JP2022502184A - 電力及びデータケーブル配管デバイスを有する調節可能手術室テーブルコラム - Google Patents

電力及びデータケーブル配管デバイスを有する調節可能手術室テーブルコラム Download PDF

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Abstract

手術室テーブルに対する調節可能テーブルコラム(1)は、テーブルコラム(1)を床に配置するためのコラムベース(2)と、固定のコラムシャフトベース(24)、及びコラムシャフトベースに対して上下に移動することができるコラムシャフトステム(40)を有する高さ調節可能コラムシャフト(3)と、患者支持面をテーブルコラム(1)に接続する接続ユニット(10)であって、接続ユニット(10)は、コラムシャフトステム(40)に対して旋回可能である、接続ユニット(10)と、その上下運動の間、コラムシャフトステム(40)に沿って少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブル(5)を搬送するケーブル配管デバイス(4)であって、ケーブル配管デバイス(4)は、押し出す力及び引き出す力を伝えることができる連結されたプッシュロッド(11)を含む、ケーブル配管デバイス(4)と、を含む。プッシュロッド(11)の上端(17)は、接続ユニット(10)に機械的に接続され、その下端(18)は、コラムシャフトステム(40)に機械的に接続され、少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブル(5)は、接続ユニット(10)を移動させるときにそれに従ってその位置を調節する。【選択図】図2

Description

本開示は、手術室テーブルに対する調節可能テーブルコラムに関連する。
手術室テーブルコラムは通常、テーブルコラムを手術室の床に配置するためのコラムベース、コラムベースに上に据え付けられた高さ調節可能コラムシャフト、及びコラムシャフトの上端上で配置された患者支持面を含む。
テーブルコラムのアクチュエータは、行われることになる外科的処置のタイプに応じて、そのようなテーブルコラムの患者支持面が適切な高さに運ばれ、横方向に傾動及び傾斜することの両方を可能にするための電力が供給される必要がある。
この目的のための伸縮性の螺旋ケーブルの形式にある電気ケーブルの使用が実用性から知られている。しかしながら、螺旋ケーブルは、過度に伸縮しやすく、複数のケーブルの束を使用するときに容易に絡まることがある。
Schaerer Mayfieldは、エネルギーチェーンに基づいており、よって、この問題を回避する解決策を開発した。
この解決策は、本出願に添付した冊子の37ページに説明されている。この冊子は、2008年にIGUSに組織化された「Vector Award」コンペティションについての応募作品を反映している。
「Arcus」の手術室テーブルに電力を供給するために、Schaererは、ケーブル及びホースを収容するために、軸方向流路を有するジグザグチェーンを使用する。エネルギーチェーンの上端は、高さ調節可能コラム部分の上位区画に、及びガイドブラケットの下に固定される。ガイドチェーンの下端は、コラム部分の下部に固定される。ガイドチェーンは、コラム部分上で横方向に配置され、その結果、供給線の配管は、特に、制限された領域内で変化することがある。ガイドブラケットの位置は、一般的な手術室テーブルコラムの高さ調節により変化し、よって、ガイドチェーンの上端の高さも変化する。このようにして、外装ケーブルを有する伸縮自在なガイドチェーンは、圧迫されたS字区画と伸長した区画との間で変形する。
しかしながら、同封された冊子のページ37に従ったケーブル配管は、コラムベース内に位置する電力供給装置及び/または制御ユニットから患者支持面接続ユニットにいくつかのケーブルが配管される必要がある用途に対して適切でない。
これは、コラムシャフトステムに対して接続ユニットが旋回することがあるという事実に起因する。エネルギーチェーンは、コラムシャフトステムの上下運動を非常に良好に補償するが、接続ユニットを傾動及び傾斜させることは補償しない。
更に、ガイドチェーンの全体の長さが一般的なテーブルコラム高さ調節可能部分上で配置される、Schaererに従ったケーブル配管は、チェーンの幅を収容するために特定の量の空間を必要とすることにつながる。多数の電力ケーブル及びデータケーブルを有する手術室テーブルのケースでは、チェーンは、それに従って大きな寸法にされることが必要であり、それは、この空間要件を増大させる。
本開示の目的は、データ及び/または電力ケーブルがコラムシャフトステムから患者支持面接続ユニットに安全且つ確実にガイドされる、手術室テーブルに対する調節可能テーブルコラムを提供することである。特に、ケーブルは、干渉なしに、コラムシャフトの高さを調節することと、接続ユニットを旋回させることとの両方を補償することができるそのような方式において配管されるべきである。
本開示の別の目的は、ケーブル及びホース配管に対する空間要件が小さい、手術室テーブルに対する調節可能テーブルコラムを提供することである。
開示は、ケーブル長さ及びケーブル配管の位置合わせを即時に且つ目標とする様式において変更することができる、調節可能テーブルコラムのケーブル配線に対する低摩耗性且つ傷がない解決策を生じさせる目的にも基づいている。
明らかに、それらの目的は、以下の特徴、
−テーブルコラムを床に配置するためのコラムベースと、
−固定のコラムシャフトベース、及びコラムシャフトベースに対して上下に移動することができるコラムシャフトステムを有する高さ調節可能コラムシャフトと、
−患者支持面をテーブルコラムに接続する接続ユニットであって、接続ユニットは、コラムシャフトステムに対して旋回可能である、接続ユニットと、
−シャフトが上下に移動するとき、コラムシャフトに沿って少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブルを搬送するケーブル配管デバイスであって、ケーブル配管デバイスは、押し出す力及び引き出す力を伝えることができる連結されたプッシュロッドを含み、プッシュロッドの上端は、接続ユニットに機械的に接続され、その下端は、コラムシャフトステムに機械的に接続され、少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブルは、接続ユニットが移動するときにそれに従ってその位置を調節する、ケーブル配管デバイスと、
のうちの少なくとも1つを有する、手術室テーブルに対する調節可能テーブルコラムにより達成される。
開示に従った連結されたプッシュロッドのおかげで、ケーブルは、接続ユニットの旋回運動および上下運動を再現することができ、それらは、接続ユニットの位置ごとに安全にガイドされる。
本テーブルコラムは、配管されるケーブル及びホースの確実であり、安全且つ正確な長さ補償を保証する。
プッシュロッドの下端は、第1の継手を介してコラムシャフトステムに割り当てられてもよく、プッシュロッドの上端は、第2の継手を介して接続ユニットに固定されてもよい。
本テーブルコラムのいくつかの実施形態では、プッシュロッドは湾曲してもよい。更に、第1の継手は、ボール継手であってもよい。第2の継手は、自在継手、等速継手、または伸縮自在なバネもしくはゴム継手であってもよい。
ここで開示されるテーブルコラムの接続ユニットは、旋回継手によって旋回してもよく、第2の継手は、旋回継手と同一の方向を有してもよい。
本テーブルコラムの他の実施形態では、ケーブル配管デバイスは、線形ガイドを更に含んでもよい。線形ガイドは、コラムシャフトの高さを調節するときの少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブルの垂直運動のために使用されてもよい。それは、レール及びレール上で移動することができるキャリッジを含んでもよい。少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブルは、このキャリッジに固定されてもよい。
ケーブル配管デバイスは、余分なケーブルの長さをしまい込むマガジンを有してもよい。マガジンは、コラムベース内で配置されてもよい。
本テーブルコラムのいくつかの実施形態では、ケーブル配管デバイスは、例えば、少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブルを収納するエネルギーチェーンを有してもよい。
エネルギーチェーンの上端は、線形ガイドに、及び、例えば、そのキャリッジに固定されてもよく、並びに/またはその下端は、マガジン内で固定されてもよい。エネルギーチェーンの下方部は、例えば、マガジンの内部で蹄鉄の形状で配置されてもよい。蹄鉄は、マガジン内で、境界上で直立してまたは平坦に横たわって配置されてもよい。
配管デバイスのそのような構成は、供給ケーブル及びホースに応力を加えることなく、テーブルコラムが高さにおいて調節されることを可能にする。ケーブル及びホースを配管するために必要とされる空間は、低く維持される。ケーブル及びホースは、コラムベースから接続ユニットに確実に且つしっかりと配管される。
加えて、本開示は、本明細書で説明される調節可能テーブルコラムを含む手術室テーブルに関連する。開示に従った手術室テーブルは、電力及び/またはデータケーブル配管デバイスを有する。それらは、様々な医療装置及び/または手術装置、並びにそれらに、例えば、それらのテーブルコラムに接続されたモニタを有してもよい。
本開示は、例えば、患者に対する外科的処置においてテーブルコラム及び/または手術室テーブルを使用する方法と共に、そのようなコラムまたはテーブルを再調節する方法にも関連する。
本開示の例示的な実施形態は、図面に基づいてより詳細に説明される。
開示に従ったテーブルコラム及び患者支持面を有する手術室テーブルの全体図である。 カバーを有さず、コラムベース、コラムシャフト、及びケーブル配管デバイスを有する、図1の開示に従ったテーブルコラムの透視図である。 患者支持面に対する旋回した接続ユニットと共にケーブル配管デバイスの部品を有する、図2のテーブルコラムの上部アセンブリの透視図である。 コラムベース内で配置された図2のケーブル配管デバイスの区画の透視図である。 ケーブル配管デバイスの線形ガイド及びプッシュロッドの透視図である。 コラムベース内で水平に配置されたケーブル配管デバイスの区画を有する、開示に従ったテーブルコラムの別の実施形態の透視平面図である。
本開示の例示的な実施形態は、以下の説明における図面を参照して説明される。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、それぞれの特徴を概略的に示すことを意図しているにすぎない。
以下で説明される特徴及び構成要素は各々、それらが単一の実施形態と関連して説明されたかどうかに関わらず、相互に組み合わされてもよい。それぞれの実施形態における特徴の組み合わせは、特許請求されるデバイスの基本的構造及び動作モードを示す役割を果たすにすぎない。
図1は、例えば、患者に対する外科的処置などの様々な医療目的のために使用することができる、開示に従った手術室テーブル50を示す。この目的のために、処置されることになる患者は、手術室テーブル50上に位置付けられる。
図1に示される手術室テーブル50は、高さ調節可能テーブルコラム1、及び、例えば、テーブルコラム1の上端上で着脱可能に配置された患者支持面51を含む。
患者支持面51は、いくつかの部品において設計され、必要に応じて拡大されてもよい。それは、手術室テーブル50の縦方向軸に沿って延長することができる、以下の着脱可能モジュール、頭部モジュール51a、背部モジュール51、座部モジュール51c、及び2つの脚部モジュール51d、eを含む。患者支持面51は、チルト軸KK及び傾斜軸NNの周りで旋回することができる。
テーブルコラム1は、手術室テーブル50を基板に配置するためのコラムベース2、及びコラムベース2上で垂直に配置されたコラムシャフト3を含む。
コラムシャフト3の高さSは、筐体G内に配置された内部機構によって調節されてもよい。
手術室テーブル50の構成要素をより良好に示すために、デカルト座標系XYZが図に示される。Z軸は、垂直軸であり、X軸は、水平縦軸であり、Y軸は、水平横軸である。したがって、X軸は、それに沿って患者が手術の間に手術室テーブル50の患者支持面51上に横たわる軸に対応する。Y軸は、X軸に横方向に進む。X軸は、チルト軸としても知られる。Y軸は、傾斜軸またはトレンデレンブルグ軸を形成する。
図2は、開示に従った手術室テーブル50のテーブルコラム1を示す。この調節可能テーブルコラム1は、下から上に、コラムベース2、固定のコラムシャフトベース24及びコラムシャフトベース24に対して上下に移動することができるコラムシャフトステム40を有する高さ調節可能コラムシャフト3と共に、患者支持面51をテーブルコラム1に接続する接続ユニット10を含む。
コラムベース2は、テーブルコラム1が手術室の床上でしっかりと立つことを可能にする。それは好ましくは、長方形のフレーム19を含む。フレーム19は、垂直カラー20、下部板29、及び2部上部カバー(図示せず)(図2)を含む。
コラムベース2は、2つの異なる長さの区画を有する。それは、テーブルコラム1の後端に位置する、すなわち、使用中に患者の足を支持する最も外側の脚部モジュール51eの下で傾斜する、テーブルコラム1のその端に位置する短い区画2aを含む。コラムベース2はまた、テーブルコラムの前端に位置する、すなわち、使用中に患者の頭部が位置付けられる頭部モジュール51aの下で傾斜する、テーブルコラム1の端に位置する長い区画2bを有する。
2つの区画2a、2bは各々、例えば、余分なケーブル及びホースの長さを受け入れるための受け入れ空間、電力供給ユニット、水力学及び空気力学部品、並びに通信または制御モジュールを形成する。
コラムシャフト3は、それがコラムベース2(図2)の中心に対してX軸に沿ってその縦方向にずれるようにコラムベース2上で配置される。
コラムシャフト3は、下位コラムシャフトベース24及び上位コラムシャフトステム40に分割される。コラムシャフトステム40は、コラムヘッドキャリア21と共に、コラムヘッドキャリア21によって搬送されるコラムヘッド300を含む。コラムヘッド300は、コラムヘッド支持部21と接続ユニット10との間で延長する。コラムヘッド300は、コラムヘッドベース301、及びコラムヘッドベース301に対して高さ調節可能であるコラムヘッド調節ユニット303に分割される。
高さ調節のために、テーブルコラム1は、主要昇降デバイス302及び追加の昇降デバイス304を有する。
主要昇降デバイス302により、コラムシャフトステム40は、コラムシャフトベース24に対して上下に移動することができる。主要昇降デバイス302は、第1の円筒形伸縮ガイド22として設計される。コラムヘッド支持部21は、第1の伸縮ガイド22の上端に固定される。
追加の昇降デバイス304により、コラムヘッド調節ユニット303は、コラムヘッドベース301に対して上下に移動することができる。追加の昇降デバイス304は、第2の円筒形伸縮ガイド306として設計される。接続ユニット10は、第2の伸縮ガイド306の上端に固定される。
本手術室テーブルコラム1のいくつかの実施形態では、接続ユニット10は、長方形の形状を有する。それは、患者支持面51を手術室テーブルコラム1に固定するために使用される。いくつかの実施形態では、例えば、いわゆるシステムテーブルのケースでは、患者支持面51は、手術室テーブルコラム1に着脱可能に固定されてもよい。他の実施形態では、例えば、可動式手術室テーブルのケースなどでは、患者支持面51の座部モジュール51cは、接続ユニット10によって、テーブルコラム1のコラムシャフト3に堅固に接続されてもよい。
図3は、コラムヘッドキャリア21、コラムヘッド300、及び接続ユニット10から構成されたアセンブリの拡大図である。追加の昇降デバイス304を見ることができる。このデバイスは、3つの駆動された昇降シリンダ25及び駆動しない中心ガイドシリンダ27を有する。接続ユニット10は、中心継手14によって、中心ガイドシリンダ27に連結される。継手14は、Y軸及びX軸の周りで各々のケースにおいて、接続ユニット10を傾動させることと、横方向に傾斜させることとの両方を可能にする、そのような様式において設計される。この目的のために、中心継手14は、X軸及びY軸の周りで旋回することを可能にする2つの回転自由度を有する。例えば、それは、ジンバル自在継手として設計されてもよい。
コラムヘッド300の追加の昇降デバイス304は同時に、傾斜デバイス308及び傾動デバイス310である。傾斜デバイス308により、接続ユニット10は、Y軸の周りで傾斜することができる。傾動デバイス310により、接続ユニット10は、X軸の周りで傾動することができる。
昇降させ、傾動させ、及び傾斜させるように設計されたデバイス304、308、310は、垂直のZ軸に沿って調節することができ、各々が外部円筒形ガイド28及び中心ガイドシリンダ27内で配置された、3つの駆動された昇降シリンダ25のグループを含む。ガイドシリンダ27は、3つの周辺昇降シリンダ25によって囲まれる。周辺昇降シリンダ25は、相互に間隔を空けられ、それらの上端は各々、継手26によって、接続ユニット10の底側に接続される。2つの向かい合った昇降シリンダ25は、傾斜デバイス308に属する。残りの第3の昇降シリンダ25は、傾動デバイス310に属する。
別個の、例えば、電気モータ駆動部は、3つの延長可能周辺昇降シリンダ25の各々に対して設けられる。モータ駆動部30は、コラムヘッドベース301内の筐体内に位置付けられる。中心ガイドシリンダ27は、その自身の駆動部を有さない。
手術室テーブルコラム1のそのような構成により、接続ユニット10もしくはそれに接続された患者支持面は、傾斜することができ、またはその横方向の傾動は、異なる調節運動によって変化することができる。加えて、接続ユニット10の高さは、同一の方向の調節における3つのモータ駆動部30の同時に発生する調節運動により変化することができ、すなわち、ユニットは、その横方向の傾動または傾斜を変化させることなく、上昇または下降することができる。垂直のZ軸に沿った接続ユニット10の高さ調節は、下方のストローク位置B'と上方のストローク位置A'(図2を参照)との間で行われてもよい。
図2はまた、少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブル5を配管するための、開示に従ったケーブル配管デバイス4を示す。例えば、ケーブル配管デバイス4は、コラムベース2から接続ユニット10にケーブル及びホースの束5をしっかりと配管するために使用される。
電力及び/またはデータケーブル5は、例えば、テーブルコラム1上及び/または患者支持面51上で配置された高さ調節可能手術室テーブル50及び/または手術器具に電力を供給し、及び/またはそれらを制御するよう、それらを接続するために使用される、様々なケーブル及び/またはホースを含んでもよい。例えば、ケーブル及びホース5は、患者を処置する目的のために、モータの力によって発動する継手デバイスを含む手術室テーブルと関連して使用されてもよい。
ケーブル配管デバイス4は、下から上に見られる、マガジン6、エネルギーチェーン15、線形ガイド7、及びプッシュロッド11を含む。
ケーブル配管デバイス4は、2つの区画、すなわち、ガイド区画C及び保管区画Dを有する(図2を参照)。ガイドデバイス4のガイド区画Cは、テーブルコラム1の高さ調節可能コラムシャフト3に沿って横方向に、コラムベース2から接続ユニット10に垂直のZ方向に延長する。ガイド区画Cは、エネルギーチェーン15、線形ガイド7、及びプッシュロッド11の垂直区画を含む。
ガイドデバイス4の保管区画Dは、コラム足部2内で配置されたエネルギーチェーン15の区画を含む。このチェーン区画は、余分なケーブル及び/またはホースの長さを確保する役割を果たす。このことは、テーブルコラム1の高さ調節及び接続ユニット10の旋回がケーブル及び/またはホースの長さ調節に対する大きな必要性を生じさせることを理由とする。特定の用途に対し、テーブルコラム1の垂直のZ方向におけるケーブル及びホースの長さは、最大で570ミリメートルだけ変化する必要がある。それらの570ミリメートルは、例えば、主要昇降デバイス302の昇降運動に対して約320ミリメートル、追加の昇降デバイス304の昇降運動に対して約200ミリメートル、及び接続ユニット10の旋回運動に対して約50ミリメートルから構成される。
570ミリメートルまでの長さにおける変化は、ガイドデバイス4の形状及び構成によって補償される。補償の一部は、エネルギーチェーン15のおかげで行われる。エネルギーチェーン15は、タブの形状にある複数の連結されたチェーンリンク31を含み、その各々は、ケーブル及びホース5に対するガイドチャネルを定める複数の間隔を空けられた横断ウェブ32を有する相互に並列して配置された2つの側面を含む。チェーンリンク31は、寸法的に不変であり、ねじれに耐性を有し、ねじれ剛性である。エネルギーチェーン15のいくつかの実施形態では、横断ウェブ32は、エネルギーチェーン15の内側を解放する手段を掛け留めすることによって、タブ31に解放可能に固定されてもよい。
図4は、コラムベース2の長い区画2b内の保管区画Dの配置を示す。そこでは、エネルギーチェーン15の区画は、ガイドレールレール33内の下部板29上でX軸に並列して水平にガイドされる。この区画は、Y軸に並列して進むV−V軸の周りの屈曲において終わる。マガジンの内側に位置するエネルギーチェーン15の端は、半径R及び重なった領域(U、図2を参照)を有する弧を形成し、重なった領域は、2つの相互に直角であり、間隔を空けられた区画を有する。エネルギーチェーン15の下端15bは、コラムシャフトベース24に対向し、コラムベース2のフレーム19に固定された据え付けレール34によって上から取り囲まれた上部の重なった区画を形成する。据え付けレール34は、例えば、U字形状であってもよい。
マガジン6内で配置されたエネルギーチェーン15の下方部は、蹄鉄Hの形状を有する。このエネルギーチェーン15の構成は、テーブルコラム1の昇降及び回転運動の間に、ケーブル及び/またはホースの長さの能動的な補償を可能にする。例えば、重なった領域Uはより短くなり、よって、蹄鉄Hは、接続ユニット10が上方向に移動するときにより小さくなる。一方で、下方向に駆動するとき、重なった領域Uは長くなり、蹄鉄Hはより大きくなる。
図2及び4に示される蹄鉄Hは、境界上で直立してマガジン6内で配置される。他の実施形態では、しかしながら、蹄鉄Hは、マガジン6内で平坦に横たわって配置されてもよく、図6を参照されたい。そのような配置は、X方向にコラムベース2内で配置されたエネルギーチェーン15を回転させることによって実装されてもよい。蹄鉄Hは、X軸に並列して進む軸の周りで90度だけ傾動する(図6を参照)。
図2及び4に示される本テーブルコラム1の実施形態では、エネルギーチェーン15の曲げ半径Rは、おおよそ75ミリメートルである。この曲げ半径Rにより、使用される全てのケーブル及びホースの十分な耐用年数を保証することができる。しかしながら、ケーブル及びホースの最小の許容可能な曲げ半径に準拠することを保証する他の曲げ半径も排除されない。
ガイドデバイス4は、エネルギーチェーン15を屈折させるための少なくとも1つの屈折板16を更に含む。図4の屈折板16は、コラムベース2の下部板29上でX方向に延長する屈折区画16b、及びZ方向に延長する、その上で垂直に配置されたガイド区画16aを含む。屈折板16は、屈折区画16b内で閉じられた、長方形の断面を有し、ガイド区画16a内でU字形状の断面を有する。それは、保管区画Dからガイド区画Cへの転移においてエネルギーチェーン15の方向を変更するために使用される。
横方向の境界の両方の上の上方領域では、屈折板16の区画16aは、圧迫またはよじれなしにエネルギーチェーン15がZ方向にガイドされることを保証する斜めの突起部37を有する。テーブルコラム1の本設計により、エネルギーチェーン15自体が、よじれなしに推力に耐えることが可能であるはずである。この理由により、屈折板16の垂直区画16aは、所与の設置空間に対してできるだけ長くなるように設計される。この用途に対して適切なエネルギーチェーン15は、例えば、IGUS(登録商標)からの1400/1500シリーズのケーブルチェーンである。
ガイドデバイス4のガイド区画Cは、線形ガイド7に堅固に固定された、エネルギーチェーン15の上端15aを含む。線形ガイド7は、上端においてコラムカバーキャリア23に固定される。図5に更に詳細に線形ガイド7が示される。線形ガイド7は、外部据え付け要素39、レール8、及びレール8上で移動することができるキャリッジ9を含む。
保持要素39は、横方向突起部39a(図3及び5を参照)を有する伸長した支持板として設計される。それは、Z方向に延長し、突起部39aは、X方向に延長する。据え付け要素39は、エネルギーチェーン15及びキャリッジ9とは反対のレール8の側面上で配置される。それは、レール8に堅固に接続され、線形ガイド7をコラムカバーキャリア23に強固に固定するために使用される。据え付け要素39は、レール8の幅に合致する幅を有する。
キャリッジ9は、追加の昇降デバイス304の高さ調節の間、並びに/または患者支持面51の傾動及び傾斜の間に、レール8上でZ軸に並列して上下に移動することができるように、レール8上で配置される。
接続要素35は、キャリッジ9に取り付けられる。エネルギーチェーン15の最上部リンクは、接続要素35(例えば、曲げられた板金から成る)に固定される。結果として、接続要素35及びキャリッジ9と共にエネルギーチェーン15の上端15aの両方は、据え付け要素39及びコラムカバーキャリア23に対してレール8上で移動することができる。よって、線形ガイド7は、テーブルコラム1の昇降運動の間に、Z軸に沿ったエネルギーチェーン15の垂直方向の調節、よってケーブル及びホースの位置の垂直方向の調節のために使用される。
線形ガイド7は、分光ガイドの形式にあってもよい。そのような分光ガイドは、例えば、押出アルミニウムから成るレール及び摩擦学的に最適化されたプラスチックから成る滑り面を有するキャリッジを含む、IGUS(登録商標)からのDRYLIN(登録商標)ガイドシステムにより実装されてもよい。再循環ボールシステムなどの他のガイドシステムも想定可能である。そのような線形ガイドシステムは、潤滑油不要、耐摩耗性であり、小さなサイズを有する。
図2に示されるガイドデバイス4は、プッシュロッド11も有する。ケーブル及びホース5の束を含む、エネルギーチェーン15から延びるワイヤリングハーネスは、この改良したガイドデバイス4内でプッシュロッド11に沿って接続ユニット10に進む。ワイヤリングハーネス5は、プッシュロッド11に沿ってケーブルタイ38により固定される。開示に従ったガイドデバイス4の他の実施形態では、ライン5は、必ずしもプッシュロッド11に固定される必要はなく、例えば、エネルギーチェーン15に接続された接続要素35と接続ユニット10との間で自由に配置されてもよい。
プッシュロッド11の下端18は、第1の継手12を介して、コラムシャフト3に対向した接続要素35の面に固定される。プッシュロッド11の上端17は、第2の継手13を介して、接続ユニット10に固定される。プッシュロッド11は、湾曲の点K、及び湾曲の点Kから延長する2つの直線区画、より短い上位区画11a及びより長い下位区画11bを有する(図5を参照)。
図5に示される第1の継手12は、3つの回転自由度を有し、例えば、ボール継手として設計されてもよい。結果として、プッシュロッド11は、とりわけ、X軸の周りで旋回してもよい。プッシュロッド11の下端18において、角運動は相対的に小さく、その結果、例えば、商業的に利用可能な継手軸受またはボールヘッド36が使用されてもよい。
プッシュロッド11の上端17において、角運動は、傾斜運動に対して最大で45度で大きく、横方向の傾動運動に対して最大で30度で大きい。この理由のために、及びZ軸の周りでの望ましくないプッシュロッド11の回転を防止するために、第2の継手13は、2つの回転自由度を有する継手として設計される。継手13は、例えば、ジンバル継手の形式にある自在継手として設計される。しかしながら、第2の継手13は、等速継手、または伸縮自在なバネもしくはゴム継手としても設計されてもよい。
接続ユニット10がX軸及びY軸の周りでできるだけ最適に旋回するために、プッシュロッド11の第2の継手13及び昇降シリンダ27の中心継手14は、同一の数の自由度を有する。第2の継手13は、自在継手14と同一の方向を有し、すなわち、2つの継手13、14は、接続ユニット10がX軸及び/またはY軸の周りで同一の方向に旋回することをそれらが可能にするように接続ユニット10上で配置される。この配置では、プッシュロッド11は、接続ユニット10の実際の位置に応じて、それに固定されたケーブルハーネスを変位させる。第2の継手13のこの位置合わせのおかげで、Z軸の周りでのプッシュロッド11の回転運動は、ジンバル継手14が屈折するときに起こる角度誤差によって生じ、プッシュロッド11の運動に対して必要とされる空間が最小化され、テーブルコラム1の隣接した構成要素との衝突を回避することができるように使用される。更に、できるだけ多くの空間は、ケーブルタイ38によりプッシュロッド11に沿って固定された、ガイドされたケーブル及びホース5に対して生成される。図3における局所的な拡大Wは、第2の継手13が接続ユニット10にどのように固定されるかを詳細に示す。
異なる設置空間の状況内での開示に従った代替的な配置では、第2の継手13の位置合わせは、角度誤差の影響が変化することに必然的につながる、ジンバル継手14の配置とは異なってもよい。しかしながら、異なる設置空間の状況と関連して、角度誤差の影響が変化することは、配置全体に対して有利であることを証明することができる。
開示に従ったケーブル配管デバイス4の動作は、以下の通りである。
テーブルコラム1は、完全に引っ込んだ状態にあることと想定される。主要昇降デバイス302は次いで、最初に作動され、その結果、コラムシャフトステム40は、コラムシャフトベース24に対して上方向に動く。コラムカバーキャリア23が線形ガイド7の外部据え付け要素39に接続されるだけでなく、コラムヘッド21(図3)に固定されもするので、コラムカバーキャリア23も上方向に移動する。結果として、線形ガイド7全体は、Z軸に沿って移動する。しかしながら、レール8に対する構成要素9、35、及び15の相対運動が存在しない。工程では、接続要素35によってキャリッジ9に結合されたエネルギーチェーン15は、マガジン6から徐々に引き出される。
主要昇降デバイス302のストロークの高さが終わるとすぐに、第2の段階において追加の昇降デバイス304が作動される。結果として、コラムヘッド調節ユニット303は、コラムヘッドベース301に対して上昇する。コラムヘッド21に固定されたコラムカバーキャリア23の位置は、変わらないままである。よって、据え付け要素39によってコラムカバーキャリア23に強固に接続されたレール8の位置は、いずれも変化しない。しかしながら、追加の昇降デバイス304の高さ調節の間、レール8上でガイドされるキャリッジ9は、Z方向にエネルギーチェーン15の上端15aと共に移動する。結果として、この第2の高さ調節は、エネルギーチェーン15による線形ガイド7のおかげで再現される。キャリッジ9は、プッシュロッド11によって上方向に引き出される。
追加の昇降デバイス304のストロークの高さが終わるとすぐに、第3の段階において、接続ユニット10の横方向の傾動及び傾斜は、傾動デバイス310及び傾斜デバイス308を作動することによって達成される。この更なる運動は、プッシュロッド11の継手12及び13のおかげで、接続ユニット10を通るケーブル及びホースによって追跡されてもよい。接続要素35によってキャリッジ9に接続されたプッシュロッド11の運動は、レール8上でのキャリッジ9の上下運動をもたらし、それは次いで、エネルギーチェーン15の垂直運動をもたらす。
特に、エネルギーチェーン、線形ガイド、及び連結されたプッシュロッドを結合することによって、手術室テーブルコラム内で確実且つ空間を節約するケーブル配管を実装することができる。
本開示は、説明された手術室テーブルコラム及び手術室テーブルを使用する方法を含む。説明されたコラム及びテーブルは、医療装置及び医療器具と共に、より複雑な外科的配置の部品としても使用されてもよい。それらの配置では、1つ以上の部品が制御されてもよく、並びに/または電力及び/もしくはデータケーブル5を介してエネルギーを供給されてもよい。それらの方法は、接続ユニット10と共に、接続ユニット10によって搬送される患者支持面、患者、及び接続ユニット10によって搬送医療装置を上昇させること、下降させること、及び/または旋回させることを含んでもよい。上昇させること、下降させること、及び/または旋回させることは、説明された昇降シリンダによって様々な工程において行われてもよい。ケーブル配管デバイス4またはその部品は、接続ユニット10の運動を辿るよう、工程において旋回し、屈曲し、及び/または適応する。このようにして、接続ユニット10上の対応するデバイスは、電力及び/または制御信号を常に確実に供給される。チェーン15及びプッシュロッド11は、本出願において説明されたように、接続ユニット10の運動を辿り、それに適応する。含まれる方法は、プッシュロッド11、第1の継手12、第2の継手13、及びキャリッジ9の開示された運動を含んでもよい。接続ユニット10及び昇降シリンダ25の運動は、ユーザによって直接制御されてもよい。代わりに、制御は、コンピュータまたはいくつかの他の電子制御デバイスによって実行されてもよい。本開示は、説明された手術室テーブルコラム及び他の説明されたデバイスの動作を制御すると共に、説明された方法を実行するための電子命令、プログラム、及び回路を含む。

Claims (15)

  1. 手術室テーブルに対する調節可能テーブルコラム(1)であって、
    −前記テーブルコラム(1)を床に配置するためのコラムベース(2)と、
    −固定のコラムシャフトベース(24)、及び前記コラムシャフトベースに対して上下に移動することができるコラムシャフトステム(40)を有する高さ調節可能コラムシャフト(3)と、
    −患者支持面を前記テーブルコラム(1)に接続する接続ユニット(10)であって、前記接続ユニット(10)は、前記コラムシャフトステム(40)に対して旋回可能である、前記接続ユニット(10)と、
    −その上下運動の間、前記コラムシャフトステム(40)に沿って、少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブル(5)を搬送するケーブル配管デバイス(4)であって、前記ケーブル配管デバイス(4)は、押し出す力及び引き出す力を伝えることができる連結されたプッシュロッド(11)を含む、前記ケーブル配管デバイス(4)と、を備え、
    前記プッシュロッド(11)の上端(17)は、前記接続ユニット(10)に機械的に接続され、その下端(18)は、前記コラムシャフトステム(40)に機械的に接続され、前記少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブル(5)は、前記接続ユニット(10)を移動させるときにそれに従ってその位置を調節する、
    前記テーブルコラム(1)。
  2. 前記プッシュロッド(11)の前記下端(18)は、第1の継手(12)を介して前記コラムシャフトステム(40)に割り当てられ、その上端(17)は、の第2の継手(13)を介して前記接続ユニット(10)に固定される、請求項1に記載のテーブルコラム(1)。
  3. 前記プッシュロッド(11)は、湾曲している、請求項2に記載のテーブルコラム(1)。
  4. 前記第1の継手(12)は、ボール継手である、請求項2または3に記載のテーブルコラム(1)。
  5. 前記第2の継手(13)は、ジンバル継手、等速継手、または伸縮自在なバネもしくはゴム継手である、請求項2〜4のいずれか1項に記載のテーブルコラム(1)。
  6. 前記接続ユニット(10)は、旋回継手(14)を介して旋回可能であり、前記第2の継手(13)は、前記旋回継手(14)と同一の方向を有する、請求項2〜5のいずれか1項に記載のテーブルコラム(1)。
  7. 前記ケーブル配管デバイス(4)は、線形ガイド(7)を更に備え、前記線形ガイド(7)によって、前記コラムシャフト(3)が高さにおいて調節されるとき、少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブル(5)を垂直に移動することができる、先行請求項のいずれか1項に記載のテーブルコラム(1)。
  8. 前記線形ガイド(7)は、レール(8)、並びにレール(8)上で移動することができ、それに前記少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブル(5)が固定されたキャリッジ(9)を含む、請求項7に記載のテーブルコラム(1)。
  9. 前記ケーブルガイドデバイス(4)は、余分なケーブルの長さをしまい込む、好ましくは前記コラムベース(2)内に位置するマガジン(6)を更に有する、先行請求項のいずれか1項に記載のテーブルコラム(1)。
  10. 前記ケーブル配管デバイス(4)は、前記少なくとも1つの電力及び/またはデータケーブルを収容するエネルギーチェーン(15)を更に有する、先行請求項のいずれか1項に記載のテーブルコラム(1)。
  11. 前記エネルギーチェーン(15)の上端(15a)は、前記線形ガイド(7)、及び、特にそのキャリッジ(9)に固定される、請求項7または8との組み合わせで請求項10に記載のテーブルコラム(1)。
  12. 前記エネルギーチェーン(15)の下端(15b)は、前記マガジン(6)内で固定される、請求項9との組み合わせで請求項10に記載のテーブルコラム(1)。
  13. 前記エネルギーチェーン(15)の前記下方部(15b)は、蹄鉄(H)の形状で前記マガジン(6)内で配置される、請求項12に記載のテーブルコラム(1)。
  14. 前記蹄鉄(H)は、境界上で直立に立って前記マガジン(6)内で配置される、請求項13に記載のテーブルコラム(1)。
  15. 前記蹄鉄(H)は、前記マガジン(6)内で平坦に横たわって配置される、請求項13に記載のテーブルコラム(1)。
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