ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(UE)として知られていることがある、複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、いくつかの基地局またはネットワークアクセスノードを含み得る。いくつかのワイヤレスネットワークは、ビークルツーエブリシング(V2X)ネットワーク、車両間(V2V)ネットワーク、セルラーV2X(CV2X)ネットワーク、または他の同様のネットワークなど、車両ベース通信をサポートし得る。車両ベース通信ネットワークは、UE、たとえば、車両UE(v-UE)が、ネットワークに(V2N)、歩行者UEに(V2P)、インフラストラクチャデバイスに(V2I)、および(たとえば、ネットワークを介して、および/または直接)他のv-UEに直接通信する、常時接続テレマティックスを提供し得る。車両ベースネットワーク内の通信は、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)および/または物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)など、サイドリンクチャネル上で通信される信号を使用して実行され得る。いくつかの態様では、CV2Xネットワーク内の通信は、そのようなサイドリンクチャネルを含み得る、PC5インターフェースを介して、UE間で実行され得る。
最初に、本開示の態様について、V2Pデバイスを含むCV2Xネットワークなど、ワイヤレス通信システムの文脈で説明する。概して、説明する技法の態様は、それによって送信デバイス(たとえば、CV2Xネットワーク内のV2Pデバイス)が、少なくともいくつかの態様では、送信デバイスの物理的ロケーションに基づくシーケンスを使用して、送信のための信号を符号化する、様々な機構を提供する。すなわち、シーケンスを使用して符号化された送信が、信号を送信するデバイスの物理的ロケーションの指示を暗黙的に搬送またはさもなければ伝達するように、地理的エリアが、少なくともある程度まで、CV2Xスロットにマッピングされ得る。たとえば、送信デバイス(たとえば、CV2Xネットワーク内の任意のV2Pデバイス)は、概して、送信デバイスの物理的ロケーションに対応するか、またはさもなければ関連付けられたロケーションデータを決定またはさもなければ識別し得る。送信デバイスは、少なくともある程度まで、送信デバイスの物理的ロケーションと一致するスロット内の時間周波数リソースを決定またはさもなければ識別し得る。送信デバイスは、時間周波数リソース上の送信のための信号を符号化するために使用されるシーケンスを生成するために、ロケーションデータ(または、少なくともその一部分)、スロット、および/または時間周波数リソースを使用し得る。シーケンスを用いて符号化され、CV2Xネットワーク内で送信された信号(たとえば、1または2ビット)は、送信デバイスの物理的ロケーションを暗黙的に示す。
受信デバイス(たとえば、ユーザ機器(UE)、基地局、ネットワークデバイス/機能、またはCV2Xネットワーク内で動作する任意の他のデバイス)は、送信デバイスの物理的ロケーションを決定するために、信号を符号化するために使用されたシーケンスを使用し得る。たとえば、受信デバイスは、スロット内の時間周波数リソース上で信号を受信し、信号を復号するように試みるために、利用可能なシーケンスのセットを使用し得る。受信デバイスは、信号の復号の試みの成功に基づいて、送信デバイスが信号を符号化するために使用したシーケンスを決定またはさもなければ識別し得る。すなわち、受信デバイスは、利用可能なシーケンスのセットにおけるシーケンスを使用して、信号を復号するように試み、復号の試みが、そのシーケンスを用いて成功するとき、送信デバイスによって使用されたシーケンスを識別し得る。次いで、受信デバイスは、シーケンス、時間周波数リソース、および/または信号がそれにおいて受信されたスロットを使用して、送信デバイスの物理的ロケーションを決定またはさもなければ識別し得る。
本開示の態様について、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化に関する装置図、システム図、およびフローチャートによってさらに示し、それらを参照しながら説明する。
図1は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートするワイヤレス通信システム100の一例を示す。ワイヤレス通信システム100は、基地局105と、UE115と、コアネットワーク130とを含む。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはニューラジオ(NR)ネットワークであり得る。場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、または低コストで低複雑度のデバイスとの通信をサポートし得る。
基地局105は、1つまたは複数の基地局アンテナを介して、UE115とワイヤレス通信し得る。本明細書で説明する基地局105は、トランシーバ基地局、無線基地局、アクセスポイント、無線トランシーバ、ノードB、eノードB(eNB)、次世代ノードBもしくはギガノードB(それらのいずれもgNBと呼ばれることがある)、ホームノードB、ホームeノードB、または何らかの他の好適な用語を含み得るか、または当業者によってそのように呼ばれることがある。ワイヤレス通信システム100は、異なるタイプの基地局105(たとえば、マクロセル基地局またはスモールセル基地局)を含み得る。本明細書で説明するUE115は、マクロeNB、スモールセルeNB、gNB、中継基地局などを含む、様々なタイプの基地局105およびネットワーク機器と通信することが可能であり得る。
各基地局105は、様々なUE115との通信がサポートされる特定の地理的カバレージエリア110に関連付けられ得る。各基地局105は、通信リンク125を介してそれぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得、基地局105とUE115との間の通信リンク125は、1つまたは複数のキャリアを利用し得る。ワイヤレス通信システム100において示される通信リンク125は、UE115から基地局105へのアップリンク送信、または基地局105からUE115へのダウンリンク送信を含み得る。ダウンリンク送信は順方向リンク送信と呼ばれることもあり、アップリンク送信は逆方向リンク送信と呼ばれることもある。
基地局105のための地理的カバレージエリア110は、地理的カバレージエリア110の一部分を構成するセクタに分割され得、各セクタは、セルに関連付けられ得る。たとえば、各基地局105は、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、もしくは他のタイプのセル、またはそれらの様々な組合せのための通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、基地局105は可動であり、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの例では、異なる技術に関連付けられた異なる地理的カバレージエリア110は重複することがあり、異なる技術に関連付けられた重複する地理的カバレージエリア110は、同じ基地局105によって、または異なる基地局105によってサポートされることがある。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプの基地局105が様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する、異種LTE/LTE-A/LTE-A ProまたはNRネットワークを含み得る。
「セル」という用語は、(たとえば、キャリアを介した)基地局105との通信のために使用される論理通信エンティティを指し、同じかまたは異なるキャリアを介して動作する隣接セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))に関連付けられ得る。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートすることがあり、異なるセルは、異なるタイプのデバイスのためのアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、または他のもの)に従って構成され得る。場合によっては、「セル」という用語は、その上で論理エンティティが動作する地理的カバレージエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指すことがある。
UE115は、ワイヤレス通信システム100の全体にわたって分散されることがあり、各UE115は、固定またはモバイルであり得る。UE115はまた、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることがあり、「デバイス」は、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスであり得る。いくつかの例では、UE115はまた、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、モノのインターネット(IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(IoE)デバイス、またはMTCデバイスなどを指すことがあり、これらは、アプライアンス、車両、メーターなどの様々な物品において実装され得る。
MTCデバイスまたはIoTデバイスなど、いくつかのUE115は、低コストまたは低複雑度のデバイスであり得、マシン間の自動化された通信を(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介して)提供し得る。M2M通信またはMTCは、人が介在することなく、デバイスが互いにまたは基地局105と通信することを可能にするデータ通信技術を指すことがある。いくつかの例では、M2M通信またはMTCは、センサーまたはメーターを組み込んで情報を測定または捕捉し、その情報を利用できる中央サーバもしくはアプリケーションプログラムにその情報を中継するか、またはプログラムもしくはアプリケーションと対話する人間にその情報を提示する、デバイスからの通信を含むことがある。いくつかのUE115は、情報を収集し、またはマシンの自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスのための適用の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理および追跡、リモートセキュリティ検知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネスの課金を含む。
いくつかのUE115は、半二重通信などの、電力消費を低減する動作モード(たとえば、送信または受信を介した単方向通信をサポートするが、送信および受信を同時にはサポートしないモード)を採用するように構成され得る。いくつかの例では、半二重通信は、低減されたピークレートで実行され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブな通信に関与していないとき、省電力「ディープスリープ」モードに入ること、または(たとえば、狭帯域通信に従って)限られた帯域幅にわたって動作することを含む。場合によっては、UE115は、クリティカルな機能(たとえば、ミッションクリティカルな機能)をサポートするように設計されてよく、ワイヤレス通信システム100は、これらの機能のために超高信頼通信を提供するように構成され得る。
場合によっては、UE115はまた、(たとえば、ピアツーピア(P2P)プロトコルまたはデバイスツーデバイス(D2D)プロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用するUE115のグループのうちの1つまたは複数が、基地局105の地理的カバレージエリア110内にあり得る。そのようなグループの中の他のUE115は、基地局105の地理的カバレージエリア110の外にあるか、または場合によっては基地局105からの送信を受信できないことがある。場合によっては、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ中のあらゆる他のUE115に送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。場合によっては、基地局105は、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、D2D通信は、基地局105が関与することなく、UE115間で行われる。
基地局105は、コアネットワーク130とおよび互いと通信し得る。たとえば、基地局105は、バックホールリンク132を通して(たとえば、S1、N2、N3、または他のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。基地局105は、バックホールリンク134上で(たとえば、X2、Xn、または他のインターフェースを介して)、直接的に(たとえば、基地局105間で直接的に)または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかで互いに通信し得る。
コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス許可、追跡、インターネットプロトコル(IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。コアネットワーク130は、発展型パケットコア(EPC)であってもよく、EPCは、少なくとも1つのモビリティ管理エンティティ(MME)と、少なくとも1つのサービングゲートウェイ(S-GW)と、少なくとも1つのパケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)とを含み得る。MMEは、EPCに関連付けられる基地局105によってサービスされるUE115のためのモビリティ、認証、およびベアラ管理などの、非アクセス層(たとえば、制御プレーン)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、それ自体がP-GWに接続され得るS-GWを通じて転送され得る。P-GWは、IPアドレス割振りならびに他の機能を提供し得る。P-GWは、ネットワーク事業者のIPサービスに接続され得る。事業者のIPサービスは、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、またはパケット交換(PS)ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
基地局105などのネットワークデバイスのうちの少なくともいくつかは、アクセスネットワークエンティティなどの下位構成要素を含むことがあり、アクセスネットワークエンティティは、アクセスノードコントローラ(ANC)の一例であり得る。各アクセスネットワークエンティティは、無線ヘッド、スマート無線ヘッド、または送信/受信ポイント(TRP)と呼ばれることがある、いくつかの他のアクセスネットワーク送信エンティティを通じて、UE115と通信し得る。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティまたは基地局105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびアクセスネットワークコントローラ)にわたって分散されるか、または単一のネットワークデバイス(たとえば、基地局105)に統合されることがある。
ワイヤレス通信システム100は、典型的には300メガヘルツ(MHz)から300ギガヘルツ(GHz)の範囲にある、1つまたは複数の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、極超短波(UHF:ultra-high frequency)領域またはデシメートル帯域として知られているが、これは、波長がおよそ1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶからである。UHF波は、建物および環境特性によって遮断または方向変換されることがある。しかしながら、これらの波は、マクロセルが屋内に位置するUE115にサービスを提供するのに十分に構造物を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHzを下回るスペクトルの短波(HF:high frequency)または超短波(VHF:very high frequency)部分のより低い周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小型のアンテナおよびより短い距離(たとえば、100km未満)に関連付けられ得る。
ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られている、3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用するセンチメートル波(SHF:super high frequency)領域内で動作し得る。SHF領域は、他のユーザからの干渉を許容することが可能であり得るデバイスによって機会主義的に使用され得る、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域などの帯域を含む。
ワイヤレス通信システム100はまた、ミリメートル帯域としても知られている、(たとえば、30GHzから300GHzの)スペクトルのミリ波(EHF:extremely high frequency)領域内で動作し得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、UE115と基地局105との間のミリメートル波(mmW)通信をサポートすることができ、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも、さらに小さいことがあり、より間隔が密であることがある。場合によっては、このことは、UE115内でのアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりもさらに大きい大気減衰を受けることがあり、より距離が短いことがある。本明細書で開示する技法は、1つまたは複数の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用されることがあり、これらの周波数領域にわたる帯域の指定される使用は、国ごとにまたは規制団体ごとに異なり得る。
場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、認可と無認可の両方の無線周波数スペクトル帯域を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz ISM帯域などの無認可帯域において、ライセンス補助アクセス(LAA:License Assisted Access)、LTE無認可(LTE-U:LTE Unlicensed)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域において動作するとき、基地局105およびUE115などのワイヤレスデバイスは、データを送信する前に周波数チャネルがクリアであることを保証するために、リッスンビフォアトーク(LBT)手順を採用し得る。場合によっては、無認可帯域の中での動作は、認可帯域(たとえば、LAA)の中で動作するコンポーネントキャリアと連携したキャリアアグリゲーション構成に基づいてもよい。無認可スペクトルの中での動作は、ダウンリンク送信、アップリンク送信、ピアツーピア送信、またはこれらの組合せを含んでよい。無認可スペクトルにおける複信は、周波数分割複信(FDD)、時分割複信(TDD)、またはその両方の組合せに基づき得る。
いくつかの例では、基地局105またはUE115は、複数のアンテナを装備することがあり、これらのアンテナは、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を採用するために使用され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、送信デバイス(たとえば、基地局105)と受信デバイス(たとえば、UE115)との間である送信方式を使用することができ、ここで、送信デバイスは、複数のアンテナを装備し、受信デバイスは、1つまたは複数のアンテナを装備する。MIMO通信は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによってスペクトル効率を高めるためにマルチパス信号伝搬を採用することがあり、これは空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号が、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信され得る。同様に、複数の信号が、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信され得る。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリームに関連付けられたビットを搬送することがある。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告に使用される異なるアンテナポートに関連付けられ得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが同じ受信デバイスに送信されるシングルユーザMIMO(SU-MIMO)、および複数の空間レイヤが複数のデバイスに送信されるマルチユーザMIMO(MU-MIMO)を含む。
空間フィルタリング、指向性送信、または指向性受信と呼ばれることもあるビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビームまたは受信ビーム)をシェーピングまたはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、基地局105またはUE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の配向で伝搬する信号が強め合う干渉を受け、他の信号が弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ要素を介して通信される信号を結合することによって達成され得る。アンテナ要素を介して通信される信号の調整は、送信デバイスまたは受信デバイスが、デバイスに関連付けられたアンテナ要素の各々を介して搬送される信号に一定の振幅オフセットおよび位相オフセットを適用することを含み得る。アンテナ要素の各々に関連付けられた調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、または何らかの他の配向に対する)特定の配向に関連付けられたビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
一例では、基地局105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイを使用し得る。たとえば、いくつかの信号(たとえば、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、異なる方向に基地局105によって複数回送信されることがあり、それらは、送信の異なる方向に関連付けられた異なるビームフォーミング重みセットに従って送信されている信号を含むことがある。異なるビーム方向での送信は、基地局105による後続の送信および/または受信のためのビーム方向を(たとえば、基地局105、またはUE115などの受信デバイスによって)識別するために使用され得る。
特定の受信デバイスに関連付けられたデータ信号などのいくつかの信号は、基地局105によって単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスに関連付けられた方向)に送信され得る。いくつかの例では、単一のビーム方向に沿った送信に関連付けられたビーム方向は、異なるビーム方向に送信された信号に少なくとも部分的に基づいて決定され得る。たとえば、UE115は、基地局105によって異なる方向に送信された信号のうちの1つまたは複数を受信することがあり、UE115は、UE115が最高の信号品質またはさもなければ許容可能な信号品質で受信した信号の指示を基地局105に報告することがある。これらの技法について、基地局105によって1つまたは複数の方向に送信される信号を参照しながら説明するが、UE115は、(たとえば、UE115による後続の送信または受信のためのビーム方向を識別するために)信号を異なる方向に複数回送信するために、または(たとえば、データを受信デバイスに送信するために)信号を単一の方向に送信するために同様の技法を採用し得る。
受信デバイス(たとえば、mmW受信デバイスの一例であり得るUE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号など、様々な信号を基地局105から受信するとき、複数の受信ビームを試みることができる。たとえば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、異なるアンテナサブアレイに従って、受信された信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って受信することによって、またはアンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って、受信された信号を処理することによって、複数の受信方向を試みることができ、それらのいずれもが、異なる受信ビームまたは受信方向に従った「聴取」と呼ばれることがある。いくつかの例では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信ビームを使用し得る。単一の受信ビームは、異なる受信ビーム方向に従った聴取に少なくとも部分的に基づいて決定されたビーム方向(たとえば、複数のビーム方向に従った聴取に少なくとも部分的に基づいて、最高の信号強度、最高の信号対雑音比、または別様に、許容可能な信号品質を有すると決定されたビーム方向)に揃えられ得る。
場合によっては、基地局105またはUE115のアンテナは、MIMO動作をサポートし得るか、またはビームフォーミングを送信もしくは受信し得る、1つまたは複数のアンテナアレイ内に位置し得る。たとえば、1つまたは複数の基地局アンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいて併置され得る。場合によっては、基地局105に関連付けられたアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーションに位置し得る。基地局105は、基地局105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得るアンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有し得る。同様に、UE115は、様々なMIMO動作またはビームフォーミング動作をサポートし得る1つまたは複数のアンテナアレイを有し得る。
場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤにおける通信はIPベースであり得る。無線リンク制御(RLC)レイヤは、論理チャネルを介して通信するために、パケットのセグメンテーションおよびリアセンブリを実行し得る。媒体アクセス制御(MAC)レイヤは、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行し得る。MACレイヤは、MACレイヤにおける再送信を行ってリンク効率を改善するために、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)も使用し得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤが、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115と基地局105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立、構成、および保守を行い得る。物理レイヤにおいて、トランスポートチャネルは物理チャネルにマッピングされ得る。
場合によっては、UE115および基地局105は、データが受信に成功する可能性を高めるために、データの再送信をサポートし得る。HARQフィードバックは、データが通信リンク125を介して正しく受信される可能性を高める1つの技法である。HARQは、(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用する)誤り検出、前方誤り訂正(FEC)、および再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))の組合せを含み得る。HARQは、劣悪な無線条件(たとえば、信号対雑音条件)の中でMACレイヤにおけるスループットを改善し得る。場合によっては、ワイヤレスデバイスは、デバイスが特定のスロットの中で以前のシンボルにおいて受信されたデータに対してそのスロットの中でHARQフィードバックを提供し得る、同一スロットHARQフィードバックをサポートし得る。他の場合、デバイスは、後続のスロットにおいて、または何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを提供し得る。
LTEまたはNRにおける時間間隔は、たとえば、Ts=1/30,720,000秒のサンプリング期間を指す場合がある基本時間単位の倍数で表され得る。通信リソースの時間間隔は、10ミリ秒(ms)の持続時間を各々が有する無線フレームに従って編成されることがあり、ここで、フレーム期間は、Tf=307,200Tsとして表され得る。無線フレームは、0から1023に及ぶシステムフレーム番号(SFN)によって識別され得る。各フレームは、0から9までの番号を付けられた10個のサブフレームを含んでもよく、各サブフレームは、1msの持続時間を有し得る。サブフレームは、0.5msの持続時間を各々が有する2つのスロットにさらに分割されてもよく、各スロットは、(たとえば、各シンボル期間にプリペンドされたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)6つまたは7つの変調シンボル期間を含み得る。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、2048個のサンプリング期間を含み得る。場合によっては、サブフレームは、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位であってよく、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。他の場合には、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリング単位は、サブフレームよりも短いことがあるか、または(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバーストにおいて、またはsTTIを使用する選択されたコンポーネントキャリアにおいて)動的に選択されることがある。
いくつかのワイヤレス通信システムでは、スロットが、1つまたは複数のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割され得る。いくつかの事例では、ミニスロットのシンボルまたはミニスロットは、スケジューリングの最小単位であり得る。各シンボルは、たとえば、サブキャリア間隔または動作の周波数帯域に応じて持続時間が変化し得る。さらに、いくつかのワイヤレス通信システムは、複数のスロットまたはミニスロットが一緒にアグリゲートされ、UE115と基地局105との間の通信に使用される、スロットアグリゲーションを実装し得る。
「キャリア」という用語は、通信リンク125上の通信をサポートするための定義された物理レイヤ構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指す。たとえば、通信リンク125のキャリアは、所与の無線アクセス技術のための物理レイヤチャネルに従って動作する無線周波数スペクトル帯域の一部分を含み得る。各物理レイヤチャネルは、ユーザデータ、制御情報、または他のシグナリングを搬送し得る。キャリアは、あらかじめ定義された周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム地上波無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連付けられることがあり、UE115が発見するためのチャネルラスタに従って配置され得る。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンクもしくはアップリンクであってよく、または(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンク通信およびアップリンク通信を搬送するように構成され得る。いくつかの例では、キャリアを介して送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)などの、マルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。
キャリアの組織構造は、無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)によって異なり得る。たとえば、キャリア上の通信は、TTIまたはスロットに従って編成されてよく、それらの各々は、ユーザデータ、ならびにユーザデータの復号をサポートするための制御情報またはシグナリングを含み得る。キャリアはまた、専用の収集シグナリング(たとえば、同期信号またはシステム情報など)と、そのキャリアに対する動作を協調させる制御シグナリングとを含み得る。いくつかの例では(たとえば、キャリアアグリゲーション構成では)、キャリアはまた、収集シグナリング、または他のキャリアに対する動作を協調させる制御シグナリングを有し得る。
物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化され得る。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法を使用して、ダウンリンクキャリア上で多重化され得る。いくつかの例では、物理制御チャネルにおいて送信される制御情報は、カスケード方式で異なる制御領域の間で(たとえば、共通制御領域または共通探索空間と1つまたは複数のUE固有制御領域またはUE固有探索空間との間で)分散され得る。
キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられることがあり、いくつかの例では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの所定の帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80MHz)のうちの1つであり得る。いくつかの例では、サービスされる各UE115は、キャリア帯域幅の部分またはすべてにわたって動作するために構成され得る。他の例では、いくつかのUE115は、キャリア内の事前定義された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはRBのセット)に関連付けられた狭帯域プロトコルタイプを使用する動作(たとえば、狭帯域プロトコルタイプの「帯域内」展開)のために構成され得る。
MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの持続時間)および1つのサブキャリアからなってよく、シンボル期間およびサブキャリア間隔は、逆関係にある。各リソース要素によって搬送されるビットの数は、変調方式(たとえば、変調方式の次数)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、かつ変調方式の次数が高いほど、UE115のデータレートは高くなり得る。MIMOシステムでは、ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソース、時間リソース、および空間リソース(たとえば、空間レイヤ)の組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用が、UE115との通信のためのデータレートをさらに高め得る。
ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、基地局105またはUE115)は、特定のキャリア帯域幅を介した通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つを介した通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム100は、2つ以上の異なるキャリア帯域幅に関連付けられたキャリアを介した同時通信をサポートする、基地局105および/またはUE115を含み得る。
ワイヤレス通信システム100は、複数のセルまたはキャリア上でのUE115との通信、すなわち、キャリアアグリゲーションまたはマルチキャリア動作と呼ばれることがある機能をサポートし得る。UE115は、キャリアアグリゲーション構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つまたは複数のアップリンクコンポーネントキャリアを用いて構成され得る。キャリアアグリゲーションは、FDDコンポーネントキャリアとTDDコンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
場合によっては、ワイヤレス通信システム100は、拡張コンポーネントキャリア(eCC)を利用し得る。eCCは、より広いキャリアもしくは周波数チャネル帯域幅、より短いシンボル持続時間、より短いTTI持続時間、または修正された制御チャネル構成を含む、1つまたは複数の特徴によって特徴づけられ得る。場合によっては、eCCは、(たとえば、複数のサービングセルが準最適または理想的でないバックホールリンクを有するとき)キャリアアグリゲーション構成またはデュアル接続性構成に関連付けられ得る。eCCはまた、(たとえば、2つ以上の事業者が、スペクトルを使用することを許可される場合)無認可スペクトルまたは共有スペクトルにおいて使用するために構成され得る。広いキャリア帯域幅によって特徴づけられるeCCは、全キャリア帯域幅を監視することが可能ではないか、またはさもなければ(たとえば、電力を節約するために)限られたキャリア帯域幅を使用するように構成されるUE115によって利用され得る、1つまたは複数のセグメントを含み得る。
場合によっては、eCCは、他のコンポーネントキャリアとは異なるシンボル持続時間を利用することがあり、そのことは、他のコンポーネントキャリアのシンボル持続時間と比較して低減されたシンボル持続時間の使用を含み得る。より短いシンボル持続時間は、隣接するサブキャリア間の間隔の増大に関連付けられ得る。eCCを利用するUE115または基地局105などのデバイスは、低減されたシンボル持続時間(たとえば、16.67マイクロ秒)で、(たとえば、20、40、60、80MHzなどの周波数チャネルまたはキャリア帯域幅に従って)広帯域信号を送信し得る。eCCにおけるTTIは、1つまたは複数のシンボル期間からなり得る。場合によっては、TTI持続時間(すなわち、TTI中のシンボル期間の数)は可変であり得る。
ワイヤレス通信システム100は、特に、認可スペクトル、共有スペクトル、および無認可スペクトル帯域の任意の組合せを利用し得る、NRシステムであり得る。eCCシンボル持続時間およびサブキャリア間隔の柔軟性によって、複数のスペクトルにわたるeCCの使用が可能になり得る。いくつかの例では、NR共有スペクトルは、特にリソースの動的な(たとえば、周波数領域にわたる)垂直方向および(たとえば、時間領域にわたる)水平方向の共有を通じて、スペクトル利用率およびスペクトル効率を高め得る。
送信デバイス(UE115、V2Pデバイス、またはCV2Xネットワーク内で動作する任意のデバイスの一例であり得る)は、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別し得る。送信デバイスは、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、ことを行い得る。送信デバイスは、ロケーションデータのその部分、またはスロット、または時間周波数リソース、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づいて、シーケンスを生成し得る。送信デバイスは、シーケンスを使用して、信号を符号化し得る。送信デバイスは、送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信し得る。
受信デバイス(UE115、V2Vデバイス、V2Iデバイス、基地局105、コアネットワーク130内のネットワークデバイス、またはCV2Xネットワーク内で動作する任意の他のデバイスの一例であり得る)は、スロット内の時間周波数リソース上で、送信デバイスから信号を受信し得る。受信デバイスは、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を復号するように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、時間周波数リソースおよびスロットに関連付けられる、ことを行い得る。受信デバイスは、利用可能なシーケンスのセットからシーケンスを、そのシーケンスを使用して信号の復号に成功することに少なくとも部分的に基づいて識別し得る。受信デバイスは、時間周波数リソース、またはスロット、またはシーケンス、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションを決定し得る。
図2は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートするワイヤレス通信システム200の一例を示す。いくつかの例では、ワイヤレス通信システム200は、ワイヤレス通信システム100の態様を実装し得る。ワイヤレス通信システム200の態様は、基地局205、車両210、215、交通信号灯220、および/またはV2Pデバイス225によって実装され得る。いくつかの態様では、交通信号灯220のうちの1つまたは複数は、ワイヤレス通信システム200において通信する路側ユニット(RSU)の例であり得るが、他のタイプのデバイスが、CV2Xネットワーク内のRSU、脆弱な道路利用者(VRU)などと見なされ得ることを理解されたい。
いくつかの態様では、ワイヤレス通信システム200は、CV2Xネットワークなど、車両安全および動作管理をサポートし得る。したがって、車両210/215、交通信号灯220、および/またはV2Pデバイス225のうちの1つまたは複数は、CV2Xネットワークのコンテキスト内でUEと見なされ得る。たとえば、車両210/215、交通信号灯220、および/またはV2Pデバイス225のうちの1つまたは複数は、CV2Xネットワーク上でワイヤレス通信を実行するUEとして動作するように装備またはさもなければ構成され得る。いくつかの態様では、CV2X通信は、基地局205と、車両210/215、交通信号灯220、および/またはV2Pデバイス225のうちの1つまたは複数との間で直接的に、あるいは1つまたは複数のホップを介して間接的に実行され得る。たとえば、車両215は、車両210を通して1つのホップを介して基地局205と、交通信号灯220-dと、または任意の他の数/構成のホップと通信し得る。いくつかの態様では、CV2X通信は、制御信号(たとえば、1つまたは複数のPSCCH信号)、および/またはデータ信号(たとえば、1つまたは複数のPSSCH信号)を通信することを含み得る。いくつかの態様では、そのようなサイドリンク通信は、ワイヤレス通信システム200内のノード間で、PC5インターフェースを介して実行され得る。
いくつかの態様では、CV2Xネットワークは、ネットワーク上で通信する異なるタイプのノードを含み得る。たとえば、いくつかの態様では、車両210および215は、CV2Xネットワーク内のUEと見なされることがあり、交通信号灯220-a、220-b、220-c、および/または220-dは、RSUと見なされることがある。V2Pデバイス225-a、225-b、225-c、および/または225-dは、CV2Xネットワーク内で動作する任意のワイヤレスデバイスであり得、VRUの例であり得る。すなわち、V2Pデバイス225は、歩行者、自転車運転者、電動二輪車デバイスなどの例であり得る。より詳細には、V2Pデバイス225は、歩行者によって携帯されたUE、および/または装着されたIOE/IOTデバイス、ウェアラブルデバイス、自転車、スケートボード、セルフバランスデバイスなどに搭載されたIOE/IOTデバイスなどの例であり得る。
概して、いくつかのノード(たとえば、RSU、V2Vデバイスなど)は、CV2Xネットワーク内の他のタイプのノード(たとえば、UE、V2Pデバイスなど)とは異なるように構成され得る。たとえば、いくつかのRSUは、たとえば、バッテリーではなく、安定した電源に接続されるために、より多くの利用可能送信電力を有し得る。他のノード(たとえば、V2Pデバイス225)は、最小の利用可能なバッテリー電力、より低い通信能力/要件などを装備し得る。
その上、他のワイヤレスネットワーク内とは異なり、CV2Xネットワークは、そのネットワーク内の送信をスケジュールすることを担う中央ノードなしで構成され得る。代わりに、すべてのCV2Xデバイスは、独立しており、チャネルを検知すること、およびチャネルがビジーであることに基づいて送信機会を選択することによって、ワイヤレス媒体へのそれらのアクセスをネゴシエートし得る。集中型スケジューラの欠如は、V2Xデバイスが任意の時間期間において送信を受信し得ることを意味し得る。このこと、およびCV2X通信の安全重視の性質は、CV2Xデバイスが、常に受信または聴取モードにおいて動作するように強制され得、電力節約モードに入らないことがあることを意味し得る。このことは、いくつかのデバイス(たとえば、V2Vデバイス、V2Iデバイスなど)にとって問題でないことがあり、その理由は、これらのデバイスが集中型の電力グリッドまたは車両電源に接続されるからである。しかしながら、デバイスが、たとえば、V2Pデバイス225など、より少量の利用可能なバッテリー電力とともに構成される場合、このことが問題になり得る。
さらに、V2P通信の一態様は、たとえば、歩行者のデバイスが、近くの車両にそのロケーションを正確にシグナリングすることが可能であるためのものである。これによって、考慮されなければならない電力節約および/またはデバイス複雑度に関するファクタが生じる。たとえば、V2Pデバイス225、たとえば、歩行者によって携帯および/または装着された小型デバイスは、一般にバッテリー電源式デバイスであり、したがって、常に聴取モードである余裕がなく、その理由は、これによってバッテリーが急速に消耗するようになるからである。このことは、V2Pデバイス225が、最新のチャネル占有マップを作成および維持することを妨げることがあり、それによって、ネットワーク上で動作する近くの車両または他のCV2Xデバイスによる、送信衝突および/または劣化した信号受信につながり得る。その上、V2Pデバイス225はまた、本質的にコストに敏感でもあり得、したがって、追加のハードウェア/機能を追加することが望ましくないことがある。
したがって、説明する技法の態様は、(たとえば、アクティブなチャネル占有マップを維持するために、常に聴取モードであるために)常に受信機として作用する必要をなくすことによって、V2Pデバイス225を簡略化する概念を提供する。説明する技法は、チップ自体のため(たとえば、モデムエリアが、典型的には受信機論理によって支配され得る)、ならびに無線周波数チェーン、低雑音増幅器、シンセサイザ、アンテナなどの補助構成要素のための、材料コストにおけるかなりの節約を達成するために使用され得る。説明する技法は、歩行者デバイス(たとえば、V2Pデバイス225)がその物理的ロケーションを認識しており(たとえば、GPS受信機を含んでいる)、したがって、この情報を使用して、チャネルグリッド上で時間周波数リソースを一意に選択することができるという事実を活用する。すなわち、各CV2Xスロットは、14個のシンボル(そのうち13個のシンボルが使用可能である)にわたる、100個のリソースブロックからなり得る。いくつかの態様では、10個のリソースブロックは、120個のサブキャリアからなり得る。典型的なGPS精度は、3メートルであり得る。したがって、これによって、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを使用することによって(たとえば、GPS座標の最下位ビット(LSB)を使用することによって)、CV2Xスロットへの30×39メートルグリッドの直接マッピングをサポートし得る。
非限定的な一例では、説明する技法の態様は、3m×3mの物理的ロケーションをロケーションユニット(LU)に分割することを含み得る。次いで、CV2Xスロット内の時間周波数リソースは、ロケーションリソース(RS)に分割され得、たとえば、1つのRSは、1つのシンボル×10個のリソースブロックからなる。ロケーションエリア(LA)は、LUの10×13グリッドからなり得、1つのLAにマッピングされる1つのCV2Xスロットは、ロケーションスロット(LS)と見なされ得る。ロケーション領域(RR)は、LSによってカバーされた物理的エリアに対応し得る。この例では、単一のLUは、120個の複雑な同相/直角位相(I/Q)要素のシーケンスを保持することが可能な、10×12=120個のリソース要素を含み得る(たとえば、それにマッピングされる)。複数の直交シーケンスを使用することによって、単一のLSは、(たとえば、座標の非LSBビットに基づいて)異なる直交シーケンスを異なるLAに割り当てることによって、複数のLAをさらに表すことができる。このことは、64個の異なる直交シーケンスを使用することによって、単一のLSが、約240m×312mのサイズのエリアにマッピングされ得ることを意味する。特定のRRの外側では、シーケンスおよびリソースが再使用され得、受信機は、受信信号強度のためのしきい値レベルを設定することによって、離れたシーケンスを破棄することができる。
チャネル占有に関して、36km/hの最高歩行者(自転車を含む)速度が与えられると、3×3mのグリッドは、約300ms内で交差することになる。このことは、0.5msの単一のCV2Xスロットが使用されるこの例では、車両210/215に歩行者ロケーション信号を搬送するための媒体使用率は、1/600=0.166%であり得ることを意味する。スペクトル効率対検出確率のトレードオフは、RSのサイズ、直交シーケンスの数、V2Pに専用のCV2Xスロットの数などを調整することによって行われ得る。
したがって、ワイヤレス通信システム200のデバイスは、CV2XスロットのうちのいくつかがV2Pトラフィックに専用であるか、またはさもなければ割り振られるように(たとえば、N番目のCV2Xスロットごとに、ただし、Nは正の整数である)、各々構成され得る。この情報は、初期接続確立中にネットワークデバイスによって(たとえば、基地局205によって、またはそれを介して)構成され、かつ/または、たとえば、上位レイヤシグナリングを使用して、たとえば、RRCシグナリング、MAC制御要素(CE)、IPベースシグナリングなどを使用して、必要に応じて更新され得る。したがって、ワイヤレス通信システム200(たとえば、CV2Xネットワーク)内で動作する各デバイスは、どのスロットがV2P通信に専用であるかを知り得るか、かつ/または、特定のスロット内、および所与の物理的ロケーションのためのどの時間周波数リソースが、特定のシーケンスに対応するかを知り得る。
したがって、V2Pデバイス225のうちのいずれか1つが、説明する技法のコンテキスト内で送信デバイスであり得る。最初に、各V2Pデバイス225は、周期的に(たとえば、300msごとになど、V2Pデバイスロケーション報告のために割り振られたCV2Xスロットごとに)ウェイクアップし、その内部GPSを使用して、そのロケーション座標(たとえば、ロケーションデータ)を決定し得る。各V2Pデバイス225は、その物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別し得る(たとえば、V2Pデバイス225のGPS受信機から取り出された座標を識別し得る)。次いで、V2Pデバイス225は、少なくともいくつかの態様では、V2Pデバイス225の物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの一部分に基づいて(たとえば、座標のLSBに基づいて)、スロット内(たとえば、CV2Xスロット内)の時間周波数リソースを識別し得る。
いくつかの態様では、このことは、(最上位ビット(MSB)からLSBまでの)座標を、スロット番号、シーケンス番号、およびスロット内の時間周波数リソースに変換することを含み得る。たとえば、V2Pデバイスは、ロケーションデータのその部分(たとえば、座標のLSB)に基づく時間周波数リソースを選択し、ロケーションデータの別の部分(たとえば、座標における他のビット)に基づくシーケンスを生成し、データのまた別の部分(たとえば、座標の他のビット)に基づくスロットを選択し得る。したがって、定義された地理的エリア内の任意の特定のロケーションが、1つのLUに一致する特定のCV2Xスロット内の厳密に1つの時間周波数リソース(たとえば、1つのRS)に対応することになり、厳密に1つの直交シーケンスによって符号化されることになる。説明したように、直交シーケンスを使用することによって、同じスロットへの、隣接する物理的エリア(たとえば、LA)のマッピングが可能になる。これによって、単一のスロットによってカバーされ得るエリアが増大しており、しきい値量の距離によって分離されるデバイスが、受信デバイスによる混乱または衝突なしに、シーケンス番号を再使用できるようにすることが可能になる。
すなわち、単一のLU(グローバルGPSグリッド内の3m×3mのエリア)は、時間周波数リソースと、直交シーケンスと、スロットとの組合せによって表され得る。隣接するLU(たとえば、LA)のグリッドは、直交シーケンスと、スロットとの組合せによって表される。このことは、LA内のすべてのLUが、異なる時間周波数リソースにマッピングされ得るが、同じシーケンスおよび同じスロット番号にマッピングされ得ることを意味する。隣接するLA(たとえば、RR)のスーパーグリッドは、スロットのみによって表され得る。したがって、時間周波数リソースは、すぐ近く(たとえば、定義された範囲内)である物理的ロケーションの間で区別するために使用され得る。シーケンスは、より遠くに離れている物理的ロケーションの間で区別するために使用され得、スロットは、なお一層遠くに離れているロケーションの間で区別するために使用される。
次いで、V2Pデバイス225は、送信デバイスのロケーションデータのその部分、スロット、および時間周波数リソースに対応するシーケンスを使用して、信号(たとえば、1ビット)を符号化し、時間周波数リソースを使用して、符号化された信号を送信し得る。これは、送信デバイスの(たとえば、符号化された信号を送信するV2Pデバイス225の)物理的ロケーションの指示を搬送またはさもなければ伝達し得る。すなわち、V2Pデバイス225は、その物理的ロケーションの指示を暗黙的に送信するために、選択された時間周波数リソースを使用して、選択されたスロット上で、選択されたシーケンスを送信し得る。
受信デバイス(たとえば、車両210/215、交通信号灯220、基地局205など)は、特定の時間周波数リソース上、および特定のCV2Xスロット内で、送信デバイスから信号を受信し得る。受信デバイスは、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を相関させるように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、スロットによってカバーされたそれぞれのロケーションエリアに関連付けられる、ことを行い得る。受信デバイスは、相関の試みが成功するまで、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスを使用して、信号を相関させるように試み得る。受信デバイスは、利用可能なシーケンスのセットからシーケンスを、シーケンスを使用した信号の相関の成功に基づいて識別し得る。受信デバイスは、時間周波数リソース、スロット、および/またはシーケンスに基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションを決定し得る。
すなわち、受信デバイスは、任意の所与のスロットがV2Pロケーション報告のために割り振られる(たとえば、LSである)か否かを決定し得る。そうでない場合、受信デバイスは、通常のV2X動作を続け得る。そうである場合、受信デバイスは、スロット内の各RSを、可能なシーケンスの各々に相互相関させ得る。一致が発見される(たとえば、相関しきい値がパスする)とき、受信デバイスは、スロット番号、シーケンス番号、および/または時間周波数リソースロケーションを、GPS座標(たとえば、LU)に変換し、歩行者(たとえば、V2Pデバイス225)によって占有されているとして、そのスポットにマークを付け得る。
この手法は、ワイヤレス通信システム200内で動作するデバイスのための多数の利点を提供し得る。一例は、常時のスペクトル監視の必要をなくすことによる、およびV2Pデバイス225と車両210/215との間のいかなる双方向シグナリングも必要としないことによる、歩行者V2Pデバイス225の電力効率を含み得る。加えて、この手法は、受信機の能力/複雑度を(場合によっては)なくすか、または低減することによって、V2Pデバイス225の構築材料コストを低減し得る。その上、このことは、送信機衝突をなくし、したがって、帯域内干渉を最小限に抑えることによって、車両側の受信の信頼性を改善し得る。いくつかの態様では、説明する技法は、ワイヤレススペクトルから物理的なGPS座標への暗黙的なマッピングによって、分散システムにおけるリソース衝突回避を改善し得る。
図3は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートするマッピンググリッド300の一例を示す。いくつかの例では、マッピンググリッド300は、ワイヤレス通信システム100および/または200の態様を実装し得る。マッピンググリッド300の態様は、本明細書で説明するような、UE、基地局、V2Pデバイスなどの例であり得る、送信デバイスおよび/または受信デバイスによって実装され得る。概して、マッピンググリッド300は、CV2Xスロット305をLA310にマッピングするための一例を示す。
概して、マッピンググリッド300は、CV2Xスロット305の各RS315を、ロケーショングリッド310の対応するLU320にマッピングすることによって、CV2Xスロット305をLA310にマッピングする一例を示す。上記の例示的な例において説明したように、LU320などの物理的ロケーションは、3m×3mの物理的ロケーションに対応し得る。RS315は、CV2Xスロット305内の1つのシンボル×10個のリソースブロックからなる、時間周波数リソースに対応し得る。所与のCV2Xスロット305について、あらゆるRS315が、LA310の対応するLU320にマッピングされる。その上、各LA310は、一意の直交シーケンスに対応し得、たとえば、各LA310は、隣接するLAが異なるシーケンス番号に対応し、同じCV2Xスロットにマッピングされるように、シーケンス番号を生成するために使用される、一意の直交識別子を有し得る。
したがって、(図3において円によって示された)第1の送信デバイスは、その物理的ロケーションに関連付けられたそのロケーションデータを識別(たとえば、組み込まれたGPS受信機に基づいて、その座標を決定)し得る。第1の送信デバイスは、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分(たとえば、その座標のLSB)に対応する、CV2Xスロット305内の時間周波数リソースを識別し得る。したがって、第1の送信デバイスは、ロケーションデータのその部分(たとえば、LA310内のLU320-a)、CV2Xスロット305、および/または時間周波数リソース(たとえば、RS315-a)に基づいて、シーケンスを生成し得る。第1の送信デバイスは、第1の送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、時間周波数リソースを使用して送信される信号を符号化するために、シーケンスを使用し得る。
同様に、(図3において三角形によって示された)第2の送信デバイスは、その物理的ロケーションに関連付けられたそのロケーションデータを識別(たとえば、組み込まれたGPS受信機に基づいて、その座標を決定)し得る。第2の送信デバイスは、第2の送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分(たとえば、その座標のLSB)に対応する、CV2Xスロット305内の時間周波数リソースを識別し得る。したがって、第2の送信デバイスは、ロケーションデータのその部分(たとえば、LA310内のLU320-b)、CV2Xスロット305、および/または時間周波数リソース(たとえば、RS315-b)に基づいて、シーケンスを生成し得る。第2の送信デバイスは、第2の送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、時間周波数リソースを使用して送信される信号を符号化するために、シーケンスを使用し得る。
したがって、受信デバイスは、CV2Xスロット305内のそれらのそれぞれの時間周波数リソース上で、第1および第2の送信デバイスから送信された各信号を受信し得る。受信デバイスは、利用可能なシーケンスのセットを使用して、各信号を復号するように試みることであって、各シーケンスが、異なる時間周波数リソースおよびCV2Xスロット305に関連付けられる、ことを行い得る。受信デバイスは、信号の復号に成功することによって(たとえば、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を相関させることによって)、利用可能なシーケンスのセットから、各信号のためのそれぞれのシーケンスを識別し、識別されたシーケンス、時間周波数リソース(たとえば、RS315)、および/またはCV2Xスロット305を使用して、それぞれの送信デバイスのロケーション(たとえば、LU320)を決定し得る。したがって、受信デバイスは、第1の送信デバイス(たとえば、円)に対応するLU320-aが第1の歩行者(たとえば、第1のV2Pデバイス)によって占有されること、および、第2の送信デバイス(たとえば、三角形)に対応するLU320-bが第2の歩行者(たとえば、第2のV2Pデバイス)によって占有されることを決定し得る。
図4は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートするプロセス400の一例を示す。いくつかの例では、プロセス400は、ワイヤレス通信システム100および/もしくは200、ならびに/またはマッピング構成300の態様を実施し得る。プロセス400の態様は、本明細書で説明する対応するデバイスの例であり得る、送信デバイス405および/または受信デバイス410によって実施され得る。いくつかの態様では、送信デバイス405は、V2Pデバイスの一例であり得、受信デバイス410は、V2Pデバイス、V2Vデバイス、V2Iデバイス、UE、基地局などの一例であり得る。
415において、送信デバイス405は、送信デバイス405の物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータ(たとえば、そのLU)を識別し得る。いくつかの態様では、このことは、送信デバイス405が、送信デバイス405の物理的ロケーションが利用可能なロケーションエリアのセットのうちのロケーションエリア内にあると決定することであって、シーケンスが、そのロケーションエリアに少なくとも部分的に基づく、ことを含み得る。いくつかの態様では、利用可能なロケーションエリアのセット内の各ロケーションエリアは、地理的エリア(たとえば、LU)のグリッドを含み得、各地理的エリアが、時間周波数リソース(たとえば、RS)に対応する。いくつかの態様では、このことは、送信デバイス405が、送信デバイス405のGPS受信機から、座標を識別する情報を取り出すことを含み得る。ロケーションデータは、座標を含み得、ロケーションデータのその部分が、座標のLSBに対応する。
420において、送信デバイス405は、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイス405の物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、ことを行い得る。いくつかの態様では、このことは、送信デバイス405が、送信デバイス405の物理的ロケーション(たとえば、LU)に対応するRSを識別することを含み得る。
425において、送信デバイス405は、ロケーションデータのその部分(たとえば、LU)、スロット、および/または時間周波数リソース(たとえば、RS)に少なくとも部分的に基づいて、シーケンスを生成し得る。すなわち、シーケンスは、どのスロット(たとえば、どのCV2Xスロット)、およびスロット内のどの時間周波数リソースが、ロケーションデータのその部分に対応するかに基づき得る。
430において、送信デバイス405は、シーケンスを使用して、信号を符号化し得る。たとえば、送信デバイス405は、時間周波数リソースを使用して、スロットにおいて送信されることになる、1ビット、または2ビット、または何らかの他の少量のビットを符号化するために、シーケンスを使用し得る。このことは、そのロケーションを報告するとき、送信デバイス405から送信されることが必要とされる情報の量を低減し得る。
435において、送信デバイス405は、送信デバイス405の物理的ロケーションを示すために、スロット内で識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信し得る(かつ、受信デバイス410が受信し得る)。
440において、受信デバイス410は、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を復号する(たとえば、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を相関させる)ように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、スロットにおける時間周波数リソースに関連付けられる、ことを行い得る。いくつかの態様では、このことは、受信デバイス410が、スロットと、スロット内に位置する時間周波数リソースとに基づいて、利用可能なシーケンスのセットを識別することを含み得る。受信デバイス410は、スロット内の時間周波数リソースに対応する、ロケーションデータの利用可能な部分を知り、この情報を使用して、利用可能なシーケンスのセットにおけるシーケンスを生成し得る。
445において、受信デバイス410は、利用可能なシーケンスのセットからシーケンスを、シーケンスを使用して信号の復号に成功すること(たとえば、信号の相関に成功すること)に少なくとも部分的に基づいて識別し得る。すなわち、信号は、送信デバイス405によって信号を符号化するために使用された同じシーケンスを使用してのみ、復号に成功し得る。したがって、受信デバイス410が、利用可能なシーケンスのセットから特定のシーケンスを使用して、信号の復号に成功することは、特定のシーケンスが、信号を符号化するために送信デバイス405によって使用されたシーケンスであることをシグナリングし得る。いくつかの態様では、このことは、受信デバイス410が、スロット内の時間周波数リソースのすべてにおいて、すべての利用可能なシーケンスを復号することを含み得る。
450において、受信デバイス410は、時間周波数リソース、スロット、および/またはシーケンスに少なくとも部分的に基づいて、送信デバイス405の物理的ロケーションを決定し得る。したがって、受信デバイス410は、歩行者(たとえば、V2Pデバイス)によって占有されているとして、その物理的ロケーションにマークを付け得る。
図5は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートするデバイス505のブロック図500を示す。デバイス505は、本明細書で説明するような、UE115、送信デバイス、受信デバイスなどの態様の一例であり得る。デバイス505は、受信機510と、通信マネージャ515と、送信機520とを含み得る。デバイス505は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
受信機510は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられる制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびV2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化に関する情報など)などの情報を受信し得る。情報は、デバイス505の他の構成要素に受け渡され得る。受信機510は、図8を参照しながら説明するトランシーバ820の態様の一例であり得る。受信機510は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
デバイス505が送信デバイスとして構成されるとき、通信マネージャ515は、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別すること、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、こと、送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信すること、ロケーションデータのその部分、またはスロット、または時間周波数リソース、またはそれらの組合せに基づいて、シーケンスを生成すること、およびシーケンスを使用して、信号を符号化することを行い得る。
デバイス505が受信デバイスとして構成されるとき、通信マネージャ515はまた、スロット内の時間周波数リソース上で、送信デバイスから信号を受信すること、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を復号するように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、時間周波数リソースおよびスロットに関連付けられる、こと、利用可能なシーケンスのセットからシーケンスを、シーケンスを使用して信号の復号(たとえば、信号の相関)に成功することに基づいて識別すること、ならびに、時間周波数リソース、またはスロット、またはシーケンス、またはそれらの組合せに基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションを決定することを行い得る。通信マネージャ515は、本明細書で説明する通信マネージャ810の態様の一例であり得る。
通信マネージャ515またはその下位構成要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるコード(たとえば、ソフトウェアまたはファームウェア)、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるコードで実装される場合、通信マネージャ515またはその下位構成要素の機能は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または、本開示で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せによって実行され得る。
通信マネージャ515またはその下位構成要素は、機能の部分が1つまたは複数の物理構成要素によって異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置において物理的に位置し得る。いくつかの例では、通信マネージャ515またはその下位構成要素は、本開示の様々な態様による別個の異なる構成要素であり得る。いくつかの例では、通信マネージャ515またはその下位構成要素は、限定はしないが、入出力(I/O)構成要素、トランシーバ、ネットワークサーバ、別のコンピューティングデバイス、本開示で説明する1つもしくは複数の他の構成要素、または本開示の様々な態様によるそれらの組合せを含む、1つまたは複数の他のハードウェア構成要素と組み合わせられ得る。
送信機520は、デバイス505の他の構成要素によって生成された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機520は、トランシーバモジュールにおいて受信機510と併置され得る。たとえば、送信機520は、図8を参照しながら説明するトランシーバ820の態様の一例であり得る。送信機520は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
図6は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートするデバイス605のブロック図600を示す。デバイス605は、本明細書で説明するような、デバイス505、UE115、送信デバイス、受信デバイスなどの態様の一例であり得る。デバイス605は、受信機610と、通信マネージャ615と、送信機635とを含み得る。デバイス605は、プロセッサも含み得る。これらの構成要素の各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと通信していることがある。
受信機610は、パケット、ユーザデータ、または様々な情報チャネルに関連付けられる制御情報(たとえば、制御チャネル、データチャネル、およびV2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化に関する情報など)などの情報を受信し得る。情報は、デバイス605の他の構成要素に受け渡され得る。受信機610は、図8を参照しながら説明するトランシーバ820の態様の一例であり得る。受信機610は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
通信マネージャ615は、本明細書で説明したような通信マネージャ515の態様の一例であり得る。通信マネージャ615は、ロケーションデータマネージャ620と、リソースマネージャ625と、シーケンスマネージャ630とを含み得る。通信マネージャ615は、本明細書で説明する通信マネージャ810の態様の一例であり得る。
デバイス605が送信デバイスとして構成されるとき、ロケーションデータマネージャ620は、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別し得る。
デバイス605が送信デバイスとして構成されるとき、リソースマネージャ625は、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、こと、および、送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信することを行い得る。
デバイス605が送信デバイスとして構成されるとき、シーケンスマネージャ630は、ロケーションデータのその部分、またはスロット、または時間周波数リソース、またはそれらの組合せに基づいて、シーケンスを生成すること、およびシーケンスを使用して、信号を符号化することを行い得る。
デバイス605が受信デバイスとして構成されるとき、リソースマネージャ625は、スロット内の時間周波数リソース上で、送信デバイスから信号を受信し得る。
デバイス605が受信デバイスとして構成されるとき、シーケンスマネージャ630は、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を復号するように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、時間周波数リソースおよびスロットに関連付けられる、こと、ならびに、利用可能なシーケンスのセットからシーケンスを、シーケンスを使用して信号の復号(たとえば、信号の相関)に成功することに基づいて識別することを行い得る。
デバイス605が受信デバイスとして構成されるとき、ロケーションデータマネージャ620は、時間周波数リソース、またはスロット、またはシーケンス、またはそれらの組合せに基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションを決定し得る。
送信機635は、デバイス605の他の構成要素によって生成された信号を送信し得る。いくつかの例では、送信機635は、トランシーバモジュールにおいて受信機610と併置され得る。たとえば、送信機635は、図8を参照しながら説明するトランシーバ820の態様の一例であり得る。送信機635は、単一のアンテナまたはアンテナのセットを利用し得る。
図7は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートする通信マネージャ705のブロック図700を示す。通信マネージャ705は、本明細書で説明する通信マネージャ515、通信マネージャ615、または通信マネージャ810の態様の一例であり得る。通信マネージャ705は、ロケーションデータマネージャ710と、リソースマネージャ715と、シーケンスマネージャ720と、ロケーションエリアマネージャ725と、座標マネージャ730とを含み得る。これらのモジュールの各々は、(たとえば、1つまたは複数のバスを介して)互いと直接または間接的に通信することがある。
ロケーションデータマネージャ710は、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別し得る。いくつかの例では、ロケーションデータマネージャ710は、時間周波数リソース、またはスロット、またはシーケンス、またはそれらの組合せに基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションを決定し得る。
リソースマネージャ715は、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、ことを行い得る。いくつかの例では、リソースマネージャ715は、送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信し得る。いくつかの例では、リソースマネージャ715は、スロット内の時間周波数リソース上で、送信デバイスから信号を受信し得る。
シーケンスマネージャ720は、ロケーションデータのその部分、またはスロット、または時間周波数リソース、またはそれらの組合せに基づいて、シーケンスを生成し得る。いくつかの例では、シーケンスマネージャ720は、シーケンスを使用して、信号を符号化し得る。いくつかの例では、シーケンスマネージャ720は、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を復号するように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、時間周波数リソースおよびスロットに関連付けられる、ことを行い得る。いくつかの例では、シーケンスマネージャ720は、利用可能なシーケンスのセットからシーケンスを、シーケンスを使用して信号の復号(たとえば、信号の相関)に成功することに基づいて識別し得る。
ロケーションエリアマネージャ725は、送信デバイスの物理的ロケーションが利用可能なロケーションエリアのセットのうちのロケーションエリア内にあると決定することであって、ここで、シーケンスが、そのロケーションエリアに基づく、ことを行い得る。いくつかの例では、ロケーションエリアマネージャ725は、送信デバイスの物理的ロケーションが利用可能なロケーションエリアのセットのうちのロケーションエリア内にあると決定することであって、ここで、シーケンスが、そのロケーションエリアに基づく、ことを行い得る。場合によっては、利用可能なロケーションエリアのセット内の各ロケーションエリアは、地理的エリアのグリッドを含み、各地理的エリアが、時間周波数リソースに対応する。
座標マネージャ730は、送信デバイスのGPSから、座標を識別する情報を取り出し得る。いくつかの例では、座標マネージャ730は、シーケンスに基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられた座標の少なくとも一部分を識別し得る。いくつかの例では、座標マネージャ730は、時間周波数リソースに基づいて、座標のLSBを識別することであって、ここで、座標のその部分が、座標のLSBを含む、ことを行い得る。
図8は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートするデバイス805を含むシステム800の図を示す。デバイス805は、本明細書で説明するような、デバイス505、デバイス605、UE115、送信デバイス、受信デバイスなどの構成要素の一例であり得るか、またはその構成要素を含み得る。デバイス805は、通信マネージャ810と、I/Oコントローラ815と、トランシーバ820と、アンテナ825と、メモリ830と、プロセッサ840とを含む、通信を送信および受信するための構成要素を含む、双方向の音声およびデータ通信のための構成要素を含み得る。これらの構成要素は、1つまたは複数のバス(たとえば、バス845)を介して電子通信していることがある。
デバイス805が送信デバイスとして構成されるとき、通信マネージャ810は、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別すること、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、こと、送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信すること、ロケーションデータのその部分、またはスロット、または時間周波数リソース、またはそれらの組合せに基づいて、シーケンスを生成すること、およびシーケンスを使用して、信号を符号化することを行い得る。
デバイス805が受信デバイスとして構成されるとき、通信マネージャ810はまた、スロット内の時間周波数リソース上で、送信デバイスから信号を受信すること、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を復号するように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、時間周波数リソースおよびスロットに関連付けられる、こと、利用可能なシーケンスのセットからシーケンスを、シーケンスを使用して信号の復号(たとえば、信号の相関)に成功することに基づいて識別すること、ならびに、時間周波数リソース、またはスロット、またはシーケンス、またはそれらの組合せに基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションを決定することを行い得る。
I/Oコントローラ815は、デバイス805のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ815はまた、デバイス805に組み込まれていない周辺装置を管理し得る。場合によっては、I/Oコントローラ815は、外部周辺装置への物理接続またはポートを表し得る。場合によっては、I/Oコントローラ815は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムを利用し得る。他の場合には、I/Oコントローラ815は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または同様のデバイスを表し、またはそれと対話し得る。場合によっては、I/Oコントローラ815は、プロセッサの一部として実装され得る。場合によっては、ユーザは、I/Oコントローラ815を介して、またはI/Oコントローラ815によって制御されるハードウェア構成要素を介して、デバイス805と対話し得る。
トランシーバ820は、上記で説明するように、1つまたは複数のアンテナ、ワイヤードリンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ820は、ワイヤレストランシーバを表すことがあり、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信し得る。トランシーバ820はまた、パケットを変調し、変調されたパケットを送信のためにアンテナに与えるための、またアンテナから受信されたパケットを復調するための、モデムを含み得る。
場合によっては、ワイヤレスデバイスは、単一のアンテナ825を含み得る。しかしながら、場合によっては、デバイスは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る、2つ以上のアンテナ825を有し得る。
メモリ830は、ランダムアクセスメモリ(RAM)と読取り専用メモリ(ROM)とを含み得る。メモリ830は、実行されると、本明細書で説明する様々な機能をプロセッサに実行させる命令を含む、コンピュータ可読、コンピュータ実行可能コード835を記憶し得る。場合によっては、メモリ830は、特に、周辺構成要素またはデバイスとの対話などの基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る、基本入出力システム(BIOS)を含み得る。
プロセッサ840は、インテリジェントハードウェアデバイス(たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せ)を含み得る。場合によっては、プロセッサ840は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。他の場合、メモリコントローラは、プロセッサ840に組み込まれ得る。プロセッサ840は、様々な機能(たとえば、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートする機能またはタスク)をデバイス805に実行させるために、メモリ(たとえば、メモリ830)内に記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。
コード835は、ワイヤレス通信をサポートするための命令を含む、本開示の態様を実施するための命令を含み得る。コード835は、システムメモリまたは他のタイプのメモリなど、非一時的コンピュータ可読媒体内に記憶され得る。場合によっては、コード835は、プロセッサ840によって直接的に実行可能でないことがあるが、(たとえば、コンパイルされ実行されたとき)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させ得る。
図9は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートする方法900を示すフローチャートを示す。方法900の動作は、本明細書で説明したようなUE115(たとえば、送信デバイスとして構成されたUE115)またはその構成要素によって実施され得る。たとえば、方法900の動作は、図5~図8を参照しながら説明したように、通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行し得る。
905において、UEは、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別し得る。905の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、905の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、ロケーションデータマネージャによって実行され得る。
910において、UEは、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、ことを行い得る。910の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、910の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、リソースマネージャによって実行され得る。
915において、UEは、ロケーションデータのその部分、またはスロット、または時間周波数リソース、またはそれらの組合せに基づいて、シーケンスを生成し得る。915の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、915の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
920において、UEは、シーケンスを使用して、信号を符号化し得る。920の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、920の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
925において、UEは、送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信し得る。925の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、925の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、リソースマネージャによって実行され得る。
図10は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートする方法1000を示すフローチャートを示す。方法1000の動作は、本明細書で説明したようなUE115(たとえば、送信デバイスとして構成されたUE115)またはその構成要素によって実施され得る。たとえば、方法1000の動作は、図5~図8を参照しながら説明したように、通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行し得る。
1005において、UEは、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別し得る。1005の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1005の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、ロケーションデータマネージャによって実行され得る。
1010において、UEは、送信デバイスの物理的ロケーションが利用可能なロケーションエリアのセットのうちのロケーションエリア内にあると決定することであって、ここで、シーケンスが、そのロケーションエリアに基づく、ことを行い得る。1010の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1010の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、ロケーションエリアマネージャによって実行され得る。
1015において、UEは、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、ことを行い得る。1015の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1015の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、リソースマネージャによって実行され得る。
1020において、UEは、ロケーションデータのその部分、またはスロット、または時間周波数リソース、またはそれらの組合せに基づいて、シーケンスを生成し得る。1020の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1020の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
1025において、UEは、シーケンスを使用して、信号を符号化し得る。1025の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1025の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
1030において、UEは、送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信し得る。1030の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1030の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、リソースマネージャによって実行され得る。
図11は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートする方法1100を示すフローチャートを示す。方法1100の動作は、本明細書で説明したようなUE115(たとえば、送信デバイスとして構成されたUE115)またはその構成要素によって実施され得る。たとえば、方法1100の動作は、図5~図8を参照しながら説明したように、通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行し得る。
1105において、UEは、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別し得る。1105の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1105の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、ロケーションデータマネージャによって実行され得る。
1110において、UEは、送信デバイスのGPSから、座標を識別する情報を取り出し得る。1110の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1110の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、座標マネージャによって実行され得る。
1115において、UEは、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、ことを行い得る。1115の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1115の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、リソースマネージャによって実行され得る。
1120において、UEは、ロケーションデータのその部分、またはスロット、または時間周波数リソース、またはそれらの組合せに基づいて、シーケンスを生成し得る。1120の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1120の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
1125において、UEは、シーケンスを使用して、信号を符号化し得る。1125の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1125の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
1130において、UEは、送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信し得る。1130の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1130の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、リソースマネージャによって実行され得る。
図12は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートする方法1200を示すフローチャートを示す。方法1200の動作は、本明細書で説明したようなUE115(たとえば、受信デバイスとして構成されたUE115)またはその構成要素によって実施され得る。たとえば、方法1200の動作は、図5~図8を参照しながら説明したように、通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行し得る。
1205において、UEは、スロット内の時間周波数リソース上で、送信デバイスから信号を受信し得る。1205の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1205の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、リソースマネージャによって実行され得る。
1210において、UEは、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を復号するように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、時間周波数リソースおよびスロットに関連付けられる、ことを行い得る。1210の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1210の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
1215において、UEは、利用可能なシーケンスのセットからシーケンスを、シーケンスを使用して信号の復号(たとえば、信号の相関)に成功することに基づいて識別し得る。1215の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1215の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
1220において、UEは、時間周波数リソース、またはスロット、またはシーケンス、またはそれらの組合せに基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションを決定し得る。1220の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1220の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、ロケーションデータマネージャによって実行され得る。
図13は、本開示の態様による、V2Pネットワークにおける衝突回避および暗黙的ロケーション符号化をサポートする方法1300を示すフローチャートを示す。方法1300の動作は、本明細書で説明したようなUE115(たとえば、受信デバイスとして構成されたUE115)またはその構成要素によって実施され得る。たとえば、方法1300の動作は、図5~図8を参照しながら説明したように、通信マネージャによって実行され得る。いくつかの例では、UEは、以下で説明する機能を実行するようにUEの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、以下で説明する機能の態様を実行し得る。
1305において、UEは、スロット内の時間周波数リソース上で、送信デバイスから信号を受信し得る。1305の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1305の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、リソースマネージャによって実行され得る。
1310において、UEは、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を復号するように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、時間周波数リソースおよびスロットに関連付けられる、ことを行い得る。1310の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1310の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
1315において、UEは、利用可能なシーケンスのセットからシーケンスを、シーケンスを使用して信号の復号(たとえば、信号の相関)に成功することに基づいて識別し得る。1315の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1315の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、シーケンスマネージャによって実行され得る。
1320において、UEは、シーケンスに基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられた座標の少なくとも一部分を識別し得る。1320の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1320の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、座標マネージャによって実行され得る。
1325において、UEは、時間周波数リソース、またはスロット、またはシーケンス、またはそれらの組合せに基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションを決定し得る。1325の動作は、本明細書で説明する方法に従って実行され得る。いくつかの例では、1325の動作の態様は、図5~図8を参照しながら説明したように、ロケーションデータマネージャによって実行され得る。
本明細書で説明する方法が可能な実装形態を表すこと、動作およびステップが再構成され得るかまたは別様に修正され得ること、ならびに他の実装形態が可能であることに留意されたい。さらに、方法のうちの2つ以上からの態様が、組み合わせられ得る。
以下の例の態様は、本明細書で説明した前述の実施形態または態様のいずれかと組み合わせられ得る。したがって、例1は、送信デバイスにおけるワイヤレス通信のための方法であって、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータを識別すること、スロット内の時間周波数リソースを識別することであって、時間周波数リソースが、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられたロケーションデータの少なくとも一部分に対応する、こと、ロケーションデータのその部分、またはスロット、または時間周波数リソース、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づいて、シーケンスを生成すること、シーケンスを使用して、信号を符号化すること、および、送信デバイスの物理的ロケーションを示すために、識別された時間周波数リソースを使用して、信号を送信することを含む方法である。
例2では、例1の方法は、送信デバイスの物理的ロケーションが利用可能なロケーションエリアのセットのうちのロケーションエリア内にあると決定することであって、シーケンスが、ロケーションエリアに少なくとも部分的に基づく、ことを含み得る。
例3では、例1~2の方法は、利用可能なロケーションエリアのセット内の各ロケーションエリアが、地理的エリアのグリッドを備えることを含み得、各地理的エリアが、時間周波数リソースに対応する。
例4では、例1~3の方法は、ロケーションデータが座標を備えることを含み得、送信デバイスのGPSから、座標を識別する情報を取り出すことを含む。
例5では、例1~4の方法は、ロケーションデータが座標を備えることを含み得、座標のLSBを識別することであって、ロケーションデータのその部分が、LSBを備える、ことを含む。
例6は、受信デバイスにおけるワイヤレス通信のための方法であって、スロット内の時間周波数リソース上で、送信デバイスから信号を受信すること、利用可能なシーケンスのセットを使用して、信号を復号するように試みることであって、利用可能なシーケンスのセットにおける各シーケンスが、時間周波数リソースおよびスロットに関連付けられる、こと、利用可能なシーケンスのセットからのシーケンスを、そのシーケンスを使用して信号の復号に成功することに少なくとも部分的に基づいて識別すること、ならびに、時間周波数リソース、またはスロット、またはシーケンス、またはそれらの組合せに少なくとも部分的に基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションを決定することを含む方法である。
例7では、例6の方法は、送信デバイスの物理的ロケーションが利用可能なロケーションエリアのセットのうちのロケーションエリア内にあると決定することであって、シーケンスが、ロケーションエリアに少なくとも部分的に基づく、ことを含み得る。
例8では、例6~7の方法は、利用可能なロケーションエリアのセット内の各ロケーションエリアが、地理的エリアのグリッドを備えることを含み得、各地理的エリアが、時間周波数リソースに対応する。
例9では、例6~8の方法は、送信デバイスの物理的ロケーションを決定することが、シーケンスに少なくとも部分的に基づいて、送信デバイスの物理的ロケーションに関連付けられた座標の少なくとも一部分を識別することを含む、ことを含み得る。
例10では、例6~9の方法は、時間周波数リソースに少なくとも部分的に基づいて、座標のLSBを識別することであって、座標のその部分が、座標のLSBを備える、ことを含み得る。
本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)、および他のシステムなど、様々なワイヤレス通信システムのために使用され得る。CDMAシステムは、CDMA2000、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA)などの無線技術を実装し得る。CDMA2000は、IS-2000規格、IS-95規格、およびIS-856規格をカバーする。IS-2000リリースは、一般に、CDMA2000 1X、1Xなどと呼ばれることがある。IS-856(TIA-856)は、一般に、CDMA2000 1xEV-DO、高速パケットデータ(HRPD)などと呼ばれる。UTRAは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))と、CDMAの他の変形態とを含む。TDMAシステムは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)などの無線技術を実装し得る。
OFDMAシステムは、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、発展型UTRA(E-UTRA)、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実装し得る。UTRAおよびE-UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)の一部である。LTE、LTE-A、およびLTE-A Proは、E-UTRAを使用するUMTSのリリースである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR、およびGSMは、「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2)と称する団体からの文書に記載されている。本明細書で説明する技法は、本明細書で言及するシステムおよび無線技術、ならびに他のシステムおよび無線技術のために使用され得る。LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNRシステムの態様について例として説明することがあり、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR用語が説明の大部分において使用されることがあるが、本明細書で説明する技法は、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、またはNR適用例以外に適用可能である。
マクロセルは一般に、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較して低電力の基地局に関連付けられることがあり、スモールセルは、マクロセルと同じまたはマクロセルとは異なる(たとえば、認可、無認可など)周波数帯域において動作することがある。スモールセルは、様々な例によれば、ピコセル、フェムトセルおよびマイクロセルを含み得る。ピコセルは、たとえば、小さい地理的エリアをカバーすることがあり、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUEによる無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルも、小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーすることがあり、フェムトセルとの関連付けを有するUE(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE、自宅の中のユーザ用のUEなど)による制限付きアクセスを提供し得る。マクロセルのためのeNBは、マクロeNBと呼ばれることがある。スモールセルのためのeNBは、スモールセルeNB、ピコeNB、フェムトeNB、またはホームeNBと呼ばれることがある。eNBは、1つまたは複数(たとえば、2つ、3つ、4つなど)のセルをサポートし得、1つまたは複数のコンポーネントキャリアを使用する通信もサポートし得る。
本明細書で説明するワイヤレス通信システムは、同期動作または非同期動作をサポートし得る。同期動作の場合、基地局は、同様のフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は、時間的にほぼ揃っていることがある。非同期動作の場合、基地局は異なるフレームタイミングを有することがあり、異なる基地局からの送信は、時間的に揃っていないことがある。本明細書で説明する技法は、同期動作または非同期動作のいずれにも使用され得る。
本明細書で説明する情報および信号は、様々な異なる技術および技法のうちのいずれかを使用して表され得る。たとえば、本説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁場もしくは磁性粒子、光場もしくは光学粒子、またはそれらの任意の組合せによって表され得る。
本明細書の開示に関して説明する様々な例示的なブロックおよびモジュールは、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAもしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ(たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成)として実装され得る。
本明細書で説明する機能は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。プロセッサによって実行されるソフトウェアにおいて実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶され、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。他の例および実装形態は、本開示および添付の特許請求の範囲の範囲内に入る。たとえば、ソフトウェアの性質に起因して、本明細書で説明する機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が、異なる物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置において物理的に位置し得る。
コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、非一時的コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。非一時的記憶媒体は、汎用または専用コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、非一時的コンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(CD)ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコード手段を搬送または記憶するために使用され得、汎用もしくは専用コンピュータ、または汎用もしくは専用プロセッサによってアクセスされ得る、任意の他の非一時的媒体を含み得る。また、任意の接続がコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用してウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術は、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(DVD)(disc)、フロッピーディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれる。
特許請求の範囲内を含めて本明細書で使用するとき、項目の列挙(たとえば、「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」などの句で終わる項目の列挙)において使用される「または」は、たとえば、A、B、またはCのうちの少なくとも1つという列挙が、AまたはBまたはCまたはABまたはACまたはBCまたはABC(すなわち、AおよびBおよびC)を意味するような、包括的な列挙を示す。また、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、条件の閉集合への参照と解釈されないものとする。たとえば、「条件Aに基づいて」として説明した例示的なステップは、本開示の範囲から逸脱することなく、条件Aと条件Bの両方に基づき得る。言い換えれば、本明細書で使用する「に基づいて」という句は、「に少なくとも部分的に基づいて」という句と同様に解釈されるべきである。
添付の図では、同様の構成要素または特徴は同じ参照ラベルを有してもよい。さらに、同じタイプの様々な構成要素は、参照ラベルの後、ダッシュと、同様の構成要素を区別する第2のラベルとを続けることによって区別され得る。第1の参照ラベルのみが本明細書で使用される場合、説明は、第2の参照ラベル、または他の後続の参照ラベルにかかわらず、同じ第1の参照ラベルを有する同様の構成要素のうちのいずれにも適用可能である。
添付の図面に関して本明細書に記載した説明は、例示的な構成について説明しており、実装され得るかまたは特許請求の範囲内に入るすべての例を表すわけではない。本明細書で使用する「例示的」という用語は、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味し、「好ましい」または「他の例よりも有利な」を意味しない。発明を実施するための形態は、説明する技法の理解をもたらすための具体的な詳細を含む。しかしながら、これらの技法はこれらの具体的な詳細なしに実践され得る。いくつかの事例では、説明する例の概念を不明瞭にすることを回避するために、よく知られている構造およびデバイスがブロック図の形式で示される。
本明細書の説明は、当業者が本開示を作成または使用することを可能にするように提供される。本開示の様々な修正は、当業者に容易に明らかになり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書で説明する例および設計に限定されず、本明細書で開示する原理および新規の特徴に合致する最も広い範囲を与えられるべきである。