JP2022184137A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】領域ごとに露出条件を設定することが可能なイメージセンサにおいて、オートフォーカスによる合焦精度を向上させる。
【解決手段】イメージセンサの受光面の部分領域ごとに露出の条件を設定することが可能な撮像装置のオートフォーカスを行う。受光面に、第1の露出の条件で撮像を行う第1の部分領域と、第1の部分領域と隣接する、第1の露出の条件とは異なる第2の露出の条件で撮像を行う第2の部分領域と、を設定する。第1の部分領域と第2の部分領域との境界部である露出段差を含まない第3の部分領域を、オートフォーカスに用いる領域として設定する。第3の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストに応じて、撮像装置のオートフォーカスを制御する。
【選択図】図7
【解決手段】イメージセンサの受光面の部分領域ごとに露出の条件を設定することが可能な撮像装置のオートフォーカスを行う。受光面に、第1の露出の条件で撮像を行う第1の部分領域と、第1の部分領域と隣接する、第1の露出の条件とは異なる第2の露出の条件で撮像を行う第2の部分領域と、を設定する。第1の部分領域と第2の部分領域との境界部である露出段差を含まない第3の部分領域を、オートフォーカスに用いる領域として設定する。第3の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストに応じて、撮像装置のオートフォーカスを制御する。
【選択図】図7
Description
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
撮像装置のイメージセンサ内で、領域ごとに露出条件を変更する技術がある。特許文献1では、イメージセンサの領域ごとに露出条件(露出時間、及びアナログゲインの設定)の変更を可能とする撮像装置が開示されている。
また、撮像装置のオートフォーカス(以下、AF)においては、コントラストAFが置く採用されている。コントラストAFでは、撮像光学系のうち焦点調節に作用するフォーカスレンズを、焦点調節範囲にわたって移動させながら撮像を行い、部分領域内の出力画像信号から高周波成分を抽出して、合焦のためのコントラスト評価値を逐次算出することができる。そして、このコントラスト評価値が最大になるフォーカスレンズの位置が合焦位置であるとして設定される。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、露出領域ごとに露出条件が設定されるため、画像内において高ゲインに設定した領域(高ゲイン領域)と低ゲインに設定した領域(低ゲイン領域)とが混在するケースが生じる。この場合、高ゲイン領域と低ゲイン領域との境にはゲインの急峻な変化が生じている箇所である露出段差が発生する。AFで参照する領域にこの露出段差が含まれてしまうと、露出段差部分のエッジにより、コントラスト評価値が意図せず高くなってしまい、正確にピント面を合わせることが困難となる。
本発明は、領域ごとに露出条件を設定することが可能なイメージセンサにおいて、オートフォーカスによる合焦精度を向上させることを目的とする。
本発明の目的を達成するために、例えば、一実施形態に係る情報処理装置は以下の構成を備える。すなわち、イメージセンサの受光面の部分領域ごとに露出の条件を設定することが可能な撮像装置のオートフォーカスを行う情報処理装置であって、前記受光面に、第1の露出の条件で撮像を行う第1の部分領域と、前記第1の部分領域と隣接する、前記第1の露出の条件とは異なる第2の露出の条件で撮像を行う第2の部分領域と、を設定する第1の設定手段と、前記第1の部分領域と前記第2の部分領域との境界部である露出段差を含まない第3の部分領域を、前記オートフォーカスに用いる領域として設定する第2の設定手段と、前記第3の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストに応じて、前記撮像装置のオートフォーカスを制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
領域ごとに露出条件を設定することが可能なイメージセンサにおいて、オートフォーカスによる合焦精度を向上させる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係る情報処理装置である撮像装置を含む撮像システムの一例を示すブロック図である。撮像装置100は、画像を撮像する撮像装置であり、例えばデジタルカメラ、又はカメラを備えたスマートフォン若しくはタブレット型端末などである。本実施形態においては、撮像装置100の行う各処理を、撮像装置100に内蔵されるプロセッサが行うものとする。クライアント装置110は、撮像装置100による撮像画像の確認、及び撮像装置の操作をユーザが行うための装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はタブレット型端末などである。本実施形態においては、撮像装置100とクライアント装置110が別体の装置であるものとして説明を行うが、これらの装置が同一の装置として実装されてもよい。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置である撮像装置を含む撮像システムの一例を示すブロック図である。撮像装置100は、画像を撮像する撮像装置であり、例えばデジタルカメラ、又はカメラを備えたスマートフォン若しくはタブレット型端末などである。本実施形態においては、撮像装置100の行う各処理を、撮像装置100に内蔵されるプロセッサが行うものとする。クライアント装置110は、撮像装置100による撮像画像の確認、及び撮像装置の操作をユーザが行うための装置であり、例えばパーソナルコンピュータ、スマートフォン、又はタブレット型端末などである。本実施形態においては、撮像装置100とクライアント装置110が別体の装置であるものとして説明を行うが、これらの装置が同一の装置として実装されてもよい。
本実施形態に係るクライアント装置110は、入力部111、表示部112、操作部113、及び出力部114を備える。表示部112は、例えば液晶ディスプレイであり、撮像装置100による撮像画像と、各機能部による処理を行うためのUIと、を表示する。操作部113は、例えばキーボード及びマウス、又はタッチパネルなどで構成され、ユーザからの入力を受け付ける。ユーザは、操作部113を介して、後述するAF領域の設定など、撮像装置100への各種入力を行うことができる。入力部111は、撮像画像などの撮像装置100からの各種情報を取得し、出力部114は、撮像装置100へとAF領域の設定などの各種情報を送信する。
本実施形態に係る撮像装置100は、撮像素子部101、レンズ102、映像処理部103、出力部104、演算部105、レンズ制御部106、条件設定部107、及び入力部108を備える。撮像装置100は、レンズ102へと入射した画像光を、イメージセンサである撮像素子部101の受光面において結像し、画像データを出力する。映像処理部103は、撮像素子部101が出力した画像データを、クライアント装置110で読み込み可能なフォーマットへと変換することができる。出力部104は、撮像装置100が生成した各データをクライアント装置110へと送信する。本実施形態においては、出力部104は、映像処理部103が変換した画像データをクライアント装置110へと出力することができる。
条件設定部107は、撮像素子部101の露出の条件を、受光面の部分領域ごとに設定する。ここで、露出の条件(以下、露出条件とも書く)とは、画素ごとのイメージセンサの露出時間(シャッタースピード)、又はゲイン(アナログゲイン又はデジタルゲイン)の値など、画像データの明るさに関わる設定値である。本実施形態に係る撮像素子部101は、条件設定部107が設定する露出条件に基づいて画像光の結像を行う。条件設定部107は、受光面の画素一単位ごとに露出条件の設定が可能であるが、例えば後述する図2の画面201に対応するように、撮像素子部101の受光面を等分割(ここでは、4×4の16分割)した単位領域203ごとに露出条件を設定してもよい。以下、条件設定部107は、受光面の部分領域ごとに露出条件を設定するものとして説明を行う。
また、条件設定部107は、露出条件の異なる領域間に露出段差を設定する。本実施形態に係る露出段差とは、受光面において露出条件の異なる、隣接する領域間の境界部のことである。露出段差においては、露出条件の差に基づく明るさの違いによりエッジが生じやすい。そのため条件設定部107は、受光面から、露出段差を含まない部分領域を、コントラストAFにおいて画素値を参照する領域(AF領域)として設定する。なお、露出段差は、露出条件の異なる画素領域間の境界部のことを指す(すなわち、画素領域ではない)ものとするが、エッジ領域をより確実にAF領域から外すために、例えばその境界部を中心として数画素分の幅の領域などの画素領域を露出段差としてもよい。
撮像装置100は、AF領域の画素値に基づいた画像のコントラストに応じてコントラストAFを行う。具体的には、撮像装置100は、レンズ102の位置を焦点調節範囲にわたって調整しながら撮像を行い、AF領域内の画像信号から高周波成分を抽出して、合焦のためのコントラストの評価値(以下、コントラスト評価値)を逐次算出する。次いで撮像装置100は、逐次算出されるコントラスト評価値が最大になるレンズ102の位置を合焦位置として設定する。
レンズ制御部106は、コントラストAFのためにレンズ102の位置を制御する。映像処理部103は、レンズ102の位置ごとに撮像素子部101による画像データを取得し、AF領域内の出力画像信号を演算部105へと送信する。演算部105は、レンズ102の位置ごとに、AF領域の出力画像信号から合唱のためのコントラスト評価値を算出する。次いで演算部105は、算出したコントラスト評価値が最大になるレンズ102の位置を合焦位置として設定し、その合焦位置へのレンズ制御部106によるレンズ位置の制御が行われる。
本実施形態においては、AF領域の出力画像信号のコントラスト評価値に基づいてオートフォーカスが行われる。コントラスト評価値は、AF領域内のコントラストの高低を評価するための画像内パラメータである。コントラスト評価値としては、一般的なコントラスト評価手法において用いられる任意のパラメータが用いられてよいものとするが、以下、本実施形態に係るコントラスト評価値は、AF領域の出力画像信号の高周波成分の和であるものとして説明を行う。
図2は、本実施形態に係る出力部104によってクライアント装置110に送信されてユーザに表示される、条件設定部107が設定した露出条件に基づく画像データの、クライアント装置110のUI上での表示例である。本実施形態においては、露出条件としてアナログゲインの値(以下、これを単にゲインと呼ぶ)が設定されるが、上述の通り露出時間などの異なる条件が用いられてもよい。図2の例では、上述のように画面201を16分割した単位領域203ごとに条件設定部107が露出条件を設定しており、画面201は、ゲインの値が低いほど色が濃くなるよう、露出条件に応じた色分けによって表示されている。領域204~207は、そのそれぞれが領域内に同一のゲインが設定されている領域(以下、これをゲイン領域と呼ぶ)である。
条件設定部107は、ゲイン領域204~207それぞれの境界部に、露出段差210を設定している。図2の例で条件設定部107は、画面201上にAF領域として領域202を設定しているが、この領域202は領域内に露出段差210を含んでいる。露出段差を含む領域を参照してコントラストAFを行う場合、露出段差のエッジにより、算出されるコントラスト評価値が意図せず高くなってしまうことが多い。したがって、露出段差を含まないようにAF領域を設定してコントラストAFを行うことにより、AFの合焦精度を向上させることが可能となる。なお、後述する図4~5、図7~10、及び図12~14において示される画面においても、画面上の各領域に図2と同様の露出条件が設定されているものとする。
ここで、条件設定部107は、露出段差の異なる領域間の境界部全てを露出段差として設定してもよく、それらのうち条件を満たす境界部のみを露出段差とする条件を設けてもよい。例えば条件設定部107は、ゲインの差が軽微であり生じるエッジが無視できる程度である場合を考慮して、設定されたゲインの値に所定の閾値以上の差がある場合にのみ、それらの領域間の境界部を露出段差として設定するようにしてもよい。このような設定によれば、不要な露出段差の設定を省略し、処理の負荷を軽減することができる。以下、2つの領域が「同一露出条件」であるとは、領域間の露出条件の設定が同一である場合に加え、それらの設定の差が露出段差として設定を行うための条件を満たさない場合を含むものとして説明を行う。
この例では、ユーザがクライアント装置110の表示部112に表示されるUI208を介して、画面201上にAF領域を設定することができる。条件設定部107は、例えばユーザのタッチ操作に応じて、又はマウスを介したクリック操作に応じて、AF領域の設定を行ってもよい。ここで、条件設定部107は、ユーザの入力によって、領域内に出段差を含むAF領域が設定される場合に、ユーザにその旨を伝える通知を行うことでAF領域の再設定を促してもよく、ユーザ入力に従いつつ露出段差を含まないようにAF領域を設定してもよい。また、画面201にはAF設定枠109が表示されており、ユーザがAF設定枠109を介した操作を行うことにより、AF領域の設定をマニュアルで行うか自動(オート)で行うかの選択を行うことができる。AF領域は、ユーザの入力に応じて、ユーザの入力から所定の期間だけ画面201上に枠線(例えば点線、若しくは実線、又は明滅表示される線)と共に表示されてもよい。または、AF領域はAF領域の設定終了まで枠線と共に表示されてもよく、AF領域の表示を行わずにAFのみが行われてもよい。
AF領域の設定を自動で行う場合、条件設定部107は、露出段差を含まないように自動で取得した受光面上の部分領域を、AF領域として設定する。この場合、条件設定部107は、注目領域からAF領域を設定してもよく、受光面全体から無作為に取得した部分領域をAF領域として設定してもよい。本実施形態においては、注目領域は、ユーザによって指定された領域であってもよく、撮像装置100が撮像画像内の被写体の追尾機能を有する場合に追尾する被写体が位置している領域であってもよく、合焦を行うことを期待される領域であれば特に限定されない。
撮像装置100が被写体の追尾機能を有しており、追尾中の被写体が露出段差上に位置している場合には、条件設定部107は、被写体の追尾位置に基づいてAF領域を設定することができる。例えば、条件設定部107は、被写体の追尾位置をAF領域としてもよく、被写体が露出段差上に移動する直前に位置していたゲイン領域の全体又は一部をAF領域として設定してもよい。また、条件設定部107は、露出段差上に存在する被写体が次に移動するゲイン領域を推定し、その推定したゲイン領域の全体又は一部をAF領域として設定してもよい。ここで、条件設定部107は、被写体が次に移動するゲイン領域を、公知の追尾技術によって、露出段差を跨いで被写体が位置する複数のゲイン領域のうちから推定することができる。AF領域の設定をマニュアルで行う場合の処理は後述する。
図13は、被写体を追尾する撮像装置100による、被写体の追尾位置に応じて決定されるAF領域を説明するための図である。この図では、UI208上に追尾を行うか否かのモード選択を行うプルダウンのリストが表示され、ユーザによって、追尾を行うモードが選択されている。図13においては、ゲイン領域206からゲイン領域204への方向に移動している被写体1301が、ゲイン領域206を構成する単位領域内に位置している。したがって条件設定部107は、ゲイン領域206の被写体1301が位置する単位領域内にAF領域1302を設定している。
以下、図3~図5を参照して、本実施形態に係る撮像装置100が行う、露出条件の異なる部分領域を少なくとも2つ以上含む映像を撮像する場合のAF領域の設定処理についての説明を行う。なお、この例においては、上述のように露出条件の異なる部分領域が少なくとも2つ以上設定されるが、受光面全体の露出条件が同一に設定される場合には、通常のコントラストAFが行われる(すなわち、露出段差の設定が行われない)。
図3は、本実施形態に係る撮像装置100による処理の一例を示すフローチャートである。S301で条件設定部107は、撮像素子部101の露出条件を、受光面の部分領域ごとに設定する。
S302で条件設定部107は、イメージセンサの受光面の全領域に対して露出条件を設定したか否かを判断する。設定している場合には処理がS303へと進み、そうでない場合には処理はS301へと戻る。
S303で条件設定部107は、受光面上に同一露出条件となる領域をそれぞれ設定する。図2の例では、条件設定部107は、領域204~207を、それぞれ同一露出条件であるとして設定している。
S304で条件設定部107は、同一露出条件である各領域に基づいて、露出段差の設定を行う。図2の例では、条件設定部107は、領域204~領域207のそれぞれの境界を、露出段差210として設定している。上述したように、条件設定部107は、領域間の露出条件が所定の閾値よりも小さい場合には、その境界部に露出段差の設定を行わなくてもよい。
S305で条件設定部107は、AF領域の設定を自動で行うかマニュアルで行うかの判別を行う。この例では、条件設定部107は、図2のAF設定枠209へのユーザ入力を参照することによって判別を行うが、例えばAF領域の設定は初期設定としてマニュアル(又は自動)で行うものと設定されていてもよい。AF領域の設定を自動で行う場合には処理がS306へと進み、マニュアルで行う場合処理はS307へと進む。
S306で条件設定部107は、露出段差を含まないように自動でAF領域の設定を行い、処理をS311へと進める。ステップS307で条件設定部107は、露出段差をユーザに提示し、処理をS308へと進める。条件設定部107は、例えば図2に示すように、露出段差210を点線表示によって提示してもよいが、例えば所定色(赤色など)の線による表示など、ユーザに認識される表示形式であればその提示の方法は特に限定はされない。なお、S307を省略し、露出段差の表示を行わずにAF領域の設定処理に進んでもよい。
S308で条件設定部107は、クライアント装置110からユーザの入力を取得し、取得した入力に基づいてAF領域の設定を行う。S309で条件設定部107は、S308で設定したAF領域が、領域内に露出段差を含んでいるか否かを判定する。露出段差を含んでいる場合には処理がS310へと進み、含んでいない場合には処理はS311へと進む。
S310で条件設定部107は、設定されるAF領域内に露出段差が含まれている旨をユーザに通知し、AF領域の再設定を促す。図4は、S310において表示されるメッセージの一例を示す図である。図4の例では、UI208上に「AF領域を再設定してください」とAF領域の再設定を促すメッセージが表示されている。なお、条件設定部107によるAF領域の再設定を促す方法はこれには限定されず、例えば音声による通知を行ってもよく、設定に失敗したことを示す表示(例えば、×表示など)を行って再び設定画面へと戻してもよい。次いで、処理はS308へと戻り、図5のようにAF領域が同一露出条件の領域内で設定されるまで、S308~S310の処理が繰り返される。図5は、図2の画面上において同一露出条件の領域206内にAF領域501が設定された場合を示す図である。
S311で演算部105は、AF領域の出力画像信号からコントラスト評価値を算出し、レンズ制御部106は、算出されるコントラスト評価値が最も高くなる位置にレンズ102を駆動させる。
このような処理によれば、露出段差の位置を避けてAF領域を設定することができる。したがって、AFのコントラスト評価値の算出においてノイズとなる露出段差位置のエッジによる高周波成分を避けることができるため、合焦精度を向上させることが可能となる。
[実施形態2]
実施形態1に係る撮像装置は、露出段差を含まないようにAF領域を設定し、AF領域の出力画像信号からコントラスト評価値を算出してAFを行った。本実施形態に係る撮像装置は、ユーザによるAF領域の指定を取得し、指定された領域を補正することによりAF領域を設定する。ここでは、条件設定部107が、指定された領域が露出段差を領域内に含んでいる場合に、その露出段差を含まないように補正した領域をAF領域として設定する。本実施形態においては、撮像装置100及びクライアント装置110は図1に示されるものと同様の構成を有する。また、露出段差の設定処理と、AF領域の設定から後続する処理とについては実施形態1と同様に行われるため、重複する説明は省略する。
実施形態1に係る撮像装置は、露出段差を含まないようにAF領域を設定し、AF領域の出力画像信号からコントラスト評価値を算出してAFを行った。本実施形態に係る撮像装置は、ユーザによるAF領域の指定を取得し、指定された領域を補正することによりAF領域を設定する。ここでは、条件設定部107が、指定された領域が露出段差を領域内に含んでいる場合に、その露出段差を含まないように補正した領域をAF領域として設定する。本実施形態においては、撮像装置100及びクライアント装置110は図1に示されるものと同様の構成を有する。また、露出段差の設定処理と、AF領域の設定から後続する処理とについては実施形態1と同様に行われるため、重複する説明は省略する。
本実施形態においては、クライアント装置110の操作部113を介して、ユーザがAF領域の指定を入力する。次いで条件設定部107は、ユーザ入力によって指定されたAF領域(指定領域)に基づいて、露出段差が領域内に含まれないAF領域を設定する。ここでは、条件設定部107は、指定領域が領域内に露出段差を含んでいない場合には、指定領域をそのままAF領域として設定してもよい。一方で、指定領域が領域内に露出段差を含んでいる場合には、条件設定部107は、領域内に露出段差が含まれないように指定領域を補正することにより、AF領域の設定を行う。
以下、基本的には指定領域が露出段差を含んでいるものとして説明を行う。条件設定部107は、イメージセンサの受光面において、指定領域とゲイン領域とが重複する領域を抽出し、抽出した領域をAF領域として設定することができる。また、条件設定部107は、指定領域が、2つ以上のゲイン領域と重複する領域を有している場合には、そのうちの1つのゲイン領域と重複する領域をAF領域としてもよく、そのうちの複数のゲイン領域それぞれと重複する領域をAF領域として設定してもよい。AF領域を複数設定する場合については、実施形態3において詳細な説明を行う。また、ここで条件設定部107は、指定領域とゲイン領域との重複する領域全体をAF領域として設定してもよく、露出段差による影響を受ける可能性を低減するために、露出段差を構成する境界部から所定数の画素幅を除いた領域をAF領域として設定してもよい。
図7は、本実施形態に係る条件設定部107が指定領域に基づいてAF領域を設定する例を説明するための図である。図7においては、AF領域としてAF領域701が設定されている。ここで、指定領域としては図2における領域202が指定されており、領域202は露出段差210を含んでいる。したがって、条件設定部107は、領域202とゲイン領域204との重複する領域702をAF領域として設定している。
また、条件設定部107は、指定領域とゲイン領域とが重複する領域が所定の条件を満たす場合に、その領域をAF領域として設定してもよい。以下、条件を満たす領域をAF領域として設定する例について説明する。例えば、条件設定部107は、指定領域とゲイン領域とが重複する領域が閾値以上の面積を有する場合に、その領域をAF領域として設定してもよい(なお、ここでの面積は受光面上での面積であるものとする)。ここで設定される面積の閾値の設定は特に限定されない。例えば、面積の閾値は、ユーザが所望の値として設定してもよく、そのゲイン領域の半分以上の面積であってもよく、各ゲイン領域と指定領域とが重複する領域の面積の平均(指定領域の面積/指定領域と重複する領域を有するゲイン領域の数)であってもよい。この場合、条件設定部107は、指定領域とゲイン領域とが重複する領域のいずれも面積が閾値未満となる場合には、AF領域の再設定を促す旨の通知をユーザに行う。AF領域の面積を十分に確保することにより、AF領域から算出されるコントラスト評価値の信頼性を向上させることが可能となる。
また例えば、条件設定部107は、指定領域とゲイン領域とが重複する領域が複数存在する場合に、その中で最も面積が大きい領域をAF領域として設定してもよい。図8は、そのように最も面積の大きい領域がAF領域として設定される一例を説明するための図である。図8(a)は指定領域801を点線で示す図であり、図8(b)は指定領域801に基づいて設定されるAF領域802を示す図である。指定領域801は、ゲイン領域204~206の3つと重複している。ここで、条件設定部107は、それらの3つのゲイン領域から、指定領域との重複する領域が最も大きい領域としてゲイン領域204を選択し、指定領域801とゲイン領域204とが重複する領域をAF領域802として設定している。
また例えば、条件設定部107は、指定領域と重複するゲイン領域の露出の条件(ここでは、ゲインの量)が閾値よりも小さい場合に、そのゲイン領域と指定領域とが重複する領域をAF領域として設定してもよい。ここで設定されるゲインの閾値は、ユーザが所望の値として設定してもよく、各ゲイン領域のゲインの量の平均値であってもよく、指定領域内のゲインの平均値であってもよく、特に限定はされない。この場合、条件設定部107は、指定領域と重複する領域を有するゲイン領域のいずれにも閾値以上のゲインの量が設定されている場合には、AF領域の再設定を促す旨の通知をユーザに行う。AF領域のゲインの値を十分に小さくすることにより、ゲインが大きすぎることを原因としてコントラストが正常に評価できなくなる可能性を低減することが可能となる。
また例えば、条件設定部107は、指定領域とゲイン領域とが重複する領域が複数存在する場合に、複数のゲイン領域の中で最もゲインの量が小さい領域と指定領域とが重複する領域をAF領域として設定してもよい。さらに例えば、条件設定部107は、各ゲイン領域のうちの注目領域であるゲイン領域と指定領域とが重複する領域を、AF領域として設定してもよい。また、条件設定部107は、複数のゲイン領域のうちユーザが選択した領域と指定領域とが重複する領域をAF領域として設定してもよい。
なお、条件設定部107は、上述したこれらの条件を1つ満たす領域をAF領域として設定してもよく、これらの条件を複数満たす領域をAF領域として設定してもよい。図9は、指定領域とゲイン領域とが重複する領域のうち、面積が閾値以上であり、かつゲインの値が最も小さい領域をAF領域として設定する例を示す図である。図9(a)は指定領域901を点線で示す図であり、図9(b)は指定領域901に基づいて設定されるAF領域902を示す図である。指定領域901は、ゲイン領域204~206の3つと重複している。ここで、それらの3つゲイン領域のうち、指定領域との重複する領域が面積が閾値以上となるのは領域204と領域206との二つであり、そのうちで最もゲインの値の小さい領域206と指定領域とが重複する領域がAF領域902として設定されている。
ここでは、指定領域からゲイン領域と重複している領域をAF領域として抽出する例、すなわち指定領域を縮小することによってAF領域として補正する例について説明を行った。しかしながら条件設定部107は、補正として、指定領域を拡大することによってAF領域を設定してもよい。これは、指定領域をそのまま拡大する処理であってもよく、指定領域から抽出された、指定領域とゲイン領域とが重複する領域を拡大する処理であってもよい。以下、このように補正した指定領域を拡大する処理も含めて「指定領域を拡大する」処理と呼ぶものとする。
条件設定部107は、例えば、ユーザによるAF領域の拡大指示を取得した場合に指定領域を拡大してもよく、指定領域が拡大される条件を満たす場合に拡大してもよい。ここで、指定領域が拡大される条件は特に限定されないが、例えば、指定領域の面積が所定の値以下である場合など、指定された領域でのAFの精度の向上が見込める場合であってもよい。また、ユーザによるAF領域の拡大指示は、例えばUI208上に設けられた拡大の実行ボタン(不図示)の押下として取得されてもよい。また例えば、AF領域の拡大指示は、画面201に対するユーザの入力(例えば、カーソルを用いたドラッグ操作又はタッチパネルを介したスワイプ操作による領域の指定)によって取得されてもよい。
条件設定部107は、指定領域を、領域内に露出段差を含まないように拡大し、AF領域として設定する。ここで、条件設定部107は、ユーザの入力に従って指定領域を拡大してもよく、(例えば指定領域が重複しているゲイン領域全体がAF領域となるように)自動で指定領域を拡大してもよい。図10は、そのように拡大される指定領域の一例を説明するための図である。図10(a)では、AF領域1001に対して、ユーザから領域1002へと拡大する指示が入力されてる。図10(a)の例では、全領域において露出の条件が均一に設定されているため、領域1002においても全域にわたって露出条件は均一となる。したがって、条件設定部107は、AF領域を領域1002へと設定する。一方で、図10(b)では、領域1002は複数のゲイン領域を跨いでいるため、AF領域は領域1002へと拡大はされない。そのため、条件設定部107は、AF領域1001の拡大指示に対して、その拡大範囲をゲイン領域204内に制限し、領域1003をAF領域として設定している。これは、領域1001から最大限に拡大されたAF領域を示す例であり、例えば、露出段差210を構成する境界部から所定数の画素幅をAF領域1003から除いた領域をAF領域として設定するなど、所望の条件を満たすように補正が行われてもよい。
図6は、本実施形態に係る撮像装置100による処理の一例を示すフローチャートである。図6の処理は、S307に後続する処理としてS601が追加され、S308及びS310に代わってそれぞれS602及びS603の処理が行われることを除き、実施形態1の図3に示される処理と同様に行われるため、重複する説明は省略する。
S601で撮像装置100は、クライアント装置110を介してユーザによる指定領域の入力を取得する。続くS602で条件設定部107は、取得した指定領域を参照してAF領域の設定を行い、処理をS309へと進める。ここでは、例えば上述したように、指定領域を補正することによってAF領域の設定が行われる。
S309でAF領域に露出段差が含まれていると判断された場合であるS603で、条件設定部107は、露出段差を含まないようにAF領域を縮小(補正)する。例えば条件設定部107は、上述したように、ゲイン領域と重複する領域を抽出することにより、AF領域を補正することができる。S603の後、処理はS311へと進む。
このような処理によれば、ユーザによって指定された領域を補正し、露出段差を含まないAF領域を設定することができる。したがって、AFのコントラスト評価値の算出においてノイズとなる露出段差位置のエッジによる高周波成分を避けることができるため、合焦精度を向上させることが可能となる。また、指定領域を補正することにより、面積、又は露出の条件が所定の条件を満たすようにAF領域の設定を行うことで、より適した条件でAFを行うことができる。
なお、条件設定部107は、指定領域が露出段差を領域内に含んでいる場合に、AFのコントラスト評価値算出時にのみその指定領域の全域にわたって露出の条件を均一に変更することにより、指定領域をそのままAF領域として設定してもよい。すなわち、条件設定部107は、コントラスト評価値の算出時に一時的に露出段差を消すことにより、領域内に露出段差を含まないAF領域の設定を行ってもよい。このように処理を行うことで、ユーザが指定した領域を用いて、露出段差を含まないAF領域を設定してAFの処理を行うことが可能となる。
[実施形態3]
実施形態1及び2においては、AF領域を1つ設定した後に、そのAF領域のコントラスト評価値が最も高くなるレンズ位置へとレンズを制御することによってAFを行った。本実施形態に係る撮像装置100は、AF領域を複数設定し、設定した複数のAF領域それぞれのコントラスト評価値に基づいてAFを行う。
実施形態1及び2においては、AF領域を1つ設定した後に、そのAF領域のコントラスト評価値が最も高くなるレンズ位置へとレンズを制御することによってAFを行った。本実施形態に係る撮像装置100は、AF領域を複数設定し、設定した複数のAF領域それぞれのコントラスト評価値に基づいてAFを行う。
本実施形態に係る条件設定部107は、実施形態2と同様に指定領域を取得する。次いで、その指定領域が露出段差を領域内に含んでいる場合に、指定領域に基づいて、領域内に露出段差を含まないAF領域を複数設定する。ここでは、条件設定部107は、例えば指定領域が2つ以上のゲイン領域と重複する領域を有する場合に、そのゲイン領域それぞれについて、実施形態2と同様にして指定領域と重複している領域を抽出する。次いで条件設定部107は、抽出した各領域のうちの複数をAF領域として選択して、そのそれぞれから算出されるコントラスト評価値に基づいてAFの制御を行う。ここで条件設定部107は、指定領域と重複する領域を有するゲイン領域全てからAF領域を設定してもよく、ゲインの値、又は指定領域と重複する領域の面積などに閾値を設け、閾値に対する条件を満たす領域のみをAF領域として設定してもよい。ここのゲインの値の閾値と面積の閾値とは実施形態2のものと同様に設定されるものとするが、実施形態2のものとは別の値として設定されてもよい。
本実施形態に係る演算部105は、複数のAF領域の出力画像信号からコントラスト評価値を算出し、レンズ制御部106は、算出されるコントラスト評価値が最も高くなる位置にレンズ102を駆動させる。演算部105は、例えば複数のAF領域それぞれから実施形態1と同様にしてコントラスト評価値を算出して、算出したそれぞれの値に基づいて本実施形態に係るコントラスト評価値を算出してもよい。例えば、演算部105は、AF領域それぞれから算出されるコントラスト評価値の平均値、中央値、又は受光面におけるAF領域の面積に応じた重みづけによる加重平均値などを、AFに用いるコントラスト評価値として用いることができる。
図12は、AF領域を複数設定する例を説明するための図である。ここでは、指定領域としては図2における領域202が指定されており、領域202は露出段差を含んでいる。したがって、条件設定部107は、領域202とゲイン領域204とが重複する領域をAF領域1201として、領域202とゲイン領域206とが重複する領域をAF領域1202として設定している。この図の例では、領域202を分割して露出段差を含まない2つのAF領域が設定されているが、指定領域をそのままAF領域とし、AFのコントラスト評価値算出時にのみAF領域内の露出の条件が均一に変更されてもよい。
また、撮像装置100が被写体の追尾機能を有しており、追尾中の被写体が露出段差上に位置している場合には、条件設定部107は、被写体の追尾位置に基づいて、露出段差を跨いで被写体が位置する複数のゲイン領域から複数のAF領域を設定してもよい。例えば条件設定部107は、被写体が露出段差上に移動する直前に位置していたゲイン領域と、露出段差上に存在する被写体が次に移動すると推定されるゲイン領域と、のそれぞれからAF領域を設定することができる。被写体が直前に位置していたゲイン領域を参照してAFを行う場合には、被写体が露出段差上を移動している間もピント位置を維持することが可能となる。また、被写体が移動すると推定されるゲイン領域を参照してAFを行う場合には、ピント位置を、露出段差上から移動した後の被写体にピントが焦点が合う位置に合わせることができる。これらの領域を両方用いてAF領域を行う場合には、被写体の露出段差上への移動前と移動後との両方を考慮した上で合唱を行うことが可能となる。
図14は、被写体を追尾する撮像装置100による、被写体の追尾位置に応じて決定されるAF領域を説明するための図である。図14においては、図13と同様の被写体1301が、ゲイン領域206とゲイン領域204との境界部(露出段差210)に位置している。この場合、条件設定部107は、被写体1301が露出段差210上に位置する直前に位置していたゲイン領域206にAF領域1401を設定してもよい。また条件設定部107は、追尾結果に基づいて次に被写体1301が移動することが推定されるゲイン領域204にAF領域1402を設定してもよく、AF領域1401とAF領域1402との両方を用いてAFを行ってもよい。
以下、図11を参照して本実施形態に係る撮像装置100が行う処理について説明を行う。図11は、本実施形態に係る撮像装置100による処理の一例を示すフローチャートである。図11の処理は、S603に代わって、S309に後続する処理としてS1101~S1103が行われることを除き、実施形態2の図6に示される処理と同様に行われるため、重複する説明は省略する。
S309で条件設定部107は、S602で設定したAF領域が、領域内に露出段差を含んでいるか否かを判定する。露出段差を含んでいる場合には処理がS1101へと進み、含んでいない場合には処理はS311へと進む。
S1101で条件設定部107は、S602で設定したAF領域に基づいて、AF領域を複数に設定する。条件設定部107は、例えば図12に示されるようにAF領域(指定領域)を分割して複数のAF領域を設定する。
S1102で条件設定部107は、設定した複数のAF領域それぞれからコントラスト評価値を算出する。この処理では、AF領域それぞれに対してS311と同様の計算が行われる。
S1103で条件設定部107は、S1102で算出したコントラスト評価値それぞれに基づいて、AFに用いるコントラスト評価値を算出する。上述したように、条件設定部107は、例えば各評価値の平均値などを、最終的なコントラスト評価値として算出することができる。レンズ制御部106は、S1103で算出されるコントラスト評価値が最も高くなる位置にレンズ102を駆動させる。
このような処理によれば、露出段差の位置を避けるように、複数のAF領域を設定することができる。したがって、AFのコントラスト評価値の算出においてノイズとなる露出段差位置のエッジによる高周波成分を避けることができるため、合焦精度を向上させることが可能となる。
[実施形態4]
上述の実施形態においては、例えば図1等に示される各処理部は、上述したように例えば情報処理装置としてのカメラなど、専用のハードウェアによって実現される。しかしながら、撮像装置100(及び、クライアント装置110)の有する一部又は全部の処理部が、コンピュータにより実現されてもよい。本実施形態では、上述の各実施形態に係る処理の少なくとも一部がコンピュータにより実行される。
上述の実施形態においては、例えば図1等に示される各処理部は、上述したように例えば情報処理装置としてのカメラなど、専用のハードウェアによって実現される。しかしながら、撮像装置100(及び、クライアント装置110)の有する一部又は全部の処理部が、コンピュータにより実現されてもよい。本実施形態では、上述の各実施形態に係る処理の少なくとも一部がコンピュータにより実行される。
図15はコンピュータの基本構成を示す図である。図15においてプロセッサ1501は、例えばCPUであり、コンピュータ全体の動作をコントロールする。メモリ1502は、例えばRAMであり、プログラム及びデータ等を一時的に記憶する。コンピュータが読み取り可能な記憶媒体1503は、例えばハードディスク又はCD-ROM等であり、プログラム及びデータ等を長期的に記憶する。本実施形態においては、記憶媒体1503が格納している、各部の機能を実現するプログラムが、メモリ1502へと読み出される。そして、プロセッサ1501が、メモリ1502上のプログラムに従って動作することにより、各部の機能が実現される。
図15において、入力インタフェース1504は外部の装置から情報を取得するためのインタフェースである。入力インタフェース1504は、クライアント装置110が撮像装置100の外部の装置である場合に、クライアント装置110からユーザによって入力された情報を取得してもよい。また、出力インタフェース1505は外部の装置へと情報を出力するためのインタフェースである。バス1506は、上述の各部を接続し、データのやりとりを可能とする。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
100:撮像装置、101:撮像素子部、102:レンズ、103:映像処理部、104:出力部、105:演算部、106:レンズ制御部、107:条件設定部、108:入力部、110:クライアント装置、111:入力部、112:表示部、113:操作部、114:入力部
Claims (19)
- イメージセンサの受光面の部分領域ごとに露出の条件を設定することが可能な撮像装置のオートフォーカスを行う情報処理装置であって、
前記受光面に、第1の露出の条件で撮像を行う第1の部分領域と、前記第1の部分領域と隣接する、前記第1の露出の条件とは異なる第2の露出の条件で撮像を行う第2の部分領域と、を設定する第1の設定手段と、
前記第1の部分領域と前記第2の部分領域との境界部である露出段差を含まない第3の部分領域を、前記オートフォーカスに用いる領域として設定する第2の設定手段と、
前記第3の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストに応じて、前記撮像装置のオートフォーカスを制御する制御手段と、
を備えることを特徴とする、情報処理装置。 - 前記第1の露出の条件及び第2の露出の条件が、露出時間又はゲインの値であり、
前記第1の露出の条件と前記第2の露出の条件との差が所定の閾値以上であることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記オートフォーカスに用いる領域を指定するユーザ入力を取得する第1の取得手段をさらに備え、
前記第2の設定手段は、前記露出段差を含まない前記第3の部分領域を、前記ユーザ入力に基づいて設定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記第2の設定手段は、前記ユーザ入力により、前記受光面において前記露出段差を含む第4の部分領域が指定されている場合に、前記露出段差が領域内に含まれないように前記第4の部分領域を補正した領域を、前記第3の部分領域として設定することを特徴とする、請求項3に記載の情報処理装置。
- 前記第2の設定手段は、前記第4の部分領域と前記第1の部分領域との重複する領域と、前記第4の部分領域と前記第2の部分領域との重複する領域とのうち、所定の面積を超える領域が存在する場合に、前記所定の面積を超える領域を前記第3の部分領域として設定することを特徴とする、請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記第2の設定手段は、前記第4の部分領域と前記第1の部分領域との重複する領域と、前記第4の部分領域と前記第2の部分領域との重複する領域とのうち、より面積の大きい領域を前記第3の部分領域として設定することを特徴とする、請求項4又は5に記載の情報処理装置。
- 前記第2の設定手段は、前記第4の部分領域と前記第1の部分領域との重複する領域と、前記第4の部分領域と前記第2の部分領域との重複する領域とのうち、ゲインの量が所定の閾値よりも小さい領域が存在する場合に、前記ゲインの量が前記所定の閾値よりも小さい領域を前記第3の部分領域として設定することを特徴とする、請求項4に記載の情報処理装置。
- 前記第2の設定手段は、前記第4の部分領域と前記第1の部分領域との重複する領域と、前記第4の部分領域と前記第2の部分領域との重複する領域とのうち、ゲインの量がより小さい領域を前記第3の部分領域として設定することを特徴とする、請求項4又は7に記載の情報処理装置。
- 前記オートフォーカスに用いる領域を、前記第3の部分領域から拡大するユーザの指示を取得する第2の取得手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記第2の取得手段が取得したユーザの指示に基づいて前記第3の部分領域から拡大された前記受光面の第5の部分領域の、画像信号に基づく画像のコントラストに応じて、前記撮像装置のオートフォーカスを制御することを特徴とする、請求項1乃至8の何れか一項に記載の情報処理装置。 - 前記オートフォーカスに用いる領域を指定するユーザ入力を取得する第3の取得手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記第3の取得手段が取得したユーザ入力により、前記受光面において前記露出段差を含む第6の部分領域が指定されている場合に、前記第6の部分領域の全域にわたって露出の条件を均一に設定した場合の前記第6の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストに基づいて、前記撮像装置のオートフォーカスを制御することを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記第2の設定手段は、前記オートフォーカスに用いる領域として、前記第3の部分領域とは異なる、前記露出段差を含まない前記受光面の第7の部分領域をさらに設定し、
前記制御手段は、前記第3の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストと、前記第7の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストと、に応じて、前記撮像装置のオートフォーカスを制御することを特徴とする、請求項1乃至10の何れか一項に記載の情報処理装置。 - 前記制御手段は、前記第3の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストの評価値と、前記第7の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストの評価値と、の平均値が最大となるように、前記撮像装置のレンズの位置を調整することにより、前記撮像装置のオートフォーカスを制御することを特徴とする、請求項11に記載の情報処理装置。
- 前記撮像装置による撮像画像内の被写体を追尾する追尾手段をさらに備え、
前記第2の設定手段は、前記第3の部分領域を、前記受光面の前記被写体の領域から設定することを特徴とする、請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記第2の設定手段は、前記被写体が前記露出段差上に位置する場合に、前記第3の部分領域を、前記第1の部分領域と前記第2の部分領域とのうち、前記被写体が前記露出段差上に移動する直前に位置していた部分領域から設定することを特徴とする、請求項13に記載の情報処理装置。
- 前記被写体が前記露出段差上に位置する場合に、前記第1の部分領域と前記第2の部分領域とのうちから、前記被写体が次に移動する部分領域を推定する推定手段をさらに備え、
前記第2の設定手段は、前記推定手段によって推定された、前記被写体が次に移動する部分領域から前記第3の部分領域を設定することを特徴とする、請求項13に記載の情報処理装置。 - 前記第2の設定手段は、前記第1の部分領域と前記第2の部分領域とのうちの、前記被写体が前記露出段差上に移動する直前に位置していた部分領域から、前記第3の部分領域とは異なる、前記露出段差を含まない前記受光面の第8の部分領域をさらに設定し、
前記制御手段は、前記第3の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストと、前記第8の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストと、に応じて、前記撮像装置のオートフォーカスを制御することを特徴とする、請求項15に記載の情報処理装置。 - 前記情報処理装置は、前記撮像装置に内蔵されていることを特徴とする、請求項1乃至16の何れか一項に記載の情報処理装置。
- イメージセンサの受光面の部分領域ごとに露出の条件を設定することが可能な撮像装置のオートフォーカスを行う情報処理方法であって、
前記受光面に、第1の露出の条件で撮像を行う第1の部分領域と、前記第1の部分領域と隣接する、前記第1の露出の条件とは異なる第2の露出の条件で撮像を行う第2の部分領域と、を設定する工程と、
前記第1の部分領域と前記第2の部分領域との境界部である露出段差を含まない第3の部分領域を、前記オートフォーカスに用いる領域として設定する工程と、
前記第3の部分領域の画像信号に基づく画像のコントラストに応じて、前記撮像装置のオートフォーカスを制御する工程と、
を備えることを特徴とする、情報処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至17の何れか一項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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