JP2022187171A - イメージング装置 - Google Patents

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Yutaka Hasebe
真起 高橋
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景太朗 内田
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Abstract

【課題】ウォークスルー型の所持品検査装置として用いられた場合に安定した所持品検査を行うことを可能とするイメージング装置を提供する。【解決手段】イメージング装置は、移動する被検者Sの人体HBから放射され且つポリゴンミラー10で反射された電磁波EW1を受信してその信号強度を検出する信号強度検出部20と、被検者Sの人体HBへの測距用電磁波EW2の照射と被検者Sの人体HBによって反射された測距電磁波(反射電磁波)EW2の受信とをポリゴンミラー10を介して行って被検者Sの人体HBまでの距離を検出する測距部30とを有し、画像生成機能を有する処理部より、前記信号強度及び前記距離に基づいて被検者Sの人体HBについての画像を生成するように構成されている。【選択図】図4

Description

本発明は、被検体から放射される電磁波を受信して画像化(被検体についての画像を生成)するイメージング装置に関する。
この種のイメージング装置の一例として、特許文献1には、物体から放射されたミリ波帯の熱雑音を受信して画像を得るミリ波パッシブイメージング装置が記載されている。パッシブイメージング装置は、隠れた物品の検知能力が高いことなどから、セキュリティ向けのボディスキャナ(所持品検査装置)などにも応用されている。
所持品検査装置に応用されたイメージング装置では、被検者である人が物品を隠して所持している場合、物品のある部分は、前記被検者の人体から放射された電磁波が物品によって遮られて低下するため、物品がない部分に比べて受信される電磁波の信号強度が低くなる。その結果、人体を背景とする画像に物品の形状が暗いシルエットとして現れ、このシルエットの形状から当該物品(すなわち、被検者の所持品)の種別を推定することが可能である。
特開2013-36867号公報
ところで、発明者らは、パッシブイメージング装置をウォークスルー型の所持品検査装置として用いることを検討している。この場合、パッシブイメージング装置は、例えば図11に示されるように、平面視で矩形領域の四隅に配置された4つのセンシングユニットSu1~Su4を含むように構成され得る。各センシングユニットSu1~Su4は、前記矩形領域の中心方向を向いており、例えば鉛直方向に回転駆動されるポリゴンミラーを介して被検者の人体から放射される電磁波を受信するように構成される。そして、各センシングユニットSu1~Su4は、被検者が前記矩形領域内を矢印方向に移動する際、被検者の人体における左右方向にずれた部位から放射される電磁波を受信する。
このようなパッシブイメージング装置で生成される画像は、各センシングユニットSu1~Su4がポリゴンミラーの1走査周期で受信した電磁波に基づいて得られる縦ライン画像を左右方向に並べられたものになる。ここで、ポリゴンミラーの反射面角度が設定範囲の下限から上限(又は上限から上限)まで変化する間に所定角度毎に受信されるN個の電磁波が縦ライン画像の画素データを構成する。
しかし、被検者の移動によって各センシングユニットSu1~Su4と被検者の人体との間の距離が変化すると、被検者の人体におけるスキャン範囲、すなわち、各センシングユニットSu1~Su4で受信可能な電磁波を放射する、被検者の人体の範囲(上下方向の範囲)も変化する。例えば、センシングユニットSu1の場合、図12A~図12Cに示されるように、被検者の移動によってセンシングユニットSu1と被検者の人体との距離が小さくなるほど、センシングユニットSu1による被検者の人体におけるスキャン範囲も小さくなる(時刻t0→t4→t9)。このため、縦ライン画像間で画像化対象範囲が異なることになり、被検者が物品を所持している場合、縦ライン画像間で被検者の所持品の占める割合が変化する。その結果、図13に示されるように、生成される画像(ここでは、センシングユニットSu1が受信した電磁波に基づく画像が示されている)に現れる所持品のシルエットに歪みが生じ、シルエットに実際の所持品の形状が反映されなくなるため、安定した所持品検査が行えないおそれがある。
そこで、本発明は、ウォークスルー型の所持品検査装置として用いられた場合に安定した所持品検査を行うことを可能とするイメージング装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、イメージング装置は、移動する被検体から放射され且つポリゴンミラーで反射された電磁波を受信してその信号強度を検出する信号強度検出部と、前記被検体への測距用電磁波の照射と前記被検体による反射電磁波の受信とを前記ポリゴンミラーを介して行って前記被検体までの距離を検出する測距部と、を有し、前記信号強度及び前記距離に基づいて前記被検体についての画像を生成するように構成されている。
本発明の他の側面によると、平面視で矩形領域の四隅に配置され且つ通路部を挟んでその両側に2つずつ設けられた4つのセンシングユニットであって、各センシングユニットが、鉛直方向に回転駆動されるポリゴンミラーと、前記通路部を移動する被検者の人体から放射され且つ前記ポリゴンミラーで反射された電磁波を受信してその信号強度を検出する信号強度検出部と、前記被検者の人体への測距用電磁波の照射と前記被検者に人体による反射電磁波の受信とを前記ポリゴンミラーを介して行って前記被検者の人体までの距離を検出する測距部と、を有する、前記4つのセンシングユニットと、前記被検者の斜め前方に位置する2つのセンシングユニットの前記信号強度検出部及び前記測距部の検出結果に基づいて前記被検者の人体の正面側画像を生成し、前記被検者の斜め後方に位置する2つのセンシングユニットの前記信号強度検出部及び前記測距部の検出結果に基づいて前記被検者の人体の背面側画像を生成する画像生成部と、前記画像生成部で生成された前記被検者の人体の前記正面側画像及び前記背面側画像を表示する表示部と、を有する。
本発明によれば、ウォークスルー型の所持品検査装置として利用された場合に、生成される画像に現れる被検者の所持品のシルエットの歪みを抑制し、安定した所持品検査を行うことを可能とするイメージング装置を提供することができる。
実施形態に係るイメージング装置の概略構成を示す図である。 実施形態に係るイメージング装置の要部斜視図である。 実施形態に係るイメージング装置の要部平面図である。 実施形態に係るイメージング装置のセンシングユニットの概略構成を示す図である。 実施形態に係るイメージング装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 実施形態に係るイメージング装置の動作の一例を説明するためのフローチャートである。 本実施形態における座標系を示す図である。 本実施形態における座標系を示す図である。 実施形態に係るイメージング装置が生成する画像の一部を示す図である。 実施形態に係るイメージング装置の変形例を示す図である。 パッシブイメージング装置をウォークスルー型の所持品検査装置として用いた場合の構成例を示す図である。 パッシブイメージング装置をウォークスルー型の所持品検査装置として用いた場合の課題を説明するための図である。 パッシブイメージング装置をウォークスルー型の所持品検査装置として用いた場合の課題を説明するための図である。 パッシブイメージング装置をウォークスルー型の所持品検査装置として用いた場合の課題を説明するための図である。 パッシブイメージング装置をウォークスルー型の所持品検査装置として用いた場合の課題を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1~図3は、本発明の一実施形態に係るイメージング装置1を示している。図1は、イメージング装置1の概略構成を示す図であり、図2は、イメージング装置1の要部斜視図であり、図3は、イメージング装置1の要部平面図である。
イメージング装置1は、人や物などの被写体から放射される電磁波を受信して画像化する装置である。本実施形態において、イメージング装置1は、ウォークスルー型の所持品検査装置として構成されており、通路Pを矢印方向に歩行で移動する人(以下「被検者S」という)の人体HBを被検体とし、被検者Sの人体HBから放射された電磁波EW1を受信して画像化するように、すなわち、被検者Sの人体HBについての画像を生成して表示するように構成されている。また、イメージング装置1は、生成された画像に基づいて被検者Sが特定の物品(主に刃物、銃、爆発物などの危険物)を所持しているか否かを判定するように構成されている。なお、以下の説明における「前」、「後」、「左」、「右」は、被検者Sを基準とした(被検者Sから見た)方向のことをいう。
実施形態に係るイメージング装置1は、4つのセンシングユニット(第1~第4センシングユニット)3A~3Dと、処理部5と、表示部7とを含む。
図4は、第1~第4センシングユニット3A~3Dの概略構成を示している。図4に示されるように、第1~第4センシングユニット3A~3Dのそれぞれは、ポリゴンミラー10と、信号強度検出部20と、測距部30とを有する。
ポリゴンミラー10は、鉛直方向に回転駆動され、被検体としての被検者Sの人体HBから放射された電磁波EW1を反射面によって所定の方向(後述する集光ミラー21の方向)に反射する。
信号強度検出部20は、被検者Sの人体HBから放射され且つポリゴンミラー10(の反射面)によって反射された電磁波EW1を受信してその信号強度を検出する。本実施形態において、信号強度検出部20は、集光ミラー21と、受信アンテナ22と、アンプ23と、検出器24とを含む。なお、受信された電磁波EW1の信号強度は、電磁波EW1の受信レベルと称される場合もある。
集光ミラー21は、被検者Sの人体HBから放射され且つポリゴンミラー10(の反射面)によって反射された電磁波EW1を受信アンテナ22に集光させる。受信アンテナ22は、集光ミラー21によって集光された電磁波EW1を受信する。アンプ23は、受信アンテナ22によって受信された電磁波EW1を増幅して検出器24に出力し、検出器24は、入力された電磁波EW1の信号強度を検出する。
測距部30は、被検者Sの人体HBまでの距離を検出する。本実施形態において、測距部30は、ToF(Time of Flight)方式の測距センサ31を含み、被検者Sの人体HBに電磁波(以下「測距用電磁波」という)EW2を照射すると共に被検者Sの人体HBによって反射された測距用電磁波EW2を受信することで被検者Sの人体HBまでの距離を検出する。
具体的には、本実施形態において、測距部30は、被検者Sの人体HBから放射された電磁波EW1の伝播経路におけるポリゴンミラー10の下流側に、具体的には、ポリゴンミラー10と集光ミラー21の間に配置された透過・反射板32をさらに含んでいる。透過・反射板32は、被検者Sの人体HBから放射された電磁波EW1を透過させる一方、測距用電磁波EW2を反射するように構成されている。そして、測距部30は、測距センサ31が出射した測距用電磁波EW2を透過・反射板32及びポリゴンミラー10(の反射面)を介して被検者Sの人体HBに照射すると共に、被検者Sの人体HBによって反射された測距用電磁波(換言すれば、被検者Sの人体HBによる反射電磁波)EW2をポリゴンミラー10(の反射面)及び透過・反射板32を介して測距センサ31が受信し、測距用電磁波EW2の往復時間に基づき被検者Sの人体HBまでの距離を検出(計測)するように構成されている。
本実施形態において、第1~第4センシングユニット3A~3Dは、図2及び図3に示されるように、平面視で矩形領域(図3において二点鎖線で示す)の四隅に位置するように配置され、且つ、そのうちの2つのセンシングユニットが通路Pの左側に配置され、残りの2つのセンシングユニットが通路Pの右側に配置されている。具体的には、第1センシングユニット3A及び第2センシングユニット3Bは、通路Pを挟んでその両側に設置されており、第3センシングユニット3C及び第4センシングユニット3Dは、第1センシングユニット3A及び第2センシングユニット3Bよりも後方側の位置で通路Pを挟んでその両側に設置されている。
また、第1~第4センシングユニット3A~3Dは、平面視において前記矩形領域のほぼ中心を向いている。具体的には、本実施形態において、第1~第4センシングユニット3A~3Dのそれぞれは、ポリゴンミラー10の反射面に直交する直交面が被検者S(の人体HB)の移動方向に対して所定の角度を有するように配置されている。
そして、本実施形態において、第1センシングユニット3Aは、被検者Sが通路Pを矢印方向に移動するのに伴い、主に被検者Sの人体HBの正面左半分から放射された電磁波EW1を受信してその信号強度を検出すると共に被検者Sの人体HBまでの距離を検出するように構成され、第2センシングユニット3Bは、被検者Sが通路Pを矢印方向に移動するのに伴い、主に被検者Sの人体HBの正面右半分から放射された電磁波EW1を受信してその信号強度を検出すると共に被検者Sの人体HBまでの距離を検出するように構成されている。
他方、第3センシングユニット3Cは、被検者Sが通路Pを矢印方向に移動するのに伴い、主に被検者Sの人体HBの背面左半分から放射された電磁波EW1を受信してその信号強度を検出すると共に被検者Sの人体HBまでの距離を検出するように構成され、第4センシングユニット3Dは、被検者Sが通路Pを移動するのに伴い、被検者Sの人体HBの背面右半分から放射された電磁波EW1を受信してその信号強度を検出すると共に被検者Sの人体HBまでの距離を検出するように構成されている。
なお、第3センシングユニット3Cと第4センシングユニット3Dには、被検者Sの進入を検知する進入検知センサ41が設けられており、第1センシングユニット3Aと第2センシングユニット3Bには、被検者Sの進出を検知する進出検知センサ42が設けられている(図3参照)。進入検知センサ41は、例えば透過型光学センサからなり、第3センシングユニット3C側の投光素子41Aと、第4センシングユニット3D側の受光素子41Bとを含む。同様に、進出検知センサ42は、例えば透過型光学センサからなり、第1センシングユニット3A側の投光素子42Aと、第2センシングユニット3B側の受光素子42Bとを含む。
また、第1~第4センシングユニット3A~3Dのそれぞれは、鉛直方向に対するポリゴンミラー10の反射面の向き、つまり、鉛直方向とポリゴンミラー10の反射面の法線とがなす角度(以下「ポリゴンミラー10の反射面角度」という)を検出する角度検出センサ43を有している(図4参照)。
図1に戻り、処理部5は、第1~第4センシングユニット3A~3Dの検出結果(信号強度検出部20の検出結果、測距部30の検出結果及び角度検出センサ43の検出結果)を入力する。そして、処理部5は、通路Pを移動する被検者Sの斜め前方に位置する第1センシングユニット3A及び第2センシングユニット3Bの検出結果に基づいて被検者Sの人体HBの正面側画像を生成し、通路Pを移動する被検者Sの斜め後方に位置する第3センシングユニット3C及び第4センシングユニット3Dの検出結果に基づいて被検者Sの人体HBの背面側画像を生成する。処理部5で生成された被検者Sの人体HBの正面側画像及び背面側画像は表示部7に出力されて表示される。
なお、処理部5で生成される画像(表示部7に表示される画像)は、被検者Sの人体HBを背景とする画像である。ここで、被検者Sが物品を隠して所持している場合、既述のように、前記物品のある部分では被検者Sの人体から放射された電磁波EW1が前記物品によって遮られる。このため、前記物品のある部分は、前記物品のない部分に比べて、受信される電磁波EW1の信号強度が低下する。その結果、前記画像中に前記物品(すなわち、被検者Sの所持品)の形状が暗いシルエットとして現れる。
また、本実施形態において、処理部5は、生成された被検者Sの人体HBについての画像に基づいて、さらに言えば、画像中に現れた暗いシルエット(の形状)に基づいて、被検者Sが前記特定の物品を所持しているか否かを判定する。そして、処理部5は、被検者Sが前記特定の物品を所持していると判定した場合にはその旨を図示省略の上位装置に通知し、及び/又は、図示省略の報知部を介して検査員に報知する。
つまり、本実施形態において、処理部5は、被検者Sの人体HBについての画像を生成する画像生成部としての機能と、被検者Sが前記特定の物品を所持しているか否かを判定する判定部としての機能とを有している。
但し、これに限られるものではない。処理部5は、被検者Sが前記特定の物品を所持しているか否かの判定を行わなくてもよい。この場合、処理部5は、画像生成部として機能し、検査員等が表示部7に表示された画像(画像中に現れた暗いシルエットの形状)に基づいて、被検者Sが前記特定の物品を所持しているか否かを判定することになる。
ここで、イメージング装置1の動作の一例を説明する。図5及び図6は、イメージング装置1の動作の一例を説明するためのフローチャートである。
イメージング装置1は、進入検知センサ41によって被検者Sの進入が検知されると(ステップS1)、第1~第4センシングユニット3A~3Dを動作させる(ステップS2)。具体的には、イメージング装置1は、第1~第4センシングユニット3A~3Dのそれぞれのポリゴンミラー10を回転駆動し、及び信号強度検出部20及び測距部30を起動させる。これにより、第1~第4センシングユニット3A~3Dは、被検者Sの人体HBから放射される電磁波EW1を受信してその信号強度を検出することが可能になる。また、第1~第4センシングユニット3A~3Dは、被検者Sの人体HBへの測距用電磁波EW2の照射と被検者Sの人体HBによる反射電磁波EW2の受信とを、ポリゴンミラー10(の反射面)を介して行って被検者Sの人体HBまでの距離を検出することが可能になる。
次に、イメージング装置1は、第1~第4センシングユニット3A~3Dにより、被検者Sの人体HBから放射される電磁波EW1の信号強度を検出すると共に被検者Sの人体HBまでの距離を検出する。具体的には、本実施形態において、イメージング装置1は、第1~第4センシングユニット3A~3Dのそれぞれにおいて、ポリゴンミラー10の反射面角度が設定範囲の下限から上限(又は上限から下限)まで変化する間に所定角度毎に受信される電磁波EW1の信号強度とそのときの被検者Sの人体HBまでの距離とを検出する(ステップS3~S8)。
次に、イメージング装置1は、第1~第4センシングユニット3A~3Dのそれぞれについて、ステップS3~S8で検出された電磁波EW1の信号強度を極座標系のデータとして保存する(ステップS9)。具体的には、本実施形態において、イメージング装置1は、ステップS3~S8で検出された電磁波EW1の信号強度を、被検者Sの人体HBまでの距離(=動径)r、ポリゴンミラー10の反射面角度(=天頂角)θ、及び、被検者S(の人体HB)の移動方向とポリゴンミラー10の反射面に直交する直交面とがなす角度(=方位角)φによって定義される極座標における各座標(r,θ,φ)の値として保存する。
次に、イメージング装置1は、保存された極座標系のデータを直交座標系のデータに変換する(ステップS10)。具体的には、本実施形態において、イメージング装置1は、ステップS3~S8で検出された電磁波EW1の信号強度を、極座標における各座標(r,θ,φ)の値から直交座標における各座標(x,y,z)=(rsinθcosφ,rsinθsinφ,rcosθ)の値に変換する。ここで、直交座標は、被検者Sの移動方向と平行(逆向き)にX軸をとり、通路Pの幅方向(左側から右側に向かって)にY軸をとり、鉛直上向きにZ軸をとる座標である。なお、図7、図8は、本実施形態における座標系(極座標及び直交座標)を示す図である。
次に、イメージング装置1は、直交座標系のデータとしての電磁波EW1の信号強度を被検者S(の人体HB)の移動方向に直交する座標平面にプロットする(ステップS11)。具体的には、本実施形態において、被検者S(の人体HB)の移動方向に直交する座標平面はyz平面であるので(図8参照)、ステップS3~S8で取得された電磁波EW1の信号強度をyz平面における各座標(y,z)=(rsinθsinφ,rcosθ)の値としてプロットする。ここで、ポリゴンミラー10の1走査周期、すなわち、ポリゴンミラー10の反射面角度が前記下限から前記上限(又は前記上限から前記下限)まで変化する時間は短時間であり、ステップS3~S8の処理の間、被検者Sはほぼ同じ位置に位置しているので、通常、y座標の値はほぼ同じである。
次に、イメージング装置1は、進出検知センサ42によって被検者Sの進出が検知されたか否かを判定する(ステップS12)。そして、被検者Sの進出が検知されない場合、イメージング装置1は、ステップS3~ステップS11の処理を繰り返す。
他方、被検者Sの進出が検知された場合、イメージング装置1は、前記座標平面(yz平面)にプロットされた電磁波EW1の信号強度に基づいて被検者Sの人体HBについての画像を生成する(ステップS13)。なお、生成される画像は、ポリゴンミラーの1走査周期で受信される電磁波EW1の信号強度に基づいて得られる縦ライン画像を左右方向に並べられたものに相当する。
具体的には、本実施形態において、イメージング装置1は、第1センシングユニット3Aで検出され且つ前記座標平面(yz平面)にプロットされた電磁波EW1の信号強度に基づいて被検者Sの人体HBの正面左半分の画像を生成し、第2センシングユニット3Bで検出され且つ前記座標平面(yz平面)にプロットされた電磁波EW1の信号強度に基づいて被検者Sの人体HBの正面右半分の画像を生成する。そして、イメージング装置1は、生成された正面左半分の画像と正面右半分の画像とを合成(合体)して被検者Sの人体HBの正面側画像を生成する。
また、イメージング装置1は、第3センシングユニット3Cで検出され且つ前記座標平面(yz平面)にプロットされた電磁波EW1の信号強度に基づいて被検者Sの人体HBの背面左半分の画像を生成し、第4センシングユニット3Dで検出され且つ前記座標平面(yz平面)にプロットされた電磁波EW1の信号強度に基づいて被検者Sの人体HBの背面右半分の画像を生成する。そして、イメージング装置1は、生成された背面左半分の画像と背面右半分の画像とを合成して被検者Sの人体HBの背面側画像を生成する。
次に、イメージング装置1は、生成された被検者Sの人体HBについての画像(正面側画像及び背面側画像)にエッジ強調処理を施してエッジ強調画像を生成し(ステップS14)、生成されたエッジ強調画像を表示部7に表示する(ステップS15)。
次に、イメージング装置1は、生成されたエッジ強調画像(正面側画像のエッジ強調画像及び背面側画像のエッジ強調画像)に基づいて被検者Sが前記特定の物品を所持しているか否かの判定(所持品判定)を行い、被検者Sが前記特定の物品を所持している場合にはその旨を上位装置に通知し、又はその旨を検査員に報知する(ステップS16)。その後、イメージング装置1は、第1~第4センシングユニット3A~3Dを停止させて(ステップS17)、本フローを終了する。
実施形態に係るイメージング装置1の作用及び効果を説明する。
既述のように、通常のパッシブイメージング装置をウォークスルー型の所持品検査装置として用いた場合、被検者S(の人体HB)の移動に伴って被検者Sの人体HBにおけるスキャン範囲が変化する。その結果、被検者Sが物品を所持している場合、生成される画像に現れる物品(被検者Sの所持品)のシルエットに歪みが生じ(図13参照)、当該シルエットに実際の物品(被検者Sの所持品)の形状が反映されなくなるため、前記特定の物品の見落としや誤検出が発生するなど安定した所持品検査が行えないおそれがある。
これに対し、実施形態に係るイメージング装置1は、移動する被検者Sの人体HBから放射され且つ鉛直方向に回転するポリゴンミラー10で反射された電磁波EW1を受信してその信号強度を検出する。また、実施形態に係るイメージング装置1は、被検者Sの人体HBへの測距用電磁波EW2の照射と被検者Sの人体HBによる測距用電磁波EW2の反射波である反射電磁波の受信とをポリゴンミラー10を介して行って被検者Sの人体HBまでの距離を検出する。つまり、実施形態に係るイメージング装置1は、被検者Sの人体HBから放射された電磁波EW1の信号強度と、当該電磁波EW1を放射した被検者Sの人体HBの部位(電磁波EW1の放射元)までの距離とを取得することができる。そして、実施形態に係るイメージング装置1は、検出された信号強度及び検出された距離に基づいて被検者Sの人体HBについての画像を生成する。
具体的には、実施形態に係るイメージング装置1は、まず、検出された電磁波EW1の信号強度を、被検者Sの人体HBまでの距離r、ポリゴンミラー10の反射面角度θ、及び、被検者S(の人体HB)の移動方向とポリゴンミラー10の反射面に直交する直交面とがなす角度φによって定義される極座標系のデータとして保存する。これにより、電磁波EW1の信号強度と電磁波EW1の放射元の位置を精度よく対応付けることができる。次に、実施形態に係るイメージング装置1は、保存された極座標系のデータを直交座標系のデータに変換して被検者S(の人体HB)の移動方向に直交する座標平面にプロットする。これにより、電磁波EW1の信号強度が被検者Sを正面側又は背面側から見たときの位置に対応付けられる。そして、実施形態に係るイメージング装置1は、前記座標平面にプロットされた電磁波EW1の信号強度に基づいて被検者Sの人体HBについての画像を生成する。
このため、図9に示されるように、生成される画像に現れる、被検者Sの所持品のシルエットに歪みが生じることはなく、生成される画像中には被検者Sの所持品の形状がそのままシルエットとして現れる。なお、図9は、イメージング装置1が生成する画像(被検者Sの人体HBの正面側画像)の一部であり、第1センシングユニット3Aが受信した電磁波EW1に基づく画像(図13に示された画像に対応する画像である)を示している。
したがって、実施形態に係るイメージング装置1によれば、ウォークスルー型の所持品検査装置として用いられた場合、前記特定の物品の見落としや誤検出の発生が抑制され、安定した所持品検査を行うことが可能となる。
なお、上述の実施形態において、イメージング装置1(の各センシングユニット3A~3D)は、被検者Sの人体HBから放射された電磁波EW1をポリゴンミラー10(の反射面)によって反射させて受信するようにしている。しかし、これに限られるものではない。イメージング装置1は、ポリゴンミラー10に代えて、ポリゴンミラー10と同様の機能を有するミラー(スキャンミラー)を用いてもよい。
また、上述の実施形態において、イメージング装置1は、被検者Sの人体HBについての画像のエッジ強調画像に基づいて被検者Sが前記特定の物品を所持しているか否かを判定している。しかし、これに限られるものではない。イメージング装置1は、エッジ強調処理(ステップS14)を省略し、被検者Sの人体HBについての画像に基づいて被検者Sが前記特定の物品を所持しているか否かを判定してもよい。
また、上述の実施形態において、イメージング装置1は、被検者Sの進入を検知する進入検知センサ41及び被検者Sの進出を検知する進出検知センサ42を有している。しかし、これに限られるものではない。図10に示されるように、イメージング装置1は、進入検知センサ41及び進出検知センサ42に代えて、被検者Sの位置を検知する位置検知センサ44を有してもよい。位置検知センサ44は、例えば被検者Sの移動方向に沿って間隔をあけて配置された複数の透過型光学センサを含み、通路Pに左側方に配置されて複数の投光素子を内蔵する投光ユニット44Aと、通路Pの右側方に配置されて複数の投光素子に対応する複数の受光素子を内蔵する受光ユニット44Bとで構成される。そして、イメージング装置1は、位置検知センサ44の検出結果に基づいて被検者Sの進入及び被検者Sの進出を検知すると共に、位置検知センサ44の検出結果に基づいて被検者Sの移動速度を検出するように構成され得る。
この場合、イメージング装置1は、被検者Sの移動速度に応じて、ポリゴンミラーの1走査周期で受信される電磁波EW1の信号強度に基づいて得られる縦ライン画像を左右方向(Y軸方向)に拡大し又は縮小するように構成され得る。例えば、イメージング装置1は、被検者Sの移動速度が基準速度よりも高い(速い)場合には前記縦ライン画像をY軸方向に縮小し、被検者Sの移動速度が前記基準速度よりも低い(遅い)場合には前記縦ライン画像をY軸方向に拡大する。このようにすると、被検者Sの移動速度にかかわらず、被検者Sの人体HBについての画像をほぼ同じスケールで且つ欠落なく得ることができるので、より安定した所持品検査が可能になる。
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、上述の実施形態や変形例に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいてさらなる変形及び変更が可能であることはもちろんである。
1…イメージング装置、3A~3D…第1~第4センシングユニット、5…処理部(画像生成部)、7…表示部、10…ポリゴンミラー、20…信号強度検出部、21…集光ミラー、22…受信アンテナ、23…アンプ、24…検出器、30…測距部、31…測距センサ、32…透過・反射板、41…進入検知センサ、42…進出検知センサ、43…角度検出センサ、44…位置検知センサ、P…通路、S…被検者、HB…被検者の人体(被検体)

Claims (6)

  1. 移動する被検体から放射され且つスキャンミラーで反射された電磁波を受信してその信号強度を検出する信号強度検出部と、
    前記被検体への測距用電磁波の照射と前記被検体による反射電磁波の受信とを前記スキャンミラーを介して行って前記被検体までの距離を検出する測距部と、
    を有し、
    前記信号強度及び前記距離に基づいて前記被検体についての画像を生成する、
    イメージング装置。
  2. 前記スキャンミラーは、鉛直方向に回転駆動されるポリゴンミラーであり、
    鉛直方向と前記ポリゴンミラーの反射面の法線とがなす角度を前記ポリゴンミラーの反射面角度として検出し、
    前記信号強度、前記距離、前記ポリゴンミラーの反射面角度、及び、前記被検体の移動方向と前記ポリゴンミラーの反射面に直交する直交面とがなす角度に基づいて前記被検体についての画像を生成する、請求項1に記載のイメージング装置。
  3. 前記信号強度を、前記距離、前記ポリゴンミラーの反射面角度及び前記被検体の移動方向と前記ポリゴンミラーの反射面に直交する直交面とがなす角度によって定義される極座標系のデータとして取得し、取得されたデータを直交座標系のデータに変換して前記被検体の移動方向に直交する座標平面にプロットし、前記座標平面にプロットされた信号強度に基づいて前記被検体についての画像を生成する、請求項2に記載のイメージング装置。
  4. 前記被検体についての画像は、前記ポリゴンミラーの1走査周期で受信される前記電磁波の信号強度に基づき得られる縦ライン画像を左右方向に並べたものに相当し、
    前記被検体の移動速度を検出し、前記被検体の移動速度に応じて前記縦ライン画像を左右方向に拡大し又は縮小するように構成されている、
    請求項2に記載のイメージング装置。
  5. 前記被検体が被検者の人体であり、前記被検体についての画像に基づいて前記被検者が特定の物品を所持しているか否かを判定する、請求項1~4のいずれか一つに記載のイメージング装置。
  6. 平面視で矩形領域の四隅に配置され且つ通路部を挟んでその両側に2つずつ設けられた4つのセンシングユニットであって、各センシングユニットが、鉛直方向に回転駆動されるポリゴンミラーと、前記通路部を移動する被検者の人体から放射され且つ前記ポリゴンミラーで反射された電磁波を受信してその信号強度を検出する信号強度検出部と、前記被検者の人体への測距用電磁波の照射と前記被検者に人体による反射電磁波の受信とを前記ポリゴンミラーを介して行って前記被検者の人体までの距離を検出する測距部と、を有する、前記4つのセンシングユニットと、
    前記被検者の斜め前方に位置する2つのセンシングユニットの前記信号強度検出部及び前記測距部の検出結果に基づいて前記被検者の人体の正面側画像を生成し、前記被検者の斜め後方に位置する2つのセンシングユニットの前記信号強度検出部及び前記測距部の検出結果に基づいて前記被検者の人体の背面側画像を生成する画像生成部と、
    前記画像生成部で生成された前記被検者の人体の前記正面側画像及び前記背面側画像を表示する表示部と、
    を含む、イメージング装置。
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