JP2022502768A - スマートコントラクト - Google Patents

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Abstract

スマートコントラクトのためのシステムは、双方向インターフェースを伴うウェブプレゼンスを提供するソフトウェアを実行するインターネットに接続されたサーバと、テンプレートおよび完了されたコントラクトを記憶しているデータリポジトリと、ブロックチェーンサービスへのポートと、各々がウォレットに関連付けられた複数の登録されたユーザと、ユーザのための通信サービスとを組み込む。登録されたユーザが、手動で、またはデータリポジトリからテンプレートにアクセスすることによってスマートコントラクトを開始し、新しいコントラクトは、条項を定義するMithraトークンに関連付けられる。発行トークンが発効されると、発行者は、1人以上の契約相手がスマートコントラクトに加わることに関与し、契約相手は、積極的な関与によって、契約相手のためのコントラクト下での権利および義務を定義するカウンタトークンを作成する。

Description

(関連出願の相互参照)
本願は、2018年9月28日に出願された仮出願第62/738,848号の優先権を主張し、本特許文書の開示全ては、少なくとも、参照することによって組み込まれる。
(発明の分野)
本発明は、準拠規定、コントラクト、およびトランザクションを交渉ならびに実装するためのプロセスの技術に関し、より具体的には、そのようなコントラクトタイプおよびその関連付けられるトランザクションに関わる当事者を協働可能かつ安全なシステムの中に統合し、本新しいタイプのコントラクトを事業ならびにコンシューマネットワークを横断して分配するための新しいタイプのスマートコントラクトおよびシステムに関する。
法的なコントラクトは、これまでの数千年間にわたってゆっくりと進化してきた。コントラクトを生産し、管理し、実行する技術は、時代遅れであり続けている。
準拠規定およびコントラクトを作成、精査、交渉、署名、実行、パブリッシュ、ならびに記憶する従来的なコントラクトシステムは、時間がかかり、無駄が多い。いわゆる、「デジタル」コントラクトが取り扱われている方法の大部分である、構造化されたデータフォーマットで提示されるコントラクトは、コントラクトを、追跡する、検証する、その中の条項を見出す、監査する、または譲渡することを困難にしている。加えて、これは、人工知能および分析論等の技術を適切に適用することが可能ではないことによって、コントラクトの世界における進歩を妨害している。
1990年代において、スマートコントラクトと呼ばれる新しいタイプのコントラクトが、誕生した。スマートコントラクトは、コントラクトの交渉または実施をデジタル的に促進、検証、もしくは施行することを意図する、コンピュータプロトコルである。スマートコントラクトは、第三者を伴わない、信頼できるトランザクションの実施を可能にする。スマートコントラクトの多くの条項は、自己実行型であることができる。例えば、スマートコントラクトは、ある量のデジタル通貨が、特定の条件の発生に応じて転送されるべきであることを規定し、スマートコントラクトは、ある条件の発生を検出し、その発生が検出されると、デジタル通貨を転送することが可能となり得る。これらのトランザクションは、追跡可能かつ不可逆的である。加えて、スマートコントラクトによって使用される暗号化が、デジタル化世界におけるコントラクト管理のための重要な要件である、セキュリティを確実にする。
スマートコントラクトは、スクリプト言語を使用して、当事者の権利および義務を定義する。スマートコントラクトのための1つの例示的スクリプト言語は、Solidityである。Solidityは、イーサリウムブロックチェーン内のアカウントの挙動を制御し得るオブジェクト指向の高水準言語である。Solidityは、投票、クラウドファンディング、ブラインドオークション、および複数署名ウォレットを実装するために使用される、スマートコントラクトを作成するために使用されている。
当技術分野におけるスマートコントラクトは、間違いなく、従来的なコントラクト技術に優るいくつかの明確に異なる利点を提供しているが、人間読み取り可能なである方法において提示されていないことによって、十分なものではない。コントラクトは、準拠規定に対する当事者の権利および責務を統制する、法的拘束力のある準拠規定であるため、人間読み取り可能性は、任意のコントラクト技術の最も重要な属性である。人間読み取り可能性がなければ、スマートコントラクトの用途は、非常に限定される。
高名な金融暗号専門家であるIan Griggによって、1996年にリカードコントラクトを発明したとき、暗号化とコントラクトを組み合わせるような試みがあった。リカードコントラクトは、文書を法律に従ったコントラクトとして記録し、これを、値の発行として、コントラクトのための会計等の他のシステムに安全にリンクする方法である。
Griggによると、「リカードコントラクトは、a)発行者によって保持者にオファーされるコントラクトであり、b)保持者によって保持され、発行者によって管理される貴重な権利のためのものであり、c)人々によって容易に読み取り可能であり(紙上のコントラクトのように)、d)コンピュータプログラムによって読み取り可能であり(データベースのように構文解析可能である)、e)デジタル的に署名され、f)キーおよびサーバ情報を有保し、g)一意かつ安全な識別子と結び付けられている、単一の文書として定義されることができる。」
スマートコントラクトとリカードコントラクトとの間には重要な差異が存在する、すなわち、リカードコントラクトをスマートコントラクトとして実装することは可能であるが、全てのリカードコントラクトが、スマートコントラクトであるという意味ではない。故に、全てのスマートコントラクトが、リカードコントラクトであるというわけではない。スマートコントラクトは、すでに合意されており、自動的に実行され得るタイプのデジタル準拠規定を指す。一方、リカードコントラクトは、実行されているかどうかにかかわらず、特定のコントラクトの、いわゆる、「意図」およびその「行動」を記録する、コントラクトモデルに従う。外部文書を参照するハッシュを使用して、リカードコントラクトも、同様に、コードを参照することができる。
リカードコントラクトによって提供される利点は、従来の記述されたコントラクトにおいて欠如している、安全性、透明性、効率性、および信頼性、ならびにスマートコントラクトにおいて欠損している、人間読み取り可能性を含む。
しかしながら、リカードコントラクトは、一般の人々によって知られておらず、実装のために少数のプロジェクトによってのみ試行されている。リカードコントラクトの主要な課題のうちの1つは、その使いやすさ、消費性、および譲渡性の欠如である。多くの偉大な発明と同様に、その周囲に用途も収益活動協調体制も構築されていない場合、それらは、非常に急激に忘失または放棄される。
したがって、以下のものが、明らかに必要とされる。
・スマートコントラクト技法を使用し、人間読み取り可能なかつ消費可能である、新しいタイプのコントラクト。
本新しいタイプのコントラクトが、ユーザによって、収益活動協調体制内で容易に使用可能、消費可能、および譲渡可能であることを可能にする高性能かつロバストな収益活動協調体制。
本発明の一実施形態では、スマートコントラクトを作成、交渉、および承認するためのシステムであって、プロセッサ上でソフトウェア(SW)を実行するインターネットに接続されたサーバであって、SWは、双方向インターフェースを伴うウェブプレゼンスを提供する、インターネットに接続されたサーバと、ユーザ情報、コントラクトテンプレート、ならびに完了されたコントラクトを記憶しているサーバに結合されたデータリポジトリと、ブロックチェーンサービスへのポートと、ユーザであって、登録における各ユーザは、個人アカウントまたは事業アカウントのいずれかのための、デジタルブロックチェーンウォレットを発行している、ユーザを登録するための登録インターフェースと、通信サービスであって、それによって、登録されたユーザが通信する、通信サービスとを備える、システムが、提供される。登録されたユーザは、オンラインエディタによって手動でスマートコントラクトを執筆することによって、またはデータリポジトリからスマートコントラクトテンプレートにアクセスすることによってのいずれかでスマートコントラクトを開始し、新しいコントラクトは、ブロックチェーンにサブミットされ、コントラクト条項全てを定義する、Mithraトークンに関連付けられ、発行トークンが発効状態では、コントラクト発行者は、1人以上の契約相手にスマートコントラクトに加わるように関与し、契約相手は、積極的な関与によって、契約相手のためのコントラクト下での権利および義務を定義するカウンタトークンを作成し、通信サービスを通して、開始者および契約相手は、合意に向けたコントラクト条項を交渉し、コントラクトは、署名され、パブリックストアもしくはプライベートストアのいずれかにパブリッシュされる。
一実施形態では、コントラクトは、人間読み取り可能かつ機械読み取り可能の両方である。また、一実施形態では、契約相手が、開始者からの直接的な電子メールまたはテキスト招待によってコントラクトに加わるように招待される。また、一実施形態では、発行者は、各招待された契約相手に、限定ではないが、管理特権、閲覧のみ、編集および/またはコメント、もしくは署名のみを含む、ユーザ許可を割り当てる。一実施形態では、電子メールまたはSMSを介して招待を受信すると、被招待者は、システムにサインインする、もしくは初回のユーザである場合、登録する。
一実施形態では、開始者および契約相手は、チャット通信システムを介してコントラクト条項を交渉し、条項は、それぞれのMithraトークンの中に成文化される。また、一実施形態では、開始者および契約相手は、それぞれ、各当事者が条項の変更を提案し得るように横並びに提示されるスマートコントラクトの人間読み取り可能なバージョンを提供され、これは、合意が到達されるまで、他の当事者によって精査および受入、または対抗され得る。一実施形態では、本システムはさらに、検索機能であって、それによって、ユーザが、データリポジトリ内でテンプレートを検索し、コントラクトを開始するためのテンプレートを選択し得る検索機能を備える。一実施形態では、本システムはさらに、検索機能であって、それによって、ユーザが、パブリッシュされたコントラクトを検索し、オファーまたは提案をサブミットすることによって選択されたコントラクトに加わり得る検索機能を備える。一実施形態では、ユーザが検索結果内でコントラクトを選択すると、サブミッションフォームであって、それによって、ユーザが、スマートコントラクトに入力される条項を入力し得るサブミッションフォームが、ユーザに提示され、交渉が、発行者とサブミットするユーザとの間で開始される。一実施形態では、サブミットするユーザは、そのユーザのための権利および義務を定義するカウンタMithraトークンを発行され、ここで、交渉プロセスへの参加が認められる。
本発明の別の側面では、スマートコントラクトを作成、交渉、および承認する方法は、双方向インターフェースのシステムを提供する、インターネットに接続されたサーバのプロセッサ上でのソフトウェアの実行によって動作する、オンラインエディタによって手動で執筆することによって、またはサーバに結合されるデータリポジトリからスマートコントラクトテンプレートにアクセスすることによってのいずれかでスマートコントラクトを開始するステップと、コントラクトをブロックチェーンサービスにサブミットすることによって、新しいスマートコントラクトを、コントラクト条項全てを定義するMithraトークンに関連付けるステップと、契約相手であって、契約相手のための権利および義務を定義するカウンタMithraトークンを発行した、契約相手にスマートコントラクトに加わるように関与するステップと、オンライン通信サービスを使用して、開始者および契約相手によって合意に向けたスマートコントラクト条項を交渉するステップと、スマートコントラクトに署名し、それをパブリックストアまたはプライベートストアにパブリッシュするステップとを含む。
一実施形態では、本方法は、コントラクトを人間読み取り可能かつ機械読み取り可能であるように提供するステップを含む。また、一実施形態では、本方法は、開始者からの直接的な電子メールまたはテキスト招待によって、コントラクトに加わるように契約相手を招待するステップを含む。一実施形態では、本方法は、各招待された契約相手に、限定ではないが、管理特権、閲覧のみ、編集および/またはコメント、もしくは署名のみを含む、ユーザ許可を割り当てるステップを含む。
本方法の一実施形態では、被招待者によって、電子メールまたはSMSを介して招待を受信すると、システムにサインインする、もしくは登録するステップを含む。また、一実施形態では、本方法は、開始者と契約相手との間でチャット通信システムを介してコントラクト条項を交渉するステップであって、条項は、それぞれのMithraトークンの中に成文化される、ステップを含む。一実施形態では、本方法は、各当事者が条項の変更を提案し得るように、開始者および契約相手のために横並びに提示されるスマートコントラクトの人間読み取り可能なバージョンを双方向インターフェースの中に提供するステップであって、これは、合意が到達されるまで、他の当事者によって精査および受入、または対抗され得るステップを含む。
一実施形態では、本方法はさらに、ユーザが検索機能によってデータリポジトリ内でテンプレートを検索し、コントラクトを開始するためのテンプレートを選択するステップを含む。一実施形態では、本方法はさらに、ユーザが検索機能によってパブリッシュされたコントラクトを検索し、オファーまたは提案をサブミットすることによって選択されたコントラクトに加わるステップを含む。一実施形態では、本方法は、サブミッションフォームであって、それによって、ユーザが、スマートコントラクトに入力される条項を入力し得るサブミッションフォームをユーザに提示するステップであって、交渉が、発行者とサブミットするユーザとの間で開始される、ステップを含む。また、一実施形態では、本方法は、サブミットするユーザのための権利および義務を定義するカウンタMithraトークンを発行し、サブミットするユーザは、ここで、交渉プロセスへの参加が認められる、ステップを含む。
図1は、Mithraコントラクト101の図表図である。
図2は、本発明のMithraプラットフォームのある実施形態における、プラットフォームのためのシステムを高レベルにおいて図示するアーキテクチャ図である。
図3は、本発明のある実施形態における、システムドメイン内に提供され得る多くの双方向インターフェースのうちの1つを図示する。
図4は、本発明のある実施形態における、テンプレートの作成、選択、および編集のための本システム内の双方向のインターフェースの簡略化された実施例である。
図5は、本発明のある実施形態における、ユーザが、本システム内の種々の集合物内に記憶される、コントラクト、テンプレート、および未決済コントラクトを検索することを可能にする双方向インターフェースを図示する。
図6は、本発明のある実施形態における、ユーザのための例示的なプロジェクト概要ダッシュボードを図示する。
図7は、本発明のある実施形態における、プロジェクト詳細ダッシュボードの実施例である。
図8は、本発明のある実施形態における、ユーザがコントラクトに加わるように他者を招待するために呼び出し得るウィンドウを図示する。
図9は、本発明のある実施形態における、コントラクトの検索の結果を図示する。
図10は、本発明のある実施形態における、ユーザがオファーをサブミットし、コントラクトに加わることを可能にするインターフェースを図示する。
図11は、本発明のある実施形態における、2人の参加者への同一のコントラクトの横並びの表示を図示する。
本発明は、以下の2つの主な構成要素から成る。
1.本明細書では、Mithraコントラクトと称される新しいタイプのスマートコントラクト。
2.Mithraコントラクトおよびその関連付けられるトランザクションに関わる当事者を協働可能かつ安全なシステムの中に統合するため、ならびに本新しいタイプのコントラクトを事業およびコンシューマネットワークを横断して分配するためのシステム。
(Mithraコントラクト)
図1は、Mithraコントラクト101の図表的図である。Mithraコントラクト(MC)は、ユーザが、人間読み取り可能かつ機械読み取り可能の両方であり、法的拘束力があり、機械実行可能かつ人間によって共有可能であり、さらに、譲渡性、追跡可能性、取引可能性、および移植性を可能にするようにトークン化されている、コントラクトを作成、交渉、ならびに承認することを可能にする新しいタイプのスマートコントラクトである。
リカードコントラクトとは異なり、Mithraコントラクトの人間読み取り可能性が、MCの基礎となるスマートコントラクトのワールドワイドウェブ(WWW)上に、人間読み取り可能な表現を作製することによって達成される。MCの基礎となるスマートコントラクトは、リンクを通してアクセス可能である。リンクは、図1に、図の左に示されている。リンクは、一意の共有可能なアドレスであり、人間読み取り可能なであってもよい。人間読み取り可能なアドレスは、分散型の台帳またはブロックチェーン上の場所を識別する、スマートコントラクトアドレスに分解されることができる。人間読み取り可能なアドレスと対照的に、コントラクトアドレスは、長い英数字または16進の番号であってもよい。ある実施例では、人間読み取り可能なアドレスは、例えば、ユニフォームリソースロケータを含むことによって、MCの人間読み取り可能なバージョンのWWW上の場所を識別し得る。
人間読み取り可能なアドレスは、イーサリウムブロックチェーン規格EIP/ERC181.8を使用して、スマートコントラクトアドレスに分解され得る。同様に、人間読み取り可能なアドレスのスマートコントラクトアドレスへのルックアップを可能にする逆のソリューションが、EIP/ERC181.8規格を使用して可能であり得る。このように、Mithraコントラクトを用いると、認定されたユーザは、すでに人間読み取り可能な形態においてブロックチェーン上に提示されている、スマートコントラクトの表現を、これを互換性のあるエディタの中で開くことによって読み取ることが可能である。Mithraコントラクトはさらに、コントラクトの当事者間のコントラクト内で定義される各条項または条項のセットを、Mithraトークン(MT)と呼ばれるトークンの特別な形態に応じて表すことによって、コントラクトをトークン化する。MTは、スマートコントラクトに関する条項を定義する、コードのセクションと、条項を説明する、人間読み取り可能なテキストとの両方を規定し得る。コントラクトに関わる各当事者、すなわち、コントラクトの当事者だけではなく、法定代理人、多数の弁理士、代理人、および他の認定された当事者も、そのそれぞれの義務、許可、ならびに権利を伴うMithraトークンを保持するであろう。図1では、登録されたメンバー102aが、その人物に関連付けられるある条項を定義する、MT103aを所有する。別のメンバー102bは、ある許可および権利を定義する、MT103bを所有する。2つを継合する矢印は、許可および権利が関連付けられていることを図示する。単純な実施例として、MT103aは、メンバー1102bから月極家賃を回収するための、メンバー102aのための権利を定義してもよく、そのため、MT103bは、MT103aによってメンバー102aに課される、月極家賃を支払うための義務の条項を定義することになる。
Mithraトークンによって表される条項の完全なセットが、ともに群化され、Mithra群(MG)を形成する。したがって、Mithraコントラクトは、有限数のMithra群から成ることができ、各群は、これが、要求される当事者全てからの署名によって、またはコントラクト条項が群内の単一の対のトークン間で合致するときのいずれかでトリガされる、最終的状態に到達するまで、有限数のMithraトークンから成ることができる。各MTは、権利および義務のセットであるため、値を有し得る資産を表し、したがって、MTの所有者は、MTの所有権を変更するために、金銭を請求または支払うことができる。図1では、いくつかのMithra群104が、図示されている。102xおよび103xによって表されるメンバーならびにトークンが、必ずしも群から別個であるわけではなく、ともに群化されていることに留意されたい。
さらに定義するために、コントラクトは、準拠規定に対する当事者の権利および義務を統制する。コントラクトの一側における権利は、他側における相対義務と同等であり、逆もまた同様である。したがって、Mithraトークンによって表わされる条項は、時として、権利、義務、または他のものとしてさらに分類されることができる。これは、Mithraトークンが、そのために権利が譲渡または収益化され得る本質的価値を有保するとき、特に有用である。Mithraコントラクトは、トークンによって表され、人物に関連付けられる、交渉された権利および義務のセット全体から成る。
その結果、Mithraトークンは、それ自体で、Mithraコントラクト内のMithra群に関するその権利および義務の全てに加えて、別の当業者に譲渡され得る完全に取引可能なトークンの状態になる。
Mithraコントラクトは、それらが動作する分散型コンピュータプラットフォームを改良し得る種々の技術的特徴をもたらす。例えば、人間読み取り可能なバージョンがイーサリウムブロックチェーン上のスマートコントラクトにリンクされる方法は、2つのものの間でのより効率的なルックアップを可能にする。種々の異なるデータベースを相互参照する必要がある代わりに、安全なコンピューティングリソースを要求する、リゾルバが、採用される。別の実施例では、コントラクト条項をトークンに群化することによって、メモリが、より効率的に使用され得る。多くの異なるコントラクトにわたって共通条項を何度も繰り返させることの代わりに、トークン化は、共通条項の集中化および再利用を可能にする。このように、Mithraコントラクトは、種々の技術的および技術上の改良を提供する。
(Mithraプラットフォーム−Mithraコントラクトのための収益活動協調体制)
Mithraプラットフォームは、Mithraコントラクトのための収益活動協調体制を同様に生成する、個人および事業によって統合され、非常に消費可能である、ある範囲の新規の技術的構成要素から構成される。Mithraプラットフォームは、スマートコントラクトおよびスマートコントラクトの対応する人間読み取り可能な形態の発生を可能にする具体的なアプリケーションを成す。
図2は、Mithraプラットフォームのためのシステムを高レベルにおいて図示する、アーキテクチャ図である。線209は、相互接続されるネットワークと、サブネットワークとの全てを含む、周知のインターネットネットワークを表す。Mithraドメイン200は、プロセッサ上でソフトウェア203を実行する、サーバ201を備える。ソフトウェア203は、ウェブサイト、ならびにユーザが本システムと相互作用するための複数の双方向インターフェースを有する、ユーザダッシュボードを提供する。データリポジトリ202が、ユーザデータおよび連絡先のためのストレージ、ならびにサーバ201によって必要とされるような他のデータストレージを提供する。当業者は、複数のサーバおよびデータレポジトリが存在し得ること、ならびにシステム知能が、多くの方法において分散され得ることを認識するであろう。図示される簡略化されたアーキテクチャは、本発明のシステムの機能性を説明するために十分であると見なされる。
サードパーティサーバ204は、Mithraドメイン200が相互作用し得るインターネットネットワーク内の実質的に複数のサーバおよびドメインが、登録されたメンバーのためのサービスの実施であることを表すことを意味する。1つのそのようなサービスは、例えば、イーサリウムTM等のブロックチェーンサービスへの接続であり得る。
ユーザ205(1−n)は、内部LANを有する、パッドデバイス、ラップトップコンピュータ、タワーシステム、および統合型システム等のコンピュータを介してMithraドメイン200に接続する、ユーザである。接続は、典型的には、1つまたは別の種類のインターネットプロバイダ(ISP)207を通す。ユーザ206(1−n)は、例えば、ネットワークハブ208を通して無線ネットワークを介して、スマートフォンおよび同等物等のモバイルデバイスを通して接続する、ユーザを表す。
一実施形態では、Mithraドメイン200は、ユーザが、ウェブブラウザを実行するコンピュータ化されたデバイスを通して、Mithraドメイン200と相互作用することを可能にするように構成される。代替実施形態では、各ユーザプラットフォームは、Mithraドメイン200を実行する互換性のあるアプリケーションと通信するアプリケーションをダウンロードし、実行し得る。
例示的な双方向インターフェースが、種々の目的のために下記に説明される。
(ユーザウォレットおよびアカウント管理)
(ユーザウォレット管理)
本システムに参加するために、ユーザは、最初に、ユーザの既存のウォレットに割り当てられた、シード語句をインポートすること、または本システムによって作成された新しいブロックチェーンウォレットを有することのいずれかによって登録もしくはサインインする必要がある。本システムは、非常に安全な秘密鍵(シード語句)を新しいウォレットアドレスに割り当て、参加することおよび新しいウォレットにアクセスすることを可能にする。本システムはまた、秘密鍵を安全に誘導する方法に関する役立つヒントも提供する。
ユーザウォレットは、以下の2つの主な目的のために使用されるであろう。
・システムアクセスを上記に説明されるように管理すること。
・さらなるトークンを購入すること、トークンを別のウォレットに譲渡すること、または支払を行うこと等のシステム使用のため要求される、ユーティリティトークンを管理すること。
(ユーザ、アカウント、およびウォレット管理)
本システムの企業性質およびその事業ならびにコンシューマ標的マーケットに起因して、本システムは、準拠規定、コントラクト、およびトランザクションプロセスを実行するための意義ある構造ならびに許可管理を欠いている、既存の分散型台帳モデルを克服しなければならない。例えば、事業ユーザとして、ユーザによって作成されるコントラクトおよびトランザクションは、その人に個人的にではなく、そのそれぞれの組織に属する。
したがって、本システムの一実施形態では、2つのユーザアカウントタイプ、すなわち、1つの事業アカウントおよび1つの個人アカウントが、提供される。
(事業アカウント対個人アカウント)
図3は、Mithraドメイン200内のサーバ201上で実行するSW203によって提供され得る多くの双方向インターフェースのうちの1つを図示する。図3によって図示される双方向インターフェースによって提供されるサービスは、新しいメンバーの登録のためのものであり、ある場合には、登録情報の編集のためのものである。登録インターフェースが、本実施例では、選択されているが、異なる目的のための種々のインターフェースが、登録インターフェースの左側の下方に見られるメニューカラム302内で選択されてもよい。本メニューカラムは、ユーザによってアクセスされ得る実質的に全てのインターフェースのために残り、ユーザが1つのインターフェースから別のものに容易にナビゲートすることを可能にする。コマンド線301は、図2に見られるように、SW203によって可能にされる種々の他の機能へのリンクを提供する。当業者は、SW203が、多くの異なる機能を提供し、多くの異なるプラットフォーム上で実行する、多種多様なプログラムおよび実行コードであり得ることを理解するであろう。
示されるインターフェースは、新しいユーザが、登録し、登録されたユーザとして人物または事業を登録することをインスタンス化するために本システムに必要な情報を提供するために動作可能である。本種類のインターフェースにおいて共通であるような、氏名、アドレス、電子メール等のための入力フィールドが、インターフェースのエリア303内に提供される。例えば、個人情報、電子メール、および接続されるアカウント、セキュリティ、通知等を含む、登録に関連する他の機能性が、エリア303内の左の近傍における、メニューリストによって提供される。これらは、ユーザを他のインターフェースにリダイレクトする、リンクである。
Mithra収益活動協調体制への登録の時間において、ユーザは、事業アカウントまたは個人アカウントを作成することを求められる。新しいユーザが、事業アカウントを選定する場合、本システムは、互換性があり得る場合でも、ユーザが既存のウォレットを使用することを可能にする代わりに、ユーザのための新しいウォレットを発行するであろう。目的は、事業アカウントに関連付けられたウォレットが、事業内に留まり、事業のためのみに使用されるであろうことである。個人は、2つの別個のウォレット、すなわち、一方はその事業のためのもの、一方はその個人使用のためのものを伴う、2つのシステムアカウントを保持することができる。
事業および個人アカウントタイプは、いくつかの共通機能を共有し、両方とも、以下のものを含有する。
・ユーザ情報
・LinkedInまたはFacebookのような電子メールおよび接続されたアカウント
・セキュリティ設定
・識別の証明またはKYC(Know Your Customer)
・通知設定
・例えば、Project View、Project Sorter By等の選好
・ウォレットアドレス等のウォレット情報
以下の設定が、事業アカウントと個人アカウントを区別する。
(アカウントタイプ−事業対個人)
事業アカウントに関して、管理者、ユーザ、または他の要求される役割であり得るユーザ役割等のいくつかの付加的なフィールドが、要求されるであろう。また、組織単位識別子(登録された組織リストから検索可能である)に関して、同一の組織からのユーザが、本フィールドにおいて同一の値を有するべきである。
具体的な組織のための事業アカウントを作成する、第1の人物は、その名称、アドレス、連絡先詳細、および産業等の組織の詳細を記入する。本人物は、管理者役割を自動的に付与される。加えて、本システムは、組織単位識別子を自動的に発生させるであろう。
(事業管理者ユーザダッシュボード)
管理者ユーザは、動作のセットを実施するための、目的のある管理者ダッシュボードを与えられる。本ダッシュボードは、それぞれが、必要に応じて入力フィールドおよびリンクを他のインターフェースに提供する、双方向インターフェースのセットであり、その機能性は、インターフェース内の個々のフィールドならびにリンクを明示的に図示することなく、本明細書に説明される。
・新しいユーザを招待する:同一の組織単位からの新しいユーザを、電子メールおよび/またはSMS招待を介して本システム内に招待する。新しいユーザは、既存の互換性のあるウォレットを再利用する代わりに、プラットフォーム上に新しいウォレットを作成しなければならない。新しいユーザのデフォルトの役割は、「ユーザ」に設定されているが、管理者ユーザは、招待の時点において、別の役割を選定することができる。
・ユーザ役割を変更する:ユーザ役割をアップグレードまたはダウングレードする。
・ユーザを取り消す:ユーザが組織から退出する、またはもはやシステムライセンスを保持することを要求されない状態になると、管理者ユーザは、ユーザのアカウントおよび取り消されるアカウントに関連付けられるウォレットへのユーザアクセスを取り消すことができる。
・ユーザを復元させる:ユーザアクセスが、偶発的に取り消される、またはユーザが、システムの使用を回復することを要求される場合、管理者ユーザは、アカウントおよびウォレットへのユーザアクセスを復元することができる。
本システムは、取り消されたアカウントに関連付けられるウォレットアクセスを許可しない。しかしながら、取り消されたユーザが、ウォレットを別の互換性のあるブロックチェーンネットワークに移植し、使用することを試すであろう、可能性が存在する。グローバルシステムスイッチが、所定の場所に置かれ、無効にされた事業ウォレットが、任意のMithraシステムに関連付けられるデータへのアクセスを再獲得しないことを確実にする。
(テンプレート管理)
Mithraコントラクト内のテンプレートは、条項として、条項、コントラクト、またはプロジェクトの性質を定義する、構造化されたデジタル文書を含意する。テンプレートは、調節され得る固定叙述部分と、可変部分とを有し得る。可変部分は、テンプレートが、特定の状況に対して適合されることを可能にし、当事者が条項を交渉するための柔軟性を提供し得る。
ある実施例として、事業用建築物の販売のためのコントラクトを作成するために、コントラクトの性質は、ある固定的文言と、いくつかの可変部分とが存在するであろうということである。建築物の販売によって表されるトランザクションが、一方の当事者または組織から別の当事者または組織に譲渡される、権利を伴う販売であるという事実が、固定される。トランザクションに対する当事者が誰であるか、販売価格、支払の手段および条項等、これらは全て、コントラクトの進展において交渉ならびに締結されるべき可変部分である。但し、いったんそのようなコントラクトが締結されると、固定要素および可変要素の場所を定義する、テンプレートが、作成されてもよい。そのようなコントラクトを展開する場合、テンプレート内に自身の権利を所有してもよく、異なる建築物の販売のために、別の人による、交渉されるべき可変部分が同一になり得るコントラクトを作成するような、テンプレートの使用を請求し得る。
Mithra収益活動協調体制は、テンプレート使用によって大きく左右される。利用可能なテンプレートの3つの階層的なレベル、すなわち、条項テンプレート、コントラクトテンプレート、およびプロジェクトテンプレートが存在する。
テンプレートを提供することによって、実施形態は、メモリおよび処理能力使用法の観点から技術的利点をもたらし得る。頻繁に使用されるコントラクト条項がテンプレート内で再利用されることを可能にすることは、毎回同一の文言を繰り返す、または再度発生させなければならないことより効率的にメモリを使用し得る。図4は、テンプレートの作成、選択、および編集のための、Mithraシステム内の双方向インターフェースの簡略化された実施例である。図3に要素302として示されるダッシュボードリンクは、当然ながら、実質的には、本システム内のユーザに提示される全ての双方向インターフェースの中にあるように存在する。コマンド線401は、テンプレートの代替集合物にナビゲートするためのアクティブリンクを提供する。「新しいリンク402を作成する」は、ユーザが新しいテンプレートを作成することを可能にする双方向インターフェースにナビゲートする。種々の種類の、かつ種々の使用のための既存のテンプレートの集合物403が、表示されている。
各プロジェクトテンプレートは、1つまたは複数の条項テンプレートから構成される、1つまたは複数のコントラクトテンプレートから構成される。
テンプレートは、以下の階層に定義されることができる。
・一般テンプレート
・産業固有テンプレート、例えば、医療、石油およびガス、不動産
・地理固有テンプレート、例えば、カリフォルニア、シンガポール、ロンドン
・組織固有テンプレート、例えば、政府部門、協会、民間会社
・個人固有テンプレート
全てのテンプレートは、再利用可能、検索可能、かつ分析可能である。テンプレートを条項レベルまで小さく分解することは、デジタル条項が、複数のコントラクトおよびコントラクトテンプレート内で再利用されることを可能にし、テンプレートをキーワードならびに/もしくは他の検索基準を介して検索可能にする。より重要なこととして、条項は、分析され得、コントラクトユーザにとって価値がある状態になり得る。例えば、本システムは、ここで、1つの特定の条項が、収益活動協調体制を横断して何回使用されているかを分析する方法を有する。これは、コントラクトユーザが、条項が、多くのユーザによって使用される、標準的条項であるかどうか、または特別な注意を払う必要性があるカスタマイズされた条項であるかどうか等の洞察を得ることを可能にする。本システムは、標準的条項に関して青色信号を、慎重な精査を要求する条項に関して赤色信号をもたらす。
テンプレートは、ユーザのライブラリを介して、単に新しいテンプレートを追加することによって作成されることができる。代替として、これは、プロジェクト、コントラクト、または条項が、作成もしくは更新されると、テンプレート保存特徴を介して発生されることができる。
全てのテンプレートは、ユーザが、最近使ったファイル、お気に入り、ダウンロード、アーカイブ、およびパブリッシュ済等の種々のカテゴリ内に編成することを可能にするユーザのライブラリダッシュボードの中に現れるであろう。
テンプレートは、ダッシュボード上のユーザのライブラリ内に保存され、最近使ったファイル、お気に入り、ダウンロード、アーカイブ、およびパブリッシュ済等の種々のカテゴリ内に編成されることができる。
テンプレート所有者は、テンプレートをプライベート環境またはパブリックストアのいずれかにパブリッシュすることを選定することができる。いったん公共に対して利用可能にされると、テンプレートは、他のユーザによって、Mithraプラットフォーム上のテンプレートマーケットプレース内で検索可能、ダウンロード可能、かつ使用可能な状態になる。テンプレート所有者は、公共がそのテンプレートをダウンロードするために支払が要求されるかどうかを決定することができる。本システムは、テンプレート購入のための支払プロセスを促進する。
ユーザは、任意の適切な支払方法を選定することができる。Mithraプラットフォーム上では、ShelterZoom Mithraコイン(SMC)ユーティリティトークンが、典型的には、テンプレート取引のために使用される。したがって、SMCは、購買者のウォレットからテンプレート販売者のウォレットに支払われるであろう。
テンプレートがプライベートストアにパブリッシュされるシナリオでは、プライベートストアへのアクセスを有する全てのユーザはまた、テンプレートをダウンロードし、それを使用することもできる。例えば、会社または協会が、それらのそれぞれの従業員もしくはメンバーのために、それらの組織の規定テンプレートを使用するために、テンプレートをパブリッシュすることが一般的である。これは、組織を横断してテンプレートの複製を有意に低減させるであろう。いったんデジタルテンプレートが一度作成されると、全ての認定されたユーザは、同一のソースから、各個人によってそれを再度作成することなく、ダウンロードすることができる。
それらのプライベートにパブリッシュされたテンプレートは、多くの場合、メンバーが使用するためには無料であるが、そのテンプレートユーザからの支払を要求することもできる。
テンプレートユーザはまた、テンプレート通知をサブスクライブすることも可能である。例えば、新しいテンプレートが、それらのサブスクライブされる産業またはカテゴリに利用可能にされる、もしくはユーザがダウンロードしているテンプレートのための新しいバージョンが、パブリッシュされると、ユーザは、システム通知を受信するであろう。加えて、コントラクトテンプレートは、コントラクト作成を開始するための主要な開始点のうちの1つである。
図5は、ユーザが、本システム内の種々の集合物内に記憶される、コントラクト、テンプレート、および未決済コントラクトを検索することを可能にするインターフェースを図示する。Mithraダッシュボードのための通常のコマンド線は、常時明白であり、本インターフェースは、ユーザが低費用のコントラクト、プロジェクト、および法的条項テンプレートを見出すためにクエリを入力するためのクエリフィールド501を提供する。加えて、第2のクエリフィールド502が、ユーザが、ユーザがそのまま使用し得る、または独自のコントラクトを生産するために編集し得、次いで、テンプレートとして保存され得るほぼ全てのものに関する既存のコントラクトを検索し、見出すことを可能にする。
(プロジェクト(トランザクション)管理)
時として、本システムにおいてトランザクション管理と称される、プロジェクト管理は、Mithraコントラクト作成の開始点である。プロジェクトは、調達プロジェクト、不動産トランザクション、金融トランザクション、またはサプライチェーンプロジェクト等の任意のタイプのプロジェクトもしくはトランザクションであることができる。
(プロジェクト概要ダッシュボード)
プロジェクト概要ダッシュボードから、ユーザは、以下のことを行うことができる。
・その最近のプロジェクト、新しいメッセージ、および統合されたステータス概要の洞察を一目で得る。
・プロジェクト名称、開始日、ステータス、およびプロジェクト参加者のプロファイル画像等の各プロジェクトに関する重要な情報を閲覧する。
・新しいプロジェクト(トランザクション)を作成する。
・既存のプロジェクトを選択する。
・日付、ステータス、ユーザ、または利用可能な他のソート順序によってプロジェクトリストをソートする。
・定義された検索基準によってプロジェクトを検索する。
プロジェクトが、ユーザの選好に応じるように、カードビューまたはラインビューのいずれかにおいて提示される。
図6は、カードビューにおいてフォーマット化された、ユーザのための例示的なプロジェクト概要ダッシュボードを図示する。最近アクセスされたファイルが、エリア601内で選択されてもよい。最近のメッセージが、エリア602内で訪問および返信されてもよい。ステータスが、エリア603内に提示される。当業者は、図6のインターフェースが、例示的であり、図が、フォントサイズ等に関するある規格を要求するため、多くの機能性が、損なわれ得ることを理解するであろう。
ユーザのウォレット内の全てのプロジェクトが、本ダッシュボード内に、各プロジェクトが小さいカードサイズのアイコン内にある、カードビューにおいて、エリア604内に提示されている。本実施例では、件名のみが、示されているが、いくつかの実施形態では、署名されているかどうか、日付、および同等物等の大幅により多くの情報、ステータスが、同様に示されてもよい。
各アイコンは、示されるプロジェクトへのリンクであり、1つのプロジェクトの選択が、ユーザを、プロジェクトがさらに下記に示されるようにさらに管理され得る他のインターフェースにリダイレクトする。
代替実施形態では、プロジェクト概要ダッシュボードは、各プロジェクトが、カードとしてではなく、ライン内に表されるラインビューにおいて提示される。機能性は、同一である。
(プロジェクト詳細ダッシュボード)
いったんユーザが既存のプロジェクトを選択すると、ユーザは、プロジェクト詳細ダッシュボードにリダイレクトされる。図7は、本発明のある実施形態における、プロジェクト詳細ダッシュボードの実施例である。本ダッシュボードは、以下のような、5つの主なセクションに分割される。
・文書−プロジェクトに関連付けられる全てのコントラクトおよび文書は、ソート可能かつ検索可能である、エリア702において、カードビューまたはラインビューのいずれかにおいて表示される。
・選定されたコントラクト−選定されたコントラクトの簡易的概観701
・ワークフロー−コントラクトの全ての過去のバージョン、ならびに各バージョンに関連付けられる行動および参加者を含有する、選定されたコントラクトのための詳細なワークフロー703。ユーザは、ワークフロー内の任意のバージョン上をクリックし、コントラクトの詳細ページまで辿って進むことができる。
・ユーザ−エリア704内の選定されたコントラクトの参加者のリスト
・チャット−チャットするため、およびチャットの履歴を閲覧するための許可を有する参加者間の通信を促進するためのチャットセクション705。コントラクト発行者は、ユーザチャット特権に関する許可を定義し、例えば、販売者および購買者は、その間に代理人が存在しない場合、直接チャットすることができるが、任命された代理人が存在する場合、直接チャットすることはできない。さらに高度な特徴に関して、本文書の後の部分内のチャットの節を参照されたい。
本ダッシュボードはまた、新しいプロジェクトまたは既存のプロジェクトのための新しいコントラクトの作成を開始するためにも使用される。
(コントラクト管理)
コントラクト管理は、多くの実施形態において、本発明の非常に重要な特徴である。
(コントラクトの作成−Mithraトークンの発行)
コントラクトプロセスは、予め定義されたテンプレートまたは完全に新しいコントラクトのいずれかに基づいた、新しいコントラクトの作成から開始する。後者のシナリオでは、コントラクト執筆者は、インラインエディタを使用し、手動で1つずつ条項を追加する、または条項テンプレートライブラリを検索することを介して適切な条項を見出し、それらをコントラクトの中に挿入することができる。いずれの方法においても、ユーザが、予め定義されたテンプレートを選択する、または条項テンプレートライブラリを使用して適切な条項を見出すと、選定されたテンプレートは、読み出され、MCの中にまとめられる。次いで、ユーザは、テンプレートまたは条項テンプレート内で任意の可変部分を定義し得る。
完了に応じて、コントラクト執筆者は、コントラクトをブロックチェーンにサブミットすることができ、これは、ひいては、定義された条項全てを有保する、発行トークン(Mithraトークン)を用いて、スマートコントラクトを発生させる。
(コントラクトのパブリッシュ−パブリックストア対プライベートストア)
コントラクト発行者は、コントラクトをパブリックストアまたはプライベートストアのいずれかにパブリッシュすることを選定することができる。パブリックストアにパブリッシュされたコントラクトは、全員がそれらのコントラクトをブラウズし、コントラクトに加わるための機会を有し得るように、グローバル検索エリアにおいて利用可能である。プライベートストア内に保持されるコントラクトは、公共によって検索可能ではない。ユーザは、招待によってのみコントラクトに加わることができる。
(コントラクトへの加入−カウンタMithraトークンの作成)
発行トークンが発効状態では、コントラクト発行者は、ここで、契約相手または複数の契約相手に、パブリッシュ方法に従ってコントラクトに加わるように関与することができる。
1.プライベート招待を介して契約相手を招待する
・発行者は、そのコントラクトに加わるように、1人または多くの当事者を招待し、被招待者毎に異なるユーザ許可、例えば、管理、閲覧、編集ならびに/もしくはコメント、または署名のみを割り当てることができる。
・電子メールまたはSMSを介して招待を受信すると、被招待者は、本システムにサインインする、もしくは被招待者が初回のユーザである場合、登録することができる。
・被招待者は、正式にコントラクトに加わり、コントラクトに署名する、またはオファーをサブミットする、またはコントラクトに関する条項に直接対抗することのいずれかによって、カウンタMithraトークンを作成することができる。
図8は、ユーザがコントラクトに加わるように他者を招待するために呼び出し得るウィンドウ801を図示する。招待されるべき「他者」である場合、その人は、ユーザ名と、連絡先情報を伴う、プロファイルとを有するであろう。招待しているユーザは、ウィンドウ801に示されるようなユーザ許可を選択してもよく、招待されたユーザは、構成に従って、招待を伴う電子メール等の通信を受信するであろう。新しいユーザが、同様に招待されてもよく、プロセスにおける登録に応じて、登録されたユーザの状態になるであろう。
2.コントラクトマーケットプレースを介して加わる
・Mithraのパブリックストアは、コントラクトのためのマーケットプレースを作成する。図5および上記の図5の説明に戻って参照すると、コントラクトマーケットプレースは、検索され得る。本発明のマーケットプレースモデルは、供給業者がそれらのコントラクトをリスト化する、ならびに利害当事者が、あるタイプのコントラクトをサブスクライブまたは検索することを可能にする。例えば、政府コントラクトに興味を持つあるITサービス会社が、ITサービスのための任意の政府RFPを探索することができる、または特定の地域内における短期間のリースを好む、ある地所賃貸人が、そのようなリースが市場に出る度に警告をサブスクライブすることができる。図9は、コントラクトの検索またはコントラクト所有者毎のリスト化の例示的結果を示す。複数のコントラクトが、それぞれが、図9に、注釈を付けられたアイコンとして示されている状態で示されている。
・コントラクトマーケットプレース内でコントラクトを見出すことに応じて、参加者は、図10に示されるように、コントラクトの人間読み取り可能なバージョン1001にリダイレクトされるべきコントラクトを選択し得る。参加者は、オファーまたは提案、例えば、地所のオファーまたはRFCの提案をサブミットすることによって、コントラクトに加わることが可能にされる。サブミッションフォームが、フィールド内に打ち込まれた各値が、デジタルコントラクト上に自動的に現れるように、コントラクトと並んで提供される。いったんサブミッションフォーム上の全てのフィールドが記入されると、参加者は、他側に表示されるコントラクト全体をプレビューし、次いで、底部における「サブミットする」リンク1002を選択することによって、オファーをサブミットすることができる。
・カウンタMithraトークンが、続いて、現在コントラクトワークフロー内に存在し、交渉プロセスを開始し得る受信者のために発生される。
(コントラクトの交渉)
Mithraコントラクト、すなわち、完全にデジタル化およびトークン化されたコントラクトは、コントラクト交渉において先例のない能力を生じさせる。Mithraトークン上にそれぞれのコントラクト条項を保持することによって、各当事者は、リアルタイムのコントラクト交渉に完全に参加し、カウンタ条項を、それらが提示されるにつれて、閲覧することができる。分散型の台帳技術を用いる場合、当事者は、変更全てが、検証可能かつ改ざん不可能であることが保証され得る。本プロシージャは、コントラクト参加者全ての間に信頼をもたらす。加えて、本システムは、図11として図示される、有効な横並びの精査ダッシュボードを提供し、それによって、参加者は、各当事者に軌道変更が見え、彼らが変更を容認するための機会を有し得るように、コントラクト条項を改正するように協働し得る。図11では、Victoriaが、コントラクト内の2つの場所において、$10,000から$15,000への手付金の変更を提案し、$10,000の値に線を引いて削除し、新しい$15,000の値を打ち込むことによって提案している。Aaronのバージョンでは、Aaronは、2つの変更のうちの第1のものを容認しているが、第2のものはまだ容認していない。
これらの変更は、条項を除去するステップ、条項を追加するステップ、または条項に関するテンプレート内に存在する可変部分を変更するステップを伴い得る。そのような変更が行われると、変更は、図11に示される人間読み取り可能なバージョンおよび基礎となるスマートコントラクトコードの両方に行われ得る。
(候補リスト作成−複数オファーの取扱)
複数のオファーが参加者から受信される、例えば、RFCまたは地所販売の状況では、本システムは、コントラクト発行者が、発行者がその交渉をそれらの選択されたオファーに集中させ得るように、いくつかのオファーを候補リストに入れることを可能にする。発行者はさらに、スマートコントラクトに署名することによってコントラクト勝者を選定するであろう。
(コントラクトへの署名−Mithraトークン合致)
いったん条項全てが、発行トークンと、それらのそれぞれの保持者によって有保される、そのカウンタトークンとの間で合致されると、スマートコントラクトは、署名および実行されることができる。
(所有権の譲渡−Mithraトークンの譲渡)
Mithraトークンは、資産の権利および義務を有保することができる。ある状況下において、トークンは、トークンに内在する権利および義務の全てが、ともに譲渡されるであろうように、1人の当事者から別の当事者に譲渡されることができる。例えば、地所販売を終える前に、購買者の経済状況が、失業に起因して突然変化する。購買者は、もはや地所を購買することはできない。しかしながら、購買者は、購買者によって保持されるMithraトークンによって表される全ての権利および義務を引き継ぐことを所望する、新しい購買者を見出すことが可能である。おそらく、販売者の許可を要求することによって、購買者は、トークンを新しい購買者に単純に譲渡し、したがって、トークンの所有権を譲渡することが可能となり得る。
(共有)
Mithra連絡先がwww表現を介した人間読み取り可能なフォーマットにおいて提示されていることに起因して、本新しいタイプのスマートコントラクトは、一意かつ検証可能なリンクを介して共有可能な状態になる。スマートコントラクトがリンクによって表される、本発明のスマートコントラクトリンクは、ここで、コントラクトの可視性設定に基づいて、人々の群内でプライベートに共有される、またはソーシャルメディアもしくはより広いネットワークを横断して公共に共有されることができる。
(検索および合致)
Mithraコントラクトアーキテクチャは、決して以前に行われていない方法において、コントラクト検索および合致のためのドアを開放している。
コントラクト発行者によって制御される情報検索可能性と結合される、Mithraコントラクトの検索可能な性質に起因して、ユーザは、ここで、Mithraコントラクトウェブ表現のオープン情報を検索することを介して、検索を行うことができる。Mithraコントラクト発行者は、それらの情報を完全に制御し、そのような情報がオープンである、部分的にオープンである、または完全に非表示にされるべきかどうかを制御することが可能となるであろう。
(許可および権利の管理)
各参加者は、コントラクト編集、精査、署名、文書を添付する、またはトークンを譲渡する等のある動作を可能にするための、種々のレベルにおける、許可および権利を有保する。
権利は、以下の2つの群に分割される。
1.既存のオブジェクトに対する権利−ユーザが作成されたオブジェクトを用いて実施するための許可のセット。これは、Mithraコントラクト、Mithra群、Mithraトークン、および条件に適用される。
2.デフォルト権利−ユーザが、まだ作成されていないオブジェクトに応じて行動するための許可のセット。
各群は、以下に分割される。
・具体的なユーザ(アカウント)のための権利
・全ての人(全員)のための権利
作成されたオジェクトに対する具体的なユーザ(アカウント)のための権利が、ユーザによってオブジェクトを作成する間に構成される、または本行動に対する権利を伴う別のユーザによって設定される。
作成されたオブジェクトに対する全ての人(全員)のための許可が、オブジェクトが(全て偽に)作成されるときに構成され、それを行うための権利を有するユーザによって変更される。それらは、本オブジェクトを用いたユーザ行動によって調節されることができる。
デフォルト権利が、まだ作成されていないオブジェクトに関する本行動に対する権利を伴うユーザによって付与される。
したがって、Mithraコントラクト内に群(MG)を作成するであろう、または本Mithra群内にトークン(MT)を作成する、もしくは本トークンに条件を追加するであろう、ユーザのための権利を付与することが、可能である。
(具体的なユーザ(アカウント)のためのデフォルト権利)
いったん任意のオブジェクトを作成するためのデフォルト権利を有するユーザが、本オブジェクトを生産すると、デフォルトからの権利が、本ユーザのための本オブジェクトに対する権利に複写される。
デフォルト権利を付与することを所望するユーザのアドレスが、既知ではないときの場合に、全ての人(全員)のためのデフォルト権利が、付与される。
各構造内の各フィールドは、具体的なオブジェクトに対する具体的な権利である。
以下の実施例は、Mithraコントラクト権利構造に関する許可を示す。
許可[0]grantRevoke−本MCを用いて行動に対する権利を付与/取り消すための権利
許可[1]viewing−本MC内のデータを閲覧するための権利
許可[2]editMetadata−本MC内のメタデータを編集するための権利
許可[3]createMG−本MC内にMGを作成するための権利
許可[4]editMGDefaultRigfts−本MC内で作成されたMGのためのデフォルト権利を編集するための権利
許可[5]deactiveReactive−本MCを削除/元に戻すための権利
許可[6]attachDocument−本MCに文書を追加するための権利
(権利の付与)
ユーザは、オブジェクトを作成することによって、または権利を付与する権利を与えられた別のユーザによって権利を付与されることによってのいずれかで権利を取得することができる。
オブジェクトに権利を付与するために、トランザクションの開始者自身が、権利を有していなければならない。
本オブジェクトに対するgrantRevoke
トランザクションの(!) Msg.senderは、それ自身が保有する、具体的なオブジェクトにそれらの権利のみを付与することができる。すなわち、トランザクションの開始者が、いかなる権利も有していない場合、開始者は、他のユーザに権利を付与することはできない。
チャット
一実施形態では、ダッシュボードは、イネーブルされた参加者に通信チャネル、記録管理、および/またはコントラクトを作成するための簡略化された方法を提供する。
参加者は、以下の3つの異なるタイプのチャット方法を介してチャットすることができる。
・一般的なチャット
−これは、デフォルトのチャット設定である。参加者は、これを、通信、議論、または協働することを所望する主題に関する、通信チャネルとして使用する。
・コントラクトまたはトランザクション内の記録チャットに関して
−参加者は、チャット履歴が、特定のコントラクトに対する証明となる文書または証拠に、もしくはトランザクションプロセス内でそれ自体で法的拘束力のある準拠規定の状態になるであろう、場所においてチャットすることを相互に合意する。本方法では、コントラクトまたはトランザクションに関わる参加者は、チャットを介して協働し、プロセスをより完全な方法においてサポートすることができる。参加者は、チャットの後、以下の2つの付加的選択肢を与えられるであろう。
a.特定のトークンまたはそのチャットが開始される場所に基づくコントラクトまたはトランザクションに文書としてチャット履歴を添付する。
b.チャット履歴をMithraトークンとしてトークン化する。本選択肢では、要求している当事者が、トークン化されたコントラクトの生成をサポートするためにメタデータおよび要求される情報を打ち込むことをプロンプトされるであろう。要求している当事者は、コントラクトを発行する当事者になるであろう。全ての他の参加者は、スマートコントラクト実行の前にそれらの最終電子署名を要求する、それらのそれぞれのカウンタトークンを発行されるであろう。
−法的拘束力のある準拠規定チャットに関する詳細が、以下の節に例証される。
・新しいプロセスまたはトランザクションの開始としての、法的拘束力のある準拠規定チャット
−参加者は、チャット履歴が、法的拘束力のあるコントラクトの状態になるであろう、チャットルームにおいてチャットすることを相互に合意する。本方法では、チャットは、法的拘束力のあるコントラクトの作成のための第1のステップになる。これは、参加者に、従来的に扱いにくいプロセスのための容易なインターフェースを与える。
−チャットの各ステップでは、参加者は、キーボード検索および/または国、地域、産業、もしくは準拠規定タイプ等の他の基準検索を介して条項テンプレートをインポートするための選択肢を与えられるであろう。これは、参加者が、本システムが可能にし得る限り、適切な法的条項によって誘導されることを確実にするであろう。
−チャットの終了時において、およびチャット内での任意の参加者の要求に応じて、記録されたチャットが、トークン化されたコントラクトにトークン化されるであろう。要求している当事者は、トークン化されるコントラクトの生成およびMithraコントラクトとしてのMithraプラットフォームへの統合をサポートするためにメタデータならびに要求される情報を打ち込むようにプロンプトされるであろう。要求している当事者は、コントラクトを発行する当事者になるであろう。全ての他の参加者は、それらのそれぞれのカウンタトークンを発行されるであろう。
−全ての参加者は、条項を編集し、さらに、コントラクトを交渉するための権利を与えられるであろう。
−全ての参加者は、最終スマートコントラクトが実行される前に、電子的に署名することを要求されるであろう。
上記に説明されるチャット機能は、メッセージングチャット、音声チャット、およびビデオチャットによってサポートされる。しかしながら、チャットの法的拘束力のある準拠規定部分に関して、全ての媒体が、テキストに変換されなければならない。
(他の機能)
本システムは、コントラクトプロセスをサポートするためのいくつかの他の重要な機能を提供する。
・ユーザ役割および責任を管理する
・コントラクトに添付物を追加する
・利用可能な文書タイプのうちの1つをダウンロードする
・デジタルコントラクトからPDFを作成する
・テンプレートとして保存する
(共通システム能力)
テンプレート管理とコントラクト管理またはプロジェクト管理との間で共有される、以下のいくつかの共通基礎能力が存在する。
・マスタデータ管理
○マスタデータセットは、本システムの種々のエリアを横断して使用され得る共通データセットである。マスタデータは、テンプレート、またはコントラクト、もしくはプロジェクト(トランザクション)によっても制約されない。
○例えば、産業、地域、ユーザ役割、地所、および不動産に関する代理人マスタデータ、医療に関する機関および医療施術者マスタデータ、教育に関する大学および課程マスタデータ
・メタデータ管理
○メタデータは、具体的なテンプレート、プロジェクト(トランザクション)、コントラクトまたは条項のセット(Mithraトークン)のために使用される、共通データのセットである。メタデータは、共通または産業/主題固有のいずれかであることができる。これは、階層内のエンティティを横断して有保される。
○例えば、プロジェクト名称、プロジェクト作成日、使用されるプロジェクトテンプレート、ステータス、可視性フラグ(パブリックまたはプライベート)が、プロジェクトに関する共通のメタデータセットである一方、不動産仲介業者IDおよび地所写真等の地所データは、不動産産業固有のプロジェクトメタデータであり得る。
○全てのプロジェクトレベルのメタデータが、プロジェクト内のコントラクトおよびMithraトークンを横断して共有される。全てのコントラクトレベルのメタデータが、そのコントラクト内のMithraトークンを横断して共有される。より低いレベルの階層内のメタデータが、より高いレベル内のものに優先する。例えば、調達プロジェクトが、プロジェクトレベルにおいて、「はい」に設定される、その可視性フラグ(メタデータ)設定を有する。プロジェクトは、そのうちの2つが「いいえ」に設定される可視性フラグを有する、10個のコントラクトを有する。これは、それらの2つのコントラクトが、公共に可視ではない一方、他の8つのコントラクトが、公共に閲覧または検索するために利用可能であることを意味する。
・テンプレート作成
○前述の節に説明されるように、テンプレートは、ユーザがプロジェクトテンプレート、コントラクトテンプレート、または条項テンプレートを初めて保存するとき、ライブラリを介して、またはプロジェクトエリアを介してのいずれかで作成されることができる。
・テンプレート更新
○テンプレート作成機能と同様に、テンプレートは、ユーザのライブラリダッシュボードを介して、または更新されたプロジェクト、コントラクト、または条項が保存される、プロジェクトフロー内で更新されることができる。
・エディタ
○エディタは、本システムを横断して広く使用される。Mithraコントラクトは、組み込まれるインラインエディタを有する。これは、メタデータを含む、テンプレート、プロジェクト、コントラクト、および条項を作成、編集、ならびに管理するために使用される。
○入力エディタおよび出力エディタが両方とも、所定の場所に存在する。
■入力エディタの実施例は、ユーザが、Microsoft Office(.doc、.xls)、Office Open XML(.docx、.xlsx)、またはOpenDocument(.odt、.ods)のようなバイナリファイルからMithraトークンに対する条項をロードし得ることである。実装のうちの1つは、文書が、付番されるリストおよびヘッダによって通して構文解析されることである。付番されるリストの各ヘッダまたは要素が、条項になる。これがヘッダである場合、ヘッダテキストが、条項の名称になり、ヘッダに続くテキストが、条項の値になる。ヘッダに続くテキストが存在しない場合、条項の値は、空の状態になる。ヘッダが、数詞を有している場合、これは、条項の数詞として保存される。そうでなければ、これは、自動で計算される。これが付番されたリスト要素であり、これがヘッダではない場合、条項の名称は、空のままであり、数詞および値のみが、割り当てられる。ヘッダのタイプ(ヘッダ1、ヘッダ2等)または数詞のインデントは、条項のインデントを示す。条項が、次のヘッダまたは付番される要素が現れる場所で終了する。そのインデントに応じて、次の条項の数詞が、計算される。いくつかのヘッダおよび数詞が、条項として抽出されないように除外するための能力が、存在する。
■ユーザは、コントラクトまたはテンプレートの出力、すなわち、ユーザが出力のためのテンプレートとして使用されるべき自身のPDFフォームをアップロードした、予め定義された出力、またはユーザがヘッダ、フッタ、スタイル、フォント、色等を定義し得るシステム発生出力のいずれかを通した印刷可能なバージョンを管理することができる。
・通知
○通知−電子メール、SMS、および/またはプッシュ通知が、ステータス変化、新しい招待、新しいオファー、改正されたコントラクト等の警告のために使用される。
・条項検索
・グローバル検索
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(共有)
Mithraコントラクトがwww表現を介して人間読み取り可能なフォーマットにおいて提示されていることに起因して、本新しいタイプのスマートコントラクトは、一意かつ検証可能なリンクを介して共有可能な状態になる。スマートコントラクトがリンクによって表わされる、本発明のスマートコントラクトリンクは、ここで、コントラクトの可視性設定に基づいて、人々の群内でプライベートに共有される、またはソーシャルメディアまたはより広いネットワークを横断して公共に共有されることができる。
(例示的スマートコントラクト)
Mithraコントラクト実装の定義の実施例が、下記に提示される。
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当業者はまた、本明細書の多くの種々の説明を熟読し、理解することによって、具体的な実施形態の説明が全て、例示的であり、単に、本明細書において可能にされている本発明の範囲内にあり得る提供されていない多くの他の説明を示すことを理解するであろう。本発明の範囲は、請求項によってのみ限定される。

Claims (25)

  1. スマートコントラクトを作成、交渉、および承認するためのシステムであって、前記システムは、
    プロセッサ上でソフトウェア(SW)を実行するインターネットに接続されたサーバであって、前記SWは、双方向インターフェースを伴うウェブプレゼンスを提供する、インターネットに接続されたサーバと、
    ユーザ情報、コントラクトテンプレート、および完了されたコントラクトを記憶している前記サーバに結合されたデータリポジトリと、
    ブロックチェーンサービスへのポートと、
    ユーザを登録するための登録インターフェースであって、各ユーザは、登録において、デジタルブロックチェーンウォレットを発行している、登録インターフェースと、
    通信サービスと
    を備え、
    前記通信サービスによって、登録されたユーザは、通信し、
    登録されたユーザは、オンラインエディタによって手動で前記スマートコントラクトを執筆することによって、または、前記データリポジトリからスマートコントラクトテンプレートにアクセスすることによってスマートコントラクトを開始し、新しいコントラクトは、ブロックチェーンにサブミットされ、前記スマートコントラクトのコントラクト条項を定義するトークンに関連付けられ、
    発行トークンが発行されると、コントラクト発行者は、1人以上の契約相手が前記スマートコントラクトに加わることに関与し、契約相手は、積極的な関与によって、前記契約相手のための前記スマートコントラクト下での権利および義務を定義するカウンタトークンを作成し、前記通信サービスを通して、前記開始者と前記契約相手とは、合意に向けたコントラクト条項を交渉し、前記スマートコントラクトは、署名される、システム。
  2. 前記スマートコントラクトは、前記スマートコントラクトのコントラクト条項の人間読み取り可能な表現にリンクされている、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記契約相手は、前記開始者からの直接的な電子メールまたはテキスト招待によって前記スマートコントラクトに加わるように招待される、請求項1に記載のシステム。
  4. 前記発行者は、限定ではないが、管理特権、閲覧のみ、編集および/またはコメント、または署名のみを含むユーザ許可を各招待された契約相手に割り当てる、請求項3に記載のシステム。
  5. 電子メールまたはSMSを介して前記招待を受信すると、被招待者は、前記システムにサインインするか、または、初回のユーザである場合、登録する、請求項3に記載のシステム。
  6. 前記開始者と契約相手とは、チャット通信システムを介してコントラクト条項を交渉し、条項は、それぞれのトークンの中に成文化される、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記開始者および前記契約相手の各々は、横並びに提示される前記スマートコントラクトの人間読み取り可能なバージョンを提供され、それによって、各当事者は、条項の変更を提案し得、前記条項の変更は、合意が到達されるまで、他の当事者によって精査され、受け入れられ、または対抗され得る、請求項5に記載のシステム。
  8. 検索機能をさらに備え、それによって、ユーザは、前記データリポジトリ内でテンプレートを検索し、コントラクトを開始するためのテンプレートを選択し得る、請求項1に記載のシステム。
  9. 検索機能をさらに備える、それによって、ユーザは、パブリッシュされたコントラクトを検索し、オファーまたは提案をサブミットすることによって選択されたコントラクトに加わり得る、請求項1に記載のシステム。
  10. ユーザが検索結果内でコントラクトを選択すると、サブミッションフォームが前記ユーザに提示され、それによって、前記ユーザは、条項を入力し得、前記条項は、前記スマートコントラクトに入力され、交渉が、前記発行者と前記サブミットするユーザとの間で開始される、請求項9に記載のシステム。
  11. 前記サブミットするユーザは、そのユーザのための権利および義務を定義するカウンタトークンを発行され、ここで、交渉プロセスへの参加が認められる、請求項10に記載のシステム。
  12. スマートコントラクトを作成、交渉、および承認する方法であって、前記方法は、
    双方向インターフェースのシステムを提供するインターネットに接続されたサーバのプロセッサ上でのソフトウェアの実行によって動作するオンラインエディタによって手動で執筆することによって、または、前記サーバに結合されたデータリポジトリからスマートコントラクトテンプレートにアクセスすることによってスマートコントラクトを開始することと、
    前記コントラクトをブロックチェーンサービスにサブミットすることによって、コントラクト条項全てを定義するMithraトークンに新しいスマートコントラクトを関連付けることと、
    契約相手が前記スマートコントラクトに加わることに関与することであって、前記契約相手は、前記契約相手のための権利および義務を定義するカウンタトークンを発行している、ことと、
    オンライン通信サービスを使用して、前記開始者および前記契約相手によって合意に向けたスマートコントラクト条項を交渉することと、
    前記スマートコントラクトに署名し、それをパブリックストアまたはプライベートストアにパブリッシュすることと
    を含む、方法。
  13. 人間読み取り可能かつ機械読み取り可能であるように前記コントラクトを提供することを含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記開始者からの直接的な電子メールまたはテキスト招待によって、コントラクトに加わるように契約相手を招待することを含む、請求項12に記載の方法。
  15. 限定ではないが、管理特権、閲覧のみ、編集および/またはコメント、または署名のみを含むユーザ許可を各招待された契約相手に割り当てることを含む、請求項14に記載の方法。
  16. 電子メールまたはSMSを介して前記招待を受信すると、被招待者によって、前記システムにサインインすること、または登録することを含む、請求項14に記載の方法。
  17. 前記開始者と契約相手との間でチャット通信システムを介してコントラクト条項を交渉することを含み、条項は、それぞれのMithraトークンの中に成文化される、請求項16に記載の方法。
  18. 各当事者が条項の変更を提案し得るように、前記開始者および前記契約相手のために横並びに提示される前記スマートコントラクトの人間読み取り可能なバージョンを双方向インターフェースの中に提供することを含み、前記条項の変更は、合意が到達されるまで、前記他の当事者によって精査され、受け入れられ、または対抗され得る、請求項16に記載の方法。
  19. ユーザが検索機能によって前記データリポジトリ内でテンプレートを検索し、コントラクトを開始するためのテンプレートを選択することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  20. ユーザが検索機能によってパブリッシュされたコントラクトを検索し、オファーまたは提案をサブミットすることによって選択されたコントラクトに加わることをさらに含む、請求項11に記載の方法。
  21. サブミッションフォームをユーザに提示することを含み、それによって、前記ユーザが条項を入力し得、前記条項は、前記スマートコントラクトに入力され、交渉が、前記発行者と前記サブミットするユーザとの間で開始される、請求項20に記載の方法。
  22. 前記サブミットするユーザのための権利および義務を定義するカウンタMithraトークンを発行することを含み、前記サブミットするユーザは、ここで、前記交渉プロセスへの参加が認められる、請求項21に記載の方法。
  23. 人間読み取り可能なスマートコントラクトを作成する方法であって、前記方法は、
    スクリプト言語におけるコードを含むスマートコントラクトを発生させることであって、前記コードは、少なくとも2人の当事者の権利および義務を定義する条項を規定する、ことと、
    前記スマートコントラクトの前記条項を説明する人間読み取り可能なテキストを発生させることと、
    前記スマートコントラクトの場所を定義する第1のアドレスをワールドワイドウェブ上の前記人間読み取り可能なテキストの場所を定義する第2アドレスとリンクすることであって、それによって、前記リンクすることは、前記スマートコントラクトの読み取り可能性を可能にする、ことと
    を含む、方法。
  24. ユーザから、少なくとも1つの条項を説明するテンプレートの選択を受信することであって、前記テンプレートは、固定部分と、可変部分とを含む、ことと、
    前記ユーザから、前記可変部分に関する値を受信することと
    をさらに含み、
    前記人間読み取り可能なテキストを発生させることは、前記コードが前記値に従って前記少なくとも1つの条項を規定するように、前記コードを発生させることを含み、前記スマートコントラクトを発生させることは、前記値に従って前記少なくとも1つの条項を説明するための前記人間読み取り可能なテキストを発生させることを含む、請求項23に記載の方法。
  25. 前記少なくとも2人の当事者のうちの一方から、前記人間読み取り可能なテキストへの編集を受信することであって、前記編集は、前記可変部分に関する前記値を改変する、ことと、
    前記改変された値を用いて、前記少なくとも1つの条項を規定するための前記スマートコントラクトを修正することと
    をさらに含む、請求項24に記載の方法。
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