JP2022501907A - 通信装置、通信方法および集積回路 - Google Patents

通信装置、通信方法および集積回路 Download PDF

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Abstract

本開示は、チャネル推定のための通信装置および通信方法を提供する。本通信装置は、動作中、多入力多出力(MIMO)ワイヤレスネットワークにおいて1つ以上の他の通信装置に物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)を送信する送信機であって、前記PPDUは、1つ以上の他の通信装置が本通信装置とのそれぞれの通信用のそれぞれのチャネルを推定することを容易にするロングトレーニングフィールド(LTF)を含む、送信機と、動作中、前記PPDUの中の前記LTFを生成するためのLTFシンボルの数(NLTF)を設定する制御器であって、前記NLTFは、前記PPDUにおける各リソースユニット(RU)についての時空間ストリームの数の最大値(NSTSMAX)に依存する、制御器と、を備えている。

Description

本開示は、チャネル推定のための通信装置および通信方法に関し、より詳細には、多入力多出力(MIMO(multiple-input multiple-output))ワイヤレスネットワークにおけるチャネル推定のための通信装置および通信方法に関する。
次世代のワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)の標準化において、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax技術との後方互換性を有する新しい無線アクセス技術が、IEEE802.11ワーキンググループにおいて検討されており、超高スループット(EHT:Extremely High Throughput)WLANと命名されている。
EHT WLANにおいて、802.11ax高効率(HE)WLANよりもピークスループットおよび容量を大きく増大させる目的で、特にマルチユーザMIMO(MU−MIMO)伝送の場合に空間ストリームの最大数を8から16に増やすことが望ましい。
しかしながら、EHT WLANのコンテキストにおいてMIMOチャネル推定のための通信装置および通信方法に関する検討はなされていない。
したがって、EHT WLANのコンテキストにおいてMIMOチャネル推定のための実現可能な技術的解決策を提供する通信装置および通信方法のニーズがある。さらには、添付の図面および本開示のこの背景技術と併せて以下の詳細な説明および特許請求の範囲を読み進めることにより、それ以外の望ましい機能および特徴が明らかになるであろう。
非限定的かつ例示的な一実施形態は、EHT WLANのコンテキストにおけるMIMOチャネル推定のための装置の提供に資する。
本開示の第1の実施形態によれば、通信装置であって、動作中、MIMOワイヤレスネットワークにおいて1つ以上の他の通信装置に物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)を送信する送信機であって、前記PPDUは、前記1つ以上の他の通信装置が前記通信装置とのそれぞれの通信用のそれぞれのチャネルを推定することを容易にするロングトレーニングフィールド(LTF:long training field)を含む、送信機と、動作中、前記PPDUの中の前記LTFを生成するためのLTFシンボルの数(NLTF)を設定する制御器であって、前記NLTFは、前記PPDUにおける各リソースユニット(RU)についての時空間ストリームの数の最大値(NSTSMAX)に依存する、制御器と、を含む通信装置が提供される。
本開示の第2の実施形態によれば、第1の通信装置から、MIMOワイヤレスネットワークにおいて1つ以上の第2の通信装置に物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)を送信するステップであって、前記PPDUは、前記1つ以上の第2の通信装置が前記第1の通信装置とのそれぞれの通信用のそれぞれのチャネルを推定することを容易にするロングトレーニングフィールド(LTF)を含む、ステップと、前記第1の通信装置によって、前記PPDUの中の前記LTFを生成するためのLTFシンボルの数(NLTF)を設定するステップであって、前記NLTFは、前記PPDUにおける各リソースユニット(RU)についての時空間ストリームの数の最大値(NSTSMAX)に依存する、ステップと、を含む通信方法が提供される。
なお、一般的または特定の実施形態は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラム、記憶媒体、またはこれらの任意の選択的組合せとして実施してよいことに留意されたい。
開示されている実施形態のさらなる恩恵および利点は、本明細書および図面から明らかになるであろう。これらの恩恵および/または利点は、本明細書および図面のさまざまな実施形態および特徴によって個別に得ることができ、ただしこのような恩恵および/または利点のうちの1つ以上を得るために、これらの特徴すべてを設ける必要はない。
本開示の実施形態は、以下に例としてのみ記述されている説明を図面と併せて参照しながら読み進めることによって、当業者に、より深く理解されて容易に明らかになるであろう。図中の要素は、簡潔かつ明瞭であるように示されており、必ずしも縮尺通りに描かれているわけではないことが、当業者には理解されるであろう。例えば、図解、ブロック図、またはフロー図におけるいくつかの要素の寸法は、本開示をより深く理解できるように、他の要素に対して誇張されて描かれていることがある。
MIMOワイヤレスネットワークにおけるアクセスポイント(AP)とステーション(STA)との間のアップリンクおよびダウンリンクのシングルユーザMIMO通信の概略図 図1Aに示されているシングルユーザMIMO通信に使用される物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)のフォーマットを示す図 MIMOワイヤレスネットワークにおけるAPと複数のSTAとの間のダウンリンクマルチユーザMIMO通信の概略図 図2Aに示されているダウンリンクマルチユーザMIMO通信に使用される物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)のフォーマットを示す図 MIMOワイヤレスネットワークにおけるAPと複数のSTAとの間のアップリンクマルチユーザMIMO通信の概略図(このアップリンクマルチユーザMIMO通信は、同義語としてトリガーベースMIMO通信と称されてもよい) 図3Aに示されているトリガーベースMIMO通信に使用される物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)のフォーマットを示す図 実施形態に従った通信装置の概略的な一例を示す図(この通信装置は、APまたはSTAとして実施されてよく、本開示のさまざまな実施形態に従ってチャネルを推定するように構成されている) 本開示の第1の実施形態に従ったNLTF決定の一例を示す図 本開示の第2の実施形態に従ったNLTF決定の一例を示す図 本開示の第2の実施形態に従ったNLTF決定の一例を示す図 図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、アップリンクシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信、およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信の際に、通信装置においてPPDUの中のLTFを生成する例示的なフロー図(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信では、通信装置はAPであり、アップリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はSTAである) 図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、アップリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクシングルユーザMIMO通信の際に、通信装置においてチャネルを推定するフロー図(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はSTAであり、アップリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はAPである) 図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信の際に、STAにおいてチャネルを推定するフロー図 図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、トリガーベースMIMO通信の際に、STAにおいてPPDUの中のLTFを生成するフロー図 図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、トリガーベースMIMO通信の際に、APにおいてチャネルを推定するフロー図 第3の実施形態(図示せず)に従って、アップリンクシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信、およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信の際に、通信装置においてPPDUの中のLTFを生成するフロー図(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信では、通信装置はAPであり、アップリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はSTAである) 第3の実施形態に従って、アップリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクシングルユーザMIMO通信の際に、通信装置においてチャネルを推定するフロー図(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はSTAであり、アップリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はAPである) 第3の実施形態に従って、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信の際に、STAにおいてチャネルを推定するフロー図 第3の実施形態に従って、トリガーベースMIMO通信の際に、STAにおいてPPDUの中のLTFを生成するフロー図 第3の実施形態に従って、トリガーベースMIMO通信の際に、APにおいてチャネルを推定するフロー図 上述したさまざまな実施形態に従った、シングルユーザMIMO通信およびマルチユーザMIMO通信における通信装置の別の概略的な例を示す図(この通信装置は、APの役割を果たすことができ、本開示のさまざまな実施形態に従ってチャネルを推定するように構成されている) 上述したさまざまな実施形態に従った、シングルユーザMIMO通信およびマルチユーザMIMO通信における通信装置の別の概略的な例を示す図(この通信装置は、STAの役割を果たすことができ、本開示のさまざまな実施形態に従ってチャネルを推定するように構成されている)
本開示のいくつかの実施形態について、図面を参照しながら例としてのみ説明する。図面内の類似する参照数字および参照文字は、類似する要素または同一要素を指す。
以下の段落では、特定の例示的な実施形態が、特にMIMOワイヤレスネットワークにおいてチャネルを推定するアクセスポイント(AP)およびステーション(STA)に関連して説明されている。
IEEE802.11(Wi−Fi(登録商標;以下省略))技術のコンテキストにおいて、ステーション(同義語としてSTAとも称される)は、802.11プロトコルを使用する能力を有する通信装置である。IEEE802.11−2007の定義に基づくと、STAは、ワイヤレス媒体(WM)へのIEEE802.11−2007準拠の媒体アクセス制御(MAC)および物理レイヤ(PHY)インタフェースを含む任意のデバイスとすることができる。
例えば、STAは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)環境におけるラップトップ、デスクトップパーソナルコンピュータ(PC)、携帯情報端末(PDA)、アクセスポイント、またはWi−Fi電話機であってよい。STAは、据置き型または移動型であってよい。WLAN環境において、用語「STA」、「ワイヤレスクライアント」、「ユーザ」、「ユーザデバイス」、および「ノード」は、しばしば同義語として使用される。
同様に、AP(IEEE802.11(Wi−Fi)技術のコンテキストにおいて同義語としてワイヤレスアクセスポイント(WAP)とも称される)は、WLAN内のSTAが有線ネットワークに接続することを可能にする通信装置である。APは、通常、スタンドアロンデバイスとしてのルータに(有線ネットワークを介して)接続されるが、APがルータ自体の一体要素であってもよい。
上に述べたように、WLAN内のSTAは、さまざまな場合にAPとして機能することができ、この逆も同様である。なぜならば、IEEE802.11(Wi−Fi)技術のコンテキストにおける通信装置は、STAのハードウェア要素およびAPのハードウェア要素の両方を含みうるからである。このように、通信装置は、実際のWLANの状態および/または要件に基づいて、STAモードとAPモードとの間で切り替わることができる。
MIMOワイヤレスネットワークにおいて、「多(multiple)」は、すべて無線チャネルを通じて送信用に同時に使用される複数のアンテナおよび受信用に同時に使用される複数のアンテナを意味する。この点において、「多入力(multiple-input)」は、無線信号をチャネルに入力する複数の送信機アンテナを意味し、「多出力(multiple-output)」は、チャネルから受信機の中へと無線信号を受信する複数の受信機アンテナを意味する。例えば、N×M MIMOネットワークシステムにおいては、Nは送信機アンテナの数であり、Mは受信機アンテナの数であり、Nは、Mに等しいこともあれば等しくないこともある。本開示では、簡潔さを目的として、送信機アンテナの数および受信機アンテナの数についてはさらに議論しない。
MIMOワイヤレスネットワークにおいて、APおよびSTAなどの通信装置の間の通信用に、シングルユーザ通信およびマルチユーザ通信を展開することができる。
図1Aは、MIMOワイヤレスネットワークにおけるAP 102とSTA 104との間のシングルユーザMIMO通信100の概略図を示している。図示されているように、MIMOワイヤレスネットワークは、1つ以上のSTA(例えば、STA 104、STA 106など)を含むことができる。シングルユーザMIMO通信100において、AP 102は、複数のアンテナ(例えば、図1Aに示されているような4つのアンテナ)を使用して複数の空間ストリームを送信し、すべての空間ストリームが1つの通信装置(すなわちSTA 104)に向けられている。簡潔さを目的として、STA 104に向けられている複数の空間ストリームは、STA 104に向けられたグループ化されたデータ送信の矢印108として示されている。
シングルユーザMIMO通信100は、双方向送信用に構成されてよい。図1Aに示されているように、シングルユーザMIMO通信100において、STA 104は、複数のアンテナ(例えば、図1Aに示されているような2つのアンテナ)を使用して複数の空間ストリームを送信することができ、すべての空間ストリームがAP 102に向けられている。簡潔さを目的として、AP 102に向けられている複数の空間ストリームは、AP 102に向けられたグループ化されたデータ送信の矢印110として示されている。
したがって、図1Aに示されているシングルユーザMIMO通信100は、MIMOワイヤレスネットワークにおけるアップリンクシングルユーザ送信およびダウンリンクシングルユーザ送信の両方を可能にする。
図1Bは、図1Aに示されているシングルユーザMIMO通信に使用される物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)150のフォーマットを示している。このようなPPDU 150は、同義語としてシングルユーザPPDUとも称され、ダウンリンクシングルユーザ送信およびアップリンクシングルユーザ送信の両方に使用されてよい。
例えば、MIMOワイヤレスネットワークが、超高スループットの次世代WLAN(空間ストリームの最大数が8から16に増えるEHT WLANなど)である場合、図1Bに示されているシングルユーザPPDU 150は、非高スループットショートトレーニングフィールド(L−STF)、非高スループットロングトレーニングフィールド(L−LTF)、非高スループット信号フィールド(L−SIG)、繰り返しL−SIG(RL−SIG)、超高スループット信号A(EHT−SIG−A)フィールド154、超高スループットショートトレーニングフィールド(EHT−STF)、超高スループットロングトレーニングフィールド(EHT−LTF)152、データフィールド、およびパケット拡張(PE)フィールドを含むことができる。IEEE802.11ワーキンググループが、超高スループットの次世代WLANに、「EHT WLAN」に代わる新しい名称を使用する場合、上のフィールドにおける接頭辞「EHT」はそれに応じて変わりうることを理解されたい。
シングルユーザPPDUおよび任意の他のタイプのPPDUにおいて、EHT−LTFは、送信機(ダウンリンク送信におけるAPの送信機またはアップリンク送信におけるSTAの送信機)が通信に使用するチャネルを推定するための情報を、受信機(ダウンリンク送信におけるSTAの受信機またはアップリンク送信におけるAPの受信機)に提供するために使用される。データフィールドは、可変長であり、ユーザデータペイロードを運ぶ。
シングルユーザPPDU 100において、送信機は、データフィールドの所定のリソースユニット(RU)において物理レイヤサービスデータユニット(PSDU:Physical Layer Service Data Unit)の送信に使用されるNSTS,total個の時空間ストリームについてのトレーニングを提供し、ここで、NSTS,totalは、RUにおける時空間ストリームの数を表す。例えば、シングルユーザPPDU 100の帯域幅が20MHzである場合、所定のRUは242トーンRUである。さまざまなタイプのRUが、IEEE802.11axに定義されている。
図2Aは、MIMOワイヤレスネットワークにおけるAP 202と複数のSTA 204,206,208との間のダウンリンクマルチユーザMIMO通信200の概略図を示している。
MIMOワイヤレスネットワークは、1つ以上のSTA(例えば、STA 204、STA 206、STA 208など)を含むことができる。ダウンリンクマルチユーザMIMO通信200において、AP 202は、複数のアンテナを使用して、ネットワーク内で複数のストリームをSTA 204,206,208に同時に送信する。例えば、2つの空間ストリームをSTA 206に向けることができ、別の空間ストリームをSTA 204に向けることができ、さらに別の空間ストリームをSTA 208に向けることができる。簡潔さを目的として、STA 206に向けられている2つの空間ストリームが、グループ化されたデータ送信の矢印212として示されており、STA 204に向けられている空間ストリームが、データ送信の矢印210として示されており、STA 208に向けられている空間ストリームが、データ送信の矢印214として示されている。
図2Bは、APと複数のSTAとの間のダウンリンクマルチユーザMIMO通信に使用されるPPDU 250のフォーマットを示している。このようなPPDU 250は、マルチユーザPPDU 250と称される。
図2Bに示されているように、MIMOワイヤレスネットワークが、超高スループットのネットワーク(EHT WLANなど)である場合、マルチユーザPPDU 250は、EHT MU PPDU 250と称されることがあり、L−STF、L−LTF、L−SIG、RL−SIG、EHT−SIG−Aフィールド254、超高スループット信号B(EHT−SIG−B)フィールド256、EHT−STF、EHT−LTF 252、データフィールド、およびPEフィールドを含む。シングルユーザPPDU 150と比較すると、マルチユーザPPDU 250は、追加の信号フィールド(例えば、EHT−SIG−B 256)を含み、これは、APと通信する複数のSTA/ユーザの各々についてのユーザ固有リソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数、開始ストリームインデックス(starting stream index)、割り当てられたRU)をシグナリングする。IEEE802.11ワーキンググループが、超高スループットの次世代WLANに、「EHT WLAN」に代わる新しい名称を使用する場合、上のフィールドにおける接頭辞「EHT」はそれに応じて変わりうることを理解されたい。
上述したように、マルチユーザPPDU 250におけるEHT−LTFは、送信機(すなわち、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信におけるAPの送信機)が通信に使用するチャネルを推定するための情報を、受信機(すなわち、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信におけるSTAの受信機)に提供するために使用される。データフィールドは、可変長であり、ユーザデータペイロードを運ぶ。
マルチユーザPPDU 250において、送信機は、データフィールドのr番目のRUにおいてPSDUの送信に使用されるNSTS,r,total個の時空間ストリームについてのトレーニングを提供し、ここで、NSTS,r,totalは、r番目のRUにおけるすべてのSTA/ユーザにわたる時空間ストリームの数を表す。
マルチユーザMIMO通信におけるアップリンクマルチユーザ送信を可能にするために、MIMOワイヤレスネットワークにトリガーベース通信(trigger based communication)が提供される。この点において、図3Aは、MIMOワイヤレスネットワークにおけるAP 302と複数のSTA 304,306,308との間のアップリンクマルチユーザMIMO通信300(すなわちトリガーベース通信300)の概略図を示している。
複数のSTA 304,306,308がトリガーベースMIMO通信に参加するので、トリガーベースMIMO通信におけるアップリンク送信を管理するために、AP 302は、複数のSTA 304,306,308の同時送信を調整する必要がある。
そうするために、図3Aに示されているように、AP 302は、各STAが使用できるユーザ固有リソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数、先頭ストリームインデックス、割り当てられたRU)を示すためのトリガー情報309,311,313を、複数のSTA 304,306,308に同時に送信する。トリガー情報は、トリガーフレームに、または、制御ラッパー(Control Wrapper)フレーム、サービス品質(QoS)データ(Quality of Service (QoS) Data)フレーム、もしくは管理フレームのMACヘッダに含められる。複数のSTA 304,306,308は、トリガー情報に応じて、トリガー情報において示されるユーザ固有リソース割当て情報に従って、AP 302へのアップリンク送信310,312,314の準備を行うことができる。
図3Bは、APと複数のSTAとの間のトリガーベース通信に使用されるPPDU 350のフォーマットを示している。このようなPPDUは、トリガーベースPPDU 350と称される。
トリガーベースPPDU 350において、r番目のRUにおけるユーザuの送信機が、データフィールドのr番目のRUにおけるPSDUのアップリンク送信に使用されるNSTS,r,u個の時空間ストリームについてのトレーニングを提供し、ここで、NSTS,r,uは、ユーザuについてのr番目のRUにおける時空間ストリームの数を表す。
図3Bに示されているように、MIMOワイヤレスネットワークが超高スループットのネットワーク(EHT WLANなど)である場合、トリガーベースPPDU 350は、シングルユーザPPDU 150に含まれるフィールドと同じフィールドを含むが、ただし、トリガーベースPPDU 350におけるEHT−STFは、シングルユーザPPDU 150におけるEHT−STFより長い持続時間を有することができる。
図1A、図2A、および図3Aは、上述したシングルユーザMIMO通信またはマルチユーザMIMO通信のメカニズムを例示する目的で示されていることを理解されたい。簡潔さを目的として、AP 102,202,302およびSTA 104,106,204,206,208,304,306,308の特定の構成要素(送信機、受信機など)は示されていない。
さらに、簡潔さを目的として、図1A、図2A、および図3AにおけるAP 102,202,302の各々は、データ送信用の4つのアンテナを含むものとして示されている。AP 102,202,302が、高スループットを達成するために、より多くのアンテナを含んでもよいことが、当業者には理解されるであろう。例えば、MIMOワイヤレスネットワークが、超高スループットのネットワーク(上述したような、空間ストリームの最大数が16であるEHT WLANなど)である場合、AP 102,202,302の各々は、データ送信用の16個のアンテナを含むことができる。STA 104,106,204,206,208,304,306,308の各々が有するアンテナの数は、それに応じて変わりうる。
本開示の実施形態は、上述したシングルユーザMIMO通信またはマルチユーザMIMO通信におけるチャネル推定のためのさまざまな技術的解決策を提供する。より重要かつ有利な点として、本開示の技術的解決策は、超高スループットのMIMOワイヤレスネットワーク(空間ストリームの最大数が8から16に増えるEHT WLANなど)におけるチャネル推定に資する。
空間ストリームの最大数が8から16に増える次世代WLAN(例えば、EHT WLAN)における通信をサポートするために、シングルユーザPPDU 150、マルチユーザPPDU 250、およびトリガーベースPPDU 350のEHT−LTFが、最大16個の空間ストリームをサポートする必要がある。
しかしながら、既存の技術におけるさまざまなタイプのPPDUのロングトレーニングフィールド(LTF)は、最大16個の空間ストリームをサポートすることができない。例えば、IEEE802.11axにおいて導入されたHE WLANでは、HE PPDUの高効率ロングトレーニングフィールド(HE−LTF)は、最大8つの空間ストリームのみをサポートすることができるだけである。
空間ストリームの最大数が8から16に増える次世代WLAN(例えば、EHT WLAN)における通信をサポートするために、本開示は、有利なことに、上述したシングルユーザMIMO通信またはマルチユーザMIMO通信においてチャネル推定のための最大16個の空間ストリームをサポートするためにEHT−LTFを構築/生成するように構成されている通信装置および通信方法を提供する。
図4は、本開示のさまざまな実施形態に係る、MIMO通信における通信装置400を部分的に区分けした概略図を示している。通信装置400は、さまざまな実施形態に係るAP 102,202,302またはSTA 104,106,204,206,208,304,306,308として実施されてよい。
図4に示されているように、通信装置400には、一般に、少なくとも1つの無線送信機402と、少なくとも1つの無線受信機404と、複数のアンテナ412(簡潔さを目的として、図4には例示のために1つのアンテナのみが示されている)と、少なくとも1つの制御器406と、が設けられており、制御器406は、実行するように設計されているタスク(MIMOワイヤレスネットワークにおける1つ以上の他の送信装置との通信の制御を含む)のソフトウェアおよびハードウェア支援実行において使用される。少なくとも1つの制御器406は、少なくとも1つの無線送信機402を通じて1つ以上の他の通信装置に送信されるPPDUを生成する少なくとも1つの送信信号生成器408と、1つ以上の他の通信装置から少なくとも1つの無線受信機404を通じて受信されたPPDUを処理する少なくとも1つの受信信号処理器410と、を制御することができる。少なくとも1つの送信信号生成器408および少なくとも1つの受信信号処理器410は、図4に示されているように、上述した機能のために少なくとも1つの制御器406と通信する、通信装置400のスタンドアロンモジュールであってよい。これに代えて、少なくとも1つの送信信号生成器408および少なくとも1つの受信信号処理器410は、少なくとも1つの制御器406に含められてもよい。これらの機能モジュールの構成は、フレキシブルであり、実際の必要性および/または要件に応じて変わりうることが、当業者には理解されるであろう。データ処理装置、記憶装置、および他の関連する制御装置が、適切な回路基板および/またはチップセットに設けられてよい。さまざまな実施形態において、動作中、少なくとも1つの無線送信機402、少なくとも1つの無線受信機404、および少なくとも1つのアンテナ412は、少なくとも1つの制御器406によって制御されてよい。
図4に示されている実施形態において、少なくとも1つの無線受信機404は、少なくとも1つの受信信号処理器410とともに、通信装置400の受信機を形成する。通信装置400のこの受信機は、動作中、チャネル推定に必要な機能を提供する。
いくつかの実施形態において、少なくとも1つの無線送信機402は、動作中、MIMOワイヤレスネットワークにおいて1つ以上の他の通信装置にPPDUを送信することができる。PPDUは、1つ以上の他の通信装置が通信装置とのそれぞれの通信用のそれぞれのチャネルを推定することを容易にするLTF(すなわちEHT−LTF)を含む。
例えば、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信においては、通信装置400がAPであり、MIMOワイヤレスネットワークにおける1つ以上の他の通信装置がSTAである。動作中、AP 400の少なくとも1つの無線送信機402は、シングルユーザPPDUのフォーマットのPPDUをSTAの受信機に送信する。
同様に、アップリンクシングルユーザMIMO通信においては、通信装置400がSTAであり、MIMOワイヤレスネットワークにおける1つ以上の他の通信装置がAPである。動作中、STA 400の少なくとも1つの無線送信機402は、シングルユーザPPDUのフォーマットのPPDUをAPの受信機に送信する。
ダウンリンクマルチユーザMIMO通信においては、通信装置400がAPであり、MIMOワイヤレスネットワークにおける1つ以上の他の通信装置が複数のSTAを含む。動作中、AP 400の少なくとも1つの無線送信機402は、マルチユーザPPDUのフォーマットのPPDUを、複数のSTAの各STAの受信機に送信する。
トリガーベースMIMO通信においては、通信装置400がSTAであり、MIMOワイヤレスネットワークにおける1つ以上の他の通信装置がAPである。動作中、STA 400の少なくとも1つの無線送信機402は、トリガーベースPPDUのフォーマットのPPDUをAPの受信機に送信する。
シングルユーザPPDU、マルチユーザPPDU、またはトリガーベースPPDUにおいて、LTFは、シングルユーザ通信またはマルチユーザ通信において、1つ以上の他の通信装置の受信機が、通信装置の送信機とのそれぞれの通信用のそれぞれのチャネルを推定するための複数のLTFシンボルを含む。
本開示において、通信装置400の少なくとも1つの制御器406は、PPDUの中のLTFを生成するためのLTFシンボルの数(NLTF)を設定する。
いくつかの例において、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信では、AP 400の少なくとも1つの制御器406は、シングルユーザPPDUまたはマルチユーザPPDUを生成するためにNLTFを設定するときにNLTFを決定する。アップリンクシングルユーザMIMO通信では、STA 400の少なくとも1つの制御器406は、シングルユーザPPDUを生成するためにNLTFを設定するときにNLTFを決定する。
いくつかの他の例において、トリガーベースMIMO通信では、NLTFは、APの少なくとも1つの制御器によって決定され、上述したようにトリガー情報に含められる。STA 400がAPからトリガー情報を受信すると、STA 400の少なくとも1つの制御器406は、トリガー情報からNLTFを取り出すことによってNLTFを設定し、トリガーベースPPDUを生成する。
本開示のさまざまな実施形態において、NLTFは、PPDUの中の各RUについての時空間ストリーム数の最大値(NSTSMAX)に依存する。すなわち、NSTSMAXは、r=0,...,N−1の場合のNSTS,r,totalの最大値に等しい(Nは、PPDUのデータフィールドの中のRUの数である)。上述したように、空間ストリームの最大数が8から16に増える次世代WLANにおける通信をサポートするために、本開示におけるシングルユーザPPDU、マルチユーザPPDU、またはトリガーベースPPDUのLTFは、最大16個の空間ストリームをサポートする。この点において、PPDUの中のNSTSMAXは、9以上であってよい。
図5は、本開示の第1の実施形態に従ったNLTF決定の一例を示している。この例では、(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信、およびトリガーベースMIMO通信における)AP 400の少なくとも1つの制御器406または(アップリンクシングルユーザMIMO通信における)STA 400の少なくとも1つの制御器406は、NSTSMAXが偶数であるときには、NLTFを、PPDUの中のNSTSMAXに等しいように決定し、NSTSMAXが1以外の奇数であるときには、NLTFを、PPDUの中のNSTSMAX+1に等しいように決定する。
図5のNLTF決定テーブル500に示されているように、PPDUの中のNSTSMAXが、2,4,6,8,10,12,14,または16などの偶数であるときには、NLTFは、NSTSMAX 2,4,6,8,10,12,14,または16に等しいように決定される。PPDUの中のNSTSMAXが、3,5,7,9,11,13,または15などの、1以外の奇数であるときには、NLTFは、NSTSMAX+1(すなわち、2,4,6,8,10,12,14,または16)に等しいように決定される。
この例において、MIMO通信がダウンリンクシングルユーザMIMO通信であるときには、AP 400の少なくとも1つの制御器406は、シングルユーザPPDUのフォーマットのPPDUを生成するときにSIG−A(すなわちEHT−SIG−A)フィールドの中でNSTSMAX(すなわちNSTS,total)を示す。このようにして、STAの受信機は、SIG−Aフィールドを復号した後、AP 400との通信に使用可能なチャネルを推定するために、NSTSMAXからNLTFを導出することができる。
MIMO通信がアップリンクシングルユーザMIMO通信であるときには、STA 400の少なくとも1つの制御器406は、シングルユーザPPDUのフォーマットのPPDUを生成するときにSIG−Aフィールドの中でNSTSMAX(すなわちNSTS,total)を示す。このようにして、APの受信機は、SIG−Aフィールドを復号した後、STA 400との通信に使用可能なチャネルを推定するために、NSTSMAXからNLTFを導出することができる。
MIMO通信がダウンリンクマルチユーザMIMO通信であるときには、AP 400の少なくとも1つの制御器406は、マルチユーザPPDUのフォーマットのPPDUを生成するときに、SIG−Aフィールドの中でNLTFを示し、SIG−B(すなわちEHT−SIG−B)フィールドの中で各ユーザについてのユーザ固有リソース割当て情報を示す。ユーザ固有リソース割当て情報は、時空間ストリームの数、開始ストリームインデックス、および割り当てられたRUを含む。このようにして、STAの受信機は、AP 400との通信に使用可能なチャネルを推定するために、SIG−Aフィールドから直接NLTFを取り出すことができ、SIG−Bフィールドから自身のユーザ固有リソース割当て情報を導出することができる。
MIMO通信がトリガーベースMIMO通信であるときには、各ユーザについてのユーザ固有リソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数、開始ストリームインデックス、および割り当てられたRU)およびNLTFが、APによって決定され、トリガーベースMIMO通信に関与するSTA 400の各々に、トリガー情報の中で通知される。トリガー情報は、STA 400の各々によって受信されたとき、トリガーベースMIMO通信をトリガーする。このシナリオでは、STA 400の少なくとも1つの送信信号生成器408によって生成される、トリガーベースPPDUのフォーマットのPPDUは、SIG−Aフィールドの中にNLTFおよびユーザ固有リソース割当て情報を含まない。なぜならば、APは、NLTFおよびユーザ固有リソース割当て情報を最初に決定する側であるので、APは、NLTFおよびユーザ固有リソース割当て情報をすでに認識しているからである。
(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信における)STAの受信機または(アップリンクシングルユーザMIMO通信およびトリガーベースMIMO通信における)APの受信機においてMIMOチャネル推定を可能にするために、すべての時空間ストリームが、以下に定義されているようにPLTF行列の1行によってすべてのLTFシンボルのデータトーンにわたって拡散される。異なる時空間ストリームは、PLTF行列の異なる行を使用する。シングルユーザPPDU、マルチユーザPPDU、またはトリガーベースPPDUにおけるLTFシンボルがPLTF行列に従ってどのように生成されるかは、IEEE802.11axに詳述されている。
Figure 2022501907
式中、P4×4,P6×6,P8×8は、IEEE802.11acに定義されている行列と同じであってよい。P10×10,P12×12,P14×14,およびP16×16は、本開示において以下のように定義される。
Figure 2022501907
(式中、w=exp(−j2π/10)である)
Figure 2022501907
Figure 2022501907
(式中、w=exp(−j2π/14)である)
Figure 2022501907
図6Aおよび図6Bは、本開示の第2の実施形態に従ったNLTF決定の2つの例を示している。この実施形態において、(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信、およびトリガーベースMIMO通信における)AP 400の少なくとも1つの制御器406または(アップリンクシングルユーザMIMO通信における)STA 400の少なくとも1つの制御器406は、NSTSMAXがしきい値より小さい奇数であるときには、NLTFを、PPDUの中のNSTSMAX+1に等しいように決定し、NSTSMAXがしきい値以上の奇数であるときには、NLTFを、PPDUの中のNSTSMAXに等しいように決定する。さらに、PPDUの中のNSTSMAXが偶数であるときには、(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信、およびトリガーベースMIMO通信における)AP 400の少なくとも1つの制御器406または(アップリンクシングルユーザMIMO通信における)STA 400の少なくとも1つの制御器406は、NLTFを、NSTSMAXに等しいように決定する。
例えば、図6AのNLTF決定テーブル600に示されているように、しきい値は5に設定されてよい。この例では、PPDUの中のNSTSMAXがしきい値5より小さい奇数(3など)であるときには、NLTFは、NSTSMAX+1に等しいように、すなわち4であるように、決定される。NSTSMAXがしきい値5以上の奇数(5,7,9,11,13,または15など)であるときには、NLTFは、NSTSMAX 5,7,9,11,13,または15に等しいように決定される。さらに、PPDUの中のNSTSMAXが偶数(2,4,6,8,10,12,14,または16など)であるときには、NLTFは、NSTSMAX 2,4,6,8,10,12,14,または16に等しいように決定される。
別の例の場合、図6BのNLTF決定テーブル650に示されているように、しきい値は7に設定されてよい。この例では、PPDUの中のNSTSMAXがしきい値7より小さい奇数(3または5など)であるときには、NLTFは、NSTSMAX+1に等しいように、すなわち4または6であるように、決定される。NSTSMAXがしきい値7以上の奇数(7,9,11,13,または15など)であるときには、NLTFは、NSTSMAX 7,9,11,13,または15に等しいように決定される。さらに、PPDUの中のNSTSMAXが偶数(2,4,6,8,10,12,14,または16など)であるときには、NLTFは、NSTSMAX 2,4,6,8,10,12,14,または16に等しいように決定される。
図6Aおよび図6Bに示されている実施形態において、(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信における)STAの受信機または(アップリンクシングルユーザMIMO通信およびトリガーベースMIMO通信における)APの受信機におけるMIMOチャネル推定を可能にするために、すべての時空間ストリームが、以下に定義されているようにPLTF行列の1行によってすべてのLTFシンボルのデータトーンにわたって拡散される。異なる時空間ストリームは、PLTF行列の異なる行を使用する。シングルユーザPPDU、マルチユーザPPDU、またはトリガーベースPPDUにおけるLTFシンボルがPLTF行列に従ってどのように生成されるかは、IEEE802.11axに詳述されている。
しきい値が5であるとき、
Figure 2022501907
しきい値が7であるとき、
Figure 2022501907
式(2)および式(3)において、P4×4,P6×6,P8×8,P12×12,およびP16×16は、上述したものと同じであり、P5×5,P7×7,P9×9,P10×10,P11×11,P13×13,P14×14,およびP15×15は、本開示において以下のように定義される。
Figure 2022501907
(式中、w=exp(−j2π/5)である)
Figure 2022501907
(式中、w=exp(−j2π/7)である)
Figure 2022501907
(式中、w=exp(−j2π/9)である)
Figure 2022501907
Figure 2022501907
(式中、w=exp(−j2π/11)である)
Figure 2022501907
(式中、w=exp(−j2π/13)である)
Figure 2022501907
Figure 2022501907
(式中、w=exp(−j2π/15)である)
上の実施形態では、アップリンクおよびダウンリンクのシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信、およびトリガーベースMIMO通信において、NLTFを決定または導出することができるように、しきい値は、予め定められてAPおよびSTAの両方に記憶されてよい。
これに代えて、しきい値は、APによって設定可能であってもよい。しきい値が設定可能である場合、BSS(基本サービスセット)動作パラメータを運び、ビーコンフレーム、プローブ応答フレーム、アソシエーション応答フレーム、または再アソシエーション応答フレームの中に含めることができる情報要素の中で、しきい値は、APによって示されてよい。この場合、NLTFを決定または導出することができるように、アップリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクシングルユーザMIMO通信において最も直近に受信された情報要素から取り出されたしきい値が、STAに記憶される。
チャネル品質は、より大きいNSTSMAXをサポートするのに十分に良好であるべきであり、したがって、データフィールドにおいてより大きいNSTSMAXが使用されるとき、LTFシンボルの数が少なくてもチャネル推定精度は低下しないことに留意されたい。このように、本開示の第2の実施形態によれば、データ送信においてより大きいNSTSが使用されるときに物理レイヤ(PHY)スループットを有利に向上させることができる。
図5、図6A、および図6Bに示されている第1の実施形態および第2の実施形態を考慮すると、アップリンクおよびダウンリンクのシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信、およびトリガーベースMIMO通信において、NLTFを決定または導出することができるように、予め定められてAPおよびSTAの両方に記憶されるNLTF決定テーブルによって、NSTSMAXとNLTFとの間の対応関係を示すことができる。
これに代えて、本開示に従ったNLTF決定の第3の実施形態においては、NSTSMAXとNLTFとの間の対応関係は、予め定められなくてよい。(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信、およびトリガーベースMIMO通信における)AP 400の少なくとも1つの制御器406または(アップリンクシングルユーザMIMO通信における)STA 400の少なくとも1つの制御器406が、各PPDUについてNLTFを決定するときに、NSTSMAXとNLTFとの間の対応関係はケースバイケースで設定可能であってよい。
第3の実施形態において、PPDUのデータフィールドの持続時間が、(例えばより高いMCSおよび/またはより大きいNSTSMAXに起因して)比較的短い場合、PHYスループットの観点から、LTFオーバーヘッドを低減することの重要性が、チャネル推定精度を向上させることの重要性よりも高くなる。したがって、NLTFは、NSTSMAXに等しくてよい。チャネル品質は、より高いMCSおよび/またはより大きいNSTSMAXをサポートするのに十分に良好であるべきであることに留意されたい。このような場合、データフィールドにおいてより高いMCSおよび/またはより大きいNSTSMAXが使用されるとき、LTFシンボルの数が少なくてもチャネル推定精度は低下しない。
一方、PPDUのデータフィールドの持続時間が、(例えばより低いMCSおよび/またはより小さいNSTSMAXに起因して)比較的長い場合、PHYスループットの観点から、LTFオーバーヘッドを低減することの重要性が、チャネル推定精度を向上させることの重要性よりも低くなる。したがって、NLTFは、NSTSMAXより大きくてよい。
第3の実施形態において、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信におけるAP 400の少なくとも1つの制御器406またはアップリンクシングルユーザMIMO通信におけるSTA 400の少なくとも1つの制御器406は、シングルユーザPPDUのフォーマットのPPDUを生成するときに、SIG−Aフィールドの中で、NSTSMAX(すなわちNSTS,total)、および、NSTSMAXとNLTFとの間の対応関係の両方を示す。例えば、SIG−Aフィールドにおいて、NLTFが、NSTSMAXに等しいかまたはNSTSMAX+1に等しいかを示すために、1ビットのシグナリングを用いることができる。同様に、NLTFが、NSTSMAXに等しいか、NSTSMAX+1に等しいか、NSTSMAX+2に等しいか、またはNSTSMAX+3に等しいかを示すために、2ビットのシグナリングを用いることができる。
第3の実施形態において、MIMO通信がダウンリンクマルチユーザMIMO通信またはトリガーベースMIMO通信であるときには、シグナリング要件は、図5に示されている実施形態において必要とされる要件と同じである。
第3の実施形態は、PHYスループットを有利にさらに向上させることが、当業者には理解されるであろう。
第3の実施形態において、(ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信における)STAの受信機または(アップリンクシングルユーザMIMO通信およびトリガーベースMIMO通信における)APの受信機におけるMIMOチャネル推定を可能にするために、すべての時空間ストリームが、上に定義されているPLTF行列(2)の1行によってすべてのLTFシンボルのデータトーンにわたって拡散される。異なる時空間ストリームは、PLTF行列の異なる行を使用する。シングルユーザPPDU、マルチユーザPPDU、またはトリガーベースPPDUにおけるLTFシンボルがPLTF行列に従ってどのように生成されるかは、IEEE802.11axに詳述されている。
第3の実施形態は、第1の実施形態または第2の実施形態と組み合わせて使用されてもよい。一例として、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信におけるAP 400の少なくとも1つの制御器406またはアップリンクシングルユーザMIMO通信におけるSTA 400の少なくとも1つの制御器406は、最初に、図5に示されている第1の実施形態または図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、NSTSMAXに基づいてNLTFの初期値(すなわちNLTF,ini)を決定する。次に、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信におけるAP 400の少なくとも1つの制御器406またはアップリンクシングルユーザMIMO通信におけるSTA 400の少なくとも1つの制御器406は、シングルユーザPPDUのフォーマットのPPDUを生成するときに、SIG−Aフィールドの中で、NSTSMAX(すなわちNSTS,total)、および、NLTF,iniとNLTFとの間の対応関係の両方を示す。例えば、SIG−Aフィールドにおいて、NLTFが、NLTF,iniに等しいかまたはNLTF,ini+1に等しいかを示すために、1ビットのシグナリングを用いることができる。同様に、NLTFが、NLTF,iniに等しいか、NLTF,ini+1に等しいか、NLTF,ini+2に等しいか、またはNLTF,ini+3に等しいかを示すために、2ビットのシグナリングを用いることができる。
別の例において、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信におけるAP 400の少なくとも1つの制御器406またはアップリンクシングルユーザMIMO通信におけるSTA 400の少なくとも1つの制御器406は、シングルユーザPPDUのフォーマットのPPDUを生成するときに、SIG−Aフィールドの中で、NSTSMAX(すなわちNSTS,total)およびしきい値の両方を示す。例えば、SIG−Aフィールドにおいて、しきい値が、3であるかまたは5であるかを示すために、1ビットのシグナリングを用いることができる。これにより、図6Aまたは図6Bに示されているNLTF決定テーブルに従って、SIG−Aフィールドの中のNSTSMAXおよびしきい値からNLTFを導出することができる。
図7は、図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、通信装置においてPPDUの中のLTFを生成する例示的なフロー図を示している。このフロー図は、アップリンクシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信、およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信においてチャネル推定を容易にするのに適している。ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信では、通信装置はAPである。アップリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はSTAである。
ステップ702において、通信装置は、PPDUの中のNSTSMAXを決定する。PPDUは、アップリンクおよびダウンリンクのシングルユーザMIMO通信ではシングルユーザPPDUであってよく、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信ではマルチユーザPPDUであってよい。
ステップ704において、通信装置は、しきい値およびNSTSMAXに基づいてNLTFを決定することによってNLTFを設定する。NLTFの決定の詳細については、図6Aおよび図6Bに関連して説明されている。
ステップ706において、通信装置は、NLTFに基づいてPLTF行列を決定する。PLTF行列は、NLTFに基づいて、所定のPLTF行列から選択されてよい。ステップ708において、通信装置は、PLTF行列、NLTF、およびNSTSMAXに基づいてLTFを生成する。その後、生成されたLTFは、PPDUの中の他のフィールドと一緒に、通信装置の無線送信機によって送信される。
上のステップ702、ステップ704、ステップ706、およびステップ708は、通信装置の同じ構成要素または異なる構成要素によって実行されてよいことが理解されるであろう。例えば、上のステップ702、ステップ704、ステップ706、およびステップ708は、通信装置の制御器、通信装置の送信信号処理器、または実際に適切とみなされる通信装置の任意の他の構成要素によって実行されてよい。
図8は、図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、ダウンリンクまたはアップリンクのシングルユーザMIMO通信の際に、通信装置においてチャネルを推定するフロー図を示している。ダウンリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はSTAである。アップリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はAPである。
ステップ802において、通信装置は、受信されたPPDUの中のシグナリング情報フィールドからNSTSMAX(すなわちNSTS,total)を取り出す。受信されたPPDUは、シングルユーザPPDUであってよい。シグナリング情報フィールドは、上述したように、シングルユーザPPDUのSIG−Aフィールドであってよい。
ステップ804において、通信装置は、しきい値およびNSTSMAXに基づいてNLTFを決定する。NLTFの決定の詳細については、図6Aおよび図6Bに関連して説明されている。
ステップ806において、通信装置は、NLTFに基づいてPLTF行列を決定する。PLTF行列は、NLTFに基づいて、所定のPLTF行列から選択されてよい。ステップ808において、通信装置は、シングルユーザMIMO通信において、PLTF行列、NLTF、およびNSTSMAXに基づいて、受信されたPPDUのLTFを使用してチャネル推定を実行する。
上のステップ802、ステップ804、ステップ806、およびステップ808は、通信装置の同じ構成要素または異なる構成要素によって実行されてよいことが理解されるであろう。例えば、上のステップ802、ステップ804、ステップ806、およびステップ808は、通信装置の制御器、通信装置の受信機、または実際に適切とみなされる通信装置の任意の他の構成要素によって実行されてよい。
図9は、図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信の際に、STAにおいてチャネルを推定するフロー図を示している。
ステップ902において、STAは、APから受信されたPPDUの中のシグナリング情報フィールドからNLTFを取り出す。PPDUは、マルチユーザPPDUであってよい。シグナリング情報フィールドは、上述したように、マルチユーザPPDUのSIG−Aフィールドであってよい。
ステップ904において、STAは、後続のチャネル推定のために、NLTFに基づいてPLTF行列を決定する。PLTF行列は、NLTFに基づいて、所定のPLTF行列から選択されてよい。
ステップ906において、STAは、マルチユーザPPDUの中の別のシグナリング情報から、自身のユーザ固有リソース割当て情報を決定する。この別のシグナリング情報フィールドは、マルチユーザPPDUのSIG−Bフィールドであってよい。ユーザ固有リソース割当て情報は、時空間ストリームの数、開始ストリームインデックス、および割り当てられたRUを含む。
ステップ908において、STAは、PLTF行列、NLTF、および自身のユーザ固有リソース割当て情報に基づいて、受信されたPPDUのLTFを使用してチャネル推定を実行する。
上のステップ902、ステップ904、ステップ906、およびステップ908は、STAの同じ構成要素または異なる構成要素によって実行されてよいことが理解されるであろう。例えば、上のステップ902、ステップ904、ステップ906、およびステップ908は、STAの制御器、STAの受信機、または実際に適切とみなされるSTAの任意の他の構成要素によって実行されてよい。
図10は、図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、STAにおいてPPDUの中のLTFを生成するフロー図を示している。このフロー図は、トリガーベースMIMO通信においてチャネル推定を容易にするのに適している。
ステップ1002において、STAは、APからトリガー情報を受信する。トリガー情報は、トリガーベースMIMO通信をトリガーする。
ステップ1004において、STAは、トリガー情報からNLTFを取り出すことによってNLTFを設定する。STAはまた、トリガー情報から自身のユーザ固有リソース割当て情報も取り出す。
図10に示されているように、トリガー情報の中のNLTFは、ステップ1001においてAPによって決定される。ステップ1001は、2つのサブステップ1001aおよび1001bを含む。
a.ステップ1001aにおいて、APは、PPDUの中のNSTSMAXを決定する。
b.ステップ1001bにおいて、APは、しきい値およびNSTSMAXに基づいてNLTFを決定することによってNLTFを設定する。
ステップ1006において、STAは、後続のトリガーベースPPDUの生成のために、NLTFに基づいてPLTF行列を決定する。PLTF行列は、NLTFに基づいて、所定のPLTF行列から選択されてよい。
ステップ1008において、STAは、PLTF行列、NLTF、および自身のユーザ固有リソース割当て情報に基づいてLTFを生成する。
その後、生成されたLTFは、PPDUの中の他のフィールドと一緒に、トリガーベースMIMO通信におけるチャネル推定のために、STAの無線送信機によってAPに送信される。
上のステップ1002、ステップ1004、ステップ1006、およびステップ1008は、STAの同じ構成要素または異なる構成要素によって実行されてよいことが理解されるであろう。例えば、上のステップ1002、ステップ1004、ステップ1006、およびステップ1008は、STAの制御器、STAの送信信号生成器、または実際に適切とみなされるSTAの任意の他の構成要素によって実行されてよい。
図11は、図6Aおよび図6Bに示されている第2の実施形態に従って、トリガーベースMIMO通信の際に、APにおいてチャネルを推定するフロー図を示している。
ステップ1102において、APは、ステップ1001bにおいて決定されたNLTFに基づいてPLTF行列を決定する。PLTF行列は、NLTFに基づいて、所定のPLTF行列から選択されてよい。
ステップ1104において、APは、トリガーベースMIMO通信における各ユーザ/STAを対象に、PLTF行列および各ユーザについてのユーザ固有リソース割当て情報に基づいて、受信されたPPDUのLTFを使用してチャネル推定を実行する。受信されたPPDUは、トリガーベースPPDUであってよい。ユーザ固有リソース割当て情報は、割り当てられたRU、時空間ストリームの数、および開始ストリームインデックスを含む。
上のステップ1102およびステップ1104は、APの同じ構成要素または異なる構成要素によって実行されてよいことが理解されるであろう。例えば、上のステップ1102およびステップ1104は、APの制御器、APの受信機、または実際に適切とみなされるAPの任意の他の構成要素によって実行されてよい。
図12は、上述した第3の実施形態(図示せず)に従って、通信装置においてPPDUの中のLTFを生成するフロー図を示している。このフロー図は、アップリンクシングルユーザMIMO通信、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信、およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信においてチャネル推定を容易にするのに適している。ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信では、通信装置はAPである。アップリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はSTAである。
ステップ1202において、通信装置は、PPDUの中のNSTSMAXを決定する。PPDUは、アップリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクシングルユーザMIMO通信ではシングルユーザPPDUであってよく、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信ではマルチユーザPPDUであってよい。
ステップ1204において、通信装置は、NSTSMAXとPPDUの中のデータフィールドの持続時間とに基づいてNLTFを決定することによって、NLTFを設定する。NLTFの決定の詳細については、本開示の第3の実施形態に関連して説明されている。
ステップ1206において、通信装置は、NLTFに基づいてPLTF行列を決定する。PLTF行列は、NLTFに基づいて、所定のPLTF行列から選択されてよい。
ステップ1208において、通信装置は、PLTF行列、NLTF、およびNSTSMAXに基づいてLTFを生成する。その後、生成されたLTFは、PPDUの中の他のフィールドと一緒に、通信装置の無線送信機によって送信される。
上のステップ1202、ステップ1204、ステップ1206、およびステップ1208は、通信装置の同じ構成要素または異なる構成要素によって実行されてよいことが理解されるであろう。例えば、上のステップ1202、ステップ1204、ステップ1206、およびステップ1208は、通信装置の制御器、通信装置の送信信号生成器、または実際に適切とみなされる通信装置の任意の他の構成要素によって実行されてよい。
図13は、上述した第3の実施形態に従って、アップリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクシングルユーザMIMO通信の際に、通信装置においてチャネルを推定するフロー図を示している。ダウンリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はSTAである。アップリンクシングルユーザMIMO通信では、通信装置はAPである。
ステップ1302において、通信装置は、受信されたPPDUの中のシグナリング情報フィールドからNSTSMAXおよびNLTFを取り出す。受信されたPPDUは、シングルユーザPPDUであってよい。シグナリング情報フィールドは、上述したように、シングルユーザPPDUのSIG−Aフィールドであってよい。
ステップ1304において、通信装置は、NLTFに基づいてPLTF行列を決定する。PLTF行列は、NLTFに基づいて、所定のPLTF行列から選択されてよい。
ステップ1306において、通信装置は、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信またはアップリンクシングルユーザMIMO通信において、PLTF行列、NLTF、およびNSTSMAXに基づいて、受信されたPPDUのLTFを使用してチャネル推定を実行する。
上のステップ1302、ステップ1304、およびステップ1306は、通信装置の同じ構成要素または異なる構成要素によって実行されてよいことが理解されるであろう。例えば、上のステップ1302、ステップ1304、およびステップ1306は、通信装置の制御器、通信装置の受信機、または実際に適切とみなされる通信装置の任意の他の構成要素によって実行されてよい。
図14は、第3の実施形態に従って、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信の際に、STAにおいてチャネルを推定するフロー図を示している。
ステップ1402、1404、1406、および1408は、図9に関連して説明したステップ902、ステップ904、ステップ906、およびステップ908と同じである。
図15は、第3の実施形態に従って、STAにおいてPPDUの中のLTFを生成するフロー図を示している。このフロー図は、トリガーベースMIMO通信においてチャネル推定を容易にするのに適している。
ステップ1502において、STAは、APからトリガー情報を受信する。トリガー情報は、トリガーベースMIMO通信をトリガーする。
ステップ1504において、STAは、トリガー情報からNLTFおよび自身のユーザ固有リソース割当て情報を取り出す。
図15に示されているように、トリガー情報の中のNLTFは、ステップ1501においてAPによって決定される。ステップ1501は、2つのサブステップ1501aおよび1501bを含む。
a.ステップ1501aにおいて、APは、PPDUの中のNSTSMAXを決定する。
b.ステップ1501bにおいて、APは、NSTSMAXとPPDUの中のデータフィールドの持続時間とに基づいてNLTFを決定することによって、NLTFを設定する。
ステップ1506において、STAは、後続のLTF生成のために、NLTFに基づいてPLTF行列を決定する。PLTF行列は、NLTFに基づいて、所定のPLTF行列から選択されてよい。
ステップ1508において、STAは、PLTF行列、NLTF、および自身のユーザ固有リソース割当て情報に基づいてLTFを生成する。
その後、生成されたLTFは、PPDUの中の他のフィールドと一緒に、トリガーベースMIMO通信におけるチャネル推定のために、STAの無線送信機によってAPに送信される。
上のステップ1502、ステップ1504、ステップ1506、およびステップ1508は、STAの同じ構成要素または異なる構成要素によって実行されてよいことが理解されるであろう。例えば、上のステップ1502、ステップ1504、ステップ1506、およびステップ1508は、STAの制御器、STAの送信信号生成器、または実際に適切とみなされるSTAの任意の他の構成要素によって実行されてよい。
図16は、第3の実施形態に従って、トリガーベースMIMO通信の際に、APにおいてチャネルを推定するフロー図を示している。
ステップ1602およびステップ1604は、図11に関連して説明したステップ1102およびステップ1104と同じである。
図17は、上述したさまざまな実施形態に従った、シングルユーザMIMO通信およびマルチユーザMIMO通信における通信装置の別の概略的な例を示している。この通信装置は、APの役割を果たすことができる。
図4に示されている通信装置の概略的な例と同様に、図17の概略的な例における通信装置1700は、少なくとも1つの無線送信機1702と、少なくとも1つの無線受信機1704と、複数のアンテナ1712(簡潔さを目的として、図17には1つのアンテナのみが示されている)と、少なくとも1つの制御器1706と、を含み、制御器1706は、実行するように設計されているタスク(MIMOワイヤレスネットワークにおける1つ以上の他の送信装置との通信の制御を含む)のソフトウェアおよびハードウェア支援実行において使用される。少なくとも1つの制御器1706は、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信において無線送信機1702を通じて1つ以上の他の通信装置に送信されるPPDUを生成する少なくとも1つの送信信号生成器1708と、アップリンクシングルユーザMIMO通信およびトリガーベースMIMO通信において1つ以上の他の通信装置から無線受信機1704を通じて受信されたPPDUを処理する少なくとも1つの受信信号処理器1710と、を制御することができる。AP 1700の少なくとも1つの制御器1706は、トリガーベースMIMO通信のためのトリガー情報を運ぶPPDUの生成を制御するためにも使用されてよい。少なくとも1つの送信信号生成器1708および少なくとも1つの受信信号処理器1710は、図17に示されているように、上述した機能のために少なくとも1つの制御器1706と通信する、通信装置1700のスタンドアロンモジュールであってよい。これに代えて、少なくとも1つの送信信号生成器1708および少なくとも1つの受信信号処理器1710は、少なくとも1つの制御器1706に含められてもよい。これらの機能モジュールの構成は、フレキシブルであり、実際の必要性および/または要件に応じて変わりうることが、当業者には理解されるであろう。データ処理装置、記憶装置、および他の関連する制御装置が、適切な回路基板および/またはチップセットに設けられてよい。さまざまな実施形態において、動作中、少なくとも1つの無線送信機1702、少なくとも1つの無線受信機1704、および少なくとも1つのアンテナ1712は、少なくとも1つの制御器1706によって制御されてよい。
AP 1700の少なくとも1つの制御器1706は、NLTF決定器1742と、スケジューラ1714と、制御情報解析器1716と、を含むことができる。スケジューラ1714は、動作中、ダウンリンクマルチユーザMIMO通信およびトリガーベースMIMO通信において各ユーザ/STAについてのユーザ固有リソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数、開始ストリームインデックス、および割り当てられたRU)を生成するように、または、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信においてユーザについてのユーザ固有リソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数)を生成するように、構成されてよい。NLTF決定器1742は、動作中、ダウンリンクMIMO通信、トリガーベースMIMO通信、およびダウンリンクシングルユーザMIMO通信においてユーザ固有リソース割当て情報に基づいてPPDUの中のLTFを生成するためのNLTFを決定するように構成されてよい。制御情報解析器1716は、受信信号処理器1710と協働してチャネル推定およびデータ復調を制御するように構成されてよい。
少なくとも1つの送信信号生成器1708は、PLTF行列生成器1718と、トリガー情報生成器1720と、LTF生成器1722と、PPDU生成器1724と、を含むことができる。PLTF行列生成器1718は、動作中、NLTF生成器1742によって提供されたNLTFに基づいてPLTF行列を決定することができる。LTF生成器1722は、動作中、PLTF行列生成器1718によって生成されたPLTF行列と、NLTF生成器1742によって提供されたNLTFと、スケジューラ1714によって提供されたユーザ固有リソース割当て情報と、に基づいて、LTFを生成することができる。PPDU生成器1724は、動作中、スケジューラ1714によって提供されたユーザ固有リソース割当て情報に従って、LTF生成器1722によって生成されたLTFを含むPPDUを生成することができる。
少なくとも1つの受信信号処理器1710は、PLTF行列生成器1726と、データ復調器・復号器1728と、チャネル推定器1730と、制御情報復調器・復号器1732と、を含むことができる。制御情報復調器・復号器1732は、動作中、無線受信機1704を通じて受信されたシングルユーザPPDUまたはトリガーベースPPDUのSIG−Aフィールドを復調および/または復号することができる。制御情報解析器1716は、シングルユーザPPDUの場合にはSIG−AフィールドからNSTSMAX、NLTF、およびユーザ固有リソース割当て情報を決定し、トリガーベースPPDUの場合にはスケジューラ1714からNSTSMAX、NLTF、および各ユーザについてのユーザ固有リソース割当て情報を取得する。PLTF行列生成器1726は、制御情報解析器1716によって提供されたNLTFに基づいてPLTF行列を生成することができる。チャネル推定器1730は、制御情報解析器1716によって提供されたNSTSMAX、NLTF、およびユーザ固有リソース割当て情報と、PLTF行列生成器1726によって生成されたPLTF行列と、に基づいて、受信されたPPDUのLTFを使用してチャネル推定を実行することができる。データ復調器・復号器1728は、動作中、制御情報解析器1716によって提供されたユーザ固有リソース割当て情報と、チャネル推定器1730によって提供された推定されたMIMOチャネルと、に基づいて、受信されたPPDUのデータフィールドを復調および/または復号することができる。
図18は、上述したさまざまな実施形態に従った、シングルユーザMIMO通信およびマルチユーザMIMO通信における通信装置の別の概略的な例を示している。この通信装置は、STAの役割を果たすことができる。
図4および図17に示されている通信装置の概略的な例と同様に、図18における通信装置1800は、少なくとも1つの無線送信機1802と、少なくとも1つの無線受信機1804と、複数のアンテナ1812(簡潔さを目的として、図18には1つのアンテナのみが示されている)と、少なくとも1つの制御器1806と、を含み、制御器1806は、実行するように設計されているタスク(MIMOワイヤレスネットワークにおける1つ以上の他の送信装置との通信の制御を含む)のソフトウェアおよびハードウェア支援実行において使用される。少なくとも1つの制御器1806は、アップリンクシングルユーザMIMO通信およびトリガーベースMIMO通信において無線送信機1802を通じて1つ以上の他の通信装置に送信されるPPDUを生成する少なくとも1つの送信信号生成器1808と、ダウンリンクシングルユーザMIMO通信およびダウンリンクマルチユーザMIMO通信において1つ以上の他の通信装置から無線受信機1804を通じて受信されたPPDUを処理する少なくとも1つの受信信号処理器1810と、を制御することができる。少なくとも1つの送信信号生成器1808および少なくとも1つの受信信号処理器1810は、図18に示されているように、上述した機能のために少なくとも1つの制御器1806と通信する、通信装置1800のスタンドアロンモジュールであってよい。これに代えて、少なくとも1つの送信信号生成器1808および少なくとも1つの受信信号処理器1810は、少なくとも1つの制御器1806に含められてもよい。これらの機能モジュールの構成は、フレキシブルであり、実際の必要性および/または要件に応じて変わりうることが、当業者には理解されるであろう。データ処理装置、記憶装置、および他の関連する制御装置が、適切な回路基板および/またはチップセットに設けられてよい。さまざまな実施形態において、動作中、少なくとも1つの無線送信機1802、少なくとも1つの無線受信機1804、および少なくとも1つのアンテナ1812は、少なくとも1つの制御器1806によって制御されてよい。
STA 1800の少なくとも1つの制御器1806は、NLTF決定器1842と、スケジューラ1814と、制御情報解析器1816と、トリガー情報解析器1822と、を含むことができる。スケジューラ1814は、動作中、アップリンクシングルユーザMIMO通信においてユーザについてのユーザ固有リソース割当て情報(例えば、時空間ストリームの数)を生成するように構成されてよい。NLTF決定器1842は、動作中、アップリンクシングルユーザMIMO通信においてユーザ固有リソース割当て情報に基づいてPPDUの中のLTFを生成するためのNLTFを決定するように構成されてよい。制御情報解析器1816は、受信信号処理器1810と協働してチャネル推定およびデータ復調を制御するように構成されてよい。トリガー情報解析器1822は、動作中、制御情報解析器1816の支援下で、受信信号処理器1810および無線受信機1804を通じて受信されたトリガー情報から、NLTFおよび自身のユーザ固有リソース割当て情報を取り出すように構成されてよい。
少なくとも1つの送信信号生成器1808は、PLTF行列生成器1818と、LTF生成器1820と、PPDU生成器1824と、を含むことができる。PLTF行列生成器1818は、動作中、アップリンクシングルユーザMIMO通信においてNLTF生成器1842によって提供されたまたはトリガーベースMIMO通信においてトリガー情報解析器1822によって提供されたNLTFに基づいて、PLTF行列を決定することができる。LTF生成器1820は、動作中、PLTF行列生成器1818によって生成されたPLTF行列と、NLTF生成器1842によって提供されたNLTFと、アップリンクシングルユーザMIMO通信においてスケジューラ1814によって提供されたユーザ固有リソース割当て情報またはトリガーベースMIMO通信においてトリガー情報解析器1822によって提供された自身のユーザ固有リソース割当て情報と、に基づいて、LTFを生成することができる。PPDU生成器1824は、動作中、シングルユーザMIMO通信においてスケジューラ1814によって提供されたユーザ固有リソース割当て情報またはトリガーベースMIMO通信においてトリガー情報解析器1822によって提供された自身のユーザ固有リソース割当て情報に従って、LTF生成器1820によって生成されたLTFを含むPPDUを生成することができる。
少なくとも1つの受信信号処理器1810は、PLTF行列生成器1826と、データ復調器・復号器1828と、チャネル推定器1830と、制御情報復調器・復号器1832と、を含むことができる。制御情報復調器・復号器1832は、動作中、無線受信機1804を通じて受信されたシングルユーザPPDUのSIG−AフィールドまたはマルチユーザPPDUのSIG−AフィールドおよびSIG−Bフィールドの両方を、復調および/または復号することができる。制御情報解析器1816は、シングルユーザPPDUの場合にはSIG−Aフィールドから、マルチユーザPPDUの場合にはSIG−AフィールドおよびSIG−Bフィールドの両方から、NSTSMAX、NLTF、および自身のユーザ固有リソース割当て情報を決定する。PLTF行列生成器1826は、制御情報解析器1816によって提供されたNLTFに基づいてPLTF行列を生成することができる。チャネル推定器1830は、制御情報解析器1816によって提供されたNSTSMAX、NLTF、および自身のユーザ固有リソース割当て情報と、PLTF行列生成器1826によって生成されたPLTF行列と、に基づいて、受信されたPPDUのLTFを使用してチャネル推定を実行することができる。データ復調器・復号器1828は、動作中、制御情報解析器1816によって提供された自身のユーザ固有リソース割当て情報と、チャネル推定器1830によって提供された推定されたMIMOチャネルと、に基づいて、受信されたPPDUのデータフィールドを復調および/または復号することができる。
上述したように、本開示の実施形態は、超高スループットのMIMO WLANネットワークにおいてシングルユーザ通信およびマルチユーザ通信の両方におけるチャネル推定を可能にし、かつ、MIMO WLANネットワークにおける物理レイヤスループットを向上させる高度な通信システム、通信方法、および通信装置を提供する。
本開示は、ソフトウェアによって、ハードウェアによって、またはハードウェアと協働するソフトウェアによって、実施することができる。上述した各実施形態の説明において使用される各機能ブロックは、その一部または全体を、集積回路などのLSIによって実施することができ、各実施形態において説明した各プロセスは、その一部または全体を、同じLSIまたはLSIの組合せによって制御することができる。LSIは、チップとして個別に形成する、または、機能ブロックの一部またはすべてが含まれるように1個のチップを形成することができる。LSIは、自身に結合されたデータ入出力部を含むことができる。LSIは、集積度の違いに応じて、IC、システムLSI、スーパーLSI、またはウルトラLSIとも称される。しかしながら、集積回路を実施する技術は、LSIに限定されず、専用回路、汎用プロセッサ、または専用プロセッサを使用することによって実施することができる。さらには、LSIの製造後にプログラムすることのできるFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)や、LSI内部に配置されている回路セルの接続および設定を再設定できるリコンフィギャラブル・プロセッサを使用することもできる。本開示は、デジタル処理またはアナログ処理として実施することができる。半導体技術または別の派生技術が進歩する結果として、LSIが将来の集積回路技術に置き換わる場合、その将来の集積回路技術を使用して機能ブロックを集積化することができる。バイオテクノロジを適用することもできる。
本開示は、通信機能を有する任意の種類の装置、デバイス、またはシステム(通信装置と称される)によって実施することができる。
通信装置は、送受信機および処理/制御回路を備えることができる。送受信機は、受信機および送信機を備えることができる、かつ/または、受信機および送信機として機能することができる。(送信機および受信機としての)送受信機は、増幅器と、RF変調器/復調器などと、1つ以上のアンテナと、を含むRF(無線周波数)モジュールを含むことができる。
このような通信装置の非限定的ないくつかの例としては、電話(例えば、携帯電話、スマートフォン)、タブレット、パーソナルコンピュータ(PC)(例えば、ラップトップ、デスクトップ、ネットブック)、カメラ(例えば、デジタルスチル/ビデオカメラ)、デジタルプレイヤー(デジタルオーディオ/ビデオプレイヤー)、ウェアラブルデバイス(例えば、ウェアラブルカメラ、スマートウォッチ、トラッキングデバイス)、ゲームコンソール、電子書籍リーダー、遠隔医療/テレメディシン(遠隔医療・医薬)装置、通信機能を提供する乗り物(例えば、自動車、飛行機、船舶)、およびこれらのさまざまな組合せが挙げられる。
通信装置は、携帯型または可搬型に限定されず、非携帯型または据え付け型である任意の種類の装置、デバイス、またはシステム、例えば、スマートホームデバイス(例えば、電化製品、照明、スマートメーター、コントロールパネル)、自動販売機、および「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」のネットワーク内の任意の他の「モノ」なども含むことができる。
通信は、例えばセルラーシステム、無線LANシステム、衛星システム、その他、およびこれらのさまざまな組合せを通じて、データを交換することを含むことができる。
通信装置は、本開示の中で説明した通信機能を実行する通信デバイスに結合されたコントローラやセンサなどのデバイスを備えることができる。例えば、通信装置は、通信装置の通信機能を実行する通信デバイスによって使用される制御信号やデータ信号を生成するコントローラやセンサを備えることができる。
通信装置は、インフラストラクチャ設備、例えば、上の非限定的な例における装置等の装置と通信する、または、そのような装置を制御する基地局、アクセスポイント、および任意の他の装置、デバイス、またはシステムなどをさらに含むことができる。
広範に説明した本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく、特定の実施形態に示されている本開示に対して多数の変更および/または変形を行うことができることが、当業者には理解されるであろう。したがって、本明細書における実施形態は、あらゆる点において例示的なものであり、限定的なものではないと考えられるべきである。

Claims (13)

  1. 通信装置であって、
    動作中、MIMOワイヤレスネットワークにおいて1つ以上の他の通信装置に物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)を送信する送信機であって、前記PPDUは、前記1つ以上の他の通信装置が前記通信装置とのそれぞれの通信用のそれぞれのチャネルを推定することを容易にするロングトレーニングフィールド(LTF)を含む、送信機と、
    動作中、前記PPDUの中の前記LTFを生成するためのLTFシンボルの数(NLTF)を設定する制御器であって、前記NLTFは、前記PPDUにおける各リソースユニット(RU)についての時空間ストリームの数の最大値(NSTSMAX)に依存する、制御器と、
    を備えている通信装置。
  2. 前記制御器は、動作中、
    前記NSTSMAXが偶数であるときには、前記NLTFを、前記PPDUの中の前記NSTSMAXに等しいように設定し、
    前記NSTSMAXが1以外の奇数であるときには、前記NLTFを、前記PPDUの中の前記NSTSMAX+1に等しいように設定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記PPDUの中の前記NSTSMAXは9以上である、
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記制御器は、動作中、
    前記NSTSMAXがしきい値より小さい奇数であるときには、前記NLTFを、前記PPDUの中の前記NSTSMAX+1に等しいように設定し、
    前記NSTSMAXが前記しきい値以上の奇数であるときには、前記NLTFを、前記PPDUの中の前記NSTSMAXに等しいように設定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記制御器は、動作中、前記NLTFと前記PPDUの中の前記NSTSMAXとの間の対応関係に従って前記NLTFを設定し、
    前記NLTFと前記NSTSMAXとの間の前記対応関係は、前記PPDUがシングルユーザPPDUまたはマルチユーザPPDUのフォーマットである場合には前記通信装置によって決定され、
    前記NLTFと前記NSTSMAXとの間の前記対応関係は、前記PPDUがトリガーベースPPDUのフォーマットである場合には前記1つ以上の他の通信装置によって決定される、
    請求項1に記載の通信装置。
  6. 動作中、前記LTFに先行するシグナリング情報フィールドを含む前記PPDUを生成する送信信号生成器であって、前記シグナリング情報フィールドは、前記NSTSMAXを示すための第1のシグナリング、および、前記NSTSMAXと前記NLTFとの間の前記対応関係を示すための第2のシグナリングを含み、前記PPDUは、シングルユーザPPDUのフォーマットである、送信信号生成器
    を備えている、請求項5に記載の通信装置。
  7. 動作中、前記LTFに先行するシグナリング情報フィールドを含む前記PPDUを生成する送信信号生成器であって、前記シグナリング情報フィールドは、前記NLTFを示すためのシグナリングを含み、前記PPDUは、マルチユーザPPDUのフォーマットである、送信信号生成器
    を備えている、請求項5に記載の通信装置。
  8. 前記PPDUがシングルユーザPPDUまたはマルチユーザPPDUのフォーマットである場合、前記制御器は、動作中、前記PPDUの中の前記NSTSMAXを決定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  9. 動作中、前記LTFシンボル用の行列(P行列)および前記NLTFに基づいて、前記PPDUの中の前記LTFを生成する送信信号生成器
    を備えており、
    前記制御器は、動作中、前記NLTFに基づいて前記P行列を生成する、
    請求項1に記載の通信装置。
  10. 前記PPDUがシングルユーザPPDUのフォーマットである場合、前記通信装置はアクセスポイント(AP)であり、かつ、前記1つ以上の他の通信装置はステーション(STA)であり、または、前記通信装置はSTAであり、かつ、前記1つ以上の他の通信装置はAPであり、
    前記制御器は、前記NLTFを設定するときに前記NLTFを決定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  11. 前記PPDUがマルチユーザPPDUのフォーマットである場合、前記通信装置はアクセスポイント(AP)であり、かつ、前記1つ以上の他の通信装置は複数のステーション(STA)を含み、
    前記制御器は、前記NLTFを設定するときに前記NLTFを決定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  12. 前記PPDUがトリガーベースPPDUのフォーマットである場合、前記1つ以上の他の通信装置はアクセスポイント(AP)であり、かつ、前記通信装置はステーション(STA)であり、
    前記制御器は、前記NLTFを設定するときに、前記1つ以上の他の通信装置から受信されたトリガー情報から前記NLTFを取り出す、
    請求項1に記載の通信装置。
  13. 第1の通信装置が、MIMOワイヤレスネットワークにおいて1つ以上の第2の通信装置に物理レイヤプロトコルデータユニット(PPDU)を送信するステップであって、前記PPDUは、前記1つ以上の第2の通信装置が前記第1の通信装置とのそれぞれの通信用のそれぞれのチャネルを推定することを容易にするロングトレーニングフィールド(LTF)を含む、ステップと、
    前記第1の通信装置が、前記PPDUの中の前記LTFを生成するためのLTFシンボルの数(NLTF)を設定するステップであって、前記NLTFは、前記PPDUにおける各リソースユニット(RU)についての時空間ストリームの数の最大値(NSTSMAX)に依存する、ステップと、
    を含む通信方法。
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