JP2022508189A - 高温超伝導体磁石システム、及び高温超伝導体界磁コイルのランプダウン又は加熱方法 - Google Patents

高温超伝導体磁石システム、及び高温超伝導体界磁コイルのランプダウン又は加熱方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2022508189A
JP2022508189A JP2021529028A JP2021529028A JP2022508189A JP 2022508189 A JP2022508189 A JP 2022508189A JP 2021529028 A JP2021529028 A JP 2021529028A JP 2021529028 A JP2021529028 A JP 2021529028A JP 2022508189 A JP2022508189 A JP 2022508189A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hts
current
field coil
coil
turns
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021529028A
Other languages
English (en)
Inventor
ロバート スレード、
ノグテレン、 バス ヴァン
Original Assignee
トカマク エナジー リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from GBGB1819036.3A external-priority patent/GB201819036D0/en
Priority claimed from GBGB1905168.9A external-priority patent/GB201905168D0/en
Application filed by トカマク エナジー リミテッド filed Critical トカマク エナジー リミテッド
Publication of JP2022508189A publication Critical patent/JP2022508189A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1077Beam delivery systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F6/00Superconducting magnets; Superconducting coils
    • H01F6/006Supplying energising or de-energising current; Flux pumps
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F6/00Superconducting magnets; Superconducting coils
    • H01F6/02Quenching; Protection arrangements during quenching
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F6/00Superconducting magnets; Superconducting coils
    • H01F6/06Coils, e.g. winding, insulating, terminating or casing arrangements therefor
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N2005/1085X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy characterised by the type of particles applied to the patient
    • A61N2005/1087Ions; Protons
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S505/00Superconductor technology: apparatus, material, process
    • Y10S505/825Apparatus per se, device per se, or process of making or operating same
    • Y10S505/917Mechanically manufacturing superconductor
    • Y10S505/924Making superconductive magnet or coil

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Particle Accelerators (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

HTS界磁コイルと電源とを含むHTS磁石システム。HTS界磁コイルは、HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、導電層を介してターンの間で電流を分配することができるようにターンを分離する導電層とを含む。電源は、HTS界磁コイルのランプアップ中に、HTS界磁コイルに第1の電流を供給するように、かつ、HTS界磁コイルのランプダウン中に、第1電流と方向が反対の第2電流をHTS界磁コイルに供給するように構成される。

Description

本発明は、高温超電導(HTS)磁石に関する。特に、本発明は、例えばクエンチ検出に応答してHTS磁石をランプダウンする方法、及びその方法を実施する装置に関する。
超電導材料は一般に、「高温超電導体」(HTS)と「低温超電導体」(LTS)とに分けられる。NbやNbTiなどのLTS材料は、その超伝導性をBCS理論で説明できる金属又は金属合金である。すべての低温超伝導体は、約30K未満の臨界温度(それを超えるとゼロ磁場でも材料が超伝導にならない温度)を有する。HTS材料の挙動はBCS理論では説明されておらず、このような材料は約30Kを超える臨界温度を有する可能性がある(ただし、HTS及びLTS材料を定義するのは、臨界温度ではなく、組成及び超伝導動作の物理的な違いであることに注意すべきである)。最も一般的に使用されるHTSは「銅酸化物超伝導体」、BSCCO又はReBCO(Reは希土類元素、一般にY又はGd)などの銅酸化物(酸化銅基を含む化合物)をベースとするセラミックである。他のHTS材料は、鉄プニクチド(例えば、FeAs及びFeSe)及び二ホウ酸マグネシウム(MgB2)を含む。
ReBCOは一般に、図1に示す構造を有するテープとして製造される。このようなテープ100は、一般に約100ミクロンの厚さであり、基板101(典型的には約50ミクロンの厚さの電解研磨ハステロイ)を含み、基板101の上に、IBAD、マグネトロンスパッタリング、又は他の好適な技術によって、約0.2ミクロンの厚さのバッファスタック102として知られる一連のバッファ層が堆積される。エピタキシャルReBCO-HTS層103(MOCVD又は他の好適な技術によって堆積される)がバッファスタックを覆い、典型的には1ミクロンの厚さである。1~2ミクロンの銀層104がスパッタリング又は他の好適な技術によってHTS層上に堆積され、銅安定化層105が電気めっき又は他の好適な技術によってテープ上に堆積され、これは多くの場合テープを完全に封入する。
基板101は、製造ラインを通して供給され、後続の層の成長を可能にすることができる機械的なバックボーンを提供する。バッファスタック102は、その上にHTS層を成長させるための二軸配向結晶テンプレートを提供するために必要とされ、その超伝導特性を損なう基板からHTSへの元素の化学拡散を防止する。銀層104は、ReBCOから安定化層への低抵抗界面を提供するために必要とされ、安定化層105は、ReBCOのいずれかの部分が超伝導を停止する(「常伝導」状態になる)場合に代替的な電流経路を提供する。
さらに、基板及びバッファスタックがなく、代わりにHTS層の両側に銀層を有する「剥離」HTSテープを製造することができる。基板を有するテープは、「基板付き」HTSテープと呼ばれる。
HTSテープは、HTSケーブルに配置することができる。HTSケーブルは、導電性材料(通常は銅)によってそれらの長さに沿って接続されている1つ以上のHTSテープを含む。HTSテープは積み重ねる(すなわち、HTS層が平行になるように配置する)ことができ、又はHTSテープはケーブルの長さに沿って変化し得るテープの他の配置を有することができる。HTSケーブルの注目すべき特殊なケースは、単一のHTSテープとHTS対である。HTS対は、HTS層が平行になるように配置された一対のHTSテープを含む。基板付きテープを使用する場合、HTS対は、タイプ0(HTS層が互いに向き合う)、タイプ1(一方のテープのHTS層が他方のテープの基板に面する)、又はタイプ2(基板が互いに向き合う)であり得る。3つ以上のテープを含むケーブルは、テープの一部又は全部をHTS対に配置することができる。積層HTSテープは、HTS対の様々な配置、最も一般的には、タイプ1の対の積層、又はタイプ0の対(又は同等にタイプ2の対)の積層のいずれかを含むことができる。HTSケーブルは、基板付きテープと剥離テープの混合物を含むことができる。
大まかに言って、磁気コイルには、巻線によるものと複数のセクションの組み合わせによるものの2種類の構造がある。図2に示すように、巻線コイルは、HTSケーブル201をフォーマ202の周りに連続した螺旋状に巻き付けることによって製造される。フォーマは、コイルの必要な内周を提供するように成形され、最終的な巻線コイルの構造部分であることができ、又は巻き付け後に除去することができる。セクションコイルは、図3に概略的に示すように、いくつかのセクション301から構成され、セクションのそれぞれは、いくつかのケーブル又は予め形成されたバスバー311を含むことができ、コイル全体の弧を形成する。これらのセクションは、接合部302によって接続され、完全なコイルを形成する。図2及び図3のコイルのターン(巻線)は、明確にするために間隔を空けて示しているが、一般にコイルのターンを接続する材料が存在し、例えば、コイルのターンはエポキシ樹脂でポッティングすることによって固めることができる。
図4は、HTSケーブル401が1巻きのリボンと同様に平らなコイルを形成するように巻かれている「パンケーキコイル」として知られる特定のタイプの巻線コイルの断面を示す。パンケーキコイルは、任意の2次元形状の内周で作製することができる。多くの場合、パンケーキコイルは「二重パンケーキコイル」として提供され、図5の断面図に示すように、二重パンケーキコイルは、反対方向に巻かれた2つのパンケーキコイル501、502と、パンケーキコイル間の絶縁体503と、互いに接続された内部端子504とを含む。これは、コイルのターンに電流を流して磁場を生成するのに、一般によりアクセスしやすい外部端子521、522に電圧を供給するだけでよいことを意味する。
コイルは、コイルのターンの間に電気絶縁材料を有する「絶縁」か、又はコイルのターンが(例えば、はんだ付け又は直接接触によりケーブルの銅安定化層を接続することにより)ケーブルに沿ってだけでなく径方向に電気的に接続される「非絶縁」であり得る。ターン間の抵抗がセラミック又は有機絶縁体などの従来の絶縁体の抵抗よりも小さいがコイルのケーブル内のテープ間の抵抗よりも大きい、例えばケーブル内のテープ間の抵抗の100倍から1015倍の間である「部分絶縁」コイルも可能である。ターンの間に絶縁体がないか部分的な絶縁体があると、電流をターンの間で分配できるため、局所的な「ホットスポット」(常伝導域)の温度が上昇する速度が遅くなる。
非絶縁HTSコイルは、3つの電流経路、すなわち、HTSテープをたどる2つの螺旋状経路(HTSに1つと金属安定化材に1つ)と、コイル端末間で非絶縁又は部分絶縁HTSケーブルターンを接続する金属(及び他の抵抗材料)を通る径方向経路(これは単一の経路としてモデル化することができるが、実際には磁石を通るすべての径方向の抵抗性経路の合計を表す)とを有するものとしてモデル化することができる。螺旋状経路を流れる電流のみがコイルの中心に大きな軸方向磁場を生成する。HTS螺旋状経路は、テープがすべて超伝導である場合に大きなインダクタンスとゼロ抵抗又はごくわずかな抵抗を有するインダクタとしてモデル化することができる。銅安定化材の螺旋状経路は、HTS経路と平行であり、同じインダクタンスを有するが、かなりの抵抗を有する。このため、HTS螺旋状経路の一部がクエンチし始めない限り、銅安定化材の螺旋状経路にはごくわずかな電流しか流れない。この場合、HTS螺旋状経路の臨界電流Icを超える過剰電流は、それらの相対抵抗とL/R時定数に従って、螺旋状安定化材経路と径方向経路との間で分配される。径方向電流経路は、HTSが全体にわたって超伝導である間、ごくわずかなインダクタンスと螺旋状経路よりもはるかに大きい抵抗を有するものとしてモデル化することができる。
HTS界磁コイルの1つの潜在的用途は、特に核融合炉用のトカマクプラズマチャンバーである。特許文献1には、中性子源又はエネルギー源として使用するためのコンパクトな球状トカマクの使用を含むアプローチが記載されている。球状トカマクにおける低アスペクト比のプラズマ形状は、粒子閉じ込め時間を改善し、はるかに小さい機械での正味の発電を可能にする。しかしながら、小さな直径の中心柱が必要であり、それはプラズマ閉じ込め磁石の設計に対する課題を提示する。高温超伝導体(HTS)界磁コイルは、このような磁石のための有望な技術である。
HTS界磁コイルの他の潜在的な用途は、陽子線治療装置である。陽子線治療(PBT、陽子治療としても知られる)は、がん(及び放射線療法に反応する他の病態)の治療に用いられる粒子線治療の一種である。PBTでは、陽子線が治療部位(例えば腫瘍)に向けられる。
他の類似の治療法は、標的部位にホウ素11を導入し、陽子線を用いてp+11B→3αの反応を開始する、陽子ホウ素捕捉療法(PBCT)である。同じ装置を用いて、PBT又はPBCTのいずれかに陽子線を提供することができる。
PBT及びPBCTのための陽子線は、サイクロトロン又は線形加速器などの粒子加速器によって生成される。通常PBT及びPBCTに使用される加速器は、通常60から250MeVの範囲のエネルギーで陽子を生成し、現在稼働している最も強力な施設は、400MeVの最大エネルギーを有する。
大まかに言って、ビーム角度の変化を可能にするPBT装置の設計には2つのタイプがある。第1のタイプの設計では、図6に示すように、加速器3001は、加速器3001が患者3003の周りで(通常、水平軸を中心に)回転することを可能にするガントリ3002に取り付けられる。患者は、更なる自由度(例えば、並進運動及び垂直軸を中心とする回転)を提供する可動ベッド3004上に置かれる。
第2のタイプの設計を図7に示す。加速器4001は固定されており、ビームは、その少なくとも一部がガントリ4003に配置されているステアリング電磁石4002(一般に四重極磁石と双極子磁石の両方を含む)を介して患者に向けられ、ビームが患者4004の周りで(例えば、水平軸を中心に)回転することができるようにする。患者は可動ベッド4005上に置かれる。
いずれの設計も、400MeVにもなり得るビームエネルギーで陽子を誘導することができる電磁石をガントリが保持することを必要とする。これには非常に高い磁場が必要であるため、HTS界磁コイルを使用することにより、電磁石及び電磁石を動かすのに必要なガントリの質量及びサイズを大幅に削減することができる。HTS界磁コイルは、加速器、ステアリング磁石の四重極磁石、又はステアリング磁石の双極子磁石内で使用することができる。
国際公開第2013/030554号
本発明は、添付の特許請求の範囲において定義されている。
HTSテープの概略図である。 巻線HTSコイルの概略図である。 セクションHTSコイルの概略図である。 パンケーキコイルの断面図である。 二重パンケーキコイルの断面図である。 第1のPBT装置の概略図である。 第2のPBT装置の概略図である。 部分絶縁コイルのシミュレーション結果を示す。 例示的な磁石システムのシミュレーションの結果を示す。 単に電源を遮断した後のコイルの磁場及び温度のグラフを示す。 図10に示されるのと同じプロセス中のコイルの電圧を示す。 図12A及びBは、漏れのある絶縁体の例を示す。 漏れのある絶縁体の更なる例を示す。 漏れのある絶縁体の更なる例を示す。 2ターンコイルの等価回路を示す。
図8は、ランプアップ中及び定常状態動作中の非絶縁コイルの電流、電圧、及び電力を示す。非絶縁コイルのランプアップ中、電流は最初は主に径方向経路に流れ(図8の期間A)、その後安定する。径方向経路を流れる電流の量は、ランプ速度が速いほど多くなる(螺旋状経路の両端に発生する電圧(L.dI/dt)がより高いため。これは期間Bである)。ランプの終わりに、dI/dtはゼロに低下し、電流は時定数L/RでHTS螺旋状経路に移動する(期間C)。電流は、ランプの終了後に数(約5)L/R時定数で大部分が螺旋状経路に移される。このため、時定数は、適正なランプアップ時間をもたらすように選択されるべきであり、例えば、5~10時間の時定数がトカマクのTFコイルにふさわしい(約1~2日のランプアップ時間をもたらす)。
大きな磁石では、(絶縁コイル又は非絶縁コイルのいずれかで)クエンチによる損傷を避けるために、能動的クエンチ保護スキームを実施することもできる。このスキームでは、損傷を引き起こすのに十分な温度上昇がクエンチ領域で起こる前に、磁石の蓄積エネルギーを磁石のクエンチ領域以外のいくつかの構成要素にダンプすることができる。他の構成要素は、外部抵抗、又は磁石のコールドマスのより大きな割合でクエンチされる磁石の別個の部分であることができる(これにより、磁石の蓄積エネルギーを大きな体積に分散し、全体的な温度上昇を抑える)。しかしながら、アクティブなアプローチは、常伝導域(「ホットスポット」とも呼ばれる)の開始から磁石電流のランプダウン(「ダンプ」)の誘発までの時間が、ホットスポットの端末温度がコイルの損傷が発生する可能性がある温度、例えば約200Kよりも小さいように十分に短いことを必要とする。このようなアプローチは、クエンチに対する更なる保護を提供するために小さな磁石にも使用できる。
上記及び所望の時定数を達成するための好適な構造の説明は、同時係属中の出願GB18817.7により詳細に説明されている。
PIコイルの使用は、磁石電流をダンプするのに利用可能な時間を延長するが、ホットスポットの検出後、この動作を可能な限り迅速に行うことが依然として重要である。文献では、PIコイルは一般に、コイルの総エネルギーが比較的低く、クエンチが比較的速くコイル全体に伝播する傾向がある、つまりエネルギーダンプがコイル全体に広がる、小さなコイルにのみ使用されるため、PIコイルの電流ダンピング技術についての議論は比較的少ない。加えて、PIコイルは、絶縁コイルと比べて本質的に安定しているので、リスクが低いため、多くの場合クエンチ保護なしで動作できる。しかしながら、かなりの蓄積エネルギーを有する大きなコイル、コイル巻線の比較的小さな割合でのみホットスポットがすべてのターンをカバーすることを可能にする幾何学形状を有するコイル、及び/又は過酷な環境での長期運転を意図したコイル(例えば、核融合炉用の界磁コイル)では、能動的クエンチ保護が重要である。
PIコイルの使用は、磁石からエネルギーをダンプする際に更なる利点をもたらす。図10は、単に電源を遮断した(すなわち、開回路にした)後のコイルの磁場(螺旋状経路の電流に比例する)及び温度のグラフを示す。期間Aの間、電源はオンになっている(電流1001で示される)。期間Bの開始時に、電源が遮断され、コイルのインダクタンスに、閉ループで各ターンの電流を駆動し続け、ターン間の抵抗を介してターンの始まりまで短絡する電圧を発生させる。これはHTSの臨界電流を減少させるオーム加熱を引き起こす。このプロセスは、ターンのHTSがクエンチし、そのループ電流を螺旋状経路の金属安定化材に放出するのに十分な電圧を生成する(期間C)まで、期間B(多くの要因にもよるが、通常は数秒、この実験では14秒)にわたって継続する。これはターン間の抵抗よりもはるかに高い抵抗を有するため、ターンの磁場エネルギーは安定化材内で急速に熱に変換され、ターンの温度は螺旋状経路の電流が急速に0(<1s)に低下すると均一に上昇する。
しかしながら、効果的なクエンチ保護のために、より長い期間Bは依然として望ましくない。クエンチの場合、この期間は、磁石の他の場所にある局所的なホットスポットにおいて顕著な局所的な加熱が発生し、そのホットスポットにおいて許容できないほど高いピーク温度をもたらすのに十分な長さであり得る。さらに、トカマクのTF磁石などの磁石は、熱的及び磁気的に結合が不十分ないくつかのコイル(例えば、別個の突出部)を含むことがあり、電源をオフにすることによってダンプを誘発するとき、すべてのコイルがクエンチする前に同じ遅延を経験することが望ましい。磁場差の局所温度の製造上の違いによりコイル間のばらつきが生じる可能性がある。コイルが同時にクエンチしない場合、結果として生じるコイル間の非常に大きな電磁力は、磁石の機械的支持構造体及び/又はコイル自体に損傷を与える可能性がある。これを最小限に抑えるために、各コイルにおけるPSUオフとクエンチとの間の遅延の間の変動を最小化し、これにより遅延期間の間の変動も最小化されることが望ましい。この期間の長さは、部分絶縁層の抵抗を増加させることによって(及びそれによって期間Bにおいて径方向経路を移動する電流による加熱を増加させることによって)減少させることができるが、これは、コイルの他の電気的特性に対するノックオン効果を有し、例えば、コイルをランプアップするための時定数を変えるか、又はターンの間の電流分配をより困難にする(これにより、ホットスポットがグローバルクエンチを引き起こす可能性が高くなる)。
代わりに、電源を遮断するのではなく、例えば、電磁コイルから電流をシンクできる4象限のPSUを使用することによって、電磁コイルに大きな逆電流を(すなわち、ランプダウンの前にコイルを流れる電流とは反対方向に)流すことが提案されている。超伝導経路は大きなインダクタンスを有するので、この逆電流は主にTF磁石のすべてのコイルの径方向経路に流れる。この径方向電流の大幅な増加は、すべてのコイルの著しい加熱を引き起こし、磁石全体を急速にクエンチする(従って、エネルギーダンプを広範囲に広げる)。
PSUを単にシャットダウンするのではなく、逆電流を流すのは直感に反するように思われるかもしれないが、重要な違いは、過剰な径方向電流が磁石のバルク全体を加熱することである。これは、クエンチが磁石全体に急速に広がり、エネルギーのダンプがボリューム全体に(又は少なくともかなりの割合で)広がることを意味する。介入なしで発生するような集中的なエネルギーダンプは、その小さな領域で許容できない温度上昇を引き起こし、HTSに損傷を与える。磁石のかなりの部分がクエンチされると、同じ量のエネルギー(及び逆電流自体によるわずかな寄与)が磁石全体に広がり、HTSの温度上昇が制限される。さらに、磁石をより均一に加熱することにより、磁石内に急激な温度勾配が形成されるのを防止する。温度勾配が高すぎると、磁石の近くの領域の異なる熱膨張が構造的な損傷を引き起こす。
既存の磁石では、「クエンチヒータ」、すなわち、コイルに熱を供給するためにオンにすることができる、HTSケーブルに隣接して配置された加熱要素の使用によって、均一な加熱が実現される。しかしながら、このようなヒータは、スペースを占有するため、HTS導体又は金属安定化材のために利用可能なスペースを減少させる。「逆電流」法は事実上、半径方向の伝導経路を「クエンチヒータ」として使用し、加熱がコイルを通して均一に分散され、追加の加熱要素が必要とされないことを意味する。
逆電流は、磁石の動作電流に制限され又は設定され得る。このようにして、最大の加熱は、通常の磁石の動作に必要とされるものと比較して、磁石の外部の構成要素の設計パラメータを超えることなく、逆電流によって達成される。
上記はクエンチ保護に関して説明したが、上述のエネルギーダンピング技術は、例えば、検出されたクエンチ(又はクエンチに至る可能性のある状態)がない場合に、通常の条件下で磁石を停止する場合など、磁石がランプダウンされる他の状況にも適用可能であり得ることに留意されたい。
図9は、ランプアップ、定常状態動作、及びランプダウン中の例示的な部分絶縁コイルのシミュレーション結果を示す。この場合、PSU(電源)を電流源としてモデル化し、すなわちPSUから供給される電流をシミュレーションで設定し、PSUの両端の電圧を計算する。
ランプアップ中、PSUの電流は一定の割合で2.2kAまで徐々に増加する。PSUの電圧は正で、0.1V程度である。径方向経路の電流はPSUの電圧にほぼ比例し(径方向経路は単純な抵抗としてモデル化することができるため)、螺旋状経路の電流は一定の割合で増加する。時間T1において、所望の電流に達すると、磁石は定常状態動作に切り替えられ、PSUは定電流に設定され、径方向経路の電流は前述のように時定数L/Rradialと共に減少する。径方向経路の電流が減衰すると、PSUの電圧は数ミリボルトのオーダーの値まで減少する。これは、螺旋状経路がごくわずかな抵抗しか有さないからである(このシミュレーションでは、螺旋状経路がゼロ抵抗を有するようにモデル化されているため、PSUの電圧はゼロになる傾向がある。実際には、PSUの電圧は、一般的に数十から数百ミリボルト程度で落ち着く)。ランプアップ及び定常状態動作中、HTSの温度は20K未満で実質的に一定である。
時間T2において、マグネットダンプが(クエンチ検出に応答して又は他の方法で)開始される。PSUは(この場合は最初のランプアップよりも10倍速い下降電流ランプとしてモデル化されている高速電流ランプで)逆電流を供給し、逆電流は主に径方向経路を流れる。PSUの電圧は、この電流の供給中は負であり、-0.5V程度である。HTS温度は急速に上昇する。HTS温度が約55Kに達すると、コイル全体がクエンチし、使用したモデルでは温度上昇が速くなりすぎるため、シミュレーションは終了する。しかしながら、実際には磁石の蓄積エネルギーは急速に熱に変換され、磁石全体に比較的均一に広がり、安全に停止する。
逆電流は、設定された時間、又は、例えば、磁石の大部分でのクエンチの検出、磁石の大部分での特定の温度の検出、又は螺旋状経路の電流(又はコイルによって生成される磁場)が閾値未満に減少したことの検出で、特定の条件に達するまで供給され得る。
ランプダウンの速度は、PSUの逆電流ランプの速度によって決まる。
磁石のランピング段階及びダンプ段階の両方の間の電流の変化率を制御できることが望ましい。このため、フィードバック制御された電流出力を有するPSUが好ましい。PSUの電流は、螺旋状経路の電流、磁石の温度、コイルによって生成される磁場、又はコイルの任意の他の適切な特性に基づいて制御することができる。
電源は、複数の電源ユニットを含むことができ、各電源ユニットは、異なる期間中にコイルに電力を供給する。詳細には、電源は、ランプアップ及び定常状態動作中にコイルに電力を供給する第1のユニットと、ランプダウン中にコイルに逆電圧を供給する第2のユニットとを含むことができる。
電源(又は電源の1つ以上の電源ユニット)は、HTS磁石を含むクライオスタット内に部分的に配置することができ、PCT/GB2018/050337に記載されているように、ケーブルをクライオスタットに通さずにクライオスタットを横切って電力を伝送するように配置された変圧器を含むことができる。
クエンチ又はクエンチにつながる可能性のある状態の検出に応答して磁石のランプダウンが誘発される場合、この検出は任意の実用的な方法によるものであり得る。例えば、
・磁石内のHTS材料全体にわたる過剰電圧の検出、
・例えば、国際特許出願PCT/GB2016/052712又は英国特許出願GB1812120.2に記載されているように、主コイルに隣接して設けられ、主コイルの前にクエンチするように構成された二次HTSテープの使用、
・例えば、国際特許出願PCT/GB2017/053066に記載されているような光ファイバケーブル内のレイリー散乱によって、又は当技術分野で知られている他の温度、歪み、又は磁場の検出器によって、電磁コイル内の温度、歪み、磁場、又は他の条件の検出。
逆電流を長時間流さないことが重要である。さもなければ、アクティブダンプが磁石を200K以上に温め、問題を引き起こす可能性がある。理想的には、ダンプシステムは、磁石に加えられる総エネルギーを、磁石全体の温度をその臨界温度よりも高くする(すなわち、すべてのコイルを超伝導から常伝導に変える)のに必要なエネルギーに制限すべきである。これは、磁石全体を約200Kまで上げるのに必要な総エネルギーのごく一部である。コイルがクエンチを開始すると、磁石自体の蓄積エネルギーが消散し、グローバルクエンチが促進される。
適切な量のエネルギーを加える簡単な方法は、コンデンサバンクを磁石に放電することである。これにより、4象限のPSUも不要になる。単一象限のPSUを使用して磁石をランピングすることができる。磁石をダンプする必要がある場合、逆方向の径方向電流を駆動するために、アクティブスイッチ及び磁石を横切って接続されたプリチャージされたコンデンサバンクを使用して、これを単に切断する。磁石の大きなインダクタンスは、その半径方向の抵抗によって分路されるので、PSUを切断することによって大きな電圧は生成されないことに留意されたい。
上記の開示の大部分は、ランプダウンの速度が極めて重要であるクエンチ検出後の磁石のランプダウンに焦点が当てられている。また、ランプダウン時間が主要な要因ではない条件で磁石を制御するのに適用可能な、同じ基本原理を使用する技術もある。
一例として、PSUは、磁石内の電流よりも小さいが同じ方向のランプダウン電流を供給するように構成することができる。これにより、磁石とPSUの電流の差に等しい電流が径方向経路に流れ、磁石が以前と同様に加熱される。これにより、逆電流(又は単にPSUを切断すること)に比べてランプダウンが遅くなり、磁石の温度上昇が減少する。
更なる例として、PSUは、(定常状態、ランプアップ、又はランプダウンのいずれかの間に)コイルに供給されるDCに重ね合わされたAC電流を供給するように構成することができる。AC電流の周期が時定数L/Rよりも大幅に短い場合、このAC電流は完全に径方向経路に流れる。これにより、(DC電流のみが供給される場合と比較して)螺旋状経路の電流に影響を与えることなく磁石が加熱される。
重ね合わされたAC電流は、先の実施例のいずれかと組み合わせて使用することもできる。例えば、DC逆電流とAC電流の組み合わせ(すなわち、総電流は、コイル電流と符号が反対の平均値と磁石の時定数よりも小さい周期とを有する正弦波電流である)を使用して、追加の加熱でコイルをランプダウンすることができる。代替的に、AC電流は、磁石内の電流よりも小さいが同じ方向のDCランプダウン電流と組み合わせることができる(すなわち、総電流は、コイル電流よりも小さい平均値と磁石の時定数よりも小さい周期とを有する正弦波電流である)。更なる代替案として、磁石をランプダウンするために純粋なAC電流を供給することができ、これにより、AC電流に加えて、磁石電流に等しい電流が径方向経路に流れる。いずれの場合も、AC電流を追加すると、DC電流のみを使用するのに比べて、螺旋状経路に大きな電流が流れる(したがって、ランプダウンが速くなる)。
上記の実施例で説明したように(PSUをシャットダウンするか又は変更された電流を供給することによって)部分絶縁コイルをランプダウンすることの驚くべき特徴は、コイルのターン間の電圧がプロセスを通して低い(大きなコイルの場合でも数ボルト程度の)ままであることである。大きな絶縁超電導コイルは、非常に高い電圧に耐えることができる頑丈な絶縁体を必要とするが、部分絶縁コイルが受ける小さな電圧は、はるかに幅広い種類の材料(又は単純な真空ギャップ又はエアギャップ)によって効果的に絶縁することができる。
図11は、図10で使用されるのと同じ磁石(6つのパンケーキコイルを含み、0,12Hの合計インダクタンスを有する)の各コイルの両端の電圧を示す。グローバルクエンチの開始(すなわち、図10の期間Bの終わり及び期間Cの始まり)に対応する時間に発生するピーク電圧は、約0.1Vである。対照的に、同じ条件下での同等の絶縁コイルに対する予想電圧は2kVのオーダーであり、大きなコイルに対する予想電圧は少なくとも5kVである(電圧は、V=-LdI/dtとして計算することができる。ここで、dI/dtは概ね、輸送電流(テストコイルの場合は1.4kA)をクエンチにかかる時間(テストコイルの場合は0.1kA)で割ったものである)。部分絶縁コイルでは、コイルは、特に高い電圧が発生することなく、高い輸送電流及びインダクタンスで動作することができ、これは、大きなコイルを低い輸送電流(通常50kAに対して数kA)及び高いインダクタンス(すなわち、より多くのターン数)で動作させる場合に最も実用的である。
開回路PSUを用いた電流ダンプ中に部分絶縁コイルの2つのターンの間に発生するピーク電圧は、V=I0stabとして概算することができる。ここで、I0は輸送電流、Rstabはコイルの螺旋状経路における抵抗材料の抵抗である。クエンチは相互インダクタンスによってコイル間を伝播し、これはピークコイル電圧が1ターンのピーク電圧を超えないことを意味する。実際に大きなコイルの場合、ピーク電圧は10Vを超えない。
図14は、2ターンのコイルの等価回路を示す(より多くのコイルを直列に追加し、各コイル間の相互インダクタンスを追加することで、より多くのターンに拡張することができる)。この図において、I0は輸送電流、Rttはターン間の抵抗(すなわち、径方向経路の抵抗をターン数で割ったもの)、Rstabは抵抗螺旋状経路の抵抗、Lturnは各ターンの誘導、RHTSは各ターンにおけるHTSの抵抗(すなわち、通常の動作中は0、クエンチ又はほぼクエンチの間のみ0以外)である。Mは2つのターンの間の相互誘導、Kはターンの間の結合係数である。
これは、コイルの絶縁のために、コイル全体を他の構成要素から絶縁するため(「グラウンドラップ」)と、それを通る多数の導電性チャネルを有する絶縁材料を使用する部分絶縁体(「漏れのある絶縁体」と呼ばれ、以下でより詳細に説明する)の設計のための両方に、特に重要である。低電圧は、絶縁体が(従来の絶縁磁石で使用されているような)カプトン(登録商標)などの頑丈な材料である必要がないことを意味するが、塗料、ワニス、又は紙などのより単純な材料を使用することができ、又は絶縁材料をエアギャップ又は真空ギャップに置き換えることができる(適切な支持構造を用い、必要に応じて絶縁体も用いる)。
絶縁構造は、それを超えると構造が絶縁を停止し、構造の抵抗が数メガオームのオーダーから数オーム又は数ミリオームのオーダーに低下する、「絶縁破壊電圧」によって特徴付けることができる。絶縁コイルの場合、この絶縁破壊電圧は、少なくとも2kV(例えば50cmよりも大きい半径を有する大きなコイルの場合は少なくとも5kV)である必要があり、絶縁体を適度にコンパクトに保ちながら、使用できる材料を厳しく制限する(絶縁破壊電圧は材料の厚さにほぼ比例し、比例定数(「絶縁定数」)は材料によって異なる)。
部分絶縁コイルの場合、10V程度を超える絶縁破壊電圧のみが必要であり、これにより「絶縁体」と合理的に呼ぶことができる任意の材料の使用が可能になる。
代替的に、材料に敵対する環境では(例えば、材料が中性子衝撃を受ける核融合炉では)、これにより、絶縁性がなくなるまで絶縁体が劣化する前に、絶縁体をより長く使用することが可能になる。中性子衝撃は、絶縁体の絶縁定数を低下させ又は物理的なギャップを導入する絶縁体の変化を引き起こす傾向があるためである。
漏れのある絶縁体の例を図12A及びBに示す。金属ストリップ901は、少なくともHTSケーブルに面する側面に薄い絶縁被覆902を備えており、絶縁被覆は、金属ストリップの各側面で間隔を置いて窓(又は「貫通孔」)903上で除去され又は欠落している。窓は任意の形状を有することができ、テープの端まで延びることができる。金属ストリップの両側面の窓の位置は、図12Bに示すように互い違いに配列されており、これにより、電流が金属ストリップの長さの一部に沿って経路910を取らなければならないので、(非絶縁ストリップと比較して又は両側面の窓が互いに真向いにあるストリップと比較して)抵抗が増大する。
窓の間隔を変えて、窓がリターンリムで互いにより接近し、コアでさらに離れるようにすることによって、リターンリムとコアとの間でターン間の抵抗の必要な違いを実現することができる。更なる調整は、リターンリムに対してコアの金属ストリップに異なる金属を使用することによって、又はストリップの形状の他の態様を変えることによって達成することができる。
さらに調整を可能にするために、中まで同じ物質の金属ストリップではなく、複数の金属トラックを有する層を使用し、その中に配置された導電性径方向トラックを有する絶縁層を効果的に形成することができ、この場合、トラックの間隔及び長さが部分絶縁層の抵抗を決定する。
図13AからEは、漏れのある絶縁体層の更なる例を示す。漏れのある絶縁体層は、以下の順序で5つの層を含む。
・第1の金属接続層1611、
・第1の絶縁層1621、
・導電層1630、
・第2の絶縁層1622、
・第2の金属接続層1612。
図13AからCは、それぞれ、第1の金属接続層1611、導電層1630、及び第2の金属接続層1622のレイアウトを示す。図13D及びEは、図13AからCの線D及びEに沿った断面図である。
接続層は、半田付けによるHTSケーブルへの取り付けを容易にするために存在する。
導電層が連続的な金属ストリップである先の実施例とは対照的に、この実施例では、導電層は複数の導電領域に分割されている。これらの領域には2つのタイプがある。正方形領域1631は(実際には任意の形状であり得るが)、ビア1606によって金属接続層の一方にのみ接続されている。これらの領域は、部分絶縁層の電気特性に影響を与えないが、それぞれの絶縁層を通る熱経路を提供する。これらの領域のサイズ及びこれらの領域と金属接続層との接続の数を変えることによって、部分絶縁層の熱的特性を電気特性とは無関係に変えることができる。
他の領域1632はそれぞれ、第1の絶縁層1621の窓1601を第2の絶縁層1622の窓1602に接続する。窓の間の抵抗は、領域1632の幾何学的形状を変えることによって制御することができ、例えば、領域1632が、図13Bに示されるように細長いトラック1633を含む場合、トラックの幅を増大させると、窓の間の抵抗が減少し、トラックの長さを(例えば、非線形トラックを提供するか又は窓を移動することにより)増大させると、窓の間の抵抗が増加する。
第1の絶縁層の窓1601は、第1の接続層及び第1の絶縁層を貫通するドリルで開けられたビアによって形成され、次いで、金属1603(又は他の導電性材料)でめっきされて第1の接続層及び導電層を接続する。第2の絶縁層の窓1602は、全ての層を通してビア1602をドリルで開けることによって形成され、次いで、金属1604(又は他の導電性材料)でめっきされる。第2の絶縁層の窓1602を介して第1の接続層への接続が形成されるのを防ぐために、第1の接続層をビア1602の周囲にエッチングして電気的に絶縁し、絶縁キャップ1605をビア1602の端部に配置して、半田付け又はHTSケーブルとの接触による橋絡が起こらないことを確実にする。
代替案として、窓1602は代わりに、第2の接続層、第2の絶縁層、及び導電層を通過し、第1の絶縁層を通過しない(又は完全には通過しない)ように、部分絶縁層の他方の側からドリルで開けることができる。更なる代替案として、すべての層を貫通するビアからすべての窓を形成することができ、第2の接続層のエッチング及び第2の接続層の絶縁キャップが第1の絶縁層の窓1601に使用される。
部分絶縁コイルの他の予期せぬ利点は、追加のクエンチ安定性により、各ケーブル内の非超電導の導電性要素のための材料のより広い選択が可能になることである。従来のコイルでは、HTSの安定化材(すなわち、各テープ上の金属薄層又は金属クラッディング)及びテープを接続する任意の材料の両方が銅である。これは、銅が非常に低い抵抗率を有し、より高い抵抗率の材料が過度の加熱を引き起こすからである。しかしながら、銅も比較的軟らかい金属であるため、高圧下では、それはテープから押し出されるか、クエンチ後のHTS層の損傷の原因となり得る剪断応力下で変形する可能性がある。
したがって、コイルのターン及び部分絶縁体から銅を削減するか又は除去することが好ましい。削減された銅は、例えば、コイル内のHTSテープ当たり10ミクロン未満の厚さの銅(すなわち、従来のHTSテープに比べて削減されている)、又は5ミクロン未満の厚さの銅(すなわち、その半分未満)であり得る。銅の代わりに使用される金属又は他の導電体は、以下の1つ以上を有することができる。
・銅に比べて低下した延性、
・銅に比べて増加したせん断弾性率、
・銅に比べて増加したヤング率、
・銅に比べて増加した体積弾性率;
・銅に比べて増加したブリネル硬度数。
好適な材料は、ステンレス鋼を含む。
上記開示は、様々なHTS磁石システムに適用することができる。一例として上述したトカマク核融合炉に加えて、本開示は、核磁気共鳴イメージング(NMR/MRI)装置におけるHTSコイル、磁場による非磁気媒体内の磁気デバイスの操作(例えば、患者内で医療デバイスを操作するロボット磁気ナビゲーションシステム)、及び、例えば電子航空機用の電気モーターのための磁石に使用することができる。更なる例として、本開示は、開示された特徴を含むHTS磁石システムを含む陽子線治療装置に適用することができ、HTS磁石システムは、PBT装置の加速器、PBT装置の四重極又は双極子ステアリング磁石、又はPBT装置の任意の他の磁石内で使用される。

Claims (35)

  1. HTS界磁コイルと電源とを含む高温超伝導体(HTS)磁石システムであって、
    前記HTS界磁コイルは、
    HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、
    電流が導電層を介して前記ターンの間で分配され得るように前記ターンを分離する導電層と、
    を含み、
    前記電源は、
    前記HTS界磁コイルのランプアップ中に、前記HTS界磁コイルに第1の電流を供給するように、かつ、
    前記HTS界磁コイルのランプダウン中に、前記第1の電流と方向が反対の第2の電流を前記HTS界磁コイルに供給するように構成される、HTS磁石システム。
  2. 前記HTS材料のクエンチを検出するように及び/又は前記HTS材料のクエンチを引き起こす可能性のある状態を検出するように構成されたクエンチ検出システムを含み、
    前記電源は、クエンチ検出システムによるクエンチ又はクエンチを引き起こす可能性のある状態の検出に応答して前記HTS界磁コイルをランプダウンするように構成される、請求項1に記載のHTS磁石システム。
  3. 前記第2の電流はDC電流である、請求項1又は2に記載のHTS磁石システム。
  4. 前記第2の電流は、当該電流が、前記第1の電流と符号が反対の平均値と前記HTS界磁コイルの時定数よりも小さい周期とで正弦波状に変化するような、DC電流とAC電流との組み合わせである、請求項1又は2に記載のHTS磁石システム。
  5. 前記電源は4象限の電源ユニット(PSU)を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載のHTS磁石システム。
  6. 前記電源は、単一象限の電源ユニット(PSU)とコンデンサとを含み、前記単一象限のPSUは、前記第1の電流を供給するように構成され、前記コンデンサは、前記第2の電流を供給するように構成される、請求項1、2又は3に記載のHTS磁石システム。
  7. 前記電源は、
    前記HTS界磁コイルの所定の部分でのクエンチの検出、
    前記HTS界磁コイルの所定の部分での特定の温度の検出、
    前記磁石によって生成された磁場が閾値未満に減少したことの検出、及び
    前記HTS界磁コイルのHTS材料内の電流が閾値未満に減少したことの検出
    のいずれかまで前記第2の電流を供給するように構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載のHTS磁石システム。
  8. 前記電源は、
    前記磁石のHTS材料内の電流、
    前記HTS界磁コイルの温度、及び
    前記HTS界磁コイルの磁場
    のうちの1つ以上に基づいて前記磁石に供給される電流を制御するように構成されたフィードバックシステムを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のHTS磁石システム。
  9. HTS界磁コイルと電源とを含む高温超伝導体(HTS)磁石システムであって、
    前記HTS界磁コイルは、
    HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、
    電流が導電層を介して前記ターンの間で分配され得るように前記ターンを分離する導電層と
    を含み、
    前記電源は、
    前記HTS界磁コイルのランプアップ中に、前記HTS界磁コイルに第1の電流を供給するように、かつ、
    前記HTS界磁コイルのランプダウン中に、前記第1の電流と同じ方向でありかつ前記界磁コイルのHTS材料内の電流よりも小さい第2の電流を前記HTS界磁コイルに供給するように構成される、HTS磁石システム。
  10. 前記第2の電流は、当該電流が、ゼロよりも大きく前記第1の電流よりも小さい平均値と前記HTS界磁コイルの時定数よりも小さい周期とで正弦波状に変化するような、DC電流とAC電流との組み合わせである、請求項9に記載のHTS磁石システム。
  11. HTS界磁コイルと電源とを含む高温超伝導体(HTS)磁石システムであって、
    前記HTS界磁コイルは、
    HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、
    電流が導電層を介して前記ターンの間で分配され得るように前記ターンを分離する導電層と
    を含み、
    前記電源は、
    前記HTS界磁コイルにDC電流を供給するように、かつ、
    前記界磁コイルを加熱するために、前記HTS界磁コイルに前記DC電流に加えてAC電流を供給するように構成され、
    前記AC電流は、前記界磁コイルの時定数よりも小さい周期と前記DC電流よりも小さい振幅とを有する、HTS磁石システム。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の磁石システムを含むトカマクであって、前記磁石システムのHTS界磁コイルは、前記トカマクのトロイダル界磁コイル又はポロイダル界磁コイルの一方である、トカマク。
  13. 請求項1から10のいずれか一項に記載の磁石システムを含む陽子線治療(PBT)装置であって、前記磁石システムのHTS界磁コイルは、
    前記PBT装置の加速器の界磁コイル、
    前記PBT装置の陽子線ステアリングシステムの双極子磁石又は四重極磁石
    のうちの1つである、PBT装置。
  14. 高温超伝導体(HTS)界磁コイルをランプダウンする方法であって、
    前記HTS界磁コイルは、HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、電流が導電層を介して前記ターンの間で共有され得るように前記ターンを分離する導電層とを含み、
    前記方法は、前記HTS材料に流れる第1の電流とは反対に前記HTS界磁コイルに第2の電流を流すことを含む、方法。
  15. 前記第2の電流は、前記HTS界磁コイルのクエンチ又はクエンチを引き起こす可能性のある状態の検出に応答して流される、請求項14に記載の方法。
  16. 前記第2の電流は、
    前記HTS界磁コイルの所定の部分でのクエンチの検出、
    前記HTS界磁コイルの所定の部分での特定の温度の検出、
    前記磁石によって生成された磁場が閾値未満に減少したことの検出、及び
    前記HTS界磁コイルのHTS材料内の電流が閾値未満に減少したことの検出
    のいずれかまで流される、請求項14又は15に記載の方法。
  17. 前記第2の電流は、当該電流が、前記第1の電流と符号が反対の平均値と前記HTS界磁コイルの時定数よりも小さい周期とで正弦波状に変化するような、DC電流とAC電流の組み合わせである、請求項14から16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 高温超伝導体(HTS)界磁コイルをランプダウンする方法であって、
    前記HTS界磁コイルは、HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、電流が導電層を介して前記ターンの間で共有され得るように前記ターンを分離する導電層とを含み、
    前記方法は、前記HTS材料に流れる第1の電流よりも少ない第2の電流を前記HTS界磁コイルに流すことを含む、方法。
  19. 前記第2の電流は、当該電流が、ゼロよりも大きく前記第1の電流よりも小さい平均値と前記HTS界磁コイルの時定数よりも小さい周期とで正弦波状に変化するような、DC電流とAC電流との組み合わせである、請求項18に記載の方法。
  20. 高温超伝導体(HTS)界磁コイルを加熱する方法であって、
    前記HTS界磁コイルは、HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、電流が導電層を介して前記ターンの間で共有され得るように前記ターンを分離する導電層とを含み、
    前記方法は、DC電流とAC電流の組み合わせを前記HTS界磁コイルに流すことを含む、方法。
  21. 前記DC電流は、前記HTS界磁コイルのHTS材料内の電流に等しい、請求項20に記載の方法。
  22. 高温超電導(HTS)磁石であって、
    高温超電導(HTS)コイルであって、
    HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、
    前記ターンを分離し、前記ターンの間の電気的接続を提供する導電層と
    を含むHTSコイルと、
    前記HTSコイルを実質的に囲み、5kVより小さく10Vよりも大きい絶縁破壊電圧を有する絶縁構造と
    を含む、HTS磁石。
  23. 前記絶縁構造は塗料又はワニスの被覆である、請求項22に記載のHTS磁石。
  24. 前記絶縁構造は、ガス又は真空で満たされたギャップと、前記HTSコイルを前記磁石の他の構成要素に構造的に接続するように構成された支持構造とを含む、請求項22又は23に記載のHTS磁石。
  25. 前記絶縁構造は、2kV未満、1kV未満、500V未満、又は100V未満の絶縁破壊電圧を有する、請求項22から24のいずれか一項に記載のHTS磁石。
  26. 高温超伝導(HTS)コイルであって、
    HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、
    前記ターンを分離する部分絶縁層であって、
    隣接するターンの間に電気経路を提供する導電性材料と、
    前記部分絶縁層を通る前記電気経路を制限する絶縁構造と
    を含む部分絶縁層と
    を含み、
    前記絶縁構造は、5kVよりも小さく10Vよりも大きい絶縁破壊電圧を有する、HTSコイル。
  27. 前記絶縁構造は、ガス又は真空で満たされたギャップを含む、請求項26に記載のHTSコイル。
  28. 前記絶縁構造は、5kVボルトを隣接するターンの間の最小間隔で割ったものよりも大きい絶縁定数を有する材料を含まない、請求項26又は27に記載のHTSコイル。
  29. 前記導電性材料は、
    両側に絶縁構造を有する導電層、
    前記絶縁構造を通って延び、前記導電層をそれぞれのターンに接続する複数の導電性リンク
    として形成される、請求項26から28のいずれか一項に記載のHTSコイル。
  30. 前記導電層は、前記絶縁構造の一部によって分離された領域に分割され、各領域は、第1のコイルに接続された導電性リンクを第2のコイルに接続された導電性リンクに接続する、請求項29に記載のHTSコイル。
  31. 高温超伝導(HTS)コイルであって、
    HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、
    前記ターンを分離する部分絶縁層であって、
    隣接するターンの間に電気経路を提供する導電性材料と、
    ガス又は真空で満たされたギャップであって、前記部分絶縁層を通る電気経路を制限するように配置されたギャップと
    を含む部分絶縁層と
    を含む、HTSコイル。
  32. 高温超伝導(HTS)コイルであって、
    HTS材料と金属安定化材とを含む複数のターンと、
    前記ターンを分離する部分絶縁層と
    を含み、
    前記ターンは銅を含まないか、又は前記ターンは、HTS導体当たり10ミクロン未満の総厚の銅を含む、HTSコイル。
  33. 前記部分絶縁層は銅を含まない、請求項32に記載のHTSコイル。
  34. 前記ターン及び/又は部分絶縁層は、
    銅に比べて低下した延性、
    銅に比べて増加したせん断弾性率、
    銅に比べて増加したヤング率、
    銅に比べて増加した体積弾性率、
    銅に比べて増加したブリネル硬度数
    のうちの1つ以上を有する導電体を含む、請求項32又は33に記載のHTSコイル。
  35. 前記ターン及び/又は部分絶縁層は鋼を含む、請求項34に記載のHTSコイル。
JP2021529028A 2018-11-22 2019-11-21 高温超伝導体磁石システム、及び高温超伝導体界磁コイルのランプダウン又は加熱方法 Pending JP2022508189A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB1819036.3 2018-11-22
GBGB1819036.3A GB201819036D0 (en) 2018-11-22 2018-11-22 Rapid dump of partically insulated superconducting magnet
GB1905168.9 2019-04-11
GBGB1905168.9A GB201905168D0 (en) 2019-04-11 2019-04-11 Rapid dump of partially insulated superconducting magnet
PCT/GB2019/053297 WO2020104807A1 (en) 2018-11-22 2019-11-21 Rapid dump of partially insulated superconducting magnet

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022508189A true JP2022508189A (ja) 2022-01-19

Family

ID=68699478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021529028A Pending JP2022508189A (ja) 2018-11-22 2019-11-21 高温超伝導体磁石システム、及び高温超伝導体界磁コイルのランプダウン又は加熱方法

Country Status (8)

Country Link
US (1) US20220016442A1 (ja)
EP (2) EP3884505B1 (ja)
JP (1) JP2022508189A (ja)
KR (1) KR102715485B1 (ja)
CN (2) CN113330525B (ja)
AU (1) AU2019382966B2 (ja)
CA (1) CA3120822A1 (ja)
WO (1) WO2020104807A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201801604D0 (en) * 2018-01-31 2018-03-14 Tokamak Energy Ltd magnetic quench induction system
JP7377087B2 (ja) * 2019-12-10 2023-11-09 住友重機械工業株式会社 超伝導磁石装置および超伝導磁石制御方法
CN113690010B (zh) * 2021-08-25 2024-06-07 北京智诺嘉能源科技有限公司 一种混合结构的高温超导储能磁体
GB202116343D0 (en) 2021-11-12 2021-12-29 Tokamak Energy Ltd Switchable insulation for HTS magnets
GB202206445D0 (en) 2022-05-03 2022-06-15 Tokamak Energy Ltd Rapid dump of superconductor magnets

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5959042A (ja) * 1982-09-28 1984-04-04 Toshiba Corp 超電導回転電機
JPH05234750A (ja) * 1992-02-26 1993-09-10 Mitsubishi Electric Corp 超電導装置
JP2006319139A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導装置および超電導部のクエンチ保護方法
JP2008016554A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Toshiba Corp 高温超電導コイル装置
JP2015179764A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 株式会社東芝 高温超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法
US20160156174A1 (en) * 2013-06-28 2016-06-02 Cern - European Organization For Nuclear Research Ac-current induced quench protection system
WO2017061563A1 (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 古河電気工業株式会社 超電導コイル

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1439487A1 (de) * 1951-01-28 1968-11-07 Siemens Ag Supraleitende Magnetspule
US6717781B2 (en) * 2001-09-25 2004-04-06 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Balanced quench protection circuit
US7649720B2 (en) * 2005-05-06 2010-01-19 Florida State University Research Foundation, Inc. Quench protection of HTS superconducting magnets
DE102005054531A1 (de) * 2005-11-14 2007-05-24 Trithor Gmbh Primärteil eines Linearmotors und Linearmotor hiermit
GB2490690B (en) * 2011-05-10 2013-11-06 Siemens Plc Methods and apparatus for orderly run-down of superconducting magnets
RU2014112696A (ru) * 2011-09-02 2015-10-10 Токемек Энерджи Лтд Эффективный компактный реактор ядерного синтеза
WO2013180802A1 (en) * 2012-03-13 2013-12-05 Massachusetts Institute Of Technology No-insulation multi-width winding for high temperature superconducting magnets
US9324486B2 (en) * 2013-06-17 2016-04-26 Massachusetts Institute Of Technology Partial insulation superconducting magnet
GB2510447B (en) * 2013-09-13 2015-02-18 Tokamak Energy Ltd Toroidal field coil for use in a fusion reactor
CN106716166A (zh) * 2014-06-11 2017-05-24 维多利亚互联有限公司 可运输磁共振成像系统
WO2016114989A1 (en) * 2015-01-12 2016-07-21 The Regents Of The University Of California Left-right canted-cosine-theta magnets
GB201513597D0 (en) * 2015-07-31 2015-09-16 Magnifye Ltd Apparatus and methods for changing the magnetisation of a superconductor
GB201515979D0 (en) * 2015-09-09 2015-10-21 Tokamak Energy Ltd Quench protection in superconducting magnets
JP6486817B2 (ja) * 2015-12-02 2019-03-20 株式会社東芝 超電導コイルおよび超電導コイル装置
WO2017178560A1 (en) * 2016-04-12 2017-10-19 Koninklijke Philips N.V. Lead and thermal disconnect for ramping of an mri or other superconducting magnet
WO2017193129A1 (en) * 2016-05-06 2017-11-09 The Florida State University Research Foundation, Inc. Feedback control for no-insulation high-temperature superconducting magnet
US10507913B2 (en) * 2016-06-15 2019-12-17 North Carolina State University Hypersonic aircraft having homopolar motor with graded resistance
CN110494925B (zh) * 2016-12-21 2023-10-20 托卡马克能量有限公司 超导磁体中的淬火保护

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5959042A (ja) * 1982-09-28 1984-04-04 Toshiba Corp 超電導回転電機
JPH05234750A (ja) * 1992-02-26 1993-09-10 Mitsubishi Electric Corp 超電導装置
JP2006319139A (ja) * 2005-05-12 2006-11-24 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導装置および超電導部のクエンチ保護方法
JP2008016554A (ja) * 2006-07-04 2008-01-24 Toshiba Corp 高温超電導コイル装置
US20160156174A1 (en) * 2013-06-28 2016-06-02 Cern - European Organization For Nuclear Research Ac-current induced quench protection system
JP2015179764A (ja) * 2014-03-19 2015-10-08 株式会社東芝 高温超電導磁石装置および高温超電導磁石消磁方法
WO2017061563A1 (ja) * 2015-10-08 2017-04-13 古河電気工業株式会社 超電導コイル

Also Published As

Publication number Publication date
EP4318506A2 (en) 2024-02-07
CN117219392A (zh) 2023-12-12
CA3120822A1 (en) 2020-05-28
EP3884505A1 (en) 2021-09-29
EP3884505B1 (en) 2024-01-31
CN113330525B (zh) 2023-09-29
US20220016442A1 (en) 2022-01-20
KR102715485B1 (ko) 2024-10-11
KR20210093983A (ko) 2021-07-28
CN113330525A (zh) 2021-08-31
AU2019382966A1 (en) 2021-06-17
EP4318506A3 (en) 2024-09-25
WO2020104807A1 (en) 2020-05-28
AU2019382966B2 (en) 2024-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102631117B1 (ko) 부분 절연된 고온 초전도성 코일
KR102715485B1 (ko) 부분적으로 절연된 초전도 자석의 빠른 덤프
US11190006B2 (en) Quench protection in superconducting magnets
WO2022084398A2 (en) High temperature superconductor field coil
US20230010097A1 (en) Hts linked partial insulation for hts field coils
RU2799587C2 (ru) Быстрый сброс частично изолированного сверхпроводящего магнита
KR20240151271A (ko) 부분적으로 절연된 초전도 자석의 빠른 덤프

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210726

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221102

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240624

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20241008