JP2022518220A - 取り外し可能な剛性の背部力伝達部材を有する安全ハーネス - Google Patents

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Abstract

第1及び第2の肩ストラップと、腰ストラップと、剛性の背部力伝達部材であって、第1及び第2の肩ストラップの背部交差点で第1及び第2の肩ストラップに取り外し可能に接続された上端部と、腰ストラップの背部部分に取り外し可能に接続された下端部とを有する、剛性の背部力伝達部材と、を備える、安全ハーネス。剛性の背部力伝達部材を安全ハーネスに取り外し可能に装備する方法、及び安全ハーネスから剛性の背部力伝達部材を取り外す方法。

Description

安全ハーネスは、多くの場合、ユーザが落下を経験する可能性を低減するために、及び/又は落下の場合にユーザを安全に抑制するために使用される。そのようなハーネスは、多くの場合、自己格納式命綱(例えば、個人用自己格納式命綱)、エネルギ吸収ランヤード、及び他の落下防止装置のうちの1つ以上と組み合わせて使用される。
大まかに要約すると、本明細書では、第1及び第2の肩ストラップと、腰ストラップと、剛性の背部力伝達部材であって、第1及び第2の肩ストラップの背部交差点で第1及び第2の肩ストラップに取り外し可能に接続された上端部と、腰ストラップの背部部分に取り外し可能に接続された下端部とを有する、剛性の背部力伝達部材と、を備える、安全ハーネスが開示される。また、剛性の背部力伝達部材を安全ハーネスに取り外し可能に装備する方法、及び安全ハーネスから剛性の背部力伝達部材を取り外す方法も開示される。これら及び他の態様は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。しかし、この広範な要約は、請求可能な主題を限定するように解釈してはならず、これは、かかる主題が出願において最初に出願された特許請求の範囲に提示されているか、又は、出願経過中に修正されたか又は他の方法で提示された請求項に提示されているかに関わらない。
本明細書に開示される剛性の背部力伝達部材を使用することができる、例示的な落下防止安全ハーネスの一般的な表現の背面図である。 ユーザによって着用されたときの、剛性の背部力伝達部材を備えた例示的な落下防止安全ハーネスの一般的な表現の背面図である。 例示的な剛性の背部力伝達部材及び関連物品の後側面の斜視図である。 図3の力伝達部材及び他の物品の、横方向に沿って見た側面図である。 図3の力伝達部材及び他の物品の後側面の部分分解斜視図である。 図3の力伝達部材及び締結具の背面図である。 単軸クイックコネクタを含む、別の例示的な剛性の背部力伝達部材及び関連物品の後側面の斜視図である。 図7の力伝達部材及び他の物品の、横方向に沿って見た側面図である。 図7の力伝達部材及び他の物品の後側面の部分分解斜視図である。 例示的な力伝達部材の上端部、単軸クイックコネクタ、及び力伝達部材の上端部をクイックコネクタに締結するために使用することができる締結具の斜視図である。 クイックコネクタに締結されたときの、図10Aの力伝達部材の斜視図である。 多軸クイックコネクタを含む、別の例示的な剛性の背部力伝達部材及び関連物品の後側面の斜視図である。 図11の力伝達部材及び他の物品の、横方向に沿って見た側面図である。 図11の力伝達部材及び他の物品の後側面の部分分解斜視図である。 例示的な締結具によって例示的な多軸クイックコネクタに締結された、例示的な力伝達部材の上端部の斜視図である。
様々な図における同様の参照番号は、同様の要素を示す。いくつかの要素は、同一又は等価の複数で提示されることが可能であり、つまり1つのみ又はそれ以上の代表的要素が参照番号で示されることが可能な場合であっても、かかる参照番号は、かかる同一要素の全てに適用されると理解されたい。特に指示がない限り、本文書における全ての図及び図面は、縮尺どおりではなく、本発明の異なる実施形態を例示する目的で選択される。特に、様々な構成要素の寸法は、指示のない限り、単に例示的な意味合いとして示されているにすぎず、様々な構成要素の寸法間の関係は、図面から推測されるべきではない。「第1」及び「第2」などの用語を本開示に使用することができるが、特に断らない限り、これらの用語はあくまで相対的な意味においてのみ使用される点を理解すべきである。
以下の用語は、ユーザの背後から見たときの、直立しているユーザによって着用されたときの落下防止安全ハーネスに対して定義される。
垂直、上向き、及び下向き、上、及び下などの用語は、ハーネスを着用しているユーザの矢状面及び冠状面に対して少なくとも概ね平行である方向に対応する。垂直軸(V)、及び垂直軸に沿った上向き(u)及び下向き(d)方向は、様々な図に示されている。垂直軸は、多くの場合、例えば、直立しているユーザによってハーネスが着用されたときに、地球の重力に関して「垂直」方向に対応する。
用語「内側」は、垂直軸に対して概ね垂直であり、かつハーネスのユーザの身体に向かう方向を指す。用語「外側」は、ハーネスのユーザの身体から離れる反対方向を指す。内側-外側方向(i)及び(o)は、様々な図に示されており、典型的には、直立しているときのユーザの横断面に平行である。背面から見たハーネス/ユーザでは、内側及び外側方向はそれぞれ、概ね前方及び後方方向に対応する。具体的な例として、図1及び図2では、内側方向は、面内に入る方向であり、外側方向は、面外に出る方向である。
本明細書で使用するとき、用語「横方向」は、垂直方向に対して概ね垂直であり、かつユーザの冠状面に平行な方向、すなわち、左右方向に走る方向を指す。(横方向は、典型的には、直立しているときのユーザの横断面に平行である)。横軸(L)、並びに横軸に沿った左(l)及び右(r)方向は、様々な図に示されている。
用語「背部」は、ヒトの解剖学的構造に関する通常の意味を有し、人の背中に近接した領域を示し、概ね肩部から材木領域(lumber region)まで延びる。
特性又は属性の修飾子として本明細書で使用する場合、「概ね(generally)」という用語は、特に定めのない限り、当業者には、高度の近似を要することなく(例えば、定量化可能な特性の場合、+/-20%以内)性質又は属性を容易に認識可能であることを意味する。角度配向に関し、用語「一般的に」とは、時計方向又は反時計方向30°以内であることを意味する。特に定めのない限り、「実質的に」という用語は、高度の近似(例えば、定量化可能な特性の場合、+/-10%以内)を意味する。角度配向に関し、用語「実質的に」とは、時計方向又は反時計方向10°以内であることを意味する。用語「本質的に」は、非常に高い程度の近似(例えば、定量化可能な特性の場合、プラスマイナス2%以内;角度配向の場合、プラスマイナス2度以内)を意味するが、語句「少なくとも本質的に」は、「厳密な」一致の特定の場合を包含することが理解されよう。しかし、「厳密な」一致、又は例えば、同じ、等しい、同一、均一、一定などの用語を使用する任意の他の特徴付けであっても、絶対の正確さ又は完全な一致を必要とするというよりもむしろ、特定の状況に当てはまる通常の許容範囲又は測定誤差の範囲内であることを理解されたい。「構成される」などの用語は、少なくとも「適応される」という用語と同程度に制限的であり、明記された機能を遂行する単なる物理的な能力ではなく、その機能を遂行しようとする実際の設計意図を必要とする。本明細書中における数値パラメータ(寸法、比率等)のあらゆる参照は、(別途注記のない限り)特に、可変パラメータの場合、パラメータのいくつかの測定値から得た平均値の使用によって計算可能であると理解される。
落下防止安全ハーネス(全身安全ハーネスと呼ばれることもある)は、作業者が高所にいる、又はそうではないが落下の危険がある状況において広く使用されている。落下防止安全ハーネスは、落下防止を提供するために、例えば、自己格納式命綱又は水平命綱、ランヤードなどの落下防止器具又は装置と組み合わせて機能するように構成されている。したがって、通常の使用では、少なくとも1つのそのような落下防止器具は、典型的には、安全ハーネス、例えば、ハーネスによって支えられるDリング(又はクイックコネクタなどの他の好適な取り付け手段)に接続される。安全ハーネスは、例えば、バックパックなどの汎用品と区別されるであろう。
図1の一般的な表現に示されるように、全身落下防止安全ハーネス1は、図2に示されるように肩部の頂部の上に延びる第1及び第2の肩ストラップ2及び3を備える。ハーネス1はまた、ユーザの腰部/臀部領域を取り囲む腰ストラップ5を備える。そのようなストラップは、多くの場合、例えば、ポリアミド、ポリアラミド(例えば、ケブラーなど)、超高分子量ポリエチレン(例えば、Dyneemaなど)などの織布合成布地から作製された平坦なウェビングで構成される。そのようなストラップは、典型的には可撓性である(例えば、着用者の身体の表面に適合することができ、バックル、ガイド、ループなどのうちの1つ以上を通過することができるように)が、典型的には、有意に伸張性はない。十分に理解されるように、そのようなストラップ(及び、例えば、存在し得るような脚又は大腿ストラップなどの他のストラップ)は、互いに相互接続され、多くの場合、ハーネスの快適性を向上させるための様々なパッド(例えば、肩パッド4及び腰/臀パッド8)、並びに様々なバックル、ラッチ、コネクタ、ループ、ガイド、例えば胸パッド及び/又は脚パッドなどの追加のパッドなどを取り付けられる。そのような構成要素及びそのような構成要素の例示的な構成は、例えば、米国特許第8959664号、同第9174073号、及び同第10137322号に記載されており、これらの全ては、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。図1及び図2の特定の構成は、例示的な表現として意図されており、実際には、安全ハーネスは、これらの図に示される正確な構成とは異なることがあることが理解されるであろう。
多くの安全ハーネス設計では、第1及び第2の肩ストラップ2及び3は、図1及び図2に示されるように、背部交差点10で互いに交わり、重なり合い、交差する。そのような背部交差点は、概ねユーザの背中の中央に向かって、例えば、肩ブレードの部分の間に位置する。用語「点」は、説明の便宜上使用され、ストラップが数学的な意味で単一の「点」で交差することを必要としない。むしろ、第1及び第2の肩ストラップ2及び3はそれぞれ、典型的にはそれらの長さに沿って巨視的な距離(例えば、数cm)にわたって少なくとも部分的に重なり合う関係にある、重なり合うセクション12及び13を含む。いくつかの例では、ストラップの重なり合うセクションが、例えば、様々なスロット、ガイドなどを通過するときに、短い距離にわたって少なくとも概ね平行になるように、ストラップを案内することができる。(内側-外側方向に沿って見たときに)肩ストラップが互いに少なくとも部分的に重なり合っている背部領域は、本明細書では背部交差点と呼ばれる。
図2の一般的な表現で示されるように、本明細書では、背部交差点で第1及び第2の肩ストラップ2及び3に取り外し可能に接続された上端部101と、腰ストラップ5の背部部分6に取り外し可能に接続された下端部140とを有する、剛性の背部力伝達部材100の使用が開示される。「剛性の」とは、ハーネス1の通常の使用(例えば、ハーネスのユーザが立つ、歩く、かがむ、上体を曲げるとき、など)では、力伝達部材100は、変形する(例えば、曲がる)のではなく、その元の形状に留まることを意味する。様々な実施形態では、剛性部材100は、少なくとも1.0、2.0、4.0、10、20、又は50GPaのヤング率を有する材料から作製されてもよい(又は、その細長い梁を含んでもよい)。いくつかの実施形態では、部材100は、部材の表面の少なくとも一部分に適用された弾性コーティング、詰め物、クッションなどを備えてもよい。しかしながら、部材100は、所望の剛性を提供するために、適切な剛性の細長い梁を少なくとも含む必要がある。更に、部材100は、荷重下でその元の形状を維持するのではなく変形する又は折り畳まれることを可能にするような任意の方法で、ヒンジ式又は関節式であってはならない。様々な例示的実施形態では、力伝達部材100は、所望により軟質の、例えばゴム状の材料で様々な位置にコーティング若しくはオーバーモールドされた、鋼若しくはアルミニウムなどの金属、又は、例えば、ガラス繊維強化ポリマー若しくは炭素繊維強化ポリマーなどの剛性ポリマー材料の細長い梁を含んでもよい。
力伝達部材とは、部材100が肩ストラップ2及び3から腰ストラップ5に荷重の一部分を伝達するように作用することを意味する。すなわち、さもなければ肩ストラップによって支えられる荷重の一部分は、代わりに腰ストラップによって支えられる。背部力伝達部材とは、そのような荷重が着用者の前面又は側面に沿ってではなく、ハーネスの着用者の背中に沿って伝達されることを意味する。そのような部分的に伝達される荷重は、肩ストラップ2及び3に直接若しくは間接的に取り付けられた、又は別の方法で接続された、様々な物品(例えば、フック、自己格納式命綱、Dリング、カラビナ、締結具、バックル、ラッチ、ツール、装置などのうちの1つ以上)の重量に起因し得る。そのような物品は、ハーネス自体の恒久的な構成要素(例えば、バックル、ラッチ、プレート、パッド、Dリングなど)であってもよく、又はハーネスに取り外し可能に取り付けられた物品(例えば、1つ以上の自己格納式命綱、ランヤード、ツールホルダなど)であってもよい。上記列挙した物品のうちの1つ以上に加えて、そのような物品は、例えば、側面及び/又は前面Dリング、運搬ポケット、反射層、通気性ライニング、断熱材、衝撃インジケータ、ラベル、ツールホルダ、ランヤード保持器、摩耗パッド、Dリング延長部、並びに水分補給システム及びその内部に収容された水のうちの1つ以上を含むことができる。特定の実施形態では、いくつかのそのような物品は、ハーネスの背部Dリング40、例えば、図1及び図2に示される一般的なタイプのDリングに取り付けられてもよい。(用語「Dリング」は、様々な物品をハーネスに取り付ける又は接続するための取り付け点を提供する実体を指すために便宜上使用され、この用語は、任意のそのような実体の幾何学的形状、形状、又は機能を限定しない)。
上述の物品のリストから、肩ストラップから腰ストラップに部分的に伝達されることになる上述の荷重は、多くの場合、例えば、ハーネスに取り付けられた物品と共に、ハーネス自体の構成要素の集合効果に起因し得ることが理解されるであろう。荷重の供給源に関わらず、力伝達部材100は、ハーネスを使用する際に、この荷重の一部分をユーザの肩部からユーザの腰部/臀部に伝達するように、部材100が圧縮して負荷をかけられるように構成されている。すなわち、力伝達の方向は、例えば、少なくとも概ねハーネスの垂直軸に沿って、下向きである。したがって、定義により、力伝達部材100は、(腰部から肩部に向かって)反対の上向き方向に荷重を伝達するように構成された任意の部材又は構成要素とは区別される。(腰部から肩部に向かって上向きに荷重を伝達するように構成された部材としては、例えば、米国特許第6405728号に開示されている脊椎支持プレートが挙げられる。)
本明細書に開示される力伝達部材100は、荷重をより均一に分配することができ、特にハーネスが長期間着用された場合に、落下防止安全ハーネスの快適性を向上させることができる。更に、本明細書で後に詳細に論じられるように、力伝達部材100は、恒久的に工場で取り付けられるのではなく、手動でハーネスに接続可能であり、かつハーネスから取り外し可能である。したがって、所望であれば、部材100は、必要に応じて手動で(すなわち、任意の特別なツール又は治具を必要とせずに、手で)取り付けることができ、もはや必要でない場合に取り外すことができ、所望であれば、後で再び取り付けることができる。
当業者であれば、落下防止安全ハーネスは、多くの場合、比較的剛性であり(例えば、成形プラスチック及び/又は金属で作製された)、かつ、したがってストラップ、パッド、及びクッションなどの他の比較的可撓性のハーネス構成要素とは区別される、様々なプレートを含むことを認識している。例えば、多くのハーネスは、図1及び図2の様々な例示的な構成に示されるように背部プレート30を含む。そのような背部プレートは、多くの場合、例えば、肩ストラップを案内するために、背部パッドを支持するために、及び/又は背部Dリング40の機能を強化するために使用される。
本アプローチでは、力伝達部材100の上端部は、背部プレートが存在するか否かにかかわらず、第1及び第2の肩ストラップに(本明細書で後に詳細に記載されるように、直接的又は間接的に)接続される。定義により、本明細書に開示されるように上端部が肩ストラップに(直接的又は間接的に)接続された力伝達部材は、上端部が背部プレートの専用の特徴部(例えば、受け部)に接続された力伝達部材とは区別され、この専用の特徴部は、力伝達部材を受け入れる唯一の目的を有し、任意の方法で肩ストラップと直接相互作用しない。換言すれば、本構成では、肩ストラップにかけられる荷重は、力伝達部材の上端部に到達するために背部プレートの任意の部分を通って移動する必要はなく、次いでユーザの腰部に向かって分配される必要はない。すなわち、背部プレートがハーネスに存在する場合であっても、本アプローチは、背部プレート自体を力伝達経路の有意な部分として使用することを必要としない、又は伴わない。
多くの便利な実施形態では、力伝達部材100の下端部140は、例えば、図2の例示的な実施形態に示されるように少なくとも腰ストラップ5の背部部分6上に提供される、比較的剛性の腰部プレート7に取り付けられてもよい。そのような腰部プレートの存在により、部材100によって下向きに伝達される力を腰ストラップ5に沿って分配することができる程度を向上させることができる。そのような腰部プレート7は、例えば、容易に理解されるように、恒久的に、又は取り外し可能に腰ストラップ5に取り付けられてもよい(例えば、腰ストラップ5は、腰部プレート7に設けられたガイド若しくはスロットを通り抜けてもよく、又はそれに沿って通ってもよい)。したがって、腰ストラップに接続されている力伝達部材の下端部の概念は、具体的には、それ自体が腰ストラップに取り付けられた腰部プレートに部材の下端部が取り付けられる状況を含むことが理解されるであろう。
力伝達部材の下端部140は、腰ストラップ5に取り外し可能に接続され(例えば、腰ストラップに取り付けられた腰部プレートに取り外し可能に接続される)、したがって、所望であればハーネスから部材を取り外す上述の能力を容易にする。更に、力伝達部材の下端部は、任意の特別なツール又は治具なしに、手動で腰ストラップに接続することができる(かつ、それから接続解除することができる)。力伝達部材を肩ストラップ及び腰ストラップの両方に手動で取り付ける能力により、所望であれば、例えば、現場で、ユーザによって力伝達部材を取り付けることができることを提供する。そのような構成は、ハーネスが製造されたときに力伝達部材を工場で取り付けることを必要とするもの、及びハーネスに力伝達部材を後付けするためにハーネスを工場若しくはサービスセンターに戻すことを必要とするものとは区別される。
多くの実施形態では、部材100の下端部140は、部材の下端部と腰ストラップに(非枢動可能に)取り付けられた腰部プレートとの間に枢動接続部を提供することによって、腰ストラップ5に枢動可能に接続されてもよい。これにより、所望の角度により(例えば、ユーザの冠状面と概ね整列した左右方向に沿って)部材100を枢動可能に移動させることを可能にすることができる。様々な実施形態では、そのような角度は、矢状面の各側に少なくとも5、10、又は20度から、矢状面の各側に最大で40、30、又は25度までの範囲であってもよい。これにより、依然として好都合に部材の力伝達能力を維持しながら、例えば、着用者が一方の側又は他方の側に上体を曲げるときに、ハーネスの快適性を向上させることができる。いくつかの実施形態では、部材100の下端部140と腰部プレート7との間の接続部は、部材のなんらかの左右の枢動移動を可能にするだけでなく、矢状面に沿った部材の少なくとも限られた量の枢動移動も可能にすることができる、多軸接続部(例えば、ボールソケット接続部)であってもよい。これにより、例えば、着用者がかがんでいる、腰を曲げている、又は座っているときの、ハーネスの快適性を更に向上させることができる。
多くの便利な実施形態では、力伝達部材100は、内側-外側(前方-後方)方向に沿って見たとき、比較的真っ直ぐであり、かつ部材の細長い長さの大部分又は全てに沿ってハーネスの着用者の矢状面に対して少なくとも概ね平行に向けられている、細長い部材であってもよい。いくつかの特定の実施形態では、そのような部材は、図2の例示的な設計のように、ユーザの矢状面と少なくとも概ね整列していてもよい。多くのそのような実施形態では、そのような部材100は、この場合もやはり図2の例示的な設計のように、ハーネスの着用者の矢状面を中心とする腰部プレート7に接続されてもよい。
いくつかの実施形態では、部材100は、そのような直線形状からの局所的逸脱を呈することができる(本明細書で後で詳細に説明するように、部材を肩ストラップに取り付けることを可能にするために部材の上端部における嵌合特徴部の形態で存在し得るそのような逸脱に加えて)。例えば、いくつかの実施形態では、部材100の下部は、例えば、腰部ベルトに近づくにつれて概ね「Y」字状構成(厳密に言えば、垂直に反転された「Y」)に、分岐(分割)されてもよい。そのような構成は、例えば、背部/材木領域に沿って大きな横方向距離を延びる腰部プレートに接続する、又は矢状面をブラケットで支えるように横方向に離隔された第1及び第2の腰部プレート(この一般的なタイプの腰部プレート7は、図1の例示的なハーネスに見える)に接続する、力伝達部材で使用することができる。そのような構成は、力伝達部材が本明細書に記載されるように腰ストラップの背部部分に向かって少なくとも概ね垂直方向に沿って荷重を伝達するように機能する限り、本明細書の開示の範囲内に包含される。そのような構成は、部材又は他の物品が、大きな横方向成分を有する方向に、例えば、ユーザの臀部の側部のみに荷重を伝達するように構成されているものとは区別される。
当然のことながら、(例えば、図2に示す一般的なタイプの)多くの便利な実施形態では、力伝達部材は、ユーザが上体を曲げている、かがんでいるなどのときに生じ得るような偏差を除いて、ユーザの矢状面に実質的に平行であり、かつユーザの矢状面に整列した、垂直方向に下向きに荷重を伝達する。内側-外側方向に沿って見たときに、そのような部材が概ね、実質的に、又は本質的に真っ直ぐである場合であっても、多くの実施形態では、そのような部材は、横方向に沿って見たときに湾曲していてもよい。例えば、力伝達部材は、着用者の背中の湾曲に概ね追従するように、及び/又は着用者の背中との部材の接触を最小限に抑えるために、その長さの一部分に沿って外側に曲がることができる。
本明細書に開示されるように、力伝達部材100の上端部は、第1及び第2の肩ストラップ2及び3に「接続される」。これは、肩ストラップの背部交差点10において、肩ストラップの重なり合うセクション12及び13の部分が、力伝達部材の上端部の基部の外側を通過し、次いで力伝達部材の閉じたスロットを通過する、又は重なり合うセクションの部分が、力伝達部材の上端部が取り外し可能に接続されたクイックコネクタの基部の外側を通過し、次いでクイックコネクタの閉じたスロットを通過することを意味する。第1の構成は、力伝達部材がストラップに「直接」接続されている構成と呼ばれ、(クイックコネクタを使用する)第2の構成は、力伝達部材がストラップに「間接的に」接続されている構成と呼ばれる。両方の構成及びそれらの変形は、本明細書で後で詳細に記載される。特定の構成にかかわらず、そのような構成は全て、本明細書で先に述べたように、力伝達部材が背部プレートの専用の特徴部に接続される構成とは区別される。
第1のタイプ(クイックコネクタを使用しない、直接接続部)の構成は、図3~図6の様々な態様に示されている。提示を容易にするために、ハーネスの様々な部分は、これらの図から省略されている。更に、実際には第1及び第2の重なり合う肩ストラップ2及び3が存在するが、提示を容易にするために、単一の代表的なストラップ(2/3とラベル付けされた)の一セクションのみが図3に示されている。これらの図では、肩ストラップ2/3に直接接続された上端部201を有する剛性の背部力伝達部材(200で示される)が示されている。したがって、図3~図4の例示的な設計では、背部交差点10で、肩ストラップ2/3の重なり合うセクションは、部材200の上端部201に設けられた基部203の外側(後方)を通過するようにルーティングされる。次いで、肩ストラップの重なり合うセクションは、部材200の上端部201の閉じたスロット202を通って内側(前方)に通過する。換言すれば、肩ストラップは、部材200の基部203の周囲を部分的に包み込み、次いで、閉じたスロット202を通って内側に戻るように外側にルーティングされる。このルーティングは、図4の側面(横方向)図において最も容易に見ることができる。
図3及び図4の例示的な設計では、ハーネスは、Dリング40及び背部プレート30を含み、Dリングの基部41は、Dリングが背部プレート及びハーネスに対して全体として概ね上向き及び下向きに枢動可能に移動することができる回転軸43を呈するように、背部プレートに枢動可能に接続されている。図示の実施形態では、肩ストラップ2及び3は、背部プレート30に設けられた上部スロット31を通って外側にルーティングされ、Dリング40の基部の近くに設けられたスロット42を通って外側に継続する。次いで、肩ストラップは、力伝達部材200の基部203の周囲を外側に通過し、次いで力伝達部材の閉じたスロット202を通って内側に通過し、その後、それらは、背部プレート30に設けられた下部スロット32を通って内側に通過する。これらの構成(当然のことながら、逆の順序で説明することができる)は、図3及び図4で容易に見られる。
この例示的なタイプの力伝達部材200、及び部材200の上端部201を背部交差点10で定位置に可逆的に締結するために使用することができる例示的な締結具50の更なる詳細は、図5及び図6の分離された部分分解図に示されている。図示の実施形態では、部材200の上端部201は、スロット202を部分的に画定するサイドアーム205を備える。各サイドアームは開口スリーブ204で終わっており、スリーブ204は、図6で最も容易に見られるように、それらの間にアクセスギャップ(開口部)206を画定するように横方向に離隔されている。アクセスギャップ206により、肩ストラップの重なり合うセクション12及び13をギャップ206を通してスロット202内に手動で操作(挿入)することが可能になる。この後、締結具50は、締結具50の細長い閉鎖ピン51の一部分が以前のギャップ206を埋めた状態で、開口スリーブ204に取り付けることができ、それにより、スロット202は、ここで閉じたスロットとなる(スロットの任意の側面を通してストラップが除去できないように、スロットが全ての(4つの)側面上で閉じている/途切れないことを意味する)。この実施形態では、力伝達部材200の上端部201の「基部」203は、スリーブ間の(以前の)ギャップ206を埋める閉鎖ピン51の部分と組み合わせて、部材200のスリーブ204によって提供される。
締結具50は、任意の好適な設計であってもよい。多くの便利な実施形態では、締結具50は、本体に対して摺動可能に移動可能な細長い閉鎖ピン51と、閉鎖ピンを摺動可能に移動することを可能にする1つ以上のアクチュエータ(例えば、図10A及び図10Bの締結具50の詳細図でより容易に見られるような、ばね付勢ボタン52)とを有する、本体53を備えてもよい。ピンが後退した状態で、締結具の本体の端部は、力伝達部材の開口スリーブ204と位置合わせすることができ、その後、閉鎖ピン51は、定位置に摺動可能に移動して、締結具を閉鎖及びロックすることができる。(この一般的なタイプの締結具は、ハーネスインターフェースコネクタと呼ばれることがある)。結果は、図3に示すタイプの構成である。しかしながら、本明細書で後に検討されるように、多くの他のタイプの締結方式及び構成を使用することができることに留意されたい。
安全ハーネスにこの一般的なタイプの力伝達部材が取り付けられる場合、背部プレート30の、かつDリング40の基部の外側を通過するストラップ2及び3の重なり合うセクション12及び13の部分は、それらが更に外側に突出する(隆起する)ように操作する(例えば、緩める)ことができる。次いで、力伝達部材は、定位置に配置されてもよく、ストラップの重なり合う部分は、アクセスギャップ206を通ってスロット202内に通され、その後、締結具50は、定位置にロックすることができる。力伝達部材の下端部は、腰ストラップに(例えば、腰ストラップに取り付けられた腰部プレートに)取り外し可能に接続することができ、肩ストラップは、必要に応じて緊密に密着させることができる。(部材の上端部の肩ストラップへの取り付け、及び部材の下端部の腰ストラップへの取り付けは、任意の所望の順序で実行することができ、このプロセスは、力伝達部材をハーネスから取り外すために反転させることができる)。
そのような取り付けの結果は、図4の側面(横方向)図で容易に見ることができるように、力伝達部材200の上端部201の基部203がDリング40の基部41から外側に、かつ背部プレート30から外側に配置される構成である。また、図4から明らかなように、ストラップ12/13の欠如下では、Dリング40及び背部プレート30に近接した定位置に力伝達部材200の基部203を保持する物品(単数又は複数)は、存在しない。したがって、そのような実施形態では、部材200は、剛性の又は半剛性の構成要素によるDリング又は基部プレートへの「硬質の」接続部を有さない(直接的又は間接的のいずれでも)。むしろ、部材200は、そのような構成要素への「軟質の」、すなわち、(可撓性)肩ストラップによる接続部のみを有する。更に、そのような実施形態では、部材200の基部203は、Dリングの回転軸43の外側に配置され、決してDリングの回転軸43と一致しない、又はそれを画定しない。
図3~図5に示されるようなDリング40及び背部プレート30の特定の形状及び幾何学形状、プレート30に見える様々なストラップガイドの配置などは、単なる例示であり、任意の好適な変形が想定されることが理解されるであろう。図3はまた、(腰部プレートを取り付けることができる腰ストラップ(図示せず)を受け入れるためのガイドを含む)例示的な腰部プレート7を含む。力伝達部材200の下端部240は、任意の好適な接続部241を介して腰部プレート7に接続する、例えば、枢動可能に接続することができる。例えば、部材200の下端部240は、腰部プレート7の相補的特徴部と係合して、下端部240を腰部プレート7に取り外し可能に接続することができる、回り止め特徴部、例えば、スタッド若しくはポスト、又は空洞若しくはアパーチャを備えてもよい。これらの特徴部を内側-外側方向に整列させる(かつ腰部プレート7内に好適な隙間を提供する)ことにより、これを、部材200をユーザの冠状面に対して概ね平行な方向(例えば、左右)に枢動可能に移動させることができる、枢動接続部にすることを可能にすることができる。
そのような接続部、例えば枢動接続部を達成することができる多くの方法があることが理解されるであろう。そのような構成、並びに一般に腰部プレート7の形状、サイズ、及び構成、並びに腰ストラップとどのように相互作用するかは、所望に応じて変化させることができる。したがって、図3~図6に示される特定の構成は例示的なものであることが強調される。例えば、部材200の下端部及び腰部プレート7は、多軸移動を可能にするボールソケット枢動接続部を備えてもよい。これにより、部材200を、内側-外側方向に少なくともわずかに前方及び後方に、並びに横方向に左右に、接続部241周りに枢動可能に移動させることを可能にすることができる。
上記の例示的な構成は、力伝達部材の上端部の肩ストラップへの直接接続部を伴う。図7~図10の例示的な実施形態に示されるように、いくつかの実施形態では、力伝達部材(これらの図では300で示される)の上端部は、クイックコネクタ1000によって間接的に肩ストラップに接続することができる。そのような構成では、クイックコネクタ1000自体は、例えば、力伝達部材に関して上述したのと同様の方法で、肩ストラップに直接接続することができる。すなわち、肩ベルトの重なり合うセクションの部分は、クイックコネクタの基部1003の外側(後方)に通過するようにルーティングすることができる。次いで、肩ストラップの重なり合う部分は、クイックコネクタの閉じたスロット1002を通って内側(前方)に通過する。換言すれば、肩ストラップは、クイックコネクタ1000の基部1003の周囲を部分的に包み込むように前方にルーティングされ、その後、クイックコネクタをストラップに接続するために、クイックコネクタの閉じたスロット1002を通って後方に戻るようにルーティングすることができる。
いくつかの実施形態では、クイックコネクタは、図7~図10の例示的な設計のように、単一の一体型部品の形態をとってもよい。そのような設計では、基部1003は、クイックコネクタの一体部分であり、例えば、スロット1002に肩ストラップを挿入するために、クイックコネクタから分解することができない。したがって、そのような実施形態では、クイックコネクタは、工場で取り付けられ、肩ストラップに取り外し不可能に接続される。他の実施形態では、クイックコネクタの基部は、例えば、取り外し可能なピン(例えば、締結具50のピン51と同様の設計の摺動可能に取り外し可能なピン)を備えることができ、それにより、クイックコネクタは、所望に応じて(例えば、現場でユーザによって)手動で肩ストラップに取り付け、そこから取り外すことができる。しかしながら、多くの便利な実施形態では、クイックコネクタは、安全ハーネスの恒久的な工場取り付け構成要素であってもよい。
クイックコネクタが肩ストラップに恒久的に又は取り外し可能に取り付けられるかにかかわらず、クイックコネクタは、特別なツール又は治具を使用することなく、迅速かつ容易な方法で手動で力伝達部材300の上端部301をクイックコネクタに取り外し可能に接続することを可能にする。そのような接続は、力伝達部材の上端部のアクセスギャップを通して肩ストラップを通す上述の手順よりも容易に確立することができることが理解されるであろう。そのような実施形態では、力伝達部材300の上端部301は、少なくとも1つの接続特徴部302を備え、クイックコネクタ1000は、力伝達部材の接続特徴部302に相補的である少なくとも1つの接続特徴部1005を備える。すなわち、力伝達部材の特徴部302及びクイックコネクタの特徴部1005は、互いに嵌合し、(可逆的に)一緒に締結することができる。
図9及び図10で最も容易に見られるように、いつかの例示的な実施形態では、力伝達部材300の嵌合特徴部302は、アパーチャ303を備えるタブであってもよい。クイックコネクタ1000の相補的な嵌合特徴部1005は、第1の開口フランジと第2の開口フランジ1004との間に画定されたスロットであってもよい。図9及び図10に示されるように、タブ302は、タブのアパーチャ303とフランジ1004のアパーチャ(番号付けされていない)が整列した状態で、フランジ1004の間の定位置に摺動することができ、それにより、細長い(ピン)締結具の一部分は、整列したアパーチャを通過することができる。図7~図9は、そのような目的のために使用されている従来のカラビナを示す。図10A及び図10Bの分離された図は、例えば、締結具がここで、部材を肩ストラップに直接締結するのではなく、力伝達部材をクイックコネクタに締結するために使用されていることを除いて、図5~図6に示す一般的なタイプの異なる締結具の使用を示す。図10A及び図10Bから明らかなように、力伝達部材をクイックコネクタに接続し、これら2つの物品を一緒に締結するために、力伝達部材及びクイックコネクタの相補的な接続特徴部は、一緒に嵌合させることができ、締結具50の閉鎖ピン51は、一時的に後退させることができ、閉鎖ピンは、接続特徴部のアパーチャと整列させることができ、ピンは、閉鎖(アパーチャを通して挿入)して、定位置にロックすることができる。
図7~図10から、このタイプのいくつかの実施形態では、クイックコネクタ1000が呈する移動の唯一の有意な自由は、クイックコネクタの外側部分が弓状経路に沿って上向き又は下向きに移動することができるように、その基部1003周りに枢動可能に回転する能力であることが明らかである。すなわち、少なくとも安全ハーネスの通常の使用時のように肩ストラップが緊密に密着しているとき、クイックコネクタは、おそらく肩ストラップの一時的なたるみによって許容されるなんらかの偶発的な移動を除いて、横方向に移動する能力をほとんど呈さないことがある。したがって、このタイプのクイックコネクタは、単軸クイックコネクタに設計されるであろう。
図7及び図9では、力伝達部材300の下端部340は、腰部プレート7への(非恒久的)接続部、例えば、枢動接続部341を備える(これらの図では、腰部プレート及び接続部341は、図3~図6に示されるものとはわずかに異なるタイプである)。この場合もやはり、力伝達部材の下端部と腰部プレートとの間の任意の好適な接続部が想定される。力伝達部材の上端部及びクイックコネクタの相補的な嵌合特徴部は、所望に応じて変化させることができることも理解されよう。例えば、力伝達部材の上端部は、それらの間にスロットを画定するフランジを備えることができ(例えば、力伝達部材の上端部は、分岐されてもよい)、クイックコネクタは、スロットに嵌合するように構成されたタブを備える。多くの便利な実施形態では、クイックコネクタは、金属、例えば、アルミニウム又は鋼の、単一の一体型部品であってもよい。
力伝達部材、クイックコネクタ、腰部プレート、締結具などの正確な設計にかかわらず、そのような設計では、クイックコネクタの基部1003は、図8で容易に見ることができるように、Dリング40の基部41から外側に、かつ背部プレート30から外側に(これらの構成要素のいずれか又は両方が存在する場合)配置されることが理解されるであろう。(肩ストラップは図7~図8から省略されているが、そのようなストラップが背部プレート、Dリング、及びクイックコネクタの様々なスロットを通ってルーティングされる場所は、容易に明らかである)。図8から、肩ストラップの欠如下では、Dリング40及び背部プレート30に近接した定位置にクイックコネクタ1000の基部1003を保持する物品(単数又は複数)が存在しないことは明らかである。したがって、そのような実施形態では、クイックコネクタ1000(及びしたがって、力伝達部材300)は、Dリング又は基部プレートへの硬質の接続部を有さない(直接的又は間接的のいずれでも)。むしろ、これらの物品は、そのような構成要素への「軟質の」、すなわち、肩ストラップによる接続部のみを有する。更に、そのような実施形態では、クイックコネクタ1000の基部1003は、Dリングの回転軸43の外側に配置され、決してDリングの回転軸43と一致しない、又はそれを画定しない。
図11~図14は、例示的な実施形態における、多軸コネクタである別のクイックコネクタ2000の使用を示す。この場合、クイックコネクタの相補的な嵌合スロット2005を画定するフランジ2004は、単一の剛性の一体型クイックコネクタの一部ではない。むしろ、フランジ2004は、ピン2007に(取り外し不可能に)取り付けられた旋回可能な部品2006の部分である。これにより、部品2006は、ピン2007と一致する回転軸周りに枢動可能に移動する、すなわち、概ね横方向に弧に沿って移動することが可能になる。ピン2007は、次に、シャフト2009に回転可能に取り付けられたカラー2008に取り付けられる。シャフト2009は、それぞれが基部2003に接続するサイドアーム2010に接続されている。これらの構成要素は、クイックコネクタ2000を集合的に提供する。そのような構成では、上下の動きは、シャフト2009周りのカラー2008の回転によって許容される(また場合により、例えば、肩ストラップが基部2003上にどれほど緊密に密着されるかに応じて、その基部2003と一致する回転軸周りのクイックコネクタ2000の回転によっても許容される)。また、横方向、左右の動きは、ピン2007周りの旋回可能な部品2006の回転によって許容される。したがって、そのようなクイックコネクタは、多軸クイックコネクタと呼ばれる。
そのような多軸クイックコネクタは、上述の単軸クイックコネクタと同様の方法で使用されてもよい(また、例えば、上述したものと同じタイプの、図13及び図14に示す任意の好適な締結具に依存してもよい)。この場合もやはり、そのようなコネクタは、図12で容易に見ることができるように、Dリング40の基部41から外側に、かつ背部プレート30から外側に配置された(これらの構成要素のいずれか又は両方が存在する場合)基部を備える。図12から、肩ストラップの欠如下では、Dリング40及び背部プレート30に近接した定位置にクイックコネクタ2000の基部2003を保持する物品(単数又は複数)が存在しないことは明らかである。したがって、そのような実施形態では、クイックコネクタ2000(及びしたがって、力伝達部材300)は、Dリング又は基部プレートへの硬質の接続部を有さない(直接的又は間接的のいずれでも)。むしろ、これらの物品は、そのような構成要素への「軟質の」、すなわち、肩ストラップによる接続部のみを有する。更に、クイックコネクタ2000の基部2003は、Dリングの回転軸43の外側に配置され、決してDリングの回転軸43と一致しない、又はそれを画定しない。
(本明細書に開示される力伝達部材の欠如下での)本明細書に記載される一般的なタイプの多軸クイックコネクタの更なる詳細は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる米国特許出願第10,232,199号に提示されている。
いくつかの特定の実施形態では、クイックコネクタは、Dリングと回転軸を共有する基部を備えてもよい。そのような実施形態では、クイックコネクタの基部は、Dリングの基部に同軸上に取り付けられてもよく、又はDリングの基部は、クイックコネクタの基部として機能してもよい。(本明細書に開示される力伝達部材の欠如下での)この一般的なタイプの構成は、上記の‘199号米国特許に記載されている。
いくつかの実施形態では、1つ以上の自己格納式命綱(self-retracting lifelines、SRL)などの1つ以上の落下防止物品は、安全ハーネスに取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、そのような物品(単数又は複数)は、ハーネス上に存在するDリング、例えば、背部Dリングに取り付けられてもよい。いくつかの実施形態では、そのような物品(単数又は複数)は、上述の締結具50などの締結具に取り付けられてもよい。(任意のそのような構成は、そうでなければSRL又は他の物品をハーネスに接続するために使用され得るクイックコネクトに力伝達部材が接続されている場合に特に有用であり得る)。そのようなSRL又は他の物品は、そのような構成を容易にするために、任意の好適な構成要素(例えば、‘199号米国特許に記載されている一般的なタイプのリング(203))を備えてもよい。
上述のように、任意の好適な締結具(例えば、いわゆるハーネスインターフェースコネクタ)を使用して、背部交差点で力伝達部材を肩ストラップに締結する、又は背部交差点で肩ストラップに取り付けられたクイックコネクタに力伝達部材を締結することができる。締結具がまた、複数の物品(例えば、2つの「個人用」SRL)の安全ハーネスへの取り付けを容易にするために使用される場合、締結具は、そのような能力を強化する設計を有してもよい。そのような目的に好適であり得る様々な締結具は、例えば、米国特許第9174073号に記載されている。
所望であれば、力伝達部材は(肩ストラップに直接、又はクイックコネクトに取り付けられるかにかかわらず)、垂直に調整可能であってもよい。いくつかの実施形態では、これは、部材が調整可能な細長い長さを有することを可能にすることによって、例えば、部材が互いに対して移動され、次いで所望の位置にロックされることを可能にするアクチュエータ(例えば、ばね付勢押しボタン)を備える第1及び第2の伸縮部材から部材を作製することによって、達成することができる。(部材の長さが調整可能であってもよく、又は調整可能でなくてもよい)いくつかの実施形態では、しかし、腰部プレートには、部材の下端部を接続することができる、いくつかの垂直に離隔した接続点が設けられてもよい(図11の腰部プレート340は、そのような機能を有するが、詳細には示されていない)。
例示的実施形態のリスト
実施形態1は、背部交差点で重なり合い、かつ交差する第1及び第2の肩ストラップと、腰ストラップと、剛性の背部力伝達部材であって、第1及び第2の肩ストラップの背部交差点で第1及び第2の肩ストラップに取り外し可能に接続された上端部と、腰ストラップの背部部分に取り外し可能に接続された下端部とを有する、剛性の背部力伝達部材と、を備える、落下防止安全ハーネスである。
実施形態2は、背部力伝達部材の上端部は、背部力伝達部材の上端部に設けられた閉じたスロットを通過する第1及び第2の肩ストラップの少なくとも部分的に重なり合うセクションの部分によって、第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し可能に接続されている、実施形態1に記載の安全ハーネスである。
実施形態3は、背部力伝達部材の上端部に設けられた閉じたスロットは、第1及び第2の肩ストラップの少なくとも部分的に重なり合うセクションの部分が外側を通過する、基部によって部分的に画定され、基部は、第1及び第2のスリーブの間にアクセスギャップを画定する横方向に離隔した第1及び第2のスリーブを備え、かつ締結具の細長い閉鎖ピンを備え、この閉鎖ピンは、スロットが閉じられるようにアクセスギャップを埋める、実施形態2に記載の安全ハーネスである。
実施形態4は、背部力伝達部材の上端部は、第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し不可能に接続されたクイックコネクタによって、第1及び第2の肩ストラップに間接的に取り外し可能に接続されており、背部力伝達部材の上端部は、背部力伝達部材の上端部の少なくとも1つの接続特徴部によって、クイックコネクタに取り外し可能に接続されており、少なくとも1つの接続特徴部は、クイックコネクタの少なくとも1つの相補的な接続特徴部と嵌合され、締結されている、実施形態1に記載の安全ハーネスである。
実施形態5は、背部力伝達部材の上端部の少なくとも1つの接続特徴部は、タブを備え、クイックコネクタの少なくとも1つの相補的な接続特徴部は、タブが嵌合されるスロットを備える、実施形態4に記載の安全ハーネスである。
実施形態6は、背部力伝達部材の上端部の少なくとも1つの接続特徴部が、細長い閉鎖ピンを備える締結具によって、クイックコネクタの少なくとも1つの相補的な接続特徴部に締結されており、細長い閉鎖ピンは、背部力伝達部材の上端部の少なくとも1つの接続特徴部の少なくとも1つのアパーチャを通過し、かつクイックコネクタの少なくとも1つの相補的な接続特徴部の少なくとも1つのアパーチャを通過する、実施形態4又は5に記載の安全ハーネスである。
実施形態7は、締結具に結合されることによってハーネスに接続された、少なくとも1つの自己格納式命綱を更に備える、実施形態6に記載の安全ハーネスである。
実施形態8は、クイックコネクタは、クイックコネクタの閉じたスロットを通過する第1及び第2の肩ストストラップの少なくとも部分的に重なり合うセクションの部分によって、第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し不可能に接続された剛性コネクタであり、クイックコネクタの閉じたスロットは、第1及び第2の肩ストラップの少なくとも部分的に重なり合うセクションの部分が外側を通過するクイックコネクタ基部によって部分的に画定されている、実施形態4~7のいずれか一項に記載の安全ハーネスである。
実施形態9は、安全ハーネスは、背部交差点に近接した位置で第1及び第2の肩ストラップに接続された背部Dリングを備え、第1及び第2の肩ストラップの少なくとも部分的に重なり合うセクションの部分が外側を通過するクイックコネクタ基部は、Dリングの基部の外側に配置されており、ただし、クイックコネクタ基部は、Dリングの基部として機能せず、Dリングの回転軸を画定もしないことを条件とする、実施形態8に記載の安全ハーネスである。
実施形態10は、クイックコネクタは、単一の一体型部品であり、クイックコネクタの基部は、単一の一体型クイックコネクタの一体部分である、実施形態8又は9に記載の安全ハーネスである。
実施形態11は、安全ハーネスは、背部交差点に近接した位置で第1及び第2の肩ストラップに接続された背部Dリングを備え、第1及び第2の肩ストラップの重なり合うセクションが外側を通過するクイックコネクタ基部は、Dリングの基部としても機能し、かつDリングの回転軸を画定する、横方向に延びるシャフトである、実施形態8~10のいずれか一項に記載の安全ハーネスである。
実施形態12は、クイックコネクタは、単軸クイックコネクタである、実施形態4から11のいずれか一項に記載の安全ハーネスである。
実施形態13は、クイックコネクタは、多軸クイックコネクタである、実施形態4から11のいずれか一項に記載の安全ハーネスである。
実施形態14は、安全ハーネスは、少なくとも第1及び第2の肩ストラップの背部交差点に位置しかつ第1及び第2の肩ストラップに取り付けられた、背部プレートを備える、実施形態1~13のいずれか一項に記載の安全ハーネスである。
実施形態15は、背部力伝達部材は、背部プレートに直接接続されているのではなく、第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し可能に接続されていることを条件とする、実施形態14に記載の安全ハーネスである。
実施形態16は、背部力伝達部材は、背部プレートに直接接続されているのではなく、第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し不可能に接続されたクイックコネクタに接続されていることを条件とする、実施形態14に記載の安全ハーネスである。
実施形態17は、背部力伝達部材の下端部は、腰ストラップに取り付けられた腰部プレートの背部部分に直接取り外し可能に接続されることにより、腰ストラップの背部部分に間接的かつ取り外し可能に接続されている、実施形態1~16のいずれか一項に記載の安全ハーネスである。
実施形態18は、背部力伝達部材の下端部は、腰部プレートに枢動可能に接続されており、背部力伝達部材は、安全ハーネスの着用者の矢状面の各側に最大30度の角度で、少なくとも互いに反対側の第1及び第2の横方向に枢動可能に移動可能である、実施形態17に記載の安全ハーネスである。
実施形態19は、背部力伝達部材の下端部の腰部プレートへの枢動接続部は、背部力伝達部材を前方及び後方方向に枢動可能に移動させることを可能にする、多軸枢動接続部である、実施形態18に記載の安全ハーネスである。
実施形態20は、剛性の背部力伝達部材を落下防止安全ハーネスに装備する方法であって、第1及び第2の肩ストラップの背部交差点において、背部力伝達部材の上端部を、ハーネスの第1及び第2の肩ストラップに対して手動で取り外し可能に接続することと、背部力伝達部材の下端部をハーネスの腰ストラップの背部部分に対して手動で取り外し可能に接続することと、を含む、方法である。
実施形態21は、第1及び第2の肩ストラップの背部交差点において、背部力伝達部材の上端部を、ハーネスの第1及び第2のストラップに対して手動で取り外し可能に接続することが、ハーネスの工場取り付け構成要素であり、かつハーネスの第1及び第2のストラップに恒久的に接続されたクイックコネクタに対して背部力伝達部材の上端部を手動で取り外し可能に接続することを含む、実施形態20に記載の方法である。
実施形態22は、実施形態1及び4~19のいずれか一項の落下防止安全ハーネスを用いて実行される、実施形態20又は21に記載の方法である。
実施形態23は、落下防止安全ハーネスから剛性の背部力伝達部材を取り外す方法であって、第1及び第2の肩ストラップの背部交差点において、背部力伝達部材の上端部を、ハーネスの第1及び第2の肩ストラップから手動で接続解除することと、背部力伝達部材の下端部をハーネスの腰ストラップの背部部分から手動で接続解除することと、を含む、方法である。
実施形態24は、第1及び第2の肩ストラップの背部交差点において、背部力伝達部材の上端部を、ハーネスの第1及び第2のストラップから手動で接続解除することが、ハーネスの工場取り付け構成要素であり、かつハーネスの第1及び第2のストラップに恒久的に接続されたクイックコネクタから背部力伝達部材の上端部を手動で接続解除することを含む、実施形態23に記載の方法である。
実施形態25は、実施形態1及び4~19のいずれか一項の落下防止安全ハーネスを用いて実行される、実施形態23又は24に記載の方法である。
本明細書に開示される特定の例示的な要素、構造、特色、詳細、構成などは、多数の実施形態において修正及び/又は組み合わせ可能であることは、当業者には明らかであろう。かかる全ての変形及び組み合わせは、単に例示的な例示としての役割を果たすように選択された代表的な設計ではなく、着想された発明の範囲内にあると発明者は考える。したがって、本発明の範囲は、本明細書に記載された特定の例示的な構造に限定してはならず、少なくとも請求項の言語によって記載された構造及びそれらの構造の均等物に拡張される。本明細書において選択肢として積極的に記載されている要素はいずれも、所望に応じた任意の組み合わせで、請求項に明示的に含めてもよい、又は請求項から除外してもよい。オープンエンド言語(例えば、「を含む」とその派生語)で本明細書に記載される、いずれかの要素又は要素の組み合わせは、クローズドエンド言語(例えば、「からなる」とその派生語)及び部分的クローズドエンド言語(例えば、「から本質的になる」とその派生語)で更に記載されると考えられる。様々な理論及び可能な機構が本明細書で検討され得るが、いかなる場合であっても、このような検討は、特許請求可能な主題を限定するものではない。本明細書の記載と、参照によって本明細書に組み込んだいずれかの文書の開示との間に何らかの矛盾又は不一致が存在するが、それに対する優先性が主張されていない場合、本明細書の記載が優先するものとする。

Claims (21)

  1. 背部交差点で重なり合い、かつ交差する第1及び第2の肩ストラップと、
    腰ストラップと、
    剛性の背部力伝達部材であって、前記第1及び第2の肩ストラップの前記背部交差点で前記第1及び第2の肩ストラップに取り外し可能に接続された上端部と、前記腰ストラップの背部部分に取り外し可能に接続された下端部とを有する、剛性の背部力伝達部材と、
    を備える、
    落下防止安全ハーネス。
  2. 前記背部力伝達部材の前記上端部は、前記背部力伝達部材の前記上端部に設けられた閉じたスロットを通過する前記第1及び第2の肩ストラップの少なくとも部分的に重なり合うセクションの部分によって、前記第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し可能に接続されている、請求項1に記載の安全ハーネス。
  3. 前記背部力伝達部材の前記上端部に設けられた前記閉じたスロットは、前記第1及び第2の肩ストラップの前記少なくとも部分的に重なり合うセクションの部分が外側を通過する、基部によって部分的に画定され、前記基部は、第1及び第2のスリーブの間にアクセスギャップを画定する横方向に離隔した第1及び第2のスリーブを備え、かつ締結具の細長い閉鎖ピンを備え、前記閉鎖ピンは、前記スロットが閉じられるように前記アクセスギャップを埋める、請求項2に記載の安全ハーネス。
  4. 前記背部力伝達部材の前記上端部は、前記第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し不可能に接続されたクイックコネクタによって、前記第1及び第2の肩ストラップに間接的に取り外し可能に接続されており、前記背部力伝達部材の前記上端部は、前記背部力伝達部材の前記上端部の少なくとも1つの接続特徴部によって、前記クイックコネクタに取り外し可能に接続されており、前記少なくとも1つの接続特徴部は、前記クイックコネクタの少なくとも1つの相補的な接続特徴部と嵌合され、締結されている、請求項1に記載の安全ハーネス。
  5. 前記背部力伝達部材の前記上端部の前記少なくとも1つの接続特徴部は、タブを備え、前記クイックコネクタの前記少なくとも1つの相補的な接続特徴部は、前記タブが嵌合されるスロットを備える、請求項4に記載の安全ハーネス。
  6. 前記背部力伝達部材の前記上端部の前記少なくとも1つの接続特徴部が、細長い閉鎖ピンを備える締結具によって、前記クイックコネクタの前記少なくとも1つの相補的な接続特徴部に締結されており、前記細長い閉鎖ピンは、前記背部力伝達部材の前記上端部の前記少なくとも1つの接続特徴部の少なくとも1つのアパーチャを通過し、かつ前記クイックコネクタの前記少なくとも1つの相補的な接続特徴部の少なくとも1つのアパーチャを通過する、請求項4に記載の安全ハーネス。
  7. 前記締結具に結合されることによって前記ハーネスに接続された、少なくとも1つの自己格納式命綱を更に備える、請求項6に記載の安全ハーネス。
  8. 前記クイックコネクタは、前記クイックコネクタの閉じたスロットを通過する前記第1及び第2の肩ストラップの少なくとも部分的に重なり合うセクションの部分によって、前記第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し不可能に接続された剛性コネクタであり、前記クイックコネクタの前記閉じたスロットは、前記第1及び第2の肩ストラップの前記少なくとも部分的に重なり合うセクションの前記部分が外側を通過するクイックコネクタ基部によって部分的に画定されている、請求項4に記載の安全ハーネス。
  9. 前記安全ハーネスは、前記背部交差点に近接した位置で前記第1及び第2の肩ストラップに接続された背部Dリングを備え、前記第1及び第2の肩ストラップの前記少なくとも部分的に重なり合うセクションの前記部分が外側を通過する前記クイックコネクタ基部は、前記Dリングの基部の外側に配置されており、ただし、前記クイックコネクタ基部は、前記Dリングの基部として機能せず、前記Dリングの回転軸を画定もしないことを条件とする、請求項8に記載の安全ハーネス。
  10. 前記クイックコネクタは、単一の一体型部品であり、前記クイックコネクタの前記基部は、前記単一の一体型クイックコネクタの一体部分である、請求項8に記載の安全ハーネス。
  11. 前記安全ハーネスは、前記背部交差点に近接した位置で前記第1及び第2の肩ストラップに接続された背部Dリングを備え、前記第1及び第2の肩ストラップの前記重なり合うセクションが外側を通過する前記クイックコネクタ基部は、前記Dリングの基部としても機能し、かつ前記Dリングの回転軸を画定する、横方向に延びるシャフトである、請求項8に記載の安全ハーネス。
  12. 前記クイックコネクタは、単軸クイックコネクタである、請求項4に記載の安全ハーネス。
  13. 前記クイックコネクタは、多軸クイックコネクタである、請求項4に記載の安全ハーネス。
  14. 前記安全ハーネスは、少なくとも前記第1及び第2の肩ストラップの前記背部交差点に位置しかつ前記第1及び第2の肩ストラップに取り付けられた、背部プレートを備える、請求項1に記載の安全ハーネス。
  15. 前記背部力伝達部材は、前記背部プレートに直接接続されているのではなく、前記第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し可能に接続されていることを条件とする、請求項14に記載の安全ハーネス。
  16. 前記背部力伝達部材は、前記背部プレートに直接接続されているのではなく、前記第1及び第2の肩ストラップに直接かつ取り外し不可能に接続されたクイックコネクタに接続されていることを条件とする、請求項14に記載の安全ハーネス。
  17. 前記背部力伝達部材の前記下端部は、前記腰ストラップに取り付けられた腰部プレートの背部部分に直接取り外し可能に接続されることにより、前記腰ストラップの前記背部部分に間接的かつ取り外し可能に接続されている、請求項1に記載の安全ハーネス。
  18. 前記背部力伝達部材の前記下端部は、前記腰部プレートに枢動可能に接続されており、前記背部力伝達部材は、前記安全ハーネスの着用者の矢状面の各側に最大30度の角度で、少なくとも互いに反対側の第1及び第2の横方向に枢動可能に移動可能である、請求項17に記載の安全ハーネス。
  19. 前記背部力伝達部材の前記下端部の前記腰部プレートへの枢動接続部は、前記背部力伝達部材を前方及び後方方向に枢動可能に移動させることを可能にする、多軸枢動接続部である、請求項18に記載の安全ハーネス。
  20. 剛性の背部力伝達部材を落下防止安全ハーネスに装備する方法であって、
    前記第1及び第2の肩ストラップの背部交差点において、背部力伝達部材の上端部を、前記ハーネスの第1及び第2の肩ストラップに対して手動で取り外し可能に接続することと、
    前記背部力伝達部材の下端部を前記ハーネスの腰ストラップの背部部分に対して手動で取り外し可能に接続することと、
    を含む、方法。
  21. 落下防止安全ハーネスから剛性の背部力伝達部材を取り外す方法であって、
    前記第1及び第2の肩ストラップの背部交差点において、背部力伝達部材の上端部を、前記ハーネスの第1及び第2の肩ストラップから手動で接続解除することと、
    前記背部力伝達部材の下端部を前記ハーネスの腰ストラップの背部部分から手動で接続解除することと、
    を含む、方法。
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