JP2022186409A - 照明制御システム、照明制御方法、及びプログラム - Google Patents

照明制御システム、照明制御方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2022186409A
JP2022186409A JP2021094613A JP2021094613A JP2022186409A JP 2022186409 A JP2022186409 A JP 2022186409A JP 2021094613 A JP2021094613 A JP 2021094613A JP 2021094613 A JP2021094613 A JP 2021094613A JP 2022186409 A JP2022186409 A JP 2022186409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
lighting
target
load
control system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021094613A
Other languages
English (en)
Inventor
和樹 原田
Kazuki Harada
達也 奥野
Tatsuya Okuno
早織 上野
Saori Ueno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2021094613A priority Critical patent/JP2022186409A/ja
Publication of JP2022186409A publication Critical patent/JP2022186409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)

Abstract

【課題】対象空間に提供する照明環境による効果が外光により損なわれにくくすること。【解決手段】照明制御システム100は、制御部11と、第1取得部12と、を備える。制御部11は、制御対象エリアに含まれる複数の対象空間4の各々に割り当てられた照明負荷2を制御することにより、複数の対象空間4の各々の照明環境を制御する。第1取得部12は、制御対象エリアに関するエリア情報を取得する。照明負荷2は、拡散形の配光特性を有する第1負荷21と、集光形の配光特性を有する第2負荷22と、を有する。制御部11は、複数の対象空間4のうち、第1取得部12が取得したエリア情報に基づいて特定される制御対象エリアの外縁から所定の距離内側にある特定位置を含む対象空間4については、第1負荷21の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御する除外制御を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、照明制御システム、照明制御方法、及びプログラムに関する。
近年、仕事内容に合わせて働く場所を選ぶABW(Activity Based Working)と呼ばれる働き方が注目されており、ABWを導入したオフィス(ABWオフィス)が台頭している。ABWオフィスは、ワーカーの仕事内容に応じて、それに適した空間を用意することで組織のパフォーマンスを向上させる空間設計がなされたオフィスである。ABWオフィスでは、例えば照明の明るさ、光色等を変化させることによって、各自の仕事に集中し易い作業空間、知識を共有するための共創空間など、目的とする空間設計がなされる。
また、ワーカーが固定席を持たず、自由に座る席を変えて仕事ができるように設計されたフリーアドレスオフィスも知られている。例えば、特許文献1には、フリーアドレスオフィスに関するシステムが開示されている。特許文献1に開示されたシステムは、オフィス内の在室人数を計数する入退室管理部と、計数された在室人数に基づいて執務領域を決定する執務領域決定部と、決定された執務領域以外の領域に対応する設備を停止させるように制御する設備制御部とを有する。
また、特許文献2には、照明制御装置が開示されている。この照明制御装置は、人体情報検知手段で検知した照明エリアの人間の動作速度に基づいて、照明エリアをあらかじめ複数に区分した各々の区分領域が人間の滞在する滞在領域か非滞在領域かを判定する。そして、照明制御手段は、判定結果に基づき、区分領域に配置された照明器具に対し照明制御を行う。
特開2011-004047号公報 特開2013-109876号公報
本発明は、対象空間に提供する照明環境による効果が外光により損なわれにくい照明制御システム、照明制御方法、及びプログラムを提供する。
本発明の一態様に係る照明制御システムは、制御部と、第1取得部と、を備える。前記制御部は、制御対象エリアに含まれる複数の対象空間の各々に割り当てられた照明負荷を制御することにより、前記複数の対象空間の各々の照明環境を制御する。前記第1取得部は、前記制御対象エリアに関するエリア情報を取得する。前記照明負荷は、拡散形の配光特性を有する第1負荷と、集光形の配光特性を有する第2負荷と、を有する。前記制御部は、前記複数の対象空間のうち、前記第1取得部が取得した前記エリア情報に基づいて特定される前記制御対象エリアの外縁から所定の距離内側にある特定位置を含む対象空間については、前記第1負荷の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御する除外制御を実行する。
本発明の一態様に係る照明制御方法は、制御ステップと、取得ステップと、を含む。前記制御ステップでは、制御対象エリアに含まれる複数の対象空間の各々に割り当てられた照明負荷を制御することにより、前記複数の対象空間の各々の照明環境を制御する。前記取得ステップでは、前記制御対象エリアに関するエリア情報を取得する。前記照明負荷は、拡散形の配光特性を有する第1負荷と、集光形の配光特性を有する第2負荷と、を有する。前記制御ステップでは、前記複数の対象空間のうち、前記取得ステップが取得した前記エリア情報に基づいて特定される前記制御対象エリアの外縁から所定の距離内側にある特定位置を含む対象空間については、前記第1負荷の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御する除外制御を実行する。
本発明の一態様に係るプログラムは、1以上のプロセッサに、前記照明制御方法を実行させる。
本発明の照明制御システム、照明制御方法、及びプログラムは、対象空間に提供する照明環境による効果が外光により損なわれにくい、という利点がある。
図1は、実施の形態に係る照明制御システムの機能構成を示すブロック図である。 図2は、実施の形態に係る制御対象エリアの概要を示す平面図である。 図3は、実施の形態に係る照明負荷の説明図である。 図4は、実施の形態に係る制御部による除外制御の一例の説明図である。 図5は、実施の形態に係る制御部による除外制御の他の一例の説明図である。 図6は、実施の形態に係る制御部による除外制御の更に他の一例の説明図である。 図7は、実施の形態に係る特定位置の説明図である。 図8は、実施の形態に係る制御対象エリアの図面情報の一例を示す図である。 図9は、第1検証の結果を示す図である。 図10Aは、第2検証における窓の寸法及び測定位置を示す図である。 図10Bは、第2検証の結果を示す図である。 図11は、実施の形態に係る照明制御システムの動作例を示すフローチャートである。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[構成]
まず、実施の形態に係る照明制御システム100について説明する。図1は、実施の形態に係る照明制御システム100の機能構成を示すブロック図である。図2は、実施の形態に係る制御対象エリアA1の概要を示す平面図である。図3は、実施の形態に係る照明負荷2の説明図である。
実施の形態に係る照明制御システム100は、例えばオフィス3等のユーザU1(図3参照)が作業を行う対象空間4が複数存在する制御対象エリアA1で使用され、このような複数の対象空間4の各々での照明環境を制御するためのシステムである。実施の形態では、制御対象エリアA1はオフィス3全体であるが、オフィス3の一部であってもよい。
実施の形態では、照明制御システム100は、例えば自身の行いたい作業に応じて自由に作業場所を選択し得るABW(Activity Based Working)型のオフィス3に使用される、と仮定する。ここで、「ABW」とは、仕事内容に合わせて働く場所又はデスク等をユーザU1(従業員等)が選択する働き方をいう。ABW型のオフィスにおいては、ユーザU1は、集中力を要する作業を行う場合には比較的静音性の高い場所を選択し、打ち合わせを行う場合にはソファ等のリラックス可能な場所を選択することが可能である。
なお、照明制御システム100は、ABW型のオフィスに限らず、フリーアドレス型のオフィスで使用されてもよいし、ユーザU1が行いたい作業に応じて自由に作業場所を選択し得る空間であれば、他の空間で使用されてもよい。例えば、照明制御システム100は、小学校、中学校、高校、又は大学等の教育施設で使用されてもよいし、公民館、又は図書館等の公共施設で使用されてもよいし、店舗又は商業施設で使用されてもよい。
図2に示す例では、オフィス3は、複数(ここでは、6つ)の対象空間4を有している。各対象空間4には、1以上のユーザU1が作業を行うためのデスク等の什器6(図3参照)が設置されている。ユーザU1が行う作業は、例えばラップトップ型のパーソナルコンピュータ等のユーザU1が所持する情報端末を用いた作業である。なお、情報端末は、デスクトップ型のパーソナルコンピュータであってもよいし、スマートフォン又はタブレット端末等であってもよい。
図2に示す例では、隣り合う対象空間4の間は仕切られていないが、例えば壁又は什器等によって仕切られていてもよい。一例として、オフィス3は、壁又は什器等によって仕切られた複数の部屋で構成されていてもよい。この場合、対象空間4は、複数の部屋の各々であってもよいし、複数の部屋のうちの一部であってもよい。
各対象空間4には、照明負荷2が設置されている。実施の形態では、照明負荷2は、対象空間4の天井に設置されている。もちろん、照明負荷2は、対象空間4の天井のみならず、壁、床、又はデスク等の什器に設置されていてもよい。照明負荷2は、対象空間4を照明光で照らすことにより、対象空間4に照明環境を提供する。照明環境のパラメータは、一例として、照明光の照度、色温度(光色)、又は配光分布等を含み得る。対象空間4に設置される照明負荷2は、図3に示すように、1以上の第1負荷21と、1以上の第2負荷22と、を有している。
第1負荷21は、対象とする空間を均一に照らすアンビエント照明としてのベースライトであって、LED(Light Emitting Diode)等の固体発光素子を有する光源を備えている。つまり、第1負荷21は、拡散形の配光特性を有している。なお、第1負荷21に用いられる固体発光素子は、LEDに限らず、有機EL(Electro-Luminescence)素子等であってもよい。また、第1負荷21は、固体発光素子を有する光源に限らず、蛍光ランプ等であってもよい。
第2負荷22は、タスクライトとしてのスポットライトであって、LED等の固体発光素子を有する光源を備えている。つまり、第2負荷22は、集光形の配光特性を有している。なお、第2負荷22は、スポットライトに限らず、例えばスタンドライト、ダウンライト、又はユニバーサルダウンライト等であってもよい。また、第2負荷22に用いられる固体発光素子は、LEDに限らず、有機EL素子等であってもよい。さらに、第2負荷22は、固体発光素子を有する光源に限らず、蛍光ランプ等であってもよい。
ここで、対象空間4における照明負荷2の光の照射領域について説明する。第1負荷21は、対象空間4全体に光を照射するように設置されている。一方、第2負荷22は、対象空間4の一部である什器6(ここでは、デスク)の上面に光を照射するように設置されている。ここで、什器6の上面は、例えばユーザU1が情報端末を用いて作業を行う領域である。言い換えれば、什器6の上面は、ユーザU1の作業領域である。つまり、第2負荷22は、対象空間4におけるユーザU1の作業領域に光を照射するように、対象空間4に設けられている。
ところで、実施の形態では、隣り合う2つの空間において、一方の空間に設置された照明負荷2は、厳密に一方の空間の照明環境のみに影響を与えていなくてもよく、他方の空間に影響を与えることが許容されている。つまり、任意の対象空間4においては、当該対象空間4に対応する照明負荷2により提供される照明環境が主たる照明環境となっていればよく、当該対象空間4とは異なる空間に対応する照明負荷2からの影響があっても、当該対象空間4の照明環境に殆ど影響を与えなければよい。なぜならば、このとき当該対象空間4に存在するユーザU1に対して、当該対象空間4とは異なる空間に対応する照明負荷2が及ぼす影響は限定的であると考えられるからである。
照明制御システム100は、図1に示すように、制御部11と、第1取得部12と、第2取得部13と、第3取得部14と、第1入力受付部15と、第2入力受付部16と、記憶部17と、を備えている。なお、実施の形態において、照明制御システム100は、制御部11及び第1取得部12を少なくとも備えていればよく、第2取得部13、第3取得部14、第1入力受付部15、第2入力受付部16、及び記憶部17は備えていなくてもよい。照明制御システム100は、オフィス3に設置されていてもよいし、オフィス3から離れた遠隔地に設置されていてもよい。
制御部11は、各対象空間4に設置された照明負荷2と通信可能であって、各照明負荷2に照明制御信号を送信することにより、各照明負荷2を制御する。つまり、制御部11は、対象空間4ごとに照明負荷2を制御する。実施の形態では、制御部11は、各照明負荷2の調光及び調色の両方を制御する。制御部11と各照明負荷2との通信は、有線通信であってもよいし、無線通信であってもよいし、通信規格も特に限定されない。
このように、各対象空間4の照明環境を制御することにより、例えば対象空間4ごとに照明環境を異ならせることが可能であり、いわゆるゾーニング効果が期待できる。
ここで、ゾーニング効果とは、例えば、空間の認知上の区切れ感を意味し、外観上複数の空間が互いに異なる空間であるとユーザU1が認知しやすい効果を含み得る。また、ゾーニング効果は、ユーザU1による認知をもって、ゾーニングの意図通りにユーザU1の行動又は動線の変化を促しやすくする効果を含み得る。例えば、任意の空間について、ユーザU1が集中力を要する作業を行いやすい空間となることを意図してゾーニングをした、と仮定する。この場合、当該空間を見たユーザU1が、集中力を要する作業を行うことを主目的として当該空間を使用すれば、ゾーニング効果が発揮されたと言える。
また、ゾーニング効果は、ユーザU1が実際にゾーニングされた空間を利用した場合に、ユーザU1の主観的な効果・実感、又は生理・心理・生体的作用がゾーニングの主旨に応じた傾向を示す効果を含み得る。例えば、任意の空間について、集中力を要する作業を行いやすい空間となることを意図してゾーニングを行い、当該空間をユーザU1が利用した、と仮定する。この場合、ユーザU1が当該空間を利用することで集中できたという実感を得たり、心理・生体作用としてユーザU1が集中をしていたことを示唆する指標・データが得られたりすれば、ゾーニング効果が発揮されたと言える。
上述のように対象空間4に設置された照明負荷2の制御を行うことで、什器又は家具を用いることなく対象空間4をゾーニングすることが可能である。このため、対象空間4の意匠性を高めやすく、かつ、照明負荷2の制御により瞬時にオフィス3のレイアウトを変化させるようなゾーニングが可能となる。一例として、対象空間4における照明負荷2の発する光の色温度(光色)の制御パラメータの変更は、例えば数秒で完了する。この場合、結果としてオフィス3のレイアウトを数秒で変更することが可能である。ここで、什器又は家具を人力で移動させることでオフィス3のレイアウトを変更する場合であれば、60分、数時間、又は一日、場合によっては数日を要する。この点から、上記の照明負荷2の制御によるゾーニングは、極めて顕著な効果を奏し得る。
上記制御によるゾーニングにより、従来の什器又は家具の配置を変更することによるオフィスのレイアウトの変更と比較して、時間ごと、日ごと、又は月ごと等の短周期でオフィス3のレイアウトを変化させることが可能である。
上述のように、実施の形態では、制御部11は、制御対象エリアA1に含まれる複数の対象空間4の各々に割り当てられた照明負荷2を制御することにより、複数の対象空間4の各々の照明環境を制御する。このため、実施の形態では、制御部11は、全ての対象空間4に同一の照明環境を提供したり、互いに異なる照明環境を提供したりすることが可能である。
ここで、実施の形態では、制御部11は、更に除外制御を実行可能である。除外制御は、複数の対象空間4のうち、特定位置P1を含む対象空間4については、第1負荷21の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御することをいう。特定位置P1は、後述する第1取得部12が取得したエリア情報に基づいて特定される制御対象エリアA1の外縁A11から所定の距離D1内側にある位置である。
外縁A11は、例えば壁等であって、制御対象エリアA1の他のエリアとの境界である。ここでいう他のエリアは、制御対象エリアA1を有する部屋の隣の部屋であってもよいし、制御対象エリアA1を有する施設の外部であってもよい。ここで、外縁A11は、単に制御対象エリアA1と他のエリアとの境界をなすだけではなく、他のエリアからの外光L1を制御対象エリアA1へ採り込む機能を有している場合もある。外光L1は、制御対象エリアA1の外部から制御対象エリアA1へ入射する光である。実施の形態では、外光L1は、太陽光である。また、外光L1は、例えば制御対象エリアA1を有する部屋の隣の部屋からの照明光も含み得る。例えば、外縁A11は、単なる壁だけではなく、例えば窓51、又は透光性を有するドア若しくは壁等、外光L1を採り込み可能な仕切り部材5を含む場合がある。
したがって、特定位置P1を含む対象空間4、言い換えれば外縁A11に近接する対象空間4では、外光L1が入射することにより照度が高くなり、照明負荷2を制御することで提供される照明環境に影響を及ぼし得る。そこで、実施の形態では、制御部11は、このように外光L1が入射することで照度が高くなる可能性のある、外縁A11に近接する対象空間4については、対象空間4を暗くする照明環境を提供しないように、除外制御を実行する。
以下、制御部11による除外制御の例について列挙する。以下では、図2に示すように、制御対象エリアA1が、第1対象空間41、第2対象空間42、第3対象空間43、第4対象空間44、第5対象空間45、及び第6対象空間46の計6つの対象空間4を有していることとして説明する。
図4は、実施の形態に係る制御部11による除外制御の一例の説明図である。図4に示す例では、制御部11は、第1取得部12が取得したエリア情報に基づいて、制御対象エリアA1の外縁A11を特定しているが、外縁A11に窓51等の仕切り部材5が含まれるか否かまでは特定していない。図4において、実線のハッチングが施された対象空間4が、除外制御が実行される対象空間4を表している。後述する図5及び図6においても同様である。図4に示す例では、制御対象エリアA1の外縁A11に近接する第1対象空間41、第2対象空間42、第5対象空間45、及び第6対象空間46は、いずれも外縁A11から所定の距離D1内側にある特定位置P1を含んでいる。したがって、図4に示す例では、制御部11は、これら第1対象空間41、第2対象空間42、第5対象空間45、及び第6対象空間46の各々について、除外制御を実行する。
図5は、実施の形態に係る制御部11による除外制御の他の一例の説明図である。図5に示す例では、制御部11は、第1取得部12が取得したエリア情報に基づいて、制御対象エリアA1の外縁A11を特定するのみならず、外縁A11に窓51等の仕切り部材5が含まれるか否かも特定している。つまり、図5に示すような除外制御は、エリア情報が、外光L1を制御対象エリアA1に採り込み可能な窓51(仕切り部材5)が外縁A11に設けられているか否かの情報を含む場合に実行される。図5に示す例では、制御対象エリアA1の外縁A11のうち窓51に近接する第1対象空間41、第2対象空間42、及び第6対象空間46は、いずれも窓51から所定の距離D1内側にある特定位置P1を含んでいる。なお、第5対象空間45は、外縁A11に近接しているが窓51に近接していないため、除外制御の対象から外れている。したがって、図5に示す例では、制御部11は、第1対象空間41、第2対象空間42、及び第6対象空間46の各々について、除外制御を実行する。
図6は、実施の形態に係る制御部11による除外制御の更に他の一例の説明図である。図6では、制御対象エリアA1の一部のみを図示している。図6に示す例では、制御部11は、第1取得部12が取得したエリア情報に基づいて、特定領域A2の外縁A21を特定している。ここで、特定領域A2は、例えば天井に外光L1を採り込むための窓51が設けられている等して、制御対象エリアA1のうちの照明負荷2が設置されていない領域である。そして、図6に示す例では、制御部11は、特定領域A2の外縁A21から所定の距離D2内側にある位置を含む対象空間4についても、除外制御を実行する。このように、制御部11は、制御対象エリアA1の外縁A11に近接する対象空間4のみならず、制御対象エリアA1の内側にある特定領域A2の外縁A21に近接する対象空間4についても、除外制御を実行する場合がある。
実施の形態では、所定の照度は、例えば520lx(ルクス)である。つまり、実施の形態では、制御部11は、特定位置P1を含む対象空間4については、第1負荷21の照度が520lxよりも低い照度となる照明環境とならないように除外制御を実行する。なお、所定の照度は、520lxに完全一致しなくてもよく、例えば±数%程度の範囲で変動することが許容され得る。所定の照度が520lxであることの理由については、後述する[第1検証]にて詳細に説明する。第1負荷21の照度が所定の照度以上の照度となる照明環境かどうかは、色彩照度計などの測定機器の測定照度結果、又は後述する第3取得部14が取得する照度結果などにより判断される。
また、実施の形態では、所定の距離D1は、例えば2mである。つまり、実施の形態では、制御部11は、制御対象エリアA1の外縁A11から2m内側にある特定位置P1を含む対象空間4について、除外制御を実行する。なお、所定の距離D1は、2mに完全一致しなくてもよく、例えば±数%程度の範囲で変動することが許容され得る。所定の距離D1が2mであることの理由については、後述する[第2検証]にて詳細に説明する。外縁A11から所定の距離D1内側にある特定位置P1を含む対象空間4について、除外制御が実行されているかどうかは、メジャーによる距離の測定結果、又は後述する第1取得部12が取得する距離結果などにより判断される。
なお、特定位置P1は、以下のように規定されてもよい。図7は、実施の形態に係る特定位置P1の説明図である。図7に示すように、第1負荷21は、制御対象エリアA1において一定の間隔D11を空けて設置されているとする。そして、特定位置P1は、外縁A11に最も近い位置にある第1負荷21よりも一定の間隔D11分、内側の位置である、と規定されてもよい。なお、図7では、制御対象エリアA1の一部のみを図示している。
一例として、制御対象エリアA1の外縁A11の縦方向の寸法が10m、横方向の寸法が20m、高さ方向の寸法が2.7mであって、縦方向に沿った外縁A11には、全体にわたって窓51が設けられている、と仮定する。また、制御対象エリアA1の天井には、6900lm(ルーメン)の照明性能を有する第1負荷21が一定の間隔D11を空けて複数台設定されている、と仮定する。この場合、特定位置P1は、縦方向に沿った外縁A11から数えて2台目の第1負荷21の位置となる。そして、当該第1負荷21と外縁A11との間の距離が例えば約2.6mとなり、所定の距離D1に相当する距離となる。
なお、実施の形態では、制御部11は、少なくとも日中において除外制御を実行する。例えば、制御部11は、タイマ等により計時することで、日中に相当する時間帯(例えば、日の出から日の入りまでの時間帯)において除外制御を実行し、それ以外の時間帯では除外制御を実行しない。もちろん、制御部11は、日中であるか否かを問わず、常時、除外制御を実行してもよい。
第1取得部12は、制御対象エリアA1に関するエリア情報を取得する。エリア情報は、制御対象エリアA1における外縁A11を特定し得る情報であって、例えば制御対象エリアA1における外縁A11の位置を示す情報の他、制御対象エリアA1における各対象空間4の位置を示す情報等を含む。
第1取得部12は、例えばユーザU1の入力に応じてエリア情報を取得する。ユーザU1は、例えばユーザU1が使用する情報端末を用いて、エリア情報の入力を行うことが可能である。情報端末にて入力されたエリア情報は、情報端末から照明制御システム100へと送信される。これにより、第1取得部12は、エリア情報を取得することが可能である。第1取得部12が取得したエリア情報は、制御部11で参照される。
なお、エリア情報の入力は、ユーザU1の中でも権限を有する者のみが実行できるようにしておくのが好ましい。この場合の権限は、例えば照明制御システム100の管理者に与えるのが好ましい。
また、第1取得部12は、エリア情報として、ユーザU1による所定の距離D1を設定するための入力情報を取得してもよい。例えばユーザU1は、情報端末を用いて所定の距離D1を所望の値に設定する入力を行うことが可能である。つまり、所定の距離D1は、ユーザU1の要望に応じて適宜変更することが可能である。
また、第1取得部12は、エリア情報として、制御対象エリアA1を示す図面情報を取得してもよい。図面情報は、例えば制御対象エリアA1の設計図を示す画像データ等である。例えばユーザU1は、情報端末を用いて画像データを照明制御システム100へ送信することが可能である。図8は、実施の形態に係る制御対象エリアA1の図面情報の一例を示す図である。図8では、制御対象エリアA1の平面図を示す画像データの一部のみを図示している。
第1取得部12は、図面情報に対して適宜の画像解析処理を実行することにより、図面情報をエリア情報として取得することが可能である。例えば、第1取得部12は、図面情報に含まれる縮尺等のパラメータを参照することにより、制御対象エリアA1の寸法等をエリア情報として取得することが可能である。また、例えば、第1取得部12は、図面情報に対してパターンマッチング等の画像解析処理を実行することにより、制御対象エリアA1の外縁A11に窓51(仕切り部材5)が含まれるか否かをエリア情報として取得することが可能である。
第2取得部13は、気象に関する気象情報を取得する。第2取得部13は、例えば気象情報を提供する気象サーバとの間でインターネット等の外部ネットワークを介して通信することにより、気象情報を取得することが可能である。第2取得部13が気象情報を取得した場合、制御部11は、第2取得部13が取得した気象情報が晴天を示す場合において除外制御を実行することが可能である。つまり、制御部11は、気象情報に基づいて、制御対象エリアA1に照明環境に影響を及ぼし得る外光L1が入射する場合にのみ、除外制御を実行することが可能である。なお、第2取得部13が取得した気象情報を制御部11にて参照するか否かは、ユーザU1が適宜設定することが可能である。
第3取得部14は、特定位置P1を含む対象空間4の照度を取得する。第3取得部14は、例えば制御対象エリアA1に設置された照度センサとの間で通信することにより、照度センサの検知結果を取得することで、特定位置P1を含む対象空間4の照度を取得することが可能である。第3取得部14が上記照度を取得した場合、制御部11は、第3取得部14が取得した照度が閾値を上回ると除外制御を実行することが可能である。つまり、制御部11は、上記照度に基づいて、特定位置P1を含む対象空間4に照明環境に影響を及ぼし得る外光L1が入射する場合にのみ、除外制御を実行することが可能である。なお、第3取得部14が取得した照度を制御部11にて参照するか否かは、ユーザU1が適宜設定することが可能である。
第1入力受付部15は、ユーザU1によるスケジュールの入力を受け付ける。スケジュールにおいては、例えば時間単位、日単位、週単位、又は年単位で各対象空間4にユーザU1の所望する照明環境を割り当てることが可能である。また、スケジュールにおいては、例えば時間単位、日単位、週単位、又は年単位で各対象空間4にランダムな照明環境を割り当てることが可能である。例えばユーザU1は、情報端末を用いてスケジュールの入力を行うことが可能である。
第1入力受付部15がスケジュールの入力を受け付けた場合、制御部11は、第1入力受付部15が受け付けたスケジュールに従って、複数の対象空間4の各々の照明環境を制御する。この場合、制御部11は、併せて除外制御を実行する。つまり、制御部11は、特定位置P1を含む対象空間4については、第1負荷21の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御しつつ、スケジュールに従った制御を実行する。
第2入力受付部16は、ユーザU1による照明環境の設定入力を受け付ける。設定入力は、例えば各対象空間4にユーザU1が所望する照明環境を設定する入力の他、各対象空間4にランダムな照明環境を設定する入力等を含み得る。例えばユーザU1は、情報端末、又はオフィス3に設置されたスイッチ若しくは専用のコントローラ等を用いて設定入力を行うことが可能である。
第2入力受付部16が設定入力を受け付けた場合、制御部11は、第2入力受付部16が受け付けた設定入力に従って、複数の対象空間4の各々の照明環境を制御する。この場合、制御部11は、併せて除外制御を実行する。つまり、制御部11は、特定位置P1を含む対象空間4については、第1負荷21の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御しつつ、設定入力に従った制御を実行する。
記憶部17は、制御部11が制御を行うために必要な情報(コンピュータプログラム等)が記憶される記憶装置である。記憶部17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)によって実現されるが、半導体メモリによって実現されてもよく、特に限定されることなく公知の電子情報記憶の手段を用いることができる。記憶部17には、例えば第1取得部12が取得したエリア情報、第2取得部13が取得した気象情報、又は第3取得部14が取得した照度等が記憶される。また、記憶部17には、第1入力受付部15が受け付けたスケジュール、又は第2入力受付部16が受け付けた設定入力等が記憶される。
制御部11、第1取得部12、第2取得部13、第3取得部14、第1入力受付部15、第2入力受付部16、及び記憶部17は、いずれも同一の基板に実装されるか、又は同一の筐体に納められていてもよい。上記基板又は筐体は、オフィス3の天井、壁、床、又はデスク等の什器・家具に備え付けられていてもよい。この場合、照明制御システム100が小型化されるため好ましい。
[検証]
ここで、本願の発明者は、外光L1が対象空間4の照明環境に与える影響を検証すべく、以下の第1検証及び第2検証を行った。
(第1検証)
第1検証では、検証対象の空間(ここでは、オフィスの一室)に複数(ここでは、29人)の被験者を集め、検証対象の空間の照明条件を変えながら各被験者に所定の作業(ここでは、パーソナルコンピュータでの1分間のタイピング作業)を行ってもらった。そして、各被験者に対して、検証対象の空間の照明条件ごとに、検証対象の空間に対する印象についてアンケートを実施した。
検証対象の空間には、複数のデスクが設置されている。そして、各被験者は、いずれかのデスクにてパーソナルコンピュータ(ここでは、ラップトップ型のパーソナルコンピュータ)を用いてタイピング作業を行った。また、検証対象の空間の天井には、検証対象の空間全体を均一に照らすための複数のベースライトが設置されている。さらに、各デスクには、対応するデスクを局所的に照らすためのスポットライトが設置されている。
前提として、各ベースライト及び各スポットライトの照明光の色温度を5000K、検証対象の空間の照度が750lxとなるように各ベースライト及び各スポットライトを制御した。なお、750lxは、照明基準総則(JIS Z 9110:2010)にて規定される、一般的な書類等を作成する作業に必要な推奨照度である。そして、照明条件は、各ベースライトによる照度が0lxの場合、300lxの場合、750lxの場合の3つの条件である。
各被験者に対するアンケートでは、2個の項目の各々について、検証対象の空間に対する印象について回答を得た。具体的には、2個の項目の各々について、検証対象の空間に対する印象が、(a)非常に良い、(b)かなり良い、(c)やや良い、(d)どちらでもない、(e)やや悪い、(f)かなり悪い、(g)非常に悪い、の7段階評価のうちのいずれであるか、各被験者から回答を得た。
2個の項目のうち、第1項目は検証対象の空間が集中しやすいか否かであり、第2項目は検証対象の空間が没入感を覚えやすいか否かである。第1項目及び第2項目は、いずれもユーザU1が検証対象の空間で作業をする際の集中度合いに関する因子である。
そして、本願の発明者は、各被験者に対するアンケートの結果に基づいて、検証対象の空間の条件を定量的に評価した。具体的には、2個の項目の各々について、アンケートで得られた7段階評価を等間隔尺度として取り扱い、上記(g)、(f)、…、(a)の評価にそれぞれ「-3」、「-2」、…、「+3」のスカラ値を割り当てた。そして、このスカラ値に基づいて、検証対象の空間の照明条件ごとにスコアを求めた。
図9は、第1検証の結果を示す図である。図9において、縦軸は検証対象の空間に対するスコアを表しており、横軸は検証対象の空間の照明条件、つまりは各ベースライトによる照度を表している。スコアは、第1項目及び第2項目のスカラ値の合計値である。したがって、スコアの最大値は「+6」であり、スコアの最小値は「-6」となる。スコアが大きければ大きい程、被験者が検証対象の空間に対して「作業に集中しやすい」という印象を抱いていることを表しており、スコアが小さければ小さい程、被験者が検証対象の空間に対して「作業に集中しにくい」という印象を抱いていることを表している。また、図9では、複数の被験者のスコアが同一である場合に、当該スコアを1点のドットで表している。つまり、図9で示す照度ごとのドットの数は、被験者の数と同一ではない。また、図9に示す曲線は、スコアを2次多項式で近似した関数を表している。
この関数によると、スコアは、各ベースライドによる照度が大きくなるにつれて減少している。そして、この関数においてスコアが0となる場合の各ベースライトによる照度を算出すると、520lxとなった。つまり、ベースライト(第1負荷21)の照度が520lxを上回ると、ユーザU1が作業に集中できない、又は作業に没入できない、という結果が得られた。このことから、窓51(仕切り部材5)を通して制御対象エリアA1の任意の対象空間4に入射する外光L1による照度が520lxを上回ると、当該対象空間4では、第1負荷21及び第2負荷22の照度に依らず、ユーザU1が作業に集中できない、又は作業に没入できないことになる。
したがって、本願の発明者は、特定位置P1を含む対象空間4(つまり、外光L1が入射し得る対象空間4)については、第1負荷21の照度が520lxよりも低い照度となる照明環境とならないように除外制御を実行するのが好ましい、という知見を得た。このような対象空間4では、第1負荷21の照度が520lxよりも低い照度となるように照明環境を制御したしても、外光L1の影響を受けることで明るくなってしまい、ユーザU1が作業に集中しやすくなるというゾーニング効果を期待することが難しいからである。
(第2検証)
第2検証では、窓51(仕切り部材5)から制御対象エリアA1に入射する外光L1による照度が所定の照度(ここでは、520lx)となるまでの所定の距離D1について検証した。図10Aは、第2検証における窓51の寸法及び測定位置を示す図である。図10Bは、第2検証の結果を示す図である。図10Aに示すように、窓51の幅寸法を「b」、高さ寸法を「h」、窓51から測定位置までの距離を「d」とする。図10Bは、窓51の幅寸法、高さ寸法、及び窓51から測定位置までの距離と、昼光率との相関を表している。図10Bにおいて、縦軸は窓51の高さ寸法と窓51から測定位置までの距離との比「h/d」を表しており、横軸は窓51の幅寸法と窓51から測定位置までの距離との比「b/d」を表している。また、図10Bにおいて、各曲線に付された数字は、昼光率を表している。なお、昼光率は、測定位置での照度と、全天空照度との比を百分率で表したパラメータである。
ここで、昼光率は、窓51から制御対象エリアA1の内側へ向かうにつれて小さくなる。そして、窓51の幅寸法が無限大(「b/d=∞」)であっても(つまり、窓51から最大限、制御対象エリアA1に外光L1を採り込む場合であっても)、「h/d=0.8」以下になると、昼光率が約5.2%(=25(%)*750(lx)/2500(lx))以下になる。つまり、「h/d=0.8」以下においては、測定位置での照度が520lx以下となる。逆に言えば、「h/d=0.8」を上回る場合、測定位置での照度が520lxを上回ることになる。ここで、窓51の一般的な高さ寸法が1.6m(つまり、「h=1.6」)であるとすると、窓51から測定位置までの距離が2.0m(つまり、「d=2.0」)以下においては、測定位置での照度が520lxを上回る。このことから、窓51から測定位置までの距離が2.0m以下である特定位置を含む対象空間4では、第1負荷21及び第2負荷22の照度に依らず、ユーザU1が作業に集中できない、又は作業に没入できないことになる。
したがって、本願の発明者は、制御対象エリアA1の外縁A11から2m内側にある特定位置P1を含む対象空間4については、除外制御の対象とするのが好ましい、という知見を得た。
[動作]
以下、実施の形態に係る照明制御システム100の動作の一例について説明する。図11は、実施の形態に係る照明制御システム100の動作例を示すフローチャートである。以下では、制御部11は、制御入力を受け付けることにより、各対象空間4の照明負荷2の制御を開始することとして説明する。つまり、制御部11は、制御入力を受け付ける以前においては、各対象空間4の照明負荷2を制御していない。制御入力は、例えば任意の日において就業時刻に達すること、又はユーザが照明制御システム100の動作を開始する操作に相当する。
また、以下では、説明を簡単にするために、第2取得部13及び第3取得部14はそれぞれ気象情報及び制御対象エリアA1の照度を取得していないこととして説明する。さらに、以下では、説明を簡単にするために、第1入力受付部15及び第2入力受付部16はそれぞれスケジュールの入力及び照明環境の設定入力を受け付けていないこととして説明する。
まず、第1取得部12は、エリア情報を取得する(S1)。処理S1は、照明制御方法の取得ステップST1に相当する。なお、ここでは、処理S1は、制御部11が制御入力を受け付ける前に実行されているが、制御部11が制御入力を受け付けた後に実行されてもよい。
制御部11は、制御入力を受け付けるまでは(S2:No)、特に何も実行しない。一方、制御部11は、制御入力を受け付けると(S2:Yes)、受け付けた制御入力に従って、各対象空間4の照明負荷2の制御を開始する(S3)。このとき、制御部11は、第1取得部12が取得したエリア情報を参照することにより、除外制御も併せて実行する(S4)。処理S3,S4は、照明制御方法の制御ステップST2に相当する。なお、処理S3,S4は、この順に実行されるわけではなく、同時に実行される。以下、上記の一連の処理S1~S4を繰り返す。
[利点]
以下、実施の形態に係る照明制御システム100の利点について説明する。まず、本願の発明者の着眼点について説明する。近年では、ユーザのワークスタイルが多様化しつつあり、例えばABW型のオフィス3等が台頭している。「ABW」とは、既に述べたように、仕事内容に合わせて働く場所又はデスク等をユーザが選択する働き方である。具体的には、「ABW」は、一人で集中して作業をするソロワーク、又は複数人でアイディアを出し合うグループワーク等、ユーザの活動内容に応じて、それらに適した空間又は環境を複数個所用意することで、ユーザの生産性又はウェルネスを向上させることを狙うワークスタイルである。ここで、複数の対象空間4の各々の照明環境を適宜制御することにより、各対象空間4に滞在するユーザに集中力を高める効果を与える等のゾーニング効果を発揮することが可能である。
ここで、ABW型のオフィス3には、ユーザの活動内容に応じ、それらに適した空間を用意することで、組織のパフォーマンスを向上する空間設計がされており、空間の意味付けに照明の色又は明るさを他の空間と変える事例が存在する。
ただし、長期間にわたって照明の色又は明るさを同じ空間に設定していると、当該空間に対してユーザに飽きが生じてオフィス3への満足度が低下したり、空間に滞在するユーザが固定化され、組織内でのコミュニケーションが鈍化したりすることがある。これら2つの問題に対する解決手段として、オフィス3の使用開始時などの初期設定以降においても、日常的に空間に対応する照明の色又は明るさのパラメータを他の空間でのパラメータと入れ替える等して、パラメータを変化させることが挙げられる。
ところで、例えば日中において窓51の近傍にある対象空間4では、窓51を介して入射する外光L1により、対象空間4の照度(特に、机上面照度)が大きく変化し得る。例えば、対象空間4の照度を比較的高くする照明環境を提供する場合であれば、外光L1により対象空間4が明るく照らされたとしても、外光L1による影響は小さくて済む。一方、対象空間4の照度を比較的低くする照明環境(例えば、ユーザの集中力の向上を図るためのタスク・アンビエント照明等)を提供する場合であれば、第1負荷21の照度を低くしても、外光L1により対象空間4が明るく照らされることで、本来期待されるゾーニング効果が発揮できなくなる、という課題がある。そこで、本願の発明者は、対象空間4に提供する照明環境による効果が外光L1により損なわれにくいシステムを検討した。
実施の形態に係る照明制御システム100では、制御部11は、特定位置P1を含む対象空間4(つまり、外光L1が入射し得る対象空間4)については、拡散形の配光特性を有する第1負荷21の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境(つまり、対象空間4が比較的暗くなる環境)とならないように、除外制御を実行している。このため、実施の形態に係る照明制御システム100では、外光L1が入射し得る対象空間4については、外光L1の影響を受けやすい照明環境を提供しないため、対象空間4に提供する照明環境による効果が外光L1により損なわれにくい、という利点がある。
(変形例)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。以下、実施の形態の変形例について列挙する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせてもよい。
実施の形態では、照明制御システム100は、第2取得部13、第3取得部14、第1入力受付部15、及び第2入力受付部16を備えているが、これに限られない。例えば、照明制御システム100は、第2取得部13、第3取得部14、第1入力受付部15、及び第2入力受付部16を全て備えていなくてもよい。
実施の形態では、照明制御システム100は、1つのオフィス3を対象としているが、これに限らない。例えば、照明制御システム100は、複数のオフィス3を対象とし、オフィス3ごとに各対象空間4の照明負荷2を制御してもよい。
実施の形態では、照明負荷2は照明制御システム100の構成要素に含まれていないが、照明負荷2が照明制御システム100の構成要素に含まれていてもよい。
また、例えば、上記実施の形態では、照明制御システム100は、複数の装置によって実現されたが、単一の装置として実現されてもよい。例えば、照明制御システム100は、サーバ装置に相当する単一の装置として実現されてもよい。照明制御システム100が複数の装置によって実現される場合、照明制御システム100が備える構成要素は、複数の装置にどのように振り分けられてもよい。例えば、上記実施の形態でサーバ装置が備える構成要素は、閉空間に設置された情報端末に備えられてもよい。つまり、本発明は、クラウドコンピューティングによって実現されてもよいし、エッジコンピューティングによって実現されてもよい。
例えば、上記実施の形態における装置間の通信方法については特に限定されるものではない。また、装置間の通信においては、図示されない中継装置が介在してもよい。
また、上記実施の形態において、各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。例えば、各構成要素は、回路(又は集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
また、本発明の全般的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
例えば、本発明は、照明制御システム100等のコンピュータが実行する照明制御方法として実現されてもよいし、このような照明制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよいし、このようなプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現されてもよい。また、このようなプログラムがインターネット等を含む広域通信網を介して記憶媒体に供給されてもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
(まとめ)
以上述べたように、照明制御システム100は、制御部11と、第1取得部12と、を備える。制御部11は、制御対象エリアA1に含まれる複数の対象空間4の各々に割り当てられた照明負荷2を制御することにより、複数の対象空間4の各々の照明環境を制御する。第1取得部12は、制御対象エリアA1に関するエリア情報を取得する。照明負荷2は、拡散形の配光特性を有する第1負荷21と、集光形の配光特性を有する第2負荷22と、を有する。制御部11は、複数の対象空間4のうち、第1取得部12が取得したエリア情報に基づいて特定される制御対象エリアA1の外縁A11から所定の距離D1内側にある特定位置P1を含む対象空間4については、第1負荷21の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御する除外制御を実行する。
このような照明制御システム100によれば、外光L1が入射し得る対象空間4については、外光L1の影響を受けやすい照明環境を提供しないため、対象空間4に提供する照明環境による効果が外光L1により損なわれにくい、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100では、所定の照度は、520lxである。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1が作業に集中しやすくなる効果が期待できる照明環境が外光L1の影響により損なわれにくい、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100では、所定の距離D1は、2mである。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1が作業に集中しやすくなる効果が期待できる照明環境が外光L1の影響により損なわれにくい、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100では、第1負荷21は、制御対象エリアA1において一定の間隔D11を空けて設置されている。特定位置P1は、外縁A11に最も近い位置にある第1負荷21よりも一定の間隔D11分、内側の位置である。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1が作業に集中しやすくなる効果が期待できる照明環境が外光L1の影響により損なわれにくい、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100では、エリア情報は、外光L1を制御対象エリアA1に採り込み可能な仕切り部材5が外縁A11に設けられているか否かの情報を含む。
このような照明制御システム100によれば、仕切り部材5の近傍の対象空間4のみを除外制御の対象とすることができるので、制御対象エリアA1の外縁A11の近傍にある全ての対象空間4を除外制御の対象とする場合と比較して、対象空間4の照明環境を制御する自由度が高くなりやすい、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100では、第1取得部12は、エリア情報として、ユーザU1による所定の距離D1を設定するための入力情報を取得する。
このような照明制御システム100によれば、所定の距離D1をユーザU1の要望に応じて適宜変更することができる、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100では、第1取得部12は、エリア情報として、制御対象エリアA1を示す図面情報を取得する。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1が手動で設定せずとも、図面情報に基づいて制御対象エリアA1の外縁A11を自動的に特定することができる、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100は、ユーザU1によるスケジュールの入力を受け付ける第1入力受付部15を更に備える。制御部11は、第1入力受付部15が受け付けたスケジュールに従って、複数の対象空間4の各々の照明環境を制御する。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1の要望に応じた照明環境を各対象空間4に提供することができる、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100は、ユーザU1による照明環境の設定入力を受け付ける第2入力受付部16を更に備える。制御部11は、第2入力受付部16が受け付けた設定入力に従って、複数の対象空間4の各々の照明環境を制御する。
このような照明制御システム100によれば、ユーザU1の要望に応じた照明環境を各対象空間4に提供することができる、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100では、制御部11は、少なくとも日中において除外制御を実行する
このような照明制御システム100によれば、外光L1が制御対象エリアA1に入射しやすい日中に除外制御を実行するので、除外制御による効果が得られやすい、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100は、気象に関する気象情報を取得する第2取得部13を更に備える。制御部11は、第2取得部13が取得した気象情報が晴天を示す場合において除外制御を実行する。
このような照明制御システム100によれば、外光L1が制御対象エリアA1に入射しやすい晴天時に除外制御を実行するので、除外制御による効果が得られやすい、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100は、特定位置P1を含む対象空間4の照度を取得する第3取得部14を更に備える。制御部11は、第3取得部14が取得した照度が閾値を上回ると除外制御を実行する。
このような照明制御システム100によれば、実際に特定位置P1を含む対象空間4に外光L1が入射した場合に除外制御を実行するので、除外制御による効果が得られやすい、という利点がある。
また、例えば、照明制御システム100では、制御部11は、複数の対象空間4のうち、制御対象エリアA1のうちの照明負荷2が設置されていない特定領域A2の外縁A21から所定の距離D2内側にある位置を含む対象空間4についても、除外制御を実行する。
このような照明制御システム100によれば、例えば天井に設けられた開口から制御対象エリアA1に外光L1が入射するような特定領域A2が存在する場合でも、特定領域A2の近傍にある対象空間4に提供する照明環境による効果が外光L1により損なわれにくい、という利点がある。
また、例えば、照明制御方法は、制御ステップST2と、取得ステップST1と、を含む。制御ステップST2では、制御対象エリアA1に含まれる複数の対象空間4の各々に割り当てられた照明負荷2を制御することにより、複数の対象空間4の各々の照明環境を制御する。取得ステップST1では、制御対象エリアA1に関するエリア情報を取得する。照明負荷2は、拡散形の配光特性を有する第1負荷21と、集光形の配光特性を有する第2負荷22と、を有する。制御ステップST2では、複数の対象空間4のうち、取得ステップST1が取得したエリア情報に基づいて特定される制御対象エリアA1の外縁A11から所定の距離D1内側にある特定位置P1を含む対象空間4については、第1負荷21の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御する除外制御を実行する。
このような照明制御方法によれば、外光L1が入射し得る対象空間4については、外光L1の影響を受けやすい照明環境を提供しないため、対象空間4に提供する照明環境による効果が外光L1により損なわれにくい、という利点がある。
また、例えば、プログラムは、1以上のプロセッサに、上記の照明制御方法を実行させる。
このようなプログラムによれば、外光L1が入射し得る対象空間4については、外光L1の影響を受けやすい照明環境を提供しないため、対象空間4に提供する照明環境による効果が外光L1により損なわれにくい、という利点がある。
11 制御部
12 第1取得部
13 第2取得部
14 第3取得部
15 第1入力受付部
16 第2入力受付部
2 照明負荷
21 第1負荷
22 第2負荷
4,41~46 対象空間
5 仕切り部材
A1 制御対象エリア
A2 特定領域
A11,A21 外縁
D1,D2 所定の距離
D11 一定の間隔
L1 外光
P1,P2 特定位置
ST1 取得ステップ
ST2 制御ステップ
U1 ユーザ

Claims (15)

  1. 制御対象エリアに含まれる複数の対象空間の各々に割り当てられた照明負荷を制御することにより、前記複数の対象空間の各々の照明環境を制御する制御部と、
    前記制御対象エリアに関するエリア情報を取得する第1取得部と、を備え、
    前記照明負荷は、拡散形の配光特性を有する第1負荷と、集光形の配光特性を有する第2負荷と、を有し、
    前記制御部は、前記複数の対象空間のうち、前記第1取得部が取得した前記エリア情報に基づいて特定される前記制御対象エリアの外縁から所定の距離内側にある特定位置を含む対象空間については、前記第1負荷の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御する除外制御を実行する、
    照明制御システム。
  2. 前記所定の照度は、520lxである、
    請求項1に記載の照明制御システム。
  3. 前記所定の距離は、2mである、
    請求項1又は2に記載の照明制御システム。
  4. 前記第1負荷は、前記制御対象エリアにおいて一定の間隔を空けて設置されており、
    前記特定位置は、前記外縁に最も近い位置にある前記第1負荷よりも前記一定の間隔分、内側の位置である、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  5. 前記エリア情報は、外光を前記制御対象エリアに採り込み可能な仕切り部材が前記外縁に設けられているか否かの情報を含む、
    請求項1~4のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  6. 前記第1取得部は、前記エリア情報として、ユーザによる前記所定の距離を設定するための入力情報を取得する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  7. 前記第1取得部は、前記エリア情報として、前記制御対象エリアを示す図面情報を取得する、
    請求項1~6のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  8. ユーザによるスケジュールの入力を受け付ける第1入力受付部を更に備え、
    前記制御部は、前記第1入力受付部が受け付けた前記スケジュールに従って、前記複数の対象空間の各々の照明環境を制御する、
    請求項1~7のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  9. ユーザによる照明環境の設定入力を受け付ける第2入力受付部を更に備え、
    前記制御部は、前記第2入力受付部が受け付けた前記設定入力に従って、前記複数の対象空間の各々の照明環境を制御する、
    請求項1~8のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  10. 前記制御部は、少なくとも日中において前記除外制御を実行する、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  11. 気象に関する気象情報を取得する第2取得部を更に備え、
    前記制御部は、前記第2取得部が取得した前記気象情報が晴天を示す場合において前記除外制御を実行する、
    請求項1~10のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  12. 前記特定位置を含む前記対象空間の照度を取得する第3取得部を更に備え、
    前記制御部は、前記第3取得部が取得した照度が閾値を上回ると前記除外制御を実行する、
    請求項1~11のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  13. 前記制御部は、前記複数の対象空間のうち、前記制御対象エリアのうちの前記照明負荷が設置されていない特定領域の外縁から所定の距離内側にある位置を含む対象空間についても、前記除外制御を実行する、
    請求項1~12のいずれか1項に記載の照明制御システム。
  14. 制御対象エリアに含まれる複数の対象空間の各々に割り当てられた照明負荷を制御することにより、前記複数の対象空間の各々の照明環境を制御する制御ステップと、
    前記制御対象エリアに関するエリア情報を取得する取得ステップと、を含み、
    前記照明負荷は、拡散形の配光特性を有する第1負荷と、集光形の配光特性を有する第2負荷と、を有し、
    前記制御ステップでは、前記複数の対象空間のうち、前記取得ステップが取得した前記エリア情報に基づいて特定される前記制御対象エリアの外縁から所定の距離内側にある特定位置を含む対象空間については、前記第1負荷の照度が所定の照度よりも低い照度となる照明環境とならないように制御する除外制御を実行する、
    照明制御方法。
  15. 1以上のプロセッサに、
    請求項14に記載の照明制御方法を実行させる、
    プログラム。
JP2021094613A 2021-06-04 2021-06-04 照明制御システム、照明制御方法、及びプログラム Pending JP2022186409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021094613A JP2022186409A (ja) 2021-06-04 2021-06-04 照明制御システム、照明制御方法、及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021094613A JP2022186409A (ja) 2021-06-04 2021-06-04 照明制御システム、照明制御方法、及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022186409A true JP2022186409A (ja) 2022-12-15

Family

ID=84442173

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021094613A Pending JP2022186409A (ja) 2021-06-04 2021-06-04 照明制御システム、照明制御方法、及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022186409A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Pierson et al. Discomfort glare perception in daylighting: influencing factors
Kong et al. Indoor lighting effects on subjective impressions and mood states: A critical review
EP3718378B1 (en) Equivalent melanopic lux (eml) quotas
Peeters et al. What you set is (not) what you get: How a light intervention in the field translates to personal light exposure
Lechner et al. Does thermal control improve visual satisfaction? Interactions between occupants’ self‐perceived control, visual, thermal, and overall satisfaction
Woo et al. Access to daylight and views improves physical and emotional wellbeing of office workers: A crossover study
Aslanoğlu et al. An international survey on residential lighting: Analysis of winter-term results
Hansen et al. Flow of light: balancing directionality and cct in the office environment
Bellazzi et al. An artificial skylight compared with daylighting and LED: Subjective and objective performance measures
van Duijnhoven et al. The identification of variables influencing personal lighting conditions of office workers
JP2022186409A (ja) 照明制御システム、照明制御方法、及びプログラム
JP6839805B2 (ja) 照明システム
EP3656187B1 (en) Sensor control device
Rea et al. Standard observer watts: evaluating the efficiency of circadian-effective luminaires using a standard observer methodology
Van Duijnhoven et al. Personal lighting conditions to obtain more evidence in light effect studies
Jang et al. Analyzing the effects of illuminance variations on occupants’ visual perceptions to determine permissible dimming controls of lighting in a small office
US20220167482A1 (en) Systems and methods for lighting monitoring
Cai et al. Case studies of a camera-aided imaging method for evaluation of interior luminous environments
Loisos Daylighting in schools
Evensen A study on the effects of lighting on social interaction
WO2022070727A1 (ja) 環境制御システム、環境制御方法、及びプログラム
Izmir Tunahan Investigating the influence of cultural background on daylight perception
WO2022249876A1 (ja) 環境制御システム、環境制御方法、及びプログラム
Fernandez et al. A Three Step Method to Design Lighting in Hotel Rooms Through a User Centered Approach
Thompson Are automated daylight control systems working as they should?

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240313