本出願の実施形態は、ページングメッセージの伝送効率を改善するために、ページング方法、端末デバイス、およびネットワークデバイスを提供する。
前述の技術的問題を解決するために、本出願の実施形態は、以下の技術的解決策を提供する。
第1の態様によれば、本出願の一実施形態はページング方法を提供する。本方法は、第1の端末デバイスが、不連続受信周期性で、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定し、第1のページング機会におけるチャネルリスニングが失敗したときに、第1の端末デバイスが、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを受信することを含み、時間ウィンドウの開始位置は第1のページング機会に基づいて決定され、時間ウィンドウは少なくとも1つのページング機会を含む。本出願のこの実施形態では、第1の端末デバイスは、不連続受信周期性にあり、第1のページングメッセージを送信するために使用される第1のページング機会を決定することができる。ネットワークデバイスが第1のページング機会にページングメッセージを実際に送信することができない場合、チャネルリスニングが失敗したために実際に使用されることができない第1のページング機会は、時間ウィンドウの次のページング機会に転送され、第1の端末デバイスは、第1のページング機会に基づいて時間ウィンドウの別のページング機会に第1のページングメッセージを受信することができる。したがって、ページングメッセージの伝送効率が改善される。
第1の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウに含まれる各ページング機会は少なくとも1つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。各ページング機会は、周波数領域における少なくとも1つのページング位置に対応する。例えば、各ページング機会は少なくとも2つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。1つの帯域幅エリアは1つの帯域幅部分であってもよく、または1つの帯域幅エリアは1つのサブバンドであってもよい。例えば、サブバンドは20 MHzの帯域幅または40 MHzの帯域幅である。第1のページング機会に対応する複数のページング位置の場合、これらのページング位置は、周波数領域において異なる帯域幅エリアを占有する。
第1の態様の可能な実装形態では、第1の端末デバイスが時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを受信することは、時間ウィンドウが第2のページング機会をさらに含む場合、第1の端末デバイスが第2のページング機会に第1のページングメッセージを受信することを含む。第1のページング機会にネットワークデバイスによって実行されるチャネルリスニングが失敗したとき、ネットワークデバイスは、第1のページング機会に基づいて時間ウィンドウの開始位置を決定する。ネットワークデバイスは、時間ウィンドウの第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信することができる。これに対応して、第1の端末デバイスは、時間ウィンドウの第2のページング機会を決定することができる。この場合、第1の端末デバイスは、第2のページング機会に第1のページングメッセージを受信することができる。したがって、第1のページング機会におけるチャネルリスニングが失敗したためにページングメッセージを送信することができないという問題は解決される。
第1の態様の可能な実装形態では、第1の端末デバイスが第2のページング機会に第1のページングメッセージを受信することは、第2のページング機会が少なくとも2つのページング位置に対応する場合、第1の端末デバイスが、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信することを含み、第2のページング機会に対応する第2のページング位置は、第2のページングメッセージを受信するために第2の端末デバイスによって使用される。第1の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信し、第2の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2のページングメッセージを受信することができる。これにより、第1のページングメッセージの伝送効率が改善する。
第1の態様の可能な実装形態では、第2のページング位置は、最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置である。第2の端末デバイスは、事前定義された方法で、第2のページング機会に対応する第2のページング位置を決定することができる。最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置が、第2のページング位置であることが直接定義され得、最小のインデックスは帯域幅エリアのインデックスが最小であることを意味し、最大のインデックスは帯域幅エリアのインデックスが最大であることを意味し、本明細書の帯域幅エリアは信号伝送によって占有される帯域幅範囲を指し、帯域幅エリアは周波数領域のサブバンドであってもよい。1つの帯域幅エリアは1つの帯域幅部分であってもよく、または1つの帯域幅エリアは1つのサブバンドであってもよい。
第1の態様の可能な実装形態では、第1の端末デバイスが第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信する前に、本方法は、第1の端末デバイスが第1の参照信号シーケンスを受信することをさらに含み、第1の参照信号シーケンスは指示情報を搬送し、指示情報は、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を示すために使用される。第1のページング位置で第1のページングメッセージを送信する前に、ネットワークデバイスは最初に参照信号シーケンスを送信することができる。例えば、ネットワークデバイスは、第1の参照信号シーケンスを送信する。この場合、第1の端末デバイスは、第1の参照信号シーケンスを受信することができ、第1の参照信号シーケンスは、第1のページング位置で送信された第1のページングメッセージの指示情報を搬送し、第1のページングメッセージの指示情報は、第2のページング機会に対する第1のページング機会のオフセット値を示すために使用される。
第1の態様の可能な実装形態では、指示情報は、第1のページングメッセージが時間ウィンドウの第1のページング機会に対応することを示すためにさらに使用される。第1のページング機会でのチャネルリスニングが失敗するため、第1のページングメッセージは送信され得ない。したがって、第1のページングメッセージは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置を使用して送信される。第1の端末デバイスは、指示情報を解析することによって、第2のページング機会に対応する第1のページング位置にある第1のページングメッセージが第1のページング機会に対応すると決定することができる。
第1の態様の可能な実装形態では、第1の参照信号シーケンスは、信号送信の開始位置情報を示すために使用される。第1の参照信号シーケンスは信号伝送の開始を示す初期参照信号シーケンスであってよい。例えば、伝送信号は、制御チャネル、同期信号、ブロードキャストチャネル、ダウンリンク参照信号、または任意の他のダウンリンク信号であってもよい。
第1の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数が事前定義されるか、またはページング機会の数がネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに送信される。ネットワークデバイスは、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を事前定義することができ、第1の端末デバイスは、事前定義された方法で、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を決定することができる。代替的に、ネットワークデバイスが時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を決定した後、ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスに通知メッセージをさらに送信することができ、その結果、第1の端末デバイスは、通知メッセージに基づいて、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を決定する。
第2の態様によれば、本出願の一実施形態はページング方法をさらに提供する。本方法は、ネットワークデバイスが、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定し、第1のページング機会にネットワークデバイスによって実行されるチャネルリスニングが失敗したときに、ネットワークデバイスが、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信することを含み、時間ウィンドウの開始位置は第1のページング機会に基づいて決定され、時間ウィンドウは少なくとも1つのページング機会を含む。本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは、第1のページングメッセージを送信するために使用される第1のページング機会を決定することができる。ネットワークデバイスが第1のページング機会にページングメッセージを実際に送信することができない場合、ネットワークデバイスはチャネルリスニングが失敗したために実際に使用されることができない第1のページング機会を時間ウィンドウの次のページング機会に転送し、第1の端末デバイスは、第1のページング機会に基づいて時間ウィンドウの別のページング機会に第1のページングメッセージを受信することができる。したがって、ページングメッセージの伝送効率が改善される。
第2の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウに含まれる各ページング機会は少なくとも1つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。例えば、各ページング機会は少なくとも2つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。1つの帯域幅エリアは1つの帯域幅部分であってもよく、または1つの帯域幅エリアは1つのサブバンドであってもよい。例えば、サブバンドは20 MHzの帯域幅または40 MHzの帯域幅である。第1のページング機会に対応する複数のページング位置の場合、これらのページング位置は、周波数領域において異なる帯域幅エリアを占有する。
第2の態様の可能な実装形態では、ネットワークデバイスが時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信することは、時間ウィンドウが第2のページング機会をさらに含む場合、ネットワークデバイスが、第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、ネットワークデバイスが、第2のページング機会に第2の端末デバイスに第2のページングメッセージを送信することを含む。時間ウィンドウは、第1のページング機会および第2のページング機会を含む。第1のページング機会にネットワークデバイスによって実行されるチャネルリスニングが失敗したとき、ネットワークデバイスは、時間ウィンドウの第2のページング機会に第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスにページングメッセージを同時に送信することができる。例えば、ネットワークデバイスは、第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、ネットワークデバイスは、第2のページング機会に第2のページングメッセージを第2の端末デバイスに送信する。これに対応して、第1の端末デバイスは、時間ウィンドウの第2のページング機会を決定することができる。この場合、第1の端末デバイスは、第2のページング機会に第1のページングメッセージを受信することができる。したがって、第1のページング機会におけるチャネルリスニングが失敗したためにページングメッセージを送信することができないという問題は解決される。
第2の態様の可能な実装形態では、ネットワークデバイスが第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、ネットワークデバイスが第2のページング機会に第2のページングメッセージを第2の端末デバイスに送信することは、第2のページング機会が少なくとも2つのページング位置に対応する場合、ネットワークデバイスが、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、ネットワークデバイスが、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2の端末デバイスに第2のページングメッセージを送信することを含む。第1の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信し、第2の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2のページングメッセージを受信することができる。
第2の態様の可能な実装形態では、第2のページング位置は、最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置である。最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置が、第2のページング位置であることが直接定義され得、最小のインデックスは帯域幅エリアのインデックスが最小であることを意味し、最大のインデックスは帯域幅エリアのインデックスが最大であることを意味し、本明細書の帯域幅エリアは信号伝送によって占有される帯域幅範囲を指し、帯域幅エリアは周波数領域のサブバンドであってもよい。
第2の態様の可能な実装形態では、ネットワークデバイスが時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信する前に、本方法は、ネットワークデバイスが第1の参照信号シーケンスを第1の端末デバイスに送信することをさらに含み、第1の参照信号シーケンスは指示情報を搬送し、指示情報は、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を示すために使用される。
第2の態様の可能な実装形態では、指示情報は、第1のページングメッセージが時間ウィンドウの第1のページング機会に対応することを示すためにさらに使用される。第1のページング機会でのチャネルリスニングが失敗するため、第1のページングメッセージは送信され得ない。したがって、第1のページングメッセージは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置を使用して送信される。第1の端末デバイスは、指示情報を解析することによって、第2のページング機会に対応する第1のページング位置にある第1のページングメッセージが第1のページング機会に対応すると決定することができる。
第2の態様の可能な実装形態では、第1の参照信号シーケンスは、信号送信の開始位置情報を示すために使用される。第1の参照信号シーケンスは信号伝送の開始を示す初期参照信号シーケンスであってよい。例えば、伝送信号は、制御チャネル、同期信号、ブロードキャストチャネル、ダウンリンク参照信号、または任意の他のダウンリンク信号であってもよい。
第2の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数が事前定義されるか、またはページング機会の数がネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに送信される。ネットワークデバイスは、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を事前定義することができ、第1の端末デバイスは、事前定義された方法で、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を決定することができる。代替的に、ネットワークデバイスが時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を決定した後、ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスに通知メッセージをさらに送信することができ、その結果、第1の端末デバイスは、通知メッセージに基づいて、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を決定する。
第3の態様によれば、本出願の一実施形態は、通信方法を提供する。本方法は、端末デバイスが、ネットワークデバイスにK回の第1のプリアンブルを送信することであって、第1のプリアンブルは端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要のある任意のプリアンブルであり、K回の第1のプリアンブルはK個のダウンリンク制御情報に対応し、K個のダウンリンク制御情報は第1のスクランブリングコードを使用することによってスクランブルされており、Kは1より大きい正の整数である、ことと、端末デバイスが、第1のスクランブリングコードに基づくダウンリンク制御情報の検出時間ウィンドウにおいて、ネットワークデバイスによって送信されたK個のダウンリンク制御情報のうちの少なくとも1つを受信することとを含む。本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは、K個のダウンリンク制御情報を送信し、ダウンリンク制御情報は、ランダムアクセス応答メッセージのスケジューリング情報を含み得る。ネットワークデバイスは同じ第1のスクランブリングコードを使用してスクランブリングを実行するので、端末デバイスは、検出時間ウィンドウにおいて、同じ第1のスクランブリングコードを使用してK個のダウンリンク制御情報のうちの少なくとも1つのみを受信する必要がある。端末デバイスの場合、異なるRNTIを使用してスクランブルされた複数のダウンリンク制御チャネルに対して複数の検出試行を実行する必要はない。したがって、端末デバイスの検出の複雑さは大幅に低減され得る。
第3の態様の可能な実装形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、第1のスクランブリングコードはK個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースに基づいて決定される。ネットワークデバイスは、K回の第1のプリアンブルのためのK個のダウンリンク制御情報を送信する。K個のダウンリンク制御情報は、同じスクランブリングコードを使用してスクランブルされ、同じ使用されるスクランブリングコードは第1のスクランブリングコードとして表される。例えば、第1のスクランブリングコードは、K個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースに基づいて決定される。言い換えれば、端末デバイスは、第1のランダムアクセスリソースのみに基づいて、K個のダウンリンク制御情報をスクランブルするために使用される第1のスクランブリングコードを決定することができ、K回の第1のプリアンブルに対応するK個のランダムアクセスリソースのためのK個のダウンリンク制御情報のスクランブリングコードを別々に計算する必要はない。加えて、端末デバイスは、同じRNTIを使用してスクランブルされた複数のダウンリンク制御チャネルに対して1回の検出試行のみ実行する必要があるので、端末デバイスの検出の複雑さは大幅に低減され得る。
第3の態様の可能な実装形態では、第1のランダムアクセスリソースは、事前定義されたランダムアクセスリソースであるか、または第1のランダムアクセスリソースは、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。ネットワークデバイス側および端末デバイス側は、第1のランダムアクセスリソースを事前定義することができ、例えば、第1のランダムアクセスリソースがK個のランダムアクセスリソースの決定されたランダムアクセスリソースであると事前決定することができる。例えば、第1のランダムアクセスリソースは、K個のランダムアクセスリソースの最初のランダムアクセスリソースまたはK個のランダムアクセスリソース内の最後のランダムアクセスリソースである。本明細書では、これは具体的に限定されない。端末デバイスは、事前定義された方法で、または事前定義された規則により第1のランダムアクセスリソースを決定することができる。代替的に、第1のランダムアクセスリソースを決定した後、ネットワークデバイスは、端末デバイスが指示情報に基づいてK個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースを決定するように、第1のランダムアクセスリソースの指示情報を端末デバイスにさらに送信してもよい。
第3の態様の可能な実装形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、K個のランダムアクセスリソースは第1のランダムアクセスリソースグループに属し、第1のランダムアクセスリソースグループは事前定義されるか、または第1のランダムアクセスリソースグループは端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。ネットワークデバイスは、第1のランダムアクセスリソースグループを事前定義することができる。例えば、第1のランダムアクセスリソースグループに含まれるランダムアクセスリソースに関する情報は、事前定義された規則により決定される。事前定義された規則は、任意選択的に以下の通りである、すなわち、時間領域および/または周波数領域におけるK個の連続するランダムアクセスリソースが第1のランダムアクセスリソースグループを形成する、などである。本明細書では、これは具体的に限定されない。この場合、端末デバイスは、事前定義された方法で第1のランダムアクセスリソースグループを決定することができる。代替的に、第1のランダムアクセスリソースグループを決定した後、ネットワークデバイスは、端末デバイスが指示情報に基づいて第1のランダムアクセスリソースグループを決定するように、第1のランダムアクセスリソースグループの指示情報を端末デバイスにさらに送信してもよい。
第4の態様によれば、本出願の実施形態は、通信方法を提供する。本方法は、ネットワークデバイスが、端末デバイスによって送信されたK回の第1のプリアンブルを受信することであって、第1のプリアンブルが、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要がある任意のプリアンブルであり、Kが1より大きい正の整数である、ことと、ネットワークデバイスが、第1のスクランブリングコードを使用してK個のダウンリンク制御情報をスクランブルすることと、ネットワークデバイスが、端末デバイスにK個のダウンリンク制御情報を送信することとを含む。本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは、K個のダウンリンク制御情報を送信し、ダウンリンク制御情報は、ランダムアクセス応答メッセージのスケジューリング情報を含み得る。ネットワークデバイスは同じ第1のスクランブリングコードを使用してスクランブリングを実行するので、端末デバイスは、検出時間ウィンドウにおいて、同じ第1のスクランブリングコードを使用してK個のダウンリンク制御情報のうちの少なくとも1つのみを受信する必要がある。端末デバイスの場合、異なるRNTIを使用してスクランブルされた複数のダウンリンク制御チャネルに対して複数の検出試行を実行する必要はない。したがって、端末デバイスの検出の複雑さは大幅に低減され得る。
第4の態様の可能な実装形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、第1のスクランブリングコードはK個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースに基づいて決定される。
第4の態様の可能な実装形態では、第1のランダムアクセスリソースは、事前定義されたランダムアクセスリソースであるか、または第1のランダムアクセスリソースは、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
第4の態様の可能な実装形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、K個のランダムアクセスリソースは第1のランダムアクセスリソースグループに属し、第1のランダムアクセスリソースグループは事前定義されるか、または第1のランダムアクセスリソースグループは端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
第5の態様によれば、本出願の一実施形態は、第1の端末デバイスを提供する。第1の端末デバイスは、処理モジュールおよび受信モジュールを備える。処理モジュールは、不連続受信周期性で、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定するように構成される。処理モジュールは、第1のページング機会でのチャネルリスニングが失敗したとき、受信モジュールを通して、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを受信するようにさらに構成され、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会に基づいて決定され、時間ウィンドウは、少なくとも1つのページング機会を含む。
第5の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウに含まれる各ページング機会は少なくとも1つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。
第5の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウは、第2のページング機会をさらに含み、処理モジュールは、受信モジュールを通して、第2のページング機会に第1のページングメッセージを受信するようにさらに構成される。
第5の態様の可能な実装形態では、第2のページング機会は少なくとも2つのページング位置に対応し、処理モジュールは、受信モジュールを通して、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信するようにさらに構成され、第2のページング機会に対応する第2のページング位置は、第2のページングメッセージを受信するために第2の端末デバイスによって使用される。
第5の態様の可能な実装形態では、第2のページング位置は、最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置である。
第5の態様の可能な実装形態では、処理モジュールは、受信モジュールを通して、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信する前に、受信モジュールを通して、第1の参照信号シーケンスを受信するようにさらに構成され、第1の参照信号シーケンスは指示情報を搬送し、指示情報は、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を示すために使用される。
第5の態様の可能な実装形態では、指示情報は、第1のページングメッセージが時間ウィンドウの第1のページング機会に対応することを示すためにさらに使用される。
第5の態様の可能な実装形態では、第1の参照信号シーケンスは、信号送信の開始位置情報を示すために使用される。
第5の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数が事前定義されるか、またはページング機会の数がネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに送信される。
本出願の第5の態様では、第1の端末デバイスの合成モジュールは、第1の態様およびその可能な実装形態に記載されたステップをさらに実行することができる。詳細については、第1の態様およびその可能な実装形態の説明を参照されたい。
第6の態様によれば、本出願の一実施形態はネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、処理モジュールおよび送信モジュールを備える。処理モジュールは、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定するように構成される。処理モジュールは、第1のページング機会でネットワークデバイスによって実行されるチャネルリスニングが失敗したとき、送信モジュールを通して、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信するようにさらに構成され、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会に基づいて決定され、時間ウィンドウは、少なくとも1つのページング機会を含む。
第6の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウに含まれる各ページング機会は少なくとも1つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。
第6の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウは、第2のページング機会をさらに含み、処理モジュールは、送信モジュールを通して、第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、送信モジュールを通して、第2のページング機会に第2の端末デバイスに第2のページングメッセージを送信するようにさらに構成される。
第6の態様の可能な実装形態では、第2のページング機会は少なくとも2つのページング位置に対応し、処理モジュールは、送信モジュールを通して、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1の端末デバイスに第1のページングメッセージを送信し、送信モジュールを通して、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2の端末デバイスに第2のページングメッセージを送信するようにさらに構成される。
第6の態様の可能な実装形態では、第2のページング位置は、最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置である。
第6の態様の可能な実装形態では、処理モジュールは、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信する前に、送信モジュールを通して、第1の参照信号シーケンスを第1の端末デバイスに送信するようにさらに構成され、第1の参照信号シーケンスは指示情報を搬送し、指示情報は、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を示すために使用される。
第6の態様の可能な実装形態では、指示情報は、第1のページングメッセージが時間ウィンドウの第1のページング機会に対応することを示すためにさらに使用される。
第6の態様の可能な実装形態では、第1の参照信号シーケンスは、信号送信の開始位置情報を示すために使用される。
第6の態様の可能な実装形態では、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数が事前定義されるか、またはページング機会の数が送信モジュールによって第1の端末デバイスに送信される。
本出願の第6の態様では、ネットワークデバイスの合成モジュールは、第2の態様およびその可能な実装形態に記載されたステップをさらに実行することができる。詳細については、第2の態様およびその可能な実装形態の説明を参照されたい。
第7の態様によれば、本出願の実施形態は、端末デバイスを提供する。端末デバイスは、処理モジュール、送信モジュール、および受信モジュールを備える。処理モジュールは、送信モジュールを通して、K回の第1のプリアンブルをネットワークデバイスに送信するように構成され、第1のプリアンブルは、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要がある任意のプリアンブルであり、K回の第1のプリアンブルは、K個のダウンリンク制御情報に対応し、K個のダウンリンク制御情報は、第1のスクランブリングコードを使用してスクランブルされ、Kは、1より大きい正の整数である。処理モジュールは、第1のスクランブリングコードに基づくダウンリンク制御情報の検出時間ウィンドウにおいて受信モジュールを通して、ネットワークデバイスによって送信されたK個のダウンリンク制御情報のうちの少なくとも1つを受信するようにさらに構成される。
第7の態様の可能な実装形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、第1のスクランブリングコードはK個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースに基づいて決定される。
第7の態様の可能な実装形態では、第1のランダムアクセスリソースは、事前定義されたランダムアクセスリソースであるか、または
第1のランダムアクセスリソースは、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
第7の態様の可能な実装形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、K個のランダムアクセスリソースは第1のランダムアクセスリソースグループに属し、第1のランダムアクセスリソースグループは事前定義されるか、または第1のランダムアクセスリソースグループは端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
本出願の第7の態様では、端末デバイスの合成モジュールは、第3の態様およびその可能な実装形態に記載されたステップをさらに実行することができる。詳細については、第3の態様およびその可能な実装形態の説明を参照されたい。
第8の態様によれば、本出願の実施形態は、ネットワークデバイスを提供する。ネットワークデバイスは、処理モジュール、送信モジュール、および受信モジュールを備える。処理モジュールは、受信モジュールを通して、端末デバイスによって送信されたK回の第1のプリアンブルを受信するように構成され、第1のプリアンブルは、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要がある任意のプリアンブルであり、Kは1より大きい正の整数である。処理モジュールは、第1のスクランブリングコードを使用してK個のダウンリンク制御情報をスクランブルするように構成される。処理モジュールは、送信モジュールを通して、端末デバイスにK個のダウンリンク制御情報を送信するように構成される。
第8の態様の可能な実装形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、第1のスクランブリングコードはK個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースに基づいて決定される。
第8の態様の可能な実装形態では、第1のランダムアクセスリソースは、事前定義されたランダムアクセスリソースであるか、または
第1のランダムアクセスリソースは、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
第8の態様の可能な実装形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、K個のランダムアクセスリソースは第1のランダムアクセスリソースグループに属し、第1のランダムアクセスリソースグループは事前定義されるか、または第1のランダムアクセスリソースグループは端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
本出願の第8の態様では、ネットワークデバイスの合成モジュールは、第4の態様およびその可能な実装形態に記載されたステップをさらに実行することができる。詳細については、第4の態様およびその可能な実装形態の説明を参照されたい。
第9の態様によれば、本出願の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1の態様による方法を実行することが可能になる。
第10の態様によれば、本出願の一実施形態はコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第2の態様による方法を実行することが可能になる。
第11の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第3の態様による方法を実行することが可能になる。
第12の態様によれば、本出願の一実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体は命令を格納する。命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第4の態様による方法を実行することが可能になる。
第13の態様によれば、本発明の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品をコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは第1の態様による方法を実行することが可能になる。
第14の態様によれば、本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品をコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは第2の態様による方法を実行することが可能になる。
第15の態様によれば、本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品をコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは第3の態様による方法を実行することが可能になる。
第16の態様によれば、本出願の一実施形態は、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品をコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは第4の態様による方法を実行することが可能になる。
第17の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、端末デバイスまたはチップなどのエンティティを含み得る。通信装置は、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、命令を格納するように構成され、プロセッサは、通信装置が第1の態様による方法を実行するように、メモリの命令を実行するように構成される。
第18の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、ネットワークデバイスまたはチップなどのエンティティを含み得る。通信装置は、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、命令を格納するように構成され、プロセッサは、通信装置が第2の態様による方法を実行するように、メモリの命令を実行するように構成される。
第19の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、端末デバイスまたはチップなどのエンティティを含み得る。通信装置は、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、命令を格納するように構成され、プロセッサは、通信装置が第3の態様による方法を実行するように、メモリの命令を実行するように構成される。
第20の態様によれば、本出願の一実施形態は通信装置を提供する。通信装置は、ネットワークデバイスまたはチップなどのエンティティを含み得る。通信装置は、プロセッサおよびメモリを含む。メモリは、命令を格納するように構成され、プロセッサは、通信装置が第4の態様による方法を実行するように、メモリの命令を実行するように構成される。
第21の態様によれば、本出願はチップシステムを提供する。チップシステムは、第1の態様の機能を実現する、例えば、前述の方法においてデータおよび/または情報を送信または処理する際に端末デバイスをサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムはメモリをさらに含み、メモリは、端末デバイスに必要なプログラム命令とデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み得、またはチップおよび別のディスクリートコンポーネントを含み得る。
第22の態様によれば、本出願はチップシステムを提供する。チップシステムは、第2の態様の機能を実現する、例えば、前述の方法においてデータおよび/または情報を送信または処理する際に端末デバイスをサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムはメモリをさらに含み、メモリは、ネットワークデバイスに必要なプログラム命令とデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み得、またはチップおよび別のディスクリートコンポーネントを含み得る。
第23の態様によれば、本出願はチップシステムを提供する。チップシステムは、第3の態様の機能を実現する、例えば、前述の方法においてデータおよび/または情報を送信または処理する際に端末デバイスをサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムはメモリをさらに含み、メモリは、端末デバイスに必要なプログラム命令とデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み得、またはチップおよび別のディスクリートコンポーネントを含み得る。
第24の態様によれば、本出願はチップシステムを提供する。チップシステムは、第4の態様の機能を実現する、例えば、前述の方法においてデータおよび/または情報を送信または処理する際に端末デバイスをサポートするように構成されたプロセッサを含む。可能な設計では、チップシステムはメモリをさらに含み、メモリは、ネットワークデバイスに必要なプログラム命令とデータを格納するように構成される。チップシステムは、チップを含み得、またはチップおよび別のディスクリートコンポーネントを含み得る。
本出願の実施形態は、ページングメッセージの伝送効率を改善するために、ページング方法、端末デバイス、およびネットワークデバイスを提供する。
以下で、本出願の実施形態を、添付の図面を参照して説明する。
本出願の明細書、請求項および添付の図面において、用語「第1」、「第2」などは、同様の物を区別することを意図しているが、特定の順序または連続することを必ずしも示さない。このように使用される用語は適切な状況においては交換可能であり、これは本出願の実施形態において同じ属性を有する対象が記述されるときに使用される区別のし方にすぎないことを理解されたい。さらに、用語「含む(include)」、「有する(have)」および任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意味するため、一連のユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスが、それらのユニットに必ずしも限定されないが、そのようなプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスに明確に列挙されていないまたは固有でない他のユニットを含むことができる。
本出願の実施形態の技術的解決策は、データ処理のための様々な通信システムに適用され得、例えば、コード分割多元アクセス(code division multiple access、CDMA)システム、時分割多元アクセス(time division multiple access、TDMA)システム、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)システム、直交周波数分割多元アクセス(orthogonal frequency-division multiple access、OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元アクセス(single carrier FDMA、SC-FDMA)システム、および他のシステムである。「システム」および「ネットワーク」という用語は相互に交換可能である。CDMAシステムは、ユニバーサル無線地上アクセス(universal terrestrial radio access、UTRA)およびCDMA2000などの無線技術を実装することができる。UTRAは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA(登録商標))技術およびCDMAの他の変形技術を含んでもよい。CDMA2000は、暫定規格(interim standard、IS)2000(IS-2000)、IS-95規格、およびIS-856規格をカバーすることができる。TDMAシステムは、移動体通信のためのグローバルシステム(global system for mobile communication、GSM)などの無線技術を実装することができる。OFDMAシステムは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(evolved UTRA、E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(ultra mobile broadband、UMB)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE802.20およびフラッシュOFDMAなどの無線技術を実装できる。UTRAはUMTSに対応し、E-UTRAはUMTSの進化型に対応する。3GPPでは、長期進化(long term evolution、LTE)およびLTEに基づいて進化した様々なバージョンは、E-UTRAを使用した新しいUMTSバージョンである。第5世代(5 Generation、略して「5G」)通信システムまたは新無線(New Radio、略して「NR」)は、研究中の次世代通信システムである。加えて、通信システムは、将来志向の通信技術にさらに適用可能であり、本出願の実施形態で提供される技術的解決策に適用可能である。本出願の実施形態に記載されるシステムアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に記載するものであり、本出願の実施形態において提供される技術的解決策に対していかなる制限も構成しない。当業者は、ネットワークアーキテクチャの発展および新しいサービスシナリオの出現に伴って、本出願の実施形態で提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用可能であることを知り得る。
図1は、本出願の一実施形態によるページング方法が適用可能な通信システムの概略図である。通信システムは、2Gネットワークの基地局アクセスシステム(具体的には、RANは基地局および基地局コントローラを含む)であってもよく、3Gネットワークの基地局アクセスシステム(具体的には、RANは基地局およびRNCを含む)であってもよく、4Gネットワークの基地局アクセスシステム(具体的には、RANはeNBおよびRNCを含む)であってもよく、または5Gネットワークの基地局アクセスシステムであってもよい。
RANは、1つのネットワークデバイスまたは複数のネットワークデバイスを含む。ネットワークデバイスは、無線トランシーバ機能を伴う任意のデバイス、または無線トランシーバ機能を伴うデバイスに配置されたチップであってもよい。ネットワークデバイスは、基地局(例えば、基地局BS、NodeB NodeB、進化型NodeB eNodeBまたはeNB、第5世代5G通信システムのgNodeB gNodeBまたはgNB、将来の通信システムの基地局、WiFiシステムのアクセスノード、無線中継ノード、あるいは無線バックホールノード)などを含むが、これに限定されない。基地局は、マクロ基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、スモールセル、中継局などであり得る。複数の基地局は、前述の1つまたは複数の技術、または将来の進化型ネットワークを使用してネットワークをサポートすることができる。コアネットワークは、前述の1つまたは複数の技術、または将来の進化型ネットワークを使用してネットワークをサポートすることができる。基地局は、1つまたは複数の共同サイトまたは非共同サイトの送受信ポイント(transmission receiving point、TRP)を含み得る。代替的に、ネットワークデバイスは、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network、CRAN)シナリオにおける無線コントローラ、集中ユニット(centralized unit、CU)、分散ユニット(distributed unit、DU)などであってもよい。代替的に、ネットワークデバイスは、サーバ、ウェアラブルデバイス、車載デバイスなどであってもよい。以下では、説明のためにネットワークデバイスが基地局である一例が使用される。複数のネットワークデバイスは、同じタイプの基地局または異なるタイプの基地局であってもよい。基地局は、端末デバイス1~6と通信してもよいし、中継局を通して端末デバイス1~6と通信してもよい。端末デバイス1~6は、異なる技術を使用した複数の基地局との通信をサポートしてもよい。例えば、端末デバイスは、LTEネットワークをサポートする基地局との通信をサポートしてもよく、5Gネットワークをサポートする基地局との通信をサポートしてもよく、LTEネットワークの基地局と5Gネットワークの基地局との二重接続をサポートしてもよい。例えば、端末は、無線ネットワークのRANノードに接続される。現在、例えば、RANノードは、gNB、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、進化型NodeB(evolved NodeB、eNB)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、ノードB(NodeB、NB)、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、基地局(base transceiver station、BTS)、ホーム基地局(例えば、home evolved NodeBやhome Node B、HNB)、ベースバンドユニット(base band unit、BBU)、またはワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi)アクセスポイント(access point、AP)である。ネットワーク構造では、ネットワークデバイスは、集中ユニット(centralized unit、CU)ノード、分散ユニット(distributed unit、DU)ノード、またはCUノードおよびDUノードを含むRANデバイスを含み得る。
端末デバイス1から6はそれぞれ、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局(mobile station、MS)、移動端末(mobile terminal、MT)、端末などとも呼ばれ、ユーザに音声および/またはデータ接続を提供するデバイス、あるいはデバイスに配置されたチップ、例えば、ハンドヘルドデバイスまたは無線接続機能を伴う車載デバイスである。現在、例えば、端末デバイスは、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device,MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス、産業用制御(industrial control)の無線端末、自動運転(self driving)の無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)の無線端末、スマートグリッド(smart grid)の無線端末、輸送安全(transportation safety)の無線端末、スマートシティ(smart city)の無線端末、またはスマートホーム(smart home)の無線端末である。本出願のこの実施形態で提供される端末デバイスは、低複雑度端末デバイスおよび/またはカバレッジ拡張モードAの端末デバイスとしてもよい。
本出願のこの実施形態では、基地局およびUE 1~UE 6は通信システムを形成する。通信システムでは、基地局は、システム情報、RARメッセージ、またはページングメッセージのうちの1つまたは複数をUE 1からUE 6のうちの1つまたは複数に送信する。また、UE 4からUE 6も通信システムを形成する。通信システムでは、UE 5は基地局として機能することができ、UE 5は、システム情報、制御情報、またはページングメッセージのうちの1つまたは複数をUE 4およびUE 6のうちの1つまたは複数に送信することができる。
ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信されたページングメッセージは、物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を使用してエアインターフェース上で搬送される。ページングメッセージを受信する前に、端末デバイスは、最初に物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)をリッスンし、次いで、PDCCHがページング無線ネットワーク一時識別子(paging-radio network tempory identity、P-RNTI)を搬送するかどうかに基づいて、ネットワークが現在のページング周期性で端末デバイスにページングメッセージを送信するかどうかを決定する必要がある。アイドルモードの端末デバイスは、電力消費を低減し、バッテリ寿命を延ばすために、不連続受信(discontinuous reception、DRX)機能を使用してもよい。具体的には、DRXサイクル(cycle)周期性において、端末は、ページング機会が発生する時間位置でのみ制御情報を受信し、次いで要件に基づいてデータを受信することができる。端末デバイスは、電力を節約するために、DRXサイクル周期外の時間にスリープすることができる。DRXサイクル周期性は、DRX周期性とも呼ばれ得る。加えて、アイドルモードにある端末デバイスの場合、端末デバイスがページングメッセージを受信するために頻繁にウェイクアップすると、端末デバイスの電力消費も増加する。その結果、電力は節約され得ず、電池寿命は延ばされ得ない。
DRX周期性では、端末デバイスは、対応するPDSCHがページングメッセージを搬送するかどうかを決定するために、対応するページングフレーム(paging frame、PF)のページング機会POでのみ、PDCCHがP-RNTIを搬送するかどうかをリッスンする。PDCCHがP-RNTIを搬送する場合、端末デバイスは、PDSCHのものであり、PDCCH上で示されるパラメータに基づいてPDSCH上でデータを受信する。端末デバイスがPDCCH上のP-RNTIを解析しない場合、端末デバイスはPDSCHを受信する必要がなく、DRX周期性によりスリープすることができる。そのようなメカニズムを使用することにより、DRX周期性において、端末は、POが現れる時間位置でPDCCHを受信し、次いで、要件に基づいてPDSCHを受信することができる。端末は、電力を節約するために、別の時間にスリープすることができる。
DRX周期性において端末デバイスによって実行されるLBTが失敗するためにページング機会の数が減少するという従来技術の問題を解決するために、本出願の一実施形態は以下のページング方法を提供する。図2は、本出願のこの実施形態によるネットワークデバイスと第1の端末デバイスとのインタラクションの概略フローチャートである。本出願のこの実施形態で提供されるページング方法は、以下のステップを主に含む。
201:ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定する。
本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスが第1の端末デバイスと通信する必要があるとき、ネットワークデバイスは最初に第1のページング機会を決定する。第1のページング機会は、第1の端末デバイスに割り当てられたページング機会である。
本出願のこの実施形態では、各ページングフレームは複数のページング機会を含む。例えば、1つのページングフレームは、4つのページング機会を含み得る。ネットワークデバイスが第1の端末デバイスと通信する必要があるとき、ネットワークデバイスは、ページングフレームのものであり、第1の端末デバイスがリスニングおよびページングメッセージ受信を実行するページング機会を最初に決定する。例えば、第1のページング機会は、第1の端末デバイスがリスニングおよび受信を実行することができるページング機会である。ページングフレームおよびページング機会の構成を使用することにより、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、事前定義された規則により、時間領域のページング機会の候補位置を決定することができる。
本出願のいくつかの実施形態では、ネットワークデバイスがステップ201で第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定することは、以下を含む。
ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスの識別子に基づいて第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定する。
第1のページング機会は、第1の端末デバイスの識別子に基づいてネットワークデバイスによって決定され得る。例えば、ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスのUE IDに基づいて第1のページング機会を決定する。第1の端末デバイスの識別子には複数のタイプがあり得る。例えば、第1のページング機会は、第1の端末デバイスの国際移動体加入者識別情報(international mobile subscriber identification number、IMSI)に基づいて決定され得る。
202:第1の端末デバイスは、不連続受信周期性で、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定する。
本出願のこの実施形態では、1つの不連続受信周期性は少なくとも1つのページングフレームを含み、各ページングフレームは少なくとも1つのページング機会を含む。第1の端末デバイスは、事前定義された規則により、ページングフレームのページング機会にページングメッセージの検出および受信を試みることを決定する。例えば、第1のページング機会は、ネットワークデバイスによって端末デバイスに送信され、ページングフレームおよびページング機会のものである構成に基づいて第1の端末デバイスによって決定され、第1の端末デバイスは、事前定義された規則により、時間領域のページング機会の候補位置を決定することができる。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の端末デバイスが、不連続受信周期性において、ステップ202で第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定することは、以下を含む。
第1の端末デバイスは、不連続受信周期性において、第1の端末デバイスの識別子に基づいて第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定する。
第1のページング機会は、第1の端末デバイスの識別子に基づいて第1の端末デバイスによって決定され得る。例えば、第1の端末デバイスは、UE IDに基づいて第1のページング機会を決定する。第1の端末デバイスの識別子には複数のタイプがあり得る。例えば、第1のページング機会は、第1の端末デバイスのIMSIに基づいて決定され得る。
203:第1のページング機会にネットワークデバイスによって実行されるチャネルリスニングが失敗したとき、ネットワークデバイスは、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信し、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会に基づいて決定され、時間ウィンドウは、少なくとも1つのページング機会を含む。
本出願のいくつかの実施形態では、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数は事前定義されるか、またはネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに送信される。ネットワークデバイスは、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を事前定義することができる。例えば、1つの時間ウィンドウは、8つのページング機会を含み得る。この場合、第1の端末デバイスは、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を事前定義された方法で決定することができる。代替的に、ネットワークデバイスが時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を決定した後、ネットワークデバイスは、第1の端末デバイスに通知メッセージをさらに送信することができ、その結果、第1の端末デバイスは、通知メッセージに基づいて、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数を決定する。
本出願のこの実施形態では、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定した後、ネットワークデバイスは、伝送前に、第1のページング機会または第1のページング機会の前にチャネルリスニングを実行する。言い換えれば、ネットワークデバイスは、第1のページング機会または第1のページング機会の前にLBTを実行することができる。チャネルリスニングが成功した場合、それは、ネットワークデバイスが信号伝送のためにリソースを先取りすることを示し、ネットワークデバイスは、リソース上で第1の端末デバイスに第1のページングメッセージを送信することができる。チャネルリスニングが失敗した場合、それは、ネットワークデバイスが信号伝送のためにリソースを先取りしないことを示す。この場合、ネットワークデバイスは、第1のページング機会に第1のページングメッセージを送信することができない。第1のページング機会にネットワークデバイスによって実行されるチャネルリスニングが失敗した場合、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは、第1のページング機会に基づいて決定された時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信しようと試み続ける。したがって、ページングメッセージを送信する回数が増加し、ページングメッセージの伝送効率が保証される。
本出願のこの実施形態では、時間ウィンドウは、少なくとも1つのページング機会を含む時間期間または時間単位であり、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会に基づいて決定される。時間ウィンドウの開始位置は、チャネルリスニングが失敗したときの第1のページング機会の時間領域位置に基づいて決定され得る。さらに、時間ウィンドウの開始位置は、代替的に、チャネルリスニングが失敗したときの最初のページング機会の後の最初の利用可能なページング機会の時間領域位置であってもよい。言い換えれば、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会の時間領域位置または第1のページング機会に基づいて決定された別の時間領域位置であってもよい。本明細書では、これは具体的に限定されない。加えて、時間ウィンドウは第1のページング機会および第2のページング機会を含んでもよく、または時間ウィンドウは第1のページング機会を含まず、時間ウィンドウは第2のページング機会を含んでもよい。本出願のこの実施形態では、時間ウィンドウの持続時間は事前定義されてもよく、または第1の端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。本出願のこの実施形態では、時間ウィンドウの持続時間は1つの不連続受信周期性以下であり、時間ウィンドウは1つの不連続受信周期性にある。第1の端末デバイスは、不連続受信周期性の1つの時間ウィンドウでのみウェイクアップする必要がある。時間ウィンドウは時間範囲であってもよい。例えば、時間ウィンドウは、時間単位であってもよく、時間オフセット長であってもよく、ページング機会の数の形であってもよい。これは、本明細書では限定されない。
本出願のこの実施形態では、時間ウィンドウは、少なくとも2つのページング機会を含む時間期間または時間単位であり、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会に基づいて決定される。時間ウィンドウの開始位置は、チャネルリスニングが失敗したときの第1のページング機会の時間領域位置に基づいて決定され得る。さらに、時間ウィンドウの開始位置は、代替的に、チャネルリスニングが失敗したときの最初のページング機会の後の最初の利用可能なページング機会の時間領域位置であってもよい。言い換えれば、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会の時間領域位置または第1のページング機会に基づいて決定された別の時間領域位置であってもよい。本明細書では、これは具体的に限定されない。加えて、時間ウィンドウは第1のページング機会および第2のページング機会を含んでもよく、または時間ウィンドウは第1のページング機会を含まず、時間ウィンドウは第2のページング機会および第3のページング機会を含んでもよい。時間ウィンドウは時間範囲であってもよい。例えば、時間ウィンドウは、時間単位であってもよく、時間オフセット長であってもよく、ページング機会の数の形であってもよい。これは、本明細書では限定されない。
本出願のこの実施形態では、時間ウィンドウが事前定義されるか、またはネットワークデバイスが第1の端末デバイスのための時間ウィンドウを構成する。時間ウィンドウは、少なくとも1つのページング機会を含む。第1のページング機会でのチャネルリスニングが失敗したとき、次の利用可能なページング機会は、第1のページング機会に基づいて時間ウィンドウにオフセットされてもよく、次の利用可能なページング機会は、第1のページングメッセージを送信するために使用される。第1のページングメッセージは、チャネルリスニングが失敗したために第1の端末デバイスに実際に送信することができないページングメッセージである。説明のために以下では一例が使用される。LBTが失敗したために時間領域で決定された第1のページング機会に第1のページングメッセージを実際に送信することができない場合、基地局は、時間ウィンドウの別の利用可能なページング機会に第1のページングメッセージを送信してもよい。
本出願のいくつかの実施形態では、ネットワークデバイスがステップ203で時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信することは、以下を含む。
時間ウィンドウが第2のページング機会をさらに含む場合、ネットワークデバイスは、第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、および
ネットワークデバイスは、第2のページング機会に第2のページングメッセージを第2の端末デバイスに送信する。
時間ウィンドウは、第1のページング機会および第2のページング機会を含む。第1のページング機会にネットワークデバイスによって実行されるチャネルリスニングが失敗したとき、ネットワークデバイスは、時間ウィンドウの第2のページング機会に第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスにページングメッセージを同時に送信することができる。例えば、ネットワークデバイスは、第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、ネットワークデバイスは、第2のページング機会に第2のページングメッセージを第2の端末デバイスに送信する。これに対応して、第1の端末デバイスは、時間ウィンドウの第2のページング機会を決定することができる。この場合、第1の端末デバイスは、第2のページング機会に第1のページングメッセージを受信することができる。したがって、第1のページング機会におけるチャネルリスニングが失敗したためにページングメッセージを送信することができないという問題は解決される。
本出願のいくつかの実施形態では、ネットワークデバイスが、第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、ネットワークデバイスが、第2のページング機会に第2のページングメッセージを第2の端末デバイスに送信することは、以下を含む。
第2のページング機会が少なくとも2つのページング位置に対応する場合、ネットワークデバイスは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、
ネットワークデバイスは、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2の端末デバイスに第2のページングメッセージを送信する。
第2のページング機会は、周波数領域における第1のページング位置および第2のページング位置に対応する。この場合、ネットワークデバイスは、第2のページング機会に対応する2つのページング位置のうちの一方(例えば、第1のページング位置)を使用して第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、第2のページング機会に対応する2つのページング位置のうちの他方(例えば、第2のページング位置)を使用して第2のページングメッセージを第2の端末デバイスに送信することができる。この場合、第1の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信し、第2の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2のページングメッセージを受信することができる。
本出願のいくつかの実施形態では、ネットワークデバイスが時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信する前に、本出願のこの実施形態で提供されるページング方法は、以下をさらに含む。
ネットワークデバイスは第1の参照信号シーケンスを第1の端末デバイスに送信し、第1の参照信号シーケンスは指示情報を搬送し、指示情報は、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を示すために使用される。
第1のページング位置で第1のページングメッセージを送信する前に、ネットワークデバイスは最初に参照信号シーケンスを送信することができる。例えば、ネットワークデバイスは、第1の参照信号シーケンスを送信する。この場合、第1の端末デバイスは、第1の参照信号シーケンスを受信することができ、第1の参照信号シーケンスは、第1のページング位置で送信された第1のページングメッセージの指示情報を搬送し、第1のページングメッセージの指示情報は、第2のページング機会に対するインデックスであり得る。第1の端末デバイスは、指示情報を取得するために第1の参照信号シーケンスを解析し、指示情報に基づいて、第1のページング機会に対応する第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を決定し得る。第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが第1のページング位置で第1の端末デバイスに送信された第1のページングメッセージを検出し受信することができるように、第1の参照信号シーケンスを受信することによって、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を決定することができる。
204:第1のページング機会にチャネルリスニングが失敗したとき、第1の端末デバイスは、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを受信し、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会に基づいて決定され、時間ウィンドウは、少なくとも1つのページング機会を含む。
本出願のこの実施形態では、第1の端末デバイスが第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定した後、第1のページング機会にネットワークデバイスによって実行されるチャネルリスニングが失敗した場合、ネットワークデバイスは第1のページング機会に第1のページングメッセージを送信することができない。この場合、ネットワークデバイスは、第1のページング機会に基づいて時間ウィンドウを決定することができ、ネットワークデバイスは、時間ウィンドウの次の利用可能なページング機会を使用して第1のページングメッセージを送信する。したがって、第1の端末デバイスは、第1のページング機会に基づいて時間ウィンドウを決定し、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを検出および受信しようと試みることもできる。時間ウィンドウの説明については、ステップ203の例の説明を参照されたい。
本出願のいくつかの実施形態では、時間ウィンドウに含まれる各ページング機会は少なくとも1つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。
各ページング機会は、周波数領域における少なくとも1つのページング位置に対応する。例えば、各ページング機会は少なくとも2つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。1つの帯域幅エリアは1つの帯域幅部分(bandwidth part、BWP)であってもよく、または1つの帯域幅エリアは1つのサブバンドであってもよい。例えば、サブバンドは20 MHzの帯域幅または40 MHzの帯域幅である。第1のページング機会に対応する複数のページング位置の場合、これらのページング位置は、周波数領域において異なる帯域幅エリアを占有する。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の端末デバイスがステップ204で時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを受信することは、以下を含む。
時間ウィンドウが第2のページング機会をさらに含む場合、第1の端末デバイスは、時間ウィンドウの第2のページング機会に第1のページングメッセージを受信する。
時間ウィンドウは、第2のページング機会を含む。第1のページング機会にネットワークデバイスによって実行されるチャネルリスニングが失敗したとき、ネットワークデバイスは、第1のページング機会に基づいて時間ウィンドウの開始位置を決定する。ネットワークデバイスは、時間ウィンドウの第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信することができる。これに対応して、第1の端末デバイスは、時間ウィンドウの第2のページング機会を決定することができる。この場合、第1の端末デバイスは、第2のページング機会に第1のページングメッセージを受信することができる。したがって、第1のページング機会におけるチャネルリスニングが失敗したためにページングメッセージを送信することができないという問題は解決される。
本出願のいくつかの実施形態では、第2のページング機会は、第2の端末デバイスのページング機会であり得る。加えて、時間ウィンドウは、第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスによって使用される第3のページング機会をさらに含んでもよく、第3のページング機会は、第3の端末デバイスのページング機会であってもよい。本出願のこの実施形態では、第1の端末デバイスは、第3のページング機会に第1のページングメッセージをさらに受信することができる。したがって、ページングメッセージの伝送効率が改善される。
さらに、本出願のいくつかの実施形態では、時間ウィンドウの各ページング機会は、複数のページング位置に対応する。第1の端末デバイスが時間ウィンドウの第2のページング機会にページングメッセージを受信することは、以下を含む。
第2のページング機会が少なくとも2つのページング位置に対応する場合、第1の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信し、第2のページング機会に対応する第2のページング位置は、第2のページングメッセージを受信するために第2の端末デバイスによって使用される。
第2のページング機会は、周波数領域における第1のページング位置および第2のページング位置に対応する。この場合、ネットワークデバイスは、第2のページング機会に対応する2つのページング位置のうちの一方(例えば、第1のページング位置)を使用して第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、第2のページング機会に対応する2つのページング位置のうちの他方(例えば、第2のページング位置)を使用して第2のページングメッセージを第2の端末デバイスに送信することができる。この場合、第1の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信し、第2の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2のページングメッセージを受信することができる。
本出願のいくつかの実施形態では、第2のページング機会に対応する第1のページング位置は、暗黙的に決定され得る。例えば、第1のページング位置は、第1の端末デバイスのデバイス識別子に基づいて第1の端末デバイスによって決定され得る。例えば、第1の端末デバイスは、UE IDに基づいて第2のページング機会に対応する第1のページング位置を決定する。したがって、第1の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置を取得することができる。
本出願のいくつかの実施形態では、第2のページング位置は、事前定義されたページング位置である。ネットワークデバイスは、事前定義された方法で、第2のページング機会に対応する第2のページング位置を決定することができ、その結果、ネットワークデバイスは、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2のページングメッセージを第2の端末デバイスに送信することができる。これに対応して、第2の端末デバイスは、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2のページングメッセージを受信することができ、すなわち、第2の端末デバイスは、事前定義された第2のページング位置で、ネットワークデバイスによって送信された第2のページングメッセージを受信することができる。
さらに、本出願のいくつかの実施形態では、第2のページング位置は、最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置である。第2の端末デバイスは、事前定義された方法で、第2のページング機会に対応する第2のページング位置を決定することができる。複数の事前定義された方法がある。例えば、最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置が第2のページング位置であることが直接定義され得、最小のインデックスは帯域幅エリアのインデックスが最小であることを意味し、最大のインデックスは帯域幅エリアのインデックスが最大であることを意味し、本明細書の帯域幅エリアは信号伝送によって占有される帯域幅範囲を指し、帯域幅エリアは周波数領域のサブバンドであってもよい。1つの帯域幅エリアは1つの帯域幅部分であってもよく、または1つの帯域幅エリアは1つのサブバンドであってもよい。例えば、サブバンドは20 MHzの帯域幅または40 MHzの帯域幅である。説明のために以下では一例が使用される。第2のページング機会にネットワークデバイスによって実行されたチャネルリスニングが成功すると、第2のページング機会に対応する送信されるべきページングメッセージは、デフォルトで、少なくとも2つのサブバンドの事前定義されたサブバンドにマッピングされる。例えば、最小のインデックスに対応するサブバンドは、事前定義された第2のページング位置であってもよく、または最大のインデックスに対応するサブバンドは、事前定義された第2のページング位置であってもよく、サブバンドは、最小粒度が20 MHzの整数倍であるチャネル帯域幅であってもよい。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の端末デバイスが第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信する前に、本出願のこの実施形態で提供されるページング方法は、以下をさらに含む。
第1の端末デバイスは第1の参照信号シーケンスを受信し、第1の参照信号シーケンスは指示情報を搬送し、指示情報は、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を示すために使用される。
第1のページング位置で第1のページングメッセージを送信する前に、ネットワークデバイスは最初に参照信号シーケンスを送信することができる。例えば、ネットワークデバイスは、第1の参照信号シーケンスを送信する。この場合、第1の端末デバイスは、第1の参照信号シーケンスを受信することができ、第1の参照信号シーケンスは、第1のページング位置で送信された第1のページングメッセージの指示情報を搬送し、第1のページングメッセージの指示情報は、第2のページング機会に対する第1のページング機会のオフセット値を示すために使用される。例えば、第2のページング機会が現在のページング機会である場合、第1のページングメッセージの指示情報は、現在のページング機会に対する第1のページング機会のオフセット値を示すために使用される。第1の端末デバイスは、指示情報を取得するために第1の参照信号シーケンスを解析し、第1の端末デバイスは、指示情報に基づいて、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を決定し得る。第1の端末デバイスは、第1の端末デバイスが第1のページング位置に配置された第1のページングメッセージを検出し受信することができるように、第1の参照信号シーケンスを受信することによって、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を決定することができる。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の参照信号シーケンスは、データ伝送の開始を識別するために使用される初期信号シーケンス、制御チャネルの復調参照信号シーケンス、チャネル状態情報参照信号シーケンス、時間周波数同期追跡参照信号シーケンス、同期信号シーケンスなどであり得る。これは、本明細書では限定されない。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の参照信号シーケンスの指示情報は、ページングメッセージが時間ウィンドウの第1のページング機会に対応することを示すためにさらに使用される。言い換えれば、ネットワークデバイスは、指示情報を使用して、第1のページング位置で送信されるべき第1のページングメッセージが時間ウィンドウの第1のページング機会に対応することを示す。第1のページング機会でのチャネルリスニングが失敗するため、第1のページングメッセージは送信され得ない。したがって、第1のページングメッセージは、第2のページング機会に対応する第1のページング位置を使用して送信される。第1の端末デバイスは、指示情報を解析することによって、第2のページング機会に対応する第1のページング位置にある第1のページングメッセージが第1のページング機会に対応すると決定することができる。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の参照信号シーケンスは、信号送信の開始位置情報を示すためにさらに使用される。第1の参照信号シーケンスは信号伝送の開始を示す初期参照信号シーケンスであってよい。例えば、伝送信号は、制御チャネル、同期信号、ブロードキャストチャネル、ダウンリンク参照信号、または任意の他のダウンリンク信号であってもよい。本明細書では、これは具体的に限定されない。
前述の実施形態の例の説明から、本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは、不連続受信周期性にあり、第1のページングメッセージを送信するために使用される第1のページング機会を決定することができることが分かり得る。ネットワークデバイスが第1のページング機会にページングメッセージを実際に送信することができない場合、ネットワークデバイスはチャネルリスニングが失敗したために実際に使用されることができない第1のページング機会を時間ウィンドウの次のページング機会に転送し、第1の端末デバイスは、第1のページング機会に基づいて時間ウィンドウの別のページング機会に第1のページングメッセージを受信することができる。したがって、ページングメッセージの伝送効率が改善される。
本発明の実施形態における前述の解決策をより良く理解し実装するために、以下では、特定の説明用の例として、対応する適用シナリオを使用する。
本出願のこの実施形態では、LBTが失敗するためにページング機会の数が減少するという問題を解決するために、ページングメッセージの伝送手順が強化され得る。本出願のこの実施形態に関与するネットワーク要素は、UEおよび基地局である。図3は、本出願の一実施形態による複数のビームを使用して基地局によってページングメッセージを送信する概略図である。NR認可周波数帯域では、ネットワークデバイスがUEをページングする必要があるとき、ネットワークはUEのコンテキスト情報を有さず、UEにページングメッセージを送信するために使用される必要があるビームを知らない。したがって、比較的良好なカバレッジを達成するために、スキャンが複数のビームを使用して実行される必要があり、すなわち、ページングメッセージは、複数のビームを使用して送信される。
5Gシステムの同期信号(synchronization signal、SS)もマルチビーム送信をサポートし、その結果、セルのUEは同期信号を受信することができる。同期信号のマルチビーム送信は、SSバースト信号セット(burst set)を定義することによって実施される。1つのSSバースト信号セットは1つまたは複数のSSバーストを含み、1つのSSバーストは1つまたは複数のSSブロック(block)を含む。1つのSSブロックは、1つのビームの同期信号を搬送するために使用される。したがって、1つのSSバースト信号セットは、セルのSSブロックの数と同じ数の同期信号を含む。
従来の技術では、UEは、DRXサイクル周期性においてただ1つのPOを有し、1つのPOは、ビームの1サイクルのページングメッセージ(すなわち、複数のページング機会)を含むことができる。しかしながら、無認可スペクトルでは、不確実なLBT結果の影響により、基地局によって実行されるLBTが失敗し、基地局がリソースを先取りすることに失敗したとき、事前定義された規則により決定された、いくつかの準静的ページング機会またはページング機会は正常に送信され得ない。その結果、基地局によって実際に送信され得るページング機会の数が大幅に低減される。
本出願のこの実施形態では、NR無認可スペクトルでページングメッセージを送信するために、以下の方法が使用され得る。
UEは、システムメッセージに基づいて、DRX周期性およびDRX周期性におけるセルのPFおよびPOを決定するために使用される構成情報を取得する。DRX周期性におけるPFのセット、ならびに各PFにおけるPOの数および位置は、構成情報に基づいて決定され得る。UEは、DRX周期性におけるPFのセット、各PFにおけるPOの数および位置、ならびにnBに基づいて、POバースト信号セット(burst set)に含まれるPFの数を決定する。nBは、DRX周期性におけるPOの総数を示す。nBは、システム情報ブロードキャスト(system information broadcast、SIB)2においてネットワークによってブロードキャストされる。nBの値は、4T、2T、T、T/2、T/4、T/8、T/16、またはT/32である。単位は無線フレームである。
UEは、UE IDに基づいて、DRX周期性でページングメッセージを受信するためにUEによって使用されるPFおよびPOバーストセットの位置を計算する。言い換えると、異なるUEは、UEのUE IDに基づいてUEのPOバーストセットをそれぞれ計算する。例えば、Npsは、DRX周期性におけるPOバーストセットの数を示し、DRX周期性におけるPOバーストセットの数は、1、...、およびNpsである。この場合、受信のためにUEによって使用されるPOバーストセットの番号=UE ID mod Npsである。
図4は、本出願の一実施形態によるPFとPOとの関係の概略図である。1つのPOバーストセットは、2つのPF、すなわちPF 0およびPF 1のPOを含む。各PFは4つのPOを含む。Nb=8である。DRX周期性=32、Nps=16である場合、UEは、UEのUE IDに基づいて、UEがページングメッセージを受信するPOバーストセットの位置を計算する。
以下では、UEが以下の式によりページング位置PFを計算することができることを説明する。
PF=SFN mod T=(T/N)×(UE ID mod N)
SFNはシステムフレーム番号であり、SFNのものであり、前述の式を満たすすべての値に対応する無線フレームはPFであり、PFは前述の式SFN mod Tにより計算され得る。前述の実施形態における第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスがそれぞれのUE IDを取得した後、第1の端末デバイスおよび第2の端末デバイスのそれぞれのページング位置は前述の式により計算され得る。SFNの値の範囲は0から1023である。したがって、PFは、0から1023までの値の範囲内で周期的に現れる。modはモジュロ演算を表し、/は除算を表し、×は乗算を表す。
TはUEのDRX周期性の長さであり、ページング周期性の長さを示す。単位は無線フレーム(10 ms)である。T=min(Tc、Tue)である。すなわち、TcとTueの間で、Tは小さい方の値をとる。TcおよびTueはそれぞれ、コアネットワーク側および無線側に設定されたページング周期性を示す。通常、無線側のページング周期性は、コアネットワーク側の周期性よりも小さい。Tは、デフォルトでは、無線側のページング周期性に等しい。パラメータは、SIB2から読み出される。Tcは、SIB1のページングメッセージから取得される。
Nは、DRX周期性におけるPFの数を示す。N=min(T、nB)である。nBはSIB2から読み取られ、DRX周期性におけるPOの総数を示す。nBは、SIB2のネットワークによってブロードキャストされる。nBの値は、以下の値:4T、2T、T、T/2、T/4、T/8、T/16、またはT/32のいずれか1つであり得る。単位は無線フレームである。nBは、限定されず、前述の値以外の他の値をとってもよい。
UE IDは、SIB1のページングメッセージに含まれてもよく、IMSI mod 1024、すなわちUE ID=IMSI mod 1024により計算される。
以下では、ページング機会の決定について説明する。ページング機会は、ページング機会のものであり、ページングフレームに含まれる位置に対応するサブフレーム番号であり、その時点は、Nsとi_sの間の対応関係に基づいて取得され得、NsはPFのPOの数を示し、i_sはPFのPOのシーケンス番号を示す。周波数分割複信(frequency division duplexing、FDD)が一例として使用される。対応関係が以下の表1に示される。
Ns=max(1、nB/T)であり、NsはPFのPOの数を示す。
i_s=floor(UE ID/N)mod Nsである。
以下では、一例を使用してページングフレームおよびページング時点の計算について説明する。
ページング周期性のデフォルト値は128である。この場合、T=128である。nBをT、すなわち128とすると、N=128であり、Ns=1である。
ステップ1:ページングフレームの位置の計算。ユーザのIMSI=448835805669362と想定する。この場合、ページングフレームの位置は、以下の式により計算される。
ページングフレームPFの位置=(T div N)*(UE ID mod N)=(128/128)*((448835805669362 mod 1024)mod 128)=114である。
この場合、ページングフレームの位置は、SFN=(128*i)+114(ここで、i=0からNであるが、SFN≦1024である)に現れ得る。例えば、ページングフレームの位置は、114、242、370、498、626、754、または882であり得る。
ステップ2:ページング機会の決定。Nsおよびi_sは、以下の式により計算される。
Ns=max(1、nB/T)=1、および
i_s=floor(UE ID/N)mod Ns=floor((448835805669362 mod 1024)/128)=0である。表1の対応関係によれば、Ns=1およびi_s=0に基づいて、PO=9、すなわち、POがページングフレームのサブフレーム9の位置にあることが分かり得る。
従来技術では、LBT結果の影響のために、ページング機会POのものであり、前述の式により決定される位置は無効であり得る。LBT失敗のために無効であるPOの送信機会を補償するために、時間ウィンドウが事前定義されてもよいし、基地局がUEのための時間ウィンドウを構成してもよい。前述の式により決定される、時点iにおけるPOが無効であるとき、POは、時間ウィンドウの次の利用可能なページング機会にオフセットされてもよく、例えば、PO(j)にオフセットされてもよい。時点jの場合、少なくとも1つのサブバンド上で基地局によって実行されたLBTが成功し、時点jは時点iとは異なるページング送信時点である。1つの時間ウィンドウは、少なくとも1つのページング機会POを含むことができ、本明細書における少なくとも1つのページング機会は、デフォルトでは、時間領域の少なくとも1つのページング機会である。1つのページングフレームに含まれるページング機会POの数は、システム情報を使用してUEに対して構成され、各タイプのPOの各POの時間領域位置は、基地局側およびUE側で事前定義される。
加えて、無認可スペクトルリソース上のデータ伝送が通常、より高い伝送帯域幅、例えば20 MHz、40 MHz、80 MHz、または160 MHzを占有し得ることを考慮すると、高帯域幅シナリオでは、基地局は、データ伝送の前に複数の20 MHzサブバンド上でLBTを実行する必要がある。同様に、LBTが成功するサブバンドにおいてのみデータ伝送が実行され得る。ある時点では、基地局によって実行されるLBTは、複数のサブバンド上で成功し得るので、複数の候補サブバンド上のページング情報伝送機会が取得され得る。サブバンドが無認可スペクトルにおける信号伝送のための20 MHzの最小チャネル帯域幅であることは、単なる一例である。サブバンドは別の非20 MHz帯域幅値、例えば40 MHzまたは60 MHzのものであると定義され得る。本明細書では、これも具体的に限定されない。
前述の式により決定されたPOに対応する送信時点jにおいて、基地局によって実行されたLBTが少なくとも2つのサブバンドで成功した場合、時点jに対応するPOは、少なくとも2つのサブバンドの決定されたサブバンドにデフォルトでマッピングされる。任意選択で、決定されたサブバンドは、少なくとも2つのサブバンドの最小のサブバンドインデックスに対応するサブバンドであってもよい。代替的に、決定されたサブバンドは、少なくとも2つのサブバンドの最大のサブバンドインデックスに対応するサブバンドであってもよい。本明細書では、これは具体的に限定されない。少なくとも2つのサブバンドの別のサブバンドは、以前のLBTが失敗した別のPO、例えば、時点iにおけるPOに割り当てられ得る。
さらに、残りのサブバンドによって送信されたPOは、事前定義された規則に基づいて決定されてもよく、例えば、UE IDに基づいて暗黙的に決定されてもよく、またはUE IDとサブバンドIDの両方に基づいて暗黙的に決定されてもよい。本明細書では、これは具体的に限定されない。
残りのサブバンドによって送信されたPOは、代替として、基地局によってUEに明示的に示されてもよい。例えば、基地局は、参照信号シーケンスを使用して、各サブバンドで送信されたPOに関する情報を搬送する。任意選択で、参照信号シーケンスは、データ伝送を識別するために使用される初期信号シーケンス、制御チャネルの復調参照信号シーケンス、チャネル状態情報参照信号シーケンス、同期信号シーケンスなどであり得る。本明細書では、これは具体的に限定されない。
参照信号シーケンスで搬送される情報ビットの数を可能な限り減らし、参照信号シーケンスの検出性能を向上させるために、指示情報は、現在のサブバンドに対応するページング機会POを参照点として使用して、現在の参照点に対する時間ウィンドウに含まれるすべての時間領域POの相対インデックスを示すことができる。例えば、時間ウィンドウに含まれる時間領域POの数が3であり、現在のサブバンドに対応するページング機会POが時間ウィンドウの第3のPOであり、参照POに対する別の転送されたPOの相対インデックスの指標値が1または2であると想定する。したがって、参照信号シーケンスは1ビットのみを搬送する必要がある。
図5は、本出願の一実施形態による2つのPOを使用して時間ウィンドウでページングメッセージを送信する概略図である。各時点でのページング機会が周波数領域における3つのサブバンド(sub band)上の伝送機会を有することが一例として使用される。最初に、時間領域PFおよびPOの決定規則により、すべてのUEは時間領域において4つのグループに分割され、UE 0はUEの第1のグループを表し、UE 1はUEの第2のグループを表し、UE 2はUEの第3のグループを表し、UE 3はUEの第4のグループを表す。UEの第1のグループの場合、時間領域POのものであり、前述の式により決定される位置はPO 0である。しかしながら、LBT失敗の影響により、PO 0は実際に伝送には使用されることができない。したがって、PO 0は、PO 0を開始点として使用し、3つのPOを長さとして使用する時間ウィンドウにある第3のPOのサブバンド1に転送される。第3のPO時点は、UEの第3のグループに使用されるPO時点であり、第3のPO時点で基地局によって実行されるLBTは、サブバンド1とサブバンド2の両方で成功する。この場合、サブバンド2のPO機会は、デフォルトでUEの第3のグループに割り当てられる。したがって、サブバンド1の残りのPO機会は、UEに対して第1のグループに転送され得る。
例の説明から、ネットワークデバイスは、不連続受信周期性にあり、第1のページングメッセージを送信するために使用される第1のページング機会を決定することができることが分かり得る。ネットワークデバイスが第1のページング機会にページングメッセージを実際に送信することができない場合、ネットワークデバイスはチャネルリスニングが失敗したために実際に使用されることができない第1のページング機会を時間ウィンドウの次のページング機会に転送し、UEは、第1のページング機会に基づいて時間ウィンドウの別のページング機会に第1のページングメッセージを受信することができる。したがって、ページングメッセージの伝送効率が改善される。加えて、本出願のこの実施形態では、UEは、DRX周期性のいくつかの事前定義された時点にのみウェイクアップする必要があるが、DRX周期性の別の時点ではスリープする。本出願のこの実施形態では、UEは、時間ウィンドウのより多くのページング機会にページングメッセージを受信しようと試みるので、ページングメッセージの受信効率が改善される。したがって、UEは、ページングメッセージを受信するために時間ウィンドウ内でのみウェイクアップする必要があり、時間ウィンドウ外で頻繁にウェイクアップする必要はなく、その結果、UEの電力消費は低減され得、電力が節約される。本出願のこの実施形態では、UEは、時間ウィンドウのより多くのページング機会にページングメッセージを受信しようと試みるので、ページングメッセージの受信効率が改善され、UEの検出複雑度が低減され得る。
従来技術では、UEは、ページングメッセージを受信するために、DRX周期性における複数のPOのうちの1つのみを決定する。しかしながら、本出願のこの実施形態では、ページングメッセージを受信するために使用される時点POは、事前定義された規則に従ってDRX周期性において最初に決定される。LBTが失敗したために基地局がこの時点でページングメッセージを実際に送信することができない場合、基地局は、LBTが失敗したPOを伝送のための時間ウィンドウの次のPO時点に転送することができる。これに対応して、UEは、事前定義されたページング時点POを開始点として使用し、時間ウィンドウの別の利用可能なPO機会リソース上でページングメッセージを検索および検出し続ける。時間ウィンドウの利用可能なPO機会リソースは、LBTが成功する時間領域リソースおよび/またはLBTが成功する周波数領域リソースを含む。基地局は、参照信号シーケンスを使用して、LBTが失敗した後に転送されたページングメッセージのページング位置を示す。
前述の実施形態は、本出願の実施形態で提供される1つのページング方法を説明している。別の態様では、UEのランダムアクセスプロセスのために、従来の技術では、ネットワークデバイスは、ランダムアクセスチャネルのものであり、UEのために構成された時間周波数リソースに基づいて、ランダムアクセス応答に対応するダウンリンク制御チャネルの無線ネットワーク一時識別子(radio network temporary identifier、RNTI)を決定する。異なるランダムアクセスチャネルの時間周波数リソースの場合、対応するダウンリンク制御チャネルのRNTIも異なり、UEは、異なるRNTIを使用してスクランブルされた複数のダウンリンク制御チャネルに対して複数の検出試行を実行する必要がある。したがって、従来の技術では、UEの検出の複雑さが増大する。本出願のこの実施形態では、同じUEが異なるランダムアクセスリソースに基づいて同じランダムアクセスプリアンブルを送信した後、ネットワークデバイスは、UEによって送信されたランダムアクセスプリアンブルに対してランダムアクセス応答を実行する。ランダムアクセス応答のものであり、複数の伝送のランダムアクセスリソースに別々に対応する制御チャネルは、同じRNTIに関連付けられている。したがって、UEは、同じRNTIを使用してスクランブルされた複数のダウンリンク制御チャネルに対して1回の検出試行のみ実行する必要があり、その結果、UEの検出の複雑さが大幅に低減される。次に図6は、本出願のこの実施形態によるネットワークデバイスと第1の端末デバイスとのインタラクションの概略フローチャートである。本出願のこの実施形態で提供されるランダムアクセス方法は、以下のステップを主に含む。
601:端末デバイスは、K回の第1のプリアンブルをネットワークデバイスに送信し、第1のプリアンブルは、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要がある任意のプリアンブルであり、K回の第1のプリアンブルは、K個のダウンリンク制御情報に対応し、K個のダウンリンク制御情報は、第1のスクランブリングコードを使用してスクランブルされ、Kは、1より大きい正の整数である。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスは、同じプリアンブルをネットワークデバイスに複数回送信することができる。例えば、送信回数はKによって表され、同じ送信プリアンブルが第1のプリアンブルとして表され、第1のプリアンブルは、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要がある任意のプリアンブルである。端末デバイスのK回の第1のプリアンブルの場合、ネットワークデバイスは、それに対応して、K回の第1のプリアンブルのK個のダウンリンク制御情報を送信する必要がある。K個のダウンリンク制御情報は、同じスクランブリングコードを使用してスクランブルされ、同じ使用されるスクランブリングコードは第1のスクランブリングコードとして表される。
602:ネットワークデバイスは、端末デバイスによって送信されたK回の第1のプリアンブルを受信し、第1のプリアンブルは、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要がある任意のプリアンブルであり、Kは1より大きい正の整数である。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスによって送信されたK回の第1のプリアンブルの場合、第1のプリアンブルを受信した後、ネットワークデバイスは、それに対応してK個のダウンリンク制御情報を送信する。
603:ネットワークデバイスは、第1のスクランブリングコードを使用してK個のダウンリンク制御情報をスクランブルする。
本出願のこの実施形態では、端末デバイスによって送信されたK回の第1のプリアンブルの場合、K回の送信された第1のプリアンブルを受信した後、ネットワークデバイスは、K個のダウンリンク制御情報を送信する必要がある。K個のダウンリンク制御情報は、同じスクランブリングコードを使用してスクランブルされ、同じ使用されるスクランブリングコードは第1のスクランブリングコードとして表される。端末デバイスは、同じRNTIを使用してスクランブルされた複数のダウンリンク制御チャネルに対して1回の検出試行のみ実行する必要があるので、端末デバイスの検出の複雑さは大幅に低減され得る。
604:ネットワークデバイスは、K個のダウンリンク制御情報を端末デバイスに送信する。
本出願のいくつかの実施形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、第1のスクランブリングコードはK個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースに基づいて決定される。
ネットワークデバイスは、K回の第1のプリアンブルのためのK個のダウンリンク制御情報を送信する。K個のダウンリンク制御情報は、同じスクランブリングコードを使用してスクランブルされ、同じ使用されるスクランブリングコードは第1のスクランブリングコードとして表される。例えば、第1のスクランブリングコードは、K個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースに基づいて決定される。言い換えれば、端末デバイスは、第1のランダムアクセスリソースのみに基づいて、K個のダウンリンク制御情報をスクランブルするために使用される第1のスクランブリングコードを決定することができ、K回の第1のプリアンブルに対応するK個のランダムアクセスリソースのためのK個のダウンリンク制御情報のスクランブリングコードを別々に計算する必要はない。加えて、端末デバイスは、同じRNTIを使用してスクランブルされた複数のダウンリンク制御チャネルに対して1回の検出試行のみ実行する必要があるので、端末デバイスの検出の複雑さは大幅に低減され得る。
さらに、本出願のいくつかの実施形態では、第1のランダムアクセスリソースは、事前定義されたランダムアクセスリソースであるか、または第1のランダムアクセスリソースは、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
ネットワークデバイス側および端末デバイス側は、第1のランダムアクセスリソースを事前定義することができ、例えば、第1のランダムアクセスリソースがK個のランダムアクセスリソースの決定されたランダムアクセスリソースであると事前決定することができる。例えば、第1のランダムアクセスリソースは、K個のランダムアクセスリソースの最初のランダムアクセスリソースまたはK個のランダムアクセスリソース内の最後のランダムアクセスリソースである。本明細書では、これは具体的に限定されない。端末デバイスは、事前定義された方法で、または事前定義された規則により第1のランダムアクセスリソースを決定することができる。代替的に、第1のランダムアクセスリソースを決定した後、ネットワークデバイスは、端末デバイスが指示情報に基づいてK個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースを決定するように、第1のランダムアクセスリソースの指示情報を端末デバイスにさらに送信してもよい。
さらに、本出願のいくつかの実施形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、K個のランダムアクセスリソースは第1のランダムアクセスリソースグループに属し、第1のランダムアクセスリソースグループは事前定義されるか、または第1のランダムアクセスリソースグループは端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
ネットワークデバイスは、第1のランダムアクセスリソースグループを事前定義することができる。例えば、第1のランダムアクセスリソースグループに含まれるランダムアクセスリソースに関する情報は、事前定義された規則により決定される。事前定義された規則は、任意選択的に以下の通りである、すなわち、時間領域および/または周波数領域におけるK個の連続するランダムアクセスリソースが第1のランダムアクセスリソースグループを形成する、などである。本明細書では、これは具体的に限定されない。この場合、端末デバイスは、事前定義された方法で第1のランダムアクセスリソースグループを決定することができる。代替的に、第1のランダムアクセスリソースグループを決定した後、ネットワークデバイスは、端末デバイスが指示情報に基づいて第1のランダムアクセスリソースグループを決定するように、第1のランダムアクセスリソースグループの指示情報を端末デバイスにさらに送信してもよい。任意選択で、ネットワークデバイスは、第1のランダムアクセスリソースグループに含まれるランダムアクセスリソースに関する情報、例えばランダムアクセスリソースのインデックスを直接示してもよい。任意選択で、ネットワークデバイスは、代替的に、第1のランダムアクセスリソースグループに含まれる任意の2つの連続するランダムアクセスリソース間の間隔および/または第1のランダムアクセスリソースグループに含まれるランダムアクセスリソースの数などの情報を端末デバイスに示してもよい。本明細書では、これは具体的に限定されない。
605:端末デバイスは、第1のスクランブリングコードに基づくダウンリンク制御情報の検出時間ウィンドウにおいて、ネットワークデバイスによって送信されたK個のダウンリンク制御情報のうちの少なくとも1つを受信する。
本出願のこの実施形態では、ネットワークデバイスは、K個のダウンリンク制御情報を送信し、ダウンリンク制御情報は、ランダムアクセス応答メッセージのスケジューリング情報を含み得る。ネットワークデバイスは同じ第1のスクランブリングコードを使用してスクランブリングを実行するので、端末デバイスは、検出時間ウィンドウにおいて、同じ第1のスクランブリングコードを使用してK個のダウンリンク制御情報のうちの少なくとも1つのみを受信する必要がある。端末デバイスの場合、異なるRNTIを使用してスクランブルされた複数のダウンリンク制御チャネルに対して複数の検出試行を実行する必要はない。したがって、端末デバイスの検出の複雑さは大幅に低減され得る。
本発明の実施形態における前述の解決策をより良く理解し実装するために、以下では、特定の説明用の例として、対応する適用シナリオを使用する。
競合ベースのランダムアクセスは、UEによって完全にランダムに開始され、進化型基地局がUEに専用リソースを割り当てないランダムアクセスプロセスを指す。競合ベースのランダムアクセスプロセスは、4つのステップで完了する。端末は基地局へプリアンブル(すなわち、Msg1)を送信し、基地局は、受信したプリアンブルに基づいてランダムアクセス応答(Random Access Response、RAR)(すなわち、Msg2)を端末に送信し、次いで、端末および基地局は、アップリンクスケジューリング伝送の第1の時間を実行して(すなわち、Msg3)、最後に、基地局は競合解決(すなわち、Msg4)を端末にフィードバックする。具体的には、基地局がRARを端末に送信するプロセスは以下の通りである、すなわち、基地局は、プリアンブルを送信するためのPRACH時間周波数リソース位置に基づいてRA-RNTIを決定し、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別子(Random Access Radio Network Temporary Identifier、RA-RNTI)を使用してRARをスクランブルし、次いで、スクランブルされたRARおよびRARをスケジューリングするための制御情報を端末に送信する。これに対応して、端末は、端末がプリアンブルを送信するランダムアクセスチャネル(random access channel、RACH)の時間周波数リソースに関する情報に基づいてRA-RNTIを決定し、次いで、RA-RNTIに基づいて復調を実行し、RARを受信する。端末は、正しいRARを取得するために、基地局と同じRA-RNTIを取得する必要があることが分かり得る。現在、端末および基地局は、RACHの時間周波数リソースを表すために使用される時間インデックスおよび/または周波数領域位置インデックス、例えば、スロットインデックス、OFDMシンボルインデックス、サブフレームインデックス、システムフレーム番号インデックス、および周波数領域位置インデックスのうちの少なくとも1つに基づいてRA-RNTIを主に決定する。以下では、説明を容易にするために、ランダムアクセスリソースはまとめてRACHリソースと呼ばれる。
無認可周波数帯域では、LBTが失敗したためにRACH送信機会の数が減少するという問題を解決するために、基地局がランダムアクセス応答を送信する前に、端末デバイスは、同じランダムアクセスプリアンブルに対して複数のRACH伝送試行を実行することができる。複数のRACH伝送は同じランダムアクセスプリアンブルに対応するので、基地局は、各伝送のRACHリソースに対して、同じRNTI値を使用してスクランブルされたダウンリンク制御情報で応答する。これに対応して、UEは、検出時間ウィンドウで、同じRNTI値を使用してスクランブルされた複数のダウンリンク制御情報のうちの少なくとも1つのダウンリンク制御情報のみを検出しようと試みる。本明細書では、RNTIスクランブリングは、ダウンリンク制御情報のCRCに対してスクランブリングが実行されるか、またはDCIに対してスクランブリングが直接実行されることを意味し得る。本明細書では、これは具体的に限定されない。
本出願のいくつかの実施形態では、ランダムアクセス応答の複数のダウンリンク制御情報は同じRNTI値に対応し、複数の対応するRACHリソースはRACHリソースグループを形成することができ、同じグループにあるRACHリソースのランダムアクセス応答は同じRNTI値に対応する。RACHリソースグループの参照RACHリソースに基づいて同じRNTI値が取得され得る。例えば、参照RACHリソースは、RACHリソースグループの最初のRACHリソースまたは最後のRACHリソースであってもよい。本明細書では、これは具体的に限定されない。
本出願のいくつかの実施形態では、RACHリソースグループの参照RACHリソースは、事前定義されてもよく、またはUEのために基地局によって構成されてもよい。例えば、参照RACHリソースは、残りの最小システム情報(remaining minimum system information、RMSI)を使用してUEに通知される。代替的に、参照信号リソースの構成方法は、RMSI以外の他の情報またはシグナリングを使用することであってもよい。例えば、他のシステム情報(Other System Information、OSI)または無線リソース制御(radio resource control、RRC)シグナリングが使用されてもよい。本明細書では、これは具体的に限定されない。本明細書におけるRACHリソースグループは、同期信号またはブロードキャストチャネルブロック(Synchronization Signal/Broadcast Channel Block、SS/BCHブロック)からランダムアクセス機会(RACH Occasion、RO)のグループへのマッピングにおけるRACHリソースグループと同じであっても異なっていてもよい。例えば、本明細書でのRACHリソースグループは、SS/BCHブロックがマッピングされるRACHリソースグループの全部または一部のRACHリソースを含んでもよい。
本出願のいくつかの実施形態では、基地局およびUEは、以下の式により、RACHリソースに対応するダウンリンク制御情報に関連付けられたRNTI値を決定することができる。
RA-RNTI=1+s_id+14×t_id+14×80×f_id+14×80×8×ul_carrier_id
s_idは、RACHリソースに対応する第1の直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing、OFDM)シンボルのインデックスであり(0≦s_id<14)、t_idは、システムフレームのRACHリソースに対応する第1のスロットのインデックスであり(0≦t_id<80)、f_idは、周波数領域のRACHリソースのインデックスであり(0≦f_id<8)、およびul_carrier_idは、RACHリソースの伝送に使用されるアップリンクキャリアのインデックスであり、0は、NRのノーマルアップリンクキャリアを表し、1は、NRの補助アップリンクキャリアを表す。
本出願の前述の実施形態では、ランダムアクセス応答の前の複数の伝送のRACHリソースは同じRNTI値に関連付けられ、複数のRACHリソースは同じランダムアクセスプリアンブルに対応する。したがって、UEは、複数の伝送のランダムアクセスリソースのうちの1つのみに基づいて、複数のダウンリンク制御情報をスクランブルするために使用される同じスクランブリングコードを決定することができ、その結果、UEの検出の複雑さが低減される。
説明を簡単にするために、前述の方法実施形態は一連の動作として表されていることに留意されたい。しかしながら、本出願によれば、いくつかのステップは別の順序でまたは同時に行われ得るので、本出願は記載の動作順序に限定されないことを、当業者は理解するはずである。当業者は、本明細書に記載されている実施形態はすべて好適な実施形態に属するものであり、関与する動作およびモジュールは必ずしも本出願に必要であるとは限らないことをさらに理解するはずである。
本出願の実施形態の前述した解決策をより良く実施するため、以下は、前述した解決策を実施する関連装置をさらに提供する。
図7は、本出願の一実施形態による端末デバイスの概略構造図である。端末デバイスは具体的には第1の端末デバイス700であり、第1の端末デバイス700は処理モジュール701および受信モジュール702を備える。
処理モジュール701は、不連続受信周期性で、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定するように構成される。
処理モジュール701は、第1のページング機会でのチャネルリスニングが失敗したとき、受信モジュール702を通して、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを受信するようにさらに構成され、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会に基づいて決定され、時間ウィンドウは、少なくとも1つのページング機会を含む。
本出願のいくつかの実施形態では、時間ウィンドウに含まれる各ページング機会は少なくとも1つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。
本出願のいくつかの実施形態では、処理モジュール701は、受信モジュール702を介して、時間ウィンドウの第2のページング機会に第1のページングメッセージを受信するようにさらに構成される。
本出願のいくつかの実施形態では、第2のページング機会は少なくとも2つのページング位置に対応し、処理モジュール701は、受信モジュール702を通して、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信するようにさらに構成され、第2のページング機会に対応する第2のページング位置は、第2のページングメッセージを受信するために第2の端末デバイスによって使用される。
本出願のいくつかの実施形態では、第2のページング位置は、事前定義されたページング位置である。
本出願のいくつかの実施形態では、第2のページング位置は、最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置である。
本出願のいくつかの実施形態では、処理モジュール701は、受信モジュールを通して、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1のページングメッセージを受信する前に、受信モジュール702を通して、第1の参照信号シーケンスを受信するようにさらに構成され、第1の参照信号シーケンスは指示情報を搬送し、指示情報は、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を示すために使用される。
本出願のいくつかの実施形態では、指示情報は、第1のページングメッセージが時間ウィンドウの第1のページング機会に対応することを示すためにさらに使用される。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の参照信号シーケンスは、信号送信の開始位置情報を示すためにさらに使用される。
本出願のいくつかの実施形態では、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数は事前定義されるか、またはページング機会の数はネットワークデバイスによって第1の端末デバイスに送信される。
本出願のいくつかの実施形態では、処理モジュール701は、第1の端末デバイスの識別子に基づく不連続受信周期性において、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定するようにさらに構成される。
図8は、本出願の一実施形態によるネットワークデバイスの概略構造図である。本出願のこの実施形態で提供されるネットワークデバイス800は、処理モジュール801および送信モジュール802を備える。
処理モジュール801は、第1の端末デバイスの第1のページング機会を決定するように構成される。
処理モジュール801は、送信モジュール802を通して、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信するようにさらに構成され、時間ウィンドウの開始位置は、第1のページング機会に基づいて決定され、時間ウィンドウは、少なくとも1つのページング機会を含む。
本出願のいくつかの実施形態では、時間ウィンドウに含まれる各ページング機会は少なくとも1つのページング位置に対応し、異なるページング位置は異なる帯域幅エリアを占有する。
本出願のいくつかの実施形態では、時間ウィンドウは、第2のページング機会をさらに含み、処理モジュール801は、送信モジュール802を通して、第2のページング機会に第1のページングメッセージを第1の端末デバイスに送信し、送信モジュールを通して、第2のページング機会に第2の端末デバイスに第2のページングメッセージを送信するようにさらに構成される。
本出願のいくつかの実施形態では、第2のページング機会は少なくとも2つのページング位置に対応し、処理モジュール801は、送信モジュール802を通して、第2のページング機会に対応する第1のページング位置で第1の端末デバイスに第1のページングメッセージを送信し、送信モジュールを通して、第2のページング機会に対応する第2のページング位置で第2の端末デバイスに第2のページングメッセージを送信するようにさらに構成される。
本出願のいくつかの実施形態では、第2のページング位置は、最小のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置、または最大のインデックスを伴う帯域幅エリアに対応するページング位置である。
本出願のいくつかの実施形態では、処理モジュール801は、時間ウィンドウにおいて第1のページングメッセージを送信する前に、送信モジュール802を通して、第1の参照信号シーケンスを第1の端末デバイスに送信するようにさらに構成され、第1の参照信号シーケンスは指示情報を搬送し、指示情報は、第1のページングメッセージが配置される第1のページング位置を示すために使用される。
本出願のいくつかの実施形態では、指示情報は、第1のページングメッセージが時間ウィンドウの第1のページング機会に対応することを示すためにさらに使用される。
本出願のいくつかの実施形態では、第1の参照信号シーケンスは、信号送信の開始位置情報を示すために使用される。
本出願のいくつかの実施形態では、時間ウィンドウに含まれるページング機会の数は事前定義されるか、またはページング機会の数は送信モジュールによって第1の端末デバイスに送信される。
図9は、本出願の一実施形態による端末デバイスの概略構造図である。本出願のこの実施形態で提供される端末デバイス900は、送信モジュール901、受信モジュール902、および処理モジュール903を備える。
処理モジュール903は、送信モジュール901を通して、K回の第1のプリアンブルをネットワークデバイスに送信するように構成され、第1のプリアンブルは、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要がある任意のプリアンブルであり、K回の第1のプリアンブルは、K個のダウンリンク制御情報に対応し、K個のダウンリンク制御情報は、第1のスクランブリングコードを使用してスクランブルされ、Kは、1より大きい正の整数である。
処理モジュール903は、第1のスクランブリングコードに基づくダウンリンク制御情報の検出時間ウィンドウにおいて受信モジュール902を通して、ネットワークデバイスによって送信されたK個のダウンリンク制御情報のうちの少なくとも1つを受信するようにさらに構成される。
本出願のいくつかの実施形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、第1のスクランブリングコードはK個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースに基づいて決定される。
本出願のいくつかの実施形態では、第1のランダムアクセスリソースは、事前定義されたランダムアクセスリソースであるか、または
第1のランダムアクセスリソースは、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
本出願のいくつかの実施形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、K個のランダムアクセスリソースは第1のランダムアクセスリソースグループに属し、第1のランダムアクセスリソースグループは事前定義されるか、または第1のランダムアクセスリソースグループは端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
図10は、本出願の一実施形態による端末デバイスの概略構造図である。本出願のこの実施形態で提供されるネットワークデバイス1000は、受信モジュール1001、処理モジュール1002、および送信モジュール1003を備える。
処理モジュール1002は、受信モジュール1001を通して、端末デバイスによって送信されたK回の第1のプリアンブルを受信するように構成され、第1のプリアンブルは、端末デバイスによってネットワークデバイスに送信される必要がある任意のプリアンブルであり、Kは1より大きい正の整数である。
処理モジュール1002は、第1のスクランブリングコードを使用してK個のダウンリンク制御情報をスクランブルするように構成される。
処理モジュール1002は、送信モジュール1003を通して、時間ウィンドウでK個のダウンリンク制御情報を端末デバイスに送信するように構成される。
本出願のいくつかの実施形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、第1のスクランブリングコードはK個のランダムアクセスリソースの第1のランダムアクセスリソースに基づいて決定される。
本出願のいくつかの実施形態では、第1のランダムアクセスリソースは、事前定義されたランダムアクセスリソースであるか、または
第1のランダムアクセスリソースは、端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
本出願のいくつかの実施形態では、K回の第1のプリアンブルはK個のランダムアクセスリソースに対応し、K個のランダムアクセスリソースは第1のランダムアクセスリソースグループに属し、第1のランダムアクセスリソースグループは事前定義されるか、または第1のランダムアクセスリソースグループは端末デバイスのためにネットワークデバイスによって構成される。
なお、装置のモジュール/ユニット同士の情報交換やその実行プロセスといった内容は、本出願の方法の実施形態と同じ考え方に基づいており、本出願の方法の実施形態と同じ技術的効果をもたらす。具体的な内容については、本出願の方法の実施形態の前述の説明を参照されたい。本明細書では詳細は再び説明されない。
本出願の一実施形態は、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。このコンピュータ記憶媒体はプログラムを格納する。プログラムは、方法の実施形態で説明されたステップの一部または全部を行うために実行される。
以下では、本出願の一実施形態で提供される別の端末デバイスについて説明する。図11を参照すると、端末デバイス1100は、
受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、およびメモリ1104(端末デバイス1100には1つまたは複数のプロセッサ1103が存在する場合があり、図11では一例として1つのプロセッサが使用される)を含む。本出願のいくつかの実施形態で、受信機1101、送信機1102、プロセッサ1103、およびメモリ1104は、バスを使用することによって、または別のやり方で、接続されてもよい。図11では、一例としてバス接続が使用されている。
メモリ1104は、読み取り専用メモリおよびランダムアクセスメモリを含んでもよく、プロセッサ1103に命令およびデータを提供してもよい。メモリ1104の一部は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(non-volatile random access memory、NVRAM)をさらに含んでよい。メモリ1104は、オペレーティングシステムおよび操作命令、実行可能モジュールまたはデータ構造、そのサブセット、またはその拡張セットを格納する。操作命令は、様々な操作を実施する様々な操作命令を含み得る。オペレーティングシステムは、様々な基礎的サービスを実施してハードウェアベースのタスクを処理する様々なシステムプログラムを含み得る。
プロセッサ1103は、端末デバイスの動作を制御し、またプロセッサ1103は、中央処理ユニット(central processing unit、CPU)と呼ばれることもある。特定の用途の間、端末デバイスのコンポーネントは、バスシステムを使用して一緒に結合される。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、状態信号バスなどをさらに含んでよい。ただし、説明を明瞭にするため、図では様々なタイプのバスがバスシステムとして表示されている。
本出願の前述の実施形態で開示された方法は、プロセッサ1103に適用されるか、またはプロセッサ1103によって実施されてもよい。プロセッサ1103は集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実装プロセスで、前述した方法のステップは、プロセッサ1103のハードウェア集積論理回路またはソフトウェアの形をとる命令を使って完了されてもよい。前述のプロセッサ1103は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processing、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、もしくは別のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートもしくはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェア構成要素であり得る。プロセッサ1103は、本出願の実施形態で開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用して直接実行および完了されてもよいし、または復号プロセッサのハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使用して実行および完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野の成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体はメモリ1104に配置され、プロセッサ1103がメモリ1104の情報を読み出し、プロセッサ1103のハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完了する。
受信機1101は、入力された数字または文字の情報を受け取り、端末デバイスの関連する設定および機能制御に関する信号入力を生成するように構成されてよい。送信機1102は、表示画面などの表示デバイスを含んでもよい。送信機1102は、外部インターフェースを通じて数字または文字情報を出力するように構成されてよい。
本出願のこの実施形態では、プロセッサ1103は、端末デバイスまたは第1の端末デバイスによって実行されるページング方法を実行するように構成される。
以下では、本出願の一実施形態で提供される別のネットワークデバイスについて説明する。図12を参照すると、ネットワークデバイス1200は、
受信機1201、送信機1202、プロセッサ1203、およびメモリ1204(ネットワークデバイス1200には1つまたは複数のプロセッサ1203が存在する場合があり、図12では一例として1つのプロセッサが使用される)を含む。本出願のいくつかの実施形態で、受信機1201、送信機1202、プロセッサ1203、およびメモリ1204は、バスを使用することによって、または別のやり方で、接続されてよい。図12では、一例としてバス接続が用いられている。
メモリ1204は読み取り専用メモリとランダムアクセスメモリとを含んでもよく、プロセッサ1203に命令とデータを提供してもよい。メモリ1204の一部はNVRAMをさらに含んでよい。メモリ1204は、オペレーティングシステムおよび操作命令、実行可能モジュールまたはデータ構造、そのサブセット、またはその拡張セットを格納する。操作命令は、様々な操作を実施する様々な操作命令を含み得る。オペレーティングシステムは、様々な基礎的サービスを実施してハードウェアベースのタスクを処理する様々なシステムプログラムを含み得る。
プロセッサ1203は、ネットワークデバイスの動作を制御し、プロセッサ1203はCPUと呼ばれる場合もある。特定の用途の間、ネットワークデバイスのコンポーネントはバスシステムを使用して一緒に結合される。データバスに加えて、バスシステムは、電力バス、制御バス、状態信号バスなどをさらに含んでよい。ただし、説明を明瞭にするため、図では様々なタイプのバスがバスシステムとして表示されている。
本出願の実施形態で開示される方法は、プロセッサ1203に適用されても、またはプロセッサ1203によって実施されてもよい。プロセッサ1203は集積回路チップであってよく、信号処理能力を有する。実装プロセスで、前述した方法のステップは、プロセッサ1203のハードウェア集積論理回路またはソフトウェアの形をとる命令を使って完了されてもよい。プロセッサ1203は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、または他のプログラム可能論理デバイス、個別のゲートまたはトランジスタ論理デバイス、またはディスクリートハードウェアコンポーネントであってよい。プロセッサ1203は、本出願の実施形態で開示されている方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行し得る。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってよい。本出願の実施形態を参照して開示された方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用して直接実行および完了されてもよいし、または復号プロセッサのハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせを使用して実行および完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラマブル読み出し専用メモリ、電気的消去可能プログラマブルメモリ、またはレジスタなどの、当技術分野の成熟した記憶媒体に配置され得る。記憶媒体はメモリ1204に配置され、プロセッサ1203がメモリ1204の情報を読み出し、プロセッサ1203のハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完了する。
本出願のこの実施形態で、プロセッサ1203は、ネットワークデバイスによって遂行されるページング方法を遂行するように構成される。
別の可能な設計では、チップは、処理ユニットと通信ユニットとを含む。処理ユニットは、例えば、プロセッサとすることができ、通信ユニットは、例えば、入力/出力インターフェース、ピン、または回路とすることができる。処理ユニットは、記憶ユニットに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行して、その結果、端末のチップが、第1の態様の可能な実装形態のいずれか1つにより、ワイヤレス通信方法を実行することが可能にされる。任意選択で、記憶ユニットは、レジスタもしくはバッファなどのチップ内の記憶ユニットであってよく、または記憶ユニットは、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、静的な情報および命令を格納することが可能な別のタイプの静的ストレージデバイス、またはランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM))などの、端末内にあるがチップの外側にある記憶ユニットであってよい。
上記の他の箇所で言及されたプロセッサは、汎用中央処理ユニット、マイクロプロセッサ、ASIC、または第1の態様における方法のプログラムの実行を制御するための1つまたは複数の集積回路であり得る。
さらに、記載された装置の実施形態は単なる例であることに留意されたい。別々の部分として説明されているユニットは、物理的に分離されていてもいなくてもよく、また、ユニットとして提示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよいし、1つの位置に配置されてもよいし、または複数のネットワークユニットに分散されてもよい。モジュールの一部または全部を、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際の要件に従って選択することもできる。加えて、本出願の装置実施形態の添付図面では、モジュール間の接続関係は、モジュールが互いとの通信接続を有し、それらが、具体的に、1つまたは複数の通信バスまたは信号ケーブルとして実装されてよいことを示す。
前述の実装形態の説明に基づいて、当業者は、本発明が必要な汎用ハードウェアに加えてソフトウェアによって、または専用集積回路、専用CPU、専用メモリ、専用コンポーネントなどを含む専用ハードウェアによって実装され得ることを明確に理解することができる。一般に、コンピュータプログラムによって実行することができるいかなる機能も、対応するハードウェアによって容易に実装することができる。さらに、同じの機能を実現するための具体的なハードウェア構成は、様々な形、例えば、アナログ回路、デジタル回路、または専用回路の形とすることができる。しかしながら、本出願に関しては、多くの場合、ソフトウェアプログラムの実装形態がよりよい実装形態である。このような理解に基づいて、本質的に本出願の技術的解決策または従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、コンピュータのフロッピーディスク、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク、または光ディスクなどの可読記憶媒体に格納され、本出願の実施形態で説明されている方法を実行するために、(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワークデバイスとすることができる)コンピュータデバイスに命令するためのいくつかの命令を含む。
前述の実施形態の全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせを使用して実施され得る。ソフトウェアが実施形態を実施するために使用される場合、実施形態は、コンピュータプログラム製品の形で完全にまたは部分的に実施され得る。
コンピュータプログラム製品は、1つまたは複数のコンピュータ命令を含む。コンピュータプログラム命令がコンピュータにロードされて実行されると、本出願の実施形態による手順または機能が全面的または部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワークや別のプログラム可能な装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されてもよく、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、もしくはデジタル加入者回線(DSL))の方法またはワイヤレス(例えば、赤外線、無線、もしくはマイクロ波)の方法で、あるウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、またはデータセンタに送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能媒体、または1つまたは複数の使用可能媒体を統合した、サーバもしくはデータセンタなどのデータ記憶デバイスであり得る。利用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピーディスク、ハードディスク、または磁気テープ)、光学媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))などであり得る。