JP2022520633A - 拡張粒子群帯域選択 - Google Patents

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Abstract

【要約】【解決手段】 本開示は、対象物体上に付着または対象物体に関連する対象化合物を検出するシステム、方法、およびコンピュータプログラム製品を提供する。前記対象化合物は限定されるものではなく、薬物、アルコール飲料、大麻、麻薬、州法、連邦法、または国際法によって規定された規制薬物、アンモニウム系爆発性物質、MGE系爆発性物質、毒性化合物、有機化合物、無機化合物、神経ガス、または生体化合物を含む。本開示により、特に低電力装置または携帯装置でのハイパースペクトル画像の処理の速度および効率性が向上する。【選択図】 図4

Description

本出願は、2019年2月14日付で出願された、「EXTENDED PARTICLE SWARM BAND SELECTION(拡張粒子群帯域選択)と題する米国特許仮出願第62/850,742号に対して優先権を主張するものであり、その内容の全体がこの参照により本明細書に組み込まれる。
隠匿薬物、化学兵器、および爆発性物質の非接触検出のためにハイパースペクトル画像が着目されてきている。より一般的には、ハイパースペクトル撮像は、科学、材料科学、医療、診断および製造など、材料表面上の異なる化合物または化学的特徴の検出が望まれる任意の分野において有用である。しかしながら、ハイパースペクトル画像は、スペクトル情報量が豊富である一方、そのような大量の次元データを処理することは困難である。大量の次元データの処理は、低電力装置または携帯装置でハイパースペクトルデータを略リアルタイムまたはリアルタイムで取得および/または処理する必要がある用途において特に困難である。
特に低電力装置または携帯装置でハイパースペクトル画像をより高速かつ効率的に処理し、高精度の物体検出を行うためには、ハイパースペクトル画像の帯域数を大幅に減少させる必要がある。リモートセンシングおよび地上ベースのハイパースペクトル画像におけるハイパースペクトル画像の次元数を減少させることは、帯域選択として知られており、いくつかの従来技術を用いてこのような次元数の減少が行われる。通常、帯域選択には、固有ベクトル解析、一次導関数解析、主成分解析、およびそれらの確率変数などの変換に基づく方法が用いられてきた。これらの方法では、行列変換がハイパースペクトル画像に適用され、データがより低次元の座標空間に投影される。このような変換が行われることにより物体の元のスペクトル情報が損失する結果となるが、この元のスペクトル情報は、自動目標検出アルゴリズムの後続工程において必要な情報である場合が多い。さらに変換に基づく方法では、行列変換を適用するためにすべてのハイパースペクトル画像を収集する必要があり、これにより特に低電力装置または携帯装置においては、リアルタイムまたは略リアルタイムの検出が困難であった。
代替的に情報に基づく方法では、ハイパースペクトル画像における各帯域の情報量の測定が試行される。ここで、より情報量が多く、識別力を有する帯域が物体検出のために選択される。例示的な情報に基づく方法は、エントロピー、相互情報量、拘束エネルギー、帯域相関、記述的特徴、およびクラスターの中心間距離の測定に基づいている。情報に基づく方法は、帯域サブセットが対象物体の元のスペクトル情報を維持する点で変換に基づく方法と比べて利点がある。しかしながら、情報に基づく方法は、環境変化、照明変動、ノイズなどの情報量に影響を与える現実世界の外部要因に対して感受性が非常に高い。
よって、対象物体上に存在する任意の化学物質または材料に関する最適スコア伝達関数を迅速かつ効率的に取得する技術が必要とされる。
本開示は、対象物体上に付着または対象物体に関連する対象化合物を検出する方法およびシステムを提供する。
1実施形態において、ハイパースペクトル画像を使用して対象化合物を検出するシステムである。このシステムはプロセッサを有し、当該プロセッサは、ハイパースペクトル画像を検出した際に、ハイパーキューブを収集し、前記ハイパーキューブの少なくとも1つの粒子を初期化し、目的関数を前記ハイパーキューブに適用して少なくとも1つの報酬を決定し、前記少なくとも1つの報酬を統合し、より小さい報酬を有する粒子を変更し、各粒子の速度を更新し、各粒子の報酬を評価し、各粒子の報酬が特定の閾値より大きい場合、前記対象化合物の画像を出力し、各粒子の報酬が特定の閾値未満である場合、目的関数を前記ハイパーキューブに適用して少なくとも1つの報酬を決定し、前記少なくとも1つの報酬を統合し、より小さい報酬を有する粒子を変更し、各粒子の速度を更新し、各粒子の報酬を再評価する。
別の1実施形態において、前記ハイパーキューブは、約0.01nm~約10nm(X線)、約180nm~約380nm(紫外線:UV)、約380nm~約720nm(可視光線:VIS)、約720nm~約1100nm(近赤外線:NIR)、約400nm~約1100nm(可視-近赤外線:VIS-NIR)、約850nm~約1800nm(短波赤外線:SWIR)、約1200nm~約2450nm(拡張短波赤外線:eSWIR)、約720nm~約2500nm(近赤外拡張短波赤外線:NIRr-eSWIR)、約3μm~約8μm(中波長赤外線:MWIR)、約8μm~約15μm(長波長赤外線:LWIR)、約15μm~約1mm(遠赤外線:FIR)、約720nm~約1mm(赤外線:IR)、または約100μm~約1mm(テラヘルツ)、隣接かつ連続する波長範囲、重複する波長範囲、または重複しない波長範囲のうちの1若しくはそれ以上を含む電磁放射線の波長から、画像検出器によって画像化される。
別の1実施形態において、前記対象化合物は、薬物、アルコール飲料、大麻、麻薬、アンモニウム系爆発性物質、MGE系爆発性物質、毒性化合物、有機化合物、無機化合物、神経ガス、生体化合物、およびそれらの組み合わせのうちの1若しくはそれ以上である。
別の1実施形態において、前記薬物は、サボキソン、ヘロイン、メタンフェタミン、メタドン、コカイン、ケタミン、PCP、アセチルフェンタニル、クエン酸フェンタニル、D-アンフェタミン、リドカイン、純化コカイン、カフェイン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
別の1実施形態において、前記アンモニウム系爆発性物質は、硫酸アンモニウム、硝安油剤(ANFO)、ダイナマイト、dyno AP、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
別の1実施形態において、前記MGE系爆発性物質は、トリニトロトルエン(TNT)、HMXオクトール、RDX、C4、Comp B、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
別の1実施形態において、前記粒子は、約1nm~約20nmの帯域サイズから初期化される。
1実施形態において、ハイパースペクトル画像を使用して対象化合物を検出する方法がある。この方法は、画像検出器からハイパーキューブを収集する工程と、前記ハイパーキューブの少なくとも1つの粒子を初期化する工程と、目的関数を前記ハイパーキューブに適用して少なくとも1つの報酬を決定する工程と、前記少なくとも1つの報酬を統合する工程と、より小さい報酬を有する粒子を変更する工程と、各粒子の速度を更新する工程と、各粒子の報酬を評価する工程と、各粒子の報酬が特定の閾値より大きい場合、前記対象化合物の画像を出力する工程と、各粒子の報酬が特定の閾値未満である場合、目的関数を前記ハイパーキューブに適用して少なくとも1つの報酬を決定する工程と、前記少なくとも1つの報酬を統合する工程と、より小さい報酬を有する粒子を変更する工程と、各粒子の速度を更新する工程と、各粒子の報酬を再評価する工程とを有する。
別の1実施形態において、前記ハイパーキューブは、約0.01nm~約10nm(X線)、約180nm~約380nm(紫外線:UV)、約380nm~約720nm(可視光線:VIS)、約720nm~約1100nm(近赤外線:NIR)、約400nm~約1100nm(可視-近赤外線:VIS-NIR)、約850nm~約1800nm(短波赤外線:SWIR)、約1200nm~約2450nm(拡張短波赤外線:eSWIR)、約720nm~約2500nm(近赤外拡張短波赤外線:NIRr-eSWIR)、約3μm~約8μm(中波長赤外線:MWIR)、約8μm~約15μm(長波長赤外線:LWIR)、約15μm~約1mm(遠赤外線:FIR)、約720nm~約1mm(赤外線:IR)、または約100μm~約1mm(テラヘルツ)、隣接かつ連続する波長範囲、重複する波長範囲、または重複しない波長範囲のうちの1若しくはそれ以上を含む電磁放射線の波長から、画像検出器によって画像化される。
別の1実施形態において、前記対象化合物は、薬物、アルコール飲料、大麻、麻薬、アンモニウム系爆発性物質、MGE系爆発性物質、毒性化合物、有機化合物、無機化合物、神経ガス、生体化合物、およびそれらの組み合わせのうちの1若しくはそれ以上である。
別の1実施形態において、前記薬物は、サボキソン、ヘロイン、メタンフェタミン、メタドン、コカイン、ケタミン、PCP、アセチルフェンタニル、クエン酸フェンタニル、D-アンフェタミン、リドカイン、純化コカイン、カフェイン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
別の1実施形態において、前記アンモニウム系爆発性物質は、硫酸アンモニウム、硝安油剤(ANFO)、ダイナマイト、dyno AP、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
別の1実施形態において、前記MGE系爆発性物質は、トリニトロトルエン(TNT)、HMXオクトール、RDX、C4、Comp B、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
別の1実施形態において、前記粒子は、約1nm~約20nmの帯域サイズから初期化される。
1実施形態において、ハイパースペクトル画像を使用して対象化合物を検出するコンピュータプログラム製品がある。このコンピュータプログラム製品はプログラム命令が実装されたコンピュータ可読記憶媒体を有し、前記プログラム命令はプロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサに、画像検出器からハイパーキューブを収集する工程と、前記ハイパーキューブの少なくとも1つの粒子を初期化する工程と、目的関数を前記ハイパーキューブに適用して少なくとも1つの報酬を決定する工程と、前記少なくとも1つの報酬を統合する工程と、より小さい報酬を有する粒子を変更する工程と、各粒子の速度を更新する工程と、各粒子の報酬を評価する工程と、各粒子の報酬が特定の閾値より大きい場合、前記対象化合物の画像を出力する工程と、各粒子の報酬が特定の閾値未満である場合、目的関数を前記ハイパーキューブに適用して少なくとも1つの報酬を決定する工程と、前記少なくとも1つの報酬を統合する工程と、より小さい報酬を有する粒子を変更する工程と、各粒子の速度を更新する工程と、各粒子の報酬を再評価する工程とを実行させる。
別の1実施形態において、前記ハイパーキューブは、約0.01nm~約10nm(X線)、約180nm~約380nm(紫外線:UV)、約380nm~約720nm(可視光線:VIS)、約720nm~約1100nm(近赤外線:NIR)、約400nm~約1100nm(可視-近赤外線:VIS-NIR)、約850nm~約1800nm(短波赤外線:SWIR)、約1200nm~約2450nm(拡張短波赤外線:eSWIR)、約720nm~約2500nm(近赤外拡張短波赤外線:NIRr-eSWIR)、約3μm~約8μm(中波長赤外線:MWIR)、約8μm~約15μm(長波長赤外線:LWIR)、約15μm~約1mm(遠赤外線:FIR)、約720nm~約1mm(赤外線:IR)、または約100μm~約1mm(テラヘルツ)、隣接かつ連続する波長範囲、重複する波長範囲、または重複しない波長範囲のうちの1若しくはそれ以上を含む電磁放射線の波長から、画像検出器によって画像化される。
別の1実施形態において、前記対象化合物は、薬物、アルコール飲料、大麻、麻薬、アンモニウム系爆発性物質、MGE系爆発性物質、毒性化合物、有機化合物、無機化合物、神経ガス、生体化合物、およびそれらの組み合わせのうちの1若しくはそれ以上である。
別の1実施形態において、前記薬物は、サボキソン、ヘロイン、メタンフェタミン、メタドン、コカイン、ケタミン、PCP、アセチルフェンタニル、クエン酸フェンタニル、D-アンフェタミン、リドカイン、純化コカイン、カフェイン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
別の1実施形態において、前記アンモニウム系爆発性物質は、硫酸アンモニウム、硝安油剤(ANFO)、ダイナマイト、dyno AP、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
別の1実施形態において、前記MGE系爆発性物質は、トリニトロトルエン(TNT)、HMXオクトール、RDX、C4、Comp B、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される。
別の1実施形態において、前記粒子は、約1nm~約20nmの帯域サイズから初期化される。
本明細書に記載の実施形態の態様、特徴、利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲および図面を参照することにより明らかである。
図1は、拡張粒子群帯域選択(EPSBS:Extended Particle Swarm Band Selection)アルゴリズムのワークフローの1実施形態を示す図である。 図2は、速度更新規則を用いた、探索空間における粒子の移動経路を示す図である。 図3Aは、対象物体上の対象化合物を示す図である。 図3Bは、図3Aの対象化合物に例示的な伝達関数WL/WLを適用することによって生成された探索空間Nを示す。 図3Cは、図3Bの探索空間Nにスコア伝達関数αを適用することによって生成された最適スコア画像Sを示す。 図3Dは、Rとαとの間の相関関係を示す線グラフである。 図4は、EPSBSアルゴリズムのワークフローの1実施形態を示す図である。 図5は、EPSBSアルゴリズムのワークフローの別の1実施形態を示す図である。 図6は、本開示の薬物検出における1実施形態を示す図である。 図7は、本開示の爆発性物質検出における1実施形態を示す図である。
本開示は、記載されている特定のシステム、装置、および方法に限定されるものではなく、当該システム、装置、および方法は変更される可能性がある。本説明で使用される用語は、特定のバージョンまたは実施形態を説明することのみを目的としており、特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
本明細書で使用される場合において、単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈で明示されていない限り、複数形への言及も含む。別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、当業者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本開示のいかなる内容も、本開示に記載された実施形態が、先行発明のためにそのような開示に先行する権利がないことを認めるものと解釈されるべきではない。本明細書で使用されている「有する」という用語は、「含むがこれに限定されない」ことを意味する。
本明細書において、「ハイパーキューブ(hypercube)」という用語は、多帯域ハイパースペクトル画像を意味する。
本明細書において、「スコア画像」という用語は、1若しくはそれ以上の数学演算により多帯域を結合することで得られる2次元のグレースケール画像を意味する。
本明細書において、「スコア伝達関数」という用語は、ハイパーキューブに適用された場合スコア画像を得る数学演算を意味する。例えば、波長1200mm、1270mm、1235mmに関するスコア伝達関数は以下となる。
Figure 2022520633000002
本明細書において、「粒子」または「複数の粒子」という用語はそれぞれ、スコア伝達関数のポテンシャル解または複数のポテンシャル解を意味する。
本明細書において、「方程式の長さ(length of equation)」という用語は、スコア伝達関数に使用される帯域総数に演算総数を加算したものを意味する。例えば、長さ3の方程式は、
Figure 2022520633000003
の構造を有する。
本開示は、対象物体上に存在、対象物体と接触、または対象物体に関連する対象化合物を検出するシステムおよび方法を提供する。本開示のシステムおよび方法は、拡張粒子群帯域選択アルゴリズム(EPSBS:extended particle swarm band selection)を利用して、任意の対象化合物の光学的スコア伝達関数(optical score transfer functions)を得る。EPSBSアルゴリズムは、帯域選択および演算子選択を同時に実行する。また、EPSBSアルゴリズムは、修正フィッシャー比およびZスコアの産物によって定義される目的関数を最大化する。Zスコアは、対象物体および背景領域の信号対雑音比を測定する。修正フィッシャー比は、対象物体および背景領域の相対分散を測定する。EPSBSアルゴリズムでは、ハイパースペクトル解析を実行するのに必要とされる帯域数を最適化可能なパラメータとして考慮するため、速度更新を実行する前に変更工程を実行する。このような変更工程では、報酬(rewards)がより小さい粒子を所定の反復において最適な粒子の長さに適合させるために変更することが許容される。
EPSBSアルゴリズムの一部において、目的関数を使用して各粒子の報酬が評価される。報酬評価は、目的関数にポテンシャル解を与えることによって行われる。個別および全体における最大報酬および最良位置は、新たに評価された報酬をそれ以前の個別および全体における最大報酬と比較することで更新され、最大報酬および最良位置に適宜置換される。速度および位置の更新工程がEPSBSアルゴリズムの最適化機能に関与している。粒子群における各粒子は、以下の速度更新規則を使用して更新される(用語については図2に関連して定義)。
Figure 2022520633000004
図1は、EPSBSアルゴリズムの一部における計算のフロー図を示す。図1に示すように、粒子群を形成するn粒子までの候補解が目的関数に入力され、次に各粒子に対応する適応度情報(fitness information)が算出される。前記速度更新規則が粒子群の各粒子に適用され、当該速度更新規則に対する解が目的関数に戻される。いくつかの実施形態において、図1に示す工程は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、または10回繰り返されるか、若しくは反復される。しかしながら、反復回数は限定的なものではなく、対象化合物、対象物体、背景環境要因などに基づいて変更することができる。
図2は、速度更新規則を用いた、探索空間における粒子の移動経路を図示している。粒子指数はiで表される。したがって、V(t)は、反復tにおける粒子iの速度であり、x(t)は、反復tにおける粒子iの位置である。パラメータw(慣性確率:inertial chance)は粒子の現在の運動方向におけるステップサイズを制御し、また、c1およびc2はそれぞれ、各粒子の最良方向および粒子全体の最良方向のステップサイズを制御する(0≦w≦1.2,0≦c1≦2,および0≦c2≦2)。r1値およびr2値(0≦r1≦1および0≦r2≦1)は各速度更新について生成された乱数値である。X(t)は、反復tにおける粒子iの個別の最良候補解であり、g(t)は反復tにおける粒子群全体の最良候補解である。
速度更新方程式における3つの項の各項はEPSBSアルゴリズムにおいて異なる機能を果たす。第1の項であるw*V(t)は慣性成分であり、元々向かっていた方向と同じ方向に対する粒子の移動に関与している。第2の項であるc1*r1[X(t)-x(t)]は認識成分と呼ばれ、粒子の記憶として機能する。当該成分により探索空間において報酬が大きかった領域に粒子が戻る傾向が生じる。第3の項であるc2*r2[g(t)-x(t)]は社会成分と呼ばれ、当該成分により、粒子は粒子群が発見した最良領域に移動する。EPSBSによる最適化では、ハイパーキューブ探索空間が10次元を超える場合でも、ローカル最適点で不動となることなく、グローバル最適点に即座に収束することが示されている。EPSBSに基づいたスコア伝達関数の選択は、EPSBSのこの能力により、ハイパースペクトル画像におけるオブジェクトクラスを検出するためのスコア画像を生成する技法として信頼性の高いものとなる。
本開示のEPSBSアルゴリズムでは、限られた反復数内で帯域選択および数学演算子の選択を同時に実行することで上記の反復が拡張される。1実施形態において、ハイパーキューブは、対象化合物に関連する対象物体から反射された電磁放射線を収集することにより形成される。特に対象化合物の化学組成および対象物体の化学組成に基づいて、ハイパーキューブを構成する少なくとも2つの帯域間に空間対比(spatial contrast)が存在する。このような空間対比は、対象物体において対象化合物が含まれる領域と、対象物体において対象化合物が含まれない領域との間に現れる。対象物体において対象化合物が含まれる領域と、対象物体において対象化合物が含まれない領域との間の空間対比を示すために、収集された帯域のうち少なくとも2つの帯域が使用される。
EPSBSアルゴリズムは、上述した空間対比を増大させるために適用される。いくつかの実施形態において、スコア伝達関数はWL/WLの構造を有し、当該構造中、WLは第1の波長帯域であり、WLは第2の波長帯域である。帯域ステップサイズ5nmの波長1000nm~1700nmから収集された例示的なハイパーキューブにおいては、計141の帯域が存在し、各帯域は潜在的にWLまたはWLに相当する。2つの帯域の間に有意な対比が存在する場合、EPSBSアルゴリズムは、141x140または19,740の潜在的な選択肢のうち、WL/WLの構造を有するスコア伝達関数に入力すべき帯域を決定しなければならない。但し、ハイパーキューブの波長および帯域ステップサイズは限定されるものではなく、上記範囲は例示的なものであることに留意されたい。
可能なすべてのスコア伝達関数αによってスコア画像Sが生成される。スコア画像Sについての報酬は以下の方程式によって計算される。
Figure 2022520633000005
とαとの間の相関関係により探索空間Nが生成される。EPSBSアルゴリズムの目的は、Nを効率的にトラバースして最適スコア伝達関数αを発見し、次にαを使用して生成されるスコア画像Sにより報酬を最大化させることにある。スコア画像Sの所与のクラスcにおいて、xおよびxはそれぞれ、TおよびBの平均値であり、σおよびσはそれぞれ、TおよびBの平均絶対偏差であり、nおよびnはそれぞれ、TおよびBにおける画素数であり、XはT+Bの平均値である。
図3A~3Dに上記の計算および変数を示す。図3Aにおいて、対象化合物は(画像の中央下)に破線の四角によって示されており、対象物体は画像全体に存在し、かつ画像の左上に実線で示されている。図3Bは、例示的な伝達関数WL/WLによって生成された探索空間Nを示す。図3Cは、探索空間Nにスコア伝達関数αを適用することによって生成された最適スコア画像Sを示す。図3Cにおいて、白点はコントラストが強調された領域を表し、当該領域は対象物体上に対象化合物が存在することを示す。最後に、図3Dは、Rとαとの間の相関関係を示す。図3Dにおいて、縦軸は報酬Rに対応し、横軸はスコア伝達関数αに対応する。最適報酬Rは、特定のスコア伝達関数αに基づいて最大報酬が達成される点を表す。
ここで、図3A~3Dに示す式および図は例示的なものであり、本開示はこれらの図で示す実施形態に限定されるものではない。例えば、上記記載は、2つの波長帯域および単一のスコア伝達関数を有するため、長さ3の方程式の例である。いくつかの実施形態において、方程式は、長さ4、長さ5、長さ6、長さ7、または長さ8の方程式である。当業者であれば理解するように、方程式の長さが増加すると、伝達関数の可能な組み合わせの数が指数関数的に増加する。
可能な組み合わせの数の指数関数的な増加の悪影響を回避するため、EPSBSアルゴリズムは、各粒子に関連付けられた式の長さを変更する。EPSBSアルゴリズムは、このような変更を達成するために次のパラメータ、すなわち、集団サイズ(Psizeで示す)、探索空間のための方程式の長さの範囲([Lmin,Lmax]で示す)、および粒子集団の特定の割合によって達成される許容可能な最小限の報酬Rである停止基準を受け取る。
いくつかの実施形態では、許容可能な最小限の報酬Rは、少なくとも約10%の粒子集団、少なくとも約20%の粒子集団、少なくとも約30%の粒子集団、少なくとも約40%の粒子集団、少なくとも約50%の粒子集団、少なくとも約60%の粒子集団、少なくとも約70%の粒子集団、少なくとも約80%の粒子集団、または少なくとも約90%の粒子集団において達成される。
図4は、EPSBSアルゴリズムのワークフローの1実施形態を示す図である。EPSBSアルゴリズムは、訓練データの準備、EPSBSの初期化、目的関数適応度評価、統合(aggregation)、変更(mutation)、速度更新、および終了を伴う評価の概ね7つの工程を含む。
第1に、訓練データセットが生成される。この訓練データセットの生成は、複数のハイパーキューブ[H~H]に注釈付けすることにより達成される。この工程において、対象材料/クラスおよび対象背景に対して目印を付けるために対象領域がハイパーキューブ上に描画される。訓練データに複数のハイパーキューブを含めることにより解のロバスト性が向上し、これにより解は照明変化および複雑な背景に対して不変となる。また、複数のハイパーキューブを含めることにより過度の適応が回避される。ハイパーキューブの数、各ハイパーキューブにおいて収集されるスペクトル、およびハイパーキューブを構成する帯域のサイズは限定されるものではない。
1若しくはそれ以上のハイパーキューブを形成するために画像検出器によって画像化できる電磁放射線または光の波長は、X線、紫外線(UV)、可視光線(VIS)、近赤外線(NIR)、可視-近赤外線(VIS-NIR)、短波赤外線(SWIR)、拡張短波赤外線(eSWIR)、近赤外拡張短波赤外線(NIR-eSWIR)、中波長赤外線(MWIR)、長波長赤外線(LWIR)、遠赤外線(FIR)、赤外線(IR)、およびテラヘルツ放射線を含むが、これらに限定されるものではない。これらは、約0.01nm~約10nm(X線)、約180nm~約380nm(UV)、約380nm~約720nm(VIS)、約720nm~約1100nm(NIR)、約400nm~約1100nm(VIS-NIR)、約850nm~約1800nm(SWIR)、約1200nm~約2450nm(eSWIR)、約720nm~約2500nm(NIRr-eSWIR)、約3μm~約8μm(MWIR)、約8μm~約15μm(LWIR)、約15μm~約1mm(FIR)、約720nm~約1mm(IR)、および約100μm~約1mm(テラヘルツ)の波長に対応する。上記の波長範囲は、単独で使用することも、一覧する範囲のいずれかと組み合わせて使用することもできる。このような組み合わせには、隣接する(連続する)波長範囲、重複する波長範囲、および重複しない波長範囲が含まれる。このような波長範囲の組み合わせは、それぞれが特定のアレイに対して高感度な複数の画像検出器を含めることによって、または複数の異なる波長範囲を感知することを可能とするフィルタアレイを有する単一の画像検出器によって達成することができる。
EPSBSアルゴリズムの計算対象となる帯域サイズ、すなわち波長数は限定されるものではない。いくつかの実施形態において、帯域サイズは、約1nm、約2nm、約3nm、約4nm、約5nm、約6nm、約7nm、約8nm、約9nm、約10nm、約11nm、約12nm、約13nm、約14nm、約15nm、約16nm、約17nm、約18nm、約19nm、約20nm、または当該値の1若しくはそれ以上の組み合わせによって形成される波長範囲である。
第2に、EPSBSアルゴリズムは初期化される。いくつかの実施形態では、EPSBSアルゴリズムを初期化する工程は、[Lmin,Lmax]でスコア伝達関数を初期化する工程を含む。いくつかの実施形態では、初期化はランダムである。いくつかの実施形態では、EPSBSアルゴリズムによる解析に使用する帯域範囲はユーザによって選択される。この場合、探索空間を制限することができるため、EPSBSアルゴリズムを実行するために必要とされる計算資源を制限できるという利点がある。ユーザ入力を前記第2の工程に追加することを先験性(priori)の追加という。
第3に、EPSBSアルゴリズムにより目的関数が適用される。目的関数は、αi,、i、ε,およびPsizeを各ハイパーキューブ[H~H]に適用し、スコア画像[Si,1~Si,n]を生成し、報酬[Ri,1~Ri,n]を計算する。報酬は以下の方程式によって計算される。
Figure 2022520633000006
式中、Zはzスコア値であり、FRは修正フィッシャー比である。また、より高い報酬Rはスコア画像におけるコントラスト差がより大きいことを示すものであり、したがって粒子の2つのクラスの間により明確な区別があることを示す。
第4に、統合工程が実行される。粒子αについて[Ri,1~Ri,n]が計算されると、これらの報酬が結合されて単一の値
Figure 2022520633000007
が得られる。そして以下の方程式を使用して、αの[H~H]に対する性能が示される。
Figure 2022520633000008
式中、
Figure 2022520633000009
は統合報酬であり、
Figure 2022520633000010
は、分布[Ri,1~Ri,n]の標準偏差であり、βは分散の重みである。
第5に、変更工程が実行される。変更工程において、報酬がより小さい粒子は、所定の反復において最適な粒子の長さに適合させるために変更される可能性がある。(変更確率によって規定される)この変更工程は、検索に基づいた選択技法が直面する組み合わせ的爆発の問題に対処する上で非常に効率的な方法である。この工程により、粒子がローカル最適点のトラップで不動となることが回避され、アルゴリズムにとって可視ではなかった探索空間領域を探索することが可能となる。
いくつかの実施形態では、反復jにおいて、報酬
Figure 2022520633000011
および長さlを有する粒子αがある。αmax
Figure 2022520633000012
(反復jにおける最適報酬)および長さlbestの方程式を有する場合、αは変更確率Pでlbestに変更される可能性がある。このような実施形態では、変更を規定する方程式は以下となる。
Figure 2022520633000013
式中、wは反復jの慣性確率である。
図5は、変更工程の例示的なワークフローを示す。図5に示す実施形態においては、報酬の改善を達成するために長さ3の方程式が長さ5の方程式に変更されている。報酬の増加は、EPSBSアルゴリズムの特定の適用に基づくより大きいコントラストを意味する。
第6に、速度更新が実行される。速度更新において、各粒子αの速度が計算され、各粒子の速度は、以下の方程式を使用して、各粒子の現在の運動方向、各粒子の最良位置、および粒子全体の最良位置に基づいて更新される。
Figure 2022520633000014
いくつかの実施形態では、w(慣性確率を示す)は、各反復において0.4~1に線形増加する変数である。上記方程式では、c1およびc2は2に等しい。但し、これらの値は限定的なものではなく、対象化合物、対象物体等に応じて変更することができる。
第7に、評価工程が実行される。評価工程において、停止基準を満たさない場合、または停止基準を満たすまで、工程3、4、5、6がその順序に則って繰り返えされる。各反復の後画像が評価され、Rを満たすかどうかが決定される。工程3、4、5、6の反復が実行された後、停止基準を満たさない場合、上記工程3、4、5、6の次の反復が実行される。工程3、4、5、6の反復が実行された後、停止基準を満たす場合、評価工程によってEPSBSアルゴリズムが終了され、生成された画像が出力される。
対象物体は限定されるものではなく、表面上に対象化合物を有する嫌疑のある任意の材料、その内部に対象化合物が隠匿された嫌疑のある任意の材料、対象化合物が接触、混合された嫌疑のある任意の材料、または対象物体と関連する任意の材料であってよい。対象物体は、金属、セラミック、紙、プラスチック、ポリマー、コンクリート、またはこれらの材料の1若しくはそれ以上の任意の組み合わせによって作られていてもよい。いくつかの実施形態において、対象物体は、輸送中の手紙、書類、小包、荷物、貨物である。いくつかの実施形態において、対象物体は、車両、自動車、船、ボート、航空機、貨物専用コンテナ、オートバイ、自転車、電車、またはこれの1若しくはそれ以上の組み合わせである。
対象化合物は、限定されるものではなく、薬物、アルコール飲料、大麻、麻薬、州法、連邦法、または国際法によって規定された規制薬物、アンモニウム系爆発性物質、MGE系爆発性物質、毒性化合物、有機化合物、無機化合物、神経ガス、生体化合物、およびそれらの組み合わせのうち1若しくはそれ以上を含むことができる。例示的な薬物は、サボキソン、ヘロイン、メタンフェタミン、メタドン、コカイン、ケタミン、PCP、アセチルフェンタニル、クエン酸フェンタニル、D-アンフェタミン、リドカイン、純化コカイン、カフェイン、およびそれらの組み合わせを含むことができる。例示的なアンモニウム系爆発性物質は、硫酸アンモニウム、硝安油剤(ANFO)、ダイナマイト、dyno AP、およびそれらの組み合わせを含むことができる。例示的なMGE系爆発性物質は、トリニトロトルエン(TNT)、HMXオクトール、RDX、C4、Comp B、およびそれらの組み合わせを含むことができる。
実施例
複素共役フィルター(MCF:Multi-Conjugate Filters)を使用して収集した短波赤外線(SWIR)ハイパースペクトル画像を対象としてEPSBSアルゴリズムを試験した。ハイパースペクトル画像は、ステップサイズ5nmの波長1000nm~1700nmから離散的に収集された141の帯域を含む。本実施例では、2つの特定の事例をシミュレーションする。実施例1は、矯正施設に配達される郵便物に隠匿された麻薬に関する事例であり、実施例2は、複雑な背景内における実物基板上の爆発性物質の残留物質量に関する事例である。各実施例は、対象物体の表面上に存在する対象化合物を表す。
EPSBSアルゴリズムによって最適スコア伝達関数を発見した後、適応的閾値処理を使用して対象化合物を検出した。EPSBSアルゴリズムおよび検出アルゴリズムの双方はC#で実装した。表1は、使用したユーザ定義のパラメータの一覧および当該パラメータ値を示す。
Figure 2022520633000015
郵便物に隠匿された薬物を検査するために、1000の短波赤外線(SWIR)画像のデータセットが使用された。矯正施設に配達される郵便物をシミュレーションするために、様々な隠匿方法を用いて、封筒、グリーティングカード、塗り絵、名刺、および郵便はがきを含む様々な郵便物に薬物を隠匿した。薬物の濃度は、5mg~20mgの範囲であった。表2は、本実験に使用した、麻薬を含む化合物の一覧を示す。
Figure 2022520633000016
本実験では、表2に一覧する麻薬である、サボキソンおよびその他の薬物について2つの異なる吸収スペクトルを観察した。したがって、サボキソンおよびその他の薬物の各々についてスコア伝達関数が使用されることが考えられる。
EPSBSアルゴリズムによる、サボキソンのスコア伝達関数の発見の訓練のために4つのハイパーキューブを使用し、また、その他の薬物のスコア伝達関数の発見の訓練のために20のハイパーキューブを使用した。本実験において、サボキソンを検出するための伝達関数は、
Figure 2022520633000017
であり、その他の薬物を検出するための伝達関数は、
Figure 2022520633000018
であった。
表3は、本明細書で説明したEPSBSアルゴリズムを使用することにより達成した検出性能の一覧を示す。表3に示すように、薬物全体において検出性能は84%より高く、その他の薬物においては、比率が最高94.11%であった。
Figure 2022520633000019
図6は、矯正施設に配達される郵便物に隠匿された麻薬を検出するために、EPSBSアルゴリズムを使用して帯域選択を行った結果を示す。行1では塗り絵にサボキソンが隠匿されている。行2では接着剤を含む封筒の閉じ目にサボキソンが隠匿されている。行3では塗り絵にサボキソンが隠匿されている。行4では封筒の切手の下にコカインが隠匿されている。行5では名刺に純化コカインが隠匿されている。
対象化合物として爆発性物質を検査するために、80の短波赤外線(SWIR)ハイパースペクトル画像を撮像した。複雑な背景内における実物基板上に付着した爆発性物質の残留物質量をシミュレーションするために、重量がそれぞれ250mg~1000mgの範囲の少量の9つの爆発性物質を2つの異なる車のドアに付着した。対象物体を表す2つの車のドアの各々には、白色または赤色の自動車塗料を塗付した。爆発性物質をプラスチックカバーを使って覆い、ドアに取着した。
ハイパースペクトル画像は、短波赤外線(SWIR)波長および複素共役フィルター(MCF)を使用して収集した。MCFおよび画像検出器は、車のドアから2.5メートルの隔離距離を置いて配置した。各材料当たり8つのSWIRハイパーキューブを収集し、また現場に存在するすべての爆発性物質に対して8つのハイパーキューブを収集した。この実験方法に基づいて、実験用に16の試料が利用可能、若しくは16の検出機会が設けられた。
表4は、対象化合物として本実施例で使用された爆発性物質の一覧を示す。爆発性物質の異なる化学組成に基づいて、爆発性物質を2つの異なる対象化合物群に分類した。次に、これらの2つの群に基づいて2つの異なるスコア伝達関数を生成した。ほとんどの爆発性物質は白色であるため、爆発性物質検出に対するEPSBSアルゴリズムの正確性を担保するために、爆発性物質とともに混同材料を導入した。
Figure 2022520633000020
試験中、表4に一覧したすべての材料を含む4つのハイパーキューブを使用してEPSBSアルゴリズムの訓練を行った。アンモニウム系爆発性物質については、スコア伝達関数
Figure 2022520633000021
を取得した。MGE系爆発性物質については、
Figure 2022520633000022
を取得した。表5は検出性能の一覧を示す。表5に示すように、アンモニウム系爆発性物質およびMGE系爆発性物質全体において、全検出確率83.55%および全誤認警報率8.75%を達成した。本実施例2では、一覧した爆発性物質を高精度で検出するためには、141の帯域のうち5つの帯域、または潜在的SWIR帯域総数の3.5%を必要とする。
Figure 2022520633000023
図7は、複雑な背景内における実物基板上に付着した爆発性物質を検出するために、EPSBSアルゴリズムを使用して帯域選択を行った結果を示す。行1は白色の車のドア上のアンモニウム系爆発性物質の検出を示す。行2は赤色の車のドア上のアンモニウム系爆発性物質の検出を示す。行3は白色の車のドア上のTNTの検出を示す。行4は白色の車のドア上のMGE系爆発性物質の検出を示す。行5は赤色の車のドア上のMGE系爆発性物質の検出を示す。
上記の詳細な説明では、本明細書の一部を形成する添付の図面を参照している。本図面では、文脈において明示されない限り、通常、類似の符号は類似の構成要素を特定する。詳細な説明、図面、および特許請求の範囲に記載された例示的な実施形態は、限定することを意味するものではない。本明細書に提示する保護対象の要旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態を使用することができ、他の変更を行うことができる。本明細書に記載され、図示された本開示の態様は、多種多様な異なる構成で配置、置換、結合、分離、および設計することができ、それらはすべて明示的に説明されていることが容易に理解される。
本開示は、本出願に記載されている特定の実施形態に限定されるものではなく、そのような実施形態は様々な態様を例示することを意図する。当業者であれば明らかなように、本開示の要旨および範囲から逸脱することなく、多くの変更および変形を行うことができる。本明細書に列挙されたものに加えて、本開示の範囲内の機能的に均等な方法および装置は、前述の説明から当業者にとって明らかであると考えられる。そのような変更および変形は、添付の特許請求の範囲内であることを意図する。本開示は、添付の特許請求の範囲の記載、および当該特許請求の範囲の権利範囲内である均等物の全範囲によってのみ限定される。本開示は、特定の方法、試薬、化合物、組成物、または生体系に限定されるものでなく、当然のことながらそれらは変更し得ることを理解されたい。また、本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではないことも理解されたい。
本明細書における任意の複数形および/または単数形の用語の実質的使用に関して、当業者であれば、適宜文脈および/または用途に応じて、複数形から単数形へ、および/または単数形から複数形へ解釈可能であると考えられる。本明細書では、明確化のため、様々な単数形/複数形の入れ替えについてに明示的に記載する場合がある。
本明細書で使用される用語、特に添付の特許請求の範囲で使用される用語(例えば、添付の特許請求の範囲の本文)は、一般に「開放形式」の用語であること(例えば、「含んでいる」は「含んでいるがこれに限定されない」と解釈されるべきであり、「有する」という用語は「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、「含む」という用語は「含むがこれに限定されない」など)と解釈されるべきであること)を意図していることを、当業者であれば理解すると考えられる。様々な組成物、方法、および装置は、様々な構成要素または工程を「有する」という観点から説明されているが(すなわち、「含むが、これらに限定されない」を意味すると解釈される)、組成物、方法、および装置はまた、様々な構成要素または工程から「本質的に成る」または「成る」場合もあり、このような用語は、本質的に閉鎖形式の要素のグループを定義するものとして解釈する必要がある。さらに、請求項の記載の導入句に特定の数が意図されている場合、そのような意図は請求項に明示的に記載されるものであり、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことを当業者であれば理解すると考えられる。
例えば、理解の支援のために、以下の添付の特許請求の範囲では、請求項における記載の前に導入句として「少なくとも1つ」および「1つ若しくはそれ以上」を使用する場合がある。但し、このような導入句が使用されることで、不定冠詞「a」または「an」が請求項内の記載の前に導入される場合、当該記載を含む任意の請求項が、当該記載のみを含む実施形態に限定されると解釈すべきではない。これは同一の請求項が、導入句として「1つ若しくはそれ以上」または「少なくとも1つ」および不定冠詞「a」または「an」を含む場合においても該当する(例えば、「a」および/または「an」は「少なくとも1つ」または「1つ若しくはそれ以上」を意味すると解釈すべきである)。また、同じことが請求項における記載を導入するために定冠詞が使用される場合にも該当する。
また、請求項における記載の前に特定の数が明示されている場合であっても、当業者であれば、そのような記載は、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることを認識するものと考えられる(例えば、「2つの記載事項」という、他の修飾子がない最低限の記載は、少なくとも2つの記載事項、または2つ若しくはそれ以上の記載事項を意味する)。さらに、「A、B、およびC等のうちの少なくとも1つ」に類似する従来表現が使用される場合、一般的にこのような構成は、当業者が当該表現を理解するのと同じ意味であることを意図する(例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBをともに、AおよびCをともに、BおよびCをともに、および/またはA、B、およびCをともに等を有するシステムを含むが、これらに限定されるものではない)。「A、B、またはC等のうちの少なくとも1つ」に類似する従来表現が使用される場合、一般的にこのような構成は、当業者が当該表現を理解するのと同じ意味であることを意図する(例えば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBをともに、AおよびCをともに、BおよびCをともに、および/またはA、B、およびCをともに等を有するシステムを含むが、これらに限定されるものではない)。明細書の記載、特許請求の範囲、または図面のいずれかにおいて、2若しくは以上の代替用語を提示する離接語および/または句は事実上すべて、当該用語のうちの1つ、当該用語のいずれか、または当該用語の双方を含む可能性を考慮していると理解すべきであることを当業者であればさらに理解するものである。例えば、「AまたはB」という句は、「A」または「B」または「AおよびB」である可能性を含むと理解されるものである。
さらに、本開示の特徴または態様がマーカッシュ群に関連して説明される場合、当業者であれば、本開示は、マーカッシュ群の任意の個々の要素または要素のサブグループに関連して記載されていることを認識すると考えられる。
当業者であれば理解するように、明細書の説明を提供するなどの、任意またはすべての目的において、本明細書に開示する範囲のすべてはまた、可能なすべての部分的な範囲およびそのような部分的な範囲の組み合わせを包含する。記載された任意の範囲は、同じ範囲を少なくとも等分、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分割した場合においても十分な記載を提供し、実施可能であることが容易に認識できる。非限定的な例として、本明細書で説明する各範囲は、下3分の1、中3分の1、および上3分の1などに容易に分解することができる。さらに、当業者であれば理解するように、、「まで」、「少なくとも」などの用語はすべて、記載された数を含み、かつ上述したように以下部分的な範囲に分解することができる範囲を指す。最後に、当業者であれば理解するように、範囲は、個々の要素を含む。したがって、例えば、1~3の細胞を有する群は、1、2、または3の細胞を有する群を指す。同様に、1~5の細胞を有する群は、1、2、3、4、または5の細胞を有する群などを指す。
上記で開示された様々な特徴および機能、その他の特徴および機能、あるいはそれらの代替物は、他の多くの異なるシステムまたは用途に組み合わせることができる。当業者が現在予期されないまたは予測外の様々な代替形態、変更形態、変形形態または改良形態を後続的に実施することが可能であり、そのような形態もそれぞれ、本開示の実施形態に包含されることを意図する。

Claims (21)

  1. ハイパースペクトル画像を使用して対象化合物を検出するシステムであって、
    プロセッサであって、ハイパースペクトル画像を検出した際に、
    ハイパーキューブを収集し、
    前記ハイパーキューブの少なくとも1つの粒子を初期化して、
    目的関数を前記ハイパーキューブに適用して各粒子について報酬を決定する工程と、
    少なくとも1つの報酬を統合する工程と、
    より小さい報酬の長さを増加させるために、当該より小さい報酬を有する粒子を変更する工程と、
    各粒子の速度を更新する工程であって、当該速度は、過去の速度位置、各粒子の現在の運動方向、各粒子の最良位置、および粒子全体の最良位置に基づくものである、前記更新する工程と、
    所定の閾値と比較するために各粒子について統合報酬を出力する工程と、
    を前記統合報酬が前記閾値を超えるまで各粒子について繰り返し、
    各粒子について、前記統合報酬が前記閾値を超える場合、対象化合物の画像を出力する
    ように構成された、前記プロセッサ
    を有する、システム。
  2. 請求項1記載のシステムにおいて、前記ハイパーキューブは、約0.01nm~約10nm(X線)、約180nm~約380nm(紫外線:UV)、約380nm~約720nm(可視光線:VIS)、約720nm~約1100nm(近赤外線:NIR)、約400nm~約1100nm(可視-近赤外線:VIS-NIR)、約850nm~約1800nm(短波赤外線:SWIR)、約1200nm~約2450nm(拡張短波赤外線:eSWIR)、約720nm~約2500nm(近赤外拡張短波赤外線:NIRr-eSWIR)、約3μm~約8μm(中波長赤外線:MWIR)、約8μm~約15μm(長波長赤外線:LWIR)、約15μm~約1mm(遠赤外線:FIR)、約720nm~約1mm(赤外線:IR)、または約100μm~約1mm(テラヘルツ)、隣接かつ連続する波長範囲、重複する波長範囲、または重複しない波長範囲のうちの1若しくはそれ以上を含む電磁放射線の波長から、画像検出器によって画像化されるものである、システム。
  3. 請求項1記載のシステムにおいて、前記対象化合物は、薬物、アルコール飲料、大麻、麻薬、アンモニウム系爆発性物質、MGE系爆発性物質、毒性化合物、有機化合物、無機化合物、神経ガス、生体化合物、およびそれらの組み合わせのうちの1若しくはそれ以上である、システム。
  4. 請求項3記載のシステムにおいて、前記薬物は、サボキソン、ヘロイン、メタンフェタミン、メタドン、コカイン、ケタミン、PCP、アセチルフェンタニル、クエン酸フェンタニル、D-アンフェタミン、リドカイン、純化コカイン、カフェイン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるものである、システム。
  5. 請求項3記載のシステムにおいて、前記アンモニウム系爆発性物質は、硫酸アンモニウム、硝安油剤(ANFO)、ダイナマイト、dyno AP、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるものである、システム。
  6. 請求項3記載のシステムにおいて、前記MGE系爆発性物質は、トリニトロトルエン(TNT)、HMXオクトール、RDX、C4、Comp B、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるものである、システム。
  7. 請求項1記載のシステムにおいて、前記粒子は、約1nm~約20nmの帯域サイズから初期化されるものである、システム。
  8. ハイパースペクトル画像を使用して対象化合物を検出する方法であって、
    画像検出器からハイパーキューブを収集する工程と、
    前記ハイパーキューブの少なくとも1つの粒子を初期化して、
    目的関数を前記ハイパーキューブに適用して各粒子について報酬を決定する工程と、
    少なくとも1つの報酬を統合する工程と、
    より小さい報酬の長さを増加させるために、当該より小さい報酬を有する粒子を変更する工程と、
    各粒子の速度を更新する工程であって、当該速度は、過去の速度位置、各粒子の現在の運動方向、各粒子の最良位置、および粒子全体の最良位置に基づくものである、前記更新する工程と、
    所定の閾値と比較するために各粒子について統合報酬を出力する工程と、
    を前記統合報酬が前記閾値を超えるまで各粒子について繰り返す工程と、
    各粒子について、前記統合報酬が前記閾値を超える場合、対象化合物の画像を出力する工程と
    を有する、方法。
  9. 請求項8記載の方法において、前記ハイパーキューブは、約0.01nm~約10nm(X線)、約180nm~約380nm(紫外線:UV)、約380nm~約720nm(可視光線:VIS)、約720nm~約1100nm(近赤外線:NIR)、約400nm~約1100nm(可視-近赤外線:VIS-NIR)、約850nm~約1800nm(短波赤外線:SWIR)、約1200nm~約2450nm(拡張短波赤外線:eSWIR)、約720nm~約2500nm(近赤外拡張短波赤外線:NIRr-eSWIR)、約3μm~約8μm(中波長赤外線:MWIR)、約8μm~約15μm(長波長赤外線:LWIR)、約15μm~約1mm(遠赤外線:FIR)、約720nm~約1mm(赤外線:IR)、または約100μm~約1mm(テラヘルツ)、隣接かつ連続する波長範囲、重複する波長範囲、または重複しない波長範囲のうちの1若しくはそれ以上を含む電磁放射線の波長から、画像検出器によって画像化されるものである、方法。
  10. 請求項8記載の方法において、前記対象化合物は、薬物、アルコール飲料、大麻、麻薬、アンモニウム系爆発性物質、MGE系爆発性物質、毒性化合物、有機化合物、無機化合物、神経ガス、生体化合物、およびそれらの組み合わせのうちの1若しくはそれ以上である、方法。
  11. 請求項10記載の方法において、前記薬物は、サボキソン、ヘロイン、メタンフェタミン、メタドン、コカイン、ケタミン、PCP、アセチルフェンタニル、クエン酸フェンタニル、D-アンフェタミン、リドカイン、純化コカイン、カフェイン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるものである、方法。
  12. 請求項10記載の方法において、前記アンモニウム系爆発性物質は、硫酸アンモニウム、硝安油剤(ANFO)、ダイナマイト、dyno AP、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるものである、方法。
  13. 請求項10記載の方法において、前記MGE系爆発性物質は、トリニトロトルエン(TNT)、HMXオクトール、RDX、C4、Comp B、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるものである、方法。
  14. 請求項1記載の方法おいて、前記粒子は、約1nm~約20nmの帯域サイズから初期化されるものである、方法。
  15. ハイパースペクトル画像を使用して対象化合物を検出するコンピュータプログラム製品であって、このコンピュータプログラム製品はプログラム命令が実装されたコンピュータ可読記憶媒体を有し、前記プログラム命令はプロセッサによって実行可能であり、前記プロセッサに、
    ハイパーキューブを収集する工程と、
    前記ハイパーキューブの少なくとも1つの粒子を初期化して、
    目的関数を前記ハイパーキューブに適用して各粒子について報酬を決定する工程と、
    少なくとも1つの報酬を統合する工程と、
    より小さい報酬の長さを増加させるために、当該より小さい報酬を有する粒子を変更する工程と、
    各粒子の速度を更新する工程であって、当該速度は、過去の速度位置、各粒子の現在の運動方向、各粒子の最良位置、および粒子全体の最良位置に基づくものである、前記更新する工程と、
    所定の閾値と比較するために各粒子について統合報酬を出力する工程と、
    を前記統合報酬が前記閾値を超えるまで各粒子について繰り返す工程と、
    各粒子について、前記統合報酬が前記閾値を超える場合、対象化合物の画像を出力する工程と
    を実行させるものである、コンピュータプログラム製品。
  16. 請求項15記載のコンピュータプログラム製品において、前記ハイパーキューブは、約0.01nm~約10nm(X線)、約180nm~約380nm(紫外線:UV)、約380nm~約720nm(可視光線:VIS)、約720nm~約1100nm(近赤外線:NIR)、約400nm~約1100nm(可視-近赤外線:VIS-NIR)、約850nm~約1800nm(短波赤外線:SWIR)、約1200nm~約2450nm(拡張短波赤外線:eSWIR)、約720nm~約2500nm(近赤外拡張短波赤外線:NIRr-eSWIR)、約3μm~約8μm(中波長赤外線:MWIR)、約8μm~約15μm(長波長赤外線:LWIR)、約15μm~約1mm(遠赤外線:FIR)、約720nm~約1mm(赤外線:IR)、または約100μm~約1mm(テラヘルツ)、隣接かつ連続する波長範囲、重複する波長範囲、または重複しない波長範囲のうちの1若しくはそれ以上を含む電磁放射線の波長から、画像検出器によって画像化されるものである、コンピュータプログラム製品。
  17. 請求項15記載のコンピュータプログラム製品において、前記対象化合物は、薬物、アルコール飲料、大麻、麻薬、アンモニウム系爆発性物質、MGE系爆発性物質、毒性化合物、有機化合物、無機化合物、神経ガス、生体化合物、およびそれらの組み合わせのうちの1若しくはそれ以上である、コンピュータプログラム製品。
  18. 請求項17記載のコンピュータプログラム製品において、前記薬物は、サボキソン、ヘロイン、メタンフェタミン、メタドン、コカイン、ケタミン、PCP、アセチルフェンタニル、クエン酸フェンタニル、D-アンフェタミン、リドカイン、純化コカイン、カフェイン、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるものである、コンピュータプログラム製品。
  19. 請求項17記載のコンピュータプログラム製品において、前記アンモニウム系爆発性物質は、硫酸アンモニウム、硝安油剤(ANFO)、ダイナマイト、dyno AP、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるものである、コンピュータプログラム製品。
  20. 請求項17記載のコンピュータプログラム製品において、前記MGE系爆発性物質は、トリニトロトルエン(TNT)、HMXオクトール、RDX、C4、Comp B、およびそれらの組み合わせから成る群から選択されるものである、コンピュータプログラム製品。
  21. 請求項15記載のコンピュータプログラム製品において、前記粒子は、約1nm~約20nmの帯域サイズから初期化されるものである、コンピュータプログラム製品。
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