[関連出願への相互参照]
この出願は、2019年2月22日付で中国専利局に出願された"ユーザプレーン経路選択方法及び装置"と題された中国特許出願第201910133914.8号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
この出願は、移動体通信技術の分野に関し、特に、ユーザプレーン経路選択方法及び装置に関する。
目下のところ、現在の技術においては、あるユーザプレーン経路の中のネットワーク要素の選択は、主として、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択を伴い、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択方法は、通常、セッション管理ネットワーク要素が、データネットワーク名(data network name, DNN)、端末デバイスの位置(location)、及びユーザプレーン機能ネットワーク要素の負荷(load)等の情報を総合的に考慮し、その端末デバイスのためのユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する、ということである。
上記のユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択方法における主要な問題は、セッション管理ネットワーク要素が、例えば、リモート(remote)ユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択するといったように、サービス要件を満たすことができないユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する場合があり、そのリモートユーザプレーン機能ネットワーク要素は、モバイルエッジコンピューティング(Mobile Edge Computing, MEC)サービスの遅延要件を満たすことができないということである。
この出願は、端末デバイスのためのより適切なユーザプレーン経路を選択するためのユーザプレーン経路選択方法及び装置を提供し、それにより、通信効率を改善する。
第1の態様によれば、この出願は、ユーザプレーン経路選択方法を提供する。その方法は、第1のネットワーク要素が、端末デバイスに対応する少なくとも1つのサービスタイプを決定するステップと、前記第1のネットワーク要素が、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、前記端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路を選択するステップと、を含む。この解決方法に基づいて、第1のネットワーク要素は、その端末デバイスに対応する少なくとも1つのサービスタイプに基づいて、その少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを決定し、そして、その次に、そのサービス体験分析データに基づいて、端末デバイスのセッションのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択する。このことは、あるサービスとあるユーザプレーン経路を関連させることを可能とし、端末デバイスのためのより適切なユーザプレーン経路を選択するのに役立ち、通信効率を改善することを可能とする。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、データ分析ネットワーク要素から前記端末デバイスのサービス挙動分析データを取得し、そして、前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データに基づいて、前記少なくとも1つのサービスタイプを決定する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記セッションを確立するときの前記端末デバイスのサービス挙動データを取得し、そして、前記セッションを確立するときの前記端末デバイスの前記サービス挙動データ及びサービス挙動分析データに基づいて、前記少なくとも1つのサービスタイプを決定する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは、フィルタ条件を含み、前記要求メッセージは、前記フィルタ条件を満たす前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データを要求するのに使用され、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データを受信し、前記サービス挙動分析データは、前記フィルタ条件を満たす。
ある1つの可能な実装において、前記フィルタ条件は、時間情報及び/又は位置情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記サービス挙動分析データは、サービスの識別情報、前記サービスの生起確率、前記サービスの継続期間、前記サービスの重み係数、前記サービスが生起するときの前記端末デバイスの位置、及び前記サービスが生起するときの時間、のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための1つのユーザプレーン経路を選択し、前記ユーザプレーン経路は、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための複数のユーザプレーン経路を選択し、前記複数のユーザプレーン経路は、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を個別に満たす。
ある1つの可能な実装において、前記セッションを確立するときに、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路を選択する。
他の可能な実装において、前記端末デバイスが前記セッションに対してサービスを開始するときに、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記サービスのための前記ユーザプレーン経路を選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記サービス体験分析データを取得する。ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報及び前記サービス体験分析データを取得する。
選択的に、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報及びメディアプレーンサーバの識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含み、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報及び前記サービス体験分析データを受信する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、前記フィルタ条件は、前記少なくとも1つのサービスタイプの前記識別情報に対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を決定するのに使用され、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報及び前記サービス体験分析データを受信する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及び前記少なくとも1つのサービスタイプの前記識別情報に対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を含み、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報及び前記サービス体験分析データを受信する。
ある1つの可能な実装において、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路を選択した後に、前記第1のネットワーク要素は、前記ユーザプレーン経路が、前記セッションに対して前記端末デバイスが開始するサービスのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを決定し、前記第1のネットワーク要素は、前記開始されるサービスに対応するサービス体験分析データに基づいて、前記開始されるサービスのためのユーザプレーン経路を再選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素であり、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路の中のユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、サーバに第1の指示情報を送信し、前記第1の指示情報は、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を示すのに使用される。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、サーバであり、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素に第2の指示情報を送信し、前記第2の指示情報は、前記メディアプレーンサーバの識別情報を示すのに使用される。
第2の態様によれば、この出願は、通信方法を提供する。その方法は、データ分析ネットワーク要素が、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得するステップと、前記データ分析ネットワーク要素が、第1のネットワーク要素に、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記サービス体験分析データを送信するステップと、を含む。この解決方法に基づいて、データ分析ネットワーク要素は、第1のネットワーク要素に、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを送信してもよく、それによって、第1のネットワーク要素は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、端末デバイスのセッションのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択してもよい。このことは、サービスとユーザプレーン経路を関連させることを可能とし、端末デバイスのためのより適切なユーザプレーン経路を選択するのに役立ち、通信効率を改善することが可能である。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記少なくとも1つのサービスタイプのうちの第1のサービスタイプのサービス体験分析データを決定する。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素が、前記少なくとも1つのサービスタイプのうちの第1のサービスタイプのサービス体験分析データを決定することは、前記データ分析ネットワーク要素が、前記第1のサービスタイプに対応するサーバから、前記第1のサービスタイプのサービスデータを取得し、前記サービスデータは、サービス体験測定値及びメディアプレーンサーバの識別情報を含み、前記データ分析ネットワーク要素が、ネットワークから、前記第1のサービスタイプの前記サービスデータと関連するネットワークデータを取得し、前記ネットワークデータは、前記第1のサービスタイプのサービスパケットを伝送するユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報を含み、前記データ分析ネットワーク要素が、前記サービスデータ及び前記ネットワークデータに基づいて、前記第1のサービスタイプのサービス体験分析データを決定すること、を含む。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素に、前記サービス体験分析データに対応するユーザプレーン経路の識別情報を送信する。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及び前記少なくとも1つのサービスタイプの前記識別情報に対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、前記フィルタ条件は、前記少なくとも1つのサービスタイプの前記識別情報に対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を決定するのに使用される。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記端末デバイスのサービス挙動分析データを取得し、
前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素に前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データを送信する。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素から要求メッセージを受信し、前記要求メッセージは、フィルタ条件を含み、前記データ分析ネットワーク要素は、前記フィルタ条件を満たす前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データを取得する。
ある1つの可能な実装において、前記フィルタ条件は、時間情報及び/又は位置情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記サービス挙動分析データは、サービスの識別情報、前記サービスの生起確率、前記サービスの継続期間、前記サービスの重み係数、前記サービスが生起するときの前記端末デバイスの位置、及び前記サービスが生起するときの時間、のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素であり、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報は、メディアプレーンサーバの識別情報をさらに含む。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、サーバであり、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報は、メディアプレーンサーバの識別情報を含む。
第3の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、上記の複数の態様又は上記の複数の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがったユーザプレーン経路選択方法を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、その機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
第4の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、プロセッサ及びメモリを含み、そのメモリは、コンピュータ実行可能な命令を格納するように構成され、その装置が起動されるときに、そのプロセッサは、そのメモリの中に格納されているコンピュータ実行可能な命令を実行して、その装置が、上記の複数の態様又は上記の複数の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがったユーザプレーン経路選択方法を実行することを可能とする。
第5の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、上記の複数の態様のうちのいずれか1つにおけるステップを実行するように構成されるユニット又は手段(means)を含む。
第6の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、プロセッサ及びインターフェイス回路を含み、そのプロセッサは、インターフェイス回路を通じて他の装置と通信し、そして、上記の複数の態様のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行する、ように構成される。1つ又は複数のプロセッサが存在する。
第7の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、プロセッサを含み、そのプロセッサは、メモリに接続され、そして、そのメモリの中に格納されているプログラムを呼び出して、上記の複数の態様及び上記の複数の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するように構成される。そのメモリは、その装置の内側に位置していてもよく、又は、その装置の外側に位置していてもよい。加えて、1つ又は複数のプロセッサが存在する。
第8の態様によれば、この出願は、さらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。そのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令を格納し、それらの命令がコンピュータによって実行されるときに、プロセッサが、上記の複数の態様のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行することを可能とする。
第9の態様によれば、この出願は、さらに、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。そのコンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるときに、そのコンピュータが、上記の複数の態様のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行することを可能とする。
第10の態様によれば、この出願は、さらに、チップシステムを提供する。そのチップシステムは、プロセッサを含み、そのプロセッサは、上記の複数の態様にしたがった方法を実行するように構成される。
第11の態様によれば、この出願は、さらに、通信システムを提供する。そのシステムは、第1の態様又は第1の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するように構成される第1のネットワーク要素及び第2の態様又は第2の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するように構成されるデータ分析ネットワーク要素を含む。
この出願にしたがったある1つの可能なネットワークアーキテクチャの概略的な図である。
この出願にしたがったユーザプレーン経路選択方法の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった他のユーザプレーン経路選択方法の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった他のユーザプレーン経路選択方法の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった装置の概略的な図である。
この出願にしたがった他の装置の概略的な図である。
この出願にしたがった他の装置の概略的な図である。
この出願の目的、技術的解決方法、及び利点をより明確にするために、以下の記載は、複数の添付の図面を参照して、この出願をさらに詳細に説明する。また、装置の実施形態又はシステムの実施形態において、方法の実施形態におけるある特定の操作方法を使用してもよい。この出願の説明の中で、特に明記しない限り、"複数の"は、2つ又はより大きな数を意味する。
図1は、第5世代(the 5th generation, 5G)ネットワークアーキテクチャの概略的な図である。図1には、5Gアーキテクチャのネットワーク要素のうちのいくつかが示されている。ユーザプレーン機能(user plane function, UPF)ネットワーク要素は、パケットルーティング及び伝送、パケット検出、サービス使用量報告、サービス品質(Quality of Service, QoS)処理、合法傍受、アップリンクパケット検出、及びダウンリンクパケット格納、のうちの少なくとも1つを含む。アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)ネットワーク要素は、ユーザモビリティ管理に関与し、モビリティ状態管理、ユーザ一時識別子割り当て、及びユーザ認証及び認可のうちの少なくとも1つを含む。
セッション管理機能(session management function, SMF)ネットワーク要素は、(例えば、UPFとANとの間のトンネル維持を含むセッション確立、変更、及び解放等の)セッション管理、UPFネットワーク要素の選択及び制御、サービス及びセッションの継続性(Service and Session Continuity, SSC)モードの選択、及びローミングのうちの少なくとも1つの機能を含む。
ポリシー制御機能(policy control function, PCF)ネットワーク要素は、ユーザ加入データ管理、ポリシー制御、課金ポリシー制御、及びサービス品質(quality of service, QoS)制御のうちの少なくとも1つの機能を含む。
アプリケーション機能(application function, AF)ネットワーク要素は、アプリケーション関連のシグナリング及びメディアデータを処理する機能、及び、ネットワーク側とアプリケーションとのQoS認証インタラクションを実行する機能のうちの少なくとも1つの機能を含む。
ネットワークデータ分析機能(Network Data Analytics Function, NWDAF)ネットワーク要素は、ネットワーク機能(network function, NF)ネットワーク要素、運用・管理・保守(Operation, Administration, Maintenance, OAM)システム、端末デバイス、又はAFネットワーク要素からデータを収集し、そして、その収集したデータを分析して、データ分析結果を取得することが可能である。NWDAFネットワーク要素は、さらに、NF、OAMシステム、端末デバイス、又はAFネットワーク要素に、その取得したデータの分析結果を送信してもよく、それによって、これらのエンティティは、対応するポリシーの策定及び運用の実行等を実行する。
この出願におけるモビリティ管理ネットワーク要素は、図1に示されているAMFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、AMFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるユーザプレーン機能ネットワーク要素は、図1に示されているUPFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、UPFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるセッション管理ネットワーク要素は、図1に示されているSMFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、SMFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるデータ分析ネットワーク要素は、図1に示されているNWDAFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、NWDAFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるサーバは、図1に示されているAFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、AFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるポリシー制御ネットワーク要素は、図1に示されているPCFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、PCFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。
この出願におけるユーザプレーン機能ネットワーク要素は、コアネットワークユーザプレーン機能ネットワーク要素の略称であるということに留意すべきである。ユーザプレーン機能ネットワーク要素及びコアネットワークユーザプレーン機能ネットワーク要素は、同じ意味を有し、以降では、その意味を個別には説明しない。
この出願は、また、第4世代(the 4th generation, 4G)ネットワークアーキテクチャに適用されてもよいということに留意すべきである。例えば、4Gにおけるモビリティ管理エンティティ(mobility management entity, MME)は、この出願におけるモビリティ管理ネットワーク要素の機能を提供し、4GにおけるMME及びサービングゲートウェイ(Serving GateWay, SGW)は、この出願におけるセッション管理ネットワーク要素の機能を提供し、4Gにおけるパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN Gateway, PGW)は、この出願におけるコアネットワークユーザプレーン機能ネットワーク要素の機能を提供し、4Gにおけるポリシー及び課金規則機能(Policy and Charging Rules Function, PCRF)は、この出願におけるポリシー制御ネットワーク要素の機能を提供し、4GにおけるNWDAFは、この出願におけるデータ分析ネットワーク要素の機能を提供し、そして、4GにおけるAFは、この出願におけるサーバの機能を提供する。
この出願において(また、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)デバイスと称されてもよい)アクセスネットワークデバイスは、端末に無線通信機能を提供するデバイスである。アクセスネットワークデバイスは、これらには限定されないが、5Gにおける次世代基地局(gNodeB, gNB)、進化型NodeB(evolved NodeB, eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller, RNC)、NodeB(NodeB, NB)、基地局コントローラ(base station controller, BSC)、基地局装置(base transceiver station, BTS)、(例えば、home evolved NodeB又はhome NodeB, HNB等の)ホーム基地局、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)、送信受信点(transmitting and receiving point, TRP)、送信点(transmitting point, TP)、及び移動交換センター等を含む。
この出願において(また、ユーザ機器(user equipment, UE)と称されてもよい)端末デバイスは、無線トランシーバー機能を有するデバイスであり、陸上に展開されてもよく、その展開は、屋内又は屋外を含み、或いは、ハンドヘルドの展開又は車両搭載の展開を含み、(例えば、船上といったように)水上に展開されてもよく、或いは、(例えば、航空機、気球、及び衛星にといったように)空中に展開されてもよい。端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(pad)、無線トランシーバー機能を有するコンピュータ、仮想現実感(virtual reality, VR)端末、拡張現実感(augmented reality, AR)端末、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送機関の安全性(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、及び、スマートホーム(smart home)における無線端末等であってもよい。
説明を簡単にするために、この出願においては、説明のために、モビリティ管理ネットワーク要素がAMFネットワーク要素であり、セッション管理ネットワーク要素がSMFネットワーク要素であり、ポリシー制御ネットワーク要素がPCFネットワーク要素であり、ユーザプレーン機能ネットワーク要素がUPFネットワーク要素であり、データ分析ネットワーク要素がNWDAFネットワーク要素であり、そして、サーバがAFネットワーク要素であるある1つの例を使用する。さらに、AMFネットワーク要素は、略して、AMFと称され、SMFネットワーク要素は、略して、SMFと称され、PCFネットワーク要素は、略して、PCFと称され、UPFネットワーク要素は、略して、UPFと称され、NWDAFネットワーク要素は、略して、NWDAFと称され、AFネットワーク要素は、略して、AFと称され、端末デバイスは、略して、UEと称され、そして、アクセスネットワークデバイスは、略して、RANと称される。言い換えると、この出願の以降の説明において、AMFは、モビリティ管理ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、SMFは、セッション管理ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、PCFは、ポリシー制御ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、UPFは、ユーザプレーン機能ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、NWDAFは、データ分析ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、AFは、サーバによって置き換えられてもよく、RANは、アクセスネットワークデバイスによって置き換えられてもよく、そして、UEは、端末デバイスによって置き換えられてもよい。
通常は、端末デバイスのために選択されるユーザプレーン経路は、(例えば、基地局、ユーザプレーン機能ネットワーク要素、及びメディアプレーンサーバ等の)さまざまなネットワーク要素を含む。複数の異なるタイプのサービスについて、複数の異なるユーザプレーン経路を使用することによって、(例えば、エンドトゥエンドサービス遅延、パケット損失率、サービス平均オピニオン評点(mean opinion score, MOS)等の)複数の異なるサービス体験を達成することが可能である。例えば、MECユーザプレーン経路の中のあるネットワーク要素は、MEC遅延要件を満たすことが可能であり、非MECユーザプレーン経路の中のあるネットワーク要素は、MEC遅延要件を満たすことが可能ではない。
目下のところ、現在の技術では、ユーザプレーン経路の中でのネットワーク要素の選択は、主として、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択を伴い、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択方法は、通常、セッション管理ネットワーク要素が、データネットワーク名(data network name, DNN)、端末デバイスの位置(location)、及びユーザプレーン機能ネットワーク要素の負荷(load)等の情報を総合的に考慮し、そして、その端末デバイスのためのユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する、という選択方法である。
上記のユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択方法における主要な問題点は、セッション管理ネットワーク要素が選択するユーザプレーン機能ネットワーク要素が、ある特定のサービスと関連しておらず、その結果、選択されたユーザプレーン機能ネットワーク要素が、その特定のサービスの要件を満たすことが不可能であるということである。例えば、セッション管理ネットワーク要素は、(例えば、プロトコルデータユニット(protocol data unit, PDU)セッション等の)あるセッションの確立手順においてユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する。ある特定のサービスは、そのセッションの確立手順に関与していないので、そのサービスに関連する(例えば、遅延要件又はMECサービスのMOS要件等の)要件は考慮されない。その結果、セッション管理ネットワーク要素は、例えば、遠隔(remote)ユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択するといったように、サービス要件を満たすことが可能ではないユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する場合があり、その遠隔ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、MECサービスの遅延要件を満たすことが可能ではない。
この問題を解決するために、この出願は、ユーザプレーン経路選択方法を提供する。その方法は、UEのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択するのに使用されてもよく、そのユーザプレーン経路は、ユーザパケットの伝送経路であり、ある1つのユーザプレーン経路は、RAN、(例えば、分岐点UPF又はアンカーUPF等の)UPF、及びメディアプレーンサーバ等の複数のノードを含む。通常は、UEが、ある特定の位置に対応するRANによってサービングされるときに、そのUEの複数の異なるユーザプレーン経路は、複数の異なるUPF及びメディアプレーンサーバに対応する経路となる。
(例えば、MEC DNAIに対応するメディアプレーンサーバは、ローカルユーザにコンテンツを分配することが可能であるが、中央DNAIに対応するメディアプレーンサーバは、より豊富なコンテンツを格納することが可能であるといったように)複数の異なるユーザプレーン経路は、複数の異なる経路長さ、複数の異なる(UPF負荷等の)ノード負荷、及び複数の異なるノード処理能力に対応する。結果として、ある特定のサービスのデータを伝送するのに複数の異なるユーザプレーン経路を使用するときに、UE/AFは、複数の異なるサービス体験を取得する。例えば、ある1つの例としてMOSを使用する。(UPF1 ID+MEC DNAIに対応する)ユーザプレーン経路1を使用するときに、MOSは、4に等しく、(UPF2 ID+中央DNAIに対応する)ユーザプレーン経路2を使用するときに、MOSは、2に等しい。逆もまた真である。加えて、サービス体験に対するユーザプレーン経路の影響は、絶えず且つ動的に変化する。例えば、ある特定の経路については、複数の異なる期間において又は複数の異なる場所において、複数の異なるサービス体験を達成することが可能である。
メディアプレーンサーバは、また、コンテンツサーバ(content server)と称されてもよく、アプリケーション層においてあるサービスのメディアプレーンデータを受信し、処理し、格納し、及び転送する機能ネットワーク要素である。メディアプレーンサーバは、独立して展開されてもよく、又は、例えば、AF機能ネットワーク要素の一部に属していてもよいといったように、AFと共同で展開されてもよい。ある1つのメディアプレーンサーバは、ある1つのデータネットワークアクセス識別子(data network access identifier, DNAI)に対応する。言い換えると、ある1つのメディアプレーンサーバを識別するのにある1つのDNAIを使用してもよい。ある1つのAFは、1つ又は複数のメディアプレーンサーバに対応する。例えば、サービスプロバイダは、ある1つのグローバル中央AF及び複数のメディアプレーンサーバを展開する。複数のメディアプレーンサーバのうちのいくつかは、中央メディアプレーンサーバとしてネットワークの中央位置に展開され、複数のメディアプレーンサーバのうちのいくつかは、MECメディアプレーンサーバとしてエッジ位置に展開される。
この出願によって提供されるユーザプレーン経路選択方法によれば、UEが開始するサービスに対応するサービスタイプは、UEの履歴サービス挙動に基づいて予測され、ユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバ及びUPFは、そのサービスタイプを参照してUEのために選択される。加えて、その特定のサービスのためにユーザプレーン経路を選択するときに、複数の異なるユーザプレーン経路を使用することによって達成することが可能であるサービスMOS又は遅延体験等のサービス体験をさらに考慮する。
加えて、この出願においては、選択されたユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバ及びUPFは、関連させられ、UPF及びメディアプレーンサーバの双方は、そのサービスタイプのサービス体験に影響を与える。言い換えると、UPFの選択及びメディアプレーンサーバの選択を組み合わせて考慮する必要がある。これに対して、現在の技術においては、SMF又はPCFは、AFからDNAIリスト(DNAI list)及び対応する適用可能な条件を取得し、そして、その次に、(例えば、時間、場所、又はユーザオブジェクト等の)ある特定のシナリオに基づいて、DNAIを選択する。SMF又はPCFが選択するDNAIに対応するメディアプレーンサーバは、サービス体験と直接的には関連せず、選択されたUPFとは必ずしも一致しない。
したがって、この出願の方法にしたがって選択されるユーザプレーン経路は、その特定のサービスと関連し、そのサービスは、UEの履歴サービス挙動に基づいてUEが開始すると予測されているサービスであり、選択されたユーザプレーン経路の中のUPF及びメディアプレーンサーバは、そのサービスと関連し、そのサービスのサービス体験に影響を与える。そのユーザプレーン経路は、その特定のサービスタイプを参照してUEのために選択されるので、バックグラウンドの問題を解決することが可能である、すなわち、その選択されたユーザプレーン経路は、その特定のサービスの要件を満たすことが可能である。
この出願における"時間"は、また、"時間情報"と称されることがあり、"時間"及び"時間情報"の双方の意味は、同じである。この出願における"位置"は、また、"位置情報"と称されることがあり、"位置"及び"位置情報"の双方の意味は、同じである。
以降で説明する"時間"及び"位置"の表現形式は、この出願において限定されないということに留意すべきである。例えば、時間は、ある1つの例として、2017年1月1日の00:00から2017年1月30日の24:00まで、又は、他の例として、毎週月曜日から金曜日まで、といったように、絶対時間であってもよく、時間は、代替的に、例えば、ある特定の時間点を基準として1ヶ月以内といったように相対時間であってもよい。時間情報の粒度は、1時間であってもよく、或いは、1分又は1日であってもよい。このことは、このサービスの実施形態においては限定されない。他の例では、位置は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP)通信ネットワークの中で定義される位置であってもよく、その位置は、例えば、サービングセルA又は登録エリアBといったように、略して、通信ネットワーク位置と称されてもよく、位置は、代替的に、ある1つの例として、例えば、経度及び緯度又は全地球的測位システム(global positioning system, GPS)位置等のある特定の地理的位置等の非3GPP通信ネットワークの中で定義される位置であってよく、その位置は、略して、地理的情報と称されてもよい。このことは、この出願のそれらの複数の実施形態においては限定されない。
図1に示されているアーキテクチャに基づいて、以下の記載は、特に、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法を説明する。
NWDAFは、データを収集し、そして、収集したデータに基づいて、モデルの学習を実行して、分析によって、UE/ユーザグループのサービス挙動モデル及びある特定のサービスタイプのサービス体験モデルを取得する。データは、本明細書においては、NWDAFがモデルの学習を実行するのに使用するサンプルデータを指し、(例えば、(例えば、AMF、SMF、又はPCF等の)5G NF等の)オペレータネットワークから収集されるネットワークデータ(network data)、AFから収集されるサービスデータ(service data)、ユーザから収集されるUEデータ、及びOAMから収集される管理データ(management data)のうちの少なくとも1つのデータを含む。
以下の記載は、UE/ユーザグループのサービス挙動モデル及びある特定のサービスタイプのサービス体験モデルを個別に説明する。
1. UE/ユーザグループのサービス挙動モデル
サービス挙動モデルは、本明細書においては、例えば、ある特定の位置において及びある特定の時間においてUE/ユーザグループが使用する1つ又は複数のタイプのサービス、及び、各々のタイプのサービスの使用確率、継続期間、及び同時のサービスタイプ等の特徴データ等のUE/ユーザグループが使用するサービスの特徴を表すのに使用される。NWDAFは、(例えば、AFから得られるUE/ユーザグループの履歴サービスデータ、NF又はOAMから得られるUE/ユーザグループに関連する履歴ネットワークデータ、又は、UE/ユーザグループから得られる履歴サービスデータ等の)UE/ユーザグループの関連する履歴データを収集し、そして、そのデータを分析して、UE/ユーザグループのサービス挙動モデルを取得する。NWDAFが学習によってサービス挙動モデルを取得するある特定の方法(又は、アルゴリズム)は、この出願においては限定されないということに留意すべきである。詳細については、現在の技術による関連する解決方法を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
ある1つの例として、UEのある粒度におけるサービス挙動モデルを使用する。表1は、サービス挙動モデルに関連する入力データ(すなわち、NWDAFが収集するデータ)のある1つの例を示している。
表2は、表1におけるデータをサービス挙動モデルに入力した後に得られる出力データを示す(その出力データは、UEのサービス挙動分析データを含む)。
UEのサービス挙動分析データは、本明細書においては、UEがすでに実行しているサービス(すなわち、1つ又は複数の履歴サービス)の挙動を分析した後に得られるUEのサービスデータを指し、UEが実行するサービスの関連する特徴を表現し又は記録するのに使用される。例えば、UEのサービス挙動分析データは、これらには限定されないが、そのサービスの識別情報、そのサービスの生起確率、そのサービスの継続期間、そのサービスの重み係数、そのサービスが生起するときのそのUEの位置、及びそのサービスが生起するときの時間のうちの少なくとも1つの情報を含んでもよく、さらに、これらには限定されないが、そのサービスの同時のサービスのタイプ、その同時のサービスの識別情報、その同時のサービスの生起確率、その同時のサービスの重み係数、その同時のサービスの継続期間のうちの少なくとも1つの情報を含んでもよい。そのサービスの識別情報は、UEが開始するサービスの1つ又は複数のタイプを識別するのに使用される。
ある1つの可能な設計において、NWDAFが出力するUEのサービス挙動分析データは、サービスタイプに基づいて判別されてもよい。具体的にいうと、サービス挙動分析データは、1つ又は複数のサービスタイプのサービス挙動分析データを含み、各々のサービスタイプのサービス挙動分析データは、サービスタイプの関連する特徴を表現するのに使用される。他の可能な設計において、NWDAFが出力するUEのサービス挙動分析データは、サービスタイプに基づいて判別されなくてもよく、UEの出力サービス挙動分析データは、任意のフォーマットで格納される。
表1を参照すると、NWDAFは、表1に示されているUEのサービス関連データ(すなわち、入力データ)を収集し、そして、そのデータを分析して、表2に示されている出力データを取得してもよく、出力データは、UEのサービス挙動分析データを含む。
2. サービス体験モデル
NWDAFは、大量のデータを収集し、そして、その収集したデータを分析して、ある特定のサービスタイプのサービス体験モデルを取得する。そのサービス体験モデルは、本明細書においては、例えば、サービスMOSモデルであってもよく、特徴データによってサービス体験の変動を示す関係を表すのに使用される。その特徴データは、サービス体験に関連しているとともに、そのサービス体験の品質に影響を与えるデータである。特徴データは、NWDAFが収集するデータであり、例えば、ネットワークからのデータ、AFからのデータ、及びUEからのデータを含んでもよい。サービス体験モデルを学習させる方法は、この出願においては限定されない。詳細については、現在の技術による関連する方法を参照するべきである。
例えば、サービス体験モデルの学習は、以下の複数のステップを含む。
ステップA: NWDAFは、AFからサービスの履歴サービスデータを収集し、そして、(例えば、RAN、AMF、SMF、UPF、又はOAM等の)ネットワーク要素から履歴ネットワークデータを取得してもよい。
例えば、この出願におけるサービスデータは、帯域幅、遅延、パケット損失率、ジッタバッファ、伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol, TCP)輻輳ウィンドウ、TCP受信ウィンドウ、メディアコーデックタイプ、又はメディアコーデックレート等のパラメータのデータ、MOS測定値、及びメディアプレーンサーバの(例えば、DNAI等の)識別情報であってもよい。
この出願におけるネットワークデータは、帯域幅、遅延、パケット損失率、参照信号受信電力(reference signal receiving power, RSRP)、参照信号受信品質(reference signal receiving quality, RSRQ)、ブロックエラー率(block error rate, BLER)、チャネル品質表示(channel quality indication, CQI)、ネットワークスライス識別情報、データネットワーク名(data network name, DNN)、コアネットワークユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報、及びアクセスネットワークネットワーク要素の識別情報のうちのいずれかのパラメータであってもよい。
ある1つの例では、表1-1に示されているように、NWDAFは、AFネットワーク要素を通じて、ビデオサービス、決済サービス、自動運転サービス、及び垂直(vertical)サービス等の1つ又は複数のサービスに対応する履歴サービスデータを取得する。表1-2に示されているように、NWDAFは、5G NFから履歴ネットワークデータを取得してもよい。
ステップB: データ分析ネットワーク要素は、履歴ネットワークデータ及び履歴サービスデータを分析して、そのアプリケーションのサービス体験モデルを取得する。
サービス体験モデルは、ネットワークデータによってサービス体験の変動を示す関係である。例えば、サービス体験モデルは、次の式(1)
によって示される。
変数X(X0,X1,…,Xn)は、ネットワークデータの各々の部分を表す。例えば、X1は、FBRであってもよく、X2は、PDBであってもよく、X3は、PERであってもよい。Wnは、n番目の変数の重みを表し、nは、変数の数を表し、Xnは、n番目の変数を表す。nは、1以上の整数である。H(x)の値は、サービス体験の品質を表す値である。例えば、サービス体験の品質を表す値のサンプルデータとして、表Xの中のMOS測定値を使用してもよい。
ステップC: データ分析ネットワーク要素は、モデル関係及び現在の実際のネットワークデータ又は予測されるネットワークデータXに基づいて、H(X)の値を導出することが可能である。NWDAFが導出するサービス体験の品質を表す値は、この出願において説明されているサービス体験分析データである。
上記の方法は、NWDAFがサービス体験モデルに基づいてサービス体験分析データを取得する例である。サービス体験分析データは、NWDAFが分析によって取得して、サービス体験の品質を表すのに使用されてもよいデータである。例えば、サービス体験分析データの値が大きいほど、サービス体験がより良好であることを示す。
表3は、サービス体験モデルの学習結果の例を示す、すなわち、表3は、(サービスタイプ、UE位置、タイムスタンプ/期間、及びユーザプレーン経路の識別情報を含む)特徴データとサービス体験との間の対応関係を示す。特徴データは、サービス体験データの適用可能な条件として使用されてもよいということを理解することが可能である。
表3は、説明のために、ある1つの例としてMOSを使用しているということに留意すべきである。他のサービスの間に、サービス体験分析データは、代替的に、サービス遅延、パケット損失率、サービス成功率、及び、(例えば、ユーザの80%がサービス体験に満足している等の)サービスに関するユーザの平均満足度等であってもよい。
上記の表3は、サービスxのモデルの学習結果のみを示している(サービスxは、ある1つのサービスタイプに対応し、サービスxは、サービスID xによって識別される)。もちろん、実際のサービスの際に、サービス体験モデルの学習結果は、例えば、サービスyのモデルの学習結果(サービスyは、ある1つのサービスタイプに対応する)又はサービスzのモデルの学習結果(サービスzは、ある1つのサービスタイプに対応する)等の他のサービスの学習結果をさらに含んでもよい。
表3から、特徴データは、サービスタイプ、UE位置、タイムスタンプ/期間、及びユーザプレーン経路の識別情報を含むということを認識することが可能である。もちろん、特定サービスの際に、特徴データは、代替的に、サービスタイプ、UE位置、タイムスタンプ/期間、及びユーザプレーン経路の情報の一部のみを含んでもよく、例えば、サービスタイプ及びユーザプレーン経路の識別情報を含んでもよく、又は、サービスタイプ、ユーザプレーン経路の識別情報、及びUE位置を含んでもよい。代替的に、特徴データは、他の情報をさらに含んでもよい。このことは、この出願においては限定されない。以下の記載は、図2を参照して、この出願によって提供されるユーザプレーン経路選択方法を説明する。その方法は、端末デバイスがセッションを確立する手順の中で使用されてもよく、又は、端末デバイスがセッションを確立した後にサービスが開始されるときに使用されてもよい。
図2に示されているように、その方法は、以下のステップを含む。
ステップ201: 第1のネットワーク要素は、UEに対応する少なくとも1つのサービスタイプを決定する。
ある1つの実装において、第1のネットワーク要素は、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEの少なくとも1つのサービスタイプを決定してもよい。
ある1つの実装において、第1のネットワーク要素は、NWDAFからUEのサービス挙動分析データを取得してもよい。例えば、ステップ201の前に、第1のネットワーク要素は、NWDAFに要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、UEの識別情報を含み、その要求メッセージは、UEのサービス挙動分析データを取得することを要求するのに使用される。その要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、例えば、第1のネットワーク要素に表2の中の情報の一部又はすべてを送信するといったように、第1のネットワーク要素にUEのサービス挙動分析データを送信する。選択的に、その要求メッセージは、フィルタ条件をさらに含み、その要求メッセージは、そのフィルタ条件を満たすUEのサービス挙動分析データを取得することを要求するのに使用される。例えば、そのフィルタ条件は、時間及び/又は位置であってもよく、その要求メッセージは、その時間における及び/又はその位置におけるUEのサービス挙動分析データを要求するのに使用される。例えば、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、期間12:00-13:00の中のRAN1に対応する位置における(UE IDによって識別される)UE1のサービス挙動分析データを取得することを要求し、そして、NWDAFは、第1のネットワーク要素にサービス挙動分析データを送信し、そのサービス挙動分析データは、期間12:00-13:00の中でRAN1に対応する位置において生起するUE1のサービスに対応する。
ある1つの例では、要求メッセージは、具体的には、サブスクリプション要求メッセージであってもよく、そのサブスクリプション要求メッセージは、UEのサービス挙動分析データにサブスクライブするのに使用される。例えば、第1のネットワーク要素は、UEがネットワークに登録するときに、NWDAFからのUEのサービス挙動分析データにサブスクライブしてもよい。サブスクリプション要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、関連データの収集を開始し、UEのサービス挙動分析データを生成し、そして、その次に、第1のネットワーク要素にUEの生成されたサービス挙動分析データを送信する。
他の例では、要求メッセージは、具体的には、即時要求メッセージであってもよく、その即時要求メッセージは、UEのサービス挙動分析データを即時に要求するのに使用される。即時要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、前もって生成されているUEのサービス挙動分析データを取得し、そして、その次に、第1のネットワーク要素にサービス挙動分析データを送信する。
上記の実装において、第1のネットワーク要素は、UEの粒度で、NWDAFから1つ又は複数のUEのサービス挙動分析データを取得し、各々のUEのサービス挙動分析データは、相対的に独立している。この設計においては、第1のネットワーク要素は、NWDAFに、(サブスクリプション要求メッセージ又は即時要求メッセージであってもよい)要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、それらの1つ又は複数のUEの識別情報を搬送する。続いて、NWDAFは、第1のネットワーク要素に、各々のUEに対応するサービス挙動分析データを送信する。他の可能な実装において、第1のネットワーク要素は、代替的に、ユーザグループの粒度で、NWDAFから、1つ又は複数のユーザグループのサービス挙動分析データを取得してもよく、1つのユーザグループは、1つ又は複数のUEの識別情報を含み、各々のユーザグループのサービス挙動分析データは、そのグループの中のすべてのユーザの共通のサービス挙動特徴を表す。この設計においては、第1のネットワーク要素は、NWDAFに、(サブスクリプション要求メッセージ又は即時要求メッセージであってもよい)要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、1つ又は複数のユーザグループの識別情報を搬送する。続いて、NWDAFは、第1のネットワーク要素に、各々のユーザグループに対応するサービス挙動分析データを送信する。例えば、UEのモビリティ属性に基づいて大規模モノのインターネット(Massive Internet of Things, MIOT)ユーザグループを決定した後に、第1のネットワーク要素は、NWDAFからのユーザグループのサービス挙動分析データにサブスクライブする/を要求する。
他の実装において、第1のネットワーク要素が、UEのサービス挙動分析データをローカルに格納する場合に、第1のネットワーク要素は、UEのサービス挙動分析データをローカルに取得してもよい。この実装において、上記の実装においてNWDAFによってUEのサービス挙動分析データを取得する機能を第1のネットワーク要素が実行することを説明することは、実際には等価である。
上記の説明に基づいて、第1のネットワーク要素は、UEのサービス挙動分析データを取得し、そして、その次に、UEのサービス挙動分析データに基づいて、そのUEの少なくとも1つのサービスタイプを決定してもよい。
例えば、第1のネットワーク要素は、UEの少なくとも1つのサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データの中のすべてのサービスタイプを決定してもよい。言い換えると、その方法は、セッションを確立した後にUEが開始することが可能であるサービスに対応するサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データの中のすべてのサービスタイプを使用することである。
他の例として、第1のネットワーク要素は、代替的に、例えば、UEの少なくとも1つのサービスタイプとして、そのUEの中で生起確率が最大である1つ又は複数のサービスタイプを決定するといったように、UEの少なくとも1つのサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データの中のサービスタイプの一部を決定してもよい。言い換えると、その方法は、セッションを確立した後にUEが開始することが可能である1つ又は複数のサービスに対応する1つ又は複数のサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データの中で生起確率が最大である1つ又は複数のサービスタイプを使用することである。
他の例では、第1のネットワーク要素は、代替的に、セッションを確立するときに得られる又はセッションを確立した後に得られるUEのサービス挙動分析データ及びサービス挙動データに基づいて、少なくとも1つのサービスタイプを決定してもよい。サービス挙動データは、UEがセッションを確立する時間及びUEがセッションを確立する位置等を含んでいてもよい。ある特定の例では、UEは、期間12:00-13:00の中で第1の位置において第1のセッションを確立するということが仮定される。この場合には、第1のネットワーク要素は、少なくとも1つの決定されたサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データのうちで第1の位置及び期間12:00-13:00に対応するサービスタイプのうちの一部又はすべてを使用してもよい。
上記の実装において、第1のネットワーク要素は、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEの少なくとも1つのサービスタイプを決定する。言い換えると、サービスを実際に開始する前に、第1のネットワーク要素は、UEの履歴サービス挙動に基づいて、将来的にUEが開始するサービスの1つ又は複数のタイプを予測する。これに対して、他の実装においては、UEが1つ又は複数のサービスを開始している場合に、第1のネットワーク要素は、開始されるサービスのサービス識別情報に基づいて、1つ又は複数のサービスタイプを決定するだけでよい。
ステップ202: 第1のネットワーク要素は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、UEのセッションのためのユーザプレーン経路を選択する。
ある1つの実装において、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得してもよい。他の実装において、第1のネットワーク要素は、代替的に、第1のネットワーク要素から、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得してもよい。この実装において、第1のネットワーク要素が、NWDAFによって、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得する機能を実行することを説明することと等価である。
以下の記載は、説明のために、第1のネットワーク要素がNWDAFから少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得する例のみを使用する。
ある1つの実装において、第1のネットワーク要素は、サービスタイプ、サービス体験分析データ、及びユーザプレーン経路の識別情報の間の対応関係を取得し、そして、その対応関係に基づいて、UEのセッションのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択してもよい。上記の説明に基づいて、NWDAFが、表3に示されているように、サービス体験モデルの学習結果を格納している場合に、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及びサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を取得してもよい。例えば、以下の記載は、3つの実装を示す。
実装1: 第1のネットワーク要素は、NWDAFに要求メッセージを送信し、要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含み、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及び少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を受信する。
例えば、要求メッセージは、サービスxの識別情報、サービスyの識別情報、及びサービスzの識別情報を含み、サービスx、サービスy、及びサービスzの各々は、1つのサービスタイプに対応する。この場合には、NWDAFは、第1のネットワーク要素に、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データとサービスx、サービスy、及びサービスzとに対応するユーザプレーン経路の識別情報を送信する。選択的に、要求メッセージは、さらに、フィルタ条件を搬送してもよい。例えば、フィルタ条件は、時間及び/又は位置を含む。例えば、フィルタ条件は、時間(12:00-13:00)及び位置(RAN1)であり、第1のネットワーク要素は、SMF又はPCFである。この場合には、第1のネットワーク要素は、さらに、ユーザプレーン経路の識別情報に基づいて、表4に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよく、そのユーザプレーン経路の識別情報は、サービスタイプに対応するとともに、NWDAFから取得するユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及びフィルタ条件を満たすユーザプレーン経路の識別情報である。
実装1において、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路を示す必要はないが、NWDAFは、サービスタイプに対応するユーザプレーン経路を直接的に取得し(選択的に、サービスタイプに対応しているとともに、フィルタ条件を満たすユーザプレーン経路を取得し、そのユーザプレーン経路は、1つ又は複数のユーザプレーン経路であってもよい)、そのユーザプレーン経路のサービス体験分析データを分析し、そして、その次に、SMF/PCFに、ユーザプレーン経路の識別情報及び対応するサービス体験分析データを送信する。
実装2: 第1のネットワーク要素は、NWDAFに要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、フィルタ条件は、第1のネットワーク要素がユーザプレーン経路を選択するのに使用する条件と同じであり、フィルタ条件は、NWDAFが少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報を決定するのに使用され、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及び少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を受信する、すなわち、フィルタ条件を満たすユーザプレーン経路の識別情報及びサービス体験分析データを取得する。
要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及び(例えば、DNN、単一ネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information, S-NSSAI)、時間、又は場所等の)フィルタ条件を搬送するが、ユーザプレーン経路の識別情報を搬送しない。NWDAFは、少なくとも1つのサービスタイプに対応するとともに、フィルタ条件を満たすサービス体験分析データを決定する。
その方法に基づいて、サービス体験分析データを取得した後に、第1のネットワーク要素は、フィルタ条件に基づいて、ユーザプレーン経路の識別情報を決定し、そして、その次に、受信したサービス体験分析データとユーザプレーン経路の識別情報を関連させる。
例えば、要求メッセージは、サービスxの識別情報(サービスID x)及びフィルタ条件を搬送し、フィルタ条件は、DNN1である。NWDAFは、サービスxに対応しているとともにフィルタ条件を満たすサービスMOS=3を返送する。SMF/PCFは、DNN1等のフィルタ条件に基づいて、対応する経路がUPF1 ID+DNAI1に基づいて決定されるということを決定してもよく、SMFは、それらの3つ(すなわち、サービスx、MOS=3、及びUPF1 ID+DNAI1)を関連させる。
他の例として、要求メッセージは、サービスxの識別情報、サービスyの識別情報、サービスzの識別情報、及びフィルタ条件を含む。例えば、それらのフィルタ条件は、フィルタ条件1(時間(12:00-13:00)、位置(RAN1)、DNN1、及びS-NSSAI1)、フィルタ条件2(時間(12:00-13:00)、位置(RAN1)、DNN1、及びS-NSSAI2)、及び、フィルタ条件3(時間(12:00-13:00)、位置(RAN1)、DNN2、及びS-NSSAI3)である。ある1つの例として、サービスx(service x)を使用する。このことは、他のサービスについても同様である。NWDAFは、上記の3つのフィルタ条件を満たすサービスxのサービス体験分析データを取得し、そして、NWDAFは、SMF/PCFに、サービスx、それらのフィルタ条件、及び対応するサービス体験分析データを送信する。
結論として、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及びサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を取得することが可能であり、そして、さらに、SMF/PCFは、また、表4に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得することが可能である。
実装2と実装1との間の主要な相違は、実装1においては、NWDAFは、サービスタイプに対応するユーザプレーン経路を決定し、そして、SMF/PCFにそのユーザプレーン経路を返送する必要があり、一方で、実装2においては、NWDAFは、そのような手順を行う必要はなく、SMF/PCFは、フィルタ条件に基づいて、ユーザプレーン経路を決定し、そのユーザプレーン経路は、SMF/PCFによってローカルに格納され、且つ、SMF/PCFによってサービス体験分析データとユーザプレーン経路を関連させるのに使用される。
実装3: 第1のネットワーク要素は、NWDAFに要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報、及び、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報、を含み、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報、及び、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ、を受信する。
この実装において、SMF/PCFは、NWDAFに、サービスタイプに対応するユーザプレーン経路を示す。NWDAFは、そのユーザプレーン経路におけるそのサービスタイプのサービス体験分析データを取得し、SMF/PCFに、そのユーザプレーン経路の識別情報及び対応するサービス体験分析データを送信する。
ある1つの可能な実装において、要求メッセージは、少なくとも1つのユーザプレーン経路の(例えば、UPF ID+DNAI等の)識別情報及び少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を搬送する、すなわち、第1のネットワーク要素は、NWDAFに、ユーザプレーン経路の識別情報に対応する1つ又は複数のタイプのサービスのサービス体験分析データを要求する。サービス体験分析データを受信した後に、SMF/PCFは、その受信したサービス体験分析データと送信したユーザプレーン経路を関連させる。
例えば、要求メッセージは、サービスxの識別情報及びフィルタ条件を含み、例えば、フィルタ条件は、時間(12:00-13:00)、位置(RAN1)、UPF1 ID+DNAI1、及びUPF2 ID+DNAI2であり、第1のネットワーク要素は、SMF又はPCFである。この場合には、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及びサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を取得してもよく、さらに、SMF/PCFは、また、表4に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得することが可能である。
上記の実装1乃至実装3のうちのいずれかにおける要求メッセージは、サブスクリプション要求メッセージ又は即時要求メッセージであってもよいということに留意すべきである。例えば、要求メッセージは、サブスクリプション要求メッセージである。この場合には、そのサブスクリプション要求メッセージは、あるサービスタイプのサービス体験分析データにサブスクライブするのに使用される。言い換えると、第1のネットワーク要素は、NWDAFからのサービスタイプのサービス体験分析データにサブスクライブしてもよい。そのサブスクリプション要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、そのサービスタイプのサービス体験分析データの生成を開始し、そして、その次に、第1のネットワーク要素に、その生成されたサービス体験分析データを送信する。例えば、ある1つの実装において、SMF/PCFは、Nnwdaf_EventsSubscription_Subscribeサービスを呼び出し、そして、そのサービスの中に、{Event ID: Estimated service MOS, EventFilter(UPF list*, DNAI list*, service ID list*)}を含めてもよく、Event IDは、イベントの識別子を示し、Estimated service MOSは、イベントがサービス体験分析データの取得を要求しているということを示し、EventFilterは、フィルタであり、そのフィルタは、UPFリスト(UPF list)、DNAIリスト(DNAI list)、及びサービスIDリスト(service ID list)を含む。UPFリストは、1つ又は複数のUPF IDを含み、DNAIリストは、1つ又は複数のDNAIを含み、サービスIDリストは、1つ又は複数のサービスIDを含む。選択的に、フィルタは、さらに、(例えば、時間ウィンドウ等の)時間及びUE位置(領域)等を搬送する。
他の例では、要求メッセージは、即時要求メッセージである。この場合には、その即時要求メッセージは、サービス体験分析データを即時に要求するのに使用される。その即時要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、前もって生成されているサービス体験分析データを取得し、そして、その次に、第1のネットワーク要素にそのサービス体験分析データを送信する。例えば、ある1つの実装において、SMF/PCFは、Nnwdaf_AnalyticsInfo_Request応答サービス又はNnwdaf_EventsSubscription_Notifyサービスを呼び出してもよく、そのサービス中に、(Event ID, UPF list*, DNAI list*, service ID list*, service MOS Analytics)を含め、service MOS Analyticsは、サービス体験分析データである。
サービス体験分析データを取得した後に、第1のネットワーク要素は、UEのセッションのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択してもよい。ある特定の例を参照して、以下の記載は、表2及び表4に基づいて、ユーザプレーン経路選択プロセスを説明し、第1のネットワーク要素は、SMF/PCFである。
例えば、現在の時間は、期間12:00-13:00の中に存在し、UEは、RAN1に対応する位置に位置し、UEは、セッション確立を開始する。この場合には、SMF/PCFは、表2に基づいて、期間12:00-13:00の中でRAN1に対応する位置においてサービスxを開始する確率が最も大きいということを決定し、それによって、SMF/PCFが決定する少なくとも1つのサービスタイプは、サービスx(サービスxは、ある1つのサービスタイプに対応する)となる。その次に、SMF/PCFは、表4に基づいて、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路1(UPF1 ID+DNAI1)におけるサービスxに対応するサービス体験分析データが、4.5であるということ、及び、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路2(UP1 ID+DNAI2)におけるサービスxに対応するサービス体験分析データが、4であるということ、を決定し、それによって、SMF/PCFは、UEのセッションのために選択されるユーザプレーン経路が、ユーザプレーン経路1であるということを決定してもよく、ユーザプレーン経路1の識別情報は、DNAI2及びUPF1の識別情報を含む。
他の例では、現在の時間は、期間12:00-13:00の中に存在し、UEは、RAN1に対応する位置に位置し、UEは、セッション確立を開始する。この場合には、SMF/PCFは、表2に基づいて、期間12:00-13:00の中でRAN1に対応する位置においてサービスx又はサービスyを開始する確率が最も大きいということを決定し、それによって、SMF/PCFが決定する少なくとも1つのサービスタイプは、サービスx(サービスxは、ある1つのサービスタイプに対応する)及びサービスy(サービスyは、ある1つのサービスタイプに対応する)となる。その次に、SMF/PCFは、表4に基づいて、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路1(UPF1 ID+DNAI1)におけるサービスxに対応するサービス体験分析データが、4.5であるということ、及び、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路2(UPF1 ID+DNAI2)におけるサービスxに対応するサービス体験分析データが、4であるということ、を決定し、それによって、SMF/PCFは、UEのセッションのために選択されるユーザプレーン経路が、ユーザプレーン経路1となるということを決定してもよく、ユーザプレーン経路1の識別情報は、DNAI1及びUPF1の識別情報を含む。加えて、SMF/PCFは、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路1(UPF1 ID+DNAI1)におけるサービスyに対応するサービス体験分析データが、3であるということ、及び、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路2(UPF1 ID+DNAI2)におけるサービスyに対応するサービス体験分析データが、4であるということ、を決定し、それによって、SMF/PCFは、UEのセッションのために選択されるユーザプレーン経路が、ユーザプレーン経路2であるということを決定してもよく、ユーザプレーン経路2の識別情報は、DNAI2及びUPF1の識別情報を含む。すなわち、この例においては、サービスxのためにSMF/PCFが選択するユーザプレーン経路は、ユーザプレーン経路1となり、サービスyのためにSMF/PCFが選択するユーザプレーン経路は、ユーザプレーン経路2となる。
特定の実装の際に、第1のネットワーク要素は、UEのセッションのために1つのユーザプレーン経路を選択してもよく、そのユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応する(例えば、その要件は、ユーザプレーン経路が最適であるということであるといった)サービス体験要件を満たす。言い換えると、ユーザプレーン経路は、各々のサービスタイプのサービス体験が、対応するサービス体験要件を満たすことを可能とすることができる。例えば、第1のネットワーク要素が決定する少なくとも1つのサービスタイプは、1つのみのサービスタイプを含む。この場合には、1つのユーザプレーン経路のみを最終的に決定し、そのユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす。他の例では、第1のネットワーク要素が決定する少なくとも1つのサービスタイプは、複数のサービスタイプを含み、第1のネットワーク要素は、これらのサービスタイプのために同じのユーザプレーン経路を決定する。この場合には、ユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプの各々に対応するサービス体験要件を満たす必要がある。
上記の説明は、説明のために、サービス体験要件が、具体的には、ユーザプレーン経路が最適であるということであるというある1つの例を使用しているということに留意すべきである。特定の実装の際に、ユーザプレーン経路は、代替的に、ユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データが、あらかじめ設定されている値よりも大きいという条件を満たすように要求されてもよい。この場合には、最終的に選択されるユーザプレーン経路は、その条件を満たすユーザプレーン経路から選択される。例えば、サービスxに対応するユーザプレーン経路において、対応するサービス体験分析データが、あらかじめ設定されている値4よりも大きい3つのユーザプレーン経路が存在する。この場合には、さらに、ランダムに又は(例えば、その経路の負荷状態等の)ある特定のポリシーに基づいて、1つ又は複数の最終的なユーザプレーン経路として、それらの3つのユーザプレーン経路のうちの1つ又は複数を選択する。
加えて、複数のサービスタイプについて同じユーザプレーン経路を選択する場合には、複数のサービスタイプのサービス体験要件を同時に満たす経路のうちのすべてから、そのユーザプレーン経路を選択する、すなわち、そのユーザプレーン経路は、複数のサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす。
代替的に、第1のネットワーク要素は、UEのセッションのために複数のユーザプレーン経路を選択してもよく、それらの複数のユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応する(例えば、その要件は、ユーザプレーン経路が最適であるといった)サービス体験要件を個別に満たす。言い換えると、各々の選択されたユーザプレーン経路は、そのユーザプレーン経路に対応するサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす必要がある。例えば、サービスx、サービスy、及びサービスzは、それぞれ、ユーザプレーン経路1、ユーザプレーン経路2、及びユーザプレーン経路3に対応する。この場合には、ユーザプレーン経路1は、サービスxに対応するサービス体験要件を満たす必要があり、ユーザプレーン経路2は、サービスyに対応するサービス体験要件を満たす必要があり、ユーザプレーン経路3は、サービスzに対応するサービス体験要件を満たす必要がある。
上記の解決方法に基づいて、第1のネットワーク要素は、UEに対応する少なくとも1つのサービスタイプに基づいて、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを決定し、そして、その次に、そのサービス体験分析データに基づいて、UEのセッションのために1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択する。これにより、ユーザプレーン経路をサービス体験に関連させることを可能とし、UEのためのより適切なユーザプレーン経路を選択するのに役立ち、通信効率を改善することが可能である。
(例えば、UEがセッションを開始するとき等の)UEが実際にサービスを開始する前に、ユーザプレーン経路選択解決方法を使用することが可能である。具体的にいうと、第1のネットワーク要素は、UEの履歴サービス挙動に基づいて、将来的にUEが開始するサービスの1つ又は複数のタイプを予測し、そして、それらの1つ又は複数のサービスタイプのサービス体験分析データに基づいて、UEのセッションのためにユーザプレーン経路を選択し、そのユーザプレーン経路は、UEが開始するそのサービスのそのタイプのサービス体験が、ある対応するサービス体験要件を満たすことを可能とすることができる。
UEが実際にサービスを開始するときに、また、ユーザプレーン経路選択解決方法を使用してもよい。具体的にいうと、第1のネットワーク要素は、実際に開始されるサービスのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、UEのセッションのためのユーザプレーン経路を選択し、そのユーザプレーン経路は、UEが実際に開始するサービスのサービス体験が、ある対応するサービス体験要件を満たすことを可能とすることができる。この場合には、UEのセッションのためのユーザプレーン経路の選択は、UEのセッションにおいて実際に開始されるサービスのためのユーザプレーン経路の選択であるということを理解することが可能である。
上記の方法に基づいて、UEのセッションのためのユーザプレーン経路を選択した後に、(例えば、SMF、PCF、又はAF等の)第1のネットワーク要素が、そのユーザプレーン経路がUEのそのセッションに対して開始されるサービスのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを決定する場合に、その第1のネットワーク要素は、開始されるサービスに対応するサービス体験分析データに基づいて、開始されるサービスのためのユーザプレーン経路を再選択してもよい。
上記の実施形態における方法は、UEのセッションに対してある特定のサービスを開始する前に、UEが開始する可能性のあるサービスに対応するサービスタイプを予測し、そのサービスタイプに基づいて、UEのために1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択する、方法である。一方で、ある1つの可能な設計においては、UEのセッションに対してある特定のサービスを開始するときに、そのセッションに対して開始されるサービスのサービスタイプは、予測されるサービスタイプとは異なる場合があり、その結果、選択されたユーザプレーン経路は、(例えば、ユーザプレーン経路は、最適なユーザプレーン経路ではないといったように)その特定の開始されるサービスのサービス体験要件を満たさない。この場合には、そのセッションのその特定のサービスのために、ユーザプレーン経路を再選択することを考慮してもよい。再選択方法は、この出願においては限定されない。例えば、再選択は、現在の技術におけるユーザプレーン経路選択方法を参照して実行されてもよく、又は、特定のサービスのサービスタイプに基づいて、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法を参照して、実行されてもよい。例えば、第1のネットワーク要素は、UEがセッション1に対して開始するサービスのタイプが、サービスxであるということを予測し、そして、そのサービスxに対応する最適なユーザプレーン経路が、(UPF1及びメディアプレーンサーバ1を含む)ユーザプレーン経路1であるということを決定する。これに対して、UEがセッション1に対して実際に開始するサービスは、サービスyであり、ユーザプレーン経路1は、サービスyの最適なユーザプレーン経路ではないか、又は、ユーザプレーン経路1は、サービスyのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを理解することが可能である。この場合には、第1のネットワーク要素は、そのセッションのサービスyのためのユーザプレーン経路を再選択してもよい。例えば、その選択されたユーザプレーン経路は、(UPF1及びメディアプレーンサーバ2を含む)ユーザプレーン経路2であり、そのユーザプレーン経路2は、サービスyの最適なユーザプレーン経路であるか、又は、ユーザプレーン経路2は、そのサービスyのサービス体験要件を満たすことが可能であるということを理解することが可能である。
他の可能な設計においては、UEが開始するある特定のサービスに対応するサービスタイプが、予測されるサービスタイプと同じである場合であっても、(UEがその特定のサービスを開始する時間点及びUEがセッションを確立する時間点である)2つの時間点におけるUEのサービス挙動データは異なるため、UEのサービス挙動分析データは、異なる場合がある。例えば、UEのネットワーク位置は、モビリティに起因して変更されているので、UEの元の位置についてのサービス体験分析データに基づいて選択されるユーザプレーン経路は、最適ではない。この場合には、第1のネットワーク要素は、UEの新たな位置に対応するサービス体験分析データに基づいて、ユーザプレーン経路を再選択する必要がある。具体的には、そのユーザプレーン経路は、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法を参照して再選択されてもよい。例えば、第1のネットワーク要素は、セッション1に対してUEが開始するサービスのタイプが、サービスxであるということを予測し、そして、そのサービスxに対応する最適なユーザプレーン経路が、(UPF1及びメディアプレーンサーバ1を含む)ユーザプレーン経路1であるということを決定し、時間が期間12:00-13:00の中に存在し、且つ、UEがRAN1に対応する位置に位置しているときに、ユーザプレーン経路1は、最適なユーザプレーン経路である。続いて、UEがセッション1に対して実際に開始するサービスは、サービスxであるが、サービスxが開始されるとき又はサービスxが開始される時間が期間12:00-13:00の中に存在しないときに、UEは、RAN1に対応する位置に位置してはいない。この場合には、ユーザプレーン経路1は、サービスxの最適なユーザプレーン経路ではない場合があり、又は、ユーザプレーン経路1は、サービスxのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを理解することが可能である。この場合には、第1のネットワーク要素は、サービスxが開始される時間及び/又はサービスxが開始されるときのUEの位置に基づいて、そのセッションのサービスxのためのユーザプレーン経路を再選択してもよい。例えば、その選択されたユーザプレーン経路は、(UPF1及びメディアプレーンサーバ2を含む)ユーザプレーン経路2であり、ユーザプレーン経路2は、サービスxの最適なユーザプレーン経路であるか、又は、ユーザプレーン経路2が、サービスxのサービス体験要件を満たすことが可能であるということを理解することが可能である。
他の可能な設計において、第1のネットワーク要素が、UEが実際に開始するサービスに基づいて、UEのセッションのためのユーザプレーン経路を選択した後に、(例えば、UEのネットワーク位置又は時間等の)UEのサービス挙動データが変更されるため、(例えば、そのユーザプレーン経路は、もはや、最適なユーザプレーン経路ではないといったように)ユーザプレーン経路は、もはや、サービス体験要件を満たさない。この場合には、第1のネットワーク要素は、UEの新たなサービス体験分析データに基づいて、ユーザプレーン経路を再選択する必要がある。具体的には、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法を参照して、ユーザプレーン経路を再選択してもよい。例えば、第1のネットワーク要素がUEのセッションのために選択する最適なユーザプレーン経路は、(UPF1及びメディアプレーンサーバ1を含む)ユーザプレーン経路1である。続いて、UEのモビリティに起因して、ユーザプレーン経路1は、もはや、サービスxの最適なユーザプレーン経路ではない。この場合には、第1のネットワーク要素は、UEの現在位置に基づいて、例えば、(UPF1及びメディアプレーンサーバ2を含む)ユーザプレーン経路2等のサービスxのための最適なユーザプレーン経路を再選択することが可能である。
第1のネットワーク要素がSMF/PCFであるときに、そのSMF/PCFがUPF及びメディアプレーンサーバを選択した後は、そのSMF/PCFは、AFに、その選択したメディアプレーンサーバに対応するDNAIを送信する必要があり、それによって、そのAFは、そのDNAIに基づいて、サービスのメディアプレーンサーバを決定するということに留意すべきである。例えば、そのDNAIは、そのサービスを開始する前に、AFに送信されてもよく、又は、そのサービスを開始するときに、AFに送信されてもよい。DNAIが、サービスを開始する前にAFに送信される場合には、また、そのDNAIに対応するサービスを示す識別情報、UEの識別情報、時間、又は位置等のDNAIの適用条件を送信する必要があり、それによって、そのAFは、サービスを開始するときの適用条件に基づいて、DNAIを選択し、SMF/PCFが選択するDNAI及びUPFは、最適なユーザプレーン経路と一致してもよい。
加えて、SMF/PCFがUEのセッションのための(UPF及びメディアプレーンサーバを含む)ユーザプレーン経路を選択するある1つの例を使用することによって、上記の方法を説明するということに留意すべきである。他の実装において、SMF/PCFは、UEのセッションのためのユーザプレーン経路の中のUPFを選択してもよく、AFは、UEのセッションのためのユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択してもよい。ユーザプレーン経路選択方法に基づいて、可能な設計において、NWDAFは、表3に基づいて、UPFとサービス体験分析データ(以下の表3-1を参照)との間の対応関係、及び、DNAIとサービス体験分析データとの間の対応関係(以下の表3-2を参照)を生成することが可能であるということに留意すべきである。
位置1(location 1)は、RAN1に対応する外部の地理的位置を指し、位置2(location 2)は、RAN2に対応する外部の地理的位置を指す。
さらに、SMF/PCFは、上記の表4又は以下の表4-1に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよい。AFは、以下の表4-2に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよい。
位置1(location 1)は、RAN1に対応する外部の地理的位置を指す。
DNAIとサービス体験分析データとの間の対応関係を生成するために、NWDAFが表3に基づいて表3-2を生成する上記の方法に加えて、他の可能な設計において、NWDAFは、さらに、表2及び表3に基づいて、UE、サービスタイプ、ユーザプレーン経路、及びサービス体験分析データの間での以下の表3-3に示されている対応関係を取得してもよいということに留意すべきである。具体的には、NWDAFは、最初に、表2に基づいて、特定のフィルタ条件(時間及び位置)によってUEが開始するサービスのタイプを分析し又は予測し、そして、その次に、表3に基づいて、ユーザプレーン経路とそのサービスタイプのサービス体験分析データとの間の対応関係を取得することが可能である。この場合には、NWDAFは、それらの2つのステップによって得られる結果を組み合わせることによって、表3-3を取得することが可能である。
さらに、(例えば、サービスx等の)ある特定のサービスに関連するAFは、NWDAFから、表4-3に示されているUEの粒度のユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得することが可能である。
以下の記載は、図3及び図4を参照して、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法の2つの具体的な実装を個別に説明する。
図3は、このサービスにしたがった他のユーザプレーン経路選択方法を示す。その方法においては、SMF/PCFは、(UPF及びメディアプレーンサーバを含む)ユーザプレーン経路を選択する、すなわち、ユーザプレーン経路の中のUPF及びメディアプレーンサーバは、双方ともSMF/PCFが選択する。
その方法は、以下のステップを含む。
ステップ300: NWDAFは、データを収集し、そして、その収集したデータに基づいて、学習を実行して、分析によって、UEのサービス挙動モデル及びサービスのサービス体験モデルを取得する。
このステップのある特定の実装プロセスについては、図2に示されている実施形態の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
ステップ301a: SMF/PCFは、NWDAFからのUEのサービス挙動分析データにサブスクライブする/要求する。
ステップ301b: NWDAFは、SMF/PCFに、UEのサービス挙動分析データを送信する。
ステップ302a: SMF/PCFは、NWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する。
ステップ302b: NWDAFは、SMF/PCFに、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する。
ある1つの代替的な実装において、代替的に、ステップ301a及びステップ301bの前に、ステップ302a及びステップ302bを実行してもよく、又は、ステップ301a及びステップ302aを組み合わせて、1つのステップとしてもよく、ステップ301b及びステップ302bを組み合わせて、1つのステップとしてもよい。このことは、この出願においては限定されない。
ステップ303: UEは、ネットワークにおいて、PDUセッションの確立のための要求を開始し、SMF/PCFは、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEが開始する少なくとも1つのサービスの少なくとも1つのタイプを予測する。
特定のUEがネットワークへの登録を完了した後に、そのUEは、AMFを通じてSMFに、そのUEの要件に基づいて、(5GにおけるPDUセッション等の)セッションの確立のための要求を開始する。SMF/PCFは、そのSMF/PCFが格納しているUEのサービス挙動分析データを照会し、又は、NWDAFにUEのサービス挙動分析データを(即時に)要求する。SMF/PCFは、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEの少なくとも1つのサービスタイプを予測し、少なくとも1つのサービスタイプは、PDUセッションにおいてUEが高い確率で開始する少なくとも1つのサービスの少なくとも1つのタイプである、言い換えると、UEがPDUセッションを確立した後に、将来的にある特定の時点及びある特定の場所において高い確率で生起する少なくとも1つのサービスの少なくとも1つのタイプである。さらに、UEが複数のタイプのサービスを開始するということを予測する場合に、SMF/PCFは、さらに、例えば、最も高い優先順位及び2番目に高い優先順位を使用して、2つのサービスに対応するサービスタイプを個別に選択するといったように、(例えば、優先順位、重要度、サービス要件、又はサービスの占有ネットワークリソース等の)内部アルゴリズムに基づいて、複数のタイプから少なくとも1つのサービスタイプを選択することが可能である。
ステップ304: SMF/PCFは、UEのPDUセッションのための最適なユーザプレーン経路を選択し、ユーザプレーン経路を使用することによって、少なくとも1つのサービスの最良の(最適な)サービス体験を達成することが可能である。
ステップ303において決定される各々のサービスタイプについて、SMFは、ステップ302bにおいて取得されており、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応し、そして、そのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、サービスのサービス体験が最適となることを可能とするユーザプレーン経路を選択する。
UEがある特定のネットワーク位置においてPDUセッションを開始するときに、そのUEは、実際に、ある特定のRANにすでにアクセスしているということに留意すべきである。この場合には、ユーザプレーン経路の選択は、例えば、UPF及びメディアプレーンサーバの選択等の他のユーザプレーンノードの選択を意味する。
ある1つの可能なシナリオにおいて、SMF/PCFがステップ303において1つのみのサービスタイプを決定する場合には、SMF/PCFは、例えば、PDUセッション全体に対応するUPFとして、そのユーザプレーン経路の中のUPFを使用するといったように、PDUセッション全体のユーザプレーン経路として、そのサービスタイプに基づいて選択される最適なユーザプレーン経路を使用する。
他の可能なシナリオにおいて、SMF/PCFがステップ303において複数のサービスタイプを決定する場合には、このステップにおいて、SMF/PCFは、例えば、同時に2つのUPFを選択するといったように複数のサービスタイプのための複数の異なるユーザプレーン経路を選択してもよい。この場合には、SMF/PCFは、多分岐PDUセッションを確立してもよい。例えば、規格の中で説明されているように、マルチホーミングPDUセッションが確立されるか、又は、アップリンク分類器(uplink classifier, ULCL)UPFが挿入される。
ステップ305: ある特定のサービスAを開始するときに、SMF/PCFは、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービスAの取得されたサービス体験分析データに基づいて、現在選択されているユーザプレーン経路がそのサービスAについて最適であるか否かを決定する。
現在選択されているユーザプレーン経路がサービスAについて最適である場合に、少なくとも1つの現在取得されているユーザプレーン経路は維持され、現在選択されているユーザプレーン経路がサービスAについて最適でない場合には、サービスAのために最適なユーザプレーン経路を再選択する(すなわち、ユーザプレーン経路の切り替えをトリガする)。例えば、SMF/PCFは、(例えば、サービス優先順位、重要度、サービス要件、又はサービスAの占有ネットワークリソース等の)内部アルゴリズム又は構成ポリシーに基づいて、サービスAのためのユーザプレーン経路の切り替えをトリガすることを決定してもよい。例えば、SMF/PCFが、サービスAが重要なMECサービスであるということを決定し、サービスAが厳格な遅延要件を有する場合には、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路の切り替えをトリガしてもよい。もちろん、サービスAのサービス優先順位又は重要度が比較的低い場合には、SMF/PCFは、代替的に、サービスAのためのユーザプレーン経路の切り替えをトリガしないことを決定してもよい。
ある1つの可能な設計において、ユーザプレーン経路の切り替えは、新たなユーザプレーン経路によって元のユーザプレーン経路を置き換えることによって実行されてもよく、SMF/PCFは、UPF再配置手順をトリガする必要がある。他の可能な設計においては、ユーザプレーン経路の切り替えは、元のユーザプレーン経路を維持しながら、新たなユーザプレーン経路を挿入することによって実行されてもよい。例えば、規格の中で説明されているように、SMFは、ULCL又は分岐点を挿入することによって、多分岐PDUセッションを形成する。詳細については、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP)TS 23.502を参照すべきである。
ステップ305は、随意的なステップである。
ステップ306: SMF/PCFは、さらに、各々のサービスタイプに対応するAFに、最適なユーザプレーン経路の中に含まれているメディアプレーンサーバに対応するDNAIを通知してもよい。
ステップ306は随意的なステップである。
例えば、SMF/PCFは、AFに指示情報(又は、通知情報)を送信し、指示情報(又は、通知情報)は、DNAIを搬送し、そして、さらに、UE ID、対応する時間、及び対応する場所等の情報を搬送してもよい。このようにして、AFは、UEがその時点において及びその場所で開始するサービスの最適なメディアプレーンサーバの(DNAIに対応する)アドレスを前もって知ることが可能であり、それによって、UEがその時点において及びその場所でサービスをトリガするときに、AFは、UEに、直接的に、最適なメディアプレーンサーバのアドレスをフィードバックしてもよい。この処理方法においては、DNAIと共にUPF選択を使用して、最適なユーザプレーン経路を取得する。そうでない場合には、たとえSMFが最適なUPFを選択する場合であっても、そのDNAIが整合するDNAIでないときは、そのユーザプレーン経路を最適であると考えることは不可能である。
この解決方法に基づいて、UEのサービス体験分析データ及びサービス挙動分析データに基づいて、UEの複数の異なるサービスのためのユーザプレーン経路を選択する方法が提供される。その方法によって選択されるユーザプレーン経路は、UEが最適なサービス体験を最大限に取得するのを支援することが可能であり、その後のユーザプレーン経路の再選択(又は、切り替え)を最大限に回避することが可能である。加えて、NWDAFは、UEのサービス挙動データに基づいて、UEのサービス挙動分析データを予測し、そして、SMF/PCFに、UEのサービス挙動分析データを送信する。NWDAFは、分析によって、履歴サービスデータに基づいて、サービス体験モデルを取得して、サービス体験分析データを取得し、そして、SMF/PCFに、サービス体験分析データを送信する。SMF/PCFは、関連付けによって、複数の異なるユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを取得する。
図4は、この出願にしたがった他のユーザプレーン経路選択方法を示す。その方法においては、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路の中のUPFを選択し、AFは、そのユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択する。
その方法は、以下のステップを含む。
ステップ400は、ステップ300と同じである。詳細については、上記の説明を参照すべきである。
ステップ401a: SMF/PCFは、NWDAFからのUEのサービス挙動分析データにサブスクライブする/要求する。
ステップ401b: NWDAFは、SMF/PCFに、UEのサービス挙動分析データを送信する。
ステップ401a及びステップ401bは、ステップ301a及びステップ301bと同じである。詳細については、上記の説明を参照すべきである。
ステップ402a: SMF/PCFは、NWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する。
本明細書においては、SMF/PCFがNWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する方法は、ステップ302aにおける方法と同様であるが、ステップ402aにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路は、UPF及びメディアプレーンサーバを含んでもよく、又は、UPFのみを含んでもよいが、一方で、ステップ302aにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路は、UPF及びメディアプレーンサーバを含むという点で相違がある。
ステップ402b: NWDAFは、SMF/PCFに、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する。
本明細書においては、NWDAFがSMF/PCFに少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する方法は、ステップ302bにおける方法と同様であるが、ステップ402bにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路は、UPF及びメディアプレーンサーバを含んでもよく、又は、UPFのみを含んでもよいが、一方で、ステップ302bにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路は、UPF及びメディアプレーンサーバを含むという点で相違がある。
ステップ402a及びステップ402bにおいて、SMF/PCFは、表4又は表4-1に示されている複数のユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよい。
ステップ403a: AFは、NWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する。
本明細書においては、AFがNWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する方法は、ステップ302aにおける方法と同様であるが、ステップ403aにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路はメディアプレーンサーバを含むが、一方で、ステップ302aにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路はUPF及びメディアプレーンサーバを含むという点で相違がある。
ステップ403b: NWDAFは、AFに、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する。
本明細書においては、NWDAFがAFに少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する方法は、ステップ302bにおける方法と同様であるが、ステップ403bにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路はメディアプレーンサーバを含むが、一方で、ステップ302bにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路はUPF及びメディアプレーンサーバを含むという点で相違がある。
ステップ403a及びステップ403bにおいて、AFは、表4-2に示されている複数のユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよい。
他の可能な設計において、AFは、代替的に、ステップ403aにおいて、NWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応しているとともにUEの粒度のサービス体験分析データにサブスクライブする/要求することが可能であり、それに対応して、NWDAFは、ステップ403bにおいて、AFに、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応しているとともにUEの粒度のサービス体験分析データを送信してもよい。
この設計におけるサブスクリプション方法/要求方法は、ステップ403aにおける上記の方式と同様であるが、ステップ403aにおける方法においては、UEの粒度ではなく、サービスの粒度で判別され、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応し、そして、表4-2に示されているサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する一方で、この設計においては、AFは、ユーザプレーン経路に対応しているとともに表4-3に示されているUEの粒度のサービス体験分析データを取得してもよいという点で相違がある。
ステップ401a及びステップ401b、ステップ402a及びステップ402b、ステップ403a及びステップ403bの間には厳密な実行順序は存在しないということに留意すべきである。例えば、ステップ401a及びステップ401bは、最初に実行されてもよく、ステップ402a及びステップ402bは、その次に実行されてもよく、そして、ステップ403a及びステップ403bは、最終的に実行されてもよい。他の例では、ステップ402a及びステップ402bは、最初に実行されてもよく、ステップ401a及びステップ401bは、その次に実行されてもよく、そして、ステップ403a及びステップ403bは、最後に実行されてもよい。他の例では、ステップ402a及びステップ402bは、最初に実行されてもよく、ステップ403a及びステップ403bは、その次に実行されてもよく、そして、ステップ401a及びステップ401bは、最後に実行されてもよい。他の例では、ステップ403a及びステップ403bは、最初に実行されてもよく、ステップ401a及びステップ401bは、その次に実行されてもよく、そして、ステップ403a及びステップ403bは、最後に実行されてもよい。他の例では、実行のために、ステップ401a及びステップ402aを組み合わせて、1つのステップとし、そして、実行のために、ステップ401b及びステップ402bを組み合わせて、1つのステップとする。
ステップ404: UEは、ネットワークにおいて、PDUセッションの確立のための要求を開始し、SMF/PCFは、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEが開始する少なくとも1つのサービスの少なくとも1つのタイプを予測する。
ステップ404は、ステップ303と同じである。詳細については、上記の説明を参照すべきである。
ステップ405: SMF/PCFは、UEのPDUセッションのための最適なUPFを選択し、UPFによって、少なくとも1つのサービスの最良の(最適な)サービス体験を達成することが可能である。
ステップ405は、ステップ304と同様であるが、(UPF及びメディアプレーンサーバを含む)最適なユーザプレーン経路が、ステップ304において選択されるが、一方で、最適なUPFのみが、ステップ405において選択されるという点で相違がある。
ステップ406: ある特定のサービスAを開始するときに、AFは、UEのPDUセッションのための最適なメディアプレーンサーバを選択する。
ステップ406は、ステップ304と同様であるが、(UPF及びメディアプレーンサーバを含む)最適なユーザプレーン経路が、ステップ304において、SMF/PCFによって選択される一方で、最適なメディアプレーンサーバのみが、ステップ406において、AFによって選択されるという点で相違がある。AFは、表4-2又は表4-3に基づいて、UEのPDUセッションのための最適なメディアプレーンサーバを選択してもよい。AFがUEのPDUセッションのための最適なメディアプレーンサーバを選択することは、AFがUEのサービスAのための最適なユーザプレーン経路を選択するということを意味するということを理解することが可能である。
本明細書においては、説明のために、サービスを開始するときに、AFが、ある特定のサービスのための最適なメディアプレーンサーバを直接的に選択するある1つの例を使用するということに留意すべきである。もちろん、実際のサービスの際に、AFは、セッションに対して開始されるサービスのサービスタイプを代替的に予測することが可能である、例えば、サービスAが開始されるということを予測し、その次に、サービスAのための最適なメディアプレーンサーバを選択することが可能である。
AFが、そのセッションに対して開始されるサービスのサービスタイプを予測する場合に、AFは、また、ステップ401a及びステップ401bと同様のステップを実行してもよい、すなわち、AFは、NWDAFからのUEのサービス挙動分析データにサブスクライブし/要求し、そのときに、NWDAFは、SMF/PCFに、UEのサービス挙動分析データを送信する。具体的な実装プロセスについては、ステップ401a及びステップ401bの関連する説明を参照すべきである。加えて、AFは、さらに、ステップ404と同様のステップを実行してもよい、すなわち、AFは、UEのPDUセッションのために最適なメディアプレーンサーバを選択する。特定の実施形態については、図2の実施形態における関連する説明を参照すべきである。
ステップ407: AFは、SMF/PCFにDNAIを送信し、DNAIは、サービスAのために選択されるメディアプレーンサーバを識別するのに使用される。
ステップ408: サービスAを開始するときに、SMF/PCFは、UPFに対応しているサービスAの取得したサービス体験分析データに基づいて、現在選択されているUPFがサービスAについて最適であるか否かを決定する。
現在選択されているUPFが、サービスAについて最適である場合に、現在取得されているUPFは維持され、現在選択されているUPFが、サービスAについて最適でない場合に、サービスAのために、UPFを再選択する(すなわち、ユーザプレーン経路の切り替えがトリガされる)。例えば、SMF/PCFは、(例えば、サービス優先順位、重要度、サービス要件、又はサービスAの占有ネットワークリソース等の)内部アルゴリズム又は構成ポリシーに基づいて、サービスAのためのユーザプレーン経路の切り替えをトリガするということを決定してもよい。例えば、SMF/PCFが、サービスAが重要なMECサービスであるということを決定し、サービスAが厳格な遅延要件を有する場合に、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路の切り替えをトリガしてもよい。もちろん、サービスAのサービス優先順位又は重要度が比較的低い場合に、SMF/PCFは、サービスAのユーザプレーン経路の切り替えをトリガしないということを決定することが可能である。
この解決方法に基づいて、NWDAFは、UEのサービス挙動データに基づいて、UEのサービス挙動分析データを予測し、そして、SMF/PCFに、UEの挙動分析データを送信する。NWDAFは、履歴サービスデータに基づいて、サービス体験モデルを分析によって取得して、サービス体験分析データを取得する。このようにして、NWDAFは、関連付けによって、複数の異なるユーザプレーン経路(UPF ID+DNAI)に対応するサービス体験分析データを取得する。NWDAFは、複数の異なるユーザプレーン経路(UPF ID+DNAI)に対応するサービス体験分析データに基づいて、SMF/PCFに、複数の異なるUPFに対応するサービス体験分析データを送信し、AFに、複数の異なるメディアプレーンサーバに対応するサービス体験分析データを送信する。SMF/PCFは、サービス挙動分析データ及びUEのサービス挙動データに基づいて、サービスタイプを決定し、そして、複数の異なるUPFに対応するサービスタイプのサービス体験分析データ及びサービスタイプに基づいて、あらかじめ設定されているサービス要件を満たす最適なUPF又はUPFを選択する。AFは、複数の異なるメディアプレーンサーバに対応するサービスタイプのサービス体験分析データ及びサービスタイプに基づいて、あらかじめ設定されているサービス要件を満たすメディアプレーンサーバ又は最適なメディアプレーンサーバを選択する。したがって、UEのセッションのために最適なユーザプレーン経路が選択される。
上記の記載は、主として、複数のネットワーク要素の間の対話の観点から、この出願によって提供される複数の解決方法を説明している。上記の実装において、上記の機能を実装するために、ネットワーク要素は、上記の機能を実行するための対応するハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含むということを理解することが可能である。当業者は、この明細書に開示されている複数の実施形態において説明されている複数の例の中のユニット及びアルゴリズムステップと組み合わせて、ハードウェア又はハードウェア及びコンピュータソフトウェアの組み合わせによって、本発明を実装してもよいということを容易に理解するはずである。ある機能が、ハードウェアによって又はコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるのかは、技術的解決方法の特定のサービス及び設計上の制約に依存する。当業者は、各々の特定のサービスについて、説明されている機能を実装するのに複数の異なる方法を使用することが可能であるが、その実装が本発明の範囲を超えるものであると解釈されるべきではない。
図5は、この出願にしたがった装置のある1つの可能な且つ例示的なブロック図であり、装置500は、ソフトウェア又はハードウェアの形態で存在してもよい。装置500は、処理ユニット502及び通信ユニット503を含んでもよい。ある1つの実装において、通信ユニット503は、受信ユニット及び送信ユニットを含んでもよい。処理ユニット502は、装置500の動作を制御し及び管理するように構成される。通信ユニット503は、装置500と他のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成される。装置500は、記憶ユニット501をさらに含んでもよく、その記憶ユニット501は、装置500のプログラムコード及びデータを格納するように構成される。
処理ユニット502は、プロセッサ又はコントローラであってもよく、例えば、汎用中央処理ユニット(central processing unit, CPU)、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processing, DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuits, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせであってもよい。処理ユニット502は、この出願によって開示されている内容を参照して説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装し又は実行してもよい。プロセッサは、代替的に、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ等の計算機能を実装するプロセッサの組み合わせであってもよい。記憶ユニット501は、メモリであってもよい。通信ユニット503は、装置のインターフェイス回路であり、他の装置から信号を受信するように構成される。例えば、装置がチップの形態で実装されるときに、通信ユニット503は、チップが他のチップ又は装置から信号を受信するのに使用するインターフェイス回路であるか、或いは、チップが他のチップ又は装置に信号を送信するのに使用するインターフェイス回路である。
装置500は、上記の複数の実施形態のうちのいずれかにおける(例えば、セッション管理ネットワーク要素、ポリシー制御ネットワーク要素、又はサーバ等の)第1のネットワーク要素であってもよく、或いは、第1のネットワーク要素の中で使用されるチップであってもよい。例えば、装置500が第1のネットワーク要素であるときに、処理ユニット502は、例えば、プロセッサであってもよく、通信ユニット503は、例えば、トランシーバーであってもよい。選択的に、トランシーバは、無線周波数回路を含んでもよく、記憶ユニットは、例えば、メモリであってもよい。例えば、装置500が第1のネットワーク要素の中で使用されるチップであるときに、処理ユニット502は、例えば、プロセッサであってもよく、通信ユニット503は、例えば、入力/出力インターフェイス、ピン、又は回路であってもよい。処理ユニット502は、記憶ユニットの中に格納されているコンピュータ実行可能な命令を実行することが可能である。選択的に、記憶ユニットは、レジスタ又はバッファ等のチップの内側の記憶ユニットである。代替的に、記憶ユニットは、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、静的情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的記憶デバイス、又は、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)等の記憶ユニットであってもよく、その記憶ユニットは、第1のネットワーク要素の中に存在し、且つ、チップの外側に位置する。
ある1つの実施形態において、装置500は、第1のネットワーク要素であり、処理ユニットは、端末デバイスに対応する少なくとも1つのサービスタイプを決定し、そして、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路を選択する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、データ分析ネットワーク要素から端末デバイスのサービス挙動分析データを取得し、そして、端末デバイスのサービス挙動分析データに基づいて、少なくとも1つのサービスタイプを決定する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット503は、データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、フィルタ条件を含み、その要求メッセージは、フィルタ条件を満たす端末デバイスのサービス挙動分析データを要求するのに使用され、データ分析ネットワーク要素から端末デバイスのサービス挙動分析データを受信する、ように構成され、サービス挙動分析データは、フィルタ条件を満たす。
ある1つの可能な実装において、フィルタ条件は、時間情報及び/又は位置情報を含む。
ある1つの可能な実装において、サービス挙動分析データは、サービスの識別情報、サービスの生起確率、サービスの継続期間、サービスの重み係数、サービスが生起するときの端末デバイスの位置、及びサービスが生起するときの時間、のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、特に、端末デバイスのセッションのための1つのユーザプレーン経路を選択するように構成され、ユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、特に、端末デバイスのセッションのための複数のユーザプレーン経路を選択するように構成され、複数のユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を個別に満たす。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、特に、セッションを確立するときに、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路を選択するように構成される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、さらに、少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報及びサービス体験分析データを取得するように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット503は、データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含み、データ分析ネットワーク要素から、少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報及びサービス体験分析データを受信する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット503は、データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、フィルタ条件は、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報を決定するのに使用され、データ分析ネットワーク要素から、少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報及びサービス体験分析データを受信する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、さらに、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路の選択の後に、ユーザプレーン経路が、セッションに対して端末デバイスが開始するサービスのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを決定し、そして、開始されるサービスに対応するサービス体験分析データに基づいて、開始されるサービスのためのユーザプレーン経路を再選択する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、装置500は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素であり、処理ユニット502は、特に、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路の中のユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択するように構成される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択するように構成される。
ある1つの可能な実装において、装置500は、サービスサーバであり、処理ユニット502は、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択するように構成される。
ユーザプレーン経路選択方法のために装置を使用するときの装置の特定の実装プロセス及び対応する有益な効果については、上記の方法の実施形態における関連する説明を参照するべきであるということを理解することが可能であり、本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
図6は、この出願にしたがった装置のある1つの可能な且つ例示的なブロック図であり、装置600は、ソフトウェア又はハードウェアの形態で存在してもよい。装置600は、処理ユニット602及び通信ユニット603を含んでもよい。ある1つの実装において、通信ユニット603は、受信ユニット及び送信ユニットを含んでもよい。処理ユニット602は、装置600の動作を制御し及び管理するように構成される。通信ユニット603は、装置600と他のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成される。装置600は、記憶ユニット601をさらに含んでもよく、その記憶ユニット601は、装置600のプログラムコード及びデータを格納するように構成される。
処理ユニット602は、プロセッサ又はコントローラであってもよく、例えば、CPU、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、又は他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせであってもよい。処理ユニット602は、この出願によって開示されている内容を参照して説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装し又は実行してもよい。プロセッサは、代替的に、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ等の計算機能を実装するプロセッサの組み合わせであってもよい。記憶ユニット601は、メモリであってもよい。通信ユニット603は、装置のインターフェイス回路であり、他の装置から信号を受信するように構成される。例えば、装置がチップの形態で実装されるときに、通信ユニット603は、チップが他のチップ又は装置から信号を受信するのに使用するインターフェイス回路であるか、或いは、チップが他のチップ又は装置に信号を送信するのに使用するインターフェイス回路である。
装置600は、上記の複数の実施形態のうちのいずれかにおけるデータ分析ネットワーク要素であってもよく、或いは、データ分析ネットワーク要素の中で使用されるチップであってもよい。例えば、装置600がデータ分析ネットワーク要素であるときに、処理ユニット602は、例えば、プロセッサであってもよく、通信ユニット603は、例えば、トランシーバーであってもよい。選択的に、トランシーバは、無線周波数回路を含んでもよく、記憶ユニットは、例えば、メモリであってもよい。例えば、装置600がデータ分析ネットワーク要素の中で使用されるチップであるときに、処理ユニット602は、例えば、プロセッサであってもよく、通信ユニット603は、例えば、入力/出力インターフェイス、ピン、又は回路であってもよい。処理ユニット602は、記憶ユニットの中に格納されているコンピュータ実行可能な命令を実行することが可能である。選択的に、記憶ユニットは、レジスタ又はバッファ等のチップの内側の記憶ユニットである。代替的に、記憶ユニットは、ROM、静的情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的記憶デバイス、又は、RAM等の記憶ユニットであってもよく、その記憶ユニットは、データ分析ネットワーク要素の中に存在し、且つ、チップの外側に位置する。
ある1つの実施形態において、装置600は、データ分析ネットワーク要素であり、処理ユニット602は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得するように構成され、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素に、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを送信するように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素に、サービス体験分析データに対応するユーザプレーン経路の識別情報を送信するように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信するように構成され、要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信するように構成され、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及び少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、フィルタ条件は、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報を決定するのに使用される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット602は、端末デバイスのサービス挙動分析データを取得するように構成され、送信ユニットは、第1のネットワーク要素に端末デバイスのサービス挙動分析データを送信するように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素から要求メッセージを受信するように構成され、その要求メッセージは、フィルタ条件を含み、処理ユニット602は、フィルタ条件を満たす端末デバイスのサービス挙動分析データを取得するように構成される。
ある1つの可能な実装において、フィルタ条件は、時間情報及び/又は位置情報を含む。
ある1つの可能な実装において、サービス挙動分析データは、サービスの識別情報、サービスの生起確率、サービスの継続期間、サービスの重み係数、サービスが生起するときの端末デバイスの位置、及びサービスが生起するときの時間、のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、第1のネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素であり、ユーザプレーン経路の識別情報は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、ユーザプレーン経路の識別情報は、メディアプレーンサーバの識別情報をさらに含む。
ある1つの可能な実装において、第1のネットワーク要素は、サーバであり、ユーザプレーン経路の識別情報は、メディアプレーンサーバの識別情報を含む。
ユーザプレーン経路選択方法のために装置を使用するときの装置の特定の実装プロセス及び対応する有益な効果については、上記の方法の実施形態における関連する説明を参照するべきであるということを理解することが可能であり、本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
図7は、このサービスにしたがった装置の概略的な図である。その装置は、(例えば、セッション管理ネットワーク要素、ポリシー制御ネットワーク要素、又はサーバ等の)第1のネットワーク要素又はデータ分析ネットワーク要素であってもよい。装置700は、プロセッサ702、通信インターフェイス703、及びメモリ701を含む。選択的に、装置700は、通信回線704をさらに含んでもよい。通信インターフェイス703、プロセッサ702、及びメモリ701は、通信回線704を介して互いに接続されてもよい。通信回線704は、周辺機器構成要素相互接続(peripheral component interconnect, 略称PCI)バス又は拡張産業標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture, 略称EISA)バス等であってもよい。通信回線704は、アドレスバス、データバス、及び制御バス等に分類されてもよい。表現を容易にするために、図7のバスを表すのに太線が1本のみが使用されるが、このことは、1つのみのバスが存在するということ、又は、1つのタイプのバスのみが存在するということを意味するものではない。
プロセッサ702は、CPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又はこの出願の複数の解決方法におけるプログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよい。
通信インターフェイス703は、いずれかのトランシーバ型装置を使用して、イーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)、又は有線アクセスネットワーク等の他のデバイス又は通信ネットワークと通信する。
メモリ701は、これらには限定されないが、静的情報及び命令を格納することが可能であるROM又は他のタイプの静的記憶デバイス、或いは、情報及び命令を格納することが可能であるRAM又は他のタイプの動的記憶デバイス、或いは、電気的に消去可能且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)、又は他のコンパクトディスク記憶装置、(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク、又はブルーレイディスク等を含む)光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、或いは、命令又はデータ構造の形態で、予期されるプログラムコードを搬送し又は格納するのに使用することが可能であり、コンピュータがアクセスすることが可能であるいずれかの他の媒体であってもよい。メモリは独立して存在していてもよく、通信回線704を介してプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと一体化されていてもよい。
メモリ701は、この出願における複数の解決方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を格納するように構成され、プロセッサ702は、その実行を制御する。プロセッサ702は、メモリ701の中に格納されているコンピュータ実行可能な命令を実行するように構成され、この出願のそれらの複数の実施形態によって提供されるユーザプレーン経路選択方法を実装する。
選択的に、この出願のそれらの複数の実施形態におけるコンピュータ実行可能な命令は、また、アプリケーションプログラムコードと称されてもよい。このことは、この出願のそれらの複数の実施形態においては特に限定されない。
当業者は、この出願における"第1の"及び"第2の"等のさまざまな序数が、説明を容易にする目的で判別のために使用されているにすぎず、この出願のそれらの複数の実施形態の範囲を限定するか又は順序を表すのには使用されてはいないということを理解することが可能である。"及び/又は"の語は、複数の関連する対象を説明するための関連性関係を記載し、3つの関係が存在するということを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、A及びBの双方が存在する場合、Bのみが存在する場合、の3つの場合を表してもよい。記号"/"は、通常は、複数の関連する対象の間の"又は"の関係を表す。"少なくとも1つ"は、1つ又は複数を意味する。"少なくとも2つ"は、2つ又はそれ以上を意味する。"少なくとも1つ"、"いずれか1つ"、又はそれらの類似の表現は、単数の項目(部分)又は複数の項目(部分)のいずれかの組み合わせを含むこれらの項目のいずれかの組み合わせを意味する。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つ(部分又はタイプ)は、a、b、c、a及びb、a及びc、、b及びc、或いは、a、b、及びcを示してもよく、a、b、cは、単数であってもよく又は複数であってもよい。"複数の"は、2つ又はより多くを示し、他の数値化表現は、これと同様である。加えて、"a"、"an"、及び"the"等の単数形で出現する要素(element)は、文脈の中で特にことわらない限り、"1つ又は1つのみ"を意味するのではなく、"1つ又は複数"を意味する。例えば、"a device"は、1つ又は複数のそのようなデバイスを意味する。
ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらのいずれかの組み合わせを使用することによって、上記の複数の実施形態のすべて又は一部を実装してもよい。ソフトウェアがそれらの複数の実施形態を実装するのに使用されるときに、コンピュータプログラム製品の形態で、それらの複数の実施形態を全体的に又は部分的に実装してもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令をコンピュータにロードしそしてコンピュータによって実行するときに、この出願のそれらの複数の実施形態にしたがった手順又は機能を完全に又は部分的に生成する。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよく、或いは、あるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はディジタル加入者線(DSL)等の)有線方式によって又は(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波等の)無線方式によって、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへと、それらの複数のコンピュータ命令を伝送してもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能ないずれかの使用可能な媒体、或いは、1つ又は複数の使用可能な媒体を一体化したサーバ又はデータセンター等のデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ等の)磁気媒体、(例えば、DVD等の)光媒体、或いは、(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Disk, SSD)等の)半導体媒体等であってもよい。
この出願のそれらの複数の実施形態の中で説明されているさまざまな例示的な論理ユニット及び回路は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は他のプログラム可能な論理装置、個別のゲート又はトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせの設計によって、それらの説明されている機能を実装し又は動作させてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよい。選択的に、汎用プロセッサは、代替的に、いずれかの従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態マシンであってもよい。プロセッサは、代替的に、ディジタル信号プロセッサ及びマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、ディジタル信号プロセッサコアと組み合わせられれている1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又はいずれかの他の類似の構成等のコンピューティング装置の組み合わせによって実装されてもよい。
この出願のそれらの複数の実施形態において説明されている方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアユニット、又はそれらの組み合わせの中に直接的に組み込まれてもよい。RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能な磁気ディスク、CD-ROM、又は当技術分野におけるいずれかの他の形態の記憶媒体の中に、ソフトウェアユニットを格納してもよい。例えば、記憶媒体は、プロセッサに接続されてもよく、それによって、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み出し、そして、記憶媒体に情報を書き込むことが可能である。選択的に、記憶媒体は、代替的に、プロセッサに一体化されてもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に配置されてもよい。
これらのコンピュータプログラム命令は、代替的に、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされてもよく、それによって、一連の動作及びステップは、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって実行されて、コンピュータにより実装される処理を生成する。したがって、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって実行される命令は、フローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックの中のある指定された機能を実装するためのステップを提供する。
この出願は、複数の特定の特徴及びそれらの複数の特定の特徴の実施形態を参照して説明されているが、この出願の趣旨及び範囲から離れることなく、この出願に対してさまざまな修正及び組み合わせを行うことが可能であるということが明らかである。それに対応して、明細書及び複数の添付の図面は、添付の特許請求の範囲が定義するこの出願の例示的な説明であるにすぎず、この出願の範囲の中に属する修正、変形、組み合わせ、又は等価なもののうちのいずれか又はすべてをその範囲内とすることを意図している。当業者は、この出願の範囲から離れることなく、この出願に対してさまざまな修正及び変形を行うことが可能であるということが明らかである。この出願は、それらの修正及び変形等が、この出願の特許請求の範囲及びそれらと等価な技術の範囲内に属する限りにおいて、この出願のそれらの修正及び変形をその範囲内とすることを意図している。
[関連出願への相互参照]
この出願は、2019年2月22日付で中国専利局に出願された"ユーザプレーン経路選択方法及び装置"と題された中国特許出願第201910133914.8号に基づく優先権を主張し、その内容は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
[技術分野]
この出願は、移動体通信技術の分野に関し、特に、ユーザプレーン経路選択方法及び装置に関する。
目下のところ、現在の技術においては、あるユーザプレーン経路の中のネットワーク要素の選択は、主として、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択を伴い、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択方法は、通常、セッション管理ネットワーク要素が、データネットワーク名(data network name, DNN)、端末デバイスの位置(location)、及びユーザプレーン機能ネットワーク要素の負荷(load)等の情報を総合的に考慮し、その端末デバイスのためのユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する、ということである。
上記のユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択方法における主要な問題は、セッション管理ネットワーク要素が、例えば、リモート(remote)ユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択するといったように、サービス要件を満たすことができないユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する場合があり、そのリモートユーザプレーン機能ネットワーク要素は、モバイルエッジコンピューティング(Mobile Edge Computing, MEC)サービスの遅延要件を満たすことができないということである。
この出願は、端末デバイスのためのより適切なユーザプレーン経路を選択するためのユーザプレーン経路選択方法及び装置を提供し、それにより、通信効率を改善する。
第1の態様によれば、この出願は、ユーザプレーン経路選択方法を提供する。その方法は、第1のネットワーク要素が、端末デバイスに対応する少なくとも1つのサービスタイプを決定するステップと、前記第1のネットワーク要素が、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、前記端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路を選択するステップと、を含む。この解決方法に基づいて、第1のネットワーク要素は、その端末デバイスに対応する少なくとも1つのサービスタイプに基づいて、その少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを決定し、そして、その次に、そのサービス体験分析データに基づいて、端末デバイスのセッションのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択する。このことは、あるサービスとあるユーザプレーン経路を関連させることを可能とし、端末デバイスのためのより適切なユーザプレーン経路を選択するのに役立ち、通信効率を改善することを可能とする。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、データ分析ネットワーク要素から前記端末デバイスのサービス挙動分析データを取得し、そして、前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データに基づいて、前記少なくとも1つのサービスタイプを決定する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記セッションを確立するときの前記端末デバイスのサービス挙動データを取得し、そして、前記セッションを確立するときの前記端末デバイスの前記サービス挙動データ及びサービス挙動分析データに基づいて、前記少なくとも1つのサービスタイプを決定する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは、フィルタ条件を含み、前記要求メッセージは、前記フィルタ条件を満たす前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データを要求するのに使用され、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データを受信し、前記サービス挙動分析データは、前記フィルタ条件を満たす。
ある1つの可能な実装において、前記フィルタ条件は、時間情報及び/又は位置情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記サービス挙動分析データは、サービスの識別情報、前記サービスの生起確率、前記サービスの継続期間、前記サービスの重み係数、前記サービスが生起するときの前記端末デバイスの位置、及び前記サービスが生起するときの時間、のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための1つのユーザプレーン経路を選択し、前記ユーザプレーン経路は、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための複数のユーザプレーン経路を選択し、前記複数のユーザプレーン経路は、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を個別に満たす。
ある1つの可能な実装において、前記セッションを確立するときに、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路を選択する。
他の可能な実装において、前記端末デバイスが前記セッションに対してサービスを開始するときに、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記サービスのための前記ユーザプレーン経路を選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記サービス体験分析データを取得する。ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報及び前記サービス体験分析データを取得する。
選択的に、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報及びメディアプレーンサーバの識別情報のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含み、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報及び前記サービス体験分析データを受信する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、前記フィルタ条件は、前記少なくとも1つのサービスタイプの前記識別情報に対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を決定するのに使用され、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報及び前記サービス体験分析データを受信する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及び前記少なくとも1つのサービスタイプの前記識別情報に対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を含み、前記第1のネットワーク要素は、前記データ分析ネットワーク要素から、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報及び前記サービス体験分析データを受信する。
ある1つの可能な実装において、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路を選択した後に、前記第1のネットワーク要素は、前記ユーザプレーン経路が、前記セッションに対して前記端末デバイスが開始するサービスのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを決定し、前記第1のネットワーク要素は、前記開始されるサービスに対応するサービス体験分析データに基づいて、前記開始されるサービスのためのユーザプレーン経路を再選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素であり、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路の中のユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、サーバに第1の指示情報を送信し、前記第1の指示情報は、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を示すのに使用される。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、サーバであり、前記第1のネットワーク要素は、前記端末デバイスの前記セッションのための前記ユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択する。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素に第2の指示情報を送信し、前記第2の指示情報は、前記メディアプレーンサーバの識別情報を示すのに使用される。
第2の態様によれば、この出願は、通信方法を提供する。その方法は、データ分析ネットワーク要素が、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得するステップと、前記データ分析ネットワーク要素が、第1のネットワーク要素に、前記少なくとも1つのサービスタイプに対応する前記サービス体験分析データを送信するステップと、を含む。この解決方法に基づいて、データ分析ネットワーク要素は、第1のネットワーク要素に、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを送信してもよく、それによって、第1のネットワーク要素は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、端末デバイスのセッションのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択してもよい。このことは、サービスとユーザプレーン経路を関連させることを可能とし、端末デバイスのためのより適切なユーザプレーン経路を選択するのに役立ち、通信効率を改善することが可能である。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記少なくとも1つのサービスタイプのうちの第1のサービスタイプのサービス体験分析データを決定する。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素が、前記少なくとも1つのサービスタイプのうちの第1のサービスタイプのサービス体験分析データを決定することは、前記データ分析ネットワーク要素が、前記第1のサービスタイプに対応するサーバから、前記第1のサービスタイプのサービスデータを取得し、前記サービスデータは、サービス体験測定値及びメディアプレーンサーバの識別情報を含み、前記データ分析ネットワーク要素が、ネットワークから、前記第1のサービスタイプの前記サービスデータと関連するネットワークデータを取得し、前記ネットワークデータは、前記第1のサービスタイプのサービスパケットを伝送するユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報を含み、前記データ分析ネットワーク要素が、前記サービスデータ及び前記ネットワークデータに基づいて、前記第1のサービスタイプのサービス体験分析データを決定すること、を含む。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素に、前記サービス体験分析データに対応するユーザプレーン経路の識別情報を送信する。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及び前記少なくとも1つのサービスタイプの前記識別情報に対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信し、前記要求メッセージは、前記少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、前記フィルタ条件は、前記少なくとも1つのサービスタイプの前記識別情報に対応する前記ユーザプレーン経路の前記識別情報を決定するのに使用される。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記端末デバイスのサービス挙動分析データを取得し、
前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素に前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データを送信する。
ある1つの可能な実装において、前記データ分析ネットワーク要素は、前記第1のネットワーク要素から要求メッセージを受信し、前記要求メッセージは、フィルタ条件を含み、前記データ分析ネットワーク要素は、前記フィルタ条件を満たす前記端末デバイスの前記サービス挙動分析データを取得する。
ある1つの可能な実装において、前記フィルタ条件は、時間情報及び/又は位置情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記サービス挙動分析データは、サービスの識別情報、前記サービスの生起確率、前記サービスの継続期間、前記サービスの重み係数、前記サービスが生起するときの前記端末デバイスの位置、及び前記サービスが生起するときの時間、のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素であり、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報は、メディアプレーンサーバの識別情報をさらに含む。
ある1つの可能な実装において、前記第1のネットワーク要素は、サーバであり、前記ユーザプレーン経路の前記識別情報は、メディアプレーンサーバの識別情報を含む。
第3の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、上記の複数の態様又は上記の複数の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがったユーザプレーン経路選択方法を実装する機能を有する。その機能は、ハードウェアによって実装されてもよく、又は、対応するソフトウェアを実行するハードウェアによって実装されてもよい。ハードウェア又はソフトウェアは、その機能に対応する1つ又は複数のモジュールを含む。
第4の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、プロセッサ及びメモリを含み、そのメモリは、コンピュータ実行可能な命令を格納するように構成され、その装置が起動されるときに、そのプロセッサは、そのメモリの中に格納されているコンピュータ実行可能な命令を実行して、その装置が、上記の複数の態様又は上記の複数の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがったユーザプレーン経路選択方法を実行することを可能とする。
第5の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、上記の複数の態様のうちのいずれか1つにおけるステップを実行するように構成されるユニット又は手段(means)を含む。
第6の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、プロセッサ及びインターフェイス回路を含み、そのプロセッサは、インターフェイス回路を通じて他の装置と通信し、そして、上記の複数の態様のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行する、ように構成される。1つ又は複数のプロセッサが存在する。
第7の態様によれば、この出願は、装置を提供する。その装置は、プロセッサを含み、そのプロセッサは、メモリに接続され、そして、そのメモリの中に格納されているプログラムを呼び出して、上記の複数の態様及び上記の複数の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するように構成される。そのメモリは、その装置の内側に位置していてもよく、又は、その装置の外側に位置していてもよい。加えて、1つ又は複数のプロセッサが存在する。
第8の態様によれば、この出願は、さらに、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。そのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、命令を格納し、それらの命令がコンピュータによって実行されるときに、プロセッサが、上記の複数の態様のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行することを可能とする。
第9の態様によれば、この出願は、さらに、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。そのコンピュータプログラム製品がコンピュータによって実行されるときに、そのコンピュータが、上記の複数の態様のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行することを可能とする。
第10の態様によれば、この出願は、さらに、チップシステムを提供する。そのチップシステムは、プロセッサを含み、そのプロセッサは、上記の複数の態様にしたがった方法を実行するように構成される。
第11の態様によれば、この出願は、さらに、通信システムを提供する。そのシステムは、第1の態様又は第1の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するように構成される第1のネットワーク要素及び第2の態様又は第2の態様の複数の実装のうちのいずれか1つにしたがった方法を実行するように構成されるデータ分析ネットワーク要素を含む。
この出願にしたがったある1つの可能なネットワークアーキテクチャの概略的な図である。
この出願にしたがったユーザプレーン経路選択方法の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった他のユーザプレーン経路選択方法の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった他のユーザプレーン経路選択方法の概略的なフローチャートである。
この出願にしたがった装置の概略的な図である。
この出願にしたがった他の装置の概略的な図である。
この出願にしたがった他の装置の概略的な図である。
この出願の目的、技術的解決方法、及び利点をより明確にするために、以下の記載は、複数の添付の図面を参照して、この出願をさらに詳細に説明する。また、装置の実施形態又はシステムの実施形態において、方法の実施形態におけるある特定の操作方法を使用してもよい。この出願の説明の中で、特に明記しない限り、"複数の"は、2つ又はより大きな数を意味する。
図1は、第5世代(the 5th generation, 5G)ネットワークアーキテクチャの概略的な図である。図1には、5Gアーキテクチャのネットワーク要素のうちのいくつかが示されている。ユーザプレーン機能(user plane function, UPF)ネットワーク要素は、パケットルーティング及び伝送、パケット検出、サービス使用量報告、サービス品質(Quality of Service, QoS)処理、合法傍受、アップリンクパケット検出、及びダウンリンクパケット格納、のうちの少なくとも1つを含む。アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)ネットワーク要素は、ユーザモビリティ管理に関与し、モビリティ状態管理、ユーザ一時識別子割り当て、及びユーザ認証及び認可のうちの少なくとも1つを含む。
セッション管理機能(session management function, SMF)ネットワーク要素は、(例えば、UPFとANとの間のトンネル維持を含むセッション確立、変更、及び解放等の)セッション管理、UPFネットワーク要素の選択及び制御、サービス及びセッションの継続性(Service and Session Continuity, SSC)モードの選択、及びローミングのうちの少なくとも1つの機能を含む。
ポリシー制御機能(policy control function, PCF)ネットワーク要素は、ユーザ加入データ管理、ポリシー制御、課金ポリシー制御、及びサービス品質(quality of service, QoS)制御のうちの少なくとも1つの機能を含む。
アプリケーション機能(application function, AF)ネットワーク要素は、アプリケーション関連のシグナリング及びメディアデータを処理する機能、及び、ネットワーク側とアプリケーションとのQoS認証インタラクションを実行する機能のうちの少なくとも1つの機能を含む。
ネットワークデータ分析機能(Network Data Analytics Function, NWDAF)ネットワーク要素は、ネットワーク機能(network function, NF)ネットワーク要素、運用・管理・保守(Operation, Administration, Maintenance, OAM)システム、端末デバイス、又はAFネットワーク要素からデータを収集し、そして、その収集したデータを分析して、データ分析結果を取得することが可能である。NWDAFネットワーク要素は、さらに、NF、OAMシステム、端末デバイス、又はAFネットワーク要素に、その取得したデータの分析結果を送信してもよく、それによって、これらのエンティティは、対応するポリシーの策定及び運用の実行等を実行する。
この出願におけるモビリティ管理ネットワーク要素は、図1に示されているAMFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、AMFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるユーザプレーン機能ネットワーク要素は、図1に示されているUPFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、UPFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるセッション管理ネットワーク要素は、図1に示されているSMFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、SMFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるデータ分析ネットワーク要素は、図1に示されているNWDAFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、NWDAFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるサーバは、図1に示されているAFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、AFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。この出願におけるポリシー制御ネットワーク要素は、図1に示されているPCFネットワーク要素であってもよく、又は、将来的な通信システムの中で、PCFネットワーク要素の機能を有するネットワーク要素であってもよい。
この出願におけるユーザプレーン機能ネットワーク要素は、コアネットワークユーザプレーン機能ネットワーク要素の略称であるということに留意すべきである。ユーザプレーン機能ネットワーク要素及びコアネットワークユーザプレーン機能ネットワーク要素は、同じ意味を有し、以降では、その意味を個別には説明しない。
この出願は、また、第4世代(the 4th generation, 4G)ネットワークアーキテクチャに適用されてもよいということに留意すべきである。例えば、4Gにおけるモビリティ管理エンティティ(mobility management entity, MME)は、この出願におけるモビリティ管理ネットワーク要素の機能を提供し、4GにおけるMME及びサービングゲートウェイ(Serving GateWay, SGW)は、この出願におけるセッション管理ネットワーク要素の機能を提供し、4Gにおけるパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN Gateway, PGW)は、この出願におけるコアネットワークユーザプレーン機能ネットワーク要素の機能を提供し、4Gにおけるポリシー及び課金規則機能(Policy and Charging Rules Function, PCRF)は、この出願におけるポリシー制御ネットワーク要素の機能を提供し、4GにおけるNWDAFは、この出願におけるデータ分析ネットワーク要素の機能を提供し、そして、4GにおけるAFは、この出願におけるサーバの機能を提供する。
この出願において(また、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)デバイスと称されてもよい)アクセスネットワークデバイスは、端末に無線通信機能を提供するデバイスである。アクセスネットワークデバイスは、これらには限定されないが、5Gにおける次世代基地局(gNodeB, gNB)、進化型NodeB(evolved NodeB, eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller, RNC)、NodeB(NodeB, NB)、基地局コントローラ(base station controller, BSC)、基地局装置(base transceiver station, BTS)、(例えば、home evolved NodeB又はhome NodeB, HNB等の)ホーム基地局、ベースバンドユニット(baseband unit, BBU)、送信受信点(transmitting and receiving point, TRP)、送信点(transmitting point, TP)、及び移動交換センター等を含む。
この出願において(また、ユーザ機器(user equipment, UE)と称されてもよい)端末デバイスは、無線トランシーバー機能を有するデバイスであり、陸上に展開されてもよく、その展開は、屋内又は屋外を含み、或いは、ハンドヘルドの展開又は車両搭載の展開を含み、(例えば、船上といったように)水上に展開されてもよく、或いは、(例えば、航空機、気球、及び衛星にといったように)空中に展開されてもよい。端末は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ(pad)、無線トランシーバー機能を有するコンピュータ、仮想現実感(virtual reality, VR)端末、拡張現実感(augmented reality, AR)端末、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔医療(remote medical)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送機関の安全性(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、及び、スマートホーム(smart home)における無線端末等であってもよい。
説明を簡単にするために、この出願においては、説明のために、モビリティ管理ネットワーク要素がAMFネットワーク要素であり、セッション管理ネットワーク要素がSMFネットワーク要素であり、ポリシー制御ネットワーク要素がPCFネットワーク要素であり、ユーザプレーン機能ネットワーク要素がUPFネットワーク要素であり、データ分析ネットワーク要素がNWDAFネットワーク要素であり、そして、サーバがAFネットワーク要素であるある1つの例を使用する。さらに、AMFネットワーク要素は、略して、AMFと称され、SMFネットワーク要素は、略して、SMFと称され、PCFネットワーク要素は、略して、PCFと称され、UPFネットワーク要素は、略して、UPFと称され、NWDAFネットワーク要素は、略して、NWDAFと称され、AFネットワーク要素は、略して、AFと称され、端末デバイスは、略して、UEと称され、そして、アクセスネットワークデバイスは、略して、RANと称される。言い換えると、この出願の以降の説明において、AMFは、モビリティ管理ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、SMFは、セッション管理ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、PCFは、ポリシー制御ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、UPFは、ユーザプレーン機能ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、NWDAFは、データ分析ネットワーク要素によって置き換えられてもよく、AFは、サーバによって置き換えられてもよく、RANは、アクセスネットワークデバイスによって置き換えられてもよく、そして、UEは、端末デバイスによって置き換えられてもよい。
通常は、端末デバイスのために選択されるユーザプレーン経路は、(例えば、基地局、ユーザプレーン機能ネットワーク要素、及びメディアプレーンサーバ等の)さまざまなネットワーク要素を含む。複数の異なるタイプのサービスについて、複数の異なるユーザプレーン経路を使用することによって、(例えば、エンドトゥエンドサービス遅延、パケット損失率、サービス平均オピニオン評点(mean opinion score, MOS)等の)複数の異なるサービス体験を達成することが可能である。例えば、MECユーザプレーン経路の中のあるネットワーク要素は、MEC遅延要件を満たすことが可能であり、非MECユーザプレーン経路の中のあるネットワーク要素は、MEC遅延要件を満たすことが可能ではない。
目下のところ、現在の技術では、ユーザプレーン経路の中でのネットワーク要素の選択は、主として、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択を伴い、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択方法は、通常、セッション管理ネットワーク要素が、データネットワーク名(data network name, DNN)、端末デバイスの位置(location)、及びユーザプレーン機能ネットワーク要素の負荷(load)等の情報を総合的に考慮し、そして、その端末デバイスのためのユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する、という選択方法である。
上記のユーザプレーン機能ネットワーク要素の選択方法における主要な問題点は、セッション管理ネットワーク要素が選択するユーザプレーン機能ネットワーク要素が、ある特定のサービスと関連しておらず、その結果、選択されたユーザプレーン機能ネットワーク要素が、その特定のサービスの要件を満たすことが不可能であるということである。例えば、セッション管理ネットワーク要素は、(例えば、プロトコルデータユニット(protocol data unit, PDU)セッション等の)あるセッションの確立手順においてユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する。ある特定のサービスは、そのセッションの確立手順に関与していないので、そのサービスに関連する(例えば、遅延要件又はMECサービスのMOS要件等の)要件は考慮されない。その結果、セッション管理ネットワーク要素は、例えば、遠隔(remote)ユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択するといったように、サービス要件を満たすことが可能ではないユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択する場合があり、その遠隔ユーザプレーン機能ネットワーク要素は、MECサービスの遅延要件を満たすことが可能ではない。
この問題を解決するために、この出願は、ユーザプレーン経路選択方法を提供する。その方法は、UEのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択するのに使用されてもよく、そのユーザプレーン経路は、ユーザパケットの伝送経路であり、ある1つのユーザプレーン経路は、RAN、(例えば、分岐点UPF又はアンカーUPF等の)UPF、及びメディアプレーンサーバ等の複数のノードを含む。通常は、UEが、ある特定の位置に対応するRANによってサービングされるときに、そのUEの複数の異なるユーザプレーン経路は、複数の異なるUPF及びメディアプレーンサーバに対応する経路となる。
(例えば、MEC DNAIに対応するメディアプレーンサーバは、ローカルユーザにコンテンツを分配することが可能であるが、中央DNAIに対応するメディアプレーンサーバは、より豊富なコンテンツを格納することが可能であるといったように)複数の異なるユーザプレーン経路は、複数の異なる経路長さ、複数の異なる(UPF負荷等の)ノード負荷、及び複数の異なるノード処理能力に対応する。結果として、ある特定のサービスのデータを伝送するのに複数の異なるユーザプレーン経路を使用するときに、UE/AFは、複数の異なるサービス体験を取得する。例えば、ある1つの例としてMOSを使用する。(UPF1 ID+MEC DNAIに対応する)ユーザプレーン経路1を使用するときに、MOSは、4に等しく、(UPF2 ID+中央DNAIに対応する)ユーザプレーン経路2を使用するときに、MOSは、2に等しい。逆もまた真である。加えて、サービス体験に対するユーザプレーン経路の影響は、絶えず且つ動的に変化する。例えば、ある特定の経路については、複数の異なる期間において又は複数の異なる場所において、複数の異なるサービス体験を達成することが可能である。
メディアプレーンサーバは、また、コンテンツサーバ(content server)と称されてもよく、アプリケーション層においてあるサービスのメディアプレーンデータを受信し、処理し、格納し、及び転送する機能ネットワーク要素である。メディアプレーンサーバは、独立して展開されてもよく、又は、例えば、AF機能ネットワーク要素の一部に属していてもよいといったように、AFと共同で展開されてもよい。ある1つのメディアプレーンサーバは、ある1つのデータネットワークアクセス識別子(data network access identifier, DNAI)に対応する。言い換えると、ある1つのメディアプレーンサーバを識別するのにある1つのDNAIを使用してもよい。ある1つのAFは、1つ又は複数のメディアプレーンサーバに対応する。例えば、サービスプロバイダは、ある1つのグローバル中央AF及び複数のメディアプレーンサーバを展開する。複数のメディアプレーンサーバのうちのいくつかは、中央メディアプレーンサーバとしてネットワークの中央位置に展開され、複数のメディアプレーンサーバのうちのいくつかは、MECメディアプレーンサーバとしてエッジ位置に展開される。
この出願によって提供されるユーザプレーン経路選択方法によれば、UEが開始するサービスに対応するサービスタイプは、UEの履歴サービス挙動に基づいて予測され、ユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバ及びUPFは、そのサービスタイプを参照してUEのために選択される。加えて、その特定のサービスのためにユーザプレーン経路を選択するときに、複数の異なるユーザプレーン経路を使用することによって達成することが可能であるサービスMOS又は遅延体験等のサービス体験をさらに考慮する。
加えて、この出願においては、選択されたユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバ及びUPFは、関連させられ、UPF及びメディアプレーンサーバの双方は、そのサービスタイプのサービス体験に影響を与える。言い換えると、UPFの選択及びメディアプレーンサーバの選択を組み合わせて考慮する必要がある。これに対して、現在の技術においては、SMF又はPCFは、AFからDNAIリスト(DNAI list)及び対応する適用可能な条件を取得し、そして、その次に、(例えば、時間、場所、又はユーザオブジェクト等の)ある特定のシナリオに基づいて、DNAIを選択する。SMF又はPCFが選択するDNAIに対応するメディアプレーンサーバは、サービス体験と直接的には関連せず、選択されたUPFとは必ずしも一致しない。
したがって、この出願の方法にしたがって選択されるユーザプレーン経路は、その特定のサービスと関連し、そのサービスは、UEの履歴サービス挙動に基づいてUEが開始すると予測されているサービスであり、選択されたユーザプレーン経路の中のUPF及びメディアプレーンサーバは、そのサービスと関連し、そのサービスのサービス体験に影響を与える。そのユーザプレーン経路は、その特定のサービスタイプを参照してUEのために選択されるので、バックグラウンドの問題を解決することが可能である、すなわち、その選択されたユーザプレーン経路は、その特定のサービスの要件を満たすことが可能である。
この出願における"時間"は、また、"時間情報"と称されることがあり、"時間"及び"時間情報"の双方の意味は、同じである。この出願における"位置"は、また、"位置情報"と称されることがあり、"位置"及び"位置情報"の双方の意味は、同じである。
以降で説明する"時間"及び"位置"の表現形式は、この出願において限定されないということに留意すべきである。例えば、時間は、ある1つの例として、2017年1月1日の00:00から2017年1月30日の24:00まで、又は、他の例として、毎週月曜日から金曜日まで、といったように、絶対時間であってもよく、時間は、代替的に、例えば、ある特定の時間点を基準として1ヶ月以内といったように相対時間であってもよい。時間情報の粒度は、1時間であってもよく、或いは、1分又は1日であってもよい。このことは、このサービスの実施形態においては限定されない。他の例では、位置は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP)通信ネットワークの中で定義される位置であってもよく、その位置は、例えば、サービングセルA又は登録エリアBといったように、略して、通信ネットワーク位置と称されてもよく、位置は、代替的に、ある1つの例として、例えば、経度及び緯度又は全地球的測位システム(global positioning system, GPS)位置等のある特定の地理的位置等の非3GPP通信ネットワークの中で定義される位置であってよく、その位置は、略して、地理的情報と称されてもよい。このことは、この出願のそれらの複数の実施形態においては限定されない。
図1に示されているアーキテクチャに基づいて、以下の記載は、特に、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法を説明する。
NWDAFは、データを収集し、そして、収集したデータに基づいて、モデルの学習を実行して、分析によって、UE/ユーザグループのサービス挙動モデル及びある特定のサービスタイプのサービス体験モデルを取得する。データは、本明細書においては、NWDAFがモデルの学習を実行するのに使用するサンプルデータを指し、(例えば、(例えば、AMF、SMF、又はPCF等の)5G NF等の)オペレータネットワークから収集されるネットワークデータ(network data)、AFから収集されるサービスデータ(service data)、ユーザから収集されるUEデータ、及びOAMから収集される管理データ(management data)のうちの少なくとも1つのデータを含む。
以下の記載は、UE/ユーザグループのサービス挙動モデル及びある特定のサービスタイプのサービス体験モデルを個別に説明する。
1. UE/ユーザグループのサービス挙動モデル
サービス挙動モデルは、本明細書においては、例えば、ある特定の位置において及びある特定の時間においてUE/ユーザグループが使用する1つ又は複数のタイプのサービス、及び、各々のタイプのサービスの使用確率、継続期間、及び同時のサービスタイプ等の特徴データ等のUE/ユーザグループが使用するサービスの特徴を表すのに使用される。NWDAFは、(例えば、AFから得られるUE/ユーザグループの履歴サービスデータ、NF又はOAMから得られるUE/ユーザグループに関連する履歴ネットワークデータ、又は、UE/ユーザグループから得られる履歴サービスデータ等の)UE/ユーザグループの関連する履歴データを収集し、そして、そのデータを分析して、UE/ユーザグループのサービス挙動モデルを取得する。NWDAFが学習によってサービス挙動モデルを取得するある特定の方法(又は、アルゴリズム)は、この出願においては限定されないということに留意すべきである。詳細については、現在の技術による関連する解決方法を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
ある1つの例として、UEのある粒度におけるサービス挙動モデルを使用する。表1は、サービス挙動モデルに関連する入力データ(すなわち、NWDAFが収集するデータ)のある1つの例を示している。
表2は、表1におけるデータをサービス挙動モデルに入力した後に得られる出力データを示す(その出力データは、UEのサービス挙動分析データを含む)。
UEのサービス挙動分析データは、本明細書においては、UEがすでに実行しているサービス(すなわち、1つ又は複数の履歴サービス)の挙動を分析した後に得られるUEのサービスデータを指し、UEが実行するサービスの関連する特徴を表現し又は記録するのに使用される。例えば、UEのサービス挙動分析データは、これらには限定されないが、そのサービスの識別情報、そのサービスの生起確率、そのサービスの継続期間、そのサービスの重み係数、そのサービスが生起するときのそのUEの位置、及びそのサービスが生起するときの時間のうちの少なくとも1つの情報を含んでもよく、さらに、これらには限定されないが、そのサービスの同時のサービスのタイプ、その同時のサービスの識別情報、その同時のサービスの生起確率、その同時のサービスの重み係数、その同時のサービスの継続期間のうちの少なくとも1つの情報を含んでもよい。そのサービスの識別情報は、UEが開始するサービスの1つ又は複数のタイプを識別するのに使用される。
ある1つの可能な設計において、NWDAFが出力するUEのサービス挙動分析データは、サービスタイプに基づいて判別されてもよい。具体的にいうと、サービス挙動分析データは、1つ又は複数のサービスタイプのサービス挙動分析データを含み、各々のサービスタイプのサービス挙動分析データは、サービスタイプの関連する特徴を表現するのに使用される。他の可能な設計において、NWDAFが出力するUEのサービス挙動分析データは、サービスタイプに基づいて判別されなくてもよく、UEの出力サービス挙動分析データは、任意のフォーマットで格納される。
表1を参照すると、NWDAFは、表1に示されているUEのサービス関連データ(すなわち、入力データ)を収集し、そして、そのデータを分析して、表2に示されている出力データを取得してもよく、出力データは、UEのサービス挙動分析データを含む。
2. サービス体験モデル
NWDAFは、大量のデータを収集し、そして、その収集したデータを分析して、ある特定のサービスタイプのサービス体験モデルを取得する。そのサービス体験モデルは、本明細書においては、例えば、サービスMOSモデルであってもよく、特徴データによってサービス体験の変動を示す関係を表すのに使用される。その特徴データは、サービス体験に関連しているとともに、そのサービス体験の品質に影響を与えるデータである。特徴データは、NWDAFが収集するデータであり、例えば、ネットワークからのデータ、AFからのデータ、及びUEからのデータを含んでもよい。サービス体験モデルを学習させる方法は、この出願においては限定されない。詳細については、現在の技術による関連する方法を参照するべきである。
例えば、サービス体験モデルの学習は、以下の複数のステップを含む。
ステップA: NWDAFは、AFからサービスの履歴サービスデータを収集し、そして、(例えば、RAN、AMF、SMF、UPF、又はOAM等の)ネットワーク要素から履歴ネットワークデータを取得してもよい。
例えば、この出願におけるサービスデータは、帯域幅、遅延、パケット損失率、ジッタバッファ、伝送制御プロトコル(Transmission Control Protocol, TCP)輻輳ウィンドウ、TCP受信ウィンドウ、メディアコーデックタイプ、又はメディアコーデックレート等のパラメータのデータ、MOS測定値、及びメディアプレーンサーバの(例えば、DNAI等の)識別情報であってもよい。
この出願におけるネットワークデータは、帯域幅、遅延、パケット損失率、参照信号受信電力(reference signal receiving power, RSRP)、参照信号受信品質(reference signal receiving quality, RSRQ)、ブロックエラー率(block error rate, BLER)、チャネル品質表示(channel quality indication, CQI)、ネットワークスライス識別情報、データネットワーク名(data network name, DNN)、コアネットワークユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報、及びアクセスネットワークネットワーク要素の識別情報のうちのいずれかのパラメータであってもよい。
ある1つの例では、表1-1に示されているように、NWDAFは、AFネットワーク要素を通じて、ビデオサービス、決済サービス、自動運転サービス、及び垂直(vertical)サービス等の1つ又は複数のサービスに対応する履歴サービスデータを取得する。表1-2に示されているように、NWDAFは、5G NFから履歴ネットワークデータを取得してもよい。
ステップB: データ分析ネットワーク要素は、履歴ネットワークデータ及び履歴サービスデータを分析して、そのアプリケーションのサービス体験モデルを取得する。
サービス体験モデルは、ネットワークデータによってサービス体験の変動を示す関係である。例えば、サービス体験モデルは、次の式(1)
によって示される。
変数X(X0,X1,…,Xn)は、ネットワークデータの各々の部分を表す。例えば、X1は、FBRであってもよく、X2は、PDBであってもよく、X3は、PERであってもよい。Wnは、n番目の変数の重みを表し、nは、変数の数を表し、Xnは、n番目の変数を表す。nは、1以上の整数である。H(x)の値は、サービス体験の品質を表す値である。例えば、サービス体験の品質を表す値のサンプルデータとして、表Xの中のMOS測定値を使用してもよい。
ステップC: データ分析ネットワーク要素は、モデル関係及び現在の実際のネットワークデータ又は予測されるネットワークデータXに基づいて、H(X)の値を導出することが可能である。NWDAFが導出するサービス体験の品質を表す値は、この出願において説明されているサービス体験分析データである。
上記の方法は、NWDAFがサービス体験モデルに基づいてサービス体験分析データを取得する例である。サービス体験分析データは、NWDAFが分析によって取得して、サービス体験の品質を表すのに使用されてもよいデータである。例えば、サービス体験分析データの値が大きいほど、サービス体験がより良好であることを示す。
表3は、サービス体験モデルの学習結果の例を示す、すなわち、表3は、(サービスタイプ、UE位置、タイムスタンプ/期間、及びユーザプレーン経路の識別情報を含む)特徴データとサービス体験との間の対応関係を示す。特徴データは、サービス体験データの適用可能な条件として使用されてもよいということを理解することが可能である。
表3は、説明のために、ある1つの例としてMOSを使用しているということに留意すべきである。他のサービスの間に、サービス体験分析データは、代替的に、サービス遅延、パケット損失率、サービス成功率、及び、(例えば、ユーザの80%がサービス体験に満足している等の)サービスに関するユーザの平均満足度等であってもよい。
上記の表3は、サービスxのモデルの学習結果のみを示している(サービスxは、ある1つのサービスタイプに対応し、サービスxは、サービスID xによって識別される)。もちろん、実際のサービスの際に、サービス体験モデルの学習結果は、例えば、サービスyのモデルの学習結果(サービスyは、ある1つのサービスタイプに対応する)又はサービスzのモデルの学習結果(サービスzは、ある1つのサービスタイプに対応する)等の他のサービスの学習結果をさらに含んでもよい。
表3から、特徴データは、サービスタイプ、UE位置、タイムスタンプ/期間、及びユーザプレーン経路の識別情報を含むということを認識することが可能である。もちろん、特定サービスの際に、特徴データは、代替的に、サービスタイプ、UE位置、タイムスタンプ/期間、及びユーザプレーン経路の情報の一部のみを含んでもよく、例えば、サービスタイプ及びユーザプレーン経路の識別情報を含んでもよく、又は、サービスタイプ、ユーザプレーン経路の識別情報、及びUE位置を含んでもよい。代替的に、特徴データは、他の情報をさらに含んでもよい。このことは、この出願においては限定されない。以下の記載は、図2を参照して、この出願によって提供されるユーザプレーン経路選択方法を説明する。その方法は、端末デバイスがセッションを確立する手順の中で使用されてもよく、又は、端末デバイスがセッションを確立した後にサービスが開始されるときに使用されてもよい。
図2に示されているように、その方法は、以下のステップを含む。
ステップ201: 第1のネットワーク要素は、UEに対応する少なくとも1つのサービスタイプを決定する。
ある1つの実装において、第1のネットワーク要素は、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEの少なくとも1つのサービスタイプを決定してもよい。
ある1つの実装において、第1のネットワーク要素は、NWDAFからUEのサービス挙動分析データを取得してもよい。例えば、ステップ201の前に、第1のネットワーク要素は、NWDAFに要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、UEの識別情報を含み、その要求メッセージは、UEのサービス挙動分析データを取得することを要求するのに使用される。その要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、例えば、第1のネットワーク要素に表2の中の情報の一部又はすべてを送信するといったように、第1のネットワーク要素にUEのサービス挙動分析データを送信する。選択的に、その要求メッセージは、フィルタ条件をさらに含み、その要求メッセージは、そのフィルタ条件を満たすUEのサービス挙動分析データを取得することを要求するのに使用される。例えば、そのフィルタ条件は、時間及び/又は位置であってもよく、その要求メッセージは、その時間における及び/又はその位置におけるUEのサービス挙動分析データを要求するのに使用される。例えば、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、期間12:00-13:00の中のRAN1に対応する位置における(UE IDによって識別される)UE1のサービス挙動分析データを取得することを要求し、そして、NWDAFは、第1のネットワーク要素にサービス挙動分析データを送信し、そのサービス挙動分析データは、期間12:00-13:00の中でRAN1に対応する位置において生起するUE1のサービスに対応する。
ある1つの例では、要求メッセージは、具体的には、サブスクリプション要求メッセージであってもよく、そのサブスクリプション要求メッセージは、UEのサービス挙動分析データにサブスクライブするのに使用される。例えば、第1のネットワーク要素は、UEがネットワークに登録するときに、NWDAFからのUEのサービス挙動分析データにサブスクライブしてもよい。サブスクリプション要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、関連データの収集を開始し、UEのサービス挙動分析データを生成し、そして、その次に、第1のネットワーク要素にUEの生成されたサービス挙動分析データを送信する。
他の例では、要求メッセージは、具体的には、即時要求メッセージであってもよく、その即時要求メッセージは、UEのサービス挙動分析データを即時に要求するのに使用される。即時要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、前もって生成されているUEのサービス挙動分析データを取得し、そして、その次に、第1のネットワーク要素にサービス挙動分析データを送信する。
上記の実装において、第1のネットワーク要素は、UEの粒度で、NWDAFから1つ又は複数のUEのサービス挙動分析データを取得し、各々のUEのサービス挙動分析データは、相対的に独立している。この設計においては、第1のネットワーク要素は、NWDAFに、(サブスクリプション要求メッセージ又は即時要求メッセージであってもよい)要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、それらの1つ又は複数のUEの識別情報を搬送する。続いて、NWDAFは、第1のネットワーク要素に、各々のUEに対応するサービス挙動分析データを送信する。他の可能な実装において、第1のネットワーク要素は、代替的に、ユーザグループの粒度で、NWDAFから、1つ又は複数のユーザグループのサービス挙動分析データを取得してもよく、1つのユーザグループは、1つ又は複数のUEの識別情報を含み、各々のユーザグループのサービス挙動分析データは、そのグループの中のすべてのユーザの共通のサービス挙動特徴を表す。この設計においては、第1のネットワーク要素は、NWDAFに、(サブスクリプション要求メッセージ又は即時要求メッセージであってもよい)要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、1つ又は複数のユーザグループの識別情報を搬送する。続いて、NWDAFは、第1のネットワーク要素に、各々のユーザグループに対応するサービス挙動分析データを送信する。例えば、UEのモビリティ属性に基づいて大規模モノのインターネット(Massive Internet of Things, MIOT)ユーザグループを決定した後に、第1のネットワーク要素は、NWDAFからのユーザグループのサービス挙動分析データにサブスクライブする/を要求する。
他の実装において、第1のネットワーク要素が、UEのサービス挙動分析データをローカルに格納する場合に、第1のネットワーク要素は、UEのサービス挙動分析データをローカルに取得してもよい。この実装において、上記の実装においてNWDAFによってUEのサービス挙動分析データを取得する機能を第1のネットワーク要素が実行することを説明することは、実際には等価である。
上記の説明に基づいて、第1のネットワーク要素は、UEのサービス挙動分析データを取得し、そして、その次に、UEのサービス挙動分析データに基づいて、そのUEの少なくとも1つのサービスタイプを決定してもよい。
例えば、第1のネットワーク要素は、UEの少なくとも1つのサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データの中のすべてのサービスタイプを決定してもよい。言い換えると、その方法は、セッションを確立した後にUEが開始することが可能であるサービスに対応するサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データの中のすべてのサービスタイプを使用することである。
他の例として、第1のネットワーク要素は、代替的に、例えば、UEの少なくとも1つのサービスタイプとして、そのUEの中で生起確率が最大である1つ又は複数のサービスタイプを決定するといったように、UEの少なくとも1つのサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データの中のサービスタイプの一部を決定してもよい。言い換えると、その方法は、セッションを確立した後にUEが開始することが可能である1つ又は複数のサービスに対応する1つ又は複数のサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データの中で生起確率が最大である1つ又は複数のサービスタイプを使用することである。
他の例では、第1のネットワーク要素は、代替的に、セッションを確立するときに得られる又はセッションを確立した後に得られるUEのサービス挙動分析データ及びサービス挙動データに基づいて、少なくとも1つのサービスタイプを決定してもよい。サービス挙動データは、UEがセッションを確立する時間及びUEがセッションを確立する位置等を含んでいてもよい。ある特定の例では、UEは、期間12:00-13:00の中で第1の位置において第1のセッションを確立するということが仮定される。この場合には、第1のネットワーク要素は、少なくとも1つの決定されたサービスタイプとして、UEのサービス挙動分析データのうちで第1の位置及び期間12:00-13:00に対応するサービスタイプのうちの一部又はすべてを使用してもよい。
上記の実装において、第1のネットワーク要素は、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEの少なくとも1つのサービスタイプを決定する。言い換えると、サービスを実際に開始する前に、第1のネットワーク要素は、UEの履歴サービス挙動に基づいて、将来的にUEが開始するサービスの1つ又は複数のタイプを予測する。これに対して、他の実装においては、UEが1つ又は複数のサービスを開始している場合に、第1のネットワーク要素は、開始されるサービスのサービス識別情報に基づいて、1つ又は複数のサービスタイプを決定するだけでよい。
ステップ202: 第1のネットワーク要素は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、UEのセッションのためのユーザプレーン経路を選択する。
ある1つの実装において、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得してもよい。他の実装において、第1のネットワーク要素は、代替的に、第1のネットワーク要素から、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得してもよい。この実装において、第1のネットワーク要素が、NWDAFによって、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得する機能を実行することを説明することと等価である。
以下の記載は、説明のために、第1のネットワーク要素がNWDAFから少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得する例のみを使用する。
ある1つの実装において、第1のネットワーク要素は、サービスタイプ、サービス体験分析データ、及びユーザプレーン経路の識別情報の間の対応関係を取得し、そして、その対応関係に基づいて、UEのセッションのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択してもよい。上記の説明に基づいて、NWDAFが、表3に示されているように、サービス体験モデルの学習結果を格納している場合に、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及びサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を取得してもよい。例えば、以下の記載は、3つの実装を示す。
実装1: 第1のネットワーク要素は、NWDAFに要求メッセージを送信し、要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含み、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及び少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を受信する。
例えば、要求メッセージは、サービスxの識別情報、サービスyの識別情報、及びサービスzの識別情報を含み、サービスx、サービスy、及びサービスzの各々は、1つのサービスタイプに対応する。この場合には、NWDAFは、第1のネットワーク要素に、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データとサービスx、サービスy、及びサービスzとに対応するユーザプレーン経路の識別情報を送信する。選択的に、要求メッセージは、さらに、フィルタ条件を搬送してもよい。例えば、フィルタ条件は、時間及び/又は位置を含む。例えば、フィルタ条件は、時間(12:00-13:00)及び位置(RAN1)であり、第1のネットワーク要素は、SMF又はPCFである。この場合には、第1のネットワーク要素は、さらに、ユーザプレーン経路の識別情報に基づいて、表4に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよく、そのユーザプレーン経路の識別情報は、サービスタイプに対応するとともに、NWDAFから取得するユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及びフィルタ条件を満たすユーザプレーン経路の識別情報である。
実装1において、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路を示す必要はないが、NWDAFは、サービスタイプに対応するユーザプレーン経路を直接的に取得し(選択的に、サービスタイプに対応しているとともに、フィルタ条件を満たすユーザプレーン経路を取得し、そのユーザプレーン経路は、1つ又は複数のユーザプレーン経路であってもよい)、そのユーザプレーン経路のサービス体験分析データを分析し、そして、その次に、SMF/PCFに、ユーザプレーン経路の識別情報及び対応するサービス体験分析データを送信する。
実装2: 第1のネットワーク要素は、NWDAFに要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、フィルタ条件は、第1のネットワーク要素がユーザプレーン経路を選択するのに使用する条件と同じであり、フィルタ条件は、NWDAFが少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報を決定するのに使用され、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及び少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を受信する、すなわち、フィルタ条件を満たすユーザプレーン経路の識別情報及びサービス体験分析データを取得する。
要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及び(例えば、DNN、単一ネットワークスライス選択支援情報(single network slice selection assistance information, S-NSSAI)、時間、又は場所等の)フィルタ条件を搬送するが、ユーザプレーン経路の識別情報を搬送しない。NWDAFは、少なくとも1つのサービスタイプに対応するとともに、フィルタ条件を満たすサービス体験分析データを決定する。
その方法に基づいて、サービス体験分析データを取得した後に、第1のネットワーク要素は、フィルタ条件に基づいて、ユーザプレーン経路の識別情報を決定し、そして、その次に、受信したサービス体験分析データとユーザプレーン経路の識別情報を関連させる。
例えば、要求メッセージは、サービスxの識別情報(サービスID x)及びフィルタ条件を搬送し、フィルタ条件は、DNN1である。NWDAFは、サービスxに対応しているとともにフィルタ条件を満たすサービスMOS=3を返送する。SMF/PCFは、DNN1等のフィルタ条件に基づいて、対応する経路がUPF1 ID+DNAI1に基づいて決定されるということを決定してもよく、SMFは、それらの3つ(すなわち、サービスx、MOS=3、及びUPF1 ID+DNAI1)を関連させる。
他の例として、要求メッセージは、サービスxの識別情報、サービスyの識別情報、サービスzの識別情報、及びフィルタ条件を含む。例えば、それらのフィルタ条件は、フィルタ条件1(時間(12:00-13:00)、位置(RAN1)、DNN1、及びS-NSSAI1)、フィルタ条件2(時間(12:00-13:00)、位置(RAN1)、DNN1、及びS-NSSAI2)、及び、フィルタ条件3(時間(12:00-13:00)、位置(RAN1)、DNN2、及びS-NSSAI3)である。ある1つの例として、サービスx(service x)を使用する。このことは、他のサービスについても同様である。NWDAFは、上記の3つのフィルタ条件を満たすサービスxのサービス体験分析データを取得し、そして、NWDAFは、SMF/PCFに、サービスx、それらのフィルタ条件、及び対応するサービス体験分析データを送信する。
結論として、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及びサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を取得することが可能であり、そして、さらに、SMF/PCFは、また、表4に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得することが可能である。
実装2と実装1との間の主要な相違は、実装1においては、NWDAFは、サービスタイプに対応するユーザプレーン経路を決定し、そして、SMF/PCFにそのユーザプレーン経路を返送する必要があり、一方で、実装2においては、NWDAFは、そのような手順を行う必要はなく、SMF/PCFは、フィルタ条件に基づいて、ユーザプレーン経路を決定し、そのユーザプレーン経路は、SMF/PCFによってローカルに格納され、且つ、SMF/PCFによってサービス体験分析データとユーザプレーン経路を関連させるのに使用される。
実装3: 第1のネットワーク要素は、NWDAFに要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報、及び、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報、を含み、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報、及び、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ、を受信する。
この実装において、SMF/PCFは、NWDAFに、サービスタイプに対応するユーザプレーン経路を示す。NWDAFは、そのユーザプレーン経路におけるそのサービスタイプのサービス体験分析データを取得し、SMF/PCFに、そのユーザプレーン経路の識別情報及び対応するサービス体験分析データを送信する。
ある1つの可能な実装において、要求メッセージは、少なくとも1つのユーザプレーン経路の(例えば、UPF ID+DNAI等の)識別情報及び少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を搬送する、すなわち、第1のネットワーク要素は、NWDAFに、ユーザプレーン経路の識別情報に対応する1つ又は複数のタイプのサービスのサービス体験分析データを要求する。サービス体験分析データを受信した後に、SMF/PCFは、その受信したサービス体験分析データと送信したユーザプレーン経路を関連させる。
例えば、要求メッセージは、サービスxの識別情報及びフィルタ条件を含み、例えば、フィルタ条件は、時間(12:00-13:00)、位置(RAN1)、UPF1 ID+DNAI1、及びUPF2 ID+DNAI2であり、第1のネットワーク要素は、SMF又はPCFである。この場合には、第1のネットワーク要素は、NWDAFから、ユーザプレーン経路の識別情報に対応するサービス体験分析データ及びサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報を取得してもよく、さらに、SMF/PCFは、また、表4に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得することが可能である。
上記の実装1乃至実装3のうちのいずれかにおける要求メッセージは、サブスクリプション要求メッセージ又は即時要求メッセージであってもよいということに留意すべきである。例えば、要求メッセージは、サブスクリプション要求メッセージである。この場合には、そのサブスクリプション要求メッセージは、あるサービスタイプのサービス体験分析データにサブスクライブするのに使用される。言い換えると、第1のネットワーク要素は、NWDAFからのサービスタイプのサービス体験分析データにサブスクライブしてもよい。そのサブスクリプション要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、そのサービスタイプのサービス体験分析データの生成を開始し、そして、その次に、第1のネットワーク要素に、その生成されたサービス体験分析データを送信する。例えば、ある1つの実装において、SMF/PCFは、Nnwdaf_EventsSubscription_Subscribeサービスを呼び出し、そして、そのサービスの中に、{Event ID: Estimated service MOS, EventFilter(UPF list*, DNAI list*, service ID list*)}を含めてもよく、Event IDは、イベントの識別子を示し、Estimated service MOSは、イベントがサービス体験分析データの取得を要求しているということを示し、EventFilterは、フィルタであり、そのフィルタは、UPFリスト(UPF list)、DNAIリスト(DNAI list)、及びサービスIDリスト(service ID list)を含む。UPFリストは、1つ又は複数のUPF IDを含み、DNAIリストは、1つ又は複数のDNAIを含み、サービスIDリストは、1つ又は複数のサービスIDを含む。選択的に、フィルタは、さらに、(例えば、時間ウィンドウ等の)時間及びUE位置(領域)等を搬送する。
他の例では、要求メッセージは、即時要求メッセージである。この場合には、その即時要求メッセージは、サービス体験分析データを即時に要求するのに使用される。その即時要求メッセージを受信した後に、NWDAFは、前もって生成されているサービス体験分析データを取得し、そして、その次に、第1のネットワーク要素にそのサービス体験分析データを送信する。例えば、ある1つの実装において、SMF/PCFは、Nnwdaf_AnalyticsInfo_Request応答サービス又はNnwdaf_EventsSubscription_Notifyサービスを呼び出してもよく、そのサービス中に、(Event ID, UPF list*, DNAI list*, service ID list*, service MOS Analytics)を含め、service MOS Analyticsは、サービス体験分析データである。
サービス体験分析データを取得した後に、第1のネットワーク要素は、UEのセッションのための1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択してもよい。ある特定の例を参照して、以下の記載は、表2及び表4に基づいて、ユーザプレーン経路選択プロセスを説明し、第1のネットワーク要素は、SMF/PCFである。
例えば、現在の時間は、期間12:00-13:00の中に存在し、UEは、RAN1に対応する位置に位置し、UEは、セッション確立を開始する。この場合には、SMF/PCFは、表2に基づいて、期間12:00-13:00の中でRAN1に対応する位置においてサービスxを開始する確率が最も大きいということを決定し、それによって、SMF/PCFが決定する少なくとも1つのサービスタイプは、サービスx(サービスxは、ある1つのサービスタイプに対応する)となる。その次に、SMF/PCFは、表4に基づいて、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路1(UPF1 ID+DNAI1)におけるサービスxに対応するサービス体験分析データが、4.5であるということ、及び、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路2(UP1 ID+DNAI2)におけるサービスxに対応するサービス体験分析データが、4であるということ、を決定し、それによって、SMF/PCFは、UEのセッションのために選択されるユーザプレーン経路が、ユーザプレーン経路1であるということを決定してもよく、ユーザプレーン経路1の識別情報は、DNAI2及びUPF1の識別情報を含む。
他の例では、現在の時間は、期間12:00-13:00の中に存在し、UEは、RAN1に対応する位置に位置し、UEは、セッション確立を開始する。この場合には、SMF/PCFは、表2に基づいて、期間12:00-13:00の中でRAN1に対応する位置においてサービスx又はサービスyを開始する確率が最も大きいということを決定し、それによって、SMF/PCFが決定する少なくとも1つのサービスタイプは、サービスx(サービスxは、ある1つのサービスタイプに対応する)及びサービスy(サービスyは、ある1つのサービスタイプに対応する)となる。その次に、SMF/PCFは、表4に基づいて、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路1(UPF1 ID+DNAI1)におけるサービスxに対応するサービス体験分析データが、4.5であるということ、及び、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路2(UPF1 ID+DNAI2)におけるサービスxに対応するサービス体験分析データが、4であるということ、を決定し、それによって、SMF/PCFは、UEのセッションのために選択されるユーザプレーン経路が、ユーザプレーン経路1となるということを決定してもよく、ユーザプレーン経路1の識別情報は、DNAI1及びUPF1の識別情報を含む。加えて、SMF/PCFは、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路1(UPF1 ID+DNAI1)におけるサービスyに対応するサービス体験分析データが、3であるということ、及び、RAN1及び期間12:00-13:00に対応するユーザプレーン経路2(UPF1 ID+DNAI2)におけるサービスyに対応するサービス体験分析データが、4であるということ、を決定し、それによって、SMF/PCFは、UEのセッションのために選択されるユーザプレーン経路が、ユーザプレーン経路2であるということを決定してもよく、ユーザプレーン経路2の識別情報は、DNAI2及びUPF1の識別情報を含む。すなわち、この例においては、サービスxのためにSMF/PCFが選択するユーザプレーン経路は、ユーザプレーン経路1となり、サービスyのためにSMF/PCFが選択するユーザプレーン経路は、ユーザプレーン経路2となる。
特定の実装の際に、第1のネットワーク要素は、UEのセッションのために1つのユーザプレーン経路を選択してもよく、そのユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応する(例えば、その要件は、ユーザプレーン経路が最適であるということであるといった)サービス体験要件を満たす。言い換えると、ユーザプレーン経路は、各々のサービスタイプのサービス体験が、対応するサービス体験要件を満たすことを可能とすることができる。例えば、第1のネットワーク要素が決定する少なくとも1つのサービスタイプは、1つのみのサービスタイプを含む。この場合には、1つのユーザプレーン経路のみを最終的に決定し、そのユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす。他の例では、第1のネットワーク要素が決定する少なくとも1つのサービスタイプは、複数のサービスタイプを含み、第1のネットワーク要素は、これらのサービスタイプのために同じのユーザプレーン経路を決定する。この場合には、ユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプの各々に対応するサービス体験要件を満たす必要がある。
上記の説明は、説明のために、サービス体験要件が、具体的には、ユーザプレーン経路が最適であるということであるというある1つの例を使用しているということに留意すべきである。特定の実装の際に、ユーザプレーン経路は、代替的に、ユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データが、あらかじめ設定されている値よりも大きいという条件を満たすように要求されてもよい。この場合には、最終的に選択されるユーザプレーン経路は、その条件を満たすユーザプレーン経路から選択される。例えば、サービスxに対応するユーザプレーン経路において、対応するサービス体験分析データが、あらかじめ設定されている値4よりも大きい3つのユーザプレーン経路が存在する。この場合には、さらに、ランダムに又は(例えば、その経路の負荷状態等の)ある特定のポリシーに基づいて、1つ又は複数の最終的なユーザプレーン経路として、それらの3つのユーザプレーン経路のうちの1つ又は複数を選択する。
加えて、複数のサービスタイプについて同じユーザプレーン経路を選択する場合には、複数のサービスタイプのサービス体験要件を同時に満たす経路のうちのすべてから、そのユーザプレーン経路を選択する、すなわち、そのユーザプレーン経路は、複数のサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす。
代替的に、第1のネットワーク要素は、UEのセッションのために複数のユーザプレーン経路を選択してもよく、それらの複数のユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応する(例えば、その要件は、ユーザプレーン経路が最適であるといった)サービス体験要件を個別に満たす。言い換えると、各々の選択されたユーザプレーン経路は、そのユーザプレーン経路に対応するサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす必要がある。例えば、サービスx、サービスy、及びサービスzは、それぞれ、ユーザプレーン経路1、ユーザプレーン経路2、及びユーザプレーン経路3に対応する。この場合には、ユーザプレーン経路1は、サービスxに対応するサービス体験要件を満たす必要があり、ユーザプレーン経路2は、サービスyに対応するサービス体験要件を満たす必要があり、ユーザプレーン経路3は、サービスzに対応するサービス体験要件を満たす必要がある。
上記の解決方法に基づいて、第1のネットワーク要素は、UEに対応する少なくとも1つのサービスタイプに基づいて、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを決定し、そして、その次に、そのサービス体験分析データに基づいて、UEのセッションのために1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択する。これにより、ユーザプレーン経路をサービス体験に関連させることを可能とし、UEのためのより適切なユーザプレーン経路を選択するのに役立ち、通信効率を改善することが可能である。
(例えば、UEがセッションを開始するとき等の)UEが実際にサービスを開始する前に、ユーザプレーン経路選択解決方法を使用することが可能である。具体的にいうと、第1のネットワーク要素は、UEの履歴サービス挙動に基づいて、将来的にUEが開始するサービスの1つ又は複数のタイプを予測し、そして、それらの1つ又は複数のサービスタイプのサービス体験分析データに基づいて、UEのセッションのためにユーザプレーン経路を選択し、そのユーザプレーン経路は、UEが開始するそのサービスのそのタイプのサービス体験が、ある対応するサービス体験要件を満たすことを可能とすることができる。
UEが実際にサービスを開始するときに、また、ユーザプレーン経路選択解決方法を使用してもよい。具体的にいうと、第1のネットワーク要素は、実際に開始されるサービスのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、UEのセッションのためのユーザプレーン経路を選択し、そのユーザプレーン経路は、UEが実際に開始するサービスのサービス体験が、ある対応するサービス体験要件を満たすことを可能とすることができる。この場合には、UEのセッションのためのユーザプレーン経路の選択は、UEのセッションにおいて実際に開始されるサービスのためのユーザプレーン経路の選択であるということを理解することが可能である。
上記の方法に基づいて、UEのセッションのためのユーザプレーン経路を選択した後に、(例えば、SMF、PCF、又はAF等の)第1のネットワーク要素が、そのユーザプレーン経路がUEのそのセッションに対して開始されるサービスのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを決定する場合に、その第1のネットワーク要素は、開始されるサービスに対応するサービス体験分析データに基づいて、開始されるサービスのためのユーザプレーン経路を再選択してもよい。
上記の実施形態における方法は、UEのセッションに対してある特定のサービスを開始する前に、UEが開始する可能性のあるサービスに対応するサービスタイプを予測し、そのサービスタイプに基づいて、UEのために1つ又は複数のユーザプレーン経路を選択する、方法である。一方で、ある1つの可能な設計においては、UEのセッションに対してある特定のサービスを開始するときに、そのセッションに対して開始されるサービスのサービスタイプは、予測されるサービスタイプとは異なる場合があり、その結果、選択されたユーザプレーン経路は、(例えば、ユーザプレーン経路は、最適なユーザプレーン経路ではないといったように)その特定の開始されるサービスのサービス体験要件を満たさない。この場合には、そのセッションのその特定のサービスのために、ユーザプレーン経路を再選択することを考慮してもよい。再選択方法は、この出願においては限定されない。例えば、再選択は、現在の技術におけるユーザプレーン経路選択方法を参照して実行されてもよく、又は、特定のサービスのサービスタイプに基づいて、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法を参照して、実行されてもよい。例えば、第1のネットワーク要素は、UEがセッション1に対して開始するサービスのタイプが、サービスxであるということを予測し、そして、そのサービスxに対応する最適なユーザプレーン経路が、(UPF1及びメディアプレーンサーバ1を含む)ユーザプレーン経路1であるということを決定する。これに対して、UEがセッション1に対して実際に開始するサービスは、サービスyであり、ユーザプレーン経路1は、サービスyの最適なユーザプレーン経路ではないか、又は、ユーザプレーン経路1は、サービスyのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを理解することが可能である。この場合には、第1のネットワーク要素は、そのセッションのサービスyのためのユーザプレーン経路を再選択してもよい。例えば、その選択されたユーザプレーン経路は、(UPF1及びメディアプレーンサーバ2を含む)ユーザプレーン経路2であり、そのユーザプレーン経路2は、サービスyの最適なユーザプレーン経路であるか、又は、ユーザプレーン経路2は、そのサービスyのサービス体験要件を満たすことが可能であるということを理解することが可能である。
他の可能な設計においては、UEが開始するある特定のサービスに対応するサービスタイプが、予測されるサービスタイプと同じである場合であっても、(UEがその特定のサービスを開始する時間点及びUEがセッションを確立する時間点である)2つの時間点におけるUEのサービス挙動データは異なるため、UEのサービス挙動分析データは、異なる場合がある。例えば、UEのネットワーク位置は、モビリティに起因して変更されているので、UEの元の位置についてのサービス体験分析データに基づいて選択されるユーザプレーン経路は、最適ではない。この場合には、第1のネットワーク要素は、UEの新たな位置に対応するサービス体験分析データに基づいて、ユーザプレーン経路を再選択する必要がある。具体的には、そのユーザプレーン経路は、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法を参照して再選択されてもよい。例えば、第1のネットワーク要素は、セッション1に対してUEが開始するサービスのタイプが、サービスxであるということを予測し、そして、そのサービスxに対応する最適なユーザプレーン経路が、(UPF1及びメディアプレーンサーバ1を含む)ユーザプレーン経路1であるということを決定し、時間が期間12:00-13:00の中に存在し、且つ、UEがRAN1に対応する位置に位置しているときに、ユーザプレーン経路1は、最適なユーザプレーン経路である。続いて、UEがセッション1に対して実際に開始するサービスは、サービスxであるが、サービスxが開始されるとき又はサービスxが開始される時間が期間12:00-13:00の中に存在しないときに、UEは、RAN1に対応する位置に位置してはいない。この場合には、ユーザプレーン経路1は、サービスxの最適なユーザプレーン経路ではない場合があり、又は、ユーザプレーン経路1は、サービスxのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを理解することが可能である。この場合には、第1のネットワーク要素は、サービスxが開始される時間及び/又はサービスxが開始されるときのUEの位置に基づいて、そのセッションのサービスxのためのユーザプレーン経路を再選択してもよい。例えば、その選択されたユーザプレーン経路は、(UPF1及びメディアプレーンサーバ2を含む)ユーザプレーン経路2であり、ユーザプレーン経路2は、サービスxの最適なユーザプレーン経路であるか、又は、ユーザプレーン経路2が、サービスxのサービス体験要件を満たすことが可能であるということを理解することが可能である。
他の可能な設計において、第1のネットワーク要素が、UEが実際に開始するサービスに基づいて、UEのセッションのためのユーザプレーン経路を選択した後に、(例えば、UEのネットワーク位置又は時間等の)UEのサービス挙動データが変更されるため、(例えば、そのユーザプレーン経路は、もはや、最適なユーザプレーン経路ではないといったように)ユーザプレーン経路は、もはや、サービス体験要件を満たさない。この場合には、第1のネットワーク要素は、UEの新たなサービス体験分析データに基づいて、ユーザプレーン経路を再選択する必要がある。具体的には、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法を参照して、ユーザプレーン経路を再選択してもよい。例えば、第1のネットワーク要素がUEのセッションのために選択する最適なユーザプレーン経路は、(UPF1及びメディアプレーンサーバ1を含む)ユーザプレーン経路1である。続いて、UEのモビリティに起因して、ユーザプレーン経路1は、もはや、サービスxの最適なユーザプレーン経路ではない。この場合には、第1のネットワーク要素は、UEの現在位置に基づいて、例えば、(UPF1及びメディアプレーンサーバ2を含む)ユーザプレーン経路2等のサービスxのための最適なユーザプレーン経路を再選択することが可能である。
第1のネットワーク要素がSMF/PCFであるときに、そのSMF/PCFがUPF及びメディアプレーンサーバを選択した後は、そのSMF/PCFは、AFに、その選択したメディアプレーンサーバに対応するDNAIを送信する必要があり、それによって、そのAFは、そのDNAIに基づいて、サービスのメディアプレーンサーバを決定するということに留意すべきである。例えば、そのDNAIは、そのサービスを開始する前に、AFに送信されてもよく、又は、そのサービスを開始するときに、AFに送信されてもよい。DNAIが、サービスを開始する前にAFに送信される場合には、また、そのDNAIに対応するサービスを示す識別情報、UEの識別情報、時間、又は位置等のDNAIの適用条件を送信する必要があり、それによって、そのAFは、サービスを開始するときの適用条件に基づいて、DNAIを選択し、SMF/PCFが選択するDNAI及びUPFは、最適なユーザプレーン経路と一致してもよい。
加えて、SMF/PCFがUEのセッションのための(UPF及びメディアプレーンサーバを含む)ユーザプレーン経路を選択するある1つの例を使用することによって、上記の方法を説明するということに留意すべきである。他の実装において、SMF/PCFは、UEのセッションのためのユーザプレーン経路の中のUPFを選択してもよく、AFは、UEのセッションのためのユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択してもよい。ユーザプレーン経路選択方法に基づいて、可能な設計において、NWDAFは、表3に基づいて、UPFとサービス体験分析データ(以下の表3-1を参照)との間の対応関係、及び、DNAIとサービス体験分析データとの間の対応関係(以下の表3-2を参照)を生成することが可能であるということに留意すべきである。
位置1(location 1)は、RAN1に対応する外部の地理的位置を指し、位置2(location 2)は、RAN2に対応する外部の地理的位置を指す。
さらに、SMF/PCFは、上記の表4又は以下の表4-1に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよい。AFは、以下の表4-2に示されているユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよい。
位置1(location 1)は、RAN1に対応する外部の地理的位置を指す。
DNAIとサービス体験分析データとの間の対応関係を生成するために、NWDAFが表3に基づいて表3-2を生成する上記の方法に加えて、他の可能な設計において、NWDAFは、さらに、表2及び表3に基づいて、UE、サービスタイプ、ユーザプレーン経路、及びサービス体験分析データの間での以下の表3-3に示されている対応関係を取得してもよいということに留意すべきである。具体的には、NWDAFは、最初に、表2に基づいて、特定のフィルタ条件(時間及び位置)によってUEが開始するサービスのタイプを分析し又は予測し、そして、その次に、表3に基づいて、ユーザプレーン経路とそのサービスタイプのサービス体験分析データとの間の対応関係を取得することが可能である。この場合には、NWDAFは、それらの2つのステップによって得られる結果を組み合わせることによって、表3-3を取得することが可能である。
さらに、(例えば、サービスx等の)ある特定のサービスに関連するAFは、NWDAFから、表4-3に示されているUEの粒度のユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得することが可能である。
以下の記載は、図3及び図4を参照して、この出願におけるユーザプレーン経路選択方法の2つの具体的な実装を個別に説明する。
図3は、このサービスにしたがった他のユーザプレーン経路選択方法を示す。その方法においては、SMF/PCFは、(UPF及びメディアプレーンサーバを含む)ユーザプレーン経路を選択する、すなわち、ユーザプレーン経路の中のUPF及びメディアプレーンサーバは、双方ともSMF/PCFが選択する。
その方法は、以下のステップを含む。
ステップ300: NWDAFは、データを収集し、そして、その収集したデータに基づいて、学習を実行して、分析によって、UEのサービス挙動モデル及びサービスのサービス体験モデルを取得する。
このステップのある特定の実装プロセスについては、図2に示されている実施形態の関連する説明を参照すべきである。本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
ステップ301a: SMF/PCFは、NWDAFからのUEのサービス挙動分析データにサブスクライブする/要求する。
ステップ301b: NWDAFは、SMF/PCFに、UEのサービス挙動分析データを送信する。
ステップ302a: SMF/PCFは、NWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する。
ステップ302b: NWDAFは、SMF/PCFに、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する。
ある1つの代替的な実装において、代替的に、ステップ301a及びステップ301bの前に、ステップ302a及びステップ302bを実行してもよく、又は、ステップ301a及びステップ302aを組み合わせて、1つのステップとしてもよく、ステップ301b及びステップ302bを組み合わせて、1つのステップとしてもよい。このことは、この出願においては限定されない。
ステップ303: UEは、ネットワークにおいて、PDUセッションの確立のための要求を開始し、SMF/PCFは、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEが開始する少なくとも1つのサービスの少なくとも1つのタイプを予測する。
特定のUEがネットワークへの登録を完了した後に、そのUEは、AMFを通じてSMFに、そのUEの要件に基づいて、(5GにおけるPDUセッション等の)セッションの確立のための要求を開始する。SMF/PCFは、そのSMF/PCFが格納しているUEのサービス挙動分析データを照会し、又は、NWDAFにUEのサービス挙動分析データを(即時に)要求する。SMF/PCFは、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEの少なくとも1つのサービスタイプを予測し、少なくとも1つのサービスタイプは、PDUセッションにおいてUEが高い確率で開始する少なくとも1つのサービスの少なくとも1つのタイプである、言い換えると、UEがPDUセッションを確立した後に、将来的にある特定の時点及びある特定の場所において高い確率で生起する少なくとも1つのサービスの少なくとも1つのタイプである。さらに、UEが複数のタイプのサービスを開始するということを予測する場合に、SMF/PCFは、さらに、例えば、最も高い優先順位及び2番目に高い優先順位を使用して、2つのサービスに対応するサービスタイプを個別に選択するといったように、(例えば、優先順位、重要度、サービス要件、又はサービスの占有ネットワークリソース等の)内部アルゴリズムに基づいて、複数のタイプから少なくとも1つのサービスタイプを選択することが可能である。
ステップ304: SMF/PCFは、UEのPDUセッションのための最適なユーザプレーン経路を選択し、ユーザプレーン経路を使用することによって、少なくとも1つのサービスの最良の(最適な)サービス体験を達成することが可能である。
ステップ303において決定される各々のサービスタイプについて、SMFは、ステップ302bにおいて取得されており、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応し、そして、そのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、サービスのサービス体験が最適となることを可能とするユーザプレーン経路を選択する。
UEがある特定のネットワーク位置においてPDUセッションを開始するときに、そのUEは、実際に、ある特定のRANにすでにアクセスしているということに留意すべきである。この場合には、ユーザプレーン経路の選択は、例えば、UPF及びメディアプレーンサーバの選択等の他のユーザプレーンノードの選択を意味する。
ある1つの可能なシナリオにおいて、SMF/PCFがステップ303において1つのみのサービスタイプを決定する場合には、SMF/PCFは、例えば、PDUセッション全体に対応するUPFとして、そのユーザプレーン経路の中のUPFを使用するといったように、PDUセッション全体のユーザプレーン経路として、そのサービスタイプに基づいて選択される最適なユーザプレーン経路を使用する。
他の可能なシナリオにおいて、SMF/PCFがステップ303において複数のサービスタイプを決定する場合には、このステップにおいて、SMF/PCFは、例えば、同時に2つのUPFを選択するといったように複数のサービスタイプのための複数の異なるユーザプレーン経路を選択してもよい。この場合には、SMF/PCFは、多分岐PDUセッションを確立してもよい。例えば、規格の中で説明されているように、マルチホーミングPDUセッションが確立されるか、又は、アップリンク分類器(uplink classifier, ULCL)UPFが挿入される。
ステップ305: ある特定のサービスAを開始するときに、SMF/PCFは、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービスAの取得されたサービス体験分析データに基づいて、現在選択されているユーザプレーン経路がそのサービスAについて最適であるか否かを決定する。
現在選択されているユーザプレーン経路がサービスAについて最適である場合に、少なくとも1つの現在取得されているユーザプレーン経路は維持され、現在選択されているユーザプレーン経路がサービスAについて最適でない場合には、サービスAのために最適なユーザプレーン経路を再選択する(すなわち、ユーザプレーン経路の切り替えをトリガする)。例えば、SMF/PCFは、(例えば、サービス優先順位、重要度、サービス要件、又はサービスAの占有ネットワークリソース等の)内部アルゴリズム又は構成ポリシーに基づいて、サービスAのためのユーザプレーン経路の切り替えをトリガすることを決定してもよい。例えば、SMF/PCFが、サービスAが重要なMECサービスであるということを決定し、サービスAが厳格な遅延要件を有する場合には、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路の切り替えをトリガしてもよい。もちろん、サービスAのサービス優先順位又は重要度が比較的低い場合には、SMF/PCFは、代替的に、サービスAのためのユーザプレーン経路の切り替えをトリガしないことを決定してもよい。
ある1つの可能な設計において、ユーザプレーン経路の切り替えは、新たなユーザプレーン経路によって元のユーザプレーン経路を置き換えることによって実行されてもよく、SMF/PCFは、UPF再配置手順をトリガする必要がある。他の可能な設計においては、ユーザプレーン経路の切り替えは、元のユーザプレーン経路を維持しながら、新たなユーザプレーン経路を挿入することによって実行されてもよい。例えば、規格の中で説明されているように、SMFは、ULCL又は分岐点を挿入することによって、多分岐PDUセッションを形成する。詳細については、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd generation partnership project, 3GPP)TS 23.502を参照すべきである。
ステップ305は、随意的なステップである。
ステップ306: SMF/PCFは、さらに、各々のサービスタイプに対応するAFに、最適なユーザプレーン経路の中に含まれているメディアプレーンサーバに対応するDNAIを通知してもよい。
ステップ306は随意的なステップである。
例えば、SMF/PCFは、AFに指示情報(又は、通知情報)を送信し、指示情報(又は、通知情報)は、DNAIを搬送し、そして、さらに、UE ID、対応する時間、及び対応する場所等の情報を搬送してもよい。このようにして、AFは、UEがその時点において及びその場所で開始するサービスの最適なメディアプレーンサーバの(DNAIに対応する)アドレスを前もって知ることが可能であり、それによって、UEがその時点において及びその場所でサービスをトリガするときに、AFは、UEに、直接的に、最適なメディアプレーンサーバのアドレスをフィードバックしてもよい。この処理方法においては、DNAIと共にUPF選択を使用して、最適なユーザプレーン経路を取得する。そうでない場合には、たとえSMFが最適なUPFを選択する場合であっても、そのDNAIが整合するDNAIでないときは、そのユーザプレーン経路を最適であると考えることは不可能である。
この解決方法に基づいて、UEのサービス体験分析データ及びサービス挙動分析データに基づいて、UEの複数の異なるサービスのためのユーザプレーン経路を選択する方法が提供される。その方法によって選択されるユーザプレーン経路は、UEが最適なサービス体験を最大限に取得するのを支援することが可能であり、その後のユーザプレーン経路の再選択(又は、切り替え)を最大限に回避することが可能である。加えて、NWDAFは、UEのサービス挙動データに基づいて、UEのサービス挙動分析データを予測し、そして、SMF/PCFに、UEのサービス挙動分析データを送信する。NWDAFは、分析によって、履歴サービスデータに基づいて、サービス体験モデルを取得して、サービス体験分析データを取得し、そして、SMF/PCFに、サービス体験分析データを送信する。SMF/PCFは、関連付けによって、複数の異なるユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを取得する。
図4は、この出願にしたがった他のユーザプレーン経路選択方法を示す。その方法においては、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路の中のUPFを選択し、AFは、そのユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択する。
その方法は、以下のステップを含む。
ステップ400は、ステップ300と同じである。詳細については、上記の説明を参照すべきである。
ステップ401a: SMF/PCFは、NWDAFからのUEのサービス挙動分析データにサブスクライブする/要求する。
ステップ401b: NWDAFは、SMF/PCFに、UEのサービス挙動分析データを送信する。
ステップ401a及びステップ401bは、ステップ301a及びステップ301bと同じである。詳細については、上記の説明を参照すべきである。
ステップ402a: SMF/PCFは、NWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する。
本明細書においては、SMF/PCFがNWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する方法は、ステップ302aにおける方法と同様であるが、ステップ402aにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路は、UPF及びメディアプレーンサーバを含んでもよく、又は、UPFのみを含んでもよいが、一方で、ステップ302aにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路は、UPF及びメディアプレーンサーバを含むという点で相違がある。
ステップ402b: NWDAFは、SMF/PCFに、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する。
本明細書においては、NWDAFがSMF/PCFに少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する方法は、ステップ302bにおける方法と同様であるが、ステップ402bにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路は、UPF及びメディアプレーンサーバを含んでもよく、又は、UPFのみを含んでもよいが、一方で、ステップ302bにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路は、UPF及びメディアプレーンサーバを含むという点で相違がある。
ステップ402a及びステップ402bにおいて、SMF/PCFは、表4又は表4-1に示されている複数のユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよい。
ステップ403a: AFは、NWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する。
本明細書においては、AFがNWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する方法は、ステップ302aにおける方法と同様であるが、ステップ403aにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路はメディアプレーンサーバを含むが、一方で、ステップ302aにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路はUPF及びメディアプレーンサーバを含むという点で相違がある。
ステップ403b: NWDAFは、AFに、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する。
本明細書においては、NWDAFがAFに少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応するサービス体験分析データを送信する方法は、ステップ302bにおける方法と同様であるが、ステップ403bにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路はメディアプレーンサーバを含むが、一方で、ステップ302bにおける少なくとも1つのユーザプレーン経路はUPF及びメディアプレーンサーバを含むという点で相違がある。
ステップ403a及びステップ403bにおいて、AFは、表4-2に示されている複数のユーザプレーン経路及び対応するサービス体験分析データを取得してもよい。
他の可能な設計において、AFは、代替的に、ステップ403aにおいて、NWDAFからの少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応しているとともにUEの粒度のサービス体験分析データにサブスクライブする/要求することが可能であり、それに対応して、NWDAFは、ステップ403bにおいて、AFに、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応しているとともにUEの粒度のサービス体験分析データを送信してもよい。
この設計におけるサブスクリプション方法/要求方法は、ステップ403aにおける上記の方式と同様であるが、ステップ403aにおける方法においては、UEの粒度ではなく、サービスの粒度で判別され、少なくとも1つのユーザプレーン経路に対応し、そして、表4-2に示されているサービス体験分析データにサブスクライブする/要求する一方で、この設計においては、AFは、ユーザプレーン経路に対応しているとともに表4-3に示されているUEの粒度のサービス体験分析データを取得してもよいという点で相違がある。
ステップ401a及びステップ401b、ステップ402a及びステップ402b、ステップ403a及びステップ403bの間には厳密な実行順序は存在しないということに留意すべきである。例えば、ステップ401a及びステップ401bは、最初に実行されてもよく、ステップ402a及びステップ402bは、その次に実行されてもよく、そして、ステップ403a及びステップ403bは、最終的に実行されてもよい。他の例では、ステップ402a及びステップ402bは、最初に実行されてもよく、ステップ401a及びステップ401bは、その次に実行されてもよく、そして、ステップ403a及びステップ403bは、最後に実行されてもよい。他の例では、ステップ402a及びステップ402bは、最初に実行されてもよく、ステップ403a及びステップ403bは、その次に実行されてもよく、そして、ステップ401a及びステップ401bは、最後に実行されてもよい。他の例では、ステップ403a及びステップ403bは、最初に実行されてもよく、ステップ401a及びステップ401bは、その次に実行されてもよく、そして、ステップ403a及びステップ403bは、最後に実行されてもよい。他の例では、実行のために、ステップ401a及びステップ402aを組み合わせて、1つのステップとし、そして、実行のために、ステップ401b及びステップ402bを組み合わせて、1つのステップとする。
ステップ404: UEは、ネットワークにおいて、PDUセッションの確立のための要求を開始し、SMF/PCFは、UEのサービス挙動分析データに基づいて、UEが開始する少なくとも1つのサービスの少なくとも1つのタイプを予測する。
ステップ404は、ステップ303と同じである。詳細については、上記の説明を参照すべきである。
ステップ405: SMF/PCFは、UEのPDUセッションのための最適なUPFを選択し、UPFによって、少なくとも1つのサービスの最良の(最適な)サービス体験を達成することが可能である。
ステップ405は、ステップ304と同様であるが、(UPF及びメディアプレーンサーバを含む)最適なユーザプレーン経路が、ステップ304において選択されるが、一方で、最適なUPFのみが、ステップ405において選択されるという点で相違がある。
ステップ406: ある特定のサービスAを開始するときに、AFは、UEのPDUセッションのための最適なメディアプレーンサーバを選択する。
ステップ406は、ステップ304と同様であるが、(UPF及びメディアプレーンサーバを含む)最適なユーザプレーン経路が、ステップ304において、SMF/PCFによって選択される一方で、最適なメディアプレーンサーバのみが、ステップ406において、AFによって選択されるという点で相違がある。AFは、表4-2又は表4-3に基づいて、UEのPDUセッションのための最適なメディアプレーンサーバを選択してもよい。AFがUEのPDUセッションのための最適なメディアプレーンサーバを選択することは、AFがUEのサービスAのための最適なユーザプレーン経路を選択するということを意味するということを理解することが可能である。
本明細書においては、説明のために、サービスを開始するときに、AFが、ある特定のサービスのための最適なメディアプレーンサーバを直接的に選択するある1つの例を使用するということに留意すべきである。もちろん、実際のサービスの際に、AFは、セッションに対して開始されるサービスのサービスタイプを代替的に予測することが可能である、例えば、サービスAが開始されるということを予測し、その次に、サービスAのための最適なメディアプレーンサーバを選択することが可能である。
AFが、そのセッションに対して開始されるサービスのサービスタイプを予測する場合に、AFは、また、ステップ401a及びステップ401bと同様のステップを実行してもよい、すなわち、AFは、NWDAFからのUEのサービス挙動分析データにサブスクライブし/要求し、そのときに、NWDAFは、SMF/PCFに、UEのサービス挙動分析データを送信する。具体的な実装プロセスについては、ステップ401a及びステップ401bの関連する説明を参照すべきである。加えて、AFは、さらに、ステップ404と同様のステップを実行してもよい、すなわち、AFは、UEのPDUセッションのために最適なメディアプレーンサーバを選択する。特定の実施形態については、図2の実施形態における関連する説明を参照すべきである。
ステップ407: AFは、SMF/PCFにDNAIを送信し、DNAIは、サービスAのために選択されるメディアプレーンサーバを識別するのに使用される。
ステップ408: サービスAを開始するときに、SMF/PCFは、UPFに対応しているサービスAの取得したサービス体験分析データに基づいて、現在選択されているUPFがサービスAについて最適であるか否かを決定する。
現在選択されているUPFが、サービスAについて最適である場合に、現在取得されているUPFは維持され、現在選択されているUPFが、サービスAについて最適でない場合に、サービスAのために、UPFを再選択する(すなわち、ユーザプレーン経路の切り替えがトリガされる)。例えば、SMF/PCFは、(例えば、サービス優先順位、重要度、サービス要件、又はサービスAの占有ネットワークリソース等の)内部アルゴリズム又は構成ポリシーに基づいて、サービスAのためのユーザプレーン経路の切り替えをトリガするということを決定してもよい。例えば、SMF/PCFが、サービスAが重要なMECサービスであるということを決定し、サービスAが厳格な遅延要件を有する場合に、SMF/PCFは、ユーザプレーン経路の切り替えをトリガしてもよい。もちろん、サービスAのサービス優先順位又は重要度が比較的低い場合に、SMF/PCFは、サービスAのユーザプレーン経路の切り替えをトリガしないということを決定することが可能である。
この解決方法に基づいて、NWDAFは、UEのサービス挙動データに基づいて、UEのサービス挙動分析データを予測し、そして、SMF/PCFに、UEの挙動分析データを送信する。NWDAFは、履歴サービスデータに基づいて、サービス体験モデルを分析によって取得して、サービス体験分析データを取得する。このようにして、NWDAFは、関連付けによって、複数の異なるユーザプレーン経路(UPF ID+DNAI)に対応するサービス体験分析データを取得する。NWDAFは、複数の異なるユーザプレーン経路(UPF ID+DNAI)に対応するサービス体験分析データに基づいて、SMF/PCFに、複数の異なるUPFに対応するサービス体験分析データを送信し、AFに、複数の異なるメディアプレーンサーバに対応するサービス体験分析データを送信する。SMF/PCFは、サービス挙動分析データ及びUEのサービス挙動データに基づいて、サービスタイプを決定し、そして、複数の異なるUPFに対応するサービスタイプのサービス体験分析データ及びサービスタイプに基づいて、あらかじめ設定されているサービス要件を満たす最適なUPF又はUPFを選択する。AFは、複数の異なるメディアプレーンサーバに対応するサービスタイプのサービス体験分析データ及びサービスタイプに基づいて、あらかじめ設定されているサービス要件を満たすメディアプレーンサーバ又は最適なメディアプレーンサーバを選択する。したがって、UEのセッションのために最適なユーザプレーン経路が選択される。
上記の記載は、主として、複数のネットワーク要素の間の対話の観点から、この出願によって提供される複数の解決方法を説明している。上記の実装において、上記の機能を実装するために、ネットワーク要素は、上記の機能を実行するための対応するハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含むということを理解することが可能である。当業者は、この明細書に開示されている複数の実施形態において説明されている複数の例の中のユニット及びアルゴリズムステップと組み合わせて、ハードウェア又はハードウェア及びコンピュータソフトウェアの組み合わせによって、本発明を実装してもよいということを容易に理解するはずである。ある機能が、ハードウェアによって又はコンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるのかは、技術的解決方法の特定のサービス及び設計上の制約に依存する。当業者は、各々の特定のサービスについて、説明されている機能を実装するのに複数の異なる方法を使用することが可能であるが、その実装が本発明の範囲を超えるものであると解釈されるべきではない。
図5は、この出願にしたがった装置のある1つの可能な且つ例示的なブロック図であり、装置500は、ソフトウェア又はハードウェアの形態で存在してもよい。装置500は、処理ユニット502及び通信ユニット503を含んでもよい。ある1つの実装において、通信ユニット503は、受信ユニット及び送信ユニットを含んでもよい。処理ユニット502は、装置500の動作を制御し及び管理するように構成される。通信ユニット503は、装置500と他のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成される。装置500は、記憶ユニット501をさらに含んでもよく、その記憶ユニット501は、装置500のプログラムコード及びデータを格納するように構成される。
処理ユニット502は、プロセッサ又はコントローラであってもよく、例えば、汎用中央処理ユニット(central processing unit, CPU)、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processing, DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuits, ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array, FPGA)、又は他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせであってもよい。処理ユニット502は、この出願によって開示されている内容を参照して説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装し又は実行してもよい。プロセッサは、代替的に、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ等の計算機能を実装するプロセッサの組み合わせであってもよい。記憶ユニット501は、メモリであってもよい。通信ユニット503は、装置のインターフェイス回路であり、他の装置から信号を受信するように構成される。例えば、装置がチップの形態で実装されるときに、通信ユニット503は、チップが他のチップ又は装置から信号を受信するのに使用するインターフェイス回路であるか、或いは、チップが他のチップ又は装置に信号を送信するのに使用するインターフェイス回路である。
装置500は、上記の複数の実施形態のうちのいずれかにおける(例えば、セッション管理ネットワーク要素、ポリシー制御ネットワーク要素、又はサーバ等の)第1のネットワーク要素であってもよく、或いは、第1のネットワーク要素の中で使用されるチップであってもよい。例えば、装置500が第1のネットワーク要素であるときに、処理ユニット502は、例えば、プロセッサであってもよく、通信ユニット503は、例えば、トランシーバーであってもよい。選択的に、トランシーバは、無線周波数回路を含んでもよく、記憶ユニットは、例えば、メモリであってもよい。例えば、装置500が第1のネットワーク要素の中で使用されるチップであるときに、処理ユニット502は、例えば、プロセッサであってもよく、通信ユニット503は、例えば、入力/出力インターフェイス、ピン、又は回路であってもよい。処理ユニット502は、記憶ユニットの中に格納されているコンピュータ実行可能な命令を実行することが可能である。選択的に、記憶ユニットは、レジスタ又はバッファ等のチップの内側の記憶ユニットである。代替的に、記憶ユニットは、読み取り専用メモリ(read-only memory, ROM)、静的情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的記憶デバイス、又は、ランダムアクセスメモリ(random access memory, RAM)等の記憶ユニットであってもよく、その記憶ユニットは、第1のネットワーク要素の中に存在し、且つ、チップの外側に位置する。
ある1つの実施形態において、装置500は、第1のネットワーク要素であり、処理ユニットは、端末デバイスに対応する少なくとも1つのサービスタイプを決定し、そして、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データに基づいて、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路を選択する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、データ分析ネットワーク要素から端末デバイスのサービス挙動分析データを取得し、そして、端末デバイスのサービス挙動分析データに基づいて、少なくとも1つのサービスタイプを決定する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット503は、データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、フィルタ条件を含み、その要求メッセージは、フィルタ条件を満たす端末デバイスのサービス挙動分析データを要求するのに使用され、データ分析ネットワーク要素から端末デバイスのサービス挙動分析データを受信する、ように構成され、サービス挙動分析データは、フィルタ条件を満たす。
ある1つの可能な実装において、フィルタ条件は、時間情報及び/又は位置情報を含む。
ある1つの可能な実装において、サービス挙動分析データは、サービスの識別情報、サービスの生起確率、サービスの継続期間、サービスの重み係数、サービスが生起するときの端末デバイスの位置、及びサービスが生起するときの時間、のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、特に、端末デバイスのセッションのための1つのユーザプレーン経路を選択するように構成され、ユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を満たす。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、特に、端末デバイスのセッションのための複数のユーザプレーン経路を選択するように構成され、複数のユーザプレーン経路は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験要件を個別に満たす。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、特に、セッションを確立するときに、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路を選択するように構成される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、さらに、少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報及びサービス体験分析データを取得するように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット503は、データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含み、データ分析ネットワーク要素から、少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報及びサービス体験分析データを受信する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット503は、データ分析ネットワーク要素に要求メッセージを送信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、フィルタ条件は、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報を決定するのに使用され、データ分析ネットワーク要素から、少なくとも1つのサービスタイプに対応するユーザプレーン経路の識別情報及びサービス体験分析データを受信する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、さらに、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路の選択の後に、ユーザプレーン経路が、セッションに対して端末デバイスが開始するサービスのサービス体験要件を満たすことが不可能であるということを決定し、そして、開始されるサービスに対応するサービス体験分析データに基づいて、開始されるサービスのためのユーザプレーン経路を再選択する、ように構成される。
ある1つの可能な実装において、装置500は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素であり、処理ユニット502は、特に、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路の中のユーザプレーン機能ネットワーク要素を選択するように構成される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット502は、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択するように構成される。
ある1つの可能な実装において、装置500は、サービスサーバであり、処理ユニット502は、端末デバイスのセッションのためのユーザプレーン経路の中のメディアプレーンサーバを選択するように構成される。
ユーザプレーン経路選択方法のために装置を使用するときの装置の特定の実装プロセス及び対応する有益な効果については、上記の方法の実施形態における関連する説明を参照するべきであるということを理解することが可能であり、本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
図6は、この出願にしたがった装置のある1つの可能な且つ例示的なブロック図であり、装置600は、ソフトウェア又はハードウェアの形態で存在してもよい。装置600は、処理ユニット602及び通信ユニット603を含んでもよい。ある1つの実装において、通信ユニット603は、受信ユニット及び送信ユニットを含んでもよい。処理ユニット602は、装置600の動作を制御し及び管理するように構成される。通信ユニット603は、装置600と他のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成される。装置600は、記憶ユニット601をさらに含んでもよく、その記憶ユニット601は、装置600のプログラムコード及びデータを格納するように構成される。
処理ユニット602は、プロセッサ又はコントローラであってもよく、例えば、CPU、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、又は他のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせであってもよい。処理ユニット602は、この出願によって開示されている内容を参照して説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、及び回路を実装し又は実行してもよい。プロセッサは、代替的に、例えば、1つ又は複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、又はDSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ等の計算機能を実装するプロセッサの組み合わせであってもよい。記憶ユニット601は、メモリであってもよい。通信ユニット603は、装置のインターフェイス回路であり、他の装置から信号を受信するように構成される。例えば、装置がチップの形態で実装されるときに、通信ユニット603は、チップが他のチップ又は装置から信号を受信するのに使用するインターフェイス回路であるか、或いは、チップが他のチップ又は装置に信号を送信するのに使用するインターフェイス回路である。
装置600は、上記の複数の実施形態のうちのいずれかにおけるデータ分析ネットワーク要素であってもよく、或いは、データ分析ネットワーク要素の中で使用されるチップであってもよい。例えば、装置600がデータ分析ネットワーク要素であるときに、処理ユニット602は、例えば、プロセッサであってもよく、通信ユニット603は、例えば、トランシーバーであってもよい。選択的に、トランシーバは、無線周波数回路を含んでもよく、記憶ユニットは、例えば、メモリであってもよい。例えば、装置600がデータ分析ネットワーク要素の中で使用されるチップであるときに、処理ユニット602は、例えば、プロセッサであってもよく、通信ユニット603は、例えば、入力/出力インターフェイス、ピン、又は回路であってもよい。処理ユニット602は、記憶ユニットの中に格納されているコンピュータ実行可能な命令を実行することが可能である。選択的に、記憶ユニットは、レジスタ又はバッファ等のチップの内側の記憶ユニットである。代替的に、記憶ユニットは、ROM、静的情報及び命令を格納することが可能である他のタイプの静的記憶デバイス、又は、RAM等の記憶ユニットであってもよく、その記憶ユニットは、データ分析ネットワーク要素の中に存在し、且つ、チップの外側に位置する。
ある1つの実施形態において、装置600は、データ分析ネットワーク要素であり、処理ユニット602は、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを取得するように構成され、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素に、少なくとも1つのサービスタイプに対応するサービス体験分析データを送信するように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素に、サービス体験分析データに対応するユーザプレーン経路の識別情報を送信するように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信するように構成され、要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信するように構成され、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及び少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素が送信する要求メッセージを受信し、その要求メッセージは、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報及びフィルタ条件を含み、フィルタ条件は、少なくとも1つのサービスタイプの識別情報に対応するユーザプレーン経路の識別情報を決定するのに使用される。
ある1つの可能な実装において、処理ユニット602は、端末デバイスのサービス挙動分析データを取得するように構成され、送信ユニットは、第1のネットワーク要素に端末デバイスのサービス挙動分析データを送信するように構成される。
ある1つの可能な実装において、通信ユニット603は、第1のネットワーク要素から要求メッセージを受信するように構成され、その要求メッセージは、フィルタ条件を含み、処理ユニット602は、フィルタ条件を満たす端末デバイスのサービス挙動分析データを取得するように構成される。
ある1つの可能な実装において、フィルタ条件は、時間情報及び/又は位置情報を含む。
ある1つの可能な実装において、サービス挙動分析データは、サービスの識別情報、サービスの生起確率、サービスの継続期間、サービスの重み係数、サービスが生起するときの端末デバイスの位置、及びサービスが生起するときの時間、のうちの少なくとも1つを含む。
ある1つの可能な実装において、第1のネットワーク要素は、セッション管理ネットワーク要素又はポリシー制御ネットワーク要素であり、ユーザプレーン経路の識別情報は、ユーザプレーン機能ネットワーク要素の識別情報を含む。
ある1つの可能な実装において、ユーザプレーン経路の識別情報は、メディアプレーンサーバの識別情報をさらに含む。
ある1つの可能な実装において、第1のネットワーク要素は、サーバであり、ユーザプレーン経路の識別情報は、メディアプレーンサーバの識別情報を含む。
ユーザプレーン経路選択方法のために装置を使用するときの装置の特定の実装プロセス及び対応する有益な効果については、上記の方法の実施形態における関連する説明を参照するべきであるということを理解することが可能であり、本明細書においては、詳細は繰り返しては説明されない。
図7は、このサービスにしたがった装置の概略的な図である。その装置は、(例えば、セッション管理ネットワーク要素、ポリシー制御ネットワーク要素、又はサーバ等の)第1のネットワーク要素又はデータ分析ネットワーク要素であってもよい。装置700は、プロセッサ702、通信インターフェイス703、及びメモリ701を含む。選択的に、装置700は、通信回線704をさらに含んでもよい。通信インターフェイス703、プロセッサ702、及びメモリ701は、通信回線704を介して互いに接続されてもよい。通信回線704は、周辺機器構成要素相互接続(peripheral component interconnect, 略称PCI)バス又は拡張産業標準アーキテクチャ(extended industry standard architecture, 略称EISA)バス等であってもよい。通信回線704は、アドレスバス、データバス、及び制御バス等に分類されてもよい。表現を容易にするために、図7のバスを表すのに太線が1本のみが使用されるが、このことは、1つのみのバスが存在するということ、又は、1つのタイプのバスのみが存在するということを意味するものではない。
プロセッサ702は、CPU、マイクロプロセッサ、ASIC、又はこの出願の複数の解決方法におけるプログラムの実行を制御するように構成される1つ又は複数の集積回路であってもよい。
通信インターフェイス703は、いずれかのトランシーバ型装置を使用して、イーサネット、無線アクセスネットワーク(radio access network, RAN)、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks, WLAN)、又は有線アクセスネットワーク等の他のデバイス又は通信ネットワークと通信する。
メモリ701は、これらには限定されないが、静的情報及び命令を格納することが可能であるROM又は他のタイプの静的記憶デバイス、或いは、情報及び命令を格納することが可能であるRAM又は他のタイプの動的記憶デバイス、或いは、電気的に消去可能且つプログラム可能な読み取り専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory, EEPROM)、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc read-only memory, CD-ROM)、又は他のコンパクトディスク記憶装置、(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク、又はブルーレイディスク等を含む)光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶媒体又は他の磁気記憶デバイス、或いは、命令又はデータ構造の形態で、予期されるプログラムコードを搬送し又は格納するのに使用することが可能であり、コンピュータがアクセスすることが可能であるいずれかの他の媒体であってもよい。メモリは独立して存在していてもよく、通信回線704を介してプロセッサに接続される。代替的に、メモリは、プロセッサと一体化されていてもよい。
メモリ701は、この出願における複数の解決方法を実行するためのコンピュータ実行可能な命令を格納するように構成され、プロセッサ702は、その実行を制御する。プロセッサ702は、メモリ701の中に格納されているコンピュータ実行可能な命令を実行するように構成され、この出願のそれらの複数の実施形態によって提供されるユーザプレーン経路選択方法を実装する。
選択的に、この出願のそれらの複数の実施形態におけるコンピュータ実行可能な命令は、また、アプリケーションプログラムコードと称されてもよい。このことは、この出願のそれらの複数の実施形態においては特に限定されない。
当業者は、この出願における"第1の"及び"第2の"等のさまざまな序数が、説明を容易にする目的で判別のために使用されているにすぎず、この出願のそれらの複数の実施形態の範囲を限定するか又は順序を表すのには使用されてはいないということを理解することが可能である。"及び/又は"の語は、複数の関連する対象を説明するための関連性関係を記載し、3つの関係が存在するということを表す。例えば、A及び/又はBは、Aのみが存在する場合、A及びBの双方が存在する場合、Bのみが存在する場合、の3つの場合を表してもよい。記号"/"は、通常は、複数の関連する対象の間の"又は"の関係を表す。"少なくとも1つ"は、1つ又は複数を意味する。"少なくとも2つ"は、2つ又はそれ以上を意味する。"少なくとも1つ"、"いずれか1つ"、又はそれらの類似の表現は、単数の項目(部分)又は複数の項目(部分)のいずれかの組み合わせを含むこれらの項目のいずれかの組み合わせを意味する。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つ(部分又はタイプ)は、a、b、c、a及びb、a及びc、、b及びc、或いは、a、b、及びcを示してもよく、a、b、cは、単数であってもよく又は複数であってもよい。"複数の"は、2つ又はより多くを示し、他の数値化表現は、これと同様である。加えて、"a"、"an"、及び"the"等の単数形で出現する要素(element)は、文脈の中で特にことわらない限り、"1つ又は1つのみ"を意味するのではなく、"1つ又は複数"を意味する。例えば、"a device"は、1つ又は複数のそのようなデバイスを意味する。
ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらのいずれかの組み合わせを使用することによって、上記の複数の実施形態のすべて又は一部を実装してもよい。ソフトウェアがそれらの複数の実施形態を実装するのに使用されるときに、コンピュータプログラム製品の形態で、それらの複数の実施形態を全体的に又は部分的に実装してもよい。コンピュータプログラム製品は、1つ又は複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令をコンピュータにロードしそしてコンピュータによって実行するときに、この出願のそれらの複数の実施形態にしたがった手順又は機能を完全に又は部分的に生成する。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、又は他のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の中に格納されてもよく、或いは、あるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送されてもよい。例えば、(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はディジタル加入者線(DSL)等の)有線方式によって又は(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波等の)無線方式によって、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターから他のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、又はデータセンターへと、それらの複数のコンピュータ命令を伝送してもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能ないずれかの使用可能な媒体、或いは、1つ又は複数の使用可能な媒体を一体化したサーバ又はデータセンター等のデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、又は磁気テープ等の)磁気媒体、(例えば、DVD等の)光媒体、或いは、(例えば、ソリッドステートドライブ(Solid State Disk, SSD)等の)半導体媒体等であってもよい。
この出願のそれらの複数の実施形態の中で説明されているさまざまな例示的な論理ユニット及び回路は、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、又は他のプログラム可能な論理装置、個別のゲート又はトランジスタ論理、個別のハードウェア構成要素、又はそれらのいずれかの組み合わせの設計によって、それらの説明されている機能を実装し又は動作させてもよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであってもよい。選択的に、汎用プロセッサは、代替的に、いずれかの従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態マシンであってもよい。プロセッサは、代替的に、ディジタル信号プロセッサ及びマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、ディジタル信号プロセッサコアと組み合わせられれている1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又はいずれかの他の類似の構成等のコンピューティング装置の組み合わせによって実装されてもよい。
この出願のそれらの複数の実施形態において説明されている方法又はアルゴリズムのステップは、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアユニット、又はそれらの組み合わせの中に直接的に組み込まれてもよい。RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能な磁気ディスク、CD-ROM、又は当技術分野におけるいずれかの他の形態の記憶媒体の中に、ソフトウェアユニットを格納してもよい。例えば、記憶媒体は、プロセッサに接続されてもよく、それによって、プロセッサは、記憶媒体から情報を読み出し、そして、記憶媒体に情報を書き込むことが可能である。選択的に、記憶媒体は、代替的に、プロセッサに一体化されてもよい。プロセッサ及び記憶媒体は、ASICの中に配置されてもよい。
これらのコンピュータプログラム命令は、代替的に、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスにロードされてもよく、それによって、一連の動作及びステップは、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって実行されて、コンピュータにより実装される処理を生成する。したがって、そのコンピュータ又は他のプログラム可能なデバイスによって実行される命令は、フローチャートの中の1つ又は複数のプロセス及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックの中のある指定された機能を実装するためのステップを提供する。
この出願は、複数の特定の特徴及びそれらの複数の特定の特徴の実施形態を参照して説明されているが、この出願の趣旨及び範囲から離れることなく、この出願に対してさまざまな修正及び組み合わせを行うことが可能であるということが明らかである。それに対応して、明細書及び複数の添付の図面は、添付の特許請求の範囲が定義するこの出願の例示的な説明であるにすぎず、この出願の範囲の中に属する修正、変形、組み合わせ、又は等価なもののうちのいずれか又はすべてをその範囲内とすることを意図している。当業者は、この出願の範囲から離れることなく、この出願に対してさまざまな修正及び変形を行うことが可能であるということが明らかである。この出願は、それらの修正及び変形等が、この出願の特許請求の範囲及びそれらと等価な技術の範囲内に属する限りにおいて、この出願のそれらの修正及び変形をその範囲内とすることを意図している。