JP2022504080A - 8-アミノイソキノリン化合物およびその使用 - Google Patents

8-アミノイソキノリン化合物およびその使用 Download PDF

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Abstract

Figure 2022504080000001
式(I)の3-カルボニルアミノ-8-アミノイソキノリン化合物;その変形、およびHPK1(造血系前駆キナーゼ1)阻害剤としてのそれらの使用が記載される。本化合物は、HPK1依存性障害の処置、および免疫応答の増強に有用である。HPK1の阻害方法、HPK1依存性障害の処置方法、免疫応答の増強方法、および、3-カルボニルアミノ-8-アミノイソキノリン化合物の調製方法もまた記載される。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年10月3日に出願された米国仮出願第62/740,894号、および2019年7月3日に出願された米国仮出願第62/870,529号の優先権の利益を主張するものであり、これらの出願の内容は、その全体が参照により組み込まれる。
がんを処置する腫瘍学者により使用される主要な処置様式は、外科切除、放射線治療、および古典的な化学治療薬である。残念ながら、外科切除は、多くのがん腫瘍または形態に対する、実現可能なオプションではない。更に、放射線治療および化学治療薬は、病気の細胞のみを標的にするわけではないが故に、健常な細胞を損傷してしまう。より特異的に腫瘍細胞を標的にする治療薬が、腫瘍細胞内での、抗原の腫瘍特異的発現、または、特異的タンパク質の不適切な発現もしくは活性化を利用することにより開発されているが、腫瘍細胞は変異しやすく、特異的に腫瘍細胞を標的にする薬剤に対して耐性を持つこととなり得る。
患者自身の免疫系を利用して、多くのがんが利用する免疫侵襲性方法を克服し、抗腫瘍免疫を増強させる新規のがん処置パラダイムが出現してきている。このような一方法は、通常、末梢性寛容を維持するように機能する免疫応答の負の制御因子を阻害して、腫瘍抗原が非自己要素として認識されることを可能にすることである。
造血前駆体キナーゼ1(HPK1)は、抗腫瘍免疫を増強することを標的可能な、樹状細胞活性化、ならびにTおよびB細胞応答の負の制御因子の例である。HPK1は、初期前駆体を含む造血細胞により、主に発現される。T細胞においては、Ser376にてSLP76(Di Bartolo et al.(2007)JEM 204:681-691)を、および、Thr254にてGadsをリン酸化することにより、マイクロクラスターのシグナル伝達の持続を低下させることにより、HPK1が負にT細胞の活性化を制御し、これにより、リン酸化SLP76およびGadsに結合する14-3-3タンパク質の動員がもたらされ、LAT含有マイクロクラスターからSLP76-Gads-14-3-3複合体が放出される(Lasserre et al.(2011)J Cell Biol 195(5):839-853)と考えられている。HPK1もまた、プロスタグランジンE2に応答して活性化されることができ、これは多くの場合、腫瘍により分泌され、免疫系からの腫瘍細胞の逃亡に寄与している。
[課題を解決するための手段]
HPK1の阻害剤である3-カルボニルアミノ-8-アミノイソキノリン化合物、これらの化合物を含有する組成物、ならびに、免疫応答の増強方法、およびがんなどのHPK1依存性障害の処置方法を開示する。
一態様において、本明細書で詳述するとおりの、式(I)の化合物、またはその任意の変形、またはその塩(例えば、その薬学的に許容される塩)を提供する。式(I)の化合物、または本明細書で詳述するその任意の変形、またはその薬学的に許容される塩、および、薬学的に許容される担体または添加物を含む薬学的組成物もまた提供する。
別の態様において、対象の中でHPK1を、有効量の式(I)の化合物、または本明細書で詳述するその任意の変形、またはその薬学的に許容される塩と接触させることを含む、HPK1の阻害方法を提供する。免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強する方法であって、当該対象に、有効量の式(I)の化合物、または本明細書で詳述するその任意の変形、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法もまた提供する。
更に、HPK1依存性障害の処置方法であって、処置を必要とする対象に、有効量の式(I)の化合物、または本明細書で詳述するその任意の変形、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。いくつかの実施形態において、対象はヒトである。いくつかの実施形態において、HPK1依存性障害は、がん、例えば結腸直腸がん、黒色腫、非小細胞肺がん、卵巣がん、乳がん、膵がん、血液学的悪性腫瘍、および腎細胞癌である。いくつかの実施形態において、方法は、化学療法剤を対象に投与することを更に含む。
HPK1の阻害方法、免疫応答を増強する方法、または、がんなどのHPK1依存性障害の処置方法で使用するための、式(I)の化合物、または本明細書で詳述するその任意の変形、またはその薬学的に許容される塩もまた提供する。
本明細書で詳述する方法(例えば、がんなどのHPK1依存性障害の処置)における、式(I)の化合物、または本明細書で詳述するその任意の変形、またはその薬学的に許容される塩の使用もまた提供する。
本明細書で詳述する方法(例えば、がんなどのHPK1依存性障害の処置)で使用するための医薬を製造するための、式(I)の化合物、または本明細書で詳述するその任意の変形、またはその薬学的に許容される塩の使用もまた提供する。
HPK1依存性障害を処置するためのキットであって、式(I)の化合物、または本明細書で詳述するその任意の変形、またはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物;および使用のための取扱説明書を含む、キットもまた提供する。
別の態様において、式(I)の化合物、またはその任意の変形の作成方法を提供する。式(I)の化合物、またはその任意の変形の合成において有用な、化合物中間体もまた提供する。
HPK1(造血前駆体キナーゼ1)の阻害剤または制御因子である、式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(Ic)などのこれらの変形、ならびにこれらの薬学的組成物を本明細書で開示する。そのために、化合物および組成物は、HPK1により媒介される病気および疾患の処置に有用である。処置方法の一例は、がんを患う対象の場合である。化合物はがんと戦うために使用可能なだけでなく、免疫応答の増強を必要とする対象における免疫応答を増強するためにも有利に使用することができる。
本明細書にて開示する主題をここで、以下にてより完全に記載する。しかし、本明細書で説明する、本明細書にて開示する主題の多くの修正および他の実施形態が、前述の記載にて提示される教示の利益を有する、本明細書にて開示する主題が関係する当業者に想到されるであろう。したがって、本明細書にて開示する主題は、開示した特定の実施形態に限定されるべきではなく、修正および他の実施形態が、添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれると意図されるものと考えられるべきである。すなわち、本明細書で記載される主題は、あらゆる代替物、修正物、および等価物をカバーしている。組み込まれる文献、特許、および同様の資料のうちの1つ以上が、本出願(定義される用語、用語の用法、記載される技法等を含むがそれらに限定されない)と異なるか、または矛盾する場合は、本出願が優先される。別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術および科学用語は、本分野の当業者により一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、参照によりその全体が援用される。
定義
本明細書で使用する場合、「アルキル」とは、指定された炭素原子数を有する、飽和直鎖(即ち非分岐)もしくは分岐の一価炭化水素鎖、またはそれらの組み合わせを意味する(即ち、C10とは、1~10個の炭素原子を意味する)。具体的なアルキル基は、1~20個の炭素原子を有するもの(「C20アルキル」)、1~8個の炭素原子を有するもの(「Cアルキル」)、1~6個の炭素原子を有するもの(「Cアルキル」)、2~6個の炭素原子を有するもの(「Cアルキル」)、または、1~4個の炭素原子を有するもの(「C1-4アルキル」)である。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、t-ブチル、イソブチル、sec-ブチル;例えば、n-ペンチル基、n-ヘキシル、n-ヘプチル、n-オクチルなどの同族体および異性体などの基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アルケニル」とは、少なくとも1つのオレフィン系不飽和の部位を有し(即ち、少なくとも1つの式C=Cの部分を有し)、かつ、指定された炭素原子数を有する不飽和直鎖(即ち非分岐)もしくは分岐の一価炭化水素鎖、またはそれらの組み合わせを意味する(即ち、C2-10は、2~10個の炭素原子を意味する)。アルケニル基は「cis」もしくは「「trans」構成、あるいは、「E」もしくは「Z」構成であることができる。具体的なアルケニル基は、2~20個の炭素原子を有するもの(「C20アルケニル」)、2~8個の炭素原子を有するもの(「C2-8アルケニル」)、2~6個の炭素原子を有するもの(「C2-6アルケニル」)、または、2~4個の炭素原子を有するもの(「C2-4アルケニル」)である。アルケニル基の例としては、例えば、エテニル(またはビニル)、プロプ-1-エニル、プロプ-2-エニル(またはアリル)、2-メチルプロプ-1-エニル、ブタ-1-エニル、ブタ-2-エニル、ブタ-3-エニル、ブタ-1,3-ジエニル、2-メチルブタ-1,3-ジエニル、これらの同族体および異性体などの基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アルキニル」とは、指定された炭素原子数を有する、少なくとも1つのアセチレン系不飽和の部位を有する(即ち、少なくとも1つの式C≡Cの部分を有する)不飽和直鎖(即ち非分岐)もしくは分岐の一価炭化水素鎖、またはそれらの組み合わせを意味する(即ち、C2-10は、2~10個の炭素原子を意味する)。具体的なアルキニル基は、2~20個の炭素原子を有するもの(「C2-20アルキニル」)、2~8個の炭素原子を有するもの(「C2-8アルキニル」)、2~6個の炭素原子を有するもの(「C2-6アルキニル」)、2~4個の炭素原子を有するもの(「C2-4アルキニル」)である。アルキニル基の例としては、例えばエチニル(またはアセチレニル)、プロプ-1-イニル、プロプ-2-イニル(またはプロパルギル)、ブタ-1-イニル、ブタ-2-イニル、ブタ-3-イニル、これらの同族体および異性体などの基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アルキレン」とは、アルキルと同じであるが、二価を有する残基を意味する。具体的なアルキレン基は、1~6個の炭素原子(「C1-6アルキレン」)、1~5個の炭素原子(「C1-5アルキレン」)を有するもの、1~4個の炭素原子(「C1-4アルキレン」)、または1~3個の炭素原子(「C1-3アルキレン」)を有するものである。アルキレンの例としては、例えばメチレン(-CH-)、エチレン(-CH-CH-)、1,3-プロピレン(-CH-CH-CH-)、1,2-プロピレン(-CH(CH)-CH-)、1,4-ブチレン(-CH-CH-CH-CH-)などの基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アルキリデン」は、アルキルと同じ残基であるが、結合点で二価性を有し、二重結合を介して親構造に付着している。具体的なアルキリデン基は、1~6個の炭素原子(「C1-6アルキリデン)、1~5個の炭素原子(「C1-5アルキリデン」)を有するもの、1~4個の炭素原子(「C1-4アルキリデン」)、または1~3個の炭素原子(「C1-3アルキリデン」)を有するものである。アルキリデンの例としては、例えばメチリデン(=CH)、エチリデン(=CH-CH-)、1-プロピリデン(=CH-CH-CH)、2-プロピリデン(=C(CH)、1-ブチリデン(=CH-CH-CH-CH)などの基が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「シクロアルキル」とは、指定された炭素原子数を有する、非芳香族の飽和または不飽和環式一価炭化水素構造を意味する(即ち、C10とは、3~10個の炭素原子を意味する)。シクロアルキルは、シクロヘキシルなどの1つの環、またはアダマンチルなどの複数の環で構成されることができるが、アリール基は除外する。1を超える環を含むシクロアルキルは、縮合している、スピロである、もしくは架橋している、またはこれらの組み合わせであることができる。具体的なシクロアルキル基は、3~12個の環状炭素原子を有するものである。好ましいシクロアルキルは、3~8個の環状炭素原子(「C3-8シクロアルキル」)、または3~6個の炭素原子(「C3-6アルキニル」)を有する環式炭化水素である。シクロアルキルの例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1-シクロヘキセニル、3-シクロヘキセニル、シクロへプチル、ノルボニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アリール」とは、1つの環(例えばフェニル)、または、縮合環が芳香族であってもなくてもよい、複数の縮合環(例えばナフチルもしくはアントリル)を有する、不飽和芳香族炭素環基を意味する。具体的なアリール基は、6~14個の環状(即ち、環)炭素原子を有するもの(「C6-14アリール」)である。少なくとも1つの環が非芳香族である1を超える環を有するアリール基を、芳香環位置または非芳香環位置のいずれかにて、親構造に結合することができる。一変形において、少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するアリール基は、芳香環位置にて親構造に結合している。
本明細書で使用する場合、「ヘテロアリール」とは、1~14個の環状(即ち、環)炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄などのヘテロ原子を含むがこれらに限定されない、少なくとも1個の環状へテロ原子を有する、不飽和芳香族環状基を意味する。ヘテロアリール基は、1つの環(例えばピリジル、フリル)、または、縮合環が芳香族であってもなくてもよい、複数の縮合環(例えばインドリジニル、ベンゾチエニル)を有することができる。具体的なヘテロアリール基は、1~12個の環状(即ち、環)炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄から独立して選択される1~6個の環状(即ち、環)ヘテロ原子を有する、5~14員環;1~8個の環状炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、5~10員環;ならびに、1~5個の環状炭素原子、ならびに、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、5、6、または7員環である。一変形において、ヘテロアリールとしては、1~6個の環状炭素原子、ならびに、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、単環式芳香族の5、6、または7員環が挙げられる。別の変形において、ヘテロアリールとしては、1~12個の環状炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄から独立して選択される1~6個の環状ヘテロ原子を有する、多環式芳香環が挙げられる。少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するヘテロアリール基を、芳香環位置または非芳香環位置のいずれかにて、親構造に結合することができる。一変形において、少なくとも1つの環が非芳香族である2つ以上の環を有するヘテロアリール基は、芳香環位置にて親構造に結合している。
本明細書で使用する場合、「複素環」、「複素環式」、または「ヘテロシクリル」とは、1つの環または複数の縮合環を有し、かつ、1~14個の環状(即ち、環)炭素原子、および、例えば窒素、リン、硫黄、または酸素などの1~6個の環状(即ち、環)ヘテロ原子を有する、飽和または不飽和非芳香族環状基を意味する。2つ以上の環を含む複素環は、縮合している、スピロである、もしくは架橋している、またはこれらの任意の組み合わせであることができる。縮合環系において、1つ以上の縮合環はシクロアルキルであることができる。具体的なヘテロシクリル基は、1~13個の環状炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄から独立して選択される1~6個の環状ヘテロ原子を有する、3~14員環;1~11個の環状炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄から独立して選択される1~6個の環状ヘテロ原子を有する、3~12員環;1~9個の環状炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、3~10員環;1~7個の環状炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、3~8員環;ならびに、1~5個の環状炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄から独立して選択される1~4個の環状ヘテロ原子を有する、3~6員環である。一変形において、ヘテロシクリルとしては、1~2、1~3、1~4、1~5、または1~6個の環状炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄からから独立して選択される、1~2、1~3、または1~4個の環状ヘテロ原子を有する、単環式3、4、5、6、または7員環が挙げられる。別の変形において、ヘテロシクリルとしては、1~12個の環状炭素原子、ならびに、窒素、リン、酸素、および硫黄から独立して選択される1~6個の環状ヘテロ原子を有する、多環式非芳香環が挙げられる。
「ハロ」または「ハロゲン」とは、フルオロ、クロロ、ブロモ、および/またはヨードを意味する。「ハロアルキル」とは、同一でも異なっていてもよい1つ以上のハロゲンで置換されたアルキル基を意味する。残基が2つ以上のハロゲンで置換されている場合、その化合物は、結合したハロゲン部分の数に対応する接頭辞を用いて言及することができる。例えば、ジハロアリール、ジハロアルキル、トリハロアリールなどは、同じハロであり得るが、必ずしも同じである必要はない、2つ(「ジ」)または3つ(「トリ」)のハロ基で置換された、アリールおよびアルキルを意味する。故に、4-クロロ-3-フルオロフェニルは、ジハロアリールの範囲内である。各水素がハロ基で置換されているアルキル基は、「ペルハロアルキル」とも呼ばれる。好ましいペルハロアルキル基は、トリフルオロアルキル(-CF)である。同様に「ペルハロアルコキシ」とは、ハロゲンが、炭化水素中の各Hにて生じ、アルコキシ基のアルキル部分を作製するアルコキシ基を意味する。ペルハロアルコキシ基の例は、トリフルオロメトキシ(-OCF)である。
「カルボニル」とは、基C=Oを意味する。
「オキソ」とは、部分=Oを意味する。
「ジェミナル」とは、同じ原子に結合した2つの部分の関係を意味する。例えば、残基-CH-CR-において、RおよびRはジェミナルであり、Rは、Rに対するジェミナルなR基と呼ばれることがある。
「ビシナル」とは、隣接する原子に結合した2つの部分の関係を意味する。例えば、残基-CHR-CHR-において、RおよびRはビシナルであり、Rは、Rに対するビシナルなR基と呼ばれることがある。
別に明記されない限り、「置換されていてもよい」とは、ある基が置換されていなくてもよく、または、その基に関して列挙された1つ以上(例えば、1、2、3、4、または5個)の置換基(その置換基は同一であっても異なっていてもよい)により、置換されていてもよいことを意味する。一実施形態において、置換されていてもよい基は1個の置換基を有する。別の実施形態において、置換されていてもよい基は、2個の置換基を有する。別の実施形態において、置換されていてもよい基は、3個の置換基を有する。別の実施形態において、置換されていてもよい基は、4個の置換基を有する。いくつかの実施形態において、置換されていてもよい基は、1~2、1~3、1~4、または1~5個の置換基を有する。
本明細書にて、言葉「阻害剤」を用いることは、HPK1の活性を阻害する分子を意味することが意図される。本明細書において、「阻害する」とは、標的酵素の活性を、阻害剤の不存在下におけるその酵素の活性と比較して低下させることを意味する。いくつかの実施形態において、用語「阻害する」とは、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%の、HPK1活性の低下を意味する。別の実施形態において、「阻害する」とは、約5%~約25%、約25%~約50%、約50%~約75%、または約75%~100%の、HPK1活性の低下を意味する。いくつかの実施形態において、「阻害する」とは、約95%~100%の、HPK1活性の低下、例えば、95%、96%、97%、98%、99%、または100%の活性の低下を意味する。このような低下は、インビトロキナーゼアッセイを含む、当業者により認識可能であろう様々な技術を使用して測定することができる。
本明細書で使用する場合、「HPK1アンタゴニスト」または「HPK1阻害剤」とは、HPK1の生物活性(例えば、セリン/スレオニンキナーゼ活性、TCR活性化の際の、TCR複合体への動員、SLP76などのタンパク質結合パートナーとの相互作用)の1つ以上を低下させる、阻害する、または別様において減少させる分子である。HPK1アンタゴニストを用いる拮抗作用は必ずしも、HPK1活性の完全な除去を表すものではない。代わりに、活性は、例えば、適切な対照と比較して、HPK1の活性の、少なくとも約5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、95%、または100%の低下を含む、統計的に有意な量低下することができる。いくつかの実施形態において、HPK1アンタゴニストは、HPK1のセリン/スレオニンキナーゼ活性を低下させる、阻害する、または別様において、減少させる。これらの実施形態のいくつかにおいて、HPK1アンタゴニストは、SLP76および/またはGadsの、HPK1が媒介するリン酸化を低下させる、阻害する、または別様において、減少させる。本明細書にて開示する化合物は、HPK1に直接結合し、そのキナーゼ活性を阻害する。
「特異的アンタゴニスト」とは、関係のない標的の活性よりも、定義された標的の活性を低下させる、阻害する、または別様において減少させる剤を意図する。例えば、HPK1特異的アンタゴニストは、HPK1の少なくとも1つの生物活性を、任意の他のタンパク質のアンタゴニスト(例えば、他のセリン/スレオニンキナーゼ)の阻害効果よりも統計的に有意な量低下させる。いくつかの実施形態において、標的に対するアンタゴニストのIC50は、非標的に対するアンタゴニストのIC50の、約90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、10%、5%、1%、0.1%、0.01%、0.001%以下である。本明細書にて開示する化合物は、特異的HPK1アンタゴニストであっても、またはなくてもよい。特異的HPK1アンタゴニストは、HPK1の生物活性を、任意の他のタンパク質のアンタゴニスト(例えば、他のセリン/スレオニンキナーゼ)の阻害効果よりも統計的に有意な量低下させる。特定の実施形態において、HPK1アンタゴニストは、HPK1のセリン/スレオニンキナーゼ活性を特異的に阻害する。これらの実施形態のいくつかにおいて、HPK1に対するHPK1アンタゴニストのIC50は、別のセリン/スレオニンキナーゼ、または他の種類のキナーゼ(例えばチロシンキナーゼ)に対するHPK1アンタゴニストのIC50の、約90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、10%、0.1%、0.01%、0.001%以下である
本明細書で使用されるとき、「処置」または「処置する」は、臨床結果を含む有益なまたは所望の結果を得るためのアプローチである。病気に起因する1つ以上の症状の低下、病気の程度の縮小、病気の安定化(例えば、病気の悪化の阻止もしくは遅延)、病気の蔓延(例えば、転移)の阻止もしくは遅延、病気の進行の遅延もしくは緩徐、病気状態の回復、病気の寛解(部分的もしくは完全にかかわらず)の提供、病気の処置に必要とされる1つ以上の薬物の用量の減少、別の医薬の効果の増強、病気の進行の遅延、生活の質の増加、および/または生存の延長。「処置」には、がんの病理学的結果の減少もまた包含される。本発明の方法は、これらの処置の態様のいずれか1つ以上を企図する。
本明細書で使用する場合、がんの進展を「遅延すること」とは、病気の進展を遅延、妨害、低速化、阻止、安定化、および/または延期させることを意味する。この遅延は、処置されている病歴および/または対象に応じて時間の長さが異なり得る。当業者に明らかであるように、十分または著しい遅延は、対象が病気を発症しないという点で、予防を事実上包含し得る。がんの進展を「遅延させる」方法は、方法を使用しないことと比較して、所与の時間枠における病気の進展の可能性を低下させる、かつ/または、所与の時間枠における病気の程度を低下させる方法である。このような比較は典型的には、統計的に有意な数の対象を使用する、臨床研究に基づく。がんの進展は、日常的な身体検査、乳房撮影、イメージング、または生検などの標準的な方法を使用して検出することができる。進展は、初期に検出不可能であり得る病気の進行もまた意味することができ、発生、再発、および開始を含む。
本明細書で使用する場合、「リスクのある」対象とは、がんの進展のリスクのある対象である。「リスクのある」対象は、検出可能な疾患を有しても、または有してなくてもよく、本明細書で記載される処置方法に先だって、検出可能な疾患を示しても、示さなくてもよい。「リスクのある」とは、対象が、1つ以上のいわゆる危険因子を有することを意味し、これらは、がんの進展と相関する測定可能なパラメータであり、本明細書で記載される。これらの危険因子の1つ以上を有する対象は、これらの危険因子を有しない対象よりも、がんが進展する可能性が高い。
本明細書で使用する場合、「併用療法」とは、2つ以上の異なる化合物を含む治療法を意味する。したがって、一態様において、本明細書で詳述する化合物、および別の化合物を含む併用療法が提供される。いくつかの変形において、併用療法は任意に、1つ以上の薬学的に許容される担体もしくは添加物、非薬学的活性化合物、および/または不活性物質を含む。
本明細書で使用する場合、用語「有効量」とは、有効性および毒性のパラメータと組み合わせて、所与の治療形態で有効であるはずである、本発明の化合物のそのような量を意図する。当該技術分野において理解されるように、有効量は1回以上の用量であることができる、即ち、単回用量または複数回用量が、所望の処置エンドポイントを達成するために必要であり得る。有効量は、1つ以上の治療剤の投与との関連で考慮され得、単剤は、1つ以上の他の薬剤と併せて、所望または有益な結果が達成され得るか、または達成される場合、有効量で与えられると見なされ得る。同時投与する化合物のいずれかの好適な用量は、化合物の併用作用(例えば相加または相乗効果)により、任意に低くしてよい。様々な実施形態において、有効量の組成物または治療法は、(i)がん細胞の数を減少させる;(ii)主要サイズを低下させる;(iii)がん細胞の、末梢器官への湿潤をある程度阻害、妨害、遅延する、好ましくは停止する;(iv)腫瘍転移を阻害する(例えばある程度遅延し、好ましくは停止する);(v)腫瘍増殖を阻害する;(vi)主要の発生および/もしくは再発を防止もしくは遅延する;ならびに/または、(vii)がんと関連する1つ以上の症状をある低度軽減することができる。様々な実施形態において、量は、がんの症状の1つ以上を緩和、軽減、低減、および/または遅延するのに十分である。
当該技術分野において理解されるように、「有効量」は1回以上の用量であることができる、即ち、単回用量または複数回用量が、所望の処置エンドポイントを達成するために必要であり得る。有効量は、1つ以上の治療剤、および化合物、またはその薬学的に許容される塩の投与の文脈で考慮され得、1つ以上の他の剤と共に、望ましい、または有益な結果が達成され得る、または達成される場合、有効量で与えられると見なされ得る。
「治療に有効な量」とは、所望の治療アウトカムを生み出すの(例えば、がんの重症度もしくは期間の低下/減少、がんの重症度の安定化、または、がんの1つ以上の症状の除去)に十分な、化合物またはその塩の量を意味する。治療的使用に関して、有益なまたは望ましい結果としては例えば、病気の進展中に現れる合併症および中間の病理学的表現型を含む、病気により生じる1つ以上の(生化学的、組織学的、および/もしくは行動的)症状の低下、病気を患う対象の生活の質の増加、病気の処置に必要な他の医薬の用量の減少、別の医薬の増強効果、病気の進行の遅延、ならびに/または、患者の生残の延長が挙げられる。
「予防的有効量」とは、がんにかかりやすい対象、および/またはがんを進展し得る対象に投与されるときに、がんの1つ以上の将来的な症状の重症度を予防するまたは低下させるのに十分な、化合物、またはその薬学的に許容される塩の量を意味する。予防的使用に関して、有益なまたは望ましい結果としては例えば、リスクの除去もしくは低下、将来的な病気の重症度の低下、または、病気の開始の遅延(例えば、病気の将来的な進展の間に提示する、病気、その合併症、および中間の病理学的表現型の、生化学的、組織学的、および/または行動的症状の遅延)などの結果が挙げられる。
予防的有効量を含む、有効量の化合物またはその薬学的に許容される塩は、アジュバント設定において対象に与えられ得ると理解されており、アジュバント設定とは、対象ががんの病歴を有し、一般に(ただし必ずしもそうではないが)手術(例えば外科切除)、放射線治療、および化学療法を含むがこれらに限定されない治療法に応答性である、臨床設定を意味する。しかし、がんの病歴が原因で、これらの対象は、がんの進展リスクがあると見なされる。「アジュバント設定」における処置または投与とは、処置の後続モードを意味する。
本明細書で使用する場合、「単位用量剤形」とは、単位用量として好適であり、各単位が、必要な医薬担体または添加物と共同して、所望の治療効果を生み出すように計算された、所定量の活性成分を含有する、物理的に個別の単位を意味する。単位用量剤形は、単一または併用療法を含有し得る。
本明細書で使用する場合、用語「制御放出」とは、薬剤の放出が即座のものでない、即ち、「制御放出」製剤を含み、投与が、薬剤の、吸収プールへの即座の放出をもたらさない、薬剤含有製剤またはその画分を意味する。この用語は、長期間にわたり薬剤化合物を徐々に放出するように設計された、デポー製剤を包含する。制御放出製剤は、一般に、薬剤化合物を、所望の放出特性(例えば、pH依存性または非pH依存性の溶解性、異なる水溶性の度合いなど)を有する、担体、ポリマー、またはその他の化合物と混合すること、および、その混合物を、所望の送達経路(例えば、コーティングしたカプセル、埋め込み型貯蔵容器、生分解性カプセルを含有する注射溶液など)に従い製剤化することを伴う、多種多様のドラッグデリバリーシステムを含むことができる。
本明細書で使用する場合、「薬学的に許容される」、または「薬理学的に許容される」とは、生物学的に、または別様において望ましくないものではない材料を意味し、例えば、材料を、あらゆる望ましくない生物学的効果を引き起こすことなく、または、それが含有される組成物のその他の成分のいずれかと有害な様式で相互作用することなく、患者に投与される薬学的組成物に組み込むことができる。薬学的に許容される担体または添加物は、毒性および製造試験で必要とされる基準を満たしているのが好ましく、かつ/または、米国食品医薬品局により準備された不活性成分ガイドに含まれる。
いくつかの実施形態において、本発明の化合物の塩は、薬学的に許容される塩である。「薬学的に許容される塩」とは、遊離(非塩)化合物の生物活性の少なくとも保持し、薬剤または医薬品として対象に投与可能なそれらの塩である。そのような塩としては例えば、以下が挙げられる:(1)例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸で形成された;または、例えば酢酸、シュウ酸、プロピオン酸、コハク酸、マレイン酸、酒石酸などの有機酸で形成された酸付加塩;(2)親化合物中に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えばアルカリ金属、アルカリ土類イオン、もしくはアルミニウムイオンにより置き換えられるか、または有機塩基と配位するかのいずれかであるときに形成される塩。許容される有機塩基としてはエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンなどが挙げられる。許容される無機塩基としては、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどが挙げられる。薬学的に許容される塩は、製造工程にてin situで、または、遊離酸または塩基形態の、精製した本発明の化合物を、好適な有機または無機塩基または酸とそれぞれ、個別に反応させ、そのように形成した塩を、後続の精製中に単離することにより、調製することができる。
用語「添加物」とは、本明細書で使用する場合、薬剤または医薬品の製造で使用可能な不活性(inertまたはinactive)物質、例えば、本発明の化合物を活性成分として含有する錠剤を意味する。様々な物質が、非限定的に結合剤、崩壊剤、コーティング剤、圧縮/封入助剤、クリームもしくはローション、潤滑剤、非経口的投与用溶液、咀嚼錠用材料、甘味料もしくは風味、懸濁/ゲル化剤、または湿潤造粒剤として使用される任意の物質を含む、用語「添加物」により包含され得る。結合剤としては例えば、カルボマー、ポビドン、キサンタンガムなどが挙げられ;コーティング材としては例えば、酢酸フタル酸セルロース、エチルセルロース、ジェランガム、マルトデキストリン、腸溶性コーティングなどが挙げられ;圧縮/封入材としては例えば、炭酸カルシウム、ブドウ糖、フルクトースdc(dc-「直接圧縮可能な」)、蜂蜜dc、乳糖(無水物または一水和物;任意にアスパルテーム、セルロース、または微結晶セルロースと組み合わされている)、デンプンdc、スクロースなどが挙げられ;崩壊剤としては例えば、クロスカルメロースナトリウム、ジェランガム、グリコール酸ナトリウムデンプンなどが挙げられ;クリームまたはローションとしては例えば、マルトデキストリン、カラギーナンなどが挙げられ;潤滑剤としては例えば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、フマル酸ステアリルナトリウムなどが挙げられ;咀嚼錠用材料としては例えば、デキストロース、フルクトースdc、ラクトース(一水和物、任意にアスパルテームまたはセルロースと組み合わせられている)などが挙げられ;懸濁/ゲル化剤としては例えば、カラギーナン、グリコール酸ナトリウムデンプン、キサンタンガムなどが挙げられ;甘味料としては例えば、デキストロース、フルクトースdc、ソルビトール、スクロースdcなどが挙げられ;湿潤造粒剤としては例えば、炭酸カルシウム、マルトデキストリン、微結晶セルロースなどが挙げられる。ある場合には用語「添加物」と「担体」は互換的に使用される。
用語「対象」または「患者」とは、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウスなどを含むがこれらに限定されない哺乳動物などの動物を意味する。特定の実施形態において、対象はヒトまたはヒト患者である。
用語「異常細胞増殖」、「非制御細胞増殖」、および「増殖過剰疾患」は、本出願において同じ意味で用いられる。本明細書で使用する場合、「異常細胞増殖」とは、特に断りのない限り、通常の制御メカニズム(例えば、接触阻害の喪失)とは無関係な細胞増殖を意味する。
用語「がん」とは、非制御細胞増殖を特徴とする対象における条件を意味し、がん性細胞は、局部侵襲および/または非隣接部位への転移が可能である。本明細書で使用する場合、「がん細胞」、「がん性細胞」、または「腫瘍細胞」とは、この非制御細胞増殖および侵襲性を特徴とする細胞を意味する。用語「がん」は、癌、黒色腫、芽腫、肉腫、リンパ腫、および白血病のあらゆる形態を含むがこれらに限定されない、がんのあらゆる種類を包含し、膀胱がん、膀胱癌、脳腫瘍、乳がん、子宮頚がん、結腸直腸がん、食道がん、子宮体がん、肝細胞癌、喉頭がん、肺がん、骨肉腫、卵巣がん、膵がん、前立腺がん、腎癌および甲状腺がん、急性リンパ性白血病、急性骨髄性白血病、脳室上衣腫、ユーイング肉腫、グリア芽腫、髄芽腫、神経芽細胞腫、骨肉腫、横紋筋肉腫、桿状がん、ならびに腎芽細胞腫(ウィルムス腫瘍)を含むがこれらに限定されない。
「化学療法剤」とは、がんの処置で有用な化学化合物または生物学的製剤である。化学療法剤の例としては、チオテパおよびシクロホスファミド(CYTOXAN(登録商標))などのアルキル化剤;ブスルファン、インプロスルファン、およびピポスルファンなどのアルキルスルホネート;ベンゾドーパ、カルボコン、メツレドーパ、およびウレドーパなどのアジリジン;アルトレタミン、トリエチレンメラミン、トリエチレンホスホルアミド、トリエチレンチオホスホラミド、およびトリメチローロメラミンなどのエチレンイミンおよびメチラメラミン;アセトゲニン(特にブラタシンおよびブラタシノン);δ-9-テトラヒドロカンナビノール(ドロナビノール、MARINOL(登録商標));β-ラパコン;ラパコール;コルヒチン;ベツリン酸;カンプトテシン(合成類似体トポテカン(HYCAMTIN(登録商標))、CPT-11(イリノテカン、CAMPTOSAR(登録商標))、アセチルカンプトテシン、スコポレクチン、および9-アミノカンプトテシン);ブリオスタチン;ペメトレキセド;カリスタチン;CC-1065(そのアドゼレシン、カルゼレシンおよびビゼレシン合成類似体を含む);ポドフィロトキシン;ポドフィリン酸;テニポシド;クリプトフィシン(特にクリプトフィシン1およびクリプトフィシン8);ドラスタチン;デュオカルマイシン(合成類似体、KW-2189およびCB1-TM1など);エリュテロビン;パンクラチスタチン;TLK-286;経口α-4インテグリン阻害剤のCDP323;サルコジクチイン;スポンギスタチン;クロラムブシル、クロルナファジン、コロホスファミド、エストラムスチン、イホスファミド、メクロレタミン、メクロレタミンオキシド塩酸塩、メルファラン、ノベンビチン、フェネステリン、プレドニマスチン、トロホスファミド、ウラシルマスタードなどのナイトロジェンマスタード;カルマスティン、クロロゾトシン、フォテムスチン、ロムスチン、ニムスチン、およびラニムスチンなどのニトロソウレア;エンジイン抗生物質(例えばカリケアマイシン、特にカリケアマイシンγ1IおよびカリケアマイシンωI1(例えばNicolaou et al.,Angew.Chem Intl.Ed.Engl.,33:183-186(1994)を参照)などの抗生物質;ジネミシンAを含むジネミシン;エスペラミシンならびに、ネオカルチノスタチン発色団および関連する色素タンパク質エンジイン抗生物質発色団、アクラシノマイシン、アクチノマイシン、アントラマイシン、アザセリン、ブレオマイシン、カクチノマイシン、カラビシン、カルミノマイシン、カルジノフィリン、クロモマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、デトルビシン、6-ジアゾ-5-オキソ-L-ノルロイシン、ドキソルビシン(ADRIAMYCIN(登録商標)、モルホリノ-ドキソルビシン、シアノモルホリノ-ドキソルビシン、2-ピロリノ-ドキソルビシン、ドキソルビシン塩酸塩リポソーム注射剤(DOXIL(登録商標))およびデオキシドクソルビシン)、エピルビシン、エソルビシン、イダルビシン、マルセロマイシン、マイトマイシンCなどのマイトマイシン、マイコフェノール酸、ノガラマイシン、オリボマイシン、ペプロマイシン、ポトフィロマイシン、ピューロマイシン、ケラマイシン、ロドルビシン、ストレプトニグリン、ストレプトゾシン、ツベルシジン、ウベニメクス、ジノスタチン、ゾルビシン;メトトレキサート、ゲムシタビン(GEMZAR(登録商標))、テガフール(UFTORAL(登録商標))、カペシタビン(XELODA(登録商標))、エポチロン、および5-フルオロウラシル(5-FU);デノプテリン、メトトレキサート、プテロプテリン、トリメトレキセートなどの葉酸類似体;フルダラビン、6-メルカプトプリン、チアミプリン、チオグアニンなどのプリン類似体;アンシタビン、アザシチジン、6-アザウリジン、カルモフール、シタラビン、ジデオキシウリジネン、ドキシフルリジン、エノシタビン、およびフロクシウリジンなどのピリミジン類似体;アミノグルテチミド、マイトテイン、トリロスタンなどの抗副腎剤;フォリン酸などの葉酸補充剤;アセグラトン;アルドホスファミドグリコシド;アミノレブリン酸;エニルウラシル;アムサクリン;ベストラブシル;ビサントレン;エダトレキサート;デフォファミン;デメコルチン;ジアジクオン;エフロルニチン;エリプチニウムアセテート;エトグルシド;硝酸ガリウム;ヒドロキシ尿素;レンチナン;ロニダミン;メイタンシンおよびアンサマイトシンなどのメイタンシノイド;ミトグアゾン;マイトキサントロン;モピダンモール;ニトラエリン;ペントスタチン;フェナメット;ピラルビシン;ロソキサントロン;2-エチルヒドラジド;プロカルバジン;PSK(登録商標)多糖類複合体(JHS Natural Products,Eugene,OR);ラゾキサン;リゾキシン;シゾフィラン;スピロゲルマニウム;テヌアゾン酸;トリアジクオン;2,2’,2’’-トリクロロトリエチルアミン;トリコテセン(特にT-2毒素、ベラキュリンA、ロリジンAおよびアングイジン);ウレタン;ビンデシン(ELDISINE(登録商標)、FILDESIN(登録商標));ダカルバジン;マンノムスチン;ミトブロニトール;ミトラクトール;ピポブロマン;ガシトシン;アラビノシド(「Ara-C」);チオテパ;タキソイド、例えばパクリタキセル(TAXOL(登録商標))、パクリタキセルのアルブミン組換ナノ粒子製剤(ABRAXANE(商標))、およびドセタキセル(TAXOTERE(登録商標));クロラムブシル;6-チオグアニン;メルカプトプリン;メトトレキサート;シスプラチンおよびカルボプラチンなどの白金類似体;ビンブラスチン(VELBAN(登録商標));白金;エトポシド(VP-16);イホスファミド;マイトキサントロン;ビンクリスチン(ONCOVIN(登録商標));オキサリプラチン;フォリン酸;ビノレルビン(NAVELBINE(登録商標));ノバントロン;エダトレキサート;ダウノマイシン;アミノプテリン;イバンドロネート;トポイソメラーゼ阻害剤RFS 2000;ジフルオロメチルオルニチン(DMFO);レチノイン酸などのレチノイド;ならびに、上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸、または誘導体;ならびに、CHOP(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、およびプレドニゾロンの併用療法の略称)、ならびに、FOLFOX(5-FUおよびフォリン酸と組み合わせた、オキサリプラチン(ELOXATIN{(商標)})による処置レジメンの略称)などの、上記の2つ以上の組み合わせが挙げられる。
化学療法剤の更なる例としては、がんの成長を促進し得るホルモンの有効性を制御、低減、遮断、または阻害するために作用し、しばしば全身性または体全体の処置の形態にある「抗ホルモン剤」が挙げられる。それらはそれ自体がホルモンであってもよい。例えば、抗エストロゲン剤および選択的エストロゲン受容体制御物質(SERM)が挙げられ、例えば、タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標)タモキシフェンを含む)、ラロキシフェン(EVISTA(登録商標))、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナプリストン、およびトレミフェン(FARESTON(登録商標));抗プロゲステロン;エストロゲン受容体下方制御物質(ERD);フルベストラント(FASLODEX(登録商標))などのエストロゲン受容体アンタゴニスト;卵巣を抑制または閉じる機能を果たす剤、例えば、酢酸ロイプロリド(LUPRON(登録商標)およびELIGARD(登録商標))、酢酸ゴセレリン、酢酸ブセレリン、ならびにトリプトレリンなどの黄色形成ホルモン放出ホルモン(LHRH)アゴニスト;フルタミド、ニルタミド、およびビカルタミドなどの抗アンドロゲン剤;ならびに、例えば、4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、酢酸メゲストロール(MEGASE(登録商標))、エキセメスタン(AROMASIN(登録商標))、ホルメスタイン、ファドロゾール、ボロゾール(RIVISOR(登録商標))、レトロゾール(FEMARA(登録商標))、アナストロゾール(ARIMIDEX(登録商標))などの、副腎にてエストロゲン産生を制御する、酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤が挙げられる。更に、このような定義の化学療法剤としては、クロドロネート(例えばBONEFOS(登録商標)もしくはOSTAC(登録商標))、エチドロネート(DIDROCAL(登録商標))、NE-58095、ゾレドロン酸/ゾレドロネート(ZOMETA(登録商標))、アレンドロネート(FOSAMAX(登録商標))、パミドロネート(AREDIA(登録商標))、チルドロネート(SKELID(登録商標))、またはリセドロネート(ACTONEL(登録商標));ならびにトロキサシタビン(1,3-ジオキソランヌクレオシドシトシン類似体);アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、接着性細胞増殖にて示唆されるシグナル伝達経路における遺伝子の発現を阻害するもの、例えば、PKC-α、Raf、H-Ras、および上皮成長因子受容体(EGF-R)など;THERATOPE(登録商標)ワクチン、および遺伝子治療ワクチン、例えばALLOVECTIN(登録商標)ワクチン、LEUVECTIN(登録商標)ワクチン、およびVAXID(登録商標)ワクチンなどのワクチン;トポイソメラーゼ1阻害剤(例えばLURTOTECAN(登録商標));フルベストラントなどの抗エストロゲン剤;エルロチニブまたはセツキシマブなどのEGFR阻害剤;ベバシズマブなどの抗VEGF阻害剤;アリノテカン;rmRH(例えばABARELIX(登録商標));17AAG(熱ショックタンパク質(Hsp)90毒であるゲルダナマイシン誘導体)、ならびに、上記のいずれかの薬学的に許容される塩、酸、または誘導体が挙げられる。
「化学療法剤」の定義には、以下もまた含まれる:(i)タモキシフェン(NOLVADEX(登録商標);タモキシフェンクエン酸塩を含む)、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、4-ヒドロキシタモキシフェン、トリオキシフェン、ケオキシフェン、LY117018、オナリストン(onapristone)、およびFARESTON(登録商標)(トレミフェンクエン酸塩)を含む、抗エストロゲンおよび選択的エストロゲン受容体調節因子(SERM)などの腫瘍へのホルモン作用を調節または阻害するように作用する抗ホルモン剤;(ii)副腎におけるエストロゲン産生を調節する酵素アロマターゼを阻害するアロマターゼ阻害剤、例えば、4(5)-イミダゾール、アミノグルテチミド、MEGASE(登録商標)(酢酸メゲストロール)、AROMASIN(登録商標)(エキセメスタン;Pfizer)、ホルメスタニ、ファドロゾール、RIVISOR(登録商標)(ボロゾール)、FEMARA(登録商標)(レトロゾール;Novartis)、およびARIMIDEX(登録商標)(アナストロゾール;AstraZeneca);(iii)抗アンドロゲン薬、例えば、フルタミド、ニルタミド、ビカルタミド、ロイプロリド、およびゴセレリン;およびトロキサシタビン(1,3-ジオキソランヌクレオシドシトシン類似体);(iv)タンパク質キナーゼ阻害剤;(v)脂質キナーゼ阻害剤;(vi)アンチセンスオリゴヌクレオチド、特に、例えば、PKC-アルファ、Ralf、およびH-Rasなどの、異常な細胞増殖に関与するシグナル伝達経路における遺伝子の発現を阻害するもの;(vii)VEGF発現阻害剤(例えば、ANGIOZYME(登録商標))およびHER2発現阻害剤などのリボザイム;(viii)遺伝子療法ワクチン、例えば、ALLOVECTIN(登録商標)、LEUVECTIN(登録商標)、およびVAXID(登録商標)などのワクチン;PROLEUKIN(登録商標)rIL-2;LURTOTECAN(登録商標)などのトポイソメラーゼ1阻害剤;ABARELIX(登録商標)rmRH;(ix)ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標),Genentech)などの抗血管新生剤;ならびに(x)上記のうちのいずれかの薬学的に許容される塩、酸、および誘導体。
いくつかの実施形態において、化学療法剤は免疫療法薬である。本明細書で使用する場合、「免疫療法薬」とは、がんとの戦いを、特異的または非特異的に補助する、免疫系を増強させる化合物である。免疫治療薬としては、サイトカイン、インターロイキン(例えばIL-2、IL-7、IL-12、IL-15、IL-21)、インターフェロン(例えばIFN-α、IFN-β、IFN-γ)、GM-CSF、サリドマイド(THALOMID(登録商標),Celgene)、レナリドマイド(REVLIMID(登録商標),Celgene)、ポマリドミド(POMALYST(登録商標),Celgene)、イミキモド(ZYCLARA(登録商標),Valeant)などの、免疫系をブーストするモノクローナル抗体および非特異的免疫療法が挙げられる。化学療法剤として有用なモノクローナル抗体の非限定例としては、トラスツズマブ(HERCEPTIN(登録商標),Genentech)、ベバシズマブ(AVASTIN(登録商標),Genentech)、セツキシマブ(ERBITUX(登録商標),Bristol-Myers Squibb)、パニツムマブ(VECTIBIX(登録商標),Amgen)、イピリムマブ(YERVOY(登録商標),Bristol-Myers Squibb)、リツキシマブ(RITUXAN(登録商標),Genentech)、アレムツズマブ(CAMPATH(登録商標),Genzyme)、オファツムマブ(ARZERRA(登録商標),Genmab)、ゲムツズマブオゾガマイシン(MYLOTARG(登録商標),Wyeth)、ブレンツキシマブベドチン(ADCETRIS(登録商標),Seattle Genetics)、90Y標識イブリツモマブチウキセタン(ZEVALIN(登録商標),Biogen Idec)、131I標識トシツモマブ(BEXXAR(登録商標),GlaxoSmithKline)、アド-トラスツズマブエムタンシン(KADCYLA(登録商標),Genentech)、ブリナツモマブ(BLINCYTO(登録商標),Amgen)、ペルツズマブ(PERJETA(登録商標),Genentech)、オビヌツズマブ(GAZYVA(登録商標),Genentech)、ニボルマブ(OPDIVO(登録商標),Bristol-Myers Squibb)、ペムブロリズマブ(KEYTRUDA(登録商標),Merck)、ピディリズマブ(CureTech)、MPDL3280A(国際公開第2010/077634号に記載、その全体が本明細書に参考として組み込まれる)、MDX-1105(国際公開第2007/005874号に記載、その全体が本明細書に参考として組み込まれる)、ならびに、MEDI4736(国際公開第2011/066389号および米国特許出願公開第2013/034559号に記載、それぞれの全体が参照として本明細書に組み込まれる)が挙げられる。別の有用な免疫療法薬は、AMP-224である(国際公開第2010/027827号および同第2011/066342号に記載、それぞれの全体が本明細書に組み込まれている)。
化合物
本明細書にて開示された化合物は、式(I)の3カルボニルアミノ-8-アミノイソキノリン化合物、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば水和物)、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体である。これらの化合物は、HPK1の阻害剤として有用である。
一態様において、式(I):
Figure 2022504080000002
(式中、
15は、-OR16、-SR16、または-NR1718であり;
各R16は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、7~14員のヘテロアリール、または3~14員のヘテロシクリルであり;R16のC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、7~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
17は、水素またはC1-6アルキルであり;
18はC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、または3~14員のヘテロシクリルであり;R18のC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で独立して置換されていてもよく;
または、R17およびR18は、それらが結合する窒素原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
は、水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、3~14員のヘテロシクリル、または-ORであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
は、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい5~14員のヘテロアリールであり;
は、水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、3~14員のヘテロシクリル、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR8a8b、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR8a8b、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)NR8a8b、-P(O)R9a9b、-NR8a8b、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR8a8b、-N(R)S(O)、または-N(R)S(O)NR8a8bであり;RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して水素またはC1-6アルキルであり;
各R8aおよびR8bは、独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;R8aおよびR8bのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
または、R8aおよびR8bは、それらが結合する窒素原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
各Rは独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
各R9aおよびR9bは独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、3~12員のヘテロシクリル、または-O-C1-6アルキルであり;R9aおよびR9bのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
または、R9aおよびR9bは、それらが結合するリン原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
各R10は、独立してオキソ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~12員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NH)R、-S(O)NR、-NR、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-N(R)S(O)、-N(R)S(O)NR、または-P(O)Rであり;R10のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルは、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各RおよびRは、独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RおよびRのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
または、RおよびRは、それらが結合する窒素原子と共に、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
各Rは、独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Rは、独立して水素またはC1-6アルキルであり;
各RおよびRは独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~12員のヘテロシクリル、または-O-C1-6アルキルであり;RおよびRのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
または、RおよびRは、それらが結合するリン原子と共に、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
各R11は、独立してオキソ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~8員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra1、-C(O)ORb1、-C(O)NRc1d1、-ORb1、-OC(O)Ra1、-OC(O)NRc1d1、-SRb1、-S(O)Re1、-S(O)e1、-S(O)NRc1d1、-NRc1d1、-N(Rf1)C(O)Ra1、-N(Rf1)C(O)ORb1、-N(Rf1)C(O)NRc1d1、-N(Rf1)S(O)e1、-N(Rf1)S(O)NRc1d1、または-P(O)Rg1h1であり;R11のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Ra1は、独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Ra1のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Rb1は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Rb1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Rc1およびRd1は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Rc1およびRd1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
または、Rc1およびRd1は、それらが結合する窒素原子と共に、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~8員のヘテロシクリルを形成し;
各Re1は、独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Re1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Rf1は独立して水素またはC1-6アルキルであり;
各Rg1およびRh1は、独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~8員のヘテロシクリル、または-O-C1-6アルキルであり;Rg1およびRh1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
または、Rg1およびRh1は、それらが結合するリン原子と共に、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~8員のヘテロシクリルを形成し;
各R12は、独立してオキソ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、3~6員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra2、-C(O)ORb2、-C(O)NRc2d2、-ORb2、-OC(O)Ra2、-OC(O)NRc2d2、-S(O)e2、-S(O)NRc2d2、-NRc2d2、-N(Rf2)C(O)Ra2、-N(Rf2)C(O)ORb2、-N(Rf2)C(O)NRc2d2、-N(Rf2)S(O)e2、-N(Rf2)S(O)NRc2d2、または-P(O)Rg2h2であり;R12のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Ra2は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、または3~6員のヘテロシクリルであり;Ra2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Rb2は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、または3~6員のヘテロシクリルであり;Rb2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Rc2およびRd2は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、または3~8員のヘテロシクリルであり;Rc2およびRd2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
または、Rc2およびRd2は、それらが結合する窒素原子と共に、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~6員のヘテロシクリルを形成し;
各Re2は、独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、または3~6員のヘテロシクリルであり;Re2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
各Rf2は、独立して水素またはC1-6アルキルであり;
各Rg2およびRh2は、独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、3~8員のヘテロシクリル、または-O-C1-6アルキルであり;Rg2およびRh2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
または、Rg2およびRh2は、それらが結合するリン原子と共に、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~6員のヘテロシクリルを形成し;かつ
各R13は、独立してオキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1-6アルキル)、シアノ、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルである)
の化合物、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば水和物)、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体を提供する。
いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)の化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝物もしくは誘導体であり、R15は、-OR16、-SR16または-NR1718である。
いくつかの実施形態において、R15は、-OR16、または-SR16であり、式中、各R16は、独立して、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、7~14員のヘテロアリール、または3~14員のヘテロシクリルであり、R16のC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、7~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれR10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で任意に置換されている。これらの実施形態のいくつかにおいて、R15は、-OR16である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R15は、-SR16である。
一態様において、式(IA)または(IC):
Figure 2022504080000003
(式中、
各R16は、独立してC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、7~14員のヘテロアリール、または3~14員のヘテロシクリルであり;R16のC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、7~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;かつ
、R、RおよびR10は、式(I)で定義されるか、本明細書で詳述する変形である)
の化合物、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)、(IA)もしくは(IC)の化合物、またはそれらの塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝物またはその誘導体であり、R16は、独立して、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル;R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキル;R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい7~14員のヘテロアリール;またはR10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロシクリルである。いくつかの実施形態において、R16は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル;R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキル;または、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロシクリルである。
いくつかの実施形態において、R16は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロシクリルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R16は、N、OおよびSからなる群から独立して選択された1または2個のヘテロ原子を有し、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい、4~10員のヘテロシクリルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R16は、N、OおよびSからなる群から独立して選択された1または2個のヘテロ原子を有し、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい、4~7員の単環式ヘテロシクリルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R16は、N、OおよびSからなる群から独立して選択される1または2個のヘテロ原子を有する6~10員の二環式ヘテロシクリルであり、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で任意に置換されている。
いくつかの実施形態において、R16は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキルルキルである。いくつかの実施形態において、R16は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3-8シクロアルキルルキルである。
いくつかの実施形態において、R16は、R10から独立に選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい7~14員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、R16は、R10から独立して選択された1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい、融合した7~14員のヘテロアリールであり、ヘテロアリールは部分的に飽和した環を含み、結合点は部分的に飽和した環にある。一変形において、R16は、5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-6-イルである。
一変形において、R16は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R16は、C1-6アルキルまたはC1-6ハロアルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R16はC1-6アルキル(例えば、イソプロピルまたはネオペンチル)である。これらの実施形態のいくつかにおいて、R16は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC1-6シクロアルキルである。一変形において、R16は、C1-6アルキル(例えば、2、2、2、-トリフルオロエチル)である。
これらの実施形態のいくつかにおいて、R16は、-C(1-6アルキレン)-R19であり、式中、R19は、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、シアノ、-OR、-NR8a8b、または-S(O)であり;R19のC3-10シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリールおよび3~14員のヘテロシクリルは、それぞれ独立して、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で任意に置換されている。一変形において、R19は、R10から独立して選択された1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよい5または6員のヘテロアリールであるか;あるいはR10から独立して選択された1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよい3~10員のヘテロシクリルである。一変形において、R19は、R10から独立して選択された1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキルであるか;あるいはR10から独立して選択された1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよいフェニルである。別の変形において、R19はシアノ、-OR、-NR8a8b、または-S(O)である。別の変形において、R19は、-OCH、-NH、または-S(O)CHである。
これらの実施形態のいくつかにおいて、R16は、
Figure 2022504080000004
Figure 2022504080000005
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、R16は、
Figure 2022504080000006
Figure 2022504080000007
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
これらの実施形態のいくつかにおいて、R16は、
Figure 2022504080000008
からなる群から選択され、それぞれ独立して、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で任意に置換されており、波線は結合点を表す。いくつかの実施形態において、それぞれは、独立して、R10から独立して選択された1個の置換基で任意に置換されている。これらの実施形態のいくつかにおいて、R10は、独立して、C1-6アルキル(例えば、メチル)またはシアノである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R10は、独立して、C1-6アルキル(例えば、メチル)である。
いくつかの実施形態において、R15は、-NR1718であり、式中、R17は、水素またはC1-6アルキルであり;R18は、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロシクリル;R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキル、またはR10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルであるか;またはR17およびR18は、それらが結合している窒素原子と共に、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成する。
一態様において、式(IB):
Figure 2022504080000009
(式中、
17が、水素またはC1-6アルキルであり;
18はC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、または3~14員のヘテロシクリルであり;R18のC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で独立して置換されていてもよく;
または、R17およびR18は、それらが結合する窒素原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
、R、RおよびR10は、式(I)で定義されるか、本明細書で詳述する変形である)
の化合物、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)または式(IB)、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝物もしくは誘導体であり、R17は、水素、またはC1-6アルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R17は水素である。
いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)または(IB)、またはそれらの塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝物またはその誘導体であり、R18は、独立して、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロシクリル;R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキル;またはR10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態において、R18は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロシクリルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R18は、
Figure 2022504080000010
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態では、R18は、
Figure 2022504080000011
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、R18は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキルルキルである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R18は、
Figure 2022504080000012
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、R18は、
Figure 2022504080000013
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
いくかの実施形態において、R18は、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、または-(C1-6アルキレン)-R19であり、R19は、C3-10シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、シアノ、-OR、-NR8a8b、または-S(O)であり;R19のC3-10シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリールおよび3~14員のヘテロシクリルは、それぞれ独立して、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で任意に置換されている。これらの実施形態のいくつかにおいて、R19は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロアリールである。これらの実施形態のいくつかにおいて、R19は、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキルである。一変形において、R19は、置換されていてもよいピラゾリル(例えば、1-メチルピラゾール-4-イル)、シクロプロピル、またはシアノである。
いくつかの実施形態において、R18は、
Figure 2022504080000014
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)もしくは(IB)、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)、溶媒和物(例えば、水和物)、プロドラッグ、代謝物もしくは誘導体であり、R17およびR18は、それらが結合している窒素原子と共に、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成する。一変形において、R17およびR18は、それらが結合する窒素原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい5または6員のヘテロシクリルを形成する。一変形において、R17およびR18は、それらが結合する窒素原子と共に、5または6員のヘテロシクリルを形成する(例えば、ピロリジン-1-イルまたはピペリジン-1-イル)。
いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)のもの、または、該当する場合、式(IA)、(IB)、および(IC)などの、それらの変形、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)であり、RはR10から独立して選択される1、2、3、4,または5個の置換基で任意的に置換された5~14員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、Rは、R10から独立に選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい5~10員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい単環式の5または6員のヘテロアリールである。いくつかの実施形態において、Rは、R10から独立に選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい5員のヘテロアリールである。いくつかの態様において、Rは、R10から独立に選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい6員のヘテロアリールである。
いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2022504080000015
(式中、
波線は結合点を示し、
4a、R4b、およびR4cはそれぞれ独立して水素またはR10であるか、あるいは、2つのビシナルなR4(a-c)は、それらが結合する原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい縮合5もしくは6員ヘテロアリール、または、R10から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい縮合5もしくは6員ヘテロシクリルを形成する)
である。
いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2022504080000016
(式中、波線は結合点を表し、R4a、R4b、およびR4cはそれぞれ独立して水素またはR10であるか、あるいは、2つのビシナルなR4(a-c)は、それらが結合する原子と共に、R10または縮合C5-8シクロアルキルから独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい縮合5もしくは6員ヘテロアリール、または、R10から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい縮合5もしくは10員ヘテロシクリルを形成する)
である。
これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、
Figure 2022504080000017
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2022504080000018
(式中、波線は結合点を示し;
4aは、ハロゲン、C1-6アルキルまたはC3-6シクロアルキルであり;かつR4bおよびR4Cは、それらが結合している原子と共に、C1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合5~10員ヘテロシクリル、またはC1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合C5-8シクロアルキルを形成する)
である。
いくつかの実施形態において、Rは、
Figure 2022504080000019
(式中、波線は結合点を示し;
4aは、C1-6アルキル(例えば、メチルまたはエチル)であり、R4bおよびR4Cは、それらが結合している原子と共に、縮合5~10員のヘテロシクリルを形成する)
である。
これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、
Figure 2022504080000020
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、
Figure 2022504080000021
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
これらの実施形態のいくつかおいて、Rは、R10から選択された1個の置換基で置換された
Figure 2022504080000022
であり、波線は結合点を示す。これらの実施形態のいくつかにおいて、R10は、独立して、C1-6アルキル(例えば、メチルまたはエチル)である。これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、
Figure 2022504080000023
である。
式(I)、または式(IA)、(IB)、または(Ic)のようなその変形で記載するR15の各々および全ての変形が、式(I)、(IA)、(IB)、または(Ic)で記載するRの各々および全ての変形と組み合わせることができるということが意図され、理解され、あたかも、あらゆる組み合わせが具体的かつ個別に記載されるようにも意図され、理解される。例えば、いくつかの実施形態において、R15は(a)、(b)または(c)である:
(a)-OR16
(式中、R16は、(i)、(ii)、(iii)、(iv)または(v)である:
(i)N、OおよびSからなる群から独立して選択された1または2個のヘテロ原子を有し、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい、4~10員のヘテロシクリル;
(ii)R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキル;
(iii)C1-6アルキル、
(iv)C1-6ハロアルキル、または
(v)(C1-6アルキレン)-R19であり、R19は、R10から独立して選択された1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい5または6員のヘテロアリール;R10から独立して選択された1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい3~10員のヘテロシクリルでありR10から独立して選択された1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよいC3-10シクロアルキル;R10から独立して選択された1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよいフェニル;シアノ、-OR、-NR8a8b、または-S(O));
(b)-NR1718
(式中、R17は水素であり、R18は、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロシクリル、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよいC3~10シクロアルキル、C1~6ハロアルキル、または-(C1-6アルキレン)-R19(式中、R19は、置換されていてもよいピラゾリル(例えば1-メチルピラゾール-4-イル)、シクロプロピル、またはシアノである);あるいは
(c)-SR16
は、
Figure 2022504080000024
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。これらの実施形態のいくつかにおいて、Rは、
Figure 2022504080000025
である。
いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などの、それらの変形、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)であり、Rは水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、3~14員のヘテロシクリル、または-ORであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で任意に置換されている。いくつかの実施形態において、Rは水素、フルオロ、クロロ、シアノ、ヒドロキシル、C3-4シクロアルキル、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-O(C1-6アルキル)、または-O(C1-6ハロアルキル)である。一変形において、Rは水素、フルオロ、シアノ、またはC1-6アルキル(例えばメチル)である。別の変形において、Rは水素またはフルオロである。別の変形において、Rは水素である。
いくつかの実施形態において、化合物は、式(I)、または、式(IA)、(IB)、および(Ic)、それらの変形、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)であり、Rは水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、3~14員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR8a8b、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR8a8b、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)NR8a8b、-P(O)R9a9b、-NR8a8b、N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR8a8b、-N(R)S(O)、または-N(R)S(O)NR8a8bであり;RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で任意に置換されている。いくつかの実施形態において、Rは水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、3~14員のヘテロシクリル、-OR、-NR8a8b、または-N(R)C(O)Rであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で任意に置換されている。いくつかの実施形態において、Rは水素、フルオロ、クロロ、シアノ、ヒドロキシル、C3-4シクロアルキル、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、-O(C1-6アルキル)、または-O(C1-6ハロアルキル)である。一変形において、Rは水素、フルオロ、シアノ、またはC1-6アルキルである。別の変形において、Rは水素、フルオロ、またはシアノである。別の変形において、Rは水素である。別の変形において、Rはフルオロである。
式(I)、(IA)、(IB)または(Ic)に対して記載されているR15およびRの各々および全ての変形またはこれらの組み合わせは、該当する場合、各々および全ての組み合わせが具体的におよび個別的に記載されているのと同様に、式(I)、または式(IA)、(IB)もしくは(IC)に対して記載されたRおよびRの各々および全ての変形と組み合わされ得ることが意図され、理解される。例えば、いくつかの実施形態おいては、Rは水素であり、Rはフルオロであり、Rは本明細書で詳述したとおり式(I)、または式(IA)、(IB)、(Ic)などの変形である。式(I)の化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)のいくつかの実施形態において、R15は、上記で詳述したように、(a)、(b)または(c)であり;Rは、水素であり;Rは、フルオロであり;かつRは、
Figure 2022504080000026
(式中、波線は結合点を示す)
からなる群から選択される。
式(I)の化合物、または、該当する場合、式(IA)、(IB)、および(IC)などの、それらの変形、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)のいくつかの実施形態において、各Rは独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で任意に置換されている。一変形において、RはC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で任意に置換されている。一変形において、RはC1-6アルキル(例えばメチル)である。一変形において、Rは、R10から独立して選択される1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい3~12員のヘテロシクリルである。
式(I)の化合物、または、該当する場合、式(IA)、(IB)、および(IC)などの、それらの変形、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)のいくつかの実施形態において、各Rは独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Rは水素、R10で置換されていてもよいC1-6アルキルである。一変形において、RはC1-6アルキルである。一変形において、Rは3~12員のヘテロシクリルである。
式(I)の化合物、または、該当する場合、式(IA)、(IB)、および(IC)などの、それらの変形、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)のいくつかの実施形態において、各Rは独立して水素またはC1-6アルキルであり;かつ各R8aおよびR8bは独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;R8aおよびR8bのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で任意に置換されているか、または、R8aおよびR8bは、それらが結合する窒素原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成する。一変形において、Rは水素またはC1-6アルキル(例えばメチル)である。一変形において、各R8aおよびR8bは独立して水素またはC1-6アルキルである。一変形において、各R8aおよびR8bは水素である。一変形において、R8aおよびR8bは、それらが結合する窒素原子と共に、R10で置換されていてもよい5~7員のヘテロシクリルを形成する。
式(I)の化合物、または、該当する場合、式(IA)、(IB)、および(IC)などの、それらの変形、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)のいくつかの実施形態において、各Rは独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Rは、R10で置換されていてもよいC1-6アルキル、またはR10で置換されていてもよいC6-10アリールである。一変形において、RはC1-6アルキル(例えばメチル)である。
式(I)の化合物、または、該当する場合、式(IA)、(IB)、および(IC)などの、それらの変形、またはその塩(例えば薬学的に許容される塩)のいくつかの実施形態において、各R10は独立してC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~12員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NH)R、-S(O)NR、-NR、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-N(R)S(O)、または-N(R)S(O)NRであり;R10のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。
一変形において、R10は、独立して、オキソ、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員ヘテロアリール、3~12員ヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)NR、-OR、-S(O)、-S(O)NR、-NRであり;R10のC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員ヘテロアリールおよび3~14員ヘテロシクリルは、それぞれR11から独立して選択された1、2、3または4個の置換基で任意に置換されている。
一変形において、R10は独立して、オキソ;R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル;R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい5~10員のヘテロアリール;ハロゲン、-OR、-S(O)(=NH)R、-NR、-N(R)C(O)R、または-N(R)S(O)NRである。
一変形において、R10は独立して、オキソ、ハロゲン、シアノ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキル、または-ORである。
一変形において、R10は独立して-NR、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-N(R)S(O)、または-N(R)S(O)NRである。
一変形において、R10は独立してオキソ、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NH)R、または-S(O)NRである。
一変形において、各R10は独立してC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~12員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NRであり;R10のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。
一変形において、各R10は独立して、それぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニルである。
一変形において、R10は、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルである。一変形において、R10は、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい3~12員のヘテロシクリルである。
一変形において、R10はハロゲン、シアノ、-NR、-C(O)NR、-OR、-S(O)、C1-6ハロアルキル、-(C1-6アルキレン)-OH、または-(C1-6アルキレン)-OHである。
一変形において、R10はヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、-CHF、-CF、-NH、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)、-O(C1-6アルキル)、-SO(C1-6アルキル)、-S(O)NR、-C(O)NR、または-N(R)C(O)Rである。
一変形において、R10は独立してC1-6アルキル(例えばメチル)またはシアノである。一変形において、R10は独立してC1-6アルキル(例えばメチル)である。
いくつかの実施形態において、各Rは独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Rは独立して水素またはC1-6アルキルである。一変形において、Rは水素である。一変形において、RはC1-6アルキル(例えばメチル)である。
いくつかの実施形態において、各Rは独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Rは独立して水素またはC1-6アルキルである。一変形において、Rは水素である。一変形において、RはC1-6アルキル(例えばメチル)である。
いくつかの実施形態において、各RおよびRは独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RおよびRのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されるか、または、RおよびRは、それらが結合する窒素原子と共に、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成する。一変形において、各RおよびRは独立して水素またはC1-6アルキルである。一変形において、RおよびRの一方が水素であり、Rcおよびの他方がC1-6アルキルである。一変形において、各RおよびRは水素である。一変形において、各RおよびRは独立してC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態において、各Rは独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Rは独立してC1-6アルキル(例えばメチル)である。
いくつかの実施形態において、各Rは独立して水素またはC1-6アルキルである。一変形において、Rは水素である。
いくつかの実施形態において、各R11は独立してオキソ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~8員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra1、-C(O)ORb1、-C(O)NRc1d1、-ORb1、-OC(O)Ra1、-OC(O)NRc1d1、-SRb1、-S(O)Re1、-S(O)e1、-S(O)NRc1d1、-NRc1d1、-N(Rf1)C(O)Ra1、-N(Rf1)C(O)ORb1、-N(Rf1)C(O)NRc1d1、-N(Rf1)S(O)e1、または-N(Rf1)S(O)NRc1d1であり;R11のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アルキル、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。
一変形において、R11は独立して、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい、オキソ、C1-6アルキル、または-ORb1である。
一変形において、各R11は独立してオキソ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、3~8員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、または-ORb1であり;R11のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。
一変形において、R11は、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルである。一変形において、R11は、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい3~8員のヘテロシクリルである。
一変形において、R11はハロゲン、シアノ、-NRc1d1、-C(O)NRc1d1、-ORb1、-S(O)e1、C1-6ハロアルキル、-(C1-6アルキレン)-OH、または-(C1-6アルキレン)-OHである。
一変形において、R11はヒドロキシル、シアノ、ハロゲン、-CHF、-CF、-NH、-NH(C1-6アルキル)、-N(C1-6アルキル)、-O(C1-6アルキル)、-SO(C1-6アルキル)、-S(O)NRc1d1、-C(O)NRc1d1、または-N(Rf1)C(O)Ra1である。
一変形において、R11はハロゲン、シアノ、-O(C1-6アルキル)、-O(C1-6アルキレン)-NH、または-(C1-6アルキレン)-OHである。
いくつかの実施形態において、各Ra1は独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Ra1のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Ra1は独立して水素またはC1-6アルキル(例えばメチル)である。
いくつかの実施形態において、各Rb1は独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Rb1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Rb1は独立して水素またはC1-6アルキルである。一変形において、RB1は水素である。一変形において、Rb1はC1-6アルキル(例えばメチル)である。
いくつかの実施形態において、各Rc1およびRd1は独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Rc1およびRd1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されているか、または、Rc1およびRd1は、それらが結合する窒素原子と共に、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~8員のヘテロシクリルを形成する。一変形において、各Rc1およびRd1は独立して水素またはC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態において、各Re1は独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Re1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Re1は独立してC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態において、各Rf1は独立して水素またはC1-6アルキルである。一変形において、Rf1は水素である。
いくつかの実施形態において、各R12は独立してオキソ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、3~6員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra2、-C(O)ORb2、-C(O)NRc2d2、-ORb2、-OC(O)Ra2、-OC(O)NRc2d2、-S(O)e2、-S(O)NRc2d2、-NRc2d2、-N(Rf2)C(O)Ra2、-N(Rf2)C(O)ORb2、-N(Rf2)C(O)NRc2d2、-N(Rf2)S(O)e2、または-N(Rf2)S(O)NRc2d2、であり;R12のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換される。
一変形において、各R12は独立して、オキソ、ハロゲン、シアノ、-ORb2、または、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルである。一変形において、各R12は独立してオキソ、ハロゲン、シアノ、またはヒドロキシルである。
一変形において、R12は、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよいC1-6アルキルである。
一変形において、R12はオキソ、ヒドロキシル、C1-6アルキル、または-O(C1-6アルキル)である。
いくつかの実施形態において、各Ra2は独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、または3~6員のヘテロシクリルであり;Ra2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Ra2は独立して水素またはC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態において、各Rb2は独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、または3~6員のヘテロシクリルであり;Rb2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。一変形において、RB2は水素である。
いくつかの実施形態において、各Rc2およびRd2は独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、または3~8員のヘテロシクリルであり;Rc2およびRd2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されているか、または、Rc2およびRd2は、それらが結合する窒素原子と共に、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~6員のヘテロシクリルを形成する。一変形において、各Rc2およびRd2は独立して水素またはC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態において、各Re2は独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、または3~6員のヘテロシクリルであり;Re2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で任意に置換されている。一変形において、Re2は独立してC1-6アルキルである。
いくつかの実施形態において、各Rf2は独立して水素またはC1-6アルキルである。一変形において、Rf2は水素である。
いくつかの実施形態において、各R13は独立してオキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1-6アルキル)、シアノ、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルである。
一変形において、各R13は独立してハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1-6アルキル)、シアノ、またはC1-6アルキルである。
一変形において、R13はオキソ、ヒドロキシル、C1-6アルキル、または-O(C1-6アルキル)である。
更に提供されるのは、式(IA):
Figure 2022504080000027
(式中、R、R、RおよびR16は、本明細書で詳述したとおり、式(I)またはその適用可能な変形である)
の化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。
いくつかの実施形態において、更に提供されるのは、式(IA-1):
Figure 2022504080000028
(式中、RおよびR16は、本明細書で詳述したとおり、式(IA)またはその適用可能な変形である)
の化合物、またはその塩である。
いくつかの実施形態において、更に提供されるのは、式(IA-2):
Figure 2022504080000029
(式中、R4aはC1-6アルキルであり;R4bおよびR4Cは独立して水素またはR10であるか、またはR4bおよびR4Cが、それらが結合している原子と共に、C1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合5~10員ヘテロシクリル、またはC1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合C5-8シクロアルキルを形成し;かつR10およびR16は、本明細書で詳述したとおり、式(IA)またはその適用可能な変形である)
の化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。一変形において、R16は、N、OおよびSからなる群から独立して選択された1または2個のヘテロ原子を有し、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい5または6員ヘテロシクリルであり;R4aは、C1-6アルキル(例.メチル)であり;R4bおよびR4Cは、それらが結合している原子と共に、C1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択される1、2、3または4個の置換基で置換されていてもよい縮合6員ヘテロシクリルを形成する。
更に提供されるのは、式(IB):
Figure 2022504080000030
(式中、R、R、R、R17およびR18は、本明細書で詳述したとおり、式(I)またはその適用可能な変形である)
の化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。
いくつかの実施形態において、更に提供されるのは、式(IB-1):
Figure 2022504080000031
(式中、R、R、RおよびR18は、本明細書で詳述したとおり、式(IB)またはその適用可能な変形である)
の化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。
いくつかの実施形態において、更に提供されるのは、式(IB-2):
Figure 2022504080000032
(式中、R4aはC1-6アルキルであり;R4bおよびR4Cは独立して水素またはR10、であるか、またはR4bおよびR4Cが、それらが結合している原子と共に、C1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合5~10員ヘテロシクリル、またはC1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合C5-8シクロアルキルを形成し;かつR10およびR18は、本明細書で詳述したとおり、式(IB)またはその適用可能な変形である)
の化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。
更に提供されるのは、式(Ic):
Figure 2022504080000033
(式中、R、R、RおよびR16は、本明細書で詳述したとおり、式(I)またはその適用可能な変形である)
の化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。
いくつかの実施形態において、更に提供されるのは、式(IC-1):
Figure 2022504080000034
(式中、RおよびR16は、本明細書で詳述したとおり、式(Ic)またはその適用可能な変形である)
の化合物、またはその塩である。
いくつかの実施形態において、更に提供されるのは、式(IC-2):
Figure 2022504080000035
(式中、R4aはC1-6アルキルであり;R4bおよびR4Cは独立して水素またはR10、であるか、またはR4bおよびR4Cが、それらが結合している原子と共に、C1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合5~10員ヘテロシクリル、またはC1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合C5-8シクロアルキルを形成し;かつR10およびR16は、本明細書で詳述したとおり、式(Ic)またはその適用可能な変形である)
の化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)である。いくつかの実施形態において、R16は、N、OおよびSからなる群から独立して選択された1または2個のヘテロ原子を有し、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい、4~10員のヘテロシクリルである。一変形例において、R16は5または6員のヘテロシクリル(例えば、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)であり;R4aはC1-6アルキル(例えば、メチル)であり;R4bおよびR4Cは、それらが付着している原子と共に、縮合6員のヘテロシクリルを形成する。
代表的な化合物を表1に列挙する。個々のエナンチオマーおよびジアステレオマーは下表「化合物番号および化合物名」に含まれており、これらの対応する構造はこれらから速やかに測定可能であると理解されている。場合によっては、エナンチオマーおよびジアステレオマーはそれぞれの性質、例えば、キラルHPLCでの保持時間、または生物活性により識別され、キラル中心の絶対立体構成は恣意的に割り当てられる。
[表1]
Figure 2022504080000036
Figure 2022504080000037
Figure 2022504080000038
Figure 2022504080000039
Figure 2022504080000040
Figure 2022504080000041
Figure 2022504080000042
Figure 2022504080000043
Figure 2022504080000044
Figure 2022504080000045
Figure 2022504080000046
Figure 2022504080000047
Figure 2022504080000048
Figure 2022504080000049
Figure 2022504080000050
Figure 2022504080000051
Figure 2022504080000052
Figure 2022504080000053
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いくつかの実施形態において、表1の化合物番号401~584、601および701~756から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。いくつかの実施形態において、表1の化合物番号401、402,403,403a,403b,404,405,405a,405b,406,407,408,408a,408b,409,409a,409b,410,410a,410b,411,411a,411b,412,412a,412b,413,414,414a,414b,415,415a,415b,416,416a,416b,417,418,418a,418b,419,420,421,422,423,424,425,426,427,428,429,430,431,432,432a,432b,433,433a,433b,434,435,436,437,437a,437b,438,439,439a,439b,440,440a,440b,441,441a,441b,441c,441d,442,442a,442b,442c,442d,443,444,444a,444b,445,445a,445b,445c,445d,446,447,447a,447b,448,449,450,451,451a,451b,452,452a,452b,452c,452d,453,454,455,456,457,458,459,460,461,461a,461b,462,463,464,465,466,467,467a,467b,467c,467d,468,469,470,471,472,473,474,475,476,477,477a,477b,477c,477d,478,478a,478b,479,479a,479b,480,480a,480b,481,481a,481b,482,482a,482b,482c,482d,483,483a,483b,484,484a,484b,485,485a,485b,486,486a,486b,487,488,489,490,491,492,493,494,495,496,497,498,499,499a,499b,500,501,502,502a,502b,503,504,504a,504b,505,506,506a,506b,507,507a,507b,508,509,510,510a,510b,510c,510d,511,511a,511b,512,512a,512b,513,513a,513b,514,514a,514b,515,515a,515b,515c,515d,516,516a,516b,516c,516d,517,517a,517b,518,518a,518b,518c,518d,519,519a,519b,520,520a,520b,521,522,522a,522b,523,523a,523b,524,525,525a,525b,526,526a,526b,526c,526d,527,527a,527b,528,528a,528b,529,529a,529b,530,530a,530b,531,531a,531b,531c,531d,532,533,533a,533b,533c,533d,534,534a,534b,535,535a,535b,535c,535d,536,536a,536b,537,537a,537b,538,538a,538b,538c,538d,539,539a,539b,540,541,541a,541b,542,542a,542b,542c,542d,543,543a,543b,544,544a,544b,544c,544d,545,545a,545b,545c,545d,546,546a,546b,546c,546d,547,547a,547b,548,548a,548b,548c,548d,549,549a,549b,550,550a,550b,551,551a,551b,552,553,553a,553b,554,554a,554b,555,555a,555b,555c,555d,556,556a,556b,556c,556d,557,557a,557b,558,558a,558b,558c,558d,559,559a,559b,559c,559d,560,560a,560b,560c,560d,561,561a,561b,561c,561d,562,562a,562b,562c,562d,563,563a,563b,563c,563d,566,566a,566b,566c,566d,567,567a,567b,567c,567d,567e,567f,567g,567h,568,568a,568b,568c,568d,569,569a,569b,569c,569d,570,570a,570b,570c,570d,571,571a,571b,572,572a,572b,573,573a,573b,573c,573d,574,574a,574b,575,575a,575b,576,576a,576b,577,577a,577b,578,578a,578b,579,580,581,581a,581b,581c,581d,582,582a,582b,582c,582d,583,583a,583b,583c,583d,584,584a,584b,584c,584d,601,701,702,703,703a,703b,703c,704,705,706,707,708,709,710,710a,710b,711,711a,711b,712,712a,712b,712c,712d,713,713a,713b,714,715,716,717,718,719,719a,719b,720,721,722,722a,722b,723,723a,723b,723c,723d,724,724a,724b,725,726,726a,726b,726c,726d,727,727a,727b,727c,727d,728,728a,728b,728c,728d,729,729a,729b,729c,729d,730,730a,730b,730c,730d,731,732,732a,732b,733,733a,733b,734,734a,734b,735,736,736a,736b,736c,736d,737,738,739,740,740a,740b,741,742,743,744,745,746,747,747a,747b,747c,747d,748,748a,748b,749,750,750a,750b,750c,750d,751,752,753,754,755、および756から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、表1の化合物番号401~456、458~494および496~509、601、701~720および722~745から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。いくつかの実施形態において、表1の化合物番号401、744および745から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、表1の化合物番号457、495、510~563、および566~584から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、表1の化合物番号401~563、および566~584から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。いくつかの実施形態において、表1の化合物番号401、402,403,403a,403b,404,405,405a,405b,406,407,408,408a,408b,409,409a,409b,410,410a,410b,411,411a,411b,412,412a,412b,413,414,414a,414b,415,415a,415b,416,416a,416b,417,418,418a,418b,419,420,421,422,423,424,425,426,427,428,429,430,431,432,432a,432b,433,433a,433b,434,435,436,437,437a,437b,438,439,439a,439b,440,440a,440b,441,441a,441b,441c,441d,442,442a,442b,442c,442d,443,444,444a,444b,445,445a,445b,445c,445d,446,447,447a,447b,448,449,450,451,451a,451b,452,452a,452b,452c,452d,453,454,455,456,457,458,459,460,461,461a,461b,462,463,464,465,466,467,467a,467b,467c,467d,468,469,470,471,472,473,474,475,476,477,477a,477b,477c,477d,478,478a,478b,479,479a,479b,480,480a,480b,481,481a,481b,482,482a,482b,482c,482d,483,483a,483b,484,484a,484b,485,485a,485b,486,486a,486b,487,488,489,490,491,492,493,494,495,496,497,498,499,499a,499b,500,501,502,502a,502b,503,504,504a,504b,505,506,506a,506b,507,507a,507b,508,509,510,510a,510b,510c,510d,511,511a,511b,512,512a,512b,513,513a,513b,514,514a,514b,515,515a,515b,515c,515d,516,516a,516b,516c,516d,517,517a,517b,518,518a,518b,518c,518d,519,519a,519b,520,520a,520b,521,522,522a,522b,523,523a,523b,524,525,525a,525b,526,526a,526b,526c,526d,527,527a,527b,528,528a,528b,529,529a,529b,530,530a,530b,531,531a,531b,531c,531d,532,533,533a,533b,533c,533d,534,534a,534b,535,535a,535b,535c,535d,536,536a,536b,537,537a,537b,538,538a,538b,538c,538d,539,539a,539b,540,541,541a,541b,542,542a,542b,542c,542d,543,543a,543b,544,544a,544b,544c,544d,545,545a,545b,545c,545d,546,546a,546b,546c,546d,547,547a,547b,548,548a,548b,548c,548d,549,549a,549b,550,550a,550b,551,551a,551b,552,553,553a,553b,554,554a,554b,555,555a,555b,555c,555d,556,556a,556b,556c,556d,557,557a,557b,558,558a,558b,558c,558d,559,559a,559b,559c,559d,560,560a,560b,560c,560d,561,561a,561b,561c,561d,562,562a,562b,562c,562d,563,563a,563b,563c,563d,566,566a,566b,566c,566d,567,567a,567b,567c,567d,567e,567f,567g,567h,568,568a,568b,568c,568d,569,569a,569b,569c,569d,570,570a,570b,570c,570d,571,571a,571b,572,572a,572b,573,573a,573b,573c,573d,574,574a,574b,575,575a,575b,576,576a,576b,577,577a,577b,578,578a,578b,579,580,581,581a,581b,581c,581d,582,582a,582b,582c,582d,583,583a,583b,583c,583d,584,584a,584b,584c、および584dから選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、表1の化合物番号401~456、458~494、および496~509から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。いくつかの実施形態において、表1の化合物番号401、402,403,403a,403b,404,405,405a,405b,406,407,408,408a,408b,409,409a,409b,410,410a,410b,411,411a,411b,412,412a,412b,413,414,414a,414b,415,415a,415b,416,416a,416b,417,418,418a,418b,419,420,421,422,423,424,425,426,427,428,429,430,431,432,432a,432b,433,433a,433b,434,435,436,437,437a,437b,438,439,439a,439b,440,440a,440b,441,441a,441b,442,442a,442b,442c,442d,443,444,444a,444b,445,445a,445b,446,447,448,449,450,451,452,453,454,455,456,458,459,460,461,462,463,464,465,466,467,468,469,470,471,472,473,474,475,476,477,478,479,480,481,482,483,484,485,486,487,488,489,490,491,492,493,494,496,497,498,499,500,501,502,503,504,505,506,507,508、および509から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、表1の化合物番号457、495、510~563、および566~584から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、表1の化合物番号701~756から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。いくつかの実施形態において、表1の化合物番号701、702,703,703a,703b,703c,704,705,706,707,708,709,710,710a,710b,711,711a,711b,712,712a,712b,712c,712d,713,713a,713b,714,715,716,717,718,719,719a,719b,720,721,722,722a,722b,723,723a,723b,723c,723d,724,724a,724b,725,726,726a,726b,726c,726d,727,727a,727b,727c,727d,728,728a,728b,728c,728d,729,729a,729b,729c,729d,730,730a,730b,730c,730d,731,732,732a,732b,733,733a,733b,734,734a,734b,735,736,736a,736b,736c,736d,737,738,739,740,740a,740b,741,742,743,744,745,746,747,747a,747b,747c,747d,748,748a,748b,749,750,750a,750b,750c,750d,751,752,753,754,755、および756から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、表1の化合物番号701~720、および722~745から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。いくつかの実施形態において、表1の化合物番号701、702、703、703a、703B、703c、704、705、706、707、708、709、710、710a、710B、711、711a、711B、712、712a、712B、712c、713、713a、713B、714、715、716、717、718、719、720、722、723、724、725、726、727、728、729、730、731、732、733、734、735、736、737、738、739、740、741、742、743、744および745から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、表1の化合物番号721および746~756から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
いくつかの実施形態において、表1の化合物番号601から選択される化合物、またはその塩(例えば、薬学的に許容される塩)を提供する。
本明細書に記載する式(I)の化合物またはその塩は、立体異性体で存在することができる(例えば、1つ以上の不斉炭素原子を含有する)。個別の立体異性体(エナンチオマーおよびジアステレオマー)、ならびにこれらの混合物は、本明細書にて開示する主題の範囲に含まれる。同様に、式(I)の化合物または塩は、その式で示すもの以外の互変異性形態で存在することができ、これらもまた、本明細書にて開示する主題の範囲に含まれると理解されている。本明細書にて開示する主題は、本明細書で記載する具体的な基の組み合わせおよび部分集合を含むものと理解されるべきである。本明細書にて開示する主題の範囲は、立体異性体の混合物、および、精製したエナンチオマー、またはエナンチオ的/ジアステレオ的に濃縮した混合物を含む。本明細書にて開示する主題は、本明細書で定義する具体的な基の組み合わせおよび部分集合を含むものと理解されるべきである。
本明細書にて開示する主題は、1つ以上の原子が、通常自然にて見出される原子質量または質量数とは異なる、原子質量または質量数を有する原子により置き換えられているという事実に関して、本明細書で記載する化合物の、同位体で標識した形態もまた含む。本明細書に記載する化合物、およびその薬学的に許容される塩に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、ヨウ素、および塩素の同位体、例えばH、H、11C、13C、14C、15N、17O、18O、31P、32P、35S、18F、36Cl、123I、および125Iが挙げられる。例えば、本明細書にて開示されている化合物には、1つ以上の水素原子がデテリウムで置換または濃縮されている形態を含む
本明細書にて開示する主題は、式(I)の化合物のプロドラッグ、代謝産物、誘導体、および薬学的に許容される塩を含む。式(I)の化合物の代謝産物としては、式(I)の化合物を、その代謝生成物を得るのに十分な時間、哺乳類に接触させることを含むプロセスにより作製される化合物が挙げられる。
式(I)の化合物が塩基である場合、所望の製薬上許容できる塩を、当該技術分野において利用可能な任意の好適な方法、例えば、遊離塩基を無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、メタンスルホン酸、リン酸など)、または、有機酸(例えば酢酸、マレイン酸、コハク酸、マンデル酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、ピラノシジル酸(例えばグルクロン酸もしくはガラクツロン酸)、αヒドロキシ酸(例えばクエン酸もしくは酒石酸)、アミノ酸(例えばアスパラギン酸もしくはグルタミン酸)、芳香族酸(例えば安息香酸もしくはケイ皮酸)、スルホン酸(例えばp-トルエンスルホン酸もしくはエタンスルホン酸)など)で処理することによって、調製してよい。
式(I)の化合物が酸である場合、所望の薬学的に許容される塩は、任意の好適な方法、例えば、遊離酸を無機または有機塩基、例えばアミン(第一級、第二級もしくは第三級)、アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類金属水酸化物などで処理することにより調製してよい。好適な塩の実例としては、アミノ酸(グリシンおよびアルギニンなど)、アンモニア、第一級、第二級、および第三級アミン、ならびに環状アミン(ピペリジン、モルホリンおよびピペラジンなど)に由来する有機塩、ならびに、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウムおよびリチウムに由来する無機塩が挙げられるが、これらに限定されない。
式(I)の化合物は「プロドラッグ」の形態であることができ、これは、インビボで代謝されることが可能な部分を有する化合物を含む。一般に、プロドラッグは、エステラーゼにより、または、活性薬剤に対する他のメカニズムにより、インビボで代謝される。プロドラッグの例、およびそれらの使用は当該技術分野において周知である(例えば、Berge et al.(1977)“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1-19を参照のこと)。プロドラッグは、化合物の最終単離および精製の間に、または、精製した化合物をその遊離酸形態またはヒドロキシルで、好適なエステル化剤と個別に反応させることにより、in situで調製することができる。ヒドロキシル基は、カルボン酸で処理することによりエステルに変換することができる。プロドラッグ部分の例としては、置換および非置換の、分岐または非分岐低級アルキルエステル部分(例えばプロピオン酸エステル)、低級アルケニルエステル、ジ低級アルキルアミノ低級アルキルエステル(例えばジメチルアミノエチルエステル)、アシルアミノ低級アルキルエステル(例えばアセチルオキシメチルエステル)、アシルオキシ低級アルキルエステル(例えばピバロキシオキシメチルエステル)、アリールエステル(フェニルエステル)、アリール低級アルキルエステル(例えばベンジルエステル)、置換(例えばメチル、ハロ、またはメトキシ置換基による)アリールおよびアリール低級アルキルエステル、アミド、低級アルキルアミド、ジ低級アルキルアミド、ならびにヒドロキシアミドが挙げられる。他のインビボメカニズムによって活性形態に転化されるプロドラッグもまた、含まれる。複数の態様において、本発明の化合物類は、本明細書の式のいずれかを有するプロドラッグである。
式(I)の化合物は、本明細書に記載されているような一般的な合成方法や実施例に記載されている先行例や、当技術分野で知られている方法によって調製できる。
薬学的組成物および製剤
本明細書にて開示する化合物を、薬学的に許容される担体または添加物と共に、薬学的組成物に製剤化することができる。
式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形は、薬学的組成物として標準的な薬務に従い製剤化することができる。本態様に従い、薬学的に許容される添加物、希釈剤、または担体と会合した、式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形を含む薬学的組成物を提供する。
典型的な製剤は、式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、ならびに担体、希釈剤、または添加物を混合することにより調製される。好適な担体、希釈剤、および添加物は当業者に周知であり、炭水化物、ワックス、水溶性および/または水膨潤性ポリマー、親水性または疎水性材料、ゼラチン、油、溶媒、ならびに水などの材料を含む。使用する具体的な担体、希釈剤、または添加物は、式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形が適用される手段および目的に左右される。溶媒は、一般的に哺乳動物に投与するために、安全(GRAS)であると当業者によって認識される溶媒に基づいて選択される。一般に、安全な溶媒は、水および水に可溶性または混和性である他の非毒性溶媒などの非毒性水性溶媒である。好適な水性溶媒としては、水、エタノール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール(例えば、PEG400、PEG300)等、およびそれらの混合物を含む。製剤はまた、薬剤(すなわち、式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形)の的確な提示を提供するか、または医薬品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1つ以上の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、防腐剤、抗酸化剤、不透明化剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤および他の既知の添加剤も含み得る。
製剤は、従来の溶解および混合手順を使用して調製されてもよい。例えば、バルクの薬剤物質(即ち、式(I)の化合物、もしくは式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、または式(I)の化合物、もしくは式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形の安定化形態(例えば、シクロデキストリン誘導体または他の既知の錯化剤で錯体化した))を、上記の添加物の1種以上の存在下にて、好適な溶媒に溶解する。式(I)化合物は、典型的には、容易に制御可能な薬物用量を提供し、所定のレジメンで患者コンプライアンスを可能にするように薬学的剤形に製剤化される。
適用のための薬学的組成物(または製剤)は、薬物を投与するために使用される方法に応じて多様な方法で包装されてもよい。一般的に、分配用物品は、薬学的製剤をその中に適した形態で配置した容器を含む。好適な容器は、当業者に周知であり、ボトル(プラスチックおよびガラス)、小袋、アンプル、プラスチックバッグ、金属シリンダー等の材料が挙げられる。容器はまた、パッケージの内容物への不用意なアクセスを防止するための不正開封防止アセンブリを含んでもよい。それに加えて、容器は、容器の内容物を説明するラベルをその上に配置している。ラベルはまた、適切な注意書き含んでいてもよい。
薬物製剤は、様々な投与経路および種類のために調製することができる。例えば、所望の純度を有する式(I)の化合物を任意に、凍結乾燥製剤、粉砕粉末、または水溶液の形態で、薬学的に許容される希釈剤、担体、添加物、または安定剤(Remington’s Pharmaceutical Sciences(1980)16th edition,Osol,A.Ed.)と混合してよい。製剤は、周囲温度で、適切なpHで、および所望の度合いの純度で、生理学的に許容される添加物または担体、すなわち、用いられる用量および濃度においてレシピエントに対して非毒性である添加物または担体と混合することによって行われてもよい。製剤のpHは、具体的な用途および化合物の濃度に主に依存するが、約3~約8の範囲であってもよい。pH5における酢酸緩衝液中での製剤が、好適な実施形態である。
式(I)の化合物は滅菌されていてよい。特に、インビボ投与に用いるための製剤は、滅菌されていなければならない。このような滅菌は、滅菌濾過膜を通す濾過により容易に達成される。
化合物は、通常、固体組成物、凍結乾燥製剤として、または水溶液として保管され得る。
式(I)の化合物を含む薬学的組成物を、良好な医事に一致する形式、即ち量、濃度、スケジュール、過程、ビヒクル、および投与経路で製剤化、用量化、および投与することができる。これに関連して考慮すべき要因としては、処置される特定の疾患、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床状態、疾患の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、および医療従事者に既知である他の要因が挙げられる。投与される化合物の「処置に有効な量」は、このような考慮によって管理され、凝固因子が媒介する疾患を予防、改善、または処置するために必要な最小の量である。いくつかの実施形態において、量は、宿主に対して毒性である量、または、宿主を出血に対してより感受性にする量を下回る。
許容される希釈剤、担体、添加物および安定化剤は、レシピエントに対し、用いられる投与量および濃度で非毒性であり、リン酸、クエン酸および他の有機酸などの緩衝剤;アスコルビン酸およびメチオニンを含む抗酸化剤;防腐剤(オクタデシルジメチルベンジル塩化アンモニウム;塩化ヘキサメトニウム;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニウム;フェノール、ブチルまたはベンジルアルコール;メチルまたはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン;カテコール;レゾルシノール;シクロヘキサノール;3-ペンタノール;およびm-クレゾールなど);低分子量(約10残基未満)ポリペプチド;血清アルブミン、ゼラチンもしくは免疫グロブリンなどのタンパク質;ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー;グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニン、もしくはリジンなどのアミノ酸;単糖類、二糖類、およびグルコース、マンノース、もしくはデキストリンを含む他の炭水化物;EDTAなどのキレート剤;ショ糖、マンニトール、トレハロース、もしくはソルビトールなどの糖;ナトリウムなどの塩形成対イオン;金属錯体(例えば、Zn-タンパク質錯体);ならびに/またはTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)もしくはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性剤を含む。活性薬剤成分はまた、例えばコアセルベーション技法または界面重合により調製されたマイクロカプセル、例えばそれぞれヒドロキシメチルセルロースもしくはゼラチン-マイクロカプセルおよびポリ-(メチルメタチレート)マイクロカプセル中に、コロイド薬物送達系(例えば、リポソーム、アルブミンマイクロスフェア、マイクロ乳濁液、ナノ粒子、およびナノカプセル)中に、またはマクロ乳濁液中に取り込まれても良い。そのような技術は、Remington’s Pharmaceutical Sciences 16th edition,Osol,A.Ed.,1980に開示されている。
式(I)の化合物の徐放性製剤を調製することができる。徐放性製剤の好適な例としては、式(I)の化合物を含有する固体疎水性ポリマーの半透過性マトリックスが挙げられ、このマトリックスは、例えば、フィルムまたはマイクロカプセルなどの成型物品の形態である。持続放出性マトリックスの例には、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリレート)、またはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3773919号)、L-グルタミン酸とγ-L-グルタミン酸エチルとのコポリマー、非分解性エチレン酢酸ビニル、LUPRON DEPOT(商標)などの分解性の乳酸-グリコール酸コポリマー(乳酸-グリコール酸コポリマーおよび酢酸ロイプロリドから構成される注射用ミクロスフェア)、ならびにポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸が挙げられる。
製剤は、本明細書に詳述される投与経路に適したものを含む。製剤は、都合良く、単位剤形で提示されてもよく、薬学分野において周知の方法のいずれかによって調製され得る。技術および製剤は一般に、Remington’s Pharmaceutical Sciences(Mack Publishing Co.,Easton,PA)に見出される。そのような方法は、活性成分を、1つ以上の副成分を構成する添加物または担体と会合させる工程を含む。一般に、製剤は、活性成分を液体添加物もしくは担体、または微粉化固体添加物もしくは担体、またはその両方と均一かつ密接に会合させ、次いで、必要に応じて、生成物を成形することによって調製される。
経口投与に適した式(I)の化合物の製剤は、ピル、カプセル、カシェ剤、または錠剤などの個別単位として調製され得、各々、所定の量の式(I)の化合物を含有する。
圧縮された錠剤は、好適な機械内で、任意で、結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、防腐剤、表面活性剤、または分散剤などと混合された、粉末または顆粒としての自由流動形態の活性成分を圧縮することより調製され得る。成形された錠剤は、好適な機械内で湿らせた粉末化活性成分と不活性液体希釈剤との混合物を成形することにより作製され得る。錠剤は、任意で、コーティングされるか、または溝を入れられてもよく、任意で、それからの活性成分の緩徐化された、または制御された放出を提供するように製剤化される。
錠剤、トローチ、ロゼンジ、水性または油性懸濁液、分散性粉末もしくは顆粒、乳濁剤、硬もしくは軟カプセル、例えば、ゼラチンカプセル、シロップ、またはエリキシル剤が経口使用のために調製され得る。経口使用が意図される式(I)の化合物の製剤は、薬学的組成物の製造の分野において既知の任意の方法に従って調製されてもよく、そのような組成物は、口当たりの良い調製物を提供するために、甘味剤、香味剤、着色剤および防腐剤を含む1つ以上の剤を含有してもよい。錠剤の製造に適した非毒性の薬学的に許容される添加物との混合物中に活性成分を含有する錠剤が容認される。これらの添加物は、例えば、炭酸カルシウムもしくは炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウムもしくはリン酸ナトリウムなどの不活性希釈剤、コーンスターチまたはアルギン酸などの顆粒化剤および崩壊剤、デンプン、ゼラチンまたはアカシアなどの結合剤、およびステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクなどの潤滑剤であり得る。錠剤はコーティングされていなくても、または胃腸管での崩壊および吸収を遅らせるためのマイクロカプセル化を含む既知の技法によりコーティングされてもよく、それにより、より長い期間にわたって持続作用を提供する。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延材料を、単独で、またはワックスと共に用いることができる。
眼または他の外部組織、例えば、口および皮膚の処置のために、製剤は、好ましくは、0.075~20%w/wの量の活性成分を含有する局所軟膏またはクリームとして塗布される。軟膏中に製剤化される場合、活性成分は、パラフィン系または水混和性軟膏基剤のいずれかと共に用いることができる。あるいは、活性成分は、水中油型クリーム基剤と共にクリームに製剤化され得る。
所望する場合、クリーム基剤の水相は、多価アルコール、すなわち、プロピレングリコール、ブタン-1,3-ジオール、マンニトール、ソルビトール、グリセロール、ポリエチレングリコール(PEG400を含む)およびこれらの混合物など、2つ以上のヒドロキシル基を有するアルコールを含み得る。局所用製剤は、所望により、皮膚または他の患部を通した活性成分の吸収または浸透を増強する化合物を含み得る。そのような皮膚浸透促進剤の例としては、ジメチルスルホキシドおよび関連類似体が挙げられる。
乳濁剤の油性相は、既知の様式で、既知の成分から構成され得る。相は単に乳化剤を含むこともできるものの、相は、少なくとも1種の乳化剤と、脂肪もしくは油、または脂肪と油の両方との混合物もまた含むことができる。親油性乳化剤と共に含まれる親水性乳化剤が、安定化剤としての役割を果たし得る。まとめると、安定化剤を伴う、または伴わない乳化剤は、いわゆる乳化ワックスを構成し、油および脂肪と共にワックスは、クリーム製剤の油性分散相を形成する、いわゆる乳化軟膏基剤を構成する。製剤に使用するのに好適な乳化剤および乳化安定化剤としては、Tween(登録商標)60、Span(登録商標)80、セトステアリルアルコール、ベンジルアルコール、ミリスチルアルコール、モノステアリン酸グリセリルおよびラウリル硫酸ナトリウムが挙げられる。
式(I)の化合物の水性懸濁液は、水性懸濁液の製造に好適な添加物と混合した活性材料を含有する。そのような添加物としては、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、クロスカルメロース、ポビドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガム、およびアカシアガムなどの懸濁化剤、自然発生ホスファチド(例えば、レシチン)、アルキレンオキシドと脂肪酸(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)との縮合生成物、エチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコール(例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール)との縮合生成物、エチレンオキシドと脂肪酸および無水ヘキシトール由来の部分エステル(例えば、ポリエチレンソルビタンモノオレエート)との縮合生成物などの分散剤または湿潤剤が挙げられる。水性懸濁液はまた、1つ以上の防腐剤、例えば、エチルまたはn-プロピルp-ヒドロキシベンゾエート、1つ以上の着色剤、1つ以上の香味剤、およびスクロースまたはサッカリンなどの1つ以上の甘味剤も含有する。
式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形の薬学的組成物は、無菌注射可能な水性または油性懸濁液などの、無菌注射可能な調製物の形態であることができる。この懸濁液は、上述されているこれらの好適な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して、既知の技術に従って製剤化され得る。無菌注射可能な配合物は更に、無菌注射可能な、非経口的に許容される無毒性の希釈剤または溶媒、例えば1,3-ブタンジオール中での溶液または懸濁液であってよい。無菌注射可能な調製物は、凍結乾燥粉末としても調製することができる。用いられ得る許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル液および等張塩化ナトリウム溶液がある。加えて、減菌の固定油が、溶媒または懸濁媒として慣習的に用いられ得る。この目的に関して、合成モノ-またはジグリセリドを含む、任意のブランドの固定油が用いられ得る。加えて、オレイン酸などの脂肪酸が、注射剤の調製において同様に使用され得る。
単一剤形を作製するために添加物または担体材料と組み合わせることができる活性成分の量は、処置される宿主および特定の投与様式に依存して変化する。例えば、ヒトへの経口投与を意図した徐放性製剤は、総組成物の約5~約95%(重量:重量)まで変化し得る、適切かつ都合の良い量の添加物または担体材料と配合される、およそ1~1000mgの活性材料を含有し得る。薬学的組成物は、投与のために容易に測定可能な量を提供するように調製され得る。例えば、静脈内注入が意図される水溶液は、約30mL/時間の速度で好適な容量の注入が生じるために、1ミリリットルの溶液あたり約3~500μgの活性成分を含有し得る。
非経口投与に適した製剤には、抗酸化剤、緩衝液、静菌剤、および製剤を対象とするレシピエントの血液で等張にする溶質を含有し得る水性および非水性の等張滅菌注射溶液、ならびに懸濁化剤および増粘剤を含み得る水性および非水性の滅菌懸濁液が含まれる。
眼への局所投与に適した製剤は、点眼液も含み、活性成分は、好適な添加物または担体、特に活性成分のための水性溶媒に溶解または懸濁される。活性成分は、好ましくは、約0.5~20%w/w、例えば、約0.5~10%w/w、例えば約1.5%w/wの濃度でかかる製剤中に存在する。
口の局所投与に適した製剤には、風味付けされた基剤、通常スクロースおよびアカシアまたはトラガカント中に活性成分を含むロゼンジ、ゼラチンおよびグリセリンなどの不活性基剤またはスクロースおよびアカシア中に活性成分を含む香錠、ならびに好適な液体添加物または担体中に活性成分を含む洗口剤が含まれる。
直腸投与のための製剤は、例えば、ココアバターまたはサリチレートを含む好適な基剤と共に坐剤として提示され得る。
肺内または鼻腔投与に適した製剤は、例えば、0.1~500ミクロンの範囲の粒径(0.5、1、30ミクロン、35ミクロン等のミクロンの単位で、0.1~500ミクロンの範囲の粒径を含む)を有し、これは、肺胞嚢に達するように、鼻孔からの迅速な吸入により、または口からの吸入により投与される。好適な製剤としては、活性成分の水性または油性溶液が挙げられる。エアロゾルまたは乾燥粉末投与に適した製剤は、従来の方法に従い調製され得、以下に記載される疾患の処置または予防に今まで使用された化合物などの他の治療剤と共に送達され得る。
膣内投与に好適な製剤は、活性成分に加えて、適切であることが当技術分野において既知である添加物または担体を含有する、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォーム、またはスプレー製剤として提示することができる。
製剤は、単位用量または複数回の用量容器、例えば、密封アンプルおよびバイアルに包装されてもよく、使用直前に注射するために、例えば、水などの滅菌液体添加物または担体を添加するだけでよいフリーズドライ(凍結乾燥)状態で保管されてもよい。即席の注射溶液および懸濁液を、前述の種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤から調製する。好ましい単位投与量製剤は、活性成分の本明細書に上記した一日用量または一日単位副用量、またはその適切な画分を含有するものである。
主題は更に、上で定義した少なくとも1つの活性成分と、活性成分用の獣医用添加物または担体を共に含む、獣医用組成物を提供する。獣医用添加物または担体は、組成物を投与する目的のために有用な物質であり、別様においては、獣医学の技術分野にて不活性であるかまたは許容され、かつ活性成分と適合性のある、固体、液体、または気体物質であることができる。これらの獣医用組成物は、非経口で、経口で、または任意の他の所望の経路によって投与されてもよい。
特定の実施形態において、本明細書にて開示する化合物を含む薬学的組成物は、化学療法剤を更に含む。これらのいくつかの実施形態において、化学療法剤は免疫療法薬である。
使用方法
本明細書にて開示する化合物は、酵素HPK1の活性の阻害に用途を見出される。分裂促進物質活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼキナーゼ1またはMAP4K1とも呼ばれるHPK1は、Ste20関連セリン/トレオニンキナーゼの、胚中心キナーゼのメンバーである。HPK1は、MEKK1、MLK3、およびTAK1を含む、MAP3Kタンパク質をリン酸化および活性化して、MAPK Jnkの活性化をもたらすことにより、MAP4Kとして機能する。
一実施形態において、本明細書にて開示する主題は、HPK1の阻害方法であって、HPK1を、有効量の、本明細書で記載する式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、または薬学的組成物と接触することを含む、方法に関する。
一実施形態において、本明細書にて開示する主題は、免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強する方法であって、上記対象に、有効量の、本明細書で記載する式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、または薬学的組成物を投与することを含む、方法に関する。本実施形態のある種の態様において、対象のT細胞は、化合物または薬学的組成物の投与前と比較して、プライミングの向上、活性化の向上、移動の向上、増殖の向上、生残の向上、および細胞溶解活性の向上のうちの少なくとも1つを有する。本実施形態のある種の態様において、T細胞の活性化は、化合物または薬学的組成物の投与前と比較して、γ-IFN+CD8 T細胞の振動数の増加、γ-IFN+CD4 T細胞の振動数の増加、または、T細胞によるIL-2もしくはグランザイムB産生量の増加を特徴とする。本実施形態のある種の態様において、T細胞の数は、化合物または薬学的組成物の投与前と比較して増加する。本実施形態のある種の態様において、T細胞は抗原特異的CD8 T細胞である。本実施形態のある種の態様において、T細胞は抗原特異的CD4 T細胞である。本実施形態のある種の態様において、対象の抗原提示細胞は、化合物または薬学的組成物の投与前と比較して、増強された成熟および活性化を有する。本実施形態のある種の態様において、抗原提示細胞は樹状細胞である。本実施形態のある種の態様において、抗原提示細胞の成熟は、CD83+樹状細胞の振動数の増加を特徴とする。本実施形態のある種の態様において、抗原提示細胞の活性化は、樹状細胞でのCD80およびCD86の発現の増加を特徴とする。いくつかの態様において、式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的組成物は、追加免疫/抗ウイルス/腫瘍免疫生成のための、腫瘍またはウイルスに対する免疫応答(例えばワクチン)の一般的なプライミングを提供する。
本明細書に記載される方法において、式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的組成物は、本明細書の他の場所に記載されているがんを有する対象に投与される。
一実施形態において、本明細書にて開示する主題は、HPK1依存性障害の処置方法であって、HPK1依存性障害の処置を必要とする対象に、有効量の、本明細書で記載する式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、または薬学的組成物を投与することを含む、方法に関する。本実施形態のある種の態様において、HPK1依存性障害はがんである。本実施形態のある種の態様において、がんは、結腸直腸がん、黒色腫、非小細胞肺がん、卵巣がん、乳がん、膵がん、血液学的悪性腫瘍、および腎細胞癌からなる群から選択される少なくとも1種のがんを含む。本実施形態のある種の態様において、がんは、T細胞湿潤量が増加している。本実施形態のある種の態様において、対象におけるがん細胞は、化合物または組成物の投与前と比較して、MHCクラスI抗原発現の発現が選択的に増加している。
本明細書に記載される方法において、方法は、上記対象に化学療法剤を投与することを更に含むことができる。本実施形態のある種の態様において、化学療法剤は、化合物または組成物と同時に、対象に投与される。本実施形態のある種の態様において、化学療法剤は、化合物または組成物の投与前に、対象に投与される。本実施形態のある種の態様において、化学療法剤は、化合物または上記組成物の投与後に、対象に投与される。
HPK1のポリヌクレオチドおよびポリペプチドは当技術分野で公知である(Hu et al.(1996)Genes Dev10:2251-2264,その全体は本明細書に参考文献として組み込まれる)。ヒトHPK1ポリヌクレオチドを含む特定のHPK1ポリヌクレオチドおよびポリペプチドはアクセス可能であり、配列は既知である、例えば、GenBank寄託番号NM_007181.5のヌクレオチド141~2642、およびコードされたヒトHPK1ポリペプチド(寄託番号NP_009112.1);ならびに、GenBank寄託番号NM_001042600.2のヌクレオチド141~2606、およびコードされたヒトHPK1ポリペプチド(寄託番号NP_001036065.1)である。
HPK1ポリペプチドは、様々な保存された構造モチーフを含む。HPK1ポリペプチドは、ATP結合部位を含む、アミノ末端Ste20様キナーゼドメインを含む。キナーゼドメインの後には、CrkL、Grb2、HIP-55、Gads、Nck、およびCrkなどの、SH3含有タンパク質に対する結合部位として機能する、4つのプロリンリッチな(PR)モチーフが続く。HPK1はTCRまたはBCR刺激に応答してリン酸化され、活性化される。PR1とPR2との間に位置するチロシン残基を、TCRおよびBCRの誘導によりリン酸化することで、SLP-76またはBLNK SH2ドメインを介して、T細胞内のSLP-76またはB細胞内のBLNKへの結合が媒介され、これは、キナーゼの活性化に必要である。HPK1のC末端で見いだされるシトロン相同性ドメインは、制御ドメインとして機能し得、巨大分子の相互作用に関与し得る。
本明細書にて開示する化合物は、HPK1に直接結合し、そのキナーゼ活性を阻害する。いくつかの実施形態において、本明細書にて開示する化合物は、SLP76および/またはGadsの、HPK1が媒介するリン酸化を低下させる、阻害する、または別様において減少させる。
本明細書にて開示する化合物は、特異的HPK1アンタゴニストであっても、またはなくてもよい。特異的HPK1アンタゴニストは、HPK1の生物活性を、任意の他のタンパク質のアンタゴニスト(例えば、他のセリン/スレオニンキナーゼ)の阻害効果よりも統計的に有意な量低下させる。特定の実施形態において、本明細書にて開示する化合物は、HPK1のセリン/スレオニンキナーゼ活性を特異的に阻害する。これらの実施形態のいくつかにおいて、HPK1に対するHPK1アンタゴニストのIC50は、別のセリン/スレオニンキナーゼ、または他の種類のキナーゼ(例えばチロシンキナーゼ)に対するHPK1アンタゴニストのIC50の、約90%、80%、70%、60%、50%、40%、30%、20%、10%、0.1%、0.01%、0.001%以下である
本明細書にて開示する化合物は、HPK1の阻害方法にて使用することができる。このような方法は、HPK1を、有効量の、本明細書にて開示する化合物と接触させることを含む。「接触する」とは、化合物を、単離したHPK1酵素、またはHPK1を発現する細胞(例えばT細胞、B細胞、樹状細胞)の十分近くに、その化合物が結合して、HPK1の活性を阻害することができるように、持ってくることを意図する。化合物は、その化合物を対象に投与することで、インビトロまたはインビボで、HPK1と接触することができる。
SLP76およびGadsなどの、HPK1のリン酸化標的に対して特異的な抗体を用いるインビトロキナーゼアッセイ、または、リン酸化SLP7およびGadsへの、14-3-3タンパク質の動員、LAT含有マイクロクラスターからの、SLP76-Gads-14-3-3の放出、またはTもしくはB細胞の活性化などの、HPK1キナーゼ活性の下流生物学的影響の測定を含むHPK1のキナーゼ活性を測定する、当該技術分野において公知の任意の方法を使用して、HPK1が阻害されているか否かを測定することができる。
本明細書にて開示する化合物を使用して、HPK1依存性障害を処置することができる。本明細書で使用する場合、「HPK1依存性障害」とは、HPK1活性が、病状の発生または継続に必要な病状である。いくつかの実施形態において、HPK1依存性障害はがんである。
本明細書にて開示する化合物は、免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強する方法においても用途を見いだされる。このような方法は、有効量の、本明細書にて開示する化合物(即ち、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体)を投与することを含む。
本明細書で使用する場合、「免疫応答を増強すること」とは、抗原に対する任意の免疫原性応答の改善を意味する。抗原に対する免疫原性応答の改善の非限定例としては、樹状細胞の成熟または移動の向上、T細胞(例えばCD4 T細胞、CD8 T細胞)の活性化の向上、T細胞(例えばCD4 T細胞、CD8 T細胞)増殖の向上、B細胞増殖の向上、T細胞および/またはB細胞の生残の増加、抗原提示細胞(例えば樹状細胞)による抗原提示の改善、抗原クリアランスの改善、T細胞(例えばインターロイキン-2)によるサイトカインの産生の増加、プロスタグランジンE2誘発性免疫抑制に対する耐性の増加、ならびに、CD8 T細胞のプライミングおよび/または細胞溶解活性の向上が挙げられる。
いくつかの実施形態において、対象のCD8 T細胞は、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体の投与前と比較して、プライミング、活性化、増殖、および/または細胞溶解活性の増加を有する。いくつかの実施形態において、CD8 T細胞のプライミングは、CD8 T細胞におけるCD44発現の増加、および/または細胞溶解活性の増強を特徴とする。いくつかの実施形態において、CD8 T細胞の活性化は、γ-IFNCD8 T細胞の振動数の増加を特徴とする。いくつかの実施形態において、CD8 T細胞は抗原特異的T細胞である。
いくつかの実施形態において、対象のCD4 T細胞は、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体の投与前と比較して、プライミング、活性化、増殖、および/または細胞溶解活性の増加を有する。いくつかの実施形態において、CD4 T細胞のプライミングは、CD4 T細胞におけるCD44発現の増加、および/または細胞溶解活性の増強を特徴とする。いくつかの実施形態において、CD4 T細胞の活性化は、γ-IFNCD4 T細胞の振動数の増加を特徴とする。いくつかの実施形態において、CD4 T細胞は抗原特異的T細胞である。
いくつかの実施形態において、対象の抗原提示細胞は、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体の投与前と比較して、増強された成熟性および活性化を有する。いくつかの実施形態において、抗原提示細胞は樹状細胞である。いくつかの実施形態において、抗原提示細胞の成熟は、CD83樹状細胞の振動数の増加を特徴とする。いくつかの実施形態において、抗原提示細胞の活性化は、樹状細胞でのCD80およびCD86の発現の増加を特徴とする。
いくつかの実施形態において、対象における、サイトカインIL-10および/またはケモカインIL-8、マウスKCのヒトホモログの血清濃度は、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体の投与前と比較して、低下している。
TCRの関与はHPK1の活性化をもたらし、これは、TCRが誘発するAP-1応答経路の負の制御因子として機能する。Ser376にてSLP76(Di Bartolo et al.(2007)JEM 204:681-691)を、および、Thr254にてGadsをリン酸化することにより、マイクロクラスターのシグナル伝達の持続を低下させることにより、HPK1が負にT細胞の活性化を制御し、これにより、リン酸化SLP76およびGadsに結合する14-3-3タンパク質の動員がもたらされ、LAT含有マイクロクラスターからSLP76-Gads-14-3-3複合体が放出され、これにより、アネルギーおよび消耗を含む、T細胞の機能障害がもたらされる(Lasserre et al.(2011)J Cell Biol 195(5):839-853)と考えられている。
免疫機能障害との関連での「機能障害」という用語は、抗原刺激への免疫応答性が低減した状態を指す。この用語には、抗原認識が生じ得るが、その後の免疫応答が感染または腫瘍増殖速度の制御に無効である消耗および/またはアネルギーの両方の共通要素が含まれる。
本明細書で使用される場合、「機能障害性」という用語には、抗原認識に対する不応性または無応答性、具体的には、抗原認識を、増殖、サイトカイン産生(例えば、IL-2、γ-IFN)、および/または標的細胞死滅などの下流T細胞エフェクター機能に翻訳する能力の障害も含まれる。
「アネルギー」という用語は、T細胞受容体を介して送達される不完全または不十分なシグナルに起因する抗原刺激への不応答性の状態(例えば、ras活性化の不在下での細胞内Ca+2の増加)を指す。T細胞アネルギーは、共刺激の不在下での抗原での刺激時にも生じ得、結果的に共刺激との関連でも抗原によるその後の活性化に不応性になる。不応答状態は、多くの場合、インターロイキン-2の存在によって無効化され得る。アネルギーT細胞は、クローン増殖を経ず、かつ/またはエフェクター機能を獲得しない。
「消耗」という用語は、多くの慢性感染およびがん発症中に生じる持続的TCRシグナル伝達に起因するT細胞機能障害の状態としてのT細胞消耗を指す。これは、不完全なまたは不十分なシグナル伝達ではく、持続的シグナル伝達に起因するという点で、アネルギーとは区別される。これは、機能的エフェクターまたはメモリーT細胞とは異なるエフェクター機能不良、阻害性受容体の持続的発現、および転写状態によって定義される。消耗は、感染および腫瘍の最適な制御を妨げる。消耗は、外因性の負の制御性経路(例えば、免疫制御性サイトカイン)および細胞内因性の負の制御性(共刺激)経路(PD-1、B7-H3、B7-H4など)の両方に起因し得る。
いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体を対象に投与することにより、T細胞機能の向上がもたらされる。いくつかの実施形態において、本明細書で記載されるHPK1阻害剤を投与することにより、免疫応答を向上/更新/再活性化する、またはde novo免疫応答を活性化することができる。
「T細胞機能を増強する」とは、持続したもしくは増幅された生物学的機能を有するようにT細胞を誘導するか、引き起こすか、もしくは刺激すること、または消耗されたもしくは不活性のT細胞を再生もしくは再活性化することを意味する。T細胞機能の向上例としては、サイトカイン(例えばγ-インターフェロン、IL-2、IL-12、およびTNFα)の分泌の増加、増殖の増加、介入前のレベルと比較しての、抗原応答性(例えばウイルス、病原体、または腫瘍クリアランス)の増加、および、グランザイムBなどのCD8 T細胞またはCD4 T細胞による、エフェクター顆粒作製の増加が挙げられる。一実施形態において、強化のレベルは少なくとも50%、代わりに60%、70%、80%、90%、100%、120%、150%、200%である。この増強を測定する様態は、当業者に知られている。
したがって、本明細書にて開示する式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体は、T細胞機能障害性疾患の処置に有用である。「T細胞機能障害性疾患」とは、抗原刺激への応答性の低下を特徴とするT細胞の疾患または状態である。特定の実施形態において、T細胞機能障害性疾患は、HPK1のキナーゼ活性の増加と特異的に関連した疾患である。別の実施形態において、T細胞機能障害性障害は、T細胞がアネルギーであるか、またはサイトカインを分泌するか、増殖するか、もしくは細胞溶解活性を実行する能力が低下した障害である。具体的な一態様において、応答性の低下により、免疫原を発現する病原体または腫瘍の無効な制御がもたらされる。T細胞機能障害を特徴とするT細胞機能障害性疾患の例としては、未解明の急性感染、慢性感染、および腫瘍免疫が挙げられる。
したがって、本明細書にて開示する化合物は、がん処置のための腫瘍免疫原性の増加といった、免疫原性の増強が望まれる処置条件で使用することができる。
「免疫原性」とは、免疫応答を誘発する特定の物質の能力を指す。腫瘍は、免疫原性であり、腫瘍免疫原性の増強により、免疫応答による腫瘍細胞のクリアランスが支援される。ウイルスは免疫原性であることもまた可能であり、免疫原性の増強/活性化は、免疫応答によるウイルス粒子のクリアランスを補助し得る。
「腫瘍免疫」とは、腫瘍が免疫認識およびクリアランスを回避するプロセスを指す。したがって、治療的概念として、腫瘍免疫は、そのような回避が減弱し、腫瘍が免疫系によって認識かつ攻撃されるときに「処置される」。腫瘍認識の例としては、腫瘍結合、腫瘍収縮、および腫瘍クリアランスが挙げられる。
一態様において、がんの処置を必要とする対象における、がんの処置方法であって、当該対象に、有効量の式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体を投与することを含む、方法を本明細書において提供する。いくつかの実施形態において、対象は黒色腫を有する。黒色腫は、早期または後期であり得る。いくつかの実施形態において、対象は結腸直腸がんを有する。結腸直腸がんは、早期または後期であり得る。いくつかの実施形態において、対象は非小細胞肺がんを有する。非小細胞肺がんは、早期または後期であり得る。いくつかの実施形態において、対象は膵がんを有する。膵がんは、早期または末期状態であり得る。いくつかの実施形態において、対象は血液学的悪性腫瘍を有する。血液学的悪性腫瘍は、早期または後期であり得る。いくつかの実施形態において、対象は卵巣がんを有する。卵巣がんは、早期または後期であり得る。いくつかの実施形態において、対象は乳がんを有する。乳がんは、早期または後期であり得る。いくつかの実施形態において、対象は腎細胞癌を有する。腎細胞癌は、早期または後期であり得る。いくつかの実施形態において、がんは、増加したT細胞浸潤レベルを有する。
一態様において、ウイルス感染症の処置を必要とする対象における、ウイルス感染症の処置方法であって、当該対象に、有効量の式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体を投与することを含む、方法を提供する。一態様において、ワクチン(がんワクチン、もしくは個人化がんワクチン(PCV))、またはCAR-T細胞両方に対する応答の増強または追加免疫を必要とする対象における、応答の増強または追加免疫方法であって、当該対象に、有効量の式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体を投与することを含む、方法を提供する。
本明細書にて開示する化合物は、当該技術分野において既知の任意の好適方法にて投与されてよい。いくつかの実施形態において、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体は静脈内、筋肉内、皮下、局所的、経口、経皮、腹腔内、眼窩内、移植によって、吸入によって、髄腔内、心室内、腫瘍内、または経鼻投与される。
いくつかの実施形態において、HPK1アンタゴニストは連続的に投与される。他の実施形態において、HPK1アンタゴニストは断続的に投与される。更に、有効量のHPK1アンタゴニストによる対象の処置は、1回の処置を含むことができる、またはひと続きの処置を含むことができる。
活性化合物の適切な用量は、当該技術分野の医師または獣医の知識内の多数の因子に左右されると理解されている。活性化合物の用量は例えば、対象の年齢、体重、総体的な健康、性別、および食事、投与時期、投与経路、排泄速度、ならびにあらゆる薬剤の組み合わせに応じて変化するであろう。
更に、処置に使用する、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体の有効用量は、特定の処置の過程にわたって増減し得ると理解されよう。用量の変化は結果をもたらし、診断アッセイの結果により明らかとなるであろう。
いくつかの実施形態において、HPK1アンタゴニストは対象に、約0.001μg/kg、約0.01μg/kg、約0.05μg/kg、約0.1μg/kg、約0.5μg/kg、約1μg/kg、約10μg/kg、約25μg/kg、約50μg/kg、約100μg/kg、約250μg/kg、約500μg/kg、約1mg/kg、約5mg/kg、約10mg/kg、約25mg/kg、約50mg/kg、約100mg/kg、および約200mg/kgを含むがこれらに限定されない、約0.001μg/kg~約1000mg/kgの用量で投与される。
いくつかの実施形態において、がんの処置を必要とする対象における、がんの処置方法であって、当該対象に、有効量の式(I)の化合物、または、式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩、プロドラッグ、代謝産物、もしくは誘導体を投与することを含み、更に、追加の処置法を投与することを含む、方法を提供する。追加の治療法は、放射線治療、手術(例えば腫瘍切除および乳房切除)、化学療法、遺伝子治療、DNA療法、ウイルス療法、RNA療法、免疫療法、骨髄移植、ナノセラピー、モノクローナル抗体治療、または前述の組み合わせであることができる。追加の治療法は、アジュバント療法またはネオアジュバント療法の形態であり得る。いくつかの実施形態において、追加の治療法は、抗転移剤を投与することである。いくつかの実施形態において、追加の治療法は、副作用制限剤(例えば、治療の副作用の発生および/または重症度を軽減するよう意図された薬剤、例えば、制嘔吐剤など)の投与である。いくつかの実施形態において、追加の治療法は放射線治療である。いくつかの実施形態において、追加の治療法は手術である。いくつかの実施形態において、追加の治療法は放射線治療と手術の組み合わせである。いくつかの実施形態において、追加の治療法はγ線照射である。いくつかの実施形態において、追加の治療法は、PI3K/AKT/mTOR経路、HSP90阻害剤、チューブリン阻害剤、アポトーシス阻害剤、および/または化学予防剤を標的にする治療法である。
追加の治療法は、化学療法剤の1つ以上であり得る。したがって、がんの治療法は、少なくとも1種の化学療法剤と共に、本明細書にて開示するHPK1アンタゴニストを投与することを含むことができる。
本明細書で使用する場合、「と共に」とは、ある処置様式を、別の処置様式と共に投与することを意味する。したがって、「と共に」とは、対象への1つの処置法の投与前、投与中、または投与後の別の処置法の投与を指す。
例えば、HPK1アンタゴニストおよび化学療法剤は、連続して(異なる時間で)、または同時に(同じ時間に)投与され得る。HPK1アンタゴニストおよび化学療法剤は、同じ投与経路で、または異なる投与経路で投与されることができる。
特定の実施形態において、HPK1アンタゴニストは別の免疫療法と共に投与される。例えば、HPK1アンタゴニストを、PD-L1/PD-1経路を標的にする化学療法剤または生物学的製剤と組み合わせることができる。既知の阻害チェックポイント経路は、PD-1受容体を通したシグナル伝達を伴う。プログラム細胞死1(PD-1)受容体、ならびにそのリガンドであるPD-L1およびPD-L2は、CTLA-4の同時制御性分子と同じファミリーの一部である。-詳細についてはhttp://www.onclive.com/web-exclusives/the-role-of-anti-pd-l1-immunotherapy-in-cancer/2#sthash.cGfYa1T1.dpuf.を参照のこと。PD-L1の、PD-1およびCD80への結合を遮断する化学療法剤または生物学的製剤は、T細胞活性化の、PD-L1が媒介する阻害/抑制を防ぐことができる。プログラム細胞死リガンド1(PD-L1)は、抗原提示細胞(APC)および他の免疫細胞にて、広範に発現する。これは、広範囲のヒトのがん由来の腫瘍細胞にて上方制御され、抗腫瘍T細胞免疫の阻害が示唆されている。PD-L1は、活性化T細胞、B細胞、および他の骨髄細胞上で、受容体PD-1およびCD80に結合する細胞表面タンパク質である。活性化T細胞上での、PD-L1のPD-1への結合は、T細胞増殖と干渉し、免疫応答を阻害することが見いだされている。がん細胞上でのPD-L1の過剰発現により、これらの細胞が免疫検出および除去を回避することが可能となり得る。腫瘍細胞上での、高レベルのPD-L1発現は、腫瘍の攻撃性および予後不良の増加と関連している。PD-L1の、PD-1への結合を遮断する化学療法剤または生物学的製剤としては、とりわけデュルバルマブ、ニボルマブ、ピドリズマブ、MPDL3280A、MK-3475、BMS-936559などの、抗PD-L1抗体が挙げられる。いくつかの実施形態において、HPK1アンタゴニストは、抗PD-1抗体などのPD-1アンタゴニスト、抗PD-L1抗体などのPD-L1アンタゴニスト、および/または、PD-L2抗体などのPD-L2アンタゴニストと共に投与される。抗PD-L1抗体の例としては、アベルマブ、アテゾリズマブ(MPDL3280Aとしても知られている)、ペムブロリズマブ(MK-3475としても知られている)、LY3300054(Eli Lilly)、STI-A1014(Sorrento)、KN035(Suzhou Alphamab)、および、BMS-936559(Bristol Myers Squibb)が挙げられるが、これらに限定されない。抗PD-1抗体の例としては、ニボルマブ、ピドリズマブ、PDR001(Novartis)、REGN2810(Regeneron)、BGB-108(BeiGene)、BGB-A317(BeiGene)、JS-001(Shanghai Junshi)、STI-A1110(Sorrento)、INCSHR-1210(Incyte)、PF-06801591(Pfizer)、TSR-042(ANB011としても知られている;Tesaro/AnaptysBio)、AM0001(ARMO Biosciences)、およびENUM 244C8(Enumeral Biomedical Holdings)が挙げられるが、これらに限定されない。
別の例において、HPK1アンタゴニストを、TNFスーパーファミリーのメンバーである、OX40およびそのリガンドであるOX40Lを標的にする、化学療法剤または生物学的製剤と組み合わせることができる。OX40は、活性化CD4(+)およびCD8(+)T細胞上、ならびに、他のリンパ系および非リンパ系細胞上で発現する。OX40から従来のT細胞への共刺激シグナルは、分裂および生残を促進し、抗原に生成されているときに、エフェクターおよびメモリー集団のクローン増殖を増加させる。OX40は更に、T制御性細胞の分化および活性を抑制し、更にこのプロセスを増幅する。OX40およびOX40Lは、T細胞、抗原提示細胞、ナチュラルキラー細胞、およびナチュラルキラーT細胞からのサイトカイン産生もまた制御し、サイトカイン受容体シグナル伝達を制御する。T細胞を制御することが知られている、最も顕著な共刺激性分子の1つとして、刺激性OX40が、がんに対する治療的免疫付与法の標的であることが示されている。ある種のOX40アゴニストとしては、GBR 830、および、Linch,et al.,Frontiers in Oncology,v.5,pp.1-10(2015)(その全体が本明細書に参考として組み込まれる)に開示されているものが挙げられる。
別の例において、HPK1アンタゴニストを、CD28、OX40、GITR、CD137、CD27、CD40、ICOS、HVEM、NKG2D、MICA、2B4、IL-2、IL-12、IFNγ、IFNα、TNFα、IL-1、CDN、HMGB1、TLR、PD-L1軸、CTLA-4、TIM-3、BTLA、VISTA、LAG-3、B7H4、CD96、CD226、プロスタグランジン、VEGF、エンドセリンB、IDO、アルギナーゼ、MICA/MICB、TIM-3、IL-10、IL-4、IL-13、TIGIT、またはTGFβを標的にする、化学療法剤または生物学的製剤と組み合わせることができる。別の例において、HPK1アンタゴニストを、PD-L1軸、CTLA-4、TIM-3、BTLA、VISTA、LAG-3、B7H4、CD96、TIGIT、CD226、プロスタグランジン、VEGF、エンドセリンB、IDO、アルギナーゼ、MICA/MICB、TIM-3、IL-10、IL-4、またはIL-13アンタゴニストと組み合わせることができる。別の例において、HPK1アンタゴニストを、CD28、OX40、GITR、CD137、CD27、CD40、ICOS、HVEM、NKG2D、MICA、2B4、IL-2、IL-12、IFNγ、IFNα、TNFα、IL-1、CDN、HMGB1、またはTLRアゴニストを含む免疫療法と組み合わせることができる。
別の例において、HPK1アンタゴニストをPCVと組み合わせることができる。別の例において、HPK1アンタゴニストを養子T細胞療法と組み合わせることができる。
HPK1の阻害方法であって、対象にて、HPK1を、有効量の、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩;または、化合物式(I)、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物と接触させることを含む、方法を提供する。
免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答の増強方法であって、対象に、有効量の、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩;または、化合物式(I)、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物を投与することを含む、方法。
いくつかの実施形態において、上記対象はがんを有する。
HPK1依存性障害の処置方法であって、HPK1依存性障害の処置を必要とする対象に、有効量の、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩;または、化合物式(I)、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、またはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物を投与することを含む、方法もまた提供する。
いくつかの実施形態において、上記HPK1依存性障害はがんである。
いくつかの実施形態において、がんは、結腸直腸がん、黒色腫、非小細胞肺がん、卵巣がん、乳がん、膵がん、血液学的悪性腫瘍、および腎細胞癌からなる群から選択される少なくとも1種のがんを含む。
いくつかの実施形態において、上記方法は、化学療法剤を上記対象に投与することを更に含む。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載したHPK1の阻害方法において、本明細書に記載した免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強する方法において、および/または、本明細書に記載したHPK1依存性障害の処置方法において使用するための、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(IC)などのその変形、または本明細書に記載した薬学的組成物もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載したHPK1の阻害方法で使用するための、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載した免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強する方法で使用するための、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載したHPK1依存性障害の処置方法で使用するための、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、HPK1を阻害するための医薬、免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強するための医薬、および/または、HPK1依存性障害を処置するための医薬を製造するための、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物の使用もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、HPK1を阻害するための医薬を製造するための、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物の使用もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強するための医薬を製造するための、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物の使用もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、HPK1依存性障害を処置する医薬を製造するための、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物の使用もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載したHPK1の阻害方法において、本明細書に記載した免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強する方法において、および/または、本明細書に記載したHPK1依存性障害の処置方法における、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物の使用もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載したHPK1の阻害方法における、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物の使用もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載した免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強する方法における、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物の使用もまた提供する。
いくつかの実施形態において、本発明は、本明細書に記載したHPK1依存性障害の処置方法における、本明細書に記載した、式(I)の化合物、または式(IA)、(IB)、および(Ic)などの変形、または本明細書に記載した薬学的組成物の使用もまた提供する。
いくつかの実施形態において、処置は、処置の休止後の対象における持続性応答をもたらす。「持続的応答」とは、処置の中止後の腫瘍増殖の低減への持続的効果を指す。例えば、腫瘍サイズは、投与期の開始時のサイズと比較して同じままであるか、またはより小さくなる。いくつかの実施形態において、持続的応答は、処置期間と少なくとも同じ期間、処置期間の少なくとも1.5倍、2.0倍、2.5倍、または3.0倍の期間を有する。
本明細書にて開示した処置方法は、部分的、または完全奏功をもたらし得る。本明細書で使用する場合、「完全奏功」または「CR」とは、あらゆる標的損傷の消失を意味し、「部分寛解」または「PR」とは、ベースラインSLDを参照として、標的損傷の最長直径の和(SLD)の少なくとも30%の減少を意味し、「安定した病気」または「SD」とは、処置を開始してから、最も小さいSLDを参照として、PRとみなされる標的損傷の十分な収縮も、PDとみなされる標的損傷の十分増加な増加もないことを意味する。本明細書で使用する場合、「総奏効率」(ORR)とは、完全奏功(CR)率と、部分奏功(PR)率との和を意味する。
本明細書にて開示した処置方法は、HPK1アンタゴニストが投与された対象の、無進行生存期間および全生存率の増加をもたらすことができる。本明細書で使用される場合、「無進行生存期間」(PFS)は、処置されている疾患(例えば、がん)が悪化しない、処置中および処置後の時間の長さを指す。無進行生存期間は、患者が完全奏功または部分奏功を経験した時間量、ならびに患者が安定を経験した時間量を含んでもよい。
本明細書で使用される場合、「全生存率」は、特定期間後に生きている可能性が高い対象の、群における割合を指す。
いくつかの実施形態において、HPK1アンタゴニストが投与される対象は、家畜(例えば、ウシ、ヒツジ、ネコ、イヌ、およびウマ)、霊長類(例えば、ヒト、およびサルなどの非ヒト霊長類)、ウサギ、および齧歯類(例えば、マウスおよびラット)などの哺乳動物である。いくつかの実施形態において、処置される対象はヒトである。
がん処置を必要とする対象は、がんの症状を示すヒト、がんと診断されているヒト、がんが寛解している対象、または、がんが進行するリスク(例えば、遺伝的素因、特定の食事、もしくは環境曝露)が高い対象であることができる。
記載した方法のいずれかにおいて、一態様において、対象は、方法を必要とするヒトなどのヒトである。対象は、がんなどのHPK1依存性障害を有すると診断されている、または有する疑いがあるヒトであることができる。個体は、検出可能な病気を有しないが、がんが進行する1つ以上の危険因子を有するヒトであることができる。
本明細書に記載する1種以上の化合物、または、本明細書に記載する化合物を含む薬学的組成物を含む、本明細書で詳述する方法を実施するためのキットを更に提供する。キットは、本明細書にて開示された化合物のいずれかを用いることができる。一変形において、キットは、本明細書で記載される化合物、またはその薬学的に許容される塩を用いる。キットは、本明細書で記載される使用のいずれか1つ以上に使用することができ、したがって、がんなどのHPK1依存性障害の処置で使用するための取扱説明書を含有することができる。いくつかの実施形態において、キットは、がんの処置で使用するための取扱説明書を含有する。
キットは一般に、好適な包装を含む。キットは、本明細書で記載される任意の化合物を含む1つ以上の容器を含み得る。各成分(2種類以上の成分が存在する場合)は、個別の容器に包装されることができ、または、いくつかの成分は、交差反応性および貯蔵寿命が許容される1つの容器にて組み合わせることができる。キットの1種以上の成分は、滅菌されていることができる、および/または滅菌包装に含有されることができる。
キットは単位剤形、バルクパッケージ(例えば複数用量パッケージ)、またはサブ単位用量となっていることができる。例えば、1週間、2週間、3週間、4週間、6週間、8週間、3ヶ月、4ヶ月、5ヶ月、7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月、またはそれ以上のいずれかといった長時間にわたり、個体の有効な処置を提供する、HPK1依存性障害(例えばがん)に有用な、十分な用量(例えば、処置に有効な量)の本明細書で開示した化合物、および/または、第2の薬学的に活性な化合物を含有するキットを提供することができる。キットは、複数単位用量の化合物、および使用のための取扱説明書もまた含むことができ、薬局(例えば病院の薬局、および調合薬局)にて保管および使用するのに十分な量で、包装されることができる。
キットは、ひとまとまりの取扱説明書、一般的には手書きの取扱説明書を任意に含み得るものの、本発明の方法の成分の使用に応じて、取扱説明書を含有する電子的ストレージ媒体(例えば磁気ディスクまたは光学ディスク)もまた許容される。キットと共に含まれる取扱説明書は一般に、成分、およびそれらの対象への投与に関する情報を含む。
以下の実施例および詳細な説明は、限定するものではなく、例証として提供されている。
Figure 2022504080000140
すべてのサンプルは、SFCのキラル精製の前に、アキラルシステムで事前に精製され、純度を確認した
LCMS分析法
方法J:実験は、イオン化源としてESI、Shim-Pack XR-ODS C18 2.2μm,3.0x50カラム、および1.2ml/分の流速を使用して、Shimadzu LCMS2020質量分析計を備えたShimadzu 20AD HPLCで実施した。溶媒系は、0.05%のTFAを含む95%の水(溶媒A)、および、0.05%のTFAを含む5%アセトニトリル(溶媒B)から開始する勾配であり、2.0分間で、95%溶媒Bまで増加した。最終の最終溶媒を、更に0.7分間、一定に保持した。
方法K:実験は、イオン化源としてESI、Shim-Pack XR-ODS C18 2.2μm,3.0x50カラム、および1.2ml/分の流速を使用して、Shimadzu LCMS2020質量分析計を備えたShimadzu 20AD HPLCで実施した。溶媒系は、0.05%のTFAを含む95%の水(溶媒A)、および、0.05%のTFAを含む5%アセトニトリル(溶媒B)から開始する勾配であり、2.0分間で、95%溶媒Bまで増加した。最終の最終溶媒を、更に0.7分間、一定に保持した。
方法L:実験は、イオン化源としてESI、Ascentis Express C18 2.7μm,2.1x50mmカラム、および1.0ml/分の流速を使用して、Shimadzu LCMS2020質量分析計を備えたShimadzu 30AD HPLCで実施した。溶媒系は、0.05%のTFAを含む95%の水(溶媒A)、および、0.05%のTFAを含む5%アセトニトリル(溶媒B)から開始する勾配であり、2.0分間で、95%溶媒Bまで増加した。最終の最終溶媒を、更に0.7分間、一定に保持した。
方法M:実験は、イオン化源としてESI、Poroshell HPH-C18 2.7μm,3.0x50mmカラム、および1.2ml/分の流速を使用して、Shimadzu LCMS2020質量分析計を備えたShimadzu 20AD XR HPLCで実施した。溶媒系は、5mMの重炭酸アンモニウムを含む95%の水(溶媒A)、および、5%アセトニトリル(溶媒B)から開始する勾配であり、2.0分間で、95%溶媒Bまで増加した。最終の最終溶媒を、更に0.7分間、一定に保持した。
方法N:イオン化源としてESIを使用して、Agilent MSD(6140)質量分析計を接続したAgilent 1290 UHPLCにて、実験を実施した。LC分離には、0.4ml/分の流速で、Phenomenex XB-C18、1.7mm、50×2.1mmカラムを使用した。溶媒Aは、0.1%FAを含む水であり、溶媒Bは、0.1%FAを含むアセトニトリルであった。勾配は、7分にわたり2~98%の溶媒Bで構成され、1.5分間の平衡の後、1.5分間98%Bを保持した。LCカラムの温度は40℃である。UV吸光度を220nmおよび254nmにて収集し、全ての実験に、質量分析フルスキャンを適用した。
合成例
一般的な方法や表に記載されている化合物を調製するために使用される中間体を調製する手順は以下のとおりである。
実施例1
中間体1:tert-ブチル8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)2,3-ジヒドロピリド[2,3-/][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000141
工程1:tert-ブチル7-ブロモ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000142
7-ブロモ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-/][1,4]オキサジン(1g、4.37mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)溶液に、LiHMDS(8.73mL、8.73mmol、1mol/L)を0℃で滴加した。得られた溶液を窒素下で、0.5時間0℃で撹拌した。その後、ジ-tert-ブチルジカーボネート(2.85g、13.07mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。tメタノール(50mL)を加えて反応をクエンチした。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル、1/4)で精製し、tert-ブチル7-ブロモ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-/][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(800mg、2.43mmol)黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=329.2.
工程2:tert-ブチル8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)2,3-ジヒドロピリド[2,3-/][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000143
tert-ブチル7-ブロモ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(6.2g、18.83mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(23.93g、94.22mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(2.76g、3.77mmol)、および酢酸カリウム(5.55g、56.62mmol)の、1,4-ジオキサン(2mL)との混合物を窒素下にて、2.5時間90℃で撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(30%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)2,3-ジヒドロピリド[2,3-/][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(5g、13.29mmol)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=376.3.
実施例2
中間体2:7-ブロモ-8-クロロ-6-フルオロイソキノリン-3-アミン
Figure 2022504080000144
工程1:4-アミノ-3-ブロモ-2-クロロ-ベンゾニトリル
Figure 2022504080000145
4-アミノ-2-クロロベンゾニトリル(1.5g、9.83mmol)のアセトニトリル(30mL)溶液に、1,3-ジブロモ-5,5-ジメチル-2,4-イミダゾリジンジオン(1.5g、5.25mmol)を添加した。溶液を25℃で2時間撹拌した。その反応物に、NaHSOの飽和溶液(30mL)を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出した(50mL×2)。有機層を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中の10%酢酸エチル)により精製し、4-アミノ-3-ブロモ-2-クロロ-ベンゾニトリルおよび4-アミノ-5-ブロモ-2-クロロベンゾニトリルの混合物(850mg、位置異性体が5/2の比率、収率26%)を黄色固体として得、これを次工程にて直接使用した。H NMR(400mHz,CDCl)δ 7.67(s,1H),7.38(d,J=8.4Hz、2.6H),6.80(s,1H),6.65(d,J=8.4Hz、2.6H),4.81(bs,5H),4.71(bs,2H).
工程2:3-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードベンゾニトリル
Figure 2022504080000146
CuI(51.63g、271.74mmol)のアセトニトリル(300mL)懸濁液に、亜硝酸tert-ブチル(33.59g、326.09mmol)を加えた。混合物を65℃で10分間撹拌した。4-アミノ-3-ブロモ-2-クロロ-ベンゾニトリルおよび4-アミノ-5-ブロモ-2-クロロベンゾニトリル(比率3/4、25g、108.7mmol)を添加し、その反応混合物を65℃で12時間撹拌した。室温まで冷却したら、混合物をNa飽和溶液(30mL)でクエンチし、酢酸エチルで抽出した(3×50mL)。合わせた有機層をブライン(10mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させてフィルタにかけた。濾液を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(石油エーテル中の5%酢酸エチル)により精製して、3-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードベンゾニトリル(5g、収率31%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)7.91(d,J=8.0Hz,1H),7.30(d,J=8.0Hz,1H).
工程3:(3-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードフェニル)メタンアミン
Figure 2022504080000147
3-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードベンゾニトリル(3g、8.76mmol)のTHF(30mL)溶液に、ボラン-THF(30mL、THF中に1M、30mmol)を添加した。混合物を65℃で3時間、N下で撹拌した。室温まで冷却後、メタノール(10mL)およびHCl(12N、10mL)を加えて、その混合物をクエンチした。その反応物を濃縮乾固させた。その残留物を酢酸エチル(100mL)に取り込み、水で抽出した(50mL×2)。有機層を捨て、NaHCOの飽和水溶液を添加して、水層をpH9に調節した。その混合物を、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層を水(10mL×2)およびブライン(10mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、濃縮し、(3-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードフェニル)メタンアミン(3g、収率99%)を黄色油として得、これを次工程にて直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=345.9.
工程4:N-(3-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードベンジル)-2,2-ジエトキシアセトイミダミド
Figure 2022504080000148
(3-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードフェニル)メタンアミン(2.5g、7.22mmol)のメタノール(20mL)溶液に、メチル2,2-ジエトキシアセトイミデート(3.75g、23.26mmol)を添加した。溶液を25℃で12時間撹拌した後、濃縮乾固した。その残留物をジクロロメタン(20mL)に溶解し、水およびブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、濃縮し、N-(3-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードベンジル)-2,2-ジエトキシアセトイミダミド(3g、収率87%)を黄色固体として得、これを次工程にて直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=474.9.
工程5:7-ブロモ-8-クロロ-6-フルオロイソキノリン-3-アミン
Figure 2022504080000149
硫酸(10mL)とN-(3-ブロモ-2-クロロ-4-ヨードベンジル)-2,2-ジエトキシアセトイミダミド(3g、6.31mmol)の混合物を、60℃で12時間撹拌した。その反応混合物を0℃まで冷却した後、NaOH溶液を加えてpHを9に調節した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出した(100mL×3)。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させてフィルタにかけ、濃縮して7-ブロモ-8-クロロ-6-フルオロイソキノリン-3-アミン(2.4g、収率99%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=382.8.H NMR(400mHz,DMSO-d):δ 8.99(s,1H),8.32(s,1H),6.56(s,1H),6.49(s,2H).
実施例3
中間体3:8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨードイソキノリン-3-アミン
Figure 2022504080000150
工程1:4-アミノ-2-クロロ-3-フルオロベンゾニトリル
Figure 2022504080000151
圧力反応管にシアン化銅(I)(1.2g、13.37mmol)、4-ブロモ-3-クロロ-2-フルオロアニリン(1g、4.46mmol)および1-メチル-2-ピロリジノン(8mL)を加えた。混合物をマイクロ波反応器内で170℃で1時間加熱した。NHCl(20mL)の飽和溶液を添加してその反応混合物をクエンチし、フィルタにかけた。濾液を酢酸エチルで抽出した(3×100mL)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(3×10mL)、NaSOで乾燥させ、シリカゲルのパッドを通してフィルタにかけ、濃縮乾固して4-アミノ-2-クロロ-3-フルオロベンゾニトリル(700mg、収率92%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=171.1.
工程2:2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンゾニトリル
Figure 2022504080000152
CuI(3341mg、17.59mmol)のアセトニトリル(50mL)懸濁液に、亜硝酸tert-ブチル(1811mg、17.59mmol)を65℃でN下で加えた。混合物を65℃で10分間撹拌した後、4-アミノ-2-クロロ-3-フルオロベンゾニトリル(2g、11.73mmol)を添加した。混合物を65℃で12時間撹拌した。室温まで冷却したら、混合物を、Na飽和水溶液(30mL)およびNHCl水溶液(30mL)でクエンチし、酢酸エチルで抽出した(3×300mL)。合わせた有機層をブラインで洗浄し(2×10mL)、NaSOで乾燥させてフィルタにかけた。濾液を濃縮して粗生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5/1)で精製して2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンゾニトリル(1g、収率30%)を黄色固体として得た。H NMR(400MHz,CDCl)δ7.80(dd,J=5.6,8.2Hz,1H),7.22(dd,J=1.4,8.2Hz,1H).
工程3:(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードフェニル)メタンアミン
Figure 2022504080000153
2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンゾニトリル(1g、3.55mmol)を、ボラン-THF(35.53mL、1MTHF中、35.53mmol)のTHF(30mL)溶液に0℃で添加した。次に、混合物を室温まで温めて一晩撹拌した。HCl溶液(6m,2mL)を滴加して反応溶液をクエンチした後、NaHCOの水溶液でpH=8まで中和し、ジクロロメタンで抽出した(2×200mL)。合わせた有機層を水(2×10mL)およびブライン(1×10mL)で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、フィルタにかけて濃縮し、(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードフェニル)メタンアミン(400mg、粗)を得、これを更に精製することなく次工程にて直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=285.9.
工程4:N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンジル)-2,2-ジエトキシアセトイミダミド
Figure 2022504080000154
メチル2,2-ジエトキシアセトイミデート(0.3g、1.88mmol)のメタノール(5mL)溶液に、(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードフェニル)メタンアミン(250mg、0.88mmol)を添加した。その反応混合物を25℃で12時間撹拌した後、濃縮乾固した。その残留物をジクロロメタン(20mL)に入れ、水(2×10mL)、次いでブラインで洗浄し、乾燥させ(MgSO)、濾過し、濃縮してN-(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンジル)-2,2-ジエトキシアセトイミダミド(360mg、粗)を黄色固体として得、これを更に精製することなく次工程にて直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=415.0.
工程5:8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨードイソキノリン-3-アミン
Figure 2022504080000155
N-(2-クロロ-3-フルオロ-4-ヨードベンジル)-2,2-ジエトキシアセトイミダミド(0.36g、0.87mmol)および濃HSO(10mL、26.05mmol)の溶液を、60℃で12時間撹拌した。その混合物を0℃まで冷却して、NaOH(10wt%)でpH=9に調節した後、ジクロロメタンで抽出した(5×100mL)。合わせた有機層をブラインで洗浄して乾燥させ(NaSO)、フィルタにかけて濃縮し、8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨードイソキノリン-3-アミン(0.25g、粗)を黄色固体として得、これを更に精製することなく直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=322.9.H NMR(400MHz,CDOD)δ9.00(s,1H),8.08(d,J=5.6Hz,1H),6.70(s,1H).
実施例4
tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000156
窒素雰囲気下で、8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(249.0g,772.07mmol)、tert-ブチル8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(290.0g,770.76mmol)、Pd(dppf)Cl(57.0g,77.98mmol)、KCO(320.0g,2318.8mmol)を1,4-ジオキサン(3000mL)と水(300mL)に入れ、60℃で12時間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却した。無水硫酸ナトリウム(500g)を加え、0.5時間攪拌した。固体を濾過した。濾液を真空濃縮した。その残留物を酢酸エチル
(3L)で洗浄した。固体をろ過して回収し、酢酸エチルで洗浄した後、真空乾燥して240gの生成物を得た。その濾液を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(0-100%)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、60gの生成物を得た。2つのバッチを合わせて、tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300g,674.32mmol、収率87.5%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=445.
実施例5
tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000157
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000158
トルエン(3000mL)中の tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0g,674.32mmol)、新鮮で乾燥した4Åモレキュラーシーブ(300g)、無水フタル酸(150.0g,1012.7mmolの溶液を100℃で3時間撹拌した。その反応物を室温までゆっくりと冷却した後、得られた混合物をろ過した。濾液を真空濃縮した。その残留物を酢酸エチル(3L)でマッシュした。固体をろ過して回収し、真空乾燥して200gの生成物を得た。その濾液を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(1/2)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、100gの生成物を得た。2つのバッチを合わせて、tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1.3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300g,521.75mmol、収率77.4%)をわずかに灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=575.
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000159
窒素下で、1,4-ジオキサン(3000mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0g、521.75mmol)、NHBoC(916.0g、7829.1mmol)、Brettphos Pd G3(24.0g、26.48mmol)、新鮮で乾燥した4Åモレキュラーシーブ(300g)、およびKCO(227.0g、1644.9mmol)の混合物を90℃で2時間撹拌した。その反応物を室温までゆっくりと冷却した後、その混合物をろ過した。その濾液を真空下で濃縮し、その残留物をさらに精製することなく次の工程に使用した。LCMS(ESI)[M+H]=656.
工程3:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000160
メチルアルコール(3000mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(1,3-ジオキソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(前工程の粗生成物)および水和ヒドラジン(228.0g,4560mmol)の溶液を40℃で2時間撹拌した。生成物を沈殿させ、ろ過し、MeOH(3x500mL)で洗浄する。固体を真空乾燥して130gの生成物を得た。濾液を真空濃縮した。その残留物を、DCM/MeOH(5%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、22gの粗生成物を得た。2つのバッチを合わせてtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(152g、288.97mmol、収率55.5%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=526.
実施例6
tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000161
ジクロロメタン(10mL)中のクロロギ酸フェニル(0.60g、3.82mmol)の溶液を、tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.0g、1.9mmol)と4-ジメチルアミノピリジン(0.23g、1.88mmol)のピリジン(5mL)とジクロロメタン(5mL)の懸濁液に加えた。その混合物を0℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水で洗浄し、その有機層を真空下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテルで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、ttert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.5g、1.553mmol、収率81.7%)を黄色みがかった固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=646.2。
実施例7
tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000162
行程1:5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-ピリジン-3-アミン
Figure 2022504080000163
酢酸(1000mL)中の5-ブロモ-4-メチル-ピリジン-3-アミン(60.0g,320.79mmol)とN-ヨードスクシンイミド(72.2g,320.92mmol)の溶液を25℃で12時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、PE/EA(1/20)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-ピリジン-3-アミン(72g、177.16mmol、収率55.2%)を黄色の固体として得た。
工程2:tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート
Figure 2022504080000164
テトラヒドロフラン(500mL)中の5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-ピリジン-3-アミン(55g、175.76mmol)とNaHMDS(360.mL,720mmol)の溶液を0℃で30分間撹拌した。その後、(Boc)O(43g、197.25mmol)を加え、25℃で1.5時間撹拌した。得られた溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/20)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート(58g、140.42mmol、収率79.9%)を黄色油として得た。
工程3:メチル 3-[5-ブロモ-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-2-ピリジル]プロパン酸
Figure 2022504080000165
窒素下で、テトラヒドロフラン(10mL)中の tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート(500.0mg、1.21mmol)、ブロモ(3-メトキシ-3-オキソ-プロピル)亜鉛(15mL,6.89mmol)およびPd(PpH(115.0mg、0.10mmol)の混合物を70℃で2時間撹拌した。その反応混合物を水で希釈した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出した、有機層を合わせた。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、メチル 3-[5-ブロモ-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-2-ピリジル]プロパン酸(313mg、0.79mmol、収率65.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=373.0.
行程4:7-ブロモ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-1,5-ナフチリジン-2-オン
Figure 2022504080000166
トリフルオロ酢酸(1mL)およびジクロロメタン(4mL)中のメチル3-[5-ブロモ-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-2-ピリジル]プロパン酸(313.0mg、0.79mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(2/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、7-ブロモ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-1,5-ナフチリジン-2-オン(140mg、0.55mmol、収率70%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=241.0.
工程5:7-ブロモ-8-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン
Figure 2022504080000167
7-ブロモ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1H-1,5-ナフチリジン-2-オン(120.0mg、0.47mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に入れ、BH3.THF(1M)(1.4mL,1.42mmol)を加えた溶液を、60℃で2時間撹拌した。反応は、メタノールと希塩酸でクエンチした。混合物を真空下で濃縮した。得られた残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0~70/0.1% NHHCO水中)により精製し、7-ブロモ-8-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン(70mg、0.29mmol、収率61.9%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=227.0.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 7.74(s,1H),5.67(s,1H),3.26-3.21(m,2H),2.76-2.72(m,2H),2.12(s,3H),1.89-1.81(m,2H).
工程6:tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000168
7-ブロモ-8-メチル-1,2,3,4-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン(60.0mg、0.26mmol)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液にNaHDMS(0.5mL,0.26mmol、0.5mol/L IN THF)を0℃で加えた後、この温度で0.5時間撹拌した。次に、(BoC)O(100.0mg、0.46mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。メタノール(1mL)で反応をクエンチした。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(70mg、0.20mmol、収率76.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=327.0.
工程7:tert-ブチル 8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000169
窒素下で、1,4-ジオキサン(500mL)中のtert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(30.0g、91.68mmol)、4,4,4’,4’,5,5’,5’-オクタメチル-2,2’-ビ(1,3,2-ジオキサボロラン)(117.0g、460.63mmol)、Pd(dppf)Cl(6.7g、9.17mmol)およびKOAC(27.0g、275.51mmol)の混合物を、100℃で3時間撹拌した。固体を濾過して収集した。その混合物を真空下で濃縮した。得られた残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル5~30/0.1%塩酸水溶液)で精製し、tert-ブチル8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(30g,80.154mmol、87.4%収率)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=375.0.
工程8:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000170
窒素下で、1,4-ジオキサン(500mL)と水(50mL)中の tert-ブチル 8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(30.0g、80.15mmol)、8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(28.5g、88.37mmol)、Pd(dppf)Cl(5.9g、8.07mmol)、KCO(33.0g、239.13mmol)の混合物を、60℃で16時間撹拌した。その反応混合物をエチルアセテート(1000mL)で希釈した。得られた溶液を水(3x100mL)で洗浄し、その有機層を合わせた。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。その残留物を、エチルアセテート/石油エーテル(9:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(26g、58.703mmol、収率73.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=443.
実施例8
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000171
トルエン(3000mL)中の tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(26.0g、58.7mmol)および無水フタル酸(17.5g、118.24mmol)の溶液を100℃で3時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、エチルアセテート/石油エーテル(1:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(18g、31.41mmol、収率53.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=573.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000172
窒素下で、1,4-ジオキサン(300mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(17.0g、29.67mmol)、NHBoC(104.0g、888.89mmol)、Pd(dba).CHCl(6.1g、5.89mmol)、Brettphos(24.0g、26.48mmol)およびKCO(12.3g、89.13mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。その混合物を濾過し、真空下で濃縮した。その粗生成物を、更に精製することなく次工程に投入した。LCMS(ESI)[M+H]=654.
工程3:tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000173
エタノール(130mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(13.0g、19.89mmol)およびN2H4 H2O(12.5g、200mmol)の溶液を、50℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(8g、15.279mmol、収率76.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=524.
実施例101
テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物401)
Figure 2022504080000174
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000175
ジクロロメタン(1mL)中の tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(145mg、0.33mmol)の溶液に、ピリジン(1mL、12mmol)を加えた。得られた溶液に、ジクロロメタン(0.5mL)中のテトラヒドロピラン-4-イルカルボノクロリデート(81mg、0.50mmol)の溶液を滴下した。次いで、その反応物を90分撹拌した。
その後、その反応物を20mLのジクロロメタンで希釈し、40mLの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄した。その有機層を収集し、水層をジクロロエタン(2×25mL)で更に抽出した。合わせた有機層を、無水粉末硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、褐色油を得た。粗材料を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(0-100%酢酸イソプロピル/ヘプタン)で精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(181mg、0.3mmol)を、白色固体として得た。LCMS(ESI,m/z):575[M+H]
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000176
1,4-ジオキサン(4mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(181mg、0.3mmol)、tert-ブチル カルバメート(949.3mg、8.1mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム-クロロホルム付加物(83.4mg、0.08mmol)、Brettphos(94.8mg、0.17mmol)および炭酸セシウム(624.7mg、1.9mmol)を20mLの圧力管に入れ、窒素でパージして密封し、90℃で3.5時間加熱した。その後、その反応物を室温まで冷却し、20mLのジクロロメタンで希釈し、セライトでろ過した。その後、その濾液を濃縮して黄色味を帯びた赤色の固体を得て、カラムクロマトグラフィー(0-50%メタノール/ジクロロメタン)で精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(197mg、0.3mmol)を褐色油として得た。LCMS(ESI,m/z):654[M+H]
工程3:テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000177
ジクロロメタン(4mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(197mg、0.3mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(8mL)を加えた次いでその反応物を室温で45分撹拌した。その後、その反応物を濃縮し、逆相HPLCで精製して、テトラヒドロピラン-4-イルN-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(56mg、0.12mmol)を淡黄色の固体として得た。H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.04(s,1H),9.34(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(d,J=3.0Hz,1H),4.88(dt,J=8.8,4.6Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.88-3.83(m,2H),3.50-3.45(m,2H),3.38-3.36(m,2H),1.92(d,J=1.6Hz,5H),1.61(dt,J=12.9,4.5Hz、2H).LCMS(ESI,m/z):454.2[M+H],Rt=3.502分、方法N.
実施例102
1-メチルアゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物402)
Figure 2022504080000178
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000179
ジクロロメタン(1mL)中のトリホスゲン(203mg、0.68mmol)溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の1-boC-3-ヒドロキシアゼチジン(370mg、2.14mmol)およびDIEA(275mg、2.13mmol)溶液を、0℃でゆっくりと加えた。その反応物を0℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190mg、0.43mmol)およびDIEA(111mg、0.86mmol)溶液に、0℃で加えた。その反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180mg、0.28mmol、収率65.4%)を黄色固体として得た。
工程2:tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000180
1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180.0mg、0.28mmol)、NH2BoC(981.0mg、8.38mmol)、Pd(dba).CHCl(29.0mg、0.03mmol)、Brettphos(27.0mg、0.06mmol)、およびCsCO(273.0mg、0.84mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140mg、0.19mmol、収率69.1%)を褐色固体として得た。
工程3:アゼチジン-3-イルN-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000181
ジクロロメタン(2mL)およびTFA(0.5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブタオキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140.0mg、0.19mmol)の溶液を、25℃で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-40/0.1% NHHCO水中)で精製して、アゼチジン-3-イルN-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(40mg、0.09mmol、収率48.8%)を黄色の固体として得た。
工程4:(1-メチルアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000182
メタノール(2mL)中のアゼチジン-3-イルN-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(40mg、0.09mmol)およびホルムアルデヒド(40%水溶液、14mg、0.19mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。その後、NaBHCN(32mg、0.28mmol)を加え、25℃で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-40/0.1%NH4HCO3水溶液)で精製して、(1-メチルアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(9.2mg、0.021mmol、収率22.1%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=439,R=1.574分,方法K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.25(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.24(s,2H),5.69(s,1H),4.95(p,J=6.0Hz,1H),4.29(s,2H),3.65(t,J=7.4Hz、2H),3.36-3.33(m,2H),3.04(t,J=6.9Hz、2H),2.30(s,3H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例103
(±)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物403)
Figure 2022504080000183
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000184
ジクロロメタン(15mL)中の3-ヒドロキシテトラヒドロフラン(790mg、8.97mmol)および N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.32mL,1.86mmol)の溶液に、0℃でトリホスゲン(414mg、1.40mmol)を加えた。その反応物を30分間撹拌した後、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400mg、0.90mmol)を加えた。その反応物を、0℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、石油エーテル/エチルアセテート(5/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180mg、0.32mmol、収率35.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=559.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000185
1,4-ジオキサン(20mL)中の tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(160mg、0.29mmol)、tert-ブチル カルバメート(1.0g、8.54mmol)、炭酸セシウム(290mg、0.88mmol)、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル(62mg、0.12mmol)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム-クロロホルム付加物(60mg、0.06mmol)を100℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。その残留物を、メタン/ジクロロメタン(1/10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製しtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100mg、0.16mmol、収率54.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=640.
工程3:(±)-テトラヒドロフラン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000186
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(1mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(45mg、0.07mmol)の溶液を25℃で30分間撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮した。その残留物のpHを、メタノール中のアンモニア(7M)でpH=8に調節した。得られた溶液を真空下で濃縮し、分取-HPLC(XBridge シールド RP18 OBD カラム 30*150mm,5μm;水(10mmol/LNHHCO))で精製した:ACN=19%Bから42%Bに7分;60mL/分)、テトラヒドロフラン-3-イルN-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(17.8mg、0.041mmol、収率57.6%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=440,2.216分、方法M.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.12(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),5.31-5.24(m,1H),4.29(t,J=4.5Hz、2H),3.89-3.69(m,4H),3.39-3.34(m,2H),2.20-2.18(m,1H),1.98-1.96(m,1H),1.92(s,3H).
実施例104
1-メチルピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物407)および
ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物404)
Figure 2022504080000187
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000188
ジクロロメタン(5mL)中の tert-ブチル 4-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(2.26g、11.23mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.95mL、11.23mmol)の溶液に、0℃でジクロロメタン(2mL)中のトリホスゲン(1g、3.43mmol)を滴下した。その反応物を0℃で2時間撹拌した。次に、その反応混合物を、0℃のジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、1.12mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.95mL、11.23mmol)の溶液に加えた。その混合物を室温で16時間撹拌した。反応を水でクエンチした後、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、0.74mmol、収率66%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=672.
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000189
1,4-ジオキサン(10mL)中の tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、0.74mmol)、tert-ブチルカルバメート(1.75g、14.9mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム-クロロホルム付加物(155mg、0.15mmol)、および2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル(160mg、0.30mmol)(160mg、0.30mmol)の混合物に、室温で炭酸セシウム(730mg、2.23mmol)を加えた。その反応物を90℃で3時間撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.33mmol、収率44.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=753.
工程3:ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000190
ジクロロメタン(2mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.33mmol)およびトリフルオロ酢酸(2mL)の混合物を、室温で30分撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮した。その残留物をジクロロメタンに溶解し、トリエチルアミンでpHを7に調整した。その混合物を真空下で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-40/0.1% NH4HCO3水溶液)で精製し
4-ピペリジル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(70mg、0.15mmol、収率45.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=453,1.479分,方法J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.98(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.82(d,J=6.4Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(s,1H),4.73-4.71(m,1H),4.29(t,J=4.0Hz、2H),3.49(s,3H),2.97-2.94(m,2H),2.58-2.55(m,2H),1.92(s,3H),1.89-1.85(m,2H),1.53-1.48(m,2H).
工程4:1-メチルピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000191
メタノール(8mL)中の-4-ピペリジル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(70mg、0.15mmol)およびホルムアルデヒド(9mg、0.30mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。続いて、シアノボロハイドライドナトリウム(18.8mg、0.30mmol)を加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その粗生成物を、分取-HPLC(XBridge 分取OBD C18カラム30×150mm 5μm;水(10mmol/L NHHCO))で精製した:CH3CN=31%Bから53%B7分;60mL/分)で精製し、(1-メチル-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(24.4mg、0.052mmol、収率34.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=467,R=1.545分,方法K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.99(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.82(d,J=6.4Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(s,1H),4.68-4.66(m,1H),4.29(t,J=4.0Hz、2H),3.36-3.33(m,2H),2.64-2.62(m,2H),2.15-2.12(m,5H),1.90-1.87(m,5H),1.65-1.63(m,2H).
実施例105
(R)-ピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(S)-ピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物405aおよび化合物405b)
Figure 2022504080000192
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000193
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.56mmol)、1-boC-3-ヒドロキシピロリジン(105mg、0.56mmol)、およびDIEA(72mg、0.56mmol)の溶液を、窒素下0℃で5分撹拌した。その後、ジクロロメタン(1mL)中のトリホスゲン(168mg、0.59mmol)を0℃で反応液に加えた。反応液を室温で1時間撹拌した。水により反応をクエンチし、ジクロロメタンで抽出した(200mL)。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(230mg、0.33mmol、収率59.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=658.0.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000194
1,4-ジオキサン(15mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(230mg、0.35mmol)、tert-ブチルカルバメート(1.2g、10.26mmol)、、Pd(dba).CHCl(36mg、0.03mmol)、Brettphos(35mg、0.070mmol)、およびCsCO(350mg、1.07mmol)の混合物を、90℃で4時間撹拌した。反応溶液を濾過し、その濾液を真空下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(220mg、0.27mmol、収率76.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=739.0.
工程3:(R)-ピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(S)-ピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000195
ジクロロメタン(10mL)中の7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.27mmol)およびトリフルオロ酢酸(3mL)の溶液を、28℃で時間撹拌した。その後、その混合物を真空下濃縮した。その残留物のpHを、トリエチルアミンでpH=9に調節した。その粗生成物を分取-HPLC(YMC-Actus Triart C18 30*250,5μm;水(10mmol/L NHHCO):CHCN=50%Bから70%B7分;60mL/分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物405a)(27.1mg、0.062mmol、収率22.8%):保持時間:2.075分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1% DEA)):MeOH=75:25 IN 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=439.2,R=0.935分,方法J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.98(s,1H),9.32(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),5.14-5.11(m,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.36(s,3H),3.04(dd,J=12.4,5.6Hz,1H),2.92-2.74(m,3H),1.98(dd,J=14.3,7.3Hz,1H),1.92(s,3H),1.78(q,J=6.9,6.1Hz,1H).
エナンチオマー2(化合物405b)(25.9mg、0.059mmol、収率21.8%):保持時間:3.237分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1%DEA)):MeOH=75:25 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=439.2,R=0.935分,方法J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.98(s,1H),9.32(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),5.14-5.11(m,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.36(s,3H),3.04(dd,J=12.4,5.6Hz,1H),2.92-2.74(m,3H),1.98(dd,J=14.3,7.3Hz,1H),1.92(s,3H),1.78(q,J=6.9,6.1Hz,1H).
実施例106
(S)-ピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-で精製した][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-ピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-で精製した][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物408aおよび化合物408b)
Figure 2022504080000196
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-で精製した][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000197
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-で精製した][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.45mmol)およびtert-ブチル3-ヒドロキシピペリジン-1-カルボキシレート(250mg、1.24mmol)の溶液に、室温でDIEA(300mg、2.33mmol)を加えた。その後、トリホスゲン(120mg、0.40mmol)を加え、その反応混合物を0℃で1時間撹拌した。その反応物をジクロロメタン(40mL)で希釈した後、水(10mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(2/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140mg、0,21mmol、収率46.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=672.2.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-で精製した][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000198
1,4-ジオキサン(7mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-で精製した][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140mg、0.21mmol)およびブチルアーバメート(1.5g、12.82mmol)の溶液に、Pd(dba)3.CHCl(50mg、0.05mmol)、Brettphos(50mg、0.09mmol)、およびCsCO(220mg、0.67mmol)を室温で加えた。得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(1/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.20mmol、収率95.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=753.2.
工程3:(S)-ピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-ピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000199
ジクロロメタン(4mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140mg、0.19mmol)溶液に、TFA(1mL)を室温で加えた。その混合物を25℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物をトリエチルアミンでpH8に調整した後、分取-HPLC(YMC-Actus Triart C18 30*250,5μm;水(10mmol/L NHHCO):CH3CN=23%~49%7分;60mL/分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物408a)(15.9mg、0.035mmol、収率18.9%):保持時間:1.937分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm,3μm;DCM(0.1%DEA)):MeOH=50:50 3分;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=453.2,1.814分,方法K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.95(s,1H),9.33(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),4.59(dt,J=8.7,4.4Hz,1H),4.29(s,2H),2.36-3.32(m,3H),3.06-3.04(m,1H),2.76-2.72(m,1H),2.45-2.40(m,2H),1.98-1.92(m,4H),1.68-1.64(m,1H),1.46(dt,J=21.7,10.5Hz、2H).
エナンチオマー2(化合物408b)(12.6mg、0.0278mmol、収率15%):保持時間:1.235分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm,3μm;DCM(0.1%DEA)):MeOH=50:50;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=453.2,1.814分,方法K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.95(s,1H),9.33(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),4.59(dt,J=8.7,4.4Hz,1H),4.29(s,2H),2.36-3.32(m,3H),3.06-3.04(m,1H),2.76-2.72(m,1H),2.45-2.40(m,2H),1.98-1.92(m,4H),1.68-1.64(m,1H),1.46(dt,J=21.7,10.5Hz、2H).
実施例107
テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-[(4S)-4-ヒドロキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-3-イソキノリル]カルバメートおよび
テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-[(4R)-4-ヒドロキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-3-イソキノリル]カルバメート
(化合物412aおよび化合物412b)
Figure 2022504080000200
工程4:6-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-8-クロロ-7-フルオロ-イソキノリン-3-アミン
Figure 2022504080000201
ジオキサン(5mL)および水(1mL)中の8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(311mg、0.96mmol)、[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]ボロン酸(190mg、0.6mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロルメタン錯体(74.2mg、0.09mmol)および炭酸カリウム(294.4mf,2.1mmol)の混合物を、窒素でパージして90℃で24時間加熱した。その後、室温まで冷却し、酢酸エチル20mLで希釈し、セライトで濾過した。その後、その濾液を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘプタン中0-100%酢酸イソプロピル)で精製し、6-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-8-クロロ-7-フルオロ-イソキノリン-3-アミン(204mg、0.4mmol)を褐色固体として得た。LCMS(ESI,m/z):474[M+H]
工程5:テトラヒドロピラン-4-イル N-[6-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-8-クロロ-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000202
6-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-8-クロロ-7-フルオロ-イソキノリン-3-アミンで、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(207.8mg、0.34mmol).を置換し、実施例101の工程1と同様の手順で表題化合物を調製した。LCMS(ESI,m/z):602[M+H]
工程6:テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000203
テトラヒドロピラン-4-イル N-[6-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-8-クロロ-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメートで、7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(207.8mg、0.34mmol)を置換し、実施例101の工程2と同様の手順で表題化合物を調製した。LCMS(ESI,m/z):602[M+H].絶対立体化学は任意に割り当てられている。
工程7:テトラヒドロピラン-4-イルN-[8-アミノ-7-フルオロ-6-[(4S)-4-ヒドロキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000204
テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-[4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメートで、7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレートを置き換え、実施例101の工程3と類似した手順で表題化合物を調製した。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物412B):保持時間:1.556分(CHIRALPAK IH,0.46*5cm,3μm;均一濃度40% MeOH 2.5分)。H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.06(s,1H),9.35(s,1H),7.98(d,J=2.8Hz、2H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.24(s,2H),5.40(d,J=5.5Hz,1H),4.85(s,2H),4.40-4.30(m,2H),3.86(dt,J=11.7,4.5Hz、2H),3.48(ddd,J=11.8,9.3,2.9Hz、2H),2.24(d,J=1.4Hz,3H),1.95(ddd,J=16.6,8.0,3.9Hz,4H),1.65-1.56(m,2H).LCMS(ESI,m/z):469.2[M+H],3.437分.,方法N.
エナンチオマー2(化合物412a):保持時間:1.082分(CHIRALPAK IH,0.46*5cm,3μm;均一濃度40% MeOH 2.5分)。H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.06(s,1H),9.35(s,1H),7.98(d,J=2.8Hz、2H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.24(s,2H),5.40(d,J=5.5Hz,1H),4.85(s,2H),4.40-4.30(m,2H),3.86(dt,J=11.7,4.5Hz、2H),3.48(ddd,J=11.8,9.3,2.9Hz、2H),2.24(d,J=1.4Hz,3H),1.95(ddd,J=16.6,8.0,3.9Hz,4H),1.65-1.56(m,2H).LCMS(ESI,m/z):469.2[M+H],3.437分.,方法N.
実施例108
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)尿素(化合物701)
Figure 2022504080000205
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000206
テトラヒドロフラン(40mL)中のトリホスゲン(320mg、1.08mmol)を、tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.67mmol)、およびピリジン(0.16mL、2.02mmol)の溶液に、0℃で10分かけて加えた。テトラヒドロ-2H-ピラン-4-アミン(700mg、6.92mmol)を加え、その反応混合物を0℃で2時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、酢酸エチル/石油エーテル(1/10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260mg、0.45mmol、収率67.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=572.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000207
1,4-ジオキサン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(160mg、0.28mmol)、tert-ブチル カルバメート(1g、8.54 炭酸セシウム(284mg、0.87mmol)、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル(61mg、0.11mmol)、およびトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)-クロロホルム付加体(60mg、0.06mmol)の混合物をを90℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、メタノール/ジクロロエタン(1/10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100mg、0.15mmol、収率54.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=653.0.
工程3:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-テトラヒドロピラン-4-イル-尿素
Figure 2022504080000208
ジクロロメタン(10mL)およびTFA(1mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100mg、0.15mmol)の溶液を25℃で30分間撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮した。その残留物のpHを、メタノール中のアンモニア(7M)でpH=8に調節した。得られた溶液を真空下で濃縮し、分取-HPLC(YMC-Actus Triart C18 30*250,5μm;水(10mmol/L NH4HCO3)で精製した:CH3CN=37%Bから62%B7分;60mL/分)1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-テトラヒドロピラン-4-イル-尿素(59.8mg、0.13mmol、収率86.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=453,R=0.893分.,方法M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.87(s,1H),7.84(s,1H),7.33(s,1H),7.20(d,J=7.5Hz,1H),6.74(d,J=6.1Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.29(s,2H),3.88-3.75(m,3H),3.42-3.34(m,4H),1.92(s,3H),1.87-1.83(m,2H),1.43-1.39(m,2H).
実施例109
9-メチル-3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物406)
Figure 2022504080000209
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(9-tert-ブトキシカルボニル-3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000210
ジクロロメタン(10mL)中tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.34mmol)およびDIEA(435.8mg、3.37mmol)を0℃で撹拌した。その後、トリホスゲン(150.1mg、0.51mmol)を0℃で滴下し、25℃で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチした。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し、その有機層を合わせた。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(2:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(9-tert-ブトキシカルボニル-3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(115mg、0.16mmol、収率47.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=714.2.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(9-tert-ブトキシカルボニル-3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000211
1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(9-tert-ブトキシカルボニル-3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(105mg、0.15mmol)、NH2BoC(516.1mg、4.41mmol)、Pd2(dba)3.CHCl3(31mg、0.030mmol)、Brettphos(32mg、0.06mmol)、およびCs2CO3(143.8mg、0.44mmol)の溶液を、90℃で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(97:3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(9-tert-ブトキシカルボニル-3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(85mg、0.11mmol、収率72.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=795.5.
工程3:3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イルN-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノニル)カルバメート
Figure 2022504080000212
ジクロロメタン(2mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(9-tert-ブトキシカルボニル-3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(80mg、0.10mmol)およびTFA(2mL)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。溶媒を真空下で濃縮した。その残留物を濃縮HCl溶液でpH=8に調整した。得られた混合物を水で希釈した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出した、有機層を合わせた。その有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮して、3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(40mg、0.08mmol、80.4%収率)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=495.3.
工程4:9-メチル-3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物406)
Figure 2022504080000213
メタノール(15mL)中の3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(34.5mg、0.07mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(10.5mg、0.14mmol、40%)を加え、25℃で2時間撹拌た。次に、NaBHCN(8.8mg、0.14mmol)を加え、25℃で2時間撹拌した。その反応物を水で希釈した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出した、有機層を合わせた。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(X Bridge シールド RP18 OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:17%Bから31%B 10分;Rt:9.87分)で精製し、9-メチル-3-オキサ-9-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-7-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(9.9mg、0.02mmol、収率27.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=509.2,R=0.720分,方法L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.71(s,1H),9.33(s,1H),8.04(s,1H),7.33(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.69(s,1H),5.05-5.08(m,1H),4.29(d,J=4.8Hz、2H),3.80(dd,J=11.0,2.2Hz、2H),3.42-3.36(m,4H),2.70(d,J=8.4Hz、2H),2.43-2.33(m,5H),1.93(d,J=1.6Hz,3H),1.62(dd,J=13.1,5.8Hz、2H).
実施例110
(S)-1-メチル-6-オキソピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-1-メチル-6-オキソピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物409aおよび化合物409b)
Figure 2022504080000214
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000215
ジクロロメタン(25mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.56mmol)、5-ヒドロキシ-1-メチル-ピペリジン-2-オン(90mg、0.70mmol)およびDIEA(292mg、2.25mmol)に、ジクロロメタン(3mL)中のトリホスゲン(60mg、0.20mmol)を0℃で加えた。その反応物を室温で16時間撹拌した。反応物を水でクエンチした。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し、その有機層を合わせた。その有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した後、得られた残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-40/0.1% NHHCO水中)により、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(290mg、0.495mmol、収率88.1%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=600.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-6-オキソ-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000216
1,4-ジオキサン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(1-メチル-6-オキソ-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(280mg、0.47mmol)、NHBoC(3.28g、28.03mmol)、Pd2(dba)3CHCl(97mg、0.09mmol)、Brettphos(101mg、0.19mmol)、およびCsCO(304mg、0.94mmol)の混合物を、90℃で3時間撹拌した。その反応混合物を水で希釈した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出した、有機層を合わせた。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(88/12)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-6-オキソ-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180mg、0.264mmol、収率56.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=681.
工程3:(S)-1-メチル-6-オキソピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-1-メチル-6-オキソピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000217
TFA(3mL)およびジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-6-オキソ-3-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.22mmol)溶液を、25℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を濃縮HCl溶液でpH=9に調整した。その粗生成物を以下の条件の分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 RP18 OBDカラム、30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:14%Bから37%B 7分;220/254nm;Rt:6.57分)およびキラル-HPLCで生成し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物409a)(17.9mg、0.0373mmol、収率16.9%):保持時間:2.367(CHIRALPAK IC-3:0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=1:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50;1.0mL/分;勾配:50Bから50B 5分)。LCMS(ESI)[M+H]=481.2,R=1.017分,方法M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.16(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),5.12(s,1H),4.29(s,2H),3.64(dd,J=13.3,3.9Hz,1H),2.81(s,3H),2.48-2.36(m,3H),2.31-2.20(m,2H),2.02(s,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物409B)(17.6mg,0.0366mmol,収率16.6%):保持時間:3.097(CHIRALPAK IC-3:0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=1:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50;1.0mL/分;勾配:50Bから50B 5分)。LCMS(ESI)[M+H]=481.2,R=1.017分,方法M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.16(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),5.12(s,1H),4.29(s,2H),3.64(dd,J=13.3,3.9Hz,1H),2.81(s,3H),2.48-2.36(m,3H),2.31-2.20(m,2H),2.02(s,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例111
(S)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物410aおよび化合物410b)
Figure 2022504080000218
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000219
窒素下で、ジクロロメタン(25mL)中の 4-ヒドロキシ-1-メチル-ピロリジン-2-オン(200mg、1.74mmol)、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(386mg、0.87mmol)およびDIEA(903mg、6.95mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(155mg、0.52mmol)を、0℃でゆっくり加えた。その反応物を室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチした。得られた溶液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-70/0.1% NH4HCO3水溶液)で精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(307mg、0.5239mmol、収率30.2%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=586.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000220
窒素下で、1,4-ジオキサン(30mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(307mg、0.52mmol)、NH2BoC(3.7g、31.62mmol)、Brettphos(112mg、0.21mmol)、Pd2(dba)3CHCl(108mg、0.10mmol)、およびCsCO(340mg、1.05mmol)の混合物を、90℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(9/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製しtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260mg、0.39mmol、収率74.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=667.
工程3:(S)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000221
TFA(3mL)およびジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.22mmol)溶液を、室温で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その粗生成物、分取-HPLC(X Bridge分取 OBD C18 カラム30×150mm5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:10%Bから30%B 10分;254/220nm;Rt:9.58分)およびキラル-HPLCで精製し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物410a)(37.7mg、0.0808mmol、収率35.9%):保持時間:2.589分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1%DEA)):MeOH=75:25;1.0mL/分;勾配:50Bから50B 5分)。LCMS(ESI)[M+H]=467.2,1.659分.,方法M;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.34(s,1H),7.98(s,1H),7.34(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.23(s,2H),5.69(s,1H),5.28(dd,J=7.1,5.5Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.79(dd,J=11.6,5.7Hz,1H),3.42(dd,J=11.5,1.5Hz,1H),2.84-2.75(m,2H),2.76(s,4H),2.30(d,J=17.3Hz,1H),1.93(d,J=1.6Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物410B)(41.6mg,0.0892mmol,収率39.6%):保持時間:3.581分(CHIRALPAK IC-3:0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=75:25;1.0ml/miN;勾配:50Bから50B 5分)、LCMS(ESI)[M+H]=467.2,1.659分.,方法M;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.34(s,1H),7.98(s,1H),7.34(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.23(s,2H),5.69(s,1H),5.28(dd,J=7.1,5.5Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.79(dd,J=11.6,5.7Hz,1H),3.42(dd,J=11.5,1.5Hz,1H),2.84-2.75(m,2H),2.76(s,4H),2.30(d,J=17.3Hz,1H),1.93(d,J=1.6Hz,3H).
実施例112
(S)-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物411aおよび化合物411b)
Figure 2022504080000222
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000223
ジクロロメタン(50mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1200mg、2.7mmol)、1-BoC-3-ヒドロキシピロリジン(660mg、3.52mmol)およびDIEA(2000mg、15.5mmol)の溶液に、(COCl(312mg、1.05mmol)を0℃で加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(100/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1600mg、2.1881mmol、収率81.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=659.0.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000224
窒素下で、1,4-ジオキサン(30mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(1-メチルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1600mg、2.8mmol)、NHBoC(1.40g、119.66mmol)、Pd(dba).CHCl(250mg、0.24mmol)、Brettphos(240mg、0.50mmol)およびCsCO(2400mg、7.36mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。その反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1300mg、1.793mmol、収率64.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=739.0.
工程3:ピロリジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000225
ジクロロメタン(5mL)および2,2,2-トリフルオロ酢酸(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(380mg、0.51mmol)溶液を、室温で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-40/0.1% NH4HCO3水溶液)で精製し、ピロリジン-3-イルN-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(200mg、0.4105mmol、収率79.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=439.0.
工程4:(S)-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000226
メタノール(30mL)中のホルムアルデヒド20mg、0.67mmol)およびピロリジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(300mg、0.68mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。その後、NaBHCN(127mg、2.05mmol)を加え、その反応物を室温で30分間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-70/0.1% NHHCO水中)およびキラル-HPLCで精製し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物411a)(25mg、0.0553mmol、収率8.1%):保持時間:7.952(CHIRALPAK IG,2*25cm,5μm;移動相A:HEX:DCM=3:1,移動相B:EtOH;フローレート:20mL/分;勾配:50Bから50B 15分)。LCMS(ESI)[M+H]=453.2,R 0.931分,方法K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.06(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.68(s,1H),5.14(dd,J=8.0,4.3Hz,1H),4.29(s,2H),3.37(s,2H),2.71(dt,J=7.6,3.9Hz,1H),2.65(d,J=4.5Hz、2H),2.32-2.17(m,5H),1.93(d,J=1.6Hz,3H),1.85-1.73(m,1H).
エナンチオマー2(化合物411B)(22mg,0.0485mmol,収率7.1%).保持時間:12.08(CHIRALPAK IG,2*25cm,5μm;移動相A:HEX:DCM=3:1,移動相B:EtOH;フローレート:20mL/分;勾配:50Bから50B 15分).LCMS(ESI)[M+H]=453.2,R 0.931分.,方法K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.06(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.68(s,1H),5.14(dd,J=8.0,4.3Hz,1H),4.29(s,2H),3.37(s,2H),2.71(dt,J=7.6,3.9Hz,1H),2.65(d,J=4.5Hz、2H),2.32-2.17(m,5H),1.93(d,J=1.6Hz,3H),1.85-1.73(m,1H).
実施例113
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-ヒドロキシ-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物413)
Figure 2022504080000227
工程1:tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-N-ブタ-3-エニル-カルバメート
Figure 2022504080000228
テトラヒドロフラン(500mL)中の tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート(58g、140.42mmol)溶液を、室温で1時間撹拌した。その後、4-ブロモ-1-ブテン(50g、370.37mmol)とNaI(55g、366.67mmol)を加え、95℃で16時間撹拌した。反応を水を加えてクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、乾燥させ、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-N-ブタ-3-エニル-カルバメート(30g、64.42mmol、収率45.7%)を黄色油として得、8gの出発材料を回収した。LCMS(ESI)[M+H]=467.
工程2:tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-4-メチレン-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000229
N,N-ジメチルホルムアミド(1500mL)中の tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-N-ブタ-3-エニル-カルバメート(30g,64.22mmol)、Pd(dppf)Cl(2.4g,3.28mmol)およびTEA(13.1g,128.43mmol)の溶液を、窒素下110℃で1時間撹拌した。得られた残留物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-4-メチレン-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(13g、38.32mmol、収率59.7%)を黄色として得た。LCMS(ESI)[M+H]=339.
工程3:tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-4-オキソ-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000230
アセトニトリル(350mL)、四塩化炭素(350mL)および水(350mL)中の tert-ブチル7-ブロモ-8-メチル-4-メチレン-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(13g、38.32mmol)、RuCl(2.4g、11.59mmol)およびNaIO(20.5g、95.79mmol)の溶液を25℃で1.5時間撹拌した。その後、300mLのチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を炭酸水素ナトリウムでpH6~7に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-4-オキソ-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(7g、20.52mmol、収率53.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=341.
工程4:tert-ブチル 7-ブロモ-4-ヒドロキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000231
エタノール(30mL)中の tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-4-オキソ-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(500mg、1.47mmol)とNaBH(150mg、4.05mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。その反応混合物を水で希釈した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、tert-ブチル 7-ブロモ-4-ヒドロキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400mg、1.049mmol、71.6%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=343.
工程5:tert-ブチル 7-ブロモ-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000232
窒素下で、ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-ブロモ-4-ヒドロキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(330mg、0.96mmol)およびイミダゾール(200mg、2.94mmol)の溶液に、25℃でTBDMSCl(293mg、1.95mmol)を加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。その残留物を石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400mg、0.874mmol、収率90.9%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=457.
工程6:tert-ブチル 4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000233
窒素下で、1,4-ジオキサン(10mL)中の tert-ブチル 7-ブロモ-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400mg、0.87mmol)およびビス(ピナコラト)ジボロン(440mg、1.73mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl(130mg、0.18mmol)およびKOAC(260mg、2.65mmol)を室温で加えた。得られた溶液を100℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。得られた残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-70/0.1% NHHCO水中)で精製し、tert-ブチル 4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(320mg、0.634mmol、収率72.5%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=505.
工程7:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000234
窒素下で、1,4-ジオキサン(12mL)および水(1.2mL)中のtert-ブチル4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400mg、0.79mmol)および8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(400mg、1.24mmol)の溶液に、室温でPd(dppf)Cl(120mg、0.16mmol)とKCO(330mg、2.39mmol)を加えた。得られた混合物を60℃で2時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(2/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(300mg、0.523mmol、66%収率)を無色のオイルとして得た。LCMS(ESI)[M+H]=573.
工程8:tert-ブチル 4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000235
窒素下で、ジクロロメタン(10mL)中の tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(220mg、0.38mmol)およびテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イルカルボノクロリデート(350mg、2.13mmol)の溶液に、0℃でDIEA(268mg、2.08mmol)を加えた。得られた溶液を0℃で2時間撹拌した。その反応物をジクロロメタンで希釈し、次いで水で洗浄した。有機相を乾燥させ、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.214mmol、収率55.7%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=701.
工程9:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000236
窒素下で、1,4-ジオキサン(8mL)中のtert-ブチル 4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.21mmol)およびNH-BoC(1.5g、12.82mmol)の溶液に、Pd(dba)CHCl(45mg、0.04mmol)、Brettphos(45mg、0.08mmol)およびCsCO(225mg、0.69mmol)を室温で加えた。得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.179mmol、収率83.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=782.
工程10:テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-6-[8-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000237
ジクロロメタン(4mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-4-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.18mmol)溶液に、I2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL)を室温で加えた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、TEAでpH=8に調整した。得られた混合物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-40/0.1%塩酸水溶液)で精製し、テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-6-[8-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(60mg、0.103mol,収率57.6%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=58
工程11:テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-ヒドロキシ-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000238
テトラヒドロフラン(10mL)中のテトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-6-[8[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(60mg、0.10mmol)溶液に、25℃でテトラブチルアンモニウムフルオリド(120mg、0.46mmol)を加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた混合物を濃縮し、逆相クロマトグラフィー(水中のアセトニトリル0-40/0.1%TFA)で精製し、テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-ヒドロキシ-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(9mg、0.019mmol、収率18.7%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=468.2,1.275分,方法J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.05(s,1H),9.35(s,1H),7.98(s,1H),7.65(s,1H),6.84(s,1H),6.23(s,2H),5.65(s,1H),5.19(s,1H),4.87(dq,J=8.7,4.4Hz,1H),4.61(d,J=3.9Hz,1H),3.90-3.81(m,2H),3.53-3.42(m,2H),3.34(m,2H),1.97-1.87(m,6H),1.81(s,1H),1.61(dtd,J=12.9,9.1,4.0Hz、2H).
実施例114
(1S,2S)-2-アセトアミドシクロヘキシル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,2R)-2-アセトアミドシクロヘキシル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物414aおよび化合物414b)
Figure 2022504080000239
工程1:(±)-N-((1R,2R)-2-ヒドロキシシクロヘキシル)アセトアミド
Figure 2022504080000240
メタノール(50mL)中の(±)-(1s,2s)-2-アミノシクロヘキサノール(1.0g,8.68mmol)とMeONa(474.0mg,8.62mmol)の溶液を、室温で15分間撹拌した。次に、無水酢酸(1.0g、9.8mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(9/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製して、(±)-N-[(トランス)-2-ヒドロキシシクロヘキシル]アセトアミド(1g,6.361mmol、収率73.3%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=157.2.
工程2:(±)-tert-ブチル 7-(3-(((((1R,2R)-2-アセトアミドシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000241
ジクロロメタン(20mL)中の N-[(トランス)-2-ヒドロキシシクロヘキシル]アセトアミド(133mg、0.85mmol)、tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.56mmol)およびDIEA(363mg、2.81mmol)の溶液を0℃で撹拌した。その後、トリホスゲン(75.0mg、0.25mmol)を加え、その反応物を室温で3時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(9/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製して、(±)-tert-ブチル 7-[3-[[(トランス)-2-アセトアミドシクロHexオキシ]カルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(310mg、0.494mmol、収率87.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=628.1.
工程3:(±)-tert-ブチル 7-(3-(((((トランス)-2-アセトアミドシクロヘキシル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000242
1,4-ジオキサン(10mL)中の(±)-tert-ブチル 7-[3-[[(トランス)-2-アセトアミドシクロHexオキシ]カルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.48mmol)、tert-ブチルカルバメート(2800mg、23.9mmol)、Pd(dba)3.CHCl(99mg、0.10mmol)、Brettphos(103mg、0.19mmol)、およびCsCO(467mg、1.43mmol)の混合物を、窒素下で90℃で5時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(97:3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-tert-ブチル 7-[3-[[(トランス)-2-アセトアミドシクロHexオキシ]カルボニルアミノ]-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(220mg、0.3104mmol、収率65%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=708.8.
工程4:(1S,2S)-2-アセトアミドシクロヘキシル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび
(1R,2R)-2-アセトアミドシクロヘキシル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000243
ジクロロメタン(20mL)中のA(±)-tert-ブチル 7-[3-[[(トランス)-2-アセトアミドシクロHexオキシ]カルボニルアミノ]-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.28mmol)と TFA(1.0mL,0.28mmol)の溶液を、室温で1.5時間撹拌した。その反応物をジクロロメタンで希釈し、その後トリエチルアミンでpH6~7に調整した。得られた混合物を真空中で濃縮し、分取-HPLC(X Bridge シールド RP18 OBDカラム、30*150mm,5μm;水(10mmol/L NHHCO)):ACN=20%~45%7分;60mL/分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物414a)(29.6mg,0.0582mmol,収率20.6%):保持時間:1.225分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.2%IPAmiNe)):EtOH 50:50 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=509.2,R=2.029分,方法K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.90(s,1H),9.30(s,1H),7.92(s,1H),7.86(d,J=8.4Hz,1H),7.30(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.19(s,2H),5.67(s,1H),4.61-4.44(m,1H),4.27-4.26(m,2H),3.82-3.76(m,1H),3.34-3.33(m,2H),2.05-2.04(m,1H),1.95(s,3H),1.91-1.90(m,1H),1.84(s,3H),1.74-1.61(m,2H),1.45-1.28(m,4H).
エナンチオマー2(化合物414b)(28.3mg、0.0556mmol、収率19.7%):保持時間:2.338分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm;3μm;MTBE(0.2%IPAmiNe):EtOH 50:50 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=509.2,R=2.029分.,方法K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.90(s,1H),9.30(s,1H),7.92(s,1H),7.86(d,J=8.4Hz,1H),7.30(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.19(s,2H),5.67(s,1H),4.61-4.44(m,1H),4.27-4.26(m,2H),3.82-3.76(m,1H),3.34-3.33(m,2H),2.05-2.04(m,1H),1.95(s,3H),1.91-1.90(m,1H),1.84(s,3H),1.74-1.61(m,2H),1.45-1.28(m,4H).
実施例115
(1S,2S)-2-(メチルアミノ)シクロヘキシル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,2R)-2-(メチルアミノ)シクロヘキシル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物415aおよび化合物415b)
Figure 2022504080000244
工程1:トランス-tert-ブチル(2-ヒドロキシシクロヘキシル)(メチル)カルバメート
Figure 2022504080000245
1,4-ジオキサン中のトランス-2-(メチルアミノ)シクロヘキサノール(200mg、1.55mmol)の溶液に、水(30mL)中の水酸化ナトリウム(80.0mg、1.86mmol)およびBoC2O(503.0mg、2.31mmol)の溶液を加えた。その混合物を室温で16時間撹拌した。得られた溶液を、1NHClでpH6~7に調節した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせて乾燥させ、真空下で濃縮して、トランス-tert-ブチル(2-ヒドロキシシクロヘキシル)(メチル)カルバメート(310mg、1.3518mmol、収率87.3%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=229.3.
工程2:トランス-tert-ブチル 7-(3-((((2-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000246
ジクロロメタン(20mL)中の tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250.0mg、0.560mmol)、トランス-tert-ブチル(2-ヒドロキシシクロヘキシル)(メチル)カルバメート(194.0mg、0.850mmol)およびDIEA(362.0mg、2.81mmol)の溶液に、0℃でトリホスゲン(75.0mg、0.250mmol)を加えた。その反応物を室温で2時間撹拌し、その後真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、トランス-tert-ブチル 7-(3-((((2-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(330mg、0.4713mmol、収率83.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=700.2.
工程3:トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((2-(メチルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000247
1,4-ジオキサン(10mL)中のトランス-tert-ブチル 7-(3-((((2-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロヘキシル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(320.0mg、0.460mmol)、tert-ブチルカルバメート(2698.0mg、23.03mmol)、Pd(dba).CHCl(94.0mg、0.090mmol)、Brettphos(98.0mg、0.180mmol)、およびCsCO(447.0mg、1.37mmol)の混合物を、窒素下で90℃で5時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、、石油エーテル/酢酸エチル(1:2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((2-(メチルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.3202mmol、収率70.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=780.9.
工程4:(1S,2S)-2-(メチルアミノ)シクロヘキシル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,2R)-2-(メチルアミノ)シクロヘキシル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000248
ジクロロメタン(3mL)中のトランス-tert-ブチル7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((2-(メチルアミノ)シクロヘキシル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(230.0mg、0.290mmol)およぶTFA(1.0mL,0.290mmol)を溶液を、室温で1.5時間撹拌した。その反応物をジクロロメタンで希釈し、その後トリエチルアミンでpH6~7に調整した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(YMC-Actus Triart C18 30*250,5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=31%~44%7分;60mL/分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物415a)(22.9mg、0.0477mmol、収率16.2%):保持時間:1.553分(CHIRALPAK IG-3:0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=1:1)(0.1%DEA):EtOH 50:50 7分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=481.3,R=1.030分.方法J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.92(s,1H),9.32(s,1H),7.95(s,1H),7.30(d,J=8.4Hz,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.19(s,2H),5.67(s,1H),4.46-4.40(m,1H),4.27(s,2H),3.34-3.33(m,3H),2.49-2.42(m,1H),2.33(s,3H),2.06-1.90(m,5H),1.65-1.63(m,2H),1.39-1.33(m,4H).
エナンチオマー2(化合物415b)(24.6mg、0.0512mmol、収率17.4%):保持時間:3.752分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=1:1)(0.1%DEA):EtOH 50:50 7分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=481.3,R=1.030分.方法J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.92(s,1H),9.32(s,1H),7.95(s,1H),7.30(d,J=8.4Hz,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.19(s,2H),5.67(s,1H),4.46-4.40(m,1H),4.27(s,2H),3.34-3.33(m,3H),2.49-2.42(m,1H),2.33(s,3H),2.06-1.90(m,5H),1.65-1.63(m,2H),1.39-1.33(m,4H).
実施例116
(R)-1-メチルピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(S)-1-メチルピペリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物416aおよび化合物416b)
Figure 2022504080000249
メタノール(10mL)中の3-ピペリジル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(100mg、0.22mmol)(実施例106から)溶液に、ホルムアルデヒド(0mg、0.27mmol、40%)を室温で加えた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。その後、NaBH(20mg、0.53mmol)を加え、25℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、真空下で濃縮した後、分取-HPLC(カラム:Kinetex EVO C18 カラム21.2*150,5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:15%Bから41%B 10分;254nm;Rt:9.75分)およびキラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK IE,2*25cm,5μm;移動相A:Hex:DCM=3:1(10mM NH-MeOH)-HPLC,移動相B:EtOH=HPLC;フローレート:20mL/分;勾配:50%Bから50%B 21分)で精製し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物416a)(22.6mg,0.0484mmol,収率21.9%):保持時間:2.690分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm;3μm,(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50 5分;1.0mL/miN)。LCMS(ESI)[M+H]=467.3,R=1.514分.,方法J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.02(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),4.72(dt,J=8.4,4.3Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.33(t,J=4.4Hz、2H),2.78(d,J=10.8Hz,1H),2.48(d,J=10.8Hz,1H),2.18(s,3H),2.13-2.01(d,J=10.3Hz、2H),1.92-1.87(s,4H),1.75-1.71(m,1H),1.55-1.34(m,2H).
エナンチオマー2(化合物416B)(19.8mg,0.0424 mmol,収率19.2%):保持時間:3.558分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm;3 μm,(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50 5分;1.0 mL/miN)。LCMS(ESI)[M+H]=467.3,R=1.514分.,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.02(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),4.72(dt,J=8.4,4.3Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.33(t,J=4.4Hz、2H),2.78(d,J=10.8Hz,1H),2.48(d,J=10.8Hz,1H),2.18(s,3H),2.13-2.01(d,J=10.3Hz、2H),1.92-1.87(s,4H),1.75-1.71(m,1H),1.55-1.34(m,2H).
実施例117
2-メチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物417)
Figure 2022504080000250
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((2-(tert-ブトキシカルボニル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000251
窒素下で、ジクロロメタン(2mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.45mmol)、tert-ブチル 6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(195mg、0.91mmol)およびDIEA(285mg、2.21mmol)の溶液を0℃で10分間撹拌した。その後、トリホスゲン(95mg、0.32mmol)を0℃で加え、0 ℃で2時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(60/30)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フロロ-6-イソキノニル]-8-メチル-2,3-ジハイドロピロリド[2,3-B][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190 mg、0.278 mmol、収率61.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=684.
工程2:tert-ブチル 7-(3-((((2-(tert-ブトキシカルボニル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000252
1,4-ジオキサン(5mL)中の tert-ブチル 7-[3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレートの混合物(300mg、0.44mmol)、Pd(dba)CHCl(90mg、0.090mmol)、Brettphos(93mg、0.17mmol)、CsCO(420mg、1.29mmol)、およびNHBoC(1250mg、10.68mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(2/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製して、tert-ブチル7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190mg、0.248mmol、89.5%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=765.
工程 3:2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000253
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(5mL,0.25mmol)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190mg、0.25mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。その有機層を真空下で濃縮し、CHCN/HO(10/2)の逆相HPLCで精製して、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(90mg、0.194mmol、収率78%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=465.
工程 4:2-メチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000254
メタノール(2mL)中の2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(20mg、0.040mmol)およびホルムアルデヒド(3mg、0.10mmol、40%)の溶液を、室温で1時間撹拌した。その後、NACNBH(8mg、0.13mmol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。その混合物を真空下で濃縮し、ACN/水(10mmol/L NH4HCO3)(45/15)の逆相HPLCで精製し、(2-メチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(4.6mg、0.0096mmol、収率22.3%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=479.2,R=1.584分.,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.10(s,1H),9.34(s,1H),8.19(s,1H),7.95(s,1H),6.87-6.80(d,J=6Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),4.89-4.81(m,1H),4.29-4.27(m,2H),3.19-3.07(d,J=15Hz,4H),2.20-2.14(m,5H),1.96-1.89(m,3H),1.24(s,4H).
実施例118
(1-イソプロピルアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物419)
Figure 2022504080000255
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000256
窒素下で、ジクロロメタン(250mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.5g、3.37mmol)および1-boC-3-ヒドロキシアゼチジン(3.0g、17.32mmol)の溶液に、DIEA(3.5g、27.13mmol)を室温で加えた。その後、トリホスゲン(1.4g、4.72mmol))を0℃で加え、この反応物を0℃で1時間撹拌した。その反応混合物を水で洗浄した。その有機層を乾燥させ、真空下で濃縮し、PE/EA(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.1g、1.71mmol、収率50.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=644.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000257
窒素下で、1,4-ジオキサン(7mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(700mg、1.09mmol)およびNH2-BoC(800mg、6.84mmol)の溶液に、Pd(dba)CHCl(250mg、0.24mmol)、Brettphos(250mg、0.47mmol)、およびCsCO(1.1g、3.37mmol)を室温で加えた。得られた混合物を90℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、0.69mmol、収率63.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=725.
工程3:アゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000258
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.2g、1.66mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)を室温で加えた。得られた溶液を25 ℃で2時間撹拌した。その反応混合物をTEAでpH8に調整した。得られた残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0~40/0.1% NHHCO水溶液)により精製し、アゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(250mg、0.353mmol、収率21.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=425.
工程 4:1-イソプロピルアゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000259
メタノール(20mL)中のアゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(100mg、0.24mmol)、Pd/C(5.0mg、0.24mmol)およびアセトン(10mL)の混合物を、水素下(1 atm)で室温で3時間撹拌した。その後、その混合物を濾過し、濃縮した。残留物を、以下の条件:列:分取 C18 カラム30*150,5μm;移動相 A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:5%Bから18%B 7分;254/220 nm;Rt:5.92/6.67分で精製し、(1-イソプロピルアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(33.6mg、0.072mmol、収率30.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=467.2,R=1.685分;方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.39(s,1H),9.36(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.85(d,J=6.1Hz,1H),6.24(s,2H),5.69(d,J=2.8Hz,1H),5.10-5.02(m,1H),4.60-4.25(m,3H),4.09(d,J=8.9Hz、2H),3.66(s,2H),2.96(s,2H),1.91(d,J=1.6Hz,3H),1.02(d,J=6.2Hz,6H).
実施例119
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物420)
Figure 2022504080000260
N,N-ジメチルホルムアミド(2mL)中のアゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(40mg、0.09mmol)および2,2,2-トリフルオロエチルトリフルオロメタンスルホン酸メチル(28mg、0.12mmol)の溶液に、DIEA(25mg、0.19mmol)を室温で加えた。得られた溶液を25℃で3時間撹拌した。水を加えて反応をクエンチした後、分取-HPLC(カラム:分取 C18 カラム30*150,5μm;移動相 A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:13%Bから40%B 7分;254/220 nm;Rt:6.90分)で直接精製し、[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)アゼチジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(8.1mg、0.016mmol、収率17%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=507.2,RT=1.842分,方法 J.H NMR(400mHz,メタノール-d)δ 9.26(s,1H),8.05(s,1H),7.44(s,1H),6.96(d,J=6.2Hz,1H),5.18(t,J=5.8Hz,1H),4.50(t,J=4.4Hz、2H),3.96-3.88(m,2H),3.55(s,4H),3.26(t,J=9.6Hz、2H),2.07(d,J=1.7Hz,3H).
実施例120
1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物421)
Figure 2022504080000261
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000262
ジクロロメタン(100mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.0g、2.25mmol)、DIEA(1449.0mg、11.23mmol)および1-boC-4-ヒドロキシピペリジン(903.0mg、4.49mmol)の溶液に、トリホスゲン(440.0mg、1.48mmol)を0 ℃で加えた。その混合物を 0 ℃で1時間攪拌した。混合を水でクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(50/50)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1195mg、1.7779mmol、収率79.1%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=672.
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1-(tert-ブトキシカルボニル)ピペリジン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000263
1,4-ジオキサン(8mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500.0mg、0.74mmol)、NH2BoC(1740.0mg、14.87mmol)、Brettphos(159.0mg、0.30mmol)、Pd(dba)(153.0mg、0.15mmol)およびCsCO(727.0mg、2.23mmol)の混合物を、窒素下で90℃で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(80/20)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-5,6-ジヒドロイソキノリン-6-イル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(419mg、0.55mmol、収率74%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=753.
工程3.ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000264
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(1mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400.0mg、0.53mmol)溶液を、室温で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をEtNでpH8に調整し、水(10mmol/LNH4HCO3)/ACN(70/30)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、4-ピペリジル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(89mg,0.19mmol,収率37%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=453.
工程4:1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000265
メタノール(5mL)中の4-ピペリジル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(50.0mg、0.11mmol)、オキセタン-3-オン(80.0mg、1.11mmol)および テトライソプロポキシチタン(126.0mg、0.44mmol)の溶液を、60 ℃で1時間撹拌した。その後、NaBHCN(21.0mg、0.33mmol)を加えた。その反応物を25 ℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その粗生成物を以下の条件で分取-HPLC(カラム:YMC-Actus Triart C18 30*250,5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=30%Bから40%B9分;60mL/分)により精製し、[1-(オキセタン-3-イル)-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(17.9mg、0.035mmol、収率32%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=509,RT=1.635分.,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.03(s,1H),9.31(s,1H),7.95(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.1Hz,1H),6.19(s,2H),5.66(s,1H),4.69-4.60(m,1H),4.60-4.50(m,2H),4.40-4.30(m,2H),4.30-4.20(m,2H),3.51-3.30(m,3H),2.52-2.40(m,2H),2.10-2.05(m,2H),1.90-1.80(m,5H),1.73-1.50(m,2H).
実施例121
1-(2,2,2-トリフルオロエチル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物422)
Figure 2022504080000266
テトラヒドロフラン(2mL)中の4-ピペリジル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(50.0mg、0.11mmol),EtN(34.0mg、0.34mmol)および2,2,2-トリフルオロエチル トリフルオロメタンスルホン酸メチル(205.0mg、0.88mmol)の溶液を、窒素下で25℃で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:YMC-Actus Triart C18 30*250,5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=50%Bから64%B7分;60mL/分)で精製し、[1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(21.9mg,0.041mmol、収率37 %)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=535,RT=2.101分,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.03(s,1H),9.31(s,1H),7.95(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(s,1H),4.69(s,1H),4.27(s,2H),3.23(s,2H),3.19(q,J=10.1Hz、2H),2.89-2.84(m,2H),2.55(d,J=10.4Hz、2H),1.90(d,J=1.6Hz,5H),1.63(d,J=9.8Hz、2H).
実施例122
(7-メチル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物423)
Figure 2022504080000267
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000268
窒素下で、ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(128mg、0.29mmol)、tert-ブチル 2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(204mg、0.85mmol)およびDIEA(192mg、1.48mmol)の溶液に、ジクロロメタン(1mL)中のトリホスゲン(128mg、0.43mmol)溶液を 0 ℃で加えた。その反応物を室温で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(2/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(164mg、0.2309mmol、収率79.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=710.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000269
窒素下で、1,4-ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(164mg、0.23mmol)、NHBoC(0.81g、6.92mmol)、Pd(dba)CHCl(48mg、0.050mmol),Brettphos(49mg、0.090mmol)およびCsCO(150mg、0.46mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(1/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.177mmol、収率76.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=791.
工程 3:7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000270
ジクロロメタン(10mL)および2,2,2-トリフルオロ酢酸(5mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.18mmol)溶液を、30℃で1時間撹拌した。.その反応物を真空下で濃縮し、7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(80mg、0.1631mmol、92.1%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=491.
工程4:(7-メチル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000271
メタノール(4mL)中の7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(80mg、0.16mmol)およびホルムアルデヒド(35mg、0.47mmol)の混合物を、30℃で1時間撹拌した。その後、NACNBH(30mg、0.48mmol)を加えた。その反応物を30℃で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Bridge 分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:17%Bから31%B 10分;Rt:6.67分)で精製し、(7-メチル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(7.7mg、0.0153mmol、収率9.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=505.4,R=1.987分.,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d6)δ 10.06(s,1H),9.33(s,1H),7.95(s,1H),7.56(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.43(t,J=2.6Hz,1H),4.97(p,J=7.2Hz,1H),3.33-3.30(m,3H),2.84(t,J=6.4Hz、2H),2.32-2.22(m,4H),2.11(s,4H),1.95-1.89(m,2H),1.88-1.75(m,5H),1.55(t,J=5.4Hz,4H).
実施例123
2-アセチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物424)
Figure 2022504080000272
窒素下で、ジクロロメタン(2mL)中の 2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(40.0mg、0.09mmol)、およびEt3N(26.0mg、0.26mmol)の溶液を、0℃で無水酢酸(13.0mg、0.1300mmol)加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。MeOH(2mL)を加えて反応をクエンチした。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を3mLのDMF中に再溶解させた。その粗生成物を、逆相フラッシュクロマトグラフィー(ACN/水(10mmol/L NH4HCO3))で精製し、(2-アセチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(11.5mg、0.0227mmol、42.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=507.2,RT=1.697分.,方法 J.H NMR(300MHz,メタノール-d)δ 9.23(s,1H),8.05(s,1H),7.38(s,1H),6.94(d,J=6.2Hz,1H),5.01(t,J=7.0Hz,1H),4.41(t,J=4.4Hz、2H),4.26(d,J=14.8Hz、2H),4.02(d,J=14.9Hz、2H),3.50(s,2H),2.73(ddd,J=10.2,6.9,3.3Hz、2H),2.44(d,J=8.0Hz、2H),2.03(d,J=1.7Hz,3H),1.87(d,J=3.2Hz,3H).
実施例124
2-メチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物425)
Figure 2022504080000273
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000274
ジクロロメタン(10mL)中の tert-ブチル 6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(289mg、1.36mmol)、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.45mmol)およびDIEA(294mg、2.26mmol)の溶液に、℃で トリホスゲン(202mg、0.68mmol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/9)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.2199mmol、収率48.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=682.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000275
1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.22mmol)、Pd(dba)CHCl(46mg、0.040mmol)、Brettphos(47mg、0.090mmol)、NHBoc(1.3g、11.11mmol)およびCsCO(143mg、0.44mmol)の混合物を、90℃で1時間撹拌した。得られた反応物を室温まで冷却した後、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(81mg、0.106mmol、収率48.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=763.
工程 3:2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000276
ジクロロメタン(10mL)およびTFA(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(81mg、0.106mmol)の溶液を、30 ℃で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-40/0.1% NHHCO水中)で精製して、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(30mg、0.0649mmol、収率62.5%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=763.
工程 4:2-メチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000277
メタノール(4mL)中の2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(30mg、0.0649mmol)およびホルムアルデヒド(9.7mg、9.7mg、0.1298mmol)の混合物を、30℃で1時間撹拌した。その後、NaBHCN(28mg、0.44mmol)を加えた。混合物を30 ℃にて1時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:50%Bから57%B 9分;254/220 nm;Rt:8.87分)で精製し、(2-メチル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(5.5mg、0.0115mmol、収率7.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=477.2,RT=1.670分.,方法 K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.07(s,1H),9.33(s,1H),7.94(s,1H),7.56(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.43(d,J=2.6Hz,1H),4.83(p,J=7.2Hz,1H),3.28(s,3H),2.84(t,J=6.4Hz,5H),2.56-2.46(m,2H),2.20-2.10(m,5H),1.92(s,2H),1.86(d,J=1.5Hz,3H).
実施例125
(1-アセチルアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物426)
Figure 2022504080000278
ジクロロメタン(4mL)および2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(50mg、0.070mmol)溶液を、25℃で1時間撹拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物にジクロロメタン(5mL)を加え、トリエチルアミンでpH8に調整した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:YMC-Actus Triart C18 30*250,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:27%Bから42%B 7分;254/220 nm;Rt:6.18分)で精製し、(1-アセチルアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(11.8mg、0.0249mmol、収率33.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=467.2,RT=1.751分.,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.38(s,1H),9.34(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.67(s,1H),5.19-5.15(m,1H),4.52-4.40(m,1H),4.27(s,2H),4.23-4.06(m,2H),3.78(d,J=11.2Hz,1H),3.34-3.33(m,2H),1.90(s,3H),1.77(s,3H).
実施例126
7-メチル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物427)
Figure 2022504080000279
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((7-(tert-ブトキシカルボニル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2 イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000280
ジクロロメタン(4mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.67mmol)、tert-ブチル 2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(325.5mg、1.35mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(435.75mg、3.37mmol)の溶液に、トリホスゲン(200.1mg、0.67mmol)を加え、その混合物を 0℃で1時間撹拌した。反応物を水でクエンチした。得られた混合物をジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(97/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400mg、0.56mmol、収率83.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=712.4.
工程2:tert-ブチル 7-(3-((((7-(tert-ブトキシカルボニル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000281
1,4-ジオキサン(4mL)中の tert-ブチル7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.42mmol)、Pd(dba).CHCl(87.2mg、0.08mmol)、Brettphos(90.44mg、0.17mmol)、CsCO(411.73mg、1.26mmol)の混合物に、室温で炭酸 tert-ブチル(1.23g、10.53mmol)を加え、90℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(99/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.315mmol、収率74.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=793.4
工程 3:7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000282
ジクロロメタン(3mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(490.0mg、0.62mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL).を加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物をジクロロメタンに再溶解させ、トリエチルアミンでpHを8に調整した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。その残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0~90/0.1% NH4HCO3水中)により精製し、7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(100mg、0.20mmol、収率32.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=493.4.
工程 4:7-メチル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000283
メタノール(3mL)中の7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(40mg、0.08mmol)溶液に、ホルムアルデヒド水溶液(40%,12.24mg)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次に、水素化ホウ素ナトリウム(6.2mg、0.16mmol)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチした。得られた混合物をジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:14%Bから30%B 10分;254/220 nm;Rt:9.42分分)で精製し、(7-メチル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(16.2mg、0.032mmol、収率39.4%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=507.3,RT=1.420分.,方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.04(s,1H),9.31(s,1H),7.93(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.19(s,2H),5.70-5.62(m,1H),4.96(p,J=7.2Hz,1H),4.27(t,J=4.3Hz、2H),3.32(s,2H),2.34-2.13(m,6H),2.10(s,3H),1.90(d,J=1.6 Hz,3H),1.78(dd,J=12.2,7.3Hz、2H),1.54(t,J=5.4Hz,4H).
実施例127
6-メチル-6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物428)
Figure 2022504080000284
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((6-(tert-ブトキシカルボニル)-6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000285
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.67mmol)、DIEA(436.0mg、3.38mmol)およびtert-ブチル 2-ヒドロキシ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボキシレート(307.0mg、1.35mmol)溶液に、トリホスゲン(132.0mg、0.45mmol)を0℃で加えた。その混合物を0℃で1時間攪拌した。水により混合をクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層は、真空下で濃縮され、EA/PE(70/30)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(6-tert-ブトキシカルボニル-6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(430mg、0.62mmol、収率91%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=698.
工程2:tert-ブチル 7-(3-((((6-(tert-ブトキシカルボニル)-6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000286
1,4-ジオキサン(6mL)中の tert-ブチル 7-[3-[(6-tert-ブトキシカルボニル-6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400.0mg、0.57mmol)、NHBoC(1343.0mg、11.48mmol)、Pd(dba)(119.0mg、0.11mmol)、Brettphos(123.0mg、0.23mmol)およびCsCO(561.0mg、1.72mmol)その混合物を、90℃で1時間攪拌した。その反応混合物は、真空下で濃縮され、EA/PE(78/22)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(6-tert-ブトキシカルボニル-6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(396mg、0.51mmol、収率88%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=779.
工程3.6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000287
ジクロロメタン(5mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(6-tert-ブトキシカルボニル-6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(396.0mg、0.51mmol)溶液に、TFA(2.5mL)を25℃で加えた。その混合物を25℃で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物は、Et3NでpH 8に調整され、水(10mmol/L NH4HCO3)/ACN(65/35)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(73mg、0.15mmol、収率30%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=479.
工程 4:6-メチル-6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000288
メタノール(5mL)中の6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(63.0mg、0.13mmol)およびホルムアルデヒド(18.0mg、0.60mmol、40%)の溶液を、25℃で1時間攪拌した。その後、NaBH3CN(23.0mg、0.37mmol)を加えた。その反応混合物を25℃にて1時間撹拌した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;水(10mmol/L NH4HCO3)/ ACN)で精製し、(6-メチル-6-アザスピロ[3.4]オクタン-2-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(25mg、0.051mmol、収率39%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=493.4,RT=1.982分.,方法 M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.06(s,1H),9.31(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),4.92-4.80(m,1H),4.30-4.20(m,2H),3.40-3.30(m,2H),2.49-2.27(m,6H),2.19(d,J=9.4Hz,3H),2.14-1.98(m,2H),1.93-1.77(m,5H).
実施例128
1-アセチルアゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートギ酸(化合物429)
Figure 2022504080000289
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000290
ジクロロメタン(15mL)中の tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.45mmol)、1-(3-ヒドロキシアゼチジン-1-イル)エタノン(80mg、0.69mmol)およびDIEA(180mg、1.40mmol)の溶液を0℃で5分間撹拌した。次に、ジクロロメタン(1mL)中のトリホスゲン(60mg、0.20mmol)の溶液を、0℃で反応溶液に滴下した。この反応液を室温で1時間撹拌した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出した(200mL)。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(7%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.2397mmol、収率53.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=584.0.
工程2:tert-ブチル 7-[3-[(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000291
1,4-ジオキサン(10mL)中の tert-ブチル 7-[3-[(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.34mmol)、NH2BoC(280mg、2.39mmol)、Brettphos Pd G3(80mg、0.09mmol)およびCs2CO3(280mg、0.86mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。その反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(13%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(180mg、0.1625mmol、収率47.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=665.0.
工程 3:1-アセチルアゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート foRmIC aCId
Figure 2022504080000292
DCM(12mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(180mg、0.16mmol)およびTFA(3mL)の溶液を、室温で2時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(カラム:X Select CSH分取 C18 OBD カラム,19*250mm,5μm;移動相:水(0.1% FA)、移動相B:MeOH;フローレート:25mL/分;勾配:15%Bから36%B 10分;254 nm)で精製し、(1-アセチルアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート foRmIC aCId(14mg、0.0274mmol、収率16.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=465.2,RT=1.805分.,方法 J;H NMR(300MHz,メタノール-d)δ 10.44(s,1H),9.39(s,1H),7.99(s,1H),7.75(s,1H),6.90(d,J=6.0Hz,1H),6.34(s,2H),5.95(s,1H),5.33-5.12(m,1H),4.48(dd,J=9.8,6.7Hz,1H),4.27-4.04(m,2H),3.81(dd,J=10.8,4.1Hz,1H),2.94(t,J=6.3Hz、2H),2.55(s,2H),1.95(d,J=1.5Hz,5H),1.80(s,3H).
実施例129
7-(オキセタン-3-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物430)
Figure 2022504080000293
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000294
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(128mg、0.29mmol)、tert-ブチル 2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(204mg、0.85mmol)およびDIEA(192mg、1.48mmol)の溶液に、ジクロロメタン(1mL)中のトリホスゲン(128mg、0.43mmol)溶液を 0℃で加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(2/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(164mg、0.231mmol、収率79.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=710.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000295
1,4-ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(164mg、0.23mmol)、NHBoC(0.81g、6.92mmol)、Pd(dba)CHCl(48mg、0.050mmol)、Brettphos(49mg、0.090mmol)およびCsCO(150mg、0.46mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(1/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.177mmol、収率76.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=791.
工程 3:7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000296
ジクロロメタン(10mL)および2,2,2-トリフルオロ酢酸(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(140mg、0.18mmol)溶液を、30℃で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(50mg、0.1018mmol、58.1%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=491.
工程 4:7-(オキセタン-3-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000297
メタノール(3mL)中の7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(30mg、0.060mmol)、3-オキセタンオン(44mg、0.61mmol)およびテトライソプロポキシチタン(69mg、0.24mmol)の溶液を、60℃で1時間撹拌した。次にNaBH3CN(12mg、0.19mmol)を加え、室温で1時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、分取-HPLCで精製し、7-(オキセタン-3-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(4.9mg、0.009mmol、収率14.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=547.3,R=2.106分.,方法 M.H NMR(400mHz,メタノール-d)δ 9.02(s,1H),8.01(s,1H),7.75(s,1H),6.91(s,1H),5.04(t,J=4.0Hz,1H),4.67(t,J=3.9Hz,4H),3.45(t,J=4.0Hz,3H),2.98(dd,J=14.2,3.9Hz、2H),2.45-2.23(m,6H),2.10-1.87(m,7H),1.67-1.65(m,4H).
実施例130
(1R,5S,6s)-3-メチル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物432a)
Figure 2022504080000298
工程1:tert-ブチル 7-(3-(((((1R,5S,6s)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000299
窒素下でジクロロメタン(5mL)中の tert-ブチル 6-ヒドロキシ-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-3-カルボキシレート(223.0mg、1.12mmol)、tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.45mmol)およびDIEA(322mg、2.5mmol)の溶液を0℃で撹拌した。その後、トリホスゲン(103.0mg、0.35mmol)を加え、その混合物を0℃で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(5/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製して、tert-ブチル 7-(3-(((((1R,5S,6s)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(220mg,0.328mmol,収率73%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=670.
工程2:tert-ブチル 7-(3-(((((1R,5S,6s)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000300
窒素下で、1,4-ジオキサン(9mL)中のtert-ブチル 7-(3-(((((1R,5S,6s)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(90.0mg、0.13mmol)、Pd(dba)CHCl(27.0mg、0.030mmol)、Brettphos(29.0mg、0.05mmol)、CsCO(135.0mg、0.41mmol)およびNHBoC(405.0mg、3.46mmol)の混合物を、90℃で1時間撹拌した。濾過後、溶液を回収し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(32/68)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-(((((1R,5S,6s)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(80mg,0.1066mmol,収率79.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=751.
工程3:(1R,5S,6s)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000301
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(1.0mL,0.13mmol)中のtert-ブチル 7-(3-(((((1R,5S,6s)-3-(tert-ブトキシカルボニル)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(95mg、0.13mmol)溶液を、室温で1時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、MeOH/水(65/30)の逆相クロマトグラフィーで精製し、(1R,5S,6s)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(45mg、0.0999mmol、収率79%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=451.
工程4:(1R,5S,6s)-3-メチル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000302
ジクロロメタン(5mL)中のホルムアルデヒド(4.5mg、0.15mmol、40%)および(1R,5S,6s)-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(20.0mg、0.040mmol)の溶液を、0℃で30分間撹拌した。その後、NACNBH(14.0mg、0.050mmol)を加え、その混合物を0℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(25/75)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(1R,5S,6s)-3-メチル-3-アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(10mg、0.0215mmol、収率35%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=465.2,RT 0.967分.,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.15(s,1H),9.33(s,1H),8.15(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.87-6.82(d,J=6Hz,1H),6.23(s,2H),5.69(s,1H),4.29(s,2H),4.11(s,1H),3.34(s,1H),3.10-3.01(d,J=9Hz、2H),2.43-2.34(s,J=9Hz,1H)、2.25(s,4H),1.96-1.89(d,J=3Hz,3H),1.74(s,2H).
実施例131
[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物433)
Figure 2022504080000303
工程1:tert-ブチル 7-[3-[[(3S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000304
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(600mg、1.35mmol)、tert-ブチル(3S,4R)-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(591.5mg、2.7mmol)およびDIEA(871.5mg、6.74mmol)の溶液に、トリホスゲン(280.2mg、0.94mmol)を加えた。混合物を0 ℃で2時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[[(3S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(800mg,1.16mmol、収率86%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=690.2.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(3S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート.
Figure 2022504080000305
窒素下で、tert-ブチル 7-[3-[[(3S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(600.0mg、0.86mmol)、カルバメート tert-ブチル(509.2mg、4.34mmol)、Brettphos Pd G3(157.6mg、0.18mmol)およびCsCO(567.0mg、1.74mmol)の混合物を、90 ℃で4時間撹拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(3S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(410mg、0.53mmol、収率62.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=771.3.
工程3:[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000306
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(3S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400.0mg、0.52mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(10mL)0℃で加えた。その後、得られた溶液を室温で0.5時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物をジクロロメタンで希釈し、TEAでpH8に調整し、真空下で濃縮した。その残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル 1-60%,0.1% NH4HCO3 水溶液)で精製し、[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(120mg、0.256mmol、収率49.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=471.2.
工程4:[(3S,4R)-3-フルオロ-1-メチル-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000307
メタノール(5mL)中の[(3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(90.0mg、0.19mmol)およびホルムアルデヒド(11.5mg、0.38mmol、40%)の溶液を、室温で2時間撹拌した。次にNaBH3CN(48.1mg、0.77mmol)を加え、その混合物を室温にて1時間撹拌した。反応を水でクエンチした。得られた混合物をジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 C18 OBD カラム 19×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:MeOH;フローレート:25mL/分;勾配:32%Bから45%B 10分)で精製し、[(3S,4R)-3-フルオロ-1-メチル-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]Cabamate(9.2mg、0.02mmol、収率9.8%)を黄色固体として得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。LCMS(ESI)[M+H]=485.2,RT=1.656分.,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.20(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.32(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.68(s,1H),4.92(s,1H),4.85(s,1H),4.28(s,2H),3.38(s,2H),2.72-2.89(m,2H),2.38(s,1H),2.20(s,4H),1.91(d,J=1.6Hz,4H),1.80(s,1H).
実施例132
1-(2,2-ジフルオロエチル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物434)
Figure 2022504080000308
ジクロロメタン(5mL)中のアゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(50mg、0.12mmol)および2,2-ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホン酸メチル(20mg、0.09mmol)の溶液に、TEA(30mg、0.30mmol)を室温で加えた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。水を加えて反応をクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:5%Bから22%B 10分)で精製し、[1-(2,2-ジフルオロエチル)アゼチジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(13.1mg、0.0268mmol、収率22.8%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=489.2,RT=1.608分.,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.26(s,1H),9.34(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.23(s,2H),6.15-5.80(m,1H),5.68(s,1H),5.00(q,J=5.6Hz,1H),4.29-4.27(m,2H),3.76-3.65(m,2H),3.35-3.33(m,2H),3.22(dd,J=8.4,5.5Hz、2H),2.87(td,J=16.1,4.1Hz、2H),1.91(d,J=1.6Hz,3H).
実施例133
(1,3,3-トリメチル-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物435)
Figure 2022504080000309
工程1:tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3,3-ジメチル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000310
窒素下で、ジクロロメタン(6mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.67mmol)、tert-ブチル 4-ヒドロキシ-3,3-ジメチル-ピペリジン-1-カルボキシレート(300.0mg、1.31mmol)およびDIEA(435.0mg、3.37mmol)の溶液に、トリホスゲン(141.0mg、0.48mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(40/60)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3,3-ジメチル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(315mg、0.45mmol、収率66.7%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=700.3。
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3,3-ジメチル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000311
窒素下で、1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3,3-ジメチル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.43mmol)、NHBoC(1254.0mg、10.72mmol)、Pd(dba)(90.0mg、0.09mmol)、Brettphos(93.0mg、0.17mmol)およびCsCO(420.0mg、1.29mmol)その混合物を、90℃で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(37/63)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3,3-ジメチル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(60mg,0.077mmol、収率17.9%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=781.4.
工程3:(3,3-ジメチル-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000312
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3,3-ジメチル-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(55.0mg、0.07mmol)およびTFA(1.0mL,0.07mmol)の溶液を、25℃で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ACN/水(10mmol/L NH4HCO3)(27/73)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、(3,3-ジメチル-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(33.5mg、0.069mmol、収率99%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=481.2。
工程4:(1,3,3-トリメチル-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000313
メタノール(2mL)中の(3,3-ジメチル-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(25.0mg、0.05mmol)およびホルムアルデヒド(7.8mg、0.26mmol、40%)の溶液を、25℃で1時間攪拌した。次に、NaBH3CN(10.0mg、0.16mmol)を加えて、25℃で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=20%Bから43%B7分;60mL/分)で精製し、(1,3,3-トリメチル-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(10.5mg、0.021mmol、収率40.8%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=495.2,RT 1.696分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 10.02(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.32(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.68(s,1H),4.45-4.36(m,1H),4.28-4.20(m,2H),3.40-3.31(m,2H),2.36-2.20(m,5H),2.14(s,4H),1.91-1.60(m,7H),1.03(s,3H),0.92(s,3H).
実施例134
(3R,4S)-1-アセチル-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3S,4R)-1-アセチル-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物437aおよび化合物437b)
Figure 2022504080000314
工程1:tert-ブチル 7-[3-[[(3S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000315
窒素下で、ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、1.12mmol)、(±)-シス-tert-ブチル 3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(492.9mg、2.25mmol)および DIEA(726.3mg、5.62mmol)溶液に、トリホスゲン(233.5mg、0.79mmol)を 0℃で加えた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。水により反応をクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(2%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-[3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(520mg、0.754mmol、収率67%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=690.2
工程2:(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000316
窒素下で、1,4-ジオキサン(15mL)中の(±)-シス-tert-ブチル 7-[3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、0.72mmol)、カルバメート tert-ブチル(2546.26mg、21.74mmol)、Brettphos Pd G3(131.4mg、0.14mmol)およびCsCO(472.4mg、1.45mmol)の混合物を、90 ℃で2時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(4%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(480mg、0.4035mmol、収率55.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=771.3
工程3:(±)-シス-[3-フルオロ-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000317
ジクロロメタン(15mL)中の(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(480mg、0.622mmol)溶液に、TFA(4mL)を 0℃で加えた。その反応物を室温で1.5時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をジクロロメタンに再溶解させ、TEAでpHを8に調整した。その混合物を、真空下で濃縮し、H2O/ACN(44%)で溶出する逆相フラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-[3-フルオロ-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(110mg、0.242mmol、収率40.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=471.2.
工程4:(3R,4S)-1-アセチル-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および
(3S,R)-1-アセチル-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000318
ジクロロメタン(10mL)中の(±)-シス-[3-フルオロ-4-ピペリジル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(100mg、0.21mmol)およびTEA(64.6mg、0.64mmol)の溶液に、AC2O(32.6mg、0.32mmol)を 0℃で加えた。その反応物を室温で4時間攪拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge 分取 RP18 OBDカラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:17%Bから42%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。その粗生成物を以下の条件を使用してキラルHPLCにより精製した。列:CHIRALPAK Ig,5*25cm,5μm;移動相A:MTBE-HPLC,移動相B:MeOH;フローレート:20mL/分;勾配:50Bから50B 17分。相対立体化学は図示の通り。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物437a)(8.7mg、0.0162mmol、収率7.6%);RT 3.793分(CHIRALPAK IC-3 0.46*10 cm;3μm。(MTBE(0.1%DEA):MeOH=50:50;1ml/分).LCMS(ESI)[M+H]=513.2,1.603分.,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.27(d,J=1.4Hz,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.24(s,2H),5.68(s,1H),4.94(dd,J=50.8,21.4Hz、2H),4.46-4.12(m,3H),4.09-3.71(m,1H),3.53(dd,J=32.6,14.8Hz,1H),3.26(s,2H),3.21-2.84(m,1H),2.03(d,J=11.5Hz,3H),1.94-1.65(m,5H).
エナンチオマー2(化合物437b)(6.5mg、0.0125mmol、収率5.9%);RT 3.793分(CHIRALPAK IC-3 0.46*10 cm;3μm。(MTBE(0.1%DEA):MeOH=50:50;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=513.2,1.603分.,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.27(d,J=1.4Hz,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.24(s,2H),5.68(s,1H),4.94(dd,J=50.8,21.4Hz、2H),4.46-4.12(m,3H),4.09-3.71(m,1H),3.53(dd,J=32.6,14.8Hz,1H),3.26(s,2H),3.21-2.84(m,1H),2.03(d,J=11.5Hz,3H),1.94-1.65(m,5H).
実施例135
7-(オキセタン-3-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物438)
Figure 2022504080000319
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((7-(tert-ブトキシカルボニル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000320
ジクロロメタン(4mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.67mmol)、tert-ブチル 2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(325.5mg、1.35mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(435.8mg、3.37mmol)の溶液を、室温で30分撹拌した。トリホスゲン(200.1mg、0.67mmol))を0℃で加え撹拌した。この反応物を室温で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(97/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400mg、0.562mmol、収率83.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=712.4.
工程2:tert-ブチル 7-(3-((((7-(tert-ブトキシカルボニル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000321
窒素下で、1,4-ジオキサン(4mL)中の tert-ブチル 7-[3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.42mmol)、Pd(dba)CHCl(87.2mg、0.08mmol)の混合物に、Brettphos(4,mL)、CsCO(411.73mg、1.26mmol)およびtert-ブチル カルバメート(1.23g、10.53mmol)を加えた。その反応物を90 ℃で1時間撹拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(99/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.315mmol、収率74.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=793.4.
工程 3:7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000322
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(490.0mg、0.62mmol)溶液に、TFA(2mL)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をジクロロメタンに溶解させ、トリエチルアミンでpHを8に調整した。その残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0~40、0.1% NH4HCO3水溶液)により精製し、7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(100mg、0.20mmol、収率32.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=493.4.
工程 4:7-(オキセタン-3-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000323
メタノール(4mL)中の7-アザスピロ[3.5]ノナン7-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(45.0mg、0.09mmol)、オキセタン-3-オン(65.83mg、0.91mmol)およびテトライソプロポキシチタン(103.8mg、0.37mmol)の溶液を、60 ℃で1時間撹拌した。反応溶液を室温に冷却した。NACNBH(17.22mg、0.27mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:MeOH;フローレート:60mL/分;勾配:38%Bから58%B 7分)で精製し、[7-(オキセタン-3-イル)-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(15.5mg、0.0283mmol、収率30.9%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=549.4,RT=1.752分.,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.07(s,1H),9.33(s,1H),7.95(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.69(s,1H),4.98(t,J=7.1Hz,1H),4.51(t,J=6.4Hz、2H),4.41(d,J=5.9Hz、2H),4.29(s,2H),3.32(s,3H),2.34-2.20(m,3H),2.11(s,3H),1.92(d,J=1.6 Hz,3H),1.81(s,2H),1.60-1.56(m,4H).
実施例136
[(3S,4S)-1,4-ジメチルピロリジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメートおよび[(3R,4R)-1,4-ジメチルピロリジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物442a および化合物442b)
Figure 2022504080000324
工程1:(±)-シス-tert-ブチル 7-[3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-4-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000325
窒素下で、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400.0mg、0.90mmol)およびtert-ブチル(±)-シス-3-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-1-カルボキシレート(361.0mg、1.79mmol)およびDIEA(580.0mg、4.5mmol)の溶液に、トリホスゲン(186.0mg、0.63mmol)を加えた。混合物を0 ℃にて1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(7/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-[3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-4-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(580mg、0.86mmol、収率96%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=672.3.
工程2:(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-4-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000326
窒素下で、1,4-ジオキサン(5mL)中の(±)-シス-tert-ブチル 7-[3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-4-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(227.0mg、0.34mmol)、NHBoC(988.0mg、8.44mmol)、Pd(dba)(70.0mg、0.07mmol)、Brettphos(72.4mg、0.14mmol)およびCsCO(330.0mg、1.01mmol)その混合物を、90℃で1時間攪拌した。その混合物を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(35/65)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-4-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(254mg、0.34mmol、収率99%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=753.4。
工程3:(±)-シス-[4-メチルピロリジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000327
ジクロロメタン(5mL)中の(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-4-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250.0mg、0.33mmol)およびTFA(1mL)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、アセトニトリル/水(10mmol/L NH4HCO3)で溶出する逆相クロマトグラフィーにより精製し、(±)-シス-[4-メチルピロリジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(80mg、0.18mmol、収率53%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=453.2。
工程4:[(3S,4S)-1,4-ジメチルピロリジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメートおよび[(3R,4R)-1,4-ジメチルピロリジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000328
メタノール(5mL)中の7(±)-シス-[4-メチルピロリジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(70.0mg、0.15mmol)およびホルムアルデヒド(23.2mg、0.31mmol)の溶液を、25℃で2時間撹拌した。NaBH4(11.7mg、0.31mmol)を加えて、25°Cにて1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム XBridge 分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;水:(10mmol/L NH4HCO3):ACN=15%Bから26%B10分;60mL/分)で精製し、ラセミ生成物の混合体を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物442a)(13.5mg、0.029mmol、収率18.7%);RT 3.073分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm,(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50;1.0mL/分);LCMS(ESI):[M+H]=467.2,RT=1.844分;方法 M.H NMR(300MHz,メタノール-d)δ 9.25(s,1H),8.07(s,1H),7.39(s,1H),6.95(d,J=6.2Hz,1H),5.34-5.25(m,1H),4.52-4.94(m,2H),3.52-3.48(m,2H),3.22-3.19(m,1H),2.96-2.85(m,1H),2.80-2.75(m,1H),2.64-2.34(m,5H),2.03(s,3H),1.12(d,J=6.7Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物442b)(13.7mg、0.0294mmol、収率19%);RT 3.911分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm,(Hex:DCM=3:1 0.1%DEA):EtOH=50:50;1.0mL/分。LCMS(ESI):[M+H]=467.2,RT=1.844分;方法 M.H NMR(300MHz,メタノール-d)δ 9.25(s,1H),8.07(s,1H),7.39(s,1H),6.95(d,J=6.2Hz,1H),5.34-5.25(m,1H),4.52-4.94(m,2H),3.52-3.48(m,2H),3.22-3.19(m,1H),2.96-2.85(m,1H),2.80-2.75(m,1H),2.64-2.34(m,5H),2.03(s,3H),1.12(d,J=6.7Hz,3H).
実施例137
(3S,4R)-1,4-ジメチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,4S)-1,4-ジメチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物442cおよび化合物442d)
Figure 2022504080000329
工程1:(±)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(トランス)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000330
ジクロロメタン(350mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.38mmol)およびトランス-tert-ブチル 3-ヒドロキシ-4-メチル-ピロリジン-1-カルボキシレート(160mg、0.79mmol)の溶液に、DIEA(500mg、3.88mmol)を室温で加えた。次に、トリホスゲン(67mg、0.23mmol)を加え、0 ℃で2時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(トランス)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(160mg、0.212mmol、収率55.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=753.
工程2:(±)-[(トランス)-4-メチルピロリジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000331
ジクロロメタン(10mL)中の(±)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(トランス)-1-tert-ブトキシカルボニル-4-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(160mg、0.21mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)を室温で加えた。その反応物を25℃で2時間撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮し、その粗生成物は精製せずに直接次の工程で使用した。LCMS(ESI)[M+H]=453.
工程3:(3S,4R)-1,4-ジメチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および
(3R,4S)-1,4-ジメチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000332
メタノール(10mL)中の(±)-[(トランス)-4-メチルピロリジン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(160mg,0.35mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(80mg,1.07mmol)を25℃で加えた。この反応を25℃で1時間撹拌した。次いでNaBH(40mg、1.05mmol)を加え、25℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、次いで真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:19%Bから22%B 12分)で精製し、ラセミ生成物の混合体を得た。そのラセミ体を、キラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK Ig,2.0cm I.D*25cm L(5μm);移動相A:Hex:DCM=3:1(10mM NH-MeOH)、移動相B:EtOH;フローレート:20mL/分;勾配:28分から50B 28分)で分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物442c)(23.1mg、0.0495mmol、収率14%);RT 3.911分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm,(Hex:DCM=3:1 wIth 0.1%DEA):EtOH=50:50;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=467.3,RT 1.558分;方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.10(s,1H),9.33(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.69(d,J=3.1Hz,1H),4.69(dt,J=6.0,2.9Hz,1H),4.29(t,J=4.3Hz、2H),3.41-3.30(m,2H),2.95(t,J=8.1Hz,1H),2.77-2.69(m,1H),2.64(dd,J=10.9,6.3Hz,1H),2.24(s,3H),2.28-2.17(m,1H),1.95-1.86(m,4H),1.11(d,J=7.1Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物442d)(23.8mg、0.0510mmol、収率14.4%):RT 5.364分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm.(Hex:DCM=3:1 wIth 0.1% DEA):EtOH=50:50;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=467.3,RT 1.885分.,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.10(s,1H),9.33(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.69(d,J=3.1Hz,1H),4.69(dt,J=6.0,2.9Hz,1H),4.29(t,J=4.3Hz、2H),3.41-3.30(m,2H),2.95(t,J=8.1Hz,1H),2.77-2.69(m,1H),2.64(dd,J=10.9,6.3Hz,1H),2.24(s,3H),2.28-2.17(m,1H),1.95-1.86(m,4H),1.11(d,J=7.1Hz,3H).
実施例138
2-(オキセタン-3-イル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物443)
Figure 2022504080000333
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((2-(tert-ブトキシカルボニル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000334
窒素下で、ジクロロメタン(2mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.45mmol)、tert-ブチル 6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(195.0mg、0.91mmol)およびDIEA(285.0mg、2.21mmol)溶液を、0℃で10分撹拌した。次いで、トリホスゲン(95mg、0.32mmol)を加えた。その反応物を0℃で2時間撹拌した。その混合物を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(60/40)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190mg、0.2777mmol、収率61.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=684.
工程2:tert-ブチル 7-(3-((((2-(tert-ブトキシカルボニル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000335
ジクロロメタン(2mL)およびPd(dba)CHCl(1mL,0.060mmol)中のtert-ブチル 7-[3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190.0mg、0.28mmol)その混合物を、室温で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(20/80)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190mg、0.248mmol、収率89.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=765.
工程 3:2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000336
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190.0mg、0.25mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。その反応物を、CHCN/HO(15/85)の逆相クロマトグラフィーで精製し、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(90mg、0.194mmol、収率78%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=465.
工程 4:2-(オキセタン-3-イル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000337
メタノール(2mL)中の2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(46.0mg、0.10mmol)、3-オキセタンオン(71.0mg、0.99mmol)およびテトライソプロポキシチタン(30.0mg、0.11mmol)の溶液を、室温で1時間撹拌した。その後、NACNBH(18.0mg、0.29mmol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮し、逆相フラッシュクロマトグラフィー(ACN/水(0.1% FA))で精製し、[2-(オキセタン-3-イル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(40mg、0.0768mmol、収率77.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=521.2,RT 0.887分.,方法 L.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.08(s,1H),9.32(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.83-6.80(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.68(s,1H),4.92-4.80(m,1H),4.55-4.46(t,J=6Hz、2H),4.34-4.24(m,4H),3.68-3.56(m,1H),3.41-3.46(m,2H),3.25-3.15(d,J=12Hz,4H),2.61-2.52(m,2H),2.25-2.13(m,2H),1.82(s,3H).
実施例139
(R)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-6-(8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(S)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-6-(8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物444aおよび化合物444b)
Figure 2022504080000338
工程 1:5-ブロモ-4-エチル-ピリジン-2-アミン
Figure 2022504080000339
アセトニトリル(500mL)中の2-アミノ-4-エチルピリジン(20g、163.71mmol)およびNHOAC(1.3g、16.88mmol)の溶液に、N-ブロモスクシンイミド(30.6g、171.91mmol)を加えた。その混合物を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮し、水で希釈した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(98/2)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、5-ブロモ-4-エチル-ピリジン-2-アミン(22g、109.42mmol、収率66.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=200.9.
工程 2:5-ブロモ-4-エチル-3-ニトロ-ピリジン-2-オル
Figure 2022504080000340
SO(200mL、87.04mmol)中の5-ブロモ-4-エチル-ピリジン-2-アミン(17.5g、87.04mmol)の溶液を25℃で15分間撹拌した。HNO(9.1mL、130.56mmol)を0℃で加えた。その後、25℃で3時間撹拌た。その反応混合物を氷/水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(98/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、5-ブロモ-4-エチル-3-ニトロ-ピリジン-2-オル(10.2g、41.29mmol、収率47.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=247.1.
工程 3:3-アミノ-5-ブロモ-4-エチル-ピリジン-2-オル
Figure 2022504080000341
エタノール(160mL)と水(160mL)中の5-ブロモ-4-エチル-3-ニトロ-ピリジン-2-オル(10.2g、41.29mmol)、鉄(18.5g、330.36mmol)、NHCl(17.8g、329.63mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。その反応物を室温まで冷却し、次いで濾過した。濾液を真空濃縮した。その残留物を水で洗浄し、3-アミノ-5-ブロモ-4-エチル-ピリジン-2-オル(8.1g、37.32mmol、収率90.4%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=217.1.
工程4:7-ブロモ-8-エチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン
Figure 2022504080000342
N,N-ジメチルホルムアミド(120mL)中の3-アミノ-5-ブロモ-4-エチル-ピリジン-2-オル(8.1g、37.32mmol)およびKCO(15.4g、111.59mmol)の溶液を、25℃で15分撹拌した。その後、塩化クロロアセチル(5.5g、48.7mmol)を0℃で加えた。この反応物を25℃で1時間、90℃で2時間撹拌した。固体を濾過により回収した。その反応物を真空下で濃縮して、ジクロロメタン/メタノール(98/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、7-ブロモ-8-エチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(5g、19.45mmol、収率52.1%)を、淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=257.2.
工程 5:7-ブロモ-8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン
Figure 2022504080000343
窒素下で、テトラヒドロフラン(50mL)中の7-ブロモ-8-エチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(1.4g,5.45mmol)の溶液に、BH-THF(16.5mL,16.34mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を60℃で1時間撹拌した。その反応物をMeOHでクエンチし、HCl(1N)でpH2に調整した。その反応物を0 ℃で0.5時間撹拌した。その後、その反応混合物を0℃でNH.HOを用いてpH8に調整した。溶液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(98/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、7-ブロモ-8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン(1.1g、4.525mmol、収率83.1%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=243.2.
工程6:tert-ブチル 7-ブロモ-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000344
窒素下で、テトラヒドロフラン(30mL)中の7-ブロモ-8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン(1.3g,5.35mmol)の溶液に、0℃でNaHMDS(5.6mL,10.93mmol、THF中2mol/L)を加えた。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。その後、(Boc)O(1.8g、8.26mmol)を0℃で加えた。その混合物を25℃で3時間撹拌した。反応をMeOHを加えてクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(3/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.6g、4.66mmol、収率87.2%)を、無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=343.1.
工程7:tert-ブチル 8-エチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000345
窒素下で、1,4-ジオキサン(50mL)中のビス(ピナコラト)ジボロン(2.3g、9.06mmol)、tert-ブチル7-ブロモ-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.5g、4.37mmol)、Pd(dppf)Cl(640.0mg、0.87mmol)およびKOAC(1.3g、13.16mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。その反応混合物をろ過し、真空下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(30%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 8-エチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(2.6g、6.66mmol)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=391.3.
工程8:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000346
窒素下で、1,4-ジオキサン(20mL)および水(2mL)中の tert-ブチル 8-エチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(2.7g、6.92mmol)、8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(1.1g、3.41mmol)、Pd(dppf)Cl(499.1mg、0.68mmol)およびKCO(1.4g、10.14mmol)の混合物を、60℃で16時間撹拌した。その残留物を、PE/EA(3/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1g、2.18mmol、収率63.9%)を黄色固体として得た。LCMS85(ESI)[M+H]=459.3.
工程9:tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000347
窒素下で、トルエン(20mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.2g,2.61mmol)およびフタル酸無水物(0.6g,4.05mmol)の溶液を100℃で3時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(888mg、1.51mmol、収率57.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=589.3.
工程10:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000348
窒素下で、1,4-ジオキサン(52mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(800mg、1.36mmol)、NHBoC(4767.3mg、40.74mmol)、Pd(dba).CHCl(281.2mg、0.28mmol)、Brettphos(291.2mg、0.54mmol)およびCsCO(1328.4mg、4.08mmol)の混合物を、90 ℃で2時間撹拌した。精製することなく直接次の工程で使用するため、その反応物を真空下で濃縮した。LCMS(ESI)[M+H]=670.4.
工程11:tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000349
窒素下、メタノール(30mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(1,3-ジオキソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(455.0mg、0.68mmol)溶液に、N・HO(340.2mg、6.80mmol)を25℃で加えた。得られた溶液を40℃で1時間撹拌した後、真空下で濃縮した。その反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(94/6)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(162mg、0.30mmol、収率44.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=540.4.
工程12:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000350
ジクロロメタン(16mL)中の4-ヒドロキシ-1-メチル-ピロリジン-2-オン(405.4mg、3.52mmol)とtert-ブチル7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(380mg、0.70mmol)溶液に、DIEA(910.2mg、7.04mmol)とトリホスゲン(313.5mg、1.06mmol)を0℃で加えた。その反応物を25℃で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(230mg、0.34mmol、収率48%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=681.4.
工程13:(R)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-6-(8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート および
(S)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-6-(8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000351
ジクロロメタン(6mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.29mmol)溶液に、TFA(2mL,0.29mmol)を加えた。その反応物を25 ℃で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物をTEAでpH8に調整し、分取 HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm 5μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:7%Bから31%B 7分;Rt:7.38分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ体をキラルHPLC(CHIRALPAK IC,2*25cm,5μm;移動相A:MTBE,移動相B:MeOH;フローレート:20mL/分;勾配:30Bから30B 15分)で分離し、2つのエナンチオマーを得た(絶対的な立体化学は任意に割り当てられる)。
エナンチオマー1(化合物444a)(25.1mg、0.0522mmol、収率17.8%):RT 3.593分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=80:20;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=481.2,RT 1.972分.,方法 L;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.21(s,1H),9.33(s,1H),7.96(s,1H),7.25(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.76(s,1H),5.27(td,J=5.5,2.7Hz,1H),4.29(t,J=4.5Hz、2H),3.78(dd,J=11.6,5.7Hz,1H),3.41(dd,J=11.6,1.6Hz,1H),3.39-3.33(m,2H),2.83-2.74(m,1H),2.75(s,3H),2.42-2.41(m,1H),2.29-2.27(m,2H),0.91(t,J=7.4Hz,3H).
エナンチオマー1(化合物444b)(26.3mg、0.0547mmol、収率18.6%):RT 5.240分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=80:20;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=481.2,RT 1.926分.,方法 L;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.21(s,1H),9.33(s,1H),7.96(s,1H),7.25(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.76(s,1H),5.27(td,J=5.5,2.7Hz,1H),4.29(t,J=4.5Hz、2H),3.78(dd,J=11.6,5.7Hz,1H),3.41(dd,J=11.6,1.6Hz,1H),3.39-3.33(m,2H),2.83-2.74(m,1H),2.75(s,3H),2.42-2.41(m,1H),2.29-2.27(m,2H),0.91(t,J=7.4Hz,3H).
実施例140
(±)-シス-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物445Cd)
Figure 2022504080000352
メタノール(5mL)中の(±)-シス-(3-フルオロ-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(70.0mg、0.15mmol)(実施例137から)および3-オキセタノン(107.2mg、1.49mmol)の溶液に、テトライソプロポキシチタン(169.2mg、0.60mmol)を室温で加えた。次いで、得られた溶液を、室温まで冷却する前に60℃で1時間撹拌した。NaBH3CN(28mg、0.45mmol)を加えた。次いで、その反応物を2時間室温で撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、分取-HPLC(カラムXBridge分取 C18 OBDカラム、19*150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:MeOH;フローレート:25mL/分;勾配:40%Bから65%B 10分)で精製し、(±)-シス-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(14.2mg、0.026mmol、収率17.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=527.3,RT 1.907分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.32(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.68(s,1H),4.79-4.96(m,2H),4.59-4.50(m,2H),4.43(dt,J=15.7,6.1Hz、2H),4.28(s,2H),3.58-3.47(m,1H),3.31(s,2H),2.79(s,1H),2.20-2.47(s,2H),1.91(d,J=1.6Hz,3H),1.85(s,2H),1.23(s,1H).
実施例141
S-テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバモジチオ酸塩(化合物601)
Figure 2022504080000353
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルスルファニルカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000354
窒素下で、ジクロロメタン(6mL)中のテトラヒドロピラン-4-チオール(17mg、0.14mmol)、tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(60mg、0.11mmol)およびDIEA(44mg、0.3400mmol)の溶液を、0℃で5分間撹拌した。(COCl(13mg、0.04mmol)を加えた。反応物を室温で2分間撹拌した。反応混合を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(70:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルスルファニルカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(20mg、0.0284mmol、収率24.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=670.0.
工程2:S-テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバモジチオ酸塩 foRmIC aCId
Figure 2022504080000355
2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL)およびジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-アミノ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルスルファニルカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(20mg、0.040mmol)を、室温で1時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:17%Bから39%B 7分;254 nm;Rt:6.3分)で精製し、S-テトラヒドロピラン-4-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバモジチオ酸塩(5mg、0.0095mmol、収率27.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=470.2,RT 2.061分.,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.90(s,1H),9.36(s,1H),8.09(s,1H),7.40(s,1H),6.88(d,J=6.2Hz,1H),4.36(t,J=4.3Hz、2H),3.61(tt,J=10.7,4.1Hz,1H),3.48(dd,J=11.1,2.4Hz、2H),3.40(d,J=4.7Hz、2H),3.14(d,J=1.8Hz、2H),1.95(d,J=1.7Hz,3H),1.90(d,J=3.7Hz、2H),1.63(dtd,J=14.3,10.7,4.2Hz、2H).
実施例142
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-シクロプロピル尿素(化合物702)
Figure 2022504080000356
工程1:tert-ブチル 7-(8-クロロ-3-(3-シクロプロピルウレイド)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000357
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.45mmol)およびイソシアン酸シクロプロピル(523mg、6.29mmol)の溶液を、25 ℃で3日撹拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(94/6)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(シクロプロピルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(228mg、0.43mmol、収率96%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=528.
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3-シクロプロピルウレイド)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000358
1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(シクロプロピルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.47mmol)、NHBoC(1108mg、9.47mmol)、Pd(dba)CHCl(98mg、0.09mmol)、Brettphos(101.0mg、0.19mmol)、およびCsCO(463.0mg、1.42mmol)の混合物を、90℃で1時間撹拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、メタノール/ジクロロメタン(5/95)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(シクロプロピルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(159mg、0.26mmol、収率55%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=609.
工程 3:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-シクロプロピル尿素
Figure 2022504080000359
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(1mL)の混合物中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(シクロプロピルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(75.0mg、0.12mmol)および tert-ブチル 7-[3-(シクロプロピルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(75.0mg、0.15mmol)の混合物を、25℃で1時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。その残留物をEt3NでpH8に調整し、分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=17%Bから37%B 7分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-シクロプロピル-尿素(13.6mg,0.033mmol、収率14%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=409.RT 1.577分;方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.78(s,1H),7.84(s,1H),7.30(s,1H),7.18(s,1H),6.72(d,J=6.2Hz,1H),6.14(s,2H),5.66(s,1H),4.31-4.27(m,2H),3.40-3.31(m,2H),2.60-2.48(m,1H),1.90(d,J=1.6Hz,3H),0.70-0.63(m,2H),0.41-0.30(m,2H).
実施例143
1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]-3-メチル-尿素(化合物705)
Figure 2022504080000360
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(メチルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000361
ジクロロメタン(3mL)中のクロロギ酸フェニル(275.7mg、1.76mmol)の溶液に、tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(156mg、0.35mmol)、DMAP(43mg、0.35mmol)およびピリジン(3mL、0.35mmol)を0℃で加えた。その後、その反応混合物を0℃で2時間撹拌した。次に、メチルアミン(4mL、8.10mmol)を加え、60℃にて2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(93/7)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製しtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(メチルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(135mg、0.27mmol、収率76.7%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=500.3.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(メチルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000362
窒素下で、1,4-ジオキサン(6mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(メチルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(125mg、0.25mmol)、NHBoC(731.3mg、6.25mmol)、Pd(dba).CHCl(51.8mg、0.05mmol)、Brettphos(53.6mg、0.10mmol)およびCsCO(244.5mg、0.75mmol)を、90℃で40分間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(93:7)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製して、tert-ブチル7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(メチルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(110mg,0.19mmol,収率75.8%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=581.2.
工程 3:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]-3-メチル-尿素
Figure 2022504080000363
ジクロロメタンメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(メチルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(100mg、0.17mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。その混合物を25℃で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物をTEAでpH9に調整し、分取-HPLC(X Bridge シールド RP18 OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:17%Bから34%B 10分;254/220 nm;Rt:9.68分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]-3-メチル-尿素(23.3mg、0.06mmol、収率35.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=381.2,RT 1.648分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),9.02(s,1H),7.81(s,1H),7.57(s,1H),7.02(d,J=4.7Hz,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.17(s,2H),5.43(s,1H),3.33-3.28(m,2H),2.85(t,J=6.4Hz、2H),2.71(d,J=4.6Hz,3H),1.95-1.84(m,5H).
実施例144
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-シクロペンチル尿素(化合物706)
Figure 2022504080000364
工程1:tert-ブチル 7-(8-クロロ-3-(3-シクロペンチルウレイド)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000365
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(214mg、0.48mmol)溶液に、ジクロロメタン(1mL)中のピリジン(190mg、2.41mmol)およびトリホスゲン(214mg、0.72mmol)を加えた。その反応物を0℃で30分間撹拌し、次いで、シクロペンチルアミン(408mg、4.79mmol)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。得られた混合物をジクロロメタンで希釈し、次いで水で洗浄した。有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(3:7)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(シクロペンチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(254mg、0.457mmol、収率95.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=556.
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3-シクロペンチルウレイド)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000366
1,4-ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(シクロペンチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260mg、0.47mmol)およびtert-ブチル カルバメート(1666mg、14.22mmol)の混合物に、Pd(dba).CHCl(100mg、0.10mmol)、Brettphos(100mg、0.19mmol)、炭酸セシウム(464mg、1.42mmol)を加えた。混合物を90 ℃で2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(シクロペンチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(60mg、0.0942mmol、収率20.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=637.
工程 3:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-シクロペンチル尿素
Figure 2022504080000367
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(シクロペンチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(60mg、0.09mmol)溶液に、TFA(1mL)を加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物をジクロロメタン(3ml)で希釈し、TEAでpH8に調整した。得られた溶液を真空濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(X Bridge シールド RP18 OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:27%Bから51%B 7分;254/220 nm;Rt:6.5分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-シクロペンチル-尿素(14.4mg、0.033mmol、収率35%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=437.2,R=1.973分,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),8.79(s,1H),7.85(s,1H),7.33(s,1H),7.13(d,J=7.2Hz,1H),6.74(d,J=6.1Hz,1H),6.15(s,2H),5.68(s,1H),4.29(s,2H),3.99(q,J=6.6Hz,1H),3.37(s,2H),1.95-1.81(m,5H),1.70-1.53(m,4H),1.40(dd,J=12.3,6.1Hz、2H).
実施例145
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素(化合物708)
Figure 2022504080000368
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000369
ジクロロメタン(7mL)中のクロロギ酸フェニル(358mg、2.29mmol)の溶液に、ピリジン(4mL)中のDMAP(69mg、0.57mmol)および tert-ブチル7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(300mg、0.57mmol)を0℃で加えた。その反応物を0℃で2時間撹拌した。次いで、ジクロロメタン(8mL)中の tert-ブチル6-アミノ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(608mg、2.86mmol)を加え、80℃で12時間撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400mg、0.525mmol、収率91.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=764.
工程2:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-(2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素
Figure 2022504080000370
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、0.65mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)を室温で加えた。得られた溶液を25 ℃で3時間撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル 0-40/0.1%NHHCO水中)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-(2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素(130mg、0.28mmol、収率42.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=464.
工程3:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素
Figure 2022504080000371
N,N-ジメチルホルムアミド(8mL)中の1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-(2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素(220mg、0.47mmol)およびTEA(500mg、4.95mmol)の溶液に、2,2,2-トリフルオロメタンスルホン酸2,2,2-トリフルオロエチル(330mg、1.42mmol)を室温で加えた。得られた溶液を25 ℃で15分撹拌した。反応を水でクエンチし、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル 0-40/0.1%NHHCO3水中)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[2-(2,2,2-トリフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル]尿素(201mg、0.368mmol、収率77.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=546.2,R 2.67分.,方法 N.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.85(s,1H),7.81(s,1H),7.29(s,2H),6.74(d,J=6.1Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.29(s,2H),4.03(q,J=7.8Hz,1H),3.37-3.29(m,4H),3.13(q,J=10.1Hz、2H),2.55-2.44(m,4H),1.96-1.92(m,2H),1.89(s,3H).
実施例146
(S)-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)尿素および(R)-1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[テトラヒドロピラン-3-イル]尿素(化合物711a および化合物711b)
Figure 2022504080000372
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000373
ジクロロメタン(7mL)中のクロロギ酸フェニル(527.89mg、3.37mmol)溶液に、ピリジン(7mL)中の tert-ブチル7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.67mmol)およびDMAP(82.38mg、0.67mmol)の溶液を0℃で加えた。次いで、その反応物を60℃で1時間撹拌した。テトラヒドロ-2H-ピラン-3-アミン(682.08mg、6.74mmol)を加え、60℃で12時間撹拌した。反応物を水でクエンチした。得られた溶液をジクロロメタンで抽出し、その有機層を合わせた。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(270mg、0.472mmol、収率70%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=572.2.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000374
窒素下で、1,4-ジオキサン(8mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.35mmol)、tert-ブチル カルバメート(204.8mg、1.75mmol)、Brettphos Pd G3(63.4mg、0.07mmol)およびCs2CO3(228mg、0.70mmol)の混合物を、90℃で1時間撹拌した。次いで、その混合物を室温まで冷却した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180mg、0.27mmol、収率78.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=653.3.
工程3:(S)-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)尿素および(R)-1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[テトラヒドロピラン-3-イル]尿素
Figure 2022504080000375
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100.0mg、0.15mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(2.5mL)を加えた。その反応物を、室温で0.5時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタンで希釈し、トリエチルアミンでpHを8に調整した。次に、溶液を真空下にて濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 CSH C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:15%Bから39%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。次いで、そのラセミ生成物をさらにキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物711a)(8.0mg 0.0002mmol):RT 1.699分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5 cm;3μm.MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=453.2,R1.965分.;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.95(s,1H),7.84(s,1H),7.33(s,2H),6.75(d,J=6.1Hz,1H),6.17(s,2H),5.68(s,1H),4.29(s,2H),3.80-3.70(m,1H),3.66(s,2H),3.52(s,1H),3.27(dd,J=10.6,6.4Hz,3H),1.92(d,J=1.7Hz,3H),1.88(s,1H),1.71(s,1H),1.54(d,J=8.4Hz、2H).
エナンチオマー2:(化合物711b)(6.6mg、0.0001mmol)。RT 2.361分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5 cm;3μm.MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=453.2,R 1.971分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.95(s,1H),7.84(s,1H),7.33(s,2H),6.75(d,J=6.1Hz,1H),6.17(s,2H),5.68(s,1H),4.29(s,2H),3.80-3.70(m,1H),3.66(s,2H),3.52(s,1H),3.27(dd,J=10.6,6.4Hz,3H),1.92(d,J=1.7Hz,3H),1.88(s,1H),1.71(s,1H),1.54(d,J=8.4Hz、2H).
実施例147
(±)-トランス-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(2-シアノシクロブチル)尿素(化合物712a)
Figure 2022504080000376
工程1:(±)-トランス-tert-ブチル N-(2-カルバモイルシクロブチル)カルバメート
Figure 2022504080000377
N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中の(±)-トランス-2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)シクロブタンカルボキシレート(1.0g、4.65mmol)、NH4Cl(0.7g、12.96mmol)、HATU(2.6g、6.84mmol)、DIEA(1.2g、9.23mmol)の溶液を、25℃で16時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(±)-トランス-tert-ブチル N-(2-カルバモイルシクロブチル)カルバメート(628mg、2.931mmol、収率63.1%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=215.
工程2:(±)-トランス-tert-ブチル N-(2-シアノシクロブチル)カルバメート
Figure 2022504080000378
テトラヒドロフラン(10mL)中の(±)-トランス-tert-ブチル N-(2-カルバモイルシクロブチル)カルバメート(628mg、2.93mmol)、1-プロパンホスホン酸環状無水物(3.7g,5.82mmol)、TEA(593mg、5.86mmol)の溶液を、50℃で2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(±)-トランス-tert-ブチル N-(2-シアノシクロブチル)カルバメート(480mg、2.446mmol、収率83.4%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=197.
工程3:(±)-トランス-2-アミノシクロブタンカルボニトリル
Figure 2022504080000379
2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)およびジクロロメタン(10mL)中の(±)-トランス-tert-ブチル N-(2-シアノシクロブチル)カルバメート(480mg、2.45mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、(±)-トランス-2-アミノシクロブタンカルボニトリル(200mg、粗)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=97.
工程4:(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-シアノシクロブチル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000380
ジクロロメタン(12mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180mg、0.34mmol)およびピリジン(5mL)の溶液に、トリホスゲン(50mg、0.17mmol)を0℃で加えた。その反応物を0℃で1時間撹拌した。次いで、(±)-トランス-2-アミノシクロブタンカルボニトリル(197mg、2.05mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル 0-60/0.1% NH4HCO3水中)で精製し、(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-シアノシクロブチル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(80mg、0.1235mmol、収率36.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=648.
工程5:(±)-トランス-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(2-シアノシクロブチル)尿素(化合物712a)
Figure 2022504080000381
TFA(4mL)およびジクロロメタン(10mL)中の(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-シアノシクロブチル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(80mg、0.06mmol)溶液を、25℃で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:Bridge分取 フェニル OBD カラム 5μm,19*250mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:MeOH;フローレート:25mL/分;勾配:40%Bから76%B 21分;RT 18分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1S,2S)-2-シアノシクロブチル]尿素(5.2mg、0.0116mmol、収率18.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=448.2,R 1.999分.,方法 M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.30(s,1H),9.05(s,1H),7.88(s,1H),7.52(d,J=8.0Hz,1H),7.32(s,1H),6.78(d,J=6.2Hz,1H),6.17(s,2H),5.67(s,1H),4.45(q,J=8.3Hz,1H),4.28(t,J=4.3Hz、2H),2.27-2.11(m,3H),2.14-2.12(m,1H),2.11-1.99(m,2H),2.03-1.86(m,4H).
実施例148
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,5S,6r)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)尿素(化合物713a)
Figure 2022504080000382
工程1:tert-ブチル 7-(3-(3-((1R,5S,6r)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)ウレイド)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000383
ジクロロメタン(5mL)中のフェニルカルボノクロリデート(445.2mg、2.85mmol)の溶液に、ピリジン(2.0mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.57mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(69.73mg、0.57mmol)の溶液を0℃で加えた。その混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、ジクロロメタン(4mL)中の(メソ-1R,5S,6r)-3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-エンド-アミン塩酸塩(231.26mg、1.71mmol)およびトリエチルアミン(231.04mg、2.28mmol)の溶液を0℃で加えた。その混合物を50℃でさらに2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-(3-((1R,5S,6r)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)ウレイド)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(160mg、0.25mmol、収率43%)を得た。.LCMS(ESI)[M+H]=651.3.
工程 2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,5S,6r)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)尿素
Figure 2022504080000384
ジクロロメタン(4mL)中のtert-ブチル 7-(3-(3-((1R,5S,6r)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)ウレイド)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.23mmol)に、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。その反応混合物を室温で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をジクロロメタンに再溶解させ、トリエチルアミンでpHを8に調整した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Select CSH分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:12%Bから18%B 15分)で精製し、1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,5S,6r)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル)尿素(31.9mg,0.071mmol、収率30.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=451.3,R1.853分.,方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),8.88(s,1H),7.88(s,1H),7.32(s,1H),7.20(d,J=2.5Hz,1H),6.74(d,J=6.1Hz,1H),6.16(s,2H),5.67(s,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.84(d,J=8.4Hz、2H),3.62(d,J=8.1Hz、2H),3.37(s,2H),2.46(m,1H),1.92(d,J=1.7Hz,3H),1.80(d,J=2.4Hz、2H).
実施例149
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(3,3-ジフルオロシクロブチル)尿素(化合物714)
Figure 2022504080000385
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3,3-ジフルオロシクロブチル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000386
ジクロロメタン(1mL)中のクロロギ酸フェニル(298mg、1.9mmol)の溶液に、DMAP(47mg、0.39mmol)、ピリジン(5.mL、0.38mmol)、tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.38mmol)を0℃で加えた。その反応物を0℃で2時間撹拌した。次いで、ジクロロメタン(14mL)中の3,3-ジフルオロシクロブタン-1-アミン(244mg、2.28mmol)を加えた。その反応混合物を50℃で16時間撹拌し、ジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。その有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3,3-ジフルオロシクロブチル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.228mmol、収率59.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=659.
工程2:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-(3,3-ジフルオロシクロブチル)尿素
Figure 2022504080000387
TFA(4mL)およびジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3,3-ジフルオロシクロブチル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.23mmol)溶液を、25℃で1時間攪拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:22%Bから43%B 7分;254/220 nm;R6.87分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-(3,3-ジフルオロシクロブチル)尿素(56.5mg、0.123mmol、収率54.1%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=459.2,R 1.920分.,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.31(s,1H),9.01(s,1H),7.85(s,1H),7.52(d,J=6.7Hz,1H),7.33(s,1H),6.76(d,J=6.2Hz,1H),6.18(s,2H),5.68(s,1H),4.29(s,2H),4.07(s,1H),3.34(s,2H),3.06-2.86(m,2H),2.65-2.53(m,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例150
テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(R)-(8-アミノ-6-(4,8-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメートおよびテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(S)-(8-アミノ-6-(4,8-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物461aおよび化合物461b)
Figure 2022504080000388
工程1:tert-ブチル 8-メチル-4-メチレン-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000389
1,4-ジオキサン(15.0mL)中のtert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-4-メチレン-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(1.0g、2.96mmol),BPIn(3746.0mg、14.81mmol)、Pd(dppf)Cl(200.0mg、0.27mmol)およびKOAC(867.0mg、8.85mmol)の混合物を、100℃で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/10)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 8-メチル-4-メチレン-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート(1.1g、2.85mmol、収率78.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=387.
工程2:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-4-メチレン-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000390
1,4-ジオキサン(20.0mL)および水(2ml)中の tert-ブチル 8-メチル-4-メチレン-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(1.8g、4.66mmol)、8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(1.5g、4.65mmol)、Pd(dppf)Cl(340.0mg、0.47mmol)およびKCO(2.0g、14.49mmol)の混合物を、60℃で16時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/10)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-4-メチレン-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(700mg、1.539mmol、収率33%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=455.
工程3:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-4,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000391
メタノール(50mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-4-メチレン-2,3-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(700.0mg、1.54mmol)およびPd/C(500.0mg、1.54mmol)の混合物を、水素下25℃で4時間撹拌した。次に、その反応混合物をセライトで濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400mg、0.875mmol、収率56.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=457.
工程4:tert-ブチル 7-(8-クロロ-7-フルオロ-3-((((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-4,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000392
ジクロロメタン(15.0mL)中の tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.66mmol)、テトラヒドロ-2H-ピラン-4-オル(342.0mg、3.35mmol)およびDIEA(1270mg、9.84mmol)の溶液を、0℃で10分間撹拌した。次いで、トリホスゲン(312.0mg、1.05mmol)を加えた。その反応物を0 ℃で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-4,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(300mg、0.513mmol、収率78.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=585.
工程5:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-4,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000393
1,4-ジオキサン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-4,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(500mg、0.85mmol)、NHBoC(1000mg、8.55mmol)、Pd(dba)CHCl(196mg、0.19mmol)、Brettphos(184mg、0.34mmol)、およびCsCO(836mg、2.56mmol)の混合物を、窒素下90℃で2時間撹拌した。その反応混合物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-4,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(500mg、0.751mmol、収率87.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=666.
工程6:テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(R)-(8-アミノ-6-(4,8-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
および テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(S)-(8-アミノ-6-(4,8-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000394
ジクロロメタン(5.0mL)中の、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロピラン-4-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-4,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.30mmol)およびTFA(2.0mL,0.30mmol)の溶液を、25℃で1時間攪拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X Select CSH分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:MeOH;フローレート:25mL/分;勾配:13%Bから43%B 12.5分;RT 10.03分)およびキラル-HPLCで精製し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物461a)(19.6mg、0.0421mmol、収率14%):RT 2.933分(CHIRALPAK IF-3 0.46*5 cm;3μm.MTBE:EtOH=90:10,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=466.2,R 2.106分.,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.07(s,1H),9.34(s,1H),7.97(s,1H),7.62(s,1H),6.84(d,J=5.9Hz,1H),6.23(s,2H),5.49(s,1H),4.88(dt,J=8.9,4.7Hz,1H),3.85(dd,J=10.4,5.9Hz、2H),3.47-3.31(t,J=9.2Hz,4H),2.96(q,J=6.5Hz,1H),1.98-1.84(m,7H),1.60(dtd,J=13.0,9.3,4.2Hz、2H),1.31(d,J=7.0Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物461b)(19.5mg、0.0419mmol、収率13.9%):RT 3.662分(CHIRALPAK IF-3 0.46*5 cm;3μm.MTBE:EtOH=90:10,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=466.2,R2.106分.,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.07(s,1H),9.34(s,1H),7.97(s,1H),7.62(s,1H),6.84(d,J=5.9Hz,1H),6.23(s,2H),5.49(s,1H),4.88(dt,J=8.9,4.7Hz,1H),3.85(dd,J=10.4,5.9Hz、2H),3.47-3.31(t,J=9.2Hz,4H),2.96(q,J=6.5Hz,1H),1.98-1.84(m,7H),1.60(dtd,J=13.0,9.3,4.2Hz、2H),1.31(d,J=7.0Hz,3H).
実施例151
1,4-ジメチル-1,4-ジアゼパン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物465)
Figure 2022504080000395
工程 1:ジ-tert-ブチル 6-(((6-(1-(tert-ブトキシカルボニル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバモイル)オキシ)-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボキシレート
Figure 2022504080000396
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.57mmol)、ジ-tert-ブチル 6-ヒドロキシ-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボキシレート(361.0mg、1.14mmol)およびDIEA(369.0mg、2.86mmol)の溶液に、トリホスゲン(112.0mg、0.38mmol)を 0℃で加えた。その混合物を0℃で1時間攪拌した。混合を水でクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(84/16)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tジtert-ブチル 6-[[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-(1-tert-ブトキシカルボニル-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバモイルオキシ]-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボキシレート(490mg、0.56mmol、収率98%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=868.
工程 2:1,4-ジアゼパン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000397
ジクロロメタン(5mL)中のジ-tert-ブチル 6-[[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-(1-tert-ブトキシカルボニル-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバモイルオキシ]-1,4-ジアゼパン-1,4-ジカルボキシレート(398.0mg、0.46mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)を25℃で加えた。その混合物を、25℃で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、EtNでpH 8に調整し、逆相クロマトグラフィー(水(NH4HCO3)/MeOH(66/34)で溶出)で精製し、1,4-ジアゼパン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(52mg,0.11mmol、収率24%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=468.
工程 3:1,4-ジメチル-1,4-ジアゼパン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000398
メタノール(5mL)中の1,4-ジアゼパン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(80.0mg、0.17mmol)およびホルムアルデヒド(40%,51.0mg、1.7mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。次いで、NaBH3CN(32.0mg、0.51mmol)を加え、25℃にて1時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Bridge 分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=12%Bから30%B 10分;60mL/分)で精製し、(1,4-ジメチル-1,4-ジアゼパン-6-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(12.8mg,0.025mmol、収率15%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=496,R=0.907分.,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.03(s,1H),9.30(s,1H),7.95(s,1H),7.30(s,1H),6.80(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),4.92-4.86(m,1H),4.31-4.27(m,2H),3.32-3.29(m,2H),2.90-2.85(m,2H),2.75-2.61(m,2H),2.60-2.40(m,4 H),2.28(s,6H),1.90(s,3H).
実施例152
(R)-1-エチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(S)-1-エチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物478aおよび化合物478b)
Figure 2022504080000399
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-エチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000400
ジクロロメタン(60mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.57mmol)および1-エチル-4-ヒドロキシ-ピロリジン-2-オン(300mg、2.32mmol)の溶液に、DIEA(500mg、3.88mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(200mg、0.67mmol)を加えた。その反応物を、真空下で濃縮する前に0 ℃で2時間撹拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノールEA(3/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-エチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(280mg、0.41mmol、収率72.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=681.
工程2:(R)-1-エチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(S)-1-エチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000401
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-エチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(280mg、0.41mmol)およびTFA(2mL)の溶液を、25℃で3時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:7%Bから25%B 10分)およびキラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK IC,2*25cm,5μm;移動相A:MTBE(0.1% FA)、移動相B:MeOH;フローレート:20mL/分;勾配:30Bから30B 8.5分;220/254 nm)で精製し、二つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物478a)(28.6mg、0.0595mmol、収率14.5%):RT 3.418分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1% FA):EtOH=50:50 8分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=481.3,R=1.671分.,方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.21(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.23(s,2H),5.70(s,1H),5.32-5.25(m,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.79(dd,J=11.6,5.7Hz,1H),3.41(dd,J=11.7,1.5Hz、2H),3.32-3.15(m,3H),2.80(dd,J=17.6,7.0Hz,1H),2.30(dd,J=17.6,1.9Hz,1H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.03(t,J=7.2Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物478b)(31.6mg、0.0658mmol、収率16%):保持時間:4.48分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1% FA):EtOH=50:50 I8分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=481.3,R=1.671分,方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.21(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.23(s,2H),5.70(s,1H),5.32-5.25(m,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.79(dd,J=11.6,5.7Hz,1H),3.41(dd,J=11.7,1.5Hz、2H),3.32-3.15(m,3H),2.80(dd,J=17.6,7.0Hz,1H),2.30(dd,J=17.6,1.9Hz,1H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.03(t,J=7.2Hz,3H).
実施例153
シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物487)
Figure 2022504080000402
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(シクロブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000403
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100mg、0.19mmol)およびシクロブタノール(70mg、0.97mmol)の溶液に、DIEA(300mg、2.33mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(75mg、0.25mmol)を加え、0 ℃で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(シクロブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100mg、0.16mmol、収率84.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=624.
工程2:シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000404
へジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(シクロブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(120mg、0.19mmol)の溶液に、TFA(1mL)を25℃で加えた。得られた溶液を、25℃で16時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、次いでその残留物を分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:MeOH;フローレート:25mL/分;勾配:45%Bから60%B 10分)で精製し、シクロブチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(17.8mg、0.042mmol、収率21.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=424.2,R0.981分,方法 K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.05(s,1H),9.33(s,1H),7.96(s,1H),7.32(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.68(t,J=2.8Hz,1H),4.95(p,J=7.6Hz,1H),4.28(t,J=4.4Hz、2H),3.41(t,J=4.4Hz、2H),2.31(dddt,J=9.8,7.6,5.5,2.5Hz、2H),2.14-2.00(m,2H),1.91(d,J=1.6Hz,3H),1.76-1.60(dtd,J=18.6,10.4,8.0Hz、2H).
実施例154
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-エチル尿素(化合物720)
Figure 2022504080000405
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3-エチルウレイド)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000406
窒素下で、ジクロロメタン(4mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.38mmol)、DMAP(54.0mg、0.44mmol)、ピリジン(4mL,0.38mmol)およびクロロぎ酸フェニル(350mg、2.24mmol)の溶液を0℃で1時間撹拌した。次いで、トリホスゲン(95mg、0.38mmol)を加え、60 ℃で2時間撹拌した。得られた溶液を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(3/27)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(エチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.251mmol、収率66.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=597.
工程 2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-エチル尿素
Figure 2022504080000407
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(2mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(エチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.25mmol)溶液を、室温で2時間攪拌した。溶液を真空下で濃縮した。その残留物のpHを、トリエチルアミンでアルカリに調節した。その混合物を真空下で濃縮した。
その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L/NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:16%Bから35%B 7分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-エチル-尿素(70mg、0.177mmol、収率70.2%)を黄色固体として得た。.LCMS(ESI)[M+H]=397.4,R 1.696分.,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.26(s,1H),8.91(s,1H),7.81(s,1H),7.30(s,1H),7.05(d,J=5.9Hz,1H),6.72(d,J=6.2Hz,1H),6.13(s,2H),5.66(s,1H),4.30-4.24(m,2H),3.32-3.29(m,2H),3.20-3.08(m,2H),1.90(s,3H),1.12-1.02(t,J=7.5Hz,3H).
実施例155
(R)-8-(オキセタン-3-イル)-8-アザスピロ[4.5]デカン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(S)-8-(オキセタン-3-イル)-8-アザスピロ[4.5]デカン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物511aおよび化合物511b)
Figure 2022504080000408
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((8-(tert-ブトキシカルボニル)-8-アザスピロ[4.5]デカン-2-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000409
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.38mmol)、tert-ブチル 3-ヒドロキシ-8-アザスピロ[4.5]デカン-8-カルボキシレート(194.0mg、0.76mmol)および DIEA(246.0mg、1.91mmol)の溶液に、トリホスゲン(75.0mg、0.25mmol)を 0℃で加えた。その混合物を0℃で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(93/7)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(8-tert-ブトキシカルボニル-8-アザスピロ[4.5]デカン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(279mg、0.34mmol、収率90%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=807.
工程 2:8-アザスピロ[4.5]デカン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000410
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(8-tert-ブトキシカルボニル-8-アザスピロ[4.5]デカン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.25mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL)を25℃で加え、その混合物を25 ℃で1時間撹拌した。溶媒を真空下にて濃縮した。その残留物を、水(0.1% NHHCO)/MeOH(60/40)に溶出する逆相カラムで精製し、8-アザスピロ[4.5]デカン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(50mg、0.098mmol、収率39%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=507.
工程3:(R)-8-(オキセタン-3-イル)-8-アザスピロ[4.5]デカン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(S)-8-(オキセタン-3-イル)-8-アザスピロ[4.5]デカン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000411
メタノール中(10mL)中の8-アザスピロ[4.5]デカン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(100.0mg、0.20mmol)、3-オキセタンオン(142.0mg、1.97mmol)およびテトライソプロポキシチタン(224.0mg、0.79mmol)の溶液を、60℃で2時間攪拌した。次いで、NaBH3CN(38.0mg、0.60mmol)を加え、25℃にて1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、以下の条件で分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;水(0.1% FA):ACN=7%Bから18%B 10分;25mL/分)で精製し、ラセミ体を得た。次いで、そのラセミ体を、キラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK IE,2*25cm,5μm;MTBE(10mM NH-MeOH):EtOH=50%Bから50%B17分;17mL/分)で分離し、二つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物511a)(11.1mg、0.019mmol、収率10%)。RT 2.666分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=563,R 1.587分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.95(s,1H),9.31(s,1H),7.94(s,1H),7.30(s,1H),6.80(d,J=6.2Hz,1H),6.19(s,2H),5.66(s,1H),5.15-5.08(m,1H),4.60-4.28(m,6H),3.40-3.29(m,2H),2.27-1.72(m,10H),1.70-1.40(m,8H).
エナンチオマー2((化合物511b)(10.7mg、0.0190mmol、収率9.6%)。RT 2.120分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=563,R 1.589分.,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.95(s,1H),9.31(s,1H),7.94(s,1H),7.30(s,1H),6.80(d,J=6.2Hz,1H),6.19(s,2H),5.66(s,1H),5.15-5.08(m,1H),4.60-4.28(m,6H),3.40-3.29(m,2H),2.27-1.72(m,10H),1.70-1.40(m,8H).
実施例156
(1S,3S)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物485a)
Figure 2022504080000412
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1S,3S)-3-ヒドロキシシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000413
ジクロロメタン(2 mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジハイドロピリド[2,3-B][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300 mg,0.57 mmol)、(1s,3s)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロブタン-1-オール(230 mg,1.14 mmol)およびDIEA(368.86 mg,2.85 mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。次いで、トリホスゲン(169.4mg、0.57mmol)を加えた。次いで、その反応混合物を0 ℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル 0~60/0.1%NH4HCO3水中)で精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.23mmol、収率53.7%)を淡黄色固体として得た。LC/MS(ESI):[M+H]=640.3.
工程2:(1S,3S)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000414
ジクロロメタン(8mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-ヒドロキシシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.23mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.6mL)を加えたその反応物を室温で2分間撹拌した。その混合物を真空下で濃縮した。その残留物をジクロロメタンに再溶解させ、次いでトリエチルアミンでpHを8に調整した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:7%Bから33%B 7分)で精製し、(3-ヒドロキシシクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(19.9mg、0.045mmol、収率19.3%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=440.2,R1.028分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.10(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.69(d,J=2.8Hz,1H),5.22(d,J=6.5Hz,1H),4.53(p,J=7.4Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.84-3.80(m 1H),3.38-3.34(m,2H),2.69-2.74(m,2H),2.01-1.86(m,5H).
実施例157
1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル]尿素(化合物734a)
Figure 2022504080000415
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000416
ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(700.0mg、1.58mmol)およびピリジン(622.4mg、7.86mmol)の溶液に、トリホスゲン(700.4mg、2.36mmol)を室温で加えた。その反応混合物を0℃で40分間撹拌した。その後、ジクロロメタン(5mL)中の[[(1R,2S)-2-フルオロシクロプロピル]アミノ]4-メチルベンゼンスルホン酸塩(2.32g,9.44mmol)の溶液を加えた。その混合物を0℃で1.5時間撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(1R,2S)-2-フルオロシクロプロピル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.37mmol、収率46.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=546.3.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000417
窒素下で、1,4-ジオキサン(8mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.37mmol)、NHBoC(2571.6mg、21.98mmol)、Brettphos Pd G3(66.5mg、0.07mmol)およびCsCO(238.9mg、0.73mmol)の混合物を、80 ℃で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(70mg、0.11mmol、収率30.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=627.4.
工程 3:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル]尿素
Figure 2022504080000418
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2R)-2-フルオロシクロプロピル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(64.8mg、0.10mmol)溶液に、TFA(1mL)を加えたその反応混合物を、室温で1.5時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物をジクロロメタンで希釈し、TEAでpH8に調整し、真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(カラム:X Bridge 分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:14%Bから38%B 7分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1R,2S)-2-フルオロシクロプロピル]尿素(10.04mg、0.02mmol、収率22.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=427.2,R1.890分,方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.30(s,1H),9.06(s,1H),7.84(s,1H),7.44(s,1H),7.33(s,1H),6.76(d,J=6.1Hz,1H),6.18(s,2H),5.68(s,1H),4.89-4.68(m,1H),4.29(t,J=4.5Hz、2H),3.37-3.35(m,2H),2.70-2.67(m,1H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.11-1.09(m,1H),0.83-0.80(m,1H).
実施例158
(3R,3aR,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3S,3aS,6aR)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物568aおよび化合物568b)
Figure 2022504080000419
工程 1:4-メチレン-2,3,3a,6a-テトラヒドロフロ[2,3-b]フラン
Figure 2022504080000420
トルエン(15mL)中のBuSnH(1700.0mg、5.82mmol)およびAIBN(65.0mg、0.40mmol)の溶液に、110℃で、トルエン(2mL)中の(2R,3S)-3-ヨード-2-プロップ-2-イノキシ-テトラヒドロフラン(1000.0mg、3.97mmol)の溶液を滴下した。その混合物を5時間撹拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物をACN(100mL)で取り込み、石油エーテルで洗浄した。ACN層を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(80/20)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、4-メチレン-2,3,3a,6a-テトラヒドロフロ[2,3-b]フラン(150mg、1.189mmol、収率30%)を黄色油として得た。LCMS(ESI):[M+H]=127.1.
工程2:(3aR,4S,6aS)-2,3,3a,4,5,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-4-オル
Figure 2022504080000421
エタノール(5mL)中の2,3,3a,6a-テトラヒドロフロ[2,3-b]フラン-4-オン(247.0mg、1.93mmol)およびNaBH4(147.0mg、3.87mmol)の混合物を、25℃で2時間撹拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(92/8)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(3aR,4S,6aS)-2,3,3a,4,5,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-4-オル(160mg、1.229mmol、収率63.8%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=131.1
工程3:(3aR,4S,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル 4-ニトロ安息香酸
Figure 2022504080000422
テトラヒドロフラン(30mL)中のPPh(705.0mg、2.69mmol)の溶液に、DIAD(540.0mg、2.67mmol)を加え、その混合物を25℃で1時間撹拌した。次いで、THF中の4-ニトロ安息香酸(465.0mg、2.78mmol)および(3aR,4S,6aS)-2,3,3a,4,5,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-4-オル(300.0mg、2.31mmol)の溶液を加えた。混合物を25 ℃にて3時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(50/50)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(3aR,4S,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル 4-ニトロ安息香酸(360mg、1.2892mmol、収率55.9%)を得た。
工程2:(3aR,4S,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-オル
Figure 2022504080000423
メタノール(1mL)中の(3aR,4S,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル 4-ニトロベンゾエート(360mg,1.28mmol)とKCO(883mg,6.4mmol)の混合物を、25℃で12時間撹拌した。真空下で濃縮後、その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(3aR,4S,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-オル(120mg、0.92mmol)を無色の油として得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 5.89(d,J=4.9Hz,1H),4.23(d,J=3.2Hz,1H),3.99(dd,J=10.3,3.2Hz,1H),3.94-3.77(m,3H),2.88-2.75(m,1H),2.17(ddt,J=13.1,10.6,8.4Hz,1H),1.71(ddt,J=13.1,6.6,4.3Hz,1H).
工程3:(3aR,4S,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
およびtert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((((3S,3aS,6aR)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000424
ジクロロメタン(40mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(380.0mg、0.72mmol)、2,3,3a,4,5,6a-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-4-オル(188.0mg、1.44mmol)およびDIEA(466.0mg、3.61mmol)の溶液に、トリホスゲン(128.0mg、0.43mmol)を 0℃で加えた。その混合物を0℃で2時間攪拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ラセミ生成物(300mg)を得た。そのラセミ体を、キラルHPLC(カラム:CHIRALPAK IC,2*25cm,5μm;移動相A:MTBE(10 mM NHmeOH中)、移動相B:MeOH;フローレート:20mL/分;勾配:20%Bから20%B 12分)で分離し、(3R,3aR,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(92mg、0.135mmol,収率18.7%)および tert-ブチル 7-(8-(((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((((3S,3aS,6aR)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(94mg,0.1379mmol、収率19.1%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=682.
工程4:(3R,3aR,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3S,3aS,6aR)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000425
ジクロロメタン(4mL)中の((3R,3aR,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(92.0mg、0.13mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。その混合物を、室温で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分)で精製し、(3R,3aR,6aS)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物568a)(38.1mg、0.0791mmol、収率58.6%)を黄色の固体として得た(相対的な立体化学は図示の通り)。絶対立体化学は任意に割り当てられている。RT 1.229分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=482,R1.861分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.18(s,1H),9.34(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.77(d,J=5.0Hz,1H),5.67(s,1H),5.12(d,J=3.4Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),4.02(dd,J=10.9,3.6Hz,1H),3.92(d,J=10.9Hz,1H),3.87-3.68(m,2H),3.45-3.35(s,2H),2.92(dt,J=9.8,4.1Hz,1H),2.21-2.02(m,1H),1.93-1.89(m,4H).
(3S,3aS,6aR)-ヘキサヒドロフロ[2,3-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物568b)も同様に(37.2mg、0.0773mmol、収率57.3%)黄色の固体として得た(相対的な立体化学は図示の通り。絶対立体化学は任意に割り当てられている。RT 1.600分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=482,R1.861分,方法 J,H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.18(s,1H),9.34(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.77(d,J=5.0Hz,1H),5.67(s,1H),5.12(d,J=3.4Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),4.02(dd,J=10.9,3.6Hz,1H),3.92(d,J=10.9Hz,1H),3.87-3.68(m,2H),3.45-3.35(s,2H),2.92(dt,J=9.8,4.1Hz,1H),2.21-2.02(m,1H),1.93-1.89(m,4H).
実施例159
1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-(3-メトキシシクロブチル)尿素(化合物733a)
Figure 2022504080000426
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシシクロブチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000427
窒素下で、ジクロロメタン(10mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.31mmol)およびDMAP(37.8mg、0.31mmol)の溶液に、(1R,3R)-3-メトキシシクロブタン-1-アミン(127.4mg、1.26mmol)を加え、その混合物を60℃で5時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(91/9)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシシクロブチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(186mg、0.28mmol、収率92%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=653.3.
工程 2:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-(3-メトキシシクロブチル)尿素
Figure 2022504080000428
ジクロロメタン(5mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシシクロブチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180.0mg、0.28mmol)およびTFA(1.0mL,0.28mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge シールド RP18 OBD カラム 30*150mm、5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=19%Bから34%B 10分;60mL/分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-(3-メトキシシクロブチル)尿素(82.1mg,0.18mmol、収率65.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=453.3;R1.105分.;方法 M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.83(s,1H),7.82(s,1H),7.49-7.20(m,2H),6.72(d,J=6.2Hz,1H),6.14(s,2H),5.66(s,1H),4.46-4.20(m,3H),4.10-3.95(m,1H),3.40-3.30(m,2H),3.26(s,3H),2.24-2.07(m,4H),1.90(s,3H).
実施例160
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-イソプロピル尿素(化合物746)
Figure 2022504080000429
工程1:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(イソプロピルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000430
窒素下で、ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、1.12mmol)およびピリジン(5mL)の溶液に、トリホスゲン(167mg、0.56mmol)を0℃で加えた。その混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで、イソプロピルアミン(664mg、11.23mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(24/76)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(イソプロピルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(230mg、0.434mmol、収率38.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=530.
工程2:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(イソプロピルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000431
窒素下で、1,4-ジオキサン(6mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(イソプロピルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(220mg、0.42mmol)、NHBoC(2.5g、21.37mmol)、CsCO(270mg、0.83mmol)、Brettphos(89mg、0.17mmol)およびPd(dba)CHCl(86mg、0.080mmol))の混合物を、90℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を、真空下で濃縮し、メタノールル/酢酸エチル(1/9)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(イソプロピルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(191mg、0.235mmol,収率 56.5%)を褐色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=611.
工程 3:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-イソプロピル-尿素
Figure 2022504080000432
2,2,2-トリフルオロ酢酸(4mL)およびジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(イソプロピルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190mg、0.31mmol)溶液を、室温で2時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をTEAでpH9に調整し、真空下で濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X Bridge 分取 OBD C18 カラム,30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:21Bから39B 7分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-イソプロピル-尿素(16.3mg、0.0397mmol、収率12.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=411.2,R 2.153分,方法 M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),8.81(s,1H),7.84(s,1H),7.32(s,1H),6.98(d,J=7.5Hz,1H),6.73(d,J=6.2Hz,1H),6.14(s,2H),5.67(s,1H),4.29(d,J=4.5Hz、2H),3.82-3.80(m,1H),3.40-3.38(m,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.13(d,J=6.5Hz,6H).
実施例161
(R)-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(テトラヒドロフラン-3-イル)尿素および(S)-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(テトラヒドロフラン-3-イル)尿素(化合物722a および化合物722b)
Figure 2022504080000433
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000434
窒素下で、ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.46mmol)およびテトラヒドロ-3-フラニルアミン(200mg、2.30mmol)の溶液に、ピリジン(80mg、1.01mmol)を室温で加えた。得られた溶液を60℃で16時間攪拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.3914mmol、収率84.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=639.
工程2:(R)-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(テトラヒドロフラン-3-イル)尿素(化合物722a)および
(S)-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(テトラヒドロフラン-3-イル)尿素(化合物722b)
Figure 2022504080000435
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.39mmol)溶液に、TFA(2mL)を室温で加えた。得られた溶液を、25℃で3時間撹拌し、真空下にて濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:20mL/分;勾配:5%Bから35%B 7分;254/220 nm;RT 6.80分)およびキラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK Ig,20*250mm,5μm;移動相A:移動相B:MeOH;フローレート:20mL/分)で精製し、二つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物722a)(32.1mg、0.0732mmol、収率18.7%)。RT 1.617分(CHIRALPAK IG-3,46*5cm,3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=60:40 IN 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=439.1,R0.915分,方法 L;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),8.86(s,1H),7.85(s,1H),7.36(d,J=6.4Hz,1H),7.32(s,1H),6.74(d,J=6.0Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.32-4.20(m,3H),3.87-3.67(m,3H),3.52(dd,J=9.0,3.4Hz,1H),3.33(s,2H),2.16(dq,J=13.4,7.5Hz,1H),1.92(s,3H),1.73(ddt,J=12.6,8.2,4.6Hz,1H).
エナンチオマー2(化合物722b)(30.9mg、0.0705mmol、収率18%)。R2.441分(CHIRALPAK IG-3,46*5cm,3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=60:40 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=439.1,R0.915分,方法 L;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),8.86(s,1H),7.85(s,1H),7.36(d,J=6.4Hz,1H),7.32(s,1H),6.74(d,J=6.0Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.32-4.20(m,3H),3.87-3.67(m,3H),3.52(dd,J=9.0,3.4Hz,1H),3.33(s,2H),2.16(dq,J=13.4,7.5Hz,1H),1.92(s,3H),1.73(ddt,J=12.6,8.2,4.6Hz,1H).
実施例162
(3S,5S)-7-メチル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(3R,5R)-7-メチル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(3S,5R)-7-メチル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,5S)-7-メチル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物467a,化合物467b,化合物467C,化合物467d)
Figure 2022504080000436
工程1:tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000437
ジクロロメタン(18mL)中のtert-ブチル-7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180mg、0.34mmol)、tert-ブチル 3-ヒドロキシ-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-7-カルボキシレート(162mg、0.67mmol)およびDIEA(630mg、4.88mmol)溶液に、ジクロロメタン(mL)中のトリホスゲン(198mg、0.67mmol)溶液を加えた。その混合物を0℃で2時間撹拌した。反応溶液をジクロロメタンで希釈し、得られた溶液を水で希釈した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(158mg、0.0018mmol,収率50%)を赤褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=795.3.
工程 2:1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル-N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000438
2,2,2-トリフルオロ酢酸(3mL)およびジクロロメタン(12mL)中のtert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.19mmol)溶液を、25℃で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をジクロロメタンに再溶解させ、トリメチルアミンでpH8に調整し、真空下で濃縮した。その粗生成物を、精製することなく次工程にて直接使用した。
工程3:(3S,5S)-7-メチル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(3R,5R)-7-メチル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(3S,5R)-7-メチル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,5S)-7-メチル-1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000439
メタノール(14mL)中の1-オキサ-7-アザスピロ[4.4]ノナン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(140mg、0.28mmol)およびホルムアルデヒド(15.0mg、0.38mmol)の溶液を、25℃で1時間攪拌した。その後、化合物3(27mg、0.71mmol)を加えた。その反応物を25℃で1時間撹拌した。次いで、反応を水を加えてクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル5-50/0.1% NH4HCO3水中)で精製し、2つのエナンチオマーの対を得た。これらのラセミ体を独立してキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
異性体1 化合物467a(11.5mg、0.0221mmol、収率7.8%).R2.818分(CHIRALPAK IF-3,0.46*5cm;3μm.MTBE(0.2% IPA):MeOH=50:50 5分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=509.4,R1.584分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.14(s,1H),9.33(s,1H),7.94(s,1H),7.30(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),5.24(s,1H),4.27(s,2H),4.05-3.92(m,1H),3.72(d,J=10.4Hz,1H),2.80-2.55(m,3H),2.46-2.36(m,1H),2.35-2.05(m,6H),1.98-1.78(m,6H).
異性体 2 化合物467b(10.3mg、0.0197mmol、収率7%).RT2.000分(CHIRALPAK IF-3,0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE(0.2% IPA):MeOH=50:50 5分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=509.4,R1.580分.,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.14(s,1H),9.33(s,1H),7.94(s,1H),7.30(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),5.24(s,1H),4.27(s,2H),4.05-3.92(m,1H),3.72(d,J=10.4Hz,1H),2.80-2.55(m,3H),2.46-2.36(m,1H),2.35-2.05(m,6H),1.98-1.78(m,6H).
異性体 3 化合物467C(10.3mg、0.0197mmol、収率7%).R2.404分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE(0.2% IPA):EtOH=50:50 5分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=509.4,R1.610分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.12(s,1H),9.32(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),5.26-5.17(m,1H),4.27(t,J=4.3Hz、2H),4.02-3.92(m,1H),3.76(d,J=10.3,2.1Hz,1H),2.70-2.58(m,2H),2.48-2.35(m,3H),2.32-2.13(m,5H),2.1-1.92(m,3H),1.95-1.88(m,3H).
異性体 4 化合物467d(19.0mg、0.0358mmol、収率12.7%).R3.773分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE(0.2% IPA):EtOH=50:50 5分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=509.4,R1.610分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.12(s,1H),9.32(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),5.26-5.17(m,1H),4.27(t,J=4.3Hz、2H),4.02-3.92(m,1H),3.76(d,J=10.3,2.1Hz,1H),2.70-2.58(m,2H),2.48-2.35(m,3H),2.32-2.13(m,5H),2.1-1.92(m,3H),1.95-1.88(m,3H).
実施例163
(S)-1,4,4-トリメチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-1,4,4-トリメチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物480aおよび化合物480b)
Figure 2022504080000440
工程1:エチル 4-ブロモ-2,2-ジメチル-3-オキソブタノエート
Figure 2022504080000441
エタノール(40.0mL)中の2,2-ジメチル-3-オキソブタノエートエチル(3.50g、22.13mmol)の溶液に、Br(3.85g、24.34mmol)を加えた。その反応物を室温で4時間撹拌した。その混合物を真空下で濃縮し、表題の製品(4.80g)を得た。その粗生成物を、精製することなく次の工程で直接用いた。
工程2:1,3,3-トリメチルピロリジン-2,4-ジオン
Figure 2022504080000442
エタノール(10.0mL)中の 4-ブロモ-2,2-ジメチル-3-オキソ-ブタノエート(4.80 g、20.25mmol)の溶液に、メチルアミン(628.82mg、20.25mmol)を加えた。その混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって、得られた残留物を精製し、1,3,3-トリメチルピロリジン-2,4-ジオン(1.70g、12.05mmol、収率59.5%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=142.
工程 3:4-ヒドロキシ-1,3,3-トリメチル-ピロリジン-2-オン
Figure 2022504080000443
メタノール(30mL)中の1,3,3-トリメチルピロリジン-2,4-ジオン(1.50g,10.63mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(803.92mg、21.25mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4-ヒドロキシ-1,3,3-トリメチル-ピロリジン-2-オン(1.0g、6.99mmol、収率66.7%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=144;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 5.16(s,1H),3.82(s,1H),3.44(dd,J=10.1,6.2Hz,1H),2.97(dd,J=10.0,4.7Hz,1H),2.67(s,3H),0.93(s,3H),0.88(s,3H).
工程4:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1,4,4-トリメチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000444
ジクロロメタン(25mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.57mmol)、DIEA(368.86mg、2.85mmol)および4-ヒドロキシ-1,3,3-トリメチル-ピロリジン-2-オン(163.46mg、1.14mmol)の溶液に、トリホスゲン(169.39mg、0.5700mmol)を0℃で加えた。その混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、DCM/MeOH(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1,4,4-トリメチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.22mmol、収率37.9%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=695.
工程5:(S)-1,4,4-トリメチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(R)-1,4,4-トリメチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000445
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1,4,4-トリメチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.22mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(10mL)を加えた。.その反応物を、室温で30分撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150 mm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:8%Bから32%B 10分;254/220 nm;R10.20分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をさらにキラル分取-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:(化合物480a)(26.0mg、0.053mmol、収率24.3%):R2.681分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE:EtOH=70:30,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=495.2,R2.126分;方法 K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.24(s,1H),9.35(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.68(s,1H),4.98(dd,J=5.5,2.3Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.79(dd,J=11.5,5.5Hz,1H),3.30(dd,J=11.4,2.3Hz,3H),2.75(s,3H),1.92(d,J=1.7Hz,3H),1.08(d,J=6.5Hz,6H).
エナンチオマー2:(化合物480b)(21.1mg、0.053mmol、収率19.7%):RT 4.892分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE:EtOH=70:30,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=495.2,R2.126分;方法 K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.24(s,1H),9.35(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.68(s,1H),4.98(dd,J=5.5,2.3Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.79(dd,J=11.5,5.5Hz,1H),3.30(dd,J=11.4,2.3Hz,3H),2.75(s,3H),1.92(d,J=1.7Hz,3H),1.08(d,J=6.5Hz,6H).
実施例164
(1S,2R)-2-シアノシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,2S)-2-シアノシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物482b および化合物482a)
Figure 2022504080000446
工程1:(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-シアノシクロペントキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000447
ジクロロメタン(60mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.57mmol)および(±)-トランス-2-ヒドロキシシクロペンタンカルボニトリル(300mg、2.7mmol)の溶液に、DIEA(500mg、3.88mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(200mg、0.67mmol)を加えた。その反応物を0 ℃で2時間攪拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-シアノシクロペントキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(220mg、0.332mmol、収率58.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=663.
工程2:(1S,2R)-2-シアノシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび
(1R,2S)-2-シアノシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000448
ジクロロメタン(10mL)中の(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-シアノシクロペントキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(220mg、0.33mmol)溶液に、TFA(2mL)を室温で加えた。得られた溶液を25 ℃で3時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Bridge 分取 OBD C18 カラム,30×150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:10%Bから37%B 10分,37% Bでホールド2分)およびキラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK Ig,20*250mm,5μm;移動相A:移動相B:MeOH;フローレート:20mL/分;勾配:30Bから30B 15分)で精製し、二つのエナンチオマーを得た。
エナンチオマー1:化合物482a(1R,2S)-2-シアノシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(27.1mg、0.062mmol、収率22.8%)。R1.726分(CHIRALPAK Ig-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=70:30 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=463.2,R0.996分,方法 L;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.34(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.68(s,1H),5.26-5.18(m,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.35(t,J=4.4Hz、2H)3.17(dd,J=7.6,4.9Hz,1H),2.13(m,2H),1.92(d,J=1.7Hz,3H),1.84-1.76(m,4H).
エナンチオマー2:化合物482b(1S,2R)-2-シアノシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(25.9mg、0.059mmol、収率21.8%)。RT 2.428分(CHIRALPAK Ig-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=70:30 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=463.2,RT 1.05分,方法 L;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.34(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.68(s,1H),5.26-5.18(m,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.35(t,J=4.4Hz、2H)3.17(dd,J=7.6,4.9Hz,1H),2.13(m,2H),1.92(d,J=1.7Hz,3H),1.84-1.76(m,4H).
実施例165
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1S,2R)-2-メチルシクロプロピル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,2S)-2-メチルシクロプロピル)尿素(化合物736aおよび化合物736b)
Figure 2022504080000449
工程1:(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(2-メチルシクロプロピル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000450
窒素下で、ジクロロメタン(15mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.46mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(57mg、0.46mmol)の溶液に、ジクロロメタン(5mL)中の(±)-シス-2-メチルシクロプロパンアミン 塩酸塩(108mg、1mmol)およびトリエチルアミン(1.0mL,7.21mmol)の溶液を0℃で滴下した。次いで、その反応物を0 ℃で2時間撹拌した。得られた溶液をジクロロメタンで希釈した。その有機層を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム無水和物で乾燥させ、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(2-メチルシクロプロピル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.361mmol、収率77.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=623.2.
工程 2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1S,2R)-2-メチルシクロプロピル)尿素
および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,2S)-2-メチルシクロプロピル)尿素
Figure 2022504080000451
ジクロロメタン(20mL)および2,2,2-トリフルオロ酢酸(5mL)中の(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(2-メチルシクロプロピル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.40mmol)溶液を、25℃で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物にジクロロメタン(5mL)を加え、トリエチルアミンでpH8に調整した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:XBridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:19%Bから33%B 10分)で精製し、ラセミ生成物を黄色固体として得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1 化合物736a(34.5mg、0.0807mmol、収率20.1%)。R4.285分(Lux 5μ セルロース-4,2.12*25cm,5μm.Hex(0.1%DEA):EtOH=60:40 IN 8分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=432.2,R2.226分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(s,1H),7.86(s,1H),7.30(s,1H),7.13(s,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.13(s,2H),5.66(s,1H),4.26(d,J=4.7Hz、2H),3.30-3.26(m,2H),2.26(d,J=7.0Hz,1H),1.90(d,J=1.7Hz,3H),1.02(d,J=6.1Hz,3H),0.91-0.72(m,1H),0.57-0.43(m,2H).
エナンチオマー1(化合物736b)(35.6mg、0.0819mmol、収率20.4%):保持時間:5.542分(Lux 5μ セルロース-4,2.12*25cm,5μm。Hex(0.1%DEA):EtOH=60:40 IN 8分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=432.2,R 2.226分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.25(s,1H),8.76(s,1H),7.86(s,1H),7.30(s,1H),7.13(s,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.13(s,2H),5.66(s,1H),4.26(d,J=4.7Hz、2H),3.30-3.26(m,2H),2.26(d,J=7.0Hz,1H),1.90(d,J=1.7Hz,3H),1.02(d,J=6.1Hz,3H),0.91-0.72(m,1H),0.57-0.43(m,2H).
実施例166
(R)-1-(ジメチルアミノ)プロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(S)-1-(ジメチルアミノ)プロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物523aおよび化合物523b)
Figure 2022504080000452
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)プロパン-2-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000453
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.59mmol)およびN-boC-1-アミノ-2-プロパンオル(300mg、1.71mmol)その混合物に、DIEA(370mg、2.87mmol)およびトリホスゲン(120mg、0.40mmol)を加えた。その混合物を0℃で2時間撹拌した。得られた溶液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。有機相を真空下で濃縮した。その残留物を、逆相HPLC(0.1% ギ酸)/ACN(45/55)を用いたフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-メチル-エトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(106mg、0.149mmol、収率25.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=727.
工程 2:1-アミノプロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000454
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[2-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1-メチル-エトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400mg、0.55mmol)溶液に、TFA(2mL,0.55mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。濃縮後、逆相クロマトグラフィー(水(0.1% ギ酸)/MeOH(80/20))で精製し、(2-アミノ-1-メチル-エチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(106mg、0.249mmol、収率45.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=427.
工程3:(R)-1-(ジメチルアミノ)プロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(S)-1-(ジメチルアミノ)プロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000455
ジクロロメタン(5mL)中の(2-アミノ-1-メチル-エチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(100mg、0.23mmol)溶液に、ホルムアルデヒド(29mg、0.97mmol)溶液を加えた。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(56mg、0.89mmol)を加える前に、その混合物を室温で1時間撹拌した混合物を室温で2時間撹拌した。濃縮後、残留物を分取-HPLC(X Select CSH分取 C18 OBD カラム,5 μm,19*150 mm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:5%Bから19%B7 分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ体をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物523a)(13.6mg、0.0299mmol、収率12.8%):R6.077分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.MTBE(0.1% DEA):EtOH=60:40,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=455.2,R1.583分.;方法 K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.98(s,1H),9.33(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(d,J=3.3Hz,1H),5.03-4.92(m,1H),4.29(t,J=4.3Hz、2H),3.41-3.52(m,2H),2.47(d,J=7.3Hz,1H),2.28(dd,J=12.7,5.1Hz,1H),2.19(s,6H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.23(d,J=6.3Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物523b)(11.7mg、0.0257mmol、収率11%):R7.841分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.MTBE(0.1%DEA):EtOH=60:40,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=455.2,R1.583分.;方法 K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.98(s,1H),9.33(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(d,J=3.3Hz,1H),5.03-4.92(m,1H),4.29(t,J=4.3Hz、2H),3.41-3.52(m,2H),2.47(d,J=7.3Hz,1H),2.28(dd,J=12.7,5.1Hz,1H),2.19(s,6H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.23(d,J=6.3Hz,3H).
実施例167
1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1S,2R)-2-ヒドロキシシクロペンチル]尿素(化合物728a)
Figure 2022504080000456
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2R)-2-ヒドロキシシクロペンチル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000457
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.31mmol)およびDMAP(37.9mg、0.31mmol)の溶液を、室温で15分間撹拌した。次いで、ジクロロメタン(2mL)中のシス-2-アミノ-シクロペンタノール(128.8mg、0.93mmol)とTEA(93.93mg、0.93 mol)の溶液を加えた。その混合物を55℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1R,2S)-2-ヒドロキシシクロペンチル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.23mmol、収率74.2%)を淡黄色固体として得たLCMS(ESI)[M+H]=653.3.
工程 2:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1S,2R)-2-ヒドロキシシクロペンチル]尿素
Figure 2022504080000458
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2R)-2-ヒドロキシシクロペンチル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140.0mg、0.21mmol)溶液に、TFA(2mL)を加えたその混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで濃縮した。その残留物をジクロロメタンに再溶解させ、TEAでpHを8に調整した。その混合物を真空下で濃縮し、pre-HPLC(カラム:X Bridge 分取 CSH C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:13%Bから35%B 7分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1S,2R)-2-ヒドロキシシクロペンチル]尿素(53.8mg、0.12mmol、収率55.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=453.2,R1.908分,方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),9.10(s,1H),7.84(s,1H),7.33(s,1H),7.22(d,J=7.6Hz,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(d,J=3.0Hz,1H),4.88(d,J=4.1Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.94-3.97(m,1H),3.85(d,J=8.6Hz,1H),3.33-3.31(m,2H),1.92(d,J=1.7Hz,3H),1.89-1.38(m,6H).
実施例168
(S)-1-イソプロピル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-1-イソプロピル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物479aおよび化合物479b)
Figure 2022504080000459
工程 1:1-イソプロピル-3-メトキシ-2H-ピロル-5-オン
Figure 2022504080000460
窒素下、アセトニトリル(80mL)中のメチル(Z)-4-クロロ-3-メトキシ-ブタン-2-エノエート(5.0g、30.3mmol)の溶液に、アセトニトリル(20mL)中のイソプロピルアミン(2.3g、38.98mmol)およびトリエチルアミン(3.97g、39.31mmol)の溶液を滴下した。その混合物を還流で4時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を1N 塩酸で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1-イソプロピル-3-メトキシ-2H-ピロル-5-オン(2.26g、13.543mmol、収率44.7%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=156.1.
工程 2:1-イソプロピルピロリジン-2,4-ジオン
Figure 2022504080000461
1N 塩酸(88mL)およびアセトニトリル(44mL)中の1-イソプロピル-3-メトキシ-2H-ピロール-5-オン(2.26g,14.58mmol)の溶液を、65℃で4時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、粗生成物(1.6 g)を得た。その粗生成物を、精製することなく次工程にて直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=142.1.
工程 3:4-ヒドロキシ-1-イソプロピル-ピロリジン-2-オン
Figure 2022504080000462
エタノール(50mL)中の1-イソプロピルピロリジン-2,4-ジオン(1.6g、11.35mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(1.29g、33.95mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた溶液を真空濃縮した。その残留物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(9:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4-ヒドロキシ-1-イソプロピル-ピロリジン-2-オン(700mg、4.498mmol、収率39.6%)を褐色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=144.1.
工程4:tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-イソプロピル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000463
窒素下で、ジクロロメタン(28mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.57mmol)、4-ヒドロキシ-1-イソプロピル-ピロリジン-2-オン(245mg、1.71mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(736mg、5.71mmol)の溶液を、0℃で10分撹拌した。次に、ジクロロメタン(2mL)中のトリホスゲン(240mg、0.81mmol)の溶液を滴下した。その混合物を0℃で2時間撹拌した。得られた溶液を、ジクロロメタンで希釈し、DCMで抽出した。その有機層を、水で洗浄し、硫酸ナトリウム無水和物で乾燥させ、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(19/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-イソプロピル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180mg、0.246mmol、収率43.2%)を褐色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=695.3.
工程5:(S)-1-イソプロピル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(R)-1-イソプロピル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000464
ジクロロメタン(20mL)およびTFA(5mL)中のtert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-イソプロピル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180mg、0.26mmol)溶液を、25℃で1時間撹拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物をジクロロメタンに再溶解させ、トリエチルアミンでpHを8に調整した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X-Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:17%Bから36%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ体をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物479a(21.6mg、0.0433mmol、収率16.7%)。R2.014分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm;3μm.MTBE:EtOH=50:50 5分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=495.2,R1.857分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.32(s,1H),7.95(s,1H),7.31(s,1H),6.82(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),5.27(s,1H),4.28(d,J=4.3Hz、2H),4.16(p,J=6.7Hz,1H),3.88-3.69(m,1H),3.41-3.38(m,2H),2.89-2.75(m,1H),2.31-2.25(m,2H),1.90(d,J=1.6Hz,3H),1.06(t,J=6.5Hz,6H).
エナンチオマー2:化合物479b(22.1mg、0.044mmol、収率17%)。R3.049分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm;3μm.MTBE:EtOH=50:50 5分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=495.2,R1.857分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.32(s,1H),7.95(s,1H),7.31(s,1H),6.82(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),5.27(s,1H),4.28(d,J=4.3Hz、2H),4.16(p,J=6.7Hz,1H),3.88-3.69(m,1H),3.41-3.38(m,2H),2.89-2.75(m,1H),2.31-2.25(m,2H),1.90(d,J=1.6Hz,3H),1.06(t,J=6.5Hz,6H).
実施例169
(S)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物481a および化合物481b)
Figure 2022504080000465
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000466
ジクロロメタン(14mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400.0mg、0.76mmol)、DIEA(493.7mg、3.82mmol)および4-ヒドロキシ,3-トリメチル-ピロリジン-2-オン(176.0mg、1.53mmol)の溶液に、トリホスゲン(226.7mg、0.76mmol)を0℃で加え、0℃で1.5時間撹拌した。反応を水でクエンチした。得られた溶液をジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(250mg、0.38mmol、収率49.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=665。
工程2:(S)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(R)-1-メチル-5-オキソピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000467
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチル-5-オキソ-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(250.0mg、0.38mmol)溶液に、TFA(2mL)を加えた。次いで、混合物を室温で1.5時間撹拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物をジクロロメタンに溶解し、TEAでpH8に調整し、真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:5%Bから24%B 10分)で精製し、キラルHPLC(カラム:CHIRALPAK IE,2*25cm,5μm;移動相A:MTBE,移動相B:MeOH;フローレート:20mL/分;勾配:30Bから30B 15分)で分離し、二つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:(化合物481a)(35.2mg、0.069mmol、収率18.3%):R2.164分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm;3μm,移動相:MTBE:MeOH=70:30,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=465.3,R1.939分;方法 L.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.24(s,1H),9.35(s,1H),7.98(s,1H),7.64(s,1H),6.86(d,J=6.1Hz,1H),6.27(s,2H),5.63(s,1H),5.33-5.23(m,1H),3.78(dd,J=11.6,5.7Hz,1H),3.42(m,3H),2.94-2.74(m,3H),2.76(s,3H),2.29(d,J=17.6Hz,1H),1.92-1.90(m,5H).
エナンチオマー2:(化合物481b)(35.2mg、0.069mmol、収率18.3%):R3.101分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm;3μm,移動相:MTBE:MeOH=70:30,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=465.3,R1.939分;方法 L.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.24(s,1H),9.35(s,1H),7.98(s,1H),7.64(s,1H),6.86(d,J=6.1Hz,1H),6.27(s,2H),5.63(s,1H),5.33-5.23(m,1H),3.78(dd,J=11.6,5.7Hz,1H),3.42(m,3H),2.94-2.74(m,3H),2.76(s,3H),2.29(d,J=17.6Hz,1H),1.92-1.90(m,5H).
実施例170
(1S,3S)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物483a)
Figure 2022504080000468
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1S,3S)-3-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000469
窒素下で、ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.29mmol)、シス-3-ヒドロキシシクロブタンカルボニトリル(55.6mg、0.57mmol)およびDIEA(185.0mg、1.43mmol)の溶液に、トリホスゲン(59.5mg、0.20mmol)を0℃で加え、その混合物を1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をPE/EA(22/78)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(8-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート(100mg,0.15mmol、収率54%)を白色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=647.3.
工程2:(1s,3s)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000470
ジクロロメタン(5mL)中の tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート(95.0mg、0.15mmol)およびTFA(1.0mL,0.15mmol)の溶液を、25℃で1時間攪拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:XSelect CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;水(0.1% FA):ACN=5%Bから29%B 7分;25mL/分)で精製し、(1S,3S)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(24mg、0.054mmol、収率36.6%)を浅黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=447.3;R1.163分;方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 10.22(s,1H),9.33(s,1H),7.93(s,1H),7.56(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.47(s,1H),5.00-4.92(m,1H),3.50-3.23(m,2H),3.20-3.10(m,1H),2.83-2.70(m,4H),2.42-2.20(m,2H),1.98-1.69(m,5H).
実施例171
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)尿素(化合物723a および化合物723b)
Figure 2022504080000471
工程1:(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000472
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.31mmol)、(±)-シス-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-アミン 塩酸塩(143.0mg、0.93mmol)およびDMAP(38.0mg、0.31mmol)の溶液に、DIEA(200mg、1.55mmol)を 25℃で加えた。その混合物を25℃で24時間攪拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(88/12)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(182mg、0.27mmol、収率87%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=669.
工程 2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)尿素
および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)尿素
Figure 2022504080000473
ジクロロメタン(4mL)中の(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(172.0mg、0.26mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。その混合物を25℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物をEt3NでpH=8に調整した。その粗生成物を以下の条件で分取-HPLC(カラム:X Bridge BEH130 分取 C18 OBD カラム 19×150mm 5μm 13nm;水(10 mM NH4HCO3):MeOH=35%Bから45%B 7分,25mL/分)で精製し、ラセミ生成物を得た。その混合物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物723a)(29.5mg、0.06mmol、収率24%):R1.241分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=469,R1.781分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),9.22(s,1H),7.77(s,1H),7.58(s,1H),7.30(s,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.16(s,2H),5.66(s,1H),4.38-4.22(m,3H),3.97-3.70(m,4H),3.40-3.31(m,6H),1.90(d,J=1.6Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物723b)(28.9mg、0.062mmol、収率24%):R1.805分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=469,R1.781分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),9.22(s,1H),7.77(s,1H),7.58(s,1H),7.30(s,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.16(s,2H),5.66(s,1H),4.38-4.22(m,3H),3.97-3.70(m,4H),3.40-3.31(m,6H),1.90(d,J=1.6Hz,3H).
実施例172
2-(2,2-ジフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物494)
Figure 2022504080000474
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((2-(tert-ブトキシカルボニル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000475
ジクロロメタン(5mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.38mmol)、tert-ブチル 6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(164mg、0.77mmol)および DIEA(245mg、1.9mmol)の溶液を、0℃で1時間攪拌した。次いで、トリホスゲン(80mg、0.27mmol)を加えた。その混合物を0℃で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、(C18 カラム ACN/水(20/80))の逆相クロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(220mg、0.288mmol、収率75.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=764.
工程 2:2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000476
TFA(2mL)およびジクロロメタン(5mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.26mmol)溶液を、室温で1時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、(C18 カラムACN/水(18/82))の逆相クロマトグラフィーで精製し、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(90mg、0.194mmol、収率74.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=465.
工程 3:2-(2,2-ジフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000477
テトラヒドロフラン(6.6mL)中の2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(66.0mg、0.14mmol)およびEt3N(72mg、0.14mmol)の溶液を、室温で5分撹拌した。次いで、トリフルオロメタンスルホン酸2,2-ジフルオロエチル(45mg、0.21mmol)を加え、室温で1時間攪拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(X Select CSH PReC18 OBD カラム,5μm,19×150 nm);移動相A:水(0.1% FA),移動相B:ACN;フローレート 25mL/分;勾配:5%Bから25% 7分)で精製し、[2-(2,2-ジフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル]を得た。N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(15mg、0.0284mmol、収率20%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=529.3,R 6.230分,方法 M.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.51(s,1H),10.12(s,1H),9.34(s,1H),7.94(s,1H),7.33(s,1H),6.85-6.82(d,J=6Hz,1H),6.34-6.20(m,2H),5.71(s,1H),4.31-4.13(m,6H),3.84-3.67(m,2H),3.46-3.30(m,2H),2.77(s,1H),2.69(s,1H),2.24-26(m,2H),2.63(s,1H),1.92(s,3H).
実施例173
(R)-(3-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル)メチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(S)-(3-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル)メチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物451aおよび化合物451b)
Figure 2022504080000478
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-ピロリジン-3-イル)メトキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000479
ジクロロメタン(8mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(370mg、0.70mmol)、tert-ブチル 3-フルオロ-3-(ヒドロキシメチル)ピロリジン-1-カルボキシレート(680mg、3.1mmol)およびDIEA(0.90g、6.92mmol)の溶液に、ジクロロメタン(4mL)中のトリホスゲン(208mg、0.70mmol)溶液を0℃で加えた。その反応物を室温で2時間撹拌した。その混合物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(1/7)に溶出するフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-ピロリジン-3-イル)メトキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.259mmol、収率36.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=771.
工程2:(3-フルオロピロリジン-3-イル)メチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000480
2,2,2-トリフルオロ酢酸(5mL)およびジクロロメタン(25mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-ピロリジン-3-イル)メトキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.26mmol)溶液を、室温で1時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、(3-フルオロピロリジン-3-イル)メチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(120mg、0.2551mmol、収率98.3%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=471.
工程3:(R)-(3-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル)メチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび
(S)-(3-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル)メチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000481
メタノール(10mL)中の(3-フルオロピロリジン-3-イル)メチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(120mg、0.26mmol)およびホルムアルデヒド(40% aq,38mg、0.51mmol)の溶液を、25℃で2時間撹拌した。次いで、NaBH4(28mg、0.76mmol)を加え、その混合物を25℃で1時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:5%Bから21%B 7分;254/220 nm;Rt:6分)で精製し、ラセミ生成物の混合体を得た。そのラセミ混合物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物451a)(22.2mg、0.0458mmol、収率18%):R10.715分(CHIRALPAK IG,2.0cm I.D*25cm L(5μm);移動相A:Hex:DCM=1:1(10mM NH3-MeOH)、移動相B:EtOH;フローレート:20mL/分;勾配:50Bから50B 18分)。LCMS(ESI)[M+H]=485,R2.158分.,方法 M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.23(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.67(d,J=3.2Hz,1H),4.28(d,J=6.0Hz,4H),3.34-3.32(m,2H),2.83-2.42(m,4H),2.26(s,3H),2.16-1.98(m,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物451ab)(20.2mg、0.0417mmol、収率16.3%):保持時間:15.235分(CHIRALPAK Ig,2.0cm I.D*25cm L(5μm);移動相A:Hex:DCM=1:1(10mM NH3-MeOH)、移動相B:EtOH=HPLC;フローレート:20mL/分;勾配:50Bから50B 18分)。LCMS(ESI)[M+H]=485,R 2.158分,方法 M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.23(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.67(d,J=3.2Hz,1H),4.28(d,J=6.0Hz,4H),3.34-3.32(m,2H),2.83-2.42(m,4H),2.26(s,3H),2.16-1.98(m,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例174
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素(化合物739)
Figure 2022504080000482
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000483
ジクロロメタン(7mL)中のクロロギ酸フェニル(358mg、2.29mmol)の溶液に、ピリジン(4mL)中のDMAP(69mg、0.57mmol)およびtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート 300mg、0.57mmol)を0℃で加えた。その反応物を0℃で2時間撹拌した。次いで、ジクロロメタン(8mL)中の tert-ブチル6-アミノ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(608mg、2.86mmol)を加えた。その反応物を80℃で16時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(95/5)に溶出するフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400mg、0.525mmol、収率91.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=762.
工程 2:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]-3-(2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素
Figure 2022504080000484
2,2,2-トリフルオロ酢酸(4mL)およびジクロロメタン(10mL)中にtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400mg、0.53mmol)溶液を、25℃で1時間攪拌した。その反応物を真空下で濃縮し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]-3-(2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素(200mg、0.4333mmol、収率82.5%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=462.
工程 3:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素
Figure 2022504080000485
ジクロロメタン(15mL)中の1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]-3-(2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素(200mg、0.43mmol)、2,2-ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホン酸塩(186mg、0.87mmol)およびTEA(87.7mg、0.87mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、分取-HPLCで精製し、1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(2-(2,2-ジフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)尿素(40mg、0.076 mol,収率27.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=526,R2.262分,方法=M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.86(s,1H),7.82(s,1H),7.56(s,1H),7.30(d,J=7.6Hz,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.17(s,2H),6.14-5.72(tt,J=4.2Hz,54Hz,1H),5.43(s,1H),4.02(q,J=7.9Hz,1H),3.88-3.39(m,4H),3.21(s,2H),2.91-2.64(m,4H),2.44(t,J=10.0Hz、2H),2.05-1.89(m,4H),1.87(s,3H).
実施例175
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,3R)-3-フルオロシクロブチル)尿素(化合物732a)
Figure 2022504080000486
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-フルオロシクロブチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000487
ジクロロメタン(3mL)中のクロロギ酸フェニル(299mg、1.91mmol)の溶液に、ピリジン(4mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.38mmol)とDMAP(47mg、0.39mmol)の溶液を0℃で加えた。ジクロロメタン(12mL)中の3-フルオロシクロブタンアミン(204mg、2.29mmol)を加えた。混合物を50 ℃で16時間撹拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、酢酸エチル(100%)に溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-フルオロシクロブチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.313mmol、収率82%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=639.
工程 2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,3R)-3-フルオロシクロブチル)尿素
Figure 2022504080000488
TFA(4mL)およびジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-フルオロシクロブチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.19mmol)溶液を、25℃で1時間攪拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:10%Bから33%B 7分)で精製し、1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1r,3r)-3-フルオロシクロブチル)尿素(56.2mg、0.116mmol、収率61.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=439.2,R 1.271分,方法 M.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.30(s,1H),8.90(s,1H),7.86(s,1H),7.58(s,1H),7.38(d,J=6.7Hz,1H),6.75(d,J=6.0Hz,1H),6.18(s,2H),5.48(s,2H),4.35(dq,J=6.4,3.1Hz,1H),3.34(dq,J=6.5,3.6Hz,4H),2.86(t,J=6.4Hz、2H),2.44(s,2H),1.93(s,2H),1.88(d,J=1.5Hz,3H).
実施例176
(R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-ttert][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物530aおよび化合物530b)
Figure 2022504080000489
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((1-(ベンゾイルオキシ)プロパン-2-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000490
ジクロロメタン(5mL)中の1-ベンゾイルオキシ-2-プロパンオル(126.0mg、0.76mmol)、tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.38mmol)およびDIEA(246mg、0.38mmol)の溶液を、0℃で1時間攪拌した。次いで、トリホスゲン(80mg、0.27mmol)を加えた。その混合物を0 ℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、ACN/水(18/82)の逆相クロマトグラフィー(C18)で精製し、tert-ブチル 7-[3-[(2-ベンゾイルオキシ-1-メチル-エトキシ)カルボニルアミノ]-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(210mg、0.293mmol、収率76.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=718.3。
工程 2:1-(ベンゾイルオキシ)プロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-tb][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000491
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(2mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(2-ベンゾイルオキシ-1-メチル-エトキシ)カルボニルアミノ]-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.28mmol)溶液を、室温で1時間攪拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、ACN/水(18/82)の逆相クロマトグラフィー(C18)で精製し、(2-ベンゾイルオキシ-1-メチル-エチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(130mg、0.251mmol、収率90.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=517.2
工程3:(R)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(S)-1-ヒドロキシプロパン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000492
水素(1気圧)下で、メタノール(2mL)中の(2-ベンゾイルオキシ-1-メチル-エチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(140.0mg、0.27mmol)およびPd/C(80mg、0.27mmol)の混合物を、室温で3時間撹拌した。濾過後、濾液を、真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Select CSH PreC 18 OBD カラム,5μm,19×150 nm;移動相A:水(0.1% FA),移動相B:ACN;フローレート25mL/分;勾配:6%Bから36% 7分)で精製し、ラセミ生成物の混合体を得た。そのラセミ混合物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物530a)(4.4mg、0.0103mmol、収率3.8%):R1.208分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=428.2,R 2.081分,方法 M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.94(s,1H),9.33(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.84-6.80(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.69(s,1H),4.95-4.78(m,2H),4.32-4.26(m,2H),3.53-3.42(m,4H),1.92(s,3H),1.26-1.18(d,J=6Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物530b)(4.5mg、0.0105mmol、収率3.9%):R2.402分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=428.2,R 2.081分,方法 M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.94(s,1H),9.33(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.84-6.80(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.69(s,1H),4.95-4.78(m,2H),4.32-4.26(m,2H),3.53-3.42(m,4H),1.92(s,3H),1.26-1.18(d,J=6Hz,3H).
実施例177
(R)-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(テトラヒドロフラン-3-イル)尿素(化合物719a)
Figure 2022504080000493
工程1:tert-ブチル(R)-7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(テトラヒドロフラン-3-イル)ウレイド)イソキン-オリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000494
ジクロロメタン(3mL)中のクロロギ酸フェニル(149.5mg、0.95mmol)の溶液に、ピリジン(1mL)中のテトラヒドロ-3-フラニルアミン(249.6mg、2.87mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(23.3mg、0.19mmol)の溶液を0 ℃で加えた。その混合物を室温で1時間撹拌した。次いで、テトラヒドロフラン(3mL)中の テトラヒドロ-3-フランイルアミン(249.6mg、2.87mmol)の溶液を加え、その混合物を60 ℃で2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(90mg、0.141mmol、収率74%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=637.
工程2:(R)-1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(テトラヒドロフラン-3-イル)尿素
Figure 2022504080000495
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(90.0mg、0.14mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(3.0mL)を加えた。その混合物を室温で2時間撹拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタンに再溶解させ、トリエチルアミンでpHを8に調整した。その混合物を減圧下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Bridge シールド RP18 OBD カラム 30*150 mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:18%Bから48%B 8分;2)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]-3-[(3S)-テトラヒドロフラン-3-イル]尿素(38mg、0.0871mmol、収率61.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=437.3,R1.876分,方法 L;H NMR H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.86(s,1H),7.85(s,1H),7.56(s,1H),7.35(d,J=6.8Hz,1H),6.74(d,J=6.1Hz,1H),6.17(s,2H),5.42(d,J=2.7Hz,1H),4.23-4.26(m,1H),3.88-3.65(m,3H),3.52(dd,J=8.9,3.4Hz,1H),3.29(m,2H),2.84(t,J=6.4Hz、2H),2.14-2.17(m,1H),1.96-1.83(m,6H).
実施例178
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1S,2R)-2-メトキシシクロペンチル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,2S)-2-メトキシシクロペンチル)尿素(化合物729aおよび化合物729b)
Figure 2022504080000496
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(2-メトキシシクロペンチル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000497
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.23mmol)および
4-ジメチルアミノピリジン(28.5mg、0.23mmol)に、2-メトキシシクロペンタンアミン(54.0mg、0.47mmol)を室温で加えた。その混合物を55℃で5時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(15:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(2-メトキシシクロペンチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.21mmol、収率90.1%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=667.1.
工程 2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1S,2R)-2-メトキシシクロペンチル)尿素
および 1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,2S)-2-メトキシシクロペンチル)尿素
Figure 2022504080000498
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(2-メトキシシクロペンチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.21mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(5.6mL、72.69mmol)を加えたその反応物を25℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X Bridge 分取 CSH C18 カラム 30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:22%Bから40%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物を、キラル分取-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:(化合物729a)(19.6mg、0.0417mmol、収率19.9%)黄色として。R2.097分(カラム:CHIRALPAK IE,2*25cm,5μm;移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=467.2,R1.183分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),9.09(s,1H),7.81(s,1H),7.35(s,1H),7.32(s,1H),6.73(d,J=6.0Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.28(t,J=4.0Hz、2H),4.01-3.97(m,1H),3.65-3.62(m,1H),3.37(s,2H),3.28(s,3H),1.92(s,3H),1.92-1.85(m,1H),1.76-1.65(m,3H),1.56-1.42(m,2H).
エナンチオマー2:(化合物729b)(20.2mg、0.0431mmol、収率20.5%)黄色固体として。R2.802分(カラム:CHIRALPAK IE,2*25cm,5μm;移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=467.2,R1.183分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),9.09(s,1H),7.81(s,1H),7.35(s,1H),7.32(s,1H),6.73(d,J=6.0Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.28(t,J=4.0Hz、2H),4.01-3.97(m,1H),3.65-3.3.62(m,1H),3.37(s,2H),3.28(s,3H),1.92(s,3H),1.92-1.85(m,1H),1.76-1.65(m,3H),1.56-1.42(m,2H).
実施例179
1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1R,2S)-2-フルオロシクロペンチル]尿素および1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1S,2R)-2-フルオロシクロペンチル]尿素
(化合物727aおよび化合物727b)
Figure 2022504080000499
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(2-フルオロシクロペンチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000500
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.46mmol)およびDMAP(56.7mg、0.46mmol)の溶液に、ジクロロメタン中の2-フルオロシクロペンタナミン塩酸塩(194.6mg、1.39mmol)を室温で加えた。次いで、その反応物を55℃で6時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(2-フルオロシクロペンチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(290mg、0.443mmol、収率95.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=655.3.
工程 2:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1R,2S)-2-フルオロシクロペンチル]尿素
および 1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(1S,2R)-2-フルオロシクロペンチル]尿素
Figure 2022504080000501
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(2-フルオロシクロペンチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(450.0mg、0.69mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(3mL)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で3時間攪拌した。その混合物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタンに再溶解させ、トリエチルアミンでpHを8に調整した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:XBridge 分取 C18 OBD カラム 19×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:MeOH;フローレート:25mL/分;勾配:41%Bから54%B 11分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:(化合物727a)(71.5mg、0.1573mmol、収率22.9%):R2.828分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3 μm.移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50).LCMS(ESI)[M+H]=455.2,R 2.100分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),9.04(s,1H),7.81(s,1H),7.40(d,J=8.0Hz,1H),7.31(s,1H),6.73(d,J=6.2Hz,1H),6.15(s,2H),5.66(s,1H),5.04(d,J=3.9Hz,1H),4.27(t,J=4.5Hz、2H),4.01(s,1H),3.31(s,2H),1.75-1.96(m,7H),1.53-1.72(m,2H).
エナンチオマー2:(化合物727b)(74.2mg、0.163mmol、収率23.8%):R4.162分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3 μm.移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50).LCMS(ESI):[M+H]=455.2,RT 2.100分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),9.04(s,1H),7.81(s,1H),7.40(d,J=8.0Hz,1H),7.31(s,1H),6.73(d,J=6.2Hz,1H),6.15(s,2H),5.66(s,1H),5.04(d,J=3.9Hz,1H),4.27(t,J=4.5Hz、2H),4.01(s,1H),3.31(s,2H),1.75-1.96(m,7H),1.53-1.72(m,2H).
実施例180
1-((1R,2S)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび1-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物531aおよび化合物531b)
Figure 2022504080000502
N,N-ジメチルホルムアミド(5mL)中のアゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(100mg、0.24mmol)および(±)-トランス-2-フルオロシクロプロパンカルボキシレート(35mg、0.34mmol)溶液に、HATU(100mg、0.26mmol)およびDIEA(100mg、0.78mmol)を室温で加えた。得られた混合物を25℃で2時間撹拌し、次いで真空下にて濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:XSelect CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:5%Bから29%B 8分;254/220 nm;Rt:7.83分)およびキラル-HPLCで精製し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物531a)(21.9mg、0.0431mmol、収率18.2%)。R2.539分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=70:30 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=509.3,R 0.91分,方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.40(s,1H),9.36(s,1H),7.97(s,1H),7.56(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.24(s,2H),5.43(s,1H),5.24(dd,J=7.2,3.4Hz,1H),4.85-4.62(m,2H),4.31-4.18(m,2H),3.84(td,J=10.8,4.0Hz,1H),3.38(t,J=6.3Hz、2H),2.84(t,J=6.3Hz、2H),2.17(dt,J=18.0,8.8Hz,1H),1.92(s,2H),1.86(d,J=1.5Hz,3H),1.41(ddd,J=12.8,6.6,2.7Hz,1H),1.11(ddd,J=12.8,6.6,2.7Hz,1H).
エナンチオマー2(化合物531b)(20.9mg、0.0411mmol、収率17.4%)。R3.613分(CHIRALPAK IG-3,46*5cm,3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=70:30 5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=509.3,R 0.911分,方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.40(s,1H),9.36(s,1H),7.97(s,1H),7.56(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.24(s,2H),5.43(s,1H),5.24(dd,J=7.2,3.4Hz,1H),4.85-4.62(m,2H),4.31-4.18(m,2H),3.84(td,J=10.8,4.0Hz,1H),3.38(t,J=6.3Hz、2H),2.84(t,J=6.3Hz、2H),2.17(dt,J=18.0,8.8Hz,1H),1.92(s,2H),1.86(d,J=1.5Hz,3H),1.41(ddd,J=12.8,6.6,2.7Hz,1H),1.11(ddd,J=12.8,6.6,2.7Hz,1H).
実施例181
2-(2,2-ジフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物532)
Figure 2022504080000503
工程1:tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000504
窒素下で、ジクロロメタン(12mL)中のtert-ブチル-7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.38mmol)、tert-ブチル 6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレート(160mg、0.75mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(490mg、3.8mmol)の溶液を、0℃で撹拌した。次いで、ジクロロメタン(2mL)を滴下した。その反応物を0℃にて2時間撹拌した。得られた溶液をジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。その有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(19/1)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(250mg、0.302mmol、収率79%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=763.
工程 2:2-アザスピロ-[3.3]ヘプタン-6-イル-N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000505
1,4-ジオキサン(20mL)中の 2 N HCl 中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(2-tert-ブトキシカルボニル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(250mg、0.33mmol)溶液を、室温で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その粗生成物を、精製することなく次工程にて直接使用した。
工程3:[2-(2,2-ジフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000506
テトラヒドロフラン(20mL)中の2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(200mg、0.43mmol)およびトリエチルアミン(2.01mL,14.46mmol)溶液を、室温で5分撹拌した。その後、化合物2(90mg、0.42mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。次いで、その混合物を、真空中で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル 5-50/水)で精製し、2-(2,2-ジフルオロエチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(19.5mg、0.0332mmol、収率7.7%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=527.2,R0.876分;方法 L;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.09(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.57(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),6.08-5.77(m,1H),5.44(s,1H),4.98-4.76(m,1H),3.32-3.14(m,6H),2.90(t,J=10.3,2H),2.85-2.65(m,2H),2.61(s,2H),2.25-2.10(m,2H),1.98-1.82(m,2H),1.86(s,3H).
実施例182
1-(8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)-3-シクロペンチル尿素(化合物749)
Figure 2022504080000507
工程1:tert-ブチル N-tert-ブトキシカルボニル-N-[5-[8-クロロ-3-(シクロペンチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]カルバメート
Figure 2022504080000508
ジクロロメタン(20mL)中のクロロギ酸フェニル(933.8mg、5.96mmol)の溶液を0℃で5分間撹拌した。その後、ピリジン(20mL)中の tert-ブチル N-[5-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-メチル-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カーバメート(600.0mg、1.19mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(729.4mg、5.97mmol)を加えた。その反応物を0℃1時間室温で撹拌した。次いで、シクロペンチルアミン(1.01g、11.93mmol)をその反応混合物に加えた。得られた溶液を55℃で12時間撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(50/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル N-tert-ブトキシカルボニル-N-[5-[8-クロロ-3-(シクロペンチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]カルバメート(600mg、0.84mmol、収率70.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=614.2.
工程2:tert-ブチル(tert-ブトキシカルボニル)(5-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(3-シクロペンチルウレイド)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-4-メチルピリジン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000509
窒素下で、1,4-ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル N-tert-ブトキシカルボニル-N-[5-[8-クロロ-3-(シクロペンチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]カルバメート(600.0mg、0.98mmol)、tert-ブチル カルバメート(2.30g、19.62mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)-クロロホルム付加体(204.0mg、0.20mmol)および 2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)3,6-ジメトキシ-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’’-ビフェニル(210.0mg、0.39mmol)の混合物に、室温で炭酸セシウム(966.0mg、2.95mmol)を加えた。得られた混合物を90℃で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル N-tert-ブトキシカルボニル-N-[5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(シクロペンチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]カルバメート(800mg、0.81mmol、収率82.5%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=695.3.
工程 3:1-(8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)-3-シクロペンチル尿素
Figure 2022504080000510
ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル N-tert-ブトキシカルボニル-N-[5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(シクロペンチルカルバモイルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]カルバメート(800.0mg、0.81mmol)その混合物に、トリフルオロ酢酸(10.0mL,129.8mmol)を加えた。その反応物を25℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタンで希釈し、トリエチルアミンでpHを7に調整した。次いで、その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(X Bridge シールド RP18 OBD カラム、30*150mm,5μm;水 移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:26%Bから45%B 8分)で精製し、1-[8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチル-3-ピリジル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]-3-シクロペンチル-尿素(100.2mg、0.254mmol、収率31.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=395.2,R1.943分,方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.79(s,1H),7.98(s,1H),7.85(s,1H),7.65(s,1H),7.12(d,J=7.2Hz,1H),6.75(d,J=6 Hz,1H),6.17(s,2H),5.24(s,2H),4.01-3.96(m,1H),1.91(s,3H),1.91-1.83(m,2H),1.68-1.62(m,2H),1.60-1.55(m,2H),1.43-1.35(m,2H).
実施例183
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3R,4R)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3S,4S)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)尿素(化合物750bおよび化合物750a)
Figure 2022504080000511
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[3-メトキシテトラヒドロピラン-4-イル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000512
窒素下で、ジクロロメタン(7.5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.31mmol)およびDMAP(38.1mg、0.31mmol)の溶液に、ジクロロメタン中の3-メトキシオキサン-4-アミン(81.2mg、0.61mmol)およびDIEA(2.0mL,0.31mmol)の溶液を室温で加えた。得られた溶液を55℃で3時間撹拌した。その反応物を、真空中で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[3-メトキシテトラヒドロピラン-4-イル]カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.29mmol、収率94.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=683.3.
工程2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3R,4R)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)尿素
および 1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3S,4S)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)尿素
Figure 2022504080000513
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシテトラヒドロピラン-4-イル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.29mmol)溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(5mL)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で1.5時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をDCMで希釈し、TEAでpH8に調整し、真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:XBridge シールド RP18 OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:17%Bから38%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をさらにキラル HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。
エナンチオマー1:(化合物750b)(29.9mg、0.062mmol、収率21.2%),RT 2.205分(カラム:CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm.移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50).LCMS(ESI):[M+H]=483.2,R1.790分;方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),9.11(s,1H),7.79(s,1H),7.51(s,1H),7.32(s,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.17(s,2H),5.67(d,J=2.7Hz,1H),4.28(t,J=4.4Hz、2H),3.91-3.95(m,2H),3.76(d,J=11.6Hz,1H),3.48-3.32(m,7H),3.29(s,1H),1.91(d,J=1.6Hz,3H),1.80-1.53(m,2H).
エナンチオマー2:(化合物750a)(28.7mg、0.0595mmol、収率20.3%):R2.782分(カラム:CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm.移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50).LCMS(ESI):[M+H]=483.2,RT 1.790分.,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),9.11(s,1H),7.79(s,1H),7.51(s,1H),7.32(s,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.17(s,2H),5.67(d,J=2.7Hz,1H),4.28(t,J=4.4Hz、2H),3.91-3.95(m,2H),3.76(d,J=11.6Hz,1H),3.48-3.32(m,7H),3.29(s,1H),1.91(d,J=1.6Hz,3H),1.80-1.53(m,2H).
実施例184
(1s,3s)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物484a)
Figure 2022504080000514
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1S,3S)-3-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000515
ジクロロメタン(18mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(180mg、0.34mmol)、(1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブタン-1-カルボニトリル(40mg、0.41mmol)およびDIEA(132mg、1.02mmol)の溶液に、トリホスゲン(150mg、0.51mmol)を0℃で加えた。反応液を0℃で2時間撹拌した。反応液を真空下で濃縮し、MeOH/DCM(7%)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(1S,3S)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(200mg、0.308mmol、収率90.0%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=650.0
工程2:(1s,3s)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート 化合物484a
Figure 2022504080000516
2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)およびジクロロメタン(8mL)中の(1s,3s)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(81mg、0.12mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:MeOH;フローレート:25mL/分;勾配:29%Bから50%B 7分)で精製し、(1S,3S)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(27mg、0.0542mmol、収率44.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=449.2,R1.837分,方法=J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.23(s,1H),9.35(s,1H),7.95(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.24(s,2H),5.69(s,1H),4.94(t,J=7.4Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.34-3.33(m,2H),3.12(tt,J=9.6,8.0Hz,1H),2.89-2.71(m,2H),2.39(tdd,J=9.8,7.7,2.6Hz、2H),1.92(d,J=1.7Hz,3H).
実施例185
(1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物553a)
Figure 2022504080000517
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000518
ジクロロメタン(18mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(180mg、0.34mmol)、(1s,3s)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロブタン-1-オル(130mg,0.64mmol)およびDIEA(132mg,1.02mmol)の溶液に、トリホスゲン(150mg,0.51mmol)を0 ℃で加えた。得られた溶液を0 ℃で2時間撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(7%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート(200mg、0.239mmol、収率69.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=752.0.
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000519
テトラヒドロフラン(20mL)中のtert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート(200mg、0.27mmol)溶液に、TBAF(130mg、0.50mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。その混合物を、真空下で濃縮し、tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート(150mg、0.165mmol、収率61.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=638.0.
工程3:(1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000520
ジクロロメタン(10mL)およびTFA(2mL)中のtert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート(96mg、0.15mmol)溶液を、室温で1.5時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:5%Bから21%B 7分)で精製し、(1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(60mg、0.123mmol、収率81.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=438.2,R1.645分,方法=J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.08(s,1H),9.33(s,1H),7.96(s,1H),7.56(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.43(s,1H),5.20(s,1H),4.52(p,J=7.3Hz,1H),3.81(p,J=7.1Hz,1H),3.34-3.33(m,2H),2.84(t,J=6.4Hz、2H),2.75-2.64(m,2H),1.97-1.88(m,4H),1.86(d,J=1.5Hz,3H).
実施例186
(R)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび
(S)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物504aおよび化合物504b)
Figure 2022504080000521
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-6-イルオキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000522
窒素下で、1,4-ジオキサン(10mL)中の tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.46mmol)とDMAP(56.7mg、0.46mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(5mL)中の6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-6-オル(173.0mg、1.39mmol)溶液を25℃で加えた。得られた溶液を90℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(71/29)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-6-イルオキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(247mg、0.36mmol、収率78%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=676.3.
工程2:(R)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび
(S)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-a]イミダゾール-6-イルオキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(237.0mg、0.35mmol)およびTFA(2.5mL,0.35mmol)の溶液を、25℃で30分攪拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Select CSH 分取 C18 OBD カラム,5μm,19*150mm;水(0.1% FA):ACN=5%Bから21%B 7分,25mL/分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物504a)(21.9mg、0.046mmol、収率13%):RT 1.952分(CHIRAL セルロース-SB 0.46*10cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):EtOH=50:50;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=476.2,R1.084分,方法 M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.34(s,1H),8.02(s,1H),7.34(s,1H),7.24(d,J=1.2Hz,1H),7.06(d,J=1.2Hz,1H),6.87(d,J=6.2Hz,1H),6.24(s,2H),6.01-5.98(m,1H),5.72-5.69(m,1H),4.30-4.20(m,2H),4.20-3.97(m,2H),3.37-3.33(m,2H),3.15-3.00(m,1H),2.60(s,1H),1.93(s,3H).
エナンチオマー2(化合物504b)(10.5mg、0.0221mmol、収率6.3%)R2.419分(CHIRAL セルロース-SB 0.46*10cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):EtOH=50:50;1.0mL/分)。LCMS(ESI)[M+H]=476.2,R 1.084分,方法 M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.34(s,1H),8.02(s,1H),7.34(s,1H),7.24(d,J=1.2Hz,1H),7.06(d,J=1.2Hz,1H),6.87(d,J=6.2Hz,1H),6.24(s,2H),6.01-5.98(m,1H),5.72-5.69(m,1H),4.30-4.20(m,2H),4.20-3.97(m,2H),3.37-3.33(m,2H),3.15-3.00(m,1H),2.60(s,1H),1.93(s,3H).
実施例187
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((2s,4s)-6-オキサスピロ[3.4]オクタン-2-イル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((2r,4r)-6-オキサスピロ[3.4]オクタン-2-イル)尿素
(化合物740a)(化合物740b)
Figure 2022504080000523
工程1:tert-ブチル 7-(3-(3-(6-オキサスピロ[3.4]オクタン-2-イル)ウレイド)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000524
ピリジン(3mL)中のクロロギ酸フェニル(270mg、1.72mmol)溶液に、ジクロロメタン(3mL)およびDMAP(35mg、0.29mmol)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.29mmol)溶液を加えた。混合物を0 ℃にて1時間撹拌した。次いで、6-オキサスピロ[3.4]オクタン-2-アミン(220mg、1.73mmol)を加えた。混合物を60℃で12時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(6-オキサスピロ[3.4]オクタン-2-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.177mmol、収率61.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=677.
工程 2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(6-オキサスピロ[3.4]オクタン-2-イル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)-3-(6-オキサスピロ[3.4]オクタン-2-イル)尿素
Figure 2022504080000525
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(6-オキサスピロ[3.4]オクタン-2-イルカルバモイルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(128mg、0.19mmol)溶液に、TFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、分取-HPLC(X Bridge シールド RP18 OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:25%Bから44%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ体をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物740a)(13.5mg、0.0289mmol、収率18.7%)。R2.196分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE(0.1%DEA):EtOH=70:30,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=477.2,R 2.108分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.86(s,1H),7.82(s,1H),7.56(s,1H),7.37(d,J=7.5Hz,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.16(s,2H),5.42(s,1H),4.09(q,J=7.9Hz,1H),3.70-3.60(m,4H),3.25-3.35(m,2H),2.84(t,J=6.4Hz、2H),2.33(s,2H),2.01-1.83(m,9H).
エナンチオマー2(化合物740b)(28.3mg、0.0594mmol、収率31.4%)。RT 3.188分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE(0.1% DEA):EtOH=70:30,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=477.2,R2.108分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.86(s,1H),7.82(s,1H),7.56(s,1H),7.37(d,J=7.5Hz,1H),6.73(d,J=6.1Hz,1H),6.16(s,2H),5.42(s,1H),4.09(q,J=7.9Hz,1H),3.70-3.60(m,4H),3.25-3.35(m,2H),2.84(t,J=6.4Hz、2H),2.33(s,2H),2.01-1.83(m,9H).
実施例188
(3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物486)
Figure 2022504080000526
工程 1:3-ベンゾイルオキシ-1-メチル-シクロブタノール
Figure 2022504080000527
窒素下で、テトラヒドロフラン(40mL)中の3-(ベンジルオキシ)シクロブタノン(4.0g,22.7mmol)の溶液に、-78℃でメチルマグネシウム(5.03mL,68.19mmol)を加えた。得られた溶液を室温で2時間撹拌した。MeOH(1mL)を加えて反応をクエンチした。得られた溶液を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製して、3-ベンゾイルオキシ-1-メチル-シクロブタノール(3.7g、19.25mmol、収率84.8%)を黄色油として得た。
工程2:(3-ベンゾイルオキシ-1-メチル-シクロブトキシ)-tert-ブチル-ジメチル-シラン
Figure 2022504080000528
ジクロロメタン(30mL)中の3-ベンゾイルオキシ-1-メチル-シクロブタノール(2.4 g、68.24mmol)およびイミダゾール(4.26 g、62.57mmol)の溶液に、tert-ブチルジメチルクロロシラン(5.64 g、68.24mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮し、石油エーテル/ジクロロメタン(1/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(3-ベンジルオキシ-1-メチルシクロブトキシ)-tert-ブチルジメチルシラン(3g,9.79mmol、収率78.4%)を無色の油として得た。
工程 3:7-ブロモ-1H-1,6-ナフチリジン-2-オン
Figure 2022504080000529
メチルアルコール(10mL)中の(3-ベンジルオキシ-1-メチル-シクロブトキシ)-tert-ブチル-ジメチルシラン(800.0mg、2.61mmol)の溶液に、Pd/C(10%,160.0mg、0.15mmol)を室温で加えた。得られた溶液を、水素下室温で16時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下にて濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブタノール(500mg、2.31mmol、収率88.5%)を黄色固体として得た。H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 4.96(s,1H),3.70(t,J=7.1Hz,1H),2.25-2.31(m,2H),1.88-1.93(m,2H),1.21(s,3H),0.84(s,9H),0.05(s,6H).
工程4:tert-ブチル7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000530
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(155.3mg、0.3mmol)、3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブタノール(127.5mg、0.59mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL,0.88mmol)の溶液に、トリホスゲン(87.0mg、0.29mmol)を 0℃で加えた。その混合物を室温で2時間攪拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(130mg、0.17mmol、収率57.3%)を得た。LCMS(ESI)[M+H]=768.4.
工程5:[7-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-1,6-ナフチリジン-2-イル] トリフルオロメタンスルホン酸メチル
Figure 2022504080000531
ジクロロメタン(6mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(110.0mg、0.14mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸I(3mL)を0℃で加えた。得られた溶液を、室温で1時間攪拌した。得られた溶液を、真空下で濃縮し、ジクロロメタンに溶解させ、トリエチルアミンでpHを8に調整した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:Xselect CSH OBD カラム 30*150 mm 5μm;移動相A:水(0.1%FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:7%Bから37%B 7分)で精製し、(3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(18mg、0.037mmol、収率25.8%)をわずかに灰色がかった白色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R1.724分,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.08(s,1H),9.33(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.68(d,J=2.7Hz,1H),5.16(s,1H),4.58-4.65(m,J=7.3Hz,1H),4.28(t,J=4.4Hz、2H),3.37(t,J=4.0Hz、2H),2.49-2.44(m,2H),2.21-2.07(m,2H),1.91(d,J=1.6Hz,3H),1.23(s,3H).
実施例189
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,3R)-3-メトキシシクロペンチル)尿素,1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1S,3S)-3-メトキシシクロペンチル)尿素,1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,3S)-3-メトキシシクロペンチル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1S,3R)-3-メトキシシクロペンチル)尿素(化合物730a,化合物730b;化合物730C amd 化合物730d)
Figure 2022504080000532
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(3-メトキシシクロペンチル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000533
ジクロロメタン(16mL)中のtert-ブチル 6-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-5-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-カルボキシレート(400mg、0.62mmol)およびDIEA(0.5mL)の混合物に、ジクロロメタン(1mL)中の 3-メトキシシクロペンタNアミン 塩酸塩(94mg、0.62mmol)およびDIEA(0.5mL)の混合物を加えた。.その混合物を60℃で12時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 6-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシシクロペンチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-5-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-カルボキシレート(300mg、0.451mmol、収率72.6%)を黄色固体として得た。LC/MS(ESI)[M+H]=667.
工程 2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,3R)-3-メトキシシクロペンチル)尿素(化合物730a)、1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,3S)-3-メトキシシクロペンチル)尿素(化合物730b)、1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1S,3S)-3-メトキシシクロペンチル)尿素(化合物730C)および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1S,3R)-3-メトキシシクロペンチル)尿素(化合物730d)
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 6-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシシクロペンチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-5-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-カルボキシレート(400mg、0.60mmol)溶液に、TFA(2mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 RP18 OBDカラム、30*150mm,5μm C-0013;移動相-相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:22%Bから43%B 7分)で精製し、生成物の混合物を得た。その混合物をキラル-HPLCで分離し、4つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物730a)(41.3mg、0.0887mmol、収率14.8%):R1.733分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.MTBE(0.1% DEA):EtOH=60:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=455.2,R 2.093分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.79(s,1H),7.85(s,1H),7.32(s,1H),7.11(d,J=7.0Hz,1H),6.74(d,J=6.1Hz,1H),6.14(s,2H),5.67(s,1H),4.28(s,2H),4.08(q,J=7.2Hz,1H),3.85(dd,J=6.1,3.2Hz,1H),3.32-3.36(m,2H),3.17(s,3H),1.97(s,2H),2.06-1.84(m,4H),1.62-1.51(m,2H),1.38(dt,J=11.4,7.5Hz,1H).
エナンチオマー2(化合物730c)(24.1mg、0.0518mmol、収率8.6%):R2.900分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=455.2,R 2.125分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.93(s,1H),7.79(s,1H),7.32(s,1H),7.29(s,1H),6.72(d,J=6.2Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.28(s,2H),4.06(q,J=6.7Hz,1H),3.78(tt,J=6.2,3.5Hz,1H),3.41-3.31(m,2H),3.22(s,3H),2.19-2.03(m,1H),1.91(d,J=1.6Hz,4H),1.79-1.60(m,2H),1.58-1.43(m,2H).
エナンチオマー3(化合物730b)(18.3mg、0.0393mmol、収率6.5%);R3.793分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm,3μm。MTBE(0.1%DEA):EtOH=60:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=455.2,R 2.093分.,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.79(s,1H),7.85(s,1H),7.32(s,1H),7.11(d,J=7.0Hz,1H),6.74(d,J=6.1Hz,1H),6.14(s,2H),5.67(s,1H),4.28(s,2H),4.08(q,J=7.2Hz,1H),3.85(dd,J=6.1,3.2Hz,1H),3.32-3.36(m,2H),3.17(s,3H),1.97(s,2H),2.06-1.84(m,4H),1.62-1.51(m,2H),1.38(dt,J=11.4,7.5Hz,1H).
エナンチオマー4(化合物730d)(33.8mg、0.0726mmol、収率12.1%):R4.378分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=455.2,R 2.125分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.27(s,1H),8.93(s,1H),7.79(s,1H),7.32(s,1H),7.29(s,1H),6.72(d,J=6.2Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.28(s,2H),4.06(q,J=6.7Hz,1H),3.78(tt,J=6.2,3.5Hz,1H),3.41-3.31(m,2H),3.22(s,3H),2.19-2.03(m,1H),1.91(d,J=1.6Hz,4H),1.79-1.60(m,2H),1.58-1.43(m,2H).
実施例190
1-(メチルスルホニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物493)
Figure 2022504080000534
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチルスルホニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000535
ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.29mmol)および1-メチルスルホニルアゼチジン-3-オル(220mg、1.46mmol)の溶液に、DIEA(200mg、1.55mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(250mg、0.84mmol)を加えた。その混合物を、0℃で1時間攪拌し、次いで濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチルスルホニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.171mmol、収率59.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=701.
工程2:1-(メチルスルホニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000536
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチルスルホニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.17mmol)溶液に、TFA(1mL)を室温で加えた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮し、分取-HPLCで精製して、(1-メチルスルホニルアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(38.1 mg,0.0761 mmol,44.5%収率)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=501.2,R=1.941分,方法 M.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.47(s,1H),9.40(s,1H),7.99(s,1H),7.81(s,1H),6.92(d,J=6.0Hz,1H),6.35(s,2H),6.12(s,1H),5.21(tt,J=6.7,4.8Hz,1H),4.24(dd,J=9.6,6.7Hz、2H),3.94(dd,J=9.7,4.7Hz、2H),3.38(s,2H),3.08(s,3H),2.98(t,J=6.5Hz、2H),1.98(d,J=1.4Hz,5H).
実施例191
(±)-トランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物441ab)
Figure 2022504080000537
工程1:(±)-トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000538
ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1.19g、2.26mmol)、DIEA(5mL,2.26mmol)および(±)-トランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(578mg、5.66mmol)の溶液に、ジクロロメタン(10mL)中のトリホスゲン(537mg、1.81mmol)溶液を0℃で加えた。その反応物を室温で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(22/78)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(900mg、1.377mmol、収率60.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=654.
工程2:(±)-トランス-(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000539
ジクロロメタン(10mL)中の(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(900mg、1.38mmol)およびTFA(2mL)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-50/0.1% FA水中)で精製し、(±)-トランス-(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート,ギ酸塩(271mg、0.543mmol、収率39.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R 2.307,方法=M.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.15(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.32(s,1H),6.83(d,J=6.0Hz,1H),6.22(s,2H),5.70(s,1H),4.85(s,1H),4.28(s,2H),3.97(q,J=7.4,6.8Hz、2H),3.75(d,J=10.6Hz、2H),3.36(s,2H),3.33(dd,J=8.2,4.9Hz,1H),1.92(s,3H),1.05(s,3H).
ラセミ混合物をキラルSFC(Chiralpak IC,150 x 30 mm x 5 μM;均一濃度 45% メタノールおよび0.1% NHOH)でさらに精製し、2つの単一エナンチオマーを得た:
エナンチオマー1:(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物441a)(86mg):R=1.204分(CHIRALPAK IC;均一濃度 50%meOHおよび0.1% NHOH,2.5分 ランタイム)。LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R=3.57分,方法 N.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.13(s,1H),9.34(s,1H),7.97(s,1H),7.34(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.70(s,1H),4.85(dt,J=4.6,2.1Hz,1H),4.34-4.26(m,2H),4.03-3.91(m,2H),3.75(m,1H),2.34-2.32(m,1H),1.93(s,3H),1.06(d,J=7.2Hz,3H).
エナンチオマー2:(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物441b)(80mg):R=1.777分(CHIRALPAK IC;均一濃度 50%MeOHおよび0.1% NHOH,2.5分 ランタイム)。LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R=3.56分,方法 N.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.12(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(s,1H),4.85(dt,J=4.6,2.1Hz,1H),4.34-4.26(m,2H),4.03-3.91(m,2H),3.75(m,1H),3.37-3.34(m,3H),2.36-2.31(m,1H),1.93(s,3H),1.06(d,J=7.2Hz,3H).
実施例192
1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(シス)-3-シアノシクロペンチル]尿素(化合物726)
Figure 2022504080000540
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(シス)-3-シアノシクロペンチル]カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000541
窒素下で、ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.31mmol)およびDMAP(37.8mg、0.31mmol)の溶液に、ジクロロメタン(2mL)中の(シス)-3-アミノシクロペンタンカルボニトリル(135.8mg、0.93mmol)溶液を25 ℃で加えた。得られた溶液を、60℃で4時間撹拌した。得られた混合物を、ジクロロメタン/メタノール(94/6)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(シス)-3-シアノシクロペンチル]カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(175mg,0.26mmol、収率85%)を黄白色固体として得た。LC/MS(ESI)[M+H]=662.3.
工程 2:1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(シス)-3-シアノシクロペンチル]尿素
Figure 2022504080000542
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(シス)-3-シアノシクロペンチル]カルバモイルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(170.0mg、0.26mmol)およびTFA(1.0mL,0.26mmol)の溶液を、25℃で2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm 5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=17%Bから39%B 7分;60mL/分)で精製し、1-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-3-[(シス)-3-シアノシクロペンチル]尿素(65mg、0.14mmol、収率55%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=462.2;R1.839分;方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.87(s,1H),7.86(s,1H),7.35-7.20(m,2H),6.75(d,J=6.2Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.32-4.20(m,2H),4.10-4.01(m,1H),3.50-3.30(m,2H),3.10-3.00(m,1H),2.50-2.26(m,2H),2.10-1.85(m,5H),1.70-1.50(m,2H).
実施例193
1-プロピオンイルアゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物492)
Figure 2022504080000543
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000544
ジクロロメタン(50mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(300mg、0.57mmol)および1-boC-3-ヒドロキシアゼチジン(500mg、2.89mmol)の溶液に、DIEA(200mg、1.55mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(250mg、0.84mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(220mg、0.304mmol、収率53.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=723.
工程2:アゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000545
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(220mg、0.30mmol)溶液に、HCl/ジオキサン(2mL,3 mol/L)を室温で加えた。得られた溶液を、25℃で1時間撹拌し、次いで真空下にて濃縮した。その粗生成物を、更に精製することなく次の工程で直接用いた。LCMS(ESI)[M+H]=423.
工程 3:1-プロピオンイルアゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000546
ジクロロメタン(5mL)中のアゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(50mg、0.12mmol)および無水プロピオン酸(20mg、0.15mmol)の溶液に、TEA(20mg、0.20mmol)を室温で加えた。その反応物を、25℃で1時間撹拌し、真空下にて濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X Bridge シールド RP18 OBD カラム,19*250mm,10μm;移動相:水(0.1% FA)、移動相B:MeOH;フローレート:25mL/分;勾配:25% B から 37% B 10 分)で精製し、(1-プロパノアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロl-6-(4-メチル-5,6,7,8-テtラハイドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カーマベート(22.6 mg,0.0472 mmol,収率39.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=479.2,R1.765分;方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.36(s,1H),9.36(s,1H),7.96(s,1H),7.57(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.45-5.39(m,1H),5.20(td,J=6.8,3.5Hz,1H),4.52-4.43(m,1H),4.20(dd,J=10.7,6.8Hz,1H),4.11(dd,J=9.8,4.0Hz,1H),3.81(dd,J=10.7,4.0Hz,1H),3.35(t,J=6.5Hz、2H),2.85(t,J=6.5Hz、2H),2.09(qd,J=7.4,1.6Hz、2H),1.92(s,2H),1.86(d,J=1.5Hz,3H),0.96(t,J=7.5Hz,3H).
実施例194
(3-フルオロ-1-メチル-アゼチジン-3-イル)メチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物450)
Figure 2022504080000547
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-アゼチジン-3-イル)メトキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000548
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.29mmol)、tert-ブチル 3-フルオロ-3-(ヒドロキシメチル)アゼチジン-1-カルボキシレート(116mg、0.57mmol)およびDIEA(108mg、0.84mmol)の溶液に、トリホスゲン(120mg、0.40mmol)を 0℃で加えた。その混合物を0℃で1時間攪拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(15%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-アゼチジン-3-イル)メトキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(85mg、0.101mmol、収率35.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=757.0.
工程2:(3-フルオロアゼチジン-3-イル)メチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000549
ジクロロメタン(16mL)およびTFA(4mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-アゼチジン-3-イル)メトキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(160mg、0.19mmol)溶液を、室温で2時間攪拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、(3-フルオロアゼチジン-3-イル)メチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(85mg、0.149mmol、収率78.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=456.0.
工程3:(3-フルオロ-1-メチル-アゼチジン-3-イル)メチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000550
メタノール(10mL)およびホルムアルデヒド(40%,15mg、0.47mmol)中の(3-フルオロアゼチジン-3-イル)メチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(85mg、0.17mmol)溶液を、室温で1時間撹拌した。次いで、NaBH(18mg、0.46mmol)を加えた。その混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLCで精製し、(3-フルオロ-1-メチル-アゼチジン-3-イル)メチル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(7.8mg、0.015mmol、収率8.9%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=471.2,R 2.204分,方法 M;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.24(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),4.48(s,1H),4.42(s,1H),4.29(d,J=4.8Hz、2H),3.51(dd,J=12.5,8.8Hz、2H),3.36(s,2H),3.11(dd,J=21.6,8.4Hz、2H),2.32(s,3H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例195
(1r,3r)-3-メトキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物576a)
Figure 2022504080000551
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1r,3r)-3-メトキシシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000552
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-クロロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.37mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.32mL,1.84mmol)およびトランス-3-メトキシシクロブタノール(76.0mg、0.74mmol)の溶液に、トリホスゲン(76.0mg、0.26mmol)を加えた。その混合物を室温で30分撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(50:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1r,3r)-3-メトキシシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート(200mg、0.298mmol、収率80.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=652.3.
工程2:(1r,3r)-3-メトキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000553
ジクロロメタン(18mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.30mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(6mL)を加えた。その混合物を、室温で30分撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150m、5μm相 A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:11%Bから32%B 10分)で精製し、(1r,3r)-3-メトキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(23.8mg,0.053mmol、収率18%)を白色固体として得た。立体化学は任意に割り当てられている。LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R2.031分,方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.22(s,1H),8.04(s,1H),7.38(s,1H),6.93(d,J=6.4Hz,1H),4.79-4.72(m,1H),4.41(t,J=4.4Hz、2H),3.71-3.65(m,1H),3.51-3.48(m,2H),3.15(s,3H),2.87-2.81(m,2H),2.11-2.02(m,2H),2.02(s,3H).
実施例196
(1s,3s)-3-(ジフルオロメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1r,3r)-3-(ジフルオロメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物577aおよび化合物577b)
Figure 2022504080000554
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(ジフルオロメチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000555
ジクロロメタン(20mL)およびDIEA(300mg、2.33mmol)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(380mg、0.72mmol)および3-(ジフルオロメチル)シクロブタノール(180mg、1.47mmol)の溶液に、トリホスゲン(300mg、1.01mmol)を0 ℃で加えた。その反応物を0℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(7%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(ジフルオロメチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.297mmol、収率41.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=674.0.
工程2:(1s,3s)-3-(ジフルオロメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1r,3r)-3-(ジフルオロメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1I-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000556
ジクロロメタン(10mL)および2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(ジフルオロメチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(120mg、0.18mmol)溶液を、室温で2時間攪拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm 5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:20%Bから43%B 10分)で精製した。キラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:(化合物577a)(40mg、0.0827mmol、収率46.4%):RT 10.917分(CHIRALPAK IA,2*25cm,5μm;移動相A:Hex:DCM=3:1(10mM NH-MeOH)、移動相B:EtOH;フローレート:18mL/分;勾配:50Bから50B 15分).LCMS(ESI)[M+H]=474.2,R1.321分,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.13(s,1H),9.34(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,3H),5.67(d,J=2.8Hz,1H),5.05(p,J=7.2Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.36(t,J=4.4Hz、2H),2.73(dtt,J=11.9,7.5,4.0Hz,1H),2.42(td,J=7.7,3.6Hz、2H),2.36-2.25(m,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
エナンチオマー2:(化合物577b)(8.6mg、0.0181mmol、収率10.2%):R14.166分(CHIRALPAK IA,2*25cm,5μm;移動相A:Hex:DCM=3:1(10mM NH3-MeOH)、移動相B:EtOH;フローレート:18mL/分;勾配:50Bから50B 15分).LCMS(ESI)[M+H]=474.2,RT 1.321分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.13(s,1H),9.34(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,3H),5.67(d,J=2.8Hz,1H),5.05(p,J=7.2Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.36(t,J=4.4Hz、2H),2.73(dtt,J=11.9,7.5,4.0Hz,1H),2.42(td,J=7.7,3.6Hz、2H),2.36-2.25(m,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例197
[(6R)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-6-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメートおよび[(6S)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-6-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物578aおよび化合物578b)
Figure 2022504080000557
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-6-イルオキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000558
窒素下で、1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(154.8mg、0.24mmol)およびDMAP(29.3mg、0.24mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(1mL)中の6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-6-オル(90.0mg、0.72mmol)溶液を25℃で加えた。その反応物を90 ℃で3時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(92/8)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-6-イルオキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(123mg、0.18mmol、収率76%)を黄白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=677.3
工程2:[(6R)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-6-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
および [(6S)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-6-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000559
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-6-イルオキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(120.0mg、0.18mmol)およびTFA(2.5mL)の溶液を、25℃で30分撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相 水(0.1% FA)ACN=5%Bから31%B 7分;60mL/分)で精製し、ラセミ体を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物578a、11.2mg、0.024mmol、収率13%):R2.251分(CHIRALPAK ID-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=50:50;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=476.2,R 1.873分,方法 M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.29(s,1H),9.34(s,1H),8.00(s,2H),7.34(s,1H),6.87(d,J=6.2Hz,1H),6.23(s,2H),5.92(t,J=6.3Hz,1H),5.68(s,1H),4.60-4.51(m,1H),4.35-4.20(m,3H),3.44-3.30(m,4H),1.93(s,3H).
エナンチオマー2(化合物578b、10.9mg、0.023mmol、収率13%)。R3.276分(CHIRALPAK ID-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=50:50;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=476.2,R 1.873分,方法 M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.29(s,1H),9.34(s,1H),8.00(s,2H),7.34(s,1H),6.87(d,J=6.2Hz,1H),6.23(s,2H),5.92(t,J=6.3Hz,1H),5.68(s,1H),4.60-4.51(m,1H),4.35-4.20(m,3H),3.44-3.30(m,4H),1.93(s,3H).
実施例198
1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物579)
Figure 2022504080000560
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000561
ジクロロメタン(4mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-5-イウム-1-カルボキシレート(100.0mg、0.19mmol)、テトラヒドロ-2H-チオピラン-4-オル1,1-ジオキシド(57.26mg、0.38mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.15mL,0.95mmol)の溶液に、トリホスゲン(56.57mg、0.19mmol)を 0 ℃で加えた。その混合物を室温で2時間攪拌した。反応物を水でクエンチした。その反応混合物をジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1,1-ジオキソチアン-4-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(100mg、0.143mmol、収率75%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=700.3.
工程 2:1,1-ジオキシドテトラヒドロ-2H-チオピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000562
ジクロロメタン(2mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1,1-ジオキソチアン-4-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(90.0mg、0.13mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(1.0mL)を加えた。その反応混合物を室温で2時間撹拌した。得られた溶液を真空濃縮した。その残留物をジクロロメタンに溶解させ、トリエチルアミンでpHを8に調整した。混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:5%Bから17%B 10分)で精製し、(1,1-ジオキソチアン-4-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(32.1mg、0.064mmol、収率50%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=500.2,R2.194分;方法 M.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.17(s,1H),9.38(s,1H),7.98(s,1H),7.64(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),6.26(s,2H),5.62(s,1H),4.99-5.02(m,1H),3.28-3.16(m,6H),2.89(t,J=6.4Hz、2H),2.21(q,J=5.5,4.8Hz,4H),1.98-1.87(m,5H)
実施例199
7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物580)
Figure 2022504080000563
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000564
ジクロロメタン(50mL)中の tert-ブチル2-ヒドロキシ-7-アザスピロ[3.5]ノナン-7-カルボキシレート(920mg、3.81mmol)およびDIEA(490mg、3.8mmol)の溶液に、トリホスゲン(300mg、1.01mmol)を0℃で加えた。その反応物を0℃で30分間撹拌した。次に、ジクロロメタン(10mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1000mg、1.9mmol)およびDIEA(490mg、3.8mmol)の溶液を加えた。その混合物を0 ℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、次に真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(600mg、0.757mmol、収率39.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=793。
工程2:7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000565
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(7-tert-ブトキシカルボニル-7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(600mg、0.76mmol)溶液に、TFA(4mL)を室温で加えた。得られた溶液を、25℃で1時間撹拌し、次いで真空下にて濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム,30×150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:5Bから43B 7分)で精製し、7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートを得た。生成物を、メタノール(50mL)に溶解させ、HCl(0.04M)の1,4-ジオキサン溶液で処理し、7-アザスピロ[3.5]ノナン-2-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート塩酸塩(270.5mg、0.5113mmol、収率67.6%)を赤色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=493.3,R0.635分;方法 L;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.17(s,1H),9.41(s,1H),8.87(s,2H),7.97(s,1H),7.52(s,1H),6.90(d,J=6.0Hz,1H),5.80(bs,2H),4.99(p,J=7.1Hz,1H),4.47(t,J=4.5Hz、2H),3.47(t,J=4.4Hz、2H),2.99(s,2H),2.94(s,2H),2.43-2.34(m,2H),2.01(d,J=1.6Hz,3H),1.96-1.86(m,2H),1.81-1.73(m,4H).
実施例200
(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(7-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物581a)
Figure 2022504080000566
工程1:エチル 2-(((5-ブロモ-2-ヨード-4-メチルピリジン-3-イル)(tert-ブトキシカルボニル)アミノ)メチル)アクリレート
Figure 2022504080000567
N,N-ジメチルホルムアミド(80mL)中のtert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート(8.0g,19.37mmol)の溶液に、NaH(1.55g,38.75mmol、60%純度)を加えた。その混合物を0 ℃で30分撹拌した。2-(ブロモメチル)アクリル酸エチル(6.0g、31.08mmol)を加え、その反応混合物を0℃で2時間撹拌した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、次いで水で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空濃縮した。残留を水(0.01% NH4HCO3)/ACN(50/50)を用いた逆相フラッシュクロマトグラフィーで精製し、2-[[(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-tert-ブトキシカルボニル-アミノ]メチル]プロパ-2-エノエート(3.3g,6.284mmol、32.4% yIEld)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=525.
工程 2:1-(tert-ブチル)3-エチル 7-ブロモ-8-メチル-1,5-ナフチリジン-1,3(2H)-ジカルボキシレート
Figure 2022504080000568
N,N-ジメチルホルムアミド(100mL)中のエチル2-[[(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-tert-ブトキシカルボニル-アミノ]メチル]プロプ-2-エノエート(3.3g、6.28mmol)の溶液に、酢酸パラジウム(2.0g、8.93mmol)、TBAB(2.0g、6.21mmol)および炭酸水素ナトリウム(1.6g、19.05mmol)を加えた。混合物を90 ℃で4時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(90/10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1-(tert-ブチル)3-エチル 7-ブロモ-8-メチル-1,5-ナフチリジン-1,3(2H)-ジカルボキシレート(800mg、2mmol、収率32%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=397.
工程3:tert-ブチル 7-ブロモ-3-(ヒドロキシメチル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000569
エタノール(20mL)中の1-(tert-ブチル)3-エチル7-ブロモ-8-メチル-1,5-ナフチリジン-1,3(2H)-ジカルボキシレート(800mg、2.02mmol)溶液に、NaBH(230mg、9.58mmol)を加えた。混合物を0 ℃で2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(92/8)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによりその残留物を精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-3-(ヒドロキシメチル)-8-メチル-テトラリン-1-カルボキシレート(539mg、1.517mmol、収率75.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=357.
工程4:(5-(tert-ブトキシカルボニル)-7-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)ボロン酸
Figure 2022504080000570
1,4-ジオキサン(15mL)中の tert-ブチル 7-ブロモ-3-(ヒドロキシメチル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(530mg、1.48mmol)とBPIn(1890mg、7.47mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl2(220mg、0.30mmol)および酢酸カリウム(440mg、4.49mmol)を加えた。混合物を90 ℃にて3時間撹拌した。濃縮後、その残留物を水(0.01% NH4HCO3)/ACN(80/20)で溶出するフラッシュ逆相クロマトグラフィーで精製し、(5-(tert-ブトキシカルボニル)-7-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)ボロン酸(400mg、1.242mmol、収率83.7%)を褐色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=323.
工程5:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-3-(ヒドロキシメチル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000571
1,4-ジオキサン(15mL)と水(1.5mL)中の8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(480.0mg、1.49mmol)および(5-(tert-ブトキシカルボニル)-7-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)ボロン酸(480mg、1.49mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl(220mg、0.30mmol)、炭酸カリウム(615mg、4.46mmol)を加えた。混合物を90 ℃にて3時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-3-(ヒドロキシメチル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート(400mg、0.848mmol、収率57%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=473.
工程6:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-8-メチル-8l5-イソキノリン-6-イル)-3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000572
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-3-(ヒドロキシメチル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(190mg、0.40mmol)およびtert-ブチルジメチルクロロシラン(76mg、0.50mmol)その混合物に、イミダゾール(114mg、1.67mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(150mg、0.255mmol、収率63.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=602.
工程7:tert-ブチル 3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-7-(8-クロロ-7-フルオロ-3-(((((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-1,5-ナフチリジン-1(2H)-カルボキシレート
Figure 2022504080000573
ジクロロメタン(6mL)中のtert-ブチル 8-アミノ-7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリ]オキシメチル]-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(100mg、0.17mmol)および3-ヒドロキシテトラヒドロフラン(80mg、0.91mmol)の溶液に、トリホスゲン(40mg、0.13mmol)およびDIEA(120mg、0.93mmol)を0℃で加えた。その混合物を室温で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 8-アミノ-3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(100mg、0.142mmol、収率83.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=701.
工程8:tert-ブチル((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)(6-(7-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3,8-ジイル)ジカルバメート
Figure 2022504080000574
1,4-ジオキサン(8mL)中のtert-ブチル 3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(120mg、0.17mmol)およびtert-ブチル カルバメート(599mg、5.11mmol)の溶液に、Pd(dba)(48mg、0.050mmol)、炭酸セリウム(168mg、0.52mmol)およびBrettphos(48mg、0.090mmol)を室温で加えた。その混合物を70℃で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(95mg、0.1215mmol、収率71%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=682.
工程9:tert-ブチル((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)(7-フルオロ-6-(7-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3,8-ジイル)ジカルバメート
Figure 2022504080000575
テトラヒドロフラン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-quINolINe-1-カルボキシレート(90mg、0.12mmol)溶液に、TBAF.3H2O(108mg、0.34mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(テトラヒドロフラン-3-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-3-(ヒドロキシメチル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-キノリン-1-カルボキシレート(50mg、0.075mmol、収率65.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=568.
工程10:(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(7-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000576
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-(ヒドロキシメチル)-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(30mg、0.040mmol)溶液に、TFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge 分取 フェニル OBD カラム 5μm,19*250mm;移動相A:水(0.1% FA);移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:7%Bから20%B 12分)で精製し、(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(7-(ヒドロキシメチル)-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(2.7mg、0.0053mmol、収率11.7%)を黄色固体として得た。ジアステレオマーの混合物LCMS(ESI)[M+H]=478,R1.382分,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.13(s,1H),9.34(s,1H),7.98(s,1H),7.59(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.46(s,1H),5.28(tt,J=4.4,2.1Hz,1H),4.69(s,1H),3.92-3.67(m,4H),3.41-3.52(m,3H),2.96(t,J=10.4Hz,1H),2.86(dd,J=16.7,5.0Hz,1H),2.66-2.52(m,1H),2.27-2.11(m,1H),2.02(s,2H),1.88(d,J=1.6Hz,3H).
実施例201
(1S,3R)-3-ヒドロキシシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,3S)-3-ヒドロキシシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物582aおよび化合物582b3)
Figure 2022504080000577
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,3R)-3-ヒドロキシシクロペントキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000578
窒素下で、1,4-ジオキサン(1mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.23mmol)とDMAP(28.5mg、0.23mmol)の溶液に、1,4-ジオキサン(1mL)中の(±)-シス-シクロペンタン-1,3-ジオール(48.0mg、0.47mmol)溶液を25℃で加えた。得られた溶液を90℃で3時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(95/5)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[3-ヒドロキシシクロペントキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg,0.23mmol、収率98%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=654.3
工程2:(1S,3R)-3-ヒドロキシシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1R,3S)-3-ヒドロキシシクロペンチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000579
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,3R)-3-ヒドロキシシクロペントキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(210.0mg、0.32mmol)およびTFA(2.5mL)の溶液を、25℃で30分撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm,5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=14%Bから35%B 7分;60mL/分)で精製し、ラセミ体を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物582a、13.1mg、0.029mmol、収率18%):R1.855分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):EtOH=70:30;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R1.980分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.95(s,1H),9.33(s,1H),7.99(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.68(s,1H),5.13-4.94(m,1H),4.63(d,J=4.5Hz,1H),4.35-4.25(m,2H),4.14-4.00(m,1H),3.41-3.37(m,2H),2.37-2.21(m,1H),1.92(s,3H),1.87-1.69(m,3H),1.65-1.47(m,2H).
エナンチオマー2(化合物582b、12.2mg、0.027mmol、収率17%):保持時間:3.647分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):EtOH=70:30;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R1.973分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.95(s,1H),9.33(s,1H),7.99(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.68(s,1H),5.13-4.94(m,1H),4.63(d,J=4.5Hz,1H),4.35-4.25(m,2H),4.14-4.00(m,1H),3.41-3.37(m,2H),2.37-2.21(m,1H),1.92(s,3H),1.87-1.69(m,3H),1.65-1.47(m,2H).
実施例202
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1s,3s)-3-フルオロシクロブチル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1r,3r)-3-フルオロシクロブチル)尿素
(化合物748aおよび化合物748b)
Figure 2022504080000580
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-フルオロシクロブチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000581
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(380mg、0.72mmol)、DMAP(88mg、0.72mmol)およびピリジン(5mL)の溶液に、クロロぎ酸フェニル(566mg、3.61mmol)を室温で加えた。得られた溶液を1時間室温で撹拌した。次いで、3-フルオロシクロブタンアミン塩酸塩(363mg、2.89mmol)を加えた。その混合物を、50℃で16時間撹拌した。その反応混合物を、ジクロロメタン/メタノール(10%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-フルオロシクロブチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.306mmol、収率42.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=641.0.
工程2:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1s,3s)-3-フルオロシクロブチル)尿素
および 1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1r,3r)-3-フルオロシクロブチル)尿素
Figure 2022504080000582
ジクロロメタン(10mL)および2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)中 tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-フルオロシクロブチル)カルバモイルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.47mmol)溶液を、室温で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、SFCで精製し、2つの異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられている。
異性体 1:(化合物748a)(10mg、0.0227mmol、収率4.8%)黄色固体として。RT 6.70分(カラム:UltImate XB-NH2,21.2*250mm;5μm;移動相A:CO,移動相B:MeOH:ACN=2:8(0.1% NH.H2O);フローレート:50mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=441.2,R 2.370分.,方法 M;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.86(s,1H),7.84(s,1H),7.36(d,J=6.7Hz,1H),7.34(s,1H),6.75(d,J=6.2Hz,1H),6.14(s,2H),5.65(s,1H),4.94-4.76(m,1H),4.28(t,J=4.4Hz、2H),3.78-3.72(m,1H),3.38-3.36(m,2H),2.80-2.72(m,2H),2.13-2.09(m,2H),1.93(d,J=1.7Hz,3H).
アイソマー 2:(化合物748b)(27mg、0.0613mmol、収率13.1%)黄色固体として。R7.57(カラム:Ultimate XB-NH2,21.2*250mm;5μm;移動相A:CO,移動相B:MeOH:ACN=2:8(0.1%NH.H2O);フローレート:50mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=441.2,RT 2.370分.,方法 M;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.30(s,1H),8.90(s,1H),7.86(s,1H),7.38(d,J=6.7Hz,1H),7.34(s,1H),6.76(d,J=6.2Hz,1H),6.16(s,1H),5.70(s,1H),5.33-5.18(m,1H),4.30(t,J=4.4Hz,3H),3.38(d,J=4.4Hz,3H),2.55(s,2H),2.42-2.23(m,2H),1.93(d,J=1.7Hz,3H).
実施例203
(3S,4S)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル 8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;(3S,4R)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;(3R,4S)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;および(3R,4R)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物583a,化合物583b,化合物583cおよび化合物583d)
Figure 2022504080000583
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシテトラヒドロピラン-4-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000584
ジクロロメタン(40mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500.0mg、0.95mmol)、DIEA(614.8mg、4.76mmol)および3-メトキシテトラヒドロピラン-4-オル(251.5mg、1.9mmol)溶液に、トリホスゲン(282.4mg、0.95mmol)を加えた。混合物を0 ℃で1.5時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(98/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシテトラヒドロピラン-4-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(380mg、0.55mmol、収率58.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=684。
工程2:(3S,4S)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;
(3S,4R)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;
(3R,4S)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;
および(3R,4R)-3-メトキシテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000585
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシテトラヒドロピラン-4-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(380.0mg、0.56mmol)溶液に、TFA(2mL)を加えた混合物を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタンに再溶解させ、TEAでpHを8に調整した。その混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、以下の条件で、pre-HPLC(カラム:Xselect CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:7%Bから37%B 7分)で精製し、異性体生成物の混合物を得た。ラセミ生成物をさらにキラル-HPLCで分離し、4つの異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられている。
異性体 1:(化合物583a)(23.7mg、0.05mmol、収率8.8%):R1.686分(カラム:CHIRALPAK ID-30.46 0.46*5cm;3μm,移動相:MTBE(0.1% DEA):EtOH=60:40,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=484.2,R2.156分.,方法 L.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.12(s,1H),9.36(s,1H),7.98(s,1H),7.34(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.68(d,J=2.6Hz,1H),5.14-5.18(m,1H),4.34-4.25(m,2H),3.70-3.75(m,2H),3.61-3.53(m,3H),3.37(m,5H),1.93(d,J=1.6Hz,4H),1.83-1.70(m,1H).
アイソマー 2:(化合物583b)(2.5mg、0.005mmol、収率0.9%):R2.489分(カラム:CHIRALPAK ID-30.46 0.46*5cm;3μm,移動相:MTBE(0.1% DEA):EtOH=60:40,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=484.2,R2.092分.,;方法 L.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.14(s,1H),9.35(s,1H),7.98(s,1H),7.34(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.68(d,J=2.6Hz,1H),4.80(s,1H),4.34-4.25(m,2H),3.98(dd,J=9.6,6.1Hz,1H),3.76-3.80(m,1H),3.51-3.34(m,3H),3.38(s,3H),3.31-3.22(m,2H),2.11-1.99(m,1H),1.93(d,J=1.6Hz,3H),1.60(m,1H).
異性体 3:(化合物583c)(5.1mg、0.01mmol、収率1.9%):R2.109分(カラム:CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm;移動相:MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=484.2,RT 2.092分.,方法 L.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.14(s,1H),9.35(s,1H),7.98(s,1H),7.34(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.68(d,J=2.6Hz,1H),4.80(s,1H),4.34-4.25(m,2H),3.98(dd,J=9.6,6.1Hz,1H),3.76-3.80(m,1H),3.51-3.34(m,3H),3.38(s,3H),3.31-3.22(m,2H),2.11-1.99(m,1H),1.93(d,J=1.6Hz,3H),1.60(m,1H).
異性体 4:(化合物583d)(47.8mg、0.09mmol、収率17.8%):R3.113分(カラム:CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm;移動相:MTBE(0.1% DEA):EtOH=60:40,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=484.2,RT 2.156分.,方法 L.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.12(s,1H),9.36(s,1H),7.98(s,1H),7.34(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.68(d,J=2.6Hz,1H),5.14-5.18(m,1H),4.34-4.25(m,2H),3.70-3.75(m,2H),3.61-3.53(m,3H),3.37(m,5H),1.93(d,J=1.6Hz,4H),1.83-1.70(m,1H).
実施例204
(1s,3s)-3-モルフォリノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物550b)
Figure 2022504080000586
工程 1:4-((1s,3s)-3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)モルフォリン
Figure 2022504080000587
メタノール(18mL)中の3-(ベンゾイルオキシ)シクロブタン-1-オン(1.0g、5.68mmol)とモルホリン(988.8mg、11.35mmol)の溶液を22 ℃で1時間撹拌した。次いで、NaBH(644.06mg、17.03mmol)を加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を、メタノール/ジクロロメタン(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)モルフォリン(920mg、3.7197mmol、収率65.5%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=248.1.
工程2:(1s,3s)-3-モルフォリノシクロブタン-1-オル
Figure 2022504080000588
メタノール(15mL)中の4-(3-ベンジルオキシシクロブチル)モルホリン(740.0mg、2.99mmol)とPd/c(10%,150mg)の混合物を、水素(1気圧)下、室温で24時間撹拌した。その反応混合物を、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、3-モルフォリノシクロブタノール(100mg、0.64mmol、収率21.3%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=158.1.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 4.92(d,J=6.9Hz,1H),3.76-3.80(m,1H),3.54(t,J=4.7Hz,4H),2.30(qd,J=7.8,4.7Hz、2H),2.19(q,J=6.3,5.5Hz,4H),2.18-2.07(m,1H),1.58(qd,J=8.7,2.3Hz、2H).
工程3:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1s,3s)-3-モルフォリノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000589
ジクロロメタン(12mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(120.0mg、0.23mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL,0.69mmol)および 3-モルホリノシクロブタノール(72.0mg、0.4600mmol)の溶液に、トリホスゲン(48.0mg、0.1600mmol)を加えた。その混合物を0 ℃で1時間撹拌した。その反応物を水で希釈した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけて真空濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-モルフォリノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg,0.21mmol、収率92.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=709.3.
工程4:(1s,3s)-3-モルフォリノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000590
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-モルフォリノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.21mmol)溶液に、TFA(5mL)を加えた。その混合物を、室温で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物をアセトニトリル(2mL)で希釈した。残留その混合物をNaHCOでpH=8に調整した。濾過後、固体を回収し、粗生成物を得た。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:Xselect CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分)で精製し、(3-モルフォリノシクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(62.6mg、0.1221mmol、収率57.7%)を赤色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=509.3,R1.434分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 11.87(s,1H),10.35(s,1H),9.43(s,1H),7.99(s,1H),7.56(s,1H),6.96(d,J=6.0 Hz,1H),4.86-4.77(m,1H),4.50(s,2H),3.99-3.80(m,4H),3.49-3.31(m,5H),2.98-2.91(m,2H),2.75-2.72(m,2H),2.60-2.50(m,1H),2.00(s,3H).
実施例205
(1s,3R)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((6aR,7aS)-4-メチル-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5h-シクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1s,3S)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((6aS,7aR)-4-メチル-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5h-シクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物584aおよび化合物584b)
Figure 2022504080000591
工程1:tert-ブチル N-(5-ブロモ-4-メチル-2-ビニル-3-ピリジル)カルバメート
Figure 2022504080000592
窒素下で、1,4-ジオキサン(50mL)と水(5mL)中のtert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート(5.0g,12.11mmol)と4,4,5,5-テトラメチル-2-ビニル-1,3,2-ジオキサボロラン(2.8g、18.18mmol)溶液に、Pd(dppf)Cl2(0.85g、1.16mmol)とKCO(5.0g、36.23mmol)を室温で加えた。得られた溶液を60 ℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(5/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製しtert-ブチル N-(5-ブロモ-4-メチル-2-ビニル-3-ピリジル)カルバメート(3.5g、11.175mmol、収率92.3%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=313.
工程2:tert-ブチル N-アリル-N-(5-ブロモ-4-メチル-2-ビニル-3-ピリジル)カルバメート
Figure 2022504080000593
テトラヒドロフラン(20mL)中の tert-ブチルN-(5-ブロモ-4-メチル-2-ビニル-3-ピリジル)カルバメート(1000mg、3.19mmol)とNaHMDS(4mL,8mmol、THF中2mol/L)の溶液を、窒素下、室温で30分間撹拌した。次いで、NaI(1198mg、7.99mmol)と臭化アリル(966mg、7.98mmol)を加えた。その混合物を、室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル N-アリル-N-(5-ブロモ-4-メチル-2-ビニル-3-ピリジル)カルバメート(670mg、1.897mmol、収率59.4%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=353.
工程3:tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000594
ジクロロメタン(200mL)中の tert-ブチル N-アリル-N-(5-ブロモ-4-メチル-2-ビニル-3-ピリジル)カルバメート(4.0g,11.32mmol)とGRubbs触媒第2世代(2.0g,2.36mmol)の溶液を、窒素下40℃で2時間撹拌した。反応溶液を水で洗浄した。有機相を真空下で濃縮した。石油エーテル/酢酸エチル(5/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーでその残留物を精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(2.68g、8.241mmol、収率72.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=325.
工程4:tert-ブチル 5-ブロモ-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[C][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000595
DMSO(100mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(8.1g、36.81mmol)および t-BuOK(3.3g、29.46mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。次いで、tert-ブチル 7-ブロモ-8-メチル-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(2.4g、7.38mmol)を加え、その混合物を50℃で16時間撹拌した。その反応混合物を酢酸エチルで希釈し、炭酸ナトリウム(水和物)とブラインで洗浄した。有機相を、乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。石油エーテル/酢酸エチル(3/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによりその残留物を精製し、tert-ブチル 5-ブロモ-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[C][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(1500mg、4.422mmol、収率59.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=339.
工程5:tert-ブチル 4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000596
1,4-ジオキサン(60mL)および水(6mL)中のtert-ブチル 5-ブロモ-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[C][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(1500mg、4.42mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(5600mg、22.05mmol)、Pd(dppf)Cl(323mg、0.44mmol)およびKOAc(1300mg、13.27mmol)の溶液を、60℃で16時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(1500mg、3.88mmol、収率87.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=387.
工程6:tert-ブチル 5-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000597
1,4-ジオキサン(150mL)および水(3ml)中のtert-ブチル 4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(1.5g、3.90mmol)、8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(1.35g、4.2mmol)、Pd(dppf)Cl(300mg、0.30mmol)およびKCO(1650mg、1.20mmol)の混合物を、60℃で2時間撹拌した。その反応混合物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 5-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(1200mg、2.637mmol、収率67.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=455.
工程7:tert-ブチル 5-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000598
トルエン(100mL)中のtert-ブチル 5-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(1.0 g、2.2mmol)溶液に、無水フタル酸(700mg、4.73mmol)を室温で加えた。得られた溶液を、100℃で16時間撹拌し、真空下にて濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 5-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[C][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(700mg、1.197mmol、収率54.4%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=585.
工程8:tert-ブチル 5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[C][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000599
窒素下で、1,4-ジオキサン(30mL)中の tert-ブチル 5-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(640mg、1.09mmol)およびNH2-BoC(2.6g、22.22mmol)の溶液に、Brettphos Pd G3(200mg、0.22mmol)およびKCO(450mg、3.26mmol)を室温で加えた。得られた混合物を90 ℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。その粗生成物を、精製することなく次工程で使用した。LCMS(ESI)[M+H]=666.
工程9:tert-ブチル 5-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[C][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000600
窒素下で、メタノール(10mL)中の tert-ブチル5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(1,3-ジオキソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(600mg,0.90mmol)溶液に、N・H2O(600mg、9.6mmol)を室温で加えた。得られた溶液を40℃で2時間攪拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(92/8)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 5-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(400mg、0.7468mmol、収率82.9%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=536.
工程10:tert-ブチル 5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000601
ジクロロメタン(30ml)中のtert-ブチル 5-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(300mg、0.56mmol)および3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブタノール(250mg、1.24mmol)の溶液に、DIEA(730mg、5.66mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(140mg、0.47mmol)を加えた。その混合物を0℃で1時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(220mg、0.288mmol、収率51.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=764.
工程11:(1S,3R)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((6aR,7as)-4-メチル-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1S,3S)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((6as,7aR)-4-メチル-6,6a,7,7a-テトラヒドロ-5H-シクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000602
ジクロロメタン(6mL)中のtert-ブチル 5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-1,1a,2,7b-テトラヒドロシクロプロパ[c][1,5]ナフチリジン-3-カルボキシレート(220mg、0.29mmol)溶液に、TFA(3mL)を室温で加えた。その反応物を真空下で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-40/0.1% NH4HCO3水中)で精製し、立体異性体の混合物を得た。その混合物を、キラル-分取-HPLC(カラム:CHIRALPAK IF,2*25cm,5μm;移動相A:MTBE(10mM NH-MeOH)、移動相B:EtOH;フローレート:13mL/分;勾配:15Bから15B3 8分)で精製し、二つのエナンチオマーを得た。シクロブチルの相対的な立体化学は図示の通り。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物584a)(27.1mg、0.062mmol、収率22.8%):R3.018分(CHIRALPAK IF-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1% DEA):EtOH=85:15 8分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=450.2,R 1.057分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.08(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.59(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.20(d,J=6.6Hz,1H),5.14(s,1H),4.53(p,J=7.4Hz,1H),3.81(p,J=7.1Hz,1H),3.46-3.36(m,1H),3.25-3.14(m,1H),2.78-2.63(m,2H),2.09(td,J=8.5,4.3Hz,1H),2.01-1.85(m,6H),1.30-1.28(m,1H),0.95(dt,J=8.4,4.2Hz,1H).
エナンチオマー2(化合物584b)(25.9mg、0.059mmol、収率21.8%)。R4.381分(CHIRALPAK IF-3,46*5cm,3μm;MTBE(0.1% DEA):EtOH=85:15 8分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=450.2,R1.057分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.08(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.59(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.20(d,J=6.6Hz,1H),5.14(s,1H),4.53(p,J=7.4Hz,1H),3.81(p,J=7.1Hz,1H),3.46-3.36(m,1H),3.25-3.14(m,1H),2.78-2.63(m,2H),2.09(td,J=8.5,4.3Hz,1H),2.01-1.85(m,6H),1.30-1.28(m,1H),0.95(dt,J=8.4,4.2Hz,1H).
実施例206
(1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-6-((S)-4,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート および(1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-6-((R)-4,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物560aおよび化合物560b)
Figure 2022504080000603
工程1:tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-N-(3-ブロモ-2-メチル-プロピル)カルバメート
Figure 2022504080000604
窒素下で、テトラヒドロフラン(50mL)中の tert-ブチルN-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート(4.40g、10.65mmol)、3-ブロモ-2-メチル-1-プロパノール(3.20g、20.91mmol)およびPPh(5.60mg、21.37mmol)の溶液を、0℃で撹拌した。その後、DIAD(4.30g、21.29mmol)を滴下した。混合物を25 ℃で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(2/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-N-(3-ブロモ-2-メチル-プロピル)カルバメート(5.20g、9.488mmol、収率89.1%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=547.
工程2:tert-ブチル 7-ブロモ-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000605
ピリジン(40mL)中の亜鉛(2.86g、43.74mmol)、塩化ニッケル(1.9g、14.62mmol)およびアクリル酸メチル(3.77g、43.84mmol)の溶液を、室温で撹拌し、次いで55℃で20分加熱した。次いで、N,N-ジメチルホルムアミド(160mL)中の tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-N-(3-ブロモ-2-メチル-プロピル)カルバメート(4.0g、7.3mmol)の溶液を滴下した。その混合物を0 ℃で1時間撹拌した。反応物を水でクエンチした。濾過後、濾液を回収し、水で希釈した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(1g、2.784mmol、収率38.1%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=341.
工程3:tert-ブチル 3,8-ジメチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000606
窒素下で、1,4-ジオキサン(50mL)中のtert-ブチル 7-ブロモ-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(1.0g、2.94mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(7.47g、29.42mmol)、、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(0.48g、0.59mmol)および酢酸カリウム(0.86g、8.78mmol)の溶液を、0℃にて16時間撹拌した。濾過後、濾液を回収し、真空下で濃縮した。得られた残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-50/0.1% NHOH水中)で精製し、tert-ブチル 3,8-ジメチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(0.72g、1.762mmol、収率59.9%)を黒色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=341.
工程4:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000607
1,4-ジオキサン(30mL)と水(3mL)中のtert-ブチル 3,8-ジメチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(700.0mg、1.8mmol)、8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(698mg、2.16mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロロメタン錯体(372mg、0.46mmol)、炭酸カリウム(746.0mg、5.41mmol)溶液を、60℃で12時間撹拌した。その反応混合物を、酢酸エチルで希釈し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(680mg、1.369mmol、収率75.9%)を褐色固体として得た。
工程5:tert-ブチル-7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000608
トルエン(40mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(660mg、1.44mmol)および無水フタル酸(427mg、2.89mmol)の溶液を、100℃で2時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油(60/40)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル-7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(450mg、0.728mmol、収率50.4%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=587.
工程6:tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000609
1,4-ジオキサン(30mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(450mg、0.77mmol)、tert-ブチル カルバメート(1.79g、15.3mmol)、BRettpHpos Pd G3(132mg、0.15mmol)および炭酸カリウム(198mg、1.43mmol)の混合物を、90℃で3時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物を褐色の固体として得た。その粗生成物を、精製することなく次工程にて直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=668.LCMS(ESI)[M+H]=668.
工程7:tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000610
メタノール(26mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(400mg、粗製)およびヒドラジン一水和物(299mg、5.98mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油(60/40)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(240mg、0.429mmol、収率71.6%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=538.
工程8:tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブトキシ]-カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート:
Figure 2022504080000611
ジクロロメタン(18mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(240mg、0.45mmol)、シス-3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブタノール(180mg、0.89mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(575mg、4.46mmol)の溶液を、0℃で撹拌した。次いで、ジクロロメタン(2mL)中のトリホスゲン(132mg、0.44mmol)の溶液を滴下した。その混合物を0℃で2時間撹拌した。得られた混合物を、ジクロロメタンで希釈し、水で洗浄した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(19/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、シス-tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(300mg、0.372mmol、収率83.4%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=766.
工程9:(1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-6-((S)-4,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート および(1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-6-((R)-4,7-ジメチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000612
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-3,8-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(260mg、0.34mmol)溶液に、TFA(20mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X-Bridge 分取 フェニル OBD カラム 5μm,19*250 mm;移動相A:、水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:5%Bから33%B 8分)で精製し、立体異性体の混合物を得た。その混合物をキラル-HPLCで分離し、2つの異性体を得た。シクロブチルの相対的な立体化学は図示の通り。絶対立体化学は任意に割り当てられている。
異性体1 化合物560a(20.4mg、0.044mmol、収率13%)。R1.984分(CHIRALPAK IF-3,2*25cm,5μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50 6分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=452.3,R2.263分,方法 M;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.08(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.59(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.50(s,1H),5.21(d,J=6.6Hz,1H),4.53(p,J=7.3Hz,1H),3.81(p,J=7.1Hz,1H),2.89(d,J=11.5Hz、2H),2.76-2.67(m,2H),2.59-2.52(m,2H),2.00-1.86(m,6H),1.06(d,J=6.6Hz,3H).
異性体 2 化合物560b(20.9mg、0.0457mmol、収率13.5%)。R3.275分(CHIRALPAK IF-3,2*25cm,5μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50 6分,1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=452.3,R2.263分,方法 M;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.08(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.59(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.22(s,2H),5.50(s,1H),5.21(d,J=6.6Hz,1H),4.53(p,J=7.3Hz,1H),3.81(p,J=7.1Hz,1H),2.89(d,J=11.5Hz、2H),2.76-2.67(m,2H),2.59-2.52(m,2H),2.00-1.86(m,6H),1.06(d,J=6.6Hz,3H).
実施例207
(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(4-シアノ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物562a)
Figure 2022504080000613
工程 1:3,5-ジブロモ-2-メトキシ-4-メチルピリジン
Figure 2022504080000614
酢酸(40mL)中の酢酸ナトリウム(11.6mL,215.05mmol)および2-メトキシ-4-メチルピリジン8.83g、71.69mmol)の懸濁液に、臭素(34.4g、215.06mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で12時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、減圧濃縮した。次いで、その残留物を10%水酸化ナトリウム水溶液と飽和亜硫酸ナトリウム水溶液で処理した。得られた混合物をジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機層を、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3,5-ジブロモ-2-メトキシ-4-メチル-ピリジン(18.54g、65.64mmol、収率91.6%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=280.0.
工程 2:1-(5-ブロモ-2-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)プロパ-2-エン-1-オル
Figure 2022504080000615
ジエチルエーテル(100mL)中の3,5-ジブロモ-2-メトキシ-4-メチルピリジン(18.54 g,65.64 mmol)溶液を、-65℃まで窒素下で冷却した。N-ブチルリチウム(5.06g、79.12mmol)を、温度を-65℃に保ちながら、撹拌しながら滴下した。その反応物を-70℃に冷却し、窒素下で1時間撹拌した。アクロレイン(4.43g、79.12mmol)を-65℃で滴下した。その後、その反応物を一晩かけて室温まで温めた。反応を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。合わせた抽出液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過した。その濾液を濃縮して、1-(5-ブロモ-2-メトキシ-4-メチル-3-ピリジル)プロプ-2-エン-1-オール(16.84g、65.48mmol)を無色の油として得、これを更に精製することなく、次工程にて直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=258.0.
工程 3:1-(5-ブロモ-2-メトキシ-4-メチルピリジン-3-イル)プロパ-2-エン-1-オン
Figure 2022504080000616
ジクロロメタン(150mL)中の1-(3-ブロモ-6-メトキシ-2-メチル-フェニル)プロパ-2-エン-1-オル(16.84g、65.48mmol)溶液に、デスーマーチン ペルヨージナン(41.7g、98.21mmol)を室温で加えた。その反応物を室温で一晩撹拌し、次いで飽和重炭酸ナトリウム溶液を加えてクエンチした。その有機層を回収した。水層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して黄色油を得、これをPE/EtOAc(8/1)を用いたシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、1-(3-ブロモ-6-メトキシ-2-メチル-フェニル)プロプ-2-エン-1-オン(4.81g,18.78mmol、2段階で収率28.6%)を無色の油として得た。LC/MS(ESI):(M+H)=256.0.
工程 4:6-ブロモ-5-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-4-オン
Figure 2022504080000617
酢酸(80mL)中の1-(5-ブロモ-2-メトキシ-4-メチル-3-ピリジル)プロパ-2-エン-1-オン(4.81g、18.78mmol)の溶液に、臭化水素酸(9.5g、56.35mmol)を加えた。その反応物を、100℃で45分加熱し、次いで室温まで冷却し、エーテルで抽出した。合わせた有機層を飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。その有機層を回収し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、6-ブロモ-5-メチル-2,3-ジヒドロピラノ[2,3-b]ピリジン-4-オン(1803.9mg、7.45mmol、収率39.7%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=242.1.
工程 5:6-ブロモ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-4-オル
Figure 2022504080000618
メタノール(50mL)中の6-ブロモ-5-メチル-2,3-ジヒドロピラノ[2,3-b]ピリジン-4-オン(1.81mg、7.45mmol)の溶液に、水素化ホウ素ナトリウム(657mg、17.35mmol)を加えた。混合物を12時間室温で撹拌した。反応を水でクエンチし、次いでその混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮し、6-ブロモ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-4-オル(1771.4mg、7.26mmol)を白色固体として得、これを更に精製することなく次工程にて直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=244.1.
工程 6:6-ブロモ-4-クロロ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン
Figure 2022504080000619
ジクロロメタン(50mL)中の6-ブロモ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-4-オル(1.77g,7.26mmol)とトリエチルアミン(3.03mL,21.77mmol)の溶液を、0℃で5分間撹拌した。次いで、メタンスルホニルクロリド(0.84mL、10.88mmol)を加えた。その混合物を0 ℃で2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、DCMで抽出した。その有機層を合わせ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、6-ブロモ-4-クロロ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン(2.28g、8.71mmol)を赤色油として得、これを更に精製することなく次工程で直接使用した。LCMS(ESI)[M+H]=262.1.
工程 7:6-ブロモ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-4-カルボニトリル
Figure 2022504080000620
トルエン(90mL)中の6-ブロモ-4-クロロ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン(2.29mg、8.71mmol)とテトラエチルアンモニウムシアニド(4.08g,26.11mmol)の溶液を、70℃で3時間撹拌した。その反応混合物を、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、6-ブロモ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-4-カルボニトリル(800.0mg、3.16mmol、2段階で収率42.42%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=253.1.
工程 8:5-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-4-カルボニトリル
Figure 2022504080000621
窒素下で、1,4-ジオキサン(60 mL)中の6-ブロモ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-B]ピリジン-4-カルボニトリル(800.0 mg,3.16 mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(1.60 g,6.32 mmol)と[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(468.9 mg,0.63 mmol)溶液に、酢酸カリウム(0.59 mL,9.48 mmol)を室温で加えた。得られた溶液を90℃で16時間撹拌し、減圧下で濃縮した。その反応混合物を、精製することなく次工程で使用した。LCMS(ESI)[M+H]=301.2.
工程9:(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨードイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000622
ジクロロメタン(60mL)中の8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(2.0g,6.2mmol)および(R)-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン(1.09g,12.42mmol)の溶液に、0℃で N,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.4mL,31.01mmol)を加えた。次いで、ジクロロメタンに溶解したトリホスゲン(1.29g、4.34mmol)を加えた。その混合物を0 ℃で0.5時間撹拌した。次いで、得られた溶液を室温で12時間撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート(1.5g、3.4mmol、収率55.4%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=436.9.
工程10:(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-クロロ-6-(4-シアノ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000623
窒素下で、1,4-ジオキサン(60mL)および水(6mL)中の5-メチル-6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-4-カルボニトリル(944.0mg、3.14mmol)、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート(1.51g,3.46mmol)および[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(466.6mg、0.63mmol)の混合物に、KCO(1.30g,9.43mmol)を室温で加えた。得られた溶液を70 ℃にて2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-クロロ-6-(4-シアノ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(600.0mg、1.24mmol、2段階で収率39.2%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=483.1.
工程11:tert-ブチル((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)(6-(4-シアノ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-7-フルオロイソキノリン-3,8-ジイル)ジカルバメート
Figure 2022504080000624
窒素下で、1,4-ジオキサン(60mL)中の[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル ]N-[8-クロロ-6-(4-シアノ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメートの混合物(600.0mg、1.24mmol)、カルバメートtert-ブチル(8.73g、74.55mmol)およびBrettphos Pd G3(225.3mg、0.25mmol)の混合物に、KCO(515.2mg、3.73mmol)を室温で加えた。得られた溶液を90 ℃にて2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-(4-シアノ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(250mg、0.44mmol、収率35.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=564.2.
工程12:(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(4-シアノ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000625
ジクロロメタン(15mL)中の[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-(4-シアノ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(250.0mg,0.4436mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(5.0mL,64.9mmol)を室温で加えた。その混合物を、1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタンで希釈し、トリエチルアミンでpHを7に調整した。次いで、その混合物を、真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:12%Bから47%B 7分)で精製し、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-アミノ-6-(4-シアノ-5-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[2,3-b]ピリジン-6-イル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(58.4mg、0.1255mmol、収率28.3%)を黄色固体(ジアステレオマーの混合物)として得た。LCMS(ESI)[M+H]=464.2,R1.325分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.14(s,1H),9.36(s,1H),8.09(s,1H),8.00(s,1H),6.91(s,1H),6.29(s,2H),5.29-5.27(m,1H),4.57(d,J=14.0 Hz,2H),4.30-4.24(m,1H),3.87-3.72(m,4H),2.39(d,J=2.0 Hz,1H),2.23-2.15(m,5H),2.01-1.97(m,1H).
実施例208
(3S,4S)-4-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,4R)-4-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物452aおよび化合物452b)
Figure 2022504080000626
工程1:(3S,4S)-4-フルオロピロリジン-3-オル
Figure 2022504080000627
ジクロロメタン(2mL)中のtert-ブチル-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボキシレート(500.0mg、2.44mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(2.0mL)を加えた。その混合物を、2時間撹拌し、真空下で濃縮した。その粗生成物を、精製することなく次の工程で直接用いた。
工程2:(±)-トランス-4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-オル
Figure 2022504080000628
メチルアルコール(3.0mL)中の4-フルオロピロリジン-3-オル(512.0mg、4.88mmol)と酢酸(585.0mg、9.74mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド水溶液(7.2g,40%)を加えた。混合物を2時間室温で撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(2.21 g、58.46mmol)を加えた。その反応物を、室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(±)-トランス-4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-オル(250mg、2.10mmol,収率43.0%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=120.
工程3:(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000629
1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250.0mg、0.39mmol)、(±)-トランス-4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-オル(230.7mg、1.94mmol)およびDMAP(47.3mg、0.39mmol)の溶液を、90℃で2時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(110mg、0.164mmol、収率42.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=120.
工程4:(3S,4S)-4-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3R,4R)-4-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000630
ジクロロメタン(5mL)中の(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(110.0mg、0.16mmol)溶液に、TFA(1mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。得られた溶液を真空濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:5%Bから20%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物を、キラル-分取-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:(化合物452a)(10.5mg、0.022mmol、収率13.4%):R1.274分(カラム:CHIRALPAK IA-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE:EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=471.2,R1.524分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.31(s,1H),9.35(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.86(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.67(s,1H),5.31-5.21(m,1H),5.15(s,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.60(s,2H),3.10(s,1H),3.01(s,1H),2.73(s,1H),2.5(s,4 H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
エナンチオマー2:(化合物452b)(8.5mg、0.018mmol、収率11%):R2.616分(カラム:CHIRALPAK IA-3 0.46*5cm;3μm;移動相:MTBE:EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=471.2,R1.520分.,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.31(s,1H),9.35(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.86(d,J=6.1Hz,1H),6.23(s,2H),5.67(s,1H),5.31-5.21(m,1H),5.15(s,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.60(s,2H),3.10(s,1H),3.01(s,1H),2.73(s,1H),2.5(s,4 H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例209
(1S,3s)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;(1S,3r)-3-((S)-1-ヒドロキシエチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;(1R,3r)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;および(1R,3s)-3-((S)-1-ヒドロキシエチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物573a、化合物573b、化合物573C、および 化合物573d)
Figure 2022504080000631
工程 1:3-(ベンゾイルオキシ)-N-メトキシ-N-メチルシクロブタン-1-カルボキサミド
Figure 2022504080000632
DMF(10mL)中の3-ベンジルオキシ-シクロブタンカルボン酸(1000mg、4.85mmol)、N-メトキシ-N-メチル-メタナミン塩酸塩(815mg、7.3mmol)、DIEA(2505mg、19.42mmol)の溶液を、室温で5分間撹拌した。次いで、HATU(2766 mg、7.27 mmol)を加えた。反応物を室温で2分間撹拌した。反応をメタノールでクエンチし、次いでその混合物を酢酸エチルで希釈した。得られた溶液を水で洗浄した。その有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、3-ベンゾイルオキシ-N-メトキシ-N-メチル-シクロブタンカルボキサミド(1102mg、4.42mmol、収率91.2%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=250.
工程 2:1-(3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)エタン-1-オン
Figure 2022504080000633
THF(5mL)中の tert-ブチル3-(ベンジルオキシ)-N-メトキシ-N-メチルシクロブタン-1-カルボキサミド(1050mg、4.22mmol)の溶液に、臭化メチルマグネシウム(5.6mL、5.6mmol/L、1mol/LTHF中)を加えた。混合物を0 ℃で2時間撹拌した。反応をメタノールでクエンチした。その混合物を酢酸エチルで希釈し、次いで、得られた溶液を水で洗浄した。その有機層を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(30:70)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1-(3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)エタン-1-オン(1028mg、4.42mmol、収率90%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=204.
工程 3:1-(3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)エタン-1-オル
Figure 2022504080000634
メタノール(50mL)中の1-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)エタンオン(1028mg、5.03mmol)およびNaBH4385mg、10.13mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。反応を、チオ硫酸ナトリウム水溶液を加えてクエンチした。その残留物を水で希釈し、次いで重炭酸ナトリウムでpH6~7に調整した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、1-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)ethaノール(816mg、3.956mmol、収率78.6%)を無色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=206.
工程4:(1-(3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)エトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン
Figure 2022504080000635
窒素下で、ジクロロメタン(15mL)中の1-(3-ベンジルオキシシクロブチル)エタノール(816mg、3.961mmol)、tert-ブチルクロロジメチルシラン(1188mg、7.952mmol)およびイミダゾール(108mg、15mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。水により反応をクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(10/90)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(1-(3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)エトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(900mg、3.956mmol、収率78.6%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=321.
工程 5:3-(1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)シクロブタン-1-オル
Figure 2022504080000636
メタノール中の1-(3-ベンジルオキシシクロブチル)エトキシ-tert-ブチル-ジメチルシラン(600mg、1.87mmol)とPd/C(10%,420mg、1.87mmol)の混合物を、水素(1気圧)下、40℃で2時間撹拌した。次いで、その混合物を、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(18/82)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3-[1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]シクロブタノール(400mg、1.736mmol、収率92.7%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=231.
工程6:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(((3-(1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000637
1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(460mg、0.71mmol)、3-[1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]シクロブタノール(328mg、1.42mmol)、DIEA(90mg、0.70mmol)およびDMAP(88mg、0.72mmol)の溶液を、90℃で2時間攪拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(38/62)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、0.639mmol、収率89.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=782.
工程7:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((3-(1-ヒドロキシエチル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000638
テトラヒドロフラン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.38mmol)およびTBAF(277mg、0.88mmol)の溶液を、室温で2時間攪拌した。反応溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(35/65)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[3-(1-ヒドロキシエチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.299mmol、収率78.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=782.
工程8:(1S,3s)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(1S,3r)-3-((S)-1-ヒドロキシエチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(1R,3r)-3-((R)-1-ヒドロキシエチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,3s)-3-((S)-1-ヒドロキシエチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000639
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(2mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[3-(1-ヒドロキシエチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(180mg、0.27mmol)溶液を、室温で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(X Bridge CSH OBD C18 カラム 30×150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:9Bから41B 7分)で精製し、異性体生成物の混合物を得た。その混合物をキラル-HPLCで分離し、4つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物573a)(12.2mg、0.021mmol、収率9.7%)。R1.526分(CHIRALPAK IA-3 0.46*5cm;3μm;MTBE:EtOH=80:20,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R 1.845分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.00(s,1H),9.31(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.18(s,2H),5.65(s,1H),4.56-4.47(d,J=6Hz,1H),4.27(s,1H),3.57-3.44(m,2H),3.50(q,J=5.5Hz,1H),3.56-3.44(m,2H),2.32-2.24(m,2H),1.94-1.81(m,6H),1.03-0.92(m,3H).
エナンチオマー2(化合物573b)(2.4mg、0.005mmol、収率1.9%)。R2.059分(CHIRALPAK IA-3 0.46*5cm;3μm;MTBE:EtOH=85:15,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R2.059分,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.00(s,1H),9.31(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.18(s,2H),5.65(s,1H),5.00-4.71(m,1H),4.59-4.57(m,1H),4.26(s,2H),3.67-3.58(m,1H),3.36-3.32(m,2H),3.26-2.50(m,1H),2.38-2.35(m,4H),2.34-2.31(m,3H),1.12(d,J=6.3Hz,3H).
エナンチオマー3(化合物573c)(3mg、0.006mmol、収率2.4%)。R3.911分(CHIRALPAK IA-3 0.46*5cm;3μm;MTBE:EtOH=85:15,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R2.059分,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.00(s,1H),9.31(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.18(s,2H),5.65(s,1H),5.00-4.71(m,1H),4.59-4.57(m,1H),4.26(s,2H),3.67-3.58(m,1H),3.36-3.32(m,2H),3.26-2.50(m,1H),2.38-2.35(m,4H),2.34-2.31(m,3H),1.12(d,J=6.3Hz,3H).
エナンチオマー4(化合物573b)(13.6mg、0.029mmol、収率10.8%)。R3.911分(CHIRALPAK IA-3 0.46*5cm;3μm;MTBE:EtOH=80:20,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R1.845分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.00(s,1H),9.31(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.2Hz,1H),6.18(s,2H),5.65(s,1H),4.56-4.47(d,J=6Hz,1H),4.27(s,1H),3.57-3.44(m,2H),3.50(q,J=5.5Hz,1H),3.56-3.44(m,2H),2.32-2.24(m,2H),1.94-1.81(m,6H),1.03-0.92(m,3H).
実施例210
(1r,3r)-3-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(1s,3s)-3-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物574aおよび化合物574b)
Figure 2022504080000640
工程1:メチル 3-(ベンゾイルオキシ)シクロブタン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000641
DMF(10mL)中の3-ベンジルオキシ-シクロブタンカルボキシレート(1000mg、4.85mmol)、N-メトキシ-N-メチル-メタナミン塩酸塩(815.0mg、7.3mmol)およびDIEA(2505mg、19.42mmol)の溶液に、HATU(2766mg、7.27mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。その反応物を、メタノールおよび酢酸エチルで希釈した。得られた溶液を、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮して、3-ベンゾイルオキシ-N-メトキシ-N-メチル-シクロブタンカルボキサミド(1102mg、4.420mmol、収率91.2%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=220.
工程 2:2-(3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)プロパン-2-オル
Figure 2022504080000642
窒素下で、テトラヒドロフラン(2mL)中の3-ベンジルオキシシクロブタンカルボキシル酸メチル(1200mg,5.45mmol)とMeMgCl7mL,21mmol,3mol/L)の溶液を、室温で2時間撹拌した。反応をメタノールを加えてクエンチし、次に真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(35/65)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、2-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)プロパン-2-オル(1000mg、4.539mmol、収率83.3%)を無色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=220.
工程 3:3-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)シクロブタン-1-オル
Figure 2022504080000643
水素(1気圧)下で、メチルアルコール(2mL)中の2-(3-ベンジルオキシシクロブチル)プロパン-2-オル(1000mg、4.54mmol)とPd/C(210mg、4.54mmol)の混合物を、40℃で12時間撹拌した。濾過後、濾液を真空下で濃縮し、3-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)シクロブタノール(500mg、3.84mmol、収率84.6%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=130.
工程4:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((3-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000644
窒素下で1,4-ジオキサン(3mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.46mmol)、3-[1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]シクロブタノール(120mg、0.92mmol)、DIEA(299mg、2.32mmol)およびDMAP(57mg、0.47mmol)の溶液を、90℃で2時間攪拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(38/62)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[1-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシエチル]シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(280mg、0.358mmol、収率77.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=681.
工程5:(1r,3r)-3-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1s,3s)-3-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000645
TFA(1mL)およびジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[3-(1-ヒドロキシ-1-メチル-エチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(280mg、0.417mmol)溶液を、室温で2時間攪拌した。混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(カラム:XBridge分取 OBD C18 カラム 30×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:15%Bから26%B 10分)で精製し、ラセミ混合物を得た。その混合物をキラル-HPLCで分離し、2つの異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられている。
異性体1(化合物574a)(27.2mg、0.0565mmol、収率77%)。RT 7.921分(CHIRALPAK IA,2*25cm,5μm,移動相A:MTBE;水(0.1%FA)、移動相B:EtOH)。LCMS(ESI)[M+H]=482.5,R2.197分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.99(s,1H),9.31(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.80(d,J=6.2Hz,1H),6.18(s,2H),5.65(s,1H),4.93(t,J=6.6Hz,1H),4.40-4.20(m,3H),3.50-3.30(m,2H),2.50-2.28(m,3H),2.20-2.05(m,2H),1.92(s,3H),1.03(s,6H).
異性体 2(化合物574b)(3.1mg、0.0064mmol、収率8.8%)。RT 10.454分(CHIRALPAK IA,2*25cm,5μm,移動相A:MTBE;水(0.1%FA)、移動相B:EtOH)。LCMS(ESI)[M+H]=482.5,R1.209分.,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.00(s,1H),9.31(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.0Hz,1H),6.18(s,2H),5.65(s,1H),4.75(t,J=7.7Hz,1H),4.29-4.24(m,3H),3.40-3.20(m,2H),2.30-2.10(m,2H),2.04-1.95(m,2H),1.90(s,3H),1.88-1.78(m,1H),0.98(s,6H).
実施例211
(3S,3aR,6aR)-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,3aR,6aR)-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物563aおよび化合物563b)
Figure 2022504080000646
工程1:(±)-トランス-4-プロパ-2-エンオキシテトラヒドロフラン-3-オル
Figure 2022504080000647
ジクロロメタン(1.8L)中の3,4-エポキシテトラヒドロフラン(30.0g、348.5mmol)とプロパルギルアルコール(19.8g、353.2mmol)の溶液に、0℃で三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(4.42mL、34.88mmol)を加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(1/5)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-トランス-4-プロパ-2-エンオキシテトラヒドロフラン-3-オル(10g、70.35mmol、収率20.2%)を黄色油として得た。
工程2:O-[(3S,4S)-4-プロパ-2-エンオキシテトラヒドロフラン-3-イル] メチルスルファニルメタンチオアート
Figure 2022504080000648
雰囲気下で、テトラヒドロフラン(140mL)中の(±)-トランス-4-プロパ-2-イノキシテトラヒドロフラン-3-オル(7.0g、49.24mmol)の溶液に、0℃でNaH(3.53g、147mmol、60%純度)を加えた。その混合物を室温で30分間撹拌した。二硫化炭素(4.42mL、73.6mmol)を0℃で加え、その混合物を室温で30分間撹拌した。ヨードメタン(10.5g、73.97mmol)を0℃で加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合をNH4Cl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を、乾燥(NaSO)させ、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、O-[(3S,4S)-4-プロパ-2-エンオキシテトラヒドロフラン-3-イル]メチルスルファニルメタンチオアート(6.8g、29.3mmol、収率59.4%)を黄色油として得た。
工程 3:3-メチレン-3a,4,6,6a-テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン
Figure 2022504080000649
雰囲気下で、トルエン(420mL)中のO-[(1S,2S)-2-プロパ-2-イノキシシクロペンチル] メチルスルファニルメタンチオエート(6.0g,26.04mmol)の溶液に、室温でトリ-N-ブチルスズヒドリド(13.86mL,51.6mmol)を加えた。この混合物を還流で30分間加熱した。触媒量のAIBN(216mg、1.32mmol)を還流で加え、その混合物を4時間還流し続けた。その反応混合物を室温まで冷却し、濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(5/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し3-メチレン-3a,4,6,6a-テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン(1.8g、14.4mmol、収率54.78%)を無色固体として得た。
工程4:(3R,3aS,6aR)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-オル
Figure 2022504080000650
四塩化炭素(10mL)、アセトニトリル(10mL)および水(10mL)中の3-メチレン-3a,4,6,6a-テトラヒドロフロ[3,4-b]フラン(1.26g、9.99mmol)およびRuCl(620.55mg、3mmol)の溶液に、NaIO(5.34g、24.95mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を、室温で2時間攪拌した。反応を、NaHCO水溶液とNaS2O水溶液でクエンチした。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、エタノール(10mL)中に溶解し、NaBH(468.8mg、12.34mmol)を室温で加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。得られた混合物を減圧下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(3R,3aS,6aR)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-オル(450mg、3.46mmol、収率39.9%)を黄色油として得た。H-nmR(300MHz,CDCl)δ 4.60-4.50(m,1H),4.40-4.30(m,2H),4.02-4.07(m,1H),3.90(d,1H,)、3.60(dd,J=2.1,8.8Hz,1 H),3.46-3.40(m,2H),2.90-2.75(m,1H),2.20(bs,1H).
工程5:[(3S,3aR,6aR)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル] 4-ニトロ安息香酸
Figure 2022504080000651
テトラヒドロフラン(20mL)中の(3R,3aS,6aR)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-オル(420.0mg、3.23mmol)、4-ニトロ安息香酸(808.5mg、4.84mmol)およびPpH(1.27g,4.84mmol)の溶液に、DIAD(978.6mg、4.84mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。石油エーテル/酢酸エチル(5/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによりその残留物を精製し[(3S,3aR,6aR)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル] 4-ニトロ安息香酸(700mg、2.5mmol、収率77.7%)を白色固体として得た。
工程6:(3S,3aS,6aR)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-オル
Figure 2022504080000652
メタノール(1mL)およびKCO(1.73g,12.53mmol)中の[(3S,3aR,6aR)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル]4-ニトロ安息香酸(700.0mg,2.51mmol)その混合物を、室温で4時間撹拌した。得られた溶液を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(3S,3aS,6aR)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-オル(200mg、1.54mmol、収率57.3%)を黄色油として得た。H NMR(300MHz,クロロfoRm-d)δ 4.86(dd,J=6.7,3.7Hz,1H),4.25(dt,J=3.1,1.4Hz,1H),4.03(d,J=10.4Hz,1H),3.92(dd,J=9.8,3.4Hz,1H),3.86-3.71(m,3H),3.56(dd,J=10.4,3.8Hz,1H),2.85(qd,J=7.0,6.1,3.5Hz,1H),1.88(s,1H).
工程7:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((((3S,3aR,6aR)-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレートおよびtert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((((3R,3aS,6aS)-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000653
ジクロロメタン(40mL)中の(3S,3aS,6aR)-2,3,3a,4,6,6a-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-オル(198.09mg、1.52mmol)、tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400.0mg、0.76mmol)およびDIEA(294.54mg、2.28mmol)の溶液に、トリホスゲン(158.09mg、0.53mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を0℃で30分撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物を更に、キラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK IC,3*25cm,5μm;移動相A:ヘキサン:DCM=3:1(0.1%DEA)、移動相B:EtOH;フローレート:40mL/分;勾配:50%Bから50%B 20分)で精製し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物563aの中間体):(150mg、0.22mmol、収率28.9%)。R1.621分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5 cm;3μm,移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=682.3.
エナンチオマー2(化合物563Bの中間体):(145mg、0.22mmol、収率27.9%)。R2.772分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5 cm;3μm,移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=682.3.
工程8:(3S,3aR,6aR)-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3R,3aR,6 R)-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000654
ジクロロメタン(5mL)およびトリフルオロ酢酸(2mL)中のtert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((((3S,3aR,6aR)-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.22mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。次いで、得られた溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、アセトニトリルに溶解させ、NaHCO 水溶液でpH8に調整した。固体を濾過で回収し、水で洗浄し、エナンチオマー1(化合物563a)を得た(相対立体化学は図示の通り。絶対立体化学は任意に割り当てられている。)(49mg、0.102mmol、収率46.2%):R4.377分(CHIRALPAK IA-U*50mm 1.6μm;移動相A:CO,移動相B:IPA(20 mM NH),10%-50%,6.5分;2mL/分)。LCMS(ESI):[M+H]=482.2,R2.137分.,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.18(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.66(d,J=3.4Hz,1H),5.23-5.00(m,1H),4.77(dd,J=6.7,3.6Hz,1H),4.29(t,J=4.3Hz、2H),3.96-3.78(m,4H),3.68(dd,J=9.5,8.0Hz,1H),3.46(dd,J=10.2,3.7Hz,1H),3.16-3.20(m,2H)3.04-2.90(m,1H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
同様にして、tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((((3R,3aS,6aS)-ヘキサヒドロフロ[3,4-b]フラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレートを使用し、エナンチオマー2(化合物563b)を得た(相対立体化学は図示の通り。絶対立体化学は任意に割り当てられている。)(49.5mg、0.102mmol、収率46.5%):RT 4.856分 CHIRALPAK IA-U*50mm 1.6μm;移動相A:CO,移動相B:IPA(20 mM NH),10%-50%,6.5分;2mL/分)。LCMS(ESI):[M+H]=482.2,R2.137分.,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.18(s,1H),9.33(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.66(d,J=3.4Hz,1H),5.23-5.00(m,1H),4.77(dd,J=6.7,3.6Hz,1H),4.29(t,J=4.3Hz、2H),3.96-3.78(m,4H),3.68(dd,J=9.5,8.0Hz,1H),3.46(dd,J=10.2,3.7Hz,1H),3.16-3.20(m,2H)3.04-2.90(m,1H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例212
(3R,4R)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3S,4S)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物477aおよび化合物477b)
Figure 2022504080000655
工程 1:4-フルオロテトラヒドロフラン-3-オル
Figure 2022504080000656
3,4-エポキシテトラヒドロフラン(2.7g、31.40mmol)とトリエチルアミントリヒドロフルオリド(7.68mL,47.1mmol)の混合物を、120℃で12時間撹拌した。その混合物を室温まで冷却し、次いで、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチした。得られた溶液をジクロロメタン/2-プロパノール(5/1)で抽出し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、4-フルオロテトラヒドロフラン-3-オル(2.02g、19.04mmol、収率60.9%)を黄色油として得た。
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000657
ジクロロメタン(20mL)中tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.38mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.33mL,1.92mmol)および4-フルオロテトラヒドロフラン-3-オル(2.02g、19.04mmol)の溶液を、0℃で5分撹拌した。ジクロロメタン中のトリホスゲン(80.0mg、0.27mmol)溶液を0℃で加え、その反応物を0℃で0.5時間撹拌した。その反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(30/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190.0mg、0.29mmol、収率76.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=658.3.
工程3:(3R,4R)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3S,4S)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000658
ジクロロメタン(18mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(190.0mg、0.29mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(6mL)を加えた。その混合物を室温で1時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタンで希釈し、トリエチルアミンでpHを8に調整した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:11%Bから34%B 10分)で精製し、ラセミ混合物を得た。そのラセミ混合物を、キラル-分取-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物477a(12.3mg、0.0264mmol、収率9.1%)黄色固体として。R1.349分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm;3μm,移動相:MTBE(0.1%DEA):EtOH=75:25,1mL/分);LCMS(ESI):[M+H]=458.2,R1.843分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.32(s,1H),9.35(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.86(d,J=6.0 Hz,1H),6.22(s,2H),5.67(s,1H),5.40(s,1H),5.27-5.24(m,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),4.14-4.10(m,1H),3.99(d,J=2.0 Hz,1H),3.99-3.87(m,1H),3.83-3.79(m,1H),3.37(s,2H),1.92(s,3H).
エナンチオマー2:(化合物477b)(9mg、0.0195mmol、収率6.8%)黄色固体として。R2.474分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm;3μm,移動相:MTBE(0.1% DEA):EtOH=75:25,1mL/分);LCMS(ESI):[M+H]=458.2,R1.843分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.32(s,1H),9.35(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.86(d,J=6.0 Hz,1H),6.22(s,2H),5.67(s,1H),5.40(s,1H),5.27-5.24(m,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),4.14-4.10(m,1H),3.99(d,J=2.0 Hz,1H),3.99-3.87(m,1H),3.83-3.79(m,1H),3.37(s,2H),1.92(s,3H).
実施例213
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジハイドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3S,4S)-4-フルオロテトラハイドロフラン-3-イル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジハイドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3R,4R)-4-フルオロテトラハイドロフラン-3-イル)尿素(化合物724aおよび化合物724b)
Figure 2022504080000659
工程1:(±)-シス-N,N-ジベンゾイル-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-アミン
Figure 2022504080000660
ジクロロメタン(10mL)中の(±)-シス-4-(ジベンゾイルアミノ)テトラヒドロフラン-3-オル(620mg、2.19mmol)溶液に、DAST(700mg、4.35mmol)を-78 ℃で加えた。その混合物を-78 ℃で2時間攪拌した。混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(88/12)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(±)-シス-N,N-ジベンゾイル-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-アミン(300mg、1.051mmol、収率48%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=286.
工程2:(±)-シス-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-アミン
Figure 2022504080000661
1,4-ジオキサン(1mL)およびメタノール(4mL)中の(±)-シス-N,N-ジベンジル-4-フルオロ-テトラヒドロフラン-3-アミン(340mg、1.19mmol)およびPd/c(10%,120mg、1.19mmol)の混合物を、40℃で3時間撹拌した。濾過後、濾液を真空下で濃縮し、(±)-シス-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-アミン(120mg、1.142mmol、収率95.8%)を黄色の固体として得た。GCMS=106.
工程3:(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000662
1,4-ジオキサン(3mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.46mmol)、DMAP(56mg、0.46mmol)および(±)-シス-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-アミン(98mg、0.93mmol)の溶液を、90℃で2時間攪拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(43/57)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(280mg、0.426mmol、収率91.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=657.
工程 4:1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3S,4S)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)尿素
および 1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((3R,4R)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)尿素
Figure 2022504080000663
ジクロロメタン(5mL)および2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)中の(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(3-(4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)ウレイド)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(130mg、0.20mmol)溶液を、室温で1時間攪拌した。反応溶液を真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:XBridge 分取 OBD C18 カラム 30×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:15%Bから26%B 10分)で精製し、ラセミ体を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物724a)(54.2mg、0.119mmol、収率60%)。R1.216分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=50:50)。LCMS(ESI)[M+H]=467.2,R1.892分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),8.94(s,1H),7.85(s,1H),7.45-7.38(d,J=6Hz,1H),7.31(s,1H),6.75-6.73(s,J=6Hz,1H),5.65(s,2H),5.28-5.04(m,1H),5.07(s,1H),4.31-4.23(m,3H),4.08-3.81(m,3H),3.68-3.36(m,1H),3.43-3.32(m,2H).1.93(s,3H).
エナンチオマー2(化合物724b)(52.7mg、0.116mmol、収率58.3%)。R1.861分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm;(MTBE(0.1%DEA):MeOH=50:50).LCMS(ESI)[M+H]=467.2,R1.892分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 9.28(s,1H),8.94(s,1H),7.85(s,1H),7.45-7.38(d,J=6Hz,1H),7.31(s,1H),6.75-6.73(s,J=6Hz,1H),5.65(s,2H),5.28-5.04(m,1H),5.07(s,1H),4.31-4.23(m,3H),4.08-3.81(m,3H),3.68-3.36(m,1H),3.43-3.32(m,2H).1.93(s,3H).
実施例214
(3S,4R)-4-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,4S)-4-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物452cおよび化合物452d)
Figure 2022504080000664
工程1:(3S,4R)-4-フルオロピロリジン-3-オル
Figure 2022504080000665
ジクロロメタン(2mL)およびトリフルオロ酢酸(2.0mL)中のtert-ブチル 3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピロリジン-1-カルボキシレート(500.0mg、2.44mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その粗生成物を、精製することなく次の工程で直接用いた。
工程 2:4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-オル
Figure 2022504080000666
メタノール(3.0mL)およびホルムアルデヒド水溶液(7.2g、40%)中の4-フルオロピロリジン-3-オル(510.0mg、4.86mmol)と酢酸(585.0mg、9.74mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(2.21g、58.46mmol)を加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-オル(310mg、2.60mmol、収率53.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=120.
工程3:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3S,4S)-4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000667
1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(310.0mg、0.484mmol)、4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-オル(286.1mg、2.41mmol)およびDMAP(58.7mg、0.484mmol)の溶液を、90℃で2時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3S,4S)-4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(80mg,0.119mmol、収率30.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=671.3.
工程4:(3S,4R)-4-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキリン-3-イル)カルバメート
および(3R,4S)-4-フルオロ-1-メチルピロリジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000668
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(1mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(4-フルオロ-1-メチル-ピロリジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(80.0mg、0.119mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。得られた溶液を真空濃縮した。その残留物を、DCMに溶解させ、トリエチルアミンでpHを8に調整した。得られた溶液を真空濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm 5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:5%Bから20%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をさらにキラル-分取-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物452c(5.9mg、0.017mmol、収率10.4%):R1.203分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE:EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=471.3,R1.692分,方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.23(s,1H),9.32(s,1H),7.95(s,1H),7.31(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.65(s,1H),5.27-5.09(m,2H),4.27(s,2H),3.37(s,2H),2.79-2.72(m,4H),2.28(s,3H),1.90(s,3H).
エナンチオマー2:化合物452d(8.3mg、0.0196mmol、収率12%):R2.607分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE:EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=471.3,R1.692分,方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.23(s,1H),9.32(s,1H),7.95(s,1H),7.31(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.65(s,1H),5.27-5.09(m,2H),4.27(s,2H),3.37(s,2H),2.79-2.72(m,4H),2.28(s,3H),1.90(s,3H).
実施例215
(1r,3r)-3-(ヒドロキシメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(1s,3s)-3-(ヒドロキシメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物571aおよび化合物571b)
Figure 2022504080000669
工程1:(3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)メタノール
Figure 2022504080000670
テトラヒドロフラン(50mL)中の3-ベンジルオキシ-シクロブタンカルボン酸(3.0g、14.55mmol)とB(44mL,46.15mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。メタノールで反応をクエンチした。反応物を真空濃縮した。その粗生成物は次工程で使用する。LCMS(ESI)[M+H]=192.
工程2:((3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)メトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン
Figure 2022504080000671
ジクロロメタン(10mL)中の(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)メタノール(500mg、2.6mmol)、TBDMSCl(777mg、5.18mmol)およびイミダゾール(704mg、10.34mmol)の溶液を、25 ℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(77/23)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)メトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン(770mg、2.512mmol、収率96.6%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=307.
工程 3:3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)シクロブタン-1-オル
Figure 2022504080000672
メタノール(30mL)中の(3-ベンジルオキシシクロブチル)メトキシ-tert-ブチル-ジメチルシラン(840mg、2.74mmol)とPd/c(800mg、6.78mmol)の混合物を、水素(1気圧)下40℃で2日間撹拌した。濾過後、その反応混合物を真空下で濃縮した。その粗生成物(800mg)を次工程で使用した。LCMS(ESI)[M+H]=216.
工程4:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(((3-(((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)メチル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000673
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(609mg、1.16mmol)、3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]シクロブタノール(587mg、2.71mmol)、トリホスゲン(265mg、0.89mmol)およびDIEA(868mg、6.73mmol)の溶液を、0℃で2時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけて真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(850mg、1.1068mmol、収率95.5%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=768.
工程5:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((3-(ヒドロキシメチル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000674
テトラヒドロフラン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシメチル]シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(889mg、1.16mmol)およびTBAF(1460mg、4.63mmol)の溶液を、25℃で4時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(94/6)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[3-(ヒドロキシメチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(416mg、0.636mmol、収率55%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=654.
工程6:(1r,3r)-3-(ヒドロキシメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(1s,3s)-3-(ヒドロキシメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000675
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(2mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[3-(ヒドロキシメチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(120mg、0.18mmol)溶液を、室温で1時間攪拌した。溶液を真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:XBridge分取 OBD C18 カラム 30×150 mm、5μm;移動相A:水(10 mM NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:15%Bから26%B 10分)で精製し、立体異性体の混合物を得た。その混合物をキラル-HPLCで分離し、2つの立体異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられている。
異性体1(化合物571a)(26.9mg、0.0593mmol、収率32.3%)。R12.514分(CHIRALPAK IC-3 2×25cm;5μm.移動相A:(Hex:DCM=3:1)(10M NH-MeOH);移動相B:EtOH)。LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R1.864分;方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.02(s,1H),9.30(s,1H),7.94(s,1H),7.30(s,1H),6.85-6.78(d,J=6Hz,1H),6.17(s,2H),5.66(s,1H),5.10-4.93(m,1H),4.71-4.63(m,1H),4.27(s,2H),3.48-3.40(d,J=4.5Hz、2H),3.37-3.31(m,2H),2.38-2.15(m,2H),2.16-2.05(m,3H),1.90(s,3H).
異性体 2(化合物571b)(20.7mg、0.0456mmol、収率24.9%):保持時間:13.339分(CHIRALPAK IA 2*25cm;5μm.移動相A:(Hex:DCM=3:1)(10M NH-MeOH);移動相B:EtOH)。LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R1.771分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.02(s,1H),9.36(s,1H),7.95(s,1H),7.31(s,1H),6.83-6.78(d,J=6Hz,1H),6.18(s,2H),5.68(s,1H),4.91-4.74(m,1H),4.62-4.52(m,1H),2.28(s,2H),3.40-3.32(m,4H),2.40-2.28(m,2H),2.05-1.98(m,1H),1.98-1.77(m,5H).
実施例216
(1s,3s)-3-(メチルスルホニル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物572a)
Figure 2022504080000676
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1s,3s)-3-(メチルスルホニル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000677
窒素下で、ジクロロメタン(25mL)中のシス-3-メチルスルホニルシクロブタノール(150mg、1mmol)およびtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.23mmol)溶液に、TEA(250mg、2.48mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(90mg、0.30mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/9)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1s,3s)-3-(メチルスルホニル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100mg、0.143mmol、収率61.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=702.
工程2:(1s,3s)-3-(メチルスルホニル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000678
ジクロロメタン(8mL)中の tert-ブチル7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1s,3s)-3-(メチルスルホニル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100mg,0.14mmol)の溶液に、2,2,2-トリフルオロ酢酸(2mL)を25 ℃で加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。その粗生成物を、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm,、5μm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:9%Bから34%B 7分)で精製し、(3-メチルスルホニルシクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(58.3mg、0.106mmol、収率74.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=502.1,R1.931分;方法 K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.23(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.67(d,J=3.2Hz,1H),4.99(p,J=7.6Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.82-3.69(m,1H),3.33(s,2H),2.93(s,3H),2.76-2.64(m,2H),2.39(ddd,J=12.4,6.3,2.4Hz、2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例217
(1r,3r)-(3-シアノシクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物484b)
Figure 2022504080000679
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シアノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000680
窒素下で、1,4-ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.46mmol)およびDMAP(56.7mg、0.46mmol)の溶液に、3-ヒドロキシシクロブタンカルボニトリル(135.0mg、1.39mmol)を25 ℃で加えた。.得られた溶液を間90℃で30分撹拌した。その反応物を真空下にて濃縮した。その残留物を、ジクロロメタ/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シアノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(290mg、0.45mmol、収率96%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=649.3
工程2:(3-シアノシクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000681
ジクロロメタン(9mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シアノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(290.0mg、0.45mmol)およびTFA(3.0mL,0.45mmol)の溶液を、25 ℃で2時間攪拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge シールド RP18 OBD カラム 19*250mm、10μm;水(10mmol/L FA):ACN=14%Bから30%B 15分;25mL/分)で精製し、(3-シアノシクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(37mg、0.08mmol、収率19%)を黄白色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=449.2;RT 1.973分.;方法 K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.68(d,J=2.7Hz,1H),5.22-5.10(m,1H),4.32-4.20(m,2H),3.47-3.37(m,3H),2.70-2.60(m,2H),2.61-2.53(m,2H),1.92(s,3H).
実施例218
(3S,4R)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,4S)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物566aおよび化合物566b)
Figure 2022504080000682
工程1:(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000683
ジクロロメタン(50mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(3000.0mg、5.71mmol)、tert-ブチル 3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(1880.0mg、8.57mmol)およびDIEA(3680.0mg、28.53mmol)の溶液に、トリホスゲン(1185.0mg、3.99mmol)を 0℃で加えた。得られた溶液を0℃で2時間攪拌した。その有機層を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(62/38)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、エナンチオマーの対(2400mg、3.1136mmol、収率54.5%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=771.
エナンチオマーをキラル-HPLCで分離し、エナンチオマーの対を得た。tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(3S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1100mg、1.4271mmol、収率45.8%)と tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(3R,4S)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(800mg、1.0379mmol、収率33.3%)。(絶対立体化学は任意に割り当てられている。)
工程2:(3S,4R)-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000684
HCl(5mL,2 mol/L MeOH中)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(3S,4R)-1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100mg、0.13mmol)溶液を、室温で2時間攪拌した。その残留物を、真空下で濃縮し、(3S,4R)-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(50mg、0.1063mmol、収率81.9%)を赤色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=471.
工程3:(3S,4R)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物566a)
Figure 2022504080000685
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(5mL)中の(3S,4R)-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(70.0mg、0.148mmol)溶液を、室温で2時間攪拌した。溶液を真空下で濃縮した。得られた残留物を、水(0.1% FA)/ACN(30/70)の逆相クロマトグラフィーで精製し、(3S,4R)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物566a)を得た(相対立体化学は図示の通り。絶対立体化学は任意に割り当てられている。)(28mg、0.0524mmol、収率8.2%):RT 4.235分(CHIRALPAK IC,3.0*100mm,3μm;CO:MeOH(0.1%DEA)勾配(B%):10%から50% 4.0分、50%で2.0分保持。背圧(psi):1500.000、フローレート:2mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=535.3,R1.905分.,方法 J;H NMR(300MHz,メタノール-d)δ 9.60(s,1H),7.93(s,1H),7.65(s,1H),7.18(d,J=5.9Hz,1H),6.75-6.31(m,1H),5.45-5.24(m,2H),4.76-4.67(t,J=4.5Hz、2H),4.06-3.98(m,1H),3.90-3.75(m,7H),3.72-3.65(m,1H),2.52-2.36(m,2H),2.23-2.28(d,J=3Hz,3H).
同じ手順を用い、(3R,4S)-1-(2,2-ジフルオロエチル)-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物566b)(相対立体化学は図示の通り。絶対立体化学は割り当てられている。)を、tert-ブチル 7-(3-(((((3R,4S)-1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-フルオロピペリジン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレートから調整した:RT 4.771分(CHIRALPAK IC,3.0*100mm,3μm;CO:MeOH(0.1%DEA)勾配(B%):10%から50% 4.0分、50%で2.0分保持。背圧(psi):1500.000、フローレート:2mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=535.3,R1.905分;方法 J.H NMR(300MHz,メタノール-d)δ 9.60(s,1H),7.93(s,1H),7.65(s,1H),7.18(d,J=5.9Hz,1H),6.75-6.31(m,1H),5.45-5.24(m,2H),4.76-4.67(t,J=4.5Hz、2H),4.06-3.98(m,1H),3.90-3.75(m,7H),3.72-3.65(m,1H),2.52-2.36(m,2H),2.23-2.28(d,J=3Hz,3H).
実施例219
[(1R,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペンチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート,[(1S,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペンチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート,[(1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペンチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメートおよび[(1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペンチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物533a,化合物533b,化合物533cおよび化合物533d)
Figure 2022504080000686
工程 1:3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロペンタNオン
Figure 2022504080000687
ジクロロメタン(40mL)中の3-ヒドロキシシクロペンタノン(1000.0mg、9.99mmol)の溶液に、tert-ブチルジフェニルクロロシラン(4110.0mg、14.95mmol)およびイミダゾール(2720.0mg、40mmol)を加えた。その混合物を25 ℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(92/8)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロペンタNオン(3350mg、9.89mmol、収率99%)を透明な油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=339.2。
工程 2:3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ-1-メチル-シクロペンタNol
Figure 2022504080000688
窒素下で、テトラクロロエチレン(50mL)中の3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロペンタノン(3900.0mg,11.52mmol)の溶液に、塩化メチルマグネシウム(15.4mL,46.2mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を1時間25 ℃で撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ-1-メチル-シクロペンタノール(4000mg、11.28mmol、収率97%)を透明な油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=355.2
工程3:(1S,3R)-1-メチルシクロペンタン-1,3-ジオールおよび(1S,3S)-1-メチルシクロペンタン-1,3-ジオール
Figure 2022504080000689
テトラヒドロフラン(40mL)中の3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシ-1-メチル-シクロペンタノール(4000.0mg、11.28mmol)とTBAF(9000.0mg、28.57mmol)の溶液を、25 ℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(1S,3R)-1-メチルシクロペンタン-1,3-ジオール(500mg、4.30mmol、収率38%)を黄色油として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 4.48(d,J=5.0Hz,1H),4.31(s,1H),4.12-3.89(m,1H),1.88-1.23(m,6H),1.13(s,3H).および(1S,3S)-1-メチルシクロペンタン-1,3-ジオール(200mg,1.72mmol、収率15%)黄色油として。H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 4.38(d,J=4.2Hz,1H),4.29-4.16(m,1H),4.14(s,1H),1.98-1.81(m,2H),1.72-1.34(m,4H),1.24(s,3H).
工程4:(+/-)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペントキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000690
窒素下で、1,4-ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.46mmol)およびDMAP(56.7mg、0.46mmol)の溶液に、(1S,3R)-1-メチルシクロペンタン-1,3-ジオール(108.0mg、0.93mmol)を25 ℃で加えた。.得られた溶液を90 ℃で3時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタ/メタノール(97/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペントキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.45mmol、収率96%)を黄白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.3。
(+/-)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペントキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000691
窒素下で、1,4-ジオキサン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.46mmol)およびDMAP(56.7mg、0.46mmol)の溶液に、(1S,3S)-1-メチルシクロペンタン-1,3-ジオール(108.0mg、0.93mmol)を25 ℃で加えた。得られた溶液を90 ℃で3時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタ/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペントキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.299mmol、収率64%)を黄白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.3.
工程5:[(1R,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペンチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
および[(1S,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペンチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000692
ジクロロメタン(9mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペントキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(295.0mg、0.44mmol)およびTFA(3.0mL)の溶液を、25 ℃で2時間攪拌した、濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;水(0.1% FA):CAN=9%Bから41%B7分;60mL/分)で精製し、ラセミ体を得た。このそのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物533a)(22.8mg、0.045mmol、収率10%)。R2.162分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):EtOH=70:30;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R 2.019分.,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.04(s,1H),9.37(s,1H),7.99(s,1H),7.49(s,1H),6.88(d,J=6.1Hz,1H),5.07-4.99(m,1H),4.70-4.20(m,6H),3.50-3.44(m,2H),2.12-1.95(m,5H),1.94-1.82(m,1H),1.81-1.70(m,2H),1.61-1.53(m,1H),1.23(s,3H).
エナンチオマー2(化合物533b)(24.8mg、0.049mmol、収率11%)。R3.594分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):EtOH=70:30;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R 2.019分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.04(s,1H),9.37(s,1H),7.99(s,1H),7.49(s,1H),6.88(d,J=6.1Hz,1H),5.07-4.99(m,1H),4.70-4.20(m,6H),3.50-3.44(m,2H),2.12-1.95(m,5H),1.94-1.82(m,1H),1.81-1.70(m,2H),1.61-1.53(m,1H),1.23(s,3H).
[(1S,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペンチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメートおよび[(1R,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペンチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000693
ジクロロメタン(10ml)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロペントキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.30mmol)およびTFA(3.0mL)の溶液を、25℃で2時間攪拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム、30×150mm,5μm;水(10mol/L NHNH):ACN=18%Bから35%B 7分;60mL/分)で精製し、ラセミ体を得た。そのラセミ生成物を、キラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK ID-03,2.0cm I.D.*25cm L(5μm);MTBE(10 M NH-MeOH):IPA=30%Bから30%B20分;フローレート15mL/分)を分離し、2つのエナンチオマーを得た。立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー3(化合物533c)(21.5mg、0.042mmol、収率14%)。R2.380分(CHIRALPAK ID-3 サイズ:0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):IPA=70:30;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R 2.077分;方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.00(s,1H),9.35(s,1H),7.98(s,1H),7.44(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),5.25-5.10(m,1H),4.41-4.38(m,2H),4.20-3.61(m,4H),3.43-3.30(m,2H),2.39-2.14(m,2H),1.97(s,3H),1.78-1.49(m,4H),1.31(s,3H).
エナンチオマー4(化合物533d)(13.3mg、0.026mmol、収率9%):R3.737分(CHIRALPAK ID-3 サイズ:0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):IPA=70:30;1.0mL/分).LCMS(ESI):[M+H]=468.2,R 2.077分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.00(s,1H),9.35(s,1H),7.98(s,1H),7.44(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),5.25-5.10(m,1H),4.41-4.38(m,2H),4.20-3.61(m,4H),3.43-3.30(m,2H),2.39-2.14(m,2H),1.97(s,3H),1.78-1.49(m,4H),1.31(s,3H).
実施例220
(1s,3s)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物534a)
Figure 2022504080000694
工程1:tert-ブチル N-tert-ブトキシカルボニル-N-[5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シアノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]カルバメート
Figure 2022504080000695
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル N-[5-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]-N-tert-ブトキシカルボニル-カルバメート(196.5mg、0.33mmol)、3-ヒドロキシシクロブタンカルボニトリル(163.5mg、1.68mmol)およびDIEA(435.1mg、3.36mmol)の溶液に、トリホスゲン(99.9mg、0.33mmol)を加えた。その混合物を0℃で1時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタ/メタノール(97/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル N-tert-ブトキシカルボニル-N-[5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シアノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]カルバメート(200mg、0.28mmol、収率84.1%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=707.4.
工程2:(1s,3s)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000696
tert-ブチルN-[5-[(Z)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[6-[(3-シアノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-4-メチル-3-ピリジル]-2-フルオロアリル]-4-メチル-3-ピリジル]-N-(ヒドロキシメチル)カルバメートの溶液;イジクロロメタン(4mL)中のイソブタン(250.0mg、0.36mmol)に、TFA(4mL,0.36mmol)を加えた。その混合物を、室温で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物をジクロロメタンに再溶解させ、TEAでpHを8に調整した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:7%Bから35%B 7分)で精製し、(3-シアノシクロブチル)N-[8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチル-3-ピリジル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(26.1mg、0.064mmol、収率18%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=407.1,R1.942分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.23(s,1H),9.37(s,1H),7.99(d,J=11.3Hz、2H),7.73(s,1H),6.89(d,J=6.1Hz,1H),6.28(s,2H),5.44(s,2H),4.95(m,1H),3.12(m,1H),2.90-2.73(m,2H),2.40(m,2H),1.95(d,J=1.5Hz,3H).
実施例221
(1S,2S)-2-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,2R)-2-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物542cおよび化合物542d)
Figure 2022504080000697
工程1:トランス-2-(ベンゾイルオキシ)シクロブタン-1-オル
Figure 2022504080000698
ベンジルアルコール(3850mg、35.65mmol)とナトリウム(250.0mg、10.87mmol)の混合物を、90 ℃で0.5時間撹拌した。5-オキサバイシクロ[2.1.0]ペンタン(250.0mg、3.57mmol)を加え、その混合物を90℃で12時間撹拌した。反応を酢酸でクエンチした。濾過し、真空下で濃縮した後、60%の水(0.01% NHHCO)と40%のACNで溶出する逆相フラッシュクロマトグラフィーで粗製を精製し、トランス-2-ベンジルオキシシクロブタノール(280mg,1.571mmol,収率44%)を黄色油として得た。
工程 2:トランス-シクロブタン-1,2-ジオール
Figure 2022504080000699
メタノール(5mL)中のトランス-2-ベンゾイルオキシシクロブタノール(300.0mg、1.68mmol)とPd/c(10%,150mg)の混合物を、水素下、40℃で8時間撹拌した。次いで、その混合物を濾過し、濃縮して、トランス-シクロブタン-1,2-ジオール(234mg、2.65mmol)を無色の油として得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 4.00(t,J=6.3Hz,1H),3.51(s,1H),2.08(q,J=6.2Hz,3H),1.56-1.19(m,1H).
工程3:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1S,2S)-2-ヒドロキシシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000700
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(234.0mg、0.36mmol)およびトランス-シクロブタン-1,2-ジオール(160.0mg、1.82mmol)の混合物に、DMAP(44.0mg、0.36mmol)を加えた。混合物を60 ℃にて12時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタ/メタノール(95/5)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2S)-2-ヒドロキシシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140mg、0.2189mmol、収率60.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=640.
工程4:(1S,2S)-2-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1R,2R)-2-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000701
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(2-ヒドロキシシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(160.0mg、0.25mmol)溶液に、TFA(1mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:20%Bから40%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ体をキラルHPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物542c(25.7mg、0.0540mmol、収率21.6%):R0.975分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;(MTBE(0.1%DEA):MeOH=50:50).LCMS(ESI)[M+H]=440.2,R1.819分;方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.15(s,1H),9.36(s,1H),7.97(s,1H),7.48(s,1H),6.88(d,J=6.1Hz,1H),4.70(d,J=7.8Hz,1H),4.42(s,2H),3.99(q,J=7.9Hz,1H),3.43(s,2H),2.08-1.94(m,5H),1.38-1.21(m,2H).
エナンチオマー2:化合物542d(27.2mg、0.0572mmol、収率22.9%):R2.281分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=50:50)。LCMS(ESI)[M+H]=440.2,RT 1.819分;方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.15(s,1H),9.36(s,1H),7.97(s,1H),7.48(s,1H),6.88(d,J=6.1Hz,1H),4.70(d,J=7.8Hz,1H),4.42(s,2H),3.99(q,J=7.9Hz,1H),3.43(s,2H),2.08-1.94(m,5H),1.38-1.21(m,2H).
実施例222
(1S,2R)-2-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,2S)-2-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物535aおよび化合物535b)
Figure 2022504080000702
工程1:トランス-2-ヒドロキシシクロブタン-1-カルボニトリル
Figure 2022504080000703
トルエン(8mL)中のシアン化ジエチルアルミニウム(5.7mL、2.85mmol)と5-オキサビシクロ[2.1.0]ペンタン(200.0mg、2.85mmol)の溶液を、25℃で6時間撹拌した。反応混合をNaHCO 水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(0% から100%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物を次工程にて直接使用した。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 5.93(d,J=9.0Hz,1H),4.25-4.09(m,1H),2.99-2.84(m,1H),2.18-2.03(m,1H),2.02-1.84(m,1H),1.87-1.71(m,1H),1.71-1.52(m,1H).
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1S,2R)-2-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000704
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(464.0mg、0.88mmol)、トランス-2-ヒドロキシシクロブタンカルボニトリル(171.0mg、1.76mmol)およびDIEA(569.0mg、4.41mmol)の溶液に、トリホスゲン(175mg、0.59mmol)を 0℃で加えた。その混合物を0℃で1時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタ/メタノール(95/5)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(トランス)-2-シアノシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(366mg、0.56mmol、収率64%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=649.
工程3:(1S,2R)-2-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,2S)-2-シアノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000705
ジクロロメタン(2mL)およびTFA(1.5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(1S,2R)-2-シアノシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(356.0mg、0.44mmol)溶液を、25℃で1時間攪拌した。その反応混合物を、トリエチルアミンでpH=8に調節し、真空下で濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;水(0.1% FA):ACN=10%Bから35%B10分;60mL/分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物を、キラル-分取-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物535a(8.9mg、0.02mmol、収率5%)。R1.604分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm.MTBE:EtOH=70:30,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=449,R 2.035分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.27(s,1H),9.33(s,1H),7.95(s,1H),7.31(s,1H),6.87(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.65(s,1H),5.22-5.13(m,1H),4.35-4.27(m,2H),3.52-3.41(m,3H),2.41-2.10(m,3H),2.02-1.87(m,4H).
エナンチオマー2:化合物533b(9.1mg、0.020mmol、収率5%):R2.656分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm.MTBE:EtOH=70:30,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=449,R2.035分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.27(s,1H),9.33(s,1H),7.95(s,1H),7.31(s,1H),6.87(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.65(s,1H),5.22-5.13(m,1H),4.35-4.27(m,2H),3.52-3.41(m,3H),2.41-2.10(m,3H),2.02-1.87(m,4H).
実施例223
(1r,3s)-3-(シアノメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(1s,3r)-3-(シアノメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物536aおよび化合物536b)
Figure 2022504080000706
工程1:エチル 3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブタンカルボキシレート
Figure 2022504080000707
ジクロロメタン(300mL)中の3-ヒドロキシシクロブタンカルボキシレートエチル(10g、69.36mmol)とイミダゾール(4.8g、70.51mmol)の溶液に、tert-ブチルクロロジフェニルシラン(21.0g、76.64mmol)を室温で加えた。得られた溶液を25℃で2時間撹拌した。反応をメタノールでクエンチし、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、エチル 3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブタンカルボキシレート(25g、65.348mmol、収率94.2%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=383.
工程2:[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]メタノール
Figure 2022504080000708
ジフェニルエーテル(300mL)中のエチル3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブタンカルボキシレート(5.0g,13.07mmol)の溶液に、0℃でLIAlH(13mL,13.07mmol、1mol/L)を加えた。得られた混合物を0℃で2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]メタノール(1.1g、3.23mmol、収率24.7%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=341.
工程3:[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]メチル メタンスルホン酸メチル
Figure 2022504080000709
ジクロロメタン(300mL)中の[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]メタノール(5.0g、14.68mmol)およびTEA(5.0g、49.5mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(5.0g、43.86mmol)を0℃で加えた。その反応物を0℃で2時間撹拌し、次いで水でクエンチした。得られた溶液を、酢酸エチルで抽出し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3 [3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]メチル メタンスルホン酸メチル(5.3g、12.661mmol、収率86.2%)を無色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=419.
工程4:2-[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]アセトニトリル
Figure 2022504080000710
DMSO(50mL)中の[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]メチルメタンスルホネート(5.3g,12.66mmol)の溶液に、室温でKCN(2.65g,40.77mmol)を加えた。得られた溶液を110で2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、次いで、酢酸エチルで抽出した。その有機層を、乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(5/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、2-[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]アセトニトリル(4g、11.444mmol、収率90.4%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=350.
工程5:2-(3-ヒドロキシシクロブチル)アセトニトリル
Figure 2022504080000711
テトラヒドロフラン(5mL)およびTBAF(2.98g、11.44mmol)中の2-[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]アセトニトリル(2.0g、5.72mmol)溶液を、25 ℃で16時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、2-(3-ヒドロキシシクロブチル)アセトニトリル(200mg、1.799mmol、31.5%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=112.
工程6:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(シアノメチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000712
ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.57mmol)および2-(3-ヒドロキシシクロブチル)アセトニトリル(200mg、1.8mmol)の溶液に、DIEA(800mg、6.2mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(200mg、0.67mmol)を加えた。混合物を0℃にて1時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(シアノメチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.3772mmol、収率66.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=663.
工程7:(1r,3s)-3-(シアノメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1s,3r)-3-(シアノメチル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000713
ジクロロメタン(8mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(シアノメチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.38mmol)溶液に、TFA(2mL)を室温で加えた。得られた溶液を、1時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:12Bから40B 9分)で精製し、、ラセミ混合物を得た。そのラセミ体を、キラル-HPLC(CHIRALPAK IA-3,4.6*50mm,3μm;移動相A:(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50;Fフローレート:1mL/分)で分離し、2つのエナンチオマーを得た。立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物536a)(23.4mg、0.0506mmol、収率13.4%)。RT 3.696分(CHIRALPAK IA-3,0.46*5cm,3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50 8分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=463.2,R 0.677分.,方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.10(s,1H),9.33(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(t,J=2.7Hz,1H),5.15(p,J=6.7Hz,1H),4.28(t,J=4.4Hz、2H),3.41(t,J=4.4Hz、2H),2.75(d,J=7.4Hz、2H),2.63(d,J=6.1Hz,1H),2.38-2.16(m,4H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物536b)(60.7mg、0.1312mmol、収率34.8%)。R4.659分(CHIRALPAK IA-3,46*5cm,3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50 8分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=463.2,R 0.677分,方法 K;H NMR((400mHz,DMSO-d)δ 10.10(s,1H),9.33(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(t,J=2.7Hz,1H),5.15(p,J=6.7Hz,1H),4.28(t,J=4.4Hz、2H),3.41(t,J=4.4Hz、2H),2.75(d,J=7.4Hz、2H),2.63(d,J=6.1Hz,1H),2.38-2.16(m,4H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例224
(1s,3s)-3-シアノ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1r,3r)-3-シアノ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物537aおよび化合物537b)
Figure 2022504080000714
工程 1:3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブタンカルボニトリル
Figure 2022504080000715
ジクロロメタン(40mL)中の3-ヒドロキシシクロブタンカルボニトリル(800.0mg、8.24mmol)、1H-イミダゾール(2.80mg、41.19mmol)、およびTBDMSCl(3.72g、24.71mmol)の溶液を、室温で4時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(90/10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブタンカルボニトリル(1.6g、7.57mmol、収率91.9%)を褐色油として得た。
工程 2:3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-メチル-シクロブタンカルボニトリル
Figure 2022504080000716
窒素下で、テトラヒドロフラン(30mL)中の3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシシクロブタンカルボニトリル(1.20mg、5.68mmol)溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(1.8g、17.03mmol)を加えた。混合物を-78℃にて1時間撹拌した。次いで、ヨードメタン(1.61 g、11.35mmol)を-78 ℃で加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-メチル-シクロブタンカルボニトリル(600mg、2.66mmol、収率46.9%)を黄色固体として得た。
工程3:3-ヒドロキシ-1-メチル-シクロブタンカルボニトリル
Figure 2022504080000717
テトラヒドロフラン(20mL)中の3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-1-メチル-シクロブタンカルボニトリル(1.0g,4.44mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物(2.80g,8.87mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3-ヒドロキシ-1-メチル-シクロブタンカルボニトリル(770mg、6.93mmol、収率64.1%)を黄色固体として得た。
工程4:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シアノ-3-メチル-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000718
ジクロロメタン(12mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(600.0mg、1.14mmol)、3-ヒドロキシ-1-メチル-シクロブタンカルボニトリル(253.8mg、2.28mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(737.7mg、5.71mmol)の溶液に、トリホスゲン(338.8mg、1.14mmol)を加えた。混合物を0 ℃にて2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮した。その残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-60 / 0.1%NH4HCO3水中)で精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シアノ-3-メチル-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(600mg、0.91mmol、収率79.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=663.3.
工程5:(1s,3s)-3-シアノ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1r,3r)-3-シアノ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000719
ジクロロメタン(14mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シアノ-3-メチル-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(590.0mg、0.89mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(7.0mL)を加えた。その混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:CHIRALPAK IA,2*25cm,5μm;移動相A:移動相B:EtOH;フローレート:16mL/分;勾配:50Bから50B9分)で精製し、ラセミ混合物を得た。その混合物をキラル-分取-HPLCで分離し、2つの異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられている。
異性体 1:化合物537a(43.5mg、0.094mmol、収率10.6%)。RT 1.187分(CHIRALPAK IA-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE:EtOH=50:50,1mL/分).[M+H]=463.1,R 2.176分,方法=K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.21(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.69(s,1H),5.08(p,J=7.2Hz,1H),4.30(t,J=4.4Hz、2H),3.35(s,2H),3.00-2.87(m,2H),2.33-2.20(m,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.55(s,3H).
アイソマー 2:化合物537b(36.6mg、0.080mmol、収率8.9%):R1.874分(CHIRALPAK IA-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE:EtOH=50:50,1mL/分).[M+H]=463.1,R 2.176分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.21(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.22(s,2H),5.69(s,1H),5.08(p,J=7.2Hz,1H),4.30(t,J=4.4Hz、2H),3.35(s,2H),3.00-2.87(m,2H),2.33-2.20(m,2H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.55(s,3H).
実施例225
(3S,4R)-4-シアノテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,4S)-4-シアノテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物538aおよび化合物538b)
Figure 2022504080000720
工程 1:トランス-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-カルボニトリル
Figure 2022504080000721
トルエン中のシアン化ジエチルアルミニウム(2.58g、23.24mmol)の溶液に、トルエン(40mL)中の3,4-エポキシテトラヒドロフラン(1.0g、11.62mmol)溶液を室温でゆっくりと加えた。一晩攪拌した後、その反応混合物に、1.0NのNaOH水溶液をゆっくりと加えて注意深くクエンチし(注意:発熱)、次いで、水で希釈した。水溶性その混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機物を水とブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)させ、濾過し、減圧下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、トランス-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-カルボニトリル(1g、8.841mmol、収率76.1%)を無色固体として得た。H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 5.80-5.76(m,1H),4.53-4.49(m,1H),4.01-3.97(m,1H),3.94-3.91(m,1H),3.87-3.83(m,1H),3.52-3.49(m,1H),3.15-3.14(m,1H).
工程2:(±)-トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((4-シアノテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000722
ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.57mmol)およびトランス-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-カルボニトリル(129.0mg、1.14mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5mL,2.86mmol)を0℃で加えた。トリホスゲン(120.0mg、0.40mmol)を加えた。その混合物、を0℃1時間撹拌し、次いで室温で2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(50:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((4-シアノテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(230mg、0.346mmol、収率60.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=665.
工程3:(3S,4R)-4-シアノテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3R,4S)-4-シアノテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000723
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(4-シアノテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.30mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(8.0mL)を加えた。その混合物を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタンで希釈し、溶液のpHをトリエチルアミンでpH8に調節した。その混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:50Bから50B9分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をさらにキラル-分取-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:(化合物538a(7.9mg、0.0170mmol、収率5.6%)黄色固体として。R1.349分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm;3μm,移動相:MTBE:EtOH=70:30;1mL/分);LCMS(ESI)。[M+H]=465.2,R 1.886分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.36(s,1H),9.35(s,1H),7.99(s,1H),7.33(s,1H),6.88(d,J=6.6 Hz,1H),6.23(s,2H),5.67(s,1H),5.44-5.41(m,1H),4.29(s,2H),4.16-4.06(m,2H),3.89(t,J=7.35 Hz,2H),3.62-3.57(m,1H),3.36(s,2H),1.92(s,3H).
エナンチオマー2:(化合物538b)(12.8mg、0.0274mmol、収率9.1%)黄色固体として。R2.474分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm;3μm,移動相:MTBE:EtOH=70:30;1mL/分);LCMS(ESI)。[M+H]=465.2,R1.886分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.36(s,1H),9.35(s,1H),7.99(s,1H),7.33(s,1H),6.88(d,J=6.6 Hz,1H),6.23(s,2H),5.67(s,1H),5.44-5.41(m,1H),4.29(s,2H),4.16-4.06(m,2H),3.89(t,J=7.35 Hz,2H),3.62-3.57(m,1H),3.36(s,2H),1.92(s,3H).
実施例226
(1r,3r)-3-(メチルアミノ)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物539a)
Figure 2022504080000724
工程1:tert-ブチル 7-(3-((((1r,3r)-3-((tert-ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000725
ジクロロメタン(2mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.57mmol)、tert-ブチル N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-N-メチル-カルバメート(229mg、1.14mmol)およびN,N’-ジイソプロピルエチルアミン(736mg、5.71mmol)溶液を、0℃で5分撹拌した。次いで、ジクロロメタン(2mL)中のトリホスゲン(169mg、0.57mmol)溶液を滴下した。混合物を0℃にて1時間撹拌した。その混合物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.398mmol、収率69.9%)を黄白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=753.
工程2:(1r,3r)-3-(メチルアミノ)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000726
ジクロロメタン(4mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(50mg、0.070mmol)およびTFA(1mL)の溶液を、室温で1時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その粗生成物を、分取-HPLC(X-Bridge 分取 OBD C18 カラム、30×150mm 5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:11%Bから31%B 7分)で精製し、(1R,3R)-3-(メチルアミノ)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(17.2mg、0.0377mmol、収率56.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=453.2,R1.421分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.05(s,1H),9.33(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(s,1H),5.08(p,J=6.2Hz,1H),4.29(s,2H),3.45-3.3.5(m,2H),3.28-3.15(m,1H),2.32-2.09(m,7H),2.11-1.92(m,4H).
実施例227
(1s,3s)-3-フルオロシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物541a)
Figure 2022504080000727
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-フルオロシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000728
窒素下で、1,4-ジオキサン(20mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400.0mg、0.62mmol)およびDMAP(75.6mg、0.62mmol)の溶液に、3-フルオロシクロブタノール(111.6mg、1.24mmol)を室温で加えた。.得られた溶液を、90℃で5時間撹拌し、真空下にて濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-フルオロシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(310mg、0.483mmol、収率78%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=642.3.
工程2:(1s,3s)-3-フルオロシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000729
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-フルオロシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.47mmol)溶液に、TFA(2mL)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で1.5時間攪拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタンに再溶解させ、溶液のpHをトリエチルアミンでpH8に調節した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:XBridge シールド RP18 OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:17%Bから38%B 7分)で精製し、生成物の遊離塩基フォームを得た。次いで、遊離塩基を、メタノールに溶解させ、塩酸(0.04mL、1Mジオキサン中)で20分間処理した。その混合物を、真空下で濃縮し、(1s,3s)-3-フルオロシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(32.8mg、0.068mmol、収率14.6%)をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=442.2.RT 2.019分;方法 J.H NMR H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.27(s,1H),9.40(s,1H),7.98(s,1H),7.55(s,1H),6.92(d,J=6.1Hz,1H),4.78-4.82(m,1H),4.58-4.62(m,1H),4.48(t,J=4.4Hz、2H),3.48(t,J=4.4Hz、2H),2.97-2.86(m,2H),2.22-2.33(m,2H),2.02(d,J=1.5Hz,3H).
実施例228
(1S,2R)-2-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,2S)-2-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物542aおよび化合物542b)
Figure 2022504080000730
工程1:シス-シクロブタン-1,2-ジオール
Figure 2022504080000731
テトラヒドロフラン(100mL)中の1,2-(トリメチルシリルオキシ)シクロブテン(3.0 g、13.02mmol)溶液に、(10%,800.0mg、6.35mmol)を加えた。その混合物を、水素下、室温で12時間撹拌した。濾過後、濾液を真空濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(2:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、シス-シクロブタン-1,2-ジオール(300mg、3.40mmol、収率26.2%)を無色の油として得た。H NMR(300MHz,CDCl)δ 4.59(s,2H),4.19(q,J=3.7Hz、2H),2.17-1.69(m,4H).
工程2:(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[2-ヒドロキシシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000732
1,4-ジオキサン(4mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.31mmol)、シス-シクロブタン-1,2-ジオール(54.6mg、0.62mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(37.8mg、0.31mmol)の溶液を、90℃で2時間攪拌した。.反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0-65/0.1% FA水中)で精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[2-ヒドロキシシクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(90mg、0.141mmol、収率45.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=640.3。
工程3:(1S,2R)-2-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1R,2S)-2-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000733
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(2-ヒドロキシシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(84.0mg、0.13mmol)溶液に、TFA(2.5mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(CHIRALPAK IC,2*25cm、5μm;移動相A:移動相B:MeOH;フローレート:35mL/分;勾配:50%Bから50%B 30分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物を、さらにキラル-分取-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物542a(7mg、0.016mmol、収率11.8%)。R0.906分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=50:50).LCMS(ESI):[M+H]=440.2,R 1.942分.方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.07(s,1H),9.40(s,1H),8.00(s,1H),7.53(s,1H),6.89(d,J=6.1Hz,1H),5.03-4.90(m,1H),4.46(t,J=4.2Hz、2H),4.30-4.32(m,1H),3.47(t,J=4.3Hz、2H),2.15-1.98(m,6H),1.85-1.89(m,1H).
エナンチオマー2:化合物542b(12mg、0.027mmol、収率19.6%):R1.829分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=50:50).LCMS(ESI):[M+H]=440.2,RT 1.942分.方法 K.;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.07(s,1H),9.40(s,1H),8.00(s,1H),7.53(s,1H),6.89(d,J=6.1Hz,1H),5.03-4.90(m,1H),4.46(t,J=4.2Hz、2H),4.30-4.32(m,1H),3.47(t,J=4.3Hz、2H),2.15-1.98(m,6H),1.85-1.89(m,1H).
実施例229
(1R,5S,6s)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,5S,6r)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物543aおよび化合物543b)
Figure 2022504080000734
工程1:2-(ジヨードメチル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸
Figure 2022504080000735
窒素下で、テトラヒドロフラン(250mL)中のホウ酸トリメチル(19mL、157mmol)の溶液に、N-ブチルトリウム(60mL、142mmol、N-ヘキサン中2.5M)を-100℃で加えた。得られた溶液を-100℃で40分間撹拌した。次いで、ジクロロメタン(10mL、157mmol)を加えた。その混合物を-100℃で30分間撹拌した。反応をHCl(30mL、5N水中)でクエンチした。その反応混合物を水で希釈し、EtOで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。
その残留物を、トルエン(300mL)に溶解させ、次いでピナコール(1.67g、141.3mmol)を加えた。溶液を110℃にて18時間撹拌した。溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、アセトン(300mL)に再溶解させ、ヨウ化ナトリウム(5.4g、361.1mmol)を加えた。その反応物を室温で24時間撹拌した。溶液を、真空下で濃縮し、水で希釈し、EtOで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、ヘキサンに懸濁した。混合物を、デカントし黒色の不溶性固体を除去し、次いで、ヘキサンで再結晶し、2-(ジヨードメチル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(8g,20.32mmol,12.9%収率)が黄色の固体として得た。
工程 2:4,4,5,5-テトラメチル-2-[3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]-1,3,2-ジオキサボロン酸
Figure 2022504080000736
窒素下で、テトラヒドロフラン(85mL)中のCRCl(5.5g、44.71mmol)およびTMEDA(7mL,21mmol、3mol/L)の溶液を、室温で1時間撹拌した。次いで、2-(ジヨードメチル)-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(4.4g、11.18mmol)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。2,5-ジヒドロフラン(522.3mg、7.45mmol)を加え、その混合物を50 ℃で追加20時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4,4,5,5-テトラメチル-2-[3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]-1,3,2-ジオキサボロン酸(1.2g、5.57mmol、収率74.7%)を淡黄色の油として得た。
工程 3:3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-オル
Figure 2022504080000737
テトラヒドロフラン(26 mL)および水(26 mL)中の4,4,5,5-テトラメチル-2-[3-オキサビシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル]-1,3,2-ジオキサボロラン(1.15.0 g,5.45 mmol)の溶液を0℃で15分間撹拌した。次いで、NaBO・4HO(2.52g、16.35mmol)を加えた。混合物を0 ℃にて4時間撹拌した。その反応混合物を、濾過し、次いで水で希釈した。得られた溶液を酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(97:3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-オル(400mg、4.0mmol、収率73.3%)を無色固体として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 5.29(s,1H),3.94(s,1H),3.73(d,J=8.3Hz、2H),3.60-3.46(m,2H),1.64(q,J=1.8Hz、2H)
工程4.tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000738
ジクロロメタン(25mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(210.0mg、0.40mmol)、DIEA(516.4mg、4mmol)および3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-オル(80.1mg、0.80mmol)の溶液に、トリホスゲン(83.0mg、0.28mmol)を加えた。その混合物を0℃にて1時間撹拌した。その反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(98/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(112mg、0.17mmol、収率43%)を黄色固体として得た。
工程5:(1R,5S,6s)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物543a)および(1R,5S,6r)-3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物543b)
Figure 2022504080000739
ジクロロメタン(6mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(3-オキサバイシクロ[3.1.0]ヘキサン-6-イルオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250.0mg、0.38mmol)溶液に、TFA(2mL)を加えた。その混合物を、室温で3時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタンに再溶解させ、溶液のpHをTEAでpH8に調節した。その混合物を、真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:10%Bから32%B 10分)で精製し、立体異性体の混合物を得た。その混合物をさらにキラル-分取-HPLCで分離し、2つの異性体を得た。
異性体 1:化合物543a(54.6mg、0.12mmol、収率31.5%)。R2.331分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50).LCMS(ESI)[M+H]=452.1,R 2.132分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.36(s,1H),9.46(s,1H),8.03(s,1H),7.60(s,1H),6.96(d,J=6.0Hz,1H),4.55(t,J=4.4Hz、2H),3.90(d,J=8.5Hz、2H),3.72(t,J=1.7Hz,1H),3.60-3.66(m,2H),3.52(t,J=4.3Hz、2H),2.27-2.01(m,5H).
アイソマー 2:化合物543B(12mg、0.027mmol、収率6.9%):RT 3.307分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50).LCMS(ESI)[M+H]=452.1,R 2.132分;方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.36(s,1H),9.46(s,1H),8.03(s,1H),7.60(s,1H),6.96(d,J=6.0Hz,1H),4.55(t,J=4.4Hz、2H),3.90(d,J=8.5Hz、2H),3.72(t,J=1.7Hz,1H),3.60-3.66(m,2H),3.52(t,J=4.3Hz、2H),2.12-2.03(m,5H).
実施例230
(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート および(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物544aおよび化合物544b)
Figure 2022504080000740
工程1:(±)-トランス-(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-[5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-3-ピリジル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000741
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル N-[5-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]カルバメート(300.0mg、0.62mmol)、DIEA(801.9mg、6.20mmol)およびトランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(316.9mg、3.10mmol)溶液に、トリホスゲン(184.2mg、0.62mmol)を加えた。混合物を0℃にて1時間撹拌した。その反応混合物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(97/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-[5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-3-ピリジル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(200mg、0.33mmol、収率52.7%)を黄色油として得た。
工程2:(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート および(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(5-アミノ-4-メチルピリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000742
ジクロロメタン(3mL)中の(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-[5-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-4-メチル-3-ピリジル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(200.0mg、0.33mmol)の溶液に、TFA(1mL)を加えた。その混合物を0℃で1.5時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、DCMに再溶解させ、その混合物のpHをTEAでpH8に調整した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート::60mL/分;勾配:5Bから28B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をさらにキラル HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物544a(9.7mg、0.024mmol、収率7.2%)。R2.031分(CHIRALPAK IA-3,0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50).LCMS(ESI)[M+H]=412.1,R 0.963分,方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.15(s,1H),9.35(s,1H),7.99(d,J=1.9Hz、2H),7.66(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),6.24(s,2H),5.25(s,2H),4.84-4.87(m,1H),4.04-3.91(m,2H),3.76(dd,J=10.5,1.9Hz,1H),3.34(dd,J=8.4,4.7Hz,1H),2.30-2.37(m,1H),1.92(d,J=1.5Hz,3H),1.07(d,J=7.1Hz,3H).
エナンチオマー2:化合物544b(5.1mg、0.012mmol、収率3.8%):R2.527分(CHIRALPAK IA-3 0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50).LCMS(ESI)[M+H]=412.1,R 0.963分,方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.15(s,1H),9.35(s,1H),7.99(d,J=1.9Hz、2H),7.66(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),6.24(s,2H),5.25(s,2H),4.84-4.87(m,1H),4.04-3.91(m,2H),3.76(dd,J=10.5,1.9Hz,1H),3.34(dd,J=8.4,4.7Hz,1H),2.30-2.37(m,1H),1.92(d,J=1.5Hz,3H),1.07(d,J=7.1Hz,3H).
実施例231
(1r,3r)-3-(ジメチルアミノ)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物447a)
Figure 2022504080000743
メタノール(8mL)中の [3-(メチルアミノ)シクロブチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(90mg、0.20mmol)およびホルムアルデヒド(40%、9.0mg、0.22mmol)の溶液を、25℃で1時間撹拌した。次いで、水素化ホウ素ナトリウム(18mg、0.47mmol)を加え、その混合物を25℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLc(X Bridge分取 OBD C18 カラム、30×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO);移動相B:MeOH;流速:60mL/分;勾配:29%Bから63%B 7分)で精製し、(1R,3R)-3-(ジメチルアミノ)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートを得た。次いで、メタノール(10mL)中の(1R,3R)-3-(ジメチルアミノ)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートの溶液に、HCl(2mL,1N)の1,4-ジオキサン溶液を加えた。その混合物を室温で30分撹拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、(1r,3r)-3-(ジメチルアミノ)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(50.7mg、0.101mmol、収率50.6%)を赤色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=467.2,R1.469分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.80(s,1H),10.29(s,1H),9.40(s,1H),7.98(s,1H),7.49(s,1H),6.90(d,J=6.1Hz,1H),5.20(bs,3H),5.08(d,J=3.8Hz,1H),4.43(s,2H),3.90-3.70(m,1H),3.60-3.40(m,2H),2.90-2.65(m,8H),2.43(d,J=10.3Hz、2H),1.99(d,J=1.6Hz,3H).
実施例232
(+/-)-トランス-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物445ab)
Figure 2022504080000744
工程1:(+/-)-トランス-tert-ブチル 7-(3-((((1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-フルオロピペリジン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000745
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、0.95mmol)、(+/-)-トランス-tert-ブチル 3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(416mg、1.9mmol)および DIEA(613mg、4.75mmol)の溶液を、0℃で0.5時間攪拌した。次いで、トリホスゲン(146mg、0.49mmol)を加えた。その混合物を0℃で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(65:35)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(+/-)-トランス-tert-ブチル 7-(3-((((1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-フルオロピペリジン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(600mg、0.778mmol、収率81.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=771.
工程2:(+/-)-トランス-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000746
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(4 m)中の(+/-)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(800mg、1.04mmol)溶液を、25℃で2時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、MeOH/水(44/56)の逆相クロマトグラフィーで精製し、(+/-)-トランス-tert-ブチル 7-[8-アミノ-7-フルオロ-3-[[3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(580mg,1.0165mmol、収率97.9%)を黄色固体として得た。GCMS(ESI)[M+H]=471.
工程3:(+/-)-トランス-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000747
メタノール(15mL)中の3-オキセタンオン(534.82mg、7.42mmol)および(+/-)-トランス-tert-ブチル 7-[8-アミノ-7-フルオロ-3-[[3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(350mg、0.74mmol)溶液を、室温で10分撹拌した。次いで、テトライソプロポキシチタン(849.82mg、2.99mmol)を加えた。混合物を60 ℃にて2時間撹拌した。その後、NACNBH(140.0mg、2.22mmol)を加えた。その混合物を室温で追加1時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、[MeOH]/[水](66/34)に溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(+/-)-トランス-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(3.2mg、0.0061mmol、収率0.8000%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=495.2,R1.522分;方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.33(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.83-6.78(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.65(s,1H),4.48-4.67(m,2H),4.58-4.46(m,2H),4.45-4.37(m,2H),4.27(s,2H),3.60-3.49(m,1H),3.39-3.32(m,2H),3.04-2.95(m,1H),2.69-2.57(m,1H),2.21-1.99(m,3H),1.90(s,3H),1.70-1.52(m,1H).
実施例233
1-((1R,2S)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および
1-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物545aおよび化合物545b)
Figure 2022504080000748
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000749
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.46mmol)および1-boC-3-ヒドロキシアゼチジン(350mg、2.02mmol)の溶液に、DMAP(60mg、0.49mmol)を室温で加えた。その反応物を60 ℃で16時間撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.276mmol、収率59.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=725。
工程2:アゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000750
ジクロロメタン(8mL)およびTFA(2mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-tert-ブトキシカルボニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.28mmol)溶液を、25℃で1時間攪拌した。次いで、その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル 0-40/0.1%NHHCO水中)で精製し、アゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(80mg、0.1885mmol、収率68.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=425.
工程3:1-((1R,2S)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および 1-((1S,2R)-2-フルオロシクロプロパン-1-カルボニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000751
DMF(5mL)中のアゼチジン-3-イル N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(80mg、0.19mmol)溶液に、トランス-2-フルオロシクロプロパンカルボキシレート(30mg、0.29mmol)、DIEA(100mg、0.78mmol)およぶHATU(80mg、0.21mmol)を25℃で加えた。その反応物を、25℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLCとキラルHPLCで精製し、2つのエナンチオマーを得た。2つのエナンチオマーを、塩酸(0.04M)の1,4-ジオキサン溶液で処理し、その塩酸塩を得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物545a(21.3mg、0.0389mmol、収率20.7%)。RT 2.853分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=70:30 8分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=511.2,R1.943分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.45(s,1H),9.40(s,1H),7.99(s,1H),7.52(s,1H),6.91(d,J=6.1Hz,1H),5.62(bs,1H),5.31-5.19(m,2H),4.89(s,1H),4.69-4.67(m,2H),4.45-4.43(m,2H),4.28-4.26(m,2H),3.88-3.85(m,1H),3.47-3.46(m,2H),2.18(dt,J=17.6,8.9Hz,1H),2.00(d,J=1.6Hz,3H),1.50-1.36(m,1H),1.13(tt,J=12.3,5.5Hz,1H).
エナンチオマー2:化合物545b(20.8mg、0.038mmol、収率20.2%):R4.366分(CHIRALPAK IG-3,0.46*5cm,3μm;MTBE(0.1% DEA):MeOH=70:30 8分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=511.2,R1.943分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.45(s,1H),9.40(s,1H),7.99(s,1H),7.52(s,1H),6.91(d,J=6.1Hz,1H),5.62(bs,1H),5.31-5.19(m,2H),4.89(s,1H),4.69-4.67(m,2H),4.45-4.43(m,2H),4.28-4.26(m,2H),3.88-3.85(m,1H),3.47-3.46(m,2H),2.18(dt,J=17.6,8.9Hz,1H),2.00(d,J=1.6Hz,3H),1.50-1.36(m,1H),1.13(tt,J=12.3,5.5Hz,1H).
実施例234
(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物546aおよび化合物546b)
Figure 2022504080000752
工程1:(±)-トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000753
ジクロロメタン(300ml)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4 クロマトグラフィー]オキサジン-1-カルボキシレート(3000.0mg、5.71mmol)および トランス-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オル(2040.0mg、17.27mmol)の溶液に、DIEA(3690.0mg、28.6mmol)を室温で加えた。トリホスゲン(1800.0mg、6.07mmol)を加え、その混合物を0℃で2時間撹拌して精製した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(2100mg、3.1357mmol、収率54.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=670.
工程2:(±)-トランス-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000754
ジクロロメタン(10mL)およびTFA(10mL)中の(±)-トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1500.0mg、2.24mmol)溶液を、室温で1時間撹拌した。溶媒を真空下にて濃縮した。その残留物をCHCNで希釈した。その反応混合物をNaHCOでpH=8に調整した。濾過後、固体を回収し、MeOH(50mL)で洗浄して、(±)-トランス-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(602.8mg、1.252mmol、収率55.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=470.2,R2.543分,方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.21(s,1H),9.34(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.86(d,J=6.4 Hz,1H),6.21(s,2H),5.66(s,1H),5.15(d,J=4.8 Hz,1H),4.30-4.27(m,2H),3.99-3.91(m,3H),3.79(d,J=10.4 Hz,1H),3.69-3.36(m,1H),3.37(s,5H),1.92(s,3H).
ラセミ混合物を、キラルSFC(CHIRALPAK OX;均一濃度 50%MeOHおよび0.1% NHOH)でさらに精製し、2つの単一エナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物546a)(39mg):R0.707分(Chiracel OX;均一濃度 50%MeOHおよび0.1% NHOH,2.5分 ランタイム)。LCMS(ESI)[M+H]=470.2,R 3.35,方法=N.1H-nmR(400mHz,DMSO-d)δ 10.21(s,1H),9.35(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.86(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.66(s,1H),5.15(d,J=4.2Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),4.02-3.89(m,3H),3.79(m 1H),3.68(m,1H),3.37(s,5H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物546b)(19mg):R0.901分(Chiracel OX;均一濃度 50%MeOH および0.1% NHOH,2.5分 ランタイム)。LCMS(ESI)[M+H]=470.2,R 3.36,方法=N.H-nmR(400mHz,DMSO-d)δ 10.21(s,1H),9.34(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.86(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.66(s,1H),5.15(d,J=4.2Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),4.02-3.89(m,3H),3.79(m 1H),3.68(m,1H),3.37(s,5H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例235
(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(7-シアノ-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物547a)
Figure 2022504080000755
工程 1:tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-N-(2-シアノアリル)カルバメート
Figure 2022504080000756
DMF(80mL)中の tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート(3.2g、7.75mmol)の溶液に、0℃で水素化ナトリウム(0.22g、9.17mmol)を加えた。その反応物を0℃で30分間撹拌した。次いで、DMF(5mL)中の2-(ブロモメチル)プロパ-2-エネニトリル(1.5g、10.27mmol)溶液を滴下した。得られた混合物を0℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-N-(2-シアノアリル)カルバメート(3.3g、6.419mmol、収率82.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=478.
工程2:tert-ブチル 7-ブロモ-3-シアノ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000757
THF(30mL)中の塩化インジウム(416.0mg、1.88mmol)とメタノール酸ナトリウム(101.0mg、1.87mmol)の溶液を、25℃で30分間撹拌した。ジフェニルシラン(800mg、4.35mmol)を加え、その混合物を25 ℃で30分撹拌した。次いで、THF(30mL)中の tert-ブチル N-(5-ブロモ-2-ヨード-4-メチル-3-ピリジル)-N-(2-シアノアリル)カルバメート(900mg、1.88mmol)の溶液とトリエチルボラン(185mg、1.888mmol)を加えた。その混合物を℃で4時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-3-シアノ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(325mg、0.924mmol、収率49.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=325.
工程3:tert-ブチル-3-シアノ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000758
窒素下にて、1,4-ジオキサン溶(50mL)中のtert-ブチル 7-ブロモ-3-シアノ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(200mg、0.57mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(1.44g、5.67mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-ジクロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(92mg、0.11mmol)および酢酸カリウム(111mg、1.13mmol)の溶液を、100℃で2時間撹拌した。次に、その反応混合物を酢酸エチル(50mL)で希釈し、濾過した。その濾液を、真空下で濃縮し、酢酸エチル/石油エーテル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 3-シアノ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(124mg,0.2888mmol、収率50.8%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=400.
工程4:[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート
Figure 2022504080000759
窒素下で、ジクロロメタン(55mL)中の8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(1.2g,3.72mmol)、(R)-3-ヒドロキシテトラヒドロフラン(0.65g,7.39mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(6.83g,37.12mmol)の混合物に、ジクロロメタン(5mL)中のトリホスゲン(1.1g,3.7mmol)を加えた。その混合物を0℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(97:3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート(900mg、2.061mmol、収率55.5%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=437.
工程5:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-シアノ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000760
窒素下で、1,4-ジオキサン(10mL)中の tert-ブチル3-シアノ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(100mg,0.25mmol)、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート(131mg,0.30mmol)、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン-パラジウム(II)ジクロロメタン錯体(40.9mg、0.050mmol)および炭酸カリウム(34.59mg、0.25mmol)の混合物に、水(1mL)を室温で加えた。その反応混合物を90℃で2時間撹拌した。その反応混合物を、酢酸エチル(50mL)で希釈し、濾過した。その濾液を減圧下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-シアノ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(75mg、0.122mmol、収率48.8%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=582.
工程6:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-シアノ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000761
窒素下で、1,4-ジオキサン(3mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-シアノ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(70mg、0.12mmol)、tert-ブチル カルバメート(140mg、1.20mmol)、Brettphos Pd G3(22mg、0.020mmol)および炭酸カリウム(34mg、0.25mmol)の懸濁液を、90℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下にて濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-シアノ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(70mg、0.12mmol)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=663.
工程7:(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(7-シアノ-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000762
ジクロロメタン(2.5mL)およびTFA(0.60mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-シアノ-8-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-1,5-ナフチリジン-1-カルボキシレート(45mg、0.070mmol)溶液を、25℃で2時間攪拌した。その反応物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム、30*150mm,5μm,N;水 移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:5%Bから25%B 7分)で精製し、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-アミノ-6-(7-シアノ-4-メチル-5,6,7,8-テトラヒドロ-1,5-ナフチリジン-3-イル)-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(15.3mg、0.0321mmol、収率47.3%)を黄色固体として得た(ジアステレオマーの混合物)。LCMS(ESI)[M+H]=463.2,R 4.045分.,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.20(s,1H),9.39(s,1H),8.01(s,2H),6.96(s,1H),6.52-6.37(m,2H),5.33-5.24(m,1H),3.92-3.69(m,4H),3.57(dd,J=24.2,10.7Hz,3H),3.48-3.35(m,2H),2.28-2.12(m,2H),2.09-1.94(m,4H).
実施例236
(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((S)-5-ヒドロキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((R)-5-ヒドロキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物548aおよび化合物548b)
Figure 2022504080000763
工程1:メチル 5-ブロモ-4-メチル-1-オキシド-ピリジン-1-イウム-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000764
ジクロロメタン(20mL)中のメチル 5-ブロモ-4-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート(2500.0mg、10.87mmol)およびm-CPBA(3756.0mg、21.84mmol)の溶液を、室温で2時間撹拌した。反応をチオ硫酸ナトリウム水溶液でクエンチした。溶液のpHを、飽和NaHCO水溶液でpH7~8に調整した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮し、5-ブロモ-4-メチル-1-オキシド-ピリジン-1-ニウム-3-カルボキシレートメチル(2400mg、9.75mmol、収率89%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=246.0.
工程2:メチル 2,5-ジブロモ-4-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000765
ジクロロメタン(20mL)中のメチル 5-ブロモ-4-メチル-1-オキシド-ピリジン-1-イウム-3-カルボキシレート(1000.0mg、4.06mmol)溶液に、POBR(1161.0mg、4.07mmol)を室温で加えた。混合物を65 ℃にて2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、NaHCO水溶液で中和した。その混合物を酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、メチル 2,5-ジブロモ-4-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート(500mg、1.62mmol,収率40%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=307.9.
工程3:メチル 5-ブロモ-2-(3-メトキシ-3-オキソ-プロピル)-4-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート
Figure 2022504080000766
N,N-ジメチルアセトアミド(20mL)中のZn(2.96g、45.54mmol)およびI(771.0mg、3.04mmol)の懸濁液を、室温で10分間撹拌した。次いで、メチル 3-ヨードプロパン酸(6.9 g、32.24mmol)を加えた。その混合物を、室温で2時間撹拌し、濃縮した。その濾液を、N,N-ジメチルアセトアミド(20mL)中の2,5-ジブロモ-4-メチル-ピリジン-3-カルボキシレートメチル(2.33g、7.54mmol)とPd(PPh(2.36g、1.52mmol)の混合物に移した。その混合物を70℃で2時間撹拌し、次いで酢酸エチルで希釈した。得られた溶液を水で洗浄した。その有機層を、真空下で濃縮し、ACN/水(NHHCO10mmol/L)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、5-ブロモ-2-(3-メトキシ-3-オキソ-プロピル)-4-メチル-ピリジン-3-カルボキシレートメチル(1070mg,3.38mmol,収率45%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=330.0.
工程4:メチル 3-ブロモ-4-メチル-5-オキソ-6,7-ジヒドロシクロペンタ[b]ピリジン-6-カルボキシレート
Figure 2022504080000767
テトラヒドロフラン(30mL)中の5-ブロモ-2-(3-エトキシ-3-オキソ-プロピル)-4-メチル-ピリジン-3-カルボキシレートメチル(1070.0mg、3.24mmol)の溶液に、NaOMe(1.2mL、6.48mmol)を加えた。混合物を25℃にて1時間撹拌した。濃縮後、その残留物をACN/水(10mmol/L NHHCO)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、3-ブロモ-4-メチル-5-オキソ-6,7-ジヒドロシクロペンタ[b]ピリジン-6-カルボキシレートメチル(372mg、1.31mmol、40%収率)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=284.0.
工程 5:3-ブロモ-4-メチル-6,7-ジヒドロシクロペンタ[b]ピリジン-5-オン
Figure 2022504080000768
DMSO(10mL)および水(0.5mL)中の3-ブロモ-4-メチル-5-オキソ-6,7-ジヒドロシクロペンタ[b]ピリジン-6-カルボキシラートメチル(367.0mg,1.29mmol)およびLiCl(271.0mg,6.45mmol)の溶液を、100℃で1時間撹拌した。その残留物をACN/水(10mmol/L NHHCO)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、3-ブロモ-4-メチル-6,7-ジヒドロシクロペンタ[b]ピリジン-5-オン(234mg、1.035mmol、80%収率)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=226.0.
工程6:3-ブロモ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-オル
Figure 2022504080000769
メタノール(10mL)中の3-ブロモ-4-メチル-6,7-ジヒドロシクロペンタ[b]ピリジン-5-オン(568.0mg、2.51mmol)とNaBH(191.0mg、5.03mmol)の溶液を、25℃で30分間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ACN/水(10mmol/L)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、3-ブロモ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-オル(535mg、2.34mmol、収率93%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=228.0.
工程7:(3-ブロモ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル)オキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン
Figure 2022504080000770
ジクロロメタン(15mL)中の3-ブロモ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-オル(630.0mg、2.76mmol)、イミダゾール(1134.0mg、16.66mmol)および tert-ブチルクロロジメチルシラン(1660.0mg、11.07mmol)の溶液を、25℃で2時間撹拌した。混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(80/20)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(3-ブロモ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル)オキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン(850mg,2.48mmol、収率89%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=342.1.
工程8:[5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]ボロン酸
Figure 2022504080000771
DMSO(10mL)中の3-ブロモ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-5-イル)オキシ-tert-ブチル-ジメチルシラン(800.0mg、2.34mmol)、Pd(dppf)Cl(382.0mg、0.52mmol)、BPIN(4750.0mg、18.7mmol)、KOAc(688.0mg、7.02mmol)の混合物を、100℃で2時間撹拌した。その残留物を、ACN/水(10mmol/L NHHCO)5%で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、次いで、MeOH100%に溶出し、[5-[tert-ブチル(ジメチル)ボロン酸]オキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]ボロン酸(510mg,1.66mmol,収率71%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=308.2.
工程9:[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[6-[5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]-8-クロロ-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000772
1,4-ジオキサン(10mL)および水(2mL)中の(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル ]N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート(476.0mg、1.09mmol)、[5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]ボロン酸の混合物(510.0mg、1.66mmol)、Pd(dppf)Cl(178.0mg、0.24mmol)およびKCO(451.0mg、3.27mmol)の混合物を、70℃で3時間撹拌した。その混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(40/60)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[6-[5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]-8-クロロ-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(300mg,0.52mmol、収率48%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=572.2.
工程10:[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-[5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000773
1,4-ジオキサン(5mL)中の(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル ]N-[6-[5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]-8-クロロ-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメートの混合物(400.0mg、0.70mmol)、カルバメート tert-ブチル(2040.0mg、17.41mmol)、Pd2(dba)3-CHCl(142.0mg、0.14mmol)、Brettphos(147.0mg、0.27mmol)およびCs2CO3(680.0mg、2.09mmol)の混合物を、100℃で3時間撹拌した。その混合物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(20/80)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-[5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(270mg、0.413mmol、収率59%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=653.3.
工程11:[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-(5-ヒドロキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000774
テトラヒドロフラン(4mL)中の(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-6-[5-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]-7-フルオロ-3-イソキノリル]カルバメート(240.0mg、0.37mmol)およびTBAF(233.0mg、0.74mmol)の混合物を、25℃で2時間撹拌した。その混合物を、真空下で濃縮し、ACN/水(10mmol/L NHHCO)に溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-(5-ヒドロキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(190mg、0.35mmol、収率96%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=539.2.
工程12:(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((S)-5-ヒドロキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((R)-5-ヒドロキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000775
ジクロロメタン(10mL)中の [(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-[(5S)-5-ヒドロキシ-4-メチル-6,7-ジヒドロ-5H-シクロペンタ[b]ピリジン-3-イル]-3-イソキノリル]カルバメート(150.0mg、0.28mmol)およびTFA(2.0mL)の溶液を、25℃で1時間攪拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLCで精製し、立体異性体の混合物を得た。その混合物をキラルHPLCで分離し、2つの立体異性体を得た。アルコールの絶対立体化学は任意に割り当てられている。
異性体1(化合物548a)(16.7mg,0.038mmol,収率14%);RT 1.297分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=90:10;1.0mL/分)。LCMS(ESI)[M+H]=539.2,R1.761分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.23(s,1H),9.42(s,1H),8.72(s,1H),8.03(s,1H),6.99(d,J=6.0Hz,1H),5.82-4.86(m,5H),3.90-3.70(m,4H),3.42-3.30(m,1H),3.19-2.96(m,1H),2.51-2.42(m,4H),2.32-1.87(m,3H).
異性体2(化合物548b)(14.5mg,0.0331mmol,収率11.9%);RT 2.128分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):MeOH=90:10;1.0mL/分)。LCMS(ESI)[M+H]=539.2,R1.761分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.23(s,1H),9.42(s,1H),8.72(s,1H),8.03(s,1H),6.99(d,J=6.0Hz,1H),5.82-4.86(m,5H),3.90-3.70(m,4H),3.42-3.30(m,1H),3.19-2.96(m,1H),2.51-2.42(m,4H),2.32-1.87(m,3H).
実施例237
(1s,3s)-3-(2-シアノプロパン-2-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1r,3r)-3-(2-シアノプロパン-2-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物549aおよび化合物549b)
Figure 2022504080000776
工程1:2-[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]-2-メチル-プロパンニトリル
Figure 2022504080000777
窒素下で、テトラヒドロフラン(130mL)中の2-[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]アセトニトリル(2600mg、7.44mmol)の溶液に、0℃でLDA(24mL、44.63mmol)を加えた。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。その後、ヨードメタン(5200mg、36.62mmol)を0℃で加え、その混合物を室温で3時間撹拌した。反応を、NHCl溶液(10mL)でクエンチした。得られた混合物を、酢酸エチルで抽出し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(2:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、2-[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]-2-メチル-プロパンニトリル(1.6g、4.237mmol、収率57%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=378.
工程2:2-(3-ヒドロキシシクロブチル)-2-メチル-プロパンニトリル
Figure 2022504080000778
THF(6mL)中の2-[3-[tert-ブチル(ジフェニル)シリル]オキシシクロブチル]-2-メチル-プロパンニトリル(1.6g、4.24mmol)の溶液に、TBAF(3.317g、12.71mmol)を室温で加えた。得られた混合物を25 ℃で16時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、2-(3-ヒドロキシシクロブチル)-2-メチル-プロパンニトリル(450mg、3.233mmol、収率76.3%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=140.
工程3:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(1-シアノ-1-メチル-エチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000779
ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.57mmol)および2-(3-ヒドロキシシクロブチル)-2-メチル-プロパンニトリル(300mg、2.16mmol)の溶液に、DIEA(800mg、6.20mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(200mg、0.6700mmol)を加え、その混合物を0℃で1時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(1-シアノ-1-メチル-エチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260mg、0.376mmol、収率65.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=691.
工程4:(1s,3s)-3-(2-シアノプロパン-2-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1r,3r)-3-(2-シアノプロパン-2-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000780
ジクロロメタン(8mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(1-シアノ-1-メチル-エチル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260mg、0.38mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(2mL,0.38mmol)を室温で加えた。得られた溶液を、25℃で1時間撹拌し、次いで、真空下で濃縮した。その粗生成物を、分取-HPLCとキラル-HPLCで精製し、2つのエナンチオマーを得た。立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物549a)(2.4mg、0.0049mmol、収率1.3%):R2.064分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm,3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50 I5分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=491.2,R1.334分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.14(s,1H),9.34(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),5.04(p,J=6.7Hz,1H),4.29-4.28(m,2H),3.40-3.38(m,2H),2.60-2.58(m,1H),2.44-2.21(m,4H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.26(s,6H).
エナンチオマー2(化合物549b)(47.3mg、0.0964mmol、収率25.6%):R2.987分(CHIRALPAK IC-3,46*5cm,3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=491.2,R1.343分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.14(s,1H),9.34(s,1H),7.97(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),5.04(p,J=6.7Hz,1H),4.29-4.28(m,2H),3.40-3.38(m,2H),2.60-2.58(m,1H),2.44-2.21(m,4H),1.92(d,J=1.6Hz,3H),1.26(s,6H).
実施例238
(1r,3r)-3-モルフォリノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物550a)
Figure 2022504080000781
工程1:トランス-4-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)モルフォリン
Figure 2022504080000782
窒素下、モルホリン(2.5mL、1.56mmol)中の(3-ベンジルオキシシクロブチル)メタンスルホン酸塩(400.0mg、1.56mmol)の溶液を、100℃で10時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、ACN/水(10mmol/L NH4HCO3)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、トランス-4-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)モルフォリン(270mg、1.09mmol、70%収率)を黄白色の油として得た。LC/MS(ESI)[M+H]=248.2.
工程2:トランス-3-モルフォリノシクロブタノール
Figure 2022504080000783
水素下で、メタノール(10mL)中のトランス-4-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)モルフォリン(260.0mg、1.05mmol)とPd/C(10%,130.0mg)の混合物を、40℃で24時間撹拌した。その反応混合物を、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、トランス-3-モルフォリノシクロブタノール(165mg、1.05mmol、収率99%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=158.1.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 4.92(d,J=5.2Hz,1H),4.19-4.07(m,1H),3.56(t,J=4.6Hz,4H),2.79-2.65(m,1H),2.23(s,4H),2.09(m,2H),1.83(m,2H).
工程3:トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-モルフォリノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000784
窒素下で、DMF(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(233.0mg、0.36mmol)およびDMAP(44.0mg、0.36mmol)の溶液に、トランス-3-モルフォリン-4-イルシクロブタノール(170.0mg、1.08mmol)を 90℃で加えた。その混合物を、1時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、ACN/水(10mmol/L NH4HCO3)(42/58)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-モルフォリノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(110mg、0.15mmol、収率43%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=709.3.
工程4:(1r,3r)-3-モルフォリノシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物550a)
Figure 2022504080000785
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-モルフォリノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100.0mg、0.14mmol)およびTFA(2.0mL)の溶液を、25℃で3時間撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;水(0.1% FA):ACN=5%Bから21%B 7分;60mL/分)で精製し、(3-モルフォリノシクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(42mg,0.083mmol、収率58%)を黄白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=509.2;R1.063分,方法 M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.25(s,1H),10.07(s,1H),9.36(s,1H),7.96(s,1H),7.35(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),6.84-5.07(m,3H),5.22-5.10(m,1H),4.35-4.30(m,2H),4.14-3.90(m,4H),3.71-3.64(m,2H),3.50-3.32(m,3H),3.10-2.90(m,2H),2.80-2.64(m,2H),2.56-2.40(m,2H),1.93(s,J=1.7Hz,3H).
実施例239
(3-シクロプロピル-3-ヒドロキシ-シクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物551a)
Figure 2022504080000786
工程 1:3-ベンゾイルオキシ-1-シクロプロピル-シクロブタノール
Figure 2022504080000787
窒素下で、テトラヒドロフラン(10mL)中の3-(ベンゾイルオキシ)シクロブタンオン(500.0mg、2.84mmol)の溶液に、シクロプロピルマグネシウムブロミド(11mL,1 M,11mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を25℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、次いで、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、3-ベンゾイルオキシ-1-シクロプロピル-シクロブタノール(600mg、2.75mmol、収率96%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=219.1.
工程 2:1-シクロプロピルシクロブタン-1,3-ジオール
Figure 2022504080000788
水素(1気圧)下で、メタノール(20mL)中の3-ベンジルオキシ-1-シクロプロピル-シクロブタノール(750.0mg、3.44mmol)とPd/c(10%,400.0mg、3.44mmol)の懸濁液を、40℃で24時間撹拌した。濾過後、濾液を真空濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1-シクロプロピルシクロブタン-1,3-ジオール(200mg、1.56mmol、収率45%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=129.1.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 4.86(d,J=5.8Hz,1H),3.17(d,J=5.3Hz、2H),2.18(m,2H),1.88-1.75(m,2H),0.98-0.81(m,1H),0.34-0.23(m,2H),0.18(m,2H).
工程3:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シクロプロピル-3-ヒドロキシ-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000789
窒素下で、ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.310mmol)およびDMAP(38.0mg、0.46mmol)の溶液に、1-シクロプロピルシクロブタン-1,3-ジオール(119.0mg、0.93mmol)を25 ℃で加えた。得られた溶液を60 ℃で24時間撹拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(95/5)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シクロプロピル-3-ヒドロキシ-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140mg、0.20mmol、収率66%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=680.1.
工程4:(3-シクロプロピル-3-ヒドロキシ-シクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000790
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シクロプロピル-3-ヒドロキシ-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100.0mg、0.15mmol)およびHCl(1.0mL,4M,4mmol)の溶液を、25 ℃で1時間攪拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge 分取 OBD C18 カラム、30×150mm,5μm;水(10mmol/L NH4HCO3):ACN=19%Bから40%B 7分;60mL/分)で精製し、(3-シクロプロピル-3-ヒドロキシ-シクロブチル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(4.2mg,0.0088mmol、収率6%)を黄白色固体として得た(立体異性体の混合物)。LCMS(ESI)[M+H]=480.1,R 4.468分,方法 M;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.04(s,1H),9.33(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.83(s,1H),6.19(s,2H),5.66(s,1H),5.15-5.03(m,1H),4.84(s,1H),4.35-4.25(m,2H),3.42-3.35(m,2H),2.35-2.19(m,2H),2.01-1.88(m,5H),1.10-0.99(m,1H),0.41-0.32(m,2H),0.31-0.28(m,2H).
実施例240
1-(メチルスルホニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物552)
Figure 2022504080000791
工程1:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチルスルホニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000792
ジクロロメタン(20mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.29mmol)および1-メチルスルホニルアゼチジン-3-オル(150mg、0.99mmol)の溶液に、DIEA(350mg、2.71mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(90mg、0.30mmol)を加え、その混合物を0℃で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/5)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチルスルホニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(120mg、0.1708mmol、収率59.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=703.
工程2:1-(メチルスルホニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000793
ジクロロメタン(8mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(1-メチルスルホニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(120mg、0.17mmol)溶液に、TFA(2mL)を25℃で加えた。その反応物を、25℃で1時間攪拌し、次いで、真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLCで精製し、(1-メチルスルホニルアゼチジン-3-イル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(49.8mg、0.0991mmol、収率58%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=503.2,R0.961分,方法 K.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.42(s,1H),9.37(s,1H),7.96(s,1H),7.37(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),6.26(s,2H),5.77(s,1H),5.21(tt,J=6.7,4.7Hz,1H),4.32(t,J=4.4Hz、2H),4.24(dd,J=9.5,6.7Hz、2H),3.94(dd,J=9.7,4.7Hz、2H),3.39(d,J=8.9Hz、2H),3.08(s,3H),1.94(d,J=1.6Hz,3H).
実施例241
(3S,4R)-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および
(3R,4S)-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物445cおよび化合物445d)
Figure 2022504080000794
工程1:(±)-シス-tert-ブチル 7-(3-((((1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-フルオロピペリジン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000795
ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1000mg、1.9mmol)、tert-ブチル(±)-シス-3-フルオロ-4-ヒドロキシ-ピペリジン-1-カルボキシレート(833mg、3.8mmol)、トリホスゲン(373mg、1.26mmol)およびDIEA(1226.0mg、9.5mmol)の溶液を、0℃で1時間攪拌した。反応物を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(80:20)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-(3-((((1-(tert-ブトキシカルボニル)-3-フルオロピペリジン-4-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1126mg、1.461mmol、収率76.8%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=771.
工程2:(±)-シス-3-フルオロピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000796
ジクロロメタン(6mL)およびTFA(3mL)中の(±)-シス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[1-tert-ブトキシカルボニル-3-フルオロ-4-ピペリジル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1116.0mg、1.45mmol)溶液を、25℃で6時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、逆相クロマトグラフィー(水(NH4HCO3)/MeOH(56/44))で精製し、(±)-シス-(3-フルオロ-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(436mg、0.927mmol、収率64%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=471.
工程3:(±)-シス-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
メタノール(15mL)中の(±)-シス-(3-フルオロ-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(426.0mg、0.91mmol)、3-オキセタンオン(651.0mg、9.03mmol)およびテトライソプロポキシチタン(1027.0mg、3.62mmol)の溶液を、60℃で2時間攪拌した。次いで、NACNBH(171.0mg、2.71mmol))を加え、その混合物を25℃で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。得られた残留物を、逆相クロマトグラフィー(水(NHHCO)/ACN(35/65))で精製し、(±)-シス-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(170mg、0.3229mmol、収率35.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=526.
工程4:(3S,4R)-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3R,4S)-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000797
メタノール(15mL)中の(±)-シス-3-フルオロ-1-(オキセタン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(420mg、0.89mmol)および3-オキセタノン(651.0mg、9.03mmol)の溶液を、室温で10分間撹拌した。次いで、テトライソプロポキシチタン(1027mg、3.62mmol)を加え、その混合物を60 ℃で1時間撹拌した。次いで、NACNBH(172.0mg、2.73mmol))を加え、その混合物を室温で1時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(X Bridge 分取 OBD C18 カラム、30×150 mm,5μm,N;水 移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:15%Bから26%B 10分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をキラルHPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物445c)(48mg、0.0912mmol、収率2.5%):R2.267分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1):MeOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=527.2,R1.444分;方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.33(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.65(s,1H),4.94-4.78(m,2H),4.53-4.26(m,6H),3.51(p,J=6.4Hz,1H),3.33(s,2H),2.78(s,1H),2.51(s,1H),2.45-2.18(m,2H),1.90-1.83(m,5H).
エナンチオマー2(化合物445d)(25mg、0.0475mmol、収率1.3%):R3.911分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1):MeOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=527.2,R=1.444分;方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.33(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.81(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.65(s,1H),4.94-4.78(m,2H),4.53-4.26(m,6H),3.51(p,J=6.4Hz,1H),3.33(s,2H),2.78(s,1H),2.51(s,1H),2.45-2.18(m,2H),1.90-1.83(m,5H).
実施例242
(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物441cおよび化合物441d)
Figure 2022504080000798
工程1:(±)-トランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル
Figure 2022504080000799
窒素下で、THF(750mL)中のCuI(16.6g,87.16mmol)の溶液に、-60℃でメチル塩化マグネシウム(289.7mL,869.1mmol、THF中3M)を加えた。得られた溶液を-60℃で30分間撹拌した。次いで、3,4-エポキシテトラヒドロフラン(50.0g、580.8mmol)を加え、-60℃で3時間撹拌した。反応を塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。その反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(±)-トランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(31g、303.53mmol、収率52.3%)を黄色油として得た。
工程2:(±)-シス-(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)4-ニトロ安息香酸
Figure 2022504080000800
テトラヒドロフラン(20mL)中の(±)-トランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(1.0g、9.79mmol)、4-ニトロ安息香酸(3.27g、4.84mmol)およびPpH(6.42g、4.84mmol)の溶液に、ジイソプロピルazoジカルボキシレート(4.82mL,24.48mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で4時間撹拌した。得られた混合物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)4-ニトロ安息香酸(1.5g、5.98mmol、収率61%)を黄色油として得た。
工程3:(±)-シス-(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル
Figure 2022504080000801
水(5 mL)およびテトラヒドロフラン(15 mL)中の(±)-シス-(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)4-ニトロベンゾエート(1.5 g,5.98 mmol)の溶液に、水酸化リチウム(430.56 mg,17.94 mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。その反応物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(±)-シス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(330mg、3.23mmol、収率32.5%)を黄色油として得た。H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 4.71(d,J=4.5Hz,1H),4.04(qd,J=4.6,1.8Hz,1H),3.83-3.72(m,2H),3.52(dd,J=9.2,1.8Hz,1H),3.25(dd,J=10.1,7.5Hz,1H),0.93(d,J=6.8Hz,3H).
工程4:(±)-シス-tert-ブチル7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000802
ジクロロメタン(30mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(310.63mg、0.59mmol)、(±)-シス-(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(120.0mg、1.17mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.31mL,1.76mmol)の溶液に、トリホスゲン(123.0mg、0.41mmol)を 0 ℃で加えた。得られた溶液を、室温で30分攪拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(320mg、0.49mmol、収率82.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=654.3.
工程5:(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000803
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(シス)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200.0mg、0.31mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(5.0mL,64.9mmol)を 0 ℃で加えた。得られた混合物を、室温で30分攪拌し、真空下で濃縮した。次いで、得られた溶液をアセトニトリルで希釈し、炭酸水素ナトリウム水溶液でpH8に調整した。濾過後、固体を回収し、水で洗浄した。固体を、メタノールに溶解させ、塩酸(0.04mL、1Mジオキサン中)で処理した。次いで、得られた混合物を真空下で濃縮し、ラセミ生成物を得た。ラセミ生成物を、さらにキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:(化合物441c)(32.9mg、0.0618mmol、収率23.4%)黄色固体として。R1.493分(CHIRALPAK IA-3,4.6*50mm 3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1% FA):EtOH=50:50;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R1.870分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.24(s,1H),9.40(s,1H),7.99(s,1H),7.51(s,1H),6.90(d,J=6.1Hz,1H),5.26-5.16(m,1H),4.45(s,2H),4.08-3.87(m,2H),3.84-3.71(m,1H),3.57-3.30(m,3H),2.49-2.33(m,1H),2.00(d,J=1.6Hz,3H),1.03(d,J=6.8Hz,3H).
エナンチオマー2:(化合物441d)(31mg、0.0618mmol、収率22.3%)黄色固体として。R3.114分(CHIRALPAK IA-3,4.6*50mm 3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1% FA):EtOH=50:50;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R1.870分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.24(s,1H),9.40(s,1H),7.99(s,1H),7.51(s,1H),6.90(d,J=6.1Hz,1H),5.26-5.16(m,1H),4.45(s,2H),4.08-3.87(m,2H),3.84-3.71(m,1H),3.57-3.30(m,3H),2.49-2.33(m,1H),2.00(d,J=1.6Hz,3H),1.03(d,J=6.8Hz,3H).
実施例243
(1s,3r)-3-エチル-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1r,3s)-3-エチル-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物512aおよび化合物512b)
Figure 2022504080000804
工程 1:3-(ベンゾイルオキシ)-1-エチルシクロブタン-1-オル
Figure 2022504080000805
テトラヒドロフラン(20mL)中の3-(ベンジルオキシ)シクロブタノン(1.0g,5.68mmol)の溶液に、塩化エチルマグネシウム(8.51mL,17.03mmol、2mol/L)を0℃で加えた。その混合物を、室温で2時間撹拌した後、MeOHでクエンチした。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(10/90)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3-ベンゾイルオキシ-1-エチル-シクロブタノール(300mg、1.454mmol、収率25.6%)を無色の油として得た。H NMR(300MHz,DMSO-d6)δ 7.60-6.93(m,5H),4.34(s,2H),3.61(p,J=7.1Hz,1H),2.31(m,1H),1.88(m 2H),1.54-1.21(m,2H),1.04-0.57(m,3H).
工程 2:1-エチルシクロブタン-1,3-ジオール
Figure 2022504080000806
メタノール(6mL)中の3-ベンジルオキシ-1-エチル-シクロブタノール(300mg、1.45mmol)溶液に、Pd/c(150mg、20%)を加えた。その混合物を、水素(1気圧)下、40℃で8時間撹拌した。濾過後、濾液を真空濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1-エチルシクロブタン-1,3-ジオール(100mg、0.861mmol、収率59.2%)を無色の油として得た。
工程3:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-(((3-エチル-3-ヒドロキシシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000807
ジクロロメタン(6mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(170mg、0.26mmol)および1-エチルシクロブタン-1,3-ジオール(90mg、0.77mmol)の混合物に、DMAP(32mg、0.26mmol)を加えた。混合物を60 ℃にて12時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-エチル-3-ヒドロキシ-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.225mmol、収率85.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.
工程4:(1s,3r)-3-エチル-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1r,3s)-3-エチル-3-ヒドロキシシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000808
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-エチル-3-ヒドロキシ-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(145.0mg、0.22mmol)溶液に、TFA(1mL)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:10%Bから32%B 10分)で精製し、二つの異性体を得た。個々の異性体を、ジオキサン(4M)中の2当量のHClで、室温で30分処理した。濃縮後、各異性体を凍結乾燥した。立体化学は任意に割り当てられている。
異性体 1:化合物512a(3.5mg、0.0069mmol、3.2%)、LCMS(ESI)[M+H]=468,RT2.635分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.10(s,1H),9.35(s,1H),7.95(s,1H),7.47(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),5.39-4.51(t,J=6.7Hz,5H),4.41(d,J=4.1Hz、2H),3.44(m,2H),2.31(dd,J=13.1,7.4Hz、2H),2.07-1.94(m,5H),1.55(q,J=7.4Hz、2H),0.82(t,J=7.3Hz,3H).
アイソマー 2:化合物512b(27.8mg、0.0552mmol、収率25.4%):LCMS(ESI)[M+H]=468,R=1.732分,方法 M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.15(s,1H),9.37(s,1H),7.96(s,1H),7.50(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),5.55-4.96(m,4H),4.53(q,J=7.2Hz,1H),4.43(s,2H),3.44(s,2H),2.44(dd,J=6.9,2.9Hz、2H),2.12-2.04(m,2H),1.98(d,J=1.6Hz,3H),1.44(q,J=7.2Hz、2H),0.84(t,J=7.2Hz,3H).
実施例244
(3S,4R)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,4S)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物477cおよび化合物477d)
Figure 2022504080000809
工程1:シス-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル 4-ニトロ安息香酸
Figure 2022504080000810
窒素下で、THF(40mL)中のPPh(3.21g、12.25mmol)の溶液に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(2.41mL、12.25mmol)を室温で加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。次いで、THF中のトランス-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-オル(1.0g、9.43mmol)と4-ニトロ安息香酸(1.58g、9.43mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、シス-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル 4-ニトロ安息香酸(3.5g、純度52%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=256.1.
工程2:シス-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-オル
Figure 2022504080000811
メタノール(180mL)中の シス-(4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)4-ニトロ安息香酸(3.5g、13.67mmol)溶液に、KCO(9.45g、68.35mmol)を加え、その混合物を25℃で1.5時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下にて濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、4-フルオロテトラヒドロフラン-3-オル(500mg、4.71mmol、収率50%)を黄色みがかった油として得た。H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 5.26(d,J=6.0 Hz,1H),5.02-4.56(m,1H),4.26-4.14(m,1H),3.98-3.78(m,3H),3.43-3.38(m,1H).
工程3:(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000812
ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.46mmol)、4-ジメチルアミノピリジン(60.0mg、0.49mmol)およびシス-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-オル(249.0mg、2.35mmol)の溶液を、60℃で一晩撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(50/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-シス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(270mg、0.41mmol、収率88.4%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=658.
工程4:(3S,4R)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび
(3R,4S)-4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000813
ジクロロメタン(18mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(4-フルオロテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260.0mg、0.40mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(4.0mL,51.92mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その混合物を、ジクロロメタンで希釈し、トリエチルアミンでpHを8に調整した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート::60mL/分;勾配:12Bから38B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物を、キラル分取-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている、
エナンチオマー1:化合物477C(39.2mg、0.084mmol、収率21.2%):R1.726分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50.1mL/分);LCMS(ESI):[M+H]458.2,R1.727分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.43(s,1H),9.40(s,1H),7.99(s,1H),7.53(s,1H),6.92(d,J=6.0 Hz,1H),5.43-5.18(m,2H),4.47(t,J=4.0Hz、2H),4.07-4.03(m,2H),4.01-3.92(m,1H),3.78-3.74(m,1H),3.47(s,2H),2.01(s,3H).
エナンチオマー2:化合物477d(41mg、0.0873mmol、収率22.1%):R2.403分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50.1mL/分);LCMS(ESI):[M+H]458.2,R1.727分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.43(s,1H),9.40(s,1H),7.99(s,1H),7.53(s,1H),6.92(d,J=6.0 Hz,1H),5.43-5.18(m,2H),4.47(t,J=4.0Hz、2H),4.07-4.03(m,2H),4.01-3.92(m,1H),3.78-3.74(m,1H),3.47(s,2H),2.01(s,3H).
実施例245
(1s,3s)-3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物513a)
Figure 2022504080000814
工程 1:1-((1s,3s)-3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)-3,3-ジフルオロアゼチジン
Figure 2022504080000815
メチルアルコール(20mL)中の3,3-ジフルオロアゼチジン塩酸塩(3.7g,28.38mmol)の溶液を、室温で5分間撹拌た。次いで、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.7g,28.38mmol)、3-(ベンジルオキシ)シクロブタノン(1.0g,5.68mmol)およびテトライソプロポキシチタン(4.8g,17.03mmol)を室温で加え、60℃で2時間撹拌した。次いで、シアノボロハイドライドナトリウム(1.07g、17.03mmol)を加え、その混合物を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(2/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、1-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)-3,3-ジフルオロ-アゼチジン(415mg,1.6mmol、収率28.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=254。
工程2:(1s,3s)-3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)シクロブタン-1-オル
Figure 2022504080000816
水素下で、メタノール(8mL)中の1-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)-3,3-ジフルオロ-アゼチジン(360mg、1.42mmol)とPd/C(10%,180mg)の混合物を、室温で4時間撹拌した。濾過後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(1s,3s)-3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)シクロブタン-1-オル(150mg、0.91mmol、収率64.5%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=164。H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 5.01-4.93(m,1H),4.20-4.24(m,1H),3.74-3.78(m,1H),3.47-3.51(m,4H),2.34-2.19(m,1H),1.95-1.99(m,1H),1.88-1.74(m,1H),1.67-1.52(m,1H).
工程3:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000817
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(317.0mg、0.49mmol)、(1S,3S)-3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)シクロブタン-1-オル(120.0mg、0.74mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(60.0mg、0.49mmol)の溶液を、60℃で2時間攪拌した。その反応物を、真空中で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(186mg、0.26mmol、収率53%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=715.
工程4:(1s,3s)-3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000818
ジクロロメタン(2mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(170.0mg、0.24mmol)溶液に、TFA(1.0mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物を、DCMに再溶解させ、TEAでpHを8に調整した。得られた混合物を真空濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:X Bridge シールド RP18 OBD カラム,30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:27 B%から45%B 8分)で精製し、[3-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-イル)シクロブチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(31.7mg、0.062mmol、収率25.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=515.2,R1.666分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.09(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),6.21(s,2H),5.67(s,1H),4.69-4.74(m,1H),4.29(t,J=4.3Hz、2H),3.57(t,J=12.6Hz,4H),3.38(s,2H),2.99-3.04(m,1H),2.55(s,2H),1.96-1.80(m,5H).
実施例246
(1r,3r)-3-(1H-イミダゾール-1-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物514a)
Figure 2022504080000819
工程1:(1s,3s)-3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル メタンスルホン酸メチル
Figure 2022504080000820
ジクロロメタン(5mL)中の3-ベンジルオキシシクロブタノール(200.0mg、1.12mmol)およびTEA(350.0mg、3.47mmol)の混合物に、メチルスルホニルクロリド(200.0mg、1.75mmol)を加えた。混合物を0℃にて1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)メタンスルホン酸メチル(220mg、0.858mmol、収率76.5%)を無色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=257.
工程 2:1-((1R,3R)-3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)-1H-イミダゾール
Figure 2022504080000821
DMF(15mL)中の(1S,3S)-3-(ベンジルオキシ)シクロブチルメタンスルホン酸塩(750mg,2.93mmol)とイミダゾール(796mg,11.69mmol)の混合物に、炭酸セシウム(4775mg,14.65mmol)を加えた。混合物を80 ℃にて12時間撹拌した。濃縮後、得られた残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル0~60/0.1% NHOH水中)により精製し、1-((1r,3r)-3-(ベンゾイルオキシ)シクロブチル)-1H-イミダゾール(356mg、1.559mmol、収率53.3%)を無色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=227.
工程3:(1R,3R)-3-(1H-イミダゾール-1-イル)シクロブタン-1-オル
Figure 2022504080000822
メタノール(5mL)中の1-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)イミダゾール(358mg、1.57mmol)溶液に、Pd/C(800mg、10%)を加えた。その混合物を、水素(1気圧)下、40℃で8時間撹拌した。濾過した後、その濾液を真空下で濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、3-イミダゾール-1-イルシクロブタノール(170mg、1.23mmol、収率78.5%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=139.
工程4:tert-ブチル 7-(3-((((1r,3r)-3-(1H-イミダゾール-1-イル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000823
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.39mmol)および3-イミダゾール-1-イルシクロブタノール(245mg、1.77mmol)の混合物に、DMAP(50mg、0.41mmol)を加えた。混合物を60 ℃にて12時間撹拌した。濃縮後、メタノール/ジクロロメタン(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-イミダゾール-1-イルシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140mg、0.203mmol,収率 52.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=690.
工程5:(1r,3r)-3-(1H-イミダゾール-1-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000824
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-イミダゾール-1-イルシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140mg、0.20mmol)溶液に、TFA(1mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、分取-HPLC(X Bridge 分取 フェニル OBD カラム,5μm,19*250mm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:25mL/分;勾配:29%Bから45%B 9分)で精製し、所望の生成物を得た。遊離塩基を、ジオキサン中の塩酸(5mL,3mol/L)で処理し、室温で30分撹拌した。得られた溶液を、真空下で濃縮し、(1r,3r)-3-(1H-イミダゾール-1-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(55.2mg、0.105mmol、収率51.7%)をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=490.3,R1.560分,方法 J;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.33(s,1H),9.41(s,1H),9.34(t,J=1.5Hz,1H),8.00(dd,J=3.6,1.8Hz、2H),7.77(t,J=1.7Hz,1H),7.47(s,1H),6.89(d,J=6.1Hz,1H),6.17-5.71(m,3H),5.21(d,J=7.3Hz、2H),4.42(s,2H),3.44(s,2H),2.96(dt,J=13.9,7.0Hz、2H),2.76(ddd,J=14.3,8.5,3.6Hz、2H),1.99(d,J=1.7Hz,3H).
実施例247
(3S,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(3R,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート((化合物515aおよび化合物515b
Figure 2022504080000825
工程1:(±)-トランス-4-エチルテトラヒドロフラン-3-オル
Figure 2022504080000826
THF(50mL)中のCuI(331.0mg、1.74mmol)の混合物に、塩化エチルマグネシウム(8.7mL,17.4mmol、2mol/L)を加えた。その混合物を-40℃で30分撹拌した。次いで、3,4-エポキシテトラヒドロフラン(1000mg、11.62mmol)を加え、その混合物を-40℃で2時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、4-エチルテトラヒドロフラン-3-オル(1100mg、9.469mmol、収率81.5%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=117.1.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 4.87(d,J=3.6Hz,1H),3.94-3.84(m,2H),3.72(m,1H),3.43(m,1H),3.32(m,1H),1.83(m,1H),1.44-1.31(m,1H),1.28-1.12(m,1H),0.89(t,J=7.4Hz,3H).
工程2:(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(3S,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000827
窒素下で、ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.46mmol)およびDMAP(57.0mg、0.47mmol)の溶液に、4-エチルテトラヒドロフラン-3-オル(161.0mg、1.39mmol)を 60℃で加えた。その混合物を、12時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(±)-トランス-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.4493mmol、収率96.7%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.3.
工程3:(3S,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3R,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000828
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.45mmol)およびTFA(2.0mL,0.45mmol)の溶液を、25 ℃で3時間攪拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm 5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:17%Bから41%B 10分)で精製し、ラセミ体を得た。そのラセミ生成物をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物515a)(27.4mg、0.0586mmol、収率13%):R1.775分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R2.279分.;方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.08(s,1H),9.30(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.86(d,J=6.1Hz,1H),4.94(dt,J=4.4,2.1Hz,1H),4.30(t,J=4.3Hz、2H),3.98(dd,J=8.7,6.8Hz,1H),3.91-3.84(m,5H),3.37(d,J=4.1Hz,3H),2.18-2.08(m,1H),1.91(d,J=1.6Hz,3H),1.49(dd,J=14.1,7.0Hz,1H),1.41-1.29(m,1H),0.91(t,J=7.4Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物515b)(24.4mg、0.0522mmol、収率11.6%):R2.996分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50;1.0mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R2.279分;方法 K;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.08(s,1H),9.30(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.86(d,J=6.1Hz,1H),4.94(dt,J=4.4,2.1Hz,1H),4.30(t,J=4.3Hz、2H),3.98(dd,J=8.7,6.8Hz,1H),3.91-3.84(m,5H),3.37(d,J=4.1Hz,3H),2.18-2.08(m,1H),1.91(d,J=1.6Hz,3H),1.49(dd,J=14.1,7.0Hz,1H),1.41-1.29(m,1H),0.91(t,J=7.4Hz,3H).
実施例248
(3R,4S)-4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(3S,4R)-4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物516aおよび化合物516b)
Figure 2022504080000829
工程1:(±)-トランス-4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-オル
Figure 2022504080000830
THF(10mL)中の3,4-エポキシテトラヒドロフラン(1000mg、11.62mmol)の溶液に、シクロプロピルマグネシウムブロマイド(17.4mL,THF中1M,17.4mmol)を滴下し、次いで、その混合物を-40 ℃ で2時間撹拌した。反応を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-トランス-4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-オル(1300mg、10.143mmol、収率87.3%)を無色の油として得た。
工程2:(±)-トランス-tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000831
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300mg、0.46mmol)および(±)-トランス-4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-オル(300mg、2.34mmol)の混合物に、DMAP(57.0mg、0.47mmol)を加えた。混合物を60 ℃にて12時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(140mg、0.206mmol、収率44.3%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=680.
工程3:(3R,4S)-4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および
(3S,4R)-4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000832
ジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(4-シクロプロピルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.22mmol)溶液に、TFA(1mL)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:27%Bから43%B 7分)で精製し、ラセミ体を得た。そのラセミ体をキラル-HPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物516a(13.1mg、0.0254mmol、収率11.5%)。R1.826分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm.移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1%DEA):EtOH=50:50;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=480.2,R2.507分;方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.49(s,1H),6.89(d,J=6.2Hz,1H),5.07(dd,J=4.7,2.3Hz,1H),4.51-4.42(m,4H),4.16-3.96(m,3H),3.75(d,J=10.7Hz,1H),3.52(dd,J=8.5,4.6Hz,1H),3.49-3.39(m,2H),1.98(s,3H),1.70(s,1H),0.81-0.72(m,1H),0.53-0.42(m,2H),0.29(s,1H),0.20(s,1H).
エナンチオマー2:(化合物516b)(12.5mg、0.0242mmol、収率11%)黄色固体として。R 3.068分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm.移動相:(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=480.2,R2.507分;方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.49(s,1H),6.89(d,J=6.2Hz,1H),5.07(dd,J=4.7,2.3Hz,1H),4.51-4.42(m,4H),4.16-3.96(m,3H),3.75(d,J=10.7Hz,1H),3.52(dd,J=8.5,4.6Hz,1H),3.49-3.39(m,2H),1.98(s,3H),1.70(s,1H),0.81-0.72(m,1H),0.53-0.42(m,2H),0.29(s,1H),0.20(s,1H).
実施例249
(1s,3s)-3-(アゼチジン-1-カルボニル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物517a)
Figure 2022504080000833
ステップ 1アゼチジン-1-イル((1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブチル)mエタンオン
Figure 2022504080000834
DMF(10mL)中のシス-3-ヒドロキシシクロブタンカルボキシレート(300.0mg、2.58mmol)、アゼチジン(221.4mg、3.88mmol)およびDIEA(1.0g、7.74mmol)の溶液に、HATU(1.47g、3.87mmol)を加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。得られた溶液を真空濃縮した。ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって、得られた残留物を精製し、1-イル((1s,3s)-3-ヒドロキシシクロブチル)mエタンオン(230mg、1.60mmol、収率62.2%)を黄色油として得た。
工程2:tert-ブチル 7-(3-((((1s,3s)-3-(アゼチジン-1-カルボニル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000835
DCM(15mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-7-フルオロ-8-(Isoプロパオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.29mmol)、アゼチジン-1-イル-(3-ヒドロキシシクロブチル)メタンオン(91.5mg、0.59mmol)およびDIEA(111.0mg、0.86mmol)の溶液に、0℃でトリホスゲン(61.5mg、0.21mmol)を加えた。その混合物を室温で30分撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4:3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-((((1s,3s)-3-(アゼチジン-1-カルボニル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150mg、0.21mmol、収率72.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=707.3.
工程4:(1s,3s)-3-(アゼチジン-1-カルボニル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物517a)
Figure 2022504080000836
ジクロロメタン(6mL)中のtert-ブチル 7-(3-((((1s,3s)-3-(アゼチジン-1-カルボニル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.21mmol)に、トリフルオロ酢酸(3.0mL)を加えた。その混合物を室温で30分撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタンに再溶解させ、TEAでpHを8に調整した。その残留物を分取-HPLC(カラム:Xselect CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:9%Bから39%B 7分)で精製し[3-(アゼチジン-1-カルボニル)シクロブチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(27.4mg、0.053mmol、収率25.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=507.2,R1.724分,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.09(s,1H),9.33(s,1H),7.95(s,1H),7.32(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.67(d,J=2.7Hz,1H),4.87-4.94(m,1H),4.28(t,J=4.3Hz、2H),4.07(t,J=7.6Hz、2H),3.83(t,J=7.7Hz、2H),3.31-3.37(m,2H),2.77-2.63(m,1H),2.46(dd,J=7.4,2.8Hz、2H),2.24-2.09(m,4H),1.92(d,J=1.6Hz,3H).
実施例250
(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((R)-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((S)-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物518aおよび化合物518b)
Figure 2022504080000837
工程 1:7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン
Figure 2022504080000838
窒素下で、N,N-ジメチルホルムアミド(60mL)中の3-アミノ-5-ブロモ-4-メチル-ピリジン-2-オル(6.0mg、29.55mmol)およびKF(6.87g、118.2mmol)の溶液に、ブロモフルオロ酢酸エチル(1.09g、59.1mmol)を室温で加えた。得られた溶液を80℃で5時間撹拌した。その反応混合物を、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(5/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(1.4g、5.363mmol、収率24.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=261.1.
工程 2:7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン
Figure 2022504080000839
窒素下で、テトラヒドロフラン(25mL)中の7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(1.4g、5.36mmol)の溶液に、0℃でBH(16.1mL,16.1mmol、1 M IN THF)を加えた。得られた溶液、を0℃で0.5時間および60℃で2時間撹拌し、反応をMeOHを用いて0℃でクエンチした。次いで、HCl(3mL、6M水中)を加え、その混合物を0.5時間撹拌した。次いで、その混合物をNH-H2OでpH8に調整し、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(3/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン(800mg、3.24mmol、収率60.4%)を、淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=247.1.
工程3:tert-ブチル 7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000840
窒素下で、THF(25mL)中の7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン(800.0mg、3.24mmol)の溶液に、NaHMDS(5.6mL,10.93mmol、2MTHF中)を0℃で加えた。得られた溶液を0℃で0.5時間撹拌した。次いで、(Boc)O(2.12 g、9.71mmol)を0℃で加え、その混合物を0 ℃で1.5時間撹拌した。反応を、MeOHでクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(5/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、1.44mmol、収率44.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=347.2.
工程4:tert-ブチル 3-フルオロ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000841
窒素下で、1,4-ジオキサン(20mL)中のtert-ブチル 7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500.0mg、1.44mmol)、BPIN(1.83g、7.2mmol)、Pd(dppf)Cl(235.2mg、0.29mmol)およびKOAC(424.0mg、4.32mmol)の混合物を、100 ℃で3時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(30%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 3-フルオロ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg,1.27mmol、収率88.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=394.3.
工程5:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000842
窒素下で、1,4-ジオキサン(15mL)と水(1.5mL)中の[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル] N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート(500.0mg、1.15mmol)、tert-ブチル 3-フルオロ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(541.8mg、1.37mmol)、Pd(dppf)Cl(186.9mg、0.23mmol)およびKCO(474.1mg、3.44mmol)の混合物を、90 ℃で3時間撹拌した。得られた混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(380mg、0.66mmol、収率57.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=577.0.
工程6:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000843
窒素下で、1,4-ジオキサン(8mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(380.0mg、0.66mmol)、NHBoC(3.82g、32.93mmol)、Brettphos Pd G3(119.4mg、0.13mmol)およびCsCO(428.1mg、1.32mmol)の混合物を、90℃で3時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製して、tert-ブチル7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(270mg、0.41mmol、収率62.3%)を黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=657.7.
工程7:(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((R)-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(R)-テトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((S)-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000844
ジクロロメタン(8mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3R)-テトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(270mg、0.41mmol)溶液に、TFA(3.6mL)を加えたその混合物を室温で3時間撹拌した。その混合物を真空下で濃縮し、その残留物を、分取-HPLC(カラム:X Bridge分取 OBD C18 カラム,30×150mm,5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN)で精製し、立体異性体の混合物を得た。その混合物をキラルHPLCで分離し、2つの立体異性体を得た。次いで、2つの異性体をメタノールに溶解させ、HCl(0.1mL,1Mジオキサン中)で処理し、濃縮し、そのHCl塩を得た。オキサジンでの絶対立体化学は任意に割り当てられている。
異性体 1:(化合物518a)(8mg、0.016mmol、収率6.7%):RT 1.306分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm.移動相:(MTBE(0.3%IPアミン):EtOH=60:40)。LCMS(ESI):[M+H]=457.4,R2.070分;方法 J.H NMR(400mHz,メタノール-d)δ 9.42(s,1H),7.86(s,1H),7.57(s,1H),7.08(d,J=6.0Hz,1H),6.34(d,J=53.4Hz,1H),5.52-5.36(m,1H),4.02-3.94(m,3H),3.90(td,J=8.4,4.4Hz,1H),3.72(dd,J=13.2,4.2Hz,1H),3.53-3.38(m,1H),2.31(dtd,J=14.5,8.5,6.2Hz,1H),2.24-1.98(m,4H).
異性体 2(化合物518b)(6.1mg、0.0124mmol、収率5.1%)。RT 1.2660分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm.移動相:(MTBE(0.3% IPA):EtOH=60:40).LCMS(ESI):[M+H]=457.4,RT 2.070分;方法 J.H NMR(400mHz,メタノール-d)δ 9.42(s,1H),7.86(s,1H),7.57(s,1H),7.08(d,J=6.0Hz,1H),6.34(d,J=53.4Hz,1H),5.52-5.36(m,1H),4.02-3.94(m,3H),3.90(td,J=8.4,4.4Hz,1H),3.72(dd,J=13.2,4.2Hz,1H),3.53-3.38(m,1H),2.31(dtd,J=14.5,8.5,6.2Hz,1H),2.24-1.98(m,4H).
実施例251
(1s,3s)-3-(ジメチルカルバモイル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物519a)
Figure 2022504080000845
工程1:(1s,3s)-3-ヒドロキシ-N,N-ジメチルシクロブタン-1-カルボキサミド
Figure 2022504080000846
ジクロロメタン(20mL)中の3-ヒドロキシシクロブタンカルボキシレート(300.0mg、2.58mmol)、N,N-ジメチルアミン(174.8mg、3.88mmol)およびDIEA(1.0g、7.74mmol)の溶液に、HATU(1.47g、3.88mmol)を加えた。得られた溶液を室温で3時間撹拌した。次いで、得られた溶液を真空下で濃縮した。ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって、得られた残留物を精製し、(1s,3s)-3-ヒドロキシ-N,N-ジメチルシクロブタン-1-カルボキサミド(230mg、1.60mmol、収率62.2%)を灰色がかった白色の固体として得た。
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-(ジメチルカルバモイル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000847
1,2-ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-7-フルオロ-8-(Isoプロパオキシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.29mmol)、3-ヒドロキシ-N,N-ジメチル-シクロブタンカルボキサミド(81.7mg、0.57mmol)およびDIEA(110.7mg、0.86mmol)の溶液に、トリホスゲン(59.3mg、0.20mmol)を0℃で加えた。その反応物を室温で30分撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-(ジメチルカルバモイル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(160mg、0.23mmol、収率80.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=695.3.
工程3:(1s,3s)-3-(ジメチルカルバモイル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000848
ジクロロメタン(6mL)中のtert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-(ジメチルカルバモイル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.22mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(3mL)を加えた。その混合物を室温で30分撹拌した。次いで、得られた溶液を真空下で濃縮した。その残留物のpHを、TEAでpH8に調節した。得られた残留物を、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:9%Bから36%B 10分)で精製した。精製した生成物を、メタノールに溶解し、塩酸(0.2mL、1Mジオキサン中)で処理し、濃縮し、[3-(ジメチルカルバモイル)シクロブチル]N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(55.1mg、0.10mmol、収率46.4%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=495.2,R1.786分,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.27(s,1H),9.45(s,1H),7.98(s,1H),7.59(s,1H),6.95(d,J=6.0Hz,1H),4.89-4.97(m,1H),4.53(t,J=4.5Hz、2H),3.51(d,J=4.5Hz、2H),3.00-3.07(m,1H),2.91(s,3H),2.82(s,3H),2.59-2.54(m,2H),2.30-2.14(m,2H),2.05(d,J=1.5Hz,3H).
実施例252
(1s,3s)-3-(メチルカルバモイル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物520a)
Figure 2022504080000849
工程 1:3-ヒドロキシ-N-メチル-シクロブタンカルボキサミド
Figure 2022504080000850
ジクロロメタン(10mL)中のシス-3-ヒドロキシシクロブタンカルボキシレート(300.0mg、2.58mmol)、メチルアミン(120.4mg、3.88mmol)およびDIEA(1.0g、7.74mmol)の溶液に、HATU(1.47g、3.87mmol)を室温で加えた。得られた混合物を室温で3時間撹拌した。次いで、得られた溶液を真空下で濃縮した。3.88mmolジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーによって、得られた残留物を精製し、室温で(230mg、1.78mmol、収率68.9%)を灰色がかった白色の固体として得た。
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1s,3s)-3-(メチルカルバモイル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000851
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.29mmol)、3-ヒドロキシ-N-メチル-シクロブタンカルボキサミド(73.7mg、0.57mmol)およびDIEA(110.7mg、0.86mmol)の溶液に、トリホスゲン(59.3mg、0.20mmol)を 0 ℃で加えた。得られた溶液を、室温で30分攪拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/3)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1s,3s)-3-(メチルカルバモイル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(120mg、0.18mmol、収率61.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=681.
工程3:(1s,3s)-3-(メチルカルバモイル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000852
ジクロロメタン(4mL)中のtert-ブチル7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[3-(メチルカルバモイル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(150.0mg、0.22mmol)溶液に、トリフルオロ酢酸(2.0mL)を加えた。得られた溶液を室温で30分撹拌した。その反応混合物のpHをTEAでpH8に調整した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm 5μm;移動相A:水(0.1% FA);移動相B:ACN;流速:60mL/分;勾配:5%Bから33%B 7分)で精製した。精製した生成物を、メタノールに溶解させ、塩酸(0.2mL、1Mジオキサン中)で処理し、濃縮し、[3-(メチルカルバモイル)シクロブチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(67.9mg、0.13mmol、収率58.4%)をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=481.2,R1.771分,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ10.26(s,1H),9.44(s,1H),7.98(s,1H),7.84(d,J=5.2Hz,1H),7.59(s,1H),6.94(d,J=6.0Hz,1H),4.86-4.93(m,1H),4.53(d,J=4.7Hz、2H),3.50(t,J=4.5Hz、2H),2.69-2.58(m,4H),2.42-2.46(m,2H),2.16-2.24(m,2H),2.04(d,J=1.6Hz,3H).
実施例253
(3S,4R)-3-フルオロ-1-((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;(3S,4R)-3-フルオロ-1-((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;(3R,4S)-3-フルオロ-1-((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート;および(3R,4S)-3-フルオロ-1-((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)ピペリジン-4-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物569a,化合物569b,化合物569C.および化合物569d)
Figure 2022504080000853
メタノール(10mL)中の((3S,4R)-3-フルオロ-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(300.0mg、1.28mmol)および3-オキソテトラヒドロフラン(164mg、1.92mmol)の溶液を、25℃で5分撹拌した。次いで、テトライソプロポキシチタン(362.0mg、1.27mmol)を加えた。混合物を60℃にて1時間撹拌した。室温まで冷却後、NACNBH(120.0mg、1.62mmol))を加え、その混合物を25℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:XBridge 分取 OBD C18 カラム 30×150mm、5μm;移動相A:水(10 mmol,NHHCO)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:23%Bから40%B 10分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物を、キラル-HPLC(CHIRALPAK IA-3,2*25cm,5μm。移動相A:MeOH(8mmol/L NH MeOH中)、移動相B:MDCM;フローレート 20mL/L,勾配:50%Bから50%B 17.4分)で精製し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
異性体 1:化合物569a(22mg、0.0407mmol、収率3.2%):R 2.412分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm;meOH:DCM(0.1% DEA)=70:30;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=541.3,R0.939分,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.66(s,1H),4.92(s,2H),4.76(s,2H),4.28(s,2H),3.80(s,1H),3.72(t,J=7.8Hz,1H),3.62(q,J=7.9Hz,3H),3.12-2.92(m,2H),2.75-2.54(m,1H),2.40-2.19(m,1H),1.91(s,5H),1.84-1.70(m,2H).
アイソマー 2:化合物569b(23mg、0.0425mmol、収率3.9%):R 2.986分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm;meOH:DCM(0.1%DEA)=70:30;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=541.3,R 0.939分,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.21(s,2H),5.66(s,1H),4.92(s,2H),4.76(s,2H),4.28(s,2H),3.80(s,1H),3.72(t,J=7.8Hz,1H),3.62(q,J=7.9Hz,3H),3.12-2.92(m,2H),2.75-2.54(m,1H),2.40-2.19(m,1H),1.91(s,5H),1.84-1.70(m,2H).
他の2つの異性体を、((3R,4S)-3-フルオロ-4-ピペリジル)N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメートを出発物質として同様の手順で調製した。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
異性体 3:化合物569c(13.8mg、0.0255mmol、収率2%):R 4.903分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=1:1)(0.1% DEA):MeOH=40:60);1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=541.3,R 1.882分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.18(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(s,1H),4.90(s,2H),4.74(s,2H),3.85-3.77(m,1H),3.76-3.68(m,1H),3.65-3.58(m,1H),3.56-3.48(m,1H),3.31(s,3H),3.11-2.94(m,1H),2.94-2.79(m,1H),2.89-2.74(m,1H),2.76-2.54(m,1H),1.93-1.88(m,5H),1.84-1.74(m,2H)
異性体 4:化合物569d(10.7mg、0.0198mmol、収率1.6%):R6.596分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=1:1)(0.1%DEA):MeOH=40:60);1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=541.3,R1.882分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.18(s,1H),9.35(s,1H),7.96(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.2Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(s,1H),4.90(s,2H),4.74(s,2H),3.85-3.77(m,1H),3.76-3.68(m,1H),3.65-3.58(m,1H),3.56-3.48(m,1H),3.31(s,3H),3.11-2.94(m,1H),2.94-2.79(m,1H),2.89-2.74(m,1H),2.76-2.54(m,1H),1.93-1.88(m,5H),1.84-1.74(m,2H).
実施例254
(1r,3r)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(1s,3s)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物527aおよび化合物527b)
Figure 2022504080000854
工程1:tert-ブチル N-(5-ブロモ-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート
Figure 2022504080000855
THF(400mL)中の5-ブロモ-4-メチル-ピリジン-3-アミン(8000.0mg、42.77mmol)の溶液に、-78℃でNaHMDS(45mL,45mmol、1mol/LTHF中)を滴下した。その反応物を-78℃で1時間撹拌した。次いで、(Boc)O(11.60g、53.21mmol)を加えた。混合物を-78 ℃にて2時間撹拌した。反応をメタノールでクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(46/54)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製しtert-ブチル N-(5-ブロモ-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート(10g、34.825mmol、収率81.4%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=288.
工程2:tert-ブチル N-(5-ブロモ-4-メチル-3-ピリジル)-N-メチル-カルバメート
Figure 2022504080000856
THF(150mL)中の tert-ブチル N-(5-ブロモ-4-メチル-3-ピリジル)カルバメート(8000.0mg、27.86mmol)およびt-BuOK(4683.0mg、41.81mmol)の溶液に、室温でヨードメタン(5937.0mg、41.81mmol)を加えた。その反応物を室温で2時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(30/70)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル N-(5-ブロモ-4-メチル-3-ピリジル)-N-メチル-カルバメート(7900mg、26.23mmol、収率94.1%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=303.
工程3:tert-ブチルN-メチル-N-[4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3-ピリジル]カルバメート
Figure 2022504080000857
1,4-ジオキサン(150mL)中のtert-ブチル N-(5-ブロモ-4-メチル-3-ピリジル)-N-メチル-カルバメート(7900.0mg、26.23mmol),BPIN(33.754g、132.89mmol)、Pd(dppf)Cl(3800.0mg、5.2mmol)およびKOAC(7800.0mg、79.59mmol)の混合物を、90 ℃で2時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(35/65)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチルN-メチル-N-[4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3-ピリジル]カルバメート(8000mg、22.973mmol、収率87.6%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=349.
工程4:tert-ブチル N-[5-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-メチル-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート
Figure 2022504080000858
1,4-ジオキサン(150mL)および水(2ml)中のtert-ブチル N-メチル-N-[4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3-ピリジル]カルバメート(13g、37.33mmol)、8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(10g、31.01mmol)、Pd(dppf)Cl(4.5g、6.16mmol)およびKCO(12g、86.96mmol)の混合物を、70 ℃で2時間撹拌した。濾過後、その反応混合物を、石油エーテル/酢酸エチル(10/90)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチルN-[5-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-メチル-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート(9000mg、21.589mmol、収率57.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=417.
工程5:tert-ブチル(5-(3-(((3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-4-メチルピリジン-3-イル)(メチル)カルバメート
Figure 2022504080000859
ジクロロメタン(20mL)中の3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブタノール(1061.0mg、4.90mmol)、tert-ブチルN-[5-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-メチル-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート(1025.0mg、2.46mmol)およびDIEA(1585.0mg、12.29mmol)の溶液を、0℃で30分間撹拌した。次いで、トリホスゲン(509.0mg、1.72mmol)を加えた。混合物を0℃にて1時間撹拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エーテル(35/65)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル(5-(3-(((3-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)-3-メチルシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-4-メチルピリジン-3-イル)(メチル)カルバメート(1.375 g、2.091mmol、収率85%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=660.
工程6:tert-ブチル N-[5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート
Figure 2022504080000860
1,4-ジオキサン(100mL)中のtert-ブチル N-[5-[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメートの混合物(5700.0mg、8.65mmol)、NHBoC(20.1g、171.79mmol)、Brettphos-Pd-G3(1500.0mg、1.66mmol)およびKCO(1193.16mg、8.65mmol)の混合物を、90℃で2時間撹拌した。濾過後、濾液を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(44/56)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル N-[5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート(5000mg、6.757mmol、収率78.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=740.
工程7:(1R,3R)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1S,3S)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000861
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(5mL)中のtert-ブチル N-[5-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[3-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシ-3-メチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-4-メチル-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート(2000.0mg、2.7mmol)溶液を、室温で2時間攪拌した。その混合物を真空下で濃縮した。その残留物のpHを、EtNでpH8に調整した。次いで、その混合物を濃縮し、水/ACN(47/53)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(4-メチル-5-(メチルアミノ)ピリジン-3-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(550mg)を得た。その混合物を、SFCで分離し、2つの異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられている。
異性体1(化合物527a)(154mg、0.365mmol、収率18%)。LCMS(ESI)[M+H]=425.2,R1.086分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.27(s,1H),9.40(s,1H),7.98(s,1H),7.48(s,1H),6.92(d,J=6.1Hz,1H),6.49(s,1H),6.24(s,2H),5.45-5.36(m,1H),5.12-5.01(m,1H),4.98(s,1H),2.89(s,3H),2.49-2.30(m,2H),2.17-1.99(m,2H),1.93(s,3H),1.32(s,3H).
異性体 2(化合物527b)(37mg、0.087mmol、収率3%)。LCMS(ESI)[M+H]=425.2,R1.106分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.30(s,1H),9.42(s,1H),7.98(s,1H),7.89(s,1H),7.77(s,1H),6.93(d,J=6.1Hz,1H),6.49(s,1H),5.46-4.39(m,1H),5.16(s,1H),4.69-4.59(m,1H),2.94(s,3H),2.51-2.37(m,2H),2.20-2.09(m,2H),1.94(d,J=1.6Hz,3H),1.11-1.02(d,J=7.2Hz,3H).
実施例255
(1s,3s)-3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1r,3r)-3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート((化合物525aおよび化合物525b)
Figure 2022504080000862
工程 1:1-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)-3-フルオロ-アゼチジン
Figure 2022504080000863
メタノール(5mL)中の3-(ベンジルオキシ)シクロブタノン(550.0mg、3.12mmol)、3-フルオロアゼチジン塩酸塩(1050mg、9.41mmol)、テトライソプロポキシチタン(1775.0mg、6.25mmol)、DIEA(1209.0mg、9.37mmol)の溶液を、60℃で2時間撹拌した。次いで、NACNBH(200.0mg、3.17mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。反応を、MeOHでクエンチし、濾過した。濾液を真空濃縮した。その残留物を、水/CHCN(34/66)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、1-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)-3-フルオロ-アゼチジン(620mg、2.635mmol、84.4%収率)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=236.
工程2:(1S,3S)-3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブタン-1-オル
Figure 2022504080000864
水素(1気圧)下で、メタノール(2mL)中の1-(3-ベンゾイルオキシシクロブチル)-3-フルオロ-アゼチジン(330.0mg、1.4mmol)およびPd/C(100.0mg、1.4mmol)の混合物を、40℃で24時間撹拌した。濾過後、濾液を、真空下で濃縮し、3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブタノール(180mg、1.24mmol、収率88.4%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=146.
工程3:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-((((1S,3S)-3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000865
ジクロロメタン(5mL)中の3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブタノール(149.0mg、1.03mmol)、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(331mg、0.51mmol)およびDMAP(2.0mL)の溶液を、25℃で3時間撹拌した。反応物を真空濃縮した。得られた残留物を、水/ACN(26/74)で溶出する逆相クロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(280mg、0.402mmol、収率39.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=697.
工程4:(1s,3s)-3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(1r,3r)-3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000866
ジクロロメタン(5mL)およびTFA(1mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[3-(3-フルオロアゼチジン-1-イル)シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(275.51mg、0.40mmol)溶液を、室温で3時間攪拌した。その反応物を、真空下で濃縮し、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム、30*150 mm,5μm,N;水 移動相A:水(0.1% FA),移動相B:ACN;フローレート60mL/分;勾配:7%Bから16% 7分)で精製し、異性体の混合物を得た。その混合物をキラル-HPLCで分離し、2つの異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられている。
異性体 1(化合物525a)(2.5mg、0.0054mmol、収率1.7%)。R3.073分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=497.3,R 1.237分.,方法 M;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.05(s,1H),9.31(s,1H),7.93(s,1H),7.31(s,1H),6.86-6.78(d,J=6.2Hz,1H),6.18(s,2H),5.65(s,1H),5.30-4.95(m,2H),4.29(s,2H),3.60-3.44(m,2H),3.19-3.03(m,2H),3.09-2.89(m,3H),2.15-2.02(m,4H),1.92-1.89(m,3H).
異性体 2(化合物525b)(17mg、0.0323mmol、収率9.5%)。R3.911分(CHIRALPAK IG-3 0.46*5cm;3μm;(Hex:DCM=3:1)(0.1% DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=497.3,R 1.589分,方法 K.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.05(s,1H),9.31(s,1H),7.93(s,1H),7.31(s,1H),6.86-6.78(d,J=6.2Hz,1H),6.18(s,2H),5.65(s,1H),5.30-4.95(m,2H),4.29(s,2H),3.60-3.44(m,2H),3.19-3.03(m,2H),3.09-2.89(m,3H),2.15-2.02(m,4H),1.92-1.89(m,3H).
実施例256
(1R,2R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1S,2S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート((化合物526aおよび化合物526b)
Figure 2022504080000867
工程1:(Z)-プロパ-1-エノキシ]メチルベンゼン
Figure 2022504080000868
ジメチルスルホキシド(10mL)中のアリルベンジルエーテル(1.0g、6.75mmol)および t-BuOK(113mg、1.01mmol)の溶液を、37℃で72時間撹拌した。その反応物を、酢酸エチルで希釈し、水とブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1:10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(Z)-プロパ-1-エノキシ]メチルベンゼン(900mg、6.073mmol、収率90%)を無色の油として得た。
工程2:(±)-シス-3-(ベンゾイルオキシ)-2-メチルシクロブタン-1-オン
Figure 2022504080000869
ジエチルエーテル(250mL)中の(Z)-プロパ-1-エノキシ]メチルベンゼン(8.0g、53.98mmol)とZN/Cu(53.0g、815.38mmol)の混合物に、トリクロロアセチルクロリド(19.5g、107.73mmol)を滴下した。その混合物を20℃で30分間撹拌した。メタノール(200mL)中のNH4Cl(44.0g、814.81mmol)飽和溶液を加え、得られた混合物を10分間還流させた。得られた溶液を濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(±)-シス-3-(ベンゾイルオキシ)-2-メチルシクロブタン-1-オン(3.4g、17.872mmol、収率33.1%)を無色の油として得た。
工程3:(±)-(1R,2S,3S)-3-ベンゾイルオキシ-1,2-ジメチル-シクロブタノール
Figure 2022504080000870
テトラヒドロフラン(1mL)中の(±)-シス-3-ベンジルオキシ-2-メチル-シクロブタノン(100mg、0.53mmol)の溶液に、塩化メチルマグネシウム(0.2mL,0.60mmol)を-78℃で滴下した。その混合物を-78℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。その残留物を、メタノール/ジクロロメタン(1:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(±)-(1R,2S,3S)-3-ベンゾイルオキシ-1,2-ジメチル-シクロブタノール(60mg、0.291mmol、収率55.3%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=207.
工程4:(±)-(1R,2S,3S)-1,2-ジメチルシクロブタン-1,3-ジオール
Figure 2022504080000871
メチルアルコール(40mL)中の(±)-(1R,2S,3SI)-3-ベンジルオキシ-1,2-ジメチル-シクロブタノール(1.0g、4.85mmol)およびPd/C(10%,300.0mg、4.85mmol)の混合物を、水素雰囲気下、25 ℃で3時間撹拌した。濾過後、濾液を真空下で濃縮した。その残留物を、PE/EA(1/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(±)-(1R,2S,3S)-1,2-ジメチルシクロブタン-1,3-ジオール(400mg、3.44mmol、収率71%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=116.H NMR(300MHz,DMSO-d)4.75(d,J=6Hz,1H),4.27(s,1H),3.72-3.63(m,1H),2.12-2.06(m,1H),1.82-1.73(m,1H),1.64-1.58(m,1H),1.17(s,3H),(d,J=6Hz,1H).
工程5:(±)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000872
ジクロロメタン(50mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.48mmol)および(±)-(1R,2S,3S)-1,2-ジメチルシクロブタン-1,3-ジオール(200.0mg、1.72mmol)の溶液に、DIEA(600.0mg、4.65mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(150.0mg、0.51mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。その残留物を、PE/EA(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.3744mmol、収率78.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.
工程6:(1r,2r,3s)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および
(1s,2s,3r)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000873
ジクロロメタン(10mL)中の(±)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1R,2R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250.0mg、0.37mmol)溶液に、TFA(2mL)を室温で加えた得られた溶液を、25℃で1時間撹拌し、濃縮した。その粗生成物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:10%Bから40%B 7分)およびキラル-HPLC(カラム:CHIRALPAK IE,2*25cm,5μm;移動相A:MeOH(8mmol/L NH.MeOH)、移動相B:DCm,流速18mL/分)で精製し、単一のエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物526a メタノール(10mL)中の(1R,2R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートを、1,4-ジオキサン中のHCl(4 mol/L,2当量)で処理し、室温で30分撹拌した。得られた溶液を、真空下で濃縮し、凍結乾燥し(1R,2R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチル-シクロブチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(21.1mg、0.0419mmol、収率11.2%)を赤色固体として得た。R1.183分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm,3μm;DCM(0.1%DEA):MeOH=50:50 3分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R1.940分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.44(s,1H),7.97(s,1H),7.55(s,1H),6.91(d,J=5.9Hz,1H),6.50-5.90(bs,4H),4.75-4.70(m,1H),4.50(s,2H),3.48(s,2H),2.33-2.31(m,1H),2.23-2.03(m,2H),2.03(s,3H),1.25(s,3H),0.96(d,J=7.3Hz,3H).
エナンチオマー2:化合物526b メタノール(5mL)中の(1S,2S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートを、1,4-ジオキサン中のHCl(4 mol/L,2当量)で30分、室温で処理した。得られた溶液を、真空下で濃縮し、凍結乾燥し、[(1S,2S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチル-シクロブチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(20.2mg、0.0401mmol、収率10.7%)を赤色固体として得た。R 1.840分(CHIRALPAK IE-3,0.46*5cm,3μm;DCM(0.1%DEA):MeOH=50:50 3分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R 1.141分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.44(s,1H),7.97(s,1H),7.55(s,1H),6.91(d,J=5.9Hz,1H),6.50-5.90(bs,4H),4.75-4.70(m,1H),4.50(s,2H),3.48(s,2H),2.33-2.31(m,1H),2.23-2.03(m,2H),2.03(s,3H),1.25(s,3H),0.96(d,J=7.3Hz,3H).
実施例257
(1S,2R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよび(1R,2S,3R)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物526cおよび化合物526d)
Figure 2022504080000874
工程1:(±)-(2r,3s)-3-ベンゾイルオキシ-2-メチル-シクロブタンオン
Figure 2022504080000875
ジクロロメタン(150mL)中の(±)-(2S,3S)-3-ベンジルオキシ-2-メチル-シクロブタノン(4.8g,25.23mmol)の溶液に、25℃でDBU(1.2g,7.89mmol)を加えた。得られた溶液を25℃で16時間撹拌した。その残留物を石油エーテル/酢酸エチル(10/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-(2R,3S)-3-ベンジルオキシ-2-メチル-シクロブタノン(1.7g,8.94mmol、収率35.4%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=191.
工程2:(±)-(1S,2R,3S)-3-ベンゾイルオキシ-1,2-ジメチル-シクロブタノール
Figure 2022504080000876
THF(20mL)中の(±)-(2R,3S)-3-ベンジルオキシ-2-メチル-シクロブタノン(1.7g,8.94mmol)の溶液に、臭化メチルマグネシウム(4.5mL,9mmol)を-78℃で加えた。得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応を、飽和塩化アンモニウム(20mL)でクエンチした。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-(1S,2R,3S)-3-ベンゾイルオキシ-1,2-ジメチル-シクロブタノール(1.3g、6.302mmol、収率70.5%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=207.
工程3:(±)-(1S,2R,3S)-1,2-ジメチルシクロブタン-1,3-ジオール
Figure 2022504080000877
メタノール(20mL)中の(±)-(1S,2R,3S)-3-ベンゾイルオキシ-1,2-ジメチル-シクロブタノール(1.0g、4.85mmol)およびPd/C(10%,300mg、4.85mmol)の混合物を、水素雰囲気下、25 ℃で3時間撹拌した。濾過後、濾液を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-(1S,2R,3S)-1,2-ジメチルシクロブタン-1,3-ジオール(330mg、2.84mmol、収率58.6%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=116.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 4.75(d,J=6.0Hz,1H),4.27(s,1H),3.72-3.63(m,1H),2.12-2.06(m,1H),1.82-11.72(m,1H),1.64-1.58(m,1H),1.17(s,3H),0.89(d,J=6.0Hz,3H).
工程4:(±)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000878
窒素下で、ジクロロメタン(30mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260mg、0.49mmol)および(±)-(1S,2R,3S)-1,2-ジメチルシクロブタン-1,3-ジオール(120mg、1.03mmol)の溶液に、DIEA(700mg、5.43mmol)を室温で加えた。次いで、トリホスゲン(80mg、0.27mmol)を加え、0℃で1時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(2/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(±)-tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260mg、0.389mmol、収率78.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.
工程5:(1s,2r,3s)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(1r,2s,3r)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000879
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(1S,2R,3S)-3-ヒドロキシ-2,3-ジメチル-シクロブトキシ]カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260mg、0.39mmol)溶液に、TFA(2mL)を室温で加えた得られた溶液を25 ℃で1時間撹拌した。その粗生成物を、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:12%Bから37%B 10分)およびキラルーHPLCで精製し、二つのエナンチオマーを得た。各エナンチオマーを、メタノールに溶解させ、塩酸/1,4-ジオキサン(0.04M,2当量)を用い室温で30分処理し、濃縮し、対応する塩酸塩を得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物526c)(28.4mg、0.0564mmol、収率14.5%):R2.040分(CHIRALPAK IC-3,0.46*5cm,3 m;(Hex:DCM=1:1)(0.1% DEA):IPA=60:40 IN 4分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R1.151分,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.16(s,1H),9.41(s,1H),7.97(s,1H),7.54(s,1H),6.92(d,J=6.0Hz,1H),4.66(q,J=7.3Hz,1H),4.49(s,2H),3.48(d,J=5.3Hz、2H),2.30(dd,J=12.0,7.6Hz,1H),2.13(t,J=6.9Hz,1H),2.02(s,3H),1.91(dd,J=12.1,7.1Hz,1H),1.24(s,3H),1.01(d,J=7.0Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物526d)(25.9mg、0.0514mmol、収率13.2%):R2.857分(CHIRALPAK IC-3,46*5cm,3μm;(Hex:DCM=1:1)(0.1%DEA):IPA=60:40 4分;1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R1.154分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.15(s,1H),9.40(s,1H),7.97(s,1H),7.54(s,1H),6.92(d,J=6.0Hz,1H),4.66(q,J=7.2Hz,1H),4.48(s,2H),3.47(s,2H),2.30(dd,J=12.1,7.7Hz,1H),2.13(t,J=7.1Hz,1H),2.02(s,3H),1.91(dd,J=12.0,7.3Hz,1H),1.24(s,3H),1.01(d,J=6.9Hz,3H).
実施例258
(1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-イル)-N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-カルバメート(化合物524)
Figure 2022504080000880
工程 1:3-ベンゾイルオキシ-1-シクロプロピルスルホニル-アゼチジン
Figure 2022504080000881
ジクロロメタン(30mL)中の3-ベンゾイルオキシアゼチジン(1.0g、6.13mmol)、トリエチルアミン(3.1g、30.69mmol)および4-ジメチルアミノピリジン(224mg、1.83mmol)の溶液に、シクロプロパンスルホニルクロリド(2.6g、18.42mmol)を加えた。混合物を0 ℃にて2時間撹拌した。反応液を、水で洗浄し、減圧下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(4/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3-ベンゾイルオキシ-1-シクロプロピルスルホニル-アゼチジン(900mg,3.37mmol、収率54.9%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=268.
工程 2:1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-オル
Figure 2022504080000882
メタノール(20mL)中の3-ベンゾイルオキシ-1-シクロプロピルスルホニル-アゼチジン(500mg、1.87mmol)溶液に、Pd/C(800mg、20%)を加えた。その反応物を45 ℃で2日間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチルで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-オル(160mg、0.903mmol、収率48.3%)を無色の油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=178.
工程3:tert-ブチル-7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-イル)-オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000883
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.38mmol)、1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-オル(100.0mg、0.56mmol)および N,N-ジイソプロピルエチルアミン(490.0mg、3.8mmol)の溶液に、ジクロロメタン(1mL)中のトリホスゲン(112mg、0.38mmol)溶液を加えた。その混合物を、0℃で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(1/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド-[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(168mg、0.2075mmol、収率54.6%)をかすかな黄色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=729.
工程4:(1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-イル)-N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート
Figure 2022504080000884
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(160mg、0.22mmol)溶液に、TFA(2mL)を加えた。その混合物を25℃で1時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:5Bから43B 7分)で精製し、1-(シクロプロピルスルホニル)アゼチジン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(60mg)を黄色固体として得た。次いで、メタノール(8mL)中の精製した生成物の溶液に、メタノール(0.5mL)中の0.4MHCl加え、溶液を25℃で0.5時間撹拌した。溶液を、真空下で濃縮し、(1-シクロプロピルスルホニルアゼチジン-3-イル)-N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]-カルバメート(56.1mg、0.0989mmol、収率45%)を赤色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=529.1,R0.995分,方法 L;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.47(s,1H),9.39(s,1H),7.98(s,1H),7.49(s,1H),6.90(d,J=6.1Hz,1H),5.24(t,J=5.5Hz,1H),4.48-4.35(m,4H),4.32-4.21(m,3H),3.98(dd,J=9.5,4.8Hz、2H),3.52-3.40(m,2H),2.90-2.70(m,1H),1.99(d,J=1.6Hz,3H),1.11-0.93(m,4H).
実施例259
(1s,3s)-3-メトキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物528a)
Figure 2022504080000885
工程1:(3-メトキシ-3-メチル-シクロブトキシ)メチルベンゼン
Figure 2022504080000886
テトラヒドロフラン(10mL)中の-ベンゾイルオキシ-1-メチル-シクロブタノール(500.0mg、2.6mmol)の溶液に、NaH(150.0mg、3.91mmol)を加えた。その混合物を15分撹拌した。次いで、THF(1mL)中のヨードメタン(1110.0mg、7.82mmol)溶液を加え、その混合物を0 ℃で3時間撹拌した。その反応物を、メタノールで希釈し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(79/21)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(3-メトキシ-3-メチル-シクロブトキシ)メチルベンゼン(420mg、2.04mmol、収率78%)を透明な油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=267.
工程 2:3-メトキシ-3-メチル-シクロブタノール
Figure 2022504080000887
メチルアルコール(10mL)中の(3-メトキシ-3-メチル-シクロブトキシ)メチルベンゼン(400mg、1.94mmol)とPd/C(10%,200mg、1.94mmol)の混合物を、水素(1気圧)下、40℃で24時間撹拌した。その反応物を、濾過し、その濾液を濃縮し、3-メトキシ-3-メチル-シクロブタノール(372mg、1.92mmol、収率99%)を透明な油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=117.1.
工程3:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシ-3-メチル-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000888
窒素下で、ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(600.0mg、0.93mmol)およびDMAP(114.0mg、0.93mmol)の溶液に、3-メトキシ-3-メチル-シクロブタノール(322.0mg、2.77mmol)を 25 ℃で加えた。得られた溶液を、60℃で24時間撹拌し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(96/4)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシ-3-メチル-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(450mg、0.67mmol、収率73%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.3
工程4:(1s,3s)-3-メトキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000889
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-メトキシ-3-メチル-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(450.0mg、0.67mmol)およびTFA(2.0mL)の溶液を、25℃で2時間加熱した。濃縮後、その残留物を、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;ACN:水(0.1% FA)=勾配:19%Bから40%B 7分;60mL/分)で精製し、(1S,3S)-3-メトキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートを得た。
MeOH(5mL)中の、(1s,3s)-3-メトキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートおよびジオキサン(0.4mL,4M,1.6mmol)中のHClの溶液を、室温で10分撹拌した。その混合物を、真空下で濃縮し、(1s,3s)-3-メトキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(52.9mg、0.11mmol、収率17%)をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R 2.053分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.16(s,1H),9.37(s,1H),7.97(s,1H),7.48(s,1H),6.88(d,J=6.0Hz,1H),4.74(q,J=7.2Hz,1H),4.56-4.00(m,5H),3.44-3.45(m,2H),3.09(s,3H),2.44-2.26(m,2H),2.13-2.20(m,2H),1.98(d,J=1.6Hz,3H),1.27(s,3H).
実施例260
(1r,3r)-3-(((8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバモイル)オキシ)-1-メチルシクロブチル アセテート および(1s,3s)-3-(((8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバモイル)オキシ)-1-メチルシクロブチル アセテート(化合物529aおよび化合物529b)
Figure 2022504080000890
工程 1:3-(ベンゾイルオキシ)-1-メチルシクロブチル アセテート
Figure 2022504080000891
THF(20mL)中の3-(ベンジルオキシ)シクロブタノン(1.0g,5.68mmol)の溶液に、塩化エチルマグネシウム(8.51mL,17.03mmol、2mol/L)を0℃で加えた。その混合物を、室温で2時間撹拌した.その残留物を、メタノールで希釈し、濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(10/90)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3-ベンゾイルオキシ-1-エチル-シクロブタノール(300mg、1.454mmol、収率25.6%)を無色の油として得た。
工程 2:3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル アセテート
Figure 2022504080000892
メタノール(5mL)中の(3-ベンゾイルオキシ-1-メチル-シクロブチル)アセテート(500mg、2.13mmol)とPd/C(200mg、10 wt%)の混合物を、水素下、40℃で8時間撹拌した。次いで、その混合物を、濾過し、濃縮して、3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル アセテート(170mg、1.18mmol)を無色の油として得た。
工程3:tert-ブチル 7-(3-(((3-アセトキシ-3-メチルシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000893
ジクロロメタン(50mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(250mg、0.39mmol)および(3-ヒドロキシ-1-メチル-シクロブチル)アセテート(170mg、1.18mmol)の混合物に、DMAP(50mg、0.41mmol)を加えた。混合物を60 ℃にて12時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-(((3-アセトキシ-3-メチルシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)-8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレートを黄色固体として得た。.LCMS(ESI)[M+H]=696.3.
工程4:(1r,3r)-3-(((8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバモイル)オキシ)-1-メチルシクロブチル アセテート
および(1s,3s)-3-(((8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバモイル)オキシ)-1-メチルシクロブチル アセテート 塩酸塩
Figure 2022504080000894
ジクロロメタン(2mL)中のtert-ブチル 7-[3-[(3-アセトキシ-3-メチル-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.29mmol)溶液に、TFA(2mL)を加えた。混合物を室温で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、分取-HPLC(X Bridge分取 OBD C18 カラム、30×150mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:50%Bから50%B 7分)で精製し、2つの異性体を得た。立体化学は任意に割り当てられている。
ジアステレオマー1:(化合物529a(3.4mg、0.0069mmol、収率2.4%)黄色固体として。LCMS(ESI)[M+H]=496.2,1.287分.,方法 J,H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.14(s,1H),9.33(s,1H),7.94(s,1H),7.31(s,1H),6.82(d,J=6.1Hz,1H),6.19(s,2H),5.65(s,1H),5.08-4.97(m,1H),4.27(s,2H),3.41-3.33(m,2H),2.74(dd,J=13.8,7.4Hz、2H),2.23(dd,J=14.0,4.3Hz、2H),1.97(s,3H),1.90(d,J=1.6Hz,3H),1.58(s,3H).
ジアステレオマー2:化合物529b(40.1mg、0.0754mmol、26.2%収率)(塩酸塩を生成後)オレンジ色の固体。LCMS(ESI)[M+H]=496.2,1.284分.,方法 J,H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.19(s,1H),9.36(s,1H),7.95(s,1H),7.49(s,1H),6.88(d,J=6.1Hz,1H),4.85-4.79(m,2H),4.40-4.35(m,4H),3.44(s,2H),2.67(td,J=7.8,7.0,4.3Hz、2H),2.37-2.23(m,2H),1.97(d,J=5.8Hz,6H),1.47(s,3H).
実施例261
(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((S)-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((R)-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物567aおよび化合物567b)
Figure 2022504080000895
工程 1:7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン
Figure 2022504080000896
窒素下で、N,N-ジメチルホルムアミド(50mL)中の3-アミノ-5-ブロモ-4-メチル-ピリジン-2-オル(5g、24.63mmol)およびKCO(10.195g、73.88mmol)の溶液に、2-クロロ-2-フルオロ-アセチルクロリド(4191.51mg、32.01mmol)を0 ℃で加えた。得られた混合物を、室温で1時間、90℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。その有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(45/55)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(2500mg、9.576mmol、収率38.9%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=261.05.
工程 2:7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン
Figure 2022504080000897
窒素下で、テトラヒドロフラン(50mL)中の7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(2500.0mg、9.58mmol)の溶液に、BH-THF(16.5mL,28.73mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を0 ℃で0.5時間、60℃で1時間撹拌した。反応を、メタノールで0℃でクエンチした。その反応混合物に1N 塩酸(10mL)溶液を加えた。次いで、その混合物を室温で30分間撹拌し、水酸化アンモニウムでpH8に調整した。得られた溶液をジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(26/74)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン(1100mg、4.452mmol、収率46.5%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=246.
工程3:tert-ブチル 7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000898
窒素下で、テトラヒドロフラン(50mL)中の7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン(1100.0mg、4.45mmol)の溶液に、NaHMDS(2449.29mg、13.36mmol)を-78 ℃で加えた。得られた溶液を-78℃で0.5時間撹拌した。次いで、(BoC)O(2923.2mg、13.36mmol)を加え、-78℃にて1時間撹拌した。反応をMeOHでクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(14/86)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(850mg、2.448mmol、収率55%)を白色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=347.2。
工程4:tert-ブチル 3-フルオロ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000899
1,4-ジオキサン(2mL)中の [tert-ブチル 7-ブロモ-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(50.0mg、0.140mmol)KOAC(57.0mg、0.58mmol)、BpIN(110.0mg、0.43mmol)およびPd(dppf)Cl(21.0mg、0.030mmol)] の混合物を、100℃で16時間撹拌した。濾過後、濾液を減圧下にて濃縮した。その残留物を、酢酸エチル/石油エーテル(70/30)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 3-フルオロ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(50mg、0.127mmol、収率88.1%)を淡黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=395.
工程5:(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート
Figure 2022504080000900
窒素下で、ジクロロメタン(20mL)中の8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(800.0mg,2.48mmol)、DIEA(1.6g,12.38mmol)、(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール(507.0mg,4.96mmol)の溶液に、トリホスゲン(514.0mg,1.74mmol)を0℃で加えた。反応物を0℃で0.5時間撹拌した。得られた溶液を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(98/2)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート(720mg、1.598mmol、収率64.4%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=451.
工程6:tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000901
窒素下で、1,4-ジオキサン(1.8mL)および水(0.20mL)中の(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)N-(8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-3-イソキノリル)カルバメート(100.0mg、0.22mmol)、Pd(dppf)Cl(24.0mg、0.030mmol)、KCO(93.0mg、0.67mmol)および tert-ブチル 3-フルオロ-8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(96.0mg、0.24mmol)の溶液を、100℃で3.5時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(35/65)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(70mg、0.1184mmol、収率53.4%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=592。
工程7:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000902
窒素下で、1,4-ジオキサン(3mL)中の tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(350.0mg、0.59mmol)、BrettphosPd G3(109.0mg、0.12mmol)、KCO(247.0mg、1.78mmol)およびNH2BoC(1.7g、14.66mmol)の混合物を、90 ℃で2時間撹拌した。その反応物を真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(25/75)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(320mg、0.4764mmol、収率80.4%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=671。
工程8:(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((S)-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-((R)-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000903
TFA(5mL)およびジクロロメタン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-3-フルオロ-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.45mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。反応溶液を真空下で濃縮した。その残留物を分取-HPLC(カラム:XBridge 分取 OBD C18 カラム 30×150mm、5μm;移動相A:水(0.1%TFA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:23%Bから46%B 10分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をキラルHPLC(CHIRALPAK ART,セルロース-SB,2*25cm,5μm;移動相A:ヘキサン,移動相B:EtOH;フローレート:20mL/分;勾配:50%Bから50%B 10分)で精製し、2つのエナンチオマーを得た。オキサジンでの絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物567a)(42.9mg、0.0845mmol、収率18.9%):R4.768(CHIRAL セルロース-SB4.6*100mm 3μm.移動相:移動相::Hex(0.1%DEA):EtOH=70:30;1mL/分)LCMS(ESI)[M+H]=472.2,R6.081分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.27(s,1H),9.40(s,1H),7.98(s,1H),7.48(s,1H),6.92(d,J=6.1Hz,1H),6.49(s,1H),4.91-4.83(m,1H),4.05-3.91(m,2H),3.82-3.71(m,1H),3.64-3.53(m,1H),3.65-3.54(m,2H),2.43-2.26(m,1H),1.98(d,J=1.6Hz,3H),1.12-1.02(d,J=7.2Hz,3H).
エナンチオマー2(化合物567b)(50mg、0.0984mmol、収率22%):R5.717(CHIRAL セルロース-SB4.6*100mm 3μm.移動相:移動相:Hex(0.1%DEA):EtOH=70:30;1 ml/min)LCMS(ESI)[M+H]+=472.2,R 6.081 分,Method J;1H NMR(300 MHz,DMSO-d6)δ 10.27(s,1H),9.40(s,1H),7.98(s,1H),7.48(s,1H),6.92(d,J=6.1Hz,1H),6.49(s,1H),4.91-4.83(m,1H),4.05-3.91(m,2H),3.82-3.71(m,1H),3.64-3.53(m,1H),3.65-3.54(m,2H),2.43-2.26(m,1H),1.98(d,J=1.6 Hz,3H),1.12-1.02(d,J=7.2Hz,3H).
実施例262
(1r,3r)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物486b)および(1s,3s)-3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物554a)
Figure 2022504080000904
工程 1:3-ベンゾイルオキシ-1-メチル-シクロブタノール
Figure 2022504080000905
窒素下で、テトラヒドロフラン(50mL)中の3-(ベンジルオキシ)シクロブタノン(5000.0mg、28.38mmol)の溶液に、メチルマグネシウム(28.4mL,85.13mmol、3 mol/L THF中)を-78℃で滴下した。得られた溶液を室温で-78℃で2時間撹拌した。反応をMeOHでクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチルで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、3-ベンゾイルオキシ-1-メチル-シクロブタノール(4300mg、22.367mmol、収率78.8%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=193.1.
工程 2:1-メチルシクロブタン-1,3-ジオール
Figure 2022504080000906
メタノール(30mL)中の3-ベンゾイルオキシ-1-メチル-シクロブタノール(2000.0mg、10.4mmol)とPd/C(10%,150mg)の混合物を、水素(1気圧)下、室温で16時間撹拌した。その混合物を、濾過し、減圧下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノールで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、1-メチルシクロブタン-1,3-ジオール(1100mg、10.232mmol、収率98.4%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=103.1.
工程3:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000907
ジクロロメタン(25mL)中の tert-ブチル 7-[3-アミノ-8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1000.0mg、1.9mmol)、1-メチルシクロブタン-1,3-ジオール(1000.0mg、1.9mmol)、-メチルシクロブタン-1,3-ジオール(388.6mg、3.8mmol)およびDIEA(1229.52mg、9.51mmol)の溶液に、トリホスゲン(282.3mg、0.95mmol)を 0℃で加えた。得られた溶液を0℃で0.5時間攪拌した。反応を水でクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。その有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(5%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1100mg、1.6827mmol、収率88.4%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=654.3。
工程4:(1r,3r)-3-ヒドロキシ-3-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物486b)および(1s,3s)-3-ヒドロキシ-1-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物554b)
Figure 2022504080000908
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(3-ヒドロキシ-3-メチル-シクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(1100.0mg、1.68mmol)溶液に、TFA(2mL)を0℃で加えた。得られた溶液を室温で3時間攪拌した。その混合物を真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm n;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:16%Bから46%B 7分)で精製し、二つの異性体を得た。
異性体 1(化合物486b)(277.9mg、0.5672mmol、収率33.7%)。LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R1.053分;方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.16(s,1H),9.40(s,1H),7.98(s,1H),7.53(s,1H),6.91(d,J=6.1Hz,1H),5.06(tt,J=7.4,5.6Hz,1H),4.47(t,J=4.5Hz、2H),3.48(d,J=4.6Hz、2H),2.45-2.26(m,2H),2.11-2.03(m,2H),2.01(d,J=1.5Hz,3H),1.34(s,3H).
異性体2(化合物554a)(10.4mg、0.0208mmol、収率1.2%)。LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R1.710分.,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.91(s,1H),9.32(s,1H),7.97(s,1H),7.34(s,1H),6.84(d,J=6.2Hz,1H),5.72(s,2H),4.31(t,J=4.3Hz、2H),3.90(p,J=7.2Hz,1H),3.47(d,J=4.6Hz、2H),2.56-2.52(m,2H),2.14(t,J=9.7Hz、2H),1.93(d,J=1.5Hz,3H),1.47(s,3H).
実施例263
(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート および(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物555aおよび化合物555b)
Figure 2022504080000909
工程1:tert-ブチル 8-エチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000910
1,4-ジオキサン(10mL)中の tert-ブチル7-ブロモ-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg、1.46mmol)とBpin(1851mg、7.29mmol)の混合物に、KOAC(428mg、4.37mmol)、Pd(dppf)Cl(213mg、0.29mmol)を加えた。混合物を90 ℃にて3時間撹拌した。その残留物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 8-エチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400mg、1.0249mmol、収率70.4%)を黄色油として得た。LCMS(ESI)[M+H]=391.2.
工程2:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000911
1,4-ジオキサン(10mL)と水(2mL)中の8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(483mg、1.5mmol)および tert-ブチル 8-エチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(758mg、1.94mmol)の混合物に、Pd(dppf)Cl(220mg、0.30mmol)、KCO(620mg、4.49mmol)を加えた。混合物を90 ℃にて3時間撹拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(320mg、0.697mmol、収率46.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=459.1.
工程3:tert-ブチル 7-(8-クロロ-7-フルオロ-3-(((((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000912
ジクロロメタン(10mL)中の tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(320mg、0.70mmol)および4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(214mg、2.1mmol)の溶液に、トリホスゲン(103mg、0.35mmol)、DIEA(450mg、3.49mmol)を加え、その混合物を 0 ℃で2時間攪拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(320mg、0.545mmol、収率78.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=587.2.
工程4:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000913
1,4-ジオキサン(5mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-7-フルオロ-3-[(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(320mg、0.56mmol)およびtert-ブチル カルバメート(1913mg、16.33mmol)の混合物に、Pd(dba).CHCl(85mg、0.080mmol)、Brettphos(116mg、0.22mmol)、炭酸セシウム(533mg、1.63mmol)を加えた。混合物を90 ℃にて2時間撹拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(260mg、0.397mmol、収率71.2%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=668.3.
工程5:(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(8-エチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-7-フルオロイソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000914
ジクロロメタン(4mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-エチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(200mg、0.30mmol)溶液に、TFA(2mL)を0℃で加え、その混合物を室温で1時間攪拌した。濃縮後、その残留物を、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:15%Bから45%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ体をキラルHPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1(化合物555a)(17mg、0.0337mmol、収率11.3%):R1.080分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R2.030分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.17(s,1H),9.34(s,1H),7.96(s,1H),7.36(s,1H),6.85(d,J=6.2Hz,1H),4.93-4.73(m,1H),4.37(s,2H),4.03-3.77(m,4H),3.79-3.71(m,2H),3.46-3.17(m,3H),2.43-2.16(m,3H),1.04(d,J=7.2Hz,3H),0.91(t,J=7.4Hz,3H).
エナンチオマー1(化合物555b)(25mg、0.0496mmol、収率16.6%):RT 1.735分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm;MTBE(0.1%DEA):EtOH=50:50,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2,R2.031分.,方法 J.H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.37(s,1H),7.97(s,1H),7.46(s,1H),6.88(d,J=6.1Hz,1H),5.20(bs,3H),4.93-4.73(m,1H),4.46(s,2H),4.03-3.84(m,2H),3.79-3.70(m,1H),3.44(s,2H),3.32(dd,J=8.4,4.8Hz,1H),2.42-2.22(m,3H),1.04(d,J=7.2Hz,3H),0.92(t,J=7.3Hz,3H).
実施例264
(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物556aおよび化合物556b)
Figure 2022504080000915
工程1:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000916
窒素下で、1,4-ジオキサン(30mL)と水(3mL)中の8-クロロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(3.5g、11.49mmol)、tert-ブチル 8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(4.76g、12.64mmol)、Pd(dppf)Cl(1.88g、2.3mmol)およびNaCO(3.66g、34.48mmol)の混合物を、90 ℃で4時間撹拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(3g、7.02mmol、収率61.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=426.9.
工程2:tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-[[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000917
DCM(20mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400.0mg、0.94mmol)、トランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(191.2mg、1.87mmol)およびDIEA(605.5mg、4.69mmol)の溶液に、トリホスゲン(139.0mg、0.47mmol)を0℃で加えた。得られた溶液を0℃で1時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-クロロ-3-[[(トランス)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(530mg、0.88mmol、収率93.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=555.0.
工程3:tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000918
窒素下で、1,4-ジオキサン(30mL)中のtert-ブチル 7-[8-クロロ-3-[[(トランス)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500.0mg、0.90mmol)、NHBoC(5.25g、45.04mmol)、Brettphos Pd G(163.3mg、0.18mmol)およびCs2CO3(587.4mg、1.8mmol)の混合物を、90℃で3時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(トランス)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400mg、0.56mmol、収率62.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=635.7.
工程4:(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000919
ジクロロメタン(15mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[[(トランス)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400.0mg、0.63mmol)溶液に、TFA(5mL)を0 ℃で加えた。次いで、溶液を室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。その残留物をアセトニトリルに再溶解させた。その混合物のpHを、NaHCO水溶液でpH8に調整した。得られた溶液を、真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:6%Bから36%B 7分)で精製し、ラセミ生成物を得た。そのラセミ生成物をキラルHPLCで分離し、2つのエナンチオマーを得た。次いで、各エナンチオマーを、メタノールに溶解させ、HCl(0.1mL,1Mジオキサン中)で処理し、濃縮し、そのHCl塩を得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
エナンチオマー1:化合物556a(36.7mg、0.0764mmol、収率16.2%)。R1.746分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;(MTBE(0.1%DEA):EtOH=70:30).LCMS(ESI)[M+H]=435.5,RT 1.092分;方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.31(s,1H),9.32(s,1H),7.95(s,1H),7.50(s,1H),6.93(s,1H),6.55(d,J=1.5Hz,1H),4.86(dt,J=4.5,2.1Hz,1H),4.47(t,J=4.4Hz、2H),4.08-3.92(m,2H),3.78-3.68(m,1H),3.47(t,J=4.4Hz、2H),3.35(dd,J=8.5,4.8Hz,1H),2.43-2.26(m,1H),2.11(s,3H),1.07(d,J=7.2Hz,3H).
エナンチオマー2:化合物556b(36.2mg、0.0759mmol、収率16.1%):R1.746分(CHIRALPAK IC-3 0.46*5cm;3μm;(MTBE(0.1%DEA):EtOH=70:30).LCMS(ESI)[M+H]=435.5,R=1.092分;方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.31(s,1H),9.32(s,1H),7.95(s,1H),7.50(s,1H),6.93(s,1H),6.55(d,J=1.5Hz,1H),4.86(dt,J=4.5,2.1Hz,1H),4.47(t,J=4.4Hz、2H),4.08-3.92(m,2H),3.78-3.68(m,1H),3.47(t,J=4.4Hz、2H),3.35(dd,J=8.5,4.8Hz,1H),2.43-2.26(m,1H),2.11(s,3H),1.07(d,J=7.2Hz,3H).
実施例265
(1s,3s)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物557a)
Figure 2022504080000920
工程1:tert-ブチル 7-(8-クロロ-3-((((1S,3S)-3-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000921
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(300.0mg、0.70mmol)、3-ヒドロキシシクロブタンカルボニトリル(136.5mg、1.41mmol)およびDIEA(454.1mg、3.51mmol)の溶液に、トリホスゲン(104.3mg、0.35mmol)を 0℃で加えた。得られた溶液を0℃で3時間攪拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、ジクロロメタン/メタノール(21/1)で溶出されるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(8-クロロ-3-((((1s,3s)-3-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(434mg、0.62mmol、収率88.7%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=550.2.
工程2:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000922
窒素下で、1,4-ジオキサン(15mL)中の tert-ブチル 7-(8-クロロ-3-((((1s,3s)-3-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(420.0mg、0.76mmol)、NHBoC(4.43mg、38.18mmol)、Brettphos Pd G(138.4mg、0.15mmol)およびCsCO(497.9mg、1.53mmol)の混合物を、90℃で3時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮し、、石油エーテル/酢酸エチル(20/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-3-((((1s,3s)-3-シアノシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(400mg、0.63mmol、収率83.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=631.3
工程3:(1s,3s)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物557a)
Figure 2022504080000923
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-3-[(3-シアノシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(390mg、0.62mmol)溶液に、TFA(3mL)を0℃で加えた。次いで、溶液を室温で2.5時間攪拌した。反応物を真空濃縮した。その残留物を、アセトニトリルで希釈し、NaHCO水溶液でpHを8に調整した。得られた混合物を、真空下で濃縮し、分取-HPLC(カラム:XBridge 分取 OBD C18 カラム 30×150 mm、5μm;移動相A:水(10mmol/L NH4HCO3)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:20%Bから43%B 7分)で精製し、(1s,3s)-3-シアノシクロブチル(8-アミノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートを得た。次いで、生成物を、メタノールに溶解させ、HCl(0.1mL,1 M ジオキサン中)で処理し、濃縮し、(3-シアノシクロブチル)N-[8-アミノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(33.7mg、0.072mmol、収率22.6%)をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=431.2,R 1.067分,方法 J.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.28(s,1H),9.29(s,1H),7.92(s,1H),7.46(s,1H),6.88(d,J=1.4Hz,1H),6.51(d,J=1.5Hz,1H),4.95(p,J=7.5Hz,1H),4.43(t,J=4.4Hz、2H),3.45(t,J=4.4Hz、2H),3.10-3.14(m,1H),2.78-2.85(m,2H),2.46-2.30(m,2H),2.09(s,3H).
実施例266
(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物558aおよび化合物558b)
Figure 2022504080000924
工程 1:8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2(3H)-オン
Figure 2022504080000925
1,4-ジオキサン(60mL)中の7-ブロモ-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(3g、12.34mmol)、ビス(ピナコラート)ジボロン(31.34g、123.43mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(1.86g、2.51mmol)および酢酸カリウム(2.33g、37.29mmol)の混合物を、90℃で3時間撹拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮して、石油エーテル/酢酸エチル(70%)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(1778mg、6.128mmol、収率49.7%)を褐色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=291.2.
工程 2:7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロイソキノリン-6-イル)-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2(3H)-オン
Figure 2022504080000926
窒素下で、1,4-ジオキサン(20mL)と水(2mL)中の8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(2955.9mg、9.17mmol)、8-メチル-7-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(1770mg、6.1mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(920.4mg、1.24mmol)およびKCO(2531.1mg、18.31mmol)の混合物を、70 ℃で3時間撹拌した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10:1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(450mg、1.254mmol、収率20.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=359.1.
工程3:(±)-トランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-クロロ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000927
ジクロロメタン(30mL)中の7-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-8-メチル-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-2-オン(300mg、0.84mmol)および4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(171mg、1.67mmol)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.73mL,4.2mmol)を加えた。その混合物を0℃で5分撹拌した。次いで、トリホスゲン(174mg、0.59mmol)を加え、その混合物を0℃で1時間撹拌した。反応を水でクエンチし、真空下で濃縮した。その残留物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル5-55/0.1% NHHCO水中)により精製し、(±)-トランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-クロロ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(100mg、0.205mmol、収率24.6%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=487.2.
工程4:tert-ブチル((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)(7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3,8-ジイル)ジカルバメート
およびtert-ブチル((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)(7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3,8-ジイル)ジカルバメート
Figure 2022504080000928
1,4-ジオキサン(5mL)中の(±)-トランス-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-クロロ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(268mg,0.55mmol)とカルバメート tert-ブチル(1913mg、16.33mmol)の混合物に、Brettphos Pd G3(50mg、0.060mmol)、炭酸カリウム(230mg、1.67mmol)を加えた。混合物を90 ℃にて2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(10/1)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し(4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(200mg、0.352mmol、収率64%)を黄色固体として得た。次いで、エナンチオマーの混合物をを、キラル-HPLC(CHIRALPAK IC,2*25cm,5μm;移動相A:MTBE(10 mM NH)、移動相B:EtOH、流量:20mL/分、勾配:0%Bから20%B 15分、220/254 nm,R1:7.454分、R2:12.621分)で分離し、2つのエナンチオマー(エナンチオマー1:41mg、0.07mmol;エナンチオマー2:40mg、0.07mmol)を黄色固体として得た。
工程5:(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
および(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
Figure 2022504080000929
ジクロロメタン(1mL)中の[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(50mg,0.090mmol)溶液に、TFA(1mL)を加え、その混合物を室温で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm,5μm;移動相A:水(0.1%FA),移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:18%Bから43%B 7分)で精製した。次いで、生成物をMeOHに溶解させた。1当量のHCl(1,4-ジオキサン中の4M HCl)を加えた。次いで、その混合物を、濃縮し[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物558a)(24.9mg、0.0494mmol、収率18.7%)をオレンジ色の固体として得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。R 1.354分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE(0.1%DEA):EtOH=80:20,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2.R1.282分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.57(s,1H),10.24(s,1H),9.39(s,1H),7.98(s,1H),7.74(s,1H),6.92-6.90(dd,1H),5.10(bRs,3H),4.91-4.85(m,1H),4.85-4.78(m,2H),4.03-3.95(m,2H),3.80-3.75(m,1H),3.35-3.30(m,1H),2.45-2.21(m,1H),2.12-2.07(m,3H),1.09-1.03(s,3H).
ジクロロメタン(1mL)中の[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(50.0mg,0.090mmol)溶液に、TFA(1mL)を加え、その混合物を室温で1時間撹拌した。濃縮後、その残留物を、分取-HPLC(X select CSH OBD カラム 30*150mm 5μm,N;移動相A:水(0.1% FA)、移動相B:ACN;フローレート:60mL/分;勾配:18%Bから43%B 7分)で精製した。次いで、生成物をMeOHに溶解させた。1当量のHCl(1,4-ジオキサン中の4M HCl)を加えた。次いで、その混合物を、真空下で濃縮し、[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2-オキソ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(化合物558b)(21.2mg、0.0421mmol、収率15.9%)をオレンジ色の固体として得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。R2.020分(CHIRALPAK IE-3 0.46*5cm;3μm.移動相:MTBE(0.1%DEA):EtOH=80:20,1mL/分).LCMS(ESI)[M+H]=468.2.R 1.282分,方法 J;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.57(s,1H),10.24(s,1H),9.39(s,1H),7.98(s,1H),7.74(s,1H),6.92-6.90(dd,1H),5.10(bRs,3H),4.91-4.85(m,1H),4.85-4.78(m,2H),4.03-3.95(m,2H),3.80-3.75(m,1H),,3.35-3.30(m,1H),2.45-2.21(m,1H),2.12-2.07(m,3H),1.09-1.03(s,3H).
実施例267
(1R,2S)-2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(1S,2R)-2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(1R,2R)-2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(1S,2S)-2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
(化合物559a,化合物559b,化合物559C,および 化合物559d)
Figure 2022504080000930
工程1:tert-ブチル 7-(8-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-7-フルオロ-3-(((2-メチルシクロブトキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000931
窒素下で、ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-(フェノキシシカルボニルアミノ)-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(600.0mg、0.62mmol)およびDMAP(120.0mg、0.62mmol)の溶液に、2-メチルシクロブタノール(240.0mg、2.79mmol)を室温で加えた。.溶液を60 ℃で24時間撹拌した。その反応物を真空下にて濃縮した。その残留物を、ジクロロメタン/メタノール(94/6)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、tert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(2-メチルシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500mg,0.78mmol、収率84%)を黄色固体として得た。LC/MS(ESI)[M+H]=638.3.
工程2:(1R,2S)-2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(1S,2R)-2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(1R,2R)-2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(1S,2S)-2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート
ジクロロメタン(10mL)中のtert-ブチル 7-[8-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)-7-フルオロ-3-[(2-メチルシクロブトキシ)カルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(500.0mg、0.78mmol)およびTFA(2.0mL)の溶液を、25 ℃で2時間撹拌した。濃縮後、その残留物を分取-HPLC(カラム:X select CSH OBD カラム 30*150mm、5μm;移動相 水(0.1% FA):ACN=25%Bから55 B% 7分;60mL/分)で精製し、2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメートを得た。ラセミ生成物を、キラル-HPLCで分離し、4つの異性体を得た。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
異性体1(化合物559a):R2.721分(CHIRALPAK AS-H,4.6*100cm,3μm;CO/MeOH(0.1% DEA)=10%-50% 4分;4mL/分)で、(1R,2S)-2-メチルシクロブチル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(58.7mg,0.1342mmol、収率17.1%)をオレンジ色の固体として得,LCMS(ESI):[M+H]=438.2,R1.428分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.13(s,1H),9.37(s,1H),7.96(s,1H),7.50(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),5.20-5.80(m,3H),4.98(q,J=7.5Hz,1H),4.44(d,J=4.7Hz、2H),3.44(s,2H),2.74-2.61(m,1H),2.35-2.14(m,2H),1.98(s,3H),1.91-1.76(m,1H),1.40(t,J=10.5Hz,1H),1.06(d,J=7.2Hz,3H).
異性体2(化合物559B):R2.951分(CHIRALPAK AS-H,4.6*100cm,3μm;CO/MeOH(0.1% DEA)=10%-50% 4分;4mL/分)で、[(1S,2S)-2-メチルシクロブチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(62.5mg,0.1429mmol、収率18.2%)をオレンジ色の固体として得,LCMS(ESI)[M+H]=438.2;R1.428分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.13(s,1H),9.37(s,1H),7.96(s,1H),7.50(s,1H),6.87(d,J=6.1Hz,1H),5.20-5.80(m,3H),4.98(q,J=7.5Hz,1H),4.44(d,J=4.7Hz、2H),3.44(s,2H),2.74-2.61(m,1H),2.35-2.14(m,2H),1.98(s,3H),1.91-1.76(m,1H),1.40(t,J=10.5Hz,1H),1.06(d,J=7.2Hz,3H).
異性体3(化合物559c):R3.001分,(CHIRALPAK AS-H,4.6*100cm,3μm;CO/MeOH(0.1% DEA)=10%-50% 4分;4mL/分)で、[(1R,2S)-2-メチルシクロブチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(25.7mg,0.0587mmol、収率7.5%)をオレンジ色の固体として得 LCMS(ESI)[M+H]=438.2,R1.453分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.13(s,1H),9.38(s,1H),7.98(s,1H),7.52(s,1H),6.92(s,1H),4.60-4.57(m,1H),4.55-4.46(m,2H),3.46-3.50(m,2H),2.74-2.52(m,1H),2.51-2.19(m,1H),2.01-1.83(m,5H),1.27-1.12(m,4H).
異性体4(化合物559d):R:3.336分,(CHIRALPAK AS-H,4.6*100cm,3μm;CO/MeOH(0.1% DEA)=10%-50% 4分;4mL/分)で、[(1S,2R)-2-メチルシクロブチル] N-[8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)-3-イソキノリル]カルバメート(21.9mg、0.050 1mmol、収率6.4%)をオレンジ色の固体として得た。LCMS(ESI):[M+H]=438.2,R1.453分.,方法 K;H NMR(300MHz,DMSO-d)δ10.13(s,1H),9.38(s,1H),7.98(s,1H),7.52(s,1H),6.92(s,1H),4.60-4.57(m,1H),4.55-4.46(m,2H),3.46-3.50(m,2H),2.74-2.52(m,1H),2.51-2.19(m,1H),2.01-1.83(m,5H),1.27-1.12(m,4H).
実施例268
(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-シアノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物561a)
Figure 2022504080000932
工程1:tert-ブチル N-[5-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-メチル-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート
Figure 2022504080000933
窒素下で、1,4-ジオキサン(150mL)および水(15ml)中の tert-ブチル N-メチル-N-[4-メチル-5-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロン酸-2-イル)-3-ピリジル]カルバメート(13g、37.33mmol)、8-クロロ-7-フルオロ-6-ヨード-イソキノリン-3-アミン(10g、31.01mmol)、Pd(dppf)Cl(4.5g、6.16mmol)およびK2CO3(12g、86.96mmol)の混合物を、70 ℃で2時間撹拌した。その反応混合物を、石油エーテル/酢酸エチル(1/10)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル N-[5-(3-アミノ-8-クロロ-7-フルオロ-6-イソキノリル)-4-メチル-3-ピリジル]-N-メチル-カルバメート(9g、21.589mmol、収率57.8%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=505.
工程2:tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-シアノ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000934
窒素下で、N,N-ジメチルアセトアミド(5mL)中のtert-ブチル7-(3-アミノ-7-ブロモ-8-クロロ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレートの混合物(200.0mg、0.40mmol)、Pd(PpH(92.0mg、0.060mmol)およびZn(CN)(25.0mg、0.22mmol)の混合物を、100℃で16時間撹拌した。その反応混合物を真空濃縮した。得られた残留物を、水/ACN(47/53)の逆相クロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-シアノ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(100mg、0.221mmol、収率56%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=452.
工程3:tert-ブチル 7-(8-クロロ-7-シアノ-3-(((((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000935
ジクロロメタン(1mL)中のtert-ブチル 7-(3-アミノ-8-クロロ-7-シアノ-6-イソキノリル)-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(80.0mg、0.18mmol)、(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オル(36.0mg、0.35mmol)およびDIEA(114.0mg、0.88mmol)の溶液を、0℃で2時間攪拌した。その反応混合物を、真空下で濃縮し、石油エーテル/酢酸エチル(60/40)で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで精製し、(87.2mg、収率85%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=580.
工程4:tert-ブチル 7-(7-シアノ-8-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-(((((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート
Figure 2022504080000936
窒素下で、N,N-ジメチルホルムアミド(1mL)とトルエン(1mL)中の tert-ブチル 7-[8-クロロ-7-シアノ-3-[[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシカルボニルアミノ]-6-イソキノリル]-8-メチル-2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(70.0mg、0.12mmol)、Pd(OAC)(6.0mg、0.030mmol)、キサントホス(28.0mg、0.050mmol)、CsCO(118.0mg、0.36mmol)、ベンゾフェノンイミン(66.0mg、0.36mmol)の混合物を、100℃で3時間撹拌した。濾過後、濾液を真空下で濃縮した。その残留物を、水/ACN(35/65)の逆相クロマトグラフィーで精製し、tert-ブチル 7-(7-シアノ-8-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-(((((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(50mg、0.0701mmol、収率58.1%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=712.
工程5:(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-シアノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物561a)
Figure 2022504080000937
ジクロロメタン(0.5mL)およびTFA(2mL)中のtert-ブチル tert-ブチル 7-(7-シアノ-8-((ジフェニルメチレン)アミノ)-3-(((((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)カルボニル)アミノ)イソキノリン-6-イル)-8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-カルボキシレート(40.0mg、0.060mmol)溶液を、室温で2時間撹拌した。その反応混合物を真空下で濃縮した。得られた残留物を、水(0.1% FA)/ACN(46/54)の逆相クロマトグラフィーで精製し、(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-シアノ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(40.0mg、0.060mmol)を黄色固体として得た。LCMS(ESI)[M+H]=461.2,R1.844,方法 K H NMR(300MHz,DMSO-d)δ 10.40(s,1H),9.44(s,1H),7.98(s,1H),7.30(s,3H),6.81(s,1H),5.71(s,1H),4.86(s,1H),4.29(s,2H),4.04-3.90(m,2H),3.76(d,J=10.6Hz,1H),3.41-3.42(m,2H)、3.31-3.27(m,1H)、2.24-2.28(m,1H),1.93(s,3H),1.10-1.02(d,J=6Hz,3H).
実施例269
1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1R,3S)-3-シアノシクロペンチル)尿素および1-(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)-3-((1S,3R)-3-シアノシクロペンチル)尿素(化合物726aおよび化合物726b)
Figure 2022504080000938
一般的な合成方法に従い、上述のものに類似の手順に従い合成。相対立体化学は図示の通り絶対立体化学は任意に割り当てられている。
異性体 1:化合物726a LCMS(ESI)[M+H]=462.2,R=3.306分,方法 N;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.87(s,1H),7.86(s,1H),7.35-7.20(m,2H),6.75(d,J=6.2Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.32-4.20(m,2H),4.10-4.01(m,1H),3.50-3.30(m,2H),3.10-3.00(m,1H),2.50-2.26(m,2H),2.10-1.85(m,5H),1.70-1.50(m,2H).
アイソマー 2:化合物726b LCMS(ESI)[M+H]=462.2,R=3.308分,方法 N;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 9.29(s,1H),8.87(s,1H),7.86(s,1H),7.35-7.20(m,2H),6.75(d,J=6.2Hz,1H),6.15(s,2H),5.67(s,1H),4.32-4.20(m,2H),4.10-4.01(m,1H),3.50-3.30(m,2H),3.10-3.00(m,1H),2.50-2.26(m,2H),2.10-1.85(m,5H),1.70-1.50(m,2H).
実施例270
(2S,3R)-2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(2R,3S)-2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート,(2S,3S)-2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート および(2R,3R)-2-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物510a,化合物510b,化合物510cおよび化合物510d)
Figure 2022504080000939
本明細書に記載されているものおよび当技術分野で公知である方法と同様の手順に従い合成した。相対立体化学および絶対立体化学は任意に割り当てられた。
異性体 1:化合物510a LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R3.413分,方法 N;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.10(s,1H),9.34(d,J=0.9Hz,1H),7.97(d,J=0.9Hz,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.70-5.62(m,1H),5.20(ddd,J=6.1,3.9,2.0Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),3.97-3.82(m,2H),3.64(td,J=8.6,5.8Hz,1H),2.41-2.26(m,1H),2.06-1.89(m,4H),1.27-1.15(m,5H).
アイソマー 2:化合物510b LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R3.418分,方法 N;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.10(s,1H),9.34(d,J=0.9Hz,1H),7.97(d,J=0.8Hz,1H),7.33(s,1H),6.84(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(t,J=2.8Hz,1H),5.20(ddd,J=6.1,3.9,2.0Hz,1H),4.33-4.25(m,2H),3.97-3.82(m,2H),3.64(td,J=8.6,5.8Hz,1H),3.37(d,J=4.8Hz,1H),2.33(ddt,J=12.8,8.8,6.5Hz,1H),2.06-1.89(m,4H),1.27-1.15(m,4H).
異性体 3:化合物510C LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R3.498分,方法 N.
異性体 4:化合物510d LCMS(ESI)[M+H]=454.2,R3.503分,方法 N;H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.11(s,1H),9.33(d,J=1.0Hz,1H),8.00-7.94(m,1H),7.33(s,1H),6.85(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.66(t,J=2.7Hz,1H),4.85(dt,J=6.5,2.3Hz,1H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),4.03-3.86(m,2H),3.78(ddd,J=9.5,8.5,6.5Hz,1H),3.41-3.33(m,2H),2.24(dddd,J=13.6,9.5,8.3,6.4Hz,1H),2.01-1.89(m,4H),1.18(d,J=6.5Hz,3H).
実施例271
(1R,5S,9s)-7-(オキセタン-3-イル)-3-オキサ-7-アザビシクロ[3.3.1]ノナン-9-イル(8-アミノ-7-フルオロ-6-(8-メチル-2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-7-イル)イソキノリン-3-イル)カルバメート(化合物575a)
Figure 2022504080000940
本明細書に記載されているものおよび当技術分野で公知である方法と同様の手順に従い合成した。立体化学は任意に割り当てられている。LCMS(ESI)[M+H]=551.3,R2.427分,方法 N.H NMR(400mHz,DMSO-d)δ 10.22(s,1H),9.37(s,1H),7.98(s,1H),7.33(s,1H),6.83(d,J=6.1Hz,1H),6.20(s,2H),5.70-5.62(m,1H),4.75(t,J=3.7Hz,1H),4.51(p,J=6.3Hz,4H),4.29(t,J=4.4Hz、2H),4.00(d,J=11.1Hz、2H),3.67(d,J=11.0Hz、2H),3.00-2.90(m,2H),2.24(d,J=11.0Hz、2H),1.92(d,J=1.6Hz,4H),1.86(d,J=3.7Hz,3H),1.65(s,1H).
実施例272
追加の化合物は、上述および当技術分野で知られている方法と同様の方法と手順を用いて合成された。LC/MSの分析データを表A1に示す。
[表A1]
Figure 2022504080000941
Figure 2022504080000942
Figure 2022504080000943
Figure 2022504080000944
Figure 2022504080000945
Figure 2022504080000946
Figure 2022504080000947
生物学的実施例
式(I)の代表的な化合物を試験して、HPK-1の化合物阻害を評価した。
実施例B1:HPK1-FL HTRF酵素アッセイ(「HTRF」)
アッセイ原理:1mM、および様々な濃度の試験化合物における、ATPの存在下での、HPK-FL酵素リン酸化ビオチン-SLP-76。Eu-抗-pSLP76 AbおよびSA-XL665を使用するFRETにより、生成物を検出する。更なるHTRF技術情報については、www.cisBio.com/HTRFも参照のこと。
計装:ECho555化合物ディスペンサ;AgIleNt BRavo;PeRKIN ElmeR ENvIsIoN。
最終アッセイ条件:
HPK完全長、T165E S171E:0.125nM
ビオチン-SLP76:100nM
ATP:1mM(ATP Km=20μM)
Eu-抗pSLP76:2nM
SA-XL665:8.3nM
プレインキュベーション時間:30分
キナーゼ反応時間:60分
温度:周囲
合計体積:12μl
ATPapp Km:17.7μM
材料:
アッセイプレート:White ProxiPlate 384 F(PerkinElmer カタログ番号 6008289)
キナーゼ:HPK完全長二重変異体
基質:Biotin-SLP76
ATP:100mM ATP
BSG:2%BSG
DMSO:DMSO(Sigmaカタログ番号34869-100ML)
反応緩衝液:HO/50mM HEPES、pH 7.5/10mM MgCl/2mM TCEP/0.01% Brij-35/0.01% BSG
検出ミックス:Eu-抗-pSLP76/SA-XL665(Cisbio,#610SAXAC)
Ki測定のアッセイ手順:
80nLの化合物またはDMSOをスポットした、384ウェルProxiplateに、4μL/ウェルのキナーゼミックスを加えた。その混合物を30分プレインキュベートした後、4μL/ウェル基質ミックスを混合した。溶液を60分インキュベートした後、4μL/ウェルの検出ミックスを加えた。溶液を、さらに60分インキュベートした。次いで、プレートをPerkin Elmer Envisionにロードし、TR-FRETシグナルを615および665nmで測定した。665/620の比率を使用して、各濃度の化合物で、活性割合を計算した。
実施例B2:HPK1 Lantha結合アッセイ(「Lanth」)
Figure 2022504080000948
手順:
I.化合物の希釈:
Bravo液体処理プラットフォームを用いて、カラム2および13に、12.5μL/ウェルの5mM化合物(100X)、カラム3~12、14~23に10μL/ウェルのDMSO、および化合物プレートのウェルA1~H1およびI24~P24を調製し、試験化合物を希釈した。参照化合物に対しては、上部濃度を1mMとした。プレートに、ウェルJ1~P1およびA24~H24の10μL 2mMスタウロスポリンを加えた。11箇所の5倍化合物連続希釈を、Bravo液体処理プラットフォームを使用して実施した。カラム2およびカラム13の、2.5μLの溶液を、プレートから、カラム3および14などの、10μLのDMSOに移した。化合物プレートを2500Rpmで1分間遠心分離した。化合物プレートから、EChoリキッドハンドラーシステムを用いて、80Nlの化合物をアッセイプレートに移した。1つの化合物プレートにより、2つのアッセイプレートが作製される。各アッセイプレートを封止し、Nキャビネットに保管した。
II.アッセイ条件:
以下のアッセイ濃度および時間を測定した:2 nm HPK1,2 nm Eu-ANtI-GST Ab,および 15 nm Tracer222,60分のインキュベーション時間。
III.HPK Lantha結合アッセイ:
結合アッセイのために、4μLの2X HPK1およびEu-抗-GST抗体を、Multidrop試薬ディスペンサを使用して、アッセイの各ウェルに加えた。溶液を23Cインキュベーターで1時間インキュベーションした。アッセイプレートの各ウェルに、4μLの2X Tracer-222を、Multidrop試薬ディスペンサを使用して加えた。溶液を再び、23℃インキュベーターで1時間インキュベートした。アッセイ結果を、Envisionプレートリーダーを用いて、以下のパラメータで読み取った:TR_FREt,340ex/615および665em;100μ秒の遅延;および200μ秒のインテグレーション。
IV.分析:
化合物のKiを、XL-適合のMorrison ki適合モデルを用いて分析した。
a.適合=(1-((((E+x)+(Ki*(1+(S/Kd))))-(((((E+x)+(Ki*(1+(S/Kd))))^2)-((4*E)*x))^0.5))/(2*E)))
res=(y-適合)
b.パラメータ:
E=酵素濃度
S=Tracer222濃度、Kd=Tracer222 Kd
同じ単位(nM)を使用して、全ての測定値を報告した
例示化合物をHTRF結合アッセイで試験した。測定したKi値を表B1に列挙する。
[表B1]
Figure 2022504080000949
Figure 2022504080000950
Figure 2022504080000951
Figure 2022504080000952
Figure 2022504080000953
Figure 2022504080000954
Figure 2022504080000955
実施例B3:ヒトT細胞 IL2誘導アッセイ
アッセイ原理:抗CD3および抗CD28は、一次ヒト汎T細胞で、TCRのシグナル伝達を活性化し、IL-2プロモーターを誘導する。細胞培養上清で分泌したIL-2を、IL-2に対するキャプチャー抗体、およびスルホタグで標識した抗IL-2抗体を使用する電気化学発光で検出する。更なる電気化学発光技術の情報に関しては、www.mesoscale.comを参照のこと。
アッセイ手順:様々な濃度の試験化合物で30分間、加湿したインキュベーター内で、37℃および5%COで、一次ヒト汎T細胞をインキュベートする。細胞を、固定濃度の抗ヒトCD3(各ドナーロットに対して、個別の測定)でプレコートしたプレートに細胞を移し、可溶性抗ヒトCD28を添加する(終濃度=1μg/mL)。加湿したインキュベーター内で、37℃および5%COで4時間、細胞を刺激する。25μLの上清を、抗ヒトIL-2抗体でプレコートしたMSDシングルスロットプレートに移す。MSDプレートを一晩4℃で、穏やかに震盪しながらインキュベートする。MSDプレートを洗浄緩衝液で4回洗浄する。1:50希釈した、スルホタグを付けた検出抗体を添加し、室温で振盪しながら2時間インキュベートする。MSDプレートを4回、洗浄緩衝液で洗浄し、150μL 2X MSD読み取り緩衝液を添加する。MSD機器で読み取りを行う。データを、刺激/未処理対象に対して正規化し、各濃度の化合物における活性割合を計算する。
材料:
凍結した一次ヒト汎T細胞(StemCell Technologies #70024)
抗ヒトCD3(OKT3クローン)(eBioscience #16-0037-81)
抗ヒトCD28(CD28・2クローン)(BD #555725)
96ウェルヒトIL-2組織培養キット(MSD #K151AHB-4)
計装:
液体処理用のBiomek FX(Beckman Coulter)
MSD SECTOR S 600(Meso Scale Discovery)
式(I)の代表的な化合物を、ヒトT細胞 IL-2誘導アッセイで試験した。未処理細胞と比較して、試験化合物で処理した細胞における、IL-2に対して測定した増加割合を、特定の化合物に関して表B2に示す。
[表B2]
Figure 2022504080000956
実施例B4:pSLP76アッセイ
アッセイ原理:抗CD3がヒトJurkat細胞のTCRシグナルを活性化し、HPK-1によるSLP-76のS376 RESIdeでのリン酸化を引き起こす。Phospho-SLP76(S376)は、抗pSLP76(S376)捕獲抗体とビオチン化した抗SLP76検出抗体を用いたサンドイッチELISAによって検出される。
材料:
JuRKat,クローンE6-1(ATCC Cat# TIB-152)
抗CD3 DyNaBeads(インビトロジェン、Cat# 111.51D)
抗pSLP76(S376)ウサギモノクローナル(ジェネンテック)
ビオチン化抗SLP76ウサギポリクローナル
(熱,ビオチンコンジュゲーションは社内で実施)
ストレプトアビジン-西洋ワサビペルオキシダーゼ(GE、Cat# RPN4401V)
TMB基質(Cell Signaling、Cat# 7004)
STOP溶液(Cell Signaling,Cat# 7002)
アッセイ手順:
様々な濃度の試験化合物で30分間、加湿したインキュベーター内で、37℃および5%COで、JuRKat細胞をインキュベートする。抗CD3 DyNaBeadsを4:1のビーズ:細胞の比率で加える。加湿したインキュベーター内で、37℃および5%COで10分、細胞を刺激する。低温のライシスバッファーを加え、4℃のシェーカーで30分間インキュベートする。細胞可溶化物を、キャプチャー抗体を塗布したELISAプレートに移す。プレートを2時間振盪しながら室温でインキュベートする。ELISAプレートを洗浄バッファーで5回洗浄し、最終濃度0.5μg/mLのビオチン化された検出抗体を25μl加える。プレートを1時間振盪しながら室温でインキュベートする。ELISAプレートを洗浄バッファーで5回洗浄し、ストレプトアビジン酵素コンジュゲートを1:8000の最終希釈で25μl加える。プレートを20分室温でインキュベートする。ELISAプレートを洗浄バッファーで5回洗浄し、TMB基質溶液を25μl加える。暗所で20分振盪しながら室温でインキュベートする。25μlのSTOP溶液を加え、SoftMax PRoで450nmの吸光度を読み取る。
式(I)の例示的な化合物をpSLP76アッセイで試験した。特定の化合物について、測定されたIC50値を表B3に示す。
[表B3]
Figure 2022504080000957
実施例B5:細胞透過性アッセイ
gMDCKI細胞株において、目的の化合物の細胞透過性を評価した。gMDCKI細胞株は、アメリカンタイプカルチャーコレクション(マナッサ,バージニア州)から入手したMDCKI(Madin-Darby canine kidney:メイディン・ダービー・イヌ腎臓細胞)を改変したもので、ジェネンテックで作成されたものである。使用する4日前に24ウェルのミリセルプレート(ミルポア、ビレリカ、マサチューセッツ州)に2.5×10細胞/mLの播種密度で、37℃、5%CO、95%湿度の環境下で播種した(ポリエチレンテレフタレート膜、孔径1mm)。被験品を、10μMでアピカルからバソラテラル(A-B)、バソラテラルからアピカル(B-A)の方向で試験した。被験物質を、HaNK緩衝塩類溶液および10mM HEPESからなる輸送用緩衝液(Invitrogen Corporation,グランドアイランド、ニューヨーク州)に溶解させた。実験の開始時と終了時に、経上皮電気抵抗(TEER)とルシファーイエロー(LY)細胞透過性を用いて、単層の完全性をそれぞれ監視した。被験品をLC-MS/MSで分析した。
2時間インキュベーションした後に、A-BおよびB-A方向へのアピカルな見かけの透過性(Papp)を次のように計算する。
app=(dQ/dt)・(1/AC
ここで:dQ/dt=レシーバーコンパートメントにおける化合物の出現率、A=インサートの表面積、C=Tにおける初期の基質濃度。排出比(ER)は次のように計算される
(Papp,B-A/Papp,A-B).
式(I)の例示的な化合物について、細胞透過性を評価した。特定の化合物について、MDCK AB Papp値を表B3に示す。
実施例B6:肝細胞安定性アッセイ
化合物の代謝安定性を、肝細胞安定性アッセイを用いて評価する。10人のドナーから採取した凍結保存ヒト肝細胞を37℃で速やかに融解し、あらかじめ加温したVitroGRO(商標)HT培地に懸濁した後、室温で100×g、10分間遠心分離する。上清を捨て、細胞を5mLのダルベッコ変法イーグル培地(DMEM)に懸濁する。懸濁液中の細胞の生存率をHepatometer(登録商標)Vision(ロンザ、NC)でカウントし、次いで、生存率の高い細胞をDMEMで1.0×10細胞/mLに調整する。化合物はまずDMEM培地で2μMに希釈し、次いで、薬剤含有培地の125μLのアリコートを96ウェルのノンコートプレートに移す。125μLの肝細胞懸濁液を加えてインキュベーションを開始し、インキュベーションの総量として250μLを得る。各化合物の最終濃度は1μM、最終細胞密度は0.5×10 細胞/mLである。インキュベーションは、37℃の加湿インキュベーター内で行う。異なる時間間隔(0,60,120,180分)で50μLの培養液のアリコートを取り出し,直ちに50nMのプロプラノロール(内部標準物質)を含む100μLの氷冷したアセトニトリルと混合する。次いで、サンプルを10,000×gで10分間遠心分離し、上澄み液80μLを取り出し、160μLの水で希釈し、次いでLC/MS-MS分析を行う。イン・ビトロの 内因性クリアランスおよび目盛り付きの肝クリアランスは、Obach et al.J.Pharmacol.Exp.Ther.283:46-58(1997)の記載に従い測定した。
式(I)の例示的な化合物について、上記手順に従いヒト肝細胞の安定性を評価した。特定の化合物について、ヒト肝クリアランス(HHep)値を表B3に示す。
実施例B7:薬物動態学(PK)試験
ラットにおける薬物動態試験Lingchang/Vital River Laboratory Animal Technology Co.,Ltd.,(上海/北京、中華人民共和国)から入手した体重200g~300gのスプラーグドーリー系雄ラットを、PK試験に使用した。3匹のラットのグループに、被験品を溶液化したものを1mg/Kg静脈内ボーラス(IV)投与し、別の3匹のラットのグループには、被験品を0.5%メチルセルロースと0.2%Tween80(MCT)の懸濁液または溶液として2または5mg/Kg経口(PO)投与した。IVまたはPO投与後0.033、0.083、0.25、0.5、1、2、4、6、8時間後に、大腿動脈のカテーテルを介して血液サンプル(各時点で250μL)を連続的に採取した。血液サンプルはEDTAカリウム(K2)を含むあらかじめ冷やされたチューブに採取され、採取後1時間以内に2~8℃で3,200g、10分間の遠心分離を行い、血漿を採取した。血漿サンプルはLC/MS/MS分析まで-70℃で保存した。各血漿サンプル中の濃度は、未検証のLC/MS/MSで決定された。MRM(Multiple Reaction Monitoring:多重反応モニタリング)を用いて、化合物ごとに特定の変化を監視しながらデータを取得する。
薬物動態解析:薬物動態パラメータは、GibaldiおよびPerrier (Gibaldi and Perrier,1982) に記載されているノンコンパートメント法により、Phoenix(登録商標)WinNonlin(登録商標)バージョン6.4(Certara L.P.)を用いて算出した。PO投与後、各動物のパーセントバイオアベイラビリティー(%F)を、各PO投与後に得られた用量正規化された無限大に外挿された血漿濃度時間曲線下面積(AUCinf)を、IV注射で投与された動物の平均用量正規化されたAUCinfで除算し決定した。すべてのPKパラメータは、平均値±標準偏差(SD)で示されている。
式(I)の例示的な化合物について、ラットでの薬物動態試験を実施した。特定の化合物について、測定されたパーセントバイオアベイラビリティー(%F)の値を、試験に使用された投与量、ビヒクルおよびフォームとともに、表B4に示す。
[表B4]
Figure 2022504080000958
用語「a」または「an」という構成要素は、1つ以上のその構成要素を意味することに注意されたい。例えば「ポリペプチド(a polypeptide)」とは、1つ以上のポリペプチドを表すものと理解される。そのために、用語「a」(または「an」)、「1つ以上の」、または「少なくとも1つの」は、本明細書で同じ意味で用いることができる。
本明細書で使用する技術および科学用語は全て、同一の意味を有する。使用した数(例えば量、温度など)の正確性を確保するための努力はなされているが、いくつかの実験の誤差およびずれは存在する。
本明細書および特許請求の範囲を通して、語句「を含む(comprise/comprises/comprising)」は、文脈で別様が必要とされる場合を除き、非排他的な意味で用いられる。本明細書で記載される実施形態は「からなる」および/または「から本質的になる」実施形態を含むものと理解される。
本明細書で使用する場合、用語「約」は、ある値を言及する場合、明記した量からの、いくつかの実施形態では±50%、いくつかの実施形態では±20%、いくつかの実施形態では±10%、いくつかの実施形態では±5%、いくつかの実施形態では±1%、いくつかの実施形態では±0.5%、および、いくつかの実施形態では±0.1%の変化を、そのような変化が、開示した方法を実施する、または開示した組成物を用いるのに適切であるために、包含するものと意味される。
ある範囲の値を提供する場合、文脈が別様に明確に示さないかぎり、その上限と下限との間における、下限の単位の十倍までの、各介在値、および、その記載された範囲内の介在値が、本発明に包含されることと理解される。より小さい範囲に独立して含まれ得る、これらの小さい範囲の上限および下限もまた、記載された範囲内のいずれかの具体的に除外された制限に従うことを条件として、本発明に包含される。記載された範囲が制限の一方または両方を含む場合は、包含された制限の一方または両方を除いた範囲もまた、本発明に含まれる。
本明細書で説明される多くの変更、および本発明のその他の実施形態は、これらの発明が、前述の記載および添付図面に提示される教示の利益を有するものに属する分野の当業者に想到されるであろう。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されるべきではなく、変更および他の実施形態は、添付の特許請求の範囲内に含まれることが意図されていることを理解されたい。本明細書では特定の用語が使用されているが、これらは、一般的で説明的な意味でのみ使用されており、限定を目的とするものではない。

Claims (54)

  1. 式(I):
    Figure 2022504080000959
    (式中、
    15は、-OR16、-SR16、または-NR1718であり;
    各R16は、独立してC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、7~14員のヘテロアリール、または3~14員のヘテロシクリルであり;R16のC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、7~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
    17は、水素またはC1-6アルキルであり;
    18は、C1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、または3~14員のヘテロシクリルであり;R18のC1-6アルキル、C3-10シクロアルキル、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で独立して置換されていてもよく;
    または、R17およびR18は、それらが結合する窒素原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
    は、水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、3~14員のヘテロシクリル、または-ORであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
    は、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい5~14員のヘテロアリールであり;
    は、水素、ハロゲン、シアノ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、3~14員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR8a8b、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR8a8b、-SR、?-S(O)R、-S(O)、-S(O)NR8a8b、-P(O)R9a9b、?-NR8a8b、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR8a8b、-N(R)S(O)、または-N(R)S(O)NR8a8bであり;RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rは、独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rは、独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rは、独立して水素またはC1-6アルキルであり;
    各R8aおよびR8bは、独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;R8aおよびR8bのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
    または、R8aおよびR8bは、それらが結合する窒素原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
    各Rは、独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
    各R9aおよびR9bは、独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、3~12員のヘテロシクリル、または-O-C1-6アルキルであり;R9aおよびR9bのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよく;
    または、R9aおよびR9bは、それらが結合するリン原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
    各R10は、独立してオキソ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~12員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)R、-C(O)OR、-C(O)NR、-OR、-OC(O)R、-OC(O)NR、-SR、-S(O)R、-S(O)、-S(O)(=NH)R、-S(O)NR、-NR、-N(R)C(O)R、-N(R)C(O)OR、-N(R)C(O)NR、-N(R)S(O)、-N(R)S(O)NR、または-P(O)Rであり;R10のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルは、それぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rは、独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rは、独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各RおよびRは、独立して水素、C1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RおよびRのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    または、RおよびRは、それらが結合する窒素原子と共に、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
    各Rは、独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~12員のヘテロシクリルであり;RのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rは、独立して水素またはC1-6アルキルであり;
    各RおよびRは、独立してC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~12員のヘテロシクリル、または-O-C1-6アルキルであり;RおよびRのC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~12員のヘテロシクリルはそれぞれ、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    または、RおよびRは、それらが結合するリン原子と共に、R11から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~12員のヘテロシクリルを形成し;
    各R11は、独立してオキソ、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~8員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra1、-C(O)ORb1、-C(O)NRc1d1、-ORb1、-OC(O)Ra1、-OC(O)NRc1d1、-SRb1、-S(O)Re1、-S(O)e1、-S(O)NRc1d1、-NRc1d1、-N(Rf1)C(O)Ra1、-N(Rf1)C(O)ORb1、-N(Rf1)C(O)NRc1d1、-N(Rf1)S(O)e1、-N(Rf1)S(O)NRc1d1、または-P(O)Rg1h1であり;R11のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリール、および3~14員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Ra1は、独立して水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Ra1のC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rb1は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Rb1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rc1およびRd1は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Rc1およびRd1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    または、Rc1およびRd1は、それらが結合する窒素原子と共に、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~8員のヘテロシクリルを形成し;
    各Re1は、独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、または3~8員のヘテロシクリルであり;Re1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rf1は、独立して水素またはC1-6アルキルであり;
    各Rg1およびRh1は、独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、3~8員のヘテロシクリル、または-O-C1-6アルキルであり;Rg1およびRh1のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、C6-10アリール、5~10員のヘテロアリール、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    または、Rg1およびRh1は、それらが結合するリン原子と共に、R12から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~8員のヘテロシクリルを形成し;
    各R12は、独立してオキソ、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、3~6員のヘテロシクリル、ハロゲン、シアノ、-C(O)Ra2、-C(O)ORb2、-C(O)NRc2d2、-ORb2、-OC(O)Ra2、-OC(O)NRc2d2、-S(O)e2、-S(O)NRc2d2、-NRc2d2、-N(Rf2)C(O)Ra2、-N(Rf2)C(O)ORb2、-N(Rf2)C(O)NRc2d2、-N(Rf2)S(O)e2、-N(Rf2)S(O)NRc2d2、または-P(O)Rg2h2であり;R12のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Ra2は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、または3~6員のヘテロシクリルであり;Ra2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rb2は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、または3~6員のヘテロシクリルであり;Rb2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rc2およびRd2は、独立して水素、C1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、または3~8員のヘテロシクリルであり;Rc2およびRd2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    または、Rc2およびRd2は、それらが結合する窒素原子と共に、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~6員のヘテロシクリルを形成し;
    各Re2は、独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、または3~6員のヘテロシクリルであり;Re2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、Cアリール、5~6員のヘテロアリール、および3~6員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    各Rf2は、独立して水素またはC1-6アルキルであり;
    各Rg2およびRh2は、独立してC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、3~8員のヘテロシクリル、または-O-C1-6アルキルであり;Rg2およびRh2のC1-6アルキル、C3-6シクロアルキル、および3~8員のヘテロシクリルはそれぞれ、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよく;
    または、Rg2およびRh2は、それらが結合するリン原子と共に、R13から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい4~6員のヘテロシクリルを形成し;かつ
    各R13は、独立してオキソ、ハロゲン、ヒドロキシル、-O(C1-6アルキル)、シアノ、C1-6アルキル、またはC1-6ハロアルキルである)
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  2. が、水素である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  3. が、水素、フルオロまたはクロロである、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  4. が、ハロゲンである、請求項1または2に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  5. が、フルオロである、請求項3に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  6. が、
    Figure 2022504080000960
    (式中、波線は、結合点を表し、R4a、R4b、およびR4cは、それぞれ独立して水素またはR10であるか、あるいは、2つのビシナルなR4(a-c)は、それらが結合する原子と共に、R10から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい縮合5~10員ヘテロシクリル、または、R10から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい縮合C5-8シクロアルキルを形成する)
    である、請求項1~5のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  7. が、
    Figure 2022504080000961
    (式中、R4aは、C1-6アルキルであり、R4bおよびR4cは、それらが結合している原子と共に、C1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合5~10員ヘテロシクリル、またはC1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合C5-8シクロアルキルを形成する)
    である、請求項6に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  8. が、
    Figure 2022504080000962
    (式中、R4aは、C1-6アルキルであり、R4bおよびR4Cは、それらが結合している原子と共に、縮合5~10員ヘテロシクリルを形成する)
    である、請求項7に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  9. が、
    Figure 2022504080000963
    (式中、波線は結合点を示す)
    からなる群から選択される、請求項6に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  10. が、
    Figure 2022504080000964
    (式中、波線は結合点を示す)
    である、請求項6に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  11. が、
    Figure 2022504080000965
    であり、R10から選択された1個の置換基で置換されている、請求項10に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  12. が、
    Figure 2022504080000966
    である、請求項11に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  13. 15が、-OR16である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  14. 16が、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロシクリルである、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  15. 16が、N、OおよびSからなる群から独立して選択された1または2個のヘテロ原子を有し、かつR10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい4~10員のヘテロシクリルである、請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  16. 16が、N、OおよびSからなる群から独立して選択された1または2個のヘテロ原子を有し、かつR10から選択された1個の置換基で置換された4~10員のヘテロシクリルである、請求項14に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  17. 16が、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよいC3-8のシクロアルキルである、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  18. 16が、R10から独立して選択された1個の置換基で置換されたC3-8のシクロアルキルである、請求項17に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  19. 16が、-(C1-6アルキレン)-R19であり、R19が、独立してC3-10シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、シアノ、-OR、-NR8a8b、または-S(O)であり;R19のC3-10シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリールおよび3~14員のヘテロシクリルは、それぞれ独立して、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  20. 19が、R10から独立して選択される1、2、3、または4個の置換基で置換されていてもよい5または6員ヘテロアリールである、請求項19に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  21. 16が、
    Figure 2022504080000967
    Figure 2022504080000968
    Figure 2022504080000969
    (式中、波線は結合点を示す)
    からなる群から選択される、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  22. 16が、
    Figure 2022504080000970
    からなる群から選択され、各々が、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい、請求項13に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  23. 10が、独立してC1-6アルキルまたはシアノである、請求項1から22のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  24. 10が、独立してメチルまたはシアノである、請求項23に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  25. 10が、独立してメチルである、請求項23に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  26. 15が、-NR1718である、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  27. 17が、水素である、請求項26に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  28. 18が、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよい3~14員のヘテロシクリルである、請求項26または27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  29. 18が、
    Figure 2022504080000971
    Figure 2022504080000972
    (式中、波線は結合点を示す)
    からなる群から選択される、請求項28に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  30. 18が、R10から独立して選択される1、2、3、4、または5個の置換基で置換されていてもよいC3-10のシクロアルキルである、請求項26または27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  31. 18が、
    Figure 2022504080000973
    (式中、波線は結合点を示す)
    からなる群から選択される、請求項30に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  32. 18が、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、または-(C1-6アルキレン)-R19であり、R19は、独立してC3-10シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員ヘテロアリール、3~14員ヘテロシクリル、シアノ、-OR、-NR8a8b、または-S(O)であり;R19のC3-10シクロアルキル、C6-14アリール、5~14員のヘテロアリールおよび3~14員のヘテロシクリルは、それぞれ独立して、R10から独立して選択された1、2、3、4または5個の置換基で置換されていてもよい、請求項26または27に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  33. 18が、
    Figure 2022504080000974
    (式中、波線は結合点を示す)
    からなる群から選択される、請求項32に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  34. 化合物が、式(IA):
    Figure 2022504080000975
    (式中、R、R、R、およびR16は、該当する場合は、請求項1から33のいずれか一項で定義されるとおりである)
    の化合物である、請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  35. が、水素であり;
    が、
    Figure 2022504080000976
    であり、R4aは、C1-6のアルキルであり、R4bおよびR4Cは、それらが結合している原子と共に、縮合5~10員のヘテロシクリルを形成し;
    が、ハロゲンであり;
    16が、N、OおよびSからなる群から独立して選択された1もしくは2個のヘテロ原子を有する4~10員のヘテロシクリル、またはC3-8シクロアルキルであり、前記4~10員のヘテロシクリルおよびC3-8シクロアルキルは、R10から選択された1個の置換基で置換され;かつ
    10は、C1-6アルキルまたはシアノである、
    請求項34に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  36. が、水素であり;
    が、
    Figure 2022504080000977
    であり、R4aは、メチルであり、R4bおよびR4Cは、それらが結合している原子と共に、モルフォリン環を形成し;
    が、フルオロであり;
    16が、
    Figure 2022504080000978
    からなる群から選択され;R16が、R10から選択された1個の置換基で置換され;かつ
    10が、メチルまたはシアノである、
    請求項34に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  37. 化合物が、式(IA-1):
    Figure 2022504080000979
    (式中、RおよびR16は、該当する場合は、請求項1から33のいずれか一項で定義されるとおりである)
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  38. 化合物が、式(IA-2):
    Figure 2022504080000980
    (式中、R4aはC1-6アルキルであり;R4bおよびR4Cは、独立して水素またはR10であるか、またはR4bおよびR4Cは、それらが結合している原子と共に、C1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合5~10員ヘテロシクリル、またはC1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合C5-8シクロアルキルを形成し;かつR10およびR16は、該当する場合は、請求項1から33のいずれか一項で定義されるとおりである)
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  39. 化合物が、式(IB):
    Figure 2022504080000981
    (式中、R、R、R、およびR18は、該当する場合は、請求項1から33のいずれか一項で定義されるとおりである)
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  40. 化合物が、式(IB-1):
    Figure 2022504080000982
    (式中、RおよびR18は、該当する場合は、請求項1から33のいずれか一項で定義されるとおりである)
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  41. 化合物が、式(IB-2):
    Figure 2022504080000983
    (式中、R4aは、C1-6アルキルであり;R4bおよびR4Cは、独立して水素もしくはR10であるか、またはR4bおよびR4Cは、それらが結合している原子と共に、C1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合5~10員ヘテロシクリル、またはC1-6アルキル、ヒドロキシル、ハロゲンおよびシアノからなる群から独立して選択された1、2、3もしくは4個の置換基で置換されていてもよい縮合C5-8シクロアルキルを形成し;かつR10およびR18は、該当する場合は、請求項1から33のいずれか一項で定義されるとおりである)
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  42. 化合物が、表1中の化合物番号401~563、566~584、601および701~756からなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩である、請求項1に記載の化合物。
  43. 請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される添加物とを含む、薬学的組成物。
  44. 組成物が化学療法剤を更に含む、請求項43に記載の薬学的組成物。
  45. HPK1の阻害方法であって、対象内のHPK1を、有効量の、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩;または請求項43もしくは44に記載の薬学的組成物と接触させることを含む、方法。
  46. 免疫応答の増強を必要とする対象における、免疫応答を増強する方法であって、前記対象に、有効量の、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩;または、請求項43もしくは44に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  47. 前記対象が、がんを有する、請求項45または46に記載の方法。
  48. HPK1依存性障害の処置方法であって、HPK1依存性障害の処置を必要とする対象に、有効量の、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩;または請求項43もしくは44に記載の薬学的組成物を投与することを含む、方法。
  49. 前記HPK1依存性障害が、がんである、請求項48に記載の方法。
  50. がんが、結腸直腸がん、黒色腫、非小細胞肺がん、卵巣がん、乳がん、膵がん、血液学的悪性腫瘍、および腎細胞癌からなる群から選択される少なくとも1種のがんを含む、請求項47または49に記載の方法。
  51. 前記方法が、化学療法剤を前記対象に投与することを更に含む、請求項45~50のいずれか一項に記載の方法。
  52. 請求項45~51のいずれか一項に記載の方法で使用するための、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩;または、請求項43もしくは44に記載の薬学的組成物。
  53. 請求項45~51のいずれか一項に記載の方法で使用するための医薬を製造するための、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩;または、請求項43もしくは44に記載の薬学的組成物の使用。
  54. 請求項45~51のいずれか一項に記載の方法における、請求項1~42のいずれか一項に記載の化合物、もしくはその薬学的に許容される塩;または、請求項43もしくは44に記載の薬学的組成物の使用。
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