JP2022529383A - 無線周波数ベースのｒｆプレゼンスセンシング構成のためのレシーバ - Google Patents

Abstract

本発明は、ＲＦプレゼンスセンシング構成（１５０）のためのレシーバ（１００）に関する。レシーバは、第１のプレゼンスセンシングボリューム（１１４）に広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク（１０６）に関連する第１のトランスミッタ（１０４）から第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号（１０２）を受信する、追加的に、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク（１１２）に関連する第２のトランスミッタ（１１０）からネットワーク間ＲＦセンシング信号（１０８）を受信し、斯くして、第３のプレゼンスセンシングボリューム（１２０）が広がる、並びに、それぞれの受信信号強度を示す第１の及びネットワーク間信号強度信号（Ｓ１、Ｓ３）を提供するように構成される。ＲＦプレゼンスセンシング構成において、プレゼンス検出ユニット（１２２）は、信号強度信号に基づいて、第１又は第３のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体のプレゼンスの変化を示すプレゼンス検出信号（ＳＤＥＴ）を提供するように構成され、斯くして、プレゼンス判断の精度が高められる。

Description

本発明は、無線周波数（ＲＦ）プレゼンスセンシング構成(radiofrequency (RF) presence-sensing arrangement)のためのレシーバ、ＲＦプレゼンスセンシング構成のためのＲＦトランシーバ、ＲＦプレゼンスセンシング構成におけるＲＦトランシーバを動作させる方法、ＲＦプレゼンスセンシング構成を動作させる方法、及びこれらの方法を実施するためのコンピュータプログラムに関する。

無線周波数プレゼンスセンシングは、所与のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物(subject)（人間）又は物体のプレゼンスを、ＲＦセンシング信号がプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体のプレゼンス又はモーションによってどのように影響を受けるかに基づいて、推定するプレゼンスセンシングメカニズムである。

ＵＳ ９，４７４，０４２ Ｂ１は、生物質量体の存在によって引き起こされるＲＦセンシング信号の信号吸収並びに信号の前方及び反射後方散乱をを使用して人体の存在を検出するためのＲＦプレゼンスセンシング構成及び方法を述べている。

ＵＳ ２０１２／１４６７８８ Ａ１は、関心領域内のデバイスフリーの動き検出及び存在検出のための方法を開示している。関心領域の周囲に配置されるように構成される、複数のノードが、ワイヤレスネットワークを形成し、ワイヤレス信号を送信及び受信するように配置される。コンピューティングデバイスは、受信したワイヤレス信号の測定されたＲＳＳの報告値を受信し、報告値を経時的に追跡する。コンピューティングデバイスは、関心領域内の動き及び存在を検出するためにアグリゲートディスターバンス計算(aggregate disturbance calculation)を使用して報告値を処理する。

ＲＦプレゼンスセンシング構成においてとりわけ低いハードウェア支出（hardware expenditure）を実現可能にする、ＲＦプレゼンスセンシング構成、ＲＦプレゼンスセンシング構成のためのＲＦトランシーバ、このようなＲＦトランシーバで使用するためのレシーバ、並びに対応する方法及びコンピュータプログラムを提供することが望ましいであろう。

本発明は、とりわけデバイスの態様及び方法の態様を含む、異なる態様を包含する。以下では、本発明の異なるデバイスの態様が述べられ、その後、これらの異なるデバイスの態様の様々な実施形態に目が向けられる。その後、本発明の異なる方法の態様が述べられ、続いて、本発明のコンピュータプログラムの態様が述べられる。

デバイスの態様に目を向けると、本発明の第１の態様は、ＲＦプレゼンスセンシング構成(RF presence-sensing arrangement)によって形成される。ＲＦプレゼンスセンシング構成は、
第１のプレゼンスセンシングボリューム(presence-sensing volume)に広がる(span)第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属するＲＦトランシーバの第１のセットであって、第１のセットのＲＦトランシーバは、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号(intra-network RF sensing signal)を送信及び受信するように構成される、ＲＦトランシーバの第１のセットと、
第１のプレゼンスセンシングボリュームとは異なる第２のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属するＲＦトランシーバの第２のセットであって、第２のセットのＲＦトランシーバは、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号を送信及び受信するように構成される、ＲＦトランシーバの第２のセットと、
を含み、
ＲＦトランシーバの第２のセットのＲＦトランシーバのうちの少なくとも１つのＲＦトランシーバはさらに、ＲＦトランシーバの第１のセットのＲＦトランシーバのうちの少なくとも１つのＲＦトランシーバによる受信のためにワイヤレスのネットワーク間ＲＦセンシング信号(inter-network RF sensing signal)を送信するように構成され、第１のセットの少なくとも１つのＲＦトランシーバは、追加的に、ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように配置及び構成され、斯くして、第１のプレゼンスセンシングボリュームと第２のプレゼンスセンシングボリュームとの間の空間を橋渡しする第３のプレゼンスセンシングボリュームが広がる。

第１のセットの少なくとも１つのＲＦトランシーバは、受信した第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティ(quantity)の第１の量(amount)を決定する、及び、これを示す(indicative thereof)第１の信号強度信号を提供するように構成される信号強度決定ユニットを有するレシーバを含む。レシーバは、追加的に、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの第２の量を決定する、及び、これを示す(indicative thereof)ネットワーク間信号強度信号(inter-network signal-strength signal)を提供するように構成される。

ＲＦプレゼンスセンシング構成はさらに、レシーバから、第１の信号強度信号及びネットワーク間信号強度信号を受信する、並びに、第１の信号強度信号及びネットワーク間信号強度信号を使用して、第１のプレゼンスセンシングボリューム又は第３のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物(subject)又は物体(object)の存否を示すプレゼンス検出信号を提供するように構成される、少なくとも１つのプレゼンス検出ユニットを含む。

第１の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成は、プレゼンス検出の品質、すなわち、信頼性、レイテンシ(latency)、繰り返し性(repeatability)、精度等がＲＦセンシング信号と人体の相互作用に依存するため、ローカルエリアＲＦ通信ネットワークにおけるＲＦトランシーバのアンテナの指向性及び所与の空間内でのそれらの配置が、ＲＦベースセンシングにおいて重要な役割を果たすという認識に基づいている。検出感度は、所与のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバの直接見通し線(direct line of sight)内で最も強くなるが、ＲＦデザイン及びアンテナの指向性のバリエーションに左右される。反射及びその結果としてのマルチパス伝搬の効果に起因して、プレゼンスセンシングボリュームは、見通し線を超えて多少広がる。しかしながら、このような限定されたプレゼンスセンシングボリュームは、十分に大きい所望の全体的なセンシング空間を完全にカバーするためにはローカルエリアＲＦ通信ネットワークに多数のＲＦトランシーバを分散させることを必要とする。

さらに、第１の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成は、ほとんどのＲＦプレゼンスセンシング構成が、所望の全体的なセンシング空間をカバーするために、各セットが異なるセンシングボリュームをカバーするＲＦトランシーバの複数の異なるセットの使用に基づくというさらなる認識を利用する。

これらの認識を利用して、第１の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成は、プレゼンスセンシングのためのそれぞれのプレゼンスセンシングボリュームに広がる、それぞれの異なるローカルエリアＲＦ通信ネットワークの一部を各々が形成する、ＲＦトランシーバの少なくとも２つの異なるセットを含む。無論、それぞれの異なるローカルエリアＲＦ通信ネットワークの一部を各々が形成する、ＲＦトランシーバの３つ以上のセットが、アプリケーションケースに依存して、構成に使用されてもよい。

第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークによって広げられる(spanned)第１及び第２のプレゼンスセンシングボリュームは、互いに異なる。斯くして、第１及び第２のプレゼンスセンシングボリュームは、各々、他方のプレゼンスセンシングボリュームと重なってもよいが、典型的には重ならない、空間内のそれぞれのボリュームを形成する。これらのプレゼンスセンシングボリュームは、プレゼンスセンシングＲＦトランシーバのそれぞれのローカルエリアＲＦ通信ネットワークによって広げられ、それぞれのローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で送信された受信されるＲＦセンシング信号が人間のプレゼンスを決定することを可能にする限り到達する。ローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内の２つのＲＦトランシーバの所与のペアについて、このペアのＲＦトランシーバによって広げられる対応するプレゼンスセンシングボリュームは、典型的には楕円体、言い換えれば、アメリカンフットボールの形状に類似し、これらのＲＦトランシーバがこの形状の両端に配置される、幾何学的形状を有する。しかしながら、このようなプレゼンスセンシングボリュームの上述の形状は、例示的なものに過ぎず、所与のタイプのＲＦトランシーバのアンテナの指向性によって変化する可能性がある。所与のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのプレゼンスセンシングボリュームは、当該ローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内のＲＦトランシーバのペアのプレゼンスセンシングボリュームの組み合わせに対応する。ＲＦセンシング信号の所与の送信エネルギ量について、プレゼンスセンシングの信頼性、ましては可能性(possibility)は、典型的には、考慮中の２つのＲＦトランシーバ間のある距離を超えると減少する。斯くして、ＲＦトランシーバの所与の配置、とりわけ、その放射パターンに依存して、及び所与の環境に配置される物体の分布に依存して、ＲＦトランシーバのすべての可能なペアがセンシングボリューム寄与するとは限らない。

個々のプレゼンスセンシングボリュームをカバーする複数のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのこのような配置によって、空間の異なるエリア、例えば、建物の異なる階又はセクションにおけるプレゼンスセンシングが監視されることができる。

有利なことに、第１の態様のセンシング構成は、追加的に、ネットワーク間ＲＦセンシング信号の信号通信、すなわち、それぞれの第１又は第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークへのＲＦトランシーバの関連付けによって定義される技術的及び空間的なネットワーク境界を超えるＲＦセンシング信号の信号通信を可能にする。このようにして、第１及び第２のプレゼンスセンシングボリューム間の空間を橋渡しする第３のプレゼンスセンシングボリュームが作られ、ＲＦプレゼンスセンシング構成の総センシングボリュームを増加させる。本発明は、ネットワーク間プレゼンスセンシングによって拡張することで、ネットワーク内プレゼンスセンシングを改善する。この追加の第３のプレゼンスセンシングボリュームは、ＲＦトランシーバを、同じローカルエリアＲＦ通信ネットワークのそれらの隣のＲＦトランシーバに対してより大きな距離で配置することを可能にし、斯くして、ネットワーク内ＲＦセンシング信号のみを提供する既知の構成と比較して、所与のＲＦプレゼンスセンシング構成を実施するために必要なハードウェア支出を減少させる。無論、ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信及び送信する第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバの配置は、少なくとも１つのＲＦトランシーバによるネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信、及びその後のＲＳＳＩ決定を可能にするために、所与のアプリケーションケースにおいてネットワーク間ＲＦセンシング信号に適用可能な所与の送信エネルギ又は送信電力要件を考慮して選択されるべきである。

所与のＲＦプレゼンスセンシング構成において、第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのセンシングボリュームが重なる場合でも、ＲＦプレゼンスセンシング構成は、対象物又は物体のプレゼンスの検出の精度を、第１及び第３のプレゼンスセンシングボリュームの両方で検出を可能にすることにより前記プレゼンスを検出するための追加のセンシング情報の提供に基づいて有利に向上させる。

明確にするために、プレゼンス検出ユニットは、一般的には、第１又は第３のプレゼンスセンシングボリュームに対象物が存在するか否かを示すプレゼンス検出信号を提供するように構成されることを指摘しておく。以下でさらに述べられる、特定の実施形態は、追加的に、第１又は第３のプレゼンスセンシングボリュームにおける対象物の数の変化を検出することを実現している。

説明の簡潔性及び明確性の理由から、本明細書は、ネットワーク間プレゼンスセンシングに関連する特定の機能を、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに関連するＲＦトランシーバの異なるセットに帰属させている。例えば、ネットワーク間ＲＦセンシング信号は、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークを形成する第２のセットのＲＦトランシーバによって生成及び提供されるように述べられる。しかしながら、この説明において、ネットワーク間ＲＦ信号を送信する及び受信するＲＦトランシーバの第１及び第２のセットの役割は交換可能であることを理解されたい。実際、いくつかの実施形態では、ＲＦトランシーバの両方のセットが、ネットワーク間ＲＦ信号が第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク間で両方向に交換されるように、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバの受信の役割と、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバの送信の役割との両方を担う。

好ましい実施形態では、第１のセットのＲＦトランシーバの少なくとも１つは、以下でさらに述べられる、本発明の第３の態様によるＲＦトランシーバである。

第１の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成の一実施形態において、第２のセットのＲＦトランシーバのトランシーバは、第１のセットのＲＦトランシーバのＲＦトランシーバうちの少なくとも１つのＲＦトランシーバによる受信のために制御可能な信号電力量でワイヤレスのネットワーク間ＲＦセンシング信号を送信するように構成される。

好ましい実施形態では、第１及び第２のセットのＲＦトランシーバは、受信される第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号又はネットワーク間ＲＦ信号を提供したＲＦトランシーバを識別するのに適した、ＲＦトランシーバ識別子を示すデータを含む第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号及びネットワーク間ＲＦ信号を提供するように構成される。

さらなるデバイスの態様として、本発明の第２の態様は、ＲＦプレゼンスセンシング構成のためのＲＦトランシーバによって形成される。ＲＦトランシーバは、第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属するＲＦトランシーバの第１のセット内で第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を交換するように構成される。ＲＦトランシーバは、ＲＦセンシング信号のためのレシーバを含む。ＲＦセンシング信号のためのレシーバは、第１のトランスミッタから、第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で送信されるワイヤレスの第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信するように構成されるＲＦ信号受信ユニットを含む。ＲＦ信号受信ユニットはさらに、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なり、第１のプレゼンスセンシングボリュームとは異なる第２のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属する第２のトランスミッタから、ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように構成され、斯くして、第１のプレゼンスセンシングボリュームと第２のプレゼンスセンシングボリュームとの間の空間を橋渡しする第３のプレゼンスセンシングボリュームが広がる。レシーバはさらに、受信した第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの第１の量を決定する、及び、これを示す第１の信号強度信号を提供するように構成される信号強度決定ユニットを含む。追加的に、信号強度決定ユニットは、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの第２の量を決定する、及び、これを示すネットワーク間信号強度信号を提供するように構成される。

本発明の第２の態様のＲＦトランシーバは、本発明の第１の態様によるＲＦプレゼンスセンシング構成を実施するためにＲＦトランシーバに必要な機能性を提供する。トランシーバは、ＲＦトランシーバが属する第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内の１つ以上の第１のＲＦトランシーバから受けるネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信及び処理することができるだけでなく、追加的に、第１のプレゼンスセンシングボリュームを定義する第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの一部を形成しないが、第２のプレゼンスセンシングボリュームの一部を形成する、１つ以上の第２のＲＦトランシーバによって提供されるネットワーク間ＲＦ信号を受信及び処理することもできる、ＲＦ信号受信ユニットを有するＲＦセンシング信号のためのレシーバを含む。このように、本発明の第２の態様のＲＦトランシーバは、第１の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成によって達成される利点を共有する。

さらなるデバイスの態様として、本発明の第３の態様は、ＲＦプレゼンスセンシング構成のＲＦトランシーバで用いる、ＲＦセンシング信号のためのレシーバによって形成される。第３の態様によるＲＦセンシング信号のためのレシーバは、第１のトランスミッタから、第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で送信されるワイヤレスの第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信するように構成されるＲＦ信号受信ユニットを含む。ＲＦ信号受信ユニットはさらに、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なり、第１のプレゼンスセンシングボリュームとは異なる第２のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属する第２のトランスミッタから、ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように構成され、斯くして、第１のプレゼンスセンシングボリュームと第２のプレゼンスセンシングボリュームとの間の空間を橋渡しする第３のプレゼンスセンシングボリュームが広がる。レシーバはさらに、受信した第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの第１の量を決定する、及び、これを示す第１の信号強度信号を提供するように構成される信号強度決定ユニットを含む。追加的に、信号強度決定ユニットは、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの第２の量を決定する、及び、これを示すネットワーク間信号強度信号を提供するように構成される。

本発明の第３の態様のレシーバは、本発明の第１の態様によるＲＦプレゼンスセンシング構成を実施するためにＲＦトランシーバに必要なレシーバ機能性を提供する。このように、レシーバは、とりわけ、第２の態様のＲＦトランシーバに組み込むのに適したコンポーネントを形成する。ＲＦセンシング信号のためのレシーバは、ＲＦトランシーバが属する第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内の１つ以上の第１のＲＦトランシーバから受けるネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信及び処理することができるだけではない。追加的に、ＲＦ信号受信ユニットは、第１のプレゼンスセンシングボリュームを定義する第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの一部を形成しないが、第２のプレゼンスセンシングボリュームを定義する第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの一部を形成する、１つ以上の第２のＲＦトランシーバによって提供されるネットワーク間ＲＦ信号を受信及び処理することもできる。

本発明の第３の態様のレシーバは、第２の態様のＲＦトランシーバによって及び第１の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成によって達成される利点を共有する。

以下では、本発明の上述したデバイスの態様のＲＦプレゼンスセンシング構成の実施形態、ＲＦトランシーバの実施形態、及びレシーバの実施形態が述べられる。説明の節約上の理由から、実施形態は、特定のデバイスの態様の文脈(context)においてのみ述べられる。しかしながら、以下で述べられるすべての実施形態は、一般的に、３つのデバイスの態様すべてに当てはまり、斯くして、同時に、当該文脈で言及されない他のデバイスの態様の対応する実施形態にも関連することを理解されたい。

第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークは各々、通信リンク（この場合ではＲＦ通信リンク）が、所与のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内のＲＦノード間でペイロードデータ伝送を可能にするようにセットアップされるそれぞれのＲＦノードの集合によって形成される。

既知のように、同じローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属するＲＦノード間のＲＦ通信リンクは、これらのＲＦノード間のプレゼンスセンシング能力(presence-sensing capability)も可能にする。プレゼンスセンシングの目的に適したＲＦノードは、本明細書では、センシングノードと呼ばれることもある。これらは、一般的に、個々のＲＦレシーバ、個々のＲＦトランスミッタ、又は、好ましくは、ＲＦトランシーバ、すなわち、本明細書で言及されるＲＦセンシング信号を送信及び受信するように構成されるセンシングノード等、それらの通信能力に依存して、さまざまなやり方で実施されることができる。

本発明の第１の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成の好ましい実施形態は、有利には、本発明の第２の態様の少なくとも１つのＲＦトランシーバを含む。

本発明の第１の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成の好ましい実施形態は、第３の態様によるレシーバを有する少なくとも１つのＲＦトランシーバを含む。

斯くして、本発明の第２の態様のＲＦトランシーバの好ましい実施形態は、有利には、第３の態様によるレシーバを含む。

以下では、本発明の第３の態様のレシーバの実施形態が、場合によっては、他のデバイスの態様の実施形態を形成する実装例を伴って、述べられる。

いくつかの実施形態では、第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークは、それぞれのネットワーク内ＲＦセンシングの文脈において異なるワイヤレス通信プロトコルを使用する。

他の実施形態では、異なるローカルエリアＲＦ通信ネットワークは、それぞれのネットワーク内ＲＦセンシングのために同一のワイヤレス通信プロトコルを使用する。しかしながら、この場合、ネットワーク内ＲＦ通信をネットワーク間ＲＦ通信と区別するために、ローカルエリアＲＦ通信ネットワークの各々は、例えば、８０２．１１ワイヤレスローカルエリアネットワークに関連付けられるサービスセット識別子（ＳＳＩＤ：service set identifier）等、異なるネットワーク識別子を有する。他のタイプのネットワーク識別子が、他の通信プロトコルの文脈において使用されてもよい。

斯くして、例えば、特定の実施形態では、第１の態様のレシーバのＲＦ信号受信ユニットは、同一のワイヤレス通信プロトコルを使用して第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号及びネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信及び処理するように構成される。例示的な実施形態は、ＷｉＦｉ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＬＥ）、Ｚ－Ｗａｖｅ、６ＬｏＷＰＡＮ、Ｔｈｒｅａｄ、又は別の既知の適切なワイヤレス通信プロトコル等の代替的なワイヤレス通信プロトコルに従って通信する。

好ましい実施形態では、ワイヤレス通信プロトコルは、ＩＥＥＥ ８０２．１５．４ベースのワイヤレス通信プロトコル、例えば、ＺｉｇＢｅｅである。

異なる実施形態は、信号交換のために異なる実装を利用し、とりわけ、ネットワーク内ＲＦセンシング信号及びネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するために異なるチャネライゼーションのやり方を利用する。例として、ＲＦプレゼンスセンシング構成の一実施形態における実装では、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークが実装され、それぞれのローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内のプレゼンスセンシングのために異なる信号周波数を使用する。しかしながら、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの少なくとも１つのＲＦトランシーバは、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークで使用されるのと同じ信号周波数を使用して、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの少なくとも１つのＲＦトランシーバによる受信のためにネットワーク間ＲＦセンシング信号を提供する。ある特定の例では、ネットワーク間ＲＦセンシング信号を区別するためのチャネライゼーションは、２種類のＲＦセンシング信号の送信及び受信のために時分割スキームを用いて達成される。とりわけ、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバにおける第３の態様のレシーバは、この変形例では、所定の第１のタイムスロットで第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信し、第１のタイムスロットとは異なり、第１のタイムスロットと重ならない所定の第２のタイムスロットでネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように構成される。他のチャネライゼーションのやり方も使用されることができる。

ＲＦセンシング信号の交換のために他のスキームを実装する代替的な実施形態では、第１の態様のレシーバのＲＦ信号受信ユニットは、ワイヤレス通信プロトコルによって定義されるそれぞれの異なる通信チャネルを介して第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号及びネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように構成される。

また、ＩＥＥＥ ８０２．１５．４ベースのワイヤレス通信プロトコルに従うコンフィギュレーションも適している。これらのプロトコルの一部は、１６ビット識別子であるＰＡＮ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）識別子の使用を必要とする。これは、例えば、同じローカルエリアＲＦ通信ネットワークの一部ではないが、ＺｉｇＢｅｅ等の同じワイヤレス通信プロトコルを使用して交換される受信パケットをフィルタリングするために、プロトコルスタックのＭＡＣ（Ｍｅｄｉａ Ａｃｃｅｓｓ Ｃｏｎｔｒｏｌ）層によって使用される。ワイヤレス通信プロトコルがＩＥＥＥ ８０２．１５．４ベースのワイヤレス通信プロトコルである、一実施形態では、第３の態様のレシーバは、プロトコルに基づくＩｎｔｅｒ－ＰＡＮ転送に従ってネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信及び処理するように構成される。Ｉｎｔｅｒ－ＰＡＮ転送は、メッセージが、異なるＰＡＮ ＩＤを有する異なるＰＡＮにおけるネットワークノードに送信される状況を指す。本実施形態では、ネットワーク間ＲＦセンシング信号は、このようなＩｎｔｅｒ－ＰＡＮメッセージの一部として送信される。有利には、この特定の実施形態では、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバがネットワーク間ＲＦセンシング信号を提供する。

代替的な実施形態では、第３の態様のレシーバのＲＦ信号受信ユニットは、第１のワイヤレス通信プロトコルに従って第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信する、及び、第１のワイヤレス通信プロトコルとは異なる第２のワイヤレス通信プロトコルに従ってネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように構成される。このレシーバの実施形態は、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークと第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとの間のＲＦ干渉を有利に低減する。非限定的な例として、このような一実施形態では、第１のワイヤレス通信プロトコル及び第２のワイヤレス通信プロトコルは、それぞれＩＥＥＥ ８０２．１５．４通信プロトコル及びＩＥＥＥ ８０２．１５．１通信プロトコルである。この種の別の実施形態では、第１及び第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号は、ＺｉｇＢｅｅ通信プロトコルに従って交換され、ネットワーク間ＲＦセンシング信号は、ＢＬＥ通信プロトコルに従って交換される。第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内でペイロードデータを交換するために使用されることができる他の代替的なワイヤレス通信プロトコルには、ＷｉＦｉ、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（ＢＬＥ）、Ｚ－Ｗａｖｅ、６ＬｏＷＰＡＮ、及びＴｈｒｅａｄが含まれるが、これらに限定されない。

第２の態様のＲＦトランシーバの一実施形態では、ＲＦトランシーバは、追加的に、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに参加する、及び、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属する第２のトランスミッタから、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内の第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号をワイヤレスのネットワーク間ＲＦセンシング信号として受信するように構成される。斯くして、ＲＦプレゼンスセンシング構成の対応する実施形態に関して、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの一部を形成する第１のセットの少なくとも１つのＲＦトランシーバは、第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの両方で動作するように構成され、斯くして、第３のセンシングボリュームが広がる。しかしながら、空間的な配置の観点で、このようなＲＦトランシーバは、第１のセンシングボリューム及び第３のセンシングボリュームに寄与するが、第２のセンシングボリュームには寄与しないように配置されるのが好ましい。

以下では、第１の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成のさらなる実施形態が述べられる。

さまざまな実施形態は、決定された第１の信号強度信号及びネットワーク間信号強度信号を用いてプレゼンスを決定するさまざまなやり方を実装する。一実施形態では、プレゼンス検出ユニットは、これらで提供されるそれぞれの信号強度を、それぞれのプレゼンスセンシングボリューム内に物体又は対象物が存在しない場合に予期される受信信号強度指示値(received-signal strength indication value)を示すそれぞれの閾値の形態の所定の基準信号強度情報と比較するように構成される。変形例では、追加の閾値が、それぞれのプレゼンスセンシングボリューム内の異なる所定の数の対象物に対して予期される受信信号強度指示値との比較を可能にするために予め記憶される。このようにして、それぞれのプレゼンスセンシングボリュームに存在する人の数の変化が判断されることができる。

ＲＦプレゼンスセンシング構成のさらなる実施形態では、プレゼンス検出ユニットは、スタンドアロンデバイスであり、この実施形態の一変形例では、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのさらなるネットワークノードを形成するように第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに関連付けられる。別の変形例では、プレゼンス検出ユニットは、いずれのローカルエリアＲＦ通信ネットワークにも関連せず、第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークがそれぞれのゲートウェイデバイスを用いて通信する、上位のローカルエリアネットワーク（ＬＡＮ）又はワイドエリアネットワーク（ＷＡＮ）の一部である。

さらに別の代替的な実施形態では、プレゼンス検出ユニットは、ＲＦトランシーバの第１のセットのＲＦトランシーバの一体部分(integral part)である。第２の態様のＲＦトランシーバの対応する実施形態に関して、このＲＦトランシーバの実施形態は、それゆえ、少なくとも１つのプレゼンス検出ユニットを追加的に含み、プレゼンス検出ユニットは、好ましくは、第１の信号強度信号及びネットワーク間信号強度信号を使用して、第１のプレゼンスセンシングボリューム又は第３のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体の存否を示すプレゼンス検出信号を生成及び提供するように構成される。

第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内のネットワーク内プレゼンスセンシングのために、第３の態様のＲＦプレゼンスセンシング構成のさらなる実施形態は、受信した第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示す(indicative thereof)第２の信号強度信号を提供するように構成される、第２のセットの少なくとも１つのＲＦトランシーバを有する。好適には、このような実施形態では、プレゼンス検出ユニットはさらに、第２の信号強度信号を受信する、及び、これを使用して、第２のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体の存否を決定するように構成される。代替的な実施形態では、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークは、このタスクを実行するための専用の第２のプレゼンス検出ユニットを含む。

別の実施形態では、第２のセットの少なくとも１つのＲＦトランシーバは、追加的に、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なる、外部ローカルエリアＲＦ通信ネットワークに関する外部ＲＦトランシーバからネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信し、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示す(indicative thereof)対応する信号強度信号を提供するように構成される。外部ローカルエリアＲＦ通信ネットワークは、一実施形態では、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークである。代替的に、又は追加的に、外部ローカルエリアＲＦ通信ネットワークは、別の実施形態では、第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なるネットワークである。このようにして、全体のセンシングボリュームがさらに拡張されることができる。

別の実施形態では、第１のセットのＲＦトランシーバは、建物のあるフロアレベルに配置され、第２のセットのＲＦトランシーバは、建物の別の、次のフロアレベルに配置される。とりわけ、所与のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバは、１つの所与のフロアレベルのみに、例えば、それぞれのフロアレベルの天井構造に配置される。斯くして、このようなＲＦプレゼンスセンシング構成では、各フロアレベルは、それぞれのローカルエリアＲＦ通信ネットワークを有し、第３のセンシングボリュームは、２つのフロア間で縦方向に延びる空間に広がる。原理的には、第１のセットのＲＦトランシーバを単一の面(single plane)、例えば、建物フロアの天井に置くことは、典型的には前記建物フロアの床に立っている、検出されるべき対象物又は物体が、検出のための著しく小さいターゲットを提示することになる。これは、特に、天井高が高い場合に当てはまる。これは、検出が第１の信号強度信号にのみ基づく場合、相互作用(interaction)が十分に顕著(significant enough)ではないことに起因して、又はそれぞれのプレゼンスセンシングボリュームにおけるブラインドスポットの増加に起因してフォールスネガティブの確率が高くなることを意味する。しかしながら、第２のセットのＲＦトランシーバを建物内の別の、次の(next neighboring)建物フロアの天井に置く、及びネットワーク間ＲＦセンシング信号の送信及び受信を可能にすることにより、第３の検出ボリュームが、第１の信号強度信号のみに基づく検出が正確さを欠くか、ましては不可能である、特別な(extra)プレゼンスセンシングボリュームを提供するので、その間の建物フロア上の物体又は対象物の検出の精度が高められる。

とりわけ、異なるローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバを対応する又はほぼ対応する横方向位置に配置し、同一の横方向位置であるが、異なるフロアに配置されるＲＦトランシーバ間の最短距離に相当する、ネットワーク間ＲＦセンシング信号の通信における少なくともほぼ垂直の見通し線を確立することが有利である。

別の実施形態では、２つの異なるローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバは、ＲＦ信号の観点から、ファイアウォール又は他の高吸収性ではあるが完全に遮蔽しない壁の異なる側に配置される。別の実施形態では、異なるローカルエリアＲＦ通信ネットワークの１つのＲＦトランシーバは、エレベータシャフトの内部に配置される。

ＲＦプレゼンスセンシング構成の一実施形態では、ＲＦトランシーバの第１及び第２のセットのＲＦトランシーバは、それぞれの照明デバイスに含まれる。これは、とりわけ、ＲＦトランシーバの第１及び第２のセットが、それぞれの建物フロアのそれぞれの天井に配置される実施形態において有利である。好適には、ネットワーク内ＲＦセンシング信号は、ローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で交換されるペイロードデータを使用して照明デバイスの動作を制御するために所与のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバ間で交換されるＲＦ動作制御信号の形態で、又はその信号成分として提供されることができる。

好ましい実施形態では、第１のセットのＲＦトランシーバは、それぞれのトロファ器具(troffer fixture)に含まれ、第２のセットのＲＦトランシーバは、それぞれのダウンライト器具(downlight fixture)に含まれる。ダウンライト器具は、典型的には、プレナムに向かって下向きに配置されるダウンライト器具の上部にあるワイヤレスドライバを活用する。ダウンライト器具の金属缶(metal can)は、ワイヤレスの下向きの経路を妨げ得る。斯くして、ダウンライト器具は、２つの建物フロアのうち低いフロアに割り当てられるのが好ましく、トロファ器具は、２つの建物フロアのうち高いフロアに割り当てられるのが好ましい。

ＲＦプレゼンスセンシング構成の別の実施形態では、ＲＦトランシーバの第２のセットのＲＦトランシーバも、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なるさらなるローカルエリアＲＦ通信ネットワークに関するＲＦトランシーバによって提供されるネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように構成される。この実施形態の一変形例では、このさらなるローカルエリアＲＦ通信ネットワークは、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークである。他の、好ましい実施形態では、さらなるローカルエリアＲＦ通信ネットワークは、第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なる。

以下の説明は、本発明の方法の態様及びコンピュータプログラムの態様に目を向ける。

本発明の第４の態様によれば、レシーバを動作させる方法が開示される。当該方法は、
第１のトランスミッタから、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で送信されるワイヤレスの第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信することと、
受信した第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定することと、
これを示す(indicative thereof)第１の信号強度信号を提供することと、
第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属する第２のＲＦトランシーバから、ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信することと、
受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定することと、
これを示す(indicative thereof)ネットワーク間信号強度信号を提供することと、
を含む。

斯くして、第３の態様の方法は、第１の態様又はその実施形態のいずれかのレシーバの利点を共有する。

同様に、第４の態様の方法は、本発明の第２の態様によるＲＦトランシーバを動作させるために実施されることができる。

また、第５の態様によれば、第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークを形成するＲＦトランシーバの第１のセットと、センシングギャップによって第１のプレゼンスセンシングボリュームから分離されている第２のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークを形成するＲＦトランシーバの第２のセットとを含むＲＦプレゼンスセンシング構成を動作させる方法が開示される。当該方法は、
第３の態様の方法のステップを実行することと、
第１の信号強度信号及びネットワーク間信号強度信号によって提供される信号強度を所定のそれぞれの基準信号強度情報と比較することと、
比較に基づいて、第１のプレゼンスセンシングボリューム又は第３のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体のプレゼンスの変化を示すプレゼンス検出信号を提供することと、
を含む。

本発明の第６の態様及び第７の態様によれば、それぞれのコンピュータプログラムが提示される。コンピュータプログラムは、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行される場合、コンピュータにそれぞれ第３の態様及び第４の態様の方法のステップをを実行させる命令を含む。

請求項１のレシーバ、請求項７のＲＦトランシーバ、請求項８のＲＦプレゼンスセンシング構成、請求項１２のレシーバを動作させる方法、請求項１３のＲＦプレゼンスセンシング構成を動作させる方法、並びに請求項１４及び１５のコンピュータプログラムは、同様及び／又は同一の好適な実施形態、とりわけ、従属請求項に記載されるような実施形態を有することを理解されたい。

本発明の好ましい実施形態は、従属請求項又は上記の実施形態とそれぞれの独立請求項との任意の組み合わせであり得ることも理解されたい。

本発明のこれらの及び他の態様は、以下に述べられる実施形態を参照して明らかになり、解明されるであろう。

ＲＦプレゼンスセンシング構成の一実施形態の概略表現を示す。 ＲＦプレゼンスセンシング構成の別の実施形態の概略表現を示す。 レシーバの一実施形態の概略ブロック図を示す。 レシーバの他の実施形態の概略ブロック図を示す。 レシーバを動作させる方法の一実施形態のフロー図を示す。 ＲＦプレゼンスセンシング構成を動作させる方法の一実施形態のフロー図を示す。

図１は、ＲＦプレゼンスセンシング構成１５０の一実施形態の概略表現を示している。ＲＦプレゼンスセンシング構成１５０は、第１のプレゼンスセンシングボリューム１１４に広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク１０６を形成するＲＦトランシーバ１００、１０４の第１のセットを含む。第１のセットのＲＦトランシーバ１００は、第１のトランスミッタ１０４から第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号１０２を受信するように構成される。ＲＦトランシーバ１００及び１０４の両方は、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク１０６に属する。また、ＲＦトランシーバ１００は、受信した第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度ＲＳＳＩ_１を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示す第１の信号強度信号Ｓ_１を提供するように構成される。

さらに、ＲＦトランシーバ１００は、追加的に、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク１１２に関する外部ＲＦトランシーバ１１０からネットワーク間ＲＦセンシング信号１０８を受信するように構成される。第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク１１２は、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク１０６とは異なる。また、ＲＦトランシーバ１００は、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号ＲＳＳＩ_３の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示すネットワーク間信号強度信号Ｓ_３を提供するように構成される。

ＲＦプレゼンスセンシング構成１５０はまた、センシングギャップによって第１のプレゼンスセンシングボリューム１１４から分離されている第２のプレゼンスセンシングボリューム１１６に広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク１１２を形成するＲＦトランシーバ１１０、１１１の第２のセットを含む。第２のセットの各ＲＦトランシーバは、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク１１２内で第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号１１８を送信及び受信する、受信した第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度ＲＳＳＩ_２を示すクオンティティの量を決定する、並びに、これを示す第２の信号強度信号Ｓ_２を提供するように構成される。

追加的に、第１のセットのＲＦトランシーバは、第２のセットの少なくとも１つのＲＦトランシーバ１１０からネットワーク間ＲＦセンシング信号１０８を受信し、斯くして、第１のプレゼンスセンシングボリューム１１４及び第２のプレゼンスセンシングボリューム１１６を橋渡しする第３のプレゼンスセンシングボリューム１２０が広がる、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度ＲＳＳＩ_３を示すクオンティティの量を決定する、並びに、これを示すネットワーク間信号強度信号Ｓ_３を提供するように構成される。

さらに、ＲＦプレゼンスセンシング構成は、第１の信号強度信号及びネットワーク間信号強度信号を受信する、これらで提供されるそれぞれの信号強度を所定の基準信号強度情報と比較する、並びに、これに基づいて、第１のプレゼンスセンシングボリューム又は第３のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体のプレゼンスの変化を示すプレゼンス検出信号Ｓ_ＤＥＴを提供するように構成される少なくとも１つのプレゼンス検出ユニット１２２を含む。

本発明のＲＦプレゼンスセンシング構成は、第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバを、それぞれの単一の面、とりわけ、例えばトップダウンに見て、天井に置くことを可能にする。原理的には、ＲＦネットワーク内センシング信号だけを考慮すると、この配置は、特に天井の高さが高い場合、部屋の壁に胸の高さでＲＦトランシーバを置く場合と比較して、人体がかなり小さなターゲットを提示することになる。なぜなら、先に説明したように、検出感度の大部分(bulk)は、主に、所与のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバの直接見通し線内にあるからである。本発明のＲＦプレゼンスセンシング構成は、ＲＦトランシーバのこのような空間的配置を有するローカルエリアＲＦ通信ネットワークにおけるこのような不利なセンシング特性を補償する。本発明のＲＦプレゼンスセンシング構成は、第１及び第２のプレゼンスセンシングボリューム間の空間又はボリュームの橋渡し(bridging)を、この空間に第３のプレゼンスセンシングボリュームを確立するためにＲＦプレゼンスセンシング構成のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク間にＲＦネットワーク間センシングを提供することによって、実現する。このようにして、所与のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内により多くのＲＦトランシーバを設けることが回避されることができる。

図２は、第１のセット２０２、２０４のＲＦトランシーバが、建物２５０内の１つの建物フロア２０６に配置され、第２のセット２０８、２１０のＲＦトランシーバが、建物２５０内の別の、次に低い建物フロア２１２に配置される、ＲＦプレゼンスセンシング構成の別の実施形態の概略表現を示している。とりわけ、第１のセット２０２、２０４のＲＦトランシーバは、建物フロア２０６の天井２１４に配置され、第２のセット２０８、２１０のＲＦトランシーバは、建物フロア２１２の天井２１６に配置されている。

とりわけ有利なＲＦプレゼンスセンシング構成では、ＲＦトランシーバの第１のセット及び第２のセットのＲＦトランシーバは、それぞれの照明デバイスに組み込まれる。より好ましくは、照明デバイスは、それぞれのローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内でペイロードデータを交換することによりそれぞれの第１及び第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークを使用してワイヤレスで制御されることができる。

一例として、建物２５０は、所定のワイヤレス通信プロトコルに従ってＲＦセンシング信号を交換するように構成されるＲＦトランシーバを含む、それらの天井照明器具を介したＲＦセンシングを備える。ＲＦトランシーバの第１のセットのＲＦトランシーバは、建物フロア２０６の天井２１４に配置され、第１のプレゼンスセンシングボリューム２１８に広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークを形成する。ＲＦトランシーバ２０２及び２０４は、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を送信及び受信する、受信した第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、並びに、これを示す第１の信号強度信号を提供するように構成される。第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号のＲＳＳＩ値に基づいて、建物フロア２０６における物体又は対象物２２０のプレゼンスが、物体又は対象物が第１のプレゼンスセンシングボリュームに入る場合に決定されることができる。

相応に、ＲＦトランシーバの第２のセットに属し、建物フロア２１２の天井２１６に配置される、ＲＦトランシーバ２０８及び２１０は、第２のプレゼンスセンシングボリューム２２２に広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークを形成する。ＲＦトランシーバ２０８及び２１０は、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号を送信及び受信する、受信した第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、並びに、これを示す第２の信号強度信号を提供するように構成される。

第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号のＲＳＳＩ値に基づいて、フロア２１２における物体又は対象物のプレゼンスが、物体又は対象物が第２のプレゼンスセンシングボリューム２２２に入る場合に決定されることができる。

建物フロア２０６における対象物２２０のプレゼンスをより正確に判断するために、ＲＦトランシーバ２０２及び２０４は、追加的に、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに関するＲＦトランシーバ２０８、２１０からネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信する、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示すネットワーク間信号強度信号を提供するように構成される。これは、とりわけ、プレゼンス判断の精度の向上につながる、さらなるＲＦトランシーバを第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに追加することが可能ではない、又は実行可能ではない場合に有利である。

図２を参照して上述した例示的なプレゼンスセンシング構成において、建物フロア２０６におけるプレゼンス判断の精度は、当該フロアのＲＦトランシーバ２０２、２０４が、建物フロア２０６のＲＦトランシーバ２０２、２０４に対してほぼ同じスポットに置かれている、建物フロア２１２のそれぞれＲＦトランシーバ２０８、２１０ライトと追加のセンシングリンクを作ることによって高められる。斯くして、ＲＦトランシーバ２０２、２０４は、自身のフロアからの情報を組み合わせることができ、さらに、自身と建物フロア２１２の対応するＲＦトランシーバ２０８、２１０との間の縦方向の空間を追加の第３のプレゼンスセンシングボリュームとして使用することができ、したがって、単一面検出エリアの問題を解決することができる。

第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの各ＲＦトランシーバ２０２、２０４が、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバ２０８、２１０のそれぞれのＲＦトランシーバからネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信する、この特定の例では、フロアごとのネイティブな状態、すなわち、それぞれのローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内に限定されるセンシングと比較して、オーバーヘッド及び追加のネットワークトラフィックはほとんどない。

図２の例のＲＦトランシーバの数は、明確且つ簡潔にするためにローカルエリアＲＦ通信ネットワークごとに２つに限定されている。しかしながら、各ローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバの数が３つ以上であるＲＦプレゼンスセンシング構成がある。追加的に、又は代替的に、高い建物フロアの各ＲＦトランシーバは、低い建物フロアに設置されたＲＦトランシーバの２つ以上、ましてはすべてとセンシングリンクを確立することができる。これは、ローカルエリアＲＦ通信ネットワークのエクストラトラフィックを犠牲にして、よりきめ細かいプレゼンス検出が必要とされる場合のカバレッジエリアの増加につながる。エクストラネットワーキングトラフィックは、ローカルエリアＲＦ通信ネットワークにエクストラゲートウェイを置くことによって解決されることができる。

２つの連続する建物フロアのＲＦトランシーバのこの使用は、例えば、低いフロアのＲＦトランシーバが、それよりも下のフロアにそれらとセンシングをする相手を有さないため、ある種の非対称性をもたらす。しかしながら、低いフロアのＲＦトランシーバは、低いフロアのノードだけでピックアップされた検出が、そこに存在する対象物に起因するものなのか、又は高いフロアに存在する対象物の不要な干渉に起因するものなのかを適切に識別するために、高いフロア及び低いフロアのローカルエリアＲＦ通信ネットワーク間のネットワーク間ＲＦセンシング信号によって提供されるセンシングクロスリンクによって集められる情報を使用してもよい。このようにして、低いフロアのローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバも、ネットワーク間ＲＦセンシングから部分的に利益を得ることができる。例えば、非限定的な例として、共用ビルが１階にオフィス、２階にデータセンタを有する場合、ＲＦベースのＲＦプレゼンスセンシング構成は、データセンタを収容する２階の最大限のプレゼンス検出の信頼性を確保する、したがって、例えば、侵入者の正確なセンシングを可能にするように選択される。

中間フロアを有する建物に実装される別の例示的なＲＦプレゼンスセンシング構成（図示せず）では、中間フロアのＲＦトランシーバは、複数のフロア間ＲＦセンシングスキームに参加する。例えば、建物が、各々がそれぞれのプレゼンスセンシングボリュームに広がるそれぞれのローカルエリアＲＦ通信ネットワークを含む、３つの階を有する場合、２階のＲＦトランシーバは、１階及び３階のＲＦトランシーバとのフロア間ＲＦセンシングスキームに参加するように構成される。この例では、２階のＲＦトランシーバの検出品質の観点での主な向上は、１階のＲＦトランシーバとの相互作用に加えて、３階のＲＦトランシーバとの相互作用からの何らかの識別情報によってもたらされる。パワフルなＷｉ－Ｆｉ無線機(radio)を搭載したＲＦトランシーバが２つの天井を突き抜ける等、いくつかのケースでは、１階のノードが、建物の３階でのＲＦベースのセンシングに寄与してもよい。

別の例示的なプレゼンスセンシング構成では、各ローカルエリアＲＦ通信ネットワーク上のＲＦトランシーバの位置、量、又は密度が、互いに同じではない、すなわち、横方向から見たときに、フロア間でＲＦトランシーバの一貫した配置(consistent placement)がない可能性がある。その結果、すべてのＲＦトランシーバが、同じ対向リンク(counterpart link)を持たない可能性がある。この状況は、特定のプレゼンスセンシング構成において、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバと第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバとの間の距離に基づいてネットワーク間ＲＦセンシング信号をフィルタリングして、単純に遠すぎるＲＦトランシーバによって提供されるネットワーク間ＲＦセンシング信号に依拠しないようにすることによって解決される。

別のＲＦプレゼンスセンシング構成では、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバはさらに、互いに対する位置に関係なく、例えば、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバから受信するネットワーク間センシング信号のＲＳＳＩ値に依存して、どの相手と相互作用する(interact)かを選択するように構成される。これは、例えば、それぞれのＲＦトランシーバ間にキャビネット等の大きな家具がある場合に、ＲＦセンシングリンク、すなわち、ネットワーク間ＲＦセンシング信号の評価を回避することにつながるので有利である。大きな家具の存在は、信号対雑音比を低下させるだけでなく、アプリケーションの観点から、これらの位置は、人々によって占有される可能性は低いと考えられる。これは、例えば、ライトが常にオンであり、したがって、レイテンシ及び信頼性の高いプレゼンス検出が必要とされない混雑した廊下等、占有検出の価値が低いエリアにおいてＲＦセンシングリンクの評価を回避することにもつながる。同様に、経時的にＲＳＳＩの大きな変動を示すスポットが優先されるべきである。なぜなら、これは、例えば机等、ユーザが定期的に占有しているエリアのインディケーションになり得るからである。

別のプレゼンスセンシング構成では、ネットワークトラフィック及び一部のＲＦトランシーバの非到達性(unreachability)を制限するために、ＲＦプレゼンスセンシング構成は、各フロア内で使用されていない、又はそれほど使用されないＲＦトランシーバをフロア間ＲＦセンシングのために使用するように選択するように構成される。これにより、全体のトラフィックが適切に均等化される(evened out)。

ＲＦベースのセンシングは、ＲＦトランシーバを含む天井照明器具から、検出されるべき対象物が位置する床、及び他方の天井照明器具にバックするまでの長すぎるワイヤレス経路／距離に起因して天井の高さが高い場合には困難である。例えば、倉庫では、天井の高さは１５ｍ以上であることがよくある。したがって、複数階の倉庫建物の場合、２階及び１階の天井のワイヤレス照明ノードを活用することが有利であり得る。さらに、下のフロアに接続するために活用されてもよい、フロア内の複数の壁の高さにおける非常灯又はデジタルサイネージが、使用されることができる。

それぞれのネットワーク内ＲＦセンシング信号を交換するために所定のワイヤレス通信プロトコルを使用する、典型的なＲＦプレゼンスセンシング構成（図示せず）では、各ローカルエリアＲＦ通信ネットワークのＲＦトランシーバは、建物フロア間の無線干渉を避けるために異なるチャネル（例えば、ＺｉｇＢｅｅチャネル）を使用するようにコミッショニングされる。しかしながら、異なるフロアのＲＦトランシーバが互いのメッセージ、すなわち、ネットワーク間ＲＦセンシング信号をリッスンし、そのＲＳＳＩを決定することができるために、異なる建物フロアに設置されるＲＦトランシーバは、同じＺｉｇＢｅｅチャネルを共有することが望ましいが、必ずしも同じＺｉｇＢｅｅローカルエリアＲＦ通信ネットワークを共有する必要はない。

別の例示的なプレゼンスセンシング構成は、建物間の通路でＲＦベースのセンシングを行うために使用される。ＺｉｇＢｅｅ照明設備は、隣接する建物から窓を突き抜けるワイヤレス干渉に悩まされることが知られている。斯くして、通路の両側にある建物に収容される照明器具が活用される。プレゼンスセンシングに加えて、この高度に空間的に分布したプレゼンスセンシング構成は、カメラを必要とせずに人をカウント及び追跡することもできる。

図３は、上述したＲＦトランシーバのいずれかに実装されることができるレシーバ３００の概略ブロック図を示している。レシーバは、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに関する第１のトランスミッタから第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号３０４を受信するように構成されるＲＦ信号受信ユニット３０２を含む。また、ＲＦ信号受信ユニット３０２は、追加的に、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに関する第２のトランスミッタからネットワーク間ＲＦセンシング信号３０６を受信するように構成される。レシーバは、受信した第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示す第１の信号強度信号Ｓ_１を提供するように構成される信号強度決定ユニット３０８を含む。また、信号強度決定ユニット３０８は、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示すネットワーク間信号強度信号Ｓ_３を提供するように構成される。

図４は、上述したＲＦトランシーバのいずれかに実装されることができる他のレシーバ４００の概略ブロック図を示している。レシーバ４００は、第１のワイヤレス通信プロトコルに従って第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号４０４を受信する、及び、第１のワイヤレス通信プロトコルとは異なる第２のワイヤレス通信プロトコルに従ってネットワーク間ＲＦセンシング信号４０６を受信するように構成される。ＲＦ信号受信ユニットは、各々が第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号４０４及びネットワーク間ＲＦセンシング信号４０６のうちのそれぞれのＲＦセンシング信号を受信するように構成される、２つのサブユニット４０２．１及び４０２．２を含む。また、レシーバ４００は、受信した第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号４０４の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示す第１の信号強度信号Ｓ_１を提供するように構成される信号強度決定ユニット４０８を含む。また、信号強度決定ユニット４０８は、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号４０６の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示すネットワーク間信号強度信号Ｓ_３を提供するように構成される。

図５は、レシーバを動作させる方法５００の一実施形態のフロー図を示している。方法は、ステップ５０２において、第１のトランスミッタから、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で送信されるワイヤレスの第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信することを含む。また、方法は、ステップ５０４において、受信した第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定することを含む。さらに、方法は、ステップ５０６において、これを示す第１の信号強度信号を提供することを含む。また、方法は、ステップ５０８において、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属する第２のＲＦトランシーバから、ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信することを含む。方法は、ステップ５１０において、受信したネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定すること、及び、ステップ５１２において、これを示すネットワーク間信号強度信号を提供することを含む。

ステップ５０８、５１０及び５１２は、ステップ５０２、５０４及び５０６の前に当該順序で実行されることができる。斯くして、第１の信号強度信号を提供した後にネットワーク間信号強度信号を提供する必要はない。

図６は、第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの一部を形成するＲＦトランシーバの第１のセットと、センシングギャップによって第１のプレゼンスセンシングボリュームから分離されている第２のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークの一部を形成するＲＦトランシーバの第２のセットとを含むＲＦプレゼンスセンシング構成を動作させる方法６００の一実施形態のフロー図を示している。方法は、方法５００のステップを実行することを含む。さらに、方法は、ステップ６０２において、第１の信号強度信号及びネットワーク間信号強度信号によって提供される信号強度を所定のそれぞれの基準信号強度情報と比較することを含む。最後に、方法は、ステップ６０４において、比較に基づいて、第１のプレゼンスセンシングボリューム又は第３のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体のプレゼンスの変化を示すプレゼンス検出信号を提供することを含む。

要約すると、本発明は、ＲＦプレゼンスセンシング構成のためのレシーバに関する。レシーバは、第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに関連する第１のトランスミッタから第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信する、追加的に、第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに関連する第２のトランスミッタからネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信し、斯くして、第３のプレゼンスセンシングボリュームが広がる、並びに、それぞれの受信信号強度を示す第１の信号強度信号及びネットワーク間信号強度信号を提供するように構成される。ＲＦプレゼンスセンシング構成において、プレゼンス検出ユニットは、信号強度信号に基づいて、第１のプレゼンスセンシングボリューム又は第３のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体のプレゼンスの変化を示すプレゼンス検出信号を提供するように構成され、斯くして、プレゼンス判断の精度が高められる。

図面、本開示、及び添付の請求項の検討によって、開示される実施形態に対する他の変形形態が、当業者により理解されることができ、また、特許請求される発明を実施する際に実行されることができる。

請求項では、単語「含む（comprising）」は、他の構成要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「１つの（a）」又は「１つの（an）」は、複数を排除するものではない。

単一のユニット又はデバイスが、請求項において列挙される、いくつかの項目の機能を果たしてもよい。特定の手段が、互いに異なる従属請求項内に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが、有利に使用され得ないことを示すものではない。

コンピュータプログラムは、他のハードウェアと共に、又は他のハードウェアの一部として供給される、光学記憶媒体又は固体媒体等の、好適な媒体において記憶／頒布されてもよいが、インターネット、又は他の有線若しくは無線の電気通信システム等を介して、他の形態で頒布されてもよい。

請求項中のいかなる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。

Claims (15)

1. ＲＦプレゼンスセンシング構成のＲＦトランシーバで用いる、ＲＦセンシング信号のためのレシーバであって、当該レシーバは、
   第１のトランスミッタから、第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で送信されるワイヤレスの第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信する、及び、前記第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なり、前記第１のプレゼンスセンシングボリュームとは異なる第２のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属する第２のトランスミッタから、ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように構成され、斯くして、前記第１のプレゼンスセンシングボリュームと前記第２のプレゼンスセンシングボリュームとの間の空間を橋渡しする第３のプレゼンスセンシングボリュームが広がる、ＲＦ信号受信ユニットと、
   受信した前記第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの第１の量を決定する、及び、これを示す第１の信号強度信号を提供する、並びに、受信した前記ネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの第２の量を決定する、及び、これを示すネットワーク間信号強度信号を提供するように構成される、信号強度決定ユニットと、
   を含む、レシーバ。
2. 前記ＲＦ信号受信ユニットは、同一のワイヤレス通信プロトコルに従って前記第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号及び前記ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信及び処理するように構成される、請求項１に記載のレシーバ。
3. 前記ＲＦ信号受信ユニットは、前記ワイヤレス通信プロトコルによって定義されるそれぞれの異なる通信チャネルを介して前記第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号及び前記ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信及び処理するように構成される、請求項２に記載のレシーバ。
4. 前記ワイヤレス通信プロトコルは、ＩＥＥＥ ８０２．１５．４ワイヤレス通信プロトコルであり、当該レシーバは、Ｉｎｔｅｒ－ＰＡＮ転送に従って前記ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように構成される、請求項２に記載のレシーバ。
5. 前記ＲＦ信号受信ユニットは、第１のワイヤレス通信プロトコルに従って前記第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信する、及び、前記第１のワイヤレス通信プロトコルとは異なる第２のワイヤレス通信プロトコルに従って前記ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信するように構成される、請求項１に記載のレシーバ。
6. 第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がり、ＲＦトランシーバの第１のセットによって形成される第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークのメンバとして第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を交換するように構成される、ＲＦプレゼンスセンシング構成のためのＲＦトランシーバであって、当該ＲＦトランシーバは、ＲＦセンシング信号のためのレシーバを含み、前記レシーバは、請求項１に記載のレシーバである、ＲＦトランシーバ。
7. 前記第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに参加する、及び、前記第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属する第２のトランスミッタから、前記第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内の第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号をワイヤレスのネットワーク間ＲＦセンシング信号として受信するように構成される、請求項６に記載のＲＦトランシーバ。
8. 第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属するＲＦトランシーバの第１のセットであって、前記第１のセットのＲＦトランシーバは、前記第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を送信及び受信するように構成され、前記第１のセットは、請求項１に記載のレシーバを含むＲＦトランシーバを少なくとも１つ含む、ＲＦトランシーバの第１のセットと、
   前記第１のプレゼンスセンシングボリュームとは異なる第２のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属するＲＦトランシーバの第２のセットであって、前記第２のセットのＲＦトランシーバは、前記第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号を送信及び受信するように構成される、ＲＦトランシーバの第２のセットと、
   を含む、ＲＦプレゼンスセンシング構成であって、
   前記ＲＦトランシーバの第２のセットのＲＦトランシーバのうちの少なくとも１つのＲＦトランシーバは、請求項１に記載のレシーバを含む前記第１のセットのＲＦトランシーバによる受信のためにワイヤレスのネットワーク間ＲＦセンシング信号を送信するように構成され、斯くして、前記第１のプレゼンスセンシングボリュームと前記第２のプレゼンスセンシングボリュームとの間の空間を橋渡しする第３のプレゼンスセンシングボリュームが広がり、当該ＲＦプレゼンスセンシング構成は、
   請求項１に記載のレシーバから、前記第１の信号強度信号及び前記ネットワーク間信号強度信号を受信する、並びに、前記第１の信号強度信号及び前記ネットワーク間信号強度信号を使用して、前記第１のプレゼンスセンシングボリューム又は前記第３のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体の存否を示すプレゼンス検出信号を提供するように構成される、少なくとも１つのプレゼンス検出ユニット、
   を含む、ＲＦプレゼンスセンシング構成。
9. 前記第２のセットの少なくとも１つのＲＦトランシーバは、受信した第２のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定する、及び、これを示す第２の信号強度信号を提供するように構成され、
   前記プレゼンス検出ユニットは、前記第２の信号強度信号を受信する、前記第２の信号強度信号で提供される信号強度を所定の基準信号強度情報と比較する、及び、前記比較に基づいて、前記第２のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体のプレゼンスの変化を示すプレゼンス検出信号を提供するように構成される、請求項８に記載のＲＦプレゼンスセンシング構成。
10. 前記第１のセットのＲＦトランシーバは、建物内のある建物フロアに配置され、前記第２のセットのＲＦトランシーバは、前記建物内の別の、次に低い建物フロアに配置される、請求項８に記載のＲＦプレゼンスセンシング構成。
11. 前記第１のセット及び前記第２のセットのＲＦトランシーバは、それぞれの照明デバイスに含まれる、請求項８に記載のＲＦプレゼンスセンシング構成。
12. レシーバを動作させる方法であって、当該方法は、
    第１のトランスミッタから、第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワーク内で送信されるワイヤレスの第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号を受信することと、
    受信した前記第１のネットワーク内ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定することと、
    これを示す第１の信号強度信号を提供することと、
    前記第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークとは異なる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークに属する第２のＲＦトランシーバから、ネットワーク間ＲＦセンシング信号を受信することであって、これにより、第３のプレゼンスセンシングボリュームが広がる、ことと、
    受信した前記ネットワーク間ＲＦセンシング信号の受信信号強度を示すクオンティティの量を決定することと、
    これを示すネットワーク間信号強度信号を提供することと、
    を含む、方法。
13. 第１のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第１のローカルエリアＲＦ通信ネットワークを形成するＲＦトランシーバの第１のセットと、センシングギャップによって前記第１のプレゼンスセンシングボリュームから分離されている第２のプレゼンスセンシングボリュームに広がる第２のローカルエリアＲＦ通信ネットワークを形成するＲＦトランシーバの第２のセットとを含むＲＦプレゼンスセンシング構成を動作させる方法であって、当該方法は、
    請求項１２に記載の方法のステップを実行することと、
    前記第１の信号強度信号及び前記ネットワーク間信号強度信号によって提供される信号強度を所定のそれぞれの基準信号強度情報と比較することと、
    前記比較に基づいて、前記第１のプレゼンスセンシングボリューム又は前記第３のプレゼンスセンシングボリューム内の対象物又は物体のプレゼンスの変化を示すプレゼンス検出信号を提供することと、
    を含む、方法。
14. コンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行される場合、前記コンピュータに請求項１２に記載の方法のステップを実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。
15. コンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがコンピュータによって実行される場合、前記コンピュータに請求項１３に記載の方法のステップを実行させる命令を含む、コンピュータプログラム。

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