JP2022536086A - イオン化デバイス及び質量分析計 - Google Patents

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Abstract

本発明は、容器(11)内に形成されたイオン化空間(10)と、イオン化されるガス(2)をイオン化空間(10)に供給するための吸入システム(6)と、電子ビーム(19a)をイオン化空間(10)に供給するための少なくとも1つのフィラメント(15a,b)を有する電子源(14)と、イオン化されたガス(2a)をイオン化空間(10)から排出するための排出システム(13)とを備える、イオン化デバイス(12)に関する。フィラメント(15a,b)とイオン化空間(10)との間には、少なくとも2つの電極(17a-c,18a-c)を備える電子光学系(16a,b)が配置され、及び/又は、イオン化デバイス(12)は、電子源(12)のフィラメント(15a,b)において、イオン化空間(10)内の圧力(p)よりも低い圧力(pF)を発生させるように設計された真空発生デバイス(21)を有する。また、本発明は、上述のように設計されたイオン化デバイス(12)と、イオン化デバイス(12)内でイオン化された分析されることになるガス(2a)を検出するための検出器(24)とを備える質量分析計(1)に関する。【選択図】図1

Description

(関連出願の相互参照)
本出願は、2019年6月6日出願のドイツ出願番号10 2019 208 278.5号の優先権を主張するものであり、その開示内容全体は、本出願の開示内容の一部とみなされ、引用により組み込まれる。
(技術分野)
本発明は、容器内に形成されたイオン化空間と、イオン化されることになるガスをイオン化空間に供給するための吸入システムと、イオン化空間に電子ビームを供給するための少なくとも1つのフィラメントを有する電子源と、イオン化ガス又はイオン化ガス成分をイオン化空間から排出するための排出システムとを備えるイオン化デバイスに関する。イオン化ガス又はイオン化ガス成分は、一般に、制御された方法でイオン化空間から外へ導かれる。イオン化デバイスは、供給された(非イオン化の)ガス又はガス成分を外に排出するための排出システムをさらに有することができる。また、本発明は、上述のように設計されたイオン化デバイスと、イオン化デバイス内でイオン化された分析されることになるガスを検出するための検出器とを備えるガスの質量分光分析を行なう質量分析計に関する。
ガスのイオン化を行なうイオン化デバイスは、例えば、質量分析を用いた痕跡分析で必要とされる。電子イオン化は、熱電子効果を用いて、イオン化されるガスに衝突してガスをイオン化させる電子ビームを発生させるために、イオン化のためのフィラメント(電熱線)を有する電子源を使用する。
分析されるガスが、S/C(セミコン)マトリックスガスと呼ばれるもの、例えば、水素(H2)、ハロゲン(F2、Cl2、Br2)、ハロゲン化合物(HX、CXmHn、X=ハロゲン)を含む場合、これらのマトリックスガスの又はマトリックスガスイオンの、一般に最大2000℃までの温度で動作するフィラメント(例えば、タングステン、レ二ウムなど)の(金属製の)材料との有害な反応が存在する可能性がある。(正電気を帯びた)マトリックスイオンは、容器(ソースブロック)内に形成されたイオン化空間から外へフィラメントの方向に加速され、マトリックスイオンは、フィラメントの表面に到達すると、一般に約70eV程度の大きさの運動エネルギーを有する。
金属フィラメント材料MeとマトリックスガスXn又はマトリックスガスイオンXn+との化学反応は、特に、
(1) Xn+Me→MeXn-m+mX
(2) Xn++Me→Me++Xn(スパッタリング)
(3) Xn++Me→MeXn-m ++mX(反応性スパッタリング)
MeXn-m+mX+
を含む。
第2の反応(2)は、マトリックスガスイオンXn +の70eVの運動エネルギーでの第3の反応(3)に比べて、発生はあまり多くない。反応(1)と(3)は、特にXn=H2又はXn +=H+、H2 +、H3 +、N2+、N4+などの場合に関連性が有るが、これらの反応は、他のS/Cガスの場合にも関連性がある可能性がある。具体的には、反応性スパッタリングは、上述のマトリックスガスの場合に、すなわち、フィラメントの表面材料の化学的除去の場合に発生する可能性がある。
フィラメントは、すなわち、S/Cガスの存在下だけではなく、一般に表面材料の化学的除去の影響を受ける。しかしながら、イオン化デバイスを最大で約0.01mbarまでの高圧で動作させると、フィラメント材料の除去率が明らかに増加し、フィラメントの寿命が劇的に短くなり、例えば、連続動作において約10週間足らずとなってしまう。この問題は、とりわけ上記のS/Cマトリックスガスの存在下で見られるが、それだけとは限らない。
米国特許10,236,169号には、一次プラズマ領域内のイオン化ガスの準安定粒子及び/又はイオンを発生させるためのプラズマ発生デバイスを有するイオン化デバイスが記載されている。イオン化ガスの準安定粒子及び/又はイオンは、グロー放電が発生する二次プラズマ領域に供給される。イオン化されるガスは、例えば、圧力を0.5mbarから10mbarにすることができる二次プラズマ領域でイオン化され、これは、イオン化されるガスによって本質的に発生する。このようなイオン化デバイスの場合、イオン化を目的としたフィラメントの使用を省くことができ、フィラメントは、一般に約10-4mbar以下の圧力でのみ使用可能である。
米国特許10,236,169号
本発明によって解決される課題は、イオン化デバイス及び質量分析計を提供することであり、ガスの効率の良いイオン化は、電子イオン化を用いて高圧でも可能である。
この課題は、少なくとも2つの電極を有する電子光学系がフィラメントとイオン化空間の間に装着された冒頭に規定されたタイプのイオン化デバイスによって解決される。電子光学系は、一般に、少なくとも2つの、随意的に3又は4以上の電極を有する電極構成を有する。1つの電極は、一般に、電子ビーム又は電子を「ゲートで制御」し、従ってイオン化ブロックの方向に加速させる様式で電子ビーム/電子を移動させるためのアノードとして必要とされる。少なくとも1つのさらなる電極は、以下に詳述するように、異なる目的にも利用できる。一般に、共通の見通し線(直線)(これに沿って開口部が容器内に同様に形成される)に沿って進む電子ビームが通過する電極の開口部は、ここを通って電子ビームがイオン化空間に入る。
一実施形態では、電子光学系は、電子ビームをイオン化空間に集束させるように設計されている。このために、電子光学系は、例えば、一般にイオン化空間の方向に減少する直径を有する2又は3以上の電極を有することができる。電子ビームをイオン化空間へ集束させることは、効率的なイオン化にとって好都合である。このために、電子フォーカスは、最大数の電子がイオン化空間に入ることができるように、イオン化空間への電子のための入口開口部の中に配置される。同じポートを通ってフィラメント方向に容器から出ることができる上述のマトリックスガスのイオンのイオンビームフォーカスは、電子フォーカスとは著しく異なる。従って、フィラメントの表面の方向に容器から出るイオンは、電子光学系によって著しく集束されず、これが付加的な利点として利用され、フィラメントの劣化を防止する。
さらなる実施形態では、電子光学系は、少なくとも1つの電極でフィラメントの放出電流を測定するように設計されている。この場合は、電極は、熱電子効果で発生する電子電流を測定するための測定電極又はセンサーとして機能する。これは、一般に、電子ビーム中のすべての電子が特定の電極の開口部を通過せず、一部の電子が測定電極にぶつかるか又はそれに向かって散乱するという事実を利用したものである。単位時間当たりの測定電極にぶつかる電子の数は、例えば、電子光学系又はイオン化デバイスの他の場所に配置された高感度電流測定デバイス、電荷増幅器などを用いて測定することができる。
本実施形態の一進展では、イオン化デバイスは、フィラメントの一次電流又は放出電流を目標放出電流に制御するための制御装置を備える。制御装置は、例えば、フィラメントを加熱する働きをする抵抗ヒーターの電源の役割を果たすことができる。電源によって発生した電流は、フィラメントを通って、フィラメントの温度、従って放出電流に影響を与える。もしくは、制御装置は、放出電流を調整するために、電子光学系の1又は場合によっては2以上の電極の電圧又は電位を変化させることができる。ここでは、測定電極を用いて測定された実際の放出電流は、目標放出電流に一致するまで変えられるが、目標放出電流は、例えば、時間と共に一定となるように選択することができる。
さらなる実施形態では、電子光学系は、容器の開口部から離れる電子ビームの偏向のための少なくとも1つの切替え可能な電極を有する。切替え可能な電極は、電子ビームを開口部から偏向させる働きをし、従って、電子ビームがイオン化空間へ侵入するのを防ぐ働きをする。これは、例えば、既にイオン化されたガスがイオン化デバイスに入る場合、又は空試料を受け入れる場合に好都合である。電子ビームの偏向によって実現できることは、その目的のためにフィラメントのスイッチを切ることなく、電子ビームをイオン化空間に入れないことであり、フィラメントの温度が一定のままであることを意味する。
さらなる実施形態では、フィラメントは、容器から少なくとも0.5cm、好ましくは少なくとも3cm、特に少なくとも5cmの距離に配置される。イオン化空間又は容器から比較的遠い距離のおかげで、電子ビーム開口部を通って流出するマトリックスガス流が上手く希釈されるか又は局部的なガス圧が著しく低減され、これはフィラメント寿命に関して好ましい効果を有する。同時に、フィラメントに到達するイオン化されるガスの成分のうちのイオンの数が減少する。電子光学系を用いて達成できることは、比較的遠い距離にもかかわらず、十分に多数の電子がイオン化空間に入ることである。
さらなる実施形態では、電子源は、好ましくは各々が容器内の反対側の開口部を通って電子ビームを供給する働きをする2つのフィラメントを備える。電子源に2つのフィラメントを設けることで、1つのフィラメントが故障して又は壊れて交換する必要がある場合でもイオン源の動作を継続できる。従って、一般に、1つのフィラメントだけがイオン化デバイスの動作で使用され、従って1つの電子ビームだけがイオン化空間に供給される。
さらなる実施形態では、イオン化デバイスは、イオン化空間において10-4mbarより大きく、1mbarより大きくない圧力を発生させるように設計される。イオン化空間内に上記の規定範囲内の比較的高圧が存在する場合、随意的に、減圧のための付加的な圧力ステージを設けることなく、吸入システムを介して分析されるガスをイオン化デバイスに入れることができる。
さらなる実施形態では、吸入システムのフローコンダクタンス及び排出システムのフローコンダクタンスは、異なる圧力範囲に設定される。フローコンダクタンスの値は、局部的な圧力の関数である。フローコンダクタンスは、所定の吸引容量の大きさを有し、例えばリットル/秒で規定される。フローコンダクタンスは、流れ抵抗の逆数である。一般に分析されるガスを含むプロセス容器に容器(「ソースブロック」)を接続する、吸入システム、より具体的には、例えば、管状形態(例えば、コルゲート管)の構成要素は、排出システムよりも大きなフローコンダクタンスを有する(従って、流れ抵抗が小さい)。最も簡単な場合には、排出システムは、容器上に形成されたイオン化ガスのための出口開口部とすることができる。イオン化されるガスを容器へ導入するための管状構成要素及び出口開口部は、任意に配置することができるが、イオン化空間の両側で見通し線上とすることもできる。
管状構成要素の断面又は直径は、イオン化空間の断面又は直径と一致することができるが、排出システム、最も簡単な場合には出口開口部の断面又は直径はより小さい。吸入システムと排出システムのフローコンダクタンスの比は、最大化されることになるイオン化空間の平均圧力を決定する(一般に約0.01mbarまで)。
本発明のさらなる態様は、冒頭で規定したタイプのイオン化デバイスに関し、これは特に第1の態様に従って構成することができ、電子源のフィラメントにおいてイオン化空間内の圧力よりも低い圧力を発生させるように構成された真空発生デバイスを含む。上述のように、フィラメントは、一般に比較的低い圧力で動作するが、イオン化空間には比較的高い圧力が存在するはずである。従って、イオン化空間の圧力に比べてフィラメントの領域での圧力を下げるために、フィラメントの環境に真空発生デバイスを配置するか又は真空接続が存在する場合が好都合であることが分かっている。真空発生デバイスは、例えば、その目的のために設けられた別個の真空ポンプ、例えば、ターボ分子ポンプとすることができる。もしくは、真空発生デバイスは、分流ポンプ又はそのように呼ばれるもの、すなわち、2又は3以上の異なるガス圧を発生させるための2又は3以上の排気口を有するポンプを含むことができる。フィラメント領域内に圧力を発生させるための排気口に加えて、分流ポンプのさらなる排気口は、例えば、イオン化ガスの分析に役立つ検出器内の真空発生のために利用することができる。
一進展では、真空発生デバイスは、フィラメントで10-8mbarから10-4mbarの圧力を発生させるように設計されている。フィラメントが約10-4mbar未満の圧力で動作すると、マトリックスガスの多数のイオンがフィラメントに到達してフィラメント材料の劣化の原因となるのを防ぐことができるので、好都合である。
本発明のさらなる態様は、上述のように設計されたイオン化デバイスと、イオン化デバイスでイオン化された分析されることになるガスを検出するための検出器とを備える質量分析計に関する。質量分析計は、一般に、イオン化空間から検出器にイオン化ガスの移送、又は制御された誘導のためのイオン移送デバイスをさらに有する。質量分析計は、イオン化空間からイオン化ガスを随意的にパルス抽出するための抽出デバイスを有することもでき、この抽出デバイスは、1又は2以上の電極を備えることができる。
本発明のさらなる特徴及び利点は、以下の本発明の実施例の説明から、本発明にとって不可欠の詳細を示す図面から、及び特許請求の範囲から明らかである。個々の特徴の各々は、本発明の1つの変形例において、単独で又は何らかの組み合わせでもって複数で実施することができる。
実施例は、概略図で示されており、以下の説明で明らかにされる。
電子光学系を備えた電子源を有するガスのイオン化のためのイオン化デバイスを備えた質量分析計の概略図を示す。
以下の図面の説明では、同一の参照数字は、同一の又は同じ機能をもつ構成要素に使用される。
図1は、イオン化されるガス2を質量分光分析するための質量分析計1を概略的な形態で示す。ガス2は、マトリックスガス3の形態でのガス成分と、例えば基板のエッチングで形成されたエッチング生成物のさらなるガス成分とを含む。ガス2は、図1では一部だけが示されているプロセス容器5の内部を形成する、質量分析計1の外側のプロセス空間4の中に存在する。質量分析計1は、吸入システム6を介してプロセス容器5に接続される。この接続は、例えば、フランジを用いて形成することができる。エッチングプロセスで発生するガス2の代わりに、質量分析計1を用いてコーティングプロセス、プロセス容器5のクリーニングなどで生じるガス2を分析することも可能である。
吸入システム6は制御可能であり、つまり、図示の例では、吸入システム6は、この吸入システム6を開閉することができる高速切替えバルブ7を有する。バルブ7は、制御装置8を用いて作動させることができる。制御装置8は、例えば、吸入システム6の制御及び質量分析計1のさらなる機能(下記参照)を可能にするように適切にプログラムされたデータ処理システム(ハードウェア、ソフトウェアなど)とすることができる。
吸入システム6は、図示の例ではコルゲートステンレス鋼ホースの形態の管状構成要素9を有する。管状構成要素9は、例えば、ねじ結合によって質量分析計1に着脱自在に結合される。コルゲートホースの形態の管状構成要素9を備えた制御可能な吸入システム6によって、ガス2は、質量分析計1のイオン化デバイス12の金属製の加熱可能な容器11(「ソースブロック」)の内部を形成するイオン化空間10に入る。コルゲートホース9は、2つの反対側で開放されたイオン化空間10の片側で終端する。イオン化デバイス12は、図示の例では、容器11のイオン化空間10からイオン化ガス2aを排出するための出口開口部13の形態の排出システムを有する。出口開口部13は、コルゲートホース9とは反対側の容器11の側面に形成される。
図示の例では、イオン化デバイス12は、第1及び第2のフィラメント(加熱線)15a,15bを備えた電子源14を有する。イオン化デバイス12は、それぞれのフィラメント15a,15bを通る熱流量を調整するために、信号伝達の目的で制御装置8に接続される。制御装置8は、信号伝達の目的で第1及び第2の電子光学系16a,16bにも接続される。第1の電子光学系16aは、第1のフィラメント15aとイオン化空間10との間に、より具体的には、第1のフィラメント15aと、イオン化空間10へ(第1の)電子ビーム19aを進入させるための第1の開口部20aとの間に配置される。これに対応して、第2の電子光学系16bは、第2のフィラメント15bとイオン化空間10との間に、より具体的には、第2のフィラメント15bと、イオン化空間10へ第2の電子ビーム(図示せず)を進入させるための開口部20bとの間に配置される。第1の電子光学系16a及び第2の電子光学系16bの各々は、図示の例では、制御装置8によって個別に制御することができ、3つの電極17a-c,18a-cを有する。それぞれの電子光学系16a,16bが3つの電極17a-c,18a-cを有することは、単に例示目的であり、より多くの又はより少ない電極を備えることもできることが明らかであろう。
図面から分かるように、電子源14は2つのフィラメント15a,15bを備えるが、第1のフィラメント15aのみが、イオン化デバイス12の動作中に電子ビーム19aを発生させ、この電子ビームは、開口部20aを介してイオン化空間10に供給される。一方、第2のフィラメント15aは、イオン化デバイス12の動作中には不作動である。イオン化デバイス12の動作中に第1のフィラメント15aが故障するか又は完全に機能しなくなった場合、2つのフィラメント15a,15bを設けることで、欠陥のある第1のフィラメント15aを交換する間に第2のフィラメント15bを使用してイオン化デバイス12の動作を継続することができ、その逆も同様である。図示の例では、開口部20a,20bは、加熱可能な容器11内に互いに対向して配置され、フィラメント15a,15bは、見通し線(直線)に沿って互いに対向するようになっている。
電子源14、より具体的には、図示の例では2つのフィラメント15a,15bを備えたその円筒状内部は、それぞれの開口部20a,20bを介してのみ、容器11内のイオン化空間10に接続される。それぞれのフィラメント15a,15bは、容器11から距離Aのところに配置され、その距離は、0.5cm以上、図示の例では約3cmであるが、随意的に5cm以上とすることもできる。フィラメント15a,15bの容器11からの比較的大きな距離Aは、電子光学系16a,16bによって可能になり、イオン化されるガス2又はイオン化ガス2a内に存在するマトリックスガス3又はマトリックスガスイオンとの反応によるフィラメント15a,15bの金属材料、例えば、タングステン又はレニウムの劣化を低減する働きをする。
これは、図示のイオン化デバイス12の場合に特に好都合であり、このデバイスは、イオン化空間10内に比較的高い(静的な)圧力pを発生させるように設計されており、この圧力pは、約10-4mbarから約1mbarとすることができ、図示の例では約0.01mbarである。イオン化空間10内に比較的高い圧力pを発生させるために、吸入システム6のフローコンダクタンス(flow conductance)CEは、排出システム13のフローコンダクタンスCAよりも大きい。図示の例では、吸入システム6のフローコンダクタンスCEは、管状構成要素9によって、より具体的には管状構成要素9の直径DEによって予め定義される。排出システム13のフローコンダクタンスCAは、出口開口部の直径DAによって予め定義される。フローコンダクタンスCE/CAの比は、イオン化空間10内の(平均)圧力pを決定し、この圧力pは、通常は最大化される必要がある。
イオン化空間10内の高圧pの効果は、概して、比較的多くのマトリックスガス3の原子又は分子が、容器10からそれぞれの開口部20a,20bを通過して電子源14の内部に入り、それぞれのフィラメント15a,15bに到達することである。
図示の例では、イオン化デバイス12は、電子源14の内部、従ってそれぞれのフィラメント15a,15bで、イオン化空間10の圧力pよりも小さな圧力pFを発生させるために、ターボ分子ポンプの形態の真空発生デバイス21を有する。それぞれのフィラメント15a,15bの領域における圧力pFは、例えば、約10-8mbarから10-4mbarの範囲とすることができる。低い圧力pFは、フィラメント15a,15bの材料と反応することができるマトリックスガス3の粒子の数を明らかに減少させる。このようにして、フィラメント15a,15bの寿命を延ばすことができる。
図示の例では、それぞれの電子光学系16a,16bの3つの電極17a-c,18a-cは、電子ビーム19aをイオン化空間10内の集束位置Fに集束させるように設計される。このために、電極17a-c,18a-cの各々は、中央開口部を有し、開口部の直径は、それぞれのフィラメント15a,15bからの距離が大きくなるにつれて小さくなる。開口部20bを通ってイオン化空間10から離れて電子源14に入るマトリックスガス3のイオンの集束は、それらの明らかに大きな質量の結果として、電子ビーム19aの集束位置Fとは著しく異なるので、マトリックスガス3のイオンは、イオン化空間10から出てフィラメント15a,15bに衝突する前に電子光学系16a,16bによって集束されない。これにより、それぞれのフィラメント15a,15bの材料との反応の確率が下がり、その寿命が延びる。
図示の例では、電子光学系16a、より具体的には、第2の電極17bは、第1のフィラメント15aの放出電流IEを測定する働きをする。放出電流IEは、第1のフィラメント15aから出る単位時間当たりの電子の数を意味することを理解されたい。放出電流IFの測定値は、所定の時間間隔で第2の電極17bに衝突する電子の数である。これは、第1のフィラメント15aから出る電子のうちの概して原則的に一定の割合が第2の電極17bに衝突するという事実を利用しており、従って、第2の電極17bは、測定電極として、又は(比例した)放出電流IFを測定するためのセンサーとしての機能を果たすことができる。単位時間当たりの第2の電極17bに衝突する電荷又は電子の数は、例えば、電子光学系16aの一部を形成する、例えば電荷増幅器などの形態の電流測定デバイス(図示せず)で測定することができる。制御装置8は、電子光学系16aと接触しており、フィラメント15aの放出電流IFを一定の目標放出電流IF,Sに制御するように設計されており、目標放出電流IF,Sは、制御装置8の記憶装置に記録され、通常、分析されるガス2に応じて決定される。放出電流IFの制御のために、制御装置8は、例えば、第1のフィラメント15aを通る電流、従ってその温度を変化させるために、電流源の役割を果たすことができる。
電子光学系16aの第3の電極17cは、図示の例では切替え可能であり、その電位は、少なくとも2つの異なる電位値の間で切替えることができることを意味する。切替え状態では、第3の電極17cに印加される電位又は第1のフィラメント15aの電位に対する差分が十分に大きい場合、電子ビーム19aは、開口部20aから離れて、フィラメントの方向に戻って又は第3の電極17cに向かって偏向され、開口部20aを通ってイオン化空間10には入らない。これは、例えば、既にイオン化されたガスがイオン化デバイス12に入る場合、又は空試料を受け入れる場合に好都合である。第2の電子光学系16bの第3の電極18cは、これに対応して設計されている。切替え可能な第3の電極17c,18cのおかげで、電子ビーム19aがイオン化空間10に入らない場合に、フィラメント15a,15bの温度が一定のままであるように、フィラメント15a,15bのスイッチを切るか又はこれを冷却する必要がなくなる。従って、電子源14は、ガス2の質量分光分析に有用な場合にのみ、電子ビーム19aがイオン化空間10に入るように、パルス方式で動作させることができる。
質量分析計1では、出口開口部13の形態の排出システムの後に、イオン化空間10からのイオン化ガス2aを検出器24に移送するためのイオン移送デバイス22が続き、イオン化ガス2aは、質量分析法によって分析される。図示の例では、イオン移送デバイス22は、イオン化空間10からのイオン化ガス2aを抽出し、イオン移送デバイスの方向にイオン化ガス2aを加速し、随意的にイオン化ガス2aを集束するために、次に検出器24においてこれを質量で分離するために、電極構成の形態の抽出デバイス23を有する。
さらに上述の手段を用いて、高圧pで分析されるガス2のイオン化のために設計された質量分析計1のフィラメント15a,15bの寿命を明らかに延ばすことができる。加えて、それぞれのフィラメント15a,15bの安定した放出電流IE,Sを設定することができる。さらに上述のイオン化デバイス12は、質量分析計1だけでなく、比較的高圧でガスがイオン化される必要がある、他の多くの分野でも使用できることが明らかであろう。
1 質量分析計
2 ガス
2a イオン化ガス
3 マトリックスガス
4 プロセス空間
5 プロセス容器
6 吸入システム
7 高速切替えバルブ
8 制御装置
9 管状構成要素
10 イオン化空間
11 容器
12 イオン化デバイス
13 排出システム
14 電子源
15a 第1のフィラメント
15b 第2のフィラメント
16a 電子光学系
16b 電子光学系
17a 第1の電極
17b 第2の電極
17c 第3の電極
18a 第1の電極
18b 第2の電極
18c 第3の電極
19a 電子ビーム
20a 第1の開口部
20b 第2の開口部
21 真空発生デバイス
22 イオン移送デバイス
23 抽出デバイス
24 検出器

Claims (12)

  1. イオン化デバイス(12)であって、
    容器(11)内に形成されたイオン化空間(10)と、
    イオン化されるガス(2)を前記イオン化空間(10)に供給するための吸入システム(6)と、
    前記イオン化空間(10)に電子ビーム(19a)の供給を行なう少なくとも1つのフィラメント(15a,b)を有する電子源(14)と、
    イオン化ガス(2a)を前記イオン化空間(10)から排出するための排出システム(13)と、
    を備え、
    少なくとも2つの電極(17a-c,18a-c)を含む電子光学系(16a,b)が、前記フィラメント(15a,b)と前記イオン化空間(10)との間に設置される、イオン化デバイス(12)。
  2. 前記電子光学系(16a,b)は、前記電子ビーム(19a)を前記イオン化空間(10)に集束させるように設計されている、請求項1に記載のイオン化デバイス。
  3. 前記電子光学系(16a,b)は、少なくとも1つの電極(17b,18b)で前記フィラメント(15a,b)の放出電流(IF)を測定するように構成されている、請求項1又は2に記載のイオン化デバイス。
  4. 前記フィラメント(15a,b)の前記放出電流(IF)を目標放出電流(IF,S)に制御するための制御装置(8)をさらに備える、請求項3に記載のイオン化デバイス。
  5. 前記電子光学系(16a,b)は、前記電子ビーム(19a)を容器(11)内の開口部(20a,20b)から離れて偏向させるための少なくとも1つの切替え可能な電極(17c,18c)を有する、請求項1~4のいずれかに記載のイオン化デバイス。
  6. 前記フィラメント(15a,b)は、前記容器(11)から少なくとも0.5cm、好ましくは少なくとも3cm、具体的には少なくとも5cmの距離(A)に配置されている、請求項1~5のいずれかに記載のイオン化デバイス。
  7. 前記電子源(14)は、好ましくは、各々が前記容器(11)の対向する開口部(20a、20b)を通って1つの電子ビーム(19a)を供給する働きをする2又は3以上のフィラメント(15a、b)を備える、請求項1~6のいずれかに記載のイオン化デバイス。
  8. 前記イオン化空間(10)内に10-4mbarより大きな及び1mbarより大きくない圧力(p)を発生させるように設計されている、請求項1~7のいずれかに記載のイオン化デバイス。
  9. 前記吸入システム(6)のフローコンダクタンス(CE)は、前記排出システム(13)のフローコンダクタンス(CA)よりも大きい、請求項1~8のいずれかに記載のイオン化デバイス。
  10. 前記電子源(12)の前記フィラメント(15a,b)において、前記イオン化空間(10)内の圧力(p)よりも低い圧力(pF)を発生させるように構成される真空発生デバイス(21)を有する、請求項1の前提部分に記載の、特に請求項1~9のいずれかに記載のイオン化デバイス装置。
  11. 前記フィラメント(15a,b)において、10-8mbar~10-4mbarの圧力(pF)を発生させるように構成される、請求項10に記載のイオン化デバイス。
  12. ガス(2)の質量分光分析を行なう質量分析計(1)であって、
    請求項1~11のいずれかに記載のイオン化デバイス(12)と、
    前記イオン化デバイス(12)内でイオン化された分析されることになる前記ガス(2a)を検出するための検出器(24)と、
    を備える、質量分析計(1)。
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