JP2022501297A - ガラスシートを処理する装置及び方法 - Google Patents

ガラスシートを処理する装置及び方法 Download PDF

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Abstract

ガラスシートを処理するための装置及び方法は、開位置と閉位置との間で移動可能なスレッド工具、ガラスセンサ、把持装置センサ、並びにガラスセンサ及び把持装置センサと通信し、かつガラスシートの存在の検出及び把持装置の存在の検出に基づいて、開位置と閉位置との間でスレッド工具の動きを調整及び制御するように構成されたコントローラを備えている。制御システムについても提供する。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、その内容が依拠され、その全体がここに参照することによって以下に完全に記載されているかのように本願に援用される、2018年9月19日出願の米国仮特許出願第62/733,129号の優先権の利益を主張する。
本出願は、ガラスシートを処理するための装置及び方法に関する。
ガラスシートは、通常、フロート、スロットドロー、ダウンドロー、フュージョンダウンドロー、アップドロー、又は他の任意の成形プロセスを含む、さまざまなリボン成形プロセスによって成形されたガラスリボンから製造される。次に、これらのプロセスのいずれかに由来するガラスリボンを処理してエッジビードを除去し、機械的スコアリング及び割断によって分割して、ディスプレイ用途を含むがこれに限定されない所望の用途へのさらなる加工に適した1つ以上のガラスシートを提供することができる。例えば、1つ以上のガラスシートは、液晶ディスプレイ(LCD)、電気泳動ディスプレイ(EPD)、有機発光ダイオードディスプレイ(OLED)、プラズマディスプレイパネル(PDP)などを含めた幅広いディスプレイ用途に使用することができる。ガラスシートは、ある場所から別の場所へと輸送することができる。ガラスシートは、積層したガラスシートを適所に固定するように設計された従来の支持フレームとともに輸送することができる。さらには、隣接する各ガラスシートの間にインターリーフ材を配置して、ガラスシートのプリスティンな表面間の接触を防ぎ、したがって該表面を保存するのに役立てることができる。
形成されたままのリボンから分離した後に処理されたガラスシートは、リボンの切断及びエッジビードの除去に用いられる機械的スコアリング及び割断プロセス中に形成された望ましくないガラスチップ及び粒子を引き付ける可能性がある。これらのガラスチップ及び粒子はガラス表面に結合する可能性があり、シート全体が多くのディスプレイ用途に受け入れられなくなる可能性がある。一般に付着したガラスと呼ばれるガラスチップ及び粒子は、ディスプレイデバイスに欠陥を生じさせる。付着したガラスを除去するために用いられる1つの方法は、この付着したガラスが実際に結合する前にガラスの表面を洗浄することを含む。
洗浄プロセスは、通常、固定面で、高圧ノズル、ブラシなどの洗浄ツールに対して、洗浄中に加えられる力が一定になるようにガラスシートが提示されることに依拠している。シートガラスの乾燥は、ガラスの主面を横切って方向づけられたエアナイフからの空気の力による水の除去に依拠していることから、乾燥中にガラスを固定面で維持することもまた重要である。エアナイフと乾燥されているガラスの主面との間の高さのギャップの変化は、主面全体にわたる一貫した乾燥を妨げる。また、成形されたシートの高圧洗浄又は乾燥を原因とした局所的な力は、A面とB面(前側の主面と後側の主面)との間の力の不均衡、並びに左右の差異を容易に生じる可能性がある。これらの力の差は、ガラスシートを不安定にさせる可能性があり、洗浄中の振動は、シートが洗浄及び/又は乾燥装置に接触する可能性を生じさせる。
したがって、ガラスを動かすモーションシステムと同一平面内にあり、かつガラスの主面からオフセットされた一定の距離内に洗浄用具を位置づけることができるであろう事前画成されたガラス面にガラスを位置合わせするのに十分な精度で、例えば洗浄ステーション又は乾燥ステーションなどのガラスシート処理ステーションにガラスシートを位置決めし、搬送する装置及び方法を提供することは望ましいであろう。望ましくない振動を防ぐために、洗浄又は乾燥動作などの高圧の液体又は気体の適用を包含する処理ステップ中にガラスシートを固定することもまた、望ましいであろう。
本開示の第1の態様は、厚さを画成する一対の主面を備えたガラスシートを処理するための装置を提供する。ある特定の実施形態では、該装置は、第1の上部拡張装置に固定された第1の上部ガイドアームと、第2の上部拡張装置に固定された第2の上部ガイドアームとを備えており、第1の上部ガイドアーム又は第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上が、第1の上部ガイドアーム及び第2の上部ガイドアームがガラスシートの厚さより大きい分離距離Sだけ分離されている開位置と第1の上部ガイドアーム及び第2の上部ガイドアームがそれぞれガラスシートの端部でガラスシート対向する主面を誘導する閉位置との間で移動可能である、スレッド工具を備えている。該装置は、ガラスシートの上端部分を把持する把持装置、ガラスシートが上流のプロセス方向からガラスセンサに近づくときにガラスシートの前縁の存在を検出するように位置づけられたガラスセンサ、把持装置が上流のプロセス方向から把持装置センサに近づくときに把持装置の存在を検出するように位置づけられた把持装置センサ、並びに、ガラスシートの存在の検出及び把持装置の存在の検出に基づいて、開位置と閉位置との間で第1の上部ガイドアーム又は第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上の動きを調整及び制御するように構成されたコントローラをさらに備えている。ある特定の実施形態では、ガラスセンサ又は把持装置センサのうちの1つ以上は、光電センサ又は超音波センサを含む。
ある特定の実施形態では、装置は、ガラスシートを輸送するためのキャリアを含み、さらなる実施形態では、キャリアが上流のプロセス方向からキャリアセンサに近づくときにキャリアの存在を検出するように位置づけられたキャリアセンサをさらに含む。ある特定の実施形態では、把持装置はキャリアによって支持される。ある特定の実施形態では、キャリアは金属部品を含み、キャリアセンサは、金属部品の近接性を確認するように適合された近接性センサを含む。ある特定の実施形態では、ガラスシートは長さを含み、長さを厚さで割ったものとして定義されるアスペクト比は約2000より大きい。
ある特定の実施形態では、装置は、第1の下部拡張装置に固定された第1の下部ガイドアームと第2の下部拡張装置に固定された第2の下部ガイドアームとを備えており、第1の下部ガイドアーム又は第2の下部ガイドアームのうちの1つ以上は、第1の下部ガイドアーム及び第2の下部ガイドアームがガラスシートの厚さより大きい分離距離Dだけ分離されている開位置と第1の下部ガイドアーム及び第2の下部ガイドアームがそれぞれガラスシートの下端部分でガラスシートの対向する主面を誘導する閉位置との間で移動可能である、下部スレッド工具をさらに備えることができる。分離距離Sは、例えば、約1.0mm〜約50mmでありうる。
ある特定の実施形態では、1つ以上の把持装置は、ガラスシートの上端部分の約0.1mm〜約15mm下に、閉位置で配置され、第1の上部ガイドアーム及び第2の上部ガイドアームは、ガラスシートの上端部分の0.1mm〜約15mm下でガラスシートを誘導するように構成されている。
本開示の別の態様は、厚さを画成する一対の主面、前縁、及び後縁を備えたガラスシートを処理する方法を提供する。ある特定の実施形態では、該方法は、前縁がガラスシート処理ステーションを通って搬送され、続いて後縁が搬送されるように、ガラスシートを搬送方向に搬送するステップであって、ガラスシートが把持装置によってガラスシートの上端部分から支持される、ステップ、ガラスシートが上流位置から搬送方向に移動するときにガラスセンサを用いてガラスシートの前縁の存在を検出するステップ、一対のガイドアームがそれぞれガラスシートを誘導するようにガラスシートの前縁がガラスセンサによって検出された後にガラスシート上で一対のガイドアームを閉じるステップ、把持装置センサを用いて把持装置の存在を検出するステップ、把持装置が一対のガイドアーム間を通過できるように一対のガイドアームを開くステップ、並びに把持装置が把持装置センサを通過して搬送された後に一対のガイドアームを閉じるステップを含む。
ある特定の実施形態では、方法は、把持装置が把持装置センサを通過して搬送され、一対のガイドアームが閉じられた後に、ガラスシートを乾燥させるステップをさらに含む。例えば、ガラスシートを乾燥させるステップは、ガラスシートにガスを適用して、ガラスシートを乾燥させることを含みうる。ある特定の実施形態では、該方法は、キャリアを用いて上流位置からガラスシートを輸送するステップ、及びキャリアセンサを用いてキャリアの存在を検出するステップをさらに含む。ある特定の実施形態では、キャリアは可動搬送部材によって上流位置から輸送され、該方法は、(a)ガラスシートの前縁の存在を検出するか、又は(b)一対のガイドアームの閉じている状態を記録している間にキャリアの存在を検出すると、警告動作を開始することをさらに含む。
本開示の別の態様は、把持装置を備えたガラスシート処理装置のための制御システムを提供する。ある特定の実施形態では、該制御システムは、基準点に対するキャリアの近接性を検出するように適合された近接性センサであって、ガラスシートがキャリアによって輸送される、近接性センサ、ガラスシートの速度及び基準点に対するガラスシートの距離を決定するように構成されたコントローラと通信する第1の光電センサ又は超音波センサ、把持装置の速度及び基準点に対する把持装置の距離を決定するように構成されたコントローラと通信する第2の光電センサ又は超音波センサ、スレッド工具の状態を決定するように構成されたセンサであって、該スレッド工具が、第1の上部ガイドアームと第2の上部ガイドアームとを備えており、第1の上部ガイドアーム又は第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上が、第1の上部ガイドアーム及び第2の上部ガイドアームがガラスシートの厚さより大きい分離距離Sだけ分離されている開位置と第1の上部ガイドアーム及び第2の上部ガイドアームがそれぞれガラスシートの上端部分の近くでガラスシートのそれぞれの主面を誘導する閉位置との間で移動可能である、センサ、並びに、近接性センサ、第1の光電センサ又は超音波センサ、第2の光電センサ又は超音波センサと通信し、かつスレッド工具の状態を決定するように構成されたセンサとさらに通信するコントローラを備えている。該コントローラは、(i)キャリアの決定された近接性、(ii)ガラスシートの決定された速度及び基準点に対するガラスシートの距離、並びに(iii)1つ以上の把持装置の決定された速度及び基準点に対する1つ以上の把持装置の距離に基づいて、第1の上部ガイドアーム又は第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上に、開位置と閉位置との間を移動するように信号を送るように構成されており、ここで、制御システムは、(a)ガラスシートの前縁が上流位置からスレッド工具を通過した後にスレッド工具を閉位置に配置し、(b)把持装置が上流位置からスレッド工具に近づくときにスレッド工具を開位置に配置し、かつ(c)把持装置がスレッド工具を通過した後にスレッド工具を閉位置に配置する。
本開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、添付の図面を参照して読む場合に、さらに理解することができる。
本開示の例示的な一実施形態によるガラスリボンを延伸するためのフュージョンダウンドロー装置を含むガラス処理装置の概略図 本開示の例示的な一実施形態によるガラス処理装置の洗浄ステーションの概略的な斜視図 本開示の例示的な一実施形態による、自動端部誘導具及び制御システムを示す図 本開示の例示的な一実施形態によるスレッド工具を示す図 本開示の例示的な一実施形態によるスレッド工具を示す図 本開示の例示的な一実施形態によるスレッド工具のための制御システムを示す図 本開示の例示的な一実施形態によるスレッド工具の位置を示す概略図 本開示の例示的な一実施形態によるスレッド工具の逐次動作の概略図 本開示の例示的な一実施形態によるスレッド工具の逐次動作の概略図 本開示の例示的な一実施形態によるスレッド工具の逐次動作の概略図 本開示の例示的な一実施形態によるスレッド工具の逐次動作の概略図 本開示の例示的な一実施形態によるスレッド工具の逐次動作の概略図
これより、本開示の例示的な実施形態が示されている添付の図面を参照して、装置及び方法をより詳細に説明する。可能な場合はいつでも、同一又は類似した部分についての言及には、図面全体を通して同じ参照番号が用いられる。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。
本明細書に開示される特定の実施形態は、例示的であり、したがって非限定的であることが意図されているものと理解されたい。したがって、本開示は、ガラスシートを処理するための方法及び装置に関する。幾つかの実施形態では、処理されるガラスシートは、ガラス製造装置によって形成することができ、ガラスリボンから分離されたガラスシートとして提供することができ、別のガラスシートから分離されたガラスシートとして提供することができ、積層されたガラスシートから得られたガラスシートとして提供することができ、あるいは独立したガラスシートとして提供することができる。
これより、例示的な実施形態として、ガラスシートを処理するための方法及び装置について説明する。装置に関する説明は、該装置が用いられる基礎となるプロセスも指すものと理解されるべきであり、同様に、プロセスに関する説明も、該プロセスに用いられる装置を指すものと理解されるべきである。
図1を参照すると、本開示の実施形態は、ガラスリボン103に由来するガラスシート104を処理することを提供する。示されるように、ガラス処理システム100は、個別に又は互いに組み合わせて使用することができる複数の例示的な処理ステーションを含むことができる。示されるように、処理ステーションは、ガラスシート104を処理するために互いに直列に配置することができる。さらには、ガラスシート104をさらに処理することが望ましい場合がある(例えば、顧客がディスプレイ用途のためにガラスシート104をさらに処理することによるなど)。
分離破片は、ガラスセパレータ149に関連し、また、ガラス処理システム100の任意のタイプの動作条件下でのガラスセパレータ149による分離プロセスの前、最中、又は後に生成される破片を含みうる。幾つかの実施形態では、分離破片には、ガラスリボン103がスコアリングされたときに生成されるガラスのかけら及びガラスチップ、並びにガラスリボン103がガラスセパレータ149で分離されるときにガラスリボン103からちぎれる可能性のあるガラスのかけら及びガラスチップが含まれうる。分離破片はまた、ガラスセパレータ149及びその関連成分(機械的粉塵、潤滑剤、粒子、繊維、及び他の任意のタイプの破片など)から排出される粒子及び他の汚染物質を含みうる。
幾つかの実施形態では、ガラス処理システム100は、スロットドロー装置、フロートバス装置、ダウンドロー装置、アップドロー装置、プレス圧延装置、又は他のガラスリボン製造装置などを含むがこれらに限定されないガラス製造装置101を用いて、ガラスリボン103を提供する。図1は、その後にガラスシート104へと処理するためにガラスリボン103を溶融延伸するフュージョンダウンドロー装置101を含むガラス製造装置101を概略的に示している。
フュージョンダウンドロー装置101は、貯蔵ビン109からバッチ材料107を受け入れるように配向された溶融容器105を含みうる。バッチ材料107は、モータ113によって駆動されるバッチ送達装置111によって導入することができる。任意選択的なコントローラ115は、矢印117で示されるように、モータ113を作動させて、所望の量のバッチ材料107を溶融容器105に導入するように構成することができる。ガラス溶融プローブ119を使用して、スタンドパイプ123内の溶融材料121のレベルを測定し、測定された情報を、通信ライン125を介してコントローラ115に通信することができる。
フュージョンダウンドロー装置101はまた、溶融容器105の下流に位置し、かつ、第1の接続導管129によって溶融容器105に結合された、清澄容器127を含みうる。幾つかの実施形態では、溶融材料121は、第1の接続導管129によって溶融容器105から清澄容器127へと重力供給することができる。例えば、重力によって、溶融材料121を、溶融容器105から清澄容器127へと第1の接続導管129の内部経路を通過させてもよい。清澄容器127内では、さまざまな技術によって、溶融材料121から気泡を除去することができる。
フュージョンダウンドロー装置101は、清澄容器127の下流に配置することができる混合チャンバ131をさらに含みうる。混合チャンバ131は、溶融材料121の均質な組成物を提供するために使用することができる。示されるように、清澄容器127は、第2の接続導管135によって混合チャンバ131に結合することができる。幾つかの実施形態では、溶融材料121は、第2の接続導管135によって清澄容器127から混合チャンバ131へと重力供給することができる。例えば、重力によって、溶融材料121を、清澄容器127から混合チャンバ131へと第2の接続導管135の内部経路を通過させてもよい。
フュージョンダウンドロー装置101は、混合チャンバ131の下流に配置することができる送達容器133をさらに含みうる。送達容器133は、溶融ガラス121を調整して、ガラス成形装置140内へと供給することができる。例えば、送達容器133は、ガラス成形装置140への溶融材料121の一定の流れを調整及び提供するためのアキュムレータ及び/又は流量コントローラとして作用することができる。示されるように、混合チャンバ131は、第3の接続導管137によって送達容器133に結合することができる。幾つかの実施形態では、溶融材料121は、第3の接続導管137によって混合チャンバ131から送達容器133へと重力供給することができる。例えば、重力によって、溶融材料121を、混合チャンバ131から送達容器133へと第3の接続導管137の内部経路を通過させてもよい。
さらに例示されるように、送達パイプ139は、溶融材料121をフュージョンダウンドロー装置101のガラス成形装置140に送達するように位置づけることができる。以下にさらに詳しく説明するように、ガラス成形装置140は、溶融材料121をガラスリボン103へと、成形容器143の下端(ルート)145から延伸することができる。図示される実施形態では、成形容器143は、送達容器133の送達パイプ139から溶融材料121を受け入れるように配向された入口141を備えることができる。
幾つかの実施形態では、ガラスリボン103及びガラスシート104の幅「W」は、約20ミリメートル(mm)〜約4000mm、例えば約50mm〜約4000mm、例えば約100mm〜約4000mm、例えば約500mm〜約4000mm、例えば約1000mm〜約4000mm、例えば約2000mm〜約4000mm、例えば約3000mm〜約4000mm、例えば約20mm〜約3000mm、例えば約50mm〜約3000mm、例えば約100mm〜約3000mm、例えば約500mm〜約3000mm、例えば約1000mm〜約3000mm、例えば約2000mm〜約3000mm、例えば約2000mm〜約2500mm、並びにそれらの間のすべての範囲及び部分範囲でありうる。
幾つかの実施形態では、ガラスシート104の高さ「H」(図示せず)は、約20mm〜約4000mm、例えば約50mm〜約4000mm、例えば約100mm〜約4000mm、例えば約500mm〜約4000mm、例えば約1000mm〜約4000mm、例えば約2000mm〜約4000mm、例えば約2500mm〜約4000mm、例えば約20mm〜約3000mm、例えば約50mm〜約3000mm、例えば約100mm〜約3000mm、例えば約500mm〜約3000mm、例えば約1000mm〜約3000mm、例えば約2000mm〜約3000mm、例えば約2000mm〜約2500mm、並びにそれらの間のすべての範囲及び部分範囲でありうる。
幾つかの実施形態では、ガラスリボン103から作られたガラスシート104の厚さ「T」(図示せず)は、約0.01mm〜約10mmの範囲、例えば約0.01mm〜約9mm、例えば約0.01mm〜約8mm、例えば約0.01mm〜約7mm、例えば約0.01〜約6mm、例えば約0.01mm〜約5mm、例えば約0.01mm〜約4mm、例えば約0.05mm〜約3mm、例えば約0.05mm〜約2mm、例えば約0.05mm〜約1.8mm、例えば約0.05mm〜約1.3mm、例えば約0.05mm〜約1.1mm、例えば約0.05mm〜約0.9mm、例えば約0.05mm〜約0.7mm、例えば約0.05mm〜約0.5mm、例えば約0.05mm〜約0.3mm、並びにそれらの間のすべての範囲及び部分範囲でありうる。
ガラスリボン103は、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルミノホウケイ酸ガラス、アルカリ含有ガラス、又は無アルカリガラスを含むがこれらに限定されないさまざまな組成物を含みうる。ガラス成形装置140を出ると、ガラスリボン103は、ガラスセパレータ149によって1つ以上のガラスシート104へと分離することができる。示されるように、ガラスセパレータ149は、ガラス成形装置140の下流に配置され、ガラスシート104をガラスリボン103から分離するように配向することができる。本開示の実施形態では、さまざまなガラスセパレータ149を提供することができる。例えば、スコア線に沿ってガラスリボン103に機械的に切れ目を入れ、割断することができる機械を提供することができる。幾つかの実施形態では、レーザ支援分離装置は、以下に記載されているように、及びその全体がここに参照することによって本明細書に組み込まれる、同時係属中の米国特許出願公開第20160136846号明細書に記載されるように提供されうる。
図1は、例示的なガラスセパレータ149の概略図を示している。図示されるように、例示的なガラスセパレータ149は、ガラスリボン103の第1の縦縁部153とガラスリボン103の第2の縦縁部155との間に、ガラス成形装置140の延伸方向177を横切って、ガラスリボン103の幅「W」に沿って延びる横方向分離経路151に沿ってガラスリボン103からガラスシート104を分離することができる。
幾つかの実施形態では、ガラスセパレータ149、又は別の分離装置(図示せず)は、ガラスシート104の第1の横方向縁部165とガラスシート104の第2の横方向縁部167との間に長さ「L」に沿って延びる縦方向分離経路163に沿ってガラスシート104の中央部分161からガラスシート104の外側部分159を分離することができる。図示されるように、このような技術は垂直方向で実行することができるが、幾つかの実施形態では水平方向が提供されうる。幾つかの実施形態では、垂直配向は、重力によるガラス粒子の除去を容易にすることができる。
幾つかの実施形態では、欠陥(図示せず)は、ガラスリボン103を、例えば、スクライブ170(例えば、スコアホイール、ダイアモンドチップなど)又は他の機械的装置と機械的に係合させることによって生成されうる。幾つかの実施形態では、欠陥は、レーザ169で生成されうる。
幾つかの実施形態では、第1の細長いガスポート185a及び第2の細長いガスポート185bは、ガラスリボン103がガラス成形装置140から出る場所の近くなど、ガラス成形装置140に隣接して位置づけられうる。第1の細長いガスポート185a及び第2の細長いガスポート185bは、それぞれ、ガスの第1の外側カーテン及びガスの第2の外側カーテンを分配するように配向させることができる。ガラス処理システム100は、ガラスセパレータ149の下流に(例えば、図1に示される延伸方向177に沿って)位置づけられ、ガスの外側カーテンに混入した破片を受け入れるように配向された真空ポート173(例えば、細長い真空ポート)を含むことができる。幾つかの実施形態では、バッフル(例えば、第1のバッフル195a、第2のバッフル195b)を提供して、ガスの第1の外側カーテンとガスの第2の外側カーテンとの間の干渉を回避し、冷却流をガラス成形装置140の下部開口部に引き込むことができる。幾つかの実施形態では、第1のバッフル195a及び/又は第2のバッフル195bは、該第1のバッフル195a及び第2のバッフル195bの各々の高さ「Hb」を選択的に調整することができるように調整することができる。
矢印201によって示されるように、ガラスシート104は、ガラス処理システム100を出て、システム内の次の処理ステーションへと向かう。次の下流の処理ステーションは、ガラスシートをさらに処理するための1つ以上の装置を含むことができ、これには、例えば、洗浄ステーション、乾燥ステーション、コーティングステーション、測定ステーション、又は検査ステーションが含まれうる。
例えば、特定の実施形態では、ガラスシートは、洗浄システムのノズル間に狭い通路を有する高圧水洗浄システムなど、ガラスシートからガラスチップ及び/又は粒子を除去するために用いられる洗浄機203を通してさらに処理することができる。比較的狭く、例えば約100mm未満、例えば約20mmの幅を有しうる入口開口部202を含む、洗浄機203の例示的な実施形態が図2に示されている。これらの狭い幅が維持されない場合、ガラスシートが入口開口部に接触し、ガラスシート104に引っかき傷又は他の損傷を生じる可能性がある。乾燥ステーション、コーティングステーション、検査ステーション、又は測定ステーションなどの他の下流の処理ステーションも、ガラスシートが通過する狭い開口部を有する場合がある。
幾つかの実施形態では、ガラスシート104は、分離ステーション(例えば、ガラスセパレータ149)と洗浄ステーション(例えば、洗浄機203)との間を迅速に移動することができる。上で論じたように、ガラスシート104を、洗浄機203が受け入れるようにガラスセパレータ149から比較的迅速に移動させることは、破片(例えば、ガラスのかけら、粒子など)がガラスシート104のプリスティンな主面に付着することを防ぐのに役立ちうる。実際、分離ステップ中にガラスシート104の主面に着地した破片は、該破片がガラスシート104の主面と顕著な結合を形成するための時間が経過する前に、迅速に除去することができる。幾つかの実施形態では、ガラスシート104の比較的速い動き(図2に移動方向221で表される)は、ガラスシート104の後縁が分離ステーションを離れたときからガラスシート104の前縁が洗浄機203によって受け入れられ始めるまで、約1秒〜約20秒、例えば約1秒〜約15秒の時間経過を伴いうる。
洗浄機203は、ガラスシート104の第1の主面214a及び/又は第2の主面(図示せず)に付着したガラス粒子を除去するために、ガラスシート104の第1の主面214a及び第2の主面(図示せず)に対して液体を分配するように配向された第1の液体ノズル209(例えば、複数の第1の液体ノズル209)を含む第1の液体ディスペンサ207(例えば、複数の第1の液体ディスペンサ207)を備えた筐体205を備えることができる。図示されていないが、例示的な洗浄機203は、ガラスシート104の第1の主面214a及びガラスシート104の第2の主面(図示せず)の両方に対して液体を分配することができる。したがって、片面に分配する描写は、特に記載がない限り、このような描写が視覚的明確性の目的で行われているのであって、本明細書に添付される特許請求の範囲を限定するべきではない。示されるように、第1の液体ノズル209は、回転矢印211によって示されるように、任意選択的に回転軸の周りを回転することができる。幾つかの実施形態では(図示せず)、第1の液体ノズル209は、固定されていてよく、非回転でありうる。適切なノズルには、任意の1つ以上のコーンノズル、フラットノズル、ソリッドストリームノズル、中空コーンノズル、ファインスプレーノズル、オーバルノズル、スクエアノズルなどが含まれうる。幾つかの実施形態では、ノズルは、約0psi〜約4000psi(約0Pa〜約27,579kPa)の圧力で動作する、約0.25〜約2500ガロン/分(gpm)(約0.946〜約9,462.5リットル/分)の流量を含みうる。幾つかの実施形態では、本明細書に明示的に開示されていないノズルを含む他のノズルタイプ及び設計が提供されうる。
幾つかの実施形態では、図2の側壁は、筐体205の内部の特徴を明らかにするために取り外されているが、筐体205は、実質的に取り囲まれていてよい。あるいは、洗浄機203は、代替として、取り囲まれていなくてもよいが、洗浄機(乾燥機を含む)が囲まれているかどうかにかかわらず、ガスナイフ217又は他の洗浄機構成要素がガラスの品質領域に接触することなく、例えば、ガラスシートが横断するガスナイフ217の周りに、概して、狭いチャネル(例えば、約1mm〜約10mm、約1mm〜約9mm、約1mm〜約8mm、約1mm〜約7mm、約1mm〜約6mm、又は約1mm〜約5mm)が残ることが理解されよう。ある特定の実施形態では、ガラスの品質領域とは、ガラスシートのサイズ及び意図する使用に応じて、少なくともガラスシートの上端の周りの5mm、10mm、15mm、20mm、25mm、50mm、又は100mmの境界を除くガラスシートの主面を指す。当業者は、ガラスシートの品質領域/非品質領域が変化し、特定の用途に基づいて決定することができることを理解するであろう。
幾つかの実施形態では、筐体205は、該筐体205の内部を第1の領域215a及び第2の領域215bに分割する仕切り213を含むことができる。第2の領域215bは、第1の領域215aから下流に(例えば、移動方向221に沿って)位置づけることができる。図示される実施形態では、第1の領域215aは、第1の液体ディスペンサ207を含みうる。例えば筐体205の底部に、ドレイン216を設けて、第1の領域215a内の洗浄プロセスからその中に混入した破片を含む液体を除去することができる。ベント218もまた、圧力の蓄積を防止し、蒸気及び/又はガスが筐体205の第1の領域215aから逃げることができるようにするために提供されうる。示されるように、例示的な実施形態は、ガラスシート104を垂直配向で処理することができる。このような垂直配向及びその移動に用いられる適切な機構は、国際公開第2016064950号(A1)に記載されている。
洗浄機203は、示されるように、筐体205の第2の領域215b内など、第1の液体ディスペンサ207から下流に(例えば、移動方向221に沿って)位置づけられたガスナイフ217をさらに含む。ガスナイフ217は、ガラスシート104の全長「L」に沿って延在するように配向され、かつガラスシート104の第1の主面214a及び第2の主面(図示せず)に対してガスを分配して、ガラスシート104の第1の主面214a及び第2の主面(図示せず)から液体を除去するように配向された、ガスノズル219(例えば、細長いノズル)を含みうる。ガスナイフ217は、洗浄機203を通るガラスシート104の移動方向221に対して第1の角度「A1」で配向されうる。ガスナイフ217は、ガラスシート104の第1の主面214a及び第2の主面(図示せず)に対してガスを分配して、ガラスシート104の第1の主面214a及び第2の主面(図示せず)から液体を除去するように設計することができる。適切なガスには、空気、窒素、低湿度ガスなどが含まれるが、これらに限定されない。
さらに図示されるように、第2の領域215bは、任意選択的に、ガスナイフ217の上流の位置で(例えば、移動方向221に沿って)ガラスシート104の第1の主面214a及び第2の主面(図示せず)をすすぐように配向された第2の液体ノズル227を含む第2の液体ディスペンサ223を含むことができる。幾つかの実施形態では、第2の液体ディスペンサ223は、第1の領域215aで第1の液体ディスペンサ207によって生成される液体流の圧力と比較した場合に、より低圧の液体流を含むことができる。実際、第2の液体ディスペンサ223の低圧の液体流は、ガラスシート104の第1の主面214a及び第2の主面(図示せず)を洗浄して、ガラスシート104上に残っている洗剤、化学物質、破片、又は他の不純物を除去することができる。示されるように、幾つかの実施形態では、偏向器225は、第2の液体ディスペンサ223の下流(例えば、移動方向221に沿って)かつガスナイフ217の上流に位置づけることができる。偏向器225は、第2の液体ディスペンサ223からのある量の液体をガスナイフ217から離れるように誘導するように配向することができる。示されるように、ワイパーブレードなどの偏向器225は、洗浄機203を通るガラスシート104の移動方向221に対して第2の角度「A2」で配向されうる。さらには、示されるように、第2の液体ディスペンサ223は、同様に、任意選択的に、洗浄機203を通るガラスシート104の移動方向221に対して、偏向器225及びガスナイフ217の同様又は同一の角度に配向された第2の液体ノズル227(例えば、細長い液体ノズル)を含みうる。偏向器225は、第2の液体ディスペンサ223からの液体を下向きに、ガスナイフ217から離れるように誘導することができ、それによって、ガスナイフ217がガラスシート104から除去するのに必要とする液体の量を低減する。
図2の特徴は、ガラスシート104の第1の主面214a及び第2の主面(図示せず)の一方に作用するように示されているが、ガラスシート104の第1の主面214a及びガラスシート104第2の主面(図示せず)の両方を完全に洗浄するために、類似又は同一の特徴がガラスシート104の両側に提供されうることが理解されよう。したがって、洗浄機203の左側の斜視図は、図2に示されている洗浄機203の右側の斜視図の鏡像であってよく、上記の説明及び図2の描写は、視覚的な明瞭性の目的で作成されたものである。
図示されていないが、ガラスシート104は、次に、例えば、第2のガスナイフの動作又は他の乾燥手順で乾燥されうる。図2の矢印401で示されるように、洗浄機203を出る清潔で乾燥したガラスシート104は、コーティングチャンバ(図示せず)によってコーティングされるか、検査装置(図示せず)で検査されるか、又は測定装置(図示せず)で測定されうる。検査装置は、ガラスシート104の1つ以上の属性を検査して、品質を保証し、ガラスシート104が顧客によって設定されうる1つ以上の要件を満たしているかどうかを判断することができる。検査装置は、ガラスシート104の気泡、介在物、表面粒子、厚さ及び厚さの変化、直角度、寸法、エッジ品質、引っかき傷、亀裂、表面欠陥、歪みの線(ストリング)、表面形状、表面特性、又は他の属性のうちの1つ以上を検知するように設計することができる。
ガラスシート104が検査要件を満たしている場合、清潔なガラスシート104は、他のガラスシート104と一緒に包装されうる。幾つかの実施形態では、ガラスシート104は、隣接するガラスシート104間に配置された高品質のインターリーフ紙又は他の材料(例えば、ポリマー材料)とともに積層されて配置されうる。高品質のインターリーフ紙又は他の材料を選択して、化学物質又は繊維によるガラスシート104の汚染を回避することができる。
ガスナイフの使用を伴うものなど、典型的な乾燥動作において、開口部202などの狭いチャネル(例えば、約1mm〜約100mm、約1mm〜約50mm、約1mm〜約25mm、約1mm〜約10mm、約1mm〜約9mm、約1mm〜約8mm、約1mm〜約7mm、約1mm〜約6mm、又は約1mm〜約5mm)を横断する必要性に加えて、ガラスシートは、すべて、上流から下流のプロセス位置までの意図した運動経路に沿って適切な位置合わせを維持する一方で、ガスナイフによって供給される流体(例えば、高圧流体)にさらされたときに許容できない程度にまで振動することはできない。ある特定の実施形態では、この意図した運動経路は、それぞれのエアナイフから等距離に各主面を配置することなどによって、各主面に等しい乾燥力が加えられるようにガラスシートを位置決めする。さらには、処理ステーションの物体又は部分は、製造中に品質領域のガラスに接触してはならない。
図3は、輸送アセンブリ300を示している。例えば、ガラスシート302は、図2の洗浄機203などの洗浄機への経路内にあってよく、あるいはガラスシート302は、本明細書の図3に示されるように、最近洗浄動作に供されており、ガスナイフを含む乾燥動作などの、乾燥動作の方向308に移動していてもよく、あるいはガラスシートは、延伸プロセスステーションから検査プロセスステーション、又はガラス製造プロセスで用いることができる他の任意のプロセスステーションへと移動していてもよい。
この実施形態では、輸送アセンブリ300は、レール又はトラック304、例えば、オーバーヘッドレールシステム、及び可動取り付けアセンブリ306を含み、該可動取り付けアセンブリ306は、レール304に沿って搬送方向308に移動するように設計されている。取り付けアセンブリ306は、ガラスシート302にクランプすることによって取り付けるクランプ装置310を含み、輸送アセンブリ300は、ガラスシート302を下流の目的地、例えば洗浄機203などの下流のガラス処理ステーションへと輸送することができる。これらのクランプ装置は、上端部分333に沿ってガラスシート上に把持装置を形成する。
取り付けアセンブリ306は、リニアモータ、チェーン、又はプーリ駆動などを含む任意の適切な手段によって駆動される。取り付けアセンブリ306は、コントローラ326によって制御されうる。取り付けアセンブリ306は一定速度で移動することができ、あるいは、取り付けアセンブリ306は可変速度で移動することができる。幾つかの実施形態では、洗浄中又は乾燥中など、所与の下流のプロセスステーションでのガラスシート302の処理が達成できるように、取り付けアセンブリ306を、したがって輸送されているガラスシートを遅延又は停止させる必要がある。
輸送アセンブリ300は、搬送方向308に搬送部材312の長さに沿って移動可能なキャリッジアセンブリ314を含む搬送部材312をさらに備える。例えば、キャリッジアセンブリ314は、駆動アセンブリ316、例えば、リニアモータ、サーボモータ、又はキャリッジアセンブリ314を搬送部材312の長さに沿って搬送方向308及び搬送方向308とは反対の戻り方向に搬送するのに適した他の任意の駆動装置などに結合することができる。搬送部材312は、例えば、トラック、レール、又は搬送方向及び戻り方向におけるキャリッジアセンブリ314の移動を支持及び誘導することができる任意の他の適切な誘導機構を備えることができる。
図3に概略的に示されているように、ガラスシートの上端部分333は、第1の上部ガイドアーム341及び第2の上部ガイドアーム342に近づき、上端の安定性を提供するためのスレッド工具368を形成する。ガラスシートはまた、第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324にも近づき、本開示の例示的な一実施形態による下部スレッド工具366を形成する。単に明確性の目的で、図3には下部スレッド工具366の構造のみが示されている。
図4及び5は、上で論じたスレッド工具368及び/又は下部スレッド工具366の構造を提供することができる実施形態によるスレッド工具301を示している。以下に説明される制御システムに従って動作するこのスレッド工具301は、閉位置にあるときに、1つ以上の把持装置310で遮られている、例えば図3のガラスシート302の上端部分333から15mm以内など、例えば、端部に沿って非品質領域に接触又は係合することによって、ガラスシートを誘導するように位置づけられうる。スレッド工具301は、ある特定の実施形態では、閉位置にあるときに、図3の下端部分334など、反対側の端部に沿ってガラスシートを誘導するように位置づけることもできる。単に便宜のために、スレッド工具301は、ガラスシートの下端に沿って配置されるという文脈で、すぐ下に説明されている。
この実施形態によるスレッド工具301は、キャリッジアセンブリ314を含む。キャリッジアセンブリ314は、各々キャリッジアセンブリ314に結合された第1の下部拡張装置318及び第2の下部拡張装置320を含む。第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324は、それぞれ、第1の下部拡張装置318及び第2の下部拡張装置320から延在し、搬送方向308と実質的に平行な方向に互いに対向する関係で配置される。幾つかの実施形態では、第1の下部拡張装置318及び第2の下部拡張装置320は、搬送方向308に直交する横方向(矢印327として示されている)に沿って、すなわち搬送部材312に向かって又は搬送部材312から離れて、第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324をそれぞれ伸長又は後退させる空気圧スライドを備えることができる。他の実施形態では、第1の下部拡張装置318及び第2の下部拡張装置320は、それぞれ、第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324を伸ばすために、油圧スライドを含むことができる、又はサーボモータを含むことができる。
さらなる実施形態では、第1の下部拡張装置318及び第2の下部拡張装置320は、サーボモータを含むことができる。図4及び5に示される実施形態では、第1の下部拡張装置318は、該第1の下部拡張装置318が延長すると、第1の下部ガイドアーム322(図では「外側」ガイドアームである)が搬送部材312から離れるように移動し、第1の下部拡張装置318が後退すると、第1の下部ガイドアーム322が搬送部材312に向かって移動するように位置づけられる。同様に、第2の下部拡張装置320は、第2の下部拡張装置320が延長すると、第2の下部ガイドアーム324(これは搬送部材312に最も近い図の「内側」のガイドアームである)が搬送部材312から離れるように移動し、第2の下部拡張装置320が後退すると、第2の下部ガイドアーム324が搬送部材312に向かって移動するように位置づけられる。第1及び第2の下部拡張装置318、320は、一方の拡張装置が伸長すると、他方の拡張装置が後退するように、互いに反対に使用することができ、したがって第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324に開閉動作を実行させることができる。例えば、第1の下部拡張装置318が伸張し、第2の下部拡張装置320が後退する場合、第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324は、開放動作を実行し、第1の下部ガイドアーム322と第2の下部ガイドアーム324との間の分離距離Dが増加する。逆に、第1の下部拡張装置318が後退し、第2の下部拡張装置320が伸張する場合、第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324は閉鎖動作を実行し、間隔Dが減少する。
この実施形態の搬送部材は、第1の制御ライン317及び第1の下部拡張装置318を介して駆動アセンブリ316を、また、制御通信ライン319、321を介して第2の下部拡張装置320を、それぞれ制御することによって、キャリッジアセンブリ314、並びに第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324の動きを制御及び調整する、コントローラ326をさらに含む。コントローラ326は、例えば第2の制御ライン323を介して取り付けアセンブリ306の動きをさらに制御することができるが、さらなる実施形態では、取り付けアセンブリ306は第2の別個のコントローラによって制御することもできる。
簡単にするために図3には示されていないが、第1の上部ガイドアーム341及び第2の上部ガイドアーム342によって概略的に表されるスレッド工具368には、別個の制御システムを設けることができるものと理解されたい。この別個の制御システムは、第1の上部ガイドアーム341及び第2の上部ガイドアーム342の開位置及び閉位置を調整し、したがって、スレッド工具368を調整し、把持装置310の折り合いをつける。第1の上部ガイドアーム341及び第2の上部ガイドアーム342は、第1の下部ガイドアーム322及び第1の下部拡張装置318並びに第2の下部ガイドアーム324及び第2の下部拡張装置320に関して記載された方法と同じ方法で、第1の上部拡張装置(図示せず)及び第2の上部拡張装置(図示せず)と係合することができるものと理解されたい。他の実施形態では、コントローラ326は、第1の上部ガイドアーム341、第2の上部ガイドアーム342、第1の下部ガイドアーム322、及び第2の下部ガイドアーム324の制御を提供することができる。
本明細書で用いられる場合、「コントローラ」又は「プロセッサ」という用語は、データを処理し、任意選択的にこのような機械を操作するためのすべての装置、デバイス、及び機械を包含してよく、実施形態として、プログラム可能なプロセッサ、コンピュータ、若しくは複数のプロセッサ又はコンピュータを含む。
プロセッサは、ハードウェアに加えて、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、又はこれらの1つ以上の組合せを構成するコードなど、対象のコンピュータプログラムの実行環境を作り出すコードを含みうる。
本明細書に記載される実施形態及び機能的動作は、本明細書に開示されている構造及びそれらの構造上の等価物、又はそれらの1つ以上の組み合わせを含めた、デジタル電子回路に、若しくはコンピュータソフトウェア、ファームウェア、又はハードウェアに実装することができる。本明細書に記載される実施形態は、1つ以上のコンピュータプログラム製品、すなわち、データ処理装置による実行のため、又はデータ処理装置の動作を制御するための有形プログラムキャリア上にエンコードされるコンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして組み込まれうる。有形プログラムキャリアは、コンピュータ可読媒体でありうる。コンピュータ可読媒体は、機械可読貯蔵デバイス、機械可読記憶シート、記憶デバイス、又はこれらの1つ以上の組み合わせでありうる。
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとしても知られている)は、コンパイラ型言語又は解釈言語、若しくは宣言型言語又は手続き型言語を含む、任意の形態のプログラミング言語で記述されてよく、また、コンピュータプログラムは、スタンドアローンプログラムとして、又は、モジュール、コンポーネント、サブルーチン、若しくはコンピューティング環境での使用に適した他のユニットとしての形態を含む、任意の形式で展開されうる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応するとは限らない。プログラムは、他のプログラム又はデータ(例えば、マークアップ言語ドキュメントに保存された1つ以上のスクリプト)を保持するファイルの一部、対象とするプログラム専用の単一ファイル、若しくは複数の調整されたファイル(例えば、1つ以上のモジュール、サブプログラム、又はコードの一部を保存するファイル)に保存することができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ又は1つのサイトに位置するか、又は複数のサイトにわたって分散され、かつ通信ネットワークで相互接続されている複数のコンピュータで実行されるように展開させることができる。
本明細書に記載されるプロセスは、入力データを操作し、出力を生成することによって機能を実行するように1つ以上のコンピュータプログラムを実行する1つ以上のプログラマブルプロセッサを使用することによって実行することができる。プロセス及び論理フローは、特殊用途の論理回路、例えば、幾つか例を挙げれば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)又はASIC(特定用途向け集積回路)によって実行することもできる。
コンピュータプログラムの実行に適しているプロセッサには、例として、汎用及び専用の両方のマイクロプロセッサ、並びに任意の種類のデジタルコンピュータの任意の1つ以上のプロセッサが含まれる。一般に、プロセッサは、読み取り専用メモリ、又はランダムアクセスメモリ、若しくはその両方から命令及びデータを受け取る。コンピュータの必須要素は、命令を実行するプロセッサと、命令及びデータを記憶する1つ以上の記憶デバイスである。一般に、コンピュータは、例えば磁気ディスク、光磁気ディスク、又は光ディスクなど、データを記憶する1つ以上の大容量記憶デバイスも含む、若しくはそれらからデータを受信する、若しくはそれらにデータを送信する、若しくは送受信の両方を行うように、動作可能に結合される。しかしながら、コンピュータはこのようなデバイスを有する必要はない。
コンピュータプログラム命令及びデータを保存するのに適したコンピュータ可読媒体には、不揮発性メモリを含むすべての形式のデータメモリ、実施形態として、例えば、EPROM、EEPROM、及びフラッシュメモリデバイスなどの半導体メモリデバイスを含む、メディア及びメモリデバイス;磁気ディスク、例えば、内蔵ハードディスク又はリムーバブルディスクなどの磁気ディスク;光磁気ディスク;並びに、CD−ROM及びDVD−ROMディスクが含まれる。プロセッサ及びメモリは、専用ロジック回路で補完するか、又は専用ロジック回路に組み込むことができる。
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載される実施形態は、ユーザに情報を表示するための表示デバイス、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)モニタなど、並びに、キーボード及びポインティングデバイス(マウス又はトラックボールなど)、又はユーザがコンピュータに入力を提供することができるタッチスクリーン等を備えたコンピュータに実装することができる。他のデバイスを使用して、ユーザとの対話を提供することもできる;例えば、ユーザからの入力は、音響、音声、又は触覚による入力を含む任意の形式で受信することができる。
本明細書に記載される実施形態は、例えばデータサーバーなどのバックエンドコンポーネントを含む、若しくは、例えばアプリケーションサーバーなどのミドルウェアコンポーネントを含む、若しくは、例えば本明細書で説明する主題の実装とユーザが対話可能なグラフィカルユーザインターフェイス又はWebブラウザを備えた顧客のコンピュータなどのフロントエンドコンポーネントを含む、若しくは、1つ以上のこのようなバックエンド、ミドルウェア、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組合せを含む、コンピューティングシステムを含むことができる。システムのコンポーネントは、例えば通信ネットワークなど、任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信によって相互接続することができる。通信ネットワークの実施形態には、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)及びワイドエリアネットワーク(「WAN」)、例えばインターネットが含まれる。
コンピューティングシステムには、顧客とサーバが含まれうる。顧客とサーバは、概して互いに遠く離れており、通常は通信ネットワークを介して対話する。顧客とサーバの関係は、それぞれのコンピュータで実行され、かつ相互に顧客とサーバの関係を有する、コンピュータプログラムから生じる。コントローラ326は、コンピュータ可読媒体内又は上に含まれ、コントローラによって実行される、事前にプログラムされた命令を介して、キャリッジアセンブリ314、並びに第1の下部拡張装置318及び第2の下部拡張装置320の動きを制御することができる。
他の実施形態では、コントローラ326は、外部入力、例えばセンサ入力に応答して、キャリッジアセンブリ314、並びに第1の下部拡張装置318及び第2の下部拡張装置320の動きを制御することができる。さらに他の実施形態では、コントローラ326は、事前にプログラムされた命令及びセンサ入力の両方に応答して、キャリッジアセンブリ314、並びに第1の下部拡張装置318及び第2の下部拡張装置320の動きを制御することができる。例えば、この特定の実施形態に記載される輸送アセンブリ300は、例えば、前縁の上部、前縁の底部、後縁の上部、及び/又は後縁の底部など、搬送方向308に対するガラスシートの前縁328及び/又は後縁330のいずれか又はすべてを含む、ガラスシート302又はその一部の位置を検出するセンサを含むことができる。そのために、輸送アセンブリ300は、搬送方向308に対してガラスシート302の前縁328を検出するように位置づけられた第1のセンサ362aを含みうる。
例えば、図6を参照すると、第1のセンサ362aは、搬送方向308に対してガラスシート302の前縁328を検出するように位置づけられうる。しかしながら、又は加えて、さらなる実施形態では、第1のセンサ362aは、搬送方向308に対してガラスシート302の後縁330を検出するように位置づけることができる。第1のセンサ362aは、非接触センサ、例えば光学センサでありうるが、さらなる実施形態では、第1のセンサ362aは接触型センサであってもよい。第1のセンサ362aは、光源364a、反射ターゲット336a、及び検出器338aを含むことができる。光源364aは、例えば、レーザ又は集束発光ダイオード(LED)でありうる。第1のセンサ362aは、キャリッジアセンブリ314の開始位置の上流に位置づけることができ、光源364a及び検出器338aは、搬送経路の一方の側に位置づけられ、反射ターゲット336aは、搬送経路のもう一方の側に配置される。光源364aからの光線340a、例えば、レーザービームは、ガラスシート302の搬送経路を横切って投射され、反射ターゲット336aによって反射される。次に、反射光は、検出器338aによって受信され、ガラスシートの例えば前縁328の有無が、データライン343を介して適切な信号によってコントローラ326に伝達される。検出器338aによって検出されたガラスシートの存在により、コントローラ326は誘導サイクルを開始する。
各下部ガイドアーム322、324(及び、第1の上部ガイドアーム341及び第2の上部ガイドアーム342)は、ガイドアーム間に位置づけられた名目上垂直なガラスシートの動きを抑制するように位置づけられる。例えば、幾つかの実施形態では、各ガイドアームは、該ガイドアームが横方向327に沿って反対方向に移動すると、ガイドアーム間の分離距離Dが減少するように、各ガイドアームの長さに沿って配列され、回転可能に取り付けられた複数のローラ344(図5を参照)を備えることができ、ガラスシート302は、ローラによって誘導され、例えば、ガラスシートは、ローラと接触してもよく、該ローラは、幾つかの実施形態では、処理されるガラスシートの硬度よりも低いローラ硬度を有する。例えば、対向するガイド部材間の分離距離Dに応じて、ガラスシートの横方向の動きが十分に大きい場合、ガラスシート302は、散発的にローラに接触してよく、それによって、ガラスシートの上端部分及び/又は下端部分の動きを制限し、縁部がガイドアームによって画成される分離距離D内に維持されることを可能にする。他の実施形態では、例えば、第1の上部ガイドアーム341及び第2の上部ガイドアーム342(及び/又は第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324)は、ガラスシート302が第1の上部ガイドアーム341と第2の上部ガイドアーム342との間(及び/又は第1の下部ガイドアーム322と第2の下部ガイドアーム324との間)に位置づけられ、したがって、ローラ(例えば、ローラ344)がガラスシートと連続的に接触している間に、ガラスシートの上端部分(及び/又は下端部分)に接触するように位置づけることができる。
これより、輸送アセンブリ300を動作させる方法及び誘導サイクルについて説明する。図3及び6を参照すると、一実施形態では、輸送アセンブリ300がレール304に沿ってガラスシート302を移動させるとき、第1のセンサ362aからの光源364aが光線340aを投射し、これが反射ターゲット336aから反射して、検出器338aによって受け取られ、これに応答して、検出器338aは、適切な電気信号を用いてコントローラ326に、搬送経路がクリアである(すなわち、検出器が受けた光源によって照射された搬送経路のその部分にガラスシートが存在していない)ことを示唆する。キャリッジアセンブリ314は、その初期開始位置(例えば、搬送部材312の右端)にあり、第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324は、例えば分離距離Dが200mmより大きい場合には、開位置にある。ガラスシート302が搬送方向308に移動し続けると、ガラスシート302の前縁328は光線340aと交差し、その時点で、検出器338aは、反射ターゲット336aからの反射光を受信できないか、又は不十分な光を受信する。したがって、検出器338aは、光が存在しないか、又は不十分な光を受信することによってガラスシートの存在を記録し、適切な信号をコントローラ326に送信する。それに応答して、コントローラ326は、駆動アセンブリ316に、キャリッジアセンブリ314を搬送方向308に動かし始めるように指示する。
幾つかの実施形態では、輸送アセンブリ300は、第1のセンサ362aの下に位置づけられた第2のセンサ362bをさらに含むことができ、第2のセンサ362bは、同様の機能を有する第1のセンサ362aと同様の構成要素を含む。例えば、第2のセンサ362bは、光源364b(例えば、集束LED又はレーザ)、反射ターゲット336b、及び該反射ターゲット336bから反射された光源364bからの光を受け取るように配置された検出器338bを備えることができる。第2のセンサ362bは、第1のセンサ362aと同時に前縁328を検出するように位置づけることができる。すなわち、長方形にカットされたガラスシートでは、把持装置310においてガラスシートの上端部分が適切に位置合わせされていると仮定すると、前縁328は垂直線を提示するはずである。結果として、前縁328は、第1及び第2のセンサ362a,bの両方からの光線を同時に「遮断」するはずである。コントローラ326が、前縁328の同時検出が得られなかったことを示す信号を受信する場合、考えられる原因は、ガラスシートが破損していることでありうる。次に、コントローラは、ガラスシート302を取り出すことができるように輸送アセンブリ300を停止又は減速することを含むがこれらに限定されない追加の動作を開始することができ、あるいは、輸送アセンブリ300はガラスシート302を搬送し続けるが、コントローラ326は、下流の動作、例えば人間のオペレータによる追加の検査を後で実行できるように、(搬送されうる他のガラスシートと比較した)ガラスシートの位置を登録する。一方で、前縁の同時検出が得られた場合、輸送アセンブリ300(例えば、コントローラ326)は、欠陥のあるガラスシートに端を発する追加の動作なしに、ガラスシートの搬送方向への移動を進めることができる。
前縁328の検出は、搬送方向308におけるキャリッジアセンブリ314の移動を開始するために、コントローラ326によって用いられうる。幾つかの実施形態では、搬送方向におけるガラスシート302の速度は、コントローラ326によって、取り付けアセンブリ306から直接、又は取り付けアセンブリ306の駆動装置から、得ることができる。例えば、取り付けアセンブリ306又は駆動装置は、レール304に沿った取り付けアセンブリの速度を含む、レール304に沿った取り付けアセンブリの進行を追跡するためのエンコーダを含みうる。しかしながら、他の実施形態では、輸送アセンブリ300は、第1のセンサ362aの下流に位置づけられた第3のセンサ362cを含みうる。
第1及び第2のセンサ362a、362bと同様に、第3のセンサ362cは、光源364c(例えば、集束LED又はレーザ)、反射ターゲット336c、及び検出器338cを備えることができ、第1及び第2のセンサ362a、362bと同じように動作させることができる。コントローラ326は、第1のセンサ362aからの「ガラス存在」信号と第3のセンサ362cからの「ガラス存在」信号との間の時間を計算することができ、コントローラに事前にプログラムした所与のガラスシートサイズについて、搬送方向のガラスシートの速度を計算することができる。したがって、コントローラ326がガラスシートの搬送速度を計算した後、コントローラ326は、キャリッジアセンブリ314の速度をガラスシート302の速度に一致させることができる。コントローラ326はまた、第1の下部拡張装置318及び第2の下部拡張装置320に閉鎖を開始するように信号を送ることができ、それによって、分離距離Dを減少させる。前述の説明は、センサ検出経路内のガラスシートの有無を決定するため、及び取り付けアセンブリによって搬送されるガラスシートの速度を計算するために、前縁328の通過を利用したことに留意されたい。しかしながら、同様の情報は、後縁330を検出することによっても得ることができる。
前述のように、第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324は、ガラスシート302との連続的な接触を採用することなく、分離距離Dを減少させることができ、それによって、ガイドアームの部分間のガラスシートの下端部分の分離距離Dによって画成される横方向の移動エンベロープを形成する。すなわち、分離距離Dは、完全に開いた分離距離Dよりも小さい値へと減少させることができるが、ガラスシートの下端部分の少しの横方向の動きが許容されるには十分な大きさである。例えば、分離距離Dは、約10mm〜約100mmの範囲、例えば約20mm〜約90mmの範囲に減少させることができる。前述のように、第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324は、ガラスシート302が接触することができる接触面を提供するローラ344を含むことができる。ローラ344は、ガラスシートとガイドアームとの間の相対運動が、ガラスシートの表面に跡を付けるか又は損傷する可能性のあるガイドアームとガラスシートとの間の滑り運動を生じさせるのではなく、ガラスシートの主面に対して転がるローラによって調整されることを確保する。しかしながら、他の実施形態では、分離距離Dは、第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324がガラスシート302と連続的に接触するまで減少させることができ、それにより、対向するガイドアーム間でガラスシートを把持する。第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324が連続的に接触しているか、又は断続的に接触しているかは、下流プロセスの性質によって決定することができる。
図7〜12を参照すると、スレッド工具425が1つ以上の把持装置413に遭遇する、1つ以上の実施形態によるスレッド工具425の逐次動作が示されている。図7〜12では、スレッド工具425は、第1の複数のローラ430(例えば、各ローラが直径約15mm〜約45mmの範囲の直径を含み、各ローラが隣接するローラから約30mm〜約70mmの間隔で配置されている8つのローラを含む)と、第2の複数のローラ431(例えば、各ローラが直径約15mm〜約45mmの範囲の直径を含み、各ローラが隣接するローラから約30mm〜約70mmの間隔で配置されている8つのローラを含む)とを含むものとして示されている。第1の複数のローラ430及び第2の複数のローラ431は各々、それぞれ第1の上部拡張装置435及び第2の上部拡張装置436(例えば、Nanjing Win Union Automation and Control Technology Co.,Ltd.(「SMC」)社から入手可能な、ストロークが50mm、又は25mm、又は15mmのデュアルロッドスライド)に取り付けられている。スレッド工具425が開位置に配置されると、第1の複数のローラ430及び第2の複数のローラ431は分離距離Sだけ分離される。
この実施形態では、分離距離Sは、把持装置413が上流のプロセス方向から接近するときに、把持装置413をクリアするのに十分に大きくすることができる(任意選択的な安全公差を含む)。例えば、分離距離Sは、約100mm超、又は約75mm超、又は約50mm超、又は約40mm超、又は約30mm超、又は約27.5mm超、又は約25mm超、又は約20mm超、又は約10mm超であってよく、とりわけ、把持装置のサイズ及びプロセス環境に基づいて、当業者が決定することができる。
スレッド工具425は、ガラスセンサ(例えば、Keyence Corporation of America社から入手可能な光電センサ)又は超音波センサ(例えば、Banner Engineering社から入手可能)をさらに含む。スレッド工具425は、近接性センサ440(例えば、Turck,Inc.社から入手可能な誘導型近接性センサ)、又は静電容量を監視するため、したがって、キャリアがガラスシート415を処理ステーションを通して搬送するときに該キャリア410を監視するために提供される静電容量近接性センサなどのキャリアセンサをさらに備えることができる。ある特定の実施形態では、キャリアは、金属部品(例えば、金属でありうるキャリアキャリアフレーム)を含むことができ、近接性センサは、金属部品の近接性(例えば、キャリアの金属フレームの近接性)を確認するように適合することができる。スレッド工具425は、例えば、図7に示されるように、処理ステーションの一部として配置することができ、図8〜12に概略的に示されているように配置することができる。
正面図である図7に示されるように、以下にさらに詳細に説明されるセンサアセンブリ405は、ガラスシート415の前縁に近接して位置づけられる。例えば、センサアセンブリは、ガラスシート415が洗浄サブプロセス416を出て、ガラスシート415が1つ以上のエアナイフ418を備えた乾燥機417に入ろうとしている装置内に位置づけることができる。図7には1つのエアナイフ418が示されているが、第2のエアナイフが、ガラスシート415が通過するための狭いチャネル(例えば、約100mm未満、約50mm未満、約25mm未満、10mm、約9mm未満、約8mm未満、約7mm未満、約6mm未満、又は約5mm未満)を画成するガラスシート415の反対側に位置づけられていてもよいものと認識されたい。把持装置413を支持するキャリア410が、矢印420によって示されるように、ガラスシート415を上流プロセス方向から下流プロセス方向に輸送するときに、キャリア410がスレッド工具425に近づく。
この実施形態のセンサアセンブリ405をより詳細に詳述する図8に示されるように、スレッド工具425は、第1の上部拡張装置435に取り付けられ、第2の上部拡張装置436に取り付けられた第2の複数のローラ431を含む第2の上部ガイドアーム442から離間された第1の複数のローラ430を含む第1の上部ガイドアーム441を備えている。第1の上部拡張装置435及び第2の上部拡張装置436はそれぞれ、第1の上部拡張装置435及び第2の上部拡張装置436を伸長及び後退させるための油圧駆動、空気圧駆動、又はサーボモータ駆動を備えることができる。図8は、キャリアセンサを示しており、該キャリアセンサは、この実施形態では、キャリア位置を監視するための近接性センサ440、把持装置413を検出するための第1の光電センサ445、及び別個の構成要素としてガラスシート415などの透明材料を検出するために反射モードに設定された第2の光電センサ450である。しかしながら、幾つかの実施形態では、これらの構成要素のうちの1つ以上(例えば、近接性センサ440、第1の光電センサ445、及び第2の光電センサ450)を組み合わせて、単一のセンサアセンブリとして存在させることができるものと理解されたい。幾つかの実施形態では、第1の光電センサ445及び第2の光電センサ450は、ガラスのシートなどの透明材料又は把持装置などの不透明材料(例えば、金属材料又はポリマー材料)を検出するように切り替えることができる単一のセンサヘッドを備える。
さまざまな実施形態では、コントローラ480は、スレッド工具425の動作を制御することができる。例えば、コントローラ480は、キャリアセンサ(すなわち、近接性センサ440)がトリガされるまで、スレッド工具425を開位置に配置するための制御信号を送信することができる。近接性センサ440がトリガされ、信号をコントローラ480に送信すると、該コントローラ480は、第2の光電センサ450を初期化し、コントローラは、入ってくるガラスシートの移動速度及び/又は移動距離を決定することができる。図3に関して上で述べたように、単一のコントローラ326は、下部ガイドアーム322、324及び上部ガイドアーム441、442を含む輸送アセンブリ300全体の動作を制御することができる。したがって、図8〜12に関して示され、論じられているスレッド工具425が上部及び下部ガイドアームを備えている実施形態では、単一のコントローラ又は複数のコントローラを使用して、ガラスシートの上端と下端を処理ステーションへと導くスレッド工具を個別に制御することができる。
近接性センサ440からのキャリア410の検出された存在に基づいて初期化されている、入ってくるガラスシート415の速度/距離の計算に基づいて、スレッド工具425は、ガラスの前縁が、所定の許容可能な程度まで、ガラスシート415の前縁を安全に閉じるのに最も遠いローラから十分な距離を通過したと決定された後に、閉位置に配置される。これは、ガラスシートがエアナイフ418に近づくときに、スレッド工具425が閉じられてガラスシートの前縁を誘導する、図9に示されている。幾つかの実施形態では、上部ガイドアーム441、442の両方が、分離距離Sを減少させるように移動する。他の実施形態では、上部ガイドアーム441、442の一方のみが分離距離Sを減少させるように移動する。幾つかの実施形態では、スレッド工具がガラスシート415の前縁を誘導するために閉位置にあるときに、第1の複数のローラ430又は第2の複数のローラ431のうちの少なくとも一方がガラスシートのガラス前縁に接触しうる。他の実施形態では、ガラスシート415の前縁は、接触はしないが、第1の複数のローラ430及び第2の複数のローラ431に近接している。1つ以上の実施形態によれば、近接とは、0.5mm未満、0.4mm未満、0.3mm未満、0.2mm未満、又は0.1mm未満を指す。
一方、第1の光電センサ445は、該第1の光電センサ445を通過するときに、把持装置413の位置を検出する。所定の制御プロトコルに基づいて、第1の光電センサ445は、「アクティブな」状況を登録するために、把持装置413がいつスレッド工具425に接近するかを決定する。このアクティブな状況は、コントローラ480を介して、第1の上部拡張装置435の動きを開始し、したがって第1の複数のローラ430、及び第2の上部拡張装置436、したがって第2の複数のローラ431の動きを開始し、図10に示されるように、スレッド工具425を開位置に配置し、把持装置413が通過できるようにする。「アクティブ」な状況が登録されると、別のプロトコルが、スレッド工具425が開位置にあることを確認し、そうでない場合には、警告動作が開始される。例えば、警告動作は、ガラスシートの動きを停止するためにコンベヤにオーバーライド信号を送信することができ、及び/又は警告動作は、オペレータの動作を促すために可聴警報を鳴らすことができる。
第1の把持装置413の接近時にスレッド工具425は開位置に配置される一方で、第1の光電センサ445は、追加の把持装置413の存在を検出し続け、第1の上部ガイドアーム441及び第2の上部ガイドアーム442は、検出されたすべての把持装置413が通過するまで開いたままである。この実施形態では、ガラスシート415には2つの把持装置が設けられているが、任意の数の把持装置を設けることができる。図11は、コントローラ480によって開位置に位置づけられている第1の複数のローラ430と第2の複数のローラ431との間を第2の最も上流の把持装置が通過するときの、開位置にあるスレッド工具425を示している。図12に示されるように、把持装置413が通過すると、次に、スレッド工具425が閉位置に配置されて、上記のようにガラスの後縁を誘導する。
最後の把持装置413が通過し、スレッド工具425が閉位置に配置されている図12に示される瞬間において、キャリア410が停止され、ガラスシートがエアナイフに供され、ガラスシートを乾燥させる。スレッド工具425は、後縁がエアナイフ418を通過するまで閉位置に配置することができる。
ガラスシートの上端部分の詳細が図に示されているが、ガラスシートの下端部分は、(例えば、本明細書に記載される第1の下部ガイドアーム322及び第2の下部ガイドアーム324を使用して)乾燥手順中のさらなる安定性を追加するために、下部スレッド工具(図示せず)を介して誘導することもできる。図12に開示されるように位置するように、ガラスシートは許容できない程度には振動せず、ガラスシートは、該ガラスシートの破損又は引っかき傷を防ぐために適切な動作経路を維持する。
上で論じたように、ガラスシートが洗浄又は乾燥装置と接触すると、許容できない引っかき傷又は欠けが生じ、ガラスが使用できなくなる可能性がある。この問題は、例えば、ディスプレイデバイスに利用される薄いガラスシートなど、薄いガラスシートの処理中に特に問題となる。1550mm×1810mmの幅×長さ寸法及び0.3mmの厚さを有するガラスシート、2500mm×2200mmの幅×長さ寸法及び0.3mmの厚さを有するガラスシート、並びに3500mm×3200mmの幅×長さ寸法及び0.5mmの厚さを有するガラスシートは、例えば、該ガラスシートの主面に空気の流れを吹き付ける1つ以上のエアナイフ418を備えた乾燥機(例えば、図7に示されるような乾燥機)を通して処理及び搬送することが特に困難であると判断された。幾つかの実施形態では、ガラスシートは、約0.05mm〜約2mm、例えば約0.05mm〜約1.8mm、例えば約0.05mm〜約1.3mm、例えば約0.05mm〜約1.1mm、例えば約0.05mm〜約0.9mm、例えば約0.05mm〜約0.7mm、例えば約0.05mm〜約0.5mm、例えば約0.05mm〜約0.3mmの範囲、並びにそれらの間のすべての範囲及び部分範囲の厚さを有しており、薄いガラスシートの前縁又は後縁に損傷を生じさせることなく、乾燥機などのガラスシート処理ステーションの狭いチャネル(例えば、ガラスの厚さよりわずかにだけ広い、及び約10mm未満、約9mm未満、約8mm未満、約7mm未満、約6mm未満、又は約5mm未満の幅を有するチャネル)を通して処理することができる。幾つかの実施形態では、約2000超、約3000超、約4000超、約6,000超、又は約7,000超の長さ/厚さのアスペクト比を有するガラスシートは、ガラスシートの前縁又は後縁を損傷させることなく、狭いチャネル(例えば、約10mm未満、約9mm未満、約8mm未満、約7mm未満、約6mm未満、又は約5mm未満)を有する乾燥機などの本明細書に記載される方法及び装置による処理ステーションを通じて処理することができる。ガラスシートを固定するためにスレッド工具425を閉位置に配置しない場合には、1つ以上のエアナイフ418は、ガラスシートが乾燥機の狭いチャネルを通過するときにシートを振動させる可能性があり、乾燥機との接触を引き起こし、ガラスシートが乾燥機に入るときにガラスシートの前縁328又は乾燥機を出るときにガラスシートの後縁330のいずれか又は両方が欠けてしまう。乾燥動作が完了した後、次に、スレッド工具425を開位置に配置して、ガラスシートの後縁がローラに係合することなく通過できるようにし、プロセスの次のガラスシート455の接近を待つことができる。
さまざまな開示される実施形態は、その特定の実施形態に関連して記載される特定の特徴、要素、又は工程を含みうることが認識されよう。また、特定の特徴、要素、又は工程は、特定の一実施形態に関連して説明されているが、図示されていないさまざまな組合せ又は順列の代替的な実施形態と交換又は組み合わせることができることも認識されよう。
本明細書で用いられる場合、用語「the」、「a」、又は「an」は、「少なくとも1つ」を意味し、明示的に反対の指示がない限り、「1つのみ」に限定されるべきではないことが理解されるべきである。よって、例えば、「ある1つの(a)光源」への言及は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、そのような光源を2つ以上有する実施形態を含む。同様に、「複数」又は「アレイ」は、「1つより多い」ことを示すことを意図している。したがって、「複数」又は「アレイ」の出口は、2つ以上のこのような要素、例えば、3つ以上のこのような出口などを含む。
本明細書では、範囲は、「約」1つの特定の値から、及び/又は「約」別の特定の値までとして表現することができる。このような範囲が表現される場合、実施形態は、その1つの特定の値から及び/又は他方の特定の値までを含む。同様に、例えば先行詞「約」、の使用によって、値が近似値として表される場合、その特定の値は別の態様を形成することが理解されよう。さらには、範囲の各々の端点は、他の端点に関連して、及び他の端点とは独立してのいずれにおいても重要であることが理解されよう。
本明細書で用いられる用語「実質的な」、「実質的に」、及びそれらの変形は、記載された特徴が値又は説明に等しい又はほぼ等しいことを示すことが意図されている。例えば、「実質的に平坦な」表面は、平坦又はほぼ平坦な表面を示すことが意図されている。さらには、上記に定義されるように、「実質的に同様」は、2つの値が等しいかほぼ等しいことを示すことが意図されている。
特に明記しない限り、本明細書に記載の任意の方法は、その工程が特定の順序で実行されることを必要とすると解釈されることは、決して意図していない。したがって、方法クレームがその工程が従うべき順序を実際に列挙していないか、又は工程が特定の順序に限定されるべきであることが特許請求の範囲又は明細書に具体的に述べられていない場合には、いかなる特定の順序も、推測されることは意図していない。
特定の実施形態のさまざまな特徴、要素、又は工程は、「含む」という移行句を使用して開示されうるが、「〜からなる」又は「〜から実質的になる」という移行句を使用して説明されうるものを含む代替的な実施形態態が暗示されることが理解されるべきである。したがって、例えば、A+B+Cを含むデバイスの暗黙の代替的な実施形態には、デバイスがA+B+Cからなる実施形態及びデバイスが実質的にA+B+Cからなる実施形態が含まれる。
本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示に対してさまざまな修正及び変形がなされうることは、当業者にとって明白であろう。本発明の精神及び本質を組み込んだ開示された実施形態の修正の組合せ、部分組合せ、及び変形は、当業者に想起されうることから、本開示は、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内のあらゆるものを含むと解釈されるべきである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
厚さを画成する一対の主面を備えたガラスシートを処理するための装置であって、該装置が、
第1の上部拡張装置に固定された第1の上部ガイドアーム及び第2の上部拡張装置に固定された第2の上部ガイドアームを備えており、前記第1の上部ガイドアーム又は前記第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上が、前記第1の上部ガイドアームと前記第2の上部ガイドアームとが前記ガラスシートの厚さより大きい分離距離Sだけ分離されている開位置と前記第1の上部ガイドアームと第2の上部ガイドアームとがそれぞれ前記ガラスシートの端部で前記ガラスシートの対向する主面を誘導する閉位置との間で移動可能である、スレッド工具;
前記ガラスシートの上端部分を把持するように構成された把持装置;
前記ガラスシートが上流のプロセス方向からガラスセンサに近づくときに前記ガラスシートの前縁の存在を検出するように位置づけられたガラスセンサ;
前記把持装置が前記上流のプロセス方向から把持装置センサに近づくときに前記把持装置の存在を検出するように位置づけられた把持装置センサ;並びに
前記ガラスシートの前記存在の検出及び前記把持装置の前記存在の検出に基づいて、前記開位置と前記閉位置との間で前記第1の上部ガイドアーム又は前記第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上の動きを調整及び制御するように構成されたコントローラ
を備えている、装置。
実施形態2
前記ガラスシートを輸送するように構成されたキャリアをさらに含む、実施形態1に記載の装置。
実施形態3
前記キャリアが前記上流のプロセス方向からキャリアセンサに近づくときに前記キャリアの存在を検出するように位置づけられたキャリアセンサをさらに含む、実施形態2に記載の装置。
実施形態4
前記把持装置が前記キャリアによって支持される、実施形態3に記載の装置。
実施形態5
前記キャリアが金属部品を含み、前記キャリアセンサが前記金属部品の近接性を確認するように適合された近接性センサを含む、実施形態4に記載の装置。
実施形態6
前記ガラスシートが長さを含み、前記長さを前記厚さで割ったものとして定義されるアスペクト比が約2000より大きい、実施形態1から5のいずれかに記載の装置。
実施形態7
第1の下部拡張装置に固定された第1の下部ガイドアーム及び第2の下部拡張装置に固定された第2の下部ガイドアームを備えており、前記第1の下部ガイドアーム又は前記第2の下部ガイドアームのうちの1つ以上が、前記第1の下部ガイドアームと前記第2の下部ガイドアームとが前記ガラスシートの厚さより大きい分離距離Dだけ分離されている開位置と前記第1の下部ガイドアームと前記第2の下部ガイドアームとがそれぞれ前記ガラスシートの下端部分で前記ガラスシートの対向する主面を誘導する閉位置との間で移動可能である、下部スレッド工具をさらに含む、実施形態1から6のいずれかに記載の装置。
実施形態8
前記分離距離Sが約1.0mm〜約50mmである、実施形態1から7のいずれかに記載の装置。
実施形態9
1つ以上の前記把持装置が、前記ガラスシートの前記上端部分の約0.1mm〜約15mm下に、前記閉位置で配置され、前記第1の上部ガイドアームと前記第2の上部ガイドアームとが、前記ガラスシートの前記上端部分の0.1mm〜約15mm下で前記ガラスシートを誘導するように構成されている、実施形態1から8のいずれかに記載の装置。
実施形態10
前記ガラスセンサ又は前記把持装置センサのうちの1つ以上が、光電センサ又は超音波センサを含む、実施形態1から9のいずれかに記載の装置。
実施形態11
厚さを画成する一対の主面、前縁、及び後縁を備えたガラスシートを処理する方法において、該方法が、
前記前縁がガラスシート処理ステーションを通って搬送され、続いて前記後縁が搬送されるように、ガラスシートを搬送方向に搬送するステップであって、前記ガラスシートが把持装置によって前記ガラスシートの上端部分から支持される、ステップ;
前記ガラスシートが上流位置から前記搬送方向に移動するときにガラスセンサを用いて前記ガラスシートの前記前縁の存在を検出するステップ;
一対のガイドアームがそれぞれ前記ガラスシートを誘導するように、前記ガラスシートの前記前縁が前記ガラスセンサによって検出された後に前記ガラスシート上で一対のガイドアームを閉じるステップ;
把持装置センサを用いて前記把持装置の存在を検出するステップ;
前記把持装置が前記一対のガイドアーム間を通過できるように前記一対のガイドアームを開くステップ;及び
前記把持装置が前記把持装置センサを通過して搬送された後に前記一対のガイドアームを閉じるステップ、
を含む、方法。
実施形態12
前記把持装置が前記把持装置センサを通過して搬送され、前記一対のガイドアームが閉じられた後に前記ガラスシートを乾燥させるステップをさらに含む、実施形態11に記載の方法。
実施形態13
前記ガラスシートを乾燥させるステップが、前記ガラスシートにガスを適用して前記ガラスシートを乾燥させることを含む、実施形態12に記載の方法。
実施形態14
キャリアを用いて前記上流位置から前記ガラスシートを輸送するステップ、及びキャリアセンサを用いて前記キャリアの存在を検出するステップをさらに含む、実施形態11から13のいずれかに記載の方法。
実施形態15
前記キャリアが、可動搬送部材によって前記上流位置から輸送され、前記方法が、(a)前記ガラスシートの前記前縁の存在を検出するか、又は(b)前記一対のガイドアームの閉じている状態を記録している間に前記キャリアの存在を検出すると、警告動作を開始することをさらに含む、実施形態14に記載の方法。
実施形態16
把持装置を備えたガラスシート処理装置のための制御システムにおいて、該制御システムが、
基準点に対するキャリアの近接性を検出するように適合された近接性センサであって、前記ガラスシートが前記キャリアによって輸送される、近接性センサ;
前記ガラスシートの速度及び前記基準点に対する前記ガラスシートの距離を決定するように構成されたコントローラと通信する第1の光電センサ又は超音波センサ;
前記把持装置の速度及び前記基準点に対する前記把持装置の距離を決定するように構成された前記コントローラと通信する第2の光電センサ又は超音波センサ;
スレッド工具の状態を決定するように構成されたセンサであって、前記スレッド工具が、第1の上部ガイドアーム及び第2の上部ガイドアームを備えており、前記第1の上部ガイドアーム又は前記第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上が、前記第1の上部ガイドアームと前記第2の上部ガイドアームとが前記ガラスシートの厚さより大きい分離距離Sだけ分離されている開位置と前記第1の上部ガイドアームと第2の上部ガイドアームとがそれぞれ前記ガラスシートの上端部分の近くで前記ガラスシートのそれぞれの主面を誘導する閉位置との間で移動可能である、センサ
を備えており、
前記コントローラが、前記近接性センサ、前記第1の光電センサ又は超音波センサ、及び前記第2の光電センサ又は超音波センサと通信し、前記スレッド工具の状態を決定するように構成された前記センサとさらに通信しており、前記コントローラが、
(i)前記キャリアの決定された近接性;
(ii)前記ガラスシートの決定された速度及び前記基準点に対する前記ガラスシートの前記距離;並びに
(iii)前記1つ以上の把持装置の決定された速度及び前記基準点に対する前記1つ以上の把持装置の前記距離
に基づいて、前記開位置と前記閉位置との間を移動するように、前記第1の上部ガイドアーム又は前記第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上に信号を送るように構成されており、
前記制御システムが、(a)前記ガラスシートの前縁が上流位置から前記スレッド工具を通過した後に前記スレッド工具を前記閉位置に配置し、(b)前記把持装置が前記上流位置から前記スレッド工具に近づいたときに前記スレッド工具を前記開位置に配置し、(c)前記把持装置が前記スレッド工具を通過した後に前記スレッド工具を前記閉位置に配置する、
制御システム。
100 ガラス処理システム
101 ガラス製造装置/フュージョンダウンドロー装置
103 ガラスリボン
104 ガラスシート
105 溶融容器
107 バッチ材料
109 貯蔵ビン
111 バッチ送達装置
113 モータ
115 コントローラ
119 ガラス溶融プローブ
121 溶融材料
123 スタンドパイプ
125 通信ライン
127 清澄容器
129 第1の接続導管
131 混合チャンバ
133 送達容
135 第2の接続導管
137 第3の接続導管
139 送達パイプ
140 ガラス成形装置
141 入口
143 成形容器
145 成形容器の下端/ルート
149 ガラスセパレータ
151 横方向分離経路
153 ガラスリボンの第1の縦縁部
155 ガラスリボンの第2の縦縁部
159 ガラスシートの外側部分
161 ガラスシートの中央部分
163 縦方向分離経路
165 第1の横方向縁部
167 第2の横方向縁部
169 レーザ
170 スクライブ
173 真空ポート
185a 第1の細長いガスポート
185b 第2の細長いガスポート
195a 第1のバッフル
195b 第2のバッフル
202 入口開口部
203 洗浄機
205 筐体
207 第1の液体ディスペンサ
213 仕切り
214a 第1の主面
215a 第1の領域
215b 第2の領域
216 ドレイン
217 ガスナイフ
218 ベント
219 ガスノズル
221 移動方向
223 第2の液体ディスペンサ
225 偏向器
227 第2の液体ノズル
300 輸送アセンブリ
301 スレッド工具
302 ガラスシート
304 レール/トラック
306 取り付けアセンブリ
308 搬送方向
310 把持装置
312 搬送部材
314 キャリッジアセンブリ
316 駆動アセンブリ
317 第1の制御ライン
318 第1の下部拡張装置
319,321 制御通信ライン
320 第2の下部拡張装置
322 第1の下部ガイドアーム
323 第2の制御ライン
324 第2の下部ガイドアーム
326 コントローラ
328 ガラスシートの前縁
330 ガラスシートの後縁
333 ガラスシートの上端部分
334 ガラスシートの下端部分
336a,b,c 反射ターゲット
338a,b,c 検出器
340a 光線
341 第1の上部ガイドアーム
342 第2の上部ガイドアーム
343 データライン
344 ローラ
362a,b,c 第1、第2、第3のセンサ
364a,b,c 光源
366 下部スレッド工具
368 スレッド工具
405 センサアセンブリ
410 キャリア
413 把持装置
415 ガラスシート
416 洗浄サブプロセス
417 乾燥機
418 エアナイフ
425 スレッド工具
430 第1の複数のローラ
431 第2の複数のローラ
435 第1の上部拡張装置
436 第2の上部拡張装置436
440 近接性センサ
441 第1の上部ガイドアーム
442 第2の上部ガイドアーム
445 第1の光電センサ
450 第2の光電センサ
480 コントローラ
図7〜12を参照すると、スレッド工具425が1つ以上の把持装置413に遭遇する、1つ以上の実施形態によるスレッド工具425の逐次動作が示されている。図7〜12では、スレッド工具425は、第1の複数のローラ430(例えば、各ローラが直径約15mm〜約45mmの範囲の直径を含み、各ローラが隣接するローラから約30mm〜約70mmの間隔で配置されているつのローラを含む)と、第2の複数のローラ431(例えば、各ローラが直径約15mm〜約45mmの範囲の直径を含み、各ローラが隣接するローラから約30mm〜約70mmの間隔で配置されているつのローラを含む)とを含むものとして示されている。第1の複数のローラ430及び第2の複数のローラ431は各々、それぞれ第1の上部拡張装置435及び第2の上部拡張装置436(例えば、Nanjing Win Union Automation and Control Technology Co.,Ltd.(「SMC」)社から入手可能な、ストロークが50mm、又は25mm、又は15mmのデュアルロッドスライド)に取り付けられている。スレッド工具425が開位置に配置されると、第1の複数のローラ430及び第2の複数のローラ431は分離距離Sだけ分離される。

Claims (10)

  1. 厚さを画成する一対の主面を備えたガラスシートを処理するための装置であって、該装置が、
    第1の上部拡張装置に固定された第1の上部ガイドアーム及び第2の上部拡張装置に固定された第2の上部ガイドアームを備えており、前記第1の上部ガイドアーム又は前記第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上が、前記第1の上部ガイドアームと前記第2の上部ガイドアームとが前記ガラスシートの厚さより大きい分離距離Sだけ分離されている開位置と前記第1の上部ガイドアームと第2の上部ガイドアームとがそれぞれ前記ガラスシートの端部で前記ガラスシートの対向する主面を誘導する閉位置との間で移動可能である、スレッド工具;
    前記ガラスシートの上端部分を把持するように構成された把持装置;
    前記ガラスシートが上流のプロセス方向からガラスセンサに近づくときに前記ガラスシートの前縁の存在を検出するように位置づけられたガラスセンサ;
    前記把持装置が前記上流のプロセス方向から把持装置センサに近づくときに前記把持装置の存在を検出するように位置づけられた把持装置センサ;並びに
    前記ガラスシートの前記存在の検出及び前記把持装置の前記存在の検出に基づいて、前記開位置と前記閉位置との間で前記第1の上部ガイドアーム又は前記第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上の動きを調整及び制御するように構成されたコントローラ
    を備えている、装置。
  2. 前記ガラスシートを輸送するように構成されたキャリアをさらに含む、請求項1に記載の装置。
  3. 前記キャリアが前記上流のプロセス方向からキャリアセンサに近づくときに前記キャリアの存在を検出するように位置づけられたキャリアセンサをさらに含む、請求項2に記載の装置。
  4. 前記把持装置が前記キャリアによって支持される、請求項3に記載の装置。
  5. 前記キャリアが金属部品を含み、前記キャリアセンサが前記金属部品の近接性を確認するように適合された近接性センサを含む、請求項4に記載の装置。
  6. 第1の下部拡張装置に固定された第1の下部ガイドアーム及び第2の下部拡張装置に固定された第2の下部ガイドアームを備えており、前記第1の下部ガイドアーム又は前記第2の下部ガイドアームのうちの1つ以上が、前記第1の下部ガイドアームと前記第2の下部ガイドアームとが前記ガラスシートの厚さより大きい分離距離Dだけ分離されている開位置と前記第1の下部ガイドアームと前記第2の下部ガイドアームとがそれぞれ前記ガラスシートの下端部分で前記ガラスシートの対向する主面を誘導する閉位置との間で移動可能である、下部スレッド工具をさらに含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 厚さを画成する一対の主面、前縁、及び後縁を備えたガラスシートを処理する方法において、該方法が、
    前記前縁がガラスシート処理ステーションを通って搬送され、続いて前記後縁が搬送されるように、ガラスシートを搬送方向に搬送するステップであって、前記ガラスシートが把持装置によって前記ガラスシートの上端部分から支持される、ステップ;
    前記ガラスシートが上流位置から前記搬送方向に移動するときにガラスセンサを用いて前記ガラスシートの前記前縁の存在を検出するステップ;
    一対のガイドアームがそれぞれ前記ガラスシートを誘導するように、前記ガラスシートの前記前縁が前記ガラスセンサによって検出された後に前記ガラスシート上で一対のガイドアームを閉じるステップ;
    把持装置センサを用いて前記把持装置の存在を検出するステップ;
    前記把持装置が前記一対のガイドアーム間を通過できるように前記一対のガイドアームを開くステップ;及び
    前記把持装置が前記把持装置センサを通過して搬送された後に前記一対のガイドアームを閉じるステップ、
    を含む、方法。
  8. 前記把持装置が前記把持装置センサを通過して搬送され、前記一対のガイドアームが閉じられた後に前記ガラスシートを乾燥させるステップをさらに含む、請求項7に記載の方法。
  9. キャリアを用いて前記上流位置から前記ガラスシートを輸送するステップ、及びキャリアセンサを用いて前記キャリアの存在を検出するステップをさらに含む、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 把持装置を備えたガラスシート処理装置のための制御システムにおいて、該制御システムが、
    基準点に対するキャリアの近接性を検出するように適合された近接性センサであって、前記ガラスシートが前記キャリアによって輸送される、近接性センサ;
    前記ガラスシートの速度及び前記基準点に対する前記ガラスシートの距離を決定するように構成されたコントローラと通信する第1の光電センサ又は超音波センサ;
    前記把持装置の速度及び前記基準点に対する前記把持装置の距離を決定するように構成された前記コントローラと通信する第2の光電センサ又は超音波センサ;
    スレッド工具の状態を決定するように構成されたセンサであって、前記スレッド工具が、第1の上部ガイドアーム及び第2の上部ガイドアームを備えており、前記第1の上部ガイドアーム又は前記第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上が、前記第1の上部ガイドアームと前記第2の上部ガイドアームとが前記ガラスシートの厚さより大きい分離距離Sだけ分離されている開位置と前記第1の上部ガイドアームと第2の上部ガイドアームとがそれぞれ前記ガラスシートの上端部分の近くで前記ガラスシートのそれぞれの主面を誘導する閉位置との間で移動可能である、センサ
    を備えており、
    前記コントローラが、前記近接性センサ、前記第1の光電センサ又は超音波センサ、及び前記第2の光電センサ又は超音波センサと通信し、前記スレッド工具の状態を決定するように構成された前記センサとさらに通信しており、前記コントローラが、
    (i)前記キャリアの決定された近接性;
    (ii)前記ガラスシートの決定された速度及び前記基準点に対する前記ガラスシートの前記距離;並びに
    (iii)前記1つ以上の把持装置の決定された速度及び前記基準点に対する前記1つ以上の把持装置の前記距離
    に基づいて、前記開位置と前記閉位置との間を移動するように、前記第1の上部ガイドアーム又は前記第2の上部ガイドアームのうちの1つ以上に信号を送るように構成されており、
    前記制御システムが、(a)前記ガラスシートの前縁が上流位置から前記スレッド工具を通過した後に前記スレッド工具を前記閉位置に配置し、(b)前記把持装置が前記上流位置から前記スレッド工具に近づいたときに前記スレッド工具を前記開位置に配置し、(c)前記把持装置が前記スレッド工具を通過した後に前記スレッド工具を前記閉位置に配置する、
    制御システム。
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