JP2022541651A - マルチバンドデジタル信号処理装置のためのアナログ-デジタル変換の実効信号対ノイズ比を改善するための方法及び装置 - Google Patents
マルチバンドデジタル信号処理装置のためのアナログ-デジタル変換の実効信号対ノイズ比を改善するための方法及び装置 Download PDFInfo
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Abstract
アクティブラウドスピーカ用のアナログ-デジタル変換器(ADC)の実効SN比(SNR)を改善する方法では、ステレオADCの2つの利用可能なチャンネルを使用して、音声信号の低域成分と高域成分を別々に処理する。音楽のパワースペクトル密度は、ピンクノイズスペクトルに近似するので、信号の高周波成分は、最大ADC入力レベルを超えることを回避するのに十分低いピークレベルを有する。音声信号は、アナログハイパスフィルタ処理され、その結果の高周波信号成分は減衰なしで直接第1のADCチャンネルに送られる。残りの低周波成分は減衰され、第2のADCチャンネルに送られる。デジタル信号は処理され、アナログに戻され、増幅され、ラウドスピーカドライバによって再生される。低域のノイズや歪みは、高域よりも聞こえにくいため、高域のSNRが向上すると、オーディオの忠実度が大幅に実用的に改善される。
Description
本発明は、一般に、アナログ-デジタル信号変換装置及び方法に関し、より詳細には、アナログ入力信号の低周波成分及び高周波成分をそれぞれ別々に処理するためにステレオアナログ-デジタル変換装置の2つのチャンネルを使用することによって、アクティブラウドスピーカ、及び他のマルチバンドデジタル信号処理装置のためのアナログ-デジタル変換の実効信号対ノイズ比を改善するための方法、並びにそれらの方法を採用するアクティブラウドスピーカ装置に関する。
アクティブラウドスピーカとは、ラインレベルの音声入力信号には別のオーディオアンプが不要なように、1つのユニット内の1つ又は複数のアンプと組み合わせるラウドスピーカのことである。典型的には、アクティブラウドスピーカが音声信号を2つ以上の周波数帯域(例えば、2ウェイアクティブスピーカでは高及び低周波数成分、又は3ウェイアクティブスピーカでは高、中及び低周波数成分)に分離するためのクロスオーバーフィルタ(「クロスオーバー」)を含み、別々のスピーカドライバ(例えば、高周波数成分のためのツィーター及び低周波数成分のためのウーファー)で再生される。クロスオーバーは、増幅後(「パッシブクロスオーバー」)又は増幅前(「アクティブクロスオーバー」)に音声信号に適用することができる。パッシブクロスオーバーを使用するアクティブスピーカでは1つのアンプしか必要としないが、アクティブクロスオーバーを使用するアクティブスピーカでは、周波数帯域ごとに別々のアンプ(つまり、2ウェイアクティブスピーカでは2つのアンプ)が必要になる。
クロスオーバーは、アナログ回路又はデジタル回路のいずれかで実装することができる。ハイエンドのアクティブラウドスピーカは、通常、デジタルシグナルプロセッサ(「DSP」)回路を使用してアクティブクロスオーバーを実装する。DSPを使用することにより、アナログ信号処理回路によって導入される損失、信号劣化、付加的な部品コストを伴わずに、アナログ音声入力信号の処理が可能になる。デジタル的にクロスオーバー機能を実行することにより、アナログフィルタと比較して、より大きな選択性とよりシャープな周波数カットオフを達成することができる。また、DSPは、追加の回路を追加することなく、イコライゼーション、ダイナミックレンジ圧縮、ディレイ、リバーブ、変調、又は複数の同時信号入力のミキシングと再生などのオーディオエフェクトを含む追加の機能を、アクティブラウドスピーカに簡単かつ安価に追加することができる。
図1は、DSPを用いてクロスオーバーを実装する2ウェイアクティブラウドスピーカ101の例の概略図を示す。図1に示すような従来のアクティブスピーカは、典型的にはアナログ音声入力段102、アナログ減衰段103、ステレオアナログデジタル変換器(ADC)104、DSP105、ステレオデジタルアナログ変換器(DAC)106、アナログ信号ブースタ段107、1つ又は複数の電力増幅器108、及び1つ又は複数のラウドスピーカドライバ109を含む電子構成要素のチェーンとして実装される。これらの構成要素のうちの2つ以上は単一の集積回路チップ内に組み合わされてもよい(例えば、ADC及びDACは、単一のチップ内の付加的なDSP回路と共に含まれてもよい)。
プロの音声機器におけるラインレベル入力及び出力の最大ピーク信号レベルは、典型的には12ボルト以上のオーダーであり、一方、最も一般的に利用可能な音声ADC及びDAC装置の最大ピーク入力及び出力ラインレベルは2ボルトの範囲であり、デジタル回路で典型的に使用される5ボルト又は3.3ボルトの標準供給電圧によって制限される。従って、アナログ減衰段103は、アナログ音声入力102を介して業務用音声機器ソースに接続される場合、ADC104の制限されたピーク・ツー・ピーク入力範囲に対応するために必要である。必要な減衰量は、通常15dB(つまり-15dBの利得)である。同様に、アナログ信号ブースタ段107は、DAC106の出力を約+15dB増幅して、ラウドスピーカ電力増幅器108によって必要とされる12ボルトの業務用音声機器信号レベルに適合させる。
ディスクリートパッケージADCデバイスは、通常、1つのデバイスをステレオ音声信号のデジタル化に使用できるように、2つの音声チャンネルを備えている。しかしながら、個々のラウドスピーカは、一般的に、モノラル信号入力(例えばステレオ信号の左右いずれかのチャンネル)を有し、そのため単一のADCチャンネルしか必要としない。第2のADCチャンネルがモノラルアクティブラウドスピーカ内に存在すると仮定すると、それを未使用のままにしない(したがって「無駄にする」)ことが望ましい。従って、第2のチャンネルは、従来のアクティブラウドスピーカにおける信号対ノイズ比(SNR)を改善する試みにおいてしばしば使用される。これは、ADCチャンネル110に供給される極性と比較して、ADCチャンネル111に供給される減衰段103からの減衰入力信号の極性を反転することによって達成される。2つのADCチャンネルの出力は、DSP105上で実行されるプログラム命令によって互いに減算112される。この方法は、ADC入力における無相関のノイズを理論的に3dB低減できる。しかし、実際には、ADC入力にはあまり無相関のノイズは存在しない。なぜなら、両方のADCチャンネル回路は通常、単一のシリコンチップ上に互いに密接にレイアウトされており、したがって、外部ノイズ源によってほぼ等しく影響されるからである。したがって、この方法で達成されるノイズ低減は、通常、3dBよりはるかに低い。
2つのADCチャンネルからの差分信号は、パス113に沿ってハイパスフィルタ段114に供給され、パス115に沿ってDSP105のローパスフィルタ段116に供給される。ハイパス/ローパスフィルタ段114、116は、入力信号を高周波成分と低周波成分に分離するクロスオーバーフィルタをDSP105内部に形成する。図1は、高周波数フィルタ段114及び低周波数フィルタ段116の各々における2つのカスケード接続された2次フィルタの典型的な例を示す。処理後、フィルタリングされた高周波成分及び低周波成分の各々は、ステレオDAC106を介して別個のアナログ信号に逆変換される。次いで、分離された高周波及び低周波のアナログ信号成分は、アナログ信号ブースタ段107によってブーストされて、12ボルトの音声信号レベルを復元し、高周波及び低周波のラウドスピーカ変換器109を駆動する電力増幅器108に送られる。
一般的に、利用可能なADC及びDAC装置の限定されたピーク・ツー・ピーク入力及び出力信号範囲は、信号対ノイズ比に関して重大な欠点を提示する。前ADC減衰段103及び後DAC利得段107はそれぞれ、音声信号にノイズを招く。このノイズは、ADC104及びDAC106の公表されているSNRの仕様を制限する。さらに、信号の減衰は、本質的に、効果的な音声解像度と最終的にはラウドスピーカの忠実度を減少させる。例えば、ADC104が24ビットの分解能を有し、減衰段103が入力信号レベルを15dB減少させる場合、入力信号分解能は、減衰されていない入力信号(Log2[1015dB/10dB]≒5ビットであるため)に対して実質的に5ビット減少されたので、24ビットADC104の入力信号分解能は、実質的にわずか19ビットである。これにより、DSP105で信号処理に利用できるヘッドルームが減少し、音質の可聴低下を招くことがある。
従って、入力信号分解能の低下を伴わないアナログ-デジタル信号変換が必要とされ、それによってアクティブラウドスピーカ及び他の装置における実効的な信号対ノイズ比が改善される。
アクティブラウドスピーカ及び他のマルチバンドデジタル信号処理装置のためのアナログ‐デジタル及びデジタル‐アナログ変換の実効信号対ノイズ比を改善する方法を示した。1つ以上の実施形態では、本発明の方法は、ステレオアナログ-デジタル変換装置の2つの利用可能なチャンネルを使用して、信号の低周波成分と高周波成分を別々に処理する。
音楽のパワースペクトル密度は、ピンクノイズ(1/fノイズとしても知られている)スペクトル、即ち、信号の電力密度が周波数に反比例するスペクトルのパワースペクトル密度に近似する。したがって、ピンクノイズならびに典型的な音楽の場合、オーディオスペクトラムの中間より上(即ち、600Hz付近及びそれよりも高い)の信号周波数に対する電力密度は、20Hz付近の信号周波数に対する電力密度よりも約15dB低い。したがって、音声信号のより高い周波数成分(即ち、約600Hzを超える音声周波数)は、ADC段に入る前に15dB減衰させる必要はない。なぜなら、その高い周波数成分は、20Hzでのピーク信号レベルよりも少なくとも15dB低いピーク信号レベルを既に有するからである。
1つ又は複数の実施形態では、デジタル信号処理回路を有するアクティブスピーカは、1/f電力密度スペクトルのこの特性を利用して、実効信号対ノイズ比を改善する。一つ以上の実施形態では、音声信号の高周波成分が、任意の減衰、又はアナログからデジタルへの変換の前に、音声信号から分離される。この高周波成分は、アナログハイパスフィルタ段によりアナログ領域で減衰しない入力信号をハイパスフィルタすることにより形成される。次いで、得られた高周波成分は、減衰なしでADCの1つのチャンネルに送られ、それによって、高周波成分の実効SNRが15dB、即ち5ビットの分解能で増加する。
1つ以上の実施形態では、元の音声信号(高周波成分と低周波成分の両方を含む)がアナログ減衰段で15dB減衰され、減衰された音声信号が生成された後、ADCの他方のチャンネルに送られる。減衰された音声信号は、処理され、DSPでデジタルローパスフィルタ処理されて、音声信号の低周波成分が生成される。高域成分は別々に処理され、DSPでフィルタリングされる。次に、高周波成分と低周波成分の両方が、DACによってアナログ信号に再度変換される。低周波成分は、アナログ信号ブースタ段でブーストされ、減衰前のレベルに戻される。その後、両方の信号成分が別々の電力増幅器で増幅され、別々のラウドスピーカドライバで可聴再生される。
人間の聴覚は、中域及び高域よりも低域のノイズ及び歪みに対する感度が低いため、中域及び高域のSNR及び有効ビット深度が向上すると、全体的なラウドスピーカの性能及びオーディオ忠実度が大幅に実用的に改善される。
本発明は、添付の図面を参照することによって、より良く理解され、その特徴が当業者に明らかになるのであろう。
異なる図面における同じ参照符号の使用は、類似又は同一のアイテムを示す。
アクティブラウドスピーカ及び他のマルチバンドデジタル信号処理装置のためのアナログ-デジタル及びデジタル-アナログ変換の実効信号対ノイズ比を改善する方法を示した。1つ以上の実施形態では、本発明の方法がステレオアナログ-デジタル変換装置の2つの利用可能なチャンネルを使用して、信号の低周波成分と高周波成分を別々に処理する。
音楽のパワースペクトル密度はピンクノイズ(1/fノイズとしても知られている)スペクトル、即ち、信号の電力密度が周波数に反比例するスペクトルのパワースペクトル密度に近似する。従って、典型的な音楽と同様にピンクノイズに対しても、特定の周波数におけるピーク信号電力(従って、ピーク信号レベル)は、周波数が2倍になるごとに3dB低下し、これは、20Hz~20kHzの可聴スペクトルの範囲にわたるピーク信号レベル間の30dBの差に相当する。
図2は、ピンクノイズのスペクトルの電力密度対周波数、ならびに本発明の実施形態で使用されるハイパスフィルタの減衰対周波数を示すグラフ201である。グラフ201の左垂直スケール202、右垂直スケール203、及び水平スケール204は、すべて対数的である。左側垂直スケール202は、特定の周波数における電力密度をdBで表し、ゼロdBレベルは、信号全体の最大電力レベルに正規化される。右側垂直スケール203は、本発明の実施形態で使用されるような約600Hzのカットオフ周波数を有するハイパスフィルタの特定の周波数における信号減衰量をdBで表す。
図2は、音声スペクトラムの中間より上(即ち、600Hz付近及びそれよりも高い)の信号周波数に対する電力密度が、20Hz付近の信号周波数に対する電力密度よりも約15dB低いことを示している。これは、Pfで表される特定の周波数での電力密度が1/fに比例するため、600Hzと20Hzの間の電力密度の違いが次のようになるためである:
したがって、音声信号のより高い周波数成分(即ち、約600Hzを超える音声周波数)は、ADC段に入る前に15dB減衰させる必要はない。なぜなら、その高い周波数成分は、20Hzでのピーク信号レベルよりも少なくとも15dB低いピーク信号レベルを既に有するからである。
したがって、音声信号のより高い周波数成分(即ち、約600Hzを超える音声周波数)は、ADC段に入る前に15dB減衰させる必要はない。なぜなら、その高い周波数成分は、20Hzでのピーク信号レベルよりも少なくとも15dB低いピーク信号レベルを既に有するからである。
図3は、実効信号対ノイズ比を改善するために1/f電力密度スペクトルのこの特性を利用するデジタル信号処理回路を有するステレオアクティブスピーカの概略図である。図3の実施形態では、アクティブラウドスピーカ301がアナログ音声入力段302、アナログハイパスフィルタ段303、アナログ減衰段304、ステレオアナログデジタル変換器(ADC)305、DSP306、ステレオデジタルアナログ変換器(DAC)307、アナログユニティゲイン段308、アナログ信号ブースタ段309、電力増幅器310、及びラウドスピーカドライバ311を含む。
図3の実施形態では、音声入力信号が経路312に沿ってハイパスフィルタ段303に供給され、任意の減衰又はアナログ-デジタル変換の前に、経路313に沿って別々にアナログ減衰段304に供給される。経路312に沿ってハイパスフィルタ段303に供給された入力信号は、アナログハイパスフィルタ段303によってアナログ領域でハイパスフィルタ処理され、次いで、ADC305の第1のADCチャンネル314に送られて、信号の減衰されていないデジタル高周波成分を生成する。
図3の実施形態では、アナログハイパスフィルタ段303は、オペランプと抵抗-容量回路とを含むユニティゲインを有するアクティブ2次ハイパスフィルタであり、カットオフ周波数がほぼ600Hzとなるように電子部品の値が選択されている。1つ又は複数の代替実施形態では、アナログハイパスフィルタ段303は、1より大きい又は小さい利得を有することができる。例えば、アナログハイパスフィルタ段303は信号を少量だけ減衰させることができるが、アナログ減衰段304によって適用される減衰の15dBよりはるかに小さい。あるいは、1つ以上の実施形態では、アナログハイパスフィルタ段303は、パッシブハイパスフィルタ又は任意の他のタイプのオーディオ周波数フィルタであってもよい。1つ又は複数の実施形態では、信号減衰なしにADC305の入力信号レベル限界を超えることを回避するために必要とされる高域通過カットオフ周波数は、通常、400~800Hzの間の値であるが、アナログハイパスフィルタ段303は、ADC305の入力限界を超えることを回避するために必要とされるより高い又はより低いカットオフ周波数を有することができる。
図3の実施形態では、アナログハイパスフィルタ段303が図1に示される2次ハイパスフィルタ114の1つと同様の機能を実行する。そのため、1つのデジタル2次ハイパスフィルタ315のみがDSP306に含まれ、図1に示される2次ハイパスフィルタ114の1つの代わりに、ユニティフィルタ段316が使用される。1つ以上の代替実施形態では、ユニティフィルタ段316は省略されてもよく、又は所望のクロスオーバフィルタリング機能を達成するために必要に応じて、アナログハイパスフィルタ段303又はDSP306のいずれか又は両方に、追加又は代替の1次、2次、又はより高次のハイパスフィルタ段が含まれてもよい。
図3の実施形態では、ハイパスフィルタ315から出力されるデジタル高周波成分が次に、DAC307の第1のチャンネルにおいてアナログ高周波信号成分に再度変換される。次いで、アナログ高周波成分は、アナログユニティゲイン段308を通過し、第1の電力増幅器310によって増幅され、第1のラウドスピーカドライバ311(即ち、ツィータ)によって可聴に再生される。1つ以上の代替実施形態では、アナログユニティゲイン段308は、DAC307の第1のチャンネルの出力が電力増幅器310に直接送られるように、省略されてもよい。
1つ以上の実施形態では、高周波音声信号成分の減衰がないことにより、DSP306は、その高周波成分をより高い有効ビット分解能で処理することができる。さらに、高周波信号成分は、DAC307の後にブーストされる必要はなく、それによって、音声信号の高周波成分への付加的なノイズ及び歪みの導入を回避する。図3の実施形態では、高周波成分の実効SNRが、分解能の15dB、即ち5ビットだけ増加する。
図2に示されるように、音声信号の低周波成分は、より大きなピーク信号振幅がADC305の入力範囲を超えないように減衰させなければならない。図3の実施形態では、アナログハイパスフィルタ303を通過しない音声入力信号が、アナログ減衰段304において15dB減衰され、次いで、ADC305の第2のADCチャンネル317に送られる。図3の実施形態では、減衰された音声信号が次に、デジタル低周波成分を生成するために、DSP306内のデジタル2次ローパスフィルタ318を通過する。1つ又は複数の実施形態では、所望のクロスオーバーフィルタ機能を達成するために、必要に応じて、追加の又は代替の1次、2次、又はより高次のローパスフィルタ段をDSP306に含めることができる。
図3の実施形態では、ローパスフィルタ318から出力されるデジタル高周波成分が次に、DAC307の第2のチャンネル内でアナログ低周波信号成分に再度変換される。次いで、アナログ低周波信号成分は、アナログ信号ブースタ段309によってブーストされ、第2の電力増幅器310によって増幅され、第2のラウドスピーカドライバ311(即ち、ウーファ)によって可聴に再生される。1つ又は複数の実施形態では、アナログ減衰段304、及びアナログ信号ブースタ段309が音声信号の低周波数成分にいくらかの追加のノイズ及び歪みを導入するが、人間の聴覚は中周波数及び高周波数におけるよりも低周波数におけるノイズ及び歪みに対して感度が低いため、ノイズ及び歪みは高周波数音声コンテンツの場合よりも可聴性が低い。従って、図3の実施形態では、中域及び高域における改善されたSNR及び有効ビット深度が、全体的なラウドスピーカ性能及びオーディオ忠実度における顕著な実用的改善をもたらす。
1つ以上の実施形態では、音声信号が3つ以上の成分に分割されてもよい。たとえば、3ウェイラウドスピーカでは、音声信号が低域、中域、高域の成分に分割される。一つ以上の実施形態では低周波成分が減衰され、デジタル化され、デジタルローパスフィルタされ、アナログに逆変換され、増幅され、上述したようにウーファースピーカドライバに送られるが、例えば300Hzのローパスフィルタカットオフが下がっている。同様に、高周波成分は、アナログハイパスフィルタされ、デジタル化され、デジタルハイパスフィルタされ、アナログに逆変換され、増幅され、上述のようにツィータースピーカドライバに回されるが、例えば2000Hzに上昇されたハイパスフィルタカットオフを有する。
中域周波数は低域よりも少ない減衰を必要とするため、中域周波数成分はアナログバンドパスフィルタされ、ADCに入る前に低域成分よりも少ない量だけ減衰されてもよい。例えば、1つ以上の実施例ではアナログ中域バンドパスフィルタが300Hzの下限カットオフと2000Hzの上限カットオフとを有し、中域周波数減衰量は僅か3dBである。これは、300Hzと20Hzの間の電力密度の差があるためである:
このため、20Hzに対して-15dBの信号レベルに到達するのに約3dBの減衰しか必要としない。あるいは複雑さ及び電子部品コストを低減するために、中域周波数成分は例えば、300Hzのカットオフでアナログハイパスフィルタ処理されるだけでよく、さらなるバンドパスフィルタ処理は、DSP306内でデジタル的に実行される。その後、中域成分はデジタル化され、デジタル的にバンドパスフィルタされ、アナログに逆変換され、増幅され、中域スピーカドライバに送られる。したがって、1つ又は複数の実施形態では、SNR及び有効ビット深度が複数の周波数帯に対して最適化され、2ウェイスピーカの例よりもさらに可聴歪みを最小化することができる。
このため、20Hzに対して-15dBの信号レベルに到達するのに約3dBの減衰しか必要としない。あるいは複雑さ及び電子部品コストを低減するために、中域周波数成分は例えば、300Hzのカットオフでアナログハイパスフィルタ処理されるだけでよく、さらなるバンドパスフィルタ処理は、DSP306内でデジタル的に実行される。その後、中域成分はデジタル化され、デジタル的にバンドパスフィルタされ、アナログに逆変換され、増幅され、中域スピーカドライバに送られる。したがって、1つ又は複数の実施形態では、SNR及び有効ビット深度が複数の周波数帯に対して最適化され、2ウェイスピーカの例よりもさらに可聴歪みを最小化することができる。
1つ以上の実施形態では、経路313の音声信号が信号の高周波成分のエネルギー含有量を除去するために減衰前にアナログローパスフィルタされてもよく、それによって、アナログ減衰段304で必要とされる減衰及びアナログ信号ブースタ段309での後続のブーストをわずかに低減する。信号の高周波成分は、わずかな付加エネルギーしか信号に加えないが、それをフィルタで除去することで約2dBのヘッドルームを節約することができる。これにより、必要な減衰を減らし、低周波分解能を0.66ビット上げることができる。最高のオーディオ忠実度を必要とする実施形態では、この改善が追加のアナログローパスフィルタの追加のコスト及び複雑さに値する可能性がある。
図3の実施形態ではアナログ音声入力段302、アナログハイパスフィルタ段303、アナログ減衰段304、及びADC305が平衡信号入出力と共に示されており、これは音声信号に対する外部電磁ノイズの影響を低減するために、業務用音声機器のラインレベル信号入出力において一般的に使用されている。1つ又は複数の代替実施形態では、アナログ音声入力段302、アナログハイパスフィルタ段303、アナログ減衰段304、及び/又はADC305は、代わりに、プリDSP信号経路のすべて又は一部に対して、アンバランス信号入力及び/又は出力(即ち、コンシューマグレード音声機器で一般に使用されるようなシングルエンド信号ワイヤ及びグランド)を使用することができる。同様に、図3の実施形態では、ゲイン段308及び309及び電力増幅器310がアンバランス信号入出力とともに示されているが、代わりに、1つ以上の別の実施例において、ポストDSP信号経路の全て又は一部に対して、バランス信号入力及び/又は出力を使用してもよい。
このようにして、信号の低周波成分と高周波成分を別々に処理するためにステレオアナログ-デジタル変換装置の2つの利用可能なチャンネルを使用することによって、アクティブラウドスピーカ及び他のマルチバンドデジタル信号処理装置のためのアナログ-デジタル及びデジタル/アナログ変換の実効信号対ノイズ比を改善する方法が記載される。本発明を特定の実施形態に関して説明したが、本発明の本発明の特徴が他の実施形態にも適用可能であり、そのすべてが本発明の範囲内にあることが意図されることは当業者には明らかであろう。例えば、ローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、及び/又はハイパスフィルタのカットオフ周波数は、各スピーカドライバの周波数応答範囲に適合するように調整され得る。同様に、ADC前段の減衰量及び/又はDAC後段のブースト量は、最大ピーク・ツー・ピーク入力信号レベル及びADCの最大許容信号レベルに従って調整されてもよい。さらに、この方法は特に、音声コンプレッサ、音声エフェクトプロセッサ、音声及び/又はビデオ記録装置、サウンド補強又はパブリックアドレスシステム、又はスピーチ認識などのマルチバンドデジタル信号処理を使用する任意のアプリケーションにおいて、実効信号対ノイズ比を改善するために使用され得る。
Claims (20)
- アクティブラウドスピーカのための実効信号対ノイズ比を改善する方法であって、
前記方法は、
アナログ音声信号の受信し、
第1の高周波アナログ信号、及び第1の低周波アナログ信号を生成するために、前記アナログ音声信号をハイパスフィルタし、
前記第1の高周波アナログ信号を、高周波デジタル信号に変換し、
減衰されたアナログ信号を生成するために、第1の低周波アナログ信号を減衰させ、
前記減衰されたアナログ信号を、減衰されたデジタル信号に変換し、
前記高周波デジタル信号、及び/又は前記減衰されたデジタル信号にデジタル信号処理を適用し、
前記高周波デジタル信号を、第2の高周波アナログ信号に変換し、
前記減衰されたデジタル信号を、第2の低周波アナログ信号に変換し、
増幅された高周波アナログ信号を生成するために、前記第2の高周波アナログ信号を増幅し、
増幅された低周波アナログ信号を生成するために、前記第2の低周波アナログ信号を増幅し、
前記増幅された高周波アナログ信号を1台目のラウドスピーカドライバで再生し、
前記増幅された低周波アナログ信号を2台目のラウドスピーカドライバで再生する
ことを含む、方法。 - 前記第1のアナログ信号をハイパスフィルタすることは、約600Hzのカットオフ周波数を選択することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1のアナログ信号をハイパスフィルタすることは、400Hz~800Hzの間のカットオフ周波数を選択することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第1の低周波アナログ信号を減衰させることは、前記第1の低周波アナログ信号を約15dB減衰させることを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記デジタル信号処理を適用することは、前記高周波デジタル信号にデジタルハイパスフィルタを適用することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記デジタルハイパスフィルタは、2次ハイパスフィルタを含む、請求項5に記載の方法。
- 前記デジタル信号処理を適用することは、前記減衰されたデジタル信号にデジタルローパスフィルタを適用することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記デジタルローパスフィルタは、2次ローパスフィルタを含む、請求項7に記載の方法。
- 前記デジタルローパスフィルタは、複数のカスケード接続されたローパスフィルタを含む、請求項7に記載の方法。
- 前記第2の低周波アナログ信号を増幅することは、
低周波アナログ信号をブーストし、
電力増幅器を使って、ブーストされた低周波アナログ信号を増幅する
ことを含む、請求項1に記載の方法。 - アナログ音声入力段と、
前記アナログ音声入力段に接続されたハイパスフィルタ入力段と、ハイパスフィルタ出力段とを含む、アナログハイパスフィルタ段と、
前記アナログ音声入力段に接続された減衰入力段と、減衰出力段とを含む、アナログ減衰段と、
前記ハイパスフィルタ出力段に接続された第1のADCチャンネル入力と、前記減衰出力段に接続された第2のADCチャンネル入力と、第1のADCチャンネル出力と、第2のADCチャンネル出力とを含む、ステレオアナログ-デジタル変換器(ADC)と、
前記第1のADCチャンネル出力に接続された第1のDSPチャンネル入力と、前記第2のADCチャンネル出力に接続された第2のDSPチャンネル入力と、第1のDSPチャンネル出力と、第2のDSPチャンネル出力とを含む、デジタル信号プロセッサ(DSP)と、
前記第1のDSPチャンネル出力に接続された第1のDACチャンネル入力と、前記第2のDSPチャンネル出力に接続された第2のDACチャンネル入力と、第1のDACチャンネル出力と、第2のDACチャンネル出力とを含む、ステレオデジタルアナログ変換器(DAC)と、
前記第1のDACチャンネル出力に接続された第1の電力増幅器入力と、第1の電力増幅器出力とを含む、第1の電力増幅器と、
前記第2のDACチャンネル出力に接続された第2の電力増幅器入力と、第2の電力増幅器出力とを含む第2の電力増幅器と、
前記第1の電力増幅器出力に接続された第1のラウドスピーカドライバと、
前記第2の電力増幅器出力に接続された第2のラウドスピーカドライバと、
を備える、アクティブラウドスピーカ。 - 前記アナログハイパスフィルタ段は、約600Hzのカットオフ周波数をさらに含む、請求項11に記載のアクティブラウドスピーカ。
- 前記アナログハイパスフィルタ段は、400Hz~800Hzの間のカットオフ周波数をさらに含む、請求項11に記載のアクティブラウドスピーカ。
- 前記アナログ減衰段は、約15dBの減衰量を提供する、請求項11に記載のアクティブラウドスピーカ。
- 前記DSPは、前記第1のDSPチャンネル入力と前記第1のDSPチャンネル出力との間に接続されたデジタルハイパスフィルタをさらに含む、請求項11に記載のアクティブラウドスピーカ。
- 前記デジタルハイパスフィルタは、2次ハイパスフィルタを含む、請求項15に記載のアクティブラウドスピーカ。
- 前記DSPは、前記第2のDSPチャンネル入力と前記第2のDSPチャンネル出力との間に接続されたデジタルローパスフィルタをさらに含む、請求項11に記載のアクティブラウドスピーカ。
- 前記デジタルローパスフィルタは、2次ローパスフィルタを含む、請求項17に記載のアクティブラウドスピーカ。
- 前記デジタルローパスフィルタは、複数のカスケード接続されたローパスフィルタを備える、請求項17に記載のアクティブラウドスピーカ。
- 前記第2の電力増幅器は、アナログ信号ブースタ段をさらに含む、請求項11に記載のアクティブラウドスピーカ。
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