JP2022516330A - 三次元の動きを制限するための横方向プロングを有する歯調製システム - Google Patents
三次元の動きを制限するための横方向プロングを有する歯調製システム Download PDFInfo
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Abstract
歯調製システム(100)は、歯科用工具(150)と、噛合い歯から所定の歯組織を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具に接触させるためのガイド装置(110)とを備えている。ガイド装置は、内面(146A)と、通路(122A,122B)と、孔(124,126,136)と、開口(127A,127B)とを有する本体(120)を備えている。内面は、歯に取り付けられるように構成されて、これにより、ガイド装置を着脱可能に固定する。通路は、本体を部分的に貫通し、長軸を画定し、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具のシャフトから延在するフランジ(152A,152B,154A,154B)に接触するように構成されている。また、通路は、長軸が延在する方向と直交する方向における通路直径を画定している。孔は、本体を貫通し、所定の歯構造を露出するように構成されている。開口は、通路と孔との間に延在し、通路直径よりも小さい開口直径を有している。
Description
[関連出願の相互参照]
本願は、2019年7月16日に出願された米国仮出願第62/874,728号及び2019年1月4日に出願された米国仮出願第62/788,318号の利得を主張するものであり、これらの開示内容は、参照することによってここに含まれるものとする。
本願は、2019年7月16日に出願された米国仮出願第62/874,728号及び2019年1月4日に出願された米国仮出願第62/788,318号の利得を主張するものであり、これらの開示内容は、参照することによってここに含まれるものとする。
[発明の分野]
本技術は、歯修復のために歯を調製するための装置、システム、及びプロセス、特に、歯修復物を受け入れるために歯を調製する際に用いられる機器システム及びこのような機器システムを調製するためのプロセスに関する。
本技術は、歯修復のために歯を調製するための装置、システム、及びプロセス、特に、歯修復物を受け入れるために歯を調製する際に用いられる機器システム及びこのような機器システムを調製するためのプロセスに関する。
美容上望ましく、均一にすり減って、均衡のとれた咬合をもたらす完全に健常な歯は、歯科患者が目標とするものである。しかし、時間と共に、多くの場合、事故、摩耗及び引裂による劣化、(乏しい口腔衛生、口腔ケアの不十分な実践、菓子類のような特定食品の消費、喫煙、疾患、薬物、特定の先天的疾患、及び環境影響のいずれか1つ又はいずれかの組合せに起因する)虫歯、歯の動き、等に起因して、天然歯に問題が生じることがある。しかし、患者によって望まれる天然歯の美容外観を得ることは、決して簡単ではないことが多い。このために、歯科施術者及び該歯科施術者の患者は、患者の歯の変形及び脆弱箇所を修復するために種々の方法に依存してきている。
歯を修復するには、多くの場合、クラウン、インレー、オンレー、ブリッジ、及びベニヤのような種々の補綴物又は修復物を受け入れることができるように歯の外形及び大きさを調製及び修正する必要がある、また、適切な補綴物又は修復物を調製するために、元の修復されていない歯、多くの場合、後になって修復される歯の歯型採取又は3次元スキャニングのいずれかが行われねばならない。歯科施術者は、多くの場合、永久補綴物が作製される間に修復又は調製された歯に一時的補綴物を被せるが、このような一時的な装置を用いることによって及び調製歯に一時的な装置を配置するために用いられるセメントを除去することによって、調製歯と補綴物の内部輪郭との間に食い違いが生じることがある
最近、噛合い歯を調製する際に用いられるガイド装置を形成するシステム及び方法が開発されてきている。このガイド装置は、患者の一回の来院中に、修復物を受け入れる治療と共にガイド装置の構造に対応する予調製された修復物の配置を行い、これによって、一時的な補綴物の必要性を排除するものである。このようなシステム、方法、及び装置は、(現在放棄されている)米国特許出願公開第2010/0192375A1号、米国特許出願公開第2010/0196842号(現米国特許第8,640,338号)、米国特許出願公開第2014/0248577A1号、及び国際特許出願公開第2018/170278A2号に開示されている。これらの特許の各々の開示内容は、参照することによって、ここに含まれるものとする。それにも関わらず、修復物及び他の補綴物を受け入れるために患者の歯をより効率的かつ確実に治療する更なる改良が必要とされている。
一態様によれば、歯科用ガイド装置は、患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具に接触させるように構成されてもよい。歯科用ガイド装置は、内面及び本体を備えてもよい。内面は、歯科用ガイド装置が第1の歯に離脱可能に固定されるように第1の歯に取り付けられるように構成されてもよい。本体は、内面に取り付けられてもよく、第1のガイド通路、孔、及び第1の開口を備えてもよい。第1のガイド通路は、本体を少なくとも部分的に貫通してもよく、通路長軸を画定してもよい。第1のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具のシャフトから延在する歯科用工具の第1のフランジに接触するように構成されてもよい。第1のガイド通路は、通路長軸が延在する1つ又は複数の方向と直交する第1の方向において第1の通路直径を画定してもよい。孔は、本体を貫通してもよく、治療対象歯の少なくとも所定の部分を露出させるように構成されてもよい。第1の開口は、第1のガイド通路と孔との間に延在してもよい。第1の開口は、第1の通路直径よりも小さい第1の開口直径を有してもよい。孔は、第1の方向において第1の開口を超えて延在してもよい。
いくつかの構成では、第1の開口は、バーを受け入れるように構成されていてもよい。いくつかのこのような構成では、バーは、シャフトから歯科用工具のフランジに延在していてもよい。
いくつかの構成では、通路長軸は、曲線又は直線であってもよい。
いくつかの構成では、第1の歯は、治療対象歯であってもよく、この場合、内面は、治療対象歯に取り付けられるように構成される
いくつかの構成では、歯科用ガイド装置は、歯被覆物を更に備えていてもよい。歯被覆物は、本体から延在していてもよい。いくつかの構成では、歯被覆物は、内面を備えていてもよく、第1の歯は、治療対象歯と異なる患者の1つ又は複数の歯から成っていてもよい。
いくつかの構成では、第1のガイド通路の断面は、楕円又は多角形を画定していてもよい。いくつかのこのような構成では、第1のガイド通路の断面は、円を画定していてもよい。
いくつかの構成では、第1のガイド通路は、本体の側壁を貫通して入口を画定していてもよく、入口は、通路長軸が入口を貫通する方向と平行の方向において歯科用工具を第1のガイド通路内に受け入れるように構成されていてもよい。
いくつかの構成では、歯科用ガイド装置は、入口通路を更に備えていてもよい。入口通路は、第1のガイド通路と交差していてもよく、通路長軸が入口通路と第1のガイド通路との交差点を通る方向を横切る方向において本体の側壁を貫通していてもよい。入口通路は、歯科用工具のフランジが入口通路を通って第1のガイド通路内に受け入れられるように構成されていてもよい。
いくつかの構成では、歯科用ガイド装置の本体は、第2のガイド通路及び第2の開口を更に備えていてもよい。第2のガイド通路は、本体を少なくとも部分的に貫通していてもよい。第2のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具のシャフトから延在する歯科用工具の第2のフランジに接触するように構成されていてもよい。第2のガイド通路は、第1の方向における第2の通路直径を画定していてもよい。第2の開口は、第2のガイド通路と孔との間に延在していてもよい。第2の開口は、第2の通路直径よりも小さい第2の開口直径を有していてもよい。
いくつかの構成では、第1及び第2の通路直径は、同じであってもよい。いくつかの構成では、第2のガイド通路の断面は、第1のガイド通路の断面と鏡像関係にあってもよい。
いくつかの構成では、第1の平面内の第2のガイド通路の断面は、第1の平面内の第1のガイド通路の断面から離間していてもよい。
いくつかの構成では、第1及び第2のガイド通路は、第2のガイド通路が通路長軸を更に画定するように、互いに交差していてもよい。
いくつかの構成では、第1及び第2のガイド通路は、互いに交差していなくてもよい。
いくつかの構成では、第1及び第2のガイド通路は、本体の側壁を貫通し、歯科用工具を第1及び第2のガイド通路内に受け入れるように構成された入口を画定していてもよい。
いくつかの構成では、歯科用ガイド装置は、第1及び第2の入口通路を更に備えていてもよい。第1及び第2の入口通路は、それぞれ、第1及び第2のガイド通路と交差していてもよい。第1及び第2の入口通路は、通路長軸が第1の入口通路と第1のガイド通路との交差点を通る方向を横切る方向において本体の側壁を貫通していてもよい。第1及び第2の入口通路は、歯科用工具の互いに対向する第1及び第2のフランジをそれぞれ第1及び第2の入口通路を通して第1及び第2のガイド通路内に受け入れるように構成されていてもよい。
いくつかの構成では、第1及び第2のフランジは、単一バーの両端であってもよい。
いくつかの構成では、歯科用ガイド装置は、第3及び第4の入口通路を更に備えていてもよい。第3及び第4の入口通路は、通路長軸が第1の入口通路と第1のガイド通路との交差点を通る方向を横切る方向において本体の側壁を貫通していてもよい。第3及び第4の入口通路は、第1及び第2の入口通路がそれぞれ第1及び第2のガイド通路と交差する箇所から離間した位置において、第1及び第2のガイド通路とそれぞれ交差していてもよい。第3及び第4の入口通路は、歯科用工具の第3及び第4のフランジをそれぞれ第3及び第4の入口通路を通して第1及び第2のガイド通路内に受け入れるように構成されていてもよい。
いくつかの構成では、第1及び第2のフランジは、単一バーの両端であってもよい。第1及び第2のフランジが単一バーの両端であるいくつかの構成を含むいくつかの構成では、第3及び第4のフランジは、別の単一バーの両端であってもよい。
いくつかの構成では、第1の開口は、細長く延びていてもよい。
いくつかの構成では、装置の断面内において第1の開口によって画定された長軸は、装置の断面を通る孔によって画定された長軸に対して傾斜した角度で延在していてもよい。
他の態様によれば、患者の口内の治療対象歯に修復物を配置するために治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去して治療対象歯を調製するように構成された歯調製システムは、歯科用工具及び歯科用ガイド装置を備えてもよい。歯科用工具は、ハンドピースと、互いに対向する第1及び第2のフランジと、切削工具と、を備えてもよい。互いに対向する第1及び第2のフランジは、ハンドピースに取り付けられてもよい。切削工具は、歯組織を除去するためにハンドピースに取り付けられてもよい。切削工具は、第1及び第2のフランジの各々が延在する方向を横切る方向に延在する中心工具軸を画定してもよい。歯科用ガイド装置は、患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具に接触させるように構成されてもよい。歯科用ガイド装置は、内面及び本体を備えてもよい。内面は、第1の歯に取り付けられるように構成されて、これにより、歯科用ガイド装置が第1の歯に着脱可能に固定されてもよい。本体は、内面に取り付けられてもよく、第1のガイド通路、孔、第1の開口、第2のガイド通路、及び第2の開口を備えてもよい。第1のガイド通路は、本体を少なくとも部分的に貫通してもよく、通路長軸を画定してもよい。第1のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具のシャフトから延在する歯科用工具の第1のフランジに接触するように構成されてもよい。第1のガイド通路は、通路長軸が延在する1つ又は複数の方向と直交する第1の方向において第1の通路直径を画定してもよい。孔は、本体を貫通してもよく、治療対象歯の少なくとも所定の部分を露出させるように構成されてもよい。第1の開口は、第1のガイド通路と孔との間に延在してもよい。第1の開口は、第1の通路直径よりも小さい第1の方向における第1の開口直径を有してもよい。孔は、第1の方向において第1の開口を超えて延在してもよい。第2のガイド通路は、本体を少なくとも部分的に貫通してもよい。第2のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具のシャフトから延在する歯科用工具の第2のフランジと接触するように構成されてもよい。第2のガイド通路は、第1の方向において第2の通路直径を画定してもよい。第2の開口は、第2のガイド通路と孔との間に延在してもよい。第2の開口は、第2の通路直径よりも小さい第1の方向における第2の開口直径を有してもよい。第1及び第2のガイド通路は、湾曲区域を備えてもよい。湾曲区域は、中心工具軸と直交する平面内において湾曲してもよく、これによって、歯科用ガイド装置が第1の歯に取り付けられ、歯科用工具の第1及び第2のフランジがそれぞれ第1及び第2のガイド通路に接触する時、第1及び第2のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限し、その結果、歯組織が、歯科用工具によって治療対象歯の頬側、舌側、正中側、遠位側、及び咬合側から成る群から選択される治療対象歯の任意の2つの側から除去可能になる。
いくつかの構成では、中心工具軸は、第1及び第2のフランジの各々が延在する方向と直交して延在していてもよい。
いくつかの構成では、第1及び第2のフランジは、第1及び第2のフランジの各々がフランジ及びハンドピースの一方又は両方の破損を生じることなくハンドピースから分離不能となるようにハンドピースの一部に一体化されていてもよい。
いくつかの構成では、歯調製システムは、治療対象歯の調製の後治療対象歯に配置される修復物を更に含む歯修復システムの一部であってもよい。いくつかのこのような構成では、修復物は、クラウン、特に、患者の歯肉縁に厳密に従う「マージンクラウン(margin crown)」、ベニヤ、インレー、オンレー、又はマルチユニットブリッジであってもよい。いくつかの構成では、第1の歯は、1つ又は複数の治療対象歯であってもよい。代替的に、第1の歯は、1つ又は複数の治療対象歯と異なる歯であってもよい。
一態様によれば、患者の口内の治療対象歯に修復物を配置するために治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去して治療対象歯を調製するように構成された歯調製システムは、歯科用工具及び歯科用ガイド装置を備えてもよい。歯科用工具は、ハンドピース、互いに対向する第1及び第2のフランジ、及び切削工具を備えてもよい。互いに対向する第1及び第2のフランジは、ハンドピースに取り付けられてもよい。切削工具は、歯組織を除去するためにハンドピースに取り付けられてもよい。切削工具は、第1及び第2のフランジの各々が延在する方向を横切る方向に延在する中心工具軸を画定してもよい。歯科用ガイド装置は、患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具に接触させるように構成されてもよい。歯科用ガイド装置は、内面及び本体を備えてもよい。内面は、第1の歯に取り付けられるように構成されて、これにより、歯科用ガイド装置が第1の歯に着脱可能に固定されてもよい。本体は、内面に取り付けられてもよく、第1のガイド通路、孔、第1の開口、第2のガイド通路、及び第2の開口を備えてもよい。第1のガイド通路は、本体を少なくとも部分的に貫通してもよく、通路長軸を画定してもよい。第1のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具のシャフトから延在する歯科用工具の第1のフランジに接触するように構成されてもよい。第1のガイド通路は、通路長軸が延在する1つ又は複数の方向と直交する第1の方向において第1の通路直径を画定してもよい。孔は、本体を貫通してもよく、治療対象歯の少なくとも所定の部分を露出させるように構成されてもよい。第1の開口は、第1のガイド通路と孔との間に延在してもよい。第1の開口は、第1の通路直径よりも小さい第1の方向における第1の開口直径を有してもよい。孔は、第1の方向において第1の開口を超えて延在してもよい。第2のガイド通路は、本体を少なくとも部分的に貫通してもよい。第2のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具のシャフトから延在する歯科用工具の第2のフランジと接触するように構成されてもよい。第2のガイド通路は、第1の方向において第2の通路直径を画定してもよい。第2の開口は、第2のガイド通路と孔との間に延在してもよい。第2の開口は、第2の通路直径よりも小さい第1の方向における第2の開口直径を有してもよい。第1及び第2のガイド通路の各々は、湾曲区域を備えてもよい。湾曲区域は、中心工具軸と平行のそれぞれの平面内において湾曲してもよく、これによって、歯科用ガイド装置が第1の歯に取り付けられ、歯科用工具の第1及び第2のフランジがそれぞれ第1及び第2のガイド通路に接触する時、第1及び第2のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限し、その結果、歯組織が、歯科用工具によって中心工具軸と直交する平面に対して種々の深さにおいて治療対象歯から除去可能になる。
いくつかの構成では、中心工具軸は、第1及び第2のフランジの各々が延在する方向と直交して延在していてもよい。
いくつかの構成では、第1及び第2のフランジは、第1及び第2のフランジの各々がフランジ及びハンドピースの一方又は両方の破損を生じることなくハンドピースから分離不能となるようにハンドピースの一部に一体化されていてもよい。
いくつかの構成では、歯科用工具は、歯科用ガイド装置内において移動するように構成されていてもよい。いくつかの構成では、第1及び第2のガイド通路は、ガイド装置内の歯科用工具の移動中に歯科用工具の動きを制限し、これによって、歯科用工具が歯科用ガイド装置内において移動すると見込まれる離散距離にわたって、歯組織が、歯科用工具によって治療対象歯から患者の歯肉縁から上方に一定距離を隔てて除去可能になっていてもよい。
いくつかの構成では、歯調製システムは、治療対象歯の調製の後治療対象歯に配置される修復物を更に含む歯修復システムの一部であってもよい。いくつかのこのような構成では、修復物は、クラウン、特に、患者の歯肉縁に厳密に従う「マージンクラウン(margin crown)、ベニヤ、インレー、オンレー、又はマルチユニットブリッジであってもよい。いくつかの構成では、第1の歯は、1つ又は複数の治療対象歯であってもよい。代替的に、第1の歯は、1つ又は複数の治療対象歯と異なる歯であってもよい。
他の態様によれば、歯科用ガイド装置は、患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具に接触させるように構成されてもよい。歯科用ガイド装置は、内面及び本体を備えてもよい。内面は、第1の歯に取り付けられるように構成されてもよく、これにより、歯科用ガイド装置が第1の歯に着脱可能に固定されてもよい。本体は、内面に取り付けられてもよく、入口通路、第1の長孔、第2の長孔、及び孔を備えてもよい。入口通路は、本体を少なくとも部分的に貫通してもよい。第1の長孔は、本体の表面を貫通して入口通路内に延在してもよい。第2の長孔は、本体の表面を貫通して入口通路内に延在してもよい。第1及び第2の長孔は、第1及び第2の長孔を通るガイド装置の断面内において互いに交差するか又は互いに平行となるそれぞれの長軸を画定してもよく、更に歯科用工具のバーを受け入れるように構成されてもよい。孔は、本体を貫通してもよく、治療対象歯の少なくとも所定の部分を露出させるように構成されてもよい。入口通路は、治療対象歯から除去されるべき歯組織の所定の部分を最大限除去するように歯科用工具の動きを制限するために、歯科用工具のバーに接触するように構成されてもよい。
いくつかの構成では、第1の歯は、1つ又は複数の治療対象歯であってもよい。これによって、場合によっては、第1の歯は、1つ又は複数の治療対象歯に取り付けられるように構成されていてもよい。
いくつかの構成では、歯被覆部が本体から延在していてもよい。このような構成では、歯被覆物は、内面を備えていてもよく、第1の歯は、1つ又は複数の治療対象歯と異なる患者の歯から成っていてもよい。
他の態様によれば、患者の口内の治療対象歯に修復物を配置するために治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去して治療対象歯を調製するための歯調製システムは、歯科用工具及び歯科用ガイド装置を備えてもよい。歯科用工具は、ハンドピース、第1のバー、及び第2のバーを備えてもよい。ハンドピースは、中心軸を画定する主シャフトを備えてもよい。第1のバーは、主シャフトに取り付けられてもよく、中心軸が延在する方向を横切る第1の方向に延在してもよい。第1のバーは、歯科用ガイド装置に受け入れられて歯科用ガイド装置に接触するように構成された第1のバー端を更に画定してもよい。第2のバーは、主シャフトに取り付けられてもよく、中心軸が延在する方向を横切る第2の方向に延在してもよい。第2のバーは、歯科用ガイド装置に受け入れられて歯科用ガイド装置に接触するように構成された第2のバー端を更に画定してもよい。第1のバーは、第1の長軸を画定してもよく、第2のバーは、第2の長軸を画定してもよい。第1及び第2の長軸は、中心軸を含む面と平行の互いに異なる面又は中心軸を含む互いに異なる面上にあってもよい。歯科用ガイド装置は、患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具に接触させるように構成されてもよい。歯科用ガイド装置は、内面及び本体を備えてもよい。内面は、第1の歯に取り付けられるように構成されてもよく、これにより、歯科用ガイド装置が第1の歯に着脱可能に固定されるように第1の歯に取り付けられてもよい。本体は、内面に取り付けられてもよく、入口通路、第1の長孔、第2の長孔、及び孔を備えてもよい。入口通路は、本体を少なくとも部分的に貫通してもよい。第1の長孔は、本体の表面を貫通して入口通路内に延在してもよい。第2の長孔は、本体の表面を貫通して入口通路内に延在してもよい。第1及び第2の長孔は、互いに交差するか又は互いに平行となるそれぞれの長軸を画定してもよく、歯科用工具のバーを受け入れるように構成されてもよい。孔は、本体を貫通してもよく、治療対象歯の少なくとも所定の部分を露出させるように構成されてもよい。入口通路は、治療対象歯から除去されるべき歯組織の所定の部分を最大限除去するように歯科用工具の動きを制限するために、歯科用工具のバーに接触するように構成されてもよい。歯科用ガイド装置の第1の長孔及び第2の長孔は、歯科用工具の第1及び第2のバーを同時に受け入れるように構成されてもよい。
他の態様によれば、歯科用切削工具であって、該歯科用切削工具を案内する歯科用ガイド装置に接触するように構成されている歯科用切削工具は、主シャフトと、第1のバーと、第2のバーとを備えてもよい。主シャフトは、中心軸を画定してもよい。第1のバーは、主シャフトに取り付けられてもよく、中心軸が延在する方向を横切る第1の方向に延在してもよい。第1のバーは、歯科用ガイド装置内に受け入れられて歯科用ガイド装置に接触するように構成された第1のバー端を更に画定してもよい。第2のバーは、主シャフトに取り付けられてもよく、中心軸が延在する方向を横切る第2の方向に延在してもよい。第2のバーは、歯科用ガイド装置に受け入れられて歯科用ガイド装置に接触するように構成された第2のバー端を画定してもよい。第1のバーは、第1の長軸を画定し、第2のバーは、第2の長軸を画定してもよい。第1及び第2の長軸は、中心軸を含む面と平行の互いに異なる面又は中心軸を含む互いに異なる面上にあってもよい。
いくつかの構成では、第1の方向及び第2の方向は、同一方向であってもよい。いくつかの構成では、第1の方向及び第2の方向は、中心軸と直交していてもよい。
いくつかの構成では、歯科用切削工具は、第3のバーを更に備えていてもよい。第3のバーは、主シャフトに取り付けられていてもよく、中心軸が延在する方向を横切る第3の方向に延在していてもよい。第1、第2、及び第3の方向は、互いに異なっていてもよい。
いくつかの構成では、第1、第2、及び第3のバーは、ある平面への第1、第2、及び第3のバーの投影内において、周方向において等角間隔で互いに離間していてもよい。
いくつかの構成では、第1のバー及び第2のバーは、ある平面への第1及び第2のバーの投影内において互いに対して少なくとも90°の角度をなすそれぞれの長軸を画定していてもよい。
いくつかの構成では、歯科用切削工具は、第1及び第2のバーの各々の両端に互いに対向する部分球を更に備えていてもよい。
いくつかの構成では、歯科用切削工具は、第1及び第2のバーの各々の一端における第1の部分円筒、部分楕円プリズム、又は部分多面体と、第1及び第2のバーの各々の他端における対向する第2の部分円筒、部分楕円プリズム、又は部分多面体とを更に備えていてもよい。
いくつかの構成では、歯科用切削工具は、主シャフトを少なくとも部分的に貫通する歯科用バーを更に備えていてもよい。
いくつかの構成では、第1のバー及び第2のバーは、第1のバー、第2のバー、及び主シャフトが、第1のバー、第2のバー、及び主シャフトのどのような1つ又はどのような組合せの破損も生じることなく分離不能となるように、主シャフトに一体化されていてもよい。
他の態様によれば、患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去するための歯調製システムは、歯科用切削工具及び歯科用ガイド装置を備えてもよい。歯科用切削工具は、歯科用工具を案内する歯科用ガイド装置に接触するように構成されてもよい。歯科用切削工具は、主シャフトと、第1のバーと、第2のバーとを備えてもよい。主シャフトは、中心軸を画定してもよい。第1のバーは、主シャフトに取り付けられてもよく、中心軸が延在する方向を横切る第1の方向に延在してもよい。第1のバーは、歯科用ガイド装置内に受け入れられて歯科用ガイド装置に接触するように構成された第1のバー端を画定してもよい。第2のバーは、主シャフトに取り付けられてもよく、中心軸が延在する方向を横切る第2の方向に延在してもよい。第2のバーは、歯科用ガイド装置に受け入れられて歯科用ガイド装置に接触するように構成された第2のバー端を画定してもよい。第1のバーは、第1の長軸を画定し、第2のバーは、第2の長軸を画定してもよい。第1及び第2の長軸は、中心軸を含む面と平行の互いに異なる面又は中心軸を含む互いに異なる面上にあってもよい。歯科用ガイド装置は、内面及び本体を備えてもよい。内面は、第1の歯に取り付けられるように構成されてもよく、これにより、歯科用ガイド装置が第1の歯に着脱可能に固定されてもよい。本体は、内面に取り付けられてもよく、第1のガイド通路、孔、第1の開口、第2のガイド通路、及び第2の開口を備えてもよい。第1のガイド通路は、本体を少なくとも部分的に貫通してもよく、通路長軸を画定してもよい。第1のガイド通路は、歯科用切削工具の動きを制限するために歯科用切削工具の第1のバーに接触するように構成されてもよい。第1のガイド通路は、通路長軸が延在する方向と直交する第1の方向において第1の通路直径を画定してもよい。孔は、本体を貫通してもよく、治療対象歯の少なくとも所定の部分を露出させるように構成されてもよい。第1の開口は、第1のガイド通路と孔との間に延在してもよい。第1の開口は、第1の通路直径よりも小さい第1の開口直径を有してもよい。第2のガイド通路は、本体を少なくとも部分的に貫通してもよい。第2のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用切削工具の第2のバーに接触するように構成されてもよい。第2のガイド通路は、第1の方向において第2の通路直径を画定してもよい。第2の開口は、第2のガイド通路と孔との間に延在してもよい。第2の開口は、第2の通路直径よりも小さい第2の開口直径を有してもよい。
患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具に接触させるための歯科用ガイド装置は、内面及び本体を備えてもよい。内面は、第1の歯に取り付けられるように構成されてもよく、これにより、歯科用ガイド装置が第1の歯に着脱可能に固定されてもよい。本体は、内面に取り付けられてもよく、第1のガイド通路、孔、第2のガイド通路、及び第3のガイド通路を備えてもよい。第1のガイド通路は、本体を少なくとも部分的に貫通し、通路長軸を画定してもよい。第1のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具の第1のバーに接触するように構成されてもよく、通路長軸が延在する方向と直交する第1の方向において第1の通路直径を画定してもよい。孔は、本体を貫通してもよく、治療対象歯の少なくとも所定の部分を露出させるように構成されてもよい。第2のガイド通路は、孔の第1のガイド通路と反対の側において本体を少なくとも部分的に貫通してもよい。第2のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具の第2のバーに接触するように構成されてもよく、第1の方向において第2の通路直径を画定してもよい。第3のガイド通路は、孔の第1のガイド通路と同じ側において本体を少なくとも部分的に貫通してもよい。第3の通路は、第1のガイド通路の下方に位置してもよい。第3のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具の第3のバーに接触するように構成されてもよく、第1の方向において第3の通路直径を画定してもよい。
いくつかの構成では、歯科用ガイド装置の本体は、孔の第2のガイド通路と同じ側において本体を少なくとも部分的に貫通する第4のガイド通路を更に備えていてもよい。第4のガイド通路は、第2のガイド通路の下方に位置していてもよい。第4のガイド通路は、歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具の第4のバーに接触するように構成されていてもよく、第1の方向において第4の通路直径を画定していてもよい。
いくつかの構成では、少なくとも第1の通路直径、第2の通路直径、及び第3の通路直径は、同一であってもよい。
いくつかの構成では、歯科用ガイド装置は、第1の開口と、第2の開口と、第3の開口とを更に備えていてもよい。第1の開口は、第1のガイド通路と孔との間に延在していてもよい。第1の開口は、第1の通路直径よりも小さい第1の開口直径を有していてもよい。第2の開口は、第2のガイド通路と孔との間に延在していてもよい。第2の開口は、第2の通路直径よりも小さい第2の開口直径を有していてもよい。第3の開口は、第3のガイド通路と孔との間に延在していてもよい。第3の開口は、第3の通路直径よりも小さい第3の開口直径を有していてもよい。歯科用ガイド装置の断面内における第1の開口、第2の開口、及び第3の開口の各々によって画定された長軸は、歯科用ガイド装置の断面を貫通する孔によって画定された長軸に対して傾斜した角度で延在していてもよい。
いくつかの構成では、歯科用ガイド装置の断面内における第1のガイド通路、第2のガイド通路、及び第3のガイド通路の各々によって画定された長軸は、歯科用ガイド装置の断面を貫通する孔によって画定された長軸に対して傾斜した角度で延在していてもよい。
他の態様によれば、患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために歯科用工具に接触させるための歯科用ガイド装置は、内面及び通路を備える本体を備えてもよい。内面の少なくとも一部は、第1の歯に着脱可能に取り付けられるように構成されてもよい。通路は、内面を貫通してもよい。通路は、歯科用工具を導入するための中心領域及び中心領域から離間した第1及び第2の付加領域を画定してもよい。第1及び第2の付加領域の各々は、それぞれの第1及び第2の開口を介して中心領域に連通してもよい。中心領域は、第1の方向において第1の高さを有してもよい。第1の付加領域は、第1の高さよりも小さい第1の方向における第2の高さを有してもよい。第1の開口は、第2の高さよりも小さい第1の方向における第3の高さを有してもよい。第2の付加領域は、第1の高さよりも低い第1の方向における第4の高さを有してもよい。第2の開口は、更なる高さよりも小さい第1の方向における第5の高さを有してもよい。
いくつかの構成では、第1の歯は、1つ又は複数の治療対象歯であってもよい。代替的に、第1の歯は、場合によっては、1つ又は複数の治療対象歯と異なる歯であってもよい。
いくつかの構成では、歯科用工具は、長軸を画定する切削工具を備えていてもよい。このような構成では、第1及び第2の付加領域は、長軸から位置ずれしていてもよい。いくつかのこのような構成では、患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去するための歯調製システムは、歯科用切削工具及び歯科用ガイド装置を備えていてもよい。
本技術の主題及びその種々の利点は、添付した図面を参照して言及する以下の詳細な説明によって、より一層理解することができる。
ここで図1A-1Cを参照すると、歯調製システム100は、歯調製ガイド100及び歯科用工具150を備えている。歯科用工具150は、患者の口内において治療される1つ又は複数の噛合い歯から歯組織を除去する際に歯調製ガイドによって案内されるように構成されている。図示の例では、ガイド110は、1つの治療対象歯(又はいくつかの構成では、複数の治療対象歯)の遠位側と頬側及び舌側の一部を除去し、これによって、治療対象歯の咬合面の一部を除去し、クラウン、特に、本明細書において前述したような「マージンクラウン(margin crown)」、ベニヤ、インレー、オンレー、又はマルチユニットブリッジを受け入れるように治療対象歯を調製する際に、歯科用工具、例えば、歯科用工具150に接触し、該歯科用工具を所定の経路に沿って案内するように構成されている。いくつかの代替的構成では、本技術によるガイドは、1つ又は複数の治療対象歯から歯組織を除去し、1つ又は複数の治療対象歯を種々の修復物のいずれか1つを受け入れるように調製する際に、歯科用工具に接触し、該歯科用工具を所定の経路に沿って案内するために用いられるように作製されてもよい。ここで、種々の修復物の例として、限定するものではないが、(i)クラウン(この場合、歯組織が図1A,1Bに示されるものに対する代替的アプローチによって治療対象歯から除去されてもよい)、(ii)べニア(この場合、治療対象歯の頬側面の少なくとも一部が除去されてもよい)、又は(iii)ブリッジ(この場合、治療対象歯と隣接歯との間にブリッジを受け入れるために、該隣接歯の歯組織が除去されてもよい)が挙げられる。
図2A-2Dに示されるように、歯調製ガイド110は、患者の第一大臼歯から歯組織を除去するように構成され、本体120、本体の遠位側から延在する遠位被覆物145A、及び基部の正中側から延在する正中被覆物145Bを備えている。この歯調製ガイドは、米国特許出願公開第2018/0263726A1号(’726出願)に開示される方法によって作製することができる。この文献の開示内容は、参照することによって、その全体がここに含まれるものとする。図示されるように、遠位被覆物145Aは、遠位内面146Aを備えている。遠位内面146Aは、患者の第二大臼歯の舌側から頬側に延在し、遠位内面146Aが被さる第二大臼歯の表面の輪郭に実質的に適合している。同様に、正中被覆物145Bは、正中内面(図示せず)を備えている。正中内面は、患者の口の反対側において側切歯を含む正中方向において、すなわち、第二小臼歯(2尖頭歯)から側切歯に向かう方向において、患者の第一大臼歯に隣接する歯の組の各々の舌側から頬側に延在し、これによって、両方の側切歯の部分が覆われることになる。図示される例におけるように、正中被覆物145Bの正中内面は、その正中内面が被さる表面の輪郭に実質的に適合してもよい。
いくつかの代替的構成では、歯調製ガイドは、単一の第一大臼歯と異なる治療される1つ又は一組の歯を覆う本体を備えていてもよい。この場合、この本体は、遠位被覆物145A及び正中被覆物145Bによって覆われる歯と異なる歯を覆ってそれらの歯の輪郭と実質的に適合する1つ又は複数の被覆物を備えることになる。これによって、この被覆物は、これらの歯に着脱可能に固定され、すなわち、1つ又は複数の歯の歯冠部の周りに延在し、これらの歯に十分に接触し、その結果、いったん装着されたなら、オーバレイの正常な使用に起因して、いくらかの圧力が加えられても脱離しないことになる。いくつかのこのような構成では、歯調製ガイドは、1つのみの被覆物を備えていてもよい。例えば、治療対象歯が第二大臼歯である場合、正中被覆物のみが治療対象歯を覆って基部に取り付けられてもよい。
更に図示されるように、本体120は、歯科用工具、例えば、限定するものではないが、歯科用工具150を受け入れるように構成された挿入区域125と、操作可能区域135とを備えている。図示される例では、本体120の挿入区域125は、互いに対向するガイド通路122A,122B、ヘッド通路124、工具通路126、互いに対向するフランジ開口127A,127B、及び互いに対向する面取り縁128A,128Bを備えている。図示されるように、互いに対向するガイド通路122A,122B、ヘッド通路124、工具通路126、互いに対向するフランジ開口127A,127B、及び互いに対向する面取り縁128A、128Bは、各々、挿入区域125の側壁130を貫通し、入口132を画定し、挿入区域を通って操作可能区域135に延び、これによって、これらは、挿入区域の厚みを貫通することになる。図示される例では、本体120の操作可能区域135は、挿入区域125から続く通路としての互いに対向するガイド通路122A,122B、挿入区域から続く通路としてのヘッド通路124、工具孔136、挿入区域から続く開口としての互いに対向するフランジ開口127A,127B、及び挿入区域から続く縁としての互いに対向する面取り縁128A,128Bを備えている。
図示されるように、互いに対向するガイド通路122A,122Bは、操作可能区域135を部分的に貫通し、通路長軸を画定し、歯科用工具の互いに対向するフランジを受け入れて該フランジに接触するように構成されている。この例では、挿入区域125における互いに対向するガイド通路122A,122Bによって画定された長軸の部分は、直線状でありかつ互いに平行である。一方、操作可能区域135における互いに対向するガイド通路によって画定された長軸の部分は、曲線状でありかつ互いに非平行であるが、概して、操作可能区域において互いに対向するガイド通路が収束するか又は少なくともそれぞれの端部分123において終端するまで、同様の方向にある。これによって、図1Aを参照すると、ガイド110の本体120の挿入区域125は、歯科用工具150を受け入れることができ、図1Bを参照すると、本体の操作可能区域135の端部分123は、ガイド110内の歯科用工具の全移動を制限することができる。いくつかの代替的構成では、互いに対向するガイド通路は、端部分123内において交差し、これによって、互いに対向するガイド通路は、共通の長軸を画定するか又は歯調製ガイドの本体の厚みを貫通し、その結果、歯科用工具は、(歯科用工具が入口132内に挿入されると共に入口132から取り出されるガイド110のような構成と対照的に)、本体の入口と異なる位置において本体から取り出されることが可能になる。任意のこのような構成では、各通路長軸は、通路長軸の任意の部分に沿って直線であってもよいし又は曲線であってもよい。
図示される例におけるように、互いに対向するガイド通路122A,122Bの各々の断面は、歯科用工具の相補的な球形フランジ、例えば、後述の歯科用工具150の互いに対向する第1のフランジ152A,152Bの1つ及びこれに続く互いに対向する第2のフランジ154A,154Bの1つを受け入れるために、実質的に円形である。互いに対向するガイド通路122A,122Bは、各々、通路長軸を横切る(図では、通路長軸と直交する)第1の方向においてガイド通路直径を画定している。いくつかの代替的構成では、互いに対向するガイド通路の一方又は両方の断面は、歯科用工具の異なる形状のフランジに対応するために、規則的であるか又は不規則的であるかに関わらず、異なる形状、例えば、限定するものではないが、円と異なる楕円又は多角形であってもよい。
図示される例では、ヘッド通路124は、概して互いに対向するガイド通路122A,122Bの上下に位置する本体120の2つの中心壁の間に延在し、それらによって画定されている。この例に示されるように、ヘッド通路124は、後述の歯科用工具150のガイドヘッド156又は歯科用工具の同様に形作られた部分をヘッド通路の長さに沿って受け入れるように構成されている。工具通路126が、ヘッド通路124から延在している。工具通路126は、後述の歯科用工具150の切削工具155又は同様の輪郭を有する他の工具を受け入れるために、この例に示されるように、(互いに対向するガイド通路122A,122Bの長軸と直交する平面内において)幅よりも深さが実質的に大きくなってもよい。図示される例におけるように、工具通路126は、工具孔136に向かって延び、工具孔136に連なり、1つ又は複数の治療対象歯から歯組織を除去するために1つ又は複数の治療対象歯を露出させるための開口をもたらすことになる。図2Dに最もよく示されるように、図示される例におけるようないくつかの構成では、工具通路126は、挿入区域125内にのみ延在し、工具孔136は、操作可能区域135内にのみ延在していてもよい。工具通路126は、図示される例におけるように、工具通路を画定する互いに対向する壁間の方向に十分な幅を有してもよい。これによって、工具通路は、歯科用工具を工具通路に接触させることなく、切削工具155を互いに対向するガイド通路122A,122Bの長軸と平行の方向において工具通路の長さに沿って受け入れることが可能になる。図2B,2Cに最もよく示されるように、互いに対向する面取り縁128A,128Bが、歯科用工具のシャフト又はハウジング、例えば、限定するものではないが、歯科用工具150の主ヘッド159のハウジング158に対する上側開口及び隙間を画定するために、ヘッド通路124を画定する壁のそれぞれから延在する。
また、図2B,2Cに最もよく示されるように、互いに対向するフランジ開口127A,127Bの各々が、ヘッド通路124と互いに対向するガイド通路122A,122Bの該当する1つとの間に延在している。フランジ開口127A,127Bの各々は、各フランジ開口の高さである第1の方向における開口直径を有している。この開口直径は、隣接するガイド通路122A,122Bの各々の高さであるガイド通路直径よりも小さい。いくつかの構成では、開口直径は、フランジ開口の最大高さであってもよく、いくつかの構成では、ガイド通路直径は、ガイド通路の最大高さであってもよい。
挿入区域125において、互いに対向する面取り縁128A,128B、ヘッド通路124、及び工具通路126は、挿入区域内に空間を有する中心通路又は挿入中心領域を画定する。同様に、操作可能区域135において、互いに対向する面取り縁128A,128B、ヘッド通路124、及び工具開口136は、操作可能区域内に空間を有する中心孔又は操作可能な中心領域を画定する。挿入中心領域及び操作可能な中心領域のそれぞれは、協働して全体的な中心領域を画定する。ガイド通路122A,122Bは、挿入区域125及び操作可能区域135の互いに向き合う側に、それぞれ、第1及び第2の挿入付加領域及び第1及び第2の操作可能な付加領域を画定し、第1の挿入付加領域及び第1の操作可能な付加領域は、第1の全体的な付加領域を画定し、第2の挿入付加領域及び第2の操作可能な付加領域は、第2の全体的な付加領域を画定する。この文脈において及び図1A-2Dにおいて、挿入中心領域と第1の挿入付加領域との間及び挿入中心領域と第2の挿入付加領域との間のフランジ開口部の高さは、それらが隣接する第1及び第2の挿入付加領域のそれぞれの高さよりも低い。同様に、操作可能な中心領域と第1の操作可能な付加領域との間及び操作可能な中心領域と第2の操作可能な付加領域との間のフランジ開口の高さは、それらが隣接する第1及び第2の操作可能な付加領域のそれぞれの高さよりも低い。
ここで図3A及び3Bを参照すると、歯科用工具150は、ハンドル157、主ヘッド159、ガイドヘッド156、第1の接続バー151、互いに対向する第1のフランジ152A,152B、第2の接続バー153、互いに対向する第2のフランジ154A,154B、及び切削工具155を備える歯科用ハンドピースの形態にある。図示される例において、主ヘッド159は、ハンドル157から延在し、当業者に周知の他の歯科用ハンドピースと同じように切削工具に高速回転をもたらすために切削工具155に取り付けられた主シャフトを有する駆動ヘッドであってもよい。更に図示されるように、主ヘッド159は、切削工具155の方を向くヘッド面取り159Aを有するハウジング158を備えている。ヘッド面取り159Aは、歯科用工具150が歯調製ガイド110内に十分かつ適切に挿入された時に面取り縁128A,128Bに対応することになる。ガイドヘッド156は、ガイドヘッドに取り付けられた第1及び第2の接続バー151,153のための基部をもたらすために、主ヘッドから延びている。図示される例におけるように、いくつかの構成では、第1の接続バー151及び互いに対向する第1のフランジ152A,152Bの組合せは、第2の接続バー153及び互いに対向する第2のフランジ154A,154Bの組合せと同一又は少なくとも実質的に同一であってよい。図示されるように、互いに対向する第1のフランジ152A,152B及び互いに対向する第2のフランジ154A,154Bの各々は、これらのフランジが互いに対向するガイド通路122A,122Bに対応する円断面を有するように部分球の形態であってもよく、これによって、フランジが対応するガイド通路内に密嵌合することになる。いくつかの代替的構成では、このようなフランジの任意の1つ又は任意の組合せは、限定するものではないが、部分円筒、部分楕円プリズム、部分多面体の形態であってもよく、又は対応する歯調製ガイドの互いに対向するガイド通路がこのようなフランジの断面に対応する断面を有することによってフランジが対応するガイド通路内に密嵌合される場合には、不規則な形状であってもよい。
図3Bに最もよく示されるように、第1及び第2の接続バー151,153は、ガイドヘッド156のそれぞれの中心部に取り付けられるが、いくつかの代替的構成では、第1及び第2の接続バーは、患者の要求に応じて、ガイドヘッドの中心からずれた位置に取り付けられてもよい。図示される例におけるように、第1及び第2の接続バー151,153は、ガイドヘッド156に溶接されてもよいが、代替的構成では、接続バーは、例えば、限定するものではないが、ネジ等の留め具又は当業者に周知の他の取付手段によって取り付けられてもよい。図示されるように、第1及び第2の接続バー151,153は、切削工具155によって画定される長軸が延在する方向と直交する方向に延在しているが、いくつかの代替的構成では、接続バーは、切削工具によって画定される長軸が延在する方向を横切る他の方向に延在するようになっていてもよい。更に図示されるように、歯科用バーであってもよい切削工具155は、切削工具の長さのかなりの部分がガイドヘッド156によって覆われないように、ガイドヘッド156の下方に延在している。
図1Aを再び参照すると、歯調製システム100を用いる際、歯科用工具150が歯調製ガイド110内に挿入される。これにより、第1の接続バー151及び互いに対向する第1のフランジ152A、152Bが一緒に入口132内に挿入され、第1の接続バー及び互いに対向する第1のフランジの組合せが入口内に挿入される前又は後のいずれかで、第2の接続バー153及び互いに対向する第2のフランジ154A,154Bが一緒に入口132内に挿入される。図1Cに示されるように、歯科用工具150がガイド110内に挿入されると、歯科用工具がガイド内を移動する間に、第1及び第2の接続バー151,153が、それぞれ、互いに対向する第1及び第2のフランジ開口127A,127B内に受け入れられ、かつ保持され、それに付随して、互いに対向する第1のフランジ152A,152Bが、それぞれ、互いに対向するガイド通路122A,122B内に受け入れられ、かつ保持され、及び互いに対向する第2のフランジ154A,154Bが、それぞれ、互いに対向するガイド通路122A,122B内に受け入れられ、かつ保持される。このようにして、互いに対向する第1のフランジ152A,152B及び互いに対向する第2のフランジ154A、154Bは、ガイド通路122A,122Bに接触し、その結果、ガイド通路が第1及び第2のフランジを案内し、これによって、歯科用工具150を互いに対向するガイド通路によって設定された所定の経路に沿って案内することになる。このような所定の経路は、歯科用工具150の切削工具155の長軸と直交する方向であってもよいし、切削工具の長軸と平行の方向であってもよいし、切削工具の長軸を横切る方向であってもよい。歯科用工具150が所定の経路に沿って移動するにつれて、切削工具155が、治療対象歯から所定の歯組織を除去することになる。
いくつかの構成では、第1の接続バー151及び第2の接続バー153の一方又は両方、及び互いに対向するフランジ開口127A、127Bは、以下のように、すなわち、ガイド110を通る歯科用工具150の移動中、互いに対向するフランジ開口が第1の接続バー及び第2の接続バーの一方又は両方に接触し、切削工具155の長軸と平行の方向において上記の接触された第1の接続バー及び第2の接続バーの一方又は両方の動きを制限するように、寸法決めされている。他の構成では、第1の接続バー151、第2の接続バー153、及び互いに対向するフランジ開口127A、127Bは、ガイド110を通る歯科用工具150の移動中、接続バーが互いに対向するフランジ開口に接触しないように隙間をもたらすように寸法決めされていてもよい。
図11を参照すると、ガイド110を用いて、歯組織が治療対象歯の頬側、遠位側、及び舌側から除去され、これによって、図示されるように、治療対象歯の咬合面の一部が除去され、歯90を形成している。図示される例では、歯組織をこのように除去するのに際して、歯科用工具150に接触したガイド110の互いに対向するガイド通路122A,122Bが歯科用工具150に接触し、咬合方向において、歯90が歯冠部の下方において歯肉95と交差する歯肉縁96のすぐ上までの距離にわたって歯組織を治療対象歯から除去することになる、図11に示されるように、ガイド110に対する歯科用工具150の接触によって生じる歯科工具150の経路は、切削工具155の長軸と平行の方向における移動及び「’726出願」に記載されるような他のシステムにおける切削工具の長軸と直交する方向における移動を更に同時に含み、これによって、切除工具は、歯90を調製するためにガイドを通って移動しながら、咬合方向において互いに異なる距離において治療対象歯から歯組織を除去することが可能になる。このようにして、概して、本技術によれば、単一のガイドのみによって又は当業者に周知のガイドよりも少ない数の歯調製ガイドによって、歯肉縁の近くの歯組織を除去することができる。
特に、歯科用工具150は、互いに離間した位置、例えば、互いに対向する第1のフランジ152A,152B及び互いに対向する第2のフランジ154A,154Bが互いに対向するガイド通路122A,122Bに接触する位置において、歯調製ガイド110に接触し、「ジェットコースター(roller coaster)」の形態にある三次元運動を可能にする。この時、歯科用工具とガイドとの間の複数の接触領域間の間隔が、ガイドの一部が歯科用工具に接触しない空間、従って、歯科用工具と干渉しない空間をもたらすことになる。これによって、歯調製ガイド110と併用される歯科用工具150は、歯調製ガイドを通る歯科用工具によって画定される経路に沿って垂直方向及び水平方向に移動することができる。いくつかの構成では、他の歯調製ガイドと併用される歯科用工具150は、歯調製ガイドを通る歯科用工具によって画定される経路に沿って、垂直方向及び水平方向のいずれか一方又は両方に移動することができ、任意選択的に傾斜することもできる。このような垂直運動、水平運動、及び傾斜運動のいずれか1つ又はいずれかの組合せによって、切削深さ(すなわち、切削工具155の長軸を横切る方向において1つ又は複数の噛合い歯から除去されることが見込まれる歯組織の量)及び切削高さ(すなわち、切削工具155の長軸に沿った方向において1つ又は複数の噛合い歯から除去されることが見込まれる歯組織の量)は、ガイド110を通って移動する歯科用工具150の経路に沿って変更することができる。このようにして、歯科用工具150は、患者の歯肉線に沿って追従し、患者のための滑らかな仕上げ線を形成し、これによって、患者の歯肉線まで延びる移植片、例えば「マージン(margin)」クラウンを受け入れるための1つ又は複数の噛合い歯を調製することができる。更に、歯科用工具150は、歯調製ガイド内においてより低侵襲性となるように制御されてもよい。具体的には、歯調製ガイド、例えば、歯調製ガイド110と併用する歯科用工具150を用いることによって、従来の歯調製システムと比較して、1つ又は複数の噛合い歯からより少ない歯組織が除去されることになる。従来のシステムでは、歯科用工具150及び歯科用工具を受け入れるための適切な歯調製ガイドを用いて達成されるのと同程度の歯組織の除去を達成するために、複数の歯調製ガイドが必要である。
ここで図4を参照すると、歯調製ガイド110’は、挿入区域125が挿入区域125’によって置き換えられるという顕著な例外を除けば、歯調製ガイド110と同一又は実質的に同一である。挿入区域25’は、挿入区域125’が入口132を備えず、代わって歯科用工具、例えば、歯科用工具150を挿入するための入口通路132A’-132D’を備えるという顕著な例外を除けば、挿入区域125と同一又は実質的に同一である。従って、歯調製ガイド110’を備える歯調製システムは、ガイド110’がガイド110と違っているという例外を除けば、歯調製システム100と同一である。図示されるように、入口通路132A’-132D’は、それぞれ、表面131A’,131B’から互いに対向する通路122’に延在している。通路122’は、ガイド通路が入口通路と境界を接するという例外を除けば、互いに対向するガイド通路122A,122Bと同一である。更に図示されるように、通路132A’-132D’は、互いに対向する面取り縁128’を更に貫通している。面取り縁128’は、該面取り縁が入口通路と境界を接するという例外を除けば、互いに対向する面取り縁128A,128Bと同一である。図示されるように構成された通路132A’-132D’では、歯科用工具150の第1のフランジ152Aは、通路132A’内に受け入れられ、歯科用工具150の第2のフランジ154Aは、通路132B’内に受け入れられ、歯科用工具150の第1のフランジ152Bは、通路132C’内に受け入れられ、歯科用工具150の第2のフランジ154Bは、通路132D’内に受け入れられる。従って、フランジの全てが、互いに対向するガイド通路122’内に受け入れられることになる。歯科用工具150の第1及び第2の接続バー151,153は、それぞれ、互いに対向する面取り縁128’内に受け取られるようになっている。これらの接続バーは、次いで、互いに対向するフランジ開口127’内に受け入れられることになる。フランジ開口127’は、該フランジ開口がそれぞれの入口通路132A’-132D’と境界を接するという例外を除けば、互いに対向するフランジ開口127A,127Bと同一である。このようにして、歯科用工具150は、ガイド110’内に受け入れられ、治療対象歯から歯組織を除去する際に歯科用工具を案内するためにガイド110が歯科用工具に接触するのと同じように、治療対象歯から歯組織を除去する際にガイド110’に対する歯科用工具の接触が歯科用工具を案内することになる。
ここで図5A,5Bを参照すると、歯科用工具250は、歯科用工具150と実質的に同一の形態にあるが、2部品アセンブリを利用している。この形態では、歯科用工具250は、図示される例におけるように、当業者に周知の標準的な歯科用ハンドピースの形態にある歯科用ハンドピース249と、外側シェルガイド248とを備えている。外側シェルガイド248は、ハンドルシェル257A、主ヘッドシェル259A、ガイドヘッドシェル256、第1の接続バー251、互いに対向する第1のフランジ252A,252B、第2の接続バー253、及び第2のフランジ254A,254Bを備え、歯科用ハンドピース249の一部である切削工具255が排除されている。外側シェルガイド248は、一般的に、実質的に剛性の材料、例えば、限定するものではないが、金属、例えば、ステンレス鋼又はアルミニウム、又はプラスチック、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、アクリル、又はアセタールから作製されてもよい。
図示されるように、外側シェルガイド248のハンドルシェル257A、主ヘッドシェル259A、及びガイドヘッドシェル256Aは、歯科用ハンドピースのハンドル257B、主ヘッド259B、及びガイドヘッド258Bによって画定された長軸を包むためのオープンカバーを形成している。このようにして、図5A及び5B間の対比によって示されるように、歯科用ハンドピース249が外側シェルガイド内に完全に挿入されて切削工具がガイドヘッドシェルを通して引っ張られた時及び歯科用ハンドピースが外側シェルガイドから取り外される時、歯科用ハンドピース249は、(切削工具255がガイドヘッドシェル256の底部分、すなわち、最外部分を貫通する)外側シェル248内に挿入可能であり、かつ外側シェル248から取外し可能である。第1の接続バー251、互いに対向する第1のフランジ252A,252B、第2の接続バー253、及び第2のフランジ254A,254Bは、歯科用工具150の対応する第1の接続バー151、互いに対向する第1のフランジ152A,152B、第2の接続バー153、及び互いに対向する第2のフランジ154A,154Bと同じ形態であり、同じように作動されることになる。
ここで図6A,6Bを参照すると、歯科用工具350は、以下の例外を除けば、歯科用工具50と同一又は実質的に同一である。例外は、歯科用工具350が、歯科用工具150の対応する第1の接続バー151、互いに対向する第1のフランジ152A,152B、第2の接続バー153、及び互いに対向する第2のフランジ152A,152Bに代わって、ガイドヘッド356、ガイドヘッド356から延在する第1の接続バー351、第1の接続バー351の両端に取り付けられた第1のフランジ352A,352B、第2の接続バー353、及び第2の接続バー353の両端に取り付けられた第2のフランジ354A,354Bを備えることである。ガイドヘッド356、第1の接続バー351、及び第2の接続バー353は、以下の例外を除けば、歯科用工具150の対応するガイドヘッド156、第1の接続バー151、及び第2の接続バー153と同一又は実質的に同一である。例外は、第1の接続バー351及び第2の接続バー353が、各々、ガイドヘッド356から互いに傾斜して延在する第1及び第2の部分を備えることである。互いに傾斜した第1及び第2の部分は、切削工具155がガイドヘッド356から延在する方向を横切っているが直交していない。これは、ガイドヘッド156から互いに平行となる方向及び切削工具155が延在する方向と直交する方向に延在する第1及び第2の接続バー151,152の単一部分と対照的である。
図6Aに示されるように、第1の接続バー351は、ガイドヘッド356に沿って第2の接続バー353よりも高く配置されている。更に図示されるように、第1の接続バー351の第1及び第2の部分は、それぞれ、直線状であり、いくらか上向きの方向、すなわち、切削工具155がガイドヘッド356から延在する方向といくらか反対の方向に延在し、第2の接続バー353の第1及び第2の部分は、いくらか下向きの方向、すなわち、切削工具155がガイドヘッド356から延びる方向といくらか同一の方向に延在している。図6Bに示されるように、第1の接続バー351の第1及び第2の部分は、後方に延在し、第2の接続バー353の第1及び第2の部分は、前方に延在し、これによって、第1及び第2の接続バーの各々は、切削工具155によって画定された長軸の周りに部分的に延在することになる。このように、第1及び第2の接続バー351,353は、歯調製ガイド、例えば、後述する歯調製ガイド310に沿った互いに対向する点に接触するように構成された互いに対向する接触領域を画定し、これによって、歯科用工具350に対して作用する互いに対向する力を生じ、その結果、第1のフランジ352A,352B及び第2のフランジ354A,354Bは、フランジが受け入れられるガイド通路、例えば、ガイド310の上側及び下側ガイド通路322A,322B,322C,322Dに沿って滑らかに滑ることができる。
図6C,6Dに示されるように、歯調製ガイド310は、以下の顕著な例外を除けば、歯調製ガイド110と同様である。顕著な例外は、歯調製ガイド310が、互いに対向するガイド通路122A,122Bに代わって互いに対向する上側ガイド通路322A,322B及び互いに対向する下側ガイド通路322C,322Dを備え、フランジ開口127A,127Bに代わって互いに対向する細長の下側バー孔又は開口322C,322Dを備え、ヘッド通路124及び工具通路126の組合せに代わってヘッド通路324を備えることである。歯調製ガイド110と同様、歯調製ガイド310は、歯科用クラウンを受け入れるために、歯組織を除去して歯を調製するように構成されている。しかし、歯調製ガイド310は、歯の前部切除を行うために歯科用工具350の動きを制限するように構成された略湾曲部を有しているが、歯調製ガイド110は、歯の後部切除を行うために歯科用工具150の動きを制限するように構成された略湾曲部を有している。
この例では、ヘッド通路324は、ガイドヘッド356を受け入れるのに十分な幅を有し、このような幅は、入口332の底までヘッド通路の長さに沿って一定である。図6Cに示されるように、4つのガイド通路322A-322D及び4つのバー孔327A-327D(ガイド通路322A及びバー孔327Aの断面が示されている)は、協働して略「X」形状の断面を有する全通路を画定している。この「X」形状は、歯調製ガイド110に対して追加的な安定性、例えば、歯調製ガイド310内に挿入された歯科用工具、例えば、歯科用工具350であって、第1のフランジ352A,352Bが対応する上側ガイド通路322A,322B内に受け入れられ、第2のフランジ354A,354Bが対応する下側ガイド通路322C,322C内に受け入れられる、歯科用工具350の傾斜防止をもたらすことになる。
「X」形状は、概して、以下に述べる間隙及び交差を除けば、ガイド通路322A-322D及びバー孔327A-327Dによって画定されたガイド通路の全体の長さにわたって続いている。しかし、前述したガイドヘッド356に対する第1のフランジ352A及び第2のフランジ354Aの異なる垂直位置及び第1のフランジ352B及び第2のフランジ354B間の異なる垂直位置に対応するために、上部ガイド通路322Aと下部ガイド通路322Cとの間の距離及び上部ガイド通路322Bと下部ガイド通路322Dとの間の距離は、ガイド通路322A-322D及びバー孔327A-327Dによって画定されたガイド通路の全体の長さに沿って変動している。歯調製システム100と同様、歯調製ガイド310及び歯科用工具350のシステムは、「ジェットコースター」効果をもたらし、ガイド310を通って移動する歯科用工具350の経路に沿って切削深さ及び切削高さが変更されるという三次元運動をもたらすことになる。
図示される例では、ガイド通路322A-322Dは、それらの長さに沿った曲線を含んでいるが、代替的構成では、ガイド通路は、例えば、最初に歯科用工具350を受け入れる挿入区域内に直線部分を含んでいてもよい。加えて、図示される例では、間隙がガイド通路322A-322D内に設けられ、これによって、歯科用工具350が通る進路の一部に沿って、歯科用工具が歯調製ガイド310内をガイド通路322A-322Dに沿って移動する時に、フランジ252A,252Bの1つのフランジのみが、その対応する間隙内に位置するがその対応するガイド通路内に位置しないことになる。歯調製ガイド310内において歯科用工具350によって取られる進路に沿って、その対応する間隙内のフランジ252A,252B,254A,254Bの特定のフランジが経路に沿って変化する。ガイド通路122A,122Bが十字になる、すなわち、互いに交差するのと同様、ガイド通路322A及びガイド通路322は、十字に交差し、ガイド通路322C及びガイド通路322Dも十字に交差する。
図6C,6Dを更に参照すると、ガイド通路322A-322Dによって画定された経路の曲率、及び対応するガイド通路とガイド通路内に受け入れられたフランジ252A,252B,254A,254Bとの間の大きさ及び形状の近似値は、ガイド通路322Aとガイド通路322Bとの間の距離及びガイド通路322Cとガイド通路322Dとの間の距離がガイド通路の進路に沿って変動し、これによって、ガイド通路のいずれもが互いに平行にならないことを示している。
歯調製ガイド310を通る歯科工具350の移動中に工具350によって取られる工具進路に沿って工具350と歯調製ガイド310との接触によって工具350の第1及び第2の接続バー351,353に加えられる互いに対向する力を維持するために、第1のフランジ352A,352Bの各フランジ及び第2のフランジ354A,354Bの各フランジは、他のフランジ352A,352B,354A,354Bの経路と平行にならない経路を取る。換言すれば、フランジ352A,352B,354A,354Bは、歯科用工具350がガイド310を通って移動する時に工具350によって取られる工具経路に沿った4つの異なる経路を辿ることになる。図6A-6Dの構成では、工具がガイド310を通って移動する時に歯科用工具350によって取られるべき工具進路に沿った各点におけるフランジ352A,352B,354A,354Bによって取られる方向は、互いに異なる。歯科用工具350の第1及び第2の接続バー351,353に互いに対向する力をもたらすためのこれらの互いに異なる経路を用いることによって、歯科用工具の安定性を達成すると共にガイド310を通る工具の移動中の工具の傾斜を抑制又は防止することを更に助長することになる。
他の構成では、歯調製ガイド内の歯科用工具のフランジが辿る経路の少なくとも一部は、このようなフランジの他のフランジのいくつか又は全てが辿る経路の一部と同じ方向にある。これらの代替的構成では、フランジが辿る経路のこのような部分は、このような歯科用工具の他のフランジが辿る経路の対応する部分と平行である。
いくつかの構成では、バー孔327A-327D及びヘッド通路324の組のいずれか一方又は両方の一部又は全ては、それぞれ、第1及び第2の接続バー351,353及びガイドヘッド356のそれぞれの部分又は全てに近似する大きさ及び形態を有している。これによって、バー孔327A-327D及びヘッド通路324と第1及び第2の接続バー351,353及びガイドヘッド356との接触は、それぞれ、追加的な案内をもたらし、いくつかの構成では、このような構成におけるガイド通路322A-322D並びにバー孔327A-327D及びヘッド通路324の組の一方又は両方によって画定された歯調製ガイド310内に形成される工具進路によって、歯科用工具350の傾斜が阻止又は防止されることになる。
図7に示されるように、いくつかの代替的構成では、ガイドヘッド356’、第1の接続バー351’、第1のフランジ352A’,352B’、第2の接続バー353’、及び第2のフランジ354A’,354B’は、図示されるように、歯科用工具350の対応部品、具体的には、外側シェル348の形状部品と実質的に同じ形状にある。外側シェルガイド248と同一又は同様に作動され、外側シェルガイド248と同一又は同様の材料から作製される外側シェルガイド348は、歯科用ハンドピース248に装着され、歯科用工具350と同じように操作可能な歯科用工具を形成する。このような外側シェルガイドは、歯科用ハンドピース249に取付け可能であり、歯科用ハンドピース249から取外し可能である。他の代替的構成では、外側シェルガイドは、歯科用ハンドピース249の周りに取り付けられるというよりもむしろ歯科用ハンドピース249上にクリップ留めされる構成要素であってもよい。
ここで図8A,8Cを参照すると、歯科用工具450は、以下の例外を除けば、歯科用工具350と同一又は実質的に同一である。例外は、歯科用工具450が、第1の接続バーの第1及び第2の部分451A,451Bの端部のフランジ及び第2の接続バーの第1及び第2の部分451C,451Dの端部のフランジを排除していることである。図8Aに最もよく示されるように、第1の接続バー451A,451Bは、第2の接続バー451C,451Dよりも高い位置、すなわち、歯科用工具450のガイドヘッド及びハンドルに近い位置に配置されている。関連する図8B,8Cに示されるように、歯調製ガイド410は、以下の顕著な例外を除けば、歯調製ガイド310と同一又は実質的に同一である。顕著な例外は、歯調製ガイド410は、上側バー孔327A,327B及び下側バー孔327C、327Dと実質的に同じ形態にある細長の上側バー孔427A,427B及び細長の下側バー孔427C、427Dを備え、ガイド通路322A-322Dの形態にあるガイド通路を排除していることである。バー孔427A-427Dは、接続バー151,153の対応する第1及び第2の部分と実質的に等しい直径を有している。従って、バー孔は、接続バーに接触し、歯科用工具450がバー孔の長さを横切る時に工具450の動きを制限することになる。このようにして、バー孔427A-427Dは、ガイド通路、例えば、前述したガイド通路322A-322Dによって作用する機能と同様の機能を果たすことになる。
図8Cに更に示されるように、歯調製ガイド410は、歯科用工具450の接続バー451,453に接触するように構成された斜めに傾斜した壁を備えている。例えば、歯調製ガイド410は、上側接続バーの第1の部分451Aに当接するように構成されたバー孔427Aに沿った壁429を備えている。これによって、上側接続バーの最初の部分は壁に沿って摺動し、壁によって再び導かれることになる。
歯科用工具の第1及び第2の接続バーの各々の第1及び第2の部分は、切削工具155が延在する方向を横切る任意の方向に延在することを理解されたい。また、このような歯科用工具の動きを制限するための歯調製ガイドは、(バー孔及びガイド通路のいずれか一方又はいずれかの組合せによって画定され、ガイドヘッドの突起に適合する断面を有する)全体的な通路と、ガイドヘッドから延在する1つ又は複数の接続バーと、第1及び第2の接続バー間を通る面と平行の面上において任意のこのような接続バーの一端又は両端に取り付けられた1つ又は複数のフランジとを備えることを理解されたい。更に、接続バーがガイドヘッドに取り付けられる1つ又は複数の箇所は、ガイドヘッド上の互いに異なる箇所であり、これらの箇所において、例えば、図6A,6Bの例に示されるように、(異なる方向に延在する)同一の接続バーの多数の部分が同一の箇所においてガイドヘッドに取り付けられている。任意の適正な数の接続バーが、対応するバー孔及びガイド通路の任意の1つ又は組合せが対応する歯調製ガイドに含まれている限り、用いられてもよい。
いくつかの代替的構成では、第1の接続バーの第1及び第2の部分451A,451B、第2の接続バーの第1及び第2の部分451C,451D、及び第1及び第2の接続バーが取り付けられたガイドヘッドは、歯科用ハンドピース249に装着される(外側シェルガイド248と同様の)外側シェルガイドの一部であってもよく、これによって、歯科用工具450と同じように作動可能な歯科用工具が形成されることになる。このような外側シェルガイドは、歯科用ハンドピース249に取付け可能であり、歯科ハンドピース249から取外し可能である。他の代替的構成では、外側シェルガイドは、歯科用ハンドピース249の周りに取り付けるというよりもむしろ歯科用ハンドピース249にクリップ留めされる構成要素であってもよい。
図9A-9Bを参照すると、歯調製システム500は、歯調製ガイド510及び歯科用工具550を備えている。歯調製ガイド510は、患者の第一大臼歯から歯組織を除去するように構成され、本体520、本体の遠位側から延在する遠位被覆物545A、及び基部の正中側から延在する正中被覆物545Bを備えている。歯調製ガイド510は、ガイド110,110’,310,410と同様、’726出願に開示される方法によって調製することができる。図示されるように、遠位被覆物545A及び正中被覆物545Bは、以下の例外を除けば、ガイド110の遠位被覆物145A,145Bと実質的に同様である。例外は、被覆物545A,545Bがこのような被覆物が配置される歯と一致する輪郭を有することである。
本体520は、歯科工具、例えば、限定するものではないが、歯科用工具550を受け入れるように構成されている。図示される例では、本体520は、複数の長孔532A-532C、ガイド通路522、及び本体の厚みを貫通する工具孔536を備えている。複数の長孔532A-532Cと工具孔536との組合せが、歯科用工具、例えば、歯科用工具550をガイド通路532内に受け入れるための入口を画定している。複数の長孔532A-532Cは、歯科用工具のバー、例えば、歯科用工具550のバー551A-551Cよりもいくらか大きくなるように構成されている。これによって、このような歯科用工具のバーは、複数の長孔532A-532C及び工具孔536によって画定された入口を通ってガイド510の本体520から取り出される。従って、これらのバーは、複数の長孔532A-532Cと真っすぐに並んでいない時、ガイド通路522内に留まることになる。これによって、歯科用工具のバーは、ガイド通路の構成が許容する限り、ガイド通路522内において回転及び/又は摺動することになる。ガイド通路522は、概して歯科用工具550の切削工具155の長軸の方向である歯科用工具の挿入方向に対して横方向、好ましくは、垂直方向において本体520を実質的に貫通する。従って、図示されるように、ガイド通路522は、複数の長孔532A-532C及び工具孔536によって画定された入口と平行又は少なくとも実質的に平行である。ガイド通路522は、種々の輪郭を有するように構成され、これによって、ガイド通路は、ガイド510内に挿入された歯科用工具に接触し、歯科用工具を(システム100に関して述べた経路のように直線状又は湾曲している)所定の経路に沿うように案内し、種々の修復物、例えば、限定するものではないが、クラウン、べニア、又はブリッジのいずれか1つを受け入れるように1つ又は複数の治療対象歯を調製することができる。ガイド通路522は、歯科用工具の一部、例えば、歯科用工具550のバー551A-551Cに接触するように更に構成されている。従って、歯科用工具は、図示される例におけるように、治療対象歯に向かう方向及び治療対象歯から離れる方向である切削工具、例えば、歯科用工具550の切削工具155と平行の方向に移動することになる。工具孔136と同様、工具孔536は、1つ又は複数の治療対象歯から歯組織を除去するために、該治療対象歯を露出させるための開口をもたらすことができる。このような構成では、歯科用工具550を用いて、歯科用工具の切削工具を案内し、治療対象歯から歯組織を除去し、これによって、図11に関して前述したような調製歯90を形成することが可能になる。
ここで図10A,10Bを参照すると、歯科用工具550は、以下の顕著な例外を除くと、歯科用工具150と同一又は少なくとも実質的に同一である。顕著な例外は、歯科用工具550が第1の接続バー151、互いに対向する第1のフランジ152A,152B、第2の接続バー153、又は第2のフランジ154A,154Bを備えず、代わって、ガイドヘッド556から延在する複数のバー551A-551Cを備えることである。いくつかの構成では、複数のバー551A-551Cの各々によって画定されたそれぞれの長軸は、複数のバーの他方の1つ又は複数のバーと同一平面にあるか又は少なくとも実質的に同一平面にある。図示される例では、バー551B,551Cのみが同一平面にあり、バー551Aは、バー551B,551Cと同一平面にない。複数のバー551A-551Cの各々によって画定されたそれぞれの長軸は、複数のバーの他方の1つ又は複数のバーが位置する平面と平行の平面内にある。図示される例では、バー551Aは、バー551B,551Cの両方が位置する平面と平行の平面内にある。このようにして、歯科用工具550は、歯科用工具が歯科用調製ガイド510の本体520内に挿入される時、このような平行な平面と直交する平面内において傾斜することが抑制又は防止されるか、又は安定化されることになる。図示されるように及びガイド510の本体520の複数の長孔532A-532Cに対応して、複数のバー551A-551Cのそれぞれは、周方向において等角間隔で互いに離間している。このようにして、バー551A-551Cの各々は、ガイド通路522を画定する本体520の壁に接触し、これによって、ガイド通路522は、歯科用工具550の三次元運動を制限することになる。図示される例におけるように、バー551A-551Cは、バー551A-551Cの任意のバーによって画定された長軸及び切削工具155によって画定された長軸の両方を通る第1の平面がバー551A-551Cの他のバーによって画定された長軸及び切削工具によって画定された長軸の両方を通る第2の平面と交差するように、ガイドヘッド556から延在している。いくつかの代替的構成では、歯科用工具550と同様の歯科用工具は、1つのみのバー、いくつかのこのような構成において同一平面上の長軸を画定する2つのみのバー、又はいくつかのこのような構成において同一平面上の長軸を画定する3つを超える数のバーを備えていてもよい。
いくつかの代替的構成では、複数のバー551A-551C及び複数のバーが取り付けられたガイドヘッドは、歯科用ハンドピース249に取り付けられる(外側シェルガイド248と同様の)外側シェルガイドの一部であり、これによって、歯科用工具550と同じように作動可能な歯科用工具が形成されることになる。このような外側シェルガイドは、歯科用ハンドピース249に取付け可能であり、歯科用ハンドピース249から取外し可能である。他の代替的構成では、外側シェルガイドは、歯科用ハンドピース249の周りに装着されるというよりもむしろ歯科用ハンドピース249にクリップ留めされる構成要素であってもよい。
図12に示されるように、プロセス600は、’726出願に記載されるプロセスと同様の方法によって、修復物を受け入れるために1つ又は複数の噛合い歯を調製する。ブロック610において、患者の口内における複数の歯の物理的モデルが適切なスキャナによってスキャンされる。ブロック620において、ブロック610のステップに続いて、複数の歯のスキャンされた物理的モデルのデジタルトポグラフィに対応する歯データが、第1のクライアントコンピュータから歯データを受信する第2のクライアントコンピュータの1つ又は複数のプロセッサによって受信される。なお、これらのクライアントコンピュータは、互いに遠隔に配置されていてもよい。ブロック630において、ブロック620のステップに続いて、歯データに基づく歯科用切削工具によって追従される切削経路に対応する切削経路データが、第2のクライアントコンピュータの1つ又は複数のプロセッサに記憶される。ブロック635において、ブロック620のステップに続いて、歯データに基づき切削工具によって到達される切削深さに対応する切削深さデータが、第2のクライアントコンピュータの1つ又は複数のプロセッサによって記憶される。ブロック630,635のステップは、どのような順序で行われてもよく、例えば、同時に行われてもよい。ブロック640において、ブロック620のステップに続いて、歯データに基づく治療対象歯の一部の周りに配置される切削ガイドシェル構造に対応する初期の切削ガイドデータが、第2のクライアントの1つ又は複数のプロセッサによって決定される。ブロック650において、ブロック630,635のステップに続いて、切削工具によってなされる工具の動きの事前設定された制限値に対応する切削工具経路データが、切削経路データ及び切削深さデータに基づき第2のクライアントコンピュータの1つ又は複数のプロセッサによって決定される。ブロック660において、ブロック640,650のステップに続いて、初期切削ガイドデータと切削工具経路データとの間の第1のブーリアン演算が第2のクライアントコンピュータの1つ又は複数のプロセッサによって行われ、切削工具を案内するための最終切削ガイド構造に対応する最終切削ガイドデータが規定される。ブロック670において、ブロック660のステップに続いて、第2のブーリアン演算が、最終切削ガイドデータと、(治療対象歯から治療対象歯に隣接する歯にわたって歯構造を除去する切削工具の保護に用いられる)歯科用器具を固定するための固定器具構造に対応する初期器具構造データとの間で行われる。このようにして、歯科用器具を隣接歯に着脱可能に固定するために及び治療対象歯から歯組織を除去する際に切削工具に接触して切削工具を案内するための最終器具構造に対応する最終器具構造データが規定される。ブロック680において、ブロック670のステップに続いて、最終的な器具構造データは、付加製造(AM)又はコンピュータ支援製造(CAM)装置と共に用いられるように構成されたデータ記憶ファイルに送信される。ブロック690において、ブロック680のステップに続いて、最終的器具構造は、適切なCAM又はAM装置を用いて製造される。最終的な器具構造は、限定するものではないが、例えば、歯調製ガイド110、110’、310、410、510の形態であってもよい。
本明細書に記載される開示内容は、本明細書に具体的に開示されているかどうかに関わらず、前述の特定の特徴の任意の可能な組合せを含むことを更に理解されたい。例えば、特定の特徴が特定の態様、配置、構成、又は実施形態の文脈において開示される場合、その特徴は、可能な範囲内において、組み合わせて用いられもよく、及び/又は本技術及び一般的な技術の他の特定の態様、配置、構成、及び実施形態の文脈において用いられもよい。
更に、本明細書の技術を特定の特徴を参照して説明してきたが、これらの特徴は、本技術の原理及び用途の単なる例示にすぎないことを理解されたい。従って、本明細書に記載される種々の特徴の大きさの変更を含む多くの修正が例示的な実施形態に対して行われ得ること、及び本技術の精神及び範囲から逸脱することなく他の構成が考案され得ることを理解されたい。この点に関して、本技術は、以下の請求項に記載される特定の特徴に加えて、多くの追加的な特徴を包含する。更に、前述の開示は、制限というよりもむしろ例示と見なされるべきある。何故なら、本技術は、以下に記載される請求項によって定義されるからである。
Claims (42)
- 患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具に接触させるための歯科用ガイド装置であって、
第1の歯に取り付けられるように構成されて、これにより前記歯科用ガイド装置を前記第1の歯に着脱可能に固定する内面と、
前記内面に取り付けられた本体と、
を備え、
前記本体は、
該本体を少なくとも部分的に貫通し、通路長軸を画定する第1のガイド通路であって、前記歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具のシャフトから延在する前記歯科用工具の第1のフランジに接触するように構成され、前記通路長軸が延在する1つ又は複数の方向と直交する第1の方向において第1の通路直径を画定する、第1のガイド通路と、
前記本体を貫通する孔であって、前記治療対象歯の少なくとも前記所定の部分を露出させるように構成されている、孔と、
前記第1のガイド通路と前記孔との間に延在する第1の開口であって、前記第1の開口は、前記第1の通路直径よりも小さい第1の開口直径を有し、前記孔は、前記第1の方向において前記第1の開口を超えて延在している、第1の開口と、
を備える、歯科用ガイド装置。 - 前記通路長軸は、曲線又は直線である、請求項1に記載の装置。
- 前記第1の歯は、治療対象歯であり、前記内面は、前記治療対象歯に取り付けられるように構成されている、請求項1又は2に記載の装置。
- 前記本体から延在する歯被覆物を更に備え、前記歯被覆物は前記内面を備え、前記第1の歯は前記治療対象歯と異なる前記患者の歯を含む、請求項1~3のいずれか1つに記載の装置。
- 前記第1のガイド通路の断面は、楕円又は多角形を画定している、請求項1~4のいずれか1つに記載の装置。
- 前記第1のガイド通路の断面は、円を画定している、請求項5に記載の装置。
- 前記第1のガイド通路は、前記本体の側壁を貫通して入口を画定し、前記入口は、前記通路長軸が前記入口を貫通する方向と平行の方向において前記歯科用工具を前記第1のガイド通路内に受け入れるように構成されている、請求項1~6のいずれか1つに記載の装置。
- 前記第1のガイド通路と交差する入口通路を更に備え、前記入口通路は、前記通路長軸が前記入口通路と前記第1のガイド通路との交差点を通る方向を横切る方向において前記本体の側壁を貫通し、前記入口通路は、該入口通路を通して前記歯科用工具の前記フランジを前記第1のガイド通路内に受け入れるように構成されている、請求項1~7のいずれか1つに記載の装置。
- 前記本体は、
該本体を少なくとも部分的に貫通する第2のガイド通路であって、前記歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具のシャフトから延在する前記歯科用工具の第2のフランジに接触するように構成され、前記第1の方向における第2の通路直径を画定する、第2のガイド通路と、
前記第2のガイド通路と前記孔との間に延在する第2の開口であって、前記第2の通路直径よりも小さい第2の開口直径を有する、第2の開口と、
を更に備える、請求項1~8のいずれか1つに記載の装置。 - 前記第1及び第2の通路直径は、同じである、請求項9に記載の装置。
- 前記第2のガイド通路の断面は、前記第1のガイド通路の断面と鏡像関係にある、請求項9又は10に記載の装置。
- 第1の平面内の前記第2のガイド通路の断面は、前記第1の平面内の前記第1のガイド通路の断面から離間している、請求項9~11のいずれか1つに記載の装置。
- 前記第1及び第2のガイド通路は、前記第2のガイド通路が前記通路長軸を更に画定するように、互いに交差している、請求項9~12のいずれか1つに記載の装置。
- 前記第1及び第2のガイド通路は、互いに交差しない、請求項9~12のいずれか1つに記載の装置。
- 前記第1及び第2のガイド通路は、前前記本体の側壁を貫通し、前記歯科用工具を前記第1及び第2のガイド通路内に受け入れるように構成された入口を画定している、請求項9~14のいずれか1つに記載の装置。
- 前記第1及び第2のガイド通路とそれぞれ交差する第1及び第2の入口通路を更に備え、前記第1及び第2の入口通路は、前記通路長軸が前記第1の入口通路と前記第1のガイド通路との交差点を通る方向を横切る方向において前記本体の側壁を貫通し、前記第1及び第2の入口通路は、前記歯科用工具の互いに対向する第1及び第2のフランジをそれぞれ前記第1及び第2の入口通路を通して前記第1及び第2のガイド通路内に受け入れるように構成されている、請求項9~15のいずれか1つに記載の装置。
- 前記通路長軸が前記第1の入口通路と前記第1のガイド通路との交差点を通る方向を横切る方向において前記本体の前記側壁を貫通する第3及び第4の入口通路を更に備え、前記第3及び第4の入口通路は、前記第1及び第2の入口通路がそれぞれ前記第1及び第2のガイド通路と交差する箇所から離間した位置において、前記第1及び第2のガイド通路とそれぞれ交差し、前記第3及び第4の入口通路は、前記歯科用工具の第3及び第4のフランジをそれぞれ前記第3及び第4の入口通路を通して前記第1及び第2のガイド通路内に受け入れるように構成されている、請求項16に記載の装置。
- 前記第1の開口は、細長く延びている、請求項1~17のいずれか1つに記載の装置。
- 前記装置の断面内において前記第1の開口によって画定された長軸は、前記装置の前記断面を通る前記孔によって画定された長軸に対して傾斜した角度で延在している、請求項1~18のいずれか1つに記載の装置。
- 患者の口内の治療対象歯に修復物を配置するために前記治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去して前記治療対象歯を調製するための歯調製システムであって、
歯科用工具であって、
ハンドピースと、
前記ハンドピースに取り付けられた互いに対向する第1及び第2のフランジと、
歯組織を除去するために前記ハンドピースに取り付けられた切削工具であって、前記第1及び第2のフランジの各々が延在する方向を横切る方向に延在する中心工具軸を画定する、切削工具と、
を備える、歯科用工具と、
請求項9~19のいずれか1つに記載の前記歯科用ガイド装置であって、前記第1及び第2のガイド通路は、前記中心工具軸と直交する平面内において湾曲する湾曲区域を備え、これによって、前記歯科用ガイド装置が前記第1の歯に取り付けられ、前記歯科用工具の前記第1及び第2のフランジがそれぞれ前記第1及び第2のガイド通路に接触する時、前記第1及び第2のガイド通路は、前記歯科用工具の動きを制限し、その結果、歯組織が、前記歯科用工具によって前記治療対象歯の頬側、舌側、正中側、遠位側、及び咬合側から成る群から選択される前記治療対象歯の任意の2つの側から除去可能になる、歯科用ガイド装置と、
を備える、歯調製システム。 - 患者の口内の治療対象歯に修復物を配置するために前記治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去して前記治療対象歯を調製するための歯調製システムであって、
歯科用工具であって、
ハンドピースと、
前記ハンドピースに取り付けられた互いに対向する第1及び第2のフランジと、
歯組織を除去するために前記ハンドピースに取り付けられた切削工具であって、前記第1及び第2のフランジの各々が延在する方向を横切る方向に延在する中心工具軸を画定する、切削工具と、
を備える、歯科用工具と、
請求項9~19のいずれか1つに記載の前記歯科用ガイド装置であって、前記第1及び第2のガイド通路の各々は、前記中心工具軸と平行のそれぞれの平面内において湾曲する湾曲区域を備え、これによって、前記歯科用ガイド装置が前記第1の歯に取り付けられ、前記歯科用工具の前記第1及び第2のフランジがそれぞれ前記第1及び第2のガイド通路に接触する時、前記第1及び第2のガイド通路は、前記歯科用工具の動きを制限し、その結果、歯組織が、前記歯科用工具によって前記中心工具軸と直交する平面に対して種々の深さにおいて前記治療対象歯から除去可能になる、歯科用ガイド装置と、
を備える、歯調製システム。 - 前記歯科用工具は、前記歯科用ガイド装置内において移動するように構成され、前記第1及び第2のガイド通路は、前記ガイド装置内の前記歯科用工具の移動中に前記歯科用工具の動きを制限し、これによって、前記歯科用工具が前記歯科用ガイド装置内において移動すると見込まれる離散距離にわたって、歯組織が、前記歯科用工具によって患者の歯肉縁から上方に一定距離を隔てて前記治療対象歯から除去可能になる、請求項20又は21に記載の歯調製システム。
- 患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具に接触させるための歯科用ガイド装置であって、
第1の歯に取り付けられるように構成されて、これにより前記歯科用ガイド装置を前記第1の歯に着脱可能に固定する内面と、
前記内面に取り付けられた本体と、
を備え、
前記本体は、
前記本体を少なくとも部分的に貫通する入口通路と、
前記本体の表面を貫通して前記入口通路内に延在する第1の長孔と、
前記本体の表面を貫通して前記入口通路内に延在する第2の長孔であって、前記第1及び第2の長孔は、前記第1及び第2の長孔を通る前記ガイド装置の断面内において互いに交差するか又は互いに平行となるそれぞれの長軸を画定し、更に歯科用工具のバーを受け入れるように構成されている、第2の長孔と、
前記本体を貫通する孔であって、前記孔は、前記治療対象歯の少なくとも前記所定の部分を露出させるように構成され、前記入口通路は、前記治療対象歯から除去されるべき歯組織の前記所定の部分を最大限除去するように前記歯科用工具の前記動きを制限するために、前記歯科用工具の前記バーに接触するように構成されている、孔と、
を備える、歯科用ガイド装置。 - 前記第1の歯は、前記治療対象歯であり、前記内面は、前記治療対象歯に取り付けられるように構成されている、請求項23に記載の装置。
- 前記本体から延在する歯被覆物を更に備え、前記歯被覆物は前記内面を備え、前記第1の歯は前記治療対象歯と異なる前記患者の歯を含む、請求項23又は24に記載の装置。
- 患者の口内の治療対象歯に修復物を配置するために前記治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去して前記治療対象歯を調製するための歯調製システムであって、
歯科用工具であって、
中心軸を画定する主シャフトを備えるハンドピースと、
前記主シャフトに取り付けられて前記中心軸が延在する方向を横切る第1の方向に延在する第1のバーであって、歯科用ガイド装置に受け入れられて前記歯科用ガイド装置に接触するように構成された第1のバー端を更に画定する、第1のバーと、
前記主シャフトに取り付けられて前記中心軸が延在する方向を横切る第2の方向に延在する第2のバーであって、前記第2のバーは、歯科用ガイド装置に受け入れられて前記歯科用ガイド装置に接触するように構成された第2のバー端を更に画定し、前記第1のバーは、第1の長軸を画定し、前記第2のバーは、第2の長軸を画定し、前記第1及び第2の長軸は、前記中心軸を含む面と平行の互いに異なる面又は前記中心軸を含む互いに異なる面上にある、第2のバーと、
を備える、歯科用工具と、
請求項23~25のいずれか1つに記載の前記歯科用ガイド装置であって、前記歯科用ガイド装置の前記第1の長孔及び第2の長孔は、前記歯科用工具の前記第1のバー及び前記第2のバーを同時に受け入れるように構成されている、歯科用ガイド装置と、
を備える、歯調製システム。 - 歯科用切削工具であって、前記歯科用切削工具を案内する歯科用ガイド装置に接触するようになっている、歯科用切削工具であって、
中心軸を画定する主シャフトと、
前記主シャフトに取り付けられて前記中心軸が延在する方向を横切る第1の方向に延在する第1のバーであって、前記歯科用ガイド装置内に受け入れられて前記歯科用ガイド装置に接触するように構成された第1のバー端を更に画定する、第1のバーと、
前記主シャフトに取り付けられて前記中心軸が延在する方向を横切る第2の方向に延在する第2のバーであって、前記第2のバーは、前記歯科用ガイド装置に受け入れられて前記歯科用ガイド装置に接触するように構成された第2のバー端を更に画定し、前記第1のバーは、第1の長軸を画定し、前記第2のバーは、第2の長軸を画定し、前記第1及び第2の長軸は、前記中心軸を含む面と平行の互いに異なる面又は前記中心軸を含む互いに異なる面上にある、第2のバーと、
を備える、歯科用切削工具。 - 前記第1の方向及び前記第2の方向は、同一方向である、請求項27に記載の工具。
- 前記主シャフトに取り付けられて前記中心軸が延在する方向を横切る第3の方向に延在する第3のバーを更に備え、前記第1、第2、及び第3の方向は、互いに異なっている、請求項27に記載の工具。
- 前記第1、第2、及び第3のバーは、ある平面への前記第1、第2、及び第3のバーの投影内において、周方向において等角間隔で互いに離間している、請求項29に記載の工具。
- 前記第1のバー及び前記第2のバーは、ある平面への前記第1及び第2のバーの投影内において互いに対して少なくとも90°の角度をなすそれぞれの長軸を画定している、請求項27又は29に記載の装置。
- 前記第1及び第2のバーの各々の両端に互いに対向する部分球を更に備える、請求項27又は28に記載の工具。
- 前記第1及び第2のバーの各々の一端における第1の部分円筒、部分楕円プリズム、又は部分多面体と、前記第1及び第2のバーの各々の他端における対向する第2の部分円筒、部分楕円プリズム、又は部分多面体とを更に備える、請求項27又は28に記載の工具。
- 前記主シャフトを少なくとも部分的に貫通する歯科用バーを更に備える、請求項27~33のいずれか1つに記載の工具。
- 前記第1のバー及び前記第2のバーは、前記第1のバー、前記第2のバー、及び前記主シャフトが、前記第1のバー、前記第2のバー、及び前記主シャフトのどのような1つ又はどのような組合せの破損も生じることなく分離不能となるように、前記主シャフトに一体化されている、請求項27~34のいずれか1つに記載の工具。
- 患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去するための歯調製システムであって、
請求項27,28及び32~35のいずれか1つに記載の前記歯科用切削工具と、
歯科用ガイド装置であって、
第1の歯に取り付けられるように構成されて、これにより前記歯科用ガイド装置を前記第1の歯に着脱可能に固定する内面と、
前記内面に取り付けられた本体と、
を備えた歯科用ガイド装置と、
を備え、
前記本体は、
該本体を少なくとも部分的に貫通し、通路長軸を画定する第1のガイド通路であって、前記歯科用切削工具の動きを制限するために前記歯科用切削工具の第1のバーに接触するように構成され、前記通路長軸が延在する方向と直交する第1の方向において第1の通路直径を画定する、第1のガイド通路と、
前記本体を貫通する孔であって、前記治療対象歯の少なくとも前記所定の部分を露出させる、孔と、
前記第1のガイド通路と前記孔との間に延在する第1の開口であって、前記第1の通路直径よりも小さい第1の開口直径を有する、第1の開口と、
前記本体を少なくとも部分的に貫通する第2のガイド通路であって、前記歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用切削工具の第2のバーに接触するように構成され、前記第1の方向における第2の通路直径を画定する、第2のガイド通路と、
前記第2のガイド通路と前記孔との間に延在する第2の開口であって、前記第2の通路直径よりも小さい第2の開口直径を有する、第2の開口と、
を備える、歯調製システム。 - 患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具に接触させるための歯科用ガイド装置であって、
第1の歯に取り付けられるように構成されて、これにより前記歯科用ガイド装置を前記第1の歯に着脱可能に固定する内面と、
前記内面に取り付けられた本体と、
を備え、
前記本体は、
該本体を少なくとも部分的に貫通し、通路長軸を画定する第1のガイド通路であって、前記歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具の第1のバーに接触するように構成され、前記通路長軸が延在する方向と直交する第1の方向において第1の通路直径を画定する、第1のガイド通路と、
前記本体を貫通する孔であって、少なくとも前記治療対象歯の前記所定の部分を露出させる、孔と、
前記孔の前記第1のガイド通路と反対の側において前記本体を少なくとも部分的に貫通する第2のガイド通路であって、前記歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具の第2のバーに接触するように構成され、前記第1の方向において第2の通路直径を画定する、第2のガイド通路と、
前記孔の前記第1のガイド通路と同じ側において前記本体を少なくとも部分的に貫通する第3のガイド通路であって、前記第1のガイド通路の下方に位置し、前記歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具の第3のバーに接触するように構成され、前記第1の方向において第3の通路直径を画定する、第3のガイド通路と、
を備える、歯科用ガイド装置。 - 前記孔の前記第2のガイド通路と同じ側において前記本体を少なくとも部分的に貫通する第4のガイド通路を更に備え、前記第4のガイド通路は、前記第2のガイド通路の下方に位置し、前記歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具の第4のバーに接触するように構成され、前記第1の方向において第4の通路直径を画定する、請求項37に記載の装置。
- 少なくとも前記第1の通路直径、前記第2の通路直径、及び前記第3の通路直径は、同一である、請求項37又は38に記載の装置。
- 前記第1のガイド通路と前記孔との間に延在する第1の開口であって、前記第1の通路直径よりも小さい第1の開口直径を有する、第1の開口と、
前記第2のガイド通路と前記孔との間に延在する第2の開口であって、前記第2の通路直径よりも小さい第2の開口直径を有する、第2の開口と、
前記第3のガイド通路と前記孔との間に延在する第3の開口であって、前記第3の通路直径よりも小さい第3の開口直径を有する、第3の開口と、
を更に備え、
前記歯科用ガイド装置の断面内における前記第1の開口、前記第2の開口、及び前記第3の開口の各々によって画定された長軸は、前記歯科用ガイド装置の前記断面を貫通する前記孔によって画定された長軸に対して傾斜した角度で延在している、請求項37~39のいずれか1つに記載の装置。 - 前記歯科用ガイド装置の断面内における前記第1のガイド通路、前記第2のガイド通路、及び前記第3のガイド通路の各々によって画定された長軸は、前記歯科用ガイド装置の前記断面を貫通する前記孔によって画定された長軸に対して傾斜した角度で延在している、請求項37~39のいずれか1つに記載の装置。
- 患者の口内において治療対象歯から歯組織の所定の部分を除去する際に歯科用工具の動きを制限するために前記歯科用工具に接触させるための歯科用ガイド装置であって、
本体を備え、
前記本体は、
内面であって、前記内面の少なくとも一部は、第1の歯に着脱可能に取り付けられるように構成されている、内面と、
前記内面を貫通する通路であって、前記通路は、歯科用工具を導入するための中心領域及び前記中心領域から離間した第1及び第2の付加領域を画定し、前記第1及び第2の付加領域の各々は、それぞれの第1及び第2の開口を介して前記中心領域に連通し、前記中心領域は、第1の方向における第1の高さを有し、前記第1の付加領域は、前記第1の高さよりも小さい第1の方向における第2の高さを有し、前記第1の開口は、前記第2の高さよりも小さい前記第1の方向における第3の高さを有し、前記第2の付加領域は、前記第1の高さよりも低い前記第1の方向における第4の高さを有し、前記第2の開口は、更なる高さよりも小さい前記第1の方向における第5の高さを有する、通路と、
を備える、歯科用ガイド装置。
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