JP2022506676A - 脱色アロエ・ベラ抽出物を使用した処置方法 - Google Patents

脱色アロエ・ベラ抽出物を使用した処置方法 Download PDF

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Abstract

本明細書で提供されるのは、アロエ・ベラ(Aloe vera)を使用して腸管上皮バリアの健康を改善する方法である。本方法は、腸管上皮細胞にアロエ・ベラ抽出物を投与する工程を含み得る。脱色アロエ抽出物は、全葉抽出物、全葉乾燥抽出物、内葉乾燥抽出物、消化全葉抽出物、消化全葉乾燥抽出物、消化内葉乾燥抽出物又はそれらの組合せでもよい。

Description

アロエ・ベラ(Aloe vera)は、投与経路の中でも特に経口及び局所的に投与されてきた様々な調製物の状態で伝統療法に使用されてきた。これらの調製物は、創傷治癒、消化器系の健康維持や美容目的等の多くの用途に使用されてきた。葉の異なる部位が、異なる健康上の利益と結びついてきた。しかし、アロエ・ベラの生物活性及び作用機序についてはほとんど分かっていない。
天然成分であるアロエ・ベラの組成は、生育条件並びに製造プロセスによって変化する。伝統的には、ラテックスを含む全葉液汁が経口摂取された。ラテックスは胃を鎮静化し、腸管寄生虫を排除する緩下剤として機能した。市販されているアロエ・ベラ液汁はより商業的に消費に関連した製品で、アントラキノン等のラテックス成分が、脱色と呼ばれる木炭ろ過プロセスによって通常除去されている。脱色プロセス後のアロエ・ベラの生物学的及び生理学的影響に関する情報は限られている。
本明細書は、腸管上皮バリアの健康に対する種々の脱色アロエ・ベラ抽出物の影響に関する。本明細書では、更にバリア機能及び遺伝子発現に対するこれらの抽出物の影響について議論する。
第1の態様では、ヒト消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの強度を上昇させる方法を提供する。この方法は、上皮細胞バリアに、脱色アロエ・ベラ抽出物を含む有効量の組成物を投与する工程を含む。
一部の実施形態では、上皮細胞バリアの強度の上昇が、経上皮電気抵抗の上昇を伴う。
一部の実施形態では、上皮細胞バリアの強度を上昇させる方法において使用される抽出物が、全葉抽出物(WLC、5x)、全葉乾燥抽出物(WLD、100x)、内葉乾燥抽出物(ILD、200x)、消化全葉抽出物(5xdig)、消化全葉乾燥抽出物(100xdig)、消化内葉乾燥抽出物(200xdig)、及びそれらの組合せの脱色サンプルを含む群から選択される。一部の実施形態では、抽出物を投与してから4時間後に強度の上昇が明らかになる。一部の実施形態では、抽出物を投与してから24時間後に強度の上昇が明らかになる。一部の実施形態では、抽出物を約0.5mg/mlから約2mg/mlの範囲内の濃度で投与する。一部の実施形態では、抽出物を約1mg/mlの濃度で投与する。
第2の態様では、上皮細胞の損傷を修復する方法を提供する。この方法は、例えば、上皮細胞に組成物を投与する工程を含み、その組成物は脱色アロエ・ベラ抽出物を含む。
一部の実施形態では、上皮細胞の損傷を修復する方法において使用される抽出物が、例えば、全葉抽出物、全葉乾燥抽出物、内葉乾燥抽出物、消化全葉抽出物、消化全葉乾燥抽出物、消化内葉乾燥抽出物、及びそれらの組合せの脱色サンプルを含む群から選択される。一部の実施形態では、抽出物を投与してから4時間後に修復が明らかになる。一部の実施形態では、抽出物を投与してから24時間後に修復が明らかになる。一部の実施形態では、脱色内葉乾燥抽出物を約0.5mg/mlから約2mg/mlの範囲内の濃度で投与する。一部の実施形態では、脱色内葉乾燥抽出物を約1mg/mlの濃度で投与する。
第3の態様では、ヒト消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの損傷を修復する方法を提供する。この方法は、上皮細胞バリアに組成物を投与する工程を含み、その組成物は脱色アロエ・ベラ抽出物を含む。
一部の実施形態では、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile)の毒素A(ToxA)によって損傷を与える。一部の実施形態では、上皮細胞バリアの損傷の修復が、上皮細胞バリアの経上皮電気抵抗の上昇を伴う。一部の実施形態では、上皮細胞バリアの損傷の修復が、FITC-デキストラン4kDa(FD4)に対する上皮細胞バリアの透過性の低下を伴う。
一部の実施形態では、ヒト消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの損傷を修復する方法において使用される抽出物が、脱色全葉抽出物、脱色全葉乾燥抽出物、脱色内葉乾燥抽出物、脱色消化全葉抽出物、脱色消化全葉乾燥抽出物、脱色消化内葉乾燥抽出物、又はそれらの組合せからなる群から選択される。一部の実施形態では、小腸に有益な影響がある。一部の実施形態では、有益な影響は上皮バリア強度の上昇である。一部の実施形態では、有益な影響は、ヒト消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの損傷の修復である。一部の実施形態では、抽出物を投与してから4時間後に修復が明らかになる。一部の実施形態では、抽出物を投与してから24時間後に修復が明らかになる。
第4の態様では、ヒトの消化管に有益な影響を与える方法を提供する。この方法は、ヒトに組成物を投与する工程を含み、その組成物は脱色アロエ・ベラ抽出物を含み、その抽出物は、全葉抽出物、全葉乾燥抽出物、内葉乾燥抽出物、消化全葉抽出物、消化全葉乾燥抽出物、消化内葉乾燥抽出物、又はそれらの組合せからなる群から選択される。
一部の実施形態では、小腸に有益な影響がある。一部の実施形態では、有益な影響は、消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの強度の上昇である。一部の実施形態では、有益な影響は、消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの損傷の修復である。一部の実施形態では、有益な影響はヒト成長因子の発現である。
一部の実施形態では、抽出物を投与してから4時間後に有益な影響が明らかになる。一部の実施形態では、抽出物を投与してから24時間後に有益な影響が明らかになる。一部の実施形態では、有益な影響は、マクロファージをM1(炎症性)及びM2(抗炎症性)の両極性化に向けて刺激することによる免疫調節である。
本明細書の特徴は、添付の図面と併せることで、以下の説明及び添付された特許請求の範囲からより完全に明らかになるであろう。これらの図面は本明細書に従う特定の実施形態のみを描いているのであるから、その範囲を限定するものと見なすべきではないことを理解されたい。本明細書は、添付の図面を使用することで更に具体的かつ詳細に説明されるであろう。記載された実施形態の一部による装置、システム又は方法には複数の側面があり得るものであり、それらのうち単一のものが必ずしも装置、システム又は方法の所望の特性に対して全責任を負うものではない。この議論を考慮した後に、特に「発明を実施するための形態」と題したセクションを読んだ後に、例示された特徴が、本明細書の特定の原理を説明するためにどのように役立つかが理解されるであろう。
3つの脱色アロエサンプルWLC(5X)、WLD(100X)及びILD(200X)に対する経時的な上皮バリア強度の相対的変化を、培地と比較して示すグラフである。 3つの脱色消化アロエサンプルWLC(5Xdig)、WLD(100Xdig)及びILD(200Xdig)に対する上皮バリア強度の相対的変化を、培地及び消化対照サンプル(CTRLdig)と比較して示すグラフである。 クロストリジウム(Clostridium)の毒素(ToxA)で処理したサンプルWLC(5X)、WLD(100X)及びILD(200X)に対する上皮バリア強度の相対的変化を、培地及び消化対照サンプルと比較して示すグラフである。 クロストリジウムの毒素(ToxA)で処理した消化サンプルWLC(5X)、WLD(100X)及びILD(200X)に対する上皮バリア強度の相対的変化を、消化対照サンプルと比較して示すグラフである。 クロストリジウムの毒素(ToxA)存在下における、選択されたサンプルWLC(5X)、WLD(100X)及びILD(200X)の、上皮バリアを介したFD4の移行に対する影響を示すグラフである。 クロストリジウムの毒素(ToxA)存在下における、選択された消化サンプルWLC(5X)、WLD(100X)及びILD(200X)の、上皮バリアを介したFD4の移行に対する影響を示すグラフである。
Caco-2細胞株及びマクロファージを用いた検証済みのインビトロトランスウェルシステムは、物理的なバリアを設けることによる腸管の健康の維持の鍵となる、腸管上皮バリアの強度及び完全性と、耐性及び/又は炎症性の表現型への極性化による消化管の免疫恒常性の維持の鍵となる、マクロファージの遺伝子発現とを研究するために頻繁に使用されている。アロエ・ベラの先行研究によって、アロエ・ベラは、創傷治癒及び免疫調節を含む多様な用途で健康の改善に貢献し得ることが示された。一方、実験手順にインビトロの消化工程を含めることが、自然な腸管の活動を模倣すると思われるので、適切となり得る。
最近は腸管壁侵漏(leaky gut)が研究されている。理由は、慢性疲労症候群、IBS、代謝障害、炎症性腸疾患、1型糖尿病、アレルギー、喘息及び自己免疫疾患等の一部の深刻な健康問題及び疾患に、腸管壁侵漏が関与していると疑われるからである。実際、腸管壁侵漏では、腸管バリア機能の崩壊と、自己免疫疾患及び炎症性疾患の発症との間の関連性が明らかになっている。上皮は、隣接する細胞を機械的に連結し、細胞間隙を封止する複雑なタンパク質間ネットワークを形成することによって、その選択的バリア機能を維持している。その密着結合が不適切に機能したり調節されたりすると、それが原因となって管腔成分のバリア透過を伴う細胞間隙の広がりが生じ、有害な物質を体中に循環させてしまう恐れがある。これは連続的な局所及び全身性炎症をもたらし得る。
慢性炎症は、継続的な活動性炎症反応及び組織破壊を特徴とする病的状態である。多くの研究によって、慢性炎症が、糖尿病、循環器疾患及び自己免疫疾患を含む多種類の加齢に伴う疾患において重大な役割を持ち得ることが示唆されている。炎症過程は酸化ストレス及び細胞の抗酸化能の低下を誘発する。過剰に産生されたフリーラジカルは、細胞膜の脂肪酸及びタンパク質と反応し、それらの機能を永久的に低下させる。更に、フリーラジカルは癌及び加齢に伴う障害の素因になり得る突然変異及びDNA損傷をもたらし得る。
本明細書は、腸管上皮バリアの健康に対する種々の脱色アロエ・ベラ抽出物の可能性のある影響を評価するものである。この目的のために、Caco-2細胞を用いたヒト腸管細胞株モデルを使用した。バリア機能及び遺伝子発現に関連する結果を集めて解析した。
本明細書で開示するアロエ産物には、3つの異なる脱色アロエ・ベラ抽出物の全葉抽出物5X濃縮物(WLC)、全葉乾燥抽出物100X濃縮物(WLD)及び内葉乾燥抽出物200X濃縮物(ILD)がある。両アロエ・ベラ全葉抽出物(WLC及びWLD)は、最初は同様に加工する。アロエ・ベラの全葉液汁は、アロエ・ベラの葉を丸ごとすりつぶすか又はふやかし、その後精製によってラテックス中に含まれるフェノール化合物を除去することによって得られる。この精製工程は、脱色と呼ばれるプロセス中の活性炭ろ過によって完了する。次いで、溶媒(水)を除去して、最終的に、抽出物が、WLC1キログラムが約5キログラムの出発アロエ・ベラ全葉から得られたと思われることを意味する、この物質の5Xの必要濃度に達するか、又はWLD1キログラムが約100キログラムの出発アロエ・ベラ全葉から得られたと思われることを意味する、この物質の100X抽出物まで完全に乾燥される。アロエ・ベラ内葉抽出物200X(ILD)は、外葉の皮を除去し、存在するラテックスすべてをすすぐか又は洗い流し、アロエ・ベラ内葉フィレット(fillet)をすりつぶすか又はふやかすことによって残りの内葉物質を加工した後、精製によってラテックス中に含まれるフェノール化合物を除去することで得られる。この精製工程もまた、脱色によって完了してもよい。次いで、抽出物を、この物質1キログラムが約200キログラムの出発アロエ・ベラ内葉から得られたと思われることを意味する、200Xの必要濃度をもたらす完全な乾燥状態に達するまで乾燥する。
[0021]のように加工されたWLC、WLD及びILDの消化産物を試験する実験も実施した。消化産物を並行して試験し、インビボ環境をより良く再現した。消化アロエ抽出物は以下のように調製した。それぞれのアロエサンプルに50質量%の150mmol/L NaCl + 5mmol/L KClを添加することによって、各サンプルを偽消化工程にかけた。得られた溶液をそれぞれハンドブレンダーで混合し、50mLチューブに移した。HClでpHを2に調整し、0.667mLのブタペプシンを添加した後、サンプルを37℃で30分間インキュベートした。NaHCO3(1mol/L)を添加してpHを少なくとも5.8まで上げた後、0.95mLのブタパンクレアチン(4g/L)を添加し、0.5mLのタウロコール酸ナトリウム及びグリコデオキシコール酸ナトリウムの混合液を添加した。NaHCO3でサンプルをpH6.5に調整し、ヘッドスペースを窒素でフラッシュした後、サンプルを37℃で1時間インキュベートした。次いでNaHCO3でサンプルのpHを7.5に調整し、サンプルの質量を30gに調整した。サンプルを、4℃で30分間、3023×gで遠心した。上清を除去し、試験管を窒素でフラッシュし、サンプルを使用するまで-80℃で保管した。
一部の実施形態では、腸管上皮バリアの健康を改善するために、本明細書に記載されるアロエ・ベラの組成物を哺乳類に投与してもよい。一部の実施形態では、哺乳類はヒトである。
一部の実施形態では、腸管上皮バリアに有益な影響をもたらすために、本明細書に記載されるアロエ・ベラの組成物を哺乳類に投与してもよい。このような腸管上皮バリアに対する有益な影響としては、上皮バリア強度の上昇、上皮透過性、上皮バリアの損傷の修復、栄養分の輸送及び腸管上皮バリアの健康に直接又は間接的に関連する遺伝子の発現が挙げられるが、これらに限定されない。
一部の実施形態では、ヒトの小腸上皮モデルを用いて、種々の脱色アロエ・ベラ抽出物の影響を試験した。このために、Caco-2細胞(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション)をトランスウェルシステム中で増殖させ、頂端(管腔)区画及び側底(粘膜固有層)区画を形成させた。その後、細胞を種々の消化及び非消化脱色アロエ・ベラ抽出物に曝露し、結果を観察した。
一部の実施形態では、ヒトの小腸上皮モデルを用いて、免疫細胞の遺伝子発現に対する種々の脱色アロエ・ベラ抽出物の影響を試験した。このために、Caco-2細胞(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション)をトランスウェルシステム中で増殖させ、頂端(管腔)区画及び側底(粘膜固有層)区画を形成させると共に、Caco-2細胞とは別に、初代マクロファージ細胞をシステムの底部のリザーバ中で増殖させた。その後、Caco-2細胞を種々の脱色アロエ・ベラ抽出物に曝露し、マクロファージ並びにCaco-2細胞の遺伝子発現を解析した。
統計解析
平均値の間の相違を、反復測定分散分析(repeated measured ANOVA)とその後のフィッシャーの検定によって解析した。いずれの場合も、p<0.05を有意と見なした。
(実施例1)
上皮細胞生存率
種々の脱色アロエ・ベラ抽出物に曝露したCaco-2細胞の生存率を、経上皮電気抵抗(TEER)によって測定した。TEERは、バリアの完全性の指標である。Caco-2細胞生存率は、細胞代謝活性の測定であるMTT(3-[4,5-ジメチルチアゾール-2-イル]-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド;チアゾリルブルー)変換(Thermofisher社)によっても測定した。
脱色非消化産物であるWLC(5X)、WLD(100X)及びILD(200X)の3つのサンプル濃度(0.5、1.0及び2mg/mL)の影響、並びに消化産物(120mgのWLC、144.6mgのWLD、及び450mgのILD)の3つのサンプル濃度(培地で1:1、1:2、及び1:3に希釈)の影響を、24時間の曝露後に解析した。すべての用量でTEER値は約90%であり、MTT値は約100%であった。有害な影響はすべてのサンプルで観察されなかった。1mg/mLの濃度の非消化産物、及び1:1希釈の消化産物を次の実験で使用することに決定した。
(実施例2)
損傷を受けていない上皮バリアに対する影響
Caco-2細胞バリア機能に対する種々の脱色アロエ・ベラ抽出物の影響を、TEERを測定することによって解析した。まず、Caco-2細胞(アメリカン・タイプ・カルチャー・コレクション)を継代数が30から40回の間で使用し、それを24ウェルプレート(Greiner Bio-One社)のトランスウェルインサート上の、10%FBS(HyClone)を補ったDMEM培地(Gibco)中で増殖させた。頂端部中の培養液に3.375×104個のCaco-2細胞150μlを播種して、37℃、5%のCO2条件下で21日間インキュベートし、トランスウェル半透性バリアの頂端側上に単層を形成させた。実験を開始するために、最初に側底の培地、次に頂端の培地を除去した。次に、脱色WLC(5X)、脱色WLD(100X)及び脱色ILD(200X)の消化抽出物(1:1希釈)又は非消化抽出物(1mg/ml)のいずれかを含む頂端の培地にCaco-2細胞を曝露し、その後に側底の培地を加えた。
TEERを測定するために、Caco-2細胞の単層を有する24ウェルプレートを、40℃に設定したホットプレート上に置いた。1本の電極を頂端区画内に、1本の電極を側底区画内に置き、抵抗をオームで測定することによってTEER測定を行った。異なる刺激の測定の間には電極を培地で洗浄した。図1に示すように、4時間の処理では、非消化抽出物の間に差は認められなかった。24時間の刺激後に、すべての抽出物でTEER値の上昇が示された(いずれの場合も、p<0.001)。
腸管の状態をより良く再現する消化産物を用いて同様の刺激を行った(図2)。非消化サンプルと比較するとパターンは少し異なった。4時間の処理では、TEERは100Xで上昇し(P=0.009)、200Xで低下した(P=0.000007)。24時間の処理後では、200Xのみが対照と比較してTEER値を上昇させた(P=0.000008)。
(実施例3)
攻撃を受けた上皮バリアに対する影響(回復/創傷治癒)
クロストリジウム・ディフィシルの毒素A(ToxA)によって損傷を与えた後の腸管上皮への有害な影響の減少を、TEERによって、又蛍光標識マーカーである4kDaのFITC-デキストランの(頂端から側底への)移行(FD4透過)によっても測定した。[0030]に記載される単層形成の後に、WLC(5X)、WLD(100X)及びILD(200X)の消化抽出物(1:1希釈)又は非消化抽出物(培地に1mg/ml)のいずれかを含む頂端の培地であって、0.25mg/mlのFD4及び/又は0.25μg/mlのToxAが添加されているか又は添加されていない頂端の培地に、Caco-2細胞を曝露した。FD4透過を検出するために、4、8、及び24時間のCaco-2刺激後に100μlの側底の培地を採取した。この培地を平底96ウェルブラックプレートに移し、マイクロプレートリーダー(Infinite(登録商標)200 PRO、Tecan社)上で、485nmの励起及び582nmの発光の検出によって蛍光を検出した。FD4の定量には、500μg/mLを開始とする2倍希釈液の検量線を使用した。
ToxAは、バリアの完全性を徐々に低下させる。Caco-2細胞を毒素で処理した後、WLC、WLD及びILDの消化又は非消化サンプルで、細胞を別々に処理した。図3に示すように、非消化抽出物で4時間処理した細胞は、結果としてTEERの上昇を示さなかった。一方、消化WLC及び消化WLDで処理した細胞は、4時間でTEERを上昇させた(いずれの場合もp<0.001)。ILDも、対照と比較して、有意ではない(P=0.056)TEERの上昇を示した(図4)。
傍細胞バリアの完全性も、FD4の移行を調べることによって測定した。TEER測定とは対照的に、非消化ILD(200X)による4時間の処理後に、頂端側から側底側へのFD4の移行が減少した(p<0.001)(図5)。図6に示すように、4時間の処理後に、3つの消化サンプル[WLC(5Xdig)、WLD(100Xdig)及びILD(200Xdig)]のすべてが、FD4の移行の減少を示した(いずれの場合もp<0.01)。これは、バリアの完全性の低下がTEERで測定されたにもかかわらず、これらのサンプルが頂端(管腔)側から側底(漿膜)側へのFD4の移行を減少させたことを示唆した。
(実施例4)
Caco-2遺伝子の転写に対する影響
脱色アロエサンプルで処理した細胞のバリア機能の改善をよりよく理解するために、転写プロファイリングを行った。Caco-2細胞株の転写の変化は、アロエ・ベラ抽出物の種々の脱色サンプルに細胞を24時間曝露することによって誘発された。遺伝子転写を、マイクロアレイ(Affymetrix human gene 1.1 ST array)を使用して解析した。
アロエ抽出物によるバリア機能の改善に関しては、密着結合の形成及び制御並びに増殖因子に関連する遺伝子の発現差異が特徴付けられた。各非消化アロエ抽出物で処理したCaco-2細胞中では、クローディンファミリー遺伝子の一部(クローディン-1/9/10/15)がダウンレギュレートされたが、クローディン-14はアップレギュレートされた。興味深いことに、オクルディンファミリーに属する密着結合関連膜貫通タンパク質であるMarvelD3は非消化ILDによってアップレギュレートされたが、MarvelD2はWLC及びILDによってダウンレギュレートされた。一方、クローディン-6/15/18、及びクローディングループのタンパク質と共に密着結合の主要成分であるオクルディンは、消化アロエ抽出物によってダウンレギュレートされたが、クローディン-23は消化WLD及びILDによって、MarvelD3はWLC及びILDによってそれぞれアップレギュレートされた。
TEER値の増大及びFD4透過の減少を説明する代替的なメカニズムは、創傷治癒の促進であり得る。特に、Caco-2細胞が攻撃を受けた状況では、細胞増殖の促進がバリア強度も上昇させると思われる。増殖因子の遺伝子転写の解析によって、非消化サンプル及び消化サンプルについては、有意に影響を受ける遺伝子の量は限られることが分かった。非消化抽出物のうちWLC及びILDは線維芽細胞増殖因子22(FGF22)をアップレギュレートしたが、WLDは血小板由来増殖因子D(PDGFD)をアップレギュレートした。消化抽出物のうちWLC及びILDはインスリン様成長因子1(IGF1)をアップレギュレートした。WLDはFGF10をアップレギュレートした。
サイトカイン及びケモカインをコードする遺伝子のうち、CCL3及びCCL13は各脱色非消化アロエ抽出物で処理したCaco-2細胞中でダウンレギュレートされたが、IL-2は各消化抽出物によってダウンレギュレートされた。非消化WLCによってアップレギュレートされた遺伝子にCXCL10、IFNA13及びIFNA5は含まれるが、IL1A、IL32、CCL7、TNFSF11、TNFAIP8、CCL13、IL18、XCL1及びCCL3はダウンレギュレートされた。対照的に、消化WLCは、CCL8及びCXCL9をアップレギュレートしたが、IL17F、CCL18、IL2及びIL20はダウンレギュレートした。非消化WLDは、CCL3L3、TNFSF13及びIFNEをアップレギュレートしたが、IFNL3、CXCL9、CCL15、TNFSF11、TNFAIP8、CCL13、IL18、XCL1、CCL27及びCCL3はダウンレギュレートした。対照的に、消化WLDは、IFNL3及びIFNA1をアップレギュレートしたが、IL2、IFNG、IL20及びCXCL8はダウンレギュレートした。非消化ILDは、CCL4L2、IFNA1、TNFSF18、IFNL1、CCL11、IL1F10及びIL1Bをアップレギュレートしたが、CCL13、IL18、IL37、CCL27及びCCL3はダウンレギュレートした。対照的に、消化ILDは、IL37及びIL12Bをアップレギュレートしたが、TNFSF18、IFNA5及びIL2はダウンレギュレートした。
マクロファージのM1(炎症性)又はM2(抗炎症性)のどちらか一方への極性化は、極端なマクロファージの可塑性を反映しており、それは有意に影響を受けた遺伝子の量に反映される。脱色アロエサンプル(WLC、WLD及びILD)のそれぞれで刺激したヒト初代マクロファージは、CXCL8(M1)、CXCL5(M1)、CCL24(M2)、CCL4(M1及びM2)及びIL-6を最も強力に産生した。経路解析によって、M1及びM2の両極性化を含むと見られるマクロファージの活性化が明らかになったが、WLC及びILDで刺激したマクロファージは、非刺激のマクロファージに比べて著しいファゴサイトーシス(M1)の減少を示した。この結果によって、脱色アロエ・ベラサンプルは、幅広い免疫細胞を誘引し得る特徴的な免疫調節の可能性を有することが示唆された。
総合すると、転写プロファイリングの結果によって、試験を行った非消化及び消化アロエ抽出物の各脱色サンプルが、密着結合の構築、上皮バリア機能及び免疫調節に関係する一般的及び独特な生物学的活性を有することが示唆される。

Claims (20)

  1. ヒト消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの強度を上昇させる方法であって、
    上皮細胞バリアに組成物を投与する工程を含み、組成物が脱色アロエ・ベラ(Aloe vera)抽出物を含む、方法。
  2. 上皮細胞バリアの強度の上昇が、経上皮電気抵抗の上昇を伴う、請求項1に記載の方法。
  3. 抽出物が、全葉抽出物、全葉乾燥抽出物、内葉乾燥抽出物、消化全葉抽出物、消化全葉乾燥抽出物、消化内葉乾燥抽出物、若しくは脱色非消化アロエ・ベラ、又はそれらの組合せからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
  4. 上皮細胞バリアの強度の上昇が、抽出物を投与してから4時間後に明らかになる、請求項1に記載の方法。
  5. 上皮細胞バリアの強度の上昇が、抽出物を投与してから24時間後に明らかになる、請求項1に記載の方法。
  6. ヒト消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの損傷を修復する方法であって、
    上皮細胞バリアに組成物を投与する工程を含み、組成物が脱色アロエ・ベラ抽出物を含む、方法。
  7. 損傷がToxAによって与えられる、請求項6に記載の方法。
  8. 上皮細胞バリアの損傷の修復が、上皮細胞バリアの経上皮電気抵抗の上昇を伴う、請求項6に記載の方法。
  9. 上皮細胞バリアの損傷の修復が、FD4に対する上皮細胞バリアの透過性の低下を伴う、請求項6に記載の方法。
  10. 抽出物が、全葉抽出物、全葉乾燥抽出物、内葉乾燥抽出物、消化全葉抽出物、消化全葉乾燥抽出物、消化内葉乾燥抽出物、若しくは脱色非消化アロエ・ベラ、又はそれらの組合せからなる群から選択される、請求項6に記載の方法。
  11. 修復が、抽出物を投与してから4時間後に明らかになる、請求項6に記載の方法。
  12. 修復が、抽出物を投与してから24時間後に明らかになる、請求項6に記載の方法。
  13. ヒトの消化管に有益な影響を与える方法であって、
    ヒトに組成物を投与する工程を含み、組成物が脱色アロエ・ベラ抽出物を含み、抽出物が、全葉抽出物、全葉乾燥抽出物、内葉乾燥抽出物、消化全葉抽出物、消化全葉乾燥抽出物、消化内葉乾燥抽出物、又はそれらの組合せからなる群から選択される、方法。
  14. 有益な影響が小腸にある、請求項13に記載の方法。
  15. 有益な影響が、消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの強度の上昇である、請求項14に記載の方法。
  16. 有益な影響が、消化管の内部と体の他の部位との間にある上皮細胞バリアの損傷の修復である、請求項14に記載の方法。
  17. 有益な影響がヒト成長因子の発現である、請求項13に記載の方法。
  18. 有益な影響が、抽出物を投与してから4時間後に明らかになる、請求項13に記載の方法。
  19. 有益な影響が、抽出物を投与してから24時間後に明らかになる、請求項13に記載の方法。
  20. 有益な影響が、マクロファージをM1(炎症性)及びM2(抗炎症性)の両極性化に向けて刺激することによる免疫調節である、請求項13に記載の方法。
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