JP2022190800A - 移行支援装置、移行支援方法及び移行支援プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】システムの移行に係る手間を減らすことができるようにする。
【解決手段】移行支援装置10は、移行元システム41で用いられるパラメータである元パラメータの設定値を取得する。移行支援装置10は、OS(Operating System)に依存しない形式で記載された非依存ファイル32であって、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイル32における元パラメータに対応する設定項目の設定値として、取得された設定値を設定して設定ファイルを生成する。これにより、移行先システム42のセットアップに用いる設定ファイルが生成されるので、システムの移行に係る手間を減らすことができる。
【選択図】図3
【解決手段】移行支援装置10は、移行元システム41で用いられるパラメータである元パラメータの設定値を取得する。移行支援装置10は、OS(Operating System)に依存しない形式で記載された非依存ファイル32であって、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイル32における元パラメータに対応する設定項目の設定値として、取得された設定値を設定して設定ファイルを生成する。これにより、移行先システム42のセットアップに用いる設定ファイルが生成されるので、システムの移行に係る手間を減らすことができる。
【選択図】図3
Description
本開示は、システムの移行を支援する技術に関する。
システムの移行を行う場合には、移行元システムの情報を元に移行先システムの設計書及びパラメータシートが作成され、設計書及びパラメータシートに基づき移行先システムのサーバ等の機器の構築が行われていた。そのため、大規模システムになるほど、移行元システムの情報を網羅的に収集し、移行先システムに展開することが煩雑になり、手間がかかっていた。
OS(Operating System)に依存せずに使用できる非依存ファイルがある。非依存ファイルを人手で作成して、非依存ファイルを用いて機器のセットアップが行われている。
特許文献1には、機器のセットアップに使用されたymlファイルの構成をリファクタリングする際に、セットアップ結果に影響がないことを判別する技術が記載されている。ymlファイルは、非依存ファイルの一種である。
移行元システムの情報を元に移行先システムの設計書及びパラメータシートを作成することと同様に、非依存ファイルを人手で作成するには、手間がかかる。
特許文献1に記載された技術は、システム構築の際に用いたymlファイルが存在することが前提となっている。そのため、特許文献1に記載された技術を利用しても、システムの移行に用いるymlファイルを作成する手間を減らすことは難しい。
本開示は、システムの移行に係る手間を減らすことができるようにすることを目的とする。
特許文献1に記載された技術は、システム構築の際に用いたymlファイルが存在することが前提となっている。そのため、特許文献1に記載された技術を利用しても、システムの移行に用いるymlファイルを作成する手間を減らすことは難しい。
本開示は、システムの移行に係る手間を減らすことができるようにすることを目的とする。
本開示に係る移行支援装置は、
移行元システムで用いられるパラメータである元パラメータの設定値を取得する取得部と、
OS(Operating System)に依存しない形式で記載された非依存ファイルであって、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイルにおける前記元パラメータに対応する設定項目の設定値として、前記取得部によって取得された設定値を設定して設定ファイルを生成するファイル生成部と、
前記ファイル生成部によって生成された前記設定ファイルを移行先システムを構築する構築装置に出力する出力部と
を備える。
移行元システムで用いられるパラメータである元パラメータの設定値を取得する取得部と、
OS(Operating System)に依存しない形式で記載された非依存ファイルであって、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイルにおける前記元パラメータに対応する設定項目の設定値として、前記取得部によって取得された設定値を設定して設定ファイルを生成するファイル生成部と、
前記ファイル生成部によって生成された前記設定ファイルを移行先システムを構築する構築装置に出力する出力部と
を備える。
本開示では、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイルにおける元パラメータに対応する設定項目の設定値として、取得部によって取得された元パラメータの設定値が設定される。これにより、手間をかけずに移行先システムのセットアップに用いる設定ファイルを生成できる。そのため、システムの移行に係る手間を減らすことができる。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係る移行支援装置10の構成を説明する。
移行支援装置10は、コンピュータである。
移行支援装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信インタフェース14とのハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係る移行支援装置10の構成を説明する。
移行支援装置10は、コンピュータである。
移行支援装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信インタフェース14とのハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
プロセッサ11は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ11は、具体例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ12は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ12は、具体例としては、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
ストレージ13は、データを保管する記憶装置である。ストレージ13は、具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)である。また、ストレージ13は、SD(登録商標,Secure Digital)メモリカード、CF(CompactFlash,登録商標)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)といった可搬記録媒体であってもよい。
通信インタフェース14は、外部の装置と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース14は、具体例としては、Ethernet(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標,High-Definition Multimedia Interface)のポートである。
移行支援装置10は、機能構成要素として、取得部21と、ファイル生成部22と、出力部23とを備える。移行支援装置10の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ13には、移行支援装置10の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ11によりメモリ12に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、移行支援装置10の各機能構成要素の機能が実現される。
ストレージ13には、移行支援装置10の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが格納されている。このプログラムは、プロセッサ11によりメモリ12に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、移行支援装置10の各機能構成要素の機能が実現される。
ストレージ13には、構成情報31と、非依存ファイル32と、設定ファイル33とが記憶される。
図1では、プロセッサ11は、1つだけ示されていた。しかし、プロセッサ11は、複数であってもよく、複数のプロセッサ11が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
***動作の説明***
図2から図8を参照して、実施の形態1に係る移行支援装置10の動作を説明する。
実施の形態1に係る移行支援装置10の動作手順は、実施の形態1に係る移行支援方法に相当する。また、実施の形態1に係る移行支援装置10の動作を実現するプログラムは、実施の形態1に係る移行支援プログラムに相当する。
図2から図8を参照して、実施の形態1に係る移行支援装置10の動作を説明する。
実施の形態1に係る移行支援装置10の動作手順は、実施の形態1に係る移行支援方法に相当する。また、実施の形態1に係る移行支援装置10の動作を実現するプログラムは、実施の形態1に係る移行支援プログラムに相当する。
図2及び図3を参照して、実施の形態1に係る移行支援装置10の動作の概要を説明する。
ステップS1で移行支援装置10は、移行元システム41で用いられるパラメータの設定値を構成情報31として取得する。ステップS2で移行支援装置10は、構成情報31を非依存ファイル32に設定して設定ファイル33を生成する。非依存ファイル32は、OSに依存しない形式で記載されたファイルである。実施の形態1では、非依存ファイル32は、ymlファイルである。ymlファイルは、YAML(YAML Ain’t Markup Language)形式で記載されたファイルである。
移行元システム41を構成する機器が複数ある場合には、設定ファイル33は機器毎に生成されてもよい。また、1つの機器から取得する構成情報に複数の種別がある場合には、種別毎に設定ファイル33が生成されてもよい。
ステップS3で移行支援装置10は、移行先システム42の構築を行う構築装置43に設定ファイル33を出力する。複数の設定ファイル33が生成された場合には、移行支援装置10は各設定ファイル33を構築装置43に出力する。ステップS4で構築装置43は、設定ファイル33を用いて移行先システム42のパラメータを設定する。
ステップS1で移行支援装置10は、移行元システム41で用いられるパラメータの設定値を構成情報31として取得する。ステップS2で移行支援装置10は、構成情報31を非依存ファイル32に設定して設定ファイル33を生成する。非依存ファイル32は、OSに依存しない形式で記載されたファイルである。実施の形態1では、非依存ファイル32は、ymlファイルである。ymlファイルは、YAML(YAML Ain’t Markup Language)形式で記載されたファイルである。
移行元システム41を構成する機器が複数ある場合には、設定ファイル33は機器毎に生成されてもよい。また、1つの機器から取得する構成情報に複数の種別がある場合には、種別毎に設定ファイル33が生成されてもよい。
ステップS3で移行支援装置10は、移行先システム42の構築を行う構築装置43に設定ファイル33を出力する。複数の設定ファイル33が生成された場合には、移行支援装置10は各設定ファイル33を構築装置43に出力する。ステップS4で構築装置43は、設定ファイル33を用いて移行先システム42のパラメータを設定する。
図4を参照して、実施の形態1に係る移行支援装置10の動作の詳細を説明する。
(ステップS11:取得処理)
取得部21は、通信インタフェース14を介して、移行元システム41で用いられるパラメータである元パラメータの設定値を取得して、構成情報31としてストレージ13に出力する。
(ステップS11:取得処理)
取得部21は、通信インタフェース14を介して、移行元システム41で用いられるパラメータである元パラメータの設定値を取得して、構成情報31としてストレージ13に出力する。
具体的には、図5に示すように、取得部21は、移行元システム41で用いられるOSと、取得するパラメータの種別とに応じたコマンドを発行することにより、元パラメータの設定値を取得する。パラメータは、移行元システム41のOSに関する情報である。パラメータとしては、移行元システム41のユーザに関するパラメータと、移行元システム41のシステム構成に関するパラメータといった種別がある。システム構成に関するパラメータについて、さらに、ネットワーク定義に関するパラメータと、ディレクトリの権限に関するパラメータとのように種別を分けてもよい。図5に示す構成情報31は、ユーザに関するパラメータを示している。移行元システム41で用いられるOSがUNIX(登録商標)である場合には、取得部21は、“lsuser”コマンドを発行することにより、ユーザに関するパラメータを取得することができる。
例えば、取得部21は、OS毎に発行するコマンドの組を用意しておき、移行元システム41で用いられるOSに対応するコマンドの組に含まれるコマンドを順次発行することにより、元パラメータの設定値を取得する。
例えば、取得部21は、OS毎に発行するコマンドの組を用意しておき、移行元システム41で用いられるOSに対応するコマンドの組に含まれるコマンドを順次発行することにより、元パラメータの設定値を取得する。
移行元システム41を構成する機器が複数ある場合には、取得部21は、各機器に対してコマンドを発行して、各機器から元パラメータの設定値を取得して、機器毎に構成情報31として出力する。また、取得部21は、パラメータの種別毎に別の構成情報31として出力してもよい。実施の形態1では、機器毎及びパラメータの種別毎に構成情報31が出力されるものとして説明する。
(ステップS12:ファイル生成処理)
ファイル生成部22は、構成情報31の元パラメータに対応する非依存ファイル32における設定項目の設定値として、ステップS11で取得された設定値を設定して、設定ファイル33を生成する。
ファイル生成部22は、構成情報31の元パラメータに対応する非依存ファイル32における設定項目の設定値として、ステップS11で取得された設定値を設定して、設定ファイル33を生成する。
図6を参照して具体的に説明する。
非依存ファイル32は、OSに依存しない形式で記載されており、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が網羅して設定されている。非依存ファイル32は、パラメータの種別毎に、設定値が設定されていない状態で、事前に作成されストレージ13に記憶されている。
ここで、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOSと、移行先システム42で用いられるOSとを含む複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定されていることが望ましい。実施の形態1では、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOSと、移行先システム42で用いられるOSとを含む複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定されているものとして説明する。
非依存ファイル32は、OSに依存しない形式で記載されており、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が網羅して設定されている。非依存ファイル32は、パラメータの種別毎に、設定値が設定されていない状態で、事前に作成されストレージ13に記憶されている。
ここで、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOSと、移行先システム42で用いられるOSとを含む複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定されていることが望ましい。実施の形態1では、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOSと、移行先システム42で用いられるOSとを含む複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定されているものとして説明する。
ファイル生成部22は、ステップS11で出力された各構成情報31を処理対象の構成情報31に設定し、処理対象の構成情報31に対応する設定ファイル33を生成する。
まず、ファイル生成部22は、処理対象の構成情報31についてのパラメータの種別に対応する非依存ファイル32をストレージ13から読み出す。
次に、ファイル生成部22は、処理対象の構成情報31に含まれる各元パラメータを対象の元パラメータとして、対象の元パラメータに対応する非依存ファイル32における設定項目を特定する。具体的には、図7に示すように、OS毎に、パラメータと非依存ファイル32における設定項目との対応関係を定義した定義情報51をファイル生成部22に設定しておく。少なくとも、移行元システム41で用いられるOSについての対応関係を定義した定義情報51と、移行先システム42で用いられるOSについての対応関係を定義した定義情報51とが設定されているものとする。ファイル生成部22は、移行元システム41で用いられるOSについての定義情報51を参照することにより、元パラメータに対応する非依存ファイル32における設定項目を特定する。例えば、構成情報31におけるパラメータ“id”が、非依存ファイル32における設定項目“uid”に対応することを特定する。
そして、ファイル生成部22は、処理対象の構成情報31に含まれる各元パラメータを対象のパラメータとして、非依存ファイル32における特定された設定項目の設定値に、対象の元パラメータの設定値を設定することにより、処理対象の構成情報31に対応する設定ファイル33を生成する。ファイル生成部22は、生成された設定ファイル33をストレージ13に書き込む。
まず、ファイル生成部22は、処理対象の構成情報31についてのパラメータの種別に対応する非依存ファイル32をストレージ13から読み出す。
次に、ファイル生成部22は、処理対象の構成情報31に含まれる各元パラメータを対象の元パラメータとして、対象の元パラメータに対応する非依存ファイル32における設定項目を特定する。具体的には、図7に示すように、OS毎に、パラメータと非依存ファイル32における設定項目との対応関係を定義した定義情報51をファイル生成部22に設定しておく。少なくとも、移行元システム41で用いられるOSについての対応関係を定義した定義情報51と、移行先システム42で用いられるOSについての対応関係を定義した定義情報51とが設定されているものとする。ファイル生成部22は、移行元システム41で用いられるOSについての定義情報51を参照することにより、元パラメータに対応する非依存ファイル32における設定項目を特定する。例えば、構成情報31におけるパラメータ“id”が、非依存ファイル32における設定項目“uid”に対応することを特定する。
そして、ファイル生成部22は、処理対象の構成情報31に含まれる各元パラメータを対象のパラメータとして、非依存ファイル32における特定された設定項目の設定値に、対象の元パラメータの設定値を設定することにより、処理対象の構成情報31に対応する設定ファイル33を生成する。ファイル生成部22は、生成された設定ファイル33をストレージ13に書き込む。
(ステップS13:出力処理)
出力部23は、通信インタフェース14を介して、ステップS12で生成された各設定ファイル33を構築装置43に出力する。
出力部23は、通信インタフェース14を介して、ステップS12で生成された各設定ファイル33を構築装置43に出力する。
図8に示すように、OSによって用いられるパラメータが異なる場合がある。そのため、移行元システム41と移行先システム42とで用いられるOSが異なる場合には、移行元システム41にのみ存在するパラメータと、移行先システム42にのみ存在するパラメータとの少なくともいずれかが存在する可能性がある。非依存ファイル32には、移行元システム41にのみ存在するパラメータと、移行先システム42にのみ存在するパラメータとについても対応する設定項目が設定されている。
ステップS12で生成される設定ファイル33は、移行元システム41にのみ存在するパラメータに対応する設定項目については、移行元システム41から取得された設定値が設定される。つまり、設定ファイル33は、移行先システム42では用いられない設定項目に設定値が設定されている。しかし、構築装置43は、移行先システム42を構築する際には、設定ファイル33に含まれる設定項目のうち、移行先システム42で用いられるパラメータに対応する設定項目についての情報だけを用いればよい。したがって、移行先システム42で用いられない設定項目に設定値が設定されていても影響はない。
一方、ステップS12で生成される設定ファイル33は、移行先システム42にのみ存在するパラメータに対応する設定項目については、設定値が設定されていない状態になる。つまり、設定ファイル33は、移行先システム42では用いられる一部の設定項目に設定値が設定されていない可能性がある。この設定ファイル33を用いて構築装置43が移行先システム42を構築すると、設定値が設定されていない設定項目に対応するパラメータに設定値が設定されていない状態になる。そのため、このパラメータについては、移行先システム42の構築後に別途設定値を設定する必要がある。あるいは、設定ファイル33における設定値が設定されていない設定項目に、手作業で設定値を設定した上で、移行先システム42の構築を行うようにしてもよい。
ステップS12で生成される設定ファイル33は、移行元システム41にのみ存在するパラメータに対応する設定項目については、移行元システム41から取得された設定値が設定される。つまり、設定ファイル33は、移行先システム42では用いられない設定項目に設定値が設定されている。しかし、構築装置43は、移行先システム42を構築する際には、設定ファイル33に含まれる設定項目のうち、移行先システム42で用いられるパラメータに対応する設定項目についての情報だけを用いればよい。したがって、移行先システム42で用いられない設定項目に設定値が設定されていても影響はない。
一方、ステップS12で生成される設定ファイル33は、移行先システム42にのみ存在するパラメータに対応する設定項目については、設定値が設定されていない状態になる。つまり、設定ファイル33は、移行先システム42では用いられる一部の設定項目に設定値が設定されていない可能性がある。この設定ファイル33を用いて構築装置43が移行先システム42を構築すると、設定値が設定されていない設定項目に対応するパラメータに設定値が設定されていない状態になる。そのため、このパラメータについては、移行先システム42の構築後に別途設定値を設定する必要がある。あるいは、設定ファイル33における設定値が設定されていない設定項目に、手作業で設定値を設定した上で、移行先システム42の構築を行うようにしてもよい。
***実施の形態1の効果***
以上のように、実施の形態1に係る移行支援装置10は、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイル32における元パラメータに対応する設定項目の設定値として、移行元システム41から取得された元パラメータの設定値が設定される。
これにより、手間をかけずに移行先システム42のセットアップに用いる設定ファイル33を生成できる。そのため、システムの移行に係る手間を減らすことができる。
以上のように、実施の形態1に係る移行支援装置10は、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイル32における元パラメータに対応する設定項目の設定値として、移行元システム41から取得された元パラメータの設定値が設定される。
これにより、手間をかけずに移行先システム42のセットアップに用いる設定ファイル33を生成できる。そのため、システムの移行に係る手間を減らすことができる。
特に、非依存ファイル32は、OSに依存しない形式である。したがって、移行先システムで用いられるOSによらず、設定ファイル33を生成することが可能である。
例えば、移行先システムに複数のOSを用いた機器が存在する場合であっても、同じ設定ファイル33を用いることが可能である。そのため、OS毎に設定ファイル33を生成するという手間がかからない。
また、移行先システム42を構成する機器で用いられるOSが厳密に決まっていない状態であっても、非依存ファイル32に設定項目が設定されたOSのうちいずれかのOSが用いられることが決まっていれば、設定ファイル33を生成することも可能である。
例えば、移行先システムに複数のOSを用いた機器が存在する場合であっても、同じ設定ファイル33を用いることが可能である。そのため、OS毎に設定ファイル33を生成するという手間がかからない。
また、移行先システム42を構成する機器で用いられるOSが厳密に決まっていない状態であっても、非依存ファイル32に設定項目が設定されたOSのうちいずれかのOSが用いられることが決まっていれば、設定ファイル33を生成することも可能である。
***他の構成***
<変形例1>
実施の形態1では、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOSと、移行先システム42で用いられるOSとを含む複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定されていることが望ましいとした。しかし、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOSと、移行先システム42で用いられるOSとの少なくともいずれかで用いられるパラメータについての設定項目が含まれていなくても構わない。
例えば、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOS(ここでは、OS1とする)で用いられるパラメータについての設定項目と、移行先システム42で用いられるOS(ここでは、OS2とする)で用いられるパラメータについての設定項目とが含まれていないとする。この場合であっても、非依存ファイル32にあるOS3で用いられるパラメータについての設定項目が設定されており、かつ、OS1とOS2とOS3とに共通して用いられるパラメータについては、設定ファイル33を用いて設定を行うことが可能になる。
<変形例1>
実施の形態1では、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOSと、移行先システム42で用いられるOSとを含む複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定されていることが望ましいとした。しかし、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOSと、移行先システム42で用いられるOSとの少なくともいずれかで用いられるパラメータについての設定項目が含まれていなくても構わない。
例えば、非依存ファイル32は、移行元システム41で用いられるOS(ここでは、OS1とする)で用いられるパラメータについての設定項目と、移行先システム42で用いられるOS(ここでは、OS2とする)で用いられるパラメータについての設定項目とが含まれていないとする。この場合であっても、非依存ファイル32にあるOS3で用いられるパラメータについての設定項目が設定されており、かつ、OS1とOS2とOS3とに共通して用いられるパラメータについては、設定ファイル33を用いて設定を行うことが可能になる。
<変形例2>
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例2として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例2について、実施の形態1と異なる点を説明する。
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例2として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例2について、実施の形態1と異なる点を説明する。
図9を参照して、変形例2に係る移行支援装置10の構成を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、移行支援装置10は、プロセッサ11とメモリ12とストレージ13とに代えて、電子回路15を備える。電子回路15は、各機能構成要素と、メモリ12と、ストレージ13との機能とを実現する専用の回路である。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、移行支援装置10は、プロセッサ11とメモリ12とストレージ13とに代えて、電子回路15を備える。電子回路15は、各機能構成要素と、メモリ12と、ストレージ13との機能とを実現する専用の回路である。
電子回路15としては、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)が想定される。
各機能構成要素を1つの電子回路15で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路15に分散させて実現してもよい。
各機能構成要素を1つの電子回路15で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路15に分散させて実現してもよい。
<変形例3>
変形例3として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
変形例3として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサ11とメモリ12とストレージ13と電子回路15とを処理回路という。つまり、各機能構成要素の機能は、処理回路により実現される。
また、以上の説明における「部」を、「回路」、「工程」、「手順」、「処理」又は「処理回路」に読み替えてもよい。
以上、本開示の実施の形態及び変形例について説明した。これらの実施の形態及び変形例のうち、いくつかを組み合わせて実施してもよい。また、いずれか1つ又はいくつかを部分的に実施してもよい。なお、本開示は、以上の実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
10 移行支援装置、11 プロセッサ、12 メモリ、13 ストレージ、14 通信インタフェース、15 電子回路、21 取得部、22 ファイル生成部、23 出力部、31 構成情報、32 非依存ファイル、33 設定ファイル、41 移行元システム、42 移行先システム、43 構築装置、51 定義情報。
Claims (7)
- 移行元システムで用いられるパラメータである元パラメータの設定値を取得する取得部と、
OS(Operating System)に依存しない形式で記載された非依存ファイルであって、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイルにおける前記元パラメータに対応する設定項目の設定値として、前記取得部によって取得された設定値を設定して設定ファイルを生成するファイル生成部と、
前記ファイル生成部によって生成された前記設定ファイルを移行先システムを構築する構築装置に出力する出力部と
を備える移行支援装置。 - 前記ファイル生成部は、OS毎の定義情報であって、パラメータと前記非依存ファイルにおける設定項目との対応関係を定義した定義情報のうち、前記移行元システムで用いられるOSについての定義情報を参照して、前記元パラメータに対応する設定項目を特定する
請求項1に記載の移行支援装置。 - 前記取得部は、前記移行元システムで用いられるOSに応じたコマンドを発行することにより、前記元パラメータの設定値を取得する
請求項1又は2に記載の移行支援装置。 - 前記複数のOSには、前記移行先システムで用いられるOSが含まれる
請求項1から3までのいずれか1項に記載の移行支援装置。 - 前記非依存ファイルは、ymlファイルである
請求項1から4までのいずれか1項に記載の移行支援装置。 - コンピュータが、移行元システムで用いられるパラメータである元パラメータの設定値を取得し、
コンピュータが、OS(Operating System)に依存しない形式で記載された非依存ファイルであって、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイルにおける前記元パラメータに対応する設定項目の設定値として、取得された設定値を設定して設定ファイルを生成し、
コンピュータが、前記設定ファイルを移行先システムを構築する構築装置に出力する移行支援方法。 - 移行元システムで用いられるパラメータである元パラメータの設定値を取得する取得処理と、
OS(Operating System)に依存しない形式で記載された非依存ファイルであって、複数のOSで用いられるパラメータについての設定項目が設定された非依存ファイルにおける前記元パラメータに対応する設定項目の設定値として、前記取得処理によって取得された設定値を設定して設定ファイルを生成するファイル生成処理と、
前記ファイル生成処理によって生成された前記設定ファイルを移行先システムを構築する構築装置に出力する出力処理と
を行う移行支援装置としてコンピュータを機能させる移行支援プログラム。
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