JP2022500535A - 荷電複合材料、合成方法、および使用方法 - Google Patents
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Abstract
本開示の実施形態は、荷電複合材料を生成する方法に関する。この方法は、複合材料を合成することと、複合材料を帯電させて、荷電複合材料を生成することと、を含み得る。複合材料は、無機複合成分および有機成分を含み得る。有機成分は、1つ以上の第一級または第二級アミンを含み得る。有機成分は、無機複合成分に共有結合し得る。荷電複合材料は、正に帯電し得る。
Description
本出願は、2018年9月13日に出願された米国特許出願番号第62/730,990号の優先権を主張し、その開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
本開示の実施形態は、一般に、荷電材料に関し、より具体的には、地中の坑井流体に利用される荷電材料に関する。
坑井構築および生産技法は、掘削、竣工、マトリックス刺激、破砕、または他の坑井構築および生産強化技法を含み得る。いくつかの坑井層は、粘土ベースの鉱物から構成され得る。いくつかの坑井構築および生産技法では、水性の坑井流体を利用し得る。場合によっては、水性の坑井流体の水が、粘土ベースの鉱物を水和し、膨潤させ得る。そのため、いくつかの坑井層は、水によって損傷を受け得る。
そのため、坑井流体ならびに他の坑井構築および生産用途に使用するための粘土安定化化合物が必要とされている。このような粘土安定化化合物は、「粘土膨潤抑制剤」または「シェール抑制剤」とも呼ばれ得、粘土安定化化合物または従来の粘土安定化化合物を含まない粘土ベースの材料と比較して、膨潤を低減し得る。
本開示の実施形態は、荷電複合材料を提供することによって、これらの粘土安定化の必要性を満たす。いくつかの実施形態では、開示された粘土膨潤抑制剤が、坑井用途用に使用される流体に利用され得る。いくつかの実施形態では、荷電複合材料を利用して、坑井構築および生産強化の作業中に粘土ベースの材料が膨潤するのを少なくとも部分的に防止し得る。さらなる実施形態では、開示された粘土膨潤抑制剤は、水溶性または分散性材料を含む部分的に水性および非水性の流体に利用され得る。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、荷電複合材料を生成する方法が提供される。この方法は、複合材料を合成することと、複合材料を帯電させて、荷電複合材料を生成することと、を含み得る。複合材料は、無機複合成分および有機成分を含み得る。有機成分は、1つ以上の第一級または第二級アミンを含み得る。有機成分は、無機成分に共有結合し得る。荷電複合材料は、正に帯電し得る。
本開示の少なくとも別の実施形態によれば、坑井流体が提供される。坑井流体は、水性ベースの流体および荷電複合材料を含み得る。荷電複合材料は、無機複合成分および有機成分を含み得る。無機複合成分は、マグネシウムおよびシリコンを含み得る。有機成分は、第一級または第二級アミンを含み得る。有機成分は、無機複合成分に共有結合し得る。
本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、荷電複合材料が提供される。荷電複合材料は、無機複合成分および有機成分を含み得る。無機複合成分は、マグネシウムおよびシリコンを含み得る。有機成分は、1つ以上の第一級または第二級アミンを含み得る。複合材料は、正に帯電し得る。有機成分は、無機複合成分に共有結合し得る。
これらおよび他の実施形態は、添付の図面と併せて、以下の発明を実施するための形態においてより詳細に説明される。
本開示の特定の実施形態の以下の詳細な説明により、同類の構造が同類の参照番号で示されている以下の図面と併せて読むと、最もよく理解することができる。
ここで、本出願の特定の実施形態を説明する。しかしながら、本開示は、異なる形態で具体化され得、本開示に記載された実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全であり、主題の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。
一般に、本開示に記載されるのは、荷電複合材料の様々な実施形態、荷電複合材料を生成する方法、および荷電複合材料を利用する方法である。
ここで、荷電複合材料の実施形態を説明する。いくつかの実施形態では、荷電複合材料は、無機複合成分および有機成分を含み得る。無機複合成分は、マグネシウムおよびシリコンを含み得る。有機成分は、1つ以上の第一級または第二級アミンを含み得る。有機成分は、無機複合成分に共有結合し得る。帯電複合材料は、正に帯電し得る。
前述のように、1つ以上の実施形態では、無機複合成分は、マグネシウムおよびシリコンを含み得る。さらなる実施形態では、無機複合成分は、層状のケイ酸マグネシウム材料を含み得、層状のケイ酸マグネシウム材料は、マグネシウムまたはシリコンを含む材料の1つ以上の層を含み得る。いくつかの実施形態では、無機複合成分中に存在するマグネシウムが八面体の形状を有し得る。いくつかの実施形態では、無機複合成分中に存在するシリコンが四面体の形状を有し得る。
図1は、層状のケイ酸マグネシウム材料を含み得る複合材料(非帯電)の実施形態を示す。図1に示すように、いくつかの実施形態では、マグネシウムは細長い内部層に存在し得る。さらなる実施形態では、図1に示すように、マグネシウムは八面体の形状を有し、細長い内部層に存在し得る。さらに図1を参照すると、いくつかの実施形態では、シリコンは細長い内部層の片側の第1のシリコン外部層、および細長い内部層の反対側の第2のシリコン外部層に存在し得る。さらなる実施形態では、図1に示すように、第1のシリコン外部層、第2のシリコン外部層、またはその両方に存在するシリコンは四面体の形状を有し得る。
いくつかの実施形態では、荷電複合材料が1nm〜5nmの厚さを有し得る。他の実施形態では、荷電複合材料は、約1nm〜約4nm、約1nm〜約3nm、約1nm〜約2nm、約2nm〜約5nm、約2nm〜約4nm、約2nm〜約3nm、約3nm〜約5nm、約3nm〜約4nm、または約5nm〜約5nmの厚さを有し得る。いくつかの実施形態では、荷電複合材料は、約10nm〜約2000nm(2ミクロン)、約50nm〜約1000nm、または約100nm〜約500nmの横方向の寸法を有し得る。実施形態では、荷電複合材料の全体の厚さは、官能基の長さに依存し得る。
無機複合成分のマグネシウムは、マグネシウムを含む材料から誘導し得る。いくつかの実施形態では、マグネシウムを含む材料がマグネシウム塩であり得る。さらなる実施形態では、マグネシウム塩は、塩化マグネシウム、硝酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、または臭化マグネシウムであり得る。いくつかの特定の実施形態では、マグネシウムを含む材料が塩化マグネシウム六水和物を含み得る。他の実施形態では、マグネシウムを含む材料は、酸化マグネシウムまたは水酸化マグネシウムを含み得る。
いくつかの実施形態では、マグネシウムを含む材料は、天然に存在し得る。例えば、いくつかの実施形態では、水酸化マグネシウムは、ブルーサイトなどの天然に存在する鉱物から採取し得る。他の実施形態では、マグネシウムを含む天然に存在する材料は、マグネシウムに富むにがりの塩水を含み得、マグネシウムに富むにがりの塩水は、海水による塩化ナトリウム生成の副産物であり得る。
無機層のシリコンは、シリコンを含む材料から採取し得る。いくつかの実施形態では、シリコン源は、シランまたはオルガノシランを含み得る。さらなる実施形態では、オルガノシランは、アルコキシ、例えば、トリメトキシまたはトリエトキシ誘導体を含み得る。いくつかの実施形態では、シランまたはオルガノシランは、アミノプロピルトリエトキシシラン、3−(アミノフェノキシ)プロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、11−アミノウンデシルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノメチルトリメトキシシラン、およびN−(2−アミノエチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシランのうちの1つ以上を含み得る。
いくつかの実施形態では、無機複合成分は、モルで約0.7:1〜1.5:1または1:1〜約1.4:1のシリコン対マグネシウムの比を有し得る。さらなる実施形態では、シリコン対マグネシウムの比は、モルで約1.33であり得る。理論に束縛されるものではないが、シリコン対マグネシウムの比は、荷電複合材料の結晶化度に影響を及ぼし得ると考えられる。シリコン対マグネシウムの比が、モルで約1.33:1以上またはそれ未満である場合、無機複合材料成分は、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム、シリカ材料、および層状のケイ酸マグネシウムのうちの1つ以上を含む非晶質材料を含み得る。シリコン対マグネシウムの比が、モルで約1.33:1である場合、無機複合成分は、高純度の層状のケイ酸マグネシウムを含み得ると考えられる。本開示で使用される場合、「高純度」とは、無機複合成分が、無機複合成分の総重量に基づいて、少なくとも50重量パーセント(重量%)、75重量%、90重量%、95重量%、または99重量%の層状のケイ酸マグネシウムを有し得ることを意味する。いくつかの用途では、高純度の層状のケイ酸マグネシウムによる無機複合成分を備えた荷電複合材料が好まれ得る。しかしながら、いくつかの用途では、別の純度の層状のケイ酸マグネシウムを必要とし得る。
いくつかの実施形態では、無機複合成分は、1ナノメートル(nm)〜5nmの厚さを有し得る。他の実施形態では、無機複合成分は、約1nm〜約4nm、約1nm〜約3nm、約1nm〜約2nm、約2nm〜約5nm、約2nm〜約4nm、約2nm〜約3nm、約3nm〜約5nm、約3nm〜約4nm、または約5nm〜約5nmの厚さを有し得る。いくつかの実施形態では、無機複合成分は、約10nm〜約1000nm、約50nm〜約500nm、または約100nm〜約200nmの横方向の寸法を有し得る。
前述のように、実施形態では、複合材料はまた、有機成分を含み得る。再び図1を参照すると、いくつかの実施形態では、有機成分は、第一級または第二級アミンを含む1つ以上の有機官能基を含み得、1つ以上の有機官能基は図1においてRと表される。さらなる実施形態では、第一級または第二級アミンは、1つ以上のアルキルまたはアリールアミン部分を含み得る。
前述のように、いくつかの実施形態では、有機成分は無機複合成分のシリコン原子に共有結合し得る。
前述のように、荷電複合材料は、帯電し得る。いくつかの実施形態では、荷電複合材料は、正に帯電し得る。理論に束縛されるものではないが、荷電複合材料上の陽イオンの正電荷は、正味の負に帯電した粒子の表面に荷電複合材料を付着させ得る。例えば、正味の負に帯電した粒子は、本開示で後述するように、粘土ベースの材料粒子を含み得る。
ここで、荷電複合材料を生成する方法を説明する。本開示の少なくとも1つの実施形態によれば、方法には、複合材料を合成することと、複合材料を帯電させて荷電複合材料を生成することと、が含まれ得る。
前述のように、いくつかの実施形態では、複合材料は、マグネシウムおよびシリコンを含む無機複合成分を含み得る。例えば、複合材料を合成する方法を、図1の概略図および以下の反応(1)によって要約し得、ここで、略称のCM−Nは中性複合材料を表す:
MgCl2・6H2O+H2N(CH2)3Si(OC2H5)3→CM−N(1)
MgCl2・6H2O+H2N(CH2)3Si(OC2H5)3→CM−N(1)
いくつかの実施形態では、マグネシウムを含む材料を溶媒に溶解して、溶液を生成し得る。さらなる実施形態では、溶媒はエタノールであり得る。次に、シリコン源を溶液に加え得る。いくつかの実施形態では、アミン末端シランは、シリコン源であり得る。シリコン源を、室温、もしくは少なくとも10℃、少なくとも15℃、少なくとも20℃、少なくとも25℃、少なくとも30℃、または少なくとも35℃の温度で加え得る。
いくつかの実施形態では、マグネシウム源およびシリコン源は、シリコン対マグネシウムの比がモルで約0.7:1〜1.5:1またはモルで1:1〜約1.4:1であるように組み合わされる。さらなる実施形態では、シリコン対マグネシウムの比は、モルで約1.33:1であり得る。
いくつかの実施形態では、溶液のpHは、10〜12のpHに維持され得る。いくつかの実施形態では、pHは、溶液に塩基を加えることによって維持される。さらなる実施形態では、塩基は水酸化ナトリウムである。さらなる実施形態では、塩基は撹拌とともに加えられる。さらなる実施形態では、塩基は約30分間撹拌するとともに加えられる。
他の実施形態では、次いで、溶液をさらに処理して、反応混合物を生成し得る。理論に束縛されるものではないが、このようなさらなる処理は、合成時間を増加させ、したがって、複合材料の結晶化度に影響を及ぼし得る。理論に束縛されるものではないが、このような処理工程の間に、八面体層(マグネシウムを含む)の両面上の四面体層(ケイ酸塩)の縮合は、層の比較的より密な充填を促進し得、これはより高い結晶化度をもたらし得ると考えられる。例えば、さらなる処理は撹拌を含み得る。いくつかの実施形態では、溶液を約3〜約4時間撹拌し得る。他の実施形態では、溶液を還流し得る。いくつかの実施形態では、溶液は、少なくとも1日間、少なくとも2日間、または約1日〜約2日間還流され得る。溶液は、少なくとも3日間、または約3日間〜約15日間還流され得る。他の実施形態では、溶液は、冷却され、濾過され、遠心分離され、次いで、反応混合物を生成し得る。複合材料の結晶化度は、熱水条件下で溶液を反応させることによって増強され得る。閉鎖系(例えば、大気圧より高い圧力)下での反応混合物の熱水反応は、無機複合材料成分の比較的より密な充填を可能にし得、比較的より密な充填は複合材料の比較的より高い結晶化度をもたらし得る。他の実施形態では、複合材料の結晶化度は、マイクロ波条件下で溶液を反応させることによって増強され得る。
いくつかの実施形態では、反応混合物を洗浄し得る。例えば、反応混合物を脱イオン水で洗浄し得る。いくつかの実施形態では、反応混合物を脱イオン水で2回以上、例えば3回洗浄し得る。
他の実施形態では、反応混合物を乾燥させて、複合材料を生成し得る。いくつかの実施形態では、反応混合物を、少なくとも50℃、少なくとも60℃、少なくとも70℃、または少なくとも80℃の温度で乾燥させる。さらなる実施形態では、反応混合物を真空下で乾燥させ得る。
複合材料の合成中に、有機成分(例えば、アルキル/アリールアミン部分)は、合成反応中の無機成分のシリコン原子(例えば、シリコンを含む第1および第2の層)に共有結合するようになり得る。理論に束縛されるものではないが、合成中に、シランまたはオルガノシランのアルコキシ基は、縮合反応によって内側の八面体層の両側に反応し得る。したがって、ペンダント型アルキル/アリールアミン部分(例えば、オルガノシランの第4の官能基)は、無機成分と共有結合するようになり得る。
複合材料を合成した後、複合材料が帯電して、荷電複合材料を生成し得る。複合材料を合成する方法論を、図2および以下の反応(2)によって要約し得、ここで、略称のCM−Nは中性複合材料を表し、略称のCM−Cは荷電複合材料を表す。さらなる実施形態では、複合材料は、複合材料の有機成分を帯電することによって、帯電させ得る。さらなる実施形態では、荷電複合材料は、正に帯電し得る。
CM−N→CM−C (2)
CM−N→CM−C (2)
荷電複合材料を生成するいくつかの実施形態では、複合材料を、四級化法を使用して、有機成分の第一級または第二級アミンの四級化を介して帯電し得る。四級化法には、複合材料をハロゲン化アルキル化合物で処理することが含まれ得る。実施形態では、ハロゲン化アルキル化合物は、式RXの化合物であり得、式中、Rは1つ以上のアルキル基またはアリール基を含み得、Xは1つ以上のハロゲン基または水酸化物基を含み得る。いくつかの実施形態では、ハロゲン化アルキル化合物はヨウ化メチル(CH3I)であり得る。複合材料は、溶媒中で混合し得る。溶媒は、アセトニトリル、メタノール、エタノール、または他の極性もしくは非極性溶媒を含み得る。溶媒に対する複合材料の量は、溶液の総体積当たり約1重量%〜約40重量%の複合材料、溶液の体積当たり約2〜約20重量%の複合材料、または溶液の体積当たり約5重量%〜約10重量%の複合材料の範囲である。複合材料に対する四級化化合物の量は、約1(複合材料):25(四級化化合物)、約1:15、または約1:10の比率であり得る。溶液は、約10時間〜約48時間、約12時間〜約30時間、または約24時間還流され得る。四級化反応の温度は、使用される溶媒の沸点に依存し得る。溶液を濾過し、溶媒で洗浄し、乾燥させて、荷電複合材料を生成し得る。いくつかの実施形態では、乾燥は、少なくとも50℃、少なくとも60℃、少なくとも70℃、または少なくとも80℃の温度であり得る。いくつかの実施形態では、乾燥は真空下で行われ得る。いくつかの実施形態では、乾燥は、約10時間〜約48時間、約10時間〜約24時間、または約24時間〜約48時間であり得る。
荷電複合材料を生成する他の実施形態では、複合材料は酸性化法によって帯電され得る。酸性化法は、複合材料の第一級および第二級アミンを、有機酸または無機酸を含む酸溶液で酸性化することを含み得る。いくつかの実施形態では、有機酸または無機酸は、HCl、HNO3、H2SO4、HBr、HI、またはHSを含み得る。水溶液中の酸の量は、溶液の総体積に基づいて約1重量%〜約20重量%の酸、溶液の体積当たり約1重量%〜約10重量%の酸、または溶液の体積当たり約2重量%〜約5重量%の酸であり得る。複合材料に対する酸溶液の量は、約1(複合材料):25(酸溶液)、約1:15、または約1:10の比であり得る。酸性化反応を、室温で約2時間〜約8時間、約2時間〜約6時間、約2時間〜約4時間、約4時間〜約8時間、約4時間〜約6時間、または約6時間〜約8時間実施し得る。酸性化反応混合物を濾過または遠心分離して沈殿物を採取し得る。いくつかの実施形態では、沈殿物を脱イオン水で洗浄し得る。いくつかの実施形態では、沈殿物を乾燥させて、荷電複合材料を生成し得る。いくつかの実施形態では、乾燥は、少なくとも50℃、少なくとも60℃、少なくとも70℃、または少なくとも80℃の温度であり得る。いくつかの実施形態では、乾燥は真空下で行われ得る。いくつかの実施形態では、乾燥は、約10時間〜約48時間、約10時間〜約24時間、または約24時間〜約48時間であり得る。
荷電複合材料を生成する他の実施形態では、複合材料は塩基処理法によって帯電され得る。いくつかの実施形態では、塩基処理方法は、複合材料をNaOHまたはKOHで処理することを含み得る。水溶液中の塩基の量は、溶液の総体積に基づいて約1重量%〜約20重量%の塩基、溶液の体積当たり約1重量%〜約10重量%の塩基、または溶液の体積当たり約2重量%〜約5重量%の塩基であり得る。複合材料に対する塩基溶液の量は、約1(複合材料):25(塩基溶液)、約1:15、または約1:10の比であり得る。塩基処理反応は、室温で、約5分〜1時間、約2時間〜約8時間、約2時間〜約6時間、約2時間〜約4時間、約4時間〜約8時間、約4時間〜約6時間、または約6時間〜約8時間実施し得る。塩基処理反応混合物を濾過または遠心分離して、沈殿物を採取し得る。いくつかの実施形態では、沈殿物を乾燥させて、荷電複合材料を生成し得る。いくつかの実施形態では、乾燥は、少なくとも50℃、少なくとも60℃、少なくとも70℃、または少なくとも80℃の温度であり得る。いくつかの実施形態では、乾燥は真空下で行われ得る。いくつかの実施形態では、乾燥は、約10時間〜約48時間、約10時間〜約24時間、または約24時間〜約48時間であり得る。
ここで、荷電複合材料を含む地中の坑井流体の実施形態を説明する。地中の坑井流体は、次に説明される荷電複合材料の実施形態を含み得る。地中の坑井流体は、水性塩基流体および前述の荷電複合材料の実施形態を含み得る。
いくつかの実施形態では、地中の坑井流体が水性基礎流体を含み得る。水性塩基流体は、バライト、ベントナイト、シリカ粉末、ポリマ、増粘剤、一次もしくは二次乳化剤、流体損失制御添加剤、流体安定剤、損失循環添加剤、金属塩、またはそれらの組合せを含み得る。実施形態では、地中の坑井流体の水性基礎流体は水を含み得る。
本開示で前述したように、坑井構築および生産作業には、粘土膨潤抑制剤またはシェール抑制剤が利用され得、粘土膨潤抑制剤またはシェール抑制剤は、坑井流体の作業および用途に影響を及ぼす。ここで図3A〜図3Cを参照すると、理論に束縛されるものではないが、無機複合成分に共有結合した荷電有機成分は、本開示の荷電複合材料が粘土と相互作用して、粘土の水和を低減させるか、またはなくすことさえ可能にし得ると考えられる(図3C)。図3Aは、抑制剤を含まない例示的な粘土の水和の概略図を示し、図3Bは、有機カチオンのみを含む従来の抑制剤による例示的な粘土の水和の概略図を示し、図3Cは、本開示の1つ以上の実施形態による荷電複合材料を含む抑制剤による例示的な粘土の水和の概略図を示す。既に説明したように、粘土はシェールを含み、正味の負に帯電した粒子を有し得る。このように、荷電複合材料上の陽イオンの正電荷は、粘土粒子の表面に荷電複合材料を付着させ得、荷電複合材料は、粘土粒子が水和し、その後膨潤するのを防止し得る。
特に図3Bを参照すると、従来の粘土膨潤抑制剤は、有機化合物のみを含み得る。このような従来の抑制剤は、環境にやさしくないか、または生体に有害でない場合がある。ここで図3Cを参照すると、本開示の荷電複合材料の無機複合成分の存在が、比較的より強固なフィルム形成を提供し得、より強固なフィルム形成は、図3Bに示すように、有機物を含むだけの坑井流体と比較して、粘土の膨潤用途で利用されるときには、追加の被覆強度を提供すると考えられる。このように、アミン官能基が四級化またはイオン化されている本開示の荷電複合材料は、有機化合物のみを含み得る従来の粘土膨潤抑制剤と比較する場合、粘土が膨潤するのを抑制し得るフィルムを形成するために粘土と相互作用して、改善された結果を提供し得る(図3B)。
理論に束縛されるものではないが、荷電複合材料の結晶化度がより高まると、比較的改善された粘土安定化を可能にし得る。いくつかの実施態様では、比較的より高い結晶化度を備えた荷電複合材料は、膨潤から粘土粒子をさらに保護し得る。再び図3A〜図3Cを参照すると、理論に束縛されるものではないが、より低い結晶化度を備えた複合材料は、複合材料の構造における乱れの存在を示唆し得る。いくつかの実施形態では、水は不規則構造を通じて浸透し得、粘土粒子の膨潤を増大し得る。
以下の例は、本開示の特徴を示しているが、開示の範囲を限定することを意図するものではない。以下の実験では、様々な抑制添加剤で坑井流体の性能が比較され、様々な抑制添加剤のうちいくつかは、前述の荷電複合材料の実施例を含む。
比較例A−抑制剤を不使用
比較例Aは、膨潤抑制添加剤を含まない坑井流体のサンプルであった。比較例Aは、250gの水、5.1gのベントナイト、および24.9gのシリカ粉末を組み合わせて、混合することによって調製した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、比較例Aを生成した。
比較例Aは、膨潤抑制添加剤を含まない坑井流体のサンプルであった。比較例Aは、250gの水、5.1gのベントナイト、および24.9gのシリカ粉末を組み合わせて、混合することによって調製した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、比較例Aを生成した。
比較例B−従来の抑制剤を使用
比較例Aは、従来の膨潤抑制添加剤を含む坑井流体のサンプルであった。比較例Bは、250gの水、5.1gのベントナイト、24.9gのシリカ粉末、および2.5gの市販の有機抑制添加剤である塩化コリンを組み合わせて混合することによって調製した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、比較例Bを生成した。
比較例Aは、従来の膨潤抑制添加剤を含む坑井流体のサンプルであった。比較例Bは、250gの水、5.1gのベントナイト、24.9gのシリカ粉末、および2.5gの市販の有機抑制添加剤である塩化コリンを組み合わせて混合することによって調製した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、比較例Bを生成した。
実施例1:四級化を介して帯電した荷電複合材料を使用
実施例1は、四級化を介して帯電した前述の荷電複合材料の実施形態を含む坑井流体のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、四級化法を使用して帯電した。四級化法は、複合材料のサンプルをヨウ化メチル(CH3I)で処理することを含んでいた。次いで、ヨウ化メチルで処理した5.0グラムの複合材料をアセトニトリル50mL中で混合した。次いで、溶液を約24時間還流した。次いで、溶液を濾過し、より多くの溶媒で洗浄し、真空下80℃で24時間乾燥させて、荷電複合材料を(四級化を介して)生成した。次いで、2.5gの(四級化を介した)荷電複合材料を、250gの水、5.1gのベントナイト、および24.9gのシリカ粉末と組み合わせて混合した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、実施例1を生成した。
実施例1は、四級化を介して帯電した前述の荷電複合材料の実施形態を含む坑井流体のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、四級化法を使用して帯電した。四級化法は、複合材料のサンプルをヨウ化メチル(CH3I)で処理することを含んでいた。次いで、ヨウ化メチルで処理した5.0グラムの複合材料をアセトニトリル50mL中で混合した。次いで、溶液を約24時間還流した。次いで、溶液を濾過し、より多くの溶媒で洗浄し、真空下80℃で24時間乾燥させて、荷電複合材料を(四級化を介して)生成した。次いで、2.5gの(四級化を介した)荷電複合材料を、250gの水、5.1gのベントナイト、および24.9gのシリカ粉末と組み合わせて混合した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、実施例1を生成した。
実施例2−酸性化を介して帯電した荷電複合材料の使用
実施例2は、酸性化介して帯電した前述の荷電複合材料の実施形態を含む坑井流体のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、酸性化を介して帯電した。酸性化法は、12.5mLの蒸留水中に分散させた0.5gの複合材料を、塩酸を用いて複合材料を処理することを含み、7mLの1NのHCl水溶液を室温で撹拌しながら加えた(pH7〜8)。反応混合物を5時間撹拌し、生成物を遠心分離により分離し、80℃の真空下で24時間乾燥させて、(酸性化を介して)荷電複合材料を生成した。次いで、2.5gの(酸性化を介した)荷電複合材料を、250gの水、5.1gのベントナイト、および24.9gのシリカ粉末と組み合わせて混合した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、実施例2を生成した。
実施例2は、酸性化介して帯電した前述の荷電複合材料の実施形態を含む坑井流体のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、酸性化を介して帯電した。酸性化法は、12.5mLの蒸留水中に分散させた0.5gの複合材料を、塩酸を用いて複合材料を処理することを含み、7mLの1NのHCl水溶液を室温で撹拌しながら加えた(pH7〜8)。反応混合物を5時間撹拌し、生成物を遠心分離により分離し、80℃の真空下で24時間乾燥させて、(酸性化を介して)荷電複合材料を生成した。次いで、2.5gの(酸性化を介した)荷電複合材料を、250gの水、5.1gのベントナイト、および24.9gのシリカ粉末と組み合わせて混合した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、実施例2を生成した。
実施例3−塩基処理を介して帯電した荷電複合材料の使用
実施例3は、塩基処理介して帯電した前述の荷電複合材料の実施形態を含む坑井流体のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、塩基処理法を介して帯電させた。複合材料を塩基処理法の際に水酸化ナトリウムで処理した。17.5mLの蒸留水および2mLの1NのNaOH水溶液に分散させた0.5gの複合材料を、室温で撹拌しながら加えた(pH11〜12)。反応混合物を5時間撹拌し、生成物を遠心分離により分離し、80℃の真空下で24時間乾燥させて、(塩基処理を介して)荷電複合材料を生成した。次いで、2.5gの(塩基処理を介した)荷電複合材料を、250gの水、5.1gのベントナイト、および24.9gのシリカ粉末と組み合わせて混合した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、実施例3を生成した。
実施例3は、塩基処理介して帯電した前述の荷電複合材料の実施形態を含む坑井流体のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、塩基処理法を介して帯電させた。複合材料を塩基処理法の際に水酸化ナトリウムで処理した。17.5mLの蒸留水および2mLの1NのNaOH水溶液に分散させた0.5gの複合材料を、室温で撹拌しながら加えた(pH11〜12)。反応混合物を5時間撹拌し、生成物を遠心分離により分離し、80℃の真空下で24時間乾燥させて、(塩基処理を介して)荷電複合材料を生成した。次いで、2.5gの(塩基処理を介した)荷電複合材料を、250gの水、5.1gのベントナイト、および24.9gのシリカ粉末と組み合わせて混合した。成分を5分間混合した。混合後、材料を15分間静置し、実施例3を生成した。
粘土膨潤に関する荷電複合材料の効果
粘土材料中の膨潤の抑制剤として開示された複合材料の効果を観察するために、Fann社の毛管吸引タイマー(CST)を使用して粘土膨潤試験を行った。粘土膨潤試験を行うために、比較例A、比較例B、実施例2、および実施例3の各々の5mLを使用した。吸引タイマーを使用した毛管吸引を介して濾紙を通過する水の速度を記録した。粘土膨潤試験からの正規化結果を表1に提供する。
粘土材料中の膨潤の抑制剤として開示された複合材料の効果を観察するために、Fann社の毛管吸引タイマー(CST)を使用して粘土膨潤試験を行った。粘土膨潤試験を行うために、比較例A、比較例B、実施例2、および実施例3の各々の5mLを使用した。吸引タイマーを使用した毛管吸引を介して濾紙を通過する水の速度を記録した。粘土膨潤試験からの正規化結果を表1に提供する。
粘土膨潤試験の結果は、実施例2および実施例3が、粘土膨潤抑制剤を有していなかった比較例Aと比較した場合、優れた抗膨潤特性を呈したことを示す。追加的に、従来の粘土膨潤抑制剤と比較した場合、比較例B、実施例2、および実施例3は、基本的には同じ性能をもたらした。既に説明したように、坑井流体ならびに他の坑井構築および生産用途に使用される粘土膨潤抑制剤またはシェール抑制剤を利用して、坑井構築および生産強化の作業中に粘土ベースの材料が膨潤するのを少なくとも部分的に防止し得る。いずれの抑制剤も有さない比較例Aは、CST試験において濾紙を通過する水の速度が速いことを示した。塩化コリン(単独の有機抑制剤)を含む比較例Bは、濾紙を通過する水の速度がより遅かったことを示したが、塩化コリンは生体に有害であると考えられているので、実施例2および実施例3は比較例Bよりも改善された結果を示した。
比較例C−抑制剤を不使用
比較例Cは、膨潤抑制添加物を含まないシェール/坑井流体混合物のサンプルであった。シェールを、卓上ジョークラッシャーで、またはハンマーにより手で掘削片を小片に破砕することによって、ピエールIIシェールの掘削片から調製した。次いで、破砕した掘削片を#4サイズのメッシュスクリーン(0.187インチ)に通過させた。次いで、#4のメッシュスクリーンを通過した破砕した掘削片を、#8のメッシュスクリーン(0.0937インチ)上を通過させた。#8のメッシュを通過した破砕された掘削片を廃棄し、#8のメッシュスクリーンにより残留した破砕された掘削片5グラムを、キサンタムガム0.125グラム、および人工アラビア海水[CaCl2(1.71g/L)、MgCl2(8.26g/L)、KCl(1.13g/L)、NaCl(41.72g/L)、NaHCO3(0.21g/L)、Na2SO4(6.12g/L)]58.3グラムと混合して、比較例Cを生成した。
比較例Cは、膨潤抑制添加物を含まないシェール/坑井流体混合物のサンプルであった。シェールを、卓上ジョークラッシャーで、またはハンマーにより手で掘削片を小片に破砕することによって、ピエールIIシェールの掘削片から調製した。次いで、破砕した掘削片を#4サイズのメッシュスクリーン(0.187インチ)に通過させた。次いで、#4のメッシュスクリーンを通過した破砕した掘削片を、#8のメッシュスクリーン(0.0937インチ)上を通過させた。#8のメッシュを通過した破砕された掘削片を廃棄し、#8のメッシュスクリーンにより残留した破砕された掘削片5グラムを、キサンタムガム0.125グラム、および人工アラビア海水[CaCl2(1.71g/L)、MgCl2(8.26g/L)、KCl(1.13g/L)、NaCl(41.72g/L)、NaHCO3(0.21g/L)、Na2SO4(6.12g/L)]58.3グラムと混合して、比較例Cを生成した。
比較例D−従来の抑制剤を使用
比較例Dは、従来の膨潤抑制添加剤を含むシェール/坑井流体混合物のサンプルであった。サンプルを調製するために、比較例Cで前述したように採取したシェール5グラムを、キサンタムガム0.125グラム、市販の有機抑制添加剤の塩化コリン0.5g、および人工アラビア海水[CaCl2(1.71g/L)、MgCl2(8.26g/L)、KCl(1.13g/L)、NaCl(41.72g/L)、NaHCO3(0.21g/L)、Na2SO4(6.12g/L)]58.3グラムと混合して、比較例Dを生成した。
比較例Dは、従来の膨潤抑制添加剤を含むシェール/坑井流体混合物のサンプルであった。サンプルを調製するために、比較例Cで前述したように採取したシェール5グラムを、キサンタムガム0.125グラム、市販の有機抑制添加剤の塩化コリン0.5g、および人工アラビア海水[CaCl2(1.71g/L)、MgCl2(8.26g/L)、KCl(1.13g/L)、NaCl(41.72g/L)、NaHCO3(0.21g/L)、Na2SO4(6.12g/L)]58.3グラムと混合して、比較例Dを生成した。
実施例4−酸性化を介して帯電した荷電複合材料の使用
実施例4は、酸性化を介して帯電した前述の荷電複合材料の実施形態を含むシェール/坑井流体混合物のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、酸性化を介して帯電させた。酸性化法は、12.5mLの蒸留水中に分散させた0.5gの複合材料を、塩酸を用いて複合材料を処理することを含み、7mLの1NのHCl水溶液を室温で撹拌しながら加えた(pH7〜8)。反応混合物を5時間撹拌し、生成物を遠心分離により分離し、80℃の真空下で24時間乾燥させて、(酸性化を介して)荷電複合材料を生成した。サンプルを調製するために、比較例Cで前述したように採取したシェール5グラムを、キサンタムガム0.125グラム、(酸性化を介した)荷電複合材料0.5g、および人工アラビア海水[CaCl2(1.71g/L)、MgCl2(8.26g/L)、KCl(1.13g/L)、NaCl(41.72g/L)、NaHCO3(0.21g/L)、Na2SO4(6.12g/L)]58.3グラムと混合して、実施例4を生成した。
実施例4は、酸性化を介して帯電した前述の荷電複合材料の実施形態を含むシェール/坑井流体混合物のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、酸性化を介して帯電させた。酸性化法は、12.5mLの蒸留水中に分散させた0.5gの複合材料を、塩酸を用いて複合材料を処理することを含み、7mLの1NのHCl水溶液を室温で撹拌しながら加えた(pH7〜8)。反応混合物を5時間撹拌し、生成物を遠心分離により分離し、80℃の真空下で24時間乾燥させて、(酸性化を介して)荷電複合材料を生成した。サンプルを調製するために、比較例Cで前述したように採取したシェール5グラムを、キサンタムガム0.125グラム、(酸性化を介した)荷電複合材料0.5g、および人工アラビア海水[CaCl2(1.71g/L)、MgCl2(8.26g/L)、KCl(1.13g/L)、NaCl(41.72g/L)、NaHCO3(0.21g/L)、Na2SO4(6.12g/L)]58.3グラムと混合して、実施例4を生成した。
実施例5−塩基処理を介して帯電した荷電複合材料の使用
実施例5は、塩基処理を介して帯電した前述の帯電複合材料の実施形態を含むシェール/坑井流体混合物のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、塩基処理法を介して帯電させた。複合材料を塩基処理法の際に水酸化ナトリウムで処理した。17.5mLの蒸留水および2mLの1NのNaOH水溶液に分散させた0.5gの複合材料を、室温で撹拌しながら加えた(pH11〜12)。反応混合物を5時間撹拌し、生成物を遠心分離により分離し、80℃の真空下で24時間乾燥させて、(塩基処理を介して)荷電複合材料を生成した。サンプルを調製するために、比較例Cで前述したように採取したシェール5グラムを、キサンタムガム0.125グラム、(塩基処理を介した)荷電複合材料0.5g、および人工アラビア海水[CaCl2(1.71g/L)、MgCl2(8.26g/L)、KCl(1.13g/L)、NaCl(41.72g/L)、NaHCO3(0.21g/L)、Na2SO4(6.12g/L)]58.3グラムと混合して、実施例5を生成した。
実施例5は、塩基処理を介して帯電した前述の帯電複合材料の実施形態を含むシェール/坑井流体混合物のサンプルであった。第1に、複合材料を、塩化マグネシウム六水和物10.0グラム(g)をエタノール250ミリリットル(mL)に溶解した溶液を調製することによって合成した。次いで、15.0mLのアミノプロピルトリエトキシシランを、撹拌しながら室温で溶液に加えた。次に、連続的に撹拌しながら、30分間(分)にわたって、溶液が室温で10〜12のpHを有するまで、1規定(N)のNaOH溶液を溶液に加えた。次いで、反応混合物を、室温で約3〜4時間連続的に撹拌し、約2日間還流した。次いで、反応混合物を冷却し、濾過し、遠心分離し、100mLの脱イオン水で3回洗浄し、80℃の真空で乾燥させて、複合材料であった白色物質を採取した。次いで、複合材料を、塩基処理法を介して帯電させた。複合材料を塩基処理法の際に水酸化ナトリウムで処理した。17.5mLの蒸留水および2mLの1NのNaOH水溶液に分散させた0.5gの複合材料を、室温で撹拌しながら加えた(pH11〜12)。反応混合物を5時間撹拌し、生成物を遠心分離により分離し、80℃の真空下で24時間乾燥させて、(塩基処理を介して)荷電複合材料を生成した。サンプルを調製するために、比較例Cで前述したように採取したシェール5グラムを、キサンタムガム0.125グラム、(塩基処理を介した)荷電複合材料0.5g、および人工アラビア海水[CaCl2(1.71g/L)、MgCl2(8.26g/L)、KCl(1.13g/L)、NaCl(41.72g/L)、NaHCO3(0.21g/L)、Na2SO4(6.12g/L)]58.3グラムと混合して、実施例5を生成した。
シェール分散に関する荷電複合材料の効果
荷電複合材料の効果を、シェール分散試験を使用してさらに分析した。シェール分散試験は、比較例C、比較例D、実施例4、および実施例5の量を各々個別に80°Fで16時間熱間圧延することによって行った。16時間後、分散体を#8のメッシュに通して、膨潤していない任意のシェールを回収した。シェール分散試験から回収したシェールの回収量を計算し、その結果を表2に提供する。
荷電複合材料の効果を、シェール分散試験を使用してさらに分析した。シェール分散試験は、比較例C、比較例D、実施例4、および実施例5の量を各々個別に80°Fで16時間熱間圧延することによって行った。16時間後、分散体を#8のメッシュに通して、膨潤していない任意のシェールを回収した。シェール分散試験から回収したシェールの回収量を計算し、その結果を表2に提供する。
シェール分散試験の結果は、抑制剤のない流体および従来の有機抑制剤を伴う流体(それぞれ比較例Cおよび比較例D)から回収されたシェールの量が、荷電複合材料を伴う流体(実施例4および実施例5)よりも少ないことを示した。荷電複合材料で処理したシェール(実施例2および実施例3)は、シェール回収率がより高く(約86%)示され、それによって粘土膨潤の量が最小であることを示した。比較例D(塩化コリン)は、約82%のシェール回収率を示し、それによってより多くの粘土膨潤を示し、比較例C(抑制剤なし)は、シェールの回収率が低い(約64%)ことを実証した。これらの結果は、シェール粒子の周囲の無機膜の形成によるもので、無機膜の形成がシェールの水和を減少させたと考えられる。比較例Cに対するシェールの回収率の低下は、水分子がシェールを水和し、シェールの膨潤および浸食をもたらすことを示したと考えられる。このように、荷電複合材料の実施形態は、従来の抑制剤を伴う坑井流体および抑制剤のない流体を比較して、粘土膨潤抑制剤として改善された結果を提供すると考えられる。
本開示は、1つ以上の非限定的な態様を含む。第1の態様は、荷電複合材料を生成する方法を含み得、方法は、複合材料を合成することであって、複合材料は無機複合成分および有機成分を含む、合成することと、複合材料を帯電させて、荷電複合材料を生成することと、を含む。有機成分は、1つ以上の第一級または第二級アミンを含み得る。有機成分は、無機複合成分に共有結合し得る。荷電複合材料は、正に帯電し得る。
第2の態様は第1の態様を含み得、マグネシウムを含む材料とシリコンを含む材料とを組み合わせることを含む複合材料を合成することをさらに含む。
第3の態様は、前述の態様のいずれかを含み得、第一級または第二級アミンの酸性化または塩基処理によって、複合材料を帯電させることをさらに含む。
第4の態様は、前述の態様のいずれかを含み得、第一級または第二級アミンの四級化によって複合材料を帯電させることをさらに含む。
第5の態様は、第2〜第4の態様のいずれかを含み得、シランまたはオルガノシランが、3−(アミノフェノキシ)プロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、11−アミノウンデシルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノメチルトリメトキシシラン、またはN−(2−アミノエチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシランのうちの1つ以上を含む。
第6の態様は、水性塩基流体と、マグネシウムおよびシリコンを含む無機複合成分、ならびに第一級および第二級アミンから選択される有機成分を含む荷電複合材料と、を含む地中の坑井流体を含み得る。有機成分は、無機複合成分に共有結合し得る。
第7の態様は、第6の態様を含み得、無機複合成分がマグネシウムを含む内部八面体層と、マグネシウムを含む内部八面体層の片側のシリコンを含む第1の四面体外部層と、マグネシウムを含む内部八面体層の反対側のシリコンを含む第2の四面体外部層と、を含む。
第8の態様は、第6〜第7の態様のいずれかを含み得、複合材料が正に帯電している。
第9の態様は、第6〜第8の態様のいずれかを含み得、第一級および第二級アミンが、アルキル基またはアリール基の第一級および第二級アミンを含む。
第10の態様は、、マグネシウムおよびシリコンを含む無機複合成分、および1つ以上の第一級または第二級アミンを含む有機成分を含む、荷電複合材料を含み得る。複合材料は、正に帯電し得、有機成分が無機複合成分に共有結合し得る。
第11の態様は、第10の態様を含み得、マグネシウムが八面体層中に存在する。
第12の態様は、第10〜第11の態様のいずれかを含み得、シリコンが2つの四面体層中に存在する。
第13の態様は、第10〜第12の態様のいずれかを含み得、マグネシウム成分が、3−(アミノフェノキシ)プロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、11−アミノウンデシルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノメチルトリメトキシシラン、またはN−(2−アミノエチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシランのうち1つ以上を含む。
第14の態様は、第10〜第13の態様のいずれかを含み得、シリコン対マグネシウムの比が、0.7:1〜1.5:1である。
第15の態様は、第10〜第14の態様のいずれかを含み得、無機複合成分が1nm〜5nmの厚さ、および50nm〜500nmの横方向の寸法を有する。
添付の特許請求の範囲に定義される本開示の範囲から逸脱することなく、修正および変更が可能であることは明らかであろう。より具体的には、本開示のいくつかの態様は、好ましいまたは特に有利であると特定されるが、本開示は必ずしもこれらの態様に限定されないことが考慮されている。
Claims (15)
- 荷電複合材料を生成する方法であって、前記方法は、
複合材料を合成することであって、前記複合材料が、無機複合成分および有機成分を含む、合成することと、
前記複合材料を帯電させて、荷電複合材料を生成することと、
を含み
前記有機成分が1つ以上の第一級または第二級アミンを含み、
前記有機成分が前記無機複合成分に共有結合し、
前記荷電複合材料が正に帯電する、方法。 - 前記複合材料を合成することが、マグネシウムを含む材料とシリコンを含む材料とを組み合わせることを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第一級または第二級アミンの酸性化または塩基処理によって前記複合材料を帯電させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第一級または第二級アミンの四級化によって前記複合材料を帯電させることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記シリコンを含む材料が、3−(アミノフェノキシ)プロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、11−アミノウンデシルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノメチルトリメトキシシラン、またはN−(2−アミノエチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシランのうちの1つ以上を含む、請求項2に記載の方法。
- 地中の坑井流体であって、
水性塩基流体と、
荷電複合材料であって、
マグネシウムおよびシリコンを含む無機複合成分、ならびに
第一級および第二級アミンから選択される有機成分を含む、荷電複合材料と、
を含み、
前記有機成分が、前記無機成分に共有結合する、地中の坑井流体。 - 前記無機複合成分が、マグネシウムを含む内部八面体層と、前記マグネシウムを含む内部八面体層の片側のシリコンを含む第1の四面体外部層と、前記マグネシウムを含む内部八面体層の反対側のシリコンを含む第2の四面体外部層と、を含む、請求項6に記載の地中の坑井流体。
- 前記複合材料が、正に帯電する、請求項6に記載の地中の坑井流体。
- 前記第一級および第二級アミンが、アルキル基またはアリール基の第一級および第二級アミンを含む、請求項6に記載の地中の坑井流体。
- 荷電複合材料であって、
マグネシウムおよびシリコンを含む無機複合成分と、
1つ以上の第一級または第二級アミンを含む有機成分と、
を含み、
前記複合材料が正に帯電し、
前記有機成分が前記無機複合成分に共有結合する、荷電複合材料。 - 前記マグネシウムが、八面体層中に存在する、請求項10に記載の荷電複合材料。
- 前記シリコンが、2つの四面体層中に存在する、請求項10に記載の荷電複合材料。
- 前記マグネシウム成分が、3−(アミノフェノキシ)プロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、11−アミノウンデシルトリメトキシシラン、N−(6−アミノヘキシル)アミノメチルトリメトキシシラン、またはN−(2−アミノエチル)−11−アミノウンデシルトリメトキシシランのうちの1つ以上を含む、請求項10に記載の荷電複合材料。
- シリコン対マグネシウムの比が、0.7:1〜1.5:1である、請求項10に記載の荷電複合材料。
- 前記無機複合成分が、1nm〜5nmの厚さ、および50nm〜500nmの横方向の寸法を有する、請求項10に記載の荷電複合材料。
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