JP2022510447A - ねじ山を有する留め具を締め付ける装置 - Google Patents

ねじ山を有する留め具を締め付ける装置 Download PDF

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Abstract

本出願には、携帯型トルク電動工具が開示されており、これは、回転力を生成するためのモーターと、回転力を伝達するためのドライブと、回転力を増倍すための回転力増倍メカニズム組立体と、相対的に小さな速度/相対的に大きなトルク(LSHT)モードと相対的に大きな速度/相対的に小さなトルク(HSLT)モードの間において工具をシフトさせるためのシフタ組立体と、回転力増倍メカニズム組立体の一部分からのトルク出力を計測するためのトルクトランスデューサと、を含み、トルク出力は、LSHTモードにおいては、トルクトランスデューサによって制御され、且つ、トルク出力は、HSLTモードにおいては、モーター電流によって制御されている。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2016年6月17日の出願日を有する米国特許出願第15/106,221号、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2016年6月17日の出願日を有する米国特許出願第15/106,247号、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2017年8月8日の出願日を有する国際特許出願第PCT/US17/45937号(並びに、その米国特許出願第16/324,792号の米国371子出願)、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2017年10月30日の出願日を有する米国特許出願第15/570,670号、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2017年10月30日の出願日を有する米国特許出願第15/570,684号、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2017年10月30日の出願日を有する米国特許出願第15/570,743号、並びに、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2018年9月2日の出願日を有する米国特許出願第16/081,917号という、本出願人に属する、且つ/又は、同時係属中の、特許出願の優先権を主張し、且つ/又は、これらの継続特許出願又は部分継続特許出願であり、これらの特許出願の内容は、引用により、そのすべてが本明細書に包含される。
ボルト、スタッド、ナット、及びワッシャを含む、ねじ山を有する留め具は、周知であり、且つ、従来のボルト締め用途において使用されている。産業的な用途における保守及び修理は、これらのねじ山を有する留め具を緩めることによって始まり、且つ、これらを締め付けることによって終了している。当然のことながら、産業は、所定の、予期されてはいない、且つ/又は、緊急事態の、開始、保守、及び/又は修理の際における生産損失の低減を追求している。
産業的なボルト締め用途においては、しばしば、大きなトルク値が必要とされている。これらの大きなトルク値は、しばしば、相対的に大きなギア減速比を有する、相対的に小さな、携帯型の、液圧的に、電気的に、且つ、空圧的に、駆動される工具から生成されている。これらの大きなギア減速比は、1つ又は複数のプラネタリギア段階を通じて、工具のパワーソースからの出力トルクを増倍している。小さな携帯型工具から大きなトルク値を生成する際の注意事項は、駆動速度が極めて低速になるという点にある。この低速の駆動速度は、最終的なトルク以外のすべてのものにおいて、ナットを回転させることを困難な且つ時間を所要するものにしている。歴史的に、操作者は、最終的なトルク印加工程の前に、単純にランダウンし且つスタッド又はボルト上にナットを着座させるべく、別の装置を必要としてきている。
ナットがフランジ表面上に着座したら、これを締め付ける又は緩めるための回転の程度は、相対的に小さい。顧客は、ナットを迅速にランダウン又はランアップするべく、大きな回転速度を所望している。大きなランダウン及びランオフ速度を提供する既知のインパクトレンチは、ナットがフランジ表面に当接した後の不正確性及び低速回転という欠点を有していた。逆に、既知のハンドヘルド型のトルク電動工具は、高精度なトルクを有しているが、留め具のランアップ及びランダウンにおいては、相対的に低速であった。但し、これらは、ナットがフランジ面上で回転された後には、インパクトガンよりも格段に高速であった。
本出願人は、具体的には、HYTORC(登録商標) jGUN(登録商標)、HYTORC(登録商標) FLIP-GUN(登録商標)、HYTORC(登録商標) THRILL(登録商標)、HYTORC(登録商標)Z(登録商標)、及びHYTORC(登録商標)FLASH(登録商標)という製品ライン、並びに、これらと共に使用されるドライバ及びアクセサリを生成することにより、トルク電動工具におけるその十分な理解及び革新をハンドヘルド型の空圧トルク強化工具に適用した。これらの製品ライン及びこれらと共に使用されるドライバ及びアクセサリの進化については、例えば、本出願人の(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献3)、(特許文献4)、(特許文献5)、(特許文献6)、(特許文献7)、(特許文献8)、(特許文献9)、(特許文献10)、(特許文献11)、(特許文献12)、(特許文献13)、(特許文献14)、(特許文献15)、(特許文献16)、(特許文献17)、(特許文献18)、(特許文献19)、(特許文献20)、において開示されており、これらの特許文献の内容は、引用により、そのすべてが本明細書において包含される。
本出願人の工具のいくつかは、ナットのランアップ及びランダウンのための相対的に大きな速度/相対的に小さなトルク(HSLT)モードと、最終的なトルク印加工程のための相対的に小さな速度/相対的に大きなトルク(LSHT)モードと、を含む。本出願人の、ロックアウトされる比率だけ、結果的に回転速度を増大させる、多段階プラネタリギアボックス用のHSLTモードにおける「ロックアウト」ステージの使用は、非常に効果的な設計であることが証明されている。但し、試験の際の、且つ、現場における、極端な条件下における、2つのモードの間の、効果的な、信頼性の高い、且つ、反復可能な、シフトは、課題を提示し続けている。本出願人は、このシフトメカニズムの改善の継続を所望している。
更には、本出願人の工具は、液圧的に、電気的に、空圧的に、且つ、手動的に、動力が付与されており、この結果、外部動力源を必要としており、これが、サイズを増大させ、且つ、携帯性を低減している。工具のサイズ及び携帯性は、開発の際、のみならず、現場においても、課題を提示し続けている。本出願人は、犠牲を伴うことなしに、サイズを極小化して携帯性を極大化するべく、電池によって動作する、マルチスピードの、ハンドヘルド型のトルク増強工具にその多くの革新を内蔵することを所望している。
更には、本出願人は、拡大された機能、より大きな耐久性、及び直観的な使用可能性を有する、ボルト締め技術における次の革命を市場にもたらすことをも所望している。
米国特許第6,490,952号明細書 米国特許第6,609,868号明細書 米国特許第6,929,439号明細書 米国特許第6,883,401号明細書 米国特許第6,986,298号明細書 米国特許第7,003,862号明細書 米国特許第7,066,053号明細書 米国特許第7,125,213号明細書 米国特許第7,188,552号明細書 米国特許第7,207,760号明細書 米国特許第7,735,397号明細書 米国特許第7,641,579号明細書 米国特許第7,798,038号明細書 米国特許第7,832,310号明細書 米国特許第7,950,309号明細書 米国特許第8,042,434号明細書 米国特許第D608,614号明細書 米国特許出願第13/577,995号明細書 米国特許出願第15/106,221号明細書 米国特許出願第15/106,247号明細書
必要とされているものは、低費用で、工具の設計及び動作の単純化、工具のサイズの低減、拡大された機能、より優れた耐久性、及び直観的な有用性、並びに、向上した工具の携帯性、効率、信頼性、及び反復可能性である。従って、1つ又は複数の本発明は、これらの課題を解決するべく発明されたものである。
本明細書には、携帯型トルク電動工具が開示されており、これは、回転力を生成するためのモーターと、回転力を伝達するためのドライブと、回転力を増倍するための回転力増倍メカニズム組立体と、相対的に小さな速度/相対的に大きなトルク(LSHT)モードと相対的に大きな速度/相対的に小さなトルク(HSLT)モードの間で工具をシフトさせるためのシフタ組立体と、回転力増倍メカニズム組立体の一部分からのトルク出力を計測するためのトルクトランスデューサと、を含み、トルク出力は、LSHTモードにおいては、トルクトランスデューサによって制御され、且つ、トルク出力は、HSLTモードにおいては、モーター電流によって制御されている。
本出願の1つ又は複数の本発明については、例示を目的としてのみ、以下の添付図面を参照し、説明することができる。
図1は、本出願のHYTORC(登録商標) LITHIUM SERIES(登録商標) II Torque Gun Tool A(「工具A」)及び/又はその他の実施形態の全体斜視図である。 図2は、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態の分解斜視図である。 図3A、図3B及び図3Cは、左工具ハンドルハウジング36Aが除去された状態の、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態の、それぞれ、上方からの、下方からの、及び側面の、斜視図である。 図3A、図3B及び図3Cは、左工具ハンドルハウジング36Aが除去された状態の、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態の、それぞれ、上方からの、下方からの、及び側面の、斜視図である。 図3A、図3B及び図3Cは、左工具ハンドルハウジング36Aが除去された状態の、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態の、それぞれ、上方からの、下方からの、及び側面の、斜視図である。 図4A及び図4Bは、それぞれ、相対的に大きな速度/相対的に小さなトルク(「HSLT」)モード及び相対的に小さな速度/相対的に大きなトルク(「LSHT」)モードにおける、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態の断面図である。 それぞれ、相対的に大きな速度/相対的に小さなトルク(「HSLT」)モード及び相対的に小さな速度/相対的に大きなトルク(「LSHT」)モードにおける、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態の断面図である。 図5A及び図5Bは、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態の1つ又は複数の回路のブロック図である。 図5A及び図5Bは、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態の1つ又は複数の回路のブロック図である。本出願の工具A及びその他の実施形態の1つ又は複数の回路のブロック図である。 図6は、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態のユニバーサルユーザーインターフェイス(「UUI」)100の概要である。 図7は、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態におけるUUI100のメニュー構造200及び利用可能な特徴の概要である。 図8は、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態におけるユーザーレベルによる利用可能なメニュー選択肢の概要である。 本出願の工具A及び/又はその他の実施形態用の利用可能なハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアの特徴及び環境の概要である。 本出願の工具A及び/又はその他の実施形態用の利用可能なハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェアの特徴及び環境の概要である。
図1~図5は、HYTORC(登録商標) LITHIUM SERIES(登録商標) II Torque Gun Tool Aの形態における本出願人の産業用電気ハンドヘルド型トルクガンの一例を示している。図1は、工具Aの完全な斜視図である。図2は、工具Aの分解斜視図である。図3A、図3B、及び図3Cは、左工具ハンドルハウジング36Aが除去された状態の、工具Aの、それぞれ、上方からの、下方からの、且つ、側部の、斜視図である。図4A及び図4Bは、それぞれ、HSLTモード及びLSHTモードにおける工具Aの断面図である。図5A及び図5Bは、工具Aの1つ又は複数の回路のブロック図である。
引用により、その内容のすべてが本明細書において包含される、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2017年8月8日の出願日を有する、国際特許出願第PCT/US17/45937号の米国371子出願である米国特許出願第16/324,792号という、本出願人に属する、且つ、同時係属中の、特許出願において開示されている発明は、本特許出願の下において、更に先行している。
国際特許出願第PCT/US17/45937号パンフレットは、特に、回転力を生成するためのモーター、回転力を伝達するためのドライブ、回転力増倍メカニズム組立体、及び相対的に小さな且つ/又は相対的に大きな抵抗力及び/又は速度から任意のトルクモードに工具をシフトさせるためのヨーク型シフタ組立体を含む、産業用のねじ山を有する留め具の締め付け及び/又は緩め用のトルク電動工具を開示している。
工具Aは、国際特許出願第PCT/US17/45937号パンフレットにおいて開示されているトルク電動工具の第2世代バージョンである。国際特許出願第PCT/US17/45937号パンフレットにおけるコンポーネントのナンバリング構造は、本出願とは異なっているが、工具Aは、多くの対応する方式で類似した部分を含む。
工具Aは、限定を伴うことなしに、プッシュロッド組立体1、モーター組立体2、第1ステージ組立体3及び/又は65、デュアル速度ベアリングハウジング組立体4、シフトヨーク組立体5、電池端子プレート組立体6、リアカバー組立体7、保持リング8、保持リング9、ボールプランジャ10、スプリング11、ソケットヘッドキャップねじ(又は、これに類似したもの)(「SHCS」)12、14、17、18、20、21、ロールピン13、ウェーブスプリング15、スプリットブッシング16、アンテナ/通信モジュール19、第1ステージリングギア22、クレビスピン23、トリガ磁石24、モーターパワー駆動基板25、モーター制御基板26、モーターフランジ27、固定ギア28、トリガ29、スイッチレバー30、スラストスペーサ31、USBポートプラグ32、5ピンBSMケーブル(図示されてはいない)33、トルクトランスデューサ34、ハウジング35、ハウジング(LH)36A、ハウジング(RH)36B、アンテナトップカバー37、アンテナマウント38、グリースバッフル39、フロントギャップパッド(RH)40、フロントギャップパッド(LH)41、リアギャップパッド42、BSM基板43、24ピンモーター駆動ケーブル(図示されてはいない)44、5ピン制御-UICケーブル(図示されてはいない)45、6ピンモーターホールケーブル(図示されてはいない)46、モーターインスレータ47、UIC基板48、速度スイッチ49、ギアボックス50、ワークライト51、ハンドルアタッチメント52、反応スプライン53、スクエアドライブ54、1つ又は複数の冷却ベント55、アイレット56、ピストル把持ハンドル部分57、出力シャフト58、入力シャフト59、電池60、電池解放ボタン61、電池試験ボタン及び充電インジケータ62、ハンドル組立体63、回転力増倍ハウジング64、第2ギア段階組立体66、第3ギア段階組立体67、第4ギア段階組立体68、第5ギア段階組立体69、回転力増倍メカニズム70、駆動入力及び出力組立体80、回転力増倍組立体81、デュアル駆動出力及び反応組立体82、並びに、ヨーク型シフト組立体83、1つの方向93における回転力91、反対方向94における反応力92、電流計測回路95、モーター駆動回路96、トルク計測回路97、及び冗長パワー安全スイッチ回路98を含む、図1~図5Bにおいて示されているラベルが付与されたコンポーネントを有することができる。
図示されているように、工具Aは、駆動入力及び出力組立体80と、回転力増倍組立体81と、デュアル駆動出力及び反応組立体82と、相対的に小さな且つ/又は相対的に大きな抵抗力及び/又は速度からの任意のトルクモード用のヨーク型のシフト組立体83と、を含む。有利には、ヨーク型のシフト組立体83は、そのすべてが、ハンドヘルド型のマルチスピードのトルク強化工具における本出願人の多くの革新の犠牲を伴うことなしに、シフトの設計及び動作を改善及び単純化しており、工具サイズ及び費用を低減しており、且つ、工具の携帯性、効率、信頼性、及び反復可能性を増大させている。
工具A及び/又は本出願のその他の実施形態は、国際特許出願第PCT/US17/45937号パンフレットの工具との比較において、多くの改善を含んでおり、以下、これらのいくつかについて、総括的に説明する。
工具Aは、トルク出力の直接的計測のためのトルクトランスデューサ34を含むことができる。発明の観点において、トルクトランスデューサ34は、モーターフランジ27及び第1ステージリングギア22に取り付けられている。このような構造は、トルク印加動作からの迅速なフィードバックの許容に対して反応するためのトルク用の固定点を生成している。
工具Aは、磁気トリガスイッチ24と、磁気ランダウンスイッチ49と、を含むことができる。工具Aは、信頼性を改善するべく、ホール効果センサのために、機械的スイッチを除去している。
工具Aは、ニッケルメッキされたギアボックス50を含むことができる。ギアボックスをニッケルメッキする、という決定は、我々の黒色酸化物仕上げのギアボックスが、非常に短い期間において錆びたことの結果として、生じたものである。黒色酸化物仕上げの非常に限られた寿命と、実質的に外側要素からの腐食保護がない、という点が存在していた。雨又はその他の湿気が環境に浸透した場合に、これらの有害な状態と戦うために、その他の代替肢ではなく、ギアボックスを無電解ニッケルメッキすることが決定された。無電解ニッケルは、高度な腐食耐性を有し、均一であり、且つ、外観が魅力的であり、且つ、その他の腐食耐性を有する被覆との比較において、相対的に安価である。無電解の、又は化学的に適用された、ニッケルは、電気メッキされたニッケルよりも多孔性が乏しく、これにより、腐食耐性を改善している。その更なる利益は、これが耐引掻層をも追加している、という点にある。
工具Aは、金属ハウジング35(36A及び36B)、即ち、アルミニウム、を含むことができる。電池工具において金属ハウジングを使用するという決定は、プラスチックハウジングの耐久性の課題の結果としてのものであった。これらのトルク工具は、商用ドリルよりも格段に重たく、且つ、従って、適度な高さから落下した際にも、大きな衝撃負荷が印加される。これらの増大した衝撃負荷は、プラスチック製の筐体には壊滅的であり、この結果、工具ハウジング上に増え続ける質量及び加速度の有害な影響から工具に求められる要求の増大に答え得るように、金属ハウジングを使用するように変更が実施されたものである。これに加えて、工具Aは、改善された耐衝撃性及び画面及びボタンの保護のために、リアカバー衝撃ガードを含むこともできる。
工具Aは、無線能力を含むことができる。工具Aとの間の無線接続は、衛星、WI-FI、Wi-Fi Direct、WiMAX、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、マイクロ波、赤外線、及び/又は高周波を含む、任意の適切な手段によるものであってよい。一般的な現場及び製造のボルト締めを目的として、(1つ又は複数の工具A、ポンプからの)ボルト締めデータ、(PCC1、HYTORC Flange Managerソフトウェア及び/又はその他の商標登録されたソフトウェア、レポート、ガイド、などのような産業用の標準ボルト締め手順からの)ボルト締め構成情報、並びに、(トラブルシューティング及びファームウェア更新のような)ボルト締めサービスを工具A、PC、モバイル装置、プリンタ、製造/計画/スケジューリングシステム、ボルト締めデータベース、HYTORC、及び顧客アクセスポイント、及びデータリポジトリ、レポート、HYTORCグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)を有するコントローラ、専用のモバイルアプリケーション、などの間において無線で同期化することができる。ユーザーは、工具A内の3つのプログラム可能な基板の任意のもの又はすべてにおいて、ファームウェアを無線で更新することができる。更には、工具A及びその変形は、米国特許出願第16/081,917号明細書において開示されているHYTORCの無線SIMULTORC(商標)ボルト締め方式と統合することもできる。図9A及び図9Bは、工具Aに関係する多くの無線及びその他の接続特徴の概要を示している。
工具Aは、ベースサービスモジュール(「BSM」)基板43、ユニバーサルインターフェイスコントローラ(「UIC」)基板48、モーター駆動基板25、及び/又はモーター制御基板26を有する、改善されたモジューラ型の機能アーキテクチャを有することができる。例えば、UIC基板48は、32ビットプロセッサ(16ビットプロセッサを置換するもの)、1028MBのフラッシュメモリ(これまでの限度は、256KB又は5000イベントである)を含んでいてもよく、実質的に無限数のイベントを保存していてもよく、複数の言語においてメニューを保存していてもよく、2倍の分解能を有する相対的に高い解像度の画面を制御してもよく、管理システムを保存してもよい。BSM基板43は、Bluetooth(登録商標)対応型のプリンタ&アクセスポイントを含んでいてもよく、ファームウェアをアップロードしてもよく、且つ、データをダウンロードしてもよく、クロック、マイクロSDフラッシュ、及びイベント用の8GBのストレージを含んでいてもよい。
工具Aは、使用の際の工具及び/又は電池に伴うコードを有する電源接続及び充電のために新しいAC/DCコンバータを含むことができる。
工具Aは、特に、ボルト締めの高さが増大した際の、改善された安全性及び耐久性を目的として、ユーザー、工具、及び/又は電池を接続するべく、電池及び/又は工具テザー及び/又は小物入れを含むことができる。
工具Aは、ブラシレスの36VのDCモーター2を含んでいてもよく、これは、すべての温度条件下において、より低温で稼働し、且つ、より効率的であり、且つ、より長い工具寿命を伴ってより高速である。
工具Aは、後述するように、改善された、更なる、且つ/又は、組み合わせられた、基本的な且つ/又は高度なボルト締め操作を含むことができる。
工具Aは、改善された頑丈なギアボックスを含んでいてもよく、且つ、700ft-lb(最小70、最大700、3/4’’スクエアドライブ)、1000ft-lb(最小120、最大1000、3/4’’スクエアドライブ)、2000ft-lb(最小200、最大2000、1’’スクエアドライブ)、3000ft-lb(最小300、最大3000、1’’スクエアドライブ)、及び5000ft-lb(最小5000、最大5000、1+1/2’’スクエアドライブ)を含む、1つ又は複数の更なるモデルにおいて登場しうる。
工具Aは、後述するように、使用、サービス、及び/又は保守アラート用の、改善された、且つ/又は、更なる、サイクルカウントメカニズムを含むことができる。
工具Aは、工具及びモーター保護の2次的方法として、物理的温度センサに加えて、I2tアルゴリズムを実装していてもよく、これは、特定の動作温度を超過した場合に、モーターを一時的にシャットダウンすることになろう。
工具Aは、ヨーク型のシフタに追加されたホール効果センサを含むことができる。選択可能なギア段階の設計に内蔵されているのは、シフトヨークであり、これは、運動自在のリングギアを静止位置からプラネタリギア段階をロックアウトする位置にシフトさせている。通常の動作においては、工具プロセッサが、シフトヨークを介して、リングギアが位置しているギア状況について知ることが有益である。これは、電気機械的切り替え装置により、或いは、ヨークシフタ上の装置によって作動する、2つの位置に位置するリミットスイッチにより、実現することができる。リミットスイッチは、損耗しやすい、且つ、従って、限られたサイクル寿命を有する、電気機械装置である。又、これらは、嵩張っており、且つ、スイッチ及びハウジングの内部機構をパッケージ化するための容積を必要としている。ヨーク型シフタ上のホール効果センサは、機械的なリミットスイッチング装置となるであろうものを置換している。ホール効果センサは、実装するための容積空間の観点においてほとんどなにも必要としておらず、スイッチングプロセスに一体的である可動部分を有しておらず、且つ、従って、理論的に無限量の動作サイクルを有している。これらは、潤滑を必要とはせず、且つ、動作用のエネルギーをほとんど必要としていない。
工具Aは、外部の側部ハンドルアタッチメント52と一体化されたデュアル速度ベアリングハウジング4を含むことができる。トルク工具と関連するより重いギアボックスの登場に伴って、これらの工具の片手による持ち上げ動作は、より困難になることが明らかになっている。重いギアボックスは、重心をハンドルから更に離れるように押し出し、これにより、操作者の手首にモーメント負荷を生成する。これは、操作者の疲労と、更には、偶発的な落下のリスクと、を増大させる。この増え続ける重みに関係する影響に対抗するべく、操作者を支援するために、工具の重心の相対的に近傍において第2ハンドリングポイントを追加することが決定されている。増大する質量から生成される更なる応力に対処できる最も遠い前方コンポーネントである別のハンドル用のハード取付ポイントとして、ベアリングハウジングが選択されている。頭上懸架ラニヤード用のリフティングアイブラケット、或いは、ボルト締めにおけるいくつかのその他の補助物、即ち、追加の照明又はカメラなど、のような、その他の工具ハンドリングアタッチメント用の新しい取付ポイントを利用するべく、更なる側部ハンドルは、容易に除去されるようになっている。
工具Aは、以下を含む改善された設計特徴を含むことができる。大きくて、重い装置であることにより、これらの電池トルク工具は、サイズ及び重量における増大に関係する、問題エリアを増大してきた。操作ミス及び過酷な動作環境に起因した損傷、のみならず、操作者の疲労及び安全動作が、常に懸念事項である。工具は、ハンドルの形状及び操作者インターフェイスの位置決め及び機能的な照明における操作者用の人間工学を含む、これらの課題に対してより良好に対処する特徴を有するように設計されている。リアカバー/操作者画面は、工具の後部に落下した場合を考慮し、厚いゴムジャケットによって取り囲まれている。工具の後部は、ギアボックスのすべての重い質量に起因した大部分の損傷を被るポイントとなろう。動作の中心線は、パイプフランジなどの狭いエリアにアクセスするように、高く位置決めされており、これにより、同時に、潜在的な挟まれる危険から更に離れるように、操作者の手を位置決めしている。ギア選択スイッチは、緊密なボルト締めの用途において、操作者が容易にアクセスできるように、上部から離れて、ベアリングハウジングの下方において配置されている。USBコネクタポート32は、動作の際に恐らくは損傷する可能性が最も少ないエリア内において配置されており、且つ、使用されていない際には、装着された、又はテザリングされた、ポートプラグで被せられており、これにより、ポートプラグが失われる可能性を除去している。又、工具の落下時の安全のために、ラニヤード用の鋳造された硬固なアイレット56も存在している。
工具Aは、すべてのボルト締め操作のためのパラメータを表示するべく、UIC基板48の統合された高解像度LCD画面を有することができる。画面は、パラメータ値を増分及び減分するべく、且つ、階層構造メニューシステムを通じてナビゲートするべく、使用される制御ボタン(現時点においては、3つ)が並んだ状態で取り付けられている。画面は、パラメータを設定するべく、且つ、情報を入力するべく、押下するボタン用のガイダンス、キュー、及びインジケータを提供している。ボルト締め機能を絵画的に且つ図式的に定義するべく、高解像度が使用されており、これにより、ボルト締め技術者用の相対的に直感的な経験を提供している。ユーザーは、ボルト締め機能を初期化するべく、且つ、ボルト締め操作からの値及び結果を監視するべく、必要とされるパラメータを単純にスクロール及び選択することができる。高解像度画面は、工具メニュー上においてボルト締め機能のユニーク且つ迅速な視覚的定義を提供する高解像度アイコンの使用を許容している。更には、この画面は、工具の後部における衝撃による損傷から画面を保護する、成形されたゴムバンパー内に統合されている。表示画面の真下の、工具の後部表面上の制御ボタンは、ユーザーが工具のグラフィカルユーザーインターフェイスとやり取りするための主要な手段を提供している。3つの矩形ボックスが、ボタンアクションに対応する3つの物理的ボタンの真上の画面の底部に現れる。それぞれのボタンの機能は、真上のボックス内において、シンボル及び/又はテキストによって通知されることになる。
工具Aは、テキスト情報を入力するためのユニークな方法を提供する、工具操作システムなどの、ユニークなユーザーインターフェイス概念を有することができる。まず、左揃えされたメッセージは、灰色のフォントにおいて、現場内において表示され、これにより、入力するべきものが通知される(例えば、「新しいジョブIDを入力してください」)。文字を通じてスクロールするべく、いずれかの矢印キーが押下された際に、メッセージが除去され、且つ、数値0が、ボールドフォントにおいて、第1文字位置において表示されることになる。アップ矢印を押下することにより、文字セット(1、2、...、9、 、-、A、B、...、Z、0)を通じてスクロールアップすることになり、且つ、ダウン矢印は、反対方向(Z、Y、...、A、-、 、9、...、1、0)において、スクロールすることになる。中心ボタンを押下することにより、現時点において表示されている字が選択され、且つ、フォーカスが次の文字位置に移動する。それぞれの文字が入力されるのに伴って、アンダーライン「カーソル」(可能な場合には、ブリンクしている)が、右側の1つの文字空間に出現することになる。最大数の文字が入力された場合に、アンダーラインカーソルは、消失し、且つ、更なる入力が、受け付けられなくなる。すべての文字は、可視状態において、且つ、ボールドフォントの状態のままになっている。すべての望ましい文字が正常に入力された際に、ユーザーは、A/Nストリング入力を完了させるべく、且つ、次の画面に移動するべく、「選択」をもう一回だけ押下しなければならない。
工具Aは、リアルタイムのトルク進捗インジケータを含むことができる。工具は、ボルトに供給されたトルクの実際の進捗を計測する1つの提示として、グラフィカルなリアルタイム進捗インジケータを表示し、これにより、トルクが徐々に印加されるのに伴って進捗を監視するための方法をユーザーに提供している。これは、トルクの供給において工具の低速度が付与された場合に、特に有用であり、この結果、ユーザーは、常に、自身がトルク印加プロセスにおいて位置している場所を知ることになり、且つ、更には、停止する時点の通知が提供されることになる。
メニューの別の実装形態は、ユーザーが、その独自のショートカットメニューを構築することを許容するためのものであり、これは、ボタンの数の低減において利益である。工具管理者は、表示されたプライマリ又は第1メニュー上においてメニューアイテムを提示するべく、最もしばしば使用されるメニューアイテムから単純に選択しており、これにより、自身が最も頻繁に使用した機能を見出すべくサブメニュー層をナビゲートしなければならない、という作業負荷を節約することができる。
図6は、例としての、工具AのUUI100の概要である。UUI100は、ホーム画面101を含む。ホーム画面101は、大部分の動作機能、ラベル、シンボル、アイコン、及びメニューナビゲーション特徴を提示するべく、特別なカスタマイズされたレイアウト101Bとして示されている。より少ない数の、このようなアイテムを有する標準的な画面レイアウト101Aは、主要な動作機能の多くのために十分なものとなることに留意されたい。
図6は、ホーム画面101の特別なカスタマイズされたレイアウト101Bを示しており、これは、限定を伴うことなしに、回転角度102、リリース角度103、主要機能ラベル及び個々のメニューアイコン104、Bluetooth(登録商標)(無線)インジケータ105、方向インジケータ106、シーケンスインジケータ107、アクセスレベルインジケータ108、ジョブ識別(JID)109A、プロファイル識別(PID)109B、及び/又はアプリケーション識別(APP)109C、進捗インジケータ110、留め具インジケータ111、ねじインジケータ112、温度インジケータ113、電池レベルインジケータ114、増大又はスクロールアップアイコン115、メニューアイコン116、及び/又は減少又はスクロールダウンアイコン117のそれぞれのものの短い概要を有する機能、ラベル、シンボル、アイコン、及びメニューナビゲーション特徴を含む。
図7において、全体的なUUIメニュー構造200は、容易にナビゲート可能な且つ直観的であるグループ分けにおいて、すべての機能及び選択肢を提供している。メインメニュー210は、基本ボルト締めパラメータ211(トルク212、角度214、リリース角度215、留め具タイプ216、など)、スナッグ動作(snug)213、高度ボルト締め230、ジョブ240、設定255、管理270、及び/又はサービス280などの顧客アクセス可能なサブメニュー、その他のボルト締め機能、及び/又はこれらの任意の組合せなどの選択肢を含む。それぞれのサブメニューにおいて出現する選択肢は、メニュー271において指定されているアクセスレベルにおいては、不確定である。第5サブメニューである、サービス280は、主には、(相対的に)高いアクセスレベルにおけるサービス要員用を意図している。ユーザー定義されたショートカットメニュー220は、顧客が、その独自のメニュー、ボルト締め操作、ジョブ、設定、などを構築及びカスタマイズすることを許容している。
高度ボルト締めサブメニュー230は、回転角度231、トルクチェック232、回転233、角度におけるトルク234、トルクにおける角度235、1-nシーケンス236、PCC1シーケンス237、ホイールシーケンス238、降伏に対するトルク239、その他のボルト締めシーケンス動作、及び/又はこれらの任意の組合せなどのボルト締め選択肢を含んでいる。「戻る」選択肢202も、大部分のサブメニュー上に出現している。
ジョブデータサブメニュー240は、ジョブデータ記録の開始及び終了241及び242、ジョブIDの生成及びインポート243及び244、ジョブプロファイルの選択、生成、及び読込み245、246、及び/又24、ジョブデータのエクスポート、印刷、及び/又は削除248、249、及び/又は250、その他のジョブ動作、及び/又はこれらの任意の組合せなどのジョブ選択肢をユーザーに提供している。
「設定」サブメニュー255は、ユーザーが、単位256、クロック257、Bluetooth(登録商標)(無線)258、プリンタの追加259、トルク限度260、角度限度261、角度遅延262、ビーパー(サウンド)263、画面の逆転264、アイコン265、進捗バー266、自動オフ267、言語268、ワークライト269、APPモード269、その他のボルト締め設定、及び/又はこれらの任意の組合せなどの様々な選択肢を変更することを許容している。
「管理」サブメニュー270は、パスワード274、工具アクセスレベル271、レベル2(フレックス)ユーザー272が利用可能であるメニュー選択肢272、ショートカットメニュー上において利用可能である選択肢273、工具情報275、規制情報276、ユーザーID277、その他の管理設定、及び/又はこれらの任意の組合せなどの様々な管理機能を管理するための選択肢を提供している。又、これは、ファームウェアバージョン及び更新などの適切なシステム情報に対するアクセスをすべてのアクセスレベルにおいてユーザーに提供している。
「サービス」サブメニュー280は、工具の較正281、自動較正282、工具のセットアップ283、電池タイプ284、ギアボックスタイプ285、電圧カットオフ286、Bluetooth(登録商標)(無線)オン/オフ287、Bluetooth(登録商標)(無線)認証288、NVRAMのフォーマット289、サイクルカウンタ290、規制情報291、ログのエクスポート292、診断293、較正表の編集294、その他のサービス設定、及び/又はこれらの任意の組合せなどの工具を構成、セットアップ、サービス、較正、及び/又はトラブルシュートするためのサービス要員用の選択肢を提供している。
メニュー構造200及び関係する機能及び選択肢の任意のもの及び/又はすべてに対するアクセスは、アクセスレベルごとに限定されうることに留意されたい。
基本ボルト締め機能211は、トルク212、スナッグ213、角度214、リリース215、及び留め具216を含み、以下、これらについて総括的に説明する。図7に示されていないのは、緩め動作である。工具Aが、スイッチ30の方向を逆転させることにより、緩むべく切り替えられた際に、工具Aの最大分離強度を示している緩めホーム画面が表示される。選択された留め具111の緩め方向106を示すべく、画面方向矢印が方向を切り替える。ユーザーは、右ボタン117を押下することにより、緩めトルク値を下方に調節することが可能であり、或いは、左ボタン115を押下することにより、上方に戻るように、調節することができる。設定メニュー255において設定されたトルク限度は、緩めるべく適用されなくてもよい。
ユーザーは、トルクホーム画面を表示するべく、プライマリメニューからトルクを選択することができる。任意のその他のモード(例えば、スナッグ、回転角度、トルクチェック、回転、など)において工具を操作しているユーザーは、トルク選択肢を選択することにより、トルクホーム画面に戻ることができる。トルク値は、トルク値を最も近いft-lb(或いは、選好メニューにおいて選択されたその他の単位)に増大又は減少させるべく、左及び右ボタンを使用することにより、調節することができる。トルク値は、工具の最小較正値から最大較正値までの任意の値に調節することができる。トルク値には、操作者が利用可能なトルク範囲を低減しうる、設定メニューにおいて設定されたトルク限度が適用される。トルク操作は、しばしば、角度及び/又はリリースとの間の一連の操作において使用される。リリース角度は、モーターから張力を取り去るべく、且つ、用途から工具を解放するべく、ほとんど常に推奨されている。初期設定のリリース値が表示され、且つ、ユーザーは、リリースを上方及び下方に調節することができる。角度及び/又はリリースを伴う操作において、トルク値は、常に、まずは、角度が適用され、次いで、リリースが続いて適用される。トルク値は、ユーザーがトルク画面を離脱した場合には、保存され、且つ、ユーザーが、次回、トルク画面に戻った際に、再度、表示される。トルク値を調節している間、最小トルク値に到達した後に、ユーザーは、右ボタンを保持し続けてもよく、且つ、画面は、スナッグ機能に変化する。
ユーザーは、スナッグ操作を選択してもよく、これは、基本ボルト締めメニューから選択されてもよく、或いは、ユーザーが、トルク値をトルク機能における最低較正値未満に低減した際に、表示されてもよい。スナッグ機能において、ユーザーは、2つの構造的表面を接触状態とするのに十分なトルク値を選択している。画面上には、スナッグという用語が、トルクという用語の代わりに表示されている。ユーザーは、左及び右ボタンを使用することにより、スナッグトルク値を最も近いft-lb(或いは、設定メニューにおいて選択されているその他の単位)に上方及び下方に調節することができる。ユーザーが、メニューを通じてスナッグ機能を入力する際には、この値が最小スナッグ値である。角度は、スナッグと共に使用されず、従って、角度値は、0度に設定されることになる。リリース角度は、必要とされ、従って、初期設定のリリースが表示され、且つ、ユーザーは、必要に応じてリリース角度を調節することができる。スナッグ範囲は、工具の最小の高信頼性出力である下部限度から、工具用の最小較正値である上部限度まで、確立されている。工具がスナッグ範囲内において動作している際には、精度は、較正範囲内のものを下回っている。それぞれの工具用のユーザーズガイドが、スナッグトルク範囲及び精度(例えば、トルク±10%)を明瞭に定義することになる。ユーザーが、スナッグの上部限度よりも大きい値を必要としている場合には、ユーザーは、トルクを更に大きくなるように調節し、且つ、トルク機能に戻ることになる。スナッグ操作を終了した際に、ユーザーは、その他の操作を実行するために、プライマリメニューに戻るべく中心ボタンを押下することができる。
角度選択肢を選択することにより、ユーザーは、角度を最も近い度数に調節するべくスクロールアップ/ダウンすることができる角度入力画面に導かれる。この画面上において選択される角度は、常に、トルク操作と同一のトリガイベント内の「トルク及び角度」シーケンスにおいて適用される。角度は、0~999度である、工具の最小角度限度~最大角度限度内において調節することができる。又、角度値は、通常は、0~360度である、選好メニューにおいて設定された角度限度により、制限することもできる。ユーザーは、角度を選択するべく、且つ、プライマリメニューに戻るべく、中心ボタンを押下する。角度値は、工具内において保存され、且つ、ユーザーが、次回、メニューから角度選択肢を選択した際に、表示されることになる。ユーザーがホーム画面に戻った際に、角度値は、ラベルが付与され、且つ、画面の上部左のボックス内において表示される。トルク操作とまったく同様に、リリース値も、通常、角度に後続して、必要とされている。操作の際に、角度は、常に、トルクの後に、且つ、リリースの前に、適用されている。角度は、常に、トルクと同一の方向においてナットを回転させている。
リリース選択肢を選択することにより、ユーザーは、最も近い度数にリリース角度を調節するべくスクロールアップ/ダウンしうるリリース入力画面に導かれる。リリース角度は、モーターから張力を取り去り、これにより、工具がボルトから解放されることを可能にする。リリース角度には、選好メニューにおいて設定された最小限度及び最大限度が適用される。リリースは、ほとんど常に使用されており、従って、初期設定値が表示され、且つ、ユーザーは、必要に応じて調節することができる。リリースを選択した後に、ユーザーは、プライマリメニューに戻るべく、中心ボタンを押下する。ユーザーがホーム画面に戻った際に、ユーザーは、画面の上部右のボックス内において表示及びラベル付与されたリリース角度を観察することになる。選択されたリリース角度は、別の値に変更される時点まで、工具内において保存される。リリースは、トルク、角度、スナッグ、ナットの回転、トルクチェック、及び回転などのなんらかのその他のトルク機能との関連において使用することができる。リリースは、トルク機能の後に、但し、これらの操作と同一のトリガを引く操作において、適用されている。リリース角度は、常に、トルク機能とは反対方向において適用されている。
留め具選択肢を選択することにより、ユーザーは、右手ナット、左手ナット、HYTORCワッシャ右手、HYTORCワッシャ左手、及びHYTORCナットを含む、留め具タイプを含む画面に導かれる。選択した際に、ユーザーは、プライマリメニューに戻る。ユーザーがホーム画面に戻った際に、ユーザーは、ホーム画面の中心において選択された留め具のグラフィカル表現を観察することになり、この場合に、方向矢印は、締め付けの回転の方向及びねじ方向を通知するための文字の略号(RH、LH、HWR、HWL、及びHN)を示している。留め具は、実際に最も一般的な使用法の1つであるRHの初期設定値によって設定されている。ユーザーが別の留め具を選択した際に、この設定は、ユーザーによって変更される時点まで、工具内において保存される。留め具の選択は、非常に重要であり、その理由は、これにより、その操作に関して基本的な回転の方向が決定されるからである。
ユーザーは、以下のステップにおいて記述されているように、留め具をセットアップすることができると共に/又は、工具を位置決めすることができる。
1.工具をセットアップする―制御パネルを使用することにより、トルク及び留め具と、任意選択により、角度及びリリース、を含む望ましい構成に工具パラメータを調節する。
2.ランダウン―手により、或いは、工具を使用することにより、フランジに対して緊密に位置決めされる時点まで、スタッド上にナットをねじ込む。ナットをランダウンするべく工具を使用する際には、速度制御を「ランダウン(RUN DOWN)」に設定し、且つ、ナット上において工具を位置決めし、ナットがフランジに対して接触する時点までナットを迅速にランダウンするべく、トリガを引く。工具を「ランダウン」に適用した後に、速度制御スイッチを「トルク(TORQUE)」に設定する。
3.バックレンチを位置決めする―必要に応じて、バックナットが締め付けの際に回転することを防止するべく、バックレンチをボルト上のバックナットに適用する。HYTORCバックワッシャを使用する場合には、バックレンチは不要である。
4.ドライブ/ソケットを位置決めする―工具ソケットをナット上において配置し、これにより、ソケットがナットと十分に係合していることを確認する。HYTORCワッシャドライバ又はHYTORCナットドライバなどの代替ドライバを使用する場合には、ドライバが、設置されている場合にHYTORCワッシャ又はナットを含む留め具と適切に係合していることを確認する。
5.反応アームを位置決めする―反応アームが使用されている場合には、反応アームが静止物体(例えば、隣接するナット、フランジ、機器ハウジング、など)に対して堅固に当接していることを確認する。
ユーザーは、以下のステップにおいて記述されているように、トルクによって締め付けることができる。
1.締め付けるべく、トリガを引く。
2.任意のボタンを押下する―反応アーム及びRH及びLH留め具の組を使用する場合には、工具は、「開始するべく任意のボタンを押下してください」を表示することになり、且つ、ユーザーがトリガを引き、且つ、工具の後部上の任意のボタンを押下する時点まで、動作することにはならない-これは、操作者が、両方の手を反応アームに近づけない状態を維持することを保証するための安全機能である。
3.反応アームが、硬い表面に対して未だに位置決めされていない場合には、工具が起動したら、反応アームは、自身が反応表面に対して堅固に当接する時点まで、移動することになる。
4.トルクを印加するべくトリガを引き且つ保持することを継続する―トリガを保持している間に、工具は、トルクを印加することになり、且つ、規定されたトルク値だけ、ナットを回転させることになり、次いで、停止することになる。トルクの印加の際には、トルク機能が黄色に強調表示される。角度又はリリースを適用する場合には、トリガの保持を継続する。
5.角度について保持する―非ゼロの角度(ANGLE)が規定されている場合には、トリガの保持を継続し、且つ、工具は、(設定されている場合には、規定された時間遅延の後に)再起動することになり、且つ、規定された角度を通じたナットの回転の後に、再度停止することになる。
6.リリースについて保持する―非ゼロのリリース(RELEASE)が規定されている場合には、トリガの保持を継続し、且つ、工具は、(設定されている場合には、規定された角度遅延後に)再起動することになり、且つ、次いで、工具がナットから解放されることを許容するべく、リリース角度を完了させた後に再度停止することになる。トルクがリリース角度を伴うことなしに適用され、且つ工具がナット上にロックする場合には、ナットを緩め、リリース角度を設定し、且つ、締め付けを再度試みることに留意されたい。
7.画面及び状態LEDを監視する―ステータスライトは、動作の際には、琥珀色である。動作が正常である場合には、ステータスライトは、緑色に照明することになる。異常である場合には、ステータスライトは、赤色に変わることになる。表示される最終的な画面は、緑色チェックマークを有することになる。異常の場合には、最終的な画面は、赤色の×を有することになり、且つ、操作者は、トラブルの解決が必要となり、且つ、再度試みることになる。
8.トリガをリリース(Release)する―工具が、すべての規定された動作(トルク、角度、及びリリース)を完了させた後に、トリガをリリースし、工具は、最後に停止し、且つ、(起動されている場合に)ビーパー(BEEPER)が鳴動し、次いで、工具ソケット/ドライブをナットから除去する。
ユーザーは、以下のステップにおいて記述されているように、ボルトを緩めることができる。
1.工具をセットアップする―例えば、LH、RH、HYTORCワッシャなどの、留め具タイプを規定するべく、メニューを使用する。
2.緩めるべく設定する―トルク(TORQUE)から緩め(LOOSEN)に変更するべく、方向スイッチを押下する。工具は、緩めトルクを工具の最大較正値に自動的に設定する。緩め値は、値を減少させるべく右ボタンを押下する、又は値を増大させるべく左ボタンを押下する、ことにより、調節することができる。
3.バックレンチを位置決めする―必要に応じて、バックナットが回転しないように維持するべく、バックレンチを設置する。
4.工具をナット上に位置決めする―工具ソケット/ドライバがナット上において適切に位置決めされていることを確認する。
5.反応アームを位置決めする―反応アームが使用されている場合には、反応アームが静止物体(例えば、隣接するナット、フランジ、機器ハウジング、など)に対して堅固に当接していることを確認する。
6.緩めるべくトリガを引く―緩め方向においてナットを回転させるべく、トリガを引く。RH又はLH留め具が規定されている場合には、操作者は、開始するべく任意のボタンを押すように求められる。緩め動作を実行するべく、ボタンを押下し、且つ、トリガの保持を継続する。
7.状態を監視する―ステータスライトは、緩めモードにおいて緑色である。トリガが引かれたら、ステータスライトは、琥珀色に変化し、且つ、動作を通じて、琥珀色に留まる。ステータスライトの赤色への変化は、エラーを通知している。
8.トリガを解放する―ボルトが十分に緩められた際に、緩めを停止するべく、トリガを解放し、且つ、ナットが完全に緩んでいることを検証する。
「高度ボルト締め」サブメニュー230は、回転角度231、トルクチェック232、回転233、角度におけるトルク234、トルクにおける角度235、1-nシーケンス236、PCC1シーケンス237、ホイールシーケンス238、及び降伏に対するトルク239を含み、以下、これらについて総括的に説明する。これらの高度な機能のいくつかは、基本ボルト締め機能に通常必要とされているサポートの量を超えた、更なるトレーニング又はサポートを必要としうる。これらの及びその他の高度ボルト締め機能は、特定の用途又は産業において専門的なものとすることができる。高度ボルト締めメニューに配置することにより、新しい及び/又は更なるボルト締め機能を導入することができる。
回転角度選択肢を選択することにより、ユーザーは、通常速度又は低速度を選択するためのサブメニューに導かれうる。ユーザーが通常速度を選択した場合には、ホーム画面の回転角度バージョンが出現し、ここで、ユーザーは、予め印加されたトルクとは独立した状態において、締め付け又は緩め方向へ留め具を回転させるための角度の程度を直接的に調節することができる。初期設定の角度値は、ゼロ度である。角度は、工具の範囲(0~999度)内において、或いは、設定メニュー上において角度限度選択肢によって規定された限度に、調節することができる。この機能は、一般に、リリース角度(初期設定=7度)を必要としている。リリース角度を変更するには、ユーザーは、メイン/基本ボルト締めメニューに戻るべく、且つ、リリースを選択するべく、中心ボタンを押下しなければならない。新しいリリース角度を選択した際に、ユーザーは、回転角度動作画面に戻る。回転角度の値は、工具内において保持され、且つ、操作者が、次回、回転角度選択肢を選択した際に、表示される。
ユーザーは、工具の方向スイッチを使用することにより、回転角度の方向(締め付け又は緩め)を制御することができる。又、留め具が回転することになる実際の方向(CW又はCCW)は、留め具タイプを考慮することになる。例えば、右手留め具の場合に、方向スイッチが締め付け位置にある際には、回転角度は、留め具をCWにおいて動くことになる。LH又はHN留め具と、締め付けに設定された方向スイッチと、の場合には、留め具は、CCWにおいて動くことになる。
低速角度速度特徴の目的は、留め具が規定されたトルクに締め付けられた後に、操作者が、用途を適切にアライメントすることを許容するべく、留め具を低速で回転させる、という点にある。低速の角度は、モーターが、角度動作を実行しつつ、40%のPWMデューティサイクルにおいて稼働することになる、動作モードを可能にすることになる。
回転角度速度サブメニューから低速を選択することにより、ホーム画面の低速角度バージョンが表示されることになる。モーター速度とは別に、工具は、通常速度における回転角度機能について記述されているように、正確に振る舞う。任意のその他の基本又は高度ボルト締め機能を選択することにより、低速角度モードがターンオフされることになる(即ち、モーターは、いまや、通常速度において稼働することになる)。
回転角度機能は、予め印加されたトルクとは独立的に特定の事前に技術的に決定された角度を通じてナットを回転させることにより、ユーザーが留め具を締め付けることを許容している。この機能は、しばしば、多くの構造的用途において、「ナットの回転(Turn-Of-Nut)」手順又は組合せ手順により、使用されている。これらの方式は、最も多くの場合に、構造部材が、まず、表面を接触及びアライメント状態にするべく、スナッグ締め付けされ、これに、負荷を留め具に印加するべく、ナットの回転が後続している、2ステップ手順である。
工具Aは、スナッグ機能を使用することにより、留め具をスナッグするべく使用することができる。ボルトのアレイを組み立てる際には、通常、ナットの回転手順に進む前に、アレイ全体がスナッグ締め付けされている。スナッグ値は、表面を堅固な接触状態とするべく必要とされるトルクである。スナッグの値は、表面を堅固な接触状態に徐々にするべく、組立の際に反復的に増大させることができる。「ナットの回転」方法は、通常、負荷試験機械によって角度を現場で検証することを伴う、承認済みの事前設置検証技法を使用することにより、現場において検証されている。又、「ナットの回転」方法は、設置後検査を許容するべく、留め具の合印(match marking)を必要としうる。これらの手順については、特定のジョブ用の特定の構造的組立ガイドラインを参照されたい。
「ナットの回転」用途においては、正確なトルクは、定義されず、むしろ、記録のエンジニアが、正確な負荷を留め具に印加するべく必要とされる特定の角度を算出している。規定された規定済みの角度を通じて既にスナッグ締め付けされたナットを回転させることにより、「ナットの回転」手順を完了させるべく、「回転角度」機能が使用されている。「回転角度」機能には、高度ボルト締めメニューを通じてアクセスする。ユーザーは、単純に、角度値を調節し、且つ、次いで、回転角度画面に戻る。
ユーザーは、以下のステップにおいて記述されているように、回転角度についてセットアップすることができる。
1.事前設置検証―検証手順は、「ナットの回転」方法用の潤滑及び角度を含む留め具システム全体の適切性を確認するべく、要件(又は、コード)に従って、現場において完了されている。工具を含むすべてのコンポーネントは、必要とされる回転を容易に完了させるべく十分な力が存在していることを保証するべく、検証する必要がある。現場において必要とされる正確な手順については、記録のエンジニアにコンタクトされたい。
2.ナットをランダウンする―ナットは、フランジに対して緊密に位置決めされる時点まで、スタッド/ボルト上にランダウンされる。ナットをランダウンするべく工具を使用する際には、速度制御を「ランダウン(RUN DOWN)」に設定し、且つ、工具をナット上に位置決めする。ナットが、フランジに対して接触する時点まで、ナットを迅速にランダウンするべく、トリガを引く。ランダウンをすべてのナットに適用した後に、「スナッグ及び回転角度」手順のために、速度制御スイッチをトルク(TORQUE)に設定する。
3.ナットをスナッグする―スナッグトルクを印加するべく、ユーザーは、工具をスナッグに切り替え、且つ、ボルト締め表面を堅固な接触及びアライメント状態とするべく必要とされる、必要なトルクを印加することになる。すべてのナットは、手で緩めることができない程度に、緊密にスナッグすることを要する。
4.合印―角度は、任意選択により、締め付けの後に角度を検査する手段を提供するべく、角度を提供する前に、用途上において「合印」される。用途において必要とされている正確な合印については、ローカルな検査ガイドラインを参照されたい。工具が、文書化されたデータファイルに、回転した角度の検証を提供していることから、しばしば、合印の代わりに、電子データファイルを許容することができる。合印が必要であるかどうかを判定するには、記録のエンジニアに確認されたい。
5.バックレンチを位置決めする―必要に応じて、バックナットが締め付けの際に回転することを防止するべく、ボルト上のバックナットにバックレンチを適用する。HYTORCバックワッシャを使用する場合には、バックレンチは不要である。
6.ドライブ/ソケットを位置決めする―工具ソケットをナット上において配置し、これにより、ソケットが十分にナットと係合していることを確認する。HYTORCワッシャドライバ又はHYTORCナットドライバなどの代替ドライバを使用している場合には、ドライバが、HYTORCワッシャ、又は設置されている場合にはナット、を含む留め具と適切に係合していることを確認する。
7.反応アームを位置決めする―反応アームが使用されている場合には、反応アームが静止物体(例えば、隣接するナット、フランジ、機器ハウジング、など)に対して堅固に当接していることを確認する。
ユーザーは、以下の手順において記述されているように、回転角度によって締め付けることができる。
1.トリガを引く―画面上において設定されている回転角度により、トリガを引き且つ保持する。
2.任意のボタン選択肢を押下する―右手及び左手留め具を締め付ける際には、工具は、「開始するべく任意のボタンを押下してください」を表示することになり、且つ、ユーザーが、トリガを引き、且つ、次いで、工具の後部上の任意のボタンを押下する時点まで、動作することにはならない-これは、操作者が、両方の手を反応アームに近づけない状態を維持することを保証するための安全機能である。反応アームが、硬い表面に対して未だに位置決めされていない場合には、工具が起動したら、反応アームは、自身が反応表面に対して堅固に当接する時点まで、移動することになる。
3.回転角度締め付け―回転角度を適用するべく、トリガを引く且つ保持することを継続(CONTINUE)する。工具は、規定された角度値において停止する時点まで、ナットを回転させることになる。トリガが引かれた際に、回転角度機能が黄色で強調表示される。角度又はリリースを適用する場合には、トリガの保持を継続する。
4.リリースについて保持する―非ゼロのリリース角度が規定されている場合には、トリガの保持を継続し、且つ、工具は、(規定された時間角度遅延の後に)再起動することになり、且つ、次いで、工具がナットから解放されることを許容するべく、リリースを完了させた後に、再度停止することになる。トルクが、リリース角度を伴うことなしに適用されており、且つ、工具がナット上にロックしうる場合には、ナットを緩め、リリース角度を設定し、且つ、再度締め付けることに留意されたい。
5.状態を監視する―ステータスライトは、緩めモードにおいては、緑色である。トリガが引かれたら、ステータスライトは、琥珀色に変わり、且つ、動作を通じて琥珀色に留まり、且つ、完了した際に、再度緑色になる。ステータスライトの赤色への変化は、エラーを通知している。
6.トリガをリリースする―工具が、すべての規定された動作(回転角度及びリリース)を完了させた後に、トリガをリリースし、工具は、最後に停止し、且つ、(起動されている場合に)ビーパーが鳴動し、次いで、ナットから工具ソケット/ドライブを除去する。
トルクチェック選択肢を選択することにより、ユーザーは、予め締め付けられたナットが依然として最初のトルク仕様を充足しているかどうかを検出するべく、工具がトルクをナットに印加することを許容する画面に導かれる。トルクチェック値は、トルク値が最初のトルク仕様をわずかに下回る(5%~10%だけ下回る)値に増大又は減少させるべく左及び右ボタンを押下することにより、調節される。ユーザーは、ナットにおけるなんらかの運動が存在しているかどうかを検出するべく、トリガを引き、且つ、ナットを監視する。なんらかの動きが発生した場合には、これは、通常、ナットのいくつかが、最初の仕様を充足しておらず、且つ、すべてのボルトが再度締め付けられる必要がある、ことを通知することになる。この動作は、一般に、リリース角度を必要としている。
トルクチェックのセットアップ及びこれによる締め付けは、工具モーターが、規定されたトルク(TORQUE)値で停止する時点まで、工具がナットを回転させることになる、という点を除いて、上述の回転角度に伴って記述されているステップに類似している。
回転選択肢を選択することにより(リバーススイッチを有する工具の場合)、ユーザーは、なんらかの抵抗力の下において工具を回転させるために回転数を入力するべく、スクロールアップ/ダウンしうる、ホーム画面に導かれる。回転数は、00.0~99.9という範囲の、1つの小数点以下の桁を有する3桁の十進値として表示されることになる。例えば、ユーザーは、10.5回転という値だけ、回転させるべく規定することができよう。
又、ホーム画面は、回転の方向と、対応する略号CW又はCCWと、をも示している。又、ユーザーは、プライマリメニューを通じてリリース角度を選択することもできる。回転数を選択した際に、ユーザーは、トリガを引くことが可能であり、且つ、工具は、規定された回転数を通じて回転することになる。トルクは、設定メニューの下において設定されたトルク上限により、回転に関して制限することができる。
回転のセットアップ及びこれを通じた回転は、工具が、規定された回転数において停止する時点まで、工具がナット/ボルトを回転させることになる、という点を除いて、上述の回転角度及びトルクチェックに伴って記述されているステップに類似している。
「角度におけるトルク」機能は、規定された角度範囲内において検証されたトルクを提供するべく、使用されている。ユーザーは、ターゲットトルク及び最小及び最大角度を入力することにより、開始している。又、ユーザーは、角度計測が開始されることになるトリガポイントを入力している。工具がこのトルクに到達した際に、工具は、ターゲットトルクに到達した角度を報告する。角度が、規定された範囲内に含まれている場合には、工具は、正常な動作を報告する。工具が、規定された範囲外の角度を報告した場合には、これは、異常な動作である。
「トルクにおける角度」機能は、規定されたトルク範囲内において検証された角度を提供するべく、使用されている。ユーザーは、ターゲット角度及び最小及び最大トルクを入力することにより、開始している。
単純な1~Nシーケンスは、基本的に、シーケンスが完了するのに伴って、ボルトをカウントして確認を行うという一連の反復動作を通じて操作者をガイドするボルトカウンタである。これは、(限定を伴うことなしに)トルク及び角度、スナッグ、回転角度、トルクチェック、回転、角度におけるトルク、及びトルクにおける角度を含む様々な動作のために起動されうる一般的なボルトカウンタである。
単一工具用のPCC1シーケンスは、PCC1フランジシーケンスを通じて操作者をガイドして、操作者がシーケンスを通じて前進するのに伴って、それぞれのボルト及びパスの後に進捗を確認する、パス及びボルトカウンタを含む。このシーケンスは、(任意選択の角度及びリリース角度を伴う)トルク操作にのみ適用されている。
ホイールシーケンスは、標準的な車両ホイールボルト締めシーケンスを起動し、且つ、ユーザーがシーケンスを通じて前進するのに伴って、進捗を追跡している。
「降伏に対するトルク」機能は、トルクを留め具の降伏点をわずかに上回るところまで印加している。工具は、トルクと角度との比率を監視するべく、アルゴリズムを利用している。工具が比率の低減を検出した(即ち、歪が応力よりも高速で増大した)際に、ボルトは、降伏を開始している。工具は、ボルトが降伏を開始したらすぐに、回転を停止する。
ジョブデータサブメニュー240は、ジョブデータ記録の開始及び停止241及び242、ジョブIDの生成及びインポート243及び244、ジョブプロファイルの選択、生成及び/又は読込み245、246、及び/又は24、ジョブデータのエクスポート、印刷、及び/又は削除248、249、及び/又は250を含む、ジョブ選択肢をユーザーに提供しており、以下、これらについて総括的な説明する。
ジョブは、用途において実行されるボルト締め操作又は操作のシーケンスである。工具の文脈において、ジョブは、ボルト締め用途及び対応する工具パラメータ値を識別するべく、且つ、ボルト締め操作においてボルト締めデータを収集するべく、使用されるデータ構造である。データ記録を目的として、ジョブは、一意のジョブID、並びに、プロファイル、並びに、それぞれのトリガを引く操作と関連するイベントデータから構成されている。
ジョブ識別子(JID)は、フランジ、ジョイント、エンジン、ホイール、などのような特定のボルト締め用途のユニットを識別するべく、割り当てられうるラベルである。JIDは、最大で10文字の英数ストリングであり、この場合に、許容可能な文字は、A~Z、-、0~9、及びスペースを含む。JIDは、工具の3ボタンユーザーインターフェイスを介して直接的に入力することが可能であり、或いは、「1つ又は複数のジョブIDのインポート」選択肢を使用することにより、PC上においてタイプ入力し且つ工具にアップロードすることができる。JIDの長さは、必要に応じて、例えば、20文字などのように、拡張されうるが、これは、実際に、手動入力のために、或いは、画面上において表示するために、実際的ではない。工具内において維持されうるJIDの数は、拡張可能である。
JIDは、例えば、フランジ1(FLANGE-1)、フランジ2、...、フランジNNなどのように、フランジのシーケンスに付番するべく、使用することができる。或いは、この代わりに、JIDは、例えば、パイプライン1の場合に、PL1-FL01、PL1-FL02、...、PL1-LFNNなどのように、顧客/用途に関してより多くの情報を含むこともできる。任意選択により、JIDは、製造生産ラインにおいて使用されている予め割り当てられた連番の組であってもよい。より多くの用途をボルト締めするべく準備するユーザーは、自身のニーズに適するラベル付与方式を開発することになろう。
プロファイルは、特定のタイプのボルト締め用途について、工具上において保存された識別子(プロファイルID)、定義タイプ(プロファイルタイプ)、及び工具パラメータの組を含むデータの組である。プロファイルは、「1つ又は複数のプロファイルのインポート」選択肢を使用することにより、工具上において読み込むことが可能であり、或いは、工具の3ボタンユーザーインターフェイスを介して直接的に入力することもできる。工具上において維持されうるプロファイルの数は、拡張可能である。
プロファイル識別子(PID)は、特定のプロファイルを識別するべくユーザーによって割り当てられたラベルである。PIDは、最大で10文字の英数ストリングであり、許容可能な文字は、A~Z、0~9、及び空白を含む。プロファイルIDは、工具の3ボタンユーザーインターフェイスを介して直接的に入力することが可能であり、或いは、PC(又は、任意のその他の類似の入力装置)上においてプロファイルと共にタイプ入力し且つ「プロファイルのインポート」選択肢を使用することにより、工具にアップロードすることができる。
プロファイルタイプ(PTYPE)は、プロファイルによって規定されたボルト締め操作のタイプと、そのボルト締め操作に必要とされる特定の工具パラメータと、を定義するプロファイル内のフィールドである。パラメータは、基本ボルト締めのトルク、角度、リリース、及び留め具などの工具値と、高度ボルト締めの回転、角度範囲、パスの数、ホイールタイプ、などのようなパラメータと、を含む。一意のPTYPEが、それぞれの異なるボルト締め操作ごとに定義されている。それぞれのPTYPEの名称は、工具内において、予め定義された、且つ、ハードコーディングされた、固定された3文字英数ストリングであり、且つ、ユーザーによって編集することができない。工具内において生成された任意の新しい機能は、その機能に必要とされる工具パラメータを定義するべく、新しいPTYPEを含むことになる。
それぞれのこのようなボルト締め操作に必要とされるいくつかの現時点において使用されているPTYPE及び特定のパラメータは、トルク(TAR)-トルク、角度、リリース、留め具;スナッグ(SRF)-スナッグ、リリース、留め具;回転角度(RAR)-トルク、角度、リリース、留め具、速度;トルクチェック(TCK)-トルク、リリース、留め具;回転(ROT)-リリース、トルク限度、留め具、##.#フォーマットにおける回転数;角度におけるトルク(TIA)-トルクターゲット、トルクトリガ、角度最小、角度最大、リリース、留め具;トルクにおける角度(AIT)-トルク初期、トルク最小、トルク最大、角度、リリース、留め具;PCC1フランジシーケンス(PCC1)-トルク1:30%~40%、トルク2:60%~70%、トルク3:100%;リリース、留め具、ボルトの数、パスの数、並びに、ホイールシーケンス(WHL)-トルク、リリース、留め具、ラグを含む。
予め定義されたプロファイルが現時点において選択されていない場合には、現時点において工具に読み込まれているパラメータの組に、現時点のワーキングプロファイル(CWP)というラベルが付与されることになる。CWPは、工場において設定された初期設定値、或いは、工具が最後に電源切断される前に現場において最近に使用された値、であってよい。後者のケースにおいては、パラメータ値は、最近、アクティブであったプロファイルのものであってよい。データ記録を目的として、予め定義されたプロファイルがアクティブではない場合には、任意のトリガイベント用のデータレコードのPID及びPTYPEフィールドに、ストリング「CWP」が書き込まれることになる。
ジョブデータ構造は、すべてのボルト締め操作のそれぞれのイベント(トリガを引く操作、など)について記録されたデータの内部表現である。データ構造は、構成データと、イベントデータと、という、2つの主要なコンポーネントを有する。構成データは、すべての工具パラメータ設定と、任意のジョブに関係するデータ、即ち、ジョブID(JID)、プロファイルID(PID)、プロファイルタイプ(PTYPE)、及び予め定義されたプロファイルの一部分として定義された任意の工具パラメータ、と、を含む。イベントデータは、イベントタイプ、アクセスレベル、ユーザーID、並びに、日付、開始時刻、終了時刻、温度、電圧、及びイベントの結果を含む、イベントの時点において計測されたいくつかのパラメータを含む。この構造は、モデル#、シリアル#、及びファームウェアのリリース#、及びいくつかのその他のイベントタイプなどの工具データを含みうる。
イベントデータは、日付、イベント開始時刻、イベント終了時刻、イベントタイプ、方向スイッチ位置(T又はL)、ランダウンスイッチ位置(トルク又はランダウン)、ボルト数(シーケンスタイプイベント用のX又はN)、結果(或いは、完了コード)、アクセスレベル、及びユーザーIDを含む、イベント(例えば、トリガを引く動作)の時点において収集された工具出力データである。その他のイベントタイプ及びデータ要素を使用することができる。
ジョブ構成データは、すべての工具パラメータ設定と、任意の予め定義されたジョブ及びプロファイルデータ、即ち、ジョブID(JID)、プロファイルID(PID)、プロファイルタイプ(PTYPE)、並びに、予め定義されたプロファイルの一部として定義された工具パラメータ、と、を含む。データ記録を目的として、ジョブID及びプロファイル用の予め定義された値又は初期設定値を有することによって特徴付けられたジョブ構成の4つの異なるタイプが存在している。ジョブ構成は、ADHOC、PID、JID、及び予め設定されたジョブを含む。
ADHOC構成は、予め定義されたID又は値が使用されず、むしろ、工具が、現時点のワーキングプロファイルを使用してデータを記録する、というものである。ラベル「ADHOC」が、それぞれのデータレコードのJIDフィールド内に書き込まれている。アドホックジョブは、ADHOCラベルを選択することにより、任意のその他ジョブと同様に、エクスポート、印刷、及び削除することができる。データ記録を目的として、ボルト締め機能が選択されたプロファイルタイプが判定されることになるが、この場合には、初期設定はTARである。
予め設定されたJID構成は、ユーザーが、現時点のワーキングプロファイル及び一意に規定されたJIDを使用してデータを記録することを許容している。ラベル「CWP」が、それぞれのデータレコードごとに、PIDフィールドにおいて書き込まれ、且つ、現時点の工具パラメータが、選択されているボルト締め機能について使用されている。データ記録を目的として、ボルト締め機能が選択されたプロファイルタイプが判定されることになるが、この場合には、TARが規定である。
予め設定されたPID構成は、一意のJIDの選択又は生成を伴うことなしに、工具パラメータを読み込むべく、ユーザーが、予め定義されたプロファイルを使用してデータを記録することを許容している。このケースにおいては、ラベルADHOCが、すべてのボルト締め操作のJIDフィールド内において記録されている。予め設定される構成は、ジョブIDとプロファイルの両方が、予め設定された、且つ、ジョブメニューを介して選択された、ものである。パラメータ値は、ジョブにおける任意の時点において、(このように構成されている場合に)L4、L3、及びL2アクセスレベルにおいて、ユーザーにより、変更されうることに留意されたい。
ジョブデータファイルは、顧客の、特定のジョブIDと関連する工具活動の、タイムスタンプを有するレコードである。ファイルは、それぞれのイベントに対応する1つの行/レコードを含む。それぞれのレコードは、UICデータ構造の全体内において存在しているデータ要素のサブセットから構成されている。ファイル内のそれぞれの行は、ジョブID、すべてのプロファイルパラメータ(予め定義されたもの又はCWP)、並びに、それぞれのイベントと関連するイベントデータを含む。それぞれのレコード内のフィールドの初期設定の順序は、日付、時刻、JID、PID、プロファイルタイプ、トルク、角度、リリース、留め具、単位、イベントコード、イベント持続時間、方向、結果、アクセスレベル、及びユーザーIDを含む。ジョブデータファイルは、ボルト締めジョブについて記録された永久ジョブとして、CSV又はPDFフォーマットにおいてエクスポート又は印刷することができる。ユーザーは、通常は、印刷されたレポートの場合のみである、ヘッダセクション内のすべてのレコードに跨って共通している、データ要素を有するジョブデータファイルをフォーマットする選択肢を有する。このヘッダは、例えば、工具のモデル及びS/N、ファームウェアのレビジョン#、など、のような、UICデータ構造の全体からのその他の要素を含むことができる。
ジョブメニューは、ジョブ、プロファイル、及びデータの選択肢を含み、以下、これらを総括的に説明する。このような選択肢は、ジョブデータ記録の開始及び終了241及び242、ジョブIDの生成及びインポート243及び244、ジョブプロフィルの選択、生成、及び/又は読込み245、246、及び/又は24、並びに、ジョブデータのエクスポート、印刷、及び/又は削除248、249、及び/又は250を含む。
ジョブの起動241を選択することにより、ユーザーは、JIDを選択し、且つ、そのJIDの下においてデータの記録を開始する、ことが許容される。ジョブは、予め選択されたプロファイルを使用することになる。異なるプロファイルを使用するべく、ユーザーは、ジョブメニューに戻ることが可能であり、且つ、異なる予め定義されたプロファイル又はCWPを選択することができる。ユーザーがホーム画面に戻った際に、JIDがホーム画面上において表示される。工具は、予め設定された値に従ってジョブを完了させるべく、且つ、終了(END)の選択が実施される又は別のジョブが選択される時点まで、そのJIDに照らしてイベントデータを収集するべく、使用することができる。
ジョブの終了242を選択することにより、現時点にアクティブであるジョブが終了する。ユーザーがジョブを終了させたら、ユーザーは、必要に応じて自身が別のジョブを起動しうるジョブデータサブメニューに戻る。ユーザーがホーム画面に戻った場合には、JIDは、もはや、表示されることにならない。プロファイルが予め選択されている場合には、これが、アクティブな状態において留まることになり、且つ、ユーザーが別のプロファイル(又は、CWP)を選択する時点まで、ホームページ上において表示された状態に留まることになる。
ジョブIDの生成243を選択することにより、ユーザーは、ジョブIDと、任意選択により、プロファイルと、の生成を通じて、導かれる。まず、ユーザーは、1~10個の文字の英数ストリングであるJIDを生成するが、この場合に、許容可能な文字は、A~Z及び0~9である。任意選択の第2ステップにおいて、ユーザーは、利用可能なプロファイルのリストからプロファイルを選択し、且つ、このJIDと関連する新しいプロファイルを生成する。
1つ又は複数のジョブIDのインポート244を選択することにより、Bluetooth(登録商標)接続又はUSBケーブルを介して、PCから、1つ又は複数のジョブIDから構成されたファイルを読み込むための能力が提供されている。ファイル内のそれぞれの行は、一意のジョブIDを含むことになろう。工具は、まず、USB接続を探すことになり、且つ、接続されている場合には、USBを使用することになる。そうではない場合には、BT接続を探し、且つ、オン状態にあり、且つ、接続されている場合には、BTを使用する。これらのいずれもが接続されていない場合には、USB又はBTを使用して接続するように、ユーザーに要求する。インポート及びエクスポート機能は、工具、PC、又はその他の装置から起動することができる。
プロファイルの選択245により、ユーザーは、リストからプロファイルを選択し、且つ、プロファイルを工具上において読み込む、ことが許容される。プロファイルの生成246は、プロファイルの生成を通じて、ユーザーを導いている。まず、ユーザーは、1~10文字の英数ストリングであるプロファイルIDを生成するが、この場合に、許容可能な文字は、A~Z、空白、及び0~9である。次いで、ユーザーは、利用可能なタイプのリストからプロファイルタイプを選択し、且つ、プロファイルタイプ用のパラメータ値を入力する。パラメータ値は、(このように構成されている場合には)L4、L3、及びL2アクセスレベルにおいて、ユーザーにより、後から(ボルト締め操作の際に)、変更されうる、ことに留意されたい。
プロファイルのインポート247は、Bluetooth(登録商標)(又は、その他の無線)接続又はUSBケーブルを介して、1つ又は複数のプロファイルをPC(或いは、その他の装置)から読み込むための能力を提供している。ファイルは、プロファイルID、プロファイルタイプ、及びすべてのプロファイルパラメータ値を含む、カンマによって分離されたテキストファイルであることを要する。例えば、TARプロファイルタイプの場合に、ファイルは、プロファイルID、TAR、トルク、角度、リリース、及び留め具、即ち、TORQ123ABC、TAR、700、10、7、HW.A、を含むことになろう。
複数のプロファイルを1つのインポート動作においてインポートすることができよう。プロファイルファイル内のそれぞれの行は、プロファイルID、プロファイルタイプ、及び特定のプロファイルタイプ用のパラメータ値の組から構成された別個のプロファイルを含むことになろう。プロファイルパラメータ値は、初期設定の工具設定よりも優先されることになろう。例えば、工具上において生成された、或いは、PCからインポートされた、プロファイルが、5度の角度を規定している場合には、この値が、0度の初期設定の角度値をオーバーライドする。
いくつかのジョブの場合に、操作者は、ジョブの最中において(例えば、PCC1フランジシーケンスを完了させる際に)、工具パラメータ値を変更する必要がある。ホーム/動作画面から、ユーザーは、矢印キーを使用してトルクを直接的に変更するべく試みることができる。アクティブなジョブが存在していない場合には、ユーザーは、相対的に大きな又は相対的に小さなトルク値にスクロールすることができる。アクティブなジョブ(画面の左下において表示されたジョブID)が存在している場合には、(1)[アクティブジョブID]用のトルクを変更する、或いは、(2)新しいジョブを生成する、という、2つの選択肢を有する画面が出現する。ユーザーが(1)を選択した場合には、アクティブジョブ用のパラメータのメニュー(例えば、TARジョブタイプの場合には、T、A、R、F)が表示されることになる。ユーザーは、これらのパラメータ値の任意のものを選択及び編集することが可能であり、且つ、ボルト締めを継続するべく、ジョブ動作画面に戻ることができる。この機能は、L1ユーザーには、利用可能とならず、且つ、具体的に構成されている場合にL2ユーザーにおいてのみ、利用可能となろう。
データのエクスポート248は、ユーザーが、ジョブIDを選択し、そのジョブIDに関係するすべてのレコードを含むCSV又はPDFファイルを生成し、且つ、ファイルをBluetooth(登録商標)接続又はUSBケーブルを介してPCにエクスポートすることを許容している。ファイルが転送されたら、ユーザーは、ジョブメニューに戻るが、この場合に、データのエクスポート選択肢が強調表示されている。この選択肢は、ユーザーが、(リストから選択された)複数のジョブからデータをエクスポートする、或いは、1つのコマンドシーケンスを有するすべてのジョブIDのすべてのデータをエクスポートする、ことを許容している。ユーザーは、別個のファイル、ファイルのグループ、又は1つ又は複数の情報を付与するファイル名を有する1つのファイルを生成することができる。単一ジョブファイルをエクスポートする際に、エクスポートされたファイルには、ジョブIDと同一の名称を付与することを要する。複数のジョブIDが1つのファイル内においてエクスポートされる場合には、エクスポートファイルの名称は、第1ジョブからのジョブIDと、添え字「+」と、を含みうるであろう。すべてのジョブからのすべてのデータが単一ファイルとしてエクスポートされる場合には、ファイル名は、「All jobs[日付,時刻]」となりうるであろう。
データの印刷249を選択することにより、ユーザーは、ジョブIDを選択し、且つ、USB又はBluetooth(登録商標)を介して印刷することが許容される。これは、(リストから選択された)複数のジョブを印刷するための、或いは、1つのコマンドシーケンスを有するすべてのジョブIDのすべてのデータを印刷するための、選択肢を含む。
データの削除250を選択することにより、ユーザーは、1つの、いくつかの、又はすべての、ジョブを工具から削除することが許容される。この選択肢は、実際には、それぞれのこのようなデータレコードのジョブIDフィールド内のストリングのみを削除することになる。このような削除されたデータレコードは、HYTORC診断を目的として保持されうるであろうが、もはや、顧客からはアクセス不能となりうる。そして、ジョブIDは、すべてのジョブIDリストから削除されることになる。
サブメニュー255を設定することにより、ユーザーは、様々な選択肢を変更することが許容されるが、以下、これらについて総括的に説明する。このような設定は、単位256、クロック257、Bluetooth(登録商標)(無線)258、プリンタの追加259、トルク限度260、角度限度261、角度遅延262、ビーパー(サウンド)263、画面の逆転264、アイコン265、進捗バー266、自動オフ267、言語268、ワークライト269、及びAPPモード295を含む。
任意の設定メニュー選択肢が選択された際に、結果的に得られる画面は、選択された選択肢の現時点の値/設定を強調表示することになろう。現時点のバージョンにおいては、すべての設定メニューアイテムが、アクセスレベルL3(フルユーザー)以上のユーザーにおいて利用可能である。
単位の選択256という選択肢は、ユーザーが、ft-lb、N-m、kgf-m、及び%として、トルクの単位を選択しうる、サブメニューにユーザーを導いている。現時点において選択されている単位が、強調表示されることになる。任意のその他の単位の選択は、その選択肢を強調表示することになり、且つ、ユーザーが、単位を選択するべく中心ボタンを押下した際に、すべてのトルク値は、選択された単位において表示されることになる。
クロック257という選択肢を選択することにより、ユーザーが時刻及び日付を設定しうる一連の画像に導かれる。Bluetooth(登録商標)258という選択肢を選択することにより、ユーザーは、工具のBluetooth(登録商標)能力をオン又はオフに設定するべく選択しうるサブメニューに導かれる。Bluetooth(登録商標)の現時点の状態が強調表示されている。ユーザーは、オン又はオフを強調表示するべく、スクロールアップ又はダウンすることが可能であり、且つ、選択するべく、中心ボタンを押下することができる。又、Bluetooth(登録商標)を可能にすることにより、選択肢2は、ユーザーが、工具をPC、プリンタ、又はその他のBT対応型装置とペア化することをも許容することになろう。プリンタの追加259という選択肢は、Bluetooth(登録商標)接続を介してプリンタに接続するための手順を提供している。
トルク限度260という選択肢を選択することにより、トルク操作用の又は角度動作用のトルク限度を設定するための選択肢を有するサブメニューに導かれる。ユーザーは、トルク及び角度動作用の別個のトルク上限及び下限を設定することができる。両方のケースにおいて、初期設定値は、工具用の較正されたトルク上限及び下限である。最小又は最大値が予め設定されている場合には、トルク最小又は最大画面が表示された際に、以前の値が表示されることになる。
角度限度261という選択肢を選択することにより、ユーザーは、下部及び上部角度を設定することが許容されるが、初期設定は、0~360度として設定されている。最小又は最大角度値が予め設定されている場合には、角度最小又は最大画面が表示された際に、以前の値が表示されることになる。角度遅延262という選択肢を選択することにより、ユーザーは、0~3000msの範囲から角度遅延を調節することが許容される。トルク限度設定の精度を保証するべく、角度遅延は、ゼロに設定されることを要する。
ビーパー263という選択肢を選択することにより、ユーザーは、ビーパーをオン又はオフすることが許容される。画面の逆転264という選択肢を選択することにより、ユーザーは、正常又は逆転画面の向きを選択しうるメニューに導かれる。矢印からボタンへの正しいマッピングを維持するべく、矢印の方向は、画面が逆転された際には、逆転されている。
アイコン265という選択肢を選択することにより、ユーザーは、メニューアイコンをオン/オフにトグルすることが許容される。図8は、HYTORC生成工具アイコンのリストを含んでおり、この内容は、HYTORC2018の下において著作権保護されている。これらのアイコンは、多くのホーム画面通知、メニュータイトル、及びメニュー選択肢のために提供することができる。これらのアイコンは、非英語圏ユーザーが、工具Aを動作させることを支援するべく機能することができる。それぞれのアイコン設計は、関連する機能又はボルト締め操作を示唆している。
進捗インジケータ266という選択肢を選択することにより、ユーザーは、進捗バーをターンオン又はオフすることが許容されている。自動オフ267という選択肢を選択することにより、ユーザーは、自動オフ機能を有効化又は無効化することが許容される。初期設定の設定は、有効であり、これは、活動がない(トリガを引く又はボタンを押下することのない)5分間の後に、それ自体をターンオフするように工具に通知することになる。言語268という選択肢を選択することにより、UIが変換された言語のサブメニューが表示されることになる。現時点において選択されている言語が強調表示されることになろう。任意のその他の言語を選択することにより、その選択肢が強調表示されることになり、ユーザーが言語を選択するべく中心ボタンを押下した際に、UUIは、選択された言語において提示されることになる。ワークライト269という選択肢を選択することにより、トリガを引いた際にオン、工具に電力供給されている際には常にオン、或いは、常にオフ、という、ワークライト用の3つの可能な設定が提供される。ワークライト選択肢メニューは、予め選択された選択肢が強調表示された状態で開いている。ユーザーは、望ましい選択肢をスクロールし、且つ、強調表示し、且つ、選択するべく、中心ボタンを押下する。選択肢を選択した後に、ユーザーは、設定メニューに戻るように導かれる。APPモード295という選択肢を選択することにより、ユーザーは、APPモードをターンオン及びオフすることが許容される。
管理サブメニュー270は、様々な管理機能を管理するための選択肢を提供しており、以下、これらについて総括的に説明する。このような機能は、工具アクセスレベル271、レベル2(フレックス)ユーザー272において利用可能であるメニュー選択肢、ショートカットメニュー上において利用可能な選択肢273、パスワード274、工具情報275、規制情報276、及びユーザーID277を含む。又、これは、ファームウェアのバージョン及び更新などの適切なシステム情報に対するアクセスをすべてのアクセルレベルのユーザーに提供している。
工具は、複数のレベルのうちの任意のものにおいて動作するように設定されていてもよく、これらのレベルは、現時点においては、5つのレベルにおいて設定されており、且つ、サービス、管理、フルユーザー、フレックスユーザー、及びジョブユーザーを含む。L5アクセスレベルは、主には、HYTORCサービス要員用である。これは、いくつかのHYTORCのみの工具セットアップ及び保守工具を含むサービスサブメニューに対するアクセスを提供している。L5のパスワードは、顧客には、決して付与されてはならない。工具較正という1つのサービスレベル機能は、L4(管理)アクセスレベルにおける顧客において利用可能である。
管理は、レベル4と呼称されうる最高顧客アクセス可能アクセスレベルである。管理レベルユーザーは、通常、ジョブ用の工具アセットを管理する責任を担っている工具所有者、監督者、製造マネージャ、又はストアルーム管理者である。管理は、サービスを除いて、すべてのサブメニュー上のすべてのメニュー選択肢に対するアクセスを有する。管理レベルは、フレックスユーザー選択肢を構成するべく、且つ、ショートカットメニュー選択肢を構成するべく、メニュー選択肢に対するアクセスを有する唯一のレベルである。又、管理レベルは、パスワードの設定及び維持が管理の排他的な機能となるように、パスワードを変更するためのメニュー選択肢に対するアクセスを有する唯一のレベルでもある。
フルユーザー(L3)は、いくつかの管理メニュー機能を除いて、管理(L4)と同一の機能に対するアクセスを有する。フルユーザーは、工具の主要な操作者であり、通常は、十分にトレーニングされたボルト締め専門家、ジョブプランナ、職人、操作者、技術者、検査要員、及び汎用ボルト締め操作を完了させるべく割り当てられたその他の十分にトレーニングされた要員である。又、フルユーザーは、製造環境において、相対的に低いレベルのユーザーのために、ジョブを構成するプランナであってもよい。フルユーザーは、すべての基本ボルト締め及び高度ボルト締め機能に対するオープンアクセスを有する。又、フルユーザーは、すべてのジョブ及び工具上のすべての設定選択肢に対するフルアクセスをも有する。フルユーザーがアクセスを有していない唯一の選択肢は、管理レベルにおいて実行されているフレックス選択肢の構成及びパスワードの設定である。
フレックスユーザーレベル(L2)は、ボルト締め選択肢が、構成可能であり、且つ、管理レベルユーザーの一存でフレックスユーザーに提供される、という点において、ユニークである。ジョブ要件に応じて、管理は、これらのボルト締め選択肢をその特定のジョブについて必要とされるものとし、これにより、フレックスユーザーが誤った機能を使用することになるリスクを極小化することができる。フレックスユーザーレベルは、十分にトレーニングされたフルユーザーが到達するであろうものと同一レベルのトレーニングを有してはいない、相対的に乏しくトレーニングされた操作者又は予備の技術者にとって、理想的なものとなろう。又、フレックスユーザーレベルは、工具を使用しうる、且つ、徐々に、経験を獲得するのに伴って、相対的に多くの特徴に対するアクセスが付与されうる、見習いなどの、相対的に乏しい経験を有する操作者にとって、望ましいものでありうる。フレックスユーザー選択肢は、管理レベルにおいて、管理によって構成されている。フレックスユーザーは、予め設定されたジョブを実行してもよく、或いは、ジョブを生成及びエクスポート又は印刷してもよい。
ジョブユーザーは、最低の管理権限を有しており、且つ、レベル1と呼称することができる。ジョブユーザーは、基本ボルト締め選択肢に対する、且つ、彼らが予め設定されたジョブに伴うボルト締めを実施することを許容するメニュー選択肢に対する、アクセスのみを有する。又、ジョブユーザーは、ジョブをエクスポート及び印刷することもできる。
相対的に低いレベルにおいて工具を使い始めたユーザーは、望ましいレベル用のパスワードを入力することにより、更に高いレベルに切り替えることができる。すべてのパスワードは、管理レベルによって設定されている。相対的に高いレベルから相対的に低いレベルに切り替えるには、パスワードは、必要とされない。パスワードは、工具をレベル1ジョブユーザーに設定するには、決して必要とされない。
図8において、4つの顧客アクセス可能アクセスレベルは、利用可能である異なる選択肢/機能を有する。すべてのレベルは、パワーオン/オフ、方向制御順方向/逆方向、ランダウン、及びジョグ用の基本工具スイッチに対するアクセスを有する。管理メニュー270は、様々な管理機能用の選択肢を提供している。いくつかのもの(アクセスレベルを選択し、工具情報を閲覧し、且つ、パーソナルユーザーIDを設定するもの)は、すべてのアクセスレベルにおいて利用可能である。その他のもの(較正、FLEX選択肢の構成、ショートカットを構成するパスワードの変更)は、L4及びL5においてのみ、アクセス可能である。
ユーザーID277という機能は、任意のアクセスレベルにおけるユーザーが、イベントレコードの追跡可能性を目的として、自身の独自の一意のIDを工具に入力することを許容している。工具を使用して実行された後に、ユーザーは、自身のユーザーIDをクリアするべく、この機能に再度アクセスすることができる。ユーザーIDは、ディスプレイ上には出現せず、且つ、それぞれのデータレコードのユーザーIDフィールド内に書き込まれている。
アクセスレベル271という選択肢は、工具の現時点のアクセスレベルを変更するための能力を提供している。相対的に高いレベルへの変更(例えば、L2からL3への変更)は、新しい、相対的に高いレベル用のパスワードの入力を必要としている。相対的に低いレベルに移動するには、パスワードは、必要とされない。L4管理は、アクセスレベルメニューからフルユーザーを選択することにより、フルユーザーに対するアクセスレベルを変更することができる。管理又はフルユーザーは、アクセスレベル271のメニューからフレックスユーザー選択肢を選択することにより、フレックスユーザーにレベルを変更することができる。管理、フルユーザー、又はフレックスユーザーは、アクセスレベル271のメニューからジョブユーザーを選択することにより、ジョブユーザーにレベルを変更することができる。
パスワード274の変更という選択肢は、L5又はL4ユーザーが、自身のレベル及びそれぞれの相対的に低いアクセスレベル用のパスワードを初期設定のパスワードから新しいパスワードに変更することを許容している。1つのアクセスレベルから相対的に高いアクセスレベルに移動するには、英数パスワードが必要とされている。パスワードは、1~8個の英数文字であることが可能であり、この場合に、可能な文字セットは、1~9、スペース、及びA-Zである。ファームウェアにおいて設定された初期設定のパスワードは、L4用のADMIN、L3用のFULL、及びL2用のFLEXであってよい。L1については、パスワードは、必要とされないであろう。内部開発/試験環境において、L5パスワードは、SERVICEである。製造環境においては、このパスワードは、HYTORC要員にのみ、通知されることになる。
フレックス選択肢272というメニュー選択肢は、管理が、フレックスユーザーについて有効であるボルト締め選択肢を構成することを許容している。すべての構成可能なボルト締め選択肢は、初期設定により、フレックスユーザーにおいて利用可能である。管理は、フレックスユーザーにおいて利用可能とならないように、ボルト締め機能の一部又はすべてを除去するべく、フレックス選択肢メニューを使用することができる。ショートカット選択肢220というメニュー選択肢は、管理が、ショートカットメニューにおいて有効であるボルト締め選択肢を構成することを許容している。
工具情報275という選択肢は、有用な工具情報、特に、ハードウェア及びソフトウェアのバージョン及び工具のサイクルカウント、正常な動作を結果的にもたらしたトリガを引く動作の合計数をユーザーに提供している。又、最後のHYTORC保守作業以降の、トリガを引く動作の別個のサイクルカウントを表示することもできる。規制情報276という機能は、必要とされている規制情報を表示することになる。これは、規制当局のID番号及びロゴ、並びに、任意のその他の必要とされるデータを含むことができる。
サービスというサブメニュー280は、工具を構成、セットアップ、サービス、較正、及び/又はトラブルシュートするためのサービス要員用の選択肢を提供しており、以下、これらについて総括的に説明する。サービスメニュー280は、通常は、工具の較正281、自動較正282、工具のセットアップ283、電池タイプ284、ギアボックスタイプ285、電圧カットオフ286、Bluetooth(登録商標)(無線)オン/オフ287、Bluetooth(登録商標)(無線)認証288、NVRAMのフォーマット289、サイクルカウンタ290、規制情報291、及び/又はログのエクスポート292を含む、認可されたHYTORC要員にのみ利用可能である、製造者において必要とされる機能を含む。
工具の較正281という選択肢は、HYTORCサービス技術者又は顧客を工具の較正プロセスを通じて導いている。プロセスは、それぞれの較正ポイントにおいて取得するべきサンプルの数を規定するための、且つ、「実行の後に緩む(loosen after run)」ための、選択肢を含む。これは、顧客において利用可能である唯一のサービスメニュー機能であってよい。この単一の項目を有するサービスメニューは、工具がL4(管理)アクセスレベルにある際に、出現することになる。
自動較正282という選択肢は、技術者によってセットアップされた、且つ、次いで、外部装置が較正データを記録している状態において、無人で稼働している、較正手順の自動化されたバージョンをサポートすることになる。
工具のセットアップ283という選択肢は、(1)工具タイプ/電池サイズ284及びギアボックスサイズ285を規定することにより、構成されている特定の工具を識別するべく、且つ、(2)電池カットオフ電圧286を設定するべく、サービス技術者を画面のシーケンスを通じて導いている。工具のセットアップ283における第1ステップは、電池サイズ及び「ハンドル」、即ち、工具Aなどの工具タイプ、を規定するというものである。又、工具の現時点の組によれば、工具タイプは、電池タイプをも判定している。工具のセットアップ283における第2ステップは、工具用のギアボックスサイズ(250、700、...、7000ft-lb)を規定する、というものである。工具のセットアップ283の最後のステップは、電池電圧がリチウム工具の場合に35V未満に降下した際に、低電池警告(トリガを引いた際の、ホーム画面上の赤色アイコン及び「電池を充電して下さい」メッセージ画面)をトリガすることになるように、工具を較正するためのプロセスをHYTORCサービス技術者に提供している。
Bluetooth(登録商標)のオン/オフ287機能は、工具が、我々がBT認証されている国々において使用されるように、HYTORCがBTを有効にすることと、我々がBT認証されていない国々に出荷される工具の能力を無効にすることと、を許容している。この段階において、サービスメニューにおいて無効にされた場合に、BT選択肢は、設定メニューに出現することにならない。サービス技術者がBTをターンオンした場合に、Bluetooth(登録商標)認証288という機能は、サービス技術者が、工具のBluetooth(登録商標)通信能力を試験することを許容している。又、この能力は、設定メニュー上のBluetooth(登録商標)選択肢においても存在している。工具のBT能力の認証試験に必要とされる機能(無線試験、パワーレベル、など)については、動作マニュアルに記載されている。
ログのエクスポート292という選択肢は、USB又はBT接続を介して、PCにcsvファイルとして工具のフルイベントログをエクスポートするための能力をHYTORCに提供している。このようなエクスポートは、例えば、開始日及び終了日を入力することによる、などの、データ範囲により、制限することができる。NVRAMのフォーマット289という選択肢は、工具の不揮発性RAMをフォーマットするための能力をHYOTRCに提供している。この動作は、ジョブレコード、プロファイル、工具のセットアップ、較正データ、及びイベントログを含む、工具メモリ内において保存されているすべてのデータを回復不能に削除することになる。
工具Aは、そのサイクルをカウントするための能力を有する。サイクルは、本明細書においては、正常なトリガを引く動作として定義されている。2つのカウンタを維持することができる。CC1と呼称される、第1のものは、特定のモーター及びギアボックス用の合計サイクルをカウントすることになる。このカウンタは、工具のモーター及び/又はギアボックスが置換された場合/際にのみ、ゼロにリセットされることになる。本明細書においてはCC2と呼称されている、第2のカウンタは、最後のHYTORC保守作業以降の、サイクルを追跡している。HYTORCサービス技術者は、保守を実行した後に、CC2をゼロにリセットすることができる。HYTORCサービス技術者は、顧客の工具がHYTORCによるサービスを受けるべきであると顧客に通知するメッセージが顧客に表示されることになる、1000~99000サイクルの範囲などの、CC2サイクルの数を設定することができる。
規制ファイル291という選択肢は、関連する規制/認証情報を工具上に読み込む/更新するための能力を提供している。この情報は、管理メニュー上の規制276という機能を使用することにより、表示することができる。又、このプロセスは、工具のセットアップの一部として、或いは、新しいファームウェアが読み込まれた際に、自動的に稼働することもできる。
図6、図7、及び図8との関係において上述した特徴、選択肢、方法、などの任意の組合せは、本出願の工具に含まれうることに留意されたい。
以下、工具Aのいくつかの動作シーケンスについて総括的に説明する。
トルク及び任意選択の角度及びリリース動作は、1つのトリガイベントにおいて組合せ可能である。工具は、工具メニューに応じて構成され、且つ、ボルト締め用途において設置される。ユーザーは、トルクを印加するべくトリガを引く。RH又はLH留め具の場合には、工具は、反応アームの使用を仮定しており、且つ、ユーザーの手を動作エリアから離れた状態において維持するべく、安全画面を起動している。ユーザーは、継続するには、任意のボタンを押さなければならない。HWR、HWL、及びHN留め具の場合には、この画面は表示されない。ステータスライトは、琥珀色に変化し、且つ、動作の際に、琥珀色において留まる。回転の方向を通知するべく、矢印がアニメーション動作する。進捗インジケータは、工具が較正されたトルクにおいて停止する時点まで、完了した%トルクをリアルタイムで表示し、且つ、次いで、進捗インジケータは、ゼロに戻る。ユーザーは、トルクが、選好メニューにおいて設定された任意選択の角度のシーケンス、リリース動作、及び任意の時間遅延(角度遅延)を自動的に開始するべく、完全な状態にある際には、トリガの保持を継続することができる。リリース動作が完全な状態にある際には、トリガを解放してもよいというフィードバックを提供するべく、ステータスライトが緑色に変化し、且つ、有効になっている場合には、ビーパーが鳴動する。解放が規定されていない、或いは、時期尚早のトリガの解放である場合には、ユーザーは、緩めるべく工具を設定する必要がありうると共に、リリース角度によって再度試みる必要がありうる。トルク、角度、及びリリースの異なるステップを強調表示するべく、色を使用することができる。
トルク用途との関連において、ユーザーが、トリガの保持を継続した場合には、工具は、任意選択の角度動作を実行することになり、且つ、ステータスライトは、琥珀色において留まることになる。回転の方向を通知するべく、矢印がアニメーション動作する。進捗インジケータは、完了した%角度をリアルタイムで表示する。角度が完全な状態にある際に、工具は、自動的に停止することになり、且つ、進捗インジケータは、ゼロに戻ることになる。ユーザーは、トリガの保持を継続してもよく、且つ、工具は、選好メニューにおいて設定された任意の時間遅延(角度地連)の後に、リリース動作を自動的に開始することになる。
トルク及び任意選択の角度動作、又はスナッグ、ナットの回転、或いは、回転動作との関連において、ユーザーがトリガの保持を継続した場合に、工具は、任意選択のリリース動作及び任意の角度遅延を完了させることになる。リリースの方向を示すべく、方向矢印が一時的に逆転される。進捗インジケータは、リリース動作の際には、表示されず、その理由は、これが、通常は、非常に簡潔な動作であるからである。リリース動作が完全な状態にある際には、トリガを解放してもよいというフィードバックを提供するべく、ステータスライトが緑色に変わり、且つ、有効になっている場合には、ビーパーが鳴動する。
緩め動作において、工具の最大分離強度が、初期設定により、緩め画面上において表示される。緩めトルクは、アップ及びダウン矢印を使用することにより、調節することができる。選択された留め具用の緩め方向を示すべく、画面方向矢印が方向を切り替えている。ユーザーは、留め具上において工具を配置し、且つ、トリガを引く。工具は、緩い状態に留め具を分離するべく、逆のトルクを使用する。動作の際に、状態LEDは、琥珀色において留まり、且つ、方向矢印は、緩めの方向において回転する。進捗インジケータは、任意選択により、動作条件にマッチングしているかどうかを表示することができる。完了の際に、LEDは、緑色に変わり、且つ、ビーバーが一度だけ鳴動する。
スナッグ及びリリース動作は、単一のトリガイベントと組合せ可能である。ユーザーは、工具メニューを構成し、且つ、工具を用途上において位置決めする。ユーザーは、トリガを引き、且つ、工具が、規定された値において停止し、且つ、リリース角度を適用する時点まで、トルクのスナッグ量を適用する。動作の際に、状態LEDは、琥珀色に変わり、方向矢印は、回転の方向において回転し、且つ、進捗インジケータは、完了までのトルク蓄積を表示する。完了の際に、状態LEDは、緑色に変わり、且つ、ビーパーが一度だけ鳴動する。リリースが規定されていない、或いは、時期尚早のトリガの解放である場合には、ユーザーは、緩むように工具を設定し、且つ、次いで、再度試みる必要がありうる。
回転角度及びリリース動作は、単一のトリガイベントと組合せ可能である。ユーザーは、工具を構成し、回転の方向を選択し、且つ、工具を用途上において位置決めする。ユーザーは、初期設定された回転を通じてナットを回転させるべく、トリガを引く。工具は、ナットが既に締め付けられている初期ポイントまでトルクを蓄積することになり、且つ、その後に、初期設定されている場合には、初期設定された角度及びリリース角度を通じてナットを回転させることになる。動作の全体を通じて、状態LEDは、琥珀色に変わることになり、方向矢印は、回転の方向において回転し、且つ、進捗インジケータは、完了まで蓄積するのに伴って、合計ターゲット回転の完了した百分率を表示する。完了の際に、状態LEDは、緑色に変わり、且つ、ビーパーが一度だけ鳴動する。
トルクチェック及びリリース動作は、単一のトリガイベントと組合せ可能である。ユーザーは、工具メニューを構成し、且つ、ボルト用の初期設定されたトルク値のすぐ下の値にトルクを設定する。ユーザーは、工具を用途上において配置し、且つ、トルクを印加するべくトリガを引く。ステータスライトは、琥珀色に変わり、且つ、動作の際には、琥珀色において留まっている。矢印は、回転の方向を通知するべく、アニメーション動作する。進捗インジケータは、工具が較正されたトルクにおいて停止する時点まで、完了した%トルクをリアルタイムで表示し、且つ、進捗インジケータは、ゼロに戻る。ユーザーは、ナットが、チェックされているトルク値の印加の際に回転するかどうかを観察している。ユーザーは、トルクが、選好メニューにおいて設定されたリリース動作及び任意の時間遅延(角度遅延)を自動的に開始するべく、完全な状態にある際には、トリガの保持を継続する。リリース動作が完了した際には、トリガを解放してもよいというフィードバックを提供するべく、ステータスライトが緑色に変わり、且つ、有効になっている場合には、ビーパーが鳴動する。リリースが規定されていない、或いは、時期尚早のトリガの解放である場合には、ユーザーは、緩めるように工具を設定する必要がありうると共に、次いで、リリース角度によって再度試みる必要がありうる。ナットが、この動作の際に回転した場合に、ボルトは、ターゲットトルク未満であり、且つ、再度の締め付けを要するか、或いは、すべてのボルトが再度締め付けられる必要がありうる。
回転及びリリース動作は、単一のトリガイベントにおいて組合せ可能である。ユーザーは、メニューを構成し、且つ、工具を用途上において配置する。ターゲット回転数が回転画面上において工具に入力される。ユーザーは、初期設定された数の回転を通じて回転するように、トリガを引く。工具は、動作の際に抵抗力を克服するべく、公称トルクを印加することになる。完了した回転数が、必要とされる回転の合計数と共に、表示されることになる。動作の全体を通じて、状態LEDは、琥珀色に変わることになり、方向矢印は、回転の方向において回転し、且つ、進捗インジケータは、完了まで蓄積するのに伴って、トルクの大きさを表示する。完了の際に、状態LEDは、緑色に変わり、且つ、ビーパーが一度だけ鳴動する。
ランダウン機能は、その速度制御の操作により、工具において利用可能である。ユーザーは、ランダウンするように、速度制御スイッチを切り替える。ホーム画面は、工具がランダウン状態にあることを反映することになる。ユーザーは、ランダウン順方向又はランダウン逆方向に、メニュー又は方向制御スイッチを構成する。ユーザーは、工具ドライブをナット上において配置し、且つ、ナットをボルトにランダウン又はランオフするべく、トリガを引く。動作の全体を通じて、状態LEDは、琥珀色に変わることになり、方向矢印は、締め付け用の回転の方向において回転し、且つ、進捗バーは、トルクの大きさを表示している。完了の際に、状態LEDが緑色に変わり、且つ、ビーパーが一度だけ鳴動する。
ジョグ機能は、速度スイッチが十分に係合しない場合に、デュアル速度工具上において使用される。スイッチがトルクとランダウンの間にある際に、「ジョグ順方向」又は「ジョグ逆方向」画面が表示されることになる。ユーザーは、ギアを同期化させるべく、且つ、ドライブメカニズムをランダウン又はトルクに再度係合させるべく、トリガを一時的に押下する。動作の全体を通じて、状態LEDは、琥珀色に変わることになり、方向矢印は、回転の方向において回転する。これは、非常に短い持続時間のジョグであり、その結果、進捗インジケータは表示されない。
又、本出願の工具は、トルクにおける締め付け、角度における締め付け、及び降伏に対するトルクを含む、その他の高度ボルト締め機能用の動作シーケンスを含むこともできる。動作フィードバック、確認、及びエラーメッセージ通知に関する更に完全な要件は、開発中である。
以下、工具Aのいくつかの動作シーケンスにおけるトリガ振る舞いについて総括的に説明する。以下の要件は、工具の物理的トリガスイッチの機能及びトリガとの間のユーザーのやり取りに応答して、UUICによって提供されるフィードバック(ディスプレイ、LED、及びビーパー)について簡潔に記述している。
工具のトリガは、選択されたボルト締め機能によって必要とされるトルクを印加するべく、使用されている。工具がパワーオンされ、且つ、エラー状態にない(LEDが緑色である)と仮定することにより、トリガが引かれた際に、モーターは、選択された動作を実行するべく試みることになる。同時に、LEDは、琥珀色に変わることになり、且つ、正常な完了又はエラー状態に遭遇する時点まで、琥珀色に留まることになる。
ボルト締め操作が正常に完了した(例えば、必要とされるトルクが実現された)場合には、モーターは、停止することになる。同時に、LEDは、緑色に変わることになり、ビーパーは、一度だけ鳴動することになり、且つ、緑色チェックマーク(並びに/或いは、コンテキストに固有の「正常」メッセージ)が、5秒間にわたって、画面上において表示されることになり、その後に、表示は、ホーム又はその他の動作画面に戻ることになる。5秒の表示の際に、ユーザーは、任意のボタンを押下することにより、正常インジケータを消去することができるようになる。
エラー状態に遭遇した場合には、モーターは、停止することになる。同時に、LEDは、赤色に3回だけフラッシュすることになり、且つ、(有効になっている場合に)ビーパーが3回だけ鳴動することになり、その後に、LEDは、赤色において留まることになる。エラーを記述する、且つ、進捗方法をユーザーに指示する、特定のエラーメッセージが、画面上において表示されることになる。任意選択により、赤色の×をエラーメッセージと共に表示することができる。
正常な動作の後に、トリガが解放された際に、LEDは、緑色において留まることになり、且つ、正常インジケータ(緑色チェック及び/又はメッセージ)が、5秒間にわたって画面上において留まることになる。エラーに遭遇した後に、トリガが解放された際に、LEDは、赤色において留まることになり、且つ、エラーメッセージ(並びに、任意選択の赤色の×)が、ユーザーがこれを消去するべく任意のボタンを押下する時点まで、画面上において留まることになる。
工具が選択された動作を完了する前にユーザーがトリガを解放した場合には、モーターは、停止することになる。同時に、LEDが、赤色で3回にわたってフラッシュすることになり、且つ、(有効になっている場合には)ビーパーが3回にわたって鳴動することになり、その後に、LEDは、赤色において留まることになる。エラーについて記述する、且つ、進捗方法についてユーザーに指示する、特定のエラーメッセージが、画面上において表示されることになる。任意選択により、赤色の×をエラーメッセージと共に表示することができる。このような時期尚早のトリガの解放動作は、低速角度機能が選択された際には、且つ/又は、緩めの際には、変化しうる。
低速角度特徴が選択された際には、ユーザーは、しばしば、留め具をボルト、フランジ、又はその他のコンポーネント上の特定の場所とアライメントされた状態にするべく、反復的にトリガを「パルス化」することを所望することになる。これは、時期尚早のトリガの解放と見なされることにはならない。低速角度機能が選択された際に、トリガを引いた際にエラー(例えば、FTRTSエラー)に遭遇しなかった場合には、任意の後続のトリガリの解放は、正常動作として取り扱われることになる。「時期尚早のトリガの解放」エラーメッセージが提示されることにはならない。
工具が緩めモードにある間の任意のトリガの解放は、緩め動作の正常な完了と見なされることになる。
以下の特徴は、工具の物理的スイッチ(方向及びランダウン)の機能及びスイッチとの間のユーザーのやり取りに応答として、UUIC(ディスプレイ、LED、及びビーパー)によって提供されるフィードバックを簡潔且つ総括的に記述している。
方向スイッチは、締め付け及び緩めの回転の方向の間において選択するべく、使用されている。すべての留め具タイプの場合に、スイッチが工具の右(左)側において押しこまれた際に、ドライブは、締め付け(緩め)方向において回転することになる。工具のロジックは、ドライブをCW方向又はCCW方向のいずれにおいて回転させるのかを判定する際に、スイッチ位置及び留め具タイプの両方を考慮している。例えば、RH留め具の場合に、スイッチが右側において押し込まれた際には、ドライブは、ナットを締め付けるべく、CWにおいて回転することになる。LH留め具及びHYTORCナットの場合には、スイッチが右側において押し込まれた際には、ドライブは、ナットを緩めるべく、CCWにおいて回転することになる。
回転の方向は、「締め付け」又は「緩め」を表示することにより、或いは、(可能な場合には、アニメーション化された)方向矢印により、或いは、これらの両方により、常に、動作の際に、画面上において表示されることになる。又、ドライブが回転することになる実際の方向(CW又はCCW)は、留め具タイプをも考慮することになる。例えば、右手留め具の場合に、方向スイッチが締め付け位置にある際には、ドライブは、CWにおいて回転することになる。LH又はHN留め具、並びに、締め付けに設定された方向スイッチ、の場合には、留め具は、CCWにおいて運動することになる。
デュアル速度モーターを有する、工具Aにおいては、トルク又はランダウンモードを選択するべく、ランダウンスイッチが使用されている。トルク位置にある際に、モーターは、選択されたボルト締め操作によって必要とされているトルクを供給することになり、且つ、UUICは、それぞれの特定のボルト締め操作について以上において規定されているように、視覚的画面及びオーディオフィードバックを供給することになる。
スイッチがランダウン位置に運動した、且つ、方向スイッチが締め付け位置にある、際に、モーター制御は、相応して調節され、且つ、画面は、工具が「ランダウン」モードにあることを通知することになる。工具は、方向スイッチの位置を緩めに変更することにより、「ランダウン-逆方向」に切り替えることができる。
トリガを引いた際に、且つ、ランダウン動作の全体を通じて、状態LEDは、琥珀色に変わることになり、画面は、「ランダウン」(或いは、「ランダウン-逆方向」)を表示することになり、且つ、進捗バーは、印加されているトルクの大きさを表示することになる。トリガを解放した際に、LEDは、緑色に変わることになる。
図9A及び図9Bは、工具Aの、且つ/又は、本出願のその他の実施形態の、利用可能なハードウェア、ソフトウェア、及びファームウェア機能、選択肢、及び環境の概要を示している。多くの産業用途において、ボルト締めを取り巻く作業活動は、非常に手動的なものであり、且つ、労働集約的なものであり、特に、この場合には、受け入れ可能な結果を実現するべく、入念なマルチボルトシーケンス及びパターンを遵守しなければならない。望ましい性能及び品質の実現における課題は、エンジニアリング仕様、アプリケーションガイドライン、ジョブセットアップ、性能監視、検証、のみならず、品質記録及び継続的な改善、という様々なステージに跨っている。石油化学処理、発電所、鉱山、建設、輸送、及びその他の環境などの主要なプロジェクトにおける資産所有者及び建設業者は、常に、新しい、且つ、改善された、工具及び方法、並びに、望ましい品質及び性能を実現するための工具を探している。
全体的な制御及び品質管理において主要な成果を上げつつ、ボルト締めプロセスの全体の様々なステージにおいてワークフローを加速するべく、高度なボルト締め方法、関連する工具、及びソフトウェアアプリケーションが導入されている。方法は、従来は、重く、手動的であり、使用するのが面倒であり且つ困難であった、工具自体にインテリジェントな処理を導入することにより、始まっている。工具における、埋め込まれた処理能力は、命令が、ボルト締め用途用のエンジニアリングセットアップ及び設計を専門とするソフトウェアアプリケーションから遠隔送付されることを許容している。構成ソフトウェアは、最良の方式及び命令を実現する規則及びガイドラインをエンコーディングしている。これは、適切なシーケンスにおいて締め付けるべきボルトと、それぞれのステップにおいて締め付けられるべきボルトがどれくらい離れているのかと、を判定するためのステップバイステップ命令を含む。構成は、ボルト締めに使用されることになる正確な場所及び工具まで、衛星、LAN、WI-FI、クラウドネットワーク、WI-FI Direct、WiMAX、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、マイクロ波、赤外線、及び/又は高周波を含む任意の適切な手段を介して、遠隔構成することができる。
本出願において開示されている工具及び方法を使用する操作者は、工具上において提供される命令により、ボルトに関連する動作を通じてガイドされている。命令は、締め付けるべきボルト及び締め付けるべき量と同程度に単純なものであってよい。作業者は、依然として、目的を認識している必要があるが、面倒な命令及び思考のプロセスの多くは、工具及びソフトウェアに残されている。いくつかのケースにおいて、これは、工具を整列させ、且つ、トリガを引くように、操作者に求めることほどに単純なものである。
本出願のボルト締め操作、工具、及びアプリケーションソフトウェアは、ボルト締めの稼働及び進捗を監視している。操作者には、自身の作業及び稼働状態を能動的に計測しうるように、連続的なフィードバックが提供されている。操作者がそれぞれの動作を完了させるのに伴って、データが、リアルタイムで取得され、且つ、遠隔監視することができる。製造環境において、作業スケジューリング情報システムは、生産性を改善するべく、作業命令の安定したストリームを提供している。過去の品質制御は、物理的な監督者によって完了されている一方で、新しい方法は、プロセスのすべての側面を継続的に改善するべく、中央集中化された品質制御機能がフィードバックを監視及び提供することを許容するべく、オンラインで、且つ、リモートで、データを供給している。
作業負荷を取り扱うべく、依然として、高性能の工具が必要とされており、且つ、これらの工具は、依然として、その他の工具と同様に、損耗及び断裂に晒されている。但し、本出願の高度な工具は、それ自体を監視するべく、且つ、その状態及び健康について報告するべく、診断を内蔵している。これらの工具は、使用を監視することが可能であり、且つ、保守及び較正を実施する時点について操作者及び監督者にアドバイスすることができる。フィードバックは、品質及び生産性の改善の実現における主要な利益であることが証明された積極的な保守のエリアに対する非常に重要な寄与源である。
用途が益々複雑になるのに伴って、高度ボルト締め能力に対するニーズが存在している。これは、しばしば、締め付けプロセスに対する改善された制御を供給するべく、工具内において埋め込まれた制御ソフトウェアが更新されなければならないことを意味している。高度な工具の設計によれば、ソフトウェアは、ボルト締めのために使用されることになる正確な場所及び工具に、衛星、LAN、WI-FI、クラウドネットワーク、WI-FI Direct、WiMAX、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、マイクロ波、赤外線、及び/又は高周波を含む任意の適切な手段を介して遠隔供給することができる。ソフトウェア更新は、必要とされている時期及び場所において、必要とされる能力を供給するべく、スケジュール及び計画することができる。
本出願の工具は、相対的にインテリジェントである一方で、命令シーケンスは、工具上のボタンによって入力される必要がある場合には、面倒なものになりうる。高度なボルト締めソフトウェアは、携帯型PC、タブレット、及びスマートフォンを含む任意の装置プラットフォーム上において動作するように設計されている。ソフトウェアは、構成が、長い、エンコーディングされたシーケンスをボタンの小さな組において入力するのではなく、キーボード、タッチスクリーン、及びその他の便利な手段を通じて入力されることを許容している。この結果、スマート装置及びアプリケーションは、操作者及びローカルな監督者が、標準化された命令を工具に送付する、或いは、必要に応じて、工具と通信しているアプリケーションを介して、カスタマイズされたアプリケーション命令を提供する、ことを許容する、工具に対するコンパニオンとして機能することができる。
工具の近傍において稼働しているアプリケーションは、即座のフィードバック、性能監視、及び、オンサイト品質制御ツールを提供している。アプリケーションは、最新のグラフィカル表示を使用することにより、ボルト締めセットアップ及びシーケンスを通じてユーザーをガイドし、これにより、ボルト締めの物理学の理解を非常に単純化している。命令は、取扱説明書及び書面による手順に対するニーズを除去している。手順の機械化を通じて、方法全体の品質が改善されている。
収集されたデータは、ボルト締めプロセスが要件及び仕様に準拠していることを確認することにより、ボルト締めされた結合の完全性を検証している。多くの永久的なボルト締めの用途においては、用途の認証のために、この結果が必要とされている。例えば、公共の安全性が主要な考慮事項である、建物及び橋などの永久的な鋼構造においては、ボルト締め結果の品質検査及び検証が、認証文献として機能している。このデータは、監督者及び政府職員などの認証当局のために適する完全なレポートを提供するべく、編集、分析、及び報告することができる。定期的なサービス及び保守が主要な考慮事項である、その他の用途において、高度な方法によって収集されたデータは、即座のボルト締めされた結合部を認証するべく、機能するのみならず、保守を支援しうるレコードとしても機能している。多くのボルト締めされた結合部は、1年、2年、5年、などのような規則的なインターバルにおいて、組み立てられ、且つ、再度組み立てられ、且つ、収集されたデータは、現時点のジョブにおいて保存することが可能であり、且つ、次いで、任意の特別な考慮事項に関する直観を提供するべく、次の保守期間において、取得することができる。履歴データは、過去において機能しなかったものと、将来において良好に機能しうるものと、を強調表示している。
本出願人は、特に、高度なソフトウェア能力を通じてその工具の信頼性及びライフサービスに対する洞察を取得するべく、インテリジェンスを本出願の工具に組み込んでいる。ソフトウェアは、工具が、依然として、組立、較正、及び製造準備のプロセスをガイドするべく、製造段階にある間に、早期のステージにおいてインストールすることができる。これらの工具におけるインテリジェンスは、早期の寿命課題を検出する診断を提供し、これにより、それらの課題がジョブ品質に影響を及ぼす前に、それらの課題に対処することを許容することができる。サービス要員は、自身が工具に伴う課題を遠隔診断及びトラブルシュートしうるように、工具診断レコードに対するアクセスを有する。サービスレコードは、オンラインで維持されており、且つ、様々な通信方法を通じて入手可能である。
一例において、Cumulus-HYTORCパートナーシップは、十分にBluetooth(登録商標)に対応した、ボルト締め解決策を含んでおり、これは、ユーザーが、タブレット上においてボルト締めパターンをプログラミングし、且つ、その情報を直接的にHYTORCポンプに送信することを許容している。この結果、ポンプは、ボルトを均一に自動的に締め付け、これにより、検証可能な、場合によっては、円周方向の、且つ、ターゲットされた、ボルト負荷を実現するべく、接続されたHYTORCボルト締め解決策の残りの部分を起動している。
別の例において、HYTORC接続アプリケーションは、本出願の工具A及び/又はその他の実施形態とWindows(登録商標)のPC及び/又はその他の演算装置の間の無線データ交換を可能にしている。アプリケーションは、ボルト締めパラメータを構成するべく、且つ、これらを工具に送信するべく、便利なユーザーインターフェイスを提供している。又、アプリケーションは、リアルタイムにおいて又はバッチ動作において工具からデータを受け取る、ボルト締め結果用のリポジトリとしても機能している。すべての初期設定及び工具管理は、アプリケーションを介して実現することができる。特徴は、遠隔の工具の使用、設定、及び動作のためのHYTORC接続アプリケーションと工具の間のBluetooth(登録商標)無線接続を含んでいてもよく、アプリケーションは、動作を構成するべく、ユーザーフレンドリーなグラフィカルインターフェイスを提供しており、すべてのボルト締めパラメータは、PC又はその他の装置上のキーボード、タッチスクリーン、視覚的キュー及び/又はサウンドキュー上において入力することが可能であり、単一のボタンは、工具上においてパラメータを送信し且つ読み込むべく、押下され、十分なジョブデータの文書化のためにボルト締め結果をアプリケーション上において通信、表示、及び保存しており、ボルト締め結果は、遠隔の工具の使用におけるジョブ完了の後に、工具から転送することが可能であり、複数の基本及び高度ボルト締めプロファイルを生成、保存、及び管理しており、十分なボルト締め結果及びジョブデータを迅速に収集するべく複数のジョブIDを生成、転送、及び追跡しており、且つ/又は、完全な遠隔制御のために、工具設定及び管理機能に容易にアクセスし且つこれらを構成している。
「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2018年9月2日という出願日を有する米国仮特許出願第16/081,917号である、本出願人に属する、且つ、同時係属中の、特許出願において開示されている発明は、本特許出願の下において、更に先行しており、この内容は、引用により、そのすべてが本明細書において包含される。
米国特許出願第16/081,917号明細書は、特に、HYTORCの無線SIMULTORC(商標)ボルト締め方式を開示しており、これは、複数のネットワーク化された電気で動力供給されるトルク工具及び/又は産業用のねじ山を有する留め具の同時締め付け用のトルク工具の駆動部分を有するボルト締めシステムと共に使用される動作パラメータ調節ユニットを含み、この場合に、動作パラメータ調節ユニットは、処理ユニットと、処理ユニットと接続された且つ/又はこれと統合された出力ユニットと、処理ユニットと接続された且つ/又はこれと統合された入力ユニットと、複数のネットワーク化された電気的に動力供給されるトルク工具及び/又はトルク工具のドライブ部分の動作ユニットを起動するために処理ユニットに接続された且つ/又はこれと統合された起動ユニットと、初期設定の値内において動作パラメータの間の差を維持するべく、複数のネットワーク化された電気的に動力供給されるトルク工具及び/又はトルク工具のドライブ部分のそれぞれのものの動作パラメータを制御する制御ユニットと、を含む。このような動作パラメータ調節ユニットを含む産業用のねじ山を有する留め具の同時締め付けのための産業用ボルト締めシステムについては、米国特許出願第16/081,917号明細書において更に開示されている。工具A及びこの変形は、HYTORCの無線SIMULTORC(商標)ボルト締め方式とシームレスに機能している。例えば、トルクトランスデューサ34は、複数のネットワーク化された電気的に動力供給されるトルク工具及び/又はトルク工具のドライブ部分の動作パラメータの直接的且つ/又は間接的な計測用の1つのセンサユニットである。
「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2017年8月8日という出願日を有する、国際特許出願第PCT/US17/45937号である、本出願人に属する、且つ、同時係属中の、特許出願において開示されている発明は、本特許出願の下において更に先行しており、この文献の内容は、引用により、そのすべてが本明細書において内蔵される。
国際特許出願第PCT/US17/45937号パンフレットは、特に、産業用のねじ山を有する留め具の締め付け及び/又は緩めのためのトルク電動工具を開示しており、これは、回転力を生成するためのモーターと、回転力を伝達するためのドライブと、回転力増倍メカニズム組立体と、相対的に小さな且つ/又は相対的に大きな抵抗力及び/又は速度から任意のトルクモードに工具をシフトさせるためのヨーク型組立体と、を含む。このようなトルク電動工具は、電気的に駆動することが可能であると共に、電池パックによって電力供給することができる。HSLTモードにおいて、ヨーク型組立体のシフタリングギアは、回転力増倍メカニズム組立体の第1回転力増倍トランスミッタのプラネタリステージキャリアの一部分である、同一のピッチ及び数の歯の外部キャリアロッキングギアと係合しており、且つ、LSHTモードにおいては、シフタリングギアは、静止リングギアアダプタを介してドライブ工具ハウジングに基づいた同一のピッチ及び数の歯の外部噛合静止ギアと係合している。工具A及びその変形は、このようなヨーク型シフト組立体及びその他の関係するコンポーネントを含む。
「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2016年6月17日という出願日を有する米国特許出願第15/106,221号、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2016年6月17日という出願日を有する米国特許出願第15/106,247号、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2017年10月30日という出願日を有する米国特許出願第15/570,670号、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2017年10月30日という出願日を有する米国特許出願第15/570,684号、並びに、「APPARATUS FOR TIGHTENING THREADED FASTENERS」という名称を有する、2017年10月30日という出願日を有する米国特許出願第15/570,743号を含む、引用により、その内容のすべてが本明細書において包含される、本出願人に属する、且つ、同時係属中の、特許出願において開示されている発明は、本特許出願の下において更に先行している。
米国特許出願第US15/106,221号、第15/106,247号、第15/570,670号、第15/570,684号、及び第US15/570,743号明細書は、特に、外部反応当接の使用を伴わないトルク増倍及び振動メカニズムを有するマルチスピード/マルチトルクモードを有する工具、このような工具と共に使用されるインライン同軸動作及び反応をもたらすための力伝達手段、このような工具及び力伝達手段と共に使用されるナットの下においてワッシャに装着される能力を有する駆動手段及びシフト手段、このような工具、力伝達手段、及び駆動手段と共に使用される関連するワッシャ及び留め具、並びに、このような工具、力伝達手段、駆動手段、ワッシャ及び留め具と共に使用される関係するアクセサリを伴う本出願人のHYTORC(登録商標) Z(登録商標)システムを開示している。
HYTORC(登録商標) Z(登録商標)システムは、ワッシャ/留め具半径係合差動歯車などの、複数の形状、サイズ、構造、及びセレーションの係合可能な周囲と、様々なタイプ、サイズ、及び場所の摩擦係数増大処理手段などのフランジ表面に対する相対的に大きな摩擦、並びに、ナットに対する相対的に低い摩擦を有する、摩擦によって付勢された面と、を有する様々なタイプのナット又はボルトヘッドの下において配置されたZ(登録商標)ワッシャ、迅速なランダウンを較正済みのトルクと組み合わせる同一工具内において強力なインパクトメカニズム及び高精度トルクマルチプライアを内蔵するHYTORC Z(登録商標)ガン、Z(登録商標)ワッシャ上において反応するための外側スリーブ、並びに、ナット又はボルトヘッドを回転させるための内側スリーブを有するデュアルドライブ同軸動作及び反応を有するHYTORC(登録商標) Z(登録商標)ソケット、AVANTI(登録商標)及びICE(登録商標)スクエアドライブシステム、STEALTH(登録商標)限定クリアランスシステム、ガス圧jGUN(登録商標)シリーズ、FLATH(登録商標)ガン、及びLITIUMシリーズ電気マルチプライアなどを含む、HYTORC(登録商標)のトルク/テンションシステムとの間の下位互換性のためのHYTORC(登録商標) Z(登録商標)スプラインアダプタ及び反応プレート、HYTORC(登録商標) Z(登録商標)ワッシャ及びHYTORC(登録商標) Zデュアル摩擦ワッシャ(商標))の組合せは、結合部のその他の側においてナット又はボルトヘッドの下においてカウンタトルクのためのデュアル摩擦改善フェースワッシャ及び/又はHYTORC(登録商標) Z(登録商標)ナット/ボルトを含み、HYTORC(登録商標)のトルク/テンションシステムを使用しつつ、緊密なクリアランスのためのHYTORC(登録商標) Z(登録商標)デュアルドライブオフセットリンク、その適用されたHYTORC(登録商標) Z(登録商標)振動メカニズム、Z(登録商標)-Squirter(登録商標)ワッシャ、HYTORC(登録商標) Z(登録商標)ワッシャ及びナット組立体、並びに、これらの任意の組合せを含む。更なる開示は、テーパー化された留め具組立体、テーパー化された捩れ結合、2部分のテーパー化されたナット組立体、及び2部分のテーパー化されたねじナット組立体を含む。工具A及びその変形は、本出願人のHYTORC(登録商標) Z(登録商標)システムと共に使用することができる。
工具A及び/又は本出願のその他の実施形態は、例えば、「PRECISION-FASTENING HANDHELD CORDLESS POWER TOOLS」という名称を有する、2016年3月8日という出願日を有する、米国特許第9,281,770号明細書において開示されている工具の、類似の特徴、コンポーネント、システム、などを含んでいてもよく、この特許文献の内容は、引用により、そのすべてが本明細書において包含される。本出願に関連する技術分野の状態に関する説明の開示及び説明については、米国特許出願第9,281,770号明細書及びその他の類似のものを参照されたい。
本発明の実施形態は、以下の説明のうちの1つ又は複数によって表されている装置を包含しうる。
1.携帯型トルク電動工具であって、回転力を生成するためのモーターと、回転力を伝達するためのドライブと、回転力を増倍するための回転力増倍メカニズム組立体と、相対的に小さな速度/相対的に大きなトルク(LSHT)モードと相対的に大きな速度/相対的に小さなトルク(HSLT)モードの間において工具をシフトさせるためのシフタ組立体と、回転力増倍メカニズム組立体の一部分からのトルク出力を計測するためのトルクトランスデューサと、を有し、トルク出力は、LSHTモードにおいては、トルクトランスデューサによって制御され、且つ、トルク出力は、HSLTモードにおいては、モーター電流によって制御されている。
2.請求項1に記載の携帯型トルク電動工具であって、選択可能なボルト締め操作パラメータ及び/又は構成を含む。
3.請求項2に記載の携帯型トルク電動工具であって、選択可能なボルト締め操作パラメータ及び/又は構成は、基本ボルト締め操作、高度ボルト締め操作、ジョブ、設定、管理、サービス、及び/又はこれらの任意の組合せを含む。
4.請求項2に記載の携帯型トルク電動工具であって、選択可能なボルト締め操作パラメータ及び/又は構成は、トルク、スナッグ、角度、リリース、留め具、回転角度、トルクチェック、回転、角度におけるトルク、トルクにおける角度、1-nシーケンス、PCC1シーケンス、ホイールシーケンス、降伏に対するトルク、トルクにおける締め付け、角度における締め付け、及び/又はこれらの任意の組合せを含む。
5.請求項2、3、又は4に記載の携帯型トルク電動工具であって、選択可能なボルト締め操作パラメータ及び/又は構成は、任意の初期設定の構成において実行することができる。
6.先行する請求項のいずれか1項に記載の携帯型トルク電動工具であって、モーター及びトルクトランスデューサとの通信状態にあるモーター制御回路を含む。
7.請求項6に記載の携帯型トルク電動工具であって、モーター電流を計測するべくモーターとの通信状態にあるKelvin抵抗器を有するモーター制御回路を含む。
8.請求項6に記載の携帯型トルク電動工具であって、モーター速度を計測するべくモーターとの通信状態にあるデジタルホールスイッチを有するモーター制御回路を含む。
9.請求項6に記載の携帯型トルク電動工具であって、モーター電流を計測するべくモーターと通信状態にあるKelvin抵抗器と、モーター速度を計測するべくモーターとの通信状態にあるデジタルホールスイッチと、を有するモーターを含む。
10.先行する請求項のいずれか1項に記載の携帯型トルク電動工具であって、ユーザーが1つ又は複数のボルト締め操作パラメータ及び/又は構成を選択することを許容するべくユーザーインターフェイスとの通信状態にあるディスプレイを含む。
11.請求項10に記載の携帯型トルク電動工具であって、ディスプレイ及び/又はユーザーインターフェイスは、工具にオンボード状態において存在しているか、或いは、工具から離れている。
12.先行する請求項のいずれか1項に記載の携帯型トルク電動工具であって、シフタ組立体は、モードシフタスイッチ、シフタヨーク、及びシフタリングギアを有するヨークシタイルシフタ組立体を含む。
13.請求項12に記載の携帯型トルク電動工具であって、ヨーク型シフタ組立体は、モードセレクタスイッチとシフタヨークの間において形成されたシフタロッドを含む。
14.請求項13に記載の携帯型トルク電動工具であって、ヨーク型シフタ組立体は、シフタロッドとシフタヨークの間において形成されたシフタクレビスピンと、シフタヨークとシフタリングギアの間において形成されたシフタヨークピンと、を含む。
15.先行する請求項のいずれか1項に記載の携帯型トルク電動工具であって、解放自在の電池パックによって電気的に駆動及び動力供給されている。
16.物体を固定するシステムであって、ねじ山を有する留め具と、請求項1乃至15のいずれか1項に記載のトルク電動工具と、を含む。
17.任意の新規の特徴又は特徴の新規の組合せであって、添付図面を参照して本明細書において記述されており、且つ、添付図面において示されている。
Bluetooth(登録商標)接続の説明は、衛星、LAN、WI-FI、WI-FI Direct、MiMAX、Bluetooth(登録商標)、ZigBee、マイクロ波、赤外線、及び/又は高周波を含む任意の適切な手段による複数のネットワーク化された電気的に動力供給されるトルク工具及びトルク工具のドライブ部分との間の無線接続を含む無線接続のすべての可能な形態を含んでいることに留意されたい。
又、上述の要素のそれぞれ又は組合せとしての2つ以上は、上述のタイプとは異なるその他のタイプの構造において有用な用途を見出しうることを理解されたい。適宜、その特定の形態において、或いは、開示されている機能を実行する手段の観点において、上述の説明、又は添付の請求項、又は添付図面において開示されている特徴、或いは、開示されている結果を達成するための方法又はプロセスは、別個に、或いは、そのような特徴の任意の組合せにおいて、その多様な形態において本発明を実現するべく使用することができる。本明細書においては、付番されたコンコンポーネントの説明においてわずかな差が存在しうることに留意されたい。
本発明は、添付の図を参照し、工具Aの形態において総括的に記述されている。但し、本発明は、多くの異なる形態において実施することができると共に、本明細書において記述されている実施形態に限定されるものとして解釈してはならない。同一の符号は、全体を通じて同一の要素を参照している。図において、特定の層、コンポーネント、又は特徴は、そうではない旨が規定されていない限り、わかりやすさを目的として誇張されている場合があり、且つ、破線は、任意選択の特徴又は動作を示している。これに加えて、動作(又は、ステップ)のシーケンスは、そうではない旨が具体的に通知されていない限り、図及び/又は請求項において提示されている順序に限定されるものではない。図面において、ライン、層、特徴、コンポーネント、及び/又は領域の厚さは、わかりやすさを目的として、誇張されている場合があり、且つ、破線は、そうではない旨が規定されていない限り、任意選択の特徴又は動作を示している。
本明細書において使用されている用語は、特定の実施形態を説明することを目的としたものに過ぎず、且つ、本発明の限定を意図したものではない。本明細書において使用されている「1つの(a)」「1つの(an)」、及び「その(the)」という単数形は、そうではない旨を文脈が明瞭に示していない限り、同様に、複数形を含むべく意図されている。「有する(comprises)」、「有する(comprising)」、「含む(includes)」、及び/又は「含む(including)」という用語は、本明細書において使用されている際に、記述されている特徴、領域、ステップ、動作、要素、及び/又はコンポーネントの存在を規定しているが、1つ又は複数のその他の特徴、領域、ステップ、動作、要素、コンポーネント、及び/又はこれらのグループの存在又は追加を排除するものではないことを更に理解されたい。
層、領域、又は基材などの特徴が、別の特徴又は要素の「上(on)」に位置するものとして参照されている際には、これは、その他の特徴又は要素の直接的に上に位置することも可能であり、或いは、介在する特徴及び/又は要素も存在しうることを理解されたい。対照的に、要素が別の特徴又は要素の「直接的に上(directly on)」に位置するものとして参照されている際には、存在する介在する要素は、存在していない。又、特徴又は要素が、別の特徴又は要素に「接続された(connected)」、「装着された(attached)」、又は「結合された(coupled)」状態にあるものとして参照されている際には、これは、その他の要素に直接的に接続、装着、又は結合されることが可能であり、或いは、介在する要素が存在しうる、ことを理解されたい。対照的に、特徴又は要素が、別の要素に「直接的に接続された(directly connected)」、「直接的に装着された(directly attched)」、又は「直接的に結合された(directly coupled)」状態にあるものとして参照されている際には、存在する介在する要素は、存在していない。一実施形態との関係において記述又は図示されているが、このように記述又は図示されている特徴は、その他の実施形態に適用することができる。「約(about)」という用語は、±20%、通常は、±10%、未満の変動を意味している。「実質的に(substantially)」という用語は、±10%、通常は、±1~5%、未満の変動を意味している。
そうではないものとして定義されていない限り、本明細書において使用されているすべての用語(技術的且つ科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野の当業者によって総括的に理解されるものと同一の意味を有している。総括的に使用されている辞書において定義されているものなどの、用語は、本出願及び関連する技術分野の文脈におけるその意味と一貫性を有する意味を有するものとして解釈されることを要し、且つ、そのように明示的に本明細書において定義されていない限り、理想化された又は過度に公式的な意味において解釈されてはならないことを更に理解されたい。
「コードレス」、又は「ハンドヘルド」、又は「携帯型」電動工具という用語は、動作するべく、外部電源に対するプラグインの有線接続された電気接続を必要としてはいない電動工具を意味している。むしろ、コードレス電動工具は、充電式電池などの、オンボード電池によって電力供給される電気モーターを有する。様々な電池が、様々なコードレス工具にフィットしうる。本発明の実施形態は、具体的には、例えば、ねじ回し、ラチェット、及びナットランナなどの産業用の固定工具に適している。本発明の実施形態は、具体的には、適用された出力の相対的に正確な制御が望ましい用途に使用されうる高精度の産業用固定電動工具に適しうる。
本発明は、電池によって動作する工具において実施されるものとして図示及び記述されているが、示されている詳細に限定されることを意図してはおらず、その理由は、本発明の精神を任意の方法で逸脱することなしに、様々な変更及び構造的な変形が実施されうるからである。
以上の内容は、本発明を例示するものであり、且つ、その限定として解釈してはならない。本発明のいくつかの例示用の実施形態について記述したが、当業者は、本発明の新規な教示及び利点を実質的に逸脱することなしに、多くの変更が例示用の実施形態において可能であることを容易に理解するであろう。従って、すべてのこのような変更は、請求項において定義されている本発明の範囲において含まれるものと解釈されたい。請求項において、ミーンズプラスファンクションクローズは、使用されている場合に、記述されている機能を実行する本明細書において記述されている構造及び構造的均等物のみならず、等価な構造をもカバーすることが意図されている。
従って、以上の内容は、本発明を例示するものであり、且つ、開示されている特定の実施形態に限定されるものとして解釈されてはならず、且つ、開示されている実施形態のみならず、その他の実施形態に対する変更も、添付の請求項の範囲に含まれることが意図されていることを理解されたい。本発明は、添付の請求項において定義されており、請求項の均等物も、これに含まれている。
更なる分析を伴うことなしに、以上の内容は、その他の者が、現時点の知識を適用することにより、従来技術の観点において、本発明の総括的な又は特定の態様の基本的な特性を適切に構成する特徴を省略することなしに、本発明を容易に適合させうるように、本発明の要旨を十分に明らかにするであろう。

Claims (17)

  1. 携帯型トルク電動工具であって、
    回転力を生成するためのモーターと、
    前記回転力を伝達するためのドライブと、
    前記回転力を増倍するための回転力増倍メカニズム組立体と、
    相対的に小さな速度/相対的に大きなトルク(LSHT)モードと相対的に大きな速度/相対的に小さなトルク(HSLT)モードの間において前記工具をシフトさせるためのシフタ組立体と、
    前記回転力増倍メカニズム組立体の一部分からのトルク出力を計測するためのトルクトランスデューサと、
    を有し、
    トルク出力は、LSHTモードにおいては、前記トルクトランスデューサによって制御され、且つ、
    トルク出力は、HSLTモードにおいては、モーター電流によって制御されている、携帯型トルク電動工具。
  2. 選択可能なボルト締め操作パラメータ及び/又は構成を含む請求項1に記載の携帯型トルク電動工具。
  3. 前記選択可能なボルト締め操作パラメータ及び/又は構成は、基本ボルト締め操作、高度ボルト締め操作、ジョブ、設定、管理、サービス、及び/又はこれらの任意の組合せを含む請求項2に記載の携帯型トルク電動工具。
  4. 前記選択可能なボルト締め操作パラメータ及び構成は、トルク、スナッグ、角度、リリース、留め具、回転角度、トルクチェック、回転、角度におけるトルク、トルクにおける角度、1-nシーケンス、PCC1シーケンス、ホイールシーケンス、降伏に対するトルク、トルクにおける締め付け、角度における締め付け、及び/又はこれらの任意の組合せを含む請求項2に記載の携帯型トルク電動工具。
  5. 前記選択可能なボルト締め操作パラメータ及び/又は構成は、任意の初期設定の構成において実行することができる請求項2、3、又は4に記載の携帯型トルク電動工具。
  6. 前記モーター及びトルクトランスデューサとの通信状態にあるモーター制御回路を含む請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯型トルク電動工具。
  7. モーター電流を計測するべく前記モーターとの通信状態にあるKelvin抵抗器を有する前記モーター制御回路を含む請求項6に記載の携帯型トルク電動工具。
  8. モーター速度を計測するべく前記モーターとの通信状態にあるデジタルホールスイッチを有する前記モーター制御回路を含む請求項6に記載の携帯型トルク電動工具。
  9. モーター電流を計測するべく前記モーターとの通信状態にあるKelvin抵抗器と、モーター速度を計測するべく前記モーターとの通信状態にあるデジタルホールスイッチと、を有する前記モーター制御回路を含む請求項6に記載の携帯型トルク電動工具。
  10. ユーザーが1つ又は複数のボルト締め操作パラメータ及び/又は構成を選択することを許容するべくユーザーインターフェイスとの通信状態にあるディスプレイを含む請求項1乃至9のいずれか1項に記載の携帯型トルク電動工具。
  11. 前記ディスプレイ及び/又はユーザーインターフェイスは、前記工具にオンボード状態において存在しているか、或いは、これから離れている請求項10に記載の携帯型トルク電動工具。
  12. 前記シフタ組立体は、モードシフタスイッチと、シフタヨークと、シフタリングギアと、を有するヨーク型シフタ組立体を含む請求項1乃至11のいずれか1項に記載の携帯型トルク電動工具。
  13. 前記ヨーク型シフタ組立体は、モードセレクタスイッチと前記シフタヨークの間において形成されたシフタロッドを含む請求項12に記載の携帯型トルク電動工具。
  14. 前記ヨーク型シフタ組立体は、前記シフタロッドと前記シフタヨークの間において形成されたシフタクレビスピンと、前記シフタヨークと前記シフタリングギアの間において形成されたシフタヨークピンと、を含む請求項13に記載の携帯型トルク電動工具。
  15. 解放自在の電池パックによって電気的に駆動及び動力供給される請求項1乃至14のいずれか1項に記載の携帯型トルク電動工具。
  16. ねじ山を有する留め具と、請求項1乃至15のいずれか1項に記載のトルク電動工具と、を含む物体を固定するシステム。
  17. 添付図面を参照して本明細書において記述されている、且つ、その内部において示されている、任意の新規の特徴又は特徴の新規の組合せ。
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