JP2022525598A - 液体の非侵襲混合 - Google Patents

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Abstract

流体(F)を混合するための装置(100)が、流体(F)を保持するためのコンテナ壁部(11)を有する混合コンテナ(10)を備える。1つまたは複数の音響トランスデューサ(21、22)が、コンテナ壁部(11)上に配置され、音響流により流体(F)中に流れパターン(F1、F2)をそれぞれ生じさせるために流体(F)中に向けられる音波(W1、W2)をそれぞれ発生するように構成される。コントローラ(15)が、異なる流れパターン(F1、F2)間の切替えを行うために異なる音波(W1、W2)の発生を自動的に切り替えるように音響トランスデューサ(21、22)を制御するように構成される。

Description

本開示は、例えばミルクなどの液体などの流体の混合に関する。
例えば食品産業、化学産業、および製薬業などの多数の産業において、分散液、懸濁液、およびエマルジョンを混合することまたはそれらの混合状態を維持することが必要である。製品の保管寿命を最大限にのばすために、衛生状態または滅菌状態が高く追求されることがしばしばある。かかる産業において、従来的な混合は、混合促進のために分散液、懸濁液、またはエマルジョンの中に構成要素(例えば羽根車)を挿入することを伴う。しかし、この構成要素は洗浄を必要とし、洗浄には時間がかかり得る。さらに、洗浄は、その実施のたびに労力コストおよびエネルギーコストを伴い得る。そのため、洗浄は、例えば乳製品などの食品産業などにおいてコストの中でも大きな割合を占める。
超音波洗浄槽は、洗浄する/混合する/化学反応を増大させるために超音波を使用する。しかし、典型的には、これらの超音波洗浄槽は、範囲の定められた小さな点のみにおいて高い強度を有する高出力超音波に基づくものであり、その動作原理は、キャビテーションおよび局所的に誘発される温度上昇により決定される。また、超音波混合/超音波選別は、マイクロ流体の場合にも適用され得る。典型的には定在波が使用され、これはマイクロ流体では実現が比較的容易であるが、より大きな流体では実現不可能である。残念ながら、既知の超音波ベース混合は、例えば分散液およびエマルジョンなどの容易にダメージを被る液体に使用するには不向きとなる場合がある。多くの液体に関して、ピーク液体速度または誘発されるせん断応力についての許容可能な上限が存在する。例えばミルクの場合には、上限は、高いせん断応力にてたんぱく質-脂質構造体が分解されることにより決定され得る。しかしこの上限未満にとどめることにより、結果として混合が不十分になる場合がある。
したがって、既知の方法の利点の少なくともいくつかを維持しつつ既知の方法の欠点を緩和し得る、流体混合におけるさらなる改善が必要である。
本開示の態様は、例えば液体などの流体を混合するための装置および方法に関する。コンテナ壁部を備える混合コンテナが、流体を保持するために使用され得る。1つまたは複数の音響トランスデューサが、コンテナ壁部上に配置され得る。これらの音響トランスデューサは、流体中に向けられるそれぞれの音波を発生するように構成され得る。これにより、流体中のそれぞれの流れパターンが生じ得る(音響流)。例えば、流れパターンは、混合コンテナ内の1つまたは複数の位置における流体のそれぞれの流れ方向および/または流速により示すことができる。典型的には、混合は、ある流れがコンテナ全体にわたり流体および/または流体中の粒子を運ぶことにより実現される。
好ましくは、1つまたは複数の音響トランスデューサは、異なる音波の発生を自動的に切り替えるように制御される。これにより、作動電力を上昇させる必要を伴わずに異なる流れパターン間において切替えが行われることによって、流体混合の改善が得られ得る。音波発生を切り替えない場合には、固定または安定状態の流れパターンが展開され得ることになり、例えば流体中のある位置の流れ方向および流速が変化しないと本発明者らは認識している。例えば固定流れパターンでは、層流が展開され得ることになり、最小限の混合が行われる。また、固定流れパターンは、流体が澱んだ状態に留まる領域を含み得る。種々の流れパターンは、例えば好ましくはコンテナの全体にわたり1つまたは複数の位置において流れ方向および/または流速を切り替えることなどにより形成され得る。有利には、異なる流れを切り替えることにより、コンテナ内の層流および/または澱み領域を途絶させてもよく、例えば混合性能を改善し得る渦を生成してもよい。そのため、例えばトランスデューサへの電力を上昇させる(これは過剰な流れ/せん断により流体にダメージを与える場合がある)のではなく、種々の混合モードを切り替えることによって流体にダメージを与えることなく混合効率を改善することができる。
以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面から、本開示の装置、システム、および方法のこれらのおよび他の特徴、態様、ならびに利点がよりよく理解されよう。
円周流パターンを示す図である。 円周流パターンを示す図である。 らせん流パターンを示す図である。 らせん流パターンを示す図である。 対向流方向を伴った流れパターンを示す図である。 対向流方向を伴った流れパターンを示す図である。 トロイダル形状またはドーナツ形状混合コンテナを示す図である。 トロイダル形状またはドーナツ形状混合コンテナを示す図である。 対向側壁部に対してある角度で向けられた音波を示す図である。 対向側壁部に対してある角度で向けられた音波を示す図である。 音響流および放射力の組合せを示す図である。 音響流および放射力の組合せを示す図である。 圧力分布強度を示す図である。 音波間の境界面を示す図である。
特定の実施形態を説明するために使用される術語は、本発明を限定するようには意図されない。本明細書において、単数形「1つの(a,an)」および「その(the)」は、その文脈が別様のことを明確に示唆しない限り、複数形も包含するように意図される。「および/または」という用語は、列挙された関連項目のうちの1つまたは複数のいずれかおよびすべての組合せを含む。「備える」および/または「備えている」という用語は、挙げられた特徴が存在することを明示するが、1つまたは複数の他の特徴が存在することまたは追加されることを排除しない点が理解されよう。さらに、方法のある特定のステップが別のステップの後に続くものとして言及される場合には、別様のことが明示されない限り、この特定のステップは前記別のステップの直後に続くことが可能であり、あるいは1つまたは複数の中間ステップがこの特定のステップの実施前に実施されてもよい点が理解されよう。同様に、構造物間または構成要素間の連結部が説明される場合に、別様のことが明示されない限り、この連結部は直接的にまたは中間構造物もしくは中間構成要素を介して確立されてもよい点が理解されよう。
以降では、本発明の実施形態を示す添付の図面を参照して本発明がさらに十分に説明される。図面では、明瞭化のために、システム、構成要素、層、および領域の絶対サイズおよび相対サイズが誇張される場合がある。実施形態は、場合によっては理想化された本発明の実施形態および中間構造体の概略図および/または断面図を参照して説明される場合がある。本説明およびこれらの図面において、同様の番号は全体を通じて同様の要素を示す。相対用語およびその派生語は、そこで説明されるような配向または論じられる図面に示すような配向を示すものとして見なされるべきである。これらの相対用語は説明の便宜を図るためのものであり、別様のことが明示されない限り、システムがある特定の配向で構成または動作されることを必要としない。
図1Aおよび図1Bは、流体Fを混合するための装置100として具現化された本明細書において説明される態様を示す。典型的には、装置100は、流体Fを保持するためにコンテナ壁部11を有する混合コンテナ10を備える。本明細書において説明されるように、典型的には、この装置は、流体Fを混合するためのコンテナ壁部11上に配置された少なくとも1つのトランスデューサを有する。例えば図示されるような好ましい一実施形態では、複数の音響トランスデューサ21、22がコンテナ壁部11上に配置される。別のまたは他の実施形態では、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22は、好ましくは音響流により流体F中にそれぞれの流れパターンF1、F2を生じさせるために、流体F中に向けられるそれぞれの音波W1、W2を発生するように構成される。また、本明細書において説明される態様は、流体Fを混合するための方法としても具現化され得る。典型的には、この方法は、混合コンテナ10内に流体Fを保持するステップと、音響流により流体F中にそれぞれの流れパターンF1、F2を生じさせるために、流体F中に向けられるそれぞれの音波W1、W2を発生するステップと、を含む。
いくつかの実施形態では、コントローラ15が、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22を制御するように構成される。好ましい一実施形態では、このコントローラは、異なる音波W1、W2の発生を自動的に切り替えるように構成される(例えばプログラミングされる)。これにより、流体混合を改善するために異なる流れパターンF1、F2間の切替えが行われ得る。同様に、この方法は、異なる流れパターンF1、F2間の切替えを行うために、異なる音波W1、W2の発生を(コントローラによりまたは他の方法で)切り替えることをさらに含んでもよい。異なる流れパターン間の切替えにより、本明細書において説明される様々な態様との組合せにおいて相乗的な利点を得ることが可能となるが、この切替えを伴わずに本教示の中の少なくともいくつかを適用することも予期され得る。具体的には、円周流パターン/らせん流パターン、対向流パターン/せん断流パターン、対向側壁部に対してある角度を成す流れパターンおよび/または液体/ガス界面に対して音波を衝突させる流れパターン、コンテナ/トランスデューサ構成、ならびに動作パラメータなどの、本明細書において説明される態様および利点は、有効な流体混合の利点の少なくともいくつかを達成するために切替えを伴わずに適用することも可能である。
いくつかの実施形態では、作動(断続的な切替えを伴うまたは伴わない)は、例えば1分超、10分超、30分超、またはそれ以上などの比較的長い期間にわたり維持される。例えば、ミルクなどのいくつかの流体は、望ましい特性を維持するために一定の混合を必要とし得る。したがって、混合は、流体が混合コンテナ10内に保管される期間にわたり維持され得る。いくつかの実施形態では、作動は、例えば混合が十分であると見なされる場合などにオフに切り替えられ得る。また、作動は、例えば異なる作動モード間におけるサイクルの中などで一時的にオフに切り替えられてもよい。
いくつかの実施形態では、音響トランスデューサ21、22は、第1の期間T1にわたり第1の音波W1のセットを発生することにより第1の流れパターンF1を生じさせ、次いで第2の期間T2にわたり異なる第2の音波W2のセットを発生することにより異なる第2の流れパターンF2を生じさせるように自動的に切り替わるように構成される。一実施形態では、期間T1、T2は、例えば主要な層流などの固定流れパターンをコンテナ内において展開させるために必要な時間に相当するように選択され得る。この時間ごろに(またはこの時間の前に)トランスデューサを切り替えることにより、固定流れパターンは最適な混合条件を維持するために途絶され得る。例えば、各期間T1、T2は、少なくとも1秒、少なくとも2秒、少なくとも5秒、または10秒超であってもよい。例えば、各流れパターンは、次の流れパターンへの切替えまでに1秒~100秒の間にわたり維持されてもよく、好ましくは5秒~30秒の間にわたり、または10秒~20秒の間にわたり維持されてもよい。
いくつかの実施形態では、第1のトランスデューサ21のサブセットが、第1の流れパターンF1を生じさせるように構成され、異なる第2のトランスデューサ22のサブセットが、第2の流れパターンF2を生じさせるように構成される。一実施形態では、トランスデューサのそれぞれのサブセットは排他的であり得る。例えば、第1のサブセットに属するトランスデューサは、第2のサブセットには属さず、または逆に第2のサブセットに属するトランスデューサは、第1のサブセットには属さない。有利には、トランスデューサ21、22の各サブセットが、図示するようにある特定のそれぞれの流れパターンF1、F2を生じさせるように特別に配置され得る。他のまたはさらなる実施形態では、1つまたは複数のトランスデューサが、サブセット間で共有されてもよい(本明細書では図示せず)。例えば、第1のサブセットに属するいくつかのトランスデューサが、第2のサブセットに属してもよく、一方で他のトランスデューサが、それぞれのサブセットに対して排他的であってもよい。
いくつかの実施形態では、異なる流れパターンF1、F2は、異なるアクチュエータ21、22のサブセット間で(コントローラ15により)作動を切り替えることによって発生される。例えば、第1の流れパターンF1を発生させるために、第1のアクチュエータ21のセットが作動される。例えば、第2の流れパターンF2を発生させるために、異なる第2のアクチュエータ22のセットが作動される。一実施形態では、異なる流れパターンF1、F2は、1つまたは複数のセットに属する1つまたは複数のアクチュエータの動作パラメータを切り替えることにより発生され得る。例えば、流れパターンの切替えは、1つまたは複数のアクチュエータを第1の作動周波数から異なる第2の作動周波数へ切り替えることにより変更され得る。
いくつかの実施形態では、流れパターンは、例えば1秒以内において第1の動作モードから完全に異なるモードへと作動を切り替えることなどにより急激に変化される。例えば、1つまたは複数の第1の音響トランスデューサ21のセットがオフに切り替えられ、その一方で、同時にまたはその直後に1つまたは複数の第2の音響トランスデューサ22のセットがオンに切り替えられる。この急激な切替えにより、例えば流れ方向の急激な変化によって渦が形成され、それにより混合が改善され得る。他のまたはさらなる実施形態では、流れパターンは、流れを徐々に変更するように切り替えられ得る。例えば1秒の期間にわたり、または数秒の期間にわたり、例えば最大で10秒までもしくはそれ以上などの期間にわたり、例えば1つまたは複数の第1の音響トランスデューサ21のセットの作動が一定速度で低下し、一方で1つまたは複数の第2の音響トランスデューサ22のセットの作動が一定速度で上昇する。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22は、2つ、3つ、4つ、5つ、またはそれ以上の異なる流れパターンの間で交互に切り替わるように構成される。異なる流れパターンの数がより多いほど、流体の効率的な混合においてこれらのパターンは相互により良好に補完し合うことができる。好ましくは、これらの流れパターンは、例えば完全に異なる流れ方向を有するなど可能な限り異なるものである。
いくつかの実施形態では、第1の流れパターンF1は第1の流れ方向V1を有し、第2の流れパターンF2は異なる第2の流れ方向V2を有する。有利には、異なる流れ方向V1、V2を有する流れパターンF1、F2間の切替えは、混合コンテナ10内における層流および/または相殺的な澱み領域を途絶させ得る。一実施形態では、流れ方向V1は、第2の流れ方向V2の実質的に逆方向となる。例えば、混合コンテナ10内のある位置における第1の流れパターンF1の平均流れ方向V1が、同位置における第1の流れパターンF1の平均流れ方向V2に対して比較的大きな角度を、例えば90度超、120度超、150度超、最大で180度(真逆)の角度を成し得る。例えば、第1の流れパターンF1が時計回り方向であり、第2の流れパターンが反時計回り方向であってもよい。別のまたは他の実施形態(ここでは図示せず)では、第1の流れ方向V1は、第2の流れ方向V2に対して実質的に横方向であり、例えば平均流れ方向V1、V2間の角度は、45度~135度の間となる。
いくつかの実施形態では、異なる流れ方向は、異なる音響トランスデューサ21、22から音波W1、W2を発生させること、および/または異なる角度α1、α2に配向された波/トランスデューサを使用することにより達成され得る。典型的には、音波W1、W2は、それぞれの音響軸A1、A2に沿って流体F中に向けられる。例えば図示するような一実施形態では、音響軸A1、A2は、コンテナ壁部11に対して接線方向にそれぞれの流体流F1、F2の主要流れ成分を発生させるために、(内側)コンテナ壁部11の法線Anに対してそれぞれの角度α1、α2を成す。例えば、角度αは、10度超(平面角)であり、好ましくは20度超であり、またはさらには30度超であり、40度超であり、または50度超であり、例えば40度~80度の間である。この角度αがより大きいほど(最大で90度)、流体は壁部に沿って向けられた流れパターンをより多く生じさせることができる。
例えば図示するようないくつかの実施形態では、第1の音響トランスデューサ21が、コンテナ壁部11の法線Anに対して第1の角度α1を成す音響軸A1を有し、第2の音響トランスデューサ22が、コンテナ壁部11の法線Anに対して第2の角度α2を成す音響軸A2を有する。一実施形態では、角度α1、α2は、同一であるが例えば異なる方向に配向され得る。例えば、角度α1、α2は、図示するようにコンテナ壁部11の周囲に沿って逆方向に向けられ得る。また、代替的にはまたは追加的には、それぞれの法線Anに対する角度α1、α2の方向は、横方向に配向された成分を有し得る(ここでは見えない)。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22は、混合コンテナ10の外側に、すなわち流体Fに対してコンテナ壁部11の反対側に配置される。この外側にトランスデューサを保持することは、例えばメンテナンスおよび/または流体の接触を避けることなどにおいて有利となり得る。他のまたはさらなる実施形態では、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22は、コンテナ壁部11内に部分的にまたは完全に埋設されてもよく、それにより流体中への音波の結合をより容易なものにし得る。さらに好ましくは、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22は、例えば汚染を防止するためになど、流体と接触状態にはない。
いくつかの実施形態では、ウェッジ要素11wが、音響トランスデューサ21、22とコンテナ壁部11との間に角度αを画定するように配置される。別のまたは他の実施形態では、コンテナ壁部11自体は、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22が対接して取り付けられ得るウェッジ表面を含むかまたは形成してもよい。また、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22は、例えば(内側)表面法線に対してある角度を成してまたはその他などで、コンテナ壁部11内部に部分的に埋設されてもよい。図示する実施形態では、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22はウェッジ要素上にある角度で取り付けられ、代替的には、これらのトランスデューサは例えば第1のウェッジ要素上に相補的な第2のウェッジ要素(図示せず)を取り付けることなどにより壁部と同一方向に(平面内に)取り付けられてもよい。例えば、相互連結されたウェッジ要素は、所望の角度で音波を屈折させるために異なる音響インピーダンスを有し得る。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のトランスデューサは、流体の方向へと音波を主に向けるように構成される。別のまたは他の実施形態では、音波は、コンテナの壁部に沿って向けられてもよい。例えば、トランスデューサは、コンテナの壁部中に誘導波を誘発するように構成されてもよく、次いでこの誘導波は、液体中に屈折し音響(定在)波動場を生成する(液体中:圧縮波)。次いで、この音響圧縮波動場が液体混合を誘発させる。また、例えばいくつかのトランスデューサが流体中に直接的に波を発生させるように構成され、他の(または同一の)トランスデューサがコンテナ壁部中に誘導波を発生させるように構成されるなどの組合せを予期することができる。
いくつかの実施形態(図示せず)では、流体中への音波W1、W2の方向(音響流方向)は、複数の音響トランスデューサにより生成された個別の波の組合せによって決定され得る。例えば、トランスデューサフェーズドアレイが使用されてもよく、音響流または組み合わされた波方向が、アレイを形成するそれぞれのトランスデューサの個別の波の相対位相により決定され得る。一実施形態では、コンテナ壁部11はトランスデューサアレイと直線を成し、流れ方向はトランスデューサが作動される相対位相を適合させることによって切り替えられる。
いくつかの実施形態では、混合コンテナ10は、円形状を有し、トランスデューサは、コンテナ壁部11に沿った円周流を生じさせるように配置される。例えば、混合コンテナ10は、例えば図2Aおよび図2Bに示すように円筒形状を有してもよく、または例えば図4Aおよび図4Bに示すようにトロイダル形状を有してもよい。また、例えば図5Aに示すような楕円形状が予期され得る。有利には、円(楕円)形状の混合コンテナ10を使用することにより、澱み領域(混合がより少ない位置)を最小限に抑えつつ全体を通過する流れを展開させることがより容易になり得る。代替的には、例えば図4A、図4B、図6A、図6Bに示すような矩形または例えば図5Bに示すような多角形などの、さらに他の形状の混合コンテナが使用されてもよい。かかる形状の隅部は、局所渦を展開させるのを補助し得るものであり、この渦がまたさらに混合を促進し得る。
図2Aおよび図2Bは、1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22が混合コンテナ10中にらせん流パターンF1、F2を生じさせるように構成された実施形態を示す。例えば、らせん流パターンは、略回転流成分と、この回転に対して横方向の略長手方向流成分と、を備え得る。例えば図示するようないくつかの実施形態では、混合コンテナ10は、らせん流を案内するように円筒形状を有する。例えば、1つまたは複数の第1の音響トランスデューサ21のセットが、時計回り方向らせん流を生じさせるように構成され、1つまたは複数の第2の音響トランスデューサ22のセットが、反時計回り方向らせん流を生じさせるように構成される。有利には、このらせん流は、円筒状コンテナ壁部11により案内され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のトランスデューサが、コンテナの中央を通り戻る流体流を生じさせるように配置され得る。
図3Aおよび図3Bは、対向流方向を有する流れパターンを示す。例えば図示するようないくつかの実施形態では、第1のトランスデューサ21aが、第1の音響軸A1aに沿って第1の方向V1aに音波W1aを向けるように構成され、コンテナの第2の壁部11b上に配置された第2のトランスデューサ21bが、第2の音響軸A1bに沿って第2の方向V1bに音波W1bを(同時に)向けるように構成される。一実施形態では、第1の方向V1aは第2の方向V1bの逆である。別のまたは他の実施形態では、第1の音響軸A1aは第2の音響軸A1bに対してオフセットされる。有利には、対向し合う非近軸流またはせん断流の構成により、例えば図示するような渦の生成などによって混合の改善が実現され得る。例えば、これは混合を改善し得る。また、トランスデューサ同士の間に略乱流的な混合を引き起こし得る、対向し合う近軸流パターンが予期され得る。例えば図示するようないくつかの実施形態では、第1のトランスデューサ21aは、混合コンテナ10の第1の壁部11a上に配置され、第2のトランスデューサ21bは、混合コンテナ10の対向側の第2の壁部上に配置される。
例えば図示するようなまたは他のいくつかの実施形態では、トランスデューサ21、22の1つまたは複数が、それぞれの流れパターンF1、F2を計測するように構成される。例えば、トランスデューサのうちのいくつかは、流速および/または流れ方向を計測するために使用され得る。例えば、音波W1aが第1のトランスデューサ21aにより生成され、例えば音響軸と交差するなど音波W1aの経路中に配置された第2のトランスデューサ22bにより計測され得る。一実施形態では、1つまたは複数のトランスデューサが、ドップラー偏移により流速を計測するように構成される。例えば、第1のトランスデューサにより送出された連続波が第2のトランスデューサにより受け取られてもよく、第2のトランスデューサにより計測されたこの周波数は、第1のトランスデューサと第2のトランスデューサとの間における流れ方向および/または流速に応じて第1のトランスデューサの作動に対してドップラー偏移されたものである。別のまたは他の実施形態では、1つまたは複数のトランスデューサが、到着時間計測値により流速を計測するように構成される。例えば、第1のトランスデューサにより送出されたパルス波が第2のトランスデューサにより受け取られてもよく、送出と受取との間で計測されたこの時間は、第1のトランスデューサと第2のトランスデューサとの間における流れ方向および/または流速に依拠したものであり得る(流れに逆らうものよりも流れに沿うものの方がより早く到着する)。
いくつかの実施形態では、トランスデューサのうちの1つまたは複数の作動が、流れ計測に基づき制御される。例えば、流れを発生させるために使用されないアクチュエータのうちの少なくともいくつかが、流れを計測するために使用されてもよい。一実施形態では、コントローラ(ここでは図示せず)が、この計測値に基づき異なる音波W1、W2の発生を自動的に切り替えるように1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22を制御するように構成される。例えば、流れは、層流が展開されたと判定すると切り替えられ得る。典型的には、層流中においては、流れ方向および/または流速は実質的に変化しないことがある。別のまたは他の実施形態では、コントローラは、液体速度を所定の閾値未満に維持するように、この計測に基づき周波数または強度の一方または両方を自動的に適合させるために1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22を制御するように構成される。例えば、これにより、過度なせん断によって引き起こされる一部の液体に対するダメージを防ぐことができる。
図4Aおよび図4Bは、トロイダル形状またはドーナツ形状の混合コンテナ10を示す。例えば図示するようないくつかの実施形態では、トランスデューサ21a、21bのセットが、例えば前出の図を参照して説明したものと同様にコンテナ内において対向流を生じさせるように構成される。他のまたはさらなる実施形態(図示せず)では、トロイダル形状コンテナ内においてらせん流を生じさせることもまた予期され得る。有利には、これによりコンテナによって形成されたチャネルに沿って連続らせんがもたらされる。
図5Aおよび図5Bは、対向側壁部に対してある角度を成して向けられる音波を示す。例えば図示するような一実施形態では、音響トランスデューサ21が、混合コンテナ10の第1の壁部11a上に配置され、音響軸A1と対向側壁部11bの法線Anとの間の衝突角度βにて混合コンテナ10の対向側の(内側の)第2の壁部11bに衝突する方向V1へと音響軸A1(中心方向または主要方向)に沿って音波W1を向けるように構成され、ここで衝突角度βは、20度超(平面角)であり、好ましくは30度超であり、またはさらには40度超であり、例えば45度~70度の間である。有利には、対向側壁部に対してある角度にて流れ方向V1を指定することにより、流れはこの壁部から跳ね返り得る、かつ/またはこの壁部に沿って案内され得る。例えば、流体を混合する円周流が展開され得る。例えば図示するような好ましい一実施形態では、対向流パターン(図示せず)を生じさせるように構成された第2のトランスデューサ22が存在してもよい。
例えば図5Aに示すようないくつかの実施形態では、混合コンテナ10は、円形であってもよく、またはこの例では円筒形である。有利には、トランスデューサは、ある角度を成して対向側壁部に衝突するように、(楕円の正中線に対して)偏心位置に配置され得る。同時に、円形の内側壁部により円周流がより容易に展開し得る。例えば図5Bに示すような他のまたはさらなる実施形態では、混合コンテナ10は、例えば正方形、五角形、六角形等の多角形形状を有し得る。またかかる構成では、音響により誘起される流れは、壁部に沿った流れパターンを生じさせるような角度で対向側壁部に衝突するように1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22によって向けられ得る。有利には、特に多角形形状の隅部にて渦が展開され得る。
図6Aおよび図6Bは、液体/ガス界面(L/G)にそれぞれの音波W1、W2を向けるように構成された音響トランスデューサ21、22を示す。好ましくは、これらの音波は、例えば下方からなど、液体の方向から界面に衝突する。有利には、異なる音響インピーダンスを有する音波が界面を横断することにより、放射力によって追加的な流れが展開され得る。
理論に縛られることなく、音響放射力は非線形的な超音波伝搬現象として理解することができる。典型的には、音響放射力は、内部にて音波が伝搬される元の媒体と比較して音響インピーダンス差分を有する物体または境界に対して作用する。この放射力が自由境界すなわち液体-空気の界面に対して、前記自由境界に衝突する液体ジェット(音響流に起因する)との組合せにおいて作用する場合に、この液体界面は震動し始め、これにより液体流が誘発され得る。液体-固体境界(例えば剛性を有する厚い固体壁部)に対して作用する放射力は、典型的には追加の液体流をもたらさない。しかし、圧縮可能な粒子/気泡が液体媒体中に分散される(したがって粒子/気泡の位置にて音響インピーダンス差分が生じる)場合には、粒子/気泡は放射力により移動し始めることが可能となる。これらの粒子/気泡は、次いで液体を横に押しのけ、したがって液体移動を生じさせる。これは、前記液体中における吸音により引き起こされる液体移動に次ぐものである(音響流)。
いくつかの実施形態(図示せず)では、それぞれの音響軸が、前出の図において説明したものと同様に、境界表面に沿った流れを生じさせるために界面の法線に対してある角度にて、例えば30度超の角度にて向けられる。例えば、図示する実施形態では、ウェッジ要素が、音波を向けるために1つまたは複数の音響トランスデューサ21、22とコンテナ壁部11との間に配置されてもよく、または底壁部が傾斜をつけられてもよい。
図7Aは、1つのトランスデューサ21に対応した圧力分布強度「I」を示す。図示するように、音波「W」は、1つの音響軸「A」に沿って主に向けられて対応する流れ方向「V」を誘発させ得る。典型的には、音響波動場は、音波の波長が壁部上のトランスデューサの1つまたは複数の寸法に比べて短い場合に指向性がより高まる。広い開放角を有するトランスデューサにより生成された波動場の場合(例えばトランスデューサの1つまたは複数の寸法と比較して波長が長い場合に生成されるような)には、誘導波がコンテナ壁部中に生成され得る。いくつかの実施形態では、トランスデューサの周波数は、(例えばコンテナ壁部中および/または流体中の)音波の波長が例えば壁部に沿った寸法などトランスデューサの大きさよりも長い第1のモードと、波長がトランスデューサの大きさよりも短い第2のモードと、の間で切り替えられ得る。したがって、これにより、別個の波パターン/方向が誘起され得る。また、当然ながら、他の周波数バリエーションもまた、異なるモード間で切り替えられることが予期され得る。一実施形態では、周波数掃引が適用され、例えば低周波数により高周波数とは異なる音響波動場が、焦点の合わされていないトランスデューサについて生成される。また、低周波数成分および高周波数成分の組合せも可能である。
図7Bは、例えば隣接するなど異なるトランスデューサ21、22の音波間における干渉を示す。図示するように、異なる波の干渉は、強め合う干渉および/または弱め合う干渉に至り得る。いくつかの実施形態では、隣接し合うトランスデューサ21、22間の距離が、音波(例えば流体中)の波長λ未満となり得る。いくつかの実施形態では、異なるトランスデューサ21、22の音波間の強め合う干渉により、圧力変動または音響流が比較的大きな二次軸A’に沿った1つまたは複数の二次ビーム(グレーティングローブ)が生じ得る。
理論に縛られることなく、二次軸の方向は、波長に依拠するものであり、例えば強め合う干渉は、異なるトランスデューサに対する距離が波長の整数倍である流体中の位置において発生することが認められる。これは、(光)回折格子と同様であり得る。二次軸の方向は、例えばトランスデューサの周波数を制御することなどにより制御され得る点が理解されよう。いくつかの実施形態では、トランスデューサの周波数は、(例えばコンテナ壁部中および/または流体中の)音波の波長が例えば壁部などに沿ったトランスデューサ同士の間の(中心)距離Dよりも長い第1のモードと、波長がこの距離よりも短い第2のモードと、の間で切り替えられ得る。また、3つの異なる周波数の間で切り替えることも予期され得る。例えば、比較的低い周波数の第1のモードでは、グレーティングローブは存在せず、より高い周波数では、グレーティングローブは存在するようになり、さらにより高い周波数では、グレーティングローブは主要ビームに向かって移動する。
また、他のバリエーションが、周波数変動との組合せにおいてまたは周波数変動とは別個において予期され得る。一実施形態では、波動場の振幅変調が単一のトランスデューサまたは複数のトランスデューサによりもたらされ得る。別のまたは他の実施形態では、1つまたは複数のトランスデューサにより生成される経時的な正弦波バーストの長さは、変化し得る。いくつかの実施形態では、異なるトランスデューサの形状またはサイズが、異なるモード間において異なり得る。一実施形態では、第1のモードで作動された第1のトランスデューサが、第1の直径を有し、第2のモードで作動された第2のトランスデューサが、第1の直径よりも小さくてもまたは大きくてもよい第2の直径を有する。別のまたは他の実施形態では、これらのトランスデューサは環状アレイを備え、例えば種々のサイズまたは直径を有する、(中心リング)を備える。異なるサイズのトランスデューサは、同一のまたは異なる周波数で作動され得る。例えば、トランスデューサ間の切替えにより、例えばソースアパーチャが変化することなどによって音場形状に変化が生じ得る。また、(例えば以下の公式で論じるような直径二乗従属によって)音響流が誘発される効率が変化し得る。各周波数が異なる場合に、これは、さらなる効果(以下においてさらに論じるような周波数従属)をもたらし得る。また、高周波数成分および低周波数成分の組合せが、誘発された流体速度場を最適化するために使用されることが可能である。当然ながら、種々のオプションを組み合わせることができる。
液体の音響流は、前記液体を通過する音波の伝搬中における音波の吸収によって誘発される。したがって、音響流は、場の形状および媒体(液体/ガス)の特性に応じてあらゆる音響放射場において発生し得る。理論に縛られることなく、音響流は、流体中における音響減衰に一般的に関連し得る。音響流により誘発される液体速度が以下の比例関係により概算され得ることが、本発明者らにより判明している。
Figure 2022525598000002
ここで、「V」は誘発された(ピーク)液体速度であり、「p」は流体中の音圧であり(例えばpはトランスデューサ表面における音響強度Iに比例し得る)、「a」はトランスデューサの半径(または直径)であり、「c」は場における音波速度であり、「μ」は流体粘度であり、「d」はトランスデューサのデューティサイクルであり、「f」は音波の周波数であり、「n」は1~2の間の数字である。
いくつかの実施形態では、トランスデューサ表面における音圧または音響強度が、所望の液体速度を実現するように制御され得る。他のまたはさらなる実施形態では、例えば1メガパスカル未満、好ましくは500キロパスカル未満、より好ましくは300キロパスカル未満など、例えば1キロパスカル~200キロパスカルの間など、液体中において比較的低いピーク圧を維持することにより、例えばミルクなどの液体に対するダメージを防ぐことが望ましい場合がある。また、これは、例えば周波数などに依拠してもよい。
いくつかの実施形態では、トランスデューサの周波数が、所望の液体速度を実現するように制御される。例えば、液体を混合するための周波数は、0.1MHz~100MHzの間、好ましくは0.5MHz~5MHzの間、さらに好ましくは0.8MHz~3MHzの間の範囲で選択される。いくつかの実施形態では、トランスデューサは、電力効率を高めるために共振モードで動作するように構成される。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の、好ましくはすべての音響トランスデューサが比較的大きくてもよく、例えば(コンテナ壁部に沿って)直径1センチメートル超、2センチメートル超、5センチメートル超、またはさらには10センチメートル超である。上記の関係式で示されるように、トランスデューサのサイズを増大させることが、所望の液体速度の達成においてより効率的であり得る。
いくつかの実施形態では、例えば1メートル/秒未満、0.5メートル/秒未満、0.3m/s未満、またはさらにはそれ未満など、比較的低いピーク液体速度を維持することが望ましい。例えばミルクなどのいくつかの液体では、せん断によるダメージを防止するために、例えば0.01m/s~0.3m/sの間、好ましくは0.2m/s未満など、比較的低いピーク液体速度を維持することが望ましい場合がある。
十分な混合を依然として維持しつつ高ピーク速度を防止するために、例えば比較的多数の低電力トランスデューサが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのトランスデューサが、200リットルの混合毎に、100リットルの混合毎に、50リットルの混合毎に、10リットルの混合毎に使用されてもよく、またはさらには混合コンテナ内の1リットルの液体毎に2つ以上のトランスデューサが使用されてもよい。他のまたはさらなる実施形態では、各トランスデューサが、100ワット未満で、50ワット未満で、20ワット未満で、またはさらには10ワット未満で、例えば1ワット~5ワットの間のそれぞれで動作されてもよい。例えば、4000リットルタンクのミルクの混合は、約100Wの総電力で40個のトランスデューサを利用し得る。
例えば混合状態にある流体を有する保管コンテナを維持するなどの好ましい用途では、混合コンテナは比較的大きな容積を有する。例えば、コンテナは、1リットル超、10リットル超、100リットル超、またはさらには1000リットル(1立方メートル)超の、例えば4000リットル~10000リットルまたはそれ以上の体積流体を保持するように構成される。例えば、本システムは、例えばトラックの後部上のコンテナ内など、ミルクの保管および/または輸送のために使用されるコンテナ内に適用され得る。比較的大きな体積の流体を混合する、または流体を混合状態に維持するために、多数の音響トランスデューサの配置が利用され得る。例えば、10個超、50個超、またはさらには100個超の音響トランスデューサが使用されてもよい。
流体を混合する(または流体を混合状態に維持する)ために必要とされる電力は、トランスデューサの構成、混合コンテナの形状、および流体のタイプに応じて異なり得る。例えば、本明細書において説明される最適化により、4000リットルタンクのミルクを混合するために必要とされる電力は、約100ワット~1キロワットの間となることが判明している。効率によっては、この電力の大部分が混合されることとなる流体中に熱として放散され得る。例えば、4kJ/kgKの熱容量を有する4000kgの液体中に1kWの電力が放散されることにより、約5分後にごくわずかな温度上昇が引き起こされることになる((1kW/4000kg)/(4kJ/kgK)=0.000062K/s)。
いくつかの実施形態では、混合の最中に流体中に放散されることとなるエネルギーを比較的低く維持することが好ましい。好ましい一実施形態では、この構成は、10ワット/リットル未満、1ワット/リットル未満、0.5ワット/リットル未満、またはさらには0.1ワット/リットル(0.1W/l)未満の放散に対して適合される。他のまたはさらなる実施形態では、音響混合による流体の加熱を防ぐために計測が行われ得る。一実施形態では、装置100は、音響トランスデューサにより生じる流体の加熱を少なくとも部分的にまたはさらには完全に相殺するために能動クーラを備える。例えば、能動クーラは、流体中における音波の放熱と少なくとも同等である冷却能力を有する。例えば、能動クーラは、流体の温度計測に基づき制御され得る。いくつかの実施形態では、冷却は、音響トランスデューサの作動に基づき切り替えられ得る。一実施形態では、1つまたは複数の音響トランスデューサが、特に能動冷却された表面に沿って流体流を生じさせるように構成される。
非接触混合の本教示は、食品産業、製薬業、または一般的な化学産業などにおいて、流体を混合する(または流体を混合状態に維持する)と共に汚染を防止することが重要な用途に対して特に適することが理解されよう。いくつかの実施形態では、混合されることとなる流体は、例えば2センチポアズ(=ミリパスカル秒)超など、(水と比べて)比較的高い粘性を有する。例えば、ミルクは、(室温にて)3センチポアズの粘性を一般的に有する。一実施形態では、混合されることとなる流体はミルクであり、その構成は30センチメートル/秒未満のピーク液体速度を維持するように制御され、ピーク音圧は1メガパスカル未満に維持される。
明瞭化および簡明な説明を目的として、本明細書においては、特徴が同一のまたは異なる実施形態のパーツとして説明されるが、本発明の範囲は、既述の特徴のすべてまたはいくつかの組合せを有する実施形態を含み得る点が理解されよう。例えば、種々の流れパターンを切り替えるための実施形態を示したが、同様の機能および結果を実現するために本開示の利点を有する代替的な方法もまた、当業者には予期され得る。例えば、種々の構成が組み合わされるまたは分離されることにより、1つまたは複数の代替的な構成要素を生み出してもよい。説明され図示されるような実施形態の様々な要素は、容易にダメージを被る流体の混合などにおいていくつかの利点をもたらす。当然ながら、上記の実施形態またはプロセスの中のいずれもが、設計および利点の発見およびマッチングにおいてさらなる改善をもたらすために、1つまたは複数の他の実施形態またはプロセスと組み合わされてもよい点が理解されよう。本開示は、食品産業に対して特に利点をもたらし、一般的には例えば液体またはガスなどの流体が混合されるまたは混合状態を維持されることとなる任意の用途に対して適用可能である点が理解される。
添付の特許請求の範囲の解釈において、「備える」という語は、所与の請求項中に列挙された要素または動作以外の他の要素または動作の存在を排除せず、要素に先行する「1つの」という語は、複数のかかる要素の存在を排除せず、特許請求の範囲におけるすべての参照符号は、請求項の範囲を限定せず、複数の「手段」は、同一のまたは異なるアイテムまたは実装された構造体もしくは機能に相当するものであってもよく、別様のことが明示されない限り、開示されるデバイスまたはその部分はすべて、共に組み合わされてもよくまたはさらなる部分へと分離されてもよい点を理解されたい。ある請求項が別の請求項を参照する場合に、これは、それらの請求項のそれぞれの特徴の組合せにより実現される相乗的な利点を示唆し得る。しかし、単にいくつかの手段が相互に異なる請求項に記載されているからといって、これらの手段を組み合わせて有利に使用することも不可能だというわけではない。したがって、これらの実施形態は、すべての有効な請求項の組合せを包含し得るものであり、この場合に、文脈において明確な排除がない限り各請求項は原則的に任意の前出の請求項を参照し得る。
10 混合コンテナ
11 コンテナ壁部
15 コントローラ
21 第1の音響トランスデューサ、第1のアクチュエータ
22 第2の音響トランスデューサ、第2のアクチュエータ
100 装置
11a 第1の壁部
11b 第2の壁部
11w ウェッジ要素
21a 第1のトランスデューサ
21b 第2のトランスデューサ
22b 第2のトランスデューサ
A1 音響軸
A2 音響軸
F1 流れパターン、第1の流れパターン、流体流
F2 流れパターン、第2の流れパターン、流体流
T1 第1の期間
T2 第2の期間
V1 第1の流れ方向、平均流れ方向
V2 第2の流れ方向、平均流れ方向
W1 第1の音波
W2 第2の音波

Claims (15)

  1. 流体(F)を混合するための装置(100)であって、
    - 前記流体(F)を保持するためのコンテナ壁部(11)を備える混合コンテナ(10)と、
    - 前記コンテナ壁部(11)上に配置され、音響流により前記流体(F)中にそれぞれの流れパターン(F1、F2)を生じさせるためにそれぞれの音響軸(A1、A2)に沿って前記流体(F)中に向けられるそれぞれの音波(W1、W2)を発生するように構成された、少なくとも1つの音響トランスデューサ(21、22)であって、前記音響軸(A1、A2)は、前記コンテナ壁部(11)の法線(An)に対して30度超のそれぞれの角度(α1、α2)を成す、少なくとも1つの音響トランスデューサ(21、22)と、
    - 異なる流れパターン(F1、F2)間の切替えを行うために異なる音波(W1、W2)の発生を自動的に切り替えるように前記少なくとも1つの音響トランスデューサ(21、22)を制御するように構成されたコントローラ(15)と、
    を備える、装置(100)。
  2. 1つまたは複数の音響トランスデューサ(21、22)が、第1の期間(T1)にわたり第1の音波(W1)のセットを発生することにより第1の流れパターン(F1)を生じさせ、次いで第2の期間(T2)にわたり異なる第2の音波(W2)のセットを発生することにより異なる第2の流れパターン(F2)を生じさせるように自動的に切り替わるように構成される、請求項1に記載の装置。
  3. 少なくとも1つのトランスデューサ(21)の第1のサブセットが、前記第1の流れパターン(F1)を生じさせるように構成され、少なくとも1つの他のトランスデューサ(22)の異なる第2のサブセットが、前記第2の流れパターン(F2)を生じさせるように構成される、請求項2に記載の装置。
  4. 前記音波(W1、W2)のそれぞれの前記角度(α1、α2)は、前記第1の流れパターン(F1)が前記混合コンテナ(10)内のある位置にて前記コンテナ壁部に対して接線方向である第1の流れ方向(V1)を有し、第2の流れパターン(F2)が前記混合コンテナ(10)内の同じ位置にて前記コンテナ壁部に対して接線方向である反対の第2の流れ方向(V2)を有するようにするために、前記異なる流れパターン(F1、F2)間において前記コンテナ壁部(11)の周囲に沿って反対に向けられる、請求項2または3に記載の装置。
  5. それぞれの前記角度(α1、α2)は、前記音響トランスデューサ(21、22)と前記コンテナ壁部(11)との間に配置されたウェッジ要素(11w)と、前記少なくとも1つの音響トランスデューサ(21、22)が対接して取り付けられたウェッジ表面を含むまたは形成する前記コンテナ壁部(11)と、前記コンテナ壁部(11)の内側表面法線に対してある角度を成して前記コンテナ壁部(11)内部に少なくとも部分的に埋設される前記少なくとも1つの音響トランスデューサ(21、22)と、のうちの少なくとも1つにより決定される、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記混合コンテナ(10)は、円形形状を有し、前記音響トランスデューサは、前記コンテナ壁部(11)に沿って円周流を生じさせるように配置される、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記混合コンテナ(10)は、円筒形状またはトロイダル形状を有し、1つまたは複数の音響トランスデューサ(21、22)が、前記混合コンテナ内にらせん流パターンを生じさせるように構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 第1のトランスデューサ(21a)が、第1の音響軸(A1a)に沿って第1の方向(V1a)へ音波(W1a)を向けるように構成される一方で、前記混合コンテナの第2の壁部(11b)上に配置された第2のトランスデューサ(21b)が、第2の音響軸(A1b)に沿って第2の方向(V1b)へ音波(W1b)を向けるように構成され、前記第1の方向(V1a)は、前記第2の方向(V1b)とは逆であり、前記第1の音響軸(A1a)は、前記第2の音響軸(A1b)に対してオフセットされる、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 音響トランスデューサ(21)が、前記混合コンテナ(10)の第1の壁部(11a)上に配置され、音響軸(A1)と対向側の第2の壁部(11b)の法線(An)との間の衝突角度(β)で前記混合コンテナ(10)の前記対向側の第2の壁部(11b)に衝突する方向(V1)へと前記音響軸(A1)に沿って音波(W1)を向けるように構成され、前記衝突角度(β)は、30度超である、請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
  10. 1つまたは複数の音響トランスデューサ(21、22)が、液体/ガス(L/G)界面にそれぞれの音波(W1、W2)を向けるように構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の装置。
  11. 前記音響トランスデューサ(21、22)のうちの1つまたは複数が、それぞれの流れパターン(F1、F2)を計測するように構成される、請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記コントローラ(15)は、前記計測に基づき異なる音波(W1、W2)の発生を自動的に切り替えるように1つまたは複数の音響トランスデューサ(21、22)を制御するように構成される、請求項11に記載の装置。
  13. 前記コントローラ(15)は、所定の閾値未満に液体速度を維持するために前記計測に基づき周波数または強度の一方または両方を自動的に適合させるように1つまたは複数の音響トランスデューサ(21、22)を制御するように構成される、請求項11または12に記載の装置。
  14. 流体(F)を混合するための方法であって、
    - 混合コンテナ(10)内に前記流体(F)を保持するステップと、
    - 音響流により前記流体(F)中にそれぞれの流れパターン(F1、F2)を生じさせるために前記流体(F)中にそれぞれの音響軸(A1、A2)に沿って向けられるそれぞれの音波(W1、W2)を発生させるステップであって、前記音響軸(A1、A2)は、コンテナ壁部(11)の法線(An)に対して30度超のそれぞれの角度(α1、α2)を成す、ステップと、
    - 異なる流れパターン(F1、F2)間の切替えを行うために異なる音波(W1、W2)の発生を自動的に切り替えるステップと、
    を含む、方法。
  15. 前記流体はミルクであり、ピーク液体速度が30センチメートル/秒未満に維持され、ピーク音圧が1メガパスカル未満に維持される、請求項14に記載の方法。
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