JP2022528934A - クエンチマークの形成に対するグレージングの感受性を評価するための方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、クエンチマークの形成に対するグレージングの感受性を、前記グレージングの異方性によって評価するための方法であって、前記感受性が、パラメータσVを計算することによって評価され、前記クエンチマークが、透過又は反射の、及び前記グレージングのいずれかの側からの視野について、前記グレージングの異なる領域における異なる光位相シフトに起因していて、T1若しくはT2と呼ばれる、面1若しくは面2を通る透過の少なくとも1つのパラメータ、又はR1及びR2と呼ばれる、面1若しくは面2からの反射の少なくとも1つのパラメータを計算する工程であって、この計算が、光位相シフトを伴わない前記グレージングの領域について、及び光位相シフトδを誘起する前記グレージングの領域について行われる、コンピュータで行われる計算工程、前記パラメータT1、T2、R1、R2のうち少なくとも1つに基づいて、光位相シフトを誘起しない前記グレージングの前記領域と、前記光位相シフトδを誘起する前記グレージングの前記領域との間の色差に対応する少なくとも1つのパラメータΔE(δ)を計算する、コンピュータで行われる計算工程、次いで、前記1つ又は複数の計算されたΔE(δ)に、及び適した場合には前記1つ又は複数の対応するδに依存する関数Gを適用することによってσVを計算することを含む、方法に関する。

Description

本発明は、熱的に強化されたガラスの分野、具体的には、「半テンパリング(semi-tempered)」ガラスとも呼ばれる、熱強化(heat strengthened)ガラスといわれるガラスの分野、又は熱テンパリングガラスといわれるガラスの分野、及びより具体的には、少なくとも1つの薄層でコーティングされたこのようなガラスの分野に関する。
本特許出願が関するガラスは、特に、建築物のカーテンウォール、アーバンファーニチャー、及び輸送車両(自動車、バス、列車、ボート及び船、飛行機など)のグレージングに向けたものであってよい。
ガラスを熱的に強化するのに使用されるプロセスは、特に熱テンパリング又は熱強化において、600度超への加熱、次ぐエアジェットによる急冷を含む。この目的のために、ガラスは、炉において、特に放射炉又は対流炉において加熱され、次いで、ノズルを介して放出される複数のエアジェットをガラスに与えるクエンチチャンバーを一般に備える冷却装置を使用して冷却される。熱的に強化されたガラスを製造するための多くの設備において、ガラスは、ローラーのベッドを介して水平方向に運ばれる。エアジェットの速さは、最終的なガラスの厚さ及び最終的なガラスにおいて所望される応力レベルに応じて調節される。
本発明の文脈において、熱的に強化することという表現は、熱強化及び熱テンパリングをカバーする一般的な表現である。ガラスを熱的に強化することは、ガラスの厚みにおいて応力場を発生させ、屈曲に対する、より大きい機械抵抗を提供し、特にテンパリングガラスの場合には、破損の場合に人の負傷のリスクを低減することができる特定の方式で破損させる。この応力場は、ガラスが硬化するときの、ガラスの主面の表面とガラスのコア部との間の冷却速度の差に起因する。ガラスがより厚いほど、冷却に対するコア部のより大きい熱慣性のために、残留応力場を発生させるために強くブローする必要性が少ない。
一般に、冷却のために使用されるエアジェットは、ガラスの両方の主面に同時に適用される。それらは、ガラス板を運ぶのに使用されるローラーの間でブローされる場合がある。エアジェットの使用は、ガラスの全体の均一な冷却を保証しない。層によって、特にlow-E層によってコーティングされたガラスの使用は、加熱炉の仕組みをさらに複雑にする場合がある。潜在的に大きい場合がある、ガラスの温度場における不均一さが観察され、ガラスが炉から出て、次いで冷却されるときに、わずか数センチメートルの距離に対して数十℃の温度勾配が、ときには測定される。このことは、熱履歴に応じて、及びガラスの光弾性特性のために、偏光された光の下でイリデッセンスの出現を引き起こす場合があり、このイリデッセンスは、「クエンチマーク」、「歪みパターン」(フランス語で「marques de trempe」、「fleur de trempe」)又は「レオパルドスポット」として当業者にとって周知であり、これらの表現は、「半テンパリング」ガラスともいわれる熱強化ガラスについても使用される。ガラスのこの不均一さは、ガラス内部の、不均一及び異方性の応力分布に起因する。この応力分布は、第一に、ガラスの熱履歴に、すなわち、ガラスを熱的に強化するのに使用される加熱及び冷却の不均一さに依存する。
熱的に強化されたガラスのクエンチマークを低減するために、特に国際公開第2018/051029号において提案されるように、種々の解決法が既に提案されてきた。
ガラスに適用されるコーティングは、そのクエンチマークを目立たせることによってか、又はそのクエンチマークを隠すことによってのいずれかで、そのクエンチマークの出現を加減することができる。現在、製造される前に、コーティングが、熱的に強化されたガラスのクエンチマークに対して有する影響を予測するための単純な手段は存在せず、本発明の1つの主題は、この不足を補うことである。
本発明によれば、グレージングのクエンチマークは、グレージングの種々の領域の間の色の差の結果と考えられる。これらのクエンチマークの原因は応力異方性であるため、及び異なる応力の領域は、異なる応力の領域に異なる色を与える、光線の異なる光位相シフトを誘起するため、光位相シフトのない基材の領域と、所与の光位相シフトを誘起する同じ基材の領域との間の計算可能な色差に基づく測定基準を確立するアイデアが得られた。この測定基準は、特定の光位相シフト及び光線の特定の入射の角度について、グレージングが比較されることを可能とする。従って、それらの製造の前に、特定の条件の下で熱的に強化されるグレージングを、すなわち、同じ光位相シフトを誘起する領域と、光位相シフトのない領域とを有するグレージングを、シミュレートすることが可能である。さらに、本方法によって、コーティング系を備えるグレージングを、コーティング系を欠いた同じグレージングと比較することによって、クエンチマークを隠すこと又は目立たせることについてのコーティング系の影響を評価することが可能である。本発明の文脈において、コーティング系は、グレージングの単一の面に配置されたコーティングであるか、又はグレージングの異なる主面にそれぞれ配置された2つのコーティングの組み合わせであり、コーティングは、薄層又は薄層の積み重ねであると理解される。
本発明は、グレージング基材を備えるグレージングに、その主面の1つ又は両方に薄層又は薄層の積み重ねでコーティングされているか否かにかかわらず、適用可能である。グレージングの2つの主面は、グレージングの外部環境と、例えば周囲空気と接触する。グレージング基材は、少なくとも1つのガラス板を備える。グレージング基材は積層されてよく、従って、ポリマー、例えばPVBから製造される中間層によって分離された少なくとも2つのガラス板を備えてよい。グレージング基材は、その厚さ全体を通して、実質的に、同じ屈折率を有する。PVBは、実質的に、ガラスと同じ屈折率を有する。本特許出願において、表現「グレージング基材」は、1つ又は複数のガラス板及び1つ又は複数の任意選択のポリマー中間層を指すが、任意の薄層は除く。本発明は、グレージング基材の2つの主面の間に挿入された薄層を含有するグレージング基材のグレージング(例えば、そのガラス板のうち1つとポリマー中間層との間に薄層を備える積層グレージング)に適用することはできない。
本発明の文脈において、グレージングの領域について観察される光位相シフトは、それが含有するグレージング基材によって誘起され、このグレージング基材上に配置される場合がある1つ又は複数の薄層によっては誘起されないと考えられる。薄層又は薄層の積み重ねは、クエンチマークパターンの出現をわずかにしか加減しない。
本発明は、透明なグレージングに、すなわち、可視光を通過させるグレージングに適用可能である。従って、グレージングに含有される任意の材料(ガラス、ポリマー中間層、薄層)は、可視光を通過させる。
一般に、薄層又は薄層の積み重ねは、0.5~350nmの範囲に含まれる厚さを有する。
薄層は、以下の機能:
反射防止、
太陽光の制御、
low-E、
結露防止、
自己洗浄
のうち1つ又は複数を果たすことができる。
薄層は、以下の材料のリスト:銀、酸化亜鉛、窒化ケイ素、酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化チタン、ITOから選択することができる。
クエンチマークは、グレージングを見る観察者によって見られる、偏光された光を受ける基材の種々の領域における色の変化に例えることができる。グレージングから来て、観察者によって見られる光は、グレージングを通過した(この場合において「透過の」といわれる)光、又はグレージングによって反射された(この場合において「反射の」といわれる)光である場合がある。クエンチマークは、透過の光及び/又は反射の光に影響を与える場合がある。色差といわれるパラメータΔEは、例えば国際照明委員会(CIE)によって定義されていて、クエンチマークによってもたらされる色差を表すものと考えられる。1976CIEの式によれば、
Figure 2022528934000002
と再現され、式中、L1 *、a1 *、b1 *は、比較される第一の色の、CIE Lab色空間における座標であり、L2 *、a2 *、b2 *は、第二の色の、CIE Lab色空間における座標である。色差の別の定義が、特により最近のΔEの定義が、例えば以下の定義:1994CIEバージョン、CIEDE 2000バージョン又はCMC l:c(1984)バージョンのうち1つが、本発明の文脈において使用される場合がある。それぞれの場合及び全ての場合において、ΔEは、所与の色空間における2つの異なる色に対応する2つの点の間の距離を表す。
本発明の文脈において、クエンチマークを呈するグレージングの傾向を特徴づけるためのパラメータσVが考案された。このパラメータσVは、光遅延のないグレージングの点と、光位相シフトを誘起するグレージングの点との間の色差の決定に基づいている。有利には、パラメータσVは、グレージングに含有されるグレージング基材によって誘起される光位相シフトに依存しないか、又は弱く依存していてよい。
本発明は、クエンチマークの形成に対するグレージングの感受性を、グレージングの異方性によって評価するための方法に関するものであり、感受性は、パラメータσVを計算することによって評価され、グレージングは、両方ともに外部環境と接触している面1及び面2を備え、クエンチマークは、透過又は反射の、及びグレージングのいずれかの側からの視野について、グレージングの異なる領域における異なる光位相シフトにしていて、方法は、
T1若しくはT2と呼ばれる、面1若しくは面2を通る透過の少なくとも1つのパラメータ、又はR1及びR2と呼ばれる、面1若しくは面2からの反射の少なくとも1つのパラメータを計算する、コンピュータで行われる計算工程であって、この計算が、一方では、光位相シフトを誘起しないグレージングの領域について、及び他方では、入射の平面に対して所与の角度で配向された複屈折軸を有し、かつ所与の光位相シフトの範囲内で、光線において光位相シフトδを誘起するグレージングの領域について、光線の所与の偏光について、並びに光線の所与の入射の角度について行われる計算工程、
パラメータT1、T2、R1、R2のうち少なくとも1つに基づいて、光位相シフトを誘起しないグレージングの領域と、光位相シフトδを誘起するグレージングの領域との間の色差に対応する少なくとも1つのパラメータΔE(δ)を計算する、コンピュータで行われる計算工程、次いで、
1つ又は複数の計算されたΔE(δ)に、及び適した場合には1つ又は複数の対応するδに依存する関数Gを適用することによってσVを計算する工程
を含む。
本発明のモデルによれば、光位相シフトδは、可視スペクトルの波長に依存しない。
好ましくは、入射の平面に対する複屈折軸の角度は45度であり、偏光はs偏光又はp偏光である。なぜなら、これは、最も可視的なクエンチマークをもたらす観察条件に対応するためである。
関数Gは、少なくとも1つのΔE(δ)から、及び適した場合には、それぞれ対応するδからσVを計算して、測定基準に対して意味を有するσVの値を引き渡す。従って、σV=G(ΔE(δ),δ)と書くことができる。従って、このことは、特に、σV=ΔE(δ)となるようにGを選択することを可能とする。所与のδはΔE(δ)に対応する。複数のΔE(δ)が計算される場合、それぞれのΔE(δ)は、異なるδについて計算される。
関数Gはまた、所与の1つのδについて決定された1つのσδ又は異なるδについてそれぞれ決定された複数のσδのみに依存する任意関数F2に等しく、それぞれのσδは、対応するδのみに依存する関数F1(δ)で除算したΔE(δ)の商に等しい(σδ=ΔE(δ)/F1(δ))。G=F2(σδ)と書くことができる。特に、関数F2は、1つ又は複数のσδの多項式関数であってよい。
1つ又は複数のσδについて、グレージングによって誘起される光位相シフトに依存しないか、又は弱く依存していることは有利である。なぜなら、σVもまた、及びσVは従って、光位相シフトのより広い範囲について、クエンチマークに対するコーティングの効果をより表すものであるからである。1つ又は複数のσδを、光位相シフトに独立であるか、又は弱く依存しているものとする関数F1についての探索において、経験的に及び直感的に、F1(δ)が有利にはsin2δに近いか又は等しくてよいという仮定がされた。F1(δ)=sin2δである場合、光位相シフトδが小さいほど、σδが光位相シフトδに依存しないことが観察された。この理由について、本発明の文脈における適した光位相シフトの範囲は、好ましくは、0に近く、0から開始する。特に、δが0に限りなく近づくときのσδの極限は、グレージングを特徴づけるためのσVの良好な値である。実際に、商ΔE(δ)/sin2(δ)は、特に小さいδの値について(とりわけδ<π/2、特にδ<π/15、特にδ<π/30について)、実質的にδに依存しないことが観察され、これは、最も通常の場合に相当する。もちろん、正弦関数以外の、正弦関数によって与えられる値に近い値を戻す関数は、関数F1としての使用のために、潜在的に適している場合がある。例えば、正弦関数の極限展開が、一般に適している。別の例を与えるために、特に低いδの値、例えばδ<π/30について、F1=δ2もまた適している場合がある。この理由について、(sin2δ)-1~(sin2δ)+1、好ましくは(sin2δ)-0.5~(sin2δ)+0.5に含まれる値を戻すF1(δ)を選択することが十分であると考えられた。
グレージングを特徴づけるσVの値は、所与の1つの光位相シフトの値について単一のσδを使用して、又はそれぞれのσδが光位相シフトδの異なる値について決定される複数のσδを使用して決定することができる。値σVは、1つ又は複数のσδのみに依存する関数F2(σδ)を使用して決定することができる。この関数F2(σδ)は任意であり、グレージングが、任意の測定基準に対して特徴づけられることを可能とする。この測定基準について、グレージング基材及びコーティング系を備えるグレージングV1のσV1を、同じグレージング基材を備えるがコーティング系を欠いたグレージングV2のσV2と比較することができ、コーティング系が、素のグレージング基材に対して、クエンチマークを目立たせる(σV1>σV2)か、又はクエンチマークを隠す(σV1<σV2)かどうかを評価することができる。もちろん、この比較は、同じ測定基準を、従って同じδの値並びに同じ関数G、F1及びF2を使用して、2つのグレージングV1及びV2を用いて行われる。グレージングV2が、非常に良好に、あらかじめ、薄層又は薄層の積み重ねを、その2つの主面のうち1つ又は両方の上に備えていて、V1のコーティング系が、V2の上にあらかじめ存在する薄層又は薄層の積み重ねに、薄層又は薄層の積み重ねを加えるものであってもよいことに注意されたし。従って、コーティング系の製造の前に、コーティング系がグレージングのクエンチマークに対して有するだろう効果をシミュレートして、最も適したコーティング系を選択することが可能である。
単一のσδが決定される場合、関数F2(σδ)は、例えば単純にσδに等しくてよい(σV=σδ)。関数F2(σδ)は、σδの多項式であってよい。特に、関数F2(σδ)は、比例の係数kであってよい(σV=k・σδ)。関数F2(σδ)は、一定の値xの加算又は減算であってもよい。
複数のσδからσVが決定される場合、光位相シフトδの所与の範囲内で、この関数F2(σδ)は、例えば、複数のσδの多項式関数であってよく、例えば、特に、光位相シフトδのこの範囲におけるσδの算術平均であってよい。
いかなる関数F2(σδ)が選択されようとも、δが0(0の光位相シフト)に限りなく近づくときのΔE/F1(δ)の極限は、σδの好ましい値である。なぜなら、δが0に限りなく近づくとき、ΔE/F1(δ)は、よりδに依存しないことが観察されたためである。従って、有利には、σV=F2(limδ→0ΔE/F1(δ))である。特に、δが0に限りなく近づくとき、σVは、単純にσδの極限に等しくてよい。特に、σV=limδ→0ΔE/sin2(δ)が特に適している。
光位相シフトδの範囲は、0~πに含まれる。一般に、δについて、0~π/2、さらには0~π/15、さらには0~π/30に含まれることが十分である。実際には、δの変化に対する最小の感受性のために、最も0に近いδの値が最も適したσδをもたらす。
好ましくは、関数F2(σδ)は、δの関数に対して単調である(単調に減少又は増加する)。関数F2(σδ)は任意であり、かつ測定基準を生成するように自由に選択される。関数F2(σδ)もまた、コンピュータによって適用することができる。
σVを決定するために、0から開始する問題のδの範囲内で、δの関数として、σδの値がほとんど変化しないことを確認した上で、(関数F2(σδ)を適用することによって)小さいδに、特にπ/2より小さいδに対応する単一のσδの値のみを使用することができる。
σVを決定するために、0から開始する問題のδの範囲内で、δの関数として、複数のσδの値がほとんど変化しないことを確認した上で、(関数F2を適用することによって)複数の小さいδに、特にπ/2より小さい全てのδに対応する複数のσδの値を使用することができる。
単一のσδが使用されるか、又は複数のσδが使用されるかに関わらず、好ましくは、δの範囲は、δが0からこの範囲の最大値まで変化するときに、σδが0.5未満、好ましくは0.2未満だけ変化するように選択される。0に等しいδについてσδを決定することができない場合(これは、F1(δ)がsin2δである場合である)、δ=0におけるσδの値として、δが0に限りなく近づくときのΔE/F1(δ)の極限(limδ→0ΔE/F1(δ)と表される)を使用することができる。有利には、δについての範囲の最大値は、π/15未満、好ましくはπ/30未満である。
クエンチマークのイリデッセンス効果は、入射光の偏光状態に、及びグレージング基材に対する光線の入射の角度に大きく依存する。さらに、一般に、ΔEは、50~80°に含まれる、グレージング基材に対する入射の角度についての最大値であり、従って、好ましくは、入射の角度は、この範囲に含まれるように選択され、特には60°に等しく設定される。
一般に、グレージングは、外部環境と接触する、面1及び面2と呼ばれる2つの面を備える。これらの面のそれぞれは、外部/内部の界面の特徴である、強度に関する透過及び反射の特性を有する。これらの特性は、以下のパラメータによって表される。
xτi(θ):偏光x(s又はp)についての、面i(1又は2)の透過係数
ext xρi(θ):偏光x(s又はp)についての、外部面i(1又は2)の反射係数
int xρi(θ):偏光x(s又はp)についての、内部面i(1又は2)の反射係数
すなわち、グレージングの外部環境との界面を特徴づけるための全部で12のパラメータがある。これらのパラメータは、全て波長に依存していて、従って波長依存スペクトルによって表すことができる。
これらのパラメータτ及びρは、特に薄層又は薄層の積み重ねの場合には、いずれも公知であるか、又は当業者にとって公知である手法で測定することができる。それらは、(測定又は計算によって)任意の薄層又は薄層の積み重ねについて決定可能である。
これらの界面のパラメータに基づいて、グレージングの透過パラメータ(T1及びT2)並びに反射パラメータ(R1及びR2)を、その2つの面1及び2について計算することができる。T1(T2、それぞれ)は、その面1(面2、それぞれ)に当たった後に、グレージングを通過する光線の透過係数である。R1(R2、それぞれ)は、その面1(面2、それぞれ)に当たる光線についての、グレージングの反射係数である。
一般に、グレージングを通るそれぞれの通過の後に、特には内部界面からのそれぞれの反射の後に、偏光状態は変化する。入射ビームが偏光x(s又はp偏光)で偏光され、基材の複屈折軸が入射の平面に対して45°に配向され、かつ位相シフトをπの分数:δ=π/n(π/2,π/3,π/4、...)として表現することができる特定の場合において、ビームは、2nの反射の後に偏光xで再度偏光される。内部反射及び透過の係数kτi及びint kρiがk(k=0、1、2、3などで、2n以下)偏光状態について、以下の式:
Figure 2022528934000003
Figure 2022528934000004
によって規定され、式中、偏光yは、xに直交する偏光である(x=sかつy=p、又はx=pかつy=s)。kth偏光状態は、透明基材を通ってk回通過した、初期にxに偏光されたビームの偏光に対応する。
従って、パラメータkτiは、透明基材を通ってk回通過した後の、初期に偏光xの光線についての面i(1又は2)の透過係数を表している。パラメータint kρiは、透明基材を通ってk回通過した後の、初期に偏光xの光線についての面i(1又は2)の内部反射係数を表している。ビームが、2nの反射の後に偏光xで再度偏光されるとき、
Figure 2022528934000005
Figure 2022528934000006
と書くことができる。
パラメータT1、T2、R1及びR2は、以下の式:
Figure 2022528934000007
Figure 2022528934000008
Figure 2022528934000009
Figure 2022528934000010
によって決定することができ、式中、
dは、グレージングの厚さであり、
αは、グレージング基材の光の吸収の係数であり、
θは、入射の角度であり、
δは、グレージング基材によって誘起される光位相シフトであり、π/nに等しく、ここで「n」は正の整数であり、
k及びmは、表現Σ及びΠで規定される、総和/総積の変数である。
薄層又は薄層の積み重ねの小さい厚さのために、薄層又は薄層の積み重ねを備えるグレージングは、薄膜を欠いた同じグレージングと同じ厚さを有すると考えられる。
全体の可視範囲において公知である、これらのパラメータT1、T2、R1、R2のうち少なくとも1つに基づいて、当業者は、面1の透過の視野について、面2の透過の視野について、面1の反射の視野について、又は面2の反射の視野について、光位相シフトを誘起しないグレージング基材の等方性領域と、光位相シフトδ=π/nを誘起する領域との間の色差ΔEs(θ,δ=π/n)を計算することができる。ΔEsにおいて、添え字Sは、T1、T2、R1又はR2を表していて、これらの状況:面1に対する入射による透過、面2に対する入射による透過、面1からの反射、面2からの反射のそれぞれについてΔEが存在することを表現している。T1、T2、R1及びR2を与える上の式は、グレージング内部における複数の反射、及び部分的に反射された光線の複数の透過を考慮に入れている。所望のΔEs(S=T1、T2、R1又はR2)は、グレージングの観察の、予期される優勢な条件に応じて選択される。
本発明の文脈において、調査のために提案されるグレージングに適用されるこれらのパラメータT1、T2、R1又はR2のうち少なくとも1つは、まずコンピュータによって計算される。次いで、
Figure 2022528934000011
(光位相シフトを誘起する領域において、所与の光位相シフトδ=(π/n)について、nは1、2、3又は4などに等しい正の整数である)を使用して、コンピュータによって、σδ(それぞれの状況T1、T2、R1、R2について1つのσδ)を計算することができる。有利には、この計算は、コンピュータによって行われる。
n=2の場合、グレージングは、四分の一波長板の効果を局所的に有する。p偏光された光の入射の場合において、光は以下の経路:p偏光→円偏光→s偏光→円偏光→p偏光→円偏光など、でグレージングを通るそれぞれの通過に対して偏光を変化させる。
n=2の場合、グレージングは、四分の一波長板の効果を局所的に有する。p偏光された光の入射の場合において、光は以下の経路:p偏光→円偏光→s偏光→円偏光→p偏光→円偏光など、でグレージングを通るそれぞれの通過に対して偏光を変化させる。
n=2の場合、グレージングは、四分の一波長板の効果を局所的に有する。p偏光された光の入射の場合において、光は以下の経路:p偏光→円偏光→s偏光→円偏光→p偏光→円偏光など、でグレージングを通るそれぞれの通過に対して偏光を変化させる。
中間(円)偏光状態の透過及び反射の係数は、
Figure 2022528934000012
Figure 2022528934000013
である。
次いで、基材の透過及び反射のパラメータは、
Figure 2022528934000014
Figure 2022528934000015
Figure 2022528934000016
Figure 2022528934000017
である。
関数sin2が関数F1として使用される場合、ここで光位相シフトはδ=π/2に固定され、sin2(π/2)=1であるため、
Figure 2022528934000018
である。
さらに、本発明は、グレージングを製造するためのプロセスであって、グレージングの製造の前に、そのグレージングに適用される本発明による方法を行うことを含むプロセスに関する。本発明による方法は、同じ測定基準で比較される2つの異なるグレージング基材V1及びV2に適用されて、それぞれ、σV1及びσV2と表される2つのパラメータσVを導出する。σV1とσV2とを比較することは、他方よりも明らかでないクエンチマークを有するべきグレージングを決定することを可能とする。特に、V1は、V1の2つの主面の1つ又は両方に薄層又は薄層の積み重ねを備えるコーティング系をさらに備えることを除いては、V2と同じである場合がある。従って、それが製造される前に、コーティング系がクエンチマークを隠すか、又は目立たせる傾向があるかどうかを決定することができる。さらに、本発明は、グレージングV1を製造するためのプロセスであって、グレージングV1及びV2に適用される本発明による方法を行うこと、次いでコーティング系を製造することを含む、プロセスに関する。特に、本発明はまた、グレージングを製造するためのプロセスであって、グレージング基材にコーティング系を適用する適用工程であって、この適用工程が、コーティング系を選択することを目的として、本発明による方法を使用することを含む適用工程を、次いでグレージング基材にコーティング系を製造する工程を含む、プロセスに関する。
さらに、本発明は、本発明による方法の、少なくとも1つの、コンピュータで行われる計算工程を行うためのプログラムコード命令又は命令セグメントを有するコンピュータプログラムに関する。さらに、本発明は、このコンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
(原文記載なし)
実施例1
具体的には、8nmの銀の層を含む薄層の積み重ねの、10nmの厚さのPlaniclear(登録商標)(Saint-Gobain Glass Franceによって販売される)のガラス板のクエンチマークに対する影響を決定することが提案されている。
これを行うために、光位相シフトδ=π/n(nは2~50である)の種々の値について、65°の入射の角度について、状況T1、T2、R1及びR2の4つのスペクトルについて、並びにコーティングされたガラス板(図1を見よ)及びコーティングされていないガラス板(図2を見よ)について、σδの値を決定する。
図1及び2において、光位相シフトδが小さいほど、σδは光位相シフトδに、より依存しないことが見てとれる。この理由で、本発明の文脈における関連する光位相シフト領域は、好ましくは0に近く、0で開始する。特に、δが0に限りなく近づくときのσδの極限は、グレージングを特性評価するための良好な値である。
コーティングされていないガラス板の場合(図2)、グレージングが対称であるとき、面1は面2と同じであり、T1及びT2におけるσδの値は同じであり、R1及びR2におけるσδの値もまた同じである。ここで、これらの値はフレネル係数である。
図1及び2を比較することは、状況T1及びT2におけるσδの値が、コーティングによってほとんど影響を受けないことを示している。対して、同じ光位相シフトについて、状況R1及びR2におけるσδの値は、コーティングの存在の下で、非常に、より小さい。従って、コーティングは、65°の入射の角度について、素のグレージング基材に対して、状況R1及びR2においてクエンチマークを隠す効果を有する。
45~85°で変化する入射の角度について、δが0に限りなく近づくときのσδの極限値をさらに計算した。図3は、コーティングでコーティングされたPlaniclearについての結果を示していて、図4は、素のPlaniclearについての結果を示している。
コーティングされたガラスについての外部反射(R2)における最大の感受性は17.5~51°であり、一方で、素のガラスについては、外部反射(R2)における最大の感受性は41~62°である。従って、全体として、コーティングは、素のグレージング基材に対して、クエンチマークを隠す効果を有する。
実施例2
プロセスは、コーティングが、10nmの厚さのPlaniclearガラス板の面1に堆積された、それぞれ12及び22nmの厚さの2つの銀の層を備える薄層の積み重ねを備えることを除いては、図1についてのプロセスと同じであった。図5は、その結果を示している。ここで再び、光位相シフトδが小さいほど、σδは光位相シフトδに、より依存しない。さらに、コーティングは、素のグレージング基材と比較して、状況R1及びR2において、クエンチマークに対して、65°において隠す効果を有するということができる(図2との比較)。45~85°で変化する入射の角度について、δが0に限りなく近づくときのσδの値をさらに計算した。図6はその結果を示している。ここでも同様に、最大の感受性は、素のガラスよりも、コーティングを有するガラスで低く(図4との比較)、コーティングが、クエンチマークの可視性を減衰させるということができる。

Claims (19)

  1. クエンチマークの形成に対するグレージングの感受性を、前記グレージングの異方性によって評価するための方法であって、前記感受性が、パラメータσVを計算することによって評価され、前記グレージングが、両方ともに外部環境と接触している面1及び面2を備え、前記クエンチマークが、透過又は反射の、及び前記グレージングのいずれかの側からの視野について、前記グレージングの異なる領域における異なる光位相シフトに起因していて、
    T1若しくはT2と呼ばれる、面1若しくは面2を通る透過の少なくとも1つのパラメータ、又はR1及びR2と呼ばれる、面1若しくは面2からの反射の少なくとも1つのパラメータを計算する工程であって、この計算が、一方では、光位相シフトを誘起しない前記グレージングの領域について、及び他方では、入射の平面に対して所与の角度で配向された複屈折軸を有し、かつ所与の光位相シフトの範囲内で、光線において光位相シフトδを誘起する前記グレージングの領域について、前記光線の所与の偏光について、並びに前記光線の所与の入射の角度について行われる、コンピュータで行われる計算工程、
    前記パラメータT1、T2、R1、R2のうち少なくとも1つに基づいて、光位相シフトを誘起しない前記グレージングの前記領域と、前記光位相シフトδを誘起する前記グレージングの前記領域との間の色差に対応する少なくとも1つのパラメータΔE(δ)を計算する、コンピュータで行われる計算工程、次いで、
    前記1つ又は複数の計算されたΔE(δ)に、及び適した場合には前記1つ又は複数の対応するδに依存する関数Gを適用することによってσVを計算すること
    を含む、方法。
  2. 前記関数Gが、所与の1つのδについて決定された1つのσδ又は異なるδについてそれぞれ決定された複数のσδのみに依存する任意関数F2に等しく、それぞれのσδが、前記対応するδのみに依存する関数F1(δ)で除算したΔE(δ)に等しいことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記関数F2が、前記1つ又は複数のσδの多項式関数であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記関数F1(δ)が、問題のそれぞれのδについて、(sin2δ)-1~(sin2δ)+1に含まれる値を引き渡すことを特徴とする、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記関数F1(δ)が、問題のそれぞれのδについて、(sin2δ)-0.5~(sin2δ)+0.5に含まれる値を引き渡すことを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記関数F1(δ)が、sin2δに等しいことを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記1つ又は複数の光位相シフトδが、0~π/2の光位相シフトの範囲内に含まれることを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記1つ又は複数の光位相シフトδが、0~π/15の光位相シフトの範囲内に含まれることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記1つ又は複数の光位相シフトδが、0~π/30の光位相シフトの範囲内に含まれることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. σVの前記計算のために使用される前記1つ又は複数のσδが、前記光位相シフトδの、ある範囲であって、δが0に限りなく近づくときのΔE/F1(δ)の極限から、この範囲の最大値までδが変化するときに、σδが、0.5未満、好ましくは0.2未満だけ変化する範囲の間で選択されることを特徴とする、請求項2~9のいずれか1項に記載の方法。
  11. σV=F2(limδ→0ΔE/F1(δ))であることを特徴とする、請求項2~10のいずれか1項に記載の方法。
  12. σV=limδ→0ΔE/F1(δ)であることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
  13. σV=limδ→0ΔE/sin2(δ)であることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
  14. 同じ測定基準で比較される2つの異なるグレージング基材V1及びV2に対して適用されて、それぞれσV1及びσV2と表される2つのパラメータσVを導出することを特徴とする、請求項1~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. V1が、V1の2つの主面の1つ又は両方に薄層又は薄層の積み重ねを備えるコーティング系をさらに備えることを除いては、V2と同じであることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
  16. グレージングを製造するためのプロセスであって、前記グレージングの製造の前に、前記グレージングに適用される請求項1~13のいずれか1項に記載の方法を行うことを含む、プロセス。
  17. 請求項15に記載の方法を行うことを含み、次いで前記コーティング系を製造することを含む、前記グレージングV1を製造するための、プロセス。
  18. 方法の請求項1~15のいずれか1項に記載の方法の、少なくとも1つの、コンピュータで行われる計算工程を実行するためのプログラムコード命令又は命令セグメントを含む、コンピュータプログラム。
  19. 請求項18に記載のコンピュータプログラムが記憶される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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