JP2022512183A - 遠心分離システムおよび方法 - Google Patents

遠心分離システムおよび方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022512183A
JP2022512183A JP2021532957A JP2021532957A JP2022512183A JP 2022512183 A JP2022512183 A JP 2022512183A JP 2021532957 A JP2021532957 A JP 2021532957A JP 2021532957 A JP2021532957 A JP 2021532957A JP 2022512183 A JP2022512183 A JP 2022512183A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid feed
feed mixture
heavy phase
flow rate
rotor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2021532957A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7193640B2 (ja
Inventor
カスパー・ホグルンド
ペーテル・トールヴィド
スタッファン・ケーニヒソン
Original Assignee
アルファ-ラヴァル・コーポレート・アーベー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from EP18211243.3A external-priority patent/EP3666386B1/en
Priority claimed from EP18211242.5A external-priority patent/EP3666394A1/en
Priority claimed from EP18211238.3A external-priority patent/EP3666384B1/en
Application filed by アルファ-ラヴァル・コーポレート・アーベー filed Critical アルファ-ラヴァル・コーポレート・アーベー
Publication of JP2022512183A publication Critical patent/JP2022512183A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7193640B2 publication Critical patent/JP7193640B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B13/00Control arrangements specially designed for centrifuges; Programme control of centrifuges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/04Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with inserted separating walls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/04Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with inserted separating walls
    • B04B1/08Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with inserted separating walls of conical shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B11/00Feeding, charging, or discharging bowls
    • B04B11/02Continuous feeding or discharging; Control arrangements therefor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B7/00Elements of centrifuges
    • B04B7/08Rotary bowls
    • B04B7/12Inserts, e.g. armouring plates
    • B04B7/14Inserts, e.g. armouring plates for separating walls of conical shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B13/00Control arrangements specially designed for centrifuges; Programme control of centrifuges
    • B04B2013/006Interface detection or monitoring of separated components

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

本明細書では、遠心分離機(202)と、液体供給混合物導管(204)と、軽相導管(206)と、重相導管(208)と、流量制御システム(210)とを含む遠心分離システム(200)が開示される。流量制御システム(210)は、制御ユニット(226)と、軽相導管(206)内に配置された流量制御弁(224)と、液体供給混合物測定デバイス(220)と、軽相測定デバイス(222)および/または重相測定デバイス(223)とを含む。制御ユニット(226)は、液体供給混合物測定デバイス(220)からの測定値ならびに軽相測定デバイス(222)および/または重相測定デバイス(223)からの測定値に基づいて、流量制御弁(224)を制御するように構成される。

Description

本発明は、とりわけ、遠心分離機を含む遠心分離システムと、遠心分離システムを制御する方法とに関する。本発明は、さらに、コンピュータプログラムおよびコンピュータ可読記憶媒体に関する。
機械的に気密シールされた遠心分離機を使用中、空気は、分離機の内部に存在せず、したがって、液体/空気接触面(interface)は、分離機の内部に形成されない。したがって、入口、および/または軽相に対する出口、および/または重相に対する出口のうちの一方における圧力変化は、入口および/または出口のうちの他方における圧力に影響を及ぼすことになる。別の表現で言うと、機械的に気密シールされた遠心分離機の入口および出口は、連通管を形成する。
WO2011/093784およびEP2868210は、機械的に気密シールされた遠心分離機を含むシステムを開示する。
WO2011/093784は、気密遠心分離機を含むシステムを開示し、分離機は、分離室を含むロータと、分離されるべき成分の混合物のための入口チャネルと、少なくとも1つの分離された軽い成分を受けるための第1の出口チャネルと、少なくとも1つの分離された重い成分を受けるための第2の出口チャネルとを含む。システムは、前記第2の出口チャネルから分離された重い成分の前記分離室部まで再循環させるための再循環手段と、前記第2の出口チャネル内を流れる重い成分の密度、流量、またはそれらの組合せをモニタする第1のモニタリング手段と、前記第1のモニタリング手段からの制御信号に応答して再循環流量を制御する第1の制御手段とをさらに含む。システムは、様々な内容物の供給物を分離機に供給するときでも、分離された重い成分の特性を制御する。
EP2868210は、入口においておよび液体の出口において機械的に気密シールされた遠心分離機への入口を介して処理されるべき液体のかんきつ果実材料を導入するステップと、少なくとも液体の重相および液体の軽相を取得するために分離機内のかんきつ果実材料を分離するステップであって、液体の重相の密度は液体の軽相の密度より高い、ステップと、分離機の液体の重相出口を介して液体の重相をかつ液体の軽相出口を介して液体の軽相を排出するステップと、排出される液体の重相および/または液体の軽相の少なくとも1つのパラメータを測定するステップであって、パラメータは、液体の軽相の中の重相の濃度に関連するかまたはその逆に関連する、ステップと、分離機から排出された液体の軽相の中の重相の濃度を制御するかまたはその逆を制御するための測定に基づいて液体の軽相出口に対する液体の重相出口の反対圧力を調整するステップかまたはその逆を調整するステップとを含む、かんきつ果実処理のための方法を開示する。
WO2011/093784 EP2868210
いくつかの液体供給混合物およびそのような液体供給混合物から分離された重相は、他のものより、たとえばせん断力に対してより敏感である。
それに応じて、本発明の目的は、分離された重相を穏やかに取り扱うための条件を提供する分離システムを提供することである。これに対処するために、独立クレームのうちの1つにおいて規定される特徴を有する遠心分離システムが提供される。
本発明の一態様によれば、目的は、遠心分離機と、液体供給混合物導管と、軽相導管と、重相導管と、流量制御システムとを含む遠心分離システムによって達成され、
遠心分離機は、回転軸周りに回転するように構成されかつ分離空間を備えるロータと、分離空間の内部に配置された分離円板の積層体と、ロータの第1の軸端に配置された第1の固定部と、ロータの第2の軸端に配置された第2の固定部とを含み、
入口通路は、第1または第2の固定部を介して分離空間内に延び、軽相出口通路は、第1または第2の固定部を介して分離空間から延び、重相出口通路は、第1または第2の固定部を介して分離空間から延び、
重相出口通路は、分離空間の半径方向外部からロータの中心部に向けてロータ内部で延びる少なくとも1つのチャネルを含み、
入口通路、軽相出口通路、および重相出口通路の各々は、ロータと第1および第2の固定部の各々との間で機械的に気密シールされ、
入口通路は、R0において回転軸上でロータの中心に入り、重相出口通路は、第1の半径R1においてロータを退出し、軽相出口通路は、第2の半径R2においてロータを退出し、R2≧R1≧R0およびR2>R0であり、
流量制御システムは、制御ユニットと、軽相導管内に配置された流量制御弁と、液体供給混合物測定デバイスと、軽相測定デバイスおよび/または重相測定デバイスとを含み、
制御ユニットは、液体供給混合物測定デバイスからの測定値ならびに軽相測定デバイスおよび/または重相測定デバイスからの測定値に基づいて、流量制御弁を制御するように構成される。
入口および出口の通路は機械的に気密シールされており、入口通路はロータの中心に入るので、流量制御システムは軽相導管内に配置された流量制御弁と、液体供給混合物測定デバイスと、軽相測定デバイスおよび/または重相測定デバイスとを含むので、ならびに制御ユニットは液体供給混合物測定デバイスからの測定値ならびに軽相測定デバイスおよび/または重相測定デバイスからの測定値に基づいて流量制御弁を制御するように構成されるので、遠心分離システムが設けられ、重相が穏やかな取り扱いを受けるための条件が規定される。その結果、上記の目的が達成される。
本発明のさらなる目的は、遠心分離システムを制御する方法を提供することであり、その方法は、分離された重相を穏やかに取り扱うための条件を提供する。これに対処するために、独立クレームのうちの1つにおいて規定される特徴を有する方法が提供される。
したがって、本発明のさらなる態様によれば、目的は、遠心分離システムを制御する方法によって達成され、遠心分離システムは、遠心分離機と、液体供給混合物導管と、軽相導管と、重相導管と、流量制御システムとを含み、
遠心分離機は、回転軸周りに回転するように構成されかつ分離空間を備えるロータと、分離空間の内部に配置された分離円板の積層体と、ロータの第1の軸端に配置された第1の固定部と、ロータの第2の軸端に配置された第2の固定部とを含み、
入口通路は、第1または第2の固定部を介して分離空間内に延び、軽相出口通路は、第1または第2の固定部を介して分離空間から延び、重相出口通路は、第1または第2の固定部を介して分離空間から延び、
重相出口通路は、分離空間の半径方向外部からロータの中心部に向けてロータ内部で延びる少なくとも1つのチャネルを含み、
入口通路、軽相出口通路、および重相出口通路の各々は、ロータと第1および第2の固定部の各々との間で機械的に気密シールされ、
入口通路は、R0において回転軸上でロータの中心に入り、重相出口通路は、第1の半径R1においてロータを退出し、軽相出口通路は、第2の半径R2においてロータを退出し、R2≧R1≧R0およびR2>R0であり、
流量制御システムは、軽相導管内に配置された流量制御弁と、液体供給混合物測定デバイスと、軽相測定デバイスおよび/または重相測定デバイスとを含み、
方法は、
- ロータを回転させるステップと、
- 液体供給混合物導管および入口通路を介して液体供給混合物の流れを分離空間内に導くステップと、
- 分離空間内で液体供給混合物を重相と軽相とに分離するステップと、
- 液体供給混合物の流量を測定するステップと、
- 軽相の流量および/または重相の流量を測定するステップと、
- 液体供給混合物の流量を測定するステップにおいて獲得された測定値ならびに軽相の流量および/または重相の流量を測定するステップにおいて獲得された測定値に基づいて流量制御弁を制御するステップとを含む。
入口および出口の通路は機械的に気密シールされおり、入口通路はロータの中心に入るので、流量制御システムは軽相導管内に配置された流量制御弁を含むので、および方法は、
- 液体供給混合物の流量を測定するステップと、
- 軽相の流量および/または重相の流量を測定するステップと、
- 液体供給混合物の流量を測定するステップにおいて獲得された測定値ならびに軽相の流量および/または重相の流量を測定するステップにおいて獲得された測定値に基づいて軽相導管内に配置された流量制御弁を制御するステップとを含むので、遠心分離システムを制御する方法が提供され、重相が穏やかな取り扱いを受けるための条件が規定される。その結果、上記の目的が達成される。
より具体的には、その入口ならびにその重相出口を回転軸にまたはその付近に有する機械的に気密シールされた遠心分離機は、分離されるべき液体供給混合物が遠心分離機に穏やかに入ることおよび分離された重相が遠心分離機から穏やかに退出することをもたらす。その上、流量制御弁は軽相導管内に配置され、機械的に気密シールされた遠心分離機の入口および出口は連通管を形成するので、遠心分離システム内の液体供給混合物を分離する間に重相導管内に流量制御デバイスは不要である。したがって、重相をせん断力にさらすことになる流量制限が、重相導管内にもたらされる必要はない。それに応じて、重相が重相収集容器に向けてまたは遠心分離システムに続いて遠心分離システムの後に配置されたさらなる処理ステップに向けて流れるときに、重相が穏やかな取り扱いを受けるための条件が規定される。
遠心分離機は、ロータが、たとえば電気モータを含む駆動装置によって回転される高速遠心分離機である。ロータは、液体供給混合物が高い重力加速度にさらされ得るように、数千RPMで回転され得る。分離円板は、液体供給混合物を軽相および重相に高い効率で分離することをもたらす。
少なくとも1つのチャネルは、半径方向外部において回転軸により近い部分と実質的に同じ断面積を有する1つまたは複数のチューブによって形成され得る。代替的に、少なくとも1つのチャネルは、半径方向外部において回転軸により近い部分より大きい断面積を有する1つまたは複数の通路によって形成され得る。
入口通路および出口通路の機械的気密シールが、シール部材によって提供される。機械的気密シールは、たとえば、一対の室の内部に配置された一対の円板および/または液中の保持円板を含む液圧シールとは全く異なる接触面を、遠心分離機の回転部と固定部との間に形成することが分かる。機械的気密シールは、ロータの部分と固定部との間に当接部(abutment)を含む。液圧シールは、遠心分離機の回転可能ロータと固定部との間に当接部を含まない。
軽相出口通路および重相出口通路は、ロータからの唯一の出口であり得る。
入口通路が回転軸上でロータの中心に入るように入口通路を配置することで、液体供給混合物が入口通路から回転するロータまで穏やかに移行することがもたらされる。ロータからの軽相出口通路の出口の半径R2より小さい半径R1において重相出口通路がロータを退出するような重相出口通路を配置することで、重相出口通路および軽相出口通路がその逆に配置される場合より多くの供給圧力が、重相を回転軸のより近くに押し進めることを可能にするために必要になる。しかしながら、重相が回転軸のより近くでロータから退出することで、重相が回転するロータから固定の重相出口通路内に穏やかに移行することがもたらされる。
それに応じて、R1<R2すなわちR2>R1であるとき、重相出口通路は、小さい半径においてロータを退出し、それは、重相がロータおよび遠心分離機から穏やかに退出することをもたらす。
流量制御システムは、分離システム内で液体供給混合物を軽相と重相とに分離することを制御するように構成される。詳細には、流量制御システムは、遠心分離機を通る液体供給混合物と軽相および重相との流量を制御するように構成される。この流れを制御する主たる手段は、軽相導管内に配置された流量制御弁である。
液体供給混合物は、たとえば液体供給混合物を圧力にさらすことによって遠心分離機内に供給され、流量制御弁は、軽相出口通路内のきれいな軽相ならびに重相出口通路内を連続的に流れる重相をもたらすように制御される。きれいな軽相は、重相および/または粒子が実質的にない軽相である。
これは、分離空間内部の軽相と重相との間の接触面の半径方向位置、いわゆるEラインが、分離されたきれいな軽相が軽相出口通路に到達しかつ分離された重相が分離空間の半径方向外部において少なくとも1つのチャネルに到達するように、流量制御弁によって制御される。Eライン、平衡線は、軽相と重相との間の明確な接触面としての、中間帯の単純化である。実際には、中間帯の中で濃度勾配が存在する。
液体供給混合物は、軽相と重相の混合物によって形成される。軽相は液体である。重相は、軽相より高い密度を有する液体であり得る。代替的に、重相は、液体の中で漂う粒子、たとえば、軽相を形成する液体の中で漂う粒子を含み得る。粒子は細胞であり得る。細胞は、CHO、チャイニーズハムスターの卵巣の細胞などの哺乳類の細胞であり得る。液体供給混合物は、細胞培養混合物であり得、分離された軽相は、発酵中に細胞によって発現された(expressed)細胞外生分子を含有し得る。重相は、高濃度細胞含有液であり得る。高濃度細胞含有液は、一バッチの液体供給混合物の分離に続く発酵プロセスの中で再使用され得る。
実施形態によれば、液体供給混合物導管は、圧縮された液体供給混合物のソースに接続されるように構成され得る。このようにして、液体供給混合物は、液体供給混合物導管を介して遠心分離機内に供給され得る。圧縮された液体供給混合物のソースは、いくつかの代替実施形態の形態で提供され得る。
いくつかの実施形態によれば、遠心分離システムは、液体供給混合物導管内に配置された供給ポンプを含み得る。このようにして、液体供給混合物は、供給ポンプによって液体供給混合物導管を介して遠心分離機内に供給され得る。それに応じて、供給ポンプは、圧縮された液体供給混合物のソースの一部を形成し得る。
いくつかの実施形態によれば、遠心分離システムは、液体供給混合物容器と液体供給混合物容器内の圧力を制御するための手段とを含み得る。このようにして、液体供給混合物は、液体供給混合物導管を介して遠心分離機内に供給され得る。それに応じて、そのような圧縮された液体供給混合物容器は、圧縮された液体供給混合物のソースを形成し得る。
さらなる実施形態によれば、遠心分離システムは、遠心分離機に関して高い位置につるされた液体供給混合物容器を含み得る。液体供給混合物容器と遠心分離機との間の高さの差は、液体供給混合物容器から入口通路まで延びる液体供給混合物導管を介して液体供給混合物を遠心分離機内に供給するのに十分な圧力を与え得る。
実施形態によれば、重相導管は、重相受け容器まで延びるように構成され得る。重相導管は、重相の流れが重相出口通路から重相受け容器まで存在するとき、遠心分離機から重相受け容器までの制限されない通路を形成し得る。このようにして、重相が、遠心分離機から重相受け容器に流れるとき、重相は、実質的なせん断力を受けない。したがって、重相は、遠心分離機から重相受け容器まで穏やかに流れることができる。穏やかな流れは、重相が細胞を含むときに特に有利であり得る。実際には、これは、重相導管に、制限された流れ通路をもたらす絞り流量制御デバイスがないことを必然的に意味する。
重相導管は、重相導管を通る重相の流れを遮断するための手段を含み得る。しかしながら、上記のように、重相の流れが重相出口通路から重相受け容器まで存在するとき、重相導管は、制限されない通路を形成する。重相の流れを遮断するための手段は、遮断するための手段を通る重相の流れが存在するとき、重相に影響を及ぼさない。
重相受け容器は、一バッチの液体供給混合物から分離された重相を貯蔵するための容器であり得る。代替的に、重相受け容器は、重相が分離システムに続いてさらなる処理に進む前の、重相の中間貯蔵または部分貯蔵のための容器であり得る。
実施形態によれば、遠心分離システムは、重相導管内に配置された遮断弁を含み得る。このようにして、遮断弁が閉じられるとき、重相導管を通る流れは阻止され得る。たとえば、遠心分離システムが、起動しているときでかつ第1の量の重相が分離空間内で分離される前に、液体供給混合物および/または部分的に分離されただけの重相が、重相導管を通って流れることは望ましくない。したがって、遮断弁は、起動の間は閉に維持され得る。一定量の重相が分離空間内で分離されると、遮断弁は、重相導管を通る重相の流れを許容するために開かれてよい。それに応じて、遮断弁は、流れが遮断弁を通過することができない全閉位置、および流れが遮断弁を制限されずに通過することができる全開位置の、2つだけの代替の位置を有する。したがって、遮断弁は、絞り流量制御デバイスではない。遮断弁は、重相の流れを遮断するための手段の一例である。
本方法の実施形態によれば、遠心分離システムは、重相導管内に配置された遮断弁を含み、方法は、
- 軽相と重相との間の接触面が分離空間内に生じる間に一バッチの液体供給混合物を分離する初期の分離段階の間に、遮断弁を閉に維持するステップと、
- 接触面が生じたときに一バッチの液体供給混合物を分離する主たる分離段階の間に、遮断弁を全開に維持するステップとを含み得る。このようにして、一定量の重相が、遮断弁が開かれる前に分離空間内で分離され得る。したがって、液体供給混合物および/または部分的に分離されただけの重相が、重相導管を通って流れることが回避され得る。
実施形態によれば、遠心分離機は交換可能な分離用挿入物を含んでよく、交換可能な挿入物は、ロータケーシングと、ロータケーシングのそれぞれの軸端に配置された第1および第2の固定部とを含む。ロータケーシングは、遠心分離機のロータの一部を形成し、分離空間と、分離円板と、少なくとも1つのチャネルとを含む。このようにして、遠心分離システムは、単一のバッチの液体供給混合物または限定された数のバッチの液体供給混合物を分離するように適応され得る。1つまたは複数のバッチの液体供給混合物を分離した後、交換可能な分離用挿入物は、遠心分離機から除去され、新しい交換可能な分離用挿入物と交換され得る。これは、たとえば、液体供給混合物が細胞培養混合物であるときに有利であり得る。細胞培養混合物の分離など、細胞培養混合物の取り扱いは、無菌環境において実行されなければならない場合がある。遠心分離機内で交換可能な分離用挿入物を利用することで、殺菌された交換可能な分離用挿入物の提供によって、液体供給混合物と分離された軽相および重相とに対して無菌の室内、すなわち無菌の流路が提供され得る。
実施形態によれば、ロータは、回転可能部材と交換可能な分離用挿入物のロータケーシングとを含み得る。ロータケーシングは、回転可能部材の内部空間内に係合され得る。このようにして、交換可能な分離用挿入物のロータケーシングは、回転可能部材と一緒に回転するようになり得る。
現在使用中の交換可能な分離用挿入物が、新しい交換可能な分離用挿入物と交換されるべきであるとき、現在使用中の交換可能な分離用挿入物のロータケーシングは、交換に備えるために回転可能部材との係合を解かれる。
実施形態によれば、遠心分離システムは、液体供給混合物容器を含み得、かくはん部材が、液体供給混合物容器内に配置され得る。このようにして、液体供給混合物容器内の液体供給混合物の均等な濃度が確保され得る。液体供給混合物の均等な濃度の提供により、遠心分離システムの、特に遠心分離機に対する実質的に安定な動作条件がもたらされ得る。その上、液体供給混合物内の軽相と重相との比率についての知識を用いて、液体供給混合物の均等な濃度は、制御ユニットによって利用されるべき制御設定に対する基準を提供し得る。
実施形態によれば、液体供給測定デバイスからの測定値は、液体供給混合物の流量に関してよく、軽相測定デバイスおよび/または重相測定デバイスからの測定値は、軽相の流量および/または重相の流量に関してよく、制御ユニットは、液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係に向けて流量制御弁を制御するように構成され得る。このようにして、重相の所望の濃度および/または軽相の所望の程度の浄化が、達成され得る。
本方法の実施形態によれば、流量制御弁を制御するステップは、
- 液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係に向けて流量制御弁を制御するステップを含み得る。このようにして、重相の所望の濃度および/または軽相の所望の程度の浄化が、達成され得る。
液体供給混合物の流量と軽相の流量または重相の流量との間の所望の関係は、分離システムのユーザによって設定され得る。所望の関係は、たとえば、重相の所望の濃度、液体供給混合物内の軽相と重相との比率、軽相の所望の程度の浄化、および液体供給混合物の血中血球容積PCVなどの液体供給混合物の粒子含量に基づいて選択され得る。
液体供給混合物の濃度は、一バッチの液体供給混合物の分離の実質的に全持続時間にわたって一定であり得る。液体供給混合物内の重相含量についての知識を用いて、制御システムは、所望の関係を達成するために軽相の流量を制御するために流量制御弁を制御するように設定され得る。
たとえば、液体供給混合物が液体供給混合物容器から到来し、液体供給混合物はかくはん部材によってかくはんされていることに起因して、一バッチの液体供給混合物が均等な濃度を有するとき、流量制御弁のほんの少しの制御調整が予見される。一バッチの液体供給混合物が不均一な濃度を有する場合、流量制御弁は、より広い範囲にわたって調整されなければならない場合がある。
後者の場合、液体供給混合物の濃度は、一バッチの液体供給混合物の分離の持続時間の少なくとも一部にわたって変動する場合がある。それでも、液体供給混合物内の瞬時の重相含量についての知識を用いて、制御システムは、所望の関係を達成するために軽相の流量を制御するために流量制御弁を制御するように設定され得る。
液体供給混合物測定デバイスからの測定値ならびに軽相測定デバイスおよび/または重相測定デバイスからの測定値は、制御ユニットが、液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係に向けて流量制御弁を制御するときに、利用され得る。たとえば、軽相の所望の流量または重相の所望の流量は、流量制御弁がそれに向けて軽相の流量を制御する設定点を形成し得る。このようにして、制御ユニットは、液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係を達成するために、流量制御弁を制御し得る。
機械的に気密シールされた遠心分離機の入口および出口に起因して、入口および出口は連通管を形成するので、重相の流量は、液体供給混合物の流量と軽相の流量との間の流量の差によって構成される。それに応じて、重相の流量は軽相測定デバイスによって間接的に測定され得、その逆に、軽相の流量は重相測定デバイスによって間接的に測定され得る。制御ユニットは、流量制御弁を制御するためにPID制御アルゴリズムなどの制御アルゴリズムを適用し得る。
所望の関係は、軽相の所望の流量が、液体供給混合物の流量に対するある割合であるか、またはある割合の範囲内にあることであり得る。代替的、所望の関係は、重相の所望の流量が、液体供給混合物の流量に対するある割合であるか、またはある割合の範囲内にあることであり得る。
いくつかの実施形態によれば、液体供給混合物測定デバイスは、体積流量計であり得る。
いくつかの実施形態によれば、液体供給混合物測定デバイスは、質量流量計であり得る。代替実施形態によれば、遠心分離システムは、液体供給混合物測定デバイスに加えて、液体供給混合物導管内に配置された質量流量計を含み得る。
本方法の実施形態によれば、液体供給混合物の流れを分離空間内に導くステップは、
- 細胞培養混合物を含む液体供給混合物の流れを分離空間内に導くステップを含み得る。このようにして、方法は、細胞培養混合物を、細胞培養混合物の細胞を含有する重相と細胞培養混合物の細胞が実質的にない軽相とに分離することを制御するために利用され得る。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の特許請求の範囲および以下の発明を実施するための形態を研究すれば明白になるであろう。
特定の特徴および利点を含む本発明の様々な態様および/または実施形態は、以下の発明を実施するための形態および添付の図面の中で説明する例示的な実施形態から、容易に理解されよう。
遠心分離システムの実施形態を示す図である。 遠心分離システムの実施形態を示す図である。 実施形態による遠心分離機の一部を通る断面を概略的に示す図である。 実施形態による交換可能な分離用挿入物を通る断面を概略的に示す図である。 実施形態による遠心分離機を通る断面を概略的に示す図である。 実施形態による遠心分離システムを制御する方法を示す図である。 実施形態によるコンピュータ可読記憶媒体を示す図である。
本発明の態様および/または実施形態が、次により十分に説明される。同様の番号は、全体を通して同様の要素を指す。簡潔さおよび/または明快さのために、よく知られている機能または構成は、必ずしも詳細に説明されるとは限らない。
図1および図1aは、遠心分離システム200の実施形態を概略的に示す。概略的に、遠心分離機202の導管、構成要素、および断面図が、図1に示される。図1aは、遠心分離システム200の一部の代替実施形態を示す。
遠心分離システム200は、遠心分離機202と、液体供給混合物導管204と、軽相導管206と、重相導管208と、流量制御システム210とを含む。遠心分離機202は、液体供給混合物を軽相と重相とに分離するように構成される。液体供給混合物導管204は、液体供給混合物を遠心分離機202に導くように構成される。軽相導管206は、遠心分離機202から分離された軽相を導くように構成される。重相導管208は、遠心分離機202から分離された重相を導くように構成される。流量制御システム210は、少なくとも遠心分離機202からの軽相および重相の流れを制御するように構成される。流量制御システム210は、遠心分離機202への液体供給混合物の流量を制御するようにさらに構成され得る。
遠心分離機202は、回転軸20周りに回転するように構成されたロータ212を含む。ロータ212は、たとえば、電気モータおよび変速機を含む駆動装置(図示せず)によって回転するように駆動され得る。したがって、駆動装置は、回転軸20周りにロータ212を回転させ得る。遠心分離機202は、ロータ212の第1の軸端22に配置された第1の固定部84と、ロータ212の第2の軸端24に配置された第2の固定部86とを含む。
ロータ212は、遠心分離機202の筐体213の内部に回転可能に搭載される。同じく、第1および第2の固定部84、86は、筐体213内に搭載される。第1および第2の固定部84、86は、筐体213に関連して固定される。遠心分離機202の使用中、第1の固定部84は、ロータ212の上に配置され、第2の固定部86は、ロータ212の下に配置される。
ロータ212は、分離空間88とともに設けられる。分離円板92の積層体90は、分離空間88の内部に配置される。
ロータ212の分離空間88内で液体供給混合物を分離中、分離された軽相は、分離円板92の間を回転軸20に向けて半径方向内向きに流れる一方で、分離された重相は、分離空間88の周辺に向けて半径方向外向きに流れる。
図示の実施形態では、入口通路214は、第2の固定部86を介して分離空間88内に延びる。軽相出口通路216は、第2の固定部86を介して分離空間88から延びる。重相出口通路218は、第1の固定部84を介して分離空間88から延びる。
代替的に、入口通路は、第1の固定部84を介して分離空間88内に延びてもよく、および/または軽相出口通路は、第1の固定部84を介して分離空間88から延びてもよく、および/または重相出口通路は、第2の固定部86を介して分離空間88から延びてもよい。
入口通路214は、液体供給混合物導管204に接続されるか、またはそれの一部を形成する。軽相出口通路216は、軽相導管206に接続されるか、またはそれの一部を形成する。重相出口通路218は、重相導管208に接続されるか、またはそれの一部を形成する。
軽相出口通路206および重相出口通路208は、ロータ212からの出口だけを形成する。すなわち、ロータ212は、その半径方向外部において、断続的に開くことができるノズルを設けられていない。
重相出口通路218は、分離空間88の半径方向外部からロータ212の中心部に向けてロータ212内部で延びる少なくとも1つのチャネル102を含む。図示の実施形態では、チューブの形の2つのチャネル102が、例として示されている。チューブは、それらの半径方向外端において、それらの半径方向内端における断面積と実質的に同じ断面積を有する。以下の図4を参照すると、通路の形のチャネルを含む代替実施形態が示される。
入口通路214、軽相出口通路216、および重相出口通路218の各々は、ロータ212と第1および第2の固定部84、86の各々との間で機械的に気密シールされる。機械的気密シールは、シール部材(図示せず)によって設けられる。
一般的な実施形態では、入口および出口の通路214、216、218の半径の関係は、R2≧R1≧R0およびR2>R0として表現され得る。入口通路214は、回転軸20上で、すなわち回転軸20を含む半径R0においてロータ212の中心に入る。当然ながら、入口通路214は、半径方向の延びを有しなければならないが、それは軸20を含む。重相出口通路218は、第1の半径R1においてロータ212を退出する。重相出口通路218は、同じく、軸20を含み得る。軽相出口通路は、第2の半径R2においてロータ212を退出する。第2の半径R2は、R1より大きいかまたはそれに等しい。第2の半径R2は、入口通路214の半径R0より大きい。
いくつかの実施形態によれば、入口および出口の通路214、216、218の半径の関係は、R2>R1>R0の関係を有し得る。第1の半径R1は、R0より大きい。すなわち、ロータ212を退出する重相出口通路218の半径方向位置は、ロータ212に入る入口通路214の半径方向位置の外側に配置される。重相出口通路218は、軸20も含み得るが、いずれの場合も、R1はR0より大きい。軽相出口通路は、第2の半径R2においてロータ212を退出する。第2の半径R2は、第1の半径R1より大きい。
ロータ212の回転軸20上に配置された入口通路214は、遠心分離システム200の使用中に、液体供給混合物が分離空間88内に穏やかに入ることをもたらす。その上、機械的に気密シールされた入口通路214は、液体供給混合物が分離空間88内に空気を伴わずに入ることをもたらす。すなわち、遠心分離機202の使用中に、分離空間88の中心に空気-液体接触面が形成されず、分離空間88内に空気は存在しないことになる。同じく、これは、液体供給混合物が分離空間88内に穏やかに入ることおよび加速することをもたらす。さらに、重相出口通路218は、第2の半径R2における軽相出口通路216のロータ212からの退出と比較して小さい第1の半径R1においてロータ212を退出するので、遠心分離機202の使用中に、分離された重相がロータ212から第1の固定部84まで穏やかに移行することがもたらされる。同じく、機械的に気密シールされ、したがって一対の円板を持たない重相出口通路218の提供によって、分離された重相がロータ212から穏やかに退出すること(outlet)がもたらされる。全体的には、遠心分離機202は、液体供給混合物および分離された重相を低いせん断力にさらすように構成される。したがって、遠心分離機202は、液体供給混合物および分離された重相を穏やかに取り扱うように構成される。
単に一例として説明すると、分離空間88は50mmの半径を有してよく、分離円板92は40mmの半径を有してよい。第1の半径R1は、3~10mmの範囲内にあり得る。第2の半径R2は、15mmであり得る。入口通路の半径R0は、3mmであり得る。
流量制御システム210は、制御ユニット226と、軽相導管206内に配置された流量制御弁224と、液体供給混合物測定デバイス220と、軽相測定デバイス222および/または重相測定デバイス223とを含む。
制御ユニット226は、液体供給混合物測定デバイス220からの測定値ならびに軽相測定デバイス222および/または重相測定デバイス223からの測定値に基づいて、流量制御弁224を制御するように構成される。流量制御弁224は、軽相導管206内に備える背圧を制御するように構成される。流量制御弁224は、軽相導管206内の背圧、およびしたがって流量が、それにわたって制御され得る制御範囲を有する。
制御ユニット226は、流量制御システム210の計算ユニットを含む。計算ユニットは、実質的に任意の好適なタイプのプログラマブル論理回路、プロセッサ回路、またはマイクロコンピュータ、たとえば、デジタル信号処理の、デジタル信号プロセッサDSP、中央処理装置CPU、処理ユニット、処理回路、プロセッサ、特定用途向け集積回路ASIC、マイクロプロセッサ、または命令を解釈して実行し得る他の処理論理のための回路の形を取ってもよい。本明細書で使用される計算ユニットという表現は、たとえば、上記の処理回路のうちの任意の一部または全部など、複数の処理回路を含む処理回路を表し得る。制御システム210は、メモリユニットを含み得る。計算ユニットはメモリユニットに接続され、メモリユニットは、たとえば、計算ユニットが、自体が計算を行うのを可能にするために必要とする記憶されたプログラムコードおよび/または記憶されたデータを、計算ユニットに与える。計算ユニットはまた、計算の部分的または最終的結果をメモリユニット内に記憶するように適応され得る。メモリユニットは、データまたはプログラム、すなわち命令のシーケンスを一時的または永久的に記憶するために利用される物理デバイスを含み得る。制御ユニット226は、とりわけ、流量制御弁224、液体供給混合物測定デバイス220、ならびに軽相測定デバイス222および/または重相測定デバイス223に、どれがまたはどれらが現在、分離システム200内に存在するかに応じて接続される。したがって、制御ユニット226は、測定デバイス220、222、223からの測定値を受信することができ、流量制御弁224に制御信号を送ることができる。
本発明は、とりわけ、分離された重相が穏やかに取り扱われる分離システム200を提供するためのアイデアの周辺に基礎を置いている。それに応じて、上記は、重相出口通路218内の比較的小さい第1の半径R1と遠心分離機202内の重相出口通路218の機械的気密シールとの提供(provision)について説明した。その上、分離システム200において、重相導管208内で、流量制限は回避される。それゆえ、軽相導管206内の流量制御弁224の配置は、制御ユニット226によって制御される。したがって、分離システム200の動作中、遠心分離機202および分離システム200の少なくとも一部を通る液体の流量を制御することは、流量制御弁224と、制御ユニット226による流量制御弁224の制御とによって達成される。遠心分離機202の入口および出口は、それらの機械的気密シールに起因して連通管を形成するので、重相導管208内の分離された重相の流量が、軽相導管206内に配置された流量制御弁224を介して間接的に制御され得、流量制御の制限は重相導管208内に必要とされない。
いくつかの実施形態によれば、遠心分離システム200は、重相受け容器232を含み得る。重相導管208は、重相受け容器232まで延びる。適切に、重相導管208は、遠心分離機202から重相受け容器232まで、制限されない通路を形成する。すなわち、重相の流れが重相出口通路218から重相受け容器232まで存在するときに、重相導管208によって設けられた通路は制限されない。本明細書における、制限されないという用語は、重相導管208が、実質的に一定の断面積を有し、鋭い曲がりにさらされないことを意味する。したがって、重相導管208を通って流れる重相内のせん断力は、最小限度に保たれ得る。
遠心分離システム200は、重相導管208内に配置された遮断弁234を含み得る。遮断弁234は、流れが遮断弁234を通過することができない全閉位置、および重相の流れが遮断弁234を制限されずに通過することができる全開位置の、2つだけの代替の位置を有する。したがって、重相導管208内の重相の制限されない流れは、遮断弁234が開いているときにもたらされる。
遠心分離システム200の起動中、液体供給混合物および/または部分的に分離されただけの重相が、重相導管208を通って流れることは、遮断弁234を閉じることによって防止され得る。遮断弁234は、一定量の重相が遠心分離機202内で分離されると、開かれ得る。
液体供給混合物導管204は、圧縮された液体供給混合物のソース228に接続される。遠心分離システム200の使用中、圧縮された液体供給混合物のソース228は、液体供給混合物を遠心分離機202内に供給するように構成される。圧縮された液体供給混合物のソース228によって生み出される圧力レベルは、液体供給混合物が遠心分離機202内に供給されるばかりでなく、分離された軽相および重相が、軽相導管206および重相導管208のそれぞれを介して遠心分離機202の外に搬送するようなものである。
軽相導管206内の軽相の流量と重相導管208内の重相の流量との間のバランスは、軽相導管206内に配置された流量制御弁224によって設定される。
より具体的には、遠心分離機202と分離システム200の少なくとも一部とを通る液体の流量を制御することは、流量制御弁224と、制御ユニット226による流量制御弁224の制御とによって達成される。遠心分離機202の入口および出口は、それらの機械的気密シールに起因して連通管を形成するので、重相導管208内の分離された重相の流量が、流量制御弁224を介して間接的に制御され得、流量制御の制限は重相導管208内に必要とされない。
軽相導管206内の流量制御弁224によって生み出された背圧を制御することによって、軽相導管206内の軽相の流量は、圧縮された液体供給混合物のソース228からの液体供給混合物の液体供給混合物導管204内の流量および重相の重相導管208内の流量に関連して制御され得る。制御ユニット226は、軽相および重相の所望の流量を達成するために流量制御弁224を制御する。たとえば、液体供給混合物測定デバイス220からの測定値および軽相測定デバイス222からの測定値が、制御ユニット226に与えられ、制御ユニット226によって流量制御弁224を制御するための基準を形成する。
圧縮された液体供給混合物のソース228は、種々の形を取る場合がある。2つの例示的な実施形態が、図1および図1aに示される。
図1に示す実施形態によれば、遠心分離システム200は、液体供給混合物導管204内に配置された供給ポンプ230を含む。供給ポンプ230は、圧縮された液体供給混合物のソース228の一部を形成する。圧縮された液体供給混合物のソース228は、液体供給混合物容器236をさらに含む。上記で説明したように、供給ポンプ230は、液体供給混合物容器236から到来する液体供給混合物内に、液体供給混合物を遠心分離機202内に供給するために、ならびに分離された軽相および重相を遠心分離機202の外に搬送するために十分な圧力を与える。供給ポンプ230は、制御ユニット226によって制御される。したがって、制御ユニット226は、遠心分離機202内に供給されている液体供給混合物の圧力を制御し得る。
図1aに(破線のボックスで)示す実施形態によれば、遠心分離システム200は、液体供給混合物容器236と、液体供給混合物容器236内の圧力を制御するための手段238とを含む。液体供給混合物容器236内の圧力を制御するための手段238は、コンプレッサ240などの圧力源と圧力センサ242とを含む。圧力センサ242は、制御ユニット226に接続される。制御ユニット226は、圧力センサ242からの圧力測定値に基づいてコンプレッサ240を制御するように構成される。したがって、制御ユニット226は、遠心分離機202内に供給されている液体供給混合物の圧力を制御し得る。これらの実施形態では、液体供給混合物容器236は、圧縮された液体供給混合物のソース228の一部を形成する。
図1aの実施形態では、液体供給混合物導管204は、液体供給混合物容器236から202における遠心分離機まで延びる。再び、液体供給混合物測定デバイス220は、液体供給混合物導管204に接続される。液体供給混合物導管204内に供給ポンプは不要である。
圧縮された液体供給混合物のソースのさらなる実施形態は、遠心分離機202に関して高い位置につるされた液体供給混合物容器236であり得る。
かくはん部材237が、図1aに示すように、液体供給混合物容器236内に配置され得る。したがって、かくはん部材237を用いて液体供給混合物容器236内の液体供給混合物をかくはんすることによって、液体供給混合物容器236内の液体供給混合物の均等な濃度が確保され得る。たとえば、液体供給混合物容器236内で細胞培養混合物の形の液体供給混合物を作成中、均等な濃度は有利であり得る。同じく、液体供給混合物を分離するために遠心分離システム200を使用中、均等な濃度は、流量制御弁224および軽相導管206内の流量を制御するために有利であり得る。さらに以下を参照されたい。
かくはん部材237は、液体供給混合物容器236を含む各実施形態において設けられ得る。
以下において、遠心分離システム200内で液体供給混合物を軽相と重相とに分離する制御について、図1および図1aを参照しながら説明する。
上記で説明したように、制御ユニット226は、液体供給混合物測定デバイス220からの測定値ならびに軽相測定デバイス222および/または重相測定デバイス223からの測定値に基づいて流量制御弁224を制御するように構成される。好適には、軽相測定デバイス222および重相測定デバイス223のうちの1つだけが、遠心分離システム200内に設けられる。
液体供給混合物測定デバイス220からの測定値は、液体供給混合物の流量に関連し得る。軽相測定デバイス222および/または重相測定デバイス223からの測定値は、軽相の流量および/または重相の流量に関連し得る。
制御ユニット226は、液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係に向けて、流量制御弁224を制御するように構成される。液体供給混合物の流量は、液体供給混合物測定デバイス220によって測定される。軽相の流量は、遠心分離システム200が軽相測定デバイス222を含む場合、軽相測定デバイス222によって測定される。重相の流量は、遠心分離システム200が重相測定デバイス223を含む場合、重相測定デバイス223によって測定される。
代替的に、液体供給混合物、軽相、または重相の特定の流量を測定する代わりに、特定の流量は、他の2つの流量に基づいて計算され得る。たとえば、重相の流量は、液体供給混合物の流量と軽相の流量との間の流量の差によって計算され得る。
液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係において、いくつかの実施形態によれば、液体供給混合物の流量ならびに軽相の流量および/または重相の流量は、体積流量である。
したがって、いくつかの実施形態によれば、液体供給混合物測定デバイス220は、体積流量計である。
同じく、軽相測定デバイス222および/または重相測定デバイス223は、いずれが分離システム200内に存在するとしても、体積流量計であり得る。
体積流量計は、たとえば、超音波タイプの流量計であり得る。超音波タイプの流量計は、そこを通って流れる液体を、せん断力などの機械的応力にさらすことはない。したがって、体積流量計を通る液体の穏やかな通路が提供される。
液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係において、いくつかの実施形態によれば、液体供給混合物の流量ならびに軽相の流量および/または重相の流量は、質量流量である。
いくつかの実施形態によれば、液体供給混合物測定デバイス220は、質量流量計である。
いくつかのタイプの質量流量計は、体積流量も決定し得る。したがって、いくつかの実施形態によれば、液体供給混合物導管204内の液体供給混合物の質量流量と体積流量の両方が、決定され得る。
代替的に、液体供給混合物測定デバイス220が体積流量計である実施形態では、遠心分離システム200は、液体供給混合物導管204内に配置された質量流量計244を含み得る。このようにして、液体供給混合物導管204内の液体供給混合物の体積流量と質量流量の両方が、決定され得る。
液体供給混合物測定デバイス220が質量流量計であるかまたは追加の質量流量計244が液体供給混合物導管204内に設けられる実施形態では、そのような計器は、たとえばコリオリ流量計の形で提供され得る。代替的に、秤(scale)が設けられてよく、経時的な重量変化が、質量流量を与える。たとえば、秤は、液体供給混合物容器236などの容器に接続して設けられ得る。
分離システム200内の液体供給混合物を分離する制御は、以下のように実行され得る。
制御ユニット226は、液体供給混合物の流量と軽相の流量または重相の流量との間の所望の関係に基づいて、軽相導管206内に設けられた流量制御弁224を制御する。所望の関係は、遠心分離システム200の操作者によって選択される。たとえば、所望の関係は、軽相の流量が液体供給混合物の流量の90%であることであり得る。これは、軽相と重相との間で液体供給混合物の流量を90/10に分割することをもたらす。液体供給混合物の流量と軽相の流量または重相の流量との間の所望の関係は、体積流量にも質量流量にも適用され得る。
液体供給混合物が、細胞培養混合物などの液体の中で漂う粒子を含む実施形態では、重相中の所望の粒子含量など、重相の所望の濃度は、たとえば、70%であり得る。液体供給混合物容器236から採取された液体供給混合物の試料は、液体供給混合物の粒子含量が、たとえば、7%であることを示し得る。したがって、遠心分離機202が100%の分離効率を有すること、すなわち分離された軽相が粒子を全く含有しないことが仮定される場合、重相中の70%の粒子含量は、
7%/0.70=10%
の計算につながる。
すなわち、この例では、液体供給混合物の10%である重相の流量が、70%の粒子含量を有することになる。それに応じて、軽相の流量は、液体供給混合物の流量の90%であり、制御ユニット226は、軽相の流量が液体供給混合物の流量の90%である所望の関係をもたらすために、流量制御弁224を制御するように設定される。それは、同じく、重相の流量が、液体供給混合物の流量の10%である所望の関係に対応する。制御ユニット226は、液体供給混合物測定デバイス220ならびに軽相測定デバイス222および/または重相測定デバイス223によって与えられる流量測定値に基づいて、軽相の流量と重相の流量との間の90/10の分割に向けて、流量制御弁224を制御するように構成される。
液体供給混合物が細胞培養混合物であることに関連する上記の例の場合、粒子含量は細胞培養混合物の血中血球容積PCVであり、重相の粒子含量は重相のバイオ含量と呼ばれ得る。
制御ユニット226は、液体供給混合物の流量と軽相の流量または重相の流量との間の所望の関係を維持するために流量制御弁224を制御するためのPIまたはPID制御アルゴリズムなどの知られている制御アルゴリズムを適用し得る。軽相の所望の流量または重相の所望の流量は、液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係を達成するために、制御ユニット226がそれに向けて流量制御弁224を制御する制御ユニット226内の設定点を形成し得る。
液体供給混合物測定デバイス220ならびに軽相測定デバイス222および/または重相測定デバイス223が体積流量計である場合、上記の制御手法が適切に働くために、液体供給混合物導管204内の液体供給混合物の重相含量、この場合は粒子含量などは、液体供給混合物容器236からの一バッチの液体供給混合物を分離する持続時間の主要部分にわたって、実質的に一定であるべきである。液体供給混合物容器236が徐々に中身を出している間に液体供給混合物をかくはんするかくはん部材237を設けることで、一バッチの液体供給混合物を分離する持続時間の少なくとも主要部分にわたって、液体供給混合物の均等な濃度が確保され得る。当然ながら、制御手法は、代替的に、体積流量の代わりに質量流量を使用して均等な濃度の液体供給混合物上で実施され得る。
液体供給混合物測定デバイス220が質量流量計であるかまたは追加の質量流量計244が液体供給混合物導管204内に設けられる実施形態では、液体供給混合物の変化する質量流量が考慮に入れられ得る。すなわち、変化する重相含量を有する液体供給混合物の流量が考慮に入れられ得る。すなわち、質量流量計は、質量流量の測定値m’のみを与えるのではなく、液体供給混合物の密度ρおよび体積流量V’も与える。これらのパラメータの間の関係は、
m’=ρ(t)*V’
である。
それに応じて、体積流量は、質量流量計を用いても獲得され得る。液体供給混合物の流量と軽相の流量または重相の流量との間の所望の関係は、液体供給混合物の密度が変化するにつれて調整されなければならない。したがって、密度測定値に基づいて、制御ユニット226は、流量制御弁224を制御するために所望の関係を計算して更新し、それに応じて流量制御弁を制御するように構成されることになる。たとえば、重相内の所望の粒子含量が70%である上記の例を継続すると、液体供給混合物の密度は、10%の粒子含量まで上昇し得る。これは、計算
10%/0.70=14.3%
につながる。
それに応じて、重相の体積流量は、70%の粒子含量を維持するために、14.3%に増加しなければならない。次いで、軽相の体積流量は、液体供給混合物の体積流量の85.7%であり、制御ユニット226は、軽相の体積流量が液体供給混合物の流量の85.7%である所望の関係をもたらすために、流量制御弁224を制御するように設定される。それは、同じく、重相の体積流量が、液体供給混合物の体積流量の14.3%である所望の関係に対応する。
したがって、液体供給混合物の流量と軽相の流量または重相の流量との間の所望の関係を利用し、かつ液体供給混合物導管204ならびに軽相導管206および/または重相導管208内の体積流量に基づく、上記で説明した制御手法は、依然として利用され得る。しかしながら、供給混合物の変化する密度につれて、所望の関係は、それに応じて調整されなければならない。
質量流量計が利用され、分離された重相の穏やかな取り扱いが所望の実施形態では、好適には、質量流量計は、そこを通って流れる液体をせん断力にさらす場合があることに起因して、質量流量計は、重相導管208において設けられない。それに応じて、そのような実施形態では、質量流量計を設けられた、遠心分離機202からつながる唯一の導管が、軽相導管206であり得る。すなわち、そのような場合の軽相測定デバイス222は、質量流量計である。
しかしながら、上記の説明から分かるように、液体供給混合物測定デバイス220が質量流量計であるとき、または追加の質量流量計244が液体供給混合物導管204内に設けられるとき、遠心分離機の出口側の流量計は、依然として体積流量計であり得る。
図2は、実施形態による遠心分離機202の一部を通る断面を概略的に示す。遠心分離機202は、図1を参照しながら上記で説明したように、遠心分離システム200内で利用され得る。
再び、遠心分離機202は、分離空間88を設けられたロータ212と、分離空間88の内部に配置された分離円板92の積層体90と、第1の固定部84と、第2の固定部86とを含む。入口通路214は、第2の固定部86を介して分離空間88内に延び、軽相出口通路216は、第2の固定部86を介して分離空間88から延び、重相出口通路218は、第1の固定部84を介して分離空間88から延びる。
再び、重相出口通路218は、分離空間88の半径方向外部からロータ212の中心部に向けてロータ212内部で延びる少なくとも1つのチャネル102を含む。これらの実施形態では、チューブの形の1つのチャネル102が設けられる。
再び、入口通路214、軽相出口通路216、および重相出口通路218の各々は、ロータ212と第1および第2の固定部84、86の各々との間で機械的に気密シールされる。入口通路214および出口通路216、218の機械的気密シールは、シール部材246によって設けられる。シール部材246は、ロータ212内に配置された回転部と、第1および第2の固定部84、86内に配置された固定部とを含む。
再び、入口通路214は、R0において回転軸20上でロータ212の中心に入り、重相出口通路218は、第1の半径R1においてロータ212を退出し、軽相出口通路は、第2の半径R2においてロータ212を退出し、R2≧R1>R0である。
ロータ212は、遠心分離機202の筐体213の内部に回転可能に搭載される。ロータ212は、軸受248内に挿入される(is journaled)。電気モータ34および変速機48を含む駆動装置が、ロータ212を回転軸20周りに回転させるように構成される。
これらの実施形態では、遠心分離機202は、モジュール式遠心分離機202である。モジュール式遠心分離機202は、ベースユニット4と交換可能な分離用挿入物6との2つの主要部分を含む。ベースユニット4は、交換可能な分離用挿入物6を支持して回転させるための基本的構成要素を含む。交換可能な分離用挿入物6は、液体供給混合物の実際の分離がその中で発生するように構成される。
交換可能な挿入物6は、ロータケーシング82と、ロータケーシング82のそれぞれの軸端120、122に配置された第1および第2の固定部84、86とを含む。ロータケーシング82は、その中に、分離空間88と、分離円板92と、少なくとも1つのチャネル102とを含む。
交換可能な分離用挿入物6について、図3を参照しながら以下でさらに説明する。
ロータ212は、交換可能な分離用挿入物6の回転可能部材16とロータケーシング82とを含む。
図2では、ベースユニット4内に搭載された交換可能な分離用挿入物6が示される。交換可能な分離用挿入物6のロータケーシング82は、回転可能部材16の内部空間26内で係合される。交換可能な分離用挿入物6の第1の固定部84は、回転可能部材16の第1の開口28を通って延び、交換可能な分離用挿入物6の第2の固定部86は、回転可能部材16の第2の開口30を通って延びる。
ロータケーシング82は、いくつかの異なる方法で回転可能部材16の内部で係合され得る。たとえば、回転可能部材16は、キャップ35およびロータボディ32を含み得る。キャップ35がロータボディ32と係合されるとき、キャップ35は、その中でロータケーシング82と係合する。回転可能部材16の内部は、突出部を設けられてよく、ロータケーシング82は、対応する凹部などを設けられてよい。
第1の固定部84の少なくとも一部は、ロータ212の外側に配置される。それに応じて、モジュール式遠心分離機2の動作中に、第1の固定部84が固定のままであることを確保するために、第1の固定部84は、筐体213と係合され得る。
第2の固定部86の少なくとも一部は、ロータ212の外側に配置される。それに応じて、モジュール式遠心分離機2の動作中に、第2の固定部86が固定のままであることを確保するために、第2の固定部86は、筐体213またはベースユニット4の別の部分と係合され得る。
筐体213は、蓋54を含む。
回転可能部材16の内部空間26の中で、交換可能な分離用挿入物6を設置するためまたは内部空間26の中で、交換可能な分離用挿入物6を交換するために、内部空間26へのアクセスが、筐体213の蓋54を開いて回転可能部材16のキャップ35を開くことによって得られる。
回転可能部材16の第1および第2の開口28、30ならびに筐体213内の対応する開口は、交換可能な分離用挿入物6を回転可能部材16内に、入口通路214、軽相出口通路216、および重相出口通路218にそれぞれつながる導管204、206、208とともに容易に搭載することをもたらす。
交換可能な分離用挿入物6を用いるモジュール式遠心分離機202の使用に起因して、遠心分離機202内の液体供給混合物の分離は、一バッチの液体供給混合物または限定された数のバッチの液体供給混合物の分離に対して適応される。1つまたは複数のバッチの液体供給混合物の分離の後、使用済みの交換可能な分離用挿入物は、新しい交換可能な分離用挿入物6と交換される。
交換可能な分離用挿入物6を用いるモジュール式遠心分離機202を利用することで、遠心分離機202内に無菌の室内、すなわち無菌の流路が提供される。
好適には、分離システム200内で、他の交換可能な構成要素も、液体供給混合物ならびに分離された軽相および重相のための無菌の流路を設けるために利用され得る。図1を参照されたい。単に例として説明すると、液体供給混合物容器236、液体供給混合物導管204、軽相導管206、重相導管208、および重相受け容器232は、一バッチの液体供給混合物または限定された数のバッチの液体供給混合物の分離のために使用される交換可能な構成要素であり得る。
図3は、実施形態による交換可能な分離用挿入物6を通る断面を概略的に示す。交換可能な分離用挿入物6は、図2に関連して上記で説明したモジュール式遠心分離機202など、モジュール式遠心分離機の一部を形成し得る。
交換可能な分離用挿入物6は、ロータケーシング82、第1の固定部84、および第2の固定部86を含む。ロータケーシング82は、回転軸20周りに回転可能である。ロータケーシング82は、第1の軸端部120および第2の軸端部122を有する。ロータケーシング82は、第1の固定部84と第2の固定部86との間に配置される。モジュール式遠心分離機の動作中、第1の固定部84は、交換可能な分離用挿入物6の上部軸端に配置される一方で、第2の固定部86は、交換可能な分離用挿入物6の下部軸端に配置される
ロータケーシング82は、その中で分離空間88を区切る。交換可能な分離用挿入物6は、分離空間88内に配置された円すい台形の分離円板92の積層体90を含む。積層体90内の分離円板92は、第2の固定部86において仮想の頂点を有して、および/または第2の固定部86の方を指すように配置される。積層体90は、少なくとも100個の分離円板92など、少なくとも150個の分離円板92など、少なくとも25個の分離円板92または少なくとも50個の分離円板92を含み得る。例として説明すると、分離円板92は、100~400mmの範囲内の外径と、15~100mmの範囲内の内径と、35~40度の範囲内の回転軸20と円板92の内面との間の角度αとを有し得る。明快さのために、ほんの少数の円板92が、図3に示されている。
入口通路214は、第2の固定部86を介して分離空間88内に延び、軽相出口通路216は、第2の固定部86を介して分離空間88から延び、重相出口通路218は、第1の固定部84を介して分離空間88から延びる。
入口通路214は、R0において回転軸20上でロータ212の中心に入り、重相出口通路218は、第1の半径R1においてロータ212を退出し、軽相出口通路は、第2の半径R2においてロータ212を退出し、R1≧R2>R0である。
入口通路214は、液体供給混合物導管204に接続されるか、またはそれの一部を形成する。軽相出口通路216は、軽相導管206に接続されるか、またはそれの一部を形成する。重相出口通路218は、重相導管208に接続されるか、またはそれの一部を形成する。液体供給混合物導管204、軽相導管206、および重相導管208は、交換可能な分離用挿入物6の一部を形成し得る。したがって、各々の新しい交換可能な分離用挿入物6が、遠心分離システム200の遠心分離機202内に設置されるとともに、図1に示すように、液体供給混合物導管204、軽相導管206、および重相導管208のうちの少なくとも一部も交換される。
液体供給混合物導管204、軽相導管206、および重相導管208は、プラスチックチューブなどのチューブを含み得る。
重相出口通路218は、分離空間88の半径方向外部からロータ212の中心部に向けてロータ212内部で延びる少なくとも1つのチャネル102を含む。これらの実施形態では、チューブの形の1つのチャネル102が設けられる。
チューブの数ならびにたとえば重相の密度および/または粘度に応じて、1つまたは複数のチューブの形のそのような1つまたは複数のチャネル102は、それぞれ、2~10mmの範囲内の内径を有してよく、2つ以上チューブを含む実施形態では、たとえば、ロータケーシング82の周囲にわたって均等に分配された、2つのチューブ、または少なくとも3つもしくは少なくとも5つのチューブを設けられ得る。
第1の固定部84は、第1の軸端部120においてロータケーシング82に当接する。第2の固定部86は、第2の軸端部122においてロータケーシング82に当接する。機械的気密シール246は、それぞれの第1および第2の固定部84、86とロータケーシング82との間に設けられる。シール246の各々は、ロータケーシング82の一部を形成する回転シール面と、固定部84、86の一部を形成する固定シール面とを含む。シールにおいて、第1および第2の固定部84、86はそれぞれ、ロータケーシング82に当接する。
機械的気密シール246は、入口通路214、軽相出口通路216、および重相出口通路218を、ロータケーシング82と第1および第2の固定部84、86との間のそれらのそれぞれの推移においてシールする。
シール246は、冷却液などの流体を供給して引き出すために、流体入口109および流体出口111を設けられ得る。したがって、シール246は、冷却され得る。図3において、各シール246において、1つの流体入口109および1つの流体出口111が示される。しかしながら、さらなる流体入口および出口が設けられてもよい。
図4は、実施形態による遠心分離機202を通る断面を概略的に示す。遠心分離機202は、図1を参照しながら上記で説明したように、遠心分離システム200内で利用され得る。
再び、遠心分離機202は、分離空間88を設けられたロータ212と、分離空間88の内部に配置された分離円板92の積層体と、第1の固定部84と、第2の固定部86とを含む。図4において、ほんの少数の分離円板92が示されている。積層体は、たとえば、200個以上の分離円板92など、100個以上の分離円板92を含有し得る。
再び、入口通路214は、第2の固定部86を介して分離空間88内に延び、軽相出口通路216は、第2の固定部86を介して分離空間88から延び、重相出口通路218は、第1の固定部84を介して分離空間88から延びる。
再び、重相出口通路218は、分離空間88の半径方向外部からロータ212の中心部に向けてロータ212内部で延びる少なくとも1つのチャネル102を含む。これらの実施形態では、少なくとも1つのチャネル102が、半径方向外部において分離空間88の中心部の方より大きい断面積を有するいくつかの通路によって形成される。
再び、入口通路214、軽相出口通路216、および重相出口通路218の各々は、ロータ212と第1および第2の固定部84、86の各々との間で機械的に気密シールされる。入口通路214および出口通路216、218の機械的気密シールが、シール部材246によって設けられる。シール部材246は、ロータ212内に配置された回転部と、第1および第2の固定部84、86内に配置された固定部とを含む。
再び、入口通路214は、R0において回転軸20上でロータ212の中心に入り、重相出口通路218は、第1の半径R1においてロータ212を退出し、軽相出口通路は、第2の半径R2においてロータ212を退出し、R2≧R1>R0である。
遠心分離機202は、フレーム250と、下部軸受33bおよび上部軸受33aの中でフレーム250によって回転可能に支持される中空スピンドル40とを含む。ロータ212は、回転軸20周りにスピンドル40とともに回転するために、スピンドル40の軸方向上端に隣接する。フレーム250の筐体213は、ロータ212を取り囲む。
分離されるべき液体供給混合物は、分配器23を介して分離空間88内に入れられる。これらの実施形態では、入口通路218は、スピンドル40を通って延びる中心ダクト41を含み、中心ダクト41は、したがって、中空のチューブ状部材の形を取る。したがって、液体供給混合物は、ロータ212の底部からロータ212内に導かれる。スピンドル40は、分離されるべき液体供給混合物が、たとえば、供給ポンプによって中心ダクト41まで移送され得るように、気密シール246のうちの1つを介して遠心分離機202の下部軸端において固定の液体供給混合物導管204にさらに接続される。これらの実施形態では、分離された軽相は、スピンドル40内の外側の環状ダクト42を介して排出される。
下部に配置された機械的気密シール246は、中空スピンドル40を第2の固定部86に対して軸方向にシールする。気密シール246は、スピンドル40の下端に配置された部分と、第2の固定部86に配置された部分とを含む。気密シール246は、液体供給混合物導管204に対する中心ダクト41と軽相導管206に対する外側の環状ダクト42の両方をシールする同心の二重シールである。他の機械的気密シール246は、第1の固定部84における重相出口通路218を重相導管208に対してシールする。
遠心分離機202は、電気モータ34を含む駆動装置を含む。電気モータ34は、たとえば、固定要素と回転可能要素とを含んでよく、回転可能要素は、動作中に駆動トルクをスピンドル40におよびそれゆえロータ212に伝達するように、回転可能要素は、スピンドル40を取り囲んでスピンドル40に接続される。代替的に、遠心分離機202は、変速手段を介してスピンドル40に接続された電気モータを含む駆動装置を含み得る。変速手段は、ピニオンと、駆動トルクを受けるためにスピンドル40に接続された要素とを含むウォームギアの形であり得る。変速手段は、代替的に、プロペラシャフト、駆動ベルトなどの形を取ってよく、電気モータは、代替的に、スピンドル40に直接接続されてもよい。
図5は、実施形態による遠心分離システムを制御する方法300を示す。遠心分離システムは、本明細書で説明する態様および/または実施形態のうちのいずれか1つによる遠心分離システム200であり得る。したがって、以下において、図1~図4も参照される。
上記で説明したように、遠心分離システム200は、遠心分離機202と、液体供給混合物導管204と、軽相導管206と、重相導管208と、流量制御システム210とを含む。遠心分離機202は、回転軸20周りに回転するように構成されかつ分離空間88を備えるロータ212を含む。入口通路214は、第1または第2の固定部84、86を介して分離空間88内に延び、軽相出口通路216は、第1または第2の固定部84、86を介して分離空間88から延び、重相出口通路218は、第1または第2の固定部84、86を介して分離空間88から延びる。入口通路214、軽相出口通路216、および重相出口通路218の各々は、ロータ212と第1および第2の固定部84、86の各々との間で機械的に気密シールされる。入口通路214は、R0において回転軸20上でロータ212の中心に入り、重相出口通路218は、第1の半径R1においてロータ212を退出し、軽相出口通路は、第2の半径R2においてロータ212を退出し、R2≧R1>R0である。流量制御システム210は、軽相導管206内に配置された流量制御弁224と、液体供給混合物測定デバイス220と、軽相測定デバイス222および/または重相測定デバイス223とを含む。
方法300は、
- ロータ212を回転させるステップ302と、
- 液体供給混合物導管204および入口通路214を介して液体供給混合物の流れを分離空間88内に導くステップ304と、
- 分離空間88内で液体供給混合物を重相と軽相とに分離するステップ306と、
- 液体供給混合物の流量を測定するステップ308と、
- 軽相の流量および/または重相の流量を測定するステップ310と、
- 液体供給混合物の流量を測定するステップ308において獲得された測定値ならびに軽相の流量および/または重相の流量を測定するステップ310において獲得された測定値に基づいて流量制御弁224を制御するステップ312とを含む。
本明細書の前の説明と同様に、機械的気密シールと、R2≧R1>R0である半径R0、R1およびR2の特定の配置と、測定するステップ308および310において獲得された測定値に基づいて流量制御弁224を制御するステップ312とが、遠心分離システム200を制御する方法300を提供し、重相が穏やかな取り扱いを受けるための条件が規定される。
好適には、液体供給混合物の流量を測定するステップ308、軽相の流量および/または重相の流量を測定するステップ310、ならびに流量制御弁224を制御するステップ312は、一バッチの液体供給混合物を分離する期間の実質的にすべてにわたって実行される。
実施形態によれば、方法300は、
- 液体供給混合物の圧力を制御するステップ313を含み得る。このようにして、液体供給混合物を遠心分離機202に供給するステップが制御され得る。上記で説明した、測定するステップ310とともに液体供給混合物の流量を測定するステップ308は、依然として、流量制御弁224を制御するステップ312に対する基準を提供する。
実施形態によれば、液体供給混合物の圧力を制御するステップ313は、
- 液体供給混合物導管204内に配置された供給ポンプ230を制御するステップ314を含み得る。このようにして、液体供給混合物を遠心分離機202に供給するステップは、供給ポンプ230によって与えられる圧力によって制御され得る。上記で説明した、測定するステップ310とともに液体供給混合物の流量を測定するステップ308は、依然として、流量制御弁224を制御するステップ312に対する基準を提供する。
実施形態によれば、遠心分離システム200は、液体供給混合物容器236を含み、液体供給混合物の圧力を制御するステップ313は、
- 液体供給混合物容器236内の圧力を制御するステップ318を含み得る。このようにして、液体供給混合物を遠心分離機202に供給するステップは、液体供給混合物容器236の内部の圧力によって制御され得る。上記で説明した、測定するステップ310とともに液体供給混合物の流量を測定するステップ308は、依然として、流量制御弁224を制御するステップ312に対する基準を提供する。
方法300の実施形態によれば、遠心分離システム200は、重相導管208内に配置された遮断弁234を含み、方法300は、
- 軽相と重相との間の接触面が分離空間88内に生じる間に一バッチの液体供給混合物を分離する初期の分離段階の間に、遮断弁234を閉に維持するステップ320と、
- 接触面が生じたときに一バッチの液体供給混合物を分離する主たる分離段階の間に、遮断弁234を全開に維持するステップ322とを含み得る。
したがって、一定量の重相が、遮断弁234が開かれる前に分離空間88内で分離され得る。それに応じて、重相導管208を通る流れは、重相が分離空間88内で分離されるまで開始しない。
たとえば、遮断弁234を閉に維持するステップ320、および遮断弁234を全開に維持するステップ322は、それぞれ、分離するステップ306が始動される間、および測定するステップ308の前に実行され得る。したがって、流量制御弁224を制御するステップ、すなわち制御するステップ312は、遮断弁234が開かれた後に初めて開始され得る。
軽相と重相との間の接触面が生じる間に一バッチの液体供給混合物を分離する初期の分離段階は、一バッチの液体供給混合物の分離の開始において発生する。重相導管208を通って流れるために利用可能な分離された重相の退出の前に、一定量の液体供給混合物は、分離空間88に流入するための時間を持たねばならず、また軽相と重相とに分離するための時間を持たなければならない。接触面が生じたときに一バッチの液体供給混合物を分離する主たる分離段階は、初期の分離段階の後に発生する。好適には、主たる分離段階の間、分離空間88内に導かれた液体供給混合物と分離された軽相および重相の流れとの間の安定状態が得られる(prevail)。流量制御弁224を制御するステップ312は、分離空間88の中への液体供給混合物の流量に関して、分離された軽相の流量と重相の流量との間のバランスを確保する。
遠心分離システム200を制御する方法300は、細胞培養混合物の形の液体供給混合物を、細胞培養混合物からの細胞を含有する重相と細胞培養混合物の液体の主要部分を含有する軽相とに分離することを制御するために利用され得る。それに応じて、液体供給混合物の流れを分離空間88内に導くステップ304は、細胞培養混合物を含む液体供給混合物の流れを導くステップ324を含み得る。
流量制御弁224を制御するステップ312は、
- 液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係に向けて流量制御弁224を制御するステップ326を含み得る。
液体供給混合物の流量と軽相の流量および/または重相の流量との間の所望の関係に向けて流量制御弁224を制御する種々の態様が、とりわけ、図1を参照しながら上記で説明された。
方法300の実施形態によれば、液体供給混合物の流量ならびに軽相の流量および/または重相の流量は、体積流量であり得る。
方法300の代替実施形態によれば、液体供給混合物の流量ならびに軽相の流量および/または重相の流量は、質量流量であり得る。
遠心分離システム200を制御する方法300は、プログラムされた命令によって実装され得ることは、当業者には諒解されよう。これらのプログラムされた命令は、一般的に、命令を含むコンピュータプログラムによって構成され、命令は、コンピュータまたは制御ユニットによって実行されるとき、コンピュータまたは制御ユニットが方法ステップ302~326などの所望の制御を遂行することを確実にする。制御ユニットは、本明細書で説明した制御ユニット226であり得る。コンピュータプログラムは、通常、コンピュータプログラムがその上に記憶される好適なデジタル記憶媒体を含むコンピュータプログラム製品90の一部である。
図6は、実施形態によるコンピュータ可読記憶媒体90を示す。これらの実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体90は、CD-ROMディスクの形で提供される。
コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータおよび/または制御ユニットの1つまたは複数の計算ユニット内にロードされたときに、上記で説明した方法300のステップ302~326のうちの少なくとも一部を遂行させるためのコンピュータプログラムコードを伝送するデータキャリアの、任意の好適な形で提供され得る。データキャリアは、たとえば、ROM(読出し専用メモリ)、PROM(プログラマブル読出し専用メモリ)、EPROM(消去可能PROM)、フラッシュメモリ、EEPROM(電気的消去書き込み可能PROM)、ハードディスク、CD ROMディスク、メモリスティック、光学記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または非一時的に機械可読データを保持し得るディスクもしくはテープなどの任意の他の適切な媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、さらに、サーバ上のコンピュータプログラムコードとして提供されてもよく、たとえば、インターネットもしくはイントラネット接続上で、または他のワイヤードもしくはワイヤレス通信システムを介してリモートにコンピュータおよび/または制御ユニットにダウンロードされてもよい。
上記は、様々な例示的な実施形態の例であり、本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ規定されることを理解されたい。例示的な実施形態は修正され得ること、および例示的な実施形態の種々の特徴が、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱することなく、本明細書で説明した実施形態以外の実施形態を生成するために組み合わされ得ることは、当業者には理解されよう。
6 交換可能な分離用挿入物
16 回転可能部材
20 回転軸
22 第1の軸端
24 第2の軸端
26 内部空間
28 第1の開口
30 第2の開口
32 ロータボディ
34 電気モータ
35 キャップ
48 変速機
54 蓋
82 ロータケーシング
84 第1の固定部
86 第2の固定部
88 分離空間
90 積層体
92 分離円板
100 不明
102 チャネル
106 不明
109 流体入口
111 流体出口
120 第1の軸端部
122 第2の軸端部
200 遠心分離システム
202 遠心分離機
204 液体供給混合物導管
206 軽相導管
208 重相導管
210 流れ制御システム
212 ロータ
214 入口通路
216 軽相出口通路
218 重相出口通路
220 液体供給混合物測定デバイス
222 軽相測定デバイス
223 重相測定デバイス
224 流量制御弁
226 制御ユニット
228 圧縮された液体供給混合物のソース
230 供給ポンプ
232 重相受け容器
234 遮断弁
236 液体供給混合物容器
237 かくはん部材
238 圧力を制御するための手段
240 コンプレッサ
242 圧力センサ
244 質量流量計
246 シール
248 軸受
300 方法
302 ロータを回転させるステップ
304 液体供給混合物の流れを分離空間内に導くステップ
306 液体供給混合物を重相と軽相とに分離するステップ
308 液体供給混合物の流量を測定するステップ
310 軽相の流量および/または重相の流量を測定するステップ
312 流量制御弁を制御するステップ
313 液体供給混合物の圧力を制御するステップ
314 供給ポンプを制御するステップ
318 液体供給混合物容器内の圧力を制御するステップ
320 遮断弁を閉に維持するステップ
322 遮断弁を全開に維持するステップ
326 流量制御弁を制御するステップ

Claims (22)

  1. 遠心分離機(202)と、液体供給混合物導管(204)と、軽相導管(206)と、重相導管(208)と、流量制御システム(210)とを含む遠心分離システム(200)であって、
    前記遠心分離機(202)が、回転軸(20)周りに回転するように構成されかつ分離空間(88)を備えるロータ(212)と、前記分離空間(88)の内部に配置された分離円板(92)の積層体(90)と、前記ロータ(212)の第1の軸端(22)に配置された第1の固定部(84)と、前記ロータ(212)の第2の軸端(24)に配置された第2の固定部(86)とを含み、
    入口通路(214)が、前記第1または第2の固定部(84、86)を介して前記分離空間(88)内に延び、軽相出口通路(216)が、前記第1または第2の固定部(84、86)を介して前記分離空間(88)から延び、重相出口通路(218)が、前記第1または第2の固定部(84、86)を介して前記分離空間(88)から延び、
    前記重相出口通路(218)が、前記分離空間(88)の半径方向外部から前記ロータ(212)の中心部に向けて前記ロータ(212)内部で延びる少なくとも1つのチャネル(102)を含み、
    前記入口通路(214)、前記軽相出口通路(216)、および前記重相出口通路(218)の各々が、前記ロータ(212)と前記第1および第2の固定部(84、86)の各々との間で機械的に気密シールされ、
    前記入口通路(214)が、R0において前記回転軸(20)上で前記ロータ(212)の中心に入り、前記重相出口通路(218) が、第1の半径R1において前記ロータ(212)を退出し、前記軽相出口通路が、第2の半径R2において前記ロータ(212)を退出し、R2≧R1≧R0およびR2>R0であり、
    前記流量制御システム(210)が、制御ユニット(226)と、前記軽相導管(206)内に配置された流量制御弁(224)と、液体供給混合物測定デバイス(220)と、軽相測定デバイス(222)および/または重相測定デバイス(223)とを含み、
    前記制御ユニット(226)が、前記液体供給混合物測定デバイス(220)からの測定値ならびに前記軽相測定デバイス(222)および/または前記重相測定デバイス(223)からの測定値に基づいて、前記流量制御弁(224)を制御するように構成される、遠心分離システム(200)。
  2. 前記液体供給混合物導管(204)が、圧縮された液体供給混合物のソース(228)に接続されるように構成される、請求項1に記載の遠心分離システム(200)。
  3. 前記液体供給混合物導管(204)内に配置された供給ポンプ(230)を含む、請求項1または2に記載の遠心分離システム(200)。
  4. 液体供給混合物容器(236)と、前記液体供給混合物容器(236)内の圧力を制御するための手段(238)とを含む、請求項1または2に記載の遠心分離システム(200)。
  5. 前記重相導管(208)が、重相受け容器(232)まで延びるように構成され、
    重相の流れが、前記重相出口通路(218)から前記重相受け容器(232)まで存在するときに、前記重相導管(208)が、前記遠心分離機(202)から前記重相受け容器(232)までの制限されない通路を形成する、請求項1から4のいずれか一項に記載の遠心分離システム(200)。
  6. 前記重相導管(208)内に配置された遮断弁(234)を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の遠心分離システム(200)。
  7. 前記遠心分離機(202)が、交換可能な分離用挿入物(6)を含み、
    前記交換可能な挿入物(6)がロータケーシング(82)と前記ロータケーシング(82)のそれぞれの軸端(120、122)に配置された前記第1および第2の固定部(84、86)とを含み、前記ロータケーシング(82)が、前記遠心分離機(202)の前記ロータ(212)の一部を形成し、前記分離空間(88)と、前記分離円板(92)と、前記少なくとも1つのチャネル(102)とを含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の遠心分離システム(200)。
  8. 前記ロータ(212)が、回転可能部材(16)と前記ロータケーシング(82)とを含み、前記ロータケーシング(82)が、前記回転可能部材(16)の内部空間(26)内に係合される、請求項7に記載の遠心分離システム(200)。
  9. 液体供給混合物容器(236)を含み、かくはん部材(237)が、前記液体供給混合物容器(236)内に配置される、請求項1から8のいずれか一項に記載の遠心分離システム(200)。
  10. 前記液体供給混合物測定デバイス(220)からの前記測定値が、液体供給混合物の流量に関し、前記軽相測定デバイス(222)および/または前記重相測定デバイス(223)からの前記測定値が、軽相の流量および/または重相の流量に関し、前記制御ユニット(226)が、液体供給混合物の前記流量と軽相の前記流量および/または重相の前記流量との間の所望の関係に向けて前記流量制御弁(224)を制御するように構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の遠心分離システム(200)。
  11. 液体供給混合物の前記流量ならびに軽相の前記流量および/または重相の前記流量が、体積流量である、請求項10に記載の遠心分離システム(200)。
  12. 液体供給混合物の前記流量ならびに軽相の前記流量および/または重相の前記流量が、質量流量である、請求項10に記載の遠心分離システム(200)。
  13. 前記液体供給混合物測定デバイス(220)が、体積流量計である、請求項1から11のいずれか一項に記載の遠心分離システム(200)。
  14. 前記液体供給混合物測定デバイス(220)が、質量流量計である、請求項1から10または12のいずれか一項に記載の遠心分離システム(200)。
  15. 前記液体供給混合物導管(204)内に配置された質量流量計(244)を含む、請求項13に記載の遠心分離システム(200)。
  16. 遠心分離システム(200)を制御する方法(300)であって、前記遠心分離システム(200)が、遠心分離機(202)と、液体供給混合物導管(204)と、軽相導管(206)と、重相導管(208)と、流量制御システム(210)とを含み、
    前記遠心分離機(202)が、回転軸(20)周りに回転するように構成されかつ分離空間(88)を備えるロータ(212)と、前記分離空間(88)の内部に配置された分離円板(92)の積層体(90)と、前記ロータ(212)の第1の軸端(22)に配置された第1の固定部(84)と、前記ロータ(212)の第2の軸端(24)に配置された第2の固定部(86)とを含み、
    入口通路(214)が、前記第1または第2の固定部(84、86)を介して前記分離空間(88)内に延び、軽相出口通路(216)が、前記第1または第2の固定部(84、86)を介して前記分離空間(88)から延び、重相出口通路(218)が、前記第1または第2の固定部(84、86)を介して前記分離空間(88)から延び、
    前記重相出口通路(218)が、前記分離空間(88)の半径方向外部から前記ロータ(212)の中心部に向けて前記ロータ(212)内部で延びる少なくとも1つのチャネル(102)を含み、
    前記入口通路(214)、前記軽相出口通路(216)、および前記重相出口通路(218)の各々が、前記ロータ(212)と前記第1および第2の固定部(84、86)の各々との間で機械的に気密シールされ、
    前記入口通路(214)が、R0において前記回転軸(20)上で前記ロータ(212)の中心に入り、前記重相出口通路(218)が、第1の半径R1において前記ロータ(212)を退出し、前記軽相出口通路が、第2の半径R2において前記ロータ(212)を退出し、R2≧R1≧R0およびR2>R0であり、
    前記流量制御システム(210)が、前記軽相導管(206)内に配置された流量制御弁(224)と、液体供給混合物測定デバイス(220)と、軽相測定デバイス(222)および/または重相測定デバイス(223)とを含み、
    前記方法(300)が、
    - 前記ロータ(212)を回転させるステップ(302)と、
    - 前記液体供給混合物導管(204)および前記入口通路(214)を介して液体供給混合物の流れを前記分離空間(88)内に導くステップ(304)と、
    - 前記分離空間(88)内で前記液体供給混合物を重相と軽相とに分離するステップ(306)と、
    - 液体供給混合物の前記流量を測定するステップ(308)と、
    - 軽相の流量および/または重相の流量を測定するステップ(310)と、
    - 液体供給混合物の前記流量を測定する前記ステップ(308)において獲得された測定値ならびに軽相の前記流量および/または重相の前記流量を測定する前記ステップ(310)において獲得された測定値に基づいて前記流量制御弁(224)を制御するステップ(312)とを含む、方法(300)。
  17. 前記液体供給混合物の圧力を制御するステップ(313)を含む、請求項16に記載の方法(300)。
  18. 前記液体供給混合物の前記圧力を制御する前記ステップ(313)が、
    前記液体供給混合物導管(204)内に配置された供給ポンプ(230)を制御するステップ(314)を含む、請求項17に記載の方法(300)。
  19. 前記遠心分離システム(200)が、液体供給混合物容器(236)を含み、前記液体供給混合物の前記圧力を制御する前記ステップ(312)が、
    前記液体供給混合物容器(236)内の圧力を制御するステップ(318)を含む、請求項17に記載の方法(300)。
  20. 前記遠心分離システム(200)が、前記重相導管(208)内に配置された遮断弁(234)を含み、前記方法(300)が、
    前記軽相と重相との間の接触面が前記分離空間(88)内に生じる間に一バッチの液体供給混合物を分離する初期の分離段階の間に、前記遮断弁(234)を閉に維持するステップ(320)と、
    前記接触面が生じたときに前記一バッチの液体供給混合物を分離する主たる分離段階の間に、前記遮断弁(234)を全開に維持するステップ(322)とを含む、請求項16から19のいずれか一項に記載の方法(300)。
  21. 液体供給混合物の前記流れを前記分離空間(88)内に導く前記ステップ(304)が、
    細胞培養混合物を含む液体供給混合物の流れを前記分離空間(88)内に導くステップ(324)を含む、請求項16から20のいずれか一項に記載の方法(300)。
  22. 前記流量制御弁(224)を制御する前記ステップ(312)が、
    液体供給混合物の前記流量と軽相の前記流量および/または重相の前記流量との間の所望の関係に向けて前記流量制御弁(224)を制御するステップ(326)を含む、請求項16から21のいずれか一項に記載の方法(300)。
JP2021532957A 2018-12-10 2019-12-09 遠心分離システムおよび方法 Active JP7193640B2 (ja)

Applications Claiming Priority (9)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP18211243.3A EP3666386B1 (en) 2018-12-10 2018-12-10 Centrifugal separator
EP18211242.5A EP3666394A1 (en) 2018-12-10 2018-12-10 Modular centrifugal separator and base unit thereof and system
EP18211243.3 2018-12-10
EP18211238.3A EP3666384B1 (en) 2018-12-10 2018-12-10 Centrifugal separator and method for eliminating air locks in a centrifugal separator
EP18211242.5 2018-12-10
EP18211238.3 2018-12-10
EP19158273.3A EP3666388A1 (en) 2018-12-10 2019-02-20 Centrifugal separation system and method
EP19158273.3 2019-02-20
PCT/EP2019/084150 WO2020120366A1 (en) 2018-12-10 2019-12-09 Centrifugal separation system and method

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2022512183A true JP2022512183A (ja) 2022-02-02
JP7193640B2 JP7193640B2 (ja) 2022-12-20

Family

ID=65529379

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021532957A Active JP7193640B2 (ja) 2018-12-10 2019-12-09 遠心分離システムおよび方法
JP2021532951A Active JP7193637B2 (ja) 2018-12-10 2019-12-09 遠心分離システムおよび方法

Family Applications After (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021532951A Active JP7193637B2 (ja) 2018-12-10 2019-12-09 遠心分離システムおよび方法

Country Status (9)

Country Link
US (2) US20220023892A1 (ja)
EP (2) EP3666388A1 (ja)
JP (2) JP7193640B2 (ja)
KR (1) KR102566695B1 (ja)
CN (2) CN113164978B (ja)
AU (1) AU2019395743B2 (ja)
CA (1) CA3122337C (ja)
SG (1) SG11202105388YA (ja)
WO (2) WO2020120366A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3871791A1 (en) * 2020-02-25 2021-09-01 Alfa Laval Corporate AB Method for determining if air is trapped within a centrifugal separator
EP3885050B1 (en) 2020-03-26 2022-10-05 Alfa Laval Corporate AB A centrifugal separator for separating a liquid mixture

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62254855A (ja) * 1986-03-12 1987-11-06 アルフア−ラヴアル セパラシヨン ア−ベ− 遠心分離機
EP2868210A1 (en) * 2013-10-29 2015-05-06 Alfa Laval Corporate AB Method for citrus fruit processing
US20170203306A1 (en) * 2014-05-28 2017-07-20 Gea Mechanical Equipment Gmbh Separator

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2015871B1 (de) * 2006-05-11 2017-04-26 GEA Mechanical Equipment GmbH Drei-phasen-trennseparator mit einer schälscheibe und feststoffaustragsöffnungen
KR20100005323A (ko) * 2008-07-07 2010-01-15 주식회사 바이오트론 액상의 한약 정제를 위한 연속 원심분리기를 이용한 2상 및3상 분리장치
DE102009032618A1 (de) * 2009-07-10 2011-01-13 Gea Westfalia Separator Gmbh Zentrifuge mit einer um eine Drehachse drehbaren Schleudertrommel
SE535959C2 (sv) 2010-01-29 2013-03-05 Alfa Laval Corp Ab System innefattande centrifugalseparator samt metod för kontroll av detsamma
US9433877B2 (en) * 2013-04-22 2016-09-06 Econova, Inc. Settling-length optimization by dispersion band positioning apparatus and method
CN104338618B (zh) * 2014-09-16 2017-01-25 上海平延机械科技有限公司 一种碟式离心机内部流道结构
EP3085449B1 (en) * 2015-04-24 2020-06-03 Alfa Laval Corporate AB Centrifugal separator and thereto related methods

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62254855A (ja) * 1986-03-12 1987-11-06 アルフア−ラヴアル セパラシヨン ア−ベ− 遠心分離機
EP2868210A1 (en) * 2013-10-29 2015-05-06 Alfa Laval Corporate AB Method for citrus fruit processing
US20170203306A1 (en) * 2014-05-28 2017-07-20 Gea Mechanical Equipment Gmbh Separator

Also Published As

Publication number Publication date
US20220023892A1 (en) 2022-01-27
WO2020120369A1 (en) 2020-06-18
EP3666390B1 (en) 2023-06-07
CA3122337A1 (en) 2020-06-18
CA3122337C (en) 2023-09-12
JP2022512178A (ja) 2022-02-02
JP7193640B2 (ja) 2022-12-20
AU2019395743B2 (en) 2023-03-02
CN113164982A (zh) 2021-07-23
JP7193637B2 (ja) 2022-12-20
KR20210096265A (ko) 2021-08-04
KR102566695B1 (ko) 2023-08-14
CN113164978B (zh) 2023-03-28
EP3666390A1 (en) 2020-06-17
US20220023891A1 (en) 2022-01-27
CN113164978A (zh) 2021-07-23
CN113164982B (zh) 2023-10-13
AU2019395743A1 (en) 2021-07-22
EP3666388A1 (en) 2020-06-17
SG11202105388YA (en) 2021-06-29
WO2020120366A1 (en) 2020-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2022512183A (ja) 遠心分離システムおよび方法
US6793828B2 (en) Method of separating and collecting components from a fluid
AU2019400046B2 (en) Modular centrifugal separator and base unit thereof and system
JP2023518585A (ja) 液体混合物を分離するための遠心分離機
AU2016335122A1 (en) Removable apparatus for a centrifuge and method of using same
CN113164981B (zh) 控制离心分离器的方法以及离心分离器
JP2010064012A (ja) 遠心分離装置
JP2023514648A (ja) 空気が遠心分離機の中に閉じ込められたかどうかを決定するための方法
US4899558A (en) Laboratory apparatus for a wet treatment of textile materials
US3498531A (en) Continuous flow ultracentrifuge
EP4212248A1 (en) A method and a separation system
KR20220044349A (ko) 원심 분리 시스템 및 원심 분리기 동작 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220921

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221114

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221208

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7193640

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150