JP2022191607A - 医療器具および手術システム - Google Patents

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Abstract

【課題】軟性シャフトが曲がった場合でも、意図せず、関節部が曲がってしまうことを抑制すること。【解決手段】この医療器具1は、軟性シャフト11と、軟性シャフト11の遠位に設けられ、屈曲可能な関節部12と、一端が関節部12に接続され、他端が軟性シャフト11に接続された細長要素Wと、軟性シャフト11の近位に設けられ、取付部21に取り付けられる装着部14と、を備える。装着部14は、取付部21の駆動部211に係合するとともに、駆動部211により駆動される被駆動部41と、細長要素Wが巻き掛けられる巻掛部421を有し、被駆動部41の駆動により、関節部12を屈曲させる関節作動機構42と、を含む。巻掛部421に巻き掛けられた細長要素Wの巻掛部421を挟んだ一方側および他方側の部分W1、W2は、軟性シャフト11内でシャフト中心Cに対して対称な位置に配置されている。【選択図】図6

Description

この発明は、医療器具および手術システムに関し、特に、軟性シャフトを備える医療器具および手術システムに関する。
従来、軟性シャフトを備える医療器具が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、軟性シャフトと、関節部と、エンドエフェクタとを備える軟性鉗子としての手術器具(医療器具)が開示されている。この手術器具では、関節部は、ワイヤにより屈曲駆動される。また、ワイヤは、軟性シャフト内に配置されている。
特開2020-115968号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された手術器具では、軟性シャフトが曲がった場合、軟性シャフト内のワイヤの経路も曲がるため、軟性シャフト内のワイヤの経路長が変化する。この場合、ワイヤの経路長の変化を吸収するため、意図せず、関節部が曲がってしまうという不都合がある。このため、軟性シャフトが曲がった場合でも、意図せず、関節部が曲がってしまうことを抑制することが望まれている。
この発明の目的は、軟性シャフトが曲がった場合でも、意図せず、関節部が曲がってしまうことを抑制することが可能な医療器具および手術システムを提供することである。
この発明の第1の局面による医療器具は、手術システムの取付部に取り付けられる医療器具であって、軟性シャフトと、軟性シャフトの遠位に設けられ、屈曲可能な関節部と、一端が関節部に接続され、他端が軟性シャフトに接続された細長要素と、軟性シャフトの近位に設けられ、取付部に取り付けられる装着部と、を備え、装着部は、取付部の駆動部に係合するとともに、駆動部により駆動される被駆動部と、細長要素が巻き掛けられる巻掛部を有し、被駆動部の駆動により、関節部を屈曲させる関節作動機構と、を含み、巻掛部に巻き掛けられた細長要素の巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分は、軟性シャフト内でシャフト中心に対して対称な位置に配置されている。
この発明の第1の局面による医療器具では、上記のように、関節作動機構を、細長要素が巻き掛けられる巻掛部を有するように構成する。そして、巻掛部に巻き掛けられた細長要素の巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分を、軟性シャフト内でシャフト中心に対して対称な位置に配置する。これにより、軟性シャフトが曲がった場合に、軟性シャフト内の細長要素の経路が曲がって細長要素の経路長が変化したとしても、巻掛部に巻き掛けられ、軟性シャフト内でシャフト中心に対して対称な位置に配置された細長要素の巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分を互いに反対方向に等距離分移動させることができるので、細長要素の移動により細長要素の経路長の変化を吸収することができる。その結果、軟性シャフトが曲がった場合でも、意図せず、関節部が曲がってしまうことを抑制することが可能な医療器具を提供することができる。
この発明の第2の局面による手術システムは、取付部と、取付部に取り付けられる医療器具と、を備え、医療器具は、軟性シャフトと、軟性シャフトの遠位に設けられ、屈曲可能な関節部と、一端が関節部に接続され、他端が軟性シャフトに接続された細長要素と、軟性シャフトの近位に設けられ、取付部に取り付けられる装着部と、を備え、装着部は、取付部の駆動部に係合するとともに、駆動部により駆動される被駆動部と、細長要素が巻き掛けられる巻掛部を有し、被駆動部の駆動により、関節部を屈曲させる関節作動機構と、を含み、巻掛部に巻き掛けられた細長要素の巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分は、軟性シャフト内でシャフト中心に対して対称な位置に配置されている。
この発明の第2の局面による手術システムでは、関節作動機構を、細長要素が巻き掛けられる巻掛部を有するように構成する。そして、巻掛部に巻き掛けられた細長要素の巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分を、軟性シャフト内でシャフト中心に対して対称な位置に配置する。これにより、軟性シャフトが曲がった場合に、軟性シャフト内の細長要素の経路が曲がって細長要素の経路長が変化したとしても、巻掛部に巻き掛けられ、軟性シャフト内でシャフト中心に対して対称な位置に配置された細長要素の巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分を互いに反対方向に等距離分移動させることができるので、細長要素の移動により細長要素の経路長の変化を吸収することができる。その結果、軟性シャフトが曲がった場合でも、意図せず、関節部が曲がってしまうことを抑制することが可能な手術システムを提供することができる。
本発明によれば、軟性シャフトが曲がった場合でも、意図せず、関節部が曲がってしまうことを抑制することができる。
一実施形態による手術システムの概略を示した図である。 一実施形態による手術システムの複数の医療器具および挿入管を示した図である。 一実施形態による手術システムの医療器具を示した図である。 一実施形態による手術システムの医療器具が取付部に取り付けられた状態を示した図である。 一実施形態による手術システムの医療器具が取付部に取り付けられていない状態を示した図である。 一実施形態による手術システムの医療器具を示した斜視図である。 一実施形態による手術システムの医療器具を示した分解斜視図である。 一実施形態による手術システムの医療器具を示した平面図である。 一実施形態による手術システムの医療器具の関節部および軟性シャフトの先端部を示した斜視図である。 一実施形態による手術システムの医療器具の関節部の曲がりのキャンセル動作について説明するための図である。 比較例による手術システムの医療器具の関節部の曲がりについて説明するための図である。 一実施形態による手術システムの医療器具の関節作動機構を示した図である。 一実施形態による手術システムの医療器具の2つの関節作動機構および被駆動部を示した図である。 一実施形態による手術システムの医療器具の関節部の屈曲動作について説明するための図である。 一実施形態による手術システムの医療器具の第1部分の第2部分への取り付けについて説明するための第1図である。 一実施形態による手術システムの医療器具の第1部分の第2部分への取り付けについて説明するための第2図である。 一実施形態による手術システムの医療器具の第2部分の第3部分への取り付けについて説明するための第1図である。 一実施形態による手術システムの医療器具の第2部分の第3部分への取り付けについて説明するための第2図である。 一実施形態の変形例による手術システムの医療器具を示した斜視図である。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
(手術システムの構成)
図1を参照して、一実施形態による手術システム100の構成について説明する。
図1に示すように、手術システム100は、患者側装置101と、遠隔操作装置102と、を備えている。遠隔操作装置102は、患者側装置101に設けられた医療器具(medical equipment)を遠隔操作するために設けられている。患者側装置101によって実行されるべき動作態様指令が術者(surgeon)である操作者により遠隔操作装置102に入力されると、遠隔操作装置102は、患者側装置101に送信する。そして、患者側装置101は、遠隔操作装置102から送信された動作態様指令に応答して、支持装置2に取り付けられた手術器具(surgical instrument)1a、内視鏡1b等の医療器具1を操作する。これにより、低侵襲手術が行われる。
患者側装置101は、複数の医療器具1と、支持装置2と、挿入管3とを備えている。遠隔操作装置102は、制御部4と、操作部5と、表示部6とを備えている。手術器具1は、術部に対して処理を施すための3つの手術器具1aと、術部を撮影するための1つの内視鏡1bと、を含んでいる。
支持装置2は、医療器具1(手術器具1a、内視鏡1b)と、挿入管3とを支持する。支持装置2は、患者Pが載置された治療台の近傍に配置される。たとえば、支持装置2は、治療台に取り付けられる。また、支持装置2は、治療台とは独立して治療台の近傍に配置されていてもよい。
遠隔操作装置102と患者側装置101とは、動作の制御においては、マスタスレーブ型のシステムを構成する。すなわち、操作部5は、例えばコントロールハンドルから成り、マスタスレーブ型のシステムにおけるマスタ側の操作部を構成し、医療器具が取り付けられた患者側装置101はスレーブ側の動作部を構成する。そして、操作部5を操作者が操作すると、操作部5の動きを医療器具1の先端部がトレースして移動するように患者側装置101の動作が制御される。
表示部6は、例えばスコープ型表示部または非スコープ型表示部からなり、内視鏡1bにより撮影された映像、および手術に関する情報を表示するように構成されている。スコープ型表示部とは、たとえば、覗き込むタイプの表示部である。また、非スコープ型表示部とは、通常のパーソナルコンピュータのディスプレイのような覗き込むタイプではない平坦な画面を有する開放型の表示部である。表示部6には、2次元又は3次元の映像が表示される。制御部4は、操作部5による操作に基づいて、患者側装置101の動作を制御するように構成されている。
(手術器具の構成)
図2に示すように、複数の医療器具1(手術器具1a、内視鏡1b)は、挿入管3により保持された状態で、患者Pの体内に挿入される。図2では、複数の医療器具1(手術器具1a、内視鏡1b)および挿入管3が患者Pの体内に挿入された状態を示している。
手術器具1aは、細長に形成された軟性シャフト11と、軟性シャフト11の先端に設けられたエンドエフェクタ13とを有している。手術器具1aのエンドエフェクタ13は、把持鉗子、シザーズ、フック、高周波ナイフ、スネアワイヤ、クランプ、ステイプラー、クリップアプライア、電気メス、注射針などの処置具を含む。また、手術器具1aのエンドエフェクタ13は、これらに限られるものではなく、各種の処置具を適用することができる。内視鏡1bは、カメラおよび照明を含む。内視鏡1bは、たとえば、軟性内視鏡である。
挿入管3は、複数の軟性シャフト11を保持するように構成されている。軟性シャフト11は、たとえば、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの軟性プラスチックにより形成されている。また、軟性シャフト11は、細長状の中空の円筒形状を有している。挿入管3は、一端部から患者Pの体内に挿入される。具体的には、挿入管3は、可撓性を有しており、たとえば、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの軟性プラスチックにより形成されている。また、挿入管3は、例えばL字状に形成された湾曲形状を有する。また、挿入管3は、第1端部31および第2端部32を有している。また、挿入管3は、第1端部31から医療器具1の遠位端部が挿入され、第2端部32から患者Pの体内に医療器具1の遠位端部を挿入するように構成されている。これにより、挿入管3により複数の医療器具1の遠位端部(手術器具1aのエンドエフェクタ13、内視鏡1bの遠位端部)をまとめて患者Pの体内に導くことができる。
挿入管3には、例えば4つの案内管33が挿入されている。案内管33は、たとえば、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの軟性プラスチックにより形成されている。つまり、案内管33は、可撓性を有している。また、各案内管33は、1つの医療器具1の遠位端部を患者Pの体内に案内する。また、案内管33は、曲状態を維持させることが可能である。これにより、複数のエンドエフェクタ13間の距離を離間させることが可能である。なお、案内管33は省略してもよく、各医療器具1を挿入管3に形成された孔に直接挿入するようにしてもよい。
挿入管3は、たとえば、大腸ESDが行われる場合、患者Pの肛門から大腸へ挿入される。また、医療器具1は案内管33を通じて挿入管3に挿入されるが、挿入管3(及び案内管33)がL字状に曲がっているため、軟性シャフト11も曲がることになる。
また、挿入管3は、たとえば、支持装置2の挿入管保持部24により保持されている。これにより、挿入管3の位置および姿勢が固定される。
図3に示すように、医療器具1は、軟性シャフト11と、関節部12と、装着部14とを備える。軟性シャフト11は、曲可能(変形可能)である。関節部12は、軟性シャフト11の遠位に設けられ、屈曲可能(変形可能)である。装着部14は、軟性シャフト11の近位に設けられている。手術器具1aは、関節部12の遠位に設けられるエンドエフェクタ13を備える。エンドエフェクタ13は、一対のジョー131を有する。図3に示す例では、エンドエフェクタ13が把持鉗子の例を示しているが、エンドエフェクタ13は、把持鉗子以外の処置具であってもよい。たとえば、大腸ESDが行われる場合、エンドエフェクタ13は、高周波ナイフであってもよい。
一対のジョー131は、軟性シャフト11内に配置されたワイヤまたはケーブルからなる細長要素がそれぞれ接続されており、細長要素により開閉駆動されるように構成されている。一対のジョー131は、それぞれ、A1方向およびA2方向に開閉駆動される。また、一対のジョー131は、軟性シャフト11内に配置されたトルク伝達チューブの回転によりA3方向に回転されるように構成されている。関節部12は、軟性シャフト11内に配置されたワイヤまたはケーブルからなる細長要素によりA4方向およびA5方向に屈曲するように構成されている。これにより、関節部12によりエンドエフェクタ13の先端の位置を容易に調整することができる。駆動を伝達する細長要素は、装着部14に接続されている。
支持装置2は、図4および図5に示すように、取付部21を保持する保持部22と、保持部22を支持する支持部23とを備える。
取付部21は、医療器具1(手術器具1a、内視鏡1b)の装着部14が取り付けられるように構成されている。医療器具1(手術器具1a、内視鏡1b)は、取付部21に対して着脱可能である。これにより、状況に応じて医療器具1を交換することができるので、多様な手術に対応することができる。
また、取付部21には、駆動部211が設けられている。駆動部211は、例えば5つのモータ211aと、5つのモータ211aにそれぞれ接続された5つの駆動部材211bとを含む。5つのモータ211aは、それぞれ、5つの駆動部材211bを回転駆動するように構成されている。5つの駆動部材211bは、それぞれ、医療器具1の装着部14に設けられた5つの被駆動部41(図6において1つのみ示す)と係合しており、5つの被駆動部を回転駆動するように構成されている。具体的には、取付部21の駆動力は、医療器具1の装着部14に伝達され、装着部14に配置された細長要素を介してエンドエフェクタ13に伝達される。
保持部22は、医療器具1の長手方向に平行な回転軸線回りに、取付部21を回転させるように構成されている。つまり、保持部22は、医療器具1全体をB2方向に回転可能に保持している。保持部22は、モータ221を含む。モータ221は、駆動することにより、取付部21をB2方向に回転移動させる。
支持部23は、医療器具1の長手方向に、保持部22を並進させるように構成されている。つまり、支持部23は、医療器具1全体をB1方向に並進移動可能に保持している。支持部23は、モータ231を含む。モータ231は、駆動することにより、保持部22をB1方向に並進移動させる。また、支持部23は、保持部22の並進移動をガイドするガイド232を含む。ガイド232は、B1方向に延びるように形成された一対のレールを含む。
医療器具1は、医療器具1の長手方向に沿って取付部21に向かって移動させることにより、取付部21に取り付けられる。具体的には、医療器具1は、F方向に移動させることにより、取付部21に取り付けられる。医療器具1は、取付部21に取り付けられることにより、5つのモータ211aからの駆動力が独立して伝達されるように、5つの被駆動部41が5つの駆動部材211bに係合される。また、医療器具1は、医療器具1の長手方向に沿って取付部21から離れるように移動させることにより、取付部21から取り外される。
(関節部に関する構成)
次に、図6~図14を参照して、関節部12に関する構成について説明する。
ここで、本実施形態では、図6~図9に示すように、関節部12を駆動するための細長要素Wは、一端が関節部12に接続され、他端が軟性シャフト11に接続されている。また、装着部14には、関節部12を駆動するための駆動機構40が設けられている。駆動機構40は、取付部21の駆動部211の駆動部材211bに係合するとともに、駆動部211により駆動される被駆動部41と、ワイヤ又はケーブルから成る細長要素Wが巻き掛けられる巻掛部421を有し、被駆動部41の駆動により、関節部12を屈曲させる関節作動機構42と、を含む。また、巻掛部421に巻き掛けられた細長要素Wは、軟性シャフト11内でシャフト中心Cに対して対称となるように配置されている。換言すれば、軟性シャフト11内の巻掛部421に巻き掛けられた細長要素Wの経路は、対称に設けられている。これにより、軟性シャフト11が曲がった場合に、軟性シャフト11内の細長要素Wの経路が曲がって軟性シャフト11内の細長要素Wの経路長が変化したとしても、巻掛部421に巻き掛けられ、軟性シャフト11内でシャフト中心Cに対して対称となるように配置された細長要素Wの巻掛部421を挟んだ一方側および他方側の部分W1、W2を互いに反対方向に等距離分移動させることができるので、細長要素Wの移動により軟性シャフト11内の細長要素Wの経路長の変化を吸収することができる。その結果、軟性シャフト11が曲がった場合でも、意図せず、関節部12が曲がってしまうことを抑制することができる。
また、関節作動機構42は、4つ設けられている。4つの関節作動機構42のうちの2つは、関節部12をA4方向に屈曲させるように構成されている。また、4つの関節作動機構42のうちの残りの2つは、関節部12をA4方向と直交するA5方向に屈曲させるように構成されている。また、細長要素Wは、4つの関節作動機構42に対応するように、4つ設けられている。また、軟性シャフト11内には、4つの細長要素Wそれぞれの巻掛部421を挟んだ一方側および他方側の部分W1、W2が配置されている。換言すれば、軟性シャフト11内には、4つの細長要素Wの8つの部分が配置されている。
また、本実施形態では、巻掛部421は、プーリである。これにより、軟性シャフト11が曲がった場合、巻掛部421としてのプーリが回転して細長要素Wをスムーズに移動させることができるので、軟性シャフト11内の細長要素Wの経路長の変化を容易に吸収することができる。その結果、軟性シャフト11が曲がった場合でも、意図せず、関節部12が曲がってしまうことを容易に抑制することができる。
巻掛部421は、細長要素Wの移動(経路長の変化)に応じて、医療器具1の長手方向(Z方向)に略直交する方向に延びる回転軸線回りに回転可能に構成されている。また、巻掛部421には、U字状に折り返すように1つの細長要素Wが巻き掛けられている。巻掛部421にU字状に巻き掛けられた細長要素Wの巻掛部421を挟んだ一方側および他方側の部分W1、W2は、軟性シャフト11内でシャフト中心Cに対して点対称な位置(180度反対の位置)に配置されながら、それぞれの端部(すなわち、一端および他端)が関節部12または軟性シャフト11に接続されている。
また、本実施形態では、図9に示すように、軟性シャフト11の先端部(遠位端部)には、細長要素Wの他端(部分W2の端部)が接続される接続部材111が設けられている。また、細長要素Wは、一端(部分W1の端部)が関節部12に接続され、他端が接続部材111に接続されている。これにより、軟性シャフト11の遠位端部に、細長要素Wの他端が接続される接続部材111が設けられていない場合と異なり、軟性シャフト11の遠位端部に細長要素Wの他端を容易に接続することができる。また、軟性シャフト11の遠位端部に細長要素Wの他端を接続するので、軟性シャフト11の遠位端部よりも基端側に細長要素Wの他端を接続する場合に比べて、広範囲で細長要素Wの経路長の変化を容易に吸収することができる。
接続部材111は、軟性シャフト11の本体とは異なり、可撓性を有さない硬質の材料(たとえば、樹脂材料)により形成されている。また、接続部材111には、細長要素Wの他端が係合する係合部111aが設けられている。係合部111aは、かしめにより球状や柱状に形成された細長要素Wの他端が引っ掛かることにより係合する形状を有する。また、関節部12の先端部には、接続部材111と同様に、細長要素Wの一端が係合する係合部121が設けられている。係合部121は、かしめにより球状や柱状に形成された細長要素Wの一端が引っ掛かることにより係合する形状を有する。
ここで、図10および図11を参照して、巻掛部421による、関節部12の曲がりのキャンセル動作について説明する。
図10および図11に示すように、たとえば挿入管3に挿入されることにより、軟性シャフト11が曲がった場合、軟性シャフト11内の細長要素Wの経路長が変化する。具体的には、軟性シャフト11の曲げ方向の内側では、細長要素Wの経路長が縮み、軟性シャフト11の曲げ方向の外側では、細長要素Wの経路長が伸びる。この場合、図11に示す比較例のように、巻掛部421が設けられていない場合、軟性シャフト11内の細長要素Wの経路長の変化が関節部12aにおいて吸収されるため、関節部12aが意図しない方向(軟性シャフト11の曲げ方向と反対方向)に曲がってしまう。
一方、図10に示す本実施形態のように、巻掛部421が設けられている場合、軟性シャフト11が曲がると、軟性シャフト11内でシャフト中心Cに対して対称な位置に配置された細長要素Wの巻掛部421を挟んだ一方側および他方側の部分W1、W2が、巻掛部421の回転により、互いに反対方向に等距離分移動される。より具体的には、軟性シャフト11の曲げ方向の内側では、細長要素Wの経路長が縮み、軟性シャフト11の曲げ方向の外側では、細長要素Wの経路長が伸びるため、図10の矢印に示すように、細長要素Wが軟性シャフト11の曲げ方向の外側に移動するように巻掛部421が回転する。この場合、巻掛部421に巻き掛けられた細長要素Wの移動によって、細長要素Wの経路長の変化が吸収されるため、軟性シャフト11が曲がっても、関節部12が曲がらない。
また、本実施形態では、図12および図13に示すように、関節作動機構42は、巻掛部421を近位(Z2方向側)または遠位(Z1方向側)に移動させることにより、関節部12を屈曲させるように構成されている。これにより、巻掛部421を近位または遠位に移動させるだけで、関節部12を屈曲させることができるので、巻掛部421に細長要素Wを巻き掛けた状態を維持しながら、関節部12を屈曲させることができる。その結果、意図せず関節部12が曲がってしまうことを抑制しつつ、関節部12を屈曲させることができる。
また、本実施形態では、関節作動機構42は、巻掛部421を支持する支持部422を有する。支持部422は、ブロック形状を有し、巻掛部421の回転軸を有する。関節作動機構42は、送りねじまたはボールねじからなるねじ部423によって、支持部422を近位(Z2方向側)または遠位(Z1方向側)に移動させることにより、巻掛部421を近位または遠位に移動させるように構成されている。これにより、比較的簡素な構造で、巻掛部421を近位または遠位に移動させることができる。その結果、構造の簡素化を図りつつ、関節部12を屈曲させることができる。
また、関節作動機構42は、支持部422を貫通し、支持部422の近位または遠位への移動をガイドする柱部424を有する。柱部424は、医療器具1の長手方向(Z方向)に沿って延びるように設けられている。また、柱部424は、一対設けられている。一対の柱部424は、巻掛部421の中央に対して、医療器具1の長手方向に直交する方向の一方側および他方側に設けられている。また、関節作動機構42は、後述するギヤ411の係合部411aに係合する凹部からなる係合部425を含む支持部駆動部材426を有する。支持部駆動部材426は、上述のねじ部423を含み、ねじ部423は支持部422と係合している。
また、本実施形態では、図13に示すように、関節部12をA4方向に屈曲させる2つの関節作動機構42は、第1関節作動機構42aと、第2関節作動機構42bとを含む。また、関節部12をA4方向に屈曲させる2つの細長要素Wは、一端が関節部12に接続され、他端が軟性シャフト11に接続された第1細長要素Waおよび第2細長要素Wbを含む。第1関節作動機構42aは、第1細長要素Waが巻き掛けられた第1巻掛部421aを有する。第2関節作動機構42bは、第2細長要素Wbが巻き掛けられた第2巻掛部421bを有する。第1関節作動機構42aの第1巻掛部421aと、第2関節作動機構42bの第2巻掛部421bとを、互いに逆方向に移動させることによって、関節部12を屈曲させるように構成されている。これにより、図14に示すように、第1巻掛部421aと第2巻掛部421bとの一方により、第1細長要素Waと第2細長要素Wbとの一方を引っ張りつつ、第1巻掛部421aと第2巻掛部421bとの他方により、第1細長要素Waと第2細長要素Wbとの他方を送り出すことにより、関節部12を屈曲させることができる。その結果、関節部12を円滑に屈曲させることができる。
また、本実施形態では、図13に示すように、第1関節作動機構42aは、被駆動部41と係合している。第1関節作動機構42aと、第2関節作動機構42bとは、互いにギヤ411を介して連結されている。被駆動部41の駆動をギヤ411によって伝達することによって、第1関節作動機構42aの第1巻掛部421aと、第2関節作動機構42bの第2巻掛部421bとを、互いに逆方向に連動して移動させるように構成されている。これにより、第1関節作動機構42aと第2関節作動機構42bとの各々に対して別個に独立して被駆動部41を設ける場合と異なり、第1関節作動機構42aを駆動すれば、第2関節作動機構42bも駆動することができるので第1関節作動機構42aの第1巻掛部421aと、第2関節作動機構42bの第2巻掛部421bとを、互いに逆方向に容易に移動させることができる。
ギヤ411は、複数(4つ)設けられている。4つのギヤ411から成るギヤ列のうちの一端および他端のギヤ411には、凸部からなる係合部411aが設けられている。一端および他端の係合部411aには、それぞれ、第1関節作動機構42aおよび第2関節作動機構42bの係合部425が係合する。また、一端のギヤ411は、被駆動部41に接続されている。また、他端のギヤ411は、中間の2つのギヤ411を介して、一端のギヤ411に接続されている。また、他端のギヤ411は、一端のギヤ411とは逆方向に回転するように構成されている。
被駆動部41が回転された場合、被駆動部41の回転により、一端のギヤ411が回転されるとともに、一端のギヤ411が回転されることにより、残りの3つのギヤ411が従動回転される。
また、一端のギヤ411が回転されることにより、第1関節作動機構42aの係合部425が回転されてねじ部423が回転される。そして、ねじ部423が回転されることにより、第1巻掛部421aが近位(Z2方向側)または遠位(Z1方向側)に移動される。そして、第1細長要素Waが近位または遠位に移動される。
また、他端のギヤ411が一端のギヤ411とは逆方向に回転されることにより、第2関節作動機構42bの係合部425が第1関節作動機構42aとは逆方向に回転されて、ねじ部423が回転される。そして、ねじ部423が第1関節作動機構42aとは逆方向に回転されることにより、第2巻掛部421bが近位または遠位のうちの第1巻掛部421aとは逆方向に移動される。そして、第2細長要素Wbが近位または遠位のうちの第1細長要素Waとは逆方向に移動される。そして、第1細長要素Waと第2細長要素Wbの駆動の結果、関節部12がA4方向に屈曲される。
なお、関節部12をA4方向に屈曲させる2つの関節作動機構42について説明したが、関節部12をA5方向に屈曲させる2つの関節作動機構42も同様の構成である。このため、詳細な説明については省略する。
また、本実施形態では、図6~図8に示すように、駆動機構40は、関節作動機構42と軟性シャフト11との間に設けられ、細長要素Wの巻掛部421を挟んだ一方側および他方側の部分W1、W2が、軟性シャフト11内でシャフト中心Cに対して対称な位置に配置されるように、細長要素Wの一方側および他方側の部分W1、W2を案内する案内部43を含む。これにより、細長要素Wの一方側および他方側の部分W1、W2を、軟性シャフト11内でシャフト中心Cに対して対称な位置に容易に配置することができる。案内部43は、複数の孔部43aを有し、複数の孔部43aにより、4つの細長要素Wの巻掛部421を挟んだ一方側および他方側の部分W1、W2が、軟性シャフト11内でシャフト中心Cに対して対称な位置に配置されるように設けられている。
また、本実施形態では、駆動機構40は、軟性シャフト11が取り付けられた第1部分51と、関節作動機構42が設けられた第2部分52と、を含む。第1部分51は、第2部分52に対して着脱可能である。これにより、第1部分51を第2部分52から取り外すことができるので、第1部分51を使い捨て品としつつ、関節作動機構42が設けられた比較的複雑な構造の第2部分52を使い回すことができる。第1部分51は、使い捨て部分である。第1部分51には、軟性シャフト11の近位端と、案内部43とが設けられている。第2部分52は、使い回し部分である。
また、本実施形態では、駆動機構40は、被駆動部41が設けられた第3部分53を含む。第2部分52は、第3部分53に対して着脱可能である。これにより、第2部分52を第3部分53から取り外すことができるので、被駆動部41が設けられた第3部分53を第2部分52から取り外した状態で、第1部分51を第2部分52に取り付けることができる。その結果、第1部分51を第2部分52に取り付ける場合に、第3部分53が干渉することを抑制することができる。第3部分53は、使い回し部分である。第3部分53には、被駆動部41と、ギヤ411とが設けられている。また、第3部分53には、エンドエフェクタ13を駆動するための被駆動部60が設けられている。被駆動部60には、エンドエフェクタ13を駆動するための細長要素が接続されている。
ここで、図15~図18を参照して、駆動機構40の組み立て方法について説明する。駆動機構40の組み立ては、第2部分52および第3部分53を使い回す際に行われる。
図15に示すように、まず、第1部分51および第2部分52を準備する。第1部分51には、軟性シャフト11の近位端が取り付けられているとともに、案内部43に細長要素Wが掛け渡されている。また、第2部分52には、関節作動機構42が設けられている。そして、第2部分52の関節作動機構42の係合部425を手動で回転させることにより、ねじ部423を回転させて巻掛部421を遠位(Z1方向側)に移動させる。
そして、図16に示すように、第2部分52の切り欠き部521(図15参照)に細長要素Wを通して、細長要素WのU字状の部分を巻掛部421に引っ掛ける。そして、第1部分51を第2部分52に取り付けて固定する。そして、第2部分52の関節作動機構42の係合部425を手動で回転させることにより、ねじ部423を回転させて巻掛部421を近位(Z2方向側)に移動させる。これにより、細長要素Wを張ることができる。
そして、図17および図18に示すように、第2部分52の関節作動機構42の係合部425を、第3部分53のギヤ411の係合部411aに係合させる。そして、第2部分52を第3部分53に取り付けて固定する。これらの結果、駆動機構40の組み立てが完了される。
(変形例)
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、4つの医療器具を備える手術システムの例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、手術システムは、5つ以上の医療器具を備えてもよい。
また、上記実施形態では、複数の医療器具のうち、1つが内視鏡である構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、複数の医療器具は内視鏡を含まなくてもよいし、複数の医療器具のうち、2以上が内視鏡であってもよい。
また、上記実施形態では、関節作動機構が、4つ設けられている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、関節作動機構が、1~3つ設けられていてもよいし、5つ以上設けられていてもよい。
また、上記実施形態では、巻掛部は、プーリである例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、巻掛部は、細長要素を移動させることが可能であれば、プーリのように回転可能な部材でなくてもよい。たとえば、巻掛部は、摩擦係数が小さく、細長要素を表面上で円滑に移動させることが可能で回転不可能な部材であってもよい。
また、上記実施形態では、関節作動機構は、ねじ部によって、巻掛部を近位または遠位に移動させるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、関節作動機構は、ラックアンドピニオン機構などのねじ部以外によって、巻掛部を近位または遠位に移動させるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、第1関節作動機構と、第2関節作動機構とは、被駆動部の駆動をギヤによって伝達することによって、第1関節作動機構の第1巻掛部と、第2関節作動機構の第2巻掛部とを、互いに逆方向に連動して移動させるように構成されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1関節作動機構と、第2関節作動機構とは、被駆動部の駆動をベルトプーリ機構などのギヤ以外によって伝達することによって、第1関節作動機構の第1巻掛部と、第2関節作動機構の第2巻掛部とを、互いに逆方向に連動して移動させるように構成されていてもよい。
また、上記実施形態では、案内部は、複数の孔部を有する例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図19に示す変形例のように、案内部143は、複数のプーリ143aを有していてもよい。
1:医療器具、11:軟性シャフト、12:関節部、13:エンドエフェクタ、14:装着部、21:取付部、40:駆動機構、41:被駆動部、42:関節作動機構、42a:第1関節作動機構、42b:第2関節作動機構、43、143:案内部、51:第1部分、52:第2部分、53:第3部分、100:手術システム、111:接続部材、211:駆動部、411:ギヤ、421:巻掛部、421a:第1巻掛部、421b:第2巻掛部、422:支持部、423:ねじ部、C:シャフト中心、W:細長要素、W1:細長要素の一方側の部分、W2:細長要素の他方側の部分、Wa:第1細長要素、Wb:第2細長要素

Claims (13)

  1. 手術システムの取付部に取り付けられる医療器具であって、
    軟性シャフトと、
    前記軟性シャフトの遠位に設けられ、屈曲可能な関節部と、
    一端が前記関節部に接続され、他端が前記軟性シャフトに接続された細長要素と、
    前記軟性シャフトの近位に設けられ、前記取付部に取り付けられる装着部と、を備え、
    前記装着部は、
    前記取付部の駆動部に係合するとともに、前記駆動部により駆動される被駆動部と、
    前記細長要素が巻き掛けられる巻掛部を有し、前記被駆動部の駆動により、前記関節部を屈曲させる関節作動機構と、を含み、
    前記巻掛部に巻き掛けられた前記細長要素の前記巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分は、前記軟性シャフト内でシャフト中心に対して対称な位置に配置されている、医療器具。
  2. 前記関節部の遠位に設けられたエンドエフェクタをさらに備える、請求項1に記載の医療器具。
  3. 前記エンドエフェクタは、把持鉗子又は高周波ナイフである、請求項2に記載の医療器具。
  4. 前記巻掛部は、プーリである、請求項1~3のいずれか1項に記載の医療器具。
  5. 前記軟性シャフトの遠位端部には、前記細長要素の他端が接続される接続部材が設けられており、
    前記細長要素は、一端が前記関節部に接続され、他端が前記接続部材に接続されている、請求項1~4のいずれか1項に記載の医療器具。
  6. 前記関節作動機構は、前記巻掛部を近位または遠位に移動させることにより、前記関節部を屈曲させるように構成されている、請求項1~5のいずれか1項に記載の医療器具。
  7. 前記関節作動機構は、前記巻掛部を支持する支持部をさらに有し、ねじ部によって、前記支持部を近位または遠位に移動させることにより、前記巻掛部を近位または遠位に移動させるように構成されている、請求項6に記載の医療器具。
  8. 前記関節作動機構は、第1関節作動機構と、第2関節作動機構とを含み、
    前記細長要素は、それぞれ一端が前記関節部に接続され、他端が前記軟性シャフトに接続された第1細長要素および第2細長要素を含み、
    前記第1関節作動機構は、前記第1細長要素が巻き掛けられた第1巻掛部を有し、
    前記第2関節作動機構は、前記第2細長要素が巻き掛けられた第2巻掛部を有し、
    前記第1関節作動機構の前記第1巻掛部と、前記第2関節作動機構の前記第2巻掛部とを、互いに逆方向に移動させることによって、前記関節部を屈曲させるように構成されている、請求項6または7に記載の医療器具。
  9. 前記第1関節作動機構は、前記被駆動部と係合しており、
    前記第1関節作動機構と、前記第2関節作動機構とは、互いにギヤを介して連結されており、
    前記被駆動部の駆動を前記ギヤによって伝達することによって、前記第1関節作動機構の前記第1巻掛部と、前記第2関節作動機構の前記第2巻掛部とを、互いに逆方向に連動して移動させるように構成されている、請求項8に記載の医療器具。
  10. 前記装着部は、前記関節作動機構と前記軟性シャフトとの間に設けられ、前記細長要素の前記巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分が、前記軟性シャフト内で前記シャフト中心に対して対称な位置に配置されるように、前記細長要素の前記巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分を案内する案内部をさらに含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の医療器具。
  11. 前記装着部には、前記関節作動機構を含む駆動機構が設けられており、
    前記駆動機構は、前記軟性シャフトが取り付けられた第1部分と、前記関節作動機構が設けられた第2部分と、を含み、
    前記第1部分は、前記第2部分に対して着脱可能である、請求項1~10のいずれか1項に記載の医療器具。
  12. 前記駆動機構は、前記被駆動部が設けられた第3部分をさらに含み、
    前記第2部分は、前記第3部分に対して着脱可能である、請求項11に記載の医療器具。
  13. 取付部と、
    前記取付部に取り付けられる医療器具と、を備え、
    前記医療器具は、
    軟性シャフトと、
    前記軟性シャフトの遠位に設けられ、屈曲可能な関節部と、
    一端が前記関節部に接続され、他端が前記軟性シャフトに接続された細長要素と、
    前記軟性シャフトの近位に設けられ、前記取付部に取り付けられる装着部と、を備え、
    前記装着部は、
    前記取付部の駆動部に係合するとともに、前記駆動部により駆動される被駆動部と、
    前記細長要素が巻き掛けられる巻掛部を有し、前記被駆動部の駆動により、前記関節部を屈曲させる関節作動機構と、を含み、
    前記巻掛部に巻き掛けられた前記細長要素の前記巻掛部を挟んだ一方側および他方側の部分は、前記軟性シャフト内でシャフト中心に対して対称な位置に配置されている、手術システム。
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