JP2022517537A - 集積化エピタキシャル金属電極 - Google Patents

集積化エピタキシャル金属電極 Download PDF

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Abstract

酸化希土類と半導体層との間にエピタキシャル金属層を含む、システム及び方法が本明細書に記載される。基材と、基材の上方でエピタキシャルに成長した第1の希土類酸化物層と、希土類酸化物層の上方でエピタキシャルに成長した第1の金属層と、第1の金属層の上方でエピタキシャルに成長した第1の半導体層とを含む層状構造を成長させる、システム及び方法が本明細書に記載される。特に、基材は、その間の希土類酸化物層の有無にかかわらず、通常金属層と一直線に並ぶ多孔質部分を含み得る。

Description

関連出願への相互参照
[0001] 本出願は、米国特許法第119条(e)の下で2016年9月22日出願の米国仮特許出願第62/398,416号の優先権を主張する(2018年11月13日に米国特許第10,128,350号として発行された)米国非仮特許出願第15/712,002号の継続である、2018年11月1日出願の同時係属中であり、且つ同一出願人による米国非仮特許出願第16/178,495号の一部継続出願であり、且つそれに対する優先権を主張するものである。
使用の分野
[0002] 本出願は、半導体デザインに、より特に、エピタキシャル金属が下部エピタキシャル酸化物と上部エピタキシャル半導体との間に導入される集積化エピタキシャル金属電極のための層状構造に関する。
[0003] エピタキシー、エピタキシャル成長及びエピタキシャル堆積は、結晶質基材上での結晶質層の成長又は堆積を意味する。結晶質層は、エピタキシャル層と言われる。結晶質基材はテンプレートとして機能し、結晶質層の配向及び格子間隔を決定する。結晶質層は、いくつかの例において、格子整合又は格子一致(lattice coincident)であることが可能である。格子整合結晶質層は、結晶質基材の上部表面と同一又は非常に類似の格子間隔を有し得る。格子一致結晶質層は、結晶質基材の格子間隔の整数倍の格子間隔を有し得る。エピタキシーの品質は、一部において、結晶質層の結晶化度に基づく。実質的に、高品質のエピタキシャル層は、欠陥が最小であり、粒界をほとんど有さないか、粒界がない単一結晶である。因習的に、上流の処理のいくつかの点で、金属接触層がエピタキシャル構造に適用される。しばしば2つ以上のデバイス機能性を組み込む今日の複雑なエピタキシャル構造では、これは大量のトポグラフィによって、ウエハー上の金属の広範囲なエッチング及び堆積を必要とする可能性がある。
[0004] 金属と半導体との間の相互作用は、デバイス操作に対して、しばしば重大である。金属と半導体との間のそのような相互作用の一例は、全体的な音響性能が電極の音響インピーダンスとピエゾ電気材料の音響インピーダンスとの積によって定義されるRFフィルターなどの薄膜共鳴器で生じる。実際に、高共振周波数に接近するために、電極及びピエゾ電気材料の両方を非常に薄くする必要がある。これは、異なる厚さの金属電極に関するAlNの厚さの関数としての共振周波数を示す図17に要約される(S. Tanifuji et al, Proceedings 2009 IEEE International Ultrasonic Symposium, p. 2170から、全内容が参照によって組み込まれる)。ここで、結晶品質がない場合には、多結晶金属層中の欠陥及び粒界の増加効果により、厚さが減少すると抵抗が増加するため、結晶品質も重要である。
[0005] InPの成長は、全内容が参照によって組み込まれる、Zheng et al, Journal of Applied Physics, vol. 111 p. 123112 (2012)に記載の通り、シリコン加工基材上方の金属上でも試みられた。しかしながら、Zhengは、エピタキシャルではなくて、多結晶である膜を記載する。
[0006] イットリア安定化ジルコニア(YSZ)上の金属のエピタキシャル成長は、全内容が参照によって組み込まれる、Gsell et al, Journal of Crystal Growth, vol. 311, p. 3731 (2009)に記載される。Gsellは、YSZが全てのエピタキシャル金属の望ましくないケイ化を防ぐことから、YSZを使用することによって下層のシリコン基材から金属を分離することを記載する。YSZは、ジルコニア及びイットリア標的を使用するスパッタリングされた(又はパルスレーザー堆積によって堆積された)材料である。それは単一結晶材料ではなく、粒界を有し、混合結晶化度(立方晶系及び正方晶系)であることが可能である。したがって、それは金属のエピタキシャル成長の最適以下のテンプレートである。加えて、YSZ/シリコン界面の制御は、技術的に難しい。
[0007] したがって、半導体材料以上に良好な結晶品質のエピタキシャル成長金属は、困難であることがわかった。
[0008] その上方で半導体層が成長し得る層状構造での集積化エピタキシャル金属電極の使用のためのシステム及び方法が本明細書に記載される。本明細書に記載されるシステム及び方法は、基材と、基材上方でエピタキシャル成長した第1の希土類酸化物層と、希土類酸化物(REO)層上方でエピタキシャル成長した第1の金属層と、第1の金属層上方でエピタキシャル成長した第1の半導体層とを含む、層状構造を含み得る。いくつかの実施形態において、基材は、限定されないが、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレーター(SOI)、SiGeを含む、1つ以上の第IV族元素を含む。いくつかの実施形態において、基材は、10度までのミスカットで、<100>又は<111>の結晶配向性を有する。いくつかの実施形態において、基材は、限定されないが、GaAs、InP、GaNを含む、第III族及び第V族からの元素を含む。いくつかの実施形態において、基材は、限定されないが、Ga、Alを含む、別の金属酸化物である。
[0009] いくつかの実施形態に、希土類酸化物層は、周期表のランタニド族、スカンジウム(Sc)及びイットリウム(Y)から選択される希土類金属元素を含む。いくつかの実施形態において、REO層は、1~2の酸素対金属比を有するREOから構成される。いくつかの実施形態において、第1の金属層は、周期表の遷移金属族から選択される金属元素を含む。いくつかの実施形態において、第1の半導体層は、第III族、第IV族、第V族から選択される元素を含む。いくつかの実施形態において、基材はシリコンから構成され、REO層は、1.5の酸素対金属比を有する酸化エルビウム(ErO1.5)から構成され、そして第1の金属層はモリブデン(Mo)から構成される。いくつかの実施形態において、第1の半導体層は、AlSc1-xN(0≦x<1)から構成される。いくつかの実施形態において、基材は、Siから構成される場合、<100>の結晶配向性を有し、REO層は、ErO1.5から構成される場合、<110>の結晶配向性を有し、そして第1の金属層は、Moから構成される場合、<211>の結晶配向性を有する。例えば、シリコンから構成される基材は<111>の配向性を有し得、REO層は、ErO1.5から構成される場合、<110>の結晶配向性を有する。いくつかの実施形態において、REO層は複数のレアメタル(rare metal)酸化物成分から構成され、そして複数のレアメタル酸化物成分は異なる金属元素又は異なる酸素対金属比を有する。
[0010] いくつかの実施形態において、REO層は、第1のREOから構成される第1の副層、及び第2のREOから構成される第2の副層を含む。いくつかの実施形態において、REO層は、第1のREOから構成される第1の領域、及び第2のREOから構成される第2の領域を含み、第1の領域は、段階的パターンで第2の領域に移行する。いくつかの実施形態において、REO層は、第1のREOから構成される第1の副層、及び第2のREOから構成される第2の副層を含み、第1の副層及び第2の副層は超格子構造で繰り返される。いくつかの実施形態において、第2の金属酸化物は、第III族元素をさらに含む。いくつかの実施形態において、第1の金属層は、第1の金属から構成される第1の副層、及び第2の金属から構成される第2の副層を含む。いくつかの実施形態において、第1の金属層は、第1の金属から構成される第1の領域、及び第2の金属から構成される第2の領域を含み、第1の領域は、段階的パターンで第2の領域に移行する。いくつかの実施形態において、金属層は、第1の金属から構成される第1の副層、及び第2の金属から構成される第2の副層を含み、第1の副層及び第2の副層は超格子構造で繰り返される。いくつかの実施形態において、層状構造は、半導体層上方でエピタキシャルに成長した第2の金属層をさらに含む。
[0011] いくつかの実施形態において、層状構造は、第2の金属層上方でエピタキシャルに成長した第2の半導体層をさらに含む。いくつかの実施形態において、層状構造は、金属層と半導体層との組合せの最高20までの繰り返しをさらに含む。いくつかの実施形態において、層状構造は、金属層とREO層との組合せの繰り返しをさらに含む。いくつかの実施形態において、層状構造は、半導体層上方で成長した第2のREO層をさらに含む。いくつかの実施形態において、第2の金属層は、第2のREO層上方でエピタキシャルに成長する。いくつかの実施形態において、請求項1の層状構造は、第1の金属層から成長したエピタキシャル層をさらに含み、エピタキシャル層は、二次元(2D)材料、キャップ層及び絶縁体の群から選択される成分を含む。いくつかの実施形態において、2D材料は、グラフェン及び遷移金属ジスルフィドの群から選択される。いくつかの実施形態において、キャップ層は、金属酸化物及び金属ケイ化物の群から選択される材料から構成される。いくつかの実施形態において、絶縁体はREOから構成される。いくつかの実施形態において、中間層は、第1の金属層から第1の半導体層まで移行する。いくつかの実施形態において、中間層は、金属窒化物、金属プニクチド及びテンプレート2D電極の群から選択される1つ以上の成分から構成される。
[0012] いくつかの実施形態において、中間層は、第1のREO層から第1の金属層に移行する。いくつかの実施形態において、中間層は、第1の金属層からの金属成分及び酸素によって成長する。いくつかの実施形態において、第1の金属層は、第1の金属層の第1の部分と第1の金属層の第2の部分との間に第1の間隙空間を有する非連続的なパターンを有し、第1の半導体層は、間隙及び金属領域の両方の上方で成長する。
[0013] 本開示のさらなる特徴、その性質及び種々の利点は、添付の図面とともに、以下の詳細な説明を考察することで明らかになるであろう。
[0014]図1は、例示的な実施形態による、基材と半導体層との間でエピタキシャル金属層を成長させるための層状構造を示す。 [0015]図2は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造を成長させるための流れ図を示す。 [0016]図3は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図4は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図5は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図6は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図7は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図8は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図9は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図10は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図11は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図12は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図13は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図14は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図15は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0016]図16は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の特定の例である層状構造の例を示す。 [0017]図17は、従来技術の実施形態による、種々の厚さの金属電極に関するAlN厚さの関数としての共振周波数を示す。 [0018]図18は、エピタキシャル金属電極を用いた場合と用いない場合の算出された分布ブラッグ反射器(DBR)反射率を示す。標準III-窒化物DBR下での結晶質REO及び金属の添加によってピークの反射率が2%増加する。 [0019]図19は、例示的な実施形態による、AlN及びGaNの11のピリオドからDBRがどのように構成されるかを示すグラフを示す。 [0020]図20は、例示的な実施形態による、AlN-GaN DBR、及びMo上方のAlNの単一ペア上で構成されるAlN-GaN DBRの両方に関してプロットされる、450nmにおける算出された反射率を示す。 [0021]図21は、例示的な実施形態による、図1に示される層状構造の成長方法のフローチャートを示す。 [0022]図22Aは、本明細書に記載される実施形態による、多孔質シリコン部分を含有するシリコン基材上で構築された金属電極の層状構造を示す例図を提供する。 [0022]図22Bは、本明細書に記載される実施形態による、多孔質シリコン部分を含有するシリコン基材上で構築された金属電極の層状構造を示す例図を提供する。 [0022]図22Cは、本明細書に記載される実施形態による、多孔質シリコン部分を含有するシリコン基材上で構築された金属電極の層状構造を示す例図を提供する。 [0023]図23Aは、本明細書に記載される実施形態による、金属層を支持するための希土類酸化物層を用いて、図22A~Cに示される層状構造上に構築された層状構造を示す例図を提供する。 [0023]図23Bは、本明細書に記載される実施形態による、金属層を支持するための希土類酸化物層を用いて、図22A~Cに示される層状構造上に構築された層状構造を示す例図を提供する。 [0024]図24Aは、本明細書に記載される実施形態による、基材中の多孔質部分の位置を画定するための、非連続的希土類酸化物領域を使用する層状構造を示す例図を提供する。 [0024]図24Bは、本明細書に記載される実施形態による、基材中の多孔質部分の位置を画定するための、非連続的希土類酸化物領域を使用する層状構造を示す例図を提供する。 [0024]図25Aは、本明細書に記載される実施形態による、基材中の多孔質部分の位置を画定するための、非連続的希土類酸化物領域を使用する層状構造を示す例図を提供する。 [0024]図25Bは、本明細書に記載される実施形態による、基材中の多孔質部分の位置を画定するための、非連続的希土類酸化物領域を使用する層状構造を示す例図を提供する。 [0025]図26は、本明細書に記載される実施形態による、間に連続的希土類酸化物層を有する基材の多孔質部分の境界を画定する金属層を有する層状構造を示す例図を提供する。 [0026]図27は、本明細書に記載される実施形態による、複数の半導体を有する層状構造を示す例図を提供する。例えば、複数の半導体は、本明細書に記載されるいずれかの層状構造で使用され得る。
[0027] 本明細書に記載される構造及び方法は、エピタキシャルスタック中にエピタキシャル金属を組み込み、それによって包埋された接触層を組み込む、集積化エピタキシャル金属電極を提供する。本明細書に開示される構造及び方法は、高品質エピタキシャル金属層、及びエピタキシャル金属層より上に半導体材料の成長を続ける能力を含む。一例において、結晶質REO層は、基材又は半導体上方でエピタキシャルに成長し得、そして金属層は結晶質REO層上方でエピタキシャルに成長し得る。半導体層は、エピタキシャル金属層上方で成長し得る。REO層は、1つ以上の希土類(RE)種及び酸素を含有する層である。希土類種は、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジミウム(Pr)、ネオジム(Nd)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルチウム(Lu)、スカンジウム(Sc)及びイットリウム(Y)を含む。
[0028] REOが蛍石型構造を示すということは既知である。これらの構造は、他のどの因子の中でも、酸化物中に存在する希土類カチオンの原子量の関数としてモルフォロジー差を示す。
[0029] 特に、より軽い希土類を含む酸化物は、+2及び/又は+3及び/又は+4の可能なイオン化状態の結果として、立方晶系CaF-型結晶構造を形成する。この結晶構造を有する酸化物は、(希土類酸化物に対する)多数の可能な酸化状態のため、有意な正味荷電欠陥を示す。
[0030] 他方、より重い希土類(例えば、RE等)から形成される酸化物は、RE<3+>のイオン化状態のため、陰イオン空格子点を含む、ひずみのあるCaF-型結晶構造を示す。より重い希土類の希土類酸化物と関連する結晶構造は、「ビクスバイト(Bixbyite)」としても知られている。
[0031] 式REを有する希土類酸化物の例証となる例は、Erである。Erの単位格子の結晶構造は、酸素空格子点誘導蛍石誘導体(すなわち、ビクスバイト(Bixbyite)構造)である。REO誘電層は、これらの単位格子の集合を含み得る。
[0032] 陰イオン空格子点の数及び位置は、RE単位格子の結晶形状を決定する。この格子の結晶形状は、下層の半導体基板の格子定数に対する適切な一致を提供するために加工され得る。体対角線及び/又は面斜線に沿った酸素空格子点は、C-型立方晶系構造を導く。例えば、蛍石単位格子1つあたり2つの陰イオン空格子点があることによって、Erの単位格子はSiの単位格子サイズのほぼ2倍まで増加する。これによって、低歪みの単相Erがシリコン基材上で直接的にエピタキシャルに成長することが可能となる。
[0033] さらにまた、陰イオン空格子点の数及び位置は、誘電層及び/又は成長し過ぎた層において所望の歪み(張力又は圧縮)を誘導するために加工され得る。例えば、いくつかの実施形態において、半導体層中の歪みは、キャリア移動度に影響を及ぼすために望ましい。
[0034] 各蛍石単位格子は、体対角線に沿って存在する、2つの酸素空格子点を有する。これらの2つの酸素空格子点の存在のため、Er単位格子のサイズは2倍になり、それによって、その格子定数も2倍となり、それによって、<100>シリコンの格子定数への適切な一致がもたらされる。
[0035] いくつかの例において、酸素空格子点は、面対角線の末端にある。いくつかの他の例において、酸素空格子点は、面対角線及び体対角線の末端の間に分布する。
[0036] 包埋された金属接触層は、半導体層上方での金属のエピタキシャル堆積を使用して成長し得る。エピタキシャル金属層は、半導体層上で直接及び/又は直接基材上で直接成長し得る。いくつかの例において、任意選択的な移行層は、エピタキシャル金属層と下層の半導体層との間に、及び/又はエピタキシャル金属層と下層の基材との間に存在し得る。包埋された接触層がもたらす電気的な利点と同様に、金属と上層の半導体との間の相互作用がしばしば存在し、これは利用され得る。金属と半導体との間の界面(及び任意の介在界面)が、欠陥が少なく、高品質である場合、これらの相互作用は、例えばRFフィルターにおいて、より有用である。加えて、エピタキシャル金属は、高い膜品質を維持しながら、スパッタリング金属よりも薄くされ得る。これは、一部において、エピタキシャル界面がより高品質であるためであり、そして層が薄くなると、界面は、材料全体のより大きい部分になる。したがって、厚い膜は不十分な品質の界面に影響を受けることは少なく、そしてその特性はバルク材料特性によって支配されるが、薄膜の特性は界面特性によって支配される。したがって、薄膜を堆積させる場合、高品質界面が重要である。
[0037] 加えて、エピタキシャル金属層は、層のエピタキシャルスタックの反射率を変更するために使用され得る。光放射が上部表面からであるデバイスに関しては、基材の方へ放射される光は、一般に、全出力に影響を受けないと考えられる。垂直キャビティ表面放射レーザー(VCSEL)では、例えば、背後ミラーは、反射率>99.8%を有さなければならない。これを半導体材料のみによって達成することは困難である。
[0038] 図18は、エピタキシャル金属電極を用いた場合と用いない場合の算出されたDBR反射率を示すグラフを示す。標準III-窒化物DBR下での結晶質希土類及び金属の添加によってピークの反射率が2%増加する。III-窒化物材料は、第III族種及び窒素を含む材料である。第III族種は、周期表の第III族の1つ以上の元素を含み得、B、Al、Ga、In及びTlが挙げられる。III-窒化物層は、複数の第III族元素を含む化合物であり得る。III-窒化物層としては、GaNなどの二元化合物、AlxGa1-xN(0≦x≦1)及びInxGa1-xN(0≦x≦1)などの三元化合物、InxAlyGa1-x-yN(0≦x、y≦1)などの四元化合物、及びGaxIn1-xAsySbzN1-y-z(0≦x、y、z≦1)などの五元化合物を挙げることができる。III-窒化物層は、ドナー又はアクセプタードーパントによって未ドープであるか、意図せずにドープされたか、又はドープされていてもよい。
[0039] 結晶質希土類酸化物(REO)エピタキシャル層は、シリコンなどの半導体基材上のエピタキシャル金属のテンプレートとして使用され得る。シリコン以外の基材も使用され得、例としては、ゲルマニウム、Si-Ge合金、サファイヤ、二酸化ケイ素、シリコンオンインシュレーター(SOI)及びシリコンオンセミコンダクター(SOS)、上記の1つの上部層を有する基材、並びにいずれかの半導体基材が挙げられる。金属エピタキシーの目的に関して、結晶質REOは、YSZに匹敵する優れた材料である。第一に、結晶質REOと基材間との界面は、エピタキシャルプロセスの一部として設定される。希土類酸化物の適切な選択によって、結晶質REOテンプレートはエピタキシャルに成長し得、二次相のない100%(又はほぼ100%)立方晶系である。全エピタキシャルスタックに有益である結晶質REOの他のパラメーター及びプロセス特性は、いずれの寄生荷電も含まない酸化物-シリコン界面、YSZより高い密度(8.6~6.1g/cm3)及びYSZより5倍良好な熱伝導率である。エピタキシャル金属成長のテンプレートとして役立つことに加えて、結晶質REO層は、エピタキシャル金属層と下層の任意の基材との間の相互拡散を防ぎ得る。これは、例えば、望ましくない金属シリサイドの形成を防ぐ(基材がシリコンである場合)。
[0040] 図1は、例示的な実施形態による層状構造400を示す例図を示す。構造100は、基材102、基材102上方で成長したREO層104、REO層104上方でエピタキシャルに成長した金属層106、及び金属層106上方でエピタキシャルに成長した半導体層108を含む。REO層104の厚さはtoxとして定義される。典型的に酸化物の厚さは0≦tox≦500nmとして定義され得る。図1中に示される層構造100は、単一エピタキシャルプロセス、いずれかの分子線エピタキシー(MBE)、有機金属化学気相成長(MOCVD)又は他の周知のエピタキシャル堆積技術のいずれかで製造され得る。プロセスの必要に応じて、材料を堆積させる堆積ツールは単一チェンバーであり得るか、又はプロセスの特定の部分が異なる相互接続チェンバー中で実行される周知のクラスターツールフォーマットのいずれかが使用され得るか、或いは複数の堆積ツールが使用されてもよい。結晶質REO層104は、1つ以上の構成エピタキシャル金属層を含み得るエピタキシャル金属層106のテンプレートである。半導体層108は、III-窒化物材料、III-V材料及び第IV族材料の1つ以上を含み得る。III-V材料は、周期表の第III族からの1つ以上の種(例えばB、Al、Ga、In及びTl)並びに周期表の第V族からの1つ以上の種(例えばN、P、As、Sb及びBi)を含む。III-窒化物はIII-V材料であり、第III族からの種及び窒素を含む。III-窒化物材料の例としては、GaN、InAlGa1-x-yN(0≦x、y≦1)及び/又はAlNが含まれる。他のIII-V材料の例としては、1つ以上のGaAs、InP、InAs、InSb、InGaAs、GaAsP、InGaAsPなどが含まれる。いくつかの実施形態において、REO層104の酸素対金属比は1~2の範囲である。いくつかの実施形態において、REO層104の酸素対金属比は1.4~1.6の間であり得る。
[0041] 図1の層構造100は、シリコン基材などの基材102上方で成長し得る。フィルター中の半導体材料がエピタキシャルである場合、それは、フィルター上で成長し得る追加的な半導体元素(必ずしも直接フィルターに電気的に連結していなくてもよい)の集積化に向く。例えば、トランジスタ(その例としては、電界効果トランジスタ、高電子移動度トランジスタ及びヘテロ接合バイポーラトランジスタが含まれる)は、フィルター上方で成長し得、したがって、所与のシステムに関して必要とされるチップ領域は減少する。
[0042] 図2は、図1に示される構造を製造するための単一エピタキシャルプロセスを例示するプロセススキーム200を示す。結晶質REO層104は、基材102上方でエピタキシャルに成長する。金属層106は、結晶質REO層104上方でエピタキシャルに成長する。半導体層108は、金属層106上方でエピタキシャルに成長する。いくつかの実施形態において、追加的な金属層210は、半導体層108上方でエピタキシャルに成長し得る。図2中に示される層のそれぞれは、1つ以上の副層を含み得る。各層の組成は、図3~13中でより詳細に説明される。
[0043] 使用されるエピタキシャル金属は、希土類金属、或いはルテニウム又はモリブデンなどの金属、或いは以下の表1に列挙される他の代表的な金属であることが可能である。エピタキシャル金属層210のための金属元素を選択するために考慮される特性としては、抵抗、さらには層の光学及び音響特性を決定する密度、ヤング率及び屈折率が含まれる。表1に列挙されない他の金属も使用され得る。
Figure 2022517537000002
[0044] 例えば、基材102はシリコンから構成され得、REO層104は1.5の酸素対金属比を有する酸化エルビウム(ErO1.5)から構成され得、そして第1の金属層106はモリブデン(Mo)から構成され得る。第1の半導体層は、AlSc1-xN(0≦x<1)から構成され得る。基材102は、Siから構成される場合、<111>の結晶配向性を有し得、そして第1の金属層は、Moから構成される場合、<110>の結晶配向性を有し得る。この例において、REOの酸素対金属比は1.4~1.6の範囲であり得る。
[0045] 別の例に関して、シリコンから構成される基材102は<100>の配向性を有し得、ErO1.5から構成されるREO層104は<110>の結晶配向性を有し得、そして第1の金属層106は、Moから構成される場合、<211>の結晶配向性を有し得る。この例において、REOの酸素対金属比は1.4~1.6の範囲であり得、そして半導体層108は様々な組成を有し得る。
[0046] 図3~5は、結晶質REO層104上方に複数のエピタキシャル金属層を含む構造を示す。図3~5中のエピタキシャル金属層は、複数の金属層を含み得る。複数の金属層は、例えば図3~4にあるように、1種の金属から別の種類の金属に段階的に変化する状態の積層体として、又は図5に示すような段階的変化として成長し得る。例証となる目的のためにのみ、2種類の金属層を図3~5中に示すが、2種より多くの金属層が、図3~5に示すものと同様の様式で、構造中に使用され得る。
[0047] 図3は、例示的な実施形態による層状構造300を示す例図を示す。構造300は、段階型構成で、REO層104上方でエピタキシャルに成長した第1の金属層302と、第1の金属層302上方でエピタキシャルに成長した第2の金属層304とを含む。いくつかの実施形態において、第1の金属層302及び第2の金属層304中の金属は同一であり得る。いくつかの実施形態において、第1の層302と第2の金属層304中の金属は異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、第1の金属層302及び第2の金属層304は同一の厚さを有し得る。いくつかの実施形態において、第1の金属層302は、第2の金属層304とは異なる厚さを有し得る。
[0048] 図4は、例示的な実施形態による層状構造400を示す例図を示す。構造400は、超格子型構成で、REO層104上方でエピタキシャルに成長した第1の金属(層402、406)及び第2の金属(層404、408)の複数の交互層を含む。いくつかの実施形態において、第1の金属層402、406及び第2の金属層404、408中の金属は同一であり得る。いくつかの実施形態において、第1の層402及び406中の金属並びに第2の層404及び406中の金属は異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、第1の金属層402、406及び第2の金属層404、408は同一の厚さを有し得る。いくつかの実施形態において、第1の金属層402、406は、第2の金属層404、408とは異なる厚さを有し得る。例証の目的のためだけに、2つの異なる種類の金属層の2つの繰り返しが図4に示されるが、異なる数の繰り返し(例えば、3、4、5など)が構造中に使用され得ることに留意されたい。
[0049] 図5は、例示的な実施形態による層状構造500を示す例図を示す。構造500は、REO層104上方でエピタキシャルに成長した金属層106を含み、金属層106は、第1の金属の第1の濃度及び第2の金属の第2の濃度が段階的構成で変更される第1の領域502及び第2の領域504を有する。図5中の第1及び第2の金属の第1及び第2の濃度のグレードは、線形(例えば、第1の金属から第2の金属への組成の線形変化)、及び超線形(例えば、より高い次数の多項式)、劣線形、又は段階的(例えば、材料組成の別々の変化)であり得る。いくつかの実施形態において、第1の濃度は、第1の領域502において第1の値、及び第2の領域504において第2の値を有し得る。第1の金属の濃度は、層106の厚さを横切って異なり得る。同様に、第2の金属の第2の濃度は、第1の領域502において第3の値、及び第2の領域504において第4の値を有し得る。第2の金属の濃度は、層106の厚さを横切って異なり得る。
[0050] 図3~5中に示される層構造300~500は、無線周波数(RF)フィルターに含まれ得る。エピタキシャル金属層106上方で成長した半導体層108は、結合電子機械共鳴器として作用するピエゾ電気材料であり得る。第1のエピタキシャル金属層(302、402)は、RFフィルター用の第1の電極であり得、そして第2の金属層(304、404)は、RFフィルター用の第2の電極であり得る。それらは、金属層上方での単結晶層(例えば半導体層)のその後の成長のテンプレートとして有用である単結晶構造を有する金属の高い伝導率を提供するので、エピタキシャル金属層は特にRFフィルター中の電極に関して有用である。それらは、より高いピエゾ電気係数、より狭い帯域幅及びより低い損失を提供するため、単結晶半導体層はRFフィルター中の半導体材料として有用である。部分的に、性能増加は、その後の膜のより高い品質をもたらす、エピタキシャル金属電極の品質及び結晶質レジストリによるものである。
[0051] 図3~5中に示される全ての構造は、光学デバイス中に含まれ得る。1つのそのような応用は、分布ブラッグ反射材(DBR)におけるだろう。DBRに関して、1つの重大な考察されるべき点は、成分層の間の屈折率である。屈折率が異なるほど、必要とされるピリオドが少なくなり、そして停止帯域は広くなる。これは、全層スタックの厚さを減少して、それによって製造費用/複雑さを減少させる経路を提供する。例えば、半導体AlN及びGaNを利用するDBRにおいて、420nmにおける屈折率のデルタは0.34である。2つの材料がエピタキシャルMo上方のAlNに変更された場合、この差は0.85まで増加するだろう。
[0052] 多くの光子デバイスにおいて、全ての光が、エピタキシャル表面に対して垂直に進行するわけではない。DBRが、屈折率のわずかな差のみを提供する半導体から構成される場合、入射角に対する反射率の強い依存がある。エピタキシャル金属層106のない層状構造100と比較して、層状構造100の反射率の性能の例を図18~20に示す。
[0053] 図6~8は、基材102上方に複数の結晶質のREO層を含む構造を表す。図6及び7中のREO層106は、複数のREO層を含み得る。複数の希土類酸化物層は、例えば図6~7にあるように、1種のREOから別の種類のREOに段階的に変化する状態の積層体として、又は図8に示すような段階的変化として成長し得る。いくつかの実施形態において、基材102に隣接して配置される第1の最適のREO、及び金属層106のエピタキシーを支持するために配置される第2の最適のREOがある例があり得る。例証となる目的のためにのみ、2種類のREO層を図6~8中に示すが、2種より多くのREO層が、図6~8に示すものと同様の様式で、構造中に使用され得る。
[0054] 図6は、段階型構成で、基材102上方でエピタキシャルに成長した第1のREO層602と、第1の希土類酸化物層602上方でエピタキシャルに成長した希土類酸化物層604を含む、層構造600を示す。いくつかの実施形態において、第1の希土類酸化物層602及び第2の希土類酸化物層604中の希土類金属は同一であり得る。いくつかの実施形態において、第1の希土類酸化物層602及び第2の希土類酸化物層604中の希土類金属は異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、第1のREO層602と第2のREO層604は、同一の厚さを有し得る。いくつかの実施形態において、第1のREO層602は、第2のREO層604とは異なる厚さを有し得る。いくつかの実施形態において、第1の希土類金属は、第1の層602において第1の濃度、及び第2の層604において第2の濃度を有し得る。同様に、第2の希土類金属は、第1の層602において第3の濃度、及び第2の層604において第4の濃度を有し得る。いくつかの実施形態において、酸素の濃度は、第1の層602及び第2の層604中で異なっていてもよい。
[0055] 図7は、超格子型構成で、基材102上方でエピタキシャルに成長した第1のREO(層702、706)及び第2のREO(層704、708)の複数の交互層を含む層構造700を示す。いくつかの実施形態において、第1のREO層702、706及び第2の希土類金属酸化物層704、708中の希土類金属は同一であり得る。いくつかの実施形態において、第1の層702、706中の希土類金属及び第2の層704及び706中の希土類金属は異なっていてもよい。いくつかの実施形態において、第1のREO層702、706及び第2のREO層704、708は、同一の厚さを有し得る。いくつかの実施形態において、第1のREO層702、706は、第2のREO層704及び708とは異なる厚さを有し得る。いくつかの実施形態において、第1の希土類金属は、層702において第1の濃度及び層704において第2の濃度を有し得る。同様に、第2の希土類金属は、層702において第3の濃度及び層704において第4の濃度を有し得る。いくつかの実施形態において、酸素の濃度は、層702及び層704において異なっていてもよい。例証の目的のためだけに、2つの異なる種類のREO層の2つの繰り返しが図7に示されるが、異なる数の繰り返し(例えば、3、4、5など)が構造中に使用され得ることに留意されたい。
[0056] 図8は、例示的な実施形態による層状構造800を示す例図を示す。構造800は、基材102上方でエピタキシャルに成長したREO層104を含み、REO層106は、第1の希土類金属の第1の濃度及び第2の希土類金属の第2の濃度が段階的構成で変更される第1の領域802及び第2の領域804を有する。図8中の第1及び第2の希土類金属の第1及び第2の濃度のグレードは、線形(例えば、第1の金属から第2の金属への組成の線形変化)、及び超線形(例えば、より高い次数の多項式)、劣線形、又は段階的(例えば、材料組成の別々の変化)であり得る。いくつかの実施形態において、第1の希土類金属の第1の濃度は、第1の領域802において第1の値、及び第2の領域804において第2の値を有し得る。第1の希土類金属の濃度は、層106の厚さを横切って異なり得る。同様に、第2の金属の第2の濃度は、第1の領域802において第3の値、及び第2の領域804において第4の値を有し得る。第2の金属の濃度は、層106の厚さを横切って異なり得る。
[0057] 図9は、例示的な実施形態による層状構造900を示す例図を示す。構造800は、半導体層108がIII-窒化物層、特にAl1-xScN(0≦x≦1)層であり、金属層106がMo層であり、REO層104がEr層であり、そして基材102がSi<111>基材である、図1に示される構造の一例を示す。図9に示される構造の他の例も可能であり、そして層のそれぞれが、図3~8に記載される1つ以上の副層を含み得る。
[0058] いくつかの実施形態において、図1に示す層状構造100は、エピタキシャル金属層106と半導体108との間、又はREO層104とエピタキシャル金属層106との間のいずれかに中間層を含むように変性され得る。そのような層の目的は、酸化物から金属、又は金属から半導体への移行の化学的又は結晶学的な工学技術を可能にすることである。化学工学は、半導体又は金属層の初期エピタキシャル堆積の間の半導体又は金属原子の核形成又は移動の奨励を含み得る。結晶工学は、金属と半導体層との間の結晶構造又は格子定数の移行の補助を含み得る。結晶構造の移行の例は、六方晶系型結晶構造から立方晶系型結晶構造への移行である。
[0059] 図10は、例示的な実施形態による層状構造1000を示す例図を示す。構造1000は、結晶質REO層104上方でエピタキシャルに成長した中間層1002上方のエピタキシャル金属106を示す。いくつかの実施形態において、中間層1002は、エピタキシャル金属層106中の金属と酸素との組合せによって製造された金属酸化物1004であり得る。
[0060] 図11は、例示的な実施形態による層状構造1100を示す例図を示す。構造1100は、REO層104上方のエピタキシャル金属層106、エピタキシャル金属層上方のエピタキシャル中間層1102及び中間層1102上方のエピタキシャル半導体層106を示す。いくつかの実施形態において、中間層は金属シリサイドから構成され得る。いくつかの実施形態において、中間層は金属窒化物1104から構成され得る。いくつかの実施形態において、中間層1102は、希土類窒化物、希土類ヒ化物及び希土類リン化物を一般に含む希土類プニクチド1106から構成され得る。いくつかの実施形態において、中間層1102は二次元(2D)電極1108から構成され得る。
[0061] いくつかの実施形態において、異なる組成/種類のより多くの半導体が他の半導体層108上方でエピタキシャルに成長し得る。いくつかの実施形態において、第2の金属は、半導体層上方で成長し得る。この実施形態に関して、最終エピタキシャルスタックの必要とされる特徴次第で、全体的なエピタキシャルプロセスの間に、上記された金属エピタキシースキームのいずれも利用され得、そして金属と半導体との間でエピタキシャルに成長した上記された中間層のいずれも使用可能である。半導体より上の層は、半導体より下の層と一致しなくてもよい。例えば、半導体より上の層は、半導体より下の層と同一であっても、又は異なってもよい。
[0062] いくつかの実施形態において、エピタキシャル金属層は半導体層108上方で成長し得る。いくつかの実施形態において、3つの可能なエピタキシャル中間層、金属シリサイド、金属窒化物及び希土類プニクチドは、半導体層108及びエピタキシャル金属層の間で成長し得る。半導体108上方でエピタキシャル金属層を成長させるという選択がなされた場合、上記の例の一部又は全部は、金属上方で別の半導体層をエピタキシャルに成長させる目的のために繰り返されてよい。
[0063] 図12は、例示的な実施形態による層状構造1202及び1204のユニットから構成されるデバイスを示す例図を示す。構造1200は、任意の中間層を伴って繰り返された金属/半導体構造の例を示す。図12は、3つのユニットの層スタック1204を示す。層スタックは他の数のユニットを含み得るが、本明細書中、例証の目的のために3つが示される。各ユニットは同一であり得るか、又は層スタック中のユニットの1つ以上が異なってもよい。層状構造1202は、層スタック1204中の例示的ユニットを示す。この例示的ユニットは、第1のエピタキシャル金属層上方でエピタキシャルに成長した第1の中間層、第1の中間層上方でエピタキシャルに成長した半導体層108、半導体層上方でエピタキシャルに成長した第2の中間層、及び第2の中間層上方でエピタキシャルに成長した第2のエピタキシャル金属層を含有する。層スタック中のユニットのいずれも、第1及び第2の中間層を含まなくてもよく、又はその一方若しくは両方を含んでもよい。加えて、1つのユニット中の第2のエピタキシャル金属層は、上記ユニット中の第1のエピタキシャル金属層と同一であってもよい。ユニット中のエピタキシャル金属層の一方又は両方が、単一金属、段階的金属層、複数の副層を有する金属層及び/又は複数の金属層を有する超格子であってもよい。1204に示されるものなどの層スタックは、光子的応用において使用され得る。例えば、層スタックは、DBRなどの金属-半導体ミラーであり得る。
[0064] 図13は、例示的な実施形態による層状構造1302、1304、1306を示す例図を示す。構造1302、1304及び1306は、実験施設内(ex-situ)処理及び/又はデバイス操作に下層を一致させるための最終エピタキシャル層の例を示す。これらには、限定されないが、1302に示されるように上層の金属層を酸化から保護するための金属シリサイドの使用、1304に示されるように伝導率を強化するためのグラフェン又は他の2D構造の添加、そして1306に示されるように下層のエピタキシャルスタックを電気的に絶縁するための誘電体又は絶縁体としての結晶質REO層の添加が含まれる。いくつかの実施形態において、第2のエピタキシャル金属層が、半導体108上方で成長した場合と同様にREO層上方で成長し得る。これらの3つの最上層が単一層の実体として示されるが、そのような層の供給が本明細書中に示されない追加的な層を必要とし得ることが予想されることに留意されたい。
[0065] 図14は、例示的な実施形態による層状構造100への修正を示す例図を示す。構造1402は、半導体層108上方の第2のエピタキシャル金属層1404を示す。構造1406は、第2のエピタキシャル金属層1404上方で成長した第2の半導体層1408を示す。いくつかの実施形態において、第2のエピタキシャル金属層1404及び第2の半導体層1408の組合せは鏡であり得る。第2のエピタキシャル金属層1404より上の層は、追加的な機能性を供給するエピタキシーの次の相のテンプレートとして使用され得る。酸化物の成長は、部分1406を、その上方で部分1406が成長し得る層構造100から電気的に単離し得る。
[0066] 図15は、例示的な実施形態による層状構造1500を示す例図を示す。構造1500は、半導体108がスタック上方で成長する前にスタック1504を構築するためのREO層104及びエピタキシャル金属層106の複数回の組合せ1502のための繰り返しパターンを示す。いくつかの実施形態において、部分1502は、スタック1504上方で半導体108が成長する前に1、2、3…20…又は他のいずれの回数であってもよい。
[0067] 図16は、例示的な実施形態による層状構造1602及び1606を示す例図を示す。構造1602は、成長が2Dではなく3Dであるように、反応器内にマスク、酸化物の表面上にパターン、又は金属化学作用の制御を組み込むことによって分割され得るエピタキシャル金属層106を示す。いくつかの実施形態において、半導体層108は、分割された金属層106上方で連続セグメントとして成長し得る。いくつかの実施形態において、半導体層108も、1606に示されるように、成長が2Dではなく3Dであるように、反応器内にマスク、酸化物の表面上にパターン、又は金属化学作用の制御を組み込むことによって分割され得る。いくつかの実施形態において、断片化した半導体層108上方で第2の金属層1604が成長し得、層108中の種々の半導体セグメントの間のキャビティ中で金属層1404が成長する。第2の金属層は、半導体層の種々のセグメント上方で成長し得る。いくつかの実施形態において、上流プロセスは第2の金属層金属に接近することが可能であり、追加プロセスステップ(例えば厚接触の電気メッキ)のためのテンプレート/種として使用することができる。いくつかの実施形態において、半導体層108は、金属上方で成長するか、又は酸化物上方で成長する場合、異なる機能を有し得る。
[0068] 図17は、従来技術の実施形態による、種々の厚さの金属電極に関するAlN厚さの関数としての共振周波数を示す(全内容が参照によって組み込まれる、S. Tanifuji et al, Proceedings 2009 IEEE International Ultrasonic Symposium, p. 2170から)。ここで、結晶品質がない場合には、多結晶金属層中の欠陥及び粒界の増加効果により、厚さが減少すると抵抗が増加するため、結晶品質も重要である。
[0069] 図19は、AlN及びGaNの11のピリオドからDBRがどのように構成されるかを示すグラフを示す。入射角が増加すると、有効層厚は、より低い波長への停止帯域シフトをもたらし、このことは、いくつかの角度において、設計波長(本例において450nm)が中心停止帯域から外れることを意味する。
[0070] 金属(この場合、モリブデン)上方にAlNを追加することによって、入射角に対するこの感受性はかなり減少する。
[0071] 図20は、11ピリオドのAlN-GaN DBR、及びMo上方のAlNの単一ペア上で構成される10ピリオドのAlN-GaN DBRの両方に関してプロットされる、450nmにおける算出された反射率を示す。60°の入射角において見られるように、エピタキシャル金属層の追加によって、30%から65%まで反射率が増加した。
[0072] エピタキシャル金属層は、より大きい粒径及びより少ない粒界をもたらし、これにより、粒界及び欠陥と関連する損失が有意になる前に、より薄い金属層が可能となる。追加的に、金属層と半導体との間の界面はクリーン且つ分離しており、その両方によって、多結晶/スパッタリングDBR構造物と比較して、半導体-金属DBRの損失が減少する。
[0073] 図21は、例示的な実施形態による、層状構造100を成長させるプロセス2100のフローチャートである。このプロセスは、基材102が得られる2102から開始する。2104において、第1のREO層104が基材102上方で成長する。2106において、第1の金属層106が第1のREO層104上方でエピタキシャルに成長する。2108において、半導体層108が第1の金属層106上方でエピタキシャルに成長する。
[0074] 2102において、基材(例えば、図1中の基材102を参照のこと)が得られる。いくつかの実施形態において、基材は、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレーター(SOI)及び炭化ケイ素(SiC)の群から選択される第IV族元素を含み、基材は、一例において、10度までのミスカットで<100>又は<111>の結晶配向性を有する。
[0075] 2104において、第1のREO層(例えば、図1中のREO層104を参照のこと)が第1の基材上方でエピタキシャルに成長する。
[0076] 2106において、第1の金属層(例えば、図1中の金属層106を参照のこと)が第1のREO層上方でエピタキシャルに成長する。
[0077] 2108において、第1の半導体層(例えば、図1中の半導体層104を参照のこと)が第1の金属層上方でエピタキシャルに成長する。
[0078] 図22A~Cは、本明細書に記載される実施形態による、多孔質シリコン部分を含有するシリコン基材上で構築された金属電極の層状構造を示す例図を提供する。層状構造2201~2203に示されるように、基材102は多孔質部分102aを有し得る。例えば、モノリシック基材であり得る基材102は、Si、Ge、シリコンオンインシュレーター(SOI)及びSiGeなどの1つ以上の第IV族元素を含み得る。多孔性部分102aは、副層としての形態をとってもよい。2201~2203において、多孔性副層102aの上面が層と直接接触するように、すなわち、基材102上方に多孔性副層102aと他の層との間にいずれの移行層もないように、多孔性副層102aは基材102の上部に位置してもよい。例えば、2201において、エピタキシャル金属層は多孔質副層102aの直接上方にあり、半導体層108はエピタキシャル金属層106上方にある。2202において示される別の例において、任意の追加的な層、例えば半導体層108が多孔質副層102aの直接上方にあってもよい。
[0079] 2203に示すように、基材102の多孔質部分は、例えば非連続的且つ非オーバーラップ多孔性部分102a及び102bによって、非連続的であり得る。例えば、多孔質部分の非連続性は全3つの寸法に延在し得、例えば、異なる多孔質部分が基材102中で2つの寸法で垂直に、又は水平に分布してもよい。別の例に関して、多孔質部分の異なる部分又は領域(例えば、102a/b)は、異なる多孔性を有し得る。
[0080] 図23A~Bは、本明細書に記載される実施形態による、エピタキシャル金属層を支持するための希土類酸化物層を用いて、図22A~Cに示される層状構造上に構築された層状構造を示す例図を提供する。2301及び2302に示すように、希土類酸化物層104は、基材102上方で成長又は堆積し得、その上方でエピタキシャル金属層106は成長又は堆積し得る。特に、2301において、例えば基材102の連続的副層の形態の移行層102cは、多孔性部分102aと、多孔性シリコンを他の層に移行するために基材102上方で成長した又は堆積された任意の他の層(例えば、この例において、希土類酸化物層104)との間に位置する。移行層102cは5~10nmの厚さを有し得る。
[0081] 或いは、2302に示すように、移行層は多孔性副層102aと希土類酸化物層104との間に存在しない。すなわち、希土類酸化物層104は、多孔質副層102a上方で直接的に成長するか、又は堆積される。
[0082] 図24A~B及び25A~Bは、本明細書に記載される実施形態による、基材中の多孔質部分の位置を画定するための、非連続的希土類酸化物領域を使用する層状構造を示す種々の例図を提供する。2401に示すように、希土類酸化物層は、例えば第1の領域104a及び第2の領域104bが互いに重ならない状態で非連続的パターンを有し得る。希土類酸化物層の非連続的領域104a~bは、格子、横列、縦列、点、環又は他の不規則な形状と類似の形状をとってよい。エピタキシャル金属層106は、非連続的領域104aと104bとの間の空領域に位置し、囲まれている。或いは、エピタキシャル金属層106が位置する空領域は、希土類酸化物層の連続的部分によって包囲されることが可能である。
[0083] エピタキシャル金属層106は、基材102と直接接触する。第2の半導体層109は第1の半導体層108上方で成長するか、又は堆積され得、そして別の希土類酸化物層112は第2の半導体層108上方で成長するか、又は堆積される。
[0084] 2402に示すように、基材102は多孔質部分102aを有し得る。多孔性部分102aの境界線は、エピタキシャル金属層106の境界線と一直線に並ぶ。したがって、多孔性部分102aのサイズも、希土類酸化物領域104aと104bとの間の間隙又は空間に囲まれる。
[0085] 2501に示すように、非連続的希土類酸化物領域104a~bは、さらに第1の半導体層108を囲んでいてもよい。すなわち、第1の半導体層108はエピタキシャル金属層106上方で成長し得るか、又は堆積し得るが、非連続的希土類酸化物領域104a~bの間の空領域に囲まれていてもよい。
[0086] 2502に示すように、基材の多孔性部分102aは、例えば、希土類酸化物領域104aと104bとの間の空領域によって囲まれているエピタキシャル金属層106と一直線に並ぶ。
[0087] 多孔性部分102a、及び非連続的希土類酸化物領域104a~bの間の空領域が例証目的のためだけであることに注目する価値がある。いくつかの実施形態において、そのそれぞれが希土類酸化物層中のそれぞれの空領域と一直線に並ぶ、複数の非連続的多孔質部分が基材102中に存在することが可能である。希土類酸化物層中のそれぞれの空領域は、エピタキシャル金属層106(図24A~Bに示す通り)、又はエピタキシャル金属層106と半導体層108との組合せ(図25A~Bに示す通り)によって充填されてよい。層状構造が希土類酸化物層中に2つ以上の空領域を含む場合、空領域のサブセットはエピタキシャル金属層のみによって充填され得(図24A~Bに示す通り)、そして空領域の別のサブセットは金属と半導体の組合せによって充填され得る(図25A~Bに示す通り)。
[0088] 図26は、本明細書に記載される実施形態による、間に連続的希土類酸化物層を有する基材の多孔質部分の境界を画定するエピタキシャル金属層を有する層状構造を示す例図を提供する。2600において、連続的希土類酸化物層104は、基材102上方で成長するか、又は堆積される。エピタキシャル金属層106は、希土類酸化物層104上方で成長するか、又は堆積されるが、希土類酸化物層104より小さいサイズを有する。基材102の多孔質部分102aは、間に連続的希土類酸化物層104が存在する状態で、エピタキシャル金属層106の境界線と一直線に並ぶ。
[0089] いくつかの実施形態において、第1の半導体層108はエピタキシャル金属層106上方で成長するか、又はその上方で堆積される。第1の半導体層108の一部分は、希土類酸化物層104と接触していてもよい。
[0090] いくつかの実施形態において、エピタキシャル金属層106は、希土類酸化物層104上方で分布する複数の非連続的領域を含み得る。複数の非連続的領域のそれぞれは、間に希土類酸化物層104が存在する状態で、基材102中のそれぞれの多孔質部分と一直線に並び得る。
[0091] 図27は、本明細書に記載される実施形態による、複数の半導体を有する層状構造を示す例図を提供する。例えば、複数の半導体は、本明細書に記載されるいずれかの層状構造で使用され得る。図27に示すように、半導体108、109及び110は互いの上方で成長し得るか、又は堆積し得るが、半導体108及び109はデバイス層を形成し得、そして半導体109及び110は別のデバイス層を形成し得る。例えば、デバイス層は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)などであり得る。半導体108~110のいずれも、より安全な結合操作によって提供され得る。
[0092] 半導体の間の界面は、2層の半導体層108及び109又は109及び110を接続するための、追加の酸化物、金属又はその組合せを含み得る。例えば、図27に示すように、希土類酸化物層124は、半導体109及び半導体110の間を接続し得る。別の例に関して、エピタキシャル金属層126は、半導体109及び半導体110の間を接続し得る。さらに別の例に関して、希土類酸化物層124及びエピタキシャル金属層126の組合せが半導体109及び半導体110の間を接続し得る。さらに別の例に関して、希土類酸化物層124a、エピタキシャル金属層126及び別の希土類酸化物層124bの組合せが半導体109及び半導体110の間を接続し得る。他の実施形態において、半導体109及び半導体110の間を接続するために、希土類酸化物層及びエピタキシャル金属層の組合せの繰り返しが使用されてもよい。上記の界面層のいずれも半導体108及び半導体109の間に同様に適用されてよい。
[0093] 本明細書に記載される成長及び/又は堆積は、化学気相成長(CVD)、有機金属化学気相成長(MOCVD)、有機金属気相エピタキシー(OMVPE)、原子層堆積(ALD)、分子線エピタキシー(MBE)、ハロゲン化物気相エピタキシー(HVPE)、パルスレーザー堆積(PLD)及び/又は物理気相成長(PVD)の1つ以上を使用して実行されてよい。
[0094] 本明細書に記載されるように、層は表面を被覆する材料の実質的に均一な厚さを意味する。層は連続であることが可能であるか、又は不連続であることが可能である(すなわち、材料の領域の間で間隙を有する)。例えば、層は完全に、又は部分的に表面を被覆することが可能であるか、或いは、層(すなわち、選択的領域エピタキシーを使用して形成される領域)を集合的に定義する、分離領域に分割されることが可能である。
[0095] モノリシックに集積化されたというのは、典型的に表面上に配置される層を堆積させることによって、基材の表面上に形成されることを意味する。
[0096] 配置とは、下層の材料又は層の「上に存在する」か、又は「上方にある」ことを意味する。この層は、適切な表面を確実にするために必要な、移行層などの中間層を含んでもよい。例えば、材料が「上に配置される」か、又は「基材の上方にある」と記載される場合、これは、(1)材料が基材と密接に接触していること;又は(2)材料が、基材上にある1つ以上の移行層と接触していることを意味する。
[0097] 単結晶は、単位格子の実質的に1種類のみを含む結晶質構造を意味する。しかしながら、単結晶層は、積層欠陥、崩壊又は他の一般に生じる結晶質欠陥などのいくつかの結晶質欠陥を示すかもしれない。
[0098] 単一ドメインは、単位格子の実質的に1つのみの構造及び単位格子の実質的に1つのみの配向を含む結晶質構造を意味する。言い換えると、単一ドメイン結晶は、結合又は逆相領域を示さない。
[0099] 単相は、単結晶及び単一ドメインの両方である結晶質構造である。
[0100] 基材は、その上に堆積層が形成される材料を意味する。例示的な基材としては、限定されないが、ウエハーが単結晶シリコン又はゲルマニウムの均一な厚さを含むバルクゲルマニウムウエハー、バルクシリコンウエハー;バルクシリコンハンドルウエハー上に配置された二酸化ケイ素の層上に配置されたシリコンの層を含むシリコンオンインシュレーターウエハーなどの複合ウエハー;或いは多孔性ゲルマニウム、酸化物及びシリコン上方のゲルマニウム、シリコン上方のゲルマニウム、パターン化ゲルマニウム、ゲルマニウム上方のゲルマニウムスズなど;或いはその上又はその中にデバイスが形成される基層として機能するいずれかの他の材料が含まれる。基材層及びバルク基材として使用するために、応用機能として適切であるそのような他の材料の例としては、限定されないが、アルミナ、ヒ化ガリウム、リン化インジウム、シリカ、二酸化ケイ素、ホウケイ酸ガラス、パイレックス(pyrex:登録商標)及びサファイヤが含まれる。基材は、単一バルクウエハー又は複数の副層を有し得る。特に、基材(例えば、シリコン、ゲルマニウムなど)は複数の非連続的多孔質部分を含み得る。複数の非連続的多孔質部分は、異なる密度を有し得、そして水平に分布し得るか、又は垂直に層化し得る。
[0101] ミスカット基材は、基材の結晶構造に関連するものに対する角度で配向される表面結晶構造を含む基材を意味する。例えば、6°ミスカット<100>シリコンウエハーは、<110>などの別の主要結晶配向性に向かって6°で、<100>結晶配向性に対する角度で切断された<100>シリコンウエハーを含む。典型的に、しかし必ずではないが、ミスカットは約20°までである。特に示されない限り、「ミスカット基材」という句は、いずれかの主要結晶配向性を有するミスカットウエハーを含む。すなわち、<111>ウエハーは<011>方向に向かってミスカットし、<100>ウエハーは<110>方向に向かってミスカットし、そして<011>ウエハーは<001>方向に向かってミスカットする。
[0102] 半導体は、絶縁体とほとんどの金属との間の伝導性を有する任意の固体物質を指す。半導体層の例は、シリコンから構成される。半導体層は、単一バルクウエハー又は複数の副層を含み得る。特に、シリコン半導体層は、複数の非連続的多孔質部分を含み得る。複数の非連続的多孔質部分は、異なる密度を有し得、そして水平に分布し得るか、又は垂直に層化し得る。
[0103] セミコンダクターオンインシュレーターは、単結晶半導体層、単相誘電層及び基材を含み、誘電層は半導体層と基材との間に挿入される組成を意味する。この構造は、単結晶シリコン基材、非単相誘電層(例えば、非晶質二酸化ケイ素など)及び単結晶シリコン半導体層を典型的に含む、先行技術のシリコンオンインシュレーター(「SOI」)組成を思い出させる。先行技術のSOIウエハー及び本発明のセミコンダクターオンインシュレーター組成のいくつかの重要な相違点は、以下の通りである。
[0104] セミコンダクターオンインシュレーター組成は、単相モルフォロジーを有する誘電層を含むが、SOIウエハーは異なる。実際に、典型的なSOIウエハーの絶縁体層は、単結晶でさえない。
[0105] セミコンダクターオンインシュレーター組成は、シリコン、ゲルマニウム又はシリコン-ゲルマニウム「活性」層を含むが、先行技術のSOIウエハーはシリコン活性層を使用する。言い換えると、例示的なセミコンダクターオンインシュレーター組成は、限定されないが、以下:シリコンオンインシュレーター、ゲルマニウムオンインシュレーター及びシリコンゲルマニウムオンインシュレーターを含む。
[0106] 第2の層の「上に構成される」、「上」、又は「上方」と本明細書中に記載及び/又は示される第1の層は、第2の層に直接隣接していることが可能であるか、或いは1つ以上の介在層が第1及び第2の層の間に存在することが可能である。第2の層又は基材の「直接上」又は「直接上方」と本明細書中に記載及び/又は示される第1の層は、第1の層と第2の層又は基材との混合によって形成され得る可能な介在合金層以外の介在層が存在しない状態で、第2の層又は基材に直接隣接する。加えて、第2の層又は基材の「上」、「上方」、「直接上」、「直接上方」と本明細書中に記載及び/又は示される第1の層は、第2の層又は基材の全体を被覆し得るか、或いは第2の層又は基材の一部を被覆し得る。
[0107] 基材は、層成長の間、基材ホルダー上に配置され、そして上部表面又は上面が基材ホルダーから最も遠い基材又は層の表面であり、下部表面又は下面が基材ホルダーの最も近い基材又は層の表面である。本明細書に示され、且つ記載される構造のいずれも、示されるものの上及び/又は下に追加的な層を有する、より大きい構造の一部であることが可能である。明快さのために、本明細書の図は、これらの追加的な層を省略することができるが、これらの追加的な層は開示される構造の一部分であることが可能である。加えて、示される構造は、そのような繰り返しが図に示されないとしても、単位で繰り返されることが可能である。
[0108] 上記の説明から、本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される概念を実施するために種々の技術が使用されてよいことは明らかである。記載された実施形態は、全ての点で、例証となるが制限的ではないものとして考慮される。本明細書に記載される技術及び構造は、本明細書に記載される特定の実施例に限定されないが、本開示の範囲から逸脱することなく、他の実施例で実施されることが可能であることも理解されなければならない。同様に、図面中では操作が特定の順番で示されているが、所望の結果を達成するために、示される特定の順番で、又は連続した順番で、そのような操作が実行されること、或いは示された全ての操作が実行されることが必要であるとは理解されるべきではない。

Claims (20)

  1. 連続部分及び多孔質部分を有するモノリシック基材と、
    前記モノリシック基材の上方の第1のエピタキシャル金属層と、
    前記第1のエピタキシャル金属層の上方の第1の半導体層と
    を含む、層状構造。
  2. 前記モノリシック基材が、シリコン(Si)、ゲルマニウム(Ge)、シリコンオンインシュレーター(SOI)及びSiGeの群から選択される1つ以上の第IV族元素を含む、請求項1に記載の層状構造。
  3. 前記モノリシック基材が、前記多孔質部分と、前記モノリシック基材の直接上方にある第1の層との間の連続材料から構成される移行層を含む、請求項1に記載の層状構造。
  4. 前記多孔質部分が、間にいかなる移行層も含まないで前記モノリシック基材の直接上方にある層と隣接する、請求項1に記載の層状構造。
  5. 前記第1のエピタキシャル金属層が前記モノリシック基材の直接上方にあり、且つ前記第1のエピタキシャル金属層が前記モノリシック基材の前記多孔質部分と直接接触している、請求項1に記載の層状構造。
  6. 前記多孔質部分が、水平に、垂直に、又は別の次元で、異なる位置に分布される少なくとも第1の領域及び第2の領域を有し、且つ前記第1の領域及び前記第2の領域が異なる多孔性を有する、請求項1に記載の層状構造。
  7. 前記モノリシック基材と前記第1の金属層との間の第1の希土類酸化物層
    をさらに含む、請求項1に記載の層状構造。
  8. 前記第1の金属層が前記第1の希土類酸化物層の上面の一部分を被覆し、且つ前記第1の金属層が、間に前記第1の希土類酸化物層がある状態で、前記モノリシック基材の前記多孔質部分と一直線に並ぶ、請求項7に記載の層状構造。
  9. 前記第1の半導体層の上方の第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層の上方の第2の金属層と
    をさらに含む、請求項1に記載の層状構造。
  10. 前記モノリシック基材の上方にある非連続的希土類層をさらに含み、前記非連続的希土類酸化物層が、前記非連続的希土類酸化物層の他の部分の中で少なくとも空領域を有する、請求項1に記載の層状構造。
  11. 前記第1のエピタキシャル金属層が前記空領域中に充填される、請求項10に記載の層状構造。
  12. 前記第1の半導体層が、前記第1のエピタキシャル金属層及び前記非連続的希土類酸化物層の前記他の部分によって充填される前記空領域の上方にあり、且つ前記層状構造が、前記第1の半導体層の上方にある第2の半導体層をさらに含む、請求項11に記載の層状構造。
  13. 前記第1の半導体層が、前記空領域中、及び前記第1の金属エピタキシャル層の上方に位置し、且つ前記層状構造が、前記第1のエピタキシャル金属層の上部の前記第1の半導体層及び前記非連続的希土類酸化物層の前記他の部分によって充填される前記空領域の上方で第2の半導体層をさらに含む、請求項10に記載の層状構造。
  14. 前記モノリシック基材の前記多孔質部分が、前記第1の金属層と一直線に並ぶ、請求項11に記載の層状構造。
  15. 前記第1の半導体層の上方の第2の半導体層及び前記第2の半導体層の上方の第3の半導体層
    をさらに含む、請求項1に記載の層状構造。
  16. 前記第1の半導体と前記第2の半導体との間、又は前記第2の半導体層と第3の半導体層との間のインターフェースが、第1の希土類酸化物副層を含む、請求項15に記載の層状構造。
  17. 前記インターフェースが、第1の希土類酸化物層の上方にエピタキシャル金属層をさらに含む、請求項16に記載の層状構造。
  18. 前記インターフェースが、前記エピタキシャル金属層の上方に第2の希土類酸化物層をさらに含む、請求項17に記載の層状構造。
  19. 前記第1の半導体と前記第2の半導体との間、又は前記第2の半導体層と第3の半導体層との間のインターフェースが、エピタキシャル金属層を含む、請求項15に記載の層状構造。
  20. 前記第1の半導体層及び前記第2の半導体層が第1のデバイス層を共同して形成し、且つ前記第2の半導体層及び前記第3の半導体層が第2のデバイス層を共同して形成する、請求項15に記載の層状構造。
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