され、第6の溝本体418cと第5の軸本体417cは相互に嵌合され、第5の溝本体417cは第2の切替金具402cに配置され、第5の溝本体417cは第3の端E1、第4の中間位置E2および第4の端E3を含み、かつ第5の溝本体417cは「L」字形であり、第3の端E1および第4の端E3は「L」字形の2つの端部であり、第4の中間位置E2は「L」字形のコーナーである。つまりこのとき第3の端E1、第4の中間位置E2および第4の端E3は異なる直線に位置する。
ここで、第5の軸本体50cは両端寸法が大きく中間寸法が小さい構造であり、第5の軸本体50cは第6の溝本体418cおよび第5の溝本体417cを順次通過し、かつ第5の軸本体50cの大きい寸法の両端がそれぞれ第1の切替金具401cの上側および第2の切替金具402cの下側に配置され、このようにすれば、第1の切替金具401cおよび第2の切替金具402cの相対的な移動を実現し、かつ第1の切替金具401cおよび第2の切替金具402cは相互に分離されず、他の実施形態では、第5の軸本体50cは第1の切替金具401cと相互に固定されてもよい。
以下、ヒンジ部品30cの具体的な動作手順を説明する。
図122~図126を参照すると、扉20cが閉状態である場合、第1の切替金具401cと第2の切替金具402cは相対的に静止しており、第1の軸本体311cは第1の上部溝本体413cまで延伸し、第3の軸本体321cは貫通穴4026cおよび第3の溝本体421cを順次通過し、かつ第3の軸本体321cは初期位置A1および開始位置C1に配置され、第4の軸本体322cは第4の溝本体422cの回転開始位置D1に配置され、また、第1の軸本体311cはさらに第1の下部溝本体414cまで延伸して第1の端B1に配置され、第5の軸本体50cは第5の溝本体417cの第3の端E1に配置される。
このとき、第1の制限部314cの第1の制限面3141cは第2の制限部4016cの第2の制限面4017cから離れる。
第3の係合部405cは第1の係合部315cによって制限され、つまり第3の弾性部品4052cの作用により前記第3のボス4051cは第1の係合部315cによって制限される。このとき、第3の係合部405cおよび第1の係合部315cは閉鎖部品として扉20cの閉鎖効果の向上を補助する。
第6の係合部404cは第4の係合部4031cによって制限され、つまり第6の弾性部品4042cの作用により、第6のボス4041cは第4の係合部4031cによって制限される。このとき、第6の係合部404cと第4の係合部4031cは相互に嵌合されて第1の切替金具401cおよび第2の切替金具42cの相対的な静止を補助する。
外側面13cと側壁22cは面一であり、外観上の滑らかさを確保し、外観が向上し、かつ扉20cの取付にも便利であるが、これに限定されない。
図127~図131を参照すると、扉20cが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の切替金具401c、第2の切替金具402cおよび第2のヒンジ金具32cは相対的に静止したまま第1のヒンジ金具31cに対して一緒に移動する。このとき、第1の軸本体311cは第1の上部溝本体413c内でその場で回転して扉20cを庫本体10cに対してその場で回転させるように駆動する。
ここで、扉20cが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1の軸本体311cは第1の下部溝本体414cの第1の端B1に保持され、第3の軸本体321cは初期位置A1および開始位置C1に保持され、第4の軸本体322cは回転開始位置D1に保持され、第5の軸本体50cは第5の溝本体417cの第3の端E1に保持される。
具体的には、扉20cが閉状態である場合、第3の軸本体321cは初期位置A1および開始位置C1に同時に配置され、第4の軸本体322cは回転開始位置D1に配置され、第3の軸本体321cと第4の軸本体322c間の間隔は変化せず、かつ第3の軸本体321cは第1の切替金具401cに配置され、第4の軸本体322cは第2の切替金具402cに配置され、第3の軸本体321cおよび第4の軸本体322cの連携制限によって、第1の切替金具401cと第2の切替金具402cは相対的に静止しており、かつ第4の溝本体422cは第3の溝本体421cの枢動位置C3を中心としての円弧状溝であるため、第3の軸本体321cが開始位置C1に配置される場合、第4の軸本体322cは第4の溝本体422cで移動しない。つまりこのとき第2のヒンジ金具32c、第1の切替金具401cおよび第2の切替金具402cは同時に相対的に静止している。このとき、ユーザが扉20cに力を加えて扉20cを開く場合、第1の切替金具401c、第2の切替金具402cおよび第2のヒンジ金具32cは相対的に静止したまま第1のヒンジ金具31cに対して一緒に移動する。
本実施形態では、扉20cが第1の開角度α1まで開く過程において、扉20cは庫本体10cに対してその場で回転し、この過程において扉20cが第1の方向Xまたは第2の方向Yに沿って変位しないのを保証する。
なお、扉20cが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第3の軸本体321cは開始位置C1に常に配置され、第4の軸本体322cは回転開始位置D1に常に配置され、つまり切替部品40cは第2のヒンジ金具32cを制限する。
ここで、扉20cが閉状態である場合、突出部314cは凹部4016c中に配置され、第1の制限面3141cは第2の制限面4017cから離れ、扉20cが閉状態から第1の開角度α1まで開く過程において、第1のヒンジ金具31cは庫本体10cに固定され、扉20cは第1の切替金具401c、第2の切替金具402cおよび第2のヒンジ金具32cを第1のヒンジ金具31cに対して一緒に移動させるように駆動し、突出部314cは凹部4016c内を移動し、第1の制限面3141cが第2の制限面4017cに当接されるまで、第1の制限面3141cと第2の制限面4017cは徐々に近接する。このとき、第1の切替金具401cは第1のヒンジ金具31cに対して回転できなくなり、つまり切替部品40cは第1のヒンジ金具31cをロックし、突出部314cおよび凹部4016cの寸法、形状などを制御することで、第1の制限面3141cが第2の制限面4017cに当接される場合の扉20cの回転角度を制御することができる。
同時に、この開く過程において、第3の係合部405cは第1の係合部315cから脱出し、かつ第3の係合部405cが第2の係合部316cによって制限されるまで、第3の係合部405cと第2の係合部316cは徐々に近接し、具体的には、第1のヒンジ金具31cの底面が第3のボス4051cに当接されて前記第3の弾性部品4052cを圧縮し、かつ第3のボス4051cが第2の係合部316cに接触すると、第3の弾性部品4052cは回復して第3のボス4051cを第2の係合部316cに進入させるように駆動し、第1の切替金具401cの第1のヒンジ金具31cに対する継続的な回転をさらに制限する。
上記から分かるように、扉20cが第1の開角度α1まで開く場合、第3のボス4051cおよび第2の係合部316cは相互に制限され、同時に第1の制限面3141cと第2の制限面4017cは相互に制限され、二重制限によって、第1の切替金具401cの第1のヒンジ金具31cに対する継続的な回転が回避される。理解できるように、このとき第1の制限面3141cと第2の制限面4017cの制限を省略してもよく、つまり、他の実施形態では、第1の制限部314cおよび第2の制限部4016cを配置しなくてもよい。
また、この開く過程において、第6の係合部404cと第4の係合部4031cは常に相互制限されて、第1の切替金具401cおよび第2の切替金具42cの相対的な静止を補助する。
図132~図136を参照すると、扉20cが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第1の切替金具401cと第1のヒンジ金具31cは相対的に静止しており、第2の切替金具402cと第2のヒンジ金具32cは相対的に静止したまま第1の切替金具401cに対して一緒に移動し、扉20cが枢動側Pから収容チャンバーSに向かって第1の水平距離で移動する。
ここで、扉20cが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第4の軸本体322cは回転開始位置D1に保持され、第1の軸本体311cは第1の端B1から第3の中間位置B2まで移動し、第3の軸本体321cは初期位置A1から第1の中間位置A2に移動すると同時に、第3の軸本体321cは開始位置C1から第2の中間位置C2に移動し、第5の軸本体50cは第3の端E1から第4の中間位置E2に移動し、このようにすれば、扉20cが枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する。
具体的には、扉20cが第1の開角度α1まで開く場合、第1の制限面3141cが第2の制限面4017cに当接されて第1の切替金具401cが第1のヒンジ金具31cに対して継続的に移動できなくなり、および/または第3の係合部405cと第2の係合部316cが相互制限されて、第1の切替金具401cが第1のヒンジ金具31cに対して継続的に移動できなくなる。つまりこのとき第1のヒンジ金具31cと第1の切替金具401cは相対的に静止している。このときユーザが継続的に扉20cを開いて、扉20cが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第4の溝本体422cは第3の溝本体421cの枢動位置C3を中心としての円弧状溝であるため、第3の軸本体321cは枢動位置C3に移動する前に、第4の軸本体322cは第4の溝本体422cで移動せず、つまり第2の切替金具402cと第2のヒンジ金具32cは相対的に静止している。このときユーザの作用力により、第2の切替金具402cと第2のヒンジ金具32cで構成された第1の整体は、第1の切替金具401cと第1のヒンジ金具31cで構成された第2の整体に対して移動させるように駆動する。つまりこのとき第2の切替金具402cは第1の切替金具401cに対して移動する。
ここで、第1の端B1と第3の中間位置B2間の連結線、初期位置A1と第1の中間位置A2間の連結線および開始位置C1と第2の中間位置C2間の連結線は相互に平行であり、「連結線」とは、軸が対応の位置にあるときの中心間の連結線を指し、扉20cが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第2の切替金具402cは第1の切替金具401cに対して移動し、第1の軸本体311cは第1の下部溝本体414cの第1の端B1から第3の中間位置B2に移動し、第3の軸本体321cは貫通穴4026cの初期位置A1から第1の中間位置A2に移動し、第3の軸本体321cも第3の溝本体421cの開始位置C1から第2の中間位置C2に移動し、第5の軸本体50cは第5の溝本体417cの第3の端E1から第4の中間位置E2に移動する。言い換えれば、このとき第2の切替金具402cは第1の切替金具401cに対してある距離で移動し、第2の切替金具402cおよび第2のヒンジ金具32cはともに扉20cに対して静止している。このとき扉20cは庫本体10cに対してある距離で移動することに相当し、具体的には、扉20cが枢動側Pから収容チャンバーSに向かって第1の水平距離で移動し、扉20cが周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐ。
ここで、側稜23cが外側面13cの収容チャンバーSに近い側に移動する。すなわち、このときヒンジ部品30cは側稜23cを収容チャンバーSに近い側に向かって移動させるように駆動し、扉20cが開く過程において、側稜23cが外側面13cから突出することに起因して周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐ。
図137~図141を参照すると、扉20cが第2の開角度α2から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において、第1の切替金具401cと第1のヒンジ金具31cは相対的に静止しており、第2の切替金具402cと第2のヒンジ金具32cは相対的に静止したまま第1の切替金具401cに対して一緒に移動し、扉20cは収容チャンバーSから枢動側Pに向かって第2の水平距離で移動する。
ここで、扉20cが第2の開角度α2から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において、第4の軸本体322cは回転開始位置D1に保持され、第1の軸本体311cは第3の中間位置B2から第2の端B3に移動し、第3の軸本体321cは第1の中間位置A2から停止位置A3に移動すると同時に、第3の軸本体321cは第2の中間位置C2から枢動位置C3に移動し、第5の軸本体50cは第4の中間位置E2から第4の端E3に移動し、このようにすれば、扉20cは収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する。
第3の中間位置B2と第2の端B3間の連結線、第1の中間位置A2と停止位置A3間の連結線および第2の中間位置C2と枢動位置C3間の連結線は相互に平行であり、扉20cが第2の開角度α2から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において、第2の切替金具402cは第1の切替金具401cに対して移動し、第1の軸本体311cは第1の下部溝本体414cの第3の中間位置B2から第2の端B3に移動し、第3の軸本体321cは貫通穴4026cの第1の中間位置A2から停止位置A3に移動し、第3の軸本体321cも第3の溝本体421cの第2の中間位置C2から枢動位置C3に移動し、第5の軸本体50cは第5の溝本体417cの第4の中間位置E2から第4の端E3に移動する。言い換えれば、このとき第2の切替金具402cは第1の切替金具401cに対してある距離で移動し、第2の切替金具402cおよび第2のヒンジ金具32cはともに扉20cに対して静止している。このとき扉20cは庫本体10cに対してある距離で移動することに相当し、具体的には、扉20cは収容チャンバーSから枢動側Pに向かって第2の水平距離で移動し、扉20cが庫本体10cから可能な限り離れ、庫本体10cの開放度を保証し、扉20cの干渉により庫本体10c内の引出し、棚などが開けない問題を回避することができる。
また、扉20cが第1の開角度α1から第3の開角度α3まで開く過程について、さらに以下のように説明する。
庫本体10cは開口102cに対向して配置された裏面105cを含み、裏面105cから開口102cに向かう方向を第3の方向Zとし、ここで、裏面105cは庫本体10cの後壁であり、第3の方向Zは庫本体10cの後から前への方向である。
扉20cが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、第3の軸本体321cは初期位置A1から第1の中間位置A2に移動すると同時に、第3の軸本体321cは開始位置C1から第2の中間位置C2に移動し、扉20cは第3の方向Zに沿って前端面103cから離れる方向に移動し、すなわち、扉20cが第1の開角度α1から継続的に第2の開角度α2まで開く過程において、扉20cの移動には、枢動側Pから収容チャンバーSに向かう移動する成分および第3の方向Zに沿って前端面103cから離れる方向に移動する成分が含まれ、枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動する成分により扉20cが内方に移動して、扉20cが周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぎ、第3の方向Zに沿って前端面103cから離れる方向に移動する成分により扉20cが前方に移動し、前方移動の動作により、扉20cが周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防ぐ一方、扉20cが開く過程において扉20cの庫本体10cに近い側のドアシールが押圧されるのを回避することもでき、ドアシールの損傷が回避され、ドアシールの封止効果を向上させる。
扉20cが第2の開角度α2から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において、第3の軸本体321cは第1の中間位置A2から停止位置A3に移動すると同時に、第3の軸本体321cは第2の中間位置C2から枢動位置C3に移動し、扉20cが第3の方向Zに沿って前端面103cから離れる方向に移動し、すなわち、扉20cが第2の開角度α2から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において、扉20cの移動には、収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する成分および第3の方向Zに沿って前端面103cから離れる方向に移動する成分が含まれ、収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動する成分により扉20cが外方に移動して、庫本体10c内の引出し、棚などが扉20cの干渉により開けないのを防ぎ、第3の方向Zに沿って前端面103cから離れる方向に移動する成分により扉20cが前方に移動し、前方移動の動作により、扉20cが周囲のキャビネットや壁などと干渉するのを防具一方、扉20cが開く過程において扉20cの庫本体10cに近い側のドアシールが押圧されるのを回避することもでき、ドアシールの損傷が回避され、ドアシールの封止効果を向上させる。
理解できるように、扉20cが第1の開角度α1から第3の開角度α3まで開く過程において、扉20cは第3の方向Zに沿って前端面103cから離れる方向に移動する成分を有している。つまりこのとき扉20cは収容チャンバーSから枢動側Pに向かって移動しても、扉20cが周囲のキャビネットまたは壁と干渉することなく、言い換えれば、扉20cが第1の開角度α1から第2の開角度α2まで開く過程において、主に扉20cが周囲のキャビネットまたは壁と干渉するのが回避され、その後扉20cが第2の開角度α2から第3の開角度α3まで開く過程において、扉20cが周囲のキャビネットまたは壁と干渉しないことを保証する前提下で、扉20cを可能な限り外方に移動させて庫本体10cの開放度をできるだけ増加し、ここで、第1の水平距離は第2の水平距離以上であり、扉20cが周囲のキャビネットまたは壁と干渉するのをさらに防止することができる。
また、なお、扉20cが第1の開角度α1まで開く場合、貫通穴4026cの初期位置A1が第1の中間位置A2よりも外側面13cに近く、停止位置A3が第1の中間位置A2よりも外側面13cから離れ、初期位置A1が第1の中間位置A2よりも前端面103cから離れ、第1の中間位置A2が停止位置A3よりも前端面103cから離れる。
本実施形態中の貫通穴4026c、第1の下部溝本体414cおよび第5の溝本体417cはすべて「L」字形であり、かつ相互に嵌合され、扉20cが第1の開角度α1から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において、第2の切替金具402cは実質的に第1の切替金具401cに対して水平に変位して、扉20cを庫本体10cに対して水平に変位させるように駆動することを強調すべきであるが、他の実施形態では、貫通穴4026c、第1の下部溝本体414cおよび第5の溝本体417cは他の形態であり得、例えば貫通穴4026c、第1の下部溝本体414cおよび第5の溝本体417cは円弧状であり、第2の切替金具402cは第1の切替金具401cに対して回転して扉20cを庫本体10cに対して回転させるように駆動し、この回転過程において扉20cが枢動側Pから収容チャンバーSに向かって第1の水平距離で移動した後、扉20cが収容チャンバーSから枢動側Pに向かって第2の水平距離で移動する。
また、扉20cが第1の開角度α1から継続的に第3の開角度α3まで開く過程において、第6の係合部404cが第5の係合部4032cによって制限されるまで、第5の係合部4032cと第6の係合部404cは徐々に近接して、第1の切替金具401cと第2の切替金具402cの相対的な移動を制限する。
具体的には、この開く過程において、第2の切替金具402cは第1の切替金具401cに対して移動し、第6の係合部404cが第4の係合部4031cから脱出し、その後第1の切替金具401cは第2の切替金具402cの底面に近接して第6のボス4041cに当接され、第6の弾性部品4041cを圧縮し、かつ第6のボス4041cが第5の係合部4032cに接触すると、第6の弾性部品4041cは回復して第6のボス4041cを第5の係合部4032cに進入させるように駆動する。
図142~図146を参照すると、扉20cが第3の開角度α3から継続的に最大開角度α4cまで開く過程において、第1のヒンジ金具31c、第1の切替金具401cおよび第2の切替金具402cは相対的に静止しており、第2のヒンジ金具32cは第2の切替金具402cに対して移動し、第3の軸本体321cは停止位置A3および枢動位置C3に保持され、第4の軸本体322cは回転開始位置D1から回転停止位置D2に移動し、扉20cは庫本体10cに対して継続的にその場で回転する。
ここで、扉20cが第3の開角度α3から継続的に最大開角度α4cまで開く過程において、第1の軸本体311cは第1の下部溝本体414cの第2の端B3に保持され、第3の軸本体321cは停止位置A3および枢動位置C3に保持され、第5の軸本体50cは第5の溝本体417cの第4の端E3に保持され、第4の軸本体322cは回転開始位置D1から回転停止位置D2に移動し、このようにすれば、扉20cは庫本体10cに対して継続的にその場で回転する。
具体的には、扉20cが第3の開角度α3まで開く場合、第1の切替金具401cと第2の切替金具402cは相対的に静止しており、かつ第1の切替金具401cと第1のヒンジ金具31cは相対的に静止している。このときユーザが継続的に扉20cを開くと、第2のヒンジ金具32cは第2の切替金具402cに対して移動し、かつこのとき第3の軸本体321cは枢動位置C3に配置され、第4の軸本体322cは第4の溝本体422cの回転開始位置D1に配置され、第4の溝本体422cは第3の溝本体421cの枢動位置C3を円心としての円弧状溝であり、ユーザが継続的に扉20cを開くと第3の軸本体321cが枢動位置C3に保持され、第4の軸本体322cが第4の溝本体422cの回転開始位置D1から回転停止位置D2に移動し、この開く過程において扉20cは庫本体10cに対して継続的にその場で回転する。
上記から分かるように、本実施形態は、第1のヒンジ金具31cおよび第2のヒンジ金具32cの順序切替を効果的に制御することができ、扉20cがスムーズに開かれ、かつ冷蔵庫100cをビルトインアプリケーションシナリオに適用させる。
理解できるように、扉20cの閉じる過程の操作は扉20cの開き過程と反対である。
なお、扉20cが最大開角度α4cまで開く場合、第1の切替金具401cと第2の切替金具402cは第6の係合部404cと第5の係合部4032cを介して相互に制限され、第6の係合部404cが第5の係合部4032cから脱出するのに必要な作用力は第1の作用力であり、第1の切替金具401cと第1のヒンジ金具31cは第3の係合部405cと第2の係合部316cを介して相互に制限され、第3の係合部405cが第2の係合部316cから脱出するのに必要な作用力は第2の作用力であり、実際の操作では、構造の配置により第1の作用力および第2の作用力の大きさを制御でき、好ましくは、第1の作用力が第2の作用力よりも小さく、このようにすれば、扉20cの閉じる過程において最初に第2の切替金具402cと第1の切替金具401cが回復され、その後第1の切替金具401cと第1のヒンジ金具31cが回復され、もちろん、他の実施形態では、他の方法を使用して閉じる過程においての回復順序を制御してもよい。
本発明の第1の軸本体311cと第3の軸本体321cは相互にずらされ、このようにすれば、ビルトインキャビネットまたは冷蔵庫100cの収容空間が小さいシナリオに適している。
なお、本実施形態のヒンジ部品30cおよび動作原理の他の説明は他の実施形態を参照すればよく、ここで繰り返さない。
本実施形態では、図147~図151を参照すると、冷蔵庫100は配線モジュール60を備えた冷蔵庫100である。
配線モジュール60は、対向して配置された固定端61および自由端62を含み、固定端61が扉20に接続され、自由端62が庫本体10に可動に配置され、庫本体10の配線Eが自由端62および固定端61を順次通過して扉20まで延伸する。
ここで、「自由端62が庫本体10に可動に配置される」とは、自由端62が庫本体10に固定されていなく、扉20の開きに従い、自由端62が庫本体10に対して移動し、配線モジュール60の配線Eも扉20の開きに従って自由に移動することができる。
なお、冷蔵庫100がよりインテリジェントで多機能化になるにつれて、冷蔵庫100の扉20に通常、例えば製氷モジュール、表示モジュールなどの機能モジュールが装備され、これらのモジュールは通常、配線Eを介して庫本体10の制御モジュールに接続される必要があり、本実施形態の配線Eは配線モジュール60を通過して扉20まで延伸し、扉20の開閉過程において、配線Eが引っ張られる現象を効果的に防ぎ、様々な移動軌跡の扉20に適用可能であり、例えばヒンジ部品30は、扉20を枢動側Pから収容チャンバーSに向かって移動させるように駆動する場合、配線Eの延伸軌跡も変化し、本実施形態は、配線モジュール60の設計により、そのような扉20の移動に適用可能であり、つまり配線モジュール60により配線Eの延伸軌跡を柔軟に調整してワイヤージャミングを防止することができる。
本実施形態では、冷蔵庫100は制限空間101をさらに含み、制限空間101は扉20に向かって配置されたスロット1011を含み、配線モジュール60の固定端61がスロット1011を通過して扉20に接続され、扉20が開く過程において、扉20が配線モジュール60を制限空間101内を移動させるように駆動し、自由端62が常に制限空間101内に保持される。
ここで、制限空間101は庫本体10の頂部11に位置し、配線モジュール60は庫本体10の頂部11に平行して配置され、且つ固定端61は扉20に可動に接続され、もちろん、制限空間101は他の領域に配置されてもよい。
具体的には、本実施形態では、配線モジュール60は、第1のケーシング601および第2のケーシング602を含み、第2のケーシング602は庫本体10の頂部11に隣接して配置され、第1のケーシング601は第2のケーシング602よりも庫本体10の頂部11から離れ、第1のケーシング601および第2のケーシング602は相互に嵌合されて配線Eを収容するための収容チャンバー603を形成し、収容チャンバー603は両端が開口されて固定端61および自由端62を形成する。
扉20は上方に庫本体10の頂部11から突出し、頂部11の扉20に近いエッジに頂部11から突出するストッパー111が設けられ、ストッパー111にスロット1011が開設され、冷蔵庫100は、頂部11から突出する複数の突出部112を含み、複数の突出部112は空間を取り囲んで配置されて制限空間101を形成する。
ここで、第1のヒンジ金具31は頂部11のエッジ位置に固定され、扉20の頂部11の突出設計に適用させるために、ヒンジ部品30の第1のヒンジ金具31はほぼ「Z」字形であり、このようにすれば、第1のヒンジ金具31は庫本体10の頂部11から扉20の頂部まで延伸して扉20の頂部の切替部品40と相互に嵌合され得、複数の突出部112は、第1のヒンジ金具31と配線モジュール60間に設けられた第1の突出部1121、および第1の突出部1121と間隔を空けて配置された第2の突出部1122を含み、第1の突出部1121は、配線モジュール60と第1のヒンジ金具31の相互干渉を回避させ、第1の突出部1121の輪郭は配線モジュール60の移動軌跡に適合され、第2の突出部1122は、配線モジュール60と第2の突出部1122の衝撃を低減するために複数の突起であり得る。
冷蔵庫100は、カバー本体103をさらに含み、カバー本体103は頂部11に配置されて制限空間101、第1のヒンジ金具31などを被覆し、カバー本体103はストッパー111と相互に嵌合され、かつカバー本体103の形状は具体的なニーズに応じて決定され得る。
また、配線モジュール60の固定端61およびスロット1011は両方ともヒンジ部品30に隣接して配置され、理解できるように、扉20の開く過程において、配線モジュール60は扉20の開口ギャップから露出しているため、固定端61およびスロット1011をヒンジ部品30に隣接して配置することで、配線モジュール60の移動軌跡を合理的に制御できる一方、配線モジュール60が外観や冷蔵庫100の通常使用に悪影響を与えるのを回避することができる。
配線モジュール60は水平に配置され、スロット1011を通って扉20まで延伸し、扉20内に配線穴Hが設けられ、配線Eは固定端61から伸びて配線穴Hを介して扉20内部まで延伸し、配線穴Hの領域Cに隣接して固定端61の領域に枢軸接続され、扉20は固定端61、配線穴Hおよび領域Cを被覆する蓋本体24を含み、このようにすれば、配線モジュール60と扉20が可動に接続され、扉20が開く過程において、扉20は配線モジュール60を移動させ、配線モジュール60は制限空間101内で異なる軌跡に従って自由に移動し、すなわち、配線モジュール60の移動軌跡は扉20の移動軌跡に完全に適用されるため、ワイヤージャミングを回避することができる。
また、配線モジュール60は、円弧セクションDを含み、配線Eが収容チャンバー603内部で干渉されるのをさらに回避することができる。
なお、配線モジュール60の摩耗および摺動ノイズを回避するために、配線モジュール60の第2のケーシング602と庫本体10の頂部11の間に緩和部材または摺動部材などを配置してもよいが、具体的に実際の状況に応じて決定すればよい。
本実施形態では、制限空間101のスロット1011は第1のスロット幅を有し、配線モジュール60は固定端61と自由端62間に配置された移動部63を含み、第1のスロット幅は移動部63の最大幅よりも大きい。
すなわち、扉20の開きに従い、移動部63が制限空間101から徐々に突出し、第1のスロット幅が移動部63の最大幅よりも大きいため、スロット1011に起因して移動部63の制限空間101からの突出が制限されるのが回避され、かつスロット1011は配線モジュール60の移動軌跡をある程度制限でき、配線モジュール60が過度に移動して制限空間101から外れるのが回避される。
ここで、配線モジュール60が制限空間101から外れるのをさらに回避するために、自由端62を曲げ状に配置し、つまり自由端62と移動部63の間に夾角を形成してもよい。
以上の実施例は、本発明の技術的解決策を説明するためにのみ使用され、制限するものではなく、好ましい実施例を参照して本発明を詳しく説明したが、例えば異なる実施例の技術を組み合わせて同様の効果を達成できれば、その解決策も本発明の保護範囲に含まれる。当業者にとって、本発明の技術的解決策の精神および範囲を逸脱しない限り、本発明の技術的解決策に修正や同等置換を加えることができる。