JP2022527385A - 低プロファイルの点滴注入及び陰圧ブリッジ - Google Patents

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Abstract

開示される実施形態は、陰圧療法及び点滴注入の両方を提供するための装置及びシステムに関する。一部の実施形態では、陰圧及び点滴注入の両方が、陰圧印加中の点滴流体の吸い上げを防止することもできる低プロファイルコンテキストで組織部位に提供されてもよい。例えば、単一のブリッジは、支持体を有する陰圧経路と点滴経路とを含んでもよく、点滴経路は、陰圧経路への陰圧の印加時に点滴経路の少なくとも一部が圧潰するように陰圧経路に対して構成されてもよい。点滴経路の少なくとも一部の圧潰は、点滴経路を閉鎖するのに十分であり得る。【選択図】図15B

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2019年4月8日に出願された「Low Profile Instillation and Negative-Pressure Bridge」と題する米国仮特許出願第62/830,984号の優先権を主張するものであり、これはあらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
添付の特許請求の範囲に記載される本発明は、概して、組織治療システムに関し、より具体的には、限定するものではないが、陰圧療法及び/又は点滴注入を提供するための低プロファイル分配構成要素に関する。
臨床研究及び臨床診療から、組織部位の近位における圧力を低下させることにより、その組織部位における新たな組織の成長を増強及び加速させることができる点が示されている。この現象の用途は数多くあるが、創傷を治療するために特に有利であることが判明している。外傷であれ、手術であれ、又は別の原因であれ、創傷の病因とは関わりなく、転帰に関しては、創傷の適切なケアが重要である。創傷又は他の組織の減圧による処置は、一般に、「陰圧療法」と称され得るが、例えば、「陰圧創傷療法」、「減圧療法」、「真空療法」、「真空補助閉鎖」、及び「局所陰圧」を含む、他の名称によっても知られている。陰圧療法は、上皮組織及び皮下組織の移行、血流の改善、及び創傷部位における組織の微小変形などを含めた、いくつもの利益をもたらすことができる。これらの利益は全体として、肉芽組織の発達を促進し、治癒時間を短縮することができる。
組織部位の洗浄が、新しい組織の成長に非常に有益であり得ることも広く受け入れられている。例えば、創傷又は空洞は、治療目的で液体溶液により洗い流すことができる。これらの行為は、一般に、それぞれ「灌注(irrigation)」及び「洗浄(lavage)」と称される。「点滴注入」とは、組織部位に流体を低速で導入し、流体を除去する前に所定の期間にわたり流体を残すプロセスを一般的に指す別の行為である。例えば、創傷床にわたる局所処置溶液の点滴注入を陰圧療法と組み合わせて、創傷床における可溶性の汚染物質を弛緩させ、感染性物質を除去することにより創傷治癒を更に促進させることができる。結果として、可溶性細菌負荷を減少させ、汚染物質を除去し、創傷を洗浄することができる。
陰圧療法及び/又は点滴注入療法の臨床的利点は、広く知られているが、治療システム、構成要素及びプロセスの改善は、医療提供者及び患者に利益をもたらす可能性がある。
陰圧療法環境において組織を処置するための、新規かつ有用なシステム、装置、及び方法が、添付の特許請求の範囲に記載されている。特許請求された主題を当業者が製造及び使用することを可能にする、例示的な実施形態も提示されている。一部の実施形態は、組織部位に陰圧及び点滴療法の両方を送達するための装置又はシステムの例示であり、これは、低プロファイル分配構成要素と共に使用することができる。
例えば、一部の実施形態では、低プロファイルブリッジは、陰圧及び点滴流体を、別個の経路を通して交互に適用することを可能にするように構成されてもよい。この構成は、圧縮負荷がブリッジに印加されても閉塞しない、陰圧及び点滴流体の両方を適用するための開放経路を維持することができる。更に、この構成は、陰圧療法中の点滴流体の意図しない吸い上げを防止することができる。例えば、単一のブリッジは、陰圧経路及び点滴経路の2つの別個の経路を含み得る。一部の実施形態では、点滴経路は、陰圧経路内に位置する圧潰可能な導管であってもよい。例えば、点滴経路は、薄いポリウレタンチューブを含んでもよい。陰圧経路は、陰圧経路内の開放経路を維持するように構成された開放経路特徴部を含み得る。例えば、開放経路特徴部は、一部の実施形態では、陰圧経路の圧潰を防止するように構成された複数の支持体を含み得る熱成形構造体であってもよい。一部の実施形態では、陰圧経路は、陰圧のための密閉経路を提供するように封止されたバリアフィルムシェル内に、これらの熱成形構造体を配置することができる。陰圧経路の支持体は、一部の実施形態では、圧潰可能な点滴導管に接触し得る。例えば、陰圧経路は、2つの重ね合わされた熱成形構造体を含んでもよく、各熱成形構造体からの支持体が陰圧経路の密封空間内に互いに反対方向から突出し、一部の実施形態では、圧潰可能な点滴導管は、陰圧経路内の対向する支持体間に配置されてもよい。一部の実施形態では、点滴経路及び陰圧経路は、それらの遠位端を通って流体連通することができる。例えば、陰圧経路への陰圧の印加は、陰圧閉鎖治療中の点滴経路を通る点滴流体の意図されない吸い上げを防止又は低減するために、点滴経路を圧潰して、点滴経路を通る流体流を阻止又は制限することができる。
いくつかの代替的な実施形態では、点滴経路は、陰圧経路とは別個のブリッジ内に位置することができる。例えば、点滴ブリッジは、点滴経路の圧潰を防止するために、点滴支持体などの開放された経路特徴部を含んでもよいが、陰圧を受けたときに圧潰するように構成された未支持セクション又は間隙を有してもよい。未支持の間隙は、点滴経路を通る流体送達中は強制的に開放されるが、別個の陰圧ブリッジを通る流体除去中は閉鎖されるか、又は締め付けられるように構成されてもよい。例えば、陰圧経路は、第1の低プロファイルブリッジ内に配置されてもよく、点滴経路は、別個の第2の低プロファイルブリッジ内に配置されてもよい。点滴ブリッジ及び陰圧ブリッジは、陰圧経路を通る陰圧療法中に、点滴経路も陰圧を受けるように流体連通していてもよい。点滴経路への陰圧の印加は、間隙に作用して、陰圧創傷療法中に点滴経路を閉鎖することができる。別個の陰圧及び点滴ブリッジは、陰圧療法及び/又は点滴注入を提供するように構成されたシステムとして一緒に動作することができる。
より一般的には、一部の実施形態は、組織部位で流体を管理することに関連し得、陰圧経路を支持するように構成された複数の支持体を含む陰圧経路と、陰圧経路への陰圧の印加時に点滴経路の少なくとも一部が圧潰するように陰圧経路と相互作用するように構成された点滴経路と、を含み得る。一部の実施形態では、複数の支持体は、陰圧経路が圧縮下にあるとき、陰圧経路を開放経路として維持するように構成されてもよい。一部の実施形態では、陰圧経路及び点滴経路は、装置の遠位端の開口部及び/又は陥凹空間を除いて、互いに及び周囲環境から空気圧的に隔離されてもよい。点滴経路の圧潰は、一部の実施形態では、点滴経路を閉鎖して、点滴経路を通る流体流を実質的に阻止するのに十分であり得る。例えば、点滴経路は、陰圧経路と相互作用するように構成された圧潰可能な導管を備え、陰圧経路への陰圧の印加時に圧潰可能な導管がその長さに沿って圧潰することができる。一部の実施形態では、点滴経路は内部支持体を含まない。一部の実施形態では、陰圧経路及び/又は点滴経路は、開口部を通じて周囲環境と流体連通し、例えば、組織部位に適用される点滴流体及び/又は陰圧を可能にするように構成されてもよい。一部の実施形態では、点滴経路は、点滴経路が圧縮下にあるときに開放された点滴経路を維持するように、陰圧経路の複数の支持体と相互作用するように構成されてもよい。
一部の実施形態では、複数の支持体は、陰圧経路と同一の広がりを持つことができる。点滴経路及び陰圧経路は、一部の実施形態では、単一のブリッジ内に位置してもよい。例えば、点滴経路は、陰圧経路内に位置してもよく、実質的に陰圧経路の長さにわたって長手方向に延在してもよい。一部の実施形態では、複数の支持体は、1つ以上のスペーサ層に形成されてもよい。例えば、陰圧経路は、2つのスペーサ層を含んでもよく、それぞれが陰圧経路の密閉空間内で内側に延在する支持体を有し、点滴経路はスペーサ層間に配置されてもよい。一部の実施形態では、装置は、低プロファイルで構成されてもよい。
一部の実施形態では、陰圧経路は、点滴経路に結合されて陰圧経路の密封空間を形成し得る第1の層を備えてもよい。例えば、第1の層は、点滴経路の周辺部の周りに封止されてもよく、その結果、点滴経路及び第1の層は、陰圧経路の密封空間を共同で一緒に形成する。一部の実施形態では、支持体は、第1の層と点滴経路との間の陰圧経路の密封空間内に配置されてもよい。例えば、支持体は、第1の層から、点滴経路に向かって及び/又は点滴経路に接触して延在してもよい。一部の実施形態では、点滴経路は、陰圧経路と重ね合わされた関係にあってもよい。
一部の実施形態では、点滴経路は、陰圧経路とは別個のブリッジ内に配置され得る。点滴経路は、点滴経路を支持する複数の点滴支持体と、陰圧の印加時に点滴経路の幅にわたって圧潰可能に構成された複数の支持体間の間隙と、を備えてもよい。例えば、間隙は、点滴支持体を含まなくてもよい。一部の実施形態では、複数の点滴支持体は、間隙を除いて、点滴経路と同一の広がりを有してもよい。
一部の実施形態は、液体を組織部位に分配するための装置に関連してもよく、装置は、遠位端の点滴開口部を除いて、周囲環境から空気圧的に隔離された点滴経路と、点滴経路を支持する点滴経路内の複数の点滴支持体と、陰圧の印加時に点滴経路の幅にわたって圧潰可能に構成された複数の支持体間の間隙と、を備えてもよい。一部の実施形態では、間隙は、点滴支持体を有さなくてもよく、点滴経路の圧潰は、点滴経路を閉鎖して、点滴経路を通る流体流を実質的に阻止するのに十分であり得る。複数の点滴支持体は、間隙を除いて、点滴経路と同一の広がりを有してもよい。一部の実施形態では、装置は、低プロファイルで構成されてもよい。例えば、装置は、点滴ブリッジであってもよい。
陰圧及び点滴流体を組織部位に分配するためのシステムも本明細書に記載され、いくつかの例示的な実施形態は、陰圧経路と、遠位端内の点滴開口部を除いて、周囲環境から、及び陰圧経路から空気圧的に隔離される、点滴経路と、点滴経路を支持するように構成された点滴経路内の複数の点滴支持体と、陰圧の印加時に点滴経路の幅にわたって圧潰可能に構成された、複数の点滴支持体間の間隙と、を備える。典型的には、点滴経路は、陰圧経路への陰圧の印加時に間隙が圧潰するように、陰圧経路と相互作用するように構成されてもよい。例えば、点滴経路の圧潰は、点滴経路を閉鎖して、点滴経路を通る流体流を実質的に阻止するのに十分であり得る。一部の実施形態では、複数の点滴支持体は、間隙を除いて、点滴経路と同一の広がりを有してもよい。一部の実施形態では、複数の点滴支持体は、列が整列した状態で列をなして配置されてもよい。点滴経路は、一部の実施形態では、陰圧経路とは別個のブリッジ内に配置され得る。例えば、点滴経路ブリッジ及び陰圧経路ブリッジのそれぞれは、低プロファイルで構成されてもよい。
更に他の例示的な実施形態は、組織部位で流体を管理するための装置に関し、装置は、陰圧経路と、流体が流れるとき、開放された流体経路を維持するように構成され、陰圧経路への陰圧の印加時に点滴経路の少なくとも一部が圧潰するように、陰圧経路と相互作用するように構成された点滴経路と、を備え得る。一部の実施形態では、点滴経路は、遠位端の開口部を除いて、周囲環境から、及び陰圧経路から空気圧的に隔離される。点滴経路の少なくとも一部の圧潰が、点滴経路を閉鎖して、点滴経路を通る流体流を実質的に阻止するのに十分であり得る。
一部の実施形態では、点滴経路は、陰圧経路とは別個のブリッジ内に配置され得る。点滴経路は、点滴経路を支持するように構成された複数の点滴支持体と、陰圧の印加時に点滴経路の幅にわたって圧潰可能に構成された、複数の点滴支持体間の間隙と、を備えていてもよい。例えば、未支持の間隙を除いて、複数の点滴支持体は、点滴経路と完全に同一の広がりを持っていてもよい。
一部の実施形態では、点滴経路及び陰圧経路は両方とも単一のブリッジ内に位置してもよい。陰圧経路は、陰圧経路が圧潰するのを防止するように、陰圧経路を支持するように構成された複数の支持体を備えてもよい。一部の実施形態では、点滴経路は、陰圧経路内に位置してもよい。点滴経路は、全長に沿って圧潰可能であるように構成された圧潰可能な導管を備えてもよい。例えば、点滴経路は内部支持体を有さなくてもよい。
特許請求される主題を製造及び使用する目的、利点、及び好ましい態様が、例示的実施形態の以下の詳細な説明と併せて添付図面を参照することによって最もよく理解される。
本明細書による陰圧治療及び点滴治療を提供することができる治療システムの例示的な実施形態の機能ブロック図である。
陰圧及び処置溶液を組織部位に適用するように構成された図1の治療システムの例示的な実施形態の概略図である。
図1の治療システムの一部の実施形態に関連付けられ得るブリッジの一実施例の分割斜視底面図である。
図3Aのブリッジの一部の実施形態に関連付けられ得るアプリケータの概略図である。
図3Aのブリッジの一部の実施形態に関連付けられ得るアプリケータの別の実施例の概略図である。
図3Aのブリッジの一部の実施形態に関連付けられ得るアプリケータの別の実施例の概略図である。
ブリッジ内の支持特徴部の様々な実施例に関連付けられ得る更なる詳細の概略図である。
一部の実施例に関連付けられ得る更なる詳細を示す、セクション4B-4Bに沿った図4Aの支持特徴部の概略図である。
一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、セクション4C-4Cに沿った図4Aの例示的な支持特徴部の概略図である。
図1の治療システムのブリッジの一部の例示的な実施形態に関連付けられ得る更なる詳細の概略図である。
一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図5Aのセクション5B-5Bに沿った概略図である。
図1の治療システムにおけるブリッジの一部の実施形態に関連付けられ得る特徴部の他の実施例を示す図である。 図1の治療システムにおけるブリッジの一部の実施形態に関連付けられ得る特徴部の他の実施例を示す図である。 図1の治療システムにおけるブリッジの一部の実施形態に関連付けられ得る特徴部の他の実施例を示す図である。
組織部位に陰圧が印加された図3Aのブリッジの概略図である。
図1の治療システムの一部の実施形態に関連付けられ得るブリッジの別の実施例の斜視下面図である。
図8のブリッジの分割斜視図である。 図8のブリッジの分割斜視図である。
図1の治療システムの一部の例示的な実施形態に関連付けられ得るブリッジの別の実施例の組立図である。
一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図10の実施例のブリッジの組立部分の分割図である。
一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図10の実施例のブリッジの一部の分割斜視図である。
一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、組み立てられたときの図10のブリッジの流体経路の例示的な構成の概略図である。
図12Aの線12B-12Bに沿った概略図である。
図12Aの線12C-12Cに沿った概略図である。
一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、組み立てられたときの図10のブリッジの流体経路の別の例示的な構成の概略図である。
図13Aの線13B-13Bに沿った概略図である。
図13Aの線13C-13Cに沿った概略図である。
一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を例示する、点滴注入を組み込んだ陰圧療法のためのブリッジの別の実施例の組立図である。
図14のブリッジの平面図である。
図15Aのブリッジの概略縦断面図である。
陰圧がオフであるときの点滴注入を示す、図15Aのブリッジの概略断面図である。
ブリッジが圧縮下にあるときの点滴注入を示す、図15Aのブリッジの概略断面図である。
注入がオフであるときの陰圧印加を示す、図15Aのブリッジの概略断面図である。
点滴導管の別の実施例を示す部分組立概略図である。
点滴注入のための異なるタイプのブリッジの一実施例の組立図である。
図17の点滴ブリッジの平面図である。
図18Aの点滴ブリッジの概略縦断面図である。
点滴注入を示す図18Aの点滴ブリッジの一部の概略断面図である。
陰圧を示す図18Aの点滴ブリッジの一部の概略断面図である。
陰圧及び点滴注入のための別個のブリッジを使用して、陰圧及び処置溶液を組織部位に適用するように構成された、図1の治療システムの別の例示的な実施形態の概略図である。
例示的実施形態の以下の説明は、添付の特許請求の範囲に記載されている主題を当業者が作製及び使用することを可能にする情報を提供するものであるが、当該技術分野において既に周知の特定の詳細を省略している場合がある。それゆえ、以下の詳細な説明は、限定ではなく例示として解釈されるべきである。
例示的な実施形態はまた、添付の図面に示される様々な要素間の空間的関係又は様々な要素の空間的向き(orientation)を参照して本明細書に記載され得る。概して、そのような関係又は向きは、処置を受ける位置にある患者と整合する又はその患者に対する基準系を想定している。しかしながら、当業者には認識されることとなるように、この基準系は厳密な規定ではなく、単に説明上の便宜的なものである。
図1は、本明細書に係る、組織部位への局所処置溶液の点滴注入を伴う陰圧療法を提供することができる、治療システム100の例示的な実施形態の簡略化された機能ブロック図である。
用語「組織部位」とは、この文脈では、限定するものではないが、骨組織、脂肪組織、筋組織、神経組織、真皮組織、血管組織、結合組織、軟骨、腱、若しくは靭帯を含めた、組織上又は組織内部に位置する、創傷、欠損、又は他の処置標的を広範に指す。創傷は、例えば、慢性の、急性の、外傷性の、亜急性の、及び裂開した創傷、中間層熱傷、潰瘍(糖尿病潰瘍、圧迫潰瘍、又は静脈不全潰瘍など)、弁状創、及び移植組織を含み得る。用語「組織部位」はまた、必ずしも創傷部又は欠損部ではなく、代わりに、追加的組織の増殖を追加又は促進することが望ましい場合がある、任意の組織の領域を指す場合もある。例えば、採取して移植することが可能な追加的組織を成長させるために、組織部位に陰圧を印加することができる。
治療システム100は、陰圧源105などの、陰圧の発生源又は供給部と、1つ以上の分配構成要素と、を含み得る。分配構成要素は、好ましくは着脱可能であり、使い捨て可能、再使用可能、又はリサイクル可能とすることもできる。ドレッシング110などのドレッシング、及び、容器115などの流体容器は、治療システム100の一部の実施例に関連し得る分配構成要素の例である。図1の実施例に示されるように、ドレッシング110は、組織インタフェース120、カバー125、又は一部の実施形態では双方を含み得るか、若しくはそれらから本質的になるものとすることができる。
流体導管は、分配構成要素の別の例示的な実施例である。「流体導管」とは、この文脈では、2つの端部間で流体を搬送するように適合されている、1つ以上の管腔又は開放経路を有する、チューブ、パイプ、ホース、導管、若しくは他の構造体を広範に含む。チューブは、例えば、一般的には円筒形の管腔を有する細長い可撓性構造体であるが、幾何学的形状及び剛性は多様であり得る。更に、いくつかの流体導管は、他の構成要素に成形されてもよく、そうでなければ他の構成要素と一体的に組み合わされてもよい。分配構成要素はまた、他の構成要素の結合及び分離を円滑にするために、インタフェース又は流体ポートを含むか、又は備えてもよい。一部の実施形態では、例えば、ドレッシングインタフェースは、流体導管をドレッシング110に結合することを容易にしてもよい。例えば、そのようなドレッシングインタフェースは、Kinetic Concepts,Inc.(San Antonio,Texas)から入手可能な、SENSAT.R.A.C(商標)Padであり得る。
治療システム100はまた、コントローラ130などの、レギュレータ又はコントローラも含み得る。更に、治療システム100は、動作パラメータを測定し、動作パラメータを示すフィードバック信号をコントローラ130に提供するためのセンサを含み得る。例えば、図1に示されるように、治療システム100は、コントローラ130に結合されている、第1のセンサ135及び第2のセンサ140を含み得る。
治療システム100はまた、点滴溶液の供給源を含んでもよい。例えば、溶液源145は、図1の例示的な実施形態に示されるように、ドレッシング110に流体的に結合されてもよい。溶液源145は、一部の実施形態では、陽圧源150などの陽圧源、陰圧源105などの陰圧源、又はその両方に流体的に結合されてもよい。点滴調整器155などの調整器もまた、組織部位への点滴溶液(例えば、生理食塩水)の適切な投与量を確保するために、溶液源145及びドレッシング110に流体的に結合されてもよい。例えば、点滴調整器155は、陰圧源105によって空気圧で作動して、陰圧間隔中に溶液源から点滴溶液を吸引し、通気間隔中に溶液をドレッシングに注入することができるピストンを含み得る。追加的又は代替的に、コントローラ130は、組織部位への点滴溶液の投与量を制御するために、陰圧源105、陽圧源150、又はその両方に結合されてもよい。一部の実施形態では、図1の例に示されるように、点滴調整器155はまた、ドレッシング110を介して陰圧源105に流体的に結合されてもよい。
一部の実施例では、ブリッジ160は、図1に示されるように、ドレッシング110を陰圧源105に流体結合してもよい。治療システム100はまた、周囲空気の制御又は管理された流れを提供するために、周囲空気源に流体結合されたレギュレータ165などの流量調整器を備えてもよい。一部の実施形態では、調整器165は、ブリッジ160を介して、組織インタフェース120に流体的に結合されてもよい。一部の実施形態では、調整器165は、使用中に、調整器165が閉塞される可能性が低い、容器115に近接した及び/又は周囲空気源に近接した場所に配置されてもよい。
治療システム100のいくつかの構成要素は、センサ、処理ユニット、アラームインジケータ、メモリ、データベース、ソフトウェア、表示デバイス、又は治療を更に促進するユーザインタフェース、などの他の構成要素内に収容されるか、又はそれらと併せて使用されてもよい。例えば、一部の実施形態では、陰圧源105は、コントローラ130、溶液源145、及び他の構成要素と組み合わせて治療ユニットにすることができる。
一般に、療法システム100の構成要素は、直接又は間接的に結合させることができる。例えば、陰圧源105を、容器115に直接結合することができ、容器115を介して、ドレッシング110に間接的に結合することもできる。結合としては、流体結合、機械的結合、熱的結合、電気的結合、若しくは化学的結合(化学結合など)、又は、文脈によっては、結合のいくつかの組み合わせを挙げることができる。例えば、陰圧源105は、コントローラ130に電気的に結合させることができ、組織部位への流体経路を提供するために、1つ以上の分配構成要素に流体結合させることができる。一部の実施形態では、構成要素はまた、物理的近接性によって結合されてもよく、単一構造に一体化されてもよく、又は同じ材料片から形成されてもよい。
陰圧源105などの陰圧供給部は、陰圧の空気のリザーバとしてもよく、あるいは、例えば、真空ポンプ、吸引ポンプ、多くの医療施設で利用可能な壁面吸引ポート、又はマイクロポンプなどの、手動若しくは電動のデバイスとすることもできる。「陰圧」とは、一般に、封止治療環境の外部の局所的環境における周囲圧力などの局所的周囲圧力よりも低い圧力を指す。多くの場合、局所的周囲圧力はまた、組織部位が位置している大気圧でもあり得る。あるいは、この圧力は、組織部位における、組織に関連する静水圧よりも低い場合もある。別途指示のない限り、本明細書で記述される圧力の値は、ゲージ圧である。陰圧の増加についての言及は、典型的には、絶対圧力の減少を指すのに対して、陰圧の減少は、典型的には、絶対圧力の増加を指す。陰圧源105によって提供される陰圧の量及び性質は、治療要件に応じて変化し得るが、圧力は一般に、-5mmHg(-667Pa)~-500mmHg(-66.7kPa)の、一般に粗い真空(rough vacuum)とも称される、低真空(low vacuum)である。一般的な治療範囲は、-50mmHg(-6.7kPa)~-300mmHg(-39.9kPa)である。
容器115は、組織部位から引き出された滲出液及び他の流体を管理するために使用することが可能な、容器、キャニスタ、パウチ、又は他の貯留構成要素を表している。多くの環境では、流体の収集、貯留、及び廃棄のためには、剛性の容器が好ましいか若しくは必要とされる場合がある。他の環境では、流体は、剛性の容器に貯留されることなく、適切に廃棄される場合もあり、再使用可能な容器により、陰圧療法に関連する廃棄物及びコストを削減することも可能である。
コントローラ130などのコントローラは、陰圧源105などの治療システム100の1つ以上の構成要素を動作させるようにプログラムされたマイクロプロセッサ又はコンピュータであってもよい。一部の実施形態では、例えば、コントローラ130は、マイクロコントローラであってもよく、これは一般に、プロセッサコアと、治療システム100の1つ以上の動作パラメータを直接又は間接的に制御するようにプログラムされたメモリとを含む集積回路を含む。動作パラメータとしては、例えば、陰圧源105に適用される電力、陰圧源105によって生成される圧力、又は組織インタフェース120に分配される圧力を挙げることができる。コントローラ130はまた、好ましくは、フィードバック信号などの1つ以上の入力信号を受信するように構成されており、それらの入力信号に基づいて1つ以上の動作パラメータを修正するようにプログラムされている。
第1のセンサ135及び第2のセンサ140などのセンサは、一般に、当該技術分野において、物理的現象又は特性を検出又は測定するように動作可能な任意の装置として知られており、また、一般に検出又は測定された現象又は特性を示す信号を提供する。例えば、第1のセンサ135及び第2のセンサ140は、治療システム100の1つ以上の動作パラメータを測定するように構成することができる。一部の実施形態では、第1のセンサ135は、空気圧経路内の圧力を測定し、その測定値を測定された圧力を示す信号に変換するように構成された変換器であってもよい。一部の実施形態では、例えば、第1のセンサ135は、ピエゾ抵抗型歪みゲージとすることができる。第2のセンサ140は、一部の実施形態では、電圧又は電流などの、陰圧源105の動作パラメータを、任意選択的に測定することができる。好ましくは、第1のセンサ135及び第2のセンサ140からの信号は、コントローラ130への入力信号として適切であるが、一部の実施形態では、いくつかの信号調整が適切である可能性がある。例えば、信号は、コントローラ130によって処理され得る前に、フィルタリング又は増幅される必要があり得る。典型的には、信号は、電気信号であるが、光信号などの他の形態で表されてもよい。
組織インタフェース120は、一般に、組織部位に部分的又は完全に接触するように適合させることができる。組織インタフェース120は、多くの形態をとり得るものであり、実施されている処置のタイプ、あるいは組織部位の性質及びサイズなどの、様々な要因に応じて、多くのサイズ、形状、又は厚さを有し得る。例えば、組織インタフェース120のサイズ及び形状は、深くて不規則な形状の組織部位の輪郭に適合し得る。組織インタフェース120の表面のうちのいずれか又は全ては、凹凸のプロファイル、粗いプロファイル、又はギザギザのプロファイルを有し得る。
一部の実施形態では、組織インタフェース120は、マニホールドを含み得るか、又はマニホールドから本質的になるものとすることができる。この文脈におけるマニホールドは、圧力下で組織インタフェース120にわたって流体を収集又は分配するための手段を含み得るか、又はそのような手段から本質的になるものとすることができる。例えば、マニホールドは、供給源から陰圧を受け、複数の開口部を介して組織インタフェース120にわたって陰圧を分配するように適合させることができ、このことは、組織部位にわたって流体を収集して、供給源に向けて流体を引き込む効果を有し得る。一部の実施形態では、流体経路を逆にすることができ、又は二次流体経路を提供して、点滴溶液の供給源からの流体などの流体を組織部位を横切って送達することを容易にすることができる。
一部の例示的実施形態では、マニホールドは、流体の分配又は収集を改善するために相互接続することが可能な、複数の経路を含み得る。一部の例示的実施形態では、マニホールドは、相互接続された流体経路を有する多孔質材料を含み得るか、又はそのような多孔質材料から本質的になるものとすることができる。相互接続された流体経路(例えば、チャネル)を形成するように適合させることが可能な好適な多孔質材料の例としては、網状発泡体などの連続気泡発泡体を含めた、気泡発泡体;多孔質組織集合体;並びに、細孔、縁部、及び/又は壁部を一般に含む、ガーゼ若しくはフェルトマットなどの、他の多孔質材料を挙げることができる。液体、ゲル、及び他の発泡体もまた、開口部及び流体経路を含み得るか、又は含むように硬化させることもできる。一部の実施形態では、マニホールドは、追加的又は代替的に、相互接続された流体経路を形成する突起を備えてもよい。例えば、マニホールドは、相互接続された流体経路を画定する表面突起を設けるように成形することができる。
一部の実施形態では、組織インタフェース120は、処方された治療の必要性に応じて変化し得る細孔サイズ及び自由体積を有する網状発泡体を含み得るか、又は本質的に網状発泡体からなり得る。例えば、少なくとも90%の自由容積を有する網状発泡体は、多くの治療用途に関して好適であり得るものであり、400~600ミクロンの範囲の平均細孔サイズ(1インチ当たり40~50個の細孔)を有する発泡体は、一部のタイプの治療に関して特に好適であり得る。組織インタフェース120の引張強度もまた、処方された治療の必要性に応じて変化し得る。例えば、発泡体の引張強度は、局所処置溶液の点滴注入のために増加されてもよい。組織インタフェース120の25%の圧縮荷重たわみは、平方インチ当たり少なくとも0.35ポンドであってもよく、65%の圧縮荷重たわみは、平方インチ当たり少なくとも0.43ポンドであってもよい。一部の実施形態では、組織インタフェース120の引張強度は、平方インチ当たり少なくとも10ポンドであってもよい。組織インタフェース120は、インチ当たり少なくとも2.5ポンドの引裂強度を有し得る。一部の実施形態では、組織インタフェースは、ポリエステル又はポリエーテルなどのポリオールと、トルエンジイソシアネートなどのイソシアネートと、アミン及びスズ化合物などの重合調整剤とから構成された、発泡体であり得る。一部の実施例では、組織インタフェース120は、Kinetic Concepts,Inc.(San Antonio,Texas)から双方入手可能な、GRANUFOAM(商標)ドレッシング又はV.A.C.VERAFLO(商標)ドレッシングに見られるような網状のポリウレタン発泡体であってもよい。
組織インタフェース120の厚さもまた、処方された治療の必要性に応じて変化し得る。例えば、組織インタフェースの厚さを減少させて、末梢組織への張力を低減することができる。組織インタフェース120の厚さはまた、組織インタフェース120の適合性に影響を及ぼし得る。一部の実施形態では、約5ミリメートル~10ミリメートルの範囲の厚さが適切であり得る。
組織インタフェース120は、疎水性又は親水性のいずれかとすることができる。組織インタフェース120が親水性であり得る実施例では、組織インタフェース120はまた、組織部位に陰圧を分配し続けている間に、組織部位から流体を吸い上げて逃がすこともできる。組織インタフェース120のウィッキング特性は、毛細管流又は他のウィッキングメカニズムによって組織部位から流体を吸引することができる。好適であり得る親水性材料の一例は、Kinetic Concepts,Inc.(San Antonio,Texas)から入手可能なV.A.C.WHITEFOAM(商標)ドレッシングなどのポリビニルアルコールの連続気泡発泡体である。他の親水性発泡体としては、ポリエーテルから作製されたものを挙げることができる。親水性特性を呈し得る他の発泡体としては、親水性を付与するように処理又はコーティングされている、疎水性発泡体が挙げられる。
一部の実施形態では、組織インタフェース120は、生体吸収性材料から構成されてもよい。好適な生体再吸収性材料としては、限定するものではないが、ポリ乳酸(PLA)とポリグリコール酸(PGA)とのポリマーブレンドを挙げることができる。ポリマーブレンドはまた、限定するものではないが、ポリカーボネート、ポリフマレート、及びカプロラクトン(capralactone)も含み得る。組織インタフェース120は更に、新たな細胞増殖のためのスキャフォールドとして機能し得るものであり、又は、組織インタフェース120とスキャフォールド材料を併用して、細胞増殖を促進することもできる。スキャフォールドとは一般に、細胞増殖のためのテンプレートを提供する3次元多孔質構造体などの、細胞の増殖又は組織の形成を強化若しくは促進するために使用される、物質又は構造体である。スキャフォールド材料の実例としては、リン酸カルシウム、コラーゲン、PLA/PGA、コーラル(coral)ヒドロキシアパタイト、炭酸塩、又は、加工処理された同種移植片材料が挙げられる。
一部の実施形態では、カバー125は、細菌に対する障壁、及び物理的外傷からの保護を提供し得る。カバー125はまた、2つの構成要素間、又は、治療環境と局所的外部環境との間などの2つの環境間において、蒸発損失を低減させ、流体封止を提供することが可能な材料から構築することもできる。カバー125は、例えば、所与の陰圧源に関して、組織部位における陰圧を維持するために適切な封止を提供することが可能な、エラストマーのフィルム若しくは膜を含み得るか、又はそのようなフィルム若しくは膜から成るものとすることができる。カバー125は、いくつかの用途において、高い水蒸気透過率(moisture-vapor transmission rate、MVTR)を有し得る。例えば、MVTRは、一部の実施形態では、38℃及び相対湿度(RH)10%において、ASTM E96/E96MのUpright Cup Methodによる直立カップ技術を使用して測定された、24時間当たり少なくとも250グラム毎平方メートルであり得る。一部の実施形態では、24時間当たり最大5,000グラム毎平方メートルのMVTRが、有効な通気性及び機械的特性をもたらし得る。
一部の例示的実施形態では、カバー125は、水蒸気に対して透過性であるが液体に対しては不透過性である、ポリウレタンフィルムなどのポリマードレープとすることができる。かかるドレープは、典型的には、25~50ミクロンの範囲の厚さを有する。透過性材料に関しては、透過性は一般に、所望の陰圧を維持することが可能であるように、十分に低くするべきである。カバー125は、例えば、以下の材料のうちの1種以上を含み得る:親水性ポリウレタンなどのポリウレタン(PU)、セルロース誘導体、親水性ポリアミド、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、親水性アクリル、親水性シリコーンエラストマーなどのシリコーン、天然ゴム、ポリイソプレン、スチレンブタジエンゴム、クロロプレンゴム、ポリブタジエン、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、エチレンプロピレンジエンモノマー、クロロスルホン化ポリエチレン、多硫化ゴム、エチレン酢酸ビニル(EVA)、コポリエステル、及びポリエーテルブロックポリイミド共重合体。そのような材料は、例えば、3M Company(Minneapolis Minnesota)から市販のTegaderm(登録商標)ドレープ;Avery Dennison Corporation(Pasadena,California)から市販のポリウレタン(PU)ドレープ;例えばArkema S.A.(Colombes,France)製のポリエーテルブロックポリアミドコポリマー(PEBAX);並びに、Expopack Advanced Coatings(Wrexham,United Kingdom)から市販のInspire2301及びInspire2327ポリウレタンフィルムとして、市販されている。一部の実施形態では、カバー125は、2600g/m/24時間のMVTR(直立カップ技術)及び約30ミクロンの厚さを有する、INSPIRE2301を含み得る。
取付デバイスを使用して、カバー125を、無傷の表皮、ガスケット、又は別のカバーなどの取付表面に取り付けることができる。取付デバイスは、多くの形態をとり得る。例えば、取付デバイスは、組織部位の周囲の表皮にカバー125を接合するように構成されている、医学的に許容可能な感圧接着剤とすることができる。一部の実施形態では、例えば、カバー125の一部又は全てを、約25~65グラム毎平方メートル(g.s.m.)のコーティング重量を有し得る、アクリル接着剤などの接着剤でコーティングすることができる。一部の実施形態では、封止を改善して漏れを低減するために、より厚い接着剤、又は接着剤の組み合わせを適用することができる。取付デバイスの他の例示的な実施形態としては、両面テープ、糊、ヒドロコロイド、ヒドロゲル、シリコーンゲル、又はオルガノゲルを挙げることができる。
溶液源145はまた、点滴注入療法用の溶液を提供することができる容器、キャニスタ、パウチ、バッグ、又は他の貯蔵構成要素を表すことができる。溶液の組成は、所定の治療に従って変化し得るが、いくつかの処方に好適であり得る溶液の例としては、次亜塩素酸塩系溶液、硝酸銀(0.5%)、イオウ系溶液、ビグアニド類、カチオン性溶液、及び等張溶液を挙げることができる。
操作時に、組織部位内に、組織部位の上に、組織部位上に、又は他の方式で組織部位の近位に、組織インタフェース120を配置することができる。例えば、組織部位が創傷である場合には、組織インタフェース120は、部分的若しくは完全に創傷を塞ぐことができ、又は、創傷の上に配置することもできる。カバー125を組織インタフェース120の上に配置して、組織部位の近傍の取付表面に封止することができる。例えば、カバー125は、組織部位の周辺の無傷の表皮に封止することができる。それゆえ、ドレッシング110は、実質的に外部環境から隔離された、組織部位に近位の封止治療環境を提供することができ、陰圧源105は、封止治療環境における圧力を低下させることができる。一部の実施形態では、調整器165は、周囲空気の流れを制御して、封止された治療環境から流体及び滲出液をパージしてもよい。
密閉療法環境内などの、別の構成要素又は位置における圧力を低下させるために陰圧源を使用する流体力学は、数学的に複雑となる恐れがある。しかし、陰圧療法及び点滴注入に適用可能な流体力学の基本原理は、概して、当業者に周知であり、圧力を低減するプロセスは、例えば、陰圧を「送達する」、「分配する」、又は「生成する」ものとして本明細書で例示的に説明され得る。
一般に、滲出液及び他の流体は、流体経路に沿って、より低い圧力に向けて流れる。したがって、「下流」という用語は、典型的には、陰圧源に相対的により近い、又は陽圧源からより遠く離れている流体経路内のものを意味する。逆に、「上流」という用語は、陰圧源から相対的により遠く離れている、又は陽圧源により近いものを意味する。同様に、かかる基準系における流体の「入口」又は「出口」の観点から特定の特徴を説明することが便利であり得る。この向きは、概して、本明細書における様々な特徴部及び構成要素を説明する目的で想定される。しかしながら、流体経路はまた、一部の用途では、陰圧源を陽圧源に置き換えることなどによって逆転させることもでき、この説明上の規定は、限定的な規定として解釈されるべきではない。
封止治療環境において、組織インタフェース120を介して組織部位にわたって印加される陰圧は、組織部位における巨大歪み及び微小歪みを誘発することができる。陰圧はまた、組織部位から浸出液及び他の流体を除去することもでき、それらを容器115内に収集することができる。
一部の実施形態では、コントローラ130は、第1のセンサ135などの1つ以上のセンサから、データを受信して処理することができる。コントローラ130はまた、組織インタフェース120に送達される圧力を管理するために、治療システム100の1つ以上の構成要素の動作を制御することもできる。一部の実施形態では、コントローラ130は、所望の目標圧力を受信するための入力を含み得るものであり、組織インタフェース120に印加されることになる目標圧力の設定及び入力に関するデータを処理するように、プログラムされることができる。一部の例示的実施形態では、目標圧力は、組織部位における治療に関して所望される目標陰圧として操作者によって設定され、次いで、コントローラ130に入力として提供される、固定圧力値とすることができる。目標圧力は、組織部位を形成している組織のタイプ、(存在する場合には)負傷又は創傷のタイプ、患者の病状、及び主治医の選好に基づいて、組織部位ごとに変化し得る。所望の目標圧力を選択した後、コントローラ130は、その目標圧力に基づいて、陰圧源105を1つ以上の制御モードで動作させることができ、組織インタフェース120における目標圧力を維持するために、1つ以上のセンサからフィードバックを受信することができる。
一部の実施形態では、コントローラ130は、連続圧力モードを有することができ、このモードでは、陰圧源105は、治療期間中又は手動で停止されるまで、一定の目標陰圧を提供するように作動される。追加的又は代替的に、コントローラは間欠圧力モードを有することができる。例えば、コントローラ130は、陰圧源105を作動させて、目標圧力と大気圧との間を循環させることができる。一部の実施形態では、標的圧力は、指定の期間(例えば、5分)にわたって、135mmHgの値に設定することができ、その後、指定の期間(例えば、2分)の作動停止が続く。このサイクルは、目標圧力と大気圧との間に矩形波パターンを形成することができる陰圧源105を作動させることによって繰り返すことができる。
一部の例示的な実施形態では、周囲圧力から標的圧力への陰圧の増大は、瞬間的ではない場合がある。例えば、陰圧源105及びドレッシング110は、使用されているドレッシング及び治療機器の種類によって変化し得る初期立ち上がり時間を有する場合がある。例えば、ある治療システムに関する初期立ち上がり時間は、約20~30mmHg/秒の範囲とすることができ、別の治療システムに関しては、約5~10mmHg/秒の範囲とすることができる。治療システム100が間欠モードで動作している場合、繰り返し立ち上がり時間は、初期立ち上がり時間に実質的に等しい値であり得る。
他の実施例では、目標圧力は、動的圧力モードで時間と共に変化し得る。例えば、目標圧力は、+25mmHg/分の速度に設定された立ち上がり時間及び-25mmHg/分に設定された立ち下がり時間で、50~135mmHgの陰圧の間で変化する三角波形の形で変化し得る。治療システム100の他の実施形態では、三角波形は、+30mmHg/分の速度に設定された立ち上がり時間及び-30mmHg/分に設定された立ち下がり時間で、25~135mmHgの陰圧の間で変化し得る。
一部の実施形態では、コントローラ130は、動的圧力モードにおいて、可変目標圧力を制御又は決定することができ、この可変目標圧力は、所望の陰圧の範囲として、操作者によって規定された入力として設定することが可能な、最大圧力値と最小圧力値との間で変化し得る。可変目標圧力はまた、コントローラ130によって処理され制御されることもでき、コントローラは、三角波形、正弦波形、又は鋸歯状波形などの所定の波形に従って、目標圧力を変化させることができる。一部の実施形態では、波形は、治療に関して所望される所定の陰圧又は時間と共に変化する陰圧として、操作者によって設定することができる。
図2は、組織部位205に陰圧及び処置溶液を適用するように構成された治療システム100の例示的な実施形態の概略図である。治療システム100のいくつかの構成要素は、処理ユニット、アラームインジケータ、メモリ、データベース、ソフトウェア、表示デバイス、又は治療を更に促進するユーザインタフェース、などの他の構成要素内に収容されるか、又はそれらと併せて使用されてもよい。例えば、一部の実施形態では、陰圧源105を、コントローラ130及び他の構成要素と共に、図2に示す治療ユニット210などの治療ユニット内に組み込むことができる。治療ユニット210は、例えば、Kinetic Concepts,Inc.(San Antonio,Texas)から入手可能なV.A.C.ULTA(商標)治療ユニットであってもよい。
図2の実施例では、組織部位205は、表皮層220及び真皮層225を通って延在し、真皮又は皮下組織230に到達する創傷縁部215によって少なくとも部分的に画定される。治療システム100を用いて、任意の深さの創傷と共に、開放創、切開創、又は他の組織部位を含む多くの異なる種類の創傷を治療することができる。組織部位205の処置は、滲出液又は腹水などの、組織部位205から生じる流体、又は抗菌溶液などの、組織部位205を洗浄又は治療するためにドレッシングの中に滴下される流体の除去を含み得る。
図2の実施例では、導管235は、容器115をブリッジ160などの別の流体伝導管に流体結合し、導管235と組織インタフェース120との間に流体経路を提供する。図2の実施例のブリッジ160は、実質的に平坦かつ可撓性の流体導管であり、また、導管235と組織インタフェース120との間の流体経路を閉塞又は遮断することなく圧縮可能であり得る。一部の実施形態では、ブリッジ160は、カバー125内の開口部を通じて組織インタフェース120と流体連通して配置されるように適合されたアプリケータ240を含んでもよく、又はこれに結合されてもよい。カバー125は、接着剤層245などの取付装置によって表皮層220に封止されてもよい。
一部の実施形態では、アプリケータ240は、ブリッジ160と一体化していてもよい。他の実施形態では、アプリケータ240及びブリッジ160は、互いに結合されて単一の装置を形成する別個の構成要素であってもよい。更に他の実施形態では、アプリケータ240及びブリッジ160は、治療システム100において単一の構成要素として互いに独立して使用され得る別個の構成要素であってもよい。
ブリッジ160は、実質的に平坦なプロファイルを有してもよく、アダプタ250は、ブリッジ160を、図2の実施例に示す導管235などのチューブ又はその他の円形流体導管に流体結合するように構成され得る。一部の実施形態では、アダプタ250は、ブリッジ160から分離された場合に導管235を隔離することができる1つ以上の封止弁を有してもよい。
図2の実施例はまた、治療システム100の構成を示しており、この治療システムでは、溶液源145が導管255及びドレッシングインタフェース260を介して組織インタフェース120に流体結合される。
図3Aは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、ブリッジ160の一実施例の分割斜視下面図である。図3Aのブリッジ160は、概して、低プロファイル構造を有する。図3Aは、図2のアプリケータ240の一部の実施形態に関連付けられ得る特徴を更に示す。アプリケータ240は、ドレッシング110への接続を容易にするのに好適な球状又は任意の形状であってもよい。図3Aの実施例におけるブリッジ160は、一般的に長くて狭い。アダプタ250などのアダプタは、ブリッジ160を導管235などの流体導管に流体結合してもよい。一部の実施例では、導管235は、中央管腔305がブリッジ160を陰圧源に結合するように構成された多管腔チューブであってもよく、1つ以上の周辺管腔310が、ブリッジ160を第1のセンサ135などのセンサに結合するように構成される。
一部の実施形態では、ブリッジ160は、2つの層から形成された液体バリアを含み得る。図3Aでは、例えば、第1の層315の周辺部は、第2の層320に結合されて、アプリケータ240を含むブリッジ160の2つの端部間に流体経路を形成してもよい。第1の層315及び第2の層320は両方とも、液体不透過性材料のポリマーフィルムから形成されてもよく、又は液体不透過性材料のポリマーフィルムを含んでもよい。一部の実施例では、第1の層315、第2の層320、又はその両方は、カバー125と同じ材料から形成されてもよい。第1の層315及び第2の層320は、溶接(RF又は超音波)、ヒートシール、又は、アクリル若しくは硬化接着剤などの接着結合によって、ブリッジ160の周辺部の周りに結合されて密閉空間を形成することができる。例えば、第1の層315及び第2の層320は、ブリッジ160の周辺部の周りで互いに溶接されてもよく、溶接の結果としてブリッジ160の周辺部の周りにフランジ325を形成することができる。
図3Aのブリッジ160は、第1の層315と第2の層320との間に、第1の壁330などの少なくとも1つのバリア又は壁を更に含むことができる。一部の実施形態では、第1の壁330は、アダプタ250に隣接するブリッジ160の端部からアプリケータ240内に延在し、ブリッジ160内の第1の層315と第2の層320との間に少なくとも2つの密閉空間又は流体経路を形成することができる。一部の実施例では、ブリッジ160は、第1の層315と第2の層320との間に、第2の壁335などの第2のバリアを更に含み得る。一部の実施形態では、第2の壁335はまた、アダプタ250に隣接するブリッジ160の端部からアプリケータ240内に延在することができる。いくつかの例示的な実施形態では、第1の壁330及び第2の壁335は、第1の層315及び第2の層320に結合されたポリマーフィルムを含み得る。いくつかの他の例示的な実施形態では、第1の壁330及び第2の壁335は、溶接(RF又は超音波)、ヒートシール、接着結合、又は前述のいずれかの組み合わせを含み得る。いくつかの例示的な実施形態では、第1の壁330及び第2の壁335は、第1の層315と第2の層320との間の密閉空間内に別個の流体経路を形成することができる。図3Aでは、例えば、第1の壁330及び第2の壁335は、部分的に、第1の経路340、第2の経路345、及び第3の経路350を画定する。第1の経路340、第2の経路345、及び第3の経路350のそれぞれは、概して、第1の端部、第2の端部、及び長手方向軸を有する。一部の実施形態では、流体経路のうちの1つ以上は、周辺管腔310に流体結合されてもよく、又は流体結合されるように構成されてもよく、これは、第1のセンサ135などのセンサに圧力フィードバック経路を提供することができる。第3の経路350は、中央管腔305に流体結合されてもよく、又は流体結合されるように構成されてもよい。
一部の実施形態例では、第1の経路340、第2の経路345、及び第3の経路350は、アダプタ250を介して導管235に流体結合されてもよい。例えば、第3の経路350は、第3の経路350が組織インタフェース120に陰圧を送達することができるように、導管235に流体結合されてもよい。第1の経路340及び第2の経路345のそれぞれは、周辺管腔310のうちの別個の1つに流体結合されてもよい。他の実施形態では、第1の経路340及び第2の経路345は両方とも、アダプタ250内の共通空間に流体結合されてもよく、アダプタは、周辺管腔310のうちの1つ以上に流体結合され得る。一部の実施形態では、第1の経路340、第2の経路345、及び第3の経路350は、アプリケータ240内で終端してもよい。一部の実施形態では、第1の経路340、第2の経路345、及び第3の経路350は、組織インタフェース120に関連付けられた陰圧を送達及び感知するために、アプリケータ240内で互いに流体連通することができる。
ブリッジ160は、ブリッジ160の密閉空間を組織インタフェース120に流体結合するように適合された、開口部355などの開口又は開口部を含み得る。図3Aでは、例えば、開口部355はアプリケータ240内に配置されている。ブリッジ160内の陥凹空間360は、使用中に開口部355を通じて組織インタフェース120と流体連通するように適合され得る。図3Aの実施例では、第1の層315及び第2の層320の部分は、アプリケータ240の密閉空間内に陥凹空間360を少なくとも部分的に画定する。一部の実施形態では、第1の壁330及び第2の壁335は、図3Aの例に示されるように、第1の壁330及び第2の壁335の端部が開口部355によって露出されるように、陥凹空間360内に部分的にのみ延在することができる。一部の実施形態では、第1の経路340及び第2の経路345は、陥凹空間360と流体連通することができる。第3の経路350はまた、陥凹空間360と流体連通することができ、陥凹空間360を通じて組織インタフェース120に陰圧を送達するように適合させることができる。いくつかの例示的な実施形態(図示せず)では、第1の壁330及び第2の壁335は、開口部355を超えて延在してもよく、その結果、より少ない第1の経路340及び第2の経路345が、組織インタフェース120に送達される陰圧に曝され、閉塞及び/又は遮断を回避する。
ブリッジ160は、圧力下で流体経路を支持するための手段を更に含み得る。一部の実施形態では、支持手段は、可撓性突起、スタンドオフ、ノード、セル多孔質繊維、多孔質発泡体、又は流体経路に配置された特徴部のいくつかの組み合わせなどの複数の支持特徴部を含み得る。例えば、図3Aのブリッジ160は、複数の支持体365を含む。開口部355に隣接して、支持体365は、一部の実施例では、組織インタフェース120と直接接触するように適合されてもよい。支持体365などの支持特徴部は、外力の結果としてブリッジ160の密閉空間が圧潰するのを防ぐクッションを提供することができる。いくつかの例示的な実施形態では、支持体365は、第2の層320と接触してもよく、いくつかの他の例示的な実施形態では、支持体365の上部が、第2の層320に結合されてもよい。一部の例示的な実施形態では、支持体365は、アプリケータ240内にのみ配置されてもよく、他の支持特徴部が、アプリケータ240と導管235との間のブリッジ160内に配置されてもよい。
図3Aのブリッジ160はまた、一部の実施例では、ドレッシング110に結合され得る、又は組織部位に直接結合され得る、開口部355を包囲する固着面370を含んでもよい。一部の実施形態では、上部ドレープ(図示せず)を利用して、組織部位に適用された場合のアプリケータ240上の追加の保護及び支持のために、アプリケータ240を覆うことができる。一部の実施形態では、上部ドレープはまた、露出する可能性のある接着剤を被覆するために利用されてもよい。一部の実施形態では、上部ドレープはカバー125と同様であってもよい。例えば、上部ドレープは、ポリウレタンフィルムなどのポリマーを含み得るか、又はそのようなポリマーから本質的に成るものとすることができる。
図3Bは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、線3B-3Bに沿った図3Aのアプリケータ240の概略図である。例えば、支持特徴部の一部の実施形態は、スペーサ層375を第1の層315に封止することによって形成されてもよい。図3Bの実施例では、支持体365のそれぞれは、スペーサ層375内にスタンドオフ380を備える。一部の実施形態では、スタンドオフ380は、例えば、スペーサ層375の基部385の上方又は下方に延在するブリスタ、気泡、セル、又は他の隆起形成物によって形成されてもよい。一部の実施例では、スタンドオフ380は、スペーサ層375の真空形成領域であってもよい。
基部385は、第1の層315に封止されてもよく、スタンドオフ380は、図3Bに示されるように、第1の層315から第2の層320の開口部355に向かって延在してもよい。支持体365の少なくとも一部は、開口部355を通じて組織インタフェース120と直接接触するように構成されてもよい。
一部の実施形態では、基部385は、第1の層315がスタンドオフ380を閉鎖するように第1の層315に封止されてもよい。例えば、基部385が第1の層315に熱封止される一方で、スタンドオフ380が同時に真空形成されてもよい。他の実施例では、封止は、第1の層315とスペーサ層375との間の接着によって形成されてもよい。あるいは、第1の層315及びスペーサ層375は、互いに接着結合されてもよい。
一般に、支持体365は、陰圧及び/又は外力をブリッジ160に印加することによって生じる付加力によって完全に圧潰しないように構造化される。一部の実施例では、第1の層315及びスペーサ層375は、重ね合わせされて封止された別個のシート又はフィルムから形成されてもよく、又は熱封止面を内側にして単一のシートを折り畳むことによって形成されてもよい。第1の層315、第2の層320、及びスペーサ層375のうちの任意の1つ以上はまた、支持特徴部の用途又は所望の構造に応じて、単層又は多層構造であってもよい。
いくつかの例示的な実施形態では、スタンドオフ380は、ブリッジ160を通る流体流を遮断する可能性のある陰圧下でのスタンドオフ380の圧潰を抑制するように実質的に気密であり得る。例えば、図3Bの実施形態では、スタンドオフ380は、実質的に気密であり、周囲圧力である内圧を有してもよい。別の例示的な実施形態では、スタンドオフ380は、空気又は二酸化炭素若しくは窒素などの他の好適なガスで膨張させてもよい。スタンドオフ380は、圧力及び外力下での圧潰に対する形状及び抵抗を維持するために、大気圧より大きい内圧を有するように膨張させてもよい。例えば、スタンドオフ380は、大気圧より最大約25psi大きい圧力まで膨張させてもよい。
一部の実施形態では、第1の層315、第2の層320、及びスペーサ層375はそれぞれ、400~600マイクロメートルの範囲内の厚さを有してもよい。例えば、第1の層315、第2の層320、及びスペーサ層375は、約500マイクロメートルの厚さを有する熱可塑性ポリウレタンフィルムから形成されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、それぞれが約200μm~約600μmの厚さを有し得る。一部の実施形態では、約500μm又は約250μmの厚さが好適であり得る。
一部の実施形態では、第1の層315、第2の層320、及びスペーサ層375のうちの1つ以上は、異なる厚さを有してもよい。例えば、第2の層320の厚さは、スペーサ層375の厚さよりも最大50%薄くてもよい。製造プロセスが射出成形を含む場合、スタンドオフ380を画定するスペーサ層375の部分は、約400μm~約500μmの厚さを有し得る。しかしながら、スタンドオフ380がフィルムを延伸することによって製造される場合、スタンドオフ380の上部に近接するスペーサ層375は、50μmの厚さを有し得る。
スタンドオフ380が製造された後、スタンドオフ380の壁は、基部385の厚さに対する厚さを有してもよい。この相対厚は、スタンドオフ380の平均高とスペーサ層375の平均厚との比などの延伸比によって画定されてもよい。いくつかの例示的な実施形態では、スタンドオフ380は、様々な厚さ及び延伸比を有するスペーサ層375から形成され得る略管状の形状を有してもよい。いくつかの例示的な実施形態では、スペーサ層375は、500μmの平均厚を有してもよく、スタンドオフ380は、約2.0mm~5.0mmの範囲の平均高を有してもよい。結果的にスタンドオフ380は、それぞれ2.0mm~5.0mmの高さに対して約4:1~約10:1の範囲の延伸比を有してもよい。別の例示的な実施形態では、延伸比は、スペーサ層375の厚さが平均約400μmである場合、約5:1~約13:1の範囲であってもよい。更に他の例示的な実施形態では、延伸比は、スペーサ層375の厚さが平均約600μmである場合、約3:1~約9:1の範囲であってもよい。一部の実施形態では、スタンドオフ380は、スペーサ層375の厚さに応じて、約1.0mm~4.0mmの範囲の平均高を有してもよい。スペーサ層375は、様々な厚さ及び屈曲性を有してもよいが、スタンドオフ380が第1の層315に封止された場合に略一定の体積を維持するように、実質的に非伸縮性である。加えて、スタンドオフ380は、破裂することなく荷重を支持し、負荷が除かれた後に元の形状に戻ることができる。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の層315、第2の層320、及びスペーサ層375のうちの任意の1つ以上は、様々な熱可塑性材料、例えば、ポリエチレンホモポリマー又はコポリマー、ポリプロピレンホモポリマー又はコポリマーなどを含む、好適な支持特徴部を形成するように操作され得る任意の可撓性材料を含むことができる非多孔質ポリマーフィルムから形成されてもよい。好適な熱可塑性ポリマーの非限定的な例としては、低密度ポリエチレン(LDPE)及び高密度ポリエチレン(HDPE)などのポリエチレンホモポリマー、並びに、例えば、イオノマー、EVA、EMA、異種(チーグラー・ナッタ触媒)エチレン/α-オレフィンコポリマー、及び同種(メタロセン、シングルサイト触媒)エチレン/α-オレフィンコポリマーなどのポリエチレンコポリマーが挙げられる。エチレン/α-オレフィンコポリマーは、エチレンと、1-ブテン、1-ペンテン、1-ヘキセン、1-オクテン、メチルペンテンなどの、C3~20α-オレフィンから選択される1種以上のコモノマーとのコポリマーであり、ポリマー分子が、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、線状中密度ポリエチレン(LMDPE)、非常に低密度ポリエチレン(VLDPE)、及び超低密度ポリエチレン(ULDPE)を含む、比較的少ない側鎖分枝を有する長鎖を含む。ポリプロピレンホモポリマー又はポリプロピレンコポリマー(例えば、プロピレン/エチレンコポリマー)、ポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネートなどの様々な他の材料も好適であり得る。
一部の実施形態では、ポリマーフィルムは、陰圧療法によって生成される付加力下での伸張に耐えるのに十分な引張強度を有し得る。材料の引張強度は、材料が伸張に耐える能力であり、応力が単位面積当たりの力、すなわち、パスカル(Pa)、1平方メートル当たりのニュートン(N/m)、又はポンド/平方インチ(psi)である応力-ひずみ曲線によって表される。最大引張強度(UTS)は、破損又は破壊の前に延伸されている間に、材料が耐え得る最大応力である。多くの材料は、大抵の場合、降伏点、すなわち材料の降伏強度によって表される非線形領域まで延在する線形応力-ひずみ関係によって定義される線形弾性挙動を示す。例えば、高密度ポリエチレン(HDPE)は、高い引張強度を有し、低密度ポリエチレン(LDPE)は、わずかに低い引張強度を有し、これらは上述の非多孔質ポリマーフィルムのシートに好適な材料である。線状低密度ポリエチレン(LLDPE)はまた、力が材料の降伏点まで増加する際に、材料がごくわずかしか伸張しないため、一部の実施例にとっては好適であり得る。したがって、スタンドオフ380又は他の支持特徴部は、外力又は圧力を受けたときに、圧潰(又は伸張)に耐えるように構成することができる。例えば、HDPEは、約37MPaのUTSを有し、材料の厚さに応じて約26~33MPaの範囲の降伏強度を有し得る一方、LDPEは多少低い値を有する。
いくつかの例示的な実施形態では、第1の層315、第2の層320、及びスペーサ層375のうちの1つ以上は、水蒸気を通すが液体を通さない熱可塑性ポリウレタン(TPU)フィルムを含み得るか、又はそれから本質的に成り得る。フィルムは、様々な程度の通気性を有し、厚さに比例するMVTRを有してもよい。例えば、MVTRは、一部の実施形態では、24時間当たり少なくとも300g/mであってもよい。透過性材料の場合、透過性は、一般に、所望の陰圧処置のために所望の陰圧を維持するのに十分に低くなければならない。
いくつかの例示的な実施形態では、熱可塑性ポリウレタンフィルムは、例えば、約60MPaのUTSを有し得るConvestro LLCから入手可能なPlatilon(登録商標)熱可塑性ポリウレタンフィルムであってもよく、材料の厚さに応じて約11MPa又は約10MPa超の降伏強度を有し得る。したがって、一部の例示的な実施形態では、非多孔質ポリマーフィルムは、材料の種類及び厚さに応じて、約10MPa超の降伏強度を有し得ることが望ましい。降伏強度が低い材料は、伸縮性が高過ぎる場合があり、したがって、少量の圧縮及び/又は付加力の印加による破断が起こりやすい。
図3Cは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、アプリケータ240の別の実施例の概略図である。図3Cの実施例では、アプリケータ240は、2つ以上のスペーサ層375を有する。支持特徴部の少なくとも一部は、スペーサ層375の少なくとも1つの基部385を第2の層320に封止することによって形成されてもよい。支持体365の一部は、陥凹空間360の周囲で第2の層320から第1の層315に向かって延在してもよい。図3Cの実施例では、陥凹空間360の周囲の支持体365の全てが、第2の層320から第1の層315に向かって延在する。支持体365の少なくとも一部はまた、第1の層315から陥凹空間360内の開口部355に向かって延在してもよい。
図3Dは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、アプリケータ240の別の実施例の概略図である。図3Dの実施例では、陥凹空間360の周囲の支持体365の一部が、第2の層320から第1の層315に向かって延在し、陥凹空間360の周囲の支持体365の一部はまた、第1の層315から第2の層320に向かって延在する。支持体365の一部はまた、第1の層315から凹空間360内の開口部355に向かって延在する。
図4Aは、ブリッジ160内の支持特徴部の様々な実施例に関連付けられ得る更なる詳細の概略図である。例えば、図4Aは、スタンドオフ380間の封止領域405を示す。一部の実施形態では、封止領域405は、スペーサ層375の部分を第1の層315又は第2の層320に封止することによって形成されてもよい。図4Aの実施例では、封止領域405は、基部385をスタンドオフ380の周囲の第1の層315に封止することによって形成されてもよい。図4Aの実施例に示されるように、スタンドオフ380は、封止領域405に近接する円形縁部を有してもよい。他の実施形態では、スタンドオフ380は、矩形、三角形、若しくは六角形などの他の好適な形状、又は形状のいくつかの組み合わせを有する縁部を有してもよい。加えて、又は代わりに、スタンドオフ380のうちの1つ以上は、図4Aの実施例に示されるノード410などの突起又はノードでエンボス加工されてもよい。
隣接する行又は列のスタンドオフ380は、図4Aの実施例に示されるように、スタンドオフ380が入れ子になり得る、又は一緒にパックされ得るように互い違いであってもよい。他の実施形態では、スタンドオフ380は、利用される特定の療法に適した他のパターンで配置されてもよい。例えば、スタンドオフ380の行及び列は、スタンドオフ380間により大きな間隔が生じるように整列された矩形パターンを形成するように配置されてもよい。スタンドオフ380間の間隔を広げることは、ブリッジ160の流体経路内の流体流を増加することができるのに対し、入れ子構成は、流体経路内の流体流を制限し得る。例えば、スタンドオフ380は、組織インタフェースに印加される陰圧の流体流を増加させるように整列され、陥凹空間360内の流体及び排出物の除去を容易にすることができる。入れ子パターンは、流体及び排出物の流入を妨げて、閉塞の可能性を低減しつつ、陥凹空間360内の圧力感知を容易にすることができる。
一部の実施形態では、スタンドオフ380の分布は、スタンドオフ380同士の間の中心間距離によって画定され得るピッチによって特徴付けることができる。例えば、一部の構成では、約1mm~約10mmのピッチが好適であってよい。一部の実施形態では、ピッチは、約2mm~約3mmの間であってもよい。密封領域405は、円形端部の直径を含むスタンドオフ380の端部と、スタンドオフ380のピッチとを画定することができるため、スタンドオフ380を有するスペーサ層375の領域は、百分率としても決定され得る。例えば、スタンドオフ380のそれぞれが約1.0mmの直径を有し、ピッチが約2.0mmである場合、被覆率は、スペーサ層375の面積の約22%である。別の実施例では、スタンドオフ380のそれぞれの直径が約2.0mmであり、ピッチが約5.0mmである場合、被覆率は、スペーサ層375の面積の約14%である。更に別の実施例では、スタンドオフ380のそれぞれの直径が約1.5mmであり、ピッチは約2.0mmであり、スタンドオフ380が、スペーサ層375の10mmのセクションに約28.5のスタンドオフが存在するようにより密に配置される場合、被覆率は、スペーサ層375の面積の約51%である。スタンドオフ380の直径、ピッチ、及び配置に応じて、被覆率は、スペーサ層375の表面積の約10%~約60%の範囲であり得る。他の形状を有する支持特徴部はまた、略同じ範囲内の被覆率を有してもよい。
スタンドオフ380のサイズ及びピッチはまた、流体通路を通る流体流の変化をもたらすように変更されてもよい。例えば、スタンドオフ380の直径及びピッチを増加させて、組織インタフェースに印加される陰圧の流体流を増加させ、陥凹空間360内の流体及び排出物の除去を容易にすることができる。直径、ピッチ、又はその両方は、流体流を制限するために減少されて、遮断を低減し、陥凹空間360内の圧力感知を容易にすることができる。
図4Bは、一部の実施例に関連付けられ得る更なる詳細を示す、セクション4B-4Bに沿った図4Aの支持特徴部の概略図である。一部の実施形態では、スタンドオフ380は、図4Bの例に示されるように、半球プロファイルを有してもよい。他の例示的な実施形態では、スタンドオフ380は、平坦又は半球状の端部を有する円錐状、円筒状、管状、又は測地線状のプロファイルを有してもよい。スタンドオフ380は、一部の実施形態では、基部385からスタンドオフ380の半球状又は平坦な上部まで延在する略平行な壁で形成された管状であってもよい。あるいは、スタンドオフ380の壁は、基部385から外側に向かって先細になっていても、又は膨張していてもよい。一部の実施形態では、略半球状又は管状の形状であるスタンドオフ380は、約1.0mm~約10mmの直径を有し得る。一部の他の実施形態では、スタンドオフ380は、約2.0mm~約5.0mmの直径を有し得る。
図4Cは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、セクション4C-4Cに沿った図4Aの例示的な支持特徴部の概略図である。図4Cの実施例では、ノード410は、組織部位への流体流を増強するために組織インタフェース120に接触するように構成され得る。ノード410は、可撓性又は剛性であってもよい。一部の実施形態では、ノード410は、シリコーンなどの実質的に気体不透過性材料から形成されてもよい。他の実施形態では、ノード410は、半気体透過性材料から形成されてもよい。ノード410は、スペーサ層375と同じ材料から形成されてもよく、スペーサ層375の一体部分であってもよい。一部の実施形態では、ノード410は固体であってもよく、他の実施形態では、突起部は可撓性を増加させるために中空であってもよい。ノード410は、減圧された圧力を分配し、ノード410間の流体流を可能にする複数のチャネル及び/又は空隙を形成してもよい。ノードは、組織インタフェースに均等に分布された局所負荷点を提供するように寸法決めされてもよい。ノード410のパターン及び位置は均一であっても不均一であってもよい。ノードは、例えば、スパイク、錐体、角錐、ドーム、円筒、又は矩形の形状などの異なるプロファイルを有してもよい。
図5Aは、ブリッジ160の一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す概略図である。例えば、図5Aでは、1つ以上の通路505が支持体365間に形成されてもよい。
図5Bは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図5Aのセクション5B-5Bに沿った概略図である。例えば、図5Bに示されるように、スタンドオフ380の少なくともいくつかは、通路505を通じて流体結合されてもよい。通路505及びスタンドオフ380は、閉鎖チャンバを形成することができる。一部の実施例では、閉鎖チャンバは、図5A及び図5Bに示されるように、通路505によって流体結合される列の全てのスタンドオフ380によって形成され得る。閉鎖チャンバは、図5Aに示されるように、交互の列で形成されてもよい。スタンドオフ380を有する閉鎖チャンバの形成は、より均等に付加力を分配することができる。
図6A、図6B、及び図6Cは、ブリッジ160の一部の実施形態に関連付けられ得る特徴部の他の実施例を示す図である。図6Aでは、第1の層315及びスペーサ層375は、支持体365の入れ子構造を画定する。図6Aの実施例は、支持体365の少なくとも一部が、追加的に又は代替的に異なるサイズを有し得ることを更に示す。例えば、支持体365のいくつかは、約1mm~約10mmの範囲の直径を有してもよく、支持体365のいくつかは、約1mm~約3mmの範囲の直径を有してもよい。一部の実施形態では、壁605は、支持体365のいくつかの間に配置されてもよい。例えば、図6Aの実施例の壁605は、異なるサイズの支持体365間に配置される。一部の実施形態では、直径及びピッチがより大きい支持体365は、陥凹空間360内の流体及び排出物の除去を促進するために、流体流を増加させることができる。一部の実施形態では、直径及びピッチがより小さい支持体365は、流体及び排出物の第1の経路340への流入を妨げる一方で、陥凹空間360内の圧力感知を促進するように流体流を制限することができる。支持体365の配置及び寸法は、組織インタフェース120への陰圧の送達、及び陥凹空間360内の圧力の測定を管理するように調整されてもよい。
図7は、組織部位205に陰圧を印加した図3Aのブリッジ160の概略図である。組織インタフェース120は、開口部355を通って陥凹空間360と流体連通していてもよい。固着面370は、カバー125に結合されて、陥凹空間360を組織インタフェース120に封止及び流体結合することができる。図7の実施例では、第1の壁330及び第2の壁335は、第1の経路340、第2の経路345、及び第1の層315と第2の層320との間の第3の経路350を部分的に画定する。
陥凹空間360内で、スタンドオフ380は、第1の層315から組織インタフェース120に向かって延在することができ、陰圧がブリッジ160に印加される場合、組織インタフェース120と直接接触するように適合されてもよい。陰圧は、ブリッジ160を圧縮することができ、第1の層315及び第2の層320は、スタンドオフ380内に生成された真空のため、互いに向かって圧潰することができる。スタンドオフ380は、陰圧下で形状を変化させてもよく、又は若干平坦化してもよいが、スタンドオフ380の容積は、実質的に一定のままであり、第3の経路350を通る流体流を維持することができる。スタンドオフ380はまた、ブリッジ160の封止空間が外力を受けた結果として圧潰するのを防止するのを助けるクッションを提供することができる。第3の経路350内に配置されたスタンドオフ380は、陥凹空間360内の流体及び排出物の除去を容易にするために、組織インタフェース120に印加される陰圧の流体流を増加させ得るパターンでサイズ決めされ、配置されてもよい。第1の経路340及び第2の経路345内に配置されたスタンドオフ380は、第1の経路340及び第2の経路345への流体及び排出物の流入を妨げて閉塞状態を低減しつつ、陥凹空間360内の圧力感知を容易にするパターンでサイズ決めされ、配置されてもよい。
スタンドオフ380は、陥凹空間360内の陰圧の圧力の感知及び測定を最適化しつつ、特定の種類の組織部位のための組織インタフェース120に対して陰圧の送達を向上させるように、様々な形状を有し、封止空間内の異なるパターンでサイズ決めされ、配置されてもよい。
図8は、治療システム100の一部の実施形態に関連付けられ得る低プロファイル構造を有するブリッジ160の別の実施例の斜視底面図である。図8の実施例に示されるように、第1の壁330及び第2の壁335は、凹部空間360とアダプタ250との間のブリッジ160を通って長手方向に延在してもよい。
図9A及び図9Bは、一部の実施例に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図8のブリッジ160の分割斜視図である。図9Aは、円形プロファイルを有する構成を示すアプリケータ240の一実施例の下面斜視図である。図9Bは、一部の実施形態における半剛性材料のL型コネクタを有し得るアダプタ250の実施例の上面斜視図である。
図9Aの開口部355は、略円形であり、陥凹空間360に開口する。図9Aの支持体365は、略細長の弓状プロファイルを有してもよく、陥凹空間360内に略同心パターンで配置されてもよい。支持体365の一部の実施形態はまた、ノード410などの表面特徴部を含んでもよい。陥凹空間360の中心に配置された支持体365は、第3の経路350とより整列されて、組織インタフェース120に印加される陰圧の流体流を増加させ、陥凹空間360内の流体及び排出物の除去を容易にすることができる。一部の実施形態では、支持体365のいくつかは、開口部355の周囲に配置されて、支持体365間の空間805を含む第3の経路350と反対側の半円経路を形成してもよい。半円配列の支持体365は、陰圧が印加された場合に、組織インタフェース120から第3の経路350に流れる流体流との接触を最小限に抑えるように、陥凹空間360内で位置付けることができる。加えて、空間805は、破線矢印によって示されるように、第1の経路340及び第2の経路345への流体流を更に制限するように十分に小さくてもよい。空間805は、第1の経路340及び第2の経路345への流体及び排出物の流入を妨げて、閉塞の可能性を低減しつつ、陥凹空間360内の圧力感知を容易にすることができる。一部の実施形態では、開口部355の外周の一部が、支持体365の外側リングに溶接されて、第1の経路340及び第2の経路345への流体流を更に制限し、陥凹空間360内の圧力感知を阻害することなく流体及び排出物の流入を更に妨げることができる。
図10は、療法システム100の一部の例示的な実施形態と関連付けられ得る、低プロファイル構造を有するブリッジ160の別の実施例の組立図である。図10の実施例では、ブリッジ160は、第1の層315と第2の層320との間に配置された2つのスペーサ層である第1のスペーサ層1005及び第2のスペーサ層1010を含む。一部の実施形態では、第1のスペーサ層1005及び第2のスペーサ層1010はそれぞれ、スペーサ層375と同様であってもよい。例えば、スタンドオフ380は、第1のスペーサ層1005及び第2のスペーサ層1010のそれぞれに形成されてもよい。図10の実施例では、第1のスペーサ層1005内のスタンドオフ380は、第2のスペーサ層1010に向かって延在するように構成され、第2のスペーサ層1010内のスタンドオフ380は、第1のスペーサ層1005に向かって延在するように構成される。第1の層315は通路1015を有してもよく、第1のスペーサ層1005は、流体がアダプタ250に流れることができる通路1020を有してもよい。第1の層315及び第1のスペーサ層1005は、アダプタ250に流体結合され得る通路1025及び通路1030を更に有してもよい。ブリッジ160は、通路1015及び通路1020を通って流れる流体の漏れを防止する流体出口結合部1035を更に含んでもよい。第2のスペーサ層1010は、第2の層320の開口部355と同心の開口部1040を有してもよい。ブリッジ160は、開口部355及び開口部1040を通って流れる流体の漏れを防止することができる流体出口結合部1045を更に含んでもよい。
一部の実施形態では、ブリッジカバー1050は、ブリッジ160が組織部位に適用される場合に追加の保護及び支持をアプリケータ240上に提供することができる。一部の実施形態では、ブリッジカバー1050はまた、ブリッジ160を組織部位に適用することで露出され得る接着剤を被覆することができる。一部の実施形態では、ブリッジカバー1050は、カバー125と同様であってもよく、又は類似していてもよい。例えば、ブリッジカバー1050は、ポリウレタンフィルムなどのポリマーであってもよい。
図11Aは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図10の実施例のブリッジ160の組立部分の分割図である。図11Aの実施例に示されるように、第1の層315、第2の層320、第1のスペーサ層1005、及び第2のスペーサ層1010は、重ね合わされた関係で組み立てられてもよい。例えば、第1の層315は、第1のスペーサ層1005に結合され、第2の層320は、第2のスペーサ層1010に結合され、第1のスペーサ層1005の周辺部は、第2のスペーサ層1010の周囲に結合されて、フランジ325を形成してもよい。第1のスペーサ層1005及び第2のスペーサ層1010は結合されて、ブリッジ160の長手方向軸に沿った流体経路を画定する液体バリアを形成することができる。
ブリッジ160の一部の実施形態は、フランジ325の内側に、第1のバリア1105など少なくとも1つのバリア又は壁を更に含んでもよい。第1のバリア1105は、第1のスペーサ層1005と第2のスペーサ層1010を結合することによって形成されてもよい。例えば、第1のスペーサ層1005は、第2のスペーサ層1010に溶接されて、第1のバリア1105を形成してもよい。一部の実施形態では、第1のバリア1105は、ブリッジ160を通ってアプリケータ240内へ長手方向に延在して、ブリッジ160内に第1のスペーサ層1005と第2のスペーサ層1010との間に少なくとも2つの流体経路を形成してもよい。一部の実施例では、ブリッジ160は、第2のバリア1110などの第2のバリアを更に含んでもよい。第2のバリア1110は、第1のスペーサ層1005と第2のスペーサ層1010を結合することによって形成されてもよい。一部の実施形態では、第2のバリア1110はまた、ブリッジ160を通ってアプリケータ240内へ長手方向に延在してもよい。一部の例示的な実施形態では、第1のバリア1105及び第2のバリア1110は、第1の層315と第2の層320との間に結合されたポリマーフィルムを含むことができる。一部の他の例示的な実施形態では、第1のバリア1105及び第2のバリア1110は、溶接(RF又は超音波)、ヒートシール、接着結合、又は前述のいずれかの組み合わせを含むことができる。一部の実施形態では、第1のバリア1105及び第2のバリア1110は、第1の壁330及び第2の壁335と同様であってもよい。
一部の実施形態では、フランジ325の内部のバリア又は壁は、第1のスペーサ層1005と第2のスペーサ層1010との間に流体経路を形成してもよい。例えば、図11Aでは、第1のバリア1105及び第2のバリア1110は、フランジ325と協働して、第1の流体導管1115、第2の流体導管1120、及び第3の流体導管1125を形成する。いくつかの用途では、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120は、圧力を測定するセンサに結合されてもよく、第3の流体導管1125は、陰圧源に結合されてもよい。一部の例示的な実施形態では、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120は、約0.25mm~約3mmの範囲の値を有する高さを有し得る。一部の例示的な実施形態では、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120は、約1mm~約7.5mmの範囲の値を有する幅を有してもよい。よって、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120は、約0.17mm~16.77mmの範囲の値を有する断面積を有してもよい。一部の実施形態では、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120は、約0.1mm~18mmの範囲の値を有する断面積を有してもよい。
一部の実施例では、第1のバリア1105及び第2のバリア1110のそれぞれは、アプリケータ240の近位端の周りの角度距離を延在し、遮断壁1130などのフランジ325の遮断壁と協働して、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120の延長部を形成することができる。延長部は、陥凹空間360に流体結合されてもよい。図11Aの実施例では、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120は、それぞれ貫通孔1135及び貫通孔1140のような通路を通じて陥凹空間360に流体結合されている。一部の実施例では、支持体の少なくともいくつかは、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120の一方又は両方に配設されてもよい。例えば、支持体のいくつかは、フランジ325と第1のバリア1105との間、及びフランジ325と第2のバリア1110との間に配置されたスタンドオフ380によって形成されてもよい。追加的又は代替的に、スペーサ層1010の厚さは、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120への更なる構造的支持を提供することができる。一部の実施例では、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120は、ブリッジ160を通って又はブリッジ160に沿った管を含み得るか、又はそれによって形成されてもよい。いくつかの構成は、第1の流体導管1115又は第2の流体導管1120を有さなくてもよい、又は第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120のうちの1つのみを有してもよい。
第1のバリア1105及び第2のバリア1110のそれぞれは、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120を形成するアプリケータ240の近位端の周囲に少なくとも部分的に延在することができる。例えば、一部の実施形態では、第1のバリア1105及び第2のバリア1110のそれぞれは、第3の流体導管1125の中心から約45°~約315°延在することができ、第3の流体導管1125は、陥凹空間360と流体連通している。一部の実施形態では、角度距離は、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120のそれぞれで異なっていてもよい。例えば、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120のそれぞれの角度距離は、第3の流体導管1125からそれぞれ約60°及び210°であり得る。
一部の実施形態例では、貫通孔1135及び貫通孔1140は、少なくとも90°の角度距離によって互いに分離され、アプリケータ240の周りを第3の流体導管1125から離れる方向に延在してもよい。貫通孔1135と貫通孔1140とが互いに、及び第3の流体導管1125から離間して配置されることにより、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120は、陰圧が印加されると、組織インタフェース120から第3の流体導管1125に通過する流体流をより良好に回避することができる。また、貫通孔1135及び貫通孔1140は、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120への流体流を更に制限するように十分に小さくてもよい。一部の実施形態では、貫通孔1135及び貫通孔1140は、約0.17mm~16.77mmの範囲の値を有する断面積を有してもよい。一部の実施形態では、貫通孔1135及び貫通孔1140は、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120への流体流を更に制限し、陥凹空間360内の圧力感知を阻害することなく流体及び排出物の流入を妨げるために、約0.1mm~18mmの範囲の値を有する断面積を有してもよい。
図11Bは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図10の実施例のブリッジ160の一部の分割斜視図である。図11Bは、ブリッジ160に結合されたアダプタ250及び導管235の実施例を更に示す。第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120のそれぞれは、一部の実施例では、導管235に直接流体結合されてもよい。他の実施例では、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120の両方が、導管235に流体結合され得るアダプタ250内の単一の空間(図示せず)に流体結合されてもよい。
図11A及び図11Bの実施例では、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120の両方が、第3の流体導管1125から流体分離され、かつ平行である。平行な配向は、流体経路を通る流体流を遮断することができる圧力下で、圧潰に抵抗しつつ、ブリッジ160の縦プロファイルを最小化することができる。
図12Aは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、組み立てられたときの図10のブリッジ160の流体経路の例示的な構成の概略図である。図12Bは、線12B-12Bに沿った概略図であり、図12Cは、線12C-12Cに沿った概略図である。支持体365は、様々な形状を有してもよく、第3の流体導管1125内の異なるパターンでサイズ決定され、配置されてもよい。例えば、図12B及び図12Cの実施例に示されるように、支持体365のいくつかは、第1の層315から延在してもよく、支持体365のいくつかは、第2の層320から延在してもよい。一部の実施形態では、支持体365のいくつかは、対向して整列されてもよい。例えば、支持体365の少なくともいくつかは、第1の層315から、第2の層320から延在する支持体365のいくつかに向かって延在することができ、対向する支持体365のいくつかは、互いに接触してもよい。一部の実施形態では、ブリッジ160は、2列以上の支持体365を含んでもよい。図12Aの実施例では、ブリッジ160は、4列の支持体365を有し、外側列を形成する支持体365は、2つの内側列を形成する支持体365からオフセットされる、又は千鳥状である。第1のバリア1105及び第2のバリア1110のそれぞれは、フランジ325と協働して、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120を形成する。一部の実施形態では、支持体365のいくつかは、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120の一方又は両方の内部に配置されてもよい。
第3の流体導管1125内に配置された支持体365は、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120内の支持体365よりも大きな直径及びピッチを有してもよく、陥凹空間360内の流体及び排出物の除去を容易にするために流体流を増加させることができる。第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120の支持体365は、第3の流体導管1125内の支持体365よりも著しく小さい直径及びピッチを有してもよく、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120への流体及び排出物の流入を妨げつつ、流体流を制限して、陥凹空間360内の圧力検知を容易にすることができる。支持体365の配置及び寸法は、組織インタフェース120への陰圧の送達、及び陥凹空間360内の圧力の測定を管理するように調整されてもよい。
図13Aは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、組み立てられたときの図10のブリッジ160における流体経路の別の例示的な構成の概略図である。図13Bは、線13B-13Bに沿った概略図であり、図13Cは、線13C-13Cに沿った概略図である。図13Aの実施例は、互いに対してオフセットされる、又は千鳥状にされるのではなく、水平方向及び垂直方向の両方で配列される4列の支持体365を含む。一部の実施形態では、第1の流体導管1115及び第2の流体導管1120は、第1のスペーサ層1005の厚さを増加させることによって開放及び支持されてもよい。
図14は、療法システム100の一部の例示的な実施形態と関連付けられ得る、低プロファイル構造を有する別のブリッジ160の他の実施例の組立図である。図14のブリッジ160は、点滴注入及び陰圧療法を提供するように構成されてもよい。例えば、陰圧経路1405は、ブリッジ160内に形成されてもよく、点滴経路は、陰圧経路1405内に配置されてもよい。図14に示される実施形態では、ブリッジ160は、図10に示されるものと同様であってもよいが、陰圧経路1405内に位置する点滴導管1410内の点滴経路を更に備えてもよい。
例えば、図14のブリッジ180は、第1の層315、第1のスペーサ層1005、点滴経路を形成する点滴導管1410、第2のスペーサ層1010、及び第2の層320を備えてもよい。図14では、点滴導管1410は、第1のスペーサ層1005と第2のスペーサ層1010との間に積層されてもよく、第1のスペーサ層1005の支持体365及び第2のスペーサ層1010の支持体365は、点滴導管1410に向かって内方に延在する。第1の層315は、点滴導管1410の反対側で、第1のスペーサ層1005に隣接し、重ね合わされた関係にあってもよい。第2の層320は、点滴導管1410の反対側で、第2のスペーサ層1010に隣接し、重ね合わされた関係にあってもよい。第1の層315及び第2の層320は、周辺部の周りで一緒に封止されて、第1のスペーサ層1005及び第2のスペーサ層1010によって支持される密閉陰圧経路1405を形成してもよく、点滴導管1410は、陰圧経路1405内で、第1スペーサ層1005の支持体365と第2のスペーサ層1010との間に配置される。
図14では、第2の層320は、陰圧経路1405と周囲環境との間の流体連通を可能にするように構成された開口部355を備えてもよい。図14の開口部355は、ブリッジ160の遠位端1415に位置してもよい。一部の実施形態はまた、第2の層320の開口部355と同心であり得る第2のスペーサ層1010内に配置された第2の開口部1040を含んでもよい。一部の実施形態では、第1の層315及び第2の層320を結合して、第1の層315と第2の層320との間に陰圧経路1405の密閉空間を形成してもよい。一部の実施形態では、第1の層315及び第2の層320はそれぞれ、フィルムで形成されてもよい。他の実施形態は、単一のスペーサ層のみを使用して開放経路として陰圧経路1405を形成してもよい。他の実施形態は、例えば、どんな外部フィルム層も必要とせずに、第1のスペーサ層1005を周辺部の周りで第2のスペーサ層1010に封止することによって、陰圧経路1405を形成してもよい。他の実施形態は、第1の層315と第2の層320との間に、スペーサ層を有さずに複数の支持体を備えつつ、陰圧経路1405を形成してもよい。例えば、いくつかの代替的な実施形態では、長手管状支持体が点滴導管1410と共に、第1の層315と第2の層320との間に配置されてもよい。
一部の実施形態では、点滴経路及び陰圧経路は、図14に示されるように、単一のブリッジ160内に位置してもよい。一部の実施形態では、ブリッジ160は、低プロファイルで構成されてもよい。例えば、ブリッジ160は、約5ミリメートルの高さを有してもよい。一部の実施形態では、約5ミリメートル未満の高さを有してもよい。ブリッジ160の一部の実施形態は、約200ミリメートル~500ミリメートルの長さを有してもよい。
図15Aは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図14のブリッジ160の平面図である。図15Aに示されるように、陰圧経路1405は、複数の支持体365によって開放経路として支持される。一部の実施形態では、複数の支持体365は、陰圧経路1405を実質的にその全長及び/又は幅に沿って支持するように構成されてもよい。例えば、支持体365は、陰圧経路1405と同一の広がりを有することができる。一部の実施形態では、複数の支持体365は、列をなして配置されてもよく、列は整列され、長手方向に延在してもよい。例えば、列はブリッジ160の長手方向に延在し、列を分離する陰圧経路1405の空間の長手方向に延在することができる。支持体365の列構成は、例えば、ブリッジ160が圧縮下にあるときに、陰圧経路1405の一方の端部から他方の端部への長手方向の流体流を可能にし得る。例えば、支持体365の列構成では、長手方向に延在する空間は、支持体の列365間に、陰圧経路1405の妨害されない流路を提供し得る。
一部の実施形態では、ブリッジ160は、陰圧経路1405を陰圧源に流体結合し、点滴導管1410を点滴源に流体結合するように構成されたポート1505を備えてもよい。例えば、ポート1505は、ブリッジ160の近位端1510に位置し、陰圧経路1405と、点滴経路を含む点滴導管1410とはそれぞれ、ポート1505から遠位端1415の開口部付近まで延在してもよい。ポート1505の一部の実施形態は、アダプタ250と同様であってもよい。
ブリッジ160の一部の実施形態は、陰圧経路1405に平行に延在する圧力感知経路1515を含んでもよい。一部の実施形態では、圧力感知経路1515は、図3Aの第1の経路340若しくは第2の経路345、又は図11Aの第1の流体導管1115若しくは第2の流体導管1120と同様であってもよい。圧力感知経路1515は、ブリッジ160の遠位端1415の開口部を除いて、陰圧経路1405及び点滴経路1410から空気圧的に隔離されてもよい。例えば、ポート1505は、圧力感知経路1515を圧力センサに流体結合するように更に構成されてもよく、圧力感知経路1515は、ポート1505から開口部付近まで延在してもよい。一部の実施形態では、圧力感知経路1515は、第1の層315の内面と陰圧経路1405の第2の層320の内面との間のバリア1105によって形成されて、例えば、陰圧経路1405の密閉空間内に圧力感知経路1515を形成してもよい。一部の実施形態では、複数の圧力経路支持体1520は、圧力感知経路内に位置してもよい。図15Aでは、例えば、圧力感知経路1515内の複数の圧力経路支持体1520は、陰圧経路1405内の複数の支持体365よりも小さくてもよく、圧潰に対して圧力感知経路1515を支持するように構成されてもよい。
図15Bは、図15Aのブリッジ160の概略縦断面図であり、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す。図15Bは、ブリッジ160の遠位端1415を示し、陰圧経路1405内に位置し、陰圧経路1405内で長手方向に延在する点滴導管1410を示す。例えば、点滴導管1410は、実質的に陰圧経路1405の長さを延在してもよい。点滴導管1405は、一部の実施形態では、ポートから陥凹空間360又は開口部355まで延在してもよい。点滴導管1410は、点滴経路1525、例えば、点滴導管1410内に位置する図15Bの点滴経路1525を形成してもよい。点滴経路1525は、点滴注入プロセス中の点滴流体流を可能にするように構成されてもよい。図15Bに示されるように、ブリッジ160の複数の支持体365は、第1の複数の開口部1425及び第2の複数の開口部1430を含み得る。点滴経路1525は、第1の複数の支持体1425と第2の複数の支持体1430との間に配置されてもよい。一部の実施形態では、第1の複数の支持体1425は、例えば陰圧経路1405を支持するために、第2の複数の支持体1430と対向して整列されてもよい。点滴経路1525は、第1の複数の支持体1425の少なくとも一部と第2の複数の支持体1430との間に位置してもよい。一部の実施形態では、第1のスペーサ層1005は、第1の複数の支持体1425を含んでもよく、第2のスペーサ層1010は、第2の複数の支持体1430を含んでもよい。例えば、第1の複数の支持体1425は、第1のスペーサ層1005の内面の内側で延在してもよく、第2の複数の支持体1430は、第2のスペーサ層1010の内面の内側で延在してもよい。第1の複数の支持体1425及び第2の複数の支持体1430はそれぞれ、長手方向に延在する列をなして整列されてもよい。例えば、第1の複数の支持体1425は、第2の複数の支持体1430の列に一致する列をなして整列されて、第1の複数の支持体1425が第2の複数の支持体1430と対向して整列され、重ね合わされ得る。
一部の実施形態では、点滴経路1525は、陰圧経路1405内の陥凹空間360を通じて陰圧経路1405と流体連通するように構成されてもよい。一部の実施形態では、陥凹空間360は、第2の層の開口部355を通じて周囲環境と流体連通するように構成されてもよい。例えば、点滴経路1525は、陰圧経路1405に相互作用するように構成されてもよく、これにより、陰圧経路1405に陰圧を印加すると、点滴経路1525の少なくとも一部が圧潰する。一部の実施形態では、陰圧経路1405及び点滴経路1525はそれぞれ、ブリッジ160の1つの端部から別の端部への流体移動のために構成された密閉導管を備えてもよい。例えば、陰圧経路1405及び点滴経路1525はそれぞれ、ブリッジ160の近位端1510から遠位端1415への流体流のための別個の密封空間を備えてもよい。一部の実施形態では、支持体365は、陰圧経路1405の密封空間内に配置されてもよい。
一部の実施形態では、陰圧経路1405及び点滴経路1525は、陥凹空間360及び/又はブリッジ160の遠位端1415の開口部355を除いて、互いに及び/又は周囲環境から空気圧的に隔離されてもよい。例えば、点滴経路1525は、陰圧経路1405の遠位端の陥凹空間360を除いて、陰圧経路1405から空気圧的に隔離されてもよい。一部の実施形態では、点滴経路1525は、陥凹空間360を通じて空気圧的に陰圧経路1405と相互作用し、それによって流体連通を提供し得る。図15Bの実施例では、点滴経路1525の遠位端は、陥凹空間360を通って陰圧経路1405と流体連通して、陰圧経路1405に印加される陰圧が、点滴経路1525の少なくとも一部を圧潰するように点滴経路1525上で作用することを可能にする。例えば、陰圧経路1405の遠位端の陥凹空間360は、点滴経路1525の開放遠位端と流体連通していてもよい。一部の実施形態では、陥凹空間360は、開口部355を含んでもよい。例えば、図15Bの陥凹空間360は、第2の開口部1040と併せて開口部355を備えてもよい。一部の実施形態では、開口部355は、陥凹空間360と周囲環境との間の流体連通を可能にするように構成されてもよい。一部の実施形態では、陰圧経路1405及び/又は点滴経路1525は、開口部355を介して周囲環境と流体連通していてもよい。例えば、陰圧経路1405及び点滴経路1525は、開口部355及び/又は第2の開口部1040を除いて、周囲環境から空気圧的に隔離されてもよい。
一部の実施形態では、点滴経路1525及び陰圧経路1405は、陰圧経路1405の支持体365と点滴経路1525との接触を通じて相互作用し得る。例えば、陰圧経路1405に陰圧が印加されると、支持体365は、点滴経路1525を締め付けて、点滴経路1525の少なくとも一部を圧潰し得る。一部の実施形態では、点滴経路1525の少なくとも一部は、例えば、支持体の締付及び/又は陰圧からの点滴経路内の吸引により、陰圧の印加時に点滴経路1525を幅全体にわたって圧潰し得る。
一部の実施形態では、点滴経路1525の圧潰は、点滴経路1525を閉鎖して、点滴経路1525を通る流体流を実質的に防止するのに十分であり得る。例えば、点滴経路1525の圧潰は、陰圧が陰圧経路1405に印加されたときの点滴流体の吸い上げを防止するように動作し得る。一部の実施形態では、点滴経路1525は、例えば、陰圧経路1405に陰圧を印加すると、その全長に沿って圧潰するように陰圧経路1405と相互作用するように構成された圧潰可能な導管1410を備えてもよい。例えば、図15Bの点滴経路1525は、内部支持体を含まなくてもよく、点滴経路1525内に点滴支持体が存在しない。その代わりに、点滴経路1525は、例えば、点滴経路1525内に流体圧力が存在しないとき、及び/又は点滴経路1525が陰圧を受けるときに圧潰するように構成されてもよい。例として、圧潰可能な点滴導管1410は、ポリウレタン材料の材料厚が約30~80マイクロメートルであり得る、薄いポリウレタンフィルムチューブを含んでもよい。
一部の実施形態では、第1スペーサ層1005の支持体365のそれぞれは、中空スタンドオフ380を含んでもよく、第1の層315は、複数の中空スタンドオフ380内の内圧を維持するために第1のスペーサ層1005に封止されてもよい。一部の実施形態では、複数の支持体365のそれぞれは、スタンドオフ380及び基部を含んでもよく、スタンドオフは、基部から離れて延在する閉鎖面を有する。同様に、第2のスペーサ層1010の第2の複数の支持体1430のそれぞれは、中空のスタンドオフ380を含んでもよく、第2の層320は、第2の複数の支持体1430のスタンドオフ380内の内圧を維持するために第2のスペーサ層1010に封止されてもよい。一部の実施形態では、第1の層315及び/又は第2の層320は、厚さ約80~120マイクロメートルのポリウレタンフィルムを含んでもよい。一部の実施形態では、第1のスペーサ層1005及び/又は第2のスペーサ層1010は、支持体365などの一体的な開放経路特徴部を有する熱成形構造体であってもよい。一部の実施形態では、熱成形構造体は、熱可塑性ポリウレタン、例えば、厚さ約200~500マイクロメートルの熱可塑性ポリウレタンフィルムを含んでもよい。支持体365は、様々な形状、例えば、実質的に円形、六角形、楕円形、三角形、及び/又は正方形を有してもよい。一部の実施形態では、スタンドオフ380はそれぞれ、ブリスタ、気泡、又はセルを含んでもよい。一部の実施形態では、スタンドオフ380の全ては、同様の寸法及び/又は形状であってもよい。一部の実施形態では、支持体365は、約2~4ミリメートルの直径、及び/又は約2~5ミリメートルの高さを有してもよい。
一部の実施形態では、第1の複数の支持体1425は、第2の複数の支持体1430と整列され、重ね合わされた関係にあってもよく、点滴経路1525は、積層された第1の複数の支持体1425及び第2の複数の支持体1430のうちの少なくともいくつかの間に配置されてもよい。一部の実施形態では、第1の複数の支持体1425及び第2の複数の支持体1430は協働して、陰圧経路1405を共に支持してもよい。例えば、第1の複数の支持体1425は、第2の複数の支持体1430に積み重ねられ、対向して整列されてもよい。一部の実施形態では、第1のスペーサ層1005及び第2のスペーサ層1010は積層され、挿入経路1525がそれらの間に挟まれてもよい。例えば、第1のスペーサ層1005の第1の複数の支持体1425は、第2のスペーサ層1010の第2の複数の支持体1430と積層され、支持面が実質的に平行であってもよく及び/又は接触していてもよい。一部の実施形態では、第1の複数の支持体1425及び第2の複数の支持体1430は、陰圧経路を共同で支持して、共に選ばれた(例えば、累積高さを提供するように重ね合わされた)第1の複数の支持体1425のうちの1つ及び第2の複数の支持体1430のうちの1つの高さに実質的に等しい高さを有する開放経路を維持してもよい。一部の実施形態では、点滴経路1525は、陰圧経路1405の少なくとも一部に対して、第1の複数の支持体1425の少なくともいくつかと第2の複数の支持体1430のうちの少なくともいくつかとの間に配置され、それらと重ね合わされた関係にあってもよい。
図15Cは、図15Aのブリッジ160の概略横断面図であり、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す。陰圧経路1405の一部の実施形態は、図3Aの第3の経路350及び/又は図11Aの第3の流体導管1125と同様であってもよい。一部の実施形態では、陰圧経路1405は、陰圧及び/又は外部圧縮負荷の印加にもかかわらず、開放経路を維持するように構成され得る。一部の実施形態では、複数の支持体365は、陰圧経路1405を開放経路として維持するように構成されており、例えば、陰圧経路1405が圧縮負荷を負ったときでも、陰圧経路を介して組織部位に陰圧を印加することを可能にする。例えば、陰圧経路1405は、患者がブリッジ160の上に載っているときでも、陰圧経路1405を閉鎖し得るように圧潰することなく、開放位置に維持されてもよい。一部の実施形態では、陰圧経路1405の支持体365も、点滴経路1525が点滴注入のために少なくとも部分的に開放されたままであることを確保するように、点滴経路1525が陰圧経路1405に対して構成されてもよい。例えば、点滴導管1410内の点滴経路1525は、点滴経路1525の少なくとも一部が、点滴注入の間に支持体365間で開放されたままで維持され得るように、陰圧経路1405の支持体365に対して配置されてもよく、患者がブリッジ160の上に載っているときでも、点滴経路1525を通る点滴流体流を可能にする。一部の実施形態では、複数の支持体365は、陰圧経路1405を実質的にその全長及び/又は幅に沿って支持するように構成されてもよい。例えば、支持体365は、陰圧経路1405と同一の広がりを有することができる。一部の実施形態では、支持体365は、内圧を維持するように封止されてもよい。例えば、支持体365は、大気圧以上の圧力で維持されてもよく、これは圧縮又は圧潰に抵抗するのを助けることができる。
図15Cに示されるように、点滴経路1525は、陰圧経路1405の全幅ではなく、幅の一部にわたってもよい。一部の実施形態では、第1の複数の支持体1425の少なくとも一部は、第2の複数の支持体1430の少なくとも一部と点滴経路1410の反対側に位置してもよい。陰圧経路1405の残りの部分は、(例えば、間に点滴経路1410を有さずに)第2の複数の支持体1430の別の部分に直接隣接して重ね合わされる第1の複数の支持体1425の別の部分を含んでもよい。例えば、点滴経路1525は、2つ以上の支持体365の幅にまたがることができる。一部の実施形態では、点滴経路1525の少なくとも一部は、2列以上の支持体365間の1つ以上の空間にまたがってもよい。一部の実施形態では、点滴経路1525は、陰圧経路1405の実質的に全幅にわたってもよい。図15Cの実施例では、点滴経路1525は、拡張可能な導管内に配置されてもよい。例えば、導管は、典型的には、点滴流体が内部に位置していない場合には実質的に平坦であってもよいが、点滴流体流が存在するときには開放するように膨張してもよい。
図15Cは、ブリッジ160に圧縮が適用されていないときの点滴経路1525を通じた点滴注入を示す。図15Cの点滴経路1525は、点滴流体が流れている間、拡張及び/又は開放されて、例えば、第1の複数の支持体1425を第2の複数の支持体1430から離れる方向に押すことができる。次いで、点滴流体は、点滴経路1525を通じて圧送されてもよい。
図15Dは、図15Aのブリッジ160の概略断面図であり、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す。図15Dの実施例では、点滴経路1525は、ブリッジ160が圧縮下にあるときは膨張及び/又は開放されて、点滴注入中に支持体365の列間の空間を実質的に充填するように構成され得る。この構成により、ブリッジ160が圧縮下にあるときでも点滴注入を可能にし、圧縮にもかかわらず開放された点滴経路1525を維持することができる。例えば、点滴経路1525の管状導管は、ブリッジ160が十分な圧縮下にあって第1の複数の支持体1425及び第2の複数の支持体1430が近接している(例えば、実質的に接触している)ときでも、点滴導管1410が支持体365の列間の空間に膨張及び/又は開放されることによって、点滴経路1525の少なくとも一部を通る長手方向の流体流を可能とするように、複数の支持体365と相互作用することができる。一部の実施形態では、第1の複数の支持体1425と第2の複数の支持体1430との間の点滴経路1525の部分は、圧縮中に対向する支持体365間で平坦に圧縮されてもよいが、支持体365の列間の点滴経路1525の部分は、点滴注入の間に支持体365の列間の長手方向延在空間を実質的に満たすように膨張及び/又は開放されてもよい。
図15Eは、図15Aのブリッジ160の概略断面図であり、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す。図15Eの実施例では、点滴注入は行われていない。むしろ、陰圧が陰圧経路1405に印加されている。点滴経路1525は、陰圧療法中に実質的に平坦化及び/又は閉鎖されるように圧潰してもよい。例えば、対向して整列された支持体365の間で締め付けられた点滴経路1525の部分は実質的に平坦であってもよく、対向して整列された支持体365間の空間にわたる点滴経路1525の部分も、陰圧によって実質的に平坦に延伸されてもよい。例えば、陰圧療法中の陰圧経路1405から点滴経路1525内への陰圧の伝達は、点滴経路1525を平坦化し得る。この構成は、このような時点での点滴経路1525の大きさを最小化することによって、陰圧療法中の陰圧経路1405を通る流動性を最大化することができる。陰圧療法の間、平坦化された点滴経路1525によって占められる空間における平坦プロファイルの乱れがごくわずかとなるように、流体は、長手方向に延在する複数の支持体365の列間を通って除去されてもよい。一部の実施形態では、陰圧療法中の点滴経路1525の扁平構成は、流体除去中に陰圧経路1405を通る流れの遮断を実質的に生じない場合がある。これは、外部圧縮がブリッジ160に加えられていてもいなくても当てはまり得る。一部の実施形態では、陰圧療法の間、支持面が実質的に接触するように、第1の複数の支持体1425が、第2の複数の支持体1430に向かって引っ張られてもよい。例えば、支持体365のいくつかの支持面が、対向する支持面に直接接触している一方、いくつかの支持体365は、実質的に平坦な点滴経路1525によって、対向して整列された支持体365から単に分離されてもよい。
図16は、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す別の同様のブリッジ160の一部組立概略図である。一部の実施形態では、点滴経路1525は、陰圧経路1405の幅の少なくとも一部にわたる支持体365と一致する形状を有してもよい。一部の実施形態では、点滴経路1525は、例えば、支持体365の列と相互作用する場所では平坦で、支持体365の列間の空間において非平坦(例えば、流体を流れさせるように膨張及び/又は開放することができるように成形された)である波形形状を有することができる。しかしながら、成形された点滴回路の実施形態は、陰圧療法中の流体の吸い上げを防止するために、依然として圧潰可能であるように構成されてもよい。一部の実施形態では、点滴経路1525は、陰圧経路1405の密封空間内の支持体365間に複数の圧潰可能な長手導管を備えてもよい。
一部の実施形態では、点滴経路は、陰圧経路とは別個のブリッジ内に配置され得る。このような実施形態でもなお、点滴経路は陰圧経路と、例えば、両者間の流体連通によって相互作用し、別個の陰圧経路への陰圧の印加時に、点滴経路の少なくとも一部が圧潰するように構成されてもよい。
図17は、治療システム100の一部の例示的な実施形態に関連付けられ得る、点滴用のドレッシングインタフェース260の一実施例の組立図である。一部の実施形態では、ドレッシングインタフェース260は、点滴ブリッジ1705を備えてもよい。点滴ブリッジ1705は、構造上、図10のブリッジ160と同様であってもよいが、支持体を設けずに、点滴ブリッジ1705の開放経路に間隙1710を備えてもよい。一部の実施形態では、点滴ブリッジ1705は、点滴注入を提供するが陰圧は提供しないように構成され得る。一部の実施形態では、点滴ブリッジ1705は、点滴注入中の点滴流体の適用を可能にするが、(例えば、別個の陰圧ブリッジを通じて行われる)陰圧療法中の点滴流体の吸い上げを最小限に抑える又は防止するように構成され得る。
一部の実施形態において、点滴ブリッジ1705は、第1の点滴層1715、第1の点滴スペーサ層1720、第2の点滴スペーサ層1725、及び第2の点滴層1730を含み得る。図17において、第1の点滴スペーサ層1720及び第2の点滴スペーサ層1725は、互いに隣接して積層されてもよく、点滴支持体1735は内側で対面してもよい、及び/又は接触してもよい。例えば、点滴経路1525は、点滴経路1525の密閉空間内に内向きに突出する点滴支持体1735をそれぞれ有する第1の点滴スペーサ層1720と第2の点滴スペーサ層1725とを備えてもよい。第1の点滴層1715は、第2の点滴支持層1725の反対側で、第1の点滴スペーサ層1720に隣接し、重ね合わされた関係にあってもよい。第2の点滴層1730は、第1の点滴スペーサ層1720の反対側で、第2の点滴スペーサ層1725に隣接し、重ね合わされた関係にあってもよい。第1の点滴層1715及び第2の点滴層1730は、周辺部の周りで一緒に封止されて、第1の点滴スペーサ層1720及び第2の点滴スペーサ層1725によって支持される密閉された点滴経路1525を形成してもよい。
図17では、第2の点滴層1730は、点滴経路1525と周囲環境との間の流体連通を可能にするように構成された点滴開口部1740を備えてもよい。図17の点滴開口部1740は、点滴ブリッジ1705の遠位端1745に位置してもよい。一部の実施形態は、点滴開口部1740と同心であり得る、第2の点滴スペーサ層1725内に位置する第2の点滴開口部1750を更に備えてもよい。一部の実施形態では、第1の点滴層1715及び第2の点滴層1730はそれぞれ、フィルムで形成されてもよい。他の実施形態は、単一のスペーサ層のみを使用して、開放経路として点滴経路1525を形成してもよい。他の実施形態は、例えば、どんな外部フィルム層も必要とせずに、周辺部の周りで第1の点滴スペーサ層1720を第2の点滴スペーサ層1725に封止することによって、点滴経路1525を形成してもよい。他の実施形態は、第1の点滴層1715と第2の点滴層1730との間に、点滴スペーサ層を有さずに複数の点滴支持体を備えて、点滴経路1525を形成してもよい。例えば、いくつかの代替的な実施形態では、長手管状支持体が第1の点滴層1715と第2の点滴層1730との間に配置されてもよい。
一部の実施形態では、第1の点滴層1715及び/又は第2の点滴層1730は、厚さ約80~120マイクロメートルのポリウレタンフィルムを含んでもよい。一部の実施形態では、第1の点滴スペーサ層1720及び/又は第2の点滴スペーサ層1725は、点滴支持体1735などの一体的な開放経路特徴部を有する熱成形構造体であってもよい。一部の実施形態では、熱成形構造体は、熱可塑性ポリウレタン、例えば、厚さ約200~500マイクロメートルの熱可塑性ポリウレタンフィルムを含んでもよい。ドレッシングインタフェース260の一部の実施形態は、低プロファイルで構成されてもよい。例えば、ドレッシングインタフェース260は、約5ミリメートル以下の高さを有し得る低プロファイルの点滴ブリッジ1705として構成されてもよい。
図18Aは、一部の実施形態に関連し得る更なる詳細を示す、図17のブリッジ1705の平面図である。一部の実施形態では、点滴経路1525は、点滴ポート1805から点滴ブリッジ1705の遠位端1745の点滴開口部まで延在してもよい。一部の実施形態では、複数の点滴支持体1735は、列に配置されてもよく、列は整列されてもよい。例えば、列は、点滴ブリッジ1705の略全長にわたって長手方向に延在するように整列されてもよい。図18Aに示される実施例では、長手方向延在空間は、点滴支持体1735の列を分離して、点滴注入中、流体流のための閉塞されていないチャネルを提供することができる。一部の実施形態では、長手方向延在空間は、実質的に点滴ポート1805から点滴開口部1740まで延在してもよい。
図18Aに示されるように、点滴経路1525は、任意の支持体の存在しない部分を有し、開放経路の支持に間隙1710を形成してもよい。例えば、間隙1710は、点滴経路1525の幅にまたがり、その幅にわたる支持を提供しなくてもよい。一部の実施形態では、複数の点滴支持体1735は、間隙1710を除いて、点滴経路1525と同一の広がりを有していてもよい。例えば、点滴支持体1735は、間隙1710(未支持であり得る)を除いて、実質的に点滴経路1525の幅及び長さにわたることができる。間隙1710の存在を除いて、点滴ブリッジ1705の一部の実施形態は、図10の陰圧ブリッジ160と材料及び/又は構成において同様であり得る。図18Aの実施例における間隙1710は、近位端1810及び/又は点滴ポート1805に近接して配置されてもよい。他の実施形態では、間隙1710は、点滴経路1525の長さに沿った異なる位置、例えば遠位端1745及び/又は点滴開口部に近接して配置されてもよい。一部の実施形態では、点滴経路1525は、例えば、点滴経路1525の長さに沿った様々な位置に配置された2つ以上の間隙1710を有してもよい。
図18Bは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図18Aのブリッジ160の一部の概略縦断面図である。図18Bに示されるように、第1の点滴スペーサ層1720及び第2の点滴スペーサ層1725はそれぞれ、点滴支持体なしの部分を有し、共同で間隙1710を形成することができる。点滴経路1525は、点滴ブリッジ1705の遠位端1745の点滴開口部1740を除いて、周囲環境から空気圧的に隔離されてもよい。点滴経路1525内の複数の点滴支持体1735は、複数の点滴支持体1735間の間隙1710を除いて、点滴経路1525を支持するように構成されてもよい。間隙1710は、陰圧の印加時に、点滴経路1525の幅にわたる圧潰を可能にするように構成されてもよい。例えば、間隙1710は、点滴支持体1735を有さなくてもよい。点滴経路1525における間隙1710の圧潰は、陰圧の印加時に点滴経路1525を閉鎖して、点滴経路1525を通る流体流を実質的に阻む、及び/又は点滴流体の吸い上げを実質的に防止するのに十分であり得る。一部の実施形態では、点滴支持体1735は、図10の複数の支持体365と同様であってもよい。
図18Cは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図18Aの点滴ブリッジ1705の一部の概略図である。図18Cに示されるように、一部の実施形態では、点滴ブリッジ1705は、第1の点滴層1715及び第2の点滴層1730を含んでもよく、これらの層は結合されて、第1の点滴層1715と第2の点滴層1730との間に点滴経路1525の密封空間を形成することができる。複数の点滴支持体1735は、第1の点滴層1715と第2の点滴層1730との間に配置されてもよい。一部の実施形態では、複数の点滴支持体1735は、第1の複数の点滴支持体1815及び第2の複数の点滴支持体1820を備えてもよい。例えば、第1の複数の点滴支持体1815は、第1の点滴スペーサ層1720の内面の内側で延在してもよく、第2の複数の点滴支持体1820は、第2の点滴スペーサ層1725の内面の内側で延在してもよい。一部の実施形態では、第1の複数の点滴支持体1815及び第2の複数の点滴支持体1820は、整列され積み重ねられて、例えば、点滴経路1525を共同で支持してもよい。一部の実施形態では、第1の複数の点滴支持体1815及び第2の複数の点滴支持体1820はそれぞれ、長手方向に延在する列をなして整列されてもよい。例えば、第1の複数の点滴支持体1815は、第2の複数の点滴支持体1820の列に一致する列をなして整列され、第1の複数の点滴支持体1815が、第2の複数の点在支持体1820と対向して整列され、積み重ねられ得る。一部の実施形態では、第1の複数の点滴支持体1815及び第2の複数の点滴支持体1820は、点滴経路1525を共同で支持して、共に選ばれた(例えば、累積高さを提供するように重ね合わされた)第1の複数の点滴支持体1815のうちの1つ及び第2の複数の点滴支持体1820のうちの1つの高さに実質的に等しい高さを有する開放経路を維持してもよい。
一部の実施形態では、第1の点滴層1715は、第1の点滴スペーサ層1720に封止されてもよく、第2の点滴層1730は、第2の点滴スペーサ層1725に封止されてもよい。例えば、第1の点滴スペーサ層1720の第1の複数の点滴支持体1815のそれぞれは、中空スタンドオフ380を含んでもよく、第1の点滴層1715は、第1の点滴スペーサ層1720の複数の中空スタンドオフ380内の内圧を維持するために、第1の点滴スペーサ層1720に封止されてもよい。第2の点滴スペーサ層1725の第2の複数の点滴支持体1820のそれぞれは、中空スタンドオフ380を含んでもよく、第2の点滴層1730は、第2の点滴スペーサ層1725の複数の中空スタンドオフ380内の内圧を維持するために、第2の点滴スペーサ層1725に封止されてもよい。一部の実施形態では、複数の点滴支持体1735のそれぞれは、スタンドオフ380及び基部を備えてもよく、スタンドオフ380は、基部から離れて延在する閉鎖面を有する。基部内の開口部は、例えば中空スタンドオフ380内の内圧を維持するように、基部に取り付けられたフィルムによって封止されてもよい。点滴支持体1735は、様々な形状、例えば、実質的に円形、六角形、楕円形、三角形、及び/又は正方形を有してもよい。一部の実施形態では、第1の点滴スペーサ層1720及び/又は第2の点滴スペーサ層1725のスタンドオフ380は、ブリスタ、気泡、又はセルをそれぞれ含んでもよい。一部の実施形態では、スタンドオフ380の全ては、同様の寸法及び/又は形状であってもよい。一部の実施形態では、点滴支持体1735は、約2~4ミリメートルの直径、及び/又は約2~5ミリメートルの高さを有してもよい。
図18Cは、点滴注入中及び/又は陰圧が印加されておらず、間隙1710が開放構成にあるときの図18Aの点滴経路1525を示す。例えば、点滴注入中の流体圧力は、間隙1710が圧潰しないように確保することができる。支持体を有さない間隙1710は、図18Cに示されるように動作して、点滴注入中に開放経路を通る流体流を可能にし得る。一部の実施形態では、点滴経路1525は、圧縮下でも点滴注入を可能にするように構成されてもよい。例えば、点滴支持体1735は、圧縮下でも点滴注入用の開放経路を維持するように点滴経路1525を支持してもよい。
図18Dは、一部の実施形態に関連付けられ得る更なる詳細を示す、図18Aの点滴ブリッジ1705の一部の概略図である。図18Dは、点滴経路1525内で陰圧を受けたときの点滴ブリッジ1710を示す。図18Dに示されるように、一部の実施形態では、陰圧が点滴経路1525に印加されると、陰圧によって間隙1710が圧潰し得る。例えば、点滴経路1525内の陰圧は、第1の点滴層1715及び第2の点滴層1730(及び/又は第1の点滴スペーサ層1720及び第2の点滴スペーサ層1725)を間隙1710で一緒に引き寄せて、点滴経路1525を閉塞して、そこを流れる流体流を制限又は阻止することができる。間隙1710は、陰圧の印加時に内側に屈曲して点滴経路1525の幅にわたって圧潰して、点滴経路1525を閉鎖することができる。例えば、図18Dの間隙1710は、閉鎖構成で示されている。点滴経路1525における間隙1710の圧潰は、陰圧の印加時に点滴経路1525を閉鎖して、点滴経路1525を通る流体流を実質的に阻む、及び/又は点滴流体の吸い上げを実質的に防止するのに十分であり得る。
陰圧を除去すると、点滴経路1525は、一部の実施形態では、再開放されてもよく、例えば、第1の点滴層1715及び第2の点滴層1730(及び/又は第1の点滴スペーサ層1720及び第2の点滴スペーサ層1725)が間隙1710で、図18Cに示される開放位置へと屈曲する、又は跳ね返る。例えば、間隙は、点滴経路1525の残りの部分の高さと実質的に同様の高さを有するように再開放させてもよい。一部の実施形態では、点滴経路1525に点滴流体を供給又は圧送することにより、間隙1710を再開放してもよい。一部の実施形態では、間隙1710は、間隙1710の両側、例えば、近位側及び遠位側に点滴支持体1735を置いて配置されてもよい。一部の実施形態では、間隙1710は、点滴支持体1735が外部圧縮荷重による(例えば、患者が点滴ブリッジ1705の上に載っている場合)間隙1710の圧潰を防止することができるように十分に小さくサイズ決めされる一方で、閉鎖するのに十分な屈曲を可能にするのに十分な大きさであってもよい。例えば、点滴ブリッジ1705の点滴経路1525は、流体が内部に適用されるときに、開放流体経路を維持するように構成されてもよい。点滴経路1525はまた、陰圧の印加時に、点滴経路1525の少なくとも一部(例えば、間隙1710)が圧潰するように、点滴開口部1740を通る別個の陰圧ブリッジの陰圧経路と相互作用するように構成されてもよい。例えば、点滴ブリッジ1705の点滴経路1525に印加される陰圧は、間隙1710の圧潰及び閉鎖を引き起こし得る。一部の実施形態では、点滴開口部を介して、点滴経路1525に陰圧が印加されてもよい。
図19は、組織部位205に陰圧及び処置溶液を適用するように構成された治療システム100の別の例示的な実施形態の概略図である。例えば、図19に示される治療システム100は、組織部位205への陰圧印加のためのブリッジ160、及び組織部位205に点滴液を適用するための点滴ブリッジ1705などの2つの別個の低プロファイルブリッジを含んでもよい。例えば、システムのドレッシングインタフェース260は、点滴ブリッジ1705を備えてもよい。システムの一部の実施形態は、陰圧経路の遠位端の開口部355を除いて、周囲環境及び点滴ブリッジ1705から空気圧的に隔離された陰圧経路を備える陰圧ブリッジ160などの陰圧送達システムと、図17の点滴ブリッジ1705と、を備えてもよい。
一部の実施形態では、陰圧経路は支持体365を含み得る。例えば、支持体365は、陰圧経路と同一の広がりを有することができる。一部の実施形態では、点滴ブリッジ1705の点滴経路は、陰圧経路への陰圧の印加時に、間隙1710が圧潰して点滴ブリッジ1705の点滴経路を閉鎖するように、陰圧経路と相互作用するように構成されてもよい。例えば、陰圧経路の開口部355及び点滴経路の点滴開口部1740は両方とも、組織部位205と流体連通してもよく、陰圧経路に適用される陰圧は、組織部位205を通る点滴経路と流体連通していてもよい。例えば、陰圧の印加による点滴経路の間隙1710の圧潰は、一部の実施形態では、陰圧が陰圧経路に適用されるときに点滴経路を閉鎖して、及び/又は点滴流体の吸い上げを防止して、点滴経路を通る流体流を実質的に防止するのに十分であり得る。
一部の実施形態では、点滴ブリッジ1705の点滴経路は、溶液源145と流体連通してもよく、陰圧ブリッジ160の陰圧経路は、陰圧源105と流体連通していてもよい。例えば、点滴経路の点滴ポート1805は、溶液源145と流体連通していてもよく、陰圧経路のポート1505は、陰圧源105と流体連通していてもよい。一部の実施形態では、点滴経路は、図19に示されるように、(例えば、陰圧ブリッジ160内に位置する)陰圧経路から別個のブリッジ(例えば、点滴ブリッジ1705)内に配置されてもよい。一部の実施形態では、点滴経路は、流体がそこを通って適用されるとき、及び/又は陰圧が存在しないとき(例えば、外部圧縮負荷にもかかわらず)開放流体経路を維持するように構成され得る。一部の実施形態では、陰圧経路は、陰圧及び/又は外部圧縮負荷の印加にもかかわらず、開放経路を維持するように構成され得る。点滴ブリッジ1705及び陰圧経路ブリッジ160のそれぞれは、一部の実施形態では、低プロファイルで構成されてもよい。
本明細書で説明されるシステム、装置、及び方法は、著しい利点をもたらし得る。例えば、一部の実施形態は、別個の点滴注入経路と陰圧処理経路を維持してもよい。一部の実施形態は、例えば、患者の下に配置される場合、快適性を改善するために、低プロファイルであってもよい、及び/又は順応可能であってもよい。一部の実施形態は、装置が圧縮負荷下にあるとき(例えば、患者が装置の上に載っている場合)でも陰圧及び/又は点滴流体が提供され得るように、閉塞を防止して、陰圧処置及び/又は点滴流体送達のための開放経路を維持するように構成されてもよい。一部の実施形態は、特定の創傷部位へのアクセスを改善することができる。一部の実施形態は、陰圧処置中の点滴流体の意図しない吸い上げを最小限に抑えるように構成され得る。一部の実施形態の構成は、例えば、排出物が点滴システムに流入することを防止することによって、点滴流体の汚染を低減することができる。一部の実施形態は、創傷圧の監視を可能にしてもよく、これにより、例えば、パッドと創傷との間の圧力低下のリスクを低減することができる。一部の実施形態は、陰圧経路及び点滴経路の両方を含む単一のブリッジを採用して、点滴注入と使用を簡易化することができる。
いくつかの例示的な実施形態において示されているが、当業者であれば、本明細書に記載されたシステム、装置、及び方法は、添付の特許請求の範囲内に入る様々な変更及び修正が容易に可能であることを認識するであろう。更には、「又は(or)」などの用語を使用する様々な代替形態の説明は、文脈によって明らかに必要とされない限り、相互排他性を必要とするものではなく、また、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、文脈によって明らかに必要とされない限り、対象を単一の例に限定するものではない。構成要素はまた、販売、製造、組み立て、又は使用の目的で、様々な構成で組み合わせるか、又は削除することもできる。例えば、一部の構成では、製造又は販売のために、ドレッシング110、容器115、又は双方を削除するか、又は他の構成要素から分離することができる。他の例示的な構成では、ブリッジ160はまた、他の構成要素とは独立して製造され、構成され、組み立てられ、又は販売されてもよい。
添付の特許請求の範囲は、上述の主題の新規かつ発明的な態様を記載するものであるが、特許請求の範囲はまた、具体的には詳細に列挙されていない追加的主題も包含し得る。例えば、新規かつ発明的な特徴を、当業者には既知であるものから区別するために、必要とされない場合には、特定の特徴、要素、又は態様を、特許請求の範囲から省略することができる。一部の実施形態の文脈において説明される特徴、要素、及び態様はまた、添付の特許請求の範囲によって画定される本発明の範囲から逸脱することなく、省略するか、組み合わせるか、又は、同じ目的、均等の目的、若しくは同様の目的を果たす代替的特徴によって置き換えることもできる。

Claims (98)

  1. 組織部位で流体を管理するための装置であって、
    陰圧経路を支持するように構成された複数の支持体を含む陰圧経路と、
    前記陰圧経路と相互作用するように構成された点滴経路であって、前記陰圧経路への陰圧の印加時に前記点滴経路の少なくとも一部が圧潰する、点滴経路と、
    を備える装置。
  2. 前記陰圧経路が、遠位端に陥凹空間を更に含み、
    前記陰圧経路及び前記点滴経路が、前記陥凹空間を除いて互いに空気圧的に隔離される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記点滴経路の圧潰が、前記点滴経路を閉鎖して、前記点滴経路を通る流体流を実質的に阻止するのに十分である、
    請求項1~2に記載の装置。
  4. 前記装置が、低プロファイルで構成されている、請求項1~3に記載の装置。
  5. 前記点滴経路が、陰圧経路と相互作用するように構成された圧潰可能な導管を備え、前記陰圧経路の陰圧の印加時に前記圧潰可能な導管がその長さに沿って圧潰する、請求項1~4に記載の装置。
  6. 前記点滴経路が、流体が前記点滴経路を通じて適用されるときに開放経路を維持するように前記陰圧経路に対して構成される、請求項1~5に記載の装置。
  7. 前記複数の支持体が、前記陰圧経路と同一の広がりを有する、請求項1~6に記載の装置。
  8. 前記複数の支持体のそれぞれが、中空スタンドオフを含み、
    前記スタンドオフのそれぞれが、内圧を維持するように封止される、
    請求項1~7に記載の装置。
  9. 前記点滴経路の圧潰が、前記陰圧経路への陰圧印加中の点滴流体の吸い上げを防止するように動作する、請求項1~8に記載の装置。
  10. 前記点滴経路が、前記陥凹空間を介して空気圧的に前記陰圧経路と相互作用する、請求項2~9に記載の装置。
  11. 前記点滴経路及び前記陰圧経路が、前記陰圧経路の前記支持体と前記点滴経路との接触を介して相互作用する、請求項1~10に記載の装置。
  12. 前記点滴経路が、前記陰圧経路内に位置し、実質的に前記陰圧経路の長さにわたって長手方向に延在する、請求項1~11に記載の装置。
  13. 前記点滴経路が内部支持体を含まない、請求項1~12に記載の装置。
  14. 前記陰圧経路が、第1の層及び第2の層を更に含み、
    前記第1の層及び前記第2の層が結合されて、前記第1の層と前記第2の層との間に前記陰圧経路の密閉空間を形成し、
    前記支持体が、前記第1の層と前記第2の層との間に位置する、請求項1~13に記載の装置。
  15. 前記支持体が、前記点滴流体経路に接触する、請求項1~14に記載の装置。
  16. 前記陰圧経路が、開口部を更に備え、
    前記陥凹空間が、前記開口部を通じて周囲環境と流体連通する、
    請求項2~15に記載の装置。
  17. 前記陰圧経路が、スペーサ層を更に含み、
    前記複数の支持体が、前記スペーサ層の内面から延在する、
    請求項1~16に記載の装置。
  18. 前記複数の支持体のそれぞれが、中空スタンドオフを含み、
    前記第1の層が、前記複数のスタンドオフ内の内圧を維持するように前記スペーサ層に封止された第1のフィルムを更に備える、
    請求項17に記載の装置。
  19. 前記支持体が、前記点滴経路に向かって延在する、請求項1~18に記載の装置。
  20. 前記複数の支持体が、第1の複数の支持体及び第2の複数の支持体を更に含み、
    前記第1の複数の支持体が、前記第2の複数の支持体と整列され、重ね合わされた関係にあり、
    前記点滴経路が、前記重ね合わされた第1の複数の支持体及び第2の複数の支持体のうちの少なくともいくつかの間に位置する、
    請求項1~19に記載の装置。
  21. 前記陰圧経路が、開口部を更に備え、
    前記点滴経路及び前記陰圧経路が、前記開口部を通じて周囲環境と流体連通する、
    請求項1~15に記載の装置。
  22. 前記陰圧経路が、第1のスペーサ層及び第2のスペーサ層を更に含み、
    前記複数の支持体が、前記第1のスペーサ層の内側で延在する第1の複数の支持体と、前記第2のスペーサ層の内側で延在する第2の複数の支持体と、を備える、請求項1~16及び21に記載の装置。
  23. 前記第1の複数の支持体のそれぞれが、第1の複数の中空スタンドオフのうちの1つを含み、
    前記第2の複数の支持体のそれぞれが、第2の複数の中空スタンドオフのうちの1つを含む、
    請求項22に記載の装置。
  24. 前記点滴経路が、前記第1のスペーサ層と前記第2のスペーサ層との間に位置する、請求項22~23に記載の装置。
  25. 前記第1の複数の支持体が、前記第2の複数の支持体と整列され、重ね合わされた関係にあり、
    前記点滴経路が、前記重ね合わされた第1の複数の支持体及び第2の複数の支持体のうちの少なくともいくつかの間に位置する、
    請求項22~24に記載の装置。
  26. 前記複数の支持体が列をなして配置され、前記列が整列され、長手方向に延在する、請求項1~25に記載の装置。
  27. 前記陰圧経路が、閉塞されていない長手方向流体流を提供するように構成される、請求項1~26に記載の装置。
  28. 前記陰圧経路内の前記複数の支持体が、外部圧縮力が前記装置にかかるときに前記点滴経路が点滴流体流に対して動作可能であることを確保するように、前記点滴経路に対して構成される、請求項1~27に記載の装置。
  29. 前記陰圧経路を陰圧源に流体結合し、前記点滴経路を点滴源に流体結合するように構成されたポートを更に備え、前記ポートが、前記装置の近位端に位置する、請求項1~28に記載の装置。
  30. 前記陰圧経路及び前記点滴経路がそれぞれ、前記ポートから前記開口部まで延在する、請求項29に記載の装置。
  31. 前記陰圧経路に平行に延在する圧力感知経路を更に備える、請求項1~30に記載の装置。
  32. 前記ポートが、前記圧力感知経路を圧力センサに流体結合するように更に構成され、
    前記圧力感知経路が、前記ポートから前記開口部まで延在する、
    請求項31に記載の装置。
  33. 前記第1の層の内面と前記第2の層の内面との間にバリアを更に備え、前記陰圧経路の前記密封空間内に前記圧力感知経路を形成し、
    前記圧力感知経路が、前記遠位端内の前記陥凹空間を除いて、前記陰圧経路及び前記点滴経路から空気圧的に隔離される、請求項31~32に記載の方法。
  34. 前記点滴経路が、2つ以上の支持体の幅にまたがる、請求項1~33に記載の装置。
  35. 前記点滴経路が、前記陰圧経路の実質的に全幅にわたる、請求項1~34に記載の装置。
  36. 前記点滴経路の少なくとも一部が、前記支持体の列間の1つ以上の空間にまたがる、請求項1~35に記載の装置。
  37. 前記点滴経路が、前記陰圧経路の幅にわたって前記支持体と一致する形状を含む、請求項1~36に記載の装置。
  38. 前記点滴経路が、前記陰圧経路の前記密封空間内の前記支持体間に位置する複数の圧潰可能な長手導管を備える、請求項1~37に記載の装置。
  39. 複数の圧力経路支持体が、前記圧力感知経路内に位置する、請求項31~38に記載の装置。
  40. 前記圧力感知経路内の前記複数の圧力経路支持体が、前記陰圧経路内の前記支持体よりも小さい、請求項39に記載の装置。
  41. 前記点滴経路及び前記陰圧経路が、単一のブリッジ内に位置する、請求項1~40に記載の装置。
  42. 前記スタンドオフのそれぞれが、基部から延在し、
    前記スタンドオフのそれぞれが、前記基部から離れて延在する閉鎖面を含む、
    請求項8、18、及び23に記載の装置。
  43. 前記スタンドオフのそれぞれが、ブリスタ、気泡、及びセルのうちの1つを含む、請求項8、18、23、及び42に記載の装置。
  44. 前記複数の支持体が、圧縮下で前記陰圧経路を開放経路として維持するように構成される、請求項1~43に記載の装置。
  45. 前記陰圧経路が、第1の層を更に含み、
    前記第1の層が前記点滴経路に結合されて、前記陰圧経路の密封空間を形成する、
    請求項1~13、15~19、21、26~32、34~41、及び44に記載の装置。
  46. 組織部位に液体を分配するための装置であって、
    遠位端の点滴開口部を除いて、周囲環境から空気圧的に隔離された点滴経路と、
    前記点滴経路を支持するように構成された前記点滴経路内の複数の点滴支持体と、
    陰圧の印加時に前記点滴経路の幅にわたる圧潰を可能にするように構成された、前記複数の点滴支持体の間の間隙と、
    を備える装置。
  47. 前記間隙が、前記点滴支持体を有さず、
    前記点滴経路の圧潰が、点滴経路を閉鎖して、前記点滴経路を通る流体流を実質的に防止するのに十分である、
    請求項46に記載の装置。
  48. 前記装置が、低プロファイルで構成される、請求項46~47に記載の装置。
  49. 前記間隙の圧潰が、陰圧の印加時に点滴流体の吸い上げを防止するように動作する、請求項46~48に記載の装置。
  50. 前記間隙を除いて、前記複数の点滴支持体が、前記点滴経路と同一の広がりを持つ、請求項46~49に記載の装置。
  51. 前記複数の点滴支持体が列をなして配置され、前記列が整列される、請求項46~50に記載の装置。
  52. 前記点滴経路が、第1の点滴層及び第2の点滴層を含み、
    前記第1の点滴層と前記第2の点滴層とが結合されて、前記第1の点滴層と前記第2の点滴層との間に前記点滴経路の密閉空間を形成し、
    前記点滴支持体が、前記第1の点滴層と前記第2の点滴層との間に位置する、
    請求項46~51に記載の装置。
  53. 前記複数の点滴支持体のそれぞれが、中空の点滴スタンドオフを含み、
    前記点滴スタンドオフのそれぞれが、内圧を維持するように封止される、
    請求項46~52に記載の装置。
  54. 前記点滴経路が、点滴スペーサ層を更に備え、
    前記複数の点滴支持体が、前記点滴スペーサ層の内側で延在する、
    請求項46~53に記載の装置。
  55. 前記複数の点滴支持体のそれぞれが、複数の中空の点滴スタンドオフのうちの1つを含み、
    前記第1の点滴層が、前記複数の点滴スタンドオフの内圧を維持するように前記点滴スペーサ層に封止された第1の点滴フィルムを更に備える、
    請求項54に記載の装置。
  56. 前記複数の点滴支持体が、第1の複数の点滴支持体及び第2の複数の点滴支持体を備える、請求項46~53に記載の装置。
  57. 前記点滴経路が、第1のスペーサ層及び第2のスペーサ層を更に含み、
    前記第1の複数の点滴支持体が、前記第1の点滴スペーサ層の内側で延在し、
    前記第2の複数の点滴支持体が、第2の点滴スペーサ層の内側で延在する、
    請求項56に記載の装置。
  58. 前記間隙が、前記点滴経路の近位端に近接して位置する、請求項46~57に記載の装置。
  59. 前記複数の点滴支持体が、前記点滴経路が圧縮下にあるとき、点滴注入中に開放経路を維持するように前記点滴経路内に構成される、請求項46~58に記載の装置。
  60. 前記第1の複数の点滴支持体が、前記第2の複数の点滴支持体と整列され、重ね合わされた関係にある、請求項56~59に記載の装置。
  61. 前記点滴経路が、前記点滴ポートから前記点滴開口部まで延在する、請求項46~60に記載の装置。
  62. 前記間隙が、前記点滴経路に陰圧が印加されたときに内側に屈曲するが、前記点滴経路が圧縮下にあるときに点滴注入中に開放されたままであるように構成される、請求項46~61に記載の装置。
  63. 陰圧及び点滴流体を組織部位に分配するためのシステムであって、
    陰圧経路と、
    遠位端内の点滴開口部を除いて、前記周囲環境から、及び前記陰圧経路から空気圧的に隔離される、点滴経路と、
    前記点滴経路を支持するように構成される前記点滴経路内の複数の点滴支持体と、
    陰圧の印加時に前記点滴経路の幅にわたる圧潰を可能にするように構成された、前記複数の点滴支持体間の間隙と、
    を備え、
    前記点滴経路が、前記陰圧経路への陰圧の印加時に、前記間隙が圧潰するように前記陰圧経路と相互作用するように構成される、システム。
  64. 前記点滴経路の圧潰が、前記点滴経路を閉鎖して、前記点滴経路を通る流体流を実質的に妨げるのに十分である、請求項63に記載のシステム。
  65. 前記点滴経路が、前記陰圧経路とは別個のブリッジ内に位置する、請求項63~64に記載のシステム。
  66. 前記点滴経路ブリッジ及び前記陰圧経路ブリッジのそれぞれが、低プロファイルで構成される、請求項65に記載のシステム。
  67. 前記間隙の圧潰が、陰圧経路への陰圧印加中の点滴流体の吸い上げを防止するように動作する、請求項63~66に記載のシステム。
  68. 前記陰圧経路が、前記陰圧経路が圧潰するのを防止するように前記陰圧経路を支持するように構成された複数の支持体を含み、
    前記陰圧経路が、前記周囲環境と流体連通する開口部を更に備える、
    請求項63~67に記載のシステム。
  69. 前記複数の支持体が、前記陰圧経路と同一の広がりを持つ、請求項68に記載のシステム。
  70. 前記複数の支持体が、内圧を維持するように封止される、請求項68~69に記載のシステム。
  71. 前記陰圧経路が、第1の層及び第2の層を更に含み、
    前記第1の層及び前記第2の層が結合されて、前記第1の層と前記第2の層との間に前記陰圧経路の密閉空間を形成し、
    前記支持体が、前記第1の層と前記第2の層との間に位置する、
    請求項68~70に記載のシステム。
  72. 前記支持体が列をなして配置され、前記列が整列される、請求項68~71に記載のシステム。
  73. 前記間隙を除いて、前記複数の点滴支持体が、前記点滴経路と同一の広がりを持つ、請求項63~72に記載のシステム。
  74. 前記複数の点滴支持体が列をなして配置され、前記列が整列される、請求項63~73に記載のシステム。
  75. 前記点滴経路が、第1の点滴層及び第2の点滴層を更に含み、
    前記第1の点滴層と前記第2の点滴層とが結合されて、前記第1の点滴層と前記第2の点滴層との間に前記点滴経路の密閉空間を形成し、
    前記点滴支持体が、前記第1の点滴層と前記第2の点滴層との間に位置する、
    請求項63~74に記載のシステム。
  76. 前記複数の点滴支持体のそれぞれが、中空の点滴スタンドオフを含み、
    前記点滴スタンドオフのそれぞれが、内圧を維持するように封止される、
    請求項63~75に記載のシステム。
  77. 組織部位で流体を管理するための装置であって、
    陰圧経路と、
    流体が適用されるときに開放された流体経路を維持するように構成される点滴径路であって、前記陰圧経路への陰圧の印加時に、前記点滴経路の少なくとも一部が圧潰するように、前記陰圧経路と相互作用するように構成される、点滴径路と、
    を備える装置。
  78. 前記点滴経路が、遠位端の開口部を除いて、前記周囲環境から、及び前記陰圧経路から空気圧的に隔離される、請求項77に記載の装置。
  79. 前記点滴経路の少なくとも一部分の圧潰が、前記点滴経路を閉鎖して、前記点滴経路を通る流体流を実質的に阻止するのに十分である、請求項77~78に記載の装置又はシステム。
  80. 前記点滴経路が、前記陰圧経路とは別個のブリッジ内に位置する、請求項77~79に記載の装置。
  81. 前記点滴経路が、前記点滴経路を支持するように構成された複数の点滴支持体と、陰圧の印加時に前記点滴経路の幅にわたって圧潰することを可能にするように構成された前記複数の点滴支持体間の間隙と、を備える、請求項80に記載の装置。
  82. 前記間隙の圧潰が、前記陰圧経路への陰圧印加中の点滴流体の吸い上げを防止するように動作する、請求項81に記載の装置。
  83. 前記間隙を除いて、前記複数の点滴支持体が、前記点滴経路と同一の広がりを持つ、請求項81~82に記載の装置。
  84. 前記点滴経路が、第1の点滴層及び第2の点滴層を含み、
    前記第1の点滴層と前記第2の点滴層とが結合されて、前記第1の点滴層と前記第2の点滴層との間に前記点滴経路の密閉空間を形成し、
    前記点滴支持体が、前記第1の点滴層と前記第2の点滴層との間に位置する、請求項81~83に記載の装置。
  85. 前記陰圧経路が、前記陰圧経路が圧潰するのを防止するように、前記陰圧経路を支持するように構成された複数の支持体を備える、請求項77~84に記載の装置。
  86. 前記複数の支持体が、前記陰圧経路と同一の広がりを持つ、請求項85に記載の装置。
  87. 前記複数の支持体のそれぞれが、中空スタンドオフを含み、
    前記スタンドオフのそれぞれが、内圧を維持するように封止される、
    請求項85~86に記載の装置。
  88. 前記陰圧経路が、第1の層及び第2の層を更に含み、
    前記第1の層及び前記第2の層が結合されて、前記第1の層と前記第2の層との間に前記陰圧経路の密閉空間を形成し、
    前記支持体が、前記第1の層と前記第2の層との間に位置する、請求項85~87に記載の装置。
  89. 前記点滴経路及び前記陰圧経路が両方とも単一のブリッジ内に位置する、請求項77~79に記載の装置。
  90. 前記陰圧経路が、前記陰圧経路が圧潰するのを防止するように、前記陰圧経路を支持するように構成された複数の支持体を備える、請求項89に記載の装置。
  91. 前記点滴経路が、前記陰圧経路内に位置する、請求項89~90に記載の装置。
  92. 前記点滴経路が、その全長に沿って圧潰可能であるように構成された圧潰可能な導管を備える、請求項89~91に記載の装置。
  93. 前記点滴経路が内部支持体を含まない、請求項89~92に記載の装置。
  94. 前記陰圧経路が、第1の層及び第2の層を更に含み、
    前記第1の層及び前記第2の層が結合されて、前記第1の層と前記第2の層との間に前記陰圧経路の密閉空間を形成し、
    前記複数の支持体が、前記第1の層と前記第2の層との間に位置する、
    請求項90~93に記載の装置。
  95. 前記複数の支持体が、前記点滴経路に接触する、請求項90~94に記載の装置。
  96. 前記複数の支持体が、第1の複数の支持体及び第2の複数の支持体を含み、
    前記第1の複数の支持体が、前記第2の複数の支持体と整列され、重ね合わされた関係にあり、
    前記点滴経路が、前記重ね合わされた第1の複数の支持体及び第2の複数の支持体のうちの少なくともいくつかの間に位置する、請求項90~95に記載の装置。
  97. 前記複数の支持体が、前記陰圧経路と同一の広がりを持つ、請求項90~96に記載の装置。
  98. 実質的に本明細書で説明されるような、システム、装置、及び方法。
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