JP2022541253A - テンプルのための簡略化されたヒンジを有する眼鏡 - Google Patents

Abstract

簡略化されたヒンジを有する眼鏡（１）であって、眼鏡の前部（２）と、一対のテンプル（３）とを備え、前部には、テンプルの各々の一端のフック形状部分（６）によって係合されるように適合される保持およびロック要素（９）を収容するために、キャビティ（４）が規定され、保持およびロック要素（９）は、テンプル（３）を前部（２）に連結するために、テンプルのフック形状端部（６）に連結されるとき、前部のキャビティ（４）に収容されるように適合される、眼鏡。

Description

本発明は、テンプルのための簡略化されたヒンジを有する眼鏡に関する。より具体的には、本発明は、簡略化された態様でテンプルを眼鏡に接続することを可能にするヒンジを有する眼鏡に関する。

周知であるように、テンプルと眼鏡、またはむしろ眼鏡の前部との間における接続は、眼鏡の前部をテンプルの一端に接続するヒンジによって起こる。ヒンジによる前部とテンプルとの間における連結は、通常、このような接続を可能にする、ねじ、ブッシング、リベットなどの小さな部品の使用を伴う。

ねじの使用は、しばしば専門の眼鏡技師を利用する必要があるため、使用者がテンプルを取り外さなければならない場合に通常、問題を構成する。加えて、このような部品は、摩耗を受ける可能性があるとともに、眼鏡の使用者によって紛失され得る。

他の場合において、スポット溶接を用いることができ、それはヒンジの外観に影響を与え得る表面の凹凸をもたらすため、仕上工程にとって致命的であり得る。

いずれの場合においても、テンプルと眼鏡の前部との間における接続は、ヒンジがヒンジの繰り返しの開閉およびテンプルを眼鏡の前部の外側に過度に開くことの結果として生じるかなりの負荷をしばしば受ける部品であるために、壊れやすいものであり得る。

構造的な性能のレベルを良好にするために、このような部品は、テンプルの外観および眼鏡全体の外観に影響を与える程の寸法をしばしば有する。

実際に、最小限の外観および低減された直径を有するテンプルの場合、大きな寸法のヒンジの存在は意図したデザインを損なうことがある。

本発明の目標は、眼鏡の前部とテンプルとの間における接続ヒンジが、テンプルと前部との間における連結のために、ねじ、リベット、ブッシングなどの部品の使用を要求することのないように提供される眼鏡を提供することである。

この目標内において、本発明の目的は、テンプルが眼鏡の前部に統合されるヒンジによって眼鏡の前部に連結され得る眼鏡を提供することである。

本発明の別の目的は、眼鏡の前部とテンプルとの間における接続ヒンジが、テンプルと前部との間における連結のために、スポット溶接または接着剤結合の使用を要求することないように提供される眼鏡を提供することである。

本発明の別の目的は、製造時間に影響を与えない単純で迅速な工程によって、テンプルがヒンジによって眼鏡の前部に連結されることができる眼鏡を提供することである。

本発明の別の目的は、極めて堅牢であるヒンジを有する眼鏡を提供することであり、したがってテンプルと眼鏡の前部との間における連結は破損のリスクなく酷使を受けることができる。

本発明の別の目的は、テンプルと前部との間における接続ヒンジが眼鏡全体の外観に最小限の影響を与える眼鏡を提供することである。

本発明の別の目的は、テンプルと前部との間における接続ヒンジが、前部の外観と調和し、任意選択的にはその装飾を構成し得る眼鏡を提供することである。

本発明の別の目的は、高度に信頼性があり、容易にかつ実用的に実施され、低コストである眼鏡を提供することである。

以下でより明らかになるであろうこの目標ならびにこれらのおよび他の目的は、眼鏡の前部と、一対のテンプルとを備え、上記前部には、上記テンプルの各々の一端のフック形状部分によって係合されるように適合される保持およびロック要素を収容するために、キャビティが規定され、上記保持およびロック要素は、上記テンプルを上記前部に連結するために、テンプルの上記フック形状端部に連結されるとき、上記前部の上記キャビティに収容されるように適合されることを特徴とする、簡略化されたヒンジを有する眼鏡によって達成される。

本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面における非限定的な実施例として示される、本発明に係る眼鏡の好ましいが排他的ではない実施形態の説明からより明らかになるであろう。

本発明に係る眼鏡の第１の実施形態の斜視図である。 本発明に係る眼鏡のテンプルと前部との間における接続の第１段階の細部の分解斜視図である。 本発明に係る眼鏡のテンプルと前部との間における接続の第１段階の部分断面斜視図である。 図２に示される段階に続く、眼鏡のテンプルと前部との間における連結の第２段階の部分斜視図である。 眼鏡のテンプルと前部との間における連結の第３段階を示す図である。 図５の連結の部分断面斜視図である。 眼鏡のテンプルと前部との間における連結の追加の段階の部分断面斜視図である。 図７の連結の部分斜視図である。 眼鏡のテンプルと前部との間における連結の最終段階の部分断面斜視図である。 眼鏡のテンプルと前部との間における連結の最終段階の追加の部分断面斜視図である。 本発明に係るテンプルと眼鏡との間における連結の第２の実施形態の分解部分斜視図である。 本発明の第２の実施形態に係る、眼鏡のテンプルと前部との間における連結の第１段階の部分斜視図である。 本発明の第２の実施形態に係る、眼鏡のテンプルと前部との間における連結の追加の段階の部分斜視図である。 本発明の第２の実施形態に係る眼鏡のテンプルと前部との間における最終連結の斜視図である。 本発明に係る眼鏡のテンプルと前部との間における連結の第３の実施形態の分解部分斜視図である。 図１５に示される連結の部分断面斜視図である。 本発明の第３の実施形態に係る、眼鏡のテンプルと前部との間における連結の第２段階の部分斜視図である。 図１７に示される連結の部分断面斜視図である。 本発明の第３の実施形態に係る眼鏡のテンプルと前部との間における連結の追加の段階の部分斜視図である。 図１９の連結の段階の部分断面斜視図である。 本発明の第３の実施形態に係る、眼鏡のテンプルと前部との間における連結の最終段階の部分斜視図である。 図２１に示される連結の最終段階の部分断面斜視図である。

同一の参照番号が同一の要素を示す図を参照して、概して参照番号１によって示される、本発明に係る眼鏡は、その第１の実施形態において、一対のテンプル３に連結されるように適合される前部２を備える。

前部２とテンプル３との間における連結は、前部３において、その底部領域にスロット５が設けられる、実質的に半円状のキャビティまたは台座４があることによって起こる。

好都合には、テンプル３は、フック６のような一端を有して形状決めされる。テンプル３は、好都合には、ねじれ７を有してねじれており、フック形状部分６が水平面上に設けられる一方、反対側の端部が使用者の耳の上に置かれることとなるテンプルの本体は、ねじれており、フック形状部分６が規定される面に対して垂直な面に属する。

フック形状部分６は、実質的に平行な面８を有するキャビティ８を有するように形状決めされる。

好都合には、ヒンジは、保持およびロック要素、たとえばピン１０によって相互に連結される２つの半球９ａおよび９ｂからなる実質的に球状の要素９を有して作製される。ピン１０は、テンプル３のキャビティ８、特にテンプルのフック形状部分６に係合するように適合される。

実質的に球状の要素９は、キャビティ４内に収容されるように適合される。
図２～図８は、テンプル３を眼鏡の前部２に取り付ける方法を示す。好都合には、この実施形態において、キャビティ４は、前部２の前領域に規定される。

図４は、テンプル３が、反対側、前部２の外方に突出するために、キャビティ４のスリット５内に挿入されることを示す。この時点において、実質的に球状の要素９はフック形状部分６内に挿入され、特に、実質的に球状の要素９の仕切１０は、図４～図６に示されるように、フック形状部分６のキャビティ８に収容される。

挿入が完了すると、図７に示される構成に到達するために、実質的に球状の要素９が前部２のキャビティ４内に位置するように、テンプル３が引っ込められる。この状況において、テンプルは所定位置にまだロックされていない。所定位置におけるロックは、ピン１０を中心としてテンプルを回転させることによって起こる。

この状況において、すなわちテンプル３を回転させた後において、テンプル３は、図９の位置に持ち込まれ、ここでテンプル３の外形は眼鏡の前部２の外形と一致し、したがってテンプルは最大開放状態にある。

図１１～図１３に示される、本発明の第２の実施形態において、実質的に球状の要素９は、代わりに、テンプルが眼鏡の前部２のキャビティ４内に挿入される前に、テンプル３のフック形状部分６に連結される。

実質的に球状の要素９がフック形状部分６に連結されると、テンプルは、図１２に示されるように、前部２の前部分から、キャビティ４内へ、スリット５を通って嵌合され、その後、実質的に球状の要素９が眼鏡の前部２のキャビティ４に収容されるまで反対側から引っ張られる。

第２の実施形態において、テンプル３ならびに保持およびロック要素９は、単一部品で作製されてもよい。

図１４～図２２に示される、本発明の第３の実施形態は、先述の実施形態に実質的に類似し、キャビティ４が、前部２の前部分に規定される代わりに、その後部分１５に規定されるという点で唯一相違する。

その他の点においては、テンプル３および実質的に球状の要素９の両者は、第１の実施形態について示された段階の結果として生じる組立体と同様に、先述の実施形態に完全に一致する。

したがって、実質的には、本発明に係る簡略化されたヒンジを有する眼鏡は、実質的に球状の要素を収容するように適合されるフック形状端部を備えるテンプルを有し、実質的に球状の要素は、同様に、眼鏡の前部の前部分またはその側部領域のいずれかに規定されるキャビティに収容されるように適合される。

すべての実施形態において、キャビティ４内における要素９の連結が締まり嵌めによって起こるように、キャビティ４は実質的に球状の要素９の直径Ｄ２よりも小さい直径Ｄ１を有するように成形される。

実際に、本発明に係る眼鏡が設定された目標および目的を十分に達成し、テンプルと前部との極めて簡単な組立を行うことが可能となり、工具の使用に頼ることなく前部に対してテンプルを設置することができ、したがってこのような操作が使用者によって直接、したがって専門の技術者に頼ることなく実行可能であることがわかった。

このように創作された眼鏡は無数の修正および変形を許容し、そのすべては添付の特許請求の範囲内にある。

さらに、すべての細部は、他の技術的に等価な要素に置き換えられてもよい。
実際に、用いられる材料ならびに偶発的な形状および寸法は、当該技術の要求および状況に応じて任意であり得る。

この出願が優先権を主張するイタリア特許出願第１０２０１９００００１２２３４号の開示が、参照によって本願に組み込まれる。

特許請求の範囲に述べられた技術的特徴の後に参照符号が続くが、それらの参照符号は単に特許請求の範囲を理解し易くする目的のために含まれるものであり、したがって、このような参照符号は、このような参照符号によって例として示される各要素の解釈を限定する効果を有しない。

Claims (10)

1. 簡略化されたヒンジを有する眼鏡（１）であって、
   前記眼鏡の前部（２）と、
   一対のテンプル（３）と、を備え、
   前記前部（２）には、前記テンプル（３）の各々の一端のフック形状部分（６）によって係合されるように適合される保持およびロック要素（９）を収容するために、キャビティ（４）が規定され、前記保持およびロック要素（９）は、前記テンプル（３）を前記前部（２）に連結するために、前記テンプルの前記フック形状端部（６）に連結されるとき、前記前部の前記キャビティ（４）に収容されるように適合されることを特徴とする、眼鏡。
2. 前記キャビティ（４）が前記眼鏡の前記前部（２）の前領域に規定されることを特徴とする、請求項１に記載の眼鏡。
3. 前記キャビティ（４）が前記眼鏡の前記前部（２）の側部領域に規定されることを特徴とする、請求項１に記載の眼鏡。
4. 前記保持およびロック要素は、ピン（１０）によって相互に連結される２つの半球（９ａ，９ｂ）からなる実質的に球状の要素（９）であり、前記ピン（１０）は、前記テンプル（３）の前記フック形状部分（６）内に係合されるように適合されることを特徴とする、先行請求項の１つ以上に記載の眼鏡。
5. 球状の前記保持およびロック要素（９）を収容するための前記キャビティ（４）は、その底端において、前記テンプル（３）の通路のためのスリット（５）を有することを特徴とする、先行請求項の１つ以上に記載の眼鏡。
6. 前記テンプル（３）は、前記テンプルの本体が規定される鉛直面に対して水平面上に前記フック形状部分（６）が規定されるように、ねじれていることを特徴とする、先行請求項の１つ以上に記載の眼鏡。
7. 前記テンプル（３）は、前記保持およびロック要素（９）の前記ピン（１０）の周りにおける回転によって所定位置にロックされることを特徴とする、先行請求項の１つ以上に記載の眼鏡。
8. 前記フック形状部分（６）が設けられる前記テンプルの端部が、使用の状態において、前記眼鏡の前記前部（２）の形状に適合されるように形状決めされることを特徴とする、先行請求項の１つ以上に記載の眼鏡。
9. 前記保持およびロック要素（９）と前記キャビティ（４）との間における干渉連結のために、前記キャビティ（４）の直径は前記保持およびロック要素（９）の直径よりも小さいことを特徴とする、先行請求項の１つ以上に記載の眼鏡。
10. 前記テンプルならびに前記保持およびロック要素が単一部品で提供されることを特徴とする、先行請求項の１つ以上に記載の眼鏡。

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