JP2022546599A - 電子ディスプレイ用マグネットボール卓上旋回傾斜スタンド - Google Patents

Abstract

スタンドおよび連結システムであって、携帯用電子機器をスタンドに対して容易に着脱でき、携帯用電子機器のディスプレイがピッチ、ロール、ヨーの広い移動範囲で位置決め可能となっているスタンドおよび連結システムである。電子ディスプレイ機器のスタンドは基部組立体を備え、基部組立体は、滑らかな上向き面を呈する上向きの丸みを帯びた凹部とそれに対向する下面とを形成する非磁性の軸受けカップと、下面に近接して配置された鉄材料でできたアトラクターボウルとを含む。また当該スタンドは連結組立体を備え、連結組立体は、軸受けカップの凹部に適合する形状とされた滑らかな丸みを帯びた外面部分を呈するカップインターフェースと、固定用磁石と、電子ディスプレイ機器を受けとめるように適合した機器インターフェースアダプタとを含む。

Description

本発明は電子ディスプレイ用のスタンドに関する。特に、本発明はスマート電子ディスプレイ用の卓上スタンドに関する。

関連出願
本願は、２０１９年９月４日に出願された、ＭＡＧＮＥＴ ＢＡＬＬ ＴＡＢＬＥ ＴＯＰ ＳＷＩＶＥＬ ＴＩＬＴ ＳＴＡＮＤ ＦＯＲ ＥＬＥＣＴＲＯＮＩＣ ＤＩＳＰＬＡＹＳと題する米国仮特許出願第６２／８９５，９２９号の優先権を主張し、当該出願は参照により本明細書に完全に援用される。

タブレット端末やスマートフォンなどのスマート電子機器がますます普及してきている。これらの機器は持ち運び可能で手で持つよう設計されているが、利用者が他の作業を行いながらディスプレイを見たり、ビデオ通話に参加したり、プレゼンテーションを見たりできるように、機器を机上や卓上で直立状態に支持することが望ましい場合がある。

既存の従来技術のスタンドおよび連結システムは概して扱いにくく、スタンドから機器を取り外したいときに、スタンドから機器を取り外すための複雑な手順を必要とする。また、従来技術の機器では位置決め能力が制限されており、携帯電子機器のディスプレイを見やすい位置に向けることが困難となっている。そこで、携帯電子機器の着脱が容易で、かつ、フルモーションの位置決めが可能なスタンドが求められている。

本発明は、スタンドと連結システムとを提供することによって、従来技術の欠点に対処するものである。ここで、携帯電子機器はスタンドに対して容易に着脱され、携帯電子機器のディスプレイがピッチ、ロール、およびヨーの広い移動範囲にわたって位置決め可能である。

本発明の実施形態によると、電子ディスプレイ機器用のスタンドは基部組立体を備える。基部組立体は、滑らかな上向き面を呈する上向きの丸みを帯びた凹部を形成する非磁性の軸受けカップと、対向する下面と、下面に近接して配置された鉄材料でできたアトラクターボウルとを含む。連結組立体は、軸受けカップの凹部に適合する形状とされて滑らかな丸みを帯びた外面部分を呈するカップインターフェースと、固定用磁石と、電子ディスプレイ機器を受けとめるように適合した機器インターフェースアダプタとを含む。ここで、カップインターフェースの丸みを帯びた外面部分は、軸受けカップの凹部内に受けとめられ、かつ、軸受けカップの滑らかな上面上で摺動可能であり、基部組立体に対してロール、ピッチ、ヨーにおけるカップインターフェースの選択的位置決めが可能である。固定用磁石はアトラクターカップを引き付けて連結組立体を基部組立体と係合した状態に固定する。

実施形態として、スタンドは少なくとも１つの機器インターフェース磁石をさらに備える。この機器インターフェース磁石は、電子ディスプレイ機器を引き付けて機器インターフェースアダプタと係合した状態に保持するように適合されている。

実施形態として、スタンドの基部組立体が、軸受けカップに動作可能に連結されたプラスチック基部をさらに備え、アトラクターボウルが軸受けカップとプラスチック基部との間に配置されている。

スタンドによって、電子ディスプレイが機器インターフェースアダプタに取り付けられたときに、電子ディスプレイが基部組立体に対して約±５０度のピッチ範囲、約±２５度のロール範囲、および／又は約３６０度のヨー範囲で選択的にシフト可能になる。

本発明の実施形態として、携帯用電子機器用の連結システムが基部を含む。基部は、非磁性の軸受けカップと、軸受けカップの下面に近接して配置された鉄材料でできたアトラクターボウルとを含む。また連結システムは連結組立体を含む。連結組立体は、ボールソケット接続を形成するように軸受けカップと摺動可能に嵌合するカップインターフェースを含む。連結組立体はさらに、固定用磁石と、携帯用電子機器を受けとめるように適合された機器インターフェースとを含む。固定用磁石は磁気でアトラクターボウルを引き付けてカップインターフェースを軸受けカップと係合した状態に保持する。カップインターフェースは軸受けカップ内で選択的に摺動可能であり、軸受けカップを基部組立体に対してロール、ピッチおよびヨーにおいて選択的に配置することができる。連結組立体は少なくとも１つの機器インターフェース磁石をさらに備えることができる。機器インターフェース磁石は、携帯用電子機器を引き付けて携帯用電子機器を連結組立体と係合状態に保持するように適合されている。

実施形態として、少なくとも１つの機器インターフェース磁石および／または固定用磁石は、高強度ネオジム磁石であってもよい。このシステムは、軸受けカップに動作可能に連結されたプラスチック基部さらに含むことができる。アトラクターボウルは軸受けカップとプラスチック基部との間に配置される。

実施形態として、システムによって携帯用電子機器を基部組立体に対して約±５０度のピッチ範囲、約±２５度のロール範囲、および／又は約３６０度のヨー範囲で選択的にシフト可能になる。

さらなる実施形態として、携帯用電子ディスプレイシステムは、携帯用電子機器と、携帯用電子機器を受けとめるための連結システムとを含む。連結システムは、非磁性の軸受けカップと、軸受けカップの下面に近接して配置された鉄材料でできたアトラクターボウルとを含む。連結組立体は、ボールソケット接続を形成するように軸受けカップと摺動可能に嵌合するカップインターフェースを含む。連結組立体は固定用磁石と携帯用電子機器を受けとめる機器インターフェースとをさらに含む。固定用磁石はアトラクターボウルを磁気で引き付けてカップインターフェースを軸受けカップと係合状態に保持する。カップインターフェースは軸受けカップ内で選択的に摺動可能であり、基部組立体に対してロール、ピッチおよびヨーにおいて軸受けカップの選択的位置決めを可能にしている。連結組立体は少なくとも１つの機器インターフェース磁石をさらに備えることができる。機器インターフェース磁石は、携帯用電子機器を引き付けて携帯用電子機器を連結組立体と係合状態に保持するように適合されている。携帯用電子機器が連結組立体に取り付けられたときに、携帯用電子機器は基部に対して約±５０度のピッチ範囲、約±２５度のロール範囲、および／又は約３６０度のヨー範囲で選択的にシフト可能である。

実施形態によると、携帯用電子ディスプレイシステムは、携帯用電子機器と、携帯用電子機器を受けとめるための連結システムとを含む。連結システムは、鉄材料でできたアトラクターボウルを含む基部と、ボールソケット接続を形成するようにアトラクターボウルと摺動可能に嵌合するカップインターフェースを含む連結組立体とを含む。連結組立体は、固定用磁石と、携帯用電子機器を受けとめる機器インターフェースとをさらに含む。固定用磁石はアトラクターボウルを磁気で引き付けてカップインターフェースを軸受けカップと係合状態に保持する。カップインターフェースは軸受けカップ内で選択的に摺動可能であり、基部組立体に対してロール、ピッチおよびヨーにおいて軸受けカップの選択的位置決めが可能である。連結組立体は、少なくとも１つの機器インターフェース磁石をさらに備えることができる。機器インターフェース磁石は携帯用電子機器を引き付けて携帯用電子機器を連結組立体と係合状態に保持するように適合されている。

実施形態として、携帯用電子機器のための連結スタンドは、鉄材料でできたアトラクターボウルを含む基部と、ボールソケット接続を形成するようにアトラクターボウルと摺動可能に嵌合するカップインターフェースを含む連結組立体とを含む。連結組立体は、固定用磁石と、携帯用電子機器を受けとめる機器インターフェースとをさらに含む。固定用磁石はアトラクターボウルを磁気で引き付けてカップインターフェースを軸受けカップと係合状態に保持する。カップインターフェースは軸受けカップ内で選択的に摺動可能であり、基部組立体に対してロール、ピッチおよびヨーにおいて軸受けカップの選択的位置決めを可能にしている。

上記した概要は、図示された各実施形態や本明細書の主題のすべての実施態様を説明することを意図するものではない。図とそれに続く詳細な説明は、様々な実施形態をより具体的に例示するものである。

添付の図面に関連して以下の様々な実施形態の詳細な説明を考慮することで、本開示の主題についてより完全に理解することができる。

図１は、本発明の一実施形態に係るスタンドと連結された電子機器を示す図であり、スタンドは部分断面図として描かれている。 図２は、図１のスタンドの基部の断面図である。 図３は、図１のスタンドの基部の分解図である。 図４は、本発明の一実施形態による連結組立体の断面図である。 図５は、図４の連結組立体の分解図である。 図６は、本発明の別の一実施形態による連結組立体の断面図である。 図７は、図６の連結組立体の分解図である。 図８は、電子機器を取り付けた状態の図４及び５の実施形態の組立スタンドの断面図である。 図９は、傾斜位置にある図８のスタンドの断面図である。 図１０は、電子機器を取り付けた状態の図６及び７の実施形態の組立スタンドの断面図である。 図１１は、傾斜位置にある図１０のスタンドの断面図である。 図１２は、電子ディスプレイに取り付けられた本発明の一実施形態によるスタンドの側面図であり、スタンドの傾斜範囲（ピッチ）を示している。 図１３は、電子ディスプレイに取り付けられた本発明の一実施形態によるスタンドの正面図であり、スタンドのロール範囲を示している。 図１４は、電子ディスプレイに取り付けられた本発明の一実施形態によるスタンドの平面図であり、スタンドの回転（ヨー）範囲を示している。 図１５は、本発明の別の一実施形態の等角図である。 図１６は、図１５の実施形態の部分分解正面図である。 図１７は、図１５の実施形態の分解図である。 図１８は、本発明の別の一実施形態の等角図である。 図１９は、図１８の実施形態の正面図である。 図２０は、図１８の実施形態の分解図である。

様々な実施形態が様々な修正例や代替形態に修正可能であると同時に、それらの仕様は図面に例示されており、以下で詳細に説明する。しかしながらその意図は、特許請求の範囲に記載した発明を、説明する特定の実施形態に限定するものではないことは理解されたい。それどころか、特許請求の範囲によって規定される主題の趣旨及び範囲内に含まれるすべての修正例、均等物及び代替例をカバーすることを意図している。

図１～２０には、本発明の実施形態に従ったスタンド２０が描かれている。スタンド２０は概して基部組立体２２と連結組立体２４を含む。図２および３の実施形態に描かれているように、基部組立体２２は概してプラスチックまたは非鉄金属から作られた軸受けカップ２６を含む。軸受けカップ２６は、滑らかな上向き半球面２８と、それに対向する下面２９とを有する上向き凹部２７を形成している。また基部組立体２２は、鋼または他の鉄金属から作られたアトラクターボウル３０、留め具３２、ゴムワッシャー３４、金属軸受けリング３６、プラスチック基部３８、およびゴムディスク４０を含む。なお、半球面２８がパラボラ型などの他の丸みを帯びた形状であってもよいことは理解されたい。留め具３２は、軸受けカップ２６、アトラクターボウル３０、ゴムワッシャー３４、軸受けリング３６、およびプラスチック基部３８に設けられた開口部を貫通しており、その組立体を一緒に留めて保持している。

図４及び５に描かれているような第１実施形態において、連結組立体２４は概して滑らかな半球状外面４４を呈するカップインターフェース４２、固定用磁石４６、機器インターフェース磁石４８、５０、および機器インターフェースアダプタ５２を含む。なお、外面４４はまた、基部組立体２２の半球面２８に適合する、パラボラ型などの任意の他の丸みを帯びた形状であってもよいことは理解されたい。固定用磁石４６は、機器インターフェースアダプタ５２の下面５５から延びる保持構造５４と、カップインターフェース４２の内面５７から延びる保持構造５６とで所定位置に固定される。機器インターフェース磁石４８、５０は、カップインターフェース４２から延びるボス５８、６０上に支持され、機器インターフェースアダプタ５２に形成された凹部６２、６４内に収められている。カップインターフェース４２及び機器インターフェースアダプタ５２は、プラスチックから成形することができ、又は他の任意の適切な非磁性材料から形成することができる。磁石４６、４８及び５０は、高強度ネオジム磁石であることが望ましいが、適切な磁気強度を提供する任意の磁性材料から形成することができる。

図６及び７に描かれた第２実施形態では、連結組立体２４は概して、滑らかな半球状外面６８を呈するカップインターフェース６６、固定用磁石７０、および機器インターフェースアダプタ７２を含む。繰り返しになるが、外面６８はまた基部組立体２２の半球面２８に適合する、パラボラ型などの任意の他の丸みを帯びた形状であってもよい。カップインターフェース６６は、表面６８の周辺部７６から外側に延びる停止部分７４を有していてもよい。繰り返しになるが、磁石７０は高強度ネオジム磁石であることが望ましいが、適切な磁気強度を提供する任意の磁性材料から形成することができる。

図４および５の実施形態は組み立てられたものとして描かれており、使用時は図８および９に示す。基部組立体２２は、テーブル７９などの平らで概ね水平な面に載せられる。ゴムディスク４０は緩衝材を提供し、テーブル７９の表面８１上を基部組立体２２が滑るのを抑制する。タブレットやスマートフォンなどの電子ディスプレイ７８は、機器インターフェースアダプタ５２の上面８０上に受け止められる。機器インターフェース磁石４８，５０は、電子ディスプレイ７８を引き付けて、それを機器インターフェースアダプタ５２と係合した状態に保持する。あるいは、電子ディスプレイ７８は、接着剤、フック・アンド・ループ材料で機器インターフェースアダプタ５２に接着されるか、機械的ファスナーまたはクランプで取り付けることができる。カップインターフェース４２は、外面４４が表面２８に接触した状態で軸受けカップ２６内に乗っかっており、ボールソケット型接続（ｂａｌｌ ａｎｄ ｓｏｃｋｅｔ ｔｙｐｅ ｃｏｎｎｅｃｔｉｏｎ）を形成している。固定用磁石４６はアトラクターボウル３０を引き寄せて、基部組立体２２と連結組立体２４とを係合状態に保持する。図９に描かれているように、電子ディスプレイ７８は、電子ディスプレイ７８またはカップインターフェース４２を把持し、電子ディスプレイ７８が所望の位置に達するまで軸受けカップ２６内でカップインターフェース４２を摺動させることによって、ロール、ピッチおよびヨーにおいて位置決めすることができる。固定用磁石４６とアトラクターボウル３０との間の引力によって、電子ディスプレイ７８は、取り外されるかまたは新しい位置に調整されるまで、その位置に留まることになる。アトラクターボウル３０は、軸受けカップ２６の下面２９に接して適合する、丸みを帯びた一体構造として描かれているが、アトラクターボウル３０は、逆角錐台などの別の形状に形成することもでき、アトラクターボウル３０が固定用磁石４６に十分に近接して配置されて電子ディスプレイ７８を所定の位置に保持するのに十分な磁力を与える限り、複数の別々の鉄金属片から形成することもできるということは理解されたい。

電子ディスプレイ７８は、電子ディスプレイ７８をカップインターフェース４２から持ち上げるだけで取り外せることは理解されたい。図４、５、８及び９の実施形態によるスタンド２０は、図１２～１４に描かれているように、取り付けられた電子ディスプレイ機器７８に対して最大±５０度までの傾斜範囲β（ピッチ）、±２５度までの回転範囲α（ロール）、及び３６０度までの回転（ヨー）θを提供することができる。

図６および図７の実施形態は組み立てられたものとして描かれており、図１０及び１１には使用時の状態が描かれている。タブレットやスマートフォンなどの電子ディスプレイ７８は、機器インターフェースアダプタ７２の上面８２に受け止められ、磁石、接着剤、フック・アンド・ループ材料、機械的ファスナー、またはクランプで所定の位置に固定される。ゴムディスク４０は緩衝作用を提供し、テーブル７９の表面８１上で基部組立体２２が滑るのを抑制する。カップインターフェース６６は、外面６９が表面２８に接触した状態で軸受けカップ２６内に乗っかっており、ボールソケット型接続を形成している。固定用磁石７０はアトラクターボウル３０を引き寄せて、基部組立体２２と連結組立体２４とを係合状態に保持する。図１１に描かれているように、電子ディスプレイ７８は、電子ディスプレイ７８またはカップインターフェース６６を把持し、電子ディスプレイ７８が所望の位置に達するまで軸受けカップ２６内でカップインターフェース６６を摺動させることによって、ロール、ピッチおよびヨーにおいて位置決めすることができる。固定用磁石７０とアトラクターボウル３０との間の引力によって、電子ディスプレイ７８は、取り外されるかまたは新しい位置に調整されるまで、その位置に留まることになる。繰り返しになるが、アトラクターボウル３０は、軸受けカップ２６の下面２９に接して適合する、丸みを帯びた一体構造として描かれているが、アトラクターボウル３０は、逆角錐台などの別の形状に形成することもでき、アトラクターボウル３０が固定用磁石７０に十分に近接して配置されて電子ディスプレイ７８を所定の位置に保持するのに十分な磁力を与える限り、複数の別々の鉄金属片から形成することもできるということは理解されたい。

電子ディスプレイ７８は、電子ディスプレイ７８を機器インターフェースアダプタ７２から取り外すだけで分離できることは理解されたい。描いた実施形態において、スタンド１２０は、図１２～１４に描かれているように、取り付けられた電子ディスプレイ機器７８に対して最大±２５度の傾斜範囲β（ピッチ）、±２５度までの回転範囲α、及び３６０度までの回転（ヨー）θを提供することができる。

図１５～図２０において、スタンド１２０は、本発明の追加の実施形態にしたがって描かれている。スタンド１２０は概して基部組立体１２２と連結組立体１２４を含む。図１５、１６および１７における第１実施形態に描かれているように、基部組立体１２２は概して、鋼または他の鉄金属から作られ、かつ、滑らかな上向き半球面１３０とともに上向き凹部１２８を形成するアトラクターボウル１２６、留め具１３２、ワッシャ１３４、外殻１３６、基部１３８およびＯリング１４０を含んでいる。半球面１３０は、パラボラ型などの他の任意の丸みを帯びた形状であってもよいことは理解されたい。留め具１３２は、アトラクターボウル１２６、ワッシャ１３４、および基部１３８に設けられた開口部を貫通し、組立体をまとめて留めて保持する。

図１５、１６、および１７の実施形態では、連結組立体１２４は概して、滑らかな半球状外面１４４を呈するカップインターフェース１４２、固定用磁石１４６、機器インターフェース磁石１４８，１５０、機器インターフェースアダプタ１５２、および磁石保持具１５４を含む。外面１４４はまた、パラボラ型などの、基部組立体１２２の半球面１３０に適合する任意の他の丸みを帯びた形状であってもよいことは理解されたい。固定用磁石１４６は、粘着性ディスク１５８でカップインターフェース１４２の中央凹部１５６内の所定位置に固定される。機器インターフェース磁石１４８，１５０は、磁石保持具１５４に形成された凹部１６０、１６２内に受け止められる。カップインターフェース１４２と機器インターフェースアダプタ１５２とは、プラスチックから成形することができ、又は他の任意の適切な非磁性材料から形成することができる。磁石１４６、１４８および１５０は高強度ネオジム磁石であることが好ましいが、適切な磁気強度を備える任意の磁性材料から形成することができる。

図１８、１９及び２０に描かれた第２実施形態では、基部組立体１２２は概して、鋼又は他の鉄金属から作られ、かつ、滑らかな上向き半球面１３０を有する上向き凹部１２８を形成するアトラクターボウル１２６と、留め具１３２と、ワッシャ１３４と、外殻１３６と、基部１３８と、Ｏリング１４０とを含む。半球面１３０が、パラボラ型などの任意の他の丸みを帯びた形状であってもよいことは理解されたい。留め具１３２は、アトラクターボウル１２６、ワッシャ１３４、および基部１３８に設けられた開口部を貫通し、組立体をまとめて留めて保持する。

図１８、１９、および２０の実施形態では、連結組立体１２４は概して、滑らかな半球状外面１４４を呈するカップインターフェース１４２と、固定用磁石１４６と、機器インターフェース磁石１４８，１５０と、機器インターフェースアダプタ１５２と、磁石保持具１５４とを含む。外面１４４はまた、パラボラ型などの、基部組立体１２２の半球面１３０に適合する任意の他の丸みを帯びた形状であってもよいことは理解されたい。固定用磁石１４６は、粘着性ディスク１５８でカップインターフェース１４２の中央凹部１５６内の所定位置に固定される。機器インターフェース磁石１４８，１５０は、磁石保持具１５４に形成された凹部１６０、１６２内に受け止められる。カップインターフェース１４２と機器インターフェースアダプタ１５２とは、プラスチックから成形することができ、又は他の任意の適切な非磁性材料から形成することができる。磁石１４６、１４８および１５０は高強度ネオジム磁石であることが好ましいが、適切な磁気強度を備える任意の磁性材料から形成することができる。

図１５～２０の実施形態は、図１５および１８に組み立てられたものとして描かれている。基部組立体１２２は、テーブルや机７９などの平面的で概して水平な面上に載せられる。タブレットやスマートフォンなどの電子ディスプレイ（図示せず）は、機器インターフェースアダプタ１５２の上面１８０上に受け止められる。機器インターフェース磁石１４８、１５０は、電子ディスプレイを引き付けて、機器インターフェースアダプタ１５２と係合した状態に保持する。あるいは、電子ディスプレイは、接着剤、フック・アンド・ループ材料で機器インターフェースアダプタ１５２に接着されるか、または機械的ファスナーやクランプで取り付けられてもよい。カップインターフェース１４２はアトラクターボウル１２６に載せられ、ボールソケット型接続を形成する。固定用磁石１４６はアトラクターボウル１２６を引き付け、基部組立体１２２と連結組立体１２４とを係合状態に保持する。電子ディスプレイのロール、ピッチ、及びヨーの位置決めは、電子ディスプレイ又はカップインターフェース１４２を把持し、電子ディスプレイが所望の位置に達するまでカップインターフェース１４２をアトラクターボウル１２６内で摺動させることによって行うことができる。固定用磁石１４６とアトラクターボウル１２６との間の引力により、電子ディスプレイは取り外されるかまたは新しい位置に調整されるまで、その位置に留まることになる。

なお、電子ディスプレイは、カップインターフェース１４２から単に持ち上げるだけで取り外せることは理解されたい。繰り返しになるが、図１５～２０の実施形態によるスタンド１２０は、図１２～１４に描かれているように、取り付けられた電子ディスプレイ機器に対して、最大±５０度の傾斜範囲β（ピッチ）、±２５度のロール範囲α、及び３６０度の回転（ヨー）θを提供することが可能である。

システム、機器、および方法の様々な実施形態について本明細書で説明してきた。これらの実施形態は、例としてのみ与えられており、特許請求の範囲に記載の発明を限定することを意図するものではない。さらに、記載された実施形態の様々な特徴を様々な方法で組み合わせて、多数の追加の実施形態を生成できることは理解されたい。さらに、開示された実施形態で使用するために様々な材料、寸法、形状、構成および配置などを説明したが、開示されたもの以外の他のものを、特許請求の範囲に記載の発明の範囲を超えずに利用することができる。

関連する技術分野の当業者であれば、本発明の主題が、上述の個々の実施形態で説明したものよりも少ない特徴を含んでもよいことを認識できるであろう。本明細書に記載した実施形態は、本明細書の主題の様々な特徴を組み合わせることができる方法を網羅的に提示することを意図していない。したがって、実施形態は、相互に排他的な特徴の組み合わせではなく、むしろ、当業者が理解するように、様々な実施形態は、異なる個々の実施形態から選択された異なる個々の特徴の組み合わせを含むことができる。さらに、一実施形態に関して記載された要素は、特に断りのない限り、そのような実施形態に記載されていない場合でも、他の実施形態で実装することができる。

従属請求項は、特許請求の範囲において、１つ以上の他の請求項との特定の組み合わせについて言及することもあるが、他の実施形態も、従属請求項と他の各従属請求項の主題との組み合わせ、もしくは１つ以上の特徴と他の従属請求項または独立請求項との組み合わせを含むこともできる。本明細書では、具体的な組み合わせを意図していないということが記載されていない限り、そのような組み合わせが提示されている。

上記の文書の参照による援用は、本明細書の明示的な開示に反する主題が組み込まれないように制限される。上記文書の参照による援用は、文書に含まれる請求項が参照により本明細書に援用されないよう、さらに限定される。上記文書の参照による援用は、文書内に提供されている定義が、本明細書に明示的に含まれていない限り、参照によって本明細書に援用されないように、さらに限定される。

特許請求の範囲を解釈する上で、「～のための手段」または「～のステップ」という特定の用語が特許請求の範囲に記載されていない限り、３５Ｕ．Ｓ．Ｃ．§１１２（ｆ）の規定は適用されないことが明示的に意図されている。

Claims (23)

1. 電子ディスプレイ機器用のスタンドであって、
   基部組立体を備え、基部組立体は、滑らかな上向き面を呈する上向きの丸みを帯びた凹部とそれに対向する下面とを形成する非磁性の軸受けカップと、下面に近接して配置された鉄材料でできたアトラクターボウルとを含み、
   連結組立体を備え、連結組立体は、軸受けカップの凹部に適合する形状とされた滑らかな丸みを帯びた外面部分を呈するカップインターフェースと、固定用磁石と、電子ディスプレイ機器を受けとめるように適合した機器インターフェースアダプタとを含み、
   カップインターフェースの丸みを帯びた外面部分は、軸受けカップの凹部内に受けとめられ、かつ、軸受けカップの滑らかな上面上で摺動可能で、基部組立体に対してロール、ピッチ、ヨーにおけるカップインターフェースの選択的位置決めが可能であり、固定用磁石がアトラクターカップを引き付けて連結組立体を基部組立体と係合した状態に固定する、スタンド。
2. 請求項１に記載のスタンドであって、連結組立体が、電子ディスプレイ機器を引き付けて機器インターフェースアダプタと係合した状態に保持するように適合された少なくとも１つの機器インターフェース磁石をさらに備える、スタンド。
3. 請求項２に記載のスタンドであって、少なくとも１つの機器インターフェース磁石が高強度ネオジム磁石である、スタンド。
4. 請求項１に記載のスタンドであって、固定用磁石が高強度ネオジム磁石である、スタンド。
5. 請求項１～４のいずれか一項に記載のスタンドであって、基部組立体が、軸受けカップに動作可能に連結されたプラスチック基部をさらに備え、アトラクターボウルが軸受けカップとプラスチック基部との間に配置されている、スタンド。
6. 請求項１～５のいずれか一項に記載のスタンドであって、電子ディスプレイが機器インターフェースアダプタに取り付けられたとき、電子ディスプレイが基部組立体に対して約±５０度のピッチ範囲で選択的にシフト可能である、スタンド。
7. 請求項１～６のいずれか一項に記載のスタンドであって、電子ディスプレイが機器インターフェースアダプタに取り付けられたとき、電子ディスプレイが基部組立体に対して約±２５度のロール範囲で選択的にシフト可能である、スタンド。
8. 請求項１～７のいずれか一項に記載のスタンドであって、電子ディスプレイが機器インターフェースアダプタに取り付けられたとき、電子ディスプレイが基部組立体に対して約３６０度のヨー範囲で選択的にシフト可能である、スタンド。
9. 請求項１～８のいずれか一項に記載のスタンドであって、カップインターフェースの外面部分が半球形状である、スタンド。
10. 携帯用電子機器用の連結システムであって、
    基部を備え、基部は、非磁性の軸受けカップと、軸受けカップの下面に近接して配置された鉄材料でできたアトラクターボウルとを含み、
    連結組立体を備え、連結組立体は、ボールソケット接続を形成するように軸受けカップと摺動可能に嵌合するカップインターフェースを含み、連結組立体はさらに、固定用磁石と、携帯用電子機器を受けとめるように適合された機器インターフェースとを含み、固定用磁石は磁気でアトラクターボウルを引き付けてカップインターフェースを軸受けカップと係合した状態に保持し、カップインターフェースは軸受けカップ内で選択的に摺動可能で、基部組立体に対して軸受けカップをロール、ピッチ、ヨーにおいて選択的に位置決めすることができる、システム。
11. 請求項１０に記載のシステムであって、連結組立体が、携帯用電子機器を引き付けて携帯用電子機器を連結組立体と係合状態に保持するように適合された少なくとも１つの機器インターフェース磁石をさらに備える、システム。
12. 請求項１１に記載のシステムであって、少なくとも１つの機器インターフェース磁石が高強度ネオジム磁石である、システム。
13. 請求項１０に記載のシステムであって、固定用磁石が高強度ネオジム磁石である、システム。
14. 請求項１０に記載のシステムであって、基部がさらに、軸受けカップに動作可能に連結されたプラスチック基部を備え、アトラクターボウルが軸受けカップとプラスチック基部との間に配置されている、システム。
15. 請求項１０に記載のシステムであって、携帯用電子機器が連結組立体に取り付けられたときに、携帯用電子機器が基部に対して約±５０度のピッチ範囲で選択的にシフト可能である、システム。
16. 請求項１０に記載のシステムであって、携帯用電子機器が連結組立体に取り付けられたときに、携帯用電子機器が基部に対して約±２５度のロール範囲で選択的にシフト可能である、システム。
17. 請求項１０に記載のシステムであって、携帯用電子機器が連結組立体に取り付けられたときに、携帯用電子機器が基部に対して約３６０度のヨー範囲で選択的にシフト可能である、システム。
18. 携帯用電子ディスプレイシステムであって、
    携帯用電子機器と、携帯用電子機器を受けとめるための連結システムとを備え、
    連結システムは、鉄材料でできたアトラクターボウルを含む基部と、ボールソケット接続を形成するようにアトラクターボウルと摺動可能に嵌合するカップインターフェースを含む連結組立体とを含み、
    連結組立体は固定用磁石と携帯用電子機器を受けとめる機器インターフェースとをさらに含み、固定用磁石はアトラクターボウルを磁気で引き付けてカップインターフェースを軸受けカップと係合状態に保持し、カップインターフェースは軸受けカップ内で選択的に摺動可能で、基部組立体に対してロール、ピッチ、ヨーにおいて軸受けカップの選択的位置決めが可能である、システム。
19. 請求項１８に記載のシステムであって、連結組立体が、携帯用電子機器を引き付けて携帯用電子機器を連結組立体と係合状態に保持するように適合された少なくとも１つの機器インターフェース磁石をさらに備える、システム。
20. 請求項１８又は１９に記載のシステムであって、携帯用電子機器が連結組立体に取り付けられたときに、携帯用電子機器が基部に対して約±５０度のピッチ範囲、約±２５度のロール範囲、および／又は約３６０度のヨー範囲で選択的にシフト可能である、システム。
21. 携帯用電子機器のための連結スタンドであって、
    鉄材料でできたアトラクターボウルを含む基部と、ボールソケット接続を形成するようにアトラクターボウルと摺動可能に嵌合するカップインターフェースを含む連結組立体とを備え、
    連結組立体は、固定用磁石と、携帯用電子機器を受けとめる機器インターフェースとをさらに含み、固定用磁石はアトラクターボウルを磁気で引き付けてカップインターフェースを軸受けカップと係合状態に保持し、カップインターフェースは軸受けカップ内で選択的に摺動可能で、基部組立体に対してロール、ピッチ、ヨーにおいて軸受けカップの選択的位置決めが可能である、連結スタンド。
22. 請求項２１に記載の連結スタンドであって、連結組立体が、携帯用電子機器を引き付けて携帯用電子機器を連結組立体と係合状態に保持するように適合された少なくとも１つの機器インターフェース磁石をさらに備える、連結スタンド。
23. 請求項２１又は２２に記載の連結スタンドであって、携帯用電子機器が連結組立体に取り付けられたときに、携帯用電子機器が基部に対して約±５０度のピッチ範囲、約±２５度のロール範囲、および／又は約３６０度のヨー範囲で選択的にシフト可能である、連結スタンド。
    

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