JP2022542086A

JP2022542086A - 一体型昇降および枢動装置

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Publication number: JP2022542086A
Application number: JP2022504495A
Authority: JP
Inventors: マイケル・ヴァルパティック; マイケル・グロスゼック
Original assignee: サルエアーエルエルシー
Priority date: 2019-07-23
Filing date: 2019-07-23
Publication date: 2022-09-29
Also published as: CN114126977A; US20220315294A1; WO2021015742A1; EP4003864B1; US11667442B2; EP4003864A4; CN114126977B; EP4003864A1

Abstract

封止板およびタンク本体を有するタンクと、タンクのタンク本体から封止板を分離するための昇降機構とが提供される。昇降機構は、封止板を通って延びてタンク本体のフランジに挿入されるピンと、封止板に連結され、且つ、封止板に挿入されるのに応答してピンに選択的に接触して押圧力を加えるねじ山付き装置とを備える。【選択図】図１３Ｂ

Description

本開示は、概して、分離器タンクに関し、特に、分離器タンクを封止する封止板を取り外すための昇降機構を有する分離器タンクに関する。

分離タンクは、潤滑流体を圧縮機流体から取り除くことを可能にするために、圧縮機設備にしばしば使用される。例えば、分離タンクは、空気圧縮機設備の中で空気流から潤滑油を分離するために使用されることがある。そのような分離器タンクは、多くの場合、高い圧縮機流体圧に耐えるように設計され、また、多くの場合、必要な圧力に耐えるために厚い側壁を備えて構築される。圧縮機流体からの潤滑流体の分離は、しばしば、取り外し可能な凝集分離器要素によって実現されるが、分離器要素は定期的な交換を必要とすることがある。よって、タンクの内部にアクセスするためにタンク封止板の取り外しが定期的に必要とされることがある。

タンク封止板の取り外しを支援するために、関連技術の分離器タンクは昇降装置を含むことがあり、昇降装置は、封止板をタンクから持ち上げるためのてこを提供し、かつタンクの内部にアクセスできるように封止板が邪魔にならないところに回転または枢動することを可能にするために、タンクの外側側壁に取り付けられ、外側に突き出している。例えば、油圧式のジャックボルトを備えた外部支持フレームが、タンクの側壁の外側に溶接されることがある。封止板を取り外すために、ジャックボルトは、タンクの内部にアクセスする際に邪魔にならないところに封止板が枢動できるように封止板をタンクから持ち上げるために、関節式であることがある。

そのようにしてタンクの側部に取り付けられた昇降機構では、タンクの占有面積が増し、タンク設備の周囲により多くの空き空間を必要とする。よって、外部の昇降構造を備える関連技術のタンクは、昇降機構のためだけに必要とされる追加的な空間が設けられなければならず、その結果、単にタンクを開けられるようにするために空間が浪費される。外部の昇降構造が必要でなければ、同様の大きさのタンクのこの間隔の要件が解消されるか、または同じ空間内により大きいタンクが配置されることが可能となる。

本願の態様は、タンクのタンク本体から封止板を分離するための昇降機構を含み得る。昇降機構は、封止板を通って延びてタンク本体のフランジに挿入されるピンと、封止板に連結され、且つ、封止板に挿入されるのに応答してピンに選択的に接触して押圧力を加えるねじ山付き装置と、を含み得る。

本願の追加的な態様は、封止板から上向きに延びる基部フランジをさらに備える昇降機構を含み得、ねじ山付き装置が基部フランジと係合し、ピンが、封止板を完全に通って延び、少なくとも部分的に基部フランジ内に延びる。

本願のさらなる態様は、基部フランジが、ねじ山付き装置と係合してねじ山付き装置の回転をねじ山付き装置の垂直方向の動きに変換するねじ山付き表面を含むことをさらに含む昇降機構を含み得、ねじ山付き装置の垂直方向の動きが、基部フランジ内へのねじ山付き装置の挿入を選択的に増加および減少させる。

本願の追加的な態様は、ねじ山付き装置が、ねじ山付き装置の回転を容易にするために工具と係合するように構成されたツールヘッドを有することをさらに含む昇降機構も含み得る。

本願のさらなる態様は、基部フランジの高さよりも短い長さを有し、基部フランジに挿入されたときに基部フランジに接触しないピン、を有する昇降機構も含み得る。

本願の追加的な態様は、ピンが、タンク本体の中心線からの外側直径より小さい、タンク本体の中心線からの直径のところに配置される、昇降機構も含み得る。

本願のさらなる態様は、円筒形状を有し、ピンに対して封止板が回転するための枢動点を提供するピン、を有する昇降機構をさらに含み得る。

本願の追加的な態様は、ボルトフランジを有するタンク本体と、タンク本体に連結されて、タンク本体をボルトフランジに隣接して選択的に封止する封止板と、タンク本体のボルトフランジに挿入され、封止板を通って延びるピンと、ねじ山付き装置であって、封止板に連結され、ねじ山付き装置が封止板に挿入されるのに応答してピンに選択的に接触して押圧力を加える、ねじ山付き装置と、を有するタンクも含み得る。

本願のさらなる態様は、封止板から上向きに延びる基部フランジを含む封止板を有するタンクを含み得、ねじ山付き装置が基部フランジと係合し、ピンが、封止板を完全に通って延び、少なくとも部分的に基部フランジ内に延びる。

本願の追加的な態様は、ねじ山付き装置と係合してねじ山付き装置の回転をねじ山付き装置の垂直方向の動きに変換するねじ山付き表面を含む基部フランジを有するタンクも含み得、ねじ山付き装置の垂直方向の動きが、基部フランジ内へのねじ山付き装置の挿入を選択的に増加および減少させる。

本願のさらなる態様は、ねじ山付き装置の回転を容易にするために工具と係合するように構成されたツールヘッドを含むねじ山付き装置を有するタンクを含み得る。

本願の追加的な態様は、基部フランジの高さよりも短い長さを有し、基部フランジに挿入されたときに基部フランジに接触しないピン、を有するタンクも含み得る。

本願のさらなる態様は、タンク本体の中心線からの外側直径より小さい、タンク本体の中心線からの直径のところに配置されたピンも含み得る。

本願の追加的な態様は、円筒形状を有し、ピンに対して封止板が回転するための枢動点を提供するピン、を有するタンクを含み得る。

本願のさらなる態様は、タンクのタンク本体から封止板を分離するための昇降機構を含み得る。昇降機構は、封止板を通って延びてタンク本体のフランジに挿入されるピンと、ねじ付き手段であって、封止板に連結され、ねじ付き手段が封止板に挿入されるのに応答してピンに選択的に接触して押圧力を加える、ねじ付き手段と、を含み得る。

本開示の様々な特徴を実現する全般的なアーキテクチャについて、次いで図面を参照して説明する。図面および関連する説明は、本開示の例示的な実装形態を説明するために提供され、本開示の範囲を制限するためではない。図面を通じて、参照符号は、参照される要素間の対応関係を示すために再利用される。

本願の例示的な実装形態による分離器タンクを全体的に示す分解斜視図である。図１の例示的な実装形態による分離器タンクの第１の例示的な実装形態を示す斜視図である。図１の例示的な実装形態による分離器タンクを示す側面図である。図３の平面ＩＶ－ＩＶ’に沿って取られた分離器タンクの断面図である。図１の例示的な実装形態による分離器タンクを示す別の側面図である。図１の例示的な実装形態による分離器タンクを示す後面図である。図６の平面ＶＩＩ－ＶＩＦに沿って取られた分離器タンクの断面図である。図１の例示的な実装形態による分離器タンクを示す正面図である。図８の平面ＩＸ－ＩＸ’に沿って取られた分離器タンクの上面図である。図８の平面Ｘ－Ｘ’に沿って取られた分離器タンクの断面図である。図１０の平面ＸＩ－ＸＦに沿って取られた分離器タンクの断面図である。図１の例示的な実装形態による分離器タンクを示す底面図である。本願の例示的な実装形態による昇降機構の拡大断面図である。本願の例示的な実装形態による昇降機構の拡大断面図である。本願の別の例示的な実装形態による昇降機構の拡大断面図である。本願の別の例示的な実装形態による昇降機構の拡大断面図である。

以下の詳細な説明は、本願の図および例示的な実装形態のさらなる詳細を提供する。図の間の重複する要素の参照符号および説明は分かりやすさのために省略される。説明を通じて使用される用語は、例として提供され、制限的であることは意図されない。例えば、用語「自動的な」の使用は、本願の実装形態を実施する当業者の求める実装に応じて、実装の特定の態様に対する完全に自動的な、またはユーザもしくは作業者による制御を要する半自動的な実装形態を伴い得る。さらに、「第１の」、「第２の」、「第３の」等の順序に関する用語は、説明および特許請求の範囲において単に標識の目的で使用されることがあり、記載される動作または項目が記載される順序で発生することを指すことに制限されるべきではない。動作または項目は、本願の範囲から逸脱することなく、異なる順序に順序付けられてよく、または並列もしくは動的に行われてもよい。

図１～１２は、本願の例示的な実装形態による分離器タンク１００の様々な図を示す。具体的には、図１および図２は、本願の例示的な実装形態による分離器タンク１００を全体的に描いた斜視図（それぞれ分解図と非分解図）である。さらに、図３および図５は、分離器タンク１００の別々の側面図であり、図６および図８は、後面図および正面図である。また、図９および図１２は、分離器タンク１００の上面図および底面図である。さらに、図４、図７、図１０および図１１は、それぞれ平面ＩＶ－ＩＶ’、ＶＩＩ－ＶＩＦ、Ｘ－Ｘ’およびＸＩ－ＸＦに沿って取られた分離器タンク１００のそれぞれ異なる断面図である。

図示されるように、分離器タンク１００は、内部容積２４を囲むタンク本体１と、内部容積２４を封止するためにタンク本体１の上部に取り付けられる封止板２とを含む。封止板２は、複数の保持ボルト１４によってタンク本体１に固定される。各保持ボルトは、ワッシャーを通して螺合され、封止板２に挿入されて、フランジ、例えばタンク本体の上端に位置するボルトフランジ３、に係合する。

保持ボルト１４は、ねじ切りボルト、リベットボルト、または当業者に明らかであり得る任意の他の保持ボルト構造であってよい。さらに、保持ボルトは、六角型頭部、八角型頭部、五角型頭部、三角型頭部、星型頭部、または当業者に明らかであり得る任意の他の頭部を有してよい。また、保持ボルト１４は、フィリップス型頭部、平坦型頭部、アレン型頭部、星型頭部、または当業者に明らかであり得る任意の他の頭部を有するねじであってもよい。さらに、保持ボルトは、頭部を有さなくてもよく、代わりに、封止板２をタンク本体１に固定するためのナット、または当業者に明らかであり得る任意の他の保持構造を受けてもよい。

タンク本体１は、複数の入口および出口ポートまたはパイプを設けられてよい。例えば、タンク入口パイプ６がタンク本体１を通って、タンク本体１の内部容積２４と圧縮流体システム（図示せず）との間の流体連通を可能にしてよい。タンク入口パイプ６は、圧縮空気システムによるタンク入口パイプ６への接続を可能にする取り付け具１３を含んでよい。

また、給油管７が、同じくタンク本体１を通って、タンク本体の内部容積２４への油の挿入または油の取り出しを可能にしてもよい。タンク本体１は、内部容積２４の中に位置する油吸入管５を通る流れを制御するサーモスタット・バランシング弁９を含んでもよい。タンク本体１は、圧縮流体システムに入る油の流れを制御するためにサーモスタット・バランシング弁９を通じて圧縮流体システムに接続されてよい。

タンク本体１は、１つまたは複数のパイプ継手（例えばパイプ継手１７、パイプ継手１８、パイプ継手２２、およびパイプ継手２３）を含んでもよい。これらのパイプ継手１７、１８、２２、および２３は、空気、油、または分離器タンク１００の動作または使用に関わり得る任意の他の作動流体の注入または取り出しを可能にし得る。例えば、継手２２は、タンク本体１の内部値２４から油を排出するために使用されてよい。さらに、継手２３は、油面が上がり過ぎて、タンク本体１の内部容積２４内に位置するフィルタまたは分離器要素４に接触するのを防ぐために、オーバーフロー継手を使用してよい。

タンク本体１の外部は、外部機器、工具、標識８、または測定装置が、タンク本体１を貫通することなく分離器タンク１００に装着されるのを可能にするために、１つまたは複数の装着クリップ１０、１２を含んでもよい。

タンク本体１は、タンク支持構造１１の上に置かれてよい。例えば、タンク支持構造１１は、タンクの下方に位置する金属製の脚または支柱であってよい。タンク支持構造１１は、分離器タンク１００の下方に間隙を提供することができる。また、タンク支持構造１１は、分離器タンク１００を施設の床に固定するための構造を提供してもよい。例えば、タンク本体が傾くまたは揺れるのを防止するために、ボルト、ねじ、リベットまたは他の留め付け機構が、タンク支持構造１１を通して施設の床に打ち込まれてよい。

上述したように、分離器タンク１００は、圧縮機設備内で潤滑流体（例えば油）を圧縮流体（例えば空気）から分離するために使用され得る。これは、タンク本体１の内部容積２４の中に位置するフィルタまたは分離器要素４を使用して行われ得る。例えば、混合流体（例えば油および空気）が、油を止めるためにタンク入口パイプ６および分離器要素４を通って分離器タンク１００に入り、油をパイプの底部にたまらせ、一方で、空気が分離器要素４を通過して分離器要素４の内部容積２５に入るようにする。

時間と共に、分離器要素４は詰まるまたは汚れて、分離器要素４の清掃、修理、または交換が必要となり得る。タンク本体１の内部容積にアクセスするには、封止板２がタンク本体１から取り外されなければならない。これは、まず封止板２からすべての保持ボルト１４を取り外すことによって行われ得る。保持ボルト１４が取り外されると、封止板２をタンク本体１から持ち上げることができる。

しかし、封止板２は、人によって手動でタンク本体から持ち上げるには重すぎることがあり、または分離器タンクの動作の間に強い封止が生じていることがある。したがって、本願の例示的な実装形態は、タンク本体１から封止板２を持ち上げるのを支援するための昇降機構３００を提供する。昇降機構は、フランジ、例えばタンク本体１のボルトフランジ３、に挿入されるピン１６を含んでよい。また、ピン１６は、封止板２を通して挿入され、フランジ、例えば封止板３の上部から上向きに延びる基部フランジ１５、に入ってよい。

昇降機構３００は、基部フランジ１５と連結され、部分的にまたは完全に基部フランジ１５に挿入されるように配置された、ねじ山付き装置１９も含んでよい。ピン１６およびねじ山付き装置１９は、ねじ山付き装置が次第に基部フランジ１５に挿入されていくにつれて、ねじ山付き装置１９がピン１６に接触し、ピン１６を押すような位置および大きさであってよい。昇降機構の動作について、図１３および図１４との関連で下記でさらに詳細に論じる。

図１３Ａおよび図１３Ｂは、本願の例示的な実装形態による昇降機構３００の拡大断面図である。図１３Ａは、持ち上げられた位置にある封止板２を示し、図１３Ｂは、降下された封止位置にある封止板２を示している。昇降機構３００は、ピン１６、基部フランジ１５、およびねじ山付き装置１９を含む。ピン１６は、フランジ、例えばタンク本体１のボルトフランジ３３、に挿入される。いくつかの例示的な実装形態では、ピン１６は、フランジ、例えばボルトフランジ３に、接着剤、プレス嵌め、ねじ嵌め（時計回りまたは反時計回りのいずれか）、溶接、または当業者に明らかであり得る任意の他の固定機構によって固定され得る。また、ピン１６は、タンク本体１のボルトフランジ３から上向きに封止板２を通って延び、基部フランジ１５の内部３１０に入ってよい。さらに、いくつかの例示的な実装形態では、ピン１６は、円筒形状を有してよい。また、ピン１６は、図１３Ａおよび図１３Ｂに示すように、ピン１６が封止板２の全厚みまたは高さを通って延び、少なくとも部分的に封止板２の基部フランジ１５内に延び得るような長さを有してよい。さらに、ピン１６は、図１３Ｂに示すように、封止板２がタンク本体１に設置された降下位置にあり、ピン１６が完全に基部フランジ１５に挿入されたときに、基部フランジ１５がピン１６に接触しないように、基部フランジ１５の高さよりも短い長さを有してもよい。

基部フランジ１５は、封止板２がタンク本体１の上部に設置されたときに、封止板２の上部から上向きに延びてピン１６を受け入れる構造であってよい。基部フランジ１５およびピン１６は、ピン１６が基部フランジ１５の内部３１０の上部表面３０５と接触することなく、封止板２がボルトフランジ３と接触することができるような大きさであってよい。いくつかの例示的な実装形態では、基部フランジ１５は、円形の断面を有する円筒形構造を有してよい。しかし、例示的な実装形態はこの構成に限定されず、基部フランジは、矩形の断面、または当業者に明らかであり得る任意の他の構造を有してよい。

ねじ山付き装置１９は、基部フランジ１５によって封止板２に連結され、部分的にまたは完全に基部フランジ１５に挿入されるように配置されてよい。ねじ山付き装置１９は、工具またはトルク装置と係合する形状および大きさのツールヘッド３２５を有してよい。例えば、ツールヘッド３２５は、六角型頭部、八角型頭部、五角型頭部、三角型頭部、星型頭部、または当業者に明らかであり得る任意の他の頭部の形状であってよい。また、ツールヘッド３２５は、フィリップス型頭部、平坦型頭部、アレン型頭部、星型頭部、または当業者に明らかであり得る任意の他の頭部を有するものなどのねじ頭部であってよい。

さらに、ねじ山付き装置１９は、基部フランジ１５の表面３２０と係合して、基部フランジ１５内に保持されてよい。いくつかの例示的な実装形態では、基部フランジ１５の表面３２０は、ねじ山付き装置１９の回転がねじ山付き装置３２５の垂直方向の動きに変換されるように、ねじ山付き表面３２０であってよい。

ねじ山付き装置１９が基部フランジ１５に挿入されたとき、ねじ山付き装置１９は、ピン１６と垂直方向に位置合わせされ得る。さらに、ピン１６およびねじ山付き装置１９は、ねじ山付き装置１９が封止板２の一部分、例えば基部フランジ１５、に挿入されるまたはそこから取り外されるのに伴って、ねじ山付き装置が選択的にピン１６と係合または接触するような大きさであってよい。言い換えると、ねじ山付き装置１９が最初に封止板２の一部分に挿入される、例えば封止板２の基部フランジ１５に挿入されると、ねじ山付き装置１９はピン１６に近づき、次いで接触する。ねじ山付き装置１９がピン１６と接触するのに伴い、ねじ山付き装置１９は、基部フランジ１５および封止板２から離れる方へピン１６を押す押圧力を加える。しかし、図１３Ａに示すように、ピン１６はタンク本体１のボルトフランジ３に挿入されているので、ピン１６は動かず、実質的に封止板２の方に戻る持ち上げ力を加えて、封止板２をタンク本体１から持ち上げる。

さらに、ねじ山付き装置１９が基部フランジ１５のねじ山付き表面３２０と係合し得るため、ねじ山付き装置１９の回転が、ねじ山付き装置１９を、回転の方向に応じて垂直方向上向きまたは垂直方向下向きのどちらかに動かす。例えば、いくつかの例示的な実装形態では、ねじ山付き装置１９の時計回りの回転は、ねじ山付き装置１９を垂直方向上向きに動かし、封止板２の一部分（例えば封止板の基部フランジ１５）の中により少なく挿入された状態にし得る。逆に、そのような例示的な実装形態では、ねじ山付き装置１９の反時計回りの回転は、ねじ山付き装置１９を垂直方向下向きに動かし、封止板２の一部分により多く挿入された状態にし得る。

当業者には明らかであり得るように、ねじ山付き表面３２０のねじ山は、代替として、逆にされて、ねじ山付き装置１９の時計回りの回転が垂直方向下向きの動きに変換され、反時計回りの回転が垂直方向上向きの動きに変換され得るようにしてよい。

よって、ねじ山付き装置１９の垂直方向の動きは、ねじ山付き装置の回転を制御することによって選択的に制御され得る。さらに、ねじ山付き装置１９が垂直方向に動かされるのに伴い、ねじ山付き装置１９は、封止板の一部分、例えば基部フランジ１５、に選択的に挿入される、またはそこから取り外され得る。言い換えると、ねじ山付き装置１９が垂直方向下向きに動かされると、ねじ山付き装置１９は、図１３Ａおよび図１３Ｂに示すように、次第に封止板２または封止板の基部フランジ１５に挿入され得る。

さらに、上記で説明したように、ねじ山付き装置１９が次第に封止板２または封止板２の基部フランジ１５に挿入されるのに伴い、ねじ山付き装置１９は、ピン１６に接触し、ピン１６に押圧力を加え得る。ねじ山付き装置１９がピン１６を押すのに伴い、図１３Ａに示すように、封止板２がタンク本体１から持ち上げられるまたは分離され得る。

また、封止板２がタンク本体１から分離されると、封止板２は、ピン１６を枢動点として回転されて（時計回りまたは反時計回り）、タンク１００の内部にアクセスできるように封止板２が邪魔にならないところに動かされることを可能にし得る。いくつかの例示的な実装形態では、封止板２は、ピン１６を中心として３６０度全体にわたる運動範囲を有してよい。

よって、ピン１６は、昇降機構３００の構成要素として機能するだけなく、封止板２が開位置にあるときに封止板２を支持することもできる。さらに、ピン１６は、タンク本体１に対する封止板２の横方向の（例えば水平方向の）保持または位置を提供してもよい。言い換えると、ピン１６は、タンク本体１との封止板２の水平方向の位置合わせを支援してよい。

さらに、図１３Ａおよび図１３Ｂに示すように、いくつかの例示的な実装形態では、ピン１６、ねじ山付き装置１９、および基部フランジ１５は、タンク本体１の中心線Ｃからの外側直径（Ｄ_ｏｕｔ）以内に位置するタンク本体１の中心線Ｃからの直径（Ｄ_Ｐｉｎ）のところに位置してよい。これにより、分離器タンク１００の占有面積が昇降機構によって増加しないように、昇降機構３００がタンク本体１の外側周部内に位置することを可能にし得る。よって、外部の昇降機構を有する関連技術の分離器タンクと比べて、分離器タンク１００のために必要とされる空間を減らすことができ、それにより、分離器タンク同士のより密な集積および／または圧縮機設備のコスト削減を可能にすることができる。

図１４Ａおよび図１４Ｂは、本願の別の例示的な実装形態による昇降機構４００の拡大断面図である。図１４Ａは、持ち上げられた位置にある封止板を示し、図１４Ｂは、降下された封止位置にある封止板を示している。昇降機構４００は、上述の昇降機構３００と同様の特徴を含む。例えば、昇降機構４００は、ピン４１６、基部フランジ４１５、およびねじ山付き装置４１９を含む。ピン４１６は、フランジ、例えばタンク本体１のボルトフランジ３、に挿入される。いくつかの例示的な実装形態では、ピン４１６は、フランジ、例えばボルトフランジ３に、接着剤、プレス嵌め、ねじ嵌め（時計回りまたは反時計回りのいずれか）、溶接、または当業者に明らかであり得る任意の他の固定機構によって固定され得る。また、ピン４１６は、タンク本体１のボルトフランジ３から上向きに封止板２を通って延び、フランジ、例えば基部フランジ４１５、の内部４１０に入ってよい。さらに、いくつかの例示的な実装形態では、ピン４１６は、円筒形状を有してよい。また、ピン４１６は、図１４Ａおよび図１４Ｂに示すように、ピン４１６が封止板４０２の全厚みまたは高さを通って延び、少なくとも部分的に封止板４０２の基部フランジ４１５内に延び得るような長さを有してよい。さらに、ピン４１６は、図１４Ｂに示すように、封止板４０２がタンク本体４０１に設置された降下位置にあり、ピン４１６が完全に基部フランジ４１５に挿入されたときに、基部フランジ４１５がピン４１６に接触しないように、基部フランジ４１５の高さよりも短い長さを有してもよい。

さらに、圧縮ガスケット４３０が封止板２とタンク本体１との間に配置されてよい。ピン４１６は、圧縮ガスケット４３０がピン４１６の周囲を封止するように、圧縮ガスケット４３０を通って延びてもよい。

基部フランジ４１５は、封止板２がタンク本体１の上部に設置されたときに、封止板２の上部から上向きに延びてピン４１６を受け入れる構造であってよい。基部フランジ４１５およびピン４１６は、ピン４１６が基部フランジ４１５の内部４１０の上部表面４０５と接触することなく、封止板２がボルトフランジ３と接触することができるような大きさであってよい。いくつかの例示的な実装形態では、基部フランジ４１５は、円形の断面を有する円筒形構造を有してよい。しかし、例示的な実装形態はこの構成に限定されず、基部フランジは、矩形の断面、または当業者に明らかであり得る任意の他の構造を有してよい。

ねじ山付き装置４１９は、基部フランジ４１５によって封止板２に連結され、部分的にまたは完全に基部フランジ４１５に挿入されるように配置されてよい。ねじ山付き装置４１９は、工具またはトルク装置と係合する形状および大きさのツールヘッド４２５を有してよい。例えば、ツールヘッド４２５は、六角型頭部、八角型頭部、五角型頭部、三角型頭部、星型頭部、または当業者に明らかであり得る任意の他の頭部の形状であってよい。また、ツールヘッド４２５は、フィリップス型頭部、平坦型頭部、アレン型頭部、星型頭部、または当業者に明らかであり得る任意の他の頭部を有するものなどのねじ頭部であってよい。

さらに、ねじ山付き装置４１９は、基部フランジ４１５の表面４２０と係合して、基部フランジ４１５内に保持されてよい。いくつかの例示的な実装形態では、基部フランジ４１５の表面４２０は、ねじ山付き装置４１９の回転がねじ山付き装置４２５の垂直方向の動きに変換されるように、ねじ山付き表面４２０であってよい。

ねじ山付き装置４１９が基部フランジ４１５に挿入されたとき、ねじ山付き装置４１９は、ピン４１６と垂直方向に位置合わせされ得る。さらに、ピン４１６およびねじ山付き装置４１９は、ねじ山付き装置４１９が封止板４０２の一部分、例えば基部フランジ４１５、に挿入されるまたはそこから取り外されるのに伴って、ねじ山付き装置が選択的にピン１６と係合または接触するような大きさであってよい。言い換えると、ねじ山付き装置４１９が最初に封止板４０２の一部分に挿入される、例えば封止板４０２の基部フランジ４１５に挿入されると、ねじ山付き装置４１９は、ピン４１６に近づき、次いで接触する。ねじ山付き装置４１９がピン４１６と接触するのに伴い、ねじ山付き装置４１９は、基部フランジ４１５および封止板４０２から離れる方へピン４１６を押す押圧力を加える。しかし、図１４Ａに示すように、ピン４１６はタンク本体４０１のボルトフランジ３に挿入されているので、ピン４１６は動かず、実質的に封止板４０２の方に戻る持ち上げ力を加えて、封止板４０２をタンク本体４０１から持ち上げる。

さらに、ねじ山付き装置４１９が基部フランジ４１５のねじ山付き表面４２０と係合し得るため、ねじ山付き装置４１９の回転が、ねじ山付き装置４１９を、回転の方向に応じて垂直方向上向きまたは垂直方向下向きのどちらかに動かす。例えば、いくつかの例示的な実装形態では、ねじ山付き装置４１９の時計回りの回転は、ねじ山付き装置４１９を垂直方向上向きに動かし、封止板４０２の一部分（例えば封止板の基部フランジ４１５）の中により少なく挿入された状態にし得る。逆に、そのような例示的な実装形態では、ねじ山付き装置４１９の反時計回りの回転は、ねじ山付き装置４１９を垂直方向下向きに動かし、封止板４０２の一部分により多く挿入された状態にし得る。

当業者には明らかであり得るように、ねじ山付き表面４２０のねじ山は、代替として、逆にされて、ねじ山付き装置４１９の時計回りの回転が垂直方向下向きの動きに変換され、反時計回りの回転が垂直方向上向きの動きに変換され得るようにしてよい。

よって、ねじ山付き装置４１９の垂直方向の動きは、ねじ山付き装置の回転を制御することによって選択的に制御され得る。さらに、ねじ山付き装置４１９が垂直方向に動かされるのに伴い、ねじ山付き装置４１９は、封止板の一部分、例えば基部フランジ４１５、に選択的に挿入される、またはそこから取り外され得る。言い換えると、ねじ山付き装置４１９が垂直方向下向きに動かされると、図１４Ａおよび図１４Ｂに示すように、ねじ山付き装置４１９は、次第に封止板４０２または封止板の基部フランジ４１５に挿入され得る。

さらに、上記で説明したように、ねじ山付き装置４１９が次第に封止板４０２または封止板４０２の基部フランジ４１５に挿入されるのに伴い、ねじ山付き装置１９は、ピン４１６に接触し、ピン４１６に押圧力を加え得る。ねじ山付き装置４１９がピン４１６を押す（例えば押圧力を加える）のに伴い、図１４Ａに示すように、封止板４０２がタンク本体４０１から持ち上げられるまたは分離され得る。また、封止板４０２がタンク本体４０１１から持ち上げられるまたは分離されるとき、圧縮ガスケット４３０が拡張して、タンク本体４０１からの封止板４０２の分離を支援し得る。

また、封止板４０２がタンク本体４０１１から分離されると、封止板４０２は、ピン４１６を枢動点として回転させる（時計回りまたは反時計回り）ことができ、タンク１００の内部にアクセスできるように封止板４０２が邪魔にならないところに動かされることを可能にし得る。いくつかの例示的な実装形態では、封止板４０２は、ピン４１６を中心として３６０度全体にわたる運動範囲を有してよい。さらに、いくつかの例示的な実装形態では、圧縮ガスケット４３０は、タンク本体４０１に固着して、封止板４０２が回転されるときに静止したままであってよい。代替として、他の例示的な実装形態では、圧縮ガスケット４３０は、封止板４０２に固着して、封止板４０２２と共に回転してもよい。

よって、ピン４１６は、昇降機構４００の構成要素として機能するだけなく、封止板４０２が開位置にあるときに封止板４０２を支持することもできる。さらに、ピン４１６は、タンク本体４０１に対する封止板４０２の横方向の（例えば水平方向の）保持または位置を提供してもよい。言い換えると、ピン４１６は、タンク本体４０１との封止板４０２の水平方向の位置合わせを支援してよい。

さらに、図１４Ａおよび図１４Ｂに示すように、いくつかの例示的な実装形態では、ピン４１６、ねじ山付き装置４１９、および基部フランジ４１５は、タンク本体４０１の中心線Ｃからの外側直径（Ｄ_ｏｕｔ）以内に位置するタンク本体１の中心線Ｃからの直径（Ｄ_Ｐｉｎ）のところに位置してよい。これにより、分離器タンク１００の占有面積が昇降機構によって増加しないように、昇降機構４００がタンク本体４０１の外側周部内に位置することを可能にし得る。よって、外部の昇降機構を有する関連技術の分離器タンクと比べて、分離器タンク１００のために必要とされる空間を減らすことができ、それにより、分離器タンク同士のより密な集積および／または圧縮機設備のコスト削減を可能にすることができる。

上述の詳細な説明は、図、概略図、および例の使用を介して、装置および／または方法の様々な例示的な実装形態を述べた。そのような図、概略図、および例が１つまたは複数の機能および／または動作を含んでいる限り、そのような図または例の中の各機能および／または動作は、幅広い構造によって個々におよび／または集合的に実施されることが可能である。特定の例示的な実装形態が説明されたが、それらの実装形態は、単なる例として提示されたものであり、保護の範囲を限定することは意図されない。実際、本明細書に記載される新規の方法および装置は、各種の他の形態で実施されてよい。さらに、保護の主旨から逸脱することなく、本明細書に記載される装置およびシステムの形態の様々な省略、置換、および変更がなされてよい。添付の特許請求の範囲およびそれに相当するものは、保護の範囲および主旨内に該当すると考えられるそのような形態または変更を包含することが意図される。

Claims

タンクのタンク本体から封止板を分離するための昇降機構であって、
前記封止板を通って延びて前記タンク本体のフランジに挿入されるピンと、
前記封止板に連結され、且つ、前記封止板に挿入されるのに応答して前記ピンに選択的に接触して押圧力を加えるねじ山付き装置と
を備える昇降機構。
前記封止板から上向きに延びる基部フランジをさらに備え、前記ねじ山付き装置が前記基部フランジと係合し、
前記ピンが、前記封止板を完全に通って延び、少なくとも部分的に前記基部フランジ内に延びる、請求項１に記載の昇降機構。
前記基部フランジが、前記ねじ山付き装置と係合して前記ねじ山付き装置の回転を前記ねじ山付き装置の垂直方向の動きに変換するねじ山付き表面を含み、
前記ねじ山付き装置の前記垂直方向の動きが、前記基部フランジ内への前記ねじ山付き装置の挿入を選択的に増加および減少させる、請求項２に記載の昇降機構。
前記ねじ山付き装置が、前記ねじ山付き装置の回転を容易にするために工具と係合するように構成されたツールヘッドを含む、請求項３に記載の昇降機構。
前記ピンが前記基部フランジの高さよりも短い長さを有し、前記基部フランジに挿入されたときに前記基部フランジに接触しない、請求項３に記載の昇降機構。
前記ピンが、前記タンク本体の中心線からの外側直径より小さい、前記タンク本体の前記中心線からの直径のところに配置される、請求項３に記載の昇降機構。
前記ピンが、円筒形状を有し、前記ピンに対して前記封止板が回転するための枢動点を提供する、請求項３に記載の昇降機構。
ボルトフランジを備えるタンク本体と、
前記タンク本体に連結されて、前記タンク本体を前記ボルトフランジに隣接して選択的に封止する封止板と、
前記タンク本体の前記ボルトフランジに挿入され、前記封止板を通って延びるピンと、
前記封止板に連結され、且つ、前記封止板に挿入されるのに応答して前記ピンに選択的に接触して押圧力を加えるねじ山付き装置と
を備えるタンク。
前記封止板が、前記封止板から上向きに延びる基部フランジをさらに備え、
前記ねじ山付き装置が前記基部フランジと係合し、
前記ピンが、前記封止板を完全に通って延び、少なくとも部分的に前記基部フランジ内に延びる、請求項８に記載のタンク。
前記基部フランジが、前記ねじ山付き装置と係合して前記ねじ山付き装置の回転を前記ねじ山付き装置の垂直方向の動きに変換するねじ山付き表面を含み、
前記ねじ山付き装置の前記垂直方向の動きが、前記基部フランジ内への前記ねじ山付き装置の挿入を選択的に増加および減少させる、請求項９に記載のタンク。
前記ねじ山付き装置が、前記ねじ山付き装置の回転を容易にするために工具と係合するように構成されたツールヘッドを含む、請求項１０に記載のタンク。
前記ピンが前記基部フランジの高さよりも短い長さを有し、前記基部フランジに挿入されたときに前記基部フランジに接触しない、請求項１０に記載のタンク。
前記ピンが、前記タンク本体の中心線からの外側直径より小さい、前記タンク本体の前記中心線からの直径のところに配置される、請求項１０に記載のタンク。
前記ピンが、円筒形状を有し、前記ピンに対して前記封止板が回転するための枢動点を提供する、請求項１０に記載のタンク。