〔関連出願の相互参照〕
本開示は、2019年8月14日に出願された、“Method and apparatus for uplink transmission prioritization.”と題する、米国仮特許出願第62/886,776号(「‘776仮出願」)の利益及び優先権を主張し、‘776仮出願の内容は、全ての目的のために参照により本開示に完全に組み込まれる。
本開示は一般に、無線通信に関し、より詳細には、上りリンク(UL)送信の優先順位付けのための方法及び装置に関する。
接続されたデバイスの数の大幅な増加及びユーザ/ネットワークトラフィック量の急速な増加に伴って、データ速度、遅延性、信頼性、及びモビリティを改善することによって、第5世代(5G:fifth generation)新無線(NR:New Radio)などの次世代無線通信システムのための無線通信の異なる側面を改善するために、様々な努力がなされてきた。
5G NRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine-Type Communication)、及び高信頼低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などの様々な使用ケースに適応させて、ネットワークサービス及びタイプを最適化するための柔軟性及び構成可能性を提供するように設計される。
しかしながら、無線アクセスの需要が増加し続けるにつれて、次世代無線通信システムのための無線通信の更なる改善が必要とされている。
本開示は、UL送信の優先順位付けのための方法及び装置を対象とする。
本開示の態様によれば、上りリンク送信の優先順位付けのための方法が提供される。本方法は、ユーザ機器(UE:User Equipment)によって実行される。本方法は、UEが、特殊セル(SpCell:Special Cell)でビーム障害イベントを検出すること、及びビーム障害イベントの検出に応じた処理を実行することを含む。処理は、UEが、SpCellにプリアンブルを送信すること、SpCellからランダムアクセス(RA:Random Access)応答(RAR:RA Response)メッセージを受信すること、第1のULリソースがRARメッセージによって示されるかどうかに従って、第1のULリソースがビーム障害回復(BFR)報告の送信に適切であるかどうかを決定すること、及び第1のULリソースがBFR報告の送信に適切であると決定した後、第1のULリソースでBFR報告を送信することを含む。
本開示の別の態様によれば、UEが提供される。UEは、メモリ、及びメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。少なくとも1つのプロセッサは、SpCellでビーム障害イベントを検出し、ビーム障害イベントの検出に応じて、処理を実行するように構成される。処理は、UEが、SpCellにプリアンブルを送信すること、SpCellからRARメッセージを受信すること、第1のULリソースがBFR報告の送信に適切であるかどうかを、第1のULリソースがRARメッセージによって示されるかどうかに従って決定すること、及び第1のULリソースがBFR報告の送信に適切であることを決定した後、第1のULリソースでBFR報告を送信することを含む。
本開示の態様は、添付の図面と共に読まれるとき、以下の詳細な説明から最も良く理解される。様々な特徴は、一定の縮尺で描かれておらず、様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために任意に増減されてもよい。
図1は、本開示の一実装形態による、セルのビーム障害検出(BFD:beam Failure Detection)手順及びBFR手順を示す。
図2は、本開示の一実装形態による、UL媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)プロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)のデータ構造を示す。
図3は、本開示の一実装形態による、UL共有チャンネル(SCH:Shared Channel)(UL-SCH)リソース間の優先順位付けの一例を示す。
図4は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図5は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図6は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図7は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図8は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図9は、本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードのブロック図を示す。
以下の説明は、本開示における一例としての実装形態に関連する特定の情報を含む。本開示における図面及びそれらの添付の詳細な説明は、単に例としての実装形態を対象としている。しかし、本開示は、これらの例としての実装形態のみに限定されるものではない。本開示の他の変形例及び実装形態は、当業者には想起されるであろう。特に断らない限り、複数の図中の同様の又は対応する要素は、同様の又は対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面及び図示は、ほとんどの場合、一定の縮尺ではなく、実際の相対的な寸法に対応することを意図していない。
一貫性の目的及び理解を容易にするために、同様の特徴は、例としての図において数字によって識別される(ただし、いくつかの例において、図示されていない)。しかしながら、異なる実装形態における特徴は、他の点で異なっていてもよく、従って、図面に示されるものに狭く限定されるものではない。
「1つの実装形態」、「一実装形態」、「例としての実装形態」、「様々な実装形態」、「いくつかの実装形態」、「本出願のいくつかの実装形態」などへの言及は、そのように記載された本出願の実装形態(単数又は複数)が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示し得るが、本出願のすべての可能な実装形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではない。更に、語句「1つの実装形態において」、「一例としての実装形態において」、又は「一実装形態」の繰り返しの使用は必ずしも、同じ実装形態を指すわけではないが、同じ実装形態を指す場合もある。更に、「本開示」に接続する「実装形態」のような語句の任意の使用は、本出願のすべての実装形態が特定の特徴、構造、又は特性を含んでいなければならないことを特徴とすることを意味せず、代わりに、「本出願の少なくともいくつかの実装形態」が、特定の特徴、構造又は特性を含むことを意味することを理解されたい。用語「接続した(coupled)」は介在する構成要素を介して直接的又は間接的であるかにかかわらず、接続されることと定義されるが、物理的な接続に必ずしも限定されない。「備える(comprise)」という単語は、使用される場合、「含む(include)、が限定するわけではない、」を意味するが、このように記載された組合せ、群、系列及び均等物におけるオープンエンド包括又はメンバーシップを具体的に示す。
本明細書中の用語「及び/又は」は、関連するオブジェクトを記述するための関係のみであり、3つの関係が存在し得ることを表し、例えば、A及び/又はBは以下を表すことができる。すなわち、Aが単独で存在すること、AおよびBが同時に存在すること、およびBが単独で存在することを表すことができる。更に、本明細書中で使用される文字「/」は、前者及び後者が「又は」関係にあることを一般的に表す。
更に、説明及び非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、規格などの具体的な詳細が、説明される技術の理解を実現するために記載される。他の例において、不必要な詳細で説明を不明瞭にしないように、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な説明は、省略される。
当業者は、本開示に記載されている任意のネットワーク機能(複数種類可)又はアルゴリズム(複数種類可)が、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装されてもよいことを直ちに理解するだろう。説明される機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに対応し得る。ソフトウェアの実装形態は、メモリ又は他の種類の記憶装置などのコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を備えてもよい。例えば、通信処理能力を有する一つ以上のマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータを、対応する実行可能命令を用いてプログラムし、記述されたネットワーク機能(複数種類可)又はアルゴリズム(複数種類可)を実行することができる。マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、及び/又は一つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用して形成することができる。本明細書に記載されている例としての実装形態のいくつかは、コンピュータハードウェア上にインストールされ実行されるソフトウェアを指向しているが、それにもかかわらず、ファームウェアとして、又はハードウェアとして、又はハードウェアとソフトウェアの組合せとして実装される代替の例としての実装形態は、本開示の範囲内にある。
コンピュータ読み取り可能媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、又はコンピュータ読み取り可能命令を記憶可能な他の任意の同等の媒体を含むが、これらに限定されない。
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、又はLTE-Advanced Proシステム)は、通常、少なくとも一つの基地局、少なくとも一つのユーザ機器(UE)、及びネットワークへの接続を提供する一つ以上のオプションのネットワーク要素を含む。UEは、基地局によって確立されたRANを介して、ネットワーク(例えばコアネットワーク(CN)、エボルブドパケットコア(EPC:Evolved Packet Core)ネットワーク、エボルブドユニバーサルテレストリアル無線アクセスネットワーク(E-UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access network)、次世代コア(NGC:Next-Generation Core)、又はインターネット)と通信する。
なお、本開示において、UEとしては移動局、携帯端末又は携帯機器、ユーザ通信無線端末が挙げられるが、これらに限定されない。例えばUEは、携帯無線機器であってもよく、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、又は無線通信能力を有する携帯情報端末(PDA)を含むが、これらに限定されない。上記UEは、RANにおける一つ以上のセルに、エアーインターフェース上で、信号を送受信するよう構成されている。
BSは、UMTSにおけるノードB(NB:node B)、LTE-Aにおける進化型ノードB(eNB:evolved node B)、UMTSにおける無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、GSM/GERANにおける基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)、5GCに関連するE-UTRA(E-UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)BSにおけるng-eNB、5Gアクセスネットワーク(5G-AN:5G Access Network)における次世代ノードB(gNB:generation Node B)、及びセル内の無線通信を制御し、無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含むことができるが、これらに限定されない。BSは、ネットワークへの無線インターフェースによって、一つ以上のUEにサービスを提供するように接続し得る。
BSは、以下の無線アクセス技術(RATs:Radio Access Technologies)の内の少なくとも一つに従った通信サービスを提供するように構成されてよい。マイクロ波アクセスのためのワールドワイド相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile、しばしば2Gとして呼ばれる)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、汎用パケット無線サービス(GRPS:General Packet Radio Service)、基本広帯域コード分割多元アクセス(W-CDMA:Wideband-Code Division Multiple Access)に基づいたユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System、しばしば3Gとして呼ばれる)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、LTE、LTE-A、eLTE(進化型LTE、例えば5GCに接続したLTE)、NR(しばしば5Gとして呼ばれる)、及びLTE-A Pro。しかしながら本出願の範囲は、上記のプロトコルに限定されるべきではない。
BSは、RANに含まれる複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能であってもよい。BSは、セルのオペレーションをサポートする。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能である。より具体的には、各セル(しばしばサービングセルと称される)は、その無線カバレッジ内の1つ以上のUEにサービスを提供しうる(例えば、各セルは、下りリンク及び随意的な上りリンク(UL:uplink)リソースを、下りリンク及び随意的なULパケット送信のために、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにスケジュールする)。BSは、複数のセルを介して無線通信システム内の1つ以上のUEと通信しうる。セルは、近接サービス(ProSe:Proximity Service)をサポートするために、SLリソースを割り当てることができる。各セルは、他のセルとオーバーラップしたカバレッジエリアを有しうる。MR-DCの場合、MCGの、又はSCGのプライマリセルは、スペシャルセル(SpCell:Special Cell)と呼ばれることがある。PCellは、MCGのSpCellを指してよい。PSCellは、SCGのSpCellを指してもよい。MCGは、SpCellと、任意で一つ以上のセカンダリセル(SCells:Secondary Cells)を含み、MNに関連付けられたサービングセルのグループを意味する。SCGは、SpCell及び任意で一つ以上のSCellsを含んでいる、SNと関連付けられたサービングセルのグループを意味する。
上述したように、NRのためのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、及び低遅延性の要件を満たしながら、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:Enhanced Mobile Broadband)、大容量マシンタイプ通信(mMTC:Massive Machine Type Communication)、超高信頼性及び低遅延性通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)といった様々な次世代(例えば5G)通信要件に対応するための柔軟な構成をサポートすることである。3GPPにおいて合意された直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)技術は、NR波形のための基準として提供してよい。適応サブキャリア間隔、チャネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)といったスケーラブルなOFDMニューメロロジーも、使用されてもよい。更に、NRでは(1)低密度パリティ検査(LDPC:Low-Density Parity-Check)符号及び(2)ポーラ符号の2つの符号化方法が検討されている。符号化スキームの適用は、チャネル条件及び/又はサービスアプリケーションに基づいて構成されてもよい。
更に、単一のNRフレームの送信時間間隔において、下りリンク(DL:downlink)送信データ、ガード期間、及び上りリンク(UL:Uplink)送信データは、少なくとも含まれるべきであると考えられ、DL送信データ、ガード期間、及び上りリンク(UL:Uplink)送信データのそれぞれの部分は、例えばNRのネットワークダイナミクスに基づいて設定可能であるべきである。更に、サイドリンクリソースは、ProSeサービスをサポートするために、NRフレーム内に提供されてもよい。
UE内優先順位付け/多重化は、工業インターネットオブシングス(IoT:Internet of Things)の焦点領域の1つである。これは、UEが異なるサービス品質(QoS:Quality of Service)要件に関連する制御/データトラフィック間のDL/UL無線リソース競合に直面する場合を考慮する。例えば、スマートファクトリにおける無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)は、監視映像のようなeMBBトラフィック及びモーション制御のようなURLLCトラフィックに同時に対処しなければならない場合がある。制御/データトラフィックのための無線リソースの優先順位付けを行うために、いくつかの解決策が必要となることがあり、これは、制御/データトラフィック間の無線リソース競合が発生したとき、より高いQoS要件を有する。
NRにおいて、UEは、(セルの)BFR手順をトリガすることができ、その間に、UEは(セルの)サービングSSB/CSI-RS上でビーム障害イベントが検出されたとき、新しい同期信号ブロック(SSB:Synchronization)又はチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)参照信号(RS:Reference Signal)(CSI-RS)をサービングgNBに通知することができる。BFD手順の場合、gNBは、BFD RS(例えば、SSB、又はCSI-RS)を用いてUEを設定することができ、UEは、設定されたタイマが満了する前に、物理(PHY:Physical)層からのビーム障害インスタンスインディケーションの数が設定された閾値に達したとき、ビーム障害イベントを検出することができる。SSBベースのBFD手順は、初期DL帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)に関連付けられたSSBに基づいて実行されてもよく、初期DL BWP、及び初期DL BWPに関連付けられたSSBを含むDL BWPのためにのみ設定されてもよい。他のDL BWPの場合、BFD手順は、CSI-RSに基づいてのみ実行され得る。
一実装形態において、ビーム障害イベントが検出されるとき、UEは、以下のことを含んでいる(ランダムアクセスチャネル(RACH:Random Access Channel)ベースの)BFR手順を実行することができる:
-PCellでRA手順を開始することによってBFR手順をトリガすること、及び
-BFR手順を実行するのに適したビームを選択すること(例えば、gNBがUEに特定のビームのための専用RAリソースを提供した場合、これらのビームは、UEによって選択されるように優先順位付けされ得る)。
RA手順が完了すると、BFR手順は完了したと見なされてもよい。
3GPP Release 15(Rel-15)において、RACHベースのBFR機構は、例えばSpCell(例えば、PCell、又はPSCell)において、SpCell上でビーム障害イベントが検出されたときにのみ適用され得る。この場合において、ビームブロッケージがSCell上で発生する、及び/又はビーム障害イベントがSCell上で検出された場合、UEは、それを処理するためにネットワークに依拠することができる。
例えばUEは、SCellでスケジュールされたDL送信のための肯定応答(ACK:Acknowledgement)/否定応答(NACK:Negative Acknowledgement)フィードバックの不在に基づいて、又はSCellのためのチャネル品質インジケータ(CQI:Channel Quality Indicator)報告に基づいて、ビーム障害イベントがSCellで検出されたことを決定することができる。ビーム障害が発生した場合(例えば、ビーム障害イベントが検出された場合)、ネットワークは、このSCellをリリースし、データ送信を再スケジュールすることができる。しかしながら、この方法は、スケジューリング効率を低下させ、(例えば、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の)上位層のシグナリング伝播遅延を増大することがある。SCellでビーム障害からビームを迅速に回復するために、シグナリング構成及び/又はBFR手順は、SCell BFR手順をサポートするために提供され得る。
一実装形態において、SCellのBFD手順及びBFR手順は、図1に示される。
図1は、本開示の一実装形態による、セルのBFD手順及びBFR手順を示す。BFD手順は、アクション102を含むことができる。BFR手順は、アクション104、106、及び108を含むことができる。アクション104、106、及び108の内の1つ又は複数は、BFR手順から省略され得ることを理解されたい。
アクション102において、BFD手順は、実行され得る。BFD手順の間、BFD RS(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)は、UE182がビーム障害イベントを検出するために、BS184によって明示的又は暗黙的に設定されることができる。例えば、UE182のPHY層は、BFD RSによって無線リンク品質を測定し、無線リンク品質が所定時間内に閾値より低い場合、上位層(例えば、UE182のMACエンティティ)にビーム障害インスタンスインディケーションを提供することができる。
UE182のMACエンティティの観点から、(連続した)検出されたビーム障害インスタンス指示の数が、設定された最高数(例えば、beamFailureInstanceMaxCountとして示されるパラメータ)を超える場合、ビーム障害イベントは、検出され得る。1つのbeamFailureInstanceMaxCountは、セルグループ/セルグループの各BWP/セル/サブセットに対して設定されてもよい。一方で、カウンタ(例えば、BFI_COUNTERと表記されるパラメータ)は、ビームフ障害インスタンスインディケーションの数をカウントするために使用されてもよい。BFI_COUNTERは、セルグループ/セルグループの各BWP/セル/サブセットに対して使用されてもよい。BFDタイマ(例えば、beamFailureDetectionTimerと示されるパラメータ)は、終了時にBFI_COUNTERをリセットすることができる。beamFailureDetectionTimerは、セルグループ/セルグループの各BWP/セル/サブセットについて設定され得る。ビーム障害イベントが検出されるとき、UE182は、BFR手順をトリガすることができる。更に、BFR手順がトリガされた場合、UEは、BFRスケジューリング要求(SR)手順をトリガすることができ、BFR-SR手順は、BFRのためにトリガされたSR手順とすることができる。一実装形態において、BFR手順がトリガされた場合、UEは、BFR報告の送信のために利用可能なULリソースがあるかどうかを決定することができる。BFR報告の送信のために利用可能なULリソースがない場合、UEは、BFR-SR手順をトリガすることができる。BFR-SR手順がトリガされるとき、UEは、BFR-SRを送信することができる。
BFD RSは、RS(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)のセットであってよい。BFD RSの異なるセットは、異なる部品キャリア(CC:Component Carriers)、セル、セルのセット/グループ、送信、及び受信ポイント(TRP:Transmission and Reception Points)に関連付けられ得る。例えば、第1のセットのBFD RSは、第1のCC/セルに関連付けられる。UEが無線リンク品質を評価するためにUEが使用するBFD RSの第1のセットの品質が周期的なCSI-RS設定の内の最短の周期性、及び/又はPCell又はPSCell上のSSBの間の最大値によって決定される周期性を有する閾値よりも全て低いことを検出する場合、第1のセットにおいて、UEのPHY層は、第1のCC/セルのためにUEのMACエンティティにビーム障害インスタンスインディケーションを送信することができる。続いて、BFD手順に基づいて、MACエンティティは、第1のCC/セルの受信ビーム障害インスタンスインディケーションごとに、第1のCC/セルのBFI_COUNTERを「1」だけインクリメントすることができる。ビーム障害イベントは、ビーム障害インスタンスインディケーションの数が第1のCC/セルの設定された最大数に達した場合、第1のCC/セルについて検出されたとみなされる。一方で、ビーム障害イベント検出のためにCC(又はセル)にBFD RSが提供されない場合、UEは、CC(又はセル)のPDCCHのためのアクティブ化された送信設定インディケーション(TCI:Transmission Configuration Indication)状態に基づいてビーム監視を実行することができる。BFD RSは、(例えば、同じ帯域内で)現在のCC又は別のCCのいずれかで(アクティブBWPの)送信され得る。BFD RSは、BFR-SRと共に構成されてもよい(例えば、同じ設定であってよい)。
一実装形態において、UEは、セルのためのBFD RSの測定(無線リンク品質を評価すること)に基づいて、セルのDLビーム品質が劣ることを検出することができる。続いて、UEのPHY層は、セルのビーム障害インスタンスインディケーションをUEのMACエンティティに送信することができ、したがって、セルの“BFI_COUNTER”の値は、‘1’だけインクリメントされることができる。MACエンティティのセルに“BFI_COUNTER”が設定された最高数(例えば、“beamFailureInstanceMaxCount”)に達するとき、UEは、セルでビーム障害イベントが検出されたとみなすことができる。
一実装形態において、ビーム障害イベントがセルで検出されるとき、UEは、セルのためのBFR手順をトリガすることができる。一実装形態において、セルのためにBFR手順がトリガされた場合、UEは、BFR報告の送信のために利用可能なULリソースがあるかどうかを更に決定することができる。1つのケースにおいて、BFR手順がセルのためにトリガされ、BFR報告の送信のための利用可能なULリソースがない場合、UEは(BFR手順をトリガしたセルのための)BFR-SR手順をトリガすることができる。一実装形態において、BFR-SR手順がトリガされたとき、UEは、BFR-SRを送信することができる。一実装形態において、ULリソースがBFR報告の送信のために利用可能になったとき、BFR-SR手順をキャンセルすることができる。一実装形態において、UEは、ビーム障害イベントが検出されたサービングセルの情報を含むBFR報告を送信するとき、セルのBFR-SR手順をキャンセルすることができる。一実装形態において、セルのBFR-SR手順は、UEがBFR手順をトリガしたサービングセルの情報を含むBFR報告を送信するとき、キャンセルされ得る。
一実施形態において、BFR手順が(セルのために)トリガされた場合、(対応するセルのための)アクション104、106、及び108を実行することができる。
アクション104において、新しいビーム識別(NBI)処理が実行されてもよい。NBI処理の間、UE182は、NBI RSの測定に基づいて、新しいビーム(又は「候補ビーム」)を検索し、選択することができる。例えば、UE182は、レイヤ1(L1)-参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)測定結果が閾値よりも高いビームを候補ビームとして選択することができる。新しいビームは、RS(例えば、SSB、CSI-RS、及び/又はサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal))、及び/又はTCI状態を介して示され得る。
NBI RSは、新しいビーム識別のために使用されるRSのセット(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)であり得る。NBI RSの異なるセットは、異なるCC(又はセル)、セルのセット/グループ、TRP、及び/又はBWPのために設定され得る。例えば、NBI RSの第1のセットは、第1のCC(又はセル)のために設定される。ビーム障害イベントが第1のCC(又はセル)で検出された場合、UEは、NBI RSの測定された第1のセットに従って新しいビームを選択することができる。UEは、NBI RSの第1のセットにおいて最も高いRSRPを有する新しいビームを選択することができる。代替的に、UEは、設定された閾値を上回るNBI RSの第1のセット内の任意の新しいビームを選択することができる。UEは、NBI RSの情報(例えば、選択された新しいビーム)をBFR報告に含めることができる。NBI RSは、同じ帯域内のBFR又は別のCCについて監視されるように構成された(アクティブBWPの)CCで送信され得る。
アクション106において、ビーム障害回復要求(BFRQ:Beam Failure Recovery reQuest)処理が実行されてもよく、ここで、BFRQ処理は、サブアクション1A及びサブアクション2Aを含んでよい。
サブアクション1Aにおいて、UE182は、PCell、PSCell、及び/又はSCellを介してBFR-SRを送信することができ、BFR-SRは、CC(又はCell)で検出されたビーム障害イベントをBS184に通知するために、及び/又はULリソースを要求するために使用されるSRであり得る。一実装形態において、(セルの)BFR-SR手順がトリガされ、キャンセルされていない場合にのみ、(サブアクション1Aにおける)BFR-SRをUE182によって送信することができる。
サブアクション2Aにおいて、UE182は、(例えば、MAC制御要素(CE:Control Element)を介して)BFR報告をBS184に送信することができる。BFR報告は、障害CC/セル情報(例えばCellインデックス)、新しいビーム情報(例えば新しいビームは、NBI RSの測定に基づいて選択されてよい)、及び/又は新しいビームがない情報を含むことができる。例えば、新ビーム情報がないことは、UE182が任意の(認定された)新しいビーム/候補ビームを見つけられない(例えば、UE182は、閾値よりも高い対応するL1-RSRPを有する新しいビーム/候補ビームを見つけない)ことを示すことができる。一実装形態において、(セルの)BFR手順がトリガされ、キャンセルされなかった場合、(サブアクション1Aにおける)BFR報告は、UE182によって送信され得る。
一実装形態において、BFR報告は、BFR-SRによって要求されるULグラントを介して送信され得る。
一実装形態において、BFR報告は、任意のULグラント(例えば、RARにおいて提供されるULグラント、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を介して提供される動的ULグラント、及び/又は設定されたグラント)を介して送信され得る。
アクション108において、BFR応答処理を実行することができる。BFR応答処理の間、UEは、BFRQ(例えば、BFR-SR及び/又はBFR報告)を送信した後、BS184からのBFR応答(例えば、PDCCH監視を介して)の監視を試みることができる。
一実装形態において、BFR応答は、PCell、PSCell、及び/又はSCell上で送信され得る。
BFR応答を受信すると、UE182は、BFR手順を完了したとみなすことができる。一実装形態において、BFR手順が完了したとき、UE182は、トリガされたBFR手順をキャンセルすることができる。一実装形態において、セルでBFR手順が完了したとき、UE182は、セルのトリガされたBFR手順をキャンセルすることができる。一実装形態において、UE182によって送信されたBFR報告の応答としてBS184からBFR応答を受信すると、UE182は、セルのトリガされたBFR手順をキャンセルすることができ、BFR報告は、セルのBFR情報を含む。一実装形態において、セルのBFR情報を含むBFR報告を送信すると、UE182は、セルのトリガされたBFR手順をキャンセルすることができる。
NR又はLTEにおいて、(通常の)SRは、新しい送信のためのUL-SCHリソースを要求するために使用され得る。UEは、0、1、又は複数のSR設定で設定できる。SR設定は、異なるBWP及びセルにわたるSRのための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)リソースのセットを含み得る。論理チャネル(LCH:Logical Channel)の場合、SRのPUCCHリソースは、BWP毎に最大1つ設定できる。各SR設定は、1つ又は複数のLCHに対応し得る。各LCHは、0又は1つのSR設定にマッピングされ得る。バッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)をトリガしたLCHのSR設定(そのような設定が存在する場合)は、トリガされたSRの対応するSR設定とみなされ、SR(手順)がトリガされるとき、それはキャンセルされるまで保留中とみなされる。
上述した(通常の)SRと比較して、BFR-SRは、BFRQ処理(例えば、図1に示されるサブアクション1A)において使用され得る。例えば、BFR-SR手順がトリガされ、キャンセルされなかったとき、BFR-SRは、BFRのための専用のSRのようなPUCCHリソース上で送信されうる。BFR-SRは、BFRQに通知するために使用されてもよく、及び/又はBFR報告送信のためにUL-SCHリソースを要求するために使用されてもよい。BFR-SRによって要求されるULリソースは、BFR(報告送信)のため(のみ)に使用され得る。UEは、0、1、又は複数のBFR-SR設定で設定され得る。更に、BFR-SR送信のためのPUCCHリソースは、BWP毎、TRP毎、CC毎、CCのセット毎、セルグループ(CG)毎、及び/又はUE毎に設定され得る。BFR-SRは、PCell、PSCell、及び/又はSCellで送信され得る。一実装形態において、BFR-SRは、クロスセル送信を介して送信されてもよい(例えば、ビーム障害イベントは、SCell上で発生し、ビーム障害イベントのBFR-SRは、PCell上で送信される)。一実装形態において、BFR-SR設定は、SR設定の内の一つでない設定であってもよい(例えば、BFR-SR設定の識別(ID:identification)は、schedulingRequestidとして示されるパラメータ/情報要素(IE)と共有しない場合がある(例えば、3GPP技術仕様(TS:Technical Specifications)38.331、バージョン15.5.0で規定される))。一実装形態において、BFR-SR設定は、SR設定の内の1つとすることができる(例えば、BFR-SR設定のIDは、schedulingRequestidと共有することができる)。
BFR報告送信は、BFRQ処理(例えば、図1に示すサブアクション2A)に含まれてもよい。一実装形態において、BFR報告は、BFR-SRによって要求されるULグラントで(のみ)送信され得る。一実装形態において、ULグラントがBFR-SRによって要求されるかどうかは、暗黙的又は明示的な方法に基づいて示され得る。一実装形態において、BFR報告は、MAC CE及び/又はUL制御情報(UCI:UL Control Information)によって送信され得る。一実装形態において、BFR報告は、PUCCH及び/又はPHY UL共有チャネル(PUSCH:PHY UL Shared Channel)で送信され得る。「BFR MAC CE」という用語は、MAC CEを介して送信されるBFR報告を説明するために使用され得る。
一実装形態において、BFR報告は、以下の項目のうちの少なくとも1つを含むことができる:
- (障害)CC(又はセル)情報(例えば、セルインデックス/ID);
- (ネットワークによって事前に設定され得る)セルの(障害)セット/グループ;
- (障害)TRP情報;
- (障害)BWP情報(例えば、BWP ID);
- (障害)CC、セルのセット/グループ、TRP、及び/又はBWPの対応する測定結果(例えば、RSRP又は信号対妨害プラス雑音比(SINR:Signal to Interference plus Noise Ratio));
- 候補ビーム情報(又は新しいビーム情報)(例えば、NBI RSの測定に基づいて決定された1つ又は複数の適格ビーム)、及び
- (例えば、UEが、(障害)CC、セルのセット/グループ、TRP、及び/又はBWPの閾値よりも高いRSRPを有する新しいビームを見つけることができない場合に提供される)新しいビーム情報がないこと。
一実装形態において、BFD RSは、ビーム障害イベントの検出のために使用されるRS(例えば、SSB及び/又はCSI-RSを含む)のセットであってよい。BFD RSの異なるセットは、異なるCC(又はセル)、セルの異なるセット/グループ、異なるTRP、及び/又は異なるBWPに関連付けられ得る。例えば、BFD RSの第1のセットが第1のCCに関連付けられ、BFD RSの第1のセットの品質が一定期間の間、閾値よりも低いことをUEが検出した場合、UEは、第1のCCが障害である(又はビーム障害イベントが検出された)ことを決定することができる。一方で、BFD手順のためのCC(又はセル)のためにBFD RSが提供されない場合、UEは、CC(又はセル)のPDCCHのためのアクティブ化されたTCI状態に基づいてビーム監視を実行することができる。BFD RSは、(例えば、同じ周波数帯域内で)現在のCC又は別のCC(のアクティブBWP)で送信されてもよい。一実装形態において、BFD RSは、BFR-SRと共に設定され得る。
一実装形態において、NBI RSは、NBIのために使用される(例えば、SSB及び/又はCSI-RSを含む)RSのセットであってよい。NBI RSの異なるセットは、異なるCC(又はセル)、セルのセット/グループ、TRP、及び/又はBWPのために設定され得る。例えば、NBI RSの第1のセットが第1のCC(又はセル)のために設定され、第1のCC(又はセル)がビーム障害を起こした場合(例えば、ビーム障害イベントが第1のCC(又はセル)のために検出される)、UEは、NBI RSの第1のセットのための測定結果に基づいて、新しい/候補ビームを選択することができる。例えば、UEは、NBI RSの第1セット内で最も高いRSRPを有するビームをBFRのための新たなビームとして選択することができる。一実装形態において、UEは、BFR報告にNBI RSの情報を含むことができる。NBI RS(例えば、SSB又はCSI-RS)は、同じ周波数帯域内のBFR又は別のCCのために監視されるように設定されたCC(のアクティブBWP)において送信され得る。
一実装形態において、図1は、PCellのBFD手順及びBFR手順(PCellのRACHベースのBFR手順)を示すために使用されてもよい。アクション102において、UE182は、PCellのためのBFD RSの測定(例えば、無線回線品質を評価する)に基づいて、PCellの劣ったDLビーム品質を検出することができる。続いて、UE182のPHY層は、セルのビーム障害インスタンスインディケーションをUEのMACエンティティに送信することができ、したがって、PCellの「BFI_COUNTER」の値は、「1」だけインクリメントされることができる。MACエンティティのPCellのために「BFI_COUNTER」が設定された最高数(例えば、「beamFailureInstanceMaxCount」)に達するとき、UE182は、PCellでビーム障害イベントが検出されたとみなすことができる。一実装形態において、ビーム障害イベントがPCellで検出されるとき、UE182は、104をスキップし、アクション106を直接実行することができる。アクション106の間、BFR手順のBFRQ処理(例えば、図1に示されるサブアクション1A)におけるBFR-SR送信は、物理RACH(PRACH)送信によって置き換えられ得る。例えば、BFRQの第1のステップにおいて、UE182は、BFR報告の送信のための上りリンクリソースを要求するために、PRACH送信(例えば、プリアンブルを送信する)を実行することができる。BS184がサブアクション1AにおいてPRACH送信(例えば、プリアンブル)を受信した後、BS184は、SpCellからRARメッセージを介してBFR報告のためのULグラントを提供することができる。したがって、UE182は、サブアクション2Aに示されるように、(例えば、RARによって示されるULリソースにおいて)RARで提供されるULグラントにおいて、BFR報告を送信することができる。最後に、アクション108において、サブアクション2AにおいてBFR報告を受信した後、BFR応答処理を実行することができる。BFR応答処理の間、UE182は、BFRQ(例えば、PRACH送信及び/又はBFR報告)を送信した後、BS184からのBFR応答を(例えば、PDCCH監視を介して)監視しようと試みることができる。BS184からBFR応答を受信すると、UE182は、BFR手順が完了したとみなすことができる。
〔MAC PDU多重化の優先度〕
UEは、MAC CE及びMACサービスデータユニット(SDU:Service Data Units)をMAC PDU内で多重化することができ、例えば、多重化及びアセンブリ機構、及び/又はLCH優先度(LCP:LCH Prioritization)手順(例えば、3GPP TS 38.321、バージョン15.5.0で規定される)に基づく。MAC PDUは、1つ又は複数のMACサブPDUを含むことができる。各MACサブPDUは、以下の内の1つを含むことができる:
- MACサブヘッダのみ(パディングを含む);
- MACサブヘッダ及びMAC SDU;
- MACサブヘッダ及びMAC CE;
- MACサブヘッダとパディング。
MAC SDUは、可変サイズである。各MAC サブヘッダは、MAC SDU、MAC CE、又はパディングに対応することができる。
図2は、本開示の実装形態によるUL MAC PDUのデータ構造を示す。図2に示すように、UL MAC PDU200は、いくつかのMACサブPDU(例えば、MACサブPDU202、MACサブPDU204、MACサブPDU206、MACサブPDU208、及びMACサブPDU210)を含むことができる。1つ又は複数のMACサブPDUは、MACサブPDU202及びMACサブPDU204といったMAC SDUを含んでよい。1つ又は複数のMACサブPDUは、MAC CE218を含むMACサブPDU206及びMAC CE222を含むMACサブPDU208といったMAC CEを含んでもよい。MACサブPDUの内の1つ又は複数は、MACサブPDU210などのパディングを含むことができる。パディングを含むMACサブPDUの存在は、UL MAC PDUPDU200の中で任意であってよい。例えば、UL MAC PDUPDU200は、パディングの大きさが0である場合、MACサブPDU 210を含まないことがある。
MAC CEは、共に配置されてもよい。例えば、MAC CEを有するDL MACサブPDUは、MAC SDUを有するMACサブPDU及びパディングを有するMACサブPDUの前に配置できる。一方で、MAC CEを有するUL MACサブPDU(例えば、MACサブPDU206及び208)は、MAC SDUを有する全てのMACサブPDU(例えば、MACサブPDU202及び204)の後、UL MAC PDUのパディングを有するMAC サブPDU(例えば、MACサブPDU210)の前に配置できる。
更に、固定サイズのMAC CE、パディング、及びUL共通制御チャネル(CCCH:Common Control Channel)(UL-CCCH)を含むMAC SDUを除くMACサブヘッダは、Rフィールド、Fフィールド、LCH ID(LCID)フィールド、及びLフィールド(図2における「R/F/LCID/L」として示される)などの4つのヘッダフィールドを含むことができる。固定サイズのMAC CE、パディングのためのMACサブヘッダ、及びUL CCCHを含むMAC SDUは、Rフィールド及びLCIDフィールド(図2における「R/LCID」として示される)といった2つのヘッダフィールドを含むことができる。図2に示すように、MACサブPDU202(MAC SDUを含む)は、サブヘッダ212及びMAC SDU214を含むことができ、ここで、サブヘッダ212は、4つのヘッダフィールド(例えば、R/F/LCID/L)を含むことができる。MACサブPDU206は、サブヘッダ216及び固定サイズのMAC CE218を含むことができ、ここで、サブヘッダ216は、2つのヘッダフィールド(例えば、R/LCID)を含むことができる。MACサブPDU208は、サブヘッダ220及び可変サイズMAC CE222を含むことができ、ここで、サブヘッダ220は、4つのヘッダフィールド(例えば、R/F/LCID/L)を含むことができる。
1つのMAC PDUの最大値は、MACエンティティ毎にトランスポートブロック(TB:Transport Block)毎に送信され得る。
ULのための異なるMAC CEは、MAC PDUにおいて多重化されるべき異なる優先順位を有し得る。例えば、LCHは、以下の順序(最初にリストされる最高の優先順位)によって優先順位付けされてもよい:
- セル無線ネットワーク一時識別子(RNTI;Radio Network Temporary Identity)(C-RNTI)MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定したグラント確認MAC CE;
- パディングのために含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- シングルエントリパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)MAC CE又は多重エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、LCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングを含む、BSRのためのMAC CE。
しかしながら、MAC PDU多重化のための既存の優先順位は、いくつかの欠点を引き起こし得る。例えば、MAC PDU多重化を実行するとき、MAC CEのほとんどがLCHからのデータ(特に、UL-CCCHを除くLCH)よりも高い優先順位を有し、これらのLCHによってサポートされるトラフィックに余分な遅延及びサービス劣化をもたらすため、ULリソースは、LCHからのデータを収容するのに十分でないことがある。したがって、MAC PDU多重化を実行するとき、既存の優先順位のルールに基づいて追加のルールを導入することができる。例えば、LCHが遅延センシティブデータを支援するように設定されているUL-CCCH以外のLCHは、MAC PDU多重化を実行している間、1つ又は複数の既存の/新しいMAC CE(例えば、BSR MAC CE)よりも高い優先度を有することができる。いくつかのアプローチを提供することができる。
〔アプローチ1:MAC CEのLCPマッピング制限〕
NR Rel-15において、MAC CEは、任意のULリソースで送信されることができる。しかしながら、これは、いくつかのMAC CEが遅延にセンシティブな手順のためにトリガ/開始されることがあるため、望ましくないことがある。例えば、BFR MAC CEは、(例えばBFR手順がトリガされた)BFR手順の間、送信されることができ、これは、UEが経験するサービス継続性に直接的に影響を及ぼすことができる。アプローチ1を用いると、LCPマッピング制限を特定のMAC CEに導入し、これらのMAC CE(例えば、BFR MAC CE)が特定の特性を有するULリソース(例えば、短い持続時間を有するULリソース)でのみ送信されることを可能にすることができる。
一実装形態において、第1のインディケーションは、ULリソースが第2の指示を用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用され得ることを示すように、ULリソースのために設定され得る。
一実装形態において、ULリソースが第1のインディケーションと同じ値を有する第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用され得ることを示すために、特定の値を有する第1のインディケーションは、ULリソースのために設定され得る。
一実装形態において、特定の状態を有する第1のインディケーションは、それが第1のインディケーションと同じ状態を有する第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用されることがあることを示すために、ULリソースのために設定されることがある。
一実装形態において、第1のインディケーションは、ULリソースが第2のインディケーションを用いて設定されていないMAC CEのためにのみ使用され得ることを示すように、ULリソースのために設定され得る。
一実装形態において、ULリソースが第1のインディケーションとは異なる値を有する第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用され得ることを示すために、特定の値を有する第1のインディケーションは、ULリソースのために設定され得る。
一実装形態において、特定の状態を有する第1のインディケーションは、それが第1のインディケーションとは異なる状態を有する第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用されることがあることを示すために、ULリソースのために設定されることがある。
一実装形態において、UEが送信のためにMAC CEに対応するULリソースを割り当てることを意味するMAC CEのために、ULリソースは、使用されることがある。
一実装形態において、UEが送信のためにMAC CEに対応するULリソースを割り当てないことを意味するMAC CEのために、ULリソースは、使用されないことがある。
一実装形態において、第1のインディケーションは、ULグラントのDL RRC信号又はDL制御情報(DCI:DL Control Information)フィールドにおいて提供され得る。
一実装形態において、第1のインディケーションがULグラントのDCIフィールド内に提供される場合、第1のインディケーションを用いて設定されたULリソースは、このULグラントによってスケジュールされたULリソースに対応し得る。
一実装形態において、MAC CEのための第2のインディケーションは、RRC信号を介して送信され得る。例えば、MAC CEのインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IE、BSR-Config IE、PHR-Config IE、LogicalChannelConfig IE、及びbeamFailureRecoveryConfig IEなどで設定できる。一実装形態において、UEは、MAC CEに関連付けられた設定内のインディケーションを用いて設定されてもよい。例えば、インディケーションは、BSR MAC CEのBSR-configで設定できる。別の例において、インディケーションは、BFR MAC CEのためのSCell BFR設定において設定され得る。
一実装形態において、第1及び/又は第2のインジケータは、真(TRUE)又は偽(FALSE)の状態で表現されることがある。
一実装形態において、第2のインディケーションは、(遅延にセンシティブであり得る)BFR MAC CEのために設定され得る。ネットワークは、(例えば、時間領域において比較的短い持続時間を有する)固有の特性を有するULリソースへの第1のインディケーションを設定して、BFR MAC CEは、ULリソースでのみ送信されることを可能にすることができる。したがって、BFR手順の遅延を短縮することができる。
一実装形態において、1の値を有する第2のインディケーションは、(遅延にセンシティブであり得る)BFR MAC CEのために設定され得る。ネットワークは、BFR MAC CEがULリソースでのみ送信されることを可能にするために、(例えば、時間領域において比較的短い持続時間を有する)固有の特性を有するULリソースに、(第2のインディケーションの値と同じ)1の値を有する第1のインディケーションを設定することができる。したがって、BFR手順の遅延を短縮することができる。
一実装形態において、真の状態の2番目のインディケーションは、(遅延にセンシティブである)BFR MAC CEのために設定できる。ネットワークは、BFR MAC CEがそれらのULリソースでのみ送信されることを可能にするために、(例えば、時間領域において比較的短い持続時間を有する)固有の特性を有するULリソースに、真(二番目のインディケーションの値と同じ)の状態を有する第1のインディケーションを設定することができる。したがって、BFR手順の遅延を短縮することができる。
一実装形態において、UEが受信されたULリソースに対応する構成によってLCPルールを適用することができるように、第1のインディケーション又は第2のインディケーションのいずれかを、UE毎に、MACエンティティ毎に、LCH毎に、CC毎に、BWP毎に、又はビーム毎に設定することができる。
一実装形態において、1つ又は複数のインディケーション/パラメータは、MAC CEがMAC CEの送信を制限するように、例えばULリソースを使用してMAC CEを制限するように、MAC CEのために設定され得る。例えば、ULリソースが新しい送信のために利用可能になったとき、MACエンティティは、MAC CEのために設定されたインディケーション、及び/又は送信のために利用可能なデータを有するLCH毎に設定されたLCPマッピング制限に基づいて、LCHからのMAC CE及び/又はデータが対応するULリソースで送信され得るか否かを決定することができる。
一実装形態において、UL送信が実行されるとき、UEがMAC CE及び/又はLCHのために対応するULリソースを割り振る場合、MAC CE及び/又はLCHからのデータは、対応するULリソースで送信され得る。
一実装形態において、UEがULリソースのためのMAC CEを生成できない場合(例えば、ULリソースを割り当てるためのLCP手順を実行するとき)、MAC CEは、ULリソースの使用を制限されることがある。
一実装形態において、UEがULリソースのためのMAC CEを生成する場合(例えば、ULリソースを割り当てるためのLCP手順を実行するとき)、MAC CEは、対応するULリソースで送信されてよい。
一実装形態において、インディケーションがMAC CEのために設定されていない(又は存在しない)場合、対応するMAC CEは、LCP手順に基づいて、任意のULリソースで送信されてよい。
一実装形態において、インディケーションは、MAC CEのためにのみ設定されることがある。MAC CEは、設定されたグラント確認のMAC CE、BSR MAC CE、PHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれるBSRのMAC CE、及び/又はBFR MAC CEの1つ若しくは複数の、又は任意の組み合わせである。従って、MACエンティティは、(LCPマッピング)制限が新しい送信のためのMAC PDUを生成するとき、特定のMAC CE及び/又はLCHのために設定されているかどうかのみを考慮することがある。
一実装形態において、このインディケーションは、3GPP TS 38.331、バージョン15.5.0内で特定されているように、以下のパラメータ/IE、例えば、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、及び/又はallowedServingCellの内の1つ又は複数とすることができる。
一実装形態において、このインディケーションは、例えば、マッピング制限のための新しいマッピング制限であってよい。MAC CEタイプに設定されているとき、マッピング制限は、特定の特性を有するULリソースで送信されるMAC CEタイプを制限することがある。特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、変調符号化方式(MCS:Modulation Coding Scheme)表、設定されたグラント周期性、CGのCG/サブセットなどの1つ若しくは複数、又は任意の組合せによって決定され得る。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、自律UL送信(AUL:Autonomous UL transmission)などを含むことができる。
一実装形態において、ネットワークは、BFR MAC CEのためのみに、PCellのインデックス及び/又はPSCellのインデックスを用いて、allowedServingCellを設定するように制限され得る。
一実装形態において、MAC CEのためのインディケーションは、DL RRC信号を介して送信され得る。例えば、MAC CEのインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IE、BSR-Config IE、PHR-Config IE、beamFailureRecoveryConfig IEなどで設定できる。一実装形態において、UEは、MAC CEに関連付けられた設定内のインディケーションを用いて設定されてもよい。例えば、BSR MAC CEのためのBSR-configでインディケーションを設定できる。別の例において、インディケーションは、BFR MAC CEのためのSCell BFR設定において設定され得る。
1つの実装形態において、ULリソースは、動的グラント、設定済みグラントタイプ1/タイプ2、又はAULによって割り当てることができる。
一実装形態において、maxPUSCH-Durationは、(遅延にセンシティブであり得る)BFR MAC CEのために設定され得る。したがって、BFR MAC CEは、maxPUSCH-Durationによって示される持続時間よりも短いか又は等しいPUSCH持続時間をもたらすULグラントを使用してのみ送信され得る。1つの実装形態において、BFR MAC CEに新しいマッピング制限を設定できる。したがって、BFR手順の遅延を短縮することができる。
UEのMACエンティティの処理は、表1に基づくことができる。
〔アプローチ2:MAC CEのグループ化〕
一実装形態において、第1のインディケーションは、ネットワークによって送信されてもよい。第1のインディケーションに基づくと、UEは、全てのMAC CEタイプがULリソースに含まれ得るかどうか、又は特定のMAC CEタイプのみがULリソースに含まれ得るかどうかを決定し得る。
一実装形態において、第1のインディケーションは、RRC信号を介して送信され得る。これは、全てのMAC CEタイプ又は特定のMAC CEタイプのみが、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、又はAULのULリソースに含まれ得るかどうかを示すために使用できる。第1のインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IE又はAUL-Config-r15 IEで設定されてもよいが、これに限定されない。
一実装形態において、第1のインディケーションは、RRC信号を介して送信され得る。これは、CGの特定のBWP/セル/サブセット/CG/TCI状態上で受信されるULリソースに、全てのMAC CEタイプ又は特定のMAC CEタイプのみが含まれ得るかどうかを示すために使用され得る。例えば、第1のインディケーションは、特定のUL BWPで受信されたULリソースに特定のMAC CEタイプのみが含まれることを示すために、PUSCH-Config IE又はPUSCH-ConfigCommon IEで設定されることができる。
一実装形態において、第1のインディケーションは、ULグラントのDCIフィールドを介して送信され得る。これは、全てのMAC CEタイプ又は特定のMAC CEタイプのみが、このULグラントによって示されるULリソースに含まれ得るかどうかを示すために使用され得る。
一実装形態において、MAC CEタイプは、BFR MAC CE、設定されたグラント確認のMAC CE、パディングのために含まれるBSRを除くBSRのためのMAC CE、パディングのために含まれるSL BSRを除くSL BSRのためのMAC CE、PHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのためのMAC CE、パディングのために含まれる(SL)BSRのためのMAC CE、SPS/AUL確認のためのMAC CEなどであってもよいが、これらに限定されない。
一実装形態において、第2のインディケーションは、ネットワークによって送信されてもよい。第2のインディケーションに基づくと、UEは、MAC CEタイプが特定のMAC CEタイプに属するかどうかを決定することができる。例えば、PHR MAC CEに第2のインディケーションが設定されているとき、PHR MAC CEは、固有のMAC CEに属する。逆に、PHR MAC CEに第2のインディケーションが設定されていない場合、PHR MAC CEは、特定のMAC CEに属しない。第2のインディケーションは、RRC信号又はDCI信号を介して送信され得る。一実装形態において、特定のMAC CEタイプがULリソースに含まれるかどうかは、UEがULリソースのための特定のMAC CEタイプを生成するかどうか(例えば、ULリソースを割り当てるためのLCP手順を実行するとき)を意味する。
一実装形態において、第1のインディケーションは、対応するConfiguredGrantConfig IEによってスケジュールされたULリソースが特定のMAC CEの送信にのみ使用され得ることを示すために、ConfiguredGrantConfig IEで設定されることができる。更に、MAC CEがConfiguredGrantConfig IEによってスケジュールされたULリソースで送信され得ることを示すために、特定のMAC CE(例えば、BFR MAC CE)のために第2のインディケーションを設定することができる。
一実装形態において、第1のインディケーションは、このUL BWP上のULリソースが固有のMAC CEを送信するためにのみ使用され得ることを示すために、例えば短いSCSを有するUL BWPについて、特定のUL BWPにおいて設定され得る。更に、MAC CE(例えば、BFR MAC CE)がこのUL BWP上のULリソースで送信され得ることを示すために、(例えばBFR MAC CE)遅延センシティブであり得る、固有のMAC CEのために第2のインディケーションは、設定され得る。
一実装形態において、第1のインディケーションは、BWP固有であるPUSCH-Config IE/PUSCH-ConfigCommon IE内で設定され得る。第1のインディケーションが、インデックスjを有するUL BWP内で設定されるPUSCH-Config IE/PUSCH-ConfigCommon IEにおいて設定される場合、インデックスjを有するUL BWP上のULリソースは、固有のMAC CE、例えば、第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEを送信するためにのみ使用され得る。
〔アプローチ3:MAC CEよりもURLLCデータに優先順位を付ける〕
一実装形態において、以下の条件の1つ若しくは複数、又は任意の組み合わせが満たされる場合、ULリソースが到着したとき、特定のMAC CEタイプは、MAC PDUに含まれないことがある:
-対応するULリソースが、特定のRNTI(例えば、MCS C-RNTI)、特定のPUSCH持続時間(又は閾値より小さいPUSCH持続時間)、特定のMCS表(例えば、qam64LowSE、又は他の低ブロックエラー率(BLER:Block Error Rate)MCS表)、特定のDCIフォーマットを有するULグラントによって示される特定の繰り返し回数、周期性、RANプロファイル、ミニスロットベースのスケジューリング、重複アクティブ化/非アクティブ化状態などに関連する、特定の特性を有するURLLCサービスのためのものである、などの場合;
-非スロットベースの繰り返しを実行するために、対応するULリソースが示される(ない)場合;
-1つ又は複数のLCH/LCHグループ(LCG)がURLLCサービスのために特別に設定されている場合;
-1つ又は複数のLCH/LCGが特定のネットワークスライスのために特に設定されている場合、及び、
-1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特に設定され、対応するULリソースで報告される利用可能なデータを有する場合。
特定のMAC CEタイプは、BFR MAC CE、設定されたグラント確認のMAC CE、パディングに含まれるBSRを除くBSRのためのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのためのMAC CE、パディングに含まれるPHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのためのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのためのMAC CE、SPS/AUL確認のためのMAC CEなど、1つ若しくは複数、又は任意の組み合わせである。
一実装形態において、BSR MAC CE(例えば、パディングに含まれるBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSR)は、以下の条件の1つ若しくは複数、又は任意の組合せが満たされる場合、ULリソースで送信されないことがある:
- 関連するULリソースが、固有の特性を持つURLCサービスである場合、例えば、特定のRNTI(例えば、MCS C-RNTI)に関連付けられた、特定のPUSCH持続時間(例えば、PUSCH持続時間が閾値より小さい)を持つ、特定のMCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)を設定する、特定のDCI形式、周期性などを持つULグラントによって示される特定の繰り返し回数で示される;
- BSR MAC CEが非URLLCサービスに特有のLCG/LCHのみを報告する必要がある場合、例えば、URLLCサービスに特有のLCH/LCGは、BSR MAC CEを含むMAC PDUが構築されるときに送信に利用可能なデータを有していない;
- URLLCサービスのために特別に設定された全てのLCH/LCGのバッファサイズがゼロである場合;
- 特別にURLLCサービスのために設定された全てのLCH/LCGのバッファサイズが閾値よりも小さい場合;
- 1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特別に設定されている場合、及び
- 1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特別に設定されており、対応するULリソースで報告可能なデータを有している場合。
一実装形態において、ULリソース(例えば、ULリソース#1)がULグラント(例えば、動的グラント)によって、特定のDCIフォーマット、例えば、URLLCサービスのためのDCI形式で示され、URLLCサービスのためのLCGも、BSR MAC CEで報告される必要がない場合、このBSR MAC CEは、ULリソース#1で送信されないことがある。
一実装形態において、URLLCサービスに特有のLCHは、特定のパラメータ(例えば、priority、prioritisedBitRate、bucketSizeDurationなど)及び/又は特定のマッピング制限(例えば、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、allowedServingCellsなど)及び/又は特定のLCIDに関連付けることができる。一実装形態において、特にURLLCサービスのためのLCHがRRCシグナリングを介してネットワークによって明示的に示され得る。
一実装形態において、特にURLLCサービスのためのLCGは、URLLCサービスのために設定された少なくとも1つのLCHを含むLCGとすることができる。一実装形態において、特にURLLCサービスのためのLCGは、特定のLCG IDを有することができる。
一実装形態において、ULリソース(例えば、ULリソース#1)が特定のDCI形式を有するULグラント(例えば、動的グラント)、特にURLLCサービスのためのDCI形式によって示され、ULLCリソース#1で報告されるために利用可能なデータを有するURLLCサービスのために特に設定されたLCHが存在する場合、PHR MAC CEは、ULリソース#1で送信されないことがある。
一実装形態において、以下の条件の1つ若しくは複数、又は任意の組み合わせが満たされる場合、特定のMAC CEタイプは、特にURLLCサービスのためのLCHよりも後のULリソースで割り当てられてよい:
- 対応するULリソースが固有の特性を有するURLLCサービスのためのものである場合、例えば、特定のRNTI(例えば、MCS C-RNTI)に関連付けられた、特定のPUSCH持続時間(例えば、閾値よりも小さいPUSCH持続時間)を有する、特定のMCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)で設定された、特定の繰り返し回数で設定される、特定のDCI形式、周期性などを有するULグラントによって示される;
- 1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特に設定されている場合、及び
- 1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特に設定され、対応するULリソースで報告される利用可能なデータを有する場合。
一実装形態において、特にURLLCサービスのためのLCHがRRC信号を介してネットワークによって明示的に示され得る。
一実装形態において、特にURLLCサービスのためにLCHは、(例えば、priority、prioritisedBitRate、bucketSizeDurationなどの)特定パラメータ、及び/又は(例えば、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、allowedServingCellsなどの)マッピング制約、及び/又はLCIDに関連付けられ得る。
〔アプローチ4:設定された優先順位に基づく優先順位付け〕
一実装形態において、既存の/新しいMAC CEタイプの内の1つ又は複数のために、インディケーションを設定することができる。ULリソースが新しい送信に利用可能になるとき、MACエンティティは、MAC CE及びLCHにリソースを割り当てて、特定の順序でMAC PDUを多重化することができ、これはインディケーションの存在/値、及び/又は各LCHに設定された優先順位によって決定されることがある。
一実装形態において、インディケーションがMAC CEタイプのいずれにも設定されていない場合、LCH及びMAC CEは、TS38.321バージョン15.5.0で規定されている順序で優先順位を付けることができる。一方で、インディケーションがMAC CEタイプの内の少なくとも1つのために設定される場合、LCH及びMAC CEは、TS38.321バージョン15.5.0で規定された順序とは異なる新しい順序で優先順位付けされ得る。
一実装形態において、MAC CEタイプに設定された全てのインディケーションが具体的な値(例えば、0)を示す場合、LCH及びMAC CEは、TS38.321バージョン15.5.0で規定された順序で優先順位付けされることがある。そうでない場合、MAC CEタイプのために設定された少なくとも1つのインディケーションが別の具体的な値(例えば、1)を持つ場合、LCH及びMAC CEは、TS38.321バージョン15.5.0で規定されている順序とは別の新しい順序で優先順位付けされることがある。
一実装形態において、MAC CEのために設定されたインディケーションは、RRC信号を介して送信され得る。例えば、MAC CEに設定されたインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IE、BSR-Config IE、PHR-Config IE、及びbeamFailureRecoveryConfig IEなどで設定できる。一実装形態において、MAC CEのためのインディケーションは、このMAC CEの関連したパラメータを含む設定の中で設定されてもよい。例えば、BSR MAC CEのインディケーションは、BSR-config IEで設定できる。例えば、PHR MAC CEのインディケーションは、PHR-Config IEで設定できる。例えば、BFR MAC CEのインディケーションは、beamFailureRecoveryConfig IEにおいて設定されてもよい。例えば、設定されたグラント確認のMAC CEのインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IEで設定できる。
一実装形態において、MAC CEタイプのためのインディケーション(例えば、1ビットのインディケーション)の存在は、対応するMAC CEタイプが特定のLCHより後/前のリソースで割り当てられることがあることを示すことがある。例えば、MAC CEのためのLCPの優先順位は、特定LCHの優先順位より低い/高いことができる。
一実装形態において、特定の値(例えば、1)を持つMAC CEタイプのインディケーション(例えば、1ビットのインディケーション)は、対応するMAC CEタイプが特定のLCHより後/前のリソースで割り当てられることがあることを示すことがある。
一実装形態において、MAC CEがリソースに割り当てられていない場合、UEは、MAC CEを生成しないことがある。逆に、MAC CEにリソースが割り当てられている場合、UEは、MAC CEを生成することがある。
一実装形態において、MAC CEタイプのために設定されたインディケーションは、priority値であってよい。UEは、MAC CEのために設定されたpriority値をLCHのために設定されたpriority値と比較して、LCP手順の間、リソース割当ての順序を決定することができる(例えば、新しい送信のためにMAC PDUを多重化する手順)。より高い/より低いpriority値で設定されたMAC CE/LCHは、以前のリソースで割り当てられていることがある。一方で、MAC CEが等しいpriority値をLCHとして設定される場合、MAC CE/LCHは、最初にリソースに割り当てられてよい。例えば、送信のために入手可能なデータを持つLCHがpriority値1で設定され、報告されるべきBSR MAC CEがpriority値2で設定される場合、新しい送信のためのULリソースが到着すると、LCHは、BSR MAC CEの前にリソースを割り当てられることがある。更に、LCHに割り当てられるリソースのサイズは、優先順位付けされたビットレート(PBR:Prioritized Bit Rate)(例えば、prioritisedBitRate)、バケットサイズ持続時間(BSD:Bucket Size Duration)(例えば、バケットサイズ持続時間)、及びこのLCHの可変Bjに従うこともできる。例えば、送信が実行されるとき、UEは次の逐次的な順序でリソースを割り当てることができる:
- Bj>0、又は優先順位が設定されたMAC CEのULグラントのための(データの利用可能性とLCHに設定されたマッピング制限を考慮して)選択されたLCHは、優先順位の低い順にリソースが割り当てられる。LCHのPBRが無限大にセットされる場合、MACエンティティは、より低い優先順位のLCHのPBRを満たす前に、LCHでの送信のために利用可能な全てのデータのためのリソースを割り当てる;
- 上述したLCHjにサービスされるMAC SDUの合計サイズだけBjをデクリメントする;
- 任意のリソースが残る場合、(データの利用可能性とLCHに設定されたマッピング制限を考慮して)選択された全てのLCHは、そのLCHのデータ又はULグラントのいずれかが使い果たされるまで、(Bjの値に関係なく)優先順位が低くなる。同等の優先順位で設定されたLCHは、同様にサービスを受けるべきである。
一実装形態において、可変Bjは、各LCHjのために維持され得る。MACエンティティは、LCHが確立されるとき、LCHjの可変Bjをゼロに初期化することがある。更に、各LCHjについて、MACエンティティは、LCP手順の全てのインスタンスの前に、PBRとTとの積によってBjの値をインクリメントすることができ、ここで、Tは、可変Bjが最後にインクリメントされてから経過した時間であり、PBRは、各LCHについて、ネットワークによって設定されることができる。更に、Bjの値がバケットサイズ(例えば、PBRとBSDとの積)より大きい場合、UEは、Bjの値をバケットサイズに設定することができる。
一実装形態において、特定のLCHは、特定の値xよりも高い/よりも低い設定されたpriorityを有するLCHに対応し得る。値xは、UEによって事前設定されてもよいし、ネットワークによって送信されてもよい。
一実装形態において、特定のLCHは、特定のマッピング制限、例えばallowedSCS-List IE、maxPUSCH-Duration IE、configuredGrantType1Allowed IE、及びallowedServingCells IE(例えば3GPP TS38.331、バージョン15.5.0で提供される)の1つ若しくは複数の、又は任意の組合せで設定されたLCHに対応することができる。
一実装形態において、特定のLCHは、特定のマッピング制限で設定されたLCHに対応することができ、例えば、MAC CEタイプのために設定されたとき、マッピング制限は、MAC CEタイプを特定の特性を持つULリソースに制限し、例えば、ULリソースは、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表、設定されたグラント周期性、CG/サブセットなどの1つ若しくは複数の、又は任意の組合せに関連付けることができる。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
一実装形態において、インディケーション(例えば、1ビットのインディケーション)は、PHR MAC CEのために設定されてよい。このインディケーションの存在は、PHR MAC CEが、例えばxよりも小さく設定されたpriorityを有するLCHである、特定のLCHのより低いLCP優先順位を有することを示すことができる。この例において、xより小さいpriority値を有するLCHは、特にURLLCに関連したサービスのために設定されてよい。
一実装形態において、インディケーション(例えば、1ビットのインディケーション)は、BFR MAC CEのために設定されてよい。このインディケーションの存在は、BFR MAC CEが、例えばxよりも小さく設定されたpriority値を有するLCHである、特定のLCHよりも低いLCP優先順位を有することを示すことができる。この例において、xより小さいpriority値を有するLCHは、特にURLLCに関連したサービスのために設定されてよい。
〔アプローチ5:MAC CEの優先順位〕
例えばBFR MAC CE、新しいMAC CEが導入される場合、多重化のためのBFR MAC CEの優先順位は、例えば他のMAC CEと比較される新しいMAC CEの特性に基づいて、特定されることができる。上述したように、BFR MAC CEは、SCellがビーム障害イベントを検出したとき、送信され得る。ビーム障害イベントがSCellのために検出されるとき、ビーム障害SCellの無線チャネルは、ワイヤレス通信システムの非効率性、例えば電力消費、リソース非効率性、チャネル干渉などを引き起こすことがあり、送信されるために認証されないであろう。SCellのためのUEとネットワークとの間のビームのミスアライメントを回復することが重要であり得る。したがって、BFR MAC CEの優先度は、高い。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは、以下の順序(最初にリストされた最高の優先順位)に従って優先順位付けされ得る:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- BFR MAC CE;
- 設定されたグラント確認のMAC CE;
- パディングに含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングのために含まれるBSRのためのMAC CE。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは、以下の順序(最初にリストされた最高の優先順位)に従って優先順位付けされ得る:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定されたグラント確認のMAC CE;
- BFR MAC CE;
- パディングのために含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングのために含まれるBSRのためのMAC CE。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは、以下の順序(最初にリストされた最高の優先順位)に従って優先順位付けされ得る:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定したグラント確認のMAC CE;
- パディングに含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- BFR MAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングのために含まれるBSRのためのMAC CE。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは、以下の順序(最初にリストされた最高の優先順位)に従って優先順位付けされ得る:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定したグラント確認のMAC CE;
- パディングに含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- BFR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングのために含まれるBSRのためのMAC CE。
一実装形態において、MAC CEをMAC PDUに多重化する間に、異なるMACエンティティが異なる優先順位を持つことがあり、エントリ表が事前定義され、UEに対して設定される。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは設定されたグラント確認のMAC CEと同じ順序で優先されることがある。
LCP手順の例は、表2に基づくことができる。
〔アプローチ6:UL MAC PDUにおけるMAC CEの位置〕
一実装形態において、BFR MAC CEを含む(搬送する)UL MAC PDUが一旦、MAC CEを持つUL MACサブPDUの一部は、MAC SDUを持つMACサブPDUの前、及び/又はMAC PDUにパディングを持つMACサブPDUの前に置くことができる。例えば、BFR MAC CEを持つMACサブPDUは、MAC SDUを持つMACサブPDUの前に配置されてもよく、及び/又はMAC PDUにパディングを持つMACサブPDUの前に配置されてもよい。
一実装形態において、BFR MAC CEを含む(搬送する)UL MAC PDUが一旦、MAC CEの残りのタイプを持つUL MACサブPDUの前、及び/又はMAC SDUを持つMACサブPDUの前、及び/又はMAC PDUにパディングを持つMACサブPDUの前に、MAC CEの特定のタイプを持つUL MACサブPDUを置くことができる。例えば、BFR MAC CEを持つMACサブPDUは、MAC CEの残りのタイプを持つMACサブPDUの前、及び/又はMAC SDUを持つMACサブPDUの前、及び/又はMAC PDUにパディングを持つMACサブPDU の前に配置されてよい。
〔ULリソースの重複〕
単一のアクティブBWP/サービングセルにおいて、2つ以上のULリソース(例えば、PRACH/PUCCH/PUSCHリソース)送信機会は、時間領域において重複し得る。UEは、限られたUE能力のために、一度に送信するためにULリソースの内の1つだけを選択することができる。例えば、SR送信機会のためのPUCCHリソースがUL-SCHリソース(例えば、動的PUSCHリソース、及び/又は設定されたPUSCHリソース)と重複する場合、UEは、SRのための1つの有効なPUCCHリソースでSRを送信しないことがある。この例において、このUEは、PUSCH送信のみを行うことができる。
2つ以上のULリソース送信機会の間で重複が発生し得る、多くのケースは、存在する。それぞれの重複するケースに対応するUEの振舞いは、以下の実装形態の中で見出され得る。
〔ケース1:2つ以上のUL-SCHリソースが時間領域において重複する〕
一実装形態において、2つ以上のUL-SCHリソース(例えば、PUSCHリソース)が時間領域において重複する場合、UEは、送信のために1つのUL-SCHリソースのみを選択することができる。
一実装形態において、互いに重複する2つ以上のUL-SCHリソースが同じUL BWP/サービングセルにおいて割り当てられるケースにおいて、UEは、1つのみのUL-SCHリソースで送信することができる。
一実装形態において、時間領域において重複するUL-SCHリソースは、新しい送信又は再送信のためのものであり得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、ネットワークRRCシグナリング、DCIシグナリング、事前設定などによって提供され得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、動的グラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどのいずれかとすることができる。
一実装形態において、2つ以上のUL-SCHリソースが時間領域において重複する場合、UEは、UL-SCHリソースの内の1つを優先順位付けすることができる。
一実装形態において、無効にされた(送信のために選択されていない)UL-SCHリソースの送信を、UEは、中断/スキップ/無視/停止することができる。
一実装形態において、無効にされた(送信のために選択されていない)UL-SCHリソースで進行中の送信を、UEは、終了することができる。
一実装形態において、UEは、最も高い優先度を有するUL-SCHリソースを選択することができる。
一実装形態において、2つ以上のUL-SCHリソースが時間領域において重複する場合、このUL-SCHが重複するUL-SCHリソースの中で最も高いLCP順序を有するLCH及び/又はMAC CE(送信の準備ができている)からデータを送信するために使用され得る場合、UEは、UL-SCHリソースを選択し得る。LCP順序は、3GPP TS38.321、バージョン15.5.0で特定することができる。
一実装形態において、BFR MAC CEのLCP順序は、アプローチ5に基づいて決定され得る。
一実装形態において、LCH及び/又はMAC CEからのデータは、対応するLCHからのデータを含むMACサブPDUを生成するための基準、及び/又は対応するMAC CEを含むMACサブPDUを生成するための基準が満たされていることを示しうる。
一実装形態において、重複するUL-SCHリソースがLCHから、及び/又は(送信の準備ができている)MAC CEから、等しく最高のLCP順序でデータを送信するために使用される場合、重複するリソースは、等しい優先順位を有すると見なされる。
図3は、本発明の実施形態による、UL-SCHリソース間の優先順位付けの例を示す。図3に示すように、UEは、時間領域において互いに重複する新しい送信のために、2つのUL-SCHリソース(UL-SCHリソース#1 302及びUL-SCHリソース#2 304)を割り当てられている。BFR MAC CEがUL-SCHリソース#1 302で送信され、BSR MAC CEがUL-SCHリソース#2 304で送信されるべきである場合(これは、本開示において前に説明された制約に基づいて、それぞれ、BFR MAC CE及びBSR MAC CEがUL-SCHリソース#1 302で送信されるように制限されるという仮定の下であり得る)、及びUL-SCHリソース#1 302及びUL-SCHリソース#2 304がUEに割り当てられるときに、BFR MAC CE及びBSR MAC CEを生成するための基準が両方とも満たされている場合(例えば、BFR-SR(手順)がトリガされ、キャンセルされていない;BSR(手順)がトリガされ、キャンセルされていない)、UL-SCHリソース#1 302及びUL-SCHリソース#2 304の優先順位は、BFR MAC CE及びBSR MAC CEのそれぞれのLCPの優先順位の順序に基づいて決定され得る。したがって、UL-SCHリソース#1 302は、UL-SCHリソース#2 304よりも優先され得る。したがって、ネットワークは、BFR MAC CEが送信されることができることを保証することができる(BFR MAC CEがBSR MAC CEよりもより遅延に厳格であると仮定される)。
一実装形態において、UL-SCHリソースの優先順位は、UL-SCHリソースを介して(例えば、対応するLCHからのデータを含むMACサブPDUを生成するための基準、及び/又は対応するMAC CEを含むMACサブPDUを生成するための基準が満たされている)送信の準備ができており、最も高く設定されたpriorityを有する、特定のLCH及び/又は特定のMAC CEに基づいて決定され得る。本実装形態は、MAC CE及びLCHがpriority値で設定されていることを前提としてよい。
一実装形態において、特定のLCHは、対応するUL-SCHリソースでの送信のためにMAC PDUに含まれ得る設定されたLCHであり得る(例えば、LCHのために設定されたLCPマッピング制限は、データが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。一実装形態において、UL-SCHがBFR MAC CEの送信のために使用されることができる場合(例えば、UL-SCHの特性は、BFR MAC CEのマッピング制限(設定されている/事前設定されている場合))を満たし、また、このUL-SCHリソースでの送信のためのBFR MAC CEを生成するための条件(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)も満たされている場合、UL-SCHリソースが最高の優先度を有する(又は他のUL-SCHよりも優先され得る)と見なされ得る。
一実装形態において、2つ以上の重複するUL-SCHがBFR MAC CEの送信のために使用され得る場合、重複するUL-SCHは、等しい優先度を有すると考えられ得る。
一実装形態において、UL-SCHがC-RNTI MAC CEの送信のために使用されることができる場合(例えば、UL-SCHの特性は、C-RNTI MAC CEのマッピング制限(設定されている/事前設定されている場合)を満たし、このUL-SCHリソースでの送信のためのC-RNTI MAC CEを生成するための条件(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)が満たされている場合)、UL-SCHリソースは、最高の優先度を有すると見なされ得る。
一実装形態において、C-RNTI MAC CEの送信のために2つ以上の重複するUL-SCHが使用され得る場合、これらの重複するUL-SCHは、等しい優先度を有すると見なされ得る。
一実装形態において、UL-SCHがMAC CE/LCHの送信のために使用される場合(例えば、UL-SCHの特性がネットワークによって明示的に示された対応するMAC CE/LCHのマッピング制限(設定されている/事前設定されている場合)を満たし、また、対応するMAC CE/LCHが送信の準備ができている場合(例えば、対応するLCHからのデータを含むMACサブPDUを生成するための基準、及び/又は対応するMAC CEを含むMACサブPDUを生成するための基準が満たされている場合)、UL-SCHリソースは、最高の優先順位を有すると見なされ得る。gNBは、RRC信号、例えばLogicalChannelConfig IE、BSR-Config IE、PHR-Config IE、ConfiguredGrantConfig IEなど、を介して、インディケーションを提供してもよい。時間領域において重複する2つのUL-SCHリソースがネットワークによって明示的に示されるMAC CE及び/又はLCHを含み得、これらのMAC CE及び/又はLCHが送信の準備ができている場合、2つのUL-SCHリソースの優先順位は、同じと考えられ得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースの優先順位は、RRC信号、DCI信号などを介してネットワークによって明示的に示され得る。
一実装形態において、gNBは、DCI信号/RRC信号を介して、それぞれのUL-SCHのプライオリティ値(例えば、1、2、3、4など)を示すことができる。時間領域において2つ以上のUL-SCHリソースが重複する場合、最も高い/最も低い優先順位の値を有するUL-SCHは、最も高い優先順位を有すると見なされてもよい。
一実装形態において、ネットワークによってインディケーションが提供されてもよい。示されたUL-SCHリソースは、UL-SCHが属するCG/CGの対応するBWP/セル/サブセット上で最高の優先順位を有することができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースの優先順位は、リソースタイプ、RNTIのタイプ、DCIフォーマット、UL-SCHを設定するために使用されるパラメータなどによって暗黙的に決定され得る。
一実装形態において、固有のRNTI(例えば、MCS C-RNTI)に関連付けられたUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有することができる。
一実装形態において、特定のDCIフォーマットに関連付けられたUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有することができる。
一実装形態において、閾値よりも小さい時間領域の持続時間を有するUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有し得る。
一実装形態において、特定の検索空間内で見つかったULグラントによってスケジュールされたUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有し得る。
一実装形態において、ミニスロット設定(例えば、反復)によってスケジュールされたUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有し得る。
一実装形態において、2つ以上の時間領域が重複するUL-SCHリソースが等しい優先順位を有すると判定された場合、以下の特性の1つ若しくは複数、又は任意の組合せを有するUL-SCHリソースは、送信のために選択され得る:
- 重複するUL-SCHリソースの中で最高/最低のハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)IDに対応する、UL-SCHリソース;
- 重複するUL-SCHリソースの中で最高/最低のIDを有するLCH(送信に利用可能なデータを有する)によって送信される、UL-SCHリソース;
- 重複するUL-SCHリソースの中で最高/最低のIDを有するLCG(送信のために利用可能なデータを有する)に属するLCHによって送信される、UL-SCHリソース;
- (送信の準備ができている)特定のMAC CEに関連付けられる、UL-SCHリソース。例えば(BFR MAC CEを生成するための状態が満たされる場合)BFR MAC CEの送信のために使用されうるUL-SCHは、選択されうる;
- ネットワークによって明示的に示される、UL-SCHリソース。例えば、ネットワークによって(RRC又はDCI信号を介して)示されるUL-SCHが選択されることができる;
- 重複するUL-SCHリソースの中で最も多くのデータを収容する、UL-SCHリソース。例えば、最も大量のデータを収容可能なUL-SCHリソースが選択される;
- 重複するUL-SCHリソースの内、時間領域(例えばPUSCH持続時間)において最短/最長の長さを有する、UL-SCHリソース;
- 特有のRNTI(例えばMCS C-RNTI)に関連付けられたULグラントによってスケジュールされる、UL-SCHリソース;
- 特定のDCIフォーマットを有するULグラントによってスケジュールされる、UL-SCHリソース;
- 特定の検索空間において見つけられたULグラントによってスケジュールされる、 UL-SCHリソース;
- gNBからの明示的/暗黙的なインディケーション毎に、非スロットベースの繰り返しに対応する、UL-SCHリソース;
- gNBによって明示的に/暗黙的に示されるように、又は何らかの事前定義されたルールに基づいて、特定のグループに属するHARQプロセスIDに対応する、UL-SCHリソース;
- ULグラントによってスケジュールされ、このULグラントのK2値は、シンボル、サブスロット、ミリ秒(ms)、又はサブmsの値として表される、UL-SCHリソース;
- ULグラントによってスケジュールされ、このULグラントのK2値は事前定義された/事前設定された閾値よりも低い/大きい、UL-SCHリソース;
- 重複するULリソースをスケジュールする全てのULグラントの中で最も低い/最も大きいK2値を有する、ULグラントによってスケジュールされる、UL-SCHリソース;
- BFR MAC CEの送信に使用され、ここで、ファインビーム(例えば、特定のBFD RS IDに対応する)を意図したBFR MAC CEの送信に使用される別のUL-SCHとの比較として、粗ビーム(例えば、特定のBFD RS IDに対応する)に対応する障害ビームが使用される、UL-SCHリソース。
一実装形態において、K2値は、「K2」として示されるL1パラメータに対応し得る(3GPP TS38.214、バージョン15.5.0で特定される)。
一実装形態において、HARQ IDは、DCIフィールドによって示され、及び/又は設定されたグラントのための公式によって計算されてもよい(例えば、3GPP TS38.321、バーション15.5.0で特定される)。
固有のMAC CEは、対応するUL-SCHリソースでの伝送のためにMAC PDUに含まれ得るMAC CEであり得る(例えば、MAC CEのために設定されたインディケーションは、このMAC CEが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。また、固有のMAC CEタイプは、BFR MAC CE、設定されたグラント確認のMAC CE、BFR MAC CE、パディングに含まれるBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、PHR MAC CE、推奨されたビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのMAC CE、SPS/AUL確認のMAC CEなどである。
固有のMAC CEは、マッピング制限が設定されているMAC CEであってよい。例えば、MAC CEに設定されている場合、マッピングの制約により、MAC CEが固有の特性を持つULリソースに制限されることがある。例えば、ULリソースは、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表、設定されたグラントの周期性、CG/CGのサブセットなどのうちの1つ若しくは複数、又は任意の組合せに関連付けられてもよい。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
MAC CEは、例えばネットワーク、又は3GPP仕様で事前定義された、優先順位が割り当てられ得る。
LCP順序は、新しい送信のためのMAC PDUを生成するとき、(例えば)送信の準備ができているMAC CE/LCHにリソースを割り当てる順序であってよい(LCH)データ利用可能/(MAC CE)がトリガされており、キャンセルされていない)。例えば、LCP順序は、(最高LCP順序から最低LCP順序まで)以下のように決定されてもよい:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定されたグラント確認のMAC CE;
- パディングに含まれるBSRを除く、BSRのMAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのMAC CE;
- パディングに含まれるBSRのためのMAC CE。
〔ケース2:時間領域におけるUL-SCHリソースのPUCCHリソースとの重複〕
ケース2において、UL-SCHリソースとPUCCHリソースとの間のリソース重複が発生する場合、UEは、UL-SCH/PUCCHリソース設定の特性及び/又はUL-SCH/PUCCHリソースでの送信に利用可能なコンテンツに基づいて、送信のためにUL-SCHリソース又はPUCCHリソースのいずれかを選択する。
一実装形態において、UL-SCHリソース(例えばPUSCHリソース)が1つ又は複数のPUCCHリソースと時間領域において重複する場合、UEは、送信のために、UL-SCHリソース及びPUCCHリソースから1つのみのULリソースを選択することができる。
一実装形態において、重複するUL-SCHリソース及びPUCCHリソースが同じUL BWP/サービングセル内でスケジュールされるとき、UEは、1つのみのULリソースで送信することができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、ネットワークRRCシグナリング、DCIシグナリング、事前設定などによって提供され得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、動的グラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどのいずれかとすることができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースが時間領域においてPUCCHリソースと重複する場合、UEは、PUCCHリソースよりもUL-SCHリソースに優先順位を付けることができる。
一実装形態において、UEは、無効化されたULリソースのシグナリング/送信を中断/スキップ/無視/停止することができる。
一実装形態において、UEは、無効にされたULリソースで進行中の送信を終了することができる。
一実装形態において、UEは、最高の優先順位を有するUL-SCHリソース及び/又はPUCCHリソースのいずれかで送信することができる。
一実装形態において、UEのMACエンティティ又はHARQエンティティは、後続のUL送信において無効にされたMAC PDU(例えば、進行中の送信の間にUEによって終了されたMAC PDU、又は構築されたが送信されていないMAC PDU)からMAC SDUを搬送する、MACサブPDUを含むために多重化及び集合体エンティティに示すことができる。
一実装形態において、特定のMAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソースは、SR送信のために構成された特定のPUCCHリソースよりも高い優先順位を有することができる。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)状態が満たされている。更に、PUCCHリソース#1で送信され得るSRは、非URLLCサービスのためのLCHによって、又は特定のLCHによってトリガされている(例えば、LCHは、特定のpriority値を有する)。この例において、UL-SCHリソース#1とPUCCHリソース#1とが時間領域で重複するとき、UEは、送信のためにUL-SCHリソース#1を選択することができる。
一実装形態において、特定のMAC CEの送信のために使用され得るUL-SCHリソースは、BFR-SR送信のための特定のPUCCHリソースよりも高い優先順位を有し得る。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために、(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)条件は、満たされている。更に、PUCCHリソース#1は、BFR-SRの送信のために設定される。この例において、UL-SCHリソース#1とPUCCHリソース#1とが時間領域で重複する場合、UEは、送信のためにUL-SCHリソース#1を選択することができる。したがって、ネットワークは、より早くUEから詳細情報(BFR MAC CE)を取得することができる。一実装形態において、BFR-SRは、キャンセルされ得るが、UEは、CE内の全ての障害インディケーションを備えるために、新しいBFR MAC CEを再アセンブルし得る。
一実装形態において、特定のMAC CEの送信のために使用され得るUL-SCHリソースは、BFR-SR送信のためのPUCCHリソースよりも高い優先順位を有し得る。
一実装形態において、C-RNTI MAC CEは、BFR-SR送信のためのPUCCHリソースよりも高い優先順位を有することができる。その理由は、UEがRRC接続状態にあるとき、C-RNTI MAC CEは競合ベースRA(CBRA:Contention Based RA)手順中にUEによって送信されることができ、CBRA手順は、BFR-SR送信よりも重要であり得ることである。
一実装形態において、固有のMAC CEは、対応するUL-SCHリソースでの送信のためにMAC PDUに含まれるMAC CEであり得る(例えば、MAC CEのために設定されたインディケーションは、このMAC CEが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。更に、固有のMAC CEタイプは、設定されたグラント確認のMAC CE、BFR MAC CE、パディングに含まれるBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、PHR MAC CE、推奨されたビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのMAC CE、SPS/AUL確認のMAC CEなどである。
一実装形態において、特定のMAC CEは、特定のマッピング制限が設定されたMAC CEであってよい。例えば、MAC CEのために設定されるとき、特定のマッピング制約は、MAC CEを、特定の特性を有するULリソースに制限することができ、特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表、設定されたグラント周期性、CGのCG/サブセットなどの1つ若しくは複数、又は任意の組合せによって決定されることができる。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを示すことができる。
一実装形態において、特定のMAC CEは、優先順位(値)を用いて設定されてもよく、例えば、ネットワーク、又は3GPP仕様で事前定義されてもよい。
一実装形態において、SR送信のための特定のPUCCHリソースが以下にリストされるような特性の1つ若しくは複数、又は任意の組合せを有することができる:
- 特定のschedulingRequestId値に関連付けられている、
- 特定のschedulingRequestResourceId値に関連付けられている、
- 特定のSR周期性に関連付けられている、
- 特定のSR設定に関連付けられている、及び特定の優先順位の値(例えばLogicalChannelConfig IEは優先順位の値で設定されている)を用いてこのSR設定は、LCH(例えばLogicalChannelConfig IEは、SR設定のschedulingRequestIdを用いて設定される)のために設定された、
- URLLCサービスに対応する特定のSR設定に関連付けられていない(SR設定がURLLCサービスに対応しているかどうかをネットワークが示すことができる)、
- PUCCHリソースで送信され得るSRは、特定の特性を持つLCHによってトリガされない。例えば、LCHの特性は、LCG ID値、LCID値、priority値、LCPマッピング制限などによって決定されてもよい。特定のLCPマッピング制限は、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、allowedServingCellsなどであってよく、
- BFR-SRの送信に使用されない。
〔ケース3:時間領域におけるUL-SCHリソースとPRACHリソースとの重複〕
UL-SCHリソースとPRACHリソースとの間のリソース重複が発生するケースにおいて、UEは、UL-SCH/PRACHリソース設定の特性、UL-SCHリソースで送信されるべき内容、RA手順をトリガしたイベント、又はそれらの任意の組合せに基づいて、送信のためのULリソース(例えば、UL-SCHリソース又はPRACHリソース)を選択することができる。
一実装形態において、UL-SCHリソース(例えば、PUSCHリソース)は、1つ又は複数のPRACHリソースと時間領域で重複する場合、UEは、送信のために1つのULリソース(すなわち、UL-SCHリソース又はPRACHリソース)のみを選択することができる。
一実装形態において、重複するUL-SCHリソース及びPRACHリソースが同じUL BWP/サービングセル内でスケジュールされるケースにおいて、UEは、1つのみのULリソース(例えば、UL-SCHリソース又はPRACHリソース)で送信することができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、ネットワークRRCシグナリング、DCIシグナリング、事前設定などによって提供され得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、動的グラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどのいずれかとすることができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースが時間領域においてPRACHリソースと重複する場合、UEは、UL-SCHリソース又はPRACHリソースの内の1つに優先順位を付けることができる。
一実装形態において、UEは、無効にされたULリソースの送信/シグナリングを中断/スキップ/無視/停止することができる。
一実装形態において、UEは、無効にされたULリソースで進行中の送信を終了することができる。
一実装形態において、UEは、最高の優先順位を有するUL-SCHリソース及び/又はPRACHリソースのいずれかで送信することができる(UL-SCHリソースの優先順位が上述した実装形態に基づいて決定され得る)。
一実装形態において、PRACHリソースが第1のRAイベントのために使用される場合、特定のMAC CEの送信のために使用され得るUL-SCHリソースは、PRACHリソースよりも高い優先順位を有し得る。
一実装形態において、第1のRAイベントは、以下のRAトリガイベントのいずれかであってよい:
- RRC_IDLEからの最初のアクセス、
- RRC接続の再確立手順、
- UL同期の状態が「非同期」のとき、RRC_CONNECTED中のDL又はULデータの到着、
- 保留中のSRを有するSR設定のPUCCHリソースが存在しないときのRRC_CONNECTED中のULデータの到着、
- SR送信障害(例えば、SR送信の回数が設定された最大数を超える)、
- 同期再設定時のRRCによる申請(例えば、ハンドオーバ)、
- RRC_INACTIVEからの遷移、
- SCell追加時のタイムアライメントの確立、
- 他のSIのための要求、及び
- BFR。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために、(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)状態が満たされている。更に、有効なPUCCHリソースを有さないSR設定は、PRACHリソース#1でプリアンブル送信に対応する、RA手順につながる、低優先度LCHによってトリガされる保留中のSRを有する。この例において、UL-SCHリソース#1とPRACHリソース#1とが時間領域で重複する場合、UEは、送信のためにUL-SCHリソース#1を選択することができる。その理由は、BFR MAC CEがRA手順を開始する低い優先順位LCHよりも、より遅延に厳格であり得るからである。したがって、BFR MAC CE送信に優先順位を付けることが望ましい。
一実装形態において、PRACHリソースが第2のRAイベントのために使用される場合、特定のMAC CEの送信のために使用され得るUL-SCHリソースは、PRACHリソースよりも低い優先度を有し得る。
一実装形態において、第2のRAイベントは、以下のRAトリガイベントのいずれかであってよい:
- RRC_IDLEからの初期のアクセス、
- RRC接続の再確立手順、
- UL同期状態が「非同期」のとき、RRC_CONNECTED中のDL又はULデータの到着、
- SRが保留中のSR設定のPUCCHリソースが存在しないとき、RRC_CONNECTED中のULデータの到着、
- SR送信障害(例えば、SR送信の回数が設定された最大数を超える)、
- 同期再設定時のRRCによる要求(例えば、ハンドオーバ)、
- RRC_INACTIVE状態からの遷移、
- SCell追加時のタイムアライメントの確立、
- 他のSIの要求、及び
- BFR。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために、(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)状態が満たされている。更に、ハンドオーバのためにRRCによって要求されると開始されるRA手順は、PRACHリソース#1でのRAプリアンブル送信につながる。この例に置いて、UL-SCHリソース#1とPRACHリソース#1とが時間領域で重複する場合、UEは、送信のためにPRACHリソース#1を選択することができる。その理由は、ハンドオーバの成功がBFR MAC CEを送信するよりも重要であり得るからである。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために、(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)状態が満たされている。更に、BFRによって開始されるRA手順は、PRACHリソース#1でのRAプリアンブル送信につながる。この例において、UL-SCHリソース#1とPRACHリソース#1とが時間領域で重複する場合、UEは、送信のためにPRACHリソース#1を選択することができる。別の実装形態において、BFR MAC CEを含むUL-SCHとPRACHリソースとの間の優先順位付けは、RAタイプ(例えば、競合フリーRA(CFRA)、CBRA、2ステップRA)に依存し得る。例えば、CFRAは、BFR MAC CEを用いてUL-SCHに優先順位を付けることができ、CBRAは、BFR MAC CEを用いてUL-SCHに優先順位を付けることができる。
1つの実装形態において、第1及び/又は第2のRAイベントは、以下のRAイベントである得る:SRが保留中のSRを持つSR設定のPUCCHリソースが存在しないとき優先順位LCHによってSRがトリガされるとき、RRC_CONNECTED中にULデータの到着によってRAがトリガされ、ここで、優先順位LCHは、特定の優先順位又は特定のマッピング制限(例えば、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、allowedServingCellsなど)、又はLCH毎に設定された他のパラメータであり得る。
一実装形態において、第1及び/又は第2のRAイベントは、以下のRAイベントであるうる:保留中のSRを持つ特定のSR設定のPUCCHリソースが存在しないとき、RRC_CONNECTEDの間のULデータ到着により、RAは、トリガされ、ここで、特定のSR設定は、特定のschedulingRequestId若しくはschedulingRequestResourceId、又はSR設定毎に設定されている他のパラメータ(例えば、周期性)を持つ設定であり得る。
一実装形態において、固有のMAC CEは、対応するUL-SCHリソースでの送信のためにMAC PDUに含まれ得るMAC CEであり得る(例えば、MAC CEのために設定されたインディケーションは、このMAC CEが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。また、固有のMAC CEタイプは、設定されたグラント確認のMAC CE、BFR MAC CE、パディングのためのBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、PHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのMAC CE、SPS/AUL確認のMAC CEなどである。
一実装形態において、固有のMAC CEは、固有のマッピング制限を用いて設定されたMAC CEであってよい。例えば、MAC CEに固有のマッピング制限が設定されているとき、固有のマッピング制限は、固有の特性を持つULリソースにMAC CEを制限することがある。例えば、特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表、設定されたグラント周期性、CGのCG/サブセットなどの1つ若しくは複数、又は任意の組合せによって決定されてよい。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
一実装形態において、MAC CEは、優先順位を用いて設定されてよく、例えばネットワークによって設定される、又は3GPP仕様で事前定義されてもよい。
〔ケース4:測定ギャップを有する時間領域におけるUL-SCHリソース重複〕
NR Rel-15において、UEは、例えばmeasGapConfigを介して、サービングセル上で、測定ギャップを有するように設定されてもよい。サービングセル上の測定ギャップの間、UEは、いくつかのDL(例えば、PDCCH監視、DL-SCH受信)及び/又はUL送信(例えば、HARQフィードバック、SR、CSI、SRS報告、UL-SCH送信)を実行しないことがあり、そのためUEは、この間に測定を実行する必要があり得る。
一実装形態において、測定は、ノンギャップアシストである、又はギャップアシストであるかどうかは、UEの能力、UEのアクティブBWP、及び現在の処理周波数に依存し得る:
- SSBベースの周波数間のために、測定ギャップ設定は、以下の場合に常に提供されてよい:
- UEがUE毎の測定ギャップのみをサポートする場合;及び/又は
- UEが周波数範囲(FR:Frequency Range)毎の測定ギャップをサポートし、任意のサービングセルの設定されたBWP周波数のいずれかが、測定対象の同じ周波数範囲内にある場合:
- SSBベースの周波数内測定のために、測定ギャップ設定は、以下の場合に常に提供されてよい:
- BWPが設定されたUEのいずれかが、初期DL BWPに関連付けられたSSBの周波数領域リソースを含まない場合、初期BWP以外である。
ノンギャップシナリオにおいて、UEは、測定ギャップなしにそのような測定を実行することができる。ギャップアシストシナリオにおいて、UEは、測定ギャップなしにそのような測定を実行することができないと仮定され得る。
しかしながら、例えば、BFR手順中に送信される必要があるBFR MAC CE(例えば、BFR手順がトリガされたとき)を含むMAC PDUの送信のためにUL-SCHが使用される場合、NRリリース16(Rel-16)からの例外的なケースは、存在し得る。したがって、UEは、いくつかの状態に基づいて、測定ギャップの間、UL-SCH送信を実行することも、実行しないこともある。
一実装形態において、測定ギャップ中に、UEは、以下の情報がMAC PDUに含まれている場合、UL-SCHリソースの送信を実行することができ、MAC PDUは、このUL-SCHで送信されることになる。特定の情報は、以下の1つ若しくは複数、又は任意の組み合わせに対応し得る:
- 特定のMAC CE
- 特定のLCH。
一実装形態において、測定ギャップ中に、UL-SCHは、以下の特性の1つ若しくは複数、又は任意の組合せを有する場合、UEはUL-SCHリソースの送信を実行することができる:
- UL-SCHリソースは、具体的なリソースタイプ、例えば、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどに属する;
- UL-SCHリソースは、BFR MAC CEの送信のためのものであり、例えば、UL-SCHリソースは、ネットワークがUEからBFR-SRを受信すると、ネットワークによってスケジュールされる;
- UL-SCHリソースは、特定のLCHの送信のためのものである;
- UL-SCHリソースは、特定のMAC CEの送信のためのものである;
- UL-SCHリソースは、特有のRNTIタイプ、DCI形式、MCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)、又はそれらの任意の組合せに関連付けられる;
- 対応するUL-SCHリソースをスケジュールするULグラントは、特定の検索空間でUEによって受信される;
- UL-SCHリソースは、設定されたULグラント(例えば、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなど)に属し、対応する設定されたULグラントのそれぞれのUL-SCHリソース送信間の周期性は、閾値より小さい。ここで、周期性及び閾値は、ネットワークによって設定されてもよく、又はUEによって予め設定されてもよい;
- UL-SCHリソースは、特有のRNTIタイプ、DCI形式、MCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)、時間領域の持続時間、又はそれらの任意の組合せに関連付けられる。
一実装形態において、固有のMAC CEは、対応するUL-SCHリソースでの送信のためにMAC PDUに含まれ得るMAC CEであり得る(例えば、MAC CEのために設定されたインディケーションは、このMAC CEが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。また、固有のMAC CEタイプは、設定されたグラント確認のMAC CE、BFR MAC CE、パディングのBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、PHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのMAC CE、SPS/AUL確認のMAC CEなどである。
一実装形態において、特定のMAC CEは、特定のマッピング制限を用いて設定されたMAC CEであってよい。例えば、MAC CEに設定されているとき、マッピングの制約は、MAC CEを特定の特性を持つUL リソースに制限することがある。例えば、特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)、設定されたグラント周期性、CG/CGサブセットなどの1つ若しくは複数の、又は任意の組合せによって決定され得る。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
1つの実装形態において、特定のMAC CEは、優先順位を用いて設定されてもよく、例えばネットワークによって設定された、又は3GPP仕様で事前定義され得る。
一実装形態において、特定のLCHは、特定の値より高い/より低い設定されたpriorityを持ってよい。
一実装形態において、特定のLCHは、例えばallowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、及びallowedServingCellsの1つ若しくは複数の、又は任意の組合せを有することができる。
一実装形態において、特定のLCHは、例えばLCHのために設定されたとき、LCHを特定の特徴を有するULリソースに制限するマッピング制限である、特定のマッピング制限を有することができる。例えば、特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)、設定されたグラント周期性、CG/CGサブセットなどの1つ若しくは複数の、又は任意の組合せによって決定され得る。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
一実装形態において、測定ギャップを用いて設定されるUEの振舞いは、表3及び表4に基づくことができる。
〔BFR MAC CEの内容〕
一実装形態において、ビーム障害イベントが1つのセルで検出された場合。UEは、BFR MAC CEの送信に利用可能なUL-SCHリソースを受信すると、BFR MAC CEを生成し、報告することができる。
一実装形態において、BFR MAC CEを生成するための基準が満たされる場合にのみ、BFR MAC CEを生成することができる。基準は、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされないことであってよい。
一実装形態において、BFD RSが単一のセルを検出するように設定され、このセルでビーム障害イベントが検出される場合、BFR MAC CEは、このセルの情報(例えば、障害セル情報)を含むことができる。
例えば、BFD RS#1がセル#1を検出するように設定され、セル#1でビーム障害イベントが検出された場合、BFR MAC CEは、セル#1の情報(例えば、障害セル情報)を含むことができる。
一実装形態において、BFD RSがCG(例えば、2つ以上のセルを含む)を検出するように設定され、このCGでビーム障害イベントが検出される場合、BFR MAC CEは、このCGの情報(例えば、障害CG情報)を含むことができる。
一実装形態において、1つのBFR MAC CEは、このCGに属する各々のセルの情報(例えば、障害セル情報)を含むことができる。
一実装形態において、1つのBFR MAC CEは、1つの特定のセルの情報を含むことができる。
特定のセルは、このCGに属する全てのセルインデックスの最大/最小のセルインデックスを有するセルであり得る。
代替として、複数のBFR MAC CEは、生成されてもよく、各BFR MAC CEは、このCGに属するセルの情報(例えば、NBI、障害セル情報など)を含んでもよい。
例えば、BFD RS#1がCG#1(セル#1及びセル#2を含む)を検出するように設定され、CG#1でビーム障害イベントが検出された場合、CG#1の情報(例えば、NBI、障害CG情報など)を含むBFR MAC CEを生成して報告することができる。
一実装形態において、セル#1及びセル#2の情報(例えば、障害セル情報など)を含むBFR MAC CEは、生成され、報告されることができる。
一実装形態において、セル#1(例えばCG#1に属する全てのセルインデックスのうちの最小のもの)のみの情報(例えば、障害セル情報など)を含むBFR MAC CEは、生成され、報告されることができる。
一実装形態において、セル#2(CG #1に属する全てのセルインデックスのうち最大のもの)のみの情報(例えば、障害セル情報など)を含むBFR MAC CEは、生成され、報告されることができる。
一実装形態において、2つのBFR MAC CEが生成され、報告され得る。2つのBFR MAC CEの内の1つは、セル#1の情報(例えば、障害セル情報など)を含み、他方は、セル#2の情報を含むことができる。
一実装形態において、ビーム障害イベントは、1つのセルで検出されてもよい。更に、このセルのために設定された1つのNBI RS(SSB/CSI-RS)のみが、新しいサービングビームとして選択されるべき基準(例えば、このNBI RS(SSB/CSI-RS)上のL1-RSRP測定値は、閾値よりも高い)を満たすことができる。BFR MAC CEは、このビーム(NBI RS)の情報を含むことができ、例えば、このビームに関連するSSB ID/CSI-RS IDである。
一実装形態において、ビーム障害イベントは、1つのセルで検出されてよい。更に、このセルのために設定された2つ以上のNBI RS(SSB/CSI-RS)は、新しいサービングビームとして選択されるべき基準(例えば、このNBI RS上のL1-RSRP測定値は、閾値よりも高い)を満たすことができる。BFR MAC CEは、新たなサービングビームとして選択される全ての候補サービングビーム(NBI RS)の情報を含むことができ、例えばこれらのビームに対応するSSB ID及び/又はCSI RS IDである。
一実装形態において、BFR MAC CEは、特定のビーム(CSI-RS/SSB)のみの情報を含むことができ、例えば、特定のビームのSSB ID/CSI-RS IDである。
一実装形態において、特定のビームは、候補の新しいサービングビームのリストに対応する1つのCSI-RS/SSBであってよい。
一実装形態において、このリストが1つ/複数のCSI-RSからなる場合、特定のビームは、候補の新しいサービングビームのリストからの1つ/複数のCSI-RSのうちの最大/最小のCSI-RS IDを有するCSI-RSであり得る。
一実装形態において、このリストが1つ/複数のSSBからなる場合、特定のビームは、候補の新しいサービングビームのリストからの1つ/複数のSSBのうちの最大/最小のSSB IDを有するSSBであってよい。
一実装形態において、特定のビームは、候補の新しいサービングビームのリストの、最も高いL1-RSRP測定結果を有するCSI-RS/SSBであってよい。
一実装形態において、ビーム障害イベントは、1つのセルで検出されてよい。更に、このセルのために設定されたNBI RS(SSB及び/又はCSI-RS)は、新しいサービングビームとして選択されるべき基準(例えば、このNBI RS上のL1-RSRP測定値が閾値よりも高い)を満たすことができない。BFR MAC CEは、ビーム障害イベントが検出されたサービングセルの情報を含むことができ、BFR MAC CEを介して、ビーム障害イベントが検出された対応するセル上に新しいサービングビームが見つからないことを通知する。
一実装形態において、BFR MAC CE上の特定のインデックスを使用し、ビーム障害イベントが検出されたサービングセル上に新しいサービングビームが見つからないことを表すことができる。
一実装形態において、ビーム障害イベントは、複数のセルのグループで検出され得る。更に、このグループのために設定されたNBI-RS(SSB/CSI-RS)は、新しいサービングビームとして選択されるべき基準(例えば、このNBI RS上のL1-RSRP測定値は、閾値よりも高い)を満たすことができる。BFR MAC CEは、このセルグループに属する1つのセルの情報と、このセルグループに対応するNBI-RS(SSB/CSI-RS)とを報告するだけでよい。
一実装形態において、BFR MAC CEは、特定のLCIDによって識別され得る。一実装形態において、BFR MAC CEは、ビットマップを含むことができ、各ビットは、対応するSCell/SpCellについてビーム障害イベントが検出されたかどうかを示すために、SCell/SpCellにマッピングされ得る。
一実装形態において、BFR MAC CEは、ビットマップを含むことができ、各ビットは、複数のセルのグループにマッピングされ、対応するグループについてビーム障害イベントが検出されたかどうかを提示することができる。
一実装形態において、BFR MAC CEは、ゼロビットの固定サイズを有することができる。つまり、特定のMACサブヘッダのみがBFR MAC CEとして表される。
一実装形態において、障害セル情報、NBI、及び/又はNBI RSは、BFR MAC CEのMACサブヘッダ内のフィールドによって示されてよい。
一実装形態において、CCは、PCell、PSCell、及び/又はSCellであってよい。
一実装形態において、SpCellは、PCell及びPSCellを含むことができる。
一実装形態において、ULリソースは、PRACHリソース、PUCCHリソース、及び/又はPUSCHリソースであり得る。ULリソースは、動的グラント(例えば、PDCCHを介して)によってスケジュールされ、及び/又はRRCによって設定されてもよい(例えば、タイプ1/タイプ2の設定されたULグラント、又はRRC設定で事前設定された)。(SCellの)ビーム障害イベントが検出されるとき、UEは、(SCellの)BFR手順をトリガすることができる。
一実装形態において、上述したBFR手順を使用し、SpCell又はSCellのビーム障害を回復することができる。
一実装形態において、RACHベースのBFR手順は、CFRA手順及び/又はCBRA手順に基づいて実行され得る。RACHベースのBFR手順は、対応するRA手順が開始されたときにトリガされる。RACHベースのBFR手順は、対応するRA手順が進行中であるとき、進行中である。RACHベースのBFR手順は、対応するRA手順が停止されたとき、停止される。RACHベースのBFR手順は、対応するRA手順が完了したとき、完了する。
一実装形態において、BFR手順は、BFR-SRに基づいて実行され得る。BFR手順は、対応するBFR-SRがトリガされたときに開始される。BFR手順は、対応するBFR-SRが保留中であるとき、進行中である。BFR手順は、対応するBFR-SRがキャンセルされたとき、停止される。
一実装形態において、NBI RSは、SSBであってもよいし、ネットワークによって設定されたCSI-RSであってもよい。
一実装形態において、MACエンティティは、UEに対応してよい。
一実装形態において、本開示で言及したBFR手順のBFRQ処理(例えば、図1に示すアクション1A)におけるBFR-SR送信は、PRACH送信に置き換えることができる。例えば、BFRQの第1のステップに置いて、UEは、BFR報告のためのULリソースを要求するためにPRACH送信(例えば、送信プリアンブル)を実行することができる。
一実装形態において、BFR手順のBFRQ処理(例えば、図1に示すアクション2A)におけるBFR報告MAC CEの送信は、UCIを送信することによって置き換えることができる。例えば、BFR関連情報(例えば、(障害)CC(又はセル)情報(例えば、セルインデックス)の場合)、(障害)セルのセット/グループ(例えば、セット/グループはネットワークによって事前設定されてもよい)、(障害)TRP情報、(例えば、RSRP、SINRなどの)対応する(障害)CCの測定結果、(障害)セルのセット/グループ、TRP、候補ビーム情報(又は新しいビーム情報)、例えば、NBI RSの測定に基づいた1つ又は複数の適格ビーム、(例えば、(障害)CCの閾値よりも高いRSRPを有する新しいビームがない場合、セルのセット/グループ、TRPなどの)新しいビーム情報は、UCIに含まれてよい。
一実装形態において、UEは、BFR報告(MAC CE)を送信するために特定のULリソースのみを使用することができる。特定のULリソースは、特定のULグラントによって提供され得る。例えば、特定のULグラントは、このULグラントがBFR報告(MAC CE)送信のために使用されるというインディケーションを含むことができる。特定のULグラントは、特定のサイズであってよい。
例えば、固有のULグラントは、BFR報告(BFR報告のサブヘッダを含む)と同じ大きさを有することができる。ULグラントのスケジュール(例えば、PDCCH)は、特定のタイミングで、例えば、BFR-SR送信後の特定のタイミングで、又は特定のウィンドウ内で、又は特定のタイマが実行されているときに送信され得る(特定のタイマは、BFR-SRが送信されるときに開始され得る)。
例えば、特定のタイミングは、BFR-SRをトリガした後、又はBFR-SRをシグナリングした後に受信された第1のULグラントであってよい。特定のULリソースは、例えば、特定のPUSCHの持続時間を有することができ、特定のULリソースのPUSCHの持続時間は、閾値よりも低い。特定のULリソースは、特定のセルにマッピングされてよい。
一実装形態において、特定のULリソースは、BFR報告のために暗黙的に又は明示的に示され得る。特定のULリソースは、特定のULグラントを介してスケジュールされてよく、特定のULグラントは、ULリソースがBFRのためのものであるという情報を示してよい。
一実装形態において、ULグラントは、特定のRNTIでスクランブルされたDCIによってスケジュールされ得る。ULグラントは、特定のDCI形式を用いてDCIによってスケジュールされ得る。ULグラントは、特定の情報を示すために、特定のフィールドを有するDCIによってスケジュールされ得る。
一実装形態において、特定のULリソースは、例えばallowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、及び/又はallowedServingCellについて、(BFR報告のための)以下の状態の1つ若しくは複数の、又は任意の組合せに基づいて、いくつかの特定のルールを満たすことができる。ULリソースが特定のルールを満たす場合、UEは、BFR報告を生成し、ULリソースにBFR報告を含めることができる。ULリソースが特定のルールの内の1つを満たさない場合、UEは、BFR報告を生成することができない。特定のルールは、BFR-SR又はBFR設定の設定で設定されてよい。
一実装形態において、特定のULリソースは、特定のUL設定されたグラント設定(例えば、設定ID、又はtype1/type2)に関連付けられ得る。例えば、特定のUL設定されたグラント設定は、BFR報告送信のために設定されることができる。利用可能なULリソースが、特定の設定されたグラント設定にマップされた設定されたグラント設定である場合、UEは、BFR報告を生成し、ULリソースにBFR報告を含めることができる。gNBは、RRC又はDCI信号を介して、設定されたグラント設定が特定の設定されたグラント設定であることを示してよい。
一実装形態において、MACエンティティ又はUEは、0、1つ又は複数のBFR-SR設定を用いて設定されてよい。BFR-SR設定は、異なるBWP及びセルにわたるSRのためのPUCCHリソースのセットを含み得る。
一実装形態において、リソースの重複は、部分的に重複した、及び/又は完全に重複したことを意味してよい。
図4は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法400のフローチャートを示す。アクション402、404、406、408、及び410は、図4において独立したブロックとして表される別々のアクションとして描画されるが、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存するものとして解釈されるべきではない。図4においてアクションが実行される順序は限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替の方法を実施するために任意の順序で組み合わされてもよい。更に、アクション402、404、406、408、及び410のうちの1つ又は複数は、本実施形態のいくつかにおいて省略されてよい。
アクション402において、UEは、SpCell上でビーム障害イベントを検出することができる。例えば、UEのPHY層は、BFD RSに従ってSpCellへの無線リンク品質を測定し、無線リンク品質が所定時間内に閾値より低い場合、UEのMACエンティティに(SpCellに対する)ビーム障害インスタンスインディケーションを提供することができる。ビーム障害イベントは、(連続した)検出されたビーム障害インスタンスインディケーションの数が設定された最高数(例えば、beamFailureInstanceMaxCount)を超えるとき、SpCell上で検出され得る。一実装形態において、カウンタは、SpCellに使用されてよく、SpCell上のビーム障害インスタンスインディケーションの数をカウントする(例えば、BFI_counter)。カウンタは、UEのMACエンティティがUEのPHY層から(SpCellのための)ビーム障害インスタンスインディケーションを受信するときはいつでも、1だけインクリメントされ得る。
アクション402において(SpCell上の)ビーム障害イベントを検出することに応答して、UEは、アクション404、406、408、及び410の内の1つ又は複数を含む処理を実行することができる。
図4に示すように、アクション404において、UEは、プリアンブルをSpCellに送信することができる。プリアンブルは、2ステップRA手順又は4ステップRA手順において使用されるRAプリアンブルであってよい。例えば、2ステップRA手順において、メッセージは、メッセージA(msgA)(例えば、RAプリアンブル及びPUSCHペイロードを含む)及びメッセージB(msgB)(例えば、RAR)として識別され得る。したがって、2ステップRA手順が適用される場合、SpCellに送信されるプリアンブルは、msgAに含まれ得る。一方で、4ステップRA手順において、メッセージは、メッセージ1(msg1)(例えば、RAプリアンブル)、メッセージ2(msg2)(例えば、RAR)、メッセージ3(msg3)(例えば、RRC接続要求)、メッセージ4(msg4)(例えば、RRC競合セットアップ/解決メッセージ)として識別される。この場合において、SpCellに送信されるプリアンブルは、msg1に含まれることができる。
アクション406において、UEは、SpCellからRARメッセージを受信することができる。アクション404において送信されたプリアンブルの応答として、RARメッセージは、適用されるRA手順のタイプ(例えば、2ステップRA手順又は4ステップRA手順)に応じて、msgB又はmsg2に含まれてよい。UEは、プリアンブル送信の終了を含むサブフレームから始まるRARウィンドウでRARメッセージを監視できる。
アクション408において、UEは、第1のULリソースがRARメッセージによって示されるかどうかに従って、第1のULリソースがBFR報告の送信に適しているかどうかを決定することができる。決定の詳細は、図5を参照して説明される。
アクション410において、UEは、第1のULリソースがBFR報告の送信に適していると決定した後、第1のULリソース上でBFR報告を送信することができる。一実装形態において、第1のULリソースがBFR報告の送信に適したULリソースと見なされるときのみ、UEは、BFR報告を送信するために第1のULリソースを使用することができる。
図5は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法500のフローチャートを示す。方法500は、個々のUEによって、又は本開示で説明される方法/実装形態と組み合わせて実行され得る。アクション502、504、506、及び508は図5において独立したブロックとして表される別々のアクションとして描写されるが、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存するものとして解釈されるべきではない。図5においてアクションが実行される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替の方法を実装するために任意の順序で組み合わされてよい。更に、アクション502、504、506、及び508の内の1つ又は複数は、本実装形態のいくつかにおいて省略されてよい。
アクション502において、UEは、(例えば、第1のULリソースがRARメッセージに含まれるULグラントによって示されるかどうかを検査することによって)第1のULリソースがRARメッセージによって示されるかどうかを決定することができる。
アクション504において、アクション502の結果が、はい(Yes)である場合(例えば、第1のULリソースがRARメッセージ内のULグラントによって示されるとき)、UEは、第1のULリソースがBFR報告の送信に積雪であると決定することができる。
アクション506において、アクション502の結果がいいえ(No)である場合(例えば、第1のULリソースがRARメッセージによって示されていないとき)、UEは、第1のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定することができる。
アクション508において、UEは、第1のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定した後、第1のULリソース上でBFR報告を送信することを無効化/禁止され得る。
図6は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法600のフローチャートを示す。方法600は、独立したUEによって、又は本開示で説明される方法/実装形態と組み合わせて実行され得る。アクション602、604、606、及び608は、図6において独立したブロックとして表される別々のアクションとして描写されるが、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存するものとして解釈されるべきではない。図6におけるアクションは、実行される順序は限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替の方法を実施するために任意の順序で組み合わされてよい。更に、アクション602、604、606、及び608の内の1つ又は複数は、本実施形態のいくつかにおいて省略されてよい。
アクション602において、UEは、プリアンブル(例えば、RAプリアンブル)が送信された後、タイマを開始することができる。タイマは、プリアンブルのためのRARメッセージを監視するためのRARウィンドウの長さを決定するために使用され得る。例えば、UEは、プリアンブル送信の終了を含むサブフレームでタイマを開始することができる。UEは、タイマが終了する前にRARメッセージを受信しない場合、UEは、RARメッセージの受信に失敗したと決定してよい。
アクション604において、UEは、タイマが実行していないとき、第2のULリソースを示すULグラントを受信することができる。例えば、ULグラントは、RARメッセージのRARウィンドウの前後に受け取ることができる。この場合において、UEは、第2のULリソースを示すULグラントがRARメッセージによって提供されないことを識別することができる。
アクション606において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定することができる。
アクション608において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定した後、第2のULリソース上でBFR報告を送信することを無効化/禁止され得る。
図7は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法700のフローチャートを示す。方法700は、UEによって独立して、又は本開示で説明される方法/実装形態と組み合わせて実行され得る。アクション702、704、及び706は、図7において独立したブロックとして表される別々のアクションとして描写されるが、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存するものとして解釈されるべきではない。図7においてアクションが実行される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替の方法を実行するために任意の順序で組み合わされてもよい。更に、アクション702、704、及び706の内の1つ又は複数は、本実装形態のいくつかにおいて省略され得る。
本実装形態において、UEは、ULリソースをスケジュールするセルに基づいて、ULリソースがBFR報告送信に適切であるかどうかを決定することができる。例えば、SCellによってスケジューリングされるULリソースは、BFR報告送信に適切でないULリソースと考えられることがある。
図7に示すように、アクション702において、UEは、SCell上でスケジュールされた第2のULリソースを示すULグラントを受信することができる。
アクション704において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定することができる。
アクション706において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定した後、第2のULリソース上でBFR報告を送信することを無効化/禁止され得る。
図8は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法800のフローチャートを示す。方法800は、UEによって独立して、又は本開示で説明される方法/実装形態と組み合わせて実行され得る。アクション802、804、及び806は、図8では独立したブロックとして表現される独立したアクションとして描かれているが、これらの別々に描かれたアクションは、必ずしも順序に依存すると解釈されるべきではない。図8においてアクションが実行される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替方法を実装するために任意の順序で組み合わされてよい。更に、本実装形態のいくつかにおいて、アクション802、804、及び806の内の1つ以上は、省略されてよい。
本実装形態において、UEは、ULリソースを示す/スケジューリングするDCIのDCI形式に基づいて、及び/又はULリソースがDCIによって示されるかどうかに基づいて、ULリソースがBFR報告送信に適切であるかどうかを決定することができる。例えば、DCI形式0_0又はDCI形式0_1のDCIで示されるULリソースは、BFR報告送信に適切でないULリソースと見なされることがある。
図8に示すように、アクション802において、UEは、第2のULリソースを示すULグラントをDCIで受信することができる。一実装形態において、DCIは、DCI形式0_0、DCI形式0_1、又はDCI形式0_2を持つことができる。
第2のULリソースは、DCI内のULグラントによって示されるが、RARメッセージ内のULグラントによって示されないから、UEは、アクション804において、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定することができる。
アクション806において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定した後、第2のULリソース上でBFR報告を送信することを無効化/禁止され得る。
一実装形態において、BFR報告は、第1のビットと少なくとも1つの第2のビットとを含むビットマップを含むことができる。第1のビットは、ビーム障害イベントがSpCell上で検出されたかどうかを示すことができ、少なくとも1つの第2のビットのそれぞれは、ビーム障害イベントが対応するSCell上で検出されたかどうかを示すことができる。
例えば、BFR報告は、SpCell(SP)フィールドといくつかのCiフィールド(例えば、C1からC7)が含んでよい。SPフィールドは、ビーム障害イベントがSpCell上で検出されたかどうかを示すための第1のビットによって表され得る。例えば、第1のビットは、ビーム障害イベントがSpCell上で検出されることを示すために「1」にセットされ、ビーム障害イベントがSpCell上で検出されないことを示すために「0」にセットされ得る。それぞれのCiフィールドは、対応するSCell#i上でビーム障害イベントが検出されるか否かを示すために、第2のビットによって表されてもよい。例えば、C1フィールドの第2のビットは、対応するSCell#1上でビーム障害イベントが検出されたことを示すために「1」にセットされ、SCell#1上でビーム障害イベントが検出されなかったことを示すために「0」にセットされ、C2フィールドの第2のビットは、対応するSCell#2上でビーム障害イベントが検出されたことを示すために「1」にセットされ、SCell#2上でビーム障害イベントが検出されなかったことを示すために「0」にセットされ、以下同様にセットされる。
BFR報告に含まれる第1のビット及び第2のビットは、ビットマップを形成することができる。例えば、[C7、C6、C5、C4、C3、C2、C1、SP]フィールドの1番目と2番目のビットがそれぞれ[0、0、0、1、0、1]にセットされる場合、UEは、SpCell(SPフィールドに対応)、SCell#2(C2フィールドに対応)、SCell#4(C4フィールドに対応)でビーム障害が発生し(例えば、ビーム障害イベントが検出され)、残りのCiフィールドに対応するSCell(存在する場合)でビーム障害イベントが検出されないことを知ることができる。
ビットマップを用いて、UEは、単一のBFR報告を使用して、SpCell及びSCell上のビーム障害検出を示すことができる。例えば、UEは、SpCell及びSCell上でビーム障害イベントが検出された場合、第1ビット(SpCellに対応する)及び第2ビット(SCellに対応する)を同一値(例えば「1」)にセットすることができる。
図9は、本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードを示すブロック図である。図9に示すように、ノード900は、トランシーバ906と、プロセッサ908と、メモリ902と、一つ以上のプレゼンテーション部品904と、少なくとも一つのアンテナ910とを含むことができる。ノード900はまた、RFスペクトル帯域モジュールと、BS通信モジュールと、ネットワーク通信モジュールと、システム通信管理モジュールと、入出力(I/O)ポートと、I/O部品と、電源(図9には明示的に示されていない)とを含むことができる。これらの部品の各々は、一つ以上のバス924を介して、直接的又は間接的に互いに通信することができる。一実装形態において、ノード900が例えば、図1から図8を参照して本明細書で説明される様々な機能を実行するUE又はBSであり得る。
送信機916(例えば送信/送信回路)及び受信機918(例えば受信/受信回路)を有するトランシーバ906は、時間及び/又は周波数リソース分割情報を送信及び/又は受信するように構成され得る。いくつかの実装形態において、トランシーバ906が使用可能、使用不可能又は柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない、異なる種類のサブフレーム及びスロットで送信するように構成してもよい。トランシーバ906は、データ及び制御チャンネルを受信するように構成され得る。
ノード900は、様々なコンピュータ読み取り可能媒体を含んでもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、ノード900によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、リムーバブル及び非リムーバブル媒体の両方を含む。限定ではなく、例として、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術で実装される、揮発性及び不揮発性、リムーバブル及び非リムーバブル媒体の両方を含む。
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置を含む。コンピュータ記憶媒体は、伝播データ信号を含まない。通信媒体は、典型的にはコンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを、搬送波又は他のトランスポート機構などの変調データ信号で具現化し、任意の情報配信媒体を含む。「変調されたデータ信号」という単語は、その特性のうちの一つ以上が信号内に符号化されるように設定又は変更された信号を意味する。限定ではなく、例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体と、を含む。上記のいずれかの組合せも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
メモリ902は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含んでもよい。メモリ902は、取り外し可能、取り外し不能、又はそれらの組み合わせであってもよい。例としてのメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどが含まれる。図9に示すように、メモリ902は、実行されるとき、プロセッサ908に、例えば図1から図8を参照して、本明細書に記載する様々な機能を実行させるように構成された、コンピュータ読み取り可能なコンピュータ実行可能命令914(例えば、ソフトウェアコード)を記憶することができる。あるいは、命令914は、プロセッサ908によって直接的に実行可能ではなく、本明細書に記載する様々な機能を実行するためにノード900(例えばコンパイルされ実行されるとき)を引き起こすように設定されてもよい。
プロセッサ908(例えば処理回路を有する)は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含んでもよい。プロセッサ908は、メモリを含んでもよい。プロセッサ908は、メモリ902から受信したデータ912及び命令914、並びにトランシーバ906、ベースバンド通信モジュール、及び/又はネットワーク通信モジュールを介した情報を処理することができる。プロセッサ908はまた、コアネットワークへの送信のために、アンテナ910を介してネットワーク通信モジュールに送信するためにトランシーバ906に送信される情報を処理することができる。
一つ以上のプレゼンテーション部品904は、人又は他のデバイスにデータインディケーションを提示する。プレゼンテーション部品904の例は、表示デバイス、スピーカー、印刷部品、振動部品などを含んでもよい。
上記の説明から、様々な技術が、これらの概念の範囲から逸脱することなく、本出願で説明される概念を実行するために使用され得ることが明らかである。さらに、概念は特定の実装形態を特に参照して説明されてきたが、当業者はそれらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、説明された実装形態は、すべての点において、例示的なものであり、限定的なものではないと考えられるべきである。また、本出願は、上述の特定の実装形態に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能であることを理解されたい。
本開示は一般に、無線通信に関し、より詳細には、上りリンク(UL)送信の優先順位付けのための方法及び装置に関する。
接続されたデバイスの数の大幅な増加及びユーザ/ネットワークトラフィック量の急速な増加に伴って、データ速度、遅延性、信頼性、及びモビリティを改善することによって、第5世代(5G:fifth generation)新無線(NR:New Radio)などの次世代無線通信システムのための無線通信の異なる側面を改善するために、様々な努力がなされてきた。
5G NRシステムは、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced Mobile Broadband)、大規模マシンタイプ通信(mMTC:massive Machine-Type Communication)、及び高信頼低遅延通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などの様々な使用ケースに適応させて、ネットワークサービス及びタイプを最適化するための柔軟性及び構成可能性を提供するように設計される。
しかしながら、無線アクセスの需要が増加し続けるにつれて、次世代無線通信システムのための無線通信の更なる改善が必要とされている。
本開示は、UL送信の優先順位付けのための方法及び装置を対象とする。
本開示の態様によれば、上りリンク送信の優先順位付けのための方法が提供される。本方法は、ユーザ機器(UE:User Equipment)によって実行される。本方法は、UEが、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)メッセージを受信すること、特殊セル(SpCell:Special Cell)でビーム障害イベントを検出すること、及びビーム障害イベントの検出に応じた処理を実行することを含む。処理は、UEが、SpCellにプリアンブルを送信すること、SpCellからランダムアクセス(RA:Random Access)応答(RAR:RA Response)メッセージを受信すること、第1のULリソースがRARメッセージによって示されるかどうか、及びRRCメッセージがインディケーションを用いて設定されるかどうかに従って、第1のULリソースがビーム障害回復(BFR)報告の送信に有効であるかどうかを決定すること、及び第1のULリソースがBFR報告の送信に有効であると決定した後、第1のULリソースでBFR報告を送信することを含む。
本開示の別の態様によれば、UEが提供される。UEは、メモリ、及びメモリに結合された少なくとも1つのプロセッサを含む。少なくとも1つのプロセッサは、RRCメッセージを受信し、SpCellでビーム障害イベントを検出し、ビーム障害イベントの検出に応じて、処理を実行するように構成される。処理は、UEが、SpCellにプリアンブルを送信すること、SpCellからRARメッセージを受信すること、第1のULリソースがBFR報告の送信に有効であるかどうかを、第1のULリソースがRARメッセージによって示されるかどうか、及びRRCメッセージがインディケーションを用いて設定されるかどうかに従って決定すること、及び第1のULリソースがBFR報告の送信に有効であることを決定した後、第1のULリソースでBFR報告を送信することを含む。
本開示の態様は、添付の図面と共に読まれるとき、以下の詳細な説明から最も良く理解される。様々な特徴は、一定の縮尺で描かれておらず、様々な特徴の寸法は、議論を明確にするために任意に増減されてもよい。
図1は、本開示の一実装形態による、セルのビーム障害検出(BFD:beam Failure Detection)手順及びBFR手順を示す。
図2は、本開示の一実装形態による、UL媒体アクセス制御(MAC:Medium Access Control)プロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit)のデータ構造を示す。
図3は、本開示の一実装形態による、UL共有チャンネル(SCH:Shared Channel)(UL-SCH)リソース間の優先順位付けの一例を示す。
図4は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図5は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図6は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図7は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図8は、本開示の一実装形態による、UL送信の優先順位付けのための方法のフローチャートを示す。
図9は、本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードのブロック図を示す。
以下の説明は、本開示における一例としての実装形態に関連する特定の情報を含む。本開示における図面及びそれらの添付の詳細な説明は、単に例としての実装形態を対象としている。しかし、本開示は、これらの例としての実装形態のみに限定されるものではない。本開示の他の変形例及び実装形態は、当業者には想起されるであろう。特に断らない限り、複数の図中の同様の又は対応する要素は、同様の又は対応する参照番号によって示され得る。更に、本開示における図面及び図示は、ほとんどの場合、一定の縮尺ではなく、実際の相対的な寸法に対応することを意図していない。
一貫性の目的及び理解を容易にするために、同様の特徴は、例としての図において数字によって識別される(ただし、いくつかの例において、図示されていない)。しかしながら、異なる実装形態における特徴は、他の点で異なっていてもよく、従って、図面に示されるものに狭く限定されるものではない。
「1つの実装形態」、「一実装形態」、「例としての実装形態」、「様々な実装形態」、「いくつかの実装形態」、「本出願のいくつかの実装形態」などへの言及は、そのように記載された本出願の実装形態(単数又は複数)が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示し得るが、本出願のすべての可能な実装形態が特定の特徴、構造、又は特性を必ずしも含むわけではない。更に、語句「1つの実装形態において」、「一例としての実装形態において」、又は「一実装形態」の繰り返しの使用は必ずしも、同じ実装形態を指すわけではないが、同じ実装形態を指す場合もある。更に、「本開示」に接続する「実装形態」のような語句の任意の使用は、本出願のすべての実装形態が特定の特徴、構造、又は特性を含んでいなければならないことを特徴とすることを意味せず、代わりに、「本出願の少なくともいくつかの実装形態」が、特定の特徴、構造又は特性を含むことを意味することを理解されたい。用語「接続した(coupled)」は介在する構成要素を介して直接的又は間接的であるかにかかわらず、接続されることと定義されるが、物理的な接続に必ずしも限定されない。「備える(comprise)」という単語は、使用される場合、「含む(include)、が限定するわけではない、」を意味するが、このように記載された組合せ、群、系列及び均等物におけるオープンエンド包括又はメンバーシップを具体的に示す。
本明細書中の用語「及び/又は」は、関連するオブジェクトを記述するための関係のみであり、3つの関係が存在し得ることを表し、例えば、A及び/又はBは以下を表すことができる。すなわち、Aが単独で存在すること、AおよびBが同時に存在すること、およびBが単独で存在することを表すことができる。更に、本明細書中で使用される文字「/」は、前者及び後者が「又は」関係にあることを一般的に表す。
更に、説明及び非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、規格などの具体的な詳細が、説明される技術の理解を実現するために記載される。他の例において、不必要な詳細で説明を不明瞭にしないように、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な説明は、省略される。
当業者は、本開示に記載されている任意のネットワーク機能(複数種類可)又はアルゴリズム(複数種類可)が、ハードウェア、ソフトウェア、又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実装されてもよいことを直ちに理解するだろう。説明される機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに対応し得る。ソフトウェアの実装形態は、メモリ又は他の種類の記憶装置などのコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を備えてもよい。例えば、通信処理能力を有する一つ以上のマイクロプロセッサ又は汎用コンピュータを、対応する実行可能命令を用いてプログラムし、記述されたネットワーク機能(複数種類可)又はアルゴリズム(複数種類可)を実行することができる。マイクロプロセッサ又は汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルロジックアレイ、及び/又は一つ以上のデジタル信号プロセッサ(DSP)を使用して形成することができる。本明細書に記載されている例としての実装形態のいくつかは、コンピュータハードウェア上にインストールされ実行されるソフトウェアを指向しているが、それにもかかわらず、ファームウェアとして、又はハードウェアとして、又はハードウェアとソフトウェアの組合せとして実装される代替の例としての実装形態は、本開示の範囲内にある。
コンピュータ読み取り可能媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、読み取り専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable Programmable Read-Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM:Compact Disc Read-Only Memory)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、又はコンピュータ読み取り可能命令を記憶可能な他の任意の同等の媒体を含むが、これらに限定されない。
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えばロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE-Advanced(LTE-A)システム、又はLTE-Advanced Proシステム)は、通常、少なくとも一つの基地局、少なくとも一つのユーザ機器(UE)、及びネットワークへの接続を提供する一つ以上のオプションのネットワーク要素を含む。UEは、基地局によって確立されたRANを介して、ネットワーク(例えばコアネットワーク(CN)、エボルブドパケットコア(EPC:Evolved Packet Core)ネットワーク、エボルブドユニバーサルテレストリアル無線アクセスネットワーク(E-UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access network)、次世代コア(NGC:Next-Generation Core)、又はインターネット)と通信する。
なお、本開示において、UEとしては移動局、携帯端末又は携帯機器、ユーザ通信無線端末が挙げられるが、これらに限定されない。例えばUEは、携帯無線機器であってもよく、携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、又は無線通信能力を有する携帯情報端末(PDA)を含むが、これらに限定されない。上記UEは、RANにおける一つ以上のセルに、エアーインターフェース上で、信号を送受信するよう構成されている。
BSは、UMTSにおけるノードB(NB:node B)、LTE-Aにおける進化型ノードB(eNB:evolved node B)、UMTSにおける無線ネットワークコントローラ(RNC:Radio Network Controller)、GSM/GERANにおける基地局コントローラ(BSC:Base Station Controller)、5GCに関連するE-UTRA(E-UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)BSにおけるng-eNB、5Gアクセスネットワーク(5G-AN:5G Access Network)における次世代ノードB(gNB:generation Node B)、及びセル内の無線通信を制御し、無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含むことができるが、これらに限定されない。BSは、ネットワークへの無線インターフェースによって、一つ以上のUEにサービスを提供するように接続し得る。
BSは、以下の無線アクセス技術(RATs:Radio Access Technologies)の内の少なくとも一つに従った通信サービスを提供するように構成されてよい。マイクロ波アクセスのためのワールドワイド相互運用(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile、しばしば2Gとして呼ばれる)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)、汎用パケット無線サービス(GRPS:General Packet Radio Service)、基本広帯域コード分割多元アクセス(W-CDMA:Wideband-Code Division Multiple Access)に基づいたユニバーサルモバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunication System、しばしば3Gとして呼ばれる)、高速パケットアクセス(HSPA:High-Speed Packet Access)、LTE、LTE-A、eLTE(進化型LTE、例えば5GCに接続したLTE)、NR(しばしば5Gとして呼ばれる)、及びLTE-A Pro。しかしながら本出願の範囲は、上記のプロトコルに限定されるべきではない。
BSは、RANに含まれる複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能であってもよい。BSは、セルのオペレーションをサポートする。各セルは、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能である。より具体的には、各セル(しばしばサービングセルと称される)は、その無線カバレッジ内の1つ以上のUEにサービスを提供しうる(例えば、各セルは、下りリンク及び随意的な上りリンク(UL:uplink)リソースを、下りリンク及び随意的なULパケット送信のために、その無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにスケジュールする)。BSは、複数のセルを介して無線通信システム内の1つ以上のUEと通信しうる。セルは、近接サービス(ProSe:Proximity Service)をサポートするために、SLリソースを割り当てることができる。各セルは、他のセルとオーバーラップしたカバレッジエリアを有しうる。MR-DCの場合、MCGの、又はSCGのプライマリセルは、スペシャルセル(SpCell:Special Cell)と呼ばれることがある。PCellは、MCGのSpCellを指してよい。プライマリセカンダリセル(PSCell)は、SCGのSpCellを指してもよい。MCGは、SpCellと、任意で一つ以上のセカンダリセル(SCells:Secondary Cells)を含み、MNに関連付けられたサービングセルのグループを意味する。SCGは、SpCell及び任意で一つ以上のSCellsを含んでいる、SNと関連付けられたサービングセルのグループを意味する。
上述したように、NRのためのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、及び低遅延性の要件を満たしながら、拡張モバイルブロードバンド(eMBB:Enhanced Mobile Broadband)、大容量マシンタイプ通信(mMTC:Massive Machine Type Communication)、超高信頼性及び低遅延性通信(URLLC:Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)といった様々な次世代(例えば5G)通信要件に対応するための柔軟な構成をサポートすることである。3GPPにおいて合意された直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency-Division Multiplexing)技術は、NR波形のための基準として提供してよい。適応サブキャリア間隔、チャネル帯域幅、及びサイクリックプレフィックス(CP:Cyclic Prefix)といったスケーラブルなOFDMニューメロロジーも、使用されてもよい。更に、NRでは(1)低密度パリティ検査(LDPC:Low-Density Parity-Check)符号及び(2)ポーラ符号の2つの符号化方法が検討されている。符号化スキームの適用は、チャネル条件及び/又はサービスアプリケーションに基づいて構成されてもよい。
更に、単一のNRフレームの送信時間間隔において、下りリンク(DL:downlink)送信データ、ガード期間、及び上りリンク(UL:Uplink)送信データは、少なくとも含まれるべきであると考えられ、DL送信データ、ガード期間、及び上りリンク(UL:Uplink)送信データのそれぞれの部分は、例えばNRのネットワークダイナミクスに基づいて設定可能であるべきである。更に、サイドリンクリソースは、ProSeサービスをサポートするために、NRフレーム内に提供されてもよい。
UE内優先順位付け/多重化は、工業インターネットオブシングス(IoT:Internet of Things)の焦点領域の1つである。これは、UEが異なるサービス品質(QoS:Quality of Service)要件に関連する制御/データトラフィック間のDL/UL無線リソース競合に直面する場合を考慮する。例えば、スマートファクトリにおける無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)は、監視映像のようなeMBBトラフィック及びモーション制御のようなURLLCトラフィックに同時に対処しなければならない場合がある。制御/データトラフィックのための無線リソースの優先順位付けを行うために、いくつかの解決策が必要となることがあり、これは、制御/データトラフィック間の無線リソース競合が発生したとき、より高いQoS要件を有する。
NRにおいて、UEは、(セルの)BFR手順をトリガすることができ、その間に、UEは(セルの)サービングSSB/CSI-RS上でビーム障害イベントが検出されたとき、新しい同期信号ブロック(SSB:Synchronization)又はチャネル状態情報(CSI:Channel State Information)参照信号(RS:Reference Signal)(CSI-RS)をサービングgNBに通知することができる。BFD手順の場合、gNBは、BFD RS(例えば、SSB、又はCSI-RS)を用いてUEを設定することができ、UEは、設定されたタイマが満了する前に、物理(PHY:Physical)層からのビーム障害インスタンスインディケーションの数が設定された閾値に達したとき、ビーム障害イベントを検出することができる。SSBベースのBFD手順は、初期DL帯域幅部分(BWP:Bandwidth Part)に関連付けられたSSBに基づいて実行されてもよく、初期DL BWP、及び初期DL BWPに関連付けられたSSBを含むDL BWPのためにのみ設定されてもよい。他のDL BWPの場合、BFD手順は、CSI-RSに基づいてのみ実行され得る。
一実装形態において、ビーム障害イベントが検出されるとき、UEは、以下のことを含んでいる(ランダムアクセスチャネル(RACH:Random Access Channel)ベースの)BFR手順を実行することができる:
-PCellでRA手順を開始することによってBFR手順をトリガすること、及び
-BFR手順を実行するのに適したビームを選択すること(例えば、gNBがUEに特定のビームのための専用RAリソースを提供した場合、これらのビームは、UEによって選択されるように優先順位付けされ得る)。
RA手順が完了すると、BFR手順は完了したと見なされてもよい。
3GPP Release 15(Rel-15)において、RACHベースのBFR機構は、例えばSpCell(例えば、PCell、又はPSCell)において、SpCell上でビーム障害イベントが検出されたときにのみ適用され得る。この場合において、ビームブロッケージがSCell上で発生する、及び/又はビーム障害イベントがSCell上で検出された場合、UEは、それを処理するためにネットワークに依拠することができる。
例えばUEは、SCellでスケジュールされたDL送信のための肯定応答(ACK:Acknowledgement)/否定応答(NACK:Negative Acknowledgement)フィードバックの不在に基づいて、又はSCellのためのチャネル品質インジケータ(CQI:Channel Quality Indicator)報告に基づいて、ビーム障害イベントがSCellで検出されたことを決定することができる。ビーム障害が発生した場合(例えば、ビーム障害イベントが検出された場合)、ネットワークは、このSCellをリリースし、データ送信を再スケジュールすることができる。しかしながら、この方法は、スケジューリング効率を低下させ、(例えば、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)層の)上位層のシグナリング伝播遅延を増大することがある。SCellでビーム障害からビームを迅速に回復するために、シグナリング構成及び/又はBFR手順は、SCell BFR手順をサポートするために提供され得る。
一実装形態において、SCellのBFD手順及びBFR手順は、図1に示される。
図1は、本開示の一実装形態による、セルのBFD手順及びBFR手順を示す。BFD手順は、アクション102を含むことができる。BFR手順は、アクション104、106、及び108を含むことができる。アクション104、106、及び108の内の1つ又は複数は、BFR手順から省略され得ることを理解されたい。
アクション102において、BFD手順は、実行され得る。BFD手順の間、BFD RS(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)は、UE182がビーム障害イベントを検出するために、BS184によって明示的又は暗黙的に設定されることができる。例えば、UE182のPHY層は、BFD RSによって無線リンク品質を測定し、無線リンク品質が所定時間内に閾値より低い場合、上位層(例えば、UE182のMACエンティティ)にビーム障害インスタンスインディケーションを提供することができる。
UE182のMACエンティティの観点から、(連続した)検出されたビーム障害インスタンス指示の数が、設定された最高数(例えば、beamFailureInstanceMaxCountとして示されるパラメータ)を超える場合、ビーム障害イベントは、検出され得る。1つのbeamFailureInstanceMaxCountは、セルグループ/セルグループの各BWP/セル/サブセットに対して設定されてもよい。一方で、カウンタ(例えば、BFI_COUNTERと表記されるパラメータ)は、ビームフ障害インスタンスインディケーションの数をカウントするために使用されてもよい。BFI_COUNTERは、セルグループ/セルグループの各BWP/セル/サブセットに対して使用されてもよい。BFDタイマ(例えば、beamFailureDetectionTimerと示されるパラメータ)は、終了時にBFI_COUNTERをリセットすることができる。beamFailureDetectionTimerは、セルグループ/セルグループの各BWP/セル/サブセットについて設定され得る。ビーム障害イベントが検出されるとき、UE182は、BFR手順をトリガすることができる。更に、BFR手順がトリガされた場合、UEは、BFRスケジューリング要求(SR)手順をトリガすることができ、BFR-SR手順は、BFRのためにトリガされたSR手順とすることができる。一実装形態において、BFR手順がトリガされた場合、UEは、BFR報告の送信のために利用可能なULリソースがあるかどうかを決定することができる。BFR報告の送信のために利用可能なULリソースがない場合、UEは、BFR-SR手順をトリガすることができる。BFR-SR手順がトリガされるとき、UEは、BFR-SRを送信することができる。
BFD RSは、RS(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)のセットであってよい。BFD RSの異なるセットは、異なる部品キャリア(CC:Component Carriers)、セル、セルのセット/グループ、送信、及び受信ポイント(TRP:Transmission and Reception Points)に関連付けられ得る。例えば、第1のセットのBFD RSは、第1のCC/セルに関連付けられる。UEが無線リンク品質を評価するためにUEが使用するBFD RSの第1のセットの品質が周期的なCSI-RS設定の内の最短の周期性、及び/又はPCell又はPSCell上のSSBの間の最大値によって決定される周期性を有する閾値よりも全て低いことを検出する場合、第1のセットにおいて、UEのPHY層は、第1のCC/セルのためにUEのMACエンティティにビーム障害インスタンスインディケーションを送信することができる。続いて、BFD手順に基づいて、MACエンティティは、第1のCC/セルの受信ビーム障害インスタンスインディケーションごとに、第1のCC/セルのBFI_COUNTERを「1」だけインクリメントすることができる。ビーム障害イベントは、ビーム障害インスタンスインディケーションの数が第1のCC/セルの設定された最大数に達した場合、第1のCC/セルについて検出されたとみなされる。一方で、ビーム障害イベント検出のためにCC(又はセル)にBFD RSが提供されない場合、UEは、CC(又はセル)のPDCCHのためのアクティブ化された送信設定インディケーション(TCI:Transmission Configuration Indication)状態に基づいてビーム監視を実行することができる。BFD RSは、(例えば、同じ帯域内で)現在のCC又は別のCCのいずれかで(アクティブBWPの)送信され得る。BFD RSは、BFR-SRと共に構成されてもよい(例えば、同じ設定であってよい)。
一実装形態において、UEは、セルのためのBFD RSの測定(無線リンク品質を評価すること)に基づいて、セルのDLビーム品質が劣ることを検出することができる。続いて、UEのPHY層は、セルのビーム障害インスタンスインディケーションをUEのMACエンティティに送信することができ、したがって、セルの“BFI_COUNTER”の値は、‘1’だけインクリメントされることができる。MACエンティティのセルに“BFI_COUNTER”が設定された最高数(例えば、“beamFailureInstanceMaxCount”)に達するとき、UEは、セルでビーム障害イベントが検出されたとみなすことができる。
一実装形態において、ビーム障害イベントがセルで検出されるとき、UEは、セルのためのBFR手順をトリガすることができる。一実装形態において、セルのためにBFR手順がトリガされた場合、UEは、BFR報告の送信のために利用可能なULリソースがあるかどうかを更に決定することができる。1つのケースにおいて、BFR手順がセルのためにトリガされ、BFR報告の送信のための利用可能なULリソースがない場合、UEは(BFR手順をトリガしたセルのための)BFR-SR手順をトリガすることができる。一実装形態において、BFR-SR手順がトリガされたとき、UEは、BFR-SRを送信することができる。一実装形態において、ULリソースがBFR報告の送信のために利用可能になったとき、BFR-SR手順をキャンセルすることができる。一実装形態において、UEは、ビーム障害イベントが検出されたサービングセルの情報を含むBFR報告を送信するとき、セルのBFR-SR手順をキャンセルすることができる。一実装形態において、セルのBFR-SR手順は、UEがBFR手順をトリガしたサービングセルの情報を含むBFR報告を送信するとき、キャンセルされ得る。
一実施形態において、BFR手順が(セルのために)トリガされた場合、(対応するセルのための)アクション104、106、及び108を実行することができる。
アクション104において、新しいビーム識別(NBI)処理が実行されてもよい。NBI処理の間、UE182は、NBI RSの測定に基づいて、新しいビーム(又は「候補ビーム」)を検索し、選択することができる。例えば、UE182は、レイヤ1(L1)-参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)測定結果が閾値よりも高いビームを候補ビームとして選択することができる。新しいビームは、RS(例えば、SSB、CSI-RS、及び/又はサウンディング参照信号(SRS:Sounding Reference Signal))、及び/又はTCI状態を介して示され得る。
NBI RSは、新しいビーム識別のために使用されるRSのセット(例えば、SSB及び/又はCSI-RS)であり得る。NBI RSの異なるセットは、異なるCC(又はセル)、セルのセット/グループ、TRP、及び/又はBWPのために設定され得る。例えば、NBI RSの第1のセットは、第1のCC(又はセル)のために設定される。ビーム障害イベントが第1のCC(又はセル)で検出された場合、UEは、NBI RSの測定された第1のセットに従って新しいビームを選択することができる。UEは、NBI RSの第1のセットにおいて最も高いRSRPを有する新しいビームを選択することができる。代替的に、UEは、設定された閾値を上回るNBI RSの第1のセット内の任意の新しいビームを選択することができる。UEは、NBI RSの情報(例えば、選択された新しいビーム)をBFR報告に含めることができる。NBI RSは、同じ帯域内のBFR又は別のCCについて監視されるように構成された(アクティブBWPの)CCで送信され得る。
アクション106において、ビーム障害回復要求(BFRQ:Beam Failure Recovery reQuest)処理が実行されてもよく、ここで、BFRQ処理は、サブアクション1A及びサブアクション2Aを含んでよい。
サブアクション1Aにおいて、UE182は、PCell、PSCell、及び/又はSCellを介してBFR-SRを送信することができ、BFR-SRは、CC(又はCell)で検出されたビーム障害イベントをBS184に通知するために、及び/又はULリソースを要求するために使用されるSRであり得る。一実装形態において、(セルの)BFR-SR手順がトリガされ、キャンセルされていない場合にのみ、(サブアクション1Aにおける)BFR-SRをUE182によって送信することができる。
サブアクション2Aにおいて、UE182は、(例えば、MAC制御要素(CE:Control Element)を介して)BFR報告をBS184に送信することができる。BFR報告は、障害CC/セル情報(例えばCellインデックス)、新しいビーム情報(例えば新しいビームは、NBI RSの測定に基づいて選択されてよい)、及び/又は新しいビームがない情報を含むことができる。例えば、新ビーム情報がないことは、UE182が任意の(認定された)新しいビーム/候補ビームを見つけられない(例えば、UE182は、閾値よりも高い対応するL1-RSRPを有する新しいビーム/候補ビームを見つけない)ことを示すことができる。一実装形態において、(セルの)BFR手順がトリガされ、キャンセルされなかった場合、(サブアクション1Aにおける)BFR報告は、UE182によって送信され得る。
一実装形態において、BFR報告は、BFR-SRによって要求されるULグラントを介して送信され得る。
一実装形態において、BFR報告は、任意のULグラント(例えば、RARにおいて提供されるULグラント、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を介して提供される動的ULグラント、及び/又は設定されたグラント)を介して送信され得る。
アクション108において、BFR応答処理を実行することができる。BFR応答処理の間、UEは、BFRQ(例えば、BFR-SR及び/又はBFR報告)を送信した後、BS184からのBFR応答(例えば、PDCCH監視を介して)の監視を試みることができる。
一実装形態において、BFR応答は、PCell、PSCell、及び/又はSCell上で送信され得る。
BFR応答を受信すると、UE182は、BFR手順を完了したとみなすことができる。一実装形態において、BFR手順が完了したとき、UE182は、トリガされたBFR手順をキャンセルすることができる。一実装形態において、セルでBFR手順が完了したとき、UE182は、セルのトリガされたBFR手順をキャンセルすることができる。一実装形態において、UE182によって送信されたBFR報告の応答としてBS184からBFR応答を受信すると、UE182は、セルのトリガされたBFR手順をキャンセルすることができ、BFR報告は、セルのBFR情報を含む。一実装形態において、セルのBFR情報を含むBFR報告を送信すると、UE182は、セルのトリガされたBFR手順をキャンセルすることができる。
NR又はLTEにおいて、(通常の)SRは、新しい送信のためのUL-SCHリソースを要求するために使用され得る。UEは、0、1、又は複数のSR設定で設定できる。SR設定は、異なるBWP及びセルにわたるSRのための物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)リソースのセットを含み得る。論理チャネル(LCH:Logical Channel)の場合、SRのPUCCHリソースは、BWP毎に最大1つ設定できる。各SR設定は、1つ又は複数のLCHに対応し得る。各LCHは、0又は1つのSR設定にマッピングされ得る。バッファ状態報告(BSR:Buffer Status Report)をトリガしたLCHのSR設定(そのような設定が存在する場合)は、トリガされたSRの対応するSR設定とみなされ、SR(手順)がトリガされるとき、それはキャンセルされるまで保留中とみなされる。
上述した(通常の)SRと比較して、BFR-SRは、BFRQ処理(例えば、図1に示されるサブアクション1A)において使用され得る。例えば、BFR-SR手順がトリガされ、キャンセルされなかったとき、BFR-SRは、BFRのための専用のSRのようなPUCCHリソース上で送信されうる。BFR-SRは、BFRQに通知するために使用されてもよく、及び/又はBFR報告送信のためにUL-SCHリソースを要求するために使用されてもよい。BFR-SRによって要求されるULリソースは、BFR(報告送信)のため(のみ)に使用され得る。UEは、0、1、又は複数のBFR-SR設定で設定され得る。更に、BFR-SR送信のためのPUCCHリソースは、BWP毎、TRP毎、CC毎、CCのセット毎、セルグループ(CG)毎、及び/又はUE毎に設定され得る。BFR-SRは、PCell、PSCell、及び/又はSCellで送信され得る。一実装形態において、BFR-SRは、クロスセル送信を介して送信されてもよい(例えば、ビーム障害イベントは、SCell上で発生し、ビーム障害イベントのBFR-SRは、PCell上で送信される)。一実装形態において、BFR-SR設定は、SR設定の内の一つでない設定であってもよい(例えば、BFR-SR設定の識別(ID:identification)は、schedulingRequestidとして示されるパラメータ/情報要素(IE)と共有しない場合がある(例えば、3GPP技術仕様(TS:Technical Specifications)38.331、バージョン15.5.0で規定される))。一実装形態において、BFR-SR設定は、SR設定の内の1つとすることができる(例えば、BFR-SR設定のIDは、schedulingRequestidと共有することができる)。
BFR報告送信は、BFRQ処理(例えば、図1に示すサブアクション2A)に含まれてもよい。一実装形態において、BFR報告は、BFR-SRによって要求されるULグラントで(のみ)送信され得る。一実装形態において、ULグラントがBFR-SRによって要求されるかどうかは、暗黙的又は明示的な方法に基づいて示され得る。一実装形態において、BFR報告は、MAC CE及び/又はUL制御情報(UCI:UL Control Information)によって送信され得る。一実装形態において、BFR報告は、PUCCH及び/又はPHY UL共有チャネル(PUSCH:PHY UL Shared Channel)で送信され得る。「BFR MAC CE」という用語は、MAC CEを介して送信されるBFR報告を説明するために使用され得る。
一実装形態において、BFR報告は、以下の項目のうちの少なくとも1つを含むことができる:
- (障害)CC(又はセル)情報(例えば、セルインデックス/ID);
- (ネットワークによって事前に設定され得る)セルの(障害)セット/グループ;
- (障害)TRP情報;
- (障害)BWP情報(例えば、BWP ID);
- (障害)CC、セルのセット/グループ、TRP、及び/又はBWPの対応する測定結果(例えば、RSRP又は信号対妨害プラス雑音比(SINR:Signal to Interference plus Noise Ratio));
- 候補ビーム情報(又は新しいビーム情報)(例えば、NBI RSの測定に基づいて決定された1つ又は複数の適格ビーム)、及び
- (例えば、UEが、(障害)CC、セルのセット/グループ、TRP、及び/又はBWPの閾値よりも高いRSRPを有する新しいビームを見つけることができない場合に提供される)新しいビーム情報がないこと。
一実装形態において、BFD RSは、ビーム障害イベントの検出のために使用されるRS(例えば、SSB及び/又はCSI-RSを含む)のセットであってよい。BFD RSの異なるセットは、異なるCC(又はセル)、セルの異なるセット/グループ、異なるTRP、及び/又は異なるBWPに関連付けられ得る。例えば、BFD RSの第1のセットが第1のCCに関連付けられ、BFD RSの第1のセットの品質が一定期間の間、閾値よりも低いことをUEが検出した場合、UEは、第1のCCが障害である(又はビーム障害イベントが検出された)ことを決定することができる。一方で、BFD手順のためのCC(又はセル)のためにBFD RSが提供されない場合、UEは、CC(又はセル)のPDCCHのためのアクティブ化されたTCI状態に基づいてビーム監視を実行することができる。BFD RSは、(例えば、同じ周波数帯域内で)現在のCC又は別のCC(のアクティブBWP)で送信されてもよい。一実装形態において、BFD RSは、BFR-SRと共に設定され得る。
一実装形態において、NBI RSは、NBIのために使用される(例えば、SSB及び/又はCSI-RSを含む)RSのセットであってよい。NBI RSの異なるセットは、異なるCC(又はセル)、セルのセット/グループ、TRP、及び/又はBWPのために設定され得る。例えば、NBI RSの第1のセットが第1のCC(又はセル)のために設定され、第1のCC(又はセル)がビーム障害を起こした場合(例えば、ビーム障害イベントが第1のCC(又はセル)のために検出される)、UEは、NBI RSの第1のセットのための測定結果に基づいて、新しい/候補ビームを選択することができる。例えば、UEは、NBI RSの第1セット内で最も高いRSRPを有するビームをBFRのための新たなビームとして選択することができる。一実装形態において、UEは、BFR報告にNBI RSの情報を含むことができる。NBI RS(例えば、SSB又はCSI-RS)は、同じ周波数帯域内のBFR又は別のCCのために監視されるように設定されたCC(のアクティブBWP)において送信され得る。
一実装形態において、図1は、PCellのBFD手順及びBFR手順(PCellのRACHベースのBFR手順)を示すために使用されてもよい。アクション102において、UE182は、PCellのためのBFD RSの測定(例えば、無線回線品質を評価する)に基づいて、PCellの劣ったDLビーム品質を検出することができる。続いて、UE182のPHY層は、セルのビーム障害インスタンスインディケーションをUEのMACエンティティに送信することができ、したがって、PCellの「BFI_COUNTER」の値は、「1」だけインクリメントされることができる。MACエンティティのPCellのために「BFI_COUNTER」が設定された最高数(例えば、「beamFailureInstanceMaxCount」)に達するとき、UE182は、PCellでビーム障害イベントが検出されたとみなすことができる。一実装形態において、ビーム障害イベントがPCellで検出されるとき、UE182は、104をスキップし、アクション106を直接実行することができる。アクション106の間、BFR手順のBFRQ処理(例えば、図1に示されるサブアクション1A)におけるBFR-SR送信は、物理RACH(PRACH)送信によって置き換えられ得る。例えば、BFRQの第1のステップにおいて、UE182は、BFR報告の送信のための上りリンクリソースを要求するために、PRACH送信(例えば、プリアンブルを送信する)を実行することができる。BS184がサブアクション1AにおいてPRACH送信(例えば、プリアンブル)を受信した後、BS184は、SpCellからRARメッセージを介してBFR報告のためのULグラントを提供することができる。したがって、UE182は、サブアクション2Aに示されるように、(例えば、RARによって示されるULリソースにおいて)RARで提供されるULグラントにおいて、BFR報告を送信することができる。最後に、アクション108において、サブアクション2AにおいてBFR報告を受信した後、BFR応答処理を実行することができる。BFR応答処理の間、UE182は、BFRQ(例えば、PRACH送信及び/又はBFR報告)を送信した後、BS184からのBFR応答を(例えば、PDCCH監視を介して)監視しようと試みることができる。BS184からBFR応答を受信すると、UE182は、BFR手順が完了したとみなすことができる。
〔MAC PDU多重化の優先度〕
UEは、MAC CE及びMACサービスデータユニット(SDU:Service Data Units)をMAC PDU内で多重化することができ、例えば、多重化及びアセンブリ機構、及び/又はLCH優先度(LCP:LCH Prioritization)手順(例えば、3GPP TS 38.321、バージョン15.5.0で規定される)に基づく。MAC PDUは、1つ又は複数のMACサブPDUを含むことができる。各MACサブPDUは、以下の内の1つを含むことができる:
- MACサブヘッダのみ(パディングを含む);
- MACサブヘッダ及びMAC SDU;
- MACサブヘッダ及びMAC CE;
- MACサブヘッダとパディング。
MAC SDUは、可変サイズである。各MAC サブヘッダは、MAC SDU、MAC CE、又はパディングに対応することができる。
図2は、本開示の実装形態によるUL MAC PDUのデータ構造を示す。図2に示すように、UL MAC PDU200は、いくつかのMACサブPDU(例えば、MACサブPDU202、MACサブPDU204、MACサブPDU206、MACサブPDU208、及びMACサブPDU210)を含むことができる。1つ又は複数のMACサブPDUは、MACサブPDU202及びMACサブPDU204といったMAC SDUを含んでよい。1つ又は複数のMACサブPDUは、MAC CE218を含むMACサブPDU206及びMAC CE222を含むMACサブPDU208といったMAC CEを含んでもよい。MACサブPDUの内の1つ又は複数は、MACサブPDU210などのパディングを含むことができる。パディングを含むMACサブPDUの存在は、UL MAC PDUPDU200の中で任意であってよい。例えば、UL MAC PDUPDU200は、パディングの大きさが0である場合、MACサブPDU 210を含まないことがある。
MAC CEは、共に配置されてもよい。例えば、MAC CEを有するDL MACサブPDUは、MAC SDUを有するMACサブPDU及びパディングを有するMACサブPDUの前に配置できる。一方で、MAC CEを有するUL MACサブPDU(例えば、MACサブPDU206及び208)は、MAC SDUを有する全てのMACサブPDU(例えば、MACサブPDU202及び204)の後、UL MAC PDUのパディングを有するMAC サブPDU(例えば、MACサブPDU210)の前に配置できる。
更に、固定サイズのMAC CE、パディング、及びUL共通制御チャネル(CCCH:Common Control Channel)(UL-CCCH)を含むMAC SDUを除くMACサブヘッダは、Rフィールド、Fフィールド、LCH ID(LCID)フィールド、及びLフィールド(図2における「R/F/LCID/L」として示される)などの4つのヘッダフィールドを含むことができる。固定サイズのMAC CE、パディングのためのMACサブヘッダ、及びUL CCCHを含むMAC SDUは、Rフィールド及びLCIDフィールド(図2における「R/LCID」として示される)といった2つのヘッダフィールドを含むことができる。図2に示すように、MACサブPDU202(MAC SDUを含む)は、サブヘッダ212及びMAC SDU214を含むことができ、ここで、サブヘッダ212は、4つのヘッダフィールド(例えば、R/F/LCID/L)を含むことができる。MACサブPDU206は、サブヘッダ216及び固定サイズのMAC CE218を含むことができ、ここで、サブヘッダ216は、2つのヘッダフィールド(例えば、R/LCID)を含むことができる。MACサブPDU208は、サブヘッダ220及び可変サイズMAC CE222を含むことができ、ここで、サブヘッダ220は、4つのヘッダフィールド(例えば、R/F/LCID/L)を含むことができる。
1つのMAC PDUの最大値は、MACエンティティ毎にトランスポートブロック(TB:Transport Block)毎に送信され得る。
ULのための異なるMAC CEは、MAC PDUにおいて多重化されるべき異なる優先順位を有し得る。例えば、LCHは、以下の順序(最初にリストされる最高の優先順位)によって優先順位付けされてもよい:
- セル無線ネットワーク一時識別子(RNTI;Radio Network Temporary Identity)(C-RNTI)MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定したグラント確認MAC CE;
- パディングのために含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- シングルエントリパワーヘッドルーム報告(PHR:Power Headroom Report)MAC CE又は多重エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、LCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングを含む、BSRのためのMAC CE。
しかしながら、MAC PDU多重化のための既存の優先順位は、いくつかの欠点を引き起こし得る。例えば、MAC PDU多重化を実行するとき、MAC CEのほとんどがLCHからのデータ(特に、UL-CCCHを除くLCH)よりも高い優先順位を有し、これらのLCHによってサポートされるトラフィックに余分な遅延及びサービス劣化をもたらすため、ULリソースは、LCHからのデータを収容するのに十分でないことがある。したがって、MAC PDU多重化を実行するとき、既存の優先順位のルールに基づいて追加のルールを導入することができる。例えば、LCHが遅延センシティブデータを支援するように設定されているUL-CCCH以外のLCHは、MAC PDU多重化を実行している間、1つ又は複数の既存の/新しいMAC CE(例えば、BSR MAC CE)よりも高い優先度を有することができる。いくつかのアプローチを提供することができる。
〔アプローチ1:MAC CEのLCPマッピング制限〕
NR Rel-15において、MAC CEは、任意のULリソースで送信されることができる。しかしながら、これは、いくつかのMAC CEが遅延にセンシティブな手順のためにトリガ/開始されることがあるため、望ましくないことがある。例えば、BFR MAC CEは、(例えばBFR手順がトリガされた)BFR手順の間、送信されることができ、これは、UEが経験するサービス継続性に直接的に影響を及ぼすことができる。アプローチ1を用いると、LCPマッピング制限を特定のMAC CEに導入し、これらのMAC CE(例えば、BFR MAC CE)が特定の特性を有するULリソース(例えば、短い持続時間を有するULリソース)でのみ送信されることを可能にすることができる。
一実装形態において、第1のインディケーションは、ULリソースが第2の指示を用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用され得ることを示すように、ULリソースのために設定され得る。
一実装形態において、ULリソースが第1のインディケーションと同じ値を有する第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用され得ることを示すために、特定の値を有する第1のインディケーションは、ULリソースのために設定され得る。
一実装形態において、特定の状態を有する第1のインディケーションは、それが第1のインディケーションと同じ状態を有する第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用されることがあることを示すために、ULリソースのために設定されることがある。
一実装形態において、第1のインディケーションは、ULリソースが第2のインディケーションを用いて設定されていないMAC CEのためにのみ使用され得ることを示すように、ULリソースのために設定され得る。
一実装形態において、ULリソースが第1のインディケーションとは異なる値を有する第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用され得ることを示すために、特定の値を有する第1のインディケーションは、ULリソースのために設定され得る。
一実装形態において、特定の状態を有する第1のインディケーションは、それが第1のインディケーションとは異なる状態を有する第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEのためにのみ使用されることがあることを示すために、ULリソースのために設定されることがある。
一実装形態において、UEが送信のためにMAC CEに対応するULリソースを割り当てることを意味するMAC CEのために、ULリソースは、使用されることがある。
一実装形態において、UEが送信のためにMAC CEに対応するULリソースを割り当てないことを意味するMAC CEのために、ULリソースは、使用されないことがある。
一実装形態において、第1のインディケーションは、ULグラントのDL RRC信号又はDL制御情報(DCI:DL Control Information)フィールドにおいて提供され得る。
一実装形態において、第1のインディケーションがULグラントのDCIフィールド内に提供される場合、第1のインディケーションを用いて設定されたULリソースは、このULグラントによってスケジュールされたULリソースに対応し得る。
一実装形態において、MAC CEのための第2のインディケーションは、RRC信号を介して送信され得る。例えば、MAC CEのインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IE、BSR-Config IE、PHR-Config IE、LogicalChannelConfig IE、及びbeamFailureRecoveryConfig IEなどで設定できる。一実装形態において、UEは、MAC CEに関連付けられた設定内のインディケーションを用いて設定されてもよい。例えば、インディケーションは、BSR MAC CEのBSR-configで設定できる。別の例において、インディケーションは、BFR MAC CEのためのSCell BFR設定において設定され得る。
一実装形態において、第1及び/又は第2のインジケータは、真(TRUE)又は偽(FALSE)の状態で表現されることがある。
一実装形態において、第2のインディケーションは、(遅延にセンシティブであり得る)BFR MAC CEのために設定され得る。ネットワークは、(例えば、時間領域において比較的短い持続時間を有する)固有の特性を有するULリソースへの第1のインディケーションを設定して、BFR MAC CEは、ULリソースでのみ送信されることを可能にすることができる。したがって、BFR手順の遅延を短縮することができる。
一実装形態において、1の値を有する第2のインディケーションは、(遅延にセンシティブであり得る)BFR MAC CEのために設定され得る。ネットワークは、BFR MAC CEがULリソースでのみ送信されることを可能にするために、(例えば、時間領域において比較的短い持続時間を有する)固有の特性を有するULリソースに、(第2のインディケーションの値と同じ)1の値を有する第1のインディケーションを設定することができる。したがって、BFR手順の遅延を短縮することができる。
一実装形態において、真の状態の2番目のインディケーションは、(遅延にセンシティブである)BFR MAC CEのために設定できる。ネットワークは、BFR MAC CEがそれらのULリソースでのみ送信されることを可能にするために、(例えば、時間領域において比較的短い持続時間を有する)固有の特性を有するULリソースに、真(二番目のインディケーションの値と同じ)の状態を有する第1のインディケーションを設定することができる。したがって、BFR手順の遅延を短縮することができる。
一実装形態において、UEが受信されたULリソースに対応する構成によってLCPルールを適用することができるように、第1のインディケーション又は第2のインディケーションのいずれかを、UE毎に、MACエンティティ毎に、LCH毎に、CC毎に、BWP毎に、又はビーム毎に設定することができる。
一実装形態において、1つ又は複数のインディケーション/パラメータは、MAC CEがMAC CEの送信を制限するように、例えばULリソースを使用してMAC CEを制限するように、MAC CEのために設定され得る。例えば、ULリソースが新しい送信のために利用可能になったとき、MACエンティティは、MAC CEのために設定されたインディケーション、及び/又は送信のために利用可能なデータを有するLCH毎に設定されたLCPマッピング制限に基づいて、LCHからのMAC CE及び/又はデータが対応するULリソースで送信され得るか否かを決定することができる。
一実装形態において、UL送信が実行されるとき、UEがMAC CE及び/又はLCHのために対応するULリソースを割り振る場合、MAC CE及び/又はLCHからのデータは、対応するULリソースで送信され得る。
一実装形態において、UEがULリソースのためのMAC CEを生成できない場合(例えば、ULリソースを割り当てるためのLCP手順を実行するとき)、MAC CEは、ULリソースの使用を制限されることがある。
一実装形態において、UEがULリソースのためのMAC CEを生成する場合(例えば、ULリソースを割り当てるためのLCP手順を実行するとき)、MAC CEは、対応するULリソースで送信されてよい。
一実装形態において、インディケーションがMAC CEのために設定されていない(又は存在しない)場合、対応するMAC CEは、LCP手順に基づいて、任意のULリソースで送信されてよい。
一実装形態において、インディケーションは、MAC CEのためにのみ設定されることがある。MAC CEは、設定されたグラント確認のMAC CE、BSR MAC CE、PHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれるBSRのMAC CE、及び/又はBFR MAC CEの1つ若しくは複数の、又は任意の組み合わせである。従って、MACエンティティは、(LCPマッピング)制限が新しい送信のためのMAC PDUを生成するとき、特定のMAC CE及び/又はLCHのために設定されているかどうかのみを考慮することがある。
一実装形態において、このインディケーションは、3GPP TS 38.331、バージョン15.5.0内で特定されているように、以下のパラメータ/IE、例えば、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、及び/又はallowedServingCellの内の1つ又は複数とすることができる。
一実装形態において、このインディケーションは、例えば、マッピング制限のための新しいマッピング制限であってよい。MAC CEタイプに設定されているとき、マッピング制限は、特定の特性を有するULリソースで送信されるMAC CEタイプを制限することがある。特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、変調符号化方式(MCS:Modulation Coding Scheme)表、設定されたグラント周期性、CGのCG/サブセットなどの1つ若しくは複数、又は任意の組合せによって決定され得る。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、自律UL送信(AUL:Autonomous UL transmission)などを含むことができる。
一実装形態において、ネットワークは、BFR MAC CEのためのみに、PCellのインデックス及び/又はPSCellのインデックスを用いて、allowedServingCellを設定するように制限され得る。
一実装形態において、MAC CEのためのインディケーションは、DL RRC信号を介して送信され得る。例えば、MAC CEのインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IE、BSR-Config IE、PHR-Config IE、beamFailureRecoveryConfig IEなどで設定できる。一実装形態において、UEは、MAC CEに関連付けられた設定内のインディケーションを用いて設定されてもよい。例えば、BSR MAC CEのためのBSR-configでインディケーションを設定できる。別の例において、インディケーションは、BFR MAC CEのためのSCell BFR設定において設定され得る。
1つの実装形態において、ULリソースは、動的グラント、設定済みグラントタイプ1/タイプ2、又はAULによって割り当てることができる。
一実装形態において、maxPUSCH-Durationは、(遅延にセンシティブであり得る)BFR MAC CEのために設定され得る。したがって、BFR MAC CEは、maxPUSCH-Durationによって示される持続時間よりも短いか又は等しいPUSCH持続時間をもたらすULグラントを使用してのみ送信され得る。1つの実装形態において、BFR MAC CEに新しいマッピング制限を設定できる。したがって、BFR手順の遅延を短縮することができる。
UEのMACエンティティの処理は、表1に基づくことができる。
〔アプローチ2:MAC CEのグループ化〕
一実装形態において、第1のインディケーションは、ネットワークによって送信されてもよい。第1のインディケーションに基づくと、UEは、全てのMAC CEタイプがULリソースに含まれ得るかどうか、又は特定のMAC CEタイプのみがULリソースに含まれ得るかどうかを決定し得る。
一実装形態において、第1のインディケーションは、RRC信号を介して送信され得る。これは、全てのMAC CEタイプ又は特定のMAC CEタイプのみが、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、又はAULのULリソースに含まれ得るかどうかを示すために使用できる。第1のインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IE又はAUL-Config-r15 IEで設定されてもよいが、これに限定されない。
一実装形態において、第1のインディケーションは、RRC信号を介して送信され得る。これは、CGの特定のBWP/セル/サブセット/CG/TCI状態上で受信されるULリソースに、全てのMAC CEタイプ又は特定のMAC CEタイプのみが含まれ得るかどうかを示すために使用され得る。例えば、第1のインディケーションは、特定のUL BWPで受信されたULリソースに特定のMAC CEタイプのみが含まれることを示すために、PUSCH-Config IE又はPUSCH-ConfigCommon IEで設定されることができる。
一実装形態において、第1のインディケーションは、ULグラントのDCIフィールドを介して送信され得る。これは、全てのMAC CEタイプ又は特定のMAC CEタイプのみが、このULグラントによって示されるULリソースに含まれ得るかどうかを示すために使用され得る。
一実装形態において、MAC CEタイプは、BFR MAC CE、設定されたグラント確認のMAC CE、パディングのために含まれるBSRを除くBSRのためのMAC CE、パディングのために含まれるSL BSRを除くSL BSRのためのMAC CE、PHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのためのMAC CE、パディングのために含まれる(SL)BSRのためのMAC CE、SPS/AUL確認のためのMAC CEなどであってもよいが、これらに限定されない。
一実装形態において、第2のインディケーションは、ネットワークによって送信されてもよい。第2のインディケーションに基づくと、UEは、MAC CEタイプが特定のMAC CEタイプに属するかどうかを決定することができる。例えば、PHR MAC CEに第2のインディケーションが設定されているとき、PHR MAC CEは、固有のMAC CEに属する。逆に、PHR MAC CEに第2のインディケーションが設定されていない場合、PHR MAC CEは、特定のMAC CEに属しない。第2のインディケーションは、RRC信号又はDCI信号を介して送信され得る。一実装形態において、特定のMAC CEタイプがULリソースに含まれるかどうかは、UEがULリソースのための特定のMAC CEタイプを生成するかどうか(例えば、ULリソースを割り当てるためのLCP手順を実行するとき)を意味する。
一実装形態において、第1のインディケーションは、対応するConfiguredGrantConfig IEによってスケジュールされたULリソースが特定のMAC CEの送信にのみ使用され得ることを示すために、ConfiguredGrantConfig IEで設定されることができる。更に、MAC CEがConfiguredGrantConfig IEによってスケジュールされたULリソースで送信され得ることを示すために、特定のMAC CE(例えば、BFR MAC CE)のために第2のインディケーションを設定することができる。
一実装形態において、第1のインディケーションは、このUL BWP上のULリソースが固有のMAC CEを送信するためにのみ使用され得ることを示すために、例えば短いSCSを有するUL BWPについて、特定のUL BWPにおいて設定され得る。更に、MAC CE(例えば、BFR MAC CE)がこのUL BWP上のULリソースで送信され得ることを示すために、(例えばBFR MAC CE)遅延センシティブであり得る、固有のMAC CEのために第2のインディケーションは、設定され得る。
一実装形態において、第1のインディケーションは、BWP固有であるPUSCH-Config IE/PUSCH-ConfigCommon IE内で設定され得る。第1のインディケーションが、インデックスjを有するUL BWP内で設定されるPUSCH-Config IE/PUSCH-ConfigCommon IEにおいて設定される場合、インデックスjを有するUL BWP上のULリソースは、固有のMAC CE、例えば、第2のインディケーションを用いて設定されたMAC CEを送信するためにのみ使用され得る。
〔アプローチ3:MAC CEよりもURLLCデータに優先順位を付ける〕
一実装形態において、以下の条件の1つ若しくは複数、又は任意の組み合わせが満たされる場合、ULリソースが到着したとき、特定のMAC CEタイプは、MAC PDUに含まれないことがある:
-対応するULリソースが、特定のRNTI(例えば、MCS C-RNTI)、特定のPUSCH持続時間(又は閾値より小さいPUSCH持続時間)、特定のMCS表(例えば、qam64LowSE、又は他の低ブロックエラー率(BLER:Block Error Rate)MCS表)、特定のDCIフォーマットを有するULグラントによって示される特定の繰り返し回数、周期性、RANプロファイル、ミニスロットベースのスケジューリング、重複アクティブ化/非アクティブ化状態などに関連する、特定の特性を有するURLLCサービスのためのものである、などの場合;
-非スロットベースの繰り返しを実行するために、対応するULリソースが示される(ない)場合;
-1つ又は複数のLCH/LCHグループ(LCG)がURLLCサービスのために特別に設定されている場合;
-1つ又は複数のLCH/LCGが特定のネットワークスライスのために特に設定されている場合、及び、
-1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特に設定され、対応するULリソースで報告される利用可能なデータを有する場合。
特定のMAC CEタイプは、BFR MAC CE、設定されたグラント確認のMAC CE、パディングに含まれるBSRを除くBSRのためのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのためのMAC CE、パディングに含まれるPHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのためのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのためのMAC CE、SPS/AUL確認のためのMAC CEなど、1つ若しくは複数、又は任意の組み合わせである。
一実装形態において、BSR MAC CE(例えば、パディングに含まれるBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSR)は、以下の条件の1つ若しくは複数、又は任意の組合せが満たされる場合、ULリソースで送信されないことがある:
- 関連するULリソースが、固有の特性を持つURLCサービスである場合、例えば、特定のRNTI(例えば、MCS C-RNTI)に関連付けられた、特定のPUSCH持続時間(例えば、PUSCH持続時間が閾値より小さい)を持つ、特定のMCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)を設定する、特定のDCI形式、周期性などを持つULグラントによって示される特定の繰り返し回数で示される;
- BSR MAC CEが非URLLCサービスに特有のLCG/LCHのみを報告する必要がある場合、例えば、URLLCサービスに特有のLCH/LCGは、BSR MAC CEを含むMAC PDUが構築されるときに送信に利用可能なデータを有していない;
- URLLCサービスのために特別に設定された全てのLCH/LCGのバッファサイズがゼロである場合;
- 特別にURLLCサービスのために設定された全てのLCH/LCGのバッファサイズが閾値よりも小さい場合;
- 1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特別に設定されている場合、及び
- 1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特別に設定されており、対応するULリソースで報告可能なデータを有している場合。
一実装形態において、ULリソース(例えば、ULリソース#1)がULグラント(例えば、動的グラント)によって、特定のDCIフォーマット、例えば、URLLCサービスのためのDCI形式で示され、URLLCサービスのためのLCGも、BSR MAC CEで報告される必要がない場合、このBSR MAC CEは、ULリソース#1で送信されないことがある。
一実装形態において、URLLCサービスに特有のLCHは、特定のパラメータ(例えば、priority、prioritisedBitRate、bucketSizeDurationなど)及び/又は特定のマッピング制限(例えば、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、allowedServingCellsなど)及び/又は特定のLCIDに関連付けることができる。一実装形態において、特にURLLCサービスのためのLCHがRRCシグナリングを介してネットワークによって明示的に示され得る。
一実装形態において、特にURLLCサービスのためのLCGは、URLLCサービスのために設定された少なくとも1つのLCHを含むLCGとすることができる。一実装形態において、特にURLLCサービスのためのLCGは、特定のLCG IDを有することができる。
一実装形態において、ULリソース(例えば、ULリソース#1)が特定のDCI形式を有するULグラント(例えば、動的グラント)、特にURLLCサービスのためのDCI形式によって示され、ULLCリソース#1で報告されるために利用可能なデータを有するURLLCサービスのために特に設定されたLCHが存在する場合、PHR MAC CEは、ULリソース#1で送信されないことがある。
一実装形態において、以下の条件の1つ若しくは複数、又は任意の組み合わせが満たされる場合、特定のMAC CEタイプは、特にURLLCサービスのためのLCHよりも後のULリソースで割り当てられてよい:
- 対応するULリソースが固有の特性を有するURLLCサービスのためのものである場合、例えば、特定のRNTI(例えば、MCS C-RNTI)に関連付けられた、特定のPUSCH持続時間(例えば、閾値よりも小さいPUSCH持続時間)を有する、特定のMCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)で設定された、特定の繰り返し回数で設定される、特定のDCI形式、周期性などを有するULグラントによって示される;
- 1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特に設定されている場合、及び
- 1つ又は複数のLCH/LCGがURLLCサービスのために特に設定され、対応するULリソースで報告される利用可能なデータを有する場合。
一実装形態において、特にURLLCサービスのためのLCHがRRC信号を介してネットワークによって明示的に示され得る。
一実装形態において、特にURLLCサービスのためにLCHは、(例えば、priority、prioritisedBitRate、bucketSizeDurationなどの)特定パラメータ、及び/又は(例えば、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、allowedServingCellsなどの)マッピング制約、及び/又はLCIDに関連付けられ得る。
〔アプローチ4:設定された優先順位に基づく優先順位付け〕
一実装形態において、既存の/新しいMAC CEタイプの内の1つ又は複数のために、インディケーションを設定することができる。ULリソースが新しい送信に利用可能になるとき、MACエンティティは、MAC CE及びLCHにリソースを割り当てて、特定の順序でMAC PDUを多重化することができ、これはインディケーションの存在/値、及び/又は各LCHに設定された優先順位によって決定されることがある。
一実装形態において、インディケーションがMAC CEタイプのいずれにも設定されていない場合、LCH及びMAC CEは、TS38.321バージョン15.5.0で規定されている順序で優先順位を付けることができる。一方で、インディケーションがMAC CEタイプの内の少なくとも1つのために設定される場合、LCH及びMAC CEは、TS38.321バージョン15.5.0で規定された順序とは異なる新しい順序で優先順位付けされ得る。
一実装形態において、MAC CEタイプに設定された全てのインディケーションが具体的な値(例えば、0)を示す場合、LCH及びMAC CEは、TS38.321バージョン15.5.0で規定された順序で優先順位付けされることがある。そうでない場合、MAC CEタイプのために設定された少なくとも1つのインディケーションが別の具体的な値(例えば、1)を持つ場合、LCH及びMAC CEは、TS38.321バージョン15.5.0で規定されている順序とは別の新しい順序で優先順位付けされることがある。
一実装形態において、MAC CEのために設定されたインディケーションは、RRC信号を介して送信され得る。例えば、MAC CEに設定されたインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IE、BSR-Config IE、PHR-Config IE、及びbeamFailureRecoveryConfig IEなどで設定できる。一実装形態において、MAC CEのためのインディケーションは、このMAC CEの関連したパラメータを含む設定の中で設定されてもよい。例えば、BSR MAC CEのインディケーションは、BSR-config IEで設定できる。例えば、PHR MAC CEのインディケーションは、PHR-Config IEで設定できる。例えば、BFR MAC CEのインディケーションは、beamFailureRecoveryConfig IEにおいて設定されてもよい。例えば、設定されたグラント確認のMAC CEのインディケーションは、ConfiguredGrantConfig IEで設定できる。
一実装形態において、MAC CEタイプのためのインディケーション(例えば、1ビットのインディケーション)の存在は、対応するMAC CEタイプが特定のLCHより後/前のリソースで割り当てられることがあることを示すことがある。例えば、MAC CEのためのLCPの優先順位は、特定LCHの優先順位より低い/高いことができる。
一実装形態において、特定の値(例えば、1)を持つMAC CEタイプのインディケーション(例えば、1ビットのインディケーション)は、対応するMAC CEタイプが特定のLCHより後/前のリソースで割り当てられることがあることを示すことがある。
一実装形態において、MAC CEがリソースに割り当てられていない場合、UEは、MAC CEを生成しないことがある。逆に、MAC CEにリソースが割り当てられている場合、UEは、MAC CEを生成することがある。
一実装形態において、MAC CEタイプのために設定されたインディケーションは、priority値であってよい。UEは、MAC CEのために設定されたpriority値をLCHのために設定されたpriority値と比較して、LCP手順の間、リソース割当ての順序を決定することができる(例えば、新しい送信のためにMAC PDUを多重化する手順)。より高い/より低いpriority値で設定されたMAC CE/LCHは、以前のリソースで割り当てられていることがある。一方で、MAC CEが等しいpriority値をLCHとして設定される場合、MAC CE/LCHは、最初にリソースに割り当てられてよい。例えば、送信のために入手可能なデータを持つLCHがpriority値1で設定され、報告されるべきBSR MAC CEがpriority値2で設定される場合、新しい送信のためのULリソースが到着すると、LCHは、BSR MAC CEの前にリソースを割り当てられることがある。更に、LCHに割り当てられるリソースのサイズは、優先順位付けされたビットレート(PBR:Prioritized Bit Rate)(例えば、prioritisedBitRate)、バケットサイズ持続時間(BSD:Bucket Size Duration)(例えば、バケットサイズ持続時間)、及びこのLCHの可変Bjに従うこともできる。例えば、送信が実行されるとき、UEは次の逐次的な順序でリソースを割り当てることができる:
- Bj>0、又は優先順位が設定されたMAC CEのULグラントのための(データの利用可能性とLCHに設定されたマッピング制限を考慮して)選択されたLCHは、優先順位の低い順にリソースが割り当てられる。LCHのPBRが無限大にセットされる場合、MACエンティティは、より低い優先順位のLCHのPBRを満たす前に、LCHでの送信のために利用可能な全てのデータのためのリソースを割り当てる;
- 上述したLCHjにサービスされるMAC SDUの合計サイズだけBjをデクリメントする;
- 任意のリソースが残る場合、(データの利用可能性とLCHに設定されたマッピング制限を考慮して)選択された全てのLCHは、そのLCHのデータ又はULグラントのいずれかが使い果たされるまで、(Bjの値に関係なく)優先順位が低くなる。同等の優先順位で設定されたLCHは、同様にサービスを受けるべきである。
一実装形態において、可変Bjは、各LCHjのために維持され得る。MACエンティティは、LCHが確立されるとき、LCHjの可変Bjをゼロに初期化することがある。更に、各LCHjについて、MACエンティティは、LCP手順の全てのインスタンスの前に、PBRとTとの積によってBjの値をインクリメントすることができ、ここで、Tは、可変Bjが最後にインクリメントされてから経過した時間であり、PBRは、各LCHについて、ネットワークによって設定されることができる。更に、Bjの値がバケットサイズ(例えば、PBRとBSDとの積)より大きい場合、UEは、Bjの値をバケットサイズに設定することができる。
一実装形態において、特定のLCHは、特定の値xよりも高い/よりも低い設定されたpriorityを有するLCHに対応し得る。値xは、UEによって事前設定されてもよいし、ネットワークによって送信されてもよい。
一実装形態において、特定のLCHは、特定のマッピング制限、例えばallowedSCS-List IE、maxPUSCH-Duration IE、configuredGrantType1Allowed IE、及びallowedServingCells IE(例えば3GPP TS38.331、バージョン15.5.0で提供される)の1つ若しくは複数の、又は任意の組合せで設定されたLCHに対応することができる。
一実装形態において、特定のLCHは、特定のマッピング制限で設定されたLCHに対応することができ、例えば、MAC CEタイプのために設定されたとき、マッピング制限は、MAC CEタイプを特定の特性を持つULリソースに制限し、例えば、ULリソースは、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表、設定されたグラント周期性、CG/サブセットなどの1つ若しくは複数の、又は任意の組合せに関連付けることができる。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
一実装形態において、インディケーション(例えば、1ビットのインディケーション)は、PHR MAC CEのために設定されてよい。このインディケーションの存在は、PHR MAC CEが、例えばxよりも小さく設定されたpriorityを有するLCHである、特定のLCHのより低いLCP優先順位を有することを示すことができる。この例において、xより小さいpriority値を有するLCHは、特にURLLCに関連したサービスのために設定されてよい。
一実装形態において、インディケーション(例えば、1ビットのインディケーション)は、BFR MAC CEのために設定されてよい。このインディケーションの存在は、BFR MAC CEが、例えばxよりも小さく設定されたpriority値を有するLCHである、特定のLCHよりも低いLCP優先順位を有することを示すことができる。この例において、xより小さいpriority値を有するLCHは、特にURLLCに関連したサービスのために設定されてよい。
〔アプローチ5:MAC CEの優先順位〕
例えばBFR MAC CE、新しいMAC CEが導入される場合、多重化のためのBFR MAC CEの優先順位は、例えば他のMAC CEと比較される新しいMAC CEの特性に基づいて、特定されることができる。上述したように、BFR MAC CEは、SCellがビーム障害イベントを検出したとき、送信され得る。ビーム障害イベントがSCellのために検出されるとき、ビーム障害SCellの無線チャネルは、ワイヤレス通信システムの非効率性、例えば電力消費、リソース非効率性、チャネル干渉などを引き起こすことがあり、送信されるために認証されないであろう。SCellのためのUEとネットワークとの間のビームのミスアライメントを回復することが重要であり得る。したがって、BFR MAC CEの優先度は、高い。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは、以下の順序(最初にリストされた最高の優先順位)に従って優先順位付けされ得る:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- BFR MAC CE;
- 設定されたグラント確認のMAC CE;
- パディングに含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングのために含まれるBSRのためのMAC CE。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは、以下の順序(最初にリストされた最高の優先順位)に従って優先順位付けされ得る:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定されたグラント確認のMAC CE;
- BFR MAC CE;
- パディングのために含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングのために含まれるBSRのためのMAC CE。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは、以下の順序(最初にリストされた最高の優先順位)に従って優先順位付けされ得る:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定したグラント確認のMAC CE;
- パディングに含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- BFR MAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングのために含まれるBSRのためのMAC CE。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは、以下の順序(最初にリストされた最高の優先順位)に従って優先順位付けされ得る:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定したグラント確認のMAC CE;
- パディングに含まれるBSRを除く、BSRのためのMAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- BFR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのためのMAC CE;
- パディングのために含まれるBSRのためのMAC CE。
一実装形態において、MAC CEをMAC PDUに多重化する間に、異なるMACエンティティが異なる優先順位を持つことがあり、エントリ表が事前定義され、UEに対して設定される。
一実装形態において、UEがMAC CEをMAC PDUに多重化するとき、BFR MAC CEは設定されたグラント確認のMAC CEと同じ順序で優先されることがある。
LCP手順の例は、表2に基づくことができる。
〔アプローチ6:UL MAC PDUにおけるMAC CEの位置〕
一実装形態において、BFR MAC CEを含む(搬送する)UL MAC PDUが一旦、MAC CEを持つUL MACサブPDUの一部は、MAC SDUを持つMACサブPDUの前、及び/又はMAC PDUにパディングを持つMACサブPDUの前に置くことができる。例えば、BFR MAC CEを持つMACサブPDUは、MAC SDUを持つMACサブPDUの前に配置されてもよく、及び/又はMAC PDUにパディングを持つMACサブPDUの前に配置されてもよい。
一実装形態において、BFR MAC CEを含む(搬送する)UL MAC PDUが一旦、MAC CEの残りのタイプを持つUL MACサブPDUの前、及び/又はMAC SDUを持つMACサブPDUの前、及び/又はMAC PDUにパディングを持つMACサブPDUの前に、MAC CEの特定のタイプを持つUL MACサブPDUを置くことができる。例えば、BFR MAC CEを持つMACサブPDUは、MAC CEの残りのタイプを持つMACサブPDUの前、及び/又はMAC SDUを持つMACサブPDUの前、及び/又はMAC PDUにパディングを持つMACサブPDU の前に配置されてよい。
〔ULリソースの重複〕
単一のアクティブBWP/サービングセルにおいて、2つ以上のULリソース(例えば、PRACH/PUCCH/PUSCHリソース)送信機会は、時間領域において重複し得る。UEは、限られたUE能力のために、一度に送信するためにULリソースの内の1つだけを選択することができる。例えば、SR送信機会のためのPUCCHリソースがUL-SCHリソース(例えば、動的PUSCHリソース、及び/又は設定されたPUSCHリソース)と重複する場合、UEは、SRのための1つの有効なPUCCHリソースでSRを送信しないことがある。この例において、このUEは、PUSCH送信のみを行うことができる。
2つ以上のULリソース送信機会の間で重複が発生し得る、多くのケースは、存在する。それぞれの重複するケースに対応するUEの振舞いは、以下の実装形態の中で見出され得る。
〔ケース1:2つ以上のUL-SCHリソースが時間領域において重複する〕
一実装形態において、2つ以上のUL-SCHリソース(例えば、PUSCHリソース)が時間領域において重複する場合、UEは、送信のために1つのUL-SCHリソースのみを選択することができる。
一実装形態において、互いに重複する2つ以上のUL-SCHリソースが同じUL BWP/サービングセルにおいて割り当てられるケースにおいて、UEは、1つのみのUL-SCHリソースで送信することができる。
一実装形態において、時間領域において重複するUL-SCHリソースは、新しい送信又は再送信のためのものであり得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、ネットワークRRCシグナリング、DCIシグナリング、事前設定などによって提供され得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、動的グラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどのいずれかとすることができる。
一実装形態において、2つ以上のUL-SCHリソースが時間領域において重複する場合、UEは、UL-SCHリソースの内の1つを優先順位付けすることができる。
一実装形態において、無効にされた(送信のために選択されていない)UL-SCHリソースの送信を、UEは、中断/スキップ/無視/停止することができる。
一実装形態において、無効にされた(送信のために選択されていない)UL-SCHリソースで進行中の送信を、UEは、終了することができる。
一実装形態において、UEは、最も高い優先度を有するUL-SCHリソースを選択することができる。
一実装形態において、2つ以上のUL-SCHリソースが時間領域において重複する場合、このUL-SCHが重複するUL-SCHリソースの中で最も高いLCP順序を有するLCH及び/又はMAC CE(送信の準備ができている)からデータを送信するために使用され得る場合、UEは、UL-SCHリソースを選択し得る。LCP順序は、3GPP TS38.321、バージョン15.5.0で特定することができる。
一実装形態において、BFR MAC CEのLCP順序は、アプローチ5に基づいて決定され得る。
一実装形態において、LCH及び/又はMAC CEからのデータは、対応するLCHからのデータを含むMACサブPDUを生成するための基準、及び/又は対応するMAC CEを含むMACサブPDUを生成するための基準が満たされていることを示しうる。
一実装形態において、重複するUL-SCHリソースがLCHから、及び/又は(送信の準備ができている)MAC CEから、等しく最高のLCP順序でデータを送信するために使用される場合、重複するリソースは、等しい優先順位を有すると見なされる。
図3は、本発明の実施形態による、UL-SCHリソース間の優先順位付けの例を示す。図3に示すように、UEは、時間領域において互いに重複する新しい送信のために、2つのUL-SCHリソース(UL-SCHリソース#1 302及びUL-SCHリソース#2 304)を割り当てられている。BFR MAC CEがUL-SCHリソース#1 302で送信され、BSR MAC CEがUL-SCHリソース#2 304で送信されるべきである場合(これは、本開示において前に説明された制約に基づいて、それぞれ、BFR MAC CE及びBSR MAC CEがUL-SCHリソース#1 302で送信されるように制限されるという仮定の下であり得る)、及びUL-SCHリソース#1 302及びUL-SCHリソース#2 304がUEに割り当てられるときに、BFR MAC CE及びBSR MAC CEを生成するための基準が両方とも満たされている場合(例えば、BFR-SR(手順)がトリガされ、キャンセルされていない;BSR(手順)がトリガされ、キャンセルされていない)、UL-SCHリソース#1 302及びUL-SCHリソース#2 304の優先順位は、BFR MAC CE及びBSR MAC CEのそれぞれのLCPの優先順位の順序に基づいて決定され得る。したがって、UL-SCHリソース#1 302は、UL-SCHリソース#2 304よりも優先され得る。したがって、ネットワークは、BFR MAC CEが送信されることができることを保証することができる(BFR MAC CEがBSR MAC CEよりもより遅延に厳格であると仮定される)。
一実装形態において、UL-SCHリソースの優先順位は、UL-SCHリソースを介して(例えば、対応するLCHからのデータを含むMACサブPDUを生成するための基準、及び/又は対応するMAC CEを含むMACサブPDUを生成するための基準が満たされている)送信の準備ができており、最も高く設定されたpriorityを有する、特定のLCH及び/又は特定のMAC CEに基づいて決定され得る。本実装形態は、MAC CE及びLCHがpriority値で設定されていることを前提としてよい。
一実装形態において、特定のLCHは、対応するUL-SCHリソースでの送信のためにMAC PDUに含まれ得る設定されたLCHであり得る(例えば、LCHのために設定されたLCPマッピング制限は、データが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。一実装形態において、UL-SCHがBFR MAC CEの送信のために使用されることができる場合(例えば、UL-SCHの特性は、BFR MAC CEのマッピング制限(設定されている/事前設定されている場合))を満たし、また、このUL-SCHリソースでの送信のためのBFR MAC CEを生成するための条件(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)も満たされている場合、UL-SCHリソースが最高の優先度を有する(又は他のUL-SCHよりも優先され得る)と見なされ得る。
一実装形態において、2つ以上の重複するUL-SCHがBFR MAC CEの送信のために使用され得る場合、重複するUL-SCHは、等しい優先度を有すると考えられ得る。
一実装形態において、UL-SCHがC-RNTI MAC CEの送信のために使用されることができる場合(例えば、UL-SCHの特性は、C-RNTI MAC CEのマッピング制限(設定されている/事前設定されている場合)を満たし、このUL-SCHリソースでの送信のためのC-RNTI MAC CEを生成するための条件(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)が満たされている場合)、UL-SCHリソースは、最高の優先度を有すると見なされ得る。
一実装形態において、C-RNTI MAC CEの送信のために2つ以上の重複するUL-SCHが使用され得る場合、これらの重複するUL-SCHは、等しい優先度を有すると見なされ得る。
一実装形態において、UL-SCHがMAC CE/LCHの送信のために使用される場合(例えば、UL-SCHの特性がネットワークによって明示的に示された対応するMAC CE/LCHのマッピング制限(設定されている/事前設定されている場合)を満たし、また、対応するMAC CE/LCHが送信の準備ができている場合(例えば、対応するLCHからのデータを含むMACサブPDUを生成するための基準、及び/又は対応するMAC CEを含むMACサブPDUを生成するための基準が満たされている場合)、UL-SCHリソースは、最高の優先順位を有すると見なされ得る。gNBは、RRC信号、例えばLogicalChannelConfig IE、BSR-Config IE、PHR-Config IE、ConfiguredGrantConfig IEなど、を介して、インディケーションを提供してもよい。時間領域において重複する2つのUL-SCHリソースがネットワークによって明示的に示されるMAC CE及び/又はLCHを含み得、これらのMAC CE及び/又はLCHが送信の準備ができている場合、2つのUL-SCHリソースの優先順位は、同じと考えられ得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースの優先順位は、RRC信号、DCI信号などを介してネットワークによって明示的に示され得る。
一実装形態において、gNBは、DCI信号/RRC信号を介して、それぞれのUL-SCHのプライオリティ値(例えば、1、2、3、4など)を示すことができる。時間領域において2つ以上のUL-SCHリソースが重複する場合、最も高い/最も低い優先順位の値を有するUL-SCHは、最も高い優先順位を有すると見なされてもよい。
一実装形態において、ネットワークによってインディケーションが提供されてもよい。示されたUL-SCHリソースは、UL-SCHが属するCG/CGの対応するBWP/セル/サブセット上で最高の優先順位を有することができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースの優先順位は、リソースタイプ、RNTIのタイプ、DCIフォーマット、UL-SCHを設定するために使用されるパラメータなどによって暗黙的に決定され得る。
一実装形態において、固有のRNTI(例えば、MCS C-RNTI)に関連付けられたUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有することができる。
一実装形態において、特定のDCIフォーマットに関連付けられたUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有することができる。
一実装形態において、閾値よりも小さい時間領域の持続時間を有するUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有し得る。
一実装形態において、特定の検索空間内で見つかったULグラントによってスケジュールされたUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有し得る。
一実装形態において、ミニスロット設定(例えば、反復)によってスケジュールされたUL-SCHリソースは、最高の優先順位を有し得る。
一実装形態において、2つ以上の時間領域が重複するUL-SCHリソースが等しい優先順位を有すると判定された場合、以下の特性の1つ若しくは複数、又は任意の組合せを有するUL-SCHリソースは、送信のために選択され得る:
- 重複するUL-SCHリソースの中で最高/最低のハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat reQuest)IDに対応する、UL-SCHリソース;
- 重複するUL-SCHリソースの中で最高/最低のIDを有するLCH(送信に利用可能なデータを有する)によって送信される、UL-SCHリソース;
- 重複するUL-SCHリソースの中で最高/最低のIDを有するLCG(送信のために利用可能なデータを有する)に属するLCHによって送信される、UL-SCHリソース;
- (送信の準備ができている)特定のMAC CEに関連付けられる、UL-SCHリソース。例えば(BFR MAC CEを生成するための状態が満たされる場合)BFR MAC CEの送信のために使用されうるUL-SCHは、選択されうる;
- ネットワークによって明示的に示される、UL-SCHリソース。例えば、ネットワークによって(RRC又はDCI信号を介して)示されるUL-SCHが選択されることができる;
- 重複するUL-SCHリソースの中で最も多くのデータを収容する、UL-SCHリソース。例えば、最も大量のデータを収容可能なUL-SCHリソースが選択される;
- 重複するUL-SCHリソースの内、時間領域(例えばPUSCH持続時間)において最短/最長の長さを有する、UL-SCHリソース;
- 特有のRNTI(例えばMCS C-RNTI)に関連付けられたULグラントによってスケジュールされる、UL-SCHリソース;
- 特定のDCIフォーマットを有するULグラントによってスケジュールされる、UL-SCHリソース;
- 特定の検索空間において見つけられたULグラントによってスケジュールされる、 UL-SCHリソース;
- gNBからの明示的/暗黙的なインディケーション毎に、非スロットベースの繰り返しに対応する、UL-SCHリソース;
- gNBによって明示的に/暗黙的に示されるように、又は何らかの事前定義されたルールに基づいて、特定のグループに属するHARQプロセスIDに対応する、UL-SCHリソース;
- ULグラントによってスケジュールされ、このULグラントのK2値は、シンボル、サブスロット、ミリ秒(ms)、又はサブmsの値として表される、UL-SCHリソース;
- ULグラントによってスケジュールされ、このULグラントのK2値は事前定義された/事前設定された閾値よりも低い/大きい、UL-SCHリソース;
- 重複するULリソースをスケジュールする全てのULグラントの中で最も低い/最も大きいK2値を有する、ULグラントによってスケジュールされる、UL-SCHリソース;
- BFR MAC CEの送信に使用され、ここで、ファインビーム(例えば、特定のBFD RS IDに対応する)を意図したBFR MAC CEの送信に使用される別のUL-SCHとの比較として、粗ビーム(例えば、特定のBFD RS IDに対応する)に対応する障害ビームが使用される、UL-SCHリソース。
一実装形態において、K2値は、「K2」として示されるL1パラメータに対応し得る(3GPP TS38.214、バージョン15.5.0で特定される)。
一実装形態において、HARQ IDは、DCIフィールドによって示され、及び/又は設定されたグラントのための公式によって計算されてもよい(例えば、3GPP TS38.321、バーション15.5.0で特定される)。
固有のMAC CEは、対応するUL-SCHリソースでの伝送のためにMAC PDUに含まれ得るMAC CEであり得る(例えば、MAC CEのために設定されたインディケーションは、このMAC CEが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。また、固有のMAC CEタイプは、BFR MAC CE、設定されたグラント確認のMAC CE、BFR MAC CE、パディングに含まれるBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、PHR MAC CE、推奨されたビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのMAC CE、SPS/AUL確認のMAC CEなどである。
固有のMAC CEは、マッピング制限が設定されているMAC CEであってよい。例えば、MAC CEに設定されている場合、マッピングの制約により、MAC CEが固有の特性を持つULリソースに制限されることがある。例えば、ULリソースは、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表、設定されたグラントの周期性、CG/CGのサブセットなどのうちの1つ若しくは複数、又は任意の組合せに関連付けられてもよい。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
MAC CEは、例えばネットワーク、又は3GPP仕様で事前定義された、優先順位が割り当てられ得る。
LCP順序は、新しい送信のためのMAC PDUを生成するとき、(例えば)送信の準備ができているMAC CE/LCHにリソースを割り当てる順序であってよい(LCH)データ利用可能/(MAC CE)がトリガされており、キャンセルされていない)。例えば、LCP順序は、(最高LCP順序から最低LCP順序まで)以下のように決定されてもよい:
- C-RNTI MAC CE又はUL-CCCHからのデータ;
- 設定されたグラント確認のMAC CE;
- パディングに含まれるBSRを除く、BSRのMAC CE;
- シングルエントリPHR MAC CE又は複数エントリPHR MAC CE;
- UL-CCCHからのデータを除く、任意のLCHからのデータ;
- 推奨ビットレートクエリのMAC CE;
- パディングに含まれるBSRのためのMAC CE。
〔ケース2:時間領域におけるUL-SCHリソースのPUCCHリソースとの重複〕
ケース2において、UL-SCHリソースとPUCCHリソースとの間のリソース重複が発生する場合、UEは、UL-SCH/PUCCHリソース設定の特性及び/又はUL-SCH/PUCCHリソースでの送信に利用可能なコンテンツに基づいて、送信のためにUL-SCHリソース又はPUCCHリソースのいずれかを選択する。
一実装形態において、UL-SCHリソース(例えばPUSCHリソース)が1つ又は複数のPUCCHリソースと時間領域において重複する場合、UEは、送信のために、UL-SCHリソース及びPUCCHリソースから1つのみのULリソースを選択することができる。
一実装形態において、重複するUL-SCHリソース及びPUCCHリソースが同じUL BWP/サービングセル内でスケジュールされるとき、UEは、1つのみのULリソースで送信することができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、ネットワークRRCシグナリング、DCIシグナリング、事前設定などによって提供され得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、動的グラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどのいずれかとすることができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースが時間領域においてPUCCHリソースと重複する場合、UEは、PUCCHリソースよりもUL-SCHリソースに優先順位を付けることができる。
一実装形態において、UEは、無効化されたULリソースのシグナリング/送信を中断/スキップ/無視/停止することができる。
一実装形態において、UEは、無効にされたULリソースで進行中の送信を終了することができる。
一実装形態において、UEは、最高の優先順位を有するUL-SCHリソース及び/又はPUCCHリソースのいずれかで送信することができる。
一実装形態において、UEのMACエンティティ又はHARQエンティティは、後続のUL送信において無効にされたMAC PDU(例えば、進行中の送信の間にUEによって終了されたMAC PDU、又は構築されたが送信されていないMAC PDU)からMAC SDUを搬送する、MACサブPDUを含むために多重化及び集合体エンティティに示すことができる。
一実装形態において、特定のMAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソースは、SR送信のために構成された特定のPUCCHリソースよりも高い優先順位を有することができる。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)状態が満たされている。更に、PUCCHリソース#1で送信され得るSRは、非URLLCサービスのためのLCHによって、又は特定のLCHによってトリガされている(例えば、LCHは、特定のpriority値を有する)。この例において、UL-SCHリソース#1とPUCCHリソース#1とが時間領域で重複するとき、UEは、送信のためにUL-SCHリソース#1を選択することができる。
一実装形態において、特定のMAC CEの送信のために使用され得るUL-SCHリソースは、BFR-SR送信のための特定のPUCCHリソースよりも高い優先順位を有し得る。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために、(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)条件は、満たされている。更に、PUCCHリソース#1は、BFR-SRの送信のために設定される。この例において、UL-SCHリソース#1とPUCCHリソース#1とが時間領域で重複する場合、UEは、送信のためにUL-SCHリソース#1を選択することができる。したがって、ネットワークは、より早くUEから詳細情報(BFR MAC CE)を取得することができる。一実装形態において、BFR-SRは、キャンセルされ得るが、UEは、CE内の全ての障害インディケーションを備えるために、新しいBFR MAC CEを再アセンブルし得る。
一実装形態において、特定のMAC CEの送信のために使用され得るUL-SCHリソースは、BFR-SR送信のためのPUCCHリソースよりも高い優先順位を有し得る。
一実装形態において、C-RNTI MAC CEは、BFR-SR送信のためのPUCCHリソースよりも高い優先順位を有することができる。その理由は、UEがRRC接続状態にあるとき、C-RNTI MAC CEは競合ベースRA(CBRA:Contention Based RA)手順中にUEによって送信されることができ、CBRA手順は、BFR-SR送信よりも重要であり得ることである。
一実装形態において、固有のMAC CEは、対応するUL-SCHリソースでの送信のためにMAC PDUに含まれるMAC CEであり得る(例えば、MAC CEのために設定されたインディケーションは、このMAC CEが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。更に、固有のMAC CEタイプは、設定されたグラント確認のMAC CE、BFR MAC CE、パディングに含まれるBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、PHR MAC CE、推奨されたビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのMAC CE、SPS/AUL確認のMAC CEなどである。
一実装形態において、特定のMAC CEは、特定のマッピング制限が設定されたMAC CEであってよい。例えば、MAC CEのために設定されるとき、特定のマッピング制約は、MAC CEを、特定の特性を有するULリソースに制限することができ、特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表、設定されたグラント周期性、CGのCG/サブセットなどの1つ若しくは複数、又は任意の組合せによって決定されることができる。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを示すことができる。
一実装形態において、特定のMAC CEは、優先順位(値)を用いて設定されてもよく、例えば、ネットワーク、又は3GPP仕様で事前定義されてもよい。
一実装形態において、SR送信のための特定のPUCCHリソースが以下にリストされるような特性の1つ若しくは複数、又は任意の組合せを有することができる:
- 特定のschedulingRequestId値に関連付けられている、
- 特定のschedulingRequestResourceId値に関連付けられている、
- 特定のSR周期性に関連付けられている、
- 特定のSR設定に関連付けられている、及び特定の優先順位の値(例えばLogicalChannelConfig IEは優先順位の値で設定されている)を用いてこのSR設定は、LCH(例えばLogicalChannelConfig IEは、SR設定のschedulingRequestIdを用いて設定される)のために設定された、
- URLLCサービスに対応する特定のSR設定に関連付けられていない(SR設定がURLLCサービスに対応しているかどうかをネットワークが示すことができる)、
- PUCCHリソースで送信され得るSRは、特定の特性を持つLCHによってトリガされない。例えば、LCHの特性は、LCG ID値、LCID値、priority値、LCPマッピング制限などによって決定されてもよい。特定のLCPマッピング制限は、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、allowedServingCellsなどであってよく、
- BFR-SRの送信に使用されない。
〔ケース3:時間領域におけるUL-SCHリソースとPRACHリソースとの重複〕
UL-SCHリソースとPRACHリソースとの間のリソース重複が発生するケースにおいて、UEは、UL-SCH/PRACHリソース設定の特性、UL-SCHリソースで送信されるべき内容、RA手順をトリガしたイベント、又はそれらの任意の組合せに基づいて、送信のためのULリソース(例えば、UL-SCHリソース又はPRACHリソース)を選択することができる。
一実装形態において、UL-SCHリソース(例えば、PUSCHリソース)は、1つ又は複数のPRACHリソースと時間領域で重複する場合、UEは、送信のために1つのULリソース(すなわち、UL-SCHリソース又はPRACHリソース)のみを選択することができる。
一実装形態において、重複するUL-SCHリソース及びPRACHリソースが同じUL BWP/サービングセル内でスケジュールされるケースにおいて、UEは、1つのみのULリソース(例えば、UL-SCHリソース又はPRACHリソース)で送信することができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、ネットワークRRCシグナリング、DCIシグナリング、事前設定などによって提供され得る。
一実装形態において、UL-SCHリソースは、動的グラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどのいずれかとすることができる。
一実装形態において、UL-SCHリソースが時間領域においてPRACHリソースと重複する場合、UEは、UL-SCHリソース又はPRACHリソースの内の1つに優先順位を付けることができる。
一実装形態において、UEは、無効にされたULリソースの送信/シグナリングを中断/スキップ/無視/停止することができる。
一実装形態において、UEは、無効にされたULリソースで進行中の送信を終了することができる。
一実装形態において、UEは、最高の優先順位を有するUL-SCHリソース及び/又はPRACHリソースのいずれかで送信することができる(UL-SCHリソースの優先順位が上述した実装形態に基づいて決定され得る)。
一実装形態において、PRACHリソースが第1のRAイベントのために使用される場合、特定のMAC CEの送信のために使用され得るUL-SCHリソースは、PRACHリソースよりも高い優先順位を有し得る。
一実装形態において、第1のRAイベントは、以下のRAトリガイベントのいずれかであってよい:
- RRC_IDLEからの最初のアクセス、
- RRC接続の再確立手順、
- UL同期の状態が「非同期」のとき、RRC_CONNECTED中のDL又はULデータの到着、
- 保留中のSRを有するSR設定のPUCCHリソースが存在しないときのRRC_CONNECTED中のULデータの到着、
- SR送信障害(例えば、SR送信の回数が設定された最大数を超える)、
- 同期再設定時のRRCによる申請(例えば、ハンドオーバ)、
- RRC_INACTIVEからの遷移、
- SCell追加時のタイムアライメントの確立、
- 他のSIのための要求、及び
- BFR。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために、(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)状態が満たされている。更に、有効なPUCCHリソースを有さないSR設定は、PRACHリソース#1でプリアンブル送信に対応する、RA手順につながる、低優先度LCHによってトリガされる保留中のSRを有する。この例において、UL-SCHリソース#1とPRACHリソース#1とが時間領域で重複する場合、UEは、送信のためにUL-SCHリソース#1を選択することができる。その理由は、BFR MAC CEがRA手順を開始する低い優先順位LCHよりも、より遅延に厳格であり得るからである。したがって、BFR MAC CE送信に優先順位を付けることが望ましい。
一実装形態において、PRACHリソースが第2のRAイベントのために使用される場合、特定のMAC CEの送信のために使用され得るUL-SCHリソースは、PRACHリソースよりも低い優先度を有し得る。
一実装形態において、第2のRAイベントは、以下のRAトリガイベントのいずれかであってよい:
- RRC_IDLEからの初期のアクセス、
- RRC接続の再確立手順、
- UL同期状態が「非同期」のとき、RRC_CONNECTED中のDL又はULデータの到着、
- SRが保留中のSR設定のPUCCHリソースが存在しないとき、RRC_CONNECTED中のULデータの到着、
- SR送信障害(例えば、SR送信の回数が設定された最大数を超える)、
- 同期再設定時のRRCによる要求(例えば、ハンドオーバ)、
- RRC_INACTIVE状態からの遷移、
- SCell追加時のタイムアライメントの確立、
- 他のSIの要求、及び
- BFR。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために、(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)状態が満たされている。更に、ハンドオーバのためにRRCによって要求されると開始されるRA手順は、PRACHリソース#1でのRAプリアンブル送信につながる。この例に置いて、UL-SCHリソース#1とPRACHリソース#1とが時間領域で重複する場合、UEは、送信のためにPRACHリソース#1を選択することができる。その理由は、ハンドオーバの成功がBFR MAC CEを送信するよりも重要であり得るからである。
一実装形態において、UEは、BFR MAC CEの送信のために使用されるUL-SCHリソース#1を受信し、UL-SCHリソース#1での送信のためのBFR MAC CEを生成するために、(例えば、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされていない)状態が満たされている。更に、BFRによって開始されるRA手順は、PRACHリソース#1でのRAプリアンブル送信につながる。この例において、UL-SCHリソース#1とPRACHリソース#1とが時間領域で重複する場合、UEは、送信のためにPRACHリソース#1を選択することができる。別の実装形態において、BFR MAC CEを含むUL-SCHとPRACHリソースとの間の優先順位付けは、RAタイプ(例えば、競合フリーRA(CFRA)、CBRA、2ステップRA)に依存し得る。例えば、CFRAは、BFR MAC CEを用いてUL-SCHに優先順位を付けることができ、CBRAは、BFR MAC CEを用いてUL-SCHに優先順位を付けることができる。
1つの実装形態において、第1及び/又は第2のRAイベントは、以下のRAイベントである得る:SRが保留中のSRを持つSR設定のPUCCHリソースが存在しないとき優先順位LCHによってSRがトリガされるとき、RRC_CONNECTED中にULデータの到着によってRAがトリガされ、ここで、優先順位LCHは、特定の優先順位又は特定のマッピング制限(例えば、allowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、allowedServingCellsなど)、又はLCH毎に設定された他のパラメータであり得る。
一実装形態において、第1及び/又は第2のRAイベントは、以下のRAイベントであるうる:保留中のSRを持つ特定のSR設定のPUCCHリソースが存在しないとき、RRC_CONNECTEDの間のULデータ到着により、RAは、トリガされ、ここで、特定のSR設定は、特定のschedulingRequestId若しくはschedulingRequestResourceId、又はSR設定毎に設定されている他のパラメータ(例えば、周期性)を持つ設定であり得る。
一実装形態において、固有のMAC CEは、対応するUL-SCHリソースでの送信のためにMAC PDUに含まれ得るMAC CEであり得る(例えば、MAC CEのために設定されたインディケーションは、このMAC CEが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。また、固有のMAC CEタイプは、設定されたグラント確認のMAC CE、BFR MAC CE、パディングのためのBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、PHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのMAC CE、SPS/AUL確認のMAC CEなどである。
一実装形態において、固有のMAC CEは、固有のマッピング制限を用いて設定されたMAC CEであってよい。例えば、MAC CEに固有のマッピング制限が設定されているとき、固有のマッピング制限は、固有の特性を持つULリソースにMAC CEを制限することがある。例えば、特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表、設定されたグラント周期性、CGのCG/サブセットなどの1つ若しくは複数、又は任意の組合せによって決定されてよい。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
一実装形態において、MAC CEは、優先順位を用いて設定されてよく、例えばネットワークによって設定される、又は3GPP仕様で事前定義されてもよい。
〔ケース4:測定ギャップを有する時間領域におけるUL-SCHリソース重複〕
NR Rel-15において、UEは、例えばmeasGapConfigを介して、サービングセル上で、測定ギャップを有するように設定されてもよい。サービングセル上の測定ギャップの間、UEは、いくつかのDL(例えば、PDCCH監視、DL-SCH受信)及び/又はUL送信(例えば、HARQフィードバック、SR、CSI、SRS報告、UL-SCH送信)を実行しないことがあり、そのためUEは、この間に測定を実行する必要があり得る。
一実装形態において、測定は、ノンギャップアシストである、又はギャップアシストであるかどうかは、UEの能力、UEのアクティブBWP、及び現在の処理周波数に依存し得る:
- SSBベースの周波数間のために、測定ギャップ設定は、以下の場合に常に提供されてよい:
- UEがUE毎の測定ギャップのみをサポートする場合;及び/又は
- UEが周波数範囲(FR:Frequency Range)毎の測定ギャップをサポートし、任意のサービングセルの設定されたBWP周波数のいずれかが、測定対象の同じ周波数範囲内にある場合:
- SSBベースの周波数内測定のために、測定ギャップ設定は、以下の場合に常に提供されてよい:
- BWPが設定されたUEのいずれかが、初期DL BWPに関連付けられたSSBの周波数領域リソースを含まない場合、初期BWP以外である。
ノンギャップシナリオにおいて、UEは、測定ギャップなしにそのような測定を実行することができる。ギャップアシストシナリオにおいて、UEは、測定ギャップなしにそのような測定を実行することができないと仮定され得る。
しかしながら、例えば、BFR手順中に送信される必要があるBFR MAC CE(例えば、BFR手順がトリガされたとき)を含むMAC PDUの送信のためにUL-SCHが使用される場合、NRリリース16(Rel-16)からの例外的なケースは、存在し得る。したがって、UEは、いくつかの状態に基づいて、測定ギャップの間、UL-SCH送信を実行することも、実行しないこともある。
一実装形態において、測定ギャップ中に、UEは、以下の情報がMAC PDUに含まれている場合、UL-SCHリソースの送信を実行することができ、MAC PDUは、このUL-SCHで送信されることになる。特定の情報は、以下の1つ若しくは複数、又は任意の組み合わせに対応し得る:
- 特定のMAC CE
- 特定のLCH。
一実装形態において、測定ギャップ中に、UL-SCHは、以下の特性の1つ若しくは複数、又は任意の組合せを有する場合、UEはUL-SCHリソースの送信を実行することができる:
- UL-SCHリソースは、具体的なリソースタイプ、例えば、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどに属する;
- UL-SCHリソースは、BFR MAC CEの送信のためのものであり、例えば、UL-SCHリソースは、ネットワークがUEからBFR-SRを受信すると、ネットワークによってスケジュールされる;
- UL-SCHリソースは、特定のLCHの送信のためのものである;
- UL-SCHリソースは、特定のMAC CEの送信のためのものである;
- UL-SCHリソースは、特有のRNTIタイプ、DCI形式、MCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)、又はそれらの任意の組合せに関連付けられる;
- 対応するUL-SCHリソースをスケジュールするULグラントは、特定の検索空間でUEによって受信される;
- UL-SCHリソースは、設定されたULグラント(例えば、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなど)に属し、対応する設定されたULグラントのそれぞれのUL-SCHリソース送信間の周期性は、閾値より小さい。ここで、周期性及び閾値は、ネットワークによって設定されてもよく、又はUEによって予め設定されてもよい;
- UL-SCHリソースは、特有のRNTIタイプ、DCI形式、MCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)、時間領域の持続時間、又はそれらの任意の組合せに関連付けられる。
一実装形態において、固有のMAC CEは、対応するUL-SCHリソースでの送信のためにMAC PDUに含まれ得るMAC CEであり得る(例えば、MAC CEのために設定されたインディケーションは、このMAC CEが対応するUL-SCHリソースで送信され得ることを示す)。また、固有のMAC CEタイプは、設定されたグラント確認のMAC CE、BFR MAC CE、パディングのBSRを除くBSRのMAC CE、パディングに含まれるSL BSRを除くSL BSRのMAC CE、PHR MAC CE、推奨ビットレートクエリのMAC CE、パディングに含まれる(SL)BSRのMAC CE、SPS/AUL確認のMAC CEなどである。
一実装形態において、特定のMAC CEは、特定のマッピング制限を用いて設定されたMAC CEであってよい。例えば、MAC CEに設定されているとき、マッピングの制約は、MAC CEを特定の特性を持つUL リソースに制限することがある。例えば、特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)、設定されたグラント周期性、CG/CGサブセットなどの1つ若しくは複数の、又は任意の組合せによって決定され得る。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
1つの実装形態において、特定のMAC CEは、優先順位を用いて設定されてもよく、例えばネットワークによって設定された、又は3GPP仕様で事前定義され得る。
一実装形態において、特定のLCHは、特定の値より高い/より低い設定されたpriorityを持ってよい。
一実装形態において、特定のLCHは、例えばallowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、及びallowedServingCellsの1つ若しくは複数の、又は任意の組合せを有することができる。
一実装形態において、特定のLCHは、例えばLCHのために設定されたとき、LCHを特定の特徴を有するULリソースに制限するマッピング制限である、特定のマッピング制限を有することができる。例えば、特性は、リソースタイプ、BWPインデックス、MCS表(例えば、qam64LowSE又は他の低BLER MCS表)、設定されたグラント周期性、CG/CGサブセットなどの1つ若しくは複数の、又は任意の組合せによって決定され得る。リソースタイプは、動的ULグラント、設定されたグラントタイプ1/タイプ2、AULなどを含むことができる。
一実装形態において、測定ギャップを用いて設定されるUEの振舞いは、表3及び表4に基づくことができる。
〔BFR MAC CEの内容〕
一実装形態において、ビーム障害イベントが1つのセルで検出された場合。UEは、BFR MAC CEの送信に利用可能なUL-SCHリソースを受信すると、BFR MAC CEを生成し、報告することができる。
一実装形態において、BFR MAC CEを生成するための基準が満たされる場合にのみ、BFR MAC CEを生成することができる。基準は、BFR-SRがトリガされ、キャンセルされないことであってよい。
一実装形態において、BFD RSが単一のセルを検出するように設定され、このセルでビーム障害イベントが検出される場合、BFR MAC CEは、このセルの情報(例えば、障害セル情報)を含むことができる。
例えば、BFD RS#1がセル#1を検出するように設定され、セル#1でビーム障害イベントが検出された場合、BFR MAC CEは、セル#1の情報(例えば、障害セル情報)を含むことができる。
一実装形態において、BFD RSがCG(例えば、2つ以上のセルを含む)を検出するように設定され、このCGでビーム障害イベントが検出される場合、BFR MAC CEは、このCGの情報(例えば、障害CG情報)を含むことができる。
一実装形態において、1つのBFR MAC CEは、このCGに属する各々のセルの情報(例えば、障害セル情報)を含むことができる。
一実装形態において、1つのBFR MAC CEは、1つの特定のセルの情報を含むことができる。
特定のセルは、このCGに属する全てのセルインデックスの最大/最小のセルインデックスを有するセルであり得る。
代替として、複数のBFR MAC CEは、生成されてもよく、各BFR MAC CEは、このCGに属するセルの情報(例えば、NBI、障害セル情報など)を含んでもよい。
例えば、BFD RS#1がCG#1(セル#1及びセル#2を含む)を検出するように設定され、CG#1でビーム障害イベントが検出された場合、CG#1の情報(例えば、NBI、障害CG情報など)を含むBFR MAC CEを生成して報告することができる。
一実装形態において、セル#1及びセル#2の情報(例えば、障害セル情報など)を含むBFR MAC CEは、生成され、報告されることができる。
一実装形態において、セル#1(例えばCG#1に属する全てのセルインデックスのうちの最小のもの)のみの情報(例えば、障害セル情報など)を含むBFR MAC CEは、生成され、報告されることができる。
一実装形態において、セル#2(CG #1に属する全てのセルインデックスのうち最大のもの)のみの情報(例えば、障害セル情報など)を含むBFR MAC CEは、生成され、報告されることができる。
一実装形態において、2つのBFR MAC CEが生成され、報告され得る。2つのBFR MAC CEの内の1つは、セル#1の情報(例えば、障害セル情報など)を含み、他方は、セル#2の情報を含むことができる。
一実装形態において、ビーム障害イベントは、1つのセルで検出されてもよい。更に、このセルのために設定された1つのNBI RS(SSB/CSI-RS)のみが、新しいサービングビームとして選択されるべき基準(例えば、このNBI RS(SSB/CSI-RS)上のL1-RSRP測定値は、閾値よりも高い)を満たすことができる。BFR MAC CEは、このビーム(NBI RS)の情報を含むことができ、例えば、このビームに関連するSSB ID/CSI-RS IDである。
一実装形態において、ビーム障害イベントは、1つのセルで検出されてよい。更に、このセルのために設定された2つ以上のNBI RS(SSB/CSI-RS)は、新しいサービングビームとして選択されるべき基準(例えば、このNBI RS上のL1-RSRP測定値は、閾値よりも高い)を満たすことができる。BFR MAC CEは、新たなサービングビームとして選択される全ての候補サービングビーム(NBI RS)の情報を含むことができ、例えばこれらのビームに対応するSSB ID及び/又はCSI RS IDである。
一実装形態において、BFR MAC CEは、特定のビーム(CSI-RS/SSB)のみの情報を含むことができ、例えば、特定のビームのSSB ID/CSI-RS IDである。
一実装形態において、特定のビームは、候補の新しいサービングビームのリストに対応する1つのCSI-RS/SSBであってよい。
一実装形態において、このリストが1つ/複数のCSI-RSからなる場合、特定のビームは、候補の新しいサービングビームのリストからの1つ/複数のCSI-RSのうちの最大/最小のCSI-RS IDを有するCSI-RSであり得る。
一実装形態において、このリストが1つ/複数のSSBからなる場合、特定のビームは、候補の新しいサービングビームのリストからの1つ/複数のSSBのうちの最大/最小のSSB IDを有するSSBであってよい。
一実装形態において、特定のビームは、候補の新しいサービングビームのリストの、最も高いL1-RSRP測定結果を有するCSI-RS/SSBであってよい。
一実装形態において、ビーム障害イベントは、1つのセルで検出されてよい。更に、このセルのために設定されたNBI RS(SSB及び/又はCSI-RS)は、新しいサービングビームとして選択されるべき基準(例えば、このNBI RS上のL1-RSRP測定値が閾値よりも高い)を満たすことができない。BFR MAC CEは、ビーム障害イベントが検出されたサービングセルの情報を含むことができ、BFR MAC CEを介して、ビーム障害イベントが検出された対応するセル上に新しいサービングビームが見つからないことを通知する。
一実装形態において、BFR MAC CE上の特定のインデックスを使用し、ビーム障害イベントが検出されたサービングセル上に新しいサービングビームが見つからないことを表すことができる。
一実装形態において、ビーム障害イベントは、複数のセルのグループで検出され得る。更に、このグループのために設定されたNBI-RS(SSB/CSI-RS)は、新しいサービングビームとして選択されるべき基準(例えば、このNBI RS上のL1-RSRP測定値は、閾値よりも高い)を満たすことができる。BFR MAC CEは、このセルグループに属する1つのセルの情報と、このセルグループに対応するNBI-RS(SSB/CSI-RS)とを報告するだけでよい。
一実装形態において、BFR MAC CEは、特定のLCIDによって識別され得る。一実装形態において、BFR MAC CEは、ビットマップを含むことができ、各ビットは、対応するSCell/SpCellについてビーム障害イベントが検出されたかどうかを示すために、SCell/SpCellにマッピングされ得る。
一実装形態において、BFR MAC CEは、ビットマップを含むことができ、各ビットは、複数のセルのグループにマッピングされ、対応するグループについてビーム障害イベントが検出されたかどうかを提示することができる。
一実装形態において、BFR MAC CEは、ゼロビットの固定サイズを有することができる。つまり、特定のMACサブヘッダのみがBFR MAC CEとして表される。
一実装形態において、障害セル情報、NBI、及び/又はNBI RSは、BFR MAC CEのMACサブヘッダ内のフィールドによって示されてよい。
一実装形態において、CCは、PCell、PSCell、及び/又はSCellであってよい。
一実装形態において、SpCellは、PCell及びPSCellを含むことができる。
一実装形態において、ULリソースは、PRACHリソース、PUCCHリソース、及び/又はPUSCHリソースであり得る。ULリソースは、動的グラント(例えば、PDCCHを介して)によってスケジュールされ、及び/又はRRCによって設定されてもよい(例えば、タイプ1/タイプ2の設定されたULグラント、又はRRC設定で事前設定された)。(SCellの)ビーム障害イベントが検出されるとき、UEは、(SCellの)BFR手順をトリガすることができる。
一実装形態において、上述したBFR手順を使用し、SpCell又はSCellのビーム障害を回復することができる。
一実装形態において、RACHベースのBFR手順は、CFRA手順及び/又はCBRA手順に基づいて実行され得る。RACHベースのBFR手順は、対応するRA手順が開始されたときにトリガされる。RACHベースのBFR手順は、対応するRA手順が進行中であるとき、進行中である。RACHベースのBFR手順は、対応するRA手順が停止されたとき、停止される。RACHベースのBFR手順は、対応するRA手順が完了したとき、完了する。
一実装形態において、BFR手順は、BFR-SRに基づいて実行され得る。BFR手順は、対応するBFR-SRがトリガされたときに開始される。BFR手順は、対応するBFR-SRが保留中であるとき、進行中である。BFR手順は、対応するBFR-SRがキャンセルされたとき、停止される。
一実装形態において、NBI RSは、SSBであってもよいし、ネットワークによって設定されたCSI-RSであってもよい。
一実装形態において、MACエンティティは、UEに対応してよい。
一実装形態において、本開示で言及したBFR手順のBFRQ処理(例えば、図1に示すアクション1A)におけるBFR-SR送信は、PRACH送信に置き換えることができる。例えば、BFRQの第1のステップに置いて、UEは、BFR報告のためのULリソースを要求するためにPRACH送信(例えば、送信プリアンブル)を実行することができる。
一実装形態において、BFR手順のBFRQ処理(例えば、図1に示すアクション2A)におけるBFR報告MAC CEの送信は、UCIを送信することによって置き換えることができる。例えば、BFR関連情報(例えば、(障害)CC(又はセル)情報(例えば、セルインデックス)の場合)、(障害)セルのセット/グループ(例えば、セット/グループはネットワークによって事前設定されてもよい)、(障害)TRP情報、(例えば、RSRP、SINRなどの)対応する(障害)CCの測定結果、(障害)セルのセット/グループ、TRP、候補ビーム情報(又は新しいビーム情報)、例えば、NBI RSの測定に基づいた1つ又は複数の適格ビーム、(例えば、(障害)CCの閾値よりも高いRSRPを有する新しいビームがない場合、セルのセット/グループ、TRPなどの)新しいビーム情報は、UCIに含まれてよい。
一実装形態において、UEは、BFR報告(MAC CE)を送信するために特定のULリソースのみを使用することができる。特定のULリソースは、特定のULグラントによって提供され得る。例えば、特定のULグラントは、このULグラントがBFR報告(MAC CE)送信のために使用されるというインディケーションを含むことができる。特定のULグラントは、特定のサイズであってよい。
例えば、固有のULグラントは、BFR報告(BFR報告のサブヘッダを含む)と同じ大きさを有することができる。ULグラントのスケジュール(例えば、PDCCH)は、特定のタイミングで、例えば、BFR-SR送信後の特定のタイミングで、又は特定のウィンドウ内で、又は特定のタイマが実行されているときに送信され得る(特定のタイマは、BFR-SRが送信されるときに開始され得る)。
例えば、特定のタイミングは、BFR-SRをトリガした後、又はBFR-SRをシグナリングした後に受信された第1のULグラントであってよい。特定のULリソースは、例えば、特定のPUSCHの持続時間を有することができ、特定のULリソースのPUSCHの持続時間は、閾値よりも低い。特定のULリソースは、特定のセルにマッピングされてよい。
一実装形態において、特定のULリソースは、BFR報告のために暗黙的に又は明示的に示され得る。特定のULリソースは、特定のULグラントを介してスケジュールされてよく、特定のULグラントは、ULリソースがBFRのためのものであるという情報を示してよい。
一実装形態において、ULグラントは、特定のRNTIでスクランブルされたDCIによってスケジュールされ得る。ULグラントは、特定のDCI形式を用いてDCIによってスケジュールされ得る。ULグラントは、特定の情報を示すために、特定のフィールドを有するDCIによってスケジュールされ得る。
一実装形態において、特定のULリソースは、例えばallowedSCS-List、maxPUSCH-Duration、configuredGrantType1Allowed、及び/又はallowedServingCellについて、(BFR報告のための)以下の状態の1つ若しくは複数の、又は任意の組合せに基づいて、いくつかの特定のルールを満たすことができる。ULリソースが特定のルールを満たす場合、UEは、BFR報告を生成し、ULリソースにBFR報告を含めることができる。ULリソースが特定のルールの内の1つを満たさない場合、UEは、BFR報告を生成することができない。特定のルールは、BFR-SR又はBFR設定の設定で設定されてよい。
一実装形態において、特定のULリソースは、特定のUL設定されたグラント設定(例えば、設定ID、又はtype1/type2)に関連付けられ得る。例えば、特定のUL設定されたグラント設定は、BFR報告送信のために設定されることができる。利用可能なULリソースが、特定の設定されたグラント設定にマップされた設定されたグラント設定である場合、UEは、BFR報告を生成し、ULリソースにBFR報告を含めることができる。gNBは、RRC又はDCI信号を介して、設定されたグラント設定が特定の設定されたグラント設定であることを示してよい。
一実装形態において、MACエンティティ又はUEは、0、1つ又は複数のBFR-SR設定を用いて設定されてよい。BFR-SR設定は、異なるBWP及びセルにわたるSRのためのPUCCHリソースのセットを含み得る。
一実装形態において、リソースの重複は、部分的に重複した、及び/又は完全に重複したことを意味してよい。
図4は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法400のフローチャートを示す。アクション402、404、406、408、及び410は、図4において独立したブロックとして表される別々のアクションとして描画されるが、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存するものとして解釈されるべきではない。図4においてアクションが実行される順序は限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替の方法を実施するために任意の順序で組み合わされてもよい。更に、アクション402、404、406、408、及び410のうちの1つ又は複数は、本実施形態のいくつかにおいて省略されてよい。
アクション402において、UEは、SpCell上でビーム障害イベントを検出することができる。例えば、UEのPHY層は、BFD RSに従ってSpCellへの無線リンク品質を測定し、無線リンク品質が所定時間内に閾値より低い場合、UEのMACエンティティに(SpCellに対する)ビーム障害インスタンスインディケーションを提供することができる。ビーム障害イベントは、(連続した)検出されたビーム障害インスタンスインディケーションの数が設定された最高数(例えば、beamFailureInstanceMaxCount)を超えるとき、SpCell上で検出され得る。一実装形態において、カウンタは、SpCellに使用されてよく、SpCell上のビーム障害インスタンスインディケーションの数をカウントする(例えば、BFI_counter)。カウンタは、UEのMACエンティティがUEのPHY層から(SpCellのための)ビーム障害インスタンスインディケーションを受信するときはいつでも、1だけインクリメントされ得る。
アクション402において(SpCell上の)ビーム障害イベントを検出することに応答して、UEは、アクション404、406、408、及び410の内の1つ又は複数を含む処理を実行することができる。
図4に示すように、アクション404において、UEは、プリアンブルをSpCellに送信することができる。プリアンブルは、2ステップRA手順又は4ステップRA手順において使用されるRAプリアンブルであってよい。例えば、2ステップRA手順において、メッセージは、メッセージA(msgA)(例えば、RAプリアンブル及びPUSCHペイロードを含む)及びメッセージB(msgB)(例えば、RAR)として識別され得る。したがって、2ステップRA手順が適用される場合、SpCellに送信されるプリアンブルは、msgAに含まれ得る。一方で、4ステップRA手順において、メッセージは、メッセージ1(msg1)(例えば、RAプリアンブル)、メッセージ2(msg2)(例えば、RAR)、メッセージ3(msg3)(例えば、RRC接続要求)、メッセージ4(msg4)(例えば、RRC競合セットアップ/解決メッセージ)として識別される。この場合において、SpCellに送信されるプリアンブルは、msg1に含まれることができる。
アクション406において、UEは、SpCellからRARメッセージを受信することができる。アクション404において送信されたプリアンブルの応答として、RARメッセージは、適用されるRA手順のタイプ(例えば、2ステップRA手順又は4ステップRA手順)に応じて、msgB又はmsg2に含まれてよい。UEは、プリアンブル送信の終了を含むサブフレームから始まるRARウィンドウでRARメッセージを監視できる。
アクション408において、UEは、第1のULリソースがRARメッセージによって示されるかどうかに従って、第1のULリソースがBFR報告の送信に適しているかどうかを決定することができる。決定の詳細は、図5を参照して説明される。
アクション410において、UEは、第1のULリソースがBFR報告の送信に適していると決定した後、第1のULリソース上でBFR報告を送信することができる。一実装形態において、第1のULリソースがBFR報告の送信に適したULリソースと見なされるときのみ、UEは、BFR報告を送信するために第1のULリソースを使用することができる。
図5は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法500のフローチャートを示す。方法500は、個々のUEによって、又は本開示で説明される方法/実装形態と組み合わせて実行され得る。アクション502、504、506、及び508は図5において独立したブロックとして表される別々のアクションとして描写されるが、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存するものとして解釈されるべきではない。図5においてアクションが実行される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替の方法を実装するために任意の順序で組み合わされてよい。更に、アクション502、504、506、及び508の内の1つ又は複数は、本実装形態のいくつかにおいて省略されてよい。
アクション502において、UEは、(例えば、第1のULリソースがRARメッセージに含まれるULグラントによって示されるかどうかを検査することによって)第1のULリソースがRARメッセージによって示されるかどうかを決定することができる。
アクション504において、アクション502の結果が、はい(Yes)である場合(例えば、第1のULリソースがRARメッセージ内のULグラントによって示されるとき)、UEは、第1のULリソースがBFR報告の送信に積雪であると決定することができる。
アクション506において、アクション502の結果がいいえ(No)である場合(例えば、第1のULリソースがRARメッセージによって示されていないとき)、UEは、第1のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定することができる。
アクション508において、UEは、第1のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定した後、第1のULリソース上でBFR報告を送信することを無効化/禁止され得る。
図6は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法600のフローチャートを示す。方法600は、独立したUEによって、又は本開示で説明される方法/実装形態と組み合わせて実行され得る。アクション602、604、606、及び608は、図6において独立したブロックとして表される別々のアクションとして描写されるが、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存するものとして解釈されるべきではない。図6におけるアクションは、実行される順序は限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替の方法を実施するために任意の順序で組み合わされてよい。更に、アクション602、604、606、及び608の内の1つ又は複数は、本実施形態のいくつかにおいて省略されてよい。
アクション602において、UEは、プリアンブル(例えば、RAプリアンブル)が送信された後、タイマを開始することができる。タイマは、プリアンブルのためのRARメッセージを監視するためのRARウィンドウの長さを決定するために使用され得る。例えば、UEは、プリアンブル送信の終了を含むサブフレームでタイマを開始することができる。UEは、タイマが終了する前にRARメッセージを受信しない場合、UEは、RARメッセージの受信に失敗したと決定してよい。
アクション604において、UEは、タイマが実行していないとき、第2のULリソースを示すULグラントを受信することができる。例えば、ULグラントは、RARメッセージのRARウィンドウの前後に受け取ることができる。この場合において、UEは、第2のULリソースを示すULグラントがRARメッセージによって提供されないことを識別することができる。
アクション606において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定することができる。
アクション608において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定した後、第2のULリソース上でBFR報告を送信することを無効化/禁止され得る。
図7は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法700のフローチャートを示す。方法700は、UEによって独立して、又は本開示で説明される方法/実装形態と組み合わせて実行され得る。アクション702、704、及び706は、図7において独立したブロックとして表される別々のアクションとして描写されるが、これらの別々に描写されたアクションは、必ずしも順序に依存するものとして解釈されるべきではない。図7においてアクションが実行される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替の方法を実行するために任意の順序で組み合わされてもよい。更に、アクション702、704、及び706の内の1つ又は複数は、本実装形態のいくつかにおいて省略され得る。
本実装形態において、UEは、ULリソースをスケジュールするセルに基づいて、ULリソースがBFR報告送信に適切であるかどうかを決定することができる。例えば、SCellによってスケジューリングされるULリソースは、BFR報告送信に適切でないULリソースと考えられることがある。
図7に示すように、アクション702において、UEは、SCell上でスケジュールされた第2のULリソースを示すULグラントを受信することができる。
アクション704において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定することができる。
アクション706において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定した後、第2のULリソース上でBFR報告を送信することを無効化/禁止され得る。
図8は、本開示の実装形態による、UL送信優先順位付けのための方法800のフローチャートを示す。方法800は、UEによって独立して、又は本開示で説明される方法/実装形態と組み合わせて実行され得る。アクション802、804、及び806は、図8では独立したブロックとして表現される独立したアクションとして描かれているが、これらの別々に描かれたアクションは、必ずしも順序に依存すると解釈されるべきではない。図8においてアクションが実行される順序は、限定として解釈されることを意図しておらず、説明されたブロックの任意の数は、方法又は代替方法を実装するために任意の順序で組み合わされてよい。更に、本実装形態のいくつかにおいて、アクション802、804、及び806の内の1つ以上は、省略されてよい。
本実装形態において、UEは、ULリソースを示す/スケジューリングするDCIのDCI形式に基づいて、及び/又はULリソースがDCIによって示されるかどうかに基づいて、ULリソースがBFR報告送信に適切であるかどうかを決定することができる。例えば、DCI形式0_0又はDCI形式0_1のDCIで示されるULリソースは、BFR報告送信に適切でないULリソースと見なされることがある。
図8に示すように、アクション802において、UEは、第2のULリソースを示すULグラントをDCIで受信することができる。一実装形態において、DCIは、DCI形式0_0、DCI形式0_1、又はDCI形式0_2を持つことができる。
第2のULリソースは、DCI内のULグラントによって示されるが、RARメッセージ内のULグラントによって示されないから、UEは、アクション804において、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定することができる。
アクション806において、UEは、第2のULリソースがBFR報告の送信に適切でないと決定した後、第2のULリソース上でBFR報告を送信することを無効化/禁止され得る。
一実装形態において、BFR報告は、第1のビットと少なくとも1つの第2のビットとを含むビットマップを含むことができる。第1のビットは、ビーム障害イベントがSpCell上で検出されたかどうかを示すことができ、少なくとも1つの第2のビットのそれぞれは、ビーム障害イベントが対応するSCell上で検出されたかどうかを示すことができる。
例えば、BFR報告は、SpCell(SP)フィールドといくつかのCiフィールド(例えば、C1からC7)が含んでよい。SPフィールドは、ビーム障害イベントがSpCell上で検出されたかどうかを示すための第1のビットによって表され得る。例えば、第1のビットは、ビーム障害イベントがSpCell上で検出されることを示すために「1」にセットされ、ビーム障害イベントがSpCell上で検出されないことを示すために「0」にセットされ得る。それぞれのCiフィールドは、対応するSCell#i上でビーム障害イベントが検出されるか否かを示すために、第2のビットによって表されてもよい。例えば、C1フィールドの第2のビットは、対応するSCell#1上でビーム障害イベントが検出されたことを示すために「1」にセットされ、SCell#1上でビーム障害イベントが検出されなかったことを示すために「0」にセットされ、C2フィールドの第2のビットは、対応するSCell#2上でビーム障害イベントが検出されたことを示すために「1」にセットされ、SCell#2上でビーム障害イベントが検出されなかったことを示すために「0」にセットされ、以下同様にセットされる。
BFR報告に含まれる第1のビット及び第2のビットは、ビットマップを形成することができる。例えば、[C7、C6、C5、C4、C3、C2、C1、SP]フィールドの1番目と2番目のビットがそれぞれ[0、0、0、1、0、1]にセットされる場合、UEは、SpCell(SPフィールドに対応)、SCell#2(C2フィールドに対応)、SCell#4(C4フィールドに対応)でビーム障害が発生し(例えば、ビーム障害イベントが検出され)、残りのCiフィールドに対応するSCell(存在する場合)でビーム障害イベントが検出されないことを知ることができる。
ビットマップを用いて、UEは、単一のBFR報告を使用して、SpCell及びSCell上のビーム障害検出を示すことができる。例えば、UEは、SpCell及びSCell上でビーム障害イベントが検出された場合、第1ビット(SpCellに対応する)及び第2ビット(SCellに対応する)を同一値(例えば「1」)にセットすることができる。
図9は、本開示の様々な態様による、無線通信のためのノードを示すブロック図である。図9に示すように、ノード900は、トランシーバ906と、プロセッサ908と、メモリ902と、一つ以上のプレゼンテーション部品904と、少なくとも一つのアンテナ910とを含むことができる。ノード900はまた、RFスペクトル帯域モジュールと、BS通信モジュールと、ネットワーク通信モジュールと、システム通信管理モジュールと、入出力(I/O)ポートと、I/O部品と、電源(図9には明示的に示されていない)とを含むことができる。これらの部品の各々は、一つ以上のバス924を介して、直接的又は間接的に互いに通信することができる。一実装形態において、ノード900が例えば、図1から図8を参照して本明細書で説明される様々な機能を実行するUE又はBSであり得る。
送信機916(例えば送信/送信回路)及び受信機918(例えば受信/受信回路)を有するトランシーバ906は、時間及び/又は周波数リソース分割情報を送信及び/又は受信するように構成され得る。いくつかの実装形態において、トランシーバ906が使用可能、使用不可能又は柔軟に使用可能なサブフレーム及びスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない、異なる種類のサブフレーム及びスロットで送信するように構成してもよい。トランシーバ906は、データ及び制御チャンネルを受信するように構成され得る。
ノード900は、様々なコンピュータ読み取り可能媒体を含んでもよい。コンピュータ読み取り可能媒体は、ノード900によってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得、揮発性及び不揮発性媒体、リムーバブル及び非リムーバブル媒体の両方を含む。限定ではなく、例として、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体及び通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法又は技術で実装される、揮発性及び不揮発性、リムーバブル及び非リムーバブル媒体の両方を含む。
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置を含む。コンピュータ記憶媒体は、伝播データ信号を含まない。通信媒体は、典型的にはコンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータを、搬送波又は他のトランスポート機構などの変調データ信号で具現化し、任意の情報配信媒体を含む。「変調されたデータ信号」という単語は、その特性のうちの一つ以上が信号内に符号化されるように設定又は変更された信号を意味する。限定ではなく、例として、通信媒体は、有線ネットワーク又は直接有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体と、を含む。上記のいずれかの組合せも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
メモリ902は、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含んでもよい。メモリ902は、取り外し可能、取り外し不能、又はそれらの組み合わせであってもよい。例としてのメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどが含まれる。図9に示すように、メモリ902は、実行されるとき、プロセッサ908に、例えば図1から図8を参照して、本明細書に記載する様々な機能を実行させるように構成された、コンピュータ読み取り可能なコンピュータ実行可能命令914(例えば、ソフトウェアコード)を記憶することができる。あるいは、命令914は、プロセッサ908によって直接的に実行可能ではなく、本明細書に記載する様々な機能を実行するためにノード900(例えばコンパイルされ実行されるとき)を引き起こすように設定されてもよい。
プロセッサ908(例えば処理回路を有する)は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含んでもよい。プロセッサ908は、メモリを含んでもよい。プロセッサ908は、メモリ902から受信したデータ912及び命令914、並びにトランシーバ906、ベースバンド通信モジュール、及び/又はネットワーク通信モジュールを介した情報を処理することができる。プロセッサ908はまた、コアネットワークへの送信のために、アンテナ910を介してネットワーク通信モジュールに送信するためにトランシーバ906に送信される情報を処理することができる。
一つ以上のプレゼンテーション部品904は、人又は他のデバイスにデータインディケーションを提示する。プレゼンテーション部品904の例は、表示デバイス、スピーカー、印刷部品、振動部品などを含んでもよい。
上記の説明から、様々な技術が、これらの概念の範囲から逸脱することなく、本出願で説明される概念を実行するために使用され得ることが明らかである。さらに、概念は特定の実装形態を特に参照して説明されてきたが、当業者はそれらの概念の範囲から逸脱することなく、形態及び詳細において変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、説明された実装形態は、すべての点において、例示的なものであり、限定的なものではないと考えられるべきである。また、本出願は、上述の特定の実装形態に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、及び置換が可能であることを理解されたい。