JP2022519911A - ラウドスピーカーシステム - Google Patents

Abstract

本発明は過大きな筐体を必要とせずに良好な低周波数応答を実現可能で、ラウドスピーカーシステムの効率を効果的に向上でき、システムの音圧出力を増加させるラウドスピーカーシステムを提供する。ラウドスピーカーシステムであって、筐体と、前記筐体内に設けられた複数の互いに並列接続されたラウドスピーカーとを含み、前記ラウドスピーカーのそれぞれが、フレームと、前記フレームに設けられた振動膜と、前記振動膜を振動させるためのボイスコイルとを含み、各前記ラウドスピーカーの振動膜は、正面が対向して設けられ、各前記振動膜の正面の間にサウンドキャビティが形成され、前記サウンドキャビティは、前記筐体外に連通され、各前記フレームは、対応する前記振動膜の裏面と前記筐体の内壁との間に位置する。【選択図】図１

Description

本発明は、ラウドスピーカー分野に関し、特にラウドスピーカーシステムに関する。

本願は、２０１９年２月１９日に出願された申請番号２０１９１０１２１２９６．５の中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が引用文として本発明に組み込まれる。

従来のラウドスピーカーシステムは、中国特許ＣＮ１０４６６１１６３Ｂに開示された、歪みを減らし、特性曲線を変更するラウドスピーカーシステムのように、パネルと、高音ラウドスピーカーと、中音ラウドスピーカーと、低音ラウドスピーカーと、低音共鳴空洞、高音ラウドスピーカーシールドと、中音共鳴空洞と、を含み、そのうち、低音ラウドスピーカーは、パネルの板面下部に前後貫通に固定され、高音ラウドスピーカーは、パネルの板面中部に前後貫通に固定され、中音ラウドスピーカーは、パネルの板面上部に前後貫通に固定され、低音共鳴空洞は先端に開口が設けられ、後端が閉塞された円柱状の空洞とされ、低音共鳴空洞の先端開口端面はパネルの後板面下部に密閉に固定されるとともに低音共鳴空洞の軸線は低音ラウドスピーカーの軸線と重なる。なお、実装されたラウドスピーカーは、いずれも独立であり、低周波応答は、筐体容積に限られ、効率は高くなく、パワーアンプによってより大きいなパワーを提供してシステムの音圧レベルを上げる必要がある。

上記問題を鑑みると、本発明は過大きな筐体を必要とせずに良好な低周波数応答を実現可能で、ラウドスピーカーシステムの効率を効果的に向上でき、システムの音圧出力を増加させるラウドスピーカーシステムを提供する。

上記目的を達成するために、本発明が採用する技術案は、以下の通りである。

ラウドスピーカーシステムであって、筐体と、前記筐体内に設けられた複数の互いに並列接続されたラウドスピーカーとを含み、前記ラウドスピーカーのそれぞれが、フレームと、前記フレームに設けられた振動膜と、前記振動膜を振動させるためのボイスコイルとを含み、各前記ラウドスピーカーの振動膜は、正面が対向して設けられ、各前記振動膜の正面の間にサウンドキャビティが形成され、前記サウンドキャビティは、前記筐体外に連通され、各前記フレームは、対応する前記振動膜の裏面と前記筐体の内壁との間に位置する。

一実施例おいて、各ラウドスピーカーは、それぞれキャパシタを含み、前記キャパシタと前記ボイスコイルとは直列接続される。

一実施例おいて、前記キャパシタは、対応する前記フレームと前記筐体の内壁との間に位置する。

一実施例おいて、前記キャパシタと前記ボイスコイルとは、導線を介して直列接続される。

一実施例おいて、前記サウンドキャビティは、導波管を介して前記筐体外に連通される。

一実施例おいて、前記ラウドスピーカーシステムは、前記筐体内に固設されたブラケットをさらに含み、各前記ラウドスピーカーは、前記ブラケットにそれぞれ取り付けられ、前記導波管は、前記ブラケットに固着又は前記ブラケットと一体成形される。

一実施例おいて、各前記ラウドスピーカーのフレームは、前記ブラケットに固着され、前記サウンドキャビティは、前記振動膜の正面及び前記ブラケットの間に形成される。

一実施例では、前記ブラケットは、ボルトにより前記筐体の内壁に固着される。

一実施例おいて、前記サウンドキャビティの一側は、一つの前記導波管を介して前記筐体外に連通される。

一実施例おいて、少なくとも２つのラウドスピーカーがミラー対称となるように設けられる。

一つ具体的かつ好適な実施例において、前記ラウドスピーカーシステムは、２つの互いに並列接続されたラウドスピーカーを含み、前記２つのラウドスピーカーの正極は互いに接続され、前記２つのラウドスピーカーの負極は互いに接続され、各前記スピーカのボイスコイルは、それぞれ１つのキャパシタが連結され、前記２つのラウドスピーカーは、ミラー対称となるように設けられ、かつ、前記２つのラウドスピーカーの前記振動膜の正面がお互いに対向し、前記サウンドキャビティが２つの前記振動膜の正面の間に位置する。

一つ具体的かつ好適な実施例において、前記ラウドスピーカーシステムは、前記筐体内に固設されたブラケットをさらに備え、各前記ラウドスピーカーは、いずれも前記ブラケットに設けられ、前記サウンドキャビティは、前記ブラケットに囲まれ、前記ブラケットの上部には導波管が形成され、前記導波管と前記サウンドキャビティとは、互いに連通して筐体の外界に連通する。

具体的には、前記ラウドスピーカーは、低音ラウドスピーカーである。

本発明は上記方案を採用し、従来と比べると、以下のような利点がある。

複数のラウドスピーカーを特別な並列構造で筐体内に設けられることにより、ラウドスピーカーシステムの効率を高め、ラウドスピーカーシステムの低周波出力を向上させ、過大な筐体を必要とせずに良好な低周波数応答を実現可能で、ラウドスピーカーシステムの効率を効果的に向上でき、システムの音圧出力を増加させる。

本発明の技術案をより明確に説明するために、以下では、実施例の説明に用いる図面を簡単に説明するが、もちろん、以下に説明する図面は、本発明のいくつかの実施例のみであり、当業者にとっては、進歩性のある労力を出さなくてもこれらの図面に基づいて、他の図面を得ることもできる。
本発明の実施例に係るラウドスピーカーシステムの構造概略図である。 本発明の実施例に係るラウドスピーカーの筐体が隠された正面図である。 本発明の実施例に係るラウドスピーカーの筐体が隠された平面図である。 本発明の実施例に係るラウドスピーカーシステムの周波数応答と、従来のラウドスピーカーの周波数応答との対比である。

以下、本発明の利点及び特徴を当業者に理解されやすいように本発明の好ましい実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、これらの実施形態に対する説明は、本発明を理解するのを助けるためのものであり、本発明を限定するものではない。

図１～図３を参照して、本実施形態は、ラウドスピーカーシステム、具体的には、プッシュプッ構造のラウドスピーカーシステムである。当該ラウドスピーカーは、筐体１と、筐体１内に設けられた複数の互いに並列する低音ラウドスピーカー２とを含み、そのうち少なくとも２つの低音ラウドスピーカー２が鏡面対称に設けられる。各低音ラウドスピーカー２は、それぞれ、フレーム２１と、フレーム２１に設けられた振動膜２２と、振動膜２２を振動させるためのボイスコイル２３と、を含み、各低音ラウドスピーカー２の振動膜２２は、正面が対向して設けられ、各振動膜２２の間にサウンドキャビティ３が形成され、サウンドキャビティ３が筐体１外に連通され、各フレーム２１は、対応する振動膜２２の裏面と筐体１の内壁との間に位置する。各低音ラウドスピーカー２は、それぞれ、キャパシタ２４を有し、キャパシタ２４とボイスコイル２３とは、導線を介して直列接続される。本発明において、「振動膜の正面」とは、振動膜のフレームと磁気回路システムから遠い側の面を意味し、「振動膜の裏面」とは、フレームと磁気回路システムに対向し、かつ、フレームと磁気回路システムから遠い側の面を意味する。

具体的には、図１に示すように、本実施例のラウドスピーカーシステムは、互いに並列する低音ラウドスピーカー２を含み、すなわち、２つの低音ラウドスピーカー２の正極が互いに接続され、２つの低音ラウドスピーカー２の負極が互いに接続され、各低音ラウドスピーカー２のボイスコイル２３には、それぞれ、１つのキャパシタ２４が連結される。２つの低音ラウドスピーカー２は、鏡面対称に設けられ、かつ、２つの低音ラウドスピーカー２の振動膜２２の正面がお互いに対向し、前記サウンドキャビティが２つの振動膜２２の正面の間に位置する。

このラウドスピーカーシステムは、筐体１内に固設されたブラケット６を含む。具体的には、図２に示すように、ブラケット６と筐体１の四周の内壁とは、ボルトにより固着する。各低音ラウドスピーカー２は、いずれもブラケット６に設けられ、そのフレーム２１の外縁はブラケット６に固着され、前記サウンドキャビティ３はブラケット６に囲まれる。ブラケット６の上部には、１つの導波管４が形成され、この導波管４とサウンドキャビティ３とは、互いに連通して筐体１の外界に連通される。すなわち、サウンドキャビティ３は、導波管４を介して外界と繋がってサウンドキャビティ３内の音声出力を行う。そして、サウンドキャビティ３の一側のみが１つの導波管４を介して筐体１外に連通しており、すなわち、音声が１つの導波管４のみから出力される。筐体１には、導波管４を設置するための開口が開口され、その他の部分は、ほぼ密閉されており、導波管４の管壁４１の一端部は、筐体１の開口に固着され、他端部は、各低音ラウドスピーカー２のフレーム２１に固着される。上述したキャパシタ２４は、具体的には、対応するフレーム２１の裏面と筐体の内壁との間に位置する。

図４を参照して、本実施例の図１に示すラウドスピーカーシステムと従来のラウドスピーカーシステム（２つの独立したウドスピーカーを含むもの）について、周波数応答テストを行い、照合を行った。なお、薄い色の周波数曲線は、本実施例の図１に示すラウドスピーカーシステムの周波数曲線であり、濃色の周波数曲線は、従来のラウドスピーカーシステムの周波数曲線である。図４に示すように、本実施例の図１に示すラウドスピーカーシステムの低周波数応答は、従来のラウドスピーカーシステムよりも高い。

本発明では、各低音ラウドスピーカー２のボイスコイル２３をそれぞれキャパシタ２４に直列に接続させ、さらに複数のキャパシタ２４が直列接続された後の低音ラウドスピーカー２を並列に接続させ、導波管４を介して出力を行うことにより、ラウドスピーカー２システムの効率を高め、ラウドスピーカー２システムの低周波出力を向上させ、過大な筐体１を必要とせずに良好な低周波数応答を実現可能で、ラウドスピーカーシステムの効率を効果的に向上でき、ラウドスピーカーシステムの音圧出力を増加させる。

上記実施例は、本発明の技術的思想及び特徴を説明するための好ましい実施例であり、その目的は、この技術を知る者人に本発明の内容を理解させ、それに応じて本発明を実施させることであり、実施例によって本発明の保護範囲を限定することができない。

１ 筐体
２ ラウドスピーカー
２１ フレーム
２２ 振動膜
２３ ボイスコイル
２４ キャパシタ
３ サウンドキャビティ
４ 導波管
５ 内腔
６ ブラケット

Claims (13)

1. 筐体と、前記筐体内に設けられた複数の互いに並列接続されたラウドスピーカーとを含みラウドスピーカーシステム、前記ラウドスピーカーのそれぞれが、フレームと、前記フレームに設けられた振動膜と、前記振動膜を振動させるためのボイスコイルとを含み、各前記ラウドスピーカーの振動膜は、正面が対向して設けられ、各前記振動膜の正面の間にサウンドキャビティが形成され、前記サウンドキャビティは、前記筐体外に連通され、各前記フレームは、対応する前記振動膜の裏面と前記筐体の内壁との間に位置する、ことを特徴とするラウドスピーカーシステム。
2. 各ラウドスピーカーは、それぞれキャパシタを含み、前記キャパシタと前記ボイスコイルとは直列接続される、ことを特徴とする請求項１に記載のラウドスピーカーシステム。
3. 前記キャパシタは、対応する前記フレームと前記筐体の内壁との間に位置する、ことを特徴とする請求項２に記載のラウドスピーカーシステム。
4. 前記キャパシタと前記ボイスコイルとは、導線を介して直列接続される、ことを特徴とする請求項２に記載のラウドスピーカーシステム。
5. 前記サウンドキャビティは、導波管を介して前記筐体外に連通される、ことを特徴とする請求項１に記載のラウドスピーカーシステム。
6. 前記ラウドスピーカーシステムは、前記筐体内に固設されたブラケットをさらに含み、各前記ラウドスピーカーは、前記ブラケットにそれぞれ取り付けられ、前記導波管は、前記ブラケットに固着又は前記ブラケットと一体成形される、ことを特徴とする請求項５に記載のラウドスピーカーシステム。
7. 各前記ラウドスピーカーのフレームは、前記ブラケットに固着され、前記サウンドキャビティは、前記振動膜の正面及び前記ブラケットの間に形成される、ことを特徴とする請求項６に記載のラウドスピーカーシステム。
8. 前記ブラケットは、ボルトにより前記筐体の内壁に固着されることを特徴とする請求項６に記載のラウドスピーカーシステム。
9. 前記サウンドキャビティの一側は、一つの前記導波管を介して前記筐体外に連通される、ことを特徴とする請求項５に記載のラウドスピーカーシステム。
10. 少なくとも２つのラウドスピーカーがミラー対称となるように設けられる、ことを特徴とする請求項１に記載のラウドスピーカーシステム。
11. ２つの互いに並列接続されたラウドスピーカーを含み、前記２つのラウドスピーカーの正極は互いに接続され、前記２つのラウドスピーカーの負極は互いに接続され、各前記スピーカのボイスコイルには、それぞれ１つのキャパシタが連結され、前記２つのラウドスピーカーは、ミラー対称となるように設けられ、かつ、前記２つのラウドスピーカーの前記振動膜の正面がお互いに対向し、前記サウンドキャビティが２つの前記振動膜の正面の間に位置する、ことを特徴とする請求項１に記載のラウドスピーカーシステム。
12. 前記ウドスピーカーシステムは、前記筐体内に固設されたブラケットをさらに備え、各前記ラウドスピーカーは、いずれも前記ブラケットに設けられ、前記サウンドキャビティは、前記ブラケットに囲まれ、前記ブラケットの上部には導波管が形成され、前記導波管と前記サウンドキャビティとは、互いに連通して筐体外に連通される、ことを特徴とする請求項１に記載のラウドスピーカーシステム。
13. 前記ラウドスピーカーは、低音ラウドスピーカーである、ことを特徴とする請求項１～１２のいずれか一項に記載のラウドスピーカーシステム。
    
    

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