JP2022542062A - 中速および高速の線速度での押出コーティング用の管状ldpe系ポリマーのネックイン抑制 - Google Patents
中速および高速の線速度での押出コーティング用の管状ldpe系ポリマーのネックイン抑制 Download PDFInfo
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Abstract
本開示の実施形態は、少なくとも90重量%の低密度ポリエチレン(LDPE)ポリマーと、1重量%~10重量%のエチレンアクリレートコポリマーと、を含むポリマーブレンドを含む。エチレンアクリレートコポリマーは、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、少なくとも50重量%のエチレンと、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、2~40重量%のアルキルアクリレートと、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、0~20重量%のモノカルボン酸モノマーと、の重合反応生成物である。【選択図】なし
Description
関連出願の相互参照
本出願は、2019年7月31日に出願された米国仮特許出願第62/880,832号に対する優先権を主張し、この開示全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
本出願は、2019年7月31日に出願された米国仮特許出願第62/880,832号に対する優先権を主張し、この開示全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示の実施形態は、一般に、押出コーティングの用途に関し、押出コーティングは、低速から高速の線速度で低いネックイン値を有するポリマーブレンドを含む。
押出コーティングは、ポリマーを溶融加工し、ダイを通して押し出して薄膜を形成し、基材上または2つの基材間のタイ層としてコーティングされる連続製造プロセスである。押出コーティングには加工性が重要であり、押出コーティングにはネックインとドローダウンとの2つの重要なパラメータが存在する。ネックインは、ダイ出口とコーティング基材との間の(つまりエアギャップの最中)ポリマーフィルムの収縮であり、材料の無駄の原因と考えられる。ドローダウンとは、コーティング線をどれだけ速く走らせることができるか、およびポリマーフィルムをどれだけ薄く延伸させることができるかを指す。押出コーティングに適したポリマーは、低いネックイン(ポリマーの無駄を最小限にするため)、および高い/十分なドローダウン(薄いコーティングおよび高スループットを得るため)を有しなければならない。
低密度ポリエチレン(LDPE)ポリマーは、高い溶融強度を有する分岐ポリエチレンである。ポリマーの高い溶融強度は、押出コーティングに良好な加工性を提供する。ネックインおよびドローダウンは、ポリマーの特性に依存する。例えば、より高いメルトインデックスを有するLDPEポリマーは、一般に、より多くのネックインを有するが、より高いドローダウンを有する。より低いメルトインデックスを有するLDPEは、より低いネックインおよびより低いドローダウンを有する傾向がある。所与の機器では、通常、より低いネックインおよび十分な/より高いドローダウンが好まれる。
LDPEポリマーのメルトインデックスおよび溶融強度は、ポリマーを生成するために使用される反応器によって影響を受け得る。温度、圧力、ポリマー濃度などの重合条件は、管状反応器システムでは大きく変動するが、オートクレーブ反応器システムよりも均一になる傾向がある。管状反応器における重合条件は、低分子量画分における低分子量および/または増加した短鎖分岐レベルを有するポリマー組成物をもたらし、これにより、ポリマーをより処理可能にすることができる。管状LDPEポリマーは、より速い線速度およびより薄いコーティングの厚さのために、より高いドローダウンを有する傾向がある。対照的に、オートクレーブプロセスは、典型的には、高分子量画分を有するポリマーを生成する。一般に、ポリマーがより分岐し、かつより広い分子量分布(MWD)を有するので、オートクレーブLDPEは、より低いネックイン値を有する。これによって、オートクレーブLDPEポリマーは、収縮に「抵抗」するためのポリマーのより多くの絡み合いを有する。オートクレーブLDPEは、管状LDPEよりも低いネックインを有する傾向がある。一般に、管状LDPEは、低いメルトインデックス(4~5MI)を有し、オートクレーブLDPEは、高いメルトインデックス(7~8MI)を有する。より低いメルトインデックス管状LDPEは通常、オートクレーブLDPEポリマーのより高いメルトインデックスよりも大きなネックイン値および速いドローダウンを有する。
紙、板、アルミニウム、および他の様々な材料上の押出コーティング用のポリエチレン樹脂は、典型的には、高温条件、例えば270℃~350℃、および中速から高速の押出線速度(例えば、300m/分~800m/分)で処理される。これらの樹脂は、低密度ポリエチレン(LDPE)ポリマーであり得る。ただし、一般に、オートクレーブLDPEポリマーは、より低いネックインを有する傾向があるが、管状LDPEは、より剪断減粘性である傾向があり、より速い線速度およびより薄いコーティング厚さで処理され得る。
低いネックインを有し、かつ高い押出線速度で処理可能であるポリマーブレンドを作製するための継続的な必要性が存在する。本開示の実施形態は、少なくとも90重量%の低密度ポリエチレン(LDPE)ポリマーと、1重量%~10重量%のエチレンアクリレートコポリマーと、を含むポリマーブレンドを含む。エチレンアクリレートコポリマーは、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、少なくとも50重量%のエチレンと、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、2~40重量%のアルキルアクリレートと、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、0~20重量%のモノカルボン酸モノマーと、の重合反応生成物である。
本開示の実施形態は、ポリマー基材と、本開示のポリマーブレンドを含むコーティングと、ポリマー基材とコーティングとの間に配置されたタイ層と、を含む、コーティングされたポリマー基材を含む。
本開示の1つ以上の実施形態において、ポリマーブレンドは、少なくとも90重量%の低密度ポリエチレン(LDPE)ポリマーと、1重量%~10重量%のエチレンアクリレートコポリマーと、を含む。ポリマーブレンドは、少なくとも90重量%の低密度ポリエチレン(LDPE)ポリマーおよびエチレンアクリレートコポリマーを、1重量%~8重量%、1重量%~5重量%、または1重量%~3重量%の量で含む。
ポリマーブレンドのいくつかの実施形態において、LDPEポリマーは、管状反応器から生成されたポリマーである。LDPEポリマーは、0.910g/cc~0.930g/ccの密度を有し得る。いくつかの実施形態において、LDPEポリマーは、0.910g/cc~0.920g/cc、0.916g/cc~0.930g/cc、0.918g/cc~0.926g/cc、または0.915g/cc~0.920g/ccの密度を有し得る。
ポリマーブレンドのいくつかの実施形態において、LDPEポリマーは、ASTM D 1238(190℃、2.16kg)に従って決定される場合、2g/10分~8g/10分のメルトインデックス(I2)を有する。様々な実施形態において、LDPEポリマーは、2g/10分~7.7g/10分、2g/10分~6g/10分、2g/10分~5g/10分、または2g/10分~4.5g/10分のメルトインデックス(I2)を有する。
ポリマーブレンドの1つ以上の実施形態において、LDPEポリマーは、従来のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法によって決定される場合に、5~11、8~10.5、または8.5~11の分子量分布(MWD=Mw/Mn)を有する。
ポリマーブレンドの1つ以上の実施形態において、エチレンアクリレートコポリマーは、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、少なくとも50重量%のエチレンと、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、2~40重量%のアルキルアクリレートと、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、0~20重量%のモノカルボン酸モノマーと、の重合反応生成物である。
ポリマーブレンドの様々な実施形態において、エチレンアクリレートコポリマーは、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、少なくとも50重量%のエチレンと、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量に基づく、10重量%~30重量%アルキルアクリレートと、を含む。1つ以上の実施形態において、エチレンアクリレートコポリマーは、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの合計に基づく、15重量%~30重量%のアルキルアクリレートを含む。いくつかの実施形態において、エチレンアクリレートコポリマーは、エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの合計に基づく、少なくとも75重量%のエチレンおよび12重量%~25重量%のアルキルアクリレートを含む。
ポリマーブレンドのいくつかの実施形態において、アクリレートコポリマーのアルキルアクリレートは、例として限定されないが、アクリレート、エチルアクリレート、n-ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、またはそれらの組み合わせであり得る。様々な実施形態において、アルキルアクリレートは、C2~C8-アルキルアクリレート、すなわち、1~8個の炭素を有するアルキル基を有するアルキルアクリレートである。
ポリマーブレンドの様々な実施形態において、モノカルボン酸モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、またはそれらの組み合わせを含む。
ポリマーブレンドの1つ以上の実施形態において、エチレンアクリレートコポリマーは、ASTM D 1238(190℃、2.16kg)に従って決定される場合、2g/10分~12g/10分のメルトインデックス(I2)を有する。いくつかの実施形態において、エチレンアクリレートコポリマーは、4g/10分~10g/10分のメルトインデックス(I2)を有する。
本開示の1つ以上の実施形態は、本開示で以前に記載された任意の実施形態によるポリマーブレンドを含むフィルムを含む。
様々な実施形態において、ポリマーブレンドを含むフィルムは、290℃~320℃の温度において、8g/m2~30g/m2または12g/m2~25g/m2のコーティング重量で、および300m/分~800m/分、または300m/分~500m/分の線速度で、140mm以下、または120mm以下、または100mm以下のネックイン値を有する。
一実施形態において、ポリマーブレンドから生成されたフィルムは、100mm未満のネックイン値を有する一方で、それは、500m/分の線速度および320℃の温度で12g/m2のコーティング重量で基材上にコーティングされる。別の実施形態において、フィルムは、500m/分の線速度および320℃の温度で24g/m2のコーティング重量で紙上にコーティングされたときに、100mm未満のネックイン値を有する。他の実施形態において、フィルムは、300m/分の線速度および320℃の温度で24g/m2のコーティング重量で紙上にコーティングされたときに、100mm未満のネックイン値を有する。
ネックイン値は、製造物品の押出ポリマーブレンドのダイ幅と最終幅との差を指す。ネックイン値は、押出物の膨潤によって影響を受け、それには及ばないものの表面張力効果によって影響を受ける。従来のエチレンポリマーの場合、メルトインデックスが増加するとネックイン値が増加する傾向があり、分子量が減少するとメルトインデックスが増加することはよく知られている。
本開示の実施形態は、コーティングされたポリマー基材を含む。コーティングされたポリマー基材は、ポリマー基材と、本開示の任意のポリマーブレンドを含む、ポリマー基材上のコーティングと、ポリマー基材とコーティングとの間に配置されたタイ層と、を含む。
コーティングされたポリマー基材の1つ以上の実施形態において、ポリマー基材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、またはポリアミドを含む。いくつかの実施形態において、ポリマー基材は、一軸性または二軸性に配向されている。
本開示のポリマーブレンドは、中速から高速の押出線速度(例えば、300m/分~800m/分)で様々なポリマー基材上に押出コーティングされ得る。ポリマーブレンドから生成されたフィルムは、中速から高速の押出線速度で低ネックイン値を有し、これによりコーティング線での高スループットが可能になる。
重合
いくつかの実施形態において、ポリマーブレンドのLDPEポリマーは、高圧フリーラジカル開始重合プロセスで生成される。高圧フリーラジカル開始重合プロセスでは、2つの基本的な種類の反応器が知られている。第1の種類は、1つ以上の反応ゾーンを有する撹拌式オートクレーブ容器(オートクレーブ反応器)である。第2の種類は、1つ以上の反応ゾーンを有するジャケット付き管(管状反応器)である。
いくつかの実施形態において、ポリマーブレンドのLDPEポリマーは、高圧フリーラジカル開始重合プロセスで生成される。高圧フリーラジカル開始重合プロセスでは、2つの基本的な種類の反応器が知られている。第1の種類は、1つ以上の反応ゾーンを有する撹拌式オートクレーブ容器(オートクレーブ反応器)である。第2の種類は、1つ以上の反応ゾーンを有するジャケット付き管(管状反応器)である。
プロセスの各オートクレーブおよび管状反応器ゾーンの圧力は、典型的には100MPa~400MPa、より典型的には120MPa~360MPa、さらにより典型的には150MPa~320MPaである。
プロセスの各管状反応器ゾーン内の重合温度は、典型的には100℃~400℃、より典型的には130℃~360℃、さらにより典型的には140℃~330℃である。
プロセスの各オートクレーブ反応器ゾーン内の重合温度は、典型的には150~300℃、より典型的には165~290℃、さらに典型的には180~280℃である。
いくつかの実施形態において、少なくとも3つの反応ゾーンを有する管状反応器を使用して、本開示のポリマーブレンドのLDPEポリマーを生成し得る。
開始剤
本開示のポリマーブレンドのLDPEポリマーを生成するためのプロセスは、フリーラジカル重合プロセスである。本プロセスで使用されるフリーラジカル開始剤のタイプは重要ではないが、好ましくは、適用される開始剤のうちの1つは、300℃~350℃の範囲の高温操作を可能にするべきである。好適なフリーラジカル開始剤の例としては、ペレスター、パーケタール、ペルオキシケトン、パーカーボネート、および環状多機能過酸化物などの有機過酸化物が挙げられる。これらの有機ペルオキシ開始剤は、反応器内の重合性モノマーの総重量に基づく、0.005重量%~0.2重量%で反応器に添加される。過酸化物は、典型的には、好適な溶媒中、例えば炭化水素溶媒中の希釈溶液として注入される。
本開示のポリマーブレンドのLDPEポリマーを生成するためのプロセスは、フリーラジカル重合プロセスである。本プロセスで使用されるフリーラジカル開始剤のタイプは重要ではないが、好ましくは、適用される開始剤のうちの1つは、300℃~350℃の範囲の高温操作を可能にするべきである。好適なフリーラジカル開始剤の例としては、ペレスター、パーケタール、ペルオキシケトン、パーカーボネート、および環状多機能過酸化物などの有機過酸化物が挙げられる。これらの有機ペルオキシ開始剤は、反応器内の重合性モノマーの総重量に基づく、0.005重量%~0.2重量%で反応器に添加される。過酸化物は、典型的には、好適な溶媒中、例えば炭化水素溶媒中の希釈溶液として注入される。
他の好適な開始剤としては、アゾジカルボン酸エステル、アゾジカルボン酸ジニトリルおよび1,1,2,2-テトラメチルエタン誘導体、ならびに所望の操作温度範囲でフリーラジカルを形成可能な他の成分が挙げられる。
一実施形態において、開始剤は、重合反応器の少なくとも1つの反応ゾーンに添加される。さらなる実施形態において、開始剤は、320℃~350℃のピーク重合温度で反応器または重合プロセスに添加される。さらなる実施形態において、開始剤は、環状構造中に組み込まれた少なくとも1つのペルオキシド基を含む。
ポリエチレンを重合するのに好適な開始剤の例としては、TRIGONOX 301(3,6,9-トリエチル-3,6,9-トリメチル-1,4,7-トリペルオキソナン)およびTRIGONOX 311(3,3,5,7,7-ペンタメチル-1,2,4-トリオキセパン)であって、その両方がAkzo Nobelより入手可能であるもの、ならびにUnited Initiatorsより入手可能なHMCH-4-AL(3,3,6,6,9,9-ヘキサメチル-1,2,4,5-テトロキソナン)が挙げられるがこれらに限定されない。追加の開始剤は、国際公開第02/14379号および同第01/68723号に開示されており、参照により本開示に組み込まれる。
添加剤
1つ以上の添加剤はポリマーブレンドに添加され得る。好適な添加剤としては、安定剤、充填剤(例えば、粘土、タルク、二酸化チタン、ゼオライト、粉末状金属を含む有機または無機粒子など)、有機または無機繊維(炭素繊維、窒化ケイ素繊維、鋼線もしくはメッシュ、およびナイロンもしくはポリエステルコーティングを含む)、ナノ粒子、粘土、粘着付与剤、および油伸展剤(パラフィン系またはナフテン系油を含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
1つ以上の添加剤はポリマーブレンドに添加され得る。好適な添加剤としては、安定剤、充填剤(例えば、粘土、タルク、二酸化チタン、ゼオライト、粉末状金属を含む有機または無機粒子など)、有機または無機繊維(炭素繊維、窒化ケイ素繊維、鋼線もしくはメッシュ、およびナイロンもしくはポリエステルコーティングを含む)、ナノ粒子、粘土、粘着付与剤、および油伸展剤(パラフィン系またはナフテン系油を含む)が挙げられるが、これらに限定されない。
ポリマー製造
本開示のポリマーブレンドは、押出コーティングおよび押出ラミネートを含む有用な物品を生成するために、様々な熱可塑性製造プロセスで利用され得る。
本開示のポリマーブレンドは、押出コーティングおよび押出ラミネートを含む有用な物品を生成するために、様々な熱可塑性製造プロセスで利用され得る。
定義
相反して、文脈から暗示的に、または当該技術分野において慣習的あると記載されない限り、すべての部およびパーセントは、重量に基づくものであり、すべての試験方法は、本開示の出願日現在のものである。
相反して、文脈から暗示的に、または当該技術分野において慣習的あると記載されない限り、すべての部およびパーセントは、重量に基づくものであり、すべての試験方法は、本開示の出願日現在のものである。
本開示で使用される「ブレンド」または「ポリマーブレンド」という用語は、ポリマー間の物理的または化学的反応を伴わない、2つ以上のポリマーの密接な物理的混合物を意味する。ブレンドは、混和性であり、分子レベルでの相分離がない場合もあれば、不混和性であり、分子レベルでのある程度の相分離を証明する場合もある。ブレンドは、透過電子分光法、光散乱、X線散乱、および当該技術分野において既知である他の方法から決定され得る、1つ以上のドメイン構成を含み得るが、含む必要はない。ブレンドは、マクロレベルまたはミクロレベルで2つ以上のポリマーを物理的に混合することによって達成され得る。マクロレベルでの物理的混合の例としては、樹脂の溶融ブレンドまたは配合が挙げられる。ミクロレベルでの物理的混合の例としては、同じ反応器内での2つ以上のポリマーの同時形成が挙げられる。
「ポリマー」という用語は、同じ種類であるか異なる種類であるかにかかわらず、モノマーを重合することによって調製される化合物を指す。ポリマーとしては、微量の不純物がポリマー構造に取り込まれ得ると理解して、1つの種類のモノマーのみから調製されたホモポリマーが挙げられる。
「エチレン系ポリマー」または「エチレンポリマー」という用語は、ポリマーの総重量に基づく、少なくとも50重量%の重合エチレンを含むポリマーを指す。エチレン系ポリマーおよびエチレンポリマーは、エチレンホモポリマーであり得るか、または1つもしくは2つ以上のコモノマーを含み得る(エチレンがポリマー中のすべてのモノマーの中でポリマーの最大の重量分率を有するという条件で)。
試験方法
密度:密度測定のためのサンプルを、ASTM D 1928に従って調製する。ポリマーサンプルを、190℃および30,000psiで3分間、次いで21℃および207MPaで1分間圧縮する。測定は、ASTM D 792、方法Bを使用して、サンプルの押圧から1時間以内に行われる。
密度:密度測定のためのサンプルを、ASTM D 1928に従って調製する。ポリマーサンプルを、190℃および30,000psiで3分間、次いで21℃および207MPaで1分間圧縮する。測定は、ASTM D 792、方法Bを使用して、サンプルの押圧から1時間以内に行われる。
メルトインデックス:メルトインデックス、またはI2、(グラム/10分またはdg/分)は、ASTM D 1238、条件190℃/2.16kgに従って測定される。
三重検出器ゲル透過クロマトグラフィー(3D-GPC)
クロマトグラフィーシステムは、Precision Detectors(現在はAgilent Technologies)二角レーザ光散乱(LS)検出器モデル2040に結合された内部IR5赤外検出器(IR5)を備える、PolymerChar GPC-IR(Valencia、Spain)高温GPCクロマトグラフを含む。すべての光散乱測定について、15度角を測定目的で使用する。オートサンプラのオーブンコンパートメントを160℃に設定し、カラムコンパートメントを150℃に設定する。使用され得るカラムは、4つのAgilent「Mixed A」30cm、20ミクロンの線状混合床カラムを含む。使用され得るクロマトグラフィー溶媒は、1,2,4トリクロロベンゼンを含み、200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含有する。溶媒源は窒素注入される。使用され得る注入量は、200マイクロリットル(μL)を含み、流量は1.0ミリリットル/分であった。
クロマトグラフィーシステムは、Precision Detectors(現在はAgilent Technologies)二角レーザ光散乱(LS)検出器モデル2040に結合された内部IR5赤外検出器(IR5)を備える、PolymerChar GPC-IR(Valencia、Spain)高温GPCクロマトグラフを含む。すべての光散乱測定について、15度角を測定目的で使用する。オートサンプラのオーブンコンパートメントを160℃に設定し、カラムコンパートメントを150℃に設定する。使用され得るカラムは、4つのAgilent「Mixed A」30cm、20ミクロンの線状混合床カラムを含む。使用され得るクロマトグラフィー溶媒は、1,2,4トリクロロベンゼンを含み、200ppmのブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)を含有する。溶媒源は窒素注入される。使用され得る注入量は、200マイクロリットル(μL)を含み、流量は1.0ミリリットル/分であった。
GPCカラムセットの較正は、580~8,400,000g/モルの範囲の分子量を有する少なくとも20個の狭い分子量分布のポリスチレン標準物質を用いて行い、個々の分子量の間に少なくとも10の間隔を空けて(約10倍の桁の違いが存在することを意味する)、6つの「カクテル」混合物中に該標準を配置する。標準品はAgilent Technologiesから購入する。ポリスチレン標準物質を、1,000,000以上の分子量に対して50ミリリットルの溶媒中0.025グラム、および1,000,000未満の分子量に対して50ミリリットルの溶媒中0.05グラムで調製する。ポリスチレン標準物を、30分間、穏やかに撹拌しながら、80℃で溶解する。ポリスチレン標準物ピーク分子量を、式1を使用して、ポリエチレン分子量に変換する(Williams and Ward,J.Polym.Sci.,Polym.Let.,6,621(1968)に記載のとおり)。
Mポリエチレン=A×(Mポリスチレン)B(式1)
式中、Mは分子量であり、Aは0.4315の値を有し、Bは1.0に等しい。
Mポリエチレン=A×(Mポリスチレン)B(式1)
式中、Mは分子量であり、Aは0.4315の値を有し、Bは1.0に等しい。
第5次多項式を使用して、それぞれのポリエチレン同等較正点にあてはめる。NIST標準物質NBS1475が52,000Mwで得られるように、カラム分解能およびバンドの広がり効果を補正するため、Aに対してわずかな調整(約0.415~0.44)を行う。
GPCカラムセットの合計プレート計数を、(50ミリリットルのTCB中0.04gで調製され、穏やかに撹拌しながら20分間溶解された)Eicosaneで行う。プレート計数(式2)と対称性(式3)は、次の式に従って200マイクロリットルの注入で測定される。
式中、RVはミリリットルでの保持体積であり、ピーク幅はミリリットルであり、ピーク最大値はピークの最大高さであり、1/2高さはピーク最大値の1/2の高さである。
式中、RVはミリリットルでの保持体積であり、ピーク幅はミリリットルであり、ピーク最大値はピークの最大位置であり、1/10の高さはピーク最大値の1/10の高さであり、リアピークはピーク最大値よりも後の保持体積でのピークテールを指し、フロントピークはピーク最大値よりも早い保持体積でのピーク前部を指す。クロマトグラフィーシステムのプレート計数は、24,000超となるべきであり、対称性は、0.98~1.22となるべきである。
サンプルはPolymerChar 「Instrument Control」ソフトウェアを用いて半自動式で調製する。サンプルの目標重量を2mg/mLとし、PolymerChar高温オートサンプラを介して、予め窒素注入されたセプタキャップ付きバイアルに溶媒(200ppmのBHTを含有)を添加した。サンプルを、「低速」振とうしながら摂氏160度で2時間溶解した。
Mn(GPC)、Mw(GPC)、およびMz(GPC)の計算は、PolymerChar GPCOne(商標)ソフトウェア、各等間隔のデータ回収点(i)でベースラインを差し引いたIRクロマトグラム、および式1からの点(i)の狭い標準較正曲線から得られるポリエチレン等価分子量を使用した、式4~6によるPolymerChar GPC-IRクロマトグラフの内部IR5検出器(測定チャネル)を使用した、GPC結果に基づいた。
経時的な偏差を監視するために、PolymerChar GPC-IRシステムで制御されたマイクロポンプを介して各サンプルに流量マーカー(デカン)を導入する。この流量マーカー(FM)を、サンプル中のそれぞれのデカンピーク(RV(FMサンプル))を狭い標準較正(RV(FM較正済み))内のデカンピークとRV整合することによって各サンプルのポンプ流量(流量(見かけ))を直線的に較正するために使用した。デカンマーカーピークの時間におけるいかなる変化も、流量(流量(有効))における線形シフトに関連すると推測される。流量マーカーピークのRV測定の最高精度を促進するために、最小二乗フィッティングルーチンを使用して、流量マーカー濃度クロマトグラムのピークを二次方程式に適合させる。二次方程式の一次導関数を使用して、真のピーク位置を求める。流量マーカーのピークに基づいてシステムを較正した後、(狭い標準較正に対する)有効流量は式7のように計算される。流量マーカーピークの処理は、PolymerChar GPCOne(商標)ソフトウェアにより行われた。許容される流量補正は、有効流量が見かけ流量の+/-2%以内であるべきである。
流量(有効)=流量(見かけ)*(RV(FM較正済み)/RV(FMサンプル))(式7)
流量(有効)=流量(見かけ)*(RV(FM較正済み)/RV(FMサンプル))(式7)
多重検出器オフセットの決定のための系統的手法は、Balke,Mourey,et.al.(Mourey and Balke,Chromatography Polym.Chpt12,(1992))(Balke,Thitiratsakul,Lew,Cheung,Mourey,Chromatography Polym.Chpt 13、(1992))によって公開されたものと一致した様式で行われ、PolymerChar GPCOne(商標)ソフトウェアを使用して、広いホモポリマーポリエチレン標準(Mw/Mn>3)からのトリプル検出器ログ(MWおよびIV)の結果を、狭い標準較正曲線からの狭い標準カラム較正の結果に最適化する。
絶対分子量データは、PolymerChar GPCOne(商標)ソフトウェアを使用して、Zimm(Zimm,B.H.,J.Chem.Phys.,16,1099(1948))、およびKratochvil(Kratochvil,P.,Classical Light Scattering from Polymer Solutions,Elsevier,Oxford,NY(1987))によって公開されたものと一致する様式で得られる。分子量の判定において使用される全体的な注入濃度は、好適な直鎖状ポリエチレンホモポリマー、または既知の重量平均分子量のポリエチレン標準物質のうちの1つに由来する、質量検出器面積および質量検出器定数から得られる。(GPCOne(商標)を使用して)計算される分子量は、以下に述べるポリエチレン標準物のうちの1つ以上から誘導される、光散乱定数、および0.104の屈折率濃度係数、dn/dcを使用して得た。一般に、(GPCOne(商標)を使用して決定された)質量検出器応答(IR5)および光散乱定数は、約50,000g/モルを超える分子量を有する線状標準物から決定されるべきである。粘度計の較正(GPCOne(商標)を使用して決定された)は、製造業者によって記載された方法を使用して、または代替的に、標準基準材料(SRM)1475a(国立標準技術研究所(NIST)から入手可能)などの好適な線状標準物の公開された値を使用することによって、達成することができる。較正標準に関する特定の粘度面積(DV)および注入された質量を、その固有粘度に関連づける(GPCOne(商標)を使用して得られる)粘度計定数を計算する。クロマトグラフィー濃度は、第2のウイルス係数効果(分子量に対する濃度効果)への対処を排除するのに十分に低いと仮定される。
押出コーティング:
押出コーティングされた基材を生成するために、Davis Standard ER-WE-PA,Maschinenfabrik Erkrath Nr.7237(建設年:1990年、EBR(エッジビード低減)が平坦である)が使用される。Davis Standard ER-WE-PA,Maschinenfabrik Erkrath Nr.は、1050mmの幅のスリットダイ(最大基材幅:800mm)を有し、フィードブロック共押出システムを備えており、押出機は、最大350kg/時間のポリマーの出力を有する。溶融ポリマーは、260~340℃の温度でダイを出る。エアギャップは、250mmに設定され、ニップオフは、-15mmに設定された。単一のスロットフィードブロック、および最大の押出機「A」(ET Barr3.5インチダブルフライト圧縮スクリューL/D32を備えた)としてのこれらの評価。このDavis Standard ER-WE-PA線は、HorgenにおけるPack Studioの一部である。溶融ポリマーを紙基材上にコーティングし、チルロール温度15℃のチルロールによって冷却する。
エアギャップ:250mm
ニップオフセット:-15mm
押出設定温度:320℃
基材:60g/m2のクラフト紙
押出コーティングされた基材を生成するために、Davis Standard ER-WE-PA,Maschinenfabrik Erkrath Nr.7237(建設年:1990年、EBR(エッジビード低減)が平坦である)が使用される。Davis Standard ER-WE-PA,Maschinenfabrik Erkrath Nr.は、1050mmの幅のスリットダイ(最大基材幅:800mm)を有し、フィードブロック共押出システムを備えており、押出機は、最大350kg/時間のポリマーの出力を有する。溶融ポリマーは、260~340℃の温度でダイを出る。エアギャップは、250mmに設定され、ニップオフは、-15mmに設定された。単一のスロットフィードブロック、および最大の押出機「A」(ET Barr3.5インチダブルフライト圧縮スクリューL/D32を備えた)としてのこれらの評価。このDavis Standard ER-WE-PA線は、HorgenにおけるPack Studioの一部である。溶融ポリマーを紙基材上にコーティングし、チルロール温度15℃のチルロールによって冷却する。
エアギャップ:250mm
ニップオフセット:-15mm
押出設定温度:320℃
基材:60g/m2のクラフト紙
6つの例示的な組成物が調製され、各々のポリマー特徴が測定された。
実施例1は、LDPE成分としてDow Inc.によって製造された97重量%のAGILITY(商標)EC7000と、アクリレートコポリマーとしてDow Inc.によって製造された3%のELVALOY(商標)AC 2618とから調製されたポリマーブレンドであった。
実施例2は、LDPE成分としてDow Inc.によって製造された97重量%のAGILITY(商標)EC7000と、アクリレートコポリマーとしてDow Inc.によって製造された3%のELVALOY(商標)AC 3427とから調製されたポリマーブレンドであった。
実施例3は、LDPE成分としてDow Inc.によって製造された97重量%のAGILITY(商標)EC7000と、アクリレートコポリマーとしてDow Inc.によって製造された3%のELVALOY(商標)AC 3717とから調製されたポリマーブレンドであった。
実施例4は、LDPE成分としてDow Inc.によって製造された97重量%のAGILITY(商標)EC7000と、アクリレートコポリマーとしてDow Inc.によって製造された3%のELVALOY(商標)AC 1820とから調製されたポリマーブレンドであった。
比較例C1は、管状反応器内で生成されたLDPEの例として、Dow Inc.によって製造された100重量%のAGILITY(商標)EC7000であった。
比較例C2は、Dow Inc.によって製造された100重量%のLDPE PT7007であり、オートクレーブ反応器内で生成されたLDPEの例であった。
各本発明および比較例を、25g/m2の量(コーティング量)で70g/m2のクラフト紙上の長さと直径との割合(L/D)が32である3.5インチ径のスクリュー上で押し出した。溶融圧力および溶融温度を、アダプター内に置かれた熱電対を用いて記録した。溶融物を、公称0.7mmのダイ間隙に設定した、Davis Standard/Er-We-Paフレックスリップエッジビーズ低減ダイ、シリーズ510Aを通して送達した。溶融延伸および適用(移動する基材上への溶融物の垂直方向の)を、圧力ロールに向かって250mmの空隙および15mmのニップオフセットで実行した。艶消し表面仕上げを有する「水冷」冷却ロールに接触するゴム表面層を有する、ラミネータニップ(圧力ロールと基材とがの接触する点である)内の移動基材上に溶融物を適用し、15℃~20℃の温度で維持した。空隙は、ダイリップとラミネータニップとの間の垂直距離として定義される。ニップオフセットは、ラミネータニップに対するダイリップ位置の水平オフセットとして定義される。
表2は、比較例C1、比較例C2、および実施例1~4のネックイン決定の結果を要約する。ポリマーブレンドのネックイン値(具体的には、実施例1~4の)を決定するために、各ポリマーブレンドおよび比較例を、前述のように、基材、具体的には、紙上にコーティングした。表1に列挙された条件には、300m/分または500m/分の線速度が含まれる。ポリマー基材を、320℃の温度で12g/m2または24g/m2のコーティング重量にコーティングした。
実施例1~4の各ポリマーブレンドおよび比較例のポリマーの性能を評価する場合、より小さいネックイン値がより望ましい。押出コーティングに好適なネックイン値は、約100mm以下である。ネックイン値が低いほど、ウェブ(ダイを通して押し出された後のポリマー)の寸法安定性がより大きいことを示す。ウェブがより寸法的に安定している場合、基材のコーティングをより厳密に制御することができ、ポリマーを基材に円滑に塗布することを可能にする。
比較C1は、管状反応器内で生成されたエチレンポリマーであった。比較C2は、オートクレーブ反応器内で生成されたエチレンポリマーであった。比較例C1は、300m/分および500m/分の線速度で100mmを超えるネックイン値を有した。比較例C2は、300m/分の中速で103mmのネックイン値を有したが、500m/分では基材上にまったく押し出さすことができなかった。
Claims (12)
- ポリマーブレンドであって、
少なくとも90重量%の低密度ポリエチレン(LDPE)ポリマーと、
1重量%~10重量%のエチレンアクリレートコポリマーであって、前記エチレンアクリレートコポリマーが、
前記エチレンアクリレートコポリマー中に存在するモノマーの総重量%に基づく、少なくとも50重量%のエチレンと、
前記エチレンアクリレートコポリマー中に存在する前記モノマーの総重量%に基づく、2~40重量%のアルキルアクリレートと、
前記エチレンアクリレートコポリマー中に存在する前記モノマーの総重量%に基づく、0~20重量%のモノカルボン酸モノマーと、の重合反応生成物である、エチレンアクリレートコポリマーと、を含む、ポリマーブレンド。 - 前記LDPEが、0.910g/cc~0.930g/ccの密度、およびASTM D 1238(190℃、2.16kg)に従って決定される場合、2g/10分~5g/10分のメルトインデックス(I2)を有する、請求項1に記載のポリマーブレンド。
- 前記エチレンアクリレートコポリマーが、ASTM D 1238(190℃、2.16kg)に従って決定される場合、4g/10分~10g/10分のメルトインデックス(I2)を有する、先行請求項のいずれか一項に記載のポリマーブレンド。
- 前記ポリマーブレンドが、1重量%~5重量%の前記エチレンアクリレートコポリマーを含む、先行請求項のいずれか一項に記載のポリマーブレンド。
- 前記エチレンアクリレートコポリマーが、少なくとも75重量%のエチレン、および12重量%~25重量%のアルキルアクリレートを含む、先行請求項のいずれか一項に記載のポリマーブレンド。
- 前記アルキルアクリレートが、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n-ブチルアクリレートもしくはイソブチルアクリレート、またはそれらの組み合わせを含み、前記モノカルボン酸モノマーが、アクリル酸、メタクリル酸、またはそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む、先行請求項のいずれか一項に記載のポリマーブレンド。
- 前記LDPEポリマーが、管状ポリマーである、先行請求項のいずれか一項に記載のポリマーブレンド。
- 先行請求項のいずれか一項に記載のポリマーブレンドを含む、フィルム。
- 500m/分の線速度および320℃の温度で12g/m2のコーティング重量で紙上にコーティングされたときに、前記フィルムが、100mm未満のネックインを有する、請求項8に記載のフィルム。
- コーティングされたポリマー基材であって、
ポリマー基材と、
請求項1~6のいずれか一項に記載のポリマーブレンドを含むコーティングと、
前記ポリマー基材と前記コーティングとの間に配置されたタイ層と、を含む、コーティングされたポリマー基材。 - 前記ポリマー基材が、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、またはポリアミドを含む、請求項10に記載のコーティングされたポリマー基材。
- 前記ポリマー基材が、一軸性または二軸性に配向されている、請求項10または11に記載のコーティングされたポリマー基材。
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